• 野中広務(/)
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  1. 彦根市議会 2014-06-01
    平成26年6月定例会(第12号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(谷口典隆君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(谷口典隆君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、9番野村郁雄君、および10番田中滋康君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第52号から議案第63号ま で、および請願(委員長報告・質疑・討 論・採決) 3 ◯議長(谷口典隆君) 日程第2、委員会報告書が提出されましたので、議案第52号から議案第63号まで、および請願を一括議題とし、各委員長の報告を求めます。  その順位は、予算特別委員長企画総務消防常任委員長福祉病院教育常任委員長市民産業建設常任委員長の順とし、順次ご登壇願います。  予算特別委員長馬場和子さん。馬場さん。 〔予算特別委員長馬場和子さん)登壇〕 4 ◯予算特別委員長馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。  予算特別委員会委員長報告を行います。  今期定例会におきまして、本委員会に付託されました議案審査のため、6月19日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第52号平成26年度(2014年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)でありましたが、原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、反対の立場から、これまで全市内での自校方式による中学校給食の早期実現を求めて署名に取り組んできた。自校方式ではないものの、全市で中学校給食が始まることは大きな喜びである。この事業により、市内の業者の仕事興しになり、経済活性化に貢献できる。しかし、湖東定住自立圏学校給食センター運営業務における債務負担行為補正の提案は、プロポーザル方式で一括発注するとのことであるが、大きな業者でなければ提案できないのが実態である。市内業者を優先して活用するという産業部の方針とは逆行するものであり、現状では反対せざるを得ないという討論がありました。
     また、賛成の立場から、今回の補正は国や県からの補助や委託金、繰越金、市債などを財源として、自治会のコミュニティ活動、高齢者の雇用拡大がん検診事業発達障害児支援、小学校の安全確保や空調、私立幼稚園保育料の助成等、彦根城世界遺産登録準備学校給食センター債務負担行為などを実施するもので、いずれも市民生活に直接関係するものや、市として実施していかなければならない内容の事業ばかりであり、当初予算で計上されてもおかしくない必要かつ重要なものであり、賛成するといった討論があったことを申し添えます。  以上をもちまして、予算特別委員会委員長報告を終わります。 5 ◯議長(谷口典隆君) 企画総務消防常任委員長田中滋康君。田中君。 〔企画総務消防常任委員長田中滋康君) 登壇〕 6 ◯企画総務消防常任委員長田中滋康君) 企画総務消防常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会におきまして、本委員会に付託されました議案および請願審査のため、6月20日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果についてご報告申し上げます。  本委員会に付託されました議案は、議案第54号彦根市職員の配偶者同行休業に関する条例案、議案第56号彦根市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例案、議案第57号彦根市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例案、議案第58号彦根市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例案、議案第59号彦根市火災予防条例の一部を改正する条例案、議案第61号財産の取得につき議決を求めることについて、議案第62号財産の取得につき議決を求めることについて、議案第63号財産の取得につき議決を求めることについての8件でありましたが、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、議案第54号につきましては、賛成の立場から、この条例新設は国の法律改正によるものであり理解するが、配偶者同行休業制度を利用した者が帰国後、復職したとき、職場内で制度の趣旨がよく理解されずに退職に追い込まれないような風土づくりに取り組まれることをお願いするとの討論があったことを申し添えます。  次に、請願の審査結果についてご報告申し上げます。  本委員会に付託されました請願は、請願第5号集団的自衛権の行使容認に反対する請願書の1件でありましたが、起立少数で、不採択とすべきものと決しました。  以上をもちまして、企画総務消防常任委員会委員長報告を終わります。 7 ◯議長(谷口典隆君) 福祉病院教育常任委員長、辻真理子さん。辻さん。 〔福祉病院教育常任委員長(辻 真理子 さん)登壇〕 8 ◯福祉病院教育常任委員長(辻 真理子さん) 福祉病院教育常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案および請願審査のため、6月23日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第60号工事請負契約の締結につき議決を求めることについての1件でありましたが、異議なく可決すべきものと決しました。  次に、請願の審査結果について報告いたします。  本委員会に付託されました請願は、請願第4号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する請願書の1件でありましたが、異議なく採択すべきものと決しました。  以上をもちまして、福祉病院教育常任委員会委員長報告を終わります。 9 ◯議長(谷口典隆君) 市民産業建設常任委員長、北村收君。北村君。 〔市民産業建設常任委員長(北村 收君) 登壇〕 10 ◯市民産業建設常任委員長(北村 收君) 市民産業建設常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案および請願審査のため、6月24日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第53号彦根市経済活性化委員会条例案、議案第55号彦根市住民基本台帳カードの利用に関する条例の一部を改正する条例案の2件でありましたが、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、請願の審査結果について報告いたします。  本委員会に付託されました請願は、請願第3号高すぎる国民健康保険料の引き下げを求める請願の1件でありましたが、起立少数で、不採択とすべきものと決しました。  なお、請願第3号につきましては、「何らかの滞納のある世帯が20%あるが、何らかの滞納についてもう少し詳しく聞きたい」という委員からの質問に対して、紹介議員から「統計をとる時期により違うので相対として2割と言っている」という答弁が、また「県下で2番目に高い国保料とはどの世代を指しているのか」という質問に対しては、「市の標準世帯は30歳代の夫婦で子どもが2人で所得が300万円を仮定として、滋賀県下で試算された結果である」との答弁がありました。  また、反対の立場から、彦根市内で真に払えないのは5%と聞いている。国保の保険料もさることながら、国保だけでなく健康保険組合などでも仕組みに無理が生じており厳しい状況にある。単年度で保険料を引き下げても、国保財政などの先を見るとどうか。本来は医療費抑制の施策や保険料徴収率を上げることが先決で、趣旨の一部は理解するものの、請願には反対であるとの発言がありました。  採決では、起立少数で、本請願を不採択とすべきものと決しました。  以上をもって、市民産業建設常任委員会委員長報告を終わります。 11 ◯議長(谷口典隆君) 以上で各委員長の報告は終わりました。  暫時休憩いたします。            午前9時11分休憩            午前9時35分再開 12 ◯議長(谷口典隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより各委員長の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 13 ◯議長(谷口典隆君) 質疑なしと認めます。  これにて委員長報告に対する質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。  討論の通告書が4名の方々から提出されていますので、順次発言を許します。  その順位は、6番山田多津子さん、2番有馬裕次君、12番宮田茂雄君、5番山内善男君の順とし、順次ご登壇願います。  6番山田多津子さん。山田さん。   〔6番(山田多津子さん)登壇〕 14 ◯6番(山田多津子さん) 私は、ただいま議題となっております議案第52号平成26年度(2014年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)に対して、反対討論を行います。  私たち日本共産党議員団は、中学校給食実施に向けて多くの市民の皆さんと運動も進めてきました。安全・安心な給食提供の観点から、自校方式の給食提供が一番優れていると確信しており、稲枝中学校の自校方式の給食が存続されないことは非常に残念な思いでいっぱいですけれども、来年4月の中学校給食実施に向けて多くの皆さんから期待の声が寄せられており、自校方式のよさを活かした給食センターになることとあわせ、将来的には自校方式も視野に入れながら進めていただきたい。このことを切に願うものです。  今回の債務負担行為補正は、中学校給食実施に伴い民間委託する予定の調理業務配送業務および配膳業務について早期に業者選定が必要なための内容となっています。  私は、市内の業者から「少しでも仕事を確保したい。給食センターが来年4月から始まるけれども、自分たちのような小規模な業者にも仕事を回してほしい」という切実な声を受けて、本会議でも質問いたしました。  まず、「公共事業市内業者の暮らしと営業を守る点からも、地域振興の発展のためにも、地元優先で発注すべきであり、市内業者への仕事興しをどのように考えているのか」と質問いたしました。これに対して産業部からの答弁は、「市内業者の仕事確保の観点から、公共事業の発注は市内業者を優先し競争入札で選定している。市内業者の暮らしと営業を守ることは、市の持続的な発展や強い彦根の創造につながり、今後も効果的な事業実施をしていく」という考えを示されました。「そうであるならば、調理業務配送業務および配膳業務を別々の業者に発注して、市内業者の皆さんに仕事を回すべきではないか」と質問しました。これに対して教育委員会の答弁は、「学校給食センター調理業務は、配送業務および配膳業務と密接に連携が必要であり、一括で業者選定を考えている」との答弁でした。  三つの業務を兼ね備えている事業所は限られており、市内業者に仕事が回ってくる可能性は極めて低く、産業部の公共事業の発注は市内業者を優先しているという考えからも大きく乖離しているのではないでしょうか。愛荘町や長浜市では、それぞれの業務は別々の業者に発注されています。これらの市に問い合わせしたのですが、「年度初めに、調理、配送、配膳業務の代表が詳細な打ち合わせ会議を行って、それで十分に連携体制がとれている」とお聞きしました。  市内の業者の発展こそが、彦根市の活性化につながっていきます。市の都合で仕事発注するのではなく、市民の立場に立つことが住民福祉を守る地方自治体の最大の責務です。「彦根を全国一の福祉モデル都市に」を標榜される大久保市長の公約からも大きくかけ離れているのではないでしょうか。  以上の点から、今申し上げました意見として反対討論といたします。 15 ◯議長(谷口典隆君) 2番有馬裕次君。有馬君。   〔2番(有馬裕次君)登壇〕 16 ◯2番(有馬裕次君) 私は、議案第52号平成26年度(2014年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)について、賛成討論を行います。  増え続ける高齢者の能力や生きがいづくり、人づくりのための緊急雇用高齢者能力活用就業拡大事業は、社会保障費の軽減や福祉関連事業の後押しにも大いに役割を担うものと期待され、10分の10の県補助もあり、市は十分活用すべきと考えます。  また、発達障害児等支援推進事業インクルーシブ教育システム構築モデル事業は、福祉と教育の障害者の権利に関する条約、障害者基本法等の趣旨を踏まえ、国立特別支援教育総合研究所と連携し、県内では初めて、市内17小学校の一般学級1年生児童を対象に、発達障害の早期発見・支援を目指す多層指導モデル(MIM)を導入した指導に取り組むことや、障害者の権利に関する国際条約や障害者基本法の趣旨を踏まえたインクルーシブ教育システム構築モデル事業の経費計上など、彦根市が先進地へ少しでも近づくことは大いに賛成であります。その取り組みとして、特別支援教育を着実に推進していき、合理的配慮のため体制整備が必要となるものです。こうした思いやる心が児童・生徒に芽生え、人間としての成長も育まれ、周囲への影響が善の方向に広がることが期待できます。学校教育課に大いに期待するものであります。  文化財保護事業で、旧彦根藩足軽組屋敷の保存修理は、文化財保護、彦根市の残された市民の財産として、補助金を補正することは重要であります。他方、保存・保護すべき文化財はあらかじめ明確に示すべきで、予算がついてようやくでは失われる文化財が多いのではないでしょうか。国宝彦根城を取り巻く歴史建築物は、このような保護事業で、俗化していく商業施設から少しでも調和のとれた彦根らしさを守ってもらいたいものです。  次に、彦根城世界遺産登録準備事業でありますが、今年度に新設された登録準備室業務遂行に係る経費の補正についてであります。  今日まで彦根市が進めてきた国宝彦根城世界遺産に登録されることを、私どもも純粋に願ってまいりました。しかしながら、暫定リスト入りした1992年から22年、後からリスト入りした候補地は次々に登録されました。同時に登録された鎌倉は登録を断念せざるを得ない状況になり、登録の流れが非常に難しくなってきているのは、市の幹部の皆さんも十分認識していると確信しています。  彦根城築城400年祭のマスコット、2007年に「登城」したひこにゃんでゆるキャラ人気を盛り上げた一時期もありましたが、文化庁は冷静であります。類似した世界遺産は1カ所と、ユネスコから早い段階で内々に難しいと通知されております。近世城郭で言うと、姫路城が国内の世界遺産第1号として1993年に登録されています。姫路城がリストからおりるかしなければ不可能なのです。  彦根市民国宝彦根城で十分と受けとめていたため、国のリストに唐突に載ったので、今もなお市民の間では全くと言うほど盛り上がっていません。しかし、2009年、前市長が「彦根城を世界遺産に」と公約すると、無理やり文化庁と交流人事を始めるなど、興ざめするほどの行政力を行使し始めました。  文化財を守ることは、年間70万人余りの入場者数を増やすことには貢献していますが、今後も国宝彦根城は国の宝、国宝彦根城なのであります。市民の宝であり、誇りでもあるわけです。急にトーンダウンする必要はありません。人事や予算をつぎ込んだ前市長の施策から、平成36年第79回国体主会場が決定した機に方向転換して、市民にも最も納得いく予算、方向性へ変更する旨を明確にすべきと考えます。  国体主会場誘致は財政の裏づけがあり、国・県の交付金で全てが実施できるわけではないことは十分計算に入れていると考えますが、付帯設備、環境対策を考えれば、市の出費もかなりの額になることは予想できます。その上で、「両輪のごとく捉え、彦根市の魅力や評価をさらに高めるような共通認識を市民の中にも醸成しながら市民にもご理解を」などと答弁していますが、市役所本庁舎、図書館、中学校給食インフラ整備等、苦しくなる財政がわかっているにもかかわらず、まだ見果てぬ夢を追い求める。いつまでも確実に不可能を追い求めることは、市民に負担となり、市民の活性を奪うことになりかねません。一刻も早く前市長の負の遺産を辞退すべきと考える夢みらいの一部の意見もあります。  他の内容ではおおむね一致したところから、議案第52号は賛成といたします。 17 ◯議長(谷口典隆君) 12番宮田茂雄君。宮田君。   〔12番(宮田茂雄君)登壇〕 18 ◯12番(宮田茂雄君) 私は、公政会を代表しまして、議案第52号平成26年度(2014年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)について、賛成の立場から討論を行います。  今回の補正は、国や県からの補助金や委託金、繰越金、市債などを財源にして、9,405万2,000円の増額補正をしようとするものです。  歳出の主な内容は、祭り道具やコミュニティ広場の整備など自治会のコミュニティ活動に対する補助を初め、高齢者向けの仕事の開拓や就業機会の創出など高齢者雇用への拡大対策事業、国の好循環実現のための経済対策に呼応してがん検診無料クーポン券配布対象者を拡大することにより受診勧奨を図るためのがん検診事業発達障害のある子どもを早期発見し、早期対応できるよう県内初の多層指導モデルの導入など発達障害児支援、小・中学校の非構造部材耐震化事業による安全確保、生徒の快適な学習環境の創出のための小学校空調設備の実施設計、保護者負担の軽減を図るための私立幼稚園保育料の助成、多くの市民の願いである彦根城世界遺産登録準備に向けて彦根城の歴史的価値の証明や保存管理計画の改定作業、さらには長年、生徒や保護者からも待ち望まれてきてようやく平成27年4月から始まる学校給食センター運営のための債務負担行為設定などを実施しようとするものです。  これらの事業は、いずれも市民の生活や福祉の直接関係するものや市としても早期に実施しなければならない内容の事業ばかりで、国や県等からの補助決定時期などの関係もありますが、当初予算で計上されていてもおかしくない必要かつ重要な事業です。  大久保市長が目指される強い彦根の創造、温もりのある福祉の向上、豊かな人間性を育む教育の充実など、大いに期待できる内容であると判断されるところです。  こうしたことから、私は今回の補正予算に賛成するものであり、議員各位の賛同を求め、賛成討論といたします。 19 ◯議長(谷口典隆君) 5番山内善男君。山内君。   〔5番(山内善男君)登壇〕 20 ◯5番(山内善男君) 私は、今期定例会に提出されています三つの請願に対して、一括して賛成の討論を行います。  一つは、請願第3号高すぎる国民健康保険料の引き下げを求める請願です。  請願内容にもありますが、国民健康保険加入世帯は、彦根市内で1万5,025世帯と、全世帯の35%を占め、その多くは年金生活者や自営業、非正規の労働者です。所得は年間100万円から200万円がほとんどと言われています。  厚生労働省の調査でも、50年前の国保加入世帯の52%が自営業者農林水産業者で、被雇用者は18%しかありませんでした。しかし、今日、被雇用者が31%を占める一方、自営業者は13%まで減少しています。非正規労働者は年収が100万円から200万円未満が男性で57%、女性で85%と非常に低収入です。専門家は、「負担能力のない非正規雇用の人たちが増え、社会保険に入れず、国保に集中している。貧困と格差のあらわれの一つだ。企業が人件費や社会保険料を削り、社会保険に入れない非正規雇用が増大した結果だ」と指摘しています。  このような加入構造の中で、保険料を払えない滞納世帯が全国的にも、また彦根市内でも2割に上っています。全日本民主医療機関連合会の昨年の調査では、経済的理由による受診の遅れで症状が悪化し死亡する事例が報告されています。国民健康保険料を滞納したために保険証を取り上げられ、代わりに窓口で一旦医療費の全額を払わなければならない資格証明書や有効期間の短い短期保険証を発行されるなど、無保険に近い状態にあった人が57%を占めていたというものです。  日本の医療制度は、全ての国民が公的保険に加入し、保険証1枚あればいつでもどこでも必要な医療が受けられる国民皆保険です。皆保険を支えているのが、市町村が運営する国民健康保険です。ところが、このように国保料が高過ぎて払えずに国保から締め出されている人たちが相次いでいます。保険証を取り上げられ、代わりに全額を窓口で支払わなければならない資格証明書など、国保料を払えない世帯が、いざというときに医療費の全額を負担できるはずがありません。  厚生労働省の調査でも、国保加入者の所得水準は健保加入者の4割程度なのに、保険料の平均は健保加入者の約2倍にもなっていることを明らかにしています。  国保財政を悪化させた大もとである国庫負担削減をやめさせると同時に、彦根市でも平成24年度の国保会計5億8,000万円を繰り越しているのですから、これの活用や一般会計からの繰り入れで保険料を引き下げ、県下で2番目に高い国保料の汚名を返上すべきです。文字どおり、全国一の福祉モデル都市を掲げる大久保市政にあって、喫緊の課題であることを申し上げ、賛成討論といたします。  二つ目は、請願第4号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する請願に対して、賛成討論を行います。  この請願は、福祉病院教育常任委員会でも全員賛成のもとで本会議にかけられていますので多くは補いません。この請願の趣旨は、国の責任が放置される中で、ウイルス性肝炎患者が350万人以上と言われるほど蔓延し、その治療に十分な国の施策が届いていないことに対して、国の責任を十分果たすよう求めるものです。二度とこのような事態を国の無策で再演されないようにするためにも、国の治療に対する当然の措置を求めるものです。  三つ目は、請願第5号集団的自衛権の行使容認に反対する請願書に賛成する討論を行います。  安倍政権は、これまで政府が示してきた憲法解釈を変更することで、集団的自衛権行使を認められるようにしようとしています。歴代の自民党政権は、戦後一貫して「憲法9条のもとでは集団的自衛権行使は許されない」との解釈を示してきました。この政府解釈は、ある日突然、政府が一片の見解を出して決まったものではありません。戦後半世紀にわたる国会の議論を積み重ねて政府見解として定着し、確定してきたものです。  この半世紀にわたる憲法解釈を180度覆そうとしているのが安倍政権です。海外で戦争する国への大転換なのに、国民多数の声に耳を傾けない。国会でのまともな議論もしない。与党だけの密室協議を通じて、一内閣の閣議決定で行おうというものです。まさに憲法破壊のクーデターとも言えるものです。  こんな常軌を逸した乱暴さを、広範な人たちが立憲主義の否定だと批判しています。自民党政権の中枢にいた人たち、例えば野中広務氏や古賀誠氏、加藤紘一氏、元滋賀県知事で元官房長官の武村正義氏なども「しんぶん赤旗」に登場し、安倍政権の戦争する国づくりとも言うべき施策に抗議の声を出されています。また、自民党の岐阜県連は、県下の議会に慎重審議を求める通知を出されました。さらに、滋賀県下の自治体でも、大津市、守山市、湖南市、米原市の議会が、集団的自衛権の行使容認に反対する意思を明らかにしています。  6月1日付の「滋賀民報」という新聞で、元滋賀県議の朝倉克己さんも集団的自衛権に対してコメントを寄せられています。「集団的自衛権を一度容認してしますと歯止めがきかなくなります。僕らは戦争を知る境目の年代。田舎でしたが空襲警報の中で育ってきました。小学校4、5年のとき、米軍のB29爆撃機から焼夷弾が落とされないよう、電灯に黒布をかけ、光が漏れないようにしていました。漏れて標的にされた家もありました。恐ろしい思いをしました。しかし、今の若い政治家は藤井裕久さん(元財務相)もおっしゃるとおり、戦争の怖さをわかっていない。憲法9条を世界遺産という人がいますが、私も同じ考えです。安倍政権は北朝鮮が危ない、中国の軍事力が危ないと言いますが、それは、狼少年が、オオカミが来ると言い触らしているのと似ています。それより前に、9条を世界に誇るべきです。全世界が9条の形になるよう、日本がリーダーシップをとるべきなのです。憲法の解釈を曲げて憲法を変えるというのは邪道にもほどがある」と、このようにコメントを出されています。  当議会が多くの国民の皆さんや彦根市民の皆さんの平和を希求する声に応えるよう、ぜひこの請願を通過させるようお願いして、私の賛成討論といたします。 21 ◯議長(谷口典隆君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)
    22 ◯議長(谷口典隆君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  ただいま議題となっております各議案のうち、まず議案第52号平成26年度(2014年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 23 ◯議長(谷口典隆君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第53号彦根市経済活性化委員会条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 24 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第54号彦根市職員の配偶者同行休業に関する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 25 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第55号彦根市住民基本台帳カードの利用に関する条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 26 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第56号彦根市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 27 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第57号彦根市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 28 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第58号彦根市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 29 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第59号彦根市火災予防条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 30 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第60号工事請負契約の締結につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 31 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第61号財産の取得につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 32 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第62号財産の取得につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 33 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第63号財産の取得につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 34 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、請願第3号高すぎる国民健康保険料の引き下げを求める請願を採決いたします。  本請願に対する委員長報告は、不採択であります。  お諮りいたします。  本請願を採択することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 35 ◯議長(谷口典隆君) ご着席願います。  起立少数であります。よって、本請願は不採択と決しました。  次に、請願第4号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する請願書を採決いたします。  本請願に対する委員長報告は、採択であります。  お諮りいたします。  本請願を採択することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 36 ◯議長(谷口典隆君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、本請願は採択と決しました。  最後に、請願第5号集団的自衛権の行使容認に反対する請願書を採決いたします。  本請願に対する委員長報告は、不採択であります。  お諮りいたします。  本請願を採択することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 37 ◯議長(谷口典隆君) ご着席願います。  起立少数であります。よって、本請願は不採択と決しました。 ────────────────── 日程第3 意見書案第1号上程
    38 ◯議長(谷口典隆君) 日程第3、意見書案第1号を議題といたします。  職員にこれを朗読させます。   〔廣瀬議会事務局次長朗読〕 ────────────────── 39 ◯議長(谷口典隆君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております意見書案第1号については、会議規則第37条第3項の規定に基づき、提出者の説明を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 40 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第1号については、提出者の説明を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 41 ◯議長(谷口典隆君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております意見書案第1号については、会議規則第37条第3項の規定に基づき、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 42 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第1号については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ討論の通告はありません。  討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 43 ◯議長(谷口典隆君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  意見書案第1号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する意見書案を採決いたします。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 44 ◯議長(谷口典隆君) ご着席願います。  起立全員であります。よって、意見書案第1号は、原案のとおり可決されました。  お諮りいたします。  ただいま可決されました意見書第1号中に、字句等について整理を要する場合は、その整理を議長に一任されたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 45 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。  意見書第1号については、議長からただちに関係先へ提出いたします。 ────────────────── 日程第4 彦根市農業委員の推薦の件 46 ◯議長(谷口典隆君) 日程第4、彦根市農業委員の推薦の件を議題といたします。  市長から、農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、推薦の依頼がありました。  お諮りいたします。  本推薦については、議長の指名により議会の同意を得て推薦いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 47 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、本推薦については、議長の指名により議会の同意を得て推薦することに決しました。  議長は、彦根市農業委員に、彦根市宇尾町308番地1、吉岡すみ子さん、彦根市日夏町4486番地、西澤好子さん、彦根市石寺町547番地、西川末美さんを推薦いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 48 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、彦根市農業委員に、吉岡すみ子さん、西澤好子さん、西川末美さんを推薦することに決しました。 ────────────────── 日程第5 彦根市、米原市山林組合議会 議員の選挙 49 ◯議長(谷口典隆君) 日程第5、彦根市、米原市山林組合議会議員の選挙を行います。  彦根市、米原市山林組合議会議員につきましては、彦根市、米原市山林組合規約第5条第2項の規定により、組合を組織する市の議会において選挙することとなっております。  お諮りいたします。  選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推薦によりたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 50 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法については、指名推薦によることに決しました。  指名については、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 51 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。  議長は、彦根市、米原市山林組合議会議員に、彦根市鳥居本町962番地2、山口博志さんを指名いたします。  お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました山口博志さんを、彦根市、米原市山林組合議会議員選挙の当選人と決めることにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 52 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました山口博志さんが、彦根市、米原市山林組合議会議員に当選されました。 ────────────────── 日程第6 大滝山林組合議会議員の選挙 53 ◯議長(谷口典隆君) 日程第6、大滝山林組合議会議員の選挙を行います。  大滝山林組合議会議員につきましては、大滝山林組合規約第5条第2項の規定により、組合を組織する市町の議会において選挙することとなっております。  お諮りいたします。  選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推薦によりたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 54 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法については、指名推薦によることに決しました。  指名については、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 55 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。  議長は、大滝山林組合議会議員に、彦根市西葛籠町117番地2、岡野建夫さんを指名いたします。  お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました岡野建夫さんを大滝山林組合議会議員選挙の当選人と決めることにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 56 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました岡野建夫さんが、大滝山林組合議会議員に当選されました。  この際、お諮りいたします。  地方自治法第100条および会議規則第159条の規定に基づき、お手元に配付いたしております議員派遣の件のとおり議員を派遣いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 57 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、お手元に配付しております議員派遣の件のとおり、議員を派遣することに決しました。  なお、この際お諮りいたします。  ただいま議決されました議員派遣の件について、諸般の事情により変更が生じた場合には、その取り扱いについて議長に一任願いたいと思いますが、ご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 58 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。  続いてお諮りいたします。  議会運営委員長および議会改革特別委員長から、会議規則第103条の規定に基づき、閉会中もなお審査および調査を継続する必要がある旨の申し出がありました。  お諮りいたします。  各委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査ならびに継続調査に付することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 59 ◯議長(谷口典隆君) ご異議なしと認めます。よって、議会運営委員長および議会改革特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査ならびに継続調査に付することに決しました。  以上で今期定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。  これをもちまして平成26年6月彦根市議会定例会を閉会いたします。  お疲れさまでございました。            午前10時17分閉会 会議録署名議員  議 長  谷 口 典 隆 君
     議 員  野 村 郁 雄 君  議 員  田 中 滋 康 君 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...