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  1. 熊本市議会 2018-03-16
    平成30年第 1回経済委員会−03月16日-01号


    取得元: 熊本市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-29
    平成30年第 1回経済委員会−03月16日-01号平成30年第 1回経済委員会                経済委員会会議録 開催年月日   平成30年3月16日(金) 開催場所    経済委員会室 出席委員    8名         小佐井 賀瑞宜 委員長    浜 田 大 介 副委員長         澤 田 昌 作 委員     藤 山 英 美 委員         那 須   円 委員     村 上   博 委員         田 尻 善 裕 委員     津 田 征士郎 委員 議題・協議事項   (1)議案の審査(2件)      議第 73号「熊本市流通情報会館条例の一部改正について」      議第 74号「熊本市体育施設条例及び熊本市農業構造改善施設等設置条例の一部改正について」   (2)送付された陳情(1件)      陳情第4号「熊本競輪場の工事に関する陳情書」   (3)所管事項の調査
                                 午前 9時59分 開会 ○小佐井賀瑞宜 委員長  ただいまから経済委員会を開会いたします。  今回、当委員会に付託を受け審査いたします議案は、条例2件であります。  このほか、陳情1件が議長より参考送付されておりますので、お手元に配付いたしておきました。  それでは、審査の方法についてお諮りいたします。  審査の方法としては、まず、付託議案について説明を聴取した後、議案について質疑を行い、次に、所管事務の調査として、執行部より申し出のあっております報告13件について説明を聴取し、陳情及び所管事務について質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小佐井賀瑞宜 委員長  御異議なしと認め、そのようにとり行います。  これより議案の審査を行います。  議第73号「熊本市流通情報会館条例の一部改正について」の説明を求めます。 ◎潮永誠 商業金融課長  議第73号「熊本市流通情報会館条例の一部改正について」御説明いたします。  恐れ入りますが、第1回定例会議案の105ページをお願いいたします。  流通情報会館パソコン研修室を平成30年5月31日付で廃止し、一般の研修室に用途を変更することに伴い、研修室使用料パソコン研修室から一般の研修室使用料議案書記載のように変更をお願いするものでございます。  また、あわせまして、研修室の場所を利用者にわかりやすくするため、階を連想させることができるよう、研修室の名称を第一、第二などの表記から頭に階の番号をつける表記に変更をお願いするものであります。  説明は以上でございます。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  次に、議第74号「熊本市体育施設条例及び熊本市農業構造改善施設等設置条例の一部改正について」の説明を求めます。 ◎松川善範 スポーツ振興課長  第1回定例会議案107ページをお願いいたします。  議第74号「熊本市体育施設条例及び熊本市農業構造改善施設等設置条例の一部改正について」でございます。  これは、熊本市北区小糸山町にございます北部農村運動広場につきまして、所管を変更するため、所要の改正を行うものでございます。  今回、提案をさせていただくに至りました経緯でございますが、北部農村運動広場につきましては、農業従事者間の交流を深め、農村活性化等を図ることを目的といたしまして、昭和59年度に国庫補助を受けて設置され、以後、農水局北農業振興課北部分室で管理運営を行ってまいりました。  こうしたことから、これまで本グラウンド農業者優先施設として利用されてまいりましたが、現在、農家団体の利用が減少いたしまして、7つの農家団体が優先的に使用しているのみとなりました。今後は、隣接いたしますスポーツ振興課所管施設の明徳体育館との一体的な管理運営を行うことで、名称を明徳グラウンドに変更し、施設の管理運営の効率化及びより幅広い市民の利用を促進していくものでございます。  御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  以上で議案の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  付託議案について、質疑及び意見をお願いいたします。 ◆那須円 委員  おはようございます。  今説明がありました議第74号の方の農業構造改善施設の所管がえといいますか、議案について、所管が農水局から今度は経済観光局の方に行くわけですけれども、さっき言ったような時代的な背景は当然にわかるんですけれども、所管が変わることによって、例えば減免対象が変わるなど、具体的にこのグラウンドの活用が市民にとってどういうふうに変わるのかという点を教えていただければと思います。 ◎松川善範 スポーツ振興課長  ただいま委員の方からお話がありましたとおり、これまでは減免につきましては農業者団体に対する減免のみでございました。また、農業者の方への優先予約というものも行われてございました。これらが廃止されるということになりますので、当該農業者団体さん方にとりましては、その部分についてはデメリットが発生するかと思います。  しかしながら、スポーツ振興課の方に所管が移りますことで、例えばほかのスポーツ振興課所管の施設等で、大会予約等の調整というものを毎年1月に行うわけでございますが、そういったところで複数の大会が一つの施設に競合してしまった場合にスポーツ振興課所管のほかの施設の空き状況等を含めて御案内をしているような状況もございますので、競技者様にとっては大会開催場所が確保しやすいという一つのメリットが出るかと思います。  また、減免についてでございますが、これまでは、先ほど申し上げましたとおり、農業従事者に限った減免適用であったものが、今後は市の主催大会あるいは総合型地域スポーツクラブの子供対象の活動等についても減免適用がございますので、市民のスポーツ参加の促進につなげることができるかと思っております。  それから、もう一点ですが、維持管理経費の部分で、これまで農水局所管ということで、予算も当然農水局の方からの維持管理費ということだったわけでございますが、当課の直営施設が市内全域にございます。維持管理経費につきましてはそういった急な対応が当然必要になりますので、そういった場合、私どもの予算から執行しますので、迅速に対応できることが可能になるというようなことが考えられるかと思います。 ◆那須円 委員  御説明ありがとうございました。市民の方がより利用しやすくなった側面も今説明があったところですので、ぜひ利用促進に向けて取り組んでいただければと思います。  もう一点、よろしいでしょうか。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  どうぞ。 ◆那須円 委員  議第73号の方もお尋ねしたいと思うんですが、パソコン研修室を通常の研修室に変更ということで、今、パソコンを個人的に所有されている方も多いような状況の中でこの利用というのがなかなか伸びなかったのかなということを考えているんですけれども、実際にパソコン研修室がどういう利用状況で、それは改善すればよくなるというものなのか、それともそもそも市民のニーズがなくなったというふうに判断されているのか、そこら辺、条例改正に至った経緯なんかも教えていただければと思います。 ◎潮永誠 商業金融課長  今回、条例改正に至った経緯について御説明いたします。  現在、流通情報会館の研修室でのパソコンの使用状況でございますが、年間約全1,000こま利用可能な状況でありますが、実際パソコンを使用されている件数が約40件ということで、約4%程度の使用率しかないということでございます。それと、以前はパソコンの操作を目的とした研修をやっていたんですけれども、今そういったニーズがない。それと、研修室で行うセミナーにつきましても、パソコンを使用したセミナーというのがほとんどございませんで、そういったことから今回パソコンの研修室をやめるということに至ったところでございます。 ◆那須円 委員  ありがとうございました。  そういったニーズの低下ということでの変更であれば理解できるところですが、これまで使っていたパソコンというのはどうなるんですか。撤去されるんでしょうけれども、それはまだまだ使えるパソコンでどこかで利活用するのか、処分するのか、その点、すみません、ちょっと細かいことですけれどもお尋ねいたします。 ◎潮永誠 商業金融課長  パソコンにつきましては、これは賃貸借、リースを行っておりまして、これは返却する予定でございます。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  ほかにありませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○小佐井賀瑞宜 委員長  ほかになければ、以上で付託議案に関する審査を終了いたします。  これより所管事務調査を行います。  まず、執行部より申し出のあっております所管事務の報告13件について、順次説明を聴取いたします。 ◎潮永誠 商業金融課長  報第2号「権利の放棄の報告」について御説明いたします。  恐れ入りますが、議案の217ページをお願いします。  これは、熊本地震の被災の影響などにより本市の融資制度の債務が返済できなくなった中小企業者の方を救済するため、事業の再生や再チャレンジに資するなど一定の要件を満たした場合に、熊本県信用保証協会との損失補償契約に基づき、本市が受け取ることができる回収納付金の権利を放棄することができる条例を昨年の第3回定例会で制定させていただきましたが、このたび、条例に基づき回収納付金の権利を放棄した案件が発生いたしましたので、市議会に報告するものでございます。  放棄の理由は、全て自然災害による被災者の債務整理に関するガイドラインに基づくものでございます。件数は5件、金額は合計で197万105円となっております。  説明は以上でございます。 ◎増田浩徳 経済政策課長  所管事務報告の共通事項をお願いいたします。  配付しております右肩別紙1の資料をお願いいたします。  平成30年度組織改編の概要について、これは、総務局の資料の抜粋版でございます。また、次ページの30年度機構図案の赤囲み部分がこちらの経済委員会対象範囲部分ということでございます。  まず、1の組織改編の基本方針についてでございます。  熊本地震からの復興業務への取り組みや上質な生活都市の実現に向けまして、効果的・効率的な組織体制を構築する方針でございます。  2の改編内容でございます。4番から7番までが経済委員会分でございます。  まず4番の新ホールマネジメント課誘致班誘致戦略室へ再編でございます。これは、市域全体を対象に、また熊本城ホールの開業に向けての誘致に係る企画、さらに開業時のイベント等実行委員会の設立及び運営のほか、MICEなど各催事におけるマーケティング及び誘致活動を強化するための組織改編でございます。  5番、市民会館の廃止でございます。  平成30年4月から指定管理者制度へ移行するため、市民会館を廃止し、指定管理業務文化振興課へ移管するものでございます。  経済観光局分は以上でございます。 ◎石坂強 農業・ブランド戦略課長  同じく資料の農水局関連分につきまして説明をいたします。  まず、6の農業・ブランド戦略課農業政策課に再編し、農水ブランド戦略室を新設についてでございます。  これは、第7次熊本市総合計画及び第2次熊本市農水産業計画に掲げております施策目標の一つでございます農と食の魅力創造に関しまして、業務の関連性が強い農業・ブランド戦略課内の2つの班を統合し、農水ブランド戦略室を新設しまして、専任の室長を置くことでその推進体制の強化を図ることにしております。  また、農水ブランド戦略室の新設とあわせまして、農業・ブランド戦略課を再編し、農業政策課とするものでございます。  続きまして、F鳥獣対策室の新設でございます。これは、鳥獣被害や野生動物の出現が田畑から農村集落へ、さらには市街地へと拡大する中、農水局が所管しております農業被害対策と、健康福祉局が所管しております生活被害対策の役割分担が明確に区分できなくなり、また市民の方々の相談窓口がわかりにくくなってきましたことから、鳥獣被害対策業務を一元的に集約し、業務の効率化と市民サービスの向上を図るため、鳥獣対策室を新設するものでございます。  説明は以上でございます。 ◎増田浩徳 経済政策課長  ピンクの網かけ資料の経済委員会所管事務報告資料、資料1をお願いいたします。  職業訓練短期大学校の再開についてでございます。これは、平成30年4月から、在職の調理技能者を対象に、高度な食技能と知識を有する専門調理師を養成する専門課程を設置するのにあわせまして、平成25年度以来休校となっていました職業訓練短期大学校を再開するものでございます。  専門課程の訓練期間は3年間となってございます。平成30年度の開設は調理技術科ということで、日本料理コース西洋料理コース、合わせまして1学年25名でスタートするということになっております。  31年度以降、製パン・製菓技術科調理技術科中華コースを順次開設していくこととしておりまして、下の表のように、最大の生徒数は195名を見込んでおります。  続きまして、対象者でございます。18歳以上の県内の調理場で働く雇用保険被保険者で、業界団体から推薦された者となっております。30年度につきましては、熊本県日本調理技能士会会員所属の15事業所、さらに熊本県司厨士技能士会会員所属の12事業所、こちらからの入学を予定しているものでございます。  期待される効果でございますが、人材不足、離職率の高さなどが課題となっております調理の分野におきまして高度人材育成に取り組む熊本をPRすることで、人手不足の解消、人材流出の防止、地元就職の定着等につなげていくことができるものと考えております。 ◎岡崎伸一 動植物園長  同じく、所管事務報告資料の資料2をお願いいたします。  (仮称)熊本市動植物園マスタープランの検討状況につきまして、概要版にて説明をさせていただきます。  まず表紙をめくっていただきまして、1ページでございますが、策定の背景と目的でございます。  当園では、施設の老朽化や厳しい収支状況、さらには平成17年に策定いたしました再編整備計画の中止に伴い見直しが必要になるなど、さまざまな課題を抱えている中、平成28年には熊本地震の発生によりまして甚大なる被害を受け、現在、全面開園に向けた復旧工事を行っているところでございます。  当園は、水前寺に熊本動物園として開園し、あと11年後の2029年には開園100周年を迎えることになりまして、その記念すべき節目を迎えるに当たり、これらの課題を解決し、新たな動植物園を構築する必要があると考えております。  そのため、現在まだ災害復旧の途中ではございますが、それと並行いたしまして、次なる取り組みとしての新たな整備計画を現段階で策定する必要があると考えておりまして、今回、(仮称)熊本市動植物園マスタープランを策定することとしたものでございます。  計画期間は、2019年から2028年の10年間、コンセプトは、江津湖という恵まれた自然環境の中で、市民の憩いの場としていつまでも多くの方々から愛される動植物園でありたいということで、「選ばれる。好きになる。そして、愛される熊本市動植物園へ」としまして、その実現のために4つのテーマを掲げてそれぞれ取り組んでいくこととします。  テーマごとの説明をさせていただきますが、2ページでございます。  テーマの1、驚きと新たな発見!いきものミュージアムでございます。  これは、動植物の展示に関する取り組みということでございまして、まず1点目が、将来を見据えたエリアの計画でございますが、基本的には生息地ごとに12のエリアに分けて整備を行いたいと考えております。  その方法といたしましては、既存施設を有効に活用しながら、動植物の増減等を考慮し、場所を入れかえることによってエリア分けをしていきたいと考えております。  12のエリアにつきましては、3ページに記載しておりますが、説明は省略させていただきます。  続きまして、4ページでございます。  左側の動植物園開園100周年に向けました整備計画ということで掲げておりますが、これにつきましては、園内で最も老朽化が進んでおります草食獣舎エリア、園の東側に位置しておりますが、そこを大規模改修いたしまして、アフリカの雄大な大地を整備したいと考えております。イメージとしましては、南側に向かって江津湖を一望しながら、手前にアフリカの動物が観覧できるというふうなイメージをしているところでございます。  5ページの左側でございます。  テーマの2、江津湖との調和。水辺動植物園を再びでございます。  これは、江津湖畔を活かした空間の創出ということでございまして、イメージとしましてはカフェやレストランということになりますが、それだけではなく、読書スペース休憩スペースでありますとか、多目的に使える複合施設を視野に入れながら導入の検討をしてまいりたいと考えております。  同じく5ページの右側でございます。  テーマの3、優しさと魅力あふれる動植物園づくりでございますが、これはバリアフリー化休憩スペースの設置、暑さ対策など、来園者が一日快適に過ごせるようにと施設の整備を行うものでございます。  特に正面ゲートにつきましては、その一部を成しております売店の基礎杭に亀裂が生じるというトラブルが発生いたしまして、原状復旧が不可能という状況になりましたことから、開園100周年を迎えるに当たり、新たな園の顔としましてゲートの全面建てかえをしたいと考えております。  6ページの右側でございます。  テーマの4、持続可能な動植物園の構築、これは経営の改善に向けた取り組みということでございます。  歳出削減と歳入の確保でございますが、燃料光熱水費等の経費削減に努めるとともに、入園料等の見直しについても検討する必要があるのではないかと考えているところでございます。  最後の7ページでございますが、計画期間全体のスケジュールでございます。  上段より、テーマの1、2、3、4というふうに記載しております。  テーマの1につきましては、予算を必要としないソフト面での取り組みにつきまして、可能なものから順次実施をいたしまして、100周年に向けた整備計画としまして掲げておりますアフリカの雄大な大地につきましては後半に整備したいというふうに考えております。  テーマの2と3につきまして、施設の整備につきましては、来園者が少しでも快適に過ごせるようにということで、計画期間の前半に整備を行っていきたいと考えているところでございます。  以上、昨年とことしの2回の検討委員会を終えての概要版ということでございますが、今後は、年度明けの4月に入りまして、庁内の関係各課との協議を行った後、素案を策定、その後にまた議会の方に報告させていただきましてパブリックコメントを実施したいというふうに考えております。
    ◎濱田安拡 文化振興課長  資料3をお願いいたします。  特別史跡熊本城跡保存活用計画の改訂案についてでございます。  保存活用計画とは、文化財の本質的価値や構成要素を明らかにして適切に保存活用するための基本方針を定めるものでございます。  この計画が前回策定から30年以上が経過しておりまして、いろいろ周辺環境の変化もございまして、これに対応するため、平成23年度より改訂作業に着手をいたしました。そして、今後より適切な保存と活用の方向性を示すことを目的として改訂しているところでございます。  なお、本計画は、この後説明がございます熊本城復旧基本計画の上位計画となるものでございます。  熊本地震による計画策定への影響でございますけれども、この計画は28年度中に刊行する予定でございましたけれども、熊本城復旧基本計画との整合を図るため、今年度同時に改訂をすることとしたものでございます。  改訂の体制と経緯でございますけれども、平成23年度より28年度まで、15回部会を開催してございました。なお、今年度につきましては、部会の了承のもと、部会長と協議して必要な修正を行ったものでございます。  この計画についてパブリックコメントも実施をさせていただきましたところ、3件御意見をいただきまして、いずれも既に御意見の趣旨、考え方を盛り込んでいる、あるいは市としての考えを説明し御理解をいただくものでございましたので、素案の修正は必要ないと判断したものでございます。  次に、A3の2枚の資料でございますけれども、これにて改訂案の概要を御説明したいと思います。  まず1枚目の色つきのものでございますけれども、左の改訂の理由、目的及び改訂作業については先ほど御説明いたしましたので、この部分は割愛させていただきます。  下のブルーのところ、改訂案の概要でございますけれども、今回、対象範囲としましては、惣構えと言われる新町までを含めたところでございます。惣構えとは、お城の外郭のうち、堀や土塁で囲んだ区域のことを指すものでございます。計画期間はおおむね30年程度と考えておりまして、10年をめどに見直しを図るということを考えてございます。また、法改正などがありました場合には、必要に応じ適宜修正してまいります。  右に移ります。  基本的な考え方でございますけれども、この図にお示ししておりますように、文化財にとって保存と活用はともに重要な柱であると考えます。保存と活用の両方の好循環が必要だと考えているところでございます。その辺のことを今回盛り込んだということで示しておるところでございます。  下になりますけれども、熊本地震による影響でございます。  先ほど述べましたように、28年度に刊行予定でございましたけれども、今年度に延期したということでございます。そして、この計画を上位計画として復旧基本計画を策定していくということでございます。  この保存活用計画については基本方針を定めるものでありまして、本質的・普遍的な価値に基づいて記載しております。ただし、一部実施に伴いまして影響がある箇所については、その影響を踏まえております。  では、裏をお願いいたします。  基本方針につきましては、後からまた別紙にて個別に御説明いたしたいと思います。  まずここの第4章に書いておりますこの(2)の現状変更、(3)の追加指定、右に移りまして(4)の公有化、この3つが大変重要な肝となる事柄でございます。  まず(2)の現状変更でございますけれども、これは原則として発掘調査などの学術調査あるいは史跡に関する行為以外は認められないということでございます。ただし、影響が軽微なものについては認めることがあるということを書いておるものでございます。  (3)追加指定でございますけれども、これは特別史跡に追加指定するという意味でございますけれども、これまでの計画同様、今後もこれまでの方針を継承して、特別史跡の指定範囲を旧城域まで拡大することに努めるということを記載してございます。  基本方針としては、公有地、民有地について追加指定を検討していくということでございまして、公有地については合同庁舎跡等、民有地についてはJT、NHK跡地などが例示として挙げられます。  右に移りまして、(4)の公有化でございますけれども、基本的な考えとしましては、熊本城の復旧に多額の費用や長い年月が必要とされますので、公有化は大変厳しい状況にあります。しかし、保存等のため、必要性など十分な検討を行うということを基本方針としております。  そして、特別史跡内外の両方でございますけれども、やはり民間の所有では適切な保存活用に支障がある場合、どうしても公有化が不可欠と判断される場合には必要な公有化を検討するということを記載してございます。  下の第5章でございますけれども、活用・整備、これは今までも述べてきましたけれども、熊本城の本質的かつ普遍的な価値に基づいた活用、整備をしてまいります。  そして、市民及び観光客の憩いの場となるような活用の観点も入れていきたいと考えるものでございます。  下に移りますけれども、追章でございますけれども、これも先ほど述べましたように、熊本地震による被害もありましたことから、その被害状況も記載するとともに、被災履歴も記載し、その被災の記憶等の継承や調査研究の情報発信もするという旨記載しているものでございます。  では、もう一枚のA3の紙でございますけれども、先ほど来述べておりますことの個別のことでございますけれども、まず別紙1でございます。  この真ん中にある地図は、下にある凡例にございますように、赤で囲んでいるところが特別史跡、青が旧城域、緑が惣構えの位置図でございます。  ここで6つの地区に分けておりまして、概要をちょっと申し上げますけれども、三の丸地区は歴史学習体験ゾーンとして整備する、二の丸地区は緑の憩い広場ゾーンとして整備する、新町地区は新町城下町ゾーンとして整備でございます。千葉城地区は文化交流ゾーン、本丸地区は本丸城郭ゾーン、古城地区は古城歴史ゾーン、そしてエントランスゾーン、特に桜の馬場地区はこのように考えているところでございます。  では、資料別紙2、裏でございますけれども、ここは地区ごとの現状変更等の取扱基準でございます。  現状変更は、原則として、一番上に書いてございますけれども、発掘調査等の学術調査や史跡に関する行為以外は認めないということでございます。しかしながら、もろもろのそれぞれ維持管理上必要な行為や宗教関連、商業あるいは生活行為などについては影響が軽微なものについては認めるという大原則が上に書いてあるものでございます。  下につきましては、それぞれの地区の現況が違いますので、それに応じて具体的に分けて記載しているというものでございます。  以上、説明でございました。 ◎野本達雄 熊本城総合事務所副所長  資料4をお願いいたします。  熊本城復旧基本計画(案)について御説明させていただきます。  策定の経緯でございますが、熊本城復旧基本計画策定委員会を本年度5回開催し、特別史跡熊本城跡保存活用委員会の文化財修復検討部会を3回、天守復興部会を5回開催しまして、全体の復旧手順やスケジュール、文化財的価値保全や復旧過程公開等の施策の全体調整、復旧方針、バリアフリー化、展示内容などを御審議いただき、案を作成したところでございます。  また、熊本市、熊本県、国におきまして、熊本城復旧推進会議を開催いたしました。基本計画を含めた復旧事業全般に係ります課題等の連絡調整及び共有を行う会議でございまして、本年度は5回開催しております。  このような中、経済委員会の委員の皆様には、熊本城復旧基本計画素案を昨年12月27日、28日にかけまして、郵送及び直接御説明させていただいたところでございます。  また、経済委員会以外の議員の皆様には、12月27日に素案と概要版を送付させていただき、1月17日には議員研修会にて御説明させていただいたところでございます。  2ページをお願いいたします。  みんなの熊本城プロジェクトとしまして、昨年8月4日から6日にオープンハウスとワークショップ、1月には市民シンポジウムを開催しまして、市民、県民等から幅広い御意見をいただきました。  また、ことし1月5日から2月3日までの30日間、パブリックコメントを実施しまして、23人の方から32件の御意見をいただきました。内容としましては、御意見は素案を補足、修正したものが1件、既に御意見の趣旨、考え方を盛り込んでいるものが20件、考え方を説明し御理解いただくものが5件、今後の参考とするものが5件、御意見として伺ったものが1件でございました。  3ページをお願いいたします。  計画策定の趣旨としまして、平成28年12月に策定しました熊本城復旧の基本方針に基づき、石垣、建造物等を初め、熊本城全体の復旧手順や復旧過程の公開など、復旧に係る具体的な方針、施策及び取り組みを体系的に定め、熊本城の効率的・計画的復旧と戦略的な公開・活用を着実に進めていくために策定するものでございます。  計画の期間は20年としており、2022年でございますが、平成34年度までの5年間を短期、終期までの20年を中期とし、100年先の将来の復元整備完了までを長期と位置づけております。  4ページをお願いいたします。  一昨年12月に策定しました7つの基本方針に基づき、石垣、建造物等の復旧方針としては、地震直前の状態に復旧することを原則基本としております。  5ページをお願いいたします。  市民、県民を初め、多くの方から天守閣の一日も早い復旧を望む声が多く寄せられました。2019年秋ごろには大天守の外観復旧、2021年の春ごろに天守閣全体の復旧を目指し、復興のシンボルである天守閣の早期復旧に取り組みます。  6ページをお願いいたします。  20年間での復旧完了を目指す中で、復旧工事を計画的・効率的に実施しながら、復旧スピードを緩めることなく、来場者が地上の工事車両と交錯しないように、被害状況や復旧過程を安全に観覧してもらうために仮設見学通路整備に取り組みます。  この仮設見学通路は、全庁およそ300メートル、地上からは6メートルの高さ、幅員は4メートルを想定しているところでございます。  7ページをお願いいたします。  ここでは、2021年度までの復旧と公開の状況の抜粋を記載しております。  2018年度には二の丸御門が仮開通し、二の丸広場から三の丸方面に通行できるようになります。2019年度には西大手門等の安全対策が終了し、二の丸広場から西出丸の一部に入れるようになります。さらに、大天守の外観が復旧し、工事が行われない日曜祝日限定ではありますが、天守閣前広場などから観覧できるようになります。また、長塀が復旧し、長塀通りなどから坪井川越しに観覧できるようになります。  2019年度から2020年度にかけて、先ほどの仮設見学通路が設置されます。  2021年度には、小天守の外観と大小天守の展示工事が終了し、天守閣が復旧いたします。平日は仮設見学通路を通り、日曜祝日は頬当御門からの工事用仮設スロープを通って天守閣の中まで入れるようになります。  8ページをお願いいたします。  この計画の進捗管理としまして、2023年度に計画の見直しを行うこととしており、その後、5年ごと、また必要に応じ柔軟に見直しを行うこととしております。  今後、石垣、建造物等の効率的・計画的な復旧を着実に進めるとともに、仮設見学通路の早期整備など、復旧過程の戦略的な公開と活用による観光資源としての早期再生にも取り組んでまいります。  なお、策定予定は3月末を予定しております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  熊本城の復旧状況等につきまして、資料5にて説明いたします。それぞれの現在の状況につきましては、お写真の方を載せさせていただいております。  1点目でございます。  天守閣の状況でございますが、資料の上の方、黄色の枠で囲んだ部分になります。  天守閣復旧整備工事につきましては、現在、大天守の1階から6階の瓦ぶきの方を行っている状況でございまして、あと1・2階、内部の躯体の補修、それから4階、5階の耐震補強の工事が進んでいるところでございます。また、小天守につきましては、石垣の調査や測量を進めているところでございます。  今後の予定でございますが、今年3月中旬には大天守6階部分の瓦ぶきが完了いたしまして、3月下旬から4月上旬にかけて、白い仮設の屋根の解体が行われます。4月の初旬からシャチホコの設置に向けました調整を開始いたしまして、震災から2年を迎えますことし4月下旬には大天守の屋根にシャチホコが設置となる予定でございます。  時計回りに説明してまいります。  続きまして、赤色の枠で囲みました不開門の状況でございますが、地震で倒壊しました不開門の櫓の部分の部材の改修や解体、保存の工事を行っておりまして、1月末には完了したところでございます。  続きまして、ピンク色の枠で囲みました平御櫓の状況でございますが、続塀の解体の工事を2月末に完了したところでございます。また、工事用の動線の確保に向けまして、安全対策としまして櫓台周辺の石垣にネットを設置する工事を行っておりまして、ほぼ完了した状況でございます。  次は、緑色の枠で囲みました長塀についてでございますが、発掘調査の方が1月に終わりまして、平成30年度には復旧工事に着手をする予定でございます。  青色の枠で囲みました飯田丸五階櫓につきましては、現在櫓の解体工事が進んでおりまして、解体しました部材の保管庫を飯田丸及び竹の丸の方に設置をしたところでございます。ことし7月ごろには櫓の解体が完了する予定となってございます。  紫色で囲みました仮設見学通路につきましては、設置に向けまして現在見学通路の柱脚等が設置される可能性がある箇所の遺構の確認調査や地質調査を進めているところでございます。  資料では、3月中旬には基本・実施設計の業務を契約締結する予定と記載してございますけれども、既に先週、業務委託契約を締結したところでございます。  続きまして、緑色の枠で囲みました宇土櫓の状況でございますが、地震で倒壊しました続櫓部分の解体保存工事を実施中でございまして、部材の回収と調査がほぼ完了したところでございます。  最後に、熊本城復旧への寄附金の状況につきまして御報告させていただきます。  資料右上の方に記載してございますけれども、平成30年2月28日時点での数字ではございますが、熊本城災害復旧支援金につきましては約18億3,000万円、また復興城主につきましては約16億1,000万円の御寄附が寄せられているところでございます。2つの寄附金の合計額としまして、約34億4,000万円となっております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ◎濱田安拡 文化振興課長  資料6をお願いいたします。  桜の馬場地区の保存活用についてでございます。  この地区は、近世は熊本城の城域として武家屋敷などがございまして、近代以降は軍や公共用地として利用されてきたところでございます。現在は熊本合同庁舎跡地になっております。  ここにつきましては、一昨年度、熊本市と九州財務局、そして文化庁との協議によって、特別史跡への追加指定の後、九州財務局から文化庁へ所管がえがなされ、熊本市の管理団体指定の方針が表明されたところでございます。  そして、28から29年度にかけて、九州財務局による建物の解体がなされているところでございます。  次、城彩苑でございますけれども、こちらは平成23年3月にオープンして、歴史文化体験ですとか、飲食物販施設がございます。  次の桜の馬場地区の共通事項でございますけれども、ことし1月末、桜の馬場地区一帯の特別史跡への追加指定を目指して、文部科学大臣に意見具申をしたところでございます。  この計画上の位置づけでございますけれども、まず桜の馬場を含む古城地区の計画上の位置づけ、先ほど述べました熊本城跡保存活用計画でございますけれども、保存管理方針としては、本質的価値を構成する諸要素とともに、地割や旧地形を適切に保存する。整備方針としては、古城歴史ゾーン、桜の馬場地区についてはエントランスゾーン等を定めてございます。特に桜の馬場地区は、熊本城見学の拠点として定めるものでございます。  4番の今後の利活用方針でございますけれども、熊本合同庁舎跡地につきましては、熊本市が今後管理団体として適切な管理を行うとともに、文化庁より貸借して保存活用を図るということでございます。  短期、中期的な考えとしましては、今後、約20年間の復旧期間を見据えているものでございますけれども、熊本城復旧のための多目的スペースとして、復旧の進捗に応じて柔軟にかつ暫定的に活用したいと考えております。例えば、熊本城復旧工事関係ですとか、熊本城の復旧を見せるため、つまり御理解いただくための利活用ということでございます。  具体的な保存活用の方法につきましては、今後、所有者である文化庁と協議を行ってまいりたいと考えております。  次に、長期的な考えでございますけれども、エントランスゾーンとして保存活用に向けて整備をしたいと考えてございます。  具体的な整備案につきましては、復旧期間において検討を行ってまいります。  次に城彩苑でございますけれども、エントランスゾーンにございますので、熊本城の見学拠点として、また来場者への理解促進、観光サービスに資する施設として活用してまいります。  想定されるスケジュールでございますけれども、これは最短ではございますけれども、今年度に合同庁舎の建物の解体が終了します。そして、ことし夏から秋にかけまして特別史跡への追加指定の告示、そして九州財務局から文化庁への所管がえ、そして熊本市が管理団体として一体的な保存活用を行うということを計画しているところでございます。 ◎中元正人 文化振興課副課長  資料7をお願いいたします。  公の施設の指定管理者制度に関する指針の改定についてでございます。  当指針の改定の概要につきましては昨日の総務委員会で報告されておりますが、当委員会に関係する部分がございますので報告させていただくものでございます。  下の枠囲みの部分でございますが、非公募により指定管理者の選定を行うことができる類型としまして新たに4項目が追加されましたが、その中の(4)事業運営の特殊性が重視される施設の部分でございます。  現代美術館は、これまで指定管理者の選定につきましては公募としておりましたが、(4)に記載されておりますとおり、現代美術館の管理運営におきましては、企画立案等において高度な専門性が必要であること、長期的な視野に立った人材の育成、確保が必要であること、また事業の継続性が必要な施設であり、これらの特殊性からノウハウを有する事業者が限定される施設ということで、今回追加されました非公募類型に該当する施設と考えております。  現代美術館の次期指定管理期間は平成31年度から35年度で、平成30年度に指定管理者を選定する必要がございますが、今後新年度になりましてから、有識者を含めた指定管理者候補者選定委員会で選定方法について御審議いただき、その中で非公募で選定するということになりましたら、その後の定例会で条例改正等の議案を提出させていただきたいと考えております。
     説明は以上でございます。 ◎岩瀬勝二 農政部長  青い枠囲みの農水局の所管事務報告資料をお願いいたします。  資料1、1ページをお願いいたします。  私の方からは、農水産業施設等に係ります災害復旧・復興事業の進捗状況について御説明させていただきます。  まず初めに、一番上、被災農業者向け経営体育成支援事業でございますが、最終的に申請件数が1,840件となったところでございます。このうち151件が今年度末までの完了に間に合わず、来年度に繰り越すこととなりました。今年度末での進捗率は91.8%と見込んでいるところでございます。  次に、その下、農地等災害復旧事業でございますが、農地につきましては査定件数72件のうち4件が、また土地改良施設につきましては査定件数82件のうち2件が今年度までの完了に間に合わず、来年度に繰り越すこととなりました。進捗率につきましては記載のとおりでございます。  また、その下、国庫補助の対象となりません農地の復旧を行います市単独の災害復旧事業でございますが、最終的な申請件数が1,672件となったところでございます。これにつきましては、今年度末までに全て完了する予定となっております。  その下の農業共同利用施設等の復旧に係る事業でございますが、JA熊本うきで取り組まれておりますカントリーエレベーターの整備に係る事業1件が今年度までに間に合わず、来年度に繰り越す予定となっております。  次のページをお願いいたします。  2の水産関係でございますが、中ほどに県営漁場災害復旧事業を記載しておりますけれども、これは白川河口付近におきますアサリの漁場の復旧事業でございますが、この1件だけが来年度に繰り越すこととなっており、それ以外の事業につきましては今年度末までに全て完了する予定になっております。  説明は以上でございます。 ◎森田健次 農地整備課長  同じく資料3ページの資料2でございます。  農業集落排水処理施設の上下水道局への移管について御説明いたします。  1の概要でございますが、本市の生活排水処理は、公共下水道、農業集落排水処理施設、合併浄化槽と3つの施設を3部局で実施しており、そのうち農業集落排水処理施設は旧植木町に2カ所、旧城南町に2カ所ございまして、農水局で管理しております。供用開始より15年から20年が経過しており、現在では施設の老朽化が進み、故障等の発生件数が多くなっている状況でございます。  このようなことから、今後、農業集落排水施設を適正かつ効率的に運営していくため、上下水道局へ移管し、施設の一元管理を行うものでございます。  2は、公共下水道と農業集落排水処理施設の計画を比較した表でございます。3に、これまでの検討事項、4に今後検討すべき課題を記載しております。  次のページをお願いいたします。  上段は、施設の概要を示した図面でございます。青色着色部分が農業集落排水処理区域で、赤色着色部分が公共下水道区域でございます。今後、詳細設計におきまして、これらの施設の接続ルート、工法等を検討してまいる予定でございます。  下段の方には今後のスケジュールを記載しております。平成30年度より適時地元説明会等を行いながら、平成35年4月の移管を目標にしております。  説明は以上でございます。 ◎岡本岬 農業支援課長  5ページの資料3をお願いいたします。  農業用施設における防災・減災の取り組みについて御説明いたします。  下の方の写真でお示ししておりますように、熊本地震では園芸用ハウスの農業用燃料タンクの倒壊、そういったものが見られ、重油流出事故が発生しております。古い園芸ハウスでは、燃料タンクの底を囲う防油堤が設置されていないものが見受けられます。  このような状況を踏まえまして、火災予防、環境保全を図るために、防油堤の整備を重点的に支援し、地震発生時の被害を最小限に抑え、災害に強い産地体制の構築に取り組んでまいります。  事業の推進に当たりましては、平成30年4月に熊本県、JA、市関係部局と運動本部を設置しまして、連携して取り組んでまいります。 ◎石坂強 農業・ブランド戦略課長  まず説明の前に、先月1日に開催いたしました植木市の開会式におきまして、経済委員の皆様方におかれましては非常に寒く、またお足元が悪い中御出席を賜りましてまことにありがとうございました。改めてこの場をかりまして御礼申し上げます。  それでは、平成30年くまもと春の植木市開催について御説明いたします。  同じく資料の6ページ、右肩の資料4をお願いいたします。  まず、開催の概要でございますが、開催の目的や開催時期等につきましては、資料の1から8に記載のとおりでございますので、内容を御確認いただければと存じます。  続きまして、開催の実績となります9の売上高、10、入場者数について御説明いたします。  今回の植木市におけます売上高は2億7,000万円、前年比2,000万円の増加、入場者数につきましては30万1,000人と、前年比9万2,000人の増加となっております。  売上高につきましては、前年比8%増となりましたが、入場者数については約44%の増と大幅な増加となっているところでございます。  これは、今回、植木市会場を白川河川敷の方といたしましたことで、会場や駐車場など、その広さが確保できたことなどのほか、公共交通機関の便もよくなりましたことなどから、観光客の方々も含めて多くの方々に御来場いただけたのではないかというふうに考えているところでございます。  私からの説明は以上でございます。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  以上で説明は終わりました。  これより質疑を行います。  陳情及び所管事務について、質疑及び意見をお願いします。 ◆村上博 委員  競輪場の縮小、再開ということについて、車椅子の練習場も一緒にあわせて整備してほしいという陳情がなされましたけれども、皆さんも御存じのように、今回、再開へ向けてはアマチュア競技の振興ということも目標の中の一つに挙げられております。陳情者の説明にもありましたように、アマチュア競技の中でも特に障がい者スポーツというのは練習場所が非常に限定され、非常に乏しい環境の中で日々練習されております。  説明者の方も64歳という方でしたけれども、今もってああいうふうな車椅子での競技に取り組んで後進の指導に当たっておられるということで、今まさにパラリンピックが開催されているわけなんですけれども、熊本市においても今後整備をされる中で、アマチュア競技の振興という観点からも、ぜひそういった障がい者スポーツの練習環境整備ということで取り組んでいただきたいんですけれども、それに関してちょっと方針あたりがあれば御説明いただきたいと思います。 ◎山浦英樹 競輪事務所長  熊本地震後から車椅子競技者の方が月に一、二回、5名程度の方が競輪場を利用されていることは承知いたしておりました。  今後、熊本競輪場をどのように復旧していくかにつきましては、施設整備の基本計画を策定していく中で検討していくことといたしております。  陳情いただきました車椅子利用者の方々の練習レーンの設置につきましても、設置が可能かどうかも含めまして検討させていただければと考えております。 ◆村上博 委員  ぜひ、可能性がある限り検討事項として取り上げていってほしいなというふうによろしくお願いしておきます。 ◆田尻善裕 委員  私も今の車椅子の陳情の方の件は、普通の練習と並行してできるような感じであれば検討していただきたいと思いますけれども、きのういただいた資料で、高知競輪場ではやっていらっしゃるとありましたよね。これは熊本市の使用状況と一緒な感じでできているということなんですか。 ◎山浦英樹 競輪事務所長  高知競輪場さんの場合は、あそこはもともと陸上競技場ということになっておりますので、トラックもありますし、いろいろな陸上フィールドということは、主たる目的で陸上競技場となっております、あそこは。 ◆田尻善裕 委員  きのうの陳情の中で、今度会場がちっちゃくなるからというお話もありましたけれども、それはまだ決まっているわけではないんですよね。 ◎山浦英樹 競輪事務所長  まだ未定でございまして、これから施設整備の基本計画の中で検討させていただく予定でございます。 ◆田尻善裕 委員  前回でしたっけ、駐車場を4カ所売却予定というふうになっていましたけれども、その後の検討状況とか、それも今からですかね。 ◎山浦英樹 競輪事務所長  昨年11月に競輪事業検討会がありまして、不要不急な売却資産につきましては売却という検討会の御意見をいただきました。それを含めて施設整備の中で検討していきたいと思います。 ◆田尻善裕 委員  お客さんに来てもらわないと売り上げにもつながらないということでもありますし、入場される方はどういう手段で来られるかとか、そういうのを含めて来てもらわんといかんということで、何でも要らないからというのが、それがちょっと、本当に必要がないのかどうかもよかったら、後ででもいいので、わかった時点でもいいので一回御説明いただければと思います。 ◆那須円 委員  今のことで僕も関連でお尋ねしたいんですけれども、競輪場の中で整備されるかどうかは今後検討されるということなんですけれども、きのうの陳情の方の訴えでは、普通の道路で練習されているということを言っていましたでしょう。そういった意味では、ああいう競技を練習する場所をどう確保するかというのは、例えば運動公園なんか、現時点で競輪場が整備されるまでかどうかわかりませんけれども、どこかでそういう道路以外の安心して練習できる場所というのは、市の方からいろいろ御紹介できるような場所、施設というのはないんでしょうか。 ◎松川善範 スポーツ振興課長  私どもで持っている情報の中で、この施設が例えば、きのうおっしゃっておられました車椅子の競技者が練習できるような対応可能かという情報については取りまとめておりませんが、水前寺の陸上競技場の方でトラックを使っての練習をされているという実態は現時点でございますので、今後、熊本市内の私どもが所管しております施設の中で、どこがそういった対応ができるのかということを改めて調査した上で、それを公表したりとかいうことで情報公開できるような方向で検討したいと思っております。 ◆那須円 委員  よろしくお願いします。  引き続き、まだよろしいでしょうか。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  はい。 ◆那須円 委員  すみません、先ほど組織の改編のことで、鳥獣対策室の新設ということで、今度は生活被害の対策なんかも一元化してここが担うということで、よく寄せられる相談として、例えば市営団地のハト被害、ふんの被害とか、こういったものも今度はここでしっかり対策をしていかれるということですか。それに向けて、例えば新年度では、ネットであったりとか、そういう対策費用というのも予算的なところは、きのう議論しなくちゃいけなかったところだと思うんですけれども、確保はされているんでしょうか。その点をお尋ねいたします。 ◎岡本岬 農業支援課長  ベランダにハトが来るなど、そういった市民の方へのふんの被害とか、そういったものについての対応も今度設立予定の鳥獣対策室の方で担当するというようなことで考えております。  これまで、そういった生活被害に関する対応につきましては、動物愛護センターさんの方で相談的な形での対応、こういうふうにネットを張ったらいいですよとか、そういう御案内をしながら対応をされていたということですので、個別の市民の方に対してのそういった対策に関する費用の助成についてはこれまでもありませんでしたので、今のところ予定はしておりません。 ◆那須円 委員  予算的なところはこれまでもしていないので、防止の仕方とか、そういったノウハウの部分のアドバイスという形になるんですね。わかりました。  もう2点あるんですけれども、動植物園マスタープランの検討状況ということで、大規模な改修等々がなされるんだろうかなと思うんですけれども、事業費的には大体どの程度ぐらいまでの事業になるんでしょうか。それはまだ具体化されていないんでしょうか。そこをまずお尋ねいたします。 ◎岡崎伸一 動植物園長  まだ策定の途中でございますので、正確な積算はしておりませんが、概算で申し上げますと20前後というところだろうと思いますが、ちょっとまだこの辺は正確な積算が終わっておりませんので、何とも申し上げにくいところでございます。 ◆那須円 委員  今からということですので、わかりました。  あとお聞きしたいのが、説明資料とは関係ないんですけれども、所管事項ということで、地域の中小企業者の経営のことなんかでお尋ねしたいんですけれども、県民百貨店が解体されまして、市内各地にお店を構えられた方もいらっしゃいます。今度できる桜町の商業スペースの中には、地元業者の方が今のところ三十数店舗というふうに一般質問での答弁があったかと思うんですけれども、商業スペース全体の中で大体何店舗ぐらい入られる予定で、地元の業者の方がそのうち何店舗か、もう一回、もしわかれば今教えていただければと思います。 ◎潮永誠 商業金融課長  桜町再開発の商業施設に入るテナント数でございますが、全体で160入るというふうにお聞きしております。そのうち地元の店舗が約30ということで伺っているところでございます。 ◆那須円 委員  ありがとうございました。  今のところ30店舗ということで、ちょっと心配しているのは、県民百貨店のときのテナント料と、今度新しくできる再開発ビルのテナント料というのは相当再開発のビルの方が高くなっているんではないかなというふうに思うんです。実態がちょっとどうなのかというのはわからないんですけれども、他都市の再開発の事例で、そこの以前のビルで経営されていた方が新しい再開発のビルに入居したときに、売り上げを6倍以上に伸ばさないと維持できないというふうなお店があって、やがて経営が破綻してしまったというふうな事例があったんです。  そういった意味では、テナント料の差というと例えばどれくらいあるのかとか、そこら辺はちょっと民間の情報のなのでつかんでいるかどうかわからないんですけれども、どういった状況か、もしわかる範囲でお答えできるところがあれば教えていただきたいんです。 ◎井上隆 産業部長  ただいまの御質問に対しましては、確かに民間事業者がやられることですので、詳細な金額等々についてはこちらは把握しておりません。金額そのものをお尋ねしたこともございません。  ただ、元々旧来から交通センター敷地、県民百貨店に入られていた店舗が入居される際には十分な配慮をお願いしますという依頼をし、それに対してはわかりましたという回答を受けている状況でございます。 ◆那須円 委員  その十分な配慮というのは具体的に何か言っていますか。 ◎井上隆 産業部長  再度になりますが、具体的な金額をこちらから申し上げることはないんですが、テナント料等々についての配慮ということでの言葉は申し添えております。 ◆那須円 委員  ぜひ地場に根づいた企業の方が少しでも多く入れるように、また引き続きぜひ御尽力いただければと思います。 ◆村上博 委員  交通センターの地下に、零細な店舗で、御夫婦でやられていたような店舗があって、今度の新しいところはもうとてもではないけれども入れないということで、そういう意味では、配慮というような言葉がありましたけれども、そこら辺のところで切り捨てられていくということはもうしょうがないというふうな感じですか。 ◎井上隆 産業部長  行政の立場としては、しょうがないと思うことは一度もございませんし、そうならないようにお願いを続けていくという状況でございます。 ◆村上博 委員  とても今度のテナント料が高くて私たち入れないですもんねというふうに言われて、私も何とも返しようがないんですけれども、実際に愛着あって長年そこで貢献されてきた地元のお店ということもありますので、その点はできるだけ丁寧に伝えていって、そういったことが反映されるようにお願いしたいと思います。 ◎井上隆 産業部長  本日の委員会での御指摘を踏まえまして、再度きちんとお話し合いをさせていただきたいと思っております。 ◆津田征士郎 委員  ちょっと私の方から2点ほど要望をさせていただきたいと思います。  きのう、田尻委員からジェーンズ邸の件についていろいろ話がありました。私も納得しましたけれども、一新校区からの要望書とか質問書あたりもつぶさに読ませていただいて、確かに一理あると思いますし、特に執行部の皆さん方については、本当にこの件については説明不足、これは否めないと思いました。  ただ、熊本城、確かに九州の核として、これはもう熊本市ではなくて九州の核として本当にこの熊本城は大事なところです。ただ、熊本城を中心に見て心配をしておりますのは、宿泊客が別府とか長崎に逃げてはいないかというようなことをちょっと心配しておりましたし、今回提案された旧水前寺体育館の跡地については、水前寺成趣園と絡めて、県外・国外の観光客の方々に滞在型、できれば熊本市に泊まっていただくというようなことを旅行会社あたりと連携していっていただければなと、滞在型をぜひ一つ進めていただくならと思いまして、私ははっきり申し上げて旧水前寺体育館跡地の執行部側に理解を示します。  もう一点は、これは農林水産の方ですが、要望として、26年度から大事に、この平成26年度版、これをとっております。そしてまた、この熊本市農水産業計画(概要版)、平成30年1月のやつも、これもつぶさに詳しく読ませていただきましたが、非常に内容も充実しておって、こういうのを今後は流れによってまた作成していただければ非常に勉強になりますし、農家の方も助かりますから、この点お願いしておきます。特にこの26年度版のこれについては、これはもうすばらしい他都市に誇るべき資料だと思っておりますから、よろしくお願いをしておきたい。 ◆田尻善裕 委員  ちょうど津田委員からジェーンズ邸の話が出ましたので、私の意見はこれまで言わせていただきましたので、もう今となっては。あとはきのうも言ったように住民感情にちょっと行き違いがあっていますので、これはやはり市の責任でちょっと説明を、どうなろうともしていただきたいと、これは要望しておきます。  それと、別の件でいいですか。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  どうぞ。 ◆田尻善裕 委員  観光政策の件でちょっとお尋ねをしたいんですけれども、先日、外国人観光客なんかのツアーガイドというんですか、ボランティアというか、そういう方たちと話す機会があったんですけれども、そういう人たちと市の観光政策との意見交換みたいなのはあっていますか。 ◎福島慎一 観光政策課長  大変申しわけございません、その外国人のボランティアといいますか、その通訳の方との交流は私はまだ行っておりません。 ◆田尻善裕 委員  お話しして、やはり生の声が聞けるわけです、外国人観光客方のニーズだとか、現状だとか。ですから、これは定期的によかったらいろいろな意見を、外国人の観光客と接しながら、思われている部分があるのでぜひ聞いていただきたいと思います。  その中で、私が幾つかなるほどなと思ったのは、やはり今度ワールドカップも含めて欧米の観光客誘致ありますように、前も言いましたけれども、やはり、欧米の方は宮本武蔵がちょっとキーワードになっているんです。以前も言いましたけれども、東京オリンピックの誘致をするときにIOC委員が海外のIOC委員の人たちに日本の営業へ行ったときに、その海外IOCメンバーから、自分は宮本武蔵を尊敬しているという話が出たというようなこともあるように、やはり日本というのはそういう侍とか、そういう文化というのがあって、その宮本武蔵が五輪書を書いたところ、これは欧米の経営書としてベストセラーになっていますよね。こういうのを含めて、そこの武蔵が五輪書を書いた河内の霊厳洞とか、そういうところへ行ってみたいと。  ところが、前も指摘しましたけれども、アクセスがやはり、きのうも植木の件で、田原坂西南戦争資料館のアクセスは改善をいただきましたけれども、霊厳洞へのアクセスがちょっと今のところよくない。そして、霊厳洞を所管というか、所有しているところがお寺さんでしたかね。やはりそういうところもあるのかもしれないですけれども、例えばボランティアさんが言われたのは、あそこの入り口に宮本武蔵関連でちょっとした展示物があるんですけれども、その展示物の中に虫の死骸がいっぱいあったりとかで、やはりあそこをきれいにしてほしい。それと、私もこの間行ってきたんです。そうしたら、外国語で書いている説明パネルが1枚だけあるんですけれども、それだけで、あとは全部日本語でしか案内がないので、そういうところも、たとえお寺さんの所有地であっても、大事な観光地ということで、何か連携ができないかというふうに思います。  それと、やはり同じ宮本武蔵関係で、島田美術館には宮本武蔵が書いた本物の書とか絵とか使っていた刀がありますよね。そういうのを見に行かれるときに、やはりバスルートが難しくて歩いていかれるそうなんです。だから、私思ったのは、例えばしろめぐりんとかあるではないですか。何かああいうのでコースに入れたらどうかなとか、何かそういうのも含めてこれから検討していただいて、そういう現場のニーズも取り入れながら観光を頑張っていただきたいとお願いしますけれども、何かありますか、その点について。 ◎福島慎一 観光政策課長  確かに欧米の方は河内地区あるいは霊厳洞、大変好きといいますか、特にまた刀、宮本武蔵を好まれるということで、きのうも田尻委員の方から御紹介いただきました五輪書を英語とかフランス語で紹介した冊子もつくっているところでございます。  アクセスにつきましては、確かに路線バスの本数が少ないということで、外国の方も結構時間を使って、歩いたりされているところもあります。そういう中で、私どもとともに政策をつくっておりますコンベンション協会の方で河内・芳野・霊厳洞方面と植木方面と、2つのルートでタクシーを案内しているところで、有料ではございますが、そういったものも活用できますので、まだちょっと広く周知ができていないところがあるかと思いますんで、今後そのあたりも周知して、そういったタクシーの活用で霊厳洞等にも行っていただくようにしたいと思います。 ◆田尻善裕 委員  すみません、そのタクシーというのはちなみにどういうふうに乗るんですか。 ◎福島慎一 観光政策課長  コンベンション協会の方に申し込んでいただくと、ちょっと名称の方が、一応市政広報には載せたつもりなんですが、あっちゃんこっちゃんタクシーといいまして、植木方面があっちゃんで、河内方面がこっちゃんなのか、あっちゃんが植木方面です、こっちゃんタクシーが岩戸の里まで行くやつなんで、1台当たり9,000円という料金はかかりますが、4人で乗っていただくと割安かなと思っていますので、そのあたりもちょっと広く周知したいと思います。 ◆田尻善裕 委員  ぜひ、外国の方にもわかるような周知をしていただきたいと思います。  すみません、ついでに観光政策のことでお尋ねです。  ワールドカップがありますよね。九州では熊本と大分、福岡もあるんですか、3カ所ですか。その3カ所それぞれにその関連のある国の人たちがいらっしゃるということで、多分もう自前のところでいらっしゃる国を今重点的に対応しようとしていらっしゃると思うんですけれども、外国人にとってみれば、せっかく日本に行くんだからという思いもあると思うんです。ですから、九州は九州同士で何か連携組んでお互いにアピールできるような感じとか、そういうことは今考えていらっしゃいますか。 ◎福島慎一 観光政策課長  もともと北九州市、福岡市、鹿児島市、熊本市の4都市でこれまでいろいろ連携事業もやってまいりました。欧米豪亜に向けては、福岡市、大分市も一緒にラグビー関係についてはいろいろ協力していこうという話になっています。例えば熊本で試合があるときには、多分ホテルの数が少し不足するかと思いますので、そのときは福岡、大分の方にも泊まっていただいて、試合は熊本で見ていただくと。逆に福岡で試合があるときは熊本にも泊まっていただく、そのような連携もやりたいと思っておりますので、また今後いろいろ協力体制は構築していきたいと思っております。 ◆村上博 委員  4点ほどお尋ねをしたいと思います。  まず今度の職業訓練短期大学校の再開についてということですけれども、対象者の方が業界団体から推薦された者ということになっていますけれども、そういう職を目指す新卒の人は対象にならないということなんですか。一回そこに雇用されないといけないということですか。 ◎増田浩徳 経済政策課長  すみません、ちょっと説明が足りなかったと思いますけれども、こちらの方は高度な職業訓練ということで、既にもう在職されている方を対象としているところでございます。
    ◆村上博 委員  もう既にそういうある程度の技能を身につけた方ということになってくると、それは今後もずっと引き続きそういう形で需要があるというふうに考えての再開ということですか。 ◎増田浩徳 経済政策課長  現在、専門調理師というのは県内に40名程度しかいらっしゃらないということで、これを年に20名程度ずつふやしていきたいというようなことで考えてはいらっしゃるということでございます。 ◆村上博 委員  既に技能はある程度身につけた方の定着ということでいうと、ほかの都市へ逃げているという部分があるんですかね、現状は。 ◎増田浩徳 経済政策課長  こちらの調理関係の業界については、非常に若年の方たちは転職とか、あとやめられる方とかの率が非常に高いというふうになっておりまして、そこをある程度技術を身につけたところで、さらに高度な技術を身につけるための今回の短期大学校という位置づけでございます。 ◆村上博 委員  定着策の一環ということですね。ありがとうございました。  それから、熊本城のバリアフリーについて幾つかあちこち触れてあったんですけれども、それについて考え方をちょっと教えてください。 ◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  委員から今御指摘のあった件でございますけれども、そもそも熊本城が難攻不落と非常に高いところにあるというところで、天守閣とかそれぞれの施設のバリアフリーというのは施設ごとにきっちりと考えていくことができるということで今進めているところでございます。  ただ、そこまで行く経路とか、そういったところにつきましては、単なる道路の勾配を変えるとか、そういうのはなかなか難しい部分がございますので、どういった手法でそういった施設まで御案内できるかというところについてはさらなる検討が必要と私どもも思っているところでございます。具体的に天守閣まで、今回見学するのも含めますけれども、どうやってそこまで皆様を御案内できるかというところにつきましては、すみません、まだ少し考えが及んでいない部分もございますので、今後しっかりと御指摘、御意見等いただきながら進めていきたいというところでございます。 ◆村上博 委員  ちょっと余談になるかもしれませんけれども、実は1995年に車いす市民全国集会熊本大会というのを熊本市で行ったときに、オプションとして熊本城の天守閣にぜひ上がってもらいたいというふうに計画をして、ちょうど自衛隊の曹友会というボランティアの団体があるんですけれども、屈強なその曹友会の皆さんにお手伝いしてもらって天守閣まで上がってもらうという計画を立てたんですが、真ん中に手すりがあることで抱えていくということができなくて、私もびっくりしたんですけれども、隊員の人たちが一人一人おぶって、70人の方を天守閣まで連れていかれた。参加した人たちは、まさか天守閣に上がれるとは思っていなかったということで、大変感激をされて熊本大会は印象深かったというようなことを言っていただいたんですけれども、一つは、今お話にあったように、お城で、しかも難攻不落のお城ということもあって、バリアフリーに関しては私もジレンマを感じているんです。  ただ、今後それを後世に伝えていくという中に、障がい者の人たちももちろん含めてほしいんですけれども、高齢者の方とか、乳母車の小さいお子様連れ、いろいろな人たちのそういった形でのバリアフリーというふうに捉えていただいて、ちょっとこうしたらこんなことができないかなと、がちがちにということではなくて、今後考えていく上でこういう工夫をしたら、こういう人たちが来られないかなというようなことを常に頭に入れていただきたいなということでお願いしたいと思います。  それから、もう一つ、植木市、私は開会式のときはちょっと行けなくてその後行きましたけれども、私も含め、お年寄りの人たちが足元が随分と大変そうでした。これに関しては、今後のこともありますので、足元、結構悪路だったというふうに思うんですけれども、今後のことについてちょっとお聞かせいただけますか。 ◎石坂強 農業・ブランド戦略課長  植木市会場の足元がちょっと悪いというような御意見ちょうだいいたしましたが、そうした御意見も幾つか寄せていただいているというふうに聞いておりますので、そういった御意見も踏まえまして、次期の開催場所はまだちょっと未定ではございますけれども、今後の運営につきまして活かしていきたいというふうに考えております。 ◆村上博 委員  若い人たちもおいでだったんですけれども、やはり高齢者の方々も随分と多くて、足元を難儀されながら会場を回られておりましたので、今後、白川の河川敷での開催がずっと続くのかどうかわかりませんが、いずれにしても、どこの場所であっても、ちょっとそういった点を頭に入れておいていただきたいなというふうに思います。  それからもう一つ、最後ですけれども、動植物園が、今さっきマスタープランの策定のお話がありましたけれども、地震後に猛獣がよその動物園に預けてあると思うんですけれども、私の友人がいる大牟田市でもユキヒョウのスピカというのが預けられていて、かわいがられているというふうにお聞きしていますけれども、その後の猛獣の様子とか、いつ帰ってくるのか、そういった状況等を教えてください。 ◎岡崎伸一 動植物園長  猛獣の件でございますが、九州の4つの園に分散して預けているところでございますが、現在、園でも猛獣舎の改修工事を行っておりまして、4月にちょっと入ると思いますけれども、ほぼ猛獣舎は完成するかと思います。  ただ、まだ工事が残っておりまして、ちょうど猛獣舎の前の園路の被害がかなり大きくて、そこの工事もまだまだ今から続きますので、まだ戻ってくるにはちょっと早いかなということで考えております。  猛獣に関しましては、夏場の暑い時期の移動はなかなか難しいということで、今は夏を避けてということで考えておりますので、その前ぐらいになるのかなというところで、ちょっとそれはまだ打ち合わせしておりませんので、預け先の動物園とは今後協議してまいりたいと思っております。 ◆村上博 委員  状況はわかりましたが、預けられている動物たちの様子、向こうの動物園でどんな状況なのかというのをわかる範囲で少し教えてください。 ◎岡崎伸一 動植物園長  私が預けました28年の暮れに4カ所御挨拶に回ったんですけれども、その後は担当の飼育員あるいは獣医師が事あるごとに訪問しながら様子をうかがっているということで、全部元気にしているという情報でございます。 ○浜田大介 副委員長  すみません、1つだけちょっと。  今、国会の方に提出されています生産性向上特別措置法案というのがありまして、これで今、国の方からの中小企業設備投資を支援しますということで、設備投資をした中小企業に対して固定資産税を減免するという制度が今出されております。これについては、各市町村の判断によりこの新規設備を取得した企業の固定資産税が最大3年間ゼロになるというふうに示されておりますけれども、これについて今、本市の取り組み状況を教えていただきたいと思います。 ◎山田信一郎 産業振興課長  ただいまの御質問でございますけれども、現在国におきましては、中小企業の労働生産性が伸び悩んでいるということで、設備の老朽化ということで、これを解決するためには老朽化が進む設備を生産性の高い設備へと一新させ、生産性を上げていくことが必要であるとしておりまして、このため、国におきましては、中小企業の設備投資を後押しする大胆な固定資産税の特例措置を講じるために生産性向上特別措置法案を今国会に上程をしている状況でございます。  具体的には、国は設備投資促進に関します指針を策定します。私ども市町村は、この指針に基づく基本計画を策定しまして、中小企業者におかれましては、市町村の基本計画に沿った設備投資計画を策定し、市町村が認定をするということでございまして、この計画に基づく設備投資、御指摘のとおり市町村の自主的な判断で固定資産税特例率をゼロから2分の1の範囲内で条例において定めるということでございまして、現在本市におきましては、税務部、財政当局と協議をしながら、熊本市としましては特定率をゼロとする方向で調整させていただいているところでございます。 ○浜田大介 副委員長  ありがとうございました。  固定資産税ゼロで今調整しているということでございますので、できるだけやはり多くの企業の皆さんがこの制度を活用して設備投資につながるよう、市としても全力でバックアップしていただきたいということをお願いしたいと思います。 ○小佐井賀瑞宜 委員長  ほかにありませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○小佐井賀瑞宜 委員長  ほかになければ、以上で所管事務調査を終了いたします。  これより採決を行います。  議第73号、議第74号、以上2件を一括して採決いたします。  以上2件を可決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小佐井賀瑞宜 委員長  御異議なしと認めます。  よって、以上2件はいずれも可決すべきものと決定いたしました。  以上で、当委員会に付託を受けた議案の審査は全て終了いたしました。  それでは、これより当委員会の行政視察について御協議願います。  委員会の行政視察につきましては委員派遣の手続が必要でありますことから、調査事項及び日程につきまして御相談させていただきたいと思います。  平成30年度の行政視察につきましては、正副委員長案として、5月22日から24日までの2泊3日の日程で、「観光振興と交流人口拡大に向けた取り組みについて」「農業振興施策について」などを調査事項として実施したいと考えておりますが、いかがでしょうか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小佐井賀瑞宜 委員長  ありがとうございました。  それでは、そのように決定いたします。  なお、視察先につきましては、受け入れ先の都合等もございますので、正副委員長で調整の上、後日お知らせいたします。  協議事項は以上でございます。  これをもちまして、経済委員会を閉会いたします。                              午前11時34分 閉会 出席説明員  〔経済観光局〕    局長       中 村 英 文    総括審議員    平 井 英 虎    産業部長     井 上   隆    経済政策課長   増 田 浩 徳    しごとづくり推進室長          計量検査所長   田 中 真 代             福 田 智 子    商業金融課長   潮 永   誠    産業振興課長   山 田 信一郎    企業立地推進室長 野 崎 元 彦    競輪事務所長   山 浦 英 樹    競輪事務所副所長 栗 原   誠    観光交流部長   三 島 健 一    観光政策課長   福 島 慎 一    新ホールマネジメント課長                                 上 野 勝 治    イベント推進課長 藤 田 裕一郎    動植物園長    岡 崎 伸 一    文化・スポーツ交流部長         首席審議員    金 山 武 史             村 上 誠 也    文化振興課長   濱 田 安 拡    文化振興課副課長 中 元 正 人    埋蔵文化財調査室長上 杉 重 文    スポーツ振興課長 松 川 善 範    スポーツ振興課副課長          スポーツ振興課審議員             井 戸 義 行             田 島 千花子    市民会館長    坂 本 三智雄    熊本城総合事務所長津 曲 俊 博    熊本城総合事務所副所長         熊本城総合事務所副所長             野 本 達 雄             濱 田 清 美    熊本城調査研究センター副所長             網 田 龍 生  〔農 水 局〕    局長       西 嶋 英 樹    農政部長     岩 瀬 勝 二    農業・ブランド戦略課長         農業支援課長   岡 本   岬             石 坂   強    農地整備課長   森 田 健 次    東農業振興課長  中 澤 由 美    西農業振興課長  一 村 和 徳    南農業振興課長  水 牧 一 也    北農業振興課長  川 上 喜 久    水産振興センター所長                                 廣 岡 泰 章  〔農業委員会事務局〕    事務局長     福 田 栄 拓    西区分室長    宮 本 圭 吾    南区分室長    宮 本 眞 介    北区分室長    原 田 邦 久 〔議案の審査結果〕   議第 73号 「熊本市流通情報会館条例の一部改正について」………(可  決)   議第 74号 「熊本市体育施設条例及び熊本市農業構造改善施設等設置条例の一部改正について」           ……………………………………………………………(可  決)...