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  1. 彦根市議会 2005-12-01
    平成17年12月定例会(第21号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時31分開議 ◯議長(西村久子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(西村久子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、5番岩崎国次さん、および7番馬場和子さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第140号から議案第173号まで、ならびに諮問第4号および諮問第5号まで(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(西村久子さん) 日程第2、議案第140号から議案第173号まで、ならびに諮問第4号および諮問第5号の各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  12番辻橋正一さん。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 4 ◯12番(辻橋正一君) 私は、本議会で大きくは4点について質問をさせていただきます。誠意あるご答弁をお願い申し上げます。  議案第148号でございますが、美しいひこねの創造条例についてお尋ねをさせていただきます。  この条例につきましては、まちの活性化には市民一人ひとりの活動が欠かせないものであるというところからこの条例案がつくられたものと解釈し、また、まちづくりに大切な市民活動を支援するという働きもすることから、さらにはこの方法については、他に類を見ない独創的なものであり、基本的に賛意をあらわすものであります。  この内容については、議会に対して説明会等も開催されて明らかにされておりますが、再度、議会の場で明らかにしておく必要があると思いますので、質問をさせていただきます。  条例の対象者についてでありますが、条例案の第2条で、この条例の対象者を満20歳以上としておられますけれども、美しいひこねを実現さすためには、子どもたちの参加協力も絶対に欠かせないものであると私は考えます。また、教育上もよい影響を与えるものと考えますが、なぜ20歳以上の者と定められたのかお尋ねをいたします。 5 ◯議長(西村久子さん) 市長。 6 ◯市長(獅山向洋君) 私自身、この条例につきまして、最初考えておりましたのは、辻橋議員がご指摘されましたように、ぜひとも未成年者、また子どもの皆さんに参加していただきたいと考えていたわけでございます。ただ、この条例についていろいろと検討を重ねている間に、保険の適用ができないということが明らかになってまいりました。そういうことで、どうしても当事者責任といいますか、保険の方で何らかの対応をしていただくということができなくなってまいりましたので、そういう意味で制度のスタートの時点におきましては、自己責任を負うことができる20歳以上の市民を対象にしたわけでございます。そういう趣旨からいたしまして、決して年齢要件を今後も将来的に固定しようというふうには考えていないわけでございまして、今後この活動が定着して、特に支障がないと判断できれば対象年齢を拡大していきたいと考えております。 7 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕
    8 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。市長のご答弁ですと、今後やはり検討していきたいというようなことだと思いますので、ただ、今、住民投票条例でも16歳とか18歳とかいう年齢の時代になってまいりました。このあたりの事情を十分考慮していただいて、できるだけ早い時期に、これはいろいろ財源の問題とか何とかいう問題がありますけれども、美しい行為のうち社会性が低いと思われる健康増進活動を省いてでも、ぜひ子どもたちに参加していただけるようなことができればというように思います。  それで、次に移らさせていただきますが、子どもたちに広げた場合、今、少し市長もお話しされたんですけれども、何か教育上悪い影響を及ぼすかもしれないというようなことが考えられるかどうかお尋ねをさせていただきたいと思います。  以上です。 9 ◯議長(西村久子さん) 市長。 10 ◯市長(獅山向洋君) 私自身、結論としていえば、悪影響を及ぼすようなことはないと考えております。ないというので特に考えられないんですけれども、特に今後年齢を拡大していく場合、我々大人といいますか、20歳以上の者がそれぞれ市民一人ひとりとしていろいろとよいことをしているという、そういう姿を見ていただければ、子どもの皆さんも親がやっているようなことをやりたいというような気持ちになってくれるのではないかというふうに思っているわけです。そういう点で、私は決して子どもたちに何らかの悪影響を及ぼすから年齢を制限したということではございませんので、その点ご理解いただきたいと思います。 11 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 12 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。できるだけ早い時期にまたいろいろとご検討していただきたいというふうに思います。  次に、事故が起きたときの対応の仕方についてでございますが、条例案第30条においては、市は一切責任を負わないとされておりますけれども、当然、法的責任はありませんけれども、事故等の状況によっては、一般的に一般社会の中で言うような「お見舞いに行く」というような心温まるような行為は必要でないかと考えますがいかがでしょうか、お尋ねをさせていただきます。 13 ◯議長(西村久子さん) 市長。 14 ◯市長(獅山向洋君) 条例第30条におきましては、「市長は、創造活動および彦の使用において行われるすべての行為について一切の責任を負わないものとする。」という規定を置いたわけでございます。これにつきましては、先ほど申し上げましたように、残念ながら保険等への加入が難しいということがわかりましたので、こういう一項を入れたわけでございます。私としましては、社会通念上のお見舞いというふうにおっしゃいますと、そういうことはすべきかなというふうには思っておりますけれども、しかし、この条例制定というときに当たりまして、今後、条例制定の解釈という問題も出てまいります。そういう意味で、非常に冷たい言い方もしれませんけれども、一般的なお見舞いということにつきましても、やはりこの条例第30条というものを前提にして考えたい。逆に言いますと、率直に言って、お見舞いという行為につきましては、条例解釈上としては入れてほしくないというふうに私は考えております。 15 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 16 ◯12番(辻橋正一君) 再度お聞きしますが、以前、芹川で事故があったときに、あのときにはそういう責任を負わないとか何もなかったんですけれども、そしてまたあの事業については、自治会が自主的にやっていた事業ではございますけれども、あの事故があったときに市民の中から「行政、公のことをボランティアでやっているときに事故が起こったやつだ。それなのになぜ行政からは一言の見舞いもなかったのか」というような批判が上がったということはご存じだと思います。そのことについて市長はどのようにお考えかお尋ねをさせていただきます。 17 ◯議長(西村久子さん) 市長。 18 ◯市長(獅山向洋君) 具体的な例を挙げてのご質問でございますが、私自身、あのときの事故について詳細には承知しておりませんので、場合によっては答弁がずれているかもしれませんけれども、あの問題のときは、一定の行為をしておられて、目的も明確でしたので、保険加入は可能だったのではないかというふうに私は考えております。  ただ、今回のこの条例につきましては、市民の個々の方々が自発的にそれぞれ自分で考えた美しい行為をやっていただくわけでございまして、そういう意味で非常に類型が広範囲であるし、どういう状況で事故にお遭いになったかとか、けがをされたかとか、そういうことがなかなか把握しにくい。そういう条例でございますので、30条で一切責任を負わないというものを入れさせていただいたわけでございます。これは一つの市民と市との契約関係であるというふうに考えますので、こういう一項が入っているということを認識された市民におかれましては、この運動に参加する参加しないということの一つの選択もできるわけでございますので、そういう点で議員の挙げられた事例とはやや異なるというふうにお考えいただきたいと思います。 19 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 20 ◯12番(辻橋正一君) 今、市長の方から、事例とは若干異なっているのではないかというようなこと、そして保険に入れるのか入れないのかというような問題等々ございますが、これについてはまた今後十分に検討させていただいて、そして、市民の方に喜んでいただける方法を模索していきたいなというふうには思っております。ただ、一切の責任がないというような免責条項といいますか、そういうものを書いていることについては、十分に広報だけはしていただきたい。これは十二分にやってもやり過ぎるということはないと思いますので、この点、広報だけは十分にやって理解をしていただいた上で、例えば登録していただくときに、こうこうこうだと。これは一切市は責任は負いませんよということをはっきり明確にしていただかなければならないというふうに考えますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  それで、次に、条例の中で市長が定めるとしているもの等について幾つかお尋ねをさせていただきますが、第2条の美しい行為として市長が定めるものは、今までの説明の中や規則の検討段階で、「まちの美観を保つ行為」「地域安全活動」「助け合い活動」「地域環境活動」「健康増進活動」となっておりますが、それだけの活動にとどまるのかどうかお尋ねをいたします。 21 ◯議長(西村久子さん) 市長。 22 ◯市長(獅山向洋君) この美しい行為の背景といたしまして、参加者個人の可能な範囲、つまり活動時間とか活動場所、さらには活動内容において身近な範囲での活動が市内一円に広がって、その結果として、美しいひこねが創造されればという思いからこういう活動を提案したわけでございます。これを具体化するために5つの活動に類型化したわけでございますけれども、これにつきましては、今後、活動がある程度始まり、また定着して、こういうものもあるではないかというようないろいろなご意見も出てくるのではないかと思っております。それにつきましては、その都度検討して取捨選択してまいりたいと思っております。 23 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 24 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。その都度歩きながら考えていくというような状況だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、次に、第14条の地域通貨を貨幣と引き換えることの禁止の中で、除外規定として、すなわち換金できる場合の1つとして、市長が適当と認める場合となっていますが、どのような場合なのかお尋ねをさせていただきます。 25 ◯議長(西村久子さん) 市長。 26 ◯市長(獅山向洋君) 彦の使用形態につきましては、市民あるいは団体間におけるお互いに同意する方法での自由な流通や登録団体への寄附、また、市に納付する使用料、手数料への充当などを規定したわけでございますけれども、このうち、使用料、手数料に充当された地域通貨につきましては、該当する歳入科目から見ますと、地域通貨で納付された金額につきましては、現金収入が減少することになります。簡単に言いますと、例えば住民票をとるときに地域通貨で払った場合、その窓口としては地域通貨を受け取るわけですから、現金収入としては減ってしまうことになるわけですね。その減少分については、別途予算を組んで、一種の基金のようなものですね、そういうものを組んで補てんしていきたいというふうに考えているわけでございます。  このようなケースを想定いたしまして、条例第14条第2号で市長が適当と認める場合と、こういうふうに規定したわけでございますので、ひとつその点ご理解をお願いしたいと思います。 27 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 28 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。  それでは、次の19条の件については、昨日の山口議員の質問の中でございましたので、省かさせていただきます。  次に、4項目めですけれども、第20条の地域通貨、彦を通貨と交換できる中で、市に登録を行った団体となっておりますが、いかなる団体でも登録ができるのかお尋ねをさせていただきます。 29 ◯議長(西村久子さん) 市長。 30 ◯市長(獅山向洋君) これにつきましては、「登録を行う資格がある団体は市民団体である。」というふうに第21条において規定しているわけでございます。  さらに条例の第2条第3号におきまして、市民団体とは、「市内に活動拠点を有し、規則、会則、定款等に基づき活動をしている自治会等や特定非営利活動法人」と規定しているわけでございまして、いかなる団体でも登録ができるということではありません。  これにつきましても、いろいろご意見があろうかと思いますが、スタート時点といたしましては、こういうふうに限定させていただきたいということでございます。 31 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 32 ◯12番(辻橋正一君) これから運用していく中で、またここも使ったらいいがなというようなところができれば、ぜひ早急に検討をしていただきたいなというふうに思います。  次に、5項目めは省略させていただきます。  次に、市民の積極的な参加を促す方策についてお尋ねをいたします。  公約として掲げられましたこの活動には、市民の参加が絶対に不可欠でございます。活動や判断の基準があいまいであれば参加者の間に混乱を招きかねません。市民の積極的な参加を促すには、だれにでもわかるようにすることが必要だと考えます。登録開始前までの市民への周知方法はもちろん広報ひこねやホームページで当然お知らせされると思いますけれども、それ以外の周知についてどのように考えておられるのかお尋ねをさせていただきます。 33 ◯議長(西村久子さん) 市長。 34 ◯市長(獅山向洋君) ただいまご質問の中にもありましたように、やはり主要な周知媒体としましては、広報ひこねや市のホームページが重要であると考えております。そのほかに、私自身もいろいろな会合に参加いたしましたときに、できる限りご説明したいと思っておりますし、ご協力いただければ自治会の回覧文書とか、あるいは場合によってはラジオ放送なども使えたらなというふうに思っております。とにかくあらゆる媒体を通じて周知徹底させてまいりたいと思っております。 35 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 36 ◯12番(辻橋正一君) 自治会や市民活動団体への説明会の実施などは考えておられるのかどうかお尋ねをさせていただきます。 37 ◯議長(西村久子さん) 市長。 38 ◯市長(獅山向洋君) それも考えたいと思っております。 39 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 40 ◯12番(辻橋正一君) この活動を定着させるためには、市職員さんの積極的な参加も必要であるというふうに考えますが、市民の模範となるべく市職員の参加促進はいかにお考えになっているのかお尋ねをさせていただきます。 41 ◯議長(西村久子さん) 市長。 42 ◯市長(獅山向洋君) これにつきましては、市の職員の方々も率先して参加していただきたいと思っております。ただ、現状では、彦根市民というふうに限定しておりますので、そういう意味で、市外から通勤なり、あるいは学生さんとしては通学しておられる方々につきましては、ちょっと現状では難しいのではないかと思っております。しかし、いずれにいたしましても、市の職員の方々も率先してぜひとも参加してほしいと考えております。 43 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 44 ◯12番(辻橋正一君) もちろん、市長もこの活動に参加していただけるというふうには思うんですけれども、どのようなことを考えておられるのか、ちょっとすみません。 45 ◯議長(西村久子さん) 市長。 46 ◯市長(獅山向洋君) 私自身は、一番最初にやろうかと思っているのは、やはり市役所の前の公道の草むしりをやりたいと、こう思っております。その上で、いろいろと掃除すべき場所とか草むしりすべき場所が出てくるのではないかと考えております。ただ、ウォーキング、ジョギングにつきましては、私自身ほとんど自転車で通勤しておりますし、また、徒歩でも通勤しておりますので、これについては、特にこの行為としてやろうとは現在は考えておりません。 47 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 48 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。この条例につきましては、温かみのある血の通った条例として運用していただきますようにお願いをしておきたいなというふうに思います。  次に、まちの活性化についてお尋ねをさせていただきます。  このことにつきましては、私、今までに繰り返しの部分も数多くございます。まちの活性化は最重要課題でもありますし、また、前回の発言から相当時間もたっておりますので、その後どういうふうになったのかということも含めて質問をさせていただきたいというふうに思います。  まちの活性化は、今の彦根市では市民活動の活性化なしには語ることはできないというふうに思います。先月11月19・20日と文化プラザで財団法人淡海文化振興財団が行われました「おうみ市民活動フォーラム2005」のパネル展示コーナーに県内からは78ブース参加されました。彦根市からも29ブース、約40団体が参加されておりますが、本市の市民活動をどのように認識されているのかお尋ねをさせていただきます。 49 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 50 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) ご質問の「おうみ市民活動フォーラム2005」は、広く県民に対する市民活動やNPOへの参加のきっかけづくりの場として、また、活動団体相互の交流を深める機会といたしまして、県レベルで開催されているものでございます。今年度は、本市のひこね市文化プラザをメイン会場といたしまして、多彩な内容で開催され、市民や市内の団体、グループも参加されたと聞き及んでおります。  本市の市民活動についてでございますが、平成13年度では4団体でありましたNPO法人は現在では23団体となっているところでございまして、法人数の増加だけで断言することはできませんが、フォーラム2005などの開催もされたことも含めまして、市内での活動も徐々に活発化しつつあるのではないかと考えているところでございます。 51 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 52 ◯12番(辻橋正一君) 市民活動については徐々に活発化しているとは思うんですけれども、滋賀県の中で人口比率とかそういうことからいえば、若干まだ少ないのと違うかなというような感を私は持っております。そうした中で、市民および市民活動団体と積極的に協働施策を進めることが必要と考えておりますが、よく言葉では協働、協働とは言いますけれども、その具体的な方策はいかなるものか、どのようなものを考えられているのかお尋ねをさせていただきたいと思います。 53 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 54 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 協働とは、市民と行政の協力関係で行うものでございまして、お互いの間にはパートナーシップが構築されていることが不可欠でございます。市民を行政への一方的な協力団体としてとらえるのではなく、独自の主体的な存在として尊重し、自立した関係を維持しながら役割と責任を明確にし、それぞれの違いを補完し合って、対等な関係を醸成していくことが最も大切であると考えております。  お尋ねの具体的な方策についてでございますが、例えば市民、関係団体、行政が一体となって実行委員会形式により取り組みが現在進められております彦根城築城400年祭の事例などが最も新しい事例ではないかというふうに考えております。今後につきましても、市民活動の推進や協働まちづくりに向けまして、より一層の市民活動の促進に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 55 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 56 ◯12番(辻橋正一君) その件について再度お尋ねをさせていただきますが、県において今回具体的な方策として、「しが協働ルーム」というのをつくられまして、NPOから協働の申し入れがあれば、2週間以内に一緒にできるのかどうかという回答をするような制度を具体的に定められております。このことについて、もし何か情報をお持ちならお伝え願いたいし、そしてまたどのようにお考えかありましたらお尋ねをさせていただきたいというふうに思います。 57 ◯議長(西村久子さん) よろしいですか。  辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 58 ◯12番(辻橋正一君) ご存じないようでございますので、もしこの制度を一度よく研究していただければと。県のことでもございますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  次に、市民活動の活性化には、市民活動団体に交流、活動できる場の提供が必要だと思います。現在ある市民活動センターではだれの目から見ても不十分であると感じます。市民活動センターをどのように考えておられるのかお尋ねをさせていただきます。 59 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 60 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) ご質問の「ひこね市民活動センター」は、市民が主体となって活動されることを基本に、活動に必要な情報の収集や発信、さらには市民活動のネットワーク化を促進していただくための拠点施設といたしまして、金亀町にある市有建物の旧滋賀大学外国人教員宿舎を平成13年度に改修整備したものでございます。  本施設は、活動団体の意向を尊重し、改修整備したものではございますが、将来的にはさらに充実した市民活動の拠点施設についての検討が必要になるものと考えておりますので、ご理解のほどお願いいたします。 61 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 62 ◯12番(辻橋正一君) 将来的にはというのは、新しい市民活動センターをというふうに解釈させていただいてよろしいですか。 63 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 64 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 今の彦根市民活動センターの場所を必ずしも移転するということではございません。現在の場所の充実・発展も含めて検討をするということでございます。 65 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 66 ◯12番(辻橋正一君) それでは、今のひこね市民活動センターには、17年度から年間30万円の運営補助金が打ち切られております。打ち切られてからのひこね市民活動センターをどのように評価というんですか、認識というんですか、されているのかお尋ねをさせていただきます。 67 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 68 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) ひこね市民活動センターは、市で施設の改修整備を行いまして、備品につきましても、多額の費用を要することから市で整えたものでございます。また、センターでの活動等の立ち上げ支援といたしまして、平成14年度から平成16年度までの3年間、運営管理に要する経費の一部について助成をさせていただいたところでございます。開設当初から今日まで、まさにNPO精神のもと活動団体が自主的、主体的にその責任において管理運営をされているものと理解をしております。  しかしながら、開設当初から課題となっておりましたセンターの運営資金の確保につきましては、運営組織におきまして継続的に種々検討されておりますが、より良い方策が見出せない状況であるという旨の報告はいただいているところでございます。 69 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。
      〔12番(辻橋正一君)登壇〕 70 ◯12番(辻橋正一君) なかなか資金の確保が難しいというような状況ではございます。実は、現在のひこね市民活動センターは、現在のままで多分経過していくと閉鎖も考えられるのではないかなというような状況に追い込まれております。現に個人的なものもつぎ込んで運営されているというふうに聞き及んでおりますので、市の方においては、そのことについてどのように考えるかお尋ねをさせていただきたいと思います。 71 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 72 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) ひこね市民活動センターは、市民が自主的、主体的に活動することを基本にいたしまして、開設当初から活動団体がその責任において管理運営をされているのものでございます。先ほども申し上げましたように、大変厳しい状況であるということについてはお聞きをいたしておりますけれども、現段階では、今後も引き続き安定した運営に一層努力をしていただきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 73 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 74 ◯12番(辻橋正一君) このことについて再度お聞きさせていただきますが、今、市民活動の重要性というものをすごく高く評価されて認識されて、そして確かに資金面での運営はかなり難しいということから、多くの市から助成なり、そしてまた業務委託なり何かされて運営されているというのが大きな状況だと思います。私は、彦根市の場合ですと、行財政改革のために助成金が一律に削減された影響を受けたものではないかというふうに考えますが、そのことについてどのようなお考えをお持ちかお尋ねをさせていただきます。 75 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 76 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 助成金の削減が影響したという議員のご質問でございますけれども、ひこね市民活動センターにつきましては、当初施設整備を行いまして、3年間の運営費補助を行ったというものでございまして、助成金が削減されたから現在の運営が困難になっているという認識はいたしておりませんので、よろしくお願いいたします。 77 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 78 ◯12番(辻橋正一君) その辺の認識は若干違うかと思うんですけれども、今まで30万円という助成金で多くの経費が賄われていた。それがセンターを維持するのに大変重要な資金であったというように私自身感じております。そして、そういうふうにも認識しておりますので、このことについては、また市民活動センターとよくお話し合いをしていただいて、この活動センターが継続できるような方策を講じていただけたらという要望に代えさせていただきたいというふうに思います。  次に、6項目めは抜きまして、大きくは2項目めになりますが、活性化のためには、まち中に人が集まる施設をつくる必要がある、そしてまた人が住まなければならないと言われ、人が集まる施設数と観光客数とは相関関係があるというふうに言われております。そこで、まち中の二世帯、三世帯住宅の建設促進と公営住宅の建設をするなど、人が多く住む政策を行ってはどうかと考えますが、いかがお考えかお尋ねをさせていただきます。 79 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 80 ◯都市建設部長(中辻源壽君) まち中に二世帯、三世帯住宅建設の促進と公営住宅の建設につきましてお答えをいたします。  彦根市住宅マスタープランにおきます整備計画といたしましては、北部地域のうち彦根城を核とする中心市街地での城下町を活かしたまちづくりとして、旧城下町地域では町並みの統一や連続性が確保できるような住宅の新築や改築、彦根城への眺望を損なわず、かつ調和していくような住宅建設の誘導を図ることとされております。また、中心商業地では店舗併用住宅の建設を明示いたしております。  こういったことから、ご指摘の二世帯、三世帯住宅の建設促進は理にかなったものであると考えますが、公営住宅の建設につきましては、景観に配慮した低層住宅の建設となりますと、大幅な人口増加につながらない上に、土地取得に係る財源の確保等から適切であるとは考えておりません。  また、公営住宅ストック総合活用計画におきましては、相当数の老朽化した住宅の改善や建て替えを実施しなければならない状況でもありますことから、新たな公営住宅の建設は困難でありますのでご理解賜りますようよろしくお願いをいたします。 81 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 82 ◯12番(辻橋正一君) 二世帯、三世帯住宅については、理にかなったものというような答弁をしていただきましたけれども、このことについても、現実的にはなかなか進んでいないのが実情ではないかなというふうに思います。このことについては、ぜひ何か誘導できるような政策を今後とも考えていっていただきたいなというふうに思います。  それから、公営住宅につきましては、確かに厳しい面がございます。そしてまた、これから大型団地を建てるということになれば、なかなか難しい面がございますけれども、その辺、公営住宅の建設については、長いスパンで考えていかないかんことでもございますので、もしそういうものがまちの中にできるようなスペースなり生じれば、ぜひ積極的に考えていただきたいという要望に代えさせていただきたいというふうに思います。  次に、空き店舗対策でございますが、すなわち、まち中に例えば子育て支援の施設や健康相談施設の設置を考えていってはいいのと違うか。そこを利用する人が集まってもまいりますので、ぜひ健康とかそういう相談施設、子育ての支援施設などを分室として持ってくることができないのかなというふうに思いますが、いかがお考えかお尋ねをさせていただきます。 83 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 84 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 本市の次世代育成支援行動計画におきまして、子どもたちや乳幼児を持つ親が安心して楽しく遊べる場所として、(仮称)ひこねこどもハウスを地域で確保することといたしておりまして、特に旧市街地におきましては、その場所として空き店舗や空き家などの活用を図ることも想定をいたしております。既にそうした施設活用のお申し出もいただいておりまして、現在、具体的な事業の制度化について検討をしているところでございます。今後におきましても、空き店舗等の利用につきまして、子育て支援団体等からの要望がありましたら検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 85 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 86 ◯12番(辻橋正一君) 早急に実現ができますようにお願いをしたいというふうに思います。  次に、俳遊館に、彦根を題材にされて書かれている文学の展示や彦根関係の映像を見られる設備を設置してはどうか、それが大きな観光の目玉の1つにでもなるのと違うかなというふうに思いますが、いかがお考えかお尋ねします。 87 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 88 ◯産業部長(植田洋一君) 俳遊館は、市民や観光客が俳句を中心とした学習する場として利用いただいているところでございます。また、文学展示といたしましては、松尾芭蕉が詠んだ俳句や森川許六の人物紹介をするとともに、2台のテレビを使いまして、「彦根八景」や「彦根市の街と人」をテーマとした映像を紹介しておりますが、今後、文学展示なども充実させていきたいとは考えております。しかしながら、ご承知のとおり、展示スペースが狭隘でありますので、難しい面も抱えておりますが、できるだけ工夫をいたしまして、文学展示を含めました内容の充実といったことで努めてまいりたいと考えております。 89 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 90 ◯12番(辻橋正一君) 次に、展示の関連なんですけれども、4項目めとして、彦根市にある大きな資源だと思いますが、舟橋聖一文学をぜひその一部でもまちの中に展示してはどうかというふうに考えますが、いかがでございましょうか。 91 ◯議長(西村久子さん) 教育部長。 92 ◯教育部長(江畑 隆君) 本市の名誉市民第1号であります作家・舟橋聖一の名作「花の生涯」の取材ノートを初め、舟橋作品の直筆原稿、書簡、蔵書、遺品など寄贈を受けた約6万点について、図書館に現在、舟橋聖一記念文庫を設け保管するとともに一部を展示いたしております。  舟橋関係の資料の保管と展示には相当のスペースを必要とすることから、他に移すことは困難な状況にありますが、まち中に適当な施設があれば、作品、写真パネルの一部の展示を検討していきたいと考えております。  以上でございます。 93 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 94 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。彦根のものを題材にして、舟橋聖一さんとか、それから三島由紀夫さんの「絹と明察」ですか、それから最近では幸田真音さんの小説もございます。そして、今東光さんが書いておられる雑誌もあるということを聞いております。それからまた、三浦綾子さんの学生時代に書いた「彦根城」という小さな短編ですけれども、あるというようなことで、こういうものを展示していただくのには、費用は余りかからないというふうに考えますので、横の連携をとっていただいて、ぜひ実現させていただきたいというふうにお願いをしておきます。  次に、地方都市においては、これは私は以前から申し上げておりますけれども、車の存在なしには活性化は語れないと思います。そこで、車に必要な駐車場の整備と、また駐車場の案内システムの整備が必要と考えますが、いかがお考えかお尋ねをさせていただきます。TMO事業との関連において、どのように進んでいるのかお伺いをさせていただきます。  以上です。 95 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 96 ◯産業部長(植田洋一君) 駐車場整備と案内システムの整備につきまして、TMO事業との関連においての進捗についてお答えを申し上げます。  まず、彦根市中心市街地活性化基本計画では、「商店街の快適さづくりとしての駐車場整備や現在ある駐車場の統合・再配置、さらに現在ある駐車場への誘導策としての駐車場案内システム導入の可能性の検討」を掲げております。  この基本計画に基づくTMO事業といたしましては、平成15年度に四番町スクエア駐車場が、平成17年度に四番町スクエアの第2駐車場がそれぞれ整備をされまして、収容規模は59台となっております。  また、15台収容可能なおいでやす商店街駐車場に対しましては借地料の補助を行っておりまして、積極的に駐車場の整備に努めてきたところでもございます。  次に、駐車場案内システムにつきましては、現在のところ導入はいたしておりませんが、今後これらの事業を進めていく中で、その可能性について検討を行うべきものととらえておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。  以上です。 97 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 98 ◯12番(辻橋正一君) 駐車場の件については、今、四番町スクエアのところで新しい駐車場を設けられて、一定の私も理解はさせていただきました。ただ、案内システムについては、もう少し何とかならないのかなというのが私の実感でございます。立て看板でも結構です。チラシでも結構です。電光掲示板でできなければ結構ですので、そういうきめ細かなところに気の利かした方策で、そして、チラシとかそういうものを置いていただくとか、看板を立てていただくとかいうようなことで、もう少しよくわかるようにしていただきたいなというふうに思います。あの看板を見ていただきましたら、確かに見えにくくなっているものもたくさんございますので、その点よく一度見ていただいて点検していただいて、検討していただきたいというふうに思います。  それで次に、ライトアップやイルミネーション等の夜間イベントを実施してはどうかとお尋ねするものでございます。実は、今、継続的な夜間イベントとして、虫の音を聞く会、それからまた玄宮園のライトアップは実施されておりますけれども、宿泊する観光客が年々減少しております。こうしているときに、真夏の彦根城の内堀ライトアップの実施や四番町スクエアのイルミネーション事業を積極的に働きかけて、またそれについても少し支援をしていただくというようなことをやってはどうかというふうに思いますが、いかがお考えかお尋ねをしたいと思います。 99 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 100 ◯産業部長(植田洋一君) お尋ねのライトアップにつきましては、現在ご承知のように天守閣・天秤櫓・佐和口多聞櫓の3カ所を日没から午後10時まで年間を通してライトアップをいたしております。また、ご承知のとおり、秋には玄宮園での虫の音を聞く会や錦秋のライトアップ事業を実施しておりまして、さらに内堀付近でのライトアップにつきましては、4月の桜の季節には大手前駐車場から玄宮園入り口までの間を実施しております。  今後の課題といたしましては、この内堀のすばらしい景観のライトアップにつきましては方法なども検討してまいらねばならないものと考えております。  次に、四番町スクエアにつきましては、市もまちづくりに参画する中、フットライトや地中埋込式照明、街並みに合わせた街路灯が既に設置されておりまして、本年度中にはガス灯が設置される予定でもございます。また、街の中心にあります広場では、野外ステージの設置とともにモニュメントとイルミネーションが効果的に設置もされております。このように、街の夜を演出するための数々の取り組みが現在進められておりまして、さらなる働きかけによるイルミネーション事業の実施は当面は考えておりませんので、この点ご理解もあわせてお願い申し上げます。  以上です。 101 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 102 ◯12番(辻橋正一君) 内堀のライトアップについては、8月からやるようなことになれば、本当に8・9・10月と玄宮園のライトアップまで続くわけです。12月になれば、四番町スクエアでイルミネーションをやったりすれば、本当に8・9・10・11・12月と続くと。そうなれば、宿泊した観光客に楽しんでいただけるような場所が提供できるのではないかなという思いを持っております。今も四番町スクエアでイルミネーションをやっている建物が何カ所か見受けられます。あれを見るときに、あっ、気持ちいいなという感じをいたしますので、ぜひ、これは地元の方の動きもあろうかと思いますので、地元の方の動きから何があれば積極的にお考えいただくようにお願いをしていきたいというふうに思います。  次に、財源不足が言われている中で、歳出を小さくする方法は、数多く今まで語られております。しかしながら、活性化のために財源の確保が必要という観点に立って次の質問をさせていただきます。  今年3月に彦根市工場設置奨励条例を廃止し、代わりに彦根市工場等設置奨励条例を制定して、製造業だけでなく情報通信業、運輸業、自然科学研究所に限るサービス業に広げて体制づくりをされておりますが、条例改正後の工場誘致状況をご説明願いたい。そして、どのようになっているのかお尋ねをさせていただきます。 103 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 104 ◯産業部長(植田洋一君) 工場設置等奨励条例改正後の誘致状況についてのお尋ねにお答え申し上げます。  企業の誘致を促進しますことは、本市産業の振興、雇用機会の増大や消費力の向上を生み出しまして、さらには安定的な税収を確保するためにも大変重要でございまして、積極的に企業を誘致することを目的といたしまして、本年4月から奨励対象業種を従来の製造業に加えまして、情報通信業、運輸業、自然科学研究所に限るサービス業を加え、取り組みを進めておるところでございます。  具体的には、誘致を進めるための地域ごとの土地の基礎調査と企業の進出動向等の情報収集に取り組んでおります。  基礎調査につきましては、各工業系用途地域の周辺土地を取り巻く社会資本整備状況等を含めた土地の利用状況を初めといたしまして、空き工場や空き地の動向や所有者の土地利用に対する意向を含めた情報の収集を現在行っております。  今後、これまで取り組んでまいりました基礎調査等のデータならびに奨励措置等を記載したパンフレットの作成や本市のホームページに、こういった情報に加えまして、民間が所有されております未利用地等で企業が立地可能と思われるような土地の情報を含めまして掲載する作業も計画をしております。  したがいまして、現時点では、新たな企業の立地を見るには至っておりませんが、既存企業の生産ラインの大幅な増設や工場の増築計画の情報も得ておりまして、これらにつきましては、今後積極的に支援してまいりたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 106 ◯12番(辻橋正一君) ありがとうございます。工場等の設置については、なかなか難しい面がございます。ただ、私は以前にもお話しさせていただきましたけれども、第三次産業全般に広げるべきではないかというふうに考えますが、積極的な行動、誘致活動をすべきではないかというふうに考えておりますが、いかがお考えかお尋ねをさせていただきます。 107 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 108 ◯産業部長(植田洋一君) 奨励条例の対象を第三次産業全般に広げてはといったお尋ねにお答えを申し上げます。  ご承知のように、第三次産業につきましては、商業、金融業、運輸通信業、サービス業全般など多くの分野にわたりますことから、昨年、設置奨励の対象業種を見直した際、本市の既存事業者への影響等をどのように配慮するかなどを検討いたしまして、従来の製造業に加えまして、第三次産業の中から情報通信業、運輸業、自然科学研究所に限って加えたところでもございます。  第三次産業は、その多くが地域の人口集積の状態や商圏人口によって進出の是非を判断されることになりまして、市にとっては、税収や雇用を見込むことができますが、地元で営まれている同業種への影響も大いに懸念されるところでございます。  また、こういった企業は、進出とともに、事業縮小や撤退のサイクルが早い場合も多いと聞き及んでおり、本市といたしましては、長期的に安定した税収入を得ることのできる現在の対象業種が適当であると判断して改正したものでございますので、この点格段のご理解をいただきますようお願い申し上げます。  以上です。 109 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 110 ◯12番(辻橋正一君) 地域の中小業者に支障を及ぼすようなことも十分考えられるというのも私も存じておりますけれども、実は大垣市で中小小売業者に対する支援というんですか、誘致活動を積極的に条例を定めてやられているという事例もございます。一度それを、調査はされていると思いますけれども、その後の調査をしていただきまして、そして、そういうものが取り入れられるかどうか、検討をもう一度これはしていただきたいなというふうに思います。  それから、企業誘致については、この間も地方制度調査会において、市長の役割ということで、この企業誘致というのは結構大きく評価されているんですね。企業誘致が市長の大きな役割だというようなことまで言われておりますので、その点、市長も十分トップビジネスで積極的に企業誘致に努めていただければというふうに思います。  次に、幾つか飛ばさせていただきまして、4項目めになりますか、新規事業に取り組むことはメリット、デメリットがございますけれども、デメリットを恐れていては何もできません。総力を結集して取り組むべきだという観点に立ってお尋ねをさせていただきます。  構造改革特区とか、地域再生計画の活用についてでありますけれども、構造改革特区が規制緩和であります。そしてまた、地域再生計画は地域の総合開発計画だと私は考えております。地域の活性化を考えるとき、この2つの制度の活用を考えなければならないと考えますが、市においてはどのように取り組んでおられるのかお尋ねをさせていただきます。 111 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 112 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) まず、構造改革特区につきましては、平成14年8月に「歴史のある都市景観形成特区」を本市から提案をいたしました。結果は、現行制度で対応が可能であるという理由で認定には至らなかったところでございます。  その後、平成16年になりまして、県から支援費制度における支援費の日額支給等を内容とする「選べる福祉サービス滋賀特区」等の申請がされまして、認定を受けております。この特区につきましては、そのエリアに彦根市も含まれているというところでございます。  また、地域再生につきましては、平成16年6月に旧市立病院の用地購入に当たり、起債の運用方針等の拡充を求める中心市街地における公共施設跡地活用構想を提案いたしましたが、これも現行制度での対応が可能であるとの理由により認定に至らなかったところでございます。 113 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 114 ◯12番(辻橋正一君) ほかの地域では、それぞれ知恵を絞って特区なり再生計画事業に認定を受けておられるという実績もございます。例えば彦根の場合でしたら、風致地区内において、またその他いろいろと規制のある地域内において建物や開発等を行うときに、申請書類の簡略化等が考えられるのと違うか。特に佐和山城跡の周辺でいろいろとこれから活動をしていきたい、建設もしていきたいというような考え方も持っておられるやに聞きますので、その辺の規制緩和が考えられないのかどうか、その辺1点お伺いしたいというふうに思います。 115 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 116 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 風致地区における規制緩和のご質問でございますけれども、今申し上げましたように、民間事業者や地方公共団体の自発的な発案により、地域の特性に応じた規制の特例措置を導入するというような「構造改革特区」、それから、まちの活力の再生に対して国の支援を受けるという「地域再生事業」という部分におきまして、まちづくりを進める上で有効な手段であると認識しておりますので、そのような事業を今後も継続して取り組みながら、事業の積極的な推進を図っていきたいというふうに考えております。 117 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 118 ◯12番(辻橋正一君) 積極的に取り組んでいただくように、またそのような事業も具体的に動いていくかと思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
     それから、最後に、給食についてお尋ねをさせていただきます。  中学校の学校給食については、昨日、安藤議員が質問もされておりますので、実はその2項目めから入らさせていただきますが、学校給食の給食費の納付状況はどのようになっているのかお尋ねをさせていただきます。聞くところによりますと、学校では大変苦慮されているとお聞きしておりますが、どのように把握されているのかお尋ねをさせていただきます。 119 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 120 ◯教育長(矢田 徹君) 現在、学校給食は、自校方式によりまして、各学校で調理しています。したがいまして、各学校で食材等も購入しています。  学校給食は、各校によりまして実施日数も少し違いがございます。また、遠足等の行事も違いがありますことから、給食会計につきましては、各学校で処理をしております。したがいまして、教育委員会としては具体的な数は把握しておりません。 121 ◯議長(西村久子さん) 辻橋議員。   〔12番(辻橋正一君)登壇〕 122 ◯12番(辻橋正一君) 具体的な数字につきましては把握しておられないということでございますが、ぜひこれは学校現場で確かにたくさんの先生方が困っておられるという話を私は聞いております。ぜひ一度調査していただいて、そして、本当に未納についてどうしたらいいのかというようなことを考えていっていただきたいなというふうに思います。特に、市長はよくご存じだと思いますが、少額債権の訴訟手続等を考えることができないのかどうか、このことについても十分、ちょっと時間がございませんので、検討していただいて、そして現場で苦しむ先生がいないようにしていただけたら、本来の教育に費やすようなことができればというふうに考えますので、ひとつよろしくお願いいたします。  行政課題が山積する中、このままの状態ではもう一つ大きな混乱を引き起こすというような状況になるかというふうに思いますので、勇気を持って行政総力をもって取り組んでいただいて、強くこのことについてお願いを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。   (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) 123 ◯議長(西村久子さん) 14番成宮祐二さん。   〔14番(成宮祐二君)登壇〕 124 ◯14番(成宮祐二君) すみません。今の辻橋議員の質問ですが、本人さんは納得しておられますけれども、そもそも議会で給食費の納付状況を質問されているんです。ですから、教育長の答弁では、各校がやっているのでわかりませんという答弁だったけれども、これは議員が通告しているのでありまして、その状況は少なくとも教育委員会の関係ですから、それぞれの学校に調査するのが当然だと私は思います。ですから、そういう点での再調査なり、これは議長の方にお任せしますけれども、あの答弁では議会の通告を無視していることになりますので、私は異議があります。そういう運営をよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 125 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩いたします。            午前10時34分休憩            午前10時47分再開 126 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいまの成宮議員の議事進行の発言につきましてお答えをさせていただきたいと思います。  成宮議員の発言の内容については、もっともだと思う部分もございます。しかし、今回初めて一問一答制を導入いたしました。確かに辻橋議員の通告には、後段において追及の部分もございましたが、時間が迫っておりまして、その発言がない最初の段階で終わってしまった状況にございます。答弁側におかれましても、詳細については把握していないとの答弁でございました。その後段が続けば皆さんにご理解いただけるところへ来たと思いますけれども、これを今後、事前の協議、また理事者側とのヒアリングの中において詳細に打ち合わせをしていただければまた解消できる問題ではなかろうかと思います。辻橋議員ならびに成宮議員のご了解を得まして議事進行をさせていただきます。 127 ◯議長(西村久子さん) 25番徳永ひで子さん。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 128 ◯25番(徳永ひで子さん) 私は、3点通告をさせていただきましたが、昨日、大項目2点目の議案第149号彦根市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例案につきましては、松本議員の答弁をしっかりいただきましたので省略させていただき、2点につき質問をさせていただきます。  第1点目です。鳥インフルエンザウイルスの変異による新型インフルエンザの流行が懸念されています。ウイルスが変異し、ヒトからヒトへと感染する新型の発生による被害には、世界規模で強い危機感が共有されています。日本で流行すると3,200万人が感染すると言われ、新型の発生は時間の問題とも言われています。彦根市においても大きな被害を防ぐには、予防策の徹底や、発生した場合、早い段階でウイルスを封じ込めるための体制整備が重要と考え質問をさせていただきます。  まず初めに、彦根市において新型インフルエンザが発生した場合、どれだけの患者数を想定しているのかお聞かせください。 129 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 130 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) インフルエンザにつきましては、インフルエンザウイルスに感染することによりまして起こる病気で、ヒトだけでなく他の動物もインフルエンザウイルスに感染をいたします。通常のインフルエンザウイルスは、ヒトからヒトへといった同種の間で感染するものでございますが、まれにヒトに感染しなかったインフルエンザウイルスが変異することによってヒトに感染するようになる場合があり、この変異したインフルエンザウイルスが新型インフルエンザウイルスと言われております。  鳥インフルエンザにつきましては、通常ヒトに感染することはありませんが、ヒトにおける高病原性鳥インフルエンザにつきましては、タイ、ベトナム、インドネシアなど東南アジアを中心に発生をいたしております。  新型インフルエンザにつきましては、現在国内外においても発生の報告はございませんが、万一、新型インフルエンザが国内で流行した場合の想定患者数につきましては、厚生労働省の公表数値では、人口の約4分の1が感染すると想定されており、また、医療機関を受診する患者数は1,300万人から2,500万人と推定をされております。県におきましても、国の推計をもとに患者数を想定されるというふうに聞いております。  以上でございます。 131 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 132 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。彦根市においても大体4分の1の患者数が発生するというふうに考えるということですよね。はい、ありがとうございます。  4分の1の方が新型インフルエンザに感染するということですので、その発生に備えての医療体制の整備はどのように進められているのかお聞かせください。 133 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 134 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 医療体制の整備につきましては、滋賀県におきましては既に感染症指定医療機関を整備されておりまして、本市におきましては彦根市立病院が指定医療機関となっております。国におきまして策定されました新型インフルエンザ対策行動計画におきましては、インフルエンザ流行の状況による対策を6つの段階に分けられておりまして、現在は鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が見られるが、ヒトからヒトへの感染による拡大は見られない状況での対応となっております。  県におきましては、国の行動計画の各段階に応じた医療の確保を検討していただいており、新型インフルエンザが発生した初期の段階では、感染症指定医療機関で対応し、感染の規模が大きくなった段階におきましては、県内すべての医療機関において診断、治療が行える体制を検討していただいているところでございます。本市におきましても、県との連携のもとで医師会等各医療関係機関に協力を要請してまいりたいというふうに考えております。 135 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 136 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。では、彦根市においては、まだ具体的には医療体制を整えていないということでよろしいんでしょうか。 137 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 138 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 新型インフルエンザの対応につきましては、国の計画はもとより、県の計画が今、年内に策定されるという段階でございます。県の計画を受けまして、私どももそれに準じた対応をとってまいりたいというふうに考えております。基本的には、彦根市民の利益を保護するという立場では今ございませんし、もちろん優先をしなければならないということは承知をいたしておりますけれども、国民の全体の問題として今国が動きをとっておりますので、その状況を見極めながらお互いに連携していきたいというふうに考えております。 139 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 140 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。  実は、1918年に世界を席巻したスペイン風邪ですけれども、これは最初4月から6月にかけて流行しました。アメリカではこのときの被害がそれほどでもなかったせいか、だれもがインフルエンザは大した病気ではない、しかも高齢者の病気だと甘く見ていました。政府もほとんど対策を講じていなかったようです。ところが、10月に入って感染者、死亡者は激増し、2,000万人以上が感染し、約85万人の死者を出したそうです。しかも、その間にウイルスが変化したのか、多くの若い世代が犠牲になりました。政府がその異常さに気づいたときには後の祭りで、その以降の対策は全く効果がなかったというふうに言われています。  その反対に、スペイン風邪が蔓延した地域にあったにもかかわらず、大流行から免れた地区もあります。その村は、周辺でインフルエンザが発生し始めたと知るや、その村の学校の教師が立ち上がりました。そして、持てる知識のすべてを使って、インフルエンザへの対応の仕方や拡大を防ぐ方法を全住民に粘り強く訴え、村独自の検疫体制をしきました。この努力の結果、インフルエンザの侵入は村から30キロの水際で食い止められたということです。村を守ろう、子どもたちを守ろうという断固たる責任感が生んだ結果だと思います。一番大事なことは、常に危機意識を持って用意周到な準備を整えておくことが大事だと思います。ですので、国の対応を待っているのではなくて、京都市ではもう対策会議を行っていますので、彦根市でも絶対このインフルエンザの被害を最小限に食い止めるんだという、そういう思いで対応をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、ワクチンおよび情報等に関連する、さっき県とおっしゃいましたので、県との連携はどのようにされるのかお聞かせください。 141 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 142 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 新型インフルエンザの予防手段として効果を発揮するワクチンは現時点ではございませんが、ワクチンの早期開発努力が日本を含め世界の各地で行われております。通常のインフルエンザワクチンの供給につきましては、本年の国内分は昨年度並みに確保されており、国においても卸売販売業者等にワクチンの安定供給が図れるよう指導をされているところでもございます。  また、新型インフルエンザに係ります情報等につきましては、ご指摘がありますように、今後県とも十分連携しながら状況に応じた対応を図ってまいりたいというふうに考えております。 143 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 144 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。通常のワクチンはこの新型インフルエンザには効かないというふうに、もちろん今の段階ではワクチンはないということですね。その抗ウイルス薬タミフルが一番効果があるというふうに言われていますけれども、このタミフルの確保はどのようにされるのか。また、十分な確保ができるとお考えでしょうか、お聞かせください。 145 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 146 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 抗ウイルス薬タミフルにつきましては、通常のインフルエンザに用いる医薬品で、昨年度、国内におきましては、1,500万人分が供給され、うち1,080万人に使用され、本年も同様に1,500万人分が国内で流通しているというふうに言われております。  しかし、タミフルは、新型インフルエンザ対策用としての需要の高まりを受け、不足が危惧されることから国は安定供給を図るため、備蓄目的で購入することのないよう、また特定の医療機関等への過剰供給がないよう通知をされております。  仮に本年度、新型インフルエンザが発生した場合は、「国の行動計画」に基づきまして、厚生労働省が国内流通しておりますタミフルを新型インフルエンザ以外に対する使用を控えるよう指導するとともに、流通調整を図るなどの対策を講じ、確保する方針を打ち出されております。  なお、タミフルの確保につきましては、去る11月30日に国におきまして対策会議が開催され、来年度以降2年間で国・都道府県の備蓄量2,100万人分を国が一括して確保する方針が示され、うち滋賀県分といたしまして2年間で11万2,000人分を備蓄するよう要請があり、県はこれを確保されるというふうに聞いております。  以上でございます。 147 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 148 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。本当にそら寒いような思いになるんですけれども、この新型インフルエンザは早かったら来年の1月の中旬ぐらいに流行するかもしれないという、そういうこともあるんですけど、そうすると、2年間で11万というと、ほとんどかかった人はタミフルが手に入らないし、すごい死亡率が高いですよね。きょう、院長先生が来られていないのであれなんですけど、何か肺炎を患って、肺に水がたまってすごく呼吸が苦しくなる、それで亡くなると。中程度の流行だったら、入院患者が53万人で死亡者が17万人、重程度だったら全国で200万人が入院必要で死亡が64万人になると。きのう、厚生労働省のホームページを開いてみたんですけれども、一番大変なところの対策として、火葬場の対策まで出ているんですよね。そこまで考えると、すごく恐ろしいことだなと。たったこれぐらいのタミフルでどうしてこのインフルエンザに対応していくのかなと本当に思うんですけど、国がそういうことということですので、ぜひ何としてもこのタミフルの確保にお力を入れていただきたいと思います。  また、このタミフルの副作用はどのように確認されているのかお聞かせいただきたいと思います。 149 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 150 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) タミフルは、インフルエンザの治療薬として、日本では2001年から発売されておりまして、タミフルの副作用といたしましては、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が比較的に頻度が高いと言われておりますが、まれに起こる重大な副作用として、アレルギー、肺、肝臓、腎臓の障害、腸の出血、精神神経症状などがあります。このうち、先日、大きく報道されました幻覚、異常行動、意識障害などの小児の精神神経症状につきましては、アメリカの食品医療品安全局の発表では、現在のところタミフルとの関連を示唆する証拠はないということでございます。しかし、この件につきましては、今後新たな見解が出てくると思われますので、注意深く見守る必要があると考えております。 151 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 152 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。  次にですけれども、患者数が増加した場合は隔離病棟が不足すると考えられますが、厚生労働省は「大流行時には感染拡大阻止の医療から重症患者の救命に切り替える必要が出てくる。その場合は、一般病院の病棟を使うことが考えられる」と述べています。彦根市の場合、一般病院との連携はどのようにされるのか、また入院患者数をどのように想定しておられるのでしょうか。十分な病棟が確保されるのでしょうか、お聞かせください。 153 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 154 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 大流行時における医療体制でございますが、先ほどもお答えをいたしましたように、インフルエンザの流行の状況によりまして、現段階での入院患者数の想定は困難でございますが、国内で急速に感染が拡大した場合におきましては、国が一般病院の入院患者数、病床利用率等の状況を確認されることとなっており、患者の重症度に応じた適切な病床の利用を図り、さらに病床の不足が予想される場合には、状況に応じて医療機関以外の大型施設の利用も考えており、この件につきましても、県と連携をとりながら入院患者の対応に努めてまいりたいというふうに考えております。 155 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 156 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。国の方では、中程度で53万人、重度で200万人と想定されているんですけど、これをもとにして市での入院患者数の想定というのはできないんでしょうか。 157 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 158 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 市での入院患者数の想定でございますけれども、先ほどお答えいたしましたように、今のところ、国では約4分の1でございますから3,200万人、そのうち1割から2割程度の方が恐らく受診をされるであろうという、そういった数値を現在持っております。彦根市に当てはめますと、大体1割から2割ということになりますので、2万人前後の方々が対象になるだろうという推定はいたしておりますけれども、一方、特にこの発生につきましては、いわゆる予防の問題でありますとか、それから、後の感染防御、いわゆる感染経路を断ち切るといった大前提がございます。特にその辺に私どもは重点を置いていかなければならないというような考え方をいたしております。  先ほどもご質問がありましたように、一旦このウイルスが飛んでしまいますと、これに対抗するいわゆるワクチンが現在ございません。そういった関係で感染が急速に拡大していくという懸念は非常に強いものがございますので、その辺につきましても先ほどからご答弁申し上げておりますように、そういった場合には、国が今、フェイズの3段階という段階に入っております。6段階ということで厚生労働大臣が非常事態宣言を打ち出すという段階に恐らくなろうかと思います。そういったときへの対応につきましては、十分意を用いて備えをしてまいりたいというふうに考えております。 159 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 160 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。もちろん予防ということはものすごく大事なことだと思います。今さっきおっしゃいましたように、すごい感染力があるということですので、一気に重症な患者もたくさん出てくる可能性もあると思うんですね。そうした場合に、やっぱり入院患者数をある程度最悪な事態も考えながら、じゃ、一般病院はどれぐらい確保できるのか、それでは足りないから大型施設を、となるとどこをお願いしたらいいのか、その対象はどうするのかと、そこまでやっぱり想定して準備をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 161 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 162 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) ご質問にございましたように、大型の流行ということになってまいりますと、基本的には医療機関では対応できないということになってまいります。今、国の方で想定をいたしておりますのは、例えば隔離の必要がございますので、ホテルでありますとか、場合によっては公共機関、学校も対象になり得るかもわかりません。その辺の想定は現在されているところでございます。 163 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 164 ◯25番(徳永ひで子さん) わかりました。どうもありがとうございます。  次にですけれども、新型インフルエンザに自分がかかったんじゃないかなと疑われるときに、突然、一般病院に飛び込んでいってしまうと、感染を広げてしまうということになりますので、そういうふうに疑われるときは、どのような手順で診察を受けるのか、また、マニュアルはどのようになっているのでしょうか。また、その周知徹底はどのようにされるのでしょうか、お聞かせください。 165 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 166 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) インフルエンザに罹患した場合、多くの市民の方々は身近な医療機関に受診されますことから、各医療機関におきまして、新型インフルエンザに対する適切な対応が必要となってまいります。県におきましても、県内のすべての医療機関におきまして診断、治療が行えるよう医療関係者に対しての研修会等を開催するなど体制を検討される予定でございます。  新型インフルエンザが疑われるものとそれ以外の疾患の患者への対応につきましては、まず新型インフルエンザの診断および治療方法の確立が重要でありまして、国の示します対策行動計画に基づき、各医療機関に周知をしてまいりたいというふうに考えております。 167 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 168 ◯25番(徳永ひで子さん) さっき市立病院が指定病院だというふうにおっしゃったんですけど、前にSARSのときは、まず診察に行かないで、疑わしいときは電話を入れて、市立病院に地下にざっと車で行って、ちょっと宇宙服を着たような先生が出てきて問診をされて、それで怪しかったら8階にという、こういうふうな経路が示されていましたけれども、このインフルエンザは一般の病院でも直接行ってもいいんでしょうかね。それとも、市立病院だけ疑わしいときはというふうに指定されるのか、その辺をお聞かせください。 169 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 170 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 今ご質問がございましたように、平成14年から15年にかけまして、SARSの対応につきましては、医療機関を指定されました。その中で今お話がございましたように、隔離室等、あるいは診察のマニュアル手順、そういったものを作成をいたしまして、本市におきましてもその対応を図ってまいりました。今もご答弁申し上げましたように、例えば市民の方が新型インフルエンザかどうかはわからない、通常の風邪だと思って受診される、そういったケースの場合は非常に見分けがつきにくいということになってまいります。その段階で、現在のところ治療方針あるいは診察マニュアルをどうしていくのか、その辺につきましては、国の方でも方針が示されることになっております。それを受けまして、それぞれ現場で混乱が起きないよう、市民の皆さんにきちっとマニュアルに基づいた受診をしていただけるようにこれは対応していかなければならない。そうでないと感染は防げない、断ち切れないということになってまいりますので、その辺につきましては十分対応してまいりたいというふうに考えております。 171 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 172 ◯25番(徳永ひで子さん) マニュアルはいつごろまでにできるのかお聞かせいただきたいと思います。 173 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。
    174 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 国の行動計画におきましては、既に先ほど申し上げましたように、6段階で今分類をされております。現在、その中に治療の方針等につきましては位置づけをされておりますけれども、その詳細、具体的にそれぞれの都道府県がどういうふうに対応していくのか、各医療機関がそれに準じてどのような対応をとるのかについては、今現段階では明らかにはなってきておりません。ただ、先ほども申し上げましたように、県においても年内にはこれに係ります行動計画を策定されるということになっておりますので、今、非常に強い危機感が市民の皆さんにもありますし、国民すべてですけれども、そういった部分ではなるべく早急にということになってまいります。今、そういった情報で私どもは確認をいたしております。  以上です。 175 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 176 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。マニュアルは、県の方は年内にということですので、年明けぐらいには彦根の方でも出されるとは思いますけれども、その周知徹底はどのようにされるのか。 177 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 178 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 当然、周知徹底につきましては、マニュアルがきちっとまとまった段階で市民の皆さんにはとりあえずお知らせをさせていただくというふうに考えております。 179 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 180 ◯25番(徳永ひで子さん) 広報とか、そういうのを使って周知徹底をされるというふうにとっていいんでしょうか。 181 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 182 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 現段階での広報におけます市民の方々への周知につきましては、新型インフルエンザにつきましては現在国内外で発生をしていないということでございますので、12月、今月の15日号につきましては、とりあえず一般的なインフルエンザの対応につきましてお知らせをしていきたい。それと、1月1日号で新型インフルエンザにつきましての特集号を組んでいきたいというふうに考えております。 183 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 184 ◯25番(徳永ひで子さん) わかりました。ありがとうございました。  あと、次なんですけれども、海外の方から病原菌が国内に入ってきますけれども、特に東南アジア方面への旅行者に対してはどのように対応されるのでしょうか、お聞かせください。 185 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 186 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 海外、特に東南アジア方面への旅行者への対応につきましては、新型インフルエンザ発生国・地域への渡航および滞在につきまして、WHOの「域内感染地域指定」あるいは「渡航延期勧告」「対象国の措置」および「主要国の対応」などを考慮に入れまして、国が総合的に判断した上で適切な渡航情報を出されることとされております。市といたしましても、これらの情報をもとにいたしまして、市民の皆様に対しまして速やかな情報提供に努めてまいりたいというふうに考えております。 187 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 188 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。  次に行きます。新型インフルエンザが彦根市においても発生した場合、やっぱり市民の皆さんがパニックを起こされ、混乱すると思うんですけれども、余り混乱が生じない方法での情報提供が必要と考えますが、どのような方法で情報提供をされようとしているのかお聞かせください。 189 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 190 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 先ほどのご答弁させていただいた部分と重複をいたしますが、市民の皆さんへの情報提供につきましては、新型インフルエンザの予防につきましても、通常のインフルエンザと同様に感染防御に努めることが重要でありますことから、外出後のうがいや手洗い、マスクの着用、人混みへの外出を控えることや十分な休養と栄養をとる必要性等につきまして、広報ひこね12月15日号に啓発文を掲載することといたしております。  さらに1月1日号におきましては、新型インフルエンザに関する特集を掲載する予定でございます。万一、新型インフルエンザが発生した場合には、国などの正確な情報を早期に収集し、市のホームページ、広報などで周知を図るとともに、報道関係等マスメディアのご協力を得ながら、市民の皆さんに混乱の生じることのないように情報提供に努めてまいりたいというふうに考えております。 191 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 192 ◯25番(徳永ひで子さん) すみません。それはまだ発生していない段階の情報提供ですよね。発生した場合の情報提供、やっぱり全然違うと思うんですよね、発生した場合は。身近に本当に大変な病気が彦根市でも発生したということで混乱が生じると思うんですけれども、その場合の情報提供をどうされるのかということをお聞かせいただきたいと思います。 193 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 194 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) いわゆる発生した場合につきましては、先ほども申し上げましたように、恐らく彦根で仮に発生した場合には、これは国の方が非常事態宣言を打ち出すということになってまいります。そのときは、今の広報とか、そういったものを利用するとか活用するという時間的ないとまはないというふうに判断をいたします。その段階に応じましては、それぞれ自治会はもとより、すべての市民の方々にこれに対する防御方法等につきましてお知らせをしていくという体制になろうかと思います。 195 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 196 ◯25番(徳永ひで子さん) わかりました。ありがとうございます。  発生を想定しての訓練はどのように計画されているのでしょうか。 197 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 198 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 発生を想定した訓練につきましては、現在特に計画はいたしておりませんが、既に国におきましては新型インフルエンザ対策行動計画におきまして対策が示されているところでもございまして、県におきましても、先ほどからご答弁申し上げておりますように年内に行動計画を策定されると聞いております。本市におきましても必要に応じて「感染症、食中毒等対策会議」を立ち上げまして、対策を協議するとともに、関係機関との連携を図りながら迅速な対策が講じられますよう努めてまいりたいというふうに考えております。 199 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 200 ◯25番(徳永ひで子さん) わかりました。ありがとうございます。  では、2点目の不審者に対する通学路の安全確保に移らせていただきます。  全国各地の報道を見ると、不審者が下校途中の子どもに声をかけるといった事案が跡を絶ちません。先日も広島と栃木において、女子小学生が下校途中に殺害されるという大変痛ましい事件が起こりました。かわいい盛りの子どもさんを亡くされた親御さんの気持ちを思うといたたまれない思いでいっぱいです。  子どもに声をかける、手を引く、肩に手をかける、後をつけるという事案は、子どもの下校時間である平日の午後2時から6時の間に集中しています。それも下校時に路上でが8割、声をかけられるのは9割が女子です。女子の中でも5割が小学生で、抵抗する力が弱い年少の女子がターゲットになっています。また、女子小学生が一人になったときに声をかける割合が6割を超えています。彦根市においても、不審者が出るといううわさのある通学路、夕方以降人気のない公園、物騒な空き家、街路灯の少ない道路など身近なところでも危険な場所は幾つもあります。対岸の火事ではなく、いつ身近に事件が起きてもおかしくない状況と思います。通学路の安全確保について質問させていただきます。  1点目に、昨日、安藤議員と松本議員にご答弁をいただきましたけど、不審者情報の件数、また伝達方法をお聞かせいただこうと思って通告をしましたけれども、これは答弁は結構でございますけれども、先日、警察の方からお話を聞く機会がありまして、そのときに「彦根は、他市と比べて変質者や不審者が大変多い。このことにびっくりしている」というふうに警察の方もおっしゃっていましたんですね。だから、本当に危機意識というのをしっかり持っていかないと、彦根市においても大変なことになるなというふうに感じましたので、しっかり私たちも子どもの安全確保に努めていかなければならないというふうに思っています。  あともう一つ、伝達方法なんですけれども、きのう連絡網というふうにお聞かせいただいたんですけれども、私たちの学区で1週間前にビニールハウスの付近に変質者らしき人がいるということで、地域住民の方から学校に電話が入りました。それで、小学校ではびっくりしまして、そういう的確な対応をしていただいたものですから何事もなく済んだんですけれども、それが小学校と幼稚園と並んでいるんですけれども、幼稚園の方はその情報を知らされなかった、後で聞いたというふうに、だから、それはしようがないことかなと思ったんです。何でかというと、小学校はびっくりして、そこへ飛んで行ってくださって対応してくださったと思いますし、時間的な余裕はなかった、下校のときですので。時間的には下校の時間にそういう通報が入りましたので、本当に少しの時間の差で事態が大きく変わってくると思いますので、この辺の情報の伝達の仕方をもう少し変えていかないと大変なんじゃないかなと、これは私が感じましたので、この辺はまた対応をよろしくお願いしたいと思います。  次に、犯罪の起こりやすい場所は、見えにくい場所、入りやすい場所、このような場所を総点検し、通学路の大幅な見直しが必要と考えます。また、子ども自らが作成した危険箇所などを表示した安全マップは全校でできているのでしょうか、お聞かせください。 201 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 202 ◯教育長(矢田 徹君) 安全マップのご質問でございますけれども、我々が調査いたしましたのは、広島の事件を受けてすぐでして、委員会で集計したのが12月7日時点でございました。その時点の調査では、現在、小学校7校が完成済みで、あと10校が作成あるいは見直し中という集計をしております。これまでの安全マップは、いわゆる交通安全を対象としたような危険箇所というのがマップ作成の主たる目的でございましたけれども、今回こういう不審者情報等の危険場所等も加えた安全マップに見直しをしているという状況で、きょうの時点だったらほとんどでき上がっているのではないかと予測をしております。  以上でございます。 203 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 204 ◯25番(徳永ひで子さん) 7校ができていて、今、10校が作成中ということで、もう完成したのではないかということで少し安心しましたけれども、この安全マップを作成する段階で、やっぱり通学路を歩いてみて、きっと作成されたと思うんですけれども、木がちょっと高くても子どもの目線だったら見えないということはありますので、子どもと一緒に安全マップをつくられているのかどうか、わかりましたらお聞かせいただきたいと思います。 205 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 206 ◯教育長(矢田 徹君) 子どもの情報も加えていくということはしておりますけれども、12月9日ですか、通学路のパトロール強化で、あのときにはほとんどの学校で歩いて下校指導をしておりますので、そのときにいわゆる確認をしていると、このように思っております。 207 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 208 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。通学路の大幅な見直しは、きのうも安藤議員が聞かれたかと思うんですけど、全所の通学路の見直しというのはまだ時間がかかるんでしょうか。 209 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 210 ◯教育長(矢田 徹君) 通学路の安全再点検の指示をしたのが12月3日でございますので、その時点では、それから後、集計をいたしておりますが、これにつきましても現在調べている段階ではほとんど終わっていると。ただ、水曜日、あす付き添い下校をするという学校は3校ございます。その中学校3校と小学校3校、あすの付き添い下校で恐らく再点検は完了すると、このように思っております。 211 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 212 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。  次に移ります。犯罪は下校時、ほとんど児童が一人になったときに発生しています。絶対一人になる状況をつくらない体制にしないと、同じことが繰り返され、いつまでも子どもの安全は守れないのではないでしょうか。現在、民家もなく、人通りも全くない場所を児童一人で帰る場合の対応はどのようにされているのでしょうか。 213 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 214 ◯教育長(矢田 徹君) 学校では必ず複数で帰るように指導をいたしております。一人になる児童につきましては、その状況により途中まで保護者に迎えに来ていただいたり、教員の巡回指導や交差点等での指導において児童の下校の安全を確認しております。  また、学校だより等で子どもの下校時刻を保護者や地域にもお知らせし、子どもが帰る時間帯に地域での見守りもお願いをしております。  下校時にPTAや地域の協力をいただいて、校区内のパトロールを実施していただいているところもあり、できるだけ多くの地域の方々の協力により、子どもを安全に見守っていただけるよう取り組んでおりますので、今後ご理解とご支援をお願いしたいと思います。 215 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 216 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。下校する場合は複数で帰られるというふうにおっしゃっていただいたんですけど、確かに途中までは栃木の場合も広島の場合も一緒で、やっぱりそこからどうしても一人にならないと家にたどり着けないという場合が多いと思うんですね。その場合は保護者の方とおっしゃっていましたけれども、栃木の児童も本当はおばあちゃんが迎えに来る予定だったと。その日に限って来られなかったところで事件が起きたというふうに報道されていますけれども、そういうふうに本当にちょっとの、そこまで一緒に複数で帰って、そこから家までの短い距離で事件が起きているということですけれども、この場合は、一人になる場合は絶対にないということで理解してよろしいんでしょうか。 217 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 218 ◯教育長(矢田 徹君) 下校時、最終的にはほとんど一人になると思っております。ひとり下校をどのように学校がつかんでいるかというこの調査も実際行っております。それも先ほど申し上げましたように12月7日集計ですので、近ごろの報告でございますが、小学校の調査が、あるいは対応が済んでいるのが14校で83%ですね。あと3校につきましては、確認と同時に対応を検討中ということでございます。その状況の中で、途中まで保護者にお願いをしているというのが5校ございまして、これが約30%になろうかと思います。そのほかでは、教師が自転車とか車に、地域でつくっていただいたステッカーを張って巡回するとか、要はひとり下校になる児童を重点的にパトロールする、または学校によりましては、ポイントに立哨指導をして見届けると、そういう方法で対応していると。その他は地域の皆さんに、特にひとり下校になる子どもの周辺の皆さんには各校でこれからお願いをするように進めていきたいと、このように思っております。 219 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 220 ◯25番(徳永ひで子さん) はい、わかりました。ありがとうございます。  次に、広島の場合は、たくさんの目撃情報がありながら防ぐことができなかった、声かけの大切さを痛感いたしました。彦根市において、子ども110番を市民の皆さんのご協力をいただいて設置されていますが、ただ抑止力というだけではなく、地域の子どもは地域で守るとの観点から、児童の下校時は時間の許す限り通学路を見守っていただき、声かけ等も行っていただく。また、研修・訓練等も実施し、子ども110番の充実を図るべきではないかと考えます。また、常時人がいる会社、商店等にも協力していただき、いつでも即対応できる子ども110番にすべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。 221 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 222 ◯教育長(矢田 徹君) 本市におきましては、現在、各地域あるいは学区の青少年育成協議会を通じまして、約1,300軒のお宅にあるいはまた事業所に「子ども110番の家」のご協力をいただいております。この制度は、子どもたちが緊急時に避難をすることができるとともに、子どもをねらった犯罪の抑止力を目的としております。ただし、「子ども110番の家」の方に常時在宅をしてくださいと、こういうことはお願いはちょっとできませんので、したがいまして、より多くの市民の皆さんが子どもたちの下校時に合わせて戸外に出ていただく、あるいはその時間帯にできたら犬の散歩あるいは自らの散歩等をしていただけるようにお願いをしているところでございます。  また、「子ども110番の家」のお宅や事業所等の方には、研修や訓練等は実際は実施しておりませんけれども、地域の子どもの安全確保についてのお願いというマニュアルを文書で配布させていただいて対応をお願いしているところでございます。今後、比較的在宅ですか、人が常時おられる企業とか商店等に一層お願いをしていきたいと、このように思っております。 223 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 224 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。110番のステッカーを張っている子ども110番のお家の方は、「PTAから頼まれたから、うちは110番を張っているだけや」と、こうおっしゃいますし、子どもは「通学時に何か危ないことがあったら110番の家に飛び込むんやで」と、こういうふうに教えられていると、この辺でギャップがあると思うんですよね。この間、テレビでも「これでいいのか、子ども110番」という番組をやっていました。それを見ていましたら、やっぱり「頼まれたから張っているだけです」と、こうおっしゃる方がほとんどでした。ただ、そうじゃなくて、「皆さん、いてください」というのではなくて、私たちの学区でも青少年育成協議会で今年の夏に見直しをさせていただいて、また増やしてもいただきました。だから、見直すということは、あんまりお留守にならないところに110番になっていただくということで見直しをさせていただきました。だけれども、やっぱり頼まれたという意識じゃなくて、一回研修とかしていただいて、もっと子どもを見守っていただくという意識を高めていただければ、幾らでも協力していただけると思うんです。  その辺を、文書ももちろん大事なんですけれども、皆さんは来ていただけないかもしれないけど、ごく一部の方しか来ていただけないかもしれないけれども、それでもやっぱり110番という意識をしっかり持っていただいて、じゃ、子どもを守っていこうという、そういう意識の高まりということでこの研修というのは大事じゃないかなというふうに思います。また、子どもが「おばちゃん、助けて」と来たけれども、「うちは頼まれただけやから」と済ますんじゃなくて、やっぱり訓練を受けていたら、じゃ、こうしたらいいんだ、こうしたらいいんだ、緊急の場合ですので、とっさのことですので、絶対飛び込まれた家もびっくりすると思うんですね。だから、その部分でやっぱり大事なことじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  5点目に、各リーダーが担当する一定の地域内の小学校を定期的に巡回、整備などに当たるスクールガードが配置されましたが、今現在どのような体制で実施されているのでしょうか。また、各校への対応はどのようになっているのでしょうか。 225 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 226 ◯教育長(矢田 徹君) 本年度、文部科学省の事業として、「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」、この事業を実施されました。これは、子どもたちが安心して教育を受けられるよう、家庭や地域の関係機関・団体と連携しながら、学校の安全管理に関する取り組みを一層充実することを目的としており、県内の国公立の各小学校を対象に実施されております。  本市では、各校数名から十数名のスクールガードをお願いし、通学路の安全確保のためのパトロールや安全点検をしていただいております。必要に応じて校内の安全パトロールを実施していただいているところもあります。先般、スクールガードリーダーとともに、スクールガードリーダーというのは県の方で雇っておられる、そういう安全対策の専門的な知識を持った方でございますけれども、このスクールガードリーダーの皆さんと学校巡回をし、学校安全について具体的な方策について指導を受けるとともに、スクールガード養成講習会というのがございまして、この講習会にも受講していただきまして研さんを深めていただきました。しかしながら、今申し上げましたように、限られた人数でございますので、子どもたちの安全確保についてのすべてをカバーするということは困難でございます。スクールガードの皆さんが地域の核となっていただきまして、今後、子どもを守る取り組みを地域を挙げて進めていただけるよう地域の青少年育成協議会にお願いをしているところでございます。 227 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 228 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。実は、栃木県の今市市では、2人のスクールガードが配置されている。だけれども、被害に遭った児童が通っていた大沢小学校の校区には配置されていなかったということで、それだけではないんですけれども、残念だったなというふうに思うんですけど、このスクールガードを増員していくという計画は、来年度に増やしていくという、そういうお考えはあるのかどうかお聞かせください。 229 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 230 ◯教育長(矢田 徹君) 本年度、文部科学省の方は年度初めですけど、我々の方に受けたのは年度途中でございまして、まだ限られた方にご理解いただいてご協力いただいている。しかしながら、今申し上げましたように、限られた人数ですので、これではとてもじゃない、その方だけにお願いするというわけにいきませんので、やはりスクールガードの皆さんを少しずつでも増やしていく、お願いしていくと、このような方向で持っていきたいと思っております。 231 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 232 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。  次に行かせていただきます。不審者は大きな声や音を嫌うので、防犯ブザーなどが有効であることがわかっていますが、防犯ブザーは何割ぐらい携帯されているのでしょうか。また、携帯していてもランドセルにつけていたり、電池が切れていたり、いざというときに機能しないことのないよう下校時には必ず確認等が行われているのでしょうか。 233 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 234 ◯教育長(矢田 徹君) 市内全小学校の児童数は6,853名で、防犯ブザーの配布というのは72%、携帯率となりますとそれよりも下回ってくると、このように予測しております。電池切れの確認等につきましては、各学校において点検を行う、また下校時の携帯につきましても適宜指導を行っておりますが、やはりこれは危機管理意識の問題でもございまして、教師、児童ともに管理意識を持たないと、この防犯ブザーも遊びに使っている、あるいはカバンの中に入れているというのは、管理意識の問題だろうと思います。今後、そういう防犯意識を高めるとともに、よりブザーが機能するようにしていきたいと思っております。 235 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 236 ◯25番(徳永ひで子さん) この防犯ブザーの配布が72%ということですけれども、全員にというお考えはないのでしょうか。
    237 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 238 ◯教育長(矢田 徹君) 今後、少しずつ増やしていきたいとは思っておりますが、いきなり全員ということじゃなしに、この72%の携帯率が下がっているというのは、学校がある程度の数を持っております。そして、必要に応じて子どもが持って帰るような方法をとっております。常時、カバンの中に入れていくよりは、子どもとしては、きょうはこれを持って帰ると、その方がより意識づけは強くなるのではないかと。しかしながら、数を増やしていくということについては今後検討していきたいと思います。 239 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 240 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。  では、最後の質問に移らせていただきます。  子どもが犯罪に遭わないためには、知らない人に声をかけられても「近寄らないこと」、危ないと思ったら「大きな声で助けを呼ぶ」「逃げる」ことが重要です。しかし、日ごろから対処法を知っていないと、すぐには行動を起こせません。防犯教室や日ごろの訓練が重要と考えますが、防犯教室、訓練等はどのようにされているのでしょうか。また、子どもの力を引き出して被害から身を守る「CAPプログラム」を事業に取り入れるべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。 241 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 242 ◯教育長(矢田 徹君) 子どもが犯罪者の被害に遭わないように、「自分の命は自分で守る」という、こういう意識も子どもたち一人ひとりが持っていくことも大事だろうと、このように思っております。  ふだんから、子どもの発達段階に合わせまして、「逃げる」「大声を出す」「近くの大人に伝える」、このことを具体的な対応として指導しております。さらに、多くの学校では、警察関係者の方等を講師に招いたり、教師が寸劇で指導するなど、防犯教室や訓練を実施しているところでございます。  また、自分で自分を守る、これは子どものエンパワーメントでございますが、CAPプログラム、これにつきましては、このこと自体はやはり子どもたちが自分の命は、かけがえのない命であるということで自分を守るという、こういう方法につきましては何校かでは取り組んでおります。しかしながら、この趣旨を生かして、やはり子ども自身にもそういう力をつけていくことが大事だろうと思っておりますので、今後、実践的な態度の育成にも努めてまいりたいと、このように思っております。 243 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 244 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございます。この訓練は警察とかにしていただいて行われているというふうにおっしゃっていただいたと思うんですけど、だけれども、1回やったからいいのではなくて、定期的に繰り返し繰り返しすることによって、子どもがいざ、絶対小さい子どもは何かあったときに驚いて声も出ないというふうに思うんですね。だから、やっぱり訓練というのは大事だと思うんですけど、定期的に学校の方で行われているのかどうか、それを聞かせてください。 245 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 246 ◯教育長(矢田 徹君) 学校の安全教育につきましては、きのうも申し上げましたように、いわゆる交通安全教室、それから、いわゆる今回のような不審者に対する防犯の教室、それから避難訓練等、災害から身を守る安全教室、主なものはそんなところです。いずれにいたしましても、やはり災害以外は子どもたちが身の周りの潜在危険をいかに予測、予知するかという、その能力にかかわってこようかと。だから、防犯教室とかそういうものは、集中的にそういう潜在能力を高めていく。それと日常的な具体的な行動の指導と、これを併用しながらやっていくというのは今後指導を要する。年間計画の中で、今申し上げました安全教育を計画にのせてやっていく。だから、今、安全教室にしましても、2学期末あるいは3学期にするという学校もございまして、全校すべて終わっているという状況ではございません。 247 ◯議長(西村久子さん) 徳永議員。   〔25番(徳永ひで子さん)登壇〕 248 ◯25番(徳永ひで子さん) ありがとうございました。いろいろ聞かせていただきましたけれども、やっぱり大事な子どもたちをしっかり私たち大人が守っていきたいというふうに発言させていただきまして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。   (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) 249 ◯議長(西村久子さん) 16番野村郁雄さん。   〔16番(野村郁雄君)登壇〕 250 ◯16番(野村郁雄君) お時間をいただいて、議事進行の議長の発言について、ちょっとご意見を申し上げます。  本会議における議長の発言は非常に大きなものだと思います。先ほどの辻橋議員の質問に対して、教育長の答弁の中で、再開後、成宮議員から指摘のあった、十分な答弁でないという問題については、一問一答制を導入したときでもあるし、また問題については時間がなかった先の方のことであったし、事前協議だとかヒアリングがなかったのでという発言がありました。今後において、一問一答制の方向で進む中で、ヒアリングがなかったら十分な答弁ができないということでは、これは僕は議会の進め方は違うと思うんです。通告をしておいて、きちっとこの場で質問すれば的確な答弁をいただくというふうにしないと、ヒアリングがあるないだとか、それから、一問一答制でずっと先の質問がどうのこうのということになると答弁が変わるということではまずいんじゃないかなというふうに思いますので、できれば辻橋議員の質問が十分でなかったから十分な答弁がいただけなかったとか何とかいう訂正をしないと、ヒアリングだとかそういう問題になってくると、今後の議会の運営に大きくかかわると思うんですが、その辺のできたらご訂正をお願いしたいというふうに思います。  以上です。 251 ◯議長(西村久子さん) お答えをいたしたいと思います。  ただいまご指摘のありましたヒアリング云々の件ですけれども、ヒアリングを通していただいておけばそういう問題の解消になる、そういうお話をさせていただいたつもりでございます。ご了解をお願いしたいと思います。事前に協議をしていただく段階で、こういうものが聞きたいということを事前に打ち合わせをしてもらえたら、こういう問題の解消になると思いますというような発言をしたつもりでございます。  どうぞ。野村議員。   〔16番(野村郁雄君)登壇〕 252 ◯16番(野村郁雄君) 僕が言うのは、今、議長のおっしゃる意味はわかるんですが、ヒアリングだとか事前協議というか、それだとかいう問題は答弁には関係ないわけですよ。だから、一遍、議会運営委員会を開いていただいて、今の議長の発言はそのまま議事録に残りますから、ヒアリングがなかったから十分な答弁をいただけないという、それはちょっと理由じゃなしに、それを打ち切っておかないと、今後において十分な協議がなかったら十分な答弁をいただけないという方向になってしまうから、そこはきちっと整理してほしいなという意味で申し上げていますので、これは十分議会運営委員会で一遍協議してください。  以上です。 253 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩をいたします。            午前11時50分休憩            午後0時19分再開 254 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま議会運営委員会を開催していただきました。野村議員の発言に対して、その結果、議事進行に当たらないとして協議していただきました。結果でございます。したがいまして、議事を進行させていただきます。  暫時休憩いたします。            午後0時19分休憩            午後1時15分再開 255 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  13番北村收さん。   〔13番(北村 收君)登壇〕 256 ◯13番(北村 收君) 私は、12月定例議会に当たりまして、一括質問で4点の質問をさせていただきます。  まず1点目は、国宝彦根城の世界遺産登録へ向けての取り組みについてお尋ねします。  9月定例議会の代表質問でもお尋ねしましたが、国宝彦根城は平成4年に世界遺産登録暫定リストに登録されてから既に13年を経過し、このまま何かアクションを起こさなければ暫定リスト登録から抹消されるのではないでしょうか。市長からは、選挙公約の1つで、国宝彦根城の世界遺産登録の早期実現を目指すとの力強いお言葉をお聞きしているわけですが、前向きなる動きが何も見えてきていないのが現状ではないでしょうか。  一般に余り理解されていない「世界遺産」とは、人類全体のための世界遺産であり、顕著な普遍的価値を有する文化遺産および自然遺産をいうわけですが、具体的には世界遺産条約に基づく世界遺産リストに登録されている物件で、未来に引き継いでいくべき人類共通の財産で、国内では、法隆寺、姫路城、京都および奈良の文化財等9件と、紀伊山地の霊場と参詣道が平成16年に既に世界遺産文化遺産として、また白神山地や屋久島と本年登録された知床を含めた3件が世界自然遺産として登録されています。  過日、平成13年4月に世界遺産登録暫定リストに登録され、平成20年に世界遺産登録実現に向けて着々と進められている岩手県の平泉町に視察に行き、平泉が平成13年に暫定リストに登録されてから7年間の目標を立てて、短期間で実現に向けて町が大変な努力をされていて、また、岩手県もかなりバックアップされていることをお聞きいたしましたが、彦根市では暫定リストに登録されてから今までの13年間の空白は何と説明していただけるのでしょうか。  平泉と同時期に暫定リスト登録された鎌倉が平成21年に世界遺産登録実現を目指しておられ、彦根城の暫定登録よりも後の地域が次々と本登録に向かって進められています。また、富士山を5年以内に世界遺産登録しようとして進められている関係者や平泉の話を総合的に判断すると、彦根城は暫定登録されていることから具体的な整備計画と事業着手等があれば本登録できる可能性があるのではないでしょうか。  具体的には、彦根城およびその周辺の整備計画、楽々園の具体的な整備計画と保存整備工事に着手、石垣の具体的な整備計画と保存整備工事に着手し、市民の盛り上がりが感じられる活動の4点ができれば、本登録に向けての手続ができるのではないかと言われていました。  平泉は本登録申請書の作成に6,500万円、鎌倉は約1億円程度かけるとのことで、手続はすべて専門の環境シンクタンク・コンサルタントに任さなければ、本登録に向けての実現は多分できないとのことでありました。  また、平成19年3月に彦根城築城400年祭の開催が決定しておりますが、そのときに彦根城世界遺産登録に向けてのシンポジウムを開催してはいかがでしょうか。本市としても、目標年を設定して、今後のスケジュールをどのように立てていかれるのか。また、彦根城世界文化遺産推進協議会の設立や教育委員会に世界遺産担当職員の配置や世界文化遺産登録推進プロジェクトチームの設置、また、本市部局に世界遺産推進室を設けるなどの前向きなお考えがあるのかどうか、ぜひ市長からお聞かせください。  2点目は、彦根城築城400年祭の今後の取り組みについてお尋ねします。  彦根城築城400年祭が平成19年3月21日に開幕、開催期間が3月21日から11月25日までの250日間とすることが、過日開催された実行委員会で決定され、シンボルマークの作成や市民アイデアの公募なども決められ、官民一体となってスタートすることになり、築城400年祭の大成功を祈るものであります。  国宝・彦根城築城400年祭のテーマとして、「再発見と新創造」を基本理念に、彦根城一帯と市内全域を会場に開催されるわけですが、彦根城築城と同時期に整備された芹川けやきや井伊神社とその周辺があるので、これらも巻き込んで計画してはいかがでしょうか。  特に中心市街地を挟んで彦根城と芹川があるので、芹川周辺の整備および芹川を中心にイベントの計画も視野に入れてはどうでしょうか。  また、築城400年祭を彦根市民に関心と理解を持ってもらう努力をしなければ、ただ観光客だけを頼りにしていると成功しないのではないでしょうか。  まず、児童・学生を含めた市民に彦根城および城内のすばらしさを認識してもらい、築城400年祭事業に大きな関心と期待を持ってもらうために、年会費1,000円ぐらいで1年間フリーパスの登城手形(お城に上る手形)を発行してはいかがでしようか。彦根市民の多くの人が彦根城に登っておられないのも現実としてとらまえ、国宝彦根城のすばらしさを登城手形によって認識、また再認識してもらって、築城400年祭の盛り上がりに一役買ってもらってはいかがでしょうか。  また、この彦根城築城400年祭を契機に、旧彦根藩主の井伊家が結んだ縁で、今までからも彦根市と交流のある静岡県浜松市引佐町(旧引佐町)と姉妹都市関係を結んではいかがでしょうか。旧引佐町は井伊家発祥の地であり、初代彦根藩主の井伊直政が関ヶ原の戦いでの功で彦根に領地を授かった歴史があり、旧引佐町と彦根市には井伊家の菩提寺である龍潭寺があることから4年前から交流が続いており、今後ますます友好親善を深めるために、姉妹都市提携をぜひ築城400年祭の一つの行事の中に入れて締結式をやって盛り上げてはどうでしょうか。  彦根市と浜松市(旧引佐町と合併)とは、「近江と遠州」「彦根城と浜松城」「琵琶湖と浜名湖」のように、お互いに城と湖に象徴される両市の姉妹関係の成立は、現在、姉妹提携を結んでいる高松市、水戸市、佐野市ともども友好の輪がますます広がるのではないでしょうか。  また、築城400年祭を開催するのに、総事業費を実行委員会で来年1月早々にお決めになるそうですが、大体本市として幾らぐらい見積もっておられるのでしょうか。  開催まであと1年4カ月しかなく、実行委員会で早々に予算などを検討されるとは思いますが、資金調達のめどや寄附金や募金の方法など本市としてのお考えがあればお聞かせください。  3点目は、「まち美化対策」についてお尋ねします。  市内には違法な捨て看板やチラシなどの屋外広告物などが目に余るほど次から次へと立てたり張ったりして放置され、まち中の景観を著しく損なってきております。不思議なことに、この違法な捨て看板やチラシなどの屋外広告物にも「財産権」が認められ、勝手に広告物を撤去・廃棄することができないことになっており、一般の人が勝手に広告物を撤去すると、財産権を侵害することになり、このような問題に対応するため、各自治体では違法屋外広告物の除去のためさまざまな制度を設けられているのが現状です。  例えば大阪市では、平成14年に大阪市屋外広告物条例を改正して、路上違反簡易広告物撤去活動員制度、すなわち愛称「かたづけ・たい」を創設され、「かたづけ・たい」では、それまで屋外広告物法では撤去できなかった立て看板、金属・プラスチック板塗装看板、のぼり旗についても撤去できるようになり、平成14年10月よりスタートされ、現在、約200団体、2,800名のボランティアが登録されています。この「かたづけ・たい」の活動実績として、平成16年度には21万枚もの違反簡易広告物を撤去したとの報告がなされております。  また、参加ボランティアには、活動に必要な道具(ニッパー、手袋、ごみ袋)と活動員(かたづけ・たい)のユニフォーム(ベスト)などが支給され、撤去中の事故に備えて、ボランティア保険料を負担されていますが、本市でも「まち美化条例」として、路上違反簡易広告物撤去活動員制度(かたづけ・たい)を創設されてはいかがでしょうか。  「自分たちのまち美化は自分たちで」の精神のもと、早期に創設に向けて検討されるべきと思いますし、この活動員制度(かたづけ・たい)が、市長が提案されています議案第148号美しいひこね創造条例と深いつながりが出てくると思いますが、市長の前向きなお考えをお聞かせください。  4点目は、児童の登下校時における安全対策についてお尋ねします。  この質問については、安藤議員、徳永議員から詳しく質問をされておられますが、重要な件でございますので、お許しをいただいて、通告どおり質問をさせていただきます。  最近、学校の下校時に連続して児童が殺害されるという悲惨な事件が続いており、学校の通学路における登下校時の犯罪被害に遭うことは今までまず安全だろうという概念が覆されてきて、社会に大きな衝撃と怒りが広がってきております。  警察庁によると、2004年に小学生が被害者となった刑法犯の認知件数は2万6,717件で前年比4%減となったが、被害の罪種別では、殺人が奈良の女児誘拐殺害事件など26件(前年比4%増)、傷害が379件(同16.6%増)、略取・誘拐が104件(同3%増)といずれも増加してきており、子どもが凶悪犯罪の犠牲となるケースが増えてきているのが現状であります。  昨年、奈良の小一女児誘拐殺害事件に続き、今年の11月に広島の小一女児が殺害され、その2週間後に栃木の小一女児の下校途中における殺人、死体遺棄事件が発生するなど、悲惨な事件が繰り返し発生し、今後、地方においても学校の登下校途中に連鎖的に犯罪が拡大していく可能性が叫ばれてきていますが、本市では事件の衝撃を再発防止にどう生かしていかれるのでしょうか。  本市においても、小学生の登下校に保護者や関係者がどのような形で付き添うかなど徹底した対策が必要になってきているのではないでしょうか。  今までの限られた通学路での集団下校は安全だと思われがちですが、通学路にも大人は知らないが子どもがよく使う抜け道があるという、そうした情報を共有するほか、いつも事件が起こると大人の方が半ばパニックになっているのが現実で、大人にできることは何だろうかということをもっと真剣に話し合う必要が出てきていますが、この点どのようにお考えになっておられるのでしょうか。  また、学校現場においても抜本的な対策を急がなければならないと思いますが、今後の防犯対策や防犯教育の徹底などについて、どのようなお考えを持っておられるのかお尋ねします。  以上、誠意あるご答弁をお願いして、私の質問を終わります。 257 ◯議長(西村久子さん) 市長。 258 ◯市長(獅山向洋君) それでは、私からは、国宝彦根城の世界遺産登録へ向けての取り組みについてのご質問にお答えいたします。  彦根城が世界文化遺産登録暫定リストに登載されてからの取り組みにつきましては、今年9月市議会における市民コラボ代表質問の北村議員のご質問にもお答えしたところでございますが、平成4年、ちょうど日本が世界遺産に関する条約を批准したその年に彦根城が暫定リストに登載されまして、ある意味では非常に交運なスタートを切ったわけでございます。  しかし、その後、13年の間、市民から見れば、どういうふうに進んでいるのか余り目に見えなかったという点は否定できません。率直に申し上げて、当時の市長でございました私もいらいらしていたというところでございました。しかし、この彦根城につきましては、天守閣など建造物やあるいは石垣整備などのハード事業に加えまして、ソフト事業として彦根城独自の特徴を証明する調査資料作成等の取り組みが進められ、また、文化庁との協議も進められてきたと聞いております。  その結果、同種遺産との比較や彦根城の保存整備の進展という課題の克服に向けて、中長期の展望のもとに取り組むようにとの見解が示されたとのことでございまして、現在この課題の解決に向けて、楽々園の建物や石垣等の整備を計画的に進めますとともに、彦根城の独自性を明確にした登録に向けてのコンセプトの構築に努めているわけでございます。  このような経過を考えますときに、彦根城は現に世界遺産の暫定リストに登載されておりますし、文化庁の指導のもとに整備の進捗も進められておりますので、私としましては、暫定リスト登録から抹消されるようなことはない。また、13年間の空白とおっしゃいますが、私としてもこの空白というのをどう理解するか複雑な心境ではございますけれども、少なくとも何らかの進展があったという意味では、空白ではなかったのではないかと。また、このような努力をさらに続けていけば、国からの登録推薦が得られるものと確信しているものでございます。  また、市民意識の高揚を図っていくということは非常に大切なことでございます。率直に申し上げまして、空白という意味は、この市民意識の高揚というものが少々なおざりにされていたというところにあるのではないかなというふうに私は考えておりますので、私自身の選挙公約でもございますし、さらに今後シンポジウムなどを開催して市民への啓発事業に取り組んでいきたいと思っております。  次に、世界遺産登録に向けて目標年を設定することでございますが、これにつきましては、国が世界遺産委員会に登録推薦する遺産を選定したり、あるいは推薦時期などを決めますので、そういう意味で、登録時期までは自治体としては決められませんけれども、ご質問の趣旨のように、何らかの目標年を設定して、それに向かって市および市民が取り組んでいくという目標を設定するということは非常に重要なことであると考えております。そういう点で、今後、市議会の議員各位ともご相談しながら、目標年というものを設定してまいりたいというふうに考えております。  また、このような彦根城の保存整備やソフト面での進捗状況を常に的確に把握して、文化庁と絶えず協議をしていくということがやはり世界遺産登録への最も近道であると私は考えておりますので、そういう意味で、文化庁との協議についても鋭意進めてまいりたいと思っております。  最後に、このような進展に伴いまして、当然、市としての推進体制を充実していくことが非常に重要であると考えております。とにかくこの問題について、専念していただくという、そういう職員をつくる必要があります。そういう点で、今日までの状況を見ますと、どうしても兼務というような形で進んできたように思われますので、まずそういう人をつくり、また育成していくということを考えたい。それと同時に、例えばそういう推進の部局を市長部局に置くのか、教育委員会に置くのかというようなことについても、十分な検討が必要であろうと考えているわけでございます。  以上いろいろと申し上げましたけれども、現在、国内には暫定リストに載っている地域といいますか、それが4カ所あるわけですが、彦根城に関しましては、ある意味では4カ所の中で一番早くリストに載せてもらっておりながら今日に至っているというのは、非常に恥じるべきことであろうと私は思っております。そういう点で、今後、他の地域に負けないようにその体制を整えていきたいと考えておりますので、ひとつご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 259 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 260 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 彦根城築城400年祭の今後の取り組みについてのご質問にお答えします。  まず第1点目の、芹川けやきや井伊神社とその周辺も巻き込んで計画することについてでございますが、国宝・彦根城築城400年祭実行委員会におきましては、基本構想の中で、400年祭の会場は彦根城域一帯を中心として市内全域と定められましたことから、今後さまざまな事業を計画するために議論がなされる中で、そうした資産の活用も論議をしていただけるのではないかと考えておりますし、また論議をしていただくように働きかけもしてまいりたいというふうに考えております。  次に、芹川周辺の整備やイベントの計画についてでございますが、当地は善利組の足軽屋敷跡など城下町彦根の風情が色濃く残る地域でございまして、多くの市民が遊歩道を散策されたり、憩いの場としても利用をされております。400年祭の会場は先ほども申し上げましたように市内全域でありますことから、芹川周辺での取り組みにつきましても、これらの有効な活用も含めまして、さまざまな面から検討されるものと考えております。  次に、市民に関心と理解を持ってもらう努力についてでございます。ご提案のような年間フリーパスの登城手形の発行も当然ながら検討課題の1つとなるものではないかと考えております。  また、静岡県浜松市引佐町、旧引佐町でございますが、井伊家発祥の井戸や龍潭寺があり、彦根藩主であった井伊家ゆかりの地であると認識をしております。また、現在も井伊家家臣の子孫で組織されておられます橘会や郷土史を研究されている史談会を通じまして、民間レベルでの交流が進められているような事例もございます。  旧引佐町との結びつきに関しましては、この400年祭におきましてどのような取り組みを行うかは、今後具体的に実行委員会で検討・協議をいただくことになるわけでございますが、お尋ねの姉妹都市提携については、現在のところ考えておりませんのでご理解をお願いいたします。  次に、総事業費の見積りについてでありますが、現在、実行委員会の各専門部会等で実施事業の検討を慎重に重ねていただいているところでございます。この中で事業の取捨選択を行い、並行して事業経費を見積もってまいりたいと考えております。  また、資金調達のめどにつきましても、先ほどお答えしましたとおり、実施事業を確定していきながら、順次、実行委員会への市の負担金のほか、各参画団体からの負担金も計上されるものと見込んでおります。  さらには、国・県等の補助メニューを積極的に活用するのはもちろんのこと、寄附金や募金につきましても、実行委員会だけでなく市も窓口になることも検討しておりまして、できるだけ多くの方々からご協力とご支援が得られるよう努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 261 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。
    262 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 「まち美化対策」として、路上違反簡易広告物撤去活動員制度(かたづけ・たい)の創設についてのご質問にお答えします。  現在、違法な屋外広告物除去にかかわる事務は、「屋外広告物法」に基づき、滋賀県の事務として「滋賀県屋外広告物条例」により県において適正な管理が図られています。この中で本市における取り組みにつきましては、路上の違反屋外広告物の簡易除却の委任を受け、県職員に同行し除却しているところです。また、県が行う年2回の違反広告物除却作戦に参加し、主要地方道および主要市道の違反屋外広告物の除却に協力をしています。このように、屋外広告物に係る事務は簡易除却を除き滋賀県の権限に属し、質問のありました条例制定につきましては、条例制定権を本市に移譲する必要があります。また、まちの美化等の景観行政につきましては、平成16年6月に制定されました景観法により、本市が景観行政団体になることにより屋外広告物条例の制定が可能となります。  本市は平成6年に「彦根市都市景観基本計画」を策定し、平成7年に「快適なまちを創る景観条例」を定め、今日まで景観形成に関し助言・指導を行ってきたところであり、景観行政団体になるために、今年9月29日に市長より彦根市都市景観審議会に諮問し、11月25日に答申を受けまして、現在、滋賀県に対し協議および同意を得て、平成17年度中に告示される予定であります。  今後、景観計画の策定や関連条例の準備を行い、屋外広告物に係る権限移譲は平成21年度に受ける予定でございます。ご理解いただきますようよろしくお願いをいたします。 263 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 264 ◯教育長(矢田 徹君) 事件の再発防止のためにどのように生かしていくか、このご質問にお答えをいたします。  子どもの登下校時の安全確保につきましては、各学校において事故や被害の未然防止と事件が発生した場合の具体的な対応について日ごろから繰り返し取り組んでいるところでございます。  今回の事件を受け、教育委員会といたしましても、すべての子どもへの指導の徹底を一層図るとともに、被害防止の視点から通学路や公園等、子どもの生活範囲の再点検をし、子どもの安全確保について万全を期すよう指示しているところでもございます。  次に、登下校に保護者や関係者がどのように付き添うかなど徹底した対策についてでございますが、登下校時に、保護者や地域ボランティアなどの協力を得て、通学路等でのパトロールを強化することなど、子どもを見守る体制を地域の実情に応じて一層強化していただくようお願いしているところでございます。  次に、大人にとってできることについてでございますが、学校を中心として、保護者、地域、関係機関との連携を密にした積極的な取り組みが必要であります。学校が子どもの下校時刻をお知らせし、より多くの地域の方の協力により登下校を見守るなど、子どもの安全確保に対する地域ぐるみの取り組みが大切であると考えております。  さらに、今後の防犯対策や防犯教育の徹底についてでございますが、防犯対策としては、不審者に対する通学路の危険箇所の把握、安全マップの作成、交番や「子ども110番の家」の場所の一層の周知、防犯ブザーの所持など、子どもの安全確保に万全を期すよう各学校へ指示しているところでございます。また、防犯教育については、防犯教室等を通して、「逃げる」「大声を出す」「近くの大人に伝える」などの具体的な指導を行い、自分で自分を守る力の育成にも一層努めているところでございますので、ご理解とご支援をお願いいたします。  以上でございます。 265 ◯議長(西村久子さん) 北村議員。   〔13番(北村 收君)登壇〕 266 ◯13番(北村 收君) それでは、再質問をさせていただきます。  まず1点目の、国宝彦根城の世界遺産登録に向けてのご答弁を市長からいろいろしていただきまして、ありがとうございます。  この中で、確かにうちの城は13年間の本当に長い期間、空白という言葉が正しいかどうかわかりませんが、目に見えてこなかったのは事実であります。この中で、県との連携はどのようにやってこられたんでしょうか。今まで県との連携の話は何回質問しても一度も出てこなかったわけですが、ほかの世界遺産に向けて真剣に取り組んでおられる市なんかは、まず県との二人三脚の連携を深めて、短期間で実現を目指してやっておられるわけですが、彦根市の場合、県とのどういう関係、今まで取り組みをなされてこられたのかお尋ねしたいのと、もう1点は、この質問でも言わせていただきましたように、まず環境シンクタンクのコンサルタントについては、どのように把握されておられるのでしょうか。もし環境シンクタンクに今まで一度でもそういう問い合わせ、もしくはいろんな話し合い、相談をなされてきたのかどうか、こういう環境シンクタンクの会社がどこにあるのかご存じなのかどうかお尋ねいたします。もし会社等をご存じであれば、その会社名もお答えをいただきたいと思います。  それと2点目ですが、企画振興部長のご答弁で、引佐町との姉妹提携は考えていないというお答えでしたね。井伊直政公の生誕地もあります。非常に深い関係であります。引佐町と彦根市との姉妹関係というのは微妙な食い違いが出てくるのではないかと思うんですが、引佐町そのものが今、浜松市に合併されまして、浜松市と彦根市とが合併を考えていく時代だと思うんです。もともと引佐町とは深い関係がありますから、ただ、今、引佐町は浜松市引佐町になりました。合併するまでは引佐町だけでしたが、そういうことも、先ほど言いましたように、湖、いろんな深い関係もございますので、それも考えてもう一度、この姉妹関係はぜひやっていただきたいなと考えているわけですが、その点についても再度質問したいと思います。  それと、先ほどの登城手形につきましては、これはぜひ、実行委員会で決めるというより、市の観光課で決めて、いわゆる小学生・中学生には無料の登城手形でも発行して、どんどん今からお城に上がってもらって見識を深めていただく、まずその基盤が大事だと思うんですよ。高校生以上、一般市民の方については1,000円ちょうだいして、それは400年祭の費用の一部に充てんしてもらうとか、そういうことでぜひこの登城手形についてはすぐでも取り組んでいただけるかどうかお答えいただきたいなと思います。これは実行委員会で400年祭が始まってからするのではなしに、400年祭を成功させるためにこれを提案しているんですから、これについてもう一度お答えいただきたいと思います。  それと、「まち美化対策」については、今お答えいただきましたように、平成21年に権限移譲ですか、条例もできる、やれるということでございますので、今、大阪市の例を挙げましたが、全国的にものすごく多くなっております。やっぱり市民の手できれいにしようということですから、条例化してどんどん正規に撤去できるというシステムをぜひつくっていただきたいなと思います。これは要望でございますので、よろしくお願いします。  それと、児童の登下校時における安全対策でございますが、これは安藤議員、徳永議員の質問で詳しくご答弁をされておられますが、私は前にも一遍、ランドセルに防犯ブザーの件で質問したことがございます。ほとんど見ておりますと、ランドセルの後ろにぶら下がっておるだけで、あんなもの、本当に急に手を引っ張られて、果たして防犯ブザーを子どもが自分で鳴らすことができるのかどうかということを前に質問したことがございます。それはすぐ改めますというお答えをいただいておりましたが、いまだに子どもらを見ていますと、やっぱりランドセルの横にぶらぶらぶら下がっているというのが現状でございますし、この防犯ブザーが果たして本当に効果があるのかというのはちょっと疑問視をしております。実際に防犯ブザーで犯罪が防げるかなというのは、気休めみたいに今は思われて仕方がないんですが、今一番先端を行っておりますICタグをランドセルに組み入れる、これが今全国的に見直されておるわけですね。どこに子どもが今下校中であるかということ、これをICタグ、もしくは本当の登下校だけに使えるようなICタグの入った携帯電話とか、それが今どんどん技術が進んでおりますので、そういうことを取り入れるお考えが今後あるのかないのかお答えいただきたいと思います。  それと、マップの作成ですが、これは両名の議員から質問がありまして答弁もされておりますが、同じマップでも、下校時に子どもが一人になる道があるわけですね。これは長浜市で採用されまして、まず、下校時に子どもが一人になるマップを作成されたと、これが一番大事だと私は思うんです。こういうマップをただPTAだけじゃなしに、いわゆる全市民にそういうチラシ的な考え方でマップをこしらえていただいて、この道からこの道まで子どもが一人で帰るんだよと。平均したら何mぐらいあるよと、こういうことをチラシ形式でもいいんですが、そういうマップをこしらえていただいて、ぜひ配布をしてもらえるのかどうか、お答えいただきたいなと思います。 267 ◯議長(西村久子さん) 2番目の質問で浜松と彦根の合併と言われましたけれども、姉妹提携のことですよね。   (「そうです」と呼ぶ者あり) 268 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩いたします。            午後1時58分休憩            午後2時12分再開 269 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいまの北村議員の再質問におきまして、通告外が含まれておりました。本人のご了解も得て、通告範囲内のみの答弁としていただきます。  市長。 270 ◯市長(獅山向洋君) 私からは、引佐町とのおつき合い、あるいは浜松市との姉妹都市関係に関する再質問にお答えいたします。  今年の10月末のことでございますが、旧引佐町の方々5、6名がぜひ彦根市長にお会いしたいということでお越しになりまして、私も1時間ぐらい歓談したわけでございますが、そのときに龍潭寺のご住職や商工会関係の方、さらには観光協会の方々も見えて、それと郷土史家のお方も来られました。そのときに、いろいろと彦根市と引佐町との関係について、歓談といいますか、お話し合いをしたわけでございますが、引佐町の皆様としては、浜松市という非常に大きな都市、言うならば政令指定都市を目指しておられるような、そういう都市の一部分になったということを悲喜こもごも語っておられたわけでございますけれども、そのときのお話では、なかなか浜松市と彦根市という、そういう関係に持っていくのは難しいだろうし、自分たちも、いわゆる旧引佐町としての商工会とか観光協会というのをそのまま存続しておられるようで、そういう意味で、民間を主体として彦根市と交際したいというようなご趣旨の発言もあったわけで、そういうようなことから、私としては、あえて浜松市とまで考えずに、旧引佐町の地域の方々と民間でご交際してはどうかなというふうに考えているわけでございます。特にそのときに、ぜひとも築城400年祭には呼んでほしいというようなご要望もございました。  それともう1点、これはえらい蛇足かもしれませんが、やはり引佐町と彦根市とは井伊家に対する思いもかなり差があるなと思いました。といいますのは、井伊家代々のご先祖から井伊直政までが引佐町で、井伊直政から後が彦根市というような関係になっておりまして、彦根市の井伊直政に対する思いと引佐町の方々が井伊直政に対して思っておられるこの思いの違いというのもかなり感じたわけでございます。  それともう1点は、彦根市もいろいろと姉妹都市、友好都市とか、あるいは姉妹城とかございまして、しかもこの浜松市は非常に大きなまちでございますので、そういう意味で、姉妹都市になったとき、おつき合いがしんどいなという気持ちもございますので、その点もひとつご理解いただきたいと思っております。 271 ◯議長(西村久子さん) 教育部長。 272 ◯教育部長(江畑 隆君) それでは、私の方から、国宝彦根城の世界遺産登録に向けてコンサルタントの関係につきましてお答えをさせていただきます。  彦根城の独自性あるいは特色というのを示さなければなりませんので、その資料の作成を平成8年度以降、例えば彦根城跡の調査あるいは玄宮楽々園の建物調査等々、東京に本社がある専門業者のコンサルタントにお願いをしているところでございます。  なお、現在もこの業者は、世界遺産登録に伴います推薦書本文原案を作成する唯一の専門業者でございますので、そこからいろんな情報を得まして取り組んでおるところでございます。  以上でございます。 273 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 274 ◯教育長(矢田 徹君) それでは、私の方から、防犯ブザー、ICタグ、安全マップ、この3点についてお答えをいたします。  まず一番初めの防犯ブザーでございますけれども、再度、ブザーの携帯方法、それから目的外使用の禁止と、そういうことについて徹底していきたいと、このように思っております。  2点目のICタグでございますが、これにつきましては、子どもたちの位置を確認するということの情報は得ているわけですけれども、何分にも高価なものであるという認識をしておりましたので、現在まだ研究はいたしておりませんが、不審者対応への効果等も含めて今後研究をしていきたいと、このように思っております。  3点目のマップでございますが、今回の安全マップは、ひとり下校も含めて、学校が作成する。ということは、校区全域にわたっての安全マップでございますので、地域の皆様にはその地域の実情に応じて、マップまたは文書等で地域の皆さんがひとり下校をする子どもの情報を共有していただけるよう何らかの方法で伝えると、このようなことに努めていきたいと、このように思っております。 275 ◯議長(西村久子さん) 北村議員。   〔13番(北村 收君)登壇〕 276 ◯13番(北村 收君) 再々質問をさせていただきます。  2点目、市長が今お答えいただきました。これにつきまして、いわゆる姉妹関係ということは、今、市長のお話では、そこまでお話が行っていなかったかどうか、ちょっと私は確認していませんが、そういうお話をこの400年祭の実行委員会に正式にお話しされたんですか、うちの市で止まっているんですか、それだけもう一度。向こうから、いわゆる民間なら民間同士、市長がおっしゃったように、それで友好関係を結ぼうじゃないかと、それを実行委員会の方にご提案されたんですか、これだけもう一度確認したい。  それと、国宝彦根城の世界遺産登録の件での今教育部長の方からお答えいただきました件ですが、この東京の会社に平成8年にお願いされているということですね。これは株式会社プレック研究所で間違いないんですか、再度お答えいただきたいと思います。  それと4点目ですが、これは非常に今大きな社会的な事件、問題になっておりますので、やはり児童の安全のために、極力、教育委員会の方が率先してパトロールしていただく、車に乗って啓発をしていただくというのも、地域のみんなを喚起さすためにも教育委員会の方も率先してやっていただけるのかどうか、これだけもう一度お聞きしたいと思います。 277 ◯議長(西村久子さん) 市長。 278 ◯市長(獅山向洋君) 引佐町との関係につきましては、先ほど申し上げましたように、特に友好関係を結ぶとか、そういうお申し出ではございませんでした。あくまで民間として仲よくやっていきたいというようなお話でございます。そんなふうにご理解をお願いしたいと思います。 279 ◯議長(西村久子さん) 教育部長。 280 ◯教育部長(江畑 隆君) コンサルタントでございますけど、プレック研究所でございます。 281 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 282 ◯教育長(矢田 徹君) 教育委員会の職員にも協力させということでございますが、もっともなことだと思います。しかしながら、教育委員会も限られた人数でございますので、下校時間としても、本当に2時から4時とか限られた時間帯に回らなければならないということで、全地域を網羅するということは難しいことでございますけれども、何らかの形でやはり地域を決めてでも順番つぎに巡回したいと、このように思っております。 283 ◯議長(西村久子さん) 23番正村嘉規さん。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 284 ◯23番(正村嘉規君) 今議会から一問一答制が始まりましたんですが、私にとりましては本当に隔世の感がございます。これが実現するまで約8年間、8年前に一問一答制の提案をいたしましたときに、先輩議員の方から「正村、おまえは何を考えてるんや。議員や傍聴者におしりに向けて質問するなんていうのは、そういうばかなことがあるか」と。議員というのは、堂々と正面の演台において傍聴者や議員に向かって話をすることに議員の権威があるという時代でございました。非常に隔世の感を抱くわけでございますが、その8年間の間に今ようやくなったんですが、これに対して非常にお力をいただいたのが杉本議員でございました。その中でこれが実現したということを、改めてここでご報告させていただきたいと思います。  さて、今回、議案について2問と、そして一般質問を1問させていただきたいと思います。質疑に関しましては、2問とも獅山市長との問題でございますが、獅山市長も私も先月の11月には介護保険の証書が送られきた年齢になってしまいましたもので、スローライフでの1時間の場所を持ちたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず第1問は、議案第147号彦根市助役を置かないことを定める条例案につきまして質疑をさせていただきたいと思います。  今回、山口議員を初め何名かの議員からこの問題は質疑がされてまいりました。そこでの一定の結論といたしまして、私の感ずるところを、半年間の市長の在任期間を通じまして、現在の段階において実務においてあえて助役は必要がないんだ、むしろ年間2,500万円有余の節減につながる効果があるというふうに市長がお答えになりました。その質問を聞きながら、ああ、我々はよかったなと。もしあのとき、5月臨時議会におきまして、また6月の定例議会におきまして、人事案件を承認しておいたならば、今ごろは助役解任の決議案がこの12月に出るのではなかったんだろうかと。今思いますと、市長にとりまして、我々議員が5月、6月に人事議案を反対したことに対しまして、議会の良識ある判断であったのかどうかというふうにご理解なさっているんでしょうか、まずその辺からお答えをいただきたいと思います。 285 ◯議長(西村久子さん) 市長。 286 ◯市長(獅山向洋君) ただいまのご質問は、質問通告によると、第1番の不要論の真意についてということだと理解してお答えしたいと思うんですが、まず1つは、今回の条例の提案は、正村議員がおっしゃいましたように、まさに2回否決された、そして6カ月以上がたったと、そういう市議会と市長における経過から出てきた条例案であるというふうに理解すべきであろうと私は思っております。そういう点で、別に助役の解任について決議案とかそういうものは必要はないわけでございますけれども、少なくとも、言うならば「あざなえる縄のごとし」といいますか、市議会と市長との間のいろいろな経過によって今回の議案が出てきたというふうにご理解いただきたいと思います。  助役不要論の真意でございますけれども、既に申し上げておりますように、既に、一番難しい時期といいますか、市長に就任した直後から今日まで6カ月が経過したわけでございます。その間に、助役がいないという状況のもとで、理事者側でそれなりの対応をし、またそれほど支障が起きていないというふうに考えられるようになりましたので、そういう観点からいいますと、今さら助役というものをお迎えしたとき、もったいないという気持ちも出てきたわけでございます。このような状況になってまいりましたのは、やはり1つは、私がかつて市長であったこととか、市議会議員の経験者であったというようなことで、6カ月ほどの期間で何らかの適応ができたこと、それと収入役を初め各部長、職員が非常にこの状況に協力してくれたたまものであると考えております。 287 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 288 ◯23番(正村嘉規君) 今、市長の方から、6カ月間に対するいきさつを十分お話しいただきました。  では、次の質問に入るわけでございますが、もちろん関連でございますが、今後、助役が不在という中において、行政運営を進めていかなければならない市長にとりまして、行政組織の見直しと今後のマネジメントの方向性について質問をさせていただくわけでございますが、私は3つ考えられるんじゃないかと。現在の1つのピラミッド型というものから、助役をなくしましてフラット化する、そして部長との集団体制をとっていくやり方が1つではなかろうかと。その中におきましては、今までの質問にも出ておりましたが、極力、助役の権限というものをフラット化した集団体制の中で、部長に権限を移譲していくのか、それとも逆に、助役が市長の補佐するものであるならば、市長が助役の権限を掌握しながら、いわばトップダウン方式で部長との集団体制に臨んでいくのか、その考え方と、もう一つは、将来にわたりまして、市長はむしろあくまで看板として、来年、国の方で副市長制度というのを置かれますが、いわばシティーマネジャーのようなものをしっかりお置きになりまして、人事事務掌握をすべてシティーマネジャーに任していく。市長は看板として、むしろ非常勤ぐらいになられまして、議会に対しても一定の予算権等の執行まで認めていくような新しい方向を結びつけていくのか。そして、市長と議会とをチェックするために、市民から評議員のようなものを設けていくのか、いろいろな方法がございますが、1番は、まずピラミッドをフラット化して、そして部長との集団体制をどうしていくのかということが一番問題だと思いますが、その辺のマネジメントにつきまして、市長の助役なき状況での行政組織というものの見直しについてご答弁を賜りたいと思います。 289 ◯議長(西村久子さん) 市長。 290 ◯市長(獅山向洋君) 助役が不在であるから行政組織を見直すかというご質問につきましては、あえて見直そうという考えはございません。これにつきましては、助役が不在であることを前提にした場合には、各担当部長が助役をその所管、所管で代行することになっておりますので、そういう意味で見直しの必要はないと考えております。  また、ピラミッドかフラットかというご質問でございますけれども、これについてはちょっとよくわからないんですが、助役がいてもいなくても、少なくともピラミッド型であるということは間違いないわけでございまして、ただ、助役の権限を担当部長が代行してくれるという意味では、各部長に権限を移譲しているという現実があるということは否定できないと思っております。  それから、ちょっとこれはご質問の趣旨に入っているのかどうかはよくわかりませんが、マネジメントの方向ということと理解しましてお答えしておきたいと思うんですが、市長がいわゆる看板になって、シティーマネジャー的な人に任せていくのかというご質問でございますけれども、これはそういう意思は全くございません。どちらかというと、私自身が事務屋的な傾向がございますので、どっちかというと、看板になる方は嫌なんでございます。事務の方をやっている方が気分的に落ち着くという人間でございますので、そういう意味では、やはり看板という形はしっかりやってはまいりますけれども、同時にシティーマネジャー的なことは、市長である私と部長とでやってまいりたいと、こんなふうに思っております。  また、市民からの評議員というようなお話もございましたけれども、この点は、やはり行政組織というもの、地方自治法上認められた行政組織というものを尊重しなければいけないと思っておりますので、そういうことは考えておりません。私としては、あくまで議会を尊重してまいりたいと考えております。  以上です。 291 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 292 ◯23番(正村嘉規君) 今、市長のピラミッド型ということに対するご認識と私どもには見解の相違があるわけでございますが、市の三役として、市長、そして助役、また収入役、部長という一つの流れの中において、やはり助役をなくするということは、それは一つのピラミッドの頂点から見たら、やはりフラット化の傾向であり、神奈川県の大和市あたりはそういうふうな傾向を強くしていらっしゃる。十分、大和市のことは市長もご存じではなかろうかと思います。あそこも助役を平成14年の市長選挙にて置かなかったわけでございます。市長は事務屋さんだと言われました。だから、看板はむしろ苦手なんだということも言われましたが、わかります。群馬県の太田市の清水市長ですか、あの方は公用車を自分で運転しながら走り回るような方でのトップダウンで、逆にあの方は、むしろ看板として、シティーマネジャーとして、大きくトップダウンの姿勢を持ってやられるタイプではない。  だから、私が獅山市長に期待するところは、しっかりとした、今までこの半年間、議案を見ておりましても、彦根市の大きな問題において意思形成をするようなものは今までなかった、だから事務屋さんでよかったんだろうと。また、部長も、はっきり申し上げまして、機関委任事務に慣れました国頼り、そしてまた県頼りの一つの流れがあったわけでございますよね。その中で意思形成ができる人材というのはなかなか育ってこない。事務屋でよかったわけです。市長も事務屋さんなら、部長も事務屋でよかった。しかし、必ず来年、また築城400年を迎えまして、いろいろと大きな問題に直面することに当たりましては、やはりシティーマネジャー的な意思形成に役に立つような人材の養成というものは、そのときになってからでは遅過ぎます。やはり今からご準備いただくのも、市長にとっては大切な仕事ではなかろうかと思いますので、その辺も十分ご認識をいただきたいと思います。  では、最後に、この議案におきまして、助役の必要性について私は質問させていただきたいと思います。  まず第1番目、市民、職員との円滑なるコミュニケーションを深めていくための助役の存在でございます。私、今これで10年間シングルライフを過ごしておりまして、私には助役がないわけでございます。ということは、親と子どもとの話し合いにおきましても、親から子どもに物を頼むときも、子どもが親に要求するときもダイレクトでございます。このダイレクトがいい場合もありますが、そこに利害が絡みます場合は、やはり内助の功という必要性が生まれてくるんじゃなかろうかと。助役というものは、市長が助けられる役の方であるというのが助役でございますが、市長はその助け役の方を要らないと言われるんですが、市長にとってみれば要らないかもしれませんが、やはり職員や、そしてまた議員や市民にとりましては、ソフトランディングしていただける助役の位置づけというのは必要なんじゃないだろうかと私は思います。  と申しますのは、9月議会でございますか、どなたかの議員の皆様方が原町の舟券・車券売場の問題において、「市長、あなたは、大津の目片市長や、また開催団体である國松知事にお会いになることがあるでしょう。どうしてそのときに彦根の実情を訴えないんですか」と言われましたら、やはり長同士が集まっているんだから、お互いの立場の問題もあるから、なかなかそういう雰囲気では話しにくいですよというようなご答弁がありましたですね、9月議会でございます。ということを我々市民や職員や議員の立場から考えていただいた場合、やはり市長との直接の話し合いよりも、中にソフトランディングできるような、いわば触媒型の方がいていただく方がかえって円滑に話が進んでいくという認識を持つものでございます。その辺においても助役が必要なんじゃないかなと思います。  また、助役会を通じての他市との連携でございますが、滋賀県にもやはり助役会というのがございますんでしょうね。現在まではそこへは出席なさっていらっしゃらないんでしょうか。まさか部長が代理で出ていくということもおかしゅうございます。あくまで特別職としての助役の集まりなんですね。そういう場合は、どのような措置をおとりになるんでしょうか。まして、滋賀県には13の市が生まれました。これからますます他市との連携、情報交換が必要になってまいります。そのとき、やはり助役同士の発言する機会、幾ら部長が代理に出ましても、部長としてはただ顔を並べているだけで、そこでの発言の機会は難しゅうございましょう。そういう意味での助役というのも必要なんじゃないかと私は思います。 293 ◯議長(西村久子さん) 正村議員に申し上げたいと思います。一問一答ですので、通告に従いまして一問について聞いてください。 294 ◯23番(正村嘉規君) はい。そして、議会運営の効率化について、助役の必要性を問うものでございます。  先般、私、産業建設常任委員会に出ました。最近は、総務常任委員会においては市長がお出になっていらっしゃいますが、ほかの常任委員会においては市長はご出席になりませんし、もともとは助役が出席をしていらっしゃいました。そのときもそうでございましたが、最近は私の所管する部局がその問題に直接かかわり合いがあった場合、それが最近は横断型になっております。他の部局に関しての連携とか、他の部局はどうなのかということを質問したい場合、やはり自分の所管の部署は他の部局のことに関しましては、なかなかご答弁がしにくい状況になることは事実でございます。今までは助役はそれを補完して、総合的な形で他の部局との事業の連携というものを常任委員会等でご答弁いただきまして、非常に参考になったことがございます。  そういう意味においても、やはり大局的な物の見方ができる方が常任委員会に出席していただくことは非常に必要であろうし、それも助役の任務ではなかろうかと思います。その3点につきまして、私はあえて助役の必要性を説くものでございますので、ご答弁を賜りたいと思います。 295 ◯議長(西村久子さん) 一問の「市民、職員との円滑なコミュニケーション」についてお答えをいただきます。 296 ◯23番(正村嘉規君) これは小項目ですから、だから3つ固めて必要性についてという中項目の中での質問ですから。 297 ◯議長(西村久子さん) 約束は、一問につき一答ですので、お願いします。  市長。 298 ◯市長(獅山向洋君) まず、助役の必要性に関して、市長と職員との円滑なコミュニケーションについてのご質問だと思いますが、これにつきましては、私自身は、助役がいない状態におきましては、先ほど正村議員がおっしゃったように、ピラミッドとかフラットとかいう関係からいえば、むしろ市長と部長あるいは職員との距離が縮まったように感じております。そういう意味で、逆にコミュニケーションは密になっているというふうに思っておりますので、そういう点で、市長・職員間のコミュニケーションについては全く問題がないというふうに考えております。 299 ◯議長(西村久子さん) 正村議員、2番目の項目だけでもお読みください。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 300 ◯23番(正村嘉規君) 一問一答ですから、助役会の問題につきまして、先ほど質問しましたが、ご答弁を。 301 ◯議長(西村久子さん) 市長。 302 ◯市長(獅山向洋君) 助役会の問題でございますけれども、ここにご質問の趣旨としては助役会を通しての他市との連携というふうに書いておかれましたので、この他市との連携を中心にお答えいたしたいと思います。  そういう意味では、他市との連携は現実は決定権限のある市長会、そこで連携とかいろんな議論を戦わせているわけでございまして、そういう意味では、助役がいないから他市との連携ができないというようなことはないというふうに私は思っております。  それと、ちょっと質問の内容にはございませんけれども、何か市長同士では話し合いがしにくいかのようなお話もございました。だからといって、助役だから話がしやすいかといえば、むしろ助役の方が決定権限がない補佐的な立場でございますので、そういう意味では余計に話しにくい。ただ単なるメッセンジャーボーイ的な形になってしまうわけでございまして、そういう点では、むしろ市長同士の方が話しやすいし、また逆にお互いの立場を理解し合っているということが言えるのでございますので、その点ひとつご理解いただきたいと思います。
    303 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 304 ◯23番(正村嘉規君) 議会運営上の効率化の問題ですね、先ほど質問しました。 305 ◯議長(西村久子さん) 市長。 306 ◯市長(獅山向洋君) 私、余りに短いもので、議会運営の効率化というのは、どちらかというと市議会の問題じゃないかなというふうに思っていたんですが、常任委員会において助役がいないということについてのお話ということがわかりましたので、それについてお答え申し上げておきたいと思います。  これは建前論の答弁で申しわけないんですけれども、現状におきましては、助役の権限を各部長がその所管に応じて分担しているわけでございます。そういう意味で、助役がいないからといって、常任委員会の運営が非常に困難であるというようなことは起こらないと私は思っております。強いて言うならば、全般的なことを助役が掌握しているから、各常任委員会間で何らかの関連が出てきたときに、助役であれば答弁しやすいのではないかというふうにおっしゃるのは私も理解できるところでございます。しかし、できましたら、そういう各常任委員会間にそれぞれ関連があるような問題は、ある意味では非常に大きな問題だと私は理解しております。そういう点で、私からこんなことを言うとまた怒られるかもしれませんけれども、できればそういう大きな問題につきましては、常任委員会の所管でいろいろ問題が起きるぐらいでしたら、本会議ででもしっかりと質問していただいた方がわかりやすいのではないかと、こんなふうに思っております。 307 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 308 ◯23番(正村嘉規君) 市民、職員との円滑なコミュニケーションにおいて、市長はピラミッドからフラット型になった方が、結局、距離感が短いからしゃべりやすいんじゃないかということでございましたが、これは距離感が短くなったというんじゃなくて、やはり市長との直接対話において、その中で1つのクッションがあれば、従来までの市長のお考え方も聞きながら、市長はどう考えていらっしゃるんだろうか、私の提案に対して、市長はどういうふうに一つのお考えになるのか、そういう方向性云々を一つのメッセンジャーとして、いわば代理店としての役割というものがないことには、ある意味では非常に窮屈だというか、非常にやりづらい存在があるということは、事実私も経験しておりますし、職員の皆さんもないわけではないと思います、はっきり申し上げまして。その辺に関して、まずお答えをいただきたい。  これは3点になりましたもので、助役会を通じての他市との連携、確かに最終の決定的なものは市長会があるんでしょうが、助役会というのは滋賀県の中にも存在はしているんでしょうかね。なければないでいいんだけど。やはり助役は助役としての特別職としてのお互いの首長同士のトップ会談もあれば、やはり特別職としての市長をよく知る位置づけとしての助役としての一つの直接行政マンとのかかわり合いの中における、やはり首長とは異なる立場での利害の調整とか云々は十分にあるのではないだろうかと。特に今回、合併問題なんかを通じまして、彦根の場合、1市3町の合併問題がございました。やはり首長同士ではなかなか踏み込んだ話ができない、そこをひとつ女房役としてやはり助役がそこへ入っていく、そこで円満な一つの調整を果たしていくと。十分、助役会の中での助役の立場というのは尊重されるべきときが私はあるんじゃないかと。まして、これからは湖東・湖北におきましても広域行政というものがますます進んでまいりますと、助役の存在は必要になってくるのではないかと私は考えます。  そしてまた、最後、議会運営の効率化で常任委員会の話をしましたが、市長は総務常任委員会に出ていらっしゃいますから、十分に総務常任委員会での中のことはわかると思います。正直申しまして、ほかの委員会に出てきていただきましても、仮にこういうことがありますよね、仮に産業建設常任委員会におきましては、何と申しますか、築城400年に関しまして、やはり観光関係に関することがございますが、そのときにやはり企画が一応築城400年祭の実行委員会なり準備委員会の所管を持っていらっしゃいます。そういう場合の連携においては、そこで質問しましてもなかなかご答弁がいただけないが、しかし、助役がおれば、その辺の総合調整として、企画は今こういうふうに走っておりますと、築城400年の単に観光なら観光部門において、そういうことが非常に我々としては理解しやすい状態にあるということは十分できると思います。仮に指定管理者制度におきましても、各所管ごとに指定管理者制度の条例はできましたが、しかし、一番、指定管理者制度において、その根幹をなすのは企画振興部でございましたね。そういう横の関係の質問もございます。あえて市長が言われる、本会議で議論をしなきゃならない問題ではない問題がある、そこに助役の必要性が私はあるんじゃないかということでございます。3つで質問させていただきます。 309 ◯議長(西村久子さん) 一問一答に対するマニュアルはお配りしておりますので、ただいまの質問、3番目の部分についてお答えをいただきます。 310 ◯議長(西村久子さん) 市長。 311 ◯市長(獅山向洋君) ただいま常任委員会に関してのご質問がございましたけれども、例えば築城400年祭につきましては、これは現在の所管は企画振興部でございます。そういう意味で、所管というものからいえば、助役であろうと何であろうと、やはり常任委員会で決められておるわけでございますので、それを産業というような関係でその常任委員会でお聞きになれば、それは所管が違うということになるのではないかと私は思っております。  それから、この指定管理者の問題も、最終的に指定管理者制度でどういう運用なり決定がなされたかというのは、各常任委員会に全部分けられておったわけでございまして、そういう意味では、ちょっとこれは常任委員会における議論の対象になるかならないかの問題であって、それでもって助役が、それじゃ、その所管の委員会で他のことまで答弁してもいいのかどうかという問題になってくるかと思うので、その点、私、議会の方がどういうご意見を持っておられるかわかりませんけれども、よく検討していただきたいと思っております。 312 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 313 ◯23番(正村嘉規君) 市長は総務常任委員会にお出になっていらっしゃいますが、総務常任委員会の場合はかなり全般的なことがございますが、やはり総務常任委員会の所管というのがありますが、議員の中から一般的な総務常任委員会の所管に関連する中においても広がりのある質問が出てくることもあるんじゃないかと思います。市長はそこにいらっしゃるから余り意識をされていないから、やはり全体として市長としてのご答弁をなさるケースがあるんじゃないかと思いますが、それが市長としては、ほかの常任委員会にお出になっていらっしゃらないから、それがご理解できていないところがあるんじゃないだろうかと。  仮に留守家庭児童会にしても、福祉病院常任委員会におれば留守家庭児童会の問題がある。それは児童福祉の立場からだけど、実際は各学校の中で教育委員会の所管がそこに絡んでくる場合もあるじゃないですか。現実はあるんですよね。そういう問題をやはり総合的にご答弁というか、考え方を述べていただくために、その中を持っていただく助役の位置づけというのは絶対要りますよ。やはり所管の部長はほかの所管のことは話しにくいという現実があるんですもの、はっきりと言って。その辺はいかがです。 314 ◯議長(西村久子さん) 市長。 315 ◯市長(獅山向洋君) 私、総務常任委員会に出ておりますけれども、総務常任委員会の所管というのは明確にされております。また、総務常任委員会の委員長は、常にそのことに配慮しておられることを申し上げておきたいと思います。 316 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 317 ◯23番(正村嘉規君) 次の質問に移ります前に、改めて市長に他の常任委員会も一度ぜひご出席いただきますことをお願いいたしまして、次の質問に移りたいと思います。  第2番目の質問といたしましては、議案第148号美しいひこね創造条例案について質問させていただきたいと思います。  今回、市長は、市長公約のもとにおきまして、美しいひこね創造への推進プログラムとしての条例案を提出されました。私は、市長のこの美しいひこね創造案に関しましては、総論といたしまして、公約に挙げられ、また多くの市民の皆様からご支持いただいた以上、私は、これはすばらしい事業であり、また市民にとってもやはり歓迎される事業ではなかろうと、そういう意味では評価いたしますが、しかし、実際に市長はその公約を急がれる余り、何か理念よりも着手先行型に走っていらっしゃるのではないだろうか。この彦根市の創造と美しいひこねのまちづくりというものに対して、もっともっと理論的に論点整理をしていかれる必要がなかったんだろうかという印象を受けるものでございます。すなわち、事業の構造計算に少々の欠陥があるんじゃないかということで私は質問をさせていただきたいと思います。  昭和52年ですか、2月11日、市制40周年を記念いたしまして、彦根市では彦根市市民憲章を制定されました。そのころはオイルショックの経済の非常に厳しい状況でございまして、当時、市制40周年におきまして何の事業をやろうかなということもありましたが、金がないということもあった。しかし、ようやくそのころから「住民自治」という言葉が非常に大きく世間の中に広がってまいりました。たしか東京都知事の美濃部さん、また、神奈川県の飛鳥田さんの影響もあったのではないだろうか。そのときに市民憲章をつくりながら、これから住民は、彦根市の憲法をつくって、どういう一つの過程で我々は彦根市をつくり上げていこうかと住民自らが考えていなかきゃならないというふうな形で市民憲章を制定したわけでございます。それから約30数年たちまして、今度は美しいひこねの創造と。考えてみれば、市民憲章も美しいひこねの創造も美しい彦根をつくる行為そのものには全然変わりがないわけでございます。私は、今回、獅山市長が美しいひこねの創造条例を上げましたことにおいて、市民憲章というものを、古くて新しいわけでございましょうが、どのようにお考えになって、その整合性を持たせてこられたのか、全然、市民憲章というものは意識なさらずにここまで来られたのか、その辺につきましてご答弁を賜りたいと思います。 318 ◯議長(西村久子さん) 市長。 319 ◯市長(獅山向洋君) 今さら申し上げるまでもないことですが、市民憲章の前文には、「豊かな自然と歴史遺産に恵まれた彦根市に住むわたくしたちは、先人のたゆまない努力によって築かれた郷土に誇りと責任をもち、風格と魅力のある都市を創造していくために努力します」と、こういうふうにうたわれております。また、私たちは、いろいろな行催事のときには、この市民憲章の前文から各項を唱和しているわけでございます。  ただ、私、たびたび申し上げておりますように、この市民憲章の趣旨を本当に実行に移すときに、やはり市民に何かインセンティブといいますか、動機づけというものが必要ではないかといつも思っていたわけでございます。決して、唱和そのものを効果がないと言っているわけではございません。むしろ、その唱和を一歩前に進めていくという一つのシステムをつくり上げることが非常に重要だとかねがね思っていたわけでございます。そういう点で、今回は一つこういうふうに条例化しましたけれども、条例化なり規則はいわばシステムでございます。こういうシステム化をしたというところにどうか一つの意義を認めていただきたい。また、こういうシステムを実行することについて、どうかご理解とご協力を賜りたいということでございます。 320 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 321 ◯23番(正村嘉規君) 今、市長は、市民憲章の前文をお読みになりました。私は、今、市民憲章で一番大事なことは、市民憲章の前文に「わたくしたち彦根市民は、郷土を愛し、水と緑の美しいまちをつくる」、私たち彦根市民はという形で歴史と伝統を生かし、また人権を尊び、心とからだを鍛え、若い力を育てる。はっきり申しまして、市長が規則の中で申し上げていらっしゃいます、すべての健康に関する問題、環境に関する問題、高齢者に優しい心、すべてこれは市民憲章の心でございますが、9月の議会でも申し上げました。我々は、「私たちは」という、そこが一番大事であって、市長の言われます今回の条例の問題は、いかに市民が自発的に、また無報酬で自らのやりたいという問題を挙げられましても、市長が定めるというところ、私はそこが大きな違いではなかろうかと。そこに整合性の問題に疑問を感じるものでございますが、いかがでございますか。だから、市民が主体であり、行政は客体であるという中での整合性という面においてお考えいただきたいと思います。 322 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時00分休憩            午後3時01分再開 323 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 324 ◯市長(獅山向洋君) これは、条例の制定において、そういう表現にならざるを得ないわけでございまして、それじゃ、だれが決めるんだということになれば、これはやはり市長が提案して、それに対して市議会が賛否を明確にされる、そして定められるわけでございまして、それが市民が主体であるとか、市長が主体であるとか、そういうような問題ではないと私は理解しております。 325 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 326 ◯23番(正村嘉規君) この質問は、後の中項目の第3番目に入ってもまいりますので、それはその後にまた質問させていただきたいと思います。  現在、築城400年祭が2007年をもって開かれる、来年はそのプレ1年なんですが、私は、どうして市長がこれだけのすばらしい美しいひこねの創造というものを、この築城400年の基本理念である再発見と新しい彦根の創造というその中の一環として、市長の公約である美しいひこねの創造をより市民に定着し、より市民に育つために、次の401年からの新しい彦根の姿をつくる第一歩として、その築城400年と効果的に結合できるような仕掛けをお考えにならなかったのか、実にそれが残念なんですが、その辺について、市長、いかがでございますか。やはり市民に根づき定着するには、それなりの仕掛けというのがございます。築城400年は非常にそれのチャンスではなかったんだろうかと私は考えるわけです。 327 ◯議長(西村久子さん) 市長。 328 ◯市長(獅山向洋君) 私は、この選挙の公約のときから、美しいひこねの創造ということをキャッチフレーズにしていたわけでございまして、築城400年の再発見と新創造という言葉は、これは築城400年の準備委員会で出された一つの言葉であり、いわゆるコンセプトなんでございます。そういう意味で、時間的な前後からいえば、私のこの言葉の方が早かったわけでございまして、なぜ準備委員会でおつくりになったこの言葉を効果的に結合させなかったのかとおっしゃっても、この点はちょっと時間的前後をお考えいただきましたら、そういうことはできなかったということはご理解いただけるのではないかと思っております。 329 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 330 ◯23番(正村嘉規君) 私は、今あえて再発見と新しい彦根の創造という言葉を使わせていただきました。これは確かに準備委員会での1つのコンセプトでございました。しかし、市長は立候補なさいましたときから、また当選なさいまして、その後から築城400年というものに対して、それを新しい彦根市が生まれ変わる一つの活性化のもとにしたいんだと。築城400年をそういう趣旨で迎えたいということがあるならば、ご自分のこの公約もやはりその新しい彦根市の意識改革としての活性化の中にこれを結びつけていこうというお気持ちはあってしかりではなかったのかと私は考えます。これに対してご答弁は結構でございます、平行線になると思いますので。じゃ、よろしくお願いします。 331 ◯議長(西村久子さん) 市長。 332 ◯市長(獅山向洋君) この点ちょっと組織的なこともご理解いただきたいんですが、私自身はこの築城400年祭の準備委員会の委員でも何でもなかったわけでございまして、そういう点で結びつけるという機会はなかったと思っております。それと、もちろん、この彦根を活性化し、また美しいひこねをつくり上げるという意味では、両方の事業といいますか、これは関係はありますけれども、あえてそれを結びつけていくということまでする必要はないんじゃないと。やっぱり築城400年祭というのは、1つの目的を持って各団体が協力してやっていかれるわけでございますし、この美しいひこねの方は、これは市民一人ひとりが彦根を美しくしようじゃないかということで、そういう目的なり方向は一緒ですけれども、やり方といいますか、それは明らかに違っておりますので、そういう意味で、何とか結びつけろとおっしゃるお気持ちはわかりますけれども、ひとつご理解いただけないかなと、こう思います。 333 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 334 ◯23番(正村嘉規君) 今、市長が言われました、多くの市民の皆様方が、市民一人ひとりが自分の自発的な行為の中で無報酬でこういうことをやろうということ自身が、大きな意味での築城400年に参加する素朴な市民一人ひとりの行動ではなかろうかと今の私は信じているものでございます。  次の質問に移らせていただきます。  情報公開、市民参画、市民参加、また行政と市民との協働というものは、新しいパブリックマネジメントには欠かせない3要素でございますが、この条例作成に当たりまして、私は9月議会で申し上げました。市民にどのようにヒアリングをなさるのか、市民とどうしてワークを持っていかれるのか。市民はこの美しいひこねの条例に対して、我々市民一人ひとりが何をすればいいのかという、そういうお声、何をしたいのか、何をすればいいのかというお声をどういうふうに市長は集約なさったんだろうかということを私はあえて聞くものでございます。市民の方に多分相談なされば、「市長が定められるんじゃない。むしろ市民の皆様から、我々一人ひとりは彦根市のために何ができるかということを応募なさったらいかがですかと多くの声が出てまいりますよ。それを参考になさったらいかがですか」という声もあるだろうし、最後は、地域通貨のご寄附をいただく市民団体の皆様方にもご相談なさったらいかがでございましょうか。多分、まじめにNPOなり、またボランティア団体、自治会等をやっていらっしゃる方は、「市長、我々は地域通貨のそういう寄附は要らない。むしろ、1年間頑張ってこられました、そういう市民一人ひとりの方に還元できるような、流通性の高い、ご満足いただけるような地域通貨をつくってあげてください。我々の団体も一人ひとりがまた1週間15分間の美しいひこねの創造に参加するでしょう。初めて個人から社会へと地域のそういうボランティアに参加なさる方のお気持ちを大事にした方がいかがですか」とか、もっともっと幅広い市民各層のご意見があったと思いますが、余りにも市長はこの条例を急ぐ余りに、その辺の市民の声というものが余りにもここに生かされていないんじゃないかということに対して、市長のお考え方を問うものでございます。 335 ◯議長(西村久子さん) 市長。 336 ◯市長(獅山向洋君) 今回のこの条例は、非常にユニークといいますか、どうも国内でも例がないようでございます。そういう点で、私、選挙公約の時点から、どちらかというと、私がいろいろな地域通貨を研究して、こういう地域通貨をつくってはどうだろうかというふうに考え出したものでございまして、そういう点で、正村議員がおっしゃるように、市民の意見を聞いていないじゃないかとおっしゃってもこれは仕方のないところでございます。しかし、これを条例化するに当たりましては、市役所の若手の職員の方々にもいろいろなご意見を承りました。どちらかというと、この条例は、私が本来の趣旨はご説明しましたけれども、条文化に当たりましては、市の職員の皆様がいろいろ知恵を出してくださったわけでございまして、そういう意味で、もちろん市民の意見を聞いていないと言われればそれまででございますけれども、決して私一人ですべてをつくったものではございません。  しかも、既に9月議会におきましても、またこの12月議会におきましても、議員の皆様からさまざまなご意見を承っております。私は、やっぱり議員の方々は市民の代表であると考えておりますし、また、承ったご意見とか、あるいはご批判は、非常に正確なといいますか、いいところを突いているなというふうに私は思っておるわけでございまして、そういう意味で、全然聞いていないというふうに言われると、私の方も、いやいや、これだけ聞いていますよというふうに言いたいところでございます。  それともう1点、この条例は非常にユニークでございます。ですから、滑り出しとしては、なるだけ問題点がないように滑り出したいというふうに考えておりますとともに、今後この事業がさらに進んでいったときには、どんどん変えていきたいといいますか、範囲を広げたり、あるいは不都合なところを直したり、そういうふうにして、より良い条例にしていきたい。これもやはり市議会の皆様と私との議論の中で生まれていくものだと思っておりますので、そんなふうにご理解いただければ幸いでございます。 337 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 338 ◯23番(正村嘉規君) 非常にユニークだと言われましたが、私はそのユニーク性が理解できないのは、地域通貨との結びつきがユニークであるのかなということでございますよね。  次の質問に移らせていただきます。  美しいひこね創造事業と地域通貨の発行という関連は、私は、市民の自発的な意思と、また無報酬という善意による、それは歳出削減につながっているんじゃないだろうかと。私は非常に数字を使うのが好きなものでございますから、仮に1万人の参加者がありまして、1,300彦を渡しますと、1,300万彦になるわけですね。これは1,300万円の貨幣価値に値するわけでございます。これらの市民活動の皆様方の成果をもし行政が行うとすれば、1万人が参加したということは、1万人掛ける1時間で、1年間約12時間としますと、12時間に自給800円を掛けますと、9,600万円の歳出をしたと同じぐらいの価値のある事業になるんじゃないかと思います。これを考えますと、9,600万円から市民にお渡しした1,300万円を引きますと、8,300万円の削減効果がこの事業にあるんじゃないかと私は思うわけでございます。  そしてまた、この1,300万円は、手数料とかその他に使われるものは別といたしましても、市民団体がこの1,300万円の約2分の1の寄附金を受けられるとしますと、市としては従来から各団体への補助をカットしてまいりましたが、市民団体にとって、約半額の650万円ぐらいを今後補助をカットしても市民団体としては影響を受けないと。だから、市民による歳出削減、また市民団体への補助金をカットしてする効果というものは、これは莫大な効果があるわけでございますが、そういうものは意図なさっていらっしゃるんでしょうか。私の発言は非常に不謹慎かもしれませんが、我々は、行政が常にNPOとかボランティアを考えられるときに、私はいつも一抹の疑問を持ちながら、行政というものはNPOやボランティアをうまく上手にお使いになっていらっしゃるなという疑問を持つだけに、あえてこういう数値を挙げさせていただきました。いかがでございますか。 339 ◯議長(西村久子さん) 市長。 340 ◯市長(獅山向洋君) 結論から申し上げますと、そういう意図があると言ってもいいと思います。なぜかと申しますと、例えば行政というものは、市民から税金をお支払いいただいて、その税金を再配分するというのが行政の役割でございます。今日このような行政の1つの役割に対して、いろいろと批判とまでは言いませんが、意見が出ておりまして、例えば千葉県の市川市ですか、あそこでやっておられるように、自分が納める税金の何分の1かはどこの団体にやるか自由に決めようじゃないかとか、そういう制度が出てきているわけでございます。  そういう点で、今回のこの地域通貨につきましても、自治会とかそういうところに寄附できるということは、それは行政から支払いを受けた年間1,300円について、その支払いを受けた方が自分の意思で処分できる、特に寄附なんかは自治会に寄附することもできるし、老人会に寄附することもできる。そういう点で、支払いを受けた方が、税金の再配分をわずかながらでもできる権限を与えられるということでございます。そういうような趣旨で、今、正村議員がおっしゃったことは、一面当たっているというふうに申し上げておきたいと思います。 341 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 342 ◯23番(正村嘉規君) 今、市長はいい面ばっかり言われました。市民にこれをご説明なさるときに、やはり皆さんのお力によってこれだけの歳出削減ができるんだということを明確にお話しになることも非常に大切なんじゃないかと。美しい部門だけをご説明なさるよりも、そういうふうな根幹に触れる問題もぜひ説明の中に入れていただきたいと思います。  あと、美しいひこねに対しまして2問ほど質問が残っておりますが、時間の関係で飛ばしまして、最後の教育委員会さんに対します一般質問に入らせていただきたいと思います。  私は、15歳の春を泣かせてはいけないと。今年度高校受験の傾向と対策について、この「15歳の春を泣かせてはいけない」というのは、私の言葉ではなくて、今の団塊の時代の方が中学校から高校に歩まれるときに、あの有名な京都府知事の蜷川様が言われた言葉でございますが、今回、全県一区制による高校入試を控えて、保護者、また受験生への不満は例年以上に大きなものではないかと思いますが、どのように取り組んでいらっしゃいますか、ご説明賜りたいと思います。 343 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 344 ◯教育長(矢田 徹君) 平成18年度の県立高校入学者選抜試験から滋賀県では全県一区制が実施されます。この制度は、生徒の主体的な高校選択の幅を拡大し、多様なニーズに応えるための制度でございます。  初めてのことでございますので、受験生や保護者の皆様にはご心配のことと思っております。したがいまして、各高校では選択の資料として説明会や体験入学を行い、学校の特色を中学生や保護者に示してまいりました。本市教育委員会では、保護者に対する説明会を3回実施させていただきました。また、中学校の校長会や進路指導主任会が情報を収集し、進路のしおりを作成し、できる限りの情報を提供することにより、初めての制度に対する不安を解消し、一人ひとりの生徒が主体的に進路を選択できるよう取り組んでおりますので、ご理解いただきたいと思います。 345 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 346 ◯23番(正村嘉規君) 今、教育長が言われましたことと現場での親の不安というものとのかなり温度差があるということを十分ご認識を賜りたいと思います。  では、一区制によりまして、彦根市内における高校受験のレベルというものが例年と比べましてどのように変わってくるんだろうか、それは数字を挙げてご説明いただければ、ありがたく思います。 347 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 348 ◯教育長(矢田 徹君) 現在、第1回目の進路希望調査が行われましたが、希望状況につきましては公表されておりません。したがって、他市町から本市の高校へどれぐらいの生徒が希望しているのか、本市の中学生が他市町の高校へどれぐらい希望しているのかということは把握しておりません。したがいまして、平成18年度の高校受験のレベルを例年と比較するということは困難でございます。 349 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 350 ◯23番(正村嘉規君) 今、教育長が言われました、数字が出ていないから明確にはできないと。明確にできないのに、先ほどから、三者懇談、また校長会等でいろいろと親に不安を与えないように話をしているということと相矛盾する点があると思いますが、時間の関係でそれはまた後ほどお聞きさせていただくことにしまして、大体、合併と同じように受験というものも南へ南へと行く傾向がございます、はっきり申しまして。何とか彦根の子どもたちがわざわざ高い通学費を払って南へ行くようなことのないように、彦根の中で従来のように完結していただきたいわけでございますが、実際に南高北低という影響が出てくるんだろうか。意外に虎姫、木之本あたりの方は、今まで伊吹高校、伊香高校へ行っていらっしゃった方が彦根西高校へお見えになることが多いということも聞いておりますが、そういう南高北低の影響はあるのかどうかご答弁賜りたいと思います。 351 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 352 ◯教育長(矢田 徹君) 先ほども申し上げましたように、今回のこの制度は、生徒がそれぞれのニーズによって主体的に選択すると、こういうことでございますので、特に高校は特色を発揮している。この近くでは、米原高校ですか、これがスーパーイングリッシュランゲージハイスクール、また彦根東高校ですか、これはスーパーサイエンススクールと、このような学校の指定を受けまして、それぞれの特色を明確にしております。したがいまして、特色を十分調査・研究して、それぞれの中学生が自分の学びたい学校を選ぶと、このことがこの制度で一番大事になってくるだろうと思います。 353 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 354 ◯23番(正村嘉規君) 今、教育長の高邁なる一つの選択による受験体質ということは非常に理解するわけでございますが、実際それができないのが現実でございます。  次の質問に移りますが、多くの学習塾がございます。学習塾の先生方から言わせれば、今の高邁なる特色のある子どもの能力を将来伸ばしていけるであろうというところをぜひ合格させてやろうと努力なさいますが、中学校の場合は、指導においては、そういうものよりも、最後はやはり偏差値等においてランクを落としてまでも、やっぱり受験させて完全入試ができる体制に持っていこうという、1つの大きな矛盾がございます。そういう意味におきましても、専門的な形でいろいろな数値から判断して研究していらっしゃいます学習塾と、そして教育委員会との情報の交換の機会、また共有するものがあるのかどうかご答弁賜りたいと思います。学習塾というものも十分今は社会的認知をされておりまして、個別指導をするにはある意味では大きな機関でございますので、その辺をいかがお考えでございますか。 355 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 356 ◯教育長(矢田 徹君) 現在、各中学校では、生徒の会話、生徒が教師と話をする中で塾の情報の一部を把握していることは十分考えられますけれども、学校、教育委員会ともに直接塾と情報交換していることはございません。 357 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。   〔23番(正村嘉規君)登壇〕 358 ◯23番(正村嘉規君) 今るる教育長に何問かの質問をさせていただきました。子どもたちが、特殊な選択を求める場合は別でございますが、従来のように彦根の中で完結できるようにご努力いただきたいわけでございますが、そういう意味での受験生の学力向上に対しまして、学校は塾とは違ってなかなか難しいとは思いますが、個別的に独自の、他都市では見られないような一つの子どもたちへの指導対策を彦根ではしていらっしゃるのかどうかというものを質問させていただきたいと思います。 359 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 360 ◯教育長(矢田 徹君) 直接、学力の補充につながるとは申しませんけれども、小学校と中学校の滑らかな接続、中学校1年生が滑らかにスタートできるように、教員の交流を今年度実施しました。もう一つは、学力に関して、指導と評価、これを一体化させると。だから、評価によりまして、ある程度到達できていない、この生徒を各学校が十分把握して補充なりに努めていくと、このような方策をとっております。 361 ◯議長(西村久子さん) 正村議員。
      〔23番(正村嘉規君)登壇〕 362 ◯23番(正村嘉規君) 残されましたあと何カ月間の親、受験生の不安でございます。どうか教育長も十分その辺を、来年からの受験は一定のレベルが出ますが、今年は非常に不安な年でございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  以上をもって質問を終わります。 363 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時25分休憩            午後3時39分再開 364 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番田島茂洋さん。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 365 ◯20番(田島茂洋君) 質問も15人目となりますと、お疲れでもございますし、また、初めての一問一答ということで、先ほどまでいろいろと各議員の質問ぶりを聞かせてもらいまして、自分としてはどのようにして時間配分をしたらいいかなというような感じを持っておりますが、それぞれ質問に入らせていただきますので、よろしくお願いをしたいと思います。  本市の財政は歳入において大きく低下し、大変厳しい結果となっていますが、そうであっても都市間競争に遅れをとることなく、本市の発展にも力点を置くべきと市民の多くは思っています。市長は、この行財政改革と本市の発展について、どのように分析され執行されるのかを伺いたいと思いますが、行財政改革と本市の発展についてお伺いをいたします。 366 ◯議長(西村久子さん) 1問目の細項目まで続けてください。 367 ◯20番(田島茂洋君) それでは、そのことにつきましては後にまたお願いをするといたしまして、まず財政再建団体転落の危機についてでありますが、財政再建団体につきましては、昭和30年に地方財政再建促進特別措置法、いわゆる再建法により定められた、市町村の赤字額が一定規模、すなわち標準財政規模の20%を超えたときに適用される団体とその制度に示されています。そのことにかんがみまして、以下質問をいたします。  まず、彦根市構造改革プログラムで、先に示された財政再建団体への転落もあり得るとされる危機的状況とは何かをお伺いを申し上げます。 368 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 369 ◯総務部長(松田一義君) 経営改革プログラム原案で示させていただいておりますとおり、現在の地方財政制度を基本といたしまして、一定の条件設定のもとではありますが、平成18年度から21年度までの4年間における歳入歳出収支見込みを試算いたしましたところ、毎年30億円から50億円近くもの財源不足が生じる、そういう非常に厳しい状況を指しております。また、その内容につきましても、義務的経費や他会計への繰出金など容易に削減ができない経費の増加が見込まれる一方で、歳入の大幅な伸びが見込めない、そういう状況でございまして、今、抜本的な改革を行わなければ、まさに彦根市の財政が危機に陥るという、そういう状況であろうかということでございます。 370 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 371 ◯20番(田島茂洋君) それでは、次に、その原因はどの辺にあると認識されているかお尋ねをいたします。 372 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 373 ◯総務部長(松田一義君) 原因につきましては、いろいろな要因、いろんなことが考えられますが、歳入面では景気の低迷が長期化したことによりまして、市税の収入の回復が図れなかったこと、特に三位一体改革の影響で地方交付税、46億円あったものが38億円と大幅に減少したこと、それから、歳出面では湖東の中核都市としての都市整備や中核病院としての市立病院改築、国の景気対策の一環として積極的に行ってまいりました公共投資にかかわっての公債費の増加、少子高齢化に対応した福祉・保健施策の充実などの扶助費が大幅に増加しましたこと、それから、なかなか収益に結びついていけない下水道事業など他会計への繰出金、こういうものが大幅に増加してきたことなどが主な原因かと考えております。 374 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 375 ◯20番(田島茂洋君) それでは、今日まで我々も認めてきたわけでございますけれども、提案された事業、いわゆる公共事業に対しては、慎重に審議をしてきました経緯もありますが、それが誤りであったと解されるかについて伺いますが、いかがでしょうか。 376 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 377 ◯総務部長(松田一義君) 公共事業を初め、今日まで審議いただき実施してまいりました施策、事業につきましては、それぞれの事業が取り組まなければならない時期にあったこと、将来のまちの活性化、市民福祉、教育の向上など、市民ニーズに対応したそれぞれ必要なものであったというふうに考えております。  先ほど申しましたように、想定していなかった厳しい財政状況に陥ったわけでございまして、これからは長期的な視点を踏まえて事業の実施をする必要があると考えております。  以上でございます。 378 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 379 ◯20番(田島茂洋君) そうしますと、いろいろご提案をいただき、そしてまた、ある意味では借金をしなければやっていけないと、このような状況が今日の財政を圧迫してきたと、このようなことと思いますが、しかし、このことは結果もやはり出ていると思いますので、その辺の評価というものもあるんじゃないかと思いますが、その点につきましてはいかがでしょうか。 380 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 381 ◯総務部長(松田一義君) 今のご質問は、今までやってきた施策の評価でございますか。それぞれの事業の施策の評価でございますか。先ほど申し上げましたように、それぞれその時期、時期に応じて、市民ニーズに応じた事業を展開し、その成果を上げているというふうに考えておりますが。 382 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 383 ◯20番(田島茂洋君) そういった評価というものにつきましては、市民も何らかの恩恵をこうむっているというふうに考えますと、ある程度のそういう財政の圧迫というものは仕方がないんじゃないかと思いますけれども、今後またいろいろと議論をしてまいりたいと思います。  それでは、次に移りまして、世代間受益分の後年度負担について、どの程度まで許されるのか。いわゆる孫、ひ孫に当たります、そういった子どもたちへの財政への負担というものを残していくといいますか、そういったことにつきましてはどういうふうに考えておられるのか、お聞きいたします。 384 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 385 ◯総務部長(松田一義君) 地方債発行についてだろうと思いますが、地方債の発行につきましては、将来にわたって元利償還の義務が生じ、後年度の住民に負担を残すことになります。  この地方債が果たします機能につきましては、住民負担の世代間の公平のための調整であったり、収支の年度間調整、そういった機能がありますものの、後年度、住民に過度な負担を残すということは回避しなければならないことはもちろんでございます。  ご質問の「世代間受益分の後年度負担についてどの程度まで許されるのか」につきましては、例えば公債費によります財政負担の度合いを判断する指標の1つであります起債制限比率の平成16年度決算数値は10.8%でありまして、発行の制限を受ける20%までには至っておりません。  しかしながら、本市が1つの目標として取り組んでおります「公債費負担比率の抑制」の観点から申し上げますと、16年度決算では18.3%となっておりまして、警戒ラインと言われる15%を上回っております。世代間受益分の後年度負担について、どの程度まで許されるのかということにつきましては、定量的に申し上げるのは難しいとは思っておりますが、現状はそういうふうになってございます。 386 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 387 ◯20番(田島茂洋君) そうしますと、今のお話を聞いておりますと、やはりぎりぎりのところだなと、このようなふうに思いますが、そのことにつきましては、今後また心していかなければならないと思っております。  さて、財政再建団体とはいかようになったことをいうのかということにつきましては、冒頭、定義におきまして少し申しましたが、本市としてのご所見をお伺いしたいと思います。また、かつて滋賀県内にもそのような自治体があったと聞きますが、事実と内容を問いますが、いかがでしょうか。さらに住民生活に直接に影響のあるものについてもお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 388 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 389 ◯総務部長(松田一義君) 財政再建団体、先ほど議員もお触れになりましたんですが、昭和30年12月に制定されました「地方財政再建促進特別法」に基づきまして、財政再建計画を策定し、当時の自治庁長官の承認を受けた団体をいうということになっております。  この財政再建団体とは、企業でいいますと、会社更生法の適用を受けて企業を再建するということに当たるわけでございまして、自治体自身で赤字を解消できず、国の管理のもと、財政再建を進めていく団体をいいます。  少し説明させていただきますと、この法律ができた昭和30年当時は、都道府県の約8割、市の約7割、町村の約2割に達する1,724団体が実質上、赤字決算を行う、そういう深刻な状況にあったわけでございます。このうち、実際にこの法律の適用を受けまして、財政再建団体となった団体数は全国で884団体ございまして、滋賀県では、法律の制定時の昭和30年では11団体がこの法律の適用を受けております。こういうことからこういう法律をつくっていったわけでございますが、最近では、平成4年に福岡県の赤池町が財政再建団体となりまして、平成12年度で再建を完了したのが最後でございます。  彦根市でも昭和31年9月に自治庁の承認を受けて財政再建団体となっておりまして、職員等の削減や事業の見直しを行っております。  なお、財政再建団体となる基準につきましては、前年度決算の赤字比率が一定規模、市町村では標準財政規模、本市における収入、歳入がどれぐらいあるかを基準に見るわけですが、その標準の財政規模において20%を超えた場合にどうなるかということでございまして、本市の標準財政規模が約200億円でございますので、約40億円の赤字が出た場合に同法の適用を受けるということになります。  財政再建団体になりますと、市職員等の人数、勤務条件などの見直しが求められるだけではなくて、市民生活におきましても、例えば福祉や教育など分野を問わず、市独自で実施してきた施策は中止せざるを得なくなります。市道や下水道整備、そういった都市基盤整備も原則停止することとなります。また、各種使用料や手数料等は、市で減免したりしておりますんですが、国の基準どおり引き上げるということが求められるなど非常に大きな影響が出るということになります。 390 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 391 ◯20番(田島茂洋君) どうもありがとうございました。そういうふうにならないように頑張らないかんなというふうに考えるものでございます。  次に、財政の立て直しについて伺いたいと思いますが、財政再建団体転落回避への積極的な具体策については、現状の財政事情を乗り切るためには市民の深い理解がどうしても必要と考えますが、どんなに財政状況が厳しいと公表されても、市民の要望はとどまることがないのも現状であります。一人ひとりの節約、また収入増加への努力実行が必要と思います。それでは、この大変厳しい本市の財政の危機的状況の市民への周知について、どのように臨まれるかをお示しをいただきたいと思います。 392 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 393 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 経営改革プログラムの原案につきましては、現在、市のホームページや市の出先機関の窓口で配布をさせていただき、取り組みの内容などについて市民の皆さんから意見をいただいているところでございます。  本市の厳しい財政状況につきましては、昨年度から広報ひこねやホームページを通じて、市民の皆さんにお伝えをしてまいりましたが、今後ともさまざまな機会を利用し、周知を徹底してまいりたいと考えております。 394 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 395 ◯20番(田島茂洋君) 先に申し上げましたように、特に一人ひとりが節約なり、いろんな市政に対する協力というものもこれからはいろいろとお願いをしなければならないというふうに私は受けとめさせていただきましたので、またその辺につきましても広く広報なりそういったもので力強くしてもらいたいなというふうに思います。  それから、次に、その後、市民が協力し担うべき役割を自発的に行動に移すことについてはいかがでしょうか。 396 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 397 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 市民との役割分担による協力・協働のまちづくりは、この改革の大きな柱に位置づけております。地域の問題は地域で解決いただけるよう、地域の主体性を重んじながら、市民の皆さんやNPO、自治会、企業などと幅広く連携し、また役割を分担する中でそれぞれの役割に応じたまちづくりを行っていける仕組みを構築していく必要がございます。  そのためには、市が積極的でわかりやすい情報提供、情報発信に努め、説明責任の徹底を図りながら、市民の皆さんとまちづくりの将来像などについて共有し、お互いに考え理解し合い、力を出し合える環境をつくっていくことが何よりも肝要であると考えております。 398 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 399 ◯20番(田島茂洋君) 次に移るんですけれども、先ほどもちょっとコメントしましたんですが、このことはいかがでしょうか。彦根市に置き換えて、家族である市民が現状よりさらに節約すべきところにどんなものが具体的にあるかということをお示しをいただきたいが、いかがでしょうか。 400 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 401 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 節約いただくということではございませんが、この改革の取り組みの中では、行政サービス全般にわたり見直しをさせていただくということでございます。このことから、市民の皆さんにも少なからず負担をお願いすることになろうかと存じます。  また、先の質問でもお答えしましたように、公共サービスのすべてを市が担うのではなく、市民の皆さんにも協働という形でその一翼を担っていただきたいと考えております。  今後は従来の視点で多くを行政のみに期待していただくのではなく、自己責任のもと、まちづくりに参画していただく意識や自分たちでできることは自分たちで行うという気概を持っていただくことが大変重要であると考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 402 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 403 ◯20番(田島茂洋君) この中項目につきましては一応終わりたいと思いますが、次の項目に移りまして、市の収入を増やす手だてについて、いわゆる税収を上げるためについてお伺いをしてまいりたいと思います。  まず、税収の増加の期待できる人口増加、これを図ることの市長のお考えと施策は何か。また、土地の有効利用として現在進められている旧市街地の空閑地の高層住宅建設にならっての今後の見通し、ならびに市街地の空閑地の活用には、道路が狭いとか、密集地のところもあり、そのために道路整備や一般配水整備など、いわゆる基盤整備が必要ですが、それらへの支援についてのお考えをお伺いいたします。 404 ◯議長(西村久子さん) 市長。 405 ◯市長(獅山向洋君) ご指摘のとおり、市税収入の増加を期待する第一の施策は、人口増加でございます。現在、彦根市総合発展計画審議会におきまして、本市の将来人口についてもご審議いただいているところでございまして、ここでのご審議をもとに今後の彦根市の政策なり取り組みを検討する必要があると考えております。  審議会におけるご審議は別にいたしまして、人口増加を図るための1つの施策としては、市街化区域にある大規模な空閑地における住宅地等への土地利用の促進が考えられます。そのためには、用途地域の見直しや幹線道路、河川の整備促進などの方向性についても検討する必要があると考えております。  また、土地の有効利用として旧市街地の空閑地に対する高層住宅建設の見通し、ならびに基盤整備の支援についてのご質問でございますが、今回、JR彦根駅西地区に20階建ておよび15階建ての高層マンションの建設が明らかになりました。当該地は彦根駅付近区画整理事業として、基盤整備の整っている地区でございまして、今後も高密度の土地利用が進むと考えており、また期待しているところでございます。さらに、彦根駅東地区も土地区画整理事業による基盤整備を進めておりまして、ここにつきましても、今後は高密度の土地利用が促進できるのではないかと考えております。  他方、旧市街地につきましては、城下町として発展してきました歴史もございます。そのために道路幅員が狭く、低層の住宅や中低層の商店で市街地が形成されておりますことから、この地域に高層建築物が建設されますと、周辺の住環境や都市景観が悪化すると考えられるために、中低層の建築物による市街地形成を目指したいと考えております。  いずれにいたしましても、旧市街地の基盤整備の支援やまちづくりのあり方につきましては、地区の特性や課題を踏まえつつ、市民参画と協働によりまして進めてまいりたいと考えておりますので、どうかご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 406 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 407 ◯20番(田島茂洋君) どうもありがとうございました。私も旧市街に住んでおった関係もございまして、最近は家がなくなりますと駐車場に変わってしまうと、このようなことで、人が住まなくなってきていると、このような状況でもございます。そういったところも有効に、何といいましても、土地利用といいますか、非常に便利なところでもございますので、人が住むということにつきましては非常にいい場所でもございますので、今ほど市長がおっしゃいましたように、やはりそういったところには中高層でありましてもぜひ積極的に支援いただけるようなそういう手だてをよろしくお願いをしたいと思います。  それでは、次に、これは昨日のところでも議論されたことでございますが、開発の要望にあっても、市街化調整区域のまだほ場整備されていない農地の有効活用については、特に三津・海瀬地区の私どもの、元同僚でもございました増居伊之助議員の遺言というふうに私は受けとめさせていただいているんですけれども、通称リゲインハウス用地20ha、稲枝駅西の20ha農地などについて、市長の積極的な今後のお取り組みはいかがか、きのうも議論されましたけれども、ひとつ改めてよろしくお願いいたします。 408 ◯議長(西村久子さん) 市長。 409 ◯市長(獅山向洋君) ただいまの農地の有効活用についてのご質問でございますが、三津・海瀬の農地につきましては、諸般の事情によりまして、非効率的な条件下で耕作されておりまして、地域の方々の有効活用への思いは十分に承知しているところでございます。  一方、地域全体の土地利用を考えますと、農地の保全、均衡ある市域の発展等を熟慮し、慎重に進めていく必要があると考えております。このことにつきましては、現在ご審議いただいております総合発展計画後期基本計画や都市計画マスタープランでの位置づけをもとに、その方向性を導き出してまいりたいと考えております。  しかしながら、何といいましても、地元の方々のこの土地利用に関する思いというものが何よりも大切でございます。その点で、近日中に三津・海瀬の関係の方々とお会いすることにもなっておりますので、その際に地元のご要望についても十分に耳を傾けたいと考えております。 410 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 411 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。昨日は、産業部長さんの方から、いわゆる農政という立場でそういったことをおっしゃっていただきました。私は、やはり彦根市というものを考えましたときに、その彦根市に課せられている重要な事象につきましては、やはり市長自らが積極的に政策としてひとつ取り組んでいただきたいなと強く要望しておきますので、よろしくお願いを申し上げます。  それでは、次に、旧カネボウ工場跡地の有効活用の現状はいかがでございますか。また、同じく旧住友大阪セメント跡地の現状と今後の有効活用の見通しはいかがですか、この点につきましてもよろしくお願いいたします。 412 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 413 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 旧カネボウ工場跡地の有効活用の現状はいかがかについてでございますが、平成17年9月20日に開発面積7万3,195m2で、分譲宅地として開発許可後、工事に着手し、現在の進捗率は約40%であります。計画内容は、分譲宅地253区画、公園2カ所、および集会所用地1カ所のほか緑地であります。ゆとりの空間と景観を重視した優良住宅団地となるよう、道路からの壁面後退や高さの制限等を定めた建築協定の締結を予定しております。  次に、旧住友大阪セメント跡地の現状と今後の有効活用の見通しについてでございますが、当初の予定では、商業施設と住宅団地の計画の届け出がありましたが、国道306号バイパス計画の事業実施計画が工法の検討等で遅延しており、開発事業主において土地の有効利用計画が定まらず、土地利用計画が決定できていないのが現状でございます。
     以上でございます。 414 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 415 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。民地でもございますので、今のカネボウ工場跡地はうまくいっているようですけれども、難しいところの住友大阪セメント跡地につきましても十分ご配慮いただきまして、一番危惧しておりますのは、こちらの国道から見ておりましても、開発はされたんですけれども、どうも一気水といいますか、豪雨が来たときに、あの水が大丈夫なんだろうかと、そのようなこともございますので、その辺も十分また監視すると言うと大げさでございますけれども、お話し合いがございましたらひとつその辺のところもよろしくお願いいたしたいと思います。  それでは、次に、企業誘致についてお伺いをしたいと思います。  市長の就任以来の企業誘致発言から、現在の市長の思いとしましては具体的にいかがですか、その辺のところについてお伺いをしたいと思います。  以上です。 416 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 417 ◯産業部長(植田洋一君) 企業誘致の現状についてお答えを申し上げます。  このことにつきましては、先の辻橋議員のご質問にもお答えいたしたところでございますが、企業の誘致を促進いたしますことは、本市産業の振興、雇用機会の増大や消費力の向上を生み、さらには安定的な税収を確保するためにも大変重要なことでございまして、積極的に企業を誘致することを目的といたしまして、本年4月から奨励対象業種を従来の製造業に加えまして、情報通信業、運輸業、自然科学研究所に限るサービス業を加え取り組みを進めております。  具体的には、誘致を進めるための地域ごとの土地の基礎調査と企業の進出動向等の情報収集に取り組んでおります。  基礎調査につきましては、各工業系用途地域の周辺土地を取り巻く社会資本整備状況等を含めた土地利用状況を初めといたしまして、空き工場・空き地の動向や所有者の土地利用に対する意向を含めた情報の収集を行っております。  今後は、これまで取り組んでまいりました基礎調査等のデータならびに奨励措置等を記載したパンフレットの作成、本市のホームページに、こういった情報に加え、民間が所有されております未利用地などで企業が立地可能な土地の情報を含めまして掲載する作業も計画をしております。  したがいまして、現時点では、新たな企業の立地を見るには至ってはおりませんが、既存企業の生産ラインの大幅な増設や工場の増築計画の情報も得ておりまして、これらにつきましては、今後とも積極的に支援してまいりたいと考えております。  以上でございます。 418 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 419 ◯20番(田島茂洋君) それでは、現在、彦根市内には企業誘致用の工業団地はないというふうに私は思っておったんですが、きょうのご答弁で、団地があるというようなことでございますので、それは別といたしまして、通告どおり申し上げますので、よろしくお願いします。  工業団地はないが、今後の市の事業主体の工業団地の開発設置やあるいは拡大設置の意向はいかがか、今も思っていらっしゃるか。また、先に市長からもご答弁いただきましたが、リゲインハウス用地、この辺の有効利用はいかがか、この辺もひとつよろしくお願いします。 420 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 421 ◯産業部長(植田洋一君) 市の事業主体となります工業団地の開発設置、また拡大設置の意向について、またさらにはリゲインハウス用地のいかがかといった一連のご質問にお答えを申し上げます。  市の事業主体となった工業団地の設置につきましては、今後の景気や県内既設工業団地の売却動向、企業側の進出意欲などの情報収集、また先に申し上げました、本市としての適地や民間の未利用地を情報として提供した後の企業からの反応を見極めまして、総合的に判断すべきものととらえております。  また、リゲインハウス用地を工業団地とすることにつきましては、先の渡辺議員のご質問にもお答え申し上げましたように、本市の市街化区域内の工業系用途地域には大規模な空閑地がございます。この空閑地を市が企業誘致を促進するためにまず紹介すべき土地であると考えております。お尋ねのリゲインハウス用地への設置等につきましては、現段階では農業振興地域でもございまして、今後、市全体の土地利用計画を調整する中で検討を行う地域の1つとして認識をしておりますので、この点ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。  以上でございます。 422 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 423 ◯20番(田島茂洋君) 何回も申し上げまして、同じことかもわかりませんけれども、先ほども市長にもお願い申し上げたが、ぜひ有効に活用できるように、現在ほ場整備もされていないリゲインハウス用地でもございますので、よろしくお願いをしたいと思います。  なお、広大なとおっしゃいましたか、工業団地用地があるというふうにおっしゃったけど、どの辺にあるんですか。 424 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 425 ◯産業部長(植田洋一君) ただいまご答弁申し上げた中では、あるというお答えは申し上げていません。工業団地を設置するとしたら、こういうようなことを諸条件を見て勘案してとらえなければならないという考え方を申し上げたわけでございますので、念のために申し上げておきます。 426 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 427 ◯20番(田島茂洋君) どうも聞き違いのようでございますけど、後ほどまたお伺いします。  私ども公政会では、津山市に企業誘致の先進地研修視察旅行を行いました。市内に岡山県の1団地を含め8団地を造成されています。開発総面積296.4ha、広大なものでございますが、その中で8haから93.2haまでの区画の用地の造成が行われておりました。現在の地価の下落と借入金の利払いに追われて厳しいが、結果として工場が増えることに対するメリットは大きいので、専属職員2名で連日誘致活動に精力的に働いていますと、とても力強い意欲的な担当の職員の方の説明を受けました。ぜひそういったことも他市では行われているところもございますので、彦根市におきましても、先ほど部長がおっしゃいましたように、次の用途見直しのときには積極的によろしくお願いを申し上げたいと思います。  それでは、次に大項目の2番目の少子化対策と子育て支援について、以下お伺いをいたします。  まず、公政会では、かねてより少子高齢化に対して特別の関心を持っていますが、特に少子化対策の重要性を唱えているものでもあります。すなわち、我が国の社会問題としての少子化は、晩婚化とともに、夫婦の出生力の低下がその要因となってきていて、今後も一層進行が予想されています。  このことは、今後、経済面や社会面に極めて深刻な影響を与えるため、「少子化対策プラスワン」をまとめられ、さらに「次世代育成支援対策推進法」の制定により、各行政には具体的な行動計画が義務づけられたのであります。  そこで、以前にも議論いたしましたが、本市の少子化対策と子育て支援の行動計画、すなわち次世代育成支援行動計画の主旨、基本理念、基本目標、施策の基本方向、施策の推進方向などをお示しをいただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 428 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 429 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 次世代育成支援行動計画の主旨につきましては、本計画を策定することの背景といたしまして、我が国におけます少子化の一層の進行に対する具体的な対応に取り組む必要性が挙げられているところでありますが、少子化の主たる原因として、晩婚化や未婚化の進行に加え、夫婦そのものの出生力の低下という現象も指摘をされております。こうしました現象への対応として、安心して子どもを産み育て、子育てに喜びを感じることのできる社会をつくるため、国の基本施策であります少子化対策のさらにもう一段の対策として次世代育成支援対策が位置づけられ、次世代育成支援対策地域行動計画を策定することが義務づけられたものであり、本市におきましても「子どもきらめき未来プラン」として行動計画を取りまとめたものでございます。  「子どもきらめき未来プラン」につきましては、その基本理念を「子も親も地域も元気!子育ての輪を広げるまちづくり」とし、地域における子育て支援の課題など7つの分野別課題から、本市において特に重点的に対応すべき4つの重点課題を抽出した上で、これに対応いたします親育ち支援」、「育児・就労両立支援」、「安心・健全な小地域づくり支援」、「親子のための市民ネットワーク推進」の4つの重点プロジェクトと、「身近で安心な子育て支援」など7つの分野別課題に対応した施策に市民参加の推進体制を加えた8つの分野別施策の展開を基本方向とし、その推進を図るものでございます。  次世代育成支援は、本市の未来を担う重要な事業でもあり、また、市を挙げての取り組みが求められているものでございますので、「子どもきらめき未来プラン」を、子育てを社会が一体となって支援し、安心して子育てができ、子どもが健やかに育つ環境づくりの指針として、諸施策の推進を図っていきたいと考えております。 430 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 431 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。  次に、子育て支援課の設置についてお伺いをしたいと思います。  公政会では、過日、子育て支援での先進地の境港市を訪問、研修視察をいたしました。そして、全国でも先駆けて設置されている子育て支援課の業務内容の説明を受けまして感銘をいたしたものでございます。そこでは、多くの子育てに対する支援の項目を、いわゆる子育て支援課が担当されております。時間の関係で多くは申し上げませんけれども、そういった施策を非常にきめ細かく1つの課が受け持っていらっしゃる。もちろん、行政の規模とかそういうものは、本市とは違いますが、しかしそういったことに取り組んでいらっしゃることによりまして、非常に多くの成果を上げていらっしゃる、このように思いましたんですが、本市におきましても、やはりそういったことも考えていかなければならないのではないかなというふうに思ったわけでございます。  すなわち、子育て支援課の独立した職務遂行により多くの成果を上げておられますが、多岐にわたる子どもたちの重要な施策を1課にまとめられ、窓口を含めた業務を実行されていることであります。そこで、本市では、「子どもきらめき未来プラン」にもありますように、それぞれの支援や事業は、部局や部署・課に分担、担当されていますが、先に述べましたことに当てはめて、いわゆるいろんな項目を1課でやっておられるということに当てはめましていかがでしょうか、お伺いをいたします。 432 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 433 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 子育て支援課の設置につきましては、議員のご質問にありましたように、視察に行かれました境港市のように、子どもや子育てに関する施策や窓口を一本化することは、市民の方々からもわかりやすく、施策間の連携もとりやすいというメリットがございます。  本市におきましても、推進体制につきましては、次世代育成支援行動計画「子どもきらめき未来プラン」の中で、行政体制の充実として、さまざまな部局にまたがる次世代対策がより総合的・横断的に実施されるよう、新たな組織・機構の整備を検討することといたしております。  現在、子育て支援に関しましては、主に福祉・教育・保健の各分野においてさまざまな事業に取り組んでいるわけでございますが、それぞれが高い専門性を持ちながら、多様なニーズに対応しているということもあり、組織の改編は、それら施策の実効性をより高め、計画を推進していくものでなければならないと考えております。このような観点から、組織体制の規模や施策の関連性を整理しながら今後も検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 434 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 435 ◯20番(田島茂洋君) よろしくお願いをしたいと思います。  次に、同じく子育て支援課によるブックスタート事業と本市の取り組みについてでございますが、視察いたしました境港市の子育て支援課の担当するブックスタート事業は、赤ちゃんの0歳児6カ月健診において、肌のぬくもりを感じながら言葉と心を通わすそのかけがえのないひとときを絵本を介して持つことを応援する事業であり、絵本などの入ったブックスタート・パックを渡しておられます。  そこでお伺いしますが、本年2005年10月31日現在、全国632自治体で取り組まれているほど効果があると言われています。滋賀県では長浜市など2市3町でありますが、彦根市においてはどのように評価され、今後取り組むことの大切さを考えますが、いかがでしょうか。 436 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 437 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) ブックスタートにつきましては、赤ちゃんと絵本を開くひとときの大切さや地域ぐるみで子育てを応援していますというメッセージを伝えることを目的に、保健師や図書館員、ボランティアなどが絵本の入ったブックスタート・パックを手渡す事業でございますが、保護者と子どもが時間を共有し、そのきずなを深めるという意味におきまして、また子どもの将来における読書習慣やひいては言語能力を高めるといった点におきましても大変有意義な運動であるということを認識いたしております。  現在、ブックスタート事業を実施している自治体からは、読み聞かせ会やお話の集いなどを実施し、事業そのものの啓発を行った上で取り組んでいるといった経緯も伺っており、そういった意味からも、単に絵本を手渡すだけでは本事業の目的は達成できないという認識もいたしているところでございます。  本市におきましては、「しが子ども読書活動推進協議会」が作成された、乳幼児とともに楽しむ絵本を紹介した冊子「えほんいっぱい、たのしさいっぱい」を1歳6カ月健康診査時とすくすく相談の際に保護者にお渡しし、啓発に努めておりますほか、ボランティアグループにもお願いし、絵本の開き読みをお願いし、子どもに絵本を読んであげることの楽しさや言葉かけの大切さについても話をしていただいているところでございます。  また、図書館では「はじめてであう本」のコーナーを設けたり、毎月、ボランティアグループによる「たのしいおはなしのつどい」や「絵本をたのしむつどい」などを開催しており、保育所でも親から子どもに読んであげる持ち帰りの絵本を選択し、読み聞かせるなどの取り組みも行っているところでございます。  今後におきましても、このような事業に取り組んでいく中で、子育て支援活動の場にブックスタートの趣旨を生かしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 438 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 439 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。時間の関係で飛ばさせてもらわなければなりませんが、本市の教育面でのブックスタート、ブックスタートプラスの意義はいかがでしょうかと、このことにつきましては、幼児期での習慣は就学期に入ってからも大きな影響と成果をあらわしておりますことから、もしご所見がございましたら教育長にお願いしたいんですが、よろしくお願いします。 440 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 441 ◯教育長(矢田 徹君) それでは、ブックスタートについて、教育的な視野からのお答えをさせていただきます。  先ほど福祉保健部長がご答弁申し上げましたのと重複するところもございますけれども、乳幼児の健やかな育ちにとりまして、豊かな感性を育むとともに、言語の獲得や社会性の発達の基礎を培う、こういう面で絵本の与える影響というのは非常に大きいと、このように思っております。  乳幼児にとりまして、絵本との出会いの大切さや楽しさ、それを通して親子の愛情を深めていくことの大切さ、これを保護者に伝えていく、このことにも大変意義があるかと思っております。  親の声で語られる心地のよさと、これが赤ちゃんに安心感を与えて情緒の安定を図る、また言葉を介して心を通わせることを学びます。これは家族にとっても楽しいひとときであり、潤いのある子育て環境づくりにもつながるものと思っております。  さらに、コミュニケーション能力の伸長とか、将来の読書活動への移行など、多くの可能性を秘めているものと考えております。  こうしたことから、絵本との出会いや読み聞かせは乳幼児の心の栄養となり、こうして培われました愛情と信頼の親子関係は、子どもが自立していくための基礎となるものと考えております。 442 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 443 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。  次の質問に入ろうと思っていたんですが、時間がございませんので、大項目3番目の平田川の桜の通り抜け道の各所整備につきましては、また次の機会に、また馬場議員にもひとつやってもらうことにしまして、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、次のスクールガード事業についてお伺いしたいと思います。  痛ましい人為事件というものが多発いたしておりまして、そのことにつきましては、非常に苦慮するところはそれぞれ各議員もおっしゃいましたところでございます。私からは、そういったことにかんがみまして、本市のいわゆる子どもたちを登下校におきまして守るということから、スクールガードというものが新しく出てまいりました。そのことについて伺いたいと思いますが、まず初めに、スクールガードの意義につきましてお伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いします。 444 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 445 ◯教育長(矢田 徹君) 子どもたちが被害者となる事件が大きな問題となっている昨今の状況を踏まえ、子どもたちが安心して教育を受けられるよう、家庭や地域の関係機関や団体と連携しながら、子どもの安全確保の取り組みを一層充実することが必要でございます。  こうしたことから、文部科学省の事業であります「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」の中にスクールガードが位置づけられ、主として不審者から児童を守るという見地からパトロールや安全点検をしていただいているところでございます。このことにより、児童の登下校時の通学路の安全および校内での安全管理をさらに進めていきたいと考えております。  本市におきましても、17小学校で119名の方がスクールガードとして登録をしていただいております。先般、田島議員にもご参加いただきましたが、スクールガード養成講習会も受講していただきました。しかし、スクールガードの方だけに子どもたちの安全確保を任せるのではなく、地域の皆さんがスクールガードを核として、活動の輪を広げていきたいと、このように思います。 446 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 447 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。私ども平田学区の青少年育成協議会では、もう既に全戸にスクールガードに協力をいただきたいというようなチラシを出しまして、募集をさせてもらいました。早速やはり何人か応募をいただいている、このような状況でもございます。これは全市的にそういったことをやってもらえれば非常にいいのではないかと思いますので、参考にしていただきたいと思います。  それでは、事業の予算についてでございますけれども、これは、たすきなり、あるいはまた最近ではチョッキだとか腕章だとかいろんなものを使って、スクールガードの方がわかりやすく、いわゆる子どもたちが見たときに、この人だったら安心だという、そういう意味でのことだと思いますけれども、その辺につきまして、市の取り組みといたしましては何とかならないかなというところもあると思いますので、その辺、何かご所見がありましたらよろしくお願いします。 448 ◯議長(西村久子さん) 教育長。 449 ◯教育長(矢田 徹君) スクールガードの方には、県の予算で、これは県の事業でございますので、一応ボランティア保険には加入していただいております。何と申しましても、この事業は年度途中から導入されました事業でございますので、当初予算化がされておりませんでした。したがいまして、たすき、腕章、帽子等については、現在予算化がされておりませんが、来年度に向けてはスクールガードに限定せずに、こういった防犯活動のための用具、これを購入する予算について検討をしていきたいと、このように思っております。 450 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 451 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。私どもの協議会といたしましては、何とか自分らの力でやらせてもらうとは思っておりますけど、またそういうことのできないところもございますので、やはりそういう制度とか、そういったものをひとつよろしくお願いしたいと思います。  最後に、彦根城築城400年祭についてでございますけれども、今日までの実行委員会を立ち上げるまでに、準備委員会・同ワーキンググループによります各種議論が深められていることと思いますが、その活動の進捗状況についてお伺いいたします。よろしくお願いします。 452 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 453 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 国宝・彦根城築城400年祭の開催に向けての今日までの活動、進捗状況でございますが、実行委員会の設立に先立ちまして、本年5月に築城400年祭の企画・準備を行うため、市内関係団体の皆様とともに企画準備委員会および同ワーキング会議を立ち上げたところでございます。  その後、10月の実行委員会の設立までの5カ月間におきまして、企画準備委員会を3回、同ワーキング会議を8回開催をいただきまして、実行委員会の組織や築城400年祭の基本方針等について協議を行っていただきました。この協議をもとに、事業の目的や基本理念、事業のテーマ、開催期間等の案を示した基本構想案を作成いただいたところでございます。 454 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 455 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。私どもも特別委員会を立ち上げさせていただきまして、このことにつきましては、いろいろと議論をいただいておりますけれども、本会議ということもございますので、お許しをいただきまして、次に質問をしたいと思います。
     現時点における事業の内容等、確かなことは示されてはいませんけれども、またそういったことも承知はいたしておりますが、またその予算につきましても難しいと思いますが、おおむね市の思いといいますか、そういったことにつきまして、先ほどちょっとご答弁をいただきましたんですが、改めましてお願いをしたいのは、予定予算総額の思いと予算の査定のそういった時期でもございますので、国および県に対して支援の要望活動、そういったことはいかがですか。また、予算の集め方のその方法等について、および彦根市の負担見積り、市長の腹づもりと、こういったこともお伺いをしたいなと。いわゆる市長としてはこのぐらいならいけるのではないかなと、このようなことがもしあるならばお聞かせをいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 456 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 457 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 国宝・彦根城築城400年祭の予定予算総額につきましては、現在、実行委員会の中の専門部会、主催事業部会と協賛事業部会で中心になっていただきまして、事業等について検討を重ねていただいているところでございます。事業内容等の検討と並行して事業予算を見積もってまいりたいと考えております。市の予算につきましては、ご承知のように、単年度予算ということで、来年度18年度予算を今編成をしておりますけれども、この実行委員会におきましては、基本的に18年度のプレイベント事業および19年度の本事業といいますか、その事業をあわせて検討をいただいているところでございますので、現在のところ、市の予算が総額的に幾らになるのかということについては算出をいたしておりませんので、ご理解をお願いいたしたいと思います。  次に、国および県への支援要望につきましては、県の事業においても、彦根城の築城400年祭を積極的にPRしていただけるよう要望をしてまいりたいと考えております。知事に名誉会長をお引き受けをいただきまして、部局といたしましては、政策調整部の地域振興担当、それから、商工観光労働部の観光室、それと教育委員会と3部門に参画をいただいておりますので、おのおのの部門でいろんな意味での支援を要望してまいりたいというふうに考えております。国・県の補助のメニューの活用につきましては、実行委員会の中でご議論をいただくわけでございますけれども、どちらかといいますと、市が中心になって研究をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 458 ◯議長(西村久子さん) 田島議員。   〔20番(田島茂洋君)登壇〕 459 ◯20番(田島茂洋君) ありがとうございました。やはり国宝彦根城といいますと、滋賀県で1つでございますし、また400年祭、こういった事業につきましても唯一なことだと思いますので、ぜひ名誉会長に知事がご就任をいただいたということでございましたが、それに見合うものをやはり彦根市も用意をしなければならないと、このようには思うわけでございます。したがいまして、やはり獅山市長におかれましても、ぜひその辺のところは腹をくくってひとつ意義のあるものをやってもらいたいなと。400年というのは、本当に記念すべきときでもございますので、ぜひ商工会議所のいわゆるこの実行委員会の会長さんなり、各部会の部会長さん、それぞれ本当に張り切っておられます。毎日毎日この400年祭の会議ばっかりだと、そのようなことも言われながら張り切っておられますので、そういったことに応えるためにも、ない財政ではございますけれども、ぜひ捻出をいただいて、いいものを残していただくということが大事ではないかなと思いますので、ぜひそういったことを強く要望を申し上げまして、私の質問を終わります。  どうもありがとうございました。 460 ◯議長(西村久子さん) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  15番山田多津子さん。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 461 ◯15番(山田多津子さん) 私は、今期定例議会におきまして、大きく5つの項目について質問をいたします。  まず、全市内の中学校の給食実施、この内容について質問をいたします。  中学生を持つ保護者はもとより、小学校に在学する生徒さんや、また親御さんにとって、全市内の中学校での給食実施への期待は本当に大きなものとなってきています。9月議会でも質問いたしました中での市長のお考えは、コスト面からセンター方式の実施、手法についてさらに検討が必要である、そのような答弁がされました。しかし、自校方式でのメリットも認識している、このような旨の発言もありました。確かに現在の彦根市政にとっての財政状況は深刻なものであることも十分に理解をしていますけれども、自校方式による給食が次の世代を担う子どもたちに、より安全で安心な給食を提供することが大変重要であると考えています。  そこで、以下の質問をいたします。  現在、実施に向けてどのような調査・研究をされているのか。自校方式とセンター方式の経費の違いは、9月議会で提示をしていただきました。再度、センター方式の場合と自校方式での各学校別の土地の取得費、そして施設に係る費用、備品も含めたこの金額を示していただきたいと思います。 462 ◯議長(西村久子さん) 市長。 463 ◯市長(獅山向洋君) 国庫補助基準をもとに試算いたしますと、センター方式で実施した場合には、約3億7,000万円、6中学校において自校方式で実施した場合には、6中学校合わせて約5億4,000万円を要することになります。これは、それぞれ備品も含めた費用でございます。また、学校別の土地の取得費につきましては、実は土地の取得が極めて困難な学校もありますことから、これについては試算ができておりません。  以上です。 464 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 465 ◯15番(山田多津子さん) これは9月議会に提示していただいた金額と変わっていないと思うんですけれども、9月議会のときには5割増しというようなことを言われたと思うんですけれども、そのとこら辺は変わっていないのでしょうか。 466 ◯議長(西村久子さん) 市長。 467 ◯市長(獅山向洋君) 最初に申し上げましたように、これはあくまで国庫補助基準による試算でございます。そういう意味で、国庫補助基準だけでできるとは思っておりませんので、そういう意味では、9月議会で申し上げた5割増しという言葉をつけ加えておいていただきたいと思います。 468 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 469 ◯15番(山田多津子さん) なぜ5割増しになるのかということをもう少し具体的に教えていただけないでしょうか。 470 ◯議長(西村久子さん) 市長。 471 ◯市長(獅山向洋君) 私としましては、余り具体的なことは申し上げられませんけれども、ただ、国庫補助基準というのは、国庫補助がされる範囲が決まっているわけでございまして、そういう意味で、それ以外にもいろいろ土地の形状とか、建物の形状などによりまして、それ以上の費用がかかるのが通常でございますので、そういうふうにご理解いただきたいと思います。 472 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 473 ◯15番(山田多津子さん) それでしたら、センター方式での3億7,000万円という金額はそのままの形で変わらないということでしょうか、再度お聞きいたします。 474 ◯議長(西村久子さん) 市長。 475 ◯市長(獅山向洋君) これは、建物につきまして、国庫補助基準に従って計算したものでございます。ですから、決してセンター方式でもこれだけですべてできるというわけではございません。やはり土地の取得費もございますし、また、その土地につきましても、やはり車の配送とかそういうものも必要になってきますので、そういう点で、土地についても、ただ建物を建てればそれで済むというものではないとご理解いただきたいと思います。 476 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 477 ◯15番(山田多津子さん) それでは、関連してきますので、次の項目に移らさせていただきます。  それでは、給食の実施方法についてですけれども、9月議会でも給食の実施方式について、自校方式かセンター方式かについて議論をいたしました。現在の段階におきまして、実施方法の方向性はどのように市長は考えておられるのでしょうか、お答えをお願いいたします。 478 ◯議長(西村久子さん) 市長。 479 ◯市長(獅山向洋君) 自校方式につきましては、先ほど申し上げましたように、なかなか学校の敷地といいますか、あるいはさらに土地を取得するとか、そういうことが困難な学校が幾つかございます。そういうことと、やはりセンター方式の方がかかる費用が安いという問題もございまして、センター方式の方がいいのではないかというふうに現在においても考えております。 480 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 481 ◯15番(山田多津子さん) 私どもは、自校方式がいいということでずっと主張をさせていただいているところですけれども、センター方式ですと、3億7,000万円にまだ何がしかの土地の取得費とかそういうものが要るということです。例えば、自校方式で土地の取得が困難なところもあるというふうに言われますけれども、条件がそろったところから順次自校方式でやっていただく、それでしたら、例えば2年か3年の間に順次やっていただくということで、例えばこの前提示していただきました東中でしたら1億1,000万円、西中でしたら8,000万円、これを一緒に1年でやっていただくのでしたら、2億円でやっていただけると。それを順次やっていただくという、そういう方法は考えられないのでしょうか、お願いをいたします。 482 ◯議長(西村久子さん) 市長。 483 ◯市長(獅山向洋君) この建物とか設備に関しましては、9月議会でもこの12月議会でも申し上げたとおりでございますけれども、これと、今後長期間にわたって維持管理の費用もかかりますし、人件費もかかるわけでございまして、そういうような長い目で見た場合、この経費の増嵩というのは避けられない状況にございますので、その点について、やはりどうしてもセンター方式と自校方式においても比較検討せざるを得ない。また、センター方式にどちらかといえば傾いていると言わざるを得ない状況でございますので、その点ご理解いただきたいと思っております。 484 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 485 ◯15番(山田多津子さん) いわゆる市長が言われる経費、ランニングコストとか、そういうものを含めてのことだとは思うんですけれども、これは通告いたしておりませんので、お答えがいただければ結構なんですけれども、例えばセンター方式であれば何人ぐらいの職員さんが必要であるとか、自校方式でしたら何人の職員が必要であるとか、そういうことも今、調査研究をしていただいているのでしょうか、お答えいただければと思いますが、よろしくお願いいたします。 486 ◯議長(西村久子さん) 市長。 487 ◯市長(獅山向洋君) 実は今この手元に詳しい資料がございませんが、もちろん、今ご質問にあった内容についても検討はいたしております。 488 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 489 ◯15番(山田多津子さん) 今、市長のお考えは、センター方式の方に傾いているということで理解をするところです。  それでは、次の質問に移らさせていただきます。  学校給食法では、「栄養のバランスのとれた豊かな学校給食」「望ましい食習慣を形成する学校給食」「人間関係を豊かにする学校給食」「多様な教育効果のある学校給食」となっています。より良い給食を提供するためには、学校給食法を基本に置いた自校方式での給食が最も望ましいと考えますけれども、このことへの見解を求めます。 490 ◯議長(西村久子さん) 市長。 491 ◯市長(獅山向洋君) 質問のご趣旨はごもっともでございますけれども、この学校給食法の中でも、センター方式、簡単に言えば、2カ所利用の学校に関するセンター方式のことも規定にあるわけでございまして、そういう意味で、確かにどちらがいいかという問題はございますけれども、学校給食法という一つの土俵の中で考えれば、両方ともあるというふうにご理解いただきたいと思います。 492 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 493 ◯15番(山田多津子さん) 今の市長の発言をお聞きしますと、学校給食法は基本において給食を実施しなければならないということは十分に考えていかなければならないというふうに理解をしたんですけれども、それで結構でしょうか。 494 ◯議長(西村久子さん) 市長。 495 ◯市長(獅山向洋君) 私自身、中学校給食を実施しようというその前提としては、やはり学校給食法に基づくものを行いたいということでございます。 496 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 497 ◯15番(山田多津子さん) 改めてもう一度、学校給食法のことを述べたいと思うんですけれども、これは昭和29年に制定がされました。法律家である市長さんですので、十分にご存じをいただいていると思うんですけれども、この中で昭和31年に小学校のみに限られていたものを中学校を含むすべての義務教育諸学校に拡大がされました。その中で、改正の理由として、適切な学校給食が実施されること、そして義務教育の完成を目指す上にも本当に重要であること、そして地域社会の食生活の改善に寄与する面からも、小学校の給食の場合に増してその効果が期待される、そういったことが改正の理由になっています。  そういった面で、これは給食センターでお仕事をされておりました給食調理員さん、そして栄養士さん、その方々は今ちょうど小学校に子どもさんを持っておられる、そういった方が、今、中学校の給食を実施されるということで自分たちも何か意見を述べたいということで、私どもの方にちょっと文書を上げていただきましたので、これを少し紹介させていただきたいと思います。これは給食調理員さんと栄養士さん両方の意見をまとめられたものですので、そのまま読まさせていただきます。  「カット野菜では、野菜本来の触感が違う。一番怖いのは漂白剤などの使用」、これは多分、センターで使用されていたんだと思います。「近年、アレルギーの子どもが多い、免疫力の低下が原因と言われている中、信頼できる材料を使ってほしい。大量調理では冷め切ったおかずを提供することとなる。冬は特に冷めたら油が固まり、とても視覚・味覚ともにそそらなく、残飯の原因にもなる。栄養士との思いと食い違う。栄養士が考えているほど大量調理では無理が出てくることも多く、はっきり言って、料理というよりも時間との戦いの流れ作業で」、これは現文のまま読ませていただきます、「えさをつくっているようなもの。細かい配慮などする暇もない。自校方式でも時間に追われるのは同じかもしれないけれども、子どもの顔が、反応が肌で感じられ、きめ細かい気配りができる。センター方式はとにかく残飯が多い。自校方式なら、時間になると給食のにおいがするというのも大事なことだと思う。一番にお願いしたいのは、財政面では確かにいろいろ大変であると思うけれども、子どもが犠牲になるということも考えてほしい。現在、アレルギーの子どものこと、将来、子どもを産むであろう子どもたちの声を自校方式で調理をしてくれていると直接感じるのと、センターから運ばれてきて、ただ支給されたものを食べるのとでは、食べ物に対してのありがたみが違うと思う。食事に対しての感謝の気持ちがセンターでは伝わらない」、こういったことを述べられています。  先ほど市長は、学校給食法、このことをしっかりと基本において給食を実施していきたいというふうにおっしゃっていただきました。そういった中で、それでもセンター方式の方がいいとおっしゃるのか、再度お聞きをしたいと思います。 498 ◯議長(西村久子さん) 市長。 499 ◯市長(獅山向洋君) 私は、とにかく中学校給食を実施したいということが第一でございます。その上で、現在の彦根市の財政状態とか、あるいはセンター方式であれば、受け入れ設備さえ整えば、市内6中学に平等に時間的に余りずれもなく実施できるとか、いろいろ別のメリットもあるわけでございまして、また、この給食そのものの実施における運用とか管理とか教育とか、そういうものによっていろいろと補っていけるのではないかと、こんなふうに考えているわけでございます。  私は、決して自校方式がだめだと言っているわけではございません。行政といたしましては、そのときそのときに置かれている状況に応じて最適の方法を考えていかなければなりませんので、そういう意味で、センター方式の方にどちらかというと傾いているんだと。それともう一つは、さっき申し上げましたように、中学校をいろいろと検討いたしましたところ、自校方式としての設備をつくることが非常に困難なところも幾つかございますので、そういう不平等性ということも考えますときに、センター方式に傾かざるを得ないということを申し上げているわけでございまして、そのあたりご理解いただきたいと思っております。 500 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 501 ◯15番(山田多津子さん) 今、受け入れというか、自校方式での施設を建てるのに大変困難な学校があるということだと思うんですけれども、例えばセンター方式にした場合でも、給食を受け入れる、そういった施設もそれでしたら建てられるのか、その辺はどうなんでしょうか。その辺まだ調査はされていないのでしょうか、お聞きいたします。 502 ◯議長(西村久子さん) 市長。 503 ◯市長(獅山向洋君) 受け入れ施設については、6中学校について特に問題はないと思っているんですが、ただ、西中は、ああいう地域の中にございまして、いろいろな設備なり教室なりそういうものをつくるときに常に苦労しているわけでございます。そういう点、現在まだ方式も何も決まっておりませんので、十分な調査はしておりませんけれども、一つの不安を持っているということは申し上げておきたいと思います。 504 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 505 ◯15番(山田多津子さん) 先ほどの学校給食法の方にもう一度戻りたいと思うんですけれども、先ほどの給食調理員さんの文章の中にもありました。学校給食法の中にもありますけれども、アレルギー問題、この問題について、自校方式でしたら、今、小学校でも除去食、そういったことも取り組んでいただいていると思うんですけれども、センター方式でのそういった対応、それは十分にしていただけるのであるとお考えでしょうか、そのことの見解を求めます。 506 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩します。            午後4時58分休憩            午後4時59分再開 507 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に進めてください。  山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 508 ◯15番(山田多津子さん) 失礼をいたしました。学校給食法の中にアレルギーに対する対応なども盛り込まれておりますので、先ほどの学校給食法をどう考えるのかというとこら辺でお答えがいただけるかなと思ったんですけれども、通告の細目の中に入っていないということでしたので、次の質問に移ります。  それでは、次の3番目の項目です。市民の期待が本当に大きい中学校給食を充実したものにするためにも市民が参加をする、そういった検討委員会などの設置が必要と考えますけれども、このことの見解を求めます。 509 ◯議長(西村久子さん) 市長。 510 ◯市長(獅山向洋君) 私、検討委員会の設置についても別に否定的ではございませんが、ただ、ご理解いただきたいのは、検討委員会というものを設置して、その中でまた自校方式とかセンター方式とか、あるいは直営、あるいはいわゆるPFIとか、そういうことを検討しておりますと、逆に言うと、非常に時間がかかることは間違いございません。そういう意味で、時間がかかっても構わない、大いにやっぱり検討させてほしいというご要望があれば、それは考えたいと思っております。  ただ、その検討委員会で結論が出ましても、やはり行政は行政として、いろいろな行財政的な経費の問題とか、建築費の問題とか、あるいは人件費の問題とか、いろいろあるわけでございまして、最終的に検討委員会で出た結果と行政の思いとが一致すればいいんですけれども、もし不一致になったときは、またそこでいろいろと紛糾といいますか、なぜ委員会の結論を尊重しないのだとか、そういうようないろいろな問題が出てくるかと思います。そういう点で、とりあえずひとつ行政側で一度しっかりと検討させていただいて、それをある程度明確にした上で、なお検討委員会が必要であるということならば考えたいと思っております。 511 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 512 ◯15番(山田多津子さん) 市長の今のお考え、私とかなり平行する部分があるんですけれども、少しでも、こんなに期待の大きい、こんな彦根市にとって大きい事業をやる、この事業を成功さすためにも、皆さんが参加をしてより良いものに仕上げていくためにも、やはり検討委員会、別に検討委員会という名前でなくてもいいんです。給食を考える会とか審議会とか、いろんな名前があると思うんですけれども、先ほど言ったような、ああいうセンターで働いておられた方々の意見を聞くとか、そういう場を持っていただいて、より良いものに仕上げていただく、そのことが本当に大事だと思うんです。時期が先延ばしになるというようなことも懸念されていますけれども、市長がきちっと公約もされています。市民はそのことを本当に信頼もしておられますので、十分なものに仕上げていただくためには、検討委員会なりをつくっていただいて、そして、例えば地域の活性化になるような地元でとれた農産物をどういうふうに使っていくとか、そういうことも含めての検討をしていただく、そういう場をぜひ考えていただきたいと思うんですが、再度お考えをお願いいたします。 513 ◯議長(西村久子さん) 市長。 514 ◯市長(獅山向洋君) 私としましては、先ほど申し上げましたように、検討委員会を否定するわけではございませんが、それ以上に、いろいろな方々のご意見を直接お聞きし、また私の意見も述べて、十分議論を尽くしていくという方が、どちらかというと、この事業を進めるについて早いのではないか。ちょっと私、山田議員にも別の席で申し上げたんですけれども、検討委員会というのは、率直に言うと、行政にとっては隠れみのになって、時間の引き延ばしになることが非常に多いわけでございます。そういう意味で、私は、むしろ検討委員会よりも関心をお持ちの方々としっかり議論して、そして、そういうご意見を取り入れてより良いものにしていく方が時間的なロスが少ないのじゃないかなと、こんなふうに思っているわけでございますので、ひとつその点ご理解いただけたらなと思っております。 515 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕
    516 ◯15番(山田多津子さん) 今、市長が直接話をするとか、関心をお持ちの方と懇談をしていくというようなことをおっしゃったと思うんですけれども、それならば、そういう方々にもやっぱり集まっていただくとか、そういう形でなぜ検討がしていただけないか。隠れみのになるとかというそういう言い方は、市民の本当に多くのいろんないい意見を持った方々のそういう聞く場がやっぱり必要ではないかというふうにも思いますし、そういった点でもう一度考えていただきたい。やはり安全・安心な給食を本当に皆さんは望んでおられます。そういった点でもぜひ検討をしていただきたいというふうに再度お願いをしておきたいと思います。  続いて、4つ目の項目に移りたいと思います。  これは、きのうの安藤議員もおっしゃいましたけれども、給食の実施の時期について市民の期待が本当に大きいことは十分に承知をしています。市長さんへの手紙の中にもこういった要望の声がたくさん上がっているというふうに、先日懇談させていただいたときにもおっしゃっておられました。しかし、先ほども検討ということでおっしゃいましたけれども、十分な検討が必要と考えます。実施の時期についてどのようにお考えでしょうか、再度お尋ねをいたします。 517 ◯議長(西村久子さん) 市長。 518 ◯市長(獅山向洋君) この中学校給食の問題につきましては、私が前に市長をしていたころからもずっといろいろ議論があったわけでございまして、そういう意味では、非常に古くて、また新しい問題でございます。そういう観点から申しますと、確かに皆さんが早くやれ、早くやれとおっしゃっているそのお気持ちはよくわかるわけでございますが、少なくとも私は来年度は確実な方針を固めるための時間に充てたいと、こんなふうに思っているわけです。ですから、18年をそれに充てますと、現実に動き出すのは19年、20年、そのころになるかと思います。ですから、今から完成はいつだというふうに言われると、とてもはっきりしたことはお答えできませんけれども、そういうような形で進んでいくというふうにお考えいただきたいと思います。  先ほど検討委員会の問題もございましたが、通常、皆さんいろいろな委員会とか審議会をお考えになれば、平成18年に、もしその検討委員会を立ち上げて、委員の方を人選したり、そして、いろいろな委員会を開いて検討をやっていると、あっという間に1年が過ぎてしまうというのが通例でございますので、もちろん私は決してご意見を伺わないという意味ではございませんが、なるだけ早くやりたいという気持ちからいえば、できるだけ行政の中でしっかりした方向づけとか、利害特質を明確にした上で、また議会で逐次ご意見を伺っていくということの方がいいのではないかなと、こういうふうに思っておりますので、ひとつご理解いただきたいと思います。 519 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 520 ◯15番(山田多津子さん) 実施時期については、明確にはお答えいただけないと思うんですけれども、十分に検討していただくということです。本当に市民の期待は大きいものです。先ほども申し上げました。本当に十分な検討をしていただきたい。そして、私たちは、やはり基本には自校方式が本当にいい実施方法だということを思っています。そのこともまた議会の中で十分に議論をさせていただきたいと思いまして、この給食の問題については質問を終わります。  次の質問に移ります。次に、アスベスト問題についてお尋ねをいたします。  今年の6月末から7月にかけまして、石綿製品を製造していたメーカーから、製造工場の労働者や工場の周辺住民に肺がんや中皮腫による死亡事例など深刻な実態が相次いで報告がされています。私ども日本共産党議員団も即刻市長に実態調査の申し入れをいたしました。そして、本市におきましては、早速、公共施設を中心に、アスベストの使用状況などの調査もしていただきまして、当初、公用車の車庫を初め、4カ所がアスベストを使用されているというふうに発表がされました。また、先月にも中間報告、そして、中間報告があって新たに5つの施設でのアスベスト使用が発表された、そして、先日には最終の調査報告も出されたところです。このことは大変迅速に対応もしていただいているところです。  しかし、現在の調査対象になっているところは、公的な施設のみとなっております。公的な施設での工事関係者には、適切な対応をしていただいていると思いますけれども、実際、民間施設でのアスベスト使用も心配をされているところです。市民の健康を守る立場から、民間施設へのアスベスト調査、撤収、回収もするべきと考えています。  そこで、以下の質問をいたします。  まず、民間施設におけるアスベスト使用に対する調査や撤収、回収に対する援助体制はどのようにお考えでしょうか、見解を求めます。 521 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 522 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 民間施設におけるアスベスト使用に対する援助体制はどのように考えているかにつきましてお答えを申し上げます。  アスベスト問題につきましては、分析ができる調査機関を紹介することや健康問題や労働災害問題、大気環境や石綿廃棄物等の問い合わせにつきまして、各担当部署で相談に応じているところでございますが、アスベストの調査、撤収、回収に対する援助体制につきましては、市単独で民間施設に対しまして援助することは難しいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 523 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 524 ◯15番(山田多津子さん) 民間は大変たくさんの建物などがありますし、なかなか大変だと思うんですけれども、これはある電気工事関係者の方から私どもの方に相談があって、こういった発言をさせてもらっているんですけれども、電気工事の方、例えば屋根裏の中に入っていかれる、そういった仕事が本当に多いと思うんです。狭いところでの仕事が多くて、屋根裏などの作業が多い。作業前には、「あっ、ここにもアスベストが使うてあるな」、「あっ、これもそうやな」と言いながらでも、やはり自分たちは仕事ですし、この仕事を断ったら次の仕事が入ってこない、こういったことでやむなく入っていかなければならない。こういったことで、市民の健康とか安全を守るといった立場から、行政として本当にどういった対応をしていただくか。民間のアスベストそのものをなくしていく、そういったことが本当に優先課題ではないかというふうにも考えているところです。東京都の墨田区では、アスベストの調査費用、これを民間に対して助成制度を設けておられます。また、東京の千代田区でもこの調査費用の半額助成、そして、アスベストの除去、取り除く工事ですね、この工事へも助成を行っているというふうにお聞きをしているところです。なかなか民間への助成は難しいとは言われましたけれども、もう一度この助成制度に対してどのようなお考えがあるか、改めてお聞きをいたしたいと思います。 525 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 526 ◯都市建設部長(中辻源壽君) ただいまの再質問にお答えをいたしたいと思います。  民間施設のアスベストの使用状況につきましては、不特定多数の利用するそういった施設の延べ面積1,000m2以上の施設につきまして調査を実施したことがございます。しかしながら、民間施設の対応につきましては、各施設の所有者、いわゆる企業責任において本来はするべきところということに私たちも考えておるわけでございますが、調査の報告自体がなかなか報告すら提出がされないという、こういう実態がございます。こういったことにつきましては、いろいろとお話をお聞きしておりますと、ある市内の大手スーパーなどは、立体駐車場等にそういったものが使われておる疑いがあるというようなことで、企業責任におきまして、事前に企業独自で調査をされ、その結果につきまして安全であるという、いわゆる普通目で見て石綿であるか、あるいはその他の岩面といいますか、ロックウールであるかの判断はなかなかできないところがありまして、そういった分析調査を独自でされまして公表されておる、そういう企業もございます。そういうようなことで、公平等の観点から、彦根市自体が市単独でそういった助成制度そのものを設けるとか、そういったことは現在のところ考えておりませんので、その点ご理解をいただきたいというふうに思います。ある程度の企業責任ということで対応していただきたいというのがこちらの思いでございます。 527 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 528 ◯15番(山田多津子さん) 今、1,000m2以上の施設に対しては調査をしたことがある、しかし、なかなか報告が上がってこないといった実態だということですけれども、こういったところに対して、さらに指導をされるとか、そういったことはされなかったんでしょうか、再度お聞きいたします。 529 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 530 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 調査はこれは全国的に行われたものでございまして、労働基準監督署の方がその元締めを行っておるわけでございますが、聞いておりますと、20数%の報告があったのみというようなことで聞いております。したがいまして、どこに使われておるかという調査自体は、やはり企業そのものが責任においてそういった取り組みをしないと見つけにくい、実際、公的機関が調査に入って、それを民間の施設を調べるというようなことはちょっとできませんので、あくまでもやはり申告自体を受けとめると。また、その申告がありましても、それを公表してほしいということを申し上げましても、それは公表できないというようなことで公表いただいておりません。そのこともございまして、このアスベスト問題は非常に根が深いなという感覚は持っております。  以上でございます。 531 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 532 ◯15番(山田多津子さん) このアスベストというのは、早くても10年ぐらい、長いと30年、40年先にそういう症状が出てくるという大変深刻な問題だと思うんです。先ほども申し上げました、市民の安全・健康を守ると、そういった立場からもぜひそういった指導などを強めていただきたいというふうに思います。  これは1つ要望ですけれども、埼玉県の坂戸市、これはそういった建設の業者というのか、そういう工事現場に携われる方に対しては防じんマスクを配布される、そういったことも実施をされているということです。この防じんマスクは、使い捨てですと300円ぐらいだそうです。この調査とか除去工事、こういったことには助成はなかなか難しいというふうにおっしゃいましたけれども、こういった防じんマスクを配布していただくだけでも、やはり企業の認識、そういったものが変わると思うんです。こういったことも、これはお考えは結構ですけれども、ぜひ実施をしていただきたいということでお願いをしておきたいとと思います。  すみません、時間がありませんので、次の質問に移ります。  次に、助役を置かない条例の提案について質問をいたします。  市長は、今期定例議会に「助役を置かないことを定める条例」を提案されました。しかし、市長は、選挙公約にも助役の個人名まで掲げて当選をされました。また、二度にわたり議会にも承認を得るための提案もされています。さらには、助役の必要性も議会に理解を得るための文書も提出をされています。私ども共産党議員団もそのことを認めつつ、市長の提案には賛成をしてきたところです。  そこで、今回の助役を置かないことを定める条例案に対して質疑をいたします。  この助役を置かないことに対して、市政運営の影響はどのように考えるのかということで、6月議会において市長は、助役選任同意を求める理由についての中で、今日まで助役の職務を市長と部長が分担してきたが、対応できないことや、事業の遂行においても渋滞や遅れが出てきているので、助役を置くこととして、承認を議会に求められました。私ども共産党議員団は、そのことを理解して、賛成をしてきました。しかし、今回の提案はこれを覆すものであり、このことをどのように考えておられるのでしょうか、市長のお考えをお願いいたします。 533 ◯議長(西村久子さん) 市長。 534 ◯市長(獅山向洋君) 助役問題につきまして、ご賛成していただきながら、このような結果になったことにつきましては心からおわびを申し上げます。  今回の提案がこれまでの経過を覆すものであるというご指摘は正しいと思います。ただ、ご理解いただきたいのは、過去の2回の否決と現在との間に約6カ月の月日の経過がございました。例えば、1つ例を挙げますと、この当時、国宝彦根城の築城400年祭準備委員会などにおきましては、助役が準備委員会の中で重要な役割を果たすということが予定されておりました。しかし、空席のまま来ておりましたので、そういう意味で、私、これだけではございませんけれども、いろいろと苦しんでいたことは事実でございます。しかし、このような市長就任直後の困難な時期が経過いたしまして、そして、その中で助役がいないという状態に対する対応も順次行ってきたわけでございます。例えば今回、築城400年祭の実行委員会におきましては、私は開催市長という形で現実に意見を述べられるような立場なり役割も与えられておりまして、そういう意味で、1つの例でございますが、助役不在でも何とかやっていけるというような状況にもなっているわけでございます。  そんなことで、言いわけがましいかもしれませんが、この6カ月間の月日の経過と、またそれに対する対応ということから、今回の提案をさせていただいたわけでございまして、その点ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 535 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 536 ◯15番(山田多津子さん) 私が通告をしておきましたほとんどのことを今市長が答えていただいたような気もしますし、この質問に対しては何人かの前の議員から質問が出ていますので、この部分は時間がありませんので、以下の質問は割愛をさせていただきます。  次に、住宅リフォーム補助制度を18年度以降も実施することについて質問をさせていただきます。  9月議会でも議論をいたしましたこの本制度は、市内の産業の活性化による雇用の場の確保や雇用の安定を図るためが目的で始められたことは十分に理解をするものですが、現在において市民の皆さんからは大変喜ばれ、また業者の皆さんも大変な期待を寄せられている事業であることは承知をしていただいていると思います。ただ単に、限度額内での補助をするだけでなく、当局も認められていますように、経済への波及効果も大きいことから見て、再度、平成18年度以降も継続されることを強く願いまして、以下の質問をいたします。  今後の方向性について、現在のリフォームの補助制度、緊急雇用対策での実施ではありますが、市民が大いに期待もして利用が年々増加をし、業者にも大変喜ばれ経済効果がある、こうした補助制度は、緊急雇用対策だけではなくて、新たな制度としても平成18年度以降も実施をすべきと考えますが、見解を求めます。 537 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 538 ◯産業部長(植田洋一君) 住宅リフォーム促進事業の18年度以降の取り組みにつきましては、これまでの議会でのご質問にもお答えを申し上げてきましたとおり、本事業は緊急雇用対策として実施したものでございまして、この点での評価を行うこと、本年度を終期として設定しておりますこと、財政状況等を勘案しなければならないこと等を総合的に検討する必要があるものでございます。このようなことから、彦根地域の雇用情勢を有効求人倍率で見てみますと、事業実施当初に比べまして大幅に好転してきておる面もございますし、緊急雇用対策としての本事業の役割は一定果たせたものと考えております。また、建築業界からは、事業を継続することの要望も聞いてはおりますが、本事業を継続することにつきましては、先ほど申し上げましたこととあわせ、現下の厳しい財政環境からいたしまして、極めて困難であると考えております。 539 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 540 ◯15番(山田多津子さん) これは6月議会でも議論をいたしました。緊急雇用での評価、これは十分に役割を果たしていただいた、そのことは十分に私どもも認めるところですけれども、リフォームのこの制度ということに対して、なぜやめられるのかということです。答弁の中でもありました。何度も申し上げていますけれども、本当に年々応募件数が増えています。今年度に関しましては、287件、59件の方がまだキャンセル待ちをされている、こういった事業をなぜおやめになるのか。もし私どもも言っていますけれども、この緊急雇用ということではなくて、新たな制度として再度お考えをいただきたい、そのことを改めて見解を求めておきます。 541 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 542 ◯産業部長(植田洋一君) 再度のお尋ねにお答え申し上げます。  ご認識いただいておりますように、緊急雇用といった面での取り扱いからいきますと、開始時、平成14年度でございますが、有効求人倍率は0.63でございました。現在、17年9月現在では1.38、全国平均がまだ1に満たず、現在で0.97でございまして、滋賀県全体でも現在1.10といった状況で、彦根市地域は非常に求人倍率が高いといったことでございます。これは一定限ご理解もいただいておるものでございますし、さらに申し上げますと、なぜ緊急雇用対策として取り組んだかということを繰り返して申し上げますと、住宅産業、いわゆるリフォーム、新築まではいきませんけれども、リフォームと申しますのは、やはり工事直接そのもの単体に加えまして、材料の調達とか、リフォームを機会とした家具とか、そういったものまで非常にすそ野が広い、それがこの彦根市地域の狭い地域での地域経済に及ぼす効果を期待いたしての政策でございまして、そういった立ち上がりの経緯からいたしまして、建築業界そのものの効果はどうかという指標はございませんが、やはり公共職業安定所が統計的に出しております有効求人倍率といったものは、この地域の1つの雇用情勢の示す大きなバロメーター、大きな指針であろうというところの判断から、そういった角度での事業は、もともと終期を4年としておりました関係もございますし、今申し上げたような条件で、非常に継続することは難しいということでございます。  ところで、お尋ねの、利用者の側の要望が多いといった実態からのそのままの制度は制度で、そういった角度で意味合いを変えて継続してはどうかと、こういうようなお尋ねのように私は受けとめておるわけでございますけれども、その増えている状況が、市の補助があるからどんどん増えてきたのか、たまたま今ブームでそういったリフォームのいろんな関係があるのか、そこの検証が私どもはまだまだできておりません、正直な話が。若干のアンケートはとっておりますが、その多くはもともとリフォームを考えていたけれども、たまたま補助が乗っていたので非常に助かった。しからば、どうしたらいいんだというアンケートには、続いて補助を継続すべしと、これは当然のことでございまして、そういうアンケートは私ども承知はしておりますけども、そういった関係でひとまず地域の経済の底上げの一助となる事業としては一旦は終息をさせていただきたいと、このような情勢であるということでご理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 543 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 544 ◯15番(山田多津子さん) 今の部長のお答え、補助があるから利用されるのか、ただ、今そういうブームだからとか、現に利用されて本当に期待をされていることに対してどう思っておられるのかということで、最初、経済効果は4億円というふうに聞いていますけれども、私の手元にある資料では5億円というふうに報告を受けています。本当に大きい経済効果ですよね、25倍です。2,000万円の予算に対して5億円の経済効果、こういったこと、それから、この彦根が県下でいち早く実施をして、そして彦根は緊急雇用で始めたんですけれども、守山、新旭、八日市、長浜、八幡、草津、こういったところは住宅リフォームとして助成をしておられます。草津なんかは一気に4倍ぐらい上げておられます。やはりこれだけ期待が大きいというこの制度をなぜやめられるのかということです。経済効果については、部長、何度も答弁もいただいています。十分に認めていただいていると思うんですけれども、市長もこの経済効果についてどのようにお考えなのかということを、通告にはなかったのでお答えいただけないかと思うんですけれども、こういった経済効果があるということを十分にお認めいただきたいというふうに思うところです。  次の質問ですけれども、今、防災問題が大変重要視をされていますけれども、今、緊急雇用ということを外して、新たなリフォーム制度をしてほしいというふうに言いましたけれども、その中にも耐震の補強工事、こういったことも要件に組み込んでいただいて、さらに新たな制度としていただきたい、そのことへのお考えをお聞きしたいと思います。 545 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 546 ◯産業部長(植田洋一君) 耐震補強等を組み込んだ新たな制度についてのお尋ねと理解しておりますが、それでよろしゅうございますか。既に本市では平成17年度から、私どもの部ではございませんが、都市建設部におきまして、県事業を活用いたしました事業に取り組んでおります。  その内容を申し上げますと、昭和56年以前に建築されました木造住宅で耐震診断を行った結果が、総合評点が0.7未満の木造住宅につきましては、耐震改修工事とあわせ、地震災害時の避難の一助となるバリアフリー改修工事も補助対象としている事業でございまして、その経費の一部を助成するものでございます。  今後とも、当該事業は引き続き進めてまいりますことから、耐震補強等も要件に組み込んだ新たな制度につきましては、現在のところ考えておりません。そういうことでご理解いただきたいと思います。 547 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 548 ◯15番(山田多津子さん) もう少し理解ができなかったんですが、耐震補強の工事を新たに入れての制度は考えないけれども……、ありませんね。今、実際やっていただいているそれは都市計画の方で。そしたら、そこに一緒に組み込んでいただいて、住宅リフォームのその制度も何とか考えていただけないのかなということをもう一度お聞きしたいと思います。 549 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 550 ◯産業部長(植田洋一君) 今、一部お答え申し上げましたように、耐震補強を組み込んだ制度で、なおかつバリアフリーといった観点ですね、それも加味した現在の制度でございますので、かなり、リフォームの部分と一部でございますけど、ダブる部分はございます。現にその制度がございますので、その制度の拡充とか活用とかいった面での検討というのは今後の課題になろうかなと、このように、他部のこととはいいながら、そのような感じを持っております。  以上です。 551 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 552 ◯15番(山田多津子さん) 今、部長の方から、検討していただくというようなお言葉をいただいたと思うんです。十分にリフォームのその制度も含めての検討をぜひお願いしたいと思います。  それでは、最後の質問をさせていただきます。  前市立病院の解体についてですけれども、市長は前市立病院の解体について、まちづくり計画推進の中で解体経費を補助されるとして、前市立病院の解体を強行しようとしています。我が党日本共産党議員団は、まだ十分利用価値のある建物を解体するのではなくて、市民が必要としている諸施設としての活用をすべきであるということで何度も主張をしてきました。  そこで、以下の質問をいたします。  我が党日本共産党議員団は、市民の皆さんの要求されている医療の中間施設への転用や地区公民館への活用、また青少年対策なども含む諸団体の活動センターなどへの転用、そして彦根市としてどれも今必要不可欠なものというふうに考えています。これらへの転用・活用はないのか見解を求めます。 553 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 554 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) このことにつきましては、市立病院対策特別委員会に報告をさせていただいたところでございます。これまでは、市単独で解体事業を進める方針でございました。しかしながら、国との協議におきまして、都市再生特別措置法に基づく整備計画にこの病院解体事業を位置づけることができれば、「まちづくり交付金」が最大で事業費の40%まで受けられる見通しがついたことから、この制度を活用して建物解体事業に取り組みたいと考えているところでございます。  したがいまして、ご提案をいただきました既存施設の活用につきましては考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。 555 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 556 ◯15番(山田多津子さん) 確かにおっしゃるとおりですけれども、私ども全部を残せというふうに言っているわけではございません。今の旧市立病院の全部の建物の減価償却をした価格、いわゆる帳簿上での価格ですけれども、これがまだ19億5,000万円あるというふうにお聞きしています。それにさらに解体費用6億8,000万円、これを加えると約26億円、こういった価格でなぜ使える施設をつぶしてしまうのかということです。それならば、今、本当に病院を退院された、その後どこへ行っていいのか、介護や医療がまだまだ必要な方、そういった方が行く場がない、そういった方に対して中間施設として利用すべきではないのか、そういったことでの考えがないのかということで改めてお聞きをしたいと思います。 557 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 558 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 平成15年度に策定をいたしました彦根市立病院跡地利用基本計画におきましては、当面は敷地全体を駐車場として利用することが適当であるとの結論に至っております。先ほど申し上げましたような理由に基づきまして、駐車場ということを前提に考えておりましたけれども、市単独での事業ということでは非常に財政的に困難だということがございました。今回、先ほど申し上げましたように、まちづくり交付金の交付を受けるめどが立ったということから、平成19年には彦根城築城400年祭を迎えるということもございまして、駐車場として整備を図ることが必要だというふうに判断をしたわけでございます。 559 ◯議長(西村久子さん) 山田議員。   〔15番(山田多津子さん)登壇〕 560 ◯15番(山田多津子さん) 時間がありませんので、まだ十分ではありませんけれども、これで私の質問を終わります。 561 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩いたします。            午後5時39分休憩            午後5時51分再開 562 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  2番八木嘉之さん。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 563 ◯2番(八木嘉之君) 議長のお許しをいただきましたので、大変皆さんお疲れかとは思いますけども、通告どおり3項目につきまして一問一答でお尋ねをさせていただきたいと思います。  まず1番目に、自治体が果たすべき社会的責任についてでございます。  自治体、地方公共団体というふうな広義な意味で題意をしておりますけども、お尋ねする趣旨につきましては、行政機関としてとらえての質問でございますので、ご理解を賜りたいと思います。
     まず、CSRの推進について、細部にわたり2点お尋ねをいたします。  まず1点目でございますが、多くの民間企業は、お客様や地域住民あるいは従業員やビジネスパートナーなどの多くの方々からの信頼を得ることに重点を置き、事業の運営を行うようになってまいりました。それは、企業内で発生する不祥事により社会からの信頼を失い、企業そのものが存続の危機にさらされる事態に陥るなど、極めて厳しい審判が下される時代へと変遷を遂げてきたあらわれ、象徴であると考えられます。  ここで、本市の行政に目を向けますと、ここ2年から3年の間に市民の皆さんからはいろいろなご批判を受ける事象、事件も含めまして発生をしているのではないかと私自身は認識をしているところであります。まず、こうした事実をどのように受けとめておられるのか、ご所見を求めます。 564 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 565 ◯総務部長(松田一義君) 近年の厳しい行財政環境の中で、市政を着実に推進していくためには、職員あるいは各部局と市民の皆さんとの強い信頼関係は不可欠でございます。特に、職員は地域社会のリーダー的役割を担うことが肝要でございまして、地域での活動等に率先して参加するよう促しておりますが、十分とは言えない状況にございます。  また、特に、公私を含めまして本市の職員が市民の信頼を損ねる事象が近年発生しており、まことに遺憾であるとともに、二度と不祥事が起こらぬように、全職員に対して、綱紀の粛正および服務規律の確保に関し、再三にわたり周知を図っているところでございます。  今後は、法令の遵守はもとより、他の範となり、市民の皆さんの期待に応えるとともに、信用の回復に努める、そういう必要があると厳しく受けとめております。 566 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 567 ◯2番(八木嘉之君) コンプライアンスについてのご答弁を賜ったわけでございますけども、理解をさせていただいて、次に総合的な観点でお尋ねをいたします。  民間企業では、企業の社会的責任CSR(コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ)の推進が定着をしております。企業は、社会に対してさまざまな貢献を通じて社会的責任を果たさなければならない時代でございます。そのことは、企業だけにとどまらず、行政においてもそうした精神は共通をする、いや、むしろ模範となって遂行すべきであると考えるわけでございます。利潤の追求だけでなく、法律の遵守や社会的倫理の尊重などを常に有して、安全かつ良質なサービスの提供を行うという企業の責務と行政の責務はまさに合致するものと考えております。  行政としての、社会的責任を果たし、ステークホルダーの満足度を高める観点からも、CSRの理念、行政として積極的に取り入れるべきと考えますが、見解をお尋ねいたします。 568 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 569 ◯総務部長(松田一義君) 自治体におきますCSR(企業の社会的責任)の理念の取り入れに関しましては、法令遵守や社会貢献は当然のことでありまして、ご質問にありますように、すべての市民に対してより安全かつ良質なサービスの提供を行いますとともに、一方、企業の環境保全、地域貢献、雇用倫理等の分野でCSRの後押しをする、そういう施策を考えることも必要かと思います。  自治体の存在そのものが社会貢献であるとも言えるわけでございますが、市の行うサービス提供の結果とともに、職員および市の取り組み姿勢に対し、市民の皆さんがどれだけ満足をしていただいているか、その尺度は難しいことから、ややもしますと、提供側の自己満足で終わりがちでございますが、今後はさらにどう活動して成果を上げたのかの説明や情報公開、行政評価(パブリックコメント制度)の充実などによりまして、行政運営の透明性と市民参画を高めまして、常にフィードバックしながら、自治体としての果たすべき役割の推進に研究し取り組む必要があると考えております。 570 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 571 ◯2番(八木嘉之君) 私も民間企業におります。世論の皆様に一企業として多大なる不安を抱かせる事態も実際に発生をしております。そういうことを踏まえて、私ども企業においてもコンプライアンスはもちろんのこと、CSRという推進、定着、それに向けて取り組みを進めておるわけでございますけども、CSRというのは民間企業での取り組みでございますので、小さな政府という言い方をすれば、ガバメントといいますか、GSR的なそういう理念に基づいて、ぜひとも今部長の方からご答弁いただきました行政版のCSRの研究というものに着手をしていただければという考え方を申し上げまして、この質問につきましては終わらせていただきたいというふうに思います。  次に、児童遊園の現状と環境改善についてお尋ねをいたしたいというふうに思います。  まず、中項目、児童遊園の現状についてでございます。  彦根市立児童遊園設置条例に基づきまして、市内には6カ所の児童遊園が存在をしております。この条例には、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、および情操を豊かにすることを目的に、昭和35年に公布されて以来、今日に至っているわけでございますが、それぞれの児童遊園の利用はどのような実態となっているのかお尋ねをいたします。 572 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 573 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 現在の各児童遊園の利用実態につきましては、地域の児童やその保護者の方々に自由にご利用していただいていることから、利用実績数等の詳細は把握いたしておりませんが、近隣の子どもたちが、設置している遊具で遊んだり、親子がくつろいでいただいているものと考えているところでございます。  また、その利用形態につきましては、地域の公共的な広場として、自治会による地域行事や各種団体等により多世代が交流できるイベント等の会場としての利用もしていただいているところでございます。 574 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 575 ◯2番(八木嘉之君) 遊具での遊びというものもご答弁いただきましたけど、また後ほど関連してお尋ねをさせていただきたいと思います。  2点目、現在、広野会館の建替工事が行われておりますが、広野会館建築後の児童遊園はどのような形で存在するのかお尋ねをいたします。 576 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 577 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 広野の児童遊園につきましては、現在はご指摘のとおり広野会館の改築工事に伴い利用できない状況にございますが、新しい広野会館の建築後は従来どおり地域の方々にご利用していただけるように考えております。 578 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 579 ◯2番(八木嘉之君) 続いて、児童遊園の管理運営について、中項目の2番についてお尋ねいたします。  市内には、こうした児童福祉法に基づく児童遊園のほかに、環境整備が比較的行き届いております都市公園や、主に住宅内にあり、本市に帰属する公園が各市内、地域に数多く存在をしております。児童遊園と都市公園の違いとは一体何なのか。先ほどご答弁いただきましたが、利用実態の違いあるいは管理面、運営面の観点から見解をいただきたいと思います。 580 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 581 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 児童遊園と都市公園の違いについてでございますが、児童遊園は、児童福祉法によりまして、児童に健全な遊びを与え、健康を増進し、情緒を豊かにすることを目的とした児童厚生施設として規定されたものでございます。  一方、都市公園につきましては、都市公園法に規定された都市計画施設としての公園または緑地で、休息や鑑賞、散歩、運動、動植物の生息地の保護など、さまざまな目的を有しております。  管理・運営につきましては、児童遊園が多様な目的に沿った管理運営を要する都市公園とは異なり、近隣の児童の利用に供するものであることから、児童遊園を設置している地域の方々のご協力をいただきながら維持管理を行っており、近隣の児童のための極めて地域性の高い児童遊園と、多様な目的や相当な規模、相当程度に広範囲の利用者のための都市公園とは大きな相違があるものと考えております。 582 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 583 ◯2番(八木嘉之君) 2つ目に行きます。条例本文に、児童遊園には児童の遊びを指導するために、児童厚生員を置くことが明文化されております。児童厚生員がそうした任務につき条例に記すところの役割を果たす実態となっているのかどうかお伺いをいたします。 584 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 585 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 児童厚生員の活動実態でございますが、児童遊園の利用も限られている現状にありますことから、地域の民生委員児童委員や自治会長等の職についておられる方などに児童遊園内の事故防止のための巡回や遊具の点検および砂場管理を行っていただきながら、児童厚生員としての業務をお願いしているところでございます。 586 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 587 ◯2番(八木嘉之君) 3点目に入らせていただきます。  「子どもの遊び場設置および整備事業補助金交付要綱」では、自治会などで管理している児童遊園の遊具などが破損した場合に補助金を受けられますと掲載されております。近年、補助金交付を申請された自治会があるのかどうか、その実態についてお伺いをしたいと思います。 588 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 589 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 子どもの遊び場設置および整備事業につきましては、新たに遊び場を設置した場合の「設置事業」と遊具やフェンス等を新設または修繕するなど部分的な改修を行った場合の「整備事業」に分かれております。  本補助金の利用実績といたしましては、平成14年度は4自治会から「整備事業」の申請があり、平成15年度におきましては、「設置事業」1自治会、「整備事業」5自治会の申請がございました。また、平成16年度につきましては、6自治会から「整備事業」の申請があり、それぞれの自治会へ補助金を交付いたしております。 590 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 591 ◯2番(八木嘉之君) 今のこ答弁で1点お尋ねをいたします。その自治会からの申請された、いわゆる内容というんですか、改修内容というんですか、把握をされておられるようでしたら、お聞かせをいただきたいと思います。 592 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 593 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 今ご答弁申し上げましたように、補助の形態といたしましては、設置補助といわゆる遊具補助の2種類がございます。設置補助につきましては、自治会の方から整備をされるということで、基本的には私どもの今補助金の交付要綱におきましては、100m2以上で5年間自治会が責任を持ってお使いいただける、そういった広場、それにつきましては、今、100m2以上と申し上げましたが、2つのランク分けをいたしております。200m2以上の場合につきましては、37万5,000円の2分の1の補助をいたしております。これにつきましては、先ほどご答弁申し上げました6自治会に補助をさせていただいております。遊具の補助につきましては、新たにブランコや鉄棒等の遊具を整備される、あるいは既存の遊具を修繕される、そういった場合に私どもは適用をいたしております。 594 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 595 ◯2番(八木嘉之君) 4点目に、今申し上げました整備事業のほかに、砂場などの土砂を助成していますと記されております。その実態についてお尋ねをいたします。 596 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 597 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) お尋ねいただいております砂場等の土砂につきましては、平成14年度につきましては3自治会、平成15年度は2自治会、平成16年度は3自治会から、砂場の砂およびグラウンド用の山砂の補給に対しましての申請がございました。それぞれ助成を行っております。 598 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 599 ◯2番(八木嘉之君) 大変厳しい財政状況の中で、こうした自治会の要望にお応えをいただいているということには感謝を申し上げたいというふうに思いますが、平成17年度につきまして、現段階において、砂場、土砂の助成の依頼があったのかどうか、それに対する対応はどうされたのかお答えをいただきたいと思います。 600 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩します。            午後6時08分休憩            午後6時08分再開 601 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  福祉保健部長。 602 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 砂場の支給事業につきましては、今、過去数年の段階のご説明をさせていただきました。私が今手元に持っております資料では、17年度は今の段階では申請をいただいていないという状況になっております。 603 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 604 ◯2番(八木嘉之君) 3点目をお伺いいたします。  公衆トイレの実態についてでございます。現地を視察いたしますと、児童遊園内には公衆トイレ、備えつけトイレがあります。そのうち、利用者が比較的安心して使えるのではと私自身が感じたのは、東山児童遊園、広野第2児童遊園2カ所との印象を受けました。それ以外の、みはた、八坂、高宮、その3児童遊園は、それぞれ傷みが激しくて、衛生上にも問題があり、老朽化が著しく進んでいると感じたところでございます。整備改修をするべきと考えますが、見解を求めます。 605 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 606 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 各児童遊園内の公衆便所の現状につきましては、議員ご指摘のとおり、老朽化が著しく進んでいる現状にあり、抜本的な整備・改修の必要性もあると考えておりますが、下水道の敷設事業による供用開始に伴う水洗化工事とあわせた改修工事を行う必要も生じてきておりますことから、当面、最小限必要な改修を行いながら、整備の検討をしていかなければならないというふうに考えております。 607 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 608 ◯2番(八木嘉之君) 自治会の方から公衆トイレのそういった改修要望というのがあるのかないのか、私自身も把握はしておりませんが、下水道と合わす、あるいは下水道の延伸ということも実際には言われておりますので、これから何年先にそれぞれ改修すべき児童遊園のトイレがそこまでもつのかどうかということはわかりませんけども、後に答弁をいただきました、実態に見合ったやはり改修しなければならない必要最低限、そういうところについては、ぜひ現地を見ていただいて改修整備、少しでも利用者が安全に使えるような環境にしていただきたいという考え方を申し上げて、4番目の質問に移らせていただきます。  児童遊園の整備状況についてでございます。児童遊園内に設置をされております遊具などの整備状況にも著しく差があるように見受けられました。グラウンドは雑草が生え、また遊具は破損をし全く使用できないところも見受けられました。児童遊園の改修実績は今日までどのような経過をたどってきているのかお尋ねをいたします。 609 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 610 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 児童遊園の改修実績の経過でございますが、平成14年度は4カ所の児童遊園で10件の遊具の修繕や古い遊具の撤去等を行いました。平成15年度におきましては、2カ所の児童遊園で遊具の修繕や便所の水道設備の修繕等6件を行っております。平成16年度につきましては、4カ所の児童遊園で便所周りの改修やあるいは遊具の修繕など11件の改修を行ってきているところでございます。今後も限られた財源の中で、修繕の必要性あるいは優先順位等を考慮しながら順次改修を行ってまいりたいというふうに考えております。 611 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 612 ◯2番(八木嘉之君) 私が見せていただいたのは、ごくごく最近でございます。例えばシーソーが設置してありますが、そのシーソーが全く使えない状態になっているところ、遊具がさびてひどく、だれが見ても子どもたちが利用をしているような雰囲気がないものというのが何カ所か見受けられました。6カ所しかございませんので、何カ所かにそういう遊具がございました。自治会からの申し入れによって、こういった遊具あるいは砂場にしてもそうですけども、直してくれ、あるいは砂を入れ替えてくれ、そういうニーズがあって初めて行政側として担当部として整備に対して動かれる、アクションされるということも事実かとは思いますけども、やはり児童遊園というものの設置というのは、行政の責任において設置がされているというふうに考えております。  そういう状況を見たときに、例えば先ほどのトイレでありますとか、あるいは児童遊園に設置してあります遊具につきましては、基本的に使える状態というものは責任を持ってこれは改修に努めていただきたい、現状把握に努めていただきたいということを指摘させていただきまして、次の質問に移ります。  指定管理者制度についてでございます。指定管理者制度の導入が進む中で、こうした施設、児童遊園でございますが、今後どのような管理・運営体制となっていくことが望ましいとお考えなのか、ご所見を伺います。 613 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 614 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 今後の児童遊園の管理・運営体制につきましてでございますが、児童遊園の利用者が近隣の地域の児童や団体等でありまして、その利用は限られたものとなっております。しかし、児童遊園につきましては、地域の皆さんが児童とともに利用していただくことが望ましいと考えておりまして、その利用実績に沿い、地域において自主的な管理・運営をしていただけるような体制というふうなものが望ましい、お願いをしていきたいというふうに今後は考えております。 615 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 616 ◯2番(八木嘉之君) 地域の自主運営ということで、非常に難しい課題であるのかなというふうに認識をしております。  そういった現状、ご答弁を踏まえて、高宮の児童遊園について最後にお伺いをいたします。  私たちが小さいころは、高宮の児童遊園で多くの子どもたちが遊びに興じておりました。地域の祭り、イベント、そういったことも実施をされた記憶もありますし、私自身も参加をしてまいりました。  しかし、子どもたちの遊びの形態が変わり、また児童遊園以外の居場所も現に存在をいたします。もはや、こうした場所が特定の時期に特定の団体が使用するにとどまっているのが現状ではないかと、このように思います。そうした状況の中で、児童遊園を利用されている皆さんは、その管理というものに相当苦労をされております。ご答弁では、地域での管理というものをお答えをいただきましたけども、例えば高宮児童遊園に隣接をいたします保育園、グラウンドはございませんので、その児童遊園で運動会をされております。運動会の開催前になりますと、常日ごろから委託管理をやっていただいておるかとは思いますが、刈っても刈っても雑草が生えてまいります。保育士さん、あるいは保護者総出によって多いときでは4回、通常でも3回の草刈りを事前に実施をされております。実施をしないと、そのグラウンドが使えない、使わせていただけないと、そういう状況でございます。それ以外にも、敬老会あるいは社会福祉協議会の方々も利用の直前にはまた草刈りをされる、そういう状況にございます。  確かに、遊具を置かずに自然公園的な場所というものが見直されました。また、こうした児童遊園の存在意義そのものが問われる時代にあることも理解をしております。また、財政状況が極めて厳しい中で、地域でできることは地域でとの精神もわかりますし、知恵を出し合って問題解決に臨むことの大切さも私自身も十分に認識をしております。  しかしながら、現存をいたしますこうした児童遊園を比較検討いたしますと、実態を見た場合に、何らかの環境改善が必要ではないか、その余地もあるのではないかと考えますが、ご所見をお聞かせください。 617 ◯議長(西村久子さん) 福祉保健部長。 618 ◯福祉保健部長(野瀬 毅君) 高宮の児童遊園につきましては、公園の面積も広く、余り利用されていない箇所もありまして、地元社会福祉協議会と業者に委託をいたしまして、年4回の草刈りを実施するとともに、地域の皆さんのご協力もいただいておりますが、十分な環境整備には至っておらないのが現状でございます。こうしましたことから、地域のニーズに合うような環境改善について、地域の皆さんとともに今後検討してまいりたいというふうに考えておりますので、引き続きご協力を賜りますようにお願いをいたしたいというふうに思います。 619 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。
      〔2番(八木嘉之君)登壇〕 620 ◯2番(八木嘉之君) ご協力を賜りたいということで、わかりましたと簡単に申し上げると大変なことにもなってしまうかもわかりませんので、部長がお考えになられた答弁、内容につきましては、十分に理解をいたしました。  ただ、せめて、例えば改修そのものが厳しい状況になるのであれば、実際に行政として管理のための委託というのをされておられるわけですから、例えば現場、いわゆる地元の自治会あるいは住民の方、敬老会の方、そういった方々が使われるタイミング、ニーズ、そういったものを一度お話をしていただくなり、そういう状況の中で、できたら今まで保育士なり保護者の方が草を刈っておられたのを、3回から例えば2回で済むようなやり方はないのかとか、1回で済むようなやり方はないのかとか、何らかのそういった対処、検討というものも、これはお金もかかるわけでもございませんし、現状の維持管理していくことが難しいと言われればそれまででございますけども、そういう状況も考えられますので、一度ご検討をいただきたいということを申し上げて、次の質問に入らせていただきます。  大きな項目の3番目の質問でございます。経営改革プログラムの原案についてお尋ねをいたします。  まず、(1)健全な財政基盤の確立についてでございます。  1つ目に、一般行政経費の節減の取り組みの中に、活動別原価計算による業務プロセスの検証について記されております。他市では水道事業の給水原価についてこういった計算方式を取り入れられているところもあるというふうに認識をしておるわけですけども、本市では平成17年度の取り組みとされておりますが、現段階において、どの事業の中であるいはどの業務の中で検証されようとしているのかお伺いをいたします。 621 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 622 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 活動別原価計算につきましては、試行的ではございますが、本年9月から10月にかけて取り組んだところでございます。その内容につきましては、各所属において実施している業務を活動別、プロセス別に分析することにより、業務プロセスの簡素化や経費の節減につなげるとともに、改善・改革の糸口を見出そうとしたものでございます。  対象とした事業は、各所属における主要な事業、所属の予算規模に応じて多額の年間経費を要している事業、あるいは他の業務に比べまして長時間を要している事業など6つの項目に絞って業務を選択し、全所属で113事業を抽出し、検討を行ったところでございます。 623 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 624 ◯2番(八木嘉之君) これは、2番目の検証結果からどのような効果・成果というものを今ご答弁いただいたわけでしょうか。ごめんなさい、ちょっと聞き漏らしましたので。1番の項目で2番の、あっ、すみません。申しわけございません。はい、わかりました。  活動別原価計算というのは、いわゆる間接費に当たるものを適切に配分するというか、見ていくというか、そういうものかなというふうに私は実際には認識をしておったんですけども、もし違っておればあれなんですけども、そういったことを申し上げて、2番の質問ですけども、今これから検証をされるというふうに思うんですけども、どのような効果とか、あるいは成果というものが期待できるのか見解をいただきたいと思います。 625 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 626 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 活動別原価計算を行うことによりまして、1つの業務や事業におきまして、その業務がどのプロセスに時間や経費がかかっているのか、また人件費を費やしているのかなどを客観的に判断することが可能となります。また、プロセスごとに算出された経費を受益者数で割ることによりまして、受益者1人当たりにどのプロセスでどれだけの経費がかかっているのか、いわゆる原価計算が可能となります。その上で費用対効果の検証や、さらには職員の意識改革にも大変役立つものであるというふうに考えております。  また、こうした取り組みを行うことによりまして、例えば、従来1つの業務として取り組んできたものでありましても、業務を各プロセスごとに分けることから、プロセスごとの委託化の検討も可能となるというふうに考えております。その場合、特にそのプロセスが専門的であり、費用や労力を費やしているものであれば、なおさらそういう必要があるものと考えております。今年度におきましては試行的な取り組みを行いましたが、より検討を加えまして、本格的な実施に向け検討をしてまいりたいと考えております。 627 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 628 ◯2番(八木嘉之君) この活動別原価計算、効果・成果というものでございますけども、やはり活動量が実際に多い、業務量が多い、イコール職員さんがそこにたくさん配置をされているというケースかなというふうに思うんですけども、実際にこの活動別原価計算で評価をすると、実際に、いやいや、そうではなかった、業務が少ないにもかかわらずマンパワーをいたずらに費やしていたと、そういうことも実際には他市でも事業の中で取り入れて評価をすることによって悪さかげんというものが出ているというケースもありますので、できれば、お答えは結構ですけども、私は、水道事業とか、いわゆる複式の簿記というんですか、発生主義のそういう事業、そういったものにこの活動別原価計算を取り入れることでより成果・効果というものがあらわれるのではないかなということを申し上げて、3番目の質問に行きたいというふうに思います。  この活動別原価計算の導入とあわせて、さらに顧客と、お客様ですね、コスト、業務のプロセス、もう一つ、組織なりあるいは人材という、今ほど企画振興部長がお答えいただいたことが、これにもイコールになるかなというふうなお答えかもわかりませんけども、数値目標を評価するシステムとしてバランス・スコアカードというものが活動別原価計算と同時に導入されている自治体もあるというふうに伺っております。特に特別会計を有する病院においては、このBSCというものが非常に効率的・効果的で成果が上がっているということが幾つかの自治体でも紹介をされております。こういったBSC(バランス・スコアカード)の導入検討をすべきと考えますけども、見解を求めていきたいと思います。 629 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 630 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) バランス・スコアカードにつきましては、組織の大きな目標を定め、その実現のために個々の目標を設定し、管理し、評価するという目標管理の一手法でございます。導入することによりまして、例えば組織ごとにその業務に応じた目標管理が可能となり、また、職員についても自らの役割に対する理解と意欲が向上するなどの効果が期待でき、自治体においても議員ご指摘のとおり導入されているところがございます。  この厳しい行財政環境を克服し、市民サービスの質を向上していくためには、さまざまな経営管理手法が考えられます。本市におきましては、来年度から施策評価制度の導入などを予定しておりますが、これらのツールをいかに使いこなし、内容を向上させて組織に浸透させていくかが大切でありまして、バランス・スコアカードの導入につきましても、1つの手法として研究をしてまいりたいと考えております。  なお、病院事業への導入についてでございますが、市立病院では今年度、原価計算システムの構築に取り組んでおりまして、現在ほぼ完成しております。このシステムができますと、入院・外来別に、また診療科別に経営分析がタイムリーに行えることから、多面的かつ積極的な経営改善が可能になるものと考えております。したがいまして、まずはこのシステムの活用を図りながら、サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。ご理解のほどお願いいたします。 631 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 632 ◯2番(八木嘉之君) 病院につきましては了解をいたしました。国民健康保険料の収納率向上、収納指導員の報酬体系の改定、そういった部・課単位でのBSCの導入というものも評価が上がっておるようでございますので、さらに調査・研究を進めていただきたいと思います。  (2)に移らせていただきます。  窓口業務の迅速などサービスの向上に資する取り組みとして、行政内部の電子化を進める自治体が多うございます。電子行政の推進を図るためにも必要な任務と考えられますCIO、以前、獅山市長が議員であったときにもご質問されておったように記憶をしておりますが、情報総括責任者というものは任命をされておられるのでしょうかどうかお尋ねをいたします。 633 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 634 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) CIO(情報総括責任者)についてでございますが、本市におきましては、情報化施策を総合的かつ効果的に推進するための庁内組織として、平成15年9月に彦根市情報化推進本部を設置しております。その設置規程の中におきまして、本部長を情報総括管理責任者と規定しているところでございます。 635 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 636 ◯2番(八木嘉之君) 情報総括責任者として任命といいますか、管理している、決めているというお答えでございました。  次の質問は、そういった考えで任命がされていないのではないかという思いで必要性というものについての見解をいただこうかと思いましたが、実際にCIO専門でそのことに精通をする、もっぱら情報総括責任者としての業務に携わる、そういうことで、電子サービス、いわゆる庁内の情報施策というものがより深く、より市民サービスに入っていけるようなそういうものが実際にはできるんではないかというふうに思いますので、もし、兼務なり、あるいは兼ねてやっておられるんだというような状況であれば、別にそれがすべて悪いとは申し上げませんが、やはりこれからの時代を切り拓く行政経営ということで、この改革プログラムの中にも電子化、そういったものがうたわれておりますので、その点につきましては、これからますます進展していく、あるいは個人情報という保護の部分でも、やはりそういうリスクマネジメントが必要ではないかというふうに思いますので、それについてもそういうご指摘を申し上げて、次の質問に入らせていただきます。  ホームページのコンテンツ、内容更新ですけども、庁内の職員によって行われていると。ただ、そのフレーム自体は、業者委託によるものと認識をしております。彦根市のホームページを見せていただきますと、他の自治体と比べて、掲載されております情報量あるいは内容、そういったものが充実しているとは言いがたいのではないかと、このように考えております。サイトの改善・工夫によって、これまで以上に住民のサービスの充実が図れるのではないかと考えますが、このフレーム構成を改めることでもっともっと市民が利用しやすいウェブサイトになるものと考えますが、ご所見を求めます。 637 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 638 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 彦根市公式ホームページは、平成14年4月に運用を開始いたしました。以降、彦根子育てネット“フレンズ”、消防トップページ、防災情報のページ、携帯サイトなど新規ページの充実を順次図ってまいったところでございます。  ホームページにおけるコンテンツ、情報内容につきましては、所管する情報政策課職員による修正のほか、トップページの最新トピックスや募集等のページは、各課職員からも作成できるようなシステムとしております。情報内容に変更が生じた場合は、迅速に更新するとともに、定期的に内容更新するよう全庁的に通知をしているところでございます。  ご質問のホームページウェブサイトにつきましては、これまでも新規ページの整備に伴い、その都度、トップページを一部修正するなど改善に努めてきたところでございますが、本年11月にはホームページ利用者を対象としたアンケート調査を実施し、利用者からのいろいろな要望をお聞きしております。現在、それを参考にしながら見直しの検討を行っているところでございます。今後におきましても、ホームページのメリットである情報提供の迅速性を生かし、各課からの積極的な情報提供によりまして、より充実したホームページになるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 639 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 640 ◯2番(八木嘉之君) 平成17年度の予算で、いわゆるシステムの委託料なり、そういうホームページに関する諸費用といいますか、800万円ちょっとが計上されておったというふうに記憶をしておるんですけども、市内の方でそういうホームページなりを作成される方、手がけておられる方に伺いますと、実際にはそれはすべてホームページの作成費用、委託、メンテナンスというものだけの費用じゃないんでしょうけども、まさに850万円という金額もかからずに、やはりもっとすばらしいものができるということも伺っておりますし、やはり委託業者に丸投げという言い方はふさわしくないのかもわかりませんけども、これからの行政サービス、住民のサービスというものを向上させようと思えば、やはりインターネットを使われる、ホームページを見られる方々も多くいらっしゃるわけですから、すべて電子行政サービスの充実を図る観点からも、ひとつこのホームページにつきましては、できる限りアンケート結果も踏まえて改善をしていただけるように考え方を申し上げまして、次の質問に入らせていただきます。  住基カードが導入されましたが、今の発行枚数の推移についてお尋ねをいたしたいと思います。 641 ◯議長(西村久子さん) 市民環境部長。 642 ◯市民環境部長(西村登喜夫君) 住民基本台帳カードの発行サービスにつきましては、住民基本台帳ネットワークの第2次稼働に合わせまして、平成15年8月25日から開始をいたしております。発行状況といたしましては、平成15年度で131枚、それから平成16年度で138枚、平成17年度は、11月末現在でございますが、92枚、合わせまして361枚という状況でございます。 643 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 644 ◯2番(八木嘉之君) 361枚ですね。今あるそういったカードにサービスというものを付加していくということ、財政が厳しい状況の中でありますので、有効的な活用というものが図られるというふうに思います。まだまだ、住基カードのサービス内容を各自治体を見てみますと、それほど飛躍的にサービスの向上が図れているものというのはございませんが、ただ、今あるカードを活用する、あるいはこれからもカードの利用者を増やすという意味から、サービスの内容の充実については今後どのように検討されようとしているのか見解を伺いたいと思います。 645 ◯議長(西村久子さん) 市民環境部長。 646 ◯市民環境部長(西村登喜夫君) 住基カードを利用しましたサービスにつきましては、平成15年3月に策定いたしました情報化基本計画の中では、公共施設の予約システムあるいは図書館システム、それから、住民票等自動交付システムや電子申請・届出システムなど住基カードの利用を考慮したシステム整備を盛り込んでいるところではございます。しかしながら、公共施設や図書館は市外の方や、あるいは団体の利用もございまして、市外の方については、所有されている住基カードとの互換性の問題、あるいはまた団体には住基カードに代わるICカードの発行等が必要になること、また、各施設での住基カード利用装置や通信回線を初めといたしましたインフラ整備が必要となってきますことから、まず住基カードとかかわりの深い業務での利用といたしまして、住民票等の自動交付システムの開発から着手をすべきと考え、検討をしているところでございます。 647 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 648 ◯2番(八木嘉之君) 最後の質問を行います。  市民の参画と協働によるまちづくりについて伺います。2点です。  1点目ですけども、この経営改革プログラムで示されております改革の中で、特に住民生活の根幹にかかわる事業の改革も当然ながら発生してくるものと考えております。記載がされておりますように、単に意見を聞くパブリックコメントだけでなく、徹底的に議論をしていくと。パブリック・インボルブメント、まちづくり基本条例の制定がうたわれておりますけども、まさにそういったものをやっていくのであれば、行政自らが地域に出向いて、そういう手法というものもこれは必要ではないかというふうに考えております。  市民の参画と協働によるまちづくりを行うためにも極めて大切であると思いますが、具体的な手法についてその見解を伺いたいと思います。 649 ◯議長(西村久子さん) 企画振興部長。 650 ◯企画振興部長(丸尾 勉君) 現在、本市で策定を検討しておりますまちづくり基本条例については、自治会、NPO、ボランティアを含め、市民参画の条件整備や情報の共有あるいは各部局の進めております施策との関連等を具体的にどのように体系づけるかといったことについて十分に議論を行い、従来型の行政主導で策定するのではなく、市民との協働を重視した視点から策定できるよう検討していく必要があるものと考えております。  議員ご指摘のパブリック・インボルブメントにつきましても、策定プロセスにおける市民参画を実現する仕組みとして重要であるというふうに考えておりますので、今後研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 651 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 652 ◯2番(八木嘉之君) 昨日あるいはきょうの市長ご自身のいろいろな考え、そういう思いというものを聞かせていただく中で、このことが一番私自身も不安に思うわけでございまして、話は別になりますけども、助役を置かない条例というものを定めた中で、こういった住民のニーズというものがどのように実際に真に行政側に伝わっていくのか、その辺につきましては、やはり一抹の不安を抱いておりますものでございます。今の企画振興部長のお話でございました、そういった議論をする場、そういう手法についてもぜひ研究をしていただきたいという考え方を申し上げ、最後の質問を行います。  現在の行政委員会でございますが、法律で義務づけられているもの、あるいは各種条例で設置された審議会、評議会あるいは任意に設定をされました懇談会など多岐にわたって存在をしております。言うまでもなく、こうした委員会などの設置の目的は住民や専門家の意見を行政の政策に生かそうとするねらいでございます。住民の意思が行政に反映されていることを期待するわけでありますが、中には、住民の意思を十分に反映する機能を失い、むしろ行政が行う政策にお墨つきを付加するだけの機能しか果たせていないものもあるのではと危惧をするわけでございます。  審議会への公募委員の拡大が取り組みとしてこの改革プログラムの中にもございますけども、民間企業を退職された方々、あるいは女性、高齢者、いろんな方々の人選、審議会そのものの充実を図るべきと考えますが、ご所見を求めます。 653 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 654 ◯総務部長(松田一義君) 各種審議会の構成員につきましては、その多くがその目的に応じまして、専門・学術的見地をお持ちの方や関係団体の方、また市民の代表の方など可能な限り広い広範なご意見を賜るために選任を心がけているところでございます。  しかし、1人の方に複数の委員をお願いしていたり、女性や若者の委員が少ない状況にもございます。  最近では、「彦根市都市計画マスタープラン策定委員会」「彦根市総合発展計画審議会」「(仮称)彦根城築城400年祭実行委員会」などにおいて委員の公募を行っている状況でございますが、十分とは言えないと考えております。  今後は、可能な限り公募制を拡大するとともに、開催日時の工夫などによりまして、女性、高齢者、若者などさまざまな分野から幅広く市民の方々のご意見をお聞きし、審議会の充実、市民参画のまちづくりの推進を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。 655 ◯議長(西村久子さん) 八木議員。   〔2番(八木嘉之君)登壇〕 656 ◯2番(八木嘉之君) ぜひ積極的に優秀な、公募というものも1つの手法でございますけども、広報とか、そういった限られた媒体でのいわゆる募集ということになってきますと、必然的にそれを見る方、見ない方、限られてくると思いますので、やはり優秀な方においては、これは人から聞いてでも、自らこっちからお願いをしに行くぐらいの気概でもって、やはりこの審議会、評議会なり、そういったものの性格上あるのではないかと思いますので、その点を申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 657 ◯議長(西村久子さん) 1番矢吹安子さん。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 658 ◯1番(矢吹安子さん) 12月定例会におきまして、彦根市の現業職に対する市の考え方と施策について、中項目として2点、細項目として7点質問させていただきます。  人事に関する事柄は規則などで定められていることと思いますが、より柔軟にわかりやすく考えていただき、ご答弁をよろしくお願いいたします。  彦根市清掃センター職員、市立病院看護助手、市立小中学校調理員、用務員など現業職員に対する市の考え方、施策についてお尋ねいたします。現業職員は、少人数で仕事に追われる上に、雇用形態としては臨時雇用が多く不安定であり、待遇上不満を感じている人が多いように聞いています。また、中途採用の人の中には、いろいろな技能を持った人もおられ、現在ではそのすぐれた技能が発揮されていないのではないかと思われます。現業職員の方の不安を少なくし、将来的にも夢を持てるそういう職場環境をつくることが必要ではないかと考えますので、その観点から質問させていただきたく、それぞれの現業部門を持っておられる担当部長にお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、現業職員の採用計画、雇用形態についてお尋ねいたします。  仕事の現場では、人手が足りない、忙し過ぎるという声がありますが、市当局はどのように把握しておられるのでしょうか。特に市立病院の看護助手が不足しているように思われますが、市民に不満が起こらない医療サービスを提供するという観点からも、人員の補充が必要と考えます。いかがでしょうか。また、看護助手の求人に対する応募者が少ないと言われていますが、その原因は何か、それに対して対策をとられているのかお尋ねいたします。 659 ◯議長(西村久子さん) 病院事務局長。 660 ◯病院事務局長(松田一實君) 本院における看護助手に関するご質問にお答えをいたします。  まず、看護助手の求人に対する応募が少ない原因として考えられますことは、身の回りのお世話などよく似た業務内容の仕事が、介護、また療養タイプの施設においても働く場があることが考えられます。また、病院におきましては、看護助手を雇用いたします場合、特に何かの資格を有することを求めているわけではございませんが、応募される方の中には、ヘルパーの資格を有する方が多く、機会があれば介護・療養タイプの施設へ転職をされていることが多いのが現状でございます。  そこで対策といたしましては、これまでにもパート雇用者を確保する方法も考えましたものの、業務内容が一定でないことである上、極端な短時間労働を継ぎ足していく形態はこの業務に適さないことから難しく、実際上苦慮しているところでございます。  いずれにいたしましても、業務上の必要が生じた場合に、時期的なことも考え合わせながら、タイムリーに募集を行うなど効果的改善策として考えられる方法を探りながら、その確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 661 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 662 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございます。病院看護助手の対策として、今現在、各科に配属されていらっしゃると思うのですが、意外と病棟によっては看護助手の人ばっかりのところと、そして違うところのバランスがよくないように聞いているのですが、科の配属はどのようになっているのか、その辺を教えてください。 663 ◯議長(西村久子さん) 病院事務局長。 664 ◯病院事務局長(松田一實君) 現在、本院におきます看護助手につきましては、正規職員が18名おります。この正規職員につきましては、現在9病棟、それから、今、滅菌センターというところにそれぞれ必要に応じて配置をいたしておりますし、また臨時職員につきましては、現在30名おるわけでございます。こちらの方につきましても、10の病棟、それから、手術センター、滅菌センター等へ必要に応じて配置をしているわけでございます。これは看護師との業務との連携の中で、看護助手の業務につきましては当たっておるわけでございます。全体といたしましては、今申し上げましたように、48名ということでございますので、ほぼ充足をいたしております。ただ、一部の病棟等につきましては、若干不足をしているということが実情でございます。したがいまして、医療サービスの低下につながらないように、不足する人員につきましては、現状ではなかなか職員定数の関係から正規職員の増員ということは難しいわけでございますけれども、臨時職員さんという形で補充確保して対応してまいりたいと、このように考えております。よろしくお願いします。 665 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 666 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございます。補充対策をよろしくお願いいたします。  もう一つ、その中で看護師さんの人数は数の上ではやっていけてるんですが、産休とか育休、突発的なお休みなどがあったりして、看護師さんも大変ですが、またお手伝いをする看護助手の方たちも大変なので、その対策として、看護師さん、準看護師さん、看護助手さんとの間でしっかり声かけをしていただきたいと思いますので、その辺の指導をよろしくお願いいたします。  次に進ませていただきます。2番目といたしまして、学校調理員については、来年3月には6名の退職者があると聞いています。その補充はどのように考えておられるのでしょうか。 667 ◯議長(西村久子さん) 教育部長。 668 ◯教育部長(江畑 隆君) 現在、学校給食を実施している市内各小学校および稲枝中学校の計18校で勤務しております正規の給食調理員は36名でございます。本年度末で6名の職員が定年等で退職する予定であり、30名となりますが、本市の厳しい財政状況において、正規職員の新規採用は考えておりません。退職者の補充につきましては、人事異動等での対応を考えておりますので、ご理解をお願いいたします。  以上です。
    669 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 670 ◯1番(矢吹安子さん) それでは、今の2番と3番が関係するかとは思いますので、次に進ませていただきます。  各現業職員の今後の採用計画をどのようにお考えですか。また、採用のときの雇用形態はどのようにお考えなのか、あわせてよろしくお願いいたします。 671 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 672 ◯総務部長(松田一義君) まず、現業職場のあり方や現業職員の雇用につきましては、これまでから職員組合と協議を行ってきているところでございまして、引き続き協議が必要であると考えております。  現在、本市の財政状況は逼迫しておりまして、皆様にお示しさせていただいております彦根市経営改革プログラムの原案のとおり、思い切った改革が必要でございまして、全職種にわたって事務事業の統合整理、業務の外部委託および組織の見直し等を行うことによりまして、職員数の削減に取り組んでいく予定でございます。実際の取り組みといたしましては、今後増加いたします団塊の世代の定年退職数以下に新規採用数を抑える、そういうことで達成していく予定でございます。このことは、現業職員にかかわらず、すべての職場において新規採用数は抑制されていくということになりますので、ご理解賜りたいと思います。 673 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 674 ◯1番(矢吹安子さん) 今、例えば調理員さんのところですが、例えば今回6人の方は違うところとか人事異動で補充されますが、一応、今現在、中学には調理員は各校に2名ずつの正規職員と臨時職員と欠員時の日々雇用の人でお仕事されていると聞いておりますが、今回は横からいらしたりすることもあるかもしれませんが、これから先もまた退職の人が出たときに、一応、小学校には2名の正規の方を置くということが話し合われている中で、これからどうされるのだろうかと思いまして、その辺をもう一度お聞きしたいのと、それから、例えば調理員の方も8時間の方が2名とか、5時間の方が16名とか、3時間の方が15名とか、臨時職員の中にもいろいろな時間帯で入ってきていらっしゃると思うのです。だから、ぜひもう少し前向きに、その方たちを少しでも長い時間帯とか、日々雇用でない状態になっていただけたらうれしいなと思いまして、これは要望といたします。  そして、17小学校と1中学校で給食をされていますが、その中で、さっき山田議員の言われました、アレルギーの子どもたちが10校の小学校にいます。そして、そのアレルギーは、エビアレルギーとか卵アレルギーがあるので、その子どもたちには、例えば卵を入れないとか、最大の努力をされて一生懸命頑張っていらっしゃるので、子どもたちのご両親は、昼食があるので、例えばアレルギーがあるのでお弁当を持っていったりすると、不登校になったり、「みんなと違うから学校へ行くのを嫌」と言うのが、こんな助かることはないと言われます。だから、ぜひ調理員さんたちの立場のことも考えて前向きに考えていただきたいと思います。それから、看護助手さんも正規の方より臨時の方のほうが多いので、また少し何か前向きに考えていただけたらなと。人事院勧告もあるでしょうから、余り聞くことができないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。  次に進ませていただきます。2番目といたしまして、現業職員のさらなる能力活用についてお尋ねいたします。  職員の持てる能力を十二分に引き出し、発揮させることは、雇用者の務めではないかと考えます。また、職員にとってもやりがい、働きがいを感じ、ひいては市民サービスの充実につながるのではないかと思います。  現在、ごみの減量化やリサイクルの促進を図るため、燃やせるごみ・プラスチック類・その他のごみが、指定袋供給事業として、2002年10月からごみ袋の有料化・完全指定ごみ袋制が始まって3年が経過しました。ところが、彦根市経営改革プログラムの中に、受益者負担の適正化として、ごみ処理の有料化の検討が記されていましたが、ごみ処理が有料化となれば、散在性ごみ、不法投棄、野焼きなどが増加するのではないでしょうか。  その対策として、例えば清掃センター管理課に市民サービス啓発班、これは私が勝手にちょっと名前をつけたのですが、仮称です、を設置してはどうかと考えますが、いかがですか。清掃センターの職員には中途採用の方も多く、いろいろな技能や資格を持っている人が多いと思います。大型ごみとして持ち込まれるものの中には、少し修理すれば再利用が可能なものも多いのではないでしょうか。物の修理など職員の持っている技能を講習会などに生かし、また市民や事業所にも現業職の体験・経験から廃棄物全体に係る処理方法を説明することによって、ごみの減量にもつながるのではないでしょうか。 675 ◯議長(西村久子さん) 市民環境部長。 676 ◯市民環境部長(西村登喜夫君) 本市におきましては、平成14年10月から指定専用袋の使用を実施いたしまして、ごみの資源化、減量化に向けた取り組みを進めておりますが、実施直後はごみ量は減少の傾向にありましたが、現在ではほぼ横ばい状態ということでございます。ごみ処理の有料化につきましては、その発生抑制に有効な手段の1つであるということから、具体的な方法の検討を求められているところでございます。  ご指摘の市民サービス啓発班を設置することについてでございますが、現在、自治会を対象としたごみの出前講座や施設見学会あるいは広報ひこね等での啓発を行っております。特に出前講座では、現業員による体験談等も組み入れた啓発活動を実施しているところでございます。  今後、ごみ処理の有料化を実施する場合には、議員ご指摘のように、散在性ごみや不法投棄あるいは野焼きなどが増加するということも十分懸念されるところでございます。そうしたことからも、有料化には市民の理解とご協力が欠かせず、より一層、広報啓発体制の充実を図っていかなければならないと考えております。  また、センターに持ち込まれます粗大ごみの中には、少し修理すれば十分利用ができるという、いわゆるもったいないものもございまして、ご指摘のとおり、資源の有効活用の観点から不要品の再使用や物を長く大切に使用するということにつきまして、現場の状況等も伝えながら啓発をしてまいりたいと考えております。ご理解をお願いいたします。 677 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 678 ◯1番(矢吹安子さん) 今のお話の中で2点ほど質問させていただきます。  今、出前講座をされていると答弁くださいましたが、それは年に何回ぐらいされているのでしょうか。どういう場所に行っていらっしゃるのでしょうか。また、現業の人たちがその中に入って、何回ぐらい話に行かれたのでしょうか。1つ目の質問です。 679 ◯議長(西村久子さん) 市民環境部長。 680 ◯市民環境部長(西村登喜夫君) 出前講座の状況でございますけれども、出前講座を始めましたのが、平成16年でございます。これにつきましては、私どもの方で広報等を通じまして、自治会等からのお申し出をいただきたいというような、どちらかといえば、待ちの状態というようなことでございました。16年度におきましての実績といたしましては9件でございました。これは自治会の方へ出向いていくということでございます。そして、17年度でございますけれども、11月現在で実施件数は10件という状況でございます。今年度は、住民の方へのごみの関心を持っていただくということを市の行政改革の組織目標にも掲げておりまして、例えば今の町内一斉清掃の申込時に自治会等からおいでになるわけでございますけれども、そういう開催時に出前講座を依頼するとか、こちらから積極的に働いていきまして、出前講座の推進を図っているところでございます。そうした出前講座で、今、具体的に何人ということは詳しい資料が手元にございませんけれども、現場の職員も同行いたしまして、現場の状況を伝えながら、ごみの減量等々に向けました説明をさせていただいているということでございます。 681 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 682 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そして、さっき現場の状況を見ながら啓発してまいりたいとご答弁くださいましたが、私が聞きたいと思っていますのは、例えば仮称ですが、市民サービス啓発班というのを設けていただけないかということでお尋ねしているのですが、例えば清掃センターの中には技術員の方や現業員の人や臨時の人や人材派遣の人が今働いていらっしゃるのですが、その中に収集班と環境美化班とに分かれていると聞かせていただきました。  質問の中でもお話ししましたように、ごみ処理の有料化が検討されている中で、例えば先日、千鳥橋から下にかけて不法投棄をされている現場に私も参りました。市長さんも来てくださっていました。そのとき、私は今まで不法投棄を見てきましたが、あんなにたくさんあるのは初めて見ました。出るわ、出るわ、動けば、ちょっとほじくるだけでどんどんごみが出てくる。それもナイロンの袋のまま入ったり、ごみ袋の大きいのに入ったり、そのままがいっぱい出てくるというのをまざまざと見せつけられました。それがもし本当に処理まで有料化となったら、本当に散在性ごみや不法投棄は多くなってまいります。  だから、今、実際に体験、経験を通して現業員の人たちが説明することによって、自分たちは今こんなことで困っているとか、こういうことがいいとか、住民の人に説明することによって、住民の皆さんたちの協力を背中から押すことができ、市民の皆さんに納得していただけると思うのですが、そして現業の皆さんは一丸となってこの事業に取り組みたいと望んでおります。現状は状況を伝えてくださるというのはよくわかるんですが、しっかり班をつくっていただいて、前向きなご答弁がいいただきたくて再度質問させていただきます。よろしくお願いします。 683 ◯議長(西村久子さん) 市民環境部長。 684 ◯市民環境部長(西村登喜夫君) 啓発班の編成というお話だと思いますけれども、先ほどもお答えさせていただきましたように、現状におきましても、可能な範囲で現場の職員に出ていただきまして、説明をさせていただいていると。確かに議員おっしゃるとおり、現場の状況というのは、収集しております現業員が一番よく把握しておりまして、いろいろ市民の皆さんにお願いする中におきましても、説得力があるというようなとこら辺も大変あるわけでございまして、今後、先ほども申しておりますけれども、ごみ処理の有料化というようなことに手をつけていきますと、これは全市的に市民の理解を得るために、いろんな説明会とか、そういう啓発等々も進めていかなければならないというようなことになります。そうしたことから、先ほども申しておりますように、そういう啓発体制を充実させたいということで、一つの議員おっしゃいました啓発班の編成とか、そういうことも考えていかなければならないと、こういうふうに考えております。 685 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 686 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  2番目といたしまして、また各現業職の人が生きがい、やりがいを持って仕事ができるような体制はどのように考えておられるのでしょうか。例えば臨時職員から正規の職員への変更はいかがでしょうか。この人ならば正規にと思われることもあると思うのですが、その対策はいかがでしょうか。 687 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 688 ◯総務部長(松田一義君) 現業職にかかわります臨時職員から正規職員への変更ということにつきましては、地方公務員法の任用の根本基準にあります地方公務員法第15条に「職員の任用は、この法律の定めるところにより、受験成績、勤務成績その他の能力の実証に基いて行わなければならない。」という条文と、22条第6項では「臨時的任用は、正式任用に際して、いかなる優先権をも与えるものではない。」というふうに規定されてございますので、職員の採用につきましては、成績主義の原則を徹底しております。平等の条件のもとで実施する受験成績等の実証がない限り、職員として採用することができない条件でございますので、ご理解賜りたいと思います。 689 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 690 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  3番目といたしまして、現業職員に新たなる目標や夢ができるとともに、行政サービスの活性化につながるのではないでしょうか。現場では、現業で採用された人はそのままずっと現業、臨時採用は臨時職員のまま、その日その日に言われて事をこなす毎日では夢や希望が持てないのではないでしょうか。毎年でなくても、2年や3年に1回でも、さらなる能力を生かすために何らかの登竜門や改善策を考えていただけないものでしょうか。 691 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 692 ◯総務部長(松田一義君) 職員の採用につきましては、彦根市職員任用規程の試験の対象となる職を告示することになっておりまして、採用試験を行う時点でのその職種を明らかにいたしまして、その職種への就職を希望される方を募りまして、先に触れましたとおり、採用を行っております。  職種を変更することによる職員の転任を行うことにつきましては、先の採用の件と同様でございまして、市の人事計画に支障を来します。本来その転任先の職種について受験希望をされる方の機会を奪うということにつながる行為でもございます。その職が廃職になる場合など、何らかの特殊な事情がない限りこの措置は行えないものと考えております。  このような特殊事情がある場合でも、当然、成績や能力の実証があって初めて行えるものでございます。現業職はいろいろございますし、現業職員も多くおられます。それぞれの職員が日々その仕事に生きがいを感じ、職務に専念いただいているものと思っております。 693 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 694 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございます。何らかの登竜門というのは、今から4年ほど前に、吏員昇進資格試験というのがあったと思うのですが、なぜ終わられたのかお尋ねしたいと思います。その辺の話を少し聞かせてください。  それからもう一つ、その改善策として、例えば現業の人たちの間ではずっとみんな同じなのですが、例えばその中で班長を決めるとか、みんなが100人ともが大体同じ、現業はそのままだと思うのです。それを班長に決めるとかしたり、それから、ちょっと役をつけてあげるとか、そういうような考えはないのでしょうか。 695 ◯議長(西村久子さん) 暫時休憩します。            午後7時14分休憩            午後7時15分再開 696 ◯議長(西村久子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 697 ◯1番(矢吹安子さん) それでは、次に進ませていただきます。  経営改革の対策を講じなければ、財政再建団体への転落もあり得る危機的な状況と経営改革プログラムに記載されています。現業職員のみならず、一般職員についても、持てる能力を今以上に十二分に発揮させる環境をつくっていくことが厳しい時代には必要です。職員の能力開発の観点からも、市としてのお考えをお聞かせください。 698 ◯議長(西村久子さん) 総務部長。 699 ◯総務部長(松田一義君) 組織を動かします人づくりは、常に取り組む必要がございます。特に本市の財政状況が大変厳しい状況にある中、人づくりは、これからの厳しい時代を乗り切るための大きなかぎであると認識しております。これまで職員の持てる力を最大限に引き上げることを目的に能力開発を実施してまいりましたが、これは自己研さんとあわせて成果が上がるものでございます。今後、能力や業績を重視した人事配置や給与処遇を掲げた新人事評価システムの導入が求められる中で、人材育成の実効性をより高めていくために、さらに頑張った者が報われるという人事管理システムとをあわせた仕組みづくりに取り組むこととしております。  このため、人材育成基本方針を見直し、人事考課の考課結果を活用した職員研修や職員の自主性を生かした能力開発支援など職員一人ひとりが組織目標の実現に向かって能力を発揮し、働きがいや使命感を持って職務が遂行できるよう環境整備に努めてまいりたいと考えております。 700 ◯議長(西村久子さん) 矢吹議員。   〔1番(矢吹安子さん)登壇〕 701 ◯1番(矢吹安子さん) ありがとうございました。今、頑張った者が報われ、しっかりした働きやすい環境をつくっていただくことは、とてもうれしいことだと思います。私は、その中で、この厳しい財政の中だからこそ、人づくりというのが大事だと思っていたので、本当は市としてのお考えは市長に聞こうかなと思っていたのですが、ちょっと遠慮して、市として書いたのですが、それで、私は、昨日の岩崎議員の質問の答弁の中で、市長に初めて聞いてもらったと喜ばれたと伺いました。そして、私は、獅山市長が当選された明くる日ですか、早く見えて、エレベーターの前で皆さんにあいさつをされたというのを聞きました。それを聞いたときに、友達なんかは生き生きした顔で、「市長が立ってはったんやで」と言われました。大変だとは思いますが、助役さんもいらっしゃいませんけれども、みんなは頑張った者が報われることは大事なんですが、一番大事なのは人の心だと思うので、ぜひ、時間がもしありましたらお声がけをよろしくお願いいたします。これは要望として終わらせていただきます。  ありがとうございました。 702 ◯議長(西村久子さん) 4番細江正人さん。   〔4番(細江正人君)登壇〕 703 ◯4番(細江正人君) 細江正人でございます。4番がラストバッターになりました。もう少しでございます。お互いに責務でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。  私が議席を与えられてから、6月、9月、質問させていただきました。そして、今回も第2項で質問いたします旧市立病院跡地の問題につきましては、獅山市長がやると決めていただいたので、跡地利用が進展したと理解しております。獅山市長のご英断に感謝いたします。先にお礼を言っておかないと忘れてしまいますので、一番に御礼申し上げます。ありがとうございました。  さて、まず第1番に、議案第148号美しいひこね創造条例案について質問をいたします。  市長は、選挙公約の時点から、美しいひこねは美しい心から生まれる、その美しい心は美しい行為から生まれると言ってこられ、今も言っておられます。まさにそのとおりでございまして、その思いがまさに大変美しいことでございます。理念はすばらしいことで、とてもよいことだと思います。そして、市長は、多くの意見を聞きたいとおっしゃっておりますので、これまでの質問と重複するところもございますが、私の考えを披瀝しながら、美しいひこね創造活動について何点かお尋ねをいたします。  では、山紫水明と申しますか、水と緑の美しいひこねにおいて、もちろん漠然とはわかるんですが、市長のおっしゃる美しいひこねとは、具体的にはどういうことを指すのか、ひとつよろしくお願いいたします。 704 ◯議長(西村久子さん) 市長。 705 ◯市長(獅山向洋君) 私の頭の中にある美しいひこねというのは、そんなにすばらしいものではございません。正直申しますと、例えば道路にごみが落ちていないとか、各家が道端にプランターで花を飾っているとか、あるいは雑草が生えていないとか、さらには人が皆健康で元気に闊歩しているとか、こういうことを書いていきますと、まるで絵本みたいになってしまうわけでございますけれども、そういうような、極めて高尚ではない、ありきたりの美しいひこねでございます。これにつきましては、私の頭の中では、そういう彦根があるわけでございますが、皆様もそれぞれお考えいただきましたら、私のイメージだけじゃなくて、いろいろなイメージがわいてくるのではないかと思っております。そんなことで、私自身が思い描いたのは具体的にはそんなことでございまして、もちろんどんどん言えば幾らでもあるんでございますけれども、一応そういうふうな答弁をさせていただきたいと思います。 706 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 707 ◯4番(細江正人君) それを念頭に置きながらずっと進めていきたいと思いますが、まず、この思いに賛同して美しい行為をするのにも、子どもたちと一緒にと思うのは私一人ではないようでございまして、9月の本会議でもご質問がございました。今回も質問があり答弁をいただいておりますが、市長は、子どもたちイコール学校というとらえ方でされているのではないかな、管理責任が頭の中をかすめているのかなというような、やや後ろ向きのような理解をいたしました。大人と子どもが一緒になって、また地域が一体となって行うことも美しい行為ではないのかなというふうに考えますし、また、子どもにも人権があるのですから、当然このような美しい行為から、保護者のもちろん責任でありますが、社会参加をさせるということが美しいひこねをつくる模範的な行為ではないかと考えます。  再度確認いたしますが、どうもけがとか責任問題を気にしておられますが、子を持つ親が、こういう市長の条例に挙げられた行為をするときに、子どもを置いておいたまま、預けたままこの行為をするということはないように思うんです。やっぱり一緒にするのではないかなと。したがって、参加者を市民成人に限っているんですが、子どもたちも含んではいかがでしょうか。 708 ◯議長(西村久子さん) 市長。 709 ◯市長(獅山向洋君) 私も細江議員と同じ意見を持っておりまして、この美しいひこねを考えたときに、第一に考えたのはもちろん大人でございますけれども、同時に子どもにぜひ参加してほしい。子どもに例えば年間1,300円やるということについてまたいろいろとご意見があるかもしれませんが、私たちの子どものころには、そんな対価的な意味ではなくて、お使いに行くときにお駄賃というのを親からもらって、やっぱり自分のやっている行為を評価されたと。もちろんお金が意味があるんですけれども、同時に評価されたという意味で非常にうれしかったことがございますので、そういう意味で、やっぱり子どもも入ってほしいという気持ちは今も持っております。ただ、何回も申しておりますけれども、いろいろと保険の関係もありますし、また、学校の登下校のときに、どういうことがあるかわからない、そんなことで、とりあえず20歳以上の人から始めたい。それが順調に進めばぜひとも、私のもともとの思いでもありますし、細江議員のご意見でもありますので、そこまで広げていきたい、こんなことでございます。これにつきましては、まだ決まったわけではございませんので、特に細目とか年齢的な問題は条例上の問題ですけれども、それは今後十分考えていきたいと思っておりますので、とりあえずスタートさせていただけないかという気持ちでございます。  以上です。 710 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 711 ◯4番(細江正人君) 今、対価的な行為はだめというのがありました。これはちょっと記憶しておきます。市長も言いにくそうなんですね。とりあえず実施したいというような、このあたりがどうもパフォーマンスが見えて仕方がないかなと。とりあえずやって話題を得たい、話題になりたいというようなところが見え隠れするのではないかなと。だから、同じ観点で町を挙げて取り組むためには、市内に勤務する人や市内に通学する学生も巻き込むべきではないかと思うんです。したがって、登録の市民団体の解釈ももう少し輪を広げてはどうかというのが、細目の第3点でございます。 712 ◯議長(西村久子さん) 市長。 713 ◯市長(獅山向洋君) 私、パフォーマンスとおっしゃいましたが、そういう気持ちは全くございません。それだけご理解いただきたいと思いますが、それと同時に、市内に勤務する人あるいは通学する人も入れてはどうか、これは私の最初の案ではそれを入れておりました。入れていたんですけれども、やはりこれは彦根市の地域通貨ということで当面外させていただいたということでございます。  それともう一つは、彦根市の20歳以上の方ならば、その範囲が明確になりますけれども、通勤・通学まで含めた場合に非常に範囲が広くなって、しかも利用する地域までが広がってしまう。最初からそこまでやるのはどうかというのが私の考え方でございますので、ひとつご理解いただきたいと思っております。 714 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 715 ◯4番(細江正人君) ずっと常々聞いておりますので、この質問も確認というような形になろうかと思いますが、もう一つ、説明がつきにくいと思うんですが、既にこういった活動を無償というか、やっておられる方は随分たくさんいらっしゃると思うんです。ウォーキングにしてもそうですね。健康問題なんかは特に自分の問題ですから、無償で行っておられるボランティアもそうですね、無償で行っておられる人々との整合性についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 716 ◯議長(西村久子さん) 市長。 717 ◯市長(獅山向洋君) 私自身、最近はジョギングはできませんが、ウォーキングしておりますので、こういうことをして、登録してお金をもらうというような気持ちはあんまりないわけでございます。恐らく、現にやっておられる方々で、そんなことはどうでもいいよ、自分は自分のことでウォーキングするんだという方は、それはそれでよいと私は思っております。  ただ、先ほども申し上げましたように、そういうことをしておられない方で、ウォーキングをやってみようかと、それに対して、こういうインセンティブといいますか、動機づけがあるんだな、おもしろいじゃないかというようなお気持ちで参加される方があれば、彦根市内においてウォーキングあるいはジョギングの輪がどんどん広がっていくだろうという、そういう効果を期待しているわけでございます。そういう点で、決して私は無償で行っておられる方々にまでこの運動に参加してくれという気もありませんし、また参加するしないはその方々の選択だと思っておりますので、そういうふうにご理解いただけないかと思います。 718 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 719 ◯4番(細江正人君) ややその論理は売り手側の論理かなと。自分の売るのを買う買わないはそっちの勝手というような論理も見え隠れしますので、このことについてはずっとまたやっていきたいと思いますが、今度は、団体のリーダーで目ざとい人が団体の資金目当てに登録させるという、これは使役の強要というようなことで、美しい行為ではなく、というより醜い行為につながるのではないかと懸念いたしますが、お考えをお伺いします。 720 ◯議長(西村久子さん) 市長。
    721 ◯市長(獅山向洋君) もちろん、こういう運動につきましては、そういうような可能性を完全に否定することはできないと思っております。そういうことで、あくまでこの美しい行為につきましては、市民の自発的な意思に基づくものということが第一でございます。しかも、このように資金目当てのために団体から強要されて登録の申請を行うというような市民、これは自発的な意思に基づく行為ではないというふうに考えておりますので、そういう点で、使役の強要で美しくなくなるということは間違いございません。この点につきましては、団体なり市民の良識にお任せしなければならないと思っております。 722 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 723 ◯4番(細江正人君) かなり良識に頼る部分というか、善意に頼る部分があろうかと思いますが、そういう善意に頼る部分であれば、それだけに訴えた方がいいのかなというのは、これは私の一方的な考えでございます。  細目の6番でありますが、条例にある美しい行為のうち、美化・保安・相互扶助・環境保全など地域へ向けた行為は理解できるんですが、これは何遍もほかの方も質問がありまして、自分自身へ向けた行為、ウォーキング・ジョギングは、これはどうも風が吹いたら桶屋が何とかというような、きのうも言われたとおり、単に保健会計のことを考えついた役所に都合のよい行為と見えますが、いかがなものでしょうか。 724 ◯議長(西村久子さん) 市長。 725 ◯市長(獅山向洋君) 私は、美しいひこねというもののイメージの中で、やはり市民一人ひとりが非常に健康で元気いっぱいであるということも1つの美しいひこねの要素であると思っているわけでございます。そういう点で、ウォーキングとかジョギングは、現にひこね元気計画の中で、ぜひとも1週間に1回でもやりましょうというような呼びかけをやっているわけでございまして、やはり美しい行為につながる重要なものであるというふうに考えているわけでございます。  かねがねご指摘がありますように、こういうようなことは、私的な行為ではないかというふうにおっしゃるわけでございますけれども、我々がやっているこの私的な行為は、常に政治とか社会とか行政から一定の評価を受けているわけでございまして、ウォーキングは私的な行為であるけれども、同時に、それによって健康増進がされて、それが行政のいろいろな面でよい方向に反映されれば、それは行政から一定の評価を受けても決しておかしくないというふうに考えております。 726 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 727 ◯4番(細江正人君) 持論でございまして、ずっとおっしゃっています。次へ移らせていただきます。  とりあえずやって、今後変えていきたいということでありましたが、公表から8カ月たった今でも内容において余り変化がないんですね。これは一体いつどの機会に改善されるのか、その見直しの時期について約束をいただけますか。 728 ◯議長(西村久子さん) 市長。 729 ◯市長(獅山向洋君) 率直に申し上げまして、私も随分地域通貨について研究したわけです。何冊か本を買って一生懸命読んだわけでございますが、今提案しているような条例の内容のものはございませんでした。そういう意味で、前例があれば、ある程度それを、ちょっとここを変えればこうなってよくなるんじゃないかとか、いろいろ操作ができるんですけれども、これは非常にユニークな条例でございますので、やはり現実に皆さん、特に市議会のご意見をお聞きしたりして、あっ、なるほどというふうに考えながら修正して、そして、一定の段階で実行に移して、また1年間でも、場合によっては2年間でもやってみて、ああ、ここを直した方がいいんじゃないのとか、さっきから出ています年齢は下げた方がいいんじゃないかとか、通勤・通学まで広げた方がいいんじゃないかとか、いろんなご意見が出てきて、そして手直ししていくというようなふうに考えていただけないかなと思っております。  そういう意味で、期限と言われれば、強いて言うならば、一旦運動をやって、そして地域通貨をお渡しして、そして、それがいろいろなことに使われている中でご意見が出てくると思いますので、今後2年間ぐらいはかかるのではないかと、こんなふうに思っております。 730 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 731 ◯4番(細江正人君) いきなり、直す部分で地域通貨というふうに受け取られたようでありますが、それともう一つは、ユニークな条例であるとおっしゃいましたが、ニーズのない突飛なものは初めてでユニークなわけでありまして、どこにでもニーズのあるものは、当たり前のようにあるわけなんでありまして、ユニークなことがよいということとは別問題であります。今のを聞いておりますと、2年ほどというようなことになりまして、それは市長が決めるものというので決めて、この8カ月いろんな意見があったけどお変えになりません。中身を考えよう、ウォーキングはどうかなという、そういう部分で変えられないので、始まり出したら、すぐに、あっ、変えた方がいいのと違うと思うこともあるのではないかと思うんです。  だから、この部分について、見直しの時期というのを、始まってすぐに修正もあり得るというふうにしておいた方が、契約事項のようにこれで始めたからこれでないといけないという、そういう硬いものではなくて、もう少しおおらかにいけるというような受け方、それはとりあえずやりましょう、そして変えていきましょうということでしたから。後に「彦」の問題は、ちょっと契約事項に入りますのでだめなんですが、美しい行為の定義なんかについても見直しをしてもよいというお約束をいただいておいた方がいいのではないかということで再度申し上げます。 732 ◯議長(西村久子さん) 市長。 733 ◯市長(獅山向洋君) 私、2年と言いましたけれども、例えば美しい行為の内容などにつきましては、現実にスタートするまでにも変える可能性はございます。特に、この美しい行為につきまして類型的に書いたわけなんです。いわゆる「など」というような形ですね。これについて、いろいろご意見を聞いていますうちに、場合によっては、スタート時点では類型じゃなくて限定的にこれだけというようなことにして、その中から市民に選択してもらった方がかえって明確になるんじゃないかなというような気もしているんですよ。そういう意味で、決して私、自分は何も変えていないという意味じゃなくて、随分これは変えてきたつもりでおりまして、ただ事務的な問題とかそういうことでなかなか譲れないというような面がありますので、その点だけはちょっとご理解いただけないかなと思っております。 734 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 735 ◯4番(細江正人君) スタート前にも変える可能性もあるということですので、議論を尽くして、またよいと思えばやっていただいたらいいというふうに考えます。  もう1点、何とか混乱を避けて、少しでもスムーズにスタートするといいなと私は思っておりますので、口幅ったいようでございますが申し上げます。役所の事務量の平準化を図るため、平準化という言葉がいいのかどうかわかりません。繁忙期に重ならないように、いわゆる登録とか締めの年度を役所の年度に一緒にする必要はそんなにないのではないかなと。多分、年度変わりというのは、役所にとっては大変な繁忙期になると思うんです。だから、そのときでなければならない理由はないんであって、そういうのを少し閑散期にするなどの工夫をされてはどうかなということと、それから今度は登録する側の立場でありまして、登録を受け付けするのに、例えば職員の方が3名しかいないということになりますと、本庁の何階に来なさいというような登録の仕方になろうかと思いますが、ねらいとしては、何千何万という人をねらいにしようという考えで進むべきですから、もう少し手軽にエントリーといいますか、登録できるような受け付けの数、それとか受け付けの場所、そういうものがあったらどうかなと、その2点でありますが、締め切りの時期と受け付けの数、場所についてお考えをお伺いいたします。 736 ◯議長(西村久子さん) 市長。 737 ◯市長(獅山向洋君) 実は、私も自分が法律家でありながら、こういう難しい条例というのはあんまり考えていなかったんですよ。ところが、条例化してみると、なかなかこれは大変な難しい問題だなと思っておりまして、その点ちょっと恥ずかしいんですが、それはそれといたしまして、今の細江議員のご意見、これは今まで考えていなかったことでございまして、時期とかいろいろな観点は、私としては非常に貴重なご意見だと思っております。確かに行政としてはついつい年度に合わせるという傾向がございます。それは予算とかいろんなことはあるわけでございますけれども、しかし、事務量とかそういうものとか、あるいは登録される方の利便とかそういうことを考えれば、もちろん予算の年度としてはこれは守っていかなければいけないけれども、そういう事実上の行為につきましては、おっしゃるとおりに考えるべき余地が十分あると思っております。貴重なご意見として承っておきたいと思っております。 738 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 739 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。  次に、市長のおっしゃる地域通貨「彦」について、通告書だけではなく、小難しくてなかなか理解がしにくいなと思いましたので、少し自分の言葉を足しながらお尋ねをさせていただきたいと思います。これは質問というよりは、僕の考えといいますか、それも市長と同じように、泥縄式に慌てて本を読んで、えっ、こういうことかというのを知った上でのことで大変浅い知識でございます。お恥ずかしいかもしれませんが、ここで言う地域通貨は、流通させて地域を活性化させるとありますね。ならば、私は、この地域通貨は金券や商品券であってはいけないと考えます。  この場合の地域通貨とは、本来、円、いわゆるお金の額ではあらわすことのできない価値をあらわすもの、例えば労力とか、労力もはかりが少ない、物差しがないのでちょっといかんです。時間、これは物差しがあります。それから、気持ち、感謝の気持ち、これもはかりがちょっと難しいですね。でも、こういう労力とか時間、気持ちを一定の基準であらわすものであって、かつ地域住民である我々が流通させることにより、この特定の価値観にメッセージを添えて伝えるコミュニケーションの手段にすることと考えると、これは難しいんですわ、わけがわからん。このことを地域の活性化というふうに考えるわけです。活性化といいますと、経済的な活性化というのはすぐに頭に来るんですが、そういうような、いわゆるコミュニケーションの活性化というような地域の活性化というのは、私はそれがその地域の活性化であるというふうに考えるんです。  したがって、この地域通貨のこの概念でこの理念で行くとするのなら、行政において換金するという考え方はやめていただきたい、180度変えていただきたい。この地域通貨を我々の間でそれが流通する、そして活性化が起きるという考え方に結びつけたいなと思うんですが、お考えをお伺いいたします。 740 ◯議長(西村久子さん) 市長。 741 ◯市長(獅山向洋君) 大変難しい議論で、正直言いますと、私も的確なお答えができるかどうかわかりませんけれども、私自身の考え方はある意味では単純でございまして、いいことをしていただいたならば、対価関係はなくても、例えば草をむしったなら、草を捨てるという行為も処分する行為も必要になるだろうと。そういうことで、その程度のわずかのお金でもお払いしようじゃないかというのがまず第一の発想でございます。その上で、そういういいことをしていただいた方には、地域通貨をお渡しして、そして、それを流通させていただこうと。それも対行政とか市民間とか、あるいは団体とか、そういうところで流通させていただくと、団体にとっても、市民間にとっても、また対行政に対してもそれなりの有効な効果が出てくるんじゃないかと、こんなふうに考えたわけでございます。  そういう点で、私もいろいろ本を読んで研究したんですけれども、どうしても善意とか、あるいは福祉に対する対価というようなことで地域通貨を発行しても、それが全然流通しないと、どこかにみんなたまってしまって、そして、何となく行為そのものが全体としてしぼんでしまうということが多いように思いましたので、流通性を持たせるという意味において、どうしても円とリンクさせておかなければいけないんじゃないかと思ったわけでございます。 742 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 743 ◯4番(細江正人君) 市長の考え方でちょっと矛盾があるなというのを2点ほど指摘させていただきたいと思います。対価的な行為ではない額であるとおっしゃったり、子どもに1,300円は対価として多いという、先ほど指摘させてもらいました言葉があったり、もう一つは、どこかにたまってしまうというのは、これは円で換算できるものですから、どこかにたまる心配をするわけなんですね。これは次に質問するところであるわけなんですが、たまらない方法を考えた人があるんですね。もう一つ、おっしゃっている矛盾の中に、流通という言葉でしたね。今の市長のお考えでは、あれは流通とは言わんのですわ。経由というんです。役所から出て個人へ行って、そこから団体へ行って役所へ帰ってくる、これは流通とは言わんのです。我々参加した市民がそれぞれで使う。そこで無理やりに両者は合意した間の取引があってもよいというようなことで流通というふうにお考えになったようですが、その根底に円の概念が切り離せないから、お金と金券とか商品券とか、そういうことの処理の仕方になってしまうと思うんです。  2番目に書いております、流通する地域通貨には減価の方式が必要とも聞いたというか、本を読むとね。それは今おっしゃった、どこかにたまるという心配ですね、それがたまらない方法で減価する方式ということなんであります。これはゲゼルの思想というようなことらしいんですね。これも僕も泥縄式に慌てて本をちょっと読んだり何やらしながら、そうすると、流通するんだよという報告もあるんです。それから、減価するには、これは時間がないので大変なんであります。さらっと行くつもりだったのに、えらい時間をとってしまって大変なんでありますが、減価する方法には紙では難しいよという話もあるんです。さっきの思いつきなんですが、さっきの住基カード、ああいうチップに入れると大変簡単にいくということもあるんですが、これをやろうというと、それこそいつになるやわからんので、とりあえず始めたらええやんというには賛成です。とりあえず始めたらええやんには賛成だけど、スタート時点で線路が違うところに乗ると、違うところへ行ってしまうんですよ。その点はちょっと整理したいなという思いから、この場をかりてちょっとランダムに言わせてもらっております。  そして、細目の3で、地域通貨、特定地域を聞いたんですが、多分、市内だなという話なのでこれは飛ばします。こんなものでいいと思いますわ。  すみません。時間がなくなってきましたので、病院の質問に移ります。先ほどお礼に申し上げましたが、大英断をいただきました旧市立病院の建物の解体と跡地利用についてでございます。  地元本町2丁目、市立病院跡地かいわいでは、成り行きについては戦々恐々としておりましたが、彦企、企画振興部ですね、第1365号、平成17年12月6日付で本町2丁目自治会・旧病院跡地環境対策委員会あてに、早速、旧市立病院跡地活用についての文書をいただきました。情報の速やかな伝達が関係住民の不安を解消するものであり、当局の誠意が伝わってくるものと評価されました。ありがとうございました。この報告を受けて、地元本町2丁目自治会では、去る10日、旧病院跡地環境対策委員会を旧市立病院建物解体跡地対策委員会として拡大し、隣接の本町1丁目、本町3丁目とも連携し、一日も早い協議の場を臨むこととなりました。この場で報告をさせていただきます。  そこで、まず建物の解体については、私はいまだ活用できるものは活用すべきだと思っておりますが、先般の市立病院対策特別委員会において明らかになったことを受けて質問をさせていただきます。構造の違う建物が組み合わさっていますが、おのおのの部分について解体方法の具体的な説明を、これをまた住民が読んでいただけると思いますから、わかりやすい表現で説明をいただきとうございます。 744 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 745 ◯都市建設部長(中辻源壽君) それでは、旧市立病院の建物の解体方法についてお答えをいたします。  まず、建物の構造でありますが、本館棟は鉄骨造6階建、延べ面積6,489.54m2、別館は鉄筋コンクリート造6階建、延べ面積8,277.36m2で、その他附属棟といたしまして、鉄筋コンクリート造2階建など、1,699.32m2となっております。  次に、解体方法につきましては、アスベストが含有している場合は、飛散しないようシート等で囲って、天井、設備機器などを除去した後、アスベストの除去を行った後、西棟、リハビリ棟など回りの建物をまず解体し、重機が寄りつけるようにしてから、6階建ての本館・別館の建物を上層階から順次解体をし、最後に基礎の撤去となります。  なお、浄化槽等の構造物につきましては、地上からの作業となり、地下1m程度までを大型重機で挟みつぶして解体するということになります。  また、住宅が近接したところの基礎は、地上50センチ程度まで撤去を考えております。  以上でございます。 746 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 747 ◯4番(細江正人君) これはまた委員会で言いますわ、ちょっと乱暴な意見を言いますのでね。ほん近くに壊れそうな家があるんです。ちょっとのいておいてもらって、一緒に壊して建て直した方がひょっとして安いかもしれんかなというのを言っちゃった。すみません。  予定される工期について、開始日等を簡潔にお願いします。細目の3番でございます。2番、解体、今おっしゃった、内装設備をとってから、封をしてアスベストを取り除くんだよというのはもう聞いちゃいましたので、細目の3番。あれば2番お願いします。 748 ◯議長(西村久子さん) 1つずつ進めてください。 749 ◯4番(細江正人君) すみません。1つずつ行きます。細目の2番、解体は、内装と設備を除去してからアスベストを取り除いていただけるんですね。 750 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 751 ◯都市建設部長(中辻源壽君) アスベストの除去方法でございますが、ご指摘のとおり、アスベスト除去は、天井等の内装、設備機器等を撤去し、飛散防止処理を行ってからの除去ということになります。 752 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 753 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。  細目の3でございます。予想される工期について、開始日はこれは難しいかもしれんですが、おおよそのどれぐらいの期間ということでいきましょうか、よろしくお願いします。 754 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 755 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 予想される工期でございますが、通常工期ですと、大体5カ月程度と考えております。万一、アスベストが含まれておると、諸手続きなどを含めまして、さらに少なくても2カ月が必要となります。  全体工期として約7カ月程度となるのではないかと考えておりますので、彦根城築城400年祭事業に間に合わせるためには、6月に着工し、12月には完成しなければならないと考えております。  以上でございます。 756 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 757 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。  それでは、今、期間も後ろが切られましたので、大体期間が見えてきます。地元説明の対象とその時期についてお尋ねをするものであります。 758 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 759 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 解体工事に係る地元説明の対象とその時期についてでございますが、周辺約50m程度にお住まいの方、および周辺自治会と考えております。  また、その時期につきましては、地元と調整を進める中で、できるだけ早い時期に説明会を実施したいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 760 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 761 ◯4番(細江正人君) 今できるだけ早い時期とおっしゃいました。可能な一番早い時期、その中で一番遅い時期、おおよそいつごろになりましょうか。 762 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 763 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 議会の予算等の関係もございますし、いろいろとこれからの調整も、まちづくり交付金等の申請のタイミングもございますし、そういったところを勘案しながら、なるだけ早い時期にということでしか現在申し上げられませんので、その点よろしくお願いをいたします。 764 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 765 ◯4番(細江正人君) 近隣は大変不安でございますので、できるだけ早い時期に情報開示、説明をしていただくことが問題の解決にもつながろうかなというふうに思います。  今度はお金の方でありますが、解体費用の見積りで6億8,000万円と聞きました。議事録を読んでいますと、6億6,000万円という時代もあったんですが、たしか6億8,000万円というような金額を聞いております。この根拠について、種類別、建物は先ほど構造をおっしゃっていただきました。大体そのような種類別に金額が出るのかな、わかればお教えいただきたいなと。それから、これは細目の1番でございますが、上層部の床面積をお尋ねしておりました。これは982.07m2でございまして、これは建築面積がわかりましたので、多分そんなものかなと思っておりますが、よろしくお願いします。 766 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 767 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 個々の建物や構造と面積とそれぞれの見積り解体経費についてでございますが、最初に建物でありますが、本館棟は先ほど申しました鉄骨造6階建、建築面積904.28m2で延べ面積は6,489.54m2で、これに係る解体費用でございますが、詳細な解体設計はできておりませんが、おおよそ約3億2,300万円であります。別館棟は鉄筋コンクリート造6階建、建築面積1,889.63m2で延べ面積は8,277.36m2で約2億8,900万円。  また、その他附属棟といたしまして、鉄筋コンクリート造2階建など建築面積1,290.61m2、延べ面積1,699.32m2で解体費用は5,100万円程度であります。  次に、本館・別館棟の合併浄化槽2基とRI、ラジオアイソトープでございますが、貯留槽および栄養科雑排水槽等の解体費用は1,700万円程度を見込んでおります。  なお、見積りにつきましては、建設当時の図面に基づいて算出しておりますので、多少差異は生じるものと考えております。  また、新館の上層部の床面積でございますが、先ほどおっしゃいました1階部分が904.28m2、2階が1,150.86m2、3階から6階までが各階1108.60m2でございます。 768 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 769 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。細目の2番も大体今おっしゃっていただきました1700万円、この費用、地下埋設物・構築物、この分のことでございましたので理解をいたしました。  それでは、駐車場として利用しようということでございますが、事務所や倉庫など管理施設、それから乗客用のトイレ、集合する屋根つきスペース、休憩所や案内所、土産物店などの施設が必要と考えます。といいますのは、彦根のバスの駐車場は全部で34台しかないんです。今度、たくさんできると思うんですわ。そうすると、主要な駐車場がこっちにもできちゃうなという感じがしますと、こういったそこそこの大きな施設が必要になると思いますが、どれぐらいの建坪が必要であって、残りの駐車場に供する坪数が何坪ぐらい、平米でも大丈夫です、どっちでもいいんですが、よろしくお願いします。 770 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 771 ◯都市建設部長(中辻源壽君) どの程度の管理施設が必要かということでございますが、当地は、彦根城や夢京橋キャッスルロードにも近く、観光彦根の価値を高める絶好の位置にあることから、跡地を駐車場として活用することが望ましいと考えております。  ご質問の事務所や倉庫の管理施設、トイレ、休憩所や案内所の設置につきましては、現在、関係機関と協議をしており、具体的にお答えすることはできませんが、今後、早急に計画を策定してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。 772 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 773 ◯4番(細江正人君) この施設につきましては、市立病院跡地利用庁内検討委員会でも結論づけられておりますので、そのこともあわせてよろしくお願いをいたします。  市長は、つくらんと当面駐車場でいくんだと。検討委員会では、一旦更地で駐車場にするが、すぐに施設を建てるというところまで報告がなされておるんですが、市長はしばらく行くわというようなことをこの間おっしゃっていましたので、それでもいいと言い切ってはいかんけれども、十分な施設をそのときに用意していただきたいという思いがこの3の1でございます。
     この残りの面積について、まだお答えをいただいていないんですが、この緑地などをとって、バスなら何台、普通車なら何台駐車場になるかお示しをいただきたいと思います。 774 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 775 ◯都市建設部長(中辻源壽君) ご質問の駐車台数につきましては、今ほどのご質問にお答えしましたとおり、計画の具体的な策定はできておりませんが、駐車場予定面積約1万m2に対しまして、利便施設等の設置も考慮した中、普通自動車で150台、バスにつきましては10台、合計160台になりますが、それだけの駐車スペースを確保する予定をいたしております。  なお、計画の策定に当たりましては、環境面に配慮し、周辺の状況等を十分に考慮し検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 776 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 777 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。  環境でございますが、排水について、ご承知のことと思いますが、外堀と中堀の間にあります本町2丁目1番・2番地域でありますが、排水が悪うございまして、あちらが駐車場でコンクリート面等にしますと、今はほとんどそうなんですが、また排水が悪くなりますので、設計のときにご指導をよろしくお願いいたします。  4番へ行きます。病院の跡地でありますが、隣接の地元使用施設「京橋会館」について、昔から地元団体が使用している施設がありますが、ご理解いただけていますか。 778 ◯議長(西村久子さん) 病院事務局長。 779 ◯病院事務局長(松田一實君) 「京橋会館」についてでございますが、この施設につきましては、本町2丁目自治会等が使用されていることは承知をいたしております。 780 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 781 ◯4番(細江正人君) 当初土蔵でありまして、病院改築の折、市にによってどうやら改築していただいたような気配でございます。若いときにそういうふうに記憶しておりまして、その後、地元商店街の「本栄会」が管理しておりまして、現在は本町2丁目自治会と夢京橋キャッスルロード振興組合が使用しております。先日の市立病院対策特別委員会で示された図面では、この施設が図面の中へ入り込んでしまっているんです。確認をお願いしたいんですが。 782 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 783 ◯都市建設部長(中辻源壽君) さきの市立病院対策特別委員会におきまして提示をいたしました説明資料図面は、病院跡地の敷地形状を示したものでございまして、京橋会館の改築等を意図したものではございません。  駐車場整備計画の詳細につきましては、今後協議していくこととなりますが、資料図面で誤解を招く結果となりまして、ここにおわびを申し上げたいと思います。 784 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 785 ◯4番(細江正人君) この施設が大変老朽化が進んでいましたので、一緒に直してもらえて、どこかへ移転したらいいかなと思っておりました。そういうこともまた一遍考えていただいて、大切な表玄関のおでこにハエがとまったみたいな施設になりますので、大事なことでございます、どうぞよろしくお願いいたします。  3番へ行かせていただきます。彦根城周辺の様子について2点ほど申し上げておきます。  カラスがおびただしい量おりまして、どうやら城山の中におるみたいなんですね。今、病院の屋上に、壮観で、市長も知っているでしょう、朝5時ごろね。お堀のところはちょうど電線が3列あるんですが、その3列に全部カラスがずっととまるんですわ。それはすごい気色悪いような、産業部長の家の前、あそこ、知っておられますね。夕方と朝とお寺の鐘やない、城山の鐘と一緒にカラスが行っておりますが、このことの対策を協議されておられますか。細目の1番でございます。 786 ◯議長(西村久子さん) 産業部長。 787 ◯産業部長(植田洋一君) ご指摘のとおりでございます。最近特に彦根城周辺ではカラスの増加が見られまして、どうも城域をねぐらとして、早朝に飛び立ちまして、夕暮れに戻ってくるというような行動パターンのように見受けられるところでございまして、そこで今までには嫌音装置によりましてその対策を行ってきた経緯も過去にはあるわけですけれども、その効果はいずれも瞬時でございまして、抜本的な対策には至っておらない状況でございます。  したがいまして、最近の今ご指摘の急激な増加に対しまして、一度、先駆的な取り組みをしております他都市の例とか、専門的な立場の方からのアドバイスも交えて、早急にその対策を検討してまいらねばならないものと、このように考えております。 788 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 789 ◯4番(細江正人君) 京橋の土手の木が枯れそうになってきているんですね。どうもカラスのふん害かなと。竹生島がいっとき木が枯れてしまいまして、このようなことで、城山の木々が築城400年祭で枯れ木の山なんていうのは笑い話にもなりませんので、ぜひとも対策をお願いしたいと思うんです。  捕獲ということをしなくても、やっつけるには、えさをなくせばいいかな。えさというのは、ごみも関係しているようでございまして、このことが報道されましたら、わざわざ私に電話をくれた人がありまして、杉並区のごみ袋を黄色にしたらカラスが来ない、大成功しているという話でございます。これが何年もつかは定かではないんですが、そういうようなことで、これは芹橋2丁目にお住まいの方でございまして、昭和新道から城山だけかなと思ったら、かなり広範囲にカラスの被害が広まっておりまして、私の宅の前の道なんかは、ペンキを塗ったみたいにカラスのふんで白くなっておりますので、これはお城の木が枯れてしまうと大変でございますので、ぜひとも気をつけていただきとうございます。  もう一つ、港湾の水質の悪化についてでございますが、お城の中堀の水に藻が浮いて見苦しく、何とかしてよと言ったら、このごろ聞こえたかしら、沈んでおりまして、中堀の水はいいんでありますが、今度は港湾の外堀になります、彦根城でいうと旧港湾でございまして、もとの外堀の位置になるわけなんでありますが、そこにもっと近くへ行って自分でとってきて見ればいいんですが、藻なのか水垢なのかコケなのか水草なのかよくわからんのが水面一面に広がっております。これは所轄が県かなという、これは質問ではどっちですかねというお尋ねをしているんであります。まず、県か市かお尋ねします。 790 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 791 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 旧港湾の所轄につきましては、地方港湾の港湾区域として位置づけられておりまして、管理者は港湾管理者である滋賀県となっております。  ただし、河川法上の扱いにつきましては、県道大津・能登川・長浜線の松原橋から下流部分は一級河川琵琶湖として滋賀県が管理をして、松原橋から上流の御蔵橋付近までが準用河川、そして御蔵橋付近から船町交差点までが普通河川となっており、準用河川および普通河川の管理は彦根市となっております。  法的には以上のような取り扱いとなりますが、主な管理者といたしましては、港湾管理者である滋賀県が優先すると考えております。 792 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 793 ◯4番(細江正人君) それで、あっちやこっちやといってなすり合いをしていても、迷惑をこうむるのは観光彦根の表玄関でございますので、市民が見、お客さんが見る。これも築城400年で、さあ、来ておくれと言ったら、港湾に何やこの臭いのはと、これは暑くなったらにおいが出ると思いますね。そういった問題がありますので、早速調査の上、しかるべき手を打っておかないと、暖かくなったときに大変でございます。これは細目の2番で通告しております。 794 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 795 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 旧港湾の水草や藻が大量繁茂し見苦しい状況が目立つようになったため、平成14年度からその対策を滋賀県と協議した結果、試験的に職員の直営体制による水草や藻の除去を行いました。  しかし、対象面積約1万m2の広範囲を人力作業で行うことは限界があり、平成15年度と16年度は、滋賀県が保有している水草刈取機、カイツブリでございますが、これを借用いたしまして、湖東地域振興局、東北部流域下水道事務所および彦根市の3者が予算を計上し、共同で業者委託にて実施をいたしました。  また、17年度からは、水草除去緊急対策として滋賀県市町振興総合補助の採択を受け、水草除去を行っております。今後も引き続き実施してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 796 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 797 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。細目の3で、何か問題があるのではないかということと、対策を関係機関と協議してくださいということを通告しておりますが、今ご答弁いただいておりますので。まだあります。はい、お願いします。 798 ◯議長(西村久子さん) 都市建設部長。 799 ◯都市建設部長(中辻源壽君) 今後の対策につきまして、滋賀県と協議した結果についてお答えをいたします。  滋賀県が保有する水草除去機は、県においてほぼ1年を通じて琵琶湖一帯の水草除去を実施されているため、借用期間は毎年6月末と限定されております関係で、年1回の除去作業しかできないのが実情であります。しかし、今後もなお繁茂すると見込まれる水草や藻の除去対策を滋賀県と協議しました結果、除去回数を増やす必要があると考え、平成18年度からは年2回実施する計画とし、除去対策を充実してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 800 ◯議長(西村久子さん) 細江議員。   〔4番(細江正人君)登壇〕 801 ◯4番(細江正人君) ありがとうございます。  平成17年12月一般質問の最後の最後に17年大トリを務めさせていただきまして、質問させていただきました。大変光栄の至りでございます。皆さん、おつき合いありがとうございました。これで私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 802 ◯議長(西村久子さん) 以上で通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 803 ◯議長(西村久子さん) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております各議案のうち、諮問第4号および諮問第5号については、会議規則第37条第2項の規定に基づき、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 804 ◯議長(西村久子さん) ご異議なしと認めます。よって、諮問第4号および諮問第5号については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ討論の通告はありません。  討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 805 ◯議長(西村久子さん) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより、諮問第4号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり適当と認めることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 806 ◯議長(西村久子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、諮問第4号は、原案のとおり適当と認めることに決しました。  次に、諮問第5号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり適当と認めることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 807 ◯議長(西村久子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、諮問第5号は、原案のとおり適当と認めることに決しました。  ただいま議題となっております議案第140号から議案第173号までの各議案については、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の各常任委員会に付託いたします。  次に、今期定例会において本日までに受理いたしました請願については、お手元に配付いたしております請願文書表のとおり、所管の各常任委員会に付託いたします。 ────────────────── 808 ◯議長(西村久子さん) お諮りいたします。  明14日から16日、および19日から20日までの5日間は、議事の都合により休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 809 ◯議長(西村久子さん) ご異議なしと認めます。よって、明14日から16日、および19日から20日までの5日間は、休会することに決しました。  なお、17日、18日は、市の休日のため休会であります。  来る21日は、定刻から本会議を開き、各委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程はすべて終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。            午後8時20分散会 会議録署名議員  議 長  西 村 久 子 さん  議 員  岩 崎 国 次 君  議 員  馬 場 和 子 さん Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...