なお、竹原委員は少しおくれるとのことでございます。
さて、本
特別委員会の調査につきましては、これまで7回にわたり防災・
危機管理対策について調査を行い、前回でこのテーマについての調査は終了いたしましたので、今回からは、次のテーマであります
市民生活の
安全安心対策、具体的には
防犯対策、
交通安全対策、食・地下水等の
安心安全対策の3項目について調査を行ってまいりたいと思います。
お手元に今後の計画をお示ししておりますが、我々の任期も残すところわずかとなりましたので、今回は
防犯対策と
交通安全対策の2項目について調査を行い、次回が食・地下水等の
安心安全対策について、最後に総括といった流れで進めさせていただきたいと思います。
そこで、本日の進め方といたしましては、まず
防犯対策について調査を行い、その後、
交通安全対策についての調査を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
藤山英美 委員長 御異議がないようでございますので、そのように進めさせていただきます。
それでは、初めに総括的な説明を求めます。
◎原本靖久
企画振興局長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
それでは、本日の
特別委員会の
調査テーマでございます
防犯対策、
交通安全対策について、総括の説明をさせていただきます。
資料の
市民生活の
安全安心についての表紙をごらんいただきたいと思います。
まず、
防犯対策といたしまして3点記載しておりますけれども、まず(1)犯罪のない
安全安心な
まちづくり対策について、以下3点につきまして各担当局より報告をさせていただきます。
続きまして、
交通安全対策についてでございます。同じく3点でございまして、(1)自転車の
交通ルール・
マナー対策、
交通安全啓発及び
交通指導員活動の推進について、以下3点でございまして、これも各担当局より順次御報告をさせていただきます。
詳細につきましては、この後、担当課長によりそれぞれ説明させますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○
藤山英美 委員長 これより、まず
防犯対策についての調査を行います。
執行部の説明を求めます。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 おはようございます。
それでは、資料に沿いまして説明をさせていただきたいと存じます。
1ページをよろしくお願いいたします。
1、
防犯対策、(1)犯罪のない
安全安心な
まちづくり対策(
企画振興局分)でございます。
まず、防犯に関する現状でございますが、熊本県警の
統計データによりますと、グラフに記載しておりますとおり、
街頭犯罪等の認知件数については、県内、市内ともに減少傾向にございます。しかし犯罪の種別で見ますと、
強制わいせつの認知件数がふえているほか、自転車盗、車上狙いなども増加傾向にあることがわかっております。
このような中、本市では、犯罪のない
安全安心な
まちづくりの実現に向けまして、犯罪を防止し安全で安心なまち熊本市をつくる条例を平成18年度に策定するなどし、事業を展開しているところでございます。
2ページをお願いいたします。
現在、当課で行っております事業について御説明を申し上げます。
まず、事業の展開に当たりましては、警察等の関係機関の協力体制のもと、区役所とも連携して、地域における
防犯活動団体と協働により地域の
安全安心を図っているところでございます。
まず、
各種防犯団体の活動を支援するために補助金の交付を行っております。対象団体といたしましては、地域の
校区防犯協会を初めといたしまして、
警察署ごとに設置している
地区防犯協会などでございます。
なお、今年度は、
校区防犯協会からかねてより御要望があった
防犯ベストの予算を確保し、対応することといたしております。また、
犯罪被害者支援のため、
県公安委員会が指定しております
熊本犯罪者支援センターとともに啓発などの取り組みも行っているところでございます。
さらに、条例に基づく
安全安心まちづくり推進協議会を設置しております。ここでは、
地区防犯協会、
青少年健全育成協議会、
PTA協議会、
学校関係者、
警察関係部署等々の
関係団体が一堂に会し、情報交換をするとともに協議を行っているところでございます。
3ページをお願いします。
上通・下通・新市街などの繁華街の
安全安心のための
パトロールを実施しております。
自転車乗り入れなどの
違法行為等の指導啓発を行い、これは年末年始を除く毎日
パトロールを行っているものでございます。この中では
自転車乗り入れについての指導件数が最も多く、年々減少傾向にはあるものの、25年度が7,800件余となっております。
なお、当
パトロールにつきましては、平成25年度から、
対象エリアが重なっていることから、環境局が所管されています路上喫煙、ポイ捨ての指導もあわせて行っているところでございます。
その他として、熊本市・熊本県
警察連絡会議を開催いたしております。この会議は、市長、
県警本部長をトップといたしまして年1回開催しており、情報の共有化とともに双方の連携強化を図るものとなっております。
4ページをお願い申し上げます。
暴力団排除に向けましては、条例を策定し基本理念を明らかにするとともに、市、市民、事業者の責務等を定め、関係課と連携しその運用に努めているところでございます。
②の検討課題のところでございます。地域の
防犯活動につきましては、
防犯団体の活動を継続的に支援することが重要と考えております。また、市民との協働によりまして、地域の
安全安心の推進に向け、市民の意識の高揚でありますとか地域力の向上を図るとともに、警察、
関係団体を初め、連携をより強化することも必要と考えているところでございます。
さらに、繁華街における
安全安心パトロールにつきましては、効果的に継続実施することが必要だと考えております。
5ページをお願いいたします。
今後の取り組み及び対応を記載しております。1つは、区役所と連携いたしまして
校区防犯協会の活動を積極的に支援するとともに、
関係団体の連携を強化し取り組んでいくことといたしております。
さらに、
防犯団体等に対する
補助金制度活用を初めとする活動支援など、市民協働による
防犯活動の継続に努めていくことといたしております。また、市民の
防犯意識高揚のための広報活動にも努めてまいりたいと考えております。
最後となりますが、商店街等との連携も図りまして、繁華街の
安全安心パトロールを今後も継続的に取り組みたいと考えているところでございます。
以上のことに今後も努めてまいりたいと思います。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 学校における
防犯対策について御説明をいたします。
資料6ページをお願いいたします。
まず現在の状況として、学校安全におきましては、各学校では
学校安全計画を作成するとともに、
危機管理マニュアルを作成いたしまして、児童・生徒の安全確保を図っているところでございます。また、児童・生徒に対して、危険を予測し、みずから安全に行動する力を育てるために、安全学習や
安全指導を行っております。
また、地域との連携につきましては、全ての小中学校で
学校安全対策協議会を設置しまして、学校の
安全対策について協議を行いますとともに、各学校におきまして、地域の住民の皆様や企業と連携いたしまして、
こどもひなんの家を設置しております。また、
安全マップを作成いたしまして、この掲示や配布によりまして、
こどもひなんの家の場所を児童・生徒あるいは保護者の方々に確認していただくことによりまして、防犯意識を高めているところでございます。
さらに、全ての小中学校で防犯や
安全パトロール隊が結成されておりますので、登下校中の巡回を行っていただくことによりまして、犯罪の抑止力ということの効果を上げております。
次に、検討課題でございますが、
学校安全計画や
危機管理マニュアル、こういったものがより実効性のあるものになりますように、随時見直していく必要がありますとともに、自助・共助の考え方と行動を児童・生徒に身につけさせていく必要があるというふうに考えております。また、学校における安全及び
不審者侵入等による犯罪の防止のために、家庭あるいは地域社会とのさらなる連携の強化が必要と考えております。
そこで、今後の取り組みあるいは対応でございますが、これまでの取り組みをさらに徹底するという観点から、学校安全におきましては、本年3月に策定いたしました
危機管理マニュアル作成の手引、改訂版でございますが、これに基づいて各学校の
危機管理マニュアルを随時見直してまいりますとともに、
学校安全計画に基づく
安全学習指導を行っているところでございます。
学校訪問等を行います機会を捉えまして、
学校安全対策協議会の意義あるいは重要性を説明いたしまして、年3回以上の開催を促進するなど、
安全教育、
安全管理、組織活動の徹底を図ってまいりたいと考えております。
また、地域との連携におきましては、
こどもひなんの家の
設置箇所数が減少傾向にございますので、今後随時、設置のお願いをするなど、家庭あるいは地域社会や関係機関との連携を強化いたしまして、学校安全の向上に努めてまいりたいと考えております。
◎松田公徳
首席審議員兼
商工振興課長 説明資料8ページをお願いいたします。
(3)商店街における
防犯対策でございます。まず現在の状況でございますが、
中心商店街において、犯罪の
未然防止等のため
防犯カメラの設置を行っております。本市としましても、商店街が行う
防犯カメラの設置に対して、国や県とあわせて補助による支援を行ってきたところでございます。市の助成による
防犯カメラの設置台数につきましては、表のとおり、平成21年以降、14の商店街の89台となっております。
9ページをお願いいたします。
②の検討課題としましては、商店街から
防犯カメラ設置に係る今後の
要望台数等を聞いているところでございますが、死角の解消等、専門的な観点から必要な設置箇所や台数までは把握できていない状況にございます。
③の取り組み及び今後の対応でございますが、商店街の
防犯カメラの設置につきましては、防犯に有効であることだけでなく、
安全安心な
商店街づくりが進むことにより、
にぎわい創出にもつながるものと考えております。このため、本年度、警察と連携して
防犯カメラの設置が必要な箇所の抽出を行うとともに、商店街に対して設置費用に対する助成制度の紹介や設置の働きかけを行うこととしております。
○
藤山英美 委員長 以上で説明は終わりました。
それでは、御意見等ございましたらお願いいたします。
◆浜田大介 委員 説明いただいた中で、教育関係で、
防犯ベルのことが書かれていなかったのでちょっと気になったんですが、
防犯ベルを今の小学生とかに配付とか貸与とかしているのではなかったかなと思いますが、そのあたりの現状などをお聞かせいただければと思います。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 防犯ブザーの件でございます。小学校の1年生が入学するときに
防犯ブザーの配付を、
教育委員会からではなくて、たしか企業から御寄附のような形で配付してあったかと思います。すみません、はっきりした状況の確認が、今ちょっと手元にございませんけれども、配付は小学1年生が入学するときにしてあるという状況でございます。
◆浜田大介 委員 それは全小学校1年生、全員ということでよろしいですか。わかりました。
防犯ベルについては、使い方とか、そういう教育とかも学校で必要ではないかなと思いますし、また、電池の入れかえだとか、故障したときの交換とか、そういったところの対応はされているんでしょうか。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 学校でというよりは各御家庭で電池の交換ですとか、使い方については学校でも教えているかと思うんですけれども、基本的な管理につきましては、各御家庭で徹底をいただいている状況だと考えております。
◆浜田大介 委員 電池の入れかえとか故障については御家庭でということでいいと思いますが、なかなか使い方というのは、とっさに、
防犯ベルを使うと言われても、いざというときになかなか子供たちは使えないと思うので、やはり教育の中でしっかりこの
防犯ベルについても取り入れていただきたいし、また、持ってこない、ランドセルにつけていない子も、私も昔、子供が何かもらってたのは覚えているんですが、持っていかなかったりしていたような気もしますので、家庭の方もそういう教育が必要だと思いますが、学校側でもそういう
防犯ベルの携帯については、これから少し意識的に、その活用だとか教育についても積極的に取り組んでいただきたいということをお願いしたいと思います。
◆
落水清弘 委員 一、二、お伺いしたいと思います。まず、
防犯ベストを予算づけしていただいておりますけれども、どのような形のものでしょうか、御説明をお願いいたします。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 形といたしましては、通常使われておりますのは反射鏡の入ったベストのものでございまして、統一的なイメージとするために、
防犯協会等の名称を入れさせていただきたいと思っているところでございます。
◆
落水清弘 委員 大変ありがとうございます。それが、ことしは赤い
羽共同募金から800枚、ベストをもらったんです。かぶっちゃったんですよ。ですから市として、随分前から
防犯協会からお願いしておった件だったと思いますけれども、今年度つけていただいたことは、感謝を申し上げます。感謝を申し上げますけれども、せっかくの機会だから、同じものをかぶっていきますと、やはりどうしてもです、結局どこかで無駄が出ると思うんですよ。
やはり使用頻度は大体、5年程度はもつような品物です。私どもが使っていましてですね。ですから、5年に一遍定期的とか、6年に一遍定期的とかと決めておいていただくと、結局こうやってよその団体から、赤い
羽共同募金から800枚いただいた。
ですから、似通ったものがこうやって、全く同じものでないとは思いますけれども、かぶってしまいますと結局無駄が出ますので、その辺のところの情報収集を今後はしていただいて、ぜひとも効率のよい運用を重ねてお願いしたいところでございます。答弁は必要ございません。
それと、
こどもひなんの家についてお伺いいたします。ここに
こどもひなんの家のプレートが写真で載っておりますけれども、
こどもひなんの家は当初、もう十何年前に始まったかと思いますけれども、このプレートは今でも配付をされているんでしょうか。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 毎年度新しいものを作成いたしまして、必要があるところ、老朽化で古くなって見えなくなったとか、新しいひなんの家ができたとか、そういったところには随時配付をしております。
◆
落水清弘 委員 最初に始めたのは何年だったですかね。記憶にないならいいです。
こどもひなんの家は多分もう15年から、そこいら昔になると思います。最初つくったときに、ひなんの家には全世帯配ったわけです。しかしそれ以降、配ったところにかけかえてくださいというお話は一切あっておりません。そうですね。つまり、
こどもひなんの家のこのプレートはほとんどの家のところで風化しております。もうこの文字は、ひなたに置いてあった分はほとんど見えません。
つまり、これも先ほどのベストと一緒なんですよ。定期的に、このプレートは10年でいいと思うんですけれども、10年に1回、プレートを皆さん方にかけかえてもらう。そういうことによってこどものひなんの家の意識を高めていただく。
結局、
こどもひなんの家と言いましても、
こどもひなんの家ですねと言ってからのお問い合わせはないんですよ。要するに、
こどもひなんの家がなくなったところだけずっと消しているから、見てください、件数がどんどん減っているでしょう。これではいけないわけです。
こどもひなんの家は、数値がふえないといけないんです。わかりますよね。
ですから、プレートをかけかえることが一番いいきっかけだと思いますので、今度は一回全部洗い直して、プレートはほとんどの家で、もう文字が見えないぐらい古くなっているプレートが多くなっておりますから、ぜひともそこの抜本的なところから御検討いただくようにお願いできますでしょうか。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 私どももこの
こどもひなんの家の設置の件数が少なくなっているというところは、課題ということで認識しております。各学校の方で
安全パトロールといいますか、校区の中での
安全マップの
作成あたりのときに確認いたしまして、そういったところの交換といいますか、そういった徹底を図ってまいりたいと考えております。
◆
落水清弘 委員 よろしくお願いします。
続いて、
安全安心まちづくり協議会についてお伺いいたします。年に何回ぐらい開催されて、どのような内容でしょうか。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 年に1回の開催でございます。内容につきましては、各種活動されています団体の方からの、いろいろな通常の活動の中で考えられている課題等を出していただくような内容になっております。
◆
落水清弘 委員 決して意地悪で申し上げるつもりではございません。私がこの
安全安心まちづくり協議会の最初設置されたときの副会長をさせていただきましたので、その後いかにいい会議になっているかなと思いましてお伺いいたしました。
残念ながら、いまだに年に1回しか会議を開催されていない。はっきり申し上げて、当時と変わらないとするならば形骸化しています。もっと意味のある会議体に育ててください。年に1回顔役がそろって、そこでちょこちょこっとした会議がされるようでは、本来の安全な
まちづくりの会議としての体はなしていません。改善方、局長、お願いできますか。
◎原本靖久
企画振興局長 安全安心まちづくり協議会のことでございます。活性化を図るということは大変重要なことであると思っておりますので、また回数も含めまして、どういう会議のあり方かということについて、検討させていただきたいと思っております。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 内容につきましては、しっかり検討させていただきたいと思います。また、今年度のメンバーにつきまして、これまで市の執行部がメンバーに入っておりませんでしたので、そのあたりでメンバーの見直しは少し改善していこうと今検討しているところでございます。
◆那須円 委員 1ページ目で犯罪の認知件数の推移が、種類別の数の御説明がありまして、数値の推移などはよくわかったんですが、例えば車上狙いであったり自転車盗がふえていたりとか、
強制わいせつがふえていたりとか、そこの原因分析、なぜここがこういうふうな変化が起こったのか、社会的な要因なども含めて、その原因の部分をどのように検証されているのか。そこからスタートするのが防犯の一番の大事な点だと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 特に
強制わいせつ等につきましては、最近の傾向といたしまして、本日もたしか新聞に載っていたかと思いますが、お一人の方が幾つかの犯罪を重ねられているという傾向があるというようなことはお聞きしております。また、やはり社会的に今、そういった
性被害犯罪が社会問題化しておりますので、やはり警察の方がそういった検挙に対して努力をされているんではないかというふうに理解しております。
◆那須円 委員 今、
強制わいせつについてのお考えが示されましたけれども、例えば万引きなんかは今高齢化というか、非常に高齢者がふえている。その背景としては生活貧困なんかがあるというふうなことも指摘をされていますし、やはり犯罪の温床となっているのは一体どこにあるのかをしっかり警察なんかと連携をしながら、見きわめていくことが必要ではないかなというふうに思っています。
その点で1点、本会議で各議員が取り上げた課題でもあるんですが、
ネット犯罪です。今、急に普及しているその分野にどういうふうに取り組んでいくのかというのが、きょうの説明資料の中ではなかなか見えてこなかったんですが、この点は、教育の中の先ほどあった
危機管理マニュアルも策定しているというふうに説明があったところなんですが、具体的にこの
ネット犯罪についてどのような防止対策をとられているのかというのを教えてください。
◎杉原哲郎
総括審議員兼次長 今御指摘いただきました、最近、人吉市の高校生の問題がございました。
インターネット等を利用した犯罪の危険性から生徒を守るというような指導の徹底というところで、
教育委員会としては非常に重要な課題ということで取り組んでおります。
危機管理というか、
防犯マニュアルということよりも、これは
情報モラル教育というような視点から、学校の授業の中で、または集会の中で、
インターネットでの
出会い系サイトを利用しないとか、そういうような指導は常に学校で行っております。
さらに、今回は事件を受けまして通知文を出させていただきまして、各家庭に保護者への啓発ということで、子供と話し合って
ルールづくりをしていただきたいというような保護者への啓発等も含めて実施したところでございます。
いずれにいたしましても、学校と家庭とこれは一緒になって取り組むことが一番効果的というようなところで、
授業プラス啓発というようなところに今一生懸命取り組んでおるところでございます。
◆那須円 委員 わかりました。私も非常に啓発は大事だというふうに思っています。
子供たちへの学習なんか、頻度がどれほどかというのはわからないんですが、やはりかなり徹底して行う必要があると思いますし、当然、被害者になると同時に加害者になる可能性もありますので、親への周知も徹底していただきたいというふうに思っております。
あとは、熊本市のホームページを開いたときに、こういった防犯、あるいは
ネット犯罪に対する周知啓発の部分が、どこに情報があるのかもよくわかりませんでした。そういった意味では、周知についてもさまざまな工夫をして進めていっていただきたいというふうに思いますし、相談先がすぐにわかるような、そういった何かチラシであったり、相談先の紹介なんかというのはどういうふうにされていますか。その点はいかがでしょうか。
◎杉原哲郎
総括審議員兼次長 その相談先については、他局との連携もとりまして、一覧にして学校にお知らせをしなくてはならないと考えております。ここにはちょっと持ってきておりませんけれども、どこかの相談窓口については、
子供たち全員に小さいカードを配って、
インターネット等でのトラブルがあったらここに相談しましょうというふうな啓発はできております。ただ、今おっしゃったように、たくさんある中でそれを全部まとめてお知らせするというふうなことはできていないのが現状でございます。
◆那須円 委員 わかりました。出会い系とかで生命であったり、性的な部分で心配されている方、また、金銭トラブルで心配されている方、いじめ、精神的なところで心配されている方、さまざま相談先が違うと思いますので、どういった状況にどういう相談窓口があるのかがしっかりわかるような取り組み、工夫もしていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。
◆福永洋一 委員 今のに関連して、私も同じことを聞こうと思っていたんですけれども、けさの地元の新聞にも県の
教育委員会の取り組みということで、県警少年課、サイバー犯罪対策課を呼んで情報安全ファシリテータ育成講習会を開かれたということですけれども、市にあっては
情報モラル教育を日常的に行っているという回答だったかと思いますけれども、この朝刊の中に書かれているのは、本年度から30人ぐらいを育成し、各校にその人たちを派遣して情報の
安全教育を行っていくというところですけれども、市としてはこういったことをしようという考えはあるんでしょうか。
◎杉原哲郎
総括審議員兼次長 御指摘のとおり、そのような考えは大事なことだと思って進めていこうと考えております。同時に、本年度、SNS対策ということで、
教育委員会内で外部からも委員を招きまして、SNS対策の手引等を今つくろうとしております。
その中に、先ほど那須委員がおっしゃいました相談窓口がこのようになっているとか、学校の授業ではこのようなことをすれば子供たちに
情報モラル教育の徹底が図れるとか、そういう資料を作成しております。同時に、保護者やPTAに、どのような団体にお願いすればこのようなお話が聞けるかというようなところの紹介等も今もしております。
そのようなところをトータル的にまとめた資料を今作成中でございますので、そのような方向から全体的に取り組んでいこうということで考えております。
◆福永洋一 委員 今のは
ネット犯罪対策というところなんですけれども、最近新聞紙上をにぎわしているのは、校長先生が覚醒剤に手を出したり、盗撮をしているというのもありますし、きのうニュースでは、おとといの事件ですか、脱法ハーブを吸って東京で死傷者が出ていますよね。
そういった意味でのいろいろな犯罪がある中で、若い人たちは、私も自分の若いときを振り返れば、いろいろな情報が入ってきて、それを何だろうとやはり興味を示して、刺激を求めて知ろうとするんですよね。だから、情報というのはどんどん出ていますので、それがなぜだめなのかというのも含めてきちんと、
インターネット関係だけではなくて知らせていただきたいなと思っています。
人吉の事件も、
出会い系サイトではなくてコミュニティサイトにアクセスしていて関係が生まれたというところですので、それはだめとまでは言えないですけれども、いろいろな人と知り合うチャンスのコミュニティサイトというのがあるんですよね。それを犯罪に利用されてしまう人たちがいるという実態もあるんですけれども、何もかもだめではなくて、きちんとした情報の整理の仕方も含めて子供たちに教えていくのも僕は教育だと思っています。
校長の話をしましたけれども、親御さんなり家庭と学校との連携と言われますけれども、一番最初に校長先生から始めてもらいたいなというのが一番です。子供たちは今新聞なんかで、先生がということで不信感を持っていますので、教師みずからが研修を深めていくべきではないかなと思っています。
それと親の責任として、僕が今高校生だったら、多分親が持っているパソコンを使っていろいろなことを調べようとすると思います。だから、そこで親がどこまで規制をかけるのかというのも、親と子の教育のあり方だと思っています。
私の時代はパソコンがありませんでしたから、辞書をくって性的な情報を仕入れてきた経験があります。はっきり言って、皆さんもそうだと思います。そういった意味では、今はいろいろな情報があふれていますので、それをどこまで規制して教育するのかということも含めて、きちんと僕は先生方も含めて整理すべきかなと思っています。
意見もありましたけれども、何か答えられることがあれば、よろしくお願いします。
◎杉原哲郎
総括審議員兼次長 今言われました校長先生とか教職員に関しては、逆に言うと、不祥事対策といいますか、倫理意識の問題だと思います。そういうことについては、常に管理職研修会等では、毎回、不祥事対策という中でお話はさせていただいております。同時に、子供たちには薬物、そういうような教育はきちんとなされておりますので、子供たちへの薬物乱用防止とか、そういうようなところの教育もさらに徹底してまいりたいと思っております。
◆
落水清弘 委員 私は去年の12月に金城学院の子供たちがつくったケータイ・スマホハンドブックを提言しましたけれども、活用いただいておりますか。あれは子供が5年がかりでつくったものですから、とても意味のあるものですよ。
◎杉原哲郎
総括審議員兼次長 落水委員の方から御紹介いただいたことを学校に知らせて、その学校で活用するようにということと、それを踏まえて、今そのSNS対策の資料等も作成をしているところでございます。
◆
落水清弘 委員 私も見て、誰が見てもあれは、子供がつくったので視点が違うんですよね、大人がつくった視点とはですね。非常にいいものですから、ぜひとも活用いただき、あの文書を著作権に触らない範囲で、著作権はもう相手が言わないだろうと思いますけれども、一応ここをこういうふうにそのまま入れますよと確認した上で採用されても何ら問題ないようなものだと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
藤山英美 委員長 ほかにございませんか。
◆福永洋一 委員 4ページに地域力の向上という言葉がありますけれども、私の地元で今、校区防犯で月1回、夜、
パトロールをしているんです。防犯・防災の役割もあるのかなと思っていますけれども、地域の各校区、年末なんかの
パトロールも私、いろいろなところに顔を出して実態を見ているんですけれども、参加人数とかそのやり方もいろいろなんです。そういう中にあって、全校区で実際実施されているのかなというのを疑問に思っているんですけれども、その辺の把握はされていますか。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 各校区の
防犯協会の活動につきましては、補助金の交付をいたしておりますので、各区役所の方でその実績報告をもとに、それぞれの活動内容を把握されていると理解しております。
◆福永洋一 委員 議会の中でもその地域力の格差という言葉をよく使いながら、地域でどういう活動をしているのか、各区役所の
まちづくりなりが把握しているということですけれども、それはさっきも言われたように、年間の活動報告の中の数字だけだと思っているんです。ある地域によってはもう高齢化して、その
防犯活動自体ができないというところもあるやに聞いていますけれども、それを把握されていないんでしょうか。
◎福田栄拓 中央区
まちづくり推進課長 把握といいますと、中央区内の防犯
パトロールの回数ということで昨年統計をとりまして、24年度は延べ2,374回、これは各
防犯協会の活動もそうなんですが、各町内でそれぞれ毎日やられるところもありますものですから、そういうふうなことを調べたところ、延べ2,374回あったということで、中央区としては把握しているところでございます。
◎前渕啓子 中央区長 一例として、中央区の例で今、
まちづくり推進課長が報告をさせていただいたんですけれども、決して数字だけの把握ということではございません。それはもういろいろな形で、地域の方々から一緒に
パトロールをしましょうというようなお話とか、いろいろな話し合いの場への御案内もありますので、そういった意味では、こちらの方から出向いていって一緒に
パトロールに同行させていただいたり、あるいはいろいろな課題の検討の会議に一緒に入って整理をさせていただいたりというようなことも逐一、独自な取り組みとしてはさせていただいているということで、それはほかの区も同等だと思っております。
◆福永洋一 委員 私がなぜこだわってるのかというと、例えば私の校区で変質者があらわれましたという情報がばっと出ます。どことははっきり出せないんですよね、犯罪にかかわりますので。もう犯罪以前の防止策としてそういう情報が入ってくれば、昼間の
パトロールを強化して、みんなで回ろうやということで、防犯関係の役員が回っています。
私が一番心配するのは、空き巣もそうですが、そういった犯罪者をその校区から追い出すことは有効ですけれども、ではその人がまた次どこに行くかというと、地域力の弱い、空き巣でいえば鍵のかかっていない地域にどんどん入り込んだりとか、変質者も、このまちはきちんとしているからあっちの校区に行くかという形で動いていくと思うんですよね。
そういった意味での全体的な中での地域防犯力の希薄なところも、県警なり地域の派出所なりとの連携も必要かと思うんですけれども、総合的にやはり行政が今後把握していくべきではないかなというところです。それは数字だけを見てもなかなか出てきませんので、各区の
まちづくりなりで地域の実態をもう少し詳しく把握していただきたいなと思っています。
これは意見ですので、回答は要りません。
◆
落水清弘 委員 参考までに区長、申し上げますけれども、昨年度西区では西区役所管内の校区の防犯協会の連絡協議会を立ち上げました。ですから、中央区でもそれをつくられたらいかがですか。つくられましたか。
◎前渕啓子 中央区長 中央区でも昨年、校区の
防犯協会の連絡会をつくらせて、会合もさせていただいてるところです。
◆
落水清弘 委員 でしたら、そこで情報は収集されれば簡単にそろいますから、ぜひ活用いただきたいと思います。
◆重村和征 委員 ちょっとこれはお尋ねになるかと思いますけれども、今、校区で巡回
パトロールというのがありますね。私がお尋ねしたいのは、
パトロールの補助といいますか、持っている校区と持っていない校区とあるんですけれども、そのあたりはどうでしょうか。とりあえず、京塚のオバタリアン
パトロールですか、あれはどういう活動をされているんですか。私がちょっとお尋ねしたいのは、その
パトロールの種類です。
もう一つお尋ねしたいのは、小学生が下校するときに、各そのボランティアですか、ちゃんとした帽子をかぶっていろいろ校区ごとにやられているんです。それは校区で大体どのぐらいやられているのか。
私が聞きたいのは、ああいうのは、せっかく子供の下校はボランティアでやっているから、やはり自治会あたりで、モデル地区はこういうことをやっておりますという宣伝PRをやるならば、そういったのが普及していくのではないかと思っていますので、把握されているなら、校区で何件が現在やられているのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
◎西島徹郎 東区長 全校区、うちは18校区あるんですけれども、全校区自体がどうしているというのは、きちっとした把握をしておりません。ただ、今お話があったように、尾ノ上校区ではオバパト、それから健軍は
防犯協会と、下校時間に結構立って、子供の見守り活動をされております。
すみません、ちょっと余談になりますけれども、以前私がPTA会長をやっていたときは、非常にその辺が少なかったんです。どうにか対応をせねば、保護者が対応をせねば、地域にお願いするというところだったんですけれども、これがいろいろなところの校区で、それ以外に広がりを大きく見せております。ほとんどのところでやっていらっしゃるのではないかと思っております。
もう一度きちんと全校区の方は調べさせていただきたいと思いますけれども、私が下校時間あたりにちょっと回るときにはどこの校区も、立っていらっしゃるところが多く存在しているところでございます。
◆重村和征 委員 私もたまに時間があるときにそういう校区、今、私が申し上げた子供の下校ですね、あれはどんなに年寄りの人たちであっても、やはり安心ですよ。子供が安心しているのは、やはりおばちゃんたちが服装を着て、あれだけ監視されているということになると、私はかなりの効果が上がっていると思っています。小さなことですけれども、安心安全にしていくなら、やはりそういうところが必要だと思うんです。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 学校の安全のボランティアということで、私どもが把握しておりますのは、現在94の小学校区、小学校がございます。その中で、そういった活動をいただいておりますボランティアが登録されている学校が91校ございます。そういった状況で各学校の方では、先ほどのボランティアの登下校の見守りをやっていただいているということを把握しております。
◆重村和征 委員 よくわかりました。それと、さっき申し上げた巡回
パトロールですが、原資といいますか、あるいはさっき申し上げた京塚あたりでやられていますあれは、やはり
防犯協会自体が車を購入してやられているんですかね。どうなんでしょう、そこら辺の把握は。
◎西島徹郎 東区長 オバパトの場合は、自分たちで協力を呼びかけられて、自分たちの原資でされております。ここ自体は、つけ加えますと、見守るだけではなくて、子供たちが帰るときに、おとなしい子供さんたちが話しかけてきたりとか、そういう子供の相談の場にもなっているんですね。
健軍の方でも、ちょっとお話をしたときには、いや、楽しいです、子供が話しかけてくるので、それがうれしい、子供もいろいろと悩みがあるみたいだもんねということで、そういう悩み相談もあわせてやっていただける校区が多いようでございます。やはり顔見知りになると、結構挨拶しますし、お話したりしておりますので、やる側についても、非常にその辺がやりがいがあるというお声を聞いたこともございます。
あと、ほとんど全てが自分たちのところの自前でやっていらっしゃいます。
◆重村和征 委員 事情は大体わかりました。これは要望なんですが、さっき申し上げたとおり、校区でそういうことをせっかくやられているので、やはり行政の方から宣伝PRするとか、やはり情報紙、例えば市政だよりに紹介したりするのが、やはり私は効果的だろうと思うんです。自前でやっておられることに対して、やはり安心安全をそれだけやっておられるわけですから、そういうところも含めたところで、今後、宣伝PRをよろしく申し上げます。
○
藤山英美 委員長 ほかにございますか。
◆東すみよ 委員 学校における
防犯対策の中で、これがやはり強化されたのは池田小学校の事件以来だと思うんですが、当時はすごくやはり神経質になって学校側もいろいろな
防犯対策、先生たちの防犯に対する子供たちを守るための訓練あたりも熱心にやられていたと思うんですが、事件がずっとないということ、そういう対策のおかげで多分ないんだろうと思うんですが、ずっとなければ、やはり何か気持ちが緩むんですね。
その当時、学校の各階から直接その危険を知らせる連絡電話の設置とか何かが、計画されておりました。それがきちんと今学校に普及しているのかどうか。そして、やはり、それが設置されておっても、それを使えるだけの初動の態勢がなければ何にもなりませんので、そういう訓練が各学校で行われているのかどうか。
そして、やはり訓練をずっと行われなくて、そういう事件がもしも起こった場合に、やはりまた一からやり直すという形になりますので、それをやはり定期的に年に1回でも、その手順をやはり先生たちがきちんと把握しておくということが必要かと思いますので、その辺あたりの学校での取り組みがなされているかどうかをお尋ねしたい。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 まず、その防犯の訓練の状況につきまして御報告いたします。
平成25年度に実施した学校が小学校で81校、中学校で23校というところでございました。各学校の方では警察あたりとの連携をとって、講師にそういった先生を呼んで防犯訓練を実施しておるところでございます。また、そういった緊急の通報の仕組みでございますが、それも平成16年度以降、整備をしておるところでございます。
◆東すみよ 委員 それが、やはり学校の先生たちは転勤があって、その学校学校で取り組みの様子が違うので、やはり徹底していかないと、いざというときにそれが活用できなかったということが多分出てくると思います。
さっきからお話がありますように、下校のときに見守っていただく方たちのボランティアあたりもその辺から始まったんですが、大変、地域では子供たちが助かっているという現状があります。
だから、やはりある意味では取り組みが進んできたと思うんですが、それを継続して活用していくというのはなかなか難しいところがありますので、その辺あたりの徹底をしていただきたいというのと、当時あの事件以来、学校への出入りがすごく厳しくなりましたよね。門は閉められておりましたし、入っていくときには、ちゃんと名前を書いて名札をつけてというようなことがあったんですが、今はそういう学校は余りありません。
そういう意味では、油断がやはり、気持ちの緩みが犯罪につながるということはままあることですので、その辺あたりの、だから厳しくしろというのではなくて、やはりそれをきちんと学校側が受けとめておくという体制が必要かと思いますので、その辺あたりの徹底をよろしくお願いしたいと思います。
○
藤山英美 委員長 ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
藤山英美 委員長 ほかにないようであれば、以上で
防犯対策についての調査を終了いたします。
次に、
交通安全対策について調査を行います。
まず、執行部の説明を求めます。
◎
野口恭子 首席審議員兼
市民協働課長 資料の10ページをお願いいたします。
2の
交通安全対策、(1)自転車の
交通ルール・
マナー対策、
交通安全啓発及び
交通指導員活動の推進(
企画振興局分)でございます。これらのことにつきましては、一体的に取り組んでおりますことから、あわせて御説明を申し上げたいと思います。
現在の交通事故の発生状況をここに記載しております。交通事故の発生状況につきましては、年々減少傾向にございます。しかしながら、死者数に占めます高齢者の割合が、例えば25年度は半数を超えておりますなど、まだまだ予断を許さない状況となっております。このような中、本市では、第9次熊本市交通安全計画及び熊本市自転車利用環境整備基本計画実施計画等に基づきまして、各種事業を展開しているところでございます。
12ページをお願いいたします。
まず、当課の事業を御説明申し上げます。交通
安全教育についてでございます。これにつきましては、交通
安全教育専門員という嘱託職員を雇用いたしまして、学校等での交通
安全教育を実施しているところでございます。
なお、このグラフの紫の小学校の実績につきまして、平成22年度から件数がふえておりますが、これは、後に
教育委員会が御説明をされます学校での教育の実績も含めて集計をすることとなったためでございます。
13ページをお願いいたします。
中学、高校を対象に、24年度からスタントマンによる交通事故疑似体験を実施しております。実施に当たりましては、保護者にも呼びかけまして、年間4校のペースで取り組んでおります。26年度も、千原台高校を初め4校での実施を予定しているところでございます。また、熊本市交通指導員設置規則に基づきまして、市長が交通指導員を委嘱し、登校時の街頭指導を初めとする地域における交通安全活動を行っております。
なお、この指導員の方々は、市の業務のほか、交通安全協会が依頼する業務にも携わっておられまして、あわせて地域の交通安全に御尽力をいただいているところでございます。
14ページをお願いいたします。
交通安全運動でございますが、御承知のとおり、春、秋の全国的な交通安全運動期間を初めとしまして、年間を通しまして各種
関係団体と連携し取り組んでいるところでございます。
15ページをお願いいたします。
本市では、熊本市違法駐車等の防止に関する条例を施行しまして、銀座通りなどの重点地区におきます指導啓発も行っております。平成22年度から業者委託をしまして指導の徹底を図っておりまして、現在は減少傾向を見せているところでございます。
また、交通遺児関連事業といたしまして、援助基金を設置いたしまして、小学校、中学校の交通遺児に対して就学援助金等の支援を行っております。また、交通事故相談につきましては、本庁舎内に相談室を設置しまして、来訪及び電話での御相談に対応しているところでございます。
16ページをお願いいたします。
暴走族対策に関しましては、熊本市暴走族根絶連絡協議会を設置しまして、特に夏休み前を重点的に啓発活動に取り組んでいるところでございます。
17ページをお願い申し上げます。
交通安全対策に関しましての検討課題でございますけれども、まずは、先般の本会議でも御質問をいただきましたが、自転車のルール遵守、マナー向上に取り組むことが必要だと考えております。また、全国的には自転車側が加害者となって高額賠償責任を負うケースも多くなっているおりますことから、自転車保険の加入促進も課題となっております。
また、死亡事故における割合の高い高齢者への
交通安全対策の対応も必要となっております。さらに、交通指導員につきましては、後継者不足という声もお聞きしております。活動の継続性の確保が課題になっていると考えているところです。
今後の対応でございますけれども、自転車の
交通ルール・
マナー対策につきましては、交通
安全教育を継続的に実施する中で、ルール等の周知徹底を図ることとしております。また、機会を捉えて広報活動にも努めたいと考えております。あわせて、自転車保険の加入促進に向けましては、引き続き警察あるいは交通安全協会等と連携をした働きかけに努めてまいりたいと思いますし、同時に学校等での周知なども必要であろうと思っております。
高齢者の
安全対策につきましては、交通
安全教育の機会が減少傾向にありますことから、市として今後積極的な呼びかけに努めたいと考えております。交通指導員につきましては、地域の実情も踏まえつつ、やはり活動を次世代につなぐ仕組みづくりや後継者育成の必要性について、区役所などとも御相談しながら働きかけをしてまいりたいと思っております。
◎上田修司 道路整備課長 歩行環境の改善対策について御説明いたします。
18ページをごらんください。
熊本市が管理します道路の延長は3,715キロメートル、そのうち歩道を整備している延長は515キロメートル、整備率13.9%となっております。これは全政令市中18番目と、低い状況となっています。
2の検討課題についてですが、熊本市が管理する道路は5.5メートル以下の生活道路系が占める割合が高く、歩道整備が難しい状況にあります。しかし、車から歩行者、自転車を守る、自転車から歩行者を守る整備手法の検討が必要です。
3の取り組みについてですが、歩道がある場合と歩道がない場合に分けることができます。歩道がある場合は、質的改良としてバリアフリー化や自転車と歩行者の分離を行っています。
19ページですが、歩道がない場合は、歩行空間の創出や視覚的視認などを行っています。対策事例の上の写真のように、水路のふたかけを行い公共空間を有効利用することにより、歩道空間の創出を行っております。また、対策事例の下の写真のように、路肩のカラー舗装や交差点のカラー化を行うことにより、視覚的にドライバーに注意喚起を促し、歩行者の
安全対策を図る、簡易整備を行っています。
今後も歩道の整備率向上や質的改良を行うとともに簡易的な対策を併用しながら、歩行者の
安全安心を確保してまいります。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 学校における
交通安全対策について御説明いたします。資料20ページをお願いいたします。
まず、現在の状況でございますが、通学路の
安全対策といたしまして、一昨年、平成24年7月から8月にかけまして、全小学校区の通学路におきまして、学校と関係機関が連携して緊急合同点検を実施いたしまして、関係機関で対応しているところでございます。
また、各学校におきましては、毎年度PTAと連携して、学校によっては児童・生徒みずからが通学路を点検して
安全マップの作成を行っておりますが、その中で危険箇所を明示して、児童・生徒の危険を予測する力の向上を図るとともに、安全意識を高めているところでございます。
さらに、学校ボランティアなどによります防犯
安全パトロール隊や青パト隊等によります通学路の巡回、あるいはPTAによります登校中の危険箇所での立ち当番、こういったことを実施いたしまして、事故防止に協力をいただいております。
次に、交通
安全教育でございますが、新入児童を対象とした交通安全教室におきましては、運動場や実際に通学路上で
交通ルールを確認して、横断歩道の渡り方などの指導を行っております。また、小学校の4年生を中心として自転車教室を実施しまして、自転車の乗り方、ルールの徹底、あるいは飛び出しなどによる危険性の学習を行っております。
この自転車教室につきましては、受講したあかしとしまして、また児童のモチベーションを向上させることを目的といたしまして、平成24年度から本市独自に熊本市自転車運転免許証交付事業を行っています。
次に、課題といたしましては、通学路の安全につきましては、新設校や日々の交通事情の変化等によりまして、通学路の新たな
安全対策が求められるところでございます。こういったことから、引き続き計画的かつ継続的な通学路の安全確保に向けた取り組みを行う必要がございます。また、
安全教育につきましては、交通事故を未然に防止するため、さらなる指導の徹底が必要であると考えております。
そこで、今後の取り組み、対策でございますが、通学路の
安全対策といたしましては、計画的、継続的な通学路の
安全対策を推進する体制として、現在、仮称でございますけれども、熊本市通学路安全推進会議を設置してこういった体制をとりたいと準備を進めております。
この会議におきましては、定期的な合同点検の実施や、対策の改善充実を図るといったところを継続して推進するための協議を行いまして、協議内容をもとに関係者あるいは関係機関と連携して合同安全点検を実施することとしております。
また、交通
安全教育でございますが、各学校におきまして地域の
関係団体等々の協力を得まして自転車教室を行う中で、先ほどの自転車運転免許証の活用を図りたいと考えておりますとともに、新入児童の交通安全教室ということで安全学習を行います。また、学校独自の
安全マップを作成して、児童・生徒や保護者、地域の方々に対しても危険箇所の周知をしてまいりますとともに、今後も交通教室や自転車教室等を含めまして、交通
安全教育の充実に向けた取り組みを実施してまいりたいと考えております。
○
藤山英美 委員長 以上で説明は終わりました。
それでは、御意見等ございましたらお願いいたします。
◆福永洋一 委員 20ページのところで2点質問させてください。
1点目が①の(ア)の、子供たちみずからが通学路を点検して
安全マップの作成を行っているということですけれども、これは何校ぐらいで実施されているんでしょうか。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 安全マップの作成につきましては、全ての学校で実施をしております。直接その児童・生徒が参加してというところは、すみません、ちょっと数字的なものが把握できておりませんが、そういった状況もあるというふうに伺っております。
◆福永洋一 委員 できればその丸の一番上に書いてあります緊急合同点検、この中に、大人の目線で見る交通安全と子供たちの目線で見る安全は全然違うと思っているんですよね。そういう意味で、この合同点検の中に子供たちの代表を入れていくという手法もありかなと思っていますので、
安全マップを子供たちがつくった学校数、今わからないとおっしゃいましたけれども、学校に任せるんではなくて、緊急合同点検の中に子供たちを入れてくださいという働きかけも含めてできないのかなと思っていますけれども、これは要望ですので回答は要りません。
それと、一番下の、小学校4年生を中心として自転車教室を実施しているということですけれども、私の孫は4年生になったばかりですし、学校でこの免許証の配付等も含めて今後取り組まれるのかなと思っていますけれども、自分の孫のことを話すとあれなのかもしれませんが、3年生のときに自転車に乗っていいよということで、ヘルメットも買って乗せていたんですけれども、ある日、孫がいきなり右折する現場を見てしまって、免許証は持っていないんですけれども、1カ月間、自転車に乗せませんでした。
そういう意味で、家庭との連携も必要かなと思っています。そういう意味で、この免許証交付の制度はぜひしていただきたいし、拡充していただきたいし、できれば親御さんも含めてきちんとやはり教育というか、自転車の乗り方も含めて教えるような方向で頑張っていただきたいなと思っています。
私もよく車に乗っていて、飛び出してひき殺しそうになったことが何回もあります。そのたびに、免許証を持っているなら取り消しというふうに言いたいぐらいなんですけれども、何せ若い中・高校生ですね、特に飛び出しが多いのが。そういった意味でも、きちんとしないと大変なことになりはせんかなと思っています。
特に私たちの世代に比べて、若者が車を怖がらない世代になっていますので、一層充実していただきたいなというのを、これも要望ですね。もし回答があればよろしくお願いします。
◎
木櫛謙治 健康教育課長 まず自転車教室でございますけれども、昨年度の実績としまして、小学校88校で実施をしております。また、中学校が16校で実施しておる状況でございます。ただこの中で、先ほどの運転免許証といいますか、こういったことの配付は、昨年度は22校にとどまっておりますので、そういったところの活用については、充実を図っていく必要があるかと考えております。
◆竹原孝昭 委員 今の自転車教室、全校ではないわけでしょう。これはやはり全校でやらなければいけない。今、物すごく危険きわまりない行動をする子供が多いですよ。そして大人が特に、ルールも何もわからないのが多いので、学校での自転車の交通教育はぜひ全校でやってください。要望しておきます。
◆
落水清弘 委員 政令市別の歩道整備率という数字が上がっておりますけれども、熊本市が低いということで大変何か遠慮がちな御発言がありましたけれども、数字は確かに低いかもしれません。ただ私はこの政令市、ずっと見ましたら、長く議員やっておりますもので、行ったことがない政令市がないです。全部行きました。一通りのまちを歩いて回ります。そういう中で感じますのは、熊本市が歩道の整備率が悪いという印象を得たことは一度もありません。