北九州市議会 > 2020-09-03 >
09月03日-01号

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  1. 北九州市議会 2020-09-03
    09月03日-01号


    取得元: 北九州市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    令和2年 9月 定例会(第3回)議 事 日 程 (第1号)                          令和2年9月3日(木曜日)午前10時開会(開 会) ○ 諸報告  1 報告第16号 専決処分の報告について  2 報告第17号 令和元年度北九州土地開発基金運用状況の報告について  3 報告第18号 令和元年度北九州国民健康保険高額療養資金貸付基金運用状況の報          告について  4 報告第19号 公立大学法人北九州市立大学の令和元年度に係る業務の実績に関する評          価結果の報告について  5 報告第20号 法人の経営状況の報告について  6 報告第21号 令和元年度北九州健全化判断比率等の報告について  7 報告第22号 令和元年度債権放棄の報告について  8 報告第23号 地方独立行政法人北九州市立病院機構の令和元年度に係る業務の実績に          関する評価結果の報告について  9 報告第24号 令和元年度「北九州市子どもを虐待から守る条例」に基づく年次報告に          ついて  10 報告第25号 環境の状況及び環境保全の施策に関する報告について  11 報告第26号 北九州市教育委員会の事務の管理及び執行の状況の点検及び評価につい          て  12 監報第1号 出納検査報告書の提出について  13 監報第2号 出納検査報告書の提出について  14 監報第3号 出納検査報告書の提出について  15 監報第4号 定期監査の結果報告書の提出について  16 監報第5号 定期監査の結果報告書の提出について  17 監報第6号 定期監査の結果報告書の提出について  18 監報第8号 財政援助団体等監査の結果報告書の提出について  19 監報第10号 財政援助団体等監査の結果報告書の提出について  20 監報第12号 定期監査の結果報告書の提出について  21 監報第14号 財政援助団体等監査の結果報告書の提出について  22 監報第15号 財政援助団体等監査の結果報告書の提出について  23 監報第16号 財政援助団体等監査の結果報告書の提出について  24 監報第17号 出納検査報告書の提出について  25 監報第18号 出納検査報告書の提出について  26 監報第19号 出納検査報告書の提出について  27 陳情の付託について第1 会期の決定第2 北九州市議会基本条例の一部改正について第3 議案第101号 令和元年度北九州一般会計決算について第4 議案第102号 令和元年度北九州国民健康保険特別会計決算について第5 議案第103号 令和元年度北九州食肉センター特別会計決算について第6 議案第104号 令和元年度北九州卸売市場特別会計決算について第7 議案第105号 令和元年度北九州渡船特別会計決算について第8 議案第106号 令和元年度北九州土地区画整理特別会計決算について第9 議案第107号 令和元年度北九州土地区画整理事業清算特別会計決算について第10 議案第108号 令和元年度北九州港湾整備特別会計決算について第11 議案第109号 令和元年度北九州公債償還特別会計決算について第12 議案第110号 令和元年度北九州住宅新築資金等貸付特別会計決算について第13 議案第111号 令和元年度北九州土地取得特別会計決算について第14 議案第112号 令和元年度北九州駐車場特別会計決算について第15 議案第113号 令和元年度北九州母子父子寡婦福祉資金特別会計決算について第16 議案第114号 令和元年度北九州産業用地整備特別会計決算について第17 議案第115号 令和元年度北九州漁業集落排水特別会計決算について第18 議案第116号 令和元年度北九州介護保険特別会計決算について第19 議案第117号 令和元年度北九州空港関連用地整備特別会計決算について第20 議案第118号 令和元年度北九州学術研究都市土地区画整理特別会計決算について第21 議案第119号 令和元年度北九州市臨海産業用地貸付特別会計決算について第22 議案第120号 令和元年度北九州後期高齢者医療特別会計決算について第23 議案第121号 令和元年度北九州市民太陽光発電所特別会計決算について第24 議案第122号 令和元年度北九州市立病院機構病院事業債管理特別会計決算について第25 議案第123号 令和元年度北九州上水道事業会計に係る利益の処分及び決算について第26 議案第124号 令和元年度北九州工業用水道事業会計に係る利益の処分及び決算につ          いて第27 議案第125号 令和元年度北九州交通事業会計決算について第28 議案第126号 令和元年度北九州病院事業会計決算について第29 議案第127号 令和元年度北九州下水道事業会計に係る利益の処分及び決算について第30 議案第128号 令和元年度北九州公営競技事業会計に係る利益の処分及び決算につい          て第31 議案第129号 北九州市社会福祉施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について第32 議案第130号 北九州市宿泊税条例の一部改正について第33 議案第131号 北九州市教育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について第34 議案第132号 北九州市スポーツ施設条例の一部改正について第35 議案第133号 北九州市国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業に関する条例の一部          改正について第36 議案第134号 北九州市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の          一部改正について第37 議案第135号 北九州市農業委員会の委員等の定数に関する条例の一部改正について第38 議案第136号 戸畑枝光線牧山枝光間)橋梁上部工製作架設工事(30-8)請負契約          の一部変更について第39 議案第137号 水槽付消防ポンプ自動車のシャーシの取得について第40 議案第138号 水槽付消防ポンプ自動車の架装の取得について第41 議案第139号 30メートル級はしご付消防自動車の取得について第42 議案第140号 消防通信指令システム機器の取得について第43 議案第141号 新日明工場整備運営事業契約締結について第44 議案第142号 損害賠償の額の決定及び和解について第45 議案第143号 令和2年度北九州一般会計補正予算(第3号)第46 議案第144号 令和2年度北九州国民健康保険特別会計補正予算(第2号)第47 議案第145号 令和2年度北九州卸売市場特別会計補正予算(第1号)第48 議案第146号 令和2年度北九州土地区画整理特別会計補正予算(第2号)第49 議案第147号 令和2年度北九州介護保険特別会計補正予算(第1号)第50 議案第148号 令和2年度北九州交通事業会計補正予算(第1号)(散 会)会議に付した事件日程第1 会期の決定日程第2 議員提出議案第17号日程第3 議案第101号から日程第50 議案第148号まで出席議員 (56人)   1番 三 原 朝 利  2番 佐 藤 栄 作   3番 吉 村 太 志  4番 田 中   元   5番 吉 田 幸 正  6番 上 野 照 弘   7番 田 仲 常 郎  8番 宮 﨑 吉 輝   9番 井 上 秀 作  10番 佐々木 健 五   11番 中 島 慎 一  12番 鷹 木 研一郎   13番 村 上 幸 一  14番 山 本 眞智子   15番 木 下 幸 子  16番 渡 辺   徹   17番 村 上 直 樹  18番 中 島 隆 治   19番 渡 辺 修 一  20番 冨士川 厚 子   21番 金 子 秀 一  22番 木 畑 広 宣   23番 松 岡 裕一郎  24番 成 重 正 丈   25番 本 田 忠 弘  26番 岡 本 義 之   27番 森 本 由 美  28番 世 良 俊 明   29番 福 島   司  30番 三 宅 まゆみ   32番 中 村 義 雄  33番 河 田 圭一郎   34番 浜 口 恒 博  35番 白 石 一 裕   36番 大久保 無 我  37番 奥 村 直 樹   38番 藤 沢 加 代  39番 高 橋   都   40番 山 内 涼 成  41番 藤 元 聡 美   42番 出 口 成 信  43番 田 中 光 明   44番 石 田 康 高  45番 荒 川   徹   46番 戸 町 武 弘  47番 渡 辺   均   48番 香 月 耕 治  49番 片 山   尹   50番 日 野 雄 二  51番 奥 村 祥 子   52番 佐 藤   茂  53番 木 村 年 伸   54番 西 田   一  55番 讃 井 早智子   56番 村 上 さとこ  57番 柳 井   誠欠席議員 (0人)説明のために出席した者の職氏名 市長     北 橋 健 治  副市長        梅 本 和 秀 副市長    鈴 木   清  副市長        今 永   博 会計室長   桝 尾 美栄子  危機管理監      中 野 正 信 技術監理局長 村 上 純 一  企画調整局長     大 庭 千賀子                 総務局新型コロナウイルス 総務局長   高 松 浩 文  感染症対策室担当理事 山 本 浩 二                 市民文化 財政局長   小 牧 兼太郎  スポーツ局長     久保山 雅 彦 保健福祉局長 永 富 秀 樹  子ども家庭局長    福 島 俊 典 環境局長   富 高 紳 夫  産業経済局長     鮎 川 典 明 建設局長   東   義 浩  建築都市局長     橋 口   基 港湾空港局長 辻   誠 治  消防局長       月 成 幸 治 上下水道局長 中 西 満 信  交通局長       池 上   修 公営競技局長 上 野 孝 司  教育長        田 島 裕 美 行政委員会 事務局長   櫻 江 信 夫職務のために出席した事務局職員の職氏名 事務局長   村 地 史 朗  次長         馬 場 秀 一 議事課長   香 月 隆 久              ほか関係職員                  午前10時3分開会 △日程第1 会期の決定 △日程第2 議員提出議案第17号 ○議長(村上幸一君) ただいまから、令和2年9月北九州市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元配付の議事日程により進行いたします。 日程に入る前に、諸報告をいたします。 市長、教育委員会及び監査委員から26件の報告があっております。なお、それぞれの写しは各議員宛て送付しておりますので御了承願います。 次に、陳情5件を所管の常任委員会及び議会運営委員会にそれぞれ付託いたしました。 以上、報告いたします。 日程第1 会期の決定を行います。 お諮りいたします。会期は、本日から10月6日までの34日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり。) 御異議なしと認めます。よって、会期は34日間と決定いたしました。 次に、日程第2 議員提出議案第17号を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。8番 宮﨑議員。 ◆8番(宮﨑吉輝君) 皆様おはようございます。北九州市議会基本条例の一部を改正する条例案について提案理由の説明をさせていただきます。 本条例は北九州市議会の在り方を示すため、議会や議員の役割及び活動原則、議会と執行機関との関係及び議会と市民との関係などを明らかにし、市民の福祉の増進及び市勢の発展に寄与することを決意し、全議員一致の下、平成23年10月に制定されました。その後、北九州市議会は本条例の目的である市民との協働による開かれた議会の実現に向け、議会、議員が一丸となり様々な取組を積極的に進めてまいりました。 その中で昨年6月、議長の諮問機関として議会基本条例検証委員会が設置され、約1年半にわたり、これまでの取組が本条例の目的が達成されているかとの視点から精力的に評価、検証を行ってまいりました。この間、計4回の委員会と9回の事前協議を重ね、その結果、条例改正の必要あり2項目、条文追加の必要あり1項目との結論に至り、改正案に対するパブリックコメントを実施の上、このたび条例案を提出することとなりました。 なお、災害及び健康危機等発生時における議会の体制整備として追加する条文につきましては、政令指定都市の議会として初めて新型コロナウイルス感染症をはじめとする健康危機などが発生した際に、本市議会として市民の安全と安心を守り抜くという力強い決意を明記するものであります。評価、検証に当たっては、全議員の皆様に御理解と御協力をいただきましたことを改めて感謝申し上げます。 つきましては、このたび市民との協働による開かれた議会の実現に向け、北九州市議会がさらに積極的に一丸となってまい進していくことを決意し、北九州市議会基本条例の一部を改正する条例案を提出いたしました。 以上、よろしく御審議の上、皆様の御賛同をお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。 △日程第3 議案第101号から、日程第50 議案第148号まで ○議長(村上幸一君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議員提出議案第17号については、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり。) 御異議なしと認めます。よって、委員会付託は省略することに決定いたしました。 討論の通告がありませんので、ただいまから採決に入ります。 本件については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり。) 御異議なしと認めます。よって、本件は、原案のとおり可決されました。 次に、日程第3 議案第101号から、日程第50 議案第148号までの48件を一括して議題といたします。 提案理由の説明を求めます。市長。 ◎市長(北橋健治君) ただいま上程されました議案について御説明いたします。 決算議案28件、補正予算議案6件、条例議案7件、その他の議案7件、合計48件であります。 では、初めに令和元年度決算について御説明いたします。 令和元年度は、子育て世代から高齢者まであらゆる市民が安心して暮らせる住みよい町を実感できるよう、特に重点的に取り組むべき4つの柱を掲げて市政運営に取り組みました。 まず、1つ目の柱は、人や投資の流れを加速させる経済成長戦略の実行です。 町の成長に向けた取組として、響灘地区において洋上ウインドファーム建設に必要となる基地港湾の整備を進め、風力発電関連産業総合拠点形成を推進しました。 また、産業用ロボット研究開発導入支援などに取り組みました。 北九州空港では、新規路線の誘致により、中国東方航空による大連路線及び大韓航空による国際定期貨物便が就航しました。 また、市内において通関が開始されるなど、航空貨物の拠点化を推進しました。 さらに、北九州港では開港130周年の記念式典や、市民と協働した開港記念イベントを実施しました。 循環型社会づくりの推進、環境ブランドの構築に向けては、世界的な課題となっているプラスチックごみの削減のため、北九州市プラスチックスマート推進事業を開始し、家庭ごみ指定袋などのバイオマスプラスチック化などの総合的な対策を行いました。 また、日中韓3カ国環境大臣会合が本市で開催され、環境首都北九州を国内外にアピールいたしました。 定住・移住の促進を図るため、市内大学生などによる若者座談会の開催などを通じて若者の声を幅広く収集し、本市の政策に生かす取組を行うとともに、市外から移住する世帯に対し、住宅を取得する費用等の一部を補助しました。これらの取組により、北九州市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げる社会動態のプラスへあと一歩というところまで来ております。 観光やMICEなどによるにぎわいの創出として、日本新三大夜景都市の認定を契機に夜景スポットなどを巡る周遊型観光を促進し、滞在時間や宿泊者増加を図りました。 また、小倉城周辺整備完了を記念して、平成中村座小倉城公演や薪能などを行ったほか、ミクニワールドスタジアムで初めてとなるコンサートの開催を支援し、多くの観光客が訪れました。 2つ目の柱は、町の魅力や活力を生み出す文化・スポーツの振興です。 創造都市・北九州の発信によるにぎわいの創出については、これまで本市が培ってきた芸術資源の魅力をさらに高めるとともに、八幡東田地区において、いのちのたび博物館を中核とした文化施設等の連携による新たなにぎわいの創出を図る北九州市東田地区ミュージアムパーク創造事業を実施しました。 スポーツを生かしたにぎわいの創出として、ラグビーワールドカップ2019において、ウェールズ代表チームが本市でキャンプを実施し、公開練習では、ウェールズ国歌の大合唱で代表チームを歓迎したことがSNSなどで話題になり、本市のイメージアップにつながりました。 また、本市のシンボルチームとして支援を行ってきたギラヴァンツ北九州がJ3リーグにおいて優勝し、4年ぶりにJ2リーグへの復帰を果たしました。 3つ目の柱は、安全・安心のまちづくりです。 平成30年7月豪雨により被害が発生した箇所を中心に、河川の改修や河川情報システムを強化するなど、市民の命と暮らしを守る防災対策を進めました。 次に、誰もが安心して暮らせる環境づくりとして、災害に強くコンパクトなまちづくりを推進するため、市街化区域と市街化調整区域との区分の見直しを進めました。 また、暴力のない日本一安全・安心な町を目指して県警察、市、事業者、市民が一体となって暴力追放の動きを力強く加速した結果、本市に拠点を置く暴力団の総本部事務所の撤去が実現しました。 多文化共生まちづくりとして、北九州市多文化共生ワンストップインフォメーションセンターを設置し、外国人市民への情報提供や相談に多言語で一元的に対応しました。 都市基盤整備の推進として、本市の成長戦略都市強じん化に関わる戸畑枝光線等主要路線の整備を着実に進めるとともに、学校施設をはじめとした市民利用施設老朽化対策を実施しました。 4つ目の柱は、住みよい町の実現、元気発進!北九州プランの総仕上げであります。 SDGs未来都市トップランナーを目指し、北九州SDGsクラブ会員をはじめ、SDGsに資する活動を行った方々への表彰や助成、交流事業などを推進しました。 子育て環境のさらなる充実として、幼児教育・保育の無償化を10月から実施するとともに、保育士の確保を図るため、保育士宿舎借り上げ支援など、働きやすい環境を整備しました。 教育環境のさらなる充実として、学校が抱える諸課題に法的助言を行うスクールロイヤーを新たに配置するとともに、貧困や虐待、家庭等の問題への支援を行うスクールソーシャルワーカーを増員しました。 また、発展的な学習や情報活用能力の育成に取り組むため、全ての市立中学校特別支援学校教育用タブレット端末を整備しました。 健康で長寿の社会づくりの推進など、福祉・医療の充実として、健康寿命プラス2歳を推進するため、糖尿病などの生活習慣病に関する啓発や減塩推進の取組、受動喫煙防止対策など、企業や関係団体との連携による健康寿命の延伸に取り組みました。 続きまして、決算の収支状況などについて御説明します。 一般会計決算規模は、歳入5,498億9,548万円、歳出5,464億7,427万円、実質収支は16億3,238万円の黒字となっております。 次に、特別会計につきましては、国民健康保険特別会計ほか21の会計で、歳入4,162億2,798万円、歳出4,037億6,221万円、実質収支は121億8,072万円の黒字となっております。 次に、企業会計につきましては、損益収支上水道事業会計工業用水道事業会計下水道事業会計公営競技事業会計の4会計が黒字となり、交通事業会計病院事業会計の2会計が赤字となりますが、年度末資金剰余は6会計全てで黒字となっております。 続きまして、令和2年度北九州一般会計特別会計及び企業会計補正予算について御説明いたします。 今回補正いたします予算額は、一般会計で62億8,372万円、特別会計で14億6,130万円、企業会計で3億6,320万円です。補正後の予算規模は、全会計で1兆3,962億6,613万円となります。また、一般会計において4億4,666万円の債務負担行為を設定しております。 最初に、一般会計補正予算について御説明いたします。 今回の補正予算では、新型コロナウイルス感染症への対応として、大きく6つの柱から成る予算を編成しました。 1つ目の柱は、新型コロナウイルス感染症検査体制の充実です。 現在、帰国者・接触者外来など一部の医療機関でのみ実施している検体採取抗原検査について、唾液による検体採取の推進を含め、身近な診療所などで実施できる仕組みを構築します。 また、検体搬送業務の委託化などにより、保健所機能の効率化や体制強化を図ります。 2つ目の柱は、医療・福祉施設での感染症対策業務継続の支援です。 感染拡大に備え、帰国者・接触者外来運営体制を維持するための運営経費の補助に加え、新型コロナウイルス感染症疑似症患者を受け入れた医療機関に対し、1人当たり6万円の給付金を支給します。 また、市内医療機関や高齢者、障害者施設、子育て、教育施設等事業継続を支援するため、従事者のインフルエンザ予防接種費用を一部公費負担します。 さらに、子供の居場所を確保するため、最前線で子育て支援を担う保育所や幼稚園、放課後児童クラブ等に対して特別給付金を支給します。 保育所や放課後児童クラブ等に対しては、感染防止対策に必要な備品購入や保育支援者等の雇用の支援を併せて行います。 障害者施設介護サービス事業所等では、専門家による事業所での感染防止対策などの研修や、家族等との面会時の感染防止対策への補助により感染症対策を強化します。 3つ目の柱は、地域を支える公共交通事業者事業継続支援です。 利用者が大幅に減少した地域の公共交通事業者に対し、運行経費の一部を支援するとともに、家族やグループで利用可能な1日乗車券の販売を支援し、利用促進を図ります。 次に、旅客輸送に大きな影響を受けている航空会社を支援するため、旅客ターミナルビルなどの施設利用に係る経費を補助します。 さらに、旅客数が大幅に減少しているフェリー定期便運航継続を支援するため、運航経費の助成や、船内の消毒などの感染拡大防止対策を支援します。 4つ目の柱は、コロナ禍における地域経済対策です。 市内中小企業デジタル化やAIの活用などのデジタルトランスフォーメーションを促進するため、デジタル化などを提案できる企業と中小企業をつなぐ場を創設するとともに、費用の一部を助成し、デジタル化などに取り組む企業を支援します。 地方サテライトオフィスなどの受入れ体制強化として、コロナ禍を契機とした新しい働き方に対応し、首都圏のIT企業等に選ばれるオフィスを整備するため、市内オフィスビル等を対象とした改修工事や、テレワーク環境の整備などオフィス改修を支援します。 また、首都圏企業等による本市での地方サテライトオフィスの実証を支援すると同時に、新たに採用したクリエーティブディレクターの知見を活用し、本市の魅力や暮らしやすさを全国にPRします。 飲食店等への支援として、産業医科大学、北九州商工会議所及びNPO法人と連携し、感染防止に関する相談窓口の設置等による支援を行います。 また、地元産品の販売促進や販路拡大を支援するため、地元大規模小売店においてお歳暮品として発送する際の送料への補助を行うとともに、新しい生活様式に沿ったまちなか食イベントの開催を支援します。 観光への支援として、市民を対象に、市内観光施設で何回でも使えるお得な割引体験パスポートを販売し、市内観光施設への誘客などを行います。 5つ目の柱は、教育等への支援です。 ICTの活用による学習環境を整備するため、インターネット環境がない家庭に対し、貸与用モバイルルーターを1万台程度導入するほか、臨時休業時のオンライン学習に必要な通信料を負担します。 また、北九州市立大学における、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的に困窮する学生を対象とした、大学独自の授業料減免や遠隔授業を実施するための通信環境整備を支援します。 6つ目の柱は、行政サービスのデジタル・キャッシュレス化です。 市職員の業務効率化や多様な働き方を可能にするため、テレワークの本格実施に必要な環境整備を進めるとともに、区役所業務のキャッシュレス化及び手続のオンライン化に向けた実証などを行います。 次に、減額補正について御説明します。 今回の補正予算において必要となる財源を確保するため、当初予算に計上した事業について、中止が決定したイベントや事業量の減少が見込まれる事業、移動制限等により減少が見込まれる旅費などの見直しを行いました。6億7,391万円を減額補正し、必要な事業に再構築しております。 続きまして、特別会計補正予算について御説明いたします。 国民健康保険特別会計につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による保険料減免に伴う保険料還付金等に要する経費を計上しております。 最後に、企業会計補正予算について御説明いたします。 交通事業会計につきましては、市営バスの利便性向上や公共交通におけるキャッシュレス決済を推進するため、公共交通機関で相互に利用可能なICカードシステム整備に要する経費を計上しております。 以上、令和元年度決算及び令和2年度9月補正予算について御説明申し上げました。 次に、条例議案等について御説明いたします。 まず、北九州市社会福祉施設の設置及び管理に関する条例の一部改正については、勤労婦人センターを廃止するため、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市宿泊税条例の一部改正については、国家戦略特別区域法の一部改正に伴い、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市教育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正については、北九州市立門司生涯学習センター分館及び北九州市立八幡東生涯学習センター分館に係る使用料を設定するなどのため、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市スポーツ施設条例の一部改正については、北九州スタジアムの芝生保護材の使用料を設定するため、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業に関する条例の一部改正については、国家戦略特別区域法の一部改正等に伴い、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正については、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、放課後児童支援員の資格に係る基準を変更するため、関係規定を改めるものです。 次に、北九州市農業委員会の委員等の定数に関する条例の一部改正については、北九州市農業委員会の部会の委員の定数を定めるため、関係規定を改めるものです。 次に、戸畑枝光線牧山枝光間)橋梁上部工製作架設工事(30-8)請負契約の一部変更については、当該工事請負契約について、契約金額を変更するものです。 次に、水槽付消防ポンプ自動車のシャーシの取得については、同自動車のシャーシを買い入れるものです。 次に、水槽付消防ポンプ自動車の架装の取得については、同自動車の架装を買い入れるものです。 次に、30メートル級はしご付消防自動車の取得については、同自動車を買い入れるものです。 次に、消防通信指令システム機器の取得については、同機器を買い入れるものです。 次に、新日明工場整備運営事業契約締結については、当該事業の契約を締結するものです。 最後に、損害賠償の額の決定及び和解については、令和元年9月18日に北九州市若松区大字小竹214番付近の市道本町小竹1号線に設置している下水道のマンホールの蓋が外れており、通行中の普通自動二輪車が転倒し、運転手が負傷し、普通自動二輪車が損傷した事故について、損害賠償の額を決定し、及び和解するものです。 以上、上程されました議案について提案理由の説明をいたしました。よろしく御審議いただきまして、御承認賜りますようお願いいたします。 ○議長(村上幸一君) ここでお諮りいたします。9月4日、8日及び9日は、議案研究のため休会にしたいと思います。これに御異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり。) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。 本日の日程は以上で終了し、次回は9月10日午前10時から会議を開きます。 本日はこれで散会いたします。                  午前10時28分散会...