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03月04日-07号

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  1. 岡山市議会 2021-03-04
    03月04日-07号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 3年 2月定例会    令和3年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第7号       3月4日(木)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 令和3年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 令和3年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 令和3年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 令和3年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第6号議案 令和3年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第7号議案 令和3年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第8号議案 令和3年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第9号議案 令和3年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 令和3年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第11号議案 令和3年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第12号議案 令和3年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第13号議案 令和3年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第14号議案 令和3年度岡山市病院事業会計予算について 甲第15号議案 令和3年度岡山市水道事業会計予算について 甲第16号議案 令和3年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第17号議案 令和3年度岡山市市場事業会計予算について 甲第18号議案 令和3年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第19号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第20号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第21号議案 岡山市職員厚友会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市老人デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市介護老人保健施設の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市指定介護療養型医療施設の人員,設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第46号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 岡山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第49号議案 岡山市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第50号議案 岡山市地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第51号議案 岡山市福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第52号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第53号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第54号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第55号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第56号議案 岡山市環境影響評価条例の一部を改正する条例の制定について 甲第57号議案 岡山市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について 甲第58号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第59号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第60号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第61号議案 岡山市教育研究研修センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第62号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第63号議案 指定管理者の指定について 甲第64号議案 指定管理者の指定について 甲第65号議案 指定管理者の指定について 甲第66号議案 指定管理者の指定について 甲第67号議案 指定管理者の指定について 甲第68号議案 指定管理者の指定について 甲第69号議案 指定管理者の指定について 甲第70号議案 指定管理者の指定について 甲第71号議案 指定管理者の指定について 甲第72号議案 指定管理者の指定について 甲第73号議案 指定管理者の指定について 甲第74号議案 指定管理者の指定について 甲第75号議案 指定管理者の指定について 甲第76号議案 指定管理者の指定について 甲第77号議案 指定管理者の指定について 甲第78号議案 指定管理者の指定について 甲第79号議案 指定管理者の指定について 甲第80号議案 指定管理者の指定について 甲第81号議案 指定管理者の指定について 甲第82号議案 指定管理者の指定について 甲第83号議案 指定管理者の指定について 甲第84号議案 指定管理者の指定について 甲第85号議案 指定管理者の指定について 甲第86号議案 指定管理者の指定について 甲第87号議案 指定管理者の指定について 甲第88号議案 指定管理者の指定について 甲第89号議案 指定管理者の指定について 甲第90号議案 令和3年度包括外部監査契約の締結について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第90号議案      ──────〇──────〇出席議員(44人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(2人)            1番  寺 林 綾 乃            37番  楠 木 忠 司      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       南  区  長  森 本 章 男       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       会計管理者  田 中 利 直       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第7日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は39名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に田中議員,難波議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第90号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案令和3年度岡山市一般会計予算について以下89件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして熊代議員。     〔9番熊代昭彦議員登壇,拍手〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  皆さんおはようございます。自由と責任の会の代表,熊代昭彦でございます。本日のトップバッターを賜りましたんで,頑張ってまいります。 本日,傍聴に来てくださいました皆様ありがとうございます。また,ネットやoniビジョンで見ていただいている皆様,心から感謝を申し上げます。 それでは,早速質問に入らせていただきます。 1番目,新型コロナワクチンの接種が開始されましたが,諸外国の実績から見て,日本でも大いに効果が期待できます。コロナの蔓延にもようやく終息の兆しが見えてきたのではないかと思います。医療関係者の方々など,これまで大変御苦労をいただいている方々に対しまして,深甚なる敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 せっかくここまで来ましたので,ここで政策の微調整が必要ではないかと思われます。 例えば,(1)ソーシャルディスタンスの確保とマスクの着用は必ず両方とも必要なのか。不織布マスクがコロナウイルスの95%をカットすると言われていますが,それでもなお2メートルのソーシャルディスタンスが必要なのか,その理由は何か伺います。 医院に行っても,混んでいれば隣り合って座って待っています。今すいているところが多いんですが,眼科など大変混んでいます。熱がないことを確認し,入り口では手を殺菌しているので,コロナウイルスにかかる心配はほとんどありません。それでもまだ心配な人は,自分の免疫力向上対策に力を入れるべきではないでしょうか。鼻うがいは簡単にできる免疫向上対策です。私の行きつけのドラッグストアでは,一番目につくところに鼻うがいキットが置いてありました。大分認知を受けてきたのではないかと思います。 また一方,2メートルの間隔が取れればマスクは外してよいのではないでしょうか,伺います。 (2)15歳以下にはワクチンは不接種──接種しないとされていますが,それならば学校生徒の鼻うがい,口うがいの奨励に力を入れるべきではないでしょうか。朝晩2回の鼻うがいの習慣がつけば,100歳まで一生元気にあふれて生きられます。家庭でおじいちゃん,おばあちゃんにうつすこともなくなります。御自身鼻うがいしておられる教育長さんのその後の学校に対する御指導は,どのような成果を生みつつあるのか伺います。これはなかなか難しい問題だと思いますが,お伺いさせていただきます。 (3)前に質問しました堀田修医師は,鼻うがい健康法で相当有名になってきまして,ユーチューブでも最近よくお目にかかります。そのお話で鼻うがいが新型コロナ予防に有効であるとのエビデンスはまだ蓄積されていないが,理屈としては有効であろうとの解説がありました。この上咽頭の入り口でみんなウイルス,細菌を殺してしまうわけですから,何でも大丈夫なわけですね。私も体験として極めて有効であろうと思います。人間とウイルス,そして細菌とは果てしない闘いがこれからも続きます。絶えず変種が現れてくるということでございます。これに勝ち抜く習慣が鼻うがいの励行だと思います。御見解を伺います。 2番目,岡山の若者,壮年の開拓者精神を燃え上がらせ,岡山市を愛と思いやりにあるふれる大都会にする政策は何かについて伺います。 (1)岡山市の市街化調整区域の割合は,都市計画区域の約80%とのことですが,市街化調整区域に住んでおられる人の数は何人ですか,伺います。 (2)政策としては,ア,市街化調整区域を民間の開発に開放すること。 イ,農地の一部,例えばでありますが,県庁所在市は100%,その他の市町村は20%を農地以外の活用に開放すること。農地に使ってもいいわけですが,農地以外にも開放すると。 ウ,食料自給率の向上を農地の確保から農業機械の確保に変える,そしてその補助制度などを確立して,本気で農業をやる人のやる気を引き出す,そのことによって食料自給率を50%以上──これはカロリーベースでありますが──に引き上げることによって食料安全保障を確立すること,この3点だと思います。 岡山市だけに限れば,市街化調整区域のほとんど全てを市街化区域にすることで,このアとイの政策は実現しますが,市街化区域の土地の値段は大幅に下がるおそれがあります。また,元市街化調整区域では,都市計画税が課税され,税金が高くなります。また,そこへの公共投資も多大に必要になり,市財政を圧迫します。 それを避けるためには,市街化区域は今のままにし,立地適正化計画もどんどん進める。しかし,それだけでは市街化調整区域に住む人々の不満は大いに増大するので,公平の観点から,(2)の政策を実現する。その場合,市街化調整区域には公共投資は一切行わないから市財政の圧迫はない。必要な国の政策変更は世論の喚起でボトムアップで実現する。この政策についての御意見を伺います。 3番目,生活保護のコロナ禍での活用で,現場で必要な配慮は何か。 扶養義務者による扶養──仕送り援助ですね──の可否の調査を簡略化,形式化することなど,この異常事態を十分勘案した温かい配慮ではないでしょうか。私は若い頃,当時は厚生省でしたが,厚生省社会局保護課企画法令係長をしていましたので,生活保護の制度は熟知しているつもりですが,新型コロナ対策で社会の動きがほぼ止まってしまっているような異常事態下では,現場ではこのような配慮が必要ではないか,伺います。 4番目,保育所定数の約3割が保育士不足で活用できていない。活用のための妙案はないか。地域限定保育士の活用状況についてもお伺いします。 2015年度にできた子育て支援員は,よい制度でありますけども,保育所の定数を生かして使う役割は果たせません。准保育士制度は反対が多くて実現できません。例えば3か月程度の研修で認定する副保育士制度をつくり,保育士の指導監督を条件として,副保育士を保育士の定数と数える制度を創設してはどうでしょうか。副保育士を1割入れた場合は,保育士に指導監督料として月額1万円を国から支給する。2割導入する場合には2万円,3割導入する場合には3万円の指導監督料を支払う制度です。指導監督により保育の質を保つ,指導監督料を支払うことにより保育士の御労苦とプライドに敬意を表する案です。ボトムアップで中央政府を動かすことを狙います。この案に対する御見解を伺います。 5番目,国民皆保険,皆年金,保健所,児童相談所などの機能の再評価,さらなる充実が必要ではないでしょうか。新型コロナ禍で欧米のごとく著しい打撃を受けなかったのは,これらの制度が生きて働いていたからではないでしょうか。これらの制度に携わる方々の御労苦に大いなる感謝と敬意を表するとともに,これらの制度そのものをも再評価し,さらなる充実を進めていかなければならないのではないでしょうか。御見解をお伺いいたします。 以上で第1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1番目の新型コロナ対策の項で,まず2メーターのソーシャルディスタンスの確保とマスクの着用は両方必要か,自分の免疫力向上対策に力を入れるべきではないか,2メートル間隔を取れれば,マスクを外してよいのではないかについてです。 新しい生活様式によれば,人との間隔はできるだけ2メートル空ける,また人との間隔が十分取れない場合は症状がなくてもマスクを着用することとされています。2メートル以上離れたとしても,感染リスクをゼロにすることはできません。ソーシャルディスタンスとともに,マスクを着用し,感染リスクを下げるようお願いいたします。 また,感染症予防において免疫力を高めることは重要であり,ふだんからバランスのよい食事や十分な睡眠など,自己の健康管理をしっかりしていただきたいと思っております。 次に,鼻うがいの励行についての見解です。 鼻うがいについては,市独自での研究などは困難であるため,今後も国の新型コロナウイルス感染症対策分科会などでまとめられた対策に基づき対策を取ってまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,鼻うがい,口うがいの奨励に力を入れるべきではないか,また学校への指導はというお尋ねですが,現在学校におきましては,鼻うがいや口うがいを実施することは,飛沫が拡散する可能性があり,また密を回避するための場所や時間的な制約など課題が多いため,実施することは考えておりません。しかし,児童・生徒や教職員が感染予防への配慮をした上で個人的に行う場合は,それを止めるものではないと考えております。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  2番目の岡山の若者,壮年の開拓者精神を燃え上がらせ,岡山市を愛と思いやりにあふれる大都会に成長させる政策は何かの項で,農地の一部を農地以外の活用に開放すること,農業機械の確保の補助制度についての御質問に一括してお答えいたします。 優良農地における無秩序な開発を抑制し,農地の有効活用を図るためにも,一定の規制が必要であるものと考えております。今後とも,農地転用許可制度農業振興地域制度の適切な運用により,集団化された生産性の高い優良農地の保全に努めてまいります。 また,農業機械などの設備投資につきましては,国,県及び市が連携して補助事業や融資など,各種施策を講じ,食料を供給する農業者の経営強化を図っております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,まず市街化調整区域に住んでいる人数についてです。 平成27年国勢調査によると,岡山市の市街化調整区域の人口は12万3,771人となっております。 次に,市街化調整区域を民間の開発に開放してはどうかについてです。 岡山市では,今後の人口減少,高齢化の進行を見据え,持続可能な発展,成長と,それによる暮らしやすい市民生活の確保を図るために,コンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めることとしており,市街化を抑制すべき区域として市街化調整区域を定める線引き制度を引き続き適切に運用していくことが必要であると考えていることから,市街化調整区域を民間の開発に開放する考えは持ち合わせておりません。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3つ目の生活保護のコロナ禍での活用で,現場に必要な配慮は何かの項で,扶養義務者による扶養の可否の調査を簡略化するなど,現場での配慮が必要ではないかについてです。 扶養照会の取扱いにつきましては,日本共産党を代表されての田中議員へ御答弁したとおりですが,2月26日付で生活保護の実施要領が改正されており,新たな実施要領では,扶養照会の対象者について,今の時代や実態に沿った形での運用ができるよう見直されています。 こうした改正の趣旨を踏まえ,保護の相談に当たっては,丁寧に生活歴等を聞き取り,個々の保護者に寄り添った対応が行えるよう配慮していきたいと考えております。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  4番目の項,地域限定保育士の活用状況と副保育士制度の創設についてお答えします。 地域限定保育士は,ある特定の地域で資格を取得した場合でも,資格登録後3年経過すれば,全国の保育所等で通常の保育士として勤務できるという資格です。政令市が試験を実施する条件は,県が2回以上通常の保育士試験を行っていない場合になりますが,岡山県では平成28年度から通常の保育士試験を年2回実施しておりますので,本市は対象となりません。 議員提案の副保育士につきましては,保育業界が反対する准保育士と近い制度になると考えられ,低賃金の副保育士が増えることや,正保育士への業務集中に加え,指導業務の負担増などの懸念もあります。岡山市としては,保育士確保に向け国には保育士の処遇改善を求めており,より多くの方に保育士になりたいと思えるよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  5つ目の国民皆保険,皆年金,保健所の機能の再評価,さらなる充実が必要ではないかの御質問にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の拡大の中で,国民皆保険,皆年金制度の重要性を改めて感じているところです。今後もこれらの社会保障制度が持続可能なものとなるよう,国民健康保険制度等の安定的な運用に努めてまいります。 保健所の機能については,公明党を代表されての福吉議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,児童相談所の充実についてのお尋ねです。 国においては,児童虐待件数が年々増加していることから,平成30年12月に児童虐待防止対策体制総合強化プランを策定し,児童相談所の人員体制の強化を進めることとしております。 このプランの目標年度は令和4年度ですが,本市においては本年度当初に増員を行い,既にプランの新配置基準を満たしております。 以上です。     〔9番熊代昭彦議員登壇〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,コロナ対策と鼻うがいでございますが,鼻うがいの伝道師を務めている関係で,少しずつ増えてはいるんですけども,なかなか困難だ,難しいと感じる人もいるようでございます。今後とも大いに進めて──こんなにすばらしいこととは思わなかったと,すばらしいと言っている人もいます。そういう人が増えていただきたいと,多くの人が元気になってもらいたいと思います。 鼻うがいはコロナだけではなくて,花粉症にも非常に効くということであります。御自身花粉症に若干悩まされていらっしゃる市長さん,鼻うがいと花粉症,あわせて若干のコメントをいただければありがたいと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今日も朝,目薬を入れ,そして市民病院から花粉症用としていただいた錠剤を飲んでまいりました。なかなかつらいもんですけれども,鼻うがいね,熊代議員とも何度かお話しさせていただきながら,その効用については伺ったところでありますが,なかなか一歩踏み出す勇気がなくて。教育長はやっているという話を聞きましたけども,お話を伺いながら,いつハードルを越えるのか越えないままなのか,また考えていきたいと思います。 よろしくお願いします。(笑声) ◆9番(熊代昭彦議員)  市長,大変すばらしい御答弁ありがとうございました。(笑声)今後に希望が持てるような御答弁でもございました。ありがとうございました。 次は,ソーシャルディスタンスの話で,マスクはいいんですけど,2メートルのソーシャルディスタンスを取ると,本当に正直に取るとですよ,ほとんど全ての活動ができないですよね。ですから,心配は心配として,やっぱり免疫力向上対策,特に鼻うがいは注意深く避けられたようですけれども,それも含めてぜひとも実施していただきたいと思いますが,自己免疫の向上対策が全然マスメディアとかいろんなところで出てこないのは,どういう原因でしょうか。御見解を伺いたいと思います。 ◎福井貴弘保健福祉局長  自己免疫力向上というのは,当然日頃のバランスの取れた食事とか,先ほど答弁いたしましたが,十分な睡眠とかといった生活習慣に関わることなので,常にいろんな形では発信されていることなんだろうと思うんですが,今はやはりコロナ対策ということで,国のほうでも新しい生活様式であるとか,リスクが高まる場面であるとか,そういった新しい情報を発信しているので,そちらがどうしても取り上げられているという状況ではないかなと思います。 以上です。
    ◆9番(熊代昭彦議員)  ありがとうございました。 私は吸い飲みで鼻うがいしているんですけども,試しに私のいつも行っているドラッグストアで一番いいところに出たもんですから,ちょっと買ってやろうと思って,900円前後の鼻うがいキットを買ってきました。まだ開けていないんですけど,見ると,子どもには使わせないでくださいと書いてあるんですけど,それはどういう理由でしょうか。ちょっと考えられる理由を教えていただければありがたいと思います。(笑声)常識的なことで結構です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  ちょっと最近時々目にはするようにはなっていますが,なぜお子様にお勧めされていないのか,ちょっとそこは存じ上げておりません。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  ありがとうございました。 恐らく中耳炎になるとか,何かいろいろあるのかとも思いますけども,耳鼻咽喉科のドクターと相談しながら,自宅で鼻うがいが行われるようになると非常にいいなあと思います。そういう観点で,教育長さんは注意深く自宅でやるのは禁止しないと言われましたけど,自宅でやるのはぜひドクターと相談しながら奨励したいというような御見解にならないんでございましょうか。もう一度御答弁をお願いします。 ◎菅野和良教育長  鼻うがい,私はやっておりますが,万能ではないということは申し添えておきたいなと思うんですが,私は実は副鼻腔炎ですね,蓄膿があって,それで始めたんですけど,それでもやはり副鼻腔炎が悪化することはあるわけで,万能ではないということはあります。 それから,子どもについては,やはり鼻に水を入れるというのは大変難しくて,先ほどの中耳炎もあるし,気管に入ってむせるとか,なかなか慣れないと大人でも難しいので,慣れないと難しいから,やはり奨励ということはできないけど,各御家庭で親が,保護者がやっているし,お子さんも上手にできるということであれば,それを妨げることではないということは考えておりますが,奨励とまではなかなか言い難いなというのが率直なところです。 以上でございます。 ◆9番(熊代昭彦議員)  ありがとうございました。 万能ではないのは確かで,副鼻腔炎がそれで治るというわけでもないけど,副鼻腔炎で鼻うがいをしていらっしゃる方は多いし,それが非常に効き目のあることだということが最近分かってきたと思います。 次は,市街化調整区域とか,そういう問題ですけども,私が質問したからといって,結構だなあという答弁があるとは思いません,お立場がいろいろございますからね。しかし,私のほうもこれは堅忍不抜,祈りをもってぜひとも実現したいということで頑張っておりまして,毎回同じことを言っているようですが,少しずつ変わっているんですね。少しずつ進歩しているんですが,例えば立地適正化計画,大いに結構だと,どんどんやってくださいと。ただ,その場合,市街化調整区域に住んでいる12万人の人が非常に不満に思うだろうと。12万人,やっぱり倉敷市を除いてほかに岡山県に12万の都市があるかというと,今総社市がどうなったかどうか分かりませんが,ほかにないんじゃないかと思います。相当な数でありまして,市街化調整区域に住んでいる人間もちょっと困るなあと思っていることがあります。ですから,これは国の政策として長くやっていますけども,ぜひとも変えていかなければならないと思いますね。 それから,農地もそうです。農地も今いただいた回答は,いつもの回答でございまして,そのとおりだと思いますけど,それを超えてやっぱり農地政策というのは変えていかなければ,日本の将来を非常に危うくすると思います。人口が減るから減るからというんではなくて,やったらもう少し一人一人が広く場所を取って,思い切って活躍すると,そういう社会をつくらないといけないと思うんですね。そういうことで,ぜひとも前に進んでいきたいと思います。 食料自給率の話でございますけど,今37%とか,徐々に減りつつありますけど,これを50%超すというには,思い切った農業機械の補助が必要になりまして,農業機械の補助とか賃貸制度とかいろいろあるというお話を事前に伺ってありますけれども,それについて御説明をいただければと思いますが,よろしくお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  農業の機械に対する補助についてですけれども,やはり農業の効率化を図る上,収益を上げるためということで,それに対して国や県の補助の制度であったりとか融資の制度がございます。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  ありがとうございます。 事前の説明ではもっといろいろあるとお伺いしまして,それをぜひこの場で披露していただきたいと思ったんですけど,多岐にわたるので,省略されたんだと思います。 いずれにしましても,今の制度では駄目で,もっと徹底的に補助しなければいけない。例えば小さいところで,1反,2反のところで今の機械は難しいというようなところでも,兼業農家であればぜひやりたいと思う人もいますし,そういう人に機械の補助があるとか,そういうことで農地を確保するという政策は物すごく行き詰まっています。これを変えていかなければならない。農水省や農協,ぜひ機械を補助していくという農業に進んでもらわないといけないと思いますので,徹底的に機械の補助,機械の果たす役割ですね,その重要性についてどのように認識しておられるか,お伺いしたいと思います。 ◎赤坂隆産業観光局長  もちろん,農業の効率化,あるいは収益を上げるためということで,既に機械を導入されている方もたくさんいらっしゃいますし,またさらに最近ではAIやIoTを活用した,そういうようなことも技術的には進んでいるというようなこともありますので,その土地土地といいますか,作物の育成とか,それに応じた機械の技術の発達であるとか,それに応じた助成制度も今増えてきておるところですので,注目すべきところではないかなと感じております。 ◆9番(熊代昭彦議員)  産業観光局長ですから,収益を上げるということを強調されますけど,それは当然だと思いますが,ただ収益が上がらなくても,ボーナスをどんどんどんどん機械の返済金に充てても,とにかく食料自給率を確保するために俺たちは頑張っているんだというような意気込みで頑張っておられる方もいっぱいいるんですね。そういうことで,今世界は食料が余っていますが,危機のときにはやっぱり足りなくなりますので,カロリーベースで50%ぐらいは確保するというのが食料安全保障でございますので,これはぜひやっておかなければいけない。それは土地の確保よりも,機械を非常に効率的に補助することによって初めて実現できると思いますので,食料自給率と機械という観点から,もう一度局長,御答弁をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  もちろん,農業の自給率を高めるためにも,生産性を上げたりとか,そういうことが大切でありますので,機械もそうですし,やはり農業の技術自体,種子,ノウハウであるとか,品種改良であるとか,そこら辺が合わさって自給率も高まっていくんではないかなと考えており,トータルでこちらのほうは考えていきたいと考えております。 ◆9番(熊代昭彦議員)  ありがとうございました。 トータルで考えるのは当然でございますけれども,しかし機械についてもっと細かく見ていただく必要もあるかと思います。 米だけ作っても,25町歩ぐらい,25ヘクタール以上あれば,例えば900万円のコンバインを買っても採算が取れると,そういうような状況でございますね,非常に大規模になればね。それも大いに推奨しないといけませんけども,それだけではなくて,やっぱり小さな単位もやっていかなければならないと思います。 時間が参りましたので,この辺で。どうもありがとうございました。終わらせていただきます。 ○浦上雅彦議長  以上で熊代議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして平元議員。     〔4番平元道隆議員登壇,拍手〕 ◆4番(平元道隆議員)  おはようございます。公明党岡山市議団の平元道隆です。よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 1,適切な医療機関の受診について。 新型コロナウイルスの感染拡大から医療機関を受診することを控えるケースが増えています。厚生労働省は,過度な受診控えは持病の悪化や重大疾患の発見の遅れなど,健康上のリスクを高める可能性があると警鐘を鳴らしています。コロナ禍でも必要な診療を受けることが重要です。 健診など健康状態のチェックで医療機関を訪れる人も減っています。日本対がん協会の調査では,2020年度のがん検診の受診者は例年に比べて3割以上減少する見込みとなっています。また,人間ドックの受診者も3割減っているとの調査もあります。いずれも新型コロナの感染拡大の影響を受け,不要不急の外出自粛が求められたことなども背景にあると思います。 しかし,受診控えのデメリットにも目を向ける必要があります。特に乳幼児は予防接種のタイミングを逃すと免疫の獲得が遅れてしまいます。また,初期のがんは大半が無症状であり,早期発見・治療には定期的な検診が欠かせません。持病の悪化により新型コロナなどウイルスへの抵抗力が低下するとの指摘もあります。医療機関の受入れ体制が逼迫しているため,通常診療は受けられないとの誤解もあります。しかし,新型コロナ患者に対応しているのは一部の指定医療機関であり,むしろ普通の病院は受診控えによって経営に打撃を受けているのが現状です。予防接種や健診の必要性を周知し,健康維持に対する意識を高められるよう努めていくことが必要であると考えます。 そこでお伺いします。 (1)岡山市における予防接種や健診の状況についてお聞かせください。 (2)県医師会の調査から昨年前半は小児科の受診者が減り,予防接種を延期して,そのまま受けていない人も一定数はいることが予想されます。市として,決められた時期にきちんと接種することや,先送りした人に対し,なるべく早く受けるようにとの呼びかけが必要と思いますが,御所見をお聞かせください。 (3)令和2年3月19日付厚生労働省健康局健康課の事務連絡を踏まえ,新型コロナウイルス感染症の発生に伴い,やむを得ず規定の接種期間内に定期予防接種を受けることができなかった人も,公費接種となる旨のアナウンスが必要であると思いますが,御所見をお聞かせください。 (4)今後の受診控えの対策についてお聞かせください。 2,公金収納について。 税金や公共料金などの窓口収納業務で,指定金融機関から岡山市へ手数料の値上げ要請があったとの報道がありました。 岡山市は現在の手数料なしから年間3億5,000万円以上になるとし,新型コロナで財政状況が見通せない中では厳しい,銀行の負担が少ない口座振替推進など協力できることから進めたいとコメントされています。 これまで銀行は,収納代行業務については通常業務と切り離して考えてきました。採算面は赤字でも,公金預金の運用や地方債の引受け,また地域を代表する金融機関としてのステータスを獲得できるなどのメリットがあり,公金の取扱いに各行ともしのぎを削ってきました。 銀行自ら破格の条件を提示し,収納取扱金融機関となりながら,今になって自分たちの状況が悪くなったから条件を変更してくれとするのは虫がいいようにも思いますが,超低金利の長期化に伴う銀行の収益環境が大変なことも理解できます。 他県の自治体では,メガバンクが指定金融機関を辞退し,ATMの撤去や納付書による税金,保険料等の納付ができなくなるなど,市民サービスの低下を招いている事例もあります。 長引く低金利の中で収益改善を急ぐ銀行の対応が,財政や市民サービスにも影響を及ぼす可能性のある問題であると思います。 窓口収納業務は,実際に紙の納付書を使用し,大量の納付済み通知書などに係る精査,搬送,消し込み,保管等の事務処理が日常的に発生しており,かなりコストがかかっているのも事実です。 また,コンビニ収納等には手数料を支払いしていることから,銀行から応分の負担を求められることについても理解できます。 そもそも日銀のマイナス金利政策などによって銀行の収益力が低下し,その影響が自治体にまで及ぶような政策は個人的にはどうかと思いますが,いずれにしても銀行と岡山市が歩み寄ってサービスに見合った対価や収納代行の負担を減らす手だてを真剣に考えることが重要であると思います。 そこでお伺いします。 (1)県市長会としては,窓口収納業務について手数料の支払いは困難とする意見書を提出されたとのことですが,岡山市として今回の要請に対する受け止めについてお聞かせください。 (2)ア,現状の窓口収納業務の流れはどのように行われているのか,お示しください。 イ,また市税全体のうち窓口収納の件数,割合,1件当たりの手数料,取扱件数の推移についてもお聞かせください。 (3)今回の要請には,取扱手数料の負担の交渉だけではなく,納付過程の事務処理の効率化といった業務改善面も含めた交渉も必要であると思います。 以前から適正なサービスの対価として,手数料の引上げと業務改善などの要望があったとのことですが,要望の内容,その対応についてお聞かせください。 (4)デジタル納付への対応について現在の状況をお聞かせください。 (5)市の財政,市民サービス,銀行との関係など難しい状況にありますが,今後どういったスタンスで交渉されていくのか,お考えをお聞かせください。 3,就職氷河期世代の支援について。 11月議会に続いて質問させていただきます。 就職氷河期世代は,その就職期がたまたまバブル崩壊後の厳しい経済状況にあったがゆえに,個々人の意思等によらず,未就職,不安定就労等を余儀なくされ,引き続きその影響を受けている方々であり,その活躍に向けて支援する必要があるというのが国の今の基本的な考えであると思います。 昨年末に決定された就職氷河期世代支援に関する行動計画2020の現状認識には,就職氷河期世代の課題は,個々人やその家族だけの問題ではなく,社会全体で受け止めるべきものであり,我が国の将来に関わる重要な課題であるとあります。 国も重点的に取組を行い,岡山市においても今年度,就職氷河期世代の職員採用試験が実施されました。 11月議会で市長からは,採用試験を行っての評価として,優秀な方が多く,そういった方を見つけ出していけば市役所全体のパワーは確実に上がっていく,世の中全体を見てみると出産育児で会社を辞めて非正規になったり家にいたりする方が多い,今回就職氷河期世代の方々の採用をしてみて女性の活躍という面でも考えていかないといけないとの御答弁でした。 しかし,新型コロナウイルス感染症の影響により,経済は大きく下振れし,非正規雇用労働者の雇い止めの増加が生じる中,就職氷河期世代をめぐる雇用情勢は厳しい環境にあります。20年たって,やっと支援に向けて動き出したところなのに,また社会の中で薄れていくことを懸念します。 就職氷河期世代の不遇は,消費の弱さにつながり,経済に悪影響を及ぼすことになります。高齢期に生活困難を抱える人が増える懸念もあります。きめ細やかな支援をさらに強化する必要があると思います。 そこでお伺いします。 (1)就職氷河期世代の企業への就職支援について,今年度の取組状況と今後どういった支援を行っていくか,お聞かせください。 (2)2021年卒の大学生の就職内定率が5年ぶりの低水準となる中,第二の就職氷河期をつくらないよう大学生への就職支援や,採用意欲はあるものの,これまでの売手市場で採用難だった中小企業等の人材確保支援を行う必要があると考えますが,御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,平元議員の質問にお答えいたします。 私は,公金収納で県市長会としては手数料の支払いは困難という意見書を出されたということだが,岡山市としてどう受け止めるか,そして今後の交渉,どういったスタンスで行うか,この点についてお話を申し上げたいと思います。 まず,平元議員の質問でおっしゃった市長会として手数料の支払いは困難という認識は持っていません。実はここで市長会として決めたといいますか,合意したのは,手数料200円というのは,今の段階では無理だよねということは決めさせていただきました。 平元議員,報道でこれを御覧になったのかもしれません。私自身も報道を見ましたけども,必ずしも正確ではないのではないかと思いました。少し誤解があるかも分かりませんので,この公金収納についての市長会での議論のやり取り,そして岡山市としてどういうスタンスで臨んでいくかという点についてお話を申し上げたいと思います。 まず,市長会の中でこれは各市長に中銀さんから窓口収納業務についてのお願いということで,窓口手数料1件当たり200円ということをお願いできないかということになったわけであります。御指摘のように,岡山市としても1件当たり200円ということであれば年間大体3億5,000万円を超えるような額になってまいります。今の新型コロナウイルスで56億円も税収が減少する,こういった中で3億5,000万円を出していくというのは非常に難しいというような話はいたしました。そういう面で,これは各市の皆さん方そろって200円というのは難しいなということにはなったわけであります。これは自らの懐の具合からの判断であります。 じゃあ,手数料を一切払わないのか。そういう意見もあったことは事実であります。ただ,私はこれは金融機関もコストをかけてやっているわけですから,一切それを聞かずに手数料を支払わないというのは乱暴ではないかと。日銀の低金利政策もあります。それによって銀行,地銀,相当苦しんでおられるということも事実でありますから,そこはこれから交渉していくべきだと申し上げました。私以外にもう一人ある市長さんが,私の後に続いて同じような意見を述べられました。ということで,この点について,手数料は一切支払わないということでは,市長会としての意見は統一しなかったというのが1点でございます。 もう一点,ほかの方から市長会も会長一任で中銀と交渉してはどうかという話もありましたが,それも私は各市によって置かれている状況は違うでしょうということで,やはり個々に議論すべきであろうと,交渉すべきであろうと申し上げたところであります。 したがって,市長会として誰かが一任されて,中銀さんとお話しするということにはなっていない。片岡市長が行かれたのは,200円という手数料ではなかなか対応は難しいよということをおっしゃっただけだろうと,私はその場にはいませんでしたから分かりませんけれども,少なくとも市長会の意見を踏まえての対応であれば,そのようにされているはずだと思います。 じゃあ,岡山市としてどう対応していくかということでありますが,1つには,この窓口収納手数料の背景となる銀行側のコストであります。コストがどれだけかかっているのか,今度はコストを軽減させる対応というのが我々にできないのか。これは令和5年からと言われていますんで,まだ時間もあります。こういった対応の中で,デジタル化等々の動きがありますから,我々としてどう対応できるかということを議論していくということだろうと思います。 もう一つには,議員からも指摘がありましたけれども,指定金融機関としてのメリット,起債の引受けなどはやっぱり一定のメリットも出ているわけであります。そういったものをどういうふうにこれから処理していくのかというようなことを踏まえて,中銀さんとこれから対応させていただく,交渉させていただくというのが今我々の考えであります。 なぜこういう議論をしていくのかというのが一番重要だと思うんですが,それはあくまでやはり市民サービス,これを低下させちゃならない,これを維持していかなきゃいけない,もっと向上させればいいわけですけども,そのためにどうしていくかということが,私は最も重要だろうということで,今申し上げたのが市長会での議論の経過と,そして岡山市のスタンスでございます。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目の適切な医療機関の受診についての項に順次お答えいたします。 まず,岡山市における予防接種や健診の状況についてです。 小児の予防接種件数については,昨年とほぼ同数であり,受診控えは見られません。がん検診の受診者数については,昨年の約9割となっており,若干減少しております。 次に,予防接種について呼びかけが必要と思うがについてです。 おかやま子育て応援サイト「こそだてぽけっと」に子どもの予防接種を予定どおり受けていただくようチラシを掲載し,また就学時健康診断時にチラシを配布し,接種時期を逸することのないよう呼びかけを行っております。引き続き予防接種のタイミングを逃すことのないよう,呼びかけを行ってまいります。 次に,期間外での接種についてアナウンスが必要と思うがについてです。 期間外の接種については,地域の実情に応じ対応することとされており,岡山市ではワクチン接種に困難を来すほど新型コロナウイルス蔓延状況にないこと,接種者数が減少していないことから,現時点でアナウンスを行っておりません。今後も感染状況や接種者数に留意しながら対応してまいります。 この項最後に,受診控えへの対策についてです。 引き続き医師会等を通じ,医療機関で適切な呼びかけを行っていただくようお願いしてまいります。 市民の方には,市民のひろばへの掲載など,広く周知していくとともに,子どもの就学時健康診断時においては,直接予防接種に係るチラシを配布するなどし,啓発に努めてまいります。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  2番,公金収納についての項の中,まず市税の窓口収納件数等についてお答えします。 市税の窓口収納件数は,平成29年度が約120万件,平成30年度が約116万件,令和元年度は約113万件で,年々減少しております。令和元年度の収納件数全体に占める割合は,約48%となっております。また,金融機関での窓口収納についてですが,手数料負担はございません。 次に,デジタル納付への対応状況についてお答えします。 令和元年10月から個人住民税のうち特別徴収分,法人住民税,事業所税についてeLTAXの地方税共通納税システムを利用して電子納付できるようになりました。今年度の12月までの実績は,収納件数6,204件,収納額約17億5,400万円となっております。 また,令和2年10月から個人住民税のうち普通徴収分,固定資産税,都市計画税,軽自動車税及び国民健康保険料についてスマートフォン決済アプリにより納付ができるサービスを導入しました。本サービスによる令和2年10月から12月までの収納件数と収納額は,税が1,469件,約4,500万円で,国民健康保険料が629件,約1,000万円となっております。 以上です。 ◎田中利直会計管理者  同じ項,現状の窓口収納業務の流れについてお答えいたします。 窓口収納で最も取扱件数が多い市税の流れについて御説明します。 各金融機関の窓口で税金を納めた場合,納付書は翌日に指定金融機関の事務センターに送られます。事務センターでは,データの読み取りができる納付書については,読み込んだデータが岡山市に伝送されますが,それ以外の納付書については,手処理で作成した集計表を添えて岡山市へ送付されます。 岡山市では,データをシステムに取り込むこと,あるいは納付書をシステムで読み込むことによって消し込みを行い,その後,収入日報を作成しております。 会計課では,指定金融機関が開設している専用口座に各金融機関が入金した金額の合計と収入日報の集計額が一致していることを確認し,収入済みとして財務会計システムで処理しております。 次に,以前からの要望内容と対応についてお答えいたします。 窓口での支払い件数を削減するために,コンビニ収納の導入や口座振替の促進についての要望があり,コンビニ収納については,納付者の利便性の向上につながることから,国民健康保険料は平成26年7月から,個人住民税のうち普通徴収分,固定資産税,都市計画税,軽自動車税は平成28年1月から導入しております。また,口座振替の促進については,収納率の向上にもつながることから,市や金融機関の収納窓口で口座振替の利用を推奨するとともに,キャッシュカードでの口座振替手続ができるPay-easy口座振替受付サービスを導入するなどの取組を行っております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3つ目の就職氷河期世代の支援についての項,まず今年度の取組状況と今後の就職支援についてですが,今年度は正規雇用化支援事業として34歳から49歳までの正規雇用希望者を対象に,3日間のスキルアップ研修を実施し,38名が受講されました。また,令和3年2月25日に市内企業28社が参加する合同企業説明会を開催したところ,28名が参加され,現在採用活動が行われております。 来年度も正規雇用化を支援する事業を実施予定ですが,期間や内容が異なる複数のコースを設定したスキルアップ研修やキャリアカウンセラーによる個別相談など,それぞれの人に合ったメニューとなるよう,きめ細やかで丁寧な支援を行いたいと考えております。加えて,就職氷河期世代の方が就職を希望する職種,企業とのマッチングが可能となるよう,コロナ禍の中ではありますが,市内企業に氷河期世代の方の正規雇用を働きかけてまいりたいと考えております。 次に,大学生への就職支援,それから中小企業等への人材確保支援について一括してお答えいたします。 これまでも合同企業説明会の開催等を通じて市内企業と新規学卒者等のマッチングを図ってきたところですが,来年度はこれまでの取組に加え,新たにオンラインを活用したウェブ合同企業説明会を開催し,コロナ禍にあっても確実に市内企業の採用,新規学卒者等の就職の機会が確保できるよう取り組みます。 また,市が毎年発行するOKAYAMA COMPANY GUIDEを大学生等が活用し,就職活動に役立てていただくことで,大学生等との企業のマッチングが図られるよう,ガイドの周知にも努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔4番平元道隆議員登壇〕 ◆4番(平元道隆議員)  御答弁ありがとうございました。順番にさせていただきます。 1番の受診控えのところですが,岡山市としては小児に関して言えば,あまり減っていないということで,いいことだと思うんで,それはいいんですが,公費接種になる旨のアナウンスぐらいは別にしたっていいんじゃないかなと思うんです。今週ちょうど1日から予防接種週間で,図らずも,これを機会にしてはどうかと思いますが,その辺もう一回言っていただけたらと思います。よろしくお願いします。 2番の公金収納のところについてです。 市長,答弁ありがとうございました。今回,収納だけやったんですけど,支払いのことも当然指定金融機関さんがされている分なので,全体感に立っての交渉というのは必要だと思います。市長がほぼほぼ言われたことはそのとおりで,個人的には手数料はやむなしの環境下にあるのかなというのはあるんですが,それが幾らにするのかとか,1件当たりにするのか,定額にするのかといったら,それもまた交渉なんだろうとは思います。 デジタル納付のことも御答弁いただいて,若干デジタルとは逆行する流れの話になるのかもしれないんですけども,実際窓口収納の件数が100万件以上あって,やっぱり紙の納付書がいいという人は一定数いるし,今後も減らない,減りにくいんだと思います。やっぱり領収印をついたあの紙がいいとか,会社によってはそれをずっと束にしているとか,そういう状況があると思うので,1点,デジタル納付の普及を一層推進していただくとともに,紙の納付の事務処理の効率化をどういうふうに進めていかれるのか。そのお考えなんかも,もし御答弁をいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 あと3番の就職氷河期世代のところですが,2議会続けて質問させていただきますが,2月25日に合同企業説明会をしていただいて,28名の方が来られたと報道にもありましたが,やっぱり就職先として受けてくださる会社というか──今後呼びかけしていくという御答弁をいただきましたが,就職氷河期世代の方を正社員として雇用した企業に対して,一定のインセンティブというか,そういうのがあってもいいんじゃないかと。国にも既にあるんですが,市独自の助成についても,事前に聞いたときはそんな段階にないんですと言われたんですけど,研究も含めて考えていただけたらと思うんですが,その辺についての御所見をお聞かせください。 以上で終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎那須正己副市長  先ほどの収納関係の御質問にお答えしたいと思います。 紙がかなりまだ残っている状況でございます。110万件の税とあと料金もありますので,合わせると恐らく160万件ぐらいは紙でやっているんだと思います。そういった中で,それがゼロにできるかというと,なかなか難しいところがあると思うんですが,やはり納付の利便性向上とか,そういった市民の方にとっていい方向に働くことを一つ考えながら,紙も最後ゼロにはならないのかなあと思います。ただ,今は紙がメインなんで,半分紙ですから大変だと思いますし,銀行のほうの手間も大きいと思いますので,その辺をどこまでやれるのか,ATMでの公金収納とか,それからバーコードを使うとか,いろんなプランはあるんですけど,なかなか実行に移しにくいものが多いんで,そこは銀行とのお話の中でやってまいりたいと思います。 あとデジタルの関係は,いろいろ取り組んでいくんですけど,一気に紙がなくなる状況にはなりにくいと思いますけど,そこはいろんなところから,いろんな角度からいろんな方法でやっていきたいと思います。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  公費接種の呼びかけについての再質問だったと思います。 答弁もしましたが,これまでもチラシの配布とかで行ってはいるんですけども,基本的にはまた相談等があれば,そこで対応はさせていただいているところなんですが,さらなる周知についてどういった形でできるか検討の課題としたいと思います。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  就職氷河期世代のところで,引き受ける会社へのインセンティブという御質問だったと思うんですけれども,今回初めて正規雇用化についての支援事業を始めさせていただいて,企業との対話を今始めたところでございます。来年度本格的に事業を開始いたしますので,企業の皆様とそのあたりを対話させていただき,必要というところについても,今後研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして藤原議員。     〔27番藤原哲之議員登壇,拍手〕 ◆27番(藤原哲之議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山政隆会の藤原哲之でございます。 今年度は傍聴者なしで質問をずっとさせていただいております。今回も傍聴者はいらっしゃいません。早くコロナが収束し,傍聴に来ていただきたいなあと思っております。 今年に入り,冬型が緩んだり強まったりが繰り返されており,体調の管理に気を遣う日々が続いております。この冬は例年とは異なり,インフルエンザの流行については全く耳にいたしません。コロナ対策としてのマスク着用,手洗い,うがいや3密を避ける行動などが市民や子どもたちに定着してきた現れではないかと思っております。コロナの第3波は収束しつつありますが,油断は禁物であります。たとえワクチンを接種しても,感染自体が防げるわけではありません。かかっても重症化しないとか,軽症で済み,他の人に感染させるおそれが少ないという程度だと伺っております。インフルエンザウイルスと同じように,コロナウイルスは絶滅することはないと思われます。今後も第4波が発生しないよう,マスクの着用や手洗いの励行など,小まめな対策をしていかなければならないと思っております。 報道によりますと,今年の桜の開花,これは3月下旬頃になると予想されております。しかしながら,残念ですが,今年も花見には行けそうにありません。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきますが,今回は多くの議員さんと質問が重複しております。御容赦願っておきます。 大きな1つ目,岡山市の教育について。 今回,市長は所信表明でも述べられましたが,岡山市の子どもたちの学力は,目標としていた全国平均までに達しており,この要因は平成29年に策定された岡山市教育大綱の施策の方針に沿った取組の成果であると言われております。教育委員会,教職員の方々の御努力に敬意を表します。 しかしながら,来年度における学力・学習状況調査で果たして同じような結果が出るのか,安心はできません。これは昨年全国一斉に行われた学校閉鎖の影響にまだまだ引きずられているのではないかと思うからであります。教育委員会としても,その対策は様々に取られていると思いますが,コロナの拡大は子どもたちの健康や学業にも大きな影響を及ぼしております。さらなる対策をお願いし,子どもたちの元気な姿を早く見たいと思っております。 このような中,国は公立小学校の1学級当たりの上限人数を35人とすると言われております。我々多くの議員が願っていた少人数学級がいよいよ実施されるようになります。また,小学5,6年生に教科担任制を導入するとも言われております。国としても子どもたち一人一人に寄り添った教育が必要であるということや,世界の動向にも目を向けてきたあかしであると感じております。 教育行政は,大きな変換点に差しかかっているように感じております。岡山市もその方向に向かって率先して取り組んでいただきたいと思います。 そこでお伺いいたします。 小さな1つ目,小学校における35人学級について。 報道によりますと,国は2月2日に公立小学校の1学級当たりの上限人数を35人とする義務教育標準法の改正案を閣議決定したそうであります。それによりますと,現在は小1では35人,小2から小6までは40人となっているのを,2021年度には小2を35人に,その後順次35人に引き下げていき,2025年度には全学年を35人学級にすると言われております。 そこで岡山市の状況と今後の方針についてお伺いいたします。 ア,学校の現在の学級数をお示しください。 イ,来年度以降の取組についてお示しをください。 ウ,今後マンモス校についてはどのようにされるのか,現在のお考えをお伺いいたします。 エ,学級数が増えると教員も増やさなければならないと思いますが,今時点でのお考えと今後の採用計画についてお示しをください。 小さな2つ目,教科担任制について。 中教審は1月26日に小・中・高校の教育の在り方に関する答申を取りまとめております。その中で,小学5,6年で専門の教員が教える教科担任制を2022年度をめどに本格導入すると記されております。これは義務教育の9年間を一つの単位としての一貫教育として取り組むことや,中1ギャップの解消につなげたい狙いがあると感じております。 岡山市においては,既に小・中の教員の交流が行われており,大変取り組みやすい方針であると思います。 そこでお伺いいたします。 ア,岡山市の現状をお示しください。 イ,今後の取組についての現在のお考えをお示しください。 ウ,教員の採用について,岡山市の方針をお示しください。 小さな3つ目,夜間中学について。 さきの中教審の答申の中に,全ての都道府県に少なくとも一つの夜間中学が設置されるよう,また人口規模や都市機能に鑑み,全ての指定都市において夜間中学が設置されるよう促進することが重要であると明示されております。この指定都市の中には岡山市も含まれるのではないかと思われますが,岡山市としてはこの答申をどのように捉え,今後どのように対応していかれるのか,お伺いいたします。 大きな2つ目,コロナ対策について。 岡山市における新型コロナウイルスの第3波は峠を越えてきているように思われます。しかしながら,昨年からの感染拡大により,岡山市へのダメージはボディーブローのようにじわじわと効いてきております。 昨年11月補正予算までのコロナ対策関連予算は863億円,この2月補正予算70億円を合わせると933億円と莫大なお金が使われてきております。その上に来年度の市税歳入不足が56億円に上ると試算されております。このような中だからこそ,市長はこの困難を市民の皆様とともに乗り越え,よりよい社会を次の世代に引き継いでいくことが自分に課せられた責務である,このように述べられております。限られた財源を有効に活用しながら,コロナに打ち勝ち,地域経済を立て直していかなければなりません。また,国においてはコロナに対する情報を小出しにしているため,県,市の対応が刻一刻と変わっていかざるを得ない状況であります。国は3月中に266万回分のワクチンが供給できるとしておりますが,この数字についても相手国のあることなので正確ではございません。そして,全国には医療従事者470万人いると言われております。それではとても足りないのではないかと感じております。 そこで岡山市としての対応をお伺いいたします。 小さな1つ目,岡山市におけるワクチン接種の状況について。 岡山市においても,現在医療従事者にワクチン接種をされておりますが,何人にいつまでに完了するのか,今後ワクチンは岡山市にはどのくらい入ってくる予定なのか,保管設備は十分に余裕があるのか,ワクチンはどのくらい保管できるのか,現在の状況をお示しください。 高齢者へのワクチン接種が始まるまでに医療関係者への接種が済むと考えておられるのでしょうか。 また,接種箇所は先日の市長答弁で約300か所が確保できると言われておりますが,各中学校区に最低でも三,四か所は要ると思っております。特に周辺地域においては,地元の診療所の確保が必要であります。確保できるのでしょうか,今現在の状況をお示しください。 了承された診療所では,医師,看護師,事務員までを含めた関係者全員の接種が必要と思いますが,当局のお考えをお伺いいたします。 住民に対する接種券を3月中・下旬から配布すると言われておりますが,ワクチンの供給が定かではないので,現場が混乱してきます。臨機応変に対応していただきたいと思います。 また,1日に何人の接種を予定しておられるのか。診療所の規模や岡山市に供給される数量によって異なると思いますが,あまり偏った配分では市民からの苦情で業務が滞るおそれが出てまいります。 総社市においては接種の予行演習をされておりますが,岡山市はどのようにされるのか,お示しをください。相当の混乱が予想されております。 小さな2つ目,岡山市の経済を回していく対策について。 令和3年1月7日に,埼玉,千葉,神奈川と東京都の1都3県に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されました。この状況を受け,岡山県においても1月8日から,県民,事業者に対し3密等の回避や,長時間,大人数での飲食を控えること,業種別ガイドライン等を遵守していることが確認できない施設等の利用を控えること,緊急事態宣言が出されている地域との不要不急の往来は控えることなどの協力要請がありました。 このため,規模の大小にかかわらず,様々な業種で大きな経済的影響が及んでおります。今何か手を打たなければ岡山市の経済は立ち直れないほどの苦境に立たされてしまいます。市としての対策をお伺いいたします。 また,多くの企業,業種において人減らしが多発しております。その影響は,そこで働いている方々,特に非正規やパート,アルバイトなど弱い立場の人にしわ寄せがいっております。岡山市もそのような人々に今までも支援の手を差し伸べてきておりますが,生活に困窮している方はますます増えてきております。このような市民を救済する施策をお示しください。今だけ,1度だけでは救済したことにはならないと思っております。 大きな3つ目,南区の防災について。 南区では昨年度,灘崎地区において子どもたちを対象にした「イザ!カエルキャラバンin岡山市南区」を開催し,大勢の親子連れで大変に盛り上がり,様々な防災体験イベントを通じて,防災についての基礎的な事柄を学ぶことができました。この催しでは灘崎の各町内会や灘崎中学校の生徒さんなどがボランティアとして参加されており,子どもたちと一緒に防災ゲームや段ボールでの椅子作りなどに取り組んでおられました。今年度はどこで開催されるのか楽しみにしておりましたが,新型コロナの感染拡大を受け,このような大勢の人を対象にした防災事業の開催が見送られてきております。 この取組に代わる催しは何かされたのでしょうか。また,コロナの感染状況によりますが,来年度にはどのような事業を考えておられるのか,お示しをください。 多くの親子連れが楽しみながら防災について体験したり,学んだりすることは大変重要なことであると思いますが,一過性のものだけで終わらせてはならないと考えます。継続的に多くの地域に防災活動を広げていくことを考えていかなければなりません。南区としては今後どのようにされようとしているのか,お考えをお示しください。 大きな4つ目,令和3年度予算について。 令和3年度予算もコロナ対策と社会経済活動との両立を目指していく予算と言われております。新型コロナ対策として,感染拡大防止,地域経済,市民生活への支援等の予算として16億円を編成されておると言われておりますが,どの事業がコロナ対策として編成されているのかよく見えません。内容をお示しください。 また,今回市長はどのような事業に重点を置いて査定されてきたのかをお示しください。 新規事業としてのおかやまUIJターン就職支援センターは,岡山連携中枢都市圏での事業のようですが,東京事務所が兼務されるのか,東京の中心街に新たに設置されるのか,どのような体制でしようとしているのか,お示しをください。 また,それぞれの都市との連携の内容についても,お示しをください。大阪に設置されるサテライトオフィスではどのような体制でなされるのでしょうか。 マイナスシーリングで20億円ほど事業の見直しをされるようですが,市民生活に直結する予算を削ることには賛成できません。維持管理費などはマイナスシーリングの対象外であると思っておりますが,どのような事業が対象になったのか,お示しください。 これで1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  藤原議員の質問にお答えします。 私は,市長査定はどのような事業に重点を置いたかということに対してお答えしたいと思います。 実はもう8度目の予算になりました,当初予算としてですね。随分市長査定のやり方が変わってきております。当初の市長査定というのは,やはりなかなか職員の皆さん方との意思疎通というのが,必ずしも十分でなかった。したがって,市長査定という場を使って議論をどんどんやっていったということがありました。典型的には,当時保留児という話で,保育の話もやらせていただいて,どうなのかなというようなクエスチョンマークを出しながら具体策,なかなかうまく見つからないということで,困っていたこともあるんですが,実は今は毎日この各局長さん方,そして部長さん,課長さん方と議論する機会があります。かつ秘書課のほうで毎議会,こういう議会前には重要事項,重要課題といいますか,そのときの重要課題を各局長さん方が私にいろいろとブリーフしてくれる,こういう場も設けているところであります。したがって,お互いの問題認識というのは相当合っている,合致しているという状況になっております。したがって,予算要求そのものが我々市全体の政策として私は生きてきている。したがって,それに対して私がとやかく言うことというのは,あまりもうないことになっている。そういう面では,市長査定というのは,8年前,7年前というのは,そういう中心の話をぐんとやっていたわけですけれども,今は少し様相が変わっています。となると,11月議会が終わった後に,やはりいろんな出来事がありますね,出来事を見て,あっこれはやっぱりやっとかなきゃいけないんじゃないかというようなことが大分中心になってきています。 例えば会派ごとにいろんな議論をさせていただいていますが,イノシシの話も,これ各会派と話をしたときに,幾つか出てまいりました。これで積極的に我々職員が出向いて地域で会議をやっていこうじゃないかという経費をこの市長査定という形で入れさせていただく。 それから,観光,これも文化財とのリンクというのは,これはヒントは岡山連携中枢都市圏で各市長さんから,町長さんから,うちの古墳をどうやって生かすかというような話をしている。もともと岡山も日本遺産の議論をしているわけですから,これはやっぱり文化財と観光を結びつけていかなきゃいかんのじゃないか。そういう面で会派からの議論で,観光とか,このゼロカーボンシティーでの勉強,もっと基礎的な勉強もやるべきじゃないかという話もあり,おっしゃるとおりだなあと思ったり。 旭川荘を中心とする,そういう障害者のための方から,障害者基幹相談支援センター,専門的に物を見てくれる,こういったところが岡山に足らないんじゃないかという,いろんな話を受けました。これも年明けて出てきた話であります。 そういったものが今市長査定という形で出てきている。したがって,岡山市全体のプライオリティーという議論では少しなくなってきている。私はそれでいいと思うんですけれども,だから予算の全体を見ていただいて,それが岡山市の施策であり,市長査定というのはその1月,2月にちょっと足らなかったな,いろんな指摘を受けてここはもうちょっと付加をしなきゃいけない,こういったものをやらせていただいているという御認識をいただければと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな1番,岡山市の教育施策についての項,順次お答えしてまいります。 まず,小学校における35人学級についてでありますが,学校の現在の学級数,来年度以降の取組,マンモス校の今後について,一括してお答えいたします。 今年度の小学校の通常学級数は,1年生202学級,2年生203学級,3年生189学級,4年生195学級,5年生190学級,6年生192学級で,合計1,171学級となっております。 来年度以降の取組につきましては,公明党を代表されての福吉議員に御答弁したとおりであります。 大規模校で35人学級編制に伴い教室が不足する場合は,空き教室の有効利用のほか,既存教室の改造,リース契約によるプレハブ教室での対応を考えております。 それから,現時点での考えと今後の採用計画でありますが,市民ネットを代表されての下市議員に御答弁したとおりであります。 次に,教科担任制についてでありますが,岡山市の現状,それから今後の取組についてでございます。 これは自民党市議団を代表されての千間議員に御答弁したとおりでございます。 教員の採用についての岡山市の方針ということですが,採用試験におきましては,小・中学校の両方の免許状を有する教員が小学校,中学校での勤務を経験することで,中学校区を単位とした学校園一貫教育,岡山型一貫教育をより一層推進するための小中連携推進枠の採用試験の枠を設けております。また,英語の免許状を有する教員は,小学校における英語教育を中心になって推進する役割を主に担うための英語枠を設けており,優秀な人材の確保に努めておるところでございます。 この項最後に,夜間中学についてでありますが,夜間中学の設置の推進について岡山市としてどのように捉え,今後どのように対応するのかという御質問ですが,これにつきましては,日本共産党を代表されての田中議員に御答弁したとおりでございます。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目のコロナ対策についての項に順次お答えいたします。 まず,ワクチン接種の状況について,医療従事者向け接種において何人にいつまでに完了するのか,ワクチンが入ってくる予定,保管設備,保管できる数量,期間,高齢者接種開始までに完了するかについてです。 医療関係者の接種については,岡山県が実施するところですが,県内8万人の接種対象者のうち,約3万人が岡山市内の医療機関で接種すると聞いております。 今後の岡山市内の医療機関へのワクチン配分予定は承知しておりません。 市内の医療機関に設置された超低温冷凍庫は7台で,1台当たり10箱,約1万回分を保存でき,ワクチンは製造日から6か月間保存できることから,保管能力は十分あると思われます。 なお,医療従事者等の接種終了時期は承知しておりません。 次に,周辺地域の接種実施医療機関の確保,診療所関係者の接種についてです。 高齢者が接種できる診療所については,市内各地区に偏りなく医療機関を確保できるよう調整しているところです。また,各医療機関の医師その他の職員等への接種については,県によると事務員も含まれていますが,最終的には御本人の同意の下,接種が行われることとなります。 次に,1日当たりの接種予定者数,接種の予行演習についてです。 高齢者について接種率8割と想定し,3か月間での接種を目標としていることから,1日当たりに換算すると約6,000人になります。 なお,予行演習については,二嶋議員に御答弁したとおりです。 次に,同じ項で,岡山市の経済を回していく対策についての中,生活に困窮している市民を救済する施策についてです。 生活困窮者への支援策については,公明党を代表されての福吉議員に御答弁したとおりです。今後も国の動向を注視しながら引き続き必要な支援策に取り組んでまいります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,岡山市の経済への対策についての御質問ですが,自民党を代表しての千間議員及び二嶋議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎森本章男南区長  3,南区の防災についての項,防災イベントなど3点のお尋ねに一括してお答えいたします。 今年度は防災イベントの代わりとして,昨年のイベントで子どもたちに好評だった体験型防災プログラムを指導するインストラクター養成講座をオンラインで開催いたしました。このプログラムは,避難するときの服装をクイズ形式で考える着せ替えゲームなど,ゲーム感覚で主体的に学ぶことができる内容となっています。講座には,子育て支援のグループや町内会,大学生の防災サークルなど,様々な団体や個人から参加があり,地域の防災教室で活用したいなどの声が上がっています。 来年度は,養成講座を継続するとともに,プログラム実施に必要なグッズ一式を貸出しすることにしており,それぞれの地域でインストラクターが中心となって子ども向けの啓発を進めていけるよう後押ししてまいります。 さらに,今後とも防災の専門家を地域に派遣する事業や,南区で作成した防災訓練をマニュアル化したハンドブックなどを活用し,引き続き区の独自企画事業として地域の防災力向上に取り組んでまいります。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  4番,令和3年度予算についての項,まずコロナ対策予算の内容について。 コロナ対策としては,感染防止用品等の購入や保健所体制整備などの感染拡大防止対策やGIGAスクール構想によるICT活用支援など,新しい生活様式への対応に6億円,セーフティーネット申請受付窓口体制の確保や業態転換等に対する経営改革事業費補助の継続など,地域経済等への支援に3億円,住居確保給付金や生活困窮者への就職支援など,市民生活への支援に7億円,合計16億円となっております。 次に,シーリング対象事業についてお答えいたします。 令和3年度当初予算編成方針において,人件費,扶助費,公債費などの義務的経費等を除く経常的経費について,対前年度比97%のシーリングを設定しましたが,維持補修費については100%とし,マイナスシーリングとはしていないものでございます。 そうした中においても,地域生活を支えるインフラの維持管理や長寿命化の推進など,市民が安全・安心に暮らせる環境づくりなどにも積極的に予算を配分しています。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,おかやまUIJターン就職支援センターについての御質問にお答えします。 本事業は,きめ細やかな就職支援を行うため,ノウハウを持った民間事業者へ設置,運営を委託する予定です。おかやまUIJターン就職支援センターは,東京23区内の利便性が高く,目につきやすい場所に新設し,キャリアカウンセラーによる求人情報の提供や職業あっせんなどを行う予定です。 大阪サテライトオフィスでは,就職支援に加え,県内出身学生の多い大学と連携し,学生のUターンにも取り組みます。 本事業は,岡山連携中枢都市圏の6市町と実施し,就職支援に加え,移住に係る支援制度や魅力を伝えるパンフレット等により情報提供も行ってまいりたいと考えております。 以上です。     〔27番藤原哲之議員登壇〕 ◆27番(藤原哲之議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,何点か再質問させていただきます。 まず,35人学級についてであります。 今後,教育長は80教室ぐらいが増えると言われておりましたけど,マンモス校について増加する学級数は幾らぐらいになるのか,教えてください。 あまり多いと,マンモス校自体の在り方から考えていかなければならない,そのようになってくるのではないかと思われます。 また,プレハブを建てるマンモス校には余裕があるのかどうかということも,ちょっと教えてください。 教科担任制についてであります。 現在,交換授業を行っていると伺っておりますが,今回の制度ではどの教科で担任を設ける予定なのでしょうか。それと,学級担任も兼務されるような勤務になるのでしょうか。勤務体制について少しお示しをください。 夜間中学についてであります。 中教審の答申で県,指定都市に公立の夜間中学を設置するよう促進すると言われている以上,これは避けて通るわけにはいかないだろうと思っております。早急に対応していただきたい,このように思います。この夜間中学には,義務教育の未修学や不登校の子どもから病気で学校に行けなかった子ども,日本国籍を持たない外国人の子どもなど,様々な事情で学ぶ機会を失っている方々の最後のよりどころであると思っております。誰も置き去りにしない岡山市であっていただきたいと思っております。 県とも設置に向けて協議を始めていただきたいと思いますが,当局のお考えをお聞かせください。 コロナ対策については,引き続き局長よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  まず,小学校の大規模校についてでありますが,小学校の通常学級が25学級以上,これが大規模校でございますが,現在6校あります。全ての学校で令和7年度までに各校二,三の学級増が見込まれておりますが,合わせて15学級程度の学級増になると考えております。 いわゆる学区内の宅地開発の状況とか,将来の人口推計などから,長期的な増加が見込まれる場合は,通学区域の変更や校舎増築とか,分離新設を視野に入れて検討する必要があると思いますが,これらを行うためには,地域の合意が必要でありますし,時間もかかるため,まずは空き教室の活用とか,既存教室の改造,プレハブ教室での対応を優先すべきであると考えております。 それから,教科担任制についての再質問をいただきました。 小学校の教科担任制につきましては,中学校の制度をそのまま持ってくるということではなくて,これは学校の規模や実態に応じて,教科としては外国語や理科,算数などが挙げられるんですが,幅広く教科担任制の導入が推進できるような仕組みづくりを研究してまいりたいと思います。 小学校での教科担任制につきましては,1人の子どもをこれまでは主に1人の先生が面倒を見ていた。これを高学年については,1人の子どもをより多くの先生の目で見ていく,そういうことで中学校にもつなげていくという仕組みであると思いますので,そういったことを鑑みながら研究してまいりたいと思っております。 最後,夜間中学でございますが,夜間中学の設置につきましては,引き続き国や他の自治体,特に県の動向を注視しながら検討してまいる所存でございます。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で藤原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして則武議員。     〔39番則武宣弘議員登壇,拍手〕 ◆39番(則武宣弘議員)  それでは,早速質問に入りたいと思います。 1番,コロナウイルスワクチン接種について。 新型コロナウイルスのワクチン接種が2月17日から始まりました。現在は岡山県でも岡山医療センターなど医療従事者の方々から先行接種が行われ,先日は大森市長も視察に行かれました。接種の順番は医療従事者,そして65歳以上の高齢者,基礎疾患のある方や高齢者施設等の従事者,最後に一般の住民となっています。しかしながら,コロナワクチンの国内承認の遅れ,世界的なワクチン供給の不安定さなどの要因で接種開始の時期がずれ込み,いつどのくらいの供給量が入ってくるのかなど,政府から正確な情報が入ってきていません。そのことにより,各自治体でのワクチン接種計画の策定が進んでいないのが現状であります。しかし,このワクチン接種事業はコロナ禍収束の命運を左右する一大事業であり,本市としても万難を排し,成功に導いていかなければなりません。 1,まず最初に,大森市長に伺います。 先般,岡山医療センターにワクチン接種の視察に行かれましたが,視察をされてこれは重要なこと,気をつけなければならないことなど,どのように感想をお持ちでしょうか。また,市長は先月誕生日を迎え,67歳となられましたから,65歳以上の高齢者であります。医療従事者の後,ワクチン接種の対象者となりますが,市長はワクチン接種を受けられますか。 2,先般の市長の答弁では,4月5日の週に県に1,000人分が配送され,12日から接種開始,12日の週に県に5,000人,19日の週に県に5,000人,26日の週から全国の市町村に配送されると答弁されました。要するに,4月25日までは県内の65歳以上の高齢者が1万1,000人は接種ができるということでしょうか。そのうち岡山市内の高齢者は何人の方が接種できるのでしょうか,具体的に説明をください。 3,昨年の10月1日から無料で65歳以上の高齢者のインフルエンザワクチン接種を行いました。10月,11月,12月の月別の接種件数と医療機関数を教えてください。また,市内の高齢者数の何%が接種されたでしょうか。 4,本市では人口71万人,ワクチン接種対象者は16歳以上となっており,15歳以下が約10万人です。先日の市長答弁では,65歳以上の高齢者約18万6,000人の80%を目標としており,約14万9,000人。それでは,64歳以下の方々が42万人いらっしゃいますが,どのくらいの方々が接種することを想定しているでしょうか。岡山市民全体では何人の方の接種を想定していますか。また,接種を完了するのはいつ頃までを考えているのか。ワクチン接種が順調に供給できるようになれば,毎月どのくらいの方々が接種を受けられるのでしょうか。 5,高齢者の接種順位はどのようにするのでしょうか。予防接種券は郵送されるので,早く予約をした順番に打っていくのでしょうか。 6,本市の新型コロナワクチン接種経費など約47億円を予定されておりますが,この予算の内訳を御説明ください。そして,この予算で市内のどれくらいの方が接種できるのか,あわせて説明ください。 7,コロナワクチン接種対策費国庫負担金やワクチン接種体制確保事業費国庫補助金は,医師や看護師等の人の確保やワクチンの配送,接種会場の確保などに使われる補助金等ですが,本市に示されている国からの上限額でワクチン接種費用は賄い切れるのでしょうか。 8,ワクチン供給が世界的に逼迫している影響で,2021年の第1四半期の十分な供給量が見込めないため,予防接種券の発送が現在考えている時期より遅れるのではないでしょうか。 9,ワクチン接種順位について伺いますが,接種優先順位の中で高齢者施設等とありますが,等の中に通所施設は含まれているのでしょうか,御見解を伺います。 65歳以上の高齢者は18万6,000人ですが,当然一斉に接種はできません。高齢者の中で順番や予約が必要となってきますが,どのように行っていきますか。 10,基礎疾患をお持ちの方は高齢者の次に接種が順位づけられています。基礎疾患を有する者を特定する情報は行政にはないと思われます。では,どのように接種順位を優先させるのか。接種券が配布され,接種予約時に基礎疾患の有無を自己申告してもらうのか。その場合は,その申告を信用して手続するのか,それとも基礎疾患を有することの証明を求めるのか,どのように考えているのでしょうか。 11,海外など渡航する方などにワクチン接種完了の証明書の発行が必要な場合が出てきますが,本市ではどのように考えているのでしょうか。 12,国ではワクチン接種記録システムを構築しようと考えています。このシステムは個人単位の接種状況を,自治体において逐次把握することが必要なため検討されています。このシステムでは引っ越し等により2回目の接種が異なる自治体で受ける場合や接種券を紛失した場合などでも適応できます。岡山市でもワクチン接種記録システムの導入をすべきと考えますが,御所見をお伺いいたします。 2番,コロナ禍での孤独や社会的孤立への対応について。 コロナウイルス感染症が日本で最初に発症して1年が経過しました。この1年はコロナ禍の影響で,学校の休校,諸行事の中止や延期,また2度にわたる緊急事態宣言での自粛生活などで今までの日常が変わってしまいました。その影響は経済的には飲食や宿泊,交通事業者など人との交わりや移動に関わる娯楽や観光などの産業に大きなダメージを与えてきました。それらは景気後退となり,会社は倒産,廃業,そこで働く人々は休業や失業へとつながっていきました。 人々は家に閉じ籠もり,人と会わず,家の中ではDVや虐待などが起きていても,訪問ができないため,それらを察知できない社会になっている部分があるのではないでしょうか。感染防止のために行っているソーシャルディスタンスや3密を避けることは,身体的な間隔を空けるだけではなく,いつの間にか人と人の触れ合いまでも閉ざしてきており,孤独や社会的孤立が起きやすくなってきています。 早稲田大学准教授らの研究によると,コロナ禍初期における日本の自殺者数は過去3年間より少なくなったものの,最初の緊急事態宣言が解除された2か月後,総数は大幅に増加しました。数字で見ると,過去3年間の同月の平均より7.72%増加しています。全年代中でも最も増加率が高いのは40歳未満の女性であり63.1%,小・中・高校生も増加しております。 警察庁の発表によると,自殺者数は近年減少傾向でしたが,コロナ禍の2020年は一転し,前年比で908人増の2万1,077人(暫定値)に上りました。リーマンショック以来,11年ぶりのプラスとなったようです。昨年10月だけで自殺者が2,153人に上り,これは昨年の1月から10月までの新型コロナ感染症による死者数の累計数1,765人より多い死者数となっています。 公明党は2月18日に,社会的孤立防止対策本部を立ち上げ,コロナ禍で顕在化,深刻化する社会的孤立の防止策の検討に入りました。また,政府においても,2月19日,内閣官房に厚生労働省や文部科学省から職員30人で孤独・孤立対策担当室を新設しました。 大森市長も2月定例市議会での所信表明演説で,コロナ禍は地域の社会経済に多大な影響を及ぼしておりと述べられ,誰一人取り残さないというSDGsの理念の実現を訴えられました。本市の中でも孤独・孤立化している人を誰一人も取り残さない,寄り添っていける社会の取組が大事ではないでしょうか。 これからワクチン接種も進み,コロナ感染症が終息に向かうことを期待しますが,この1年間にわたるコロナ禍の社会的,経済的ダメージの影響は大きく,今後も長引いていくことでしょう。そして,生活様式の変化に伴い,社会の至るところで負の部分が顕在化していくのではないかと思います。 それらのことを申し上げ,以下,質問いたします。 1,全国的にはコロナ感染症の第1次緊急事態宣言後に自殺者の増加傾向が見られるとのことですが,本市では自殺の状況はどのようになっていますか。年代別,男女別,子どもなどの傾向性もあれば教えてください。また,相談事業として岡山いのちの電話や電話思春期保健相談,岡山市自殺対策推進センターの相談状況についても教えてください。 2,8050問題,ひきこもりの対策はどのようにしているのでしょうか。岡山市ひきこもり地域支援センターの相談状況や対応策についてお尋ねいたします。 3,高齢者において施設入所の方々は家族との面会ができなくなっています。通所でデイケアなどのサービスを受けている方は,感染を恐れてデイサービスに行くことを控えたり,人と人の交わりが少なくなり,閉じ籠もりがちなことで認知症などが進んでいるような傾向はないでしょうか。 4,本市では個人や世帯が介護,障害,子育て,生活困窮など複雑化,複合化した問題について,たらい回しせず,相談や関係機関が連携して,地域共生社会の取組を進めようとしています。コロナ禍で孤独,孤立の問題が出てきました。まさに地域共生社会の推進が必要であります。 そこでコロナ禍で孤立を防ぎ,不安に寄り添っていくためにも悩みを抱えている人たちの実態調査をすべきと考えますが,御所見をお伺いします。 5,孤独・孤立化を防ぐため,独り暮らしの高齢者の安否を確認する取組が進められています。福島県の浪江町では,見守り電球の活用を考えています。浪江町では,昨年の5月に約2か月間,誰にも気づかれず亡くなられた孤独死の男性が発見されました。孤独死の要因として,新型コロナによる住民交流の停滞や見守り活動の制限が挙げられたようです。 そこでコロナ禍でも離れた場所から常に見守りができるように,見守り電球──NTTコミュニケーションズが開発したものでありますが──を設置し,点灯情報で毎日確認できるようにしています。また,同様に水道メーターでも見守りができるのではないかと思います。見守り電球や水道メーターでの見守りの取組を進めてはどうかと考えますが,御所見をお伺いします。 6,コロナ禍での社会的変化の影響や一斉休校,その学習の遅れを取り戻すために夏休みを短縮するなど,学校生活の中でも変化が起きています。昨年の9月から10月にかけて,国の機関が新しい生活様式の中で小学生以上の子どもによるアンケート調査を行ったところ,「すぐにイライラする」が全体の約30%,中には「最近集中できない」が26%ありました。子どもたちの不安やストレスが気になる結果です。本市においてもコロナ禍での児童・生徒の実態調査をすべきではないでしょうか。 7,富山大学附属病院の小児科医の先生が,子どもたちの心理的変化とその結果として出てくる病気が増えてきていると警鐘を鳴らされています。コロナ禍での子どもへの過度の感染症対策を求めない医師の一人です。子どもたちは一斉休校で家に閉じ籠もったり,3密を避けるためにグループ活動が制限され,給食時間は静かに食べるなど感染症対策を取りながら学校生活をしています。このことが直接的な因果関係があるかは定かでありませんが,鬱病や拒食症になる子どもが増えているそうです。 市内でも第3波の感染流行が落ち着きを取戻しつつあります。子どもたちは感染しづらく重症化しにくいと言われており,かかっても比較的軽度で経過観察の状況です。学校生活の中で3密の回避,手洗い,マスクの着用は必要であることは否定いたしませんが,大人と同様な過度な感染対策を行うのではなく,少し緩和していくことも考えてはいかがでしょうか。 以上で第1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時2分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○松田安義副議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,則武議員の質問にお答えいたします。 ワクチンの関係でありますが,岡山医療センター視察の感想,また私が接種を受けるかどうかという点でありますが,岡山医療センターに行ってワクチンの接種の場所を見させてもらいました。一言で言うと,非常に整然としている。じゃあ,なぜ整然としているのかというところが重要だと思うんですが,1つは皆さん医療機関に行ってもお分かりのように,医師,看護師の皆さん方って結構半袖ですね。そのときもみんな半袖で,すぐに注射が打てる。2つ目は,問診票を渡す場面も見せてもらったんですが,ほとんど会話がない。あっという間にスルーになっちゃう。ということは,もう問診がきちっとできて,既往歴なんかもあるのかもしれませんけども,淡々と行っちゃう。問診を受けるべき対象者も,またする人もそのあたりのことがお互いよく理解できている,ほとんど時間がかかっていない。ということなんですけども,我々に応用できるものが一体何なのかというところですが,高齢者から始めていくんですけれども,4月の一定のとき以降になりますから,大分暖かく,また夏に向かってくるわけで,半袖という面は案外うまくいくんじゃないかと。事前には連絡をしておく必要はあると思いますが。 2点目のこの問診票みたいな話ですけども,これ川崎で予行演習やったときにすごい時間がかかったという話も伺っております。そういう面では,特に高齢者の方から始まるとすると,通常の集団接種会場でいくと,相当時間かかる可能性があると。だからやはりかかりつけ医とか,そういったところでの接種を基本とするということが望ましいんではないかなと思いました。 それに加えて,3点目が一つありまして,報道を見ている限り,海外でもずっと接種会場に並んでいる状態でありまして,それは一つ時間の予約などができていない可能性もあるんですが,よく需要と供給というか,供給量が足らないんで,大勢の人が並んで何とか打ちたいということになっているというのが,テレビを通じて感じるんですけども,当該岡山医療センターでは全くなかった。それはやっぱり需要と供給の関係がきちっと整理されているということなんだろうと思います。当初の供給量が少ないという話もありますから,そこで混乱が起きないようにしていくということも,やっぱり忘れてはいけないんではないかなあと感じたところであります。全く余談ですけども,何人か打っている場面を見ましたけど,全く皆さん痛そうにしていない,あまりこれは感想にならないかもしれません。 それから,私の話ですけども,もちろん順番が来れば接種を受けたいと思っております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目のコロナウイルスワクチン接種についての項,市長答弁以外順次お答えいたします。 まず,4月25日までに配送されるワクチンで岡山市の高齢者が何人接種できるかについてです。 4月25日までに配送予定とされているワクチンは,県への配分量であって,岡山市にどの程度の数が配分されるか不明なため,何人接種できるか現時点で想定できません。 次に,高齢者インフルエンザワクチンの接種について,月別の接種件数,医療機関数,高齢者の接種割合についてです。 接種件数は,10月約9万8,000件,11月約2万8,000件,12月約7,000件,合計13万3,000件であり,高齢者の接種割合は約72%です。 なお,昨年の接種件数の1.4倍となっております。 協力医療機関は465機関となっております。 次に,一般の方の接種率,全体の接種者数,完了時期,毎月の接種者数の想定です。 岡山市では16歳以上の接種対象者は約60万人です。高齢者向け接種については,接種率8割,月に13万3,000人の接種を想定しており,仮に一般市民向け接種も同様に想定すると,計算上は約8か月で全ての対象者への接種が完了することとなりますが,現時点で明確な接種率,完了時期をお示しすることはできません。 次に,高齢者の接種順位についてです。 高齢者のワクチン接種については,各診療所を中心に考えているため,接種希望者が個々に予約することを想定しております。 次に,予算の内訳についてです。 予算の主なものは,医療機関等での接種に係る手数料が約32億5,000万円で,ほかに接種券等の印刷,発送やコールセンターの設置,ワクチン配送に係る費用等です。 なお,予算上は全市民約71万人分の接種に係る費用を見込んでいます。 次に,国の支出金で接種費用が賄えるかについてです。 岡山市では,国補助金・負担金の上限額内で事業を実施してまいります。 次に,接種券の発送が遅延する可能性についてです。 高齢者向けの接種券については,3月下旬に発送ができるよう準備しているところですが,国の通知等により発送時期が変わる可能性はあります。 次に,通所施設が高齢者施設等に含まれるかどうかについてです。 通所施設の従事者については,当初は併設する入所施設の従事者を兼務している者を除き,含まれておりませんでしたが,一定の条件の下,含めることとなりました。 なお,通所施設を利用している高齢者については,65歳以上の高齢者の枠となります。 次に,基礎疾患を有する者の特定方法についてです。 国の通知により基礎疾患を有する方は,予診票に記載することにより,自己申告する取扱いとなっております。診断書等による証明は必要ありません。 次に,海外渡航者用の接種完了証明書についてです。 報道ベースでは,国が海外渡航用のデジタル証明書の発行を検討しているとの情報がありますが,現時点では国からの通知等はなく,詳細は不明です。 この項最後に,ワクチン接種記録システムの導入についてです。 国において,自治体が利用するシステムを検討しており,岡山市においても導入に向け準備を進めています。 次に,2つ目のコロナ禍での孤独や社会的孤立への対応についての項に順次お答えいたします。 まず,本市の自殺の状況,またいのちの電話や電話思春期保健相談,自殺対策推進センターの相談状況についてです。 岡山市における令和2年1月から12月の自殺者数は,暫定値ですが,前年と同数の94人となっています。男女別で見ますと,男性が63人,女性が31人となっており,男女の割合についても,前年と大きな変化はありません。 また,各事業における令和2年度の相談状況ですが,いずれの相談件数も一,二割程度増加しております。 次に,岡山市ひきこもり地域支援センターの相談状況や対応策についてです。 ひきこもり対策として,岡山市ひきこもり地域支援センターを設置しております。令和2年度の全体の相談者数は,令和3年1月末現在で94人となっており,前年の同期間の約半分です。8050問題に特化したものではありませんが,臨床心理士や精神保健福祉士,保健師などの専門職が随時電話による相談等に応じているほか,面接等の個別支援,当事者が集まる小集団活動や家族教室などを実施しております。 次に,施設入所者や通所者が閉じ籠もりがちなどのことで認知症が進んでいるようなことはないかについてです。 施設に入所されている一部の方においては,面接制限等によるストレスがあるとお聞きしております。通所サービス利用者が利用を控えることによる認知症などの進行に関しては,現時点では聞いておりません。 次に,悩みを抱えている人の実態調査についてです。 対象者の把握そのものが難しいという面がありますが,総合相談支援体制の中で,関係機関と連携し,社会的孤立の視点も踏まえた支援に取り組んでいくとともに,国の孤独・孤立対策の動きを注視してまいります。 最後に,見守り電球や水道メーターでの見守りの取組についてです。 御指摘の取組につきましては,実施している自治体の状況を参考とし,今後どのような効果があるかなども含めて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,コロナ禍での児童・生徒の実態調査についてでありますが,学校はこれまでも教育委員会が作成したアンケートや学校独自のアンケートを使った調査,また教職員による観察,相談等により実態を把握しております。 また,日頃から不安や悩みを抱えている児童・生徒につきましては,声かけや見守りを全教職員で行っており,必要に応じてスクールカウンセラーとも連携し,適切に対応しているところであります。今後も丁寧な対応に努めてまいります。 この項最後に,大人と同様な過度な感染対策を行うのではなく,学校では緩和することを考えてはどうかというお尋ねでございます。 学校教育活動における感染予防対策は,文部科学省が示す衛生管理マニュアルを基に作成した岡山市版新型コロナウイルス感染症予防のためのガイドラインを参考に,各学校の実態に応じて実施しており,国の動向を踏まえて適宜見直しを行っているところであります。 なお,健康状態や疾患などによりマスクの着用ができない場合などは,各学校で人権上の配慮を十分行った上で,個別に対応しております。 以上でございます。     〔39番則武宣弘議員登壇〕 ◆39番(則武宣弘議員)  じゃあ,再質問させていただきます。 今日私が聞きたいことは,ワクチン,国のほうからの供給が遅れているんですけれど,供給が伴ってきた場合にちゃんときちっと打てていけるのかということがお聞きしたい点でございました。 まず最初に,4月の分ですけど,これ1万1,000人分と私申し上げましたが,今県がどういう配分するか分からないということなんですけれど,ただ単純にこの1万1,000は2回分がセットだと思います。となって,それから19日間か20日間で次の2回目を打たなきゃいけないということになると,5月の初旬にはその方々が2回目を打つということになって,限定的な方にこれを打たなきゃいけない。3月の下旬に接種券を18万6,000人にもし発送したら,誰に打つようになるのか。大変な混乱が起きてしまいます,その中で選ばれる人,僅かな人ですから。それを考えると,この打ち方,今想定されていないでしょうけれど,考えていっとかないと,4月にすぐ間に合わないということが1つ起きます。これについてはどうお考えでしょうか。 それから,もう一つは,これは来年の2月までに国の方針では一応ワクチン接種を全部打つように,今の答弁では8か月間で打つとありましたが,先ほど私,インフルエンザのワクチンの接種状況をお聞きいたしました。その答弁を聞きますと,まず13万3,000件で72%,18万6,000人のうちの72%なんですが,先日市長の答弁では,一応8割の方を想定している。これは1.4倍,前年に比べて多かったんですけれど,去年の状況を考えても,たくさんの方が来られた。本当にたくさんの方に打っていただいたんですが,それでも80%にはいってない状況で,465の医療機関でやっている。先日の答弁では300の医療機関でやるということで,本当にこれ300の医療機関で対応ができるのかということがもう一つ,これについてはどのようにお考えでしょうか。 その2点と,それからもう一点は,1年間,先ほど申し上げましたけど,供給があることが前提なんですけれど,この8か月間で本当に先ほど言ったように,ちょっと可能なのかどうかということをお聞きしたいと思います。 それから,特定疾患の方ですけど,申告となったときに,高齢者の方はいいんでしょうけど,これが一般の方が打ち出す中で,さっき私は最初の質問でも言いましたけれども,本当に早く打ちたいからということで,申告,自分は特定疾患がありますということで,本当にいいのかなあと若干ちょっとそこは思うんですが,そこら辺の整理は大丈夫なんでしょうか。 それから最後です。予約券3月下旬から発送するんですが,先ほど言ったように,一遍に発送すると大変なことになるんじゃないかなあと思います。まずは供給が伴わないと,予約券を発送しても本当に順番,皆さん混乱を起こしてしまうんじゃないかなあと思うので,そのあたりをやはりきちっと慎重にこれから考えていかないといけないと思います。 結局,5人分というか5回しか打てないんで,ちゃんと順番に医療機関ごとに5人か10人か15人かというような形で来ていただかないと,無駄になるというか,保温の仕方の部分もありますから,その部分をどのように考えていくか。それは順番にこれから予約していくということなんですけれど,その在り方もちょっと考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思いますが,そのあたりについて御答弁をいただきたいと思います。 以上です。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  幾つか再質問をいただきました。 まず,現場が混乱しないように接種の打ち方といいますか,そこの考え方なんですが,当然今からいろんなことを想定して準備はしていかなきゃいけないと思っております。 まずは,こちらも一定の供給量があるということでの当初といいますか,3月下旬頃を目途に65歳以上全員に接種券を発送するという,その体制での準備を今やってはいっておりますけども,そこはやはり供給量とともに慎重にといいますか,考えていかなきゃいけないと思っております。 それからあと,インフルエンザの場合,465の機関で行い,今回約300の医療機関で協力体制があるということを申し上げたんですけども,そこで本当にできるのかという御質問だったと思います。 今のところいろいろ意向調査を聞いた限りでは,それぞれの300の中で,ではどのぐらいの人数を御自身の診療所,クリニックで打てるかということもあわせて聞いておりまして,その数量とかとともに,あと岡山市の場合,併用で集団接種会場も今検討していますので,そことのあわせた形での対応ということでいけば,対応は可能だろうと今のところは見込んでおります。 それから,基礎疾患の申告の関係で,順番が大丈夫かというようなことがあったと思いますけども,基本的には個別接種ということは,近隣のかかりつけ医での接種ということを,高齢者から始めるんですけども,考えております。基礎疾患といっても,通常病院,あるいは診療所でかかりつけ医を持たれていると思いますので,そちらのほうでまずはそういった方々は予約していただいてということになれば,当然基礎疾患があるということも把握していますし,混乱なくスムーズにいくんじゃないかなあと思います。そういった周知もあわせてしなきゃいけないと思います。 それからあと,3月下旬頃の接種券の発送ですけども,供給が伴わないと混乱を来すだけで,慎重に考えるべきじゃないかというお尋ねがあったと思います。 ちょっと同じような内容になるかも分かりませんが,やはり一番の問題は供給量のことでございます。今,岡山県も医療従事者に対して接種している状況です。そういったことも含めて岡山県とは常々協議していますし,それからどういった形で接種,高齢者といってもどういった形でやっていくかということも今あわせて協議しています。何も決まっていないのに,ただただ一斉に接種券を配るというような,現場をいたずらに混乱させるようなことはしない方向で協議している状況です。詳細が決まり次第,速やかにお知らせしたいと思います。 以上です。     〔39番則武宣弘議員登壇〕 ◆39番(則武宣弘議員)  1点だけ。 4月の分は5,500人分ぐらいしかないのを県内で分けるから,本当にごく僅かしか岡山市には入ってこないんで,これは通常の接種券を発送したら大変なことになる──同じことを繰り返しますけど──ので,やっぱり施設とか,ちょっと集団でできるようなところを考えて,そういう人たちをセレクトして送っていっていただきたいと思いますが,いかがですか。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員おっしゃるとおり,今の想定の数であれば限定的になりますので,一般の高齢者というよりは,そうした施設だったり,何か限定した形でということは県との協議の中でも話題にはなっております。まだこれという形が決まったわけではありませんが,先ほど申し上げましたように,正式に決まり次第,その内容はお知らせしていきたいと思います。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で則武議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして菅原議員。     〔3番菅原修議員登壇,拍手〕 ◆3番(菅原修議員)  皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議会議員の菅原修です。 それでは,早速通告に従い質問に入りたいと思います。 大きい1番,地域振興基金による周辺エリアの経済,文化,生活の向上について。 来年度の予算に盛り込まれた地域振興基金の活用について質問いたします。 (1)生活交通について。 まず,生活交通について伺います。 生活交通への支援について,運行経費の8割を市が補助する仕組みに見直されることになりました。これにより,運営主体である地元検討組織の財政負担が大幅に軽減,あるいはなくなるということです。運行費補助の改善については,以前から私も求めていたことであり,大いに評価したいと思います。生活交通のさらなる充実を期待して質問いたします。 ア,交通不便者が多いにもかかわらず,まだ生活交通がない地域においても導入が進むよう,市として意欲的な取組を促していくべきだと考えます。生活交通の導入目標数について引上げませんか。 イ,岡山市の生活交通は,交通不便地域に居住する住民の移動手段を確保することが目的であり,利用対象はその地域に居住する住民で,あらかじめ利用登録が必要となっています。したがって,対象地域外に居住する住民は,対象地域に行きたい場合であっても,生活交通を利用することができません。例えば高松に住む方がJRで足守駅に行って,足守の親戚の家に行こうとしたとき,足守地域の生活交通は利用できないわけです。市は生活交通をフィーダー交通の一つとして位置づけていますが,現状の運行方法では不十分です。この際,対象地域外の住民の利用も可能となるよう見直してはいかがでしょうか,御所見を伺います。 ウ,今回の運行費補助の見直しは,地域振興基金を財源として行われます。交通の確保は全市民的な課題です。本来なら一般財源で措置するべきだと考えます。基金がなくなれば制度をやめるというようなことがあってはなりません。見直しされる制度を維持し,より充実させるために,今後の財源について御所見をお伺いします。 (2)地域の歴史,文化の継承について。 次に,地域の歴史,文化の継承について伺います。 地域の誇りの醸成ということで,高松城址や吉備路周遊,旧足守藩関係,瀬戸町郷土館など,歴史,文化を継承する事業があります。私の地元から要望が寄せられていたことも盛り込まれており,大変うれしく思っています。 そこで質問です。 ア,ここで使われる地域振興基金の残は約34億円との答弁が今議会でありました。来年度予定されている事業以外,今後どのように計画を立て,この基金を活用されるのでしょうか。全体像をお示しください。 イ,地域の歴史,文化の継承という点では,岡山市には各地に様々な歴史・文化遺産,史跡等があります。その中から,来年度の事業を選定した主な要因は何だったのか,お知らせください。 ウ,私は昨年の6月議会で足守文庫貯蔵品の保管,旧足守藩木下家の菩提寺である大光寺の保存について質問いたしました。中でも足守文庫については,私もですが,先輩議員も取り上げ,数年来の検討事項になっています。前回の質問以降どのような検討をされたのか,お知らせください。 エ,足守文庫に限らず,各地域には保存すべき歴史・文化遺産がたくさんありますし,足守文庫貯蔵品のように,シティミュージアムに保管されている遺産もあります。各地の歴史・文化遺産等を調査し,必要な地域には指定された文化財などの展示保存館を建設するなど行ってはいかがでしょうか。 大きい2番,重度の介護認定を受けた方の特別障害者手当について。 重度の介護認定を受けた方の特別障害者手当について伺います。 特別障害者手当は,精神や身体に著しく重度の障害を持つ在宅で二十歳以上の方で日常生活に特別な介護を必要とする方に支給されます。 手当の説明に障害とあるために,障害者手帳を持つ重度の方が対象と思っている場合が少なくないようです。実際には,障害者手帳がなくても,要介護4,5の方は受給できる場合があります。 そこで質問です。 ア,特別障害者手当の申請時に障害者手帳が必要かどうか,市はどのように認識されておられるでしょうか。 イ,重度の障害と同程度の介護を受けている高齢者の方でも,自分が特別障害者手当の対象と思っている方は少ないと思います。高齢者の介護に関わるヘルパーさんやケアマネジャーさんも同様だと思います。特別障害者手当を受給できる場合があることを知らせる文書を介護認定の通知書に同封したり,ケアマネジャー等の研修会で説明する,また介護保険課のホームページにも記載するなど,介護サイドからも制度の周知が必要です。障害福祉,介護両方の関係者への周知について,どのように取り組まれますか。 ウ,手当が受給できる条件はあっても,診断書をそろえるなど申請の手続はかなり複雑です。本人や御家族に自力で申請せよというのは酷な話です。相談があれば丁寧に支援する必要があります。御所見をお聞かせください。 大きい3番,食と農について。 次は,食と農について質問します。 (1)米作りについて。 まず,米作り,特に米価対策についてです。 今年も米価が下落しました。米価の下落は政府が米を市場原理に委ねた1995年から始まり,1994年産で全国平均1俵2万2,000円だったのが,2014年には1万2,000円と半値近くまで落ち込みました。2015年産以降,若干回復傾向にあるものの,大多数の農家で全国平均の生産費約1万5,000円を下回り,米農家からは「米作っても飯食えねえ」と悲鳴が上がっています。 安倍前政権は,2018年産から政府による米生産数量目標の配分を廃止しました。これは米の需給安定への政府の役割を投げ捨てるもので,米価の下落や乱高下に拍車をかけています。また,安倍前政権は,米直接支払交付金の廃止も強行しました。総額714億円もの米農家の貴重な所得を奪い,米作・水田農業を危機にさらしています。このままでは離農がさらに増え,後継者づくりも一層困難になります。 そこで質問です。 ア,岡山市における米価の状況はどうなっていますか。昨年及び一昨年との比較とあわせてお示しください。 イ,コロナ禍の中で需要が減少し,さらに在庫が積み上がっています。国は2021年度産米の生産量を30万トン削減するとし,農家自らに減反を実施させる方針です。米価下落の最大の原因は,政府が米価と米の需給調整に対する責任を放棄してきたことにあるのに,農家にその責任を押しつけるというのは許せません。積み上がった在庫米を政府が買上げ,コロナ禍で苦しむ国民に配布するなど,市場から切り離すこと,さらに77万トンもの輸入米,ミニマムアクセス米を減らすことも国に求める必要があると思います。米の対策についての御所見を伺います。 ウ,米農家の生産費を保障しなければ再生産ができません。そのため,生産コストの平均と販売価格の差額を補填する制度を創設するとともに,これまで農家に歓迎されていた戸別所得補償が2018年に廃止されていますが,復活するよう国に求めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 エ,生産調整を行う場合でも,水田の多面的利用,食料自給率向上のために麦,大豆や飼料作物などの増産と一体で取り組む必要があると思います。そのために転作作物の助成を増やすよう国に求めるとともに,市として国制度への上乗せ助成を実施してはいかがでしょうか。 オ,我が党代表質問の田中議員への答弁で,飼料用米への転作に関する国の支援制度については御説明がありました。岡山市が行っている支援について御説明ください。 (2)家族農業について。 今,持続可能な開発目標SDGsが様々な分野で取り組まれています。SDGsの17の基本目標を改めて見ますと,貧困,飢餓,健康と福祉,安全な水,クリーンエネルギー,生産・消費,気候変動対策,海の豊かさ,陸の豊かさなど,食と農に直接関わる内容が多くを占めています。そこで国連は,これらSDGsの目標達成に貢献できる農業として新たに期待されているのが家族農業だと,2014年の国際家族農業年を延長し,2019年から2028年までを家族農業の10年と定めました。 以下,質問です。 ア,策定中の岡山市農林水産振興アクションプラン(案)には,家族農業の「か」の字もありません。国連が家族農業の10年を定めたことについて,市はどのような認識をお持ちでしょうか。 イ,農業の経営安定対策や各種の補助金を,規模拡大や集団化,法人化などを条件にするのではなく,地域で農業を続けたい人,やりたい人全てを対象にするなど,特に家族農業に対する支援を拡充するよう求めますが,いかがでしょうか。 大きい4番,北斎場について。 北斎場について伺います。 北斎場の建設地は,もともとが産業廃棄物の処分場であったということで,特に建設地近くの小畑地区の住民の皆さんは,市の説明が不十分だとして,様々な面で大変不安を大きくされておられます。これまでの議会質疑と重なる部分もありますが,住民の方々に説明するつもりで丁寧な御答弁をお願いいたします。 ア,まず市の基本姿勢です。北斎場建設に反対していた方々も岡山市民です。市民からの不安や疑問に丁寧に答えることは,事業を行う市の責任です。いかがでしょうか,御所見を伺います。 イ,下流域の住民は,元の産廃処分場を別利用することによって,有害物質等が流出する可能性があることに大きな不安をお持ちです。農業をし,生活しているのですから当然だと思います。北斎場からの排水や産廃の中を浸透して流出する雨水の排水について,下流域の住民との合意があるのでしょうか。 ウ,市は岡山北斎場建設地の水質検査の結果を公表しています。検査内容と方法,検査箇所,検査時期について,特に不安を持っている住民と事前に協議されたのでしょうか。していないのであれば,来年度の測定前に特に下流域の不安を持っている住民と事前に協議するよう改善を求めたいと思います。また,要望があれば検査箇所や検査時期を増やすことも検討するべきです。御所見を伺います。 エ,地元のため池に流れた水は農業用水に使われます。以前にも,これまでなかった濁りや泡が斎場擁壁から排水路や池に見られるようになったと不安の声も寄せられました。今後,建設が進み,斎場が運営されたことで現時点では分からない影響や不安が出てくる可能性もあります。今後,影響等が生じた際に,市はどのような対応をされるのか,お伺いします。 以上,1回目の質問を終わります。 よろしくお願いいたします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福田直政策局長  1番,地域振興基金の項のうち,基金活用の全体像と来年度事業の選定理由についてお答えいたします。 地域振興基金を活用した周辺地域の振興について,来年度からはコミュニティービジネスといった経済,産業の分野に加え,歴史,文化の継承,生活機能サービスの維持,向上を含む幅広い分野に拡充することとしております。 来年度当初予算案には,関係部局で事業化のめどが立ったものを盛り込んでおりますが,今後も全庁的な検討の下,必要に応じて事業の追加などを行ってまいります。 以上でございます。 ◎菅野和良教育長  同じ項,地域の歴史,文化の継承についての中,足守文庫の検討状況について,また歴史・文化遺産などの調査と指定文化財などの展示保存館について,一括してお答えします。 足守文庫につきましては,展示物の保管と保存方法について検討を行っているところでございます。また,歴史・文化遺産などの調査につきましては,新たな文化財指定などの調査に伴い,恒常的に行っております。指定文化財などの展示や保管につきましては,所有者の意向が優先されますので,慎重な対応が必要と考えます。 以上でございます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,生活交通についてのうち,まず導入目標数についてです。 生活交通については,1年に1地区程度の導入を目指して目標数を設定しており,現時点での目標数の引上げは考えておりません。 次に,対象地域外の住民の利用についてです。 現在運行している生活交通については,地域住民の買物や通院等の日常生活に欠かせない移動手段を確保する観点から,対象地域にお住まいの方に利用していただくことを基本としております。 なお,地元検討組織や地域の既存の交通事業者等との合意により,迫川地区では地区以外にお住まいの方も利用可能としており,また足守地区では足守地区にお住まいの方の御家族,地区の公共施設等を利用する方,地区に通勤する方なども利用可能としております。 次に,今後の財源についてです。 生活交通は市民の日常生活を支える移動手段であり,重要な施策であることから,財源にかかわらず必要な予算を確保し,継続していく必要があると考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目の重度の介護認定を受けた方の特別障害者手当についての項,申請時に手帳が必要か,関係者への周知,相談者への支援について一括してお答えいたします。 特別障害者手当は診断書によって審査を行うため,手帳の有無は要件としておりません。 次に,制度の周知については,現在は市のホームページ,障害者のしおりなどでの掲載を行っていますが,今後は介護保険課等の介護部門と連携し,広く周知を行っていく予定です。 最後に,手続については,法定代理人や任意代理人が本人に代わって申請することも可能であり,お近くの福祉事務所へ御相談いただけたらと思います。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3つ目の食と農についての項,まず岡山県の米価についてですが,農林水産省が毎月発行しています米に関するマンスリーレポートには,米の県別の価格情報として,全国農業協同組合連合会などの出荷団体と卸売業者等との間での相対取引価格が公表されております。令和2年岡山県産アケボノの令和3年1月の月別価格は,玄米60キロ当たり1万3,284円となっております。同時期の令和元年産米は,令和2年産よりも1,753円高い1万5,037円,また平成30年産米は,令和2年産よりも1,456円高い1万4,740円でした。 次に,国の米の対策,それから生産コストと販売価格の差額を補填する制度の創設,戸別所得補償の復活について一括してお答えいたします。 米の消費量は,毎年全国で約10万トン減少しており,需給バランスを保ち,米の価格を安定させるためには,主食用米からの転作は今後も推進していく必要があります。国は,産業支援施策として他産業の従事者との公平性を担保する観点などから平成30年産以降,米の直接支払交付金は廃止しましたが,転作作物については水田活用の直接支払交付金として,また一部の畑作物については標準的な生産費と販売価格との差額相当分を交付する畑作物の直接支払交付金として助成を継続しております。 本市としては,農家にこうした支援策の活用を促し,経営を支援してまいりたいと考えております。 次に,転作作物の助成とそれから飼料用米の転作に関しての御質問に一括してお答えいたします。 転作作物への助成は,農林水産省の令和3年度の概算決定額ベースで3,050億円となっており,金額規模的にも主要な施策の一つとなっていると考えております。 また,転作作物助成には,対象作物や単価等を都道府県や市で設定できる産地交付金という制度があります。本市としても,農協等関連団体や担い手農家等で構成されている岡山市地域農業再生協議会を事務局として運営し,野菜や麦などの転作作物に支援メニューを設け,農業者の経営を支援しております。 岡山県全体の飼料用米への支援策としては,県及び県内市町村での協議の結果,地域の中心的な経営体には10ヘクタール当たり(後刻,「10アール当たり」と訂正)8,000円を上乗せして助成しております。 最後に,家族農業についてで,国連が家族農業の10年を定めたことについての市の認識と家族農業に対する支援について一括してお答えいたします。 2015年農林業センサスでは,岡山市の農業経営体数7,250経営体のうち,家族経営体は7,175経営体と大半を占めております。このため,岡山市は国連と同様,農作業の大部分を家族内の労働に依存している家族農業は地域農業の担い手として重要な役割を果たしていると考えております。 なお,本市はこれまでも意欲ある農業者による多様な生産の選択と拡大をアクションプランの施策の一つとして掲げており,本市におられる家族経営,組織経営など,様々な農業者が農業経営を行っていけるよう支援しているところでございます。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな4番,北斎場についての項に順次お答えします。 まず,岡山北斎場の整備に当たっての市の姿勢についてです。 岡山北斎場の整備に当たっては,これまで説明会や全戸訪問等を節目ごとに行い,丁寧な説明をしてまいりました。今後も市民の皆様の不安や疑問の解消に向け,丁寧な説明をしてまいります。 次に,斎場からの排水と水質調査について一括してお答えします。 水質調査は,岡山北斎場からの雨水排水が集まる箇所において定期的に実施し,問題がないことを確認しております。また,検査方法等についても,住民からの要望を踏まえ,必要性を考慮した上で,既に検査箇所を2か所増やして対応しております。 なお,汚水排水は公共下水道に接続します。 斎場の運営開始後に環境に影響等が生じた場合の対応についてです。 供用開始後は,安定稼働を徹底してまいりますが,仮に岡山北斎場に起因した環境に影響を及ぼすような事象が生じた場合には,施設設置者の責任において適切に対応してまいります。 以上です。     〔3番菅原修議員登壇〕 ◆3番(菅原修議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,再質問に移らせていただきます。 生活交通のところなんですが,検討組織ができない大きな要因として,地元負担があったことでなかなかできなかったというのも一つの要因だと思っています。それが今度の市の助成によって軽減されたわけで,これから導入を前向きに考えられる地域も出てくると思います。ですから,さらにこれからも市が率先してそういう働きかけをやっていただけたらと思っています。 今,高齢化率が高い小学校区が20挙がっています。その目標期間内でも,その全てを実現するぐらいの目標を立てていただけたらなあと思います。いかがでしょうか。 地域の歴史,文化の継承についての項ですが,地元の合意形成,それから所有者や地元の中の合意形成ができればという一歩何か前進のような答弁をこの間,市長のほうも言ってくださいました。この合意形成をするために,市はどのような努力をされるのでしょうか,この辺もお聞かせください。 大きい2番の重度の介護認定を受けた方の特別障害者手当についての項ですけども,市のホームページで見ても,なかなか分かりにくいというところがあります。20歳以上の障害者への手当というところで出てきます。なかなかそれだけでは分かりにくいと思います。私は,今回の質問のポイントは重度の障害認定を受けた人が障害者手帳がなくてもこの手当を受けることができる,可能性があるということを知ってもらう,こういうことがポイントだと思うんです。そのためにも,今のホームページの改善や,それからホームヘルパーさんなどの研修の折に,その周知をしていただきたい。そして,要介護4,5の高い方には,その通知書と一緒に送っていただくとか,いろいろ方法はあると思うので,その辺を進めていただきたいと思います。御所見をお伺いします。 あと,米のところです。 今,米の自給率がどんどんと落ちてきています。なぜ米の自給率が落ちていくのかというのは,支援は皆さんいろいろとされていますが,戸別補償というところに目を向けないと,やっぱり米農家は離れていきます。高齢化も進んでいます。そういうところの点を課題として,今日は説明させていただきました。もう一度この点についてもお聞きしたいと思います。 北斎場についてです。 市は今丁寧に説明していると言われていますが,それにもかかわらず住民の皆さんが様々な疑問を持っておられるというのは,その丁寧に説明をというのを,まだ努力してほしいと思います。 例えば水質の検査にしても,どこで測定するのか,それがどういう意味を持つのか,住民の皆さんが測定してほしいという箇所がないのか,事前によく相談することも必要だと思います。今後も住民が納得できるよう,さらに丁寧に対応されることを望んでいます。御所見をお聞かせください。 では,再質問を終わります。 よろしくお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  特別障害者手当に関して,その周知についての御質問があったと思います。 先ほど答弁させていただいたように,今後介護部門とかの部署とも連携してやっていきたいなと思っておりまして,例えば集団指導の場とか,そういった場を加えて,活用して周知に努めていきたいと思いますし,どういったことができるかも含めて検討していきたいと思います。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  北斎場について再度のお尋ねです。 住民の方に丁寧な説明をということですが,それについては心がけてまいりたいと思います。 水質の調査についてなんですけれども,地元の方に対して地図,調査箇所をお示ししたような資料で回覧をお願いしたりもしております。一層の周知に努めてまいりたいと思います。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  再質問にお答えする前に,先ほどの答弁で飼料用米への転作に対しての上乗せ助成について,「10アール当たり」8,000円のところ,「10ヘクタール当たり」と言ってしまいました。訂正しておわびいたします。 再質問の件ですが,いわゆる戸別補償についての見解ですけども,やはり食のほうも何十年にわたって大きく変わってきておりますし,食,農業へのニーズのほうも大きく変わってきているところでございまして,やはり米の需要が減っている中で,国のほうとしても転作を促し,新たな農作物への転換へということで様々な支援をさせていただいているところでございます。 これらの農業の全体のバランスを見ての支援策でございますので,今後もそれを推進していくことが肝要かと思っております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  生活交通の目標数についての再度の御質問だと思います。 総合交通計画の中で交通不便地域をなくしていこうということで,目標数は設定しておりますが,議員がおっしゃったように,今回の地元の負担額の算定方法の見直しによって,負担額が大きく軽減されますから,うちの地区も導入してみようかというようなことになるところが幾つも出てくればいいなあと我々も思っています。目標数にこだわることなく,超えることは全然問題ないと思っていますので,積極的に我々のほうも情報発信しながら生活交通の導入を多くの地区で図られるように努めていきたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  各地の歴史・文化遺産等の保存等に関してでありますが,地元の文化財の調査を通して,地元の方々の意向を知るようにしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○松田安義副議長  以上で菅原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして羽場議員。     〔33番羽場頼三郎議員登壇,拍手〕 ◆33番(羽場頼三郎議員)  今日の最後になるかと思います。市民ネットの羽場頼三郎でございます。 私はいつも質問時間の調整がまずくて,いつも一問一答で出しているんですが,元の質問自体を時間内に言えるかどうかで,やっと再質問ができるぐらいのことになっていまして,そうならないようにしたいと思っているんですが,その前にどうしてもちょっと時間をいただいて。 先日だと思うんですが,元の市長についての評価というか,それに関係することがございました。私は誤解を招かないほうがいいんじゃないかなと私なりに思っていまして,私は多分,私の思っている同じ方だと思うんですが,その市長と非常に親しくさせていただいた関係で見てきたわけですね。私に言わせれば,その市長は当時,最大の課題でありましたチボリ公園の計画から撤退して,市に大きな負債が残るところを防いだと思っていまして,それは結果は倉敷の状態を見れば分かると思うんですが,まさにそうだと思います。そして,同時にごみの問題について力を入れまして,力を入れるというよりやらざるを得なかったんですが,それまでの市政の中ではごみの施設も非常に不十分でした。その関係で,焼却場で処理できないというような事態,いわゆるごみの非常事態宣言を出さざるを得ないようなことになっていたんですが,ごみの収集方法も変えて,ただ単に集めて燃やすというごみ処理じゃなくて,リサイクルを中心としたごみ行政に変えていった。また,当時懸案でありました新しい焼却場,東部クリーンセンターを造り,さらには山上に最終処分場を造ったりと,こういうこともあったわけですね。チボリ公園に関しては,私も実はこれから発表するんだというときに,直接お話を聞いたんですが,どうしても市民の皆さんの声を聞いていると,チボリ公園は岡山に要らないという声,これを尊重しなくちゃいけないし,採算性にも非常に疑問があると,そういうことからここでは撤退という判断をすると言われておりました。それ以外にも福祉施策でも大変力を入れたというようなこともありましたので,私の独り言だと思って聞いていただければいいんですが,もういらっしゃらないので反論ができないもんですから,私のほうからちょっと私の考えを申し上げました。 早速質問のほうに入りたいと思います。 障害者の表記についてです。 これはまたまたかと言われるかもしれませんが,国の動きとも関連いたしますので,あえて取り上げさせていただきました。 2つあるんですね。いしへんの「碍」という字を常用漢字に採用するんじゃないかということと,それから障害の「害」を平仮名で書いたほうがいいんじゃないかと,この2つのことがあるんですが,最近動きがありました。国のほうの委員会でも同じような見解が出たんですが,最終的に文化審議会の国語分科会というところで一応の結論は,そういう障害者の気持ちに寄り添うことは大事だけれども,今のところなかなか「碍」という字を常用漢字に入れるというのは今はできないと,しかし次のそういう漢字の見直しの際には,そうした国会での議論を前提にして,そのことについて考えなくちゃいけないというふうな結論が出ております。 また,これが平成29年の内閣府の調査によりますと,どういう言葉を使うかということについての問いに対して,障害,今までと同じ──言葉が同じですから難しいんですが──これが31.6%,それから新しい字というか,いしへんのほうの「碍」が2.5%,障がい,「害」を平仮名にするというのが40.1%なんですね。これを見れば,世の中の動きというのがお分かりいただけるんじゃないかと思います。この方向で動いているのかということを市に問いたかったんですが,この質問に立つ直前に,実は保健福祉局のほうで出している文書の中にも,ちゃんと「障がい」と,害を平仮名にして出しているんで,これは非常に前向きな姿勢だなあと思って,ここであえてそんな何でどこで検討したんだとか,この一部の団体の意見を聞いてどうするんだということを言おうと思ったんですが,言わないことにいたしました。(笑声)ぜひ今の方向で進んでほしいと,もうそういうことですので,その点についてそうだというお答えであれば,私はそれでいいかと思います。確認の意味でね。この件はここまでです。 次に,市民会館の在り方についてですが,これも私も以前にも取り上げました。これは難しくは言わないんですが,芸術創造劇場という名前の条例も制定されました。しかし,これには施行規則がなかったんですね。これまでの市民会館とは基本的性格が違うのかどうかということをお聞きしようと思っております。 市の施設として造られる以上,あくまでも市民のためのものであるという基本は変わらないと思いますが,これは確認できるんでしょうか。 次に,使用料の減免がごく一部にしかないということが私は問題だと思っておりまして,市民のための施設ですから。芸術に特化した,芸術だけのためにやるんだったらともかくとして,これまでの会場の利用の仕方をやらないことになってしまうんじゃないかということになりますので,その実際の利用に当たっての詳細が明らかになっていない,これがなぜ明らかにならなかったかということを聞いておかなくちゃいけないと思います。 また,こうした疑問を解くためには,本来施行規則も同時に議会に明らかにすべきであると,そう皆さん思われませんか。やはり条例だけじゃ駄目なんですよ。中身がどうなっているかということは,規則で決まるわけですから,その規則も同時に議論するような,そういう文化がこれまであったと思うんですが,これがなかなかできなかったので,非常に残念だと思っています。 さらに,減免の制度を広く定めることがというのは,これはもう先ほど聞いた話ですからいいでしょう。同じです。 これは施行規則というのは,実はある──あるというか,今回質問に関してちょっとやり取りしたときに,やっと分かったんですよ。ついおとといの話か,昨日の話かな。11月に施行規則ができているんですね。知らなかった。私はこれほど施行規則について議会でも取り上げて,いろいろ気にはしていたんですけど,全然私は知らなかった。それはあなたに教える義務はないと言われればそうかもしれませんけど,それで本当にいいのかなと思うところです。 さて,その次は,電気自動車です。 これはもう御存じかと思いますが,石油販売の大手であります出光興産が,今年中に電気自動車の販売に踏み切るということが新聞記事に載っておりました。価格が大体100万円から150万円の間で,最高速度が60キロ,1回充電すれば大体100キロぐらいは走れるというものです。 高齢者が多く利用するんじゃないかと予測されておりましたが,脱石油ですよ,石油会社がこんな電気自動車を出すというのは,本当は自分の仕事を自分で首締めるようなもんだと思われるかもしれませんが,やはりそれだけ社会全体が脱炭素世界というか,そういう社会をつくろうということの表れだろうと思います。そういう意味では,外国ではもちろんですけれども,そういうふうに電気自動車の利用は飛躍的に進むと思います。ただ,岡山市はどうなのかということを見てみますと,今回調べてやっと分かったんですが,現在大体500台ちょっとあるんですね。実際にリースで使っている公用車というのが500台ぐらいあるんです。そのうち電気自動車というのは僅か33台かな,環境局が所管しているところ,それから市場のほうで2台ほどあるんだそうです。合わせて35台しかないんですよね,五百何台のうち。私はもうこういう時代ですから,この残りの500台もなるべく早いうちに電気自動車に切替えていくということが必要じゃないかと思っているんですね。その意味で,この公用車を,今リース公用車ですね,これを電気自動車にする計画はあるんでしょうか。また,これを計画的に進めるとすれば,何年に100%になるんでしょうか。そして,軽自動車とリース料ですね,これは差があるんだそうです。普通の軽自動車が月大体1万1,000円,電気自動車のほうが3万6,000円ぐらいと言いましたかね,ほぼ3倍以上の開きがあるんですが,その開きがあって,これを単なる費用だけの問題で考えたら,それは今までの自動車がいいかもしれません。しかし,将来を見据えて,しかもこの我が岡山市がSDGsの中のそういう環境を大切にしていこうというのであれば,ここは思い切ってどんどん変えていくという方向が望まれると思いますので,その辺,この金額の差と,それからガソリン代が電気代になるわけですから,今度はね。電気代のほうがずっと安いと言われているんですが,この場合の差というのはどういうふうになっているのか。 また,電気スタンド──電気スタンド,言い方が分かりにくいと言われたんですが,充電器です,早く言えば。その充電器がないと動きませんからね。ガソリンだったらガソリンスタンドへ行きゃいいんですよ。だけど,そうじゃないので,そうした充電器の増設計画というのはあるんでしょうか。 次に,新型ウイルス予防接種の実施についてです。 これはいろんな方がお聞きしているんで,私は1点だけです。 私は議員になる前にインフルエンザの予防接種については,集団接種をやめるべきだという運動をいたしまして,岡山市でも市議会の中でも議論が行われて,結論からいえば,岡山市は全国で10番以内に入る,5番目ぐらいだったかな,集団接種をやめて個別接種にしました。というのは,岡山市内にも重症の方が出られたし,それから県内ですね,これは笠岡だったと思うんですが,西のほうの地区であれですが,そこのほうでは小学生が打たれた後,亡くなられたんですね。当時は卵で造っていたもんですから,卵に対するアレルギー,そのことを確認するのが漏れたんですよね。多少問題があったのは──問題があったというのはおかしいんですけど,その方はブラジルから帰ってきた方のお子さんで,だから日本語があまり十分じゃなかったんじゃないかなと,そういう言葉が通じなかったこともあったんかもしれませんが,いずれにしても子どもさんが亡くなったわけですから,これだけはこの経験を基に考えると,今回の新型ウイルスのワクチンについては,死亡とか障害とかといったようなことだけはどうしても避けたいと,そう思っております。そのためには,先ほど問診と市長は言われました。問診,あんなんで大丈夫かなというような感じだったんですが,問診をちゃんとすることももちろん大事ですし,そしてその後のもしそういうアナフィラキシーショックか,どうも言い方が難しいんですが,そういうのが起きた場合にどうやって止めるか,十分準備があるかということだけお聞きしておきたいと思います。 それから,学校の校則というか,それについてなんですが,いろんな校則があるというのは分かっているんですが,その校則の中で特にスカート着用をしなくちゃいけないというようなルールがまだ大半の学校で残っているんじゃないかと思われます。教育委員会の基本的な考え方をまずお聞きしたいと思います。 そして,それがどのように学校に届いているんでしょうか。以前お聞きした折には,そのスカートをはかなくちゃいけないというルールについては,検討中のところもございました。その後,どういうような検討がされて,そしてどうなったのか,これをぜひお聞きしたいと思います。 それから,私が学生時代に非常に目立った子がいました。真っ赤な髪して,たばこをぱかぱか吸うんで,都会の学生ってこんなもんかなあと思ったんですが,実はその後,その方は在学中に司法試験に受かって,かなり有名な弁護士さんになられました。後から聞いた話では,その人はもともと赤毛だったそうです。ある有名な女性の大歌手ですよね,その方の親戚に当たるんですけどね,名前もよく似ているんですが,そういうふうにあって,もともとそういう毛の色が違っている人にまで色を変えろとかというような,私に言わせれば,ブラックな校則ですね。分かりますか。髪の毛を黒く染めろというんだから,ブラックな校則なんですが,そういう校則というのは私はないと思うんですけど,念のために岡山市内にあるんでしょうか。 そして,我が市と総社だけじゃないんですが,パートナーシップ宣言において共通の便宜を図るということについて,性による不当な差別の解消が進んでおります。誠にいいことだと思いますが,その効果として災害時の安否確認ですね,こういうものができるんだろうか。病院に入った際の面会や手術の立会いなど,こういったことが認められるというのがあるんですが,先ほど申し上げましたように,災害の安否確認というのは入っていないので,もしこれ厳格に手続が済んだ人しか認めないとなってしまえば,事実上の夫婦関係にある人を無視することになってしまいますので,その辺のところがどうなのか。現在の社会生活においては事実婚というのは認められておりますから,そういう社会の在り方からすれば,このような場合,具体的に上がっていないものでも,ちゃんと同じように認められるべきかどうか,それをお聞きしたいと思います。 以上です。 1回目の質問を終わります。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  障害者の表記についての御質問です。 国の動きとともに,各団体の当事者の方々の御意見も聞きながら,引き続き検討,活用していきたいと思っております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな2番,新市民会館の在り方についての項,お答えいたします。 まず,新劇場の性格,位置づけについてです。 岡山芸術創造劇場は,住民の福祉を増進する目的を持って市が設置する公の施設です。市民会館や市民文化ホールが持つ貸し館機能に加えて,創造型劇場として,岡山らしい文化を創造,発信する拠点としてまいります。 次に,会場使用料の減免について一括してお答えします。 会場使用料の減免については,先行他都市の事例やパブリックコメントなどを踏まえ,多くの市民芸術文化団体の利用が期待される中劇場について,市民文化ホールの料金体系を参考として,条例に減免規定を設け,施行規則に具体的な内容を規定しております。 なお,その考え方については,これまでも本会議などでお示ししているところです。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  3番,電気自動車利用の拡大についての御質問に一括してお答えいたします。 現行の岡山市環境保全行動計画では,令和7年度に次世代自動車の導入目標を現在の公用車の約2割に当たる200台としており,この計画に沿ってリース公用車も契約更新時に比較的近距離で使用しているものや,充電設備が確保できるものから電気自動車へ切り替えているところです。 標準仕様の月当たりリース料は,電気自動車3万9,600円に対しまして,ガソリン車1万1,770円と,約3.3倍高くなっております。電気自動車の燃費は示されていませんが,ガソリン代を含むランニングコストは,ガソリン車が有利と認識しており,このほかに充電設備の整備に要する費用なども必要となります。引き続き国の動向も注視しながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  新型コロナウイルス予防ワクチン接種の実施についての項で,副反応に備えた抗ヒスタミン薬等の準備についてです。 接種を実施する医療機関等は,抗ヒスタミン剤を含む救急用品をきちんと備えた上で,医師が確認の上,接種を行うことになります。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  6,多様性の尊重についての項,パートナーシップの宣誓をしていない人たちにも宣誓の効力を認めるべきとの御質問にお答えします。 岡山市パートナーシップ宣誓制度は,要綱により実施しており,受領証等に法的効力はありません。しかしながら,制度開始にあわせて本市のサービスについて全庁的に照会した上で,市営住宅の入居申込み,同居申請など,受領証等の提示が必要なサービス,市民病院での入院時の病状説明,面会,手術時の同意など,受領証の提示がなくても利用可能だが提示により円滑な対応が可能となるサービスに整理したところです。 今後さらに利用可能な本市のサービスを検討するとともに,民間事業者への働きかけについても実施していきたいと考えています。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず校則で女子生徒にスカートのみ着用を定めていることに対する教育委員会の考え方,また教育委員会はどのように学校に働きかけているのか,それから制服の見直しはどのくらい進んだかというお尋ねです。 制服につきましては,各学校で検討委員会などを設けて決めておりまして,教育委員会が指示できるものではないと考えております。ただ,教育委員会は学校に対して,制服に関する情報を適切に提供しております。その結果,子どもたちの多様なニーズへの配慮から,制服の見直しをしたり,新たな制服の運用を始めたりしている学校が複数あると伺っております。 この項最後に,生まれつきの髪の毛の色,これを黒色に毛染めするよう強要するような校則がある,そんな学校はあるのかというお尋ねですが,これまでも学校の決まりについて各学校において人権尊重の視点,また社会の変化を踏まえた見直しをしており,教育委員会としては議員の御指摘のような指導を行っている学校はないと認識しております。 以上でございます。     〔33番羽場頼三郎議員登壇〕 ◆33番(羽場頼三郎議員)  それでは,一問一答でいかせていただこうと思うんですが,まず最初の障害者の表記についてですね。 これは先ほど国の動向と言われましたが,国の動向というのは確かに文化審議会においては,ほぼ先ほど言われたような感じだったんですが,そこには結構大事なことが書いてあって,そういう障害を持たれている方の気持ちを大切にして,直ちに碍という字については,常用漢字表に追加することはしないが,国会の委員会決議の趣旨に沿って,この漢字の扱いを常用漢字表における課題の一つと捉え,地方自治体や国民の表記に関する意識を調査するなど,国語施策の観点から引き続き動向を注視していくと。このことだろうと思うんですよね,先ほどの御答弁は。先ほど言いましたように,内閣府のほうで調査もしているんで,大体の傾向は分かっているんですよね。そして,障害の表記については,当事者を中心とした議論の行方を見守ることとし,一方で,用語全般に関する課題を広く解決していくための考え方をこの国語施策の観点からも整理することができないか検討すると言われているんで,これは我が市においても,先ほど申し上げましたように,可能なところは障害の害という字を平仮名で書いていいということだから,それについては先ほど例も挙げましたけども,ぜひその方向を広げていただきたいなと思います。これは保健福祉の関係だけじゃなくて,いろんなところ,例えば今のは子どもの障害児の話でしたからね,そういうほかのところにもありますし,岡山市全体についてもそうじゃないかと思いますので,そういう配慮をなす,やっていくということについて,ぜひ市としての見解をお聞きしたいので,ここは市長にお聞きしたい。ぜひお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それぞれの方,障害を持っておられる方,そういった方のお気持ちを尊重する必要はあると思っております。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  もう一点だけ。 先ほど言ったように,電動車については,管轄が分かれているんですよ,総務局だったり,それから環境局だったりしてね。さらには,市場もあったりするんで,この辺のところがちゃんと統一されていないと物事が進まないと思うんですが,その辺についても市全体にわたることですので,再度市長の答弁をいただきたいと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  我々,2050年カーボンニュートラルの宣言をさせていただきました。そういうことで,この脱炭素の方向に向けて邁進していかなければならないと思っております。そういう方向性から見れば,炭素を出さない方向であることは間違いないだろうと思っています。ただ,これは市民の税金を使うものであります。今回も56億円の市税収入が減少しました。我々としては本当に苦労した予算編成をやらせていただいたところであります。そういう面では,ゼロサムというか,どっちかというとマイナスサムに近い予算だったと思っているんですね。したがって,先ほどの3倍強の価格が出てくるということであれば,それを大幅に電気自動車に持っていくと,他の事業を今度は削っていかなきゃならないということにもなってくるということで,これジレンマであるわけであります。そういう全体のバランスをうまく取りながら,大きな方向では脱炭素,これはお金がかかってもそっちのほうに行かなきゃならないと判断するときというのはあると思うんですね。そういうことで,日々苦労しながら予算の調製等をやらせていただいております。羽場議員の御指摘は十分胸にしまって──しまっちゃいかんのかもしれませんけど,(笑声)踏まえて対応させていただきたいと思います。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  教育長に一言だけ。 先ほど複数の学校がそういうルール変わってきたと言うんですけど,複数だけじゃ分からないんで,どういうふうにどこまで変わったか,それだけ明らかにしてください。 ◎菅野和良教育長  中学校は38校ありまして,1校は制服を設けていません。それから,どちらでも選べる学校が昨年度までは1校だったんですが,今年度新たに3校増えて4校になりました。今後,制服の検討を直近に行う学校が3割程度あると伺っております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で羽場議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時37分散会...