もう今ではないかもしれませんが、
正代部長は御存じ、
野越団地の
処理場は
下水道で管理しておられました。それからほかにもあったと思います。大きな
住宅団地は、本当は
住宅課がやるべきなのに、実務的には
下水道でやっておられたと。現在もそういうものはありますか。大
規模団地をやっておられるところ。
◎
上村博之 統括審議員兼
計画整備部長 御指摘の、以前、大
規模団地、例えば楠団地とかいうところに
処理場がございました。それを一時的に
上下水道局の方、
公共下水道に引き継ぎまして、その後はまた全体の幹線等のやり替えで
処理場に直接流すというような取組をやっておりまして、現在、団地の
処理場を直接管理しているものはございません。
○
田上辰也 委員長 分かりました。当時のものはないとお聞きしました。随分、
下水道の方に組入れができていた、区域が充実してくるとそうなってきましたということで理解できますけれども、私の耳にした案件が1つありまして、それは
下水道区域内なんだけれども、
下水道にできない。高低差があり過ぎて、
ポンプ場をつけないと送水できない。だけれども、
ポンプ場を造るまではない。これを
合併浄化槽にというような案件もあったかに聞いておりますけれども、なぜこういうことを言うのかというと、
合併浄化槽などの
浄化槽の
行政部局は、
環境局の
浄化対策課がやっている。
ところが内容的には、
生活排水の
処理施設の
整備充実、
維持管理等をやっておるわけです。内容的には同じですよ。
下水道だったり農水だったり
浄化槽だったり。やはりもう、農集については
下水道にという流れ、行政の
簡素化というか統合というか、そういう形の流れの中から考えると、果たして
浄化対策課が
環境局にあって、個別にする必要があるのかという、この時代の流れ、行政の統合の中であるのかということも考えられますので、今、この時点でどうだという答弁は求めませんが、今後、そういうふうなきれいな整理の仕方をしていくべきではないかなと私は考えているところなんです。
何か御意見や考え等があれば、お聞きしたいと思いますが、よろしいですか。
◎萱野晃
上下水道事業管理者 今、
委員長から、目的は
生活排水処理ということの中でいろいろと所管が違っているというような御指摘がございまして、もうおっしゃるとおり、よく御存じのとおりです。
委員長が言われた、今いろいろなところで
組織統合、スリムにしながら、あるいは
効率化を図るということを考えますと、そういった検討というのは今後必要になってくると私も思います。ただ、
委員長自身もおっしゃったように、国の
所管官庁が違って、補助の制度であったりとか、これまでの長い歴史の中での成り立ちというのがございますので、おっしゃっていただいたとおり、すぐに結論というのは出せませんけれども、ただ考え方としては、この排水処理につきましても、あるいはほかのいろいろな市町村がやっております業務についても、国の
所管官庁の関係で縦割りになっている部分もございます。
そういったことの垣根を越えて、地方公共団体でといいますか、市の中でその垣根を越えてやれるような部分、工夫できるような部分はないかというようなことは絶えず考えていかなければいけないと思います。
今回のように、農集を
公共下水道に接続するというようなことも、そういった流れの中で、長年かかりましたけれども、まだ課題はございますけれども、目的は1つということでやっていこうということで、
農水局と今、連携してやっておりますので、今後もこのような取組はできる範囲でやっていきたいと思っております。
○
田上辰也 委員長 御理解いただいたと思います。やはり行政のワンストップサービスという観点からも、これは施設を利用する市民の方、また、それを工事する業者の方、いろいろな意味で行政の窓口が1つであればメリットがあるのかなと。また、逆にそれを指導する側、整備する側にとってもメリットがあるのかなと考えられますので、ぜひとも前向きに御検討をお願いしたいと思います。
以上で私の意見は終わりましたけれども、ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
田上辰也 委員長 ほかになければ、以上で
上下水道局に関する
所管事務調査を終了いたします。
この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
午前11時16分 休憩
───────────
午後 1時12分 再開
○
田上辰也 委員長 休憩前に引き続き、
委員会を再開いたします。
これより、
環境局に関する議案の審査を行います。
議第48号「熊本市
太陽光発電のための
公共施設の
屋根等の使用に関する条例の一部改正について」の説明を求めます。
◎池田賀一 首席審議員兼環境政策課長
委員会説明資料の1をお願いいたします。
議第48号「熊本市
太陽光発電のための
公共施設の
屋根等の使用に関する条例の一部改正について」御説明申し上げます。
まず、改正理由でございますが、強靭かつ持続可能な電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律等の施行によりまして、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法が一部改正されることから、本条例において引用しております法令名の変更と引用条項の整備を行うものでございます。
改正の内容につきましては、3ページの新旧対照表に記載しております赤字の部分でございます。
まず、第1条におきましては、引用しております電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法の題名が、再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法に改正されたことに伴い、変更するものでございます。
その他につきましては、引用条項の整備を行うものでございます。
施行日につきましては令和4年4月1日でございます。ただし、第12条の改正規定につきましては公布の日から施行するものでございます。
説明は以上でございます。
○
田上辰也 委員長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
付託議案について、質疑及び意見をお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
田上辰也 委員長 特段ございませんようですので、以上で
付託議案に関する審査を終了いたします。
これより
所管事務調査を行います。
執行部より申出のあっております報告3件について、順次説明を聴取いたします。
◎池田賀一 首席審議員兼環境政策課長 資料2をお願いいたします。
所管事務報告案件、第4次熊本市環境総合計画につきまして、素案のパブリットコメントを実施いたしましたので、結果を御報告させていただきます。
まず、1の意見募集の期間でございますが、令和3年12月24日
~令和4年1月24日まで実施いたしました。その結果、4人の方から18件の御意見を頂戴いたしました。
4、御意見に対する
対応状況でございますが、①補足修正させていただくものが3件、②既に記載されているものが2件、③説明させていただくものが4件、④今後の事業の参考とさせていただくものが9件となっております。
このうち、①御意見を踏まえて補足説明させていただいたものにつきましては、下の表に記載させていただいております。なお、パブリットコメントの御意見及び
対応状況につきましては、2月24日から市のホームページに公表しております。
今回いただきました御意見、熊本市環境審議会からの御意見を踏まえまして、計画の概要版をその後に3ページからつけております。
今後の
スケジュールでございますが、
委員会への報告をさせていただいた後に年度末までに内容を確定させていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
説明は以上でございます。
◎下錦田英夫 廃棄物計画課長 資料3を御覧願います。
熊本市一般廃棄物処理
基本計画素案へのパブリットコメント結果につきまして、御報告申し上げます。
昨年の12月24日~本年1月24日までの1か月間、御意見を募集いたしまして、16名の方から34件の御意見を頂戴してございます。
4番の御意見に対する
対応状況を御覧願います。
①の3件は御意見を踏まえて、素案へ追加記載したものになります。また②の12件は既に御意見の趣旨、考え方を素案へ盛り込んでいるものでございます。そして、③の9件は考え方を御説明し、御理解いただくものを対象としております。最後に、④の10件につきましては素案には盛り込めないものの、事業の実施段階で参考にさせていただきたいと考えてございます。
一般廃棄物処理
基本計画につきましても、本年度内の作成を予定しております。
説明は以上でございます。
◎永田努 首席審議員兼水保全課長 第4回アジア・太平洋水サミットについて御報告させていただきます。
資料は4でございます。
まず、1ページ、開催概要でございます。
サミットは来月4月23日、24日の両日にアジア・太平洋水フォーラム及び熊本市の共催により熊本城ホールで開催いたします。テーマは「持続可能な発展のための水~実践と継承~」でございます。
アジア太平洋地域の「質の高い成長」を支える「質の高いインフラ整備」の重要性及び実践について、各国首脳級を含むハイレベルによる議論を行い、その成果は2023年に
開催予定の「国連水会議」に反映することとしております。
2ページでございます。
開催形式は、対面とオンラインを併用いたします。参加対象国は日本を含む49か国、参加者は2日間延べ2,000人を想定しております。
開催に向けた基本方針といたしまして、対面式とオンラインを組み合わせ、より多くの方々に御参加いただき、様々な地域の水事情を共有し、活発な議論が交わされることで、各種の水問題解決に向けた新たな展開や未来に向けたメッセージが生まれるなど、質の高い国際会議になると考えております。
特に、今回の水サミットの成果は、「熊本宣言」として、先ほど申し上げました2023年3月に
開催予定の「国連水会議」で世界に発信される予定であり、開催地として果たすべき役割は非常に大きいものでございます。また、本市の先進的な取組でございます「健全な水循環」や「流域治水」に関する取組などを世界に向けて発信することで、水問題に苦しむアジア太平洋地域の課題解決に貢献したいと考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症対策については、後ほど御説明させていただきます。
3ページ、開催に向けた開催準備状況。まず、全体プログラムでございます。
1日目、午前中、開会式を行い、午後は首脳級会合、ハイレベルステートメント、分科会、ショー
ケースなどを行います。また、同時にサイドイベント、シンポジウム、現地展示会を行います。
2日目は、ハイレベルステートメント、統合セッション、閉会式を行います。
4ページ、ショー
ケースでございます。
アジア太平洋各地域の水問題の解決に資する先進的な事例として、「健全な水循環」と「流域治水」をテーマとして、本市の豊かな
地下水を背景とした水循環の取組と加藤清正以来の治水について、大西市長が発表するものでございます。
次に、分科会でございます。分科会は、水と災害、水と食料など、9つの分科会を開催することとしております。
5ページ、サイドイベントでございます。シンポジウムには、日本財団海と日本プロジェクト、国土交通省九州地方整備局など、6団体から申込みをいただいております。
次に、現地展示会でございます。現在、30こまに対して24件、27こまが申込み済みでございます。
6ページ、安心・安全なサミットに向けた新型コロナウイルス感染症対策でございます。参加者はもとより、市民の皆様にとっても安心・安全なサミットの開催となるよう、新型コロナウイルス感染症対策について万全の措置を講じてまいります。
特に、本年3月より国の水際対策が緩和される中、海外参加者のうち一定の者につきましては、対象者と非対象者を一定程度隔離する「バブル」対応を行い、万全の感染対策を実施いたします。
具体的に申し上げますと、①、水際対策上、特に対応すべきとして政府が指定する国、いわゆる指定国からの入国者、また②、感染状況が比較的落ち着いている国、いわゆる非指定国でワクチン3回未接種者の両者をバブル対象者として、感染対策を講じるものでございます。
また、すべての参加者について、国の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」をはじめとする各種ガイドラインを踏まえ策定します、サミット独自の「感染対策ガイドライン」に基づきまして、徹底した感染防止対策を講じた上でサミットを開催してまいります。
御説明は以上でございます。
◎三島健一
環境局長 ただいま担当課長から水サミットについて御説明させていただいたところでございますけれども、私から改めまして議員各位、皆様に対しまして、せんだって、4月23日土曜日、午前中の開会式の御招待につきまして御案内させていただいたところでございます。議員の皆様におかれましては大変お忙しい中かとは存じますけれども、ぜひ御出席賜れば幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
○
田上辰也 委員長 ありがとうございました。
以上で説明は終わりました。
これより質疑を行います。
陳情及び
所管事務について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆倉重徹 委員 1つだけ、水サミットの件で、指定国、非指定国からの入国者の制限についてですけれども、非指定国、指定国の確定はいつぐらいになる予定なんでしょうか。それと今、現時点である程度、めどが立っているのかどうかをお伺いしたいんですけれども。
◎永田努 首席審議員兼水保全課長 お尋ねの指定国、非指定国につきましては、厚生労働省の方で、既に現在の感染状況に基づいて指定がされているものでございます。よろしいでしょうか。
◆倉重徹 委員 今、現時点での指定で、当日対応されるという理解でよろしいんでしょうか。
◎永田努 首席審議員兼水保全課長 申し訳ありません。新型コロナウイルス感染状況は刻々と日々変わりますので、恐らく今後も随時、国の指定は更新されていくものと思っております。
◆倉重徹 委員 何でお尋ねしたかというと、先日も説明を受けましたけれども、それによって熊本での対応が変わってくるというか、例えば指定国に突然なったり指定国から外れたりということで、いろいろな対応に影響を及ぼしてくると思うんですね。それで当日、混乱が生じないように心配した次第でありまして、その辺はなるべく厚生労働省にも密な連絡を当然取られるでしょうけれども、できるだけ早い時期で、ある程度のことで対策ができるように、十分取り計らっていただきたいと。私たちは逆に心配している方でございますので、混乱が生じないように、できる限りその辺の対応を十分にしていただくようによろしくお願いしておきます。
○
田上辰也 委員長 ほかにございませんか。
(発言する者なし)
○
田上辰也 委員長 ほかにございませんならば、私から。
先ほど
上下水道局の
所管事務の中でお伝えした内容を
環境局の方でも傍聴されていたかと思いますが、
生活排水処理対策の施設整備並びに
維持管理、これらについて、上
下水道の方では
下水道、それと
農業集落排水、これを統合するというお話でした。
今、1つ思い返すのが、
環境局で行っておられる浄化対策、いわゆる
浄化槽の設置、
維持管理、業者指導、それらについても、全く同じ
生活排水処理のための施設整備であり、
維持管理であるということですので、やはりそれらの事業についてのある一定程度の整理、統合などを考えられてはどうかと投げかけたところでございます。
これに関して何か御意見等あれば頂戴したいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎三島健一
環境局長 本日の
所管事務説明の中で説明は割愛いたしました。これまでも何度か御説明させていただいております。一般廃棄物処理
基本計画の中の第3編として、
生活排水処理基本計画というものを、
環境局を中心に今回まとめさせていただいたところでございます。
これは、いわゆる
生活排水、それからし尿について、本市の水資源をいかに守っていくかという観点から、適正に処理していきましょうという計画でございます。なぜこれを
環境局で所管しているかと申しますと、し尿につきましては法律上、一般廃棄物ということになっておりますので、一般廃棄物を所管する
環境局で全体を取りまとめたというところでございます。
つまり、処理されるべきもの、し尿というものに着目すると、一般廃棄物であるということで、
環境局で取りまとめたというところでございます。
説明は割愛いたしましたけれども、しかしながら実態としてどういうふうに処理されているのかということで申し上げますと、八十数%が
公共下水道ということでございます。一部、
農業集落排水と、あと合併処理
浄化槽、あるいはくみ取も一部残っているという状況でございます。一般廃棄物のし尿をいかに処理するかという観点でいくと、圧倒的に
上下水道局さんの方で所管されているという状況でございます。
こういった状況を鑑みまして、市民の皆様の目線で見たとき、あるいは事業者の方々の目線で見たときに、縦割りがそのまま残っているのはいかがなものかというような趣旨の、今の
委員長の御指摘かと存じます。これにつきましては、これまでもいろいろ課題として、庁内でも
執行部の中でも議論されていたというふうには聞いておりますけれども、なかなかうまく整理ができずに今に至っているという状況でございます。
しかしながら、今、
委員長からも御指摘、貴重な御提案ということであろうかと思います。課題提起いただいたというところでございますので、
上下水道局とも今後、協議していきながら、市民の目線あるいは事業者の目線からどうあるべきかということについて議論していきたいと思います。
答弁は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○
田上辰也 委員長 大変長い歴史のある事業でございますけれども、時代は変遷しておりますし、市民生活も向上してきております。これらも踏まえた上で、しっかりと将来に向かって御検討していただけたらと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。
ほかになければ、以上で
環境局に関する
所管事務調査を終了いたします。
これより採決を行います。