• 駅前ワンコイン検診(/)
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  1. 彦根市議会 2016-12-01
    平成28年12月定例会(第25号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(西川正義君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(西川正義君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、2番獅山向洋君および3番北川元気君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第81号から議案第99号ま で(質疑ならびに一般質問、委員会付託) 3 ◯議長(西川正義君) 日程第2、議案第81号から議案第99号までを一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  24番馬場和子さん。馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 4 ◯24番(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。それでは、12月定例会に際しまして、私からは大きく2点について質問をさせていただきます。  来春の市長選挙を控え、1期目を総括した上で、出馬の表明をされるのかどうか。市民の皆さんの関心も本当に高く、一昨日、昨日と、本会議の中でも複数の議員から質問もありましたが、公政会10人の思いを込めまして、通告に従い、質問をさせていただきます。市長ならびに当局からは心の通った、特に市長からは心に響く答弁を大いに期待しております。  それでは、大項目1、大久保市政1期目の振り返りと積み残した事業への対処について。  平成25年4月、このままの彦根でいいのか、今までより一歩前へ進むのかを市民が選択する選挙であると出陣式の第一声で始まった三つ巴の厳しい選挙戦に見事に勝利され、1期目の大久保市政がスタートして、早いもので4年近い歳月を経過しました。  市長選に3人目の候補として2月15日に出馬を表明された際に、当時の獅山市政について、「長期政権によりマンネリ化しており、組織の活力が沈滞している。市職員は市長の顔を見て仕事をしているようで、組織の体をなしていない」との批判をされていました。平成13年、平成17年、平成21年に続く四度目の市長戦へ挑戦された大久保市長であり、彦根への強い思い入れをお持ちであることが伝わってまいります。  1期目の大久保市政を振り返り、積み残された事業への対処についてお聞かせいただきたく、大久保市長が目指された彦根市、公約に掲げられた項目の検証と今後の方向性について、項を立てさせていただきました。  中項目1、公約の実現について。  公約の第1に掲げられましたのは、「彦根を全国一の福祉モデル都市に」でした。そのためにと、民間からの女性副市長の登用にも言及されておりました。昨日の谷口議員からの質問の中でもありました。公約の2番目は「中央図書館の新設を」、3番目は「いじめ対策課の新たな設置を」、4番目は「人口増加(定住)への手立てを」。強い思いを持って臨まれた市長選挙での決意の表明であり、市民への約束、指切りげんまんにほかなりません。
     そこで、公約に掲げられた内容について、その実現度をお示しいただきたく、以下、項を立てさせていただきました。  細項目1、福祉日本一は達成できたのか。数値目標とその達成度をお伺いいたします。  彦根市立病院空きベッドで在宅支援のための新たな展開、お医者さんの確保、成人健診(がん)の大幅な負担軽減と無料化の拡大、保育士不足の解消への助成拡大、ショートステイ(短期・一時滞在)待ちの解消、宅老所の増設・拡大への助成強化、施設への入所待ち解消、高齢の方やその家族、ハンデのある方々の人権を守る運動の強化、介護・障害・難病の方(家族)への移動手段の充実と、実現すればまさに福祉日本一と胸を張れる具体的な九つの項目を掲げておられましたが、実際に実現したものはあるのでしょうか。数値目標が設定されるのであれば、目に見える形として、その達成度をお示しください。 5 ◯議長(西川正義君) 市長。 6 ◯市長(大久保 貴君) これまでも本会議等でお答えしておりますけれども、市長選挙で公約に掲げました彦根を全国一の福祉モデル都市とするためには、まず、「温もりのある福祉政策」が重要であると考え、市民一人ひとりの輝きが見えるまちづくりをするために、さまざまな課題のある方と寄り添って、ともに歩む市政づくりに取り組んでまいったつもりです。  ご質問の公約に掲げました内容については、必ずしも数値をもって実現度合いがはかれるものではないと考えておりますが、全ての項目で数値として示すことは困難です。このことを前提に、取り組み状況をご説明したいと思います。  まず、市立病院の空きベッドで在宅支援の新たな展開ですが、現在、20名程度の在宅療養中の難病患者さんを中心に、1週間ほど入院していただくレスパイト入院を行っております。また、本年4月には、市立病院内に在宅医療支援室を新設し、訪問診療や地域の診療所への後方支援にも精力的に取り組んでいるところです。  次に、医師確保ですが、市立病院の正規職員の医師数は平成25年以降5名増員となり、特に産婦人科は昨年12月に2名、本年9月にさらに1名の医師に着任いただき、長年の懸案事項でありました医師による分娩をようやく再開できたことは、大きな成果であったと考えております。  次に、成人健診(がん)の大幅な負担軽減と無料化の拡大につきましては、平成26年度には全ての検診を500円のワンコイン化し、自己負担の大幅な軽減を図ったところです。その結果、平成27年度における5大がんの検診受診率が、平成24年度と比較して平均6.12ポイント伸びたところです。  次に、保育士不足の解消への助成拡大につきましては、障害児や低年齢児の加配保育士に係る人件費補助の増額、保育の周辺業務を担う補助者を配置する場合の人件費補助書類作成業務のICT化を推進するための購入費補助を行ってまいりました。  次に、施設への入所待ち解消ですけれども、第6期介護保険事業計画の中で、特別養護老人ホームを155床整備することとしており、そのうち46床は既に整備が完了しました。残り109床のうち29床は今年度中に開設予定で、残り80床は本年9月の選定会議において整備運営事業候補者の選定済みで、全て計画期間内に開設予定となっております。  最後に、高齢の方やその家族、ハンデのある方々の人権を守る運動の強化についてですが、高齢者や障害者への成年後見の利用支援や虐待を初めとする権利擁護全般に関する専門の相談機関として、昨年10月1日に権利擁護サポートセンター襷を開設し、地域包括支援センター障害者相談支援事業所等に対する専門的サポートを実施しております。  以上、これらの公約の実現により、誰もが住み慣れた地域で、自分らしく、安心して暮らし続けられるよう、取り組みを進めてまいったところです。 7 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 8 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。1項目ずつ、詳細なご答弁を賜りました。福祉分野にお得意の市長ということもありますので、非常に福祉に着眼しての市政を運営していただいたという評価はさせていただきますが、まだ積み残しているところも9項目の中に数点ありますので、掲げられた以上、しっかりと実現していただくようにお願いしたいと思います。  では、細項目2、強い彦根をどのように体感できるのか。  大久保市長の目指された強い彦根ですが、「誰か1人ではなく、みんなが頑張りつくるものであり、対話を通じ関係のねじれを解消し、市の発展に向けた思いを県や国にも伝えていきたい」と、出陣式の第一声でも述べておられました。強い彦根というキーワードは、任期中の議会答弁の中でも折々にお聞かせいただきました。私たちは、彦根は強いまちであるということをどのように体感することができるのでしょうか、伺います。 9 ◯議長(西川正義君) 市長。 10 ◯市長(大久保 貴君) 私は、強い彦根を実現するため、「温もりのある福祉政策」、「人間性を育む教育政策」、「住めるまち・働けるまちへの産業経済政策」の三つの公約を柱としまして、これまで市政に取り組んでまいりました。  これらの公約に係る各施策を実現することで、強い彦根を市民の皆様に体感していただけるものと考えております。 11 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 12 ◯24番(馬場和子さん) 三本柱を掲げて、一つずつを実現することはとても大事なことですし、一足飛びにできるわけではありませんので、十分に理解していますが、市長にとって強い彦根というのはどのような彦根だと、端的におっしゃっていただけますか。 13 ◯議長(西川正義君) 市長。 14 ◯市長(大久保 貴君) 今お答えしましたとおり、掲げました公約をしっかり実現することによって強い彦根をつくっていきたい。触れていただきましたけれども、その実現のためには国・県・市がしっかりと信頼関係を築き、それぞれの力を結集して、彦根がしっかりとした道のりを歩んでいくという実感がつかめるように、私がそのリーダー役となって務めていかなければならないという思いで申し上げたところです。現在のところ、国・県・市の関係は良好だと考えており、いい方向に向かっている。強い彦根をつくるために、公約実現に向けてしっかりと歩みが進められていると感じております。 15 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 16 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。市長が出馬された当時、批判されていた一つに、「前市長はどうも県との関係がぎくしゃくしている。私なら大丈夫」というようなこともおっしゃっていたように思います。今ほどの答弁では、国あるいは県とも良好な関係を保ちながら、調整もしているとのお答えでした。  第6回滋賀県市長会議がひこね市文化プラザで行われましたけれども、このときは三日月知事を初め、県内の市長皆さんに来ていただきました。彦根はこういうことを考えていると、彦根を代表して発言することはとても大事なことだと思うのですが、大久保市長からは発言がなかったのではないかと漏れ聞いています。よい関係であるならば、発言するチャンスもあったように思うのですがいかがですか。 17 ◯議長(西川正義君) 市長。 18 ◯市長(大久保 貴君) その時々の議題によって、発言する必要性があるかどうか判断するわけです。先日の首長会議は、私が座長で、進行役でしたので、そういう立場も踏まえて、皆さんの議論の整理をさせていただいていました。  顧みまして、私が就任した当時、知事は嘉田さんでしたが、とにかく対話を重ねて意思疎通を図り、さまざまな懸案に対応してきたところです。その結果として、彦根市における二巡目の国体の開催がスムーズに決まったのではないかと思っております。  また、平成27年、首長会議におきまして、小児医療の関係について彦根市から提起し、昨日、川嶋副市長から答弁しましたように、県がそうした議論の上で、小児医療の拡充に踏み切ったことにより、今回私どもが提案している小児医療無償化の拡大につながってきましたので、私自身はいい成果が出ていると考えております。 19 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 20 ◯24番(馬場和子さん) 彦根市の要望、いろんな事業を進める上では、県との関係性あるいは国へ上申していくことも非常に大事な要素、ポイントになっていくと思います。答弁いただいた内容を理解した上で、今後もそういう関係性をしっかりと構築し、強いきずなを結んでいただきたいと思っております。  それでは、中項目2、三本柱としての目指すべきまちの姿の実現度について伺います。  公約の2番目に掲げられたのが中央図書館の新設、3番目にはいじめ対策課の新たな設置、4番目には人口増加(定住)への手立てを掲げられました。  その中に盛り込まれた内容は、稲枝駅周辺整備計画を策定する必要性と大型ショッピングモールの誘致や健康増進のためのスポーツ施設の誘致など、具体的な内容にも言及されていました。将来を見通した観光振興、将来ビジョン計画の策定では、彦根らしさを全面に出した長期を展望した計画を至急立てるべきともおっしゃっていました。商店街などの市街地活性化では、銀座・中央・佐和町・駅前商店街の活性化計画立案まちづくり政策の再構築もうたわれておりました。若い層の定住化を図る本格的な町屋バンク制度の確立、地元企業・商店への優先的に発注するシステムの改変にも触れておられました。これらの六つの項目の実現の度合いが三本柱の実現に直結するのではないかと思います。また、大久保市長が目指された彦根のまちづくりの三本柱にも呼応するものであると考えます。  そこで、以下、掲げられた三つの要素について、その実現度を伺います。  細項目1、「温もりのある福祉政策」の実現度はいかがでしょうか。 21 ◯議長(西川正義君) 市長。 22 ◯市長(大久保 貴君) 「温もりのある福祉政策」につきましては、市立病院に産科医を昨年度は2名、今年度は1名お迎えし、平成19年4月以降休止しておりました分娩を再開しました。さらに、がん検診に係る負担金を500円とするワンコイン化を実施し、受診率の向上に努めたところです。  また、待機児童解消を目指し、平田こども園の整備に着手し、来年度より児童の受け入れを開始する予定です。  さらに、地域包括支援センターを初め、地域子育て支援センター障害者基幹相談支援センターなど、各種相談窓口認知症HOTカフェんde事業など、各種相談事業の推進などに努めてきたところです。  以上、主なものを挙げさせていただきましたが、これらについては私が持っております二つの考え方、福祉は現場からということと、国の制度では救えないさまざまなケースに幅広く対応していくために、市独自の政策が必要であるということを実現できた施策であると考えております。 23 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 24 ◯24番(馬場和子さん) では、細項目2、「人間性を育む教育政策」の実現度について伺います。 25 ◯議長(西川正義君) 市長。 26 ◯市長(大久保 貴君) 「人間性を育む教育政策」ですが、まずいじめ対策としまして、学校教育課内に学校支援室を設置し、早期に対応できる体制を整えたところです。  また、学習環境の整備としましては、市内中学校全てに空調設備を整備したほか、全中学校において給食の提供を行うため、学校給食センターを整備いたしました。  さらに、今年度から、小学校に係る空調設備の整備に着手した上、本定例会に予算案として上程しておりますが、国の補正予算に係る国庫補助を受け、来年度中に全小学校への空調設備整備が完了する道筋をつけたところです。  なお、新図書館の整備につきましては、今年度中に基本計画を策定すべく作業を進めているところで、任期中の整備は難しいものの、一定の方向性を示すことができたと考えております。 27 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 28 ◯24番(馬場和子さん) では、細項目3、「住めるまち・働けるまちへの産業経済政策」の実現度についてはいかがでしょうか。 29 ◯議長(西川正義君) 市長。 30 ◯市長(大久保 貴君) 「住めるまち・働けるまちへの産業経済政策」ですが、稲枝駅西側地区の開発について、12月11日からJR稲枝駅の橋上駅舎および自由通路の供用が開始され、湖東圏域南部の玄関口として新たなスタートを切ったところです。今後、地元の開発協議会とともに構想を進めていきたいと考えております。  また、地域経済の活性化に向けて経済活性化委員会を開催し、観光振興計画を策定したほか、土産物の販売や休息所を兼ねた観光センターいろは松駐車場に整備したところです。  さらに、市内の空き家の活用について、市全域の空き家の実態調査に着手し、分布や特性の把握、課題の整理を行っており、彦根市空き家等対策計画策定に向け準備を進めております。  なお、企業立地につきましては、平成27年度に7,000社を対象とした企業立地意向調査を実施するとともに、空閑地の情報を集約したところであり、これらの情報をもとに持続した誘致活動を引き続き行ってまいりたいと考えております。 31 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 32 ◯24番(馬場和子さん) 実現された事業を順番にお教えいただきました。  中項目3、積み残した事業への対処について伺いたいと存じます。  1期4年というのは、大久保市長にとっては長くも思われ、また短くも感じられたのではないかと拝察いたしますが、市制施行から80年の節目を迎える中の一つの時代、一時期とも言えます。わずか4年弱でどれほどのことができ得るかは未知数ですが、全てを実現することは至難のことだろうと考える中で、積み残した事業も複数あるのは確かです。  そこで、大久保市長として鋭意努力されたにもかかわらず、やむなく積み残された事業、案件とそれらの今後の見通しについてお聞かせいただきたいと存じます。  細項目1、積み残した事業は。  大型公共事業等のハード面での事業、また彦根初の女性副市長を登用され、大きく推進すると期待の膨らんだ彦根城の世界遺産登録や、特別顧問を招聘し進展を託された情報政策や産業活性化に向けたソフト面での事業などもあります。これらは一昨日の安藤議員の質問の中でも答弁いただきましたけれども、市民に大きく関係する事業であると考えます。市長として、気になりつつも任期中に実現しなかった、つまり積み残した事業にはどのようなものがあるとお考えでしょうか、伺います。 33 ◯議長(西川正義君) 市長。 34 ◯市長(大久保 貴君) さきの9月定例会でもお答えしましたが、これまでの実績を顧みると、全体的に強い彦根の実現にはまだまだ道半ばであると、私自身は思っております。  積み残した主な事業を挙げますと、市立病院におきましては、産婦人科の分娩は果たせたものの、依然として幾つかの診療科において、医師不足のために診療制限を余儀なくされている状況であり、さらに努力が必要であると考えております。  また、市立病院の空きベッド活用につきましては、今年度からスタートしました新市立病院改革プランにおいて、地域包括ケア病棟の導入検討を明記したことにより、今後具体的な対応を図っていく必要があると考えております。  さらに、新図書館整備につきましては、今年度中に基本計画の策定をするべく作業を進めているところで、図書館の完成はもう少し先の話です。  その他、小学校の空調整備など、着手はしたものの、任期中には完了しないものもあります。  強い彦根を実現するため、就任当初から、これらの事業を初めとするさまざまな取り組みについて検討を重ね、一定の道筋はつけてきたところですが、できるだけ多くの取り組みをできるだけ早期に実現できるよう、今後もより一層努力を重ねてまいりたいと考えております。 35 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 36 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。重複した答弁にもなったようですが、細項目2の今後の見通しのところでまた答弁をいただけると思います。  再質問ですが、彦根城の世界遺産登録について、引き続き、山根副市長を先頭に力強く進めていくという意識を持ってもよろしいのでしょうか。 37 ◯議長(西川正義君) 市長。 38 ◯市長(大久保 貴君) 私が理解しております今の状況は、ここ1、2年が山場だろうと思っており、山根副市長には特に海外の研究者やイコモスの関係者と接触を重ねていただいておりますので、この進展に期待したいと思っております。 39 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 40 ◯24番(馬場和子さん) もう1点。先ほどの答弁にもありましたけれども、図書館構想については、今年度中に基本計画を策定されるとのことですが、図書館協議会の意向とそごがあった場合、どのように対処される心づもりでしょうか。 41 ◯議長(西川正義君) 市長。 42 ◯市長(大久保 貴君) 現在策定中であり、近くパブリック・コメントに付して、計画案をつくっていく状況ですので、お尋ねのケースについてお答えする状況にないと認識しております。 43 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 44 ◯24番(馬場和子さん) 一定理解させていただきました。  細項目2、任期中に進める予定ではいたけれども、方向性を定めたにとどまり、未実施状態のもの、手つかずのままのものなど、1期目に積み残したと認識される事業について、今後の見通しをお示しいただければ思いますが、いかがでしょうか。 45 ◯議長(西川正義君) 市長。 46 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になるところがあって恐縮ですが、市立病院については新市立病院改革プランが今年度からスタートしており、新図書館の整備については今年度中に基本計画を策定する予定であることから、計画に基づいて、今後事業に着手していくことになります。  そのほかにも、観光振興計画や子ども・若者プランなど、各施策における方針を取りまとめ、一定の道筋はつけておりますので、今後こういった方針に沿って各種施策を具体化することで、強い彦根を実現していきたいと考えております。 47 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 48 ◯24番(馬場和子さん) 一定の道筋はつけたので、具体的にどう進めていくかというのは大きな宿題ですので、よろしくお願いしたいと思います。  積み残した案件を、つけた道筋に従って進めていくという意味では、細項目3、次期市長選への出馬の意向をお尋ねしたいと思います。
     市民との約束である公約の実現は道半ば、また行きつ戻りつし、ようやく一定の方向性の示された市役所本庁舎耐震化整備事業や、8年後に控えた国民体育大会に関連した周辺整備と主会場整備に伴い解体撤去後に移転を余儀なくされている市民体育センター整備事業、拠点図書館整備事業も検討段階のままです。  このように、ハード事業だけでも大きな案件を積み残しておられますが、やり残した感のあるソフト事業も多くあるに違いありません。これらのことをほかの方に託すのか、続投して仕上げまでかかわっていただくのか。一昨日の安藤議員からの質問への答弁では、「道半ばであり、実現へと進めるためにも、出馬させていただく」とのことでしたが、改めて、次期市長選挙への出馬のご意向をお聞かせいただきたいと存じますが、いかがでしょうか。 49 ◯議長(西川正義君) 市長。 50 ◯市長(大久保 貴君) 当選させていただいて、就任以来、さまざまな公約を掲げた施策について、実現するべく努力をしてきたつもりです。その上で、職員の皆さんにも大いに協力していただき、道筋をつけるべく努力し、議員の皆様方のご理解・ご協力も得て、さらに議論を深め、いいものが仕上がっていくプロセスを体現しながら、今日に至っているところです。  私としましては、こうしてまいた種が芽生えてくる状況をかいま見ながら、とにかく4年前に公約に掲げたものについて、時間的な制約もあるかもわかりませんが、できるだけ任期中に成し遂げていくということで、今も鋭意努力をしているつもりです。  しかしながら、今申し上げましたような積み残した案件がございます。さらに、任期中に見えてきたさまざまな課題もございます。そうしたものを、私の立場で、この4年間の経験を生かして、さらにしっかり成就させていく。そして、皆様方にお約束させていただいた強い彦根をつくっていく道半ばでありますので、引き続き皆様方と議論を深め、市政に対して私の責任を果たし、担わせていただきたいという思いがありますので、来春4月には、もう一度皆様方に審判を仰ぐということで、出馬をさせていただきたいと考えております。 51 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 52 ◯24番(馬場和子さん) 力強くおっしゃっていただきたいと思うので、再質問をさせてもらいますけれども、答弁の中にあった任期中に見えてきた課題というのは、具体的にどのようなものですか。 53 ◯議長(西川正義君) 市長。 54 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども少しお話をしましたが、彦根市として二巡目の国体を誘致するということを、議員の皆様全員にご賛同いただき、取り組ませていただいたわけです。そして、二巡目の国体の主会場として、開催が決まりました。それに伴って、彦根市の金亀公園を含む大きな公園構想が生まれました。彦根城の世界遺産登録という大きな課題もありますので、彦根らしく、文化と歴史に調和した、これからの湖東・湖北ににぎわいを創出するような公園整備を進めていかなければならない。これは大きな課題だと思っております。  さらに、人口減少と言われております。まち・ひと・しごと創生総合戦略についてプランを立てました。これもモニターしていかなければなりません。  さらに子どもの貧困対策なども課題として大きくクローズアップされてきたと認識しております。  こうしたさまざまな事柄について、今どのように取り組んでいくか、鋭意検討しておりますが、これもしっかりとプランを立てて、成就していかなければならないと考えております。 55 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 56 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。任期中に見えた課題を具体的におっしゃっていただきました。  今ほど、「出馬させていだきたい。審判を仰ぎたい」というような答弁を頂戴しましたが、私たち議員の後ろには支持者がたくさんいらっしゃいます。大久保市長の去就に関しても、本当に大きな関心を持っていてくださいます。市長の市政運営に関するお尋ねというのも、たびたびお受けします。本会議という公式の場で出馬を表明されたからには、力強い決意のほどをしっかりとお示しいただきたいと思うのです。ぜひとも決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 57 ◯議長(西川正義君) 市長。 58 ◯市長(大久保 貴君) 1期4年間、議員の皆様、あるいは職員の皆様にご協力をいただきました。皆様から見ると、いろいろ課題もあっただろうと思います。さまざまな場面で議論を深め、さまざまな助言もいただいて、まだ少し残っておりますが、1期4年間務めてまいりました。この経験をしっかりと生かして、さらに彦根が強い彦根だと実感していただけるように、市民の皆様の安心・安全を守り、将来に希望が持てるように、最大限の努力を注ぎ、私の全身全霊を傾けて、市政運営に取り組ませていただきたいと考えております。 59 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 60 ◯24番(馬場和子さん) 強い彦根をつくるために、強い決意をということで、余り力強くなかったように思いますが、大久保市長らしく、優しく、ふわっとおっしゃられたと思います。  次に、大項目2、中地区公民館の現状と将来展望について伺います。  市内八つの地区公民館の中、1番目として指定管理者制度が導入された中地区公民館は指定管理の導入から8年目を迎えました。  自分たちにできることはやっていこうというコンセプトのもと、施設管理面でも地域の方のご協力をいただきながら努力をされています。広報誌も1カ月に一度発行され、金城・平田学区に全戸配布され、常に情報発信されています。  固定観念に捉われない貸館業務により、多くのサークル団体が登録されており、予約待ちの事態も発生するほどの盛況な運営をされています。市内の中央部に位置することもあり、学区外からの利用も拡大している傾向であり、直営時代から比較すると格段に利用者が増加したとの報告もあります。  それらのことから、中地区公民館の運用状況に対する見解と今後の方向性、将来展望について伺います。  中項目1、指定管理者制度導入後の公民館の運用状況と評価は。  細項目1、運用状況の変化は。  フレキシブルな対応が利用者にも大変好評を博していますが、指定管理者制度導入前と導入後の大きな運用上の変化についての見解を伺います。 61 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 62 ◯教育部長(山口義信君) 中地区公民館は、平成20年4月1日から指定管理者制度による管理運営を委託しており、平成28年4月1日から第3期目として、新たに4年間の指定管理業務を委託しているところです。  指定管理者制度導入の目的は、公民館の効用を最大限に発揮させること、および公民館の管理運営業務に係る経費の縮減が図られるものであることと、彦根市公民館の設置および管理に関する条例第17条第2項において、選定の基準として明記しております。  平成21年度および平成22年度に実施されました彦根市教育委員会指定管理者候補者選定委員会では、積極的な情報発信、地域住民の交流の場としての公民館活動の推進、利用者拡大の推進などの方向性のもと、地域住民の協力体制も整いつつあり、講座・教室を初めさまざまな事業が協力団体の自主的・主体的な運営で実施されるようになってきたことが取り上げられ、このことが直営から指定管理者制度導入後における運用状況の変化と捉えております。 63 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 64 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。  では、その評価について伺います。運用上の変化から、利用者数も増加していることが数字でも示されておりますが、所管されている生涯学習課として、中地区公民館の取り組みについてどのように評価されているのでしょうか、教えてください。 65 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 66 ◯教育部長(山口義信君) 議員ご指摘のとおり、指定管理者制度導入後は利用者件数も大きく増加しました。導入後の平成20年度から平成21年度の2カ年で、利用件数は約20%増、利用者数は約40%増となっております。近年3カ年の変化としては、ほぼ横ばいの推移となっておりますが、平成21年度以降現在まで高い水準を維持しており、指定管理者候補者選定委員会の評価結果につきましても、毎年の評価において高い評価を得ているところです。  また、平成27年度には文部科学省から優良公民館表彰も受賞しており、各種研修へも積極的に参加し、職員資質の向上を目指す姿勢や、若年層や外国人住民などの新たな層の交流や連携を推進するなど、取り組み姿勢におきましても、地域づくりの中核を担う公民館として、指定管理者制度の導入目的を満たし、十分な成果を発揮していると認識しております。 67 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 68 ◯24番(馬場和子さん) ありがとうございます。大変高い評価をいただいているということで、うれしく思います。  再質問です。公民館を利用されている方にアンケートした結果を教えていただいたのですが、そのコメントの中には、「いつも清潔に保たれていて、気持ちよく利用できる」、「きめ細かい配慮がありがたい」、「公民館を快適に利用させてもらっている」、「事務所の方が親切で、気軽にしゃべれる雰囲気がよい」、「多彩な講座をきっかけに交流が図れ、人生が豊かになった」、「公民館を利用しようとしても、待ち時間があったり、予約がとれないことがある。その辺は改善していただきたい」というように、指定管理者制度を導入した公民館だからこその柔軟な対応に大きな評価をいただいている反面、利用したくてもできないという現状も見えてまいります。  どのような方が利用されているかというアンケートもあるのですけれども、もちろん地元の金城学区が一番多いのですけれども、それに次いで他学区からの利用、あるいは市外からの利用もあるということで、非常に広範囲から利用されていることがわかります。市の中央に位置していることや対応のよさから、今後も利用者が増加するのではないかと想定されるのですが、見解を伺います。 69 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 70 ◯教育部長(山口義信君) 選定委員会の中でも、大変な予約状況で、かち合う場合はお断りすることもあり、また、会議室がない場合に、調理室が使われていないときは調理室を使ってまでも利用しておられると聞いております。この地域の特色としまして、学生など若年層の利用が非常に多いと聞いておりますし、外国籍の方の利用に対しましても、トイレのピクトサインを工夫しておられるとのことです。今後、人口の推移も厳しいものがあると思いますが、非常に高い利用が望めるのではないかと考えております。 71 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 72 ◯24番(馬場和子さん) 中項目2、利用者増加を想定した今後の方向性について伺います。  学区内からの利用者も、居住区域が離れていることもあってか、車で来館されることが多いようです。毎年10月に開催される中地区公民館の文化祭では、かかわるスタッフも100名近くになり、2日間にわたって世代を超えた多くの方で大変盛況であることも、実際にお越しいただいた教育委員会の皆さんはご存じのことと思います。  今後も柔軟な運営方式で、地域の拠点としての機能を大いに発揮し得る施設であると思います。利用者増加も想定した今後の中地区公民館のあり方についての見解をお聞かせいただく上で、二つの項を立てさせていただきました。  細項目1、大藪磯線の新設に伴う対応について。  通学路である公民館前の道路の通行上の安全を確保するため、地元の地権者の皆さんのご理解とご協力により用地買収も進み、大藪磯線の新設道路の工事が順調に進んでおります。公民館駐車場と新設道路の間に三角地が残っていますが、この機会に購入していただき、駐車場拡張をしていただけないかと、公民館、その利用者から強い要望があります。ご見解をお聞かせください。 73 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 74 ◯教育部長(山口義信君) 中地区公民館の取り組みにより、利用者数は高い水準を維持しており、施設の駐車場整備をすることでさらなる利用者数の増加も見込めるかと思います。  しかし、今後人口減少や少子高齢化等により公共施設の利用需要の変化も予想される中、彦根市公共施設等総合管理計画では、本市が所有する公共施設のうち建物の約4割以上が建築後30年以上経過しているとされていることから、限られた財源を最大限有効活用していくことが必要です。そのためには、計画的な更新、統廃合、長寿命化を検討していく必要があります。  本市の地区公民館における施設面につきましては、地区30年を超える館が8館中5館、計画期間である10年の間では7館が築30年を超える状況で、老朽化等への対応も迫られているところです。  また、中地区公民館の駐車場においては、現在、その区画数は57台分で、建物の延床面積や収容人数から比較しますと、8公民館中いずれも2番目に整備が図られている状況にあります。  こうしたことから、質問の中地区公民館の駐車場整備につきましては、公共施設等総合管理計画に基づく集会施設等の個別施設計画を来年度以降に作成しまして、今後の地区公民館のあり方等、方針を決定した上で検討していく課題と考えております。 75 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 76 ◯24番(馬場和子さん) 他館の状況等も十分に勘案することもあるのですけれども、平成26年度に要望書が提出されていると思います。地元からの強い要望をどのように受けとめられているでしょうか。 77 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 78 ◯教育部長(山口義信君) 地元の金城学区自治会連合会から、駐車場用地の確保についてということで、平成26年5月に要望書をいただいております。その回答を6月にしたところですが、中地区公民館の利用におきまして、中央中学校区以外の市内利用が約33%と、3分の1を占めるという地域特性、また市内各地域から広域にわたって公民館に足を運んでいただいているという評価をしております。  しかし、現在の財政状況におきましては、その予算化は非常に困難であり、また他の公民館の駐車場との比較におきまして、平常時は今より広い駐車場確保の必要性は少ないのではないかということで、ご回答したところです。 79 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 80 ◯24番(馬場和子さん) 細項目2、駐車場拡張の時宜を逃さず。  新設道路から公民館駐車場へと直接入れることで利便性がより高まると拝察されます。道路が完成してからではなく、道路新設工事にあわせて軟弱地盤の改良を進めていただくことも、経費面から大変有利ではないかと考えます。三角地を所有されている方も前向きに考えてくださっていることなどから、この時宜を逃さず、このタイミングで、駐車場拡張への一歩を踏み出していただきたいと考えますが、見解を伺います。 81 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 82 ◯教育部長(山口義信君) 駐車場拡張の時宜を逃さずにという質問につきましては、ご指摘のとおり、道路新設工事にあわせて駐車場を整備することの経費面からのメリットにつきましては否定するものではありません。  しかし、さきにもご答弁いたしましたように、今後、地区公民館におきましても、彦根市公共施設等総合管理計画の個別計画を策定していく必要があり、今後の本市の人口や利用者の動向、また少子高齢化を踏まえ、まずは公共建築物の超寿命化や総量の適正化等を検討することが重要と考えております。その上で、限られた財源の中で、各地区公民館施設の劣化等の状況から、その改修や修繕等について優先度を検討して対応していくこととなります。  さらに、地区公民館のバリアフリー化の確保や駐車場などの利便性の向上につきましても、あわせて優先度を定めた上で判断していくこととなりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 83 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 84 ◯24番(馬場和子さん) もちろんバリアフリー化や老朽化に対応していただくことは、他館にとっても大事な問題ですので、一定理解はさせていただきます。しかし、物を買ったり、譲渡したりというのは、タイミングがあるのではないかと思います。  通学路の安全対策として、公民館前の道路を避けて、新たな道路である大藪磯線をつくっていただきます。新道から拡張した駐車場に直接入ることで、新道の意味が増しますが、現状のまま三角地を残しておいた場合、旧の道路側からしか入れないことになります。多額の費用と投じてつくった新道の意味が半減してしまうのではないかと考える部分もあります。三角地を残したまま、ぐるっと回って、危ないと言われる公民館の前を通って入らなければいけないという状態になるのですけれども、せっかくつくっていただいた新道を有効に使うという意味ではどうお考えですか。 85 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 86 ◯教育部長(山口義信君) 来年度以降の個別計画の中で、利便性、安全性も含めて検討してまいりたいと考えております。 87 ◯議長(西川正義君) 馬場さん。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 88 ◯24番(馬場和子さん) 来年度以降につくる個別計画の中で、再度、このことを協議していただきたい。このことを念頭に置いていただきたいと思います。  市長にお聞きしたいのですが、金城学区というのは、大藪や中藪のニュータウンを擁し、人口が集中しております。彦根市の約8分の1の人口が住んでいます。そのような地域で、学区民が強く要望していることです。時宜を逃さずに、応えていただきたいという思いを強く持っておりますが、市長としていかがですか。何か見解があればお願いします。 89 ◯議長(西川正義君) 馬場さん、通告外です。   〔24番(馬場和子さん)登壇〕 90 ◯24番(馬場和子さん) わかりました。通告にはなかったので、多分、市長もびっくりされているのではないかと思います。  先ほども教育部長がおっしゃられましたように、来年度に個別計画をつくるということですので、ぜひとも今の状況、今後の将来展望も加味して、何とか三角地の購入、あるいは駐車場の拡張に向けてお力添えを賜りたいということを強く、強くお願いいたしまして、以上2点について、12月定例会での私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 91 ◯議長(西川正義君) 5番夏川嘉一郎君。夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 92 ◯5番(夏川嘉一郎君) 皆さん、おはようございます。12月定例会の個人質問も、私を含めて、あと2人になってまいりました。  私は、大きく三つのテーマについて質問をさせていただきます。連日、緊張が続いておりますので、リラックスして回答していただければいいかと考えます。  大項目1、地域コミュニティの活性化について。  急速な高齢化進展、人口減、生活スタイルの多様化、さらには世代間格差の拡大等、これら一連の社会現象は、かつて地域間にくまなく存在した連携やきずなといった人々の語らいによる結びつき、すなわち地域間コミュニティ力をも希薄化させつつある。  今、地方自治体の多くは、地域再生に関する総合活性化策に取り組む中、活性化の重要なベースとしての地域コミュニティを重視し、その活性化策を模索・検討しつつある。既に実施に入りつつあるところもあると推察する。  さて、地域活性化を目指す本市にとって、地域コミュニティ対策は不可避の政策と考えますが、同時にこのコミュニティ化は防災・防犯等安全・安心の社会構築につながるものであることをつけ加えておきたいと考えます。  以上の観点に立って、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、地域コミュニティ活性化の重要性と課題について。
     地域コミュニティ活性化は、地域再生にかかわる重要かつ不可欠な課題であると考えます。  細項目1、施策推進の現状について。  地域コミュニティにかかわる施策、また関連施設も含め、本市のコミュニティ化に関する施策推進の現状はどのようになっているのでしょうか。関連するものも含め、施策推進の現状を伺いたいと思います。 93 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 94 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 地域コミュニティの基礎である自治会向けの施策につきまして、ご紹介申し上げます。  まず、まちづくり推進室所管の補助金としまして、彦根市まちづくり推進事業総合補助金があります。これはコミュニティ活動推進に係る備品の購入、自治会等の活動保険加入、さらには地域安全活動の実施に対しての補助を実施しているもので、平成27年度においては約88%の自治会から申請をいただくなど、多くの自治会に利用をいただいているものです。そのほか、自治会が集会所を設置することや既存の集会所を改修することなどに対して補助を実施しているほか、防犯灯の設置やLED灯への切り替えに係る補助を実施しております。  次に、まちづくり推進室以外の部署が所管している自治会活動に対する補助金につきましては、リサイクル活動やごみ集積所の設置などの環境活動に関するものや、除雪用機械の購入に対する補助金があります。また、支援事業としましては、砕石などの道路補修材料の提供や、清掃を実施されたときの揚げ土の回収車の配車などを行っているところです。 95 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 96 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。今聞いておりますと、支援策という形でやっておられるようですが、行政が支援以外の施策の面でコミュニティ化のコーディネートをやっていないと受け取っていいのでしょうか。もう一度、お願いします。 97 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 98 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 今ご紹介申し上げた以外に、例えば自治会の方でいろんな研修等を開催されますが、それは地域における課題であったり、現代的な問題であったりと、テーマはいろいろありますが、それに関連する所属の方から研修の講師や題材の提供ということで、出前講座という形で、自治会からの要請に基づいてお話をさせていただき、地域の議論を深めるきっかけづくりとして取り組んでいるところです。 99 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 100 ◯5番(夏川嘉一郎君) わかりました。能動的にコーディネートするのではなしに、後方支援としてやっておられるといことで承りました。  次に、細項目2、施策の基本的な留意点について。  地域コミュニティは、本来、自然的なものであり、自然発生的であることこそが、地域コミュニティ化定着の原点であると考えます。現在はその社会的構造上、行政が何らかの介入をせざるを得ない状況下であるがゆえに、より一層その原点を常に留意し、施策推進に取り組むことが、コミュニティ化定着のキーワードであると考えます。施策推進の留意点について、今ほどの回答と重なりますけれども、当局の見解を改めて伺いたいと思います。 101 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 102 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 地域コミュニティにかかわる施策につきましては、市は地域コミュニティが自主的に活動される主体であることを認識し、地域コミュニティの自発性を尊重し、自立を支えていく観点が求められると考えております。  また、地域コミュニティと市とは、共通の目的を達成するために協力・協調するという協働関係において対等な立場で、一緒に考える姿勢で課題の解決に取り組むことも求められております。  このようなことは、地域コミュニティが希薄化し、行政が何らかの介入をせざるを得ない状況下にありましても、施策推進に当たっては留意すべき事項であると認識しております。 103 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 104 ◯5番(夏川嘉一郎君) 側面支援が一つの基本的な形であると伺いました。  次に、細項目3、各種啓発策について。  地域コミュニティ活性化の施策の一つとして、市民意識を喚起・啓発する手法もある。啓発に関する各種講演会開催、リーダーや相談員の育成・教育、各種機関誌の発行等である。これらの手法について当局の見解を伺いたい。今ほどの回答を重なる部分もあるかと思いますが、改めてよろしくお願いします。 105 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 106 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 地域コミュニティにつきましては、人と人とのつながりの希薄化が指摘されている一方で、災害時における活動が注目され、地域コミュニティがしっかりしていることが安全の基盤であるとも言われております。  また、一般的に行政サービスは公平に同じように行われる側面もあるため、地域によっては不十分であったり、要求との間にずれが生じる場合もあることから、自分たちの地域にかかわることは、行政だけに任せるのではなく、地域住民と行政が一緒に考え取り組むことで、効率的できめ細かな対応が可能になることもあります。  それには、地域をまとめていくリーダーやリーダーを支える人々の存在が重要です。地域をよくしたいという信念や地域住民のさまざまな意見を引き出し、まとめ上げることが必要になるため、コミュニケーション能力や信頼関係を構築する力が求められております。  こうした状況下にありまして、本市におきましては、まずリーダー等の育成としまして、自治会活動に資する情報をお伝えすることを目的に、例年、地域のリーダーでいらっしゃる自治会長や連合自治会長を対象として自治会長合同説明会を開催しており、市の各種支援事業の説明や講演等を行っております。昨年度は大学の教授にお越しいただき、地域社会づくりの手法や自治会の活性化についての講演を行ったほか、今年度は本市職員が出席しまして、彦根市の人口の現状や将来推計、さらには人口減少に伴う地域社会への影響等を説明させていただいたところです。  また、市民啓発としましては、市民課での転入手続の際に、自治会の意義や活動について文書でご案内を申し上げ、自治会とのつながりを持っていただくようお願いしているところです。  今後とも、地域コミュニティの活性化に向け、支援施策を充実してまいりたいと考えております。 107 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 108 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。昔は農村地帯の作業場でのコミュニティ、祭り、寺、神社といったものできちんとしたきずなができてきたのですが、最近は社会構造の変化により、そういうものが崩れてきた。本当は好ましくないのですが、行政が何らかのてこ入れをする。これは必然的で不可欠な責務になって、ある程度はやむを得ない。今聞いたら、側面支援をしっかりとやっておられるということで安心した次第です。  細項目4、まちづくりとの関連性について。  まちづくりも地域コミュニティの土壌となるものと考える。ただし、この場合は、市内中心部のにぎわい化指向のものではなく、地域の隅々まで広く行き渡る草の根的まちづくりであるべきではないかと考えます。例えば、取り組みやすさで注目されている仙台市のまちづくり施策である市民参加型1%システムなどは、この部類に属するものではないかと思います。まちづくりと関連したコミュニティ化施策について、当局の見解を伺いたいと思います。 109 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 110 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 従来から、地域コミュニティの基礎とされてきました自治会のほか、市民団体による社会貢献を目的とした活動につきましても、まちづくりには重要な要素であると考えております。市民団体は、住んでいる区域に限定せず活動をされておられますが、例えば高齢者が生き生きと暮らせるための活動や、外国人の住民への支援活動をされている団体もありまして、その活動を通じて地域のつながりが生まれております。  本市におきましては、市民参加型まちづくり1%システムと同様の趣旨で、彦根市民活動促進事業を行っております。営利を目的としない社会貢献活動をされている団体に助成を行うものです。そうした市民団体と地縁団体との連携した活動によりまして、地域コミュニティがより活性化され、まちづくりにつながっていくものと考えております。 111 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 112 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。まちづくりとの関係は肯定されておりますけれども、本市のまちづくりが地域の隅々まで浸透しているかというと、必ずしもそうではないのではないか。やはり取り組みやすい、どんな田舎町でも、少人数でも、簡単に行き渡るまちづくりも地域コミュニティ化の一つの手段として考え直すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 113 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 114 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 「地域の隅々まで」とおっしゃいました。三百数十の自治会があり、世帯数も違えば、人口構成も全て異なっております。また、市の中心部であるとか、農村部であるとか、そういった背景もさまざまです。まちづくりの運営におきまして、何か問題が起こった場合にはまちづくり推進室の方にご相談いただくケースもあります。十分に地域の実情をお聞かせいただきながら、ほかの地域でまちづくりの参考事例等がありましたら、そういった事例も紹介し、支援や情報を窓口で相談させていただきながら、個別に対応させていただいている現状ですので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 115 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 116 ◯5番(夏川嘉一郎君) 部長は「個別」と言われていますけれども、本市のまちづくり施策を根本的に考え直すべきではないかと思うのです。とりあえず検討するというのはいかがでしょうか。先ほど言いました1%システムと比べると、一般への浸透力が弱いような気がします。再度、お願いします。 117 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 118 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 先ほどご紹介しました彦根市民活動促進事業は、自治会向けの支援ではなく、どちらかと言うと、市民活動団体向けの支援です。自治会向けの支援につきましては、冒頭にご紹介しましたように、まちづくり推進事業総合補助金を初めとして、幾つかの支援策や助成金があります。これはまちづくり推進室以外にも幾つかご用意させていただいております。こちらにつきましては全ての自治会を対象としており、申請していただくことができますので、そういった意味では、隅々までということが当てはまるかと思います。  一方、今申し上げました市民活動団体の促進事業ですが、こちらの方は切り口が市民団体で、創設してから何年かたっておりますので、この制度の見直しについては考えてまいりたいと思っております。自治会と市民活動がうまくかみ合い、それぞれの実態に合ったまちづくりが進んでいくことを期待しているところです。 119 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 120 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目5、地域コミュニティ化推進策の今後について。  急速に進む地域コミュニティ希薄化は、いずれのまち、集落にとっても深刻な問題であり、有効な活性化策を求めて多くの地方自治体が動き始めている。大学との連携も施策深化の一手法である。総合的見地からの施策推進について、改めて当局の見解を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 121 ◯議長(西川正義君) 企画振興部長。 122 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 大学との連携ということでご質問を頂戴しました。本市には、滋賀大学経済学部、滋賀県立大学および聖泉大学の三つの大学が立地していることもあり、学生や大学との連携による地域コミュニティ活性化を図ることは有効な施策であると認識しております。  現在、市内において、市民団体が自主的かつ自立的に行う社会貢献を目的とした活動に対しましては、先ほどご紹介しましたように、彦根市民活動促進事業がありますが、市内で社会貢献活動を行う学生団体に特化しての助成制度は設けておりませんでした。学生が主たる構成員の市民団体については、新たな発想や行動力がある反面、資金面での基盤が弱く、活動を行うための初期投資や活動を継続するための費用を工面することが困難な状況にあります。  そうしたことから、現行の彦根市民活動促進事業につきまして、学生団体にも利用しやすい仕組みにすることで、地域コミュニティにかかわる活動を活発に行っていただきたいと考えており、制度の見直しについて検討しているところです。 123 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 124 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  地域コミュニティ活性化というのは、地域活性化の必要条件、あるいは絶対条件と言っていいかもしれません。現状に満足せず、さらに高みを目指して、努力をしていただきたいと考えます。  次に、大項目2、小・中学生体力向上施策について。  小・中学生の体力低下が問題になっている。理由はさまざまであるが、根本的要因は日常運動量の不足にあると考えます。さらに、我が国の社会風土は、ともすれば学問偏重の傾向が見られるが、幼少時の体力づくりは、大人になってからの人格形成上、大きな影響を与えると言われております。すなわち、学問と運動による体力づくりは全く同等、甲乙つけがたき教育上の基本目標であると考えます。  まずは、体力づくりに大きくかかわるのではと思われる二つの課題について、以下、質問をさせていただきたいと思います。  中項目1、スマホ使用規制について。  スマホに没頭し、室内に長く閉じこもる生徒が増加しているとのマスコミ報道があります。スマホ没頭は、確実に体力低下要因の一つであり、早急かつ効果的な全市的対策が必要であると考えるものであります。  細項目1、規制に関しての家庭・学校間連携について。  生徒が家庭で過ごす時間は長く、かつ自由であるがゆえに、スマホ没頭に陥りやすいと言われております。規制に関しての家庭との連携体制づくりは、教育行政上の重要な一環であると言えるのではないでしょうか。家庭との連携策について、効果度も含め、当局の見解をお願いしたいと思います。 125 ◯議長(西川正義君) 教育長。 126 ◯教育長(善住喜太郎君) 議員ご指摘のとおり、スマホ等の利用によるインターネット依存が子どもの生活環境および体や心の成長に与える影響が大きいことは、総務省等の調査からも明らかになっていると考えております。  本市の小・中学校においては、スマホ等の学校への持ち込みは原則禁止しており、保護者にもその旨を通知しております。また、PTAにも協力をいただき、スマホ等を学校に持ち込まない運動に取り組んでいただいているところです。  しかしながら、小・中学生がスマホ等を所持したり、利用したりすることは、保護者が自ら子どもに買い与えておられたり、保護者がお持ちのスマホなどを子どもが利用したりしている場合もあり、学校や市教育委員会が一律に規制することは少し難しい状況にあります。また、そもそも家庭内においての利用について、学校からの指導にも限界があるところです。  このため、保護者がスマホ等やインターネットの弊害について正しく認識していただく必要があることから、学校では、保健通信等で健康への影響を周知したり、PTAでインターネットの危険性やご指摘の依存症について研修会を開催したりして、啓発に努めているところです。  このような啓発の動きを受けまして、親子でスマホ等の利用時間や利用状況について話し合った結果、ルールや約束を決めることができたり、親子のコミュニケーションの時間が増えたという声も届いているところです。 127 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 128 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目2、規制に関しての生徒に対する指導のあり方について。  生徒をその気にさせる科学的な見地、例えば健康面、性格形成面、防犯面などからの指導が効果的と考えますが、当局の実施されている指導とはどのようなものでしょうか。当局のこれだと思う生徒に対する指導のあり方について、見解を求めたいと思います。 129 ◯議長(西川正義君) 教育長。 130 ◯教育長(善住喜太郎君) 小・中学校では、児童・生徒に対して、インターネットにおける不適切なコミュニケーションによりいじめにつながることや犯罪に巻き込まれることへの危険性や依存性について指導しております。  議員がお尋ねになっている効果のあった指導としましては、例えば学校に警察や携帯電話会社等の専門家を招聘し、児童・生徒にインターネットにまつわるトラブルや人権侵害、スマホ依存の危険性等の具体例を示して講話をいただいたことがあります。講話を聞きまして、児童・生徒は、トラブル等が決して他人事ではなく、ごく身近なところに潜んでいることを実感し、スマホ等を利用することについて見つめ直すきっかけになったものと考えております。  また、学校保健啓発ポスターを活用して、スマホに潜む危険性や依存性、健康への影響を啓発している学校もあります。さらに、中学校では、生徒会活動において、生徒自らがスマホの使用について考え、約束事を決めるような取り組みもあり、効果的であると考えております。  今後も、児童・生徒のソーシャルメディア利用の現状に目を向けながら、指導を行ってまいりたいと考えております。 131 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 132 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目3、スマホ依存防止のための総合的な管理施策策定について。  総合的な見地に立ってのスマホ依存防止対策は、既に既存の手法で実施されているとは思うが、依存者はさらに拡大の傾向にあると思います。重大な運動不足につながるスマホ弊害克服は、今や早急に解決すべき社会的な課題である。本市としても、さらに本腰を入れて、施策策定が必要であろうと考えます。抜本的な対策が求められていると思うのですが、当局の見解をお伺いしたいと思います。 133 ◯議長(西川正義君) 教育長。 134 ◯教育長(善住喜太郎君) スマホの依存防止は、子どもだけではなく、多様なソーシャルメディアの利用が急速に進む中、大人も含めた社会全体の課題であると認識しております。  したがいまして、ご指摘の弊害克服のためには、学校で粘り強く子どもや保護者に指導や啓発を行うと同時に、関係機関とも連携して、地域における啓発活動等にさらに取り組むことが必要であると考えているところです。 135 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 136 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。きのう、帰ってから、テレビを見ましたら、上杉鷹山のことがやっておりまして、「なせばなる、なさねばならぬ何事も。ならぬは人のなさぬなりけり」と、だめだと思えば何でもだめだと、可能性があると思って追及すれば可能性の道は開けるというような意味です。  教育長がスマホ依存防止について熱心に答弁されておりました。それはそれで効果はあると思うのですが、本市の中でもそれ以上に広がっております。何か抜本的な対策を検討していただく時期に来ているのではないか。例えば社会学者に聞くとか、今はやりのアクティブラーニング、一つの目標を与えて全員に検討させるとか、協議会をつくるとか、いろんな方法もあると思います。私にはできないけれども、教育長はやれる権限をお持ちのはずです。いろんな手段を使って、施策を考えていくことができると思いますが、改めて今後の防止策について、教育長の見解をお願いしたいと思います。
    137 ◯議長(西川正義君) 教育長。 138 ◯教育長(善住喜太郎君) スマホ等の問題につきましては、議員ご指摘の体力の問題、あるいはコミュニケーション能力形成の問題など、さまざまなところで指摘がありました。当然、いろんなところで研究あるいは調査が進むものと考えております。そのような情報をきめ細かく収集し、彦根市教育委員会としても引き続き粘り強くこの問題に取り組んでいきたいと決意をいたしております。 139 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 140 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。今後を期待しておりますので、よろしくお願いします。  次に、中項目2、運動場の一隅グリーン化(芝生化)について。  グリーン化は、子どもの運動領域を各段に広げるという点、またスポーツ先進国と言われる欧米はグリーン化が主流という点、これらを考え合わせ勘案するに、グリーン化は子どもたちの体力向上に必ずや貢献するであろうと考えます。  細項目1、運動場の一隅グリーン化構想について。  全面グリーン化が理想だが、無理のない一隅グリーン化という形態も、現時点の本市特性に合致した優れた施策であろうと考えます。運動場の一隅グリーン化の構想について、当局の見解を伺いたいと思います。 141 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 142 ◯教育部長(山口義信君) グラウンドの芝生化により、児童・生徒の体力向上につながる研究結果があることは認識しております。その大きな要因は、活発に屋外で活動する機会が増えたことによるものであると考えておりますが、活発に活動するためにはある程度の広さの芝生の面積が必要ではないかと考えます。  現在、彦根市内の小・中学校グラウンドで芝生化を行った鳥居本中学校の教職員にグラウンドの芝生化について意見聴取を行ったところ、「涼しく感じる」、「生徒が転倒してもけがをしづらくなった」、「砂ぼこりが立ちにくい」などの意見がありました。その反面、「散水について、夏季は井戸水が追いつかず、水道水を利用することで水道料金がかかる」、「芝刈りや肥料散布は専用機械を使用しているが、立地場所によっては音の問題で使用できない学校がある」、「傷んだ芝を植え替えたときや冬芝の種を散布したときは、一定の場所や期間に使用を制限される」など管理上の問題点を指摘する意見もありました。  グラウンドの芝生化は、外遊びが増えるといった効果もある一方で、ある程度の広さの芝生となりますと、維持管理やコスト面での課題も多くあり、教育委員会といたしましては、芝生化以外の方法で外遊びに誘導するなど、他の方法でも体力向上を図ることができると考えておりますので、現在のところ、グラウンドの芝生化を行うことは考えておりません。 143 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 144 ◯5番(夏川嘉一郎君) 「考えておりません」とはっきり言われました。  次に、細項目2、モデル校設置という手法について。  一気に全校、一隅グリーン化が困難な場合は、モデル校をつくって前へ進めるという手法もあります。いずれにしても、運動場グリーン化はいまや世界の主流になりつつあります。子どもたちの将来のためには、思い切って一歩前へ踏み出す決断をすべきではないかと考えます。まず、モデル校方式という手法について、当局の見解を伺いたい。 145 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 146 ◯教育部長(山口義信君) 先ほどお答えしましたとおり、現在のところ、市内小・中学校のグラウンドの一部を芝生化することについては考えておりませんので、モデル校の設置についても同様に考えております。 147 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 148 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。「しません」という気持ちのいい回答をいただきました。  実は、現場の声も聞かないといけないと思って、河瀬小学校に行ってきました。教頭先生を初め、ほかの先生もいましたけれども、「やはり水の散布、草刈りは手間が大変です。それさえなければ、子どもたちもサッカーを好んでいますし、転んでもけがをしない。十分にいろんな運動ができる。やってもらえばありがたいけれども、心配は水の散布と芝刈り」という意見が出ておりました。  一部グリーン化あるいはモデル化という小さな部分でやるべきではないか。ほかの方法で体力向上と言いますけれども、オリンピックも国体も間近に迫っております。日本人の体幹をいかに強くするか。そういう高い視点に立って体力向上を目指すべきです。早朝ランニングをしている学校もありますけれども、先生が代われば、施策も変わります。そういう不安定な形ではなく、子どもたちが絶えずそこにいる、そこで運動する、親しみやすい場、そういう環境整備こそが安定した、継続した子どもの体力向上につながるのではないか。芝生の水やりや芝刈りは市が一つの施策として思い切って取り組むべきではないかと考えます。だめだという固定観念を持たずに前へ踏み出す。そういう決断をすべきではないかと考えますが、教育長、視点を変えて回答してください。 149 ◯議長(西川正義君) 教育長。 150 ◯教育長(善住喜太郎君) 現実に芝生化しているグラウンドをお持ちの学校もありますので現在は考えておりませんが、そういう学校のさまざまな情報をきちんと取り入れて、常にそういう学校があることも意識しながら、今後、学校の環境整備に努めてまいりたいと考えております。 151 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 152 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  大項目3、稲部遺跡発掘に関してであります。  去る10月18日、大手各新聞が第一面に稲部遺跡の記事を掲載。この報道の影響か、数日後の現場説明会では、全国からおよそ1,000人の歴史ファンが現地に集まりました。そのさまは、まさに古代史に対する人々の関心度がいかに高いかを見せつけられた場面でありました。現地説明会では、当遺跡の発掘調査は数年前から進められてきたが、現段階では一部を残すも、ほぼ全容が解明とか。その内容は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に登場する邪馬台国時代と重なるものであり、日本のクニの生成期を示す貴重なものであるとのことでした。この発掘結果は、本市にとって青天のへきれきとも言うべき大発見ではなかろうか。  さて、今後の課題は、身の丈を超えるとも言える遺跡をどのように取り扱っていくかであります。夢は無限に広がりますが、この稲部遺跡はもはや本市だけのものにあらず、今後の取り組みは古代文明発信の拠点としての自覚を持って慎重に対処していくことが求められると考えます。  以上のことについて、以下、質問を行いたいと思います。  中項目1、遺跡の今後の処理、展開について。  稲部遺跡は本市内で出土したものではあるが、冒頭でも述べたとおり、もはや本市だけの遺跡という枠を超えたものであり、より多くの人々のためにという使命感を持って、以後の活動に取り組むべきであると考えます。  細項目1、荒神山古墳との関連性について。  現地説明会では、荒神山古墳との関連がより確実視されてきたとのことでありましたが、具体的に見て、どのような形のものであるのか。また、そのことが明らかになることによって、謎の多い荒神山古墳の解明も少しは進むのでしょうか。あわせて、当局の見解をお聞かせいただきたいと思います。 153 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 154 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 稲部遺跡は、3世紀から4世紀の弥生時代末期から古墳時代前期を中心とする時期の遺跡です。この古墳時代前期は、稲部遺跡から北に約3キロメートルの位置にある荒神山古墳が造営された時期でもあります。荒神山古墳は、県内で2番目の大きさの前方後円墳で、国の史跡に指定されており、その規模や出土している埴輪のつくり方からヤマト政権と直接かかわりのあった権力者の墓であったと考えており、この古墳が琵琶湖から見て最も目立つ場所につくられていることから、その権力者は湖上交通を掌握していた非常に有力な人物であったと考えております。  稲部遺跡でも、鉄製品を生産していた鍛冶遺構や近畿で2番目に大きな規模の大型建物が見つかっていることから、ヤマト政権との強い関係が考えられています。鉄は、当時は日本では製鉄技術がなかったことから、大陸から輸入していたと考えられており、それを示すように、韓式系土器という朝鮮半島南部でつくられていた土器が出土しております。  荒神山古墳のような規模の前方後円墳は、ヤマト政権によって認められた権力者しか造営できなかったと考えております。荒神山古墳の周辺には、ほかに大きな集落跡は見つかっていないことから、稲部遺跡が荒神山古墳を造営した母体である可能性があります。 155 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 156 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。荒神山古墳との関係もかなりあるようにうかがえました。  細項目2、発掘結果が歴史に与える影響について。  今回の発掘で、歴史学術上の既成事実を覆す事実は発見されたのでしょうか。もし発見されたとしたら、その内容はどのようなものであり、またそれによって学術的にどの部分を修正することになりそうなのか。歴史書への影響について、当局の見解を伺いたいと思います。 157 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 158 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 今回の稲部遺跡の発掘調査で見つかった遺構としては、邪馬台国と同時期のものとしては、鉄製品や青銅製品を生産していた工房跡、方形の溝で区画された居館跡、桃の種が大量に出土している祭祀の施設跡、集落の住民が暮らしていた多数の竪穴建物が見つかっており、このように生産の場、居館、祭祀の場、住居が一括で見つかった事例は、県内では初、近畿では奈良県桜井市の纏向遺跡に次いで2例目の事例となります。  また、この遺跡では、農耕活動を示すような遺構や遺物は確認できておらず、非農耕民が中心である都市的な様相を呈しております。これはヤマト政権成立へ向かう時期、国家形成の黎明期を遺構として見える形で示しているものです。また、複数の有識者からも、「3世紀を中心とするヤマト政権成立期の近江の巨大勢力の存在を物語る大集落、日本のクニの成り立ちを考える上で重要な遺跡である」という評価をいただいております。  教科書の関連性でいいますと、邪馬台国の時期には、日本は倭と呼ばれており、中国の三国時代の魏の歴史書「魏志倭人伝」には、倭には邪馬台国という大きな国があり卑弥呼という女王がいたこと、その倭の中には邪馬台国のほかに魏と外交関係を持つ30の国があることが書かれております。原材料を大陸からの輸入に頼らざるを得なかったこの時期において、鉄製品を生産していた遺構が見つかっている稲部遺跡については、大陸との交流が考えられ、この30の国の一つである可能性が出てまいりました。 159 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 160 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。稲部遺跡が古代の日本の歴史書に影響を与えるように受け取りました。今後どのようにされるかはわかりませんけれども、期待の大きいところです。  細項目3、発掘のさらなる広がりについて。  現地説明では、発掘はいまだ途中とのことでありました。今後の発掘で期待できるものは何か。また、本遺跡に関連しての隣接発掘の可能性はあり得るのか。奥野議員の質問にもありましたけれども、そのあたりについて当局の見解を伺いたいと思います。 161 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 162 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 現在実施しております稲部遺跡の発掘調査は、道路敷設に伴って平成25年度から実施しているものです。今回の発掘調査では、遺跡の非常に重要な部分に該当することとなりましたが、道路の敷設範囲において発掘調査を実施していますことから、遺跡全体の規模や内容が判明したわけではありません。建物跡や鉄製品を生産していた鍛冶工房跡等の重要な遺構についても、その一角が見つかり、今回、掘削している調査範囲の外に広がっていると考えられます。このため、稲部遺跡の全容を確認するためには、さらなる学術的調査を実施する必要がありますが、今後こうした調査を実施するか否かについては、現在、都市建設部と協議しているところです。 163 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 164 ◯5番(夏川嘉一郎君) わかりました。都市建設部と協議中とのことでありました。  細項目4、国・県からの支援の形について。  発掘やその後の保存等について、国・県からの何らかの支援はあるのでしょうか。こちらの出方にもよると思いますが、もしあるとすれば、その形とはどんなものか。支援の形、支給条件など支援形式の全貌について、概要で結構ですので、説明を求めたいと思います。 165 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 166 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 稲部遺跡ということではなく、一般的にということで答弁を申し上げたいと思います。  一般的に、発掘した遺跡が重要なものであった場合には、県に報告し、今後の措置について指導を受けます。さらに、その重要な遺跡が国レベルの価値がある場合には、保護するための協議を国と行います。その後、遺跡の価値等を調査するために、範囲確認調査を実施する場合は、国から2分の1の補助があります。さらに、今年度、中央町等の外堀土塁が特別史跡に追加指定され、補助を受けることができましたように、公有地化する際には5分の4の国からの補助があり、またその整備については2分の1の補助があります。また、このような補助金以外にも、これら発掘調査や整備事業に対して国・県から技術支援が受けられる場合があります。 167 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 168 ◯5番(夏川嘉一郎君) 状況によってはいろんな支援があることがわかりました。ありがとうございます。  それでは、細項目5、文化教育的側面をあわせ持った観光事業としての活用について。  遺跡内容から推定できる当時の集落を隣接地に再現して、そこに生活様式なども何らかの形でつけ加えれば、タイムスリップした、ロマンあふれる古代世界の再現が可能となる。文化的・教育的な側面もあわせ持った大観光圏を構築できるのではないかと考えます。もちろん史実に基づいた生活な建築様式であることが必要条件ではありますが、この分野での遺跡活用について、当局の見解を伺いたいと思います。 169 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 170 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 今回の稲部遺跡の発掘調査成果として最も重要なことは、邪馬台国と同時期の集落が見つかったことはもちろん、遺構として生産の場や祭祀の場、権力者の居館跡や集落の住民の住居跡といった集落を構成する要素がまとまって見つかったという点です。しかも、先ほど申し上げましたように、この稲部遺跡は農耕を行わない都市的な要素が非常に強いという特徴があります。  この稲部遺跡の特徴は、一つの遺跡を総合的に復元できる可能性を持っておりますが、今後の保存活用方法については、都市建設部と協議しながら検討してまいりたいと考えております。 171 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 172 ◯5番(夏川嘉一郎君) 都市建設部と協議ということでした。  細項目6、保存の方法について。  数カ月前の段階では、もとの状態の埋め戻す埋め戻し方式採用の可能性は大きいとのことでしたが、以後の調査で遺跡の全容解明が明らかになった今、保存に関する意識は変わったものと信じております。最新の技術力を駆使し、見える化保存の方向に施策をシフトしていくべきであり、天が与えたとも言える千載一遇の好機を絶対に見逃すべきではないと考えます。改めて当局の見解を伺いたいと思います。 173 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 174 ◯文化財部長(馬場孝雄君) ご指摘のとおり、遺跡の保存には多くの方法があり、活用を目的とした整備についても多くの方法があります。ただし、現在でも遺跡の保存については、埋め戻しが一般的です。  しかしながら、議員ご指摘のとおり、その遺跡を象徴するような特徴的な部分については、遺構が見える形で土を樹脂で固めるなどの処理により保存活用する方法があります。ただし、この方法については、樹脂の表面にカビが生じたり、経年による劣化も考えられ、維持管理が難しいことから、一般的には小規模な遺構について実施されているところです。  また、遺跡の発掘調査の状況を示すために、埋め戻しをした盛り土の上で、記録図面から発掘調査の状況を再現するという方法もあります。  このように、さまざまな保存・活用方法がありますが、たびたび申し上げておりますように、稲部遺跡については都市建設部と協議しながら検討してまいりたいと思います。 175 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 176 ◯5番(夏川嘉一郎君) 大体全容はわかりましたが、先ほどから「都市建設部と協議」と言われています。これほど大事な、日本でも稀有な遺跡が発掘されて、それをどうするかという問題を都市建設部と文化財部だけで決定していいものだろうか。きのうから心配しているのです。両部長とも高い見識を持って、判断力もちゃんとしておられますけれども、法的な形としてそれでいいのか。市長は蚊帳の外なのかと考えていたのですが、決定の主体はどこにあるのかを聞きたいと思います。よろしくお願いします。 177 ◯議長(西川正義君) 市長。 178 ◯市長(大久保 貴君) さきの答弁にもお答えしましたように、私も適宜入りまして、全庁挙げて協議をしておりますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 179 ◯議長(西川正義君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 180 ◯5番(夏川嘉一郎君) 今の言葉は自分が権限主体であるというようにも受け取れました。何千年に一度あるかどうかわからないような遺跡を、目先の小さなことに左右されるべきではない。悔いを千載に残すべきではないと考えます。十分慎重に検討していただいて、彦根市の今後大きく発展するかもしれない宝をしっかりと活用する形をとっていただきたい。これは私の希望を含めて、最後の言葉です。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 181 ◯議長(西川正義君) 暫時休憩いたします。            午前10時50分休憩            午前11時04分再開 182 ◯議長(西川正義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番長崎任男君。長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕
    183 ◯20番(長崎任男君) 皆さん、お疲れさまでございます。平成28年12月市議会の一般質問の大とりを務めさせていただきます。  今回も、大きく2点についてお伺いいたします。若干風邪気味で、お聞き苦しい点もあるとは思いますが、理事者の皆様のわかりやすく誠意ある前向きなご答弁を期待しております。何とぞよろしくお願いいたします。  大項目1、農業政策の見直しについて。  中項目1、米政策の見直しについて。  細項目1、9月の定例会でも質問させていただきましたが、平成30年以降は国からの生産数量目標を示さないことが決定された反面、全国ベースで需給見通しの一律的な情報発信に加えて、産地別・銘柄別需要実績や販売進捗、在庫量などのきめ細かい情報を提供するとされています。このことから、国は県や市の行政に対してどのような方針を示しているのでしょうか。 184 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 185 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 国の動向について、近畿農政局滋賀支局に確認したところ、農林水産省が先月11月29日に都道府県の担当者を集めた会議の中で新たに示された方針として、現在、市やJAなどの農業関係団体や生産者代表などで構成している地域農業再生協議会を平成30年以降も存続させることとされています。今後は、この再生協議会が主体となり、国からの情報提供や地域の販売可能数量などを踏まえて地域のビジョンを策定し、どのような作物をどれだけ生産していくのかを生産者へ情報発信するという方針を検討している段階であると聞き及んでいるところです。 186 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 187 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目2、9月議会の質問の答弁では、「滋賀県の再生委員会は、需給調整に対し、各地域農業再生協議会との意見交換を踏まえ、米政策の見直しに伴う混乱を最小限に抑え、農業者の不安を軽減し、地域の特性に応じた農業の振興および主食用米と戦略作物の有利性を組み合わせた経営の安定を促進するため、数量目標に代わる何らかの参考数値を提示できるか否かについて協議されている」とのことでしたが、その協議の結果について、県からの情報や方針などがありましたらご説明ください。 188 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 189 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 滋賀県農業再生協議会は、本年の6月から7月にかけて実施された各地域農業再生協議会との意見などを踏まえて検討された結果、滋賀県との協議を経て、米の生産数量目標に代わる何らかの指標を地域の農業再生協議会に示すことを9月15日に公表されました。 190 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 191 ◯20番(長崎任男君) 9月15日に発表されたとのことですが、それ以降、新たな県からの情報はないのでしょうか。 192 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 193 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 次の答弁にもかかわると思いますが、昨日の12月13日の県農業再生協議会の臨時総会で、今後どうしていくかといった方針が説明され、今日の午後に市町の農業再生協議会を集めた説明会の中で示されると聞いております。 194 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 195 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目3、彦根市の農業再生協議会の方針についてお伺いします。  県の農業再生協議会の協議を受けて、彦根市農業再生協議会はどのように対応するのか、お伺いいたします。 196 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 197 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 滋賀県農業再生協議会から、米の生産数量目標に代わる何らかの指標を示す方針が公表されたことを受け、彦根市農業再生協議会では、水田農業に関する専門部会である水田農業推進部会を10月11日に開催しました。  この中で、部会員であるJA東びわこ、滋賀県農業共済組合、農業者代表等のほか、オブザーバーとして近畿農政局滋賀支局および滋賀県湖東地域農業農村振興事務所を含めて、さまざまな角度からの今後の取り組み等について協議を行いました。  しかしながら、県農業再生協議会からは、何らかの指標を示すという大まかな方針の限定的な情報でありましたので、彦根市農業再生協議会としての具体的な方針は今のところ定まっていないのが現状です。  こうした中、国の方針や情報提供などを踏まえて、昨日12月13日に県農業再生協議会の臨時総会で協議されました内容が、本日14日の午後に市町の農業再生協議会を集めた説明会の中で示されると聞いておりますので、彦根市農業再生協議会としては、この説明を受けた後で、具体的な方針を協議していく予定としております。 198 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 199 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。彦根市農業再生協議会のことは一定理解しました。  細項目4、彦根市農業再生協議会での協議を受け、彦根市は今後、行政の立場として生産現場にどのような方針を示していかれるつもりなのか、お伺いいたします。 200 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 201 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市としては、彦根市農業再生協議会の専門部会である水田農業推進部会の協議結果を受け、協議会と同じスタンスに立ちつつ、現時点では国や県農業再生協議会の動向を見守っているところです。  今後は、行政として、本市において平成30年以降も適切な農業振興がなされるよう、地域におけるビジョンの策定に積極的に関与していくほか、これまでと同様に、彦根市農業再生協議会の構成員であるJA東びわこや滋賀県農業共済組合などと連携しながら、農業者に対して重要な情報を迅速かつ丁寧に周知してまいりたいと考えております。 202 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 203 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、細項目5、平成30年以降の生産調整廃止後の都道府県間の生産調整に関し、国は明確な指標を示さず、全国目標の数値を出すことで、最終的には都道府県の農業再生協議会がこの数値を参考に決定するとされています。反面、月例マンスリーレポートで示される細かい作物ごとや各JAの営農計画書には、これまでどおり、国としての指標を出すとされておりますが、そのあたりの対応の温度差がある中で、都道府県間における需給価格の安定や需給見通しなどの整合性は保てるのか、お伺いいたします。 204 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 205 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農林水産省は、先月11月29日に開催された都道府県の担当者向け説明会において、各産地の作付動向がより一層わかりやすいものとなるように、生産現場における作付動向の見える化を進めていく方針案を示されました。  具体的には、育苗時期の毎年3月には主食用の水稲などの作付動向が都道府県ごとに公表されるほか、田植え時期の5月には市町村ごとの作付動向も公表され、当年産の作物の動向がある程度把握できるようになる予定です。この情報により、生産者は主食用の米を加工用の米に切り替えるなどの対応を図ることが可能となるものと考えられます。  また、収穫後となる9月末ごろには、都道府県および市町村ごとの当年産の作付状況が公表される予定となることから、翌年度に向けた生産についても、生産者と集荷業者が事前に相談して決めていくことになるものと考えられます。  平成30年以降、国の生産数量目標に代わる何らかの指標を示すことを滋賀県農業再生協議会は公表しており、それに加えて、作付動向の見える化が全国的に進められていくことから、今後は都道府県を単位とした生産調整がある程度進められていくものと思われますので、都道府県間における需給価格の安定や需給見通しなどの整合性は一定保たれるものと考えております。 206 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 207 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、細項目6、日本型直接支払制度の現状は。  日本型直接支払制度、多面的支払いについてお伺いいたします。平成27年度より実施されております日本型直接支払制度の現時点での取り組みの効果や定着状況はどうなのか。また、一応のめどでもある5年目以降も継続される方針なのか、お伺いいたします。 208 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 209 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市で実施されています日本型直接支払制度には、二酸化炭素発生の抑制などの環境への負荷を軽減させる環境保全型農業直接支払交付金と、地域の共同活動により国土や自然環境を保全していく多面的機能直接支払交付金の二つがあります。  これらの制度の効果や定着状況ですが、まず環境保全型農業直接支払交付金については、本市では、現在、35の生産者グループが取り組んでおられます。市内の取り組み面積は、平成27年度実績ベースで884ヘクタールとなっており、本市の農業者が耕作を行っている水田全体の面積2,466ヘクタールと比べると約36%の普及率となっております。  また、多面的機能直接支払交付金ですが、本市では、現在、45の集落グループが取り組んでおられます。市内の取り組み面積は、平成27年度実績ベースで1,848ヘクタールとなっており、同じく水田全体の面積2,466ヘクタールと比べると約75%の普及率となっております。  これらの制度につきましては、平成26年度までは予算措置に基づいた取り組みでしたが、平成27年度からは法律に基づいた取り組みとなっていますので、この先、この法律が廃止になったり、大きく改正されることがなければ、今後もこれまでと同様に取り組みは継続されていくものと考えているところです。 210 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 211 ◯20番(長崎任男君) 念のためにお聞きしますけれども、多面的機能直接支払交付金は、5年目以降も法律の改正がなければそのまま継続されると認識してよろしいですか。 212 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 213 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご指摘のとおり、先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、多面的機能直接支払交付金につきましても、平成27年度からは法律に基づいた取り組みとなっておりますので、この先、法律が廃止となったり、大きく改正がなされなければ、今後もこれまでと同様に取り組みは継続されるものと考えております。 214 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 215 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、中項目2に移ります。  今期定例会におきましても、農業委員会の委員および農地利用最適化推進委員の定数を定める条例案が提出されており、農業委員会法の改正は、農業委員会における、その主な使命である農地利用の最適化、担い手への集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消、新規参入の促進などの問題解決が喫緊の課題であると認識しております。  そんな中で、農業委員会法の改正の趣旨を十分に理解するために、下記の質問をさせていただきます。  細項目1、農業委員会法の改正のポイントについて、わかりやすくお示しください。 216 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 217 ◯産業部長(黒澤茂樹君) このたび、農業委員会に関する法律が大幅に改正され、平成28年4月1日から施行されました。60年ぶりの抜本的な改正です。法律において経過措置が定められているため、本市の場合、現在の農業委員の任期満了日の翌日である平成29年7月20日から新しい体制となりますが、今回の改正のポイントは大きく三つあります。  一つ目は、農業委員会は、農地法等に基づく許認可事務に加え、農地等の利用の最適化の推進に向けた取り組みが必須事項として位置づけられました。具体的には、担い手への集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消および新規参入の促進に向けた取り組みです。  二つ目は、この農地等の利用の最適化の推進業務に取り組む体制を強化するため、農地利用最適化推進委員が新設され、この業務の推進に熱意と識見を有する者の中から、農業委員会が委嘱をすることとなりました。  三つ目は、農業委員の選出方法について、地域の農業をリードする担い手が透明なプロセスを経て確実に委員に就任するようにするため、これまでの公職選挙法に基づくものから、市町村長が議会の同意を得て任命する方法へと変更になりました。  なお、農業委員会の定数および農地利用最適化推進委員の定数については、政令で定める基準に従い、条例で定めることとされました。  以上が大きな改正のポイントです。 218 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 219 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目2、現在の農業委員会の機能が、委員会としての決定行為、各委員の地域での活動の二つに分けられることを踏まえ、それぞれが的確に機能するように、従来の農業委員とは別に、今回新たに農地利用最適化推進委員(以下、推進委員)が設置されたということは、今もご説明いただきました。それに伴い、それぞれの委員の選出方法の変更点について、お伺いいたします。 220 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 221 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農業委員の選出方法は、公職選挙法に基づくものから、市町村長が議会の同意を得て任命する方法に変更となりました。市町村長は、任命に当たり、あらかじめ地域の農業者や農業団体等に対して、候補者の推薦を求めるとともに、農業委員になろうとする方の募集を行います。その推薦と応募の結果については、公表が義務づけられ、市町村長はこれを尊重することとされました。  また、農地利用最適化推進委員の選出方法は、農地等の利用の推進に熱意と識見を有する方の中から、農業委員会が推進委員を委嘱することとなりました。農業委員会は、委嘱に当たり、あらかじめ定めた区域を単位として、農業者、農業団体等に対して候補者の推薦を求めるとともに、農地利用最適化推進委員になろうとする方の募集を行います。その推薦と応募の結果については、公表が義務づけられ、農業委員会はこれを尊重することとされました。 222 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 223 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございました。  細項目3、説明いただいた内容と質問の内容がかぶるところもあるのですが、今回の農業委員会法の改正に伴い、従来の農業委員の選出は、選挙制と市町村長の選任制、つまり議会・団体推薦の併用が行われてまいりましたが、今回の改正により、市町村長の任命制一本とされ、その過半を原則として地域の農業をリードする認定農業者とする反面、新たに農業者以外の者で中立的な立場で公正な判断をすることができる者を1名以上入れることや、女性や青年を積極的に登用することが示されました。その目的、メリットについて、お伺いいたします。 224 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 225 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今回、農業委員会等に関する法律第8条第5項の規定により、区域内に認定農業者が少ない場合などを除いて、認定農業者が農業委員の過半数を占めるようにしなければならなくなり、また同法第8条第6項の規定により、農業委員会の所掌に属する事項に関し利害関係を有しない方を1名以上登用しなければならなくなりました。さらに、同法第8条第7項の規定により、年齢や性別等に著しい偏りが生じないように配慮しなければならなくなりました。  農業委員会は、農地等の権利移動の許可、農地の転用に係る許可など、公平・公正な判断が強く求められる組織でありますので、農業委員会の所掌に属する事項に関し利害関係を有しない方を登用することにより、中立的な立場で、より公平・公正な判断をすることができるというメリットが期待されているところです。  また、農業委員への女性や青年の登用により、幅広いネットワークの活用、食育・食農活動等の推進による活力ある農業振興が期待されているところです。 226 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 227 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、細項目4、現在は、農地の面積や農業者の数により、農業委員の定数は定められており、このほかに選任委員もおられ、農業委員会が構成されています。本市の場合、現在の農業委員の数は、定数33名のところ、欠員1名で32名であり、改正後の定数は19名となります。この定数の根拠は、本市は17学区あるので17学区の代表者と中立的な立場の委員、女性や青年の委員ということで理解してよろしいのでしょうか。本市の条例による定数の根拠についてお伺いいたします。 228 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 229 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今回の改正により、農業委員の定数は、農業委員会の会議を機動的に開催できるようにするため、現行の半分程度とされました。この考えに基づき、農業委員会等に関する法律施行令において、農業委員の定数の上限が農業委員会の区域内の農業者の数および農地面積、ならびに農地利用最適化推進委員の委嘱の有無に応じて、14人、19人または24人と定められ、その範囲内において条例で定めることとされました。  本市の場合、この政令に当てはめますと、定数の上限が19人となります。これまで許認可業務を担ってきた農地部会では19人で審議を行ってきたこと、また新体制の農業委員はこの許認可業務と委員会としての最終意思決定を担うことを考慮し、法の上限の19人が妥当であると、現行の農業委員会の役員等で組織します彦根市農業委員会改革検討委員会において判断されたものです。 230 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 231 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、細項目5、農業委員と推進委員の役割分担と具体的な業務についてお伺いいたします。  今度の新しい農業委員会は、今までは農業委員だけだったのが、新たに農業委員と推進委員で業務を役割分担することになったのですが、それぞれどういった立場で業務を具体的に担うのか、お伺いいたします。
    232 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 233 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農業委員については、農地等の権利移動や農地の転用に係る許可、農地等の利用の最適化の推進に関する指針の策定・変更、関係行政機関等へ提出する農地等の利用の最適化の推進に関する意見の決定など、月1回の総会に出席し、最終的に委員会としての意思決定を行うことを主な業務とします。これに加えて、許可の案件等に係る事前相談や現地確認、遊休農地の発生防止・解消に向けた農地パトロール等の現場活動も行っていただきます。  一方の推進委員については、担い手への農地等の利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消および新規参入の促進、いわゆる農地等の利用の最適化の推進のための現場活動を主な業務といたします。具体的には、遊休農地の発生防止・解消に向けた農地パトロールや農地所有者等への働きかけに日々取り組んでいただくほか、農地中間管理機構や関係機関とも緊密に連携しながら、「人・農地プラン」の作成など、地域の話し合いによる担い手への農地集積に向けた機運づくりや、戸別訪問等を通じた農地の貸し手や借り手の掘り起こし活動により、農地利用の集積化・集約化に取り組んでいただきます。 234 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 235 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。再度伺いたいのですが、今回、農業委員は市長が任命され、推進委員は農業委員会から選ばれるとのことですけれども、立場的なものは同レベル、同じような立場なのか。身分的な問題も含めて、どういうことなのか、ご説明いただけますか。 236 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 237 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 農業委員も、推進委員も、身分は市町村の非常勤の特別公務員で、同じです。 238 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 239 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。よくわかりました。  細項目6、農業委員会法に係る周知と円滑な新制度への移行についての考え方をお伺いいたします。  今まで、従来の農業委員会と新しい農業委員会の比較を伺ってまいりましたが、今回の改正により、委員となり得る方は、認定農業者だけでなく、推薦や公募も実施されると聞き及んでおります。そのような農業委員会法に係る制度の周知と円滑な新制度への移行について、市のお考えをお聞かせください。 240 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 241 ◯産業部長(黒澤茂樹君) このたびの農業委員会制度の改正につきましては、本年2月から市のホームページで、法律の改正に関する記事を掲載しております。  また、去る7月26日には、市内の農業組合長を対象とした新しい農業委員会制度に係る説明会を開催しました。  また、10月15日号の「広報ひこね」におきましては、新しい農業委員会制度に関する記事を掲載したところです。  さらに、10月30日には河瀬地域において、11月5日には亀山地域において、11月13日には稲枝地域において、それぞれ制度改正の説明会を開催するなど、これまでから周知に努めてまいりました。  今後につきましては、今回提案しております彦根市農業委員会の委員および農地利用最適化推進委員の定数を定める条例案の議決をいただいた後になりますが、来年の1月中旬から2月中旬までのおおむね1カ月の間、広く農業委員の候補者および農地利用最適化推進委員の候補者の推薦を求めてまいりますとともに、募集を行ってまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、円滑な新制度への移行に向けまして、「広報ひこね」、市ホームページ等により、幅広く丁寧に周知していくことはもちろんのこと、適正な事務執行に努めてまいります。 242 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 243 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、大項目2、彦根市内にホッケープレイフィールドを整備することについて。  この件は、今まで多くの諸先輩方が本会議にて質問されております。最近のホッケー競技は、テレビのCMやYouTubeでさくらジャパンが話題になったり、バラエティ番組に選手が出演するなど、ホッケー競技への注目度は全国的にかなり高まってきております。  彦根市内でも、11月末に行われた小学生の西日本大会で、若葉小学校のスポーツ少年団彦根ワイルドキッズの皆さんが、見事、西日本大会で優勝し、来週、大久保市長に優勝のご報告をされると聞き及んでおります。  また、懸垂幕にもありますが、いわて国体で35年ぶりの優勝をした青年男子での主力選手の活躍等を、彦根市として本当にどう受けとめているのか。彦根市のホッケー協会の会長や彦根市の体育協会の理事の方を差し置いてまことに恐縮ですが、事前にお断りをさせていただいた上で、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、彦根市のホッケーに対する考え方について。  細項目1、平成26年9月議会で採択された請願をどのように受けとめているのか。  平成26年9月定例会において、全会一致で採択されました彦根市内にホッケー専用プレイフィールドの整備を求める請願書につきまして、この請願の願意と本会議で全会一致で採択されたという事実に対する重みに関して、市はどのように受けとめておられるのか。この件は、昨年も安藤議員や杉原議員が何度も質問されておりますが、その後の対応や新たな進捗状況を含め、改めてお伺いいたします。 244 ◯議長(西川正義君) 市長。 245 ◯市長(大久保 貴君) ご紹介いただきました平成26年9月に採択されました請願につきまして、市内のホッケーの競技参加選手の活躍等々も踏まえ、ホッケー競技を取り巻く状況について、改めて認識させていただく一方で、本市のスポーツ振興を総合的に進めていく必要があると考えております。  特に施設整備に関しましては、スポーツ施設のみならず、市全体の施設整備の中での位置づけについても整理する必要があり、各競技の特性、競技者の競技環境の状況等、あらゆる角度から検討を踏まえて対応してまいりたいと考えております。  昨年度の市議会定例会でもお答えしておりますとおり、現在、スポーツ施設の整備につきましては、新市民体育センターの建設が最優先事項であると考えておりますので、ホッケー専用のプレイフィールドの整備につきましては、国体後の課題の一つであると認識しております。 246 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 247 ◯20番(長崎任男君) 改めて質問しますが、先ほど申しました請願の重みに対する考え方、受け取り方を、改めて伺わせてもらいます。 248 ◯議長(西川正義君) 市長。 249 ◯市長(大久保 貴君) 請願の採択というものは、満場一致でしたし、そうしたご意向があると、要望が市内に存在するということで、しっかりと受けとめさせていただいたということです。 250 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 251 ◯20番(長崎任男君) 中項目2、彦根南中学校のホッケー部の練習についてお伺いいたします。  細項目1、彦根南中学校のホッケー部は、直近の6年間で三度の全国優勝を果たすなど、すばらしい活躍をされております。善住教育長は、私の中学時代、彦根南中学のバレー部の顧問をされておりました。私は隣のバスケット部でしたが、彦根の中学が全国大会で優勝することがいかに難しいかという認識を含め、現在の彦根南中学校のホッケー部の置かれている練習場の現状をどのように把握されているのか、改めてお伺いいたします。 252 ◯議長(西川正義君) 教育長。 253 ◯教育長(善住喜太郎君) 市内の全ての中学校の部活動では、限られた敷地の中で、それぞれの部が譲り合い、工夫しながら活動をしており、南中学校ホッケー部も、校内では主にハンドボール部とグラウンドを共有しながら練習しているのが現状であると承知しております。  そのような中で、南中学校ホッケー部が三度も全国制覇したことは輝かしい実績であると、私は身につまされております。各部員がひたむきに努力した成果であると認識しております。 254 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 255 ◯20番(長崎任男君) 再質問させてもらいます。  インターネットのサイトに、フィールドホッケーネットというのがあります。南中学校の生徒は前年度の優勝チーム、ディフェンディングチャンピオンとして、連覇を目指し、全国大会に出場されたのですが、その中で南中学校の生徒は、ほかのチームはいろんなプレイについて「頑張ります」など試合に対する抱負を述べられているのに対し、「南中学校ホッケー部は、練習場所が限られているので、近くの公園でボールを触ったり、荒神山で脚力と精神力を鍛えております。南中独自のホッケーに、皆さん、注目してください」というようなコメントをされています。このような場所で、練習場に対するコメントをされているチームはほかにはありません。このような大人的なコメントを子どもたちに言わせていいとお考えなのでしょうか。市の立場として、教育をつかさどる機関として、本当にいいとお考えなのか、見解をお伺いいたします。 256 ◯議長(西川正義君) 教育長。 257 ◯教育長(善住喜太郎君) 練習場所の確保については、可能な限りするべきものと承知しておりますけれども、ほかのチームと比べたら、南中学校の生徒のすばらしい実績に見合った練習場所がないと彼らが思っていることについては、心苦しい思いはしております。  ただ、練習場所の確保というのは、すぐにできるものではありませんし、全国優勝を目指しながら、常に勝敗の栄は得られない中で、それでも毎日頑張っている部員がいる。そういう部員の気持ちにも我々は応えていかなければなりませんので、全体を見通した中で南中学校のホッケー部を考えながら、それでも南中学校の子の気持ちには応えてやりたいという思いはございます。 258 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 259 ◯20番(長崎任男君) わかりました。一定理解はしたので、次にいきます。  教育長の答弁にかぶるところもあると思うのですが、昨年11月定例会の安藤議員の質問に対しての答弁で、教育長は「彦根南中学校のホッケー部の練習場所に関して、一定の練習環境として場所は確保できている」と答弁されております。一定の練習環境が確保されているということに対し、何がどの程度確保されているのか、お伺いいたします。 260 ◯議長(西川正義君) 教育長。 261 ◯教育長(善住喜太郎君) 南中学校ホッケー部は、ハンドボール部とグラウンドを共有しながら練習をしているほか、城陽小学校のグラウンド、あるいは近くの農村環境改善センターのグラウンドを借用できるようにしております。また、校内駐車場の一部に人工芝を置きまして、周囲の安全を確保しながら、臨時の専用練習場として使用しております。さらに、本年度から、公費負担で民間施設を借用いたしまして、人工芝グラウンドでの練習も行っておりますことから、一定の練習場所は確保しているものと考えております。 262 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 263 ◯20番(長崎任男君) 城陽小学校のグラウンドを使っていると教育長はご答弁されましたけれども、本当に城陽小学校のグラウンドを使って練習をされているのでしょうか。再度、お伺いします。 264 ◯議長(西川正義君) 教育長。 265 ◯教育長(善住喜太郎君) 城陽小学校のグラウンドを借用できるように、教育委員会として事前の準備をいたしましたが、今年度につきまして、城陽小学校のグラウンドは使用できていないと聞いております。その理由は、平日は放課後児童クラブの子どもがいる、土・日にはスポーツ少年団の子どももいる、そういう子どもにどうしても遠慮気味になってしまうことや、防護ネット、場合によってはゴールの移動の問題も出てまいりまして、現在のところ、使用できていないと聞いております。 266 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 267 ◯20番(長崎任男君) それでしたら、先ほどの一定の練習環境をどの程度確保されているかに対する答弁とはそごが生じると思うのですが、再度、整理してお伺いいたします。 268 ◯議長(西川正義君) 教育長。 269 ◯教育長(善住喜太郎君) 一定の練習場所というのは、もちろん完璧なというような意味でもございませんし、どこのチームと比べても遜色ないと思っているわけではなく、やはり練習できる状況はある程度確保できるという意味で申し上げたと言った方が正確ではないかと思っております。 270 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 271 ◯20番(長崎任男君) 次に、細項目3、これも昨年11月定例会の答弁からです。練習場所の確保に関しまして、市内民間施設の借用に関し、利用に向けて調整いただいた件に対し内諾がとれたという答弁場ありました。その後、その契約はどのようになったのか、そのことにより練習環境はどのように改善されたのか、お聞かせください。 272 ◯議長(西川正義君) 教育長。 273 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成28年度に施設利用の予算をお認めいただきましたことから、民間施設である聖泉大学での公費負担による人工芝での練習が可能となり、今年度、2回、利用しております。ただ、スケジュールの関係で、やはり聖泉大学の利用が先に決まり、残る部分では南中学校が優先的な使用を認めていただけるとのことでありましたが、この回数でした。その状況を聞きまして、滋賀県立伊吹運動場の人工芝のホッケー専用フィールドにおいても公費負担による練習を可能としまして、これまで3回、公費負担で練習しております。 274 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 275 ◯20番(長崎任男君) 再質問です。城陽小学校は、実際使えていない。聖泉大学は2回、県立の人工芝のグラウンドは3回。これで十分だとお考えでしょうか。 276 ◯議長(西川正義君) 教育長。 277 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほども申し上げましたけれども、十分だと思っているわけではございません。ただ、一つ抜けましたが、農村環境改善センターのグラウンドは、平成27年度は33回使っておりますし、今年度も既に13回使っております。公費使用の練習で、伊吹運動場は3回と申し上げましたけれども、実際は合同練習等で、このほかに10回ぐらいは練習もしております。何回も申し上げますが、十分であるとは思っておりませんけれども、ある程度の練習はできていると考えているところです。 278 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 279 ◯20番(長崎任男君) 中項目3、選手の育成についてです。  選手育成に対する彦根市の考え方をお伺いいたします。  冒頭にも申しましたが、市役所に懸垂幕を上げておりますいわて国体の活躍で35年ぶりに優勝した青年男子の主力メンバーで彦根市出身の男子U21日本代表の亀崎選手はインドで開催のジュニアワールドカップに出場、女子U21の日本代表の藤林選手、森選手はチリで開催のジュニアワールドカップに出場、男子U18の中川選手は日韓交流戦に出場されるなど、彦根市出身のホッケー選手は世界の舞台で活躍されております。このほかにも、再三申しておりますが、2010年、2012年、2015年の彦根南中学校の男子ホッケー部の活躍はご承知のとおり。また、全日本中学生ホッケー選手権大会で、この6年間で三度の全国優勝。今年11月に開催されました第17回全国都道府県対抗11人制大会で、彦根市の選手を複数有して優勝した女子チームの活躍。聖泉大学男子ホッケー部の監督で、現在日本代表の山堀貴彦監督、大久保市長と高校の同窓であり今もなお親交が深いとお聞きしております日本女子代表の監督、現在ソニーHCブラビィアレディスの永井祐司監督などの存在を考慮しますと、その選手たちが主流となり、4年後の東京オリンピックに多数の彦根市出身の選手、彦根市にゆかりのある選手が選ばれ、彦根市民に勇気と感動を与えてもらえることが十分に考えられます。  そういった選手を今の段階から育成するといった考えを彦根市はどのようにお持ちなのか、お伺いいたします。 280 ◯議長(西川正義君) 教育長。 281 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市では、平成36年の滋賀国体開催に向けて、今年度から、ジュニア期における競技スポーツ選手育成強化事業を始めました。この事業は、国体開催種目の中から8種目程度を選び、市内の小学校3年生から6年生を対象に、各競技種目のスポーツ教室を年間10回程度実施するものです。今年度はホッケー競技を含めた8種目で開催しております。この事業が、ホッケーを始めるきっかけになったり、上達するきっかけになったりするように、充実した内容にしていきたいと考えています。  また、選手育成の手立てとして大きな役割を持つものとして、中学校の部活動があります。部活動の指導に関しては、専門的な指導ができる教員が不足しているという課題があり、本市では、地域に住むスポーツの技能や専門的な知識を持つエキスパートの活用を推進するスポーツエキスパート活用事業を実施しております。  南中学校のホッケー部においても、スポーツエキスパート事業を活用し、学校の顧問とともに指導をしていただいて、大きな成果を上げているところだと思っております。  ホッケーを初め、さまざまな競技スポーツ選手を育成するため、学校や体育協会、スポーツ関係団体との連携をさらに強めていきたいと考えております。 282 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 283 ◯20番(長崎任男君) 中項目4、ホッケープレイフィールドの整備の可能性について。  細項目1、現在、整備検討中の多目的グラウンドをホッケー仕様に。  米原市にある滋賀県立伊吹ホッケー場は、本来のホッケー競技に使用するだけではなく、幅広い年齢層のグラウンドゴルフ大会や子どもたちの各種イベントに使用するなど、老若男女を問わず、幅広く利用されているとお聞きしております。  彦根市にこれと同レベルのものを新たに整備するのは、予算の確保や現在整備検討中の新市民体育センターの対応等があり、とても難しいということは十分理解しているのですが、既存の多目的グラウンドや現在整備検討中の多目的グラウンドに、人工芝を整備することにより、彦根市のホッケー関係者の悲願でもありますホッケー練習場の確保が可能と考えます。さきにお伺いしました請願の件、願意を重く受けとめていただいているとお聞きしております。彦根市の対応についてお考えをお伺いいたします。 284 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 285 ◯教育部長(山口義信君) 滋賀県立伊吹運動場は、ウォーターベースと言われる散水した後に使用する人工芝の競技場となっており、サッカーやラグビー等の競技に多目的に利用することは困難であると聞き及んでおります。  市内の公園にある多目的グラウンドにおいて、現在整備の検討を進めているものは金亀公園のグラウンドとなりますが、さまざまな競技で利用できるものとして整備する計画です。利用する種目が限られるウォーターベースの人工芝のホッケー競技を専用とした整備は考えておりません。  しかしながら、天然芝に近いロングパイルや、テニスコートで多く採用されていますサンドベースの人工芝を用いたグラウンドの整備につきましては、多種目の競技で利用可能でありますことから、金亀公園全体の再整備に係る事業費、維持管理や更新に係る経費等を考慮し、より多くの市民に利用していただけるよう、今後設計を進める中で整備が可能か、検討してまいりたいと考えております。
    286 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 287 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  今までは費用的な問題などで難しいということであったのですけれども、今回は具体的に検討いただいて、伊吹にある人工芝のようなものは難しいということですが、サッカー等ができるような人工芝であれば検討いただけるというご回答でよかったのか、再度、お伺いいたします。 288 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 289 ◯教育部長(山口義信君) 先ほど申し上げたとおり、今検討しております金亀公園のグラウンドの中で、多目的な競技で使えるようなものを、事業費や維持管理・更新に係る経費等を考慮しながら検討してまいりたいということです。 290 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 291 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  最後の質問です。競技場を整備し、滋賀国体のホッケー競技の一部を彦根で開催することが可能か、お伺いいたします。  現在、彦根市は8年後の滋賀国体の競技の誘致に関し、彦根市出身の選手が数多く活躍しているホッケーに関しては手を挙げておられないと伺っております。隣の米原市は県立のホッケー場もあり、ホッケーは伊吹という認識なのかしれませんが、県立の伊吹ホッケー場は11人制であれば2面、6人制であれば3面がとれる広さですが、伊吹ホッケー場だけで国体の青年男女、少年男女の全試合を行うのは、日程的な問題や、選手やコーチ、また応援に来られる家族など関係者の宿泊施設の問題も含め、非常に厳しいのではないかと感じております。最終的な競技の決定は国体の3年前と伺っております。8年後の国体に絡め、競技場の整備を行い、今からでもホッケー競技の一部を彦根で開催することはできないのでしょうか、お伺いいたします。 292 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 293 ◯教育部長(山口義信君) さきにお答えしましたとおり、ホッケー専用の競技場の整備は国体後の課題の一つとしており、国体に関連した施設整備は考えておりません。  なお、本市の滋賀国体での開催希望競技につきましては、平成26年12月に彦根市体育協会から開催希望競技の報告を受け、第79回国民体育大会彦根市開催希望競技種目選定検討委員会におきまして、11種目の競技を選定の上、滋賀県開催準備委員会へ既に報告しております。この中にホッケー競技は含まれておりません。  現在、県においては、平成26年12月に各市町から出された希望や県競技団体の意向をベースに選定作業に取り組まれているところであり、ホッケー競技を含め、新たな競技を希望する予定はございません。 294 ◯議長(西川正義君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 295 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  今回、私は大きく2点、農業政策の見直しについてと、彦根市内にホッケープレイフィールドを整備することについて、お伺いいたしました。今後とも、こういったさまざまな問題に対しまして、私なりに勉強し、質問をしていきたいと思っております。ありがとうございました。 296 ◯議長(西川正義君) 以上で通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 297 ◯議長(西川正義君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  お諮りします。  ただいま議題となっております各議案のうち、第99号については、会議規則第37条第3項の規定に基づき、委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 298 ◯議長(西川正義君) ご異議なしと認めます。よって、議案第99号については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ、討論の通告はありません。  討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 299 ◯議長(西川正義君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第99号彦根市功労者の表彰につき同意を求めることについてを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 300 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第99号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  なお、議案第81号から議案第98号までについては、お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の各常任委員会に付託します。  次に、今期定例会において、本日までに受理しました請願については、お手元に配付しておきます請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託します。 ────────────────── 301 ◯議長(西川正義君) お諮りします。  明15日、16日および19日から21日までの5日間は、議事の都合により休会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 302 ◯議長(西川正義君) ご異議なしと認めます。よって、明15日、16日および19日から21日までの5日間は、休会することに決しました。  なお、17日および18日は、市の休日のため休会であります。  来る22日は、定刻から本会議を開き、各委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでございました。            午後0時01分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...