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平成30年第 4回予算決算委員会−12月25日-02号
平成30年第 4回予算決算委員会−12月25日-02号

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  1. 熊本市議会 2018-12-25
    平成30年第 4回予算決算委員会−12月25日-02号


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    平成30年第 4回予算決算委員会−12月25日-02号平成30年第 4回予算決算委員会                予算決算委員会会議録 開催年月日   平成30年12月25日(火) 開催場所    予算決算委員会室 出席委員    44名         満 永 寿 博 委員長    藤 岡 照 代 副委員長         くつき 信 哉 委員     田 辺 正 信 委員         光 永 邦 保 委員     大 塚 信 弥 委員         山 部 洋 史 委員     緒 方 夕 佳 委員         小 池 洋 恵 委員     三 森 至 加 委員         高 本 一 臣 委員     小佐井 賀瑞宜 委員         寺 本 義 勝 委員     福 永 洋 一 委員         西 岡 誠 也 委員     田 上 辰 也 委員         浜 田 大 介 委員     井 本 正 広 委員         藤 永   弘 委員     原     亨 委員         原 口 亮 志 委員     紫 垣 正 仁 委員         大 石 浩 文 委員     田 中 敦 朗 委員         那 須   円 委員     重 村 和 征 委員
            上 田 芳 裕 委員     園 川 良 二 委員         倉 重   徹 委員     澤 田 昌 作 委員         三 島 良 之 委員     田 尻 善 裕 委員         上 野 美恵子 委員     白河部 貞 志 委員         津 田 征士郎 委員     坂 田 誠 二 委員         竹 原 孝 昭 委員     江 藤 正 行 委員         藤 山 英 美 委員     落 水 清 弘 委員         古 川 泰 三 委員     北 口 和 皇 委員         田 尻 将 博 委員     鈴 木   弘 委員 欠席委員    3名         村 上   博 委員     齊 藤   聰 委員         家 入 安 弘 委員 議題・協議事項   (1)議案の審査(9件)      議第 287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」      議第 288号「平成30年度熊本市国民健康保険会計補正予算」      議第 289号「平成30年度熊本市病院事業会計補正予算」      議第 290号「平成30年度熊本市水道事業会計補正予算」      議第 291号「平成30年度熊本市下水道事業会計補正予算」      議第 292号「平成30年度熊本市交通事業会計補正予算」      議第 294号「熊本市客引き行為等の禁止に関する条例の制定について」      議第 295号「熊本市立学校の教育職員の給与に関する条例の一部改正について」      議第 296号「熊本市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について」                             午前10時00分 開会 ○満永寿博 委員長  ただいまから予算決算委員会を開会いたします。  これより本日の審査に入ります。  順次、各分科会長の報告を求めます。  総務分科会長の報告を求めます。         〔総務分科会長 寺本義勝委員 登壇〕 ◆寺本義勝 委員  総務分科会において分担いたしました議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  本案については、種々論議があり、まず、統一地方選挙経費について、  一、選挙公報の配布については、近年期日前投票を行う有権者が増加していることに鑑み、できる限り早期配布に努めてもらいたい。  一、選挙公報の配布業務については、複雑な区境を熟知している業者が1者に限られているとの理由から随意契約を予定しているが、他の業者でも履行可能と考えるので、業者選定方法については入札とすべきである。  旨、意見要望が述べられました。  議第287号中、当分科会関係分については、このほか委員より、  一、税務組織の改編について、各区税務課が所管する賦課・徴収業務を本庁に集約するとのことであるが、区役所の業務縮小に伴う専門的なスキル低下が懸念されるので、十分な研修を行うなどの対策を講じてもらいたい。  一、テロ災害等対応資機材整備経費について、国際スポーツ大会の開催を控える本市において、テロ対策は重要な取り組みであると考えられるので、不測の事態に十分対応できるよう万全を期してもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、総務分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  総務分科会長の報告は終わりました。  次に、教育市民分科会長の報告を求めます。         〔教育市民分科会長 高本一臣委員 登壇〕 ◆高本一臣 委員  教育市民分科会において分担いたしました各号議案の詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、まず、図書管理システム機器借上について、  一、今後のシステム導入に当たっては、県立図書館周辺自治体、大学等と相互検索を可能にするなど、利用者の利便性向上に努めてもらいたい。  一、システムの統計機能を活用し、世代別、地域別の貸し出し傾向を分析し、利用者のニーズに即した蔵書の配置を行うなど、効果的な運営を求めたい。  旨、意見要望が述べられました。  次に、再犯防止等推進経費については、  一、保護観察所や保護司を初め、地元の協力雇用主更生保護施設青少年健全育成協議会などの関連団体と十分な連携を図り、実効性のある更正事業を行ってもらいたい。  一、対象者の就業状況等を把握するとともに、協力雇用主における受け入れ態勢の整備を求めることも検討してもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  次に、議第294号「熊本市客引き行為等の禁止に関する条例の制定について」は、  一、本条例案では、市民等及び事業者の責務や禁止行為が定められているが、具体的な内容が理解しにくいと思われるので、チラシやホームページ等にイラストを用いるなど、わかりやすい周知に努めてもらいたい。  一、禁止地区の指定等の調査審議を行う客引き等対策審議会については、女性の視点が反映されるよう、委員の選定に留意願いたい。  一、条例施行前であっても、市民や来訪者の安全安心が確保されるよう、市街地のパトロールを行うなど、悪質な客引き行為の防止に努めてもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、教育市民分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  教育市民分科会長の報告は終わりました。  次に、厚生分科会長の報告を求めます。         〔厚生分科会長 田上辰也委員 登壇〕 ◆田上辰也 委員  厚生分科会において分担いたしました各号議案の詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  まず、議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、生活困窮者自立支援業務委託について論議があり、前回の業者選定では、自立支援相談事業など4つ全ての委託事業において応募者が1者のみであったことから、今後の公募に当たっては、複数応募につながるような策を講じて、競争性を担保してもらいたい。  旨、要望が述べられました。  次に、議第289号「平成30年度熊本市病院事業会計補正予算」については、種々論議があり、まず、市民病院ホームページ刷新等業務委託について、  一、本業務委託について、1,500万円の債務負担行為補正が計上されているが、新市民病院独自の魅力等を十分に発信し、多くの患者から信頼され、選ばれる病院となるような質の高いホームページを作成することで、高い費用対効果を目指してもらいたい。  一、本業務委託については、プロポーザル方式での業者選定が予定されているが、事業費抑制の面から、価格による競争性が担保されるよう、適正な評価基準を設定してもらいたい。  旨、要望が述べられました。  議第289号については、このほか、委員より、  一、新市民病院における検体検査業務について、業務の一部を民間委託することが予定されているが、委託業者の人件費抑制などにより、委託先職員の処遇が悪化し、事業水準の低下を招くおそれが懸念されることから、委託先職員の適正な賃金が担保されるような取り組みを検討してもらいたい。  一、市民病院駐車場管理業務について、病院経営が厳しい状況にあることは理解するものの、自治体病院として、より患者の立場に立った運用という観点から、駐車料金は現行を維持してもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、厚生分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  厚生分科会長の報告は終わりました。  次に、環境水道分科会長の報告を求めます。         〔環境水道分科会長 藤永弘委員 登壇〕 ◆藤永弘 委員  環境水道分科会において分担いたしました各号議案の詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、緑のじゅうたん等管理業務委託について議論があり、  一、市電緑のじゅうたんは、都市景観上、大変有意義であることから、管理経費の削減に努め、区域拡大を検討してもらいたい。  一、下通アーケード内の街路樹について、管理が十分に行き届いていない場所が見受けられることから、管理に当たっては地元商店街の協力が得られるよう、さらなる働きかけを求めたい。  旨、意見要望が求められました。  これをもちまして、環境水道分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  環境水道分科会長の報告は終わりました。  次に、経済分科会長の報告を求めます。         〔経済分科会長 小佐井賀瑞宜委員 登壇〕 ◆小佐井賀瑞宜 委員  経済分科会において分担いたしました議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  本案については、種々論議があり、まず、熊本城特別見学通路整備工事について、  一、熊本城再建に係る支援金等を財源とする7億5,000万円の増額補正が計上されているが、本市はいまだ震災復興半ばにあり、市民の理解が得られるのか疑問である。このような多額の予算を伴う事業については、市民への丁寧な説明と意見聴取に努めるべきと考える。  一、今回のバリアフリー対策等に係る増額補正においては、障がい者団体等との意見交換に基づく要望等が反映されており、より多くの来城者が見学通路を安全かつ快適に利用するためには必要な整備であると思われる。今後も、市が行う事業については、さまざまな配慮を必要とする方々との意見交換を行うなど、丁寧な事業推進に努めてもらいたい。  一、本事業は、6月補正において10億5,000万円が計上され、今回7億5,000万円の追加補正が提案されている。この理由として、「早期整備を目指す中で、基本計画段階での予算計上となってしまった」、「2020年のオリンピックに間に合わせたい」などと説明されているが、完成時期ありきで多額の補正予算を提案することは議会軽視と言わざるを得ない。今後は、計画性のある事業推進はもとより、予算の提案に当たっては十分な精査と議会への丁寧な説明を求めたい。  旨、意見要望が述べられました。  議第287号中、当分科会関係分については、このほか委員より、熊本城ホール整備事業については、機能強化等を理由に事業費が約5億円増額となっている。再開発会社が積算した金額に対し、市は十分精査の上、妥当と判断したとのことであるが、議会にその内容や金額の妥当性を十分議論できるような詳細な資料の提示がない以上、当該議案には賛同しがたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、経済分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  経済分科会長の報告は終わりました。  次に、都市整備分科会長の報告を求めます。         〔都市整備分科会長 原亨委員 登壇〕 ◆原亨 委員  都市整備分科会において分担いたしました各号議案の詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  議第287号「平成30年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、まず、ブロック塀等安全対策緊急支援事業について種々論議があり、
     一、補助対象となる危険箇所の把握と撤去の進捗管理を行い、危険ブロック塀の撤去が行われない箇所については、撤去推進のための新たな対策を検討するなど、危険箇所の確実な解消を求めたい。  一、町内ごとに実施されたブロック塀調査において、危険箇所が報告されていない町内もあることから、補助事業の開始に当たっては、調査漏れがないか再度確認を行ってもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  議第287号中、当分科会関係分については、このほか施設の維持管理等関連経費に係る債務負担行為補正について、公園や道路の維持管理に多額の費用が計上されているにもかかわらず、市民の要望に的確に対応できていない事例もあることから、公共施設マネジメント基本方針に基づき、適切な維持管理に努めてもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、都市整備分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  都市整備分科会長の報告は終わりました。  以上で各分科会長の報告は終わりました。  これより締めくくり質疑を行います。  通告一覧表につきましては、お手元に配付いたしておきました。  それでは、発言順に従い、順次質疑を行います。  質疑時間は1人15分となっております。  まず、くまもと未来藤山英美委員の質疑を行います。         〔藤山英美委員 登壇〕 ◆藤山英美 委員  くまもと未来藤山英美でございます。  2件について質疑いたします。  まず、債務負担行為設定の考え方について質疑いたします。  本会議においても、来年度開始当初から役務の提供を受ける必要がある契約案件を含む88件、約95億円の債務負担行為の補正が提案されております。皆さん御承知のとおり、予算は単年度で完結するのが原則ですが、1つの事業や事務が単年度では終了せず、後年度においても支出が必要となる場合が多々あります。  そうしたものについては、先ほど申し上げたように、予定された支出について事項や期間、限度額をあらかじめ債務負担行為として予算で定めることが必要となっております。そうした債務負担行為の設定を行うことで、年度開始当初からのサービスの提供が必要なものにつきましては、前年度中に契約を行うことが可能になります。  具体的には、ごみの収集運搬や道路の清掃など、市民生活に必要なサービスにつきましては、年度当初の4月1日から速やかに提供することができる仕組みとなっておりますことは、皆様も御承知のとおりでございます。  この債務負担行為について、以前も私は予算決算委員会で取り上げ、その残額が平成22年度末から平成26年度末に倍増していたことから、その要因についてお尋ねいたしました。その際には、指定管理者制度の導入や複数年にまたがる投資事業の影響などにより増加しているとの答弁でございました。そうした状況については、私も理解しております。  ただ、平成28年度の熊本地震発生以降は、熊本城を初めとした災害復旧関連事業に係る債務負担行為についてもこれまで予算化されてきております。改めてその残額が気になるところでございます。  一方、債務負担行為については、一定限度額を設定すると、その後は契約に基づき、毎年度予算が計上されることになっております。そのため、設定を行う際の金額の精査については、通常の予算と同様、非常に重要だと考えております。このようなことから、熊本地震を踏まえた債務負担行為残額の現状と、設定の際にどのような確認を行っているのかについて、財政局長にお尋ねします。         〔田中陽礼財政局長 登壇〕 ◎田中陽礼 財政局長  債務負担行為に関するお尋ねについてお答えいたします。  債務負担行為の残額につきましては、平成27年度末は523億円でありましたが、熊本地震に伴い、学校施設や熊本城の災害復旧経費震災廃棄物処理経費等債務負担行為の計上を行ったことなどから、平成29年度末におきましては711億円となっているところでございます。  債務負担行為の設定に当たりましては、歳出予算と同様に、将来の過度な負担とならないよう費用対効果や必要最小限の積算となっているかなど、経費の妥当性について精査を行った上で限度額を設定しており、今後も適切に対応してまいります。         〔藤山英美委員 登壇〕 ◆藤山英美 委員  財政の努力はわかりました。  しかし、以前に比べますと債務負担行為というのは、定例会ごとにかなりの数で上がっております。借金を残すというのは、非常に厳しい財政の中で心配することでございますので、あえて質問させていただきましたし、今定例会の補正予算でも95億円ということで、当初予算の約3%ぐらいはございます。  また、1つの事案として、74カ所のコミセンの指定管理については、1カ所を除いて一定の240万円でございます。性質別内訳では、義務的経費にかなり近い性質のものではないかと思っておりますし、定額であれば限りなく義務的経費に近いという思いはしております。コミセンの指定管理以外にも、それに似たような性質のものもあるかと思っておりましたので、あえて質疑させていただきました。  次に、市役所駐車場混雑対策について、債務負担行為として上程されております市役所駐車場管理業務に関して質疑いたします。  市役所駐車場混雑対策については、自動精算機が導入される以前の平成12年第1回定例会、平成13年第3回定例会、平成14年第3回定例会など、20年近くにわたって私は何度もお尋ねいたしましたが、一向に改善されていない状況だと思っております。  具体的には、市役所駐車場料金精算機は、現在市役所本庁1階の東玄関に2台、駐車場1階エレベーター前に、またそして駐車場出口の3カ所でございます。このうち駐車場出口での精算は、車に乗ったままでの精算機の操作が必要で、左ハンドルの車は一度おりて精算されております。また、つり銭の問題など、事前の精算に比べるとかなり時間がかかり過ぎており、結果として駐車場内の渋滞を引き起こしております。  平成15年2月に事前精算システムが導入された際、私は混雑の改善を期待いたしましたが、それ以前よりは確かに混雑が改善されたものの、まだまだ精算方法については改善の余地があると思い、その後も質問をいたしました。  駐車場出口の精算の利用を全くなくすことは難しいと思いますが、民間では混雑の生じにくい精算手法が導入されております。例えば、市役所駐車場出口の精算で割引がないというだけで、ほとんどの方が事前精算されるのではないでしょうか。現在、混雑時に駐車場出口で係の方が整理を行っていますが、本来の無人精算業務に近づけることで必要人員が削減でき、経費の軽減にもつながるのではないかと思います。  また、渋滞のとき、これは以前にも質問の中に入れましたが、地震発生や燃料漏れによる火災等の発生も予測されます。そのときにどう対応するかという問題もあるかと思います。ついては、駐車場出口での精算方法を改めることができないのでしょうか。  また、平成19年第3回定例会で質問した際には、本庁1階の東玄関、駐車場1階エレベーター前に設置された事前精算機を利用される方が約80%、駐車場出口精算機を利用されている方が残りの約20%との答弁をいただいておりますが、現在の精算機の利用状況はどのようになっているのか、あわせて総務局長にお尋ねいたします。         〔中村英文総務局長 登壇〕 ◎中村英文 総務局長  市役所駐車場の出庫時の混雑への対策に関してお答えいたします。  このことにつきましては、これまでの委員の御指摘等も踏まえ、平成28年2月には本庁舎1階の事前精算コーナーの機器を1台増設し、さらには東側出入り口や駐車場のエレベーターホール事前精算を促す案内を表示するなど、事前精算の促進に取り組んできたところでございます。  しかしながら、事前精算の割合は、現在も利用者の80%にとどまっておりますことから、今後も各階フロアの減免機を利用される際の事前精算の周知、また事前精算コーナーでの丁寧な案内誘導など、周知にさらなる工夫を行ってまいります。  加えまして、駐車料金精算機器の更新時にあわせまして、利用料金の割引と連動した自動精算の手法など、利用者の利便性向上につながるシステムの研究や料金割引のあり方など、混雑解消に向けましてさまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。         〔藤山英美委員 登壇〕 ◆藤山英美 委員  残念ながら、20年近くほとんど改善がされていないという状況でございます。市長、よろしくお願いいたします。精算機も東側出入り口に増設されておりますが、南側の出入り口の利用者という方もかなりいらっしゃると思います。そういうのを整理しないと、なかなか出口での精算は減らないのではないかなという思いはしております。  平成19年度に尋ねたときも、利用者は80%でございましたし、10年以上何も変わっていないという状況があります。20%の対応はほとんど手がついていないという思いがしております。優秀な人材がそろっておる市役所でございますので、知恵を出せば簡単にできるという思いはしております。駐車場料金の精算機の更新は平成33年度と聞いておりますが、それまで2年以上あります。もう悠長な気がいたしますが、改革、改善が大事なところはわかっておりますので、職員の英断に期待したいと思います。  これで質疑を終わります。 ○満永寿博 委員長  くまもと未来藤山英美委員の質疑は終わりました。  次に、日本共産党熊本市議団上野美恵子委員の質疑を行います。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  日本共産党熊本市議団上野美恵子でございます。  経済観光局関連補正予算について伺います。  初めに、熊本城ホール整備における保留床取得費用の増額について伺います。7億1,000万円の保留床取得費用増額補正は、各種機能強化のためとのことであります。  1、ユニバーサルデザインとしてトイレ、水回り等の追加、エレベータープラン変更、サインの追加、にぎわい・演出・安全としてエントランスロビーの機能追加、各ホールの演出機能追加、安全対策、シビックホールメーンホール品質機能追加などがどうして必要なのか、その理由を御説明ください。  2、開業まで1年となった今になって、なぜ機能追加が必要になったのでしょうか。いつの時点でその必要性の判断がされたのでしょうか。事業計画の段階で求められるニーズに対し、必要な設備や内容の検討が足りなかったのではないでしょうか。  3、今回の補正予算は、事前に議会や市民への説明が行われていません。補正予算として提案する前に、必要性を検討している段階で、議会へもその内容を説明し、意見を求めるべきではなかったでしょうか。  4、さまざまな催事に対応するための音響照明の演出機能追加として、メーンホールシビックホールに電源の二重化、LED照明器具の追加、スピーカー追加など2億1,200万円が提案されています。これらの機能追加で、想定催事件数がどのような利用促進につながるのでしょうか。学会、国際会議、総会、大会、コンサート等それぞれにどういう利用促進効果を見込んでいるのか、具体的に御説明ください。  5、安全対策の追加機能として、メーンホールの2階の手すり追加、3階の避難器具が3カ所に追加されていますが、追加前の安全対策は各階どのように行われていたのでしょうか。追加の必要性を具体的に御説明ください。  6、品質向上として、メーンホールシビックホールにバトンや幕、中継の対応や音響機能確保として追加されていますが、どういう内容の催しを年間何回行うためにこのような機能の追加が必要となるのでしょうか。  7、メーンホールのバトンが6本、文字バトン、幕、巻き取り電動機が1組、中継用端子盤5面の追加、鉄骨量79トン追加すること、シビックホールの道具バトンを4本、袖幕・幕を2組、床材をビニールシートに変更することにあわせて1億8,600万円必要となることを具体的に説明してください。  8、メーンホールシビックホールの残響時間はどれくらいでしょうか。  9、熊本城ホール整備は、多額の税金を投入する事業であり、徹底した情報公開と議会や市民への説明責任が必要ではないでしょうか。  以上につきまして、市長並びに経済観光局長にお尋ねいたします。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  熊本城ホール整備についての6点の御質問に順次私の方からお答えいたします。  まず、機能追加の必要性についてでございますが、売買契約前の事業計画段階におきましても、さまざまな機会を捉え、市民を初め専門家の方々の御意見をお聞きし、設計に反映させてきたところでございます。  また、平成28年12月の売買契約以降も、利用者がより使いやすく、また安全に催事等を楽しんでいただけるホールとなるよう、障がい者団体や地元の音楽関係者等のほか、全国で活動されている舞台専門家等との意見交換を実施してまいりました。これらの御意見を踏まえまして、今般、機能追加による設備のグレードアップや利便性の向上を図ることで、さらに上質な施設にしてまいりたいと思っております。  次に、利用促進効果につきましては、音響、照明などの演出機能の追加も含め、今回の補正で来館者、主催者両方の目線による機能強化を図ることにより、来館された方々の満足度が向上するものと考えているところでございます。  次に、安全対策の機能追加の必要性についてでございますが、追加前の安全対策につきましては、関係法令に基づき、各階各所に避難階段を設けますことで安全性を確保していたところでございます。  御質問のメーンホール2階席における手すりにつきましては、関係法令による基準ではございませんが、転倒やつまずき等を未然に防止するために、また避難器具は、避難階段における避難動線に加え、より確実に全ての方々を迅速に階下へ安全に誘導するために追加を予定しているものでございます。このように、さらなる安全性の確保のために必要なものでございます。  続きまして、メーンホール及びシビックホール機能追加の必要性についてでございますが、バトンや幕などの機能を追加することにより、メーンホールでは演劇やバレエなど場面転換の多い演目の際に対応することが可能となります。  また、シビックホールでは、照明や音響の追加とあわせることで、市民の方々からプロフェッショナルの演目まで、機材の持ち込みなしで対応が可能となります。このように、さらなる機能追加をすることにより催事の幅が広がり、利用者の増加につながるものと考えております。  続いて、品質向上に係る費用についてでございますが、4階のメーンホールのバトン、幕等で8,700万円、2階シビックホールのバトン、幕等で4,600万円、中継及び構造補強等で5,300万円の合わせて1億8,600万円でございます。  最後に、ホールの残響時間につきましては、メーンホールは1.1秒から1.4秒、シビックホールは0.9秒から1.5秒を目標値としております。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  熊本城ホール整備について順次お答えいたします。  先ほど局長が申し上げましたとおり、さまざまな団体や専門家の皆様方からの御意見を踏まえまして補正予算を計上したところでございまして、より多くの御意見を最大限反映させ、よりよいホールとするために今議会での提案となったものでございます。  熊本城ホール整備事業につきましては、これまでも定例会におきまして状況報告させていただいておりまして、今回の補正内容についても説明を行ってきたところでございます。今後も熊本城ホールが「上質な文化都市くまもと」にふさわしい選ばれるホールとなり、九州の文化の発信地としての役割を果たすためにも、議会や市民の皆様への情報提供と説明責任は必要と考えておりまして、適宜実施してまいりたいと考えております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  売買契約前の事業計画段階にも、さまざまな機会に専門家や市民の意見を聞いて設計に反映させてきたと答弁されましたが、平成28年12月の売買契約以降も各種団体の意見交換を実施し、それらの意見を踏まえて機能追加を図ったとのことであります。  しかし、いずれの機能拡充も契約以前に十分に意見聴取を行い、検討、検証しておくべきことです。なぜ契約前に十分な検証が行われなかったのでしょうか。経済観光局長に伺います。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  契約以前にも意見聴取は行ってきたところでございますけれども、契約以降に設計書を、図面を見た上での御意見を伺って、今度の機能強化の追加をいただいたというところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  そもそも熊本城ホールの機能や仕様は、平成26年3月に策定された熊本市MICE施設整備基本計画を定めていく過程の中で、MICE施設のあり方について議会では、特別委員会の集中した議論も含めてかなり詳細に議論され、MICE施設のコンセプトや施設設備の基本方針が定められました。それから2年9カ月の期間を置いての契約ですから、その間に十分な検討ができていたはずです。この2年9カ月間は何を検討されてきたのでしょうか。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  契約前の検討状況はどうだったのかということでございますけれども、契約前の状況におきましても、よりよいホールとなるためにいろいろな意見を聞いて検討してきたところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  されたと言いますけれども、21世紀のこの時代にユニバーサルデザインは当たり前です。追加で検討するべきことではありません。施設の機能性や利便性はそれ以上にホールを整備するに当たっては基本中の基本です。ほころびに継ぎを当てるように、契約の後に7億円も事業費を追加するような変更が必要だというのは、契約前の検討が不十分であったことを示すものであり、大きな問題です。  続けます。設備の追加で催事の幅が広がると言いながら、利用件数がどれだけふえるのか、具体的に局長からの説明はありませんでした。そこで市長に伺います。ホールの機能拡充、催事の幅拡大に1億8,600万円、2億円近くも増額しながら、それによる利用増の検証がされていないのは問題です。予算を増額するに当たり、その必要性とあわせ、費用対効果をきちんと説明すべきではないでしょうか。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  ただいま局長の方からもるる答弁させていただきましたとおり、これまでも熊本城ホールの整備事業につきましては、定例会におきまして状況報告させていただいておりまして、今回の補正内容についても説明を行ってきたところでございます。  今後も熊本城ホールがさらに多くの皆様方に選ばれるホールとなり、九州の文化の発信地としての役割を果たすために、さらなる情報提供、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  そのような答弁では、皆さん納得されないと思います。今回の補正予算に提案された機能追加がなぜ必要となったのか、その理由の検証が極めて不十分であることを指摘しておきます。  先ほど、メーンホールシビックホール機能追加の内容は御説明いただきましたが、ユニバーサルデザインで多機能トイレを1カ所追加、手すり追加や授乳室等の改善に1億900万円、エレベーターのプラン変更に2,700万円、サインの追加に4,300万円、階段やドリンクコーナーの変更・追加に3,900万円、デジタルサインの追加に3,900万円、エントランスロビーの変更に4,800万円、照明、演出機能の追加に2億1,200万円、安全対策に1,100万円など、ほかの部分の変更についても、これだけの変更がどうして必要なのか、その費用対効果など、きちんと説明すべきであると考えます。  もともと熊本城ホールの保留床価格は、民間事業者が取得する保留床価格の2倍でした。その点について、過去に私がお尋ねしたときには、熊本城ホールの部分はグレードが高いからと説明がありました。そのグレードの高い施設をまたまたグレードアップしなければならないことを市民にどのように説明されますか。市長に伺います。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  先ほどから局長も具体的に答弁しておりますし、上野委員の方も1つずつ詳細な内容についても御質問の中で触れておられますとおり、一つ一つの改良をしていくことによりまして、より上質で使い勝手のよいものになっていくということでございますので、これは障がい者の団体の皆さん方の御意見等をさらに聞いて、現地等でも確認していただいた上で、ある程度そういったユニバーサルデザインもさらにより高度なものになったと考えておりますので、今後より多くの皆さんに親しんで使っていただける施設になるものと確信しております。         〔上野美恵子委員 登壇〕
    上野美恵子 委員  本市のMICE計画は、前市長の時代、平成23年の3月議会に熊本市コンベンションシティ基本構想の策定予算が提案されて以来、平成26年3月には熊本市MICE施設整備基本計画が策定され、7年近くにわたって論議が重ねられてきました。しかし、開業まで1年を切った今になって、機能追加が必要だという提案は、計画の熟度の低さに唖然といたします。  しかも、9月議会で指摘した利用見通しは、8月末時点で仮受け付け、手続中、合わせて初年度4カ月のメーンホールは5件しかありませんでした。今、経済委員会に報告されたのは、11月末時点で各種ホール合わせて20件なので、メーンホールの利用は10件程度ではないでしょうか。  誰もが心配するような利用見通しになってしまうのは、計画の熟度が低いからではないでしょうか。熊本城ホールが施設整備先にありきで進んできたことに大きな問題点があることも指摘しておきます。  続けて、市長にお尋ねいたします。  機能追加のための各関係者の意見聴取は、ユニバーサルデザインに関することを除けば、ことし5月には終わっています。その意見を踏まえ機能の追加が必要となったことをなぜ6月議会や9月議会で報告されなかったのでしょうか。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  補正予算を計上するに当たって必要性を判断しておりまして、この時期にきちんとした説明をさせていただいているということでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  最初の答弁で市長は、議会や市民への情報提供と説明責任は必要であると考えていると答弁されました。しかし、7億円もの事業費増となる変更は、予算の提案という最終段階でなく、検討段階での議会への説明と意見聴取が必要ではなかったでしょうか。お尋ねいたします。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  当然のことながら、これまでの状況については、委員会や議員の皆さん方に事前に御説明させていただいておりますので、その上で補正予算として今回提案させていただいたと、このように御理解いただければと思います。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  いろいろおっしゃっても、やはり突然補正予算になって出てきたという点につきましては、各段階での議会や市民への説明というのが必要ではなかったかと思います。口先だけの情報公開と説明責任では困ります。市民の大切な血税を使っていくという自覚が必要ではないでしょうか。  続いて、熊本城の見学通路整備の増額についてお尋ねしてまいります。  今回の増額補正は、見学通路の安全対策、バリアフリー対策、文化財や景観への配慮、集客対策のためであると説明されています。  1、熊本城復旧基本計画に基づく仮設見学通路工事費補正予算が提案され、議決されたのがことし6月議会でしたが、この時点でのもともとの計画で安全対策、バリアフリー対策、文化財・景観への配慮、集客対策はどのように検討されていたでしょうか。  2、6月に議決された補正予算に7億5,000万円の増額が必要だとわかったのはいつごろでしょうか。  3、新たな安全対策、バリアフリー対策、文化財・景観への配慮、集客対策の内容や必要性をどのように説明されますか。また、それはどのような場で検討されたのでしょうか。  4、これらの必要性について、なぜ検討段階で議会や市民への意見聴取を行わなかったのでしょうか。  5、10億5,000万円から18億円への事業費の増額は、2倍にまではなっていませんが、2倍近い大幅な増額を事業費がかかり過ぎるとは思われませんでしたか。事業費の精査状況について御説明ください。  6、これだけの増額の検討に、議会の意見を聞くことなく補正予算として提案していることをどのように思われていますか。補正予算提案の前に議会への説明を行い、意見を聞くべきではなかったでしょうか。  7、基本計画に基づく見学通路工事費補正予算が提案されたときは、仮設見学通路として説明されていたものが、議会に諮らず特別見学通路に変更されたのはなぜでしょうか。市長並びに経済観光局長に伺います。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  私からは、お尋ねの3点についてお答えいたします。  まず、熊本城特別見学通路につきましては、本年3月に策定いたしました熊本城復旧基本計画におきまして、熊本城の復旧過程の積極的な公開を図り、本市の観光拠点としての早期再生を図るための主要施策として掲げたところでございます。  6月議会の時点では、特別史跡内に設置するという特殊な環境と、長期間活用する構造物であることを念頭に策定しました基本計画をもとに、基礎構造を遺構に配慮した置き型とし、大きな鉄骨部材で通路上部に構造体が見えている形状としておりました。また、通路幅も一律4メーター、バリアフリー対策といたしまして11人乗りのエレベーターの設置などを考え、整備経費10.5億円を計上いたしております。  その後、7月以降、遺構調査や地盤調査に基づき設計を行う中で、文化庁による現地指導や障がい者団体との意見交換などを実施するとともに、庁内での検討を進め、文化財への十分な配慮、多様な方々への対応、公開後の入城者数の予測や動きなど踏まえて見直しを行い、今回12月補正として7.5億円の増額をお願いしているものであります。  具体的には、樹木や遺構を避けたルートへの見直しを行った結果、総延長は約50メーター延長、通路幅についても、立ちどまったり写真を撮ったりできる視点場を設けました。また、強度の強い材種や軽量な部材へ変更し、通路下に構造体をおさめることで合理化、軽量化を図り、耐震性の向上と眺望の確保にも配慮したところであります。  また、20人乗りの大型のエレベーターへの変更や、多目的トイレを含むトイレの設置などを行い、さらなる安全、バリアフリー対策を初め、集客対策を含めた観覧環境の向上を図ったものでございます。  今回の増額は、今後20年間の長期にわたり、多くの来城者の皆様に安全かつ快適に御利用いただくために、より安全性、利便性の高い建造物への見直しを行うこととしたものであり、必要なものと考えております。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  私の方から、お尋ねの件についてお答えいたします。  熊本城特別見学通路につきましては、立ち入り規制が続きます熊本城の被災状況や復旧状況の城域内からの見学を実現することで、熊本城の観光資源としての早期再生を図り、ひいては地域経済の再生を図るための重要施策と考えているところでございます。  この見学通路が今後20年間にわたって多くの皆様に安全かつ快適に御利用いただくためには、万全な安全対策、文化財への配慮、おいでいただく皆様への十分なサービスなど、さらなる観覧環境の向上を図る上で、事業費の詳細な精査を行いまして、今回の増額補正が必要と判断いたしまして、今議会で説明を行ったものでございます。  事業費の精査につきましては、安全性の向上、さらには遺構や樹木などへの配慮等を行う中で、さまざまな視点から敷地条件や市場の動向を踏まえて適正に算出がなされたものであると考えております。  次に、特別見学通路につきましては、文化財の被害状況や復旧状況をごらんいただき、また、熊本城の本質的な価値、魅力を深く理解していただくことにつながるということで、特別史跡内への設置を文化庁から認めていただいた経緯がございます。こうしたことも踏まえ、名称につきましては、当初仮設という表現をしておりましたが、今後20年間設置いたします安全で耐久性のある建造物でありまして、ふだん立ち入ることができない区域に特別に設置いたしますことから、特別という表現に変更させていただいたものでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  市長並びに局長からいろいろ説明いただきましたけれども、聞けば聞くほど、6月補正の10億5,000万円の予算の提案というのは何だったのだろうかと思いたくなってしまいます。  6月補正の提案時点で、バリアフリー対策などの取り組みを検討して、整備費10億5,000万円を計上したけれども、7月以降に遺構調査や地盤調査に基づき設計等を進めて、いろいろ変更が必要になったという説明でありました。  しかし、やはり補正予算で提案するというのであれば、6月補正の前に遺構調査や地盤調査を踏まえた、そういう設計に基づいた提案をすべきではなかったでしょうか。一旦予算提案した後に大幅な変更をするということにどうしてなってしまったのか、経済観光局長にお尋ねいたします。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  6月補正から今回の補正で大幅な変更になった理由ということでございますけれども、理由につきましては、先ほど答弁で述べたとおりでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  理由は述べたけれども、なぜそうなったのかと、不十分ではなかったかと聞いたのです。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  不十分ではなかったかという御指摘でございますけれども、6月の補正の時点では、その数字で上げさせていただいたということで、その時点では、私どもとしては精査した数字で上げさせていただきまして、その後、先ほど申しました理由でさらに精査していく中で、今回の補正を上げさせていただいているということでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  精査した、精査したと言われますけれども、精査した補正予算が2倍近くになるなんて、そういう精査があるんでしょうか。余りに無責任ではないですか。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  繰り返しになりますけれども、私どもも、きちんと予算を計上するに当たりましては精査して上げております。無責任ということではないかと思っております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  このやりとりを市民の方が聞かれたら、何という予算の提案だろうというふうに私は思われると思います。全く反省されないところが本当に問題ではないかと思います。  検討段階で議会や市民への説明を行わなかったという点は、お答えがなかったので、市長に伺いたいと思います。  補正予算の議決後の6月末に、設計者より基本設計書が示されて、7月以降に障がい者団体等への説明会が開かれ、基本設計に基づく事業費の精査が行われています。その内容は、トラス構造、ラーメン構造から、アーチ構造、リングガーダー構造へと構造形式が大幅に変更され、長さやルートの変更、加えて予定になかった1億7,000万円のトイレの設置など、多岐にわたる大幅な変更です。  7月以降に国土交通省、文化庁、県、市で構成する熊本城復旧推進調整会議に仮設見学通路進捗状況の報告が行われていますが、これはいつごろのことでしょうか。この時点で議会への説明はできなかったのでしょうか。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  早期の完成を目指すということで、これまでこの熊本城の特別見学通路につきましては、基本計画から基本設計、実施設計と進めてきたところでございます。設計を進める中で、特別史跡内という特殊な環境に設置する事例のない構造、建造物でございまして、さまざまな検討をまた詳細に行う上で、変更がいろいろと生じてきたということでございます。  先ほど、局長の方からいろいろと適切に積算して、そして補正を上げさせていただいたということで、今回大幅に増額になったということについての内容につきましては、先ほど局長が答弁したとおりでございますけれども、確かにこれだけ多額の予算が変更になるということに関しては、今委員がお尋ねのとおり、また委員の皆様方の中からも丁寧な説明をということでございました。  私どもも、当初の6月段階での予算計上のときの想定、それに対して甘かったというような御指摘でございましたら、その点については、率直に甘かったと言わざるを得ない部分はあると思います。  ただ、先ほどから答弁申し上げておりますとおり、7月以降の遺構調査、また地盤調査等に基づいて設計を行う中、また文化庁における現地指導、それから障がい者団体の皆さんからの意見交換などを実施いたしまして、庁内での検討を進めて、文化財への十分な配慮、また多様な方々への対応、さらに公開後、入場者の数の方もふえていくように、これから多くの改善をすることによって今回こうした補正予算を上げて、そしてその上でしっかりとした見直しを行うことによって、よりこの20年間という復旧期間の中で、適切にこの施設が利用していただけるものと、このように考えてのことでございますので、ぜひ御理解いただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  大変丁寧に御回答いただきまして、甘かったと反省されたことは、局長と違ってよかったかと思いますけれども、ただ、私聞いたのは、熊本城の復旧推進調整会議に仮設見学通路の進捗状況の報告をされたのはいつで、この時点で議会説明をしなかったのはなぜか、これを聞いたんです。お願いいたします。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  すみません。御通告いただいておりませんその点につきましては、後ほどまた回答させていただきたいと思います。今手元に資料を持ち合わせませんので、よろしくお願いいたします。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  では、局長にお尋ねいたします。         〔平井英虎経済観光局長 登壇〕 ◎平井英虎 経済観光局長  すみません。私も調整会議の方の内容は持ってきておりませんので、後ほどまた文書の方でお答えさせていただきたいと思います。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  市長は全体を見ておられるのであれでしょうけれども、担当局でもその会議のことについて御掌握なさっておられないということは、大変ちょっと残念で、何か質問していて気が抜けてしまいましたけれども、それのときには説明すべきであったと思いますけれども、9月の議会、このときに見学通路の公開時期が公表されております。この時点で、今回の補正にかかわる内容が説明できなかったのでしょうか。市長に伺います。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  特別見学通路の今御答弁させていただいた内容とは別に、来年のラグビーワールドカップ、あるいは女子ハンドボール世界選手権大会、こうしたものに多くの皆さんがこの熊本市にお越しいただく。それに対応するためには、この通路とは別に、この公開を今回するということで発表させていただいたわけでございますので、そうした時期には、まだ詳細が固まっていなかったということでございますので、現在こうして補正予算を上程させていただいたといった経緯であるということで御理解いただきたいと思います。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  9月に固まっていなかったということですけれども、では、いつ固まっていたのでしょうか。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  その後、いろいろな検討をいたしまして、今回詳細が固まりましたので、こうして補正予算を上程させていただいたという経緯でございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  今回、10億5,000万円の通路の予算が18億円ということで、2倍近くに増額になってしまっているということについては、本当に構想そのものが大きく変化したというふうに私たちは受け取らざるを得ません。  それなのに、途中途中で構想が固まっていなかったので説明することができなかったという答弁が繰り返されましたけれども、やはり補正予算を出す前に、変更内容が大幅なわけですから、決まった時点で議会に説明することは当然だと思います。こんな提案の仕方は議会軽視も甚だしいというふうに言わざるを得ません。  熊本城ホールの保留床代金並びに熊本城見学通路の増額については、極めて予算の提案がずさんで、手続等も不十分ではないかなと思いますので、絶対に認められません。今後は、予算の提案のあり方につきましても、いま一度提案の姿勢そのものを正していただきますようにお願いいたしまして、質疑を終わります。 ○満永寿博 委員長  日本共産党熊本市議団上野美恵子委員の質疑は終わりました。  以上で、締めくくり質疑は終わりました。  これより採決を行います。  まず、議第288号、議第290号ないし議第292号、議第294号、議第295号、以上6件を一括して採決いたします。  以上6件を可決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○満永寿博 委員長  御異議なしと認めます。  よって、以上6件はいずれも可決すべきものと決定いたしました。  次に、議第287号、議第289号、議第296号、以上3件を一括して採決いたします。  以上3件を可決することに賛成の委員の挙手を求めます。         (賛成) 藤岡照代副委員長、くつき信哉委員              田辺正信委員、光永邦保委員              大塚信弥委員、小池洋恵委員              三森至加委員、高本一臣委員              小佐井賀瑞宜委員、寺本義勝委員              福永洋一委員、西岡誠也委員              田上辰也委員、浜田大介委員              井本正広委員、藤永弘委員              原亨委員、原口亮志委員              紫垣正仁委員、大石浩文委員
                 田中敦朗委員、重村和征委員              上田芳裕委員、園川良二委員              倉重徹委員、澤田昌作委員              三島良之委員、田尻善裕委員              白河部貞志委員、津田征士郎委員              坂田誠二委員、竹原孝昭委員              江藤正行委員、藤山英美委員              落水清弘委員、古川泰三委員              北口和皇委員、田尻将博委員              鈴木弘委員         (反対) 山部洋史委員、緒方夕佳委員              那須円委員、上野美恵子委員 ○満永寿博 委員長  挙手多数。  よって、以上3件はいずれも可決すべきものと決定いたしました。  以上で、当委員会に付託を受けた議案の審査は全て終了いたしました。  これをもちまして予算決算委員会を閉会いたします。                             午前11時08分 閉会 出席説明員    市長       大 西 一 史    副市長      多 野 春 光    副市長      植 松 浩 二    政策局長     古 庄 修 治    総務局長     中 村 英 文    財政局長     田 中 陽 礼    経済観光局長   平 井 英 虎 議会事務局職員    事務局長     田 上 美智子    事務局次長    大 島 直 也    議事課長     本 田 正 文    調査課長     中 川 和 徳 〔議案の審査結果〕   議第 287号 「平成30年度熊本市一般会計補正予算」…………………(可  決)   議第 288号 「平成30年度熊本市国民健康保険会計補正予算」………(可  決)   議第 289号 「平成30年度熊本市病院事業会計補正予算」……………(可  決)   議第 290号 「平成30年度熊本市水道事業会計補正予算」……………(可  決)   議第 291号 「平成30年度熊本市下水道事業会計補正予算」…………(可  決)   議第 292号 「平成30年度熊本市交通事業会計補正予算」……………(可  決)   議第 294号 「熊本市客引き行為等の禁止に関する条例の制定について」           ……………………………………………………………(可  決)   議第 295号 「熊本市立学校の教育職員の給与に関する条例の一部改正について」           ……………………………………………………………(可  決)   議第 296号 「熊本市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について」           ……………………………………………………………(可  決)...