熊本市議会 > 2018-06-15 >
平成30年第 2回予算決算委員会−06月15日-01号
平成30年第 2回予算決算委員会−06月15日-01号

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  1. 熊本市議会 2018-06-15
    平成30年第 2回予算決算委員会−06月15日-01号


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    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年第 2回予算決算委員会−06月15日-01号平成30年第 2回予算決算委員会                予算決算委員会会議録 開催年月日   平成30年6月15日(金) 開催場所    予算決算委員会室 出席委員    43名         満 永 寿 博 委員長    藤 岡 照 代 副委員長         くつき 信 哉 委員     田 辺 正 信 委員         光 永 邦 保 委員     大 塚 信 弥 委員         山 部 洋 史 委員     緒 方 夕 佳 委員         小 池 洋 恵 委員     三 森 至 加 委員         高 本 一 臣 委員     小佐井 賀瑞宜 委員         寺 本 義 勝 委員     福 永 洋 一 委員         西 岡 誠 也 委員     田 上 辰 也 委員         浜 田 大 介 委員     井 本 正 広 委員         藤 永   弘 委員     原     亨 委員         原 口 亮 志 委員     紫 垣 正 仁 委員         大 石 浩 文 委員     田 中 敦 朗 委員         那 須   円 委員     重 村 和 征 委員
            村 上   博 委員     上 田 芳 裕 委員         園 川 良 二 委員     倉 重   徹 委員         澤 田 昌 作 委員     三 島 良 之 委員         齊 藤   聰 委員     田 尻 善 裕 委員         上 野 美恵子 委員     白河部 貞 志 委員         津 田 征士郎 委員     坂 田 誠 二 委員         藤 山 英 美 委員     落 水 清 弘 委員         古 川 泰 三 委員     田 尻 将 博 委員         鈴 木   弘 委員 欠席委員    3名         竹 原 孝 昭 委員     江 藤 正 行 委員         家 入 安 弘 委員 議題・協議事項   (1)議案の審査(12件)      議第 163号「専決処分の報告について」      議第 164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」      議第 165号「平成30年度熊本病院事業会計補正予算」      議第 168号「専決処分の報告について」      議第 169号「熊本消防団員等公務災害補償条例の一部改正について」      議第 170号「熊本手数料条例の一部改正について」      議第 171号「熊本地域コミュニティセンター条例の一部改正について」      議第 176号「熊本省エネルギー等推進基金条例の制定について」      議第 177号「熊本都市公園条例の一部改正について」      議第 178号「熊本体育施設条例の一部改正について」      議第 215号「熊本税条例等の一部改正について」      議第 217号「工事請負契約締結について」                              午前10時00分 開会 ○満永寿博 委員長  ただいまから予算決算委員会を開会いたします。  議事に入ります前に、市長より発言の申し出があっておりますので、これを許可します。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  皆さんおはようございます。予算決算委員会の審議の前に発言のお時間、許可をいただきまして、まことに恐縮でございます。  予算決算委員会の冒頭に当たりまして、2点御報告とおわびを申し上げます。  去る6月12日に交通局職員が、帰宅途中の運転トラブルが原因と思われる暴行容疑で逮捕されました。また、昨日の午前11時22分ごろ、辛島町電停から花畑町電停間において、運転士乗降口のドアをあけた状態で運行するという事案が発生いたしました。職員が逮捕されるという事態になりましたこと、また重大事故につながるミスを起こしましたことに対しまして、議員各位を初め、市民の皆様に対しましておわびを申し上げます。  逮捕された職員につきましては、現在、捜査機関にて取り調べが進められており、今後事実関係を確認の上、厳正に対処してまいりたいと考えております。また、市電の運行につきましても、再発防止に全力で取り組んでまいります。まことに申しわけございませんでした。 ○満永寿博 委員長  市長の発言は終わりました。  これより本日の審査に入ります。  順次、各分科会長の報告を求めます。  総務分科会長の報告を求めます。         〔総務分科会長 寺本義勝委員 登壇〕 ◆寺本義勝 委員  総務分科会において分担いたしました各号議案詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、種々論議があり、  一、文書集配業務民間委託に当たっては、公文書を取り扱うことから、受託業者による情報漏えいがないよう、セキュリティ対策に万全を期してもらいたい。  一、国際交流会館指定管理については、特に事業の特殊性が重視される施設として、来期より非公募による選定が予定されているが、選定における公平性が担保されるよう、非公募とした要件や選定理由を積極的に公開するなど、さらなる透明性の確保に努めてもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、総務分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  総務分科会長の報告は終わりました。  次に、教育市民分科会長の報告を求めます。         〔教育市民分科会長 高本一臣委員 登壇〕 ◆高本一臣 委員  教育市民分科会において分担いたしました各号議案詳細審査における意見並びに要望について簡潔に御報告いたします。  議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、白川公園内複合施設等指定管理料について、種々論議があり、   一、当該施設は本市初の公設公民館指定管理となることから、にぎわい創出に向けたテナント誘致公園施設利活用については、民間活力が十分発揮できるような公募仕様書を作成し、市民が利用しやすい活気ある施設としてもらいたい。  一、公園部分については、四季の花々の植栽や各種イベントの誘致など、市民の利用が促進されるような取り組みを求めたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、教育市民分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  教育市民分科会長の報告は終わりました。  次に、厚生分科会長の報告を求めます。         〔厚生分科会長 田上辰也委員 登壇〕 ◆田上辰也 委員  厚生分科会において分担いたしました各号議案詳細審査における意見並びに要望について、簡潔に御報告いたします。  まず、議第163号「専決処分の報告について」、国保会計累積赤字補填については、繰上充用が常態化しているので、累積赤字の解消を図るため、一般会計からの繰り入れ増額財政当局に要望してもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  次に、議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、種々論議があり、   一、本補正案では、認可保育施設等における第3子以降の保育料無料制度について、支援対象に幼稚園に通園する児童を含めるなど、拡充が提案されているが、支援の対象を認可外保育施設まで拡大することも検討してもらいたい。  一、今回の生活保護システム改修について、経費の2分の1は国庫補助が交付されるものの、生活保護基準の見直しなど、国の法改正に伴うシステム改修であることから、国に対して補助増額を要望してもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、厚生分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  厚生分科会長の報告は終わりました。  次に、環境水道分科会長の報告を求めます。         〔環境水道分科会長 藤永弘委員 登壇〕 ◆藤永弘 委員  環境水道分科会において分担いたしました各号議案詳細審査における意見並びに要望について、簡潔に御報告いたします。  議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分、議第176号「熊本省エネルギー等推進基金条例の制定について」、種々論議があり、   一、環境工場発電電力利活用することにより、本市温室効果ガス排出量の削減を図るとともに、新電力会社への売電及び低価格の電力購入により削減された電力料金を財源とする、市民を対象とした省エネ機器導入補助制度は、さらなる温室効果ガス削減が期待でき、高く評価したい。  一、同補助制度については、より多くの市民が活用できるよう、導入後の利用状況等を検証の上、来年度以降の予算の増額と、一般家庭における省エネ家電等購入補助も検討してもらいたい。  一、新電力会社への売電については、過去に電力売却代金未払い事案が発生していることから契約不履行が発生した際は、迅速かつ適正な対応を求めたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、環境水道分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  環境水道分科会長の報告は終わりました。  次に、経済分科会長の報告を求めます。         〔経済分科会長 小佐井賀瑞委員 登壇〕 ◆小佐井賀瑞宜 委員  経済分科会において分担いたしました各号議案詳細審査における意見並びに要望について、簡潔に御報告いたします。  議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、種々論議があり、   一、社会体育施設指定管理については、前回も複数施設一括管理公募され、応募者は1事業者のみとなっていることから、今後は公募の際の競争性が担保されるよう、施設の用途や機能に応じた個別管理を視野に入れた検討を行ってもらいたい。  一、現代美術館指定管理料については、指定管理料が減額されているが、人件費の抑制や事業水準の低下を招かぬよう、モニタリング等総合評価において、仕様書で定められた内容が遵守されているかなどを十分にチェックしてもらいたい。  旨、意見要望が述べられました。  これをもちまして、経済分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  経済分科会長の報告は終わりました。  次に、都市整備分科会長の報告を求めます。         〔都市整備分科会長 原亨委員 登壇〕 ◆原亨 委員  都市整備分科会において分担いたしました議第164号「平成30年度熊本一般会計補正予算」中、当分科会関係分については、執行部の説明を聴取した後、内容を確認し審査を終了いたしました。  これをもちまして、都市整備分科会長の報告を終わります。 ○満永寿博 委員長  都市整備分科会長の報告は終わりました。  以上で各分科会長の報告は終わりました。  これより締めくくり質疑を行います。  通告一覧表につきましては、お手元に配付いたしておきました。  日本共産党熊本市議団上野美恵子委員の質疑を行います。  質疑時間は15分となっております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  日本共産党熊本市議団上野美恵子でございます。  何点かありますけれども、まず指定管理料に係る各種債務負担行為に関して伺ってまいります。
     今回の補正予算には、各種指定管理料に係る債務負担行為が提案されています。今回の予算に提案されております施設について、第1に、地域密着型で非公募施設を除いた施設における正規職員・非正規職員の人数及び割合はどのようになっているでしょうか。  第2に、指定管理料に積算されたランク別人件費単価での人件費が、実際に支払われているのでしょうか。その検証はどのように行われていますか。植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  2点につきましてお答えいたします。  まず、正規・非正規職員の人数及び割合につきましては、今回提案いたしました施設のうち、地域密着型の非公募施設を除いた施設に関する予算積算上の正規職員数が92名、嘱託職員等の非正規職員が139名、正規職員数の割合は約40%となっております。  次に、人件費の検証についてでありますが、指定管理者である事業者職員との雇用契約に基づく給与について、個々に幾ら払っているかまでは把握しておりませんが、市民サービスの向上と効率的な施設運営を念頭に、労働関係法令に基づき、適切に確保されるべきものと考えております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  ただいまお答えがありましたように、指定管理者施設におけます職員さんは、60%が非正規職員とのことです。一方で、市役所の職員さんでは60%が正規職員であり、再任用が5%、嘱託・臨時の非正規雇用が35%です。公の施設でありながら、指定管理者制度になると正規職員の割合は逆転して激減します。  また、積算された人件費が実際に支払われているのかについては検証されていないようですけれども、民間に委ねる業務を行うのに、必要な額の人件費を積算しているのですから、それはきちんと払われるようにしていくべきだと考えます。  今回、国際交流会館現代美術館が、単なる貸し館ではなくて、事業の特殊性が重視される施設として、非公募により指定管理者を選定するものとして提案されています。いずれの施設も高度な専門性が必要であること、長期的な視野での人材育成や確保が必要であること、企画や事業の実施に当たって関係団体等とのネットワークが重要であることから、継続性が必要であることなどがその理由とされています。そうであるならば、継続して雇用される正規職員をきちんと確保していくことが必要であると考えます。今回の非公募への移行を機に、正規職員をきちんと確保されるよう仕様書にも明記し、基本的な業務は正規職員によって行われるように、正規職員の比率を抜本的に引き上げていくべきではないでしょうか。  また、公募型の施設でも、公的施設ワーキングプアを生み出すことのないように、職員の方々へ適切な給与が支払われることと、正規職員の比率が引き上げられていくように努めていくべきではないかと考えますが、以上、植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  2点につきましてお答えいたします。  まず、国際交流会館及び現代美術館正規職員の比率につきましては、委員からも御指摘のとおり、高度な専門性等が必要なことから、仕様書におきまして適切な人員配置を設定することとしております。  次に、公募型施設正規職員の給与及び比率の引き上げにつきまして、職員の給与につきましては、先ほどお答えしたとおり、労働関係法令に基づき、事業者において適切に確保されるべきものと考えているところでございます。また、正規職員の比率の引き上げにつきましては、施設設置目的に応じて、円滑な施設運営ができるように、適切な人員配置仕様書でお示ししているところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  ただいまの答弁では、公募の場合でも非公募の場合でも、仕様書には適切な人員配置について設定をしているとお答えがありました。指定管理施設で非正規職員の比率が高いことは、私は適切な人員配置だとは思いません。非正規職員が多いことは、人件費を引き下げることにもつながります。市が決めている指定管理者制度ランク別人件費単価表では、大規模施設の長が616万円から750万円、一般職では411万円から557万円となっています。これは正規職員としての人件費が積算されているのではないでしょうか、植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  適切な人員配置としての職員給与を設定しているところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  ランク別単価表が、これは正規職員で設定してあるのかをお尋ねしたので、お願いいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  そのとおりでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。正規職員としての人件費で積算して、指定管理料は決められていると思います。  でも、実際には非正規職員皆さんが多数雇用されているわけですから、私は、ここには矛盾があると考えています。積算に沿った人員をきちんと配置していただくためには、やはりこの積算に基づいて、一定数正規職員の配置というのを、先ほど答弁になかったんですけれども、仕様書に明記をすべきではないでしょうか、植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  指定管理におきましては、一定程度事業者創意工夫によるものと思っております。万が一不適切な対応がなされた場合におきましては、指導等を行う中で改善してまいりたいと思っております。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  非正規職員の雇用が多いようでは、ワーキングプアが広がり、このような職場ではスキルの高い人材の確保や育成はできません。高度な専門性長期的視野での人材育成、確保のための非公募であるのならば、そもそも指定管理者制度にはなじみません。非公募施設は、本来、市の直営とすべきです。その点の検討を要望しておきます。  続けてお尋ねいたします。今回の提案では、更新される社会体育施設施設と新規に指定管理となる社会体育施設施設、合わせて9施設を一括して一つの事業者指定管理をする。また、老人福祉センター施設介護予防施設3カ所も一括の指定管理をするという提案になっています。  第1に、各種施設を一括して指定管理する理由を御説明ください。また、一括して指定管理する三つの事業について、これまでの公募での応募状況を御説明ください。  第2に、指定管理者の選定は、原則公募ですが、その理由を御説明ください。また、公募の場合は、複数の事業者が応募してこそ、その効果が生かされると思いますが、この点についてのお考えをお聞かせください。  以上、植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  順次お答えいたします。  まず、一括で指定管理する理由につきましては、各施設業務内容が同様のものである場合、一括して同一の指定管理者に行わせることにより、効率的な職員配置等による管理経費の削減が図れるほか、サービス水準の均衡にもつながるものと考えております。社会体育施設におきましては、今後、ラグビーワールドカップ世界女子ハンドボールの開催、オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致に加え、長寿命化計画による大規模改修等が見込まれる中、施設専用使用閉鎖等に伴い、一般利用に支障を来さないよう、9施設を一体的に管理することで施設間の調整を図るなど、柔軟な対応ができるものと考えております。  次に、これまでの公募への応募状況についてでございますが、社会体育施設におきましては、平成18年度からの1期目は4者の参加、平成21年度からの2期目につきましては3者、平成26年度からの3期目は1者の参加となっております。  また、老人福祉センターは、平成21年度から一括で公募しており、1期目については1者、平成26年度からの2期目については3者の参加となっております。  介護予防支援施設につきましては、平成18年度から公募しており、1期目については1者、平成21年度からの2期目は施設ごと公募し、東部はつらつ交流会館は2者、お達者文化会館は1者、南部万年青会館は3者の参加、平成26年度からの3期目については、再度一括公募し、3者の参加があったところでございます。  続きまして、原則公募とする理由でございますが、指定管理者の選定に際しましては、公平性公正性及び競争性を担保し、公の施設管理者として、より適切な候補者を選定するために公募を原則としております。お尋ねにありましたが、できるだけたくさんの参加が望ましいんですけれども、結果として応募が1者であった場合におきましても、外部の有識者を含めた選定委員会において評価することで、適切な選定が可能になると考えているところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  公平性公正性及び競争性を担保するために、原則公募しているとの答弁でした。社会体育施設の場合は、いろいろありましたが、規模の大きい施設も含めて7カ所を一括公募としているために、前回の事業者選定では1者の応募ということでした。しかし、競争性というのであれば、多い方が望ましいとおっしゃいました。  そこで、一括での指定管理は、やはり応募が限られてくるのではないかというふうに考えますので、続けてお尋ねいたします。  第1に、今回の公募で、社会体育施設の場合、幾つの事業者の応募を想定されていますか。  第2に、前回7施設社会体育施設一括公募を、今回9施設へとふやせば、応募できる事業者はますます限られたものになってくると思われますが、複数の事業者の応募が可能となるよう、9施設を分けて指定管理することを検討すべきではないでしょうか。  第3に、9施設となることで、指定管理料が年間11億円、5年間で55億円にもなります。事業費の面でも分離発注という考え方が必要ではないでしょうか、植松副市長にお尋ねいたします。         〔植松浩二副市長 登壇〕 ◎植松浩二 副市長  まず、今回の公募における応募者数の見込みでございますが、まだ募集を開始していない段階でありますが、複数の事業者より問い合わせがあっております。多くの事業者に参加していただくことを望んでいるところでございます。今回の募集に当たりましては、より多くの参加があるよう、十分な募集期間を確保するとともに、積極的な情報提供に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、分離発注を検討すべきではないかという御指摘でございますが、先ほども答弁いたしましたとおり、特に今後5年間につきましては、国際スポーツ大会の開催あるいは施設長寿命化対策など、さまざまな特殊事情があることから、市民サービスの低下を招かぬよう、施設一括管理による柔軟な対応が必要と判断したところでございます。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  今後、実際に応募がされた時点で、また状況もはっきりするかとは思われますけれども、やはり先ほど指摘をいたしましたように、指定管理者制度の場合は、非正規雇用をふやして、そこに働く人の処遇悪化を招くとともに、支払った指定管理料積算どおりに使われているのかのチェックが難しいなど、私はさまざまな問題があると考えます。  また、一括の指定管理事業規模が大きくなると、応募しにくくなって、公募の形はとりながらも、特定の事業者が独占していくということにもつながっていきます。競争性の担保という点では、公募の意味がなくなってしまうのではないかと思います。  また、もう1点、外郭団体への指定管理という点で考えますときに、事業が独占されること等によりまして、天下り先の確保と思われかねないような状態とならないようにしていくことも必要ではないかと思いますので、この点も指摘をしておきます。  それでは、続きまして、2点目の国県道道路橋梁新設改良についてお尋ねしてまいります。  補正予算では、西環状道路、砂原四方寄線の工事費に関して伺ってまいります。今回の補正では、砂原四方寄線の花園から池上区間における橋梁の下部工事の工事費予算として4億2,900万円が計上されています。これは熊本市が、政令市移行に伴って、一般国道501号とともに県から引き継いだ国県道道路橋梁新設改良費に当たるものです。砂原四方寄線は、橋梁やトンネルも多くて、建設コストも高い高規格道路です。現在、国道3号線とつながって、計画される花園池上間の工事が行われようとしています。  そこでお尋ねいたします。  第1に、国県道道路橋梁新設改良費は、毎年どのくらいの予算が使われているのでしょうか。財源内訳も含めて、年次推移で御説明ください。  第2に、西環状道路は、現在、国道3号線とつながり、計画されている花園池上間の工事が行われようとしています。砂原四方寄線工事の完了のめどは何年度になっているのでしょうか。また、池上砂原間も含めて、西環状の全線開通見通しはどのようになっているでしょうか、都市建設局長に伺います。         〔田中隆臣都市建設局長 登壇〕 ◎田中隆臣 都市建設局長  国県道道路橋梁新設改良費についてのお尋ねに、順次お答えいたします。  まず、予算の年次推移ですが、工事内容等により違いはありますものの、直近3カ年における予算額は、当初予算ベースで、平成28年度は53億円、29年度24億円、30年度30億円で推移しております。その財源内訳ですが、国の補助金が50%または55%となっており、残りの市負担部分については、その90%が地方債、残り10%が一般財源となります。  次に、砂原四方寄線、県道熊本西環状道路の開通時期の見通しについてでございますが、花園インターから下硯川インターまでの花園工区約4キロを、平成29年3月に暫定2車線で供用開始しており、現在は池上インターまでの池上工区約5キロの事業を行っております。池上工区の完成時期につきましては、昨今の道路事業を取り巻く環境が厳しい中ではありますが、2020年代前半の完成目標に向け、鋭意取り組んでおります。また、全線開通の時期でございますが、熊本西環状道路は、本市の環状道路を形成する重要な路線でもあり、未着手区間も含め、今後も事業の着実な進捗を図ってまいりますが、その開通見通しについては、現段階ではお示しすることができません。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  答弁にありましたように、池上砂原間は、ルートは決まっているものの、現時点で工事期間も決まっておらず、西環状道路の全線開業見通しはまだまだ先の話ということであります。費用負担の大きい高規格道路を急ぐべきなのか疑問な点であります。これまで私どもが指摘してきましたように、今、450億円もの事業費を使っておりますMICE施設熊本城ホールの整備が進む中で、市の財政も大変厳しくなっております。そこに今議会中は市役所本庁舎の耐震性に問題ありとの報告をいただきまして、しかも補強工事が難しいという説明もありましたために、市庁舎の今後について検討を迫られるという厳しい状況にも直面しております。検討はこれからということにはなりますけれども、建設費にライフサイクルコストまで含めれば、1,000億円という経費を見通さなければならないこの事業が、今後の市の財政にさらに大きく影響してくることは間違いありません。  今回の補正予算にあります西環状砂原四方寄線を含む国県道道路橋梁新設改良費は、事業費の約半分が国県負担となり、残り半分が市の負担です。市負担の約9割が起債で、うち2割程度が後々交付税措置をされますけれども、大きな借金を重ねながらの事業となります。市内の幹線道路における渋滞緩和を目的とした道路ではありますけれども、工事費が高く、急ぎしなければ何か大きな弊害があるというものでもありませんので、県から移管した国県道の新設改良については、慎重に対応しながら、一定期間の凍結あるいは見直し等も検討していくべきではないかと考えますけれども、市長の考えをお尋ねいたします。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  国県道の新設改良につきまして、一定期間の予算の凍結や見直しというお尋ねについてお答えをいたします。  熊本都市圏の道路は、その整備がおくれておりますことから、朝夕のピーク時には慢性的に渋滞が発生をいたしまして、市民生活から経済活動に至るまで大きな影響が生じていることは、委員御承知のとおりでございます。そのことによりまして、熊本地震時におきましては、災害支援活動等にも深刻な影響が出るなど、既存の道路ネットワークの脆弱性が改めて露呈をしたところでございます。  そのようなことから、交通渋滞の緩和のほか、広域交流あるいは防災機能の強化につながります骨格幹線道路の整備は、必要不可欠でございまして、熊本西環状道路を初めとする国県道の整備につきましては、今後も引き続き、計画的かつ着実に進めてまいります。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  国県道の新設改良についての目的は重々承知しておりますけれども、今の財政状況等と今後の問題も踏まえれば、市民生活に直結をした生活道路の維持管理は別としても、急を要さない高規格道路については、一旦立ちどまって検討、見直し、一時凍結等々を含めて検討すべきではないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、3点目、補正予算に提案されております熊本城仮設見学通路についてお尋ねをいたします。  第1に、基本実施設計から工事まで、総事業費と年度ごとの内訳を御説明ください。  第2に、特別史跡内への構造物建設ということで、特別な配慮が必要になってくると思いますが、それはどのような点でしょうか。  第3に、特殊性のある条件での工事だと思いますが、工事は地元業者への発注ができるのでしょうか。  第4に、年間何人ほどの利用を想定されているのでしょうか。  第5に、熊本城復旧の状況を多くの人に知っていただくということで、11億円も必要となる仮設見学通路以外の方法を検討はされなかったのでしょうか。  以上、市長に伺います。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  熊本城の仮設見学通路について、順次お答えをいたします。  総事業費は10億9,500万円を見込んでおりまして、平成30年度予算として2億7,000万円、平成31年度債務負担として8億2,500万円を計上しているところです。  熊本城は、特別史跡に指定をされておりますことから、基礎構造物の設置につきましては、地下遺構に十分配慮をしております。また、ルートにつきましても、遺構や樹木の位置等を確認しながら、安全性の確保ができる範囲で設定し、華美とならないよう景観への配慮も行ってまいります。  なお、熊本城復旧基本計画策定委員会や文化庁との協議の中で、専門家等の了承も得ており、今後も慎重に進めてまいります。  また、施工事業者の選定につきましては、これから検討していくこととなりますが、地元事業者も参加できるように考えてまいりたいと考えております。  また、年間利用者の見込みについてのお尋ねでございますが、復旧工事全体の進捗によりまして、利用時間や日数の制限がかかることも想定されますことから、現段階での推計は難しいものの、震災前の熊本城の過去の1日当たりの最大入園者数は約2万5,000人でありまして、今回の仮設見学通路についても同程度の入園者数を想定いたしまして、安全面に十分に配慮しながら設計を進めているところでございます。  また、熊本城の復旧状況を多くの方に知ってもらうため、城域内の一般公開につきましては、これまでも安全が確保できるエリアにつきましては、段階的に公開をしてきたところでございます。また、わくわく座においては、ライブカメラ映像やプロジェクションマッピング等により、復興プロセスを紹介しているところです。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  今しかできない熊本城の被災や復旧状況を多くの方に見ていただくことは、私も大切なことだと思っております。答弁にありましたように、地元の業者の参加もできるように検討されているということではありましたけれども、特別史跡の中に特殊な構造物を建設していくことにもなりますし、総事業費が11億円となりますと、規模的にも決して小さいものではありません。一定の、やはりノウハウを持った大企業、ゼネコンとのJVとなるのではないかと思います。ですから、やはり県外の業者が代表企業となって、地元業者の方がJVを組んで、一定協力をするという形ではできても、丸々を地元で受けるようなお仕事には、私はなりにくいと思っております。  また、今までの利用者が2万5,000人だったという御説明でしたけれども、熊本城内の広い有料区域全体に2万5,000人来られていた方たちが、同じように入られて、そして今回は限られた通路の部分に同じ2万5,000人の方が入るということになれば、やはり安全性とか、本当に物理的にそういうことがスムーズにやっていけるのかということについても、十分な検証等が、私は必要ではないかというふうに思っています。何か単純に熊本城の入場者が即この仮設通路にお入りいただくというふうに考えるのは、少し難しい点があるのではないかと思います。  そういうことをいろいろ考えましたときに、やはり高規格道路の点でも述べましたように、私は、今後、特に厳しい財政運用が求められる時期に差しかかってくるということもありますので、やはり11億円のこの事業費を、仮設通路の必要性をいろいろ言われても、本当にそのことが市民の感覚で必要なのか検討すべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。市長に伺います。         〔大西一史市長 登壇〕 ◎大西一史 市長  仮設見学通路の設置につきましては、昨年度策定をいたしました熊本城復旧基本計画の中で、復旧過程の段階的公開と活用の一つの手法として掲げたところでございます。財源につきましても、日本財団からの助成金30億円も含めた熊本城復元整備基金を充てるということとしておりまして、厳しい財政状況にも配慮したところでございます。間近に被災の状況や復旧工事の状況をごらんいただくことが、震災の記憶継承や文化財の保護という意識づけにもつながるものと考えておりまして、また、より多くの方々に熊本を訪れていただくことで、復興に加速がつくものと考え、仮設通路の設置に至ったものでございます。御理解をいただきたいと思います。         〔上野美恵子委員 登壇〕 ◆上野美恵子 委員  11億円の仮設通路の建設につきましては、ぜひ市民の感覚で考えて、大型公共事業のあり方について、慎重に対応していただくようにお願いして、質疑を終わります。ありがとうございました。 ○満永寿博 委員長  日本共産党熊本市議団上野美恵子委員の質疑は終わりました。  以上で、締めくくり質疑は終わりました。  これより採決を行います。  まず、議第165号、議第170号、議第171号、議第176号、議第217号、以上5件を一括して採決いたします。  以上5件を可決することに御異議ありませんか。
            (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○満永寿博 委員長  御異議なしと認めます。  よって、以上5件はいずれも可決すべきものと決定いたしました。  次に、議第168号を採決いたします。  本件を承認することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○満永寿博 委員長  御異議なしと認めます。  よって、本件は承認すべきものと決定いたしました。  次に、議第164号、議第169号、議第177号、議第178号、議第215号、以上5件を一括して採決いたします。  以上5件を可決することに賛成の委員の挙手を求めます。         (賛成) 藤岡照代副委員長、くつき信哉委員              田辺正信委員、光永邦保委員              大塚信弥委員、緒方夕佳委員              小池洋恵委員、三森至加委員              高本一臣委員小佐井賀瑞委員              寺本義勝委員、福永洋一委員              西岡誠也委員田上辰也委員              浜田大介委員、井本正広委員              藤永弘委員原亨委員              原口亮志委員、紫垣正仁委員              大石浩文委員、田中敦朗委員              重村和征委員、村上博委員              上田芳裕委員、園川良二委員              倉重徹委員、澤田昌作委員              三島良之委員、齊藤聰委員              田尻善裕委員白河部貞志委員              津田征士郎委員、坂田誠二委員              藤山英美委員、落水清弘委員              古川泰三委員、田尻将博委員              鈴木弘委員         (反対) 山部洋史委員、那須円委員              上野美恵子委員 ○満永寿博 委員長  挙手多数。  よって、以上5件はいずれも可決すべきものと決定いたしました。  次に、議第163号を採決いたします。  本件を承認することに賛成の委員の挙手を求めます。         (賛成) 藤岡照代副委員長、くつき信哉委員              田辺正信委員、光永邦保委員              大塚信弥委員、緒方夕佳委員              小池洋恵委員、三森至加委員              高本一臣委員小佐井賀瑞委員              寺本義勝委員、福永洋一委員              西岡誠也委員田上辰也委員              浜田大介委員、井本正広委員              藤永弘委員原亨委員              原口亮志委員、紫垣正仁委員              大石浩文委員、田中敦朗委員              重村和征委員、村上博委員              上田芳裕委員、園川良二委員              倉重徹委員、澤田昌作委員              三島良之委員、齊藤聰委員              田尻善裕委員白河部貞志委員              津田征士郎委員、坂田誠二委員              藤山英美委員、落水清弘委員              古川泰三委員、田尻将博委員              鈴木弘委員         (反対) 山部洋史委員、那須円委員              上野美恵子委員 ○満永寿博 委員長  挙手多数。  よって、本件は承認すべきものと決定いたしました。  以上で、当委員会に付託を受けた議案の審査は全て終了いたしました。  これをもちまして予算決算委員会を閉会いたします。                              午前10時45分 閉会 出席説明員    市長       大 西 一 史    副市長      多 野 春 光    副市長      植 松 浩 二    政策局長     古 庄 修 治    総務局長     中 村 英 文    財政局長     田 中 陽 礼    経済観光局長   平 井 英 虎    都市建設局長   田 中 隆 臣 議会事務局職員    事務局長     田 上 美智子    事務局次長    大 島 直 也    議事課長     本 田 正 文    調査課長     中 川 和 徳 〔議案の審査結果〕   議第 163号 「専決処分の報告について」………………………………(承  認)   議第 164号 「平成30年度熊本一般会計補正予算」…………………(可  決)   議第 165号 「平成30年度熊本病院事業会計補正予算」……………(可  決)   議第 168号 「専決処分の報告について」………………………………(承  認)   議第 169号 「熊本消防団員等公務災害補償条例の一部改正について」           ……………………………………………………………(可  決)   議第 170号 「熊本手数料条例の一部改正について」………………(可  決)   議第 171号 「熊本地域コミュニティセンター条例の一部改正について」           ……………………………………………………………(可  決)   議第 176号 「熊本省エネルギー等推進基金条例の制定について」           ……………………………………………………………(可  決)   議第 177号 「熊本都市公園条例の一部改正について」……………(可  決)   議第 178号 「熊本体育施設条例の一部改正について」……………(可  決)   議第 215号 「熊本税条例等の一部改正について」…………………(可  決)   議第 217号 「工事請負契約締結について」……………………………(可  決)...