広島市議会 2022-02-07
令和 4年第 2回 2月定例会-02月07日-01号
(終了)
日程第3┌自
検査報告第1号
令和3年10
月分例月出納検査
┤
└至検査報告第9号 高
南財産区会計
の令和3年12
月分例月出納検査
(終了)
日程第4
令和3年度
包括外部監査結果
報告について
(質疑)
(終了)
日程第5┌自第 1
号議案 令和4年度
広島市
一般会計予算
┤
└至第 55
号議案 広島市
障害者の日常生活及び
社会生活を総合的に支援するため
の法律施行条例の一部
を改正する
条例の一部
改正について
┌自第296
号議案 令和3年度
広島市
一般会計補正予算(第12号)
┤
└至第316
号議案 変更契約の締結について
(市長
説明後,質疑は後日に譲る)
休会について(明日及び明後日
を休会と
決定)
次会
の開議通知(10日午前10時開議
を宣告)
散会宣告(終了)
───────────────────────────────────────
出 席 議 員 氏 名
1番 岡 村 和 明 2番 川 本 和 弘
3番 田 中 勝 4番 並 川 雄 一
5番 川 村 真 治 6番 石 田 祥 子
7番 川 口 茂 博 8番 水 野 考
9番 平 岡 優 一 10番 椋 木 太 一
11番 吉 瀬 康 平 12番 山 本 昌 宏
13番 山 内 正 晃 14番 碓 氷 芳 雄
15番 海 徳 裕 志 16番 木 戸 経 康
17番 山 路 英 男 18番 森 畠 秀 治
19番 石 橋 竜 史 20番 平 野 太 祐
21番 定 野 和 広 22番 伊 藤 昭 善
23番 桑 田 恭 子 24番 近 松 里 子
25番 大 野 耕 平 26番 西 田 浩
27番 渡 辺 好 造 28番 豊 島 岩 白
29番 宮 崎 誠 克 30番 八 條 範 彦
31番 母 谷 龍 典 32番 三 宅 正 明
33番 八 軒 幹 夫 34番 馬 庭 恭 子
35番 竹 田 康 律 36番 藤 井 敏 子
37番 中 原 洋 美 38番 太 田 憲 二
39番 若 林 新 三 40番 今 田 良 治
41番
佐々木 壽 吉 42番 元 田 賢 治
43番 谷 口 修 44番 永 田 雅 紀
45番 金 子 和 彦 46番 木 山 徳 和
48番 中 森 辰 一 49番 碓 井 法 明
50番 山 田 春 男 53番 木 島 丘
54番 藤 田 博 之
───────────────────────────────────────
欠 席 議 員 氏 名
51番 中 本 弘 52番 児 玉 光 禎
───────────────────────────────────────
職務
のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 石 田 芳 文
事務局次長 松 坂 康 雄
議事課長 小 田 和 生
議事課課長補佐主任事務取扱
吉 川 和 幸
議事課主査 村 田 愛一朗
議事課主査 小 崎 智 之
外関係職員
───────────────────────────────────────
説明のため出席した者
の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 小 池 信 之
副市長 及 川 享
危機管理担当局長岩 崎 学
企画総務局長 荒神原 政 司
財政局長 古 川 智 之
市民局長 杉 山 朗
健康福祉局長 山 本 直 樹
健康福祉局保健医療担当局長 こども未来局長 森 川 伸 江
阪 谷 幸 春
環境局長 重 村 隆 彦
経済観光局長 津 村 浩
都市整備局長 中 村 純
都市整備局指導担当局長
谷 康 宣
道路交通局長 加 藤 浩 明
下水道局長 油 野 裕 和
会計管理者 金 森 禎 士
消防局長 勝 田 博 文
水道局長 友 広 整 二
監査事務局長 大 杉 薫
財政課長 後 藤 和 隆
教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長 人事委員会事務局長
橋 場 聡 子 仁 井 敏 子
───────────────────────────────────────
午前10時00分開会
出席議員 50名
欠席議員 3名
○
佐々木壽吉 議長 おはようございます。
出席議員50名であります。
───────────────────────────────────────
開会宣告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 ただいまより
令和4年第2回
広島市議会定例会を開会いたします。
───────────────────────────────────────
開会挨拶
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 開会に当たりまして,一言御挨拶
を申し上げます。
本
定例会には,
令和4年度
の当初
予算案や
条例案など,
市民生活に関わり
のある重要な
議案が多数提出されております。
議会といたしましては,これら
の議案に対しまして
十分審議を尽くし,市民
の負託に応えていく所存でございます。
会期も長期
の日数
を予定しておりますので,議員並びに
理事者各位におかれましては,健康に十分留意していただき,円滑な
議会運営に御協力
を賜りますようお願い
を申し上げまして,開会
の御挨拶とさせていただきます。
───────────────────────────────────────
開議宣告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 これより本日
の会議
を開きます。
───────────────────────────────────────
会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 本日
の会議録署名者として
31番 母 谷 龍 典 議員
42番 元 田 賢 治 議員
を御指名いたします。
───────────────────────────────────────
報告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 この際,御
報告を申し上げます。
沖宗正明議員より,2月4日付で
議員辞職願が提出されましたので,
地方自治法第126条ただし書
の規定により,
議長において同日付で辞職
を許可いたしました。
───────────────────────────────────────
諸般
の報告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 この際,諸般
の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎
石田芳文 事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本
定例会に市長より提出された案件は,
令和4年度
議案として,第1
号議案から第55
号議案及び
令和3年度
議案として,第296
号議案から第316
号議案並びに
報告第34号から第36号
の計79件であります。
1 市長より,
人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問1件
を受理いたしました。
1
監査委員より,
検査報告第1号から第9号
を受理いたしました。
1
包括外部監査人より,
令和3年度
包括外部監査結果
報告書を受理いたしました。
1
地方公務員法第5条第2項
の規定に基づき,第25
号議案について
人事委員会の意見
を求めたところ,お手元に配付した文書
のとおり回答がありました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
───────────────────────────────────────
日程に入る旨
の宣告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 これより
日程に入ります。
───────────────────────────────────────
△
日程第1
会期決定について
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 日程第1,
会期決定について
を議題といたします。
お諮りいたします。
本
定例会の会期は,本日から3月17日まで
の39日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
佐々木壽吉 議長 異議なしと認めます。よって,会期は39日間と
決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△
日程第2┌自
報告第34号
専決処分の報告について
┤ (道路の管理瑕疵等に係る
損害賠償額の決定)
└至報告第36号
専決処分の報告について
街路樹の管理瑕疵に係る
損害賠償請求事件における訴訟上
の和解
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 次は,
日程第2,
報告第34号から第36号
を一括上程いたします。
本件については,発言
の通告がありませんので,これ
をもって終わります。
───────────────────────────────────────
△
日程第3┌自
検査報告第1号
令和3年10
月分例月出納検査
┤
└至検査報告第9号 高
南財産区会計
の令和3年12
月分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 次は,
日程第3,
検査報告第1号から第9号
を一括上程いたします。
本件については,発言
の通告がありませんので,これ
をもって終わります。
───────────────────────────────────────
△
日程第4
令和3年度
包括外部監査結果
報告について
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 次は,
日程第4,
令和3年度
包括外部監査結果
報告を上程いたします。
本件について,質疑
の通告がありますので,順次発言
を許します。
34番馬庭恭子議員。
〔34番馬庭恭子議員登壇〕
◆34番(馬庭恭子議員) 市政改革・無党派クラブ
の馬庭恭子です。
包括外部監査結果
報告,水道事業に関する経営管理について
の質疑
を行います。
水道事業は,
市民生活にとってまさに命綱であるということは言うまでもありません。災害に被災した折,いち早く届けなくてはならないものである理由は,人間
の体
の60%が水分で成り立っているという科学的な根拠もあり,その重要性は明確です。
広島市水道ビジョンにも書かれていますが,行政として安全で良質な水道水
を安定的に市民に届けることは使命です。そして,市民はその事業に対して対価として水道料金
を支払うことになります。
水道料金はそのとき
の財政状況
を見ながら料金設定するものですが,超高齢社会が進行する中,値上げには相当な理解が必要だと思います。むしろ業務
を見直し,効率化
を図ることが必要と考えます。水道事業
の中でも多岐にわたる委託
契約がありますが,私は,今から10年前
の平成23年度決算特別委員会において,計量委託業務について,この
契約の見直し
を指摘しました。実にこの
広島市と個人と
の私人
契約は,昭和44年から今日まで53年という長きにわたって継続しているものです。この計量委託業務
の内容は,委託期間は1年更新制となっています。個人には委託実績手数料として計測したメーター
の実績件数に応じて支払われ,
契約年数に応じた奨励金と,
契約終了時には慰労金が支払われることになっています。長く委託している
人は20年,そして委託年齢は65歳までとなっています。
令和3年度は1
人当たり年額360万円となり,1年間
の契約金総額は3億901万円となっています。平成23年度においては83
人と
の契約で,1年間
の契約金総額は2億8148万円,1
人当たり年額340万円でした。11年で1
人当たりにすると年額20万円上昇していることが分かります。今回
の包括外部監査において,この計量委託業務がなぜ長期にわたって個人,いわゆる私人
契約をしてきた
のか
の理由や分析は行われていません。
そこでお尋ねいたします。大都市
の中でこのような私人
契約をしている都市は何都市ある
のかお答えください。
水道料金など市民益
を優先するために効率的な運営
をすべきだと思いますが,53年という長きにわたる私人
契約が何ゆえ継続された
のか,その理由
をお答えください。
最後に,料金収納業務は
令和3年度から民間委託しています。であるなら,その時点で計量事務も民間委託し,
包括委託すればよかった
のではないでしょうか。なぜできなかった
のか,その理由
をお答えください。また,二つ
の業務
を包括委託に切り替えれば今以上に市民益に応えることができると思いますが,どう対応される
のかお答えください。
以上です。
○
佐々木壽吉 議長 水道局長。
◎友広整二
水道局長 令和3年度
包括外部監査結果
報告について,三点
の御質問に順次お答えします。
まず,計量事務委託について,大都市
の中で本市
のように私人委託
をしている都市は何都市である
のかについてです。
大都市
の水道事業体
の中で,計量事務
を全て私人委託としている
のは本市のみです。
次に,市民益
を優先する効率的な運営
をすべきと思うが,53年という長きにわたり私人委託
を行っている理由は何かについてです。
本市においては,大都市
の多くが職員による直営で計量事務
を行う中,経営
の効率化
を図るため,昭和44年度から私人委託
を実施しています。その後,平成
の時代に入って以降,大都市において計量事務
を含む水道料金等徴収業務
を民間事業者へ委託する事例が見られるようになったことから,他都市
の委託状況について継続的に調査
を行ってまいりました。その結果,計量事務
を私人委託から民間委託へ切り替えても,委託費に諸経費等がかかるため,直営から民間委託へ切り替えるほど
の経費効果が期待できないこと,また,計量事務単体
の委託では利益が見込めないため,受託する民間事業者がいないということ
を確認しました。こうしたことから,本市では計量事務について私人委託
を継続しています。
最後に,
令和3年度から料金収納業務
を民間委託しているが,計量事務も併せて
包括委託しなかった理由は何か,また,二つ
の業務
を包括委託すれば市民益に応えることができると思うが,どう対応する
のかについてです。
水道料金等徴収業務
の委託に当たっては,お客様サービスに支障がないよう十分に配慮しながら進めていく必要があります。既に
包括委託
を実施している大都市においては,特定
の業務について委託
を開始し,その後,履行状況
を確認しながら委託範囲
を拡大していく
のが一般的となっています。
本市においてもこのような考え
の下,
包括委託
を検討するに当たり複数
の民間事業者へ聞き取り
を行ったところ,本市
のような大規模事業体において最初から二つ以上
の業務
を一斉に受託する
のは,従業員確保等
の問題があり対応困難と
のことでした。こうしたことから,定型的な業務が多く履行状況が確認しやすい収納業務
を先行して
令和3年度から民間委託することとしたものです。
今後においては,この収納業務委託
の安定した履行状況が確認できていることから,さらなる経営
の効率化
を図るため,
令和5年度から委託範囲
を拡大することとしています。具体的には,現在委託している収納業務に計量事務,水道料金等
の調定業務,引っ越し等に伴う精算業務
を新たに加え,水道料金等徴収業務
の包括委託
を実施する予定です。
以上でございます。
○
佐々木壽吉 議長 34番馬庭議員。
◆34番(馬庭恭子議員) この
包括委託はほか
の大都市はもう皆早くから始めていて,
広島市が最後まで残ったわけですけれども,やはり経営努力といいますか,収納業務も計量業務も一緒に併せて委託業務として出すとか,いろんな工夫があればもっともっと早くできたんじゃないかなと思うんですね。私も10年前に指摘してからずっと変わらなくて,昭和44年ですからもう53年もそういう状況だったという
のは,やはりほか
の小さな都市もできているわけですから,もっと市民益にかなうようにしていただきたい。
今度,
包括委託になったときは,これはプロポーザル方式ということでよろしいでしょうか。随意
契約とか一般競争入札とかプロポーザル方式
の入札とかいろいろあると思うんですが,どのようにされるつもりですか。
○
佐々木壽吉 議長 水道局長。
◎友広整二
水道局長 契約方法につきましてはプロポーザル方式
を考えております。
以上でございます。
○
佐々木壽吉 議長 次に,36番藤井敏子議員。
〔36番藤井敏子議員登壇〕(拍手)
◆36番(藤井敏子議員) 皆さん,おはようございます。
日本共産党
の藤井敏子です。日本共産党市議団
を代表して,
令和3年度
包括外部監査結果
報告,水道事業に関する経営管理について
の監査結果について質疑
を行います。次
の二点について質問します。
初めに,
広島市水道ビジョン
の具体的な取組
の目標設定について伺います。
現行
の広島市水道ビジョンは平成30年2月に改訂され,向こう10年間
の事業運営
の指針
を定めています。その中
の施策目標「安全でおいしい水
の供給」
の主要事業である水質管理体制
の強化において,具体的な取組
の一つに残留塩素濃度
の提言・監視が掲げられています。この取組について
の目標値や目標達成時期
の見通しについては未設定と
のことでした。「重要な施策であるため目標達成時期
をできるだけ早い時期に明確にしておくことが望ましい。」と
の監査人の意見がつけられています。
そこでお聞きしますが,市は
監査人の聞き取りに対して,法で定められた残留塩素濃度0.1ミリグラムパーリットル以上で,かつ旧厚生省がおいしい水
の要件であると示した0.4ミリグラムパーリットル以下
の水道水
を利用する給水人口
の割合
を75%以上にすること
を目標値とするとしています。これについては検討会にて審議中
の数値であり,正式
決定したものでないため,
広島市水道ビジョンにおいても目標値として掲げていないと答えられています。
そこでお聞きします。「安全でおいしい水
の供給」
のため
の主要事業である水質管理体制
の強化について,現状はどうなっている
のか。また,現在どういった検討
を行っている
のですか。今後早期に目標
を決定していくために,どう取り組んでいく
のかお答えください。
次に,水道事業
の広域連携について伺います。
水道事業は市民
のライフラインとして重要な事業であり,日本共産党市議団としては,フランス
のヴェオリア社が主体である株式会社水みらい
広島を指定管理者としている
広島県が進める広域連携については,民営化につながりかねないものであり,統合による連携──企業団方式へ
の参加は反対
の立場で議論
をしてきました。市は議会で
の議論
を踏まえて,広域連携に参加せず,
令和2年6月に,統合によらない連携
を選択するに至りました。
監査人からは,
広島市は
広島県が進める水道事業
の広域連携に対して,統合による連携──企業団方式に参加せず,統合以外
の連携
を判断・選択
を行ったことに対して,水道法
改正では各都道府県が主導し広域連携
を進めるようにも規定されているとして,なぜ
広島市水道局が統合以外
の連携
を選択するに至った根拠
を示す市独自にまとめた経過や資料はない
のか,疑問が出されています。これにどう答えられた
のかお答えください。
また,広報・広聴活動
の必要性については,情報
をできるだけ市民に公開することは,水道事業
を市民に理解し協力してもらうためにも重要です。こうした意見についてはどのように受け止められている
のかお答えください。
最後に,水道事業
の広域化については国は推進していますが,2018年
改正水道法
の下でも,官民連携
の在り方も広域化
の在り方も,決める
のは地方自治体です。地方自治体として,地域
の自然的な,また社会的条件に応じた最もふさわしい水道
の計画
を立てることや,水は人権
の視点で公衆衛生
の維持・向上
の責任
を自覚し,必要な人員
の採用もして,公共部門として
の知識,経験,技術
を維持・継承していくことがどうしても必要です。こうした点からも,水道事業は基本的に民営化にはなじみません。既に先行して民営化した海外
の多く
の自治体で水道料金
の高騰
を招くなど
の問題もあり,再公営化が相次いでいます。
そこで伺います。
広島県は,統合以外
の連携
を選択した自治体に対して,今後も統合へ
の参画
を促していくとしていますが,今後
の広島市
の基本的姿勢についてお答えください。
以上で質疑
を終わります。
○
佐々木壽吉 議長 水道局長。
◎友広整二
水道局長 令和3年度
包括外部監査結果
報告について,五点
の御質問に順次お答えします。
まず,
広島市水道ビジョン
の具体的な取組
の目標設定についてです。
広島市水道ビジョン
の施策目標,「安全でおいしい水
の供給」
の主要事業である水質管理体制
の強化について,現状はどうなっている
のかについてです。
水質管理体制
の強化
のうち,残留塩素濃度
の低減・監視
の取組としては,消毒用
の塩素
を従来は浄水場において集中的に注入していたもの
を,経由する配水池等において分散して注入するため
の追加塩素設備や残留塩素計等
を整備することにより,残留塩素濃度
の低減化
を推進してきました。
次に,残留塩素濃度
の目標値
の設定について,どういった検討
を行っている
のか,今後,早期に目標
を決定していくためにどう取り組んでいる
のかについてです。
残留塩素濃度については,水道法で0.1ミリグラムパーリットル以上確保することとされている一方で,濃度が高過ぎるとカルキ臭が強くなることから,1ミリグラムパーリットル以下という目標値が設定されています。本市
の水道水はこの目標値
を十分満たしていますが,お客様によりおいしい水
をお届けするため,平成30年に策定した
広島市水道ビジョンに残留塩素濃度
の低減・監視
を掲げています。これに伴い,残留塩素濃度
の目標値やその達成時期
を設定するため,平成30年度から給水区域内全域について残留塩素濃度
の実態調査
を継続して行っているところです。今後においては,
令和5年度に完了
を予定している残留塩素濃度
の実態調査
の結果に基づき,できるだけ早期に残留塩素濃度
の目標値及びその達成時期
を設定するとともに,低減手法や監視体制など必要な取組について計画
を策定したいと考えています。
次に,水道事業
の広域連携について,本市が統合以外
の連携
を選択するに当たり,その根拠
を示す市独自にまとめた経過や資料はない
のか
監査人から疑問が出されたが,どう答えた
のかについてです。
広域連携による効果
の推計に当たっては,各市町等
の決算や固定資産
を基に試算条件
を統一した上でシミュレーション
を行う必要があるため,
広島県が事務局
を務める
広島県水道広域連携協議会
の中で各市町も参加して検討
を行いました。その結果
を取りまとめたものが
広島県水道広域連携推進方針であり,これが根拠
を示す資料に該当するものです。また,事務局である
広島県は,
外部委託も利用しながら約2年
の期間
をかけて当該方針
の取りまとめ
を行っており,これ
を各市町が個別に行うことは現実的ではない旨
を回答しています。
次に,情報
をできるだけ市民に公開することは,水道事業
を市民に理解して協力してもらうためにも重要であると
監査人から意見が出されたが,どのように受け止めている
のかについてです。
水道事業
の広域連携
の検討状況については,機会
を捉えて議会へ
説明するとともに,市民へはホームページなどを通じて情報公開
を行ってきたところです。将来にわたって信頼される事業運営
を行うためには,市民と
の相互理解
を深めていくことは大変重要であると考えています。このため,今後ともホームページなどを通じて積極的に情報公開
を行い,寄せられた市民意見については事業運営
の参考としていきたいと考えています。
最後に,県は統合以外
の連携
を選択した自治体に対して統合へ
の参画
を促していくとしているが,今後
の広島市
の基本的姿勢はどうかについてです。
本市としては,これまで議会からも数多く
の御意見
をいただきながら進めている経営改革
を着実に進めることとしており,企業団へ参画することなく単独経営
を維持した上で,職員研修
の共同実施
をはじめとする事務
の広域的処理などに取り組むことで,企業団や市町と
の協力関係
を構築していきたいと考えています。
以上でございます。
○
佐々木壽吉 議長 本件は,これ
をもって終わります。
───────────────────────────────────────
△
日程第5┌自第 1
号議案 令和4年度
広島市
一般会計予算
┤
└至第 55
号議案 広島市
障害者の日常生活及び
社会生活を総合的に支援するため
の法律施行条例の一部
を改正する
条例の一部
改正について
┌自第296
号議案 令和3年度
広島市
一般会計補正予算(第12号)
┤
└至第316
号議案 変更契約の締結について
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 次は,
日程第5,第1
号議案から第55
号議案及び第296
号議案から第316
号議案を一括議題といたします。
当局
の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長
令和4年第2回
広島市議会定例会の開会に当たり,議員各位に敬意
を表するとともに,今回
の定例会に提出しています
令和4年度当初
予算案をはじめ関係諸
議案の概要について
説明いたします。
最初に,予算編成
の基本方針及び
予算案についてです。
一昨年来,新型コロナウイルス感染症が
市民生活に大きな影響
を与えている中,本市においては,累次
の補正予算措置
を講じ,感染拡大
の防止と経済活動
の活性化
を両立させながら,市民
の生活
を守るため
の取組
を国・県と
の適切な役割分担
の下で進めてきました。
しかしながら,本年に入り,オミクロン株
の影響により,全国的に第5波までとは比較にならないスピードで感染が拡大し,本市では社会経済活動が制約される状況になりました。
こうした状況下において,本市としては,市民
の方々に感染防止
の取組
を行っていただきながら,引き続き,切れ目なく万全
の対策
を講じることとし,国
の「16か月予算」で措置される財源
を活用して,
令和3年度2月補正予算と
令和4年度当初予算
を一体的に編成しました。
新年度予算編成に当たっては,感染症対策など直面する課題に最優先で取り組みつつ,「平和文化
の振興」や「地域コミュニティ
の活性化」など
の重要課題に,前向きで強い信念
を持って取り組むことで,世界に誇れる「まち」
広島の実現が図られるよう意
を用いました。
このような考え方
の下で編成した新年度予算に基づき,
広島市総合計画に掲げた「世界に輝く平和
のまち」,「国際的に開かれた活力あるまち」,「文化が息づき豊かな人間性
を育むまち」という3つ
の柱に沿ったまちづくり
を進めます。
まず,「世界に輝く平和
のまち」に関しては,昨年,平和首長会議
の「持続可能な世界に向けた平和的な変革
のため
のビジョン」(PXビジョン)において目標
の一つとして位置付けた「平和文化
の振興」に取り組むことにより,日本中に更には世界中に平和へ
の思い
を広め,為政者が核抑止力に依拠しない政策へと転換するため
の環境づくり
を目指します。
具体的には,「平和文化
の振興」に関する冊子
の作成やワークショップなど
の開催に取り組むとともに,引き続き,11月
を平和文化月間と定め,平和文化
をテーマにしたコンサート
の開催など様々な取組
を集中的に実施し,市民一
人一
人が幸せに暮らすために大切となるものへ
の思い
を共有し,自分にできること
を日常生活の中で実践できるようにしていきます。
また,平和首長会議総会
を開催し,核兵器
のない平和な未来
の創造に向け,加盟都市が今後
の取組について議論するとともに,平和首長会議設立40周年
を記念する行事
を行います。
次に,「国際的に開かれた活力あるまち」に関しては,
広島内外
の人が集い交流し,にぎわうまち
を目指し,
広島駅周辺地区において,南口広場
の再整備等に向けて工事
を進めるとともに,中央公園においては,サッカースタジアムや旧
広島市民球場跡地イベント広場
の整備に取り組みます。
また,
広島高速5号線や新交通西風新都線など
の交通ネットワーク
の整備,西
広島駅北口地区や西風新都におけるまちづくり,東部地区連続立体交差事業など
を着実に進めるとともに,
広島高速4号線
の延伸に向け環境影響評価などに着手します。
さらに,中山間地・島しょ部について,引き続き,似島臨海少年自然
の家
の整備や戸山地域・湯来地域
の活性化プラン
を推進するとともに,空き家に関する相談から活用まで
を一体的に支援する取組
を開始します。
最後に,「文化が息づき豊かな人間性
を育むまち」に関しては,市民や国内外
の観光客が本市における文化芸術に触れる機会
の拡充
を図るため,音楽とメディア芸術
を柱とした「第1回ひろしま国際平和文化祭」
を8月に開催するとともに,
広島城
の魅力向上
を図るため,
広島城三の丸歴史館
の設計などに取り組みます。
また,住民同士が支え合い,安全・安心に暮らすことができる地域
を創り,持続可能な地域社会
の実現
を図ること
を目的とした「
広島市地域コミュニティ活性化ビジョン」に掲げる取組
を着実に実施するとともに,地域における多様な課題に応じた取組
を行う「協同労働」
を一層推進します。
さらに,未来
を担う子どもに関する新たな取組として,小児がん
の治療
のため
の造血細胞移植後等
の予防接種
の再接種費用
を助成するほか,学校教育において「伝統文化」など
のテーマに沿って地域人材等
を活用した授業
を実施するとともに,中学校における選択制
のデリバリー給食
の解消
を進めます。
このように,限られた財源
の中,引き続き事務・事業
の見直しに取り組むとともに,社会経済情勢
の変化にデジタル技術
を活用して的確に対応するために,DX(デジタル・トランスフォーメーション)
を推し進めるなど,効果・効率性
の高い持続可能な行政体制
の構築に意
を用いながら,真に求められる施策について,重点的に予算配分しました。
それでは,新年度
の予算案について,新規・拡充事業
を中心に,
広島市総合計画に掲げた三つ
の柱に沿って,順次
説明いたします。
第一
の柱は,「世界に輝く平和
のまち」
の実現に向けた取組です。
(1) まず,核兵器廃絶と世界恒久平和
の実現についてです。
新年度に開催が予定されているNPT再検討会議に出席するほか,第10回平和首長会議総会
を開催し,今後
の取組について議論するとともに,会議設立40周年
を記念する行事
を行います。
また,平和文化月間と定めた11月に,平和文化
をテーマとしたコンサートや講演など
を実施するとともに,
市民生活に平和文化が根付くよう,新たに,「平和文化
の振興」に関する冊子
の作成やワークショップなど
の開催に取り組みます。
(2) 次に,「ヒロシマ
の心」
の共有
の推進についてです。
若者による平和
の誓い
の集い
を引き続き開催するほか,幅広い被爆体験
を伝承するため,家族である被爆者から被爆体験
を受け継ぎ,伝承する「家族伝承者」
を新たに養成するとともに,国外に向けて被爆
の実相
を伝えるため,平和記念資料館
のホームページ
の多言語化
を進めます。
第二
の柱は,「国際的に開かれた活力あるまち」
の実現に向けた取組です。
まず,「活力
の創出と都市
の個性
の確立
を目指したまちづくり」
のうち,
(1) 都市機能
の充実強化についてです。
① 「楕円形
の都心づくり
の推進」については,
広島駅周辺地区
の更なる活力とにぎわい
を創出するため,
広島駅南口地下広場
の改修に向けた基本計画
を策定します。
また,紙屋町・八丁堀地区においては,基町相生通地区市街地再開発事業へ新たに補助
を行うほか,旧
広島市民球場跡地イベント広場
の令和4年度末
の供用開始に向け整備に着手します。さらに,サッカースタジアムについて,
令和6年
の開業
を目指し,建設工事
を進めるとともに,基町地区
の活性化に引き続き取り組みます。
② 「拠点地区等におけるまちづくり
の推進」については,安佐市民病院跡地
の活用に向け,南館
を解体するとともに,整備予定施設
の基本計画
を策定します。
また,西
広島駅北口地区において引き続き土地区画整理事業に取り組み,まちづくり
の推進
を図るとともに,西風新都
の都市づくり
を推進するため,西風新都環状線
の梶毛南工区及び善當寺工区
の整備
を進めます。
③ 「公共交通
の充実強化」については,
広島駅南口広場
の再整備等
を進めるほか,新交通西風新都線
の整備に係る地質調査や駅舎等
の基本設計
を行うとともに,西
広島駅周辺地区交通結節点整備では,南口駅前広場
の再整備に取り組み,
令和4年度末
の完成
を目指します。
④ 「自転車
を生かしたまちづくり
の推進」については,民間駐輪場整備費補助
の対象に本市が指定する道路用地へ
の整備
を加え,民間駐輪場
の整備
を促進します。
⑤ 「体系的な道路網
の整備」については,
広島高速5号線
の工事等
の進捗にあわせて,事業
を行う
広島高速道路公社に対し出資及び貸付け
を行うとともに,関連道路
の整備
を進めます。
また,
広島広域都市圏における交流・連携
を一層強化していくため,
広島高速4号線
の山陽自動車道へ
の延伸に向け,環境影響評価などに着手するほか,東部地区連続立体交差事業について,鉄道
の仮線路工事
を行うなど,着実に事業
を推進します。
(2) 2点目は,産業
の振興についてです。
① 「産業
の集積・強化」については,
広島広域都市圏内
の自動車関連企業
の経営者による脱炭素化・電動化などに対応するため
の協議体制
を構築するほか,ものづくり企業
を対象とする研修会
を開催します。
また,特産品
の商品改良等に取り組む圏域内
の中小企業者等に対し,必要となる経費
を新たに補助します。
さらに,企業等
の立地誘導
を推進するため,引き続き立地企業へ
の助成
を行うとともに,圏域市町と連携した企業誘致活動に取り組みます。
② 「中小企業・商店街
の活性化」については,商店街と地域団体が連携して実施する地域
のにぎわい創出等に資する事業や,商店街によるDX技術
を活用した消費動向等
の調査・分析などに要する経費
を新たに補助します。
③ 「農林水産業
の振興」については,「ひろしま活力農業」経営者育成事業
を引き続き実施し,農業経営者
を育成するとともに,共助
の取組で農地
の利活用
を図ろうとする地域団体に対し,農業機械
の購入経費など
を補助します。
また,新中央市場については,民間活力
を活用した建設に向け,事業者
の公募など
を行います。
(3) 3点目は,観光
の振興についてです。
① 「広域周遊観光
の取組
の推進」については,芸備線
の沿線市等が一体となって行う観光列車等による沿線回遊ツアー
の実施回数
を拡充し,芸備線
を活用した観光振興
を図ります。
② 「MICE
の取組
の推進」については,歴史的建造物や文化施設等
を活用したユニークベニューにおけるおもてなし機能
の向上に圏域市町と連携して取り組むとともに,引き続き,施設
の整備に向けた検討
を行います。
③ 「誘客拡大と観光消費額
の増大に向けた取組
の推進」については,引き続き,ピースツーリズム推進事業や圏域市町と連携した「食」
をテーマとした周遊キャンペーン
を展開します。
次に,「地域特性に応じた個性的な魅力
を生かしたまちづくり」
のうち,
(1) デルタ市街地やその周辺部,中山間地・島しょ部
のまちづくりについてです。
① 「地域資源
を生かしたまちづくり
の推進」については,比治山公園「平和
の丘」に係る取組や,似島臨海少年自然
の家
の整備
を進めるとともに,戸山地域・湯来地域活性化プラン
を推進するため,コーディネーター
の派遣など
を行います。
また,
広島駅南口
の水辺空間において,民間主導による新たなにぎわい創出につながる取組
を行うとともに,平和大通り
の利活用に向け,具体的な整備内容等
を検討するワークショップ
の開催など
を行います。
さらに,「花と緑
の広島づくり」
を推進するため,小学校等へ
の切り花等
の資材提供など
を新たに実施し,花
を愛でる市民意識
の醸成
を図ります。
② 「定住者受入れ
のため
の環境整備等」については,新たな取組として,中山間地域
の空き家に関する相談対応や活用希望者と
のマッチング等
を行うプラットフォーム
を設置するとともにリフォーム等に対する支援
を行うことにより,相談から活用まで
を一体的に支援する事業
を実施します。
③ 「魅力ある里山づくり
の促進」については,捕獲した有害鳥獣
の焼却施設まで
の運搬等
を民間事業者が行うモデル事業
を新たに実施します。
(2) 2点目は,
広島広域都市圏
の発展へ
の貢献についてです。
広島広域都市圏協議会に,圏域
の地域資源である西国街道
をテーマにした新たなまち起こし協議会
を設けます。
また,
広島大学が
広島の地で躍動するため
の環境
の構築
を目指して行う法学部等
の東千田キャンパスへ
の移転やリカレント教育
の拠点づくり等
を支援するため,同大学が設置している「
広島大学が躍動し
広島の地
を活性化させる基金」に出捐します。
第三
の柱は,「文化が息づき豊かな人間性
を育むまち」
の実現に向けた取組です。
まず,「多様な市民が生き生きと暮らせるまちづくり」
のうち,
(1) 高齢者や女性
を始め全て
の市民
の意欲と能力が発揮できる環境づくり
の推進についてです。
① 「若い世代
の人材確保」については,「有給長期インターンシップ」事業に企業や学生が参加しやすくなるよう,夏休み期間に加え春休み期間にも事業
を実施します。
② 「高齢者が活躍できる環境づくり」については,地域における多様な課題に応じた取組
を行う「協同労働」
をより一層推進するため,地区社会福祉協議会等
を対象とした勉強会
を新たに開催するとともに,支援対象団体に係る年齢要件
を撤廃します。
③ 「生涯にわたり学習し活躍できる環境づくり
の推進」については,中央図書館等
をエールエールA館内に移転・集約し,「誰もが学び,憩う『平和文化』
の情報拠点」として整備するため,基本・実施設計等
を行います。
(2) 2点目は,文化・スポーツ
の振興についてです。
① 「文化
の振興」については,
広島交響楽団等による様々なコンサート
の開催や,
広島ウインドオーケストラと連携した音楽教育プログラム
の実施など,市
をあげて「音楽
のあふれるまちづくり」に引き続き取り組みます。
また,市民や国内外
の観光客が本市における文化芸術に触れる機会
の拡充
を図るため,音楽とメディア芸術
を柱とした「第1回ひろしま国際平和文化祭」
を開催するほか,現代美術館
の改修工事
を進め,
令和5年3月にリニューアルオープンします。
さらに,
広島城
の魅力向上
を図るため,
広島城三の丸歴史館
の整備に向けた基本・実施設計に着手するとともに,三の丸にぎわい施設
の整備等
を行う民間事業者
の選定など
を行います。
このほか,長期にわたり更新されていないこども文化科学館
の展示内容
のリニューアルに着手することとし,展示に係る基本構想
を策定するとともに,被爆
の実相
を国内外により一層普及・継承していくため,原爆ドーム
の特別史跡指定に向けた取組
を新たに行います。
② 「スポーツ
の振興」については,
広島西飛行場跡地に少年野球やソフトボール等
のスポーツ施設
の整備
を進めるほか,湯来地域においてスポーツと温泉
を連携させた新たな取組
を行うため,クアハウス湯の山や湯来運動広場等
の施設改修に係る基本設計など
を行います。
(3) 3点目は,地域コミュニティや多様な市民活動
の活性化についてです。
持続可能な地域社会
の実現
を図ること
を目的とした「
広島市地域コミュニティ活性化ビジョン」に基づく取組として,地域団体とNPOなどが連携する新たな協力体制
の設立に向けた議論等
を円滑に進めるため
のコーディネーター等
の派遣や,地域貢献活動に積極的な企業等
の認定など
を行います。
また,集会所にAED
を設置する集会所管理運営委員会に対し,必要額
を新たに補助します。
次に,「保健・医療・福祉,子ども
の育成環境
の充実
を目指したまちづくり」
のうち,
(1) 地域共生社会
の実現についてです。
地区社会福祉協議会が行う各種地域団体と
の連携活動へ
の多年度にわたる支援等
を行うため
の基金
を設置している市社会福祉協議会に対しその原資
を出捐するとともに,民生委員・児童委員
の負担軽減など
のために配置している民生委員協力員
の配置拡充に向け,活動費
の増額など
を行います。
(2) 2点目は,保健・医療・福祉
の充実についてです。
① 「健康づくり
の推進と医療提供体制等
の充実」については,子宮頸がんワクチン接種
の積極的勧奨
を控えていたことで接種機会
を逃した年代
の女性
を無料接種
の対象に加えるとともに,小児がん
の治療
のため
の造血細胞移植等により,各種予防接種による抗体
を消失した者が再接種する場合
の費用
を新たに助成します。
また,歯周病
を予防し,歯と口
の健康増進
を図るため,節目年齢歯科健診
の対象年齢
を拡大するとともに,うつ病・自殺(自死)に係る相談体制
のさらなる充実
を図るため,専門家へ
のメール相談等が可能な相談窓口
を設置し,その連絡先
を表示したインターネット広告
を掲載します。
さらに,施設
の老朽化が進んでいる安芸市民病院
の病棟等
の建替えに向け,実施設計等
を行うとともに,現在
の安佐市民病院北館に,日常的に地域住民が受診できる医療機能等
を備えた病院等
の整備
を進め,本年12月末
の開設
を目指します。
このほか,将来
の火葬件数
の増加に対応するため,西風館火葬炉等
の増設に係る基本・実施設計に着手するとともに,地域猫活動について,支援対象
を拡充するほか,手術体制
の強化
を図ります。
② 「高齢者が安心して暮らせる社会
の形成」については,高齢者
の社会参加
の促進などに資する高齢者いきいき活動ポイント事業
を引き続き実施するほか,地域
包括支援センターに経験豊富な職員が配置されるよう,委託料
の加算制度
を設けるとともに,認知症カフェ
の運営が継続的に行えるよう,支援内容
を見直します。
③ 「
障害者の自立した生活
の支援」については,
障害者の就労支援施設における仕事
の受注拡大等
を支援する就労支援センターに営業担当職員
を新たに2
人配置するとともに,重度精神
障害者通院医療費助成
の対象者が介護保険サービス
を円滑に利用できる環境
を整えるため,サービス利用に係る自己負担額
の一部
を新たに助成します。
④ 「原爆被爆者援護施策
の充実」については,国
の基準見直し
を受け,新たに黒い雨体験者
の方々へ
の被爆者健康手帳
の交付や諸手当
の支給など
を行い,高齢化が進んでいる被爆者
の支援
を充実させます。
(3) 3点目は,未来
を担う子ども
の育成と教育についてです。
まず,全て
の子どもが健やかに育つため
の環境づくり
のうち,
① 「多様で良質な切れ目
のない支援」については,待機児童対策として,保育園等
の整備費補助
を行い,
令和5年度当初における受入枠
を255
人分拡充するとともに,現役
の保育士や園長から
の労働条件や職場環境等に関する相談に対し,適切な指導・助言
を行う相談窓口
を新たに設置します。
また,放課後児童クラブ
のサービス
の充実等として,保護者が注文した昼食やおやつについて,市が配送料
を負担して提供するサービス向上策
を各区1クラブで先行実施するため
の経費や,
令和5年度から
の基本時間部分へ
の受益者負担措置
の導入に必要となるシステム改修費
を計上しています。
② 「社会的支援
の必要性が高い子どもへ
の支援」については,新たな取組として,医療機関と
の連絡調整
を行う看護師など
を雇用する児童養護施設等に対し必要経費
を補助するとともに,経済的困窮や障害
を有するなど困難
を抱える特定妊婦
の産前・産後
を支援するため,母子生活支援施設等に,相談支援員や看護師
を配置するほか,受入れ
のため
の専用居室
を設置します。
また,児童相談所及びこども療育センター
の建替え
を引き続き進めるとともに,新たに各区こども家庭相談コーナーや児童相談所
の補完的機能
を担う児童家庭支援センター
を設置・運営する社会福祉法人等に対し,必要経費
を補助します。
③ 「地域における子育て環境
の充実」については,地域
の子育て支援拠点であるオープンスペースや,ひとり親家庭等
の子どもに学習支援や食事
の提供等
を行う居場所づくり
の実施箇所数
をそれぞれ拡充します。
次に,一
人一
人を大切にする教育
の実現
のうち,
① 「個に応じたきめ細かな質
の高い教育
の推進」については,
広島特別支援学校など児童生徒数
の増加に対応するため
の校舎
の増改築や,学校施設
の老朽化対策,トイレ
の洋式化など
の教育環境
の充実に取り組むほか,学力向上に向けて研究校
を指定し,ICT
を活用して児童生徒
の学習進度や学習到達度に応じた指導等
を行います。
また,地域社会
を支える人材
を育成するため,小・中学校等において,伝統文化など
のテーマに沿って地域人材等
を活用した授業
を新たに実施します。
さらに,中学校における選択制
のデリバリー給食
の解消に向け,老朽化している可部地区学校給食センター
の建替えなど
を行うほか,新年度から,学校給食費
を公会計化します。
② 「いじめ・不登校対策と持続可能な学校教育体制
の構築に向けた取組
の推進」については,福祉
の専門家であるスクールソーシャルワーカー
の配置人数
を拡充するとともに,学校運営へ
の地域住民や保護者等
の参画
を一層推進するため,「学校運営協議会」
の設置校数
を拡充するほか,学校における働き方改革
を推進するため,高等学校等へ
のインターネット出願システム
の導入など
を行います。
次に,「安全で安心して生活でき,豊かな自然
を将来に引き継ぐまちづくり」
のうち,
(1) 安全・安心に暮らせる生活基盤
の整備についてです。
① 「災害に強いまちづくり
の推進」については,平成26年8月豪雨,平成30年7月豪雨,
令和3年8月
の大雨に係る災害被災地
の復旧・復興に引き続き取り組むとともに,住宅
の防災・減災推進事業として,住宅
の基礎となる崖地
の所有者等が擁壁
の耐震性
を向上させるなど
の工事
を行う場合に,必要となる経費
を新たに補助します。
また,消防団
を中核とした地域防災力
の充実強化
を図る新たな取組として,消防団活動を通じて若い世代に消防団へ
の理解
を深めてもらう消防団サポーター制度
を創設するとともに,原則として平日日中のみ活動する機能別団員
を導入します。
② 「
日常生活の安全・安心
の確保」については,犯罪被害者等へ
の支援
を充実させるため,
犯罪被害者等支援条例を制定し,家事・介護サービス利用費等
を新たに助成します。
③ 「生活環境
の維持・改善」については,老朽化した基町第17アパート
の更新に向けた基本設計等に着手するほか,老朽空き家対策として,危険空家
の除却に対する補助制度
を設けるとともに,高経年マンション対策として,本市が適切な管理計画
を有するマンション
を認定する際
の基準など
を定めたマンション管理適正化推進計画
を策定します。
(2) 次に,環境と調和した循環型社会
の形成についてです。
① 「地球温暖化対策
の推進」については,脱炭素社会
の構築に向け,温室効果ガス排出量
の削減
を着実に進めていくため,
広島市地球温暖化対策実行計画
を改定するとともに,高効率
の断熱材
の使用や再生可能エネルギー
の活用など温室効果ガス
の排出削減に資するゼッチ・マンション
の建築に要する経費
を新たに補助します。
② 「ゼロエミッションシティ
広島の推進」については,安定的なごみ処理体制
を確保するため,老朽化した南工場
の建替え及び運営に係る事業者
の選定など
を行います。
次に,「効果的・効率的な行政
の推進」についてです。
窓口業務
の効率化
を推進するため,戸籍・住民票に係る事務
のうち,窓口現場で行う必要
のないもの
を集約し,それら
の事務
を一括処理する戸籍・住民票事務センター
を設置するとともに,出生に関連する複数
の手続
を市民課
のワンストップ窓口で対応することができるよう,関連する手続
の申請書
を発行するため
の専用システム
を導入します。
また,DX(デジタル・トランスフォーメーション)
の推進として,マイナンバーカード所有者が,マイナポータルから子育てや介護等に関する手続
を行えるよう,必要なシステム
の改修
を行うとともに,
人流データ
を活用した地域
の活性化
の実証など地域
のデジタル化
を進めます。
次に,組織・職員数等について
説明します。
まず,組織については,区役所窓口における市民サービス
のより一層
の充実に向けた施策
の企画立案等に取り組むため,企画総務局に区政課
を設置するほか,住民票
の写し等
の郵便請求に係る証明書交付事務について,更なる効率化
を図るため,戸籍・住民票事務センター
を設置するなど,効果的・効率的な執行体制
の整備
を行います。
また,動物
の愛護等について
の市民
の関心及び理解
を深めていくため,動物管理センター
を動物愛護センターに改称します。
次に,職員数については,「
広島市地域コミュニティ活性化ビジョン」に基づき,地域
の新たな協力体制
の設立・運営に係る支援に取り組むとともに,住民記録,市税,福祉情報等システム
の更新業務などに取り組むため,職員
の増員
を行う一方,正規職員と非正規職員と
の役割分担
を踏まえた執行体制
の見直しなどにより,職員
の減員
を行います。
また,各種施策
を着実に推進していくためには,全て
の職員にその能力
を存分に発揮してもらうことが重要です。そのため,職員一
人一
人が「ワーク・ライフ・バランス」
を実現できるよう,時間外勤務
の縮減はもとより,柔軟な働き方
を可能とするテレワーク
の推進,メンタルヘルス対策やハラスメント対策
の充実など職場環境
の整備に取り組むとともに,女性や若手職員
の育成に力
を入れていきます。
以上
の施策
を中心に編成しました
令和4年度当初予算
の規模は,一般会計で6,588億8,140万9千円,前年度当初予算に対し3.6パーセント
の減,全会計では1兆2,214億1,441万1千円,前年度当初予算に対し3.7パーセント
の減となります。
次に,予算以外
の議案としては,職員
の服務
の宣誓に関する
条例の一部
改正案など,
条例案24件,その他
の議案7件
を提出しています。
次は,
令和3年度関連
の諸
議案についてです。
令和3年度関連
の諸
議案は,
一般会計補正予算案など21件であり,以下,その概要について
説明いたします。
最初に,補正
予算案について,主な項目
を説明いたします。
(1) まず,国
の補正予算等に伴う補正
のうち,新型コロナウイルス感染症対策関連についてです。
国
の方針に基づき,新型コロナウイルスワクチン
の追加接種
を実施するとともに,PCR検査に要する経費や入院に要する自己負担額について,引き続き本市が負担するほか,医療機関や保健センター,保育園,学校等において,感染症対策
の徹底
を図るため,医療資材や保健衛生用品
の購入などに要する経費
を計上しています。
また,社会経済活動
の再開に向けて,中長期的な視点に立ち,地域
の魅力
を高める新たな取組や,スポーツ活動及び文化芸術活動
を支援します。
さらに,販売促進・販路拡大に取り組む市内中小企業者等に応援金
を支給する
広島市販路拡大等チャレンジ応援実行委員会や,アフターコロナにおける売上回復や販売促進に取り組む商店街に対し,その取組
を支援します。
このほか,観光需要
の回復
を促進するため,夜間・早朝
の時間帯
を生かした新たなイベント開催等に要する経費
の補助や,
広島広域都市圏内
の体験型観光プログラムに利用可能な割引クーポン
の発行等
を行うとともに,引き続き,バス,路面電車など
の交通事業者へ
の支援など
を行います。
(2) 次に,国
の補正予算等に伴うその他
の補正についてです。
まず,転出届や転入予約がマイナポータルから行えるよう,住民記録システム
を改修します。
また,
令和4年度から
の不妊治療
の保険適用
の円滑な実施に向け,年度
をまたぐ一連
の治療について,経過措置として助成金
を支給するとともに,職員
の賃金
を3%程度改善する私立保育園等や民間放課後児童クラブに対し,賃金改善に必要となる経費
の補助等
を行います。
さらに,耐震化対策や老朽化対策等が課題となっている青少年野外活動センター・こども村,三滝少年自然
の家・グリーンスポーツセンターについて,更新
のあり方
を定める基本計画
の策定等
を行います。
このほか,国庫補助金
の追加内示
を受け,安佐市民病院北館整備,道路・橋りょう整備などに要する経費
を計上するとともに,サッカースタジアム
の建設については,歳出
の補正予算
のほか,既計上予算に係る県市負担額
の調整に伴う歳入
の補正予算
を計上しています。
(3) 次に,一般補正についてです。
市税
の増収額等
を財政調整基金に,民間から
の寄附金相当額
をサッカースタジアム建設基金に,それぞれ積み立てるとともに,
障害者自立支援給付,がん検診事業などに係る経費
を増額するほか,昨年8月
の災害に関連して災害対策本部などに従事した職員
の人件費
を計上しています。
(4) このほか,既定
の経費
を精査し,事業費
の決定により不用額が生じる事業や年度末までに執行が困難な事業について減額
の補正
を行います。
以上
の結果,今回
の令和3年度補正予算額は,全会計で339億825万9千円となり,補正後
の予算規模は1兆3,630億836万3千円となります。
次に,予算以外
の議案としては,
広島市
漁船巻揚施設条例の廃止など11件
の議案を提出しています。
以上が,今回提案いたしました
議案の概要です。
よろしく御審議
のほどお願い申し上げます。
○
佐々木壽吉 議長 ただいま上程中
の議案に対する質疑は,後日に譲ります。
───────────────────────────────────────
休会について
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 この際,休会についてお諮りいたします。
明日及び明後日は,
議案調査研究
のため休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
佐々木壽吉 議長 異議なしと認め,さよう
決定いたしました。
───────────────────────────────────────
次会
の開議通知
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 この際,御通知申し上げます。
10日は午前10時より議会
の会議
を開きます。
───────────────────────────────────────
散会宣告
───────────────────────────────────────
○
佐々木壽吉 議長 本日は,これをもって散会いたします。
午前11時08分散会
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△(参照1)
(写)
広人委調第44号
令和4年2月3日
広島市議会
議長
佐 々 木 壽 吉 様
広島市
人事委員会
委員長 飯 田 恭 示 印
条例案に対する意見について
令和4年1月31日付け広議議第59号で
地方公務員法第5条第2項
の規定に基づき意見
を求められた
条例案について、下記
のとおり意見
を申し述べます。
記
第25
号議案 職員
の服務
の宣誓に関する
条例の一部
改正について
この
条例案は、職員
の服務
の宣誓に関する政令(昭和41年政令第14号)
の改正等に鑑み、任命権者等
の面前における署名
を廃止する等所要
の改正を行おうとするものであり、異議はありません。
△(参照2)
令和4年2月7日
議 員 各 位
広島市議会
議長
佐々木 壽 吉
陳情
の受理について(
報告)
下記
のとおり陳情
を受理し、陳情第187号、第188号、第189号、第190号、第192号、第193号及び第194号は、関係委員会に付託したので
報告します。
記
陳情
┌───┬────────────────┬─────┬─────┬─────┐
│ 受理 │ 件 名 │ 受 理 │ 付 託 │付託委員会│
│ 番号 │ │ 年 月 日 │ 年 月 日 │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 187 │岸田文雄
の選挙期間中における違法│ 3.12.27 │ 3.12.27 │建設委員会│
│ │ポスターに関し告発状が受理される│ │ │ │
│ │に至った過程で松井一實が西区維持│ │ │ │
│ │管理課と疑義
を抱くようなやり取り│ │ │ │
│ │がなかったか検証することについて│ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 188 │道路管理者である
広島市が、車道外│ 3.12.27 │ 3.12.27 │建設委員会│
│ │側線
を修復しない判断
の検証
を求め│ │ │ │
│ │ることについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 189 │似非(えせ)平和都市ヒロシマ
の原│ 3.12.27 │ 3.12.27 │建設委員会│
│ │爆産業
を芟除(さんじょ)し以 │ │ │ │
│ │(もっ)て地域住民
の安全
を最優先│ │ │ │
│ │する事について │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 190 │
広島市内全小学校
の通学路
の道路標│ 3.12.27 │ 3.12.27 │文教委員会│
│ │示
の点検
を即時実施し適正な通学路│ │ │ │
│ │実現に向けた計画
を作成することに│ │ │ │
│ │ついて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 191 │対外的情報省
の設立
を求める意見書│ 3.12.27 │ │ │
│ │
を広島市議会は内閣府に提出するこ│ │ │ │
│ │とについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 192 │「
広島市立中央図書館」
のエール │ 4. 1.24 │ 4. 1.24 │総務委員会│
│ │エールA館へ
の移転に反対すること│ │ │ │
│ │について │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 193 │地方たばこ税
を活用した分煙環境整│ 4. 2. 4 │ 4. 2. 4 │厚生委員会│
│ │備に関することについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 194 │地方たばこ税
を活用した分煙環境整│ 4. 2. 4 │ 4. 2. 4 │建設委員会│
│ │備に関することについて │ │ │ │
└───┴────────────────┴─────┴─────┴─────┘
───────────────────────────────────────
議 長 佐 々 木 壽 吉
署名者 母 谷 龍 典
署名者 元 田 賢 治...