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06月14日-03号

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  1. 岡山市議会 2021-06-14
    06月14日-03号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 3年 6月定例会    令和3年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第3号       6月14日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第115号議案 令和3年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について 甲第116号議案 岡山市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第117号議案 岡山市市税条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第118号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第119号議案 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第120号議案 岡山市養護老人ホーム条例の一部を改正する条例の制定について 甲第121号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第122号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第123号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第124号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第125号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第126号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第127号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第128号議案 岡山市地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第129号議案 岡山市福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第130号議案 岡山市保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第131号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第132号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第133号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第134号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第135号議案 訴えの提起について 甲第136号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第137号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第138号議案 指定管理者の指定について 甲第139号議案 字の区域・名称の変更について 甲第140号議案 岡山市第六次総合計画後期中期計画の策定について 甲第141号議案 市道路線の認定について 甲第142号議案 市道路線の認定について 甲第143号議案 市道路線の認定について 甲第144号議案 市道路線の認定について 甲第145号議案 市道路線の認定について 甲第146号議案 市道路線の認定について 甲第147号議案 市道路線の認定について 甲第148号議案 市道路線の認定について 甲第149号議案 市道路線の認定について 甲第150号議案 市道路線の認定について 甲第151号議案 市道路線の認定について 甲第152号議案 市道路線の認定について 甲第153号議案 市道路線の認定について 甲第154号議案 市道路線の認定について 甲第155号議案 市道路線の認定について 甲第156号議案 市道路線の認定について 甲第157号議案 市道路線の認定について 甲第158号議案 市道路線の認定について 甲第159号議案 市道路線の認定について 甲第160号議案 市道路線の認定について 甲第161号議案 市道路線の認定について 甲第162号議案 市道路線の認定について 甲第163号議案 市道路線の認定について 甲第164号議案 市道路線の認定について 甲第165号議案 市道路線の認定について 甲第166号議案 市道路線の認定について 甲第167号議案 市道路線の認定について 甲第168号議案 市道路線の廃止について 甲第169号議案 工事請負契約の締結について 甲第170号議案 工事請負契約の締結について第2 甲第171号議案 令和3年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第115号議案~甲第170号議案 日程第2 甲第171号議案      ──────〇──────〇出席議員(40人)            1番  柳 迫 和 夫            2番  平 元 道 隆            3番  林   敏 宏            4番  川 本 浩一郎            6番  江 田 厚 志            7番  松 本 好 厚            9番  太 田 栄 司            10番  福 吉 智 徳            11番  竹之内 則 夫            12番  赤 木 一 雄            13番  藤 原 哲 之            14番  菅 原   修            15番  東     毅            16番  鬼 木 のぞみ            17番  熊 代 昭 彦            18番  岡 崎   隆            19番  松 田 隆 之            20番  柳 井   弘            21番  高 橋 雄 大            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  東 原   透            25番  小 川 信 幸            26番  林     潤            27番  田 中 のぞみ            28番  森 山 幸 治            29番  山 田 正 幸            33番  楠 木 忠 司            34番  小 林 寿 雄            35番  則 武 宣 弘            36番  田 尻 祐 二            37番  田 口 裕 士            38番  宮 武   博            39番  竹 永 光 恵            40番  下 市 このみ            41番  羽 場 頼三郎            42番  森 田 卓 司            44番  三 木 亮 治            45番  千 間 勝 己            46番  和 氣   健      …………………………………〇欠席議員(5人-欠員1)            5番  寺 林 綾 乃            30番  二 嶋 宣 人            31番  難 波 満津留            32番  吉 本 賢 二            43番  成 本 俊 一      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       危 機 管 理 監  荒 木 昭 彦       市 長 公 室 長  藤 澤 明 彦       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  岸     学       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  近 藤 康 彦       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       保健福祉局感染症対策担当局長                宮 地 千登世       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  小 川 祥 子       産業観光局産業政策担当局長                安 東 功 夫       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  行 正 彰 夫       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  藤 原 恵 子      午前10時0分開議 ○和氣健議長  皆さんおはようございます。 これより6月定例市議会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は39名であります。      ───────────── ○和氣健議長  会議録署名議員林敏宏議員,松本議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○和氣健議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第115号議案~甲第170号議案      ───────────── ○和氣健議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第115号議案令和3年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下56件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして江田議員。     〔6番江田厚志議員登壇,拍手〕 ◆6番(江田厚志議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の江田厚志です。 まず冒頭に,新型コロナウイルス感染症が一時期のピークに比べて大分減少傾向には来ております。ですが,新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出てしまった方に対して,罹患したことが罪なのかと思われるような誹謗中傷等々まだまだはやってきております。ぜひともそういった誹謗中傷がないように,新型コロナウイルスの陽性反応が出たとしてもつらい思いをしないように皆さんで心がけていただければなと思いますので,あわせてお願いいたします。 時間も限られておりますので,通告に従い,早速質問のほうに移らせていただきます。 1,南区の空き家対策について。 近年全国的に空き家が増加し,非常に問題となっております。1998年時点では576万戸だったが,2018年には849万戸まで増えているそうです。そのうちの賃貸用または売却用の住宅以外,つまり使い道が決まっていない住宅を含むその他の住宅の数は約1.9倍に増加しているそうです。放置され老朽化した空き家は,倒壊の危険性があるだけでなく,不審者の侵入,放火,ごみの投棄,悪臭,害虫の発生など,周辺の住環境へ様々な悪影響を及ぼす可能性があるので,対策が必要となっております。 また,使われていない家屋が空き家として放置されがちな要因の一つは,住宅を壊して更地にすることで土地所有者が支払う固定資産税都市計画税の金額が跳ね上がってしまうという現行の税制度にあります。家屋が建つ土地は,住宅用地として固定資産税都市計画税の軽減措置が適用されます。家屋を建てることで土地にかかる固定資産税は最大6分の1,都市計画税は最大3分の1まで負担軽減されますが,家屋を撤去し更地に戻すと,この負担軽減措置が適用されなくなるのです。解体するにしても費用がかかるのに,更地にしたほうが固定資産税の金額が高くなるというのであれば,多くの人があえて解体する必要がないと考えると思います。 昨今のコロナ禍によって空き家所有者の動きにも変化があると伺っております。以前から空き家所有者の多くは,責任を持ってメンテナンスを行っておりました。定期的に通って草刈りなどをしていたのですが,コロナ禍でそれができない所有者が増えました。そのため,放置空き家が増えてきているとの話も聞きます。 そんな中,議員立法で成立した空家対策特別措置法が施行され6年経過しました。各自治体による空家等対策計画の策定率に関しては,2016年度が20.5%だったのに対し,2019年度は69%となっております。そして,法定協議会の設置率は2016年度が21.3%だったのに対し,2019年度は47%となっております。全国の自治体の半数またはそれ以上が,空き家問題に対して計画的に取り組んでおります。本市においても,岡山市建築指導課では危険度などが高いものから重点的に手がけ,かなりの数が解体されるなどの成果を上げていると伺っております。 また,空き家対策においては,解体撤去だけでなく利活用も増えてきております。リフォームした空き家や解体した空き家の跡地を活用してコミュニティー維持につなげるなど,各地で様々な取組がなされております。先日「VISION OKAYAMA」でも南区の阿津町内会空き家対策の取組が特集されておりました。生産性のない空き家に命を吹き込み,サービスを呼び込み,継続的な事業として集落経営を実現するモデルに取り組んでいるそうです。 また,山形県酒田市では,自治体の空き家等の見守り活動の支援が挙げられます。同市では,自治会による最低月1回の空き家の見守りや新たな空き家情報の市への報告などの活動に対し運営交付金を支給しております。 自治体による空き家バンク制度というものがあります。自治体が仲介者となって空き家の売却や部屋貸しの希望者と購入・賃貸希望者需給マッチングを行い,自治体ホームページ等で物件情報を公開する,言わば自治体による不動産仲介です。 先ほど挙げた放置空き家の増加要因の一つである税金に関しても,福岡県豊前市や鳥取県日南町では,独自の基準に該当する空き家を撤去した場合,約10年間の固定資産税の減免を実施しております。このような取組によって,所有者は解体後に時間を設けてゆっくりと土地の利活用を考えられるため,対策も進んできております。 昨今では,新しい生活様式の導入に伴うテレワーク増加の対応策としてサテライトオフィスとしての空き家活用や,先ほど申し上げた南区の阿津町内会の取組事例のように,空き家を中心にまちおこしを行う市町村も増えてきております。これらのような連携した取組は,地方にとっては就業者の確保につながるため,非常に有益な空き家の活用方法となっていると伺っております。空き家対策と並行して地域活性化も行うことができる。自治体と国,自治体と民間との連携も今後はより活発になっていくのではないでしょうか。 そこでお伺いします。 (1)本市と南区における空き家状況は把握されているのでしょうか。現状をお示しください。 (2)本市と南区における特定空家の数をお示しください。 (3)助言,指導,勧告,命令,行政代執行略式代執行など,特定空家に対する実績をお示しください。 (4)本市における空き家対策の補助金,助成金などをお示しください。 (5)空き家の所有者やこれから空き家になる予定の住宅を持っている人向けの相談窓口,相談会などは実施されているのでしょうか。相談員は司法書士,行政書士,建築士,税理士などの専門家で,無料で相談することができるなどのサービスがあるといいと思います。御所見をお示しください。 (6)特定空家を撤去,解体する際,解体後の固定資産税の増額が負担になり,空き家のまま維持される方も多いと聞いております。解体後の固定資産税の減免,免除などはできないでしょうか。一定期間でも減免,免除があれば,空き家を減らし,空き家を所有していた方は経済的負担も減り,次の利活用を考えることができるのではと思います。御所見をお示しください。 (7)地域住民を中心に空き家見守り隊を結成し,月1回の巡回を行う活動をしていただき,市は見守り隊からの報告を受けながら空き家状況を収集する。活動資金などを市で助成するなどして地域と一体となって早期の空き家対策をするのも一つの手だと思いますがいかがでしょうか。御所見をお示しください。 2,スポーツ施設利用向上について。 岡山市には直営,民間委託など多くのスポーツ施設があり,市民の健康増進や体力向上はもちろん,子どもたちに夢を与え,かなえる場所として利用されております。また,利用希望時間帯が重なることなどから,ぜひとも増やしてほしいという声も絶えません。スポーツ施設の空き状況についてはネット上で確認でき,予約できるシステムになっており便利です。 そこでお伺いします。 (1)市有スポーツ施設のうち,主要な多目的グラウンドの利用率をお示しください。 (2)利用向上のためにも,利用率などを考慮し,利用料金を改定(条例改定)するべきです。御所見をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。 ◎岸学財政局長  大きな1番目,南区の空き家対策についての項,特定空家解体後の固定資産税を減免,免除できないかとのお尋ねでございます。 特定空家を理由として減免等を行うことは,空き家を自主的に除去し更地にした方との税の公平性を担保できなくなるおそれがありますので,難しいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,本市と南区の空き家の状況把握についてお答えいたします。 平成27年に市内全域を対象に空き家の実態調査を実施し,市内に8,660棟,うち南区に2,014棟の空き家を確認し,それぞれ建物の不良度や樹木の繁茂の状況などを把握しております。また,その後5年間の空き家の推移などを把握するために,令和2年に一部地域を対象として同様の調査を行っております。この調査の結果,平成27年から除却や活用により多くの空き家が解消された一方で,新たに発生した空き家も確認されており,空き家の数は全体として増加傾向にあることが分かっております。 次に,本市と南区の特定空家等の件数について,それから特定空家等に対する措置状況について一括してお答えいたします。 特定空家等の認定については,平成28年度以降の各年度に69棟,57棟,57棟,43棟,26棟,延べ252棟を認定し,うち南区は延べ41棟を認定しております。特定空家等の認定後は所有者不明の5棟を除く247棟について助言,指導を行い,うち227棟が除却等の対応を既に終えております。残る特定空家等につきましては,引き続き所有者に除却等の対応を求めてまいります。また,所有者不明の特定空家等5棟のうち3棟を略式代執行により建物を除却し,また1棟に応急措置を実施しております。残る1棟は,今年度内の略式代執行に向け準備を進めております。 なお,勧告,命令,行政代執行の実績はございません。 次に,空き家対策の補助金,助成金についてです。 空き家に係る補助制度としては,特定空家等の除却工事に対し,平成28年度からこれまでに201件,約9,190万円の助成を行っております。また,空き家を活用するためのリフォーム工事に対し74件,3,720万円,空き家診断に対し1件,5万円をそれぞれ助成しております。 次に,専門家による相談会についてです。 空き家に関する様々な相談にワンストップで対応するために,建築指導課内に空家等総合相談窓口を設けて空き家の所有者等からの相談に対応しております。特に専門的な知識を要する相談については,弁護士,司法書士,宅建士などの専門家で組織された一般社団法人岡山住まいと暮らしの相談センターと随時連携し対応しております。また,市と当該団体による無料相談会を毎月定期的に実施しております。 この項最後に,地域住民による空き家見守り隊についてでございます。 議員御提案の空き家見守り隊は,地域と連携した,管理不全な空き家の早期発見を目的とした取組と認識しております。本市では,地域に御協力をいただくことなく,委託調査により市内全域の空き家を把握しております。さらに,管理不全な空き家について,地元自治会や周辺住民から相談窓口に空き家の状況や所有者等に関する情報提供をいただいており,所有者による適切な管理を促す取組を行っております。地域との連携は空き家対策の重要な視点の一つと考えており,地元自治会や周辺住民と連携の方法等について今後も相談してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな2番,スポーツ施設利用向上についての項,スポーツ施設の利用率についてです。 大会利用も行われる比較的規模の大きな多目的グラウンドの利用率は,新型コロナの影響を受けていない令和元年頃の春と秋の土日では,高いところで9割,低いところで3割程度となっております。 次に,利用料金の考え方についてです。 利用料金については,施設の立地条件や維持管理費なども考慮しながら,使いやすい料金設定としているところです。 以上です。     〔6番江田厚志議員登壇〕 ◆6番(江田厚志議員)  御答弁ありがとうございます。 先に市有スポーツ施設の件ですが,立地条件等々に応じて料金を改定していっているというところなので,ぜひとも利用率が低いところはより利用しやすい料金のほうに改定していただけるよう考えていただければなと思いますので,よろしくお願いいたします。 空き家の件についてなんですけども,空き家の総数が圧倒的に多いと思うんです。それに対しての実績数はまだまだ少ないんじゃないかなというところを感じます。そこの部分では,今の現状の実績数自体をどう評価されているのかという部分もぜひ聞きたいなと思います。少ないと思っているのか,多いと思っているのか,そこだけでも教えていただきたいなと思います。 また,今後の実績数を伸ばしていったほうがいいかなと思っているんですけども,そこについては具体的な対策は考えられているのかというのもお聞きしたいなと思います。 相談窓口が今もうあるということだったので,ぜひともそれを皆さんに周知していただくための告知等々をしっかりしていただけたらなと思っておりますので,これは要望としてお願いします。 あと,税金の減税のことなんですけども,税の公平性というところを言われておりますが,実際にじゃあどうやってその空き家を減らしていくのかで困っている部分にどうやって具体的な対策をしていくのかというところはやっぱり考えていかないと,空き家の総数自体は減ってこないと思うんです。その税の公平性を言われるのであれば,減税とかそこが難しいのであれば,例えば補助,助成,固定資産税とかの金額をある程度算出して,それに合ったぐらいの金額を補助,助成するというのも可能なのかなと思うんですけども,そこについての御所見を伺わせていただければなと思います。 実際この空き家問題というのは全国的な問題になっていて,先ほど答弁の中にもありましたけども,数がこれから先も増えていくのではないかなと言われておりますので,岡山市として今後将来空き家対策についてどうされていきたいのかとか,どう対処していくのかというのをぜひとも市長のほうからも答弁いただけたらと思いますので,よろしくお願いいたします。 以上で質問を終えたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 空き家,全国から見ても岡山市の空き家率は高いんですね,政令市の中で。そういうことを調査の上,答弁されたんだと思います。 一つには,この数十年にわたってどんどんどんどん市街地が延びていったというようなことも,そして今大分回帰している,そういったことも一つには空き家の原因になっているんじゃないかなと思います。したがって,やはりまずは全体は都市構造をどうしていくか。我々として,金曜日にもありましたけども,産業をもちろんこれから活性化して社会増を考えていかなければならないわけでありますが,しかしながら自然減が1,000人を超えているような状態です。当然人口の減少ということも頭の中に置きながらやっていかなければならないというわけでありまして,そういう面からいくと,都市構造を考えるとなると,やはり市街化区域,市街化調整区域の議論になるわけであります。したがって,そういう都市計画をきちっとしていくということが,これから空き家を減らしていくということに一つ意味が出てくるということだろうと思います。 空き家を減らすということはどういうことかというと,もちろん今言ったような治安上問題になってくる特定空家をなくしていくということも一つありますが,それだけじゃなくて,やはりそういったところに人が住んで,不便な状態になって変わっていく,そういったことを避ける必要があるわけで,市街化を抑制すべき地域というところをきちっと理解してやっていかなきゃならないと思っているところであります。もちろん特定空家についての略式代執行等々を今やらせていただいていますが,こういったことはきちっとこれからもやらせていただこうと思います。 ◎林恭生都市整備局長  空き家のことで現状の評価というお尋ねでした。 空き家を大別すると,管理が不全な状況で周りに影響を与えているようなものと,管理状態はそれなりによいんだけど空き家になっている,2つに大別できると思っております。これまでどちらかといえば管理が不全で周りに迷惑をかけているものに対して積極的に対応してきたということで,こちらについては一定の成果につながっているんじゃないのかなと思っています。しかしながら,管理状態のいいもののほうが圧倒的に多くて,こちらへの対応というのがなかなかまだできていないと思っています。 もう一つの今後実績をどう伸ばしていくかというお尋ねなんですけれども,昨年2回目の調査を行いまして,1回目と比較するようなことで,空き家が一体どう動いているのかというようなことを調べましたので,今年度空き家対策協議会というのを,市長が会長なんですけれども,開かせていただいて,計画の見直しを少しさせていただいて,皆さんで議論していただいて,少し方向も変えながら今後の対策というのを考えていきたいと思っております。 以上です。 ◎岸学財政局長  固定資産税が高くなった部分についての補助というお尋ねだと思いますが,税の観点ではそういったものを補助するという制度とかは考えられないとは思います。税のほうは,繰り返しになりますけど税の公平性というところを確保していくという部分でございますので,よろしくお願いいたします。     〔6番江田厚志議員登壇〕 ◆6番(江田厚志議員)  時間も短いので1点だけ。 笠岡市のほうはそこの固定資産税を算出して補助,助成というものを行っているんですけども,岡山市としてもそこは考えられるんじゃないかなと思うので,ぜひとももう一度御検討をお願いしたいんですけども,御所見だけ。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。 ◎岸学財政局長  繰り返しになりますけれども,税の立場で補助とかという部分ではなく,今回のこの制度に対して政策として補助ということでの検討といいますか,そういうことになろうかと思います。 ○和氣健議長  以上で江田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして三木議員。     〔44番三木亮治議員登壇,拍手〕
    ◆44番(三木亮治議員)  皆さんおはようございます。自由民主党市議団の三木亮治でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 大森市長が2013年に初当選されてからもう既に8年が経過しようとしておられますけども,本当にあっという間だったと思います。そこで,その市政8年間を振り返ってというテーマでまず最初にお尋ねいたしたいと思います。 (1)子育て支援についてであります。 保育園への入園ができない保留児扱いを改め,定義を待機児童として,平成29年894人を令和2年度中に解消すると掲げておられましたが,未就園児の保育料の無償化などもあって実現ができませんでした。ただ,今年度4月時点では,31人とほぼ解消している状況であります。また,平成28年より小学生の通院医療費を1割といたしました。学力についても,教育大綱を基本に教育委員会と議論を重ねて,目標であった全国学力テストにおいて偏差値アップも実現されました。預ける保護者にとっては安心できます。 子育て支援の一例を挙げてきましたけども,市長の子育て支援の思いをお聞かせいただきたいと思います。 (2)周辺地域の活性化についてであります。 御津,灘崎,建部,瀬戸の合併4地区において,新市建設計画等の期限を延長しながらもほぼ達成されました。また,廃止する予定でありました4つの支所を存続。平成30年豪雨のときの教訓を生かした判断だと,これは思っております。さらに,地域活性化事業として10年間で35億円の基金をつくって,地域独自の事業ができる体制を整えてこられました。 周辺地域の活性化の一例を挙げてまいりましたけども,市長の周辺地域への思いを,熱い思いをぜひお聞かせいただきたいと思います。 (3)国土交通省関係についてであります。 大森市長の出身は国土交通省でありますが,計画がありながら何十年も進んでいなかった岡山駅前の路面電車の乗り入れについては来年を目途に,路面電車の環状化も具体的に路線と時期を掲げた構想もできました。さらに,JR桃太郎線のLRTについては,コロナ禍により一時ストップとなりましたけども,駅の数や予算割り振りなども決定し,また幹線道路についても外・中環状線の建設計画が大きく進んできております。 今挙げた事例は一例でありますが,全て市長と国土交通省との強いパイプがあったからだと思っております。大変にスピードアップして実現に近づいていると思っております。市長の公共交通や道路関係への思いというものをぜひお聞かせいただきたいと思います。 (4)中心市街地の活性化についてであります。 老朽化した市民会館の移転につきましては,計画予定地から変更し,商店街などの活性化を考えて,岡山芸術創造劇場を表町商店街の南エリアの開発事業地への移転を決断されました。また,岡山城の改築並びに石山公園や旭川の河川敷の改修工事など,市民はもちろん,観光客へも魅力のあるエリアとなっております。 市長の中心市街地の活性化への思いを聞かせてください。 (5)財政についてであります。 昨年の新型コロナウイルスより特別定額給付金10万円,飲食店など中小企業への支援,ワクチン接種などで多くの職員さんが従事。さらに国からの交付金もありましたが,基金などの取崩しも行ってまいりました。また,今後,市役所本庁舎の建て替えなど,多くの予算がかかる事業もめじろ押しであります。 市長の財政状況に関する分析をお願いしたいと思います。 この項最後になります。(6)最後の質問ですが,今後の市長の市政に対する熱い思いをこの際お聞かせいただきたいと思います。 それでは,大きい項目の2番に移りたいと思いますが,市民相談にお答えくださいという項にしております。 私もいろんな主婦の方とか一般の方とお話しするときに,実に素朴な質問をいただくことが多いんですね。ところが,その素朴な質問に対して明確にぱっと答えることが,ときにできないこともあります。そういった質問を主婦の目線でというんですかね,そのままお伝えさせていただきたいと思います。 まず,(1)家庭ごみの有料化,そしてその後について。 有料化による余剰金の年間総額と使われ方をぜひ教えてください。 有料ごみ袋は小売店に手数料を払っておられるんですか。 市長は新たな分別について発言されておられますけども,新たな分別についてその詳細を教えてください。 次に,家庭ごみ有料化,リサイクル等の効果について分かりやすく教えてください。 次に,(2)消費税についてであります。 消費税は,全ての事業者が消費者から徴収し,そして当局へ納税されておられますか。それをぜひ教えていただきたいと思います。 消費税は国だけではなく地方自治体にも配分されていると思いますけども,どのように使われているか,教えてください。 実は消費税についてですが,導入された頃,私も実は商売しておりましたけども,当時は年商が3,000万円だったですかね,1,000万円だったか,それ以下の年商規模の事業者は消費税を納める必要がなかったんです。今10%になっているんですけども,それがどういう状況になっているか,実に興味があります。教えていただきたいと思います。 そして,(3)歩行者,自転車に優しい道路にしてください。 まず,歩道は健常者そして障害者を問わず安全かつ快適に歩行できなくてはならないと思いますけども,残念なことにそうでない箇所が市内には数限りなくあると思います。私たちの家のそばにもいっぱいあるんです。一つは路面の管理の不具合。また,街路樹の根による路面の凹凸。そして,幅員の不足。草木による不具合。例えば道路脇に生えている草木,つるの伸びるものがありますよね。そういったつるが歩道のほうまで覆ってきて,自転車なんかで通っていると,特にそれが絡んできて危ない場面があるそうです。岡山市にはぜひそういった危険箇所,こういったものを検証していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 次に,橋のつなぎ目等の段差,あるいは車道との区域を分ける縁石,また車道の段差,陥没や溝等,歩行者や自転車の通行に関わる危険はとにかくいっぱいあります。管理瑕疵で毎年毎年岡山市も多額の金額を市民の方に賠償金としてお支払いしておりますけども,本当にいっぱいなんですね。こういったことをぜひこれも検証していただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に,(4)公立幼稚園についてであります。 公立幼稚園にはなぜ遊戯室以外にはエアコンがないのですか。保育園やこども園には教室にも既にエアコンがあるんですけども,なぜでしょうか。ぜひ教えてください。 次に,公立幼稚園ではなぜ一部の園しか3歳児保育をしていないのですか。ぜひ教えてください。 そして,この項最後ですけれども,私立,公立を問わず保育園,こども園では自家用車の送り迎えが許されていますけども,公立幼稚園ではそれは許されていないのですか。 以上で1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  三木議員の話を伺っていて,私も8年間の足跡といいますか,自ら振り返って感慨にふけっていたところでありますけれども,まず子育て支援のところ。 何といっても,私がこのふるさとに戻ってきて驚いたことが幾つかありますけれども,子どもたちの教育。教育って重要ですよね。私の後ろには樹人,人を樹うるというのを犬養元総理が書かれているわけですけれども,百年の計は人を樹うるにしくはなしと。将来のことを考えると人材育成が重要だと言っているときに,岡山,様々な指標がありますが,まずは学力,全国47都道府県の中ではびりでありました。無解答率というのは全国平均の倍ぐらいであったわけであります。どうしてこういう状況になったんだろうかということを考えたわけであります。取りあえず目標値を定めてみんなでその目標まで走ったらいいじゃないかということでやらせていただきましたが,この8年間いろいろと見ていくと,先生たちは非常に真面目です。子どもたちを教える気持ちも非常に強い。じゃあ,なぜそういう結果になっていたのかというと,一言で言うとどうもばらばらでやっていた。だから,先生は優秀なんだけども,真面目なんだけども,どうやっていいか分からない。我々もどこかの部署に行ったときに,やはり先輩から教えてもらう。それによって初めて実力が発揮できる。そういうふうになってなかったというのが,私はいろいろと教育委員会と話をして,それが一番大きな原因だったんじゃないかと。教育委員会と学校との密な連絡,そして校長さんが週何回も授業を見に行く,そして先生と校長との間の会話もすごい増えてきている,そういったことが学力のアップにつながったんじゃないかなと思います。ただ,それはまだスタートであります。これからの世の中,不確実な世の中に子どもたちがどう対応していけるのか,切り開いていけるのかはこれからの先生にかかっているんだろうと思います。そこは教育委員会とも十分話をしながらやっていきたいなと思っています。 子育てに関して言うと,少し多分カテゴリーが違うんだろうと。子どもたちのためという問題もありますけど,どっちかというと御両親のため,特に母親にとって非常に大きな意味があるということだと思います。先週お話し申し上げましたけども,これによって2,000人を超える母親が経済活動を実施できているということがあるわけであります。実は今朝,財政課から資料をもらったんですが,平成28年から令和2年で岡山市の納税者が1万6,000人増えているんです。これはすごい大きいことなんです。こういう経済的な効果というのも大きくあっただろうし,これから女性が活躍していくその素地が幾つかはできたんじゃないかなと思います。ただ,若干その待機児童解消ということで走ってきた面があって,まだまだ質的な面というのは十分じゃないところもあり,そこはこれからやっていかなきゃなと思っています。 それから,周辺地域の活性化ですが,これは日本全体の問題でもありますが,岡山の周辺地域というのは,岡山のこれだけの中心街というかもう少し広いエリアで大きな消費力を持っています。したがって,私は,ある程度ビジネスが動く素地というのはあるんじゃないかということで,35億円を使ってコミュニティービジネスということをやろうとしました。相当数成功はしているんですが,ただ爆発的な動きにはなかなかなっていない。そこもまた事実だろうと思います。したがって,やはりそこはちょっと変えていくというか拡充していく必要があるということで,プラスの面,例えば歴史の面,そういったことをよりビジネスではなくてアピールしていくようにこちらから予算をお渡ししていくとか,それから何といっても生活交通です。周辺に住んでいると,マイナスの面は交通の面,足の面でありますが,そこをもっと楽に動けるようにするというようなことをしながら,周辺地域の活性化を図っていかなきゃなと思っているところであります。 次に,国土交通省関係というか,公共交通や道路関係でありますが,道路は外環とか国道2号の関係で動いたのは大きいと思いますが,それだけじゃなくて,公共空間として市民にとってどう憩いのものにしていくかということは重要なんじゃないかなと思っております。 それから,公共交通なんですけど,これはこれから重要であります。岡山の72万5,000人の人口に対してバス事業者が9つあります。これは,全国の学者また国土交通省も非常になかなか調整は難しいなって言っている場所であります。しかしながら,利用するのは市民であり,また県民であるわけでありますから,公共交通を使いやすくするようにしていくのが我々のミッションだと思っております。10月からようやく高齢者の半額割引もできるようになりましたし,これからもやはり公共交通というのを重要視してやっていかなければならないと思っております。 次に,中心市街地の活性化でありますが,これも私が戻ってきて驚いたところであります。例えば千日前の商店街に関していくと,ピークの8%ぐらいしか人が歩いていない,まちの中心部も本当に人が歩いていない,こんな状況であったわけであります。これは中心部の人間が楽しむわけじゃなくて,市民,もっと広く言えばこういう都市圏の人間が岡山に来て,また観光で来た人間が楽しむ,こういう場所でなければならないわけであります。そういう面から見ると,この中心市街地があまりに疎になっている。これはいろんな数字で表れているんですけれども,岡山市の自動車分担率というのは非常に高いんです。自動車分担率というのは,通勤,通学で自家用車を使う,こういう割合ですけれども。これだけの都市になってきているわけですから,やはり中心部でみんなが楽しんでいくという状態をつくっていかなければならないなと思います。 財政ですが,この点に関していくと,何とか今のところはうまく動かしているという気がいたします。一番目安になるのが財調であります。財調残高が標準財政規模の1割ぐらいはずっと,それも一定額維持しておりますし,将来負担比率なども全国の中のトップクラスでもあるわけであります。そういうふうにやってきている中で,この新型コロナウイルスというのは結構大きな,はっきり言って痛手であります。令和3年度は56億円の市税収入が減少するということになっている,こういう中で社会保障の関係経費の増加は避けられません。これからもこの財政,ただ将来にツケを残しちゃならないという精神の下,動かしていかなきゃならないと思います。 この前も難波議員等のところで申し上げましたけれども,やはりこのコロナウイルスは全国的な規模で起こり,かつその中で政令市というのは非常に多くの感染者を出し,また飲食店等が集中しているところであります。そういったところに交付金が来ないということは私は相当の問題があるんじゃないかと思いますんで,三木議員も自民党の中の有力議員でありますから,ぜひともそのあたりの対応をお願いしたいなと思います。 そういう中で,新庁舎に合併推進債が適用されるというのは非常にうれしいニュースでありました。これだけで86億円一般財源を圧縮できます。我々としては,そこはよかったなと思います。 最後に,市長の市政に対する思いということでありますが,今回の所信表明は秘書課の皆さんと相当長い間練りました。あそこで私が申し上げた不易流行という文字,4文字の熟語があったと思いますが,私が今一番この市政に対してもその言葉が重要なんではないかなと思っています。不易流行とは何かということでありますが,物事の本質を大切にしながら,時代とともに新しい変化を取り入れていくということであります。この岡山のまちというのはどこのまちとも違います。岡山の特性があります。歴史があります。文化があるわけであります。それらを根っこは生かしながら,ただ新しい様々な動き,そういったものを取り入れて改正していく,変えていく,こういう不断の努力が必要なんじゃないかなと思っております。その変えていく不断の努力の対象となるものは,やはり3つの柱,住みやすさ,力強さ,安全・安心,この3つの視点に沿って新しいものをどんどん取り入れていく,そういったことが必要になるんじゃないかなと思います。ただ,まだコロナウイルスが完全終息したわけでは当然ながらありません。これからも第5波があるのではないかというような専門家の意見もあるわけであります。コロナウイルスの対策を万全にしながら,そういった不易流行の概念に沿ってこれからの市政を遂行していきたいと思っております。 よろしくお願い申し上げます。 ◎岸学財政局長  大きな2番目,市民相談にお答えくださいの項,消費税は全ての事業者が納税しているか,どのように使われているかとのお尋ねでございます。 消費税は,前々事業年度の課税売上高が1,000万円以下の事業者については納税義務が免除されております。 なお,これらの免税事業者が取引する中で利益が出れば,所得税等が課税されます。 地方消費税の使途につきましては,消費税率が8%に引き上げられて以降,それに伴う増収分は地方消費税法の規定に基づき,子ども・子育て,介護,医療などの社会保障の経費に全額充てられております。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  同じ項,公立幼稚園についてのところでエアコンについてですが,公立幼稚園のエアコンは,平成30年度から令和元年度にかけて熱中症対策として各園遊戯室等1室に設置し,さらに令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策として,園児数が多く,既設の遊戯室等のみでは密が避けられない状況になる園を対象に,各学年単位での活動がエアコンのついた部屋で行えるよう,保育室等にも増設を行ったところです。今後の整備につきましては,各園のクラス編制や園児数,認定こども園の整備状況等を総合的に勘案して整理してまいります。 次に,3歳児教育が一部の園でしか行われていない理由についてですが,公立園における3歳児教育は認定こども園の整備により進めていく方針です。ただし,公立幼稚園につきましては,幼児教育・保育の無償化への対応も踏まえて,保護者や利用のニーズ,周辺施設の状況や職員配置等も勘案しつつ,認定こども園の候補園や公立の3歳児教育の実施園のない中学校区等を中心に対応を検討しているところです。 続きまして,自家用車での送迎が許されていない理由についてお答えします。 幼稚園への通園方法につきましては,親子の触れ合いや交通ルールを身につけることなどを大切に考え,保護者に対し理解を求めております。ただし,個々の事情により自家用車の利用が必要な場合には,園に相談していただいております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  同じ項,家庭ごみ有料化のその後についての中,余剰金の年間総額と使途について,小売店への手数料について,家庭ごみ有料化,リサイクル等の効果について一括してお答えします。 令和元年度の有料ごみ袋収入は約9億4,000万円であり,ごみ袋の製造費,管理配送費及び小売店へ支払う手数料として約2億7,000万円の経費がかかりました。平成21年2月の家庭ごみ有料化を機に,不法投棄・不適正排出対策,資源化対策,地球温暖化対策,環境保全対策の各分野において,各種事業の拡充や新規事業に取り組んでまいりました。これらの事業の推進に伴い,平成20年度と比較して家庭系ごみの令和元年度の年間排出量は19.3%減少しています。また,リサイクル率は12.7%上昇し,27.4%となっています。 次に,新たな分別についての詳細にお答えします。 本年6月4日にプラスチックごみの削減やリサイクルの取組強化を目的とするプラスチック資源循環促進法が成立したところであり,本市ではCO2排出量削減対策や海ごみ対策のため,プラスチックごみの資源としての回収,リサイクルが令和5年度内に開始できるよう準備を進めています。できる限り市民の皆様の負担が少ない方法で多くのプラスチックが回収できるよう,現在,収集回数や排出方法等の詳細について検討を進めているところです。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項で歩行者,自転車に優しい道路にしてくださいに一括してお答えします。 岡山市では約6,500キロメートルの道路を管理しており,そのうち国道,県道,幹線市道の約1,200キロメートルは目視により定期的にパトロールを行っており,路面の損傷等を発見した際や市民の方からの道路損傷や危険箇所の通報を受けた際には,現地にて状況等を確認し,危険な箇所から順次修繕等を行っております。歩道等の不具合にはいろいろな状況があり,常に完璧な状況を保てているとは言えない状況ですが,引き続き市民の御協力もいただきながら,危険箇所への対応を迅速に行い,歩行者,自転車の方が安全・安心に通行できる道路空間を提供してまいりたいと考えております。 以上です。     〔44番三木亮治議員登壇〕 ◆44番(三木亮治議員)  どうも市長,御丁寧に答弁いただきましてありがとうございました。 これは非常に多岐にわたるんで,これ一つ一つ質問していますと何時間あっても足りないということなんですが,総合して申し上げたいと思いますのは,全てはこの市政が良好かどうかということで言うと,こういったことが全てバランスよくきちっとできているかどうか,これが一番の判断材料になるのではないかなと私自身は思っております。 それで,実を言いますと,ちょっと余談になりますけども,私の義理の父であります,かつて岡山県で知事をしておりました三木行治が,県民の所得を上げていかにゃならんということで,産業の振興や教育の充実,そして衛生の充実,この3点を掲げて県政に取り組み,そして水島臨海工業地帯をつくって,そして100万都市を目指したわけでありますが,昭和37年に岡山市長と倉敷市長の反対によってその夢がついえて今に至っておると。こういう状態でありますが,岡山市も倉敷市もその後それぞれの形で発展してきたと,私はそういうふうに思っておりますが,その基礎となっているのは,当時言われていた都市計画をきちっとしなくては都市の発展はないと,正しい都市の発展のためには都市計画をきちっとして,その下に計画的なまちづくりをしなくてはならないということをたしか言っていたと私は記憶しております。 その後60年たったわけですけども,都市はそれなりに発展してきたものの,都市計画の緩みの中でスプロール化というんですかね,こういったものが進んでしまったと。そういった判断からも恐らく国土交通省は土地利用について厳しく今しているのかなという気もするわけでありますけども,しかしそうはいっても先ほど言いましたように周辺地域においては非常に衰退が止まらないという状況であります。 一番の原因は,私,そこで育った子どもたちが後継者になっていないということがまず第一の理由かなという気がしております。それは,高い教育を受け,高い志を持って,例えば東京や国際的な方面で活躍しようと。市長もそのお一人で,東京に出て活躍されていたわけですけども,しかし逆にそこに住めばこそ,そこの発展を願って頑張っていこうと,こういうその地域に住む人たちにとってのモチベーションを上げていこうと,こういうことが結局最終的に周辺地域,中山間地域を守っていく力の原動力になるのではないかなということも実は私は思っております。 そういったことなども含めて,もう一回元に戻りますけども,市長はいろんな面において非常に頑張ってこられました。私は26年間議員をやっております。一つはその政治姿勢ですね。公平で公正,そしてクリーンな政治姿勢。まさに市長は実践してこられたと思っておりますし,非常にバランスが取れた投資をやってきた。思い切った投資をしてきております。しかし,その中でも揺るぎのない今財政状態を確立している。本当に私は評価しております。 ただ,ちょっと先ほど申し上げましたけども,目指す都市像というんですかね,例えば中四国の中で子育てするならやっぱり岡山が一番だよねと。あるいは岡山で育った子どもというのは非常に道徳心,倫理心が強くてすばらしい人になるよね,あるいは国際的にも,全国的にもすばらしい活躍をするよね,そういう高い評価を受ける子どもたちをつくっていこうと。あるいは周辺地域も,さっき言いましたように中心市街地に負けないぐらい活力がある。中心市街地について言えば,新しいまちをつくっていくんじゃなくて,昔からあるまちをどんどんどんどん再生していく,そして活力を常に持ち続ける,これが中心市街地の形だと私は思っておるんですけども,そういったことも含めて市長がつくっていきたい本当の都市像,これをぜひ分かりやすく言っていただきたい。例えば全国でもこの面ではトップを行きたいとか,あるいは総合力で中四国の都市規模とか人口規模とかいろんな財政力とかそういったもので言えば当然広島が一番だというのは誰もが分かっていることでありますけども,しかし岡山市は中四国の中で,いや,広島はそうだけど岡山はこういう形では誰にも負けないんだ,こういう都市像をぜひ市民の皆様に分かりやすく御説明いただきたいと思います。 それともう一つ,主婦の目線でということでさっき質問させていただきましたけども,大変よく分かりました。分かりましたが,例えば歩道や車道を自転車や歩行者に優しい道路にしてほしいと。いっとき町内会に危険箇所の調査をしていただきましたよね。ですから,それで防護柵をつけたり今やっているところですけども,でももう一回振り返って町内会の皆様方に御協力をお願いして──というのは職員だけでは見て回れないんです,やっぱり。町内会にお願いして,本当に身の回りのそういった細かいことにぜひ,特に立場の弱い高齢者の方や障害のある方や,あるいはお子さん方,こういった方々の意見を聞きながら,ぜひ町内会さんに御協力をいただいて危険箇所の点検を再度行っていただきたいと思いますが,そのあたりについてもちょっとお答えをいただきたいと思います。 以上で2回目の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  三木議員,それはなかなか難しい質問ですね。でも,最初におっしゃったように,岡山ぐらいの都市になるとそういったバランス力というのはすごい必要なんじゃないかなと思います。則武議員の質問にもお答えしましたけど,そこでは総合力という言葉を使わせていただきました。岡山にはいろんな立場の人,いろんな世代,本当に多くの方が住んでおられて,岡山のまちはこうだというのをあまり規定し過ぎると,そこはかえってどうなのかなと。ただ,一つ一つ歴史は大切にしなきゃいけないし,新たに劇場で文化を発信していこうとかいろんなことをやりながら,一つの岡山という構造を,魅力をつくっていく。こういうことが必要なんじゃないかなと思っています。 そういう面で私が時々申し上げるのは,政令市20都市は全てすばらしい都市なんだろうとは思いますが,その20市の中でも幸福度のランキングでは東洋経済が岡山市を5位に一応位置づけているわけであります。この幸福度ランキングっていうのは,ちょっと詳細は忘れましたけど,先ほど言っていただいた財政の問題もあるんですけど,雇用の問題,これも経済です。あと,例えば学習塾がどうとか。これも学校だけじゃない教育のこういう問題であるとか。あと,自殺がどれだけ少ないかとか。いろんなものを見て評価している。こういうものが順次上がっていってこういう高いランキングになっているというのも確か,我々の成果だろうと思います。こういうことをずっと一つ一つ積み上げていくことによって岡山のイメージはさらに変わっていくということだと思いますんで,三木議員,一緒にこれからも岡山のまちをよくしていくようにお願いしたいと思います。 ◎林恭生都市整備局長  危険箇所を把握するのに地元の方や町内会の方の意見をもっと積極的に取り入れたらというお尋ねだと思います。 市では一部ではパトロールしながらもやっていますし,今はどちらかというと地元からの問合せは受け身の状態でいると思っています。用水路のときに地元の方に協力いただいて把握に努めたのは人命にも関わるということだったんですけれども,今回の場合どういうやり方をするのか,地元の方等に御協力いただく必要もあるし,今でいえばIT化みたいな話もあるんだと思います。どのような形があるのか,一生懸命考えていきたいと思います。 以上です。 ○和氣健議長  以上で三木議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森田議員。     〔42番森田卓司議員登壇,拍手〕 ◆42番(森田卓司議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の森田卓司でございます。 まずは最初に,新型コロナウイルスに感染されました多くの皆様方にお見舞いを申し上げますとともに,残念ながら命を失った方に心からお悔やみを申し上げます。そして,感染拡大防止に対しまして,職員の皆さん,本当に御尽力をいただいています。また,医療関係者の皆様そして全ての関係者の皆様方の御尽力に対しまして感謝と敬意を表するところでございます。 そして,これは言おうか言わまいか迷っていたんですけど,2年ぶりの質問になります。平成31年2月定例で質問してから,考えますと3回の職員さんの異動があって,先ほども見ていたんですけど,その当時いた局長,答弁者席を見ていると,市長と那須副市長,教育長以外は大分変わっているんじゃないかなと思いました。分かりやすい質問をするように心がけますので,局長さんたちも分かりやすい答弁で,ぜひ答えていただきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 市長の提案理由説明の中で,自主防災組織が90%の達成率になったということがありました。これから雨季に入り,そして台風シーズンを迎えますが,大きな災害がないことを祈るばかりでございます。そういった中で,自主防災組織をつくるのに御尽力をいただいた町内会長さんをはじめ多くの皆様方に本当にこれも感謝を申し上げなくてはなりません。 そして,私が心配していましたのは,このコロナ禍で地域の人が集まるということが,イベントでもそうですけれど,だんだんだんだん少なくなってきて,今ではほとんど集まって話合いしようという機会がありません。町内会でも書面決議とかそういうふうなことになってきております。そういった中で自主防災会をつくっていこうというのは大変な努力だと思います。それがなくてはできないと思います。そういうことをされている町内会に対しまして,荒木危機管理監,前室長でございましたが,本当に御無理を言って町内会の相談に乗ってくださいねということで,町内会のほうもいろんな町内会がこのコロナ禍の中でも自主防災会をつくることに御尽力されました。こういうことをやっていくことで地域のコミュニティーとか絆とかが深まるのではないかと私自身思っておりまして,これからもこのコロナ禍,収束はまだまだ見通せないわけでございますけれど,それを乗り越えたアフターコロナのときにはしっかりとした形になるように願っているところでございます。 これからが本当の質問でございます。今のは質問ではなく,よろしいので。感謝の気持ちでございます。 それでは,市長の所信表明より。 今議会冒頭の提案理由説明で,新型コロナウイルス対策予算の総額は,令和3年度当初予算及び今議会に提案されている補正予算分を含めると995億円となり,65億円を一般財源で対応しているとのことです。今後とも新型コロナウイルス感染症対策を岡山市政の最優先事項と位置づけ,感染拡大防止と社会経済活動の両立に全力を尽くすと述べられています。 そこでお尋ねいたします。 (1)かつて誰もが経験したことがないコロナ禍の中で,岡山市の現在の財政状況と今後の見通しについてお示しください。 市政運営の中で地域振興基金にも触れられています。 そこでお尋ねします。 (2)地域の歴史文化の継承事業の採択は,どのような過程を経て採択されるのか,お示しください。 今までの取組を通じて岡山市の総合力は着実に高まっているが,その一方で構造的な課題や新たな課題も生じているとのことです。 そこでお尋ねいたします。 (3)幅広い市民の方々との対話が必要ではないかと考えますが,いかがでしょうか。同時に,職員の皆様方との意見交換も必要ではないかと思いますが,いかがでしょうか。 次に,新たな過疎法についてお尋ねいたします。 全国市長会等及び全国市議会議長会等が国に対して要望活動をしていただいた,令和3年3月に期限を迎えた現行過疎法に代わる過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法,新過疎法が令和3年3月26日に可決,成立しました。 そこでお尋ねいたします。 (1)新過疎法の概要をお示しください。 (2)新過疎法に対する事業計画等の制定状況についてお示しください。 次に,コミュニティハウスの指定管理料についてお尋ねいたします。 岡山市コミュニティハウス条例によると,おおむね小学校区を単位とした一定区域内の住民の自主的な活用により地域的連帯感を醸成し,もってコミュニティーの発展を図り,市民福祉の増進,文化の向上に寄与することを目的として岡山市にコミュニティハウスを設置すると示されています。コミュニティハウスは地域により利用状況は異なり,当然利用料金収入で維持管理が十分できているところもあれば,地域住民の負担が必要になるところもあると認識しています。 そこでお尋ねいたします。 (1)いつから指定管理制度を導入したのか,また指定管理期間は何年か,お示しください。 (2)現在の指定管理料の内訳をお示しください。 (3)地域からの寄附金なしで管理運営ができているコミュニティハウスの数を把握されているのか,お示しください。 (4)地域の寄附金なしに管理運営ができる指定管理料にすべきだと思いますが,御所見をお示しください。 次に,林業政策についてお尋ねします。 平成30年5月に森林経営管理法が可決,成立し,平成31年4月から森林経営管理制度が始まりました。この制度は,森林所有者自らが森林の経営管理ができない場合に,市町村が森林の経営管理の委託を受けたり,意欲や能力のある林業経営者に委託したりして森林所有者と林業経営者をつなぐシステムを構築し,木材生産の場として利用できるようにするものと認識しています。これにより林業の成長産業化と森林の適切な管理による災害防止などが促進されるほかに,林業従事者の定住促進,新たな林業ビジネスの創出なども期待するところでございます。 しかしながら,森林面積の約6割は私有林であり,森林所有者の高齢化が進む中,所有者情報の把握に早急な対策が必要であります。また,所有者が不明な森林は,森林の経営管理などに支障を来すものと思われます。 そこでお尋ねいたします。 (1)経営管理権集積計画を作成するために森林所有者への意向調査など行っていると思いますが,取組の進め方や現時点での進捗状況をお示しください。 (2)森林経営を市に委託することによって,森林所有者や林業経営者にはどのような効果がもたらされるとお考えでしょうか。 (3)岡山市において既に森林経営管理制度の運用が行われている地域,これから運用が予定されている地域があればお示しください。 (4)経営管理権集積計画には意向調査,現地調査,説明会など様々な手続が必要で,計画を実施するためには長い時間を要すると考えます。まずは意向調査を始めた地区などを先行して計画の実施,検証などをしてみてはどうでしょうか。 (5)森林,林業には専門的な知識や経験が必要であると思います。令和元年度には125の自治体で169人の地域林政アドバイザーが活躍されています。岡山市でも地域林政アドバイザーを雇用し,活躍していただくことはできないでしょうか。 次に,大型事業,イベントの開催についてお尋ねいたします。 新型コロナウイルス感染防止対策を取りながら,おかやまマラソン2021,おかやま国際音楽祭,うらじゃ等の大型イベント開催が計画されています。しかしながら,現状を考えると,今後の動向について予断を許さない状況であると考えるところです。 そのような中で先般,本年10月開催予定の第79回岡山市民体育大会が,新型コロナウイルス感染リスク回避のため,苦渋の選択で開催中止を決定したとの通知がありました。また,大型イベントを開催するか,中止にするかで地域のイベントの開催可否にも影響を与えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)大型イベントの開催について,開催するか,中止にするかの判断基準はお持ちでしょうか。 (2)おかやまマラソン2021,おかやま国際音楽祭,うらじゃ等のおかやま桃太郎まつりの開催についての御所見をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,2年ぶりに森田議員の質問にお答えさせていただきます。 まず,コロナ禍での財政状況と今後の見通しであります。 先ほど三木議員の質問にも少し財政の話がありました。まず,我々として一つの大きな目安になるのは財調の基金の額だろうと思うんですけれども,現在のところ194億円ございます。これは標準財政規模の約10%であるわけであります。じゃあ,10%というのはどういうものなのかというと,これは総務省のほうで数字は出していませんけども,学者が大体言っているのは1割から2割ぐらいは必要なんじゃないかと。じゃあ,なぜ必要かというと,災害が起こったときに出さなきゃいけないということから見ると,ある程度のものは預金として持っとかなきゃならない。そういう面では,我々のほうは約10%の額を保持していますから,少なくとも額的にはそれほど問題がない。これが,じゃあ政令市の中でどのくらいの位置づけかと見ると,今の10%というのは大阪,仙台に続いて3番目にいい数字なんです。したがって,この1年間,このコロナウイルスと1年ちょっと対峙した中でもそこそこのそういうものは残せているということだろうと思います。 ただ,今申し上げたように,国からの交付金がこれからどうなるかによっては,また一般財源のほうをベースにこのコロナウイルス対策を講じていかなきゃならないと思っております。今の岡山の経済界は相当厳しい状況にあるわけですから,そこはやっていかなきゃならない。こういう財政状況も十分加味しながら,子孫に負債だけ残していく,こういうことはやらないようにしてバランスを取りながら対策は講じていきたいと思っております。 それから,地域の歴史文化の継承事業の採択過程でありますが,これは各部局で具体的な事業化の検討を行った上で予算編成過程を経て今年度の事業として計上しているわけであります。何といっても,私は,でもやっぱり地元の発案とか盛り上がりとかそういったものは非常に大きな要素になるだろうと思っております。建部にも陣屋町,福渡には宿場町,こういった昔ながらの伝統があるわけでありますから,そういったものを踏まえて十分御議論いただき,次のステップに臨んでいただければと思います。 次に,幅広い市民との対話や職員との意見交換も必要なのではと。 森田議員の前にもこうやって質問いただいて,何でこんなに質問をいただくのかというと,市民になかなかうまく接触ができていないということの証左なのかなと思ったりもしました。じゃあ,なぜ市民に接触ができていないのかというと,通例土日って相当忙しい,我々。それが本当に土日,今家に籠もっているようなそういう状況ということが,逆に言うとなかなか市民の皆さん方と直接接する機会がなくなっているということが一つの要素なのかなと。そういう面では,先ほど町内会で書面での閲覧で終わっているということも同じ議論なのかもしれないなと。これから,感染状況に応じてでありますけれども,積極的に市民の皆さんとお話をさせていただく場を設けられればいいなと思っております。 職員,この視点は森田議員に直接聞いていなかったんですけど,できれば本当に各区の皆さん方とも話ができたらと思っていて,4月には4区それぞれに行かせてもらいました。議員の皆さん方には御連絡はしませんでしたけれども,各区で今いろんな動きが出ているところ,こういったところを中心に見させていただき,かつ担当の職員の方々とは議論させていただいた。それで足りるとは全く思っていませんし,これからも機会あるごとに職員の皆さん方とも話をさせていただきたいと思います。 以上です。 ◎福田直政策局長  過疎法の項のうち,新法の概要についてお答えいたします。 過疎対策法は,人口減少が著しく,財政力が弱い市町村を過疎地域として期間を限って特別の措置を講じるものですが,今年3月末での期限切れを前にして,議員立法で新たな過疎対策法が制定されたところです。この新たな過疎対策法では対象地域の絞り込みにより旧建部町の区域が対象から外れておりますが,岡山市や議会の皆様の働きかけもあり,従来は5年間とされていた経過措置の期間が6年間に延長されております。 続きまして,計画策定についてお答えいたします。 新たな過疎対策法に基づく市町村計画を策定することにより過疎対策事業債をはじめとする支援措置が受けられることから,年内をめどとした計画策定に向けて準備を進めております。 以上でございます。 ◎近藤康彦市民協働局長  コミュニティハウスの指定管理料についての項,順次お答えします。 まず,導入時期についてですが,平成16年度から順次開始しており,その終期については全ての施設を令和15年度末までとしております。最も期間が長い施設で30年となります。 指定管理料の内訳については,電気,ガス,水道といった光熱水費相当額としておりますが,その金額は施設面積によって3区分に分けております。 管理運営経費については,ほとんどの館が地域団体等から何らかの金銭的な協力を受けておりますが,それを受けなくても必要経費を賄えているところは令和元年度時点で80館中57館,割合にして約7割あります。 次に,地域の寄附金なしで管理運営できる指定管理料にすべきではとのお尋ねです。 コミュニティハウスは地元要望があり一定条件を満たした場合に整備しておりますが,地域の主体的で自立性のある運営を基本としていることから,管理運営を地元のコミュニティ協議会に委ねております。整備検討段階から開設後の収支計画に無理がないことを確認した上で事業化しており,当初から地域団体等からの一定額の協力金が含まれているケースがほとんどで,そうした財源確保は運営上妥当なことと考えております。しかしながら,過度に協力金に依存する状況になりますと,安定的な運営が懸念されるところです。現在のところコミュニティ協議会から運営経費に困っている旨の相談等は受けておりませんが,そうした話があった場合には事情等を丁寧にお聞きしながら改善策を一緒に考えていくなど,適切に対応したいと考えております。 以上です。 ◎小川祥子産業観光局長  林業政策についての項,意向調査の進め方や進捗状況,運用が行われている地域,運用が予定されている地域,意向調査を始めた地区を先行して実施,検証してはについて一括してお答えいたします。 森林環境譲与税を財源とし,令和元年度及び令和2年度に森林資源の多い御津・建部地区を中心に航空レーザー計測による資源分析を実施し,その結果を踏まえ,令和2年度には御津虎倉地区を対象に意向調査を実施しております。今年度は建部町和田南地区などを対象に実施する予定です。意向調査の結果,市に委託を希望すると回答された森林については,今年度以降,順次,経営管理権集積計画を作成することとしております。 次に,森林所有者や林業経営者への効果についてですが,市に委託することで森林所有者は長期的に安心して所有森林を任せられることや,経営管理が行われることで所有森林からの収益が期待できることなどが考えられます。また,林業経営者には多数の森林所有者と長期かつ一括した契約が可能となり,経営規模や雇用安定・拡大につながることや,間伐等の施業が効率的に実施できることなどが考えられます。 次に,地域林政アドバイザーを雇用してはどうかについてです。 森林経営管理制度を適切に実施するためには専門的な知見が必要であることから,地域林政アドバイザーの活用について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎荒木昭彦危機管理監  大型事業,イベントの開催についての項,イベントの開催中止の判断につきましては,国が感染状況に応じた催物の開催制限,施設の使用制限等に係る留意事項等を示しており,これに従い岡山市主催行事等の開催に関する方針を定めているところでございます。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,おかやまマラソンとおかやま国際音楽祭の開催についてです。 おかやまマラソンとおかやま国際音楽祭はどちらも実行委員会で開催を判断することになりますが,おかやまマラソンは参加者が1万2,000人と規模が大きいこと,また医療スタッフを含め多くのボランティアスタッフの確保が必要なことなどから,医療関係者の意見を聞きながら準備を進めております。 なお,おかやま国際音楽祭については,昨年同様に内容を工夫することで感染症対策をしながら実施することができるものと考えております。 以上です。 ◎小川祥子産業観光局長  同じ項,うらじゃ等のおかやま桃太郎まつりの開催についてお答えいたします。 本年度のおかやま桃太郎まつりは,4月開催のおかやま桃太郎まつり運営委員会において,8月のうらじゃとファミリーフェスタ,10月の秋のおかやま桃太郎まつりと岡山城下山陽道物語,12月のMOMOTAROH FANTASYについては,新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら柔軟に対応することを前提に開催を計画しましたが,その後感染が拡大し緊急事態宣言が発出されたことを受け,現在うらじゃについては主管しているうらじゃ実行委員会と対応について検討,協議を行っております。 なお,10月以降のイベントにつきましては,準備を進めながら,各実行委員会と適宜判断してまいりたいと考えております。 以上です。     〔42番森田卓司議員登壇〕 ◆42番(森田卓司議員)  それでは,質問というか質問に入らせていただきます。 市長が言われた市民との対話,職員との対話,意見交換です。 確かに今のこのコロナ禍のことを考えると,あんまり大勢でするのは無理かなと思いながら質問を書いてしまいました。ただ,議員はこうやって市民の皆さんから言われたことを市政に反映するために登壇させていただいて質問して,そういうことで対話ができていると思っております,私自身。ただ,職員さんについては,じかに窓口に来てようやっておるなって言うてくれる人も,市民の方もおるんかも分からんですけど,遅えじゃねえかみたいなクレームのほうが多いんじゃないかと思います。その解決のためには,やっぱりいろんな体験,どんなことがあったかというのを生で感じられていると思うので,そういう意見というのはしっかり聞いてあげるべきじゃないかと思います。いかがでしょうかと言おうと思いましたけど,もういいです。 それから,新たな過疎法でございます。 今回で,今のお話それから代議士等からお話を聞くと,岡山市の中で1個だけあった建部地域のみなし過疎が終わりのような感じでございます。最後の事業計画等をつくらないといけないと思って,先ほど答弁がありましたが,そういう中で地元の意見とかが反映されるものなら,合併特例債以上の有利な起債ができるものと思っております,私自身。それも変化がなければ,やっぱりこの5年間,6年間に何をするかということをしっかり決めていただきたいと思っているところでございます。ぜひこれに関しては御答弁をお願いしたいと思います。 それから,コミュニティハウスでございます。 条例を先ほど読ませていただきましたが,コミュニティーの発展を図りとかというようなことで設置されております。今局長からあまりそういう話はないと言われたんですけれど,やっぱりこれってみんなが言わんだけで,本当はどういうことで設置を──例えば今22万円,24万円,3種類ぐらいの指定管理料が出ていると思うんですけれど,維持管理費だけでそれぐらいいっているんじゃないんかと思うんです。電気代だけでもやっぱり20万円ぐらい要ると思うんです。それに水道代とか,使った分は使用料として利用者が払えばいいと思うんですけれど,ここはもう一度各コミュニティハウスを管理しているコミュニティ協議会とかそういうところにアンケートなりしていただきたいと思っています。これは大きな判断になるので,市長の判断になると思うので答弁していただければと思いますが,いかがでしょうか。地域の寄附金なしに維持管理費等の基本料金ぐらいの指定管理料に改定するべきだと思います。 それから,森林政策についてでございます。 まず,質問からしておきます。これは都市整備局の関係になるんで,私,質問できませんけど,兵庫県神戸市では森林環境譲与税を活用して主要幹線沿いの危険木伐採,伐採木による土留め工事の森林整備を行っていらっしゃいます。岡山市でも中山間地域,さっきの和田南とかそうなんですけど,のり面から道路に覆いかぶさっている樹木の伐採等で神戸市の取組を参考にしてみたらいかがかと思うんです。答弁はいいんですけど,産業観光局としっかりこの森林環境譲与税がそういうものに使えるかどうかというのを話し合ってみていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。意味は分かりましたでしょうか。また後で,こっちの局長によく話を聞いてみてください。 その森林環境譲与税でありますが,その森林環境譲与税で林道などは整備ができるのかどうか,教えてください。 それで,これはもう僕はちょっと一つ夢物語みたいなことを昨日考えたんですけど,今言われた和田南とか多分虎倉とかというところは──質問しませんから大丈夫です。聞いとってください。本当に限界集落というか消滅集落,小字でいくとそこに片手の人数しか住んでいないというような地域が多いと思います。今1地区しか言われなかったんですけれど,多分もう岡山市の最北端とか西とか東とかそういうところになると思います。そういうところには一日外から入ってくる人が,役所の人が訪ねてくるぐらいで,誰も来ないような状況じゃないかと思っています。そこに今言われたような制度で,森林経営管理制度でしたっけ,そういう制度で人が入ってきていろんな作業をすることで,中心市街地のにぎわいとは別に,そこの限界集落というか人がいないところでにぎわいが創出できるんじゃないかと私自身小さな小さな夢ですが思っているところです。ですから,今後円滑なこの事業の推進をお願いしたいと思います。これは答弁は結構でございます。 イベントの件に関しましては実行委員会でということですので,しっかり──こんな時期にやるべきじゃねかろうという意見も多々私どもも聞くし,また元気を出すためにはしなくてはいけないと思うという意見も聞きますので,よろしくお願いを申し上げます。 以上で質問を終わります。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  コミュニティハウスの指定管理料の話でありますけれども,この頃竣工式もなかなか開かれない中,建部のコミュニティハウスの竣工式に行かせていただきました。立派なものが出来上がったなという感じでありました。 指定管理料の考え方というのは,施設によって考え方が変わっていく,そういうもんだろうと思います。じゃあ,コミュニティハウスというのは何なのかということでありますが,地元要望というのを前提としている,ないしは地域の主体的で自立的な運営を基本としている。こういったところに一つの他の施設との違いみたいなものがあるんだろうと。ということでその協力金を一部いただいているということにもなっているんだろうと思いますが,ただそういう面でそこに過度に依存しちゃうといけないことは事実だろうと思います。実際上払えないような協力金をお願いするという話ではいかんのだろうと思っているところであります。 私も8年間ここで答弁させていただいておりますが,コミュニティハウスの指定管理料の話は初めてだったんじゃないですかね。だから,そういう面では,今までのこの動きを見ていると,そんなにせっぱ詰まった問題ではないというふうな認識ではあったんだろうと思います。それが一部地域等々で本当に問題が出てきて,これはバランス的にもおかしいということであれば改善策は考えなきゃいかんと思いますが,具体的にどうするのかというのはここでコメントできる話ではありませんから,いろいろと話を聞きながらまた判断させていただきたいと思います。 以上です。 ◎福田直政策局長  過疎法の計画についてお答えいたします。 この計画策定に向けましては,地域の皆様の声も伺いながらしっかりと検討を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◎小川祥子産業観光局長  森林環境譲与税を使って林道などの整備は可能かについてですが,森林環境譲与税は森林の整備の促進に関する施策に充てなければならないとされていることから,林業用作業道の道路への整備などに充てることは可能だと考えます。 以上です。 ○和氣健議長  以上で森田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔1番柳迫和夫議員登壇,拍手〕 ◆1番(柳迫和夫議員)  皆さんこんにちは。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 まず最初にいろいろ何を言おうかなと思っていたんですが,先日以来65歳以上の方でワクチンを接種された方の話を電話とかウェブ上でお伺いすることがありました。1回目を受けられた方は,そんなに痛くなかったよという方と筋肉注射なので痛かったよという方もいらっしゃいました。2回目を受けられた方は,やっぱりちょっと熱が出たとか腕が上がらなかったとかいろいろお話を聞きます。ただ一方で,打てない方というのがいらっしゃいます。こういう方がかからないように集団免疫をつくるという上では,たくさんの方がワクチンを接種するほうがいいのかなと思っています。私も順番が回ってきたらぜひ打ちたいなと思っております。 それでは,早速通告に従いまして質問させていただきます。 大きな1番目,ワクチン接種について。 今後64歳以下の方のワクチン接種が開始される計画ですが,市長の提案理由説明で,64歳以下の一般接種については6月下旬に接種券を発送すると言われました。対象者が高齢者よりも多く,年齢ごとの予約枠を設定し予約の集中を避け,接種を円滑に進めていくことにより予約,接種がスムーズに進むことを期待しております。 接種対象者は仕事に従事している人が多く,またかかりつけの病院を持たない人が多いと推定されています。 そこでお伺いします。 (1)接種率を向上させるため,集団接種も進めていくべきではないでしょうか。終業後や休日のニーズも高いと思います。接種場所,時間等の御所見をお聞かせください。 (2)特に若い人ほど2回目の接種後に熱が出るなどの副反応が出やすいとの報道もあります。接種を進めていくためには休暇などの職場の理解が必要と考えます。企業としては一度に大勢の方が接種した場合の休暇の問題や分散接種への考え方など,企業も準備が必要です。そのためにも情報提供と働きかけをどのように実施されるのでしょうか,お聞かせください。 (3)優先接種の考え方ですが,PCR検査を行う民間事業者は対象外となっています。こういう方も優先接種の対象にすべきではないでしょうか。お考えをお聞かせください。 大きな2番目,GIGAスクール構想について。 Society5.0の時代を生き抜く子どもたちにとって,教育におけるICTを基盤とした先端技術等の効果的な活用が求められる一方で,学校ICT現場の環境整備は遅れており,自治体の格差も大きく,令和時代のスタンダードな学校はどこにいても同じレベルの教育を受けることができることが必要と考えています。多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり,特別な支援が必要な子どもたちの可能性も大きく広げるものです。忘れてはならないことは,ICT環境の整備は手段であり目的ではありません。情報活用能力の習得,創造力を養うことが必要とされています。 インターネットの普及から,私たちが得られる情報量は以前とは比べ物にならないほど増えました。一方で,情報量が増えたため,その情報が真実なのか虚偽なのか分からないことや,情報をどう使えばいいのか分からず,持て余すことも多くなりました。このようなあふれる情報から適切かつ必要な情報を自ら主体的に選択し活用できる人間形成がICT教育の一つだと考えます。 これまでの教師から児童・生徒への一方的な教育では,マニュアル対応のうまい人間形成はできても,世の中に革新を起こす創造力を持った人間を育成することは難しいとされてきました。しかし,ICT教育は教師と児童・生徒の双方向型のアクティブラーニング授業を主体として行うため,生徒の自主性,考える力,発想力を鍛えることができると言われております。技術革新が目まぐるしい時代において,創造力によって新たな革新を起こすことは世界で戦うために必須であり,このような授業は今後増加していくとも言われています。 (1)岡山市ではICT機器を導入し活用することにより,どんな教育を行い,どんな子どもになってもらいたいのか,市長のお考えをお聞かせください。 (2)新学期を迎えて,授業に活用する計画ですか。また,既に授業等で活用していると思いますが,授業の様子をお聞かせください。 (3)教える側のサポートとしてどのような体制にされていますか。今後の計画についてもお聞かせください。 (4)今年度,英語の授業に活用する計画とお聞きしました。どのように活用されようとしているのか,お聞かせください。 (5)フィンランドの教育現場では10年以上前からICT教育のカリキュラムを実施しています。基本的にはどの教室も電子黒板でプロジェクターがあり,教師はそれを使って授業を進めています。一方,生徒は1人に1台支給されているiPadなどの端末を使用して計算問題などを解いており,個人のレベルに合った授業を受けています。また,特別支援学級などでも個人の状態に合った内容を受けています。しかし,紙媒体を全てなくしたわけではなく,世界でも早くから上手にバランスを取りながらICT教育を進めている国の一つです。 海外でも個人の状態に合った授業が可能です。特別支援学級や適応指導教室でのICT機器の活用についてお聞かせください。 大きな3番目,道路整備について。 暮らしを支える身近な道である市町村道の現状としては,道路整備率が全国平均で59.5%に対し岡山県45.7%,歩道整備率が全国平均9.2%に対し岡山県3.7%で,47都道府県の中で45位と低い状況です。 そこでお伺いします。 (1)岡山市としての状況と整備率についてお聞かせください。 (2)新しく整備された市道錦町・古京町線,いわゆる県庁通りを歩いてみました。歩道も広く,一般的に以前は歩道と車道の境として歩道を一段高くしていた歩道より段差もなく,開放感が感じられました。今後の歩道整備についてのお考えをお聞かせください。 (3)一方で,幹線道路は渋滞緩和や安全対策が求められています。国道2号は渋滞対策としての事業化が検討されており,この国道2号に接続する岡山環状南道路は現在整備が進められています。岡山環状南道路は,国道30号及び中央卸売市場前を通過し岡南大橋へつながっていきます。 そこでお伺いします。 新しい岡山環状南道路の交通量はどのくらいの予想でしょうか,お聞かせください。 また,この道路は海抜が低く,災害発生時には浸水するおそれが高いことから,一部をかさ上げするなどを計画していると認識しています。概要をお聞かせください。 (4)令和2年から,人身交通事故が複数発生した交差点を対象として,岡山県の交通事故多発交差点ワースト5をリストアップしています。その中に岡山市の交差点が4か所リストアップされています。どのような対策を検討されていますか,お聞かせください。 (5)岡山市の道づくりについて市長のお考えをお聞かせください。 大きな4番目,大雨への備えについて。 (1)土のうの配布について。 自助,共助による浸水被害の軽減のため,浸水対策用の土のうを作成するための土と袋を配布しています。直近では5月18日に配布していますが,各区の配布状況をお聞かせください。また,今後の配布計画についてもお聞かせください。 (2)雨水ポンプ場,ゲート,排水機場について。 梅雨や台風シーズン前に雨水ポンプやゲート及び河川の排水機場の点検,試運転を実施される計画ですが,これらの設備の点検や試運転の頻度についてお聞かせください。また,今年度点検した結果についてもあわせてお聞かせください。 (3)十一番川の整備について。 大きい用水路の整備が進んでいます。壁がコンクリートとなり,深さも深く,地域の方では除草等しにくい状況です。計画的に除草等が必要です。どんな計画になっていますか,お聞かせください。 (4)浦安11号幹線雨水管築造工事について。 平成23年9月の台風12号により,岡山市南部では大きな浸水被害が発生しました。そのため,浸水被害の軽減を目的として,地下トンネルの整備を行う浦安11号雨水幹線を進めています。岡山市のホームページで工事の進捗状況は分かるのですが,工事現場の周辺の方から何の工事かと尋ねられることも度々あります。また,以前現場の見学会ができないかということを提案させていただきました。コロナ禍で大勢の方が集まっての見学会は難しいので,動画で提供できませんか。また,あわせて現場にQRコードなどを表示してPRしてはどうでしょうか。お考えをお聞かせください。 大きな5番目,情報発信について。 岡山ビジットアソシエーションは,ニンテンドースイッチ用ソフト「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」とタイアップしたオンライン型謎解き企画「桃太郎ランドからのナゾの招待状!の巻」を2020年10月から実施しました。これは,謎解きを通して全国各地の人に桃太郎のまち岡山の魅力を伝えようというもので,オンライン上で出題される謎を解く形式の企画となっています。2人1組で遊ぶコンテンツで,オンライン上で出題される謎を解くもので,誰とでもいつでもどこでも楽しむことができます。物語は桃太郎ランドからパーティーの招待状が届くことから始まり,初級,中級,上級と謎解きを進めていくことで物語も進みます。謎は,岡山に伝わる桃太郎伝説や観光地,名産品と「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」のゲームギミックを組み合わせたものとなっています。 そこでお伺いします。 (1)この事業の参加者等の成果をお聞かせください。 (2)2人1組で挑戦するタイプのものでしたが,どのような目的,意図で設定されたのでしょうか。 (3)他の自治体では「あつまれどうぶつの森」を活用した例もあります。大阪府大東市では,ニンテンドースイッチのソフト「あつまれどうぶつの森」のゲーム内で自主制作した「だいとう島」を,本市ゆかりの戦国大名である三好長慶の生誕日に合わせ,令和3年3月より公開しています。大東市は,歴史的資源のキーコンテンツに設定している三好長慶公と飯盛城跡をPRするイベント,三好長慶公武者行列in大東を毎年3月上旬に開催しています。しかし,新型コロナウイルス感染症の影響で実施できない状況となり,このような中だからこそ楽しんでもらえるにはどうしたらいいかと考え,飯盛城を拠点とした三好長慶公をはじめ,大東市の魅力ポイントを広く認知してもらえるよう,「あつまれどうぶつの森」のゲーム内で「だいとう島」を制作したとのことです。「だいとう島」では,大行列をイメージした甲冑行列や飯盛城のイメージの再現,豊富な露店が建ち並び毎年10万人を超える参拝客でにぎわうのざきまいり,田舟に乗り情緒ある町並みを体感できる御領水路など,大東市の魅力,資源を紹介しています。「あつまれどうぶつの森」を持っていない方でも楽しめるよう,ユーチューブ大東市公式チャンネルにて動画配信を行っているとのこと。動画配信では島をめぐりながら大東市の魅力をPRしています。 岡山市でも,岡山城がリニューアル工事により閉館しています。工事後のPRを含め,忘れられないためにもこういう手法を活用できませんでしょうか。お考えをお聞かせください。 最後,大きな6番目,ごみ処理について。 (1)スプレー缶処理について。 4月よりスプレー缶の出し方が変更になりました。岡山市のホームページによると,危険防止のため,スプレー缶を出すときは次の点を徹底してください,完全に使い切って穴を空けない,資源化物収集日に資源化ステーションの緑コンテナに出すと記載されています。穴を空けずに出せるということは,安全に出すことができるようになり助かります。 そこでお伺いします。 ア,スプレー缶の出し方変更後の量の変化等の状況についてお聞かせください。 イ,穴を空けずに出すということになってから,処理施設での状況をお聞かせください。 ウ,内容物を使い切ってから出してくださいとありますが,使い切れないものが多くあると思います。各業界ホームページ等のリンクはありますが,要点を記載することはできないのでしょうか。 また,塗料など処理しにくいものは有料で引き取ることはできませんか。あわせて,処理方法を相談できる窓口を設置できませんか。お考えをお聞かせください。 (2)ごみ排出量について。 コロナ禍の日常が1年以上となっています。緊急事態宣言などが発令され,外出を控える人が多かった1年だったのではないでしょうか。家庭で過ごす時間が長くなればごみ排出量が増加するのではないかと考えています。昨年度のごみ排出量はコロナ以前の令和元年度と比較してどうでしたか。 また,可燃ごみ広域処理施設を整備するに当たり岡南環境センターを停止する計画ですが,排出量の想定を見直す必要はありませんか。状況をお聞かせください。 以上,1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○和氣健議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時6分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○和氣健議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,柳迫議員の質問にお答えします。 私は,ICT機器を活用することでどんな教育を行っていくのかということでありますが,柳迫議員がおっしゃるように,機器の活用というのは,これはあくまで手段であります。ただ,手段といっても事は結構大きくて,世の中がデジタル化になっていく中で,機器の使い方,そして機器を使った上での情報収集の仕方等々はやはり子どもたちにきちっと学んでもらわなければならないと思っております。ただ,教育の本質を忘れてはならないということで,今回の大綱を制定する際も教育委員会とは随分議論させていただきました。 先ほども三木議員のほうから全国レベルに学力が達したという話がありましたが,やはりそれは維持していかないと,子どもたちが将来物事を考える上で困るだろう。そこはそれを大前提としながらも,やはり自分の個性を生かしていく。これからのいろんな時代,分からない時代,こういう中で選択,そして失敗してももう一回挑戦していく,挑戦し続ける,そういうある面のしぶとさを持ってもらう。こういった教育をやっていく。やっていくためには抽象的だけじゃ駄目なんで,それを定量的な目標に置き換えてそれを到達していくというふうなことをやらせていただきました。それが本質だろうと思うんですが,その本質に近づくためにICTの機器の活用というのは十分考えられるだろうと思っているところであります。 次に,道づくりについての考えをという話でありますが,道というと,これも三木議員の質問にありましたけど,渋滞を解消してより経済の効果を上げていく,ないしはそれぞれの人の利便性を増していく,こういったことがよく言われるんですが,道路,道は数少ない市民の共有空間なんです。その道には同じように個性があって,その個性に応じて緑化を相当して市民の方に憩うてもらうところ,それから今柳迫議員の話もありましたけども,歩行者が多く往来するということであれば歩行空間を整備していく。いろいろな道は個性ある顔を持っています。この顔に応じて丁寧な顔づくりをしていかなきゃならないなと思っております。 以上です。 ◎宮地千登世保健福祉局感染症対策担当局長  大きな1番,ワクチン接種についてに順次お答えいたします。 集団接種の推進については,則武議員に御答弁したとおりです。 次に,企業への情報提供と働きかけにつきましては,企業でのワクチン接種を進めていくためには,副反応等の接種に関する情報を正しく伝えることが必要と考えております。その方法につきましては,関係部局と今後協議してまいりたいと考えております。 次に,優先接種の対象者についてですが,一般接種において先行接種を受ける者は,基礎疾患を有する者のほか,介護事業所等の従事者,教職員,保育士等,対面業務に従事し,クラスターが発生すると社会的影響の大きい職種を対象としております。PCR検査を行う民間事業者につきましては,現在対象としておりません。 以上です。 ◎菅野和良教育長  2番,GIGAスクール構想についての項,市長答弁以外を順次お答えしてまいります。 まず,ICTの授業活用についてですが,今年度の計画では,教科の特性に応じて,調べ学習やカメラ機能を使って観察する授業などにICT機器を活用していくこととしております。実際の活用例としましては,小学校の理科や生活科の学習で児童が自らカメラ機能を使って植物を撮影し,その画像を拡大して何度も見直す,そうしたことで細部まで詳しく観察を行っていました。また,中学校の生徒総会では,各教室で生徒がデジタル化した提案資料を見ながらリモートで参加するという工夫を行っておりました。 次に,教える側のサポート体制ですが,今年度機器設定やトラブル対応を行うICTヘルプデスクの拡充に加え,授業づくりをサポートするICT支援員の配置事業を始めております。また,教育研究研修センター主催の研修や学校独自で行う研修への指導主事派遣を積極的に行うとともに,教員向けの情報教育サイトで事例紹介をするなどしております。さらに,夏季休業中にICT関連の民間企業と連携した研修を計画しており,今後も教員がICT活用について学ぶ機会の充実を図ってまいります。 次に,英語の授業でありますが,現在デジタル教科書の読み上げ機能を活用し,英語の音声に触れる機会の充実を図ることや,子どもたちが主体的に英語の音声を繰り返し聞いたり発音練習したりする活動での活用が始まったところであります。また,デジタル教科書の有効な活用に向け,教育委員会が作成した活用事例動画を中学校へ周知いたしました。今後,小学校へも周知してまいります。 この項最後に,特別支援学級や適応指導教室での活用でありますが,特別支援学級や適応指導教室におきましても,自主学習ソフトを使ったり,大きな画面に教材を映したりするなど,一人一人に合わせてICT機器を活用した支援を行っております。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  3,道路整備についての項,市長答弁以外に順次お答えいたします。 まず,岡山市の状況と整備率について,それから今後の歩道整備について一括してお答えいたします。 必要な箇所での道路拡幅や歩道整備を鋭意進めているものの,平成31年3月31日現在で本市の市道の整備率は50.2%,歩道整備率は5.2%といずれも全国平均を下回っております。歩道は,新しく整備した県庁通りのように道路空間のユニバーサルデザインに配慮し,切下げ部などにおいても歩車道の境界を識別しやすく,かつできるだけ段差を小さくしたセミフラット型を基本として整備しております。今後も,歩行者の多い道路や通学路,また高齢者や障害者の移動のため配慮が必要となる経路などで歩道整備を行ってまいります。 次に,岡山環状南道路についてお答えします。 岡山環状南道路は令和6年度暫定2車線での開通と公表されておりますが,将来交通量についてはその他の道路のネットワークも組み込んで,令和12年時点で約2万3,000台と国は推計しております。また,国が施工する区間においては地表式で事業着手しましたが,その後災害発生時に道路機能を維持するとともに避難場所としても活用できるよう,おおむねの区間をかさ上げ式へ変更したと聞いております。 最後に,交通事故多発交差点のうち市内4か所の対策です。 交通事故多発交差点は毎年岡山県警より公表され,道路管理者と県警が連携して事故内容に即した対策を進めてきております。令和2年中の岡山市内における交通事故多発交差点4か所のうち,岡山市が管理している交差点は2か所,国の管理が2か所です。今後,事故の発生状況を確認し,具体の事故対策を進めることとしております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  4,大雨の備えについて順次お答えします。 まず,土のうの配布ですが,令和3年度第1回目の土のう配布は,5月18日に北区撫川公園で3,860袋,中区消防教育訓練センターで2,360袋,東区吉井川浄化センターで1,800袋,南区は区役所駐車場で3,100袋配布しました。今後の配布ですが,各区同場所で6月20日日曜日,7月10日土曜日,8月24日火曜日,9月14日火曜日の4回を予定しています。 次に,雨水ポンプ場などの施設の点検についてですが,雨水ポンプ場及びゲートについては,出水期前に専門業者による点検を年1回行っております。河川の排水機場につきましては,平成30年7月豪雨を契機として,令和元年度より専門業者による点検を出水期前と台風シーズン前の年2回実施することとしています。今年度の点検では今のところ異常は確認されていません。 次に,十一番川についてです。 議員御指摘の区間ですが,下水道河川局において雨水渠として除草としゅんせつ作業を行っているところです。これまではおおむね2年に1回実施してきましたが,現地の状況等を勘案し,今年度より年1回実施する計画にしており,引き続き適切な維持管理に努めてまいります。 最後に,浦安11号幹線の工事についてです。 下水道河川局では,先般公式ユーチューブチャンネルを開設しており,これを活用した動画での情報発信に積極的に取り組んでまいります。それから,QRコードの現場表示につきましては,周辺環境も勘案しながら検討いたします。 以上です。 ◎小川祥子産業観光局長  5,情報発信についての項,参加者等の成果についてお答えいたします。 昨年度実施したオンライン型謎解き企画ですが,特設サイトへのアクセス件数が延べ23万5,948件,企画への参加者は延べ7万9,726人となっております。また,ゲームソフト「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」の公式ページで紹介されたほか,本企画を紹介した記事は116件,企画と連動したツイッターキャンペーンには534人の応募があるなど,桃太郎のまち岡山の認知度や好感度の向上に一定の効果があったものと認識しております。 次に,2人1組で挑戦するタイプの目的,意図についてですが,本事業はコロナ禍の巣籠もり需要に対応すべく,オンラインを活用し,広く桃太郎のまち岡山を発信することを目的に実施いたしました。近くにいる家族や友人などに加え,コロナ禍の状況でなかなか会うことのできない人ともオンラインでの実施が可能となり,コロナ禍におけるコミュニケーションツールとして楽しんでいただきたいと思い,設定いたしました。 最後に,岡山城について,忘れられないために動画配信等の手法を活用できないかについてですが,岡山城リニューアルのプロモーションについては,特設ウェブサイトを開設し,城の歴史,魅力や改修情報等を発信するとともに,金烏城にちなんだ黒と金の忍者を活用したミュージックPR動画などの配信をユーチューブを活用して行っているところです。来年11月のリニューアルオープンまでは非常に重要な期間であると考えており,新しく生まれ変わる岡山城への期待感を高めるとともに,岡山の歴史を認識し,地元への愛着や誇りを改めて持っていただくような取組を行ってまいりたいと考えております。今後も,ウェブサイトやそれ以外の手法も含め,工夫を凝らしたプロモーション活動を展開してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  ごみ処理についての項,スプレー缶処理について順次お答えします。 まず,変更後の量の変化についてですが,出し方の変更前は空き缶等と一緒に回収しており,スプレー缶だけの数値の把握ができていないため比較はできませんが,変更後については当初の想定を上回る回収量でした。 次に,処理施設の状況についてですが,中身が残っているスプレー缶も幾らか混入していますが,特に問題なく安全に処理できています。 次に,相談窓口の設置についてです。 スプレー缶には様々な種類のものがあり,中身が残っているスプレー缶の中には御家庭で処理するには困難なものもあります。お困りの場合は個別に状況をお聞きし,適切なアドバイスを提供したいと考えておりますので,環境事業課に相談いただけるようホームページ等で周知してまいりたいと考えております。 この項最後に,ごみ排出量について,昨年度と令和元年度との比較,排出量の想定の見直しについてお答えします。 ごみの排出量は,家庭系及び事業系ともに令和元年度と比較すると令和2年度は減少しています。また,ごみの排出量のうち可燃ごみも減少しておりますので,可燃ごみ広域処理施設整備期間中のごみ処理計画の見直しは考えておりません。 以上です。     〔1番柳迫和夫議員登壇〕 ◆1番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,市長のほうからICTの関係と道づくりについて答弁いただきました。本当に子どもたちの教育というのはどんどん変わってきています。私もPTAのときにさせていただいたんですが,さっき市長が言われたように分からないところは空白でいろいろ出していたり,本当に問題行動等が多い学校も多いと会長会でもお伺いしていました。それがどんどん進んできたりしているので,今後子どもたちの教育って本当に大切だなと思っています。その中で,この情報をいかに自分の中で整理して次の考えにつなげていくかというところが大切だなと思っていますので,今後とも御指導のほうをよろしくお願いしたいと思います。 道づくりのほうです。 確かにいろんな道があります。歩道,歩行者優先で楽しんでもらう道もあれば,渋滞緩和をしないといけない道,こういう道もあります。特に今,環状南道路の話も出てきました。かなりの車の交通量,2万3,000台を超えるような台数が来るということもありますので,これは都市整備局長のほうにお願いしたいんですが,いずれは岡南大橋のところが一番最下流点になってきます。ぜひ今度交通渋滞緩和対策をぜひ御検討いただきたいなと思っています。以前調査いただいたときは1万5,000台程度と認識しています。かなり多くなっていますので,ぜひよろしくお願いいたします。 それでは,数点質問させていただきます。 まず,ワクチン接種なんですが,企業のほうにもいろいろ情報共有していただくということもあります。各年齢層で今回予約を受け付けるということですが,若い人に通知が届きにくいということで,テレビとかユーチューブを通じて,例えば40代はいつからですよというようなPRをしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 もう一つがGIGAスクールですけども,支援員の体制,まだ1校に1人という体制ではありません。ここはやっぱり拡充していただかないと教員の方の負担が大きくなると思っていますので,ぜひここのほうも進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 そして,適応指導教室ですが,今までのタブレットというか端末は学校とは同じシステムじゃないと聞いています。ここについても合わせていくべきじゃないでしょうか。御所見をお願いします。 最後に,岡山城の関係でございます。 ウェブ上でやっていただくということなんですが,期間がちょっと長いので,ずっと同じようなコンテンツじゃ飽きられるということで,タイムリーに小刻みに刻んでいただいて,その話がつながっていくようなことをつくってはどうでしょうか。再度御所見をお願いします。 以上で質問を終わります。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。 ◎宮地千登世保健福祉局感染症対策担当局長  ワクチン接種について,年代ごとに予約開始時期等を効果的に発信してほしいという旨の御質問だったと思います。 接種率向上のため,引き続きテレビや公式SNS,LINE等,それからツイッター等を活用して効果的に情報発信してまいりたいと考えております。また,年代に合わせて広報紙等も活用しながら周知を図っていきたいと考えております。 以上です。 ◎小川祥子産業観光局長  ウェブサイトのコンテンツの更新等についての御質問ですけれども,ウェブサイトのコンテンツは随時新しいものを追加しながら更新しております。今後も岡山城のリニューアルオープンに向けて期待感が高まるような工夫をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  GIGAスクール構想について2点質問いただきました。 まず,ICT支援員の増員でありますが,国へも財政措置を要望しているところであり,今後も国の動向を注視しながら研究してまいりたいと考えております。 なお,支援員につきましては,訪問日以外でも電話やリモート,そしてICT活用に関する質問対応を行うサポートデスクを開設しており,今後も教育委員会全体で学校での日々のICT活用を支えてまいります。 次に,適応指導教室についてですが,適応指導教室でも現在端末の活用ができるように検討を進めているところでございます。 以上です。 ○和氣健議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして太田議員。     〔9番太田栄司議員登壇,拍手〕 ◆9番(太田栄司議員)  皆様こんにちは。おかやま創政会の太田栄司でございます。 まずは,本日傍聴にお越しいただいた皆様,本当にありがとうございます。また,oniビジョン,インターネットの議会中継等御視聴の方,本当にありがとうございます。 さて,先日5月臨時議会がありまして,私,常任委員会,市民・産業委員会のほうへ所属することとなりました。市民生活局,区役所,また産業観光局,それから市場事業部,農業委員会の所管に属する事項に関して議案や請願等を審査,調査するということになります。そうした中,今新型コロナウイルス感染症により市民の方々に大変御不便をおかけしているなと思っておりますが,これから徐々に修復すれば安全に,安心に暮らしていただけますように,岡山市民の皆様に経済を回してもらうようにどういったことができるか,しっかりと皆さんとともに頑張ってまいりたいと思っております。 さて,このたび大森市長は,3期目の挑戦ということを表明されております。いろいろと今まで進まなかった環状線,渋滞緩和道路の整備など,本当に一生懸命やっていただいて,徐々ではありますけど進んでおります。本当に感謝しております。また,ほかにも中心市街地の開発ということでありましたけど,今は中山間地域にも目を向けられて,しっかりとそういった地域の活性化にも御尽力いただいていることにも感謝申し上げます。これからもよろしくお願いしたいと思います。 では,時間もありませんので,今回も市民の皆様からいただいた意見等を中心に質問させていただきたいと思います。 まず,大きな1番,温室効果ガス排出削減について。 岡山市は今年2月2日に,8市5町で構成する岡山連携中枢都市圏で2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す取組を共同で実施すると宣言されました。これまでもスマートエネルギー導入促進補助事業やバイオディーゼル発電実証事業の実施,蓄電池の利用による再生可能エネルギーの地産地消を図り,脱炭素を推進するため,卒FITの太陽光発電設備に係る蓄電池の設置に対する補助を新たに開始するなど,様々な環境に配慮したまちづくりに取り組まれております。 さて,2月定例市議会でも温室効果ガス排出削減についてお聞きしました。今後の展望として,脱炭素の効果や市民ニーズに応じて機器の採用や必要な補助金額を設定するなど,時代に合った対応をしていくこと,温室効果ガス排出実質ゼロに向けて研究会を設置し,産官学で新技術などそれぞれの立場での情報や知見を活用し,効果的な脱炭素の対策について検討していくとありました。早速ゼロカーボン研究会(仮称)運営業務委託を契約し,来年度から実施可能な事業などを推進しよう,検討していこうという動きをしているということをお聞きしております。 そこでお聞きします。 (1)まず,温室効果ガス排出実質ゼロに向けて,改めて市長の思いや決意をお示しください。 (2)今回の委託に関する仕様書では5月から研究会を実施することとなっておりましたが,既に6月に入っております。活動の進捗状況はいかがでしょうか。 (3)また,仕様書では様々なテーマを設定して研究会を実施するとお聞きしておりますが,この研究会の目的をお示しください。また,主に何を推進されようとしているのでしょうか。 (4)この研究会の出席者を30名程度としておりますが,どこを対象としているのでしょうか。 (5)この研究会当日の具体的な進め方として,会の冒頭にテーマについての現状分析や内容説明が必要だと思いますが,どなたがその役割を担うのでしょうか。また,講師の招聘はどのような方を想定しているのでしょうか。 (6)新技術などそれぞれの立場での情報や知見を活用し,効果的な脱炭素の対策について検討していくと前議会で御答弁がありましたが,参加者の選定においては多種多様な業種にするとともに,研究テーマも幅広く情報収集する必要があると思いますが,いかがお考えでしょうか。 また,二酸化炭素排出実質ゼロを目指す取組として電気自動車や燃料電池自動車の普及が言われています。岡山市でも,以前電気自動車の普及推進を図るために各所に充電器を設置していたと思います。先日,新聞紙上で電気自動車を増加していこうとする動きがある中で,最近電気自動車用充電器の増設の動きが低迷しているとありました。 そこでお聞きします。 (7)岡山市の電気自動車用充電器の設置状況はいかがでしょうか。また,今後の取組における課題と対策をお示しください。 (8)今の流れや多種多様な取組を実施することを考えると,燃料電池自動車の普及も視野に取り入れるべきではないかと考えますが,今後の事業として水素ステーションの設置も検討すべきと思います。御所見をお願いします。 大きな2番,生物多様性について。 先日,いいかも!生物多様性というインスタグラムを発見しました。岡山市環境保全課自然保護係公式のインスタグラムです。生物多様性をキーワードに,全ての命に優しく心豊かなまち岡山の実現に向け,いいかもと思えるイメージを多くの市民と共有するためとお聞きしております。また,温室効果ガスの排出による気候変動などによる野生生物や生態系の保護・保全活動の推進や岡山市の豊かな自然を知ってもらうこと,生物や植物に愛情を持ってもらうことも目的としているのではないかと思っております。今後市民の皆様に楽しんでいただけるインスタグラムになることを願いながらお聞きします。 (1)いいかも!生物多様性というインスタグラムはいつから始められたのですか。 (2)このインスタグラムの目的,将来像について改めてお聞きします。 (3)多種多様な自然を配信していくには,多くの団体とも共通認識を図り,協力体制も構築しているのではないかと推測されますが,他団体との連携はどうされていますか。 (4)さらに連携強化・拡大のために考えていることがあればお示しください。 (5)また,今後市民に期待することは何ですか。 (6)今後どのような利活用をしていこうとお考えか,お示しください。 (7)フォロワーを増やすことや環境保全の意識向上を目指していくための啓発活動をお示しください。 大きな3番,ごみ削減について。 以前レジ袋などのプラスチックごみ削減やマイバッグ運動についてお聞きしましたが,そのときの御答弁で,イベントによるリユース食器の普及促進や代替素材の利用促進などについて,国や事業者の取組に注視し,有効な啓発対策を検討するとありました。小さなことからでも市民や職員の方に協力していただくように繰り返し啓発しなければなりません。 そこでお聞きします。 (1)その後どのような啓発活動をされましたか。 (2)岡山市のイベントで時々マイ箸運動の協力を呼びかけるチラシを目にするようになりましたが,環境局として様々な飲食を伴うイベントに対してどのような推進や啓発をしておられますか。また,職員の皆さんに対してどのような啓発活動をされていますか。 大きな4番,新型コロナウイルス感染症関係について。 (1)通常の入院の場合,入院患者のパジャマやタオルなどは家族が洗濯して清潔なものに替えていますが,新型コロナの入院患者についてはそういうわけにはいきません。レンタルということになり,その経費については自己負担となっているようです。これは不合理ではないかとの指摘が入院患者の家族からありました。この点について現状はどうなっていますか,御説明ください。 また,新型コロナによる入院患者のパジャマやタオルなどについて,単市でも自己負担とならないようにはできないでしょうか。御所見をお伺いいたします。 (2)若者の感染も続いていますが,寮生を抱えている私立高校はいろいろ苦労されているようです。感染拡大防止など疫学上のアドバイスはしっかりしていただけているようですが,感染者や濃厚接触者が生徒や教職員に出た場合,生徒や保護者にどのような情報をどこまで知らせるかなど,心理面を含めての対応については特に苦慮されているようです。 新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が出た場合の対応について,疫学的,医学的なアドバイスや保護者,生徒等への対応について,ワンストップで相談に応じたりアドバイスできるような仕組みが必要ではないかと思います。この点について現状どうなっていますか。また,改善の必要についてはどのように認識されていますか。 (3)現在,新型コロナウイルス感染症に関して,本部会議を踏まえ,市民の方にぜひ理解していただきたいことなどについて市長からお知らせする動画メッセージを市ホームページにアップしていただいております。実によいことだと思います。 当面は緊急事態宣言下においての状況などの説明が主になっていますが,緊急事態宣言解除後はリバウンドをしっかり抑えていくために,より一層状況を的確に理解し,行動してもらう必要が出てくると思います。市民に対する市長による動画メッセージについてのコンセプトや内容について,しっかりブラッシュアップしていく必要があると思います。この点についていかがお考えでしょうか。 また,この市長の動画メッセージを企業や高校,大学などを通して若年層にしっかりと浸透させていくことが重要になるのではないかと思います。この点についてさらなる呼びかけや工夫が必要ではないかと思います。この点についてはいかがお考えでしょうか。 (4)新型コロナウイルス感染症による影響について。 先日,内閣府は,新型コロナウイルス感染症による生活への影響について調査し,結果を公表されました。そこには,コロナ疲れを感じている,友人との食事や旅行などの楽しみの制限,感染への不安を抱くことにより多くの人がストレスをため込んでいる,特に若い層で感じる割合が高いとの調査結果がありました。ほかには,緊急事態宣言の延長により我慢を強いられる生活が長引き,そして運動不足やストレスから心身に不調,孤独や孤立から鬱病発症の要因を生みやすい状況が深刻化しているとの報道がありました。こうした問題から,政府は全国調査を実施することとしました。 また,子どもたちの外出制限により自宅での生活にも変化が出ており,岡山市教育委員会が行った調査結果では,テレビやゲーム,スマートフォンなどの画面を見る時間が増加しているとありました。 そこでお伺いします。 ア,岡山市の現状及び認識をお示しください。 イ,心身を守るためには人とのつながりが重要となりますが,現在の対応と課題をお示しください。 ウ,不要不急の外出制限は子どもたちの居場所に影響が出ていませんか。岡山市としてどのように現状把握され,対応されているか,お示しください。 エ,岡山市小・中学校におけるテレビやゲーム,スマートフォンなどの画面を見る時間はどうなっていますか。また,あわせて家庭学習の時間がどうなっているのか,お示しください。 オ,あわせて,子どもたちの視力検査の結果についてもお示しください。 以上,御答弁をよろしくお願いします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,太田議員の質問にお答えいたします。 温室効果ガス排出実質ゼロに向けての思いということでありますが,今G7が行われ,終わったところでありますけれども,対中国の問題が随分議論されているようでありますが,ただこの地球温暖化対策という面では全ての国が手を取り合っていこうじゃないかという話になっております。地球というのは一つしかないわけで,我々としてもその温暖化対策,やっぱりみんなで考えていかなきゃならないと思っております。 そういう面では,昨年10月段階で政令指定都市20都市のうち10都市しかカーボンゼロの宣言をしていませんでした。私も担当の部会長として横浜市長とも相談しながらこれを増やしていこうということをまずやらせていただき,20の市のうち19の市が参加する形になったところであります。そして,岡山においてそれを宣言するときは,これは岡山市だけじゃなくて都市圏全体で宣言してやったほうがより効果があるということでやらせていただきました。そういう面では非常に前を向いてやらせていただいているところであります。これから具体策を練っていかなきゃなりませんけれども,我々としては代表的なものとして,新庁舎の熱源としては全てごみ処理の熱を利用しようじゃないかというようなことでカーボンゼロに向けての動きをさせていただいているところであります。 そのほか,太田議員がおっしゃる電気自動車にしろ何にしろ,やはり相当の予算が必要となってまいります。その予算は,一定の予算の中で処理していかなければならない,我々が勝手に債券発行もできないわけでありますから,国からの助成というのは必要だろうと。先週,官邸の官房副長官,環境省の副大臣とZoomで議論し,そこを自治体への支援をお願いするとともに,今炭素税の話が出てきています。この炭素税についても一部地方財源化できないかというようなことをお話ししたところであります。 次に,市民への動画メッセージでありますけれども,これはいろいろと御指摘ありがとうございました。おかげさまで──確かに記者会見はoniビジョンでの報道もありますし,また我々のほうからの動画メッセージも流れているということで市民の方にお伝えできていたんですが,コロナウイルスの対策本部に関して言うとそういうことができていなかったということであります。早速開始させていただきました。終わった後,それをまとめてどのように発信すればいいのかということを危機管理室と広報広聴課と相談しながらやらせていただいております。我々としては一生懸命やらせていただいているつもりですが,十分じゃないところもあるかもしれません。そういうところがあればまた御指摘をいただいて,よりいいものにしていきたいと思います。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  温室効果ガス削減についての項,市長答弁以外について順次お答えします。 まず,研究会の進捗状況についてです。 当初5月中の開催を目指しておりましたが,研究会の運営方針,テーマや参加者の選定,周辺の市町や参加事業者との日程調整などに時間を要することとなりました。現在,6月下旬に第1回研究会を開催できるよう準備を進めております。 次に,研究会の目的についてです。 研究会では,今後の連携市町及び各主体におけるゼロカーボンの実現に向けた具体的な取組について産学官が共に研究し,令和4年度以降の具体的な施策につなげることを目的としています。また,研究会では主に再生可能エネルギーの促進,省エネルギーの推進等の施策に関する研究を予定しており,その成果として各主体において施策が推進されることを期待しております。 次に,研究会の出席者数についてです。 研究会の主なメンバーは,岡山連携中枢都市圏の8市5町と倉敷市,それぞれのテーマに関心のある民間事業者及び大学関係者等を想定しております。研究会ではゼロカーボンの実現に効果的な取組をテーマ別に幅広く考えていくこととしており,各主体によって関心の大きさも異なることから,固定メンバーではなく,開催テーマごとの希望に応じて参加者を決定していきたいと考えております。 次に,研究会の講師についてです。 研究会のテーマに応じ,先進的な取組を進める民間事業者や対象の分野に精通している大学関係者等を招聘し,現状分析や内容説明等をお願いしていく予定としております。 次に,参加者の選定や研究テーマについて幅広く情報収集するべきではについてです。 研究会の開催に当たっては,関係市町・圏域内事業者にとって関心が高く効果が大きいと考えられるテーマについて研究できるよう幅広く情報収集に努めてまいります。 次に,電気自動車用充電器の設置状況と今後の課題,対策についてです。 電気自動車用充電器について,岡山市では現在14か所に設置しております。充電器の普及は電気自動車の普及とあわせて考えていく必要があると考えており,これまで行ってきた電気自動車の購入補助に加え,今年度より集合住宅における充電設備の設置を補助対象に加えたところです。今後はゼロカーボン研究会のテーマとして取り上げ,より効果的な取組を研究することも検討してまいります。 この項最後に,燃料電池自動車の普及と水素ステーションの設置についてです。 岡山市では平成31年3月から水素自動車MIRAIを公用車として導入,利用することで啓発を図っております。また,燃料電池自動車の購入に対する補助金による普及促進も行っております。 水素ステーションは南区藤田に1か所ありますが,建設費は高額であり,岡山市としては燃料電池自動車の一般利用が増えることにより民間企業による水素ステーションの増設が促進されるよう普及啓発に努めてまいります。 次に,生物多様性についての項,順次お答えします。 インスタグラムはいつから始めたのか,目的と将来像についてです。 このインスタグラムアカウントは,今年5月6日に立ち上げました。岡山市における生物多様性保全の推進に当たっては,その情報発信と収集が課題となっており,この課題解決の一助とすべくSNSの活用を企画したものです。特に将来,里地,里山,里海の地域づくりを担う新たな人材となり得る中高生にあっては,生態系や動植物の画像,また自然保護に関する取組情報に気軽に親しんでいただくことで生物多様性を学ぶ場としていただけたらと考えています。 次に,様々な配信のための他団体との連携について,連携強化・拡大のために考えていることについてです。 現状は職員が撮影した写真を投稿していますが,この夏にはインスタグラムへの投稿キャンペーンとしてフォトコンテストを行い,自然風景や動植物などの写真を集めるとともに,フォロワー獲得にもつなげていこうと考えています。フォトコンテストを定期的に行うことで市民への認知度を上げ,将来的には様々な企業,団体とタイアップした企画の実施につなげていきたいと考えています。 次に,今後市民に期待することについてです。 まずは生物多様性という言葉になじんでいただき,少しでも関心を寄せてもらうことを期待しています。その上で岡山市,市民,事業者がそれぞれの立場で環境活動に参加するなど,生物多様性保全の重要性を認識し,多様な主体が連携していくことが理想だと考えています。 次に,今後どのような利活用を考えているかについてです。 インスタグラムは,投稿作業を迅速に行うことができ,写真や動画により視覚的,直感的に情報を伝えることができます。このため,本市が活動を支援している身近な生きものの里やアダプト団体から毎年提出いただいている活動報告書などについても,インスタグラムを活用したやり取りができるよう検討していきます。 この項最後に,啓発活動についてです。 このたび岡山学芸館高等学校英語科における生物多様性を知る取組の一環で,このインスタグラムの広報チラシをデザインしていただきました。広報チラシを高校生にデザインしていただくことで,今後の生態系保全を支える若年層に魅力が伝わるものと期待しています。岡山市では,このような取組をきっかけに多くの中高生が生物多様性の魅力に触れる機会を増やすことで事業への参画を促していきたいと考えております。 次に,ごみ削減についての項,市民や職員に対しての啓発活動,飲食を伴うイベントに対しての啓発について一括してお答えします。 岡山市では,ごみスクールや出前講座においてごみの減量,分別,リサイクルについて啓発を行ってまいりました。昨今使い捨てプラスチックが大きな社会問題となってきたことから,マイバッグ運動の促進や会議でのペットボトル不使用の呼びかけなどを行ってきたところです。今後はさらなる使い捨てプラスチックの削減に向けて,様々な機会を捉え,ボトル,スプーン,箸などの持参を呼びかけるなど,周知啓発を図ってまいります。 以上です。 ◎宮地千登世保健福祉局感染症対策担当局長  大きな4番,新型コロナウイルス感染症関係の項,市長答弁以外を順次お答えいたします。 パジャマ,タオルのレンタルの現状,自己負担とならないようにできないかについてですが,コロナ入院患者のパジャマ,タオルなどの日用品の扱いにつきましては,誰が準備するかなど各医療機関で異なっており,レンタルの現状については把握しておりません。医療機関で取扱いが異なるため,一律の制度による助成は困難と考えております。 続いて,ワンストップで相談に応じたりアドバイスできる仕組みが必要ではないか,現状,改善の必要性についての認識でございますが,生徒や教職員の感染者に係る相談は新型コロナウイルス受診相談センターで,感染していない児童・生徒,保護者に係る相談は教育委員会で対応しております。今後も引き続き教育委員会と連携,役割分担しながら適切に対応してまいりたいと考えております。 続いて,新型コロナウイルス感染症による影響についてのうち,岡山市の現状及び認識についてですが,こころの健康センターなどにおきます相談件数については特段の変化は見受けられませんが,相談の中身としては不安を感じる等,新型コロナウイルス感染症に係る相談も寄せられているところでございます。 続いて,人とのつながりが重要,現在の対応と課題はについてですが,現在,関係団体などと連携し,地域活動の再開準備を行っております。再開するに当たっては感染症の対策に不慣れなため不安もあるとお聞きしておりますが,スムーズに活動を再開できるよう,各保健センター等と連携し支援していく予定でございます。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  同じ項,新型コロナウイルス感染症による影響についてのところで,子どもの居場所への影響,現状把握と対応についてお答えします。 岡山市が設置する児童館や地域子育て支援拠点事業,補助事業として実施しているプレーパーク等,子どもの遊び場を提供する事業は,緊急事態宣言期間中は感染拡大防止のため休止している状況です。一方,本市が把握している子ども食堂など子どもの居場所づくりに取り組む36団体では,屋内の活動を屋外に変えるなど工夫しながら,4月中は8割,5月中は6割が活動を継続しております。岡山市では,各団体が知恵や工夫を共有できるようネットワークの強化を支援するとともに,コロナ禍で負担が増加する活動経費の一部を補助しているところです。 以上です。 ◎菅野和良教育長  この項最後になりますが,新型コロナウイルス感染症による影響についての中,テレビやゲームなどで画面を見る時間や家庭で学習する時間,また子どもたちの視力検査の結果について一括してお答えいたします。 昨年度実施いたしました岡山市学力アセスの生活に関する調査におきまして,一斉の臨時休校により家庭で過ごす時間が長くなったためにゲームやスマートフォンの画面を見る時間は増加していましたが,当然家庭学習の時間も増加しておりました。視力検査の結果,眼科での検査等を受けるよう勧められた児童・生徒の割合は,令和元年度と令和2年度の比較で僅かでありますが増加しております。 以上でございます。     〔9番太田栄司議員登壇〕 ◆9番(太田栄司議員)  市長,御答弁ありがとうございました。 数点質問させていただきますけど,まずは市長,温室効果ガスのあたりでも御答弁いただきました。環境局のほうからもいろいろとどうしていくか,これからのことだということであります。今日御答弁されたようなこと,こうしていくんだというところ,何か決まったときには市民,事業者に向けてしっかりと情報発信していただいて,そういったところの牽引役となっていただけたらなと思っております。しっかりと私もそういったところを応援していきたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 先ほど,ゼロカーボン研究会の参加者についてお聞きしました。その中には産官学プラス倉敷市ということでありました。連携中枢都市圏と,委員会に出た資料の中には商工会議所とか,あと大学,岡山大学等という中でぽつんと倉敷市がついている。先ほどの答弁の中にもありましたけど,この倉敷市が入っている,構成に加わっているというのは,これはどういうことか。目的というか何かあるのか,またこの関係などどうやって進めていこうというのか,広げていくというか,その辺何か意図があるのか,教えていただけたらと思います。 それから次に,電気自動車の充電器の設置状況についてもお伺いしました。現在設置している箇所が本当に適正なのか。市のほうでつけているところは14か所ということでありましたけど,本当にそこが適正なのかなとちょっと思います。実際に岡山市に来てもらって充電してもらって,さらにこれからも産業なり観光とかにいろいろとつなげていくためには,もっと岡山へ来てもらったりということになると,もっとほかの観光地の周辺に設置するとかというような検討はできないのかなと思いますので,その辺ちょっと御所見をお伺いしたいと思います。 それから,先ほど市長のほうからコロナウイルスの動画のメッセージについてお答えいただきました。その中で企業や高校,大学の若年層からそんな動画を見たとかというようなことをなかなか聞けないというか,市長の動画を見たかと聞いても,見てないとかというような声をお聞きします。会社の中でもそういったのを聞いたりもします。そうすると,やり方が何かあったら御提案とかというようなことも先ほど市長がおっしゃられましたけど,企業団体というか労働組合の団体,例えば連合岡山を通じて事業所,企業内にもうちょっと浸透させていくとか,学校であればチラシなどを配るとか,何か広報されるならそれにQRコードを掲載するなどして岡山市のLINEなどを登録してもらってもっと広めていくというか,そういったタイムリーに情報が入っていくようなやり方も考えられるのかなと思いますので,その辺ちょっと御所見があればお願いいたします。 あと一個,子どものことで要望となりますけど,勉強の時間も増えているよ,スマホの時間も増えているよ,でも大して視力の低下はないよというような感じだったと思うんですけど,そうはいってもGIGAスクールがこれから始まって,画面を見ることも増えていくという中で,さっきの検査結果というのは令和元年,令和2年ということですから,実際に影響が出るのは今年の検査になると思います。もう少しその辺の動向をしっかりと調査というか検討していただいて,子どもたちの学力と視力のその辺の関係をしっかりと注視していただけたらなと思っております。それは要望しておきますのでどうぞよろしくお願いします。 以上で質問を終わります。 よろしくお願いします。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  確かに私も本部会議が終わった後,それを見たよというのは直接聞いたことはないですね。私なんかはLINEでいつもチェックはしているんですけど,LINEのフォロワーが6月10日で1万6,249人という数字になっているんです。これが多いか少ないかという問題はありますし,1万6,000人の中でその本部会議の決定をどれだけの方が動画で見ておられるかというところも分からない面があります。ただ,平成31年3月は3,400人だったのが5倍近くなっているということは事実なんです。だから,特にこの新型コロナウイルスが出だしてから,あれは毎日感染状況なんかも来ますから,相当数増えていることは事実なんですけども,それをよりどうやって増やしていくのか,そこは研究,検討の余地は十分あるだろうと思います。まず,新型コロナ関係でいくと危機管理,そして広報,そういったところと相談しながら何ができるか考えていきたいと思います。 ◎國米哲司環境局長  2点御質問いただきました。 研究会への倉敷市の参加についてですが,岡山市だけじゃなくて広く研究の効果を広げていくという観点が要ると思っております。そういう中で岡山市に次ぐ大きい都市,倉敷市にも参加いただいているというところでございます。 もう一点,電気自動車の充電器,観光地への設置も検討してはどうかという御質問です。 充電器の拡充につきましては,今後いろいろな施設への設置を考えて,関係部署とも協議してまいりたいと考えております。拡充に当たりましては,電気自動車自体の普及状況も見ながら,また設置の優先順位なども踏まえて事業を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○和氣健議長  以上で太田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田口議員。     〔37番田口裕士議員登壇,拍手〕 ◆37番(田口裕士議員)  それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 路面電車の延伸・環状化について。 令和5年夏頃のオープンに向け岡山芸術創造劇場の整備が進み,その劇場を中心として商店街や旧城下町エリアのにぎわい創出への期待が高まっているところであります。そうした中,やはり重要となるのは,岡山の玄関口である駅前エリアと当該エリアを結ぶ,利便性が高く効率的な公共交通ネットワークの構築であります。都心の回遊性向上に大きく寄与する大雲寺前電停から岡山芸術創造劇場を経由して西大寺町電停までの区間の路面電車の延伸化に地元も期待が高まっているところであります。 2月定例市議会において,この区間の整備の実現に向けた事業の進捗について質問させていただきました。その際市長からは,早期に手続を行うよう要請したところ,事業者からこの区間の運営の実現に完全公有民営方式を求められており,市としては事業者の考える完全公有民営というのは何なのかを確認した上で,公がどこまで負担するべきか,市民に理解してもらい,透明性を持って対処したいとの答弁をいただきました。 まさにそのとおりで,私としてもこの路線の必要性については重々承知しているところでありますが,実現のためには,市民の理解を得られるよう,公と民の役割分担と費用負担の考え方を整理する必要があると考えております。 そこでお尋ねします。 その後の進捗状況についてはどうなっているでしょうか,お伺いいたします。 以上で質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  2月議会で田口議員から路面電車の延伸・環状化について質問されたのをよく覚えております。そのときに,岡山電気軌道が完全公有民営方式ということを我々のほうにこの方式でいけないかということを言ってまいりました。その完全公有民営方式の具体の内容が分からないということで,その内容を教えていただきたい,そしてそれを踏まえて検討したいという旨を伝えさせていただきました。 電気軌道から返ってきた答えでありますが,従来どおりのスキームでは,特許申請で国が求める30年間での採算性の確保が困難。完全公有民営方式とは,地域公共交通活性化再生法に基づく軌道運送高度化事業であり,この制度を活用している富山市のスキームを参考にしてほしいという趣旨の回答がありました。早速この富山市のスキームを調べたところ,線路や車両等の設備を市が整備する。そして,市が保有する。その設備を事業者に市が貸し付ける。事業者は維持管理費相当分として施設使用料を市に払った上で運行を行い,運賃収入を得るものということでありました。岡山電気軌道としては,従来どおりのスキームでは採算が見込めないと考えているようであります。 我々としては,今年10月から高齢者・障害者割引の実施を始めます。また,初乗り運賃の適正化の実施も予定しているところであります。これらの施策が採算性,経営の安定化に与える影響は非常に大きいと考えております。したがって,私としては,高齢者・障害者割引や運賃適正化の影響を考慮した採算性について具体に,定量的に検討するよう都市整備局に指示したところであります。この検討結果を踏まえて,来年度の予算までには方向性を出し,皆様方にお示ししたいと思っております。 以上です。     〔37番田口裕士議員登壇〕 ◆37番(田口裕士議員)  それでは,質問させていただきます。 なぜ岡山電気軌道が採算を見込めないのか。返事がそう返ってきたということで,なぜ見込めないのかなということが1点。 それから,もう一点は,2月議会において市長は透明性がキーワードになってくるということを言われたと思うんです。その透明性とは一体どういうふうなことで確保するのか。市として今言われておる透明性ということをいかに確保するか。なぜそんなことを言うかというと,今富山の例を出されて,公がある程度すりゃええじゃねえか,あとは事業者にそれなりにやってもらう。路面電車は確かに交通事業者,岡山電気軌道だけかもしれない。でも,岡山市にはバス事業者を含めて全部で9社かな。じゃあ,そのあと残りの8社にも同じ理屈が立つと思うんよな。だから,やっぱりそこをきっちり民間事業者も市民も含めて,これについては市の持分,事業者の持分,それから3分の1国が出すんですかね,そういう形でちゃんと透明性を確保して税金を出すということを理解していただくということが大変重要になってくると思うんです。ただ,出した,こうこうでやったからよろしいんじゃないですかという部分にはならないと思うんで,その辺の答弁をよろしくお願いします。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  田口議員の質問が出たということで,もう一度担当と話をしました。新たな情報が来ているかどうかという点でありますが,新たな情報は来ていないということでありました。そういう面では新型コロナウイルスの影響も岡電のほうは考えておられることだろうと思いますけれども,彼らのほうで具体的に採算が取れないというのは,それ以外のところは私としては承知していないところであります。 我々は我々の数字をこれから出そうとは思っております。ただ,全てが我々の数字どおりでいきますよという話にもならない。その数字もやはり岡電のほうにも提示して議論していきたいと思っております。その過程については,場合によっては大きく負担の概念が変わってくる可能性があるわけで,田口議員がおっしゃるように,他への影響も非常に大きなものがあるわけであります。議員の皆さん方にはこういう場を通じて提供し,またメディアを通して市民の皆さん方にも提示し,それで必ずしも十分でなければもう一つ違うことも考えてもいいと思いますが,どちらにしても透明性を維持しながら,市民の納得のいく形で結論をつけたいと思っております。来年度の予算をどういう形で出していくか,これから我々として慎重な議論をしていきたいと思います。 以上です。     〔37番田口裕士議員登壇〕 ◆37番(田口裕士議員)  今回の延伸化,僕,これは市民も含めて,あそこの商店街も含めて,重要な問題だと思うんです。特に商店街なんかはあれが延伸化することによって活性化していく。それから,創造劇場に至っては利便性の向上が計り知れないですわね,大雲寺の電停と西大寺町のあそこから降りて歩いて行くことを考えれば。そうしたことを考えると,実を言うと物すごく期待しているところであります。しかし,片一方で事業者は採算が取れないということで,あれ岡山市が幾ら申請しても駄目なんですよね,事業者が申請しなければ認可にならない。事業者は採算が取れないといってしない。オープンを含めて今度,何年だったかな,ちゃんと路面電車を延伸・環状化するという計画を出していますよね。でも,それが大幅に遅れる可能性が出てくる。やらなければいけないのに事業ができない。市の責任になっちゃう。事業者が採算が取れないからできんと言ようるのに岡山市の責任になるのもどうも僕には理解できない。 今までの答弁を聞いておってふと思ったんですけど,僕は事業者はあくまでも1社しかおらんので言わんのですけど,駅前の乗り入れのときには自分らが採算性があるから本気で一生懸命やりましたね。今回は採算性がないから,もうこれは公が全部整備すりゃええんだよ,俺らはちゃんと運用はしますからみたいな,どうも公共交通を担っている業者として,僕はこれ2月議会でも言ったけど,おかしな話。 確かに事業というものは利益を求めていく,それが会社としての当たり前の姿だと思います。だから,銀行も貸さないし,採算も取れない,お金を工面できないなら,岡山市が貸しゃええなと思ったんです,負担分を。30年間ぐらいの事業の中で返していただきゃあ,事業は前へ行くじゃないですか。岡山市が税金を余分にその一事業者に投入することは僕はできないと思う。だけど,やっぱりそうやって貸し付けてでもやっていくということも一つの案かなって思います。 だから,そうした今再三四市長がおっしゃったように,やはりこの問題って──絶対事業はしていかなければならない。そのためには事業者にもやっぱりある程度理解してもらわにゃいけんし,一番大事なのは市民が理解する。そういう姿勢の中で透明性を確保する上でやっていただきたいと思うんで,再度その辺の御決意をお願いいたします。 これで質問を終わります。 ありがとうございました。 ○和氣健議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  劇場を建設する,そして劇場を運営していく中で,この路面電車というのは非常に効果が大だと思っていますが,私はそれだけじゃないんだろうと思います。表町かいわい,また南側の清輝橋もぜひこの環状化,延伸してほしいという声が私のほうにも来ました。だから,地元の意向は非常に大きい。それはもうおっしゃるとおりだと思います。何とか実現したいという気持ちはあります。しかしながら,やっぱり市民の納得の得られる形というのが重要だろうと思うわけであります。 田口議員のその貸付けの話は,これはたしか今できなくなっているんです。私も一回それを調べたことがありますけれども,貸付け自体はできなくなっていると。過去野放図にどんどんどんどん貸していった事例があって,それはまずいだろうというんで制度的にたしかできない形になっているんで,やるとすれば今のまま事業者でやっていただく。ただ,事業者にとってみても30年間で経営上プラスになるというのが国からも求められていますから,そうじゃなきゃやっちゃいけない。それはそのとおりだろうと思うんですけれども,我々も10月からの割引だとかいろんなことをやっているんで,我々としてはある面採算というのも取れるんではないかなというような思いもあります。しかしながら,岡電としては採算が難しいというようなこともおっしゃっているところでありまして,これが一体どうなのかというのを見極めていかなきゃならない。これもずっと見極めていれば事業自体が進捗してこない,できないということになりますから,やはり一定の節目を設ける必要があるだろうということで,予算を念頭に置いて整理していこうとしております。田口議員のこの路面電車延伸に対する思いは共有しているところであります。その実現に向けて動きたいと思っております。 以上です。 ○和氣健議長  以上で田口議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で本日の個人質問を終わります。      ──────〇────── △日程第2  甲第171号議案      ───────────── ○和氣健議長  日程第2に入ります。 日程第2は,甲第171号議案令和3年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第171号議案の令和3年度一般会計の補正予算案は,新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う生活困窮世帯への支援金を支給し,及び市議会議員の辞職に伴う補欠選挙を執行するために編成したものです。 補正額は,一般会計で9億2,800万円の増額となっております。 なお,補正に要する一般財源については,令和2年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。 以上で提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議の上,議決を賜りますようお願いいたします。 ○和氣健議長  以上で市長の提案理由の説明を終わります。 なお,議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承を願っておきます。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時33分散会...