広島市議会 2021-06-15
令和 3年第 2回 6月定例会−06月15日-01号
21番 定 野 和 広 22番 伊 藤 昭 善
23番 桑 田 恭 子 24番 近 松 里 子
25番 大 野 耕 平 26番 西 田 浩
27番 渡 辺 好 造 28番 豊 島 岩 白
29番 宮 崎 誠 克 30番 八 條 範 彦
31番 母 谷 龍 典 32番 三 宅 正 明
33番 八 軒 幹 夫 34番 馬 庭 恭 子
35番 竹 田 康 律 36番 藤 井 敏 子
37番 中 原 洋 美 38番 太 田 憲 二
39番 若 林 新 三 40番 今 田 良 治
41番 佐々木 壽 吉 42番 元 田 賢 治
43番 谷 口 修 44番 永 田 雅 紀
45番 金 子 和 彦 46番 木 山 徳 和
47番 沖 宗 正 明 48番 中 森 辰 一
49番 碓 井 法 明 50番 山 田 春 男
52番 児 玉 光 禎 53番 木 島 丘
54番 藤 田 博 之
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欠 席 議 員 氏 名
51番 中 本 弘
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職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 石 田 芳 文
事務局次長 松 坂 康 雄
議事課長 小 田 和 生
議事課課長補佐主任事務取扱
吉 川 和 幸
議事課主査 村 田 愛一朗
議事課主査 小 崎 智 之
外関係職員
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説明のため出席した者の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 小 池 信 之
副市長 及 川 享
危機管理担当局長岩 崎 学
企画総務局長 荒神原 政 司 財政局長 古 川 智 之
市民局長 杉 山 朗
健康福祉局長 山 本 直 樹
健康福祉局保健医療担当局長 こども未来局長 森 川 伸 江
阪 谷 幸 春
環境局長 重 村 隆 彦
経済観光局長 津 村 浩
都市整備局長 中 村 純
都市整備局指導担当局長
谷 康 宣
道路交通局長 加 藤 浩 明
下水道局長 油 野 裕 和
会計管理者 金 森 禎 士 消防局長 勝 田 博 文
水道局長 友 広 整 二
監査事務局長 大 杉 薫
財政課長 後 藤 和 隆 教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長 人事委員会事務局長
橋 場 聡 子 仁 井 敏 子
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午前10時00分開会
出席議員 53名
欠席議員 1名
○
山田春男 議長 おはようございます。
出席議員53名であります。
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開会宣告
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○
山田春男 議長 ただいまより令和3年第2回
広島市議会定例会を開会いたします。
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開議宣告
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○
山田春男 議長 これより本日の会議を開きます。
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会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 本日の
会議録署名者として
6番 石 田 祥 子 議員
23番 桑 田 恭 子 議員
を御指名いたします。
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永年
在職議員に対する感謝状の贈呈
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○
山田春男 議長 この際,御報告申し上げます。
全国市議会議長会第97回定期総会において,35年以上の
在職議員として
児玉光禎議員が,30年以上の
在職議員として
佐々木壽吉議員,
金子和彦議員,
木山徳和議員が,25年以上の
在職議員として若林新三議員が,それぞれ
特別表彰をお受けになられました。また,10年以上の
在職議員として
伊藤昭善議員,
森畠秀治議員,
近松里子議員,
山路英男議員,
石橋竜史議員,
山内正晃議員が,それぞれ表彰をお受けになられました。誠に御同慶に堪えません。今回,受賞された方々の長年にわたる御労苦に対し,心から敬意を表する次第であります。
つきましては,先例により,議会の決議をもって感謝の意を表したいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
感謝状の文案は,先例により,議長において
起草いたしましたので,御了解をお願いいたします。
これより感謝状の贈呈を行います。
〔議長,議長席より演壇に降りる〕
◎小田和生 議事課長 それでは,お名前を申し上げますので,順次御起立をお願いいたします。
35年以上
在職議員,
児玉光禎議員,30年以上
在職議員,
佐々木壽吉議員,
金子和彦議員,
木山徳和議員,25年以上
在職議員,若林新三議員,10年以上
在職議員,
伊藤昭善議員,
森畠秀治議員,
近松里子議員,
山路英男議員,
石橋竜史議員,
山内正晃議員。
以上,受賞者を代表されまして,
児玉光禎議員,演壇へお願いいたします。
〔各受賞者,議席で起立〕
〔
児玉光禎議員,演壇へ進む〕
○
山田春男 議長 (朗 読)
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
感 謝 状
児 玉 光 禎 様
あなたは
広島市議会議員として長きにわたり,よく市政の振興に努められその功績はまことに顕著なものがあります
このたび
全国市議会議長会から
議員在職35年の
特別表彰をうけられましたのでここに
広島市議会の決議をもって感謝の意を表します
令和三年六月十五日
広島市議会
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おめでとうございます。
〔
感謝状授与〕
〔拍手起こる〕
◎小田和生 議事課長 それでは,皆様,御着席ください。
〔各受賞者,議席に着席し,議長,議長席に戻る〕
○
山田春男 議長 ただいま受賞者を代表して,
児玉光禎議員にお受け取りいただきましたが,他の方々に対しましては,後ほど贈呈をいたします。
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祝辞
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○
山田春男 議長
木島丘議員より,受賞者に対する祝辞の申出がありますので,これを許します。
木島丘議員。
〔53番
木島丘議員登壇〕
〔各受賞者,議席で起立〕
◆53番(
木島丘議員) 同僚議員の皆様のお許しを得まして,誠に僣越ではございますが,ただいま議会の決議をもって,永年
在職議員として感謝状をお受けになりました皆様に,心から敬意を表し,お祝いの言葉を申し上げます。
全国市議会議長会から,
議員在職35年以上の
特別表彰をお受けになりました児玉議員は,
五日市町議会議員を務められた後,昭和62年から本
市議会議員として9期連続当選を果たしておられます。その間,第95代副議長をはじめとして,
各種委員会の正副委員長など,数々の要職を歴任されており,これまで,その高い見識と豊かな経験を生かされ,市政発展のため御尽力いただいているところであります。長年の御努力に対し,心から敬意を表する次第です。
次に,
議員在職30年以上の
特別表彰をお受けになりました
佐々木議員,金子議員,木山議員におかれましては,平成3年から8期連続当選を果たされ,それぞれ副議長をはじめとして,
各種委員会の正副委員長など,数々の要職を歴任しておられます。皆様,その豊富な知識と経験を生かされ,長年にわたって,本市の発展並びに住民福祉の向上に御尽力いただいております。市民からの信頼もとりわけ厚いところでございます。
次に,
議員在職25年以上の
特別表彰をお受けになりました若林議員におかれましては,平成8年から7期連続当選を果たされ,予算・
決算特別委員会委員長をはじめとして,
各種委員会の正副委員長など,数々の要職を歴任されており,その豊富な経験と見識を遺憾なく発揮され,市民の信頼もとりわけ厚いところであります。
次に,
議員在職10年以上の表彰をお受けになりました伊藤議員,森畠議員,近松議員,山路議員,石橋議員,山内議員におかれましては,平成23年から3期連続当選を果たされ,
各種委員会の正副委員長などの要職を歴任され,本市の発展のため,御尽力いただいているところであります。
このたび,市政の振興に努められた皆様の御功績がたたえられ,
全国市議会議長会から表彰をお受けになり,本市議会としても総意をもって感謝状を贈らせていただきました。
どうか皆さん,これからも御自愛くださいますよう,心からお願いを申し上げます。(拍手)
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謝辞
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○
山田春男 議長 受賞者を代表して,
児玉光禎議員から謝辞を述べたいとの申出がありますので,これを許します。
児玉光禎議員。
〔52番
児玉光禎議員登壇〕
〔各受賞者,議席で起立〕
◆52番(
児玉光禎議員) 皆様のお許しを得まして,誠に僣越ではございますが,受賞者を代表いたしまして,一言お礼を申し上げます。
全国市議会議長会より永年
在職議員として,私が35年,
佐々木議員,金子議員,木山議員が30年,若林議員が25年の
特別表彰を,また,伊藤議員,森畠議員,近松議員,山路議員,石橋議員,山内議員が10年の表彰を賜り,その上に,ただいま議会の決議をもって感謝状も頂きましたことは,誠に感激の極みであり,大変光栄に存じます。また,木島議員から身に余るお祝いのお言葉を賜り,誠に感謝の念に堪えません。
このたび,私たちが受賞の栄に浴することができましたのも,ひとえに議員各位をはじめ,関係者の温かい御指導,御支援のたまものであると深く感謝をいたしているところでございます。
今後は,このたびの受賞の喜びを胸に,皆様の御協力をいただきながら,さらなる本市の発展と市民生活の向上のため,より一層努力いたす所存でございます。
どうか今後とも,従来に増しての御指導,御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ,受賞者を代表いたしましてお礼の御挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。(拍手)
○
山田春男 議長 以上で,感謝状の贈呈を終わります。
───────────────────────────────────────
諸般の報告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 この際,諸般の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎石田芳文
事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本定例会に市長より提出された案件は,第64号議案から第87号議案並びに報告第1号から第9号の計33件であります。
1
監査委員より,
監査報告第8号から第16号並びに
検査報告第14号から第16号を受理いたしました。
1 広島市佐伯区
選挙管理委員会委員長より,お手元に配付した文書のとおり,
選挙管理委員及び補充員の
任期満了通知を受理いたしました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
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日程に入る旨の宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 これより日程に入ります。
───────────────────────────────────────
△日程第1 会期決定について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 日程第1,会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は,本日から6月25日までの11日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認めます。よって,会期は11日間と決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△日程第2┌自報告第1号
繰越明許費の繰越しの報告について
┤ (一般会計,
中央卸売市場事業特別会計)
└至報告第9号 法人の経営状況について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第2,報告第1号から第9号を一括上程いたします。
本件について,質疑の通告がありますので,順次発言を許します。
4番並川雄一議員。
〔4番並川雄一議員登壇〕
◆4番(並川雄一議員) 皆さん,こんにちは。
公明党の並川雄一です。
報告第9号,法人の経営状況についてのうち,広島駅南口開発株式会社について,三点質問をいたします。
まず,令和2年度の損益計算書では,当期純利益は8907万1000円となっています。令和元年度の当期純利益は2億909万2000円ですから,これは主に新型コロナウイルス感染症の対策で利用客が減ったことによる影響だと聞いています。かなり利益は減少していますが,令和3年度からは本市の貸付金に関しては,本市が利息を一部放棄し,民間からの借入れについては,本市が債務保証することを条件に支払利息を減少してもらうなどの影響で,支払利息が令和2年度決算では3億2884万7000円だったのが,令和3年度は1億4393万5000円に,約1億8500万円減ることになり,利益を確保して借入金の返済金も確保できるということでした。
そこで,令和3年度の資金計画を見てみますと,昨年度までの資金計画にはない受入資金の区分に敷金受入,そして,支払資金の区分に敷金返還があります。これは,広島駅南口開発株式会社の支援スキーム,仕組みにありました敷金の一部返還に関するものであり,令和3年度に限って発生するとお聞きしました。同じように受入資金の区分に補助金とありますが,これも公衆LANの整備に伴って,広島県観光連盟から受領する補助金ということで,これも令和3年度に限って発生するとお聞きしました。そうすると,令和3年度の資金計画のうち,当該年度に限定して発生する項目を控除して計算すると,受入資金,つまり会社の現金などの収入は20億8771万2000円,支払資金,つまり会社から会社の外に支払われる現金などの資金は22億1582万1000円となり,差引き1億2810万9000円の現金などの資金が会社から減少することになります。つまり令和3年度は当該年度だけに発生する資金の収支,特に敷金受入のおかげで収支がプラスになり,次年度への繰越金が8億2332万9000円に,約1億4000万円増加しますが,令和4年度以降については,仮に令和3年度の資金計画にあるとおりの収支が続くと仮定すると,毎年約1億3000万円弱の資金が会社から減少することになります。そういう前提で,今後の広島駅南口開発株式会社の資金繰りを見ると,令和3年度の資金計画の繰越金が8億2332万9000円とありますので,これを約6年と半年で使い切ってしまうことになります。
資金計画は会社の資金繰りの計画です。この繰越金がなくなるということは,資金繰りができなくなるということになります。つまり特別な項目を除いた令和3年度のような収支が続くと,広島駅南口開発株式会社は約7年後には資金繰りの悪化により,悪く言うと倒産ということになります。今年度の予算の説明では,広島駅南口開発株式会社は広島市の支援により収支は安定するので,債務保証をしても会社の資金繰りが悪くなり,広島市が債務を負担することはほぼないので大丈夫であると説明されていました。しかし,計算してみると,本当に大丈夫なのかと心配になります。
そこで,お伺いいたします。本市は,広島駅南口開発株式会社からどのような説明を受けていますか。また,本市としては,この問題に対してどのようなことに取り組んでいくのでしょうか。お答えください。
さて,資金計画の収入については,新型コロナウイルス感染症の影響を見て,少なめに計上しているとのことですが,平成30年度の賃貸収入は19億9494万9000円であり,約4億円,令和3年度の予定より多い状況でした。ただ,ビルの築年数が増えること,広島駅南口広場再整備などにより,設備投資がどうしても増えてしまいます。さらに10年後からは債務の元本返済額が4億8000万円から5億5000万円に増加します。
そこで,お伺いいたします。本市として,広島駅南口開発株式会社の債務の肩代わりといったことが発生しないよう,毎年の収支のチェック,経営状況の改善のための指導など,これを毎年厳正に行う必要があると思いますが,どのようにお考えでしょうか。お答えください。
このたびの資料の令和3年度の資金計画では,その年度に限って発生する項目が交じっており,実際の経営実態が分かりづらいものでした。そのため摘要欄に毎年発生するものではないことが分かるような記述を,来年度からはお願いしたいと思います。また,私見ながら,民間からの借入金は全部本市からの借入金に切替え,地主の方への賃料の減額交渉を行い,さらに収支を改善することが結局,広島駅南口開発株式会社の収支改善の抜本的な改善策ではないかとも思います。そうならないためにも設備投資の後ろ倒しのようなものでない経営改善をお願いして質疑を終わります。
○
山田春男 議長
都市整備局長。
◎中村純
都市整備局長 報告第9号について,広島駅南口開発株式会社に関する質問にお答えを申し上げます。
まず,広島駅南口開発株式会社の令和3年度の資金計画のうち,令和3年度に限って発生する項目を控除して計算すると約1億3000万円の資金が会社から減少するが大丈夫か,広島駅南口開発株式会社からどのような説明を受けているのかについてお答えを申し上げます。
広島駅南口開発株式会社の令和3年度の資金計画について,仮に一時的な長期借入金や敷金受入,敷金返還などの項目を除くと,約1億3000万円の資金減少が見込まれるとのことでございますが,この資金計画については広島駅南口開発株式会社が令和3年度の見込みとして,駐車場収入などの受入資金は少なめに,設備投資などの支払い資金は多めに計上するなどリスクを勘案し,今年度に限った見込みを安全側に作成していると聞いております。また,設備投資等の費用の一部については,後年度に補助金として受け入れる資金を当面手持ち資金で支出しており,翌年度には受入資金となることから,資金繰りについてのこの状況は令和4年度以降も続くものではありません。また,広島駅南口開発株式会社は同社の収益を高めるとともに,これまで以上に経費削減に努め,経営の安定化を図っていく必要があると認識しており,増収対策について,A館駐車場の利用収益を高めるため,広島駅南口周辺の事業者に対する定期利用の販売促進や顧客ニーズを踏まえたより高い集客が期待できる店舗誘致を検討するなど,収益確保策に取り組むこととしております。さらに,費用の削減対策として,エールエールA館のリニューアルに合わせた館内照明のLEDへの交換や,館内の警備や清掃業務の個別発注から一括発注への見直しなどにより,委託費や維持管理費のさらなる縮減を図ることとしております。こうした取組により,広島駅南口開発株式会社の資金計画の差引次期繰越金を増やし,キャッシュフローを向上させていくと,広島駅南口開発株式会社から聞いてございます。
次に,広島駅南口開発株式会社の収益安定のため,市としてどのようなことに取り組んでいくのか。また,広島駅南口開発株式会社の毎年の収支チェック,経営状況の改善のための指導を毎年厳正に行う必要があると思うがどうかについてお答えします。
本市としては,広島駅南口開発株式会社が取り組む経営改善策が着実に実行され,エールエールA館の活性化,価値向上が図られるよう,毎年と言わず,適宜,同社の経営状況を把握しつつ,キャッシュフローの向上に伴う安定的な資金確保に資する実現可能な方策について,関係金融機関ともしっかり連携をしながら適切な指導を行ってまいります。
以上でございます。
○
山田春男 議長 4番並川議員。
◆4番(並川雄一議員) 答弁ありがとうございました。
しっかりと適宜確認していくということでしたけれども,もし万が一何か不測の事態とか,問題が起きたときには,早目に議会に報告してもらうようお願いして,私の質疑を終わりたいと思います。
以上です。
○
山田春男 議長 次に,34番馬庭恭子議員。
〔34番馬庭恭子議員登壇〕
◆34番(馬庭恭子議員) 市政改革・無党派クラブの馬庭恭子です。
報告第9号,法人の経営状況について質疑を行います。
まず,広島地下街開発株式会社についてです。
延々と続く赤字体質で,ただただ延命を図っている事業で,先に光が見いだせない状態が長く続いています。令和2年度事業報告では,新型コロナウイルス感染症による休業,時短営業の影響で,テナント売上げは前期と比較して31.8%減少という結果でした。水道光熱費や修繕費の節減効果,プレミアム商品券の販売などをするも営業損失1億1200万円,経常損失1億3600万円の減収減益となりました。当然,借入金残高は5400万円増加の181億3100万円となりました。今後,この状態が続いていくと,今期もなかなか厳しい状況が見えます。経営を安定させ,損失を出さないことは,最も経営陣に課せられた課題であります。
そこで,お尋ねいたします。コロナ禍が影響しているとはいえ,損失が大きいと当然,経営陣も自ら報酬の見直しをしなければならないと思いますが,過去5年の経過を見ると,役員報酬は年々微増ですが上昇しています。代表取締役が報酬額を決定することは承知していますが,このような状況下,経営陣が自ら報酬を減額するのが市民にとって分かりやすいと思いますが,どのようにお考えかお答えください。
収入を増やすためには,テナント誘致に力を注ぎ,区画をフル稼働させることをしないと,いつまでも損失は埋まらず借入金がどんどん膨れ上がるだけです。しかし,収入源であるテナントはシャッターが目立っています。現在77区画あるテナントのうち,空き区画は幾つありますか。以前,東京の会社にテナント誘致の活動のために委託契約をしていましたが,その結果はどうでしたか。また,今後は誘致活動をどう展開するのかお答えください。
次に,広島駅南口開発株式会社についてです。
この会社については,広島市がさきの2月議会において,今までの貸付金41億5000万円の利息6億6000万円の権利放棄を決定されたところです。しかし,令和2年度の事業報告には,その権利放棄についての説明の記載はありません。そこで,なぜ説明をしないのかお答えください。
さらに,会社経営のコンサルタントとして,特定の弁護士事務所と委託契約し,相談していると思います。であれば,令和2年度における報告書の中に含まれていると思いますが,損益計算書や附属明細書を見ても具体的に全く見えてきません。弁護士の相談料をはじめ,職員の旅費を含めて一体幾ら払っているのかお知らせください。
広島市にもたくさん弁護士事務所がありますし,広島市には顧問弁護士もいます。わざわざ東京の弁護士事務所に何を相談しに行ったのかお答えください。
最後に,広島駅南口開発株式会社は,引き続きこの東京の弁護士事務所に相談するということになるのかお答えください。
以上です。
○
山田春男 議長
経済観光局長。
◎津村浩
経済観光局長 報告第9号,法人の経営状況についてのうち,広島地下街開発株式会社に係る二点の御質問にお答えいたします。
まず,広島地下街開発株式会社の役員報酬は過去5年で見ると微増の状態である。コロナ禍の厳しい経営状況の中,役員が自ら報酬を減額するのが,市民にとって分かりやすいと考えるがどうかについてです。
広島地下街開発株式会社の代表取締役及び常務取締役の役員報酬は,株主総会の決議により2名分合わせて年額2000万円以内とされています。役員個別の報酬の決定は,その額の範囲内で代表取締役が行うこととされており,役員2名のうち本市OB職員である代表取締役については,本市が示す基準に沿った形で,また,民間企業OBである常務取締役については,出身企業との協議により決定されております。こうして決定された令和2年度の役員報酬は2名分合わせて年額1151万6000円となっております。この額は,国税庁の調査による資本金5000万円以上1億円未満の株式会社の役員に係る令和元年度の1人当たりの平均収入1087万円と比べて相当低い水準となっております。また,同社役員は厳しい経営環境が続く中において,将来に向け安定し,持続的な経営を行っていくため,先頭に立って販売促進活動の充実,顧客の拡大,経費の節減など,あらゆる視点で経営改善に継続して取り組んでいかなければならないという重責を担っております。こうしたことを考慮すると,現在の同社の役員報酬について減額が必要であるとは考えておりません。
続きまして,紙屋町シャレオにおける現在の空き区画数は幾つかあるか。以前,東京の会社に店舗誘致活動を委託していたが,その効果はどうだったか。また,今後は誘致活動をどのように展開するのかについてです。
紙屋町シャレオにおいては,6月15日,本日現在,全77区画のうち16区画が空き区画となっております。
広島地下街開発株式会社においては,空き区画への店舗誘致の促進を図るため,令和元年度から店舗誘致業務を専門業者に委託しております。令和元年度は東京に本社を置く事業者に委託し,首都圏等の企業約260社に誘致活動を行いましたが,小売業は近年,全国的に厳しい経営環境に置かれており,地方への出店を控える企業が多かったことなどにより,結果として誘致に至った企業はありませんでした。このため同社は誘致活動を行うエリア等を見直し,令和2年度から委託先を本市内に本社を置く事業者に切替え,中四国地方の地場企業を中心に誘致活動を行っております。同年度中は新型コロナウイルス感染症の長期化により,十分な誘致活動ができない状況でありましたが,約150社に誘致活動を行い,結果として4社の誘致に成功いたしました。
同社としましては,今後も引き続き本市内の専門業者への委託により,中四国の地場企業を中心とした幅広い業種への誘致活動を推進するとともに,出店希望者向けの専用ウェブサイトの活用によるプロモーションや,誘致対象の短期間利用への拡大など,空き区画の解消に向け店舗誘致活動を一層強化していくこととしております。
以上でございます。
○
山田春男 議長
都市整備局長。
◎中村純
都市整備局長 法人の経営状況報告について,広島駅南口開発株式会社に関する御質問に対してお答えを申し上げます。
まず,広島駅南口開発株式会社の令和2年度決算状況に,市が同社に対する貸付金41億5000万円の利息6億6000万円の権利放棄をしたことに関する記載がないがなぜかについてです。
本市の広島駅南口開発株式会社に対する貸付金の利率引下げに係る権利放棄などについては,議員御指摘のとおり,去る2月議会で御了承いただいたところでございます。このことについては,令和3年度以降において実行されるものであることから,広島駅南口開発株式会社の令和2年度決算状況には記載されておりませんが,令和3年度の法人の経営状況報告においては,本市の同社に対する貸付金の利率引下げ等によるエールエールA館活性化への支援内容について記載されるものと考えております。
次に,広島駅南口開発株式会社は,会社経営コンサルタントとして弁護士事務所に相談していると聞いたが,同社は当該弁護士事務所への相談料や旅費を幾ら支出したのか。また,広島市には多くの弁護士事務所があるが,何をわざわざ東京の弁護士事務所に相談しに行ったのか。また,広島駅南口開発株式会社は今後も引き続き当該東京の弁護士事務所に相談をするのかについて,まとめてお答えを申し上げます。
昨年度,広島駅南口開発株式会社がエールエールA館活性化への支援体制について,金融機関等と協議を進めていく過程において,全債権者との多額の債務調整や複数の金融機関との折衝などは難易度が高い事案であり,広島にある弁護士事務所では対応が困難である,こうした事案を数多く手がけている全国トップレベルの大手弁護士事務所の力を借りることが不可欠ではないかとの強い懸念が地元金融機関から示されました。これを受け,令和2年度中に取りまとめるという時間的な制約や事案の重要性を踏まえ,広島駅南口開発株式会社が同様の事案での多数の実績を有する東京の森・濱田松本法律事務所との委任契約を締結することとしたと聞いております。
この委任契約については,契約期間は令和2年4月1日から全債権者との合意形成完了までとしていたところ,最終的に令和3年3月末までに全債権者との合意形成が完了したため,令和2年度内で契約が終了しており,今後,本件について相談することはないと,広島駅南口開発株式会社から聞いております。なお,この契約に基づき,同社は消費税等を含め,総額1870万円の報酬を支払っております。また,担当弁護士との協議のため,広島駅南口開発株式会社の社員2名が東京に一度出張しており,その旅費の総額は宿泊費を含め7万5183円であると,同社から聞いております。
以上でございます。
○
山田春男 議長 34番馬庭議員。
◆34番(馬庭恭子議員) 広島地下街開発株式会社は,私が議員になってから,いろんな場面でやっているんですが,結局第三セクターということで,代表取締役は市のOB職員が行く,それから,常務取締役は銀行,金融機関から行くという感じで,お決まりの席なんですけれども,結局代表取締役は二,三年たったら次から次へと代わっていく,しかし,社会状況はどんどん変わっていく,トータルでこの会社をどうやっていくのかというところで,責任を持つ人が本当に分からないんですね。私はぜひもっともっと抜本的な改革をどんどん進めてもらって,以前もテナント誘致のとき,東京に頼んだということですが,結局委託金240万を払って誘致するのがゼロだったら,どぶに捨てたようなお金になりますよね。もう少し現状分析をきちっとしながら責任を持って対応していただきたいなと思います。
それから,広島駅南口開発株式会社のことなんですが,広島駅南口開発株式会社には,平成16年11月に4億5000万円のつなぎ融資をしていますし,平成17年8月には37億円の貸付けをして,財産譲渡をしたんですけれども,このときも難易度の高い資金計画といいますか,スキームづくりをしたと思うんですが,そのときも東京の弁護士事務所に相談に行かれたということでしょうか。そこをお答えください。
少し聞き取れなかったんですが,結局東京の弁護士への支払いは,1800万なんですか,2800万なんですか。ちょっと聞き取りにくかったので,そこの御答弁もお願いいたします。
○
山田春男 議長
都市整備局長。
◎中村純
都市整備局長 二つ御質問をいただきました。
まず,平成16年度から17年度にかけての資金のスキームの組み直しに関して,同じように東京の弁護士事務所に相談したのかについては,手持ちに資料がございませんので,大変申し訳ございません,今すぐどのようにやられたのかはお答えがしかねますけれども,ちょっと不明でございますが,今回のこの2月議会でお諮りをして御承認いただいた案件に関しましては,金額的にも総額100億円を超えるような貸付全体の組替えをするというようなことで,大きなものでございましたので,先ほど御答弁を申し上げたように,地元の金融機関からの強い懸念も踏まえて,実績の大きいところを広島駅南口開発株式会社で探して,選んで委任をしたということでございます。
それから,金額に関して,ちょっと聞き取りにくかったということで,大変申し訳ございません。先ほどお答えを申し上げましたお支払いをした金額については,1870万円ということでございます。
以上でございます。
○
山田春男 議長 34番馬庭議員。
◆34番(馬庭恭子議員) 広島駅南口開発株式会社の経営の資金計画というのは,確かに膨大なお金なんですけれども,市民の税金をつぎ込んだ大資金計画のようなことが,広島市内の弁護士事務所で対応できないぐらい広島市の弁護士業界というのは,そんなに東京に見劣っているということなんでしょうか。ではこれから大きな案件があると,全部東京の弁護士事務所に行って,東京の弁護士事務所に行くと,向こうに本社があるわけですが,税金とか法人税とかこっちには全然入らないようになるんですが,地元のやはり弁護士もきちっと活用するとか,大きく成長していくためにいろんな地元の情報を集めてよく知っているのは,地元の弁護士なんじゃないかなというふうに思うんですが,東京集中で大きな案件は全部東京へ持っていく,相談していくというのも今後は変えていただきたいなというふうに思っておりますが,その辺はどうでしょうか。
○
山田春男 議長
都市整備局長。
◎中村純
都市整備局長 今回の案件に関しましては,先ほど申し上げたとおり,金額が大変大きいということ,非常に時間的な制約もある中で多数の実績を有するところでやりたいと,地元の金融機関からも懸念の声が強かったということを複合的に鑑みて,同社のほうでは東京の弁護士事務所に相談をしたということでございますが,今後いろいろな案件が出てくる場合にどうするかということは,当然そのときそのときの状況で判断されることになると思います。
さらに,広島駅南口開発株式会社は以前より広島の弁護士事務所とも顧問契約を締結しておりますが,ただ,今回の案件に関しましては金融機関との折衝などの分野が専門ではなかったので,東京のほうに委任契約をしたと聞いておりますが,引き続き通常の業務といいますか,いわゆる顧問弁護士契約については,広島の弁護士事務所と契約をしているという状況であるというふうに聞いてございます。
以上でございます。
○
山田春男 議長 本件はこれをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第3┌自
監査報告第8号 令和2年度下期の
企画総務局及び同局に関連する各区役所の
定期監査・
行政監査の実施結果
┤
└至監査報告第16号 令和2年度下期の
工事監査の実施結果
┌自
検査報告第14号 令和3年1月
分例月出納検査
┤
└至検査報告第16号 令和3年3月
分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第3,
監査報告第8号から第16号並びに
検査報告第14号から第16号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第4
大都市税財政・
地方創生対策に関する
調査報告について
(
大都市税財政・
地方創生対策特別委員長報告)
都市活性化対策に関する
調査報告について
(
都市活性化対策特別委員長報告)
安心社会づくり対策に関する
調査報告について
(
安心社会づくり対策特別委員長報告)
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第4,
大都市税財政・
地方創生対策に関する
調査報告について,
都市活性化対策に関する
調査報告について及び
安心社会づくり対策に関する
調査報告についてを一括議題といたします。
各特別委員長より
調査報告の申出がありますので,順次これを許します。
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会,豊島岩白委員長。
〔28番豊島岩白議員登壇〕
◎28番(豊島岩白議員)
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会委員長の豊島岩白です。
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会における,これまでの調査の概要について御報告申し上げます。
本特別委員会は,1,
大都市税財政制度の充実強化について,2,地方分権の推進について,3,地方創生への取組について,4,行政改革と財政健全化の推進について調査・研究するために,令和元年6月25日に設置され,これまで,おおむね2年の間に,委員会を11回開催するとともに,他都市等への行政視察を実施するなど,調査・研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに,調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,
大都市税財政制度の充実強化についてのうち,指定都市の国の施策及び予算に関する提案についてであります。
これは,毎年度の国家予算の編成に当たり,国の施策や予算に関して,指定都市が共同で要請を行うもので,提案内容について,理事者から説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,安定的な国民健康保険制度の運営や子供医療費助成は国の責任において行うべきであり,国へも要望しながら,実現までは引き続き自治体としても支援していただきたい。
一つ,今後様々な感染症の発生に備えて,保健所機能や衛生研究所の検査体制を充実してほしい。
一つ,公共交通事業者への支援だけでなく,地域交通への支援も加えたほうがいいのではないかなどの意見がありました。
次に,大都市財政の実態に即応する財源の拡充についての要望についてであります。
これも,同じく指定都市共同で,大都市の実態に即応した税財政制度の確立などに向け,国に対して要望,いわゆる青本要望を行うもので,要望事項について,理事者から説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,指定都市の地方交付税の総額は削減の一途であるが,コロナ禍により地域経済も回らなくなり,地方の税収も危機的状況になるため,国の責任を果たしていただくように強く申し入れていただきたいなどの意見がありました。
なお,これらの指定都市が共同で行う,国の施策及び予算に関する提案,大都市財政の実態に即応する財源の拡充についての要望につきましては,その趣旨をもって,国等に対し,強力に働きかけを行いました。
次に,主要事業に関する国への要望についてであります。
これは,いわゆる本市の独自要望で,要望項目の内容について,理事者から説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,核兵器禁止条約に批准しない国の方針に問題があるため,同条約に批准することを徹底して要望していかなければ広島の立場はない。
一つ,災害復旧については,復旧しなければならない箇所数を書き込むことが必要ではないかなどの意見がありました。
次に,党派別要望に係る広島市個別要望事項についてであります。
これは,毎年度,本特別委員会の委員による国会の各党派への青本要望に併せて,本市の個別要望を行う機会が持たれているため,本特別委員会として,本市の主要事業に関する国への要望事項などの中から,まず,令和2年度に向けては,1,保健・医療・福祉サービスの充実,2,道路・交通ネットワークの整備,3,都市再生・都市基盤整備の推進,4,都市災害への対応,5,2020年までの核兵器廃絶に向けた取組の推進,6,教育の充実の6項目を選定し,各党派に要望を行いました。
また,令和3年度に向けては,前年度要望の措置状況や,黒い雨降雨地域の拡大などを踏まえた内容の変更や項目の整理をした上で,1,原爆被爆者援護施策の充実,2,道路・交通ネットワークの整備,3,都市再生・都市基盤の整備,4,防災・減災のまちづくりの推進,5,平和への取組,6,教育の充実の6項目を選定し,各党派に要望を行いました。
以上が,
大都市税財政制度の充実強化についての調査の概要であります。
次に,地方分権の推進についてであります。
理事者から,地方分権改革に関する提案募集の活用及び県からの事務・権限の移譲,県との連携についてのこれまでの取組と今後の取組,そして,令和元年及び令和2年の地方分権に関する提案募集における本市提案の結果について説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,市の全体として局から上がってくる件数が多くないので,少なくとも各局1件ぐらいは要望を上げるようにしていただきたいなどの意見がありました。
次に,地方創生への取組についてであります。
理事者から,「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略及び広島広域都市圏発展ビジョンのPDCAサイクルの実施結果並びに次期広島広域都市圏発展ビジョンの策定,さらには,次期「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略について説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,様々な市の施策において,個人間,地域間の格差が広がらないようにすることが地方創生の要である。
一つ,出生率を上げるためには,女性が働きやすい就労環境の整備が必要であり,特に母子世帯への支援策をより一層具体化するとともに,既存の制度を充実しながら,さらに使いやすい制度にしてほしい。
一つ,女性の働きやすさについては,保育施設の整備などハード面は進められてきているが,職場の中でのパワハラなどといったことは表面化していないと思うので,その辺も考えて取り組んでいただきたい。
一つ,若い世代の東京圏や関西圏への転出超過に対応するため,新たなビジネスに対して積極的に支援し,若い方が起業しやすい環境づくりの取組も必要である。
一つ,東京一極集中という課題に対応するに当たって,200万人広島都市圏構想圏内で限られたパイを奪い合って,それで目標を達成したというようなことに陥らないようにしていただきたい。
一つ,広島の拠点性強化に向けたワーキンググループ会議の意見にある,大学生が生き方の見本となる大人と出会える機会をつくる,産学官連携のプラットフォームを作る,小さいうちから郷土愛を育むといった取組を行っていただきたい。
一つ,世界が注目する観光都市圏への挑戦については,目標値が低いため,世界が注目するような事業を検討し,高い目標値を掲げて取り組んでいただきたい。
一つ,公共交通の満足度を上げるため,市民が望むバスのルート変更や中山間地域の公共交通について,しっかり検討していただきたい。
一つ,公共交通の再編に当たっては,バス便がなくなると小さな集落は歴史を閉じることになるので,乗る人が少ないからバス便を廃止することがないように,交通事業者と地域住民の両立を考えていただきたい。
一つ,大学と連携した地域社会の発展に貢献する人材育成事業については,市立大学の取組を連携している市町へ報告し,連携できるような体制をつくっていただきたいなどの意見がありました。
最後に,行政改革と財政健全化の推進についてであります。
理事者から,市政を取り巻く状況や課題,さらには,行政経営改革推進プラン及び新たな財政運営方針の策定について説明がありました。
これに対して,行政経営改革推進プランについて委員から,一つ,市民のためになるのであれば,お金をかかるところにはかけなければならないという,市民の立場に立ったプランにしていただきたい。
一つ,水道事業では,水道管の老朽化を多く抱えているので,これを改善して,市民の生命・財産を守ることを考えていただきたいなどの意見がありました。
また,新たな財政運営方針について委員から,一つ,財政運営方針の令和2年度から令和5年度までの4年間の財政収支見通しは,市税収入は伸びるということになっているが,企業の景気の先行きは厳しいという見方が強まっている現状であり,厳しめに財政運営方針を立てたほうがいいのではないか。
一つ,子供たちがモラルを持った社会人として成長するよう,子供たちの健全育成のために,しっかりと予算を使ってほしいなどの意見がありました。
以上が,本特別委員会における調査の概要であります。
本特別委員会で調査・研究した項目は,少子高齢化や人口減少により生じる様々な課題に的確に対応し,真の分権型社会の実現や地方創生の取組を推進していくとともに,新型コロナウイルス感染症の感染防止と社会経済活動維持の両立に向けて取り組んでいく上で,非常に重要な課題であります。
理事者におかれましては,これまでの委員会を通して発言のありました委員各位の意見を真摯に受け止め,これらの課題に対する取組を推進していただくよう,強く要望して,本特別委員会の委員長報告といたします。
○
山田春男 議長 次は,
都市活性化対策特別委員会,太田憲二委員長。
〔38番太田憲二議員登壇〕
◎38番(太田憲二議員)
都市活性化対策特別委員会委員長の太田憲二です。
都市活性化対策特別委員会における,これまでの調査の概要について,御報告申し上げます。
本特別委員会は,1,魅力ある都心づくりの推進として,中央公園の在り方を含む旧広島市民球場跡地の活用,サッカースタジアムの建設と基町地区におけるまちづくりの推進,広島駅南口広場の再整備等,都心における土地の高度利用等について,2,広島西飛行場跡地の活用について,3,総合交通戦略の改定について,4,観光の振興について,調査・研究するために,令和元年6月25日に設置され,これまで,おおむね2年の間に,委員会を8回開催するとともに,他都市等への行政視察を実施するなど,調査・研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに,調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,魅力ある都心づくりの推進についてのうち,中央公園の在り方を含む旧広島市民球場跡地の活用についてであります。
理事者から,これまでの旧市民球場跡地の活用に係る検討の成果を踏まえつつ,サッカースタジアムの建設場所が中央公園広場に決定したことなどの状況変化も加味しながら,令和2年3月に中央公園の今後の活用に係る基本方針を策定したこと,また旧市民球場跡地については,この基本方針に基づき,おおむね5年以内の短期的な取組の一つとして,Park−PFI制度の活用により,一定規模の屋根を備えたイベント広場を令和4年度の供用開始を目指して取り組んでいることなどについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,中央公園内の各施設と連携し,協議体を立ち上げて中央公園全体をマネジメントしていくとしているが,市の中に対応できる組織体制をつくり,様々な規制の緩和など行政として何ができるのかを能動的に考える必要があると思うので,検討していただきたい。
一つ,中央公園内の施設にはコンセプトが違う施設もあるので,今後のリニューアルに当たっては,全体的な統一感のあるブランドづくりを進めていただきたい。
一つ,サッカースタジアム単体で考えるのではなく,50年先,100年先を見据え,周辺施設のマネジメントも含めて検討していただきたいなどの意見がありました。
次に,サッカースタジアムの建設と基町地区におけるまちづくりの推進についてであります。
このうち,サッカースタジアムの建設について理事者から,令和元年5月,県知事,市長,商工会議所会頭の3者により,中央公園広場に令和6年の開業を目指し,サッカースタジアムを建設することとしたサッカースタジアム建設の基本方針を策定したこと,令和元年7月,市長が県知事,商工会議所会頭を構成員とし,サンフレッチェ広島会長をオブザーバーとするサッカースタジアム建設推進会議を設置したこと,令和2年3月に中央公園サッカースタジアム(仮称)基本計画を策定したこと,令和2年10月よりデザイン・ビルド方式によるサッカースタジアム等整備の事業者を公募し,本年3月,優先交渉権者を選定したことなどについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,良質の芝や観客の快適な観覧,人や物の出入・通路など基本的なサッカースタジアムの機能,また周辺環境と調和のとれた外観,近隣に迷惑をかけない工事などについて,しっかり検討していただきたい。
一つ,JRやアストラムラインを使って新白島駅のほうから歩いてこられる観客が,安全に通行できる歩道の幅かどうかなど,周辺も含めて対応をしていただきたい。
一つ,新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ,今までどおりの設計でいいのかどうか,施設の在り方も含めて見直しが要るのではないか。
一つ,サッカースタジアムの建設によるビル風や騒音,ごみ問題の発生も考えられるので,周辺の環境対策も検討していただきたい。
一つ,狭い敷地で行う工事になるので,安全管理を徹底して,十分な体制で取り組んでいただきたい。
一つ,3万人規模を収容できる避難場所として指定するのであれば,それに対応できるだけの体制や設備を検討しなければならない。
一つ,重慶市との友好のあかしである渝華園の移設については,重慶市の理解も得ながら,検討する必要がある。
一つ,地下道からの人の流れもあるはずなので,照明を明るくしたり,開口部を広げるなどの改修について,国土交通省と協議していただきたいなどの意見がありました。
また,基町地区におけるまちづくりの推進について理事者から,令和2年5月に策定した基町地区活性化計画に基づき,仮称,基町地区活性化推進協議会を設置し,同計画に掲げた取組を進めていくことについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,基町第1アパートから第16アパートは,もうすぐ耐用年限を迎えるので,早めに方向性を出さないといけないのではないかなどの意見がありました。
次に,広島駅南口広場の再整備等についてであります。
理事者から,南口広場再整備及び路面電車の駅前大橋ルート整備等に係る実施設計において,路面電車乗降場とにぎわい空間を覆う大屋根の追加,ペデストリアンデッキの施設規模の変更などに伴い事業費を見直したこと,また駅前大橋ルート及び循環ルートについては,新駅ビル開業予定の令和7年春の供用開始を目指して取り組んでいることなどについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,新しいバスエリアは今よりも多くのバスが流入してくる計画であるが,バスの本数や時間などの計算やシミュレーションを行い,交通渋滞をさらに引き起こすことがないようにしていただきたい。
一つ,広島駅南口のタクシー乗り場については,工事中はCブロック横の道路を一方通行にし,仮設乗り場を設置できないか,早急に協議していただきたい。
一つ,比治山線に新たに電停を設置する場所は,道路が2車線から1車線になる可能性が大きいので,交通渋滞が起きないように早めに取り組んでいただきたい。
一つ,駅前大橋ルートは的場町と京橋町の間を電車が通ることになるため,両町のまちづくりについても考えていただきたい。
一つ,事業を計画するに当たっては,概算といえどもしっかりとした事業費を出していただきたいなどの意見がありました。
次に,都心における土地の高度利用等についてであります。
理事者から,都心における再開発促進の方策や特定都市再生緊急整備地域に指定されたこと,紙屋町・八丁堀地区の活性化に向けたリーディングプロジェクトとして,商工会議所ビルの移転を伴う市営基町駐車場周辺の再開発事業に取り組んでいること,また都心におけるエリアマネジメント活動の推進状況などについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,中心市街地に増えている平面駐車場に建物を建ててもらうためには,仕組みを作って,地域の実情を調査する必要があるのではないか。
一つ,容積率を引き上げれば,古いビルも建て直しやすくなるので,都市再生緊急整備地域の周辺にも適用できるよう見直していただきたいなどの意見がありました。
次に,広島西飛行場跡地の活用についてであります。
理事者から,広島県が検討していた大規模展示場の着手を見送ったことから,広島西飛行場跡地利用計画に立ち返り,一時休止していた多目的スポーツ広場の整備については,令和5年度の供用開始を目指して取り組んでいること,また新たな産業(にぎわい)ゾーンについては,早期の活用に向けて,事業者の本事業への関心やコロナ禍における投資意欲を見極めながら,活用方針等を県・市で協議していくことなどについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,多目的スポーツ広場は,日陰になる場所の確保と子育て世帯や高齢者にも配慮した施設としていただきたいなどの意見がありました。
次に,総合交通戦略の改定についてであります。
理事者から,おおむね10年後の将来に向けた交通政策の進路の全体像を示す交通ビジョンと,ビジョンで掲げた将来像を実現するための交通施策と実施プログラムを位置づけた推進プログラムにより構成する総合交通戦略に関し,令和3年度の改定に向け,検討を進めていることについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,10年後の交通実態は加速度的に変わってくると思うので,先駆的,統計的に分析している文献なども併せて比較検討しながら,先進的な分析をしていただきたい。
一つ,都心部の交通量はかなり多いため,どう抑制するのかという考え方が基本にないと,今後の交通政策として問題があるので,住民のニーズも把握しながら,きめ細かな公共交通ネットワークの形成に取り組むことが必要ではないかなどの意見がありました。
最後に,観光の振興についてであります。
理事者から,本市の観光概況や観光の振興に係る主な事業について,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,観光を立て直していくためには,現場の声を聴いて,何をやらないといけないのかをもう一回見直していくべきではないか。
一つ,新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中で,将来の観光分野をどのように展開していくのか,ゼロベースで考えてみる必要があるのではないか。
一つ,SNSは経費がかからない媒体なので,もっと活用し,観光政策として発信力を高めていただきたい。
一つ,中小企業融資の枠について,景気が厳しい中での観光振興の観点から,どういう形であれば観光業の経営を続けていくことができるのか考えていただきたいなどの意見がありました。
以上が,本特別委員会における調査の概要であります。
本特別委員会で,調査・研究した項目は,高齢化が急速に進展する一方で人口減少にも直面する中,持続的に都市の活力を維持・向上させ,中四国地方の中枢都市にふさわしい都市機能の集積・強化や利便性の高い公共交通ネットワークの構築,観光の振興など,活力や魅力にあふれ,にぎわいのあるまちづくりを進めていく上で,非常に重要な課題であります。
理事者におかれましては,これまでの委員会を通じて発言のありました委員各位の貴重な意見を真摯に受け止め,これらの課題に対する取組を推進していただくよう,強く要望して,本特別委員会の委員長報告といたします。
○
山田春男 議長 次は,
安心社会づくり対策特別委員会,八軒幹夫委員長。
〔33番八軒幹夫議員登壇〕
◎33番(八軒幹夫議員)
安心社会づくり対策特別委員会委員長の八軒幹夫です。
安心社会づくり対策特別委員会における,これまでの調査の概要について御報告申し上げます。
本特別委員会は,1,災害に強いまちづくりについて,2,高齢者福祉の推進について,3,子ども・子育て支援について,4,地域コミュニティの活性化について調査・研究するために,令和元年6月25日に設置され,これまで,おおむね2年の間に,委員会を7回開催するとともに,他都市等への行政視察を実施するなど,調査・研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに,調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,災害に強いまちづくりについてであります。
理事者から,広島市地域防災計画の主な見直しとして,平成30年7月豪雨災害における避難対策等検証会議での提言や,国の避難勧告等に関するガイドラインの改定等を踏まえた修正について,また,計画に基づく取組状況として,防災まちづくり事業や防災行政無線等の更新整備などについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,避難の声かけは,町内会・自治会を中心に行ってもらう必要があるが,加入率が下がってきていることから,加入促進に向けて関係部局と協力体制をつくっていただきたい。
一つ,広島県は土砂災害警戒区域が全国で最も多いことから,土砂災害に特化した教育を行うとともに,小学5,6年生や中学生が地域の防災の担い手となるジュニア防災士という仕組みを取り入れてはどうか。
一つ,避難所の生活環境について,炊き出しなどに使用する器具等を備蓄したり,小学校の給食施設を有効活用することで,温かい食事が提供できるよう検討するとともに,避難が長期間となる場合には,空調設備の整備に取り組んでいただきたい。
一つ,避難行動要支援者を支援するための個別避難計画については,福祉専門職とも連携強化を図りながら,作成を促進していただきたい。
一つ,学生,一人暮らしの高齢者,町内会・自治会未加入者を含めて,誰一人取り残されないよう,防災情報の周知に努めていただきたいなどの意見がありました。
次に,高齢者福祉の推進についてであります。
理事者から,第8期広島市高齢者施策推進プランの策定に向けて,これまでの審議状況や,素案の内容などについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,高齢者地域支え合い事業について,求心力のあるリーダーが存在しない地域の実情を丁寧にリサーチし,関係課が連携して,それぞれの地域に合うようなアドバイスをしていただきたい。
一つ,特別養護老人ホームの整備は,計画どおりに進んでいないので,介護職員の人材確保のための処遇改善と併せて,最重要課題として取り組んでいただきたい。
一つ,地域包括ケアシステムの取組においては,介護する方にも配慮しながら進めていただきたい。
一つ,若年性認知症については,有病者数を把握し,社会から孤立させないための居場所や相談できる場所を増やすなど,対策を進めていただきたいなどの意見がありました。
なお,このプランは,本年2月に策定されました。
次に,子ども・子育て支援についてでありますが,この調査項目に関しては,第2期広島市子ども・子育て支援事業計画の策定,広島市幼児教育・保育ビジョンの策定,第3次広島市男女共同参画基本計画の策定の3項目について調査・研究を行いました。
まず,第2期広島市子ども・子育て支援事業計画の策定についてであります。
理事者から,計画の策定に向けて,ニーズ調査の結果や,これまでの審議状況,素案の内容などについて,また,子ども・子育て支援施策の充実に当たっての考え方や,見直しの方向性が固まった事業として,こども医療費補助,就学援助,放課後児童クラブについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,児童虐待防止対策は,行政だけではなかなか手の届かないところもあるので,民間やNPOの力も借りながら,相談支援体制の充実を図っていただきたい。
一つ,児童相談所には,医師,保健師,弁護士が既に配置されているが,児童虐待相談・通告の件数は増加傾向にあるので,さらに職員を増員するなど,職員体制の充実を図っていただきたい。
一つ,市民意識調査で,本市を子育てしやすいまちと思わない理由が明らかになっているので,その辺りを重点的に取り組んでいただきたいなどの意見がありました。
なお,この計画は,令和2年3月に策定されました。
次に,広島市幼児教育・保育ビジョンの策定についてであります。
理事者から,ビジョンの策定に向けて,アンケート調査の結果や,これまでの審議状況,素案の内容などについて,また,このビジョンに掲げた取組を具体的に進めていくための実施方針案の内容について,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,公立幼稚園においても,3歳児保育や預かり保育を実施するよう検討していただきたい。
一つ,保育士の処遇改善について,とりわけキャリアアップに見合う処遇の改善に努めていただきたい。
一つ,小学校教育との円滑な接続のため,幼稚園や保育園で実施しているアプローチカリキュラムの取組を推進していただきたいなどの意見がありました。
なお,このビジョンは,令和2年3月に,また,ビジョンの実施方針は,本年3月に策定されました。
次に,第3次広島市男女共同参画基本計画の策定についてであります。
理事者から,計画の策定に向けて,アンケート調査の結果や,これまでの審議状況,素案の内容などについて,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,政策の立案や決定の場に女性を登用していくことについて,市民の中で望む人の割合が増えてきているので,審議会委員や市職員の管理職への女性の登用に向けて,市の組織が一体となって,数値目標を達成できるよう,実効性のある取組を進めていただきたい。
一つ,交際相手からの暴力,いわゆるデートDVについては,これまで余り注目されず,相談しにくかったり,情報を入手しにくかったりするので,対策を強化していく必要があるのではないか。
一つ,民間企業の男性の育児休業取得が進んでいないことについては,業種や職種ごとに様々な要因があるので,改めて掘り下げていただきたい。
一つ,第2次の計画に掲げるほとんどの目標が達成できていないので,第3次の計画においては,多くの目標が達成できるよう取り組んでいただきたいなどの意見がありました。
なお,この計画は,本年3月に策定されました。
最後に,地域コミュニティの活性化についてであります。
理事者から,町内会・自治会や地区社会福祉協議会などの現状と課題,地域コミュニティーの基本認識,共助の役割等について,さらには,町内会・自治会等実態調査の結果について,説明がありました。
これに対して,委員から,一つ,小学生に対して,地域防災における共助の重要性や,共助において町内会・自治会が担う役割について,地域の防災リーダーと一緒になって教えていただきたい。
一つ,市民一人一人の役割,地域の役割,行政の役割をはっきり示さないと,地域住民も高齢化している中で,助け合うことはできないのではないか。
一つ,地域団体を今のままの形で充実させていくのは難しい面もあるので,例えば若い人たちが地域の中の担い手として活動しやすいような仕組みを構築していくことも必要なのではないか。
一つ,地域団体は統合すべきであり,そのために,有識者・関係者懇談会において,地域団体の役割を整理した上で,検討していただきたい。
一つ,町内会・自治会等実態調査の調査結果については,結果の理由について繰り返し分析し,課題を整理して,今後の方向性に結びつけていただきたい。
一つ,町内会・自治会は任意団体であるものの,地域活動において重要な役割を果たしているということを,市組織の中で周知徹底を図っていただきたい。
一つ,今後開催される有識者・関係者懇談会については,テーマごとに分科会を設置するなど,丁寧に議論をしていただきたいなどの意見がありました。
以上が,本特別委員会における調査の概要であります。
本特別委員会で調査・研究した項目は,自然災害が頻発化,激甚化する中,防災力の向上を図ること,高齢者一人一人が,いきいきと暮らせる社会を実現すること,全ての子供を社会全体で支える,子供と子育てに優しいまちを実現すること,持続可能な市民主体の地域づくりを進めることなど,今後,市民が安心して社会で暮らせるまちづくりを進める上で,非常に重要な課題であります。
理事者におかれましては,これまでの委員会を通じて発言のありました委員各位の貴重な意見を真摯に受け止め,これらの課題に対する取組を推進していただくよう,強く要望して,本特別委員会の委員長報告といたします。
○
山田春男 議長 以上で
調査報告を終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第5┌自第64号議案 令和3年度広島市
一般会計補正予算(第3号)
┤
└至第87号議案
専決処分の承認について
(広島市市税条例の一部を改正する条例)
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次に,日程第5,第64号議案から第87号議案を一括議題といたします。
当局の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長 令和3年第2回
広島市議会定例会の開会に当たり,議員各位に敬意を表するとともに,ただいま上程されました広島市
一般会計補正予算案など24件の議案の概要について説明いたします。
最初に,補正予算案です。
(1) まず,利用料金の減収に伴う指定管理料の追加措置についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響により利用が減少している施設の
指定管理者が適切に管理運営できるよう,指定管理料を追加措置します。
(2) 次に,感染症拡大防止協力支援金への負担金についてです。
感染症拡大防止のため,県独自の要請により休業や営業時間の短縮を実施した市内中心部の酒類提供飲食店に支給される協力金の一部を負担します。
(3) 次に,生活支援特別給付金の支給についてです。
ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯に対する生活支援特別給付金の支給に係る所要額を計上します。
(4) 次に,安佐南工場火災復旧についてです。
本年1月に発生した火災により損傷した安佐南工場の応急復旧工事を行います。
(5) 次に,感染拡大防止等に取り組む事業者への支援についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で,多くの中小企業者が苦境に立たされていることから,こうした事業者が,共助の精神の下,団体又はグループで苦境に耐え,感染拡大の防止を図りながら事業を維持するために行う取組に要する経費を補助します。
(6) 次に,南観音住宅等管理についてです。
南観音住宅等の指定管理業務について,来年度以降の管理経費に係る債務負担行為を設定します。
(7) 次に,竹屋児童館の建替えについてです。
当初の想定よりも地盤が軟弱で,追加の杭打ち工事が必要となったことに伴い,工事費の増額及び工事期間の変更を行うため,債務負担行為を設定するなど所要の予算措置を講じます。
(8) このほか,新型コロナウイルス感染症の影響により延期した事業の不用額を減額します。
以上の補正措置を行った結果,補正予算額は,23億9,040万2千円となり,補正後における全会計の総予算規模は,1兆2,712億3,109万9千円となります。
最後に,予算以外の議案としては,広島市
固定資産評価審査委員会条例の一部改正案など条例案12件,その他の議案9件,
専決処分承認案2件を提出しています。
以上が,ただいま上程されました議案の概要です。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
山田春男 議長 ただいま上程中の議案に対する質疑は,後日に譲ります。
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休会について
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○
山田春男 議長 この際,休会についてお諮りいたします。
明日及び明後日は,議案調査研究のため休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
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次会の開議通知
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○
山田春男 議長 この際,御通知申し上げます。
18日は午前10時より議会の会議を開きます。
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散会宣告
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○
山田春男 議長 本日は,これをもって散会いたします。
午前11時25分散会
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△(参照1)
(写)
広伯選第12号
令和3年5月19日
広島市議会議長 山田 春男 様
広島市佐伯区
選挙管理委員会
委員長 久 笠 信 雄 印
選挙管理委員及び補充員の任期満了について(通知)
広島市佐伯区
選挙管理委員及び補充員の任期は、令和3年7月5日をもって満了しますので、地方自治法第182条第8項の規定により通知します。
〔参考〕
地方自治法第182条第8項
委員又は補充員の選挙を行うべき事由が生じたときは、
選挙管理委員会の委員長は、直ちにその旨を当該地方公共団体の議会及び長に通知しなければならない。
△(参照2)
令和3年6月15日
議 員 各 位
広島市議会議長
山 田 春 男
陳情の受理について(報告)
下記のとおり陳情を受理し、陳情第149号、第150号及び第151号は、関係委員会に付託したので報告します。
記
陳情
┌───┬────────────────┬─────┬─────┬─────┐
│ 受理 │ 件 名 │ 受 理 │ 付 託 │付託委員会│
│ 番号 │ │ 年 月 日 │ 年 月 日 │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 145 │広島南警察署に公職選挙法違反で告│ 3. 4. 2 │ │ │
│ │発状が出された「岸田文雄」表示の│ │ │ │
│ │政治活動用看板が令和三年3月11│ │ │ │
│ │日付けで起訴猶予になっているが、│ │ │ │
│ │
広島市議会議員も公職選挙法を遵守│ │ │ │
│ │する事について │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 146 │
広島市議会議員(西区選出)の太田│ 3. 4. 8 │ │ │
│ │憲二(現市民連合幹事長)は、以前│ │ │ │
│ │より度々議会駐車場使用時に駐車証│ │ │ │
│ │を表示せづに指摘されている事につ│ │ │ │
│ │いて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 147 │保健所の感染症に対する機能強化を│ 3. 4. 8 │ │ │
│ │求める意見書を厚生労働省へ提出す│ │ │ │
│ │ることについて │ │ │ │
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│ 148 │
広島市議会議員・八條範彦は自らの│ 3. 5.11 │ │ │
│ │後援会につき廣島縣
選挙管理委員会│ │ │ │
│ │より政治資金規正法第十七条に関し│ │ │ │
│ │て数年間に渡り複数回指摘を受けた│ │ │ │
│ │事実はないか有権者及び市民に対し│ │ │ │
│ │説明する事について │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 149 │広島市の2030年温室効果ガス削│ 3. 5.31 │ 3. 5.31 │経済観光 │
│ │減目標の引き上げを求めることにつ│ │ │環境委員会│
│ │いて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 150 │新型コロナウイルス感染症に係る │ 3. 6. 4 │ 3. 6. 4 │厚生委員会│
│ │「高齢者施設等の従事者及び保育 │ │ │ │
│ │士」のワクチン優先接種の順位の引│ │ │ │
│ │き上げを求めることについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 151 │広島市の子どもたちのために広島市│ 3. 6.11 │ 3. 6.11 │文教委員会│
│ │立幼稚園を存続することについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 152 │「広島市平和推進基本条例案」の修│ 3. 6.11 │ │ │
│ │正を求めることについて │ │ │ │
├───┼────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 153 │パンデミックに潜在看護師を活用す│ 3. 6.14 │ │ │
│ │べきと国に意見書を提出することに│ │ │ │
│ │ついて │ │ │ │
└───┴────────────────┴─────┴─────┴─────┘
───────────────────────────────────────
議 長 山 田 春 男
署名者 石 田 祥 子
署名者 桑 田 恭 子...