• 'A=0(/)
ツイート シェア
  1. 熊本市議会 2020-09-25
    令和 2年 9月25日庁舎整備に関する特別委員会−09月25日-01号


    取得元: 熊本市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-29
    令和 2年 9月25日庁舎整備に関する特別委員会−09月25日-01号令和 2年 9月25日庁舎整備に関する特別委員会            庁舎整備に関する特別委員会会議録 開催年月日   令和2年9月25日(金) 開催場所    予算決算委員会室 出席委員    12名         澤 田 昌 作 委員長    浜 田 大 介 副委員長         齊 藤   博 委員     日 隈   忍 委員         高 本 一 臣 委員     西 岡 誠 也 委員         藤 永   弘 委員     寺 本 義 勝 委員         村 上   博 委員     田 尻 善 裕 委員         落 水 清 弘 委員     上 野 美恵子 委員 議題・協議事項   (1)調査事項      本庁舎に求められる機能と在り方及びこれに係る諸問題に関する調査                             午後 1時2分 開会 ○澤田昌作 委員長  ただいまから庁舎整備に関する特別委員会を開きます。
     初めに、さきの第2回定例会におきまして委員の変更があっておりますので、自己紹介をお願いいたします。         〔田尻委員自己紹介〕 ○澤田昌作 委員長  次に、委員席についてお諮りいたします。  委員席については、ただいま御着席のとおり決定いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○澤田昌作 委員長  御異議なしと認め、御着席のとおり決定いたします。  次に、執行部において人事異動が行われておりますので、お手元に配付の席次表をもって御紹介とさせていただきます。  さて、庁舎整備に関する議論については、さきの執行部からの中断の申出を受け、必要に応じて委員会を開催することとしておりましたが、基礎杭地下連続壁効果に関する調査結果につきましては、別途報告を求めておりましたので、本日は執行部より調査速報について説明を聴取するため、お集まりいただきました。  それでは、調査の方法についてお諮りいたします。  調査の方法といたしましては、まず執行部より説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○澤田昌作 委員長  御異議なしと認め、そのように執り行います。  それでは、執行部説明を求めます。 ◎宮崎晶兆 管財課長  管財課でございます。  資料1、「地下連続壁等効果に関する調査」の速報につきまして、私の方から御説明をさせていただきます。  各ページ右下の角にページ番号を記載しております。  着座にて、説明をさせていただきます。  2ページ目をお開きくださいませ。  まず、1.業務委託概要でございます。委託概要につきましては、地下連続壁効果基礎杭密集効果に関する定量的な算出を試み、指定性能評価機関からの見解を確認しながら耐震性能の有無を評価し検証するものでございます。これにつきましては、昨年度の特別委員会での議論に基づき取り組んでいるものでございます。  業者選定経緯といたしましては、特別委員会資料、それから参考人からの提示資料を広く公開させていただいた上で、独自提案も含めた解析手法そのものについて、公募型プロポーザルで国内の業者に対して広く募集をさせていただきまして本庁舎の当初設計及び工事監理に携わった山下設計1社から提案がなされ、契約を行ったものでございます。  委託業者委託金額委託期間については記載のとおりでございます。  次に、その下でございますが、2.調査報告でございます。表の横軸が調査項目であり、耐震性能における地下連続壁効果、もう1つ耐震性能における基礎杭密集効果という2つでございます。  前回特別委員会でも御要望があったことから、今回、中間報告として速報についてお伝えさせていただくものでございます。  その調査速報概要についてでございますが、青塗りの欄に記載しております。まず、地下連続壁効果につきましては、耐震性能における地下連続壁効果はないという速報山下設計の方から伺っているところでございます。  次に、基礎杭密集効果につきましては、基礎杭密集効果を加味した解析では上部構造層間変形角100分の1、これは60メートル超の建物耐震性能の基準でございますが、これを満足せず、基礎構造は全ての杭が致命的な損傷を受けるという調査速報について、山下設計から伺っているところでございます。  現在、山下設計委託しているこの業務におきましては、これらの解析手法が特殊なものでありますため、これに一定の妥当性があるかどうかについて、現在、指定性能評価機関見解聴取を行っているところでございます。それらの結果を含めて最終的に報告書の取りまとめを行い、10月に本特別委員会において調査結果の最終報告を行う予定としております。  次に、3ページを御覧ください。  3.耐震性能における地下連続壁効果について(速報)でございます。一番上の青塗りの欄でございますが、今回の解析の結果、地下連続壁の耐力よりも、地震によって作用する応力が上回り、耐震性能における地下連続壁効果はないという速報でございまして、その下に黒字で記載しておりますけれども、この地下連続壁は、本庁舎地下構造物の施工時の遮水及び土留め目的として施工され、支持地盤まで達しておらず、継手位置鉄筋が繋がっていないということでございました。  左下の方に地下連続壁平面図を記載しております。本庁舎行政棟の周囲を囲んでいるこの地下連続壁は、赤色で表示させていただいております。  それから、右下地震時の地下連続壁の挙動の図を記載しておりまして、地震に際しましては継手位置で破断し、地震によって左右する応力に対して破断した各部分が耐えられない状況となるということでございました。  ここで一旦5ページを御覧くださいませ。  参考資料1:地下連続壁施工状況についてでございます。ページ左側にこの地下連続壁施工写真を記載させていただいております。建設時の昭和54年に撮影されたものでございます。  右上に地下連続壁施工手順を記載しておりまして、まず、@で地盤を掘削し、Aでこの掘削した空間に鉄筋を設置し、Bでコンクリートを打設するというものでございまして、C以降では、これらの作業を繰り返していくことになります。コンクリートを打設するごとに継手ができるというものでございます。  その下に、地下連続壁継手施工状況の図を記載させていただいております。そこの左側平面図継手位置で、鉄筋が重ねられて一体化されておりまして、このような工法は平成初期に普及したものと伺っております。その右側赤枠囲い平面図でございますが、これが熊本市役所本庁舎の工法であり、継手位置鉄筋がつながっていない状況ということでございます。  次に、1回4ページにお戻りくださいませ。  4.耐震性能における基礎杭密集効果についてでございます。一番上の青塗り部分では、基礎杭密集効果を加味した解析では、上部構造層間変形角100分の1を満足せず、基礎構造は全ての杭が致命的な損傷を受けるというものでございます。  その下に、表で平成29年度調査と今回調査を並べております。平成29年度調査では、まず上部構造については、X方向、これは南北方向でございますけれども告示波2波、Y方向東西方向告示波3波が層間変形角100分の1を満足せずという結果でございました。これに対して、その下の今回調査では、X方向南北方向告示波1波が層間変形角100分の1を満足せずという結果の速報をいただいております。  それから、基礎構造についてでございますが、平成29年度調査では致命的な損傷を受ける基礎杭は52本ということでございましたが、今回の調査では全ての杭159本がそのような損傷を受けるということを速報でいただいております。  次に、6ページをお開きくださいませ。  参考資料2:平成29年度調査と今回調査解析手法の差異ということでございます。左側平成29年度調査を記載しておりまして、一般的な耐震性能評価手法として、基礎杭密集効果等は考慮していないものでございます。そして上部構造、これは建物部分でございますけれども、これをモデル化して時刻歴応答解析を実施しております。  基礎部分については、地上部分の揺れに伴う外力、地盤強制変形による外力を作用させて静的な解析を実施していると、上部基礎構造部を分けて解析したということでございます。  右側の今回調査でございますけれども、今回は基礎杭密集効果等を考慮して、上部構造基礎構造を一体としてモデル化し、連成系時刻歴応答解析を実施させていただいております。これは、個別の杭をまとめて1つの群として設定し、モデル化することで、杭の密集効果を検証できるというものだそうでございます。  次に、7ページを御覧くださいませ。  参考資料3:上部構造解析結果でございます。左側平成29年度調査を記載しております。X方向南北方向、これは一番左の図でございますけれども告示波2波、その右側の隣のY方向東西方向告示波3波が層間変形角100分の1を満足しないという状況でございますが、右側の今回調査のことでございますが、上の方に黒字で書いてございます。基礎部分との一体的なモデル化による解析で、地震応力を分散しても上部構造建物部分層間変形角目標値を満足しないというような結果になったということでございます。一番右のY方向につきましては、この100分の1を満足しているところでございますけれども、X方向南北方向については、やはり100分の1を満足しないという結果になったということでございます。  次に、8ページを御覧くださいませ。  参考資料4:基礎構造解析結果(速報)でございます。左側平成29年度調査内容を記載しております。このときは致命的な損傷を受ける基礎杭は、52本という結果でございました。右側の今回調査におきましては、致命的な損傷を受ける杭が159本の全ての杭となっており、そのうち杭頭及び杭中間部の2点以上で曲げ降伏、これはねじ曲げる力によって1本の杭の中で2か所以上に破壊が発生する杭ということでございますけれども、これが150本から153本という結果であり、さらにせん段破壊、これは真横から断ち割られるような破壊ということでございますが、159本の全ての杭で発生するということでございました。その下の平面図において、致命的な損傷を受ける杭を赤色のバツで表示しております。全ての杭が該当しているところでございますが、それに重ねて青色の十字が表示されている杭ではせん段破壊に加えて、ねじ曲げる力によって1つの杭で2か所以上が破壊されるものでございます。  最後に9ページには、参考資料5として地下連続壁の内側でのボーリング調査結果を添付させていただいております。  今回は中間報告として、現時点山下設計から伺っている速報をお伝えしたものでございます。説明につきましては以上でございます。 ○澤田昌作 委員長  以上で説明は終わりました。  ただいま、執行部説明にもありましたように、次回の最終報告調査結果の詳細と指定性能評価機関への意見聴取の結果となり、その内容は非常に技術的・専門的となることが想定されます。  そこで、執行部にお尋ねさせていただきますが、次回の当委員会において調査業務委託業者であります株式会社山下設計担当者参考人として招致するということは可能でしょうか。私の方からちょっとお尋ねしたいと思います。 ◎宮崎晶兆 管財課長  管財課でございます。  この本調査業務担当者である阪上浩二氏を参考人として招致することは可能というところでございます。  以上でございます。 ○澤田昌作 委員長  この際、本職より委員皆様方に御相談申し上げます。  ただいま、執行部に確認いたしましたとおり、次回の当委員会におきまして、調査業務受託業者である株式会社山下設計担当者であります阪上浩二氏を参考人として招致し、最終報告説明並びに意見聴取を行ってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 ◆田尻善裕 委員  次回最終報告と今言われたので、次の委員会の前に最終報告書というのは前もって頂ければちょっと勉強してきたいなと思うんですけれども。 ○澤田昌作 委員長  その件については、また後ほど報告しますけれども、来た時点で渡すようにします。 ◆上野美恵子 委員  後でちょっと意見しようと思っていたんですけれども、山下設計さんが来られたときに、やはり専門家でいらっしゃるので、私としては専門家ではないという立場から意見を申し上げる、疑問を呈することになると思いますけれども、何かなかなか情報量とかやはりいろいろ全然レベルの違うところでの議論になっていくと思うので、ちょっと結果に関わるんですけれども、要するに最初の29年の調査に対して議会が呼んだ専門家の先生から、いや、そんなことはない、連壁がある地下杭は大丈夫だという趣旨の御意見をいただいて、では再調査をしようということで今回の調査があって、そうしたら調査結果は専門家指摘とは違う形で結果報告されたわけです。  そのことについても疑問はありますけれども、では私たちが呼んだ専門家の先生の指摘立場で何かもう少しそれも深めていかないと、私、山下設計さん来ていただくのは賛成ですけれども、何かちょっと議論がアンバランスになりはしないかなと思うので、その点今後やはり検討すべきではないかと思います。 ○澤田昌作 委員長  御意見ありましたけれども、今回初めての調査がまだ中間報告ということで、最終報告が来て、1回そこで我々が疑問とすることに答えていただくと、まずその報告書に対してということで、第1段階ということで進めさせていただこうと思いますがどうですか。よろしいですか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○澤田昌作 委員長  それでは、次回の当委員会におきまして株式会社山下設計阪上浩二氏を参考人として招致し、最終報告についての説明並びに質疑を行うことに決定いたします。  なお、ただいまの決定に伴い、調査結果に対する詳細な質疑等については、次回の最終報告に執り行うこととし、本日の速報における質疑等については、資料内容確認等にとどめたいと思いますので、委員各位、御協力のほど、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。  それでは、本日の資料内容について、御意見お尋ね等ございましたらお願いいたします。 ◆上野美恵子 委員  今の発言とも少しかぶりますけれども、安井設計さんに委託をした前回の7,000万円の調査、そして今回の3,000万円近く払った新たな山下設計さんの連壁、杭の調査と2回の調査が行われました。  結果については、今、宮崎課長の方から概略の説明がありましたけれども、7,000万円かかった調査内容が、今回3,000万円の調査でいろいろ違っていましたという報告があるわけですよね。ちょっと本編がなくて概要版だから詳細が私も分からないんですけれども、何かそう変わったことを私たちはどういうふうに受け止めたらいいのか、そして、先ほども言いました杭の専門家の方の指摘とは違った方向での、逆の例えば杭とかは部分的にはかなりの損傷を受ける杭があるけれども、三角のところもあるということだったのが、ほとんど全てがバツになってしまったというふうに、かなり損傷については3倍ぐらい杭は持ちこたえないという結果になってしまっているんです。  これは専門家指摘と全く逆のことになってしまっているので、何かちょっと見ながら調査を繰り返す中で、すごく私たちもこの調査結果の受け止めというのが、どんなふうに受け止めればいいのかというのを、まずその詳細がないながらもちょっと思っています。  これについて、執行部はどのように思っておられるのか、もし今の時点であればお聞かせいただきたいと思います。 ◎宮崎晶兆 管財課長  前回平成29年度の調査、それからまだ速報段階ではございますけれども今回の調査との位置づけの違いだと思っております。  今回の山下設計にやっていただいた調査につきましては、前年度に専門家参考人からの意見等でありました、特に地下連続壁がこの行政棟の周りにあるというようなこと、それからこの基礎杭というのが非常に大口径の大きなもので、非常に密集してあるということで、これが地震力に対しての何らかの低減効果があるのではないかというような御提案もいただいていたということで、それらを含めてそういうものをしっかり定量的に耐震性能を見込めるかというようなことを、今回山下設計の方に解析をしていただいておるところでございます。  そういう意味では、一般的と言うよりは非常に特殊な考え方でやっていただいているということでございますので、今回その結果に、解析手法について指定性能評価機関等にもそれが一定程度妥当性があるかというのを、やはり確認する必要があるということを今、それをやっていただいているところでございます。  それからもう1つ、なぜこういう結果になったのかということでございますけれども、それにつきましてはまだ私どももちょっと今、速報段階でございますのでお答えする材料を持っていないところでございます。  以上でございます。 ◆上野美恵子 委員  分かりました。  ちょっと詳細な結果をいただいて、私も精査をさせていただきます。  もう1点、一番最初の業務委託に関しての報告の中で、今回の業務委託プロポーザルを募集したけれども1社の応募しかなかったので契約に至ったということがありましたけれども、結果はそうでしょうけれども、もともとプロポーザルをするに当たって、この調査事業がどの程度の受ける力を持った事業者があるという想定をされていたのか教えてください。 ◎宮崎晶兆 管財課長  今回の委託業者について、結果として山下設計の方から受託はしていただいたんですけれども1社のみだったということでございます。  どのような見通しで、どれぐらいの手が挙がるかというふうな見通しのことと存じますが、本年令和2年の1月の段階で、こちらの国内の大手の建築設計のコンサルタントにこういった解析ができるものかというのは、事前ヒアリングをさせていただきましたときには、基礎杭密集効果ですとか地下連続壁効果については、現時点では研究領域であって、構造的なそういった解析もなかなか難しいというような回答もございましたけれども、そのうち5社に聴きまして、2社の方からは何とか一部のみでもやれる可能性があるというお答えがありまして、それで今回の調査をスタートしたということでございます。  このことにつきましては、1月の段階で私の方からこの特別委員会でもお話をさせていただいたかと思っております。  以上でございます。 ◆上野美恵子 委員  ちょっと確認をさせていただいたんですけれども、1つ山下設計さんはもともと本庁舎設計された一番の関係者でおられるということで、ちょっとよく分かりませんけれども、私の感覚で言うならば検証の作業というのは第3者的な立場からしていただくと、何かちょっと客観的なものになりはしないかなと思ったので、結果的に一番の関係者であった設計者自身山下設計さんが1社プロポーザルでお受けになったということについて、改めてやはりその結果も見ながら、何かちょっとうーんと思ったものですから、やはりこういう検証作業というのは第3者的な客観評価ということが非常に重要ではないかと私は思っておりますので、この点については今後の検討課題としてできないかなと思っております。  以上です。 ○澤田昌作 委員長  ほかに。 ◆田尻善裕 委員  私、今回から参加ということで、基本的なことで、もう既に議論されたことかもしれないけれどもちょっと教えていただきたいのが、これまで議会で聴いていたのは専門家の方がお互い全然違う見解があったということで、まず折れているかどうかを調査をしてみようということで、私は杭が折れているかどうかの調査だと思っていたんです。  今回は、お話を聞いているとそういう調査ではなかったということ、それと8ページを見ますと破損するだろうというバツ印のところが書いてあるんですけれども、これは既に折れているんでしょうか。それとも折れる可能性があるという意味なんでしょうか。 ◎宮崎晶兆 管財課長  こちらの本庁舎につきましては、熊本地震直後の平成28年度に一旦、被災度区分調査というものを実施させていただいておりまして、その際、本庁舎については建物の沈下や傾斜というのが見られなかったところでございますので、基礎構造は無被害という判定をされております。  それをもって平成29年度の調査、それから今回の調査におきましてもこういった構造体基礎杭等については損傷しておらず、設計当初どおりの強度を保持しているという前提で、今後耐震性能をしっかり有しているかということを解析させていただいたものでございます。  ですので、8ページ損傷を受ける基礎杭というこの記載については、国土交通省の方で定める地震動を受けた際に、こういうふうになるという可能性があるという解析結果が出たということで、現状壊れているということではないと認識しております。  以上でございます。 ◆田尻善裕 委員  今のお話で、現状は折れていなくて大丈夫というお話ですね。ありがとうございました。 ○澤田昌作 委員長  ほかにございますか。 ◆落水清弘 委員  認識に相当のずれがありますよね。  今、田尻委員の方からお話ありましたように、私たち皆さん方調査をしていただきたいという目的というのは、市民が2回の地震に遭ったにもかかわらず、ガラスが1枚しか割れていない、タイル1枚剥げていない、この建物を全部壊して建て替えをするということ自体が市民合意が得られないのではないかという話をここでやっていたわけです。  ですから、杭と連壁を調べられると私どもは聞いて、当然杭を何本かコア抜きか何かして、損傷があっているのかないか、または連壁の状態を掘って現場を見ていただいて連壁のズレがあるのかないのかをきちんと見る、そういう写真を私たちはこの場に提出いただけるものと思って、去年の12月でしたよね。ここに当時のテレビ局ビデオも持っていますけれども、テレビ局もそういう放映をしております。  それが、実際調査の結果が出てきたらば、いえ、単なるこの建物が次に起こる震災に耐え得るかどうかのそれを調査しただけですという答えが出てくる。何か調査目的が全くズレている。  我々は市民の代表ですから、市民に対してこの建物建て替えなければなりませんよという説明をする義務が我々にも存在するわけです、議員ですから。その説明することができないから、困っていたわけです。そして、この特別委員会が停滞してしまったわけです。それで調査をしていただく。それは次の地震の対応の話がゼロとは言いませんけれども、過去の2回の大地震に耐えているのか、耐えていないのか、耐えていないのであれば耐えていないことを市民にきちんとお伝えいただいて、市民皆様方はそれに対して建て替えに了承するのかをきちんとしていただかないと、この内容市民合意が取れると思っていらっしゃるのが、私は非常に不可解です。  ですから、今日は委員長の方からデータについての問答ということでございますので、これ以上のことは次の委員会にさせていただきますけれども、そもそも論のボタンの掛け違いが完全にあっています。何度も申し上げますけれども、ここにテレビ局ビデオを持ってきていますけれども、当時のテレビ局報道自体も杭と連壁調査をする、そしてその中で2回の地震が起きたけれども、一切被害がなかったのにというのがちゃんと注釈としてついております。  つまり、市民合意はこのままでは得られないですよ。そのことを真剣にお考えいただかないと、まして御案内のように先般も90億円コロナ関係で足りないという話も出ていましたので、このことは答弁を今日はいただく場所ではございませんから、いただきませんけれども、ボタンの掛け違いが完全にあっているという指摘をここでさせていただきます。  結構です、答弁は。
    澤田昌作 委員長  ありがとうございます。  ほかにはございますか。 ◆高本一臣 委員  今、落水委員もおっしゃったように、この庁舎の在り方については市長の方から、執行部の方から一旦中断というような申出があって、今そういう状況になっていますから、当然執行部の方からまた再度そういう在り方について検討すべきというときに、また改めて申出があってそれからの議論だと思っています。  今日はこの資料についてということなので、ちょっと私も素人というか見て、例えば杭の上部構造に関して目標値前回調査に比べると、告示波1波しか、逆に減っているんです。告示波5波が調査によると目標値に満たしていない。それで今回は、1波しか目標値に満たしていないにもかかわらず、損傷前回に比べると大きな被害という非常に分かりづらいものかなと思っています。  宮崎課長もおっしゃったように、特殊な調査ということですので、今度は妥当性が評価機関でどう判断されるかというのも、まだ今そういう状況ということですので、実際専門家山下設計さんを今度呼ぶということになっているんですけれども、できるだけ、これは要望ですけれども分かりやすく、本当に市民の方でも分かるような、もちろん私たちでも、分かりやすく専門用語をできるだけ私たちにも理解できるような、そのような説明をぜひしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○澤田昌作 委員長  ほかにございませんか。 ◆上野美恵子 委員  先ほど田尻委員の方からもありまして、本編がいつ頂けるのか、今度の委員会の前に頂けるのかという話が出ていましたけれども、それは多分まだこれが中間報告なので、少し先の話になると思うんですよね。ですけれども、私はやはり今回のこの中間報告を頂いたときに、何かすごく違和感を拝見して感じた点もありまして、これは管財課の方で作成された資料だと思うんですけれども、中に出てくるいろいろな調査結果の図面とか結果資料とかは、山下設計さんの方から、いつの時点で何日に来たのでしょうか。それも教えてください。  もうちょっと違った形でデータが提供されていると思うんです。お願いなんですけれども、委員会にいろいろな資料を提供するときはあんまりまとめずに、来たものはそのまま出していただくというふうにしないと何かそこに行ったときに、もうそこで何かまとめられてここの場に来るということになってしまうので、非常に私たちも理解もしにくい、見づらいものになっていると思います。  今回の資料は、字や線が細かくて大変見づらいんです。それで、何日かの時点で山下設計から提供されているはずの、この今回の速報版の設計会社から来ている元データをもうちょっと見えるもので提供していただけませんか。でないと、この速報ですら私たちは考慮することが難しいのでいかがでしょうか。 ◎宮崎晶兆 管財課長  今回のこの速報につきましては、最終報告の前に中間報告として取りまとまったものがあれば、ちょっと熊本市側に提供してくれということで、山下設計から提出をいただいて、それをこちらの方にちょっと私どもの方で順番とかは並べさせていただいているところではございます。  当然、山下設計さんから頂いている元のものはありますので、それは御提供はできます。ただ、それはほぼこれ以上の詳しいものがあるというわけではなくて、あくまでもそれは最終報告段階で取りまとまったものが我々は来るという認識でおります。  以上でございます。 ◆上野美恵子 委員  いいえ、要するにこれかもしれないけれども見えないんですよ。細かく編集してあるから。だから本編がほしいと言っているんですけれども、それは後刻早急に資料としてこちらに頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○澤田昌作 委員長  よろしいですか。 ◆西岡誠也 委員  1点だけちょっと確認させていただきたいと思います。  6ページ平成29年度調査、これについては上部構造基礎構造、ばらばらに計算してあると。今回については、上部構造基礎構造を一体としてモデル化をしということで計算をやってあるわけですね。齋藤参考人がこういう形で計算をするようにと、たしか言ったというと記憶があるんですけれども間違いないですかね、そういうことですか。 ◎宮崎晶兆 管財課長  管財課でございます。  資料でいきますと6ページのところでございますが、今回調査の方が右側に書いてございますが、その上の方の黒文字の中の3行目に連成系時刻歴応答解析を実施と書いてございます。この連成系時刻歴応答解析というのが基礎杭とか、あと上部建物を一体的に解析する方法ということで、これが齋藤参考人の方から御提案をいただいて、その解析手法ということでございます。  以上でございます。 ◆西岡誠也 委員  はい、分かりました。 ○澤田昌作 委員長  ほかにございますか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○澤田昌作 委員長  ほかにないようであれば、本日の調査はこの程度にとどめたいと思います。  ここで、次回の当委員会の開催日時につきましての御相談ですが、参考人との調整等が必要となりますことから、10月中にめどとして、本職に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○澤田昌作 委員長  御異議なしと認めます。  なお、次回の参考人の招致に向け、執行部におかれましては調査業務委託完了後、先ほど委員の方々からも御指摘ございましたけれども、そういった資料等はできるだけ速やかに最終報告書を各委員に提供いただきますようによろしくお願いいたします。  また、委員各位におかれましても、できるだけその質問しかできないというわけではないんですけれども、より詳しく質問をスムーズにするということで事前に文書にて聞きたいことがあれば提供いただけると、それに対する答えというのを準備していただきますようにという形を取らせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  それでは、これをもちまして、庁舎整備に関する特別委員会を終わります。                             午後 1時4分 閉会 出席説明員  〔政 策 局〕    局長       田 中 俊 実    総括審議員    井 芹 和 哉    総合政策部長   江   幸 博    政策企画課長   井 上 卓 磨  〔総 務 局〕    局長       深 水 政 彦    行政管理部長   村 上 和 美    管財課長     宮 崎 晶 兆  〔財 政 局〕    局長       田 中 陽 礼    財務部長     原 口 誠 二    財政課長     黒 木 善 一  〔文化市民局〕    局長       井 上   学  〔経済観光局〕    局長       田 上 聖 子  〔都市建設局〕    局長       田 中 隆 臣    総括審議員兼都市政策部長                                 能 勢 和 彦    建築指導課長   小 山 博 徳    公共建築部長   東 野 洋 尚    建築保全課長   塩 田 栄一郎  〔中央区役所〕    区長       横 田 健 一...