京都市議会 2016-05-25 05月25日-03号
そうした中,美しい日本の憲法をつくる京都府民の会に市長が祝電を送っただけで,市長は憲法改正論者であると決め付け,公務員の憲法遵守規定に反しているとの混同を押し付け,もっとひどいのは市長が平和を軽んじる姿勢であると市民に受け取られかねない指摘もあります。このような議論は,私は全くひどい決め付けであり,そして京都市にとっても,市民にとっても極めて不幸な議論であると思いました。
そうした中,美しい日本の憲法をつくる京都府民の会に市長が祝電を送っただけで,市長は憲法改正論者であると決め付け,公務員の憲法遵守規定に反しているとの混同を押し付け,もっとひどいのは市長が平和を軽んじる姿勢であると市民に受け取られかねない指摘もあります。このような議論は,私は全くひどい決め付けであり,そして京都市にとっても,市民にとっても極めて不幸な議論であると思いました。
市長は昨年の市長総括質疑で,改憲団体である美しい日本の憲法をつくる京都府民の会総会に祝電を送られたことについて,市長は憲法遵守義務があるとしたうえで,「私は憲法についてしっかりと議論することはいいことだということで祝電を打っております」と答弁されました。
その一方で市長は,荒巻禎一氏,千玄室氏らが呼び掛けて7月に行われた改憲を目指す,美しい日本の憲法をつくる京都府民の会設立総会に激励の祝電を送っているではありませんか。 そこで市長にお聞きをします。一つ,ほとんどの憲法学者,歴代の元内閣法制局長官,元最高裁長官などが違憲であると表明して反対している戦争法は立憲主義に反するとの認識がありますか。
2004年10月の京都新聞に本市の名誉市民に今回内定された瀬戸内寂聴さんが,憲法9条がなくなりそうと質問した少年に対し,まだ日本の憲法は生きています,9条は生きています。でもあなたの不安は正しいのです。今,日本の政治の方向は,今の戦争放棄の憲法を捨て戦争のできる憲法に変えようとしていますと答えられた記事が掲載されています。瀬戸内寂聴さんのこうした発言について市長はどう思われますか。
日本の憲法第9条はよく御存じの戦争の永久放棄をうたい上げた平和憲法の中核を成すものであります。ところでイタリアの憲法第9条は次のように書かれています。共和国は、文化の発展と科学による技術研究を振興する。共和国は、国家の景観と歴史・芸術的財産とを保護するとなっています。
今、世界では、日本の憲法9条に学ぼう、憲法9条は世界のブランドという声が広がっています。2000年の国連ミレニアムフォーラムでは、すべての国がその憲法において日本国憲法9条に表現されている戦争放棄原則を採択することが提案され、アメリカでも9条の会が作られています。憲法9条は世界の宝、日本国民の誇りなのです。
日本の憲法も内心の自由を侵してはならないことを明確に規定しています。バーネット事件判決同様,いかなる公務員も国旗掲揚や国歌斉唱を強制できないことは明白です。本市の式典等に際し,国旗掲揚や国歌斉唱を強制しないこと。掲揚や斉唱を踏み絵にするようなことは絶対に行わないと明言すべきと考えますが,以上市長の見解を求めまして,私の第一質問を終わります。(拍手) ○副議長(山口幸秀君) 桝本市長。