京都市議会 2019-12-04 12月04日-03号
また,9月市会で提案された高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書でも,高齢者が日々の買物や通院などに困らないよう,コミュニティバスやデマンド型乗合タクシーの導入など,地域公共交通ネットワークの更なる充実を図ることと論じており,全会一致で採択され国に送られたところであります。
また,9月市会で提案された高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書でも,高齢者が日々の買物や通院などに困らないよう,コミュニティバスやデマンド型乗合タクシーの導入など,地域公共交通ネットワークの更なる充実を図ることと論じており,全会一致で採択され国に送られたところであります。
そこでクローズアップされるのが,デマンド交通です。デマンドとは需要という意味で,現在は主に過疎化で路線バスが廃止された地域で導入されており,ワンボックス型やセダン型のタクシーで乗り合わせるもので,停留所ではなくピンポイントでの利用が可能であり,運賃はバスよりも少し高いものの,タクシーよりは安く済むという新しい公共交通です。
そこではコミュニティバスやデマンド交通など新交通システムを利用して不便地域の解消を図るなどの方向性が間もなく出される予定となっております。そこで出てきた案は区民の皆さんの思いが詰まっている案であり切実なものです。出されてくる案については,実証実験などを行って何としても実現に向けての取組をしていただきたいと思います。
それは,デリバリーではなく家から出て外の空気を吸って御近所の方とあいさつを交わし,医療機関や商店街に足を運ぶための新しい交通システムとして,都市型のデマンド交通とタイアップしてはどうかということであります。
さらに上京区においては,地域の学区と商店街,大学,医療機関等が勉強会を立ち上げて,高齢者の足となるデマンド交通の導入を研究しておられると聞いております。歩くまち・京都総合交通戦略の中に公共交通不便地域の在り方を検討するとありますが,生活交通の再編強化と仕組みづくりを急ぐべきであります。
地球温暖化防止京都会議COP3が開催されたのは97年でありますが、環境への配慮や観光シーズンにおける交通渋滞の発生など、これらの問題を解決し歩くまち京都の実現に向けてトランスポーテーション・デマンド・マネジメント、交通需要管理施策、いわゆるTDM施策でありますが、これにようやく取り組み始めたのであります。