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  1. 彦根市議会 2016-09-01
    平成28年9月定例会(第18号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(西川正義君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(西川正義君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、10番矢吹安子さんおよび11番和田一繁君を指名します。 ────────────────── 日程第2 議案第63号から議案第78号ま で(質疑ならびに一般質問委員会付託) 3 ◯議長(西川正義君) 日程第2、議案第63号から議案第78号までを一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  3番北川元気君。北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 4 ◯3番(北川元気君) 皆さん、おはようございます。完全無所属の北川元気でございます。  質問に入ります前に、いつも申し上げていることなのですが、今日も傍聴に来られています。インターネット中継を見ておられる方もいらっしゃると思いますので、できるだけ議論をわかりやすく、質問をさせていただきたいと思います。この3日間の質問を聞いていますと、大変わかりづらいと思うこともありましたので、その点に気をつけたいと私自身が思っておりますので、ご答弁方、よろしくお願いいたします。  それでは、発言通告書に基づいて質問を進めてまいります。  まずは、彦根市市民栄誉賞について。  17日間にわたって開催されましたリオ・オリンピックは、日の丸を背負って、日本代表が41個のメダルを獲得されました。我々に多くの感動を与えてくれました。そして、陸上男子4×100メートルリレーにおいて、日本チームの第3走者として出場し、37秒60のアジア新記録、日本新記録を樹立されました彦根市出身の桐生祥秀さんは、見事に銀メダルを獲得され、彦根市市民栄誉賞の表彰がされることとなりました。  彦根市市民栄誉賞の表彰というのは、彦根市市民栄誉賞表彰規則に基づき行われるもので、今回が第1号ということです。この表彰については、いつ、どこで、どのようにするのか。具体的なことはまだ決まっていないと伺っており、桐生さん本人と今後調整し、決まり次第、お知らせすると担当の方から伺っております。  初めての彦根市の市民栄誉賞ということで、この市民栄誉賞表彰規則インターネットで検索しましたが、残念ながら、中身が見れない状態となっておりましたので、この点を修正していただくようお願いしておきました。  それでは、彦根市市民栄誉賞とは具体的にどのようなものかを、伺っていきたいと思います。
     中項目1、彦根市市民栄誉賞について。  細項目1、彦根市市民栄誉賞とは具体的にどのようなもので、どのような効果があるのかを伺いたいと思います。 5 ◯議長(西川正義君) 総務部次長。 6 ◯総務部次長(廣瀬 淳君) 市民、本市に所在地のある団体または本市にゆかりの深い方で、学術、文化、芸術、スポーツ等の分野において全国的または世界的に極めて優れた成績または成果を上げたことにより、市民に明るい希望を与えるとともに郷土の誇りとして深く敬愛され、かつ本市の名を高めることに顕著な功績があったものについて、その栄誉を表彰することを目的としております。  表彰の対象としては、スポーツ部門では、オリンピック世界選手権で最高の成績またはそれに準ずる成績をおさめた場合、オリンピック採用競技において、世界最高記録日本最高記録を樹立した場合を対象としております。  また、学術、文化、芸術、その他の分野では、特に権威のある国際規模のコンクール、協議会において、最高またはそれに準ずる成績をおさめた場合、国際的に特に権威がある賞をおさめた場合を対象としております。  いずれの部門におきましても、本市の名を高めた場合として、全国的な新聞、テレビ等で大々的に取り上げられることを要件としております。  効果ということですが、顕著な功績を樹立された方を表彰することにより、市民に明るい夢と希望を与えるものと考えます。 7 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 8 ◯3番(北川元気君) ありがとうございます。  彦根市にゆかりの深いもので、全国的、世界的に極めて優れた成績または成果を上げたことにより、市民に明るい希望を与える、郷土の誇りとして深く敬愛されるということで表彰されるとのことです。  現時点でも、まだ具体的には決まっていないのですか。市民栄誉賞表彰規則が残念ながらインターネットで見れない状態だったのですが、その点は修正していただいているのかということを再質問したいと思います。 9 ◯議長(西川正義君) 総務部次長。 10 ◯総務部次長(廣瀬 淳君) 具体的な表彰の日時、場所等については、決まり次第、市民の皆様にお知らせしたいと思いますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。  それから、ご指摘のホームページ等による公表についても、今しばらく時間をいただければ、速やかに公表したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 11 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 12 ◯3番(北川元気君) 本当に誇らしい成績、感動を与えてくれたリオ・オリンピックでした。桐生さんは彦根市、彦根南中学校出身です。私も彦根南中学校のOBです。これから後輩たちに夢と希望を与えてくれる、本当にすばらしいことだと思います。  彦根市も、今回のリオ・オリンピックの前に懸垂幕を上げていただいたり、パブリック・ビューイングのイベントを開催していただいたり、今は削除されていますが市のホームページのトップに「桐生さん、おめでとう」と掲載するなど、市を挙げて応援していただいている姿勢はすばらしいと思います。  市長のコメントとして、「これから2020年の東京オリンピックに向けて、ますます活躍されることを願っています。2024年には滋賀国体が行われるので、桐生選手を初め、彦根市の陸上競技が発展することをますます期待しております」というお祝いのコメントがアップされておりました。  何でこんな質問をするかというと、せっかくの第1号の彦根市市民栄誉賞なのですから、どうせならしっかりと意味のあるもの、形のあるもの、効果のあるものにしていただきたいという思いです。  細項目2、滋賀県では県民スポーツ大賞の栄誉賞、京都府では府スポーツ特別栄誉賞、京都市では市スポーツ最高栄誉賞など、桐生さんにはたくさんの賞が授与される予定のようですが、それらの賞と彦根市の市民栄誉賞というのは一体どこが違うのか、どういった特徴があるのかについて伺いたいと思います。 13 ◯議長(西川正義君) 総務部次長。 14 ◯総務部次長(廣瀬 淳君) 本市の市民栄誉賞については先ほどご答弁申し上げたとおりですが、滋賀県民スポーツ大賞は、国際あるいは全国スポーツ競技大会などにおいて優秀な成績をおさめるなど、滋賀県のスポーツ振興や競技力の向上に寄与し、県民に夢と希望を与えた個人や団体の功績をたたえることを目的に、京都府のスポーツ特別栄誉賞は、スポーツに関し特に顕著な成果または功績のあった方に対し、スポーツ普及振興および競技力の向上を図ることを目的に、京都市のスポーツ最高栄誉賞は、スポーツの分野における活躍を通じて、スポーツに対する市民の関心を高め、その振興に寄与することに顕著な功績があった方に、それぞれの表彰規則等に基づき表彰されるもので、本市の市民栄誉賞と共通するところもございます。 15 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 16 ◯3番(北川元気君) ありがとうございます。  たくさんの賞を受賞されるということは嬉しいのですが、それに彦根市の市民栄誉賞が埋もれてしまって、一体どういう特徴があるのかということで質問をさせていただきました。  この感動が動機となって、彦根市のスポーツ振興、健康増進に役立てていただければありがたい、すばらしいと思います。これから2020年の東京オリンピックに向け、そして滋賀国体に向けて、きっかけになるのではないかと考えております。せっかく表彰されるのですから、文化の香り高い、彦根らしい賞を、桐生さん本人といろいろと相談していただきたいと思います。まさに三方よしの市民栄誉賞となっていけばいいのではないかと思いまして、質問をさせていただきました。  次に、大項目2、彦根市の給食について伺います。  滋賀県長浜市は、この2学期から市内の全27小学校の給食を無料化されました。市民全体で子育て世代の経済的な負担を軽減し、子育て世代の流出防止や移住促進につなげるのが目的だとされています。本年度の当初予算で給食費の補助事業1億6,500万円を計上され、市教育委員会すこやか教育推進課によると、年間1人当たり4万4,000円が無料となるようです。本年度は、27小学校の6,023人と、県立長浜擁護学校小学部の55人が対象となり、小学校の給食無料化は県内初の取り組みです。  中項目1、彦根市の給食について。  細項目1、彦根市で給食無料化を実施した場合の試算について伺いたいと思います。 17 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 18 ◯教育部長山口義信君) 本市におきまして、長浜市同様の試算を行いますと、本市の対象者は約5,540人となります。この人数に1人当たりの給食費年額4万5,100円を乗じて算出しますと、年間約2億5,000万円の経費が必要となります。 19 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 20 ◯3番(北川元気君) ありがとうございます。  次に、細項目2、彦根市で給食無料化を実施する考えについて伺いたいと思います。 21 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 22 ◯教育部長山口義信君) 学校給食における経費の負担につきましては、学校給食法第11条および学校給食施行令第2条において、学校の設置者が負担すべき経費と学校給食を受ける児童・生徒の保護者が負担すべき経費が定められております。  本市におきましては、この規定に基づき、学校給食に使用する食材費の実費負担をお願いしているところであり、現在のところ、給食無料化を実施する考えはございません。 23 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 24 ◯3番(北川元気君) 「給食無料化を実施する考えはございません」とはっきりご答弁されましたが、近隣の長浜市は給食無料化を実施されました。言い方は悪いですが、近隣の長浜市が給食無料化に踏み込むと、「長浜はいいな」と言われるのです。「何で彦根はできないのか」という声も当然上がってきます。  先ほどの試算でいきますと2億5,000万円ということで、大変大きな金額にはなるのですが、福祉モデル都市と言って市長は当選されました。福祉というのは、高齢者福祉だけではなく、子育て世代に対しての支えも考えておられないわけではないと私は信じています。  まち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョン総合戦略でも、メインターゲットは若者だと設定されています。若い人たちが元気なまちをつくらなければ、これからの未来の彦根はどんどん人口も減っていくし、大変なことになるということが、そこにしっかりと書かれています。そういった面からも、市長にはぜひとも給食無料化を検討していただきたいと思います。  先日の質問に対する答弁では、医療費の助成は検討されるということで、そういった支援も必要かとは思いますが、市長の子育て世代の人たちに対する支援という意味でのご答弁も求めておきたいと思います。 25 ◯議長(西川正義君) 市長。 26 ◯市長(大久保 貴君) この件に関しては長浜市長とも意見交換をした経緯もございますが、必ずしも子育て支援という側面だけではないとも伺っております。  まち・ひと・しごと創生総合戦略数値目標等も設定し、それぞれに全力を挙げて取り組んでいくという状況にございます。したがって、この件に関して先行して給食無料化に踏み込んでいく状況にはないと考えております。 27 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 28 ◯3番(北川元気君) よくわからなかったのですが、その気がないということだと思います。別に都市間競争をあおる気はないのですが、こういう形で人口の奪い合いが起こって、「彦根に住むより長浜に住んだ方が、給食は無料だ」ということで、長浜に引っ越される方がないとは言い切れません。かといって、彦根がそういったことをやると、今度は周りの町の方々もという関係もあると思いますので、難しい判断にはなると思います。大久保市長福祉モデル都市と言われ、しかもまち・ひと・しごと創生総合戦略では若者がメインターゲットだとしっかりと明記されているのですから、その点でお考えを改めていただいて、ぜひとも検討をしていただければと思います。  では、細項目3、給食を口にする子どもたちや給食費を負担する子育て世代にとって、魅力ある給食の提供が求められていると思います。食の安心・安全、おいしい給食、地産地消の取り組み、給食費の見直しなど、彦根市の給食の魅力や価値を高めていくことが必要なのだと思います。見解を伺います。 29 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 30 ◯教育部長山口義信君) 本市では、安心・安全な学校給食の提供を行うため、食材の成分表、配分表、産地証明などの提出を求め、安全な食材の確保に努めるとともに、衛生管理の徹底、調理従事者への研修等を行っております。  また、平成26年10月に作成しました学校における食物アレルギー対応マニュアルに基づき、全小・中学校において、統一した食物アレルギーのある児童・生徒への適正な対応を行っております。  次に、おいしい給食への取り組みとしまして、定期的に子どもたちへの学校給食アンケート調査を行い、献立に反映しております。  また、地産地消への取り組みとしまして、滋賀県産のホンモロコ、コアユ、ワカサギ、ビワマスを学校給食に取り入れたり、葉ネギ、小松菜、ジャガイモ、タマネギなどは、彦根産の野菜を使うよう努めております。  次に、学校給食費につきましては、食材の実費負担をお願いしているもので、消費税率が改定された平成25年度以降は値上げを行っておりません。  このような取り組みを継続することによりまして、本市の学校給食の魅力や価値を高めていきたいと考えておりますので、どうぞご理解を賜りますようお願いいたします。 31 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 32 ◯3番(北川元気君) 私の質問の立て方が悪かったのかもしれませんが、食の安心・安全、おいしい給食、地産地消の取り組み、給食費の見直しについて、これまでの取り組みのようなことを簡単に述べていただきました。  給食無料化を検討していただきたい。できないのであれば、給食費を負担する子育て世代の方々や実際に口にされる子どもたちにとって、給食にはこういう魅力があるというのをわかりやすく教えていただきたい。給食の魅力をずばり言うと、これだというのはないのですか。 33 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 34 ◯教育部長山口義信君) 給食というものは、あくまでも安心・安全で、栄養価のバランスのとれた、おいしい食事を提供することです。これが最大の魅力だと思っております。 35 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 36 ◯3番(北川元気君) それは当たり前のことなのです。長浜市は給食無料化ということで、ドンとやったわけです。それに代わる彦根の新しい給食の魅力、価値の創造というものを、わかりやすい形で市民の皆さんに伝えていっていただきたいと思います。  「給食無料化をやります」という答えがここで返ってくるとは、私も思っていませんが、今後はそういった視点を持ってお取り組みいただきたいと思います。  では、大項目3、彦根市の観光について質問させていただきます。  彦根で取り組まれているさまざまな観光事業の中から、海外での観光PRについて、ひこにゃんのさらなる活用ポケモンGO地方創生観光誘客に活用する考えの3点に分けて、中項目で質問させていただきます。  まず、中項目1、海外での観光PRについて。  今回の補正予算では、国際観光振興事業として、イギリスのロンドンに行って、彦根の観光PRをするための経費が376万9,000円計上されています。これまで、ひこにゃんを初め、市長もトップセールスとして海外に行って彦根のPRをされたり、副市長も世界遺産の関係で海外に行かれたりとかがあったと思います。  私は、海外に行って彦根市をPRする、彦根市を売り込む、外国人の方に彦根の魅力を知ってもらって、実際に彦根に来てもらうといった観光PRについては大賛成です。しかし、こういった観光PRには多額の費用がかかります。市民の税金を使って行くのです。その事業自体をしっかりと検証し、本当に効果があったのか、本当にその事業が必要だったのかということを見極めていかなければならないと思います。  そこで、細項目1、彦根市がこれまで海外で行ってきた観光PRの実績について伺いたいと思います。 37 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 38 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市がこれまで海外で行ってまいりました観光PRの実績について、順に申し上げます。  平成21年6月に米国のハワイで開催されました「第30回まつりイン・ハワイ」、平成24年8月に韓国の釜山で開催されました「釜山国際広告祭」、平成25年7月にフランスのパリで開催されました「第14回ジャパンエキスポ」、昨年7月に米国ニューポート市で開催されました「ニューポート黒船まつり」、同じく昨年8月に中国の湖南省への滋賀県友好姉妹省訪問団、そして本年7月に台湾の台北市で開催されました「Touch The Japan」(タッチ・ザ・ジャパン)への参加です。  このうち観光展への出展としましては、韓国・釜山での「釜山国際広告祭」、フランス・パリでの「第14回ジャパンエキスポ」、台湾・台北市の「Touch The Japan」です。 39 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 40 ◯3番(北川元気君) 平成21年6月の「第30回まつりイン・ハワイ」に4泊5日でひこにゃんが行ったのを皮切りに、6回ほど海外に行って、こういったPRをしていただいています。  この金額を見ると、結構なお金なのです。まず、「まつりイン・ハワイ」でいきますと43万7,280円という値段なのですが、平成25年7月にフランス・パリで行われましたジャパン・エキスポだと、金額が一桁跳ねあがって496万5,667円と結構な金額がかかっています。何でこんなに高いのかと純粋に思うのですが、市長も行かれました平成27年7月の「米国のニューポート黒船まつり」でも、300万円弱の金額になっています。  私もよく海外へ行きますけれども、こんな金額なのだということで、一時ニュースにもなりましたけれども、まさかファーストクラスとか、そんなことはないとは思っています。  大事なのは、お金を使って、海外でPRをしていただくのもいいのですが、それにどういった効果があったのか、費用対効果の検証がされているのか。ここがこの質問の論点です。  彦根市がこれまで海外で行ってきた観光PRにおいて、その費用対効果の検証をされているのか、伺います。 41 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 42 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 海外での観光PRも含め各種キャンペーン等への参加による観光PRについては、その費用対効果の検証が難しい部分がございますが、外国人観光客数につきましては、滋賀県観光入込客数統計調査により把握しており、それによれば平成23年度以降、本市を訪れる外国人観光客は着実に増加していることから、一定の効果はあったものと考えております。 43 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 44 ◯3番(北川元気君) 私も外国人の観光客の数を事前に担当課で伺っております。平成23年に1万2,522人だったものが、翌年は2万人を超え、3万人を超え、4万人を超えということで、年々増加し、平成27年においては7万人に達しています。  海外で観光PRをしたから、これだけの数字になっているのか。そういったところの検証というのはなかなか難しいと思います。「観光PRの成果があったと考えています」とおっしゃいましたけれども、検証というのはどういった方法でやられているのですか。 45 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 46 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今ほど申し上げましたように、滋賀県の統計調査の結果から観光入込客数を把握しており、増えてきているので一定の効果があったと判断しております。 47 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕
    48 ◯3番(北川元気君) 私は、外国人が彦根に来た数が単純に増えたから、海外での観光PRの効果があったと言うのがわからないのです。日本全体に外国人が来ているのです。彦根が市民の税金を使って海外でPRをすることにおいての費用対効果の検証というのはできていませんね。 49 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 50 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 昨日、和田議員の質問にもお答えしましたけれども、フランスでジャパン・エキスポがありましたが、そのときにフランスの方の観光入込客数は増えていましたので、効果があると判断しております。 51 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 52 ◯3番(北川元気君) 全然答弁になっていないと思います。  先ほども申し上げましたけれども、彦根市を売り込みに行くのに、海外に行ってPRをしていただくのは大賛成だというのが大前提です。行って、PRをやってもらうのは結構なのですけれども、税金を使っているのですから、一つひとつの事業に対する検証をしっかりとやってくださいということなのです。放っといてもと言うと言葉が悪いかもしれませんが、今は日本に外国人観光客がいっぱい来ているのです。彦根が予算をつけて、海外にPRしに行っているのですから、そこはしっかりと検証していただきたいと思います。  行くことを反対するものではないのですが、どうせ行くのなら、それがきっかけとなって、こんなに成果がありましたというものを我々に示していただかないといけない。300万円も、400万円も、500万円も使って海外に行っているのです。何でこんなに高いのかと思いますので、その点を指摘しておきたいと思います。  次に、海外で行う観光PRに対する彦根市の基本的な考え方について伺います。 53 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 54 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 和田議員のご質問にもお答えしましたけれども、彦根市観光振興計画においては、目標達成のための基本施策として、外国人観光客のニーズと捉えた環境整備と戦略的な情報発信とプロモーション活動を掲げ、欧米と台湾の個人・グループ客を暫定的なターゲットに設定し、積極的な誘客促進と受け入れ整備、およびターゲットを絞ったマーケティングと海外向けプロモーションを進めることとしております。  インバウンド誘致に関しましては、外国人観光客のニーズを反映した受け入れ環境整備や環境コンテンツの構築に加え、効果的なプロモーション活動を一体的に推進していく必要があると考えておりますが、現在のところ、世界の観光市場における本市の認知度は極めて低いと認識していることから、今後も本市の認知度の向上を図るため、戦略的に海外での観光PRを実施してまいりたいと考えております。 55 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 56 ◯3番(北川元気君) 戦略的に海外で観光PRを実施したいと思うのであれば、しっかりと検証をしてくださいということなのです。効果が見えないのであれば、海外に行く必要はないと思います。効果が証明できないのであれば、必要ないと思います。逆に、効果が証明できるのであれば、もっと行くべきだと思うのです。そういったことをしっかりとやっていただきたいと思います。  昨日の質問でもありましたが、今年度から、シティプロモーションが始まっています。小菅議員の質問のときに、「予算はゼロです」との答弁がありました。観光PRの動画についても、「やっています」という答弁がありました。彦根市のホームページに、ユーチューブというバナーが新しく張りつけられました。そこをクリックすると、動画が1本だけ上がっています。その動画をクリックすると、彦根城の後ろに花火が小さく上がっていて、何のテロップもなければ、何の紹介もない、ただの動画です。あれを見て、彦根に来ようと思いますか。海外で300万円、400万円を使ってPRするのもいいけれども、プロモーション動画を作成するとか、まず先にやることがあるのではないですかということを言いたいのです。  例えば映画のコマーシャルみたいに、これから410年祭をやるということで、彦根市の歴史や魅力みたいなものを3分や5分ぐらいの動画にまとめて、テロップも入れて、彦根に観光に来られたら、こんなに楽しいことがある、こんな魅力がある、こんなに美しいものが残っているというのを見せる。その動画を持って、海外にPRをしに行くのだったら、よくわかるのです。何も持たずに、声がかかったので行きますとか、そんな感じのPRにしか見えません。それよりもまず先にやるべきことがある。こんなことは民間企業では当たり前のことです。当たり前にやっています。そういったことをしっかりとやっていただきたいと強く申し上げておきたいと思います。  次に、中項目2、大人気キャラクター、ひこにゃんのさらなる活用を。  彦根市は、7月25日、ひこにゃんの作者の、もへろんこと櫻井氏と、ひこにゃんの著作権に関する覚書を締結したと発表されました。  ひこにゃんの使用については、これまで彦根市と作者の間で著作権などをめぐって裁判で争ってきました。平成24年11月に、最終的に和解が成立した経緯があります。この和解では、彦根市が著作権者として、翻案権を含むすべての著作権を有すること、デザイナーは著作者として著作者人格権を有することなどが確認されています。  このため、ひこにゃんの使用については、彦根市はこれまでさまざまな制限や訴訟リスクを抱えた状態であり、ひこにゃんの活用が自由にできないという状態でした。しかし、このたび、彦根市と作者の間で交わされた覚書の締結で、制限や訴訟のリスクがなくなり、さらなるひこにゃんの活用が自由にできるようになったということです。  私は法律家ではないので余り詳しくないのですが、長い間、作者と裁判をやって、その関係で、ひこにゃんは彦根のものなのだけれども、勝手に使えない、自由に使えないというところに、制限や訴訟のリスクがあった。わかりやすく言えば、そういうことなのだと思います。  そこで、細項目1、ひこにゃんの著作者に関する覚書の締結に至った経緯について伺います。 57 ◯議長(西川正義君) 山根副市長。 58 ◯副市長(山根裕子さん) ひこにゃんの著作権に関する覚書の締結経緯についてお答えいたします。  これまで各方面から、商品の幅を広げたい、国民体育大会や彦根城の世界遺産登録支援に活用したいなど、様々なご要望やご意見をいただいておりました。  平成24年11月に成立した和解においても、本市は著作権者として翻案権を含む全ての著作権を有することが確認できていましたので、三つのイラストの使用に加え、かなり多くのことが可能でした。例えば、彦根市の広報活動、歴史紹介や観光案内等であれば、ストーリー性のある非営利目的のコンテンツ作成、二次的著作物であるようなイラストの作成やキャラクターとしての同一性を損なわない限りでの部分使用などです。しかし、これには著作者の人格権に基づく訴訟リスクが伴いました。改変の幅につきましては、著作者との最低限の同意がなければ不安定となります。また、原和解によれば、著作者の同意がなければストーリー性のあるコンテンツを営利目的で作成する権利は市にはありませんでした。コンテンツ作成には、多額の費用がかかりますので、費用の回収ができなければ、キャラクター展開にとって大きな制約となります。  いかなるひこにゃん活用が望まれているかを知るため、私どもは市職員、ファンクラブ、業界においてアンケートを行い、ひこにゃんのさらなる活用について法的検討を重ね、他市における活用方法も研究してまいりました。また、ひこにゃん人気の源泉についても探究いたしました。  そのような調査は、著作者の創作がひこにゃんのキャラクターとしての発展を促すこと、彦根市は、ひこにゃんを通して、その歴史や文化を生かした地域振興事業を企画し、デザイナーとの協力を打ち立てることにより、これまでのひこにゃん人気を安定的・長期的に維持・発展させ、製品の幅を広げることができることを示しておりました。すなわち、ご当地キャラとしてのみならず、キャラクターとしてのひこにゃんを通して、彦根市を全国に宣伝するような事業を組むことができるのではないかと考えたわけです。  そこで、昨年秋、著作者らとの直接の交渉に入りました。大変複雑な交渉ではありましたが、今回の覚書により、著作者との協力により、市はストーリー性あるコンテンツを含むさまざまな事業を企画でき、著作者に新たなイラストの制作を依頼し、著作者はこれに応じること、著作者は彦根市および彦根市から許諾を受けた第三者に対して人格権を行使しないことなどの約束に基づく協力が打ち立てられた次第です。  彦根市は、著作物の利用により、著作者の名誉・声望を害さないよう留意し、著作者が自己の名誉・声望が害されていると考える場合には市に通知し、協議をすることになっております。 59 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 60 ◯3番(北川元気君) 人格権の行使というところがポイントで、くまモンはそれをしっかりやっていたから自由に活用できたけれども、彦根はそこの話し合いができていなかったから訴訟になってしまったと理解しています。このたびの覚書の締結によって、作者と協力しながら、ひこにゃんがさらに活躍できるようになったというめでたいことだと思います。  確認をしておきたいのですが、ひこにゃんのさらなる活用をするために今回の覚書の締結に至ったというところと、彦根市が覚書の締結に向けて努力をして、ここに至ったのか。そこを確認したいと思います。 61 ◯議長(西川正義君) 山根副市長。 62 ◯副市長(山根裕子さん) 翻案権というのはストーリーをつくったり、シナリオにしたり、小説にしたりする権利で、著作権を譲渡するときに翻案権を入れるのかどうかをはっきりさせなければいけません。翻案権がはっきりしていなかったので、調停から和解に至る裁判になったわけですが、普通、著作権の譲渡契約においては、人格権は行使しません。行使しないというのは、なくすわけではなく、裁判所などにおいて法的アクションを起こさないということで、通常、どんな著作権の譲渡契約にも入っています。問題は、人格権の譲渡はできないということで、著作者の同意がないといろんなことができません。キャラクタービジネスにおける契約というのは、翻案権と人格権について神経をとがらせて契約します。  交渉に入ったときの動機ですが、市としては、手続を余り煩雑にせず、しかし著作者との協力関係による安定した企画をしたいということがあり、著作者らにおいては、もともと自分が産んだキャラクターが三つのイラストという形にとどまっていることに対して何らかの違和感があったと思っております。 63 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 64 ◯3番(北川元気君) 彦根市がさらにひこにゃんの活用をしたいという思いがあって、彦根市が動いて、この締結に至ったということでいいのですね。   (「はい」と呼ぶ者あり) 65 ◯3番(北川元気君) そういうご答弁がいただきたかったのです。  我々にも、それを説明する資料をいただいております。ひこにゃんの著作権に関する覚書を締結しましたということで、私も読みました。大体のことはわかりました。「今回の覚書の締結を経て、市としては国宝・彦根城築城410年祭における活用をまずは考えているところですが、議員の皆様からのご提案もお聞きし、今後の活用方法を検討してまいりたい」と書いておりますので、活用方法をたくさん提案していきたいと思っております。  これまでの議会でも、ひこにゃんをこのように使ったらどうですかという提案型の質問はありました。しかし、そのたびに、訴訟リスクや制限があり難しいといった内容を答弁されたように記憶しております。今回、せっかく覚書を締結し、自由に活用できるようになったということで、どんどん活用を進めていきたいと思っています。  そこで、今回の覚書の締結で、具体的にひこにゃんをどのように活用できるようになったのかを伺いたいと思います。 66 ◯議長(西川正義君) 山根副市長。 67 ◯副市長(山根裕子さん) 具体的な活用方法としては、さまざまな可能性があります。  まず、新しいキャラクターデザインの作成を市が依頼した場合、ひこにゃんの新たな創作物について、市は著作者の協力を得ることができ、新著作物に係る全ての著作権を取得し、ライセンス等による製品の幅を広げることができます。  また、現在の三つのイラストについても、著作者の名誉または声望を害さない限り、部分使用も可能です。これらイラストは、商品登録されれば、商品やサービスの出所表示としても使え、いわゆるブランド化に貢献します。  さらに、市が企画し、著作者や制作会社と協力することによってコンテンツを作成し、それを絵本、ゲーム、アニメや映画にすることも可能です。現在は、ひこにゃんによる彦根市の江戸時代の歴史謎解きのコンテンツを検討中であり、これを国宝・彦根城築城410年祭が行われている間に実現できるように検討しております。  また、インターネットによるプロモーション活動を起こすことも考えられます。現在、ひこにゃんはフェイスブック、公式ホームページ、公式ブログでの情報発信を行っていますが、このほかツイッターやLINEスタンプに活用することも可能ではあります。LINEスタンプに関しては、アンケートによるとかなり大きな要望がありました。  とはいえ、これまでのひこにゃんの場合は、イラストではなく実物のひこにゃんに人気があったと考えられますので、ご当地キャラとしての発展が引き続き期待されております。したがいまして、その人気の源泉を考え、ひこにゃんがしゃべったり、吹き出しによって発言するようなことはふさわしくなく、差し当たっては、これまでどおりのイメージが踏襲されることになると考えております。  しかしながら、今後10年を見据えて、ひこにゃんの新たな展開について検討する目的で、この8月、私が座長となり、産業部、文化財部および企画振興部などの関係所属で構成するひこにゃん活用庁内検討会議を立ち上げました。事務局は、観光企画課ひこにゃんブランド推進室です。これまで2回、会議を開催しましたが、今後のひこにゃんの活用についてご意見・ご提案等をいただきながら検討を進めていくつもりでおります。 68 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 69 ◯3番(北川元気君) 活用できるようになって、今もお話に出ましたが、動画PRにひこにゃんが登場したり、LINEスタンプにひこにゃんを活用できないこともないとのことでした。過去に、私も「ひこにゃんのLINEスタンプをつくれないのですか」という議会質問をしましたが、当時よりは覚書の締結により可能性が出てきた。それこそ、ひこにゃんのLINEスタンプをゲットするためには、彦根に来ないととれないとか、そういう仕掛けにすると、彦根城に来ていただけるお客さんも増えるのではないか。  検討会議で検討して、年内にまとめると伺っているのですが、年内では遅いと思うのです。410年祭での活用など、もっと早く活用に結びつけていただきたいと思うのです。検討会議で、年内いっぱいでゆっくりと検討して、活用していかれるのではなく、いろんなアイディアが来ているわけですから、実現可能なものからどんどん活用していただきたいと思います。また、今回のことを市民にしっかりと周知していただいて、市民の皆さんからもひこにゃんの活用について意見を聞かれてもいいのではないかと思います。さらなる活用を進めていただきたいと申し上げておきたいと思います。  中項目3、ポケモンGO地方創生や観光促進に活用を。  世界中で大流行となっているゲームアプリ「ポケモンGO」が日本でも配信され、8月のユーザー数は3,000万人超えとまで言われており、まさに社会現象となって、さまざまなことが起こっています。  「歩きスマホ」による事故や、立ち入り禁止区域や私有地への侵入など、ネガティブな問題としてニュースで報じられている一方で、ポケモンGOを観光誘致や地方創生にポジティブに活用する事例もたくさん出てきており、従来の家の中にこもって遊ぶゲームから、外を歩き回ることで初めて遊べるゲームということで、地方創生や観光促進といった社会貢献の価値に、企業のみならず行政や自治体も注目しています。  そこで、細項目1、ポケモンGOを彦根市の地方創生や観光促進について活用する考えについて伺います。 70 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 71 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ゲームアプリ「ポケモンGO」につきましては、そのプレイヤーが老若男女に及ぶほか、これまで閑散としていた寺社や公園に希少なポケモンの出現情報が出るやいなや大勢の人が詰めかけるなど、集客の観点からは非常に吸引力のあるコンテンツであると認識しているところです。  一方、議員も挙げられました「歩きスマホ」による事故の問題のほか、本市においては、特に彦根城の特別史跡内におきまして、夜間にポケモンGOのプレイヤーのものと思われる路上駐車が多数発生し、一般の通行に支障を来すなどネガティブな問題が現実に発生していることも事実です。  加えて、いち早くポケモンGOの活用を表明されました鳥取県の鳥取砂丘などとは違い、彦根城の特別史跡内においては国宝や重要文化財等の重要な施設が数多くあり、プレイヤーがゲームに集中し過ぎて衝突するなど、それらが傷つけられるおそれがあります。また、一般の観覧者に衝突したり、石段での転倒や堀への転落等の危険のほか、夜間の立ち入り禁止区域への不法侵入など、多くのデメリットが予想されますことから、彦根市としまして、先月、運営会社に対し特別史跡内のジムおよびポケストップの合計27カ所の削除要請を行ったところです。  本市としましては、周辺市町を含めた周遊観光を促進しているところであり、そのためのツールになり得るものとは認識しておりますけれども、現在のところ、特別史跡外を含め、ただちに本市の地方創生や観光振興に活用することは考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。 72 ◯議長(西川正義君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 73 ◯3番(北川元気君) 確かにネガティブな一面もあると思います。「歩きスマホ」でけがをされたり、迷惑駐車であったり、そういった問題は本当に深刻だと思うのですが、逆にポジティブに捉えて、活用されている事例も幾つか紹介しておきたいと思います。  岐阜市長が「市の施設をポケモンGOのポケストップにしてほしい」と要請されたり、大津市はご当地ポケモンを開発するように要請したりしているようです。先ほどお話のありました鳥取砂丘では、スマートフォンと砂をかけて「スナホ」というゲーム解放区宣言をして、ポケモンGOの利用者の皆さんに「どうぞ来てください」と訴えておられます。滋賀県守山市では、ポケストップに指定された歴史スポットをめぐるツアーをやられているそうです。山形県の情報ポータルサイト「やまがたへの旅」では、ポケモンGOを遊ぶのに適した公園や広場をおすすめの観光スポットとしてまとめて、ホームページで公開されています。鹿児島県では、イベントを主催する観光協会が、ポケモンが出るアイテムであるルアーモジュールを使ってポケモンの出現率を上げることで、商店街や公園に来てもらう仕組みに取り組んでおられるなどいっぱいあるわけです。  先ほど、ひこにゃんの話をしましたけれども、例えば彦根に来たらひこにゃんがゲットできるとか、今後そういうことも考えられるのではないか。大津市がご当地ポケモンを要請されましたので、これが実現すれば、彦根にひこにゃんをゲットしに来られる方もいらっしゃるのではないかと思います。  私もポケモンGOを2日ぐらいやってみたのですけれども、今は飽きてしまって続けていません。外に出ないと遊べないゲームということで注目されていたのでやってみました。何が楽しいのだろうとは思いながらも、海外では根強い人気があって、外国人の観光にポケモンGOを活用することもできるそうです。  海外でのPRやひこにゃんの活用、ポケモンGOと、いろんなアイディアを組み合わせて、これからの彦根市の観光につなげていただきたいと思います。  シティプロモーション室の予算はゼロですが、マーケティングやPRを戦略的にしっかりとやっていただきたいということで、一連の質問をさせていただきました。  これで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 74 ◯議長(西川正義君) 1番谷口典隆君。谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 75 ◯1番(谷口典隆君) 谷口でございます。私は完全無所属ではございませんけれども、元気いっぱい頑張りたいと思います。最後です。よろしくお願いいたします。  私は、今期定例会におきまして、大きく三つの項目について質問させていただきたいと思います。公衆トイレの洋式化について、中・長期的なビジョンに基づいた運動・スポーツ施設の整備について、内部障害者や難病患者への配慮を促す「ヘルプマーク」の導入と啓発の3点について質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、公衆トイレの洋式化についてお尋ねしたいと思います。  東京オリンピックの開催を控え、東京都江東区では、公衆トイレの洋式化に向けた取り組みが始まったとの報道に接しました。国際的な観光都市を標榜する東京や京都だけでなく、ここ最近は、外国人観光客の増加に伴い、地方都市においても、官民を問わず、トイレの洋式化を初めとする多様化に応える取り組みが進められております。  昨年度、年間訪日観光客が2,135万人と、政府の目標数値であった2,000万人を超えた中、本市においても、近年、多くの外国人観光客にお越しいただいております。先ほどの北川議員の質問でもございましたように、外国人観光客の取り込みに向けて予算化され、海外へのプロモーション活動にもいそしんでいただいているところです。  そうした中、多くの観光客にお越しいただいておりますけれども、トイレの洋式化は非常に重要であると考えており、この質問をさせていただきます。洋式トイレについては、外国人だけではなく、高齢者や障害がある方にとっても使いやすいとの評価もあります。彦根市における公衆トイレの洋式化への取り組みについて質問させていただき、従来の和式トイレの必要性も踏まえた上で、多様化に応えられる取り組みをお聞かせいただきたいと思います。  まず1点目、彦根市が設置する市内の公衆トイレの数をお示しいただきたいと思います。 76 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 77 ◯市民環境部長(小林重秀君) 彦根市内にある公衆トイレにつきましては、市が管理しており、不特定多数の方が利用できるトイレで、建物内に付随し管理しているトイレを除くトイレと定義し、お答えいたします。  設置した事業の性格によって所管が多くの部局にわたっておりますが、私の方からお答えさせていただきます。  まず、公園に付帯するものが26カ所、児童遊園に付帯するものが5カ所あります。次に、彦根城特別史跡内に設置しているものが6カ所、観光地または観光施設に付帯するものが6カ所あります。そして、廃棄物の処理および清掃に関する法律で言う公衆便所として生活環境課が管理するものが4カ所。その他、野田沼などに設置しているものが3カ所あります。合計50カ所で、設置している便器数は、小便器が132基、大便器が194基、合計326基となっております。 78 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 79 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、彦根市が設置する市内の公衆トイレのうち、洋式トイレの数をお示しいただきたいと思います。 80 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 81 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現時点で市が設置する市内の公衆トイレの中で、大便器に限って申し上げますと、194基のうち洋式トイレは104基です。  内訳としましては、男子トイレ47基のうち洋式トイレは23基、女子トイレ105基のうち洋式トイレは46基、多目的トイレ29基は全て洋式トイレになっており、施設内に大便器が1基のみ設置されているなどの共用トイレは13基のうち洋式トイレは6基となっております。 82 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 83 ◯1番(谷口典隆君) お聞かせいただきたいのですが、このうち和式トイレしかない公衆トイレの数はわかりますか。 84 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 85 ◯市民環境部長(小林重秀君) 多目的トイレを除きまして、和式トイレしかないのは14カ所あります。
    86 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 87 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。  次に、彦根市が管理するJR駅構内のトイレのうち、洋式トイレの数をお示しいただきたいと思います。 88 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 89 ◯市民環境部長(小林重秀君) JR駅構内で市が管理するトイレは、河瀬駅自由通路にあります公衆便所で、このうち洋式トイレの数は、多目的トイレの1基です。男子トイレ、女子トイレとも大便器が2基ありますが、全て和式となっております。 90 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 91 ◯1番(谷口典隆君) 次に、現在改築工事中のJR稲枝駅構内の自由通路にトイレが設置される予定とお聞きしておりますが、その仕様についてお示しいただきたいと思います。 92 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 93 ◯都市建設部長(下山隆彦君) JR稲枝駅東西連絡自由通路内に整備する公衆トイレの仕様につきましては、男子トイレででは小便器3基と洋式の大便器2基、女子トイレでは洋式の大便器3基、また多目的トイレでは洋式の大便器1基を設置する計画です。 94 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 95 ◯1番(谷口典隆君) 稲枝駅のトイレは全て洋式ということですが、お聞きするところによりますと、現在の稲枝駅の利用者の方に調査をされて、その調査に基づいて、ニーズが一番多かったので全てを洋式化にされたということで間違いないですか。 96 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 97 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 整備はJR西日本に委託しておりますが、JR西日本の意向が完全洋式とお聞きしました。管理者である彦根市としても、利用者の意向を確認したいということで、所管の市街地整備課が、昨年12月9日に稲枝駅利用者に対して聞き取り確認を行いました。内容は、女性31名、男性31名、各年代の方にお聞きしました。結果は、女性31名中27名、男性31名中28名、合計62名のうち55名の方、約89%の方が洋式を希望されました。この結果とユニバーサルデザインのまちづくり、バリアフリー法等の考えを考慮し、完全洋式化と決定したわけです。 98 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 99 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。調査され、そのニーズに基づいて洋式トイレの使用を決めていただいたことは、非常にありがたいと思います。  次に、彦根市が設置する公衆トイレのうち洋式化されたトイレの数についてご答弁をいただきました。その答弁に基づいた現状に対する評価をお聞かせください。 100 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 101 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現状に対する評価についてですが、全50施設のうち男子トイレ・女子トイレとも洋式トイレが完備されていない施設が、先ほども申し上げましたとおり、14施設ございます。  議員ご指摘のとおり、外国人観光客が利用する可能性が高いと考えられます特別史跡内を初めとする観光地のトイレについては、一定の洋式化が図られている状況となっております。ただ、子ども、高齢者、障害者が利用する可能性が高い一部の施設について、また議員ご指摘のとおり、利用者等のご意向からすると、改修の必要があると感じております。 102 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 103 ◯1番(谷口典隆君) 後ほどの質問にもあるのですが、観光地はできるだけ洋式化にしているとのことでしたけれども、和式トイレのみの施設がまだ14カ所あるということで、改善を図っていただきたいという思いから、次の項目にいきたいと思います。  中項目2、公衆トイレの洋式化について。  水回りの住宅総合機器メーカーであるTOTOから情報を頂戴して、いろいろとお尋ねしました。非常に丁寧な情報をいただいたので、こちらのグラフを見ていただきたいと思います。こちらは、TOTOが日本に滞在する外国人へのアンケートを行われたものです。東洋人を含めて、83%、8割以上の人が洋式トイレを望んでおられるということです。こちらは、日本人への調査ですが、外出先のトイレに関するアンケートで、「外出先のトイレに洋式と和式があったらどちらを使われますか」という設問で、「洋式トイレを使いたい」とされた方が73%で、各年代に尋ねられたら、このような数字が出てきました。  こうしたことからわかりますように、住居だけでなく、公衆トイレについても洋式化へと更新すべき時期にあるということは、先ほどからの外国人観光客の取り込みも含め、既にご承知だと思います。  市内の公衆トイレのうち、今年度中に洋式化を含めた改修を計画されているものについて、そのトイレの場所と時期をお示しいただきたいと思います。 104 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 105 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市が今年度中に改修した、あるいは改修を予定している公衆トイレにつきましては、まず4月に彦根城内にあります大手門のトイレで、4基を和式から洋式に変更いたしました。また、荒神山公園と千鳥ヶ丘公園の2カ所において、公園に付帯する公衆トイレの改修時に、5基の便器の洋式化を計画しております。施工時期は、いずれも公園利用者の減少する冬季の1月から3月までを予定しております。 106 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 107 ◯1番(谷口典隆君) 今年度も既に着手していただき、またその予定があるとのことです。よろしくお願いいたします。  続きまして、彦根市が設置する市内の公衆トイレを洋式化することが望ましいと考えます。今年度の取り組みにもありましたが、この際、市の方針というものがあればお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。 108 ◯議長(西川正義君) 川嶋副市長。 109 ◯副市長(川嶋恒紹君) 公衆トイレの洋式化の整備方針につきまして、各施設に設置されております大便器のうち、せめて半数ぐらいが洋式トイレとなるよう取り組んでいければと考えております。  まず、男子トイレ・女子トイレとも洋式化されておりません14施設のトイレは、できるだけ早い段階で洋式化を進めていきたいと考えておりますけれども、その他の施設につきましても、各施設の立地条件や状態および利用者の特性等を勘案しまして、施設の修繕および補修のタイミングを見図りながら、計画的に検討してまいりたいと考えております。 110 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 111 ◯1番(谷口典隆君) もう一度お尋ねしたいのですが、「半数くらいを洋式化に」とおっしゃいましたけれども、半数というのはどういう根拠があるのでしょうか。 112 ◯議長(西川正義君) 川嶋副市長。 113 ◯副市長(川嶋恒紹君) トータルの便器数のうち洋式化されている数については、先ほど市民環境部長がご答弁させていただきました。それぞれの施設を見まして、例えば四つ大便器があるところは、せめてその半分の二つはどの施設においても洋式化になるように努めていきたいということです。 114 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 115 ◯1番(谷口典隆君) もう一度お尋ねします。半数は和式を残しておかなければならない事情、理由というのがあるのですか。 116 ◯議長(西川正義君) 川嶋副市長。 117 ◯副市長(川嶋恒紹君) そういうことではございません。できるだけ洋式化を目指していきたいというのが大前提です。計画的に洋式化を目指していきますが、まず優先的に、14施設の和式のみのトイレはできるだけ早い段階で洋式化を進めていきたいということが一つです。それと、もう一つは、次の段階としまして、便器数の半数未満の洋式化しかされていない施設については、せめて半分はまず洋式化に持っていきたいということです。先ほどJR稲枝駅のこともありましたけれども、全体としては洋式化に向かっていくという考えです。 118 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 119 ◯1番(谷口典隆君) よくわかりました。先ほど都市建設部長もお答えいただきましたけれども、意識調査にもお取り組みいただきたいと思いますし、TOTOの外出先のトイレに関する日本人への調査においても、各世代で7割を超える方が洋式トイレを選ぶという結果が出ていますので、そういう調査に基づいた整備をしていただきたいと思います。予算等の関係もあると思います。政策的に和式は半分残すという意味ではないと捉えましたので、次に移ります。  先ほどもご答弁いただき、もう既に解消されていると思うのですが、観光地にある公衆トイレの洋式化について、来年度以降に改修計画がありましたら、お示しいただきたいと思います。 120 ◯議長(西川正義君) 文化財部長。 121 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 文化財課が所管する特別史跡内の公衆トイレにつきましては、西の丸、鐘の丸、大手門、黒門、太鼓丸横および大手前保存用地の6カ所に、和式13、洋式14の合計27のトイレを設置しており、洋式の割合は約52%であります。昨年度まで和式トイレのみでありました大手門の仮設トイレを、今年度新たに全て洋式化したことによりまして、大手前保存用地を除き、全ての箇所において洋式トイレを設置している状況になります。  次に、観光企画課が所管する公衆トイレにつきましては、いろは松駐車場、桜場駐車場、二の丸駐車場、京橋口駐車場、本町駐車場および東山観光駐車場の6カ所に、和式15、洋式25の合計40のトイレを設置していることから、洋式の割合は約63%であり、全ての箇所において洋式トイレを設置している状況になります。現在のところ、具体的な洋式化への改修計画はありませんが、議員ご指摘のように、インバウンドの推進による外国人観光客の増加等も考えまして、洋式の割合を高めるよう、今後も順次、既設の和式から洋式トイレへの切り替えについて検討してまいりたいと考えております。 122 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 123 ◯1番(谷口典隆君) 先ほど、北川議員の質問に産業部長からお答えいただいておりましたが、今度もイギリス・ロンドンへ行かれるとのことで、欧米・台湾を初め、ターゲットをしっかり定めて外国人観光客を取り込もうという中で、観光地であるのに、その計画がない。思いはあるとのことでしたけれども、できるだけ速やかに洋式化する必要があると思うのです。  こちらもTOTOの調べですが、外国人が日本の宿泊施設に求めているのは、接客とトイレというデータもあります。こうしたことを考えると、トイレの重要性をしっかりとご認識いただきたいと思うのです。まだそんな段階ではないかもわかりませんけれども、所管としてはできるだけ来年度以降も取り組んでいきたいという思いはお持ちなのか、それとも現状としてまだ無理だという思いなのか。お答えによっては、インバウンドに取り組んでいくという産業部長から立派なお答えをいただきましたけれども、目的が合致していないと思うのです。もう一度、お聞かせください。 124 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 125 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご指摘のとおり、洋式化に向けて財政課の方に要望してまいりたいと思います。 126 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 127 ◯1番(谷口典隆君) ぜひとも来年度の予算化を期待しております。市長、副市長を初め、執行部の皆さん方も、訪日外国人観光客を取り込もうという中で、環境整備ができていないということを認識して、そのための予算をしっかりとつけていただきたいと思います。原課では、しっかりと要求していただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  細項目4、主に都市計画課所管の公衆トイレが該当すると思われますが、子どもや高齢者が多く利用される公園施設の公衆トイレについて、来年度以降、洋式化の改修計画があれば教えてください。 128 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 129 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 今後における公園施設内にある公衆トイレの洋式化への対応につきましては、施設の老朽化による改修にあわせて、洋式便器の比率を高めるよう取り組んでまいりたいと考えております。  なお、金亀公園につきましては、国民体育大会の開催に向けた公園全体の再整備について検討を進めているところでありますので、施設の改築にあわせて、積極的に便器の洋式化についても計画してまいりたいと考えております。 130 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 131 ◯1番(谷口典隆君) ぜひとも積極的なお取り組みをお願いします。  では、細項目5、生活環境課所管だと思われますが、夢京橋キャッスルロードにある本町公衆便所、いわゆる厠は、建築から二十数年が経過し、一部シロアリによる腐食も進んでいるようです。観光地にありながら、洋式トイレは男女ともに一つもなく、多目的トイレにのみ1基あるという現状です。建屋および設備ともに改修の必要性を感じますが、改修の計画をお示しいただきたいと思います。 132 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 133 ◯市民環境部長(小林重秀君) 夢京橋キャッスルロードにあります厠の改修につきましては、現在、劣化診断調査をしているところで、議員ご指摘のとおり、一部シロアリによる腐食が進んでいる箇所を確認しております。また、当該診断結果をもとに、早急に修繕すべき箇所や補修スケジュールなどを今年度に把握してまいります。それらの修繕および補修のタイミングにあわせて、できるだけ早く洋式化も図ってまいりたいと考えております。 134 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 135 ◯1番(谷口典隆君) その診断調査は、今年度の早い段階で結果が出るのですか。 136 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 137 ◯市民環境部長(小林重秀君) できるだけ早い段階で、来年度の予算要求もできる段階と私は理解しております。 138 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 139 ◯1番(谷口典隆君) そのお答えがお聞きしたかったので結構です。ありがとうございます。  今の洋式化に向けた議論をしっかりと前へ進めていただけますように、お取り組みをお願いしたいと思います。  続きまして、大項目2、中・長期的なビジョンに基づいた運動・スポーツ施設の整備を求めての質問をさせていただきます。  国体の主会場整備にあわせまして、新市民体育センターの整備や金亀公園の再整備など、市民にとっての運動・スポーツ施設の環境は大きく様変わりしようとしています。  このような中、今年度中の策定が予定されている彦根市スポーツ推進計画について、ソフトおよびハードの面からも、彦根市のスポーツ推進の方向性が明確に示されるものとするべく、質問をさせていただきます。  中項目1、彦根市スポーツ推進計画について。  1点目、彦根市スポーツ推進計画策定スケジュールの中で、庁内推進委員会がまとめようとする計画案とはどのようなものなのか、お聞かせください。 140 ◯議長(西川正義君) 教育長。 141 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市スポーツ推進計画は、国のスポーツ基本計画に基づき、県のスポーツ推進計画の内容を踏まえ、本市の特色を生かした計画にすることが必要です。本市のスポーツ推進の基本理念や基本方針を定め、総合的かつ計画的に施策を推進していくことが必要であると考え、現在、策定に向けて取り組んでおります。  教育委員会といたしましても、スポーツによって活発なまちづくりを進めるために、市長部局の福祉保健部や産業部等と庁内横断的な推進委員会を設置し、その庁内推進委員会の中で、関連施策の方向性や現在の課題等について漏れがないよう議論し、課題を整理した上で、策定委員会でさらに幅広い観点から検討いただくための本市のスポーツ推進の方向性をさまざまな視点から捉えた具体的な計画案を作成していきたいと考えております。 142 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 143 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、彦根市スポーツ推進計画には、運動・スポーツ施設整備についての計画は盛り込まれるのでしょうか。 144 ◯議長(西川正義君) 教育長。 145 ◯教育長(善住喜太郎君) 地域において、身近にスポーツに親しんだり、見たりするための拠点として、運動・スポーツ施設は重要な役割を果たしています。それらの施設の効果的・効率的かつ安全な利用の充実を図ることは、スポーツを推進していく上で重要なことであり、これらの整備については庁内推進委員会や策定委員会で議論してまいりたいと考えておりますけれども、どこまで推進計画に盛り込まれることになるのかについては、策定委員会の議論の結果になると考えております。 146 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 147 ◯1番(谷口典隆君) まだどこまで盛り込まれるかはわからないということですね。
     では、彦根市スポーツ推進計画の策定に当たり、市民ニーズの把握のために現在実施されている市民意識調査の中で、施設の総量を削減する可能性を示唆する項目が設けられておりますが、その意味するものは何なのか、特定の施設を想定されているのか、お聞かせください。 148 ◯議長(西川正義君) 教育長。 149 ◯教育長(善住喜太郎君) 市民意識調査は、スポーツ推進計画の策定に当たり、今後の市民スポーツニーズ等について広く市民の皆様のご意見をお聞かせいただくことを目的として実施いたします。  本質問項目については、一般的に、あくまで彦根市で大切にしていくべき施設はどのようなものかということ、その考え方を把握するためにこのような質問項目が有効と考え設けたものです。特定の施設を想定したものではございません。 150 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 151 ◯1番(谷口典隆君) この調査は既に市民向けに発送されているのですか。発送されているのであれば、いつまでに回収されるのか、お聞かせいただけますか。 152 ◯議長(西川正義君) 暫時休憩いたします。            午前10時27分休憩            午前10時31分再開 153 ◯議長(西川正義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 154 ◯教育長(善住喜太郎君) 失礼いたしました。発送は9月14日、回収予定は9月29日です。 155 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 156 ◯1番(谷口典隆君) 8月中に発送される予定であったようですけれども、すごく遅れて、その分、お手元にある期間が短くなったのではないかと思います。十分なニーズが把握できればいいのですけれども、少し心配します。  あくまで案ですが、総量削減の項目、問29は、「運動・スポーツ施設の維持・管理等に必要となる経費を減らすため、施設の総量、施設の数等を削減していかなければならなくなった場合、どのような施設から削減していくべきと思いますか」というような項目が設けられています。  私が心配するのは、こうした市民ニーズ調査をするというのは、結果的に、市民からこういうニーズが出てきているから、余り使われていない施設、稼働率が低いところから廃止していきましょうということになると、教育委員会が所管されていますけれども、スポーツ全体を盛り上げていく上で、方向性としていいのか。スポーツをやっていこうというのに、財政的に厳しいという事情で施設の削減を誘導するような、これをミスリードと言うのではないかと思うのですが、そのような形になっていくことを懸念しています。  もう一度聞きますけれども、この意向調査というのは、どれだけの数を発送されて、回収はどれだけであれば有効数とされるのかという定義がありますか。教えてください。 157 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 158 ◯教育部長山口義信君) 私の方から答弁させていただきます。  対象は2,000人で、無作為ですので、およそ半分以上あればよろしいかと思っております。 159 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 160 ◯1番(谷口典隆君) 半分以下の回収であれば、参考にされるかどうかは別として、あくまで参考意見ということで、教育部長の「よろしいかと思われます」というのは、この計画には反映しないということでよろしいのですか。 161 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 162 ◯教育部長山口義信君) あくまでも目標といいますか、半分は回収したいという意味です。 163 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 164 ◯1番(谷口典隆君) 「よろしいかと思われます」と言われたのは、2,000のうち1,000回収できれば計画に反映するに値するということでしっかりと認められるのか、1,000以下であれば半数が返ってきていないので計画には反映しない、あくまで参考意見として委員会で配付する程度にとどめるとか、そういう意味ですか。 165 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 166 ◯教育部長山口義信君) あくまでも結果を委員会にご提示するということです。それをどのように反映するかも含めて検討していただきたいと考えています。調査としては半数を目標に取り組みたいということです。 167 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 168 ◯1番(谷口典隆君) 次にいきます。総量削減に関する項目への意向を同計画の運動・スポーツ施設の整備計画に反映されるのかどうかをお聞かせください。 169 ◯議長(西川正義君) 教育長。 170 ◯教育長(善住喜太郎君) 総量削減に対する意向だけでなく、市民意識調査の結果は、策定委員会や庁内推進委員会の資料としてまいりますので、これらの意向は委員会の判断材料の一つになると考えております。  このように、市民の思いを把握した上で、計画策定に向けて議論し、市民のニーズに合った運動環境の整備に取り組んでいきたいと考えております。 171 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 172 ◯1番(谷口典隆君) 反映されるというようなことですが、先ほどの教育部長のご答弁で、どれだけの回収があればというのは、2,000のうち最低でも1,000で、例えば500しか回収できなかった場合、総量削減といった項目が挙げられていますと、これが市民の意見だ、市民のニーズだと把握され、予算がないから施設を削っていきましょうなんていうことは、運動・スポーツ施設を所管しているところなら怒らなければならないことではないのですか。所管されているところが、わざわざこういうことを盛り込むところに、彦根市の運動・スポーツ施設のみならず、本当に市民のニーズや市民に寄り添ったスポーツ推進計画を立てられるのかと思うのです。  こんな項目を設けたから、7割返ってこないと計画には反映しないと言われるのならまだしもということでお尋ねしましたけれども、1,000返ってきても、策定委員会の中で決めてもらうというような話では、運動・スポーツ施設の整備も含め、これから計画を立てていこうというときに、予算が厳しければ維持管理等に必要な経費を減らすために施設を削減していかなければならないという項目を挙げること自体、間違っていると私は思います。意見を述べさせていただきます。  次に、運動・スポーツ施設整備計画の所管についてお伺いいたします。  桐生選手もそうですが、子どもたちに夢を与えてくれるスポーツ選手が彦根から輩出されることは望ましいと考えております。そのためには、環境整備も必要であり、先ほどから申し上げておりますように、運動・スポーツ施設の充実のためには、明確なビジョンを持って施設整備を進めるべきと考えております。本市において、ビジョンを描き定める運動・スポーツ施設整備計画の所管について教えてください。 173 ◯議長(西川正義君) 教育長。 174 ◯教育長(善住喜太郎君) 議員ご指摘のとおり、運動・スポーツ施設の充実のために、明確なビジョンを持った施設整備は大切だと考えておりますが、現在、総合的な施設整備計画については検討できておりません。  まずは、スポーツ推進計画策定の中で、本市の現況や課題を明らかにしていくことが重要だと考えます。その上で、施設整備計画が必要となれば、現在の組織においては、社会体育施設の整備および管理運営に関することを所管する教育委員会保健体育課になろうかと思います。 175 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 176 ◯1番(谷口典隆君) 再質問をさせていただきます。  所管が保健体育課とのことでしたけれども、都市公園内にありますグラウンドも含めて所管されていくのか。スポーツ推進計画の所管はもちろん教育委員会だと思います。スポーツ施設整備計画の所管をお尋ねしている中で、保健体育課とお答えいただきましたけれども、都市公園内のグラウンドも含めてということでよろしいですか。 177 ◯議長(西川正義君) 教育長。 178 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市教育委員会事務局の組織規則の中に、社会体育施設の整備および管理運営に関することと明記されておりますので、少なくともほかの部局との連携・協議・調整を図っていく必要はあると思いますけれども、ご質問の趣旨にお答えするならば、保健体育課であろうと考えております。 179 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 180 ◯1番(谷口典隆君) 先ほどの問いで、教育長は、まさにスポーツ施設の現況について把握していきたいというようなお答えもいただきました。推進計画の資料として配られている中に、「彦根市のスポーツに関する現況」という資料があります。市内の公共スポーツ施設と利用状況という項目があります。当然ながら、教育委員会が所管されている項目もありますけれども、金亀公園とか、荒神山公園の運動施設等も含まれております。県の施設もあります。こうした現況を踏まえて、保健体育課で所管していくということであれば、荒神山公園も、金亀公園も含めて、スポーツ施設という捉え方をされているかと思いますので、教育委員会の中でしっかりとビジョンを描き切っていただきたいと私は思っております。「これは所管が違うから」といったお答えが今後ないようにお願いしたいと思います。  そうした意味からお尋ねいたします。昨日、獅山議員からもありましたけれども、私どもの会派と公明党会派で水戸市に視察へ行きました。水戸市では、国体の開催を控え、今年の4月より新しい体育館を整備されます。それを機に、新たに体育施設整備課を設置されて、新体育館の整備にとどまらず、都市公園内のグラウンドも所管され、一元化して取り組んでおられます。  今後の運動・スポーツ施設の充実のためには、先ほど教育長からご答弁いただきましたけれども、現在、保健体育課が所管されている運動・スポーツ施設と都市計画課が所管する都市公園内のグラウンドなどについて、施設および管理を一元化するべきと私は考えております。それにより、将来にわたっての整備方針が明確化され、一元管理により大規模な大会なども誘致しやすくなると考えますが、見解をお聞かせください。 181 ◯議長(西川正義君) 市長。 182 ◯市長(大久保 貴君) 今後検討させていただきたいと思っております。 183 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 184 ◯1番(谷口典隆君) 本当に明快な答弁でびっくりしました。検討していただくことは結構だと思います。以前に、私も荒神山の関係で質問をさせていただきました。当時は、荒神山自然の家が企画振興部で、荒神山公園のグラウンドは都市建設部、子どもセンターは福祉保健部ということで、三つの連携が図れないこともありました。一元化することで、そこが管理する。  今後、彦根市としてどういうスポーツに取り組んでいくのか。彦根南中学校のホッケー部が全国に名だたる成績を上げておられる。平成26年の9月議会で、請願を採択させていただきましたけれども、ホッケーのフィールドが必要になってくるということで、市長部局なり、教育委員会の所管なら、所管で一元管理して、整備方針を打ち立てるというのが理想だと思っております。そういう中で、大きな大会の誘致もできるのではないかと考えております。ご検討いただけるとのことです。市長の1期目の任期も残りわずかですので、明確な方針を早急にお示しいただきたい。お願いしておきます。  続きまして、大項目3の質問をさせていただきます。  赤字に白くプラスとハートがあしらわれたデザインで、バッグなどに取りつけて使用するヘルプマークをご存じでしょうか。こちらが実物です。このヘルプマークは、外見は健康で元気そうに見えても、体につらさを抱える難病患者や障害者たちが、電車の中やまちなかで適切な配慮を受けられるよう、身につけて周囲に知らせるもので、2012年に東京都が作成して以来、今年7月までに約13万個が都民らに配布されております。東京都では、4年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催を追い風に、周知の広がりを目指しておられるとのことです。  このヘルプマークは、東京都の呼びかけに呼応する形で、京都府が今年の4月からの導入を決め配布を始めたほか、和歌山県や徳島県などが本年度中の導入を決め、札幌市でも導入に向けての検討が始められているとのことであり、全国で151万人とも言われる心臓や呼吸器、腎臓などに障害がある内部障害者や難病患者、妊婦の方など、外見からはつらさがわかりにくい方への配慮をしやすくするための環境整備のツールとして役立てられているところです。  内部障害者らに配慮を促すマークは、これまでから障害者団体が作成したものや、東京都のように都道府県が独自で作成したものなど、数種類が存在しており、国においても、内閣府では各種団体らと一緒に普及する立場との姿勢を崩しておりません。  しかし、その一方で、自民党では、内部でこれらのマークに関するプロジェクトチームを立ち上げ、ヘルプマークについても障害者団体からのヒアリングを通じて普及に懸念を示す団体はなかったとしており、その普及に向けた動きが今後加速するものと思われます。  ヘルプマークを通して、外見からはわからないつらさや苦しみを抱えている方々がおられることを市民の皆さんにも知っていただきたいとの思いから、このヘルプマークに関する質問をさせていただきます。  1点目です。外見からはそのつらさがわかりにくいとされる内部障害がある市民の人数を教えてください。 185 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 186 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 平成28年3月31日現在の身体障害者手帳交付者総数4,193人のうち、内部障害の方は1,199人おられます。 187 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 188 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、内部障害に限らず、また年齢に限らず、難病患者、障害がある市民の方はたくさんおられます。例えば難病患者の市民の人数を本市は把握できているのでしょうか。 189 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 190 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 難病の患者に対する医療費等に関する法律で、医療費助成の対象者となる指定難病であって、特定医療費の支給を受ける人の数が、市内の難病患者として把握できる数になります。これは保健所の管轄で、滋賀県に確認しましたところ、市内の特定医療費の支給を受ける方の数は、平成28年3月31日現在、840人となっております。 191 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 192 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。約2,000人強が内部障害または難病と言われる特定疾患の方であるということです。  次に、内部障害者や難病患者など外見ではわかりにくいつらさを、万が一の際に周囲の人に知らせるための取り組みについて、全国一の福祉モデル都市を目指す本市が行っていることについて教えてください。 193 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 194 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 議員ご指摘の内部障害者や難病患者など、外見ではわかりにくいつらさを万が一の際に周囲の人に知らせるための取り組みについて本市が行っていることにつきましては、東京都が実施しておられるヘルプカードのような取り組みはございません。  しかしながら、毎年12月3日から9日までの障害者週間に合わせて、「広報ひこね」に記事の掲載を行っており、平成22年には内部障害を、平成23年には精神障害を取り上げ、周囲の人にわかってもらいづらい障害について周知・啓発を図りました。また、平成25年度からは、障害のある当事者や家族の方を講師に迎え、障害理解を深める講演会を開催し、市民の皆様にも多くご参加いただいてきたところです。 195 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 196 ◯1番(谷口典隆君) 内部障害や精神障害がある方はそうした形で取り組みがあったとのことでしたが、先ほどご答弁いただきました難病患者の方に対するフォローというのはいまだかつてないのでしょうか、また今後の予定はないのでしょうか。 197 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 198 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 一般的に障害がある方ならびに難病の方に関しましても、障害者総合支援法の中で、支援区分に基づき一定のサービスを提供するというのがございますが、広報を通じての啓発などでは、難病を特定して啓発したことはないと思っております。今後、啓発につきましては、そういった方々を含めて取り組んでいかなければならないとは思っております。 199 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 200 ◯1番(谷口典隆君) 内部障害がある方の中に必ずしも特定疾患、難病の方が全て含まれているわけではありません。保健所でないと、難病患者の方は把握できないというのは、保険制度の中では致し方ないとは思うのですが、彦根市として難病患者の方も把握していただければ、広報等を通じてアプローチしていこうという気になるのではないかと思うのです。彦根市として難病患者の方を把握できないことによって、そのアプローチをかけられないという弊害があるとお考えですか。そうではないですか。 201 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 202 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 把握できないというのは、個人を特定した把握ということではなしに、難病患者の困り感であるとか、社会の中での配慮を要する部分での市民への啓発ということでしたら、特に難病患者の方は外見からではわかりにくいとか、サービス以外の部分における社会でのハンディキャップとか、そういう部分での啓発は当然進めていかなければいけないとは思っています。そのためには、その方の困り事とかも理解した上でないと啓発はできませんので、そういった意味では、把握して、啓発はしていきたいと思っております。 203 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 204 ◯1番(谷口典隆君) 決して個人を特定とまでは言いませんけれども、保険制度の関係で県の所管であるということには変わりはないと思うのです。それがゆえに、彦根市として、障害者手帳をお持ちとして、直接的に人数等を把握する関係にないので、結果的に困り事やつらさをすくいとれないのではないかと考えております。  制度を変えて把握してほしいとは申しませんけれども、議会の質問などの機会ではなく、そうした方にアプローチしていただくためには、常日ごろから把握していこうという姿勢がなければいけない。市の所管ではないからということで、そこに手が届かないと思うのです。アプローチをしようという考え方にならないと思いますので、そこはしっかりとお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
     次に、中項目2、ヘルプマークの啓発と導入について。  これは、東京都が出しておられるポスターです。周囲の方に、配慮してください、このヘルプマークを見かけたら気をつけてあげてくださいというヘルプサインの意味合いです。そうした観点から、導入と啓発について質問をさせていただきます。  外見からではつらさがわかりにくい内部障害者や難病患者、妊婦の方などへの配慮を周囲の人に知らせるために利用されているヘルプマークの評価について、見解をお聞かせください。 205 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 206 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 東京で創設されましたヘルプマークは、義足や人工関節の方を初め、内部障害や内部疾患のある方や難病の方、妊娠初期の方など、一見して援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない方が、周囲に理解や助けを求めやすいツールとして実績もありますことから、有効性は認められると考えております。 207 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 208 ◯1番(谷口典隆君) 「有効性は認められる」というお答えでした。  では、本市でもヘルプマークを導入して、外見からではつらさがわかりにくい方々への配慮を周囲の人に知らせるために活用すべきと考えますが、いかがでしょうか。 209 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 210 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) マークにつきましては、当事者の方々から見ますと、そういうことを表示することは何ら抵抗ないというご意見もある一方で、マークにより障害や病気がわかることについて心配されるお声もあると聞いております。また、障害がある方の活動範囲も広くなってきており、取り組みについては広域的な方が効果的ではないかと考えております。  滋賀県において、平成28年2月の県議会での質問を受け、関係団体からの意見聴取を実施されていると聞いておりますので、まずはその動向を見守りたいと考えております。 211 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 212 ◯1番(谷口典隆君) 「動向を見守る」とおっしゃっていただきました。内部障害がある方等々の活動範囲が広がったからこそ、私はこのマークを周囲の方に広めることが、認知度を高めることが重要だと考えております。  次に、ヘルプマークの認知度を高めるために、本市においても啓発を促進すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 213 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 214 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 障害のある人にかかわるマークにつきましては、車椅子を利用されている方を図示した障害者のための国際シンボルマークや、チョウチョウを図示した聴覚障害者標識など、さまざまなものがございます。  どのマークについてもさらに認知度を高める必要はあると思います。このため、ヘルプマークも含め、さまざまな機会を捉え、周知や啓発に努めてまいりたいと考えております。 215 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 216 ◯1番(谷口典隆君) 「さまざまな機会を捉え周知に努める」とのことですが、さまざまな機会というのはどのような機会か、具体的にお聞かせください。 217 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 218 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) さきに申し上げましたように、障害者週間や障害者月間、そのときに「広報ひこね」を通じて啓発に努めておりますし、講演会などもいたしております。また、ホームページを通じて、マップで出している場合もございます。そういうツールを使って周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。 219 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 220 ◯1番(谷口典隆君) 障害者に関するマークがいくつもあるのは部長もご存じだと思います。障害者に関するマークとして八つあります。こうしたマークを初め、マップとおっしゃいましたけれども、彦根市のホームページ等ではこうした取り組みはされていないと思います。大津市のホームページには、このマークが全て載っております。大津市の福祉子ども部障害福祉課のホームページには、障害者に関するマークとして、この八つのマークが掲げられています。その概要や連絡先など全て記載されています。ヘルプマークどころか、既存のマークすらも周知されていないという現状ですが、ホームページ等々でこうしたマークの周知に早速お取り組みいただくことはできませんか。 221 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 222 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) マップと申し上げましたのは、公共施設でどういう障害者に対する配慮ができているかというもので、既にそれは載せております。そのマークを載せているというのではなしに、利用範囲ということで載せています。マークの説明としては載せていませんが、マップを公表するのと同じツールで、障害者のマークについても公表していきたいとは考えております。  ただ、どのマークを載せるかにつきましては、ヘルプマークは東京都が主催されて都道府県単位で全国的に広まっているもので、京都府は取り組みを進めると伺っておりますが、京都市はまだそこまでされていないという温度差もございます。兵庫県は、譲りあい感謝マークという、同じ意味で違ったマークを使っておられます。そういう温度差もあります。世界的に使われているようなマークは、当然、日本全国共通です。そういうことの啓発には、ホームページを使いながら取り組んでいきたいとは思っております。 223 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 224 ◯1番(谷口典隆君) 内部障害がある方とか、難病患者の方は、京都府と京都市の温度差なんて全く関係ないではないですか。さまざまな機会というご答弁がありましたので、さまざまな機会の中で、ホームページにこういうマークをなぜ載せられないのですか。今は担当課でホームページを更新することができるのですよね。企画振興部の広報に一々お伺いを立てる必要はないと思っておりますけれども、この中で取り組みをしていただくことはできませんか。これにヘルプマークを足していただければ、導入までは申し上げませんけれども、多くの市民の方に配慮を促すための認知をしていただくためには、ぜひともこのマークを「広報ひこね」や彦根市のホームページで発信すべきではないですか。  これだけのマークを掲げられている大津市が、全国一の福祉モデル都市を標榜されているとは聞いたことがありません。彦根市は、全国一の福祉モデル都市を掲げて大久保市長が当選され、3年と半年がたったわけでしょう。なぜホームページでこれぐらいのマークを掲載することができないのですか。導入しろとは申し上げていません。さまざまな機会を捉えて、市民の皆さんの認知度を高めるために、配慮を促すための啓発をしてほしいというお願いをしているわけです。「さまざまな機会を捉えてやっていきたい」という答弁がありましたので、お願いをしているのです。ホームページでこういったマークを掲載することはできませんか。 225 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 226 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) できないとは申し上げていません。ホームページの方にも掲載していきたいと申し上げております。 227 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 228 ◯1番(谷口典隆君) 来年度予算が必要なわけではありませんので、ホームページの中で、また「広報ひこね」でも結構ですので、こうしたマークを啓発していただいて、ヘルプマークも含めて、こうしたマークを見かけたら、内部障害のある方や難病の方なので、そのつらさをわかってあげてくださいという配慮を促すようなお取り組みをお願いします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 229 ◯議長(西川正義君) 以上で通告による質疑ならびに一般質問は終了いたしました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 230 ◯議長(西川正義君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  お諮りします。  ただいま議題となっております各議案のうち、議案第74号から議案第78号までの各議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 231 ◯議長(西川正義君) ご異議なしと認めます。よって、議案第74号から議案第78号までの各議案については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ討論の通告はありません。  討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 232 ◯議長(西川正義君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結します。  これより採決を行います。  まず、議案第74号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 233 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第74号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第75号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 234 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第75号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第76号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 235 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第76号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第77号彦根市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 236 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第77号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第78号彦根市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについを採決します。  お諮りします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 237 ◯議長(西川正義君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第78号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  ただいま議題となっております議案のうち、議案第72号および議案第73号については決算特別委員会に、会議規則第37条第1項の規定に基づき、それぞれ付託の上、審査することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 238 ◯議長(西川正義君) ご異議なしと認めます。よって、議案第72号および議案第73号については決算特別委員会に、それぞれ付託の上、審査することに決しました。  なお、議案第63号から議案第71号までの各議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の各常任委員会に付託します。  次に、今期定例会において、本日までに受理しました請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託します。 ────────────────── 239 ◯議長(西川正義君) お諮りします。  明16日、20日、21日、23日、26日の5日間は、議事の都合により休会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 240 ◯議長(西川正義君) ご異議なしと認めます。よって、明16日、20日、21日、23日、26日の5日間は、休会することに決しました。  なお、17日から19日まで、22日、24日、25日は、市の休日のため休会であります。  来る27日は、定刻から本会議を開き、各委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。
     お疲れさまでございました。            午前11時07分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...