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  1. 彦根市議会 2018-02-01
    平成30年2月定例会(第4号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(八木嘉之君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(八木嘉之君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、18番山田多津子さん、および19番杉原祥浩君を指名します。 ────────────────── 日程第2 議案第1号から議案第31号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(八木嘉之君) 日程第2、議案第1号から議案第31号までの各議案を一括議題とし、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が16名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。その順位は、16番中野正剛君、7番赤井康彦君、14番和田一繁君、11番奥野嘉己君、5番夏川嘉一郎君、4番谷口典隆君、17番山内善男君、2番獅山向洋君、10番矢吹安子さん、19番杉原祥浩君、15番上杉正敏君、18番山田多津子さん、8番安藤博君、1番辻真理子さん、24番馬場和子さん、12番野村博雄君の順とし、順次ご登壇願います。  16番中野正剛君。中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 4 ◯16番(中野正剛君) おはようございます。それでは、今回は大きく3点について質問させていただきます。よろしくお願いします。  まず、1点目に、彦根市の中小河川の防災・減災対策について質問させていただきます。  大項目1、彦根市の中小河川の防災・減災対策について。  昨年発生した九州北部豪雨では、死者、行方不明者が41人に及び、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降った地域もあり、ふだんは穏やかな中小河川が相次いで氾濫しました。こうした中小河川は全国で2万あるそうです。氾濫のおそれがある場合、自治体が水位データをもとに避難勧告などを出しますが、九州北部豪雨では、福岡県朝倉市内で氾濫した14の中小河川で水位計が設置されておらず、住民らの避難の遅れにつながりました。  そこで、国土交通省は、昨年の9月から11月に、全国の中小河川で緊急点検を実施し、林野庁とも連携して、中小河川緊急治水対策プロジェクトとして、今後3年間で透過型砂防堰堤の整備に1,300億円、河道の掘削に2,300億円、低コストの水位計の設置に10億円かけて防災・減災対策を行います。  昨年の台風21号でも彦根市内で氾濫した川がありました。大災害にならないよう、彦根市の中小河川にもこのような防災・減災対策を実施してもらいたいと思い、以下、質問させていただきます。  中項目1、洪水時の水位監視について。
     このプロジェクトの洪水時の水位監視について、避難の状況判断や河川計画等の策定のための水位計の設置が進んでおらず、洪水時における河川水位等の現状把握が困難であることから、水位把握の必要性の高い中小河川において、洪水に特化した低コストの水位計を設置し、近隣住民の避難を支援するとあります。これに基づいて、水位計について質問させていただきます。  細項目1、彦根市の中小河川はどれくらいあるのか。  まず、中小河川という定義がよくわかりません。中小河川の特徴として、急勾配で流れが速い、降雨による流量変動が急激で大きい、一級河川と比較して整備率が低いという特徴はあるようですが、明確な基準はわかりません。以前の議会での質問で、彦根市管理の普通河川は、主要なもので108河川、約126キロメートルあると教えていただきましたが、中小河川というくくりでは彦根市には幾つあるのでしょうか、お聞かせください。 5 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 6 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 中小河川とは、河川法の適用を受ける法定河川のうち、流域面積がおおむね200平方キロメートル未満のものが該当し、市内の河川では、芹川や犬上川など県が管理する全ての一級河川19河川が該当するほか、市が管理する準用河川上矢倉川、彦根城堀、戸賀川、今川の4河川が該当しています。  また、市が管理する普通河川につきましては、河川法の適用を受けない法定外公共物に位置づけられており、中小河川には含まれないものになります。 7 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 8 ◯16番(中野正剛君) 結構大きな川なんですね。もっと小さな川かと思いました。  では、細項目2にいかせてもらいます。  細項目2、国土交通省が彦根市で点検した中小河川の数は。  国土交通省が点検した全国の中小河川のうち、彦根市の中小河川は幾つあったのでしょうか、お聞かせください。 9 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 10 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 今回、国土交通省が点検しました中小河川は、都道府県が管理する中小河川で、かつ、現在事業実施中および実施予定の河川が対象であり、市内では一級河川の愛知川、芹川、野瀬川、平田川、矢倉川、犬上川の6河川が点検対象となっております。 11 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 12 ◯16番(中野正剛君) 6河川ですか。  それでは、細項目3にいかせてもらいます。  彦根市の中小河川に設置されている水位計の数はということで、国土交通省が今回低コストの水位計設置を計画している数は、4,992河川で5,755カ所です。滋賀県はたったの4カ所です。100カ所以上設置される県は19県もある中で滋賀県はたったの4カ所、この中に彦根市の中小河川は入っているのでしょうか、お聞かせください。 13 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 14 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 滋賀県に確認いたしましたところ、県内の4カ所の中には彦根市の中小河川は入っておりませんでした。 15 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。 〔16番(中野正剛君)登壇、資料掲示〕 16 ◯16番(中野正剛君) そうですか。  それでは、細項目4にいかせていただきます。  細項目4、彦根市の中小河川での低コストの水位計の必要性は。  写真は、昨年台風21号のときの早川中流の写真です。21時には氾濫寸前になり、22時には氾濫しています。彦根市の山間部にはこのような箇所が幾つかあると思います。こういうところへ低コストの水位計を設置して、大雨のときにいち早く危機管理室から中小河川の氾濫に関する情報をメール配信などで出せれば、市民の安全につながると思います。この低コストの水位計の必要性について、彦根市はどう考えているのかをお聞かせください。 17 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 18 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 本市を流れる中小河川のうち、流域面積がおおむね50平方キロ以上、200平方キロ未満である、いわゆる水位周知河川の芹川、犬上川、宇曽川および愛知川につきましては、河川管理者である県が水位計を設置され、避難判断基準水位等を定めておりますが、中小河川で流域面積が50平方キロメートル未満の河川につきましては、水位計の設置や避難判断基準水位の設定を行っておりません。  中小河川に低コストの水位計を設置する必要性についての本市の見解としましては、堤防を有する河川で、破堤や越水により氾濫した場合に床上浸水する家屋数が多く発生する可能性があるなど、的確な避難判断が必要な中小河川につきましては、導入を検討する必要があると考えておりますが、周辺の地盤より下に河道がある、堤防のない、いわゆる掘り込み河川につきましては、堤防がある築堤河川のように堤防の決壊は起こらないため、屋内の安全な場所で退避すれば、命にかかわる危険はないことから、水位計を設置する必要まではないものと考えております。  現在のところ、本市においては、水位周知河川以外には水位計が必要となる中小河川はないものと判断しておりますが、今後、県が設置されています各圏域の水害・土砂災害に強い地域づくり協議会において、県とともに議論、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 19 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 20 ◯16番(中野正剛君) ぜひお願いします。現実にこうやってあふれているわけですし、対応をぜひお願いしたいと思います。  それでは、細項目5です。低コストの水位計設置の要望を。  この低コスト水位計の設置について、国土交通省では、洪水時の水位監視については、緊急的に候補河川敷・箇所数を調査したものであり、河川敷設置箇所数は、今後の大規模氾濫減災協議会等で、市町村との調整や洪水氾濫の発生等で数値が変更になる可能性があると言っています。彦根市のハザードマップを見ても、彦根市は洪水に対する対策は重要だと感じます。彦根市としても声を上げるべきだと思いますが、いかがでしょうか、ご意見をお聞かせください。 21 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 22 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 今ほどご答弁申し上げましたが、現在のところ、本市においては、低コストの水位計が必要となる中小河川はないものと判断しておりまして、低コストの水位計設置を要望する予定はございませんが、現在県が設置されております各圏域の水害・土砂災害に強い地域づくり協議会が、次年度からは水防法第15条の10に基づく滋賀県の大規模氾濫減災協議会として位置づけられますことから、この協議会において県とともに議論・検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 23 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 24 ◯16番(中野正剛君) それでは、細項目6に移らせていただきます。  細項目6、彦根市独自で設置する考えは。  今の回答であれなんですけれども、今まで中小河川に水位計の設置が進まなかった理由の一つにコストの問題がありました。従来型だと1,000万円もかかるそうです。しかし、今回開発された増水時の水位観測だけに機能を限定した簡易型水位計は、価格も30万円から100万円で済みますし、橋への設置も簡単にできるそうです。これくらいの値段でしたら、彦根市独自に順次設置していけるのではないかと思いますが、考えをお聞かせください。 25 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 26 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 水位計の設置についての本市の考え方につきましては、これまでご答弁申し上げてきたところで、繰り返しとなりますけれども、現在のところ、本市においては、低コストの水位計が必要となる中小河川はないと判断しておりますことから、彦根市独自で設置する予定はございませんが、先ほども申し上げましたとおり、湖東圏域の水害・土砂災害に強い地域づくり協議会の場等におきまして、中小河川の情報提供の必要性とともに議論・検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 27 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 28 ◯16番(中野正剛君) よろしくお願いします。  それでは、中項目2に移らせていただきます。  土砂・流木対策について。  このプロジェクトの土砂・流木対策について、九州北部豪雨では、局地的かつ猛烈な降雨により、急流河川などで大量の土砂や流木が発生し、被害が拡大したことから、土砂・流木による被害の危険性が高い中小河川において、土砂・流木捕捉効果の高い透過型砂防堰堤の整備により、土砂・流木の流出を防止するとあります。これに基づいて、土砂・流木対策について質問させていただきます。  細項目1、彦根市での透過型砂防堰堤の整備は。  今回の中小河川緊急治水対策プロジェクトでは、1,300億円をかけて、全国で521の中小河川、745箇所に透過型砂防堰堤が整備されます。これも滋賀県は少なく、県で6カ所です。彦根市では設置はあるのでしょうか、お聞かせください。 29 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 30 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 中小河川緊急治水対策プロジェクトで整備される透過型砂防堰堤につきましては、市内に該当箇所はございません。 31 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 32 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目2です。彦根市での流木対策はということで、今回設置される透過型砂防堰堤は、通水部に格子状の構造物があり、洪水時には水のみを流し、土砂や流木の流出を防ぐもので、被害軽減の効果が大きいとされています。今のこの写真ですけれども、この写真でも、水があふれた原因は、流木が水の流れをせきとめたからです。彦根市では現在は流木対策をどのようにしているのか、お聞かせください。 33 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 34 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 土砂・流木対策などの砂防事業は、全て県事業になりますことから、県に確認しましたところ、施設整備を行う際は、土石流対策とあわせて流木の流出防止対策も考慮した施設としており、流木捕捉機能を備えた施設整備を行っているとのことでございます。また、今後整備する堰堤については、国の指針に基づき、流木捕捉効果の高い透過構造を有する施設で整備するとのことでございます。 35 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 36 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目3です。流木捕捉工の設置例は。  ここ最近の土砂災害から、流木が土砂災害を増長していると専門家から指摘されており、この中小河川緊急治水対策プロジェクトでも、河川上流に流木捕捉工の新設が紹介されています。彦根市の中小河川でも流木捕捉工を設置している例はあるのでしょうか、お聞かせください。 37 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 38 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 流木捕捉工の設置例につきまして県に確認しましたところ、一般的に砂防堰堤には一定の流木捕捉機能が備わっておりますが、市内に整備されている砂防堰堤で、より流木捕捉効果が高い流木捕捉工を備えた施設は、荘厳寺川上流にある透過型堰堤と中山川上流にある不透過型堰堤の下流に設置した流木どめ工の2カ所とのことでございます。 39 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 40 ◯16番(中野正剛君) たった2カ所ということですか。わかりました。  それでは、細項目4、流木捕捉工の設置を。  国土交通省が紹介している流木捕捉工の写真を見ると、川に鉄骨で造られたバリケードのようなもので、堰堤などに比べると、はるかに安く設置できるのではないかと素人には思えます。ぜひとも彦根市の中小河川上流にこのような流木捕捉工を設置してもらい、大雨のときに中小河川が流木によって水がせきとめられて氾濫しないように対策をしていただきたいと思います。考えをお聞かせください。 41 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 42 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 流木捕捉工の設置につきまして県に確認しましたところ、堰堤などの施設整備を進める際は、土砂・流木対策をあわせて実施していくことを基本としており、堰堤そのもの流木捕捉機能が備わっているため、より捕捉効果の高い流木捕捉工の設置等に当たっては、渓流の荒廃状況や下流氾濫域への影響を考慮し、また、既存施設の設置状況を踏まえて実施していくとのことでございますので、ご理解賜りますようお願いします。 43 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 44 ◯16番(中野正剛君) ちょっとわからなかったんですが、実施していくところ、検討していくということですか。 45 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 46 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 新たに設置する場合は、そういう状況を踏まえて設置するように検討しているというところでございまして、今、既にある堰堤につきましては、既に流木の捕捉効果が備わっておりますので、今の堰堤に加えて新たに設置する場合は、状況に応じてまた検討していくと聞いております。 47 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 48 ◯16番(中野正剛君) わかりました。まあ、いいです。  それでは、中項目3です。河道の掘削について質問させていただきます。  このプロジェクトの再度の氾濫防止について、近年、中小河川で越水等によりたび重なる浸水被害が発生していることから、浸水家屋数が多いなど、緊急的に再度の氾濫防止対策が必要な区間において、河道の掘削などにより流下能力を向上させ、多数の家屋や重要な施設の浸水被害を解消とあります。これに基づいて、河道の掘削について質問させていただきます。  細項目1、彦根市で河道掘削する箇所はあるのか。  今回の中小河川緊急治水対策プロジェクトでは、2,300億円をかけて全国で438の中小河川が整備されます。これも滋賀県は少なく、県で10カ所です。彦根市で河道掘削する箇所はあるのでしょうか、お聞かせください。 49 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 50 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 中小河川緊急治水対策プロジェクトで実施される河道掘削につきましては、市内に該当河川はございません。 51 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 52 ◯16番(中野正剛君) わかりました。全てないんですね。  それでは、細項目2です。彦根市において河道掘削が必要な中小河川は。  彦根市でこのように河道掘削を行う必要がありそうな中小河川はどれぐらいあるのでしょうか、お聞かせください。 53 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 54 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 市内の中小河川の河道掘削につきましては、一級河川芹川において堆積した土砂で流下能力が低くなっている区間があるため、管理者である県が湖東圏域河川整備計画に基づいて計画的に実施されております。  また、河道掘削が必要な他の一級河川は把握しておりませんが、治水上支障となる箇所について、緊急性の高いところから順次対応されているところであり、今年度は堆積土砂によって流下能力の低下が確認された矢倉川、小野川、平田川、不飲川にて局所的な堆積土砂の除去を実施されたと聞いております。 55 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 56 ◯16番(中野正剛君) わかりました。
     それでは、細項目3です。今後の彦根市の河道掘削の方針は。  河道掘削は、効果も大きいでしょうが、費用もかかると思います。しかし、近年の各地での気候変動をニュースで見ていると、早目の対応が必要ではないかと思います。今後の彦根市での中小河川での河道掘削の方針があれば教えてください。 57 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 58 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 河道掘削の方針でございますが、今ほどお答えしましたとおり、県においては、治水上支障となる箇所について、緊急性の高いところから順次対応していく必要があると考えており、著しく流れを阻害し、流下能力を低下させるものについては、速やかに除去する必要があると考えているとのことでございます。  また、一級河川の堆積土砂の除去については、毎年、市長会から知事宛てに要望を行っており、適正な維持管理の履行について継続して要望してまいります。  なお、市が管理する準用河川につきましても、適正な維持管理に努めてまいりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 59 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 60 ◯16番(中野正剛君) わかりました。早川は一級河川ですけれども、小さな川かもしれませんけど、やはりこういうところがあふれないように、今これも始まったばかりですので、ぜひ対策をどうぞよろしくお願いします。  それでは、大項目2に移らせていただきます。  マタニティパスについて。  子どもを授かったお祝いと妊婦の外出を支援しようと、東京都葛飾区が区内の妊婦を対象に、昨年10月30日からマタニティパスという交通系ICカードの交付を開始して好評を得ています。彦根市でもこのような子育て支援をして、妊娠した方の負担を少しでも軽減する応援をして、人口減少に歯止めをかけてもらいたいと思い、以下、質問させていただきます。  中項目1、マタニティパスの導入を。  細項目1、彦根市での妊婦さんの移動の現状は。  葛飾区では、妊娠期の特徴として、体調の変化や不安などから外に出かけることが少なくなる傾向にある、おなかが大きくなると自転車などの利用ができなくなり、通院するのにも移動が不便になってしまうとの声があり、マタニティパスの交付を始めました。彦根市でも同じ悩みがあるかと思いますが、彦根市の妊婦の方の声を聞いていましたらお聞かせください。 61 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 62 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市では、妊婦さんを対象に、くすのきセンターで母子健康手帳の交付をしておりますが、受け取りに来られるほとんどの妊婦さんが、ご自身あるいはご家族が運転する車で来所されています。また、この母子健康手帳の交付時におきましてアンケートを実施し、困り事などをお尋ねしておりますが、妊娠を理由に移動が不便になったといった声は、今のところお伺いはしておりません。 63 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 64 ◯16番(中野正剛君) そうですか。  それでは、細項目2です。彦根市でもマタニティパスの交付をということで、葛飾区のマタニティパスは、事前にICカードに5,500円分がチャージされており、有効期間は約10カ月、電車やバスなどの公共交通機関での利用が可能になっています。区の育成課では、妊婦健診を初め、通院などにマタニティパスを利用してもらうことで、妊婦の外出を支援し、負担軽減を図ることが狙いで、子どもを安心して産み育てられるような環境をつくり、出生数を増加させていきたいと語っています。  彦根市でも、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョンで、年間出生数1,000人を維持するとして、出生率の向上を挙げています。また、彦根市都市交通マスタープランで、バスへのICカードシステム導入が目標として掲げられています。これにあわせて、彦根市でもマタニティパスを交付して子育て応援をしてはどうかと思いますが、ご意見をお聞かせください。 65 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 66 ◯福祉保健部長(牧野 正君) マタニティパスは、葛飾区のように公共交通網が整備された都市圏では効果のある施策であると考えますが、本市ではパスの利便性に欠けるとともに、彦根市都市交通マスタープランに掲げておりますバスへのICカードシステムにつきましても、現在では導入のめどは立っておりません。また、さきにお答えをいたしましたとおり、妊婦さんからのご要望、あるいはご相談も現在のところ特にございませんので、マタニティパスの交付につきましては、現段階では考えておりませんので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 67 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 68 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、大項目3に移らせていただきます。  ミュージアム展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」について。  「ポケット学芸員」は、2016年4月にサービスが始まった無料のスマートフォン・タブレット端末用アプリで、現在では全国で31の博物館や美術館などで導入されています。  アプリをダウンロードしたスマホなどでアプリ内の施設のページを開くと、動画や画像、文書、それも多言語で展示を解説してくれます。北は北海道博物館、南は鹿児島県立博物館、近畿では滋賀県の史跡草津宿本陣・草津宿街道交流館でも昨年の6月1日から導入されています。北海道博物館では、英語、中国語、韓国語、ロシア語に対応した展示解説サービスをしています。  アプリ動画で北海道博物館を選択すると、博物館のコンテンツリストとガイドが表示され、そこのガイドに進んで展示物に表示された番号を入力すると、多言語で展示物の詳しい説明が表示されたり音声で流れたりします。スマートフォンを片手に熱心に展示を見学している外国人観光客の姿も日常的に見られるようになってきたそうです。  彦根城博物館や彦根市内の観光スポットでこの「ポケット学芸員」のような無料アプリのサービスがあれば、日本人、外国人観光客を問わず、喜んでいただけると思います。  以下、質問させていただきます。  中項目1、アプリ「ポケット学芸員」の導入を。  細項目1、外国人観光客からの彦根城博物館での展示物に対する多言語解説の要望は。  彦根城博物館に訪れる外国人観光客の数も年々増加していると思います。多言語での解説を要望されることはないのでしょうか、お聞かせください。 69 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 70 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 日本語以外の言語による作品等解説の要望につきましては、館内で実施しているアンケートによりますと、平成28年度中に6件のご意見が寄せられており、平成29年度では本年2月末現在においては3件ございます。  寄せられたご意見の一部を紹介しますと、「英語で説明をお願いします」というご意見や、「すばらしい博物館ですね。でも、もう少し英語の情報があれば、よりよいと思います」というご意見などがございました。  以上です。 71 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 72 ◯16番(中野正剛君) やはり外国語での要望はあるということですね。  それでは、細項目2です。「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリに機能の追加を。  今、彦根市には、「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリがあります。この「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリに、この「ポケット学芸員」の機能がつけ加えられれば、もっと「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリを使う人が増えてくると思います。  彦根は、中山道や、今回発見された稲枝の遺跡も含めると、市全体が博物館と捉えることができます。彦根城の石垣や庭園、各神社などの観光スポットに表示された番号を入力すると、多言語で解説してもらえる、そのようなアプリがあると、もっと広範囲に観光客が訪れてくれると思いますし、外国人観光客には特に喜ばれると思います。「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリに「ポケット学芸員」のアプリをつけ加えられないか、その可能性をお聞かせください。 73 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 74 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 現在、彦根市が配信しております「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリは、民間業者開発のパッケージアプリをベースに、彦根市仕様にカスタマイズしたアプリとなっておりますが、「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリの開発業者からは、このアプリに直接「ポケット学芸員」アプリをつけ加えることは、開発業者間の権限等の関係から難しいと聞いております。 75 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 76 ◯16番(中野正剛君) そうですか、わかりました。  それでは、細項目3です。彦根城博物館にアプリ「ポケット学芸員」の導入を。  このアプリは、全国の博物館、美術館ファンが彦根にいなくてもコンテンツリストは見ることができます。これを利用すれば、彦根を宣伝する媒体として大いに活躍してくれ、彦根市への訪問も増えるのではないかと感じます。まずは、彦根城博物館にこのアプリ「ポケット学芸員」を取り入れてほしいと思います。ご意見をお聞かせください。 77 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 78 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 「ポケット学芸員」などのミュージアム展示ガイドアプリは、導入している博物館においては、詳しい展示案内や多言語対応をすることができ、また、博物館ファンへの宣伝においても一定の効果が見込めますことから、博物館活動にメリットのあるものと認識をしております。  しかしながら、彦根城博物館への同アプリの導入に当たりましては、アプリ使用やコンテンツ作成にかかる費用のほか、展示室の通信環境の整備等の検討すべき課題がございます。また、アプリ「ポケット学芸員」については、全国に約5,600館ある博物館の中の31館となっている現状を考えますと、当該アプリの利用者動向や宣伝効果の検証も必要となってまいります。  ご提案のありましたアプリ導入につきましては、今後、こうしたメリット・デメリット等を勘案しながら検討を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 79 ◯議長(八木嘉之君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 80 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。先週の新聞に、京都市内の主要なホテルを昨年利用した宿泊客のうち、外国人の割合が年間を通して4割を超えたという記事が載っていました。それで、彦根市の観光協会は、アジア以外から訪れた観光客の人も多くて、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアから来る人にとっては京都は外せない都市だと分析をしています。この京都に来られた方に彦根に来てもらうためにも、ぜひ検討して、メリットがあるようでしたら導入をお願いいたします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 81 ◯議長(八木嘉之君) 7番赤井康彦君。赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 82 ◯7番(赤井康彦君) 私は、今定例会に際しまして、大きく3点の質問をさせていただきます。理事者の皆様方の明快なるご答弁をよろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、早速始めてまいります。  彦根市の水産業について質問をいたします。  私たちの住んでいる滋賀には多くの郷土料理があります。近江牛や鮒ずし、鴨鍋、小あゆ煮、えび豆などなど、一度は口にしたものがあろうかと思います。中でも、琵琶湖の恵みを生かした湖の魚、湖魚料理は、食卓に上がり、なじみのあるものも多いと思います。近年は、護岸整備における岸辺の変化や外来種の増加などにより、在来種が減ってきている状況でありますが、今でも旬にとれる琵琶湖の魚が季節を感じさせてくれるものであります。この琵琶湖の恵みを味わうためにも、水産業の発展は言うまでもないと思い、以下、質問してまいります。  まず最初に、大変基本的なことをお聞きしますが、彦根市の水産業においては何が水揚げされているのでしょうか。 83 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 84 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 水産庁が毎年実施します漁港の港勢調査によりますと、本市が管理する宇曽川漁港および柳川漁港では、平成28年中において、アユが約1万キログラム、シジミが3,000キログラム、フナが約1,670キログラム、スジエビが720キログラム、イサザが約550キログラム水揚げされています。 85 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 86 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。ちなみにですけれども、滋賀県内では、この水揚げの量というのは大体どれくらいなんでしょうかね。わかりますかね。 87 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 88 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 申しわけございません。県内での全体はわかりません。今申し上げました漁港においては、平成27年度、平成28年度はそれぞれわかりますけれども、県内全体ではわかりません。 89 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 90 ◯7番(赤井康彦君) 申しわけないです。  次に、彦根市の予算において、次年度予算に、彦根市漁業協同組合連合会が新たな体制で地域産業資源の開発に取り組む中での活動費や組織運営に対しての支援をしていくとのことでありますが、彦根市漁業協同組合連合会運営補助金の内容を詳しくお聞かせください。 91 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 92 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根市漁業協同組合連合会が、八坂町において、アユ種苗中間育成施設として以前に整備した施設を改修し、平成30年度から本格的にスッポン養殖事業に取り組まれることとなり、本市としましても、彦根市漁業協同組合連合会の組織運営の健全化と安定を図り、スッポンが新たな地域産業資源となるよう、その活動費および組織運営に対して支援を行うものであります。 93 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 94 ◯7番(赤井康彦君) そうすると、この予算なんですけれども、これは次年度以降も継続して予算化されていくという流れになっていくんでしょうかね。 95 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 96 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 次年度以降も同額を継続して予算計上していきたいと考えております。 97 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 98 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、また、農業や林業の予算に比べて割合はどれくらいになるんでしょうか。 99 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 100 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 平成30年度一般会計当初予算案におけます農林水産業費予算のうち、農業委員会および農業集落排水事業特別会計に関係する予算を除きますと5億3,593万7,000円でありますが、その内訳としましては、農業関係が4億8,183万4,000円で約89.9%、林業関係が5,344万6,000円で約10.0%、水産業関係が65万7,000円で約0.1%でございます。 101 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 102 ◯7番(赤井康彦君) バランスの問題なのか地域的な問題かわかりませんが、著しく林業の予算というものが少ないということがわかりました。  次に、農業や林業に比べて水産部門の予算が著しく少ないのはなぜでしょうか。 103 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 104 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 水産部門の予算が少ない理由としましては、これまでの間、本市漁業施設に対する大規模な施設整備の必要性が低かったことと、また、ブラックバス、ブルーギルおよび水草等の外来性動植物の異常繁殖による生産力の低下や漁業従事者の高齢化等により、彦根市漁業協同組合連合会や各漁業協同組合において大規模な事業活動が展開されなかったためでございます。 105 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。
      〔7番(赤井康彦君)登壇〕 106 ◯7番(赤井康彦君) それでは、また、これまでに彦根市の水産業に対する取り組みはどのようなものがあるのでしょうか。 107 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 108 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市では古くからアユの河川漁業が中心でありましたが、昭和60年代、琵琶湖産アユ種苗は全国に多数出荷され、滋賀県の水産業の中核を担ったことに伴い、本市でもアユの小型定置網(エリ)漁業が盛んに行われるようになりました。  このような活況の中、平成元年2月に彦根市漁業協同組合連合会が設立され、平成元年から2年にかけては、彦根市漁業協同組合連合会が国・県および市の補助を受けて、八坂町にアユ種苗中間育成施設を整備し、当施設を拠点に、全国に琵琶湖産アユ種苗が多数出荷されておりました。  しかしながら、平成5年ごろに、冷水病の侵入等によりまして種苗の生産コストが向上し、不採算な状態になったことが一因で、売上高も減少し、さらに、先ほどの答弁の繰り返しになりますが、外来性動植物等の異常繁殖や漁業従事者の高齢化等により、彦根市漁業協同組合連合会や各漁業協同組合において、現在まで大規模な事業活動が展開されてきておりません。  現在は、漁港施設の維持管理、漁場環境の保全・整備を行うとともに、漁獲量や漁業就業者数の長期減少傾向を踏まえ、安定的な漁業経営の確立のため、とる漁業からつくり育てる漁業への転換と、漁業協同組合組織の育成強化を進めてきており、今後も引き続き、琵琶湖漁業を通じた地域の活性化に努めてまいります。 109 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 110 ◯7番(赤井康彦君) 彦根市の漁業組合の歴史は今の説明で少しわかったんですけれども、彦根市としての取り組みは何があったのかというのが具体的にもう少しわかるようにご説明いただきたいんですけれども、ないならばないとおっしゃっていただければわかりやすいかと思います。 111 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 112 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根市としましては、今ほど申しましたように、平成2年のアユ種苗中間育成施設に対する補助をまずやらせていただきました。その後、毎年漁港の掃除等のお手伝いをさせていただくということでございます。 113 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 114 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、以前に市内の漁港祭りに行ったときに、小規模ではありましたが、多くの客でにぎわい、市内のいろんなイベントと少し違い、目新しく、とてもよいと感じたわけですが、もっとこうした水産に関するイベントを支援していくことで市民にも親しみを持ってもらえるかと思いますが、いかがでございましょうか。 115 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 116 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 水産に関する本市でのイベントとしましては、平成25年度より、毎年5月に、彦根市磯田漁業協同組合が、宇曽川漁港において、地元産の湖魚を使った食文化の周知および琵琶湖漁業の活性化につなげることを目的に、磯田漁協水産まつりを実施されています。  本市としましても、多くの方々に地元湖魚の食文化を知っていただき、琵琶湖産資源の地産地消を進めることが、地元琵琶湖漁業や地域の活性化につながるものと認識し、このイベントについても広報等で広く情報発信しており、今後も引き続き支援してまいりたいと考えております。 117 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 118 ◯7番(赤井康彦君) それでは、最後に、コアユやモロコなど定番の魚に加え、ビワマスやセタシジミなどブランドにもなっている魚もいる中で、彦根市の水産業においての特産品の開発などを考えていないのでしょうか。 119 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 120 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 古くからあるアユや鮒ずしなどの湖魚料理に加え、今後は、先ほどお答えさせていただきましたとおり、平成30年度から彦根市漁業協同組合連合会が本格的に取り組まれますスッポン養殖事業において、スッポンが新たな地域産業資源となるよう、本市も積極的に支援してまいりたいと考えております。 121 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 122 ◯7番(赤井康彦君) スッポンもいいかと思います。彦スッポンというんですかね。それでもいいですけれども、そのほかのブランドも開発すべきかと思いますし、先ほどのご答弁でもありましたとおり、農業や林業に比べて著しく予算も少ない中で、取り組みも余り見えてこないということでございます。彦根市においても、当然、琵琶湖を有するまちでもありますので、もう少しこうした開発にも力を入れていただければと思います。  それでは、次に、滋賀国体の主会場整備状況はということで質問してまいります。  冬季オリンピック大会も終わり、日本は金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個の計13個のメダルを獲得し、多くの人々に感動とスポーツのすばらしさを味わわせていただきました。スポーツのよさをテレビで堪能したわけでありますが、地元彦根においても、陸上の桐生祥秀選手、水泳の大橋悠依選手、サッカーの岩崎悠人選手、ゴルフの松田鈴英選手、マラソンの竹中理沙選手、ホッケーの森花音選手など、市内には国内を代表するような選手が活躍しており、今度の春の選抜高校野球では市内の近江高校と彦根東高校が出場するという快挙も、彦根市民にとって大変誇りに思えるようなニュースであります。  スポーツが盛んなまちは、とても活気にあふれ、まちに勢いをもたらすことも考えられる中、二巡目国体であります滋賀国体の主会場が彦根に正式決定され、3年半が経過いたしました。これからのスポーツ振興とまちづくりに大きな影響を与える二巡目国体主会場の整備状況など、国体に関することを、以下、質問してまいります。  まず初めに、県が進めている国体施設の整備状況はどれくらい進んでいるのでしょうか。 123 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 124 ◯企画振興部長(馬場完之君) 滋賀県が整備を進めておられます国体の主会場となります(仮称)彦根総合運動公園の整備につきましては、平成28年9月に基本設計が作成され、現在、実施設計の取りまとめに向けた作業を行っておられると伺っております。  また、同公園内に整備されます第1種陸上競技場につきましては、平成29年12月に基本設計が作成され、現在、実施設計に向けた準備を進められていると聞き及んでおります。 125 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 126 ◯7番(赤井康彦君) それでは、また、それに伴いまして、土地の買収状況はどれくらい進んでいるんでしょうか。 127 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 128 ◯企画振興部長(馬場完之君) 国体主会場整備に係ります拡張用地の取得につきましては、平成29年5月28日開催の地権者説明会以降、各地権者を個別に訪問し、土地を提供いただけるよう交渉を行っておりますが、現在のところ半数以上の地権者の売買契約の締結が完了しているところでございます。 129 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 130 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、次に、国体整備に係る周辺のインフラ整備においては、次年度予算にも反映されておりますが、当初説明があった湖岸道路まで延びる道路の整備状況はどうなっているんでしょうか。 131 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 132 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 本市におきましては、平成36年に開催される国民体育大会等の主会場周辺整備として、直接的なアクセス道路となる都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線の整備を計画し、県道彦根米原線から城北小学校前を通り、T字路を南へ4車線の県道彦根港彦根停車場線までの1,200メートルの区間として事業決定しております。  議員のご質問のとおり、当該道路につきましては、平成26年度の事業計画案では、城北小学校前の道路をそのまま西へ進み、湖岸道路に接続する内容で地域の皆様へ提示させていただき、ご意見を伺いました。地域の皆様から多くのご意見をいただく中で、市としましても、通過車両の増加や、通学児童を初めとする歩行者への安全対策等の再検討を行い、その結果、歩行者への安全性を確保しつつ、通過交通によるリスクを低減させる計画で道路整備を進めるとの結論に至り、湖岸道路への接続については取りやめたものでございます。  なお、計画する道路の整備状況につきましては、現時点までに現地での境界確認を含む用地測量を終え、詳細設計に取りかかっており、今後は皆様のご理解を得て用地買収に着手してまいりたいと考えております。 133 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 134 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  再質問したいと思いますが、今ので状況はよくわかりました。その道路には当然小学校や高校等もございますけれども、通学路というお話がございましたが、それの整備に伴いまして、当然、防犯灯等も整備していく流れになっていくということでよろしいですか。 135 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 136 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 防犯灯というご質問でございますが、道路につきましては道路照明灯の設置を考えております。ただ、これにつきましては、特に危険な交差点等に設置するものでございますが、今後、詳細設計を進める中で、公安委員会等とも協議しながら設置箇所については検討してまいりたいと考えております。 137 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 138 ◯7番(赤井康彦君) 小学校や高校からも要望が出ていようかと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、また、国体主会場整備に伴い、現市民体育センターも閉鎖され、南彦根駅前に建設されるわけでありますが、新市民体育センター完成までの間には、4年間も体育センターを使用できない状況が続いてまいります。昨年の議会においても代替施設の質問がありましたが、各学区の体育振興会のご協力とご理解のもとで、各小・中学校の体育館を年間で調整していただいたり、市内企業の体育館や大学体育館などと連携をとっていただいた結果、先日、市立体育館使用可能日程表を出されました。各小・中学校の体育館の使用可能日を5日間ほど設定されていますが、鍵の管理などは各体育振興会によってまちまちかと思います。学区外の団体が体育館を使用するときは、鍵の管理はどうしていくのでしょうか。 139 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 140 ◯教育部長(安居庄二君) 市立学校体育館年間使用可能日程表に基づいて使用される場合の鍵の管理や受け渡し等につきましては、各学区体育振興会で対応いただくようお願いしており、使用者が申請書を保健体育課に提出された際に該当施設の鍵の受け渡し方法等を説明することといたしております。 141 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 142 ◯7番(赤井康彦君) 再質問しますけれども、それでは、教育委員会といたしましては、受け付けだけをして、あとのことは地域に任せるということで理解してよろしいんですか。 143 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 144 ◯教育部長(安居庄二君) 教育委員会としましては、まず、この日程表の状況に基づいて、それぞれから申請を受け付けることになるんですけれども、そこで使用申請者の方に対して鍵の受け渡し方法とか使用方法について説明をさせていただくということになります。それで、例えば、この受け付けにつきましては、2週間前まで受け付けるわけですけれども、その2週間を超えてしまいますと、通常、体育振興会では1週間前ということになっているかと思いますけれども、そうしたことで、早い目に体育振興会の方に、この体育館については希望がこの日についてはないということでお知らせをして、できるだけ現在お使いいただいている方、またはさらにお使いいただける方に開放できるような対応をとらせていただきたいと、このようなことも含めて考えて対応しております。 145 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 146 ◯7番(赤井康彦君) 私が言いたいことをご答弁いただいていないんですが、聞きたいことも答弁いただいていないように思うんですけれども、これは、受け付けをされて、数年前ぐらいからでしょうかね、体育振興会の予算というものも削減の方向に入っているわけです。さらに今回も、こうしたことで体育振興会、地域の方々に負担を強いるという形になると思うんです。そのことについてはどのように教育委員会は思っておられるのか、お考えだけ聞かせていただきたいと思います。 147 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 148 ◯教育部長(安居庄二君) 今回の現市民体育センターの閉館に伴いまして、新市民体育センターができるまでの4年間につきましては、先ほども申しましたように、市内の小・中学校の体育館、現在は体育振興会の方で委託を受けていただきまして、管理、また鍵の明け渡しをいただいている状況でございます。この4年間につきましては、体育振興会の、特に役員の方々にはご苦労をおかけすると思っているところでございます。できるだけそうした役員の皆さんにご負担がかからないような形で進めてまいりたいとも思っておりますし、さきの2月に説明会をさせていただいたわけですけれども、そうした中でもお願いをし、ご理解をいただいているものと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 149 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 150 ◯7番(赤井康彦君) これは基本的には4年間続くんですよね。やはりこれは半年ぐらいたって一度検証するべき課題であると思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、次に、各小・中学校の体育館によって、用具である備品が一律でそろっているとは限りませんが、用具の準備などをしていくのでしょうか。 151 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 152 ◯教育部長(安居庄二君) 小・中学校体育館で新たに用具を整備するということは、今のところは予定はいたしておりません。しかしながら、議員ご指摘のとおり、小・中学校体育館によって備品等が若干異なりますので、市主催等の大会や各種大会等の会場として割り当てた体育館につきましては、あらかじめ備品やコート数等を確認し、調整した上で確保することといたしております。 153 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 154 ◯7番(赤井康彦君) ちょっと理解不足で申しわけない。もう一度おっしゃっていただきたいと思うんですけれども、各小・中学校、大体5日間ほどという形で負担を強いるということでございますけれども、その備品というものは、各学区の体育振興会の備品等も多いわけですよね。その中で、まちまち学区によって違うということで、借りられる方はそれを知らずに借りられるという形もあろうかと思うんですけれども、これを整備されていくという方向なんですか。それとも、受け付けの段階で基本的には使用できないとおっしゃるのか、教えていただきたいと思います。 155 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 156 ◯教育部長(安居庄二君) 現在の小学校、中学校の体育館におきましては、現在も開放してお使いをいただいているわけでございます。そうした中で、今、議員ご質問のありましたように、点検をした上でどうかということでもございますので、当然そうしたことも含めまして、今お話ありましたように、体育振興会で用意されているもの、あるいは、学校が備品として用意しているものもあろうかと思いますので、その辺の確認はした上で、体制を整えた上で、お問い合わせがありましたら、そうしたことはお伝えをしていきたいと思っております。 157 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 158 ◯7番(赤井康彦君) しつこく申しわけないんですけれども、今、学校の備品とおっしゃいましたけれども、学校の備品は使えるんですかね。 159 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 160 ◯教育部長(安居庄二君) 備品と申しましたのは、例えば、バレーボールとかバドミントンとか、いろいろとあると思うんですけれども、そういう支柱、ネット等々あると思いますが、さまざまな学校の体育とかの授業で使われる備品等もあろうかと思いますので、そうした意味での備品ということでお話をさせていただきました。 161 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 162 ◯7番(赤井康彦君) 整理してご発言された方がいいのではないかと思うんですけれども、我々地区の地域の者は、体育館を使用するときは、学校の備品は使わないという形になっているかと思ったので質問をさせていただいたんです。それならば、今、これからこれを使ってもいいととれたんですけれども、もう一度ご答弁をよろしくお願い申し上げたいと思います。 163 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前10時02分休憩            午前10時07分再開 164 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部の答弁を求めます。  教育部長。 165 ◯教育部長(安居庄二君) 失礼いたします。  先ほど私が申しました学校の備品といいますのは、学校そのものの施設と一体とした備品ということでございまして、先ほど申しましたように、球技における支柱、ネット等々、あるいは卓球台等がそういうものに当たると思います。ただ、地域の体育振興会の皆様とも、今言いました備品の取り扱いにつきましては、十分調整をしてまいりたいと考えております。 166 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 167 ◯7番(赤井康彦君) 確認を今いたしますけれども、そうすると、今言っておられる備品というのは何になるのかというのと、あと、教育施設、学校が使う備品は使ってはいけないということでよろしいんでしょうか。もう一度再答弁をお願いします。
    168 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 169 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、施設と一体となっている備品についてはお使いいただくことになると思いますが、消耗品的なものについては原則お使いいただけないと、このように考えております。 170 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 171 ◯7番(赤井康彦君) 次に移ります。  小・中学校の体育館単体では規模が小さいときに、隣接する小・中学校の体育館も使用できれば、大きな大会も市内で開催可能となる競技も増えるかと思いますが、こうした要望には応えていくのでしょうか。 172 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 173 ◯教育部長(安居庄二君) 隣接する小・中学校体育館を同時に使用することで開催することができる大会もありますことから、平成30年度の各種大会等の施設使用調整におきましても、複数施設を設定した大会がございます。  また、今年度と同様、来年度以降も施設使用調整会議を開催していきたいと考えておりますので、各種大会等の会場を調整する際に、ご要望に応じて検討してまいります。 174 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 175 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。対応しておられるというお話でしたけれども、例えば、南中学校と隣接する城陽小学校の体育館というものは、結構大変大きいですし、駐車場もそろっている、整備されているということで、使われることも多いのかと思うんですけれども、そういったところももう日程に隣接しているところで挙がっているということでよろしいんですね。 176 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 177 ◯教育部長(安居庄二君) 議員おっしゃるとおり、複数設定した大会もございます。 178 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 179 ◯7番(赤井康彦君) それでは、加えて、夜間の使用はできないとなっておりますけれども、その理由は何なのでしょうか。 180 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 181 ◯教育部長(安居庄二君) 市立学校体育館年間使用可能日程表に基づいて、保健体育課にて受け付けする日程につきましては、主に大会や練習会等で使用されることが多いと想定していることや、現在、各小・中学校の体育館を使用されている方々の活動に過度な制限がかからないよう、17時30分までとしております。  同日の夜間の使用につきましては、従来どおり、各学区体育振興会で受け付け、日程調整をお願いしておりますので、引き続き体育館の使用を希望される場合は、各学区体育振興会に申請いただきますようお願いいたします。 182 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 183 ◯7番(赤井康彦君) それでは、以前に市民体育センター利用団体も、体育館使用料を払っていた団体もあったかと思います。例えば、土・日・祝日の12時から17時までの第1競技場1面の使用料は1万690円でありますが、今回の代替施設において、市内の小・中学校の体育館使用時の使用料は無料とお聞きしていますが、その理由はなぜでしょうか。 184 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 185 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根市立小・中学校体育施設の使用につきましては、彦根市立学校体育施設の開放に関する規則により、市民の体力づくりの推進を目的に、これまでから無料で開放しておりますので、今回の施設使用につきましても、その規則の枠組み内での使用としておりますことから、無料で使用いただくものでございます。 186 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 187 ◯7番(赤井康彦君) 加えて、以前から現市民体育センターを利用していた団体が、市内の代替施設では対応できない場合には、市外の施設を利用するほかないわけでありますが、その場合の施設使用料は団体が全額払うことになるのでしょうか。 188 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 189 ◯教育部長(安居庄二君) 市外施設の使用料につきましては、施設ごとに異なりますことから、施設を使用される場合は、施設を使用する団体等において、それぞれの施設で定められた使用料をお支払いいただくこととなります。 190 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 191 ◯7番(赤井康彦君) その理由はなぜでしょうか。 192 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 193 ◯教育部長(安居庄二君) これにつきましては、これまでから近隣市町の体育施設につきましては、それぞれ施設ごとに使用条件、また料金も違うわけでございます。そうした中で金額も決まっていると。そうした中でお使いいただく場合については、それぞれがお使いいただいた使用料についてはお支払いいただくということでございます。 194 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 195 ◯7番(赤井康彦君) これは、基本的に市内の体育館を利用する場合は無料なんですよね。それが規模的にとかでできない場合に、今までの利用団体がやむを得ず市外の体育館等施設を利用されるということですよね。これは彦根市にもある一定の責任があるから質問をさせていただいているんですけれども、例えばその差額分を助成するとか、そういうことも今後検討していくべきではないかと思うんですが、いかがですか。 196 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 197 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申しましたように、近隣市町のスポーツ施設を使用された場合、例えば、今、補助の話もありましたけれども、そうしたことについては、現在、現市民体育センターをご利用いただいている皆様もいらっしゃるわけで、それについては、本市の条例規則に基づいて、現在も一定の使用料は払っていただいております。今回、現市民体育センターを閉館するに伴いまして、近隣市町のスポーツ施設を利用される場合があろうかと思います。こうしたときに、近隣市町のスポーツ施設においても、それぞれの市町の条例規則によって使用料が定められているということで、その金額もまちまちであると。こうした使用料金がまちまちの状況の中で使用料の補助ということになりますと、利用者の特定とか補助割合をどうするのかなど課題も多く、利用者の使用料負担の公平性からいいましても、近隣市町のスポーツ施設の使用に対しましては補助は難しいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 198 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 199 ◯7番(赤井康彦君) 公平性とおっしゃいますけれども、それこそ不公平だと思ったので質問をさせていただいているんですが、またこれはいずれ質問したいと思います。  次に、主会場整備や市民体育センター閉鎖において、さまざまな体育事業等が変更になるわけでありますが、彦根シティマラソンは次年度も開催すると次年度予算化しております。場所や距離、コース、日時など、詳細をお聞かせ願いたいと思います。 200 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 201 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根シティマラソンは、多くの市民ランナーに参加いただいている本市を代表するスポーツイベントであることから、来年度以降も継続して開催できるよう現在準備を進めております。  現時点で、会場は彦根市立西中学校、コースは彦根城周辺道路、距離は例年と同様の3キロメートル、5キロメートル、10キロメートルコース、開催日は平成30年11月25日を予定しておりまして、来年度以降も、城下町彦根の持つ美しい自然や文化とのふれあいの中で、より彦根のよさを知っていただけるような大会にしたいと考えております。  また、その他の内容も含めまして、詳細が決まり次第、「広報ひこね」や市のホームページ等にてお知らせをしてまいります。 202 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 203 ◯7番(赤井康彦君) 11月25日に開催ということで、西中学校を拠点とされるということでございますけれども、基本的にこれは秋の観光シーズンかと思うんですが、そうしたところで、規模等は縮小されるのかどうかということも含めながらお聞きしたいんです。これは大変な交通渋滞とか混乱を招く可能性も出てくるのではないかと思うんですけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 204 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 205 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員おっしゃっていただきましたことも含めまして、この3月に開催いたします実行委員会の中でいろいろとご議論をいただいて、最終的に詳細の部分について詰めてまいりたいと考えております。 206 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 207 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。シティマラソンはぜひやっていただきたいという思いでございますけれども、ぜひスムーズに運営できるような体制も整えていただければと思います。  また、こういったことを機会に、5キロをもっともっと距離を延ばしていただくようなことも、逆にチャンスと捉えていただければと思います。  最後に、国体施設の整備に伴い、県立スイミングセンターが閉鎖・解体されるわけでありますが、滋賀県は草津市に県立スイミングセンターを建設していく動きをしております。私たちの会派は、以前に、今までどおり彦根市にスイミングセンターを建設するように県に要望すべきだと強く申しておりましたが、昨年、滋賀県知事、三日月大造知事に会派として面会し、要望した折に、知事は、彦根市からスイミングセンター建設の要望の話は初めて聞いたとお答えいただいております。この知事の答弁に大変驚いたわけでありますが、県と市の意識のずれを感じざるを得ません。彦根市として知事の認識をどのように思われるのでしょうか。今後、このような状況の中で、彦根市のスイミングセンター建設に対する考えをお聞かせ願いたいと思います。 208 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 209 ◯教育部長(安居庄二君) 県立彦根総合運動場スイミングセンターにつきましては、国民体育大会主会場整備に伴い廃止が決定されたものであり、現施設が立地されている本市としましては、これまで生涯スポーツ振興の競技力向上に寄与してきたことに鑑み、機能回復として本市に再整備されるよう幾度も要望してきたところでございます。しかしながら、県は、プール整備につきましては市町が整備し、県が整備・運営経費を負担するという条件で意向照会を実施されました。  本市としましては、これまでから要望しておりましたとおり、県立施設としての再整備の要望を記載し、回答書を提出いたしましたが、結果として県が草津市を支援市と選定されたものでございます。 210 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 211 ◯7番(赤井康彦君) 経過はわかりました。  今後ですけれども、この彦根市にスイミングセンター建設に対する要望等を引き続きやっていくのか、当然、近年の予算のこと等も考えると厳しい状況であろうかと思いますが、スイミングセンターの建設に対しての要望というものは引き続きされるのか、お答えいただきたいと思います。 212 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 213 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほども申しましたように、スイミングセンターはもともと彦根市の地にあったものでございますから、機会を捉まえて、草津にできるということで支援市を選定されていますけれども、例えば北部の部分にも県に再整備をされるよう要望はしてまいりたいと考えております。 214 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 215 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございました。  質問項目ではないんですけれども、恐らく6月24日が知事選挙だと思います。こちらも体育館等重なる部分があるのではないかと思いますので、ご検討いただきたいと思います。  南彦根駅にエスカレーター設置をということで、続いて質問をしたいと思います。  南彦根駅は、1981年(昭和56年)に新設・開業され、平成27年滋賀県統計書によりますと、1日の乗降客数は、市内JR駅の中で彦根駅に次いで2番目の5,500人であり、長浜駅や米原駅よりも多い乗降客数となっております。2002年(平成14年)にはエレベーターが設置され、数年前には南彦根駅西口の駅前ロータリーの整備や歩道の屋根の設置などをしていただいておりますが、依然として改善箇所は多くあるかと思い、以下、質問いたします。  まず初めに、駅前を中心としてバリアフリーの整備が進んでおりますが、彦根市交通バリアフリー基本構想においては、JR彦根駅とJR南彦根駅周辺地区の2地区を重点整備地区とし、駅周辺1キロを特定経路と定め、2010年までに整備するとされておりますけれども、周辺道路のバリアフリー化は進んでいるのでしょうか。 216 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 217 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 本市におきましては、鉄道駅や道路の快適な通行空間を確保することを目的として、平成15年度に彦根市交通バリアフリー基本構想を策定し、順次、公共交通施設のバリアフリー化を進めているところでございます。  この基本構想では、市内の鉄道駅の中でも特に乗降客数が多く、また、駅周辺に公共施設が比較的多く立地するJR彦根駅および南彦根駅のおおむね1キロメートルの範囲を、優先的に整備を図る重点整備地区と定め、駅や公共施設等を結ぶ経路を特定経路として位置づけております。  JR南彦根駅周辺地区特定経路のバリアフリー化の整備率につきましては、平成29年度時点で75%でございます。残すは、JR南彦根駅西口から新市民体育センター建設予定地方面への市道小泉庄堺線の約240メートルの区間のみとなっております。この区間につきましては、新市民体育センターの開設に伴う周辺整備に合わせて整備することとしておりまして、平成33年度の完成を予定しております。 218 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 219 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございました。これは75%ということでございますけれども、33年度完成ということでございます。これ以降のことをお聞かせ願いたいと思います。2010年の計画という形で随分と時間がたっているわけでございます。周辺1キロの特定経路を今後定め直すという考えはあるのかどうか、そうした計画等もこれから策定していくのかどうかというのをお答えいただきたいと思います。 220 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 221 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 現時点におきましては、この基本構想完了以降の整備計画についてはまだ立てておりませんが、現在、立地適正化計画の策定であるとか、そういうところを進めているところでございます。それに基づきまして、駅周辺の歩行者の円滑性というのはより高めていく必要があるかとは考えておりますので、今後、そういうことも踏まえて検討してまいりたいと考えております。 222 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 223 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。誤解していただきたくないんですけど、私は南彦根駅だけのことを申し上げているわけではございません。どちらかというと、これが進んだら、次は稲枝駅や河瀬駅の方に移していただければという思いで申し上げたということで、要望とさせていただきたいと思います。  続いて、次に、数年前には南彦根駅西口の駅前ロータリー整備をしていただき、随分とロータリーが広くなったところであります。しかし、いまだ南彦根駅東口ロータリーの整備が進んでいないかと思いますが、整備計画はあるのでしょうか。 224 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 225 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) JR南彦根駅西口のロータリーにつきましては、バリアフリー化の一環として平成26年度に整備を終えております。  ご質問の東口につきましては、昭和56年に南彦根駅が開設されたと同時に整備されたものであり、現在までにおいてその形状は大きく変わっておりませんが、バリアフリー化につきましては、ロータリー部や特定経路であります市道彦根口川瀬馬場線の歩道部において、段差の解消や点字ブロックの設置などの整備を終えております。また、ロータリーとしての機能につきましても、車両の待合所の確保や平成26年度に行ったシェルターの改築など、一定の整備はできているものと判断しておりますので、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いします。 226 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 227 ◯7番(赤井康彦君) それでは、最後にですが、南彦根駅前に新市民体育センターが建設される中で、駅利用をする方も増加していくと予想されます。このような状況下で、市内JR停車駅の中で唯一エスカレーター未設置が南彦根駅であります。これから利用者の増加や公平性の観点からも南彦根駅にエスカレーター設置をすべきでありますが、いかがでございましょうか。 228 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 229 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 南彦根駅は、1日に乗降客数5,500人が利用する市内で2番目に利用者の多い駅で、エスカレーターを整備することで駅の利便性向上につながるものと考えております。  南彦根駅の駅舎は、全体がJR西日本の財産であり、エスカレーターの整備を行う際には、駅舎階段付近に接続してエスカレーター棟を増築することとなります。彦根駅ではロータリーの歩道の一部にエスカレーター棟を増築しておりますが、南彦根駅におきましては、現在の歩道を塞ぐ形でエスカレーター棟を建築する必要がありますことから、歩道のつけ替えなど、ロータリーの形状変更を含め再整備が必要となってくると考えております。  このように、エスカレーターの整備は、駅舎と東西ロータリーに及ぶ大規模な改修が必要となりますことから、河瀬駅、稲枝駅と同様、将来駅舎全体を改築する際にあわせて設置することが適切であると考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 230 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 231 ◯7番(赤井康彦君) その旨は、JRとは話し合いはされているんですか。
    232 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 233 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) JR等には特に要望はしておりませんが、駅舎の改築について問い合わせはしております。現在のところ、JRとしては、南彦根駅の駅舎の改築の予定はしていないと聞いております。 234 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 235 ◯7番(赤井康彦君) 西口のロータリーの整備は平成26年ごろにされておりますけれども、では、そのときにJRと話をされているんですか。 236 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 237 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) その時点におきまして、エスカレーター設置に関しては、JRと協議はしておりません。 238 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 239 ◯7番(赤井康彦君) 駅舎の改築やロータリーの整備のときに、エスカレーター設置の話というか、計画に乗せていくというご答弁があったかと思いますけれども、それであれば、もうずっとしないということではないですか。平成26年にもうロータリーの整備もされて終わっているところで、どうやってこれから公平性というものを考えていくんですか。 240 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 241 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 確かに議員ご指摘のとおりでございますが、バリアフリー基本構想の中ではロータリーを含めた整備を進めておりまして、JR南彦根駅につきましては、エレベーターの設置が既にされておりますことから、エスカレーターの整備については検討の中には考えておりませんでした。 242 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 243 ◯7番(赤井康彦君) エレベーターは、わかっておられるのかどうかわかりませんけれども、ほとんどの駅についていますよね。私は、市内の四つの駅の中でエスカレーターがついていないのは南彦根駅だけだと認識をしているので、その公平性の観点からもどうなんだという話をしているんです。お答えください。 244 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 245 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員ご指摘のように、確かにエスカレーターがついていない南彦根駅であり、公平性の観点からというご質問のとおりでございますが、もちろんバリアフリー化につきましては必要であると考えております。先ほども申し上げましたように、エレベーターの整備が既に終わっておりまして、ロータリーの整備のときに誘導等を再整備いたしましたので、現時点においてのエスカレーターの整備については非常に困難であると考えております。 246 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 247 ◯7番(赤井康彦君) 困難であるという理由だけを述べて、公平性の観点からは全く理解しようとしていないではないですか。エレベーターはどこでもあるという話をしているではないですか。では、エスカレーターがないことについてどう思っておられるんですか。  それと同時に、市民体育センターだって、新しくできたときに、2,500席でしたっけ、そうした方々が駅も利用される方も多くなってくるわけです。その中で、市内で南彦根駅だけないというのは、また不公平であると思いますし、そういったことも考えるべきではないかと思うんです。もう一度ご答弁ください。 248 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 249 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員おっしゃいますように、市内の他の駅につきましてはエスカレーターが整備されております。南彦根駅だけが整備されていないということは十分承知しておりまして、公平性の観点からいきますと、やはり南彦根駅にはエスカレーターの設置というのは必要であるとは認識しているところでございます。また、整備につきましては、大規模な改修ということになってきますので、今後もまたJRの方とも協議はしていきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 250 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 251 ◯7番(赤井康彦君) では、JRの方には要望していく、また、話し合いを進めていくということでよろしいですね。 252 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 253 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) JRの方には要望してまいります。 254 ◯議長(八木嘉之君) 赤井君。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 255 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。冒頭にも申し上げましたけれども、長浜駅や米原駅よりも多い乗降客数なんですよね。そういった部分においても、エレベーターだけでもって、エレベーターも本当に小さいんですよね。そういうことから、全然答弁として、私としては残念な答弁だと思っておりますけれども、これから要望等をしっかりしていただくことをお願い申し上げまして私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 256 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前10時35分休憩            午前11時19分再開 257 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  昨日、安藤議員から出されました議事進行の取り扱いにつきまして、議長といたしましては、議事整理権として、再度執行部からの正確な答弁を求めます。  市長。 258 ◯市長(大久保 貴君) 安藤議員の動議に関しまして、正確な答弁を申し上げます。  3月5日の無所属、北川元気議員の代表質問で、裏合意にかかわった人物は誰かというご質問に対し、当初の仕様から外構、備品、空調の各工事を別途工事として取りやめることについては5月19日に協議されており、この協議に出席したのは、川嶋前副市長、企画振興部長、総務部長、都市建設部長の4人でしたと答弁を申し上げました。  当日の協議は、同等品採用や企業努力を求めながら価格交渉を行う随意契約へ移行するためのものでございました。  なお、同日、当初の仕様から外構、備品、空調の各工事を別途工事として取りやめることについて、川嶋前副市長から都市建設部長に指示があり、翌5月20日に岐建株式会社との交渉に当たったものでございます。したがいまして、本件にかかわった者は、川嶋前副市長と都市建設部長でございます。  以上とさせていただきます。  今回の答弁に際しまして、正確でございませんでした。そのことをおわび申し上げます。 259 ◯議長(八木嘉之君) 14番和田一繁君。和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 260 ◯14番(和田一繁君) 本定例会におきましては、大きく三つ質問をさせていただきます。理事者側の前向きなご回答をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  大項目1、彦根市の観光行政の姿勢を問う。  平成29年の3月18日から12月10日まで、国宝・彦根城築城410年祭が開催され、1月末現在で約73万人の方が来城いただいております。410年祭が終了し、ポスト410年祭の事業提案もプロジェクトチームから市長に答申され、実現に向けて進んでいることと期待をしているところでございます。  410年祭が終了した後も、12月、1月で約8万人の方が彦根城に入山されております。JR彦根駅から彦根城までたくさんの方も歩いていただいております。平成29年1月から12月までの駅前観光案内所を利用した観光客、これは外国人も含むですが、約9万人で、特に410年祭終了後の12月、平成30年1月だけでも、約1万人の方が観光案内所を利用されております。大半はJR彦根駅を利用されているお客様だそうです。  そこで、以下の質問をいたします。  中項目1、彦根駅から彦根城までにおける観光案内板の活用について。  細項目1、現時点で彦根駅改札口正面に設置してある観光案内板の所管についてお尋ねいたします。 261 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 262 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ご質問のJR彦根駅改札口を出てすぐ正面にある看板は、産業部観光企画課が所管しております。 263 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 264 ◯14番(和田一繁君) それでは、JR彦根駅改札を抜けると、正面に彦根の観光案内板が設置をされております。JRを利用し彦根城に来られた方、仕事で利用される方、スポーツ大会、部活等で改札口を通る方の目には必ず入ってくる大きな市の案内板でございます。今日現在でどのようなPR内容か、お答えください。 265 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 266 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現在は、昨年12月10日まで開催しておりました国宝・彦根城築城410年祭、および、その事業の一つとして実施されておりました開国記念館の展示に関する情報のほか、彦根城と佐和山城跡への案内および所要時間に関する情報が掲載されております。 267 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 268 ◯14番(和田一繁君) こちらの方も再三申し上げてきていたんですけれども、今、そのような内容ということで、これはなぜ内容を変更しないのか。これは、今お答えがありましたように、410年祭の啓発看板が今まだ設置をされております。410年祭が終わって約3カ月既に過ぎております。もちろん、今ここにいらっしゃる執行部の皆さん、また、市の職員の方々も、毎日JR彦根駅を利用して職場の方に通っていらっしゃると思います。毎日正面に410年祭の案内があるわけです。これはなぜ内容を変更しないのか、お答えください。 269 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 270 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 次の細項目のご質問にも関連いたしますが、当該看板の設置場所がJR彦根駅構内であり、変更に当たってはJR彦根駅との調整が必要になりますことから、内容を変更するべく、JR彦根駅と必要な手続を進めておりました。 271 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 272 ◯14番(和田一繁君) 細項目4、では、現在、JR彦根駅とはどのような交渉をしているのか、教えてください。 273 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 274 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 看板の変更につきましては、本年2月7日に変更後の看板のデザイン、内容等について、JR彦根駅との協議を行いまして、その後はJR彦根駅からの看板の変更について了承する旨の回答を待っておりましたが、先週3月1日に看板のデザイン、内容等についてご了承いただいたところでございます。 275 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 276 ◯14番(和田一繁君) そもそも12月10日で410年祭はもう終わるというのはわかっている、当然把握していらっしゃる中で、なぜ2月7日のところで変更という交渉が入るのか、ちょっと私は理解ができないんですけど、これは、なぜ410年祭前から計画で設置、撤去、また内容を変えるということをされなかったんですか。 277 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 278 ◯産業部長(黒澤茂樹君) これにつきましては、昨年の1月中ごろに410年祭の推進室の方から改札前の看板のデザインを変更したいという依頼がございました。それから、期間中の管理および原状回復を含めまして、観光企画課として承諾をいたしました。その後、平成29年12月の末に、同じく410年祭推進室の方から期間終了後のデザインの相談がございました。この1月になってから、デザインがなかなか変更されませんでしたので、410年祭推進室に問い合わせますと、観光企画課の方でお願いしたいとなりましたので、それ以降、観光企画課の方で対応したという状況でございます。 279 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 280 ◯14番(和田一繁君) でも、これは所管は観光企画課なんですよね。410年祭推進室がそのように要望したから変えたというか、それまでは全く知らなかったという感じの意味合いに聞こえてきたんですけれども、とにかく12月10日で410年祭は終わるんですよね。ということは、12月10日以降には、もう既に新しい案内看板であったりとか、いらっしゃるお客様に対してようこそ的な看板は当然あってしかるべきだと思うんですけれども、もう一度お答えください。 281 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 282 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今申し上げましたように、まず最初に変えるときに、原状回復で返していただくという話になっておりましたが、それができていなかったということで問い合わせまして、私どもの方で対応するということにさせていただきました。 283 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 284 ◯14番(和田一繁君) 私が言っているのは、原状回復云々よりも、そのように誰も気づかなかったのかということですね。12月10日で終わるということは、そこの看板、撤去でもいいです、案内看板でもいいです、いついつまでにという形で、庁内の中でそういう調整はできなかったんですか。 285 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 286 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 申しわけございません。そこのところの調整はできていなかったということで、結果として、今申しましたように、1月になってから産業部の方で直させていただきました。 287 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 288 ◯14番(和田一繁君) 逆に、先ほど言いましたように、庁内からはこの看板変えた方がいいよとか、市民からそういった問い合わせとかはなかったんですかね。特に職員であったりとか、毎日JRから駅で降りて、あれ、この看板まだ変わっていないとか、そういう申し出とかいったことは市の職員の中からは上がらなかったんですか。 289 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 290 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市民の方からもお伺いしましたし、私も毎日駅を利用しておりますので、早いこと変えるようにお話はさせていただきました。 291 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 292 ◯14番(和田一繁君) そこが観光行政の姿勢ということで、やはり毎日、私の方も観光はスピードということで言っております。今日朝現在でも、私は見てきましたけれども、やはりまだ410年祭をやっていますよという看板が彦根のいわゆる表玄関に飾ってあるわけです。だったら撤去した方がいいと思いますし、隣に彦根屏風もあるんですから、それを置き換えるとかいったことはできるかと思うんですけれども、それを含めて、細項目5、JR彦根駅と設置に関する契約行為はされているんでしょうか。 293 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 294 ◯産業部長(黒澤茂樹君) これまでは、看板の設置における書面による契約行為等はございませんでして、口頭によるものでございましたが、今回の内容の変更を機に、JR側の所定の手続によりまして、当該看板の設置に係る書面による事務手続を整えることとしております。 295 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 296 ◯14番(和田一繁君) 今までは、彦根屏風も含めた中で、契約的な書面は交わされていないということで、今後、契約をしっかり交わすということで理解していいでしょうか。 297 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 298 ◯産業部長(黒澤茂樹君) そのとおりで結構でございます。
    299 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 300 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目6、いわゆるキャストの著作権ですね。今、「おんな城主 直虎」で、キャストの方がまだ置いてありますけれども、こちらの方の問題等は発生しないんでしょうか。 301 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部参事。 302 ◯企画振興部参事(辰巳 清君) ご答弁申し上げます前に、今ほど産業部長が申しましたように、庁内連携がとれておりませんで大変申しわけございませんでした。  お尋ねの著作権の関係でございますけれども、この件に関しましては、当該ポスター画像を所管いたしますNHKエンタープライズに確認をいたしましたところ、新しい看板デザインに移行するまでの経過措置として、このままポスター画像を掲示することにつきましては了承いただいておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 303 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 304 ◯14番(和田一繁君) いち早くこれに関しましては、撤去していただいた方が、もう今はNHK大河ドラマは「西郷どん」ということで、やはり来た方が、直虎というのはもう過去のドラマになりますので、そのあたりは慎重にしていただきますようお願いいたします。  細項目7、では、今後の変更スケジュールを明確に、いつ変更されるのか、お答えください。 305 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 306 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほどのご質問にお答えしましたとおり、先週にJR彦根駅から了解が得られ、現在、看板事業者へ発注しておりまして、3月27日完成の予定でございます。 307 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 308 ◯14番(和田一繁君) その3月27日までは現状のままということになっているんでしょうか。 309 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 310 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現状のままと考えております。 311 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 312 ◯14番(和田一繁君) いや、それなら、撤去をするか、今の彦根屏風を戻した方がいいのではないですか。まだそのまま27日まで、今でも1万人ぐらいの方が電車を利用されて観光案内所にいらっしゃるということは、やはり観光で来ている方の方が多いんですから、そこは、やはり置いておくというよりも、撤去するか、何かほかに代替というか、今、隣にあるんですから、それをするべきではないでしょうか。 313 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 314 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今おっしゃいましたので、一度構造がどのようになっているかを検討しまして、もし変えられるようでしたら、撤去するなり検討してまいりたいと思います。 315 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 316 ◯14番(和田一繁君) いや、置いているところは変えられるはずなんです。あの彦根屏風も、もとは正面にあったのが向こうに移っているわけですから、27日までって、本当にこれは彦根市の観光の姿勢を問われてしまいます。これから春休みに入って、たくさんの方が彦根にいらっしゃって、まだその看板がある。やはり一番怖いのは、SNSで実際に毎日、今日も彦根駅に410年祭のパネルが置いてありますということを発信されているわけですね。これは、やはり彦根として、観光を売っている市としては、僕は本当に、いつも観光に関しましては、スピードとか、いろんな形で利活用していきましょうと言っていますが、なかなかスピード感を持ってできないこともあると思うんです。でも、これは、僕はすぐにでもできる、もうあしたからでも変えるべきだと思いますけど、もう一度お願いいたします。 317 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 318 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 十分検討させていただいて、できるものについてはすぐ対応させていただきたいと思います。 319 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 320 ◯14番(和田一繁君) では、あした以降も彦根駅を確認していきます。  それでは、細項目8、市庁舎前の工事用パネルの有効活用ということで、今、何かと話題の本庁舎耐震の市庁舎ですが、現在パネルで覆われておりまして、歩道を歩く市民とか観光客にとりましては、威圧感を感じ、何か怖いイメージを感じてしまいます。大都市の工事現場のパネルとかを見ますと、誘導パネルやイラストや観光案内パネル、企業広告などを活用されている事例も多く見受けられます。これから約2年間、彦根駅から彦根城のいわゆるメインストリートを2倍も3倍もあるパネルが覆っております。何度かこちらの方も提案をさせていただいておりますが、全くこの動きが見えてきません。今後のパネルの活用についてお尋ねいたします。 321 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 322 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎前の工事用パネルの有効活用についてでございますが、市役所周辺の小学校、中学校にお声をかけさせていただきまして、児童や生徒さんが描かれた絵を展示する予定をしているところでございます。現在、春の観光シーズンに向けまして、各学校から提供していただきました児童・生徒さんの絵をラミネート加工するために、専門業者に発注する準備をしているところでございますので、間もなく子どもさんの絵をあそこに展示させていただく予定をしております。 323 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 324 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。前向きなご答弁いただきましてありがとうございます。本当にせっかくあの白いパネルでありますから、今回、山根副市長も、いろんな形でひこにゃんのイラストに関しましては、いろんなバージョンアップということで、アプリであったりとかがあります。やはりひこにゃんを描くだけでも、また、あと、国体に向けてのなぎなたを持っているイラストであったりとか、逆に、看板の前で観光客の方が1枚写真をひこにゃんと一緒に撮れるような工夫は絶対に必要だと感じます。ぜひ、子どもさんのイラストもそうですけれども、やはり観光客もそこで立ちどまって一緒に写真が撮れるような提案をぜひさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、彦根城世界遺産登録に向けて。  中項目1、世界遺産登録に向けた意見交換・応援1000人委員会について。  彦根城とその関連資産の世界遺産登録に向けて、個人として自由に意見交換できるよう、市民を初め、応援してくれる方々を対象に、現在、応援1000人委員会設立に向けて進んでいると思います。きのうの代表質問の中で、現在約220人の方が登録されているということで、市外の方も50人ほどいらっしゃる中で、今後、1,000人目標達成するための目標達成時期と、増やすためのどのような広報活動をされるか、お答えください。 325 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 326 ◯副市長(山根裕子さん) 昨年11月に彦根城博物館能舞台見所で開催しました彦根城世界遺産講演会におきまして、この意見交換・応援1000人委員会の立ち上げについてご提案させていただきました。その後、おっしゃるとおり、予想以上の多くの方々にご関心を持っていただき、現在、3月1日時点で220人ほどの方々からお申し込みをいただいております。  参加者が1,000人に達するのは来年度中と考えておりまして、参加者をさらに増やすために、彦根市のホームページなどを通して参加の呼びかけを続けてまいりますとともに、委員会にご参加いただいた方々から、関心のある方々にも声をかけていただくなどして、さらなる参加の呼びかけをお願いしたいと思っております。今は、特に近隣の大学の学生さんたちを通して呼びかけを行っておりますが、もっと広くボランティアガイドさんとかにいろいろご説明をしながらご賛同いただきたいと考えております。 327 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 328 ◯14番(和田一繁君) 今年度、平成30年内には1,000人をということで理解してよろしいでしょうか。 329 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 330 ◯副市長(山根裕子さん) そのとおりです。 331 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 332 ◯14番(和田一繁君) では、細項目2、直近での定例会では、12月中に組織を立ち上げるための準備会を開くとご答弁をいただいております。これは、まず100人そろったらということでお伺いをしております。既に現在、220人の方々が応援したいと委員会に入っておられます。準備会開催結果を含め、どのような組織編成になるのか、お答えください。 333 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 334 ◯副市長(山根裕子さん) 昨年12月の半ばに1000人委員会への申し込みが100人を超えました。ことしに入ってから、特に関心のおありになる方々、関係者と一緒に、委員会の組織体制をどうするか、活動内容をどうするかについて協議を重ねております。  発足予定の委員会では、会員の方々の活動が主体になりますが、会長、副会長、顧問からなる委員会を設けるつもりです。委員会の事務を担当する彦根市の部署につきましては、まずは1月1日の機構改革に伴って、シティプロモーションの事務をしております1名がこの1000人委員会の事務を担当しておりまして、4月以降は新しくできる市長直轄組織のもとに事務を行っていくようになっております。 335 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 336 ◯14番(和田一繁君) 再質問、確認させていただきます。では、今後、意見交換・応援1000人委員会の窓口というのは、今回新しく生まれるシティプロモーションの方で受け持ってもらうというお考えなんでしょうか。 337 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 338 ◯副市長(山根裕子さん) 世界遺産登録プロセスですが、やはり学術研究の部分も密接な関連がありますので、文化財部のもとにある世界遺産登録推進課と協力しながら、シティプロモーションの事務として扱っていくつもりです。 339 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 340 ◯14番(和田一繁君) それは並列として見た方がいいのか、基本的には、今、文化財部の世界遺産登録推進課の方が主となってやっていくという考えでよろしいでしょうか。 341 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 342 ◯市長(大久保 貴君) シティプロモーション推進室で総合調整を行ってまいりますので、シティプロモーションでこの1000人委員会の事務局をつかさどるということになります。文化財課にも協力をいただく形になると思います。 343 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 344 ◯14番(和田一繁君) それでは、そのシティプロモーションの中には、文化財の方がメンバーとして入るというよりも、文化財部と一緒に共存してやっていくという形で理解してよろしいでしょうか。 345 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 346 ◯市長(大久保 貴君) どのような併任になるのか、兼任になるのかということは、これから人事の方で担当していただくことになりますので、決まりましたら、また4月に発表させていただきたいと思っております。 347 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 348 ◯14番(和田一繁君) それはいつ決まるんでしょうか。 349 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 350 ◯市長(大久保 貴君) 4月に発足をするときに明らかになるということでございます。 351 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 352 ◯14番(和田一繁君) それでは、それも踏まえまして、細項目3、組織の具体的な活動とは。  1000人委員会の趣意書の中に、「世界遺産登録を目指すことは、文化と芸術の源泉であって、彦根城と城下の自然と融和、共存を維持し、新たな事業と市場を展開し、文化活動を誇るまちにすることで地方創生につなげていくことではないでしょうか。まちづくりについて、市民の方々の意見を伺い、議論しながら、官民一体となって、一日も早く彦根城とその関連資産の世界遺産登録を目指したいと思います。」と記載しております。では、官民一体の具体的な活動というのはどういったものなのでしょうか。 353 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 354 ◯副市長(山根裕子さん) 委員会が発足いたしましたら、市民、行政、有識者が一体となって情報の交換・共有を図ってまいりたいと考えております。定期的に開催する委員会の会合において、彦根市の文化遺産を世界遺産登録の観点からいかに価値づけ、保有・管理をし、活用しようと考えているのかなどにつきまして、彦根市の考えをご説明させていただくとともに、市民の方々のご意見を言っていただけるように、委員会のいろいろな方々からさまざまな観点のご意見を伺おうと考えております。このようにしまして、皆様のお考えをいただきながら、彦根のまちづくりについて積極的に検討を進めていきたいと思っております。  さらに、有識者の方々からのご提言もお願いしながら、委員会の会員相互の連帯・協力を深め、世界遺産登録の機運を醸成してまいります。現在までのところ、1000人委員会の申し込みには、商工および観光関連の方々がご熱心ですが、彦根市の大学関係者の自発的な参加も多く、それぞれの分野での共同研究のプロジェクトも立ち上がりつつあります。このような協力に市としては大変助かっております。また、東京を含め、彦根市以外からの参加者も、議員おっしゃるとおり、50人ほど参加してくださっており、彦根の歴史・文化への関心を通してつながりをつくっていきたいと考えております。 355 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 356 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目4で、意見交換・応援1000人委員会のメンバーはどのような形で参加するのかということで、委員会メンバーに世界遺産促進の活動を応援したいと登録された方もいらっしゃるんですけれども、逆に、現在、そちらの方から何のアクションも来ていない、登録したけれども返事も何も今返ってきていない、せっかく世界遺産で応援したいという気持ちがどんどん薄れていくという声も実際に聞いております。ならば、メンバーはどのような形で参加をすればいいのか、そのあたりを具体的に教えてください。 357 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 358 ◯副市長(山根裕子さん) これまで、この委員会にご関心のある方々とお話ししておりますと、やはり市の歴史や遺産について市自体よりもよくご存じの方もたくさんおられて、まちの宝を発見し、磨きをかけ、そして、世界から見ても価値であるように価値づけていくということが可能なのだ、そして、そういうことにご関心があるということがわかってまいりました。委員会の会員の方々には、定期的に開催する会合において、そのようなまちの宝の発見について、そして、それが彦根市のまちづくりについてどのように貢献できるのか、積極的にご発言いただきたいと考えております。  なお、委員会の参加に当たりましては、会員に義務的な寄附等はお願いしておりません。 359 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 360 ◯14番(和田一繁君) 細項目5、意見交換・応援1000人委員会の活動予算は。  世界遺産登録に向けて、市民から盛り上げ、市民自らが盛り上がることが大切であります。その意識づけの一つでもある応援1000人委員会ですが、平成30年度当初予算案重点事項の一つ、彦根城世界遺産登録準備事業として1,370万9,000円の予算が計上されております。彦根城とその関連資産の世界遺産登録を実現するために必要な予算だと思います。その中に市民向けの情報発信の予算も入っているとは思いますが、応援1000人委員会にはどのような活動予算が含まれているのか、お答えください。 361 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 362 ◯副市長(山根裕子さん) 平成30年度予算案には、委員会にご参加いただいた方々が啓発活動を行っていただく際に使用するパンフレットやクリアファイルの作成にかかる費用、定期的な会合を開くために必要な会場使用料など、約40万円を計上しております。このほか、公募でロゴも採択するつもりでおります。 363 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 364 ◯14番(和田一繁君) その公募のロゴというのは、世界遺産のロゴではなくて、この1000人委員会の正式なロゴとして公募を検討されているということでしょうか。 365 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 366 ◯副市長(山根裕子さん) そのとおりです。 367 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 368 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目6、彦根市歴史まちづくり庁内推進会議と応援1000人委員会の役割は。
     以前から山根副市長は、市役所の関連部署が連携する体制整備が必要であるとして、彦根市歴史まちづくり庁内推進会議を立ち上げ、ワーキンググループをつくられました。その中で、市民と行政が対話する取り組みの一つが応援1000人委員会の立ち上げに私はつながっていると思っております。今回、この彦根市歴史まちづくり庁内推進会議のワーキンググループと応援1000人委員会の役割についてお答えください。 369 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 370 ◯副市長(山根裕子さん) 世界遺産登録プロセスは、選択と集中によって文化遺産を保護し、世界に開かれた美しいまちをつくるプロセスでもあります。世界遺産に登録しようとする構成資産をどのように保存・管理、そして活用していくのか、また、自然と融合した彦根の美しいまちなみをいかに再現していくか、彦根城内の交通体系をどのように整備するのか、バリアフリーをどのように徹底させるか、多言語対応の案内をどのように充実させるかなど、さまざまな施策の整合性を図ることが不可欠と考えております。  彦根市歴史まちづくり庁内推進会議のワーキンググループは、彦根城とその関連資産の世界遺産登録に必要な推薦書原案の作成に当たって、彦根市の各種計画との整合性を保つことができるよう、企画振興部、産業部、都市建設部、文化財部などの各部局が進める事業の連絡調整を図ることを目的としております。  これに対して、意見交換・応援1000人委員会は、市民と行政、有識者が積極的な情報や意見の交換を行い、世界遺産登録に関する情報を発信しながら、本市における世界遺産登録の機運を高め、世界遺産登録の彦根のまちづくりを進めていくことを目的としております。  それぞれの組織の活動を有機的に連携させながら、登録を実現してまいりたいと考えております。 371 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 372 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。  それでは、中項目2、彦根城の世界遺産登録に向けての啓発活動について。  平成28年9月定例会でも、世界遺産登録の推進として、滋賀県とのかかわりについて質問させていただいております。当初予算案でも、彦根城の世界遺産登録を推進するため、情報発信および市民の機運を図るために予算も組まれております。大久保市長の公約でもあります登録に向けての機運を高めるため、現在も彦根市として応援1000人委員会も募集している中、滋賀県としても、彦根城世界遺産登録に向けての啓発活動について、県主催事業や県ホームページにおける周知を願いたいとあります。  そこでご質問をいたします。  細項目1、滋賀県と連携した啓発活動は。  私も、過去の定例会におきまして、県のホームページで世界遺産をPRしていただきたいとお願いし、訴えてまいりました。県のホームページ上からは、滋賀県にある国宝・彦根城が世界遺産暫定登録に向けて動いているような発信がなかなか見えてきておりません。市の動向を見守ってくれていたとは思っておりますが、彦根市としても、彦根城およびその関連資産の世界遺産登録について方針・方向性が定まり、今後は滋賀県に対して、構成資産の保存・管理やバッファゾーンの整備などの支援を行ってもらうように積極的にお願いしていくべきだと思います。滋賀県全体での啓発活動が必要であると思います。  先日、公政会の視察で和歌山県の田辺市の方に訪問させていただきました。和歌山県は、県庁内に世界遺産登録推進室をしっかりと設けておられまして、和歌山県としても全体のバックアップで熊野古道の世界遺産の実現に向けて動いていらっしゃるということを非常に熱く語っておられました。  それを踏まえまして、平成30年度、県と連携した啓発活動は行わないのか、あれば具体的にお示しください。 373 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 374 ◯副市長(山根裕子さん) 議員ご指摘のとおり、彦根城とその関連資産の世界遺産登録を推進するためには、彦根市のみならず、滋賀県全体の機運を盛り上げる必要があると思います。これまで、滋賀県に対しまして、世界遺産登録にかかわる情報発信を充実していただきたいと要望してまいりました。  現在、滋賀県教育委員会文化財保護課のホームページに世界遺産の項目があります。そこで彦根市の取り組みを紹介していただいており、彦根市の世界遺産のホームページに移動できるようになっておりますが、滋賀県におきましても、さらなる情報発信と文化遺産の保護に取り組んでいただく必要がございます。また、彦根市が平成30年度に計画しております公開シンポジウムや国際会議の開催につきましても、滋賀県にご支援、ご協力をお願いしたいと考えております。 375 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 376 ◯14番(和田一繁君) 文化、自然も、本当に国から1件しかこれからは登録されないということですから、滋賀県にある彦根市ですから、しっかりと滋賀県と連携しながら強化を図っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、細項目2、推進課の広報・啓発活動におけるスタッフ体制について。  平成33年度までに推薦書原案をユネスコの世界遺産委員会に提出し、平成36年度までに世界遺産登録を実現するロードマップも示されております。まさに滋賀国体開催と世界遺産登録を目指す大切な年になるわけです。応援1000人委員会の窓口を含め、運営や市民、県民に向けての啓発・広報活動など、さらに加速度が求められてくると思います。現在の世界遺産登録推進課のスタッフの体制で十分なのか、シティプロポーションというお話もありましたけど、再度お尋ねいたします。 377 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 378 ◯副市長(山根裕子さん) 現在、世界遺産登録業務には、主として3人の専任の職員が当たっておりますが、現在のこの体制では、推薦書原案の作成に加え、世界遺産登録実現に向けての啓発・広報活動を拡大していくことは大変難しいと考えております。  ことしの4月から、意見交換・応援1000人委員会の事務や世界遺産登録に関する市民啓発、世界遺産の推進にかかわる庁内の総合調整などの業務を市長直轄組織が担当することになっておりまして、彦根市における世界遺産登録の取り組み体制をさらに充実させるものと考えております。 379 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 380 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。今回、山根副市長が専任ということで、世界遺産一本で集中でしていただけるというお話を聞いておりますので、それを踏まえて、さらに加速していただきますようによろしくお願いをいたします。  それでは、大項目3番、文化財保護と活用について。  中項目1、文化財を生かした地域振興について。  平成30年度の当初予算案では、重点事項の文化・文化財の分野において、伝統的建造物群保存地区対象事業で、旧石橋家住宅の建物調査・修理の予算がついております。また、旧木俣家屋敷や市内に残る指定文化財の建物保護に向けて建物調査なども対象とされております。  文化財の活用については、しっかりとした保護・保全があって生まれるものだと思います。過去の定例会におきましても、旧木俣家屋敷、開国記念館の活用、天秤櫓のライトアップなどを提案してまいりました。今年度から天秤櫓のライトアップの施設設計の委託や、旧木俣家屋敷の測量調査などを予算案として上程されており、旧木俣家屋敷の保存や活用に向けて、また、毎日ライトアップされた彦根城、西の丸三重櫓、天秤櫓が見えることはすばらしいことであり、夜の誘客にもつながると思います。  文化財の活用は、観光振興はもちろん、そのまちの文化価値を向上させ、市民がまちの宝の価値を再認識するなど、さまざまな効果をもたらすと思います。もちろん、世界遺産登録に向けての機運も高まると思われます。  昨今の文化財を生かした地域振興や国宝・彦根城を初めとする多くの文化財の活用・建物調査や、伝建地区を含めたまちづくりにもさまざまな課題解決に向けていかなくてはならない中、以下の質問をいたします。  細項目1、組織体制の改革について。  文化財活用に関しましては、庁内ごと、部署ごとにそれぞれ役割、目的があります。後世に残すため、文化財保護は基本文化財保護行政である教育委員会が担当しています。  その中、福島県白河市では、白河方式といたしまして、文化財の保護と活用を両輪と捉え、文化財課を市長部局の建設部に移しておられます。文化財保護を担当する文化財課を教育委員会から建設部に移しまして、文化財保護の専門知識を持つ学芸員が建設部のまちづくり推進課や都市計画の職員とデスクを並べていらっしゃいます。文化財課の職員がまちづくりを考え、都市計画課の職員が文化財保護に積極的に動いておられます。文化財の専門知識、建築史や考古学、建物、保存の専門知識、都市計画、交通対策など情報の共有や、まちづくりにおいて、点から線、線から面と捉えながら、スピード感を持って対応されている例もございます。  文化財・指定文化財を含む活用をすることは、その地域の人たちとも連携も必要ですし、私としては理想的な組織だと感じております。このような市内に多く文化財を抱える市として、今後、理想とする組織体制の改革も含め、お考えがあるのか、お教えください。 381 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 382 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条第14号の規定により、文化財の保護に関することは、教育委員会が管理し、および執行するとされております。  その例外として、同法第23条第1項第2号によりますと、条例を定めることにより、文化に関することは市長が管理し、および執行できると規定されておりますが、文化財の保護に関することはできないと規定されております。  近年、白河市等では、地方自治法第180条の7の規定により、文化財の保護等の教育委員会の権限に属する事務を市長の補助機関である職員に補助執行させておられることは聞き及んでおります。しかしながら、市内に多くの文化財を有し、市民憲章において「歴史と伝統を生かし、文化の香り高いまちをつくります」と掲げまして、さらには、総合計画においても、文化および文化財について大きな5本柱の一つとしている本市では、文化財の保護については、独立した行政機関である教育委員会で担うべき基本政策であると考えております。また、この中心的役割を担うのが教育委員会の文化財部であると考えておりますが、歴史まちづくりの推進を標榜する本市としましては、文化財を活用したまちづくりを進めるべく、市長部局との連携が必要であることは十分認識しております。  したがいまして、現状においても、歴史的風致維持向上計画等において都市建設部と、また、観光行政におきましても産業部と共同により事業を進めているところでございまして、さらに連携を深めてまいりたいと考えております。  今後におきましては、議員ご指摘の事例も参考にしながら、適切な組織体制のあり方について検討を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 383 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 384 ◯14番(和田一繁君) よろしくお願いいたします。  それでは、細項目2、文化財保全・活用に向けた情報発信について。  文化財の保全や測量調査など、大切な文化財を守るべく、作業過程もぜひホームページ等で発信してもらいたいと思っております。昨年10月の台風により櫓が破損いたしました。春に足場を組んで補修工事に入られますが、ただ、もともと観光ルートではありませんが、工事過程をホームページで発信したりとか、市の指定文化財のこれからの建物調査とか過程など、そういったものを発信するお考えはありますでしょうか。 385 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 386 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 議員ご指摘のとおり、近年、文化財修理についても多くの方々の関心事となっております。本市におきましても、発掘調査や文化財建造物の保存修理の現地説明会を実施しており、彦根城の石垣修理や玄宮園の護岸修理の現場においては、安全柵の外側からではございますが、常時現場を見学することができ、適宜説明等の対応を行い、現地説明会も実施してまいりました。また、文化財課が実施しております測量調査等の図面につきましては、現地説明会資料や解説シート、企画展示図録等の媒体によって適宜公開を行っております。  議員ご指摘のホームページでの情報発信につきましては、現在、文化財施設の公開案内や現地説明会の開催案内、説明会での資料の公開などを行っておりますが、十分ではないと認識しておりまして、今後は、修理事業の進捗状況や測量図等、より質の高い情報を発信できればと考えております。  このようなホームページでの公開も含めまして、より幅広く情報発信を行い、文化財修理の意義や技術的な特殊性を知っていただくことで、より多くの方々に文化財に対しての親しみや理解を得られるように努めてまいりたいと考えております。  以上です。 387 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 388 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。文化財を直す過程も発信されると、やはりこの文化財、400年以上のものを修景するということは非常にすばらしいことでありますから、ぜひ期待をしておりますので、そういう過程のホームページ等の発信をよろしくお願いいたします。  それでは、細項目3、文化財の活用と観光誘客の連携した取り組みについて。  昨年12月22日、3日間、横浜で開催されましたお城サミット2017ですが、3日間で延べ約1万9,000人の方が来場され、大盛況であったイベントでございます。城めぐり、城郭めぐりなど、来場者も城好き、石垣、あとは縄張りとか、来場される方々のターゲット層が最初からわかりやすいイベントでありました。ことしで2回目の開催でございます。天守や城跡が残る自治体や民間の団体も参加されておりました。  彦根市も1回目から観光企画課が参加をされております。もちろん彦根城を宣伝するのですが、ひこにゃんが登場したりして観光誘客が中心となっております。しかしながら、ほかの自治体は、文化財の職員を含め、城のエキスパートを同行させて、城の魅力やミニ講演会、天守がないお城は、縄張りのジオラマなど、パネル等で発信をされておりました。  来場者の方々からは、彦根市さんはもったいないという声を、こちらも本当にSNSを通じて聞いております。ひこにゃんだけ出せばいいのかと。やはり来場者の方々はお城好きの方です。国宝の彦根城や佐和山城跡があるのに、もっと縄張りのパネルやジオラマ、城の仕組み、城郭、石垣の仕掛けなどを案内すればと指摘をいただいております。  先ほど言いましたように、ひこにゃんも登場して、客寄せパンダ効果はありますけれども、当初からターゲットがわかるイベントの場合は、専門員を派遣し、城の縄張り、石垣を含めて彦根城のすごさを現場で説明する、文化財部と連携して彦根城のすごさを伝えることで観光誘客につながると思いますが、今後、部局間で連携した取り組みの考えをお示しください。 389 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 390 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご質問のお城EXPOにつきましては、初開催となった一昨年に続き、昨年も、12月22日から24日までの3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。  本市としましても、一昨年は国宝・彦根城築城410年祭のPRもあり、企画振興部築城410年祭推進室および産業部観光企画課が共同して出展し、昨年は、彦根城を含む本市への誘客のため、産業部観光企画課が単独で出展いたしました。  このお城EXPOにつきましては、城好きという明確なターゲットのもとに、一定の来場者数の実績もあり、有意義なイベントであるとは捉えておりますが、議員ご指摘のとおり、ひこにゃんの登場も含め、本市が観光誘客の観点から展示している内容と、主な来場者が求めている展示内容が必ずしもマッチしない点もありまして、出展にかかる費用とそれに対する効果を検討した結果、平成30年度におきましては、観光企画課としての出展は見送ることとしています。  なお、議員ご指摘のとおり、国宝の彦根城を初めとして、本市が観光誘客に取り組むに当たっては、文化財の活用は欠かせないものであると考えておりますことから、今後とも文化財部と連携を密にしてまいります。 391 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 392 ◯14番(和田一繁君) 来年、もし3回目がある場合は参加されないということですか。 393 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 394 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 観光企画課単独としては参加しないということでございます。 395 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 396 ◯14番(和田一繁君) いや、それを企画するのが観光企画課ではないんでしょうか。観光企画課がやらない、それならどこが担当していただけるんでしょうか。 397 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 398 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 申しましたように、このお城EXPOにつきましては、非常に城好きというターゲットが明確になっておりますので、産業部としましては、できれば文化財部を中心に検討いただいた方がいいかと考えております。 399 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 400 ◯14番(和田一繁君) 文化財部と連携してやるのが、文化財部は専門のことをお話ししていただいて、そことうまく観光をマッチングするのが観光企画課の役割ではないんですか。 401 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 402 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 和田議員のご提案は、お城サミットには、観光企画課だけではなくて、文化財課の職員も同行すればどうかというご提案かと思います。こういうことを検討するために、議員もご存じかと思いますが、産業部と文化財部の両部では、平成27年度から各事業等の情報交換を行う連絡調整会議というのを設けておりますので、この連絡調整会議におきまして、今後の参加のあり方等についても検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 403 ◯議長(八木嘉之君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 404 ◯14番(和田一繁君) そこなんですね。もう少しそのあたりを、ターゲットが決まっている大きなイベントであって、やはりそういったところにはしっかりとした経費もつけて、しっかり効果を得られるような企画を考えていかなければ、1万9,000人も3日間で来ていらっしゃる中で、彦根城とか佐和山をどんどんアピールした方が必ず誘客につながりますし、これから「ここ滋賀」とか、いろんなターゲットという形で戦略を練られると思いますけれども、そこはしっかりと部局内で調整していただいて、何もかもある程度決まれば、連携でぜひ観光の促進をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  今回は観光の姿勢ということでいろいろ苦言等を申しましたけれども、一つ、きのうも市長の方からも、これからいろんなシティプロポーションの推進の中で、国際的なビッグイベントを見据えた国際交流の分野とか、彦根城の世界遺産登録にふさわしいまちづくりということをおっしゃっていらっしゃいます。先ほどの中野議員の質問ではありませんけれども、多言語化とか、これから世界遺産登録を目指すということは、世界各地の方が彦根に集まるということです。ということは、彦根市のまちづくりの中で、外国の方に対応できるようなハードも含めてしっかりとした整備をやっていかなければ、平成36年度までに世界遺産をとると言っているんですから、それとあわせて、そういったこともしっかりとしていただきますように要望し、これで質問の方は終わります。ありがとうございました。 405 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後0時17分休憩            午後1時19分再開 406 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 407 ◯11番(奥野嘉己君) 大項目1、平成30年度予算編成について。  中項目、同じです。  昨日の代表質問でも同じ趣旨の質問をされていますけれども、繰り返しになるかもわかりませんが、取り上げます。  議員になりました平成27年の11月定例会で、私、財政に関する質問を取り上げて以降、ほぼ毎年財政問題に関する質問を続けてまいっております。人口減少局面の中、収入は減るのに、高齢化による扶助費等の義務的経費の自然増の基調があります。その中、いろいろな巨額な支出が見込まれている施策の計画が進んでいる現状です。
     今回の当初予算に関しまして、報道では、財政は危機的状態であり、2019年度以降においては、抜本的に改革、全庁挙げて歳出見直しに取り組むとされたようですが、正直なところ、実に遅いと言わざるを得ません。新人議員でも何かおかしいと3年前にはもう気がついて質問しているのに、なぜ改革を先送りされるのでしょうか。現に実施している施策の対象者がおられる中、急激な見直しを行うことは現実的にはなかなか難しいことと思います。であれば、2019年度から抜本改革という言葉自体が空っぽのスローガンとも聞こえてまいります。数年前から徐々に手をつけて急激な変化を避けるソフトランディング、そういうステップを踏むべきであったと考えますが、市長はスクラップ・アンド・ビルドと当初は言われていましたが、その実際はスクラップされた施策もありませんでした。危機的という言葉を私も全議員も毎年毎年お聞きしている中、ただいますぐの対応を始めるための指示を出すのが市長であり、財政認識と危機的状態に対する対策指示について、以下、確認をしてまいりたいと思います。  細項目の1番、市長の予算編成に関するご指示は。  大きな方針を示されたと思っております。お示しください。 408 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 409 ◯市長(大久保 貴君) 奥野議員のご質問にお答えを申し上げます。  きのうまでのご答弁で重複する部分はちょっと省かせていただきますが、要は、扶助費等々の義務的経費が増大をしているということでありまして、市税全体が堅調に来ているものの、硬直化しているということについて、私自身、大変危機感を覚えております。財源の確保、一方では事業の廃止等の検討を常に行わなければならないということを各部局に指示しているところでございます。  具体的には、平成29年度一般財源ベースで95%以内で予算編成をまずしてくださいということを指示いたしたところでございます。これが一次経費の部分でございまして、二次経費につきましては、これまでの重点施策、福祉、教育、産業、経済というところに重きを置きながら予算編成をお願いするということで指示をいたしたところでございます。 410 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 411 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目2にいきます。6年連続での財政規模拡大に関する市長の見解は。  市長ご自身での編成作業ということであれば5年連続になるんですが、市政は連続・継続で運営されていますので6年と記載しておりますけれども、これに関する市長のご見解を再度お聞かせください。 412 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 413 ◯市長(大久保 貴君) これもこれまでの答弁がございましたので、簡潔に述べさせていただきますが、平成17年、実質公債費比率が非常に高く、18%であったころから、議員各位のご理解と職員の努力によって、当時の市長の大変なご尽力もあったかと思いますが、改善を見て、平成22年度決算時、比率が16.4%まで改善をしてきたというところでございます。その当時、平成18年度決算時の156億円という市税から、平成19年決算時には177億円と、歳入の改善があったということも大きかったと思いますが、その後、市税については一定の水準が保たれているという状況でございます。このような状況の中で、税担当の職員が徴税等の努力を重ねていただいておりますし、自主財源の主軸となります市税につきましては、予算編成において、6年前、平成24年以降、増加の基調にあるということでございます。  そうした環境下にもありまして、厳しい時代に縮小しておりました投資的事業を行うということは、市域のインフラ整備の充実に寄与するということ、将来の発展への道すがらでございますので、必要な事業を実施してきたということでご理解をいただきたいと存じます。 414 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 415 ◯11番(奥野嘉己君) 収入が何とか安定してきた中で、先送りされてきた施策をやっていこうとしたということなんですけれども、私が思うのは、市長の公約の強い彦根をつくるという中で、結果的に、今日時点なんですけど、長期的な財政の健全性を何ら考慮することなく、簡単に言えば、後の世代にツケ回しをして毎年積極編成されたのかとも思えます。施策の優先順位をつけて積極編成をしたら、その結果、効果を検証するなど、山谷があってしかるべきであり、市長就任後の365億円が、6年目、ことしは447億円。毎年毎年過去最大規模を更新するというのは、言葉は悪いんですけれども、放漫経営をしたのではないかと。収入は増えているけれども、それに見合ってまた支出の方も十分に締めていかなければいけないと思うんですけど、その辺について再度ご答弁をお願いしたいと思います。 416 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 417 ◯市長(大久保 貴君) 今もご答弁申し上げましたとおりに、厳しい状況の中で先送りをしてきた事業というものがあって、稲枝駅の駅舎の改築、中学校の給食事業、平田認定こども園、小学校の空調設備など、中学校もそうでございます。そうしたものをやっていかなければならないという事態になって、その中でも優先順位を決めて取り組んできたということでございます。  さらに、インフラに関しましても、各道路事業につきましても、国の大いなる補助、ご協力、また県の協力もあり、道筋ができたということで整備に取りかかったというところでございまして、これは将来の市の発展につながっていくものだと思っておりますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 418 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 419 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3、3年連続となる大幅な基金取り崩しに関する市長のご見解は。  平成27年度には基金全体で120億円、そのうち財政調整基金は50億円もあったのが、本予算では基金全体で51億円、財政調整基金では、わずか2億円で枯渇という言葉で表現されます。このままでは2019年度の予算、次々年度ですけれども、そもそも組めるのかというぐらいの懸念を覚えています。また、昨年の市長選挙では、財政は大丈夫だと言われたと私は認識しているんですけれども、そのこととの落差が大き過ぎます。なぜこれほどの急激な取り崩しになったのか、再度お聞きしたいと思います。 420 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 421 ◯市長(大久保 貴君) 財政調整基金につきましては、不足する財源を調整する機能を持っている基金でございますので、必要に応じ、その都度取り崩しを行ってきたということでございます。具体的には、先ほども申し上げましたが、平成28年度で申し上げますと、平田の認定こども園の新設、あるいは小学校の空調設備、これらに着手をしましたのと、JR稲枝駅関連の工事にも引き続き取り組んだところでございます。  今年度につきましては、引き続きJR稲枝駅関連工事を実施してございますし、今申し上げた道路整備事業につきましても継続して取り組んでおりますほか、ソフトの事業で申しますと、子どもの貧困対策というものも取り組んでいかなければならない問題でございまして、進めているところでございます。  30年度につきましては、防災の観点から、体制整備のために屋外同報系の放送設備の整備、また、新体育センターの整備、河瀬小学校の放課後児童クラブの専用棟の建築等を上程してございまして、これは必要な事業を実施させていただいておりまして、その財源不足を解消するために基金の取り崩しを行っているものでございます。  これまでもご答弁申し上げておりますが、決算によって取り崩しを少なくしていくという努力は続けてまいりたいと思っております。 422 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 423 ◯11番(奥野嘉己君) 今、いろんな必要な施策をやってきたからこれだけの金額になってしまったんだというご説明だったと思います。ただ、それは、私、質問で、去年の市長選挙のときは財政は大丈夫だと言われていたわけです。もうその時点ではその辺のもろもろの施策をやろうよという計画は持たれていたと思っているんですね。ということは、結果的には、これは市民はごまかされたんですか。再質問です。 424 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 425 ◯市長(大久保 貴君) これらの事業を進める上で、財政調整基金を活用しながら進めていくわけでございますが、できる限り健全な財政運営に努めまして、決算ベースで取り崩しをできるだけ少なくし、基金を残していくという努力を継続してしてまいります。指標においては、厳しい財政の中でも、かつてのような実質公債費比率が非常に高い状況にまでは至っておりませんので、そうしたものの危機意識をしっかり持ちながらも財政運営に努めてまいりたいと思っております。 426 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 427 ◯11番(奥野嘉己君) 私がお聞きしたのは、市長選挙のときの大丈夫だというのに落差があるのではないかという点を指摘したんですけど、であれば、再々にはなるんですけれども、基金の取り崩しで金額が減ってくるという中で、国・県などからの各種の入金とのタイムラグがありますが、結果的に、そこらの基金の残高が少なくなるということは、当市の毎月の資金繰りが窮屈になってくるのではないかと。短期借り入れが増加すると思われるんですけれども、この辺のご認識をお伺いしたいと思います。要するに、今、市長が言われている財務の指標、年度末の3月31日付の指標はそれなりに見えるかもわかりませんけど、短期の安定性はどうでしょうか。 428 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩いたします。            午後1時33分休憩            午後1時34分再開 429 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  奥野議員、今の質問は事前の通告には上がっておりませんので、ちょっとここは言い方を変えて。基金に関連してお願いします。  奥野議員。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 430 ◯11番(奥野嘉己君) 今の市長のご答弁で、財政の指標等では大丈夫だから、緊張感を持って運営するというご答弁でした。それを受けて、関連として、短期の資金繰りの方の問題点はないんでしょうかという質問を再々質問としてしております。 431 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩します。            午後1時35分休憩            午後1時37分再開 432 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  会計管理者。 433 ◯会計管理者(和気豊文君) 奥野議員のご質問にお答えします。  おっしゃるとおり、基金残高が減りますと、現在、予算の執行といいますか、現金ベースでの収支は何で埋めているかといいますと、主なものは、財政調整基金を繰替運用する、つまり、基金で持っている現金を、毎月毎月の支払い、毎日毎日の支払いに充てにいくというやり方をしています。その残高が減っていくということは、繰替運用できる限度額が減っていくということですので、その分はどうするのかというと、金融機関からお借りしてくると。これを一時借入金といいますが、これは私の意見を聞いて市長が行うという財務規則になってございますので、当然、現金の保管は会計管理者および出納室でやっておりますから、その状況を財政当局にお伝えして借り入れを行っていただくと。おっしゃるように、国・県の補助金とか市債とかは出納整理期間に入ってからがほとんどでございますので、その間は繰替運用を使っているんですが、残高が減ってきました関係上、これからは一時借入金が増えるということで、今年度の当初予算案の1ページ目に議案が出ておりますけれども、そこで一時借入金の限度額を財政当局の方で上げていただいているということでございます。 434 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 435 ◯11番(奥野嘉己君) よくわかりました。ありがとうございました。  細項目の4番、財政調整基金の枯渇見通しに対する市長のご見解はということで、再度お願いいたします。 436 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 437 ◯市長(大久保 貴君) これまでのご答弁でもありますように、平成30年度末で2億円という状況にまで落ち込むという見通しを立てて運営をしているわけでございますが、これはこれ以上枯渇させてはいけないと思っております。いわゆる目標、参酌する標準の金額というのもお示しをさせていただいておりますが、それを維持できるように、平成29年度決算において、事業費の不用額等々、現在ではわかりませんが、そうしたものを活用しまして、できるだけ財政調整基金の取り崩しを控えていきたいと思っております。 438 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 439 ◯11番(奥野嘉己君) 先ほどの会計管理者の方のご答弁でも明らかになったんですけれども、要するに、ある意味、自転車操業的に資金繰りが苦しいので、短期で銀行借り入れ等でやっていかなければならない、要するに金利がかかってくるわけなんです。財政調整基金の枯渇見通しへの市長のご見解はというのは、その辺も含めて、実際金利が高くなってきてしんどくなる、そこらに対するご見解をもう一度お願いいたします。 440 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 441 ◯市長(大久保 貴君) 詳しいところはちょっと私がお答えをすることはできませんが、通常は、預け入れているほかの基金との見合いで金利も決まってくるというところもございまして、そうした運用をする中で維持をしていくということだと理解をしております。 442 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 443 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の5番に移ります。大規模投資案件の凍結、再検討が必要では。  当市では、新体育館はもとより、大規模事業が続く予定であり、例えば、新ごみ処理施設建設の積み立てもまだまだ必要と思われます。また、いろいろな計画がめじろ押しです。また、2025年の団塊世代の後期高齢者入りという環境による扶助費増が見込まれることがあります。さらには、本庁舎耐震工事に関しましては、有害物質検出も絡んでいるんですが、現時点での追加の支出がいかほどになるかが見通せていない状況と承知しております。  そういう状況下、新体育センター建設に向けた関連経費が、今予算におきましては、合わせますと合計2億1,000万円程度計上されております。全体規模が外構工事等を除外しても64億円。現在の財政状況を考えると、このまま建設を進めていくことは私は無謀ではないかと感じています。ぜひ立ちどまり、規模の見直し、コスト削減に関して徹底的に見直しをかけるべきだと思っています。新体育館建設という大規模投資案件のみに集中投資する余り、その他の大事な施策への目配りができなくなるのではないでしょうか。もし市長が立ちどまる必要がないとお考えの場合には、財政面での中期見通しもあわせてご見解を伺いたいと思います。 444 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 445 ◯市長(大久保 貴君) 今ご指摘をいただきましたように、非常に重要で、かつ大型な事業が目前に控えている状況でございますので、平生から厳しい財政運営をしていかなければならないという中でもありますが、特に今後、そうした状況を意識しながら、優先度の高い投資事業を着実に進めていくというためには、歳出の抑制と安定した財源の確保、これは大きな課題でございます。  そうした中で、今、働き方・業務改革というのも進めてございまして、それは、要するに事業の精査をしていくということが前提でございます。歳出の適切な執行とあわせまして一般財源の確保に努めてまいります。健全な財政を維持し、将来に不安が残らないように最善の努力をしてまいりたいと考えております。 446 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 447 ◯11番(奥野嘉己君) 市長、申しわけないです。私の質問は財政面での中期見通しもあわせてご見解を伺っております。お願いいたします。 448 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩します。            午後1時44分休憩            午後1時45分再開 449 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 450 ◯市長(大久保 貴君) 失礼しました。中期財政計画に関しましては、今、見直しをしている最中でございまして、平成30年度に年度が変わりましたらお示しするようにいたします。 451 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 452 ◯11番(奥野嘉己君) では、年度が変わりましたらよろしくお願いいたします。  大項目の2番、市長のお考えは。  中項目の1番、市長のお考えは。  最近の幾多の課題におきまして、市長のお考え、コメントがわかりづらいというか、市長という公職者としての発言としては理解できないことが私は多々あります。この際、確認をしてまいりたいと思います。  細項目の1番、新ごみ処理施設建設候補地選定に伴う議会の対応へのお考えは。  新ごみ処理施設建設候補地を愛荘町竹原にするとの発表を受けて、当時の川嶋副市長の辞任騒動が発生しました。その後、9月定例会において、議会は、建設候補地選定に当たっては慎重審議を求める意見書を全会一致で議決しております。議決に対する市長のお考えを再度お聞かせください。 453 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 454 ◯市長(大久保 貴君) この彦根市議会において慎重審議の決議をいただいて、私どもは、広域行政組合、議会におきましても慎重に審議を重ねていただいております。  選定委員会に出されました資料について、議員の皆様にごらんをいただくように事務局でご用意をさせていただいて、多くの議員の皆様がその資料を当たっていただいていると承っております。今後も、彦根市議会の皆様方もその資料をお目通しいただくことは可能でございますので、そうしたことを重ねながら慎重にご審議をしていただきたいと。私どもは、できる限りの資料を提出させていただいて、議論に付したいと考えております。 455 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 456 ◯11番(奥野嘉己君) その慎重審議というのは、私どもが賛成したのは、候補地選定に当たって、候補地選定を慎重審議ということなんですが、再質問したいと思います。  川嶋さんの辞任騒動が起きた際に、腹心の部下がなぜそのような動きをとられたのか、また、結果として、市長と川嶋氏との間で意思の確認ができていなかったというのが露見し、市長は川嶋氏がそのような動きをされていたことを知らなかったと説明されているわけですが、これは、直属の上司として、また、彦根市という組織のトップとして、そういう結果になったことをどう責任という面で考えられているのか、ご見解をお聞きしたいと思います。 457 ◯副議長(安居正倫君) 奥野議員、慎重審議の話で、副市長の責任問題とちょっと関連がありませんので。  奥野議員。
      〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 458 ◯11番(奥野嘉己君) 関連がないということであれば、次の質問の方に移りたいと思います。  細項目の2番、現体育センター廃止による代替施設の目途は。  県に対して公文書公開請求をかけまして、ここにあるんですけど、501ページの資料を受け取りました。その中で、黒塗りのいわゆるノリ弁当状態ではあるものの、理解できたのは、早い時期から市からは、代替施設に関し、県に対して県立高校、県立大学などのスポットでもいいから使用ができないかという使用打診がかけられていましたが、なかなか困難ということで色よい返事がなかった、また、小・中学校においては、既に一般開放の流れがあるなど、さらなる拡大が難しい、また、民間企業施設の週末使用は警備等の問題で難しいということが当初から想定されていたようです。それらを踏まえ、議員の方からは懸念を示す発言が出ておりましたが、ご答弁では1月の調整会議でお示しするということであったと理解しております。調整会議で代替施設のめどが十分に立ったのかを心配しているんですが、従来の市民体育センターでの年間での延べ使用団体数に対して、どの程度の枠取りが可能となったのかをお示しください。 459 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 460 ◯教育部長(安居庄二君) 平成28年度の彦根市民体育センターの延べ使用団体数は、第1競技場が701団体、第2競技場が548団体でした。この数は、あくまでも市民体育センターを平成28年度に使用された実績であり、内容も、大会だけでなく、練習会や学校の部活動等で使用された数も含んでおります。また、大会も、市民大会から県大会、近畿・全国大会と規模もさまざまでございます。  平成30年度以降の体育施設の使用につきましては、これまで市民体育センターで市民を対象とした大会等を引き続き市内で開催いただくため、対象の団体宛てに平成30年度代替施設使用希望調査を実施し、彦根市民体育センター閉館に伴う代替施設使用調整会議等を踏まえて調整をいたしました。代替施設の使用を希望された、市民を対象とした42大会につきましては、会場を市立施設のほか、県立施設や民間企業の体育施設を借用する形で確保できたことから、一定のめどが立ったとは考えております。  なお、既に自ら施設を確保され、代替施設の使用希望を出されなかった団体や大会もございますことから、彦根市民体育センターの年間延べ使用団体数に対してどの程度の枠取りとなったかをお示しすることは難しい状況ですので、ご理解をお願いいたします。 461 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 462 ◯11番(奥野嘉己君) 体育センターの廃止に伴って、そういういろんな団体が動かれたというのはわかるんですが、そこらも結果としてフォローをされていないということと理解しています。  細項目3番の方に移ります。現体育センター廃止の理由は。  12月定例会で廃止議決となりましたが、再度、なぜ廃止することになったのかについてお聞きしたいと思います。 463 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 464 ◯教育部長(安居庄二君) 現体育センターの廃止理由といたしましては、平成36年度に開催される第79回国民体育大会および第24回全国障害者スポーツ大会の主会場として、滋賀県が(仮称)彦根総合運動公園を整備されるに当たり、現体育センターを移転する必要が生じたことから、平成30年3月末をもって廃止するものでございます。 465 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 466 ◯11番(奥野嘉己君) 冒頭述べましたけれども、入手した県の議事録等をここに持ってきております。概略をちょっと説明したいと思います。その上でちょっと再質問させてください。  平成25年11月14日、関係市町同行で国体の招致活動に県の方に行かれています。そのために彦根市議会の招致意見書も提出されました。その趣旨は、現市民体育センターも利活用できる、松原が主会場としては適しており、よいと。あくまでも議会は体育センターの活用を求めていたわけです。その後、彦根市は、庁内協議を経まして、平成26年5月27日の会議で体育センター存続の議論の検討が行われております。その際に、彦根市より廃止の提案がされたようです。それを受けまして、同年11月6日に、県の方は移転を想定しているというコメントが整備検討懇話会の議事録に残っております。  議会は活用を求めていたのに、取り壊すなどとは聞いても相談も受けていなかったのに、平成26年の1月から5月までの間において、市長部局は市民財産である体育センターの解体を前提とすることにしてしまったようです。これは議会軽視ではないのだろうかと思いますし、先ほど言いましたけれども、体育センターの廃止の提案が彦根市側からあったと。県から言われて仕方がなく承知したのではないんです。なぜ議会の国体招致意見書に反してまで、市民体育センターという市民財産を市の意思で解体することになったのでしょうか、再度理由をお聞きします。 467 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 468 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま、平成25年度からの招致のお話をいただきました。今ありました彦根市側から廃止の提案があったと、このようなお話ですけれども、今おっしゃった26年の段階で彦根市が廃止の提案ということは、私は認識はしておりませんし、市といたしましては、この体育センターといいますのは、例えば今の国体誘致に係っては、本部機能等々によって活用ができる、そのような基本的な考え方をしておりまして、彦根市から廃止の提案ということはなかったと私は認識をしております。 469 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 470 ◯11番(奥野嘉己君) ノリ弁当状態ではあるんですけど、平成27年11月10日の議事録で安居部長のコメントが残っております。補償協議の流れの中だったんですけれども、県の方からは、体育センター敷地を含めることの提案は彦根市から行われた、彦根市側の庁内調整済みの話だというのに対して、部長の方からですけど、平成26年5月の回答書で、庁内協議の上で提出しているが、補償の協議はしていないというので、そこで補償の協議をずっとされているという流れの記録が残っております。それだけちょっと言わせていただきたいと思います。  さらにつけ加えて、この議事録を見ていきまして問題だと思ったのが、平成26年12月の住民説明会に提示する資料を事前に見せられた市長は、「これでいくと体育館の移転が必要となる。協力はさせていただくが、格別のご配慮をお願いしたい(笑)」として、彦根市としての注文をつけるでもなく、県の議事録に特記されるほどの笑いとともに了承されたことです。その結果、その後、彦根市民体育センターにかかわる補償協議として、延べ11回の協議を市の職員は県と努力されています。その努力は多とするものですが、結果として、建物補償として2億5,000万円その他が得られましたが、敷地は無償、無期限の貸与となりました。協議の初めにトップが安易に承諾した案件は、部下がどれほど努力しても取り返せないという実例ではないかと私は感じています。  事前に明確な代償措置の県との取り決めを行わずに決定したこと、また、12月定例会でも明らかになりましたが、県からの正式な文書による要請もなく、市長が安易に承知したことへもコメントもなく、ないものはないと、そして、市民財産を毀損したことによる一連の市長の責任をどう考えておられるのか、コメントがあればお聞きしたいと思います。 471 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 472 ◯市長(大久保 貴君) あえてご答弁をさせていただきますが、これはこれまでもご説明をさせていただいたとおりでございます。万やむを得ず、体育センターの敷地を活用しなければ1種競技場ができないというご判断でございましたので、議事録に笑いが載っているというのは、どの部分の笑いかわかりませんけれども、私どもとしては、再三にわたって、文書によって移転を要請してほしいということを県に申し入れしてまいりましたが、そのようなことがなかったわけであります。このことについては大変私どもも遺憾に思っておりますが、国体を招致してきたということ、そして、新しい体育センターの建設の要望も市議会でも採択をしていただいて、我々は新たな局面に入ったという認識のもとに進んできてございます。  今後、県においては、現体育センターについて、いわゆる今の価値の補償ということはしていただくわけでありますし、その他交渉によってさまざまな対応もいただいているところでございます。この第1種陸上競技場を造り、2024年の国体を開催するということは、彦根市にとって極めて重要なイベントであり、将来の発展の礎になるものだと思っておりますので、ぜひその部分についてご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 473 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 474 ◯11番(奥野嘉己君) 結果として、体育館が潰れまして、別におおよそ70億円弱と、今のこの財政状況の中でそういう議論になっているわけです。  次の細項目4番に移ります。現体育センター廃止は世界遺産登録の影響では。  12月定例会で、私は、市民体育センターを廃止することになったのは、世界遺産登録関係の要望を当市が行ったためではないかと質問し、それに対するご答弁として、世界遺産登録関係での要望はしていない、また、世界遺産関係で位置をどうこうと言ったことはないと教育部長および市長からご答弁いただきました。本当にそうだったんでしょうか、もう一度ご答弁をお願いします。 475 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 476 ◯教育部長(安居庄二君) 世界遺産登録の関係で、滋賀県に要望したということはございません。 477 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 478 ◯11番(奥野嘉己君) 今回、私が県に公文書公開請求をかけたその理由は、彦根市がどういう言い方をしていようが、受け手の県がどういう理解をしていたんだろうという双方向のチェックは必要だと思いました。そこで、入手した情報の一部を開示したいと思うんですけれども、平成26年11月6日の第1回彦根総合運動公園整備計画検討懇話会の資料におきまして、彦根市委員は、「第1種陸上競技場は彦根城からの距離をとっていただきたい。道路側からの圧迫感を抑えるため、入り口部分から極力距離をとっていただきたい。世界遺産登録を目指す彦根城について、彦根城から見える景観は大事。」との発言がありました。  第2回懇話会におきまして、同じく彦根市委員は、「市長の考えは、世界遺産と国体、この二つをまちづくりに生かしていくこと。景観に関して、玄宮園から計画地への視点を含めて検討していただきたい。第1種陸上競技場の北の方にまだ余裕があるのではないか。世界遺産登録に向けた彦根城からの景観への配慮から考えると、なるべく彦根城から離すのがいい。」世界遺産関連ではないんですか。さらに、議事録内では、「世界遺産登録関係で、バッファゾーンの可能性があり、ゆとりのある公園を求める。」等々、何回も何回もおっしゃられておりますし、陸上競技場の向きに関しても、「東西方向では彦根城から大きく見えるため、南北方向にしてくれ。」という記載もあります。  さらに重要な点は、平成27年4月13日、県・市の担当者ベースの会議で、副市長と市長の決裁前の文書で、オープンスペースの確保、ゆとりのある公園とするために、多目的広場を金亀公園内での整備検討していきたいと彦根市側から説明が行われています。県は、この文書を彦根が言ってきたという根拠文書として記録保存されています。決裁前の文書を担当者が県に示して交渉していると。一体全体、市長、副市長の2人そろってどうなっているんでしょうか。県はしっかりと証拠文書として保管されている。本来であれば県が自分の費用で再整備すべき多目的広場を何で彦根市がやらなければいけないんでしょうか。それもこれも世界遺産関連の要望ではないのでしょうか。  再度お聞きします。彦根市側から世界遺産関連での要望を行っていたと私は思っていますが、市民体育センター廃止は世界遺産登録のためではなかったんでしょうか、明確にご答弁をお願いします。 479 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 480 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど、奥野議員の方から懇話会等々の中でのやりとりのお話があったかと思いますが、世界遺産関連といいましても、彦根市側の方からの委員が発言している部分は、例えば、いわゆる4車線側、道路側からの圧迫感、こうしたものを抑えるために彦根城からの距離というのを抑えるべきだと、このような意味のものでございますし、また、景観対策といたしまして、ゆとりある公園の整備をお願いしたいというものでございまして、第1種の陸上競技場の位置について県に要望したというものではないと考えております。 481 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 482 ◯11番(奥野嘉己君) 時間がないので先に行きますけれども、結局、県の方はそう言われたんでしょうけれども、世界遺産関連なんだろうと理解をされて、その上で、彦根市が言ってきた、体育センターを自分らで潰す、要らないと言っているぞと、だから、もうお金を払う必要もない、敷地も当然無償で提供だという話になったんだと私は思っています。  結果的に、12月定例会で市民体育センター廃止議案での反対討論もしましたけれども、世界遺産関連で100億円近い整備費を要する話になっています。これだけの財政の状態になっている中で、どうなんだろうと。全体像を示されて、これは世界遺産関連でこのぐらいの費用がかかるからということで正面から議会を説得されようとせず、ごまかしとまでは言いませんけれども、何かこそくな対応のように私は思います。そのようにされるのは議会軽視ではないのかと。世界遺産を担当されていた副市長のその辺の責任も言うまでもなく、市長、こういうことで市の大切な財産がなくなって、県からのお金も取れない、こういう状態になったことに対する責任についてご答弁をお願いしたいと思います。 483 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 484 ◯市長(大久保 貴君) 関連質問ではないかもわかりませんが、あえてお答えをさせていただきますけれども、県は、今、現体育センターについて補償すると言っているわけでございます。解体費用も県が負担をして整備をするということでございます。世界遺産に関連して我々が何か要望をしたということでは決してありません。いわゆるゆとりの公園云々というのは、そもそもあの地域はそういう設定がされているわけでありますので、そのことを強く申し入れてきたということでございます。  こそくな何かをこそこそやっていたというご発言でございますが、これは、国体をきちっと市を挙げて力を合わせてやっていこうという総意で我々は進んできたと認識してございまして、今、そうしたことをご発言いただくということは、それも一つの意見として受けとめさせていただきますが、ぜひ今後の彦根の発展のために、いろいろとご懸念もあろうかと思いますけれども、格別のご理解とご協力をお願いしたいと存じます。 485 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 486 ◯11番(奥野嘉己君) 市長おっしゃられるとおりです。国体、それから世界遺産、正面からおっしゃっていただいたらうれしいなということなんです。  細項目の5番、物件移転等損失補償契約書の内容は。  廃止議決を受け、市と県は物件移転等損失補償契約書の取り交わしをされておりますけれども、どのような内容であり、対象の土地はどのように記載されておりますでしょうか。 487 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 488 ◯教育部長(安居庄二君) 滋賀県と締結した物件移転等損失補償契約の主な内容は、まず1点目は、市民体育センターの解体撤去については県が実施するものとし、県がその経費を負担すること、2点目は、県は、市民体育センターが廃止されたことを確認後、市に対して補償金として2億5,000万9,200円支払うことです。  対象となる土地といたしましては、彦根市、大字松原町、字大黒前、地番は3751-3、3751-7、3751-8と記載しております。 489 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 490 ◯11番(奥野嘉己君) ここにあるんですけれども、対象としては現市民体育センターとは書かれておりません。そこの土地に存在する建物等物件。その中で、3751-3というのは、私の調査では市立城北小学校と市立城北幼稚園の敷地と思われますが、どうなんでしょうか。 491 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 492 ◯教育部長(安居庄二君) ただいまございました松原町3751-3につきましては、当該土地を分割することによりまして、城北小学校の敷地と市民体育センターへの導入路として使用しているものでございます。分筆登記は行っておりませんことから、登記上は1筆の土地ということになっているものでございます。 493 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 494 ◯11番(奥野嘉己君) 分割は、実際私も見に行って、そのとおりなんですけど、分筆されていない、それをこういう公文書の中で、こういう記載で、例えばその中の一部とかであればいいんですけど、何もない。このままだったら小学校と幼稚園が廃止になるようにも読めますが、いかがでしょうか。 495 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 496 ◯教育部長(安居庄二君) 確かに今、奥野議員がおっしゃったように、物件移転等損失補償契約書に記載の三つの地番、そのうち今の3751-3につきましては、おっしゃるとおり、その筆の一部ということで間違いはございません。本来でしたらそのように記載すべきものというのは、私もそのように思っております。  こうした契約書を結ばせていただきました一方で、県の方とは、協議する中で、当然、そこの現況を議員もご確認いただいたということですけれども、現状フェンスが入っておりまして、そうした中で、土地はいわゆる行政的には分割ということでしております。その部分については、貸し付ける段階におきましては、分筆を県において行っていただき、係る部分のみを無償貸借していく、このような考えをしておりますので、実際に土地の貸借となった場合については、きちっと分筆をし、必要な部分のみについて貸し付けていくと考えております。 497 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 498 ◯11番(奥野嘉己君) 地方公共団体同士の公の公文書で、知事の公印まで押されている契約です。後々やるというのはちょっとおかしいと思いますが、再度お願いします。 499 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 500 ◯教育部長(安居庄二君) 今の松原の3751-3の一部分ということにつきましては、契約上の記載は一部とは入っておりませんが、県・市において一部ということは確認ができております。 501 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 502 ◯11番(奥野嘉己君) 議事録の中で何回かその辺の図面が出ており、今日は持ってきていないんですけど、ちょっと違う図面もありますので、本当にどうなのかというのを、まだ3月31日まで日があるわけですから、再度修正の上で取り交わしをされたらいいと私は提案いたします。  次に移ります。  細項目の6番、本庁舎耐震補強工事の法律違反へのお考えなんですけど、これはもう昨日来、何回かおっしゃられていますが、ごく簡単におっしゃっていただきたいと思います。 503 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 504 ◯市長(大久保 貴君) この件につきましては、重ね重ね深くおわびを申し上げたいと存じます。不適切な契約に至ったわけでありますけれども、今後、現契約による工事の進め方、あるいは追加工事に対する方針など、さまざまな課題がございます。市の本庁舎耐震化整備事業が一日も早くなし遂げられますように、全庁挙げて全力を傾けてまいりたいと考えてございます。その際には議員の皆様方からのお知恵もおかりをしたいとお願い申し上げたいと存じます。  いずれにいたしましても、大変な事態を招いてしまったということ、その責任を痛感するとともに、何としてもこれをなし遂げていかなければならないと、そのことで私どもの責任を果たしていきたいと思っております。 505 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 506 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問です。  1月24日の全協で初めてこの件を私どもに説明された際に、自分は知らなかったという説明がありました。また知らなかったんだなと私は聞いたんですが、工事代金5,000万円以上のこういう大規模工事の決裁権限者は市長であり、辞任された副市長ではありません。本当に知らないというのであれば、部下とのコミュニケーションや報告・連絡・相談ができていない組織運営上の問題があるのではないか、ひょっとしたら、いわゆる裸の王さん状態なのかというところまで思ったんですけど、はたまた書類の内容がよくわからないのか、難しいのかとも思っています。再度、その辺も含めて、どうコミュニケーション、報告を受けられていたのかというのもお聞きしたいと思います。 507 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 508 ◯市長(大久保 貴君) そのことにつきましては、大変痛切に責任も感じております。これまでもご答弁申し上げましたとおりに、いわゆる仮契約の段階で、設計図書一覧が添付をされていないこともありますが、その内容について変更がされていないということもございまして、それを知り得ることができなかったということでございます。  いずれにしましても、大変な不手際であったということを私自身深く反省し、再発防止はもとよりでございますけれども、難しい事業となってしまいましたが、何とか一日も早い完成を目指して努力をしていきたいと思っております。 509 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 510 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の7、100条委員会設置へのお考えは。  本市始まって以来の百条委員会を議会は設置せざるを得なくなりました。その本質は、市長への信任に議会は疑問を抱いたということであり、市長の責任は非常に重いと理解すべきです。さらに、今後の追加の工事代金、工事時間のお願いを市民にする必要があること、また、そのような状況になったことへの責任は市長としてどのように考えられていますか。 511 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 512 ◯市長(大久保 貴君) 大変責任は重いと思っておりまして、私自身、不徳のいたすところところを深く反省しているものでございます。  私どもとしましては、可能な限り情報を開示し、既に全員協議会等でもお示しをさせていただくなり、また、この議会あるいは委員会でもご説明をさせていただいてまいりましたけれども、必要な情報を提供させていただいて、皆様のお知恵をおかりしながら課題解決に向けて進んでいきたいと思っております。 513 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕
    514 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問します。  2月15日の全協の席上で、法律違反に関して、昨日のご答弁の中でも少しあったかと思っていますが、庁内での手続ミスという発言がありました。公職である市長は、当然のこととして法律を遵守する立場であり、法律違反であることを認める発言をしながら、かりそめにも単なる手続ミスと問題を矮小化することは許されることではないと思っています。法律違反を犯した組織のトップとして、その責任をどう感じ、庁内の手続ミスなどと言いわけをしておらずに、どう責任をとっていくのか、所存をお聞かせください。 515 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 516 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁申し上げておりますとおりに、その責任は大変重大だと感じております。単なる手続ミスということでは決してないと、ご指摘のとおりだと思っております。再発防止、職員のコンプライアンス意識の再確認、当然のことながら進めていかなければならないと思っております。  私自身のけじめとしましても、給与の減額条例を今議会に提案させていただいてまいりたいとも考えております。 517 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 518 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の8、本庁舎耐震補強工事現場での有害物質検出への考えは。  単に有害物質が出ましたという報告ではなくて、早急にリスク管理の観点で、現時点で考えられる最大値での評価を行い、市長が責任者として今後どうするのか、お金と時間軸を示す必要がありますが、見解をお伺いします。 519 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 520 ◯市長(大久保 貴君) 結論から申し上げまして、詳しいことを今現状でお知らせすることができる状況にございません。当該工事現場において、この地域は土壌汚染対策法の規定に基づく要措置区域ではございませんが、その汚染土壌については同法の規定に準じて対応をしてございまして、先ごろ、同法の所管でございます滋賀県湖東環境事務所に対し、滋賀県公害防止条例に基づき土壌汚染改善管理計画を提出させていただいたところでございます。  今後、指定調査機関とご相談させていただきながら、また、県の湖東環境事務所と随時協議を行いながら、地歴調査と、それに基づく土壌調査および措置計画について検討を深めてまいります。当該管理計画における対策を進めていきたいと考えてございますが、現在のところ、具体的なスケジュールや費用についてお示しすることができません。  土壌汚染対策法の趣旨の一つは、汚染された土壌を適切に管理していくということでございまして、汚染の除去等の措置について、具体的な措置として、封じ込めという言い方をいたしますが、土壌汚染の摂取経路をきれいな土やコンクリート等により物理的な遮断する対処方法、および土壌汚染の除去、封じ込める、あるいは除去ということでございますが、汚染された土壌を浄化、除去する工法があると、二つの方法があると聞き及んでございますが、最終的には市の判断によりますことから、市の責任において、いずれの工法が現地において適当なのかということの判断を慎重に検討してまいりたいと考えております。 521 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 522 ◯11番(奥野嘉己君) 今までの大項目1および2で、いろいろと最近の事例についてお伺いしましたが、その中では、議会軽視ともとれるような事例があったように思います。また、知らなかったというコメント、世界遺産関連で全体像を示されていないのではないかということ等々ございます。そのようなことが今回の耐震補強工事の不祥事の根っこにあるのではないかと感じているところです。  そういう意味で、その状況を管理監督すべき市長という方としての指導力、その辺に関して私は少なからず疑念を感じております。市長ご自身の出処進退を考えていただきたいと思います。  加えますと、昨日の3会派による代表質問では厳しい言葉が並んでおります。昨夜の動議の際には、ほとんどの議員が賛成で起立もしております。企画振興部長、総務部長等、いろいろと議論の様子を見ておりまして、言葉は悪いですが、一種の裸の王さん状態に近いとも感じました。このままでは、今回の議案となっている当初予算の審議はもとより、いろいろと取り上げてきましたいろんな課題の解決、市が直面している困難さの解決が本当にできるのか、大いに危惧しているものです。私は、市長の出処進退、市長選挙をもう一度やられたらいかがかということを感じているところです。  時間がないので次の質問の方にまいります。  大項目の3番、各種選挙における投票率改善について。  中項目の1で、投票率改善について。  細項目の1、投票所までの距離はどの程度なのか。  実際の市内の投票所までの距離等をお知らせください。 523 ◯副議長(安居正倫君) 選挙管理委員会委員長。 524 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 昭和44年5月15日に旧自治省、現在の総務省から出された通知によりますと、投票所から選挙人の住所まで道程3キロメートル以上ある投票区においては、投票区の分割再編成による解消に努めることとされております。  各投票区内で投票所から一番遠い箇所を直線距離ではかりますと、最も遠い箇所は2.6キロメートルであり、現在の投票区は、投票所までの距離についても考慮の上、編成されているものと考えます。  また、期日前投票所を市内東西南北4カ所に設置することにより、より多くの方に投票いただけるよう投票機会の拡大に努めております。 525 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 526 ◯11番(奥野嘉己君) 実際は、高齢化ということもあり、また、運転免許証の返納等もありまして、現実的にはなかなか投票所まで行けないという方が増えているように私は思っています。非常に貴重な国民の投票する権利の行使が難しいという中で、細項目の2番、投票所までの臨時バスや借り上げタクシー等の運行は可能でしょうか。 527 ◯副議長(安居正倫君) 選挙管理委員会委員長。 528 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 近江八幡市において、投票区の集約により投票所がなくなった地区で、旧の投票所と新しい投票所間のバス運行を実施されました。実施箇所は2カ所で、投票日当日に1カ所につき3度運行されました。昨年10月の衆議院選挙が初めての試みであり、利用者は3人であったと聞いております。  東近江市においては、タクシーを借り上げ、自宅と投票所間の送迎を無料で実施されました。投票区の制限はなく、有権者であれば誰でも利用可能にされております。利用者は、平成28年7月の参議院議員通常選挙においては42人、昨年10月の衆議院選挙においては78人でございます。  バスおよびタクシーにおける送迎は、法律上問題はないと考えておりますが、費用対効果だけではなく、公平な投票機会の提供といった点を十分に検証してまいりたいと考えております。 529 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 530 ◯11番(奥野嘉己君) 大項目の4番、観光パンフレットの発行について。  中項目の1番、観光パンフレットの発行について。  細項目の1番、作成と配布時期を早めることの何が問題なのか。  私も過去に取り上げて、別の議員も申し上げていますが、要は今よりも半年早く発行ができないかということなんですが、いかがでしょうか。 531 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 532 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 観光客向け観光パンフレットにつきましては、年3回の季刊誌を発行しており、春号は2月上旬、夏号は5月上旬、秋・冬号は8月の中旬ごろに配布しております。  発行そのものを前倒しすることは事務的に可能であると考えておりますが、イベント開催の有無が主催者団体の総会に諮られておらず、そもそも決定していない場合や、日時や場所、内容等が未確定な場合もあり、季刊誌に掲載する情報に変更等が生じることなど、かえって観光客に不便をかけることも考えられることから、半年前に前倒ししての発行は今のところ難しいと考えております。  しかし、早期の情報発信の必要性は認識しておりますことから、情報掲載に係るイベント等関係機関等とも連携し、事業な詳細な部分について、できる限り早く内容を決定するとともに、早期にパンフレットを発行・配布できるよう努めてまいりたいと考えております。 533 ◯副議長(安居正倫君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 534 ◯11番(奥野嘉己君) この件は、もう何回も何回もお願いしている件なんですが、要するに、毎年うまくいっていないと私どもは思っておりまして、改善もせずに同じ過ちを繰り返す、それはもう全くの無駄だろうと。それよりは、予定であっても発行する、情報発信する、そういうことでお願いしたいと思います。  終わります。 535 ◯副議長(安居正倫君) 5番夏川嘉一郎君。夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 536 ◯5番(夏川嘉一郎君) 私は、今定例会において、三つの大項目について質問をしたいと思います。ちょっと簡単な質問を並べ過ぎたと思いますけれども、明確な回答をよろしくお願いします。  初めは荒神山についてでございます。荒神山は、近年、中南部、あるいは彦根全体でもありますけれども、拠点としての価値が年々高まりつつある。これらの中南部のオファーを受けて今回の質問をさせていただきます。  大項目1番、荒神山周辺域の保護と地域活性化策について。  荒神山公園一帯は、深い山林あり、国指定古墳ありで、貴重なミニ公園として市民の注目を集めつつあります。こんな中、市当局は、一部運動公園や自然の家区域までは一応管理下には置いていますが、公園全域の保全管理に関しては県と重なる部分もあり、いまだ消極的であります。一昔前ならば、荒神山といえば、その周辺一帯も含め、市域を超えた多くの近隣住民の信仰の対象であり、侵すべかさざる聖域として長年守られてきたものではありますが、時代経過の中、現時点では常に開発にさらされる対象になりつつあります。すなわち、現在の社会環境では、守るべき公園に対しての行政の関与は必要不可欠なものと考えます。  以上の観点に立って、数点の質問をさせていただきます。  中項目の1であります。公園としての成すべき施策について。  以下の質問項目は、前提として、県や地主さん等の協力が必要となるものではあります。このことを前提としてでありますが、細項目の1番に入ります。公園のあるべき形としてのコンセプト設定について。  現代社会は、既に利益で物が動く時代であります。また、多様化、不安定化の時代でもあります。そのような時代背景の中、荒神山公園は本市にとっていかなる対象であるべきか。ちょっと大げさな言い方ですが、全地球的展望に立ったコンセプトの構築がまず先決と考えます。当局の見解を伺いたいと思います。 537 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 538 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 荒神山は、議員ご指摘のとおり、自然公園法に基づく琵琶湖国定公園として周辺の曽根沼を含んだ山全体が第2種特別地域に指定されているとともに、山および周辺域には、文化財保護法に基づく国指定史跡の荒神山古墳、古くからの社寺などがあり、歴史や四季折々の季節を感じることができる良好な自然環境が残るなどの多様な特徴がございます。  こうした周囲の自然を生かしながら、市民の憩いの場として親しんでいただくとともに、自然や歴史を学ぶ場としても活用いただいており、さらには山全体がすぐれた自然景観として存在価値も大きいことから、本市としましても将来にわたり守るべき自然環境であると考えております。 539 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 540 ◯5番(夏川嘉一郎君) ちょっと再質問をしたいんですけれども、彦根市にとってどういう公園であるべきか、これをしっかり決めて、市民にそのコンセプトを共有して保全に役立てるべきではないだろうかと考えます。ということは、まずコンセプトの設定は必要不可欠な課題であると考えますが、これはいかがでしょう。 541 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 542 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) コンセプトということでございますが、今ほどもお答えしましたとおり、こういう自然の環境を学ぶ場所、あるいは憩いの場所として市民の皆様に広く活用していただく、本市としても将来にわたって守り抜くべき地域であるということは、この荒神山一帯の基本的な考え方でございますので、ご理解のほどお願いいたします。 543 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 544 ◯5番(夏川嘉一郎君) こんなところであんまりもたもたしていたくないんですけれども、これはコンセプトをまず設定すべきではないかと先ほどから質問しているわけですが、単に頑張ってやりますということだけでは、それは個人の回答に終わってしまう。しっかりと文章化してコンセプトをつくれということを言っているんですが、いかがでしょうか。これはできないことはないと思いますが、もう一度よろしくお願いします。 545 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 546 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) これにつきましては、今も申し上げましたけれども、山全体を守っていく、市民の憩いの場として親しんでいただくということ、これらが荒神山、自然の山の守るべき姿ということで、これがコンセプトであると考えております。 547 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 548 ◯5番(夏川嘉一郎君) 言わんとすることの意味がちょっとわかっていないような気もするんですけれども、次にいきます。  細項目の2番目です。公園全域のデザイン化について。  他市例は、一般的にこの種の公園は、Aとして市民ゾーン、これは運動とかくつろぎ公園等に区分しているんです。次に、B、教育ゾーンでございますが、青少年自然の体験に使う部分。それから、C、これは森林をそのまま残す生態系ゾーンと大体一般的には分けておりますけれども、このように総合管理されている。本市の場合、A、Bは一応区分化されてはいるが、Cも含め、全体的視点に立ってのデザイン化や管理が未定である。難しい課題と思うが、その周辺部も含めて、全公園のデザイン化は、本市長久未来、長いスパンで考えてという意味でございますが、克服すべき必然の課題と考えますが、当局の見解を伺いたいと思います。 549 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 550 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 荒神山一帯は、主に都市計画公園、琵琶湖湖岸緑地曽根沼地区、荒神山自然の家、荒神山風致地区などから成り立っておりますことから、それぞれの区域において周辺との関係を考慮しながら、施設管理や生態系の保全に努めているところでございます。  また、荒神山は、全体が自然公園法における琵琶湖国定公園として位置づけられております。この国定公園では、すぐれた自然の風景地を保護すとともに、動植物や地質などの自然を学び、野外レクリエーションを楽しむことができるなど、荒神山周辺のあるべき姿が示されていることから、全体的視点に立ったデザイン化や管理につきましては図られているものと認識しております。 551 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 552 ◯5番(夏川嘉一郎君) 改めてそういうものもはっきりと線引きをしたらどうかと、そういうことによって、なし崩し的に全体の中で運動公園が侵食したり、あるいは教育ゾーンが減ったり等が防げるのではないか。この種の自然は、これをきっちりと守ること、そういう線引きをすることが全体をしっかり守ることにつながると考えるんですが、単に守りますということでは何にもならないと考えます。もう一度答えてください。 553 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 554 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、山全体を守っていくということが重要なことであると思います。その中で、自然公園法等に基づいて、それぞれが公園であれば市・県と連携しながら守っておりますので、ご理解の方をお願いしたいと思います。 555 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 556 ◯5番(夏川嘉一郎君) 答えにくいのではないかと思うんです。  3番目にいきます。  細項目の3番、公園保全のための各種条例化について。  これも非常に難しい課題でございますが、この種の公園保全は長期にわたるものであり、よって法的な網かけが不可欠と考えます。これも当局の見解をよろしくお願いします。 557 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 558 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) さきの答弁でお答えしましたとおり、荒神山一帯につきましては、琵琶湖を含むすぐれた自然の風景地を保護することから、自然公園法に基づく琵琶湖国定公園として、第2種特別地域に指定されております。このことから、この地域におきましては、工作物の新設や樹木の伐採等一定の行為には、知事の許可や事前の届け出が必要となっております。このほかにも、森林法、文化財保護法、風致条例などの関係法令により、一定の保護施策は整っておりますことから、公園保全のためのさらなる各種条例化は考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。 559 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 560 ◯5番(夏川嘉一郎君) そういう保護法が現在も施行されているという回答でございましたけれども、現に昨年、登り口の樹木が伐採されましたけれども、ああいうことが起こらないために、しっかりと区分して新たな条例をつくれと言っているんです。昨年の伐採、あれは何だったんですか。そのためにしっかりした条例をつくれ、あるいはデザイン化をしっかりせよ、あるいは一つのコンセプトをつくれということを言っているんですけれども、最後にそのこともまとめて、そういうさらなる網かけが必要ではないかと。一番初めに言いました常に開発の業者に狙われるという危機がある中、そういう侵食をさせないためにしっかりとした新たな法的な網かけが必要ではないかと言っているんですが、もう一度しっかりと答えてください。 561 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 562 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員のご指摘のとおり、当地域は守っていかなければならない自然がたくさん残っております。その中で、昨年の伐採の件もございました。今、市の方では、昨年の9月に開発に対する要綱の見直しを行いまして、その中で、指定工作物、土地に定着して設置する太陽光の発電で、敷地面積が1,000平方メートル以上のものにつきましては、事前に周知するような形で要綱の方を定めております。このことを開発業者等に十分指導してまいりたい、その中で山全体を守っていきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 563 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 564 ◯5番(夏川嘉一郎君) 中項目の2番にいきます。荒神山公園を拠点とした地域活性化策について。
     当公園の場合、自然、文化、環境を損なわない地域活性化策の検討が望まれる。  それで、細項目の1番でございます。公園周辺の自転車ラリー大会開催について。  今は自転車志向の時代であり、自転車競技大会は必ず多くの人が集まるはず、必ずや地域活性化につながると考えます。子ども自転車大会や子どもマラソン大会もまた選択肢の一つであります。これら提案も含め、当局の活性化策について考えているところを伺いたいと思います。 565 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 566 ◯教育部長(安居庄二君) 議員ご提案の荒神山公園周辺での自転車大会につきましては、参加者の安全面や大会運営に係るスタッフの確保、開催費用等、さまざまな課題がございますことから、開催することは困難であると考えています。  また、子どもマラソン大会についても、毎年、彦根城周辺で開催しております彦根シティマラソンにおいて、小学生、中学生や親子ペアの部を設けておりますことから、現在のところ、新たにマラソン大会を開催する予定はございません。 567 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 568 ◯5番(夏川嘉一郎君) 初めに言いましたように、この荒神山公園一帯は、新たな中南部の活性化の拠点として、いろんな人が希望しているわけでございます。そういうオファーを受けての質問でございます。彦根の非常に広い範囲の中で、中南部にも何かそういうまた別の意味の拠点が必要であるという観点に立っての質問でございます。410年祭の一環としてイベントが開催されましたけれども、これも単発で終わった。要するに、継続的な何かイベントが中南部でできないだろうか、荒神山を拠点にしてできないだろうかという一つの思いを含めた質問でございますので、このことに留意しながらもう一度答えていただきたいと思います。 569 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 570 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま、私の方からは、教育委員会の教育部としての観点で、公園周辺での自転車ラリー大会についての開催、または子どもマラソン大会についてお答えをさせていただいたものでございまして、全体の話ということでお答えすることはなかなか難しいわけですけれども、教育的な部分としましては、今ほど申しましたような自転車やマラソンという部分についても、荒神山に限らず、芹川から北に向いてのサイクルコースとか、あるいは荒神山のウォーキングということでは、ホームページの方にそのコースを載せさせていただいたりはさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。 571 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 572 ◯5番(夏川嘉一郎君) そういうことは大体わかりますけれども、この荒神山を拠点にした、新たな拠点としての一つの活性化・振興、こういう施策が必要ではないかと今思うわけでございます。荒神山は、クロスカントリーでも何でも、いろんなことが考えられますけれども、そういう観点に立っての継続的なイベントを考えるべき時期に来ているのではないかと思うんですけれども、これは一つの検討課題として検討するべきではないんでしょうか。もう一度この点についてお答え願います。 573 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 574 ◯市長(大久保 貴君) 荒神山のイベントについてご質問でございますけれども、昨年、410年祭関連で大きなイベントをさせていただいて、周辺の地域の皆様にもご協力をいただきました。ご指摘のように、大きな課題だと考えてございまして、今後検討してまいりたいと考えております。 575 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 576 ◯5番(夏川嘉一郎君) 次の細項目の2番にいきます。  古代文明の教育的PRについて。  古墳を取り巻く周辺自然環境はしっかりと維持しつつも、頂上や登り口への大規模案内板の設置やパンフレット配布など、教育的PRは必ず地域活性化につながると考えます。これらの提案も含め、当局の見解を伺いたいと思います。 577 ◯副議長(安居正倫君) 文化財部長。 578 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 荒神山古墳は、今から約1600年前に築造された全長124メートルの前方後円墳で、規模は県下2番目の古墳でございます。彦根市においては、特別史跡彦根城跡、井伊家墓所に次いで3件目の国指定史跡であり、大変貴重な歴史資産であると認識しております。また、荒神山古墳は地上に露出しており、その規模がよく理解できますことから、古墳時代の人々の死者に対する崇敬の思いを学ぶことや、当時の土木技術を実際に見ることができ、議員ご指摘のとおり、散策することで体感することができる教育的な資産でもあります。  古墳全体が史跡に指定されておりますので、その指定範囲内で基礎を伴うような大きな案内看板等を設置することはできませんが、そこに至るまでの遊歩道や駐車場にはご指摘のような案内看板や屋外仕様のパンフレットラックを設置することなどが考えられます。このような荒神山古墳に係る周知、情報発信のための工夫は、より多くの方々に荒神山古墳の魅力を知っていただくために大変有効な方法であると考えますので、今後、土地所有者や荒神山自然の家等と協議しながら、よりよい情報発信ができるよう検討してまいりたいと考えます。 579 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 580 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。専門家だけが内容を独占するのではなく、より一般に広くその当時の時代とかいろんな古墳の内容とかを知らしめる、これはやはり知っている者の責務ではないかと考えます。どうかよろしくお願い申し上げます。  細項目の3番でございます。古墳時代、生活様式再現等の地域特性化策について。  公園、広場に古墳建設時代の時代背景、特に生活様式を模型で再現設置すること等は、例えば小規模博物館建設も含まれますが、歴史・文化の教育的PRになり、地域活性化にもつながると考えます。これらの提案も含め、地域活性化について、さきのものと重なりますけれども、もう一度当局の見解を伺いたいと思います。 581 ◯副議長(安居正倫君) 文化財部長。 582 ◯文化財部長(馬場孝雄君) さきにも答弁いたしましたとおり、荒神山古墳は地上に露出しており、その規模がよく理解できますことから、古墳時代の人々の死者に対する崇敬の思いを学ぶことや、当時の土木技術を実際に見ることができます。また、議員ご指摘のとおり、その魅力が多くの人々を引きつけ、来訪者が増加することは、地域の活性化にもつながるものであると認識しております。  その方法の一つとして、ご指摘の古墳時代の生活様式等を模型で再現設置するという方法も有効かと考えます。しかしながら、当時の生活の様子、特に彦根中南部地域における生活様式等を正確に表現するためには、これまでの発掘調査で得られた情報だけでは不十分であることも事実でございます。また、荒神山公園は都市公園で、都市建設部が所管していますことから、同部と協議しながら実施する必要もございます。  議員ご提案の件につきましては、今後の周辺での発掘調査成果を踏まえ、既存調査成果の整理等も進めた上で検討してまいりたいと考えております。 583 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 584 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。  それでは、大項目の2番でございます。「健康・幸せ社会の実現化」に向けて。  ますます加速する少子高齢化、近々本格的超高齢化社会に至るであろう我が国の社会情勢を賢察するとき、既に高齢者を取り巻く実態は深刻であります。例えば、高齢者貧困層の拡大、医療費の抑制や介護施設の不足、これらに関係する介護・福祉財源の底打ち、減少、また、社会システムから来る高齢者の孤独化等々、このような社会動向の中、地方自治体の多くは自らの問題として課題解決策を模索、今や、そのほとんどの共通する取り組みの方向は、誰もが健やかでいつまでも幸せに暮らせる健康社会実現事業の推進として、これら高齢者問題はいずれの地方自治体にとっても緊急かつ重要な問題であります。本市行政も取り組むべき重要政策と位置づけ、行動を起こすべきときだと考えます。  以上の観点に立って若干の質問をさせていただきます。  中項目の1、「健康社会実現化」事業推進について。  細項目の1、事業成功の近道、ウォーキング人口の増加の考えについて。  ウォーキングは、誰でもどこでも気軽に自己ペースで取り組め、しかも健康効果も大きい個人スポーツであります。よって、このウォーキング人口の増加こそ、健康人口の底上げ、すなわち健康社会実現化につながるものと考えます。ウォーキング人口の増加策推進について、当局の見解を伺いたいと思います。 585 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 586 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 厚生労働省は、健康づくりの3要素として栄養・運動・休養を掲げております。ウォーキングは、コストをかけず、自身の年齢や状況に合わせて手軽に実施でき、健康維持や体力づくりとして有効な運動の一つであると認識しております。  こうしたことから、本市では、ひこね元気計画21第2次計画におきまして、ウォーキングを初めとした運動を継続して実施している人の割合の増加を目標項目の一つに位置づけているところでございます。 587 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 588 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。高齢者の健康は、今、どこの市町も取り組んでおりまして、これは時代の方向だと考え、そのように認識をしている。しかし、この推進施策についてはどのように、現在検討中とか、そういうことを答えていただければありがたいんですけど、いかがですか。再質問です。 589 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 590 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 具体的な推進施策につきましては、また次のご質問でもございますけれども、特に、生活習慣病の予防事業の委託団体でもございますひこね元気クラブ21の運動チームの活動としてウォーキングマップを作成しておりまして、そういったものを活用しながらウォーキング人口を増加させていこうといった取り組みを現在も行っているところでございます。 591 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 592 ◯5番(夏川嘉一郎君) 2番に移ります。  ウォーキング人口を増加拡大する具体的施策について。  自己申告、実践記録をポイント化、これを商品券に換えるマイレージ手法、これはちょっと調べたんですけれども、多くの市町が採用しております。また、インターバル速歩を可能にする環境整備、歩き方をサポートする指導員の養成、さらには効果的なウォーキング活動を推進している地域団体向け支援制度と、推進施策は多々あると考えます。ウォーキング人口増加の具体的取り組みについて、一応提案はさきにさせていただきましたけれども、このことも含めて当局の見解を伺いたいと思います。 593 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 594 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほどのご質問にもお答えをいたしましたが、もう少し詳しくご答弁を申し上げたいと思います。  ウォーキングに関する具体的な活動といたしましては、生活習慣病予防事業の委託団体であるひこね元気クラブ21の運動チームの活動として、ウォーキングマップを作成し、市役所やくすのきセンターなどの窓口に設置しているところでございます。また、毎月21日には元気21歩こう会という事業がございまして、市民の参加を募り、市内のウォーキングコースを歩くなどの取り組みを行っているところでございます。また、この事業では、参加者にスタンプカードを発行し、そのポイントによって景品と交換することで、ウォーキングを継続していただけるような啓発もあわせて行っているところでございます。  議員ご指摘の実践記録をポイント化し、これを商品券に換えるマイレージ手法につきましては、本市が推進しております美しいひこね創造事業で、ウォーキングやジョギングが健康増進活動として認められているところでもございます。  今後、一人でも多くの市民の皆様がこれらの取り組みに参加していただけますように、引き続き「広報ひこね」やホームページ等を通して周知をしてまいりたいと考えております。 595 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 596 ◯5番(夏川嘉一郎君) ちょっと再質問をさせていただきたいと思います。  今、いろんなところでこのマイレージ手法や指導をやっている、広報にも書いているということで回答をいただきましたけれども、田舎の方にそれが周知徹底されているのか。いろんな町を聞いて回っても、これは知らないという回答が返ってくるんですけれども。これはPRの仕方で彦根の一部で浸透するような感じを受けるんですけれども、全市の中で高齢者に、高齢者というのはいろんなホームページとか何とかは受け取りにくいという事情もございますし、各地の老人会とか、いろんなところに徹底するということが必要だと思うんですが、これはきちっとやっておられるんですかね。もしやっておられないならば、これは周知徹底すべき課題であると考えますが、いかがでしょうか。 597 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 598 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほど申し上げました元気21歩こう会、ウォーキングのコースを歩いていただく事業につきましては、これは高齢者の方のみを対象とした事業ではございません。広く市民の皆様の健康を増進していくための事業としてやっているものでございます。当然、高齢者の方もウォーキングをしていただくことは、非常に健康維持につながるものでございますし、今、夏川議員がおっしゃったように、PRのやり方については今後工夫を凝らしていく必要があるだろうと思います。  ウォーキング以外にも、コツコツ続ける金亀(根気)体操であったりとか、少し高齢の方でもご自身の健康を維持増進できるような活動もあわせて周知・啓発をしているところでございますので、ご理解をお願いいたします。 599 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 600 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目の3であります。「健康社会実現化」事業取組みへの決意について。  事業推進、特にウォーキング人口増加は、地域活性化にもつながる事業施策であり、時代の求める必然の方向であると考えます。当局の事業取り組みに関して見解を改めて聞きたいと思います。これは重なりますけど、よろしくお願いします。 601 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 602 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 事業の推進に当たりましては、行政のみではなく、地域や市民団体、また企業等の取り組みも肝要であると考えております。本市といたしましては、さきに申し上げました元気21歩こう会の事業を継続して実施するとともに、いつでも手軽に始めることができるように、ウォーキングマップの配布やホームページを通じた啓発を行ってまいりたいと考えております。  また、彦根市運動推進委員会の委員の皆様が所属するその他の団体の運動イベント情報につきましても共有をして、さまざまな機会を通じて周知してまいりたいと考えております。  さらに、ウォーキングのみならず、今より10分多く体を動かすことといった情報の発信でありますとか、本市が進めております先ほど申し上げましたコツコツ続ける金亀(根気)体操の普及啓発も含めまして、健康社会の実現に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。 603 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 604 ◯5番(夏川嘉一郎君) ちょっと再質問をさせていただきます。  先ほど、いろんなことをやっているということで、それは高齢者ではなしに全般ということで、大体わかりました。私のいろいろ調べた他市町の施策、これは大体高齢者にポイントを絞ってやっている。今後、ますます高齢化する、100歳以上だとか何とかテレビで言っていますけれども、そういう時代に向けて非常に元気である高齢者をつくるということでどこも動いている現状でございます。ぜひ、全般は全般として結構ですけれども、高齢者に視点を向けた施策が必要ではないかと思うんです。全般を余りやり過ぎると、高齢者に充てる部分が希薄になりますし、当市の一つの高齢者対策として、高齢者に集中した施策も加えていただきたいと考えますが、これは検討していただけるんでしょうか。よろしくお願いします。 605 ◯副議長(安居正倫君) 夏川議員、発言通告の中には、「健康社会実現化」の取組みの決意ということでございますので、全体のものにつきましてとはならないと思います。ちょっと方向を変えて質問していただくのは結構でございますけれども。  夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 606 ◯5番(夏川嘉一郎君) 再質問でございます。  先ほどの回答は全般という回答でございましたので、初めのタイトルでも高齢者を一つのターゲットにした質問でございますので、全体は全体としながらも、高齢者対策としての取り組みを検討すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。お願いします。 607 ◯副議長(安居正倫君) 答えられますか。福祉保健部長。 608 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 確かに、ある公益財団法人の資料なんかを読んでおりますと、高齢者層がウォーキングの実施率をかなり牽引しているという状況もございまして、高齢化社会に伴う健康志向の高まりというのが、今、全国でそういう流れになっていると思います。散歩であったり、あるいはウォーキングというのは、本当に一人でも、仲間とでも、年代を問わずに各自のペースで気軽に取り組める運動として広く普及しているところでもございますし、日常生活の中にも定着をしてまいりました。夜出かけても、ご夫婦、あるいはお友達同士、かなり高齢の方がウォーキングをされている姿を非常にここ10年ぐらいの間でよく見かけるようになってまいりました。そして、地域の中では、生活習慣病の対策として、あるいは介護予防事業の一環としての事業なんかも行われてきております。本市においては高齢者の方のみを対象としたウォーキングのイベントは実施しておりませんけれども、今いただきましたご意見も参考にさせていただきながら、今後の事業展開に生かしていきたいと思っています。本当に参加者同士の新たなコミュニケーションが生まれるなど、さまざまな副次的効果もあると考えておりますので、また研究してまいりたいと思います。よろしくお願いをいたします。 609 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 610 ◯5番(夏川嘉一郎君) わかりました。ありがとうございます。しっかりとよろしくお願いします。  それでは、大項目3番であります。高未婚率解消のための諸施策検討について。  テレビでは、最近、単身者の未婚率が上がっていると聞きました。未婚率上昇は、最近の社会動向である少子高齢化をより加速することにつながるものであり、看過できない重要課題と考えます。本市はこの課題をまち・ひと・しごと創生総合戦略の一環として対処中ですが、特に重要課題と思える項目は必要に応じて個別にクローズアップし、問題解決を図るべきではと考えます。  以上の観点に立って質問させていただきます。  中項目の1、縁結びサポート、事業推進上の課題と対策について。  細項目の1番、一年間の活動内容とその成果について。  1年間の活動実績とその結果である成果について、できるだけ詳しく、できれば数字も交えて伺いたいと思います。よろしくお願いします。 611 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 612 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今年度につきましては、昨年度までの彦根市単独での補助事業から、彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町および多賀町の1市4町での広域での委託事業として婚活事業を実施しております。  対象は、1市4町に在住・在勤または将来移住する意思のある20歳から45歳の独身男女の方で、各市町それぞれ1回ずつ計5回のイベントを企画し、現在5回全てを実施しております。個別に説明いたしますと、1回目は、11月18日に彦根市で彦根城への登城や屋形船へ乗船してのお堀めぐり、玄宮園でのもみじ狩りのイベントを開催し、18名が参加され、3組のカップルが成立しました。2回目は、11月26日に多賀町でそば打ち体験や多賀大社での縁結びのご祈祷を行うイベントを開催し、14名が参加され、2組のカップルが成立いたしました。また、3回目は、12月16日に豊能町の豊郷小学校旧校舎群でコンサート鑑賞やクリスマスパーティーのイベントを開催し、13名が参加され、1組のカップルが成立いたしました。4回目は、2月18日に愛荘町でイチゴ狩りを行う婚活イベントを実施し、20名の方が参加され、1組のカップルが成立いたしました。また、最後は、3月4日に甲良町でかまど炊き体験や百人一首などを行うイベントを開催したところでございます。 613 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。
      〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 614 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。大体1割から2割の成功率と認識しました。  細項目の2番でございます。他市まち及び、一般諸団体との連携の形について。  他市町と一般諸団体とは、これはプロもアマも含みますけれども、各種連携の形が異なるもの。それぞれの形について、また、これは行政もありますけど、対民間に何らかの支援をされている場合は、そのことも含め、連携の実態を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 615 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 616 ◯企画振興部長(馬場完之君) 一般諸団体との連携は現在のところ行っておりませんが、先ほど述べましたとおり、本年度から他市町との連携を行っておりまして、湖東圏域の愛荘町、豊郷町、甲良町および多賀町の4町と一緒に婚活イベントを共同で開催しております。 617 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 618 ◯5番(夏川嘉一郎君) ということは、民間とはまだやっていないと。わかりました。  次にいきます。  県との連携について。  全国的情勢を見るに、所属県との連携を結んでいる市町も多くあります。本市の場合はどうなっているんでしょうか。県との連携検討も含め、今後の方向について当局の見解を伺いたいと思います。 619 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 620 ◯企画振興部長(馬場完之君) 県との連携につきましては、事業自体の連携こそ行っておりませんが、県を初めとする企業や団体、NPO法人等で構成し、若者の出会いの場づくりの応援や社会全体で若者の結婚を応援する機運の醸成を図ることを目的に設立されたあいはぐプロジェクト応援団実行委員会のネットワークに参加し、情報交換を行っているところです。連携を図る中で情報共有することは大切であると考えておりますので、今後もこのような連携を保ってまいりたいと考えております。 621 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 622 ◯5番(夏川嘉一郎君) 既にいろんな形で県ともやっているということでございましたけれども、広く情報を彼らは持っているということで、県との連携はやはり密にすべきではないかと考えます。今後とも県との連携をひとつよろしくお願いします。  細項目の4番でございます。集団見合い方式の問題点について。  集団見合いする方式は、ともすれば、もてる若者にぜいたくなパートナー選びの場を提供するだけのものになっている感じがします。ここに大きなこの種の集団見合いの問題点が内在すると考えます。今後の改善策も含め、当局の見解を伺いたいと思います。 623 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 624 ◯企画振興部長(馬場完之君) 婚活イベントでの行政の役割としては、平等な出会いの場の提供であり、イベントでのパートナー選びは両性の合意に基づいて行われるものと考えております。ただし、参加者によって集団でのイベントが苦手な方もおられるということも聞いておりますので、イベントの内容や異性への接し方などにつきまして事前説明を行うなど、今後改善を行う必要があるかどうか検討してまいりたいと考えております。 625 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 626 ◯5番(夏川嘉一郎君) ここでちょっと再質問をさせていただきたいんですけれども、多分、PDCAなど、いろいろサイクルの輪を検討しておられると思うんですけれども、さきに挙げました問題点克服のために、常に考える体制をつくるべきではないかと考えます。PDCAはやっておられると思うんですが、できれば、PDCAの中身、そのサイクルの輪を回す中で今後の課題とか改善すべき点とかが出てきていると思いますので、お聞かせいただきたいと思います。 627 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 628 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今ほど申し上げましたとおり、議員もご指摘であったように、なかなか異性とどうしてしゃべったらいいのかというのがわかりにくいというお声も聞いています。また、それと、料金は今、低廉に民間でやられているようにかなり安くやっているんですけど、逆にこうしますと、女性の方からしますと、そういうところに集まる男性はどうなんだと、そんなに安過ぎてもちょっと女性から敬遠される嫌いがあるということも聞いております。その辺をまた、これは4町と一緒にやっておりますので、4町の企画担当の方も交えながら、よりよいものにするように検討してまいりたいと思います。 629 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 630 ◯5番(夏川嘉一郎君) 例えば農村地帯に嫁さんが来ないという話も大分聞きますけれども、農村でもいいという人ばかりを集めて集団見合いをさせるとか、いろんな工夫があると思うんですが、その辺のところも一応考えてください。  5番に入ります。民間団体委託方式を採用する場合の市当局の役割について。  民間委託で全てよしとすべきではありません。委託先に施策推進状況の報告を義務づけ、内容を検証し、指示を与える等、ちょっと大げさですけれども、中央指示センターとしての役割を果たすべきだと考えます。役所内に中央研究センター的なものを設置検討することも含め、当局の見解を伺いたいと思います。 631 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 632 ◯企画振興部長(馬場完之君) 婚活事業につきましては、昨年度までの彦根市単独の補助事業から、今年度から愛荘町、豊郷町、甲良町および多賀町の4町と連携して広域での委託事業に変更したところです。これは先ほど申し上げたところでございますけれども、委託事業に変えたことで、市が直接かかわる事業としての意味合いが強まり、参加される方の安心感や内容の充実が図れるとともに、他の委託事業と同様に、進捗状況の報告や内容につきまして指導を行っているところでございます。  また、事業内容につきましては、4町のご意見も伺っているところでございますし、この婚活事業がよりよい効果が生まれるよう、1市4町で検討して、そこが委託元となるわけでございますので、委託元として主体的に指導を与えてまいりたいと考えております。 633 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 634 ◯5番(夏川嘉一郎君) 一応いろんな相談とか指導とかいうことを絶えずやっているということでございます。  次、6番目にいきます。市サイドに「チェックand研究機能体制」、これは今の5番目と同じ意味合いでございますが、整えることについて。  上記4、5のうち、4は集団見合い方式の問題点、それから5は中央センター、4、5ともかかわる質問でありますが、この縁結びの事業は非常に微妙かつ複雑なものであり、まだまだ改善の余地があると考えます。よって、役所内に民間団体をサポートする中央研究センター的な何らかの体制、その時々というのではなしに、専門的にそういうことも検討する体制を設置する必要があるのではと考えますが、当局の見解を伺いたいと思います。 635 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 636 ◯企画振興部長(馬場完之君) 議員ご指摘のとおり、事業を行うに当たっては、何事もチェックを加え、評価をし、それを次に改善していく、いわゆるPDCAサイクルを回すことは非常に重要と考えております。事業内容につきまして、各市町のご意見を伺い、さらには、婚活事業につきましては彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げられておりますことから、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進協議会の中での検証も並行して行いながら、そのような体制のもとでPDCAサイクルに基づき見直しを行ってまいりたいと考えております。 637 ◯副議長(安居正倫君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 638 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。このまち・ひと・しごと創生総合戦略という大きなブロックの中で、この高未婚率解消という縁結びの事業施策は非常に小さなように思われがちですけれども、非常に大きな問題であります。少子高齢化の歯止め策の一環でもありますし、ぜひ力を入れてさらに改善を加えていただきたいと思います。  ありがとうございました。これで私の質問を終わります。 639 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩いたします。            午後3時22分休憩            午後3時35分再開 640 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  4番谷口典隆君から提出された質問項目のうち、大項目2、新年度予算ならびに事業について、中項目(2)特別顧問について、細項目1)予算計上されている3名の特別顧問の役割は、細項目2)具体的な氏名はについて、取り消しの申し出があり、議会運営委員会にて了承されましたので、お知らせをします。  4番谷口典隆君。谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 641 ◯4番(谷口典隆君) それでは、私の質問に入らせていただきます。昨日の代表質問等々で重複もございますので、適宜割愛させていただきます。  大項目1番、副市長人事につきましても、既に答弁いただいておりますので、こちらは割愛をさせていただきます。  また、大項目2番の中項目1、細項目1番につきましても重複により割愛をさせていただきますので、大項目2の中項目1、細項目2から始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  本庁舎耐震化工事が平成30年度内に完了することを前提として、新年度予算における関連経費は編成されているはずと考えるわけでございますけれども、せんだって同工事の遅れが明らかになり、予算編成の根拠が根底から覆されたという見方ができます。新年度予算編成の妥当性についてご説明いただきたいと思います。 642 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 643 ◯総務部長(犬井義夫君) 谷口議員のご質問にお答えをさせていただきます。  議員ご指摘のとおり、本庁舎耐震化工事に係ります増築棟の建設予定地から土壌溶出量基準を超える汚染土壌が確認をされましたため、現在、その状況の調査を行っているところでございまして、本庁舎耐震化工事におきましては、最低3カ月から4カ月程度の遅れが生じるものと見込んでいるところでございます。  新年度当初予算案には、植栽工事等の関連経費も計上しているところでございますが、工事の遅れの期間やその影響の範囲に現在不確実なところがございますので、それらが明らかになった時点で、執行ができない経費については、補正予算による減額や、あるいは繰り越し等の措置をとってまいりたいと考えているところでございます。 644 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 645 ◯4番(谷口典隆君) 今ほど一部ご説明がございましたけれども、では、次に細項目3番にいかせていただきます。  本庁舎耐震化工事の遅れにより、平成30年度の予算執行に影響があると考えられる事業についてお示しください。 646 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 647 ◯総務部長(犬井義夫君) 本庁舎耐震化工事の遅れによって平成30年度予算に上程しております事業に影響があると考えられるものは、本庁舎耐震化整備事業の植栽の設置工事840万円および駐輪場の設置工事等990万円のほか、議会活動経費の議場傍聴モニター、それからインターネット中継機器等設置約280万円、議場および委員会室の備品リース費用約480万円が挙げられます。  その他の事業につきましても、工事スケールに留意をしながら、適切な調整、それから対応をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 648 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 649 ◯4番(谷口典隆君) 今ほど、議会関係、議会費の予算も示されましたけれども、これは議会とも当然ながら調整を図ってまいったものであろうかと思いますが、これをそもそも議会費で上げるのがおかしいのではないかと思います。これは本来なら本庁舎耐震化整備事業の中でしかるべき所管が上げるべき予算なのに、私が仄聞するには、これは庁舎耐震化整備事業費を小さく見せるために議会費につけたのではないかと思うんですが、その辺いかがですか。 650 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 651 ◯総務部長(犬井義夫君) こちらの経費につきましては、今回、議会で委員会の中継を行うであるだとか、あるいは傍聴の方から見やすくするためにモニターを設置するということの趣旨からと思ってございまして、決して耐震化の費用を小さく見せるためにということの趣旨ではないと思っております。 652 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 653 ◯4番(谷口典隆君) 私は、残念ながらこの本会議場におられない市のある幹部の方から、どうもそうであるようなご説明を、昨年、受けたと言うと語弊があるかもわかりませんけれども、そうした話を実はお聞きしております。これは、私は12月定例会にも工事の遅れがないかということを質させていただきました。そのときにも遅れはないというご答弁がありました。これは、本当にしっかりと情報管理といいますか、状況を把握して、その時点でもう既に何らかの事情で遅れるということはわかっていたと私は思うんです。それであるにもかかわらず、遅れていない、遅れはないということを強弁されて、こうして予算を組まれたということは、私は妥当性は認められない。これは議会費です。我々議会として承認をしなければならない、また、我々の中の議会費の予算をこうして無駄なく執行してくれということを言う立場の者が、初めからこんな明許繰越をするとか補正を組むという予算を認められるわけがないと思うんですが、その辺についての見解をお聞かせください。 654 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 655 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほども申しましたが、工事の遅れのスケジュールというのが、現時点でまだ範囲が明確になっていない、不確実という状況でございます。もちろん、本庁舎の工事でございますと、現在も進めている工事があるわけでございますので、当然、当該年度内、平成30年度内で行う可能性もあるということで上げさせていただいているものでございまして、補正予算による減額とか繰り越しというのは可能性のものとして発言をさせていただいたものでございます。 656 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 657 ◯4番(谷口典隆君) 私どもは、それは当然納得できるものではないです。あくまで工事の遅れというものがもっと早い段階でわかっていて、それでもやはり市民に対して情報公開、議会改革を進めているのに歩幅を合わせていこうということで予算をつけるということであるならばまだしも、こうして遅れがようやく明らかになったと。公式に説明をされる場もなく、12月でもこの議会でもなく、先日報道関係者に漏らした一言があるので、議会として全員協議会を求めて、そこで初めて明らかにされるような工事の遅れ、それに基づいて予算編成されたというのは、私は到底納得がいかないと考えております。  次の項目にいきます。  では、中項目3番、現市民体育センター閉館以降の施設利用についてでございます。  まず、現市民体育センター閉館以降に市民らが利用される代替施設に係る予算の計上額は幾らか、お示しください。 658 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 659 ◯教育部長(安居庄二君) 代替施設に係る平成30年度当初予算は計上いたしておりません。 660 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 661 ◯4番(谷口典隆君) なぜ計上されていないのか、お聞かせください。 662 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 663 ◯教育部長(安居庄二君) 現在のところ、代替施設の部分で予算を計上するものがなかったわけですが、しかしながら、今後、現在ホームページ等でお知らせをしている部分、また、現在も市内の企業さん、また団体等においても代替施設のお願いをしておりまして、そういう中で経費が必要になってきたときに補正なりでお願いをしていきたいと、このような考えから現段階での当初予算には計上していないということでございます。 664 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 665 ◯4番(谷口典隆君) 先ほど総務部長からは、工事が遅れているにもかかわらず、まだ年度内にあるかどうかもわからないけれども予算計上されました。しかし、その一方で、我々議会としては、代替施設の問題はかなり申し上げておりましたし、質問にも12月定例会で出ていました。それでも予算をとらなかった、そこについて私は疑問に思うんですけれども、では、今後必ず補正はされるというおつもりなんですか。 666 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 667 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、現在も、代替施設になり得る施設について、市内の企業、団体さんと交渉を鋭意進めさせていただいておりまして、そうした中で、いろんな条件を詰めていく中で経費が伴ってくる場合につきましては、補正予算でお願いをしてまいりたいと考えております。 668 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 669 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどの赤井議員の質問の中でも補助は出さないということでしたので、それもにしても全く予算計上されていないというのは疑問に思います。  関連します。次にいきます。
     現市民体育センター閉館以降に市内の施設を借用して各種スポーツ教室を開催する予算が計上されております。これは予算が計上されておりますが、この同教室開催に伴う施設というのは確保できているんでしょうか。 670 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 671 ◯教育部長(安居庄二君) 現市民体育センターの自主事業として実施してきたスポーツ教室は、子どもセンター、高宮地域文化センター、文化プラザ、ひこね燦ぱれす、鳥居本地区公民館、市民交流センターの6カ所の公共施設を利用し、継続して開催することとしており、既に全ての施設とは調整を終えております。  ちなみに、子どもセンターでは、多目的室で親子キラにこフィットネス、そしてフィットネスフラを、アリーナではチビッコ体操年中コースとチビッコ体操年長コース、さらに、ジュニアスポーツ教室を開催します。高宮地域文化センターでは、多目的ホールで太極舞&ヨガとヨガを、文化プラザではグランドホールの第1リハーサル室でステップエアロと夜ヨガとポルドブラ&コアトレ、そしてエンジョイエアロを、また、ひこね燦ぱれすでは、多目的ホールでシニア健康体操教室を、鳥居本地区公民館では大会議室でエアロビクス&ボディシェイプを、最後に市民交流センターでは集会室でスマイルコンディショニングを開催することとしております。  施設の規模や施設の利用動向を踏まえて、時間、開催回数、定員等について若干の見直しを行いましたが、基本的には平成29年度に現市民体育センターで実施しておりました全てのスポーツ教室を継続して開催することといたしております。  なお、例年開催しております春期の教室につきましては、閉館業務と時期が重なりますことから、来年度につきましては開催を見合わせることとしており、秋期の教室から再スタートする予定でございます。 672 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 673 ◯4番(谷口典隆君) では、春は開催しないと。秋の開催の場所というのは今申し上げられた場所になるんですか。確認です。 674 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 675 ◯教育部長(安居庄二君) 今おっしゃられたとおりでございます。 676 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 677 ◯4番(谷口典隆君) では、次にいきます。  12定例会で教育部長が、代替施設について、これは獅山議員のご質問だったと思いますが、市立施設以外の施設でもより多くの機会で利用できるように、関係団体、企業等へ協力をお願いしていると答弁しておられます。今も同じような答弁が繰り返されましたが、その協議結果についてお聞かせください。 678 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 679 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年度以降の体育施設の使用につきましては、これまでから市立施設のほか、県立施設や民間企業等へ依頼をしてまいりました。市立小・中学校の体育館につきましては、各小・中学校や各学区体育振興会と調整の上、年間87日間を保健体育課で受け付けすることといたしました。また、施設所有者によって借用できる条件等が異なりますが、現時点で、市民大会等の会場といたしまして、滋賀県立大学、パナソニック株式会社アプライアンス社、株式会社ブリヂストンの体育館を借用させていただくこととなりました。  さらに、皆様にスポーツに親しんでもらえる環境をできる限り多く確保するため、県立学校体育施設の借用について、滋賀県教育委員会と現在協議を進めるとともに、独立行政法人国立印刷局彦根工場と交渉を継続しているところでございます。 680 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 681 ◯4番(谷口典隆君) 今おっしゃられた県立大学とか民間企業の施設をお借りする予算というのはとらなくていいんでしょうか。 682 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 683 ◯教育部長(安居庄二君) 県立大学につきましては、一般利用もあるんですけれども、これにつきましては通常料金がかかるわけで、これについては団体でお支払いをいただくということになります。また、パナソニックさんとかブリヂストンさんの場合は、現状ではお話を進めさせていただいている中で無料でということをお聞きしておりますので、予算の計上をしていないと、このようなことでございます。 684 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 685 ◯4番(谷口典隆君) では、本来であれば、今の現有の市民体育センターを使っていた利用料と県立大学にお支払いをしなければならない利用料との格差、どちらが幾ら高いというのはあるんですか。 686 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後3時51分休憩            午後3時56分再開 687 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部の答弁を求めます。  教育部長。 688 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどご質問のありました市民体育センターと県立大学のそれぞれの料金でございますが、まず、市民体育センターの第1競技場で平日以外のアマチュアAというのがあるんですが、これは一般の入場料無料の場合の全面の例えば午前・午後で1万7,790円ですが、減免が50%かかりますと8,895円、それに対しまして、県立大学の体育館使用料の午前・午後につきましては合計で9,250円となります。これも平日・土・日は関係ないということでございますので、比較をしますと県立大学の方が若干高くなると、このようなことでございます。 689 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 690 ◯4番(谷口典隆君) これは重ねてのご質問になるかもわかりませんけれども、あくまでそれでも補助を出さないということに変わりはないんですか。 691 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 692 ◯教育部長(安居庄二君) 補助を出さないかということでございますが、これにつきましては、現在も市民体育センターは今ほど言いました規定の料金でお使いをいただいている、そして、県立大学、あるいは他市町も含めてですけれども、使用される場合の補助ということかと思いますが、これにつきましても、市内であれば、今、一つの例として県立大学が料金が発生してくるということはあるんですけれども、例えば市外を使われた場合とかも考えられます。それぞれまちまちの料金ということにもなりますし、例えば利用者の特定とか割合とかいういろんな課題も多くございまして、利用者に使用料を負担いただきたいという観点から、現在のところ補助ということは考えておりませんので、ご理解をお願いいたしたいと思います。 693 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 694 ◯4番(谷口典隆君) これは、今、市民大会以上とおっしゃいましたか。いろんな企業、また県立大学、公共の施設ということなんですけど、私が12月定例会の答弁をお聞きしていて想像したのは、例えば民間の企業さんの体育館を、みっちりと例えば3カ月なら3カ月、彦根市教育委員会として押さえて、そこを自由に使っていただくと。利用料は、では、前の市民体育センターと同じ料金をいただきますよ、また、それよりは低い金額を設定されるということを想定して、私は安居部長の答弁を信用して、12月定例会の体育センターの設管条例の廃止に伴う条例に賛成をさせていただきました。今も協議をされているということですけれども、そういった施設の借用の仕方というのは今後4年間ないということでいいんでしょうか。 695 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 696 ◯教育部長(安居庄二君) ただいまのご質問は、例えば一定期間貸していただくということかと思うんですが、企業体育館におかれましては、日常的に社員さん等がお使いをされている。とりわけ企業さんについては土・日の部分でお借りするということで、条件面等については示していただいているということでございます。 697 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 698 ◯4番(谷口典隆君) いや、だから、そんなことはもうとうにわかっている話なんです。それでもこの施設をしっかりと確保していきたいと、協議を今も続けているという答弁をずっと繰り返してこられたので、私はそれを信用して、では、そのように一定の期間しっかりと借りていただけるんだな、例えばですけど、パナソニックさんをお借りした、では、次の月、1カ月2カ月は印刷局さんをお借りするという形でされるのかということを想定していたわけですが、そうではないということですよね。 699 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 700 ◯教育部長(安居庄二君) 現段階での状況では、今、谷口議員おっしゃったように、一定期間のスパンでお借りをするということではございません。ただ、一方で、先ほど申しましたように、現在、印刷局さん、また、滋賀県立の学校施設について今話をさせていただいております中で、そうしたことが、一定期間借り切るというよりも、ある区分の中でより広くお借りできないかということはお願いをしておりまして、そうした中で、今、谷口議員おっしゃいましたような丸々1日を一定期間のスパンということは難しいとは思いますが、できる限り市民の皆さんに利用いただける時間帯が増えるようなことでお話を進めさせていただいておりまして、何とかそういう方向でできるようにお話を進めさせていただきたいとは考えております。 701 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 702 ◯4番(谷口典隆君) 話を進めさせていただいていると言いながら、それで4年たってしまうんだろうと思います。  次にいきます。  代替施設の情報について、市のホームページ等で提供するとされておられますけれども、当初から今のような現状程度の情報提供だったのか、お聞かせください。 703 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 704 ◯教育部長(安居庄二君) 現時点でのホームページの情報は、あくまで現段階で提供できる内容を掲載しているものでございます。さきのご質問でもお答えいたしましたとおり、現在も関係団体等へ協力を鋭意お願いいたしておりますので、その結果等につきましても含めて更新をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 705 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 706 ◯4番(谷口典隆君) ホームページの中に、今もご答弁いただきました各種市民大会については、調整会議を開催して平成30年度の42大会の会場を確保しましたとありますけれども、これは、もう42会場というのは市民大会等全て確保できたということですか。これは日程も決まって押さえられているということなんでしょうか。それをホームページに掲載しなくていいんでしょうか。 707 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 708 ◯教育部長(安居庄二君) 今の42大会につきましては、事前にそれぞれの団体の希望調書をとらせていただきまして、そして、当日、調整会議に来ていただきました。そうした中で日程が決まったのが42大会でございまして、先ほど申しましたように、この42大会というのは、市民を対象とした市民大会レベルのものでございます。例えば県レベル、それ以上のレベルになってきましたものは、その42大会には入ってございません。  なお、この42大会は、今の小・中学校の体育館以外に代替施設で申し上げました施設も当然含まれておりまして、そうした中で割り振りをさせていただいているということでございます。 709 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 710 ◯4番(谷口典隆君) 次にいきます。  私は、本来は所管課が窓口となって代替施設の利用を一元管理するべきと考えておりますけれども、空き状況を各施設に問い合わさなければならない理由をお聞かせください。 711 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 712 ◯教育部長(安居庄二君) 現在のところ、民間企業等や近隣市町の体育施設の管理者からは、安全面や管理上の観点から、空き状況の確認のみならず、使用ルールや注意事項等を使用される希望者が理解された上で使用申請をいただきたいとお聞きしておりまして、各施設への問い合わせを求められておりますことから、市において一元的に管理することは難しいと考えております。  なお、市立の小・中学校体育館につきましては、使用される方の手続等を考慮し、市立学校体育館年間使用可能日程表に基づいて使用される場合は、保健体育課で受け付けをすることといたしておりますので、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 713 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 714 ◯4番(谷口典隆君) これは12月定例会で答弁された内容と全く違いますよね。近隣市町の体育館一覧なんて、こんなものは一覧表を載せただけではないですか。使用に当たりましては個別にお問い合わせいただきますようお願いしますって、こんなものは別に調整も何も図っていないでしょう。リストを上げただけでしょう。 715 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 716 ◯教育部長(安居庄二君) ホームページに上げさせていただいているのは、まさに施設の一覧、連絡先等でございます。当然、それまでには各施設に調整をしまして、例えば、今までから話がありますように、市外料金を設定されているところについては何とかならないかとか、そういうことも含めまして調整しましたけど、そうしたことは難しい状況でございました。それぞれ施設ごとに取り扱いが異なりますので、一覧表のみを掲載させていただいて取り扱いをいただくということで、ホームページでお願いをしております。 717 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 718 ◯4番(谷口典隆君) 結局、それがあなた方の調整なんですか。では、結局どの施設も減免に応じてくれなかったんですよね。 719 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 720 ◯教育部長(安居庄二君) おっしゃるとおり、結果的には応じていただけなかったということでございます。 721 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 722 ◯4番(谷口典隆君) 結果的にはということを本当に今期で何回聞きましたか。そんなのはまた虚偽の答弁ではないですか。それが調整なんですか。それで精いっぱい調整を図ったんですか。では、保健体育課がそれだけの労をとってあげなさい。年間8万人から利用者がいらっしゃるんでしょう。では、それだけの労をとってあげて、一緒に、こういう注意事項がありますよと各施設をリストにしてきちんと説明するぐらいの労力もとらないということですか。 723 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 724 ◯教育部長(安居庄二君) 今後も、近隣市町含め、そうした市外料金等を設定されているところにつきましては、再度お願いに参っていきたいと思っております。 725 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 726 ◯4番(谷口典隆君) では、1年目は減免も何もなかったけれども、2年目からどこかの施設だけが減免になる可能性もあるということですか。 727 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 728 ◯教育部長(安居庄二君) ご理解なりご協力をいただけるとなった近隣市町の施設でそういうところがあれば、追加でそういう形で掲載をさせていただくということになろうかと思います。 729 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 730 ◯4番(谷口典隆君) これはおかしな答弁です。  では、次にいきます。  今後もこの現状の申し込み方法等を4年間維持していくんでしょうか。 731 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 732 ◯教育部長(安居庄二君) 使用申し込み方法や情報提供につきましては、現在も関係団体や民間企業等への協力依頼を継続して行っているところでございますので、その結果等により内容も変わってくるものと考えております。  なお、今後運用をさせていただく中で、皆様のご意見もお聞きをしながら、代替施設の利用申し込み方法や情報提供のあり方について、よりよい形のものに鋭意してまいりたいと考えております。 733 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 734 ◯4番(谷口典隆君) そんな言い方ではもう何度もだまされません。
     次の項目にいきます。  彦根城流鏑馬について。  新年度予算に彦根城流鏑馬の予算を計上されていない理由をお聞かせください。 735 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 736 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根城流鏑馬につきましては、平成26年度に全国城サミットin彦根・彦根城フェスの実行委員会事業として1回目を実施し、5,000人の来場があり、翌平成27年度には、井伊直弼公生誕200年祭の主催事業として6,000人の来場がありました。しかし、市の単独事業として実施した平成28年度には、井伊直弼公を顕彰するイベントとして奉告祭とあわせて実施しましたが、3,000人の来場にとどまるとともに、今年度は台風接近に伴う荒天のため中止といたしました。  本事業は、本来、周年事業として実施したイベントであったこと、また、大手前保存用地の利用につきまして、滑走距離が短いことで演武における場所の確保が難しいことなどにより、演武者の落馬等のリスクが伴うことなどから、事業を見直し、一旦中止することとし、平成30年度の予算計上はいたしませんでした。 737 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 738 ◯4番(谷口典隆君) では、流鏑馬を彦根で開催するに至った経緯をお聞かせください。 739 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 740 ◯産業部長(黒澤茂樹君) もともと流鏑馬は、親善都市であります佐野市において集客力のあるイベントとして実施されておりましたので、本市でも平成26年度の全国城サミットin彦根・彦根城フェスにおいて流鏑馬を開催することとし、佐野市における流鏑馬の演武団体である一般社団法人武道振興會に演武を依頼しましたところ、快くお引き受けいただいたことから、フィナーレイベントとして開催に至ったものでございます。 741 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 742 ◯4番(谷口典隆君) そうですよね。佐野市との交流の中で、佐野市がやっておられる事業に彦根に来ていただきました。非常にこれから彦根の事業として定着させていこうという、まさにそのときでございましたし、一番最初、平成26年度には、佐野市の市長、また議長さんもお越しいただいて、この流鏑馬を見ていただきました。これが開催されているのは佐野市のさの秀郷まつりでございます。さの秀郷まつりで私も議長当時に寄せていただいて拝見をして、非常に感銘を受けました。我々議会の議長、副議長経験の議員さんも、私は数えましたら、5名から6名の議員さんが既に見ておられます。調べましたら、大久保市長は一度もさの秀郷まつりに行かれていないですよね。ということは、一度も現地での流鏑馬を見ておられない、その上で彦根での開催をしないということを決定されたということで間違いないですか。 743 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 744 ◯市長(大久保 貴君) ご質問でございますが、秀郷まつりの当日は、こちらの夏の行事がございまして、一度も実は参加させていただいていないということでございます。ただ、この一般社団法人武道振興會のご案内をいただきまして、別の場所で演武いただいているところへ伺いまして、実際にこの流鏑馬を見せていただいておりました。大変すばらしい演武でございましたし、お城と一緒に映えるのではないかと私自身も思った次第でございます。 745 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 746 ◯4番(谷口典隆君) もう残念でなりません。昨年ですか、和田議員からも、ほかのイベントとのコラボによって、もっと集客できるのではないかという提案もございましたし、私も同感でございました。これから城まつりを含め、この秋の事業として、もしくは春でも結構かと思いますけれども、彦根の事業として定着させていこうという矢先に、このように事業化されなかったということは残念であります。そして、友好親善を持っている佐野市の事業であり、第1回には佐野市の市長や議長にも来ていただいたのに、彦根市長が佐野のご本家の事業を見ることもなくやめてしまうということは非常に残念でなりません。ここまで申し上げても、引き続き開催するべきであると私は考えますが、見解をお聞かせください。 747 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 748 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほどお答えしましたとおり、本来、周年事業として実施したイベントであったこと、大手前保存用地の利用につきましては、滑走距離が短いことで演武の場所が難しいこと、落馬等の危険がありますので、当面の間、事業は行わないことといたしましたので、ご理解願います。 749 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 750 ◯4番(谷口典隆君) では、次にいきます。  ホストタウン登録推進事業についてでございます。  同事業の概要および目的をお示しください。 751 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 752 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ホストタウン登録制度は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等に資する観点から、参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図る地方公共団体を内閣官房がホストタウンとして登録し、全国各地に広げる取り組みとなっております。登録に当たっては、事前合宿の受け入れのみならず、大会参加国・地域の関係者と地元住民との交流など、相手国との相互交流計画の内容等を踏まえ、総合的に判断することとされています。  また、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会後も、滋賀県におけるワールドマスターズゲームズ2021関西、2024年には彦根市が主会場となっています第79回国民体育大会および第24回全国障害者スポーツ大会など、大型のスポーツイベントの開催が立て続けに予定されております。  本市としましても、これらの大型スポーツイベントを契機として、スポーツ環境の充実やスポーツへの関心の高まり、また、人材の育成やおもてなしの充実等、将来の彦根市の活性化につなげていけるよう、スポーツレガシーの創出を目指していきたいと考えております。 753 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 754 ◯4番(谷口典隆君) この事業を観光企画課が所管する意味をお示しいただきたいと思います。 755 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 756 ◯市長(大久保 貴君) 昨年、2017年1年間の訪日外国人旅行者数が過去最高の2,869万人となり、訪日外国人旅行者の消費額においても過去最高の4兆4,161億円となったところでございます。これらの数字は今後も伸び続けていくと予想されてございまして、本市といたしましても、こうしたインバウンドの波に乗り遅れることなく、積極的にインバウンド観光を通じた地域の活性化を図っていくことが重要だと考えております。  相手国に対して本市の魅力を知っていただくということはもちろんでございますが、地域住民の皆様に再度外国人観光客の皆様へのおもてなしについても考えていただくなど、今回のホストタウン登録推進事業を本市におけるインバウンド観光推進の契機とすべく、観光企画課の担当とするよう私から指示をしたところでございます。  しかしながら、先ほど申し上げたホストタウン登録制度の趣旨を踏まえまして、4月以降は担当部署の変更についても考えているところでございます。 757 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 758 ◯4番(谷口典隆君) ある職員から、市長が昨年の8月ごろ、急にこの事業を観光企画課でやると、スペインだということをおっしゃられたということでお聞きしております。インバウンドは結構なことでございます。しかしながら、一番日本を訪れる外国人観光客は中国、その次は韓国でございます。スペインというのはどこにも出てこないというのが不思議でなりません。  次にいきます。  ホストタウンは、外国の競技団体と日本の都市との交流を通じてグローバル化の推進や観光振興等に資することを目的としており、1都市との交流では登録されない可能性が高いと考えます。今、彦根ではスペイン・セゴビア市との交流というものの登録を目指されておりますが、見解をお聞かせください。 759 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 760 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど申し上げましたとおりに、ホストタウン登録につきましては、事前合宿の受け入れのみならず、大会参加国・地域の関係者と地域の住民の交流など、さまざまな点、私どもが提案したことについて総合的に判断をされるというところでございます。  現状では、王立スペインハンドボール連盟による本市視察は実現できておりませんで、このハンドボールというのは、彦根がハンドボールの大会地になるということがありましたので、ハンドボールということで投げかけをしたわけでございますが、ホストタウン登録には至っていない状況がございます。引き続き調整を継続してございまして、できるだけ早期にスペインの皆さん、ハンドボール連盟の皆さんの視察を実現させたいと考えてございます。  本市としましては、スペインハンドボール代表の事前合宿誘致、それと、セコビア市は世界遺産の都市でございますので、その交流を両輪で推進しましてホストタウン登録を目指してまいりたいと考えております。   (「1都市とのホストタウン登録が    できるのかという質問です」と呼    ぶ者あり) 761 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 762 ◯市長(大久保 貴君) できると承っております。 763 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 764 ◯4番(谷口典隆君) 私は内閣府に電話させていただきましたら、いや、1都市との交流はできませんよということでございました。あくまで国と日本の地方都市とのやりとりなので、その辺は本当に確認されましたか。 765 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 766 ◯市長(大久保 貴君) いわゆるホストタウンを受けるということについて、相手国の自治体との交流というものが一つの要件になってございますので、そのことを提案させていただいたということでございます。国と国ということではないと、私どもはそのように理解をしております。 767 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 768 ◯4番(谷口典隆君) それはホストタウン登録ではないです。では、今目指されているハンドボール、どこが誘致されようとしているかご存じですか。 769 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 770 ◯市長(大久保 貴君) 佐世保市が男女で誘致をしたいということでございましたが、最近、いろんな状況がございますので、彦根と分担しようというお話もあるという風にも承っております。いずれにしましても、スペインのハンドボール連盟の視察が実現していない状況でございますので、確定的なことは申し上げることができない状態でございますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 771 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 772 ◯4番(谷口典隆君) いや、おかしいです。内閣府は日本の地方都市と国の競技団体との交流だと、それがホストタウンだとおっしゃるんです。今の市長のご答弁ですと、単なるこのセゴビア市との交流でしょう。交流ではないですか。さすが大久保市長ですね、よくお調べになっておられる。長崎県の佐世保市には、去年の4月に、王立スペインハンドボール連盟の会長、副会長以下5名の方がお越しになっておられます。もう既に交流をして1年近くたっているんです。こんなところに勝てると思っておられるんですか。 773 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 774 ◯市長(大久保 貴君) ホストタウンの要件としまして、議員はお調べいただいたと思うんですが、いわゆる向こうの競技団体と私ども自治体との関係性だけではなくて、向こうの都市との交流の提案というのも含まれてございますので、その意味でこのホストタウン制度というのが成り立っているということをご理解いただきたいと思っております。  確かにハンドボール協会が佐世保市を訪れておられるということも存じ上げておりますし、滋賀県と彦根市と共同しまして誘致の働きかけというのも行ってまいっております。ただ、いろんな条件がございますので、今話し合いを継続しているというところでございます。 775 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 776 ◯4番(谷口典隆君) 先月25日に東京都内でホストタウンサミットというのがございまして、全国180の自治体が参加されまして、今、このような交流をしていますよと、市長がおっしゃいました、例えばセゴビアとこういう交流をしています、行く行くオリンピック・パラリンピックのときにはスペインからハンドボールを誘致したいと思いますという紹介なんかがありました。彦根市はこのサミットに参加されておられますか。 777 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 778 ◯市長(大久保 貴君) そこまで至っておりません。ホストタウンに認めていただいておりませんので。今、6次審査の審査待ちの状況でございますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 779 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 780 ◯4番(谷口典隆君) だから、今、市長がおっしゃっているのは、セゴビアとの交流があって初めて、では、スペインのハンドボールのキャンプを誘致しましょう、合宿を誘致しましょうということになるんです。いや、そうなんです。今から手を挙げて、これからセゴビアとやります、近いうちに何とかスペインの王立ハンドボール協会の方が来られますとおっしゃっても、こんなことをしていてはもう既に手遅れなんです。 781 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 782 ◯市長(大久保 貴君) それは逆でございまして、いわゆる競技団体のホストタウンになるということが前提でございます。ただ、それを提案するに当たって、相手国との継続的な交流のプランがあるかどうかということが求められてございましたので、私どもとしましては、世界遺産都市であるセゴビアということについて提案をさせていただいたところでございます。担当者が昨年訪れまして、セゴビア市当局も前向きな対応をしていただいたというところでございます。 783 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 784 ◯4番(谷口典隆君) 世界遺産都市は存じ上げています。でも、人口たかだか5万3,000人弱ではないですか。そんな都市と言うと失礼かもわかりませんけれども、今おっしゃったのは、先に競技団体との交流があって、次に都市だとおっしゃいました。では、今何しておられるんですか。競技団体と既に佐世保市は去年の4月にもう交流されているんです。しかも、そこはなぜハンドボールかと言うと、そこは佐世保出身の日本のナショナルチームの監督がおられて、そういった縁で誘致しておられるわけです。そういうコネクションなりがあって、もうすぐに競技団体と交流できるんですか。 785 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 786 ◯市長(大久保 貴君) これは県と市を挙げて取り組みを進めているものでございまして、継続してスペインのハンドボール協会と協議を進めているという状況でございます。いつになったらわかるのかということでございますが、それは鋭意継続して協議をしておりますので、決まった段階でまたご報告をさせていただきたいと思っております。 787 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 788 ◯4番(谷口典隆君) いや、決まるはずないのでご報告は結構でございます。  では、次の項目にいきます。  人権政策課が所管する交際交流推進事業でも、スペイン・セゴビア市との交流予算が約140万円計上されていると聞いておりますけれども、ホストタウンへの登録がもしかなわなかった場合、仮定の話ですけれども、同市との交流そのものがなくなるという理解でよいんでしょうか。 789 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 790 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども少し触れましたが、昨年の10月、本市の担当者がセゴビア市観光局長と面会をいたしまして、本市の概要、観光施策についてご説明をさせていただいて、その上で今後の交流の可能性について意見交換を行っております。帰国後も先方からメールをいただくなど、大変前向きな対応をいただいているというところでございます。  ホストタウン登録に当たって、私どもが提案をいたしました国際交流事業、これは主に青少年教育を中心に地域の発展に大きく資するものであると考えておりまして、また、城郭都市でございますし、世界遺産登録をされているセゴビア市でございますので、観光交流にとどまらず、学術交流、そうしたものも視野に入れて、ホストタウンの実現が仮にできなかったとしても、セゴビア市との交流を進めていくということは、私どもは世界遺産都市を目指しておりますので、大変意義のあることだと思っております。  私自身としましては、予算をお認めいただきましたならば、できるだけ夏ごろにはセゴビアを訪れまして、先方の市長、あるいは観光局長はじめ関係者と交流の実現に向けて協議しまして進めさせていただきたいと考えております。 791 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 792 ◯4番(谷口典隆君) そんな予算認められません。なぜスペインにこだわられるんですか。 793 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 794 ◯市長(大久保 貴君) そもそもハンドボールのホストタウンになるということで県にご相談をさせていただいたところ、有力であるのがスペインであったということでございます。スペインの男性のチームと女性のチーム、両チームが大変有力であるということでございましたので、そこからスタートをしております。ハンドボールの会場になるということと、地元でハンドボール熱が非常に高まっているということであります。しかも、専用のコートをお造りになったことなんかもある、そうした関係各位の期待というものも非常に大きくございまして、そうしたものからハンドボールについて滋賀県に対して照会をしたということでございますので、ご理解のほどをお願いしたいと思います。 795 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 796 ◯4番(谷口典隆君) 申しわけないけど、では、その滋賀県の担当者の方は甘いです。見込みがないというか、もう既に去年の4月に佐世保市と長崎県がこれだけ県を挙げてやっていて、長崎県は1,000万円からの予算をつけているんです。それなのに、県のその担当の方は見込みが甘過ぎます。そんなのはおかしいです。高等学校にハンドボール施設って、セゴビアではないでしょう。スペイン国内でしょう。大きな話をしているのに、では、湘潭を軸にして中国と交流をした方が、中国をホストタウンとして受け入れした方が、もっと観光客、今後の交流人口を増やそうと思ったら、それの方がいいではないですか。スペインになぜこだわられるんですか。私は不思議でならないのは、これはひょっとして、近江ツーリズムボードとか、あるいは今、彦根商工会議所の会頭さんが非常にスペインのバスク地方等々に熱心であるので、そこから彦根市も交流しなさいと言われたのではないですか。その会頭さんは大久保市長の選挙の最大の支援者ですよね。違いますか。 797 ◯議長(八木嘉之君) 市長。
    798 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどから申し上げておりますとおりに、ハンドボールが彦根の国体の会場になるということでございまして、彦根の高等学校が専用のアリーナをお造りになって、ぜひ、いわゆる世界レベルの選手の実際の競技を見たいという強いご希望もございます。県に対しまして、ハンドボールでどこかの国ということでご紹介をお願いしたところ、いろんなチームがあると。オランダであるとかヨーロッパのチームもおっしゃっていただきましたが、一番有力なのがスペインではないかという県からのご紹介でございますので、その他の要因というものはございませんので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 799 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 800 ◯4番(谷口典隆君) こんなものはその他の要因しか考えられないですよ。それはおかしいです。  では、次にいきます。  彦根駅西口エスカレーター改修工事の工期変更についてお尋ねをします。  彦根駅西口エスカレーター改修工事の工期変更の理由をお示しください。 801 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 802 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 工期変更の理由につきましては、昨年10月上旬に、エスカレーター棟の基礎の解体作業を進める中で、当初設計時には確認できなかったNTTの通信線が埋設されており、杭工事に支障になることが判明しましたことから、予定していた杭工事を一旦中止し、12月初旬に通信線を移設したところでございます。  その後、12月中旬から杭工事ができる見通しが立ったため、杭工事事業者と日程調整を行いましたが、本工事で採用している鋼管杭を打設する専用の機械が、この時期、使用が集中して手配ができないとの報告を受け、それでも、少しでも早く杭工事ができるよう手を尽くしましたが、1月下旬しか手配することができなくなったことから、約1カ月の遅れが生じたものでございます。 803 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 804 ◯4番(谷口典隆君) 工期変更をやむを得ないと判断した理由をお聞かせください。 805 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 806 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 今ほどお答えしましたとおり、昨年の12月中旬から杭工事を実施する予定で、杭工事の業者と日程調整を行いました。本工事で採用している鋼管杭を打設する専用の機械が、この時期、使用が集中して手配ができず、それでも、少しでも早く杭工事ができるよう手を尽くしましたが、1月下旬しか手配することができませんでした。  そのため、この1カ月の遅れを残りの工程の中で工夫し、吸収するよう努めましたが、工期内に完成することは不可能であると判断し、工期を変更することはやむを得ないと判断したものでございます。 807 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 808 ◯4番(谷口典隆君) 12月定例会では、同事業について都市建設部長から必ずやると聞いているとの力強い答弁がございました。この答弁と今回の工期変更の判断が矛盾しております。納得できる説明をお聞かせください。 809 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 810 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、12月定例会で議員の質問に対しましてご答弁させていただきました際には、NTTの通信線の移設が予定どおり完了しており、その後の工程が途切れなく進めば工期内に完了する見通しとなったことから、12月定例会での答弁内容となったものでございます。  その後、杭工事の遅れにつきまして、業者の方が連絡がありましたことから、12月定例会での答弁内容とに矛盾が生じたものでございます。  慎重に工程管理しながら工事を進捗している中、このような事態を招いたことに対しましては深くおわび申し上げたいと思います。どうも申しわけございませんでした。 811 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 812 ◯4番(谷口典隆君) では、12月定例会でご答弁いただいた後、連絡があったというのはいつの話なんですか。 813 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 814 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 業者の方から連絡があったのが12月15日でございます。 815 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 816 ◯4番(谷口典隆君) その時点で、もう遅れるのはやむなしと判断されたということでいいんでしょうか。 817 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 818 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 手配が集中しており、なかなか手配ができないという報告を受けておりますが、その後も早く手配するように業者の方に申し伝えまして、年明け早々ぐらいには着手できるように何とか進めることで業者の方で話をしていたというところでございます。 819 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 820 ◯4番(谷口典隆君) 次にいきます。  本庁舎の立体駐車場についても、本庁舎耐震化整備事業についても、また、今回の彦根駅西口エスカレーター改修工事についてもそうですけれども、私の工期延伸についての質問に対して虚偽の答弁が繰り返されております。あえて虚偽と申し上げます。これは現在の彦根市役所の体質なのか、責任ある立場の方からの責任ある答弁を求めます。 821 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 822 ◯市長(大久保 貴君) 今もご指摘をいただきましたとおりに、本庁舎耐震化整備検討特別委員会で、谷口議員からは、立体駐車場建設工事の工期に対する質問、それに対して都市建設部長が、さきに発注をした解体工事の遅れによりまして工事が延伸している、しかしながら、工程などの見直しによって工期内に完成できるものと考えていたということで、何とか7月で終われるように進めていきたいと、この時点の答弁をいたしたところでございます。しかしながら、その後、杭工事を進める中で、地中のコンクリート殻があったということが判明いたしまして、その除去に不測の日数を要したということから、やむなく工期を延伸したというものが1点ございます。  また、12月定例会では、谷口議員から、さらに本庁舎耐震化補強・増築・改修工事に関しましてご質問をいただき、総務部長がお答えをした際に、処分する残土の一部が汚染されていることは土壌調査により判明をしておりましたが、杭工事の基礎掘削工事に着手するまでに時間がありますことから、工期に影響するものではないとその時点で判断をして、おおむねスケジュールどおりに進んでいるとご答弁申し上げたところでございます。  その後の経過についてはご説明をさせていただいたとおりでございますが、検査等に1カ月程度の日数やその他の要因がございまして、やむなく工事を延伸する必要が生じたものでございます。  また、今の西口エスカレーター改修工事に係る質問におきましても、都市建設部次長がご答弁申し上げましたとおりの状況で、工事が遅れてしまっているということでございます。  経緯のいかんは申し上げたとおりでございますが、結果的にこうした事態になってしまっておりますことを深くおわび申し上げたいと思っておりますが、決して故意に虚偽の答弁をさせていただいたということでもございませんし、これが市の体質というわけでもございません。しかしながら、結果的に答弁内容と異なっているということについて深くおわびを申し上げたいと思っております。まことに申しわけございません。 823 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 824 ◯4番(谷口典隆君) そんなぼそぼそぼそぼそ言っていただいても、誰も反省しておられるなんてことは思えません。もっと堂々と答えていただいたらいいんです。さっきのスペインばりに答えていただいたらよかったんですが。  市長、もう隠しておられることはないですか。これは、私は何も意地悪して言っているのではないんです。できるだけ早い段階で説明をすれば、例えば仮庁舎の問題だって、平和堂さんにご迷惑かけることなく話もできるではないですか。できるだけ私は議会というものは、もっともっとここで協議して、もっともんで、例えば執行部が持ち帰って、それをもう一度反映するということがあってしかるべきだと、だから、車の両輪のごとく、執行部と議会はそうして成り立っていくんだと私は思っています。そのために提案していることをことごとくはね返されて、結果的に虚偽になっているではないですか。もう隠しておられることはないですか。 825 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 826 ◯市長(大久保 貴君) 隠しているということはございませんし、わかったときにはお伝えをさせていただいているつもりでございます。結果としてお答えしてきたことが実っていない部分がございますけれども、それにつきましては説明もさせていただいておわびを申し上げているところでございますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 827 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 828 ◯4番(谷口典隆君) 私が言うまでもなく、政治は結果です。ここにいる24人と、そして市長はその政治をやっています。だから、結果としてという答弁を使われるのであれば、それ即応の責任をとるべきだということを申し上げさせていただきます。  次、大項目4番にいきます。  大久保市長は、本庁舎耐震化工事を契約するに当たって、裏合意が行われた理由をどのように考えておられるのか、お聞かせください。 829 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 830 ◯市長(大久保 貴君) これもこれまでご説明を申し上げてまいりましたとおりでございますが、川嶋前副市長の説明によりますと、再入札を行った場合、これも落札されるかどうかわからないというリスクがあること、工期が大幅に延びる心配があるということ、仮庁舎の賃貸契約期間が延びるということ、その心配によって随意契約を行う指示に至ったというところでございます。 831 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 832 ◯4番(谷口典隆君) では、この工事の執行責任者はどなたですか。 833 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 834 ◯市長(大久保 貴君) 川嶋前副市長でございます。 835 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 836 ◯4番(谷口典隆君) これは市長ではないんですか。 837 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 838 ◯市長(大久保 貴君) 事務分担等に関する規則に基づきまして、川嶋前副市長が執行責任者でございます。 839 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 840 ◯4番(谷口典隆君) では、この工事に関連する決裁というのは、大久保市長は判こを押しておられないんでしょうか。 841 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 842 ◯市長(大久保 貴君) 仮契約時にも私は契約の判こを押しております。 843 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 844 ◯4番(谷口典隆君) では、それが執行責任者ではないんですか。 845 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 846 ◯市長(大久保 貴君) 執行責任者は川嶋前副市長でございます。 847 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 848 ◯4番(谷口典隆君) では、この工事に関して、大久保市長はどういうお立場なのか、お聞かせください。 849 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 850 ◯市長(大久保 貴君) 決裁権者であり、任命責任者でございます。 851 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 852 ◯4番(谷口典隆君) では、決裁権者であるということは、担当者は部長とか課長ではなくて、あくまで川嶋前副市長であって、最終的には責任を負うべき立場であるのは大久保市長であるということで変わりないですか。 853 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 854 ◯市長(大久保 貴君) そのとおりでございます。 855 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 856 ◯4番(谷口典隆君) では、次にいきます。  本庁舎耐震化工事を契約するに当たって行われた裏合意に、大久保市長の関与はなかったんでしょうか。 857 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 858 ◯市長(大久保 貴君) 関与はございません。 859 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 860 ◯4番(谷口典隆君) でも、これは決裁をされているわけですよね。ということは、その仮契約を見ておられるということは一つの関与ではないんですか。 861 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 862 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁申し上げたとおりに、仮契約の書類は各種の書類が添付をされてございますが、設計図書一覧というものはそこにはなかったわけでありますし、それが変更されているという事実も確認ができるものではございません。したがって、その時点ではこうしたことを確認することができなかったということでございます。 863 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 864 ◯4番(谷口典隆君) しかし、市長は、入札が2度も不調に終わったことは当然ながらご存じだったと思いますし、その上で随意契約にされたということもご存じですよね。
    865 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 866 ◯市長(大久保 貴君) 入札が不調になったという連絡はございました。その後、随意契約が成立をしたということは報告がございました。それ以外はございません。 867 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 868 ◯4番(谷口典隆君) でも、金額を見ておられて、では、これだけなぜ9億円も10億円も落ちて随意契約になったのかということを一切の疑念も抱かれなかったんですか。 869 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 870 ◯市長(大久保 貴君) 5月17日、18日、19日、20日、21日、22日、この間でどのような入札状況であったかという報告は受けてございません。 871 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 872 ◯4番(谷口典隆君) いや、でも、結果的に予算があるわけではないですか。それで、仮契約を結んだ金額をご存じなわけでしょう。まさか金額を見ないで決裁したのではないですよね。であるならば、どれだけ減額されたかということはご存じだったわけではないんですか。 873 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 874 ◯市長(大久保 貴君) 仮契約時というのは、記憶を呼び戻しますと、6月2日ではなかったかと私は思っておりますが、その時点でいわゆる入札の結果は添付をされていたというものでございます。しかしながら、契約額との開きについて、開きがあるということではありますが、それが疑念を抱かせるというものではなかったということでございます。 875 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 876 ◯4番(谷口典隆君) では、9億円からの金額が減額されていても、全く不審に思われなかったということでよろしいんですね。 877 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 878 ◯市長(大久保 貴君) その時点ではそうでございます。 879 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 880 ◯4番(谷口典隆君) 驚きました。それが関与でないとおっしゃられるのであれば、よほど数字をしっかり見ておられないのか、精査されていないのか、私はそれで決裁されたということが不思議でなりません。  では、次にいきます。  同工事の予算額を最終的に決定されたのは誰でしょうか。 881 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 882 ◯市長(大久保 貴君) 私でございます。 883 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 884 ◯4番(谷口典隆君) では、先ほどこの理由もおっしゃっていただきましたけれども、この予算内におさめようとして、しっかりと担当者である川嶋前副市長がその意に沿うように動かれたということで間違いないですか。 885 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 886 ◯市長(大久保 貴君) 5月18日に不調になって、19日に再入札するかどうかの協議をされたときに、先ほど申し上げたような理由において懸念があり、できるだけ随意契約ができるように協議をしてくださいという指示がされたということでございます。 887 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 888 ◯4番(谷口典隆君) 市長は、当時、この問題が表面化したときに、時間的な制約の中で何とか事業をなし遂げたいという思いがあったのではないかということで、川嶋前副市長、それから都市建設部長を想定されてでしょうね、そんなお話、コメントを出されておられます。ということは、この予算を認めたのは市長なんですから、市長がやはり最終責任者であって、この予算を決定した市長の意に沿うように川嶋前副市長らは動かれたという認識で間違いないですよね。 889 ◯議長(八木嘉之君) 答弁お待ちください。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。  答弁を求めます。  市長。 890 ◯市長(大久保 貴君) 川嶋前副市長の説明は先ほど申し上げたとおりでございます。そうした懸念の中で随意契約を結ぶように指示をしたということでございますので、そのほかのことはおっしゃっていませんので、そのようにご理解をいただきたいと思います。 891 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 892 ◯4番(谷口典隆君) 不可解なことがたくさんございます。また違う場で、ほかの議員の皆さん方も追及していただけると思います。  では、次、市長の責任について問わせていただきます。  同工事契約に係る裏合意は、大久保市長の失政であると私は考えております。いろんな意味でご迷惑をかけておられます。市長ご自身にその認識はございますでしょうか。 893 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 894 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘はまことにそのとおりでございまして、ご立腹いただいていることも納得をいたします。まことに責任が重大だと感じているところでございます。 895 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 896 ◯4番(谷口典隆君) では、市長の責任についての認識をお聞かせください。 897 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 898 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しで恐縮でございますが、任命責任、管理監督責任は私が負わなければならない責任でございます。この事態を招いてしまったことを深く深くおわび申し上げなければならないと思っております。まことに申しわけございません。 899 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 900 ◯4番(谷口典隆君) 昨日の代表質問等々の中でも明らかにされておられますけれども、ご自身の給与削減を提案されるというお話もございました。本当にこれは、この責任を感じて、給与の削減だけで済まされようとされているんですかね。再質問です。 901 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 902 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮でありますが、こうした事態を招いてしまったこと、市政の信頼を損ねてしまったこと、本当に深く反省をしております。ただ、この難しい事態に陥ってしまった本庁舎耐震化整備事業ではありますけれども、これを何とか一日も早く全庁一丸となってやり切ること、これをもって私の責任を果たしていくということしか皆様方におわびすることができないと感じております。 903 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 904 ◯4番(谷口典隆君) 全庁一丸となってというお話がございましたけれども、きのうの企画振興部長と総務部長のご答弁で、全庁一丸でないことはもう明らかではないですか。しかも、ほかの職員にもいろいろとお話もお聞かせいただく限り、今おっしゃっているような全庁一体となれる体制では、はっきり申し上げてそういう体制ではないです。市長ご自身、それをご認識はされていませんかね。 905 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 906 ◯市長(大久保 貴君) さまざまな難しい問題があるということも認識をしております。しかしながら、一丸となって取り組まなければならないと、何とかこの事業を完成させなければならないという思いでございまして、そのことを共有し、前に進んでいきたいと考えております。 907 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 908 ◯4番(谷口典隆君) きのうや今日の答弁の中で、議会の議員の皆さんとも協力をいただきながら、ご提案をいただきながらというお話、答弁も市長の口から出ておりました。では、私から提案をさせていただきます。  次の項目でございます。  議会に説明した内容と異なる裏合意の存在が明らかになった以上、市長はご自身の任命責任や管理監督責任を負って辞職するべき、ご自身が自らその職を辞されるべきだと考えますが、市長の見解をお聞かせください。 909 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 910 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮でございますが、何とかこの事業を一日も早く完成させて、私の責任を果たしていきたいと考えております。 911 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 912 ◯4番(谷口典隆君) 一日も早く完成させたいですけど、今、工事がとまっているんでしょう。とまっているのに一日も早くもではないではないですか。一日も早く工事を進めるためには、明らかにしなければならない問題はたくさんあり過ぎます。私は、必ずしも大久保市長が自ら職を辞されて、もう一切選挙に出るななんていうことは申し上げません。それが正しいと思われるのであれば、辞職されて再度市長選挙を執行され、それに立候補されたらいいと思うんです。それで信を問われたらいいと思うんです。どうしてもご自身で辞職はされませんか。 913 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 914 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご説明申し上げましたとおりに、土壌汚染の関係で増築棟と東西のフレームの工事がとまっているということは事実でございます。ただ、本庁舎の耐震化工事については継続をしてございます。今後、土壌の処理の程度等々を確定し、そして、地方自治法施行令違反として契約をしたこの問題についての手当、これは大変難しい問題ではありますが、待ったなしでございます。このことの課題を解決し、一日も早く耐震化・増築・改修工事を終わらせる、完成させるということに全力を傾けてまいりたいと考えております。 915 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 916 ◯4番(谷口典隆君) 大久保市長は、27歳で県議会議員に当選されて、その後、国政選挙にも出馬されて、そして、何度もこれまでから市長選挙にチャレンジされて、今、現職2期目の市長でございます。大久保貴という人間、人物は、私は骨の髄まで政治家だと思っております。それであるならば、政治的判断をやはりここでしないと、市の職員の皆さん方に迷惑がかかっているし、今、人心一体となれるような状況でないということは、大久保市長なら、多分それも感覚としてわかっておられると思います。これは私一人の意見ではないと思います。決して24人議員全員の皆さんがそうだとは思いませんけれども、しかしながら、多くの議員の皆さん方がそう思っておられると思います。政治的判断をすべきだと思いますが、もう一度お尋ねしますが、見解をお聞かせください。 917 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 918 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘は真摯に受けとめさせていただきますが、ただ、申し上げてまいりましたとおりに、この事業は刻々と動いてきてございます。請負業者との話し合いも、もう既に弁護士同士でスタートしてございます。大変に難しい問題ではありますが、この問題を解決し、何とかこの事業をやり遂げなければならないという思いでございますので、何とぞ皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。 919 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 920 ◯4番(谷口典隆君) 難しい問題とおっしゃいますけど、難しい判断を迫られているのは我々議員なんです。昨年の6月に、本当は事実とは異なる内容のもので、それを議決したというのが事実として残っているではないですか。それの事実をしっかり解明したいというのに、担当のおっしゃった執行責任者である川嶋前副市長はもうおやめになられた、そして担当の部長はご病気で欠席だと。では、我々は、この難しい問題をしっかりどなたに聞いて、どう判断をすればいいんですか。しかも、この妥当性が認められないような新年度予算にその事業経費も盛り込まれているんです。それ以上判断なんてしようがないではないですか。執行責任者はあなたではないとおっしゃるかもわかりませんけれども、これまでから議会に提案した内容というものは、虚偽というのは言い過ぎかもわかりません。でも、事実と異なる内容を議会に提示して、それで議決を得たことには間違いないでしょう。その責任は、政治家である大久保市長、あなたにあると思われませんか。 921 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 922 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のように責任を痛感してございます。この問題は大変難しい問題でございますが、何とかこの課題解決するために努力してまいりたいと考えております。 923 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 924 ◯4番(谷口典隆君) では、自らがやめられないのであれば、大久保市長に対して不信任決議案が我々議会から提出され、可決された際の対応をお聞かせください。 925 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 926 ◯市長(大久保 貴君) 仮定の話についてコメントをさせていただくことはできませんが、皆様方にぜひご理解をいただいて、常任委員会でお求めをいただいた顧問弁護士からの意見書も予定をしてございますし、この契約の内容についても、さらに皆様方にも詳しく説明をさせていただきたいと思っておりますので、そうしたことをご理解いただくべく、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 927 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 928 ◯4番(谷口典隆君) 昨日の参議院の予算委員会でも、共産党の辰巳参議院議員ですかね、内閣総辞職すべきではないかということを発言されて、今と全く同じで、仮定のことには答えられないという答弁がありました。共産党さんが悪いという意味ではなくて、私もこんな質問をしたくないです。したくないけれども、こう言わざるを得ない状況にあるということは理解されていますか。 929 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 930 ◯市長(大久保 貴君) 失った信頼を取り戻すということは極めて困難なことだと思っております。ただ、誠心誠意ご説明をさせていただいて、皆様方のご理解が得られるように、ご協力を頂戴できますように全力を傾けてまいりたいと考えております。 931 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 932 ◯4番(谷口典隆君) この事業を少しでも前に進めて、一日も早く工事を完了すること、そして、諸課題をクリアにしていくということに関して、我々議会として協力できることがあるとするならば、市長、おやめくださいと言うことであったり、もしくは不信任決議案を提出させていただいて可決することだと私は思っております。管理監督責任、また、任命権者としての責任をおっしゃいました。大久保貴市長は、この責任を全て痛感しておられるならば、私は自らが潔く辞職すべきだと思います。そうでなければ、我々議員、先ほども申し上げましたが、全議員とは申し上げません。しかし、かなり多くの議員の皆さん方が、大きな決断をして、そして、自分の自らのリスクも顧みず、近いうちに大きな判断、大きな決断をすることになると思います。そして、その準備があることは申し上げておきます。  以上で私の質問を終わります。 933 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後4時59分休憩            午後5時13分再開 934 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 935 ◯17番(山内善男君) それでは、今定例会において、私は3点の質問をいたします。誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。  1点目です。市長には憲法9条改憲でなく平和憲法を守る立場を鮮明にしていただきたいということで質問をさせていただきます。  安倍総理は、秘密保護法、安全保障法制という名の戦争法、共謀罪と続けて、日本が戦争できる国づくりに向けて数の力で強行成立させてきました。そして、とうとう昨年の5月3日の憲法記念日に、憲法に自衛隊を書き込むと言い出して、ことし中に憲法改定の発議を行うと言っています。戦後72年から73年間、日本の自衛隊は誰一人、殺し、殺されることはありませんでした。これはとりもなおさず、平和憲法、とりわけ憲法9条があったからです。市民の命を守る立場からも、憲法9条を守る姿勢を鮮明にされるように強く求めます。  中項目1、細項目1、市長は憲法9条を守る姿勢の表明をお願いしたいと思います。  軍事費は、2013年度、4兆7,540億円を記録し、そして、2018年度は5兆2,000億円を超える見込みです。これは6年連続軍事費が増やされた結果になっています。国民が求めているものは、景気対策や社会保障の充実であり、軍事費の増加ではありません。  これまで自衛隊が海外で武力行使をしなかったのは、憲法9条1項によって、戦争をしない、そして、2項によって、そのための戦力は保持しないと定めた制約を受けていたからです。自衛隊を9条2項の例外として明記すれば、この制約は死文化してしまいます。  災害時の自衛隊の頑張りに国民は感謝しています。しかし、安倍首相の狙いは、自衛隊の平和的活動を憲法に書くことではありません。海外での戦争で自衛隊員の命を危険にさらすのが安倍改憲案です。  市長は、彦根市民のトップとして、市民の平和への思いを激励し、二度とかつての悲惨な事態を招かないためにも、平和憲法を守る姿勢を鮮明にして、地方から声を上げる一助としていただくよう見解の表明をお願いするものです。ご見解をよろしくお願いいたします。 936 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 937 ◯市長(大久保 貴君) 山内議員のご質問にお答え申し上げます。  皆様よくご存じでございますけれども、日本国憲法第9条では、まず、その1項で、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。また、第2項では、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めないとうたわれております。  多くの尊い命が失われましたさきの大戦から72年の歳月がたったわけでありますが、この間、直接戦争に巻き込まれることなく、戦争という名のもとに人の命を奪うということに国民の誰もが強いられなかったことは、さきの大戦で平和の礎となっていただいたみたまのご加護と、さらに、この憲法9条を遵守してきた成果だと考えております。  平和は人類共通の願いでございます。憲法の改正案が出されたといたしましても、戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を明言している憲法第9条の趣旨を没却しないものであってほしいと考えております。 938 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 939 ◯17番(山内善男君) もう一度お聞きいたしますけれども、やはり同じ質問が県議会でも出されました。三日月知事の見解を紹介しますと、憲法9条の平和主義をはじめ、国民主権、基本的人権の尊重の三大原則は極めて重要な理念であり、県政推進に当たりましても、憲法の理念を尊重することは当然のことと認識しています。  以前から申し上げておりますように、我々公権力を行使させていただく立場の者は、憲法第99条の憲法尊重擁護義務を負っていることをしっかりと強く自覚し、実践することが肝要だと考えます。  お隣の甲良町でも、同じ質問を西澤議員が野瀬町長にいたしまして、野瀬町長は次のように答えられました。憲法前文である「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」、二つ目に、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」、三つ目に、「我らは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり」と3カ所を読み上げて、戦争放棄という原理・原点が前文にも書かれていると述べ、憲法9条の改正は必要ないと明確にお答えをいただいたところです。  もとより、今も市長がおっしゃっていただきましたけれども、公務員をはじめ、市長も含めて、「国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」、これは憲法99条で擁護義務が定められております。また、公務員は、就任の際に、服務の宣誓の中で、憲法に従い守ることを宣言することが法令等で規定されております。  そういう点では、今、政府が進めている憲法改定の発議は、本来許されないものだと思います。もし許されるとするなら、国民の中から憲法改定の世論が大きく巻き起こって、そして、それを受けとめて憲法改定の発議を国会でする、そういう状況なら理解できますけれども、今の国民の世論は、やはり過半数は憲法9条を守ってほしい、どの新聞の世論調査でもそのような調査結果が出ております。そういう点では、現在の内閣が行っている憲法改定の誘導は、本来、憲法99条の擁護義務に反する行為だと言わざるを得ないと思います。もう一度明快な市長の見解を求めたいと思います。 940 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 941 ◯市長(大久保 貴君) ただいま、憲法9条について限定的にご質問がございましたので、お答え申し上げましたのは、この第9条の趣旨を没却するものであってはならないと考えていると申し上げたところでございますが、憲法の改正議論というものは、常に国民の間で行われることは正常なことだろうと思っておりますので、私としましては、今申し上げたように9条の趣旨を没却しない憲法の趣旨を守りつつ、議論を深めていっていただくということは自然なことだろうと思っております。 942 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 943 ◯17番(山内善男君) 何度も恐縮です。市長自身のご見解をお願いしたいと思うんです。やはり三日月知事も、お隣の野瀬町長も、自らの憲法に対する信念をちゃんと議会で述べられているわけですから、市民の皆さんがどうであるとか、国民の皆さんがどうであるとかということとは別に、市長個人の見解を述べていただきたいと思うんです。 944 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 945 ◯市長(大久保 貴君) 市長という立場で、憲法を尊重して政治を行っていく、行政を行っていくということは、当然のことだと思っております。ただ、一国民としまして、憲法の議論をしていくということは自然なことではないかと考えております。 946 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 947 ◯17番(山内善男君) その議論を受けて、市長自身の憲法9条の守るというのは、市長自身のご姿勢なのかどうなのかということを伺っているわけです。 948 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 949 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからお答え申し上げておりますとおりに、どのような議論がこれからなされていくのかということは、さまざまな案が出ていると承知をしておりますが、この憲法9条の趣旨を失わない形で議論を進めていただきたいと願っております。 950 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 951 ◯17番(山内善男君) 憲法9条を守るという市長のご見解をいただいたと私は受けとめさせていただきました。  私の母親は4年前に亡くなりましたけれども、ちょうど1度目の結婚は、相手を戦争に送り出して、そして戦死をして、2度目の結婚で私が生まれました。そういうことで、いつも母親からは戦争の悲惨さを聞かされておりましたし、私の妻のお父さんは、やはり戦争に召集をされて、戦地から帰ってきましたけれども、50代で亡くなられました。戦争から帰って、常にうちにはおりましたけれども、病床の身であったと聞いております。  私自身直接戦争は体験しておりませんけれども、悲惨な状況を私の妻も、そして私自身の母親も負ってきたという歴史を聞かされておりましたので、そういう運命を二度と繰り返してはならないと思います。  今、北朝鮮の問題を口実にして、武力の拡大だとか、あるいは憲法を変えるとか、そういう風潮がありますけれども、私は、日本の自衛隊の皆さんの命を守るためにも、憲法9条を守るということが本当に必要だと思います。  今、安倍さんが憲法を変えて、日本の自衛隊を地球の裏側まで派遣していく、それは全く日本の自衛とは関係のないところで、自衛隊の皆さんの志を曲げるものだと思います。日本の自衛隊の皆さんは、専守防衛ということで、日本の国を守るために自衛隊に入ったはずなのに、日本の自衛とは全く関係のない地球の裏側まで出かけていって戦争しなければならない状況に陥る、それが安倍さんの言う憲法改定だと思います。  今、全国では、3,000万人の署名を集めて、安倍さんの憲法改定の発議をしない世論をしようという動きがありますけれども、私どもは、そういう動きに共鳴をして、全力でその署名の収集に力を挙げたいと思っているところです。  それでは、市長の方から憲法9条を守る見解をいただいたということで、次の項目に移りたいと思います。  大項目2です。  下水道事業におけるいくつかの課題についてお聞きいたします。  彦根市における下水道事業が開始されて30年以上となりました。ようやく私の住んでいる海瀬町でも下水道管が布設されることになっています。来年度後半から工事が行われ、供用開始となり、ほぼ2年かけて工事が予定されています。  そこで、幾つかの疑問や課題についてお伺いいたします。  中項目1です。下水道事業の現状についてお伺いいたします。  細項目1も同様です。  彦根市の下水道事業の開始から今日に至るまでの詳細と今後の事業の展望についてお聞かせください。 952 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 953 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の下水道事業は、昭和56年度の事業着手以来36年が経過しており、平成28年度末現在の人口普及率は81.7パーセントとなっております。  ご質問の今日までの事業経緯についてでございますが、本市の下水道は流域関連公共下水道となりますので、滋賀県が本市松原町および米原市磯地先に建設された琵琶湖流域下水道東北部浄化センターにつながる流域下水道幹線の延伸に合わせて、市内各所に順次設置されます接続点を最下流として、本市の下水道埋設工事を実施していくこととなります。  このため、本市の公共下水道整備は、本市北部の松原町を始まりに、本市南部へ向けて整備区域を拡大しつつ、琵琶湖岸から本市東部へ向けて順次整備区域を拡大しているところです。  続きまして、今後の事業展望についてですが、現在、公共下水道が未整備となっております国道8号より東側の市街化区域にある旭森学区、高宮学区を重点的に整備する区域と考え、人口普及率の早期向上を図りたいと考えております。  また、市北部と南部の市街化調整区域については、鳥居本学区、河瀬学区の下水道未整備地域と、稲枝東学区の彦富町、海瀬町、肥田町の下水道整備を順次実施していきたいと考えております。  これらの地域下水道整備のめどが立った時点で、農業集落排水事業施設の公共下水道への接続と、稲枝西学区の下水道未整備地域の整備を進めたいと考えており、今後の財政事情にもよりますが、平成42年度末には本市の下水道整備を完了させられるよう進めてまいりたいと考えております。 954 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 955 ◯17番(山内善男君) ありがとうございました。  引き続いて、細項目の2に移ります。  滋賀県の進捗状況と彦根市の進捗状況についてお伺いいたします。  県下の進捗状況と彦根市の進捗状況について説明をし、進捗になぜ乖離が生じたのか、原因を明らかにしてください。その上で、今後の積極的な推進体制を明確にしてください。 956 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 957 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 県内の公共下水道整備は、県が行う琵琶湖流域下水道に関連し市町が実施します流域関連公共下水道と大津市等が実施します単独公共下水道の2種類に分かれます。さらに、琵琶湖流域下水道は、湖南中部、湖西、東北部、高島の4処理区に分けられ、それぞれ事業着手年度が違っております。具体的に申しますと、一級河川愛知川以南の市町が関連する湖南中部処理区は、昭和47年3月に事業認可を得て事業に着手し、昭和57年4月に供用を開始されておられます。本市が関連します東北部処理区は、昭和57年2月に事業認可を得て事業に着手し、平成3年4月に供用を開始されました。  このように、東北部処理区は、湖南中部処理区と比べ10年遅れて事業着手していることが、県内他の市町に比べて遅れている原因の一つと考えられます。  さらに、本市の財政事情も原因の一つに挙げられますが、平成23年4月に国道8号の下に埋設されました流域下水道彦根第二幹線の供用が開始されるまで、市内の国道8号から東側地域の下水道整備に着手できなかったことも大きな原因と考えております。  これら地域が未整備となっていることが、人口普及率が県平均に比べ低い結果となっていると考えておりますことから、市街化区域の旭森学区と高宮学区を重点的に整備する区域と考え、県平均を8ポイント程度下回っている現状の早期解消を図りたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 958 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 959 ◯17番(山内善男君) 今ちょっと聞き漏らしたんですが、県平均と彦根市平均をもう一度お願いいたします。 960 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 961 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 平成28年度末で、彦根市は81.7パーセント、県平均が89.3パーセントで、約8ポイント下回っているという状況でございます。 962 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 963 ◯17番(山内善男君) 彦根市が81.7パーセント、滋賀県が89.3パーセントということでよかったですか。   (「81.7パーセントです。滋賀県が   89.3パーセントです」と呼ぶ者あ   り) 964 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 965 ◯17番(山内善男君) 滋賀県が89.3パーセント、彦根市が81.7パーセント、約8パーセントの乖離があるということでよかったかと思います。それだけ彦根市が、いろんな条件があったとしても、遅れているということだと思います。その状況をお聞かせいただきました。  そういう進捗状況にあって、県平均に追いついていくために、今後どのように速度を速めていくのか、そのあたりがやはり彦根市民の望むところだと思うんですけれども、そのあたりの展望についてはどのようにお考えになっているのか、お聞かせください。 966 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 967 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 人口普及率で申しますと、やはり人口が密集している地域を供用開始することによって人口普及率の向上に努められますことから、先ほど申しましたように、市街化区域の旭森学区、そして高宮学区を重点的に整備する予定としております。 968 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 969 ◯17番(山内善男君) 分かりました。人口集中地域を重点的に追いつくためにやるというお答えだったかと思います。ぜひよろしくお願いいたします。  中項目の2に移ります。  彦根市浄化槽設置整備事業補助金についてお伺いいたします。  細項目1です。彦根市浄化槽設置整備事業補助金の補助対象についてお伺いいたします。  補助対象について説明をしていただきますようお願いいたします。 970 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 971 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市の浄化槽設置整備事業につきましては、国庫補助、現在は循環型社会形成推進交付金を活用し、国・県・市、3者の財源で実施しております。補助対象につきましては、公共下水道区域または農村下水道区域以外の地域、あるいは、区域内であっても7年以上公共下水道または農村下水道の整備が見込まれない地域が対象となります。加えて、彦根市浄化槽設置整備事業補助金交付要綱に定める、例えば専用住宅などの条件を満たす必要がございます。 972 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 973 ◯17番(山内善男君) 補助金額についてもお願いいたします。 974 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 975 ◯市民環境部長(小林重秀君) 8人槽から50人槽で51万9,000円、それから、6人槽、7人槽で41万1,000円、5人槽で33万円だったと記憶しております。 976 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。
    〔17番(山内善男君)登壇、資料掲示〕 977 ◯17番(山内善男君) 今お答えいただいたのは、このような補助があるということで、7年以上公共下水道が来ない地域について、合併浄化槽を各個人が設置したときには補助対象になるということ、それと、今、金額を言っていただきましたけれども、5人槽で33万円、6人槽から7人槽で41万1,000円、8人槽から50人槽で51万9,000円ということだったと思います。これでよかったでしょうか。 978 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 979 ◯市民環境部長(小林重秀君) それで結構でございます。 980 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 981 ◯17番(山内善男君) そういう補助金があるということを確認しておきたいと思います。  細項目の2に移ります。  補助対象地域の現状についてお伺いいたします。  三津、海瀬、肥田、肥田というのは旧の肥田町と、それから、俗に言う西肥田町も含まれるんですが、この場合の肥田町というのは旧の肥田町のことです。三津、海瀬、肥田、私の住んでいる近隣の集落を例に挙げてお聞きしたいと思います。  この地域における公共下水道整備の現状と今後の計画についてお伺いするとともに、浄化槽設置整備事業補助金の交付対象は具体的にどのようになるのか、お聞きします。 982 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 983 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員ご質問の三津、海瀬、肥田の各町における公共下水道の整備状況につきましては、三津町は平成23年度に設計に着手し、既に工事が完了し、供用を開始しています。  海瀬町は三津町と同じく平成23年度に設計に着手し、平成29年度から工事に着手し、現在、早期の供用開始に向けて事業推進中でございます。  なお、肥田町につきましては、現在工事中の海瀬町または彦富町の公共下水道工事の完了見通しが立った時点で設計に着手する予定でございまして、供用開始までには数年かかると考えておりますが、現時点では未定となっております。  本市の浄化槽設置整備事業補助金につきましては、先ほど申し上げました国庫対象のほか、平成11年度からは、下水道整備が3年以上7年未満の地域を対象に、県費補助、これにつきましては県と市の補助でございますが、それを活用した補助事業も実施してまいりました。平成17年度をもって当該県事業が廃止されたことに伴いまして、市としてもこれらの地域に対する補助を廃止したわけでございますが、この時点、平成17年度末でございますが、議員ご指摘の地域は、この3年から7年の補助対象地域でございました。したがいまして、平成18年以降は7年未満に公共下水道が整備される見込みの地域として、今日まで補助対象外の地域となっているところでございます。 984 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 985 ◯17番(山内善男君) 今説明していただいたのをまとめるとこのようになると思うんですけれども、若干1年ぐらい違うところが出てきていましたけれども、私が把握している限り、このような状況になると思います。  平成17年度で3町とも補助金が打ち切られました。そして、このオレンジのところが、実際それぞれのお宅に工事に入った期間です。平成25年から三津町の工事が始まりまして、平成28年度で工事が終わりました。そして、私の集落なんですが、この真ん中の海瀬町も、来年度、そして再来年度ということで、2年かけて公共下水がそれぞれのお宅の方に入る工事が行われる。そして、それが終われば肥田町の方に、彦富町が早ければ早くなるけれども、予定としては、海瀬町が終われば次は肥田町の方に行くとお聞きしています。それで、このオレンジのところがそれぞれの集落に入る工事予定の地域になっています。  それで、私はここで何が言いたいのかといいますと、公共下水道が来るとなって、直近の7年はもう下水道の合併浄化槽の補助金はないですよととめられたのが、平成17年度ですが、例えば私の集落でいうと、実際下水道が来るのが平成30年度もしくは平成31年度です。それで、さかのぼって平成31年度で実際工事が来たとして、ここの地域の人は7年というと2012年度のところになります。そうすると、ここの人たちは本来合併浄化槽の補助金が受給できた対象になると思います。ところが、実際は、2015年度のところで打ち切られたと思います。  もっとひどいのは、肥田町は、今の予定でいくと、早く来るところで平成32年度です。7年直近のところでは打ち切りますよと言っているんですが、7年というのはここです。本来ここで打ち切られて、ここで供用開始ということになるわけですけれども、この人たちは本来合併浄化槽の補助金が受けられた人たちです。だから、そういう点では、私は、この要綱と実際の運用に非常に乖離があるのではないかと思います。  細項目3に移りますけれども、公共下水道の供用開始が遅れた場合の救済策についてお伺いしたいと思います。  このような救済策について、何らかの策を講じるべきと考えますけれども、見解をお聞きいたします。 986 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 987 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市の浄化槽設置整備事業補助金につきましては、国の循環型社会形成推進交付金および滋賀県汚水処理施設整備接続等交付金を活用し、国・県・市がそれぞれ3分の1を負担して補助しております。  この交付金を活用するためには、それぞれの要綱に規定する下水道の整備が7年以上見込まれない地域であることなどの要件を満たす必要がございます。このため、補助金交付申請時点、これは浄化槽設置時点とほぼ同一の時点でございますが、公共下水道計画で7年以内に公共下水道の整備が見込まれる地域であれば、補助金の交付対象にはなりませんし、仮に公共下水道の整備に遅れが生じたとしても、再び補助対象区域となることはございません。  本市としましては、今ご説明いたしましたとおり、国や県の交付金制度を活用して補助しているところでございますので、本市単独での補助制度などの救済措置の考えは現在のところございませんので、ご理解をお願いします。 988 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 989 ◯17番(山内善男君) 何度も繰り返しになりますけれども、例えば肥田町の皆さんなんかは、平成17年(2015年)に補助金が打ち切られて、実際、今の予定であると、最速で平成32年度から工事が始まるということで、打ち切られた期間が14年になるんですね。だから、これは要綱の7年と14年というのが非常に乖離があると思います。やはりこれは市民の公平性という観点からいっても逸脱しているのではないかと思います。何らかの救済策が必要だと思うんですけれども、そのようにお考えにならないでしょうか。 990 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 991 ◯市民環境部長(小林重秀君) 計画で7年未満になるということで補助が出る、出ないという議論、住民にとってはこれが一番大事なことかとは思いますけれども、7年未満になるということは、補助対象外になることにあわせまして、県条例におきます合併浄化槽の設置の義務化区域を外れるということになります。  具体的にどういうことかと申しますと、義務化区域であれば、住居を新築あるいは改築、増築されて、居室、台所、トイレの3要件を満たせば、これは浄化槽の設置が義務づけられているということでございます。逆に言うならば、7年以内の区域であれば、この条件がないということですので、今、水洗化志向が非常に強い中で、しかも、平成13年4月から浄化槽法が改正されて、トイレだけを処理する単独処理浄化槽が廃止されている中で、余り現実的ではございませんけれども、要は、義務化区域を外れるということは、浄化槽でなくてもいい、例えば簡易水洗であってもいいということでございます。  したがいまして、現在の補助をやらせていただいているのは、住民の方に義務を課しているかどうかという観点、それと水質をきれいにするという観点、双方でございますけれども、そのような形で補助をさせていただいているというのでご理解を賜りたいと思います。  なお、これは違う所管、産業部の話ではございますけれども、交付要綱で条件が少しあるとは思いますが、リフォーム補助金の中で7年未満の区域であっても、浄化槽設置で水洗化される場合は交付対象となるということはお聞きしていますので、こちらの活用も考えていただければと思います。 992 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 993 ◯17番(山内善男君) 私は、今の話を肥田町の皆さんにしたときに、実際理解して納得していただけるかどうかというと、非常に疑問だと思います。これは、三津と海瀬とはルートが同じなんですけれども、肥田町の場合はルートが違います。これは何で三津、海瀬と肥田が一緒の時点で打ち切りにならなければならなかったんですか。そこのところが私自身はよくわからないので、わかるようにお聞かせ願いたいと思うんです。 994 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 995 ◯市民環境部長(小林重秀君) 下水道の計画区域エリアについては、当該下水道部局と協議をして、ここが7年以内の地域というのは毎年やっておりますので、それの地図をもとに補助を出す、出さないということを決めております。 996 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 997 ◯17番(山内善男君) 私は、そこら辺の計画というか、見込みというか、それがやはり若干甘かったのではないかと思います。そういう点では、結局そのことが市民の公平性という観点からずれていった結果になってしまったと思います。私自身は、肥田町の皆さんとお話ししましたけれども、非常に市に対して、もう何か諦めているというか、そういう感じでした。僕は、やはりそういう状況をつくってはだめだと思いますので、今後は、市の公平性を担保するという点でも、このような状況をつくり出さない、そういう点でぜひ何らかの救済策をお願いしたいと思います。  例えば、合併浄化槽を設置して、実際下水道が来たときに撤去しなければならないというお話を聞きました。安くても約50万円ぐらいは撤去費用にかかるということでしたけれども、その撤去費用のごく一部を、該当しなかった場合、7年以上待った人たちに対して、救済策として、そのような補助の対象で救済をするという考え方もできると思いますけれども、そのような策を講じる考えはないでしょうか。 998 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 999 ◯市民環境部長(小林重秀君) 環境部局としては、そのような考えはございません。 1000 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1001 ◯17番(山内善男君) 下水道の方はどうですか。 1002 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1003 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 市民環境部と同じ答弁になります。 1004 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1005 ◯17番(山内善男君) できないのであれば、このような市民に対するサービスに乖離ができるような状況をつくり出さないためにも、ぜひ反省をしていただいて、このような状況を二度とつくり出さないということをぜひお約束いただきたいと思います。  中項目3の方に移ります。  受益者負担金(分担金)制度についてお伺いいたします。  細項目の1です。受益者負担金(分担金)制度について説明をしてください。 1006 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1007 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 受益者負担金(分担金)制度とは、公共下水道の整備により、その利益を受ける地域の土地所有者や土地に権利をお持ちの方に、その受益者として下水道建設事業費の一部を負担していただく制度です。この制度は、一つ目として、下水道が整備されることにより利益を受ける人の範囲が明確であること、二つ目として、下水道が整備されることにより、その地域の生活周辺環境が改善され、未整備地域に比べて利便性や快適性が向上すること、三つ目として、利益を受ける人と受けられない人との負担の公平性という観点から適当であることなどの理由により、都市計画法第75条および地方自治法第224条の規定に基づき、各自治体が条例を定めて行っているものであります。  なお、負担金の賦課および徴収につきましては、当該公告のあった賦課対象区域内の土地に係る受益者ごとに負担金の額を定め、これを賦課しております。受益者負担金は、その土地に対して一度だけ賦課され、全額納めていただいた後は再び支払っていただくことはありません。  また、負担金額の算定につきましては、所有されておられる土地面積または権利をお持ちの土地面積に負担区単価を乗じて算定しており、納付につきましては3年分割とし、1年をさらに4期に分け、合計12期に分けて納めていただいております。一括払いも可能となっております。 1008 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1009 ◯17番(山内善男君) 工事分担金ですけれども、これは下水道のパンフレットの中から拡大をしたものです。この赤い地域が稲枝の地域です。それから、ちょうど第1負担区というピンクの一番北側の部分がセンターがある地域です。それで、だんだん南の方へ伸びていって、私のところですけど、稲枝の方も、工事をやっとしていただくということになりました。ところが、最も近いところは、工事の負担金は1平方メートル当たり290円、稲枝は最も高くて350円です。これは1回限りの負担で、それだけの金額を見ると、そう大きな金額に見えないんですけれども、例えば私の集落なんかは結構田舎ですので、土地が大きく、恐らく20万円ぐらいになるのではないかと思うんですけれども、非常にこの金額の差というのは最も大きくなってくるのではないかと思います。  それで、細項目の2に移ります。分担金が上流部になるほど高額設定は見直すべきではないかということでお尋ねいたします。  例えば稲枝負担区のように、分担金が上流部になるほど高額設定となっています。これは見直すべきではないかと思います。本来、最も遅くにしかサービスが受けられなかったにもかかわらず、最も早くに供用開始ができた地域よりも料金設定が高額となるのは矛盾する施策ではないかと思います。そのあたり、ご見解をお願いいたします。 1010 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1011 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 下水道を整備するためには多額の費用が必要になります。先ほど申し上げましたように、下水道が整備され利益を受けることになられた地域の方に、その建設費の一部を負担していただくのが受益者負担金ですが、この受益者負担金は、供用開始の早い遅いで決定されるものではなく、算出基準に基づいて負担区の単価を定め、受益者ごとの負担金額を賦課しております。  なお、各負担区の設定につきましては、本市から彦根市公共下水道審議会に諮問し、市街地の下流側から上流部に向けて順次整備を図る長期事業の観点から、おおむね15年くらいの間で整備が完了できる区域を同一負担区としております。  稲枝負担区は、住宅の密集度が低いため、管渠の整備延長が長くなることにより建設費はその分高額となります。その結果、負担区単価につきましても、算出基準に基づき積算を行いますと、ほかの負担区と比べて高額になるところですが、彦根市公共下水道審議会におきまして、ほかの負担区とのバランスを図るようにとの答申を受け、彦根市公共下水道事業に係る受益者の負担に関する条例に規定した現在の金額となっておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 1012 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1013 ◯17番(山内善男君) やはりこれは市民サービスの公平性からいって納得できないと思います。サービスが最も遅くにしか受けられないのに、分担金は最も高く払わなければならない状況にあると思います。  私は田んぼでいいますと愛西土地改良区の区域なんですけれども、田んぼで琵琶湖の水をくみ上げて、それぞれの田んぼが水の供給を受けているんですが、例えば琵琶湖に近い、稲枝でいいますと柳川とか石寺とかいうところもありますし、私どものところのように国道8号線に近い集落もあります。しかし、それでも愛西土地改良区は、所有者にかかる賦課金、耕作者に係る賦課金は全く同一です。そういう意味では、同じ土地改良区で、同じ所有者、同じ耕作者であるので、やはり公平性という観点から、距離が近かろうが遠かろうが同じ条件でサービスを提供しています。やはりそういう観点に立たないと、市民の公平な負担という点から納得できないのではないかと思います。再度ご見解をお願いいたします。 1014 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1015 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 先ほどもお答えしましたけれども、下水道事業をスタートしたときには、100年かかる事業ではないかというお話もありましたが、今のところ50年程度で完了できる見込みとなっております。  負担区の決定につきましては、おおむね15年で事業が完了する面積を負担区としておりますので、公平性の観点から、その事業費等を面積で割った形で負担金の設定を審議会の方でいただいておりますので、決して不公平であるとは思っておりません。 1016 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1017 ◯17番(山内善男君) 事業を開始されて36年という最初のお話がありました。私どもは順当に来て来年度、再来年度の工事なんですが、最も早く供用開始がされたところと37年から38年違うわけです。それで高額の負担金を払わなければならないというのは、やはり市民にとっては全体として納得できない金額だと申し上げておきたいと思います。将来的にも何らかの救済措置を考えていただけるようお願いをして次の項目に移ります。  中項目4です。下水道工事は都市建設部と連携をということでお伺いいたします。  細項目1も同様です。  下水道工事に際しては、都市建設部と連携を密にして、地域の要望をこれをきっかけに積極的に取り入れられるように弾力的な対応を行っていただきたいと思います。ご見解をお願いいたします。 1018 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1019 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 下水道工事は、議員ご承知のとおり、各道路管理者の許可を受け、下水道管を埋設していくものでございます。市道で下水道工事を実施する際には、道路管理者である都市建設部に下水道管の埋設許可を受けて行っており、その後の下水道管布設跡の舗装復旧につきましては、国庫補助金(交付金)の交付要件等から原状復帰を原則として行っております。このため、地域からの新たな側溝の設置や下水道工事範囲外の舗装復旧等のご要望につきましては、都市建設部と十分に協議や調整を行いながら整備を進めているところでございます。  今後も、市といたしまして、少しでも地域のご要望に応えていけるよう、より一層都市建設部と連携を密にしてまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 1020 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1021 ◯17番(山内善男君) 近隣の集落で下水道工事が行われ、下水道工事についての舗装復旧が行われて、もう5メートルほど、自治会の要望で従来出されていたところなんですけれども、同時に行っていただければ、工事の市側の負担も少なくて済むのになというお声があったり、あるいは、水路をつけてほしいということがあって、U字溝を設置していただいて、あと、また舗装復旧は当然あるわけですが、ちょうど下水道をした際の舗装復旧と同時にしていただければ、非常に効率的な工事が行われるのにと思いました。過去にはそういう、不適切とは言いませんけれども、うまく連携していなかったことがありましたので、ぜひその教訓を糧にして、今後はより一層連携を密にしていただきたいと申し上げて次の項目に移りたいと思います。  中項目5です。地方公営企業法に基づく一部適用について伺います。  細項目1、実施時期について、どのようにお考えになっているのか、お伺いいたします。 1022 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 1023 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 下水道事業における地方公営企業法の適用につきましては、平成27年1月に国から公営企業会計の適用の推進についての通知が出され、地方公営企業法の財務規定を適用していない人口3万人以上の市区町村の運営する下水道事業については、平成32年4月までに公営企業会計に移行するよう要請がありました。  これを受けまして、本市では、下水道事業の地方公営企業法適用については、平成28年度に策定いたしました彦根市公共下水道事業地方公営企業法適用基本計画におきまして、平成32年4月1日から地方公営企業法の一部適用に移行することとしております。 1024 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1025 ◯17番(山内善男君) 細項目2に移ります。  一部適用に移るということでしたけれども、一部適用で業務や労働条件の具体的な変更点があればお聞かせください。 1026 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。
    1027 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 地方公営企業法は、地方公共団体が経営する公営企業において、地方自治法、地方財政法、地方公務員法の例外的な取り扱いを定めた法律です。これらの一部適用とは、地方公営企業法には、大別しますと、組織に関する規定、財務に関する規定、職員の身分に関する規定がありますが、これらのうち財務に関する部分の規定のみを適用しようとするものでございます。したがいまして、現在は、下水道事業特別会計として、一般会計と同様に経理をしておりますが、適用後は、水道事業や病院事業で行っているような企業会計方式で経理をすることが大きな変更点となります。したがいまして、ご質問の業務内容や労働条件等につきましては、これまでと変更はございません。 1028 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1029 ◯17番(山内善男君) 財務の規定のみを見直すということで、労働条件の変更は一切ないということで確認をいたしました。  それでは、大項目の3に移ります。  農地中間管理機構経由の圃場の未整備地の基盤整備事業について伺います。  これは9月定例会でも伺いましたけれども、昨年5月26日に土地改良法の一部改正について法律が公布され、6カ月以内に法律が施行されると聞いているという答弁がありました。その後、どのような進捗があったのか、お伺いいたします。  中項目1です。農業をめぐる現状についてお伺いいたします。  細項目1です。TPP11、日欧EPAなど日本農業への影響の認識はどのようにお考えになっていますか。 1030 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1031 ◯産業部長(黒澤茂樹君) TPP11、日欧EPAの大枠合意で、我が国農林水産業は新たな国際環境に入ることになりますが、国が昨年12月に公表した資料を見ますと、農林水産物の生産額への影響について、TPP11は約900億円から1,500億円、日欧EPAは約600億円から1,100億円の生産減少額が試算されています。一方で、国としては、農林水産業の国際競争力を強化し、輸出産業への成長を目指した強い農林水産業の構築のため、交渉で獲得した措置と合わせ、万全の対策を講じることも示されています。  こうしたことから、本市としましては、我が国の農業が今後も持続的に発展することができるよう、また、我が国農業への影響が適切に緩和されるような措置が講じられるよう、国の動向を引き続き注視してまいりたいと考えております。 1032 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1033 ◯17番(山内善男君) 農林水産で1,500億円、日欧EPAで1,100億円、このことについて農業新聞は、過小評価であると、「疑念は拭えぬ」という見出しを掲げました。そのことを紹介しておきたいと思います。  細項目の2です。米の交付金の削減、生産調整からの政府の撤退の影響はどのように認識されていますか。 1034 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1035 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 平成29年度の米の直接支払交付金の交付実績につきましては、交付対象者736人で、交付金額は1億14万6,750円となっておりますことから、制度の廃止に伴う減収額は1億円程度となると思われます。  また、国においては、平成30年産以降は生産数量目標の設定は行わないこととされましたが、米価の安定と米の安定供給のためには、引き続き主食用米の生産量の調整を行っていく必要があると考えておりまして、彦根市農業再生協議会において、生産数量目標に代わる生産目標の数値を各農業組合へ12月末に通知したところでございます。 1036 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1037 ◯17番(山内善男君) 細項目3です。JAに対する信用・共済を分離する攻撃についての見解を伺いたいと思います。 1038 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1039 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農林水産省は、単位農協の経営における金融事業の負担やリスクを極力軽くし、人的資源等を経済事業にシフトできるようにすることを示されています。しかしながら、その際に、単位農協の組合員等に対して金融を含めた総合的なサービスを提供できるようにし、また、単位農協の経営が成り立つように十分配慮する必要があるとの見解も示されています。  こうしたことから、本市としましては、農協改革の本来の目的である地域の農業・農村の持続的発展の達成に向け、今後の動向を引き続き注視してまいりたいと考えております。 1040 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1041 ◯17番(山内善男君) 細項目の4です。米の生産費と農家の手取り額の差についてお伺いいたします。 1042 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1043 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農林水産省が平成29年10月6日付で公表されました農産物生産費統計平成28年産米生産費によりますと、滋賀県における米60キロ当たりの生産費につきまして、全算入生産費ベースで1万5,140円となっております。  一方、農業者の手取り額につきましては、平成29年産のJA概算金ではありますが、コシヒカリ環境こだわり米の1等級で60キロ当たり1万2,700円となっており、その差額については2,440円となっております。  この試算は、出荷時の概算金との比較であり、最終精算の時点では、その差は縮小するとは思われますが、それでも生産費を賄えない、もしくはぎりぎり賄えるといった農家が多いものと考えております。 1044 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1045 ◯17番(山内善男君) 中項目2、細項目1、農地中間管理機構について、農水省の見解について説明してください。 1046 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1047 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農地中間管理機構は、平成26年3月1日付で施行されました農地中間管理事業の推進に関する法律に基づき、農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進める担い手への農地の集積・集約を推進するため、農地所有者と担い手の間に介在し、農地の借り受け、貸し付けを促進することを目的に事業を行っている組織です。  この法律が制定された際に農林水産省が示した概要資料を見ますと、この機構の役割について、大きく4点あり、一つ目は、機構は分散した農地などを整理し、耕作放棄地などを借り受けること、二つ目に、機構は必要に応じて基盤整備などの条件整備を行い、まとまりのある形で担い手へ農地を貸し付ける配慮を行うこと、三つ目に、機構は借り受けた農地を農地として管理すること、四つ目に、機構業務の一部を市町等に委託し、関係者の総力で農地の集積や耕作放棄地解消を推進することとされております。 1048 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1049 ◯17番(山内善男君) 細項目2です。市は連携すると答弁していただいておりましたけれども、農業経営体を守るために具体的にどのような支援を行っていただけるのでしょうか。 1050 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 1051 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 平成29年5月26日に公布された土地改良法は、同年9月25日に施行されましたが、事業を実施する上で必要な要綱・要領が現時点で示されていない状況でありますので、公表されている内容をもとにお答えを申し上げます。  この事業は、農地中間管理機構が借り入れている農地について、農業者からの申請によらず、都道府県が農業者の費用負担や同意を求めないで基盤整備事業を実施することにより、地域に特性に応じた農地の大区画化や汎用化等を促進するというものであります。  したがいまして、基盤整備における工事発注等の実質的な主体者は滋賀県であります。また、事業計画等におきましては、今までどおり、地域農業基盤の要である地元土地改良区と農地耕作者ならびに地元集落の参画のもと、関係者の合意により事業推進をお図りいただくこととなります。  このようなことから、本市といたしましては、地元の関係の皆様をはじめ、県、土地改良区、農地中間管理機構等、関係者との調整を図るとともに、事業に伴う応分の負担が求められることから、財政的な支援についても行ってまいりたいと考えております。 1052 ◯議長(八木嘉之君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1053 ◯17番(山内善男君) 国の政策が非常に大企業一辺倒に偏る中で、市は、だからこそ農業支援を強化していただきたいと思います。 1054 ◯議長(八木嘉之君) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1055 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  お疲れさまでした。            午後6時16分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...