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  1. 札幌市議会 2013-02-26
    平成25年(常任)総務委員会−02月26日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成25年(常任)総務委員会−02月26日-記録平成25年(常任)総務委員会  札幌市議会総務委員会記録            平成25年2月26日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時45分 ○宗形雅俊 委員長  ただいまから、総務委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、生物多様性さっぽろビジョン(案)パブリックコメントの報告についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎木田 環境管理担当部長  本日は、昨年12月の総務委員会でご報告させていただました生物多様性さっぽろビジョンにつきまして、1月31日にパブリックコメントを終えましたので、その概要についてご報告いたします。  まず、配付資料を確認させていただきます。  お手元の資料1は、パブリックコメントの概要についてまとめたものでございます。資料2は、パブリックコメントの意見に対する当初案からの修正点をまとめたものでございます。また、参考資料1として、パブリックコメントの主な意見について、その概要と市の考え方をまとめたもの、参考資料2として、現時点の修正案を添付しております。  なお、参考資料2につきましては、表紙に記載しておりますとおり、修正を行ったページのみ抜粋しておりまして、ビジョン本編該当ページ番号をそのまま記載しております。  配付資料は、以上でございます。  それでは、資料のご説明をさせていただきます。  初めに、資料1をごらんください。  まず、1 実施期間につきましては、昨年12月25日からことしの1月31日までの38日間、パブリックコメントを行い、2 意見募集方法のとおり、電子メールや郵送、ファクスなどにより意見を募集いたしました。  次に、3 資料配布閲覧場所についてでございます。(1)と(2)に資料配布と広報の方法を記載しておりますが、今回工夫した点といたしましては、(2)の広報の3番目に記載しておりますとおり、北海道環境財団札幌商工会議所などにもお願いいたしまして、各団体が発行しているメールマガジンによりパブリックコメントの募集を周知いたしております。また、(3)の関連取組では、昨年12月の総務委員会において、子どもの意見募集に関するご質問にお答えいたしましたとおり、日ごろから生き物に接している市立高校の生物部などの生徒を対象といたしまして意見募集を行っております。さらに、パブリックコメント実施期間中、1月21日には生物多様性シンポジウムを開催しまして、その中でもビジョン(案)の説明とパブリックコメントの周知を行っているところです。  続きまして、4 意見提出者概要についてでございますが、今回のパブリックコメントでは、27名の方から133件の意見が寄せられました。このうち、市立高校から6名、シンポジウムの出席者から7名にご意見をいただいているところです。  意見の内訳につきましては、資料1の裏面をごらんください。
     ここでは、大きく二つ、ビジョンの修正にかかわる意見とビジョンの実行に向けた意見に大別しまして、それぞれ内容別に分類、整理した結果を表にまとめております。  まず、ビジョンの修正にかかわる意見につきましては、上の表のとおり75件ございます。ビジョンの章立てに沿って意見件数を記載しておりますが、各章でほぼ満遍なく意見が寄せられており、全体的な傾向といたしましては、ビジョンの構成や考え方に対する反対意見はなく、具体性やわかりやすさを求める意見が多くございました。  次に、下の表はビジョンの実行に向けたもので、58件ございます。こちらは、ビジョンの修正を求めるものではございませんが、ビジョンの推進に向けて行動計画の策定や体制の強化、具体的な取り組みの提案など、実施段階における取り組み方に関する意見が多く寄せられております。ビジョンの章立てに沿った分類が難しいため、ここでは意見の内容に沿って分類、整理しております。  ビジョンの策定後は、これらのご意見も参考とさせていただきながら、さまざまな取り組みを推進してまいりたいと考えております。  最後に、5 今後の予定ですが、これからご説明する修正案は、所管課で一たん取りまとめた段階のものでございます。今後、本日の総務委員会の結果を踏まえまして、環境審議会生物多様性部会あるいは庁内関係部局との協議を経て成案を取りまとめ、3月中に策定、公表してまいりたいと考えております。  資料1のご説明は以上でございます。  続きまして、資料2の修正内容と意見の概要についてでございます。  こちらの資料につきましては、寄せられた意見のうちビジョンに反映させたものをまとめておりまして、左側に意見の概要、右側にどのように修正したかを記載しております。ビジョン本編について15項目、概要版について13項目、合わせて28項目の修正を行っておりますが、本日は時間の制約もございますので、軽微な文言修正などの説明は省略させていただきまして、よりわかりやすいように記載内容を具体的な表現にするなどの修正をしたものについて、数点ご説明させていただきたいと思います。  また、最後につけております別冊の参考資料2に修正箇所を黄色いマーカーで示しておりますので、あわせてご確認いただきたいと思います。  まず、資料2、1ページ目中段の3番目をごらんください。  本編8ページの理念に対するご意見でございます。  参考資料2では、表紙をめくって2枚目の5ページですが、その裏側に8ページが印刷されております。下の丸の数字でページ番号を記載しておりますので、ご参照ください。  本ビジョンでは、理念の一つに、都市が世界の生物多様性に与えている影響を認識し、生物多様性に配慮したライフスタイルを実践することを記載しておりますが、この点について、「都市が」という表現に違和感があるというご意見をいただきましたので、具体的に、札幌が北海道や世界の生物多様性に影響を与えているという表現に修正いたしまして、札幌を主体とした表現に改めたものでございます。  次に、6番、7番は、歴史的・文化的資産の継承につきまして、アイヌ民族の方などの言葉を明記した方がよいというご意見でございます。  アイヌ文化に関する記述につきましては、12月の総務委員会でも丁寧な記載についてご要望をいただいたことも踏まえまして、2カ所の修正を行っております。まず、6番の第4章でございますが、参考資料では63ページになります。ここでは、歴史的・文化的資産の具体例といたしまして、「北海道の自然に密着して育まれてきたアイヌ文化をはじめ」という文章を追加しております。また、7番の第5章、参考資料では72ページになります。ライフスタイルの見直しに関する記述の中で、「その他の行動のヒント」というタイトルを「伝統や歴史などから学ぶ行動のヒント」と修正いたしております。  次に、8番でございます。参考資料では、戻りまして64ページになります。  こちらは、環境に配慮した消費行動の推進について、行動を実践する主体には一般消費者だけではなく事業者も含まれることを明記すべきというご意見でございました。このご意見を踏まえまして、修正案では、「市民・事業者・札幌市の全ての主体が」という文言を追加しております。  続きまして、1枚めくっていただいて、資料2の2ページ目、上から二つ目の10番、参考資料では70ページになります。  ここでは、モニタリング調査などの市民参加型の活動プログラムにつきまして、すべての市民が参加できることをもっとアピールすべきというご意見がありまして、このご意見を踏まえまして、子どもから大人までだれもが参加できることや、町内会などとも連携を図ることを説明文に追加しております。  次に、その下の11番でございます。参考資料では72ページになります。  本ビジョンでは、ライフスタイルの見直しに向けた行動例といたしまして、身近な自然や生き物との触れ合いを挙げておりますが、この点につきまして、自然との触れ合いを広げていくためには札幌市が考える身近な自然という言葉の定義や位置づけを示すべきというご意見に対しまして、身近な自然は、郊外に限らず、市街地も含むことや、自然との触れ合いの意義を丁寧に述べるよう修正を行ったものでございます。  続きまして、A3判の資料2の3ページ目以降ですが、こちらは概要版に対する意見と修正内容をまとめているものでございます。  今回のパブリックコメントで市民からいただいたご意見の中には、生物多様性は、地球温暖化などと比べてわかりにくいことなどを踏まえまして、市民向けの広報物に当たる概要版のわかりやすさが特に重要という指摘とともに、特に概要版に絞った意見も寄せられておりました。今後は、こちらの資料にまとめたご意見も踏まえながら、特にわかりやすさということに留意いたしまして概要版を作成いたしますとともに、今後の普及啓発にも生かしてまいりたいと考えております。  資料2の説明は以上でございます。  なお、説明いたしませんでした別冊の参考資料1につきましては、後ほどごらんいただければと考えております。 ○宗形雅俊 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆宝本英明 委員  まず、ビジョン策定の意義、位置づけについて伺いたいと思います。  パブリックコメントの結果について、今、報告をいただきました。全体で133件の意見が寄せられ、それに対して、概要版での対応も含めて28項目を修正するということで、比較的多くの市民意見が反映されたのかなというふうに思います。生物多様性については、なかなか理解が進んでいない現状を踏まえますと、このビジョンについては、とりわけ市民にとってのわかりやすさが重要と考えておりますので、今回の市民意見を受けての修正がより市民理解の促進につながっていくことが望ましいと思います。  今の報告の中でも、全体的な傾向として、わかりやすさや具体性を求める意見が多かったと総括されていましたが、修正内容参考資料1の意見などを見ましても、ビジョンの内容や生物多様性そのものがわかりにくいところから寄せられた意見が多かったように思います。私自身も、このビジョンについては、生物多様性が重要だということはわかりますが、生物多様性はすべての行政分野が直接的、間接的にかかわってくる幅広い問題でありますので、ビジョンの策定により何をどうしていこうとしているのか、具体的な目標や将来像がわかりにくい、そのように感じているところであります。  また、このビジョンと他の計画との関係性について、整合を図るとしておりますが、他の計画に対して強制力を持たずに目的を達成することができるのかということについても疑問を感じざるを得ません。  そこで、改めて伺いたいと思いますが、札幌市として、このビジョンを策定することの意義と、札幌市の施策の中におけるビジョン位置づけについてどう考えているのか、伺いたいと思います。 ◎木田 環境管理担当部長  ビジョン策定の意義、位置づけについてお答えいたします。  生物多様性につきましては、現在、人間の活動が原因で多くの生物が急速な絶滅に追いやられ、重大な地球環境問題となっております。このため、国際レベル国家レベル生物多様性の保全に向けた取り組みが進められてきましたが、近年では、国において2008年に生物多様性基本法が制定され、これに基づき、各自治体で保全に向けた取り組み計画策定の動きが広まりつつあるところです。また、生物多様性の保全には、自然が豊かな地域だけではなく、生物資源を大量に消費している都市部における取り組みも重要な役割を担っていると考えられます。  このような状況を踏まえまして、札幌市が率先して生物多様性の保全に取り組むに当たり、その方向性を示す長期的指針として本ビジョンを策定することとしたものでございます。生物多様性については、まず、その重要性を広く認知してもらうとともに、その保全に当たっては、緑や河川などの整備だけではなく、広く市民生活にかかわる施策、例えば、文化や経済、まちづくりなどの分野においても生物多様性の考え方を取り入れていくことが重要であり、ビジョンでは、そのような視点から、これまで行われてきた施策を見詰め直し、体系化していくことに意義があると考えているところでございます。  そこで、本ビジョンは、札幌市のすべての施策にかかわるものと位置づけておりまして、今後、職員は、生物多様性と事業とのかかわりや配慮の必要性について、十分に理解した上で、できる限り個別の計画や施策に反映させていくことが大事であると考えているところでございます。 ◆宝本英明 委員  札幌市における生物多様性取り組みは、今ほども答弁にありましたように、これまでもさまざまな分野で行われてきたと思いますが、それぞれの事業目的のもと、個別に実施されてきたものと思っております。  このような中で、札幌市として初めて生物多様性に関する計画を策定し、共通の目的のもとで全庁的に取り組んでいこうという趣旨はわかるところであります。しかし、本当に大事なことは、まだ理解の進んでいない生物多様性という考え方を今後いかに庁内に浸透させて、横の連携を図って具体的な取り組みを行っていくかということではないでしょうか。  また、このビジョンは、目標年次を2050年に置くという大変長期の計画となっておりますが、社会情勢などを勘案して、まずは2020年ごろに最初の見直しを行うということであります。生き物の世界は長い目で見る必要があるのは理解しますが、その間の進行管理をどのように行っていくのでしょうか。このビジョンでは、生物多様性の問題を人類存亡の危機とうたい、できるところから速やかに行動を起こそうと呼びかけております。その行動をより効果的なものとするためにも、さまざまな取り組み進捗状況がどうなっているのか、できるだけ短い間隔で把握して、その状況に応じて必要な修正や新たな施策を講じていくことが必要であると思います。  そこで、2020年ごろの見直しに向けて、その間の進行管理をどのように行っていくのか、また、庁内においてどのような体制でこのビジョンを推進していくのか、伺いたいと思います。 ◎木田 環境管理担当部長  ビジョン進行管理及び庁内における推進体制についてお答えいたします。  本ビジョンでは、2020年ころの見直しに向けた進行管理の指標といたしまして、生物多様性の理解度や主な生息・生育地における指標種の生育状況などの成果指標を設けており、ビジョン策定後は、その指標の達成に向けて取り組んでまいります。そのため、ビジョンの推進に当たりましては、研修などにより職員一人一人に生物多様性について理解してもらうとともに、環境マネジメントシステムなどを通じてビジョンの考え方を浸透させ、各部局で行われております生物多様性に関連した取り組みや、その取り組みにおける課題等について把握と共有に努めてまいります。  また、札幌市では、2009年度に生物多様性推進連絡調整会議を設置し、庁内の情報共有連絡調整を行っており、この連絡調整会議を活用して、進捗状況の確認や見直しを行い、その結果を各部局にフィードバックするなど、庁内の連携を密にしながら、取り組みや理解の充実を図ってまいりたいと考えております。 ◆宝本英明 委員  ビジョン位置づけや庁内の推進体制など全体的なことについて伺ってきましたが、基本的には、環境マネジメントシステム連絡調整会議など既存の仕組みを活用しながら、それぞれの部局において生物多様性に対する理解を深めた上で個別の計画や施策に反映させていく、そういったことだったと思います。  生物多様性については、非常に重要な問題でありますので、できる限り速やかに各部局にその重要性をしっかりと理解してもらって、積極的に施策に反映していっていただきたいなと思います。そのためには、ぜひ、すべての部局に対して環境局から積極的に働きかけをしてもらいたいと思いますが、特に将来を担う子どもへの環境教育については、12月の総務委員会でも指摘させていただいたように、非常に重要な役割を担っていると思います。12月の総務委員会では、ビジョン策定後の子どもへの取り組みについて、生き物調査などの普及啓発や、わかりやすいパンフレットの作成などにより取り組みの充実を図っていくということでしたが、それらの取り組みをより効果的に実行していくためには、学校教育の中にも組み込んでいく必要があるのかなと思います。  そこで、子どもたちへの生物多様性に関する環境教育について、学校との連携や働きかけはどのようにお考えになっているのか、伺いたいと思います。 ◎木田 環境管理担当部長  子どもへの環境教育についてお答えいたします。  子どもへの環境教育につきましては、これまでも、各種教材による学習のほか、近隣の森や川でのフィールドワーク、動物園などの施設見学、農業体験といった校外学習における自然との触れ合い、地域との協働による植樹や清掃活動など、さまざまな取り組みが行われてきており、その取り組み一つ一つに既に生物多様性の考え方が盛り込まれていると認識しております。  今後は、これらの学校におけるさまざまな活動や、ふだんの生活がどのように生物多様性にかかわっているかということを子どもたちに知ってもらい、その重要性について理解を深められるよう取り組みを進めてまいります。そのため、新たに作成するパンフレット生き物調査プログラムを活用してもらうなど、教育委員会との連携をより一層図ってまいりたいと考えております。 ◆宝本英明 委員  生物多様性は、本当に大きな話で、まだまだなじみのない言葉だと思いますので、このビジョン策定をきっかけにして、より市民に理解を図っていただいて、また、今、話がありましたが、全庁的にしっかり取り組んでいただくことを要望して、質問を終わりたいと思います。 ○宗形雅俊 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、札幌市円山動物園基本計画パブリックコメントの報告についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎見上 円山動物園長  本日は、円山動物園基本計画改定案に関し、実施いたしましたパブリックコメントの結果についてご報告しますとともに、パブリックコメントでいただいたご意見や、昨年11月29日の総務委員会でのご意見などを踏まえた計画案の修正につきましてご報告いたします。  まず、パブリックコメントの結果でございますけれども、昨年12月12日からことしの1月11日までの1カ月間、ご意見を募集いたしました。パブリックコメントの実施に当たりましては、資料の配布場所や意見の提出方法などを円山動物園ホームページでお知らせしますとともに、各報道機関に対し、情報提供を行ったところでございます。  この結果、お2人から合計11件のご意見をいただきました。内容といたしましては、資料の表の中の2の象の導入について慎重に検討するよう求めるものであるとか、同じく表の中の4のホッキョクグマ館施設整備に関するものなど、既に計画に盛り込まれているものが多かった一方で、裏面の表の8にございますように、隣接地への専用駐車場の設置のように円山動物園の実情に合わない内容のものもございました。これらいただきましたご意見に対しましては、基本計画の内容でありますとか、今後の事業の進め方、動物園としての考え方について丁寧にご説明し、ご理解を得たいというふうに考えております。  次に、基本計画の修正でございますが、2点修正したいと考えております。  まず、1点目は、48ページになりますが、項目名の修正でございます。この項目は、基本計画の九つの分野のうちのソフト事業の展開に掲げる項目でございますが、昨年11月の総務委員会におきまして、海外からの集客対策について項目立てして積極的に取り組むようご意見をいただいたところでございます。海外からの集客につきましては、円山動物園ブランド力、話題性を高め、ひいては、国内、道内、市内からの来園者増につながる重要なテーマであると認識しておりまして、観光文化局北京事務所などとも連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。  そこで、基本計画におきましては、海外を含めたすべての観光客の集客につながる取り組みについて、三つの分野にわたってそれぞれ記載していたところでございます。これらを集約して項目立てすることについて検討いたしましたけれども、それぞれの分野において関連する具体的な取り組みを記載することも必要なことから、海外観光客の集客に関する取り組みのみを集約するのではなく、修正案にありますように、海外を含めた観光客の集客に関して包括的に記載している観光コンテンツとしての魅力発信という項目名を観光客誘致の推進とわかりやすい名称に変更することで、集中的かつ積極的に取り組む姿勢をあらわしたいというふうに考えてございます。  次に、2点目でございますが、53ページの園内緑化整備に関する内容の修正でございます。  当初案では、園内の樹木を更新する場合には、元来、円山原始林にある樹種に植えかえを行いますという内容でありまして、基本的にはそのように取り組む考えでおります。しかし、園内には、札幌の木であり、市民に人気の高いライラックも多数ありますし、また、ご寄贈いただく機会も多々ありますことから、そうした実情に合わせ、文言に「中心に」という言葉を加えたいと考えたものでございます。  以上の2点を当初案から修正いたしまして、円山動物園基本計画改定版として公表いたしたいと考えております。 ○宗形雅俊 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆宝本英明 委員  今報告を受けましたが、パブリックコメントで寄せられた意見は、たったの2名、11件という非常に寂しい結果なのかなと思います。  円山動物園は、年間来園者100万人を目指しております。今も70万人を超える来場者が実際に来ており、本当に市民が期待を寄せていますので、市民の動物園の基本計画パブリックコメントとしては大変少ない数字で残念に思うところであります。  そこでまず、円山動物園として、この2名11件という結果について、なぜこういった結果になったと考えているのか、伺いたいと思います。  それから、その都度、申し上げていますが、特に将来を担う子どもたちの意見は重要であると思いますけれども、子どもたちに対して意見を聞く機会があったのか、伺いたいと思います。 ◎見上 円山動物園長  円山動物園は、公式ホームページ閲覧件数が非常に多いのが特徴でございまして、動物園に関心のある方は、日ごろからホームページをごらんになり、ご意見をお寄せいただいているものと考えてございます。また、園内にご意見箱を設置したり、主要なイベントの際にはアンケート調査を実施することなどによりまして来園者のご意見を聴取し、園の運営に反映しているところでございます。さらに、公募の市民3名を含めた合計10名の委員から成ります市民動物園会議を定期的に開催いたしまして、各委員からご意見をいただいているところでございます。今回の基本計画の策定に当たりましても、前計画の進捗状況の整理の段階から計画案の策定に至るまで、逐次、報告し、ご意見をいただいた上で、これを反映しているところでございます。こうしたことから、パブリックコメントで寄せられたご意見が少なかったのではないかと推測しているところでございます。  また、子どもの意見聴取の機会についてでございますけれども、直接、基本計画の案を示してということでは行っておりませんが、先ほど申し上げましたご意見箱やアンケート調査の中に子どもたちの意見も含まれております。例えば、ご意見箱からは、においが気になるとか、動物との触れ合いの充実といったご意見をいただいておりまして、これらのご意見につきましては、今回の基本計画の中で、サル山の整備やふれあいゾーンの充実といった形で子どもの意見を反映しているところでございます。 ◆宝本英明 委員  せっかくのパブリックコメントですので、日ごろから意見聴取はあったとしても、パブリックコメントでももう少し注目していただいて意見をお寄せいただければなと思います。  今の話で、基本計画の案には日ごろの聴取によって子どもの意見は一定程度反映されているということでありましたが、子どもにとっては、動物園にどのような課題があって、今後どのような取り組みを進めていくのかを知ることは、環境の大切さや命の大切さを知るきっかけにもなると思います。また、動物園にとっても、子どもたち基本計画をしっかりと理解してもらうことが、これからの動物園の基本理念を推進していく上で本当に重要だと思います。  その意味で、今回の基本計画案を子どもたちにわかりやすく説明することが重要でありまして、また、魅力ある動物園運営のためにも改めて意見を求めることは意義があると思いますが、お考えを伺いたいと思います。 ◎見上 円山動物園長  基本理念であります人と動物と環境のきずなをつくる動物園の運営を推進するとともに、魅力ある動物園を実現する上では、委員がご指摘のとおり、子どもたちに動物園の取り組みを理解してもらい、意見を求めることは重要であるというふうに考えております。実際に、これまでも、象の導入調査では、子どもたちに対し、象導入の意義や導入に係る費用などについてわかりやすく示した上で意見を聴取しているところでございます。  今回の基本計画につきましても、出前講座などの機会を通じて、個々の具体の事業についてわかりすく説明することで、子どもたちに計画を理解していただきながら、計画の実現に向け具体的なアイデアを求めてまいりたいと考えております。 ◆宝本英明 委員  今回の基本計画改定に関しては、今の答弁を踏まえて、ぜひとも推進していっていただきたいと思います。  また、円山動物園では、基本構想の中で、わたしの動物園という行動指針を定めていることからすると、動物園をもっと身近に感じてもらうことが重要でありますし、計画策定にもっと関与してもらうことが大切だと思います。したがって、次回の基本計画の策定に当たっては、動物園にとって、特に大切な子どもたちやファミリー層を中心に積極的に意見を聞くことが重要ではないかと考えますが、その点についてどうお考えか、伺いたいと思います。 ◎見上 円山動物園長  今回の改定につきましてはアクションプランの計画期間終了に伴うものでございますが、次回の改定については計画そのものを策定することになるものでございます。そうした意味で、年齢層やファン層ごとに公開型のワークショップを開催することなどによりまして、動物園や基本計画をより身近に感じていただく中で幅広くご意見を聴取し、計画に反映させてまいりたいと考えております。 ◆宝本英明 委員  次期計画の策定に当たっては、動物園がより多くの市民に支持されて、先ほども申し上げましたが、わたしの動物園と思ってもらいながら動物園に来園していただけるよう、しっかりと意見を聞くことに対して取り組んでいただくことを要望して、質問を終わりたいと思います。 ○宗形雅俊 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宗形雅俊 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後3時20分...