熊本市議会 2019-02-28
平成31年第 1回都市整備分科会−02月28日-01号
議第 20号「平成30年度熊本市
一般会計補正予算」中、
都市整備分科会関係分
議第 29号「平成30年度熊本市
公共用地先行取得事業会計補正予算」
議第 30号「平成30年度熊本市
都市開発資金貸付事業会計補正予算」
議第 31号「平成30年度熊本市熊本駅
西土地区画整理事業会計補正予算」
議第 32号「平成30年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計補正予算」
議第 38号「平成30年度熊本市
交通事業会計補正予算」
議第 41号「熊本市
附属機関設置条例の一部改正について」中、
都市整備分科会関係分
議第 48号「熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」中、
都市整備分科会関係分
議第 66号「熊本市都市計画・建築事務に関する
手数料条例の一部改正について
議第 68号「熊本市
交通事業審議会条例を廃止する条例の制定について」
議第 94号「
指定管理者の指定について」
議第 95号「同 」
議第 102号「熊本市・富合町
新市基本計画(富合地域)、熊本市・城南町
新市基本計画(城南地域)及び熊本市・植木町
新市基本計画(植木地域)の一部変更について」中、
都市整備分科会関係分
午前10時00分 開会
○原亨 分科会長 ただいまから
予算決算委員会都市整備分科会を開会いたします。
今回、当分科会において審査を分担します議案は、予算12件、条例4件、その他3件の計19件であります。
それでは、審査の方法についてお諮りいたします。
審査の方法としては、分担議案について説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○原亨 分科会長 御異議なしと認め、そのようにとり行います。
これより議案の審査を行います。
まず議第20号「平成30年度熊本市
一般会計補正予算」中、当
分科会関係分についての説明を求めます。
◎杉田浩
都市政策課長 都市建設局所管の
一般会計補正予算の概要について御説明申し上げます。
お手元にお配りいたしております「平成31年第1回定例会 平成30年度
補正予算 予算決算委員会説明資料」、左上に四角囲みで「補」と記載されている資料の方になります。そちらの241ページをお願いいたします。
今回の補正額は、総額21億7,932万9,000円を計上いたしておりまして、補正後の額は512億3,382万5,000円となります。
増額分としまして、
国補正予算関連等で47億3,385万4,000円を計上、一方、減額分としましては、国からの交付金の内示減などによります決算調整として25億5,452万5,000円を計上いたしております。
増額補正の主なものといたしまして、桜町再開発事業に対する助成や熊本駅前広場の用地取得、
災害公営住宅の整備、また道路や河川の
重要インフラ緊急点検にかかる経費を計上いたしております。この結果、総額21億7,932万9,000円の補正を計上しているところでございます。
続きまして、
繰越明許費補正でございます。242ページをお願いいたします。
表に記載されていますとおり、全部で16事業、総額で217億6,724万5,000円の
限度額設定を計上いたしております。
内訳といたしましては、
災害公営住宅整備事業や
宅地等災害復旧事業などの
熊本地震関連分に45億4,043万9,000円、今回の補正で計上いたしております
国補正予算関連分としまして47億3,385万4,000円、その他といたしまして124億9,295万2,000円の
限度額設定となっております。
概要説明は以上でございますが、主な事業経費につきましては、これから担当課長より順次説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◎東野洋尚
建築政策課長 続きまして、247ページをお願いいたします。
建築政策課予算の
熊本地震関連で主なものといたしましては、1の
建築物耐震化促進事業についての
減額補正3,760万円余は、
補強計画設計及び
耐震改修工事の遡及分につきまして、当初見込みより申し込みが少なかったことにより減額でございます。
◎吉住和征
震災住宅支援課長 引き続き、247ページをお願いいたします。
震災住宅支援課予算をごらんください。
熊本地震関連として、1の
被災者住宅支援事業につきまして、
減額補正4億3,624万円は、
民間賃貸借り上げ住宅の経費でございます。当初、年間総
支払い件数を7万5,600件と見込んでおりましたが、退去が進んだため、今年度
執行見込み7万1,500件分の予算を留保し、その差額を
減額補正したものでございます。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 ページの方は248ページをお願いいたします。
土木総務課所管分の予算について御説明いたします。
248
ページ中段からの
道路橋梁総務費でございます。
主なものといたしまして、1番の
都市再生地籍調査事業でございますが、国の
補正予算を活用し、
官民境界等先行調査の委託料等4,000万円の増額を計上しております。
続きまして、このページの次の欄、
道路橋梁維持費でございます。総額で3億3,896万9,000円の増額を計上しております。
主なものといたしましては、1番、
道路橋梁整備経費でございますが、
国補正予算を活用し、
橋梁耐震補強等の経費4億2,630万円を増額しております。
次に、249ページをお願いいたします。
ページ下段からの
道路橋梁新設改良費でございます。総額で12億4,929万4,000円の増額を計上しております。
主なものといたしましては、3番の(国県道)
道路橋梁改築経費(交付金)は、
国補正予算を活用し、国道501号等の整備経費として5億1,940万円を増額しております。
次に、250ページをお願いいたします。
引き続き、
道路橋梁新設改良費でございます。
6番、
国直轄事業負担金といたしまして3億7,475万7,000円を増額しております。これは、国直轄で整備を進めておられます国道3
号電線共同溝整備などの事業推進に伴いまして負担金を増額するものでございます。
次に、11番、国県道の
電線共同溝整備経費及び12番の(市道)
電線共同溝整備経費は、
国補正予算を活用し、国道266号ほかの整備経費といたしまして、合わせて2億2,600万円を増額しております。
次に、251ページをお願いいたします。
ページ上段からの
道路交通安全施設費でございますが、総額で9,090万円の増額を計上しております。
主なものといたしましては、3番、(市道)
交通安全施設整備経費(交付金)でございますが、用地買収に伴う補償費等に9,816万8,000円を増額しております。
続きまして、この
ページ中段からの河川費でございます。総額4,581万1,000円の増額を計上しております。主なものといたしまして、1番、
準用河川改修事業は、国の
補助内示減に伴い5,100万円の減額をいたしますとともに、2番の
準用河川改修事業におきましては、
国補正予算を活用し、旧
天明新川護岸工事等の経費5,800万円を増額しております。
次に、4番の
河川維持管理経費(緊急対策)は、同じく
国補正予算を活用し、河川の樹木伐採、
河道掘削工事等の経費6,700万円の増額をしております。
◎角田俊一
都心活性推進課長 都心活性推進課の主な
補正予算としましては、252ページ下の段でございまして、1番の桜町地区再開発事業でございまして、これは国の緊急対策に対応しまして、桜町への助成金12億3,914万2,000円を前倒しし計上させていただいております。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 同じく説明資料253ページの下段をお願いいたします。
主なものといたしまして、まず1と2の熊本駅白川口(東口)
駅前広場等整備事業につきましては、平成30年度より駅前広場の
完成形整備に要します
用地取得経費等を、
国補正予算関連分と合わせまして16億2,789万3,000円の増額補正を計上しております。
続きまして、254ページをお願いいたします。
6の熊本駅
周辺道路整備事業4,000万円と、9(国県道)
街路整備経費(交付金)の3,800万円につきましては、いずれも国の
補正予算関連としまして、
電線共同溝や
道路改良等に係ります
工事請負費の増額補正を計上しております。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 引き続きまして、
街路事業費におきます
土木総務課分の方を御説明いたします。
ページは255ページでございます。
主なものといたしましては、2番の(国県道)
街路整備経費(防災安全)は、国の
補正予算を活用いたしまして、
上熊本弓削線の
電線共同溝整備経費2,100万円を増額しているものでございます。
続きまして、この
ページ中段からの公園費でございます。
総額4,010万円の減額を計上しております。主なものといたしましては、4番の公園施設安全・
安心対策事業は、
長寿命化計画に基づく
公園施設改修等につきまして、国の
補助内示減に伴いまして、2,988万7,000円を減額しております。
次に、256ページをお願いいたします。
土地区画整理費のうち
土木部所管分を御説明いたします。
ページ中ほどにございます富合町
土地区画整理事業促進経費でございますが、事業認可に係る
事業計画等作成につきまして、委託料300万円を増額しております。
◎東野洋尚
建築政策課長 同じく、256ページの下段をお願いいたします。
建築政策課分でございます。主なものといたしまして、3の
被災者提供用市営住宅空家修繕経費についての増額補正6,130万円余は、市営住宅の未
修繕空き家118戸分、修繕追加が生じたため、増額補正をするものでございます。
◎吉住和征
震災住宅支援課長 257ページをお願いいたします。
震災住宅支援課予算をごらんください。
熊本地震関連といたしまして、1の
災害公営住宅整備事業について
減額補正予算9億7,792万8,000円は、
災害公営住宅整備に係る
工事請負費26億3,164万8,000円を減額し、
公有財産購入費として16億8,747万円を南熊本第二団地の
買い取り分として計上したものでございます。
次に、2の
災害公営住宅整備事業について
補正予算7億7,901万2,000円は、事故繰越にて未完了の白藤団地13棟、大江第二団地の残工事分でございます。
○原亨 分科会長 次に、議第29号「平成30年度熊本市
公共用地先行取得事業会計補正予算」、議第30号「平成30年度熊本市
都市開発資金貸付事業会計補正予算」、議第31号「平成30年度熊本市熊本駅
西土地区画整理事業会計補正予算」、議第32号「平成30年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計補正予算」、議第38号「平成30年度熊本市
交通事業会計補正予算」、以上5件について順次説明を求めます。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 資料は同じく
予算決算委員会資料の261ページをお願いいたします。
熊本市
公共用地先行取得事業会計補正予算でございます。
この
補正予算につきまして、
土木部所管分について御説明いたします。
まず、
ページ下段の表をごらんください。
表右側の説明の欄の上段でございますが、国道3
号植木バイパス用地先行取得事業におきまして、決算調整により400万円を減額しております。
次に、
ページ上段の歳入の表でございますが、財源となります
道路橋梁用地先行取得事業債について、歳出同様の400万円を減額しているところでございます。
なお、この事業につきましては、
繰越明許費の補正をあわせて計上しておりまして、243ページに記載しているところでございますが、補償費等の経費といたしまして9,360万円を限度額として繰り越すこととしております。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 同じく資料261ページの
公共用地先行取得事業会計補正予算のうち熊本駅
周辺整備事務所関係分につきまして、歳出から説明させていただきます。
都市計画用地先行取得事業費としまして、池田町花園線の
用地補償費の1億18万5,000円の減額と、
公債費利子相当分としまして129万6,000円の減額を、合わせまして1億148万1,000円の
減額補正を計上しております。
続きまして、歳入予算につきましては、一般会計からの繰入金と
公共用地先行取得事業債を合わせまして、歳出予算と同額の
減額補正を計上しております。
また、
繰越明許費補正としまして243ページに記載のとおり、
都市計画用地先行取得事業費としまして3,710万円を計上しております。
◎角田俊一
都心活性推進課長 同じく説明資料の262ページをお願いいたします。
都市開発資金貸付事業会計の
補正予算としましては、貸し付けに際しまして発行いたしました市債の借入利子が想定よりも低かったため、その差額1,373万7,000円の
減額補正をさせていただくものでございます。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 熊本駅
西土地区画整理事業会計補正予算につきまして、歳出から説明させていただきます。
説明資料の263ページをお願いいたします。
土地区画整理事業費の
委託料減額等によりまして83万2,000円の減額と、
公債費利子相当分としまして79万6,000円の減額を合わせまして162万8,000円の
減額補正を計上しております。
続きまして、歳入予算につきましては、
市有地公売によります
土地売払収入600万円の増額と、一般会計からの繰入金762万8,000円の減額を合わせまして、歳出予算と同額の
減額補正を計上しております。
また、
繰越明許費補正としまして243ページに記載のとおり、熊本駅
西土地区画整理事業費としまして282万円を計上しております。
◎木下富勝
植木中央土地区画整理事業所長 まず、資料264ページにて説明させていただきます。
まず歳出から御説明させていただきます。
土地区画整理費に、事業費、人件費の増額等によります合計400万円の増額を、
公債管理会計繰出金716万6,000円の減額を計上いたしまして、歳出総額316万6,000円を減額するものでございます。
次に、歳入予算につきましては、
土地区画整理事業費補助金及び
一般会計繰入金の減額、
土地区画整理事業債の増額を計上いたしまして、歳出予算と同額の
減額補正を計上するものでございます。
また、243ページに記載しております
繰越明許費につきまして、5億3,769万9,000円の補正を計上させていただいております。
◎河本英典
交通局総務課長 それでは、熊本市
交通事業会計補正予算について御説明いたします。
今回、
補正予算に計上しておりますのは、基本的には決算に向けての計数整理でございまして、主に
職員給与費の減額や入札不調などによる減額でございます。
まず説明資料の269ページをお願いいたします。
業務の予定量でございますが、市電の乗車人員が対当初費で4万8,000人の増となっており、これに伴い、料金収入が対当初費で1,084万6,000円の増となっております。
続きまして、270ページの
補正予算(案)総括表をお願いいたします。
まず、経常的な営業活動でございます(1)の
収益的収支でございますが、
収支差し引きといたしまして、計、A+Bの欄にございます5億1,900万円余の損失を見込んでおります。
損失を計上する大きな要因といたしまして、長年の懸案事項でもあり、昨年度の
包括外部監査の指摘事項でもありました
退職給与引当金の措置対応に伴う約7億8,000万円を計上するためでございます。
なお、予算計上はいたしますが、現金支出を伴いませんので、直接的に交通局の経営に影響を及ぼすものではないと考えております。
次に、その下、長期的な設備投資をあらわします(2)
資本的収支の計、A+Bの欄でございますが、3億6,700万円余の
収支差し引きの不足額を計上しており、この不足額につきましては起債の財源により補填することとしております。
次の271ページと272ページにかけましては、
収益的収支及び
資本的収支の費目ごとの内訳、次の273ページは
決算見込みをグラフであらわしたものになりますので、説明は省略させていただきます。
説明は以上でございます。
○原亨 分科会長 次に、議第1号「平成31年度熊本市
一般会計予算」中、当
分科会関係分についての説明を求めます。
◎杉田浩
都市政策課長 都市建設局分の一般会計当初予算の概要につきまして説明させていただきます。
資料の方は「平成31年第1回定例会 平成31年度当初予算
予算決算委員会説明資料」、右肩に四角囲みで「当」と記載されている資料になります。
そちらの349ページと350ページの方を御参照ください。
今回、当初予算として422億1,800万円余を計上いたしておりまして、前年度と比較いたしますと55億6,500万円余、率にしますと11.6%の減少となっております。
これは
熊本地震関連分で、被災した
マンションの建てかえに対する助成や
宅地耐震化推進事業などの増加要因はありますものの、被災者の方々の生活再建が進んだことや
インフラ等の復旧が進んだことなどによりまして、みなし仮設住宅の
借り上げ経費や
災害公営住宅整備経費、道路河川の
災害復旧経費などが減少したことによるものです。
都市建設局におきます平成31年度の
予算編成方針としましては、熊本地震からの復旧・復興の推進、
多核連携都市の実現、歩いて楽しめる
中心市街地の創造、安全で良好な居住環境の形成、これらを推進するための予算を計上しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
次に、
債務負担行為についてでございます。
350
ページ中段の表に記載しておりますとおり、専用情報システム機器等借上料ほか6件の
債務負担行為の設定を計上いたしております。いずれの事業も複数年にわたる事業となりますことから、その期間と限度額についての設定となっているところでございます。
概要については以上でございます。主な事業内容につきましては、これから担当課長の方より説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◎東野洋尚
建築政策課長 続きまして、353ページをお願いいたします。
1の
マンション適正管理支援事業について、3,840万円を計上しております。
マンションの適正管理に向けた取り組みを行うために、管理規約の整備や
マンションの耐震化に要する費用に対する補助等の経費でございます。
次に、5の
ブロック塀等安全対策緊急支援事業については、6,910万円を計上しております。安全性が確認できない道路、公園等に面する
ブロック塀の撤去費用を助成する経費でございます。
◎吉住和征
震災住宅支援課長 354ページをお願いいたします。
震災住宅支援課予算をごらんください。
熊本地震関連といたしまして、1の
被災者住宅支援事業につきまして当初予算17億9,260万円は、
民間賃貸借り上げ住宅の経費、及び建設中の
災害公営住宅に入居予定の方々と地域の方々との入居前
交流会経費でございます。
次に、2の被災
マンション建替え支援経費についての当初予算5億1,660万円は、被災
マンション建替え支援、
基本構想作成支援及び
講師派遣支援等の経費でございます。
◎原和義
建築指導課長 同じく354ページ、下段になります。
2の
空家等対策事業といたしまして、除却費の助成費等や
空家対策促進事業に1,500万円を計上いたしております。これは、
近隣住民等への影響が懸念されます危険な空き家に対して早急な対応を所有者に促していくために、除却に対する助成を行うための経費や、空き家とならないための
意識啓発セミナー等の開催に伴う経費を計上するものでございます。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 355ページをお願いいたします。
道路橋梁総務費でございます。人件費を除く総額で4億2,100万円余を計上しているところでございます。
主なものといたしまして、4番、
道路台帳整備経費といたしまして6,240万円を計上しております。これは、
道路新設等に伴います台帳更新など、道路台帳の整備に要する経費でございます。
次に、356ページをお願いいたします。
こちらのページ中ほどからの
道路橋梁維持費でございます。総額で52億500万円余を計上しております。
主なものといたしまして5番、(国県道)
道路維持保全経費(単独)は、除草、
道路側溝等清掃など、道路施設の
維持管理経費といたしまして6億2,890万円を計上しております。
次に、9番の(市道)
舗装補修経費(単独)でございますが、市道の舗装及び
道路構造物の
維持修繕経費として6億6,670万円を計上しております。
続きまして、357ページをごらんください。
15番の
緊急輸送道路環境改善経費といたしまして1億3,000万円を計上しております。これは、災害時の
緊急輸送道路となる幹線道路におきまして、腐朽木等の撤去及び植樹帯の低木剪定による
見通し改善等にかかる経費でございます。
次に16番、
国際スポーツ大会関連道路環境向上経費でございます。8億2,480万円を計上しております。これは、2019年度開催予定の
スポーツ国際大会等で、選手、関係者や観客等の移動が予想される路線につきまして、安全確保や質的改良を図るための道路舗装・補修等の経費でございます。
次に、357
ページ中段からの
道路橋梁新設改良費でございます。総額で74億4,400万円余を計上しております。
主なものといたしまして、1番、(国県道)
道路橋梁改築経費(補助金)でございますが、
熊本西環状道路の整備経費といたしまして45億4,720万円を計上しております。
次に、358ページをお願いいたします。
ページ中段からの
道路交通安全施設費でございます。総額で13億4,400万円余を計上しております。
主なものといたしまして、1番から4番までの
交通安全施設整備経費でございますが、これは歩道整備や
交差点改良、
視覚障害者誘導ブロック等設置等の経費といたしまして、合わせて10億5,210万円を計上しております。
次に、5番以降でございますが、
自転車関連経費といたしましてまず5番、
自転車走行空間整備事業では、「白川ちゃりんぽみち」などの
自転車走行空間整備及び熊本駅
自転車駐車場整備経費として9,330万円を計上しております。
次に、359ページをお願いいたします。
ページ中段からの河川費でございます。人件費を除きます総額で8億2,100万円余を計上しております。
主なものといたしましては、1番、広域河川改修経費は、健軍川、鶯川など広域河川の整備費として2億5,090万円を、2番の
準用河川改修事業は、旧天明新川整備経費として2億8,300万円を計上しております。
次に、360ページをお願いいたします。
ページ中段からの水路費でございます。総額4億4,600万円余を計上しております。
主なものといたしまして、1番、一般排水路整備経費は、一般排水路の新設改良費1億1,950万円を、2番の一般排水路管理経費は、排水路の除草、浚渫などの経費1億2,252万8,000円を計上しております。
また、3番から5番は、排水機場の維持管理やポンプのオーバーホール等の経費として、合わせて1億7,833万1,000円を計上しております。
◎杉田浩
都市政策課長 361ページをお願いいたします。
都市政策総務費のうち都市政策課所管分といたしまして1億500万円余を計上いたしておりまして、そのうち主なものといたしまして、4番、都市デザイン推進経費4,200万円でございます。これは、既存建築物の建てかえと一体的に公共空間を確保しますとともに、駐車場の適正配置や魅力的な景観形成を図るため、既存建築物や駐車場の実態調査、分析等を行うために必要とする経費でございます。
◎土屋裕樹 交通政策課長 主なものを説明させていただきます。
まず、2番のバス事業運行効率化支援経費でございますが、これは、バス事業者、県、市がそれぞれ500万円ずつを支出し、現在、バス事業者ごとに設定しておりますバス路線網につきまして、事業者の枠を超え、利用者にとってわかりやすく利便性の高いバス路線網を検討し、あわせて効率的な運行体制についても調査、検討するための経費でございます。
次に、3番の市電路線延伸調査設計経費でございますが、これは、これまでの調査・検討を踏まえ、検討の熟度を高めるための経費でありまして、軌道の線形や停留所の仕様、軌道の構造等の検討を行うための基本設計や地質調査に要する経費でございます。
◎角田俊一
都心活性推進課長 当課の主な当初予算としましては、説明資料、同じく362ページ下の段でございまして、2番目のシンボルプロムナードなどの整備事業でございまして、オープンスペースの整備につきまして、平成31年度当初予算分としまして8億300万円、それから平成32年度からの2カ年で限度額を15億7,000万円とする
債務負担行為の設定をお願いするものでございます。
◎正源司繁 開発景観課長 同じく説明資料の363
ページ中段をお願いいたします。
主なものといたしまして、都市計画総務費として1、歴史まちづくり事業1,360万円を計上させていただいております。
内容につきましては、新町・古町地区において道路空間整備を実施するための実施設計業務委託、歴史まちづくり協議会開催に関する事務経費を計上させていただいております。
次に、
熊本地震関連として、2、町並み復旧保存支援経費6,800万円を計上いたしております。これにつきましては、町家所有者等が行う復旧経費の一部を助成するものでございます。
最後に、4、都市デザイン推進経費2,200万円の計上をいたしております。内容は、
中心市街地の再構築が進む中、特に高さ規制や夜間景観の今後のあり方を検討するための現状調査委託、及び夜間景観に対する専門家のアドバイスをいただくための経費を計上させていただいております。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 説明資料の364ページをお願いいたします。
まず1の熊本駅白川口(東口)
駅前広場等整備事業につきましては、平成30年度から引き続き広場整備に要します用地取得や造成工事等を進めながら、新たに上屋設置工事に着手する整備費等の23億8,400万円を計上しております。
また、駅前広場上屋設置工事につきましては、平成31年度から32年度の工事期間としておりまして、平成32年度に設置経費としまして5億6,700万円の
債務負担行為を設定するものでございます。
続きまして、2の新幹線・連立関連側道整備経費から8の(市道)
街路整備経費(単独)までの各事業につきましては、熊本駅周辺及び上熊本駅周辺の街路整備等に要します工事費、
用地補償費等の経費としまして、総額20億2,960万円を計上しております。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 ページは同じく364ページ、引き続き
街路事業費について、
土木部所管分の説明でございます。
主なものといたしまして、1番及び2番の(国県道)街路整備費につきまして、
上熊本弓削線、水前寺秋津線の整備経費、合わせて1億8,700万円を計上しております。
次に、365ページをお願いいたします。
公園費でございます。総額13億1,600万円余を計上しております。主なものといたしまして、1番の全国都市緑化フェア開催推進経費は、全国都市緑化くまもとフェア(仮称)の開催準備等に要する経費として2億9,400万円を計上しております。
次に、9番の公園
維持管理経費でございますが、公園の除草、剪定、伐採等の
維持管理経費といたしまして5億4,996万7,000円を計上しております。
◎東野洋尚
建築政策課長 次に、366ページをお願いいたします。
下段の
建築政策課予算、
熊本地震関連として、3の公営住宅入居初期経費助成について、2億5,900万円を計上しております。プレハブ仮設住宅等から恒久的な再建先として
災害公営住宅を含む支援住宅等に入居した方に対し、支度金として一律10万円を補助する経費でございます。
次に、367ページをお願いいたします。
7の市営住宅計画修繕経費について9億4,420万円余を計上しております。これは、
長寿命化計画に基づく畳や風呂釜の取りかえ、外壁が劣化している団地の改修経費でございます。
◎吉住和征
震災住宅支援課長 同じく368
ページ上段をお願いいたします。
熊本地震関連としまして、1の
災害公営住宅整備事業について当初予算4億9,888万8,000円は、ペット飼育可能な
災害公営住宅、舞原第三団地の建設に係る建物購入費等でございます。
◎上野幸威 震災宅地対策課長 同じく368ページでございます。
震災宅地対策課予算をごらんください。
熊本地震関連でございます。
1、宅地復旧支援事業として15億7,600万円を計上いたしております。内容は、公共事業の対象とならない被災宅地の復旧に対する助成であり、財源としましては復興基金を活用するものでございます。
続きまして、2、
宅地耐震化推進事業といたしまして39億9,600万円を計上しております。内容は、宅地擁壁の復旧工事の設計及び工事費を計上いたしております。このほか、近見地区の宅地液状化防止事業の詳細設計並びに工事費を計上いたしております。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 同じく368ページでございます。
ページ一番下の欄になりますが、土木部所管の土木費、
災害復旧経費でございます。
1番の道路
災害復旧経費は、熊本地震で被災した道路、橋梁等の復旧経費といたしまして6億6,500万円を計上しているところでございます。
○原亨 分科会長 次に、議第9号「平成31年度熊本市
公共用地先行取得事業会計予算」、議第10号「平成31年度熊本市
都市開発資金貸付事業会計予算」、議第11号「平成31年度熊本市熊本駅
西土地区画整理事業会計予算」、議第12号「平成31年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計予算」、議第19号「平成31年度熊本市
交通事業会計予算」、以上5件について順次説明を求めます。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 資料は同じく
予算決算委員会資料の373ページをお願いいたします。
平成31年度熊本市
公共用地先行取得事業会計予算のうち土木部の所管分を御説明いたします。
まず、この
ページ下段の歳出の表をごらんください。
表の右側、説明の欄でございます。この上段にございます国道3
号植木バイパス用地先行取得事業でございます。総額3億円を計上しております。これは、国直轄で整備が進められております国道3号植木バイパスの一部区間について、国にかわり用地の先行取得を実施するための経費でございます。
次に、歳入でございますが、この
ページ上段の表の歳入の欄のうち
道路橋梁用地先行取得事業債といたしまして、歳出同額、3億円を計上しております。この事業の財源につきましては、全額、
公共用地先行取得事業債を発行することにより対応するものでございます。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 同じく資料は373ページでございます。
熊本駅
周辺整備事務所関係分につきまして、まず歳出の方から説明させていただきます。
都市計画用地先行取得事業費としまして、池田町花園線の
用地補償費等の4億5,070万円と、公債費の
公債管理会計繰出金を合わせまして4億5,171万8,000円を計上しております。
続きまして、歳入予算でございます。一般会計からの繰入金101万8,000円と
公共用地先行取得事業債4億5,070万円を合わせまして、歳出予算と同額の予算を計上しております。
◎角田俊一
都心活性推進課長 説明資料の374ページをお願いいたします。
都市開発資金貸付事業会計の当初予算としましては、桜町地区の再開発事業者からの返済の最終年となっておりまして、市債借入利子271万7,000円と事業者からの60億円の返済金を合わせました総額60億271万7,000円の歳入を公債管理会計に繰り出すものでございます。
◎寺崎真治
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所副所長 熊本駅
西土地区画整理事業会計予算につきまして、歳出の方から説明させていただきます。
説明資料376ページをお願いいたします。
土地区画整理事業費といたしまして、春日池上線の道路改良工事費や換地諸費等8,700万2,000円のほか、公債費の公債管理会計の繰出金3億8,936万4,000円と予備費を合わせまして4億7,656万6,000円を計上しております。
続きまして歳入予算でございますけれども、1ページ前の375ページをお願いいたします。
国庫補助金2,200万円のほか、一般会計からの繰入金、
土地区画整理事業債と換地処分に伴います精算金収入を合わせまして、歳出予算と同額の予算を計上しております。
◎木下富勝
植木中央土地区画整理事業所長 説明資料の377ページをお願いいたします。
植木中央土地区画整理事業会計当初予算につきまして、まず歳出から御説明させていただきます。
土地区画整理費に一般管理運営費として3億2,976万7,000円を、公債費に元利相当分1億5,767万3,000円を計上いたしまして、歳出総額4億8,744万円を計上いたしております。
次に、歳入予算につきまして御説明いたします。
歳入予算につきましては歳出予算と同額を計上させていただいており、内訳といたしましては、一般会計からの繰入金、
土地区画整理事業債ほかとなっております。
◎河本英典
交通局総務課長 それでは、平成31年度熊本市
交通事業会計予算について御説明いたします。
説明資料の383ページをお願いいたします。
平成31年度の交通事業の主要事業でございますが、まず重点事業の体系1、上熊本車両工場用地取得費1億4,039万2,000円でございますが、現在、JR貨物から借用しております上熊本車両工場の用地の一部につきまして、ようやく相手方との交渉のめどが立ったことから、用地取得の経費を計上しております。
次の2、安全で快適な運行の強化でございますが、利用客数の多い健軍町と新水前寺駅前の電停におきまして、安全対策のために監視カメラの設置や、右折自動車との事故防止対策といたしましてカラー舗装や電車車両にLEDのデイライトを設置する経費を計上しております。
次の3、利用促進でございますが、平成31年度は国際スポーツ大会等がありますことから、昨年度、債務負担を設定いたしました超低床車両の改修により省力の強化を図ることや、熊本駅前の電停改良工事や車両のシート改造経費などを計上しておりまして、利用者の増加につなげてまいりたいと考えております。
続きまして、384ページをお願いいたします。
業務の予定量でございます。乗車人員は、平成31年度がうるう年であることや、国際スポーツ大会等により対前年度当初比で13万8,000人の増加を見込んでおりまして、これに伴い料金収入も約3,000万円の増加を予定しております。
次の385ページの当初予算(案)総括表をお願いいたします。
まず、経常的な営業活動をあらわします(1)
収益的収支におきましては、Aの欄でございますが、収益が23億6,603万7,000円に対し、費用が22億6,180万4,000円でございまして、
収支差し引きが1億423万3,000円の利益を見込んでおります。
次の長期的な設備投資などをあらわします(2)
資本的収支でございますが、収入が7億4,938万円、支出が11億6,329万7,000円を見込んでおりまして、
収支差し引き4億1,391万7,000円の資金不足となる見込みでございます。この資金不足の財源につきましては、表の下に記載しております減災積立金等で補填することとしております。
386ページから387ページにつきましては費目ごとの内訳になりますので、説明は省略させていただきます。
次の388ページは、企業会計システムの更新に係る機器借り上げ料の
債務負担行為設定でございまして、期間及び限度額は記載のとおりでございます。
389ページは、参考までに当初予算案をグラフであらわしたものでございます。
説明は以上でございます。
○原亨 分科会長 次に、議第41号「熊本市
附属機関設置条例の一部改正について」中、当
分科会関係分、議第48号「熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」中、当
分科会関係分、議第68号「熊本市
交通事業審議会条例を廃止する条例の制定について」、以上3件について順次説明を求めます。
◎杉田浩
都市政策課長 議第41号「熊本市
附属機関設置条例の一部改正」につきまして御説明申し上げます。
資料の方は第1回定例会議案の6ページをお願いいたします。
中段の71の項、熊本市駐車場適正配置検討委員会でございますが、駐車場整備計画の策定並びに各種駐車場施策について、必要な調査、審議を行うために設置するものでございます。
◎今村寿也 道路整備課長 同じく議第41号「熊本市
附属機関設置条例の一部改正」について説明させていただきます。
表中72にございます熊本市街路樹再生計画策定委員会の追加について御説明申し上げます。
本市管理道路に植樹しております街路樹に関しましては、大木化による歩行空間の安全性に課題がある路線や、育成環境に問題があり、良好な街路樹空間が形成されていない路線が見られますことから、本策定委員会を踏まえ街路樹の再生計画を策定し、安全な道路空間の確保や持続可能な街路樹環境の創出を図るものでございます。
◎佐藤武士 公園課長 引き続きまして、議第41号「熊本市
附属機関設置条例の一部改正」について御説明いたします。
同じく議案6ページをお願いいたします。
表中の73番、全国都市緑化くまもとフェア基本計画検討委員会、74、熊本市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会でございます。
73、全国都市緑化くまもとフェア基本計画検討委員会につきましては、2021年度の全国都市緑化フェア開催に向けた基本計画を策定するため、必要な審議を行うために設置するものでございます。なお、設置に伴い、全国都市緑化くまもとフェア(仮称)基本構想検討委員会は廃止するものでございます。
次に、74、熊本市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会につきましては、平成29年度の都市公園法の一部改正に伴いまして、公募設置管理制度、いわゆるパークPFIの創設に伴い、公園内にカフェなどの飲食店の設置等予定者選定に関し審議を行うために設置するものでございます。
◎河本英典
交通局総務課長 同じく熊本市
附属機関設置条例の一部改正についての交通局分でございます。
同じ資料の6ページをお願いいたします。
下段になりますが、別表3の表2に熊本市交通事業運営審議会を追加するものでございます。
今回追加しております交通事業運営審議会は、交通事業の運営について必要な事項を審議することを目的に設置するものでございます。
具体的には、交通局は平成31年度中に中長期的な経営の基本計画であります経営戦略を策定するに当たり、この審議会を設置することによりまして学識経験者等の意見を取り入れながら計画を策定することや進捗管理を行っていくものでございます。
引き続き、議第48号「熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」、及び議第68号「熊本市
交通事業審議会条例を廃止する条例の制定について」、一括して御説明いたします。
同じく67ページをお願いいたします。
まず熊本市
交通事業審議会条例の廃止でございますけれども、この審議会は、昭和43年に本市交通事業経営の安定化や市内交通の将来のあり方を調査、審議するために設置されたものでありますけれども、社会情勢の変化や昭和44年以降の開催実績がないこと、また今回新たに交通事業運営審議会を設置することに伴いまして廃止するものでございます。
ページが戻りますが、22ページをお願いいたします。
上段の表の下でございます。これはただいま説明いたしました熊本市
交通事業審議会条例の廃止に伴いまして、特別職の職員の報酬等につきまして、別表の交通事業審議会委員の項を削除するものでございます。
○原亨 分科会長 次に、議第66号「熊本市都市計画・建築事務に関する
手数料条例の一部改正について」の説明を求めます。
◎原和義
建築指導課長 議案書の61ページから64ページをお願いいたします。
議第66号「熊本市都市計画・建築事務に関する
手数料条例の一部改正」について説明申し上げます。
これは、建築基準法の一部を改正する法律の施行に伴い、手数料の新設のため、所要の改正を行うものでございます。
主な内容といたしまして、建築物を建築する際、建築基準法第48条第16項の規定に基づき、過去に特例許可を受けたことがある建築物の増改築を行う場合や、用途地域の特例許可の実績があるものの許可につきましては、建築審査会の同意が不要となりますことから、新たに手数料を設定するものでございます。
○原亨 分科会長 次に、議第94号、議第95号「
指定管理者の指定について」の説明を求めます。
◎宮崎由之 住宅課長 同じく議案書の85ページをお願いいたします。
議第94号ないし議第95号「
指定管理者の指定」について御説明いたします。
提出の理由でございますけれども、新たに追加されます市営住宅に係る
指定管理者を指定するために、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づきまして議決を求める必要があるためでございます。
主な内容といたしましては、平成30年第4回定例会において新たに追加される市営住宅に係る
指定管理者の選定方法につきましては、公募によらず
指定管理者を選定することができる場合を追加するために市営住宅条例の改正を行ったところでございます。その条例改正を踏まえまして、平成30年度、今年度と平成31年度に供用開始予定の市営住宅の
指定管理者候補者につきましては、31年1月18日に開催いたしました
指定管理者候補者選定委員会の審査等におきまして、中央区、北区、西区に設置するものにつきましては熊本市営住宅管理(中央・北・西)共同企業体、東区、南区に設置するものの
指定管理者候補者につきましては熊本市営住宅管理センター共同企業体を
指定管理者候補者として選定いたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
○原亨 分科会長 次に、議第102号「熊本市・富合町
新市基本計画(富合地域)、熊本市・城南町
新市基本計画(城南地域)及び熊本市・植木町
新市基本計画(植木地域)の一部変更について」中、当
分科会関係分の説明を求めます。
◎緒方公
首席審議員兼
土木総務課長 本日の御説明の資料でございますけれども、お手元に配付されております当分科会参考資料、表題は「平成31年第1回定例会
予算決算委員会都市整備分科会都市整備委員会参考資料」をお願いいたします。
それでは、表紙を1枚おめくりいただきまして、資料1をごらんください。
当案件につきましてはこの資料1で御説明してまいります。
資料の方は「(富合地域・城南地域・植木地域)
新市基本計画事業(
都市整備分科会関連事業分)」でございます。
この合併3町における
新市基本計画の計画変更に関しましては、本定例会の方に議案が提出されておりますけれども、今回、教育市民分科会で市民局から説明を予定しているところでございます。その中で
都市整備分科会関連事業についても、本計画に基づく平成31年度予算を計上しておりますので、関連事業分について御説明するものでございます。
当分科会関連事業といたしましては、道路整備、住宅整備、区画整理、県営事業負担金等となっております。
まず道路整備につきましては、1
ページ上段の富合地域では、記載の4事業について、次の表の城南地域は記載の5事業、続きまして、次のページをお願いいたします。植木地域でございますが、表中の道路整備の欄の8件、以上、事業合計で6億2,342万2,000円を計上しているところでございます。
また、2ページ目の植木地域分といたしまして、住宅整備に2,440万円、区画整理事業に2億8,651万9,000円、及びその他といたしまして2,800万円を計上しているところでございます。
以上の合計、合併3町の合計では、9億6,234万1,000円を今回計上しているところでございます。
次に、資料の3ページでございますが、平成31年度予算に計上していない未完了事業を地域ごとに記載しているところでございます。これらの事業につきましても、今後、計画的に進めてまいります。
○原亨 分科会長 以上で説明は終わりました。
これより質疑を行います。
分担議案について質疑及び意見をお願いいたします。
◆緒方夕佳 委員 当初予算についてお尋ねいたします。
全国都市緑化フェアについて、合計3億円ほどの予算が上がっているんですが、内訳をお願いします。365ページです。
◎佐藤武士 公園課長 全国都市緑化フェアの推進経費の御説明をいたします。
まず、緑化フェアの関連経費でございますが、1億100万円余を計上しておりまして、これに関しましては、基本計画の策定経費、それから実施計画の策定経費等を計上させていただいてございます。
それから、水前寺江津湖公園の関連経費でございますが、9,800万円余を計上しておりまして、これは公園のデザイン検討を含めました基本設計や実施設計、それから水前寺江津湖公園の利活用保全推進協議会の外部有識者からなる会議開催経費、それから森林環境税の対象事業の間伐材を使ったベンチの設置などの経費を計上してございます。
次に、動植物園関係の経費でございますが、6,900万円余を計上してございまして、温室である花の休憩所などの植物園の再デザインを含めました基本計画、基本設計、それから実施設計の経費を計上させていただいています。
次に、立田山の関連経費でございますが、380万円余を計上してございます。これは、立田山豊国台公園や立田山自然公園の老朽化しました照明灯の建てかえやベンチや転落防止柵等の改修工事費となってございます。
次に、広報PRの経費でございますが、1,030万円余を計上しておりまして、4月末より開催されます信州フェアへの本市の自治体庭園の出展や、実行委員会が運営しますことになりますウエブサイトの策定経費、それからシンポジウム、オープンハウス、関係団体の気運を高めるための共同イベントの開催経費、それからシンボルマークやマスコットデザイン等の作成経費となってございます。
最後に、協働事業の推進経費でございますが、600万円余を計上しておりまして、緑化フェアまでに市民の緑化の取り組みの気運醸成を目的としまして、市内約130の小中学校における、命のリレーとして花を育て、その種を次の年につなげていきますプロジェクトや、学生による園芸コンテスト、スポンサー花壇の取り組み、花のマイスター養成制度などを計上してございます。
その他、事務費として400万円余を計上させてございます。
◆緒方夕佳 委員 最初の基本計画と実施計画に1億円余ということだったんですが、これは何カ所かの設計事務所などに支払う費用になるのでしょうか。
◎佐藤武士 公園課長 これは基本計画とか実施計画、コンサルの方に委託する経費となってございます。
◆緒方夕佳 委員 何カ所のコンサルに出すことになるのでしょうか。
◎佐藤武士 公園課長 今のところは、基本計画と実施計画で別々という形で考えてございます。
◆緒方夕佳 委員 当初、緑化フェアが計画されたときの予算の見込みはまだこれから何年間か。ことし3億円ぐらいかかっていまして、思ったよりも多くなってきているというふうに思うんですけれども、これから実施までに幾らぐらいの見通しの予算でいらっしゃいますでしょうか。
◎佐藤武士 公園課長 来年度予定しております基本計画の中で各事業の事業費の算定をしてまいりますので、その時点になると事業費がわかってくるかというふうに思ってございます。
◆緒方夕佳 委員 今回が最後の
予算決算委員会都市整備分科会と都市整備委員会ということで、私の意見、考えなどをしっかり伝えさせていただければと思います。
にぎわいが経済波及効果になるというふうにお考えになって一生懸命イベントを持ってくるということをされているんですが、例えば高福祉の社会、国を考えたときに、行政がそんなにイベントに予算を割いているのか、またにぎわいというものが人々の幸福の指標になるのか、このあたりはぜひよく考えていただき、経済波及効果などもこれから算定していかれると思いますが、計算式はありますけれども、後に検証できない値でもありますので、予算の配分ということで、緑化フェアだけでなくさまざまなイベントを市として積極的に開催されてきているんですが、その方向をぜひいま一度考えていただいて、本当に市民の日々の生活の質を左右するものは何なのか、そういうことに積極的に予算を割くというような方針をぜひ持っていただきたいというお願いです。
○原亨 分科会長 ほかにございませんか。
◆落水清弘 委員 熊本市街路樹再生計画策定委員会の件ですけれども、今のタイミングでこれをやることは適当だと思います。地震以降、相当な街路樹が傷んだり、長年の状況で害虫等の入った木が相当ふえているのも現実です。お願いしたいのが、科学的に、どこに何を植えればいいのか、間隔はどれぐらいがふさわしいのかを樹木医とか植物学者とか、専門家とデータを集めていただきたい。今、ネットの時代ですから、幾らでもデータは集まるじゃないですか。そういう中で執行部がきちんと精査していただきたいんです。
何でこれを申し上げるかというと、日本中にハナミズキブームがあったじゃないですか。ハナミズキが至るところの街路樹に使われていた。あれは、正直言って、愚策です。私から言わせると。ハナミズキはすてきな木です。しかし、あればかり植えればいいというのは異様でした。現実的にも異様なところがたくさんあります。他県でも、他都市でも。
ですから、きちんと科学的に分析された上で、30年後、50年後に幹周りがどの程度になるのか、間隔は25メートルがいいのか、30メートルがいいのか、40メートルがいいのかというふうなことまで、この道路においては幹周りはこのくらいのものにしようとか、明確な科学的な検証をこの策定委員会でやっていただきたいわけです。しかし、丸投げではなくて、必ず執行部の方が一つ一つを選別していただきたいんです。策定委員の先生方が言われたこと自身もきちんと執行部が裏づけをとって、データは間違いないかという確認をとった上で計画を最終的につくっていただきたいわけです。
一番大事なのは、そのプロセスを残すことです。この木を選定した理由は一体何なのか。大きくなるのが早いとか、幹周りがこの辺で制限されるとか、落葉が少ないとか、いろいろな事情でその木を選定していくわけじゃないですか。そのプロセスを明確にデータ化しておいてほしいんです。それでないと、せっかくこの策定委員会で決めたことが、20年後、30年後には忘れられて、また同じ失敗を繰り返していく。ですから、今から先、行政のデータをきちんと蓄積した上で物事を進めていけば、同じ過ちを二度と犯さなくなっていきます。過去を否定するものでは全くありません。これから先の話をしているのです。そういうふうな策定委員会にしていただきたいと思いますけれども、私の考えは局長いかがですか。間違っておりませんでしょうか。
◎田中隆臣
都市建設局長 今委員がおっしゃられたように、樹木につきまして今、かなり前に植栽して、歩道とかでこぼこな状態で、要は歩くのも危険な状態とか、そういうのもいっぱい見られます。間隔も考えてくださいということで、昔は量を植えていたという時代がございます。今後は、将来にわたって街路樹としての質を高めていかなくちゃならないだろうと思っておりまして、植えかえるならなぜそれにしたかとかいうプロセスもきちんと残すと。それと、今委員がおっしゃられたような樹木医とかの意見も聞きながら、しっかり策定委員会で練っていきたいというふうに考えてございます。
◆落水清弘 委員 どうぞよろしくお願いいたします。
ちょうど私の家の近くに寂心さんの樟がございます。これは道路ではありませんけれども、環境の問題というか、森の都熊本を象徴する1つの木ですから、樹木関係に関しては常に森の都という意識を持って物事を進めていただきたいということを申し上げておきます。
引き続き、都市デザイン推進経費の件ですけれども、ヨーロッパまで視察に行かれるような話も仄聞いたしました。視察は大いに構いませんので、しっかり見ていただく中で、行政がどういうふうな図を描いているのかというのが今のところわかりませんのであえて申し上げますけれども、景観という物差しはヨーロッパは、私権、個人の所有物であっても、外側に見えているものは全て景観という考え方です。ですから、そういう物差しで今から先は、先進の文化豊かな都市は考えるべきだと私は思うんです。そのような意味から民間の建物についても、何らかの形で行政が描いたビジョン、絵に沿うような形に気持ちがなっていくように指導していただくなり導いていただくなりしてもらいたいわけです。
そういう中で大事なのは、例えば電車1つをとっても、通町の電車を見るのと、駅前のサイドリザベーションの緑豊かな電車を見るのでは全く違います。別の都市ではないかというぐらい違うじゃないですか。ですから、こういう物差しを行政は持ってもらいたいんです。
私が夜間照明についてくどく申し上げている。色目をそろえてほしいと。交通局自身も、今後は道路と打ち合わせて色目をそろえていただかないといけないのです。夜間景観という意味では、そういうふうな横のつながりというものは明確に持っていただきたい。
それと、自転車道1つとっても、私の地域でお世話になりました崇城大学前の自転車道を局長、見られましたか。誰が見ても、非常にいいできばえです。ああいう自転車道を進めていく。これは都市デザインの1つです。確実に。
ですから、民間のビルであるとか、自分たちがつくる自転車専用道であるとか、電車だとか、全部デザインのエリアに入ってくるわけです。そのことを自覚した上でデザイン推進経費を使っていただきたい。横のネットワークをどこまで広げればいいかということを明確に、やはりこれも田中局長が中心になってやっていただかないといけないと思いますので、御答弁お願いします。
◎田中隆臣
都市建設局長 実は、都市デザイン室をつくる経緯に至ったのは、駅周辺でいろいろなデザインを考えながら、桜町でも同じようなまちづくりをやって、それを
中心市街地全体に広げていく。そういう中で、
中心市街地の新町にもいい街並みがございます。それと白川も入って、非常に自然の景観も楽しめる。それをどうつなげていくかということでスタートしました。
委員がおっしゃられるように、例えば道路だったり、電車だったり、他の部署とどうかかわりを持たせていくかというのも非常に悩ましいところではあるんですけれども、都市デザインをつくった上で全体を調整し、都市デザイン室がやるものとして調整機能もきちんとやっていこうという思いはございます。
来年設置してやっていきますので、試行的にいろいろなことを考えながら、また議会にも御相談しながら、よりよい中心部から広がる熊本市というふうなイメージで今考えているところでございまして、民間の建築物とか広告物とかも一緒に今後は研究していかなければならないというふうに思ってございます。
◆落水清弘 委員 田中局長の頭の中には山ほどすばらしいセンスが埋もれていらっしゃるようですから、ぜひともそれを具体化していただきたいと思います。
行き着くところはセンスの問題ですから、大西市長もいいセンスをお持ちでらっしゃいます。局長と大西市長が土台のベースのようなものを何時間もかけて、パースになりなんなりにして、このイメージでいこうよというふうなものを全庁に広げていくような感覚でいかれるといいと思うんです。そのこと自体が行政が示したビジョンとして出て、それが民間に波及していって1つの都市がすばらしい、美しい、心地よい上質な都市になっていくというふうな格好になっていきますから。
これから先は、本当に都市間競争の中で、景観というものが日本では最重要視されていくと思います。都市間競争の中で熊本市が景観に取り組むことが重要です。結局、今、景観に取り組んでいる都市ってそんなに多くないんです。日本では。しかし、ヨーロッパに今度視察に行かれればわかるように、旧市街地、新市街地で全く違う都市景観の都市ばかりです。ああいうふうなめりはりが明確であり、みんなが魅力的に感じるようなものを局長にお願いしたいと思いますので、お世話になります。
○原亨 分科会長 ほかにありませんか。
◆鈴木弘 委員 当初予算の説明資料366ページの住宅費のうち、目の住宅管理費についてお伺いしたいと思います。
本年度は約27億円の予算が組まれておりますけれども、前年度を見ると23億円ということで、約4億円多い予算になっております。その要因を説明いただければと思います。
◎宮崎由之 住宅課長 同じく366ページの星の3番でございますけれども、これは新規事業ということでございます。復興基金、県の基金を使いまして、仮設住宅から市営住宅に移られた方々に対しまして初期費用の助成ということで2億5,900万円。これが大きな要因だというふうに思います。
◆鈴木弘 委員 あと残りの1億円はどこですか。
◎宮崎由之 住宅課長 すみません、細かくは。積み上げたものですから、この場で御説明難しゅうございます。申しわけございません。
◆鈴木弘 委員 それぞれ積み上げて出されている中で、住宅管理費というのは、どちらかというと、先ほど御説明いただいた3番の初期経費助成とか特殊要因を除けば、基本的には余り変わらないというのが管理費に当たるんだろうと思いますので、積み上げる前の管理費等の増減があるのかないのか、そういったこともきちっと課内で、部内で検討しながら予算を編成していただければというふうに思っています。これは要望にしておきます。
その上でちょっとお伺いしたいんですが、11番で、
被災者提供用市営住宅空家修繕経費7,480万円計上があります。国・県から半分いただいて、2分の1でやるということですけれども、先ほど説明があったと思いますけれども、もう一回確認で、修繕対象戸数をお教えいただければと思います。
◎宮崎由之 住宅課長 本年度で申し上げますと250戸、1億3,000万円ほどの予算をいただいておりましたが、新年度、平成31年度につきましては、中央区と東区の御要望が多いものですから、144戸の修繕をさせていただきたいということで7,480万円の予算を計上しているところでございます。
◆鈴木弘 委員 すみません、計算機がないので正確に出ないんですが、144戸で7,480万円、1戸当たり幾らですか。
◎宮崎由之 住宅課長 さまざまございますけれども、平均で52万円ということで積算しているところでございます。
◆鈴木弘 委員 なぜこれをお聞きしたかというと、
被災者提供用市営住宅空家修繕経費というのは、この前、予算決算委員会の総括質疑でもお聞きしましたけれども、自宅再建でもとの場所に戻れる人は約45%。残りの人は復興住宅か民間賃貸か公営住宅かその他ということで、55%の多くの方たちがそちらに行く。その中で、住宅費の中にも出てきますが、例えば
災害公営住宅整備事業ということで4億9,800万円余、これはペットのという説明だったかな。というようなことで、1戸当たり2,000万円以上の形で復興住宅がつくられる。仮設住宅から全部、復興住宅をつくって、新しいところをついの住みかにしてあげる事業というのが本来求められるかもしれないけれども、土地の問題、それから住宅の密度の問題とかいろいろなことで、既存の公営住宅、さらには民間を活用していただこうというやり方ですので、果たして1戸当たり52万円でいいのか。通常修繕と余り変わらないのではないか。
それで具体的にお聞きしたいんですが、提供のための修繕はどういうところをするようになっているんでしょうか。項目を教えてください。
◎宮崎由之 住宅課長 今委員がおっしゃったとおり、通常の退去、市営住宅から出ていきますという方々には、入居者の方の負担ということで、畳とかふすまをかえていただきます。そこを被災者の方に提供するわけでございますけれども、長年空き家というような状況もありますので、クロスの張りかえ、床とか壁の張りかえ、水回りのやりかえがメーンの修繕の内容でございます。
◆鈴木弘 委員 約1,500戸が公営住宅、市営住宅として準備していて、公営住宅を希望される、今残っている方以上の提供はあるんですけれども、マッチングがまだ済んでない方がかなりいらっしゃる。公営住宅に入るときに、まずは仮設住宅に住んでいる方は、発災から3年たっていますので、自宅が壊れて、仮設に入った場所でそれなりの人間関係ができている。だから、できればということで、その場所か元住んでいた場所の周辺、この2カ所を選ぶはずです。全く違うところに行きたいという人は、よほど近隣ともめてない限り、コミュニティをつくれていれば、従前の住まいの周辺か、または3年間住んだ周辺に行きたいというのが通常であろうと考えるときに、提供が1,500ぐらいで、希望しているのが1,000ぐらいだったと思います、スタートの段階では1.5倍ぐらいやっているんですが、だんだん本人の希望と違うところに行く状況に入っていて、3月末に向けて公営住宅の提供をしていこうということで、しっかりと取り組んではいただいているわけですけれども、だんだん厳しくなっていく中で、例えばクロスを張りかえました、床をちょっと修繕しました、水回りをやりました、もう一度基本的に考える必要がある。ついの住みかとして提供すべき施設って何なのかという最低限のポリシーを持つべきである。途中で言い出して大変申しわけないけれども、本当は頭から検討していって、1戸当たり500万円かけたって復興住宅を建てるのに比べれば安いものだというふうに思っていまして、まだまだ間に合うところがあるので、入居を希望される方の意見をしっかりと聞いてほしい。
例えば実際に電話があってます。ドアがとてもさびていて、何とかきれいにしてほしいという声も聞きます。ただ、そこは古いので、やるときは全部やらなくちゃいけないので、そのときにしますと言って、ドアの塗りかえは外したりとかそんなことがあっているので、果たしてそれでいいのかな。引っ越してくるときにまず一番に見るのはドアでしょう。ドアで気持ちがめげるような恒久住宅ってあり得ないよねって個人的には思っているので、丁寧に聞きながら、やれることをふやしていくぐらいのつもりで。
お金が足りなくなったら、補正で出せばいいんです。52万円で何とかまとめようという行政的発想はやめて、ついの住みかを提供するために何が必要かという角度でもう一度、必要であれば補正を出していくというぐらいの気持ちで残りの方たちの住宅対応をぜひともやっていただきたい。これは課長レベルじゃ難しいので、部長か局長か、担当部長、よろしくお願いします。
◎山本純一 建築住宅部長 委員御指摘のとおり、空き家修繕ということで、最小限度しか今やれていない状況でございます。一方、
災害公営住宅は、おっしゃるとおり、2,000万円ぐらいかけて1戸をつくっているというようなところもございますので、相当な開きが出てきているのは間違いないところでございます。
ついの住みかということでございますので、今後も中の修繕は当然ながら、マッチングも含めて、1階を御希望されているとか、エレベーターがあるところを希望されている方もいっぱいいらっしゃいますので、被災者に寄り添った対応とか修繕とか、さらに戸数もふやしていくようなことを今後も引き続き検討してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◆鈴木弘 委員 どれだけ多くの被災者がついの住みかで頑張ろうという気持ちになれる対策になったのかどうかが勝負になります。今部長からも答弁いただきましたけれども、そのために必要な修繕をするのであれば、補正でもするという意見があったことをぜひとも局長の方から市長に伝えてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎田中隆臣
都市建設局長 この委員会後に質疑報告会がございますので、その中で報告させていただきます。
○原亨 分科会長 ほかにございませんか。
◆緒方夕佳 委員 町並み復旧保存支援経費。
熊本地震関連で被災した町家の復旧保存に対する助成経費、363ページについてお尋ねします。
町家を保存しようと。これは熊本市の遺産であるからぜひとも予算をつけてほしいと言いまして、今年度、随分つけていただいて、非常によかったなと思っていたところです。今年度幾らか、来年度が6,800万円。今、差額がどうなっているのか教えていただけますでしょうか。
◎正源司繁 開発景観課長 本年度予算については1億7,600万円計上させていただいているんですが、今のところ、予算の交付決定額としては約2,300万円とかなり縮小いたしております。これにつきましては、チラシのポスティングとか自治会の回覧通知とか、いろいろなことをやってきております。あと、登記事項証明書を調べて所有者に郵送したりとか、建築士会とか建築士事務所、宅建業の方の関係団体に対しても周知をお願いしたところでございます。
なかなかそれぞれの御事情があって、できるだけ多く相談を受けております。今年度も残る3件ぐらいで2,000万円ぐらいの相談を受けている状況でございます。その辺に至りましてもできるだけ、短い期間ではございますけれども、交付をしたいということで事務担当部局としては努力しているところでございます。
来年度予算についても1件当たり大体400万円程度ということで、相談を受けた中の17件ということで予算計上させていただいてますが、できるだけ寄り添った形で相談を受けておりますし、それぞれの事情に対してもできるだけ支援したいということで今後とも頑張っていきたいということでございます。
◆緒方夕佳 委員 お尋ねする前に全部お答えいただいたような感じでしたが、地震前の町家の数と現況はどうなっていますでしょうか。前後の比較です。
◎正源司繁 開発景観課長 町家の被災状況については、前の委員会の中でもお答えしておりますが、その時点は5月初めだったと記憶しておりますが、昨年11月6日時点でもう一度、町家の状況を調査いたしております。そういった中で新町・古町地区については、地震前に359棟ございましたのが、現在は190棟。169棟が解体されているということでございます。それと川尻に至りましては、地震前が120棟でございましたけれども、現在は93棟ということで、全体でいいますと479棟あったものが283棟、割合にしまして、新町・古町地区で約47%が解体、川尻地区で23%が解体、全体で約41%が解体されているような状況でございます。
◆緒方夕佳 委員 これは歴史まちづくり事業にも関連しますが、言いたいことはもう御存じかもしれませんが、新町・古町、また川尻地区、日本の旧家屋といいますか歴史的な家屋、熊本市全体の歴史的な遺産です。皆さんも海外などに行かれるときに興味を持たれるのは、その国の歴史であるとか皆さんが暮らしている住まいですとか、観光といった面で歴史というのは重大な要素です。1つの大きな要素です。熊本市の魅力として歴史の面、湧水豊かな自然の面、ほかの都市の方には驚くべきような水の豊かさがあります。食とか温泉もありますけれども、そういうセットでいろいろ楽しめる。歴史というのは日本にしかないものですから、ここにしかないものを皆さん見に来られるわけです。市の方からもいろいろな声を聞いたりして、歴史として海外の方が関心を持ってくるのは、街並みとして残ってないとだめだとか、せめて1つの通りが歴史的に楽しめるようでないといけないんだという御意見を聞きます。ではそうしましょうと思うわけです。今おっしゃられたように、半分が地震後解体されてしまった。新聞報道でも蜂の巣のようになっていると言うんでしょうか、駐車場にもなっているということで、どんどん失われていっています。
先ほど落水委員も発言されましたけれども、例えばヨーロッパ、ローマなどはローマ帝国の街並みが残っている。非常に不便なんです。小さな石の石畳があってがたがたしますし、車のタイヤも痛みますし、皆さんキャスターつきの買い物かごで買い物されますけれども、それを運ぶのも大変なぐらい、非常に生活には不便な部分があるんです。でも、これは私たちの遺産だから残したいという強い意志があって、行政の方も市民の方ももちろん巻き込んで、意思があって残していけるものなので、歴史まちづくり事業にも通じます。
歴史まちづくり事業においては町の方を巻き込んで、町の方の意思も必要です。先ほど正源司課長からそれぞれの事情があるというお話もありまして、本当に難しい部分ではあるんですが、行政の方にビジョンがあって、熊本市はこういうまちづくりをしたい、ここは歴史的な地区で、熊本市にとって非常に大切なんだ、後世の世代に残していかないといけない場所なんだと。これからは産業などが経済的に右肩上がりというふうにはならない経済の成熟した日本の社会ですので、観光というのは、これからの熊本市が生きていく資源ですので、それを後世に伝えていく、また歴史、文化を後世に伝えるという面もあります。ぜひその辺を、もちろん開発景観課だけでなく
都市建設局、また先ほど建設局長もおっしゃられたように、ほかの局とも連携して、都市デザイン室といういろいろな場所と連携して、市全体として見てつなげていくようにしていくということで、ここの重要性をいま一度確認して、必要な人員、リソースを開発景観課にも割いて、事業をしていっていただきたい。
◎吉澤勇一郎 総括審議員兼都市政策部長 委員のおっしゃられたとおり、歴史的な資産が重要だというのは我々も認識しているところでございます。御存じのとおり、新町・古町を中心に、歴史的街並みを維持・向上していこうということで、歴史的風致維持向上計画というのを、大学の先生ですとか地元の方も入って計画をつくっております。来年にはでき上がるかなと思っておりますので、それを踏まえて、今度、その計画に基づいて街並みを向上していくということで、歴史まちづくり事業にも道路空間の整備、設計と書いてありますけれども、グレードの高い、雰囲気のあるような道路空間をつくれるように考えておりまして、そういったことも来年度やっていきたいと思っております。
力を入れてという話もありましたけれども、後の方でまた少し組織の話も出てきますけれども、今、開発景観課で景観部門をやっているんですけれども、開発部門と一緒で、規制的な面も強いものですから、もう少し前向きに景観をつくっていこうということで、景観部門を桜町の拠点開発を前向きにやっている都市活性推進課と合わせて新しい課をつくって、その中に都市デザイン室というデザインを重点的にやっていく組織をつくって強化し、その中で歴史まちづくりもやっていこうと思っておりますので、前向きな仕事を組織としても重点的につくって、うちの部としても取り組んでいきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆緒方夕佳 委員 そういうビジョンを持たれて、部局も編成しながら取り組まれていくということで、大きな期待を寄せておきますので、どうぞよろしくお願いします。
地域の方から請願も出まして、歴史まちづくり事業がすぐに立ち上がったスピーディーさは非常にすばらしいなと思っているところですし、1年半ぐらいで計画をつくり上げようとされていると聞いていますが、政令市は大体平均2年ぐらいかけているという話もあります。平均だからいいということではもちろんないんですけれども。長期的に見て、これまで何年も大事だと言われながら失われてきている遺産でもあります。地域の方が残したい気持ちというのは本当に大切ですので、地域の方もこの事業に一緒に取り組みたいというように思っていただけるように、大変ではあるんですが、地域の方とコミュニケーションをとりながら進めていっていただければありがたいです。
○原亨 分科会長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○原亨 分科会長 ほかになければ、これをもちまして
都市整備分科会を閉会いたします。
午前11時48分 閉会
出席説明員
〔
都市建設局〕
局長 田 中 隆 臣 総括審議員兼都市政策部長
吉 澤 勇一郎
都市政策課長 杉 田 浩 交通政策課長 土 屋 裕 樹
都心活性推進課長 角 田 俊 一 開発景観課長 正源司 繁
震災宅地対策課長 上 野 幸 威
建築指導課長 原 和 義
植木中央土地区画整理事業所長 熊本駅
周辺整備事務所長
木 下 富 勝 田 尻 亮 司
首席審議員兼熊本駅
周辺整備事務所 熊本駅
周辺整備事務所副所長
副所長 寺 崎 真 治 中 村 孝
熊本駅
周辺整備事務所副所長 建築住宅部長 山 本 純 一
上 杉 剛 二
建築政策課長 東 野 洋 尚 営繕課長 塩 田 栄一郎
設備課長 吉 村 和 敏 住宅課長 宮 崎 由 之
震災住宅支援課長 吉 住 和 征 総括審議員兼土木部長
宅 間 正 一
首席審議員 藤 岡 明 弘 首席用地審議員 山 岡 憲 史
首席審議員兼
土木総務課長 道路整備課長 今 村 寿 也
緒 方 公
土木管理課長 上 村 亮 用地調整課長 高 木 裕 治
河川課長 高 永 恭 男 公園課長 佐 藤 武 士
首席審議員兼震災土木施設対策課長 東部土木センター所長
上 田 修 司 米 村 浩 介
西部土木センター所長 富合地域整備室長 磯 田 茂 成
吉 永 浩 伸
城南地域整備室長 平 江 利 也 北部土木センター所長
田 島 伊 織
植木地域整備室長 石 原 大 成
〔交 通 局〕
交通事業管理者 肝 付 幸 治 次長 大 関 司
総務課長 河 本 英 典 電車課長 島 田 裕 士
〔議案の審査結果〕
議第 1号 「平成31年度熊本市
一般会計予算」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 9号 「平成31年度熊本市
公共用地先行取得事業会計予算」…(審 査 済)
議第 10号 「平成31年度熊本市
都市開発資金貸付事業会計予算」…(審 査 済)
議第 11号 「平成31年度熊本市熊本駅
西土地区画整理事業会計予算」
………………………………………………………………(審 査 済)
議第 12号 「平成31年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計予算」
………………………………………………………………(審 査 済)
議第 19号 「平成31年度熊本市
交通事業会計予算」…………………(審 査 済)
議第 20号 「平成30年度熊本市
一般会計補正予算」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 29号 「平成30年度熊本市
公共用地先行取得事業会計補正予算」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 30号 「平成30年度熊本市
都市開発資金貸付事業会計補正予算」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 31号 「平成30年度熊本市熊本駅
西土地区画整理事業会計補正予算」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 32号 「平成30年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計補正予算」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 38号 「平成30年度熊本市
交通事業会計補正予算」……………(審 査 済)
議第 41号 「熊本市
附属機関設置条例の一部改正について」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 48号 「熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 66号 「熊本市都市計画・建築事務に関する
手数料条例の一部改正について」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 68号 「熊本市
交通事業審議会条例を廃止する条例の制定について」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 94号 「
指定管理者の指定について」……………………………(審 査 済)
議第 95号 「同 」……………………………(審 査 済)
議第 102号 「熊本市・富合町
新市基本計画(富合地域)、熊本市・城南町
新市基本計画(城南地域)及び熊本市・植木町
新市基本計画(植木地域)の一部変更について」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)...