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  1. 札幌市議会 2017-04-26
    平成29年(常任)建設委員会−04月26日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成29年(常任)建設委員会−04月26日-記録平成29年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成29年4月26日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後3時     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  ただいまから、建設委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  議事に入ります前に、一言、ご挨拶させていただきます。  さきの議会におきまして建設委員長を拝命いたしました宗形でございます。  ことし1年、これから選ばれる副委員長とともに、また、委員の皆様、理事者の皆様とともに活発な議論をしながら、市民の福祉向上と札幌市の発展のためにこの委員会を運営していきたいと思いますので、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げまして、一言、ご挨拶にかえさせていただきます。よろしくお願いします。(拍手)     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  それでは、議事に入ります。  最初に、副委員長の互選についてお諮りいたします。  ご発言はございませんでしょうか。  (松井委員委員長」と呼び、発言の許可を求む) ◆松井隆文 委員  副委員長指名推選の動議を提出いたします。  副委員長には、成田祐樹委員を推薦することの動議であります。 ○宗形雅俊 委員長  ただいまの動議のとおり、成田祐樹委員を副委員長とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    宗形雅俊 委員長  異議なしと認め、副委員長には成田祐樹委員が選任されました。  それでは、成田副委員長、ご着席の上、就任のご挨拶をお願いいたします。 ○成田祐樹 副委員長  ただいま、副委員長にご選任いただきました成田祐樹でございます。  宗形委員長をしっかり支えながら、円滑な委員会運営ができるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○宗形雅俊 委員長  次に、関係理事者の紹介及び所管事務概要説明聴取を議題といたします。  最初に、下水道河川局からお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介していただいた後に、引き続き、所管事務概要の説明をお願いいたします。 ◎高松 下水道河川局長  まず、委員の皆様には、日ごろから下水道事業河川事業につきまして格別のご理解とご協力をいただいているところでございます。この場をおかりして、厚く御礼を申し上げるところでございます。  この4月、下水道河川局では、機構改編によりまして、それまで総務部下水道施設部であったところを、それぞれ、管理部門事業部門に特化した経営管理部事業推進部に改編したところでございます。  事業推進部におきましては、下水道事業の一元化を図るとともに、河川事業専属河川担当部長を配置したところでございます。この改編によりまして、老朽化が進むインフラ、さらには、局地的豪雨に対する対策などの諸課題により的確に対応していきたいと考えております。  ここで、下水道河川局の各部長から自己紹介させていただきたいと思います。  (理事者自己紹介) ◎高松 下水道河川局長  それでは、お手元の資料に沿いまして、順次、ご説明させていただきたいと思います。  まず、1ページから3ページでございます。  これは、下水道河川局の機構及び役職者名が一覧できる機構図となっておりまして、2部3担当部15課体制で、定数は前年度と変わらず546名となっております。  以降、各部長から、下水道事業会計及び一般会計につきましてご説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎加藤 経営管理部長  下水道河川局は、企業会計下水道事業一般会計河川事業を所管しております。  私からは、下水道事業会計収支状況をご説明申し上げます。  引き続き、お手元の資料4ページの予算総括表をごらんいただければと思います。  まず、収益的収入及び支出でございますが、表中1のとおり、収入は520億6,600万円、支出は、2にございますとおり、486億9,600万円を計上しておりまして、差し引きで、3の欄のとおり、33億7,000万円の残額となってございます。また、資本的収入及び支出でございますが、収入は、4欄のとおり、184億2,600万円、支出は、5のとおり、360億7,400万円を計上しており、差し引きは、6欄のとおり、176億4,800万円の不足額となってございます。この不足額につきましては、先ほどの3の欄収益的収支の残額と、減価償却費など当年度分損益勘定留保資金等及び過年度分内部留保資金で補填するため、平成29年度の資金残は、表の一番右下7の欄ですが、47億4,300万円となります。 ◎善徳 事業推進部長  私から、下水道事業河川事業事業概要につきましてご説明いたします。  引き続き、資料の5ページ目をごらんいただきたいと思います。  まず、札幌市の下水道の整備状況ですが、表の右から2列目、平成28年度末で、管路延長が8,265キロメートル、処理面積は2万4,759ヘクタールとなる見込みであり、処理人口普及率は99.8%の水準に達しております。  次に、資料の6ページをごらんいただきたいと思います。  建設事業の概要についてですが、当初予算で約184億2,100万円を計上しております。主な事業内容ですが、まず、下水道施設の再構築に総事業費の約6割を占める118億6,200万円余りを計上し、老朽化した管路やポンプ場水再生プラザの設備の改築を行います。下水道施設災害対策でございますが、近年の集中豪雨を踏まえまして、雨水拡充管の整備や東雁来雨水ポンプ場の整備を行うほか、地震対策といたしまして、水再生プラザ間を結ぶ汚泥圧送管ループ化などを行います。また、下水道整備水質改善等につきましては、記載のとおりでございます。  なお、この建設費の施設別の内訳につきましては、(2)施設別の事業概要に記載のとおりとなっております。  続きまして、資料7ページの(1)各下水管理センター所管区域及び管路延長をごらんいただきたいと思います。  管路施設維持管理につきましては、東西二つ下水管理センターで、総延長約8,300キロメートルの点検、調査、修繕、清掃などの維持管理を行っております。  次に、その下の(2)各水処理センター所管施設及び処理能力をごらんいただきたいと思います。  水再生プラザ及びポンプ場運転管理でございますが、10カ所の水再生プラザ、17カ所のポンプ場で1日当たり119万8,000立方メートルの汚水処理能力を有しております。これらの施設では、汚水を処理するとともに、台風などの大雨のときに浸水を防ぐ役割を担っております。  次に、8ページの(3)その他施設の部分をごらんいただきたいと思います。  この表は、水処理に伴い発生する汚泥などを処理する施設の一覧ですが、汚泥の脱水、焼却は東西二つスラッジセンターで行っております。  これらの下水道施設維持管理にかかる経費といたしまして、下のほうですが、(4)維持管理経費の内容に記載のとおり、平成29年度予算額で約189億5,100万円を計上しております。  下水道事業会計についてのご説明は、以上でございます。  続きまして、一般会計であります河川事業の概要についてご説明いたします。  9ページをごらんいただきたいと思います。  まず、(1)河川整備費についてですが、総事業費は約19億4,400万円で、そのうち、河川改修事業費の約6割を占める12億1,400万円を計上し、雁来川など6河川の河道拡幅護岸整備を行います。また、流域貯留施設整備では、河川改修とあわせた総合的な治水対策として、流域内の学校や公園の敷地を利用いたしまして雨水を一時的に貯留する施設を整備いたします。また、その他委託費等につきましては、記載のとおりでございます。  次に、下のほうですが、(2)河川維持管理費についてですが、事業費は約7億2,000万円となっております。そのうち、河川維持管理費として約4億8,400万円を計上しており、本市が管理いたします420河川、延長で581キロメートルの草刈り、しゅんせつ、護岸補修などを行います。そのほか、排水機場関係、その他管理的経費につきましては、記載のとおりでございます。 ○宗形雅俊 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんでしょうか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後3時13分       再 開 午後3時14分     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  委員会を再開いたします。  次に、水道局の理事者の紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介をしていただいた後、引き続き、所管事務概要の説明をお願いいたします。 ◎池田 水道事業管理者  各部長から、自己紹介をさせていただきます。  (理事者自己紹介) ◎池田 水道事業管理者  所管事業の説明をさせていただきます。  札幌の水道は、昭和12年に給水を開始いたしまして、ことしで80周年を迎えます。水道局では、利用者の視点に立つという基本理念のもと、平成27年に札幌水道ビジョンを策定いたしまして、計画的に事業を進めているところでございます。  お手元の資料に沿いまして、各部長から事業の概要を説明いたします。 ◎小笠原 総務部長   まず、資料1ページから4ページまでは、水道局の機構図でございます。  水道局は、総務部、給水部の2部体制で、4月1日現在の職員定数は619名となっております。  5ページをごらんいただきたいと思います。  給水人口は、平成28年10月1日現在で195万852人、普及率は99.9%に達しております。  下段の水源状況給水能力についてでございますが、札幌市は、これまで、昭和47年に完成した豊平峡ダム平成元年に完成した定山渓ダムを主要な水源として給水需要に応えてまいりました。給水能力は、表の右下にありますとおり、五つの浄水場により1日当たり83万5,200立方メートルでございます。  6ページをごらんください。  平成29年度事業の概要について、まず、(1)の予算でございますが、太枠を中心にご説明させていただきます。  なお、金額につきましては、100万円未満を切り捨てて申し上げます。  表の上段の収益的収入及び支出につきましては、収益的収入は、1のとおり、451億2,700万円、収益的支出は、2のとおり、358億7,400万円で、差し引きは、3のとおり、92億5,300万円となっております。このうち、経営成績をあらわす税抜きの当年度純利益は、矢印下にありますとおり、75億7,600万円で、欄外の注1に記載している資本的収支に充当する予定処分額62億7,600万円を除くと、実質的な純利益は、さらに矢印下にありますとおり、13億円となります。  表中段の資本的収入及び支出につきましては、資本的収入は、4のとおり、97億7,500万円、資本的支出は、5のとおり、305億8,200万円で、差し引きは、6のとおり、208億700万円の収支不足となってございます。これを補填する財源といたしましては、当該年度分損益勘定留保資金等、3の収益的収支差し引き及び過年度内部留保資金があり、これらを充当した結果、表の右下7のとおり、平成29年度末の資金残高は26億8,400万円となります。  最後に、7ページの主要事業は、給水部長からご説明させていただきます。 ◎阪 給水部長  主要事業のうち、施設整備事業についてご説明いたします。  まず、アの導・浄水施設でございます。  豊平川水道水源水質保全事業につきましては、豊平川上流域における水質悪化要因を取り除き、より安全で良質な原水を確保することを目的としております。今年度は、トンネルの掘削が本格化した導水路工事を引き続き進めるほか、取水堰の工事にも着手いたします。  次に、白川浄水場改修事業についてですが、本浄水場は、札幌市の給水量の約8割を担っております。平成30年度から、順次、新たな浄水場や取水・導水施設の整備に着手する予定でございます。今年度は、この整備に向けた調査や設計などを進める予定でございます。  次に、イの送・配水施設でございます。  まず、白川第3送水管新設事業ですが、白川浄水場清田配水池を結ぶ約17キロメートルの送水管を新設し、送水ルートを多重化、耐震化することを目的としております。これまでに14.9キロメートルの整備が完了しておりまして、今年度は引き続き1.2キロメートルを整備する予定でございます。  続きまして、配水施設耐震化事業につきましては、地震による施設の被害を最小限に抑えることを目的としておりまして、今年度は、宮の森高台配水池などの耐震化工事を進めます。  次に、緊急貯水槽整備事業でございます。  災害発生時における飲料水の確保を目的としておりまして、残り1カ所の緊急貯水槽を整備し、事業目標としている43カ所全ての整備を完了させます。また、緊急遮断弁整備事業につきましては、避難所などへ運搬する水を確保するために、新たに4カ所の配水池に緊急遮断弁を整備する事業に着手いたします。今年度は、そのうちの1カ所の実施設計業務を行う予定でございます。  最後になりますが、ウの配水管でございます。  口径400ミリメートル以上の幹線3.2キロメートルにつきましては、新たな布設や耐震化を行います。また、枝線78.9キロメートルにつきましては、更新や新設を行う予定でございます。これによりまして、平成29年度末には、配水管の総延長は6,001キロメートルとなる見込みでございます。 ○宗形雅俊 委員長  ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。 ◆松浦忠 委員  平成28年度、平成29年度と収支剰余金を70億円取り崩すということですが、これでいったら平成30年度の予定はどうなっていくのですか。 ◎小笠原 総務部長   水道局では、長期計画ということで札幌水道ビジョンというものを策定しておりまして、その計画年度は平成27年度から10年間となってございます。収支計画につきましては、前半の5年間について立てておりまして、現行の見通しではいずれも水道ビジョンを満たすような収支状況と見込んでおります。 ◆松浦忠 委員  私が聞いているのは、水道ビジョンの問題ではなくて、いわゆる市民が負担している水道料金がどうなるのかということを聞いております。 ◎小笠原 総務部長   5年間の水道ビジョンの中では、水道料金については現状のままと考えております。 ◆松浦忠 委員  そうすると、この10年間のビジョンの中で、残りの5年の収支はどういうふうに考えているのですか。 ◎小笠原 総務部長   残り5年につきましては、平成32年度からの5年となりますけれども、その収支につきましては、水需要見込みであったり、いろいろな大規模な修繕計画等のプロジェクトを抱えておりますので、そういったことを見ながら、これから分析をした上できちんと計画を立てることを考えております。 ◆松浦忠 委員  そうすると、老朽化した管を取りかえようという維持管理の面から10年計画を立てた、しかし、10年間の水道料金の収入、市民にしてみれば料金負担ですが、これについては、10年の間に値上げするのか、しないのかという予測は立てていないということですか。 ◎小笠原 総務部長   前半5年については、先ほど説明したとおり、料金値上げは考えておりません。ただ、残りの5年間につきましては、今後の水需要予測もありますし、もろもろのことを考え、詳細に検討した上で結論を出すという形でございます。 ◆松浦忠 委員  管理者、市民にとって一番大事なことは、水道料金がどうなるかということなのです。上田市長は、少なくとも任期中は料金を上げないということで、経費の削減など、節減をして12年間やってきました。12年たてば、それだけまた老朽化していくことはわかります。計画はいいけれども、お金をどうするかということをきちんと出した上で、その計画が成り立つか、立たないかということが大事なのです。その後の5年間をどういうふうにするのかということを早急に出さないと、今のままでその事業を進めるとすれば料金を値上げする以外にないと。  それでは、ここ3年ぐらい、水需要は伸びていますか。それとも横ばいですか。 ◎小笠原 総務部長   給水人口は伸びておりますので、水需要としては伸びていますが、節水などによって全体的には下がっております。ただ、平成28年度は若干好転していまして、平成29年度も若干好転するのではないかというような見込みでございます。 ◆松浦忠 委員  若干好転するぐらいの見通しで、10年計画の残りの5年間の事業計画を賄うだけの増収になると思いますか、思いませんか。 ◎小笠原 総務部長   おっしゃるとおり、給水量が下がっていくことが予測されます。そういう中で大規模な修繕計画を抱えておりますので、今後どうするのか、今時点で詳細なものはありませんが、詳細に分析した上で検討していくということでございます。 ◆松浦忠 委員  第2次安倍内閣が発足して以来、労働者の賃金を上げる、そして消費も増加させるということでやってきたけれども、どうも、昨今の経済実態では消費は伸び悩んできています。そして、例えば、特に製造業の中小企業に対して、食料品なども含めて、値上げをしていいよということで値上げをしたところ、今、逆に、スーパーなどから納入価格を下げてくれという状況が出てきて、みんな困っています。  それはなぜかといったら、ことしも年金が若干下がりました。したがって、消費はこの先も伸び悩むし、それから、節水とか節電というのは、行政が呼びかけなくても、電力会社が呼びかけなくても、それぞれの人たちが無駄なものは使わないという意識になっています。したがって、水道管を更新して立派な安全なものにしていくのは誰もが望むことだけれども、お金の負担がどれだけかかるかとなると、そこで、市民の皆さんは、はたと立ちどまって腕組みをして考えるのです。  したがって、特に、来年、再来年は選挙で、この計画のちょうど後半に当たってきますから、少なくとも今年度中に後半の水道計画の5年間にどれだけの金がかかるのか、今の水道料金でやれるのか、やれないのか、きちんと議会に提示し、そして、市民にも明らかにしていく、私は、このことが計画を立てる上で一番大事なことだと思います。ぜひ、これを出していただきたいと思うのですが、どうでしょうか。 ◎池田 水道事業管理者  松浦委員がおっしゃるように、水道は、市民にとりましては、生活する上で欠かせない必要なものでございますので、その料金がどうなるのかというのは本当に関心があることだと思います。  この水道ビジョンは10年間という枠でしたので、その間に社会経済情勢も変わるでしょうから、まずは最初の5年間だけの収支計画ということで見通しを立てました。ただ、後半の5年間が間もなくやってきますので、委員がおっしゃるとおり、その後の5年間の収支がどうなるのかということについて、まずは水需要をしっかり予測して収支見通しを立てていきたいというふうに思います。 ◆松浦忠 委員  私は、10月の決算議会でこの問題を取り上げて十分審議を尽くしたいと思っていますから、それに対応できるように準備していただきたいということを求めて、終わります。
    宗形雅俊 委員長  ほかに質疑はございませんでしょうか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後3時32分       再 開 午後3時33分     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  委員会を再開いたします。  次に、建設局理事者の紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介をしていただいた後、引き続き、所管事務概要の説明をお願いいたします。 ◎河原 建設局長  委員の皆様には、日ごろから建設行政にご理解、ご協力を賜り、大変ありがとうございます。  それでは、まず初めに、各部長から自己紹介させていただきます。  (理事者自己紹介) ◎河原 建設局長  続きまして、お手元の資料に沿って、それぞれの担当の部長から事業概要について説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎元木 総務部長  それでは、お手元の資料の主要事業概要に沿ってご説明させていただきます。  まず、1ページから3ページ目は、建設局の機構図となってございます。  建設局の機構につきましては、前年度と同様に、総務部、土木部、みどりの推進部の3部体制となってございまして、定数につきましては、前年度と比較して2名増となる398名となってございます。  次に、4ページ目以降でございますが、建設局の予算及び事業概要の資料となってございます。  恐れ入りますが、4ページ目のA4判横長の資料の平成29年度建設局予算総括表をごらんください。  まず、一般会計でございますが、網かけの合計欄をごらんください。  平成29年度予算として737億900万円を計上いたしまして、前年度との比較では4億7,700万円、率にいたしまして0.7%の増額となってございます。  次に、各部の予算でございますが、総務部が35億600万円で前年比6.1%の増、土木部では609億6,800万円で同じく0.3%の増、みどりの推進部におきましては92億3,400万円で同じく1.1%の増となってございます。  次に、その下の表の特別会計でございますが、駐車場会計のうち、建設局関係分の札幌駅北口地下駐車場にかかわる経費といたしまして、前年度とほぼ同額となる2億4,400万円を計上してございます。  続きまして、各部所管の主な事業についてご説明させていただきますので、5ページをごらんください。  最初に、総務部の主な事業についてでございます。  まず、ゴシックの上から3項目めの道路認定推進費でございますが、市道認定のための測量等にかかわる費用として1億1,700万円を計上してございます。  恐れ入りますが、次に6ページをお開きください。  一番上の項目の自転車等駐車場費といたしまして、自転車駐車場の整備、維持管理のほか、放置自転車対策費用といたしまして、合わせて16億9,200万円を計上してございます。  次に、2項目めの土木センター維持管理費でございますが、各区土木センター維持管理のほか、豊平区土木センターの改築にかかわる費用といたしまして6億9,700万円を計上してございます。 ◎天野 土木部長  続きまして、土木部予算の概要につきましてご説明いたします。  引き続き、資料の6ページをごらんください。  土木部予算の3項目めの道路橋りょう維持関係費についてでございますが、本市が管理する道路や橋梁などを維持管理する経費として67億500万円を計上しております。  次に、7ページをごらんください。  2項目めの舗装等整備費についてでございますが、幹線、補助幹線などのオーバーレイや道路防災対策箇所の調査、補修に係る経費として39億6,000万円を計上しております。  次に、8ページをごらんください。  1項目めの道路除雪費についてでございますが、車道や歩道の除排雪のほか、昨シーズンに引き続き、交差点排雪の強化などに要する経費として155億8,100万円を計上しております。  次に、9ページをごらんください。  一番下の交通安全施設整備費についてでございますが、都心地区など21地区における歩道のバリアフリー化や歩道改良などに要する経費として36億8,800万円を計上しております。  次に、10ページ目をごらんください。  1項目めの道路改良費についてでございますが、興産社大野地線の工事など5路線の道路改良や札幌環状線など3路線の電線類地中化のほか、生活道路131路線の整備などに要する経費として60億1,100万円を計上しております。  次に、2項目めの道路橋りょう整備費でございますが、稲積橋など9橋の橋梁の耐震補強、藻岩橋など32橋の橋梁長寿命化などに要する経費として38億5,800万円を計上しております。  次に、4項目めの街路改良費でございますが、屯田・茨戸通など15路線の改良や西5丁目・樽川通など11路線の電線類地中化のほか、生活道路52路線の整備などに要する経費として100億6,400万円を計上しております。 ◎添田 みどりの推進部長  続きまして、みどりの推進部の主な事業の概要につきましてご説明いたします。  お手元の資料の11ページをごらんください。  1項目めの公園維持管理費でございますが、指定管理及び公園等の総合維持管理業務などを行うための経費として30億9,200万円を計上しております。  次に、3項目めの公園造成費でございますが、平成29年度は、街区公園4カ所、都市緑地1カ所、運動公園1カ所、総合公園2カ所等の造成を予定しており、その経費として14億700万円を計上してございます。  次に、4項目めの地域と創る公園再整備費でございます。  これは、古くなった公園について、地域の方々の意見や要望を取り入れながら全面的な再整備を行うものであり、その経費として11億7,000万円を計上してございます。  次に、5項目めの既設公園等整備費でございます。  これは、既設の公園の補修、改修を行うとともに、老朽化した遊具などの施設の更新や、トイレ、園路等のバリアフリー化を行うものであり、20億7,300万円を計上しております。 ○宗形雅俊 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんでしょうか。 ◆松浦忠 委員  まず、白石区複合庁舎にかかわる問題です。  私は、さきの予算特別委員会において、都市局のところで質問しまして、前任の小林土木部長が答弁されたのですが、現在、庁舎の前にある環状通のバス停を交差点側に動かして、障がいを持つ車椅子の方などがハイヤーの乗りおりする場所を今年度の予算でつくるという答弁を得ております。  そこで、具体にどういうような進捗工程を立てているか、説明を求めます。 ◎天野 土木部長  白石区からは、複合庁舎開設後、環状通に停車して乗りおりする来庁者が多い実態にあることを伺っております。交通量が多い環状通での停車となりますので、白石区において環状通側に降車レーンを設置することで関係機関と協議、調整を行っているところでございます。  建設局といたしましては、現在、環状通の無電柱化工事を行っておりますので、この工事におきまして、電線管理者が電線ケーブルを地下の管路に引き込み、電柱の撤去を終え、8月下旬ごろに乗降レーンの設置工事に着手できるよう、現在、調整しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  工事の設計、施工はどこでやるのですか。 ◎天野 土木部長  土木部工事課で行う予定でございます。 ◆松浦忠 委員  次に、排雪ダンプのことについてお尋ねします。  先般、私のところに、市民から、札幌市が行っている排雪ダンプについて、みんなは通称差し枠と呼んでいるようですが、あれはどこから許可を得てやっているのかという問い合わせがありました。まず、通常、10トンのダンプカーの車検があります。それに対して、通称差し枠という板などを横につけているのですが、ああいうふうにしてやっていいという許可はどこからもらっているのか、これを説明してください。 ◎荻田 雪対策室長  委員がご指摘の差し枠についてでございます。  この差し枠については、10トンダンプという大型のダンプがあるときに、公共排雪に限りまして、木製の差し枠と言っているのですが、荷台の上にそれを差すことの許可を特別に受けているものでございまして、北海道運輸局から許可を得て現場で運用しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  私に電話をかけてくださった方は、運輸局に確認したら、許可なんか出していないと言っている、あなたは市議会議員としてそれをちゃんと確認しているのかと、実はそういう問い合わせがありました。  そこで、私は、きょう、北海道運輸局に電話して聞いたのです。そうしましたら、許可などは出していないと言うのです。そして、私が差し枠という言葉を使ったら、差し枠というものは認めていませんと。では、あれは何なのですかと言ったら、札幌市が、雪がこぼれるから、こぼれるのを防止する板を当てたいと言うから、雪がこぼれるのを防止するための板を当てるということならば、それはいいのではないですかという程度の話ですということなのです。私に問い合わせてきた市民は、雪対策室にも問い合わせたそうですが、全くわからなくて、その後、調べて答えますということだったけれども、答えも来ていないと言っていました。  大事なことは、これは、道路交通法上の事故につながる可能性があるし、そして、非常に厳しい車両保安基準というのがありますから、したがって、そういうことについて正確に掌握して、問い合わせがあれば正確に答えるということでなければなりません。今のような答えだと、運輸局のほうに今度は、札幌市がこう言っているのでという話になっていって、ひいては、市民が何を思うかといったら、札幌市の職員の話は信用していいのかと、クエスチョンマークがぱっと頭に浮かぶようになってしまうと思います。やはり、法令に関しては、きちんと所轄庁と話をして、雪対策室を初めとして、10区の土木センターにも文書によってそういうことを周知徹底することが大事だと私は思います。  市長は、常日ごろ、法令をよく熟知して仕事に対応するように訓示されておりますけれども、このことは大事なことだと思いますので、ぜひ、ひとつそういうことをやっていただきたいと思いますが、10区を含めて、きちんと文書化して徹底しますか、どうですか。 ◎荻田 雪対策室長  委員が仰せの内容につきまして補足の説明をさせていただきますと、私ども雪対策室のところに苦情という形でご指摘いただいたのは、基本的には木製は認められておりますが、アルミ製の板をつけているダンプがあるということでした。その際、雪対策室としては、その許可について、許可権者ではないのでお答えできないと言ったところ、恐らく、その後、委員のほうに、雪対策室では答えがなかったということになったのだと思います。  この件に関しては、今現在、私どもとしまして運輸局に見解を求めているところでございます。  あわせまして、アルミ製の板をつけた車両は現時点で認められているものではないことから、委員が仰せのとおり、10区の土木センターに周知してそうした実態を把握するとともに、もし規定違反のものがあれば注意するように周知してまいりたいと思っております。 ◆松浦忠 委員  運輸局では、先ほど私が説明したように、札幌市から相談があって、雪がこぼれるのを防止する板を当てますという話があったから、そうですかと答えただけであって、許可はしていませんと言っています。  それから、もう一つ言うと、例えば、産業廃棄物なんかを運搬する専用の10トンダンプがあります。あれは、ダンプの運転台の上ぐらいの高さのところまで厚い鉄板で囲っていますが、厚別区で民間の除雪を中心にやっている会社の社長に聞きますと、運輸局にこの構造でいいという許可をもらってやっているそうです。  したがって、皆さんが通称差し枠と言っているのは、運輸局が許可しているものではなくて、まあいいでしょう、いいのではないですかという程度だということですから、そこの言葉もきちんとしなければいけない。  それから、もう一つは、私のところに連絡をした人は、雪対策室に聞いて答えられなかったと言っています。差し枠という言葉については、運輸局は、それがよしなんてことは全く言っていません。なぜ言わないかといったら、札幌市で通称差し枠と言っているものが本当に安全なのかどうか、力学的なものを含めて、保安基準上、構造的な点検をしているのかどうかとなります。  これは、やっているのですか。あの差し枠が構造力学的に安全だという点検は、札幌市はやっているのですか。 ◎荻田 雪対策室長  札幌市独自で点検したわけではなくて、委員からご指摘のありましたように、許可ではないのですが、運輸局にそれを認めていただいている中で、了解いただいているということで運用しております。 ◆松浦忠 委員  運輸局は、了解しているとは言っていないのです。了解という言葉は全然使わないですよ。まあ、仕方ないだろうなぐらいの話で、そうだろうな、仕方がないだろう、雪がこぼれるのを防止するために板を当てますと言ったら、そうかいという程度のことです。了解したとかなんとかという言葉を使うと、少なくとも運輸局がよしと言ったということになるのです。よしと言ったら、私にも雪対策室にも質問が来たように、それでは構造基準上はどうなのだ、力学的にどうかということをきちんと検証しているのかと、その市民の方はそういうふうに問いかけてくるわけですよ。  運輸局では、私にそういう答えをしています。ほんの30分ぐらい前に電話をかけて確認したので、必要であれば後で名前を教えます。  したがって、札幌市では、そういうことをやっていないのであれば、やはり、きちんとしなければいけないと思います。高速で道路を走るダンプカーですから、大事なことなので、それをきちんと確認して徹底してください。  次に、通学路の除雪、特に排雪のあり方についてですが、子どもが多く通る通学路で、幅員が8メートルまたは8メートル未満の道路がかなりあります。朝の通勤時間帯などは結構な車が通りまして、車と子どもが本当にすれすれみたいな感じで通っているのですが、やっぱり、子どもの安全上、こういうところの排雪はきちんとしなければならないのではないかと思います。  私がなぜこれを言うかといったら、福住中央線という真駒内に抜ける対向2車線の道路がありますが、ここの幅員は余り広くありません。ことしの冬もありましたが、大雪が降ると、バスターミナルから三つ手前ぐらいですか、羊ケ丘通を超えて真駒内に向かってすぐのバス停が、除雪、排雪が追いつかなくて、しばらくの間、乗降禁止になりました。なぜかといったら、バスがとまって乗降していると、対向車が通っていけないのです。乗用車はいいのですが、トラックなどは通れないから、排雪が終わるまでバス停の使用が停止になるわけです。そんなふうに排雪しないで雪がたまっている8メートルあるいは8メートル以下の道路がありますが、そういうところを地域の子どもたちが歩いていて、さらに通勤の車がどんどん走って交通量が多いものですから、非常に危険です。そこで、去年、私は、豊平区の土木センターに話をしましたが、スクールゾーン実行委員会でもこれでよしとなっているからということで、結果的にそれ以上は進展がありませんでした。  そういう箇所は、福住の小学校の道路も典型的なところだし、ほかのところもありまして、私の住んでいる町内もそうです。5メートルから4.5メートルぐらいの、それしか区画整理をやっていないところで、通るところはそんな道路ばかりですが、朝の通勤時はそこが平和通から12号線に抜ける抜け道になっているのですね。そこを子どもが横になって歩くような状況で通学していますから、こういうところは道幅を広げるためにきちんと排雪することが大事だと思います。  雪対策室は、これについてどういうふうに掌握していますか。 ◎荻田 雪対策室長  その件につきましては、学校ごとにやっているスクールゾーン実行委員会で委員の方々からご意見を伺いながら、交差点排雪が認められておりますので、そういった中で児童の安全をうまく確保するよう各区に話をしていきたいと思っています。 ◆松浦忠 委員  私が指摘しているのは、交差点排雪の問題ではないのです。子どもたちが通る狭い道路の排雪を言っているのです。  今から17〜18年前になろうかと思うけれども、北郷小学校の通学路の中で、北郷3条通ですが、西は厚別通を起点に、東へ向かって左に曲がってずっと行っている道路があります。そこの歩道はきちんと除雪をするところではないということで、1年に1回の排雪でした。しかし、父兄からやっぱり危ないという声があって、ここだけは年に2回排雪しています。私が実際にその話を受けて、そして、当時の土木部長と話して、年に2回やることになりました。  ですから、交差点排雪でやる云々ではなくて、きちんと子どもの通学の安全を――スクールゾーン実行委員会と言うから、学校にも聞きました。そうしたら、そこではどう言うかといったら、土木センターのほうでは、ここは1回しか排雪する予算になっていないから1回しかできませんと。土木センターがそういう説明をするから、金がないなら仕方がないなで終わってしまう。  なぜ私がここでこう言うかといったら、去年、私自身が父兄からその問いかけを受けたので、私が実際に学校とも話し、豊平の土木部長とも話をしました。そういう中で、何とかということで、区長も交えて話をしたけれども、結局は何もしなかった。そもそも、学校の3学期が始まる前に一斉に通学路の排雪をするようになったのはなぜかといったら、東区で、子どもが幹線道路の歩道で待っていたとき、交差点のところを出入りするのに歩道が下がっているのですが、タンクローリーが脇道から幹線道路に出てきて子どもが誤って滑ってそのタンクローリーの下に入って死んでしまいました。それで、通学路をもっとちゃんとしなければ危ないではないかと新聞、テレビでいろいろ報道されて、子どもが1人死んで初めて3学期が始まる前の通学路の排雪などが行われるようになったのですよ。したがって、人が死んでからとか子どもが大けがをしてからやるのではなくて、各土木センターにはそういう実態をちゃんと伝えなければいけない。  平成11年度から幹線道路の除排雪を民間委託にしていますが、そのとき、直営でやっていた現業職の運転手をパトロール要員として置いて、そして、冬も夏も道路のパトロールをしているわけです。そうすると、そういう人たちは、そういうところはちゃんと気をつけてパトロールする、そして、危ないとなったら排雪するのですが、こういう業務の執行体制がきちんとできていないから私は言っているのです。それから、もう一つは、必要ならば予算をきちんとつける、そしてちゃんと計画してやる、こういうふうになっていないから私は言っているのです。  そこで、子どもの通学路の安全を確保するための排雪について、交差点は市長の選挙公約で危ないところは1年に1回行われるようになって大分改善されてきました。ただ、特に、専用の歩道がなく、通学路もない、除雪をしていない8メートルあるいは8メートル以下の狭い道路などについては、子どもの安全確保のために通学路の排雪をするべきだと思うのです。細かなことは別にして、子どもの通学中の交通事故を防止するという観点で、市長はこれをどう受けとめますか。 ◎秋元 市長  一般論として、危険な現場の状況には臨機応変に対応すべきでありますので、そのように指示をしていきたいと思います。 ◆松浦忠 委員  建設局長は、土木部長もやられて、よくおわかりだと思うので、各土木センターに対して、早速、どの学校ではどういう経路があるかを調べて、8メートルと8メートル以下の通学路指定のところについては、子どもの通学の安全のための排雪を徹底するように指示していただきたい。  そして、皆さん方は、ことしの秋の決算議会前の9月には今度の冬の除雪の積算、設計が終わって入札するわけですね。したがって、今からそういう調査をして積算に反映し、入札条件に反映していかなければ間に合わないですよ。もし必要ならば、関係の父兄から議会に請願を出してもらって、また審議する場をつくってもいいです。ぜひ、その調査をしていただきたい、そして、調査がまとまったら報告していただきたいと思うのですが、いかがですか。 ◎河原 建設局長  児童生徒の安全を確保するというのは、大変重要な事柄でございます。今の除雪事業の予算を見ますと、排雪に関しては、基本的には通学路は1回ですけれども、現場の状況を確認しながら、必要に応じて拡幅除雪を行うとか、そういう中で幅員を確保し、そして、児童生徒の安全確保を図るような取り組みを進めているところでございます。今後も、現場の状況等をきちんと把握しながら、必要な安全対策に取り組んでまいりたいと思います。 ◆松浦忠 委員  私は、何カ所も見て、今までやっているのがだめだから言っているのです。だから、きちんと調べて、ここは2回なら2回、3回なら3回排雪をすると設計書に組み込む。3回にしていても、2回で済めばそれでいいのですから。今みたいに運用でと言っていたら、お金の関係があって結果的になかなかやらないようになります。そうやって、やらない、やらないと言っているうちに春が来る、こういうことなのです。しかし、たまたま事故がないからいいけれども、事故が起きたら大変ですよ。したがって、私は、設計書にちゃんと組んでくださいということを申し上げているのです。ぜひひとつ、調査してください。  きょうは時間が限られていますから、これ以上は質問しませんけれども、何なら、請願を出して、じっくり時間をとって、このことについて皆さん方と質疑を交わす場を設けてもいいです。 ○宗形雅俊 委員長  松浦委員、簡潔に質問をお願いします。 ◆松浦忠 委員  (続)そういうことで、まずは調査してください。
     調査はいかがですか。 ◎河原 建設局長  現場の状況につきましては、随時、各区から聞き取りをしていきたいというふうに思います。 ◆松浦忠 委員  では、ぜひ調査の結果を報告してください。 ○宗形雅俊 委員長  ほかに質疑はございませんでしょうか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後4時9分       再 開 午後4時11分     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  委員会を再開いたします。  次に、都市局の理事者の紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介していただいた後、引き続き、所管事務概要の説明をお願いいたします。 ◎大場 都市局長  まず、都市局の事業概要のご説明の前に、各部長から自己紹介させていただきます。  (理事者自己紹介) ◎大場 都市局長  それでは、都市局の概要について、お手元の資料に沿ってご説明いたします。  まず、機構についてであります。  お手元の資料の1ページから3ページにかけて記載しておりますとおり、市街地整備部、建築部、建築指導部の3部で構成されており、職員定数は273名となっております。  続きまして、部ごとの組織、担当事務についてでありますが、まず、市街地整備部は、市街地整備部長、住宅担当部長と5課2担当課から構成されており、団地関連の土地分譲及び管理、開発行為等にかかわる許可、土地区画整理事業、市営住宅の計画、調査、管理などを所管しております。また、一般財団法人札幌市住宅管理公社に3名の職員を派遣しております。建築部でございますが、建築部長、設備担当部長と4課1担当課から構成されており、本市の公共建築物のうち、企業会計を除いた建築工事と設備工事全般の施工及び市有施設の保全業務を所管しております。建築指導部でございますが、建築指導部長、建築安全担当部長と3課2担当課から構成されており、建築確認申請の審査、違反建築物の是正指導、中高層建築物にかかわる紛争調整及び空き家対策に関する業務を所管しております。  次に、資料4ページの平成29年度予算でございますが、一般会計が161億9,100万円、特別会計が14億9,000万円、合計176億8,100万円でございます。  各部の主要事業につきまして、各部長からご説明を申し上げます。 ◎岡部 市街地整備部長  5ページをごらんください。  私から、市街地整備部の主要事業の概要につきましてご説明申し上げます。  市街地整備部の平成29年度歳出予算額は、予算額95億5,800万円でありまして、前年度予算額105億4,600万円と比較しますと9億8,800万円の減額となっております。減額となった主な要因は、市営住宅、月寒団地1、2号棟及び発寒団地1、2号棟の建てかえなどが完了したことによるものでございます。  続いて、主な事業の概要をご説明申し上げます。  金額は資料に記載のとおりでございますので、省略させていただきます。  最初に、上から三つ目のゴシックの市営住宅維持管理費は、平成28年度に引き続き、札幌市住宅管理公社等指定管理者に対して市営住宅管理業務の委託などを行うものでございます。  次に、その下の民間住宅費のうち、二つ目のエコリフォーム促進事業費と三つ目の高断熱・高気密住宅普及促進事業費につきましては、平成28年度に引き続き、補助事業を継続してまいります。  続きまして、下から二つ目のゴシックの市営住宅整備費でございますが、市営住宅の外部改修等を行う単年度事業と、平成28年度から2カ年で行っている光星団地2号棟の全面的改善、耐震改修事業でございます。  次のページに飛んでいただきまして、一番上の市営住宅建設費は、単年度事業でありまして、ゴシックの二つ目、三つ目は複数年度事業となっております。建設住戸数は、新設が東雁来団地の子育て支援住宅で1棟40戸、建てかえが月寒団地及び発寒団地で合計3棟94戸となっております。  続きまして、8ページをごらんください。  土地区画整理会計の事業概要についてご説明申し上げます。  土地区画整理会計におけます平成29年度の予算額は14億9,000万円でありまして、前年度予算額30億4,500万円と比較しますと、15億5,500万円の減額となっております。減額となった主な要因は、予算額のほとんどを占めております東雁来第2土地区画整理事業が平成29年度をもって完了することに伴い、工事費が減少したことなどによるものでございます。 ◎大島 建築部長  私から、建築部の平成29年度予算の概要についてご説明いたします。  お手元の資料6ページをごらんください。  建築部の当初予算についてでありますが、平成29年度の予算額は60億2,900万円でありまして、前年度の予算額57億1,300万円と比較いたしますと、3億1,600万円の増額となっております。増額となりました主な要因は、保全推進事業費におきまして施設の大規模改修がふえたこと、また、市有建築物特定天井対策事業費におきまして対象施設がふえたことによるものであります。  続きまして、主な事業の概要についてご説明いたします。  まず、上から二つ目の保全推進事業費についてですが、この事業は、市有建築物の計画的な保全を建築部で一元的に実施する事業で、一般部局が所管する476施設を対象としております。  次に、市有建築物特定天井対策事業費についてですが、この事業は、建築基準法の改正により、6メートルを超える高さにあるつり天井の基準が強化されたことを踏まえて、既存の一般施設について対策を行うものであり、今年度は、工事7施設、設計8施設を予定しております。  次に、9ページをごらんください。  保全推進事業費の概要についてご説明いたします。  項目1に記載のとおり、予算額は57億4,700万円であり、前年度比103.7%となっております。内訳は、項目2から項目4に記載のとおりです。  なお、この事業の一部につきましては、札幌市住宅管理公社へ委託して実施しております。  続きまして、資料の10ページをごらんください。  受託予定事業の概要についてご説明いたします。  工事発注予定は項目1に記載のとおりであり、前年度比は、件数で94.7%、金額で123.0%となっております。主な工事は、項目2、項目3に記載のとおりであります。また、委託事業につきましては、項目4、項目5に記載のとおりであります。 ◎高鶴 建築指導部長  私から、建築指導部の事業概要について説明いたします。  お手元の資料の7ページをごらんください。  平成29年度の予算額は6億300万円となっており、前年度の5億5,300万円と比較いたしますと、5,000万円の増額となっております。増額の主な要因といたしましては、民間建築物耐震化促進事業の補助対象事業費の増額等によるものであります。  続きまして、事業の概要について説明いたします。  まず、建築確認及び相談指導費につきましては、建築物の審査、確認、違反是正、許認可などの業務を行う経費であります。  次に、民間建築物耐震化促進事業費につきましては、建築物の耐震化を促進するため、耐震診断、耐震設計、耐震改修工事費に対する補助及び耐震化に関する啓発等を行う経費であります。  最後に、一番下にあります空き家対策事業費につきましては、危険な空き家の除却工事費に対する補助等を行う経費であります。 ○宗形雅俊 委員長  ただいまの説明に対して、質疑はございませんでしょうか。 ◆松浦忠 委員  都市局の所管事項の中で重要な法律を所管しております。特に重要な法律とは何かといったら建築基準法です。この建築基準法は、ご承知のように、昭和24年に国会で審議されて議決され、昭和25年から施行された法律であります。その趣旨は何かといったら、生活する、あるいは仕事をする人たちは建物に入居しますが、その建物の安全性を確保することによって人身事故などの災害から免れるような基準を定めることです。  そこで、建築基準法第8条では、一定面積、一定階数以上の建物の所有者は、それぞれ定められた年数に基づいて、建築基準法を所管している市町村なり知事なりに報告するということが定められております。また、第12条では、それらの報告内容について定められております。そして、第101条では、それを怠ったときには罰則が定められております。  さて、そこで、今発生している問題ですが、西区西町北19丁目にある宮の沢ハイツは、昭和47年の登記で、さらに建て増しが昭和49年の登記という建物であります。実質、地上7階建てで、入居されているのは2階から7階まで、6階にわたる部分となっております。私の調査では、そのうちの昭和49年登記の部分の天井から張り出していて、バルコニーの雨よけとなっているひさしの部分が3月3日10時30分に横に5軒分、約30メートルにわたり崩落しております。そして、午後4時ごろには、その東側にある中の川の左岸道路が封鎖され、現在に至っております。  札幌市は、4月10日に、持ち主に対して、法令に基づく調査を実施して早急に報告すること、そして、住民の安全に関すること、今後の修復に関することなどについて文書で要請しました。さらに、12日には、所有者が入居者に退去を求めておりますけれども、一方的な通知文だけで話し合いの場がないことから、札幌市に話し合いの場を持ってほしいということを市長名で所有者に要請してほしいということがあって、12日付で札幌市長名により所有者に文書を発しました。  そこでまず、札幌市は、所有者に対して、法に基づく文書を発したり、あるいは、市民の安全を守るために話し合いをきちっとするように要請をしたわけですけれども、所有者側はそれに対して札幌市にどういうふうに答えてきているか、そのことについてお尋ねいたします。 ◎小島 建築安全担当部長  所有者側からは、今週末から安全性に対する調査等を行う旨の報告を受けております。また、危険部位の工事につきましても、順次、請け負っていただける業者と調整中で、今、取り組んでいるところという報告を受けてございます。 ◆松浦忠 委員  どういうような会社がその調査をするのか、また、今言う調査というのはどの部分の調査を指しますか。建築基準法が改正になり、構造基準が変わりました。それに対して、旧構造基準で建てたところについては、市のほうでも調査して、そして、その結果によってはきちんと補強するというようなことを今までも求めてきておりますし、調査については札幌市独自に補助金も出す、あるいは改修費についても補助金を出すという方針を示しておりますけれども、これについて、28日、29日はどの種目の調査をすると言っていますか。 ◎小島 建築安全担当部長  第12条第5項により私どもが報告を求めたことに基づいて、ひさしの崩落の原因、当面の安全確認のための措置、建物全体に対する安全性の調査でございます。内容等につきましては、今週末に目視検査、打診検査等を行うと聞いております。また、5月8日以降につきましては、細かな工程になりますが、コア抜きによる強度確認や赤外線による内部欠損の調査、建物の傾き等の調査などを行いまして、6月中旬をめどに調査結果を報告するという旨の報告を受けてございます。 ◆松浦忠 委員  今の報告というのは、文書で来たのですか、それとも電話などのやりとりですか、どちらですか。 ◎小島 建築安全担当部長  電話などのやりとりでございます。 ◆松浦忠 委員  まず、住民は、どういう会社がその検査に当たるのかと非常に不安に思っています。住民には、ひとり暮らしの方も高齢の方もいらっしゃいます。そこで、何という会社がその検査に当たるのか、そして、何という方が来られるのかということについて、代理人の弁護士事務所に電話をしても全く出ないので、住民の会の代表がファクスを送りましたら、ナシのつぶてということで、みんなは非常に不安に思っています。  そこで、住民は、これは市長に相談するのか、警察に相談するのかと不安に思っていることを文書にして、私に手渡しました。書いている中身を見ると、確かにそれは不安だろうと思いました。なぜかといったら、昨今、いろいろな人がいろいろなことで出入りすると。特にこの建物についていえば、最初に札幌市と持ち主が話をしたときは、修繕して復元するという話でしたが、その次に、復元するかどうかは費用対効果で考える、そして、その次はみんなが出てから考えると言ったというように、私が確認しているところでは札幌市に対する所有者の答えがこういうふうに変わってきているのです。  ここは、皆さんもご存じのように、ことしの地価公示額を見ても非常に上がっている地域の一つです。そして、地下鉄から本当に近いところです。ですから、ここに人が住む建物を建てる場合、一部を公共の用に使うということになれば、容積率50%まで割り増しを認めるということで、土地を持っている人にとっては有利な条件の場所であります。それゆえに、入居者の皆さんは、いわゆる追い出し的にいろいろなことをやられるのではないかと。作業をするときも、得体の知れない人が来て言葉の端々でおどかしを受けるのではないかというような不安を持っています。  したがって、札幌市として、どこの業者がするのか、どういう人が来て検査をするのかということは、住民の不安解消の面からも、検査に入る前にきちっと住民に説明させるように求めるべきだし、当然、札幌市にもそういう報告があってしかるべきだと私は思うのです。それについて、札幌市がどのように求めて、そして向こうはどう応えているのか、わかりやすく答えてください。 ◎小島 建築安全担当部長  本市としても所有者側に問い合わせましたが、諸般の事情により、現段階では業者名を公表できないという回答がございました。本市といたしましても、当然のことながら、報告書を受けるときには資格等の適正等についても確認いたしますので、現在は強制的に業者名を伝えるようにという強い要請をする段階ではないと考えてございます。 ◆松浦忠 委員  そこで、副市長、住民が不安を持つのは、私は当然だと思います。条件からいったら、わかりやすく単純に言うと、例えば、今10軒で建っているものが15軒になるわけです。そうすると、持っている人にしたら、建てかえて売れば相当な利益が上がるなと普通は考えます。そうすると、あらゆる方法で住民を立ち退かせる手段をとってくるだろうと入居者が考えるのは当然のことなのです。そういう不安を持っていますから、どういう会社で、どういう人が来て検査をするのか、どういう方法で立ち入るのかというようなことについて、何とか事前に説明を受けたいと思って札幌市に求めるのは当然のことだと思うのですけれども、副市長、どう思いますか。 ◎吉岡 副市長  まずもって、お住まいの方が大変不安な思いでお過ごしになられていることにつきまして、そういった状況が一刻も早く解消されるよう、民民間のこととはいえ、札幌市としても住民の安心な思いにつながるようにしっかり対応すべきだと考えてございます。  委員がご指摘のことはもちろん、今、部長からご答弁申し上げましたとおり、現時点においては、諸般の都合により、まだしっかりと伝えるという状況にはないと伺っております。しかし、それが決まれば、ちゃんとした資格を持った業者であることを証するやりとりもした上で、住民にも、いつ、どこの誰がお伺いして、どんなことをするということをやりとりさせていただくのは当然のことと思いますので、そういった対応をしっかりさせていただきたいと思います。 ◆松浦忠 委員  ここまでいろいろなことが動いてきたのは副市長がいろいろ尽力してくれたからだと思いますが、私は、きちんと住民の不安を解消するということは市長の責務の一つだと思っています。  それから、根本的に言うと、記録のある限り、19年間、この第12条の報告を告発もしないで放置していたところに私はやはり問題があると思うのです。最初に、ひさしのコンクリートがぱらぱら落ちてきたので、補修してくれと管理会社から委託を受けて、2月28日にあの建物に上がって除雪をしたそうです。そして、その28日の段階で、既にコンクリートが割れて前に出ていたと言っているわけです。そして、そのときに上がった現場の責任者が私に何と言っているかといったら、あれは凍害です、長年にわたってしばれを繰り返して膨張し、そこに春先の雨水が入り、夜はしばれる、日中は解けるということが繰り返されて脱落に至った、そういう割れ方、破損の仕方ですと、これは現場の責任者が私に言っているのです。実際に私が聞いたらですね。それは、なぜかといったら、もっと早くに札幌市がきちっと点検させて、そして、必要な補修をさせていれば、そういうことにはならないで済んだわけです。そういう意味で、私は、札幌市に大いに責任があると指摘しております。そのことをしっかり理解していただきたいと思います。  その上に立って、今度は、やっぱり住民がそういう不安を持っている、そうしたら、札幌市が、所有者である松葉興業に、検査会社名と、何ていう人がどういう方法で立ち入るのかということをきちんと聞く、それはペーパーでもらって、それを住民に示してあげる、そして、当然、所有者の責任において住民と検査業者との間で説明会を開いてから入る、私はそういうことが本件の場合の順序だというふうに思うのですけれども、副市長、いかがですか。 ◎吉岡 副市長  建築基準法第8条には、所有者においてしっかりと建物の維持管理を行わなければならないことが定められてございますので、そういったことをしっかり求めていかなければならないであろうと思います。その辺の仕組みとして3年に1度の報告があるわけですが、札幌市としてその機能を十分に果たすことができていなかったというご指摘は甘んじてお受けしなければならないところでございます。市長からも早急に対応するようにという強い指示を受けておりますので、そういったことを踏まえて、報告されていない案件についても対応すべく、今、重要度に応じて絞り込みを進めているところでございます。  その中で、今般の西区のマンションの問題が起きたわけでございますので、委員がご指摘の札幌市の責任ということも踏まえつつ、一刻も早く住民の不安を解消できますように、所有者の業者が公表できるという段階になれば、先ほどもお答え申しましたとおり、いつ、どこで、誰が何をするのかということも、住民としっかりやりとりしながら進めてまいりたいと考えております。 ◆松浦忠 委員  向こうから来た資料については、全部、副市長に渡してありますけれども、あの一連の文書を見ると、4月17日までに契約を解除する合意書に判こを押せば、30万円の引っ越しにかかる経費と運賃を持つよ、それ以降は出しませんよということになっています。その後、契約の解除通知が来て、ひさしが落ちたところの3軒のうちの2軒の人は受け取ったそうですが、1軒は不在でまだ受け取っていないということです。その文書をお上げしましたけれども、あれを見たら、びた一文たりとも出すと言っていないのですね。私は、法律のすれすれのところの文書で来ているなと思ったし、一般の人がこの文書を読んだら一方的に追い出されるのではないかと感じると思ったのですが、そういう不安感を持って私に相談があったのです。だから、私は、市長にも要請して、16日の説明会には担当課長に出てもらいました。さらに、私は、政務活動費で、元東京地検特捜部の検事で50歳前後でやめられた工藤 倫弁護士に同行してもらって、そういう住民の問いかけに対して法的にこうですよということを説明してもらいました。しかし、ふだん法律に接していない人は、1回の説明ぐらいではやっぱり不安なのですね。  そこで、今のようなことで、警察に相談に行ったらいいのか、市長に相談に行ったらいいのかという文書をつくってさっき持ってきたので、札幌市は、先ほど私が質問したような内容を事前にきちんと確認して、その上で、住民にも知らせて、そしてきちんと説明会を開いてもらうように業者に求めてほしいのです。これは、何にもお願いということではないのです。市長として、住民の安全を守ることは普通のことでありますから、ぜひひとつそれをやっていただきたい、このことを強く求めておきますが、理解いただけましたか。 ◎吉岡 副市長  繰り返しになりますけれども、所有者とお住まいの方との民民間のことで、弁護士も挟まれているということでございますので、市としてのコメントは差し控えさせていただきますが、お住まいの方々の不安を取り除き、安心な生活が一刻も早く取り戻せるよう、市としても、建築基準法第8条あるいは第12条に基づく措置をしっかり求めていきたいと思いますし、住民の方にもしっかりと説明してまいりたいと思います。 ◆松浦忠 委員  住民は弁護士を頼んでいません。お金もないし、頼めないと。私が、16日は、住民がどういうことを不安に感じているかという意向を調査するために市から公務で出てもらいました。そして、私の政務活動費で弁護士を同行して、そこで説明してもらったというだけで、住民側は弁護士を依頼していません。そういうことなので、これは、ぜひ札幌市にお願いしたいということですから、市長、ぜひひとつ受けとめてやっていただきたいと思います。  それから、もう一つ、12日に、宮の沢ハイツへの対応についてということで、市長名で株式会社松葉興業代表取締役松葉哲雄様宛てに文書を出されております。この中で、退去などに関して貴社との協議の場を設けてほしいなどの要望が寄せられましたということなのですが、これについて、札幌市側は、会社側と何か話して、協議の場をどういう形でするというような回答を得ているか、得ていないか、いかがですか。 ◎小島 建築安全担当部長  まず、要望書を事前にファクスさせていただきまして、このような旨の対応について求めることになりましたということでお話をさせていただきました。その後、郵送させていただいて申し入れを行いましたけれども、それに対する回答等は、先方からは得ておりません。 ◆松浦忠 委員  実は、4月20日付で、ひさしの落ちたところの下に3軒が残っています。私は、その中の1軒から、契約解除について通知のあった文書のコピーをいただきました。これは、吉岡副市長にも渡してあります。これを見ると、皆さんが退去しないと工事はできませんよと書かれているのです。そして、その理由として、今、6階のベランダの手すりのところにひさしの先のほうが乗っていて、そして、上の壁のところにひさしが斜めになっているので、このままいったらその重みでベランダの手すりの部分が落ちる、天井もひさしも落ちる、そうしたら5階も落ちる、4階、2階、1階と落ちていく、だから退去をと言っているのです。しかし、私も、今、お住まいになっている方の6階からベランダに出てよくよく見せてもらいましたが、目視で見る限りではそんな状況ではない。それから、除去するに当たって、人が退去しなければ除去できないという状況ではない。ひさしが落ちているだけで、入居している建物本体のところは、中に住んでいる人に何か異常があるかといったら何もないというのです。壁が破れているかといったら、壁が破れているわけでもない。そうすると、根拠のない文書が発せられていて、いたずらに出ていかない入居者に責任があるというようなことです。  私は、これはいかがなものかと思うのです。これは、札幌市として、10日の文書にあるように、危険なひさしの除去について、どういう方法で除去できるのかと。例えば、除去する日は住んでいる方がどこかに避難してその工事をする、また、約30メートルを一遍にとらなくてもある間隔で切り取っておろしていくことも十分にできるわけです。しかし、そういうことを住民から言っても、向こうは全く受け付けないという状況なのです。  そういうことなどを含めて、住民の安全対策というところで、札幌市は、やはりどういう工法で除去するのかという説明を求めるべきだと思います。その理由は、先ほどから言っているように、入居している市民の安全を確保する、もう一つは、生活権の確保をしてあげるということだと思うのです。したがって、札幌市はそういうことについて求めるべきだと思うのですが、副市長はどういうふうに思いますか。 ◎吉岡 副市長  どのような工法で工事が進むのかということについて、札幌市としても確認すべきものだと思いますので、業者が決まり次第、そういったことについても打ち合わせをして話を詰めたいと思います。ただ、工事に際して、入居されている方が一時的に退避していただかなければいけないのか、あるいは、住んでいてできるのか等々につきましては、現時点では何ともわかりませんので、工事業者が決まり、工法の相談、報告を受けたときに、適切かどうか、札幌市としても意見を申し述べたいと思います。  一方で、工事によって永久的な退去費用がどうなのかということについては、札幌市として意見を申し上げる立場にはございませんので、それについては民民間の中でお話いただければなというふうに思います。 ◆松浦忠 委員  住民の方々もいろいろ勉強しまして、借地借家法第28条の契約解除、それから、民法の第606条第2項、持ち主が建物を保全するためには退室を求められたら退去しなければいけない、しかし、それにはそれに至る合理性がなければだめだということも、弁護士とも相談して、よく勉強して調べてわかっています。それは、私が政務活動費でお願いした工藤弁護士がボランティアで答えてくれています。  そういうことなので、いずれにしても札幌市のほうで工法をしっかりと協議していただきたい。工事をやるときには、中の川の左岸の市道を閉鎖して、恐らくあそこにクレーンを入れておろさなければならないということだと思います。ほかにもいろいろとり方はありますけれども、一般的にはそうだと思いますので、そういうことをきちんと協議していただいてやっていただきたい。  最後に、きょう、住民の方も傍聴に来られていますが、大変不安に思っています。  そこで、住民から、市長にぜひお願いしてほしいということがあります。何かといったら、高齢者が多いものですから、精神的なストレスから体調を崩している人がおります。そこで、保健センターなどに要請して、あそこは生涯学習センターがありますから、あそこあたりで日にちと時間を定めて健康相談会をやってほしいという要請があるのです。これは、ぜひひとつ何とかやってもらえないだろうか。この場で市長にお願いしてほしいと、先ほど文書で私に話がありました。市長、いかがでしょうか。 ◎秋元 市長  住民の方は、いろいろな不安を抱かれていることがあろうかと思います。相談会という形になるかどうかは別として、できるだけ保健センターなりにご相談いただけるような状況をとりたいというふうに思います。 ◆松浦忠 委員  わかりました。それでは、ぜひお願いします。  それから、吉岡副市長、大変ご苦労をかけていますけれども、住民が安全に安心して納得できる形で工事がきちんと行われるようにしていただきたい。特に、今はまだ一方通行で、向こうから住民に来た文書を見ると、工事が始まっても、1週間に1回程度、文書による通知をいたしますというだけで、説明会をするとか意見を聞くということが全くないのです。これでは住民の不安がますます募ります。大阪がどういう流儀でやっているか私にはわかりませんけれども、札幌では、歴代の札幌市長は、いろいろなことがあっても、市民の不安が解消されるような形でそれぞれの民間の業者に要請していろいろなことが進められてきているということは、私もよく承知しています。  そういうことで、秋元市長、安心して日々を送れるような形の中で進められていくことにぜひ、ひとつご尽力いただくことを求めて、終わります。 ○宗形雅俊 委員長  ほかに質疑はございませんか。
     (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者退席のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後4時54分       再 開 午後4時55分     ―――――――――――――― ○宗形雅俊 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、委員派遣についてお諮りいたします。  本委員会に関係する本市の諸課題や取り組みについて、道外他都市の先進的な事例を調査し、今後の委員会活動の参考とするため、お手元に配付の内容のとおり、行政視察を実施することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  異議なしと認め、行政視察を実施することといたします。  なお、詳細については、適宜、委員の皆様にお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後4時56分...