◆44番(三木亮治議員) 皆さんおはようございます。自由民主党市議団の三木亮治でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 大森市長が2013年に初当選されてからもう既に8年が経過しようとしておられますけども,本当にあっという間だったと思います。そこで,その市政8年間
を振り返ってというテーマでまず最初にお尋ねいたしたいと思います。 (1)子育て支援についてであります。 保育園への入園ができない保留児扱い
を改め,定義
を待機児童として,平成29年894人
を令和2年度中に解消すると掲げておられましたが,未就園児の保育料の無償化などもあって実現ができませんでした。ただ,今年度4月時点では,31人とほぼ解消している状況であります。また,平成28年より小学生の通院医療費
を1割といたしました。学力についても,教育大綱
を基本に教育委員会と議論
を重ねて,目標であった全国学力テストにおいて偏差値アップも実現されました。預ける保護者にとっては安心できます。 子育て支援の一例
を挙げてきましたけども,市長の子育て支援の思い
をお聞かせいただきたいと思います。 (2)周辺地域の活性化についてであります。 御津,灘崎,建部,瀬戸の合併4地区において,新市建設計画等の期限
を延長しながらもほぼ達成されました。また,廃止する予定でありました4つの支所
を存続。平成30年豪雨のときの教訓
を生かした判断だと,これは思っております。さらに,
地域活性化事業として10年間で35億円の基金
をつくって,地域独自の事業ができる体制
を整えてこられました。 周辺地域の活性化の一例
を挙げてまいりましたけども,市長の周辺地域への思い
を,熱い思い
をぜひお聞かせいただきたいと思います。 (3)国土交通省関係についてであります。 大森市長の出身は国土交通省でありますが,計画がありながら何十年も進んでいなかった岡山駅前の路面電車の乗り入れについては来年
を目途に,路面電車の環状化も具体的に路線と時期
を掲げた構想もできました。さらに,JR桃太郎線のLRTについては,コロナ禍により
一時ストップとなりましたけども,駅の数や予算割り振りなども決定し,また幹線道路についても外・中環状線の建設計画が大きく進んできております。 今挙げた事例は一例でありますが,全て市長と国土交通省との強いパイプがあったからだと思っております。大変にスピードアップして実現に近づいていると思っております。市長の公共交通や道路関係への思いというもの
をぜひお聞かせいただきたいと思います。 (4)中心市街地の活性化についてであります。 老朽化した市民会館の移転につきましては,計画予定地から変更し,商店街などの活性化
を考えて,岡山芸術創造劇場
を表町商店街の南エリアの再開発事業地への移転
を決断されました。また,岡山城の改築並びに石山公園や旭川の河川敷の改修工事など,市民はもちろん,観光客へも魅力のあるエリアとなっております。 市長の中心市街地の活性化への思い
を聞かせてください。 (5)財政についてであります。 昨年の
新型コロナウイルスより特別定額給付金10万円,飲食店など中小企業への支援,ワクチン接種などで多くの職員さんが従事。さらに国からの交付金もありましたが,基金などの取崩しも行ってまいりました。また,今後,市役所本庁舎の建て替えなど,多くの予算がかかる事業もめじろ押しであります。 市長の財政状況に関する分析
をお願いしたいと思います。 この項最後になります。(6)最後の質問ですが,今後の市長の市政に対する熱い思い
をこの際お聞かせいただきたいと思います。 それでは,大きい項目の2番に移りたいと思いますが,市民相談にお答えくださいという項にしております。 私もいろんな主婦の方とか一般の方とお話しするときに,実に素朴な質問
をいただくことが多いんですね。ところが,その素朴な質問に対して明確にぱっと答えることが,ときにできないこともあります。そういった質問
を主婦の目線でというんですかね,そのままお伝えさせていただきたいと思います。 まず,(1)家庭ごみの有料化,そしてその後について。 有料化による余剰金の年間総額と使われ方
をぜひ教えてください。 有料ごみ袋は小売店に手数料
を払っておられるんですか。 市長は新たな分別について発言されておられますけども,新たな分別についてその詳細
を教えてください。 次に,家庭ごみ有料化,リサイクル等の効果について分かりやすく教えてください。 次に,(2)消費税についてであります。 消費税は,全ての事業者が消費者から徴収し,そして当局へ納税されておられますか。それ
をぜひ教えていただきたいと思います。 消費税は国だけではなく地方自治体にも配分されていると思いますけども,どのように使われているか,教えてください。 実は消費税についてですが,導入された頃,私も実は商売しておりましたけども,当時は年商が3,000万円だったですかね,1,000万円だったか,それ以下の年商規模の事業者は消費税
を納める必要がなかったんです。今10%になっているんですけども,それがどういう状況になっているか,実に興味があります。教えていただきたいと思います。 そして,(3)歩行者,自転車に優しい道路にしてください。 まず,歩道は健常者そして障害者
を問わず安全かつ快適に歩行できなくてはならないと思いますけども,残念なことにそうでない箇所が市内には数限りなくあると思います。私たちの家のそばにもいっぱいあるんです。一つは路面の管理の不具合。また,街路樹の根による路面の凹凸。そして,幅員の不足。草木による不具合。例えば道路脇に生えている草木,つるの伸びるものがありますよね。そういったつるが歩道のほうまで覆ってきて,自転車なんかで通っていると,特にそれが絡んできて危ない場面があるそうです。岡山市にはぜひそういった危険箇所,こういったもの
を検証していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 次に,橋のつなぎ目等の段差,あるいは車道との区域
を分ける縁石,また車道の段差,陥没や溝等,歩行者や自転車の通行に関わる危険はとにかくいっぱいあります。管理瑕疵で毎年毎年岡山市も多額の金額
を市民の方に賠償金としてお支払いしておりますけども,本当にいっぱいなんですね。こういったこと
をぜひこれも検証していただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に,(4)公立幼稚園についてであります。 公立幼稚園にはなぜ遊戯室以外にはエアコンがないのですか。保育園やこども園には教室にも既にエアコンがあるんですけども,なぜでしょうか。ぜひ教えてください。 次に,公立幼稚園ではなぜ一部の園しか3歳児保育
をしていないのですか。ぜひ教えてください。 そして,この項最後ですけれども,私立,公立
を問わず保育園,こども園では自家用車の送り迎えが許されていますけども,公立幼稚園ではそれは許されていないのですか。 以上で1回目の質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 三木議員の話
を伺っていて,私も8年間の足跡といいますか,自ら振り返って感慨にふけっていたところでありますけれども,まず子育て支援のところ。 何といっても,私がこのふるさとに戻ってきて驚いたことが幾つかありますけれども,
子どもたちの教育。教育って重要ですよね。私の後ろには樹人,人
を樹うるというの
を犬養元総理が書かれているわけですけれども,百年の計は人
を樹うるにしくはなしと。将来のこと
を考えると人材育成が重要だと言っているときに,岡山,様々な指標がありますが,まずは学力,全国47都道府県の中ではびりでありました。無解答率というのは全国平均の倍ぐらいであったわけであります。どうしてこういう状況になったんだろうかということ
を考えたわけであります。取りあえず目標値
を定めてみんなでその目標まで走ったらいいじゃないかということでやらせていただきましたが,この8年間いろいろと見ていくと,先生たちは非常に真面目です。
子どもたちを教える気持ちも非常に強い。じゃあ,なぜそういう結果になっていたのかというと,一言で言うとどうもばらばらでやっていた。だから,先生は優秀なんだけども,真面目なんだけども,どうやっていいか分からない。我々もどこかの部署に行ったときに,やはり先輩から教えてもらう。それによって初めて実力が発揮できる。そういうふうになってなかったというのが,私はいろいろと教育委員会と話
をして,それが一番大きな原因だったんじゃないかと。教育委員会と学校との密な連絡,そして校長さんが週何回も授業
を見に行く,そして先生と校長との間の会話もすごい増えてきている,そういったことが学力のアップにつながったんじゃないかなと思います。ただ,それはまだスタートであります。これからの世の中,不確実な世の中に
子どもたちがどう対応していけるのか,切り開いていけるのかはこれからの先生にかかっているんだろうと思います。そこは教育委員会とも十分話
をしながらやっていきたいなと思っています。 子育てに関して言うと,少し多分カテゴリーが違うんだろうと。
子どもたちのためという問題もありますけど,どっちかというと御両親のため,特に母親にとって非常に大きな意味があるということだと思います。先週お話し申し上げましたけども,これによって2,000人
を超える母親が経済活動
を実施できているということがあるわけであります。実は今朝,財政課から資料
をもらったんですが,平成28年から令和2年で岡山市の納税者が1万6,000人増えているんです。これはすごい大きいことなんです。こういう経済的な効果というのも大きくあっただろうし,これから女性が活躍していくその素地が幾つかはできたんじゃないかなと思います。ただ,若干その待機児童解消ということで走ってきた面があって,まだまだ質的な面というのは十分じゃないところもあり,そこはこれからやっていかなきゃなと思っています。 それから,周辺地域の活性化ですが,これは日本全体の問題でもありますが,岡山の周辺地域というのは,岡山のこれだけの中心街というかもう少し広いエリアで大きな消費力
を持っています。したがって,私は,ある程度ビジネスが動く素地というのはあるんじゃないかということで,35億円
を使ってコミュニティービジネスということ
をやろうとしました。相当数成功はしているんですが,ただ爆発的な動きにはなかなかなっていない。そこもまた事実だろうと思います。したがって,やはりそこはちょっと変えていくというか拡充していく必要があるということで,プラスの面,例えば歴史の面,そういったこと
をよりビジネスではなくてアピールしていくようにこちらから予算
をお渡ししていくとか,それから何といっても生活交通です。周辺に住んでいると,マイナスの面は交通の面,足の面でありますが,そこ
をもっと楽に動けるようにするというようなこと
をしながら,周辺地域の活性化
を図っていかなきゃなと思っているところであります。 次に,国土交通省関係というか,公共交通や道路関係でありますが,道路は外環とか国道2号の関係で動いたのは大きいと思いますが,それだけじゃなくて,公共空間として市民にとってどう憩いのものにしていくかということは重要なんじゃないかなと思っております。 それから,公共交通なんですけど,これはこれから重要であります。岡山の72万5,000人の人口に対してバス事業者が9つあります。これは,全国の学者また国土交通省も非常になかなか調整は難しいなって言っている場所であります。しかしながら,利用するのは市民であり,また県民であるわけでありますから,公共交通
を使いやすくするようにしていくのが我々のミッションだと思っております。10月からようやく高齢者の半額割引もできるようになりましたし,これからもやはり公共交通というの
を重要視してやっていかなければならないと思っております。 次に,中心市街地の活性化でありますが,これも私が戻ってきて驚いたところであります。例えば千日前の商店街に関していくと,ピークの8%ぐらいしか人が歩いていない,まちの中心部も本当に人が歩いていない,こんな状況であったわけであります。これは中心部の人間が楽しむわけじゃなくて,市民,もっと広く言えばこういう都市圏の人間が岡山に来て,また観光で来た人間が楽しむ,こういう場所でなければならないわけであります。そういう面から見ると,この中心市街地があまりに疎になっている。これはいろんな数字で表れているんですけれども,岡山市の自動車分担率というのは非常に高いんです。自動車分担率というのは,通勤,通学で自家用車
を使う,こういう割合ですけれども。これだけの都市になってきているわけですから,やはり中心部でみんなが楽しんでいくという状態
をつくっていかなければならないなと思います。 財政ですが,この点に関していくと,何とか今のところはうまく動かしているという気がいたします。一番目安になるのが財調であります。財調残高が標準財政規模の1割ぐらいはずっと,それも一定額維持しておりますし,将来負担比率なども全国の中のトップクラスでもあるわけであります。そういうふうにやってきている中で,この
新型コロナウイルスというのは結構大きな,はっきり言って痛手であります。令和3年度は56億円の市税収入が減少するということになっている,こういう中で社会保障の関係経費の増加は避けられません。これからもこの財政,ただ将来にツケ
を残しちゃならないという精神の下,動かしていかなきゃならないと思います。 この前も難波議員等のところで申し上げましたけれども,やはりこのコロナウイルスは全国的な規模で起こり,かつその中で政令市というのは非常に多くの感染者
を出し,また飲食店等が集中しているところであります。そういったところに交付金が来ないということは私は相当の問題があるんじゃないかと思いますんで,三木議員も自民党の中の有力議員でありますから,ぜひともそのあたりの対応
をお願いしたいなと思います。 そういう中で,新庁舎に合併推進債が適用されるというのは非常にうれしいニュースでありました。これだけで86億円一般財源
を圧縮できます。我々としては,そこはよかったなと思います。 最後に,市長の市政に対する思いということでありますが,今回の所信表明は秘書課の皆さんと相当長い間練りました。あそこで私が申し上げた不易流行という文字,4文字の熟語があったと思いますが,私が今一番この市政に対してもその言葉が重要なんではないかなと思っています。不易流行とは何かということでありますが,物事の本質
を大切にしながら,時代とともに新しい変化
を取り入れていくということであります。この岡山のまちというのはどこのまちとも違います。岡山の特性があります。歴史があります。文化があるわけであります。それら
を根っこは生かしながら,ただ新しい様々な動き,そういったもの
を取り入れて改正していく,変えていく,こういう不断の努力が必要なんじゃないかなと思っております。その変えていく不断の努力の対象となるものは,やはり3つの柱,住みやすさ,力強さ,安全・安心,この3つの視点に沿って新しいもの
をどんどん取り入れていく,そういったことが必要になるんじゃないかなと思います。ただ,まだコロナウイルスが完全終息したわけでは当然ながらありません。これからも第5波があるのではないかというような専門家の意見もあるわけであります。コロナウイルスの対策
を万全にしながら,そういった不易流行の概念に沿ってこれからの市政
を遂行していきたいと思っております。 よろしくお願い申し上げます。
◎
岸学財政局長 大きな2番目,市民相談にお答えくださいの項,消費税は全ての事業者が納税しているか,どのように使われているかとのお尋ねでございます。 消費税は,前々事業年度の課税売上高が1,000万円以下の事業者については納税義務が免除されております。 なお,これらの免税事業者が取引する中で利益が出れば,所得税等が課税されます。 地方消費税の使途につきましては,消費税率が8%に引き上げられて以降,それに伴う増収分は地方消費税法の規定に基づき,子ども・子育て,介護,医療などの社会保障の経費に全額充てられております。 以上です。
◎田渕澄子
岡山っ子育成局長 同じ項,公立幼稚園についてのところでエアコンについてですが,公立幼稚園のエアコンは,平成30年度から令和元年度にかけて熱中症対策として各園遊戯室等1室に設置し,さらに令和2年度は
新型コロナウイルス感染症対策として,園児数が多く,既設の遊戯室等のみでは密が避けられない状況になる園
を対象に,各学年単位での活動がエアコンのついた部屋で行えるよう,保育室等にも増設
を行ったところです。今後の整備につきましては,各園のクラス編制や園児数,認定こども園の整備状況等
を総合的に勘案して整理してまいります。 次に,3歳児教育が一部の園でしか行われていない理由についてですが,公立園における3歳児教育は認定こども園の整備により進めていく方針です。ただし,公立幼稚園につきましては,幼児教育・保育の無償化への対応も踏まえて,保護者や利用のニーズ,周辺施設の状況や職員配置等も勘案しつつ,認定こども園の候補園や公立の3歳児教育の実施園のない中学校区等
を中心に対応
を検討しているところです。 続きまして,自家用車での送迎が許されていない理由についてお答えします。 幼稚園への通園方法につきましては,親子の触れ合いや交通ルール
を身につけることなど
を大切に考え,保護者に対し理解
を求めております。ただし,個々の事情により自家用車の利用が必要な場合には,園に相談していただいております。 以上です。
◎國米哲司環境局長 同じ項,家庭ごみ有料化のその後についての中,余剰金の年間総額と使途について,小売店への手数料について,家庭ごみ有料化,リサイクル等の効果について一括してお答えします。 令和元年度の有料ごみ袋収入は約9億4,000万円であり,ごみ袋の製造費,管理配送費及び小売店へ支払う手数料として約2億7,000万円の経費がかかりました。平成21年2月の家庭ごみ有料化
を機に,不法投棄・不適正排出対策,資源化対策,地球温暖化対策,環境保全対策の各分野において,各種事業の拡充や新規事業に取り組んでまいりました。これらの事業の推進に伴い,平成20年度と比較して家庭系ごみの令和元年度の年間排出量は19.3%減少しています。また,リサイクル率は12.7%上昇し,27.4%となっています。 次に,新たな分別についての詳細にお答えします。 本年6月4日にプラスチックごみの削減やリサイクルの取組強化
を目的とするプラスチック資源循環促進法が成立したところであり,本市ではCO2排出量削減対策や海ごみ対策のため,プラスチックごみの資源としての回収,リサイクルが令和5年度内に開始できるよう準備
を進めています。できる限り市民の皆様の負担が少ない方法で多くのプラスチックが回収できるよう,現在,収集回数や排出方法等の詳細について検討
を進めているところです。 以上です。
◎
林恭生都市整備局長 同じ項で歩行者,自転車に優しい道路にしてくださいに一括してお答えします。 岡山市では約6,500キロメートルの道路
を管理しており,そのうち国道,県道,幹線市道の約1,200キロメートルは目視により定期的にパトロール
を行っており,路面の損傷等
を発見した際や市民の方からの道路損傷や危険箇所の通報
を受けた際には,現地にて状況等
を確認し,危険な箇所から順次修繕等
を行っております。歩道等の不具合にはいろいろな状況があり,常に完璧な状況
を保てているとは言えない状況ですが,引き続き市民の御協力もいただきながら,危険箇所への対応
を迅速に行い,歩行者,自転車の方が安全・安心に通行できる道路空間
を提供してまいりたいと考えております。 以上です。 〔44番三木亮治議員登壇〕
◆44番(三木亮治議員) どうも市長,御丁寧に答弁いただきましてありがとうございました。 これは非常に多岐にわたるんで,これ一つ一つ質問していますと何時間あっても足りないということなんですが,総合して申し上げたいと思いますのは,全てはこの市政が良好かどうかということで言うと,こういったことが全てバランスよくきちっとできているかどうか,これが一番の判断材料になるのではないかなと私自身は思っております。 それで,実
を言いますと,ちょっと余談になりますけども,私の義理の父であります,かつて岡山県で知事
をしておりました三木行治が,県民の所得
を上げていかにゃならんということで,産業の振興や教育の充実,そして衛生の充実,この3点
を掲げて県政に取り組み,そして水島臨海工業地帯
をつくって,そして100万都市
を目指したわけでありますが,昭和37年に岡山市長と倉敷市長の反対によってその夢がついえて今に至っておると。こういう状態でありますが,岡山市も倉敷市もその後それぞれの形で発展してきたと,私はそういうふうに思っておりますが,その基礎となっているのは,当時言われていた都市計画
をきちっとしなくては都市の発展はないと,正しい都市の発展のためには都市計画
をきちっとして,その下に計画的なまちづくり
をしなくてはならないということ
をたしか言っていたと私は記憶しております。 その後60年たったわけですけども,都市はそれなりに発展してきたものの,都市計画の緩みの中でスプロール化というんですかね,こういったものが進んでしまったと。そういった判断からも恐らく国土交通省は土地利用について厳しく今しているのかなという気もするわけでありますけども,しかしそうはいっても先ほど言いましたように周辺地域においては非常に衰退が止まらないという状況であります。 一番の原因は,私,そこで育った
子どもたちが後継者になっていないということがまず第一の理由かなという気がしております。それは,高い教育
を受け,高い志
を持って,例えば東京や国際的な方面で活躍しようと。市長もそのお一人で,東京に出て活躍されていたわけですけども,しかし逆にそこに住めばこそ,そこの発展
を願って頑張っていこうと,こういうその地域に住む人たちにとってのモチベーション
を上げていこうと,こういうことが結局最終的に周辺地域,中山間地域
を守っていく力の原動力になるのではないかなということも実は私は思っております。 そういったことなども含めて,もう一回元に戻りますけども,市長はいろんな面において非常に頑張ってこられました。私は26年間議員
をやっております。一つはその政治姿勢ですね。公平で公正,そしてクリーンな政治姿勢。まさに市長は実践してこられたと思っておりますし,非常にバランスが取れた投資
をやってきた。思い切った投資
をしてきております。しかし,その中でも揺るぎのない今財政状態
を確立している。本当に私は評価しております。 ただ,ちょっと先ほど申し上げましたけども,目指す都市像というんですかね,例えば中四国の中で子育てするならやっぱり岡山が一番だよねと。あるいは岡山で育った子どもというのは非常に道徳心,倫理心が強くてすばらしい人になるよね,あるいは国際的にも,全国的にもすばらしい活躍
をするよね,そういう高い評価
を受ける
子どもたちをつくっていこうと。あるいは周辺地域も,さっき言いましたように中心市街地に負けないぐらい活力がある。中心市街地について言えば,新しいまち
をつくっていくんじゃなくて,昔からあるまち
をどんどんどんどん再生していく,そして活力
を常に持ち続ける,これが中心市街地の形だと私は思っておるんですけども,そういったことも含めて市長がつくっていきたい本当の都市像,これ
をぜひ分かりやすく言っていただきたい。例えば全国でもこの面ではトップ
を行きたいとか,あるいは総合力で中四国の都市規模とか人口規模とかいろんな財政力とかそういったもので言えば当然広島が一番だというのは誰もが分かっていることでありますけども,しかし岡山市は中四国の中で,いや,広島はそうだけど岡山はこういう形では誰にも負けないんだ,こういう都市像
をぜひ市民の皆様に分かりやすく御説明いただきたいと思います。 それともう一つ,主婦の目線でということでさっき質問させていただきましたけども,大変よく分かりました。分かりましたが,例えば歩道や車道
を自転車や歩行者に優しい道路にしてほしいと。いっとき町内会に危険箇所の調査
をしていただきましたよね。ですから,それで防護柵
をつけたり今やっているところですけども,でももう一回振り返って町内会の皆様方に御協力
をお願いして──というのは職員だけでは見て回れないんです,やっぱり。町内会にお願いして,本当に身の回りのそういった細かいことにぜひ,特に立場の弱い高齢者の方や障害のある方や,あるいはお子さん方,こういった方々の意見
を聞きながら,ぜひ町内会さんに御協力
をいただいて危険箇所の点検
を再度行っていただきたいと思いますが,そのあたりについてもちょっとお答え
をいただきたいと思います。 以上で2回目の質問
を終わります。 ありがとうございました。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 三木議員,それはなかなか難しい質問ですね。でも,最初におっしゃったように,岡山ぐらいの都市になるとそういったバランス力というのはすごい必要なんじゃないかなと思います。則武議員の質問にもお答えしましたけど,そこでは総合力という言葉
を使わせていただきました。岡山にはいろんな立場の人,いろんな世代,本当に多くの方が住んでおられて,岡山のまちはこうだというの
をあまり規定し過ぎると,そこはかえってどうなのかなと。ただ,一つ一つ歴史は大切にしなきゃいけないし,新たに劇場で文化
を発信していこうとかいろんなこと
をやりながら,一つの岡山という構造
を,魅力
をつくっていく。こういうことが必要なんじゃないかなと思っています。 そういう面で私が時々申し上げるのは,政令市20都市は全てすばらしい都市なんだろうとは思いますが,その20市の中でも幸福度のランキングでは東洋経済が岡山市
を5位に一応位置づけているわけであります。この幸福度ランキングっていうのは,ちょっと詳細は忘れましたけど,先ほど言っていただいた財政の問題もあるんですけど,雇用の問題,これも経済です。あと,例えば学習塾がどうとか。これも学校だけじゃない教育のこういう問題であるとか。あと,自殺がどれだけ少ないかとか。いろんなもの
を見て評価している。こういうものが順次上がっていってこういう高いランキングになっているというのも確か,我々の成果だろうと思います。こういうこと
をずっと一つ一つ積み上げていくことによって岡山のイメージはさらに変わっていくということだと思いますんで,三木議員,一緒にこれからも岡山のまち
をよくしていくようにお願いしたいと思います。
◎
林恭生都市整備局長 危険箇所
を把握するのに地元の方や町内会の方の意見
をもっと積極的に取り入れたらというお尋ねだと思います。 市では一部ではパトロールしながらもやっていますし,今はどちらかというと地元からの問合せは受け身の状態でいると思っています。用水路のときに地元の方に協力いただいて把握に努めたのは人命にも関わるということだったんですけれども,今回の場合どういうやり方
をするのか,地元の方等に御協力いただく必要もあるし,今でいえばIT化みたいな話もあるんだと思います。どのような形があるのか,一生懸命考えていきたいと思います。 以上です。
○
和氣健議長 以上で三木議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森田議員。 〔42番森田卓司議員登壇,拍手〕
◆42番(森田卓司議員) 皆さんおはようございます。
自由民主党岡山市議団の森田卓司でございます。 まずは最初に,
新型コロナウイルスに感染されました多くの皆様方にお見舞い
を申し上げますとともに,残念ながら命
を失った方に心からお悔やみ
を申し上げます。そして,感染拡大防止に対しまして,職員の皆さん,本当に御尽力
をいただいています。また,医療関係者の皆様そして全ての関係者の皆様方の御尽力に対しまして感謝と敬意
を表するところでございます。 そして,これは言おうか言わまいか迷っていたんですけど,2年ぶりの質問になります。平成31年2月定例で質問してから,考えますと3回の職員さんの異動があって,先ほども見ていたんですけど,その当時いた局長,答弁者席
を見ていると,市長と那須副市長,教育長以外は大分変わっているんじゃないかなと思いました。分かりやすい質問
をするように心がけますので,局長さんたちも分かりやすい答弁で,ぜひ答えていただきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 市長の提案理由説明の中で,自主防災組織が90%の達成率になったということがありました。これから雨季に入り,そして台風シーズン
を迎えますが,大きな災害がないこと
を祈るばかりでございます。そういった中で,自主防災組織
をつくるのに御尽力
をいただいた町内会長さん
をはじめ多くの皆様方に本当にこれも感謝
を申し上げなくてはなりません。 そして,私が心配していましたのは,このコロナ禍で地域の人が集まるということが,イベントでもそうですけれど,だんだんだんだん少なくなってきて,今ではほとんど集まって話合いしようという機会がありません。町内会でも書面決議とかそういうふうなことになってきております。そういった中で自主防災会
をつくっていこうというのは大変な努力だと思います。それがなくてはできないと思います。そういうこと
をされている町内会に対しまして,荒木危機管理監,前室長でございましたが,本当に御無理
を言って町内会の相談に乗ってくださいねということで,町内会のほうもいろんな町内会がこのコロナ禍の中でも自主防災会
をつくることに御尽力されました。こういうこと
をやっていくことで地域のコミュニティーとか絆とかが深まるのではないかと私自身思っておりまして,これからもこのコロナ禍,収束はまだまだ見通せないわけでございますけれど,それ
を乗り越えたアフターコロナのときにはしっかりとした形になるように願っているところでございます。 これからが本当の質問でございます。今のは質問ではなく,よろしいので。感謝の気持ちでございます。 それでは,市長の所信表明より。 今議会冒頭の提案理由説明で,
新型コロナウイルス対策予算の総額は,令和3年度当初予算及び今議会に提案されている補正予算分
を含めると995億円となり,65億円
を一般財源で対応しているとのことです。今後とも
新型コロナウイルス感染症対策
を岡山市政の最優先事項と位置づけ,感染拡大防止と社会経済活動の両立に全力
を尽くすと述べられています。 そこでお尋ねいたします。 (1)かつて誰もが経験したことがないコロナ禍の中で,岡山市の現在の財政状況と今後の見通しについてお示しください。 市政運営の中で地域振興基金にも触れられています。 そこでお尋ねします。 (2)地域の歴史文化の継承事業の採択は,どのような過程
を経て採択されるのか,お示しください。 今までの取組を通じて岡山市の総合力は着実に高まっているが,その一方で構造的な課題や新たな課題も生じているとのことです。 そこでお尋ねいたします。 (3)幅広い市民の方々との対話が必要ではないかと考えますが,いかがでしょうか。同時に,職員の皆様方との意見交換も必要ではないかと思いますが,いかがでしょうか。 次に,新たな過疎法についてお尋ねいたします。 全国市長会等及び全国市議会議長会等が国に対して要望活動
をしていただいた,令和3年3月に期限
を迎えた現行過疎法に代わる過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法,新過疎法が令和3年3月26日に可決,成立しました。 そこでお尋ねいたします。 (1)新過疎法の概要
をお示しください。 (2)新過疎法に対する事業計画等の制定状況についてお示しください。 次に,コミュニティハウスの指定管理料についてお尋ねいたします。 岡山市コミュニティハウス条例によると,おおむね小学校区
を単位とした一定区域内の住民の自主的な活用により地域的連帯感
を醸成し,もってコミュニティーの発展
を図り,市民福祉の増進,文化の向上に寄与すること
を目的として岡山市にコミュニティハウス
を設置すると示されています。コミュニティハウスは地域により利用状況は異なり,当然利用料金収入で維持管理が十分できているところもあれば,地域住民の負担が必要になるところもあると認識しています。 そこでお尋ねいたします。 (1)いつから指定管理制度
を導入したのか,また指定管理期間は何年か,お示しください。 (2)現在の指定管理料の内訳
をお示しください。 (3)地域からの寄附金なしで管理運営ができているコミュニティハウスの数
を把握されているのか,お示しください。 (4)地域の寄附金なしに管理運営ができる指定管理料にすべきだと思いますが,御所見
をお示しください。 次に,林業政策についてお尋ねします。 平成30年5月に森林経営管理法が可決,成立し,平成31年4月から森林経営管理制度が始まりました。この制度は,森林所有者自らが森林の経営管理ができない場合に,市町村が森林の経営管理の委託
を受けたり,意欲や能力のある林業経営者に再委託したりして森林所有者と林業経営者
をつなぐシステム
を構築し,木材生産の場として利用できるようにするものと認識しています。これにより林業の成長産業化と森林の適切な管理による災害防止などが促進されるほかに,林業従事者の定住促進,新たな林業ビジネスの創出なども期待するところでございます。 しかしながら,森林面積の約6割は私有林であり,森林所有者の高齢化が進む中,所有者情報の把握に早急な対策が必要であります。また,所有者が不明な森林は,森林の経営管理などに支障
を来すものと思われます。 そこでお尋ねいたします。 (1)経営管理権集積計画
を作成するために森林所有者への意向調査など行っていると思いますが,取組の進め方や現時点での進捗状況
をお示しください。 (2)森林経営
を市に委託することによって,森林所有者や林業経営者にはどのような効果がもたらされるとお考えでしょうか。 (3)岡山市において既に森林経営管理制度の運用が行われている地域,これから運用が予定されている地域があればお示しください。 (4)経営管理権集積計画には意向調査,現地調査,説明会など様々な手続が必要で,計画
を実施するためには長い時間
を要すると考えます。まずは意向調査
を始めた地区など
を先行して計画の実施,検証など
をしてみてはどうでしょうか。 (5)森林,林業には専門的な知識や経験が必要であると思います。令和元年度には125の自治体で169人の地域林政アドバイザーが活躍されています。岡山市でも地域林政アドバイザー
を雇用し,活躍していただくことはできないでしょうか。 次に,大型事業,イベントの開催についてお尋ねいたします。
新型コロナウイルス感染防止対策
を取りながら,おかやまマラソン2021,おかやま国際音楽祭,うらじゃ等の大型イベント開催が計画されています。しかしながら,現状
を考えると,今後の動向について予断
を許さない状況であると考えるところです。 そのような中で先般,本年10月開催予定の第79回岡山市民体育大会が,
新型コロナウイルス感染リスク回避のため,苦渋の選択で開催
中止を決定したとの通知がありました。また,大型イベント
を開催するか,
中止にするかで地域のイベントの開催可否にも影響
を与えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)大型イベントの開催について,開催するか,
中止にするかの判断基準はお持ちでしょうか。 (2)おかやまマラソン2021,おかやま国際音楽祭,うらじゃ等のおかやま桃太郎まつりの開催についての御所見
をお示しください。 以上で1回目の質問
を終わります。(拍手)
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,2年ぶりに森田議員の質問にお答えさせていただきます。 まず,コロナ禍での財政状況と今後の見通しであります。 先ほど三木議員の質問にも少し財政の話がありました。まず,我々として一つの大きな目安になるのは財調の基金の額だろうと思うんですけれども,現在のところ194億円ございます。これは標準財政規模の約10%であるわけであります。じゃあ,10%というのはどういうものなのかというと,これは総務省のほうで数字は出していませんけども,学者が大体言っているのは1割から2割ぐらいは必要なんじゃないかと。じゃあ,なぜ必要かというと,災害が起こったときに出さなきゃいけないということから見ると,ある程度のものは預金として持っとかなきゃならない。そういう面では,我々のほうは約10%の額
を保持していますから,少なくとも額的にはそれほど問題がない。これが,じゃあ政令市の中でどのくらいの位置づけかと見ると,今の10%というのは大阪,仙台に続いて3番目にいい数字なんです。したがって,この1年間,このコロナウイルスと1年ちょっと対峙した中でもそこそこのそういうものは残せているということだろうと思います。 ただ,今申し上げたように,国からの交付金がこれからどうなるかによっては,また一般財源のほう
をベースにこのコロナウイルス対策
を講じていかなきゃならないと思っております。今の岡山の経済界は相当厳しい状況にあるわけですから,そこはやっていかなきゃならない。こういう財政状況も十分加味しながら,子孫に負債だけ残していく,こういうことはやらないようにしてバランス
を取りながら対策は講じていきたいと思っております。 それから,地域の歴史文化の継承事業の採択過程でありますが,これは各部局で具体的な事業化の検討
を行った上で予算編成過程
を経て今年度の事業として計上しているわけであります。何といっても,私は,でもやっぱり地元の発案とか盛り上がりとかそういったものは非常に大きな要素になるだろうと思っております。建部にも陣屋町,福渡には宿場町,こういった昔ながらの伝統があるわけでありますから,そういったもの
を踏まえて十分御議論いただき,次のステップに臨んでいただければと思います。 次に,幅広い市民との対話や職員との意見交換も必要なのではと。 森田議員の前にもこうやって質問いただいて,何でこんなに質問
をいただくのかというと,市民になかなかうまく接触ができていないということの証左なのかなと思ったりもしました。じゃあ,なぜ市民に接触ができていないのかというと,通例土日って相当忙しい,我々。それが本当に土日,今家に籠もっているようなそういう状況ということが,逆に言うとなかなか市民の皆さん方と直接接する機会がなくなっているということが一つの要素なのかなと。そういう面では,先ほど町内会で書面での閲覧で終わっているということも同じ議論なのかもしれないなと。これから,感染状況に応じてでありますけれども,積極的に市民の皆さんとお話
をさせていただく場
を設けられればいいなと思っております。 職員,この視点は森田議員に直接聞いていなかったんですけど,できれば本当に各区の皆さん方とも話ができたらと思っていて,4月には4区それぞれに行かせてもらいました。議員の皆さん方には御連絡はしませんでしたけれども,各区で今いろんな動きが出ているところ,こういったところ
を中心に見させていただき,かつ担当の職員の方々とは議論させていただいた。それで足りるとは全く思っていませんし,これからも機会あるごとに職員の皆さん方とも話
をさせていただきたいと思います。 以上です。
◎福田直政策局長 過疎法の項のうち,新法の概要についてお答えいたします。 過疎対策法は,人口減少が著しく,財政力が弱い市町村
を過疎地域として期間
を限って特別の措置
を講じるものですが,今年3月末での期限切れ
を前にして,議員立法で新たな過疎対策法が制定されたところです。この新たな過疎対策法では対象地域の絞り込みにより旧建部町の区域が対象から外れておりますが,岡山市や議会の皆様の働きかけもあり,従来は5年間とされていた経過措置の期間が6年間に延長されております。 続きまして,計画策定についてお答えいたします。 新たな過疎対策法に基づく市町村計画
を策定することにより過疎対策事業債
をはじめとする支援措置が受けられることから,年内
をめどとした計画策定に向けて準備
を進めております。 以上でございます。
◎近藤康彦市民協働局長 コミュニティハウスの指定管理料についての項,順次お答えします。 まず,導入時期についてですが,平成16年度から順次開始しており,その終期については全ての施設
を令和15年度末までとしております。最も期間が長い施設で30年となります。 指定管理料の内訳については,電気,ガス,水道といった光熱水費相当額としておりますが,その金額は施設面積によって3区分に分けております。 管理運営経費については,ほとんどの館が地域団体等から何らかの金銭的な協力
を受けておりますが,それ
を受けなくても必要経費
を賄えているところは令和元年度時点で80館中57館,割合にして約7割あります。 次に,地域の寄附金なしで管理運営できる指定管理料にすべきではとのお尋ねです。 コミュニティハウスは地元要望があり一定条件
を満たした場合に整備しておりますが,地域の主体的で自立性のある運営
を基本としていることから,管理運営
を地元のコミュニティ協議会に委ねております。整備検討段階から開設後の収支計画に無理がないこと
を確認した上で事業化しており,当初から地域団体等からの一定額の協力金が含まれているケースがほとんどで,そうした財源確保は運営上妥当なことと考えております。しかしながら,過度に協力金に依存する状況になりますと,安定的な運営が懸念されるところです。現在のところコミュニティ協議会から運営経費に困っている旨の相談等は受けておりませんが,そうした話があった場合には事情等
を丁寧にお聞きしながら改善策
を一緒に考えていくなど,適切に対応したいと考えております。 以上です。
◎小川祥子産業観光局長 林業政策についての項,意向調査の進め方や進捗状況,運用が行われている地域,運用が予定されている地域,意向調査
を始めた地区
を先行して実施,検証してはについて一括してお答えいたします。 森林環境譲与税
を財源とし,令和元年度及び令和2年度に森林資源の多い御津・建部地区
を中心に航空レーザー計測による資源分析
を実施し,その結果
を踏まえ,令和2年度には御津虎倉地区
を対象に意向調査
を実施しております。今年度は建部町和田南地区など
を対象に実施する予定です。意向調査の結果,市に委託
を希望すると回答された森林については,今年度以降,順次,経営管理権集積計画
を作成することとしております。 次に,森林所有者や林業経営者への効果についてですが,市に委託することで森林所有者は長期的に安心して所有森林
を任せられることや,経営管理が行われることで所有森林からの収益が期待できることなどが考えられます。また,林業経営者には多数の森林所有者と長期かつ一括した契約が可能となり,経営規模や雇用安定・拡大につながることや,間伐等の施業が効率的に実施できることなどが考えられます。 次に,地域林政アドバイザー
を雇用してはどうかについてです。 森林経営管理制度
を適切に実施するためには専門的な知見が必要であることから,地域林政アドバイザーの活用について検討してまいりたいと考えております。 以上です。
◎荒木昭彦危機管理監 大型事業,イベントの開催についての項,イベントの開催
中止の判断につきましては,国が感染状況に応じた催物の開催制限,施設の使用制限等に係る留意事項等
を示しており,これに従い岡山市主催行事等の開催に関する方針
を定めているところでございます。 以上です。
◎
中原貴美市民生活局長 同じ項,おかやまマラソンとおかやま国際音楽祭の開催についてです。 おかやまマラソンとおかやま国際音楽祭はどちらも実行委員会で開催
を判断することになりますが,おかやまマラソンは参加者が1万2,000人と規模が大きいこと,また医療スタッフ
を含め多くのボランティアスタッフの確保が必要なことなどから,医療関係者の意見
を聞きながら準備
を進めております。 なお,おかやま国際音楽祭については,昨年同様に内容
を工夫することで感染症対策
をしながら実施することができるものと考えております。 以上です。
◎小川祥子産業観光局長 同じ項,うらじゃ等のおかやま桃太郎まつりの開催についてお答えいたします。 本年度のおかやま桃太郎まつりは,4月開催のおかやま桃太郎まつり運営委員会において,8月のうらじゃとファミリーフェスタ,10月の秋のおかやま桃太郎まつりと岡山城下山陽道物語,12月のMOMOTAROH FANTASYについては,
新型コロナウイルス感染症の状況
を注視しながら柔軟に対応すること
を前提に開催
を計画しましたが,その後感染が拡大し緊急事態宣言が発出されたこと
を受け,現在うらじゃについては主管しているうらじゃ実行委員会と対応について検討,協議
を行っております。 なお,10月以降のイベントにつきましては,準備
を進めながら,各実行委員会と適宜判断してまいりたいと考えております。 以上です。 〔42番森田卓司議員登壇〕
◆42番(森田卓司議員) それでは,再質問というか質問に入らせていただきます。 市長が言われた市民との対話,職員との対話,意見交換です。 確かに今のこのコロナ禍のこと
を考えると,あんまり大勢でするのは無理かなと思いながら質問
を書いてしまいました。ただ,議員はこうやって市民の皆さんから言われたこと
を市政に反映するために登壇させていただいて質問して,そういうことで対話ができていると思っております,私自身。ただ,職員さんについては,じかに窓口に来てようやっておるなって言うてくれる人も,市民の方もおるんかも分からんですけど,遅えじゃねえかみたいなクレームのほうが多いんじゃないかと思います。その解決のためには,やっぱりいろんな体験,どんなことがあったかというの
を生で感じられていると思うので,そういう意見というのはしっかり聞いてあげるべきじゃないかと思います。いかがでしょうかと言おうと思いましたけど,もういいです。 それから,新たな過疎法でございます。 今回で,今のお話それから代議士等からお話
を聞くと,岡山市の中で1個だけあった建部地域のみなし過疎が終わりのような感じでございます。最後の事業計画等
をつくらないといけないと思って,先ほど答弁がありましたが,そういう中で地元の意見とかが反映されるものなら,合併特例債以上の有利な起債ができるものと思っております,私自身。それも変化がなければ,やっぱりこの5年間,6年間に何
をするかということ
をしっかり決めていただきたいと思っているところでございます。ぜひこれに関しては御答弁
をお願いしたいと思います。 それから,コミュニティハウスでございます。 条例
を先ほど読ませていただきましたが,コミュニティーの発展
を図りとかというようなことで設置されております。今局長からあまりそういう話はないと言われたんですけれど,やっぱりこれってみんなが言わんだけで,本当はどういうことで設置
を──例えば今22万円,24万円,3種類ぐらいの指定管理料が出ていると思うんですけれど,
維持管理費だけでそれぐらいいっているんじゃないんかと思うんです。電気代だけでもやっぱり20万円ぐらい要ると思うんです。それに水道代とか,使った分は使用料として利用者が払えばいいと思うんですけれど,ここはもう一度各コミュニティハウス
を管理しているコミュニティ協議会とかそういうところにアンケートなりしていただきたいと思っています。これは大きな判断になるので,市長の判断になると思うので答弁していただければと思いますが,いかがでしょうか。地域の寄附金なしに
維持管理費等の基本料金ぐらいの指定管理料に改定するべきだと思います。 それから,森林政策についてでございます。 まず,質問からしておきます。これは都市整備局の関係になるんで,私,質問できませんけど,兵庫県神戸市では森林環境譲与税
を活用して主要幹線沿いの危険木伐採,伐採木による土留め工事の森林整備
を行っていらっしゃいます。岡山市でも中山間地域,さっきの和田南とかそうなんですけど,のり面から道路に覆いかぶさっている樹木の伐採等で神戸市の取組
を参考にしてみたらいかがかと思うんです。答弁はいいんですけど,産業観光局としっかりこの森林環境譲与税がそういうものに使えるかどうかというの
を話し合ってみていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。意味は分かりましたでしょうか。また後で,こっちの局長によく話
を聞いてみてください。 その森林環境譲与税でありますが,その森林環境譲与税で林道などは整備ができるのかどうか,教えてください。 それで,これはもう僕はちょっと一つ夢物語みたいなこと
を昨日考えたんですけど,今言われた和田南とか多分虎倉とかというところは──質問しませんから大丈夫です。聞いとってください。本当に限界集落というか消滅集落,小字でいくとそこに片手の人数しか住んでいないというような地域が多いと思います。今1地区しか言われなかったんですけれど,多分もう岡山市の最北端とか西とか東とかそういうところになると思います。そういうところには一日外から入ってくる人が,役所の人が訪ねてくるぐらいで,誰も来ないような状況じゃないかと思っています。そこに今言われたような制度で,森林経営管理制度でしたっけ,そういう制度で人が入ってきていろんな作業
をすることで,中心市街地のにぎわいとは別に,そこの限界集落というか人がいないところでにぎわいが創出できるんじゃないかと私自身小さな小さな夢ですが思っているところです。ですから,今後円滑なこの事業の推進
をお願いしたいと思います。これは答弁は結構でございます。 イベントの件に関しましては実行委員会でということですので,しっかり──こんな時期にやるべきじゃねかろうという意見も多々私どもも聞くし,また元気
を出すためにはしなくてはいけないと思うという意見も聞きますので,よろしくお願い
を申し上げます。 以上で再質問
を終わります。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 コミュニティハウスの指定管理料の話でありますけれども,この頃竣工式もなかなか開かれない中,建部のコミュニティハウスの竣工式に行かせていただきました。立派なものが出来上がったなという感じでありました。 指定管理料の考え方というのは,施設によって考え方が変わっていく,そういうもんだろうと思います。じゃあ,コミュニティハウスというのは何なのかということでありますが,地元要望というの
を前提としている,ないしは地域の主体的で自立的な運営
を基本としている。こういったところに一つの他の施設との違いみたいなものがあるんだろうと。ということでその協力金
を一部いただいているということにもなっているんだろうと思いますが,ただそういう面でそこに過度に依存しちゃうといけないことは事実だろうと思います。実際上払えないような協力金
をお願いするという話ではいかんのだろうと思っているところであります。 私も8年間ここで答弁させていただいておりますが,コミュニティハウスの指定管理料の話は初めてだったんじゃないですかね。だから,そういう面では,今までのこの動き
を見ていると,そんなにせっぱ詰まった問題ではないというふうな認識ではあったんだろうと思います。それが一部地域等々で本当に問題が出てきて,これはバランス的にもおかしいということであれば改善策は考えなきゃいかんと思いますが,具体的にどうするのかというのはここでコメントできる話ではありませんから,いろいろと話
を聞きながらまた判断させていただきたいと思います。 以上です。
◎福田直政策局長 過疎法の計画についてお答えいたします。 この計画策定に向けましては,地域の皆様の声も伺いながらしっかりと検討
を進めていきたいと考えております。 以上でございます。
◎小川祥子産業観光局長 森林環境譲与税
を使って林道などの整備は可能かについてですが,森林環境譲与税は森林の整備の促進に関する施策に充てなければならないとされていることから,林業用作業道の道路への整備などに充てることは可能だと考えます。 以上です。
○
和氣健議長 以上で森田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。 〔1番柳迫和夫議員登壇,拍手〕
◆1番(柳迫和夫議員) 皆さんこんにちは。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 まず最初にいろいろ何
を言おうかなと思っていたんですが,先日以来65歳以上の方でワクチン
を接種された方の話
を電話とかウェブ上でお伺いすることがありました。1回目
を受けられた方は,そんなに痛くなかったよという方と筋肉注射なので痛かったよという方もいらっしゃいました。2回目
を受けられた方は,やっぱりちょっと熱が出たとか腕が上がらなかったとかいろいろお話
を聞きます。ただ一方で,打てない方というのがいらっしゃいます。こういう方がかからないように集団免疫
をつくるという上では,たくさんの方がワクチン
を接種するほうがいいのかなと思っています。私も順番が回ってきたらぜひ打ちたいなと思っております。 それでは,早速通告に従いまして質問させていただきます。 大きな1番目,ワクチン接種について。 今後64歳以下の方のワクチン接種が開始される計画ですが,市長の提案理由説明で,64歳以下の一般接種については6月下旬に接種券
を発送すると言われました。対象者が高齢者よりも多く,年齢ごとの予約枠
を設定し予約の集中
を避け,接種
を円滑に進めていくことにより予約,接種がスムーズに進むこと
を期待しております。 接種対象者は仕事に従事している人が多く,またかかりつけの病院
を持たない人が多いと推定されています。 そこでお伺いします。 (1)接種率
を向上させるため,集団接種も進めていくべきではないでしょうか。終業後や休日のニーズも高いと思います。接種場所,時間等の御所見
をお聞かせください。 (2)特に若い人ほど2回目の接種後に熱が出るなどの副反応が出やすいとの報道もあります。接種
を進めていくためには休暇などの職場の理解が必要と考えます。企業としては一度に大勢の方が接種した場合の休暇の問題や分散接種への考え方など,企業も準備が必要です。そのためにも情報提供と働きかけ
をどのように実施されるのでしょうか,お聞かせください。 (3)優先接種の考え方ですが,PCR検査
を行う民間事業者は対象外となっています。こういう方も優先接種の対象にすべきではないでしょうか。お考え
をお聞かせください。 大きな2番目,GIGAスクール構想について。 Society5.0の時代
を生き抜く
子どもたちにとって,教育におけるICT
を基盤とした先端技術等の効果的な活用が求められる一方で,学校ICT現場の環境整備は遅れており,自治体の格差も大きく,令和時代のスタンダードな学校はどこにいても同じレベルの教育
を受けることができることが必要と考えています。多様な
子どもたちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性
を育む学びにも寄与するものであり,特別な支援が必要な
子どもたちの可能性も大きく広げるものです。忘れてはならないことは,ICT環境の整備は手段であり目的ではありません。情報活用能力の習得,創造力
を養うことが必要とされています。 インターネットの普及から,私たちが得られる情報量は以前とは比べ物にならないほど増えました。一方で,情報量が増えたため,その情報が真実なのか虚偽なのか分からないことや,情報
をどう使えばいいのか分からず,持て余すことも多くなりました。このようなあふれる情報から適切かつ必要な情報
を自ら主体的に選択し活用できる人間形成がICT教育の一つだと考えます。 これまでの教師から児童・生徒への一方的な教育では,マニュアル対応のうまい人間形成はできても,世の中に革新
を起こす創造力
を持った人間
を育成することは難しいとされてきました。しかし,ICT教育は教師と児童・生徒の双方向型のアクティブラーニング授業
を主体として行うため,生徒の自主性,考える力,発想力
を鍛えることができると言われております。技術革新が目まぐるしい時代において,創造力によって新たな革新
を起こすことは世界で戦うために必須であり,このような授業は今後増加していくとも言われています。 (1)岡山市ではICT機器
を導入し活用することにより,どんな教育
を行い,どんな子どもになってもらいたいのか,市長のお考え
をお聞かせください。 (2)新学期
を迎えて,授業に活用する計画ですか。また,既に授業等で活用していると思いますが,授業の様子
をお聞かせください。 (3)教える側のサポートとしてどのような体制にされていますか。今後の計画についてもお聞かせください。 (4)今年度,英語の授業に活用する計画とお聞きしました。どのように活用されようとしているのか,お聞かせください。 (5)フィンランドの教育現場では10年以上前からICT教育のカリキュラム
を実施しています。基本的にはどの教室も電子黒板でプロジェクターがあり,教師はそれ
を使って授業
を進めています。一方,生徒は1人に1台支給されているiPadなどの端末
を使用して計算問題など
を解いており,個人のレベルに合った授業
を受けています。また,特別支援学級などでも個人の状態に合った内容
を受けています。しかし,紙媒体
を全てなくしたわけではなく,世界でも早くから上手にバランス
を取りながらICT教育
を進めている国の一つです。 海外でも個人の状態に合った授業が可能です。特別支援学級や適応指導教室でのICT機器の活用についてお聞かせください。 大きな3番目,道路整備について。 暮らし
を支える身近な道である市町村道の現状としては,道路整備率が全国平均で59.5%に対し岡山県45.7%,歩道整備率が全国平均9.2%に対し岡山県3.7%で,47都道府県の中で45位と低い状況です。 そこでお伺いします。 (1)岡山市としての状況と整備率についてお聞かせください。 (2)新しく整備された市道錦町・古京町線,いわゆる県庁通り
を歩いてみました。歩道も広く,一般的に以前は歩道と車道の境として歩道
を一段高くしていた歩道より段差もなく,開放感が感じられました。今後の歩道整備についてのお考え
をお聞かせください。 (3)一方で,幹線道路は渋滞緩和や安全対策が求められています。国道2号は渋滞対策としての事業化が検討されており,この国道2号に接続する岡山環状南道路は現在整備が進められています。岡山環状南道路は,国道30号及び中央卸売市場前
を通過し岡南大橋へつながっていきます。 そこでお伺いします。 新しい岡山環状南道路の交通量はどのくらいの予想でしょうか,お聞かせください。 また,この道路は海抜が低く,災害発生時には浸水するおそれが高いことから,一部
をかさ上げするなど
を計画していると認識しています。概要
をお聞かせください。 (4)令和2年から,人身交通事故が複数発生した交差点
を対象として,岡山県の交通事故多発交差点ワースト5
をリストアップしています。その中に岡山市の交差点が4か所リストアップされています。どのような対策
を検討されていますか,お聞かせください。 (5)岡山市の道づくりについて市長のお考え
をお聞かせください。 大きな4番目,大雨への備えについて。 (1)土のうの配布について。 自助,共助による浸水被害の軽減のため,浸水対策用の土のう
を作成するための土と袋
を配布しています。直近では5月18日に配布していますが,各区の配布状況
をお聞かせください。また,今後の配布計画についてもお聞かせください。 (2)雨水ポンプ場,ゲート,排水機場について。 梅雨や台風シーズン前に雨水ポンプやゲート及び河川の排水機場の点検,試運転
を実施される計画ですが,これらの設備の点検や試運転の頻度についてお聞かせください。また,今年度点検した結果についてもあわせてお聞かせください。 (3)十一番川の整備について。 大きい用水路の整備が進んでいます。壁がコンクリートとなり,深さも深く,地域の方では除草等しにくい状況です。計画的に除草等が必要です。どんな計画になっていますか,お聞かせください。 (4)浦安11号幹線雨水管築造工事について。 平成23年9月の台風12号により,岡山市南部では大きな浸水被害が発生しました。そのため,浸水被害の軽減
を目的として,地下トンネルの整備
を行う浦安11号雨水幹線
を進めています。岡山市のホームページで工事の進捗状況は分かるのですが,工事現場の周辺の方から何の工事かと尋ねられることも度々あります。また,以前現場の見学会ができないかということ
を提案させていただきました。コロナ禍で大勢の方が集まっての見学会は難しいので,動画で提供できませんか。また,あわせて現場にQRコードなど
を表示してPRしてはどうでしょうか。お考え
をお聞かせください。 大きな5番目,情報発信について。 岡山ビジットアソシエーションは,ニンテンドースイッチ用ソフト「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」とタイアップしたオンライン型謎解き企画「桃太郎ランドからのナゾの招待状!の巻」
を2020年10月から実施しました。これは,謎解きを通して全国各地の人に桃太郎のまち岡山の魅力
を伝えようというもので,オンライン上で出題される謎
を解く形式の企画となっています。2人1組で遊ぶコンテンツで,オンライン上で出題される謎
を解くもので,誰とでもいつでもどこでも楽しむことができます。物語は桃太郎ランドからパーティーの招待状が届くことから始まり,初級,中級,上級と謎解き
を進めていくことで物語も進みます。謎は,岡山に伝わる桃太郎伝説や観光地,名産品と「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」のゲームギミック
を組み合わせたものとなっています。 そこでお伺いします。 (1)この事業の参加者等の成果
をお聞かせください。 (2)2人1組で挑戦するタイプのものでしたが,どのような目的,意図で設定されたのでしょうか。 (3)他の自治体では「あつまれどうぶつの森」
を活用した例もあります。大阪府大東市では,ニンテンドースイッチのソフト「あつまれどうぶつの森」のゲーム内で自主制作した「だいとう島」
を,本市ゆかりの戦国大名である三好長慶の生誕日に合わせ,令和3年3月より公開しています。大東市は,歴史的資源のキーコンテンツに設定している三好長慶公と飯盛城跡
をPRするイベント,三好長慶公武者行列in大東
を毎年3月上旬に開催しています。しかし,
新型コロナウイルス感染症の影響で実施できない状況となり,このような中だからこそ楽しんでもらえるにはどうしたらいいかと考え,飯盛城
を拠点とした三好長慶公
をはじめ,大東市の魅力ポイント
を広く認知してもらえるよう,「あつまれどうぶつの森」のゲーム内で「だいとう島」
を制作したとのことです。「だいとう島」では,大行列
をイメージした甲冑行列や飯盛城のイメージの再現,豊富な露店が建ち並び毎年10万人
を超える参拝客でにぎわうのざきまいり,田舟に乗り情緒ある町並み
を体感できる御領水路など,大東市の魅力,資源
を紹介しています。「あつまれどうぶつの森」
を持っていない方でも楽しめるよう,ユーチューブ大東市公式チャンネルにて動画配信
を行っているとのこと。動画配信では島
をめぐりながら大東市の魅力
をPRしています。 岡山市でも,岡山城がリニューアル工事により閉館しています。工事後のPR
を含め,忘れられないためにもこういう手法
を活用できませんでしょうか。お考え
をお聞かせください。 最後,大きな6番目,ごみ処理について。 (1)スプレー缶処理について。 4月よりスプレー缶の出し方が変更になりました。岡山市のホームページによると,危険防止のため,スプレー缶
を出すときは次の点
を徹底してください,完全に使い切って穴
を空けない,資源化物収集日に資源化ステーションの緑コンテナに出すと記載されています。穴
を空けずに出せるということは,安全に出すことができるようになり助かります。 そこでお伺いします。 ア,スプレー缶の出し方変更後の量の変化等の状況についてお聞かせください。 イ,穴
を空けずに出すということになってから,処理施設での状況
をお聞かせください。 ウ,内容物
を使い切ってから出してくださいとありますが,使い切れないものが多くあると思います。各業界ホームページ等のリンクはありますが,要点
を記載することはできないのでしょうか。 また,塗料など処理しにくいものは有料で引き取ることはできませんか。あわせて,処理方法
を相談できる窓口
を設置できませんか。お考え
をお聞かせください。 (2)ごみ排出量について。 コロナ禍の日常が1年以上となっています。緊急事態宣言などが発令され,外出
を控える人が多かった1年だったのではないでしょうか。家庭で過ごす時間が長くなればごみ排出量が増加するのではないかと考えています。昨年度のごみ排出量はコロナ以前の令和元年度と比較してどうでしたか。 また,可燃ごみ広域処理施設
を整備するに当たり岡南環境センター
を停止する計画ですが,排出量の想定
を見直す必要はありませんか。状況
をお聞かせください。 以上,1回目の質問
を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○
和氣健議長 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。 午後0時6分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午後1時10分開議
○
和氣健議長 午前中に引き続き会議
を開きます。 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,柳迫議員の質問にお答えします。 私は,ICT機器
を活用することでどんな教育
を行っていくのかということでありますが,柳迫議員がおっしゃるように,機器の活用というのは,これはあくまで手段であります。ただ,手段といっても事は結構大きくて,世の中がデジタル化になっていく中で,機器の使い方,そして機器
を使った上での情報収集の仕方等々はやはり
子どもたちにきちっと学んでもらわなければならないと思っております。ただ,教育の本質
を忘れてはならないということで,今回の大綱
を制定する際も教育委員会とは随分議論させていただきました。 先ほども三木議員のほうから全国レベルに学力が達したという話がありましたが,やはりそれは維持していかないと,
子どもたちが将来物事
を考える上で困るだろう。そこはそれ
を大前提としながらも,やはり自分の個性
を生かしていく。これからのいろんな時代,分からない時代,こういう中で選択,そして失敗してももう一回挑戦していく,挑戦し続ける,そういうある面のしぶとさ
を持ってもらう。こういった教育
をやっていく。やっていくためには抽象的だけじゃ駄目なんで,それ
を定量的な目標に置き換えてそれ
を到達していくというふうなこと
をやらせていただきました。それが本質だろうと思うんですが,その本質に近づくためにICTの機器の活用というのは十分考えられるだろうと思っているところであります。 次に,道づくりについての考え
をという話でありますが,道というと,これも三木議員の質問にありましたけど,渋滞
を解消してより経済の効果
を上げていく,ないしはそれぞれの人の利便性
を増していく,こういったことがよく言われるんですが,道路,道は数少ない市民の共有空間なんです。その道には同じように個性があって,その個性に応じて緑化
を相当して市民の方に憩うてもらうところ,それから今柳迫議員の話もありましたけども,歩行者が多く往来するということであれば歩行空間
を整備していく。いろいろな道は個性ある顔
を持っています。この顔に応じて丁寧な顔づくり
をしていかなきゃならないなと思っております。 以上です。
◎宮地千登世
保健福祉局感染症対策担当局長 大きな1番,ワクチン接種についてに順次お答えいたします。 集団接種の推進については,則武議員に御答弁したとおりです。 次に,企業への情報提供と働きかけにつきましては,企業でのワクチン接種
を進めていくためには,副反応等の接種に関する情報
を正しく伝えることが必要と考えております。その方法につきましては,関係部局と今後協議してまいりたいと考えております。 次に,優先接種の対象者についてですが,一般接種において先行接種
を受ける者は,基礎疾患
を有する者のほか,介護事業所等の従事者,教職員,保育士等,対面業務に従事し,クラスターが発生すると社会的影響の大きい職種
を対象としております。PCR検査
を行う民間事業者につきましては,現在対象としておりません。 以上です。
◎菅野和良教育長 2番,GIGAスクール構想についての項,市長答弁以外
を順次お答えしてまいります。 まず,ICTの授業活用についてですが,今年度の計画では,教科の特性に応じて,調べ学習やカメラ機能
を使って観察する授業などにICT機器
を活用していくこととしております。実際の活用例としましては,小学校の理科や生活科の学習で児童が自らカメラ機能
を使って植物
を撮影し,その画像
を拡大して何度も見直す,そうしたことで細部まで詳しく観察
を行っていました。また,中学校の生徒総会では,各教室で生徒がデジタル化した提案資料
を見ながらリモートで参加するという工夫
を行っておりました。 次に,教える側のサポート体制ですが,今年度機器設定やトラブル対応
を行うICTヘルプデスクの拡充に加え,授業づくり
をサポートするICT支援員の配置事業
を始めております。また,教育研究研修センター主催の研修や学校独自で行う研修への指導主事派遣
を積極的に行うとともに,教員向けの情報教育サイトで事例紹介
をするなどしております。さらに,夏季休業中にICT関連の民間企業と連携した研修
を計画しており,今後も教員がICT活用について学ぶ機会の充実
を図ってまいります。 次に,英語の授業でありますが,現在デジタル教科書の読み上げ機能
を活用し,英語の音声に触れる機会の充実
を図ることや,
子どもたちが主体的に英語の音声
を繰り返し聞いたり発音練習したりする活動での活用が始まったところであります。また,デジタル教科書の有効な活用に向け,教育委員会が作成した活用事例動画
を中学校へ周知いたしました。今後,小学校へも周知してまいります。 この項最後に,特別支援学級や適応指導教室での活用でありますが,特別支援学級や適応指導教室におきましても,自主学習ソフト
を使ったり,大きな画面に教材
を映したりするなど,一人一人に合わせてICT機器
を活用した支援
を行っております。 以上でございます。
◎
林恭生都市整備局長 3,道路整備についての項,市長答弁以外に順次お答えいたします。 まず,岡山市の状況と整備率について,それから今後の歩道整備について一括してお答えいたします。 必要な箇所での道路拡幅や歩道整備
を鋭意進めているものの,平成31年3月31日現在で本市の市道の整備率は50.2%,歩道整備率は5.2%といずれも全国平均
を下回っております。歩道は,新しく整備した県庁通りのように道路空間のユニバーサルデザインに配慮し,切下げ部などにおいても歩車道の境界
を識別しやすく,かつできるだけ段差
を小さくしたセミフラット型
を基本として整備しております。今後も,歩行者の多い道路や通学路,また高齢者や障害者の移動のため配慮が必要となる経路などで歩道整備
を行ってまいります。 次に,岡山環状南道路についてお答えします。 岡山環状南道路は令和6年度暫定2車線での開通と公表されておりますが,将来交通量についてはその他の道路のネットワークも組み込んで,令和12年時点で約2万3,000台と国は推計しております。また,国が施工する区間においては地表式で事業着手しましたが,その後災害発生時に道路機能
を維持するとともに避難場所としても活用できるよう,おおむねの区間
をかさ上げ式へ変更したと聞いております。 最後に,交通事故多発交差点のうち市内4か所の対策です。 交通事故多発交差点は毎年岡山県警より公表され,道路管理者と県警が連携して事故内容に即した対策
を進めてきております。令和2年中の岡山市内における交通事故多発交差点4か所のうち,岡山市が管理している交差点は2か所,国の管理が2か所です。今後,事故の発生状況
を確認し,具体の事故対策
を進めることとしております。 以上です。
◎河原浩一
下水道河川局長 4,大雨の備えについて順次お答えします。 まず,土のうの配布ですが,令和3年度第1回目の土のう配布は,5月18日に北区撫川公園で3,860袋,中区消防教育訓練センターで2,360袋,東区吉井川浄化センターで1,800袋,南区は区役所駐車場で3,100袋配布しました。今後の配布ですが,各区同場所で6月20日日曜日,7月10日土曜日,8月24日火曜日,9月14日火曜日の4回
を予定しています。 次に,雨水ポンプ場などの施設の点検についてですが,雨水ポンプ場及びゲートについては,出水期前に専門業者による点検
を年1回行っております。河川の排水機場につきましては,平成30年7月豪雨
を契機として,令和元年度より専門業者による点検
を出水期前と台風シーズン前の年2回実施することとしています。今年度の点検では今のところ異常は確認されていません。 次に,十一番川についてです。 議員御指摘の区間ですが,下水道河川局において雨水渠として除草としゅんせつ作業
を行っているところです。これまではおおむね2年に1回実施してきましたが,現地の状況等
を勘案し,今年度より年1回実施する計画にしており,引き続き適切な維持管理に努めてまいります。 最後に,浦安11号幹線の工事についてです。 下水道河川局では,先般公式ユーチューブチャンネル
を開設しており,これ
を活用した動画での情報発信に積極的に取り組んでまいります。それから,QRコードの現場表示につきましては,周辺環境も勘案しながら検討いたします。 以上です。
◎小川祥子産業観光局長 5,情報発信についての項,参加者等の成果についてお答えいたします。 昨年度実施したオンライン型謎解き企画ですが,特設サイトへのアクセス件数が延べ23万5,948件,企画への参加者は延べ7万9,726人となっております。また,ゲームソフト「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」の公式ページで紹介されたほか,本企画
を紹介した記事は116件,企画と連動したツイッターキャンペーンには534人の応募があるなど,桃太郎のまち岡山の認知度や好感度の向上に一定の効果があったものと認識しております。 次に,2人1組で挑戦するタイプの目的,意図についてですが,本事業はコロナ禍の巣籠もり需要に対応すべく,オンライン
を活用し,広く桃太郎のまち岡山
を発信すること
を目的に実施いたしました。近くにいる家族や友人などに加え,コロナ禍の状況でなかなか会うことのできない人ともオンラインでの実施が可能となり,コロナ禍におけるコミュニケーションツールとして楽しんでいただきたいと思い,設定いたしました。 最後に,岡山城について,忘れられないために動画配信等の手法
を活用できないかについてですが,岡山城リニューアルのプロモーションについては,特設ウェブサイト
を開設し,城の歴史,魅力や改修情報等
を発信するとともに,金烏城にちなんだ黒と金の忍者
を活用したミュージックPR動画などの配信
をユーチューブ
を活用して行っているところです。来年11月のリニューアルオープンまでは非常に重要な期間であると考えており,新しく生まれ変わる岡山城への期待感
を高めるとともに,岡山の歴史
を再認識し,地元への愛着や誇り
を改めて持っていただくような取組
を行ってまいりたいと考えております。今後も,ウェブサイトやそれ以外の手法も含め,工夫
を凝らしたプロモーション活動
を展開してまいりたいと考えております。 以上です。
◎國米哲司環境局長 ごみ処理についての項,スプレー缶処理について順次お答えします。 まず,変更後の量の変化についてですが,出し方の変更前は空き缶等と一緒に回収しており,スプレー缶だけの数値の把握ができていないため比較はできませんが,変更後については当初の想定
を上回る回収量でした。 次に,処理施設の状況についてですが,中身が残っているスプレー缶も幾らか混入していますが,特に問題なく安全に処理できています。 次に,相談窓口の設置についてです。 スプレー缶には様々な種類のものがあり,中身が残っているスプレー缶の中には御家庭で処理するには困難なものもあります。お困りの場合は個別に状況
をお聞きし,適切なアドバイス
を提供したいと考えておりますので,環境事業課に相談いただけるようホームページ等で周知してまいりたいと考えております。 この項最後に,ごみ排出量について,昨年度と令和元年度との比較,排出量の想定の見直しについてお答えします。 ごみの排出量は,家庭系及び事業系ともに令和元年度と比較すると令和2年度は減少しています。また,ごみの排出量のうち可燃ごみも減少しておりますので,可燃ごみ広域処理施設整備期間中のごみ処理計画の見直しは考えておりません。 以上です。 〔1番柳迫和夫議員登壇〕
◆1番(柳迫和夫議員) 御答弁ありがとうございました。 まず,市長のほうからICTの関係と道づくりについて答弁いただきました。本当に
子どもたちの教育というのはどんどん変わってきています。私もPTAのときにさせていただいたんですが,さっき市長が言われたように分からないところは空白でいろいろ出していたり,本当に問題行動等が多い学校も多いと会長会でもお伺いしていました。それがどんどん進んできたりしているので,今後
子どもたちの教育って本当に大切だなと思っています。その中で,この情報
をいかに自分の中で整理して次の考えにつなげていくかというところが大切だなと思っていますので,今後とも御指導のほう
をよろしくお願いしたいと思います。 道づくりのほうです。 確かにいろんな道があります。歩道,歩行者優先で楽しんでもらう道もあれば,渋滞緩和
をしないといけない道,こういう道もあります。特に今,環状南道路の話も出てきました。かなりの車の交通量,2万3,000台
を超えるような台数が来るということもありますので,これは都市整備局長のほうにお願いしたいんですが,いずれは岡南大橋のところが一番最下流点になってきます。ぜひ今度交通渋滞緩和対策
をぜひ御検討いただきたいなと思っています。以前調査いただいたときは1万5,000台程度と認識しています。かなり多くなっていますので,ぜひよろしくお願いいたします。 それでは,数点質問させていただきます。 まず,ワクチン接種なんですが,企業のほうにもいろいろ情報共有していただくということもあります。各年齢層で今回予約
を受け付けるということですが,若い人に通知が届きにくいということで,テレビとかユーチューブを通じて,例えば40代はいつからですよというようなPR
をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 もう一つがGIGAスクールですけども,支援員の体制,まだ1校に1人という体制ではありません。ここはやっぱり拡充していただかないと教員の方の負担が大きくなると思っていますので,ぜひここのほうも進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 そして,適応指導教室ですが,今までのタブレットというか端末は学校とは同じシステムじゃないと聞いています。ここについても合わせていくべきじゃないでしょうか。御所見
をお願いします。 最後に,岡山城の関係でございます。 ウェブ上でやっていただくということなんですが,期間がちょっと長いので,ずっと同じようなコンテンツじゃ飽きられるということで,タイムリーに小刻みに刻んでいただいて,その話がつながっていくようなこと
をつくってはどうでしょうか。再度御所見
をお願いします。 以上で再質問
を終わります。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。
◎宮地千登世
保健福祉局感染症対策担当局長 ワクチン接種について,年代ごとに予約開始時期等
を効果的に発信してほしいという旨の御質問だったと思います。 接種率向上のため,引き続きテレビや公式SNS,LINE等,それからツイッター等
を活用して効果的に情報発信してまいりたいと考えております。また,年代に合わせて広報紙等も活用しながら周知
を図っていきたいと考えております。 以上です。
◎小川祥子産業観光局長 ウェブサイトのコンテンツの更新等についての御質問ですけれども,ウェブサイトのコンテンツは随時新しいもの
を追加しながら更新しております。今後も岡山城のリニューアルオープンに向けて期待感が高まるような工夫
をしてまいりたいと考えております。 以上です。
◎菅野和良教育長 GIGAスクール構想について2点再質問いただきました。 まず,ICT支援員の増員でありますが,国へも財政措置
を要望しているところであり,今後も国の動向
を注視しながら研究してまいりたいと考えております。 なお,支援員につきましては,訪問日以外でも電話やリモート,そしてICT活用に関する質問対応
を行うサポートデスク
を開設しており,今後も教育委員会全体で学校での日々のICT活用
を支えてまいります。 次に,適応指導教室についてですが,適応指導教室でも現在端末の活用ができるように検討
を進めているところでございます。 以上です。
○
和氣健議長 以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして太田議員。 〔9番太田栄司議員登壇,拍手〕
◆9番(太田栄司議員) 皆様こんにちは。おかやま創政会の太田栄司でございます。 まずは,本日傍聴にお越しいただいた皆様,本当にありがとうございます。また,oniビジョン,インターネットの議会中継等御視聴の方,本当にありがとうございます。 さて,先日5月臨時議会がありまして,私,常任委員会,市民・産業委員会のほうへ所属することとなりました。市民生活局,区役所,また産業観光局,それから市場事業部,農業委員会の所管に属する事項に関して議案や請願等
を審査,調査するということになります。そうした中,今
新型コロナウイルス感染症により市民の方々に大変御不便
をおかけしているなと思っておりますが,これから徐々に修復すれば安全に,安心に暮らしていただけますように,岡山市民の皆様に経済
を回してもらうようにどういったことができるか,しっかりと皆さんとともに頑張ってまいりたいと思っております。 さて,このたび大森市長は,3期目の挑戦ということ
を表明されております。いろいろと今まで進まなかった環状線,渋滞緩和道路の整備など,本当に一生懸命やっていただいて,徐々ではありますけど進んでおります。本当に感謝しております。また,ほかにも中心市街地の開発ということでありましたけど,今は中山間地域にも目
を向けられて,しっかりとそういった地域の活性化にも御尽力いただいていることにも感謝申し上げます。これからもよろしくお願いしたいと思います。 では,時間もありませんので,今回も市民の皆様からいただいた意見等
を中心に質問させていただきたいと思います。 まず,大きな1番,温室効果ガス排出削減について。 岡山市は今年2月2日に,8市5町で構成する岡山連携中枢都市圏で2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ
を目指す取組
を共同で実施すると宣言されました。これまでもスマートエネルギー導入促進補助事業やバイオディーゼル発電実証事業の実施,蓄電池の利用による再生可能エネルギーの地産地消
を図り,脱炭素
を推進するため,卒FITの太陽光発電設備に係る蓄電池の設置に対する補助
を新たに開始するなど,様々な環境に配慮したまちづくりに取り組まれております。 さて,2月
定例市議会でも温室効果ガス排出削減についてお聞きしました。今後の展望として,脱炭素の効果や市民ニーズに応じて機器の採用や必要な補助金額
を設定するなど,時代に合った対応
をしていくこと,温室効果ガス排出実質ゼロに向けて研究会
を設置し,産官学で新技術などそれぞれの立場での情報や知見
を活用し,効果的な脱炭素の対策について検討していくとありました。早速ゼロカーボン研究会(仮称)運営業務委託
を契約し,来年度から実施可能な事業など
を推進しよう,検討していこうという動き
をしているということ
をお聞きしております。 そこでお聞きします。 (1)まず,温室効果ガス排出実質ゼロに向けて,改めて市長の思いや決意
をお示しください。 (2)今回の委託に関する仕様書では5月から研究会
を実施することとなっておりましたが,既に6月に入っております。活動の進捗状況はいかがでしょうか。 (3)また,仕様書では様々なテーマ
を設定して研究会
を実施するとお聞きしておりますが,この研究会の目的
をお示しください。また,主に何
を推進されようとしているのでしょうか。 (4)この研究会の出席者
を30名程度としておりますが,どこ
を対象としているのでしょうか。 (5)この研究会当日の具体的な進め方として,会の冒頭にテーマについての現状分析や内容説明が必要だと思いますが,どなたがその役割
を担うのでしょうか。また,講師の招聘はどのような方
を想定しているのでしょうか。 (6)新技術などそれぞれの立場での情報や知見
を活用し,効果的な脱炭素の対策について検討していくと前議会で御答弁がありましたが,参加者の選定においては多種多様な業種にするとともに,研究テーマも幅広く情報収集する必要があると思いますが,いかがお考えでしょうか。 また,二酸化炭素排出実質ゼロ
を目指す取組として電気自動車や燃料電池自動車の普及が言われています。岡山市でも,以前電気自動車の普及推進
を図るために各所に充電器
を設置していたと思います。先日,新聞紙上で電気自動車
を増加していこうとする動きがある中で,最近電気自動車用充電器の増設の動きが低迷しているとありました。 そこでお聞きします。 (7)岡山市の電気自動車用充電器の設置状況はいかがでしょうか。また,今後の取組における課題と対策
をお示しください。 (8)今の流れや多種多様な取組
を実施すること
を考えると,燃料電池自動車の普及も視野に取り入れるべきではないかと考えますが,今後の事業として水素ステーションの設置も検討すべきと思います。御所見
をお願いします。 大きな2番,生物多様性について。 先日,いいかも!生物多様性というインスタグラム
を発見しました。岡山市環境保全課自然保護係公式のインスタグラムです。生物多様性
をキーワードに,全ての命に優しく心豊かなまち岡山の実現に向け,いいかもと思えるイメージ
を多くの市民と共有するためとお聞きしております。また,温室効果ガスの排出による気候変動などによる野生生物や生態系の保護・保全活動の推進や岡山市の豊かな自然
を知ってもらうこと,生物や植物に愛情
を持ってもらうことも目的としているのではないかと思っております。今後市民の皆様に楽しんでいただけるインスタグラムになること
を願いながらお聞きします。 (1)いいかも!生物多様性というインスタグラムはいつから始められたのですか。 (2)このインスタグラムの目的,将来像について改めてお聞きします。 (3)多種多様な自然
を配信していくには,多くの団体とも共通認識
を図り,協力体制も構築しているのではないかと推測されますが,他団体との連携はどうされていますか。 (4)さらに連携強化・拡大のために考えていることがあればお示しください。 (5)また,今後市民に期待することは何ですか。 (6)今後どのような利活用
をしていこうとお考えか,お示しください。 (7)フォロワー
を増やすことや環境保全の意識向上
を目指していくための啓発活動
をお示しください。 大きな3番,ごみ削減について。 以前レジ袋などのプラスチックごみ削減やマイバッグ運動についてお聞きしましたが,そのときの御答弁で,イベントによるリユース食器の普及促進や代替素材の利用促進などについて,国や事業者の取組に注視し,有効な啓発対策
を検討するとありました。小さなことからでも市民や職員の方に協力していただくように繰り返し啓発しなければなりません。 そこでお聞きします。 (1)その後どのような啓発活動
をされましたか。 (2)岡山市のイベントで時々マイ箸運動の協力
を呼びかけるチラシ
を目にするようになりましたが,環境局として様々な飲食
を伴うイベントに対してどのような推進や啓発
をしておられますか。また,職員の皆さんに対してどのような啓発活動
をされていますか。 大きな4番,
新型コロナウイルス感染症関係について。 (1)通常の入院の場合,入院患者のパジャマやタオルなどは家族が洗濯して清潔なものに替えていますが,
新型コロナの入院患者についてはそういうわけにはいきません。レンタルということになり,その経費については自己負担となっているようです。これは不合理ではないかとの指摘が入院患者の家族からありました。この点について現状はどうなっていますか,御説明ください。 また,
新型コロナによる入院患者のパジャマやタオルなどについて,単市でも自己負担とならないようにはできないでしょうか。御所見
をお伺いいたします。 (2)若者の感染も続いていますが,寮生
を抱えている私立高校はいろいろ苦労されているようです。感染拡大防止など疫学上のアドバイスはしっかりしていただけているようですが,感染者や濃厚接触者が生徒や教職員に出た場合,生徒や保護者にどのような情報
をどこまで知らせるかなど,心理面
を含めての対応については特に苦慮されているようです。
新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が出た場合の対応について,疫学的,医学的なアドバイスや保護者,生徒等への対応について,
ワンストップで相談に応じたりアドバイスできるような仕組みが必要ではないかと思います。この点について現状どうなっていますか。また,改善の必要についてはどのように認識されていますか。 (3)現在,
新型コロナウイルス感染症に関して,本部会議
を踏まえ,市民の方にぜひ理解していただきたいことなどについて市長からお知らせする動画メッセージ
を市ホームページにアップしていただいております。実によいことだと思います。 当面は緊急事態宣言下においての状況などの説明が主になっていますが,緊急事態宣言解除後はリバウンド
をしっかり抑えていくために,より一層状況
を的確に理解し,行動してもらう必要が出てくると思います。市民に対する市長による動画メッセージについてのコンセプトや内容について,しっかりブラッシュアップしていく必要があると思います。この点についていかがお考えでしょうか。 また,この市長の動画メッセージ
を企業や高校,大学などを通して若年層にしっかりと浸透させていくことが重要になるのではないかと思います。この点についてさらなる呼びかけや工夫が必要ではないかと思います。この点についてはいかがお考えでしょうか。 (4)
新型コロナウイルス感染症による影響について。 先日,内閣府は,
新型コロナウイルス感染症による生活への影響について調査し,結果
を公表されました。そこには,コロナ疲れ
を感じている,友人との食事や旅行などの楽しみの制限,感染への不安
を抱くことにより多くの人がストレス
をため込んでいる,特に若い層で感じる割合が高いとの調査結果がありました。ほかには,緊急事態宣言の延長により我慢
を強いられる生活が長引き,そして運動不足やストレスから心身に不調,孤独や孤立から鬱病発症の要因
を生みやすい状況が深刻化しているとの報道がありました。こうした問題から,政府は全国調査
を実施することとしました。 また,
子どもたちの外出制限により自宅での生活にも変化が出ており,岡山市教育委員会が行った調査結果では,テレビやゲーム,スマートフォンなどの画面
を見る時間が増加しているとありました。 そこでお伺いします。 ア,岡山市の現状及び認識
をお示しください。 イ,心身
を守るためには人とのつながりが重要となりますが,現在の対応と課題
をお示しください。 ウ,不要不急の外出制限は
子どもたちの居場所に影響が出ていませんか。岡山市としてどのように現状把握され,対応されているか,お示しください。 エ,岡山市小・中学校におけるテレビやゲーム,スマートフォンなどの画面
を見る時間はどうなっていますか。また,あわせて家庭学習の時間がどうなっているのか,お示しください。 オ,あわせて,
子どもたちの視力検査の結果についてもお示しください。 以上,御答弁
をよろしくお願いします。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,太田議員の質問にお答えいたします。 温室効果ガス排出実質ゼロに向けての思いということでありますが,今G7が行われ,終わったところでありますけれども,対中国の問題が随分議論されているようでありますが,ただこの地球温暖化対策という面では全ての国が手
を取り合っていこうじゃないかという話になっております。地球というのは一つしかないわけで,我々としてもその温暖化対策,やっぱりみんなで考えていかなきゃならないと思っております。 そういう面では,昨年10月段階で政令指定都市20都市のうち10都市しかカーボンゼロの宣言
をしていませんでした。私も担当の部会長として横浜市長とも相談しながらこれ
を増やしていこうということ
をまずやらせていただき,20の市のうち19の市が参加する形になったところであります。そして,岡山においてそれ
を宣言するときは,これは岡山市だけじゃなくて都市圏全体で宣言してやったほうがより効果があるということでやらせていただきました。そういう面では非常に前
を向いてやらせていただいているところであります。これから具体策
を練っていかなきゃなりませんけれども,我々としては代表的なものとして,新庁舎の熱源としては全てごみ処理の熱
を利用しようじゃないかというようなことでカーボンゼロに向けての動き
をさせていただいているところであります。 そのほか,太田議員がおっしゃる電気自動車にしろ何にしろ,やはり相当の予算が必要となってまいります。その予算は,一定の予算の中で処理していかなければならない,我々が勝手に債券発行もできないわけでありますから,国からの助成というのは必要だろうと。先週,官邸の官房副長官,環境省の副大臣とZoomで議論し,そこ
を自治体への支援
をお願いするとともに,今炭素税の話が出てきています。この炭素税についても一部地方財源化できないかというようなこと
をお話ししたところであります。 次に,市民への動画メッセージでありますけれども,これはいろいろと御指摘ありがとうございました。おかげさまで──確かに記者会見はoniビジョンでの報道もありますし,また我々のほうからの動画メッセージも流れているということで市民の方にお伝えできていたんですが,コロナウイルスの対策本部に関して言うとそういうことができていなかったということであります。早速開始させていただきました。終わった後,それ
をまとめてどのように発信すればいいのかということ
を危機管理室と広報広聴課と相談しながらやらせていただいております。我々としては一生懸命やらせていただいているつもりですが,十分じゃないところもあるかもしれません。そういうところがあればまた御指摘
をいただいて,よりいいものにしていきたいと思います。 以上です。
◎國米哲司環境局長 温室効果ガス削減についての項,市長答弁以外について順次お答えします。 まず,研究会の進捗状況についてです。 当初5月中の開催
を目指しておりましたが,研究会の運営方針,テーマや参加者の選定,周辺の市町や参加事業者との日程調整などに時間
を要することとなりました。現在,6月下旬に第1回研究会
を開催できるよう準備
を進めております。 次に,研究会の目的についてです。 研究会では,今後の連携市町及び各主体におけるゼロカーボンの実現に向けた具体的な取組について産学官が共に研究し,令和4年度以降の具体的な施策につなげること
を目的としています。また,研究会では主に再生可能エネルギーの促進,省エネルギーの推進等の施策に関する研究
を予定しており,その成果として各主体において施策が推進されること
を期待しております。 次に,研究会の出席者数についてです。 研究会の主なメンバーは,岡山連携中枢都市圏の8市5町と倉敷市,それぞれのテーマに関心のある民間事業者及び大学関係者等
を想定しております。研究会ではゼロカーボンの実現に効果的な取組
をテーマ別に幅広く考えていくこととしており,各主体によって関心の大きさも異なることから,固定メンバーではなく,開催テーマごとの希望に応じて参加者
を決定していきたいと考えております。 次に,研究会の講師についてです。 研究会のテーマに応じ,先進的な取組
を進める民間事業者や対象の分野に精通している大学関係者等
を招聘し,現状分析や内容説明等
をお願いしていく予定としております。 次に,参加者の選定や研究テーマについて幅広く情報収集するべきではについてです。 研究会の開催に当たっては,関係市町・圏域内事業者にとって関心が高く効果が大きいと考えられるテーマについて研究できるよう幅広く情報収集に努めてまいります。 次に,電気自動車用充電器の設置状況と今後の課題,対策についてです。 電気自動車用充電器について,岡山市では現在14か所に設置しております。充電器の普及は電気自動車の普及とあわせて考えていく必要があると考えており,これまで行ってきた電気自動車の購入補助に加え,今年度より集合住宅における充電設備の設置
を補助対象に加えたところです。今後はゼロカーボン研究会のテーマとして取り上げ,より効果的な取組
を研究することも検討してまいります。 この項最後に,燃料電池自動車の普及と水素ステーションの設置についてです。 岡山市では平成31年3月から水素自動車MIRAI
を公用車として導入,利用することで啓発
を図っております。また,燃料電池自動車の購入に対する補助金による普及促進も行っております。 水素ステーションは南区藤田に1か所ありますが,建設費は高額であり,岡山市としては燃料電池自動車の一般利用が増えることにより民間企業による水素ステーションの増設が促進されるよう普及啓発に努めてまいります。 次に,生物多様性についての項,順次お答えします。 インスタグラムはいつから始めたのか,目的と将来像についてです。 このインスタグラムアカウントは,今年5月6日に立ち上げました。岡山市における生物多様性保全の推進に当たっては,その情報発信と収集が課題となっており,この課題解決の一助とすべくSNSの活用
を企画したものです。特に将来,里地,里山,里海の地域づくり
を担う新たな人材となり得る中高生にあっては,生態系や動植物の画像,また自然保護に関する取組情報に気軽に親しんでいただくことで生物多様性
を学ぶ場としていただけたらと考えています。 次に,様々な配信のための他団体との連携について,連携強化・拡大のために考えていることについてです。 現状は職員が撮影した写真
を投稿していますが,この夏にはインスタグラムへの投稿キャンペーンとしてフォトコンテスト
を行い,自然風景や動植物などの写真
を集めるとともに,フォロワー獲得にもつなげていこうと考えています。フォトコンテスト
を定期的に行うことで市民への認知度
を上げ,将来的には様々な企業,団体とタイアップした企画の実施につなげていきたいと考えています。 次に,今後市民に期待することについてです。 まずは生物多様性という言葉になじんでいただき,少しでも関心
を寄せてもらうこと
を期待しています。その上で岡山市,市民,事業者がそれぞれの立場で環境活動に参加するなど,生物多様性保全の重要性
を認識し,多様な主体が連携していくことが理想だと考えています。 次に,今後どのような利活用
を考えているかについてです。 インスタグラムは,投稿作業
を迅速に行うことができ,写真や動画により視覚的,直感的に情報
を伝えることができます。このため,本市が活動
を支援している身近な生きものの里やアダプト団体から毎年提出いただいている活動報告書などについても,インスタグラム
を活用したやり取りができるよう検討していきます。 この項最後に,啓発活動についてです。 このたび岡山学芸館高等学校英語科における生物多様性
を知る取組の一環で,このインスタグラムの広報チラシ
をデザインしていただきました。広報チラシ
を高校生にデザインしていただくことで,今後の生態系保全
を支える若年層に魅力が伝わるものと期待しています。岡山市では,このような取組
をきっかけに多くの中高生が生物多様性の魅力に触れる機会
を増やすことで事業への参画
を促していきたいと考えております。 次に,ごみ削減についての項,市民や職員に対しての啓発活動,飲食
を伴うイベントに対しての啓発について一括してお答えします。 岡山市では,ごみスクールや出前講座においてごみの減量,分別,リサイクルについて啓発
を行ってまいりました。昨今使い捨てプラスチックが大きな社会問題となってきたことから,マイバッグ運動の促進や会議でのペットボトル不使用の呼びかけなど
を行ってきたところです。今後はさらなる使い捨てプラスチックの削減に向けて,様々な機会
を捉え,ボトル,スプーン,箸などの持参
を呼びかけるなど,周知啓発
を図ってまいります。 以上です。
◎宮地千登世
保健福祉局感染症対策担当局長 大きな4番,
新型コロナウイルス感染症関係の項,市長答弁以外
を順次お答えいたします。 パジャマ,タオルのレンタルの現状,自己負担とならないようにできないかについてですが,コロナ入院患者のパジャマ,タオルなどの日用品の扱いにつきましては,誰が準備するかなど各医療機関で異なっており,レンタルの現状については把握しておりません。医療機関で取扱いが異なるため,一律の制度による助成は困難と考えております。 続いて,
ワンストップで相談に応じたりアドバイスできる仕組みが必要ではないか,現状,改善の必要性についての認識でございますが,生徒や教職員の感染者に係る相談は
新型コロナウイルス受診
相談センターで,感染していない児童・生徒,保護者に係る相談は教育委員会で対応しております。今後も引き続き教育委員会と連携,役割分担しながら適切に対応してまいりたいと考えております。 続いて,
新型コロナウイルス感染症による影響についてのうち,岡山市の現状及び認識についてですが,こころの健康センターなどにおきます相談件数については特段の変化は見受けられませんが,相談の中身としては不安
を感じる等,
新型コロナウイルス感染症に係る相談も寄せられているところでございます。 続いて,人とのつながりが重要,現在の対応と課題はについてですが,現在,関係団体などと連携し,地域活動の再開準備
を行っております。再開するに当たっては感染症の対策に不慣れなため不安もあるとお聞きしておりますが,スムーズに活動
を再開できるよう,各保健センター等と連携し支援していく予定でございます。 以上です。
◎田渕澄子
岡山っ子育成局長 同じ項,
新型コロナウイルス感染症による影響についてのところで,子どもの居場所への影響,現状把握と対応についてお答えします。 岡山市が設置する児童館や地域子育て支援拠点事業,補助事業として実施しているプレーパーク等,子どもの遊び場
を提供する事業は,緊急事態宣言期間中は感染拡大防止のため休止している状況です。一方,本市が把握している子ども食堂など子どもの居場所づくりに取り組む36団体では,屋内の活動
を屋外に変えるなど工夫しながら,4月中は8割,5月中は6割が活動
を継続しております。岡山市では,各団体が知恵や工夫
を共有できるようネットワークの強化
を支援するとともに,コロナ禍で負担が増加する活動経費の一部
を補助しているところです。 以上です。
◎菅野和良教育長 この項最後になりますが,
新型コロナウイルス感染症による影響についての中,テレビやゲームなどで画面
を見る時間や家庭で学習する時間,また
子どもたちの視力検査の結果について一括してお答えいたします。 昨年度実施いたしました岡山市学力アセスの生活に関する調査におきまして,一斉の臨時休校により家庭で過ごす時間が長くなったためにゲームやスマートフォンの画面
を見る時間は増加していましたが,当然家庭学習の時間も増加しておりました。視力検査の結果,眼科での検査等
を受けるよう勧められた児童・生徒の割合は,令和元年度と令和2年度の比較で僅かでありますが増加しております。 以上でございます。 〔9番太田栄司議員登壇〕
◆9番(太田栄司議員) 市長,御答弁ありがとうございました。 数点再質問させていただきますけど,まずは市長,温室効果ガスのあたりでも御答弁いただきました。環境局のほうからもいろいろとどうしていくか,これからのことだということであります。今日御答弁されたようなこと,こうしていくんだというところ,何か決まったときには市民,事業者に向けてしっかりと情報発信していただいて,そういったところの牽引役となっていただけたらなと思っております。しっかりと私もそういったところ
を応援していきたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 先ほど,ゼロカーボン研究会の参加者についてお聞きしました。その中には産官学プラス倉敷市ということでありました。連携中枢都市圏と,委員会に出た資料の中には商工会議所とか,あと大学,岡山大学等という中でぽつんと倉敷市がついている。先ほどの答弁の中にもありましたけど,この倉敷市が入っている,構成に加わっているというのは,これはどういうことか。目的というか何かあるのか,またこの関係などどうやって進めていこうというのか,広げていくというか,その辺何か意図があるのか,教えていただけたらと思います。 それから次に,電気自動車の充電器の設置状況についてもお伺いしました。現在設置している箇所が本当に適正なのか。市のほうでつけているところは14か所ということでありましたけど,本当にそこが適正なのかなとちょっと思います。実際に岡山市に来てもらって充電してもらって,さらにこれからも産業なり観光とかにいろいろとつなげていくためには,もっと岡山へ来てもらったりということになると,もっとほかの観光地の周辺に設置するとかというような検討はできないのかなと思いますので,その辺ちょっと御所見
をお伺いしたいと思います。 それから,先ほど市長のほうからコロナウイルスの動画のメッセージについてお答えいただきました。その中で企業や高校,大学の若年層からそんな動画
を見たとかというようなこと
をなかなか聞けないというか,市長の動画
を見たかと聞いても,見てないとかというような声
をお聞きします。会社の中でもそういったの
を聞いたりもします。そうすると,やり方が何かあったら御提案とかというようなことも先ほど市長がおっしゃられましたけど,企業団体というか労働組合の団体,例えば連合岡山を通じて事業所,企業内にもうちょっと浸透させていくとか,学校であればチラシなど
を配るとか,何か広報されるならそれにQRコード
を掲載するなどして岡山市のLINEなど
を登録してもらってもっと広めていくというか,そういったタイムリーに情報が入っていくようなやり方も考えられるのかなと思いますので,その辺ちょっと御所見があればお願いいたします。 あと一個,子どものことで要望となりますけど,勉強の時間も増えているよ,スマホの時間も増えているよ,でも大して視力の低下はないよというような感じだったと思うんですけど,そうはいってもGIGAスクールがこれから始まって,画面
を見ることも増えていくという中で,さっきの検査結果というのは令和元年,令和2年ということですから,実際に影響が出るのは今年の検査になると思います。もう少しその辺の動向
をしっかりと調査というか検討していただいて,
子どもたちの学力と視力のその辺の関係
をしっかりと注視していただけたらなと思っております。それは要望しておきますのでどうぞよろしくお願いします。 以上で再質問
を終わります。 よろしくお願いします。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 確かに私も本部会議が終わった後,それ
を見たよというのは直接聞いたことはないですね。私なんかはLINEでいつもチェックはしているんですけど,LINEのフォロワーが6月10日で1万6,249人という数字になっているんです。これが多いか少ないかという問題はありますし,1万6,000人の中でその本部会議の決定
をどれだけの方が動画で見ておられるかというところも分からない面があります。ただ,平成31年3月は3,400人だったのが5倍近くなっているということは事実なんです。だから,特にこの
新型コロナウイルスが出だしてから,あれは毎日感染状況なんかも来ますから,相当数増えていることは事実なんですけども,それ
をよりどうやって増やしていくのか,そこは研究,検討の余地は十分あるだろうと思います。まず,
新型コロナ関係でいくと危機管理,そして広報,そういったところと相談しながら何ができるか考えていきたいと思います。
◎國米哲司環境局長 2点御質問いただきました。 研究会への倉敷市の参加についてですが,岡山市だけじゃなくて広く研究の効果
を広げていくという観点が要ると思っております。そういう中で岡山市に次ぐ大きい都市,倉敷市にも参加いただいているというところでございます。 もう一点,電気自動車の充電器,観光地への設置も検討してはどうかという御質問です。 充電器の拡充につきましては,今後いろいろな施設への設置
を考えて,関係部署とも協議してまいりたいと考えております。拡充に当たりましては,電気自動車自体の普及状況も見ながら,また設置の優先順位なども踏まえて事業
を進めていきたいと考えております。 以上です。
○
和氣健議長 以上で太田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田口議員。 〔37番田口裕士議員登壇,拍手〕
◆37番(田口裕士議員) それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 路面電車の延伸・環状化について。 令和5年夏頃のオープンに向け岡山芸術創造劇場の整備が進み,その劇場
を中心として商店街や旧城下町エリアのにぎわい創出への期待が高まっているところであります。そうした中,やはり重要となるのは,岡山の玄関口である駅前エリアと当該エリア
を結ぶ,利便性が高く効率的な公共交通ネットワークの構築であります。都心の回遊性向上に大きく寄与する大雲寺前電停から岡山芸術創造劇場
を経由して西大寺町電停までの区間の路面電車の延伸化に地元も期待が高まっているところであります。 2月
定例市議会において,この区間の整備の実現に向けた事業の進捗について質問させていただきました。その際市長からは,早期に手続
を行うよう要請したところ,事業者からこの区間の運営の実現に完全公有民営方式
を求められており,市としては事業者の考える完全公有民営というのは何なのか
を確認した上で,公がどこまで負担するべきか,市民に理解してもらい,透明性
を持って対処したいとの答弁
をいただきました。 まさにそのとおりで,私としてもこの路線の必要性については重々承知しているところでありますが,実現のためには,市民の理解
を得られるよう,公と民の役割分担と費用負担の考え方
を整理する必要があると考えております。 そこでお尋ねします。 その後の進捗状況についてはどうなっているでしょうか,お伺いいたします。 以上で質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 2月議会で田口議員から路面電車の延伸・環状化について質問されたの
をよく覚えております。そのときに,岡山電気軌道が完全公有民営方式ということ
を我々のほうにこの方式でいけないかということ
を言ってまいりました。その完全公有民営方式の具体の内容が分からないということで,その内容
を教えていただきたい,そしてそれ
を踏まえて検討したいという旨
を伝えさせていただきました。 電気軌道から返ってきた答えでありますが,従来どおりのスキームでは,特許申請で国が求める30年間での採算性の確保が困難。完全公有民営方式とは,地域公共交通活性化再生法に基づく軌道運送高度化事業であり,この制度
を活用している富山市のスキーム
を参考にしてほしいという趣旨の回答がありました。早速この富山市のスキーム
を調べたところ,線路や車両等の設備
を市が整備する。そして,市が保有する。その設備
を事業者に市が貸し付ける。事業者は
維持管理費相当分として施設使用料
を市に払った上で運行
を行い,運賃収入
を得るものということでありました。岡山電気軌道としては,従来どおりのスキームでは採算が見込めないと考えているようであります。 我々としては,今年10月から高齢者・障害者割引の実施
を始めます。また,初乗り運賃の適正化の実施も予定しているところであります。これらの施策が採算性,経営の安定化に与える影響は非常に大きいと考えております。したがって,私としては,高齢者・障害者割引や運賃適正化の影響
を考慮した採算性について具体に,定量的に検討するよう都市整備局に指示したところであります。この検討結果
を踏まえて,来年度の予算までには方向性
を出し,皆様方にお示ししたいと思っております。 以上です。 〔37番田口裕士議員登壇〕
◆37番(田口裕士議員) それでは,再質問させていただきます。 なぜ岡山電気軌道が採算
を見込めないのか。返事がそう返ってきたということで,なぜ見込めないのかなということが1点。 それから,もう一点は,2月議会において市長は透明性がキーワードになってくるということ
を言われたと思うんです。その透明性とは一体どういうふうなことで確保するのか。市として今言われておる透明性ということ
をいかに確保するか。なぜそんなこと
を言うかというと,今富山の例
を出されて,公がある程度すりゃええじゃねえか,あとは事業者にそれなりにやってもらう。路面電車は確かに交通事業者,岡山電気軌道だけかもしれない。でも,岡山市にはバス事業者
を含めて全部で9社かな。じゃあ,そのあと残りの8社にも同じ理屈が立つと思うんよな。だから,やっぱりそこ
をきっちり民間事業者も市民も含めて,これについては市の持分,事業者の持分,それから3分の1国が出すんですかね,そういう形でちゃんと透明性
を確保して税金
を出すということ
を理解していただくということが大変重要になってくると思うんです。ただ,出した,こうこうでやったからよろしいんじゃないですかという部分にはならないと思うんで,その辺の答弁
をよろしくお願いします。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 田口議員の質問が出たということで,もう一度担当と話
をしました。新たな情報が来ているかどうかという点でありますが,新たな情報は来ていないということでありました。そういう面では
新型コロナウイルスの影響も岡電のほうは考えておられることだろうと思いますけれども,彼らのほうで具体的に採算が取れないというのは,それ以外のところは私としては承知していないところであります。 我々は我々の数字
をこれから出そうとは思っております。ただ,全てが我々の数字どおりでいきますよという話にもならない。その数字もやはり岡電のほうにも提示して議論していきたいと思っております。その過程については,場合によっては大きく負担の概念が変わってくる可能性があるわけで,田口議員がおっしゃるように,他への影響も非常に大きなものがあるわけであります。議員の皆さん方にはこういう場を通じて提供し,またメディアを通して市民の皆さん方にも提示し,それで必ずしも十分でなければもう一つ違うことも考えてもいいと思いますが,どちらにしても透明性
を維持しながら,市民の納得のいく形で結論
をつけたいと思っております。来年度の予算
をどういう形で出していくか,これから我々として慎重な議論
をしていきたいと思います。 以上です。 〔37番田口裕士議員登壇〕
◆37番(田口裕士議員) 今回の延伸化,僕,これは市民も含めて,あそこの商店街も含めて,重要な問題だと思うんです。特に商店街なんかはあれが延伸化することによって活性化していく。それから,創造劇場に至っては利便性の向上が計り知れないですわね,大雲寺の電停と西大寺町のあそこから降りて歩いて行くこと
を考えれば。そうしたこと
を考えると,実
を言うと物すごく期待しているところであります。しかし,片一方で事業者は採算が取れないということで,あれ岡山市が幾ら申請しても駄目なんですよね,事業者が申請しなければ認可にならない。事業者は採算が取れないといってしない。オープン
を含めて今度,何年だったかな,ちゃんと路面電車
を延伸・環状化するという計画
を出していますよね。でも,それが大幅に遅れる可能性が出てくる。やらなければいけないのに事業ができない。市の責任になっちゃう。事業者が採算が取れないからできんと言ようるのに岡山市の責任になるのもどうも僕には理解できない。 今までの答弁
を聞いておってふと思ったんですけど,僕は事業者はあくまでも1社しかおらんので言わんのですけど,駅前の乗り入れのときには自分らが採算性があるから本気で一生懸命やりましたね。今回は採算性がないから,もうこれは公が全部整備すりゃええんだよ,俺らはちゃんと運用はしますからみたいな,どうも公共交通
を担っている業者として,僕はこれ2月議会でも言ったけど,おかしな話。 確かに事業というものは利益
を求めていく,それが会社としての当たり前の姿だと思います。だから,銀行も貸さないし,採算も取れない,お金
を工面できないなら,岡山市が貸しゃええなと思ったんです,負担分
を。30年間ぐらいの事業の中で返していただきゃあ,事業は前へ行くじゃないですか。岡山市が税金
を余分にその一事業者に投入することは僕はできないと思う。だけど,やっぱりそうやって貸し付けてでもやっていくということも一つの案かなって思います。 だから,そうした今再三再四市長がおっしゃったように,やはりこの問題って──絶対事業はしていかなければならない。そのためには事業者にもやっぱりある程度理解してもらわにゃいけんし,一番大事なのは市民が理解する。そういう姿勢の中で透明性
を確保する上でやっていただきたいと思うんで,再度その辺の御決意
をお願いいたします。 これで質問
を終わります。 ありがとうございました。
○
和氣健議長 当局の答弁
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 劇場
を建設する,そして劇場
を運営していく中で,この路面電車というのは非常に効果が大だと思っていますが,私はそれだけじゃないんだろうと思います。表町かいわい,また南側の清輝橋もぜひこの環状化,延伸してほしいという声が私のほうにも来ました。だから,地元の意向は非常に大きい。それはもうおっしゃるとおりだと思います。何とか実現したいという気持ちはあります。しかしながら,やっぱり市民の納得の得られる形というのが重要だろうと思うわけであります。 田口議員のその貸付けの話は,これはたしか今できなくなっているんです。私も一回それ
を調べたことがありますけれども,貸付け自体はできなくなっていると。過去野放図にどんどんどんどん貸していった事例があって,それはまずいだろうというんで制度的にたしかできない形になっているんで,やるとすれば今のまま事業者でやっていただく。ただ,事業者にとってみても30年間で経営上プラスになるというのが国からも求められていますから,そうじゃなきゃやっちゃいけない。それはそのとおりだろうと思うんですけれども,我々も10月からの割引だとかいろんなこと
をやっているんで,我々としてはある面採算というのも取れるんではないかなというような思いもあります。しかしながら,岡電としては採算が難しいというようなこともおっしゃっているところでありまして,これが一体どうなのかというの
を見極めていかなきゃならない。これもずっと見極めていれば事業自体が進捗してこない,できないということになりますから,やはり一定の節目
を設ける必要があるだろうということで,予算
を念頭に置いて整理していこうとしております。田口議員のこの路面電車延伸に対する思いは共有しているところであります。その実現に向けて動きたいと思っております。 以上です。
○
和氣健議長 以上で田口議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で本日の個人質問
を終わります。 ──────〇──────
△日程第2 甲第171号議案 ─────────────
○
和氣健議長 日程第2に入ります。 日程第2は,甲第171
号議案令和3年度岡山市
一般会計補正予算(第3号)についてであります。 これ
を上程し,市長から提案理由の説明
を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第171号議案の令和3年度一般会計の補正予算案は,
新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う生活困窮世帯への支援金
を支給し,及び市議会議員の辞職に伴う補欠選挙
を執行するために編成したものです。 補正額は,一般会計で9億2,800万円の増額となっております。 なお,補正に要する一般財源については,令和2年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。 以上で提案理由の説明
を終わります。 よろしく御審議の上,議決
を賜りますようお願いいたします。
○
和氣健議長 以上で市長の提案理由の説明
を終わります。 なお,議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承
を願っておきます。 本日はこれ
をもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問
を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。 午後2時33分散会...