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  1. 彦根市議会 2017-09-01
    平成29年9月定例会(第22号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(八木嘉之君) 皆様、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(八木嘉之君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、11番和田一繁君、および12番野村博雄君を指名します。 ────────────────── 日程第2 新市民体育センター整備調査 特別委員長中間報告の件 3 ◯議長(八木嘉之君) 日程第2、新市民体育センター整備調査特別委員長から中間報告の申し出がありますので、これを許します。  新市民体育センター整備調査特別委員長、馬場和子さん。馬場さん。 〔新市民体育センター整備調査特別委員 長(馬場和子さん)登壇〕 4 ◯新市民体育センター整備調査特別委員長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。  それでは、新市民体育センター整備調査特別委員会委員長中間報告を行います。  新市民体育センターの整備についての調査を行うため、9月26日に第7回の特別委員会を開きました。委員会では、(1)現在の作業状況としての埋蔵文化財調査が進められていること。また、地元への周知、敷地内の樹木の伐採作業がこれから行われる予定であることが報告されました。  (2)第6回委員会の確認事項として、前回の特別委員会の中で出された意見についての反映状況が報告されました。  次に、(3)、(4)として建設工事の概要ならびに概算事業費および財源内訳についての説明を受けた後、質疑応答に入りました。その中では、概算費用の中に外構工事費や備品等が含まれた総額であるのか、概算費用の金額の内訳が詳細過ぎるが問題はないのか、県補助金の詳細な内訳は、市債の取り扱いは、立地適正化計画を使用した国庫補助金の条件および補助の内容は、想定している全国大会等の範囲は等の質問がございました。  また、別の視点からの特別委員会のあり方、進め方について等の意見がありました。この意見に対しましては、平成28年9月定例会に上程された、新市民体育センターの設計等委託費に関する一般会計補正予算を議決した際に、付帯決議として上げられた4項目を一定クリアしている現状から、今後予定されている(仮称)彦根市市民体育センター建築設計検討委員会の動向を見極めながら、今後、1ないし2回の特別委員会を開催し、特別委員会を収束していく方向で進めていきたいとする委員長の考えをお示しし、第7回の特別委員会を閉じました。
     以上、新市民体育センター整備調査特別委員会委員長中間報告といたします。 ────────────────── 日程第3 議案第77号、議案第78号およ び議案第81号(委員長報告・質疑・討論・ 採決) 5 ◯議長(八木嘉之君) 日程第3、委員会報告書が提出されましたので、議案第77号、議案第78号および議案第81号を一括議題とし、決算特別委員長の報告を求めます。  決算特別委員長、西川正義君。西川君。 〔決算特別委員長(西川正義君)登壇〕 6 ◯決算特別委員長(西川正義君) 決算特別委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案審査のため、10月4日から6日までの3日間、本委員会を開いて慎重に審査しましたその経過ならびに結果について報告をいたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第77号平成28年度(2016年度)彦根市立病院事業会計の決算につき認定を求めることについて、議案第78号平成28年度(2016年度)彦根市水道事業会計の決算につき認定を求めることについて、議案第81号平成28年度(2016年度)彦根市各会計歳入歳出決算につき認定を求めることについての3件でありました。  まず、決算審査の概要につきましてご報告いたします。  企画総務消防常任委員会の所管に係る審査では、決算全体の面から、自主財源構成比が落ち込んだ要因、経常収支比率が悪化した要因および他市との比較分析について、歳入面では、市たばこ税への認識、市税に係る不納欠損の取り扱い、固定資産税および都市計画税収入率改善の理由、国・県補助金への対応、ふるさと納税の事業面で差が出ていることへの見解について。  歳出面では、議会研修会等出席負担金の内容、議員年金給付負担金の推移、地域おこし企業人交流プログラムによる事業、公用車両の運行状況、「広報ひこね」の配布方法、市政PRに係る各放送局への支出内訳、安全運転研修の内容と効果、広島、長崎原爆展入場者数の算出根拠、県立大学における期日前投票の結果、効果、参議院議員選挙の職員手当および啓発費が執行されていない理由、防災体制整備事業に係る備蓄数、熊本地震被災地支援事業の内容、消防費に係る劣化診断委託の内容、水防経費の内容、消防テレフォンサービスの内容について。  市民産業建設常任委員会の所管に係る審査では、歳入面では、保留地処分金の内容、農地中間管理機構農地集積推進事業費、補助金等に係る市独自の取り組み、市営住宅家賃改良住宅使用料住宅新築資金等貸付元利収入の収納未済額の状況について。  歳出面では、ごみ収集車更新の内容、使用済み蛍光灯リサイクルの効果、リサイクル活動推進事業奨励金に係る回収量が減少していることへの見解、不法投棄等パトロールの実施内容、内湖等周辺環境保全事業における神上沼の状況、国際交流推進経費に係る中国湘潭市と交わした覚書の内容、FMひこね国際交流アワーの費用、経済活性化委員会事業の実績、工場等設置奨励事業に係る地元雇用の状況、「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業の実績および経済効果、夜間観光誘客促進事業の実績と今後の実施見込み、インバウンド観光推進業務委託において不用額が発生した理由、空き家等対策事業に係る調査結果の活用方法について。  国民健康保険特別会計では、出産育児一時金の予算額算出根拠、重複頻回受診適正化指導の内容について。  下水道事業特別会計では、下水道使用料に係る不納欠損の状況および債権管理委員会設置による効果について。  後期高齢者医療事業特別会計では、収入未済額への取り組みについて。  水道事業会計では、浄水場の沈殿池遮光ネットの効果と今後必要となるコストについて。  福祉病院教育常任委員会の所管に係る審査では、歳入面では、給食費徴収金の収納未済額の状況と徴収体制、特別史跡彦根城跡公有地化補助金に係る該当地について。歳出面では、生活保護および生活困窮者自立支援の状況、生活保護扶助費の中でも特に高額となっている医療扶助費への対応、老人クラブの活性助成事業に係る補助金の使途および各補助対象団体の状況、今後の老人クラブのあり方、子ども・若者会議員の出席状況、広報の点訳率、地域生活非行支援事業委託料の執行がなかった理由、子ども療育センター増築内容と増額による効果、産後ケア事業委託に不用額が出ている理由と今後の受け入れ体制、学力向上推進事業の効果を確認する手法、また、同事業に係る研修会出席等補助金の支出がゼロの理由、いじめ等問題行動対策総合事業における検討機関設置の必要性、小・中学校の空調整備に伴う光熱水費の推移、国際理解教育推進事業の成果、ウッド・ジョブ体感事業の内容と今後の展望、幼児画展開催に伴う教職員の体制と今後の執務のあり方、荒神山自然の家の利用実績および今後の活用方法、小学校給食調理業務民間委託に係る調理員の雇用状況について。  休日急病診療所事業会計では、多額の繰越金が必要である理由、患者数が想定を上回る中での職員の労働状況について。  介護保険事業特別会計では、住宅医療福祉推進事業および成年後見制度利用支援事業の内容、鍼灸マッサージ施術費給付事業の実績および実施方法のあり方、宅老所の新規整備、廃止それぞれの対応経過と今後の取り組みについて。  彦根市立病院事業会計では、企業債の借入先、患者数および病床数が減少した理由、病床利用率向上のための対策、給与比率の推移、経営面の専門家の必要性、県内公立病院と比較した総収支比率への見解について、それぞれ質疑がありました。  続いて、討論に入り、議案第77号に対して反対の立場から、県が発表した県内公立病院の決算概要資料では、彦根市立病院の総収支比率は88.1で、県内唯一の80台である。これだけ悪くなる事情があるのならば、決算書の中で説明することが必要である。質疑をしない限りこのような内容が出てこない報告ではいけないと考えることから反対する。  議案第81号に対して反対の立場から、県発表の県内市町別決算収支等の資料によると、彦根市の経常収支比率は95.1で、県内ワースト2位。経常収支比率が高いということは新たな事業ができなくなるということ、彦根市は苦しい状況にあるということを認識し、平成28年度決算は問題ありと考えなければいけない。また、産業部所属の経済活性化委員会事業については、平成28年度に委員会は一度も開かれていないとのことであり、不要であるならば予算から削るべきであることから反対する。  議案第81号に対して賛成の立場から、財政の健全化や単年度収支に関する全般的な質問では、数字にあらわれている彦根市の現状が分析され、その中で市税収入や滞納に係る収納率がアップしている状況が明らかとなり、今後の取り組みに期待するもの。また、特に不用額に関して多くの議論があったところだが、発生理由についての分析もされており、今後不用額が発生しないよう市民に寄り添った形での執行を願った上で一定理解をする。  平成28年度には、投資的経費の建設事業としてJR稲枝駅改築整備事業、平田認定子ども園整備事業などが実施され、財政状態をあらわす各指標は危険水域ではないものの、財政の硬直化は楽観できない状況にある。今後、新市民体育センター整備など、大型事業への相当額の支出も想定される。事業の緊急性や投資的効果等を精査するとともに、引き続き指定管理を適切に行っていただくなど、計画的な財政運営への一層の努力をお願いし、持続可能な市政運営をしていただくことを強く申し入れ賛成する。  議案第77号、議案第78号、議案第81号に対して賛成の立場から、危機管理経費のうち、防災体制整備事業について、いつ起こるかわからない災害から市民を守るためにも、災害用備蓄品保管の委託料や城南小学校の防災備蓄倉庫の設置等をされており、さらなる備蓄品の充実を求める。  障害者情報提供推進事業では、点字版の「広報ひこね」の点訳率を75%にしていただいたことは評価するが、この数値以上をさらに目指してもらたい。  工場設置奨励事業では、定住人口の増加策の一助ということで期待しているが、市内在住者の雇用に対して追いかけの確認ができていないことが明らかになった。市内在住者の雇用がどういう形になっていくのかについて調査するシステムを構築されるよう要望しておく。  「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業について、平成28年度において辞退者を除き全申請が補助対象となったことは評価させていただく。彦根市の地域経済活性化に大きな貢献をしている事業であり、さらなる拡充をお願いしたい。  学校給食委託事業について、直営の調理員だった方がどのように再雇用してもらえるかが重要である。今後も民間委託は続いていくと思われるので、その際には丁寧な説明をいただくよう求めておきたい。  荒神山自然の家については、市長、教育長にはしっかり現場を見ていただいた上で、いかに宿泊料を増やしていくのか、オフシーズンの利用率をいかに上げていくのかについて真剣に取り組んでいただきたい。この施設が休館、閉館の対象とならないことを望んでいる。  市立病院については、平成28年度は9月に1名の産科医が着任され、周産期医療の充実が図られた年度だった。また、地方公営企業法全部適用となり、病院管理者の手腕が問われた年度でもあった。本日の議論の中身を踏まえたしっかりとした病院経営を求めておきたい。  この3日間、さまざまな角度、視点で各委員が議論または指摘いただいた部分については、平成30年度の予算編成において参考というレベルではなく、しっかりと聞いていただき、盛り込んでいただくことを期待して賛成するという討論がありました。  採決を行いました結果、議案第78号については異議なく原案のとおり認定することに、議案第77号および議案第81号については、起立多数で原案のとおり認定することにそれぞれ決しました。  以上をもちまして、本委員会の審査経過および結果報告といたします。 7 ◯議長(八木嘉之君) 以上で決算特別委員長の報告は終わりました。  暫時休憩します。            午前9時18分休憩            午前9時54分再開 8 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより委員長の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 9 ◯議長(八木嘉之君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結します。  これより討論に入ります。  討論の通告書が4名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、17番山内善男君、24番馬場和子さん、2番獅山向洋君、8番安藤博君の順とし、順次ご登壇願います。  17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 10 ◯17番(山内善男君) 私は日本共産党彦根市会議員団を代表して、議案第81号平成28年度(2016年度)彦根市各会計歳入歳出決算につき認定を求めることについて、反対討論を行います。  2016年度決算での国の一般会計税収は、前年度を8,200億円下回りました。税収別に増減を見ると、所得税、消費税、法人税の主要3税全てが減少いたしました。減少幅が最大となったのは法人税です。5,000億円の税収減でした。これは財界の求めに応じて、安部内閣が行った法人実効税率の引き下げが最大の要因です。法人実効税率は、安部内閣発足時の2012年度には37%でしたが、段階的に引き下げられ、2016年度は29.97%となりました。2018年度には29.74%まで下げることを決めています。  政府も2017年度版経済白書で、実効税率の引き下げが税収の下押しにきいていると指摘しました。大企業は2016年度に52兆円という過去最高の経常利益を上げました。前年度より1兆円も経常利益を伸ばしたのに、納めた法人3税は前年度より1兆円も減らしています。一方で、ため込み金と言われる内部留保は403兆円と史上最高額を更新しました。大企業が利益を上げても賃金や税金に回ることなく、大企業の内部にため込まれている現状があります。  アベノミクスはもともと異次元の金融緩和、2つ目には機動的な財政出動、3つ目には規制緩和などの成長戦略を3本の矢と名づけたもので、大企業の金回りをよくし、円安、株高や減税で大企業や大資産家をもうけさせれば、回り回って経済や暮らしがよくなるという幻想です。金融緩和で異常なゼロ金利やマイナス金利が続いて、国民の貯蓄は目減りし、大量発行される国債を事実上、日銀が引き受けているため、財政や経済のゆがみも激しくなっています。何より大企業のもうけは株主への配当や内部留保としてため込まれるので、国民の所得は増えず、消費も伸びず、経済はよくなるはずがありません。  安倍政権が2014年4月から消費税を5%から8%に増税したことも深刻な消費不況を招き、総務省の調査でも消費支出は消費税増税後からことし8月までの41カ月のうち、前年同月比で増えたのはわずか4カ月だけです。安倍首相は雇用の改善を宣伝しますが、増えたのは非正規の労働者が中心で、平均賃金は上がらず、厚生労働省の調査でも労働者の実質賃金は年間10万円も減少しました。大企業の内部留保が400兆円を超したという異常さに比べても労働者の賃上げはわずかで、政権の内部からも批判が出るほどです。賃金だけでは暮らせないワーキングプアが急増しており、アベノミクスが貧困と格差を拡大しているのは明らかです。  このような国政だからこそ、市政は国政に対する暮らしの防波堤の役割を果たせたのか厳しく検証されねばなりません。平成28年度(2016年度)の歳入決算の総額は439億8,760万8,000円で、歳出は432億1,532万4,000円で、実質収支差額は5億6,291万8,000円の黒字。単年度収支額は2億3,602万7,000円の赤字となっています。  平成28年度の特徴的な施策として、1つは、小学校へのエアコン設置が6校で実現し、全校への設置の展望が見出せたことです。  2つには、高宮、城北小の放課後児童クラブの専用棟の改築と、城南小、稲枝東小、城西小の放課後児童クラブでエアコン整備が実施されたこと。  3つには、住宅リフォーム補助制度が拡充され、利用件数は699件、執行額は6,541万円、総工事費10億8,729万円、効果は16.6倍ということで、引き続き事業の継続を強く要望しておきます。  4つには、農林分野で獣害対策におけるグレーチング工事が実施され、それまでイノシシの被害に悩まされていた農家から被害の報告はなかったと伺っています。今後も有効な手だてを地元と協力しながら進めていただくよう期待しています。  そのほか、小学校の市費による臨時講師の加配や平田こども園の整備、JR稲枝駅の事業費も含めて、関係各位のご努力に心から敬意を表するものです。  しかし、以下の点は納得しがたく、今後の事業の見直し、改善を強く要求します。  1つは、市政の各部署で人権や同和の冠がついた市民や職員を対象にした施策に多額の経費が使われていることです。もとより憲法第25条は、誰もが健康で文化的な最低限度の生活を保障するとありますけれども、生活保護費の相次ぐ削減や相次ぐ規制緩和で低収入の非正規労働者を増大させ、格差と貧困を拡大させる人間として当たり前の権利を奪っているのは何より国の政治です。人権をないがしろにされているのは国民自身であり、市民や労働者に対する人権を説くための予算を費やすことは極めて疑問です。  市は市民や労働者に人権を説くことに多くの予算を使うのでなく、市役所内での4割にもなる非正規労働者の正規化や不安定な身分で働かざるを得ない指定管理者制度、また、民間委託を見直し、直営で労働者の権利を保護すべきです。  市は殊さら市民や労働者に人権を啓蒙するのではなく、事実をもって人権を大事にする実践を市自身が行うことを強く要求します。  2つ目には、生活保護行政のあり方について指摘します。  私たち議員団がかかわった数件の事例でも、本来の保護行政から逸脱しているのではないかと疑われるケースがあります。例えば、相談の入り口で車の放棄が条件との指導や、行き過ぎた就労指導などです。保護行政は生きる上で最後のセーフティーネットで、基本的人権として保障されているものです。県の保護行政と比較しても彦根市の対応が極めて厳しい評価と聞き及んでいます。現に生活保護費の決算では、9,000万円余りも不用費として計上されました。経済情勢の好転で就労指導が功を奏したことなどが原因で上げられていますが、水際作戦と称した保護行政からの締め出しがなかったかなど、いま一度、親身に寄り添った対応ができていたのか検証を求めます。  3つ目に、市独自で行った学力テストについて、397万4,000円を執行したとされました。学力テストは学力の向上につながらないとの現場の教師の声を紹介してきました。教師の多忙化で一人ひとりの子どもたちに向き合う時間の保障こそ現場の教師は求めています。小1すこやか支援員特別支援教育支援員、少人数学級の支援など、人材の確保にこそ予算を回すべきで、時間の浪費とさえ現場から指摘されている学力テストは中止すべきです。  4つには、工場設置奨励条例に基づき2,190万円を市内の8社に投入したことを明らかにされました。この中には昭和電工や日立化成などの大手企業が名を連ねています。従来から私どもは、ひとり親方と言われる中小業者などを対象にした施策にこそ光を当てるべきと求めてまいりましたが、今後、こういった小規模な事業者にこそ対象とされることを強く望みます。  5つには、国民健康保険の会計についてです。  ことし6月現在の県下の保険料が滋賀民報社の調べで掲載されております。夫婦と未成年の子ども2人の世帯、夫の所得300万円、資産なしのモデルで彦根市の保険料は42万9,555円です。県下で6番目に高い国保料となっています。  国保料の高騰は一つには加入世帯の貧困化です。1990年代前半の270万円をピークに下がり続け、現在139万円まで落ち込んでいます。これは非正規労働者の増大が大きな要因です。  2つには、国の予算削減です。  国保会計の国庫支出の割合は1980年代50%あったものが、現在20%にまで下がっています。基本的には、国保を運営困難な状況にしている国の政治のあり方を問わなければなりません。  さて、平成28年度の当市の状況は昨年の黒字決算、そしてまた今回も黒字決算となりました。国民健康保険料を上げないための努力をしていただいたとは思うのですが、結果として滞納世帯は2,545世帯、これは加入世帯の実に17%に当たります。また、病院にかかれば10割を病院に診療費として払わなければならない資格証明書の発行については33件、さらに差し押さえ件数については345件の実態があるとお聞きしました。  これは、平成26年度でも彦根市が県下で最高でしたけれども、恐らく平成28年度でも県下の中で最高の件数ではないかと思われます。国保加入世帯は低所得者が多く、国民皆保険を支える重要な基盤である国民健康保険制度の安定的な運営が可能となるよう、政府は平成27年度から低所得者対策の強化として保険者支援制度の拡充費約1,700億円を実施するとされました。  彦根市では、年度当初の試算では一人当たり3,400円の支援金と換算をされておりました。彦根市に対しては、総額1億2,110万円が市の会計に平成27年度から入っています。京都市、堺市、横浜市、北九州市、静岡市、名古屋市では政府の1,700億円の金額を見越して、保険者支援制度を活用して保険料算定時期の平成27年5月末には引き下げの決定をされておりました。  毎年医療給付費が増大してきており、国保会計に大きな影響を及ぼしていることは理解をするところですが、今回の決算でも次年度への繰越金が4億2,917万5,000円もあり、基金も国が基準としている前期、後期も含めた医療給付費の5%の4億円を大きく上回る5億2,000万円になっていることからも、あらゆる資産を活用し引き下げてもらう努力をしていただくべきだったと考えます。  そういう点で、この国保会計についても次年度より市民に寄り添った会計となるよう改善を求めていきたいと考えています。  最後に大久保市政による財務当局の資料によれば、財源不足に対処するための預金と言われる財政調整基金は、平成27年度50億円が平成33年度から平成34年度にかけて限りなくゼロになる試算が発表されています。この中には図書館整備や100億円以上とも言われる広域ごみ処理施設の費用は含まれないと言われており、さらに厳しい財政状況となることが予想されます。  平成28年度決算でも明らかなように、当年度だけで6億円の取り崩しがされています。市民の暮らし、福祉を守るためにも新市民体育センターに64億円、金亀公園に24億円などを投入しようとする計画は改めて見直しを強く求めます。特に従来の議会でも私どもも主張していますように、現在の市民体育センターは残置し、サンパレスを解体し、新たな建設は中止することを強く主張しておきます。健全財政を貫くためにも、いま一度立ちどまることを強く主張し、以上、平成28年度(2016年度)決算の反対討論といたします。ありがとうございました。 11 ◯議長(八木嘉之君) 24番馬場和子さん。馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 12 ◯24番(馬場和子さん) それでは、私の方からは、議案第81号平成28年度(2016年度)彦根市各会計歳入歳出決算につき認定を求めることについてに賛成の立場から討論を行います。  3つの常任委員会所管事項に係る各会計の歳入歳出決算の審査の中で、財政の健全化や単年度収支に関する全般的な質問がありました。数字にあらわれている彦根市の現状が分析されましたが、市税収入や滞納収入率アップの状況から、今後の取り組みに大いに期待するところでございます。  3つの常任委員会所管ごとに審査をさせていただいた中で、まず、企画総務消防常任委員会所管事項の中では、これからの少子高齢問題解消の一助とするために、婚活支援事業や移住推進事業などの成果の検証にも言及させていただきました。また、低迷する彦根市の選挙執行時の投票率の向上対策として、期日前投票所の設置箇所と費用対効果の検証を行った上で、より実効的な対策を打ち出すことの必要性を痛感するに至ったものでございます。  また、防災に関する質問を通して、市民の安全・安心につながる手だてを講じていただくことを切望しております。  次、市民産業建設常任委員会所管事項の中での審議では、懸案となっております彦根市の空き家対策については、実地調査の結果をデータ化し、対策のための計画の策定に大いに役立てていただきたいと考えます。また、外国観光客の誘客を促進するインバウンド対応や、宿泊者を増やすための夜間誘客手法の是非についての議論では、より実効性のある施策への要望もあったところです。  リサイクルへの費用対効果については、時代の流れによる方法の変化も視野にした対応が求められているということも提言させていただきました。特に制度拡充による申請者の増加が報告されました、「住もうよ!ひこね」住宅リフォーム補助制度は6,500万円の補助に対して16.62倍に当たる10億円超の経済波及効果があったとのことで、投じた費用への大きな効果が実証されたことになります。  次に、福祉病院教育常任委員会所管事項の中での審議では、未来を担う子どもたちへの学力向上対策、国際理解教育、いじめ対策についての活発な議論がございましたが、実効性のある取り組みを進めていただくことに期待をしております。  自然豊かな体験フィールドである荒神山自然の家が継続的に運営されるための議論もございましたが、所管の教育委員会だけにとどまらず、幅広い利用に向けての庁内横断的な取り組みの必要性を痛感いたしたところでございます。  今後、増加の一途をたどることが想定される高齢者対策として、老人クラブへの補助のあり方や敬老行事に関する議論、その中で市長は、現場の声をもとに打開策を講じていくとの答弁がございましたが、この答弁のとおり今後の対応をしっかりと見極めてまいりたいと思います。  3日間の審査の中で多岐にわたる議論があったところですが、特に付属資料により示された不用額に関しても、多くの熱心なやりとりがありました。不用額の生じた理由についての分析もなされていることから、今後、不用額が生じないよう市民に寄り添った形での執行、啓発等での発信を願うところですが、この不用額については一定理解をさせていただきました。  さて、平成28年度には投資的経費の建設事業費として、JR稲枝駅改築整備事業、平田認定こども園整備事業、小学校6校の空調設備の整備、消防指令施設整備事業などが実施されたところでございます。財政状態を示す4つの指標は危険水域ではないものの、財政の硬直化は楽観できない状況であります。今後、予定されている本庁舎耐震化整備事業、新市民体育センター整備事業、国民体育大会関連のインフラ整備事業、ごみ処理施設新設事業などの大型投資事業への相当額の支出も想定されています。事業の緊急性や投資効果等を精査するとともに、引き続き市債残高を適切に管理していただき、計画的な財政運営に一層の努力をお願いいたします。  可能な限り国庫補助金や地方交付金制度を活用し、経済性の発揮のためにもアンテナを今よりもより高くし、努力を怠らぬよう切にお願い申し上げます。
     社会経済状況や市民ニーズの変化を的確にとらえ、時代の要請に呼応した対応が求められています。今回の議論の中で出された意見を、平成30年度の予算に反映していただき、市民の快適な生活と安心と安定を保ち、持続可能な市政運営をしていただくことを強く、強く申し入れ、賛成の立場からの討論といたします。議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。  以上で賛成の立場からの討論といたします。ありがとうございました。 13 ◯議長(八木嘉之君) 2番獅山向洋君。獅山君。 〔2番(獅山向洋君)登壇、質料掲示あ り〕 14 ◯2番(獅山向洋君) 私は、議案第77号および議案第81号に対しまして、反対の立場から討論いたします。  皆さんはご承知でございますが、市民の皆さんはおわかりにならないかもしれませんので説明しておきますが、決算というのは既に済んでしまったことでございまして、仮に反対が可決されても特に問題は生じません。やはり問題がある場合は、住民直接請求あるいは住民監査請求、さらに住民訴訟とか、そういうものでやっていかなければならないものであるということをご理解いただきたいと思います。  さて、議案第77号は市立病院に関する問題でございます。これにつきましては、既に決算特別委員会委員長の方から報告がございましたので、重ねて詳しくは申し上げませんけれども、とにかく平成28年度の市立病院の決算につきましては、県内に10の市立病院なり組合立の病院があるわけですが、収支比率といいますか、とにかく収入がどれだけあって支出がどれだけあるかという比率ですね、これが彦根市は余りにも極端に悪かったわけです。簡単に言うと、100の支出をしていながら収入は88.1しかなかったということなんです。  公立病院は赤字になるのは当然だと通常言われているわけですが、ほかの公立病院などは95ぐらいであったのに、彦根市だけが90を切って88だったということなんです。それでどういうことなのだということを聞いて、質問をして、それに対しては一定のお答えはございました。しかし、私が問題にしたいのは、こういうように県下のほかの病院と比較して彦根市が最低であるというようなことに気づかないと、こういう質問ができないということになってしまうわけで、気づいても、あれ、何でだろうと思っていると質問もできないということになるわけです。そういう意味でやはり市立病院の説明責任という観点から、平成28年度につきましては、これこれこういうような事情がありましたので、県下で一番収支比率が悪くなりましたというような説明をきちんとすべきではないかと思ったわけでございます。  そういう意味で私は反対の討論をしたということでございます。  それでは、次に、議案第81号の反対討論に移りたいと思います。  平成28年度の収支決算書につきましては、これは一般会計も特別会計なども含むわけですが、既に奥野議員の方からいろいろとご質問がございました。特に実質収支とか単年度収支については、詳しいご質問があったわけでございますが、私は経常収支比率という観点から反対討論をしたいと思います。  経常収支比率につきましては、大変長い表題ですが、彦根市一般会計・特別会計歳入歳出決算および基金運用状況審査意見書ならびに財政健全化・経営健全化審査意見書というのがございまして、これは彦根市の監査委員から提出されております。  監査委員の審査意見書にも書かれているわけでございますけれども、簡単に経常収支比率についての部分だけ読み上げておきます。経常収支比率は財政構造の弾力性を判断するための指標で、人件費や扶助費、公債費等の経常的経費に市税や普通地方交付税などの経常一般財源がどの程度充当されているかを示すものである。この比率が低いほど経常的一般財源に余裕があり、臨時的経費に充てられるので、財政構造が弾力性に富んでいると判断できるというものでございます。  この経常収支比率は、一般の家庭の例で説明される際は、これは行政のエンゲル件数であると言われております。エンゲル係数はご承知のとおり、収入に対して食費というか食べるものに使った金がどれぐらいを占めているかというような係数でございまして、年金生活者の皆さんは本当にエンゲル係数が高くなってしまっていますね。簡単に言うと、入ってきても食べるだけでもう精いっぱいで、例えば旅行もできないし、ちょっとテレビを買いかえようと思っても買いかえることもできないというような形になっているわけですね。  ですから、地方行政におきましても、経常収支比率が高くなりますと、簡単に言うと人件費とか扶助費とか公債費というのは、いわゆる借金の返済と利息ですね、こういうものばかりに支払われてしまいまして、政策的なことにもう投資ができなくなってしまうわけなんです。そういう意味で非常に重要な係数でございますけれども、これを見ますと、彦根市は過去3年間どんどん経常収支比率が高まってきております。平成26年度が89.8%、平成27年度が91.9%、平成28年度に至りましては、95.1%となっているわけです。言うならば5%しかもう余裕がなくなってしまったということなんです。  これを彦根市だけの話として聞いておりますと、ああ、そうかという程度で終わってしまうんですが、やはり県下13市の中でどういう位置を占めているかということをしっかりと認識しておく必要があるのではないかと思います。  そこで、これをちょっと見ていただきたいんですが、これは平成28年度の決算について、13市についてのいろいろなデータを県がまとめたものでございます。ここで黄色い線で示したところを見ていただきたいんですが、縦の方がこれは各市の経常収支でございます。横が彦根市の部分だけということです。非常に小さな字なのでまことに申しわけないんですけれども、一番最後の「市計」と書いてありますが、ここには91.7%と書いています。13市の平均経常収支比率が91.7%になってしまっているということなんですね。  そこで、ほかの市と簡単に比較しておきますと、大津市につきましては91.9%で、彦根市は大津市よりは3.2ポイント悪い。長浜市につきましては89.5%ですから、5.6ポイント悪い。さらに一番県下で経常収支比率がいい甲賀市は87.5%で、彦根市は甲賀市に比べると7.6ポイントも悪いということになっているわけです。  ですから、こういうような彦根市が自分のところだけで物を考えるのではなく、せめて県下の各都市と比べますと、最下位が野洲市で95.2%、彦根市がその次に悪くて95.1%なんですよ。こう考えますときに、彦根市の経常収支比率、簡単に言えば財政の弾力化の比率が非常に失われて硬直化しつつあるということはご理解いただけるのではないかと思います。  これについては、常任委員会でもいろいろ質問したわけですが、一番の問題は、こういうように3年間にわたってどんどん悪くなってきているし、県下でも一番下から2番目、ブービー賞とは言いませんけれども、下から2番目というような悪い状況になっている、そういうことは残念ながらこの決算書には全然出ていないわけなんです。  ですから、先ほどの病院と同じことを申し上げますけれども、県下のほかの市と比べてみて、あれと思って、その上で何でだろうかということで質問をせざるを得ないような形になるわけですが、それでもこの決算書には何にもそういうことが書かれていないということに、私は問題があるのではないかと考えます。やはり、過去3年これだけ財政が硬直化しているけれども、今後はこうしていきたいということをしっかりと決算書に書くべきではないかと思います。  特に経常収支比率につきましては、支出の方をどう減らしていくかという問題と、もう一つは、収入をいかに増やしていくかということがあるわけですから、そういうような政策というものを明確に打ち出していくというのが、市の執行部の本来のあり方ではないかと思っております。  そういう観点から私は、この決算書に対して反対意見を述べたわけですが、これを裏づけるような資料としてもう少し説明させていただきたいと思います。  ことしの6月にもいつものように東洋経済新報社という会社が「住みよさランキング」というのを発表いたしました。これは、安心度とか利便度とか快適度、富裕度、住居水準充実度、こういうようなカテゴリーで各都市に点数をつけて、それで標準偏差できちんと計算した上で全国の順位を出すわけでございまして、今回、対象になった市と東京都の区、全部合わせますと814の都市が対象になっております。  また、これも非常に長い伝統のあるランキングでございまして、今回で24回目になっています。1回だけこれが抜けたことがあるんです。それが東日本大震災の年だったわけでして、そういう意味である市の市長なんかは、住みよさランキングを上げるというような公約を出しておられる方もおられるぐらいでございまして、以前も一遍お話ししたことがありますけれども、ぜひ関心を持っていただきたいと思います。  そこで、最近の彦根市の傾向というのを見ますと、これはだんだんランキングが下がりつつあるわけです。ちょっとこれを見ていただきたいんですが、ここに点線の部分がありますけれども、この点線の部分は、東洋経済がちょっといろいろと不都合があってファクターを変えたんです。変えたので、平成21年度につきましては、彦根市の41位というのはこれが旧のランキングで41位。ところが同じ年の平成21年度で、新ランキングでいくと68位ということで、これは同じ年であると見ていただきたいと思います。  そうしますと、前の旧ランキングでいったってちょっとこのまま上へ上げてもいいぐらいですが、それはそれとしまして、こんなことで現在、徐々にランキングが下がってきているという状況にあるわけです。なぜランキングが下がってきているかということにつきましては、私はぜひとも、彦根市の企画振興部あたりできちんと分析してもらいたいと思っているわけですけれども、ランキングが下がったからといって彦根市が急に悪くなっているわけではありません。これは、全国の市がそれぞれ努力して一生懸命やっている。その中で努力の度合いが足らないとランクが下がってくるんですよ。そういうものだとお考えください。  そこで、皆さんもご心配になるのは、こんなランキングが下がってきたら大変ではないのということになるかもしれませんが、これは念のために申し上げておきますと、滋賀県の都市は非常に住みよさの意味では全国的に優位にあるということです。今回の2017年の住みよさランキングで言いますと、何と関西の住みよさランキングの中で20位までの間に滋賀県の都市が6市も入っています。順番に言いますと草津市、甲賀市、近江八幡市、残念ながら近江八幡市に抜かれたんですけれども、それから彦根市、米原市、守山市と、こういう順番になっております。  参考までに申し上げますと、20位のうち都市の数が非常に多い大阪市は5つ、兵庫県が7つ入っていますね。奈良県は2つです。京都府はゼロというような状況です。ですから、ランキングが下がったからといって彦根市は悪いと、そういうことを言うてるわけではありません。むしろ、こういう下がりつつある傾向というものを十分に考えていかなければいけない。この中には当然のことですけれども、今申し上げたいろいろな経常収支比率の問題とか、例えば財政調整基金がどれだけあるとか、いろいろなものもこの中に含まれているということをお考えいただきたい。  ですから、今私が申し上げた経常収支が悪くなってきているということ自体、断言はできませんけれども、やはりランキングを下げている一つの原因になっているだろうと私は思っております。  ちょっとついでに一つだけ申し上げておきたいんですが、大久保市長はしきりに「福祉日本一」とおっしゃりますけれども、実はこのランキングの中にもきちんと福祉の問題も含まれております。それは安心度という項目に入っていまして、まず、病院、それから介護老人福祉施設、出生数、つまりどれだけ子どもが生まれたか。それから保育施設の定員数とか待機児童数、こういう福祉に関する非常に重要な問題も入っておりまして、最新のデータがなかったもので、今日はグラフにしてこなかったんですが、安心度の彦根市の順位は何番ぐらいと思われますか。これは、9年間の平均をとったんですけど、ずっと540番ぐらいです。だから日本一なんてとんでもない話で、また道半ばなんておっしゃいますけれども、道半ばどころかもうはるか先の話でございまして、そういう意味で私はやはり大久保市長も彦根市長として、全面的に信用できないかもしれないけれども、客観的な、特に長年にわたる一つのランキングとか、そういうものをしっかりと見据えた上で発言をなさるべきではないか。そうでないと市民は誤解してしまうんですよ。そんな順位も何も答えられないで、何だかいいようなことをおっしゃっているのは非常に問題ではないか。  私はそういう意味で、やはり事実と違うことを故意に言うということは非常にまずいことではないかと思っております。  それで、私が申し上げましたのは、あくまで経常収支比率の問題でございまして、そういうような経常収支がどんどん悪くなってきて、彦根市の言うならばプラットホームといいますか、身動きできるプラットホームがどんどん狭くなってきているということを十分に認識しなければいけないと思っております。  そういう観点から、今回の決算書につきましても、ただ、毎年毎年同じようなことばかり、数字だけ変えて同じような文章で書いておられるということ自体が問題ではないか。これは、日本全国がどんどん経済成長をして発展しているときには、そんなに理由は要らなかったと思いますよ。けれども、こういう停滞してきた時代、しかも人口減少でお互いの都市間の競争が非常に激しくなっている時代に、ただ、経済成長の時代と同じように数字だけ並べておけば、これでこの決算は終わりというようなことでは私はだめだと思うんです。  そういう観点で、非常にちょっと大きな話になってしまいましたけれども、大局的な意味で私は今回の決算書、特に徐々に下がりつつある決算書について説明責任を果たしていないという観点から反対したわけでございますので、どうかご理解をよろしくお願い申し上げます。  以上です。 15 ◯議長(八木嘉之君) 8番安藤博君。安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 16 ◯8番(安藤 博君) ただいま議題となっております議案第77号、議案第78号、議案第81号に夢みらいを代表いたしまして賛成討論を行います。  3日間にわたって決算特別委員会で審査を行いましたが、詳細な数値等については専門的な見地から監査委員さんが既に審査され、平成28年度(2016年度)彦根市一般会計・特別会計歳入歳出決算および基金運用状況審査意見書ならびに財政健全化・経営健全化審査意見書として提出をされておりますので、当局におかれましてはしっかりとお目通しをいただき、熟議していただきますよう、まずお願いをしておきたいと思います。  さて、平成28年度は大久保市政1期4年の最終年度であり、JR稲枝駅改築整備事業や平田認定こども園整備事業、市長の公約の一つである、小学校空調設備整備事業など、大型事業が進捗した年度でありました。また、平成27年12月定例会におきまして、川嶋副市長に就任をいただき、副市長2人体制となり、比較的安定した年度だったと思っております。  それでは、主要事業から述べていきたいと思います。  想定外の自然災害が発生する中、危機管理経費の防災体制整備事業では、非常用備品、食料等の備蓄や災害用備蓄物資保管委託、城南小学校の防災設備倉庫設置ならびに避難誘導標識修繕など、市民の生命と財産を守る予算を執行されたことは評価いたしたいと思っております。  また、塵芥収集経費の使用済み蛍光灯リサイクル事業では、家庭用の使用済み蛍光管について、資源循環社会の推進を図ることから拠点回収所を7カ所から倍の14カ所に拡充していただきました。今後、LED化が加速する中、さらなる拡充を求めておきたいと思っております。  次に、社会参加促進事業の障害者情報提供推進事業では、重度の視覚障害者に対し「広報ひこね」の点訳率をこれまでの65%から75%に引き上げていただきました。しかし、この75%の点訳率は滋賀県の広報紙並みであり、さらに点訳率の向上を求めておきたいと思います。  次に、工場設置奨励事業では、賛否さまざまな意見はございますが、まち・ひと・しごと創生総合戦略の定住人口の増加策の一助としてとらえております。今回は、新設1社、増設7社の計8社に奨励されました。企業立地の促進に寄与したと考えております。しかし、市内在住者の雇用状況について明確な確認がされていないため、最低でも3年間の追跡ができるシステムの構築を求めておきたいと思っております。  まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム事業におきましては、辞退者を除き100%対応されていることを評価いたしたいと思います。これからも市内の経済活性化のため継続をお願いしておきます。  次に、学校給食費の学校給食委託事業は、稲枝西小学校と稲枝北小学校の2校が対象となっていました。民間委託については、偽装請負等の懸念があるものの10校が切り替わっており、残された小学校についても丁寧な説明と希望者の再雇用について、行政の責任において取り組んでいただくことをお願いしておきたいと思います。  荒神山自然の家自主事業は、滋賀県の財政事情から滋賀県立荒神山少年自然の家の休館、廃館を求めてきた際、当時、彦根市PTA連絡協議会や彦根市子ども会指導者連合会を中心に2万人を超える存続を求める署名活動がなされ、当時の獅山市長の英断により平成23年4月から彦根市に移管されました。設備投資も行い、大人も利用できる施設として生まれ変わった経緯がございます。  移管後は市長部局の所管でございましたが、平成28年度から教育委員会に所管替えされました。利用者や利用団体の数値を見る限り減少しており危惧をしております。市長を初め教育長におかれましては、視察や見学でなく利用されていると思っておりますが、子どもたちの体験学習の拠点施設でありますので、将来、財政の問題で休館や廃館にならないよう、教育委員会として健全な経営を求めておきたいと思います。  昨年9月に新たに産科医が着任いただき、医師による分娩が再開された周産期医療の充実が図れた年度でもございました。また、4月より公営企業法全部適用による新たな病院経営がスタートした年度でございました。しかしながら、本年8月末日で産科医が退職され、また、経営数字を見る限りまだまだ課題山積だと考えております。  病院事業管理者におかれましては、経営に対しての手腕をいかんなく発揮していただくよう求めておきたいと思います。  平成28年度は当初449事業を中心に主要事業について一端を述べさせていただきましたが、決算特別委員会での委員のご意見をお聞きいただき、平成30年度予算編成に生かしていただくことを求め賛成討論といたします。  以上でございます。 17 ◯議長(八木嘉之君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに、討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 18 ◯議長(八木嘉之君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結します。  これより採決を行います。  ただいま議題となっております各議案のうち、まず、議案第77号平成28年度(2016年度)彦根市立病院事業会計の決算につき認定を求めることについてを採決します。  本案に対する委員長報告は認定であります。  お諮りします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決します。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 19 ◯議長(八木嘉之君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は原案のとおり認定されました。  次に、議案第78号平成28年度(2016年度)彦根市水道事業会計の決算につき認定を求めることについてを採決します。  本案に対する委員長報告は認定であります。  お諮りします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 20 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり認定されました。  最後に、議案第81号平成28年度(2016年度)彦根市各会計歳入歳出決算につき認定を求めることについてを採決します。  本案に対する委員長報告は認定であります。  お諮りします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決します。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 21 ◯議長(八木嘉之君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は原案のとおり認定されました。 ────────────────── 日程第4 意見書案第1号上程 22 ◯議長(八木嘉之君) 日程第4、意見書案第1号彦根愛知犬上地域ごみ処理施設に関する意見書案を議題とします。  職員にこれを朗読させます。 ────────────────── 23 ◯議長(八木嘉之君) お諮りします。  ただいま議題となっております意見書案第1号については、会議規則第37条第3項の規定に基づき、提出者の説明を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 24 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第1号については、提出者の説明を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 25 ◯議長(八木嘉之君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結します。  お諮りします。  ただいま議題となっております意見書案第1号については、会議規則第37条第3項の規定に基づき、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり) 26 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第1号については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論の通告書が提出されておりますので、発言を許します。  4番辻真理子さん。辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 27 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、意見書案第1号に対しまして、賛成の立場から討論をいたします。  安澤議員から提案され、本会議に上程されました、彦根愛知犬上地域ごみ処理施設に関する意見書案につき、賛成の立場から討論をいたします。  この件につきましては、去る9月25日の本会議における請願採択におきまして、賛成の立場から討論をいたしましたが、それ以降、市民の方々からもさまざまなご意見を頂戴いたしておりまして、さらには地方紙にも連続で投書が掲載されるなど、市民の間にも疑問の声が広がり始めております。  市民から応募があったのに市長はなぜ愛荘町竹原を候補地としたのか。市長は今後長きにわたる市民の不便さと財政的負担をどのように考えているのかなど、議員として市民の方々に説明する立場においては窮する毎日でございました。  さて、この意見書は端的に広域行政組合で慎重に審議することを求めておりますが、その本質は私が9月25日に討論したことを初めとする報告書に対する疑問であります。繰り返しになりますのでここでは申しませんが、本来、市長から詳しい説明があって、その説明に対して議会が、そして市民が納得できるものであればよいのですが、6月30日の記者発表以来、この問題について市長は口を閉ざしたままで、一向に議会や市民に説明をしようとする態度が見られません。  この意見書におきまして、広域行政組合で慎重に審議することはその前提として、なぜ愛荘町竹原を候補地にしたのか、その根拠は選定委員会の報告書にあるのか、もしも報告書に候補地選定の根拠があるのであれば、報告書の数字が合理的な意味を持つ数字であるのか、もしもこれらを否定するのであれば、何を根拠に選定したのか。そして、川嶋副市長との間で6月18日の管理者会議までに十分な意思疎通があったのかなど、詳しく説明がなされなければなりません。決して広域行政組合で慎重に審議することだけを求めているのではないことを、広域行政組合管理者である市長にはご理解いただきたいものでございます。  市民から負託を受けた市長であれば、決して市民の声をないがしろにして広域行政組合の会議に臨まれることはないと信じておりますが、彦根市議会といたしましては、この問題をなおざりにしたまま将来にわたって多額の費用負担をし続けることになるかもしれない市長の選択を容認することはできません。  したがいまして、多くの賛成議員の意見書案に名を連ねております私も賛成議員の一員として、より多くのご賛同を得られますようにお願い申し上げて、私の賛成討論といたします。 28 ◯議長(八木嘉之君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 29 ◯議長(八木嘉之君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結します。  これより採決を行います。  意見書案第1号彦根愛知犬上地域ごみ処理施設に関する意見書案を採決します。  お諮りします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 30 ◯議長(八木嘉之君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、意見書案第1号彦根愛知犬上地域ごみ処理施設に関する意見書案は原案のとおり可決されました。  お諮りします。  ただいま可決されました意見書案第1号中に、字句等について整理を要する場合は、その整理を議長に一任されたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 31 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。  意見書案第1号については、議長からただちに関係先へ提出します。 ────────────────── 日程第5 会議案第1号上程 32 ◯議長(八木嘉之君) 日程第5、会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案を議題とします。  提出者の説明を求めます。  2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 33 ◯2番(獅山向洋君) それでは、提出者としてご説明を申し上げたいと思います。  皆さんももうご承知のとおり、彦根城は世界遺産登録を目指しております。そのためには、彦根城の整備はもちろんのこと、やはり世界遺産登録のために結構たくさんの費用を使っているわけでございます。また、ただ単に彦根城だけではなくて、やはり世界遺産登録のためのバッファーゾーンの整備も必要でございますし、同時に観光振興ということを標榜しております彦根市としては、文化財を観光資源として今後一生懸命整備していかなければなりません。  ご承知のとおり、旧井伊神社、木俣屋敷、長曽根御門、あるいは金亀会館とか、多くの彦根市が所有している文化財があるわけですけれども、この数年ほとんど放置されたままになっております。また、花しょうぶ通り一帯が重要伝統的建造物群保存地区に指定されたわけですが、この保存地区の整備につきましても多くの費用を費やさなければなりません。  そういう意味で私はかねがね、どうも手が回らないなというような気持ちでずっと見ていたわけでございますけれども、このたび410年祭を契機に、ことしの3月18日から何と観覧料が1,000円という金額になったわけで、この600円と1,000円の差額は恐らく410年祭に費やされた費用に充てられるものと思いますけれども、それはそれとして、このまま放置しておきますと、条例に従いまして、ことしの12月10日でまた600円に戻ってしまうわけでございます。  観光客の心理から言いますと、1,000円が600円に戻るので、ある意味では大幅な値下げになるわけです。こういうように彦根市がいろいろとこれから文化財整備や観光振興のためにお金を使っていかなければならないわけでございますので、まことに観光客には申しわけないんですけれども、この機会にどうせ値下げするのだったら、ちょっと値下げの金額を少なくして、私としては700円ぐらいにして、3月17日以前の600円に戻さないでやりたいなと思ったわけでございます。  そういう経過のもとに、今回、9月議会の本会議におきまして、市当局の方に質問をいたしました。彦根城は世界文化遺産登録および観光振興を目指しているし、大河ドラマでも注目をされている。それにもかかわらず整備が進んでいないのではないか。そういうことで、文化財および観光資源としての具体的な利活用という項目のもとに、410年祭後、観覧券は値下げしてもとに戻してしまうのかという質問をいたしました。ところが私は逆に、この質問に対してぜひ値上げしたいというお答えが出るものと、その呼び水のつもりで質問をしたのですが、あに図らんや、値上げは難しいというお答えでございました。  しかも、市長の答弁は世界遺産登録にはお金がかかるけれども、また、観光客にも協力してもらうべきだと思うけれどもと、その後がまずいんです、まことにごもっともであるが、こういうことについてはポスト410年祭の委員会で検討するかのようなご答弁でございました。  こういう好機をとらえようとする気持ちがない市長というのは、私は非常に腹を立てているんですけれども、それはそれとして、こんなことは市長が決断をすればすぐできることなんですよ。何でそんなね、ポスト410年祭の委員会とかに相談しなければならないのか。こんなもん相談をしていたら、また1年ぐらいかかってしまうんですよ。そういう意味で私は、本当に決断をしない市長だと思いました。  検討すると言っても、検討するというのは大体行政用語では、結構時間がかかりますという話なんですよ。それだったらもうこの12月11日から600円に戻ってしまって、それから検討されて、あと幾らにしようというようなことを延々と協議する。その間に、先ほど決算書についての反対意見でも述べましたけれども、彦根市はどんどん経常収支比率でも悪くなっていっているわけですから、ますます観光資源、あるいは文化財の整備が遅れてしまうわけなんです。  皆さんもおわかりいただきたいんですが、こういうけちけちやっているということ自体が問題なのであって、むしろやはり彦根城に来た方、これは彦根城に行こうと思って来ているわけであって、600円だからとか、700円だからとそんなことを考えて来る人はおられない。おられるかもしれんけれども、稀有なことでありまして、やはり素敵な彦根城、整備された彦根城を見たいという気持ちで来られるわけなのに、来てみれば、今一生懸命整備をしておられるのであんまり悪口は言いませんけれども、トイレは汚い、草は引いてないとか、いろいろな意味であんまり整備されていない城だなと、悪い印象を持って帰られた方がはるかに損害が大きいわけなんです。  そういう観点から、やはりこの機会に値上げして、そして観光客に喜んでもらえるような彦根城にしたいというのが私の一番強い要望でございまして、その意味でやはり市長の答弁については、極めて批判的でございます。  そういう観点から私も準備に取りかかったわけですが、何せ9月議会もいろいろ忙しい上に、いざいうときに風邪を引いてしまって、ちょっと遅れてしまって申しわけないんですけれども、それはそれとして、あと少しだけ理由を簡単に申し上げておきますが、ほかの国宝の天守を持つお城の観覧料との比較というのは非常に重要でございますけれども、姫路城は現在改修されて1,000円取っておられます。どうも国宝はほとんど1,000円を取っておられるというような感じを受けます。富岡製糸場も1,000円でございますし、石見銀山につきましても、ここは幾つも施設があるのでちょっと難しく、足し算をすると大変な金額になるんですが、共通の入場券という形では1,000円ということになっております。  そういう意味でちょっと別格的でございますが、あと、松本城が610円、犬山城が550円、松江城は560円ということなので、そういう観点から言いますと、世界遺産の暫定リストに載っている彦根城はその間ぐらいと思います。私が市長の立場だったら800円と言うところですけれども、しがない市議会議員でございますので、700円ということでちょっと遠慮をさせていただいたわけでございます。  それと、やはり彦根市民への影響ということも当然考えなければいけないわけですけれども、彦根市民につきましては、皆さんもご承知のとおり「広報ひこね」に無料の観覧券がよく印刷されておるわけですから、本当にご心配ならばもっと増発されたらいいのではないかと思っております。  いろいろと申し上げましたけれども、やはりこういうチャンスをとらえるということが行政としては非常に重要でございますので、そういう観点から、ぜひとも議員各位のご賛同を得たい。またこれは、彦根市民も、彦根市としては増収になるわけですから、それによって、ただ観光ばかりに金を取られている、その部分が緩和されるということは、ほかの政策にも波及効果があると思いますので、この点、インターネットをごらんになっている彦根市民の皆さんも、ぜひともご賛同いただきたいと思っております。  どうもご清聴ありがとうございました。よろしくおねがいします。 34 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前11時07分休憩            午前11時39分再開 35 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより質疑に入ります。  質疑の通告書が提出されておりますので、発言を許します。  8番安藤博君。安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 36 ◯8番(安藤 博君) それでは、ただいま議題となっております会議案第1号で、先ほど獅山議員の方からご説明をいただきましたが、その中でちょっと触れられていない点も含めて質疑を行いたいと思います。  まず1点目でございますけれども、いわゆる410年祭期間中の1,000円の観覧料というものは、平成29年12月10日までということで、時間がないということは推察いたします。しかし、なぜこのタイミングで提出されたかということについて一点、確認のためにお聞かせいただきたいと思っております。  もう少し時間があればさまざまな方々を含めての議論ができるのではないのかということも思っておりますので、このタイミングで議員提案をされた理由についてご答弁いただければと思っております。  2つ目でございます。  個人の一般観覧料100円アップということでお聞かせをいただいておりますけれども、その根拠についてお聞かせいただきたい。説明の中では、次の質問にも関係しますけれども、ご説明がなかったので改めてご答弁いただければと思っております。  この観覧料の方の分については、私も当時、獅山議員が獅山市長時代に議論をさせていただいた記憶があります。平成18年6月定例会にさかのぼるんですが、議案第68号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案を当時提出されました。それはあくまでも400年祭が翌年に控えているということで、400年祭の期間中に観覧料を上げたいというような提案でありました。それに対して私は当時、便乗値上げではないのかというような質問をさせていただきました。ただ、そのときのご答弁では、いやいや、400年祭というものに対してしっかりと周知をし、いいお祭りにすれば自然と観光客に来ていただけるのだとおっしゃっておられました。  結果、400年祭の開催された平成19年度におきましては、83万5,674人、年度でありますので期間外の入山者数も入っておりますけれども、83万5,674人が来ていただいたということでありました。その数値を見たときに私自身は、この質問をして失敗だったのかな、反省しなければいけないな、やはり本物のお城といいお祭りに対しては観光客も来ていただけるのだなと思った次第でございます。  そういうことからすると、今回、値上げが、100円ということで、私個人的にはそういった入山者数の実績なんかを見ていると、基本的に1,000円でもいいのかな、そのままスライドをさせてもいいのかと考えている者であります。  過去、平成19年度が83万人余でございましたが、平成20年度におきましての入山者数でありますけれども、こちらの方は、前年がリーマンショックだったということも影響しているのでしょうか、66万人というような状況でございました。しかし、平成21年度から平成28年度、決算の方でも出ていましたけれども、いわゆる入山者数が71万人から81万人で推移をしているということでございまして、極端に400年祭から減っているとは考えられない数字かと思っています。  今年度におきましても、この4月から9月の間でもう既に48万人ということで、1,000円であってもそれだけの方に来ていただけるということでございますので、私は先ほど申し上げたように、もう1,000円でもいいのかと思っておりますし、100円の根拠についてお聞かせをいただきたい。  ちなみに彦根商工会議所の方でも、実行委員会でるる検討されているようでございます。その中では900円というようなお声もあるようでございますが、また、大阪府立大学の橋爪先生だとかは1,000円を主張されているということで、いみじくも先ほどご説明の中で国宝であるということで、1,000円を取っていらっしゃるところも多いとおっしゃっておられましたので、彦根城も国宝ということからすると1,000円でもいいのかと私は思いますが、その100円の根拠をお聞かせいただきたいということ。  それから、団体、一般観覧料の金額設定の根拠ということで、獅山議員からいただいた資料の中には書いてあるんですが、先ほどちょっとご説明の中では触れられておられませんでしたので、その観覧料の金額設定の根拠についてお聞かせいただきたいと思っています。  最後4つ目でございますけれども、条例が可決された後の影響についての見解をお聞かせいただきたいと思います。  例えば、エージェントへの影響をどうお考えなのか。大体エージェントの方には半年前にそういった情報を周知してあげないとというようなことも仄聞しておりますので、エージェントへの周知方法への影響、市民への周知、ポスト410年祭なり、それから文化財保護の観点でというお話をされていますので、その部分についての基金の考え方についてもお聞かせいただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。 37 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 38 ◯2番(獅山向洋君) 私の提案説明で、ちょっと足りなかった部分がかなりありまして、ご指摘いただきましてまことにありがとうございます。  まず、このタイミングで提出した理由は何かということでございます。  これは、12月10日の満了で1,000円が翌日から600円になってしまう。そうしますと、600円のままでずっといって、また値上げしようかということでいろいろと議論をしていると、さらに値上げの時期が遅れてしまうのではないかということでございます。  400年祭のときもそういう問題が起きまして、議会のご協力を得て、実質100円値上げさせていただいたというような経過もございます。そういう観点から言いますと、一旦下げてしまうと値上げという形になるわけですが、今回は今1,000円ですので、それをある程度下げるような形になるので、観光客の目から見れば、どちらかというと、値が下がったなという感覚で受けとめてもらえるのではないか。その辺の心理的な問題が非常に重要ではないかと私は思っておりますので、そういう観点で非常に切迫はしておりますけれども、思い切って12月11日から100円値上げしていただきたいと思ったわけでございます。  それから、個人、一般観覧料の100円アップの根拠でございますけれども、これにつきましては、本当はできるだけ値上げしたいというのが本心でございます。ただ、姫路城は既に世界文化遺産登録をされておりまして、先ほども申し上げましたけれども、どうも世界遺産登録をしているところは1,000円というような状況になっておりますので、そういう観点から言うと、ちょっと彦根城については遠慮した方がいいのではないか。  それと、現に今1,000円の観覧料を取っているわけですが、これはあくまで410年祭ということで、いろいろな平たく言えば出し物をやっておりまして、そういう観点から1,000円を取るという一つの理屈づけがあったわけで、それが12月11日からはそういう出し物も前提としてはなくなる。そういう観点から言うとどうしてもやはり1,000円未満にせざるを得ないのではないかと思っているわけでございます。  それと、もう一つ100円にする理由は。ちょっと先ほど発言、しがない市議会議員と申し上げましたので、これはあくまで私個人だけの問題でございますので、皆さんがしがない市議会議員とは思っておりませんので、ひとつ誤解のないようにお願いしたいんですが、そういう気持ちもありましたし、同時に、私の観点から言いますと、400年祭のときは値上げをするときに随分強力な市議会の抵抗がございましたので、そういう一つのトラウマもございまして、100円と言うておけば皆さんのご賛同を得られるのではないかと思ったわけでございます。  その点ひとつご理解いただきたいと思っております。  それともう1点訂正というか、私、世界遺産登録が1,000円と申し上げたわけですが、ちょっと国宝の方とごっちゃにしとったような記憶もございますので、その点もひとつご訂正をさせていただきたいと思います。  次に、団体、一般観覧料の金額でございますが、確かにこれは私の説明漏れでございました。実は600円へ戻すという前提で考えますと、600円のときの団体割引率は30人以上が1割引き、100人以上が2割引き、300人以上が3割引きとなっております。そういうことから、今回の700円の値上げにつきましても同じ率で割引させていただいて、30人以上は630円、それから100人以上は560円、300人以上が490円というような割引にさせていただきたいということでございます。  ただし、小・中学校についてはもう据え置きで、あくまで200円ということでございます。  それから、条例可決後の影響の問題でございますけれども、今日はもう10月12日でございまして、そして、12月11日から、わずか2カ月足らずで700円ということになってしまいますので、エージェントの皆さんは、「えっ」というようなことになるかもしれません。  そういう観点から言うと、一番最初のご質問にありましたように、このタイミングでということについては、確かに問題があろうかと思います。ただ、私の記憶では600円から1,000円に値上げするときも、あんまり時間的な余裕がなかったような記憶があります。そういうことで前売り券さえも出さなかったというような関係もございますので、今回はそういう意味では1,000円から700円に下がるというようなことなので、観光業者の皆さんさえ対応をしていただけたら、値下げの場合ですので比較的対応していただけるのではないかと思っております。  ただ、これはあくまで私の方の楽観的な物の考え方でございますので、間違っているかもしれませんが、ひとつそのようにご理解をいただけたらと思っています。  それともう1点は、やはり市民に対することでございます。  市民の皆さんだってちゃんとお金を払って入っている方もおられるわけなので、影響があるのではないかと思います。ただ、この場合も100円だけ値上げするということでございますので、そういう観点から言えば、それほど大きな影響はないのではないかと思います。同時に「広報ひこね」で、どうなのでしょうね、11月15日に出せるかどうか、少なくとも12月1日号ぐらいでははっきりと出していただけるのではないかと思っておりまして、その点は、もちろんほかのいろいろな媒体も使っていただきますけれども、例えばインターネット上でも書いていただくとか、そういう方法もあります。この2カ月と2日足らんぐらいの間にできる限りの広報をしていけば対応できるのではないかと思っております。  それと先ほど申し上げましたように、やはり値上げになることは間違いありませんので、できるだけ無料観覧券をこの機会に宣伝の意味も含めて、「広報ひこね」に刷り込んでいただけるとありがたいと思っております。  いろいろ申し上げましたけれども、私の考えはこんなことでございますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 39 ◯議長(八木嘉之君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 40 ◯議長(八木嘉之君) 質疑なしと認めます。
     これにて質疑を終結します。  ただいま議題となっております会議案第1号については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、福祉病院教育常任委員会に付託します。  休憩中に福祉病院教育常任委員会を開き、付託議案を審査願い、再開後は、福祉病院教育常任委員長に委員会審査の結果報告を求めます。  暫時休憩します。            午前11時56分休憩            午後1時59分再開 41 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りします。  ただいま福祉病院教育常任委員長から委員会報告書が提出されましたので、この際、会議案第1号を日程に追加し、議題としたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 42 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、会議案第1号を日程に追加し、議題とすることに決しました。 ────────────────── 追加日程 会議案第1号(委員長報告・ 質疑・討論・採決) 43 ◯議長(八木嘉之君) 福祉病院教育常任委員長の報告を求めます。  福祉病院教育常任委員長、馬場和子さん。馬場さん。 〔福祉病院教育常任委員長(馬場和子さ ん)登壇〕 44 ◯福祉病院教育常任委員長(馬場和子さん) 福祉病院教育常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会におきまして、本委員会に付託されました会議案の審査のため、本日、本会議中に本委員会を開き、慎重に審査をいたしました。その経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました案件は、会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案の1件でありました。  本件につきましては、継続審査を求める意見があり、採決の結果、賛成少数で否決されました。  続いて、本件について採決を行い、原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、賛成の立場から国宝彦根城築城410年祭の閉幕により、城山の観覧料は1,000円から600円に下がる。本案はこれをチャンスととらえ、100円上乗せするものであり、基本的な考えは賛成である。本来は政策的な判断に基づき市長から提案されるべきものであるが、本会議での答弁ではポスト410年祭にという先送りの答えしか返ってこなかった。チャンスは今しかないと考えることから賛成するとの討論がありました。  以上をもちまして、福祉病院教育常任委員会委員長報告を終わります。 45 ◯議長(八木嘉之君) 以上で、福祉病院教育常任委員長の報告が終わりました。   (「議長、動議」と呼ぶ者あり) 46 ◯議長(八木嘉之君) 杉原議員、議長席へお越しください。  ただいま、杉原祥浩君から動議の発言がありましたから、これを許可します。  13番杉原祥浩君。杉原君。   〔13番(杉原祥浩君)登壇〕 47 ◯13番(杉原祥浩君) それでは、議長から発言のお許しをいただきましたので、私の方から、会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案に対しまして、修正動議を提出いたします。 48 ◯議長(八木嘉之君) この際、確認をいたします。  ただいまの杉原祥浩君からの動議の成立については、会議規則第16条の規定により、2名以上の賛成者が必要となります。  お諮りします。  本動議に賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 49 ◯議長(八木嘉之君) ご着席ください。  賛成者が2名以上のため、本動議は成立をいたしました。  暫時休憩いたします。            午後2時04分休憩            午後2時38分再開 50 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案に対する修正案を議題とします。  提出者の説明を求めます。  13番杉原祥浩君。   〔13番(杉原祥浩君)登壇〕 51 ◯13番(杉原祥浩君) それでは、私の方から修正動議について提案をさせていただきます。  今ほどの会議案第1号について委員長報告がございましたが、基本的には会議案第1号の内容と同じ思いであります。410年祭以前の彦根市城山観覧料徴収条例は、400年祭期間中を除き長年据え置かれてきたものでございます。この際、観覧料を従来の600年から200円値上げをし、800円に改定することとし、平成29年12月11日から施行するものであります。  以上、議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。 52 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩いたします。            午後2時40分休憩            午後3時12分再開 53 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより福祉病院教育常任委員長の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 54 ◯議長(八木嘉之君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結します。  これより会議案第1号に対する修正案に対する質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 55 ◯議長(八木嘉之君) 質疑なしと認めます。  これにて会議案第1号に対する修正案に対する質疑を終結いたします。  お諮りします。  ただいま議題となっております会議案第1号に対する修正案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 56 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、会議案第1号に対する修正案については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論の通告書が4名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、5番夏川嘉一郎君、2番獅山向洋君、17番山内善男君、4番辻真理子さんの順とし、順次、ご登壇願います。  5番夏川嘉一郎君。夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 57 ◯5番(夏川嘉一郎君) 私は会議案第1号の修正案に対して反対の立場で討論をさせていただきます。  余りにも唐突な値上げの修正案です。我々議員は、日ごろ理事者に対し、議案は慎重の上にも慎重であるべきであると要求しているにもかかわらず、この唐突な大幅値上げ案は自らを否定するものではないか、このように考えるものであります。戸惑っている議員も多い中、このような交錯した状態の中で大事な議案を決めるということは、余りにも無節制ではないかと思います。  それから、もう一つ。高齢化する人々の中、あるいは格差拡大の中で、人々の懐ぐあいというものをこの値上げは全く考えていない。この考えが欠落している値上げではないかと考えます。  さらにもう1点、もうじき選挙もありますけれども、非常に変転としている流動化の時代の中で、慎重審議もせずにそのムードで物を決める。これはちょっとやはり彦根市議会としてはいろんなことを考えながら、時代方向を考えながら、これは一つの失敗を繰り返すことになるのではないか。今後のことも考えながら、やはり慎重ということを最も大事にすべきではないかと考えます。  いずれにしても、この値上げ案には慎重さが足りない。十分な時間をやはり持つべきだと考えます。そういう立場から私は反対をさせていただきます。  以上でございます。 58 ◯議長(八木嘉之君) 2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 59 ◯2番(獅山向洋君) 私は会議案第1号に対する修正動議について、賛成の討論をいたします。  私自身、100円値上げという会議案を提案したわけでございますが、200円に値上げするという修正動議が出まして、実際のところ驚いているわけでございます。ただ、いろいろと考えますときに、私自身、議員の皆様に会議案第1号についてご賛同を得るために手紙を出しましたときに、これは括弧書きでございますけれども、私自身は800円に値上げしたいと思っているのですが、議員各位のご賛同を得るために700円で我慢しておりますと、こういうようなことをちょっとわざわざつけ加えておったわけでございまして、そういう意味で800円ということについては、どちらかと言えば賛同をしているわけでございます。  最近、忖度という言葉がございまして、これがどっちかというと悪い意味に使われているようでございますけれども、このたび、私自身の内心の思いを皆様がいい方に忖度していただいて、800円にしていただいたのではないかと私も勝手に思っておるわけでございます。そういう意味で賛同をいたしたいと思っております。  確かに慎重審議というお話はあるわけでございますけれども、400年祭のときなんかは当然のことですが、いずれこれが終わったときにどうしようかということは考えておりました。内々ですが議会の皆様にも、実際は私、あのとき200円値上げしたく、どうやろうと聞いて回ったんですが、やはり議員の皆様、値上げというのは反対だということで、最終的に100円ということで、私としては妥協したという経過があるわけでございます。  そういう観点から言いますと、慎重審議と言いながらも、何カ月もこういう期間があって、しかも財政というものを一番考えなければいけない市の執行部が、そういうことをなおざりにしてきた方が、むしろ私は責められるべきではないかと思っております。  慎重審議と言いましても、要するに値上げするか、しないか。それともう一つは、誰に迷惑をかけるかということだけでございます。誰に迷惑をかけるかというのは、これは観光客の皆様にやはり一番ご迷惑をかけるわけでございまして、そういう観点から言いますと、国宝であり、世界遺産に登録している彦根城あるいはその周辺の文化財について、ぜひとも観光客の方にご協力をお願いするというのが本来のあり方ではないかと思っております。  そういう点で、彦根市民もそれはそうだと。彦根市民から税金を取るよりもやはり観光客から金を取ってくれとおっしゃるのは当たり前ではないかと思っております。  そういう意味で、確かに100円から200円に上がるというのは倍になるんですから、大きいかもしれませんが、私はこの辺は観光客のご理解を得るという前提で、ぜひともご賛同を願いたいというか、私は賛同するわけでございます。  それから、もう一つ、これは会議案第1号について私が提案しますときに、賛成者となっていただきました方々が6名おられます。もちろん、100円値上げに賛成していただいたわけで、200円値上げについてはいろいろとお考えがあろうかと存じますけれども、値上げということについては、それなりに一致していただいておりますので、できましたら、今回の修正案につきましても、ぜひとも賛成の立場をとっていただきたい。また、とっていただきますようによろしくお願いするものでございます。  以上、私の賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。 60 ◯議長(八木嘉之君) 17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 61 ◯17番(山内善男君) 私は日本共産党彦根市会議員団を代表して、会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案に対する修正案と会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案の両条例案に対する反対討論を行います。  提案者も言っておられるように、観覧料の値上げは、無料観覧券の配付などがあり、彦根市民に及ぼす直接的な影響は少ないかもしれません。しかし、他市町からおいでになる観光客に対して、できるだけ低料金で観覧していただくことは、もてなす側の基本的な姿勢であると考え、観覧料を引き上げようとする議員側からの両提案については同意できず反対です。
     提案者が言っておられるように施設の整備のための使途については、現状としては一定理解するところです。しかし、基本的には文化財でもあり、特に彦根城は国宝となっている施設であり、基本的には文化財保護のための国の責任が問われるものと考えます。国の文化財の姿勢を如実に示したのが昨年の山本幸三地方創生担当大臣の発言でした。私も覚えておりますけれども、山本幸三担当大臣は、学芸員は観光マインドが全くない。一掃しないといけない。このような発言をされました。これは大きくマスコミでも取り上げられ、政府の要職を担う担当大臣の発言かと、国民から大きな疑問が持ち上がったところです。  昨年4月の衆議院の地方創生委員会で、日本共産党の衆議員が次のように質疑をしております。文化財の価値と学芸員の役割への無知を示すとともに、本当の観光マインドを担当大臣は持ち合わせていないと批判し、辞任を求めました。もともとこの担当大臣の暴言の言葉の背景には、文化財を保存優先から活用へとした安部政権の観光政策、あすの日本を支える観光ビジョンがあると追及をしています。文化財保護と観光活用が二律背反だというような考え方が浅はかだ。文化財保護を徹底し、学術研究を進めてこそ観光資源として安全で合理的な活用ができると主張しました。それでも文化財の観光活用ばかり強調する担当大臣に対して、財政難や人手不足で慢性的な経営危機に陥っている実態を突きつけました。  昨年度、博物館の関係予算が54億5,000万円も削減をされたと指摘して、現場では絶望感も漂っているときに、学芸員は一掃しないといけないというような悪罵を投げつけるなんて考えられない、こんなむごい仕打ちがあるかと主張をしております。逆に財政支援こそ行うべき、このように主張して、山本担当大臣は文化財保護予算が削減されていることは政府としても危機感を持っている。このように答弁をいたしました。  文化財が観光客にも住民にも魅力となり、地域経済を真に活性化させる観光政策こそ求められています。そのためにも、議会も行政当局も挙げて、国の文化財に対する責任を果たすよう求めることが第一義的に迫られていると考えます。  このことから、文化財の整備のために観覧料を引き上げる発想については反対せざるを得ないと申し上げておきたいと思います。  以上、反対討論といたします。 62 ◯議長(八木嘉之君) 4番辻真理子さん。辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 63 ◯4番(辻 真理子さん) 私は会議案第1号の修正案に賛成の立場で討論をいたします。  さきの9月25日の本会議におきまして、奥野議員から指摘がありましたとおり、彦根市の財政は決して安穏としておられる状況ではございません。新市民体育センターを初めとして、金亀公園再整備にも着手しているという状況でございます。  ポスト410年祭企画検討会議では、今後の彦根市の観光誘客などについて検討を始めたとのことでございますが、12月10日の410年祭の閉幕に合わせて観覧料が600円に戻ることは、市長を初めとして、担当職員にとっては十分に承知していたはずでございます。本来なら410年祭の開始前から、今後の観覧料がその後にはどのようであるべきかを考えておかなければならないことではなかったでしょうか。  私はこの会議でむしろ、今後の観覧料についての提案がされるものと思っておりましたが、市長提案されることもなく、獅山議員からの提案がなかったら、もとの600円に戻るところでありました。  現在、さまざまなメディアで議員立法がないと揶揄されております中、今回、議員提案としてこの会議案が提出されましたことはすばらしいことではありますが、本来ならばやはり市長から提案されるべき条例改正ではなかったのでしょうか。  申すまでもなく市長は、シティマネジャーであり、施策、財政の全般にわたっての総責任者であります。もしも市長が国宝彦根城を本気で世界遺産に登録したいのであれば、そのための財源を確保する積極的な取り組みが必要なはずであります。  私が一昨年9月定例会の平成27年度一般会計補正予算(第4号)に対する修正案への賛成討論で、大隈重信公のお話をさせていただきました。大隈重信公が明治天皇に奏上していただいた結果、あの優美な天守が残ることになったという事実がございます。その中で、地域の持つ財産としての彦根城は大隈重信公を初めとして、あの時代の方々から、そしてさらに江戸時代初めからの方々の今の彦根市民への大切な贈り物であったということでございます。  その財産である彦根城は、彦根市民だけのものではなく、世界に誇れる宝物であり、国宝でもあります。それを維持するために彦根市では文化庁の助成を受けつつも、年間4億8,000万円近くを拠出しております。このたびの値上げ案によって、現在の観覧料と国庫補助金を合わせても毎年700万円ぐらいの赤字になっております。その彦根城および博物館の費用を補い、なおかつ約1億2,000万円の剰余金を捻出できることになります。そうであれば、観光でお越しになる皆様に幾分なりともご負担をいただくことにちゅうちょの必要はないかと思います。  リピーターには負担がかかり過ぎるというご意見もございました。ふるさと納税での特典として年間パスポートを利用していただければよいのではないでしょうか。ふるさと納税の実質的な自己負担である2,000円で、今回提案の改正後入山料は3回お越しいただければもとが取れるという状況でございます。  そして、市民に向けてはさらに無料入場券の発行回数を増加すればいいのではないかと思います。  ところで、修正案における値上げ幅において、彦根城を管理するという考え方に立ったとき、十分な管理・保全ができることを期待できますが、一方では、この入山料の使途、使い道について、それに対する縛りが必要ではないかと考えます。現在の条例では、観覧料収入の用途を制限する定めがありません。したがいまして、条例に何のために入山料を徴収し、その使途に制限を加えるという規定を設けるべきであることを申し上げておく必要があると考えます。  このことを申し添えました上で、議員各位におかれましては、私が申し上げた趣旨を何とぞご理解いただきまして、会議案第1号の修正案にご賛同いただきますようお願い申し上げて、私の賛成討論といたします。 64 ◯議長(八木嘉之君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 65 ◯議長(八木嘉之君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  会議案第1号彦根市城山観覧料徴収条例の一部を改正する条例案に対する杉原祥浩君ほか4名から提出された修正案を採決いたします。  お諮りします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決します。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 66 ◯議長(八木嘉之君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。  この際、お諮りします。  地方自治法第100条および会議規則第159条の規定に基づき、お手元に配付しております議員派遣の件のとおり議員を派遣したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 67 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、お手元に配付しております議員派遣の件のとおり、議員を派遣することに決しました。  お諮りします。  ただいまの議員派遣につきまして、諸般の事情により変更する場合は、議長にご一任願いたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 68 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認め、そのように取り計らいます。  続けて、お諮りします。  企画総務消防常任委員長、市民産業建設常任委員長、福祉病院教育常任委員長および議会運営委員長ならびに議会改革特別委員長、新市民体育センター整備調査特別委員長から、会議規則第103条の規定に基づき、お手元に配付しております閉会中の継続審査(調査)の件のとおり、閉会中もなお審査および調査を継続する必要がある旨の申し出がありました。  各委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査ならびに継続調査に付することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 69 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、企画総務消防常任委員長、市民産業建設常任委員長、福祉病院教育常任委員長および議会運営委員長ならびに議会改革特別委員長、新市民体育センター整備調査特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査ならびに継続調査に付することに決しました。  以上で今期定例会に付議されました案件は全て議了しました。  これにて平成29年9月彦根市議会定例会を閉会します。  お疲れさまでございました。            午後3時35分閉会 会議録署名議員  議 長  八 木 嘉 之 君  議 員  和 田 一 繁 君  議 員  野 村 博 雄 君 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...