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  1. 彦根市議会 2017-12-01
    平成29年12月定例会(第25号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(八木嘉之君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(八木嘉之君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、5番夏川嘉一郎君、および6番小川喜三郎君を指名します。 ────────────────── 日程第2 議案第83号から議案第111号 まで(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(八木嘉之君) 日程第2、議案第83号から議案第111号までを一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  15番上杉正敏君。上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 4 ◯15番(上杉正敏君) 皆さん、おはようございます。私は、この12月定例会におきまして、2点、質問させていただきます。  まず、大項目1、マイナポータルの活用についてです。  今年の10月より、マイナンバーの個人向け専用サイトマイナポータル」により、一部の自治体で保育や児童手当・児童扶養手当、母子保健に関する電子申請ができる子育てワンストップサービスが始まっています。  まだまだマイナンバーが多くの人々に利用されているとは思いませんが、これからの情報社会では、国や自治体などが所有する個人情報をマイナンバーで結びつける情報連携が本格運用されるため、申請に要する添付書類が要らなくなる方向です。  そこで、彦根市における子育て支援手続簡素化への取り組みについて、以下の質問をします。  中項目1、子育て支援手続簡素化への取り組みを。  細項目1、彦根市における主な子育て支援サービスは。  彦根市が実施している子育てサービスは、「彦根市子育てガイドブック」に掲載されていますが、その中でも、市民の皆さんが多く利用されているのはどのようなものがあるのか、お聞かせください。
    5 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 6 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 「彦根市子育てガイドブック」は、これから子どもを産み育てる方や子育て中の方に役立てていただけるように、本市の子育てに関する情報を集約したもので、市の乳幼児福祉医療費の申請窓口や地域子育て支援センターなどにおいて、子どもがお生まれになったご家庭などにお渡ししております。  ガイドブックには、妊娠から出産、育児をしていく上で必要となる児童手当や医療費助成制度などの手続や、乳幼児健康診査、予防接種、各種相談、保育所・こども園・幼稚園情報に加えて、地域での子育て支援の取り組みや子育てサークルの活動、子育て関連の施設や医療機関の情報など、子育てにかかわる情報を幅広く掲載しており、子どもの成長に応じて必要な情報を活用いただけるものと認識しております。  ガイドブックに掲載されている情報から幾つかご紹介しますと、本市では、まず妊娠届の受け付けと同時に、子育て世代包括支援センターの窓口で、妊婦さん一人ひとりと面接し、母子健康手帳および妊婦健診受診表の交付、相談支援や情報提供を行っています。  こんにちは赤ちゃん訪問事業では、出生した赤ちゃん全員を対象に、地域の主任児童委員や民生委員児童委員が訪問し、お住まいの地域の子育て支援情報をお伝えしております。  子育てに負担感や孤立感、不安や悩みを感じている保護者の方と子どもの健やかな成長を地域で支援していくために、市内には三つの地域子育て支援センターを設置しているほか、公民館などでは、地域の皆さんの運営により子育てひろばが開催されています。  このように地域全体で子育てを応援する環境を整えていくことが重要であり、その情報を必要な方に届けていくことが求められていると考えております。 7 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 8 ◯15番(上杉正敏君) 部長から、「彦根市子育てガイドブック」に掲載されている取り組みについて、生まれる前、誕生、そして成長に合わせて、彦根市の市民サービスが手厚く提供されていることを認識したところです。  続きまして、細項目2、市内保育所申し込み手続きの現状は。  現在、彦根市内の保育所に子どもを預けようとする場合、一般にどのような手続や時間がかかるのか、教えてください。 9 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 10 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 市内保育所の申し込み手続の現状ですが、彦根市内の保育所に子どもを預けようとする場合の手続につきましては、まず保育認定申請書兼保育所等利用申込書に、就労証明書など保育の必要性の事由を証明する書類を添付し、利用申し込みを行っていただきます。  申込書受理後、利用希望保育所と受け入れ可能枠の調整などの利用審査を行い、利用の可否を決定します。  また、手続を行う場所としましては、新年度4月からの利用申し込みに関する一斉募集の期間は第1希望の保育所で、4月以外の年度途中の利用申し込みは彦根市の幼児課で申し込みとなります。  なお、受け付けに係る時間につきましては、申し込みだけをされる場合は、記載内容や添付書類などの確認のみとなりますので、1件当たり5分程度となりますが、実際に市の窓口で申し込まれる際は、保育所などに関する相談をあわせてされることが多く、その場合は30分程度の時間を要することとなります。 11 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 12 ◯15番(上杉正敏君) 審査基準があると思うのですけれども、審査基準にはどのようなものがあるのか、教えてください。 13 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 14 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 家庭において保育することが困難な状況を審査することとなりますので、公正な審査をするために、保育所利用の理由を基礎とした点数制としております。  点数の計算に当たりましては、保育の必要性の認定基準表をもとに算出しております。例えば、両親ともフルタイムでお勤めの場合は、父10点、母10点の合計20点、ひとり親家庭でフルタイムでお勤めの場合ですと、10点に補正として13点加算し、合計23点となります。このように、一人ひとりの状況に応じて点数化し、審査し、可否を決定させていただいております。 15 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 16 ◯15番(上杉正敏君) 今の点数の中で一番大きい点数になるのは、フルタイムで両親が働いておられる場合でよろしいのでしょうか。 17 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 18 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 加算点数がかかる場合もありますので、加算点数によって変わってきます。例えば障害がある方ですと加算の点数が入ってきますので、20点が最高ではありません。 19 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 20 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。個人個人の状況によって点数が決まることを理解しました。  それでは、細項目3、マイナポータルの活用による保育所手続の利便性は。  マイナポータルの活用が普及すれば、保育所手続がどのようになるのか、お聞かせください。 21 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 22 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) マイナポータルで提供されますサービスの一つに、地方公共団体の子育てに関するサービスの検索やオンライン申請ができる子育てワンストップサービスなどがあり、保育所手続についてはこれに該当すると思われます。  この子育てワンストップサービスの利便性としまして、個々の状況に合わせて必要なサービスが検索できるようになること、いつでも手続のオンライン申請ができるようになること、プッシュ型通知により確認や提出忘れを防ぐことができることが挙げられます。  保育所手続につきましても、登録されましたサービスメニューから必要なサービスを検索することで、手続に必要な書類が確認でき、添付書類などが整えば、自宅のパソコンなどからマイナンバーカードオンライン申請ができます。窓口に行かなくても保育所の利用申し込みなどの手続が行えるといった利便性が図れるものと考えております。 23 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 24 ◯15番(上杉正敏君) マイナポータルはまだ始まったところですが、現実的にこのようなサービスが整えば、どのような方が利用すると想定されているのでしょうか。 25 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 26 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保育所や窓口で、保育所に入るにはどうしたらいいか、どういう審査が要るかなどをお聞きになった方で、なおかつ申し込みのためにもう一度窓口に行くことができない方。窓口が開かれているのが午前8時30分から午後5時15分ですので、その時間にどうしても窓口に来られない方が、時間に関係なく、オンラインで申請することができます。自宅のパソコンから申し込みすることになりますので、両親ともにお勤めのお忙しい方が該当すると思います。 27 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 28 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。要するに、書類を提出するだけで済むような方が利用されるのではないかとのことでした。  続きまして、細項目4、保育所以外の手続におけるマイナポータルの利便性は。  マイナポータルを活用すればどのような利便性があるのか、お聞かせください。 29 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 30 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 子育てワンストップサービスにおきましては、保育所手続以外にも、児童手当や母子保健、ひとり親支援の各手続が対象事務となっております。  これらの事務のワンストップサービスにおける利便性としましては、まず児童手当においては、認定請求や額改定、氏名など変更届のほか、年1回提出していただきます現況届について電子申請が可能とされ、お知らせ機能により現況届の提出時期などについて行政から個別通知を行うことが可能とされています。  また、母子保健におきましても、妊娠の届け出の電子申請や、妊産婦や乳幼児への健康診査、子どもの予防接種などの個別通知によりまして、手続や受診忘れを防ぐことが可能となります。  さらに、ひとり親支援におきましては、児童扶養手当の現況届におきまして、届出書の様式の事前送付や窓口での面談時間の予約受付などをオンラインで行うことが可能とされています。  しかしながら、現在、マイナポータルにおける本市の状況は、児童手当などの事務手続に係るお知らせを掲載するのみとなっており、本格的に運用していくにはさまざまな課題があると思われます。  まず、電子申請手続を行うには、前提となるマイナンバーカードの交付を受けることに加えまして、ICカードリーダライタなどの周辺機器が必要となりますが、これらの環境を用意できる方は現時点で多くありません。  また、妊娠の届け出におきまして、本市では、妊婦さん一人ひとりと面接することを重視していることなどから、子育て支援に係る全ての手続において窓口に来所しなくても行える電子申請としていくことは難しいと考えているところです。マイナポータルにつきましては、こうした子育て支援の趣旨を踏まえつつ、まずは利用可能となる機能について有効に活用できる方策を検討してまいりたいと考えております。 31 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 32 ◯15番(上杉正敏君) 部長からお話がありましたように、マイナポータルはまだ始まったばかりです。行政が完全に準備したとしても、機器をそろえるなどしないと市民が十分に活用できないことは理解しました。しかし、福祉センターで行われているサービス以外に、児童手当の申請や健康診断の手続にわざわざ行かなくても済むという認識でいいのでしょうか。 33 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 34 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 最も早く手続が可能になるのは、保険年金課の窓口でしております児童手当ではないかと思っています。福祉の部門につきましては、面談をさせていただいて、顔の見える関係をつくっていくことが必要となります。お話しさせていただきながら、提出だけで済むものについてはマイナポータルを利用したものにしたいと考えております。 35 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 36 ◯15番(上杉正敏君) 続きまして、中項目2、彦根市全般におけるマイナポータルの活用を。  細項目1、彦根市におけるマイナポータルの現状は。  今年の10月から始まりましたマイナポータルですが、彦根市においてもこれからだと思います。現状をお聞かせください。 37 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 38 ◯企画振興部長(馬場完之君) マイナポータルで提供されますサービスといたしましては、情報提供等記録表示、自己情報表示、お知らせ等があり、子育てワンストップサービスもその一つです。  国では、マイナポータルについて、平成29年7月18日から試行運用が開始され、子育てワンストップサービスにより検索機能が使用可能となりました。また、10月7日からは、マイナンバーを利用した署名つきの電子申請が可能となりました。さらに、11月13日のマイナンバー制度における情報連携の本格運用開始に伴い、対象となる事務において、申請書にマイナンバーを記入することで、住民票の写しなどの必要な添付書類の一部を省略することが可能となり、子育てワンストップサービスにより電子申請を行う際も、同様に省略することは可能となっております。  本市でも、7月18日の試行運用開始に児童手当等の利用申し込みなど15のサービスを登録し、検索については可能としたところです。  マイナポータルから電子申請を可能にするためには、電子署名に対応した電子申請システムの導入が必要となります。本市では、以前からホームページ内で彦根市史の購入申し込みなどの電子申請を行っており、そのシステムに署名機能を追加して、今年度中に対応する予定です。  現在、システム業者による改修が完了し、情報政策課において設定や検索作業を実施しているところです。作業終了後、担当課への操作研修の実施や事務処理体制の整備等導入準備を進め、来年度から順次、電子申請を開始したいと考えているところです。 39 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 40 ◯15番(上杉正敏君) 部長からいろいろと説明がありましたが、ここで確認したいと思います。  ワンストップサービスの電子申請が可能となりましたが、10月30日現在、人口カバー率で約10%に当たる152の自治体、今年度中には約65%に当たる自治体が導入する予定です。来年度以降に導入を見込んでいる自治体を合わせると約95%まで拡大するという情報がありますが、その辺の認識はされているのでしょうか。 41 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 42 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今ほどもお答えしましたとおり、ちょうどシステム改修が終わったところです。あとは使う者の研修をしていきます。窓口は福祉保健部や市民環境部になりますので、どういった手作業をしていくかといった体制も準備しているところです。 43 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 44 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、細項目2、マイナポータルを活用するための条件は。  これからマイナポータルを活用するにはどのような条件が必要と思われますか、お聞かせください。 45 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 46 ◯企画振興部長(馬場完之君) 活用する条件につきましては、まず市側では、本市のシステム改修が必要となりますが、これは先ほどお答えしましたとおり、今年度中に完了予定です。  次に、市民側では、マイナポータルで電子申請を利用するには、マイナンバーカードICカードリーダライタ、パソコンの購入等が必要となります。  条件面では以上ですが、マイナポータルを広く活用するために、国では今後もさらなるサービスの付加を考えておられますが、現在の活用方法は子育てサービスに限られており、市民にとってはまだまだサービス内容が少ないため、発行枚数は思うように伸びていない状況です。  また、その他の条件としましては、子育て世代はパソコンよりもスマートフォンやタブレットを使用する機会が多く、スマートフォン等で電子申請が可能となれば、さらに利用が増えると考えておりますが、現在、スマートフォンの一部の機種でしか利用できないため、国においてのさらなる対応に期待しているところです。  以上の課題を解決していくことが、マイナポータルの有効活用につながるものと考えております。 47 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 48 ◯15番(上杉正敏君) マイナポータルを活用するには、国が進めておりますマイナンバーカードの登録以外にも、ICカードリーダライタ、スマートフォンの普及、全機種に対応できるようなシステムが必要だということは理解しました。しかしながら、このような便利なサービスであっても、マイナンバー登録されていなかったらできないというのが基本だと理解しています。彦根市ではどのような現状になっているのでしょうか。マイナポータルを利用される20歳代を中心に、統計が取れていれば教えてください。 49 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 50 ◯企画振興部長(馬場完之君) マイナンバーカードの交付枚数ですが、平成29年11月末現在で1万1,598枚です。人口が11万2,000人ほどですので、約10.3%の交付率となっております。枚数でいいますと県内では上から3番目、交付率でも上から3番目という実績です。子育て世代という質問ですが、個別にはわかりませんけれども、総務省の調べによりますと、20歳から45歳までの交付率が全体の22%を占めるとのことです。そこから単純に割り出しますと、大体2,500枚程度になると思っております。 51 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 52 ◯15番(上杉正敏君) 聞き逃したのかもわかりませんが、全国の20歳から45歳までが22%、彦根市においては10.3%ではないのですか。 53 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 54 ◯企画振興部長(馬場完之君) 10.3%というのは、人口に対する割合です。11月末現在の彦根市の人口が11万2,690人で、それに対する交付が1万1,598枚でしたので約10.3%。先ほど言いました22%というのは、全国調べで、マイナンバーカードを持たれている中の20歳から45歳の割合が22%ぐらいだということです。 55 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕
    56 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。どちらにしろ、まだまだマイナンバーカードの登録が進んでいないとのことですので、マイナポータルはこれからだと理解できました。  それでは、最後に、細項目3、今後の彦根市におけるマイナポータルへの取り組みは。  マイナポータルは、これからの情報社会を考えると欠かせないものであり、見方によっては、職員の働き方改革にも大いに貢献すると思われます。これらの取り組みをどのように考えているのか、お聞かせください。 57 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 58 ◯企画振興部長(馬場完之君) マイナポータルは、この利用により住民票の写しなどの添付が省略され、役所に出向かず、24時間、どこからでも申請できることで、市民側や行政側の負担が軽減され、大変有益なものであり、今後も国と歩調を合わせて取り組んでまいりたいと考えております。  今後の取り組みといたしましては、まずマイナポータルのサービス検索機能に掲載している事務について電子申請を可能にし、児童手当の現況届提出をプッシュ通知にするなど、担当課での運用がスムーズに移行することが最優先であると考えております。  また、マイナポータルには、子育てワンストップサービス以外でも行政機関から個人に適した情報を配信できる「お知らせ」という機能があります。このお知らせを行う事務は、国の法令または地方公共団体の条例に基づき、マイナンバーを利用することが可能な事務に限られております。しかし、その範疇で国が指定した15の事務以外でも利用が拡大できますので、ほかの利用方法についても検討してまいりたいと考えております。  今後も、マイナポータルによる市民サービス向上のため、国や他市の状況を見ながら、関係部署と連携して、マイナポータルの普及に取り組んでまいりたいと考えております。 59 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 60 ◯15番(上杉正敏君) 企画振興部長から、マイナポータルについて前向きなご発言をいただきました。しかしながら、マイナンバーカードの登録が必須です。それも踏まえて、どのように進めていくのか、見解があればお聞かせください。 61 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 62 ◯企画振興部長(馬場完之君) おっしゃるとおり、まずマイナンバーカードが普及しないとスタートできません。本市では、マイナンバーカードを使って、コンビニエスストアで各種の証明書をとれるようになっております。その際には100円減額しておりますし、彦根城や博物館などでも、マイナンバーカードを見せていただくと無料という取り組みもやっているところです。今後もホームページや「広報ひこね」などを用いまして、普及に努めてまいりたいと考えております。 63 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 64 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございます。何回も言いますが、マイナポータルは国のいい取り組みです。私も含めてですが、マイナンバーカードの登録が進み、彦根市民全員が対象者になれるように進めていただきたいと思います。  続きまして、大項目2、成年後見制度の取り組みについて。  判断能力が不十分な人に代わり、親族や司法書士などが財産の管理や福祉サービスの契約手続を行う成年後見制度があります。その利用を広げるために、政府は後見人のほかに医療や福祉関係を加えたチーム体制で利用者を支援する地域連携ネットワークの構築を進めております。2018年度の予算概算要求にも関連事業が盛り込まれました。  そこで、中項目1、成年後見制度の取り組みを。  細項目1、彦根市の成年後見人利用者の現状は。  彦根市における成年後見人利用者の現状をお聞かせください。 65 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 66 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などによって物事を判断する能力が十分でない方を法律的に支援する制度で、契約などの法律行為や財産管理などが不安になられた本人または親族等が家庭裁判所に申し立てを行い、家庭裁判所において後見人等を選任するものです。  ご質問の彦根市に居住する成年後見制度の利用者数につきましては、大津家庭裁判所から提供を受けた資料によりますと、平成29年6月30日時点で274名となっております。  また、この274名の内訳は、成年被後見人が231名、被保佐人が35名、被補助人が7名、任意後見監督人が選任された本人が1名となっています。 67 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 68 ◯15番(上杉正敏君) 部長から6月30日現在で274名の成年後見人がおられる中で、四つの成年後見人がおられるとおっしゃったのですが、被保佐人、被補助人など、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。 69 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 70 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 成年後見制度は、大きく分けて、法定後見制度と任意後見制度があります。このうち法定後見制度といいますのは、現に判断能力が十分でない方が利用する制度で、本人の判断能力の程度により、後見、保佐、補助の三つに分類されています。それぞれ与えられる権限も異なります。後見の対象者は判断能力が全くない方、保佐は判断能力が著しく不十分な方、補助は判断能力が不十分な方と、程度によって異なります。  それから、任意後見制度ですが、本人に十分な判断能力があるうちに、将来、判断能力が不十分になった場合に備えて利用する制度で、あらかじめご自身が選んだ任意後見人と任意後見契約を取り交わすことになります。この任意後見契約の効力が生じるのが、任意後見監督人が選任されたときとなるものです。この制度を利用されている方は非常に少ないとお聞きしておりますけれども、彦根市内においては1人、対象がいるということです。 71 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 72 ◯15番(上杉正敏君) 274名のうち1名が任意後見契約されていますが、ほとんどの方は法定後見人だと理解させていただきました。  それでは、細項目2、全ての成年後見人利用者の把握は。  12月現在において、彦根市の成年後見人利用者をどれだけ把握されているのか、お聞かせください。 73 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 74 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根市の成年後見制度の利用者につきましては、先ほど答弁いたしました利用者数以外の詳細な事項につきましては、大津家庭裁判所から情報提供を受けていないため、本市では把握しておりませんので、ご理解をお願いいたします。 75 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 76 ◯15番(上杉正敏君) 6月30日現在では大津家庭裁判所からの情報をいただいていました。12月現在でどれだけいるのかを確認したのですが、大津家庭裁判所に聞かなくても支障はないのでしょうか。 77 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 78 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほど6月30日現在と申し上げましたのは、以前に大津家庭裁判所からいただいている資料です。人数について確認することはできると思いますけれども、中には非開示の情報もあります。何か事案が発生した場合は家庭裁判所と連携をとることもあると思いますが、通常の場合、市の方であえてそういった情報を収集する必要はないと考えております。 79 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 80 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、細項目3、親族申し立て支援についての対応は。  成年後見人を立てるに当たって、親族からの申し立てがありますが、その支援についてお聞かせください。 81 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 82 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 親族からの申し立てに対する支援といたしましては、地域包括支援センターや委託相談支援事業所、権利擁護サポートセンターにおいて相談対応を行っており、市広報を通して、広く市民の皆さんに周知を図っているところです。  具体的な支援内容としましては、成年後見制度の説明から家庭裁判所に提出する申し立て書類の作成に関する助言や援助に至るまで、本制度の円滑な活用に向けた一連の支援を行っております。 83 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 84 ◯15番(上杉正敏君) 地域包括支援センター、委託相談支援事業所、権利擁護サポートセンターがあるとお聞きしたのですが、相談件数はどれぐらいあるのでしょうか。 85 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 86 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほど答弁しましたそれぞれの機関における相談件数ですが、平成28年度実績で申し上げますと、地域包括支援センターが464件、委託相談支援事業所が93件、権利擁護サポートセンターが227件、トータル784件の相談がありました。  ただ、地域包括支援センターと委託相談支援事業所におきましては、権利擁護という相談区分で報告を受けております。したがいまして、784件の中には成年後見制度以外の権利擁護、例えば地域福祉権利擁護事業といった内容に関する相談も含まれておりますので、成年後見制度に限っての相談件数ではありません。成年後見制度に限っての詳細な相談件数は把握できておりませんので、ご理解をお願いいたします。 87 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 88 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4、成年後見制度の利用促進基本計画の内容は。  今年の3月、政府は地域連携ネットワークの構築を柱とする成年後見制度の利用促進基本計画を策定しましたが、その内容はどのようなものか、お聞かせください。 89 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 90 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 平成29年3月に閣議決定されました成年後見制度利用促進基本計画につきましては、平成28年5月に施行されました成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づき、成年後見制度の利用の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために策定されたものです。  その主な内容としましては、計画の対象期間、工程表を示すほか、今後の施策目標として、利用者がメリットを実感できる制度運用の改善、権利擁護支援の地域連携ネットワークづくり、不正防止の徹底と利用しやすさの調和、この3点をポイントとして掲げられ、それぞれの具体的な進め方が記載されております。また、国、地方公共団体、関係団体等の役割についても示されております。  市町村の主な役割としましては、1点目に地域連携ネットワークの中核機関の設置や協議会等の地域連携ネットワークの設立と円滑な運営において積極的な役割を果たすこと、2点目に地域連携ネットワーク中核機関に期待される機能の段階的・計画的整備に向け市町村計画を定めるよう努めること、3点目に条例で定めるところにより当該市町村の区域における成年後見制度の利用の促進に関する基本的な事項を調査・審議させる審議会等の機関を置くよう努めるものとされているところです。本市におきましても、今後これらの取り組みを進めてまいりたいと考えております。 91 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 92 ◯15番(上杉正敏君) 利用促進基本計画の内容をお聞きしました。  続けて、細項目5、彦根市における成年後見制度の利用促進基本計画の現状は。  今年の3月に策定されたばかりの成年後見制度の利用促進計画でありますが、彦根市としてはどこまで進んでいるのか、お聞かせください。 93 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 94 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 成年後見制度の利用の促進に関する法律第23条第1項におきまして、「市町村は成年後見制度利用促進基本計画を勘案して、当該市町村の区域における成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるよう努める」と規定され、また国の成年後見制度利用促進基本計画におきましても、市町村の役割の一つとして「市町村計画を定めるよう努める」と記載されております。  これを受けまして、本市におきましては、国から示された成年後見制度利用促進基本計画を勘案しながら、現在、本市計画の策定に向けた工程の検討を進めているところです。 95 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 96 ◯15番(上杉正敏君) 「進めているところです」との答弁ですが、どの程度進んでいるのでしょうか。 97 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 98 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 成年後見制度にかかわる所属で申し上げますと、福祉保健部の介護福祉課と障害福祉課で、この両課で工程の検討を進めているところです。まだ検討中で、明確なスケジュールをお答えする段階には至っておりませんけれども、部内では、当面の予定としまして、先ほど申し上げました審議会を設置するに当たり条例の制定が必要となってまいりますので、その条例制定を平成30年度中に行いたいと考えております。その後、審議会におきまして調査・審議をいただいて、本市の計画の策定につなげていきたいと考えているところです。 99 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 100 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目6、埼玉県志木市の成年後見制度の利用促進に関する条例は。  埼玉県志木市では、今年の4月に地域連携ネットワークの構築を明記した成年後見制度の利用促進に関する条例を施行しましたが、その内容はどのようなものか、お聞かせください。 101 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 102 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 埼玉県志木市において制定されました志木市成年後見制度の利用を促進するための条例につきましては、成年後見制度の利用の促進に関する法律の趣旨にのっとり、成年後見制度の利用の促進について基本理念を定めるとともに、市の責務等について示したものとなっております。また、市の成年後見制度利用促進基本計画を策定することや、地域連携ネットワークを構築し、その中核的な役割を担う機関の設置、および成年後見制度の利用の促進に関し基本的な事項を調査・審議する審議会の設置についても規定されております。 103 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 104 ◯15番(上杉正敏君) 細項目7、志木市の先進事例を参考にしては。  志木市のように、市独自の利用促進基本計画を策定するための審議会をスタートしている自治体もあります。彦根市も参考にしてはと考えますが、意見をお聞かせください。 105 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 106 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市におきましても、成年後見制度の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進することは重要であると認識しています。先ほど答弁いたしましたように、現在、本市計画の策定に向けた工程の検討を進めているところです。  こうした中、全国で初めて成年後見制度の利用を促進するための条例を制定された志木市の取り組みはまさに先進事例で、条例の枠組みはもとより、審議会の運営方法や調査・審議事項などについて、本市においても参考にさせていただきたいと考えております。 107 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 108 ◯15番(上杉正敏君) 志木市の先進事例の中でも、特に参考にすべき点はどのような点があるとお考えでしょうか。 109 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 110 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほどの答弁と重なるところもありますが、志木市は、全国で初めて条例を制定されました。したがいまして、その条例の構成や枠組みは大いに参考になると考えております。それから、志木市のホームページにおきまして、審議会の構成メンバーや審議会の議事録も掲載されておりますので、今後、本市が審議会を設置・運営していく上で、大いに参考になるのではないかと考えております。  過日、志木市に、直接、電話でお問い合わせをさせていただいたところ、12月末に、パブリック・コメントを求めるために志木市の計画をホームページに掲載される予定であると聞き及んでおりますので、さらにその内容にも注視して、参考にさせていただこうと考えているところです。 111 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕
    112 ◯15番(上杉正敏君) 細項目8、彦根市における今後の課題は。  彦根市において、今後、成年後見制度の利用を促進するに当たっての課題は何か、お聞かせください。 113 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 114 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今後、本市において、成年後見制度の利用を促進するに当たり、成年後見人等の担い手不足が最も大きな課題であると認識しております。この背景には、近年、親族が後見人等になる割合が低下し続けており、親族に代わって弁護士、司法書士、社会福祉士等の専門職が後見人等になる割合が高くなっている現状があります。  今後、高齢化のさらなる進展に伴い、認知症の方の増加など、成年後見制度のニーズはますます高まってくると予測されますが、専門職の大幅な増加は見込めないことから、後見人等の担い手が不足することは避けられない状況になるものと認識しております。これは本市のみならず、全国的な課題でもあると考えております。 115 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 116 ◯15番(上杉正敏君) 担い手不足等、課題はあります。その課題を乗り越えて、成年後見制度の利用を促進していただきたいと思います。  細項目9、今後の課題を乗り切るには。  今後の課題を乗り切るためにはどのようにすればいいと考えておられますか、お聞かせください。 117 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 118 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほど答弁しました成年後見人等の担い手不足という課題に対する方策としましては、成年後見人の市民後見人の養成が必要であると考えております。市民後見人とは、一般市民の方が必要な知識等を習得した上で成年後見人等として活動を行うもので、不足する専門職を補う存在として、その必要性が高まっております。  この市民後見人を養成していくためには、知識等習得のための研修の実施や成年後見人等に就任後の活動を支援する体制づくりが求められます。具体的な取り組みにつきましては、今後、本市における成年後見制度利用促進基本計画を策定する中で検討してまいりたいと考えております。 119 ◯議長(八木嘉之君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 120 ◯15番(上杉正敏君) いろいろと前向きな意見も聞かせていただきました。先ほどの答弁でも、平成30年度には審議会に基づく条例制定について検討されるとのことで、彦根市における成年後見制度利用促進基本計画を一日も早く策定され、成年後見人を増やしていただくことを願いまして、私の質問とさせていただきます。 121 ◯議長(八木嘉之君) 3番北川元気君。北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 122 ◯3番(北川元気君) 無所属の北川元気でございます。質問に入ります前に、毎回お願いしていることですが、彦根市議会は、市民に開かれたわかりやすい議会を目指し、さまざまな取り組みを行っております。この議会質問も、今日も多くの傍聴に方にお越しいただいておりますし、インターネット中継等でごらんになられる方もおられますので、できる限りわかりやすい議論となるように、質問をさせていただきます。ご答弁いただく執行部の皆様も、その点を意識していただきながら、わかりやすい議論となるよう、ご協力をよろしくお願い申し上げます。  それでは、今回は、大項目を六つご用意させていただきましたので、トントンと行きたいと思います。  大項目1、川嶋副市長の辞任騒動について。  川嶋副市長の辞表は、6月26日に大久保市長に提出され、その後、大久保市長を初め、多くの方から慰留するよう、つまりとどまるように説得を受け、1週間後の7月3日には辞表を取り下げられました。  この辞任騒動は、市の職員のみならず、市民にまで大きな混乱、不信感を与えたと思います。9月定例会でも取り上げましたけれども、この問題は何も解決しておりませんし、その後、議会や市民に対して何の報告も説明もないまま、いまだうやむやにされています。貴重な質問の時間を使うのは大変残念ではあるのですが、再び質問をせざるを得ないわけです。以下、よろしくお願いいたします。  細項目1、その後の対応は。  9月定例会では、この一連の川嶋副市長辞任騒動の責任を問う質問に対して、「他市等の事例も参考にし、弁護士等の専門家にも相談して対応する」と答弁がなされております。その後、どう対応されているのか、お聞かせください。 123 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 124 ◯市長(大久保 貴君) 北川議員のご質問にお答え申し上げます。  さきの定例会でご質問いただいた内容ですが、ご答弁申し上げましたとおり、この分野に精通した弁護士に相談させていただき、意見を求めたところです。意見書をいただいており、その内容を検証し、現在、対応について検討を重ねているところです。 125 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 126 ◯3番(北川元気君) 辞任騒動から5カ月以上たっています。9月定例会の私の質問から3カ月以上たっていますが、遅いと思いませんか。 127 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 128 ◯市長(大久保 貴君) 弁護士事務所に依頼し、多数の資料の提出をさせていただき、慎重に精査いただいたと理解しております。 129 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 130 ◯3番(北川元気君) 最近、懲戒処分も多々ありましたけれども、これでは上に立つ者としての示しがつかないのではないかと思います。早急に対応されるべきだと思いますが、おわかりでしたら、今後の予定をお願いします。 131 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 132 ◯市長(大久保 貴君) 検討してまいりたいと考えております。 133 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 134 ◯3番(北川元気君) いつ検討して、どのように報告されるのか、お願いします。 135 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 136 ◯市長(大久保 貴君) 先日、意見書をいただいたところですので、その内容を精査して、検討してまいりたいと思っております。 137 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 138 ◯3番(北川元気君) そういうご答弁でしたら、ずっとこのままで、市長お得意の道半ばで、ずっと道半ばで、解決しないわけです。どうですか。 139 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 140 ◯市長(大久保 貴君) 意見書をもとに対応してまいりたいと、繰り返し申し上げているところです。 141 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 142 ◯3番(北川元気君) 繰り返しの答弁ですので、次の質問にいきます。  細項目2、一連の辞任騒動における川嶋副市長の責任・処分について伺います。 143 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 144 ◯市長(大久保 貴君) 今ほどご答弁申し上げましたとおり、今、検討しているところです。 145 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 146 ◯3番(北川元気君) どういう責任を感じておられるのか。全部、他市の事例とか、専門家とか、弁護士任せなのですか。 147 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 148 ◯市長(大久保 貴君) この分野に精通した弁護士に、どのような法的解釈があるのか、細かく意見書をいただいております。その内容を検討し、対応していきたいということです。 149 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 150 ◯3番(北川元気君) では、その意見書を市議会に報告いただけますか。 151 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 152 ◯市長(大久保 貴君) 情報公開請求いただきましたら、提出することになると思います。 153 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 154 ◯3番(北川元気君) では、満を持して公開請求させていただきたいと思います。  次に、細項目3、川嶋副市長の任命責任や管理責任等、大久保市長ご自身の責任や処分についてはどのようにお考えでしょうか。 155 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 156 ◯市長(大久保 貴君) 意見書では、私の指揮監督責任について、文書発出後に私が知り得たことから、法的に義務違反はないとされております。 157 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 158 ◯3番(北川元気君) むしろ、川嶋副市長は職責を果たすために辞表を出されたと思っております。問題の全ての原因をつくったのは、大久保市長が広域行政組合の第7回管理者会議で突然意見を変えたこと。副市長にも相談せずに、勝手にごみ処理施設の建設候補地を愛荘町竹原に決定した。大久保市長が、彦根にごみ処理施設をということで一生懸命運動してこられた川嶋副市長のはしごを外されたのではないですか。私はそのように思っていますし、多くの議員も思っていると思います。その点を確認したいと思うのですけれども、大久保市長、その点は責任を感じておられませんか。 159 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 160 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁申し上げましたとおり、最終的に意見を異にしたことは事実ですが、そのことにおいて責任が発生するものではないと思っております。 161 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 162 ◯3番(北川元気君) 上に立つ者として、信じられない言葉だと思います。川嶋副市長がどんな思いで辞表を出されたのか。川嶋副市長自身も、辞表を出したときの理由と辞表を取り下げたときの理由が不整合だと答弁されておりますが、それはそうです。川嶋副市長は、大久保市長を信じて、これまでやってこられたのです。それを突然、はしごを外されて、こんなことになっているのです。大久保市長はその責任を感じておられないことに、私も非常にショックです。  次に、中項目2、川嶋副市長が原町自治会、原開発委員会宛に出された「新ごみ処理施設候補地について」という文書、これを私は原町文書と申し上げておりますが、この原町文書について質問したいと思います。  細項目1、原町文書の取り扱いについて。  大久保市長は原町文書に一切関与していない。つまり、了解もなく、川嶋副市長の一存で、勝手に出されたということで問題になっておりますが、この文書はどのような取り扱いになるのでしょうか。 163 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 164 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) ご指摘の文書は、私が、その時点において、私自身が理解していた内容を、地元の方の求めに応じてお渡ししたもので、現在、市として保有していないものです。 165 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 166 ◯3番(北川元気君) 当事者の方がいらっしゃいます。 167 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前10時05分休憩            午前10時06分再開 168 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 169 ◯3番(北川元気君) 川嶋副市長が一方的に原町文書を出された。そのとき考えていたことをまとめたものであって、手元に存在しないことがわかりました。もうとっくにわかっていることなのですけれども、実際に取り扱いはどうなるのですか。それをお答えください。 170 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 171 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) ですから、この文書につきましては先方に存在しているものと思います。当方で所有はしておりませんので、その取り扱いについて私の方から説明させていただくことはできません。 172 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 173 ◯3番(北川元気君) 川嶋副市長が、この原町文書を副市長名で出されているのです。では、質問を変えますが、9月定例会のときに、私がこの文書を取り上げました。それ以降、原町の関係者の皆さんと話し合いをされたり、相談であったり、謝罪であったり、そういう機会はあったのでしょうか。 174 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。
    175 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 9月以降にこの文書の件で原町の方とお会いして、おわびしたことはございません。ただ、市長が候補地を6月30日に報道発表され、候補地を明確にされた後、その前後に辞意を表明させていただいたこともございまして、原町の皆様とお会いし、おわびもさせていただいているところです。 176 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 177 ◯3番(北川元気君) では、この文書に関しては無視ですか。結果として不履行になるわけですけれども、原町の方が「文書にしてくれ」と求められて、その求めに応じて原町文書を作成されたとのことでありましたが、原町の方は何の目的で「それを文書にしてくれ」と言われたとお考えですか。 178 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 179 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 原町が候補地として名乗りを上げていただいた段階から、私自身はいろんな条件からも適した場所であると思っておりました。広域行政組合の管理者会議の中で、機関決定が進められていくわけで、私の思いがそのまま反映されることは難しかった。結果的に、私の力不足で、こういうことになった。その辺の経過を踏まえて、5月23日の管理者会議を経て、おおむねその方向になったものという解釈をしておりましたので、その辺をお話する中で、「文書としてあらわしてほしい」という申し出がありました。なぜ文書を求められたのか、私としては定かではありません。 180 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 181 ◯3番(北川元気君) 経緯を聞いているのではなく、何の目的で書面を求められたのか。結果として不履行で、知らぬ存ぜぬで、「こんな原町文書なんて、私は知りません」とならないために、「書面にしてくれ」と言われたのでしょう。そう思うのです。いかがですか。 182 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 183 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) もちろんそういうことだと思います。 184 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 185 ◯3番(北川元気君) そういうように思うということは、それをわかっていながら、いまだに相談も話し合いも謝罪もされずに、ほったらかしの状態であるということですね。 186 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 187 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 先ほど申し上げましたように、6月末から7月上旬、7月に入ってすぐだったと思いますけれども、当然のことながら、全体としてそういう方向にならなかったことについておわびは申し上げております。 188 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 189 ◯3番(北川元気君) 文書の取り扱いについての相談や謝罪はされていないのでしょう。 190 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 191 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 文書だけに限ってお話をさせていただいたことはございません。 192 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 193 ◯3番(北川元気君) 結果として、不履行になっている文書についてはほったらかしになっている状態なのですね。  このまま行きますと全然前に進みませんので、次にいきますが、再質問はまだまだ続きます。  市長は、この原町文書の関与を否定されています。本当に何も知らず、川嶋副市長の一存だったと断言されますか。 194 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 195 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のとおりでございます。 196 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 197 ◯3番(北川元気君) 今、断言されました。では、仮に市長が原町文書に関与していたという事実があったならば、これは虚偽の答弁になります。その責任は重大であります。そういった場合、市長はどのように責任をとられますか。 198 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 199 ◯市長(大久保 貴君) 私は関与しておりませんので、ご理解いただきたいと思います。 200 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 201 ◯3番(北川元気君) もし関与していたら辞職すべきだと申し上げておきたいと思います。  今日も来ておられますけれども、原町の方々に聞き取りをさせていただいたところ、原町文書の作成過程において、当初は2種類用意されていたとのことです。川嶋副市長が2種類の原町文書の原案を用意していた。そのどちらにするかということで、原町と協議する場が持たれていた。こんなことが今さら明らかになったのです。どちらにするかという協議の上で、今の原町文書が採用されることになったのですが、実はもう一つの文書には、ごみ処理施設という文言が明確に記載されているものだったとお聞きしております。今採用されている原町文書は、柔らかい表現の方を採用された。そういう話し合いをしたという証言を伺っております。その過程で、最終的に市長に確認され、決定されたと証言されている方がいらっしゃいますが、市長、いかがですか。 202 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 203 ◯市長(大久保 貴君) そのようなことは存じ上げません。 204 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 205 ◯3番(北川元気君) では、川嶋副市長にもお聞きしたいと思います。 206 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 207 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 二つの文書を準備させていただいたのは事実です。これは協議というよりも、その時点で、地元の方がどういうニュアンスの文書を望んでおられるのかが重要だと思いましたので、お選びいただいた。  その結果を受けて、市長に判断いただいたことはございません。これはまさしく私の一存でご提出させていただきました。 208 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 209 ◯3番(北川元気君) 当事者の方もいらっしゃいますので、真実を申し述べていただきたいと思います。原町文書をどちらにするかという過程において、市長の最終チェックがされていたのか、されていなかったのか、もう一度、最終確認したいと思います。 210 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 211 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 何度も申し上げていますけれども、そのようなチェックを市長がされたとか、私が市長に「こういう文書をお出しします」と相談させていただいたことはございません。これは本当に私の一存です。その背景にはいろんなことがあるとは思うのですけれども、この文書そのものを提出したことについては、真実、私の一存です。 212 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 213 ◯3番(北川元気君) 川嶋副市長の一存で勝手にやったということでしたら、残念ながら、背任になるのではないかと思います。副市長という名前で判こを押して、勝手にそういうことをされるということで、重い責任が問われるべきなのではないか。時間もありませんので、次の大項目に移らざるを得ません。  大項目2、広域ごみ処理施設について。  細項目1、9月定例会では、請願第3号彦根愛知犬上地域ごみ処理施設に関する請願書が全会一致で採択されました。このことに対する市長の見解を伺います。 214 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 215 ◯市長(大久保 貴君) 請願を彦根市議会で採択いただいて、ただちに意見書を広域行政組合の方に送付されました。このことについては大変重く受けとめておりますし、ぜひ慎重審議を経て、皆様にさらにご理解・ご協力を求めてまいりたいと考えております。 216 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 217 ◯3番(北川元気君) 細項目2、広域ごみ処理施設の建設候補地については、これまでも多くの議員や市民からも説明不足だという指摘がなされています。彦根市長として、どのようにこの問題を解決していくおつもりなのか、お聞かせください。 218 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 219 ◯市長(大久保 貴君) 結論としましては、しっかり説明し、ご理解を得ていきたいと思っております。きのうもご説明をさせていただきましたが、質問時間にカウントされませんので、改めてご説明させていただきたい。  ごみ処理施設の建設は、過去に候補地を決めながらも断念してきたという苦い経験を経て、新たに公募方式を採用し、第三者の選定委員会を設け、広域行政組合や関係市町を挙げて取り組みを進めてきました。この種の施設を建設するには非常に難しい問題がありますが、圏域全体で公募をすることによって、五つの自治会から応募をいただきました。大変難しい施設ですので、応募される自治会がないのではないかと考えていたのですが、意欲的に五つの自治会から応募をいただきました。  私は、選定委員会に対し公平・公正な審査をお願いし、実に2年以上にわたって、議論を重ねていただきました。技術的な審査の結果、1位から5位までの評価がなされ、それから委員による評価に移り、加点され、最終的に優先順位をつけて管理者に報告するという形になりました。大変難しい問題ですので、優先順位を付して、その上位から当たっていき、建設につなげてほしいという趣旨でした。  管理者会議で、さまざまな角度から議論をさせていただきました。それぞれの立場、いろんな思惑があります。私どもは、彦根市から応募された三つの自治会について、彦根市内に関してはいろんな評価ができますので、原町が適切であるという判断をいたしました。その理由は、応募地の地元の同意率が100%であったこと、都市計画法上の用途地域が準工業地域であり、そうした施設を建設するのに適しているという判断があったからです。  しかしながら、管理者会議におきまして、さまざまな立場で議論を重ねてまいりましたけれども、合意することができず、最終的に管理者において決定することは合意をいただいたわけです。  それから1カ月弱にわたり、私は広域行政組合の管理者として、改めて資料を振り返り、選定委員会でされました議論も参考にしながら、それぞれの応募地の課題等々も詳しく検証し、最終的には、圏域全体の優先順位に立ち返って判断することが適切であるという結論に至りました。  優先順位1位で報告いただいた彦根市内の応募地につきましては、以前、候補地を決めて断念した経緯があった場所と同様の周辺環境が想定され、軟弱地盤でもあり、さらに彦根市の農業委員会からいただいた意見書も参考にし、管理者会議の中で「採用しない」というご意見もありましたので、最終的に優先順位2位であった竹原区を選定するに至りました。ご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 220 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 221 ◯3番(北川元気君) 9月定例会で、広域ごみ処理施設が愛荘町竹原に建設された場合の彦根市民にとってのメリット・デメリットを質問しましたが、そのときのご答弁では、「圏域内の個々の市町がそれぞれの都合を主張し合っていれば合意形成は困難になる」と言って、詳細な説明はされませんでした。このような答弁だからこそ、市民も議員も納得できないわけです。当然、理解すらできません。しっかりと彦根市長として、彦根市民にわかるように、ごみ処理施設が愛荘町竹原になった場合のメリット・デメリットをご説明いただきたいと思います。 222 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 223 ◯市長(大久保 貴君) ごみ焼却施設を建設するには、さまざまな困難が生じるものです。したがって、どこに建設すれば、誰がメリットを得て、誰にデメリットが生じるのか、一概に言えるものではありません。私も、現在、竹原区に決定以降、周辺自治会との対話を経て、ご理解を得る努力をしておりますが、さまざまなご意見があります。  きのうも申し上げましたが、本来ですと、私どもは、応募いただく自治会に加えて、周辺の自治会の合意も得て応募いただければ、スムーズに事が進むという思いもありましたが、そうしますと応募いただける自治会がなくなってしまう可能性が高かったので、周辺の合意を得るのは非常に難しい問題です。その周辺におられる方々の人口が多ければ、さらにその難度は高まってきますので、どこにつくったら、誰がメリットを得るのかというような尺度ではかるものではないと考えております。大変難しい課題を持った公共施設ですので、その辺のところは慎重かつ丁寧に、ご理解を得られるように努力してまいりたいと思っております。 224 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 225 ◯3番(北川元気君) 質問の意味が全く通じていないのかもしれないのですが、愛荘町竹原に建設した場合、愛荘町竹原の周辺の人にどのように説明していくかとおっしゃいましたが、そんなことは聞いていません。市長は彦根市長ですから、彦根市民にとって、愛荘町竹原にごみ処理施設があった場合、どういうメリット・デメリットがあるのかを説明してくださいと申し上げているのです。 226 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 227 ◯市長(大久保 貴君) どこに建設したら、どの自治体がメリットを得るかは、簡単に図れないと申し上げているのです。彦根市内に立地することになっても、その周辺の地域の皆さん全員がウエルカムで、お受けいただけるとは断言できません。そうした周辺の方々にも丁寧に理解を求めていかなければならない。立地の自治会あるいは地権者だけが対象ではありません。その周辺に多くの方々がおられれば、それだけ建設の難易度が高まってくるのです。 228 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 229 ◯3番(北川元気君) 市民にとってのメリット・デメリットがしっかりと説明されないから、説明不足だという指摘が出るわけです。先ほど、細項目2で、「説明不足の指摘をどう解決するのですか」と聞いたら、「十分に説明を尽くす」とおっしゃったではないですか。「十分に説明を尽くす」とおっしゃっていながら、何で彦根市にとってのメリット・デメリットを彦根市長として答えられないのですか。意味がわかりません。 230 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 231 ◯市長(大久保 貴君) ごみ処理施設をどこにつくるかによって、誰がメリットをこうむるか、デメリットが発生するかということは、一概には言えないものです。皆様の自治会にもごみの集積場があると思いますが、ごみの集積場をどこにつくるか、自治会それぞれでかなりの議論をされると思います。「私の家の前に置いてください」と言う人は余りおられません。そこは皆さんの合意によって位置を決していくことになります。簡単にメリット・デメリットが証明されるわけでもありません。通常、受けていただけるところに対して最大限の敬意を持ってお願いすることになる。そういうものであることをご理解いただきたいと思います。 232 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 233 ◯3番(北川元気君) 本当におかしいと思います。愛荘町竹原地区にごみ処理施設が行くと、ここからだと往復1時間以上かかる。かなり遠い。そういったところにごみ処理施設が建設されるだけでも、どういったデメリットがあるのか。いっぱいあります。そういったことを市民には説明していただきたいと思います。  私は広域行政組合の議員でもありますので、そちらでもしっかりと質問をしていきたいと思っておりますが、市長は選定委員会の議事録を読んで、その採点方法は合理的と判断したとおっしゃられていました。どこがどのような合理的なのかを論理的に説明していただきたい。それがわからない。  「十分に説明を尽くす」と言っておきながら、言いにくいことは「一概には言えない。家の前にごみ処理施設が建ったら、嫌がる人もいる」と、そんなことは聞いていない。彦根市民に対して、市長として説明をいただきたいということを申し上げて、次の質問に移ります。  大項目3、彦根市の防災について。  今年の彦根は、例年に比べ特に天候による災害が多く、1月、2月の大雪災害から始まり、10月には2週連続で超大型台風がやってきて、被害がとても大きい年となりました。その都度、議会でも防災体制の強化が議論になっておりますが、まだまだ不十分な点があり、多くの市民の皆さんも本当に心配しておられるところです。  今回は、特に10月22日から23日かけて彦根市を襲った超大型台風21号を受けて、彦根市として防災体制をどうしていくのかを質問させていただきたいと思います。一部、きのうの赤井議員と馬場議員の質問に重なるところもありますので、割愛する点もあります。  細項目1、彦根市における台風21号の被害についての説明は、もう答弁がありましたので、割愛させていただきます。  細項目2、台風21号を受けて、反省点、改善点を伺います。 234 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 235 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 台風21号では、芹川の水位上昇に伴う避難指示(緊急)を、芹川浸水想定区域のうち城東学区、城西学区、佐和山学区および金城学区を対象に発令しましたが、避難の方法につきましては、お住まいの場所が浸水想定で2メートル以上浸水する場所であるか、または氾濫した際に家屋流出になる可能性が高い場所であるか否かで、その場から離れる立ち退き避難を実施しなければならないのか、2階など高い階へ避難する垂直避難で安全が確保できるのかが変わります。2メートル以上浸水する場所にお住まいの方については立ち退き避難をお願いしたところですが、この前提条件やお住まいの場所の浸水想定をご存じでない方もおられまして、避難の必要性についてお問い合わせが多数ありましたことから、平時における事前周知が不十分であったと反省しております。  今後は、これら反省に立ちまして、避難の方法について、市ホームページ、広報および出前講座等、さまざまな媒体・機会を捉えて、事前周知を図ってまいりたいと考えております。  また、今年度取り組んでおります市民防災マニュアルの修正におきましても、各ご家庭でお住まいの場所の災害リスクを知り、防災について考えていただけるよう、ご家族でつくり上げる「マイ防災マップ」を追加し、情報の提供だけでなく、自ら考える機会を提供することで、より実効性のある避難行動をとっていただけるよう周知・啓発を図ってまいりたいと考えております。 236 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕
    237 ◯3番(北川元気君) ありがとうございます。  次に、台風21号が接近する10月22日の夜は、衆議院選挙の投開票日だったこともあり、テレビでは選挙の速報と台風情報が同時に放送されていましたので、多くの市民の方はそこから情報に接しておられたと思います。また、市のホームページやスマホのニュースなどから、台風情報をとっておられた方もいらっしゃると思います。しかし、こうした情報が、彦根市が正式に出している情報と正しく統一されていたのでしょうか、伺います。 238 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 239 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 本市では、台風接近時に、彦根地方気象台や契約しております民間気象予報会社から、本市において予想される降雨量や最大風速など、本市に特化した台風情報を入手し、市ホームページやメール配信システム、災害用ツイッター、エフエムひこね等の手段を用いて提供しておりますことから、テレビやスマートフォンのニュースで配信されている情報と差異が生じる場合があります。 240 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 241 ◯3番(北川元気君) では、どうしていこうとお考えですか。 242 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 243 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) テレビやスマートフォンで提供される台風情報は、彦根市が存在しております近畿地方あるいは滋賀県というくくり、あるいは滋賀県北部、さらには湖東といった気象区分で報道される場合がありますが、それでは彦根にとっての最適な情報とは考えられないことから、本市では、彦根地方気象台に問い合わせをして、彦根としてどういう行動をとるべきかというようなご相談、あるいは契約しております民間気象会社から彦根に特化した情報を入手して、それをメールシステムやホームページに載せております。現在、危機管理室の方で提供している情報が、彦根に一番ふさわしい、避難行動をとっていただくときに参考にしていただける情報と考えておりますので、今のところ、このような情報提供の方法で進めてまいりたいと考えております。 244 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 245 ◯3番(北川元気君) 日ごろから、災害対策に取り組んでいただいている職員の皆様に、心から敬意を申し上げておきたいと思います。ただ、テレビやスマホから届くニュースと差異がある、そのニュースは最適な情報ではないとおっしゃいました。それで避難したり、危険なことにつながりかねないと思うのです。情報を統一するようにご努力いただくことは当然です。  メディアリテラシーといいますか、情報がどういったものかを判断する能力。市民の側がもっと賢くなって、情報を受け取る側が整理できるようにしていかなければいけない。そういう時代になっているのではないかと思うのです。例えば避難準備や避難勧告、避難指示と、いろんなパターンがあります。一体どういうことが求められているのかを理解していない方もいらっしゃいます。先ほども出前講座とおっしゃいましたし、ご努力は理解しているのですが、引き続き啓発を進めていただくようお願いしたいと思いますが、いかがですか。 246 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 247 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 我々が提供します情報を市民がどのように受けとめておられるのか。正しく情報を受けとめていただけるよう、今後とも周知・啓発には努めてまいりたいと思います。今年度は市民防災マニュアルの改定を予定しておりますので、そういった中で、正しく情報を受けとめていただけるよう努力してまいりたいと考えております。 248 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 249 ◯3番(北川元気君) さっきおっしゃった答弁を「広報ひこね」などに掲載したり、ホームページなどにも出して、市民がとる情報が正しいのか、正しくないのか、有事のときにはどのように情報をとればいいのか、しっかりと啓発をお願いしておきたいと思います。  続きまして、細項目4、台風21号が接近する10月22日の深夜、豪雨と暴風の中、高齢の市民の方、おばあちゃんだと聞いていますが、大きな荷物を抱えて、避難所に避難しようとしました。しかし、避難所に着いたけれども、鍵が開いていなかった。避難所が開設されていなかったという深刻な話を耳にしました。きのう、馬場議員からも一部お話がありましたが、こういったケースを把握されているのでしょうか。 250 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 251 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 議員ご指摘の事例と同一かは不明ですが、同様のことがあったと聞き及んでおります。  本市としましては、開設していない避難場所へ避難されたという事実を受けまして、今後は情報入手手段のさらなる周知に努めるとともに、情報発信の頻度を増やすなどして対応してまいりたいと考えております。 252 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 253 ◯3番(北川元気君) 1件だけではなく、複数聞いております。市内の某マンションでは、マンションの結構上の階に住んでおられる方なのですが、「避難してくれ」と言われて、「何を考えているのか。ここはマンションだ。避難する方が危険」というお話も聞きました。情報発信、情報提供を考えながら、安全に避難ができるように、よろしくお願いしたいと思います。  次に、細項目5、台風21号が接近する10月22日から23日、市長はどこで、何をされていたのでしょうか。 254 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 255 ◯市長(大久保 貴君) 22日から23日までの経過についてお尋ねですので、少し長くなりますが、ご説明させていただきます。  10月22日は、午前10時から平成29年度滋賀県身体障害者福祉大会に出席しました。その後、午前11時から大洞弁財天長寿院の落慶法要に出席した後、正午から第63回彦光会洋画展を見学しました。  その後、午後2時30分ごろ、台風対応の確認をするため、中央町仮庁舎へ出向き、危機管理監および危機管理室長から台風の状況と今後の見込みについて報告を受け、河川水位上昇による夜間の避難行動を避けるため、午後2時の時点で開設しました7カ所の自主避難所に加え、4カ所の自主避難施設の追加開設を指示し、一旦、中央町仮庁舎を後にしました。  その後、午後7時40分ごろ、台風対応の陣頭指揮をとるために、中央町仮庁舎に出向き、午後10時40分ごろには、私自身が彦根地方気象台に気象状況を確認するとともに、午後11時ごろ、犬上川、芹川、宇曽川および野瀬川等の状況確認に回りました。  23日午前0時15分には、土砂災害発生の危険が高まったとの報告を受け、土砂災害に係る避難指示(緊急)の発令を指示し、その後、午前4時30分ごろ、台風は通過し、風雨も弱まったことから、本市への影響は少なくなったと判断し、危機管理監に指揮権を引き継ぎ、私自身は帰宅したところです。  その後、午前8時30分に、中央町仮庁舎に立ち寄り、避難場所の閉鎖等、台風の影響が収束したことを確認した上で、その日の通常業務に戻りました。 256 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 257 ◯3番(北川元気君) 丁寧なご説明をありがとうございました。意地悪な質問だと思われるかもしれませんが、1月の大雪のときには、大雪警報が出ていながらも、東京に出張に行かれた。そういった苦い経験から、しっかりと対応されているのかという確認のための質問でした。  1点、申し上げておきますと、大雪のときに、市長がフェイスブックを投稿して、「何をしているのか」ということでコメントが殺到し、炎上した。それ以降、市長はSNS、フェイスブックを控えておられるように見えます。先ほども情報提供の話をしましたけれども、こういった災害のときにこそ、フェイスブックに率先して上げていただきたい。それが市長の情報提供のあり方だと思いますので、よろしくお願いします。  大項目4、彦根市民体育センターの取り壊しについて。  今期定例会では、議案第95号彦根市民体育センターの設置および管理に関する条例を廃止する条例案が提案されています。この条例が可決してしますと、市民の大切な資産である市民体育センターが取り壊されてしまうことになるのです。以下、質問をしていきます。  細項目1、これまでの議会でも、たびたび多くの議員から、市民体育センターの移転についての質問または議論がありましたが、改めて、移転の必要性は何なのかを伺いたいと思います。 258 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 259 ◯教育部長(安居庄二君) 国体主会場整備については、県が関連競技団体や県民の意見を聞きながら、限られた敷地形状の中で、日本陸上競技連盟の公認基準となる第1種陸上競技場の方向や規模、風向きや日差し、また選手や障害者の移動動線など、さまざまな観点から検討された結果、配置計画を決定され、市民体育センターの移設をされたものです。 260 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 261 ◯3番(北川元気君) 県が市民体育センターの移設をしたのですか。 262 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 263 ◯教育部長(安居庄二君) 県が現配置計画を決定されたことに伴い、市民体育センターの移設の必要性が出たということです。 264 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 265 ◯3番(北川元気君) 県は計画を決めただけで、当然、彦根市民の資産である市民体育センターを勝手に壊す権限はないわけです。つまり、計画を決めた。平成27年5月25日でしたか、正式な形で、「移転をお願いします」との要請を受けたということが、これまでの議会の議論の中で明らかになってきています。  明確にしておきたいのは、取り壊しを決めたのは県ではないということなのです。「やむなく了承した」と市長はおっしゃられていますが、県が決めたのではなく、市長が取り壊しを決めたのです。その点を確認したい。 266 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 267 ◯教育部長(安居庄二君) 今も申し上げましたように、国体主会場整備のために、日本陸上競技連盟の公認基準となる第1種陸上競技場が必要となりますことから、現市民体育センターの移転が必要となりました。 268 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 269 ◯3番(北川元気君) 県が、移転が必要だと決めました。必要と決めたのはわかります。でも、それを受け入れて、取り壊しを決めたのは市長で間違いないですか。 270 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 271 ◯市長(大久保 貴君) 要請を受け入れて、新たな市民体育センターを整備する方針を決定しました。 272 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 273 ◯3番(北川元気君) 明確にお答えいただきたいと思います。県の要請をやむなく了承したということは、取り壊しを決めたのは市長なのです。県へ責任転嫁するのはおかしいと思います。市長が、「取り壊しを決めたのは私です」とおっしゃっていただきたいと思います。 274 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 275 ◯市長(大久保 貴君) 要請を受け入れ、新たな市民体育センターを設置するために作業を進めているところです。今期定例会において廃止条例を提出し、お認めいただいた後に解体するということでご理解いただきたいと思います。 276 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 277 ◯3番(北川元気君) しっかり答えてください。市長が取り壊しを決めたのですか。 278 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 279 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになりますが、彦根市民体育センターの設置条例がありますので、その条例の廃止を議会にお認めいただいて、市としての方針が決定するものです。 280 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 281 ◯3番(北川元気君) 全く責任転嫁も甚だしいと申し上げておきたいと思います。県からの要請を受けたときに、公文書などでの正式なやりとりがなかった。そういった議論もありました。常任委員会の方での議論だったと思いますけれども、県からの要請を市長が受けたときに、正式な文書もメモもない、録音もない、記憶も定かではない。こんな形で、市民の大事な資産である市民体育センターの取り壊しを決められたわけです。了承したということは、そういうことなのです。それが非常に問題だと思っているのです。  細項目2、市民の資産である彦根市民体育センターを取り壊すことになった経緯を、市長は「県の要請を受けて、やむなく了承した」と説明されていますが、この判断に至るまでに、我々議会や市民の皆さんの声を聞く機会があったのかどうかを伺いたいと思います。 282 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 283 ◯教育部長(安居庄二君) 地方自治法で定める議決事件として上程する段階ではなかったことから、正式には議会にお諮りしておりませんが、平成26年9月市議会定例会、および同年12月市議会定例会におきまして、市民体育センターの移設について議員からご質問をいただき、ご答弁をさせていただいたところです。 284 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 285 ◯3番(北川元気君) 全くそんなことは聞いていません。「県からの要請を受けて、やむなく了承した」と、市長はお答えになっています。市長がやむなく了承するまでに、市民や議会に相談があったり、声を聞く機会があったのかという質問です。お答えください。 286 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 287 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、県から市民体育センターの移設要請を正式にお聞きする前ですので、その段階で市民にご意見をお聞きする状況にはなかったと思います。平成25年11月には、彦根市体育協会等から提出されました(仮称)彦根市総合体育館の建設ならびに屋外競技施設の充実を求める請願書が提出されており、本市のスポーツ施設の拠点となる(仮称)総合体育館の建設、バスケットボールならコートが3面から4面程度、観客収容5,000人規模の屋内競技施設という請願でした。市議会定例会におきましても、一部反対意見があったものの、請願は採択いただいておりますので、市民の意見を聞いていなかったわけではないと考えております。 288 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 289 ◯3番(北川元気君) 極めて簡単な質問をしているのです。県からの要請を受けました。市長はそれをやむなく了承した。やむなく了承したということは、市民体育センターを取り壊して、新しくつくる必要があるということで、話が進んでいくわけです。だから、市長は、県からの要請をやむなく了承するまでに、市民や我々議会と話し合ったり、声を聞く機会があったのかと質問をしているのです。市長からお答えをいただきたいと思います。 290 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 291 ◯教育部長(安居庄二君) 繰り返しとなりますけれども、議会におきましては、平成26年9月市議会定例会ならびに同年の12月市議会定例会において、ご答弁をさせていただいているとおりです。 292 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 293 ◯3番(北川元気君) 議会で、議員が質問したことに対して答弁したということはわかりました。それはもう結構です。市長に伺いたいのです。市長が取り壊しを決定したのは、県からの要請をやむなく了承したからですね。そのように答弁されています。市長が了承するまでに、市民や議会と話し合ったり、声を聞く機会があったのか。極めてシンプルな、簡単な質問なのですけれども、お答えいただけませんか。 294 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 295 ◯市長(大久保 貴君) 要請を受ける前に、壊す云々を市民に対して説明することにはならないと思っております。今も答弁がありましたように、了承した場合には取り壊すことになるということは、あらかじめ議会に対してご報告もさせていただいていた。あくまでも正式に要請があり、移転の必要性が確たるものになり、今の体育館に関してはさまざまなご要望がありますので、そうしたものも含めて、時間も要しますので、できるだけ早く市民の皆さんに実情をご理解いただいて、新たな体育館建設に向けて踏み出す必要があるということで動いていきました。 296 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 297 ◯3番(北川元気君) 市民の大切な資産である市民体育センターです。これが本丸なのです。取り壊されてしまうと、新しい市民体育センターの建設には65億円、金亀公園の再整備には24億円、周辺整備を含めると100億円を超えるのです。市民体育センターが壊されてしまうと、市民の税金が100億円、もっとたくさんの税金を投じることになるのです。だからこそ、市長が取り壊しの判断をされる前に、県からの要請を独断で了承される前に、議会や市民の声を聞くべきだったのではないでしょうか。伺います。 298 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 299 ◯市長(大久保 貴君) 平成25年に、彦根市議会におかれましては、全会一致で二巡目国体を彦根市を主会場として開催してほしいという総意がありました。そのために種々検討してきたわけです。県が主会場を整備するに当たり、第1種公認陸上競技場を建設するために、彦根市民体育センターの解体が必要になることが具体化してきたときにはそういう判断になり得ると、事前に議会に対してもご相談をさせていただいてきたわけです。正式な要請がありませんので、確信を持って言うことができませんでした。平成27年5月25日に正式に県から要請を受けて、それから物事がスタートしていったことをご理解いただきたいと思います。 300 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 301 ◯3番(北川元気君) 全く理解できません。  次へ行きます。細項目3、市民体育センターの移転に伴う県の補償について。  全員協議会の場においては簡単な説明がありましたけれども、現在はどのようになっているのでしょうか。 302 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。
    303 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 県からの補償につきましては、考え方に県・市双方で違いがあったことを、9月の全員協議会でご説明させていただいたところです。  その後、県との補償交渉を進める中で、補償額については、不動産鑑定評価による建物の残存価値による移設補償として最終的に約2億5,000万円とすること。市民体育センターの解体撤去については、県の負担で、県が実施すること。彦根市が土地を無償で県に貸し付けること。また、新たな県の負担として、市民体育センターで保管しております動産の移転費用、新施設ができるまでの動産の保管費用について、県が負担するという提案がありました。  最終的には、県庁にて、副知事から私に本内容の提案がありまして、市としては、基本的にはこの提案を受け入れることとし、補償契約につきましては、本定例会に提案しております彦根市民体育センターの設置および管理に関する条例を廃止する条例案の議決をいただいた後、手続を進めてまいりたいと考えております。  土地の無償貸し付けに係る期限等の条件や動産の移転費用等につきましては、引き続き協議をさせていただくこととしております。 304 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 305 ◯3番(北川元気君) 県との補償交渉はいろいろあったと思います。ご説明いただき、ありがとうございます。  そもそも、こういった補償交渉を今の時点でやっていること自体、おかしいと思うのです。県からの要請をやむなく了承する前に、いろんなことを考えて、そこから動かないといけないのです。市長は断言するのを避けられましたけれども、市民の貴重な資産である市民体育センターを壊すと決断されたのは市長であると申し上げておきたいと思います。  大項目4、スマホ用史跡散策アプリについて。  史跡散策アプリは、ちょうど1年前、去年の12月定例会に、約2,000万円の予算が計上されました。私もそのときには詳細に質問しました。当時、山根副市長からのご答弁は余りにもめちゃくちゃで、このアプリに期待する効果さえよく理解できませんでした。予算は2,000万円なのに、目標はアプリのダウンロード数が年1,500件とのことで、1人に1万円ずつ配っても500万円おつりが返ってくるという、非常に信じられないほど低い設定でした。また、「歩きスマホ」等の対策も、ほかの施策との整合性がとれない不可解な答弁で、これは市民の税金を投じて行う事業として認められないということで、私は反対してきました。そのアプリについて伺います。  細項目1、史跡散策アプリは、8月9日に配信が開始されたと伺っておりますが、予算執行状況もあわせて、現在までの進捗状況を伺います。 306 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 307 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 史跡散策アプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」につきましては、昨年12月市議会で補正予算をご承認いただき、その後、仕様書を検討し、本年3月に公募によるコンペ方式によりアプリの制作委託業者を選定いたしました。  その後、委託業者とアプリの制作を進め、当初は本年8月末のリリースを予定しておりましたが、今ほど議員からご指摘がありましたように、夏休みに間に合わせるために制作スケジュールの前倒しに努め、本年8月9日にアプリをリリースいたしました。  アプリのリリースに当たりましては、ホームページやSNSでのPRはもちろんのこと、京都駅の新幹線コンコースのデジタルサイネージや電車内の中づりなどの交通広告の掲出、観光施設へのポスターの掲示を行ったほか、各地での観光キャンペーンに参加した際にも積極的にPRをいたしました。  また、アプリの利用を促進するため、410年祭の開催期間限定で、なぞときをクリアした方への抽選プレゼントや、アプリをダウンロードした方へのクリアファイル、文化遺産カードの先着でのプレゼントを行ったほか、アプリの概要を紹介するパンフレットやなぞときのポイントを掲載したマップの発行を行いました。  次に、現時点までのアプリに関する予算執行状況ですが、アプリ制作に係る委託料を1,890万円、アプリ内の動画の監修に係る委託料を100万円、アプリ内の動画等に使用するためのイラスト制作に係る委託料を133万8,000円、先着プレゼントのクリアファイル購入に係る費用を27万5,400円、パンフレットやマップの制作に係る委託料を99万3,600円をそれぞれ支出しております。  なお、交通広告の掲出に係る費用やポスターの制作費、抽選プレゼントに係る費用につきましては、アプリ制作に係る委託料に含まれております。 308 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 309 ◯3番(北川元気君) 細項目2、現在の史跡散策アプリのダウンロード数を伺います。 310 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 311 ◯産業部長(黒澤茂樹君) アプリのダウンロード数は、本年8月9日のリリース以降11月末現在で4,983件となっております。  議員ご質問のとおり、まずは1年当たり1,500件のダウンロードを目標と設定しておりましたが、今後もこのアプリを入り口にして、観光客のまちなかへの周遊促進につなぐことができるよう、しっかりとPRをしてまいりたいと考えております。 312 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 313 ◯3番(北川元気君) 細項目3、史跡散策アプリのPR動画とアプリ内にある5カ所のオリジナルアニメ動画の再生回数をお示しください。 314 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 315 ◯産業部長(黒澤茂樹君) まず、動画投稿サイトYouTubeにおいて公開しましたアプリのPR動画の再生回数は、本年11月末現在で1,933回となっております。  次に、なぞときをクリアすることでごらんいただける動画の再生回数は、11月現在で、なぞとき1が129回、なぞとき2が44回、なぞとき3が45回、なぞとき4が30回、なぞとき5が53回となっております。 316 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 317 ◯3番(北川元気君) 細項目4、史跡散策アプリの予算執行状況や再生回数などを言っていただきましたけれども、現状を踏まえて、投資対効果をどのようにお考えでしょうか。 318 ◯議長(八木嘉之君) 山根副市長。 319 ◯山根副市長(山根裕子さん) まだ4カ月ですので、厳密に投資対効果を経済効果として算定するのは困難と思いますが、これまでの教育効果、その他についてご説明します。  このアプリについては、昨年7月、ひこにゃんイラストの著作者の方と覚書を締結したことを契機として、ひこにゃんのさらなる活用という観点から取り組みを始めました。歴史なぞときの散策動画においては、新しいひこにゃんのイラストを活用し、今回初めて動くひこにゃんを皆さんにごらんいただくことで、ひこにゃんのブランド価値の向上と発展を促したいと考えております。これら新しいイラストは、LINEスタンプにも使いますし、彦根市のPRのための他のデジタル用途にも活用してまいります。  ひこにゃんやいいのすけというキャラクターや、なぞときというエンターテインメントを入り口に、市民の皆様や観光客の方々に彦根の歴史を学び、深め、楽しんでいただくよう提案できたと考えておりますし、彦根市に対する愛着を深めていただけるものと考えております。  既に多くの方々にアプリをダウンロードしていただいたところですが、まちへの周遊促進という観点から、比較的走破に時間のかかるコースを設定したこともあり、いまだ五つあるなぞときコースの全てをクリアされていない方も多く見られます。このことから、彦根へのリピーター化にも効果があると捉えており、彦根に長時間滞在し、飲食し、お土産も買っていただきたいと考えております。また、4カ国語対応にしましたので、インバウンド効果があることも期待されます。これまで彦根市の観光PRの中では、4カ国語もの対応があるものはありませんでした。  さらに、このアプリには、なぞときのほか、モデルコースの機能などもあり、今後も継続して活用することができる観光コンテンツの創出という観点からも効果があったものと考えております。このアプリは築城410年祭の枠組みでつくられたものですが、ポスト410年祭でも十分活用していくつもりです。 320 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 321 ◯3番(北川元気君) 細項目5、維持管理経費(ランニングコスト)は幾らかかりますか。 322 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 323 ◯産業部長(黒澤茂樹君) リリースから1年間に当たる平成30年8月までの維持管理経費につきましては、制作費用に含まれており、発生いたしません。  来年度予算に計上を予定しております平成30年9月から平成31年3月末までの7カ月分としましては、OSのバージョンアップへの対応、サーバーの保守、利用者ログ情報の報告、ヘルプデスク設置に係る経費として32万4,000円を見込んでおり、年間にならしますとおよそ55万円の維持管理経費が必要となってまいります。 324 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 325 ◯3番(北川元気君) 予算執行状況を聞きますと、約2,260万円をかけてアプリを作っているわけですから、その効果についてはしっかりと検証していただきたいと思います。一部の動画については40回しか再生されていないというのでは、その動画に幾らかかっているのかという話になってしまいます。きちんと確認していただきたいと思います。行政のお金の使い方に疑問が残るようなことはやめていただきたいと思います。  大項目6、市内小学校の給食費の公金化について質問いたします。  9月定例会の企画総務消防常任委員会で、獅山委員から、小学校の給食費の公金化について質問がありました。このとき財政課長は「本来であれば公金化するのが正しい」と答弁されておりますし、市長からも「公金化する方向で調整したい」旨の答弁がありました。  細項目1、彦根市内の小学校の給食費の公金化については、どのような手順で、いつごろから公金化されるのでしょうか。 326 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 327 ◯教育部長(安居庄二君) 本市の小学校給食につきましては、単独調理方式を採用しており、会計についても各学校で実施・運営を行っております。  お尋ねの公金化の実施時期につきましては、平成32年度を目標に取り組みを行っているところです。  公金化の手順としましては、今年度にシステム内容の検討を終え、平成30年度には食材の納入方法や入札方法などの基本計画の作成、平成31年度には実施計画の作成、システム開発、学校への説明等を行い、平成32年度から公金化の実施というスケジュールで進めていく予定です。 328 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 329 ◯3番(北川元気君) 細項目2、どこが担当されるのか、伺います。 330 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 331 ◯教育部長(安居庄二君) 市内小学校の給食費の公金化につきましては、学校給食センターが担当いたします。 332 ◯議長(八木嘉之君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 333 ◯3番(北川元気君) ぜひ早期に実施していただきたいと思います。  なぜこの質問をしたかというと、市内の小学校で、給食費が払えないお母さんがいました。学校の先生が取り立てのように自宅に行かれて、集金をするときにトラブルがあったと常任委員会で質問したことがあります。学校の先生が自宅に給食費を取りに行く仕事までするというのは、大変です。働き方改革も言われていますけれども、時間の確保を優先していただきたいと思います。公金化を進めていくことで、このようなトラブルが起きないことを願っての質問です。  時間はぴったりでした。ご清聴ありがとうございました。 334 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前11時10分休憩            午前11時24分再開 335 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  23番西川正義君。西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 336 ◯23番(西川正義君) 私は、本定例会で、大項目1点に絞り、集中して質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、JR稲枝駅西側地区の開発について。  本案件につきましては、本年9月定例会におきまして、私からるる質問をさせていただきましたが、ほとんどの質問内容について、検討中、協議が必要等々で、質問に対して誠意ある答弁をいただくことができませんでした。これは執行部と議会との信頼関係を否定する行為であると受け取られても仕方のないことではないでしょうか。非常に残念であります。  そもそも稲枝駅西側地区の開発は、9月定例会で述べましたように、大久保市長が平成25年4月における初めての市長選におきまして、稲枝駅西側地区の開発を大々的に公約され、稲枝地区の市民は大きな期待を持って支持されたことは間違いのない事実であります。  また、本年4月に実施されました大久保市長2期目の市長選におきましても、市長2期目で大久保市政の公約で実現できていない大きな課題の一つとして、稲枝地区の開発があります。今度こそ現実のものになることを心に願って支援された稲枝地区の市民の方々は少なくないと思います。  さらに、私が3年前の平成26年9月定例会で質問させていただいた項目について、今日まで何ら進展していない現状を鑑みるにつけ、裏切られたと感じているのは私1人ではないと思います。  稲枝駅西側地区の開発は、平成25年に民間業者が県道2号線沿いの8ヘクタールの開発計画を提示され、これを受けて稲枝地区まちづくり協議会および稲枝地区連合自治会が取り組みを推進することとなり、同時に、民間事業者も地権者の方々との賃貸契約を締結されたところであります。その間、市担当課の指導をいただき、当該地区の開発には農業振興地域の解除が必須であり、市街化区域に隣接していない飛び地の解除はできないとの指摘をいただきました。これを受けて、まちづくり協議会と連合自治会は、稲枝駅西側地区全体の約20ヘクタールを開発地区として取り組みを推進することといたしました。  この地域を都市計画として開発するためには、都市計画法で規定されている地区計画で開発する方策しかないとの担当課の指導があり、そのためには都市計画マスタープランの改定時期に合わせて検討することとなり、今年3月にマスタープランが改定され、その中で地区計画で開発することを明示していただいたところであります。  この間、地元稲枝では、マスタープランの改定と並行して、市の担当課と協議の上で、西側地区の地権者194名の方々に地区計画による開発の同意をいただき、地区計画の素案を作成し、市担当課と協議を進めてきたところであります。  しかしながら、地区計画による開発に必要な市街化調整区域における地区計画制度の運用基準は、3年前にマスタープラン作成と並行して制定するとの当局からの答弁でありましたが、いまだ作成に至っておりません。この運用基準が定められない限り、地区計画の申請ができない状況にあります。  また、本年9月定例会でも質問させていただきましたが、担当課では、地区計画で開発するという方針が決定されたことは、地区計画の策定の必須条件である農業振興地域の解除は可能であると判断されたものと理解しておりますが、農業振興地域の解除は国との協議、あるいは県の許可が必要であり、当然、関係機関との協議が進められているものと考えております。しかし、現時点では、具体的な協議内容が地元に何ら聞こえてきません。  これまで地元の取り組みは、常に市担当課と協議しながら進めているところであり、関係当局は十分ご理解いただいていると考えておりますが、残念ながら、現在に至っても地区計画による当該地区の開発の方向性が示されていないことにつきまして、地元および関係者の間には市に対する不信感が生じているのが現状であります。  以上のような状況から、現時点での執行部の考え方、および市の明確な方向性について、以下に質問をさせていただきます。  中項目1、開発に向けて市の具体的な考え方、方向性について伺う。  細項目1、開発に向けた大久保市長の現在の見解を伺う。  市長は、本年9月定例会において、「都市計画マスタープランへの位置づけや都市計画公園の整備の表明などを示し、実現に向けて進めているところである」とのご答弁でありました。「また、本案件は大変難しい問題が多くあり、職員とともに庁内調整を進め、県や国への働きかけを行った。引き続き、着実に進んでいくよう努力していきたい」とのご答弁をいただきましたが、庁内調整は市長自ら行われたのか、県や国への働きかけは具体的にどこの部署にされたのか、またその内容はどのようなものであったのか、お伺いいたします。 337 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 338 ◯市長(大久保 貴君) 西川議員のご質問にお答え申し上げます。  ご質問いただいた中にもありましたように、本案件は大変難しい問題が多くあります。特に農業振興地域の整備に関する法律に基づく農用地からの除外につきましては、最大の課題であると今も認識しております。着実に進みますよう、私自らが都市計画課あるいは農林水産課と協議を行い、実現のための検討や県との協議・調整を指示しながら進めているところです。進展がないと思われるのはまことに残念ですが、鋭意努力をしてまいりたいと考えております。 339 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 340 ◯23番(西川正義君) ありがとうございます。2点ほど、再質問をさせていただきます。  農用地からの除外についてですが、非常に難しい状況というご答弁をいただきました。農用地からの除外申請はされているのか、また庁内のどの部署に市長が調整されたのか、お尋ねいたします。 341 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 342 ◯市長(大久保 貴君) 今、具体的な申請をしている状況ではございません。現在、農林水産課、都市計画課それぞれと相談しながら、どのように進めていくかを協議している状況です。近畿農政局あるいは滋賀県農政課などのご意見もいただきながら、方針をしっかり固め、手続を進めていきたいと考えております。 343 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 344 ◯23番(西川正義君) そうすると、まだ県にも正式な除外の申請はされていないと理解していいのですか。それから、農林水産課、都市計画課への指示はされているのでしょうか。もう一度、伺います。
    345 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 346 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になりますが、具体的な申請はまだしておりません。ただ、どのような形で検討していくのかについてご相談をさせていただいております。さまざまな検討を加えながら整えてまいりたいと考えております。 347 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 348 ◯23番(西川正義君) 細項目2、1点目と重複しますけれども、開発に向けた国・県への認可を求める進捗状況を伺います。  9月定例会でのご答弁では、「都市計画法上での手続は、当該地区が農業振興地域の整備に関する法律に基づく農用地であることから、その除外を済ませる必要がある」とのことでした。具体的な方策についてお答え願います。 349 ◯議長(八木嘉之君) 山根副市長。 350 ◯山根副市長(山根裕子さん) 今回の開発予定地については、全体で約20ヘクタールと大規模であることから、この地区一帯を農業振興地域の整備に関する法律のもとで一遍に農用地区域から除外することは非常にハードルが高いものと認識しております。現在、こうした除外をよりしやすくできるさまざまな方策について県と相談し、庁内で検討を行っているところです。県と相談しながら、このような検討を進めておりますので、可能か、不可能か、除外をたやすくする方策について蓋然性が高まったときに、地域の方々にご説明したいと考えております。引き続き、本地区の開発の実現に向けて、庁内はもちろんのこと、国・県とも密に連携をとりながら協議を進めてまいります。 351 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 352 ◯23番(西川正義君) 前回の9月定例会で、産業部長から、「農地の除外について、農地の全体見直しにつきましては、集団的農地の観点から、10ヘクタール以上は見直しできない。しかしながら、個別利用については、10ヘクタール以上であっても農用地区域の除外が可能である」と答弁をいただきましたけれども、そこら辺の兼ね合いはどのようにお考えなのでしょうか、お尋ねいたします。 353 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 354 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市長が答弁しましたように、その地域は農業振興地域の農用地で、10ヘクタールを超える20ヘクタールの土地ですので、同時にまとめて農用地区域から除外するのは非常に難しいわけですが、その地域の中での開発内容を個別に検討して、開発内容が適正であると認められましたら除外は可能です。しかし、農用地の除外は次に農地転用がついてきますので、県の方からかなり厳しく指導されることがあります。その個々の案件を具体的に検討して判断することになります。 355 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 356 ◯23番(西川正義君) 産業部長の回答は、9月定例会と同じ回答だと思います。それでは、個別に検討しなければならないものについて、何か一つでも個別に検討されたのか、お教えください。 357 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 358 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 地区計画として地域から出てきた計画をもとに申請していただき、検討することになります。現在のところは非常に難しい。申請もいただいておりません。ですから、今のところ、進んでいません。 359 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 360 ◯23番(西川正義君) 個別に検討しなさいと指導されていることは、産業部としてもご承知だと思いますので、地元に、こうしなさい、このような資料を出しなさいという指示は1回でもされましたか。 361 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 362 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 申しわけございません。産業部としては地元の方と接触しておりませんので、そういった指示は出しておりません。 363 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 364 ◯23番(西川正義君) 聞こえなかったのですが、何もやっていないのですか。今年の9月の定例会で、ここまでのことは聞きましたし、答弁もいただきました。では、その先はどうするのか。そのときから3カ月たっているのに、何も動いていないのか。最初に申し上げましたように、市の担当課は都市計画課、農林水産課で、地元から何回も相談に行っているはずなのです。地元代表として相談に行っているはずですが、現在まで無視されていたのですか。 365 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 366 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 計画は拝見したことがありますけれども、その内容を見て、県とも協議をしましたが、「これでは非常に難しい」とのことでした。産業部としましても、一度に抜きたいと考えておりますけれども、なかなか難しいので、先ほど市長が答弁しましたように、国や県とどうしていったらいいのかを協議している状況です。まだ地元の方にはお伝えできていません。 367 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 368 ◯23番(西川正義君) 難しいとおっしゃいましたけれども、庁内で協議をされているのであれば、その中の一つでもと思いますが、協議はされていないのでしょう。先ほど、そういう答弁をされました。協議されていないのに、これから地域の開発をどうするのか。先ほど市長は「一生懸命やります。庁内の調整もしました」と言っておられます。庁内の調整を受けた担当課はどうされているのですか。 369 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 370 ◯市長(大久保 貴君) 後々の質問にもお答えしていく準備はしています。全体の構想としてお示しいただいたものは私どもも持っており、そのことは県にもお伝えしておりますが、「具体性に欠ける」というご指摘もあり、どのように詰めていくか、その方策を検討している状況です。それらを一つずつクリアしていきながら、どうしていけば実現するのか、関係各方面ともご相談して進めていきたいという状況ですので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 371 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 372 ◯23番(西川正義君) 農業振興地域の除外申請は、1年のうち、県へいつ申請されるのですか。時期を教えてください。 373 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 374 ◯産業部長(黒澤茂樹君) あくまでも一般論でのお話になりますけれども、本市におきまして、農用地区域の除外に係る申請につきましては年4回、6月、9月、12月、3月の機会を設けております。  手続の方法につきましては、各回の月末までに除外の要請書等の必要書類を提出いただく必要があるため、それまでに窓口となる農林水産課、および必要に応じて農業委員会事務局に、その案件の事前相談をいただくことになります。その後、提出いただきました要請書をもとに、庁内関係所属との内部調整および農業委員会やJA等関係機関への意見照会、県農業農村振興事務所との事前協議、本市において農用地利用計画変更案の決定および公告、県の農業農村振興事務所との法定協議を経て、県の同意をいただけましたら、農用地利用計画変更の公告、すなわち農用地区域の除外が実現するという流れになります。  手続に要する期間ですけれども、各回の締め切り後、完了までに、最短で約半年、関係機関への意見照会や県との協議に時間を要しますとそれ以上の期間が必要になると考えております。 375 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 376 ◯23番(西川正義君) 今のご答弁ですと、最低でも9カ月から12カ月というような期間が必要だと思います。  細項目3、都市計画の開発に関係する県へのアプローチ。  県の都市計画担当課と協議をしているとのことですが、県からの指導内容をお教えいただきたいと思います。 377 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 378 ◯都市建設部長(山本茂春君) 滋賀県都市計画課との協議内容につきましては、「人口減少が予測されている状況において、人口の受け皿になる市街化区域の拡大は困難であるが、市街化調整区域内における地区計画による開発は、地域の課題を解決するための手法の一つであることから、JR稲枝駅西側地区のまちづくりには、地区計画による開発が適している」との見解でありました。  こうしたことから、県からの意見等を踏まえ、今回、都市計画マスタープランの改定に反映したところです。 379 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 380 ◯23番(西川正義君) ありがとうございます。県も地区計画について理解していただいています。この地区計画につきましては、地元からも内容と提案をされていると思いますので、引き続きお願いしたいと思います。  細項目4、農業振興地域の除外が認可された後、彦根市が地区計画の都市計画決定を行うという流れになると思います。現時点での進捗をお伺いいたします。 381 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 382 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほどの答弁とも重なりますが、現在、地区計画の前提となります農用地からの除外につきまして国・県と協議を行っているところですが、多くの課題を指摘されており、その解決のために庁内での協議を進めておりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。 383 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 384 ◯23番(西川正義君) 地区計画の前には農用地からの除外の認可をいただかなければなりません。そうすると、早急に取り組んでもらわないといけないのは、農用地からの除外だと思います。都市計画の了解をいただくのはこれからですが、地区計画の素案は地元からも上げております。はっきり言って、地区計画はもうできているのです。なぜできないのかというと、農用地からの除外ができていないからで、そこをもっと重要に思ってもらわないと次に進まない。産業部に、お願いしたいと思います。 385 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 386 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ご指摘のことにつきましては、私も何とかしたいと考えております。答弁しましたように、県からいろんな課題をいただいておりますので、何とかその課題をクリアするよう、国のお知恵を貸していただいて進めてまいりたいと考えております。 387 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 388 ◯23番(西川正義君) 「進めたい」ではなく、実際に進めていただきたいと思います。  細項目5、開発地域の農地転用許可の取得について、流れを教えてください。 389 ◯議長(八木嘉之君) 農業委員会会長。 390 ◯農業委員会会長(田口源太郎君) 農地転用の手続につきましては、立地基準と一般基準の二つの許可要件があります。  立地基準につきましては、生産性の高い優良な農地ほど転用が難しい、制限されることになります。開発地域につきましては、まとまって存在する優良な農地や、市街地や公共施設に隣接する農地があり、立地基準上、転用の規制が非常に厳しい第1種農地や転用することもできる第2種農地および第3種農地がありますが、現在議論されている開発地域にはこれらが混在しています。  また、一般基準については、計画の実現性、あるいは資金の確保、周辺への影響等を判断していきますけれども、現段階では詳細が明確ではありませんので、判断しかねているところです。 391 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 392 ◯23番(西川正義君) 農業委員会からご答弁をいただきました。  一つだけ、教えていただきたいと思います。教えていただいた第1種、第2種、第3種の農地がありますが、稲枝地域の開発については、どれがふさわしいのか。もしお考えがあればお教えください。 393 ◯議長(八木嘉之君) 農業委員会会長。 394 ◯農業委員会会長(田口源太郎君) 今の開発地域は過半が第1種農地になります。 395 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 396 ◯23番(西川正義君) 第1種農地だと、転用は厳しいのですか。今の答弁だと、私は第2種になるのではないかと思うのですが、違うのですか。もう一度、教えてください。 397 ◯議長(八木嘉之君) 農業委員会会長。 398 ◯農業委員会会長(田口源太郎君) 第2種農地というのは、俗に言う白地です。青地でないところが第2種農地。第3種農地というのは、市街地に隣接している土地や公共施設に隣接している土地で、開発は可能となっています。第2種農地は、必要があれば転用してもいい。第1種農地は、基本的に農地として存続していく農地ということで、区分けされているところです。 399 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 400 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。詳しい話は、また別の場で教えていただきたいと思います。  細項目6、市街化調整区域等における地区計画制度の運用基準について、平成29年度中に策定されるとの答弁をいただいております。あと4カ月足らずですが、進捗状況についてお伺いいたします。なお、一番問題となります権利者の合意形成の条件についてはクリアできていることを申し添えておきたいと思います。 401 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 402 ◯都市建設部長(山本茂春君) 市街化調整区域における地区計画制度の運用基準につきましては、今年度中の策定を目指しており、1月下旬ごろに開催予定の都市計画審議会で素案を提示し、事前相談としてご審議をいただく予定をしております。  なお、運用基準につきましては、議員のご質問にもありますように、関係権利者の合意形成の条件などを定めるとともに、適用区域の制限として地区計画の区域に含められない地域を示す必要があり、その地域には農用地も含まれることになりますので、運用基準ができたとしましても、農用地からの除外がない限り、当該地区計画が実行できるわけではありませんので、ご理解をお願いいたします。 403 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 404 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。とにかく地区計画制度の運用基準は策定されるとのことですが、ネックになるのは農用地の除外です。非常に厳しい問題であると思いますが、クリアしないと開発できないとのことですので、ぜひお願いしたいと思います。  細項目7、今回の開発地域20ヘクタールについて、稲部遺跡約4ヘクタールは国の認定を受けて市の独自事業として実行されるとのことで、今回の稲枝地区の開発予定地から除外されると考えますが、見解を伺います。 405 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 406 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 稲部遺跡については、平成25年度より、市道敷設工事に伴って発掘調査を実施し、専門有識者から3世紀を中心とする時期の遺跡として全国的にも貴重な事例であるという高い評価をいただいております。  今年度は、専門有識者委員会であります稲部遺跡群調査検討委員会を設置し、指導を仰ぎながら、史跡指定に向けた調査を進めております。  市道の法線変更によって生じた約4ヘクタールにつきましては、史跡指定の範囲とそれを包括する遺跡公園の範囲となる予定です。議員ご指摘のとおり、開発予定地から除外される予定となっております。 407 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 408 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  それでは、細項目8、これまで稲枝駅西側地区開発についてお伺いいたしました。これまで市担当課へのご指導・ご指摘を受けるに際しまして、例えば都市計画法に係る地区計画等は都市建設部へ、農振解除については産業部へ、遺跡関係は文化財部へ相談しておりました。地元といたしましても、各担当課がそれぞれ横の連絡について不都合を来しているのではないか、そういう事実があると考えております。  そこで、提案ですが、稲枝駅改築整備に大きな実績を残していただき、地元としても非常に心強く、また的確に対応していただきました市街地整備課のように、稲枝駅西側地区の開発窓口を統一した特定部署として設置していただけないか。市長のお考えをお聞かせください。 409 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 410 ◯市長(大久保 貴君) 議員のご指摘はごもっともです。ただちに専任職員を配置することは難しい状況だと思っておりますが、できるだけ早期に、対応窓口を明確にし、スムーズに検討が進むように対応してまいりたいと考えております。
    411 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 412 ◯23番(西川正義君) 稲枝駅の改築では、県、大阪の鉄道局、国等々にいろいろと動いていただき、時期の問題は別としましても、完成したことに地元は非常に感謝しています。今回の開発についても、そういった専門的な窓口を設けていただくことをお願いしておきたいと思います。前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございました。  それでは、細項目9、政府が進める地方創生事業の中では、市町の開発事業等に際し、内閣府が進めているアドバイザー派遣制度があるように聞き及んでおります。その内容、目的についてお教えください。 413 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 414 ◯企画振興部長(馬場完之君) ご質問の制度は、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局および内閣府地方創生推進室において実施されている地方創生人材支援制度となります。  内容としましては、地方創生に積極的に取り組む市町村に対し、意欲と能力のある国家公務員、大学研究者および民間人材を、市町村長の補佐役として派遣いただけるものです。派遣いただいた人材には、副市長・村長、地方創生を担当する幹部職員、または地方創生のアドバイスを行う職員として、地方創生に関し当該市町村のまち・ひと・しごと創生総合戦略に記載された施策の推進を中核的に担っていただくことになります。  派遣期間としましては、原則として、常勤職の場合は2年間、非常勤職の場合は1年から2年間で、任期の延長は原則認められません。  また、給料、報酬、各種手当等は、当該市町村において負担することとなり、これに対する財政支援はございません。 415 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 416 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。アドバイザー派遣制度は、現時点もあるのでしょうか、お尋ねいたします。 417 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 418 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今年度もございます。 419 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 420 ◯23番(西川正義君) 細項目10、この制度を利用された滋賀県内の市町があればお教えください。 421 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 422 ◯企画振興部長(馬場完之君) 平成27年度の制度開始からこれまでに、平成27年度には米原市、平成28年度には湖南市、平成29年度には草津市と栗東市が、それぞれ1名の派遣を受け入れておられます。 423 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 424 ◯23番(西川正義君) このアドバイザー派遣制度が、各市町の開発、地方創生に大きな貢献をしていると伺っております。彦根市におきましても、今回の稲枝駅西側地区の開発に向けて、アドバイザーの採用をお考えなのかどうか、お伺いいたします。 425 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 426 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今年度も検討したところですが、先ほども申し上げましたように、財政支援が全くありませんので、市からの単独の持ち出しになります。国の制度ですので、こんな方に来てほしいとお願いしましても、国が選ばれますので、特にターゲットがある場合でも、その方が来られるとも限りませんので、今年度は見送りました。常勤にするのか、非常勤にするのか、勤務日数をどうしたらいいのか、どこに配置するのか、そういったところを検討しながら、導入に対して検討してまいりたいと考えております。 427 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 428 ◯23番(西川正義君) この制度を採用する・採用しないは別にしましても、開発に大きな力になると思いますので、アドバイザー的な方を配置していただくよう、お取り計らいを願いたいと思います。  細項目11、何度も申し上げますが、稲枝地区市民は、稲枝駅の改築整備にあわせ、隣接する稲枝駅西側地区の開発をしていただくことにより、稲枝の活性化につながる唯一の方策と考えております。  来る平成30年は、旧稲枝町が彦根市と合併して50年の節目を迎える記念すべき年であります。地元におきましても、いろんな催し等も考えております。大久保市長が、これまで稲枝地区の開発を声高らかに公約されているように、速やかに開発が実現するよう、大久保市長の決意をぜひお聞かせいただきたいと思います。 429 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 430 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しご質問をいただいておりますとおり、多くの地域の皆様が悲願として取り組んでこられた事業ですし、私も非常に重要な市政の課題と認識しております。いろんな困難も伴いますけれども、ぜひ皆様のご協力を得て、国や県の協力もいただきながら、強い思いを持って進めてまいりたいと思っております。こちらからもいろいろとお願いすることになると思いますけれども、一丸となって取り組ませていただきたいと思っておりますので、ご理解とご協力のほど改めてお願い申し上げたいと思います。 431 ◯議長(八木嘉之君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 432 ◯23番(西川正義君) 最後に、心強い市長の決意を述べていただいたと受け取ります。  個人質問で、何度も同じような項目を質問させていただくのは大変心苦しいのですが、地元の大きな期待を背負っての願いであります。地元から選ばれた議員としましても、完成するまで、何回でも個人質問をさせていただきたいという決意で、本日、壇上に立たせていただきました。引き続いての各担当部課の心からのお力添えとご指導をお願い申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 433 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後0時08分休憩            午後1時09分再開 434 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番野村博雄君。野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 435 ◯12番(野村博雄君) よろしくお願いいたします。  これからの日本の社会を支えてくれる、あるいは担っていってくれる、子どもたちのよりよい育ちのためのしっかりした教育をお願いしたい。こういう観点から、質問をさせていただきます。  平成29年度の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて。  善住教育長が就任されるまでは、平均正答率において、本市は全ての教科等において全国平均を下回っておりました。中には4ポイント以上下回っている教科等もあったところです。しかしながら、善住教育長の就任後、非常に大きな課題であるとの認識のもと、さまざまな取り組みを進められ、平均正答率は全国平均に近づき、中には全国平均を上回っているものも出てきました。調査結果が全てというわけではありません。しかしながら、子どもたちが社会へ出て困ることがないように、基礎的な知識や能力を身に着けてもらう。そうすることは非常に大事なことであります。それは私たち大人の責務でもあります。そうした中、今回の結果への本市の教育のトップである教育長の見解をお伺いいたします。 436 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 437 ◯教育長(善住喜太郎君) 私が教育長に就任しましてから、学力向上の取り組みをほかのあらゆる教育課題の解決につながる糸口と位置づけ、重点的に取り組んでまいりました。  本年度の全国学力・学習状況調査においては、平均正答率が全国平均と同程度かそれを上回る結果であったのは、小学校の国語B問題、中学校の数学A問題となりました。昨年度において、小学校の国語B問題、算数B問題、中学校数学A問題およびB問題の4科目が全国平均を上回っていたのと比較しますと、今年度は厳しい結果であったと捉えております。  ただ、ここ5年間の結果の推移を大きく捉えますと、小学校では、平成27年度まで下がり続けていたのが、昨年度、今年度と改善しつつある傾向がうかがえます。しかしながら、中学校においては、特に国語の問題で、これまで取り組んできた結果がまだ数値としてあらわれておらず、引き続き取り組みを進めてまいりたいと考えているところです。 438 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 439 ◯12番(野村博雄君) 平成28年度におきましても、全国学力・学習状況調査は実施されています。平成28年度の結果を踏まえ、小・中学校とも繰り返し努力したことを認め、能力や可能性を引き出す点が不十分であるとの改善点を挙げられ、彦根マイスターなど、繰り返し努力する、根気強く取り組むことの価値を子どもたちに伝え、一人ひとりの能力を認め合う学校風土づくりを進めたいとされました。どれだけ実行、実現できているか、確認させていただきます。 440 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 441 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成28年度の調査では、県が策定しました学ぶ力向上滋賀プランにおける学力・学習状況を見る六つの視点のうち、彦根の場合、小・中学校とも、「繰り返し努力したことを認め、能力や可能性を引き出すこと」という視点に課題があったように思われました。  このことを受けまして、本市におきましては、子どもたちのやり抜く力と自己肯定感の向上を目指して、子どもたちの継続した活動を称賛する取り組みや、日々の授業改善を推進する取り組みを進めてまいりました。  具体的には、子どもたちの自主的な学習を奨励する彦根マイスター賞の取り組みを継続することや、日々の授業では、目当てに向かって粘り強く学んで、授業の終わりには、子ども自身がその時間の学習を振り返るように取り組んでまいったところです。  平成29年度調査において、同視点で比較しますと、自分の取り組みに対して満足感や達成感を味わい、自己肯定感を感じる子どもの割合は、平成28年度よりさらに大きく全国平均を超えました。しかしながら、難しいと感じたことに根気よく取り組んで解決を目指すこと、あきらめずにやり抜く力という面については、一定の改善の傾向は見られたものの、今年度も全国平均を上回っておりませんので、引き続き指導の充実が必要と考えているところです。 442 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 443 ◯12番(野村博雄君) 本年度の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて、改善点を挙げておられます。その中では、漢字を正しく読んだり・書いたりすることに大きな課題がある、書くことに苦手意識を持っている子どもたちが多いというように、ここ数年同じ指摘になっている項目も多く含まれています。子どもたちのよりよい育ち、よりよい教育のために、今後どのように改善を図るのか、確認をさせていただきます。 444 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 445 ◯教育長(善住喜太郎君) 本年度の学力の課題としましては、基本的な知識・技能の習得、自分の考えを根拠を示しながら説明する表現力の育成が挙げられます。これらの課題に対して、次学年とのつながりを大事にした授業づくりや、話したり、聞いたり、書いてまとめたりして表現する学習を位置づけた授業づくりが必要だと考えております。  そのため、本年度の6月と10月に実施しました先進校視察訪問において、約40名の教員が、学力・学習状況調査が全国トップでありました石川県の小・中学校を視察し、学習指導の技術や学習環境の整え方、家庭学習のあり方等を学んでまいりました。研修後の協議会において、学力向上に向けての実践チェックリストを作成して、市内の教員に配付しております。  今後の取り組みとしまして、このチェックリスト等も活用しながら、各学校における学力向上の取り組みの実践を検証して、改善に努めてまいりたいと考えております。また、今年度から教育委員会で配置しました学習指導員による指導によって、課題と捉えております中学校国語科を中心に確かな学力を育むため、授業改善をさらに進めていきたいと考えております。さらに、家庭での学習の積み上げは重要であり、各校が工夫して作成しております家庭学習の手引きが十分に活用されるよう指導してまいります。  今後も引き続き、このような取り組みを粘り強く、充実させていきたいと考えております。 446 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 447 ◯12番(野村博雄君) 教育長が就任されてから2年少し。いろいろとご努力いただいていることと思います。あと任期はどれだけかも頭に置きながら、一層ご努力いただいて、彦根の子どもたちのために頑張っていただきたいと思うところです。  次に、健康面についてご質問いたします。  県におきまして、本年度の幼児・児童・生徒定期健康診断(歯科)の集計結果が出ています。この結果を踏まえ、子どもたちの健康状態の取り組みについてお伺いいたします。  県内で人口10万人以上の市の比較において、例えば処置完了者率では、小学校1年生の段階では他市に比較してそんなに大きな差がない状況になっていますが、中学校3年生の段階では、5市中3市が60%以上ある中、本市は42.1%となっております。このような現状に対しての認識、どこに課題があるとお考えか。今のは代表的な例ですけれども、全般的な歯科の健康診断の集計結果から、現状認識と課題認識についてお伺いいたします。 448 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 449 ◯教育長(善住喜太郎君) 本年度の集計結果について、本市の処置完了者率は、幼稚園では県平均を上回っておりますが、小学校1年生は県平均と同じぐらい、小学校6年生、中学生では県平均を下回っております。本市としましては、小学校高学年児童や中学生への自己管理能力を高める健康教育が必要であると考えております。  また、歯科保健の推進において重要な指針であります虫歯予防の成果を図る指標として、1人平均う歯数があります。本市では、小学校6年生や中学校1年生では県平均と同程度ですけれども、中学校3年生では県平均よりやや多くなっていることから、小・中学校での虫歯予防や歯周病予防の知識普及とともに、歯磨きの習慣化が課題と考えております。 450 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 451 ◯12番(野村博雄君) そのような認識を受けて、今後の取り組みについて確認させていただきます。 452 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 453 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、市内全小学校では、彦根歯科医師会、歯科衛生士会にご協力をいただき、虫歯や歯周疾患の予防の観点で、2年生と5年生の児童に重点を置いて、歯科医師や歯科衛生士による指導を行っております。また、学校歯科医による歯科検診では、問診結果を踏まえ、個別指導の充実を図ってきております。  さらに、滋賀県歯科保健計画-歯つらつしが21では、乳幼児学齢期から高齢期までのライフステージにおいた取り組みの方向性が示されており、本市を含む湖東圏域においては、保健所や市町歯科保健担当部局等関係機関が集まり、定期的に情報共有や意見交換を行っております。  教育委員会といたしましても、県や他地域の現状や対応を把握しながら、子どもの虫歯や歯周疾患の予防教育の充実を一層図るとともに、学校における歯科健診後の子どもへの受診勧奨だけでなく、受診を進めるための保護者向け文書の発行や保健だより等を使って、子どもや保護者の健康意識を高める啓発を継続的に行うなど、対応に向けた指導を強化してまいりたいと考えております。 454 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 455 ◯12番(野村博雄君) 子どもたちが社会へ出て困ることがないように、知・徳・体、バランスよく育っていけるような教育を今後とも進めていただけるよう、お願いとご期待を申し上げて、学校ホームページについて伺いたいと思います。  学校ホームページにつきましては、以前にも質問しておりますけれども、保護者や地域の方に一層顔の見える、信頼される学校となるための重要なツールと考えます。そのためにも早急な開設を望んでおります。現在の進捗状況についてお伺いいたします。 456 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 457 ◯教育部長(安居庄二君) 開かれた魅力ある学校づくりを進めるため、現在、市内小・中学校が統一した基準で運用できる学校ホームページの開設に向けて準備を進めております。  当初、9月からの稼働に向けて、委託業者の選定を行うべく、7月11日に3業者によるプロポーザルを実施しましたが、残念ながら、教育委員会の定めた仕様書の全ての要件を満たす提案業者がいなかったため、このプロポーザルは不調に終わりました。  そのため、再度、プロポーザルを行うべく、仕様書の修正、実施の公告、質問の受付、回答等の手続を踏んだ上で、10月17日に3業者によるプロポーザルを実施し、10月20日に委託業者の決定を行ったところです。  その後、11月16日には、教育委員会の関係課、導入保守業者等によるキックオフ会議を行うとともに、来る12月14日には、各小・中学校の校長または教頭を対象とした導入説明会を行う予定で、現在、平成30年1月からの稼働に向けて作業を進めているところです。 458 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 459 ◯12番(野村博雄君) プロポーザルのやり直しが遅れの一因になったと思うところです。プロポーザルをやり直さざるを得なかった。そのことにより遅れが生じたことを、教育委員会自らが正直におっしゃられていることについては敬意を表しますけれども、今後のために、どうしてそうなったのか、その改善点について、確認させていただきます。 460 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 461 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど申し上げましたとおり、最初のプロポーザルは不調となりましたが、これは仕様書の基本概要の中に、基本機能要件、構築要件、保守サポート要件等の幾つかの要件を細かく記載しておりましたものの、結果的に、3業者ともその要件の幾つかを満たさなかったことによるものです。その原因は、教育委員会が定めた仕様書の要件について、教育委員会側と提案業者側とに認識の違いがあったためと推察しております。  そのため、改善策として、2回目のプロポーザルでは、仕様書の中で、必須要件と加点要件に区分し、必須要件についてはこれを全て満たしてもらう必要がある旨を示すとともに、これをわかりやすくするために一覧表にして事前に提示しました。  今後とも、プロポーザルの実施に当たりましては、業者が誤解を招かれることがないよう、わかりやすく丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。 462 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕
    463 ◯12番(野村博雄君) 今後に生かしていただけるようお願いし、また次代を担う人材を育てているという非常に重要な役割を担っていますので、よろしくお願いし、次の質問に移りたいと思います。  働き方改革、業務改革についてお伺いいたします。  時代に合わせた働き方の改革が必要との市長の指示のもと、本年4月に働き方・業務改革推進本部を設置されました。財源確保のためにも、積極的に国の業務改革モデルプロジェクトにも応募され、いろんなご苦労やご努力があったことと思いますけれども、結果、全国7団体しか採択されなかった中に、本市も入りました。そのようないろんなものを活用しながら、現在、働き方改革を進められているところです。現在の進捗状況について確認をさせていただきたいと存じます。 464 ◯副議長(安居正倫君) 川嶋副市長。 465 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 本年4月に働き方・業務改革推進本部を設置して以来、6月には本市が応募しました総合窓口導入とアウトソーシングの一体的推進の取り組みについての提案が総務省業務改革モデルプロジェクトに採択されました。これを受けて、8月から、コンサルタント業者の支援のもと、業務の可視化による事務事業の選択と集中を行うために必要となります調査を開始し、現在、その調査内容の分析を進めているところです。  また、取り組みを円滑に進めるため、ワークスタイル部会、業務見直し部会、市民サービス向上部会の三つの部会を設置し、課題解決に向けた具体的な取り組みの提案を含めた協議を進めているところです。  さらに、職員の意識改革も重要であることから、私が直接課長補佐級と係長級職員という中堅職員との懇談会を実施し、職場の現状や職員意識の把握を行うとともに、働き方について意見交換を行ってきたところです。また、内部講師による課長級職員の研修や外部講師による幹部職員対象の研修会を開催するなど、職員意識の改革に取り組んでいるところです。  また、12月1日には、働き方・業務改革ニュースを発行し、職員に取り組みの現状と自己研修のための資料をメール配信し、情報の共有を図ってきているところです。 466 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 467 ◯12番(野村博雄君) 熱心に取り組まれていることと思います。改革・変革を行おうとするとき、一時的に大変な体力や精神力、熱量が必要とされるのは必然のことです。しかし、職員の労務環境改善を目指す取り組みでありながら、現在の取り組みが一部の職員の過度な負担となっているのではないか。この点は非常に危惧するところです。理事者のご見解をお伺いいたします。 468 ◯副議長(安居正倫君) 川嶋副市長。 469 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 総務省業務改革モデルプロジェクトに採択され、その基礎資料であります業務の可視化のための調査等に関しましては、一時的に職員の負担が増えることになりますけれども、この改革に取り組むことは本市の将来的な働き方の改善に資するもので、取り組みは不可欠なものと考えております。  しかしながら、この改革を進めることにより、一部の職員の過度な負担となることは避けなければならないと考えており、職員の声をよく聞いて、コンサルタント業者の支援を効果的に活用しながら、取り組みを進めていきたいと考えております。 470 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 471 ◯12番(野村博雄君) 今の点も含め、今後の取り組みの進め方についてお伺いいたします。 472 ◯副議長(安居正倫君) 川嶋副市長。 473 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 今後の予定としましては、今年度中に、総合窓口導入に関する一定の方向性を取りまとめるとともに、5カ年の方針を示した働き方改革プログラムの策定に着手していきたいと考えております。  また、来年度には、現在実施している事務事業の調査・分析の結果を活用し、事業のアウトソーシング化、あるいはビルド・アンド・スクラップ、組織体制の検討などを行い、平成31年度からの業務改革につなげていきたいと考えております。  また、この取り組みが一過性のものとならないよう、職員の意識改革を引き続き行い、持続可能な安定した行政サービスの提供によって、さらなる市民サービスの向上につながるよう取り組んでいきたいと考えております。 474 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 475 ◯12番(野村博雄君) 職員と話していると、「今が産みの苦しみである」とおっしゃっていました。まさにそのとおりだと思います。時代風潮として、どうしても取り組みやすい方に流れてしまう。苦しい方に積極的に取り組んでいくことがなくなっている時代ではないかとも思います。やはり苦しいことを乗り越えてこそ、その先にいいものが待っていると思うわけです。しかし、余りにも産みの苦しみが強過ぎると、母子ともに危険な状態に陥ることもあり得ますので、その辺は十分目配せしながら、一部の人に偏ることなく、職員の皆さんが一丸となって取り組んでいただけるようお願いし、次の業務改革について伺います。  行政におきましては、特に文書や書類が過多になってしまう気がします。市役所内部の書類、市民や事業者からの申請書等の書類など、年々書類量が増えてきていると実感します。各事業所においても働き方改革への取り組みは進められているところですので、その点にも配慮し、この際、申請等の書類や文書についてこれまで以上に見直しを図り、簡素化・適正化を図っていく必要があるのではないかと考えますが、理事者の見解をお伺いいたします。 476 ◯副議長(安居正倫君) 川嶋副市長。 477 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 市役所の内部におきましては、文書管理システム等の導入によりまして、事務の迅速化・簡素化を図ってきているところですが、働き方・業務改革におきましても、市民サービス向上部会では、市民の皆さんに対してわかりやすい窓口案内や迅速な窓口業務を目指して、行政サービスの向上について検討を行うこととしており、その中で、申請書の様式統一化や簡素化、あるいはICTの活用等により、利便性の向上を図っていくべく検討を進めてまいりたいと考えております。 478 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 479 ◯12番(野村博雄君) 念のために確認です。市民の皆さんや事業者からいろんな申請書を出していただきますが、そのような書類についても見直しを図っていくのでしょうか。 480 ◯副議長(安居正倫君) 川嶋副市長。 481 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) おっしゃられたような検討を進めていきます。例えば、市民課の窓口や保険年金、税の窓口、それぞれの窓口で申請書類を書かなければなりませんが、一つの部署で住所や名前を確認できれば、複数部署で再度名前などを書く必要がないといった、一括処理ができるような仕組みも検討の中に含まれています。 482 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 483 ◯12番(野村博雄君) 第四次産業革命、Society5.0ですか、このようなことも言われています。そうした中で、行政手続の簡素化は非常に大事になってくると思います。一層の取り組みをお願いし、次の項目に移りたいと思います。  次は、空き家対策についてお伺いいたします。  これまで代々受け継がれてきた家だから、まさか空き家になるようなことはないだろうというような地域でも、空き家が身近で見られるようになってきています。これから人口減少が見込まれるとともに、核家族化が進展し、人口分布の不均衡の改善が見込まれない中、今後ますます空き家対策は重要な課題になってくると考えられます。  本市におきましては、国の特別措置法に先立ち条例を制定するなど、積極的な取り組みをされていると捉えておりますけれども、現在の空き家対策の取り組みについてお伺いいたします。 484 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 485 ◯都市建設部長(山本茂春君) 国において、平成27年5月から全面施行された空き家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空き家特措法に先立ち、本市では、平成25年4月に彦根市空き家等の適正管理に関する条例を施行し、管理不全な空き家等の所有者などに対して助言・指導を行っております。  平成29年11月末時点で、計242件の管理不全な空き家や樹木の繁茂等の情報提供があり、そのうち所有者等への助言・指導により是正された件数は122件です。内訳につきましては、解体された空き家が66件、草木の伐採等による是正が35件、建物の一部補修による是正等が21件となっております。  また、本年度、空き家特措法第6条の規定に基づきまして、本市における空き家等の対策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な考え方や取り組みの方針を示すため、彦根市空家等対策計画の策定に向けて取り組んでいるところです。 486 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 487 ◯12番(野村博雄君) これまでにも赤井議員や馬場議員から質問があり、その都度、ご答弁を頂戴していますが、空き家と考えられる家の所有者に意向調査をされたことと思います。そのうち6割の方から回答を得られたと聞き及んでおりますが、むしろ返ってこなかった、返答がなかった4割にこそ、積極的な対策を打っていかなくてはならないと考えます。回答がなかった方への今後の対応についてお伺いいたします。 488 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 489 ◯都市建設部長(山本茂春君) 議員ご指摘のとおり、今回の所有者意向調査の対象者1,528名のうち、回答をしていただけなかった549名、約4割の中にも、何らかの対策は必要との考えをお持ちの所有者もおられると思いますので、全ての空き家所有者等に対して、固定資産税の納税通知書等の送付に合わせ、わかりやすい文書による空き家等の啓発・対策に関する情報提供を行うことや、専門家団体等と連携し、空き家の問題に対して意識を高めるためのセミナー等を開催することにより、空き家所有者等全員が空き家問題に対し意識を持っていただけるよう、粘り強く啓発してまいりたいと考えております。 490 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 491 ◯12番(野村博雄君) 今後のために意向調査をされたことは、非常に大事なことだと思います。その意向に沿って、今後いろいろと対応していただくことになると思いますが、回答がなかった4割の方に啓発をしていくとのことでした。今のお話ですと、書類を一方的に送りつけるようなイメージだったのですが、書類を送っても回答がなかったということは、こちらから出向いて聞くなど、もっと積極的な取り組みが必要ではないかと思うのです。お考えをお伺いいたします。 492 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 493 ◯都市建設部長(山本茂春君) 議員ご指摘のとおり、一方的な通知だけでは解決しない問題だと考えております。このことから、連絡先等を確認し、アポイントメントをとって、直接お話をしていきたいと思いますが、なかなか時間のかかる問題ですので、その辺はご理解いただきたいと思います。 494 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 495 ◯12番(野村博雄君) 先ほどの働き方改革の話ではないですけれども、日々の業務も非常に多いと思いますが、時代の流れとして、これから空き家対策は非常に大事になってきます。市民の生命と財産にも直接かかわるような問題になってくるのではないかと思います。これからの時代の流れを考えて、取り組んでいただけたらありがたいと思います。  次に、滋賀県空き家管理等基盤強化推進協議会や小江戸ひこね町屋情報バンクなどと連携されていると聞き及んでおります。また、地域のコミュニティ施設や福祉目的の施設としての空き家の利活用の推進を図っていただいているようです。庁内において他部課との連携を一層強め、まちづくりや観光の面から、さらに積極的な空き家の活用を図ってはどうかと考えますが、理事者のご見解をお伺いいたします。 496 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 497 ◯都市建設部長(山本茂春君) 滋賀県空き家管理等基盤強化推進協議会や小江戸ひこね町屋情報バンクとの連携はもとより、庁内では、空き家等の総合的な対策を検討するため、地域経済振興課、社会福祉課、文化財課などの関係課で構成する彦根市空き家等対策検討会議を設け、現在協議を行っており、今年度は3回開催しているところです。  その中で、地域コミュニティ施設や福祉目的の施設、さらにまちづくりや観光の面からも検討を重ね、空き家の利活用を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 498 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 499 ◯12番(野村博雄君) さらに積極的な利活用への取り組みをお願いします。  次に、昨年度実施されました調査によりますと、特に危険性の高い空き家等が市内に36件あったとお聞きしております。倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある、著しく衛生上有害となるおそれがある、このような空き家を特定空き家と規定されているようですが、安全・安心なまちづくりの観点からも、一刻も早く対応していただきたい。これが市民の皆さんの切実な願いではないかと思います。既に施行されております空き家等の適正管理に関する条例の一層適切な適用を図り、空き家等対策推進協議会で議論していただいているとは思いますが、行政として市民の皆さんの願いに応えるために、一層積極的な手立てを講じるべきではないかと考えるところです。理事者のご見解をお伺いいたします。 500 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 501 ◯都市建設部長(山本茂春君) 特定空き家等につきましては、空き家特措法の国のガイドラインに基づき、本市における判断基準の作成など、特定空き家等に対する措置について検討しているところですが、今後、特定空き家等と判断した場合は、所有者等に対して空き家の危険性や周辺に及ぼす悪影響の程度等を考慮し、空き家特措法第14条第1項の規定に基づく助言または指導、同条第2項の規定に基づく勧告を、段階的に実施していく予定です。  しかしながら、それでもなお特定空き家等の状態が改善されないと認められ、放置することが著しく公益に反すると思われる場合は、命令、行政代執行などの行政処分を行うこととなりますが、行政代執行につきましては、他市の状況を見てみますと、執行に係る費用等の回収等、慎重に判断する必要があると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 502 ◯副議長(安居正倫君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 503 ◯12番(野村博雄君) 個人の財産にかかわる問題ですし、市の財政もそんなにゆとりがあるわけではありませんので、いろいろと難しい部分も多いと思います。最初に申し上げたように、これから空き家対策は非常に大事になってくると思います。個人レベルでは解決できないからこそ、特定空き家のような状態になっていると思いますので、行政への市民の皆さんの声に積極的に応えていただけるようお願いして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 504 ◯副議長(安居正倫君) 14番和田一繁君。和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 505 ◯14番(和田一繁君) 今定例会におきましては、大項目で3点、質問をさせていただきます。  大項目1、「ひこねの城まつり」について。  中項目1、第65回ひこねの城まつりパレードについて。  昨年度の悪天候に比べ、今年の城まつりは晴天に恵まれ、6月4日開催されましたブルーインパルス晴れという、本当にすばらしい天気の中、開催されました。主催者によると約9万人の観客数であったと発表されています。これは過去10年間で最高だったそうです。ちなみに築城400年祭では約8万人でした。まさに築城410年祭、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送や関連したさまざまなテレビ番組、スペシャルゲストによるパレードの出演が、過去最高の観客数をもたらした要因であると思っております。1年に一度の城まつりを楽しみにしていらっしゃる市民もたくさんおられました。  そんな中、今回、突然の城まつりパレードコース変更に関して、多くの市民、来客の皆さんからは、怒りや悲しみ、主催者側に対して説明を求める声をたくさんいただきました。どのような経過で、ゲストのパレードコースが当初の計画と違ったのか。真摯な姿勢でご答弁いただきますよう、よろしくお願いいたします。  細項目1、城まつりパレードの開催目的は。  今年で65回、65年を迎えましたひこねの城まつりパレードについて、開催の目的をお答えください。 506 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 507 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ひこねの城まつりパレードは、彦根藩初代藩主井伊直政公の彦根入府を再現した時代行列で、直政公率いる井伊の赤備え家臣団、歴代藩主行列、子ども大名行列など、総勢約1,000人が参加する彦根の秋の一大イベントで、城下町の歴史と伝統を生かして、多くの人の心がふれあい、地域に対する愛着ある文化の香り高いまちづくりを進めるとともに、観光客の誘致促進を図ることを目的として開催しているものです。 508 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 509 ◯14番(和田一繁君) 心がふれあうお祭りと理解してよろしいでしょうか。 510 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 511 ◯産業部長(黒澤茂樹君) それで結構でございます。 512 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 513 ◯14番(和田一繁君) では、細項目2、城まつりパレードにおけるゲスト出演交渉の窓口は。  毎年、城まつりに関しましては、彦根観光協会に業務委託されております。特に冠のつく年、例えば400年祭とか150年祭、お城まつり60周年記念などのゲスト出演交渉は、主に観光協会が窓口でありました。今年は冠年で、410年祭の開催や大河ドラマ「おんな城主 直虎」放送も決まっている中で、今回のゲスト出演の交渉窓口はどこが担当したのか、お答えください。 514 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 515 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 城まつりパレード全体につきましては、公益社団法人彦根観光協会に開催事業委託を行っておりますが、城まつりパレードのゲスト出演者につきましては、今年度は国宝・彦根城築城410年祭が開催され、大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映されていることから、大河ドラマ出演者にパレードにご参加いただきたく、当初のゲスト出演交渉は観光企画課が窓口となり行い、その後、ゲストに一定のめどがたった後、当日まで、ゲストに関することは彦根観光協会と市観光企画課で対応してまいりました。 516 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 517 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目3、ゲストを依頼した依頼先はどこか。  毎年、城まつりパレードに関しましては、時代衣装や馬など、東映または東映太秦映画村に発注されております。今年のゲスト出演の窓口は観光企画課とのことでしたが、依頼した委託先はどこでしょうか、お答えください。 518 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 519 ◯産業部長(黒澤茂樹君) さきにお答えしましたとおり、今回の城まつりパレードでは、大河ドラマに出演されている方で、井伊家にゆかりの深い役柄、衣装もドラマでのいでたちで参加していただくという条件を満たすことのできる、株式会社NHKエンタープライズに、彦根観光協会から委託を行っております。 520 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 521 ◯14番(和田一繁君) 再質問です。観光協会から委託されておりますけれども、実際の窓口は観光企画課でよろしいでしょうか。
    522 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 523 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほど答弁しましたように、当初の出演交渉は観光企画が窓口となっておりました。一定のめどがたった後には、観光協会から委託していただきました。 524 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 525 ◯14番(和田一繁君) 細項目4、依頼した時期はいつでしょうか。 526 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 527 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 出演者につきましては、本年1月末に東京のNHKエンタープライズを訪問し、城まつりパレードに大河ドラマ出演者を招聘する可能性や方法について相談を開始した後、その後も候補者を選定していく中で、先方のスケジュールなどを確認していただきながら交渉を進めてまいりましたが、今回出演していただく方々の一定のめどがつき、出演者を特定し、依頼文を出しましたのが9月初旬です。 528 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 529 ◯14番(和田一繁君) 細項目5、ゲスト出演が決まった時期は。  今回、3名のゲストにパレードに参加していただきました。それぞれ確定した時期をお答えください。 530 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 531 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 井伊直虎の少女時代のおとわ役の新井美羽さん、龍潭寺の僧侶昊天役の小松和重さんの両名は、最終的に公表できる段階となりましたのが9月下旬です。また、小野亥之助(万福)役の井之脇海さんは、最終的にスケジュールの調整がつき、公表できるようになりましたのが、直前の10月下旬です。 532 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 533 ◯14番(和田一繁君) 「真田丸」の放映もありましたので、2年前の平成27年から、常任委員会で安藤議員が「どうなのですか」という質問をされていました。そのときは、「NHKとの調整を早目に進めたい」と当時の課長が答弁されています。また、平成28年6月の定例会では、辻議員から、「おんな城主直虎に関して、NHKへのアプローチはどうなのですか」という質問をされています。既に2年前から、各議員も交渉に関する質問をしているのです。今確認したところ、依頼した時期は今年になっている。スピード感もそうですが、正式に決まったのが9月ということで、10月15日にチラシやポスターが配布されました。1カ月を切っている段階。ここまで引き延ばして、10月15日になったのは間違いないでしょうか。 534 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 535 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今回のパレード出演者につきましては、本年の1月から相談が始まっております。発表につきましては、相手方との交渉の中で発表を待ってくれというようなこともありましたので、おっしゃられた時期になったということです。 536 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 537 ◯14番(和田一繁君) では、細項目6、委託先からの見積もりを確認したのはいつでしょうか。 538 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 539 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 委託先には、大河ドラマ関連に係る予算額をお伝えし、この範囲の中で経費を賄っていただけるよう交渉をしておりましたが、出演者の一定の方向性が出て、見積もりをいただきましたのは8月末です。 540 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 541 ◯14番(和田一繁君) 細項目7、8月末に見積もりを確認して、委託先と正式に契約を結んだ時期はいつでしょうか。 542 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 543 ◯産業部長(黒澤茂樹君) お城まつりパレード全体の事業委託を市が観光協会と締結したのが8月冒頭で、観光協会が今回のゲスト出演に係る契約を締結されたのは9月下旬です。 544 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 545 ◯14番(和田一繁君) 契約は書面で交わされたのでしょうか。 546 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 547 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 書面でございます。 548 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 549 ◯14番(和田一繁君) 細項目8、ゲスト出演にかかった金額は。  城まつりパレード全体の予算の中で、メイクや衣装代もありますけれども、ゲスト出演料を含む金額は幾らだったのか、お答えください。 550 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 551 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 城まつりパレード全体で、市から彦根観光協会へ委託した金額は約1,600万円です。彦根観光協会が、今回の直虎行列に係る経費についてNHKエンタープライズへ委託した金額は、ゲストの出演料のほか、スタッフ人件費や衣装代、交通費等を含め消費税込みで486万円となっております。 552 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 553 ◯14番(和田一繁君) 細項目9、当日、ゲストがパレードコースを変更した理由は。  約9万人の観客の皆さんがパレードをごらんいただきました。私もパレードに参加しておりました。歩道や沿道には、たくさんの観光客、市民の方々が、パレードを楽しみに、場所取りをしたり、ゲストを見ようとカメラや携帯を構えて待機していました。過去10年の発着は城東小学校であります。毎年変わっておりません。広報ひこね、折り込みチラシ、ポスターには、当日のパレードコースを記載、案内もされております。市民の皆さんは、それぞれ自分たちで場所を確保し、高齢者の方や車椅子の方々も、お城周辺まで行かなくても、中心街で、しかも近くで役者が見られるということで、準備されていました。  しかし、パレード当日、ゲスト3名がコース途中の駅前から合流し、夢京橋キャッスルロードの関西アーバン銀行前でパレードから抜けています。今、インターネット中継を見ている方も、初めて知ったという方が多いと思います。事前に広報していたコースと違う内容でした。まず、変更した理由を明確にお答えください。 554 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 555 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 城まつりパレードにつきましては、休憩時間を除き、全体で約1時間の行程となっておりますが、出演者の健康への配慮や警備安全上の理由、さらにはドラマの衣装やメイクで行列するには30分程度が限界という理由から、今回のパレードコースの変更となったものです。 556 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 557 ◯14番(和田一繁君) 細項目10、ゲストのパレードコースの変更が決まったのはいつでしょうか。 558 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 559 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根観光協会が具体的なパレードについての交渉を進めていく中で、パレードコースについて交渉が難航していることをお聞きしましたのが10月30日で、現地でコースの最終確認をした際に、全てのコースに参列することができないとなったものです。 560 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 561 ◯14番(和田一繁君) この時点で交渉は観光協会に丸投げしていたということですか。 562 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 563 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 当然、市の観光企画課も何度も相手方のディレクターと交渉しておりました。その中で、現地を回っていただきまして、最終的に10月30日にこのようになったものですが、その後も観光企画課と観光協会の方で、何とか全部回っていただけないかと再三申し上げておりました。 564 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 565 ◯14番(和田一繁君) 10月30日に変更が決まったと理解してよろしいでしょうか。 566 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 567 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 答弁申し上げましたように、10月30日に一旦決まりました。 568 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 569 ◯14番(和田一繁君) 細項目11、当局として、委託先のNHKエンタープライズには抗議しなかったのか。  チラシは11万部、折り込みで3万5,000部、ポスターで1,000部、全てパレードコースが記載されております。しかも、この予算は別枠で、ゲストの予算の中には入っていないと思います。城まつりパレード全体の予算の中に入っています。これだけ事前に、市民の皆様、観光客、来場者の方々に告知をしておきながら、当局として、NHKエンタープライズに抗議しなかったのですか。 570 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 571 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今年は大河ドラマの放映により住民の方の期待も大いに高まっていること、小学生の子どもも1時間のパレード全体を歩いていることなどから、何とか全体を通して行列に参加してもらえないか、再三お願いいたしましたが、抗議はいたしておりません。 572 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 573 ◯14番(和田一繁君) 細項目12、コース変更を知らされていない、ひたすら楽しみに待っている観客の皆さんに対して、当局としてどのような形でパレードコース変更の告知・対策をしたのか、お答えください。 574 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 575 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 城まつりパレードのチラシには、全体のルートマップや予定通過時間などが既に記載されていることから、大河ドラマ関連の行列は一部区間に限られることを、行列を先導する広報車で当日放送いたしました。 576 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 577 ◯14番(和田一繁君) 私も含めて、それを全然見ていない。周辺で見ていらっしゃる方も、全く知らない方がほとんどでした。我々も一緒に歩いていて、そんな告知も一切聞いていません。当局は確認したのですか。 578 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 579 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 当日、広報を担当しましたのは、産業部の職員ですので、間違いなく回っております。 580 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 581 ◯14番(和田一繁君) パレード期間中、ずっと回られたのですか。 582 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 583 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 答弁しましたように、行列を先導するということで、1回ぐるりと回りました。 584 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 585 ◯14番(和田一繁君) 1回だけ回ったということですか。 586 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 587 ◯産業部長(黒澤茂樹君) そういうことでございます。 588 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 589 ◯14番(和田一繁君) 9万人いらっしゃっているのに、1回だけ回って、どれだけの方がパレードの変更を知ることができるのですか。しかも、486万円の金額を使っています。チラシも11万部刷って、広報ひこねにも載せている中で、1回しかパレード変更の告知をしていない。これ以上質問しませんが、見ていらっしゃる方は「それはちょっと怠慢ではないですか」と思うでしょう。我々は一緒にパレードに参加していたので、そういう声を聞きながら歩いていたのです。もう少ししっかりと重要性を認識していただきたい。先に進みます。  細項目13、契約の中に、コース変更の可能性もあると記載していたのですか。 590 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 591 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 契約につきましては、コース変更の可能性も含め、詳細については記載されておりませんでした。 592 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 593 ◯14番(和田一繁君) パレードの時間が長いとか、衣装がどうだとか、そこは書いていなかったのですか。通常に、城東小学校発着という認識のもとで契約されたのですか。 594 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 595 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 従前から、おっしゃられたような認識で契約しておりましたので、今回も同様の認識で契約しています。 596 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕
    597 ◯14番(和田一繁君) 細項目14、決められたパレードコースを提示して、交渉・打ち合わせをして、契約されています。しかし、急なコース変更というのは、契約違反にならないのですか。 598 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 599 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 繰り返しになりますけれども、契約には詳細は記載されておらず、具体的な段取りは打ち合わせや交渉の中で進めておりましたので、契約違反とは考えておりません。 600 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 601 ◯14番(和田一繁君) 細項目15、今までの話の中で、城東小学校の周辺、京町通り、四番町から銀座、登り町周辺で楽しみにゲストを待っていた方は、一度も見ずに、パレードは終わっております。銀座周辺では、車椅子の高齢者の方が、おとわちゃんは朝のテレビ小説では「わろてんか」のてんちゃん役をしていらっしゃいましたので、てんちゃんを見たくて、チラシを持って待っていたそうです。当初から来ないとわかっていれば、市民も、観客も、自身で対策は考えます。  城まつりは彦根で一番の歴史があり、ご当地キャラ博では9万人もの方がいらっしゃっていますけれども、彦根の祭りで一番集客できる祭り、市民が一番楽しみにしている祭りは、この城まつりなのです。先ほど言われたように、市民とふれあえる祭りなのです。市民にとって一番わかりやすく、しかも観客動員も見込める祭りなのです。市でコースを告知していながら、見た方、見られない方、楽しんだ方、悲しんだ方がいるような祭りをつくり出した当局には、責任があると言わざるを得ません。税金です。市民のお金を使って祭りをして、片や悲しむ方、片や笑っている方がいらっしゃるような城まつりは、今まで最低の祭りです。市長、どう思われますか。 602 ◯副議長(安居正倫君) 指名はできません。  和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 603 ◯14番(和田一繁君) 当局として、見解を求めます。 604 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 605 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今回のコース変更につきましては、現場での周知に努めましたが、ご指摘のとおり、「放送がわからず、見ることができず残念だった」との声も寄せられており、今回の城まつりパレードにつきましては、好天にも恵まれ、多くの観客に集まっていただきましただけに、楽しみにしておられた方々には心から申しわけなく思っております。  今後につきましては、昨年も桐生選手のように急遽直前でパレード参加が決まる場合もあり、なかなか難しい部分もありますが、例年のキャラクター行列等参加するコースが限定されていることがあらかじめわかっている場合は、チラシに記載したいと考えており、何よりも主役となる出演者の方には、コース全体に参加していただけることを第一にしたいと考えております。 606 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 607 ◯14番(和田一繁君) パレード終了後、市民の皆さんにはどのような説明をされたのですか。 608 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 609 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 大変申しわけございません。特に市民の方にはお話しさせていただいておりません。 610 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 611 ◯市長(大久保 貴君) この件につきましては、和田議員のご指摘はごもっともです。「おんな城主 直虎」が決まりましてから、NHKとも断続的に接触し、正式に1月には出演を依頼し、進めてきたところです。ただ、NHKエンタープライズの考え方もあり、なかなか固まらなかった。私どもも別の方をご依頼したり、先日おいでいただきました直政役を演じておられた俳優の名前も挙げて、交渉をさせていただきましたが、先方のご都合や考え方もありまして、うまく進んでこなかったのはぜひご理解をお願いしたいと思っております。和田議員ご自身もお骨折りいただいたこともあわせて、大勢の皆様にご協力いただいたことは感謝にたえないところですが、そうした事情がありました。  加えて、今回のコース変更につきましては、担当者を初め観光協会の皆さんもぎりぎりまで交渉し、要請したところですが、うまくまとまりませんでした。私も直前になって聞きましたけれども、全体の内容を聞いて、当日になって事を荒立てることは得策でないと判断いたしました。  部長も答弁しましたように、今後は、どのようなコースで、仮に途中で抜けてしまっても事前に告知ができるよう、工夫してまいりたいと考えております。今後の教訓として、しっかり対応させていただきたいと存じます。 612 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 613 ◯14番(和田一繁君) 平成27年12月の安藤議員の提案から2年。2年間費やして、その間には、MEET三成や直虎の大河ドラマ館と、いろんな形で一緒にやっていらっしゃるのですから、比較的NHKエンタープライズとはつながりがあったと思うのです。その最終結果がこのような形になったことは、本当に残念で仕方がない。その解決策をどうやっていくのかを考えていく。市民がふれあう祭りが城まつりということだけしっかりと認識して、対応いただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、中項目2、来年度以降のひこね城まつりについて。  細項目1、パレードは毎年特別ゲストを呼ぶべきでは。  今まで、冠のときは、直政公、直弼公役は、予算を増額して、特別ゲストに来ていただき、花を添えていただいております。今回も約9万人の動員がありました。ちなみにブルーインパルスの展示飛行は約5万人です。  過去10年間で見ますと、平成19年築城400年祭の渡辺裕之さん約8万人、平成21年長森雅人さん約6万人、平成23年的場浩司さん約6万人、平成24年細川茂樹さん約5.5万人、平成27年原田龍二さん6.5万人、平成28年北村有起哉さん約7万人、ゲスト出演は観客動員を含め非常に効果はあります。記念事業のときだけゲストを呼ぶのではなく、予算をしっかりつけて、早目に交渉し、決まったら早く発信する。早く発信することで、効果が生まれてくると思います。毎年ゲストを呼ぶべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 614 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 615 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 過去の城まつりパレードではゲストのない年度もありましたが、今後につきましても、観客の方に楽しんでいただけるよう、ゲストを呼ぶ場合は、早く決定し、早く告知することで、誘客につなげてまいりたいと考えております。 616 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 617 ◯14番(和田一繁君) 早く発信するためにも、細項目2、相談できる外部アドバイザー活用の考えは。  まさに今回は、委託先との最初の交渉から契約に至るまで、交渉のタイミング、時間の使い方、金額の提示、チラシの掲載許可など、全てが委託先主導で動き、対応されております。言い方は悪いですけれども、最後にコース変更をさせられた経過を見ると、担当職員も専門分野ではありませんから、交渉部門でわからないことがあったり、「この業界では」と言われてしまうと待ってしまうことも多々あると思います。  彦根フィルムコミッションを立ち上げている当市としても、ロケを通じて業界関係者とのつながりは少なからずあると思います。今回の委託先の理不尽な対応を含め、相談できる外部からのアドバイザーの活用など、今後は必要ではないかと思います。そのノウハウをしっかりと職員がつなげていければ、ロケの対応やさまざまなイベント等でゲスト交渉なども早く進み、結果、早く告知、発信ができると思います。今後、外部アドバイザー等の活用の考え方はいかがでしょうか。 618 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 619 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご指摘のとおり、映画やテレビドラマのロケを通じて、業界関係者とのつながりは生まれており、そうした方々の一部から少なからず親身なアドバイスをいただくこともあります。  現在のところ、特定の外部アドバイザーを設置することまでは考えておりませんが、このような対応はどうすればうまく進めることができるのかを今後検討してまいりたいと考えております。 620 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 621 ◯14番(和田一繁君) いろんな形で活用できると思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、細項目3、ひこね城まつりと流鏑馬の同時開催は。  今年は天候不順で流鏑馬が中止になりました。過去3回開催され、毎年見学しておりますが、観客動員数から見て、マンネリ化しており、流鏑馬を目的に来る方は少なく感じます。  私は、毎回、観光は組み合わせが大事だと言っております。彦根城夜間登城のときは、博物館や佐和口多聞櫓開放などを提案してまいりました。流鏑馬を今後も継続していく考えが当局にあるなら、たくさんの観客の中で演武してもらいたいし、彦根城で流鏑馬が開催していることを知ってもらう仕掛けをしなくてはならないと感じております。  城まつりパレードは約3時間で終了します。その後、観客の皆さんの行き場がなくなることもあります。午前中やパレード後の時間を有効活用して流鏑馬を開催すれば、大きな告知をしなくても動員できる可能性もあると思います。城内に車を入れずに、きのうもお話がありましたように、パーク・アンド・バスライドを活用すれば、交通対策にもなると思います。そういう組み合わせ、同時開催の考えはいかがでしょうか。 622 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 623 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 城まつりパレードにつきましては、1,000人を超える参加者や多くの観光客に対し限られた人員で対応しており、さらに当日は親善都市、友好都市からも多くの来賓がお越しいただいているため、人員的・物理的に他のイベントと同じスタッフで同時に開催することは非常に難しいのが現状です。  なお、ご質問の流鏑馬におきましては、今年は滋賀県なぎなた連盟と彦根市剣道連盟にご協力いただき、流鏑馬実演の前に演武披露をしていただくなど、議員ご提案の趣旨である二つのイベントを合わせる計画でおりましたが、残念ながら、台風接近による影響のため中止となりました。  こうした城まつりパレードなどの既存事業につきましては、見直しや統合、廃止を含めて総合的に検討した上で、議員ご提案の趣旨を踏まえて、工夫を凝らし、活性化に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 624 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 625 ◯14番(和田一繁君) とにかく早く告知する、早くチラシをつくる。そうでなければ、次の展開に持っていけないことが多々ありますので、組み合わせも含めて検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、住宅宿泊事業法施行(民泊新法)について。  今年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が成立しました。昨今の外国人観光客の増加による宿泊施設の不足、人口減による空き家問題、さらにはインターネットという当時はなかったインフラをつかったビジネスモデルである民泊に対しての法律であります。ただ、都市では違法民泊で近隣トラブルなど、利用者の安全面・衛生面・防犯面からも、来年6月施行に当たり、これから県との十分な協議が必要になってくると思います。  中項目1、民泊新法施行における市の対応は。  細項目1、市内の民泊の状況と違法民泊の件数を教えてください。 626 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 627 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 滋賀県生活衛生課が代表的な民泊仲介サイトの登録状況により調査されたところによりますと、本年11月21日現在で、本市内においては6件の登録があり、そのうち2件が旅館業法に基づく許可がない、または不明であったとのことです。  なお、その2件のうち1件については、滋賀県の指導により仲介サイトから削除されたとのことですが、来年6月の住宅宿泊事業法施行後は、事業者が民泊を行うためには同法に定める適正な手続を行う必要があります。 628 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 629 ◯14番(和田一繁君) それでは、現状、市内で違法民泊は1件と理解してよろしいでしょうか。 630 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 631 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 代表的な仲介サイトの結果では1件ですが、そういったサイトに載っていないところは把握できておりません。今申し上げた中では1件と把握しております。 632 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 633 ◯14番(和田一繁君) 細項目2、県との調整はどこまで進んでいるのでしょうか。 634 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 635 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 住宅宿泊事業法では、都道府県は、住宅宿泊事業、いわゆる民泊事業に起因する騒音の発生、その他の事象による生活環境の悪化を防止するため、必要があるときは合理的に必要と認められる限度において、条例で定めるところにより、区域を定めて、民泊事業を実施する期間を制限することができるとされています。また、都道府県がその条例を定めようとするときは、あらかじめその条例の案を市町村に送付し、市町村の意見を聴取することが義務づけられております。  本市においては、滋賀県が開催された説明会への出席のほか、この県の条例の制定に係る本市の対応について関係所属で協議するに当たり、滋賀県の担当職員に出席を求め、直接、情報共有、意見交換を行うなど、緊密な連携に努めているところです。  現在のところ、滋賀県においては、この条例を定める場合には、法の施行に間に合うよう今月中旬ごろからパブリック・コメントや市町への意見照会を実施した上で、来年2月の県議会に条例案を提出する予定であると聞き及んでいるところですが、今後とも滋賀県と連携を密にしてまいりたいと考えております。 636 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 637 ◯14番(和田一繁君) その進捗を踏まえまして、細項目3、市として独自の対策を含めて、所管窓口はどこになるのか。  民泊に関しては、観光客の増加対策や空き家対策に寄与する反面、無登録による違法民泊、周辺住民の不安、テロや反社会組織の拠点、ごみ等衛生問題、騒音、防災、防犯など、幾つもの問題が想定されます。しかも、内容によっては、それぞれ所管がまたがると思われます。当市として、現時点において、所管窓口はどこが対応していくのか、お答えください。 638 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 639 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご指摘のとおり、民泊に関しましては、幾つもの分野にまたがる問題が想定されることから、法を所管する観光庁において、ワンストップの窓口となるコールセンターを設置され、近隣住民からの苦情の相談や事業者からの制度の問い合わせ等の対応を一元的にされることとなっております。  住宅宿泊事業法に基づく事業者への指導・監督の権限は、国または県にありますことから、市が直接、同法に基づく独自の対応を行うことは想定されていませんが、各個別の法令により本市としての対応が必要となった場合には、それぞれの所管に基づき適切に対応してまいります。現在、県の観光交流局が窓口ですので、連絡調整としての窓口は観光企画課です。 640 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 641 ◯14番(和田一繁君) わかりました。県との調整をよろしくお願いいたします。  それでは、大項目3、全国大会出場(高校以上)における激励会・壮行会開催基準は。  中項目1、激励会・壮行会の開催基準について。  細項目1、全国大会出場のチームに対して激励会・壮行会開催の基準は。  地元出身の桐生君や大橋さんなど、世界を相手に日本代表として活躍する姿は、国民はもとより、我々市民にとっても誇りであり、うれしい限りです。また、今年の夏の甲子園では、県代表として彦根東高校野球部が出場し、赤鬼魂を通じて彦根を全国発信していただきました。出場前には、市役所ロビーにて激励会を開催したことは、記憶に新しいです。  しかしながら、甲子園以外でも、インターハイや県代表として全国大会に出場している市内の学校もあります。平成36年、滋賀での国体を控え、個人やチームの強化を図る学校もあります。先月も近江高校サッカー部が滋賀県大会で準優勝するという好成績をおさめております。今後、サッカーやハンドボールなど、市内の学校で全国大会に出場する可能性もあると思います。本日の中日新聞にも、彦根東高校のスーパーサイエンス部生物班が生物部門1位ということで、長野で開催されます来年度の全国総合文化祭で自然科学部門に出場されるという、うれしいニュースが入ってきています。野球部のように甲子園出場のチームと他のスポーツ系競技や文化系など、全国大会出場のチームとの差について、市が激励会・壮行会を開催する基準はあるのでしょうか。 642 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 643 ◯教育部長(安居庄二君) 本市出身者や市内の高校生などのすばらしい活躍は、市民にとって誇りであるとともに、市民がスポーツや文化等への関心を高めるきっかけになると考えております。したがいまして、広く市民に周知し、出場者への応援の気持ちをあらわす手法の一つとして、激励会・壮行会を開催しておりますが、これに係る基準は設けておりません。  近年、スポーツの分野では、オリンピック、世界選手権大会、全国高等学校野球選手権大会、全国障害者スポーツ大会への出場選手に対して、激励会・壮行会を開催した例があります。また、文化の分野では、ロボカップジュニアジャパン全国大会への出場者に対して開催した例があります。  激励会・壮行会を開催するには、大会前という出場者にとって大変重要な期間に日程調整や会場の手配等が必要となりますことから、大会の規模等も考慮しながら、その都度検討し、判断しているものです。 644 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 645 ◯14番(和田一繁君) 規模に関係なく、今後基準を設ける可能性はあるのでしょうか。 646 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 647 ◯教育部長(安居庄二君) 当然、基準となりますと、大会の規模もそうですけれども、出場者の日程的なこととか、さまざまな条件が異なる場合もありますので、そういうところを十分考えながらですが、やはり第一は選手のコンディションですので、その都度検討して、きちっとやってまいりたいと考えております。 648 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 649 ◯14番(和田一繁君) それでは、甲子園に出場するチームともそれほど差はないと理解してよろしいでしょうか。
    650 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 651 ◯教育部長(安居庄二君) さきにもお答えしていますが、激励会・壮行会の開催については基準はありません。高校野球については、市民の関心が非常に高い、マスメディアへの注目度も高い、テレビ放映等による全国への本市のPR効果も非常に大きいことから、激励会・壮行会を開催してきたという実績があります。  しかしながら、スポーツ全般への関心がますます高まってきておりますので、テレビ放映にしましても、マスメディアの取り上げ方も変わってきております。必ずしも高校野球だけではないことも承知しておりますので、その他のスポーツにおける激励会・壮行会につきましても、状況に応じて検討してまいりたいと考えております。 652 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 653 ◯14番(和田一繁君) 基本的には学校や個人のために頑張っていただいています。滋賀県に関しては平成36年に国体があるということで、選手のモチベーションも高まっています。国体主会場ですので、近畿予選がなく、必ず国体に出られるチャンスがめぐってきます。なるべく平等に、皆さんが頑張れる、モチベーションを上げてもらえるような仕組みづくりをしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  細項目2、全国大会出場に対しての激励金の基準はあるのでしょうか。 654 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 655 ◯教育部長(安居庄二君) スポーツの分野では、オリンピックおよび世界選手権大会、全国高等学校野球選手権大会や選抜高等学校野球選手権大会に出場される場合は、それぞれの激励金の支出に係る基準に基づき、市から直接、激励金を交付することとしております。  高等学校総合体育大会や国民体育大会等の全国大会、また基準を満たす国際大会につきましては、彦根市体育協会活動事業補助金交付要綱に基づき、市から彦根市体育協会に対し経費補助を行い、彦根市体育協会から出場者に激励金を交付しております。  障害者スポーツについては基準はありませんが、予算措置によって激励金を交付しております。  また、文化の分野では、広域文化大会等参加奨励金交付要綱に基づきまして、国等の公的機関が主催・共催・後援等を行う国際的・全国的な大会のほか、近畿規模以上の大会への出場者に、激励金を交付しております。 656 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 657 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。  それでは、細項目3、今後、市内の高校が全国大会へ出場した場合の窓口は。  小・中学校に関しましては、教育委員会所管であります。以前、高校に関しては、総務部であったと聞いておりますけれども、所管はどこになるのか、お答えください。 658 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 659 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、スポーツの分野におきましては教育委員会事務局の保健体育課、障害者スポーツに関しましては福祉保健部の障害福祉課、文化の分野におきましては教育委員会事務局の文化振興室が窓口となっており、今後も引き続き、それぞれの所属が窓口となります。 660 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 661 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。国体を控えている滋賀県。特に主会場の彦根市。いろんな競技の方も主会場が決まっています。参加される選手、団体、障害者の皆さんのモチベーションが上がるような仕組みづくりを、我々も含め、行政側もぜひご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。  本日、3項目について質問をさせていただきました。城まつりに時間を費やしましたけれども、市民の声はそういった声であったことをしっかりと認識し、来年度はさらにいいお祭りにしていけるよう、オール彦根で頑張っていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。  これにて質問を終わります。ありがとうございました。 662 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩いたします。            午後2時43分休憩            午後2時55分再開 663 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  1番谷口典隆君。谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 664 ◯1番(谷口典隆君) それでは、私から、3点について質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、大項目1、彦根駅の駅舎バリアフリー化促進事業についてです。  駅舎バリアフリー化促進事業の名のもとに、彦根駅西口エスカレーターの改修を含む工事が今年5月から始められています。この事業は、当初、平成28年度の当初予算で事業費が計上されており、本来なら同年度中に、つまり今年3月末までに工事が完了されるべきものでした。  しかし、同駅を管理するJR西日本との協議が整わなかったことなどを理由に同事業は本年度に繰り越され、工期が国宝・彦根城築城410年祭の開催時期と重なるなど、市民だけでなく、観光で彦根を訪れてくださる彦根駅利用者にもご不便・ご迷惑をおかけすることになりました。  さらに、今期定例会に上程された予算案には、同駅のエスカレーターの改修に続き、西口上屋(シェルター)を更新し、商店街のアーケードに接続させる同事業費1億9,359万4,000円もの予算を次年度へ繰り越す補正が盛り込まれております。  事業内容は違うというものの、バリアフリー化促進という率先して取り組むべき事業の度重なる遅れの詳細について、そして市民が求める駅舎バリアフリーのあり方について、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、駅舎バリアフリー化促進事業の遅れについて。  平成28年度ならびに平成29年度に予算計上された駅舎バリアフリー化促進事業の概要について、お示しください。 665 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 666 ◯都市建設部長(山本茂春君) 平成28年度の駅舎バリアフリー化促進事業は彦根駅西口エスカレーター改修工事で、その概要は、現在のエスカレーターは設置後30年以上経過し、老朽化が進んでいることから、ユニバーサルデザインに配慮したものに更新し、あわせて下りのエスカレーターを増設することにより、誰もが通行しやすい環境を整備するもので、エスカレーターの乗降口に照明を取りつけ、足元を明るくし、水平ステップを3枚に増やすことで、一層安全に乗り降りできるようにするものです。  次に、平成29年度の駅舎バリアフリー化促進事業は彦根駅西口シェルター改修工事で、その概要は、まちの玄関口としてふさわしい景観を整えるとともに、商店街のアーケードに接続させることで、雨にぬれずに駅からまちなかに歩いていただけるよう整備するものです。 667 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 668 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、同事業、エスカレーター改修および上屋の更新の進捗状況を詳細にお示しください。 669 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 670 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根駅西口エスカレーター改修工事の進捗状況につきましては、既存エスカレーター棟および既存上屋の解体撤去を行っているところですが、10月上旬に既存エスカレーター棟基礎の解体作業を進める中で、当初設計時には確認できなかったNTTの通信線が確認され、杭工事に支障となることが判明いたしました。  このことから、支障となるNTT通信線の移設について、NTT西日本およびJR西日本と協議した結果、12月中旬ごろには移設をしていただくことになりましたので、その間、既存エスカレーター棟基礎の解体作業を一時中断しておりますが、既存エスカレーター棟基礎以外の部分には埋設管等がないことが確認できましたので、現在は解体作業を進めているところです。  次に、彦根駅西口シェルター改修工事の進捗状況につきましては、去る11月15日に入札を実施しましたが、予定価格に達せず不調となりましたことから、再度、入札を実施する準備を進めているところです。 671 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 672 ◯1番(谷口典隆君) 1点、確認させていただきたい。エスカレーターの改修工事の中で、NTTの通信線が出てきて、杭工事ができなかったとのことですが、またエスカレーターの改修工事が遅れることにはならないのでしょうか。 673 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 674 ◯都市建設部長(山本茂春君) ただいまの通信線につきましては、現場の方で確かに2週間強遅れが出ておりますが、今後工事を進める中で、その辺の調整は必ずやると聞いておりますので、工期内の竣工で予定していきたいと考えております。 675 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 676 ◯1番(谷口典隆君) 都市建設部長には、違う場面で、本庁舎の裏の立体駐車場のときにも「大丈夫ですか」と確認したら、「必ずやる」というご答弁をいただきましたが、結果的に工期が延びてしまいました。くれぐれも二度とないようにお願いしたいと思います。  続きまして、細項目3、繰越明許費補正を行う理由についてお示しください。 677 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 678 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今ほどお答えしましたとおり、入札が不調となりましたことから、平成29年度内での工事完了が見込めなくなったため、繰越明許費補正をお願いするものです。 679 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 680 ◯1番(谷口典隆君) 先ほどもご答弁いただきましたけれども、一応お尋ねします。予定していた事業が年度内に完了できない理由についてお教えください。 681 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 682 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今ほどもお答えしましたとおり、入札が不調となりましたことから、施工に必要な工期が確保できないため、平成29年度内に完了できないものです。 683 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 684 ◯1番(谷口典隆君) 11月15日に入札を行われたとのことですが、入札が不調に終わらずに落札されていれば、年度期間内に間に合っていたのですか。 685 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 686 ◯都市建設部長(山本茂春君) 11月15日に落札していれば、今定例会で提案する予定でした。工期的には年度内に完了できると見込んでおりました。 687 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 688 ◯1番(谷口典隆君) 入札が不調に終わった原因は何であると考察されているのか、詳細についてお聞かせください。 689 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 690 ◯都市建設部長(山本茂春君) 事業が年度内に完了できない原因としましては、入札の不調によるものですが、この入札は、1回目に3者から応札があり、うち1者が書類不備による無効で、残り2者で2回目の入札を行った結果、予定価格超過のため不調となったものです。 691 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 692 ◯1番(谷口典隆君) そのまま予算を繰り越されますが、さらに予算を上積みされる考えはないのですか。 693 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 694 ◯都市建設部長(山本茂春君) 本工事の設計・積算につきましては、適正であると本市は考えております。ただ、不調になりましたので、その辺は確認して、事務を進めているところです。予算の上積みはないものと考えております。 695 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 696 ◯1番(谷口典隆君) 本庁舎耐震化整備事業につきましても、入札の際には都市建設部長にはご苦労いただいていることは認識しておりますが、間違いのないようにお願いしたいと思います。  再度の入札も含めまして、今後の工事スケジュールについてお聞かせください。 697 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 698 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今後のスケジュールとしまして、彦根駅西口エスカレーター改修工事は、契約工期である来年の2月28日完成に向け、現在、工事を進めているところです。  また、彦根駅西口シェルター改修工事は、今年度中に再度入札を実施し、工期としましては、桜のシーズンを考慮して、8月ごろを完成予定とし、平成30年2月定例会に契約議案を提出できるよう、現在、手続を進めているところです。 699 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 700 ◯1番(谷口典隆君) シェルター改修工事ですが、8月完成で、2月定例会で議決が欲しいとのことでした。桜の時期を考慮するということは、3月には工事に入られないということですか。 701 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 702 ◯都市建設部長(山本茂春君) 来年の2月定例会となりますと、承認いただくのは3月末になりますので、その日が工期着手となります。その日から、桜の時期を避けて、その後、仮囲い等仮設の準備を進めていきたいと考えております。 703 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 704 ◯1番(谷口典隆君) 先ほどのご答弁では、エスカレーターの工事は2月下旬に終わる予定とのことでした。彦根駅の仮囲いは見苦しく、ご不便をおかけしていますけれども、一旦、あの仮囲いは外れるという認識で間違いないですか。 705 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 706 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今の予定では、一旦、仮囲いは外すことになると思います。 707 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 708 ◯1番(谷口典隆君) 「今の予定では」、「思います」と語尾についていたので、若干不安は覚えます。桜のシーズンに配慮してとのことでした。私どもとしては、エスカレーター改修工事すら410年祭の期間中は外すべきだと一貫して申し上げておりましたが、残念ながら、最後まで仮囲いがされたままでした。そのまま410年祭が終わってしまった。玄関口に「彦根に集え」とありますが、彦根に来て、彦根駅で降りていただいたら、工事中だというようなことは、おもてなしの心がないとしか考えられません。
     春や夏の観光シーズンに向けて、駅利用者等も増えると思いますが、どのような配慮がされるのか。「桜のシーズンは避けたい」というご答弁がありましたが、それ以外も含めてお聞かせください。 709 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 710 ◯都市建設部長(山本茂春君) 観光客を含めた駅利用者への配慮につきましては、工事による影響ができるだけ小さくなるよう、施工内容や工程を工夫するとともに、現場周辺の景観に配慮しながら、案内看板の設置や交通整理員を配置しまして、初めての方にもご不便をおかけしないよう、引き続き現場の方で配慮してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 711 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 712 ◯1番(谷口典隆君) 仮囲い等も小さくしてとおっしゃいましたが、そもそもシェルターというのは、旧交番側につくられるのか、それともバス停がある方につくられるのか、どちら側なのでしょうか。 713 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 714 ◯都市建設部長(山本茂春君) シェルターは、今は特別案内所になっておりますけれども、旧交番の前から新しい交番のかかっているところ全てです。 715 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 716 ◯1番(谷口典隆君) ただでさえ、朝夕の駅への送迎の方は、ロータリー内は駐車禁止なので、閉め出されています。それはルール上、仕方がないのかもわかりません。それに加えて、仮囲いということで、不評を買っているのです。今、ご答弁いただいたとおりの工事になるようにお願いしたいと思います。  続きまして、真の駅舎バリアフリー化を求めて。  彦根駅を利用される障害者や高齢者の皆さんの安全を確保でき、安心して利用しやすい駅づくりという観点から、以下、質問をさせていただきます。  彦根駅の施設・設備における現状でのバリアフリーの取り組みをお示しいただきたいと思います。 717 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 718 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根駅のバリアフリー化につきましては、建物が彦根市の所有に係る部分とJR西日本や近江鉄道の所有に係る部分があることから、それぞれ役割分担して進めているところです。  彦根駅のバリアフリー施設は、本市が管理しているものとしましては、現在整備中の西口エスカレーターを除いて、エレベーターが西口と東口に1台ずつ、自由通路の近江鉄道彦根駅に1台の計3台が設置されております。また、エスカレーターは、東口に2台設置してあります。  JR西日本が管理しているバリアフリー施設としましては、改札内のエレベーターが2台あります。  また、駅施設内の多機能トイレにつきましては、JRの改札内に1カ所、近江鉄道のホーム上の改札の外に1カ所あります。  最近の取り組みとしましては、JR西日本によりまして、線路側とホーム側の区別のつきやすい内方線つきの点字ブロックが、ホームからの転落防止対策として本年7月に整備されたところです。  なお、今後の取り組みとしましては、彦根駅西口駅前広場のバリアフリー化を行う際に、駅舎入り口エスカレーター前の段差を解消するなど、さらにバリアフリー化を進めることとしております。 719 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 720 ◯1番(谷口典隆君) JRの所有施設の中での確認なのですが、彦根市から、駅ホームからコンコースへの上り下りのエスカレーターの設置要望などをされた経緯はあるのでしょうか。 721 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 722 ◯都市建設部長(山本茂春君) 大変申しわけありませんが、その要望はしていません。ただ、本市でエレベーターをつけておりますので、それでいけるだろうという判断でした。 723 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 724 ◯1番(谷口典隆君) 内方線については、視覚障害の方も大変ありがたいという声はお聞きしております。  次に、彦根市内の他駅の施設・設備におけるバリアフリーの取り組みをお聞かせください。 725 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 726 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根市内には、彦根駅のほかにJR駅が3駅、近江鉄道駅が6駅あります。  JR駅のバリアフリーの取り組みとしましては、平成10年に河瀬駅を橋上化する際に、エレベーター、エスカレーター、多機能トイレを設置し、バリアフリー化を諮っております。その後、平成14年に南彦根駅にエレベーターを整備し、昨年には稲枝駅を橋上化する際にエレベーターを整備するなど、バリアフリー化を図ったところです。  そのほかのバリアフリー化の状況につきましては、南彦根駅の改札内と河瀬駅、稲枝駅の改札の外に多機能トイレが整備されているほか、改札等の位置を視覚障害者に音声で誘導する音声案内装置が南彦根駅、河瀬駅、稲枝駅に設置されております。  また、近江鉄道駅のバリアフリー化の取り組みにつきましては、平成14年に高宮駅、平成18年にフジテック前駅、平成20年にスクリーン駅、平成21年にひこね芹川駅に、多機能トイレが整備されております。  なお、近江鉄道駅では、鳥居本駅、ひこね芹川駅、スクリーン駅にスロープが整備されておりますが、彦根口駅、高宮駅にはスロープがなく、今後、近江鉄道と協議していく必要があると考えております。 727 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 728 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、バリアフリー化への県内他駅の取り組みを調べますと、大津駅や近江八幡駅など多くの駅で彦根駅より進んでいるとの印象を受けます。他駅の取り組みを把握しておられれば、現状をお示しください。 729 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 730 ◯都市建設部長(山本茂春君) 滋賀県がまとめられた資料によりますと、県内のJR在来線の駅は58駅あり、そのうち38駅でバリアフリー化が整備済みとなっております。  最近のバリアフリー化の取り組みとしましては、平成27年に篠原駅が、本年度には三雲駅、膳所駅、安土駅が橋上化され、同時にバリアフリー化がなされております。本市におきましても、昨年、稲枝駅が橋上化され、エレベーターや多機能トイレの整備などバリアフリー化されたところです。  なお、駅舎のバリアフリー化は、地上駅を橋上化するときに同時に整備される場合が多く、こうした駅では、音声案内など、現在のバリアフリーの基準に合わせた整備がなされております。また、近年は、視覚障害者がホームから転落する事故が問題となり、その対策として、内方線つきの点字ブロックの整備が進められているところです。 731 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 732 ◯1番(谷口典隆君) 県内の他駅を比較して、彦根駅のバリアフリー化の現状に対する認識をお聞かせいただきたいと思います。 733 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 734 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根駅は、昭和55年に橋上化されており、ほぼ同時期に上りエスカレーターが整備されていますが、ほかのバリアフリーに配慮した施設整備はありませんでした。その後、平成13年に西口エレベーター、平成17年に東口エレベーターとエスカレーター、平成18年に近江鉄道エレベーターを整備するなど、バリアフリー化を図ってきたところです。  県内のほかの駅と比較しますと、彦根駅は既存の駅舎にバリアフリー施設を追加で整備しているため、駅舎整備と同時にバリアフリー化を図った新しい駅と比べますと、エレベーターへの案内などにおいて利用しにくい点があると考えております。 735 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 736 ◯1番(谷口典隆君) エレベーターの案内などが利用しにくいというご認識であったとお聞きしました。視覚障害の方のお話等々をお聞きしますと、盲導犬でも上り下りの区別がつかないとのことです。音声があるだけでも随分と違うそうです。近江八幡駅では「ここにエレベーターがあります」とか、大津駅では「ここにトイレがあります」という音声の案内があります。鳥の鳴き声で、ここが階段であると知らせるだけでも、非常に安心するとおっしゃっておられますので、彦根駅のバリアフリーが余り進んでいないという現状はご認識いただいているということで、一定理解はしました。  続きまして、彦根駅のバリアフリー化を推進するに当たり、利用しやすい駅づくりを目指して、障害がある方や高齢者の方々、交通事業者や行政などを交えた意見交換の機会をつくるべきと考えております。既に守山市では、守山駅の安全確認を市、県、警察が一緒に行われているという実績もあります。こうした取り組みについて見解をお聞かせください。 737 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 738 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根駅においては、現在、エスカレーターの整備工事を進めており、また今後は駅前広場のバリアフリー化を進めたいと考えておりますので、できるだけ多くの人にとって使いやすいものとするため、エスカレーター改修工事が終了したころをめどとして、公共交通事業者や関係機関とともに、障害を持った方や高齢者の方のご意見を伺う機会を設けたいと考えております。 739 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 740 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。駅舎バリアフリー化という事業をしていただいているので、ご意見をお聞かせいただいて、しっかり反映していく。ご意見があったら、反映する機会もあると認識してよろしいでしょうか。 741 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 742 ◯都市建設部長(山本茂春君) そういう機会を設けて、意見をいただきます。使いやすい駅舎にするためには、そういったご意見を反映する必要があると考えております。 743 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 744 ◯1番(谷口典隆君) 帳面消しだけではなく、そのご意見を反映する機会、必要であれば予算措置も含めてお願いしたいと思います。  最後の項目です。障害者差別解消法の施行から1年半が経過したものの、罰則もなく、理解がなかなか進まない現状の中で、行政が率先して取り組むべきは、公共の場のバリアフリー化であると考えておりますが、彦根駅の駅舎バリアフリー化促進事業は、当初の完了予定から大幅な遅延となることが明らかになりました。この際、さらにバリアフリー化を促進するために、県内の他駅の先例を踏まえ、エスカレーターやエレベーターの位置、近江鉄道の乗り換えの案内、さらにはトイレの場所等を音声により案内する設備を設けるべきであると考えます。先ほども披瀝しましたけれども、視覚障害がある方は、そうした音声案内、音声ガイダンスがあればありがたいとおっしゃられています。ぜひとも整備していただきたいと思いますが、見解をお願いします。 745 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 746 ◯都市建設部長(山本茂春君) 彦根駅では、現在のところ、視覚障害者を誘導する音声案内装置は整備されておりません。県内の他の駅の設置状況を見ますと、JR在来線の58駅のうち34駅に、改札口、ホーム階段入り口、エスカレーター、トイレのいずれかを案内する音声誘導がなされており、市内でも彦根駅を除く3駅には既に設置してあるところです。  こうした状況から、彦根駅にも音声誘導装置の整備が必要と考えますので、障害を持った方や鉄道事業者とも協議しながら、設置に向けて進めてまいりたいと考えております。 747 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 748 ◯1番(谷口典隆君) 余り詳細は申し上げませんけれども、できるだけ早い段階でお願いしたいと思います。「整備したい」という力強いご答弁でしたので、可及的速やかにお願いします。少しでも遅れれば事故につながりかねないこともあるとご認識いただいていると思いますので、できるだけ早く整備していただくようお願いして、大項目1を終わります。よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目2、市役所本庁舎耐震化整備事業の進捗について質問をさせていただきたいと思います。  昨日は、私が申し上げるまでもなく、大変つち音高く、一生懸命工事を進めておりました。まさか本会議中に、あのような大きな音がするとは想像しておりませんでしたけれども、現在の工事進捗状況についてお聞かせください。 749 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 750 ◯総務部長(犬井義夫君) ご答弁をさせていただくに当たりまして、昨日、本会議中に、工事によりまして騒音や振動が発生しましたこと、この場をお借りいたしまして、まずはおわびを申し上げます。  市役所本庁舎耐震化整備事業の現在の進捗状況としましては、仮囲いや外部足場の組み立てが完了し、既存部分については、制震装置を入れるため、壁の解体など耐震補強の工程を進めているところです。また、増築部分につきましては、建設予定地内にある池や植栽、駐車場のアスファルトなどの解体撤去が完了し、順次、くい打ちの工程を進めているところであり、全体としましては、おおむねスケジュールどおりに進んでいるところです。 751 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 752 ◯1番(谷口典隆君) おおむねスケジュールどおり進んでいるとのことです。スケジュールどおりに進んでいるのに、なぜきのうのような音が出たのか。本会議中も工事をするのは、予定どおりということでよろしいのですか。 753 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 754 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事につきましては、本会議中でも議会の運営に影響の出ない範囲で作業を実施するという計画で進めておりました。昨日は、もちろん議会を開催していることは工事業者の方にも伝えていましたが、議会の運営に影響という面で行き違いがありまして、議場にまで大変な音がしているので申し入れを行ったところです。 755 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 756 ◯1番(谷口典隆君) 総務部長にお答えいただくのは気の毒でしようがない。これまでの経緯をなぞっているとは思いますけれども、この4月に来てみたら、このようになっていたという話です。  9月の常任委員会のときにも、かなり大きな工事をしておりましたが、これは予定調和の中での工事ということでよろしいのですか。 757 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 758 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事は予定の中で行わせていただいております。議会への影響は十分認識しなければなりません。9月定例会、子ども議会でも、音や振動がしたことがありました。それで、業者の方に申し入れをしております。スケジュールは、その予定の中で行っているところです。 759 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 760 ◯1番(谷口典隆君) 「そもそも」と言うと、私もこのことで何回、「そもそも」という話をしたかわかりません。そもそも当時の獅山市長時代の案であった、議会をやりながら工事を進めるという案を踏襲されている。結果的に規模や工法も変わったのに、この議場を使ったまま工事をやる。こうなってしまえば、そこが基本的に間違いだったのではないかと思うわけです。今さらながらですが、そんな感想を持ちました。  次に、細項目2、議会からの意見の反映についてです。  例えば、増築棟のデザイン面での「地場産業の技術を取り入れては」との意見に対し、「意見を聴取した上で、地場産業の技術を取り入れる」との見解が示されていますが、そうした議会からの意見は本当に採用され、反映されるのか、お聞かせください。 761 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 762 ◯総務部長(犬井義夫君) 市議会の皆様方からのご意見等につきましては、本庁舎耐震化整備事業に係る本体工事の基本計画案をまとめるために、平成28年2月23日に開催されました第7回本庁舎耐震化整備検討特別委員会におきまして、それまでにご提案いただいたご意見等について、職員からの意見も含めた形で、構造躯体に関するもの、設備に関するもの、デザインに関するもの、レイアウトに関するものに区分し、一定整理をさせていただいております。その後の委員会でも協議・検討を重ね、反映するとしたものについては実施設計に取り込んでいるところです。 763 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 764 ◯1番(谷口典隆君) では、反映されていることを信じたいと思います。  続きまして、11月28日付で「市庁舎耐震補強・増築・改修工事に伴う仮囲みエリアの拡張について」という文書が配付されましたが、庁舎の東側、昼間の片側交互通行のみならず、夜間には信号機を設置するなど、非常に大規模なもので、期間も12月10日から始まり来年の7月までと、長期にわたります。このくい打ち工事に伴う仮囲みエリアの拡張というのは、当初から予定されていたものではないと考えるのですが、いかがでしょうか。 765 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 766 ◯総務部長(犬井義夫君) 既存部分の耐震補強工事としまして、東側面および西側面の外側部分にアウトフレームを設置する設計となっており、東側面の工事施工に当たり、当初は市役所の敷地内で行う予定でしたが、工事請負業者との施工契約協議の中で、市役所の敷地内ではアウトフレームの基礎工事に係るくい打ち機やアウトフレームを持ち上げるクレーンを置くスペースを確保することが困難であると判明したため、やむを得ず、仮囲みエリアを市道佐和船町1号線側に拡張させていただくこととしたものです。  なお、期間につきましては、業者側とも交渉しまして、できる限り短縮する方向で努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
    767 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 768 ◯1番(谷口典隆君) 総務部長がお答えになられた「当初は」というのは、いつのことを指すのですか。 769 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 770 ◯総務部長(犬井義夫君) 実施設計を行った段階です。その後、6月に業者と契約をした後、協議した上で、現在の内容に変更したものです。 771 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 772 ◯1番(谷口典隆君) 古い話で恐縮なのですが、去年1月、まだ特別委員会があったときには、当時の公有財産管理室長から「これ以上西側というのは非常に難しい」という答弁がありました。県庁舎、湖東土木事務所側は、完全に通行どめになっているのですか。これも予定どおりではないと思うのですが、いかがですか。 773 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 774 ◯総務部長(犬井義夫君) 西側、県庁舎側ですが、同じく側面のアウトフレームの工事がありますので、同様にエリアを広げており、現在は歩行者だけが通れるような状態になっています。 775 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 776 ◯1番(谷口典隆君) 昨年11月臨時会では、当時の総務部長から「県の公用車や県の合同庁舎へ来庁される車両については、駅前通りに面した出入り口から県合同庁舎前、今の建物の前を一方通行で立体駐車場へ北上していただきます」というご説明がされております。結局、それもほごといいますか、変更になって、さらに市道側もせり出している。議会の方に説明はあったのですか。 777 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 778 ◯総務部長(犬井義夫君) 議会の方に、この工事の変更について明確な説明はしておりません。 779 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 780 ◯1番(谷口典隆君) 当然、地元自治会への説明はなされているのですか。 781 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 782 ◯総務部長(犬井義夫君) 地元自治会に対しましては、片側通行にもなりますので、三つの自治会長にご説明させていただいております。自治会長を通じて、住民の方へお知らせをしてもらっております。 783 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 784 ◯1番(谷口典隆君) 私がお尋ねした方が失念されているのかもわかりませんが、存じていないとのことでした。市から配付されました「仮囲みエリアの拡張について」という文書を回覧等で用意して、回覧や全戸配布されたのではないのですか。 785 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 786 ◯総務部長(犬井義夫君) 自治会によりましては、各家にお配りしております。自治会長のご判断で対応いただいているところです。 787 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 788 ◯1番(谷口典隆君) 契約後、業者との話の中で、仮囲みエリアを拡張しなければ工事ができない状況だったのですか。 789 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 790 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回このような変更をさせていただきましたのは、工事業者との協議の中で、建物の側面のアウトフレームを設置する場所の近くに重機を配置すれば、作業効率が上がり、工期の短縮につながることや、重機の旋回に伴う危険な範囲が縮小され、安全性がより高まるというご提案がありました。工期内に工事を終える予定にはなっておりますけれども、今後予期しないことで工程に影響が出ることがあるといけませんので、この工法をとらせていただいたところです。 791 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 792 ◯1番(谷口典隆君) 議会に説明がなかったからどうこう言っているのではなく、安全であれば問題ないと思うのです。安全を優先されたのか、仮囲みエリアを延伸しないと工期が延びるという話であったのか。そこだけ確認させてください。 793 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 794 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しになりますが、工期内に終える予定はしております。工期に余裕を持たせることと安全面を考慮しまして、今回の工法をとらせていただいたところです。 795 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 796 ◯1番(谷口典隆君) 後の質問にも関係しますので、次へいきます。  市役所本庁舎の工事スケジュールとの兼ね合いから、市議会では、過日、平成30年度の子ども議会は実施しないことを確認しました。しかし、当初の予定では、平成30年11月に子ども議会を実施することは何ら影響ないとの見解が示されていたと認識しております。8月10日でしたか、全員協議会があって、9月以降12月まで工事を続けるとのご説明があったのですが、いつごろからこのようなスケジュールが組まれたのか、お聞かせください。 797 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 798 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎耐震補強・増築・改築工事期間中の市議会の定例会につきましては、従前どおり、議場および委員会室等を使用する計画としており、定例会以外の臨時会などにつきましては、日程調整をお願いしたり、場合によってはほかの場所での開催などをお願いすることとしております。  議員ご指摘のとおり、当初は、平成30年11月に子ども議会を実施することについて影響はないと考えておりましたが、本年6月の契約後、工事請負業者との施工計画協議の中で、議場の改修について、平成30年の9月定例会の閉会から12月定例会の開会までの約1カ月間で実施する必要が生じましたことから、本年8月に、例年どおり11月に議場を使用することが困難になった旨を議会事務局に説明したところです。 799 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 800 ◯1番(谷口典隆君) 「工事業者と契約後」と言えば、何でも許されるというと語弊があるかもわかりませんが、通ると思われると、そこは大きな間違いです。この庁舎の耐震化で、議会として特別委員会を立ち上げたことは総務部長もご承知だと思います。そのときの第1回の委員会だったと思うのですが、既に4案示されて、そのうちのD案を採用されました。議会としての意見の趨勢を大久保市長としてご判断され、結果的にD案となりました。きのう資料を見ていたのですけれども、既にD案の時点で、工法の関係からだと思うのですが、工期スケジュールが組まれていました。平成31年3月までと明確にうたわれております。それでも、業者と打ち合わせをしたら、早くから決まっていたものが、なぜそのように変更になるのか。もう少し詳しくお聞かせください。 801 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 802 ◯総務部長(犬井義夫君) 設計段階でそのようなスケジュールを組んでいるのですが、実際に工事を行う業者との協議の中で、工程を進める中で材料の調達など実際の問題が生じてまいりました。今回の場合、制震工事と改修工事を同時に行うという設計上の予定であったものが、契約後、調整する中で、制震工事を優先して、別途改修工事を行う方が、工程上有利となりまして、今回、こういったスケジュールに変更となったところです。 803 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 804 ◯1番(谷口典隆君) 業者とは、工期を示して、こういう工法でということも示して、契約しているわけです。都市建設部長が頑張っていただいたとお聞きしています。そのとおりに進められていないということであれば、先ほどの和田議員のお言葉を借りれば、契約違反ではないのですか。 805 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 806 ◯総務部長(犬井義夫君) 調整の中で決めていくことですので、契約違反とは認識していません。 807 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 808 ◯1番(谷口典隆君) 工期だけを守ればいいというものではなく、議会にもお示しいただいたもの、資料です。全議員が参加した特別委員会の中で、しっかりと積み重ねてきたものの上に契約が乗っかっているわけです。契約の工期だけを守ればいいというものではないと思うのです。業者との調整の中で、まだ変更が起こってくるのですか。 809 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 810 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事がスタートしている中で、一定、スケジュールは立っているわけです。大変規模の大きな工事ですので、想定外のことも起こり得ます。今後、何かしら起こりますと、調整を行っていかなければならないと思っております。 811 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 812 ◯1番(谷口典隆君) 想定外という言葉がありましたが、契約している以上、しっかりと履行していただかないとだめな話ではないですか。市民の皆さんに向かって、例えば、「税金は待ってください」、「想定外ですからいいですよ」とは言わないでしょう。そうであるならば、しっかりと守っていただきたいと思います。守っていただくように監理・監督していただきたいと思います。  次に、工程に遅れはないのか。  9月定例会の本会議や委員会開催中の騒音、先日の子ども議会開催時での工事続行、加えて昨日の騒音など、当初お聞きしていた工程とは随分かけ離れたスケジュールで工事が進められています。さまざまな観点から推察すると、市役所本庁舎の増築も含めた耐震化整備に係る工事スケジュールは、確実に予定どおりに進んでいないと考えております。平成31年3月の市議会定例会は、新しくなった庁舎で行い、同年5月に引っ越し作業を行うといった一連の予定に遅れはないのか。直截にご答弁願いたいと思います。 813 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 814 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事の進捗につきましては、現在のところ、先ほど申し上げましたように、おおむねスケジュールどおりに進んでいるところです。  増築棟の建設予定地の地下から、旧大蔵省印刷局の建造物の一部と思われるコンクリート基礎等が見つかっており、今後の工程管理には留意をしてまいりたいと考えているところです。  工事の進捗に影響が生じるおそれがある場合につきましては、状況を精査した上で、速やかにご報告・ご説明させていただきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 815 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 816 ◯1番(谷口典隆君) 誤解いただきたくないのは、遅れることはだめだと申し上げているわけではありません。遅れるのであれば、理由を明確にして、安全確保のためであるならば、その遅延も致し方ないと思います。しかしながら、先ほどからご答弁をお聞きしておりますと、「遅れていない」、「想定外であったので仕方がない」、「請負業者との調整の中でこういうことに決まった」というようなことですけれども、どう考えても遅れているとしか思えない。きのうの騒音も、工事をとめるということではなかったのですか。きのうの工事は予定どおりの工事であったのか、そうではないのかだけ、お聞かせください。 817 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 818 ◯総務部長(犬井義夫君) 昨日の工事ですが、スケジュールからしますと、予定の工事を行っていましたが、想定以上の振動が発生したということで、急遽中止させていただいたところです。 819 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 820 ◯1番(谷口典隆君) 総務部長がおっしゃいましたが、地下から旧大蔵省の埋設物が出てきたとのことでした。今後、留意したいとのことで、遅れる可能性を示唆したと受けとめるわけです。既にそういった事実が露見しているからこそ、11月も工事を続行するとか、先日の子ども議会であったり、昨日の工事であったり、そうしたことが遅れをできるだけカバーするために、工程を詰めて作業をされているということではないのですか。 821 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 822 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほどからおっしゃられています子ども議会の関係ですが、決して遅れをカバーするものではありません。当初のスケジュールで進めている中で起こったものです。 823 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 824 ◯1番(谷口典隆君) 市役所本庁舎の工事が終わって、帰ってくるのが平成31年5月です。先ごろ、今上天皇のご退位が平成31年4月末と決まりました。4月を避けられたのは、統一地方選挙もあったり、国民の移動があったりということも配慮されて、5月にされた。皇太子殿下の天皇への即位は5月1日になったとお聞きしております。結果的に、今の予定では、この彦根市では本庁舎で新たな仕事を始める。しかもそれが改元される時期であると考えたら、今から工程を明らかに延伸して、またアル・プラザ彦根をお借りしている平和堂にも事情をお話して、しっかりと詰めた上で、平成31年5月の新しい本庁舎での仕事初めを改めるべきではないですか。天皇陛下のご退位というものは大変重いものだと考えております。現状から考えても、それを理由に延伸するのではないと思います。そうしたことを鑑みて、状況を判断していただければ、早くからそうした考えを表明されるべきと思いますが、いかがでしょうか。 825 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 826 ◯総務部長(犬井義夫君) 私も最近、天皇陛下がご退位される時期が平成31年4月末ということで、一番に思い浮かびましたのは、引っ越しとの関連でした。そのこととの絡みで、庁内ではまだ議論は尽くしておりませんので、今後検討していかなければならないことだと思っております。 827 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 828 ◯1番(谷口典隆君) 総務部長が苦しい答弁をされているのは重々承知しております。一日も早く楽になっていただきたい。元号が変わるというような状況を引っ越しと同時にやるというところは、全国を探してもどこにもないはずです。アル・プラザ彦根が次はどういう利用を想定されているかはわかりませんけれども、平和堂に一日でも早く、こういう状況をお伝えした方が、お互いにとって利点があると考えております。そうしたことを考えたら、一刻も早く総合的な判断をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次の大項目へいきます。高過ぎる中学校の制服価格の見直しについてです。  先日、公正取引委員会が、全国の公立中学校の制服の取引実態について調査したところ、2007年より約5,000円値上がりしていることがわかりました。また、学校による制服の取引への関与の方法によっては、販売店の独占禁止法違反行為を誘発する場合があるとして、保護者や生徒が安価で良質な制服が買えるよう、行政や学校に対応を求めました。  彦根市における現状と今後の取り組みについて、以下、質問いたします。  現状についてです。  生徒や保護者が制服を購入する際の手順についてお示しください。 829 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 830 ◯教育長(善住喜太郎君) 生徒や保護者が制服を購入する手順につきましては、中学校において若干違いますけれども、多くの中学校では、入学前の2月に行われます新入生説明会等において、その中学校の制服を取り扱っている販売店が、サイズごとの見本を用意して、保護者に説明を行い、生徒の試着・採寸の上、保護者が購入を申し込まれております。その後、3月に保護者が制服を受け取り、支払いをされます。 831 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 832 ◯1番(谷口典隆君) 細項目2、市立中学校の制服の価格について、学校間で差が生じているのでしょうか。格差があれば、その差額と平均価格についてお聞かせください。 833 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 834 ◯教育長(善住喜太郎君) 制服の価格につきましては、学校によって学生服とブレザーの違い、制服そのもののデザインや校章入りのオリジナルボタン、夏用の制服があるかどうかなど違いがあります。今年度入学生の制服については、男子で1万円、女子で6,000円、価格に差が生じております。平均価格は、男子が約2万6,000円です。女子も約2万6,000円ですけれども、夏用の制服を採用している学校の分を上乗せした場合は、約3万1,000円となっております。 835 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 836 ◯1番(谷口典隆君) 制服の指定および購入に関しては各学校に一任されているのが現状なのでしょうか。以前にもお聞きしましたけれども、価格も含めて、教育委員会のかかわりについてお聞かせください。 837 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。
    838 ◯教育長(善住喜太郎君) 制服のデザインなどの仕様につきましては、それぞれの学校ごとに、PTAの保護者代表を交えた選定委員会などにおいて検討の上、決定されております。  市内各中学校の制服の仕様や価格、販売店について把握はしておりますが、制服の購入方法などに関しては各学校の判断によるところで、市教育委員会がかかわることはしておりません。 839 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 840 ◯1番(谷口典隆君) 現状において、かかわっておられないとのことでしたので、特に学校が販売店の独占禁止法違反を誘発するような行為にかかわっているという事実はありませんか。 841 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 842 ◯教育長(善住喜太郎君) 各学校においては、制服の選定の際には選定委員会などから仕様を示し、複数の業者からの見積もり合わせ等によって選定されていると聞いております。教育委員会や学校が独占禁止法違反につながるような行為にかかわっているとは考えておりません。 843 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 844 ◯1番(谷口典隆君) かかわっていないとおっしゃっていましたけれども、以前、委員会でお聞きしたら、体操服も各学校任せだということで、極端な話をすれば、校長先生が代わられるたびに体操服を一新しようということで、体操服を変えるという方針を示されたら、手続は必要になるかもわかりませんが、体操服も一新できるとのことです。それについても、教育委員会としては全くコミットしていないということでよろしいのですか。 845 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 846 ◯教育長(善住喜太郎君) 今回、公正取引委員会から調査があって、問題があるかもしれないという指摘がありましたので、今後、教育委員会としても注視していく必要があると思っておりますけれども、現在のところ、教育委員会が直接購入の指導にかかわっていくことまでは考えておりません。 847 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 848 ◯1番(谷口典隆君) 後のご答弁を先にいただいたような感じもします。  中項目2にいきます。  公正取引委員会が、学校に対して期待する取り組みとして、1)コンペ、入札、見積もり合わせといった方法で、制服メーカーや指定販売店を選ぶこと、2)制服の仕様が学校独自であることを理由に、制服メーカーを指定している場合においては、その指定の必要性を確認すること、3)新規参入希望者から制服の仕様開示を求められた際には、特段の事情がない限り、仕様の開示に応じること、4)販売店から参入希望の申し入れが行われた際には、合理的な理由のない限り、回答の保留は行わないことを挙げ、さらにはコンペや見積もり合わせにおいて制服メーカーに求める提示価格を、販売店への卸売価格とすること、コンペの参加要件の基準として、既存の制服またはほかの中学校の制服の販売価格と同程度以下の想定販売価格を提示できることを定めること、コンペにおいて、新制服の販売価格を既存の制服の販売価格以下の価格にするよう要望すること、制服の販売価格への関与についても言及しております。これらに対する市教育委員会の見解をお聞かせいただきたいと思います。 849 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 850 ◯教育長(善住喜太郎君) 保護者の負担を考えますと、より安価な価格の方がよいわけで、議員からご指摘いただいた公正取引委員会が示された学校に対して期待する取り組みによって、制服メーカーや販売店、および制服価格が決定されることが望ましいものと考えております。 851 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 852 ◯1番(谷口典隆君) 公正取引委員会から学校に対して期待することですから、教育委員会としては何も期待を求められていないというような逃げはないと思います。先ほどの価格については、恐らく教育委員会として初めて把握されたのではないかと思います。学校に対して期待する取り組みについても、教育委員会に対する取り組みと受けとめて、注視していただくとお約束していただけますか。 853 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 854 ◯教育長(善住喜太郎君) 今回、学校に対して幾つか聞き取りも実施しましたし、先ほども申し上げましたが、今後も教育委員会としてこの問題について注視してまいりたいと考えております。 855 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 856 ◯1番(谷口典隆君) 細項目2、公正取引委員会の調査の中では、公共事業の入札と同様の方法を採用している自治体の制服価格が、同手法を採用していない自治体の平均価格を大きく下回るとの結果も報告されています。今後、彦根市でも、入札や見積もり合わせなどにより最安値の業者を選ぶといった手法を導入すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 857 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 858 ◯教育長(善住喜太郎君) 各学校の制服は、保護者代表も交えた選定委員会等において、複数業者からの見積もり合わせ等により決定されております。教育委員会といたしましては、今後も引き続き、保護者の大きな負担にならないように、今回、公正取引委員会が学校に対して期待する取り組みとして提言された内容は、学校へ周知してまいりたいと考えております。 859 ◯議長(八木嘉之君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 860 ◯1番(谷口典隆君) 男子で1万円も価格差がある。女子で6,000円の差があるということで、総額にしたら3万円を超えるような制服は、非常に高いと考えております。少しでも安価な制服が提供できるように、私どもも注視していきたいと思います。こういう時代、随分材料費が高くなる。エコロジーだから高くなる。メーカー主導になりがちだと思いますが、その辺はしっかりと注視していただくようお願いして、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 861 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後3時58分休憩            午後4時13分再開 862 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。  11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 863 ◯11番(奥野嘉己君) 本定例会におきまして、私は、大きく3点について質問を行いたいと思います。  大項目1、彦根愛知犬上地域ごみ処理施設(以下新ごみ処理施設)に関連して質問を行いたいと思います。  中項目1、新ごみ処理施設に関連して。  細項目1、9月定例会、新ごみ処理施設に関する意見書への市長の理解は。  9月定例会では、全会一致で意見書の採択となっておりますが、この意見書の意味するものに対する市長のご理解を問います。昨日も同じような質問が出ておりますが、再度、よろしくお願いいたします。 864 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 865 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮ですが、奥野議員もさらにこの意見書についてお尋ねですので、お答え申し上げます。  全会一致で慎重審議を求めておられることについては、私自身も重く受けとめております。広域行政組合議会でも、機会を設けまして、資料も提出し、慎重にご審議いただきたいと考えておりますし、彦根市議会におきましても、皆様方の質問に、私自身、丁寧に説明し、ご理解をいただくように努力してまいりたいと考えております。 866 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 867 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目2、9月定例会での多くの議員の発言への市長の理解を問う。  繰り返しとなっておりますが、多くの会派、多くの議員が質問を行った内容について、どういう内容だったのか、総括された上で、市長のご理解を再度お示しください。 868 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 869 ◯市長(大久保 貴君) これも今までにご説明してまいりましたが、過去二度にわたって候補地を選定したけれども断念に至った経緯を踏まえ、圏域全体で公募によって候補地を決定していくプロセスに進んできたわけです。  候補地選定委員会という第三者機関を設け、私どもは公平・公正にご審査いただきたいと諮問しました。幸いに五つの自治会から応募いただき、その五つの自治会について選定委員会で審査していただき、これまでの経緯を踏まえて優先順位をつけて、上位から当たってくださいという趣旨で答申をいただきました。  管理者会議におきましては、さまざまな立場で議論をさせていただきました。彦根市長として、市内から応募がありました3自治会について、私どもの観点から原町を推していくという方針で臨んでまいりましたけれども、優先順位が5位であったことに加え、各首長からさまざまなご意見をいただいて、一致して推せる場所が見出せなかったわけです。  そこで、最終的には管理者がその責任において候補地を決めるということで合意をいただいたわけです。管理者としましては、圏域全体の最もふさわしい場所を考えていくべきであり、これまでの管理者会議での議論、選定委員会でのさまざまな検討、公募要件等々を、1カ月弱でしたけれども、熟考に、熟考を重ね検討しました結果、優先順位2位であった竹原区がこの圏域において最もふさわしい、ここでお願いしていきたいという判断に至ったものです。ぜひ皆様のご理解をお願い申し上げたいと思います。 870 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 871 ◯11番(奥野嘉己君) 改めまして、細項目1と細項目2で、どのような理解をされているのかを問い質しました。きのうからのご答弁を聞いていまして、若干、私の理解が間違っていたのではないかと思いながらも、再度確認したい。我々の意見書、9月定例会で全会一致で採択した意見書は、建設場所について慎重に審議を求めたものと理解しております。建設場所について慎重に審議を求める。どうでしょうか。 872 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 873 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁申し上げておりますとおり、私どもが決定しましたのは候補地です。これから種々の調査も含め、手順を踏んで、ここが建設地として可能かどうかを検証してまいります。広域行政組合議会におきましては、建設地を決定あるいは変更する場合には議決を要するという意思表示もいただいております。手続を進めていく上で、地元のご理解、地域の調査等々を進めて、建設地として上程できるように努めてまいりたいと考えております。 874 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 875 ◯11番(奥野嘉己君) 繰り返しになりますが、私は建設場所についてだと思っております。  次に、細項目3、新ごみ処理施設整備基本計画検討委員会の内容等につき、市長の見解を問いたいと思います。 876 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 877 ◯市長(大久保 貴君) 彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備基本計画検討委員会は、新ごみ処理施設の整備に係る基本的な内容を幅広い観点から検討するために設置された委員会で、現在、1市4町の住民の代表者を含む17名の方々に委員を委嘱し、平成29年10月以降、今日まで2回開催され、慎重な審議が行われているところです。  具体的に申し上げますと、近年のごみ排出実績をもとにした施設規模等の算出やその処理方法、エネルギー利用、施設の配置、収集車両の搬出入ルート、分別区分の統一化に向けた検討などが行われる予定で、広域行政組合では、当委員会からの提言を踏まえ、また地域住民の方々からのご意見も丁寧に拝聴した上で、同計画を策定されるものと認識しております。 878 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 879 ◯11番(奥野嘉己君) 住民代表と言われました。私が聞き及んでいる範疇では、委員17名中、建設候補地とされている竹原の住民代表が2名、建設候補地建設担当課長として愛荘町建設下水道課長が委員となっておられます。竹原の隣の岩倉の在所から出ておられた方は、在所の総代会があって、反対だというようなご意見で、委員を辞退されたとも聞き及んでおります。  建設地の再検討を求めるという我々彦根市議会の9月定例会での意見書の思いを無視し、なぜ今の段階で、竹原に建設することを前提としたような委員会を立ち上げるのでしょうか。私は最初にこの情報を聞いたときに、我々に対して赤マントを振っているのかという雰囲気を感じました。ご答弁をお願いします。 880 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 881 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、建設についての基本計画は、これはこれで進めていかなければならないものです。周辺の皆様からは、建設候補地として決まったけれども、これからどのようなものがつくられていこうとしているのか、どれぐらいの規模なのか、何を処理するのか、そうしたものがわからなければ議論できないというご意見があります。きのうもお話しましたが、彦根市と4町のごみ処理方法が違います。郡部においてはリバースセンターでごみの固形化・燃料化をしていますが、彦根市は焼却処理をしています。そうしたことの整合をとって、これから統一化していかなければなりません。いろんな課題がございます。そうしたものは基本計画を進める中で具体に検討していかなければなりません。  したがって、建設候補地を決めて、さまざまな課題に対してこれから検討していかなければなりません。おっしゃられるように、議会が候補地についてさまざまなご意見をお持ちになっていることは承知しておりますし、出された意見書は慎重審議ですので、機会あるごとに慎重にご審議いただけるように、私どもも精いっぱい努力してまいりたいと考えております。 882 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 883 ◯11番(奥野嘉己君) 繰り返しになりますが、私の理解は、建設場所について慎重に審議することです。  再々質問になるかもしれませんが、簡単な質問です。このような委員会を立ち上げて、もう2回も開催されています。その前に、我々の思いを酌んで、なぜ議会に対して事前の説明をされなかったのでしょうか。 884 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 885 ◯市長(大久保 貴君) 広域行政組合において、建設候補地を選定し、基本計画をつくっていくというロードマップは、選定前から説明させていただいております。繰り返しますが、建設候補地についての慎重審議は、ぜひとも皆様方にも情報を得ていただいて、慎重にご判断いただきたいと思っておりますが、他方で、基本計画の設計は、これはこれで進めていかなければならないものですので、ご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 886 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。 〔11番(奥野嘉己君)登壇、資料掲示〕 887 ◯11番(奥野嘉己君) この件だけにかかわらず、よく感じているのは、委員会とか、審議会を立ち上げて、ある意味、丸投げされて、ここまで進んでしまったから、話は進むと。今回もまた同じようなことをされたのではないか。議会は意見を出した。いろいろご説明はされましたけれども、ある意味、それを無視されたように、進める。これは議会軽視ではないのかというところまで、私は思っておりました。いま一度、意見書を真摯にご理解いただいて、この委員会を開催保留して、再度、建設候補地に関しての検討を始めていただきたいと思うのですけれども、次の細項目に移りたいと思います。  細項目4、愛荘町竹原の建設候補地はリスクが大きい場所ではないのか。  これを見ていただきたいのですが、12月4日に愛荘町秦荘庁舎で開催されました整備基本計画検討委員会で配付された資料と、その場で行われた説明を聞きまして、正直びっくりしました。簡単に言いますと、その説明資料は約10年前の活断層の資料に基づいて作成されたもので、それをもとに説明をされました。9月1日に国土地理院が最新情報を挙げられています。琵琶湖側の線は既にご存じでした。もう一つ、国道307号線沿いにある活断層線もご存じでした。ところが、候補地の横のにある活断層が、新しく情報として出ております。気をつけなければいけないのは、ここに小さな矢印があるのですが、これは逆断層の印です。私の理解なので専門家の方に確認していただきたいのですが、鈴鹿山脈というのは、太平洋プレートからの圧縮力を受けている。圧縮なので、上へかぶさってくる。東側の山地が西側の地層の上にかぶさってくる。一番私がわからない、リスクがあると思うのは、建設候補地の竹原で、こちらがこちらに対して上へ乗ってくる。この2本は少し南へ行ったところで1本になります。もしもこの活断層が活動すれば、この間の土地がどのように形状変化し、斜めになり、どう割れてくるのか、私はわかりません。こういうところに建設する。これは候補地を検討されたときにはなかった情報です。今日時点において、どのように思われますか。 888 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 889 ◯市長(大久保 貴君) 候補地選定委員会におきまして、活断層は重要検討項目で、評価項目を設け、活断層と応募地までの距離という形で、一定の評価をいただいております。  その中で、建設候補地である愛荘町竹原を含め、敷地内または敷地近くに活断層が存在する可能性がある応募地が幾つかありました。彦根にもありました。資料による調査とあわせまして、重要な問題ですので、急遽、専門家による現地の簡易調査も行っていただきました。  結果としまして、議員のご指摘のとおり、建設候補地である愛荘町竹原区には、敷地の西側と東側に活断層の存在が確認できるものの、事前に断層等の位置を確認し、真上を避ける施設配置をすれば、土地利用は可能である旨の報告を受けております。  したがって、今後、断層調査を含めた地質調査を進め、施設配置や被害軽減の対策を講じていくよう考えております。 890 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 891 ◯11番(奥野嘉己君) 活断層がそこにあって、10メートルほど外れたら大丈夫という問題ではないと思っています。我々がニュースで知ったように、熊本地震でも、活断層線に沿って、2回目の地震、3回目の地震と、地震源が動いているのです。そういう実例があるわけです。もう一つ言えば、鈴鹿西縁断層帯なのです。断層線ではないのです。ある程度の幅でもって考えないといけない。そのように考えています。  この竹原は、ほかの要因もいっぱいあるのですけれども、検討委員会でいろいろと評価し、点数づけをしたとおっしゃられているのですが、もともとエンジニアをやっていた人間から見ると、笑止千万の評価です。重要度ファクターがどこにもない。1点、2点、3点だけです。このファクターがつぶれたら、ほかの要因が100点満点であってもこけるという要因があるのです。重要度ファクターをつけないといけない。基礎地盤というのは、その最たるものです。  市長も言われていましたけれども、二つ目は地元の合意、これも大きな要因です。これも重要度ファクターをつけないといけない。  そのほかのマイナーな要因をいっぱい並べている。市役所の方の仕事だと思います。これもつけよう、このファクターも要る、この法律もある。けれども、重要なのは、地盤と住民の理解だと思うのです。重要度ファクターのない、あんなレポートは何の参考にもなっていないとと私は思っています。もう一度やり直すべきだと思います。再度、お願いします。 892 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 893 ◯市長(大久保 貴君) 候補地選定委員会は、学識経験者、ごみ問題に長年携わっておられる皆さん、地域住民の代表、行政関係者、法律の専門家、それぞれに加わっていただいて、長きにわたって十分なご議論をいただいたと思っております。議事録なども検証されているとは思いますが、そうした中で出された評価です。各委員の点数についても、平均して出すということで合意されました。ご指摘いただいたそれぞれの懸案事項についても、一定の評価をされました。私自身もそのことは考察しました。そうしたことから、選定委員会の評価は極めて重要な私どもの参考資料だと考えております。
    894 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 895 ◯11番(奥野嘉己君) 次に、細項目5、施設能力についての見解は。  該当施設が災害に直面する可能性が大きいのに、災害対応として余分の処理能力、先日の愛荘町における説明では、およそ10%増やすとのことです。このような話は理解できるものではありません。設置に当たり、施設能力を大きくするようにという、どこかからの明快な指示があって、どのような補助金が交付される案件となっているのでしょうか、お知らせください。 896 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 897 ◯市長(大久保 貴君) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第5条の2第1項の規定に基づき、環境大臣が定める廃棄物の減量その他適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針におきまして、災害廃棄物の処理について、平素より廃棄物処理の広域的な連携体制を築いておくとともに、広域圏ごとに一定程度の余裕を持った焼却施設等を整備しておくことが重要であるとされています。このことは同法第5条の3第1項の規定に基づく廃棄物の処理施設整備計画において、同様の内容が定められており、これらを踏まえて、災害対応に係る能力を勘案した処理能力を検討されています。  なお、交付金につきましては、災害対応に係る余分の処理能力を含めた分まで交付対象となりますが、災害対応分について追加交付されるものではないと承っております。 898 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 899 ◯11番(奥野嘉己君) この点は理解いたしました。  次に、細項目6、彦根市域での建設候補地の選定につき慎重な審議を求めるが、見解は。  以上述べてきましたように、この竹原はリスクがある。二つ目に、我々が9月定例会において示した議会の意志を尊重して、彦根市域または市域を変え周辺を加えてでも構いませんが、建設を前提とした建設候補地の選定をお願いしたいと考えております。ご見解を伺います。 900 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 901 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご説明してまいりましたけれども、広域行政組合では、圏域1市4町の広域ごみ処理施設の建設を目指し、過去に二度、建設候補地を決めながら、その後に建設を断念したという苦い経験があります。  このことから、選定方法を見直し、より多くの住民の皆様のご理解とご協力が得られるよう、公募方式を採用し、建設候補地を選定することが決定されました。独立した第三者機関として発足したのが、彦根愛知犬上地域ごみ処理建設候補地選定委員会で、広域行政組合議会の承認も得て、市議会のご賛同もいただき、約2年3カ月に及び、延べ15回にわたり、検討がなされました。応募いただいた自治会の皆さんには、衷心より感謝、敬意を申し上げたいと思います。この五つの地域について議論、検討がなされ、その結果、優先順位を付して、管理者会議にご報告をいただきました。  その報告書をもとに、広域行政組合議会の管理者会議において、さらに二度の検討を重ねた結果、愛荘町竹原区が建設候補地として選定されたもので、これらの審議を経た上で今日に至っているという経緯をご理解いただきたいと思います。 902 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 903 ◯11番(奥野嘉己君) 選定委員会で鋭意議論をされました。先ほど重要度ファクター等がないので、あの報告はどうなのだと指摘しました。9月に国土地理院から最新情報としてアップされています。そういうものを踏まえた上で、再度考え直す必要があるのではないかと思っています。どうでしょうか。 904 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 905 ◯市長(大久保 貴君) 常安寺断層の存在も議論されております。その断層の真上でなければ、施設配置も可能であるとのことです。これからいろんな調査を進めていかなければなりません。過去二度にわたって断念した苦い経験を踏まえて、慎重に丁寧に進めていくと同時に、皆様方にもご理解いただけるように万全を期してまいりたいと考えております。 906 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 907 ◯11番(奥野嘉己君) 常安寺断層の西側の線のことをおっしゃられているのですが、新しい情報も踏まえて、境界のぎりぎりのところにある。一旦地震があったら、どのように地盤が動くのか。多分、専門家でもなかなかわからないと思います。もう一度、選定委員会を再開するなどして、考え直された方がいいということだけ申し上げて、次の大項目に移りたいと思います。  大項目2、彦根の代表、スポークスマン、タフネゴシエーターを求める。  ここで配付資料および掲示資料を見ていただきたいのですが、滋賀県首長会議というものが、三日月知事のもとで、過去9回開催されております。各回、三つの議案がありまして、各首長が集まって議論をされています。その中では、農業振興地域解除のこと、観光のこと、琵琶湖の活用のこと、国体関連、交通網の整備、我々の興味のあることがいっぱい議論されています。我々の代表として行かれている市長が、どういう声明をして、どれだけ発言されているのか、非常に興味があり、360ページという議事録を公開請求し、斜め読みですが見ました。  こういうことはしたくないのですが、発言回数をカウントさせていただきました。あえて言いますと、草津市長は全ての会議には出席されておりません。多賀町長はほとんどの会議に出席されていません。1回ぐらいです。市の中では、大久保市長は皆出席であるにもかかわらず、非常に発言回数が少なく、議事録によりますと、発言の長さも非常に短いのがわかっております。  プライベートなことになるかもわかりませんが、失礼ですけれども、市長はおとなしめです。他の市長の強いキャラクターの前では、なかなか発言しづらいのかもわかりません。けれども、私はそこに問題点があると思っています。首長として、我々の代表である限り、個性は除いて、一生懸命やってもらわないといけない。  そして、そういう市長を支える組織はどうだったのか。どこまで庁内で連携して市長を支えられたのか。  この2点が気になっています。そういう視点で、以下、質問を行いたいと思います。  滋賀県首長会議での存在感の増大を求める。  細項目1、首長会議の開催日と議題は全部局で周知されているのでしょうか。 908 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 909 ◯企画振興部長(馬場完之君) 開催日および議題について、全部局に向けた周知は行っておりませんが、事前に滋賀県市長会事務局から各市町に向けて議題の照会が行われ、集まった議題の中からアンケートで議題を三つに選定するという方法をとっておられるため、議題の照会があった時点で、その都度、各部局に対し首長会議に挙げてほしい議題の照会を行っております。  また、選定された当日の議題につきましては、市長が直接担当部局に伝え、市としての要望等を聴取しているところです。 910 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 911 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目2、担当部局が市長に対して十分な事前のレクチャーと要望依頼をしているのか。  議題に関連した部局から、市長に対して、予習として、彦根の状況や課題の説明と会議においてぜひとも発言してほしい内容・要望をお伝えできているのでしょうか。私が聞いたことによりますと、「こんなことは知らなかった」とおっしゃっている方もおられます。 912 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 913 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほど述べましたような議題の選定方法ですので、本市から提出しました議題が当日の議題として採用された場合には、市長には、提案市として、担当課と十分な協議を行った上で、会議に出席していただいております。また、他の議題につきましても、必要と認められる場合には、市長が直接、事前に関係部局から状況や要望内容等を聴取しているところです。 914 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 915 ◯11番(奥野嘉己君) 彦根市が提案している案件に関しては、市長が提案者として発言されるわけですから、当然のことです。その他の案件のときに、どれだけ部局として市長に対して事前のレクチャーできているのか。再度、お願いいたします。 916 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 917 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほども申しましたように、市長の方でそれが必要と認められる場合は、直接、市長が部局長を呼んで、ヒアリングを行った上で、会議に臨んでいただいているところです。 918 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 919 ◯11番(奥野嘉己君) 次の細項目のお答えを既におっしゃられたような気がしますが、もう一度お尋ねします。  市長ご自身の責務として、担当課と十分な事前打ち合わせをしているのか。 920 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 921 ◯市長(大久保 貴君) 十分な準備をして臨んでおります。 922 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 923 ◯11番(奥野嘉己君) 十分な準備をして、予習して、課題を網羅して、当市からの要望を抱えておられて、なおかつこれだけの発言になっているのでしょうか。 924 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 925 ◯市長(大久保 貴君) 後ほどの質問でもお答えしますが、首長会議というのは、基本的に、要望する場ではありません。前嘉田知事のときから自治創造会議という形で始まった、首長が対等な立場で圏域あるいは滋賀県、国の中での滋賀県の立ち位置、さまざまな課題について議論をする場です。この会議については、首長の中にもいろんな意見がありまして、三日月知事に交代されたときにどうするのかということを、一定、市長会としては整理したわけですが、三日月知事が「継続して、違う形で持ちたい」ということでしたので、進めているものです。  基本的に、要望する場とは違い、さまざまな意見を戦わせる場です。出される議題の大半は、既に県・市の担当者レベルで課題整理がされているものが多いのですが、首長の中にはとにかく発言したいという方もおられますし、いろんな見方、つくり方があります。そうしたものが、整理していただいた結果として出てきているとご理解いただきたいと思います。 926 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 927 ◯11番(奥野嘉己君) 次の細項目の答弁をされたような感じです。  細項目4、首長会議への出席目的について、もう一度、市長の見解をお願いいたします。 928 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 929 ◯市長(大久保 貴君) 今もお答えしましたとおり、首長として対等な立場で意見を戦わせる場です。しかも、持ち回りで開催されています。それぞれ担当する市町の施設を使って、皆さんに集まっていただき、現地の視察もしながら会議をするものです。私としては、一定意義があると思っておりますし、それぞれのご発言を聞いていると参考になる部分もありますので、意義深いものだと思っております。 930 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 931 ◯11番(奥野嘉己君) ちょっと違うのです。対等な立場で議論する。要望する立場ではない。違うのです。私が議員になってから、旧城下町地区在住の諸先輩にお話を聞きますと、彦根が県庁所在地になっていた可能性があった、それだけその当時は彦根が元気で、県下でも存在感があるまちだったとのことです。我々の首長として、要望とか、そんなものではないのです。アピールしないといけないのです。彦根ここにあり。共通する課題の中で、彦根はこんな問題を抱えていると言ってもらわないといけないのです。おとなしく座っている。失礼しました。そんなことではだめなのです。「どうしたらいいのか。みんな、彦根の問題を助けてくれ。私はこんな問題を持っている。共通でやろう」。それをきっかけとして、部下の担当職員が走ってくれるのです。そういう親分の姿を見て、みんなが頑張るのです。違いますか。もう一度、お願いします。 932 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 933 ◯市長(大久保 貴君) さまざまな見方があるとは思います。彦根は、平成36年の二巡目国体の主会場として、県の最大のプロジェクトを進めようとしている立場です。それに協力し、県内の首長からは、ある意味、羨望のまなざしで見られているという自治体です。国体関連の体育施設もいろんな要望をさせていただきたいところですが、非常に厳しいご意見もいただいていますので、その辺は慎重に扱っていかなければならないと考えております。さまざまな課題があることは事実です。そうした問題も県と共有しながら、今後も課題解決に向けて進めてまいりたいと考えておりますが、必ずしも首長会議がその場であるということではないとご理解いただきたいと思います。 934 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 935 ◯11番(奥野嘉己君) 首長会議は、ワンオブゼムで無視していいのではないのです。一つずつを大事に、一つずつの場所でやってもらわないといけないのです。  次に、もう一つ、よく似た会議がありまして、県市行政会議です。全然知らなかったのですが、市長会として県に要望を行って、県が答弁されて、それに対して再度要望する会議です。嘉田知事のときから三日月知事まで、過去4年、行われておりますが、残念ながら、我々の市長の発言回数はゼロです。  細項目1、県からの市町補助金のうち、当市では何%、何億円程度交付されているのか。過去4年の年度ごとで、県の総人口に対する彦根の人口、その割合に対して当市の補助金の交付割合や金額が妥当なのか、少ないのか、多いのか、ご答弁ください。 936 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 937 ◯総務部長(犬井義夫君) 他市町との比較が必要となりますことから、普通会計ベースでの決算値でもってご説明させていただきます。決算ベースにおきます県補助金につきましては、県に裁量がある補助金のみではなく、県を経由して交付されます国庫を財源とする補助金等を含む数値となっております。それを前提にご答弁をさせていただきます。  滋賀県の人口における本市人口の割合は、平成25年度から平成28年度までは約7.9%と横ばいで推移しています。県補助金の各年度の推移につきましては、平成25年度で約29億7,000万円、平成26年度で約28億4,000万円、平成27年度で約28億3,000万円、平成28年度で約31億4,000万円となっており、県全体に占める本市の県補助金の割合は、平成25年度で約9.1%、平成26年度、平成27年度はともに約7.9%、平成28年度では約8.2%となっており、県内の人口における本市人口の割合と同じか、もしくは上回る交付となっているところです。  この割合や補助金額が妥当かどうかについてですが、人口規模の大きい自治体は人口規模の割合に比べ県補助金の割合が少なくなる傾向がありますが、本市におきましては人口割合を上回る県からの補助金交付割合となっており、交付額は妥当であると考えているところです。 938 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 939 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目2、県からのさらなる支援の獲得は。  市長の答弁にもありましたけれども、国体ということで、資金需要が必要な中、表で示しましたように発言がない。先ほどの首長会議の件でも言いましたけれども、アピール度がない。ということは、彦根市は予算獲得をあきらめており、声を大きい市にとられかねないと感じていますが、なぜ声を大にして要望を行わないのでしょうか。 940 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 941 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になってしまいますが、県市行政会議等は、基本的に、要望する場ではないと考えております。  要望活動について申し上げますと、市役所挙げて取り組んでおり、個々の施策も含めて、可能な限り要望を行っているところです。今後も引き続き、地元選出の県議会議員の先生方のご協力をいただきながら、県の支援の獲得を目指してまいりたいと考えております。 942 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 943 ◯11番(奥野嘉己君) 時間がないので、次に移ります。  大項目3、現市民体育センター敷地の取り扱いについて。  先般の全員協議会におきまして、川嶋副市長より、現市民体育センターの跡地は県に対して無償・無期限で貸与するとのご説明がありました。その理由として、今までのイベント等で県立彦根総合運動場の駐車場を借りていた経緯があるからとのことで、後日、その旨の発言のメモもいただきました。  その当日、全員協議会の席上で、私は、市民財産の無償・無期限での貸与は市民へ損害を与える行為ではないのかとの質問を行いましたが、本日、再度、質問を行います。  中項目1、現市民体育センター敷地の価値について。  細項目1、現在の価値はどの程度なのでしょうか。 944 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 945 ◯教育部長(安居庄二君) 近隣宅地の固定資産評価額相当額を参考に、1平方メートル当たり3万円として試算しますと、約4億8,000万円となります。 946 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 947 ◯11番(奥野嘉己君) 事前に担当課でお聞きした情報を述べますが、建物本体が5,123平方メートル、駐車場、舗装していない臨時駐車場、進入路を合わせて1万6,110平方メートル。1平方メートル当たり3万円と言われましたけれども、国土交通省の時価公示を用いますと、大体5万円から6万円。単純に掛けますと、8億500万円程度です。4.8億円でも、8億円でも、要するに5億円近い、5億円以上の大きな金額になります。  細項目2、仮に40年間、単利2%で貸与した場合の元利合計はどの程度になりますか。 948 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。
    949 ◯教育部長(安居庄二君) 40年間、単利2%で土地の使用料を試算しますと、約3億8,000万円となります。 950 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 951 ◯11番(奥野嘉己君) 元利合計と質問をしましたので、金利が3億8,000万円で、先ほどの土地の価値が4億8,000万円なので、合わせると8億6,000万円で間違いいないですか。 952 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 953 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほど申しましたように、土地が4億8,000万円、40年間の単利2%が3億8,000万円になりますので、合計で8億6,000万円になると思います。 954 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 955 ◯11番(奥野嘉己君) ご答弁いただいた8億6,000万円にしろ、私の計算した時価公示でいきますと元利合計は14億円を超えてきます。このような高額な市民の資産を扱う話です。  中項目2、なぜ無償・無期限で貸与しなければならないのか。  細項目1、貸与に際し、議会への議案提出は行うのか、見解を問います。 956 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 957 ◯教育部長(安居庄二君) 市の財産の管理および処分については、地方自治法第237条第2項で、「普通地方公共団体の財産は、条例または議会の議決による場合でなければ、これを交換し、出資の目的とし、もしくは支払い手段として使用し、または適正な対価なくしてこれを譲渡し、もしくは貸し付けてはならない」とされています。  本市におきましては、財産の交換、贈与、無償貸し付け等に関する条例第4条および第5条で、「他の地方公共団体において、公用または公益の用に供するときは無償で貸し付けることができる」とされているため、議案として上程することはありませんが、議員ご指摘のように、市の貴重な財産ですので、県と協議中ではございますが、先般の全員協議会で、協議経過についてご説明申し上げたところです。  なお、期限等の条件につきましては、引き続き協議することとしております。 958 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 959 ◯11番(奥野嘉己君) 私も調べたのですが、地方自治法第96条第6項で「条例で定める場合を除くほか、適正な対価なくして譲渡し、もしくは貸与する、貸し付けることは議決しなければならない」とされています。法律では、原則、議決を要するのです。  財産の交換、贈与、無償貸し付け等に関する条例の第4条では、今おっしゃられたように、公益、公用の用に供するときは無償もしくは貸し付けることができるとあります。今回の場合は、副市長の方から、今まで駐車場として借りていたから、それに対してという一種のそんたくのようなことなのです。このまま進めていいのでしょうか。条例を改正して、今後は高額な見込み額になるような場合においては議会の議決を得るのが当然だと思います。ご見解をお願いします。 960 ◯議長(八木嘉之君) 奥野議員、今のは細項目2でよろしいでしょうか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 961 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 962 ◯教育部長(安居庄二君) 現市民体育センターの土地につきましては、無償貸し付けの方向に至るまでは、県とさまざまな協議を重ねてきたところですが、結果として、土地については無償で貸し付けることとしたものです。  無償貸し付けの理由ですが、第1に、国体主会場に遅れが生じないことと、国体の開・閉会式を成功させるという大きな目標があります。市といたしましては、国体の主会場を招致した経緯からも、県と共同開催するという姿勢で臨んでいるところで、県有地、市有地を問わず、活用していかなければならないと考え、協議の結果、無償で貸し付けることとしたものです。  第2に、現滋賀県立彦根総合運動場の駐車場につきましては、今日までの市の体育イベントや観光イベント時に利用させていただいてきたこともあり、県と市が協力しながら活用していく必要があると考えており、イベントごとの駐車場代という認識は持っておりません。 963 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 964 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目3、県に買い取り請求ができないのか、ご見解をお聞きします。 965 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 966 ◯教育部長(安居庄二君) 現市民体育センターの移転決定後、今日まで、現市民体育センターの建物移転補償と土地の買い取り等について県と協議を重ねてまいりました。  今般、県から建物補償と施設解体は県で対応するとの方向性が示され、あわせて土地の無償使用の提案がありましたことから、無償で貸し付けることとしておりますが、期限等の条件については引き続き協議することしております。 967 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 968 ◯11番(奥野嘉己君) 仄聞するに、市立病院建設の際に、市は県立短大跡地の買収を県から行ったと聞きました。これは当然のことだと思います。市民の財産となる市立病院の敷地の話ですから、当然、市が買い取る。同じ公共の用に供するということなのでしょうが、今回はなぜ単純に買収を行わないのでしょうか。大きな面積の土地の取り扱いです。陸上競技場の下になるものです。長年そのままになるのがわかっているわけです。市単独の活用ができない土地になってしまいます。こういうものを行政の一存で、裁量の範疇で、しかも先ほど言われた安い土地の値段で算出しても4億8,000万円もの土地を無償で貸し付ける。そういう判断をしていいものなのでしょうか。もう一度お願いします。 969 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 970 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、今回の国体主会場の整備に遅れが生じないようにすること、また国体の開・閉会式を成功させるという本当に大きな目標がございます。市としましても、県と共同開催していくという強い姿勢で臨んでおりますことから、県有地、市有地を問わず活用していかなければならないと考えておりますので、無償で貸し付けることとしたものです。今ほどの駐車場ですけれども、駐車場に限らず、今回の国体主会場の部分に関しては、県・市ともども協力しながら活用していくという観点からも、市としましては無償で貸し付けることとしたものですので、ご理解をお願いします。 971 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 972 ◯11番(奥野嘉己君) 国体の開催に間に合わせるのは当然です。それに対しては何も反対しておりません。私が言っているのは、財産をどう管理するのか。その点で、こういう質問をしているのです。先ほど部長が答弁されましたように、現在の価値でも4億8,000万円です。それを議論が間に合わないと、遅れてしまうから、4億8,000万円を塩漬けにしてしまうのですか。 973 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 974 ◯教育部長(安居庄二君) 4億8,000万円を塩漬けにしてしまうのではなく、活用していく。その方法の一つとして、国体主会場整備に活用していく。それに当たっては、県との協議の中で、県有地、市有地を問わず、今後も協力しながら有効に活用していける。国体が終わってからも、彦根総合運動公園については、例えばスポーツの推進、市民の健康福祉の増進といったものにも活用していけるという観点から、市としましては無償で貸し付けることにしたものですので、ご理解をお願いいたします。 975 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 976 ◯11番(奥野嘉己君) 申しわけないですが、よくわかりません。これだけの金額です。1.6ヘクタールです。自分の財産だったら、絶対に「うん」と言いません。先ほど40年の単利計算を求めましたけれども、40年でつぶれるわけがないと思っています。ほとんど未来永劫です。それでいいのか。  ここで提案したいのは、貸与する場合の市の条例の改定です。金額が大きい場合には、絶対に議決が要る。もう少し時間がかかっても、県と議論してもらったらいいではないですか。国体に関しての工事はやってもらったらいいではないですか。なぜそんなに急いで詰めないといけないのでしょうか。ご見解をお願いします。 977 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 978 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほども申し上げておりますとおり、これまでから県とはさまざまな協議を重ねてきており、土地の無償貸し付けに至るまでには、建物補償も含め、さまざまな調整をしてまいりました。こうしたさまざまな調整をした上で、この土地については無償で貸し付けるとしたものですので、ご理解をお願いいたします。 979 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 980 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目4、世界遺産関係の要望を当市が行ったために、このようなことになったのでしょうか。見解を問います。 981 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 982 ◯教育部長(安居庄二君) 現市民体育センター敷地の取り扱いについて、世界遺産登録関係の要望をしたことはございません。 983 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 984 ◯11番(奥野嘉己君) なぜ新市民体育センターの県からの金銭支援が少ないのか。県議会議員や県の職員にもお話を聞いたのですが、要は彦根城の世界遺産に陸上競技場は目障りなので、その高さの抑制とともにバッファゾーンを確保しないといけない。そのために可能な限り、敷地を北部へ動かさないといけない。そういうことを彦根市が要望したから、交渉ポジションが非常に弱くなって、何もお金が出てこないという話を聞いたのですけれども、これは単なるうわさで、本当ではないのでしょうか。 985 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 986 ◯市長(大久保 貴君) お話いただいたことは事実ではありません。私どもは、世界遺産登録において、位置をどうこうということを申し上げたことはございません。  先ほどからお話いただいていることで、引っかかることなのであえて申し上げます。総合運動場は、大きな公園として整備していきます。県営金亀公園という名称もおっしゃいましたが、国体開催後も、この公園を誰が一番活用し、この地域の発展に資するようにしていくのかというと、彦根市民です。したがって、土地の無償提供については、市民の利益にかなうものでありますので、ぜひご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 987 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 988 ◯11番(奥野嘉己君) 全員協議会のときに、駐車場という説明ではなく、公共の用だと、公益性があるということであれば、私は納得できていたのです。そうではなかったのです。  次に、細項目5、第1種陸上競技場と現市民体育センターの共存を求める。  第1種陸上競技場の敷地配置図と現市民体育センターの配置図を重ねて検討しますと、重複するのは建物のおよそ10分の1程度。また、建物間に必要な新設道路を考慮して、約3分の1です。今なら、陸上競技場の配置を変えることで、要は当初案に戻すことで、両者の共存が図れると信じます。そうすることで、陸上競技場という屋外施設と体育館という屋内施設のさらなる共存共栄が図れるのではないでしょうか。ご見解をお聞きします。 989 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 990 ◯教育部長(安居庄二君) 議員がご質問の中で当初案と言われておりますのは、第79回国民体育大会主会場選定評価報告書において示された施設配置計画案を念頭に置かれたものと思われますが、この計画案は、各候補地の比較検討のために作成されたものでありますことから、当初案ではございません。  当初案は、平成26年12月19日に開催されました県議会の政策・土木交通常任委員会において、国体主会場の整備に伴う公園整備基本構想の策定に向けた検討状況等についての報告の中で示されました施設配置図(ゾーニング図)案であります。  現在、滋賀県が建設を進めておられます第1種陸上競技場の位置につきましては、関係競技団体の専門的な意見や県民の意見を聞きながら、限られた敷地形状の中で、日本陸上競技連盟の公認基準となる第1種陸上競技場の方向や規模、風向きや日差し、また選手や障害者の移動動線など、さまざまな観点から検討された結果、県において決定されたものであると聞き及んでおります。  したがいまして、こうした状況の中で、県から市民体育センターの移設要請を受け、市としましては、先ほどお答えしましたように、国体主会場整備に遅れが生じないこと、また国体の開・閉会式を成功させるため、県と共同開催するという姿勢で臨んでおりますことなどから、この要請を受け入れることとしたものでありますので、第1種陸上競技場と現市民体育センターの共存はできないことについてのご理解をお願いいたします。 991 ◯議長(八木嘉之君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 992 ◯11番(奥野嘉己君) 時間がないので、まとめの発言だけさせてもらいます。  人口減が見込まれる中、市税負担が大きいまちに、新たな流入人口移動があるとは思えません。毎年の扶助費の大幅な伸びが見込まれる中、今は可能な限り財政の硬直化を避けるべき時であり、若い世代への新施策への財源確保を図るべきです。  例えば、昨日、杉原議員が各種体育施設をまとめた表を出されていました。現在の施設管理計画の進行もあるのですけれども、これからは大変なのです。今日の西川正義議員の稲枝駅西口の件もあります。お金が要るのです。大きな箱物を建設する。ほかのことは全部無視してしまう。それがいいのか。やはり地域の要望を大事にして、これからの市をにぎやかにしていく方がいいのか。今が瀬戸際だと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 993 ◯議長(八木嘉之君) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 994 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  ご苦労さまでした。            午後5時18分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...