93 △ 現在は約3万8,000食を提供しているが、ピークを迎えるのが27年度の約4万食で、その後徐々に減っていき、30年度に約3万8,000食と見込んでおり、余り大きな変動はないと考えている。
94
◯ 事業手法がPFI方式になれば、運営も公社ではなく、民間が行うことになるのか。
95 △ 発注の方法にもよるが、運営を含めて一括で発注する場合、公社が民間と一緒に受注すれば別であるが、運営も民間が行うことになる。
96
◯ 配送はどこに再
委託しているのか。
97 △ 学校給食公社が九州商運(株)に再
委託している。
98
◯ 現在の4
施設を3
施設にしても、配送時間を短縮することが可能なのか。
99 △ 配送時間については、実送等を踏まえて検討しているが、最も効果的な想定では、30分以内に配送できる学校が61校と大半になり、複数校配送がかなり可能になると考えている。また、現在の混載方式を、別送方式に変更することによって、時間的なロスが減らせて効果的であると考えている。
100
◯ 現状で短縮できなくて、今回の再整備によって効率化できるというのはなぜか。
101 △ 現在は食器がプレートであり、非常にコンパクトに収まっているが、再整備に当たっては、個別食器を考えており、食器数が複数個になり、かご数が相当ふえるため、個別食器を
導入するにあたっては、現状の混載方式よりも、別々に配送したほうがより効率的であると考えている。
102
◯ 再整備の基本方針の中で、おいしさや栄養のバランス、安全性などをしっかり担保しながら、なおかつ、経費の削減が言われているが、これはある面で危険なやり方に踏み込むのではないかと思っている。運びやすさの点から、PEN樹脂製の個別食器の
導入を前提としているが、PEN樹脂製食器は
議会においても昨年度に大変議論になっており、今回の計画は、利用者や保護者の思いや
意見が十分に聞かれているのか疑問である。今までのやり方に不都合があったのかどうかを検証しないで、民間活力の
導入の流れに乗っていっては、問題が起こるのではないかと思うがどうか。
103 △ 建物が築30年以上を経過しており、建てかえに当たっては、現状の
施設を踏襲していくことが法律上不可能である。文部科学省「学校給食衛生
管理基準」を守りながら現
施設を改築するとした場合、現食数の半分以下しかつくれないことから、建てかえや改修ですべてを賄うことは困難である。そのため、衛生
管理を徹底しながら、なおかつ、効率的なものも求めていきたいと考え、昨年度にアセットマネジメント方針の活用を含めて検証した結果、「新規2
施設」、「新規2
施設+現
施設1延命化」、「新規3
施設」という案が浮上している。
104
◯ 「新規3
施設」案にして、今よりも配送時間が遅くなるという学校は幾つあるのか。
105 △ ゾーニング計画に当たって、1車複数校配送を踏まえた学校ごとの配送時間の資料はまだ作成していない。
106
◯ 配送時間の比較資料を作成して客観的に検討すべきであり、コスト削減が先走りすると大変なことになる。PFI方式も本市では
失敗した例もあり、冷静に見ていく必要がある。現場の声をさらに反映させることを強く求めておく。
107 4.博多高等学園の移転整備について
本件について、理事者から資料に基づき報告があった。
なお、次のような
質疑・
意見があった。
108
◯ 現在の生徒数は何人で、移転後の生徒数は何人を見込んでいるのか。また、移転後の
施設に
プールがないのはなぜか。
109 △ 定員90人で現在85人在籍している。移転後は1学年10人ずつ定員がふえたとして、120人まで収容できる
施設を予定している。
プールについては、現在は旧御供所
小学校の
プールを使用しているが、夏季の2週間程度であり、移転先の近くの市民
プールを利用することで、カリキュラム上十分対応できると考えている。
110
◯ 発達障がいの生徒も入学できるようになるのか。
111 △ 軽度の知的障がいの生徒が入学してくるが、知的障がいの生徒には発達障がいが重複している者もいることから、現在でも発達障がいの生徒が在籍している。
112
◯ 今回の大浜
小学校跡地以外の候補地はどこを検討したのか。
113 △ 城南区鳥飼の当仁
中学校跡地、博多区上川端の冷泉
小学校跡地、博多区三筑の南福岡養護学校跡地、移転が予定されている博多区那珂の青果市場の敷地である。
114
◯ 候補地の選定に当たっては、交通利便性等を含めて総合的に判断したのか。また、だれが選定したのか。
115 △
教育委員会及び保健福祉局の関係課長の6人でワーキンググループをつくり、検討した。その中で、整備手法に基づく検討、通学時の交通アクセスに基づく検討、実習先への交通利便性、カリキュラムを確保できるか、地域との連携がとれるか、などを検討した上で選定している。
116
◯ 将来利用が見込まれる人の声を把握しているのか。
117 △ 現在の在校生の保護者に通学についてのアンケートをとっている。また、9月9日に博多部4校区の自治協
議会会長の連名で、大浜
小学校跡地に移転してほしいという陳情が出されており、あわせて保護者会のOBから博多部に残してほしいという陳情が出されている。
118
◯ 地域住民が望んでいるというのは、大きな判断材料であるが、将来利用が見込まれる人の声を反映する必要があると思うので、何らかの手法をとってほしいがどうか。
119 △ 来年3月までに移転先の地域住民の
意見を聞きながら基本計画をまとめ、その後
設計をしていくこととしており、その中で可能な限り検討していきたい。
120
◯ 公共
施設をつくる際には、
設計なども含めて、利用者の声をしっかりと反映されたい。
121 5.保育所整備について
本件について、理事者から資料に基づき報告があった。
なお、次のような
質疑・
意見があった。
122
◯ アイランドシティ保育園の土地は市有地か。
123 △ 博多港開発(株)の所有地である。
124
◯ 従来福岡方式ということで、保育園の土地が市有地として補助されていたが、ここ4~5年はそれが行われていない。本市が土地の補助をしていない保育園は幾つあるか。
125 △ 詳しい資料を持ち合わせていないが、以前は本市が市有地を無償貸与するという形で保育所整備を進めてきていたが、財政状況等の問題もあり、前の整備計画のときから
事業者に土地を手当てしてもらうという形で整備を進めてきている。
126
◯ 建物に対する補助は以前と変わっているのか。
127 △ 新築等の建物の補助は変わっておらず、基本的には国が2分の1、市が4分の1を補助して、
事業者が4分の1を負担している。
128
◯ 将来、定員割れするところはないのか。
129 △ 申し込みのピークが25年度で、その後は徐々に減少が続くと予測しているが、定員を割れるような状況まではいかないと考えている。
130
◯ 入所を申し込む前に、自宅の周辺、職場の周辺、通勤の周辺を探すことになるが、よく保護者の
意見を聞いて、待ちをつくらないように指導されたい。
131
◯ 今後の整備手法の考え方については、これまで既設内定員増を18~21年度も5カ所110人でやってきており、最後にさまざまな手法を検討すると書いてあるが、今後もそういう手法をとるのか。
132 △ 保育園の定員をふやすにしても、その園に余裕がないとふやせないわけであり、使われていない保育室の活用など、保育環境にも留意しながら検討したいと考えている。
133
◯ 待機
児童対策として、1999年に定員の弾力化ということで、年度当初は115%、年度途中は125%まで受け入れてきていると思うが、それによって、1園当たりの人数が大変多いところがふえてきているが、200人以上の保育園が市内に幾つあるのか。
134 △ 正確な数字は持ち合わせていないが、200人を超えるような保育所が数箇所あることは事実である。
135
◯ 数箇所ではなく、2桁以上はあったと思う。先日厚生労働省に出向いて交渉を行ったのだが、200人以上の園があると聞いて驚いていた。全国平均は90人くらいとのことである。厚生労働省の発表によれば、2004年からこれまでで、認可19件、認可外30件の死亡事故が起きている。基準内でふやしているのだろうが、子どもの安全上問題があり、既設内定員増はやめるべきだと思うがどうか。
136 △ 定員が多いところが望ましいとは決して思っていない。そういう点も十分留意しながら、進めていきたいと考えている。
137
◯ 整備手法の考え方の最初に、既存の保育所がない地域では、新築や学校の空き
教室活用などを検討と書いてあるが、やはり新築が必要ではないかと思う。国に5,500億円くらい保育所整備に使える基金があったと思うが、何という基金か。
138 △ 安心子ども基金である。
139
◯ この基金を使えば、土地の購入はできるのか。
140 △ 国の補助制度の中で、土地に対する補助はない。
141
◯ 本市が土地を無償貸与することができれば、新築がふえる可能性はあるのか。
142 △ 用地の確保については、いろいろな問題があることは十分認識しており、保育所の整備状況を見ながら検討していくべき課題と考えている。
143
◯ 21年度までの既設内定員増の5カ所110人の内訳はどうなっているのか。
144 △ 東区が2カ所、南区、城南区、西区が各1カ所である。今回の5カ所については、分園との関係で、ゼロ、1、2歳の部分の分園をするということで、その
子どもたちが持ち上がった際の受け入れ先を確保しなければならないという将来の見込みを考えて定員増を依頼しているものである。
145
◯ 具体的な保育園名を尋ねる。
146 △ 東区の香住ヶ丘保育園、まごごろ保育園、南区のひかり保育園、城南区の荒江保育園、西区の内浜保育園である。
147
◯ 今の5カ所は分園の
子どもたちが入ってくることになった場合に、200人超えるような状況にはならないのか。
148 △ そういうところもあり得る。
149
◯ 例えば香住ヶ丘保育園は、4月1日当初で240人の定員で257人が入所している。これが定員増になると、何人にふえるのか。
150 △ 30人分の定員増を予定している。
151
◯ 240人の定員が270人にふえるということで、今までのやり方で詰め込めば、300人を超えることにもなり得るということか。
152 △ もともとキャパシティーがあるところに、今まで入れてもらっていた分を定員化していくものである。
153
◯ 将来的に入所希望者が激減するということが考えづらい中で、今のやり方でいけば300人を超えるかもしれない。今回の計画の中では、それに対する抜本的な見直しが打ち出されていない。保育ママなどが示されているが、圧倒的に新築数が少なすぎる。今までの流れを変えないと、詰め込みという問題が解消されないと思うがどうか。
154 △ 今後の整備計画の中では、そういう部分も考えながら、整備をしていきたいと考えている。25年度をピークにして申し込みが減っていくと推計しており、そういう状況も見据え、十分地域の事情も加味しながら整備計画をつくっていきたい。
155
◯ 香住ヶ丘保育園以外の4カ所の保育園の定員増は何人か。また、少子化対策で子どもを生み育てやすい福岡市を目指すと言いながら、保育所の入所見込みが25年度をピークに減っていくというのは矛盾していると思うが、その根拠は何か。
156 △ 既設内定員増については、まごごろ保育園が10人増、ひかり保育園が10人増、荒江保育園が30人増、内浜保育園が30人増である。入所見込みの根拠については、国で推奨されている方法に基づいて、現在の第2次ベビーブームのときの女性の人口の割合がだんだん変わっていって、出産適齢期の女性の人口構成が変わってくる状況を見て、25年度に就学前
児童数の申し込みが最高になると推計したものである。今後とも申し込みの比率がふえていく可能性はあるが、子どもの数自体がどうしても女性の年齢構成上から、そう大きくは伸びないと予測している。
157
◯ 25年度をピークにして、後は減り続けていくと見込んでいるのか。
158 △ 今回の見込みは、保育所整備を行っていくための5カ年の計画ということで考えているので、絶対的なものではない。今後いろいろな状況を加味しながら、適宜必要に応じて修正していくこととしている。
159
◯ これまでに計画で立てた数字にも届かない整備しかできていないではないか。その結果、待機
児童数もふえており、見込みを間違ったことが今の困難な状況を広げているということを、真摯に受け止める必要がある。今回の25年度までに2,200人分という数字も、整備手法の考え方を見ると、本当に達成できるのかなと心配であり、悠長に構えている場合ではない。一刻も待てないという保護者がたくさんいる中で、今回の計画が本当に実を結んでいくのかをよく見ないといけないが、明らかに新築するという構えがなさ過ぎる。新築を誘導できるような施策を実施しなければ、抜本的な解決にならない。少子化に歯止めをかけて、子どもがたくさん育っていくような環境をつくらなければいけないのに、今回のような計画では、いかがなものかと思うがどうか。
160 △ 既設内定員増については、基本的には持ち上がりの関係で、分園したけれども3歳になったら受け入れるところがないという状況があるため、本園と協議しながら対応してもらっている。その結果として、本市は200人を超えるような大規模な保育所が他都市に比べて多いということは認識しているが、それぞれの都市の事情によるものと考えている。今後とも分園整備、増築などを行うときには、子どもの安全安心を配慮しながら整備していきたい。目標整備数の2,200人については、とりあえず5カ年の計画ということで、31年度までシミュレーションしている。一番わかりやすいのは、今のゼロ歳の就学前
児童が5年後に5歳になるということで、今現在の人員構成を基にして、今後の持ち上がり、そして出生数をどう見込むかということで、出生数については、基本となる子どもを生む女性人口を、過去の推移を基にして、1歳ずつ持ち上げていく。その持ち上がりも同数持ち上げるのではなく、転出転入を考慮して、過去の持ち上がりの率を用いるという国から示された推計方法があり、それを基にして女性人口を推計している。そして今現在の階層別の女性人口の出生率も今後若干アップすると見込んだ上で、出生数も積算している。これらを総合的に勘案して、31年度までの就学前
児童数の推計をまず行い、近年未満児を中心に申し込み数がふえていることを加味して就学前
児童数に対する保育所申し込み率についても若干上乗せをして推計した結果、25年度に保育所申し込みがピークになると見込んでいる。今後、出生数がふえてくる可能性や、子ども手当などの国の施策等によって、子どもを生み育てる環境が変わってくる可能性もあるが、今現在の状況を踏まえての
推計値である。目標整備数については、今後の待機
児童や未入所
児童の状況を踏まえながら、適宜必要に応じて見直しを行っていきたいと考えており、理解願いたい。
161
◯ 推計の方法は理解できたが、その推計がずれていった場合に、その計画が適宜見直されなければいけないが、それで間に合うのか。一刻も早く子どもを預けて働きたいという人があふれている中では、今までのペースではなく、多過ぎるかもしれないというくらいの整備をやった上で、受け入れる必要がある。本市の課題は深刻であり、そこは主体的に実態をよく見て、整備を行う必要があるのではないかと思う。国の補助の中に認可基準を満たす認可外保育
施設に対する補助も含まれていたと思うが、これは本市では進んでいないのか。
162 △ 認可外保育
施設への関与のあり方については、現在
児童福祉審
議会で審議されている。
163
◯ 基準を満たす保育
施設に開設準備費として1
施設当たり3,000万円補助する国の制度は、本市でも活用できるのではないか。
164 △ 今後認可化や認可外に対しての整備については、補助制度を活用しながら進めていくことになると考えている。
165
◯ 現在審
議会で論議されている認可外に対する関与のあり方については、一定前向きな方向が出ているということで、注目しているのだが、国が緊急に活用してほしいという補助制度についても、積極的に認可外に働きかけをするというところが余り見られない。それは審
議会の結論を待たずにやれるのではないか。
166 △ 今まで本市の場合、定員がおおむね60人以上のところを認可してきていたが、認可外保育
施設については、おおむね定員規模が20~30人というところが非常に多く、今までは認可が余り進まなかったという状況がある。現在、
児童福祉審
議会の中で、60人未満の小規模の保育所の整備も必要という
意見も出ており、今後検討を進めていくことになると考えている。
167
◯ 認可外で頑張っているところは、ことしの審
議会での審議状況に大変な関心を持っており、一定の基準をクリアし、認可化に進んでいけそうなところについては積極的に支援すべきであり、基本的には新築をふやすことを太い柱にした計画をぜひ練ってほしいと思うが、所見を問う。
168 △ 認可外保育
施設については、
児童福祉審
議会の専門委員会で一応の考え方がまとまり、それが審
議会にかけられて、今年度末に答申を受けることになると思っている。それを踏まえて検討していきたいと考えている。新待機
児童解消プランについては、今回は中間報告という形であるが、今後、本日の委員会での
意見等を踏まえて、年度末までに再度中間報告を行い、最終的な新待機
児童解消プランをつくりあげていきたい。
169
◯ 無認可保育園に現在どれくらいの
児童が通っているのか。
170 △ 平成21年4月1日現在、142カ所で市内の就学前
児童は2,132人である。
171
◯ 未入所数が978人で、その中で行ってくださいというところに行かずに待機
児童に数えられなかった人が473人ということか。
172 △ 未入所数とは、申し込んで保育所に入らなかった人の中で特定の保育所を希望して、そこがあくまで待つという人数は待機
児童数から除外している。なお、先ほどの2,132人の中には、
事業所内保育
施設や一時預かりに入っている
児童が含まれており、いわゆる一般的な認可外保育
施設に入っている
児童数は1,786人である。
173
◯ 子どもを預ける場合には、さまざまな問題を抱えており、働くことが先決だということで無認可保育園に預けている人も多い。双子の赤ちゃんが生まれるということで相談を受けたのだが、制度的に支援できるところがあったものの、結局はあいていなくて、無認可保育園に入っている。そういう状況も踏まえると、認可外保育園の保育の質を落とさないようにして、早急に認可保育園になれるよう積極的に支援されたい。
174
◯ アイランドシティ保育園の定員は120人となっているが、これは来春でいっぱいになる予定か。
175 △ 現在受付を行っており、現在の状況から見ると、かなり入所されるのではないかと思っている。
176
◯ 照葉小中学校の
児童生徒数は現在約500人で、将来約1,500人になるようだが、将来アイランドシティの保育園計画は120人だけなのか。アイランドシティだけではおそらく120人にならないのではないかと思うがどうか。
177 △ 今回は5カ年の計画であるので、今後アイランドシティの住宅部分がふえていくことになれば、その中で検討する必要があると考えている。
178
◯ 以前大井保育所は定員が120人くらいのときに、入所者が約60人のときがあったが、定員は減らしたのか。
179 △ 今の定員は110人である。
180
◯ 入所者は何人か。
181 △ 107人である。
182 6.留守家庭子ども会
事業 学年拡大の中期的見通しについて
本件について、理事者から資料に基づき報告があった。
なお、次のような
質疑・
意見があった。
183
◯ 4年生の長期休業中の見込みについては、去年アンケートをとったときの推計が2,200人で、実際は1,000人だったということか。
184 △ そのとおりである。
185
◯ 実際の利用者が半分以下になった要因を分析しているか。
186 △ 昨年9月に実施したアンケートについては、すべての
児童の保護者を
対象に行っており、留守家庭子ども会については入会要件があるので、この入会要件に当たらないような保護者も、アンケート調査の中身を分析すると入会したいということで回答していた。したがって、アンケートの回答者の属性までさかのぼって、整理・分析したところであるが、それでもふるいきれなかったものが入っていたということもあるのではないかと考えている。
187
◯ 施設整備の基準は1人当たり1.65m2だったと思うが、これは学年を問わず一律なのか。
188 △ 国のガイドラインによれば、学年の区別はなく、すべて1.65m2である。
189
◯ 高学年になれば成長も著しいことから、その基準を当てはめて整備をするということでいいのかなと思う。基準をクリアしている今でさえ、芋を洗うような状況になっているところも幾つか把握しているが、そういう中で整備の基本的な考え方はどうなるのか。
190 △ 基本的には現在ある国のガイドラインの1.65m2という基準をクリアできる
施設整備を行い、整備が終わったところから順次高学年
児童を受け入れたいと考えている。ただし、本市にとって高学年
児童の受け入れは初めてであることから、今後とも実際の受け入れ状況も見ながら、適宜必要な
施設整備を検討していきたい。
191
◯ 人間関係をつくっていくという点で、1年生から6年生が混在をする子ども会はメリットが大いにあると思うし、また逆に予期しなかった問題が起こることもあると思うので、その都度問題状況を把握して、しっかり対応するよう要望しておく。次に、現在利用料が取られているが、
施設整備に係る費用は利用料で賄えるのか。
192 △ 22年度以降に要する
施設整備費は約21億円で、国の補助が約6億円充てられることから、市費負担としては約15億円と見込んでいる。4年間で整備することとしており、年間3~4億円が必要である。一方、利用料については、入会
児童の状況によるので精緻な推計はできないが、21年度当初
予算における利用料の見込みが3億円弱であり、学年拡大により
児童数が単純に1.3倍になることから、利用料も1.3倍になると考えると4億円弱になるので、利用料も3~4億円になると考えている。
193
◯ 利用料は今後も取り続けるという前提で、この計画は成り立っているのか。
194 △ 学年拡大後も現行の利用料制度を考えている。
195
◯ 市費負担分の15億円については、仮に利用料抜きに考えた場合には、すべて市の持ち出しになるのか。
196 △ 市の単費となる。
197
◯ 準備が整ったところから順次拡大するということだが、留守家庭子ども会は基本的に全
小学校区にあるので、地域のバランス、公平性の観点から問題はないのか。
198 △ 本市としては、ペースを上げて
施設整備を行い、整備が終わったところについては、その成果は早期に市民に還元すべきと考え、できるだけ早期に学年拡大を行いたいと考えている。ただし、
対象施設については、今後整理していくが、全体計画と今後の考え方をあわせて、保護者、現場の指導員、学校に十分説明していきたい。
199
◯ 学年拡大に伴う運営上の課題として、指導員の資質向上を求める
意見があったということだが、これはやはり初めてのことで、卒会した子どもが引き続いてきた場合はよいが、そうでない子どもが入ってきた場合は対応に戸惑うことが多々あったと聞いている。これまでのノウハウだけでは追いつかないということが生じている中で、指導員に対する研修や指導員の交流を行政として保障すべきである。また、午後7時まで延長されているが、7時に勤務終了させるには、子どもが目の前にいるのに、事務作業を行うことになり、実質超過勤務をせざるを得ないことが指導員の悩みとなっていることから、指導員の資質向上という表現だけでくくってしまうと実態とかみ合わないと思うがどうか。
200 △ 実際に4年生を夏休みに受け入れてみて、高学年の子どもは低学年と遊びの内容が違うとか、子どもの対応の仕方についても、低学年にないものがあるということで、高学年
児童の受け入れに対応した指導員の資質向上が必要であるとの声が現場からも上がっており、十分認識している。現場の運営プログラムとともに、研修プログラムについても、識者や専門家に話を聞きながら、内容を充実していきたい。また、今年度から研修担当主査を配置しているところであり、指導員の事務負担についても、常々現場を見て、指導員と
意見交換しながら整理に努めており、今年度はパソコンを
導入し、事務のマニュアル化も鋭意行っている。今後とも効率化を進めていきたいと考えている。
201
◯ 指導員の事務負担については、子どもが指導員に何か用事があるときでも、別の仕事をしていると映ってしまい、そこが一人歩きすると、指導員は子どもに寄り添っていないのではないかということになりかねない。明らかに子どもがいる時間帯に、子どもにかかわる別な仕事が存在しているという実態なので、労働条件として、若干の超過勤務を認めるなどの解決策を図るよう要望しておく。
202
◯ 高学年になると、学習塾やスポーツ、文化のクラブに行く子どもがふえると思うが、その実態は把握しているのか。
203 △ 実態調査の結果は持ち合わせていないが、他都市でも高学年を受け入れているところがあり、本市の3年生の入会率は約21%であるが、高学年になると他都市では大体8%程度、6年生になると3~4%というように入会率は大きく下がっている。したがって、高学年になると、平日の夕方の時間には学習塾やクラブ活動などに行っているということはありうるのではないかと考えている。
204
◯ 実態を把握して、留守家庭子ども会に取り組むよう要望しておく。
205
◯ 4年生受け入れは卒会児がほとんどであり、ある程度うまくいったが、今後5年生、6年生と拡大していく中で、経験したことがない子どもが入会してきた場合、決まりごとが多いとか、集団になかなか慣れないということで、対応が難しい面があるという声や、高学年は授業が終わって下校するのが4時半くらいで、留守家庭子ども会に来て30分くらいの時間しかなく、子ども会に来るメリットを疑問視する声も上がっていた。運営面での検討準備が必要であり、現場の混乱が拡大しないように、ぜひ指導員の声を聞いて慎重に進めていくよう要望しておく。
206 7.庁用自動車の事故について(2件)
本件について、理事者から資料に基づき報告があった。
なお、次のような
質疑・
意見があった。
207
◯ 早良区での業務を終え、城南区の相談者の家に家庭訪問に向かう途中に事故を起こしたということだが、当日の業務内容について、もう少し詳しく説明されたい。
208 △ 当日の午後、早良区の
児童養護
施設で
児童の支援調整会議を行っており、主に
中学校3年生、高校3年生の進路について、関係の
児童福祉司、
施設の側の
施設長以下、関係の先生と一緒に協議をして、進路について確認しあう会議を行っている。その会議が前半で用務が終わることから、近場の家庭訪問先を事前にアポイントを取って、その訪問先に向かう途中に事故を起こしたものである。
209
◯ 職員がどんどん減って、一人一人の業務が大変多くなってきているということも事故につながる要素ではないかと考えている。
210 8.請願審査
(1) 21年請願第24号 後期高齢者医療制度の即時廃止の
意見書議決について
(2) 〃 第25号 2010年度の年金確保の
意見書議決について
以上2件について審査したが、結論を得るに至らなかった。
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