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03月03日-06号

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  1. 岡山市議会 2021-03-03
    03月03日-06号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 3年 2月定例会    令和3年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       3月3日(水)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 令和3年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 令和3年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 令和3年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 令和3年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第6号議案 令和3年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第7号議案 令和3年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第8号議案 令和3年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第9号議案 令和3年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 令和3年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第11号議案 令和3年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第12号議案 令和3年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第13号議案 令和3年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第14号議案 令和3年度岡山市病院事業会計予算について 甲第15号議案 令和3年度岡山市水道事業会計予算について 甲第16号議案 令和3年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第17号議案 令和3年度岡山市市場事業会計予算について 甲第18号議案 令和3年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第19号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第20号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第21号議案 岡山市職員厚友会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市老人デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市介護老人保健施設の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市指定介護療養型医療施設の人員,設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第46号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 岡山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第49号議案 岡山市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第50号議案 岡山市地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第51号議案 岡山市福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第52号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第53号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第54号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第55号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第56号議案 岡山市環境影響評価条例の一部を改正する条例の制定について 甲第57号議案 岡山市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について 甲第58号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第59号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第60号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第61号議案 岡山市教育研究研修センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第62号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第63号議案 指定管理者の指定について 甲第64号議案 指定管理者の指定について 甲第65号議案 指定管理者の指定について 甲第66号議案 指定管理者の指定について 甲第67号議案 指定管理者の指定について 甲第68号議案 指定管理者の指定について 甲第69号議案 指定管理者の指定について 甲第70号議案 指定管理者の指定について 甲第71号議案 指定管理者の指定について 甲第72号議案 指定管理者の指定について 甲第73号議案 指定管理者の指定について 甲第74号議案 指定管理者の指定について 甲第75号議案 指定管理者の指定について 甲第76号議案 指定管理者の指定について 甲第77号議案 指定管理者の指定について 甲第78号議案 指定管理者の指定について 甲第79号議案 指定管理者の指定について 甲第80号議案 指定管理者の指定について 甲第81号議案 指定管理者の指定について 甲第82号議案 指定管理者の指定について 甲第83号議案 指定管理者の指定について 甲第84号議案 指定管理者の指定について 甲第85号議案 指定管理者の指定について 甲第86号議案 指定管理者の指定について 甲第87号議案 指定管理者の指定について 甲第88号議案 指定管理者の指定について 甲第89号議案 指定管理者の指定について 甲第90号議案 令和3年度包括外部監査契約の締結について第2 甲第91号議案 令和2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について 甲第92号議案 令和2年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第93号議案 令和2年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第94号議案 令和2年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第3号)について 甲第95号議案 令和2年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第96号議案 令和2年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第4号)について 甲第97号議案 令和2年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第98号議案 令和2年度岡山市公債費特別会計補正予算(第1号)について 甲第99号議案 令和2年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計補正予算(第1号)について 甲第100号議案 令和2年度岡山市水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第101号議案 令和2年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第102号議案 令和2年度岡山市市場事業会計補正予算(第3号)について 甲第103号議案 令和2年度岡山市下水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第104号議案 岡山市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定について 甲第105号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第106号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第90号議案 日程第2 甲第91号議案~甲第106号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(1人)            1番  寺 林 綾 乃      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       事 務 局 長  太 田 育 夫      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長職務代理者                池 上 克 己      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は38名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に東議員,二嶋議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第90号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案令和3年度岡山市一般会計予算について以下89件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして二嶋議員。     〔19番二嶋宣人議員登壇,拍手〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  皆様おはようございます。個人質問2日目のトップバッターを務めさせていただきます二嶋宣人でございます。 早速ではございますけれども,質問に入らせていただきます。 1,ウィズコロナ時代の新しい生活様式と緊急対策について。 (1)昨年11月からの第3波,11都府県の緊急事態宣言以降,岡山県は政府の宣言対象地域外ですが,その影響を受け,夜8時以降の岡山市内の街は人が激減し,飲食店や宿泊施設,市場の卸,仲卸,そのほか食料品の納入業者,タクシー等は大きなダメージを受けています。 そこで,ア,第3波,緊急事態宣言の影響による現時点での本市の経済状況とその状況に対する市長の御所見をお聞かせください。 イ,また,市場の取引状況とその状況に対する御所見をお聞かせください。 (2)昨年12月,小規模事業者,中小企業者を対象に実施した新型コロナウイルス感染症に関するアンケート調査結果から,次期支援策につながるヒントはありましたか。どのように分析されていますか。 (3)リアルにお客が来られない状況の中,商店街はオンラインまちゼミ音楽パフォーマンス,ライブ配信と新たな集客策に取り組まれています。新たな取組を図る事業者の現状と課題をどのように把握されていますか。また,ウィズコロナ,アフターコロナを見据えた新たな取組,事業転換への支援強化は経済基盤の底上げにつながると思われます。御所見をお聞かせください。 (4)第3波を受け,独自の緊急事態宣言を発令する自治体がありました。知事の判断で発令する独自の緊急事態宣言は,感染拡大を抑える効果がある一方で,飲食店ほか多くの人に負担をお願いしなければなりません。補償等の課題はありますが,不測の事態に備え,独自の緊急事態宣言の発令に伴う一定の基準,ガイドラインを県と連携し定めておく必要があるのではないかと感じています。市長の御所見をお聞かせください。 (5)救急による新型コロナウイルスに似た症状の患者の受入れが困難になっているとの報道から,市内の感染症患者の病床はもとより,一般の病床への影響,状況が分かりにくいことに対する不安の声がありました。県域調整が要る感染症患者の病床や感染段階のステージ等の取りまとめは一義的に都道府県単位で行うものですが,ウィズコロナを鑑み,新規感染者数,累計数に加え,岡山市民の適切な行動につながる市独自の指標の細分化,ステージの見える化は必要と考えます。御所見をお聞かせください。 (6)ももちゃりの利用状況にもコロナの影響が出ており,利用回復のため無料利用カード8,000枚を配布していますが,その効果と評価をお示しください。今回の無料利用カードの配布は緊急的な対応と思われますが,ウィズコロナにおける今後の利用促進策をどのようにお考えでしょうか。 (7)ホストタウン相手国より,感染拡大対策として日本国内の移動を最小限にとどめるなどを理由に事前キャンプの中止を申し出された自治体があります。今後,相手国との交流,事前キャンプの受入れにおける本市の対策をお示しください。 (8)新型コロナウイルスワクチン接種体制等の調整がなされる中,希望する自治体へシステム提供を公表したLINEの活用や集団接種等の予行演習の有無,想定されるワクチン接種率,コールセンターの人員体制をお示しください。 (9)今年も小・中学校等の卒業式,入学式は,教職員,卒業生または新入生,保護者のみでの開催となります。大学等ではオンラインによる式典が挙行されています。そこで,市内小・中学校等でもオンラインを併用し,その場に居合わせることができない人も参加できる式典の新しい形を探るべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (10)子育て世代の支援対策についてお尋ねします。 まず,新生児1人当たり3万円を支給されていますが,給付状況をお示しください。 コロナ禍の中,1歳6か月・3歳児健診が実施されていますが,小さい子どもはマスク着用がままならず,密となりやすい場所での長時間の健診体制への指摘を保護者の方から受けました。市ホームページでは感染対策が明記されていますが,健診者の分散や健診日を増やすなど,まだ工夫の余地があると思われます。御所見をお聞かせください。 (11)デジタル技術を活用し,県内の観光施設やホテル等で3密の状況を見える化する動きが広がっています。特に市民に3密対策を啓発する側である本市としては,各区役所で窓口の待合情報案内サービスを実施していますが,先ほどの幼児健診を含め,不特定多数の人が集まるふれあいセンターにおける3密の見える化は取り入れるべき市民サービスと考えます。御所見をお聞かせください。 2,GIGAスクール構想について。 (1)教育ICT環境を実現するGIGAスクール構想に基づき,本市では研究指定校である平福小学校で授業が開始されました。これからあらゆる取組がなされると思われますが,1月から岡山市立小・中学校に各校2日間,GIGAスクールサポーターが配置されています。進捗状況と教職員や児童・生徒の反応をお示しください。 (2)ICT活用により教職員の授業の効率化を図るための教育におけるデジタルトランスフォーメーション人材の確保と各学校間での学習コンテンツの提供,連携の仕組みをどのようにお考えですか。 (3)当然全ての児童・生徒が平等に学ぶことができる環境でなければなりません。カリキュラムの工夫策と,不登校や発達に特性のある児童・生徒等のためのICT活用策をどのようにお考えでしょうか。 (4)今後デジタル教科書の導入拡大を見据え,セキュリティーなどのルール化を図った上で,児童・生徒が学校外でも常時タブレットパソコンを利用できるよう,教科書同様,タブレットパソコン自体を子どもたちに支給することは習熟を高める上で有効と考えます。将来的なタブレットパソコン支給へのお考えをお示しください。 (5)来年度,学校における教育ICT環境全般の取りまとめを担う情報教育推進室が設置されますが,人員配置へのお考えをお示しください。 3,一宮地区の課題とまちづくりについて。 町内会の在り方。 令和2年12月末時点での岡山市の町内会は1,709あり,その町内会が集まって構成される学区・地区連合町内会は95あります。また,町内会への加入世帯は増加していますが,昭和55年をピークに加入率は減少し,79.2%となっています。少子・高齢化の影響で労働人口減となり,多様な働き方が推進されていく中,町内会の加入率低下による地域のつながりや連帯感の希薄化を懸念される地域の声があります。 そこでお尋ねいたします。 (1)新たな転入者や若年層の加入,退会者など,町内会加入率の低下傾向にある地域と課題をどのように分析,把握されていますか。 (2)町内会加入促進の取組と今後の対策があればお示しください。 (3)世帯数が少ない地域で資源ごみ回収等の準備,仕分が困難な現状を伺っています。高齢化社会を見据え,必要なところに必要な人材を派遣できる持続可能な支援を探る必要性があると考えますが,御所見をお聞かせください。 吉備スマートインターチェンジ。 (4)現在,吉備スマートインターチェンジの利便性向上を図るため,大型車対応,24時間化への改良と総社・一宮バイパスへの新設道路の整備に向けた準備が進んでいます。本事業は山陽道の流出入の分散化を図ることを目的としていますが,一宮地区の自動車交通量が増加し,危険が増すのではないかと危惧しています。どの程度の車両の流出入を想定していますか。交通安全対策とあわせてお示しください。 (5)令和3年度前半までの詳細設計後,用地買収,埋蔵文化財調査,そして工事へと進む予定ですが,めどとする最終工事時期をお示しください。 上下水道。 (6)令和2年3月末時点での本市の下水道普及率は67.6%です。一宮地区では整備途中段階ですが,完了までにはまだ時間を要すると推察します。一宮地区の整備率と今後の整備スケジュールをお示しください。 (7)私道への下水道普及率をお示しください。私道への公共下水道設置要件には,布設に対する私道沿線全員の同意,整備されたとき全戸が直ちに公共下水道に接続することなどがあります。しかし,年金生活される独居高齢者や高齢者夫婦世帯が増える中,下水道事業負担金等の費用が負担となり,同意に至らず,布設できないケースがあります。高齢化社会を鑑みた設置要件等の見直しの必要性を感じますが,御所見をお聞かせください。 (8)1月7日から8日にかけて,この冬一番の冷え込みで市内の住宅等の水道管の凍結,破裂が多かった中,学校施設における状況をお示しください。 築41年になる私の母校中山小学校でも,校舎内等あらゆる箇所で水道管が破裂し,大変でした。これら緊急事態への対応を含め,設備等の学校施設長寿命化をどのようにお考えですか。 日本遺産について。 (9)吉備津彦神社,白山神社など古代吉備の遺産群が日本遺産に認定されたことは,一宮地区のPR,活性化だけでなく,本市全体の魅力アップにつながると感じており,期待しているところであります。2018年に認定されて以降,日本遺産の目的とされる地域ブランドの確立と国内外への戦略的発信,観光客拡大による地域活性化におけるこれまでの取組評価をお示しください。 (10)来年度,日本遺産の活用による観光誘客や地域活性化をどのようにお考えですか。具体的な取組をお示しください。 また,日本遺産の観光客拡大を図る上で,後楽園,岡山城に来られた方を取り込む工夫も求められます。そこで,令和3年度,岡山城大規模改修に伴い開催されるクロージングイベント,改修中のPR及びイベントで日本遺産の魅力発信,観光を促す取組はできませんか。クロージングイベント等の内容とあわせ,御所見をお聞かせください。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは,二嶋議員の質問にお答えします。 私は,独自の緊急事態宣言の発令に伴う一定の基準,ガイドラインについての所見ないしは細分化,見える化,これらについてお話を申し上げたいと思います。 年末年始,非常に感染者が多くなりましたけれども,ようやく落ち着いてきつつあるという状況であります。そういう状況下においては独自の緊急事態宣言という状況にもありませんし,基準の設定を行うという必要はないと思っております。様々なこのコロナウイルスに関する基準等についても,県と話をさせていただいております。これからも感染状況等,必要に応じて話をしていきたいと思います。 次に,指標ですが,指標自体,病床の逼迫具合の問題,療養者数,PCR陽性率,新規報告数等々あるわけでありますけれども,この国の指標というのは都道府県単位。都道府県単位というのは──都市部と地方部,いろいろと状況が異なります。これを全体として見て,広域的な地域を想定して整理されたものだと我々としては見ております。そういう面では若干我々だけでやると誤解を招く点もまたありますから,そこは気をつけなきゃならないと思っております。ただ,陽性率とか感染源不明率等,これは市民に注意を促す意味でも重要だろうということで,我々市単位で数字を出させているところであります。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな1番,ウィズコロナ時代の新しい生活様式と緊急対策についての項,東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業等にお答えします。 ホストタウン相手国・地域のブルガリア共和国,台湾とは,お互いの状況について情報交換を行いながら関係性の維持,強化に努めているところであり,事前キャンプの実施についても前向きなお話をいただいております。 また,事前キャンプ受入れに当たっての新型コロナ感染防止対策については現在国において検討されているところですが,今後示される具体的な対策を基に必要な対応を図ってまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で,まずワクチン接種のLINEの活用,予行演習の有無,接種率,コールセンターの体制についてです。 LINEの活用については,オンライン上での予約方法の一環として検討しているところです。集団接種会場については,大規模な予行演習は予定しておりませんが,事務方の手順確認を行うことを,場所や期間を含め検討しているところです。円滑な実施が行えるよう準備していきたいと思っております。接種率については,高齢者について8割と想定しているところです。コールセンターについては,18回線で開始したところですが,今後30回線に増やす予定です。 次に,子育て世代の支援対策についての中で,1歳6か月・3歳児健診について,感染対策への工夫の余地があると思うがについてです。 令和2年3月から健診会場を広く確保し,密を避けるレイアウト変更を行うとともに,看護師等の職員を通常時より1名増員し,受診者間の距離の確保や会場の消毒などの感染防止対策を行っております。健診日を増やすことは困難ですが,引き続き感染状況に留意しながら必要な対策を行ってまいります。 次に,デジタル技術を活用した3密の見える化を取り入れるべきではについてです。 ふれあいセンター等で行われる幼児健診については,令和3年度中にオンライン予約システムを導入し,受診日時を事前予約していただくことで受診者が一度に集中しないよう調整し,3密回避,待ち時間短縮など感染防止対策を行っていく予定です。そのほか,ふれあいセンターにおける3密の見える化については,利用状況等を踏まえ研究していきたいと考えております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,新生児への給付についてのお尋ねです。 新生児子育て応援金については,本年2月末現在で申請書を送付したのが4,090世帯,そのうち給付済みが2,064世帯となっております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず本市の経済状況と所見についてですが,市内の経済状況につきましては,川本議員にお答えしたとおりです。 なお,第3波の影響がより拡大した昨年12月以降の状況を把握するため,新型コロナウイルス感染症拡大による事業継続の影響に関する緊急アンケートを3月1日から3月21日までの期間,本市ホームページで実施中です。このアンケート結果をしっかり分析した上で,国,県の支援策や商工団体などからの御意見,これまでいただいている要望など,その状況をしっかり把握した上で,できるだけ早く次の支援策を講じてまいりたいと考えております。 次に,昨年12月のアンケート結果についての分析ですが,共産党を代表しての田中議員に御答弁したとおりでございます。 最後に,新たな取組を図る事業者の現状と課題,事業転換への支援強化についての御質問ですが,令和2年度は,民間事業者等の提案による,コロナ禍における商店街の課題解決につながるアイデアを商店街と民間事業者などが協働して実施する商店街サポートアイデア協働事業や,業務内容の見直しや業態転換等を支援する事業向上補助金,事業転換やオンライン・デジタル化などの取組を支援する中小企業支援事業補助金(新型コロナ特別対応枠)事業などを実施してまいりました。いずれの事業も多くの申請があり,新たな事業に取り組む事業者のニーズを感じております。このような支援は中小・小規模事業者の事業継続に非常に有効であると認識しており,来年度も引き続きコロナ禍における新たな取組への支援を実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎大杉誠市場事業管理者  同じ項,第3波,緊急事態宣言の影響についての中で,市場の取引状況とその状況に対する所見についてお答えいたします。 野菜や果物などの青果関係は巣籠もり需要を背景に量販店との取引が好調でありますが,鮮魚などの水産物関係はホテル,飲食店関係との取引が激減し,今年度1月までの累計の取扱金額は前年同期比で85%であり,関係事業者にとって厳しい状況が続いております。また,切り花や鉢物の花卉関係についても,花の需要期に成人式の延期,互礼会等の行事の自粛など販売環境が悪い中での取引が続いており,同取扱金額は前年同期比で90%となっている状況です。 今後の対応につきましては,感染状況,市場取扱金額への影響や国等の動向も見ながら適切に判断していきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,小・中学校等でのオンラインを併用した式典の実施でありますが,現在各学校では学校規模,実態に応じて工夫を凝らし,式典を実施しているところです。感染症対策による参加制限などで当日参加できない方にも式典の様子を見ていただくことができる方法につきましては,オンラインを含め研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,ももちゃりについてです。 ももちゃりの1日当たりの利用は,令和元年9月から令和2年2月までは1,455回でしたが,新型コロナ感染症の影響により令和2年3月から8月までは1,140回まで落ち込みました。その後,無料カードを配布した9月から本年2月までで1,244回まで回復しており,このうち無料カードでの利用は84回で,配布前から増加した104回の約8割を占めております。また,配布した無料カードにチャージすることで無料分を超える利用をされた方が約200人おられることからも,一定の効果はあったものと考えております。 今後の利用促進については,現在運営事業者とPR用のポスターやリーフレットのリニューアルなどを検討しており,今後も引き続き利用促進に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな2番,GIGAスクール構想についての項,順次お答えしてまいります。 まず,GIGAスクールサポーター配置の進捗状況と教職員,児童・生徒の反応ですが,GIGAスクールサポーターは各学校に2回訪問し,操作や活用方法についての教員研修や端末の設定作業,授業支援などを行っております。現在,小学校は2回目の訪問が3分の1程度進んでおり,中学校は2回目の訪問が始まったところであります。 教員からは,操作方法に関する研修を受けて基本的なことが分かった,授業でどのように使えるのかもっと知りたいなどの声を聞いております。また,授業支援が行われた小学校では,低学年の授業の中で実際にGIGAスクールサポーターが操作支援を行い,児童はキーボードを使ってパスワード等を入力したり,アプリケーションを使って絵を描いたりする活動に意欲的に取り組むことができたと聞いております。 次に,効率化を図るためのデジタルトランスフォーメーション人材の確保と学習コンテンツの提供,連携の仕組みについてでありますが,来年度,各学校に授業時のサポートをはじめ活用事例の紹介やデジタル教材の作成補助など授業づくりの支援を行うICT支援員を配置するための予算の審議を本議会でお願いしておるところでございます。また,市内全ての教員が日々の授業づくりに活用できる学習コンテンツの提供や好事例の紹介を行うために,クラウドの利用と充実を図ってまいります。 次に,カリキュラムの工夫策や不登校や発達に特性のある児童・生徒等のためのICT活用策についてですが,不登校や発達に特性のある児童・生徒への1人1台端末の活用につきましては,国からの情報や他の自治体の取組状況などを参考にしながら現在検討しているところであります。今後,学年ごとの子どもたちに身につけさせたい情報活用能力を示したカリキュラムに,個別に支援が必要な児童・生徒への有効な活用場面などを関連づける工夫を図るとともに,効果的な事例については学校へ提供してまいります。 次に,将来的なタブレットPC支給の考えについてですが,児童・生徒がタブレット端末を持ち帰り,学校外でも常時使用することは有効と考えておりますが,今後セキュリティー面と利便性のバランスに配慮したルールづくりなどを検討していく必要があると考えております。 なお,将来的なタブレット端末の支給につきましては,今後デジタル教科書が本格的に導入されることになった時点での国の方針などを見定めた上で研究する必要があると考えております。 この項最後に,情報教育推進室の人員配置についてですが,現時点で人員の配置について申し上げることはできませんが,適切な人員配置をすることでGIGAスクール構想の実現を円滑かつ迅速に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎亀井良幸市民協働局長  3,一宮地区の課題とまちづくりについての項,町内会加入率についての御質問にお答えします。 町内会加入率の低下傾向にある地域と課題については現在分析や把握はできておりませんが,加入率については市域全体で低下傾向にあります。市として来年度町内会の活動状況等のアンケート調査を行う予定であり,その中で未加入世帯の原因等の把握を行うとともに,加入促進や多世代間の交流等の先進的な取組についてもお聞きしていきたいと考えております。 次に,町内会加入促進の取組と今後の対策についてお答えします。 町内会においては,未加入世帯に対して口頭やチラシでの加入依頼,アパートのオーナー等に対する協力依頼等を行っておられます。市においても,岡山市連合町内会と協働で加入促進のためのパンフレットを作成し,区役所の転入手続の窓口での配布や,岡山市連合町内会,岡山市と3者で加入促進に向けた協定を締結している公益社団法人岡山県宅地建物取引業協会の協会員に配布して,加入促進の呼びかけをお願いしております。今後,協会員を通じた各入居者へのパンフレット配布の協力依頼を行っていきたいと考えております。 次に,高齢化社会を見据え,必要な人材を派遣できる支援の必要性についてお答えします。 持続可能な地域づくりを進めるためには,行政や町内会などだけではなく,企業やNPO等の多様な主体が担い手となり,協働して地域課題に取り組んでいく必要があると考えております。今後,地域担当職員などで連携して地域における課題解決に向けた取組を支援することにより,地域の持続的な活動につなげてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず日本遺産のこれまでの取組についてですが,平成30年度の日本遺産認定以降,SNSやテレビなどでの動画放映,ウェブサイトの運営,ポスター,パンフレットなどの配布などによる情報発信を行うとともに,地域の方々と協働してのワークショップや体験プログラムの作成,日本遺産ガイドの育成,案内看板の設置,岡山市造山古墳ビジターセンターの開設などの受入れ環境の整備を行ってまいりました。さらに,インバウンド対策として,台湾観光サイトへの記事掲載,中国向けのライブ配信などの事業を行っております。 このような事業により,新型コロナウイルスの影響を受ける前は,吉備津神社,吉備津彦神社,造山古墳,サンロード吉備路においては来場者が増えているとの声も聞かれ,観光誘客や地域の活性化において一定の成果が現れているものと認識しております。 次に,来年度の日本遺産の取組についてですが,来年度は吉備路の原風景を生かしたサイクリングや地域の方々とつくり上げた体験プログラムを活用したツアーの催行を進めるとともに,日本遺産の構成文化財をめぐる謎解き周遊企画の実施や,来訪者の利便性及び回遊性の向上につながる吉備路周遊シャトルバスの運行などにより,一層の観光誘客と地域活性化を図ってまいりたいと考えております。 最後に,岡山城のクロージングイベント,改修中のPRイベントでの日本遺産の魅力発信についての御質問ですが,岡山城のリニューアルオープンに向けた取組としましては,休館やリニューアルオープンをしっかりと伝える,岡山城の理解を深め,未来につなげる,市民参加を促すの3つの方針を念頭に進めてまいりたいと考えております。今後は県外へのPR等も予定しており,その中で日本遺産等の情報発信も含め,岡山への来訪を促せるよう取り組んでまいりたいと考えております。 クロージングイベントなどの内容については,自民党政隆会を代表しての田口議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,冷え込みによる学校施設の状況と設備等の長寿命化についてでありますが,1月の寒波により学校施設の水道管の凍結を原因とする漏水の対応件数は,小学校91校中38校,中学校38校中14校であり,水道管の凍結防止対策として,露出している蛇口,バルブ等に保温対策を取るよう各学校へ依頼通知を出したところでございます。 また,設備等の改修につきましては,令和元年度に長寿命化計画を策定しており,順次長寿命化対策を行っているところでございます。 以上でございます。
    ◎林恭生都市整備局長  同じ項,吉備スマートインターチェンジ完成後の流出入交通量と周辺の交通安全対策についてです。 吉備スマートインターチェンジが完成し,さらに接続する国道180号総社・一宮バイパスが北西に延伸して総社までの全線が4車線完成した暁には,吉備スマートインターチェンジの利用台数は上下線合わせて現在の1日約2,000台に対して約6,200台に増加する予測となっております。 吉備スマートインターチェンジの整備の際には,交通が円滑に処理されるよう周辺に案内標識を適切に設置するとともに,誘導先である国道180号岡山西バイパスの本線立体整備を急ぐよう国に働きかけてまいりたいと考えております。一方で,周辺の生活道路において安全上の問題等が発生するような場合には,状況に応じた対策を講じていきたいと考えております。 次に,吉備スマートインターチェンジ完成目途についてです。 吉備スマートインターチェンジは現在設計等を進めており,引き続き用地交渉や埋蔵文化財調査に入るところであることから,完成の時期を見通すことはできませんが,整備効果の早期発現に向け事業を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,一宮地区の下水道についてお答えいたします。 一宮地区の下水道の整備率は約55%でございます。引き続き幹線管渠を延伸し,岡山市下水道事業経営計画に基づき,概成に向けて計画的に整備を進めてまいります。 次に,同じ項,私道の下水道についてでございます。 設置要件については,工事を行うために土地所有者の同意は必須であり,さらに沿線家屋の接続同意は下水道普及の観点からも必要であると考えております。 なお,地区の下水道未整備の私道は把握していますが,普及率としての管理はしておりません。 以上です。     〔19番二嶋宣人議員登壇〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,再質問に入らせていただきます。 第3波,緊急事態宣言の影響による経済状況であったり次期支援策についてでお尋ねさせていただきました。これまでも本会議で議論されているということでありましたけれども,昨日の段階で1都3県が宣言延長請求されて調整されているということで,本当に早く収束していただきたいなというわけでありますけれども,延期が発表された段階でまだまだ厳しい状況が続くんだろうなと思うわけであります。 また,特に飲食につながる人の流れを制限した今回の宣言は,やっぱり間違いなく個人事業主が多い市内飲食店は本当に大打撃を受けている。これはもう市長,これまで本会議の中でも御答弁されていますけれども,そういった中で国の3次補正,臨時交付金約23億円等を活用して新年度新たな手を打っていくということを示されて,このたび早速アンケート調査開始という形を取っていただけたことは本当に感謝するわけであります。 昨日とおととい,こういった個人事業主の飲食店の方々と電話で話をさせていただきました。本当に実質的にこういった支援がなされるまでにはまだまだ申請期間も含めて時間を要するわけであって,この年末年始のダメージから,そこまでもたないんじゃないかといった意見もあり,危惧されている声をお伺いしました。 これまで市独自の事業者支援策をたくさん打っていただきました。また,キャッシュレス決済であったり12月末のこの事業者のアンケート調査などを踏まえて,ここで市長,ちょっとお尋ねするんですけれども,明言はできないと言ったんですけれども,やっぱり市長の肌感覚で必要と思われる支援メニューはある程度頭の中で思い描かれていると私は思うわけであります。先の見えないこのコロナ禍を乗り切るためにも,この事業者の皆さんはその点を一番知りたいといった声も聞きました。今ある程度そのアウトラインだけでも見えてくると,それに向けた準備もできるんだといった声も伺いました。ですから市長,ここは特に大きなダメージを受けている事業者に対して,現段階で思い描かれている支援メニュー,事業者への応援メッセージという意味も込めて少しだけでも触れることができないのか,少しだけでも。そういったことを聞かせていただけたらと思いますので,よろしくお願いいたします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  12月,1月とキャッシュレス決済をやらせていただきました。この効果は相当大きなものがあったと記憶しております。その中でももちろん百貨店,コンビニ等への影響もあったわけでありますが,飲食もたしか11.2%ぐらいの効果があったと記憶しております,ちょっと正確かどうか分かりませんけど。我々としては,12月,1月,そういう面である面効果をもたらす施策が打てたかなと思っているんですが,二嶋議員おっしゃるように,やはり飲食業の方等々の話を聞くと悲鳴が上がっている状態だろうと思います。12月,1月の調査を見ても,やはり飲食業の人たちの売上減少というのが非常に大きくなっています。そういう面では御指摘のとおりだろうと思います。 それで,先ほど市場の管理者からありましたように,魚の卸系がやっぱりよくない。それは特に高級魚等々が店に入らない,飲食のほうに行かないという現象が出てきている。野菜とかはいいんですけれどもね。そういう面で飲食が動かないということで,そういう魚,それから酒。今度はお酒からいくと,酒の醸造米みたいなところまでいって,非常に幅が広くなってくるんですね。我々としてこの23億円ないしは一般財源を投入することも当然ながら念頭に置きながら考えていくわけでありますが,そういった方への配慮というのは私はやっぱり欠かしてはならないだろうと思っています。全体としてどう構成していくかというのはまだ整理できておりませんけれども,念頭にあることは事実であります。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  よろしくお願いいたします。 それで,これまでの支援,ある程度国の支援も含めて幅広く平等にといいますか,支援する事業が多かったと思われるわけであります。先ほども配慮されての支援を考えていくといった市長の御答弁がありましたけれども,その12月に行われた事業者のアンケート調査を見させていただいても,やっぱり固定費等の負担が大きいこの飲食店等々に,今後は均一な金額補償ではなく,例えば家賃もそれぞれあるわけでありますんで金額を半分補償するとか,また等々という話で,衛生面でコロナ対策が大変な理美容のサービス業,こういった方々のコロナ対策費用をしっかり充当するなど,限られた予算の中でしっかりとやっていただきたいわけであります。まず,こういったダメージが大きい業種を中心に均一的な金額支援ではなくてある程度集中的な支援,補償の必要性を強く感じているわけでありますが,そのあたりについて,支援のやり方というものについて何か市長のお考えがあればお聞かせいただけませんか。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  先ほど私が申し上げたとおりなんですけれども,一つ言い忘れたのは,今二嶋議員も多分飲食の方と話をされた上でのこの質問だろうと思うんですが,私もこの前飲食の方ないしは飲食店に納入しているお酒の販売をやっている方からも話を聞きました。やはりいろんな実態を聞いた上で我々としても判断していかなきゃならない。そういうことでいけば商工会議所と,飲食だけじゃなくてもっと広い範囲の経済界の実態を理解しているそういう団体とも少し話をしてみないといけないなと思っております。そういったことをやりながら,具体的に何を施策として講じていくか,そういうことを決めていきたいと思います。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  よろしくお願いいたします。 市場の取引状況についてもお尋ねさせていただき,御答弁をいただきました。市場においても本当に厳しい状況の中で,昨年は市独自の施設使用料支援給付金支給事業等々していただいたわけであります。先ほどの御答弁の中で国の動向も見極めながらということではありますけれども,岡山市としてこの年末年始からの厳しい状況を受けて,市場におけるこれからの緊急支援の必要性,そのあたりどのようにお考えなのか,お聞かせいただけませんか。 ◎大杉誠市場事業管理者  先ほども答弁しましたように,状況が悪いというのは改善されてないというのが現実だと思います。議員言われたように,市場としても対策はいろいろ打ってきたつもりです。衛生管理に対する安定供給の助成とか,先ほど少し触れられたような家賃の補助についてもやってきたところです。今後については,今すぐこういうことをしようというのは考えてはないんですけど,状況を見ながら適切に対応させていただきたいと思います。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  市場の卸等々の方々からの意見も聞いていたら,やっぱり1割ぐらい落ちるとかなり経営的にも厳しい状況が出てくると。末端という言い方は失礼かもしれませんけれども,納入者の方々にはそういった支援もないわけでありますので,そういったことも鑑みて市場全体また岡山市全体のそういった支援でどういったことが必要なのか,しっかりと市場を含めて考えていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,想定されるワクチン接種,高齢者8割ということでありますけれども,先週東京都の新規感染者の7日間平均はいまだに第2波のピーク時と同じぐらいだということであります。年代別でいったら20代,30代の方が多いという状況であります。そういった点から見ると,やはり若い世代の接種が本当にこれからポイントになってくるんじゃないのかなと感じているわけであります。こういった世代の方々への接種はまだこれからではありますけれども,若い世代の接種啓発をしっかりと行う必要性がある中で,岡山市としてどのような対応を考えていこうとされているのか,そこのあたりについてのお考えがあればお聞かせください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  ワクチン接種に関してはまだまだ情報も十分ではない中ではありますけども,今は基本的には16歳以上の皆さんが接種していくという全体の方向性にはなっていると思います。市民の皆様,当然関心は非常に高いと思いますし,そういった中で先ほども予約とかの関係でLINEとかの活用も考えていきたいと答弁しましたが,そういったLINEとか,あといろんな情報の出し方ということも,若い方々にも届くように考えていく必要があるかなと思っております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  保健福祉局長にあれこれ聞くのは,本当に今大変な状況ですのでなかなか気が引けるところもあるんですけど,ぜひよろしくお願いいたします。 教育長,御答弁いただきましたGIGAスクール構想についてでありますけれども,国からこのGIGAスクール構想の実現パッケージとある一定程度の方針,アウトラインは示されていますけれども,今後は各自治体のICT活用の工夫策を見いだしていくことが求められているんだろうなと感じているところであります。質問の中でも教育におけるデジタルトランスフォーメーション人材の確保であったり,また学習コンテンツの提供,連携において,市が考えていらっしゃるのはこのICT支援員を活用するということでありますけれども,私自身はICT活用に秀でた教職員のインセンティブを高める仕組み,環境整備が必要ではないかと感じているわけであります。この点における教育長の御所見をお聞かせいただけませんか。 ◎菅野和良教育長  ICTが得意な教員はおります。それで事が足りるということではなくて,やはり高い授業力を持っている主にベテランの教員,こういった方と一緒に授業づくりをするということが大切ではないかな,その中でICTを効果的に活用した授業をしていく,そうしたその授業の案をどんどんICT支援員が他の学校へ広めていく,そういった組織的な動きで広めていきたい,能力を高めていきたいと考えております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  当然子どもが主体ではありますけれども,やはり先生方々のそこの優位性も高めていくということも大事だと思いますので,よろしくお願いいたします。 一宮地区の課題とまちづくりについてもお尋ねさせていただきました。町内会の在り方についてでありますけれども,局長のほうから加入率低下傾向にある地域と課題についてはまだ分析,把握されていないということであります。この79.2%という数字についても決して高いわけではないという御認識の答弁だったと思います。 平成28年にこの今後の町内会活動の運営等のための実態調査がなされてから5年で,今回アンケート調査をされるという意向が示されたわけでありますけれども,ただ単に前回のように課題を抽出して取りまとめするだけではなくて,ぜひ高いとは言えないこの町内会加入率向上のための対策を,連合町内会ありきではなく,当然やってくださっているとは思うんですけれども,しっかりと連携して探っていっていただきたいと思うわけでありますが,そこについての確認をさせてください。 ◎亀井良幸市民協働局長  町内会加入率について,実際に町内会の加入世帯自体,議員の御指摘のとおり減ってはいない状況です。ただ,課題となっているのは,加入世帯,住民や役員の高齢化,それから役員の成り手がいない,それから住民の関心の低さというところが課題になっていると認識しております。 令和3年度にアンケート調査を行います。その中で連合町内会とも協議し,それからNPO,そういった様々な担い手,それから若い世代の積極的な参加ということの取組,それから市のほうとしてもそういった軽減策あるいは支援策,そういったものをアンケート結果を分析しながら対応を考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  このコロナ禍の中,いいタイミングといったら変ですけれども,このコロナの中でかなり活動が制限されている町内会の課題を抽出していくということは私は大切だと思いますので,ぜひやっていただきたいと思いますが,局長,平成28年のアンケート調査の中にもこういったごみステーションの管理への負担を感じる,いわゆるごみの管理に関して40.9%,負担を感じているといった項目が上位であります。一番多かったのは,今手を打ってくださっている回覧・配布物への対応でありますけれども,先ほどNPO等との関係をしっかりとやっていくということでありますけれども,もう少し踏み込んだ──今始まった課題ではないと思われますので,もう少し具体に,イメージされている取組方針があればお聞かせいただけませんか。 ◎亀井良幸市民協働局長  岡山市として地域担当職員が地域にお伺いいたしまして,様々な地域課題の把握をそれぞれの部署と連携して行っております。今後いろいろと具体の課題を把握する中でどういった支援ができるのか,そういったことを検討していきたいと思っております。 ◆19番(二嶋宣人議員)  じゃあ,吉備スマートインターチェンジについてであります。 これはあくまでも要望ですけれども,今後進んでいく中である程度の車の流出入であったり,また安全対策についてはしっかりと町内のほうにも協議していって落としていっていただきたいと思います。当然近くにある妹尾・御津線等々は車幅も狭くて,また一部は子どもたちの通学路になっておりますので,よろしくお願いいたします。 下水道河川局長,ありがとうございました。私道への公共下水道設置要件の緩和についてお尋ねさせていただきましたけれども,法的な縛りもありますし,本当に厳しい状況であるということは理解します。特に私が住む西辛川には私道が本当に多い状況で,実際設置予定期間も未定である状況は御承知だと思います。現状ではこの私道の普及率の数字の取りまとめがなされていない中での把握,課題は把握されているけども,でもそれが全てではないと思います。ですからぜひ,どのような原因で整備されていない私道がどの程度あるのか,またその対策をきちんと探っていただきたいと思いますが,その点において再度御所見をお聞かせいただいて,私の最後の質問とさせていただきます。 よろしくお願いいたします。 ◎河原浩一下水道河川局長  御指摘の私道については,今後も下水道の整備は必要であると考えていて,現存の支援については引き続きやっていこうと考えています。問題提起された高齢者の世帯についても含め,現在その所有者が不明になる家屋というのも増加している状況で,このあたりの問題が顕在化しつつあるとは考えてございまして,そうした問題について当然課題認識をしているところでございます。社会情勢に応じた対応策や検討は必要であるとは考えてございます。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔12番柳迫和夫議員登壇,拍手〕 ◆12番(柳迫和夫議員)  皆様おはようございます。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 本日は令和3年3月3日,いわゆるトリプルスリーと言われている日でございます。ちょっと調べてみますと,私たちは3つのものを並べると,そこに物事の安定したまとまりや完結した感じを抱く傾向があると言われております。例えば色遣いを見ると,自動車用信号は赤,黄色,青の3色ですし,世界の国旗の多くは3色が多いというような状況でございます。また,表現を濁したり余韻を持たせる際によく文章で「…」と,こういうように点を3つ書くと思うんですが,表現を濁したり余韻を持たせる際に使われているというような感じです。この3という数字の我々に与える印象がなせる技でないかと感じています。今日の答弁は先ほどの「…」というようなことがないように,濁らず明瞭な答弁をお願いしまして,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず,大きな1番目,安全・安心なまちづくりについてです。 (1)緊急告知ラジオについて。 昨年,緊急告知ラジオを高齢者の方には購入の助成を行い一般販売したところ当日で完売したことを受け,再度販売するとのことですが,販売数,販売方法,販売時期などを教えてほしいという声をよく聞きます。販売計画等をお聞かせください。 (2)避難所の連絡体制について。 来年度避難所に通信機器を配備する計画とのこと。どんなものをどのくらいの台数でどこに配備するかなどお聞かせください。どんな活用方法をするかもあわせてお聞かせください。 (3)マンホールトイレについて。 避難所での課題として依然トイレの問題があり,岡山市も災害用マンホールトイレを設置しているところであります。 そこでお伺いします。 災害用マンホールトイレはどのくらいの数量でどんな避難所に設置する計画でしょうか。どこの避難所に設置するかなど,選定方法をあわせてお聞かせください。 (4)避難所備品について。 最近,避難所の備品は,スポットクーラー,テレビ,非常食,パーティション,発電機及び先ほどの災害用トイレなど充実してきております。市の職員が2名程度避難所に行き,避難所開設や備品の準備などを担当します。備品が増加する中,備品の準備や使用方法を把握する必要があり,スポットクーラーなどは電気系統によって設置場所を選定する必要もあります。市の担当者へ設置方法や使用方法などを教育する必要があると考えます。御所見をお聞かせください。 (5)ドローン活用について。 ドローンはカメラを搭載し空撮を行えることが魅力の一つですが,搭載できるカメラは何も標準のカメラだけではありません。赤外線カメラなどをドローンに搭載することによって,従来では難しかった人が入りにくい場所での赤外線撮影も可能となりました。放射される赤外線エネルギーをレンズで捉えデジタル処理することによって,温度の状態を可視化してくれます。様々な物体は熱を持つと同時に赤外線を放出しているため,この赤外線エネルギーを画像処理することで温度の差を可視化することが可能で,この可視化された赤外線の画像は赤外線サーモグラフィーと言われています。通常のカメラはふだん私たちが目で見ることのできる光の波長,可視光線を捉えるのに対し,赤外線カメラは目で見ることができない波長,赤外線を利用するため,見た目では分からない物体の様々な状態を知ることができます。 ドローンに赤外線カメラを設置し利用することで,今までとは全く違う用途で多くの情報収集が可能となっています。そのため,赤外線カメラはドローンによる新しいソリューションとして多種多様な分野でその活用が注目されています。 そこでお伺いします。 ア,ドローンによる赤外線カメラの導入において近年需要が高まっているのが,このソーラーパネル点検の分野です。ソーラーパネルに汚れや影,破損部があると異常発熱を起こし,ホットスポットを引き起こします。ホットスポットができると発電効率が下がり,最悪の場合はパネルの故障にもつながるため,点検作業を行うことは太陽光発電所において大変重要なことです。そこで,多くは点検者がハンディーの赤外線カメラを持ち,発電所内を歩きながら一つ一つのパネルの異常箇所の点検を行っているところが多い状況と聞いています。 市有の施設にも多くが太陽光パネルを設置してきており,また設置場所も屋上等が多く,点検が大変です。市有施設のパネル等の点検に活用できませんか。該当施設の多い学校についてお考えをお聞かせください。 大きな2番目,保育・教育施設について。 (1)保育利用ガイドについて。 令和3年4月の認可保育園等の入園申込状況が発表されました。その発表によると,申込者数は昨年より103人増加し1万9,049人で,申込者数の内訳は継続が1万4,061人,新規が4,988人というものでした。内定児童数は1万7,802人で対前年724人の増,入園が決まっていない児童数は1,247人で対前年621人の減となっています。 そこでお伺いします。 現在作成されています保育利用ガイド,こういうのがあるんですが,これには保育園,こども園の一覧と岡山市全体の地図に各施設の場所が掲載されていますが,範囲が広過ぎて,土地カンのない人からはどこにどのような園があるか分かりにくいという話を聞きます。 これが岡山市の保育施設等の位置図ということで,大きな道と点々でこうなっているということで,これを見て,なかなか土地カンのない人はたどり着けないというような話もよく聞いています。 ホームページなどで施設や地図の情報を見れるようにできませんか。お考えをお聞かせください。 (2)学校のエアコンについて。 以前は小・中学校では決まった学級の中で一斉に授業を行うのがほとんどでしたが,少人数授業は特定の教科で子どもたちの興味,関心や習熟の程度によって例えば2つの学級をグループに分け,少人数の学習集団を編成し,子どもたちの状況に応じてきめ細かく授業を行うものです。 そこでお伺いします。 ア,令和2年9月定例議会で特別教室への設置についてお伺いしました。そのときの答弁として,特別教室のエアコンでありますが,今まさに調査研究しているところでありまして,様々な問題があるんではないかということは分かっておるんですけども,具体的にどのような問題があるのかということも含めて検討しているところでありますというものでした。財源の問題が大きなウエートを占めているのではないかと考えます。PFIなどの手法を活用できないのか,お聞かせください。 イ,少人数授業を行う教室のエアコンの設置状況についてお聞かせください。 ウ,今年の夏も暑くなるとの報道もあります。最低限取り付けないといけない教室には設置すべきと考えます。また,35人学級への対応もあり,令和4年からは教室の増加もあり,対応が必要と考えます。そういう部屋や少人数授業を行う教室に個別でエアコンを設置しませんか。お考えをお聞かせください。 大きな3番目,地球温暖化についてですが,今回公用車の今後の方針,計画についてお伺いしたいと思っていましたが,先日の市民ネットの代表質問と重複いたしますので,割愛させていただきます。 ただし,自動車関連の技術というのはどんどん進んで進化してきております。公用車の電動化に伴い充電施設が必要となっていますが,最近はケーブルの接続が必要ない非接触型の電磁誘導タイプというものも出てきています。また,イギリスでは道路に充電レーンの設置を検討しています。そこを走ることによって充電ができるというものでございます。詳しい説明は省略させていただきますが,技術はどんどんこれからも進化していきます。しっかり研究していただき,岡山市で取り入れることができるものはしっかり積極的に取り入れていただきたく思い,要望させていただきます。 大きな4番目,健康づくりと地域共生社会について。 (1)おかやまケンコー大作戦について。 おかやまケンコー大作戦は,35歳以上の岡山市民及び岡山市内在勤者を対象に,地元企業が一体となって様々な商品,サービスを提供して市民の健康寿命の延伸と企業の健康経営促進を目指すもので,参加者はいろいろなメニューで健康促進を図るものです。いろいろなメニューを利用すると特典としてポイントがたまり,年度末には集めたポイントランキングに応じてプレゼントと交換できます。 そこでお伺いします。 ア,現在,おかやまケンコー大作戦にどのくらいの人が参加しているのでしょうか。 イ,健康ポイントを獲得するメニューが多数ありますが,どのメニューでポイントを獲得されている人が多いのか,お聞かせください。 ウ,新型コロナ感染症拡大に伴い,健康ポイントを獲得しづらい状況にあった人が多くいらっしゃったのではないでしょうか。特に多数の人が参加するイベントについては参加をためらう人も多く,今後のやり方も工夫が必要と考えます。例えば地域で開催しているええとこ発見図を活用したウオーキング大会等も,ウェブ上でエントリーし,時間を限定するのではなく,個人で指定されたルートを歩くことでイベントの参加ポイントを獲得できるようにしてはどうでしょうか。お考えをお聞かせください。 エ,獲得したポイントには有効期限があります。特に今年度は参加する機会が少なく,獲得ポイントが少ない人も多くいたと考えます。今年度,コロナの影響を考慮し,利用者が参加しやすくなるようにどんな工夫をされましたか,お聞かせください。 大きな5番目,地域経済の活性化による魅力と活力あふれるまちづくりについて。 (1)学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクトについて。 岡山市は,大学生の人口比率が高い岡山市の強みを生かして,大学生等が新たな商品やサービス等の開発,地域課題の解決を目指す取組を支援しています。過去にも大学生の視点で観光促進などのテーマに取り組んだと記憶しております。 そこでお伺いします。 ア,過去にはどんなテーマに取り組み,その提案がどのように活用されてきたのか,お聞かせください。 イ,来年度の事業の特徴をお聞かせください。 (2)OKAYAMA COMPANY GUIDEについて。 岡山での就職活動に活用してもらいたいという趣旨で,岡山市は市内の企業情報を集めたOKAYAMA COMPANY GUIDEを作成しております。 これが実際のOKAYAMA COMPANY GUIDEです。見えづらいんですけれども,この中にはいろんな情報が載っていまして,10年目の年収とかどういう人を求めているか,働きやすさの取組などがこういうように記載されております。 これは市内の201社のデータを開示し,働き方や収入などを記載しています。特に一言PRとしてその会社の特徴や意気込みなどが分かりやすくてよかったという声を聞きます。また,10年目の年収の目安も記載されており,将来設計を立てやすいとも聞きます。今日,大学生の方も来られていると思いますが,ぜひ皆さん活用いただいて,いいところに就職していただきたいなと思っております。 そこでお伺いします。 ア,この201社はどのように選定されたのでしょうか。選定の基準等があればお聞かせください。 イ,学生の方から話を聞くことがあり,その方からは,新入社員の人数は記載されていますが,離職率も記載してもらえないかということでした。先輩方の離職率が分かるとその会社の状況が分かりやすいというものでした。記載することは可能でしょうか。 また,その会社のSDGs関連も記載してほしいとのこと。SDGsとの関連性もあわせて記載できませんか。御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  1番の安全・安心なまちづくりについての項,順次お答えいたします。 まず,緊急告知ラジオについてお答えいたします。 新年度の緊急告知ラジオの販売予定数は1,200台で,年度当初より郵便または電子メールで申込みを受け付け,出水期までには郵送及び危機管理室,中,東,南の区役所窓口で受け取る方法で購入者に届くよう準備を進めております。また,販売価格につきましては,本年と同様9,000円でございますが,要介護認定3から5など災害時に支援が必要な方や65歳以上の高齢者のみの世帯の方は2,000円としており,今年度と同様の販売価格となる予定でございます。なお,申込数が多数の場合は抽せんといたします。これらのことに関しましては,市民のひろば4月号や岡山市ホームページ等にて周知を図ってまいります。 次に,避難所の連絡体制についてでございます。 避難所に配備する通信機器につきましては,開設頻度の高い70か所にスマートフォンを配備する予定でございます。活用方法といたしましては,指定職員が避難所の3密防止対策として導入した混雑状況配信システム,通称バカンといいますが,この混雑状況の登録,それから定時連絡,体調不良者発生時などの連絡等で活用してまいりたいと考えております。 次に,避難所備品についてお答えいたします。 避難所で使用する備品については,避難所に派遣される指定職員に対し,実際に配備する備品を用いて取扱方法等の研修を実施する予定でございます。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,学校のソーラーパネルの点検にドローンを活用できないかというお尋ねですが,学校のソーラーパネルは点検者の目視による点検が可能な位置に設置しているため,ドローン活用によらない点検方法で対応しているところでございます。今後ソーラーパネルの規模が大きくなった場合は,ドローン活用を研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,マンホールトイレについてお答えいたします。 災害用マンホールトイレは,岡山市地域防災計画に避難所として位置づけられている小・中学校のうち,公共下水道整備区域にある76校を対象として,年間4校に設置する計画としています。設置する学校については,地域バランスに配慮しつつ,設置スペースやプール等の水源の有無について各学校などの関係者と協議を進めながら選定しています。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  2の保育・教育施設についての項,保育利用ガイドについてのところで,ホームページなどでの施設や地図情報の掲載についてお答えします。 国が運営委託するポータルサイト,ここdeサーチでは,住所,開所時間,運営方針等の施設情報や地図など,利用施設を探す際に役立つ情報を掲載しております。今後,市のホームページへリンクを張ったり,保育利用ガイドや受入れ見込み情報にQRコードを印字するなどのPRに努め,保護者の利便性の向上に努めてまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,学校のエアコンについてのお尋ねに一括してお答えいたします。 特別教室のエアコン設置につきましては,現在立ち上げている検討チームにおいてPFIなどの手法についても研究することが必要であると考えます。学級数が減少したことにより少人数教室として活用している事例もございます。35人学級の編制への対応により増加する教室にはエアコン設置を進めてまいります。 なお,少人数教室については,引き続き検討チームで研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  4の健康づくりと地域共生社会についての項,おかやまケンコー大作戦について,参加者数,ポイント獲得の多いメニュー,ウェブでのエントリー,コロナの影響で今年度工夫したことについて一括してお答えいたします。 2月末現在で1万3,153人の方に参加していただいております。最も獲得ポイントが多かったのは4,000歩以上で獲得できる歩数ポイントで,令和元年度実績で約60万回となり,全体の約73%を占めています。コロナ禍においてポイント獲得の機会が減り,イベント等の実施に工夫が必要と考えております。議員御提案のウェブでのエントリーをはじめ,スマートフォンのアプリを活用したウオーキングの促進,オンラインによる体操や食生活指導などのコンテンツの充実を進め,ポイント獲得の機会の拡大を図っているところです。 以上です。 ◎福田直政策局長  5番,地域経済活性化の項のうち,学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクトについてお答えいたします。 この事業は,大学生が地域課題の解決などに取り組むことによって地元への定着を図ることを目的としたものです。これまで地域の企業や団体と一緒に特産品の開発や観光振興,防災対策等に取り組んだことで企業や団体に刺激を与えることになったほか,参加した学生の県内定着率は7割程度と高くなっております。来年度からは,より実践的な教育が行われている専門学校の学生も対象に加えた上で事業を実施してまいります。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項でOKAYAMA COMPANY GUIDEの掲載企業の選定についてですけれども,掲載企業は市内に本社または一定規模以上の事業所があること,毎年新規学卒者の求人が見込まれること,企業情報の全掲載項目を提供できることなどを要件として公募しているところです。今年度発行しましたCOMPANY GUIDE掲載の企業201社につきましては,ホームページ等での公募及びガイド作成業務受託事業者の声かけにより応募のあった企業となっております。 次に,離職率,SDGsの関連の記載についてですが,厚生労働省の調査では新規大卒者の就職後3年以内の離職率が3割を上回っていることなどから,COMPANY GUIDEでは過去3年度に採用した新卒及び新卒以外の年度ごとの採用人数,またその定着数を記載しております。現在離職率そのものは記載しておりませんが,今後利用者にとって分かりやすい表記になるよう検討いたします。 また,SDGsの取組については,既にガイドで紹介されている企業もありますが,昨今SDGsへの取組は学生からも注目されていることから,その取組がしっかり紹介できるよう紙面の工夫をしてまいりたいと考えております。 以上です。     〔12番柳迫和夫議員登壇〕 ◆12番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,安全・安心なまちづくりについてですけども,ラジオは前回も要望が多かったので,ぜひよろしくお願いしたいなと思っております。特に区役所等で受け取りもできるということで,高齢者の人が危機管理室のところまで来なくていいということで,またいろいろ注目されるんじゃないかなと思っております。ぜひよろしくお願いします。 質問は,2番目の連絡体制のところです。 先ほど70台のスマホを準備しますよというお話だったと思うんですが,岡山市の避難所としてはもうちょっと多いと思うんですが,なぜ70台になったんでしょうか。70台にした理由というのをお聞かせいただきたいと思っております。 マンホールトイレはいろいろなところで活用できるということで,いろんな都市でも公園に設置したりしているということで注目されております。災害によっては使えないということもあると思いますが,しっかりとこれも増やしていっていただきたいなと思っております。 4番目の避難所の備品について,やっぱり体育館なんかは,コンセント,こことここに差すとスポットクーラーが落ちる,そういうようなこともありますので,ぜひ図面にこことここに差してねということを伝えておくと,市の職員の方が行ったときにも,地域の方も安心してこのスポットクーラーとかも使えると思いますので,これは要望させていただきますが,そういうところの明確化のほうもぜひ進めていただきたいなと思っております。 ドローンの活用についてなんですが,今後CO2削減のところでどんどん太陽光パネルが増えていくと思います。今は確かに点検してもそんなに手間もかからないと思いますが,先ほど教育長も言われたように,増えていったときにぜひこういうのも活用していただきたいなというようなことでございます。ぜひよろしくお願いします。 2番目のところの保育利用ガイドのところですが,先ほど国のシステムのことをお話しいただいて,その中でいろいろ見れますよということだったと思います。特に保育園を希望されている方は,なかなかその現地にも行きづらいというのもあって,まずウェブ上で見て,絞り込んでいって実際の保育園を訪ねるというのが効率的かなと思っていますし,ぜひこれは早く進めていただきたいなと思いますので,よろしくお願いします。 学校のエアコンについてもお伺いさせていただきました。検討チームをつくって進めておりますよということなんですが,少人数学級で,2クラス,2つのチームに分けて,こっちのほうはエアコンがあってこっちのところはないとなると,先生たちに,何であっちの部屋でやるのというような話にもなりかねません。ぜひ前向きに検討していただければなと思っています。個別につけるということでキュービクルの対応もそんなに必要ないのかなと思っていますので,ぜひ検討のほうを進めていっていただきたいなと思っております。 あと,おかやまケンコー大作戦。 健康寿命延伸,まだ結果が集計ができてないのでどれだけ延びたかというのは分からないですが,延びてきているんじゃないかなと思っています。ただ,先ほど言いましたように新型コロナの関係でちょっと出るのもはばかられるという方にはいろんな取組があると思いますので,そちらのほうも今後も検討いただければなと思っております。 あと,学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト,これをちょっと質問させていただきますが,今回大学のそのチームといろんな方が応募して混合チームをつくられるというようなお話だったと思いますが,これはいろんな学生が来て一つのチームをつくっていくときにどういうふうにグループを分けていかれるのか。いろんな方がいらっしゃると思いますんで,そこをどういうふうに分けていくのかというところをお聞かせください。 あと,COMPANY GUIDEのほうは,ぜひ今後とも参考になりますので,よろしくお願いします。 以上で再質問を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  来年度,避難所に通信機器,スマホ70台を配備する予定ですが,その理由についてお答えいたします。 今回,来年度初めて配備するということで,まずは開設頻度の高い避難所70か所にスマートフォンを配備するということでございます。その中には,夜間の避難を避けるため事前に開設する小・中学校も含まれております。そういったところを考えまして70台ということで予定しております。 以上です。 ◎福田直政策局長  学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクトにおける複数大学のグループ編成についてお答えいたします。 昨年度から単一の大学ではなく複数の大学の学生で構成するジョイントグループも対象としております。グループの編成に当たっては,御本人の意向も踏まえた上で,多様な大学等の学生が組み合わさるように配慮してまいります。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして難波議員。     〔20番難波満津留議員登壇,拍手〕 ◆20番(難波満津留議員)  皆様こんにちは。自由民主党市議団,難波でございます。 今回の議会の中で市長からお話がございました女性の活躍といいますか,岡山市の女性職員は大変優秀であるというお話がございました。いろいろ世間では言われておりますけど,昔の伝統的な工法として,在来工法なんですけど,よく皆さん言われる大黒柱というものがございます。大黒柱のまたその傍らといいますか,姫柱,姫大黒柱と。2つがそろって,これはめおと柱って言います。それをつなぐことによって日本古来の家というものは頑丈に造られてきたと。姫柱がなかったらその家として成り立たないですよということで伝統古来の工法がやられてきたわけなんですけど,今どちらが,女性が大黒柱になるのか,その辺分かりませんけど,我が家は私の家内が大黒柱でございます。岡山市の女性の職員の方も本当にこれから御活躍されて,ここが半分以上女性の方になるかもしれませんし,またそちらのほうも半分以上女性になるかもしれません。お互いに切磋琢磨して頑張っていくことをお誓い申し上げまして,通告に従い,質問に入りたいと思います。 大きな1番,斎場について。 紆余曲折がありました岡山北斎場建設ですが,施設建屋の骨格も現れ,工事の進捗状況は順調のように見受けられます。指定管理者の公募もされ,供用開始が待たれるところではあります。しかし,施設は工事が出来上がれば完了いたしますが,完了後も斎場が存在する限り,大気,水質,のり面等の地形など多くの事案について調査し続けて,地域住民への安全を担保しなければなりません。そして,残された大きな仕事は,壊れた地域コミュニティーの再生がなされることで全てが完了するものと考えます。 そこで,今までの質問,答弁の再度の確認を含めてお尋ねいたします。 (1)供用開始時期も含めて今後のスケジュールをお示しください。 (2)完成後,斎場の名称は岡山北斎場とするのか,お示しください。 (3)完成後,排気筒から出る大気調査,水質調査,のり面を含む地形はどのような調査を実施するのか,それぞれの頻度,調査地点など,またその結果はどこへ報告されるのか,お示しください。 (4)説明会において,排気筒から出る物質の大気拡散シミュレーションが示されております。完成後,実際の拡散状況の確認が必要と考えます。御所見をお示しください。 (5)当初地域住民から斎場の施設が目視できないようにとの要望があり,説明会では施設建物は樹木等で覆うとの答弁であったと記憶しております。しかしながら,現状の計画では,ある地点からは目視できるのではと不安を覚えております。どのように対処するのか,お示しください。 (6)当初の説明会において,霊柩車の型式指定と通行経路は極力地域内の生活道路を通行しないとの説明であったと記憶しておりますが,このことについて再度確認したいと思いますので,御所見をお示しください。 (7)ボーリング調査から支持層を確認し,打ち込み箇所ごとに支持ぐいのくい長を決定したと思われます。的確にくいが支持層へ到達しているかをどのように確認されたのか,お示しください。また,その際,打ち込みくい長の全長は施工計画と差異は生じていないのか,お示しください。 (8)岡山北斎場の建設が進み,また瀬戸内市で斎場が計画されている中,新斎場整備事業推進協議会の窓口は斎場整備推進室が行ってまいりました。今後はどこが窓口となるのでしょうか,お示しください。 (9)平成29年11月議会で下段の活用についての質問に対し,活用方法の方向性について検討しているが,具体的なものをお示しできる状況に至っておりませんとの答弁でありました。あれから3年たった現在の検討状況をお示しください。 (10)協定書に記載があった地域の土地活用について,集落地保全型の地区計画制度を検討してまいりましたが,難題により暗礁に乗り上げてしまいました。そこで,再度確認いたしますが,この制度について今後も運用できるように改定しながら検討を進めていくのか,お示しください。 (11)指定管理者が決定後,新斎場整備事業推進協議会を含めた地域と業者の間で運営計画,安全管理体制などを説明,協議することが必要と考えます。御所見をお示しください。 (12)この施設の建設に当たり,当局におかれましては全戸への訪問説明を2回実施するなど真摯に対応していただいたことに改めて感謝を申し上げたいと思います。また,地域の方々には多くの御労苦をかけたことを改めておわびを申し上げたいと思います。 そこで,再度の確認でありますが,平成30年11月議会において地域コミュニティーの再生に向けての質問に対し,斎場整備後の馬屋上学区がよくなったと言っていただけるよう今後も引き続き努力するとの答弁でありました。しかしながら,冒頭申し上げたように地域コミュニティーは崩壊したままで,その再生には長い年月と多くの尽力が必要と考えます。私は今後もこの再生に向けて注力してまいりますが,本市として完成後,どのような形で,どのような思いで地域コミュニティーの再生を行うのか,改めて御所見をお示しください。 大きな2番,市街化調整区域の浸水対策についてでございます。 浸水(内水)ハザードマップから,市街化区域,市街化調整区域の広範囲で浸水被害が発生すると想定されています。2018年の西日本豪雨では本市でも両区域で多大な被害に見舞われました。浸水対策が調査,計画,実施されていますが,市民の安心・安全な生活が過ごせる地域となるには,まだまだ多くの費用と時間が必要です。 その中で,市街化区域においては下水道による排水計画,排水施設の計画がなされておりますが,市街化調整区域内では宅地化の進展により水田面積が減り,水をためる力が失われ,そのために浸水被害が増大しております。末端に排水機場がない地区は地元消防団のポンプ車等により排水対応しているところもありますが,ポンプ能力が小さいことなどから,抜本的な解決となっておりません。 そこでお尋ねいたします。 (1)湛水防除事業で排水機場の新設はできないのでしょうか。基準等があればお示しください。また,この状況を鑑みて,市街化調整区域の根本的な浸水対策をお示しください。 (2)市街化区域内ですが,昨年から実施されています津高,横井上区域の流出解析シミュレーションの調査状況をお示しください。 (3)調査完了後,排水施設整備完了までの工程をお示しください。 以上,1回目の質問でございます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,難波議員の質問にお答えします。 私は斎場のところでありますが,最後のどのような思いで地域コミュニティーの再生を行うのかということであります。 当該斎場に関しては,もう私就任の直後からこの問題を随分議論してまいりました。約七,八年ずっと議論していただいたところであります。そういう中で難波議員も,あと鬼木議員もよく質問されておられましたけれども,様々な関係者に本当に御尽力いただいて今の形になったということであります。とりわけ馬屋上学区の皆さん,私も遠藤さんほか様々な方とこの話をさせていただきました。多大な御理解と御協力をいただきまして,この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。 地域コミュニティーの再生ということでありますが,当該地域をどうしていくのかというところは何度も議論させていただいている中で,このコミュニティーの維持というのが切実な課題であるという認識は我々も当然持っているわけであります。じゃあ,どういうふうにこれから活性化していくのか,そして維持していくのかというのは,多分一つで物事が解決する話ではないだろうと思います。様々なことをきめ細かくやっていかなければならないということだと思います。 例えば今回の生活交通の問題もあります。馬屋上学区の生活交通の実情を考慮して,地元負担軽減のための算出方法の見直しも行いました。令和2年の想定でいきますと地元負担は今約90万円ということになりますが,この見直しによって約20万円に縮小することができます。地元負担の軽減ということが何を意味するかということでありますが,そういう負担が小さくなっていけば,この生活交通をより使っていくというか,そういったことにつながっていくんだろうと思います。したがって,地元の皆さん方が動きやすくなるという面ではプラスになるんではないかなと思っております。 また,北斎場の指定管理者の公募では地域雇用を評価基準として盛り込んでおります。雇用創出にも配慮させていただいております。また,近くには空港南団地もございます。そういう中での地元雇用というものが──こちらのほうは別に要件になっているわけではありませんけど──全体としての活性化に私はつながっていくんではないかなと思っております。これだけでなく,これからも地道な取組をしながら,地域の活性化,また地域コミュニティーの再生に努力してまいりたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな1番,斎場についての項,市長答弁以外にお答えします。 まず,今後のスケジュールについてです。 整備工事については順調に進行しており,施設の管理運営を行う指定管理者についても6月議会での議案提出に向けて準備を進めております。供用開始については,本年12月中を予定しております。 次に,斎場の名称についてです。 名称については,学区住民を対象としたアンケート調査を行い,馬屋上学区4町内会で構成する新斎場整備事業推進協議会において星空の郷を呼称とすることになりました。今後,斎場周辺の案内看板等,利用者への周知に当たってはこの呼称を使用することとします。 次に,完成後の環境調査について一括してお答えします。 排気筒から出る排気ガスの調査は,供用開始直後に行い,その後年1回の調査を2年間行います。また,拡散状況の調査については,供用開始直後に敷地内外3か所で行います。水質調査については,工事完了後2年間,最終処分場跡地形質変更に係る施行ガイドラインで示されている地点,項目で調査を行います。地形調査については,工事完了後,のり面,擁壁の測量調査を行います。 なお,調査結果の報告については,回覧等により地域の皆様にお知らせいたします。 次に,建物が目視できることへの対応についてです。 現在,建物を覆う白いシート,屋根等の建物の一部が周辺道路の一部から目視できる状況にあります。整備においては,低層建物の配置や勾配屋根の採用に加え,建物自体の色も周辺環境に配慮した落ち着いた色彩としております。今後,建物を覆っているシートが取り外された段階で,周辺環境との調和も確認した上で効果的な敷地への植樹を検討してまいります。 次に,霊柩車の型式指定と通行経路についてです。 霊柩車の型式指定と通行経路については,地域住民に配慮されるよう葬祭業者に周知してまいります。 なお,霊柩車の型式については,東山,西大寺両斎場ではそのほとんどがワゴンタイプの車両となっております。 次に,くい工事についてのお尋ねです。 くいが支持層に的確に到達したことの確認については,掘削した土砂と事前のボーリング調査時に採取した支持層の土質サンプルとを目視等で対比することで確認しております。また,くいの全長は計画では1,932メートルであったのに対し,実際には1,964メートルで,想定の範囲内と判断しております。 次に,斎場完成後の担当窓口についてです。 現在,斎場に関することについては生活安全課が所管しており,岡山北斎場の完成後も引き続き生活安全課で対応いたします。 次に,下段の活用方法の検討についてです。 下段については,これまで議論となったアイデアや意見などについて,場所や地形,用途地域などの諸条件に照らした検討を行ってまいりましたが,実行性のある活用方法としてはいまだ結論を得ておりません。今後も暫定的な活用方法も含めた検討を継続してまいります。 最後に,指定管理者と地域との協議の場についてです。 岡山北斎場の指定管理者の公募に当たっては,その仕様書において新斎場整備事業推進協議会と協議の場を設けることとしており,岡山市としても指定管理者と地域との良好な関係性は重要と認識しているところです。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,集落地保全型の地区計画についてです。 馬屋上地区において集落地保全型の地区計画は策定に至っておりませんが,馬屋上地区にとって集落の維持は非常に重要な課題であると認識していることから,今後,集落地保全型の地区計画のみでなく,集落維持のための他の手法についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2の市街化調整区域の浸水対策についての項,湛水防除事業で排水機場の新設の基準と市街化調整区域の浸水対策についての御質問ですが,農林所管の湛水防除事業の採択要件は,農業振興地域内の農用地を受益地とし,受益面積が30ヘクタール以上,事業費が5,000万円以上で,予想被害額が事業費に等しいかより大きい場合にあって,かつ農業部門の比率が50%以上となっており,この採択要件に該当する地区については湛水防除事業で対応してまいります。 また,市街化調整区域の浸水対策については,農業用水路の事前水位調整など,既存施設の有効活用を図るとともに,町内会への可搬式ポンプの貸与や市によるリースポンプの配備等にて対応してまいりたいと考えております。浸水被害の軽減に向けて関係部局と連携した総合的な浸水対策の取組を進めているところでございます。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,津高,横井上区域の調査,排水施設整備について一括してお答えいたします。 横井排水区については,今年度に調査した降雨データ等に基づき,排水対策の効果を検証するためのシミュレーションプログラムが構築されたところでございます。令和3年度は解析結果を基にポンプ施設の設置などの具体的な施設計画を検討することとしており,今後事業計画を策定する中で事業スケジュールなども検討する予定としています。 以上です。     〔20番難波満津留議員登壇〕 ◆20番(難波満津留議員)  御答弁ありがとうございました。市長,ありがとうございました。 この8年間,私の中で本当にどうしようかと最初は自問自答しながら,夜も眠れんからこんなに細うなってしもうたんですけど。そんな笑うところじゃありません。いろんな意見が今でもあるのは,これは実際の話ですよ。ただただ私の中ではやっぱりあの地域で生まれ育った,僕もそうですけど,ほかの人もそうですけど,今後も生まれ育っていく子どもたちが馬屋上でよかったなって,馬屋上にこれからも住み続けたいなということが思えるようなことをいかに,インフラの整備もあったり,それからそれ以外のつながりといいますか,そういったことも含めて,一概にじゃあこれをやろうとか,これをやろうとかということがなかなかここで言えないのが残念なことなんですけど,ただ岡山市とまた一緒に一歩ずつではありますけど,階段を上がってゴールしたいなという思いでございます。今後ともよろしくお願いしたいと思います。 それで,1番から再質問していきます。 12月中に供用を目指しているということでございます。完成したら見学会といいますか内覧会なんかは予定はないんでしょうかね。 ◎中原貴美市民生活局長  地域の皆さんに施設への理解を深めていただく,理解をいただくというのは大変重要だと思っておりますので,開催する方向で検討したいと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  それで,これはどうなのかと思うんですけど,安全祈願祭,言わば着工式を執り行ったわけなんですけど,竣工式なんかは,これはどう考えられておられるんでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  一つの区切りになると思いますので,それについても前向きに検討したいと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  局長がこの8年間で4人目の局長でございます。前に座られている,すぐ前に座られている方もおられますけど。いろんな経緯を含めて時間がかかってこういう今の段階になっているんですけど,先ほどの星空の郷とかという名称も含めて,今後のスケジュールも含めて,僕は改めて住民説明会を,最後になるか分かりませんけど,再度開いていただきたいと思うんですけど,いかがでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  前向きに対処させていただきます。 ◆20番(難波満津留議員)  それで,完成後の大気調査,水質調査なんですけど,これは協定書に明記してあるんですけど,何か異常があった,異常の数値が見られた場合は稼働を直ちに中止してくださいという申入れをしております。このことについて再度確認したいと思います。 ◎中原貴美市民生活局長  安定稼働を当然目指すわけですが,万が一のとき,何かしらあったときには急いで早急に対応したいと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  それで,先ほど2年間ということを言われましたね,完成後。私は,2年間というより,ずっとある限り年1回やっていただきたいなという思いです。先ほど言ったように,何かあるか分からない。例えばこの例を言ってもいいのかどうか,東山で少しありましたよね。ああいうことも起きる可能性だってあるわけですから,2年という期限を切らずにずっとやっていただきたい。 そこで,これも当初から心配されていたことなんですけど,そういう例えば有害物質がたくさん出とったよというようなことになると,あの辺は桃とブドウの産地でございますので,その辺の生産農家への対応が必要と思うんですけど,いかがでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  仮定のお話で,なおかつどの程度の事象かということによるかとは思うんですけれど,きちんとその生じたことに対しては市の責任で対処してまいりたいと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  それともう一つ,地形です。 のり面が北側にずっとありますね。あれを僕はずっと西日本豪雨のときも確認に行ったわけです,すぐにね。どうなっておるじゃろうかと。今回,駐車場も舗装されます。舗装が僕はちょっと分かりません。透水性の舗装なのかどうか分からないんで,雨が降ったら今までは地中に染み込んでて,地中の排水管で排出されていた。今度は地中に染み込まない量がいっぱい出てくる。そしたら,排水溝に行くか,そののり面へ直接行くかというふうになってしまうと思うんです。今の工事が完了した状況で今までとは違った状況,環境が考えられるんで,そののり面が安定するのかどうか,安全なのか。これはどっちなんでしょう。環境局長に聞いちゃいけんのでしょうね。どちらかお答えください。 ◎中原貴美市民生活局長  舗装した場合の雨水の処理ですけど,側溝のほうへ流れると聞いておりまして,そこの設計では十分に耐えられるものになっていると,そういうふうには聞いております。のり面の状況についてもしっかり見ていく必要はあるかと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  その辺はしっかり確認をずっとしていきたいなと思います。 それで,(5)ですね。建物が見える見えんという話でございます。 実際の話,今工事用の防護シート,ネットがあるのではっきりと私も言えないんだけど,どうなのかなというところがあるんです。少し私ごとになりますが,昨日ちょっと私東山斎場のほうへ行くことがございまして,行ったんですけど,その施設が変な話イメージが悪いとか汚いとか,僕はそれは違うと思うんです。最後のその故人の人となりとかその生きてきた思いをみんなでそこで送って,だから星空の郷ってこれは決めたんだと思うんです。天に召されたときに星になってまた見ていてくださいよということで星空の郷に決まったんじゃないかなと。だから,そのイメージ,汚いとか怖いとかというんじゃなくて,それは見えないことにこしたことはないんだろうけど,私はその施設自体が静粛なものであるということ,そのことを含めて地域住民へしっかりと丁寧な説明が必要なんじゃないかなと思うので,これはお願いしておきたいと思います。 それで,斎場整備推進室ですね。生活安全課が引き受けるということなんですけど,これだけ確認しておきます。 協定書に明記してあるいろんな残務のことがあります。完成後も残ります。だから,それを,もうできたからうちは知らんよと,どうせ人も替わるわけですから。局長は4人目ですからね,今。本当は理事に聞きたいぐらいなんだけど。だけど,もうそんなできた後のことは知らんよというようなことのないように,これは再度確認したいなと思います。 ◎中原貴美市民生活局長  市民生活局としてしっかりと担当してまいります。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  それと下段の活用も大変,これはいろいろまたこれから議論もしなきゃいけないし,平澤局長にもしっかりとどうやったらいいものが,市民のためになるのか,先ほど言った継続する地域になれるのか,そのことも含めて改めてこれもお願いしたいなという思いで斎場を終了したいなと思います。 市街化調整区域の浸水対策でございます。 先ほど基準をお示しされたわけなんですけど,30ヘクタール以上,5,000万円以上というような基準等々ということでございますけど,結局西日本豪雨のときに──津高地域,先ほど下水道局長がお答えいただいたあちらは解析シミュレーションを今していますよと。だけど,国立病院から笹ケ瀬川の西側ですね。ほとんど市街化調整区域です。国立病院の辺も市街化調整区域です。だけど,あそこはほとんど浸水したわけなんです。そこの町内とかいろんな方から,おい,難波,おめえどねんかせえよと。市街化調整区域じゃから田んぼがつかりゃええんじゃろう,もともと田んぼが30センチつかっても大丈夫なん,そんなことをもう今言ようる時代じゃないんじゃと。そこにはいっぱいもう住んでいる人がいるんだから,市街化調整区域内であってもこれは浸水対策というのはしていただかにゃいけんと。何か方法がないんかと。何か方法がないんかというのをずっとそこの町内の方やいろんな方と話をして今回質問したわけなんですけど,先ほど言った可搬ポンプ,これも考えました。可搬ポンプを借りようかと。だけど,じゃあそれを誰が設置しに行くんなら,もう70歳過ぎた町内の方ができないんで消防団にお願いするしかないかなとか,そんなこともいろいろ考えたわけなんです。 やっぱり根本的な浸水対策,これができないかなと。例えば,消防団のポンプ。消防局長はそんなもん使うてもろうたら困るという顔をされていますけど,これは急遽やったわけなんでお許しをいただきたいんですけど,そこへある程度の貯水槽を造る。貯水槽を造って,そこへ水をためたところに例えば可搬ポンプであったりリースのポンプであったり消防ポンプであったり,──この前も自動車ポンプをつけていたんですけど,どんどんどんどん前へやらにゃ,どんどんどんどんマフラーまでつかってくるんです。だから,そういう貯水槽を造ってポンプ設置ができないのか,この質問を最後の質問にしたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  議員御提案の集水ますのようなものというところの御質問ですけれども,現状の浸水の度合いであるとか,その実態をもうちょっと調査させていただいて,どんなことが有効なのか,これは関係部局とも一緒になって研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で難波議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午前11時58分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時3分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔17番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆17番(松田隆之議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 傍聴席の皆様,お忙しい中,議場にまで足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。 岡山市の新型コロナウイルス感染症,現時点では発生は低く抑えられております。市民の皆様の手洗い,マスク,距離の確保など新しい生活様式への御協力に感謝を申し上げます。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 1,市民サービスの向上について。 (1)来年度予算にAIチャットボットによる問合せ事業の経費が計上されております。AIチャットボットとは,チャット(会話)とボット(ロボット)を組み合わせた言葉で,市民の方などからのお問合せにAI,人工知能が最適と判断した回答を自動応答するシステムで,既に広島市,福山市,米子市,相模原市,北九州市などで行われております。市は,皆様からのパソコンやスマホからの定型的な問合せに対し24時間365日自動応答するAIチャットボットを導入しようとしております。 そこでお尋ねいたします。 (ア)現在の市の業務等に対し,年間どの程度の問合せがあるのでしょうか。AIチャットボットの導入効果及び問合せの削減見込み数についてお示しください。 (イ)導入予定のAIチャットボットの設置場所と特徴及び運営方法についてお示しください。また,応答の改善や市民サービスの改善にはどのように取り組まれるのでしょうか。 (ウ)5市のAIチャットボットを利用してみましたが,なかなか質問がクリアになりません。利用途中でのAI型からオペレーター対応,例えば担当課やコールセンター等に切替えは可能でしょうか。 (2)市は,今年1月末より幾つかの区役所窓口サービスの改善を行っておられます。お待たせしない窓口を目指し,区役所等でのキャッシュレス決済の導入,転入,転出,転居,死亡時の手続ガイド,窓口の待合総合案内,また来庁不要の手続にも取り組んでおられます。そして,来年度予算にも窓口業務改善事業費が計上されております。 そこでお尋ねします。 (ア)これまでの窓口サービスの改善についてどのように評価されますか。 (イ)オンライン申請サービスの導入について,具体的内容となりすまし対策及びスケジュールをお示しください。 (ウ)おくやみ窓口の設置について,設置場所と開設時期,ワンストップ化についてお示しください。 (3)押印の見直しについては,法令による押印など以外は原則廃止との方向ですが,本人確認の必要性と手法,市民への周知方法についてお示しください。 (4)市は,定例的な記者会見については,ホームページで会見内容と会見動画を公表しています。しかし,先日のJR桃太郎線LRT化共同会見のような不定期な会見は公表していません。市長が報道機関を前にして行う記者会見はホームページに公表していただけないでしょうか。 2,吉備路エリアの魅力向上について。 古代吉備の遺産群が日本遺産に認定されて約3年,将来の自走化を目指し,様々な取組が行われております。吉備路エリアは二次交通手段が未整備であり,点在する観光資源を面として活用するためには,さらなる魅力向上が必要でございます。来年度予算には,地域振興基金を活用した地域の歴史文化の継承事業や文化財と観光の融合による新たな魅力づくり事業が計上されております。 そこでお尋ねします。 (1)高松城址VR制作,バーチャルリアリティー(仮想現実)を通して440年前の高松城水攻めがどのように体験できるか,大いに期待しております。特徴と機能及び観光・旅行業界とのVR活用についてどのようにお考えでしょうか。 また,高松城址公園資料館リニューアル事業についてもお示しください。 (2)2015年度に始まった千足古墳復元事業も完成像が見え,地元の皆様も喜んでおられます。今後の復元作業及び完成後の管理運営についてどのようにお考えでしょうか。 (3)足守は,大名庭園の近水園や歴史的建造物群も多く残り,県指定の町並み保存地区でありながら,観光客は減少の一途でございます。にぎわい創出に向け知恵を絞っていただけないでしょうか。 (4)岡山駅2階新幹線乗降口東側に移転した岡山市ももたろう観光センターは,吉備路コーナーもあり,うれしく思いますが,場所が分かりにくいとの声をお聞きします。対応していただけないでしょうか。 また,来年度予定の観光動向・トレンド調査事業についてお示しください。 (5)井原鉄道では,デスティネーションキャンペーンに先駆け,備中圏域の魅力等をいち早く全国にPRしていくため,観光ラッピング列車を運行しています。JR桃太郎線でも実施してはどうでしょうか。 3,耕作放棄地対策について。 米農家では体や農機具が動く間は作付しておられますが,もう限界と感じたときから,誰か田んぼを作ってくれる人はいないかと受け手を探しておられます。農地の所有者には農地を荒らすことなく耕作することが求められておりますが,水田面積が小さく,水入れや大きな農機具が入りにくい田んぼでは,受け手もなく,いわゆる耕作放棄地となっています。 そこでお尋ねいたします。 (1)市内に耕作放棄地はどの程度あるのでしょうか。課題とともにお示しください。 (2)農地中間管理事業の活用状況,受け手と貸手の申出状況,その後のマッチング作業についてお示しください。 (3)耕作放棄地への指導は,どこがどのように行っておられるのでしょうか。また,耕作放棄地の所有者に対し保全管理への支援制度があれば御教示ください。 4,浸水対策について。 平成30年7月豪雨から2年8か月,11月議会の個人質問で平成30年豪雨と同程度の降雨があった場合,同様の被害は起きないのでしょうかとお尋ねしたところ,河川改修工事や今保地区のポンプ場整備が順調に進んでいること及び積極的な流域治水の推進により被害が軽減されるよう浸水対策を推進するとの御答弁がございました。それぞれの地域であらゆる関係者が協働して流域治水に取り組むためには,身近なためる対策と流す対策が重要と考えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)積極的な流域治水推進のため,岡山市浸水対策推進連絡会議の開催状況と主な協議事項について御教示ください。 (2)用水路の流す対策には,樋門の電動化と情報連絡体制の構築が急務でございます。取組状況についてお示しください。 (3)平成30年7月豪雨で流水障害となった橋や橋桁の把握,改修はできているのでしょうか。 また,昨年9月議会で御答弁のあった,氾濫した高松一宮西川への水位計設置についてお示しください。 (4)平成30年7月豪雨で浸水するおそれのあった農林排水機場の数をお示しください。浸水すれば運転員の生命に関わります。対策についてお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎小山直人市長公室長  1番,市民サービスの向上についての項,(1)AIチャットボットの導入に当たって,(ア)市の業務等に対する年間問合せ件数,(イ)運営方法,(ウ)利用途中でのオペレーター対応への切替えは可能かの御質問に一括してお答えいたします。 AIチャットボットの導入により,夜間,休日でも問い合わせいただけるなど,市民の利便性向上が図れるものと考えております。令和元年度に行った調査では年間約32万件の定型的な問合せが寄せられており,その2割に当たる約6万4,000件がチャットボットで対応可能と見込んでおります。 運営は広報広聴課が中心となり,関係課と協議しながら登録データを追加,修正していくとともに,ホームページなどによる情報発信内容の改善に活用していきたいと考えております。 詳細な仕様については検討段階ですが,AIの学習機能により高い回答率の実現を目指しており,情報を案内できなかった場合には問合せ内容に応じた担当課等の電話番号を案内するなどの対応ができないか,検討しているところでございます。 同じ項,(4)市長記者会見のホームページ掲載についてお答えいたします。 市長が記者会見を行う場合は,不定期の会見であってもホームページ等での公開を原則としておりますが,他団体と共同して発表を行う場合は,他団体の意向等を踏まえ判断することとなります。 以上でございます。 ◎福田直政策局長  同じ項のうち,押印見直しに伴う本人確認の方法と市民への周知についてお答えいたします。 押印見直しを行った場合の本人確認の方法としては,窓口での身分証明書による確認のほか,マイナンバーカードによる公的個人認証などが考えられるところです。また,市民の皆様への周知の方法としては,見直し内容の一覧を市のホームページで公表するとともに,各担当部局でも個別にきめ細かな周知を図ることを想定しております。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,区役所窓口サービスの改善のうち,まず窓口サービスの改善の評価についてです。 スマート窓口への第一歩として,1月末から順次開始したキャッシュレス決済,手続ガイド,区役所窓口の待合情報公開,マイナンバーカードの交付窓口拡充等の取組については,まだ開始1か月と評価はこれからですが,例えばキャッシュレス決済の利用状況は,北区役所市民保険年金課窓口では約7%,導入している34か所の窓口全体では約4%となっております。また,先月14日の区役所日曜開庁におけるマイナンバーカードの交付実績は4区で258枚となっており,おおむね順調なスタートと認識しております。 次に,オンライン申請についてです。 現在計画しているオンライン申請は,マイナンバーカードを利用し,スマートフォン等で申請から手数料決済までを行うサービスを想定しており,令和3年度中に住民票の写し,印鑑登録証明書などの5種類の証明書の交付申請と転出届について導入する予定です。 なお,マイナンバーカードの利用には暗証番号が必須であり,カードには電子署名やデータ通信の暗号化などのセキュリティー対策が取られていることから,安全にサービスを提供できるものと考えております。 最後に,おくやみ窓口の設置についてです。 おくやみ窓口については,3月から4月の繁忙期を避け,新年度のなるべく早い時期に各区役所に開設するよう準備を進めているところです。当該窓口では,必要な手続の案内,必要書類の作成支援,簡易な手続の受付など,可能なものからワンストップ化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2番目の吉備路エリアの魅力向上についての項,まず高松城址VR制作の御質問ですが,高松城址VR制作については,歴史上有名な水攻めの様子を映像等によりあらゆる角度や複数の視点で再現し,現地のスポットで目の前の風景と比較することにより臨場感の高い体験ができるものにしたいと考えております。また,令和4年にデスティネーションキャンペーンも開催されることから,制作したVRは旅行業界と連携するなど,有効に活用してまいりたいと考えております。 次に,足守のにぎわい創出についてですが,足守エリアは県の町並み保存地区に指定され,近水園や旧足守藩侍屋敷,足守プラザなど観光地として多くの資源を有しております。来年度については,デスティネーションキャンペーンを契機に足守地区や高松城址,造山古墳など吉備路エリア一帯で観光客を呼び込むため,吉備路をめぐる周遊バスの運行を予定しております。また,教育委員会では,旧足守藩主の一族である木下権之助の屋敷にあった門の保存修理も予定されております。足守には文化観光資源等も多数あることから,その利活用を含め,関係部局等と連携し,観光客増加につながる取組を模索してまいりたいと考えております。 次に,岡山市ももたろう観光センターについての御質問ですが,ももたろう観光センターについては,岡山駅2階の新幹線乗降口東側への移転に当たり,岡山駅の東西連絡通路や東口広場,一番街など約70か所の案内表示の設置,更新を行っておりますが,引き続き観光客の声を聞きながら,適切な案内ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。 次に,来年度予定の観光動向・トレンド調査についてですが,本調査事業は,新型コロナウイルスの影響により変化が予想される観光動向やニーズについて情報を収集し分析するとともに,その変化に対応するため,岡山市が有する歴史・文化遺産や体験等のコンテンツの掘り起こしを行います。その中で歴史・文化遺産については,時代やエリア,テーマごとの抽出,分類をすることとしており,その結果を踏まえ,観光的な視点からの魅力アップや活用について検討してまいります。 最後に,JR桃太郎線でのラッピング列車についてですが,来年度以降,JRのデスティネーションキャンペーンを見据え,吉備路エリアでは様々な観光事業の展開により吉備路エリアの認知度の向上と誘客促進を図ることとしておりますが,それらの中でラッピング電車を含めた効果的なプロモーション手法を研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,千足古墳の今後の復元整備内容と完成後の管理運営についてお答えいたします。 千足古墳につきましては,古代吉備の歴史を学ぶ場として活用するため,築造当時の姿への復元整備を行っております。来年度は前方部の墳丘造成,埴輪レプリカの設置,石室内の見学設備の整備などを行い,令和4年度の完成を目指しております。完成後は地域の皆様や関連部局との連携も深めながら,造山古墳と一体的に管理し活用を図り,情報発信にも努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,高松城址公園資料館のリニューアルについてです。 現在の高松城址公園資料館は,明治時代に北区野田屋町に建築された土蔵が所有者から寄贈され,それを移築,改修して平成元年にオープンしたものです。現在は老朽化が進み,バリアフリーの対応もできていないため,安全,安心,快適に利用できるよう建て替えを実施することとしたものです。来年度実施設計を行い,令和4年度末の完成を目指したいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3番目の耕作放棄地対策についての項,農地中間管理事業についてですが,岡山県農地中間管理機構が実施する農地中間管理事業では,農地の貸付けを希望する方と農地の借受けを希望する方を通年で募集し,応募者をリストにした上でマッチングを行い,最もふさわしい担い手農家に農地を貸し付けております。これまでの実績ですが,制度発足の平成26年度から令和元年度末までの貸付希望面積は約721ヘクタール,借受け希望の面積は約1,811ヘクタールとなっております。そのうちマッチングに至ったものが,貸付希望の80.4%の約580ヘクタールの貸付が成立していると伺っております。 以上です。 ◎池上克己第一農業委員会会長職務代理者  同じ項,(1)いわゆる耕作放棄地はどの程度あるのか,課題は何か,(3)この耕作放棄地への指導はどこがどのように行うのか,また保全管理への支援制度について一括してお答えします。 いわゆる耕作放棄地は農地法では利用や管理ができていない遊休農地のことを指しますが,農業委員会ではこうした農地を把握するため,毎年全市域で農地の利用状況調査を行っており,この結果,令和2年4月時点では79ヘクタールでした。 次に,このような農地が発生する課題の一つには,議員御指摘のとおり耕作しにくい農地の利用が進まないことがあると考えています。また,耕作がされておらず保全管理ができていない場合は,土地の所有者等を調査した後,文書や口頭で適切な管理をお願いしております。 次に,農地の保全管理のみを対象とする支援制度はございませんが,作付等農業を再開することを前提に農業委員会が草刈りを行う事業がございます。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  4つ目の浸水対策についての項,樋門の電動化と情報連絡体制の取組状況についてですが,農林所管の樋門のほとんどは地元水利関係者によって操作が行われております。樋門の電動化につきましては,地元からの要望を受け,樋門の規模や重要性,使用頻度により優先度をつけて順次電動化を進めているところです。 また,情報連絡体制につきましては,現在,笹ケ瀬川の西側において大雨などが予想される場合に関係部署で連携し事前に農業用水路の水位調整を行っていくために,水利関係者との連絡体制を構築しているところです。 なお,大雨時に農業用水路の水位も重要な判断基準となることから,監視カメラや水位計の設置を行い,早期対応に努めているところであり,今後も水利関係者等との連携を図りながら,浸水被害の軽減に努めてまいりたいと考えております。 次に,流水障害となった橋や橋桁の把握と改修,高松一宮西川への水位計の設置についてですが,平成30年7月豪雨で流水障害となった農業用水路に架かる橋梁について,把握できるものについては橋梁管理者に対し適切な措置を講じるよう協議を行い,必要に応じて対応しているところです。 水位計については,農業用水路等へ設置を進めているところであり,高松一宮地区を流れる西川にも今月上旬に設置予定としております。これらの設置を通じて今後効果を検証してまいりたいと考えております。 最後に,平成30年7月豪雨で浸水するおそれのあった農林排水機場の数と対策についてですが,平成30年7月豪雨では建屋への浸水があったのは白石排水機場ほか4か所,敷地内が冠水したのは立田排水機場ほか10か所ありました。 対策としましては,建屋への浸水のおそれがある箇所への止水板の設置や屋外にある操作盤のかさ上げ等を順次進めているところです。また,操作員の安全対策としてライフジャケット等の配布を行ったところです。今後も,現地の状況に応じて農林排水機場の浸水対策の検討や操作員の安全対策強化に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,岡山市浸水対策推進連絡会議についてお答えいたします。 本年度,関係局長が集まる連絡会議を12月に開催しました。また,関係課長等が集まる幹事会を5月と11月に開催しています。会議及び幹事会では,岡山市浸水対策行動計画に基づく取組状況の進捗確認,岡山市浸水対策推進協議会の開催報告,流域治水など最新の情報について協議し,情報共有を図りました。 以上です。     〔17番松田隆之議員登壇〕 ◆17番(松田隆之議員)  御答弁ありがとうございました。 一問一答で順次再質問させていただきたいと思います。 まず,AIチャットボットなんですけど,このスケジュール,いつ開設するのか,お願いします。 ◎小山直人市長公室長  4月からいろいろ設計業者を決めてまいりまして,9月頃予定してございます。 以上でございます。 ◆17番(松田隆之議員)  それと,よくある質問にも今記載欄ができていると思うんです。記載欄,文字を入力する欄。チャットボットもよその都市を見てみると入力なんですね。障害を持った方々もおられますし,文字入力の苦手な方もおると思うんですけれども,そこを音声入力で,音声でそのチャットボットが進むようにはできないのでしょうか。 ◎小山直人市長公室長  御利用される方が例えばスマートフォンからチャットボットを導入する場合,スマートフォンの音声入力機能がございますので,それぞれの端末によって仕様が違うと思いますけれども,それであれば利用の方が音声でしゃべれば文字に置き換わりますので,そういった形でできるかと思います。 ◆17番(松田隆之議員)  市長公室長ね,今思うと言われたんですけれども,9月開設なんで時間もあります。私はこれは市民満足度を高めるために一つやっている事業かなと思いますので,その辺のところは研究して,決して開設を急ぐんじゃなくて,市民満足度が上がるような方法を取っていってほしいなと,これは要望しておきます。 それから,次に吉備路エリアなんですけれども,市長,高松城址のVRと,それから資料館のリニューアル,ありがとうございました。これは本当に市長をはじめ当局の皆様に感謝申し上げます。地元のほうでも大変喜んでおります。 さっきちょっと答弁が分からなかったんですけれども,高松城址に来てもらう。来てもらうということもひとつ大事なんだろうと思うんです。足を運んでもらうための工夫というのが何かあればお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  まず,VR制作については,ウェブ上とかで見えるかもしれないんですけれども,やはり現地でのスポットを設定して,そちらのほうへ来ていただくことで臨場感を得られると,そういうような形でのPRといいますか,したいと思います。デスティネーションキャンペーンというのがこの期間,来年度からプレで始まりますので,その機会を捉えてこちらの高松城址周辺を含めたエリアへの誘導といいますか,そちらのほうも図っていきたいと考えております。 ◆17番(松田隆之議員)  よろしくお願いします。地元の期待が高いだけに,局長,頑張っていただきたいと思います。 次に,千足古墳の復元なんですけれども,これは2011年12月に埋蔵文化財センターのほうに直弧文の描かれた石障を移送して,今保管してあると思うんです。この直弧文の石障というのは千足古墳のほうに戻ってくるんかどうか,ちょっとお尋ねします。 ◎菅野和良教育長  整備の内容でございますが,見学者は墳丘の上に登ることができて,直弧文を刻んだ仕切り石があった横穴式石室の実物をのぞき見ることができる,そういう施設を設ける予定です。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  市長,詳しいですよね。千足にあった直弧文の石障というのは今度また,今入り口が造ってあるんですけど,あそこに返ってくるんですかね。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  あの直弧文は網浜にあるセンターで今修復等を行っているとは聞いておりますが,千足古墳の復元整備が令和4年度に完成する,そのときにそのものが返ってくるかどうかは私も承知しておりません。ただ,私は千足古墳のこのリアリティーさというのは重要だと思いますし,そのリアリティーをどうやって再現していくのか。周辺に埴輪を相当数もう既に置いてあるところでありますし,そういう面では古代の5世紀前半の様子みたいなものがにじみ出てくる,そういったことが重要だと思っています。あとは造山古墳。今それなりに整備はしているものでありますけれども,やはり子どもたちそして観光客をお迎えするにはまだまだ不十分だろうと私は思っています。そして,ビジターセンター,その3点を合わせて日本遺産のメッカの中心ということでいろんな整備ができればと思っています。 再質問の答えは,一言でまだ承知していませんということでありますが,許していただければと思います。 ◆17番(松田隆之議員)  私も埋蔵文化財センターに行って,本物のほうは保管してあって,そのレプリカというかちょっと似たようなものが表に出してあるんで,どっちが返ってくるんじゃろうかなという意味でちょっとお聞きいたしました。 次に,足守の町並み保存地区についてお聞きします。 あそこの足守の侍屋敷の前にある木下権之助の屋敷の表門の保存修理というような御回答もありました。今朝の新聞にも載っていて,大変うれしく思うんですけれども,先日,山陽新聞に矢掛の宿場町のことが載っておったんです。2019年に33万人訪れたというんです。それは無電柱化,あるいは空き家を利用してカフェとかサロン,ネイルサロンを設けることで若者とか女性客がすごい増えたとあったんで,実は私すぐ行ってみたんです。すごい人気の観光地になっていまして,これはやっぱりすごいなと正直思いました。 また,足守に歴史ふれあい通りってずっとあるんです,メインの橋を渡ってから足守プラザに行く。あそこの歴史ふれあい通りの歩くところ,歩道なんですけど,狭くて,両側にあるんですけど歩きづらいとか,車道と識別してほしいとか,その歩道脇に水路があるんですが,津和野のようにコイを飼ってほしいとか,いろんな要望もあります。私は,一つは矢掛の宿場町のような無電柱化,あるいは空き家を利用したカフェとか,そういう若者が集う施策というのが必要なんじゃないんかなと思うんで,御所見をお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  矢掛はアルベルゴ・ディフーゾですか,そういったことで分散型の宿泊を事業として行い,もちろん行政として様々な整備もやられていると伺っております。どちらかというと全体として言えば,行政というのはその場合従になっていくんじゃないかと。主としてはやっぱり民間の動き,こういったものが主になっていくんではないかなと私は思っております。足守もすばらしいところでありますから,そういった議論が盛り上がっていく。今,商工会議所ではそれを西大寺でやっていこうじゃないかと,五福通りを中心としてやっていこうじゃないかというようなこともあるわけであります。そういったものを行っていくときには我々の未来づくり推進事業も使っていけるということに私はなるんだろうと思っているわけであります。 行政として別に逃げるわけではありませんけれども,そういった動きがもちろん地元──地元というのは地元だけの資本である必要はないわけでありますから,他の資本をそこに導入していく,そういったことによっていろいろとした動きになっていくんじゃないかなと思います。そういう面では岡山は様々な地域資源があると思っておりますんで,それをどうやって盛り上げていくのか,そういったことをぜひとも我々も研究しますし,議員の皆さん方も御研究いただければと思います。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  そうですね。ありがとうございます。私は矢掛へ行ってみて,矢掛の本陣にはかなわないですけど,足守の侍屋敷って脇本陣には勝っとんじゃねえんかなと思うて見させてもらいました。 それから,先ほどラッピング列車を研究って言われたんですけれども,私が井原鉄道に電話をかけて聞くと,1両当たり60万円ぐらいでラッピングしているんですね,窓に。60万円ぐらいだったら何とかなるんじゃないんかなと思いますので,局長,研究を検討から実施に向けてよろしゅうお願いします。 先ほど周遊バスのことがあったんですけれども,造山から吉備津神社もそうですし,高松城址もそうですね,足守の陣屋町もそうなんですけれども,その実施する日程というんですか,どの時期にどういうふうな周遊バスになるんですかね。 ◎赤坂隆産業観光局長  まだ時期については未定ではあるんですけれども,やはり観光客の方が一番訪れやすい気候を重視して,土日が中心になると思いますけど,そちらで運行のほうをさせていただきたいと考えております。 ◆17番(松田隆之議員)  そうですね。本当に多くの方に乗っていただくようにPR共々よろしくお願いします。 それから,耕作放棄地なんですけれども,今農地中間管理事業というのは県事業ですよね。ほんで,そのやってくれることに異論はないんですけれども,岡山市としても耕作放棄地を縮小する施策というのはないんでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  中間管理事業については市のほうも窓口を設けておりまして,直接お話のほうも伺っているところでございます。また,耕作放棄地そのものの解消に向けてということでございますと,やはり担い手の確保であったりとか新規就農者の確保というようなことでございますので,そちらのほうへも力を入れていきたいと思っていますので,あらゆる施策等も通じて考えてまいりたいと思っております。 ◆17番(松田隆之議員)  次に,浸水対策についてお聞きします。 2年8か月前ということなんで,記憶を呼び戻していただこうということでこの資料を配付させていただきました。この写真は,当時の立田排水機場の様子なんです。下のほうは,下流域は一宮の吉備津彦神社のちょっと向こうにある西川排水機場との受益地,受益面積を書いたものなんですけど,実はこの立田排水機場なんですけど,当時連日連夜立田排水機場の責任者としてポンプ場を運転していただいたのは,今日も答弁席に第一農業委員会の会長職務代理で来ておられます池上克己さんなんです。池上さんが何日も夜中まで頑張っていただいたんです。本当にありがとうございました。 その後,ゴムボートとか,先ほどありました監視カメラの設置というのはもうしていただきました。うちも本当に床擦り切りだったんです。さっき止水板というような話もあったと思うんですが,止水板のほうは設置していただけるんですかね。 ◎赤坂隆産業観光局長  排水機場で特に浸水のおそれがあるところについては順次設置を進めておりまして,この立田の排水機場についても止水板の設置のほうを予定しております。 ◆17番(松田隆之議員)  これは,平成30年の7月豪雨を受けて下水道河川局が雨水対策の見直し検討業務というのを出したんです。先ほどの立田の排水機場であるとか,赤で囲ったところが吉備津なんですけれども,吉備津地域が床上浸水したんです。その後,吉備津地区の方も,何も変わらんじゃねえかみたいなことで大変不安に思っておられるんです。今朝ほど,うちの難波幹事長も調整区域の浸水対策というふうなことをお聞きしておったんですけれども,この吉備津地区に限って申し訳ないんですけど,こうやって調査したと。吉備津地区の内水浸水対策についてはどういうふうなことが考えられるのか。できることできないことあると思うんです。それはそれで結構なんです。できることを教えていただきたいと思います。 ◎赤坂隆産業観光局長  こちらの吉備津のほうの浸水については,以前からも何回かつかっているというようなことも聞いております。このたびのを受けまして,まずは農業用水の事前の水位調整などというのはまず一つあると思います。そのあと,ほかについては水利関係者等と今も連携を図っておりますし,今後の流域治水というようなとこら辺も含めて関係部局と連携を図って浸水軽減に努めてまいりたいと考えております。 ○浦上雅彦議長  産業観光局長,もう少しゆっくり答弁してやってください。ちょっと聞き取りにくいかもしれません。 ◆17番(松田隆之議員)  事前の水位調整,さっきも出ておったんですけど,本当に重要なんです。そうしてもらうためには,やはり主要河川の樋門の電動化とその上げ下げの適時なやり方なんです。岡山市の農業水利土木員の報酬額というのは現在5万1,000円なんです,年額。これは総社市の2分の1,倉敷市の3分の1程度なんです。倉敷市は,幹線水路の農作業以外に,例えば災害のため事前に水位を下げるからというときの樋門の上げ下げ,樋門の操作には手当を支給しているんです。もちろんお金だけではないと思います。その地域を守るんだというそれも本当に大切なんですけれども,やはり樋門操作のインセンティブということで,私は岡山市のほうもそういう樋門操作に手当を出してもええんじゃねえんかと思ったんです。御所見があればお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  水利土木員,水利監督員さんについては今までもいろいろ御尽力いただいているところでございまして,まずはその報酬については平成30年度に少し増額のほうをさせていただいたところでございます。議員の御指摘のような件についても,周辺の市町村等の状況も踏まえて,今後の研究材料とさせていただきたいと思っております。 ◆17番(松田隆之議員)  最後にちょっと市長,お伺いしたいんですけど,やはり樋門をええときにええように下げてもらう,これは僕は非常に大事なことじゃろうと思うんです。ほんで,この手当ということも,多くなくてもええんですけど,やはり一つのやる気の材料になりゃへんかと思うんで,市長,その辺を御答弁お願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今,赤坂局長から答弁がありましたけれども,平成30年度に上げさせていただいた。多分そのときの考え方というのは,松田議員御指摘のような点を踏まえての話だったんだろうと思います。そのときの上げ幅がどのくらいだったのかというのは私は承知しておりませんけれども,やはり現在の諸事情全体を見てふさわしい報酬というのはあると思います。そういう視点で検討していかなきゃならないと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして太田議員。     〔23番太田栄司議員登壇,拍手〕 ◆23番(太田栄司議員)  皆様こんにちは。おかやま創政会の太田でございます。 本日は傍聴にお越しいただいた皆様,またoniビジョン,インターネットを御視聴の皆様,本当にありがとうございます。 今回は盛りだくさんですので,早速ですが通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,新型コロナウイルス感染症対策について。 岡山市は,市民の皆様が円滑にワクチン接種ができるようにするため,専従チームを新設しました。また,3月中旬頃を目途に,対象となる65歳以上の高齢者の皆様に接種券を発送するとともに接種における対応なども周知されることとなっております。今後,一般市民の皆さんも接種することとなりますが,その中には単身赴任者や大学生など実際の居住地が住所地と異なる人は県をまたがっての往来,移動を制限されるということもあります。そういったことを考えると,実際に居住する地区でワクチンを受けられるようにすることが望ましいと考えております。現在,制度的にはどのようになっているのでしょうか。 次に,大学には大きな施設等もありますが,密を回避することも可能であり,安全に接種が可能と考えております。学校単位で集団接種をすることを考えてはどうでしょうか。あわせて今後のスケジュールも御教授ください。 大きな2番,岡山市の教育の充実について。 (1)岡山市教育に関する総合調査について。 本市では平成26年度から岡山市教育に関する総合調査を実施しています。この調査は,本市の幼児,児童・生徒の学習習慣や生活習慣,保護者や教職員の教育に関する意識を把握し,子どもの学力向上や問題行動等の防止及び解決など,学校・園での教育活動や本市の教育行政を改善するための基礎資料を得ることを目的として実施しております。集計結果は,子どもたちの実態を広く市民の方々に御覧いただき,市民協働による人づくりを推進していく手がかりとしていただくとともに,特に保護者の方々にはメディアコントロールや家庭学習,挨拶や手伝い,地域との関わりなどについてお子様と話をするきっかけに活用することを促しております。 そこでお尋ねいたします。 ア,調査対象者からの回収率はどのくらいありましたか。 イ,分析結果をどのように評価し,課題や今後の改善等はどのように考えているのでしょうか。 (2)35人学級開始に伴って。 文部科学省は義務標準法を改正し,全ての学年を令和7年度までの5年間をかけ35人学級へ引き下げることを今年2月2日に閣議決定いたしました。早速2021年度,来年度から小学2年生から35人学級としようとしております。児童にとっては質の高い教育を受けることができ,学力向上につながり,教員からは一人一人に目を配る余裕と,負担が軽減されるとしております。しかし,来年度の教員採用は決まっており,安易に臨時採用することは教員の質の維持が問題となります。 そこでお聞きします。 ア,教員の人員確保はどのように対応されますか。 イ,また,児童・生徒が多い学校においては教室の確保や空調整備が必要と考えておりますが,どうするのでしょうか。 ウ,5年をかけて小学校全ての学年が35人学級となりますが,中学校については今後の検討課題としております。質の高い教育を進めるのであれば,国に対して早急に中学校も35人学級にと提言すべきと考えておりますが,御所見をお願いします。 (3)市立学校・園のホームページ活用について。 市立学校・園のホームページは,保護者との情報共有の促進及び学校・園の概要,教育目標及び教育活動等,学校の取組の状況について積極的に情報を提供するために開設されていると認識しております。また,地域協働学校の推進からも,学校・園サポーターである保護者や地域住民等に対して,学校・園運営の改善に資する内容やお知らせの積極的な情報提供が不可欠と考えております。ホームページを活用することは有効な方策であるとともに,各学校・園において適正かつ最新の情報を発信し,保護者や地域と情報の共有及び情報公開は相互の信頼を深めていく上で重要なことだと思います。 ア,市立学校・園のホームページの開設状況はどうでしょうか。 イ,開設できていない市立学校・園があるのであれば,なぜ開設できていないのか,またできないのでしょうか。 ウ,災害時や現在のコロナ禍での保護者との情報伝達ツールとして活用も考えて整備を進めるべきと考えておりますが,御所見をお願いします。 (4)GIGAスクール構想について。 Society5.0時代に生きる子どもたちにとってパソコン端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテムであり,仕事でも家庭でも社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなっております。社会を生き抜く力を育み,子どもたちの可能性を広げる場所である学校が,時代に取り残され世界からも遅れたままではいられないということで1人1台の端末導入に取り組まれております。 これに伴い,岡山市は,来年度の予算にICT活用支援事業として,学校への訪問,支援を行うための人的支援や運用支援を行う予算づけがされております。 そこでお伺いします。 ア,先生は来年度の授業のために,パソコンに慣れるためと充実した授業のために,現在1回目の研修を受講され,準備されておりますが,先生の中にはパソコンに得手不得手の方もおられ,苦慮されているとお聞きしております。今後もう一回研修があるとお聞きしておりますが,今のままでは充実した授業の準備ができないのではとの不安も現場にはあるようです。 先日,教育委員会から保護者宛てにパソコンの整備と活用についてのお知らせ文が配布されていますが,例えば民間企業等からの支援協力を活用すること,さらなる先生方のフォローの充実を考えていただけないでしょうか。お考えをお示しください。 イ,児童・生徒に貸与される1人1台のパソコンには様々な機能が装備されていますが,メール機能などその他の活用はどのように考えているのでしょうか。 ウ,教室だけの使用でなく,今後様々な場面の利用が拡大することを想定すると,学校図書館や体育館など校内全てで使用できる環境整備が必要と考えますが,御所見をお願いします。 (5)学校図書について。 学校図書館は,児童・生徒の読書活動の学習活動を可能な限りサポートし,児童・生徒の学びを保障するところであり,新型コロナ感染症対策として基本的な考え方が示されており,例えば人命尊重を最優先とし,国が示した対策の対応を図る。学校図書館活動の再開,運営,休館等については,所属する教育委員会の方針に基づき,学校図書館長である校長の指示に従う。児童・生徒,教職員等が学校図書館を利用する際は,入館・退館時及び資料を利用した後の手指の消毒または手洗いを励行する。また,図書館内での密集を防ぐ措置を講じる。休館中であっても,感染症拡大防止対策を講じた上で,可能な限り果たす活動を工夫し,児童・生徒の学びをサポートする。また,常に感染症の最新情報を収集するとともに,可能な限り他の学校図書館や公共図書館等との情報を交換し,よりよい状況で児童・生徒に対応できるように努めるとされております。 また,学校図書館の資料は,学校の教育課程の展開に寄与するとともに,児童・生徒の健全な教養を育成することが目的とされております。児童・生徒の興味,関心等に応じて図書の充実,知的好奇心を醸成する開かれた学びの場としてさらなる学校図書館の整備充実を図ることが望まれています。 そこでお尋ねします。 ア,学校図書の貸出しはどのように対応しているのか。返却方法の対応はどうでしょうか。 イ,返却後の学校図書の保管,管理や消毒はどのようにしていますか。 ウ,岡山市教委が市立図書館10館に本の除菌装置を導入したとお聞きしましたが,子どもたちの安全・安心や司書業務の安心確保などを考えると,同様の装置の導入を考えられないでしょうか。 エ,学校図書が古くなっているとお聞きしております。現状と課題を踏まえ,図書の補充,充実をお願いしたいと思いますが,御所見をお願いします。 大きな3番,地球温暖化対策事業について。 (1)スマートエネルギー導入促進補助事業について。 低炭素型の都市の実現に向け,エネルギーをつくってためて賢く使うことによりエネルギー利用の最適化,効率化を推進するため,スマートエネルギー化に資する機器を導入した個人,事業者に経費の一部を助成しております。 ア,スマートエネルギー補助額のここ5年の全体的な推移はどのような状況でしょうか。 イ,順調に伸びている機器は何か,どういったことが背景にあって伸びがいいと判断しているのか,また伸び悩んでいる機器はどうでしょうか。 ウ,今後,対策や事業について展望もあわせてお示しください。 (2)ノーマイカーデー運動について。 平成16年度からマイカーを自粛して通勤する取組を開始し,この運動を通じてふだんの生活においても地球環境保全を考える契機としております。特に岡山県で,環境への負荷の低減を図るための行政の率先行動の一つとして,国,県及び市町村職員一人一人がマイカー等の使用自粛を実践する岡山県下統一ノーマイカーデー運動に力を入れて取り組まれていると承知しております。 そこでお尋ねします。 ア,最近の取組率は低下傾向にあると感じますが,数年の傾向もあわせて状況をお示しください。 イ,取組率の低下につながっている要因は何でしょうか。 ウ,あわせて現状の課題や問題点,今後の対策についてお示しください。 エ,岡山市役所として,地球環境保全の活動として岡山県下統一ノーマイカーデー運動以外に独自で実施していることがあれば御教授ください。また,このような取組に対して,市民や企業に対して協力依頼や広報をどうしているでしょうか。 (3)ボランティア袋の更新について。 このボランティア袋とは,個人または団体が公園や公共の場所をボランティアで清掃してごみステーションに排出する場合などに必要枚数が支給されるものであります。 さて,本年度,地球温暖化対策事業において,家庭ごみ有料指定袋を植物由来のバイオマスプラスチック,再生可能資源を利用することで二酸化炭素排出量削減に取り組んでおられます。 そこでお尋ねします。 ア,植物由来のバイオマスプラスチックを利用した家庭ごみ有料指定袋にすることで二酸化炭素排出量がどのくらい削減したのでしょうか,また削減できると想定したのでしょうか。 イ,温室効果ガス排出実質ゼロを宣言されましたが,小さなことからでも温室効果ガス排出量の削減をしていくために,ボランティア袋を植物由来のバイオマスプラスチックにしてはどうでしょうか。できませんか。 (4)温室効果ガス排出実質ゼロに向けて。 岡山市は,2026年度の使用開始を目指す新しい市役所本庁舎で使う全電力を再生可能エネルギーで賄う方針を固めました。2026年度中に稼働予定の可燃ごみ広域処理施設の焼却熱で発電した電力の活用を想定しております。二酸化炭素の排出削減にもつなげる狙いであります。計画では,老朽化した岡南環境センターを建て替える新処理施設からの送電を予定。高効率な発電設備を採用し,発電能力は現センターの2倍以上となるということであります。現在はセンターの電力を賄うなどしているために余力はないが,完成後は本庁舎に加え,保健福祉会館などへの供給も可能になると見ている,今後,送電方法などを詰めるということであります。 岡山市は7月,国の目標値以上にCO2などの削減に取り組む世界首長誓約/日本に県内自治体で初めて署名。庁舎の再生エネの切替えで杉約23万本の年間吸収量に相当する年3,000トン以上のCO2排出削減効果を見込み,誓約実現に弾みをつけたいとの考えで,大森雅夫市長は,電力の地産地消にもつながる試み,市民や事業者の環境意識の向上につなげたいとおっしゃっております。 新しい本庁舎は,5月に岡山城をモチーフにしたデザイン案を公表。2021年度末には設計を終える方針。可燃ごみ広域処理施設は,玉野市,久米南町と共同で整備を進めております。とはいっても,さらなるごみの分別により発電効率は期待どおりとはいかないと考えられます。先日,2月2日に13市町で構成する岡山連携中枢都市圏において,共同で2050年における温室効果ガスの排出実質ゼロを宣言されましたが,幾ら新しい焼却設備にしても二酸化炭素は排出され,二酸化炭素排出ゼロとはなりません。 そこでお伺いします。 アは割愛いたします。 イ,経済界等とともに新たな取組を調査研究するとしておりますが,産官学が連携して知恵を出し合い,二酸化炭素を回収する技術などを利用した事業にも目を向けて取り組む必要があるのではないかと思いますが,いかがお考えでしょうか。 ウ,現在の森林などの吸収量を差し引いた実質的な排出量をゼロとするならば,回収方法として緑化や山間地の緑地再生,破壊抑制も進めていく必要があると思います。現在どのような考えでいるのでしょうか。温室効果ガス排出実質ゼロを目指すのであれば,将来を見据えて考えていかなければならないと思いますが,御所見をお伺いします。 以上,御答弁をよろしくお願いします。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目の新型コロナウイルス感染症対策についての項,居住地と住所地が異なる人の接種について,制度上の取扱い,学校単位での集団接種の実施,今後のスケジュールについてです。 国の定めた通知により,単身赴任者や遠隔地へ下宿している学生,また入院・入所者などの方については,住民票所在地以外の自治体において接種を受ける機会が確保されています。そのほかのことについては,自民党市議団を代表されての千間議員に御答弁したとおりです。 以上です。
    ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  2の岡山市の教育の充実についての項,市立学校・園のホームページ活用についてのところで,ホームページの開設状況,なぜ開設できていないのかについてお答えします。 公立園のホームページは以前開設しておりましたが,現在は内容見直しのため一旦閉鎖し,令和3年度に再度公開する準備を進めているところです。 続きまして,情報伝達ツールとして活用も考えてはということについてなんですが,園から保護者への連絡について,令和元年7月から携帯メール一斉配信システム,おかやまっこメールの運用を開始しており,緊急時等の情報伝達ツールの一つとして活用しているところです。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,順次お答えしてまいります。 まず,岡山市教育に関する総合調査について一括してお答えいたします。 今年度の教育に関する総合調査の回収率は,対象である児童・生徒,保護者,教職員合わせて94.5%でありました。調査結果の特徴としては,地域行事への参加は減ったものの,地域に興味,関心がある児童・生徒は増加しており,このことはコロナ禍で遠出を控えたことでかえって地域を見詰めることにつながったと分析しているところでございます。また,授業が分かると感じている児童・生徒は増加しており,学校の授業改善の取組が成果として現れております。一方で,文化や言語の違いに苦手意識がある児童・生徒が約半数おり,引き続き異文化理解などの土壌づくりが必要であると考えております。調査結果は,教育委員会の施策や事業,各学校での教育活動の改善,充実に役立ててまいります。 次に,35人学級開始に伴っての中,教員の人員確保はどのように対応するのかについてですが,このことについては日本共産党を代表されての田中議員に御答弁したとおりでございます。 また,教室の確保や空調整備についてでありますが,35人学級の編制に伴い不足する教室の確保や空調整備につきましては,空き教室の有効利用のほか,既存教室の改造,リース契約によるプレハブ教室での対応を考えております。毎年必要に応じて予算の確保をしてまいりたいと考えております。 中学校も35人学級を国に提言すべきではないかというお尋ねですが,これまでも教育委員会として小・中学校の35人学級の実現を国に要望しております。中学校につきましても引き続き要望してまいりたいと考えております。 市立学校・園のホームページの活用について一括してお答えいたします。 岡山市では全ての市立学校がホームページを開設しており,一部の学校ではホームページを利用して臨時休業や学校行事などをお知らせしております。しかしながら,ホームページは保護者と学校の双方向の情報伝達を目的としたツールではないため,今後他都市の取組も参考にしながら,即時性,緊急性に対応した新たなシステムの導入などについて研究してまいります。 次に,GIGAスクール構想についての中,ICT活用における教員の支援でありますが,教員のICTを活用した授業づくりなどの支援を行うICT支援員は民間企業などの活用を予定しております。また,指導主事などが学校を直接訪問して,各校のニーズに合わせた支援を行うとともに,来年度,教育研究研修センターが行う情報教育に関する研修の充実を図ることで教員のICTを活用した指導力を向上させてまいります。 それから,1人1台パソコンの様々な機能の活用をどのように考えているかというお尋ねですが,このたびの1人1台端末ではインターネットでの検索,写真や動画の撮影という機能に加え,教員が一人一人に用紙を配付,回収していたアンケート作業を集計まで一瞬に行うことができる機能なども備えております。今後はメール機能なども含め,様々な活用方法についてさらに研究を進めてまいります。 また,校内全てで使用できる環境整備について所見をというお尋ねですが,GIGAスクールネットワークの整備対象外とした学校図書館や体育館等への追加整備につきましては,自民党政隆会を代表しての田口議員に御答弁したとおりでございます。 次に,学校図書についての中,まず学校図書の貸出方法,返却方法の対応,返却後の学校図書の保管,管理や消毒,本の除菌装置の導入について一括してお答えいたします。 現在,岡山市版新型コロナウイルス感染症予防のためのガイドライン及び全国学校図書館協議会による新型コロナウイルス感染症拡大防止対策下における学校図書館の活動ガイドラインに基づき,図書の貸出しや返却を行っております。また,返却後の学校図書は,一定時間置いてから書架に戻すなどの工夫をしております。さらに,利用前後の手洗いの徹底や換気,学校図書館内での密集を避けるために利用人数や時間帯を分散するなどの取組を行っているところでございます。 なお,本の除菌装置につきましては,児童・生徒の利用前後の手洗いを徹底しており,学校図書館への一律の導入は考えておりません。 この項最後に,現状と課題を踏まえ,学校図書の補充,充実をというお尋ねですが,各学校では経年により利用価値が低くなったり,破損などにより利用が厳しくなったりしたものについて,計画的に廃棄や更新するなど資料の充実を図っております。そのために必要な各学校への図書費の配当額につきましては,前年度の蔵書状況や学校規模などに応じて決定しておるところでございます。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  3番,地球温暖化対策事業についての項,順次お答えします。 スマートエネルギー導入促進補助事業についての中,まず補助額の5年間の推移ですが,平成27年度の補助金額の実績は約1億9,900万円でした。令和元年度は約2億3,700万円であり,各年で増減はあるものの増加しています。 次に,補助件数が伸びている機器と伸び悩んでいる機器についてです。 特に大きく伸びているのが住宅用の蓄電池で,平成30年度及び令和元年度でそれぞれ200件近くの申請があり,平成29年度から倍増しています。これは,平成30年7月豪雨や台風による大規模な停電等があったことから,災害時の備えとして需要が高まったものと思われます。 なお,特に伸び悩んでいる機器はございません。 次に,今後の対策,展望についてです。 今後の対策につきましては,自民党政隆会を代表しての田口議員にお答えしたとおりです。 今後の展望としては,脱炭素の効果や市民ニーズに応じて機器の採用や必要な補助金額を設定するなど,時代に合った対応をしてまいります。 次に,ノーマイカーデー運動についてのうち,最近の取組状況,取組率の低下の要因,現状の課題や問題点,今後の対策について一括でお答えします。 岡山県下統一ノーマイカーデー運動のうち,岡山市役所での取組率は平成29年度84%,平成30年度77%,令和元年度76%と低下しております。なお,令和2年度はコロナ禍のため中止しました。取組率の低下の原因は,事業の開始から16年が経過し,取組への新鮮味と重要性への認識が薄れたことではないかと考えております。 今後の対策としては,この事業の重要性をさらに啓発することにより取組率の上昇につなげてまいりたいと考えております。 次に,ノーマイカーデー運動以外の取組についてです。 岡山市では,夏至から七夕の期間にライトアップ施設や家庭の照明を消すことで電気の大切さや地球温暖化について考えるライトダウンキャンペーンを実施しています。この取組については,市の広報紙に掲載して協力を求めるほか,節電の取組方法を記載したチラシを学校や市有施設,事業所に配布するなどして広報に努めています。 次に,ボランティア袋の更新についてのうち,バイオマスプラスチックの利用で二酸化炭素がどれぐらい削減できるのかについてです。 製造業者に確認したところ,岡山市の家庭ごみ有料指定袋の場合,令和元年度実績で年間307トンの二酸化炭素排出量が削減できると聞いております。 次に,ボランティア袋をバイオマスプラスチックにしてはどうかについてです。 ボランティア袋については,水路から引き上げたごみなどを入れることもあり,家庭用の有料指定袋よりも強度が必要になる等の課題もありますが,今後バイオマスプラスチックの導入の可能性について検討してまいります。 次に,温室効果ガス排出実質ゼロに向けての中,研究会で新技術を利用した事業を検討してはについてです。 産学官の研究会では,議員御指摘の新技術など,それぞれの立場での情報や知見を活用し,おのおのにとって有意義で効果的な脱炭素の対策について検討してまいります。 最後に,森林などの二酸化炭素の吸収量についてです。 森林等の温室効果ガス吸収量は,直近のデータである2017年度において9万2,000トンであり,市域から排出された温室効果ガス排出量611万9,000トンの約1.5%となっております。岡山市が実施している都市の緑化は,ヒートアイライド現象の緩和に加えて,温室効果ガスの吸収量を増加する役割もあると考えております。 以上です。     〔23番太田栄司議員登壇〕 ◆23番(太田栄司議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,時間もありませんので,2点のみ再質問させていただきます。 GIGAスクール構想についての中で,児童・生徒に貸与される1人1台のパソコンについて,様々な機能を活用していただきたいということでお願いというか御所見をいただきました。そうはいっても今現在,先ほど環境の関係の質問もさせていただきましたけど,いろいろとペーパーレスについても考えていくということでありますけど,少しでも何かそういったところにも寄与できるようなところができたらなということで,保護者なんかへの配布物など,環境に関していくとペーパーレスにしていってもそういったところにも寄与できるんじゃないかな,そういったところも視野に入れて活用していくということも必要じゃないかな,考えていく必要もあるんじゃないかなと思うんですけど,今後その辺はどう考えていくのか,考えられているのか,ちょっとお示しいただけたらと思います。 それから,温室効果ガスの排出実質ゼロに向けてちょっとお聞きしましたけど,いろんなところと協力,連携していく必要があります。皆様の環境意識の改革も必要じゃないかなと思うんです。喉元過ぎれば何とかというんじゃないですけど,ちょっとたつと意識が低下していくんじゃないかなというところ,そういったところを抑制していかないといけないと思うんですけど,そういったところには強いメッセージをどんどん届けていくという必要性もあると思います。定期的にメッセージを発信することはできないでしょうか。あわせて環境に関する講座などの充実もこれから必要になってくるんじゃないかと思うんですけど,その辺をどういうふうにお考えでしょうか。 以上2点というか3点ですかね,ちょっとお伺いします。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎國米哲司環境局長  地球温暖化防止等で強いメッセージの発信,講座等について御質問いただきました。 温室効果ガスの排出を削減していくためには,市民また事業者が生活行動を変えていく必要があると思います。環境に関するイベントなどで市民一人一人が温暖化対策に向けてできることをしっかりと広報して働きかけていきたいと思います。また,出前講座などについても,公民館講座など様々な機会を捉えて継続的に,また粘り強く行っていきたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  1人1台パソコンが入るわけでございますが,そのことですぐに保護者への連絡とかペーパーレス化について対応できるかというと,なかなかすぐには難しいかなと。まずは学校において授業を充実させて,ICT活用のスキルの向上を図るということを第一にしておりますため,緊急時の連絡手段であるとかペーパーレスについての活用は現在のところまだ研究していかないといけないと思っております。しっかりこれも考えてまいりたいと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で太田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして中原議員。     〔26番中原淑子議員登壇,拍手〕 ◆26番(中原淑子議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の中原淑子でございます。 本日2日目の最後でございますので,いましばらくよろしくお願い申し上げます。 本年は東日本大震災から10年を迎えます。私は,東日本大震災が発災した2011年に防災士の資格を取りました。大きな災害を前にして何もできない自分を反省し,何かできることをとの思いでした。以降,防災・減災に女性の視点をとの思いで取り組んでまいりましたが,女性向け防災啓発事業が来年度予算化され,女性向けのハンドブックも作成される予定です。また,マイ・タイムラインの岡山市版がこのほど完成し,活用されると伺っております。岡山市民の防災対策の前進に今後も頑張っていく所存でございますので,どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 1,東日本大震災から10年,広域・長期避難者の現状と課題,地域共生社会の実現に向けて。 本年3月11日,東日本大震災から10年の節目を迎えます。警察庁の発表では,2020年3月1日現在,死者1万5,899人,行方不明者2,529人,震災関連死3,739人となっています。改めて亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。 復興庁のホームページを見ると,令和3年1月13日現在,全国の避難者数は約4万2,000人,全国47都道府県932の市区町村に所在,岡山県には923人,17市町村に所在とあります。岡山県のホームページには,令和2年3月現在,避難者数943人,福島216人,宮城54人,岩手5人,被災3県の合計は275人,3県以外からの避難者は被災3県を大きく上回り,668人です。多くは原発事故の影響を心配し,関東圏からの母子避難世帯ではないかと思われます。岡山県は,関西以西では最も避難者が多い県です。地震等自然災害が少なく,放射性降下物等の影響がない,原発から離れている,交通の利便性などが避難を決めた理由だとお聞きしています。 昨年,原発事故で避難された方々にかかわる全国調査(関西学院大学災害復興制度研究所,2020年7月から9月の調査)が行われ,この10年の変化が示されています。収入が減少,近所付き合いの希薄化,中でも母子避難者はほとんど付き合いがないと回答した人が多く,離婚も増加しています。コロナの特別定額給付金なども住民票のある自治体でと言われるとの声もありました。 また,避難者支援に取り組んでいる一般社団法人ほっと岡山のアンケート調査では,関心を持って当事者に話を聞いてほしい,岡山にも避難者がいることを忘れないでほしい,原発事故についてもっと理解してほしい,福島以外の広範囲の場所から避難してきている人への理解をお願いしたい,避難者の声を市政に生かすような場があればよい,母子避難世帯は地域になじむのが難しい,ひとり親へのサポートを強化してほしい,次の大災害に備えて,今起きている広域避難者の問題など,ともに学び,生かしてほしいなどなど。 (1)岡山市に所在している避難者数は把握されているのでしょうか。特に被災3県以外から移住,避難してきた方々の課題について,どのように認識しているのでしょうか。何に困っているのか,どのような支援が必要なのか,民間の支援団体などと連携し,避難者の声を聞き,具体的な支援を行ってはいかがでしょうか。 岡山市のホームページには東日本大震災トップページがあり,被災者支援一覧が掲載されています。既に終了したものもあれば継続のものもあり,整理した上で分かりやすい情報を掲載してはいかがでしょうか。 (2)また,教育委員会は避難してきた児童・生徒に対しどのような支援,対応を行っているのでしょうか。不登校の児童・生徒もいるとお聞きしていますが,丁寧な対応を望みます。 (3)新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されます。特別定額給付金などの申請について,住民票がない方へはどのような対応をされたのでしょうか。 (4)多数派を基準に社会が構成されている──DV被害者など困難を抱えている女性など社会的マイノリティーの方々とお話しするといつも感じます。頑張ろうとしても頑張れない方々に頑張れと言うだけでは課題は解決しません。私たちの認識も改めることが必要です。地域とのつながりをどうつくっていくのか。現在ある社会資源にどのようにつなげていくことができるのか。また,本市は総合相談支援体制づくりを進めていますが,避難された方も視野に入れてサポートすることができないでしょうか。 2,がん治療の選択と治療後の生活を支えるために。 (1)生殖機能温存・妊孕性温存治療への支援について。 近年,がんの治療が進歩するとともに,がんを克服し,その後に子どもを持つことを希望する方々が増えています。このため,将来自身の子どもを持つ可能性,すなわち生殖機能あるいは妊娠できる可能性──妊孕性と言いますけれども──を維持するための医療技術が注目されています。この文章は,がんと生殖医療ネットワークOKAYAMAなどが制作したパンフレット「将来,子どもを持つことについて知りたい方とその家族へ~がん治療の前に知っておきたい生殖機能温存・妊孕性温存治療のこと~」から引用したものです。 昨年2月,公明党岡山県本部所属の県議,市議が岡山大学病院に伺い,妊娠可能な乳がん患者に対する乳がんの治療と生殖温存機能について枝園講師,中塚教授からお話を伺いました。抗がん剤や放射線の治療により不妊になる場合があり,若年性乳がん治療では治った後のQOLや乳がん罹患後の長い人生を考えたサポートや治療法選択が必要とのことです。がん治療に加えての生殖機能温存・妊孕性温存治療は経済的負担が大きく,卵子の採取,凍結に15万円から45万円,精子が2万円から7万円,その後の保存に毎年1万円から6万円程度かかるとのことです。これらの治療が可能な期間は限られているので,希望する方に正確,丁寧な説明とカウンセリングが必要とのことでした。 厚生労働省は本年2月,卵子や精子の凍結保存に係る費用を補助することを有識者会議に示しました。真庭市や総社市など既に助成事業を実施している県内の自治体もあり,若い世代ががんになっても子どもを産み育てることができるよう,本市においても助成事業を創設してはいかがでしょうか。 (2)医療用補正具購入費助成について。 がんと診断された方の約3分の1が離職しています。医療の進歩によりがん全体の5年生存率は66.1%,仕事しながら治療している患者は30万人以上います。短時間労働,テレワーク,より働きやすい部署に異動することなどで離職を防ぐことが大切です。いずれも企業,職場の理解が必要ですが,現在取り組んでいることがあればお示しください。 がんの治療で外見が以前と異なり,元の生活,すなわち就労や社会参加ができないのは非常に残念なことです。がん患者の3人に1人は就労可能年齢で罹患すると言われており,労働力の確保,生活を維持するためにも治療後の職場復帰は重要です。治療後の生活の質の向上を図り,就労と社会参加を促し,経済的負担を軽減するため,希望する方に外見の変化を補完する医療用補正具の医療用ウイッグや乳房補正具の購入を助成してはいかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,中原議員の質問にお答えします。 私は,がんと診断された方の離職を防ぐための取組ということであります。 がんにかかる方は非常に多いわけであります。それが即離職ということになると,やはり大変なことになることは認識しなきゃならないと思っております。我々としても,がんに特化しているわけではございませんけれども,岡山労働局を中心に,岡山大学病院,岡山県医師会,岡山公共職業安定所などで構成される治療と仕事の両立支援を推進するチーム会議に岡山市も参加し,情報交換を行うとともに,市民と企業向けの啓発冊子の設置や関係企業への情報提供を行っているところであります。両立支援は,企業等の理解を得ないと成立しないわけであります。岡山市としても,先ほど申し上げたような組織と連携して,企業の理解が進むように取り組んでいきたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  1番の東日本大震災から10年,広域・長期避難者の現状と課題,地域共生社会の実現に向けての項,まず避難者数,課題,民間支援団体等と連携した支援についてお答えいたします。 岡山市における全国避難者情報システムに登録している避難者数は,令和3年2月末現在,219世帯577名でございます。避難者についての課題としましては,避難生活の長期化により個別化,多様化しているニーズにいかに寄り添っていくかであると考えております。これらのニーズに対応するため,関係部局のほか民間の支援団体等との連携についてもどういったことができるか,今後検討してまいりたいと考えております。 次に,岡山市のホームページについてお答えいたします。 岡山市ホームページにおける被災者支援一覧につきましては,毎年関係部局へ支援内容を確認し,必要な更新を行っておりますが,今後は必要な情報を分かりやすく発信するように努めてまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,特別定額給付金で住民票がない方への対応についてです。 特別定額給付金の申請は,国の実施要領に基づき,避難された方に限らず,住民票がある自治体が対応することとされており,岡山市への申請や相談には丁寧に説明いたしました。 なお,配偶者等からのDVで避難されていた方などは,例外的に住民票がない場合でも支給いたしました。 次に,同じ項で地域とのつながり,社会資源にどうつなげるのか,総合相談支援体制での避難者へのサポートについてです。 本市の地域共生社会推進計画は自然災害等により避難された方も包含しており,総合相談支援体制の中で対応していくことと考えております。 なお,地域共生社会推進計画の改訂の中で民間支援機関とのつながりが弱い点を課題として捉えており,今後,議員御紹介の災害避難者の支援機関も含め,各種支援活動を行う市内NPO法人や民間団体との連携を図っていきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,被災児童・生徒へどのような支援,対応を行っているのかというお尋ねでございます。 教育委員会は,罹災証明をお持ちの場合はもちろん,お持ちでない場合も被災状況を丁寧に聞き取った上,就学援助制度により経済的な支援を行っております。学校は,震災から避難してきた児童・生徒に関しては避難に至った経緯,不安,悩みなど心理的ストレスを抱えている一人一人の状況の把握に努め,保護者と情報を共有するとともに,場合によってはスクールカウンセラーと連携するなど,個に応じた適切な支援をしているところであります。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目のがん治療の選択と治療後の生活を支えるためにの項,市長答弁以外についてお答えいたします。 まず,生殖機能温存・妊孕性温存治療への支援についてです。 令和3年度の国と岡山県の予算案において,小児,15歳から39歳までのAYA世代のがん患者等の妊孕性温存治療の支援が示されております。現在,制度の詳細について設計中と聞いており,まずは情報収集に努めていきたいと考えております。 次に,医療用補正具購入費助成についてです。 岡山市がん対策は,がんの予防,早期発見の推進,緩和ケア,在宅医療の推進,がんとの共生を柱として重点的に取り組み,がん検診や中学生に対するがん教育をはじめ,相談支援の普及のためにがん相談窓口のカードを作成,配布しています。国においてがん治療に伴う患者の外見変化とその支援について研究が進められており,その推移を注視していきたいと考えております。医療用補正具等の助成は現在行っておりませんが,各がん診療連携拠点病院等に設置されたがん相談支援センターなどを通じて患者ニーズの把握等を行っていきたいと考えております。 以上です。     〔26番中原淑子議員登壇〕 ◆26番(中原淑子議員)  御答弁ありがとうございました。 市長からは企業の理解ということについて御答弁いただきました。本当に大事なことだと思っております。 もう一つ,そこから再質問させていただくんですけれども,がんになったときに仕事との両立について,具体的にどこに相談すればいいのかという相談もいただくので,これには具体的に答えていただきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 それでは,1のほうから再質問を種々させていただきます。 まず最初に,住民票がない方への特別定額給付金の給付,これは国の制度がそうなっているので仕方がないということなんだろうと思います。今後同様の支援策があっても同じような対応になるのかなと思うんですけれども,広域避難されてきた方は避難元には誰も住んでいないけれども住民票がそこにあるということもございます。岡山で生活している,避難元には人がいない,住んでいる岡山で給付金が給付されないという矛盾があります。これは全国的に避難されている方の課題でもあるんですけれども,一つ問題提起をしておきますので,仕方がないで済ますのか,何か課題意識があるのか,そこら辺の御見解を伺います。 岡山市の避難者,219世帯577名とお答えいただきました。減少傾向にあるとはいえ,依然として多いと私は認識しています。東京や神奈川県などの関東地方から安心な岡山を避難先として選んで岡山市に避難してきた方に対して,既存の行政サービスを受けようとすると窓口に行って申請する必要があります。今の情報発信の在り方で必要な情報が届いているとは思えません。施策を提供する側に広域避難者の姿が見えにくいのではないかと思うわけです。 岡山市の断らない相談支援,総合相談支援体制づくりは避難者の方も含めてということをおっしゃいましたけれども,本当にいい取組だとは思いますけれども,相談に行った方への横の連携の取組があるとは思いますけれども,相談に至らないケースについては最初の一歩が踏み出せないままになってしまいます。移動することによって避難元で受けていた支援が途切れていることも考えられます。つなぎ役として民間支援団体との連携を深めるということでございますけれども,目的は生活の再建ということでございます。伴走型の支援を充実させていくべきだと考えますが,もう一度御所見を伺います。 岡山市のホームページに移住・定住するための情報サイト,おかやま生活というものがあります。移住者インタビューを見ると,東日本大震災がきっかけで移住してきた方の話もあり,とても興味深く読ませていただきました。最後に大森雅夫さんが登場されます。Uターン移住の体験をそこで語っておられました。お気に入りは西川緑道公園。岡山は先輩移住者が積極的に支援しているのも心強いとありました。まさに広域避難者の方も同様で,自らが避難者でありながら支援団体を組織し,自らが中心者となって避難者の受入れを一人一人に寄り添って行っておられます。そのような支援団体を積極的に支援することが岡山市に求められているのではないでしょうか。 地域コミュニティーの再生に役割を担う人材との視点で,広域避難者の方の生活が安定し,岡山市に移住・定住し,さらに多くの人とつながることにより,また新たな移住者が増えることになるのではないかと思われます。これは大森市長に御見解を求めたいと思います。 それから,教育委員会の方も御丁寧に対応していただきましてありがとうございます。不登校という通り一遍の外に現れるところだけではなくって,広域避難者の方はかなり心に傷を負っている。特に子どもさんは親についてきて避難してきている,自らが岡山を選んだわけではないということがあるので,そこは丁寧に対応していただきたいと思っております。これは要望にしておきます。 それから,妊孕性温存治療の支援についてでございます。 不妊治療の最先端の医療がこの妊孕性温存治療だとお聞きいたしました。これは男性にも女性にも関係があることでございますが,先ほどの答弁で厚生労働省の動きがあるということでございますけれども,本市でも準備できるところは進めておいてもいいのではないかと思います。どのような準備をされますでしょうか。 それから,若い世代のがんでございますけれども,就職,結婚,妊娠,出産というライフイベントの真っただ中にあるわけでございます。経済的な支援とともに,治療によっては妊孕性が低下することなどを広く周知することも大切ではないかと考えますが,御所見を伺います。 以上で2回目の質問を終わります。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  移住・定住された方々でNPO等々を構成されている,そして新たに移住・定住してくる人を支援していこう,そういう話はよく我々も伺っているところで,かつそういう団体の方とお話はよくやらせていただいています。たしかおいでんせぇ岡山とか,逢澤さんという方が中心となっておられると記憶しておりますけれども,そのほかも様々なところで動きをやっていただいております。 具体の助成については,今手元にあるわけでありませんから,ちょっと担当のほうから補足はしてもらいたいと思いますが,いずれにせよ私も移住・定住という面ではそうなんですけども,やはり新たに来られる人,特に今のように──直接今質問はリンクしておりませんでしたけれども,東日本大震災で避難されているような方とか,我々はなかなかよく心情が分からない面もあります。そういう面で一旦こちらに移住・定住された方が支援されるそういう組織をつくっていただいているというのは非常にありがたいし,我々としても密な対応をこれからも続けていきたいと思っております。 ◎河野広幸理事  東日本大震災で避難者の方々,その点も含めて被災者に対しての伴走型の相談体制をという御質問でございますが,現在保健福祉局でやっています総合相談支援体制づくりという体制の活用の在り方も含め,それから関係部署,それから民間支援団体と連携して今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  何点か質問いただいたと思います。 まず,定額給付金の関係なんですけれども,このたびは取りあえず国の要領に沿って対応していったという状況になったとは思います。今後もちろんまた同じようなことがあった場合に,当然またそうした国の指針といいますか全国的な要領というものに基づいてやるようになるとは思うんですが,こうしたもう少し柔軟な対応という形が取れるようなものに関してはそういった方向で,岡山市としてもそういう課題認識は持っていますので,恐らくそういった方向で国のほうといいますか全国的にも検討していくようにはなるんだろうなとは思いますが,岡山市としてもそういった声は出していきたいと思います。 それから,関係機関等の支援については,先ほどもちょっと理事からもありましたが,岡山市としても現在もその関係のNPO等と伴走支援とかを特にするようなケースというのも取り組んではいるところなんですけれども,先ほども申し上げましたようになかなかその相談に来られない方になかなか対応しにくいという部分があります。その方々に対して特に支援していくためにも,我々はまだつながりが少しやはり弱い部分がありますので,そういった民間の支援団体の方と連携ができるようなネットワークが構築されることで,そういうなかなか声を出せない方々の支援にもつながっていくんじゃないかなと思います。 それから,がんに関してまずどこに具体的に相談に行けばよいのかという質問があったと思います。 これについては,各拠点病院とかにがん相談支援センターというのがあるんですけども,各患者さんにはやはりそこが一番近い場所でありますので,まずはそのがん相談支援センターに御相談いただけたらと思います。 それから,妊孕性温存治療等の支援の岡山市としての準備ということなんですけども,まだ現在国においても県においても予算案ということで,詳細はこれからという情報であります。岡山市としてもその情報収集をまずはやっていきたいと思いますし,関係の当事者,医療スタッフ等からの意見等を聞いていきたいと思います。 それから,あわせて今後どう周知を図っていくかということなんですけども,特に若い世代の方々のがんということになりますので,先ほども申し上げました相談の拠点ともなりますが,岡山大学病院さん等と一緒になって情報提供,周知に努めていきたいと思います。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  移住・定住についての民間団体との連携について補足させていただきます。 現在,民間団体と移住・定住支援の協議会を組織して,移住を検討されている方への移住相談・支援に取り組んでおります。その中には東日本大震災を契機として岡山へ移住された方もおられると思います。これまでは実際に東京等に一緒に行って移住相談をしておりますが,現在はオンラインの移住相談を民間団体と一緒にやっております。昨年岡山市のほうでアンケートを取った中で,移住後の交流についての要望がございましたので,令和3年度においては民間のこうした移住団体と一緒になって移住後の不安の解消につなげる交流会を検討していきたいと思っております。その中で,議員のほうからありました団体ともどういった協働ができるかというところも検討していきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で中原議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で本日の個人質問は終わりました。      ──────〇────── △日程第2  甲第91号議案~甲第106号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程第2に入ります。 日程第2は,甲第91号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について以下16件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  ただいま上程になりました各議案について御説明申し上げます。 甲第91号議案から甲第103号議案までの令和2年度一般会計,特別会計及び事業会計の補正予算案は,国の国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策に沿って編成された令和2年度第3次補正に呼応した事業費の増額や,令和2年度剰余見込みを踏まえた公共施設等整備基金への積立て,予算の執行状況等を踏まえた予算額の過不足調整などを行うために編成したものです。 補正額は,一般会計で9,500万円余の増額,特別会計で2億1,400万円余の増額,事業会計で4億4,600万円余の増額を行い,合わせて7億5,500万円余の増額となっております。 その主な内容について申し上げます。 まずは新型コロナウイルス感染症対策として,ワクチンの迅速な接種に向けた体制の構築を図るほか,民間検査機関への検査委託などPCR検査体制を継続します。 このほか,防災・減災,国土強靱化を推進するため,浦安11号幹線雨水管築造事業や学校施設長寿命化事業などを実施します。これらの経済対策関連に係る予算額は,総額で120億6,100万円余を計上しております。 また,先ほど申しましたワクチン関係予算等,新型コロナウイルス感染症対策に係る予算額は,これまでのコロナ対策予算の過不足調整を含め,70億4,100万円余を計上しております。 甲第104号議案は,新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の廃止に伴い,所要の措置を講ずるものです。 甲第105号議案は,新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部改正に伴い,所要の措置を講ずるものです。 甲第106号議案は,道路の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,及び損害賠償の額を定めるものです。 以上で提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議の上,議決を賜りますようお願いいたします。 ○浦上雅彦議長  以上で市長の提案理由の説明を終わります。 ただいま説明のありました甲第104号議案につきましては,地方公務員法第5条第2項の規定により,人事委員会に意見を求めた結果,お配りいたしておりますとおり報告がありましたので,御報告申し上げます。 なお,議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承を願っておきます。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時59分散会...