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06月12日-02号

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  1. 岡山市議会 2020-06-12
    06月12日-02号


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    令和 2年 6月定例会    令和2年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第2号       6月12日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第85号議案 令和2年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について 甲第86号議案 令和2年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第1号)について 甲第87号議案 地方自治法施行令第152条第1項第3号の規定による岡山市長の調査等の対象となる法人の範囲を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市市税条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市地方活力向上地域における固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第90号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第91号議案 岡山市営火葬場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第92号議案 岡山市立老人憩の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第93号議案 岡山市福寿苑条例を廃止する条例の制定について 甲第94号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第95号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第96号議案 岡山市浄化槽保守点検業者の登録等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第97号議案 和解について 甲第98号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第99号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第100号議案 字の区域・名称の変更について 甲第101号議案 市道路線の認定について 甲第102号議案 市道路線の認定について 甲第103号議案 市道路線の認定について 甲第104号議案 市道路線の認定について 甲第105号議案 市道路線の認定について 甲第106号議案 市道路線の認定について 甲第107号議案 市道路線の認定について 甲第108号議案 市道路線の認定について 甲第109号議案 市道路線の認定について 甲第110号議案 市道路線の認定について 甲第111号議案 市道路線の認定について 甲第112号議案 市道路線の認定について 甲第113号議案 市道路線の認定について 甲第114号議案 市道路線の認定について 甲第115号議案 市道路線の認定について 甲第116号議案 市道路線の認定について 甲第117号議案 市道路線の認定について 甲第118号議案 市道路線の認定について 甲第119号議案 市道路線の認定について 甲第120号議案 市道路線の認定について 甲第121号議案 市道路線の認定について 甲第122号議案 市道路線の認定について 甲第123号議案 市道路線の認定について 甲第124号議案 市道路線の認定について 甲第125号議案 市道路線の認定について 甲第126号議案 市道路線の認定について 甲第127号議案 市道路線の認定について 甲第128号議案 市道路線の認定について 甲第129号議案 市道路線の廃止について 甲第130号議案 市道路線の廃止について 甲第131号議案 市道路線の一部廃止について 甲第132号議案 市道路線の一部廃止について 甲第133号議案 工事請負契約の締結について 甲第134号議案 工事請負契約の締結について 承第1号 専決処分の承認について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第85号議案~甲第134号議案,承第1号      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  寺 林 綾 乃            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより6月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は25名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に羽場議員,田尻議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第85号議案~甲第134号議案,承第1号      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第85号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下51件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,これらの議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は個人質問を行います。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人20分以内,その他の議員は10分,20分,30分のうち選択された時間内でお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして寺林議員。     〔1番寺林綾乃議員登壇,拍手〕 ◆1番(寺林綾乃議員)  皆様こんにちは。というかおはようございますですね。今日もとても緊張しております。無所属の会の寺林綾乃でございます。 個人質問のトップバッターを務めさせていただくことになりました。とても光栄なことで,感謝と感動の気持ちで胸がいっぱいです。そして,今日もまたさらにさらに今のでとても緊張が増しました。一生懸命務めますので,どうぞよろしくお願いいたします。 一日も早く新型コロナウイルスが終息することを願っています。 そして,梅雨に入り,集中豪雨が心配な季節がやってまいりました。岡山市民の皆様と岡山市と岡山市議会が西日本豪雨災害の教訓を生かして,災害に強い岡山市の実現のために力を合わせて災害に備えることを心から願っています。 海はなかった。私の生まれ育った埼玉県には海はありません。岡山県に初めて来たときに,瀬戸内海の砂浜で子どもたちと遊びました。そのとき遊んだ瀬戸内海でも,今年は海開きがない海水浴場が多いと聞きました。とても残念です。 新型コロナウイルスがピークを迎えている頃,私は,病院で手術入院していました。その病床で,今回の質問原稿を考えました。瀬戸内海が浮かんできました。涙があふれてきました。2年前に岡山県に来る前から体調を崩してしまい,多くの人に御迷惑をおかけしました。申し訳ございません。少し元気になることができました。感謝の気持ちでこの場に立たせていただいております。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。よろしくお願いいたします。 1番,マイクロプラスチック対策について。 マイクロプラスチックとは,直径が5ミリメートル以下の小さなプラスチックのことで,この小さなマイクロプラスチックが世界の海に大量に漂っていることが大きな社会問題になっています。そして,世界の海よりも,日本の海のほうがより深刻であることは間違いのないことなのではないでしょうか。 私は,海のない埼玉県で生まれたこともあり,海への強い憧れがあります。岡山へ来てからも,2人の子どもたちを砂浜で遊ばせながら,瀬戸内海をただ眺めるだけの時間はとても大切な時間です。今年は,新型コロナウイルスの影響で,瀬戸内海の海水浴場も閉鎖するところが多いようです。そして,7月1日からは,プラスチック製のレジ袋の有料化が全ての小売店に義務づけられます。この機会に,いま一度美しい海を取り戻すためにも,マイクロプラスチック対策についてどのようなことができるのか,岡山市としても考えなければなりません。 プラスチックは,レジ袋だけではなくペットボトルやおむつ,歯磨き粉など,私たちがふだん使っているものに多く含まれていますが,劣化してどんなに小さくなっても自然分解されなくて,自然に返ることはないそうです。 摂取したイワシの約8割からマイクロプラスチックが発見された例などもあるようです。さらに,世界で発売されている食塩を調べた結果,39種類の食塩中の約9割以上の食塩からマイクロプラスチックが発見された例などもあるようです。そのため,マイクロプラスチックは海洋生物へ悪影響を与えるだけではなく,私たち人間にも健康上の大きな悪影響をもたらしているに違いありません。 2050年には,地球の海洋プラスチックの量が魚よりも多くなるといった研究もあるようで,私は心配でなりません。残念なことに,海洋プラスチックは漁業関係者が中心となって回収しているのが現状で,市民や行政の関わりが今まで以上に必要であるとの指摘もあります。 美しい海,美しい瀬戸内海を取り戻すための,このような大きな問題の解決に向けて,(1)レジ袋の有料化に合わせて,プラスチックごみの削減を市民,事業者に周知すること,(2)岡山市の指定ごみ袋をバイオマスプラスチック製に見直すこと,(3)岡山市の市有施設の喫茶コーナーなどでストローを紙製に切り替えること,(4)漁業者などによって回収された海洋ごみの処理について支援を拡大することなど,できることからの取組を実施していただきたいと考えています。 特に,プラスチック利用を段階的に改めていくためにも,代替素材として有力視されているバイオマスプラスチックなどへの転換を見据えた取組を岡山市でも早急に研究する必要があるのではないでしょうか。これは,「可燃ごみ用指定収集袋などの燃やさざるを得ないプラスチックについては,原則としてバイオマスプラスチックが使用されるよう,取組を進めます」という令和元年5月31日に策定された国のプラスチック資源循環戦略の重点戦略でもありますし,既に京都府京都市,新潟県上越市,新潟県南魚沼市,福岡県北九州市では,バイオマスプラスチックを使用した指定ごみ袋が実用化されています。岡山市でもよろしくお願いします。御所見をお聞かせください。 2番,ドッグランの整備について。 私は,岡山市中心部にある公園で愛犬家が毎日リードをつけないで訓練する大型犬を小さな子どもが怖がってしまい,公園で遊びたいのに公園に近づけなくて困っているという市民の皆様からの御意見をいただき,公園の近くから様子を何度か見に行きました。お話のとおり大きな猟犬がリードをつけずに訓練されていました。その大きな猟犬は,とてもよく訓練されており,大人の私が見ると何も危険は感じないのですが,小さな子どもたちにとっては,怖くてたまらないのではないかと思いました。 その後,その公園で犬の訓練をする愛犬家の評判を聞くことができました。日頃から,公園の清掃活動や地域のボランティア活動を通して地域に貢献されている人ですよとのことでした。とはいえ,公園の本来の目的を考えると,岡山市の公園は子どもたちが安心して笑顔で遊び,高齢者が安心して散歩を楽しむことのできる公園でなければなりません。公園を開放しても,突拍子もない行動をする小さな子どもたちと小型犬や中型犬と同じ空間を共有することでも難しいと思います。まして,大型犬がリードをつけずに驚くようなスピードで駆け回ることは,幾ら訓練の行き届いた猟犬でも,小さな子どもたちにとっては怖くてたまらないと考えてあげるのが大人の責任であると私は考えます。 そこで,私からの提言ですが,岡山市営のドッグランの整備をお願いしたいと考えています。ドッグランは,全国各地のアウトドア施設に設置されていましたが,空前のペットブームにより高速道路のサービスエリアやペット同伴宿泊可能のホテルなどにもドッグランが整備されるようになってきています。また,自治体が運営するドッグランも増えてきています。 多くの人に迷惑をかけずに伸び伸びと愛犬と触れ合えるドッグランは,簡易的なドッグランから観光で来た方にも利用していただける本格的なドッグランまで様々な形が考えられますが,私は岡山市営のドッグランの先駆けとして,岡山西部総合公園へ本格的なドッグランの整備を希望しています。本格的なドッグランを整備すれば,岡山市の愛犬家の方だけではなく,観光で来た方にもドッグランを利用してもらえることにより,岡山市でも滞在時間が長くなり,岡山西部総合公園の知名度も上がり,観光振興などの効果も大きいと考えるからです。 そこでお伺いします。 (1)岡山西部総合公園への本格的なドッグランの整備が可能でしょうか。 その後,岡山市内に何か所か岡山市営の簡易ドッグランを設置することにより,多くの愛犬家と公園利用者のトラブルがなくなることを願っています。 (2)ドッグランの整備について,御所見をお聞かせください。 3番,イエローチョーク作戦の実施について。 京都府の宇治市で始まったイエローチョーク作戦は,道に放置されている犬のふんを減らす方法として,犬のふんの周囲を黄色のチョークで囲うことで飼い主に警告する取組です。この取組は,黄色のチョークを1本用意して,放置されている犬のふんを見つけた人が黄色のチョークでマーキングし,マーキングした脇に発見した日時を書きます。放置されたふんを強調することで飼い主に警告することが目的のため,ふんは片づけずしばらく様子を見ることがポイントのようです。 東京都の小平市による実証実験では,イエローチョーク作戦により,犬のふんは7割減少ということで,小平市でもイエローチョーク作戦を導入することとなりました。 犬などのペットの飼育は,家庭が和やかになり,子どもたちが心豊かに育つなどの効果があることは間違いないことですが,犬のふんの放置は近隣に住む岡山市民にとっては迷惑を感じることでしかありません。岡山市の犬の飼い主の皆様は,散歩させるときに必ず愛犬のふんをきれいに片づけて持ち帰る方がほとんどであると信じたいところですが,岡山市中心部では,早朝や暗くなった夕方などに私の飼っている犬を散歩させると犬のふんに遭遇することがありますし,マナーの悪い飼い主の苦情を耳にすることもあります。 京都府の宇治市で始まったイエローチョーク作戦の取組は,その後,東京都西東京市,茨城県取手市,新潟県新潟市,兵庫県加古川市,福岡県久留米市など,全国各地に広がっています。イエローチョーク作戦の取組方法としては,岡山市の場合,希望する市民の皆様や町内会にイエローチョークを配布し,市内全域で作戦を実践していただくことが望ましいと考えています。 イエローチョーク作戦のすばらしい点は,必要なものはイエローチョーク1本というところで,そのコストのほとんどかからない1本のチョークから,犬のふん対策を通じて,岡山市全体の美化運動に発展する可能性を秘めているところにあります。私は,町内会の皆様がチョーク1本を持って犬のふんを探して歩いてくださると,その道沿いのごみも少なくなると信じています。そして,イエローチョークの跡は,雨や通行する車が消し去ってくれます。イエローチョーク作戦の実施をお願いします。御所見をお聞かせください。 4番,フレイルサポーターの養成について。 フレイルサポーターの制度は,平成24年度から千葉県柏市で実施された東京大学高齢社会総合研究機構の栄養とからだの健康増進調査から始まって,全国各地に広まりつつあります。 フレイルとは,虚弱のことを指す英語の造語ですが,元気な状態と介護が必要な状態の中間の状態,年を重ねて心身の活力が低下した状態のことを指すようです。健康で大きな病気をしたことがない人でも,年を重ねることにより知らず知らずのうちに食が細くなり,運動する機会が減ってきて,栄養不足や筋力低下の原因となることがあるようです。そして,フレイルになることは,介護が必要になるリスクが高まることでもあります。高齢者の入り口に立った人が健康長寿を実現するためには,まずフレイルチェックで自分自身の健康状態を確認することから始めなければならないという考え方が浸透してきています。 介護が必要になるリスクを防止するために行われるフレイルチェックには,より多くの人に気軽に参加していただき,フレイルの兆候を早期に発見するために,市民の皆様同士でフレイルの危険度をチェックし合い,集いの場で学び合うフレイル予防プログラムフレイルサポーターが中心になって取り組み,充実させていくことが大切です。 岡山市でも,岡山市の地域に暮らし一定の研修を受けた方が,まちの健康づくりの担い手としてのフレイルサポーターとして,一日も早く活躍してほしいものです。 千葉県の柏市では,かしわフレイル予防サポーター養成講座を実施し続け,第6期生までが修了し,登録された100名以上のフレイルサポーターが毎月柏市内のいずれかの地域で行われているフレイルチェックに交代で従事されているとのことです。 そこで,岡山市のフレイルサポーターの現状についてお伺いします。 フレイルサポーター養成スケジュール,養成実績,養成目標はどのように設定されていますでしょうか。 また,新型コロナウイルスの関係で,フレイルサポーター養成について,講座の実施などに悪影響が出ているかもしれませんが,岡山市民の健康長寿実現のために,取組を充実したものにしていただきたいと願っています。新型コロナウイルスによるフレイルサポーターの養成への影響と今後の対策について,どのようにお考えでしょうか。 なお,フレイルサポーターの年代は,60代,70代,80代の方が中心になると考えられますが,自身の健康に対する意識が高まり,人と接しながらデータを取得したり,チェックしたりすることでやりがいを感じたりする,まさに元気な高齢者が活躍する絶好の機会でもあるはずです。私は,これまで町内会や消防団や婦人会などで御活躍された方ばかりではなく,初めてボランティアとして活躍してくださる新しいフレイルサポーターの方が数多く誕生してくださることを心待ちにしています。どうしても,地域のボランティアの方は,一人二役,一人三役,一人四役,一人五役となることが多く,どこへ行っても同じ人が違うボランティア活動をしているだけでは,本当の地域コミュニティーの発展は望めません。このフレイルサポーターは,より多くの人が参加できるボランティア活動であると私は考えています。裾野を広く,多くの人にフレイルサポーターとして参加していただけるような養成プランに期待しています。御所見をお聞かせください。 5番,クラウドファンディングについて。 クラウドファンディングは,不特定多数の人がインターネット経由で他の人々や組織に財源や資金の提供や協力を行う,群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語ですが,新型コロナウイルスの影響が拡大することに伴い,経営に大きな支障を来した事業者の資金調達手段としてクラウドファンディングの利用が急増しているようです。 また,全国各地の自治体や商工会議所をはじめとしたそれぞれのセクターや企業との連携が功を奏して,業界やエリアや規模を問わずに幅広い事業者のクラウドファンディングの利用普及も急速に進んだようです。特に,飲食,音楽,宿泊などの新型コロナウイルスの影響の大きかったクラウドファンディングの利用の伸びが顕著で,自治体や商工会議所を巻き込んだ大規模な取組が増えているのが今回の新型コロナウイルスの影響による特徴のようです。 とはいえ,岡山市の事業者の何%の方がクラウドファンディングの活用方法について知っているのでしょうか。クラウドファンディングへの理解は,私も含めてまだまだこれからです。私は,岡山市の事業者や地域住民がクラウドファンディングの活用方法を会得すれば,効果的な事業の展開が可能になると考えています。 クラウドファンディングは,新型コロナウイルス対策だけではなく,これから創業する事業者がクラウドファンディングを活用する場合,市内で創業すること,市内に住所があること,市内に事務所があること,市内で定められた期間事業を継続することなどの一定の要件を満たすことを条件に,自治体が創業する事業者に補助する事例も現れてきているようです。 そこで,岡山市として,クラウドファンディングの活用を考えている事業者や地域住民に対して,新しい資金調達の方法としてのクラウドファンディングのノウハウを説明することなどができないものでしょうか。例えば,クラウドファンディングのノウハウを持った専門家の派遣や講演会などの開催が考えられないでしょうか。 今後,クラウドファンディングを活用しようとする事業者や地域住民に対して,岡山市としてどのような支援策が考えられるか,またクラウドファンディングの現状と可能性についてどのように認識されているか,御所見をお聞かせください。 以上です。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 それでは,寺林議員の質問にお答えいたします。 体調を崩されたというお話を伺いました。お大事にしていただいて,いつもの寺林議員らしい元気さで活躍していただきたいと思います。 私は,最初のバイオマスプラスチックの利用についてお話し申し上げたいと思いますが,プラスチックによる海洋汚染,そしてまたCO2の削減対策,本当に必要だろうと思います。このCO2の削減に寄与するというバイオマスのプラスチックというのは,我々も必要だと考えておりまして,実は今年度から導入を決めたところであります。今月中には一つの発注になると思いますけれども,取りあえず1,100万枚の数量で納入していただくような動きをしていきたいと思っております。 それで多分答弁は終わると思うんですが,岡山市だけでそういったことをやるということももちろん悪くはないんですけども,本当に全国に広げていく必要があるだろうと思っております。私は指定都市20市の中でまちづくり・産業・環境部会長という立場でございます。したがって,指定都市というと日本の人口の約2割に相当する2,700万人以上が居住しているところでございまして,2050年排出実質ゼロを見据えた温室効果ガスの大幅な排出削減を協調して目指していく必要があるんではないかということで,現在それを議論しているところであります。地球温暖化の防止ということは,我々としても非常に大きな目標でありますから,それに向かって邁進していきたいと思います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目のドッグランの整備についての項で,ドッグランの整備についての所見ということです。 市営のドッグラン整備に必須の鑑札及び注射済み票の確認や排せつ物の管理,犬同士のトラブルに対処する人の配置,維持管理の方法など課題がありまして,市民ニーズや民間で営業されている施設との役割分担とともに研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,岡山西部総合公園に本格的なドッグランを整備することは可能かという御質問でございます。 岡山西部総合公園については,パブリックコメントやワークショップでの意見を踏まえて計画を取りまとめ,現在早期完成を目指し鋭意工事を進めているところです。ドッグランの整備は予定しておりませんが,公園を安全・安心に利用していただくためのルール等を検討する中で,犬の散歩等に関するルールについても検討する必要があると考えております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  イエローチョーク作戦の実施についての項にお答えします。 イエローチョーク作戦と同様の施策として,平成28年度に岡山市環境衛生連合協議会の協力の下,犬のふんの近くに啓発カードを置くという取組を試行したところです。しかし,施設管理面での問題など様々な課題もあり,この取組は定着しませんでしたが,犬のふん対策の取組の一例としてイエローチョーク作戦を同協議会へ提案してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  4番目,フレイルサポーター養成についての項で,フレイルサポーター養成スケジュール,実績,目標,新型コロナウイルスの影響と今後の対策,多くのサポーターの参加を期待するが所見をについて一括してお答えいたします。 フレイルサポーターは,フレイル予防の啓発やフレイルチェック実施補助の役割を担っていただくために,今年度から養成を開始するものです。今年度は,100名の養成を目標にしておりましたが,新型コロナウイルスの影響により予定していた日程を変更し,規模も縮小せざるを得ない状況です。今後の感染状況を見ながら,できる範囲で研修を実施し,サポーターの確保に努めてまいります。 岡山市では,まずはあっ晴れ!もも太郎体操サポーター等の介護予防の知識や経験のある方に声をかけていく予定ですが,今後はより多くの方が参加できるよう周知してまいりたいと思っております。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  5番目,クラウドファンディングについての項,地域住民に新しい資金調達の方法として講演会などでクラウドファンディングのノウハウを説明できないか,地域住民にどのような支援策が考えられるかについてお答えします。 市が市民活動支援のために設置しているESD・市民協働推進センターにおいて,町内会やNPO法人などの市民活動団体に対して事業計画や資金計画に関することなど様々な相談に応じており,活動資金の調達方法の一つであるクラウドファンディングの仕組みや手続方法についても情報提供を行っております。今後,町内会などに対してESD・市民協働推進センターのさらなる周知を図り,相談機会を増やしていく中で効果的な支援策について研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,クラウドファンディングについての講演会などの開催について,事業者に対しての支援策,現状と可能性について一括してお答えいたします。 クラウドファンディングは,新製品の開発や新サービスの創出などをする際に,比較的容易に資金調達を可能とする手法として活用事例が増えてきているものと認識しております。そのため,本市が実施しています創業者向けのセミナーにおいて,昨年度クラウドファンディング事業者から講師を招き,その活用法をテーマとした女性限定創業セミナーを開催したところでございます。 また,創業,起業を考える方々の支援拠点として開設したももたろう・スタートアップカフェでは,創業,起業に関する様々な相談事業を行っており,クラウドファンディングについても専門家に相談することができますが,今後クラウドファンディングのニーズや課題などを把握しつつ,どのような支援ができるか研究してまいりたいと考えております。 以上です。     〔1番寺林綾乃議員登壇〕 ◆1番(寺林綾乃議員)  御答弁ありがとうございました。また,体調の御心配ありがとうございます。元気に頑張ってまいります。 再質問させていただきます。 岡山市の可燃ごみ用指定袋でのバイオマスプラスチックの導入開始とのことで,うれしい限りです。本当にありがとうございます。 そこで再質問させていただきます。 まず,岡山市の可燃ごみ用指定袋の原材料に占めるバイオ部分の含有率は何%程度になりますでしょうか。 そして,バイオマスプラスチックのごみ袋が市民の皆様のお手元に届くスケジュールは,具体的にどのようになっておりますでしょうか。 また,新しいバイオマスプラスチック製のごみ袋には分かりやすい表示などがつきますでしょうか。そのことを市民の皆様にどのように告知,啓発してくださいますでしょうか。 以上について御所見をお聞かせください。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎國米哲司環境局長  まず1点,バイオプラの中の原材料で,バイオがどれぐらい含有するかということでございますが,現在のところ10%の含有率を考えております。 それと市民に分かりやすい表示ということでございますが,これについては一般社団法人日本有機資源協会が認定している10%バイオを含有しているというマークがございますので,それを袋に明示したいと考えております。また,市民の方には,広報紙やホームページで広報したいと思っております。 それとごみ袋が市民の皆様にいつ頃渡るかということでございますが,今月末の発注を予定しておりまして,来年度早々には店頭のほうへ並ぶ予定でございます。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で寺林議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして二嶋議員。     〔19番二嶋宣人議員登壇,拍手〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  皆様おはようございます。そして,議席番号が奇数の議員の皆さん,控室,おはようございます。 時間も限られておりますので,早速ではございますけれども質問に入らせていただきます。 1,新型コロナウイルス感染症復興対策について。 先月14日,39県における新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除され,安倍首相はコロナの時代の新たな日常を取り戻していく,今日はその本格的なスタートの日と言及され,段階的に活動を再開していく方針を示されました。 同月25日には,緊急事態宣言が全面解除されましたが,収束という出口が見えない中,これまでの日常生活とは全く違う新しい生活様式をどこまで実施すれば安全なのか,市民の方の戸惑いや不安の声は絶えません。 そういった今だからこそ,身近な自治体である岡山市は,市民目線の感染防止対策と社会経済活動の正常化に向けた戦略,取組を目に見える形で示し,スピード優先で実施されることを期待しています。 そこで,地域経済の活性化策など幾つか質問させていただきます。 (1)本市の経済損失,解雇,雇い止めの状況をどのように把握されていますか。 (2)第2波,第3波を見据え,県は感染状況による自粛要請・解除など,感染拡大の抑制策を段階的に実施する戦略のロードマップを示されました。これを受け,項目ごとの市の実情に応じた危機管理を備える取組の整理が必要と考えますが,大森市長のお考えをお聞かせください。 (3)社会経済活動が停滞する中,飲食や宿泊だけでなく,様々な業種の売上げが落ち込んでいます。市長が考えられる社会経済活動の正常化に向けての販売促進,消費喚起の戦略があれば,お示しください。 (4)身近な自治体──ここでは岡山市──による情報発信は市民の方に大きな安心を与えます。そういった中,本市は市内飲食店の店舗経営者有志の方と協働しておかやま飲食店イートイン安全安心宣言を作成されました。大変な状況にある飲食業界に活力を取り戻していただきたいと思う私も市長の対応に感謝しています。安全に飲食できる目安の見える化は,飲食店だけでなく利用者にも安心を与えます。今後,市として飲食以外の業種,そして何よりも岡山市民の新しい生活様式における目安の見える化をどのように周知啓発すべきとお考えですか。市長のお考えをお聞かせください。 (5)国の1次補正予算のうち,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1兆円の中から県は60億円の配分を受ける予定です。そのうち25億円が市町村に交付され,本市には8億3,900万円が配分されるとのことです。この予算を受けて,本市が考える実施計画をお示しください。 (6)閣議決定された国の2次補正予算で,売上げが急減している企業や個人事業主への家賃支援給付金が盛り込まれましたが,給付までには時間を要すると推察されます。市独自の事業継続支援,事業向上補助等には本当に感謝していますが,市内事業者の方は今が苦しいのです。この家賃支援補助を国より先行実施できませんか。また,国は支払い家賃の3分の2から3分の1相当額の6か月分を給付とのことですが,残りの額を単市で支援できませんか。市長のお考えをお聞かせください。 (7)教育現場にも大きな混乱をもたらしていますが,懸念される児童・生徒の学習の遅れ,安全対策について質問します。 本市では,夏休みの短縮,水泳などの学校行事の中止等の方針を示されています。 そこで,学習が遅れている児童・生徒へのフォローアップ,夏休み短縮に伴う教育体制の確保,授業における3密と熱中症対策,家庭学習,オンライン授業における方針をお示しください。 また,不安により登校できない児童・生徒がいることも懸念しています。自主的に欠席している児童・生徒が不登校につながらないための調査と対策が必要です。教育長の御所見をお聞かせください。 (8)新型コロナウイルスに立ち向かう医療,福祉などの第一線で働いている皆様には,感謝の言葉しかございません。長期化を見据え,医療・介護提供体制の整備──ここでは医療・検査体制の拡充,重症患者を受け入れる医療機関の確保,医療・介護施設等における利用者や家族の感染対策──における今後市として取り組むべき方針をお示しください。 (9)岡山の一大イベントであるおかやまマラソンが今年は中止となり,残念でなりません。今後,開催に当たっては工夫が求められますが,代替イベントを含め本市の方針があれば,お示しください。 (10)岡山市新型コロナウイルス感染症対策本部が設置されていますが,長期化を視野に入れると,情報や対応を一元化する部局が必要と考えます。御所見をお聞かせください。 2,地域観光の魅力創出とまちづくりについて。 新型コロナウイルスの影響で,本市は学会などのコンベンションのキャンセルや延期,地域観光客の大幅減と大打撃を受けています。コンベンションやインバウンドなどの観光客は,岡山市では年々増加しつつある状況であっただけに残念でなりません。インバウンド,県外観光客が見込めないときだからこそ,地域観光,まちづくりにおける新たな戦略の再考が求められているのではないでしょうか。 そこで質問させていただきます。 (1)コロナ収束後の反転攻勢のため,市長が考えられるコンベンション・観光戦略をお示しください。 (2)観光業者らを支援する国のGo Toキャンペーンが始まる前に,後手にならないよう,復興のための観光コンテンツを創り出す必要があります。キャンペーンに向けての本市の観光戦略をどのようにお考えですか。 (3)魅力向上のため,令和4年秋頃をめどに進行している岡山城天守閣等大規模改修では,耐震改修をはじめバリアフリー化や展示場整備などが検討されています。天守閣のある本段に至る経路は全て階段です。特に,高齢者や車椅子の方にとって利用しにくいという点は以前から指摘されていましたが,今計画のバリアフリー化の方針をお示しください。 また,現在3つの配置の候補地においてエレベーター設置の検討がなされていますが,進捗状況と課題,今後の見通しをお示しください。 (4)石山公園にオープンカフェがオープンしました。本市の代表的な観光スポット,岡山城,後楽園,そして,カルチャーゾーンの玄関口である石山公園の魅力向上が図られる中,まちの活性化の観点から,これら各拠点と表町商店街,そしてこれからできる岡山芸術創造劇場をつなぐ動線の魅力化は必須と感じています。これらの回遊性向上に向けての方針をどのようにお考えですか。 (5)国土交通省は,11月30日まで新型コロナウイルスの影響を受けている飲食店等への緊急措置として,テイクアウト提供や屋外テラスでの食事提供などにおける道路占用の許可基準の緩和,道路占用料の免除の方針を示しています。積極的な活用は新たなまちの活性化につながると考えますが,本市の方針も含め御所見をお聞かせください。 (6)表町千日前地区で2022年秋開館予定の岡山芸術創造劇場には,表町に人を呼び込む文化芸術の拠点だけでなく,観光機能も備えた拠点となることを期待しています。進捗状況も含め御所見をお聞かせください。 3,岡山市中央卸売市場の活性化戦略について。 市場関係者も新型コロナウイルス感染症の影響を受け,事業継続が困難となり,生鮮食料品等の安定供給を果たせない懸念が大きくなっています。 そういった中,今月21日から改正卸売市場法が施行されます。現行法では,卸売業者の業務許可は国の許可ですが,改正法では,卸売業者の業務許可は廃止され,岡山市では改正業務条例において市場事業管理者の許可となります。つまり,新制度では卸売業者の許可権限は市場事業管理者となります。新制度でも卸売業者は卸売市場の必置機関であり,卸売業者の経営安定の維持が最も重要であります。もとより,仲卸業者,売買参加者への広い視野も必要で,場外流通に対抗すべく,その機能の充実,改革が求められます。 そこで開設者としての本市が目指す市中央卸売市場の新しい形,方向性をどのように考えられているのかなど質問させていただきます。 (1)改正法により今まで以上に市の責任,役割が求められてきます。今後,市場の活性化を開設者である大森市長はどのようにお考えですか。 (2)これまでの市場の卸と仲卸売場の構造などが現在,時代に合わなくなってきていると感じています。卸売市場の取扱規模が縮小する中,全方位型の顧客対応を目指した施設の構造を検討すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (3)認定後の開設者の体制において,卸売市場に関する基本方針では,卸売業者の財務状況の定期的確認と卸売業者の業務を適正に運営するため,指導監督に必要な人員の確保等を行うとされています。卸売業者,仲卸業者の経営の安定性のチェック等の機能は,高度な専門知識が必要とされます。今後,開設者に国の業務が移管されるに当たり,どのように人員の確保を図っていくのでしょうか。 (4)新型コロナウイルスの影響を鑑み,水産卸・仲卸事業者と花卉卸・仲卸事業者の方から6か月間の市場使用料の免除,減免等を求める要望がなされました。本市からの回答は,場内事業者の施設使用料(売上高割使用料を除く),光熱水費の令和2年5月及び6月分の支払いを最長4か月猶予と,ゼロ回答に等しい対応に関係者は愕然とされていました。 開設者である市には,市民生活の必需品である生鮮食料品等を安定的に供給する流通拠点,市場の入場事業者の健全性を図る義務があると思います。この有事に早急な財政支援をすべきではありませんか。市長のお考えをお聞かせください。 (5)生産者への支援も必要と考えますが,本市における生産者の現状の認識と今後の具体的な支援策があれば,お示しください。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
    ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,二嶋議員の質問にお答えします。 私は,まず新型コロナウイルス感染症の復興対策について,社会経済活動の正常化に向けての販売促進等についての話を申し上げたいと思います。 これからは,岡山市においても新型コロナウイルスの感染拡大の防止と社会経済活動の維持の両立を進めていくということが必要だろうと思います。特に,今の現状を考えれば,感染予防対策に努めながらも,地域経済の回復に軸足を置いた経済対策を実施しなければと思っている次第であります。 具体的には,スマートフォン決済によるポイント還元キャンペーンを実施し,市内での消費喚起を後押しすることで本格的に事業を再開する事業者の売上げ回復を応援するとともに,市民生活を支援し,市内の社会経済活動の回復を図ってまいりたいと。また,事業復興支援補助金を創設し,新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小・小規模事業者が顧客を呼び戻すために必要となる販売促進の取組を支援していきたいと思っております。 次に,地域観光の魅力創出等々でございますが,コンベンション・観光戦略,またGo Toキャンペーンに向けた観光戦略,これらについてお話し申し上げたいと思います。 8月には観光振興の全国的な解禁が予想されるなど,人の往来の状況に合わせた需要喚起策が必要だと考えております。これら各段階に応じた媒体を活用した情報発信を行うとともに,国のGo Toキャンペーンとは別に岡山市独自の宿泊と飲食の割引クーポンに加え,キャッシュレス決済でのポイント付加により,よりお得な観光地としての誘客と岡山市での飲食,土産等の消費を促してまいりたいと考えております。 コンベンションについては,オンラインでの実施が増えると予想される一方で,学会などは集まって行うとの声もあります。今後は,オンラインを活用した実施形態への対応を図るとともに,誘致対象の多様化や岡山ならではのユニークベニューの開発により,岡山でのMICE誘致を進め,参加者には岡山市への消費を促すような取組を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  1番の新型コロナウイルス感染症復興対策についての項,まず県のロードマップを受け,市の実情に応じた危機管理を備える取組の整理についてお答えいたします。 岡山市における新型コロナウイルスの感染拡大の抑制や社会経済活動の正常化に向けた各項目ごとの取組につきましては,国や県が示す感染状況に応じた自粛要請や解除の方針を踏まえ,岡山市としての方針を示してまいりたいと考えております。 次に,長期化を視野に入れた情報や対応を一元化する部署についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の対応に関する情報収集や対応につきましては,専門的な内容も含むことから,それぞれの担当部局が行っており,必要に応じて新型コロナウイルス感染症対策本部の事務局を担当しております危機管理室が取りまとめ,本部会議の場で方針決定を行ってまいります。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,おかやまマラソンの今後についてです。 次回の大会に当たっては,大会に関わる全ての方が安心して参加することができるよう,今後日本陸上競技連盟から示されるガイドラインを踏まえるなど,様々な面から検討を行ってまいります。 また,代替イベントについては,現在お示しできるものはございませんが,市民に元気と感動をもたらし,全国に岡山の魅力を発信してきたおかやまマラソンの灯を絶やさぬよう,次回の大会に向けしっかりと準備を進めてまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,新しい生活様式をどのように周知啓発すべきかについてです。 国において業種ごとの感染拡大予防ガイドラインが作成されており,岡山市の特性も踏まえながら関係部局とともに市民の方や各事業所に対し,業務形態ごとに具体例や理由も示しつつ周知を図ってまいりたいと考えております。 次に,医療・介護提供体制の整備における取り組むべき方針についてです。 医療体制の拡充,重症患者を受け入れる医療機関の確保については,岡山県とともに入院患者の受入れルールづくりを進めてまいります。 検査体制の拡充については,身近なところで受けることのできる体制を検討していきたいと考えております。 介護施設等における利用者や家族の感染対策については,今後施設内の感染発生時における対策の手引を作成し,事業者へ周知することで各施設において感染対策を点検し,今後の第2波に備え対処力を強化することを支援してまいりたいと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,児童・生徒の学習の遅れや安全への対策などについて,一括してお答えいたします。 夏季休業日の短縮や学校行事の精選により,授業時間数の確保に努めてまいりますが,臨時休業中の家庭学習の取組状況を確認し,個別に支援を行い,必要に応じて支援員等の配置を検討してまいりたいと考えているところです。 また,不安による登校自粛が不登校につながらないように,各学校が家庭での様子などの聞き取りを行っており,必要に応じてスクールカウンセラーと連携した支援を行っております。 非常時のオンライン学習の実施につきましては,今年度中にタブレットの配備が完了いたしますので,その方法などについて,各家庭での通信環境の課題も含め検討してまいります。 安全対策としましては,可能な限り感染症対策を行った上で,エアコン環境下であっても定期的な換気と水分補給を行うことで児童・生徒の健康管理に努めてまいります。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,本市の経済損失,解雇,雇い止めの状況についてですが,岡山市の経済損失については算出しておりませんが,日本銀行岡山支店の金融経済月報では,令和2年4月の県内景気は弱い動きが続いているとされ,総務省の家計調査報告でも令和2年4月の岡山市における2人以上の世帯の消費支出が落ち込んでおります。また,岡山県内の解雇,雇い止めの状況については,岡山労働局が集計しており,新型コロナウイルス感染症に起因する解雇,雇い止め等の予定がある労働者数は,既に解雇,雇い止めされた者を含み6月5日現在で186名ですが,各ハローワーク管内の状況は非公表であるため,本市の状況は把握できておりません。 次に,県に配分される地方創生交付金のうち,本市に8億3,900万円が配分されるその実施計画についてでございますが,岡山県から交付される県・市町村連携事業者支援交付金の対象は,事業の継続,雇用の維持を目的とした事業とされております。既に本市では,事業継続支援金をはじめとした緊急の事業者支援策を実施しているところであり,今後は緊急事態宣言解除後の経済活動の再開へ軸足を移すための支援策として,事業復興支援補助金及び消費喚起事業を実施したいと考えているところです。岡山県から交付される同交付金につきましては,これらの事業の一部として活用してまいります。 次に,家賃支援についての御質問ですが,本市では経済団体からの要望や独自アンケートの結果等を踏まえ,売上げが減少している事業者の事業継続を緊急的に下支えするため,家賃以外にも幅広い用途に使っていただけるよう,岡山市事業継続支援金を支給しているほか,業態の転換等に取り組む事業者の支援を予定しております。 さらに今後は,消費喚起など経済活動の回復に向けた支援を行いたいと考えているところです。 今回,国の2次補正予算の地方創生臨時交付金において,家賃支援が含まれているようですが,交付金の配分や支援の枠組みが明らかになっておらず,引き続き交付金措置の考え方について情報収集に努めるとともに,経済団体との情報交換に努め,経済活動の回復に向け,何がより効果的な支援策になるのか検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな2番,地域観光の魅力創出とまちづくりについての項,岡山芸術創造劇場についてです。 新劇場には,中心市街地のまちづくりの視点から,商店街をはじめ表町エリアでの新たなにぎわいの創出や回遊性の向上,さらには周辺への波及効果が期待されます。また,観光機能やコンベンション機能を兼ね備えた拠点とするため,学会などのコンベンション利用にも対応できるよう,施設機能の具体化と運営方法の検討も進めております。 新劇場整備の進捗状況については,先日再開発組合より未転出者の自主退去により明渡しが完了したとの報告がございました。併せて令和4年3月末の施設完成が厳しい状況となったとの報告もあり,現在全体スケジュールの見直しを進めているところです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,岡山城のバリアフリー化の方針についてですが,岡山城本丸内のバリアフリー化については,平成30年度にバリアフリー等検討業務を行い,高齢者や障害者,外国人などにも利用しやすい施設となるよう課題の洗い出しと対応策を整理しました。岡山城については,城という性質上,また史跡指定されていることもあり,遺構の保存や景観への影響等にも配慮する必要があり,バリアフリーが難しいところはありますが,まずは観光客の利便性向上のため,実現可能性が高い項目を優先して実施していくこととしております。 次に,岡山城のエレベーター設置についての御質問ですが,天守閣の大規模改修内容と併せてエレベーター設置も含めた岡山城本丸内のバリアフリー化の課題と対応策等を整理した史跡岡山城跡観光整備計画を文化庁に提出して協議してまいりました。昨年5月に文化庁の職員と現地確認等を行い,その際には全体的にバリアフリー化の必要性について一定の理解は示していただきました。エレベーターについては,遺構や景観への影響が大きいことから,今回の大規模改修時において整備に含めることは難しいとの協議結果となっておりますが,今後もバリアフリー化の手法の一つとして,引き続き文化庁とも協議を継続し検討していくこととしております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,道路占用許可基準の緩和を積極的に活用してはどうか,まちの活性化につながるのではないかというお尋ねです。 岡山市においても,このような国の取組は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等を支援する緊急措置として有効であると考えており,市が管理する国道,県道,市道について,道路占用許可条件を緩和するよう早急に取り組みます。この取組の町なかへの影響を見ながら,新たなまちの活性化に向けた仕組みやルールづくり等についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,まちの活性化の観点から,各拠点と表町商店街,岡山芸術創造劇場をつなぐ動線の魅力化など,回遊性向上についてどのように考えているかという御質問です。 市内外から多くの人々が集い行き交う町なかでは,あらゆる人にとって魅力にあふれ楽しく快適に過ごせる環境づくりを進めていくことが重要と考えております。このためには,にぎわい,交流の拠点の魅力を向上させるとともに,回遊性を向上させ,拠点間の連携を強化するよう,歩いて楽しい空間の創出や,利便性の高い公共交通ネットワークの構築を図る必要があると考えております。こうした考えに基づき,岡山芸術創造劇場の整備,岡山城の魅力アップなどとともに,県庁通りの1車線化や緑のボリュームアップ,路面電車の岡山駅前広場への乗り入れや延伸・環状化などに取り組んでおります。 さらに,居心地がよく歩きたくなる町なかとなるよう,県庁通りや西川緑道公園かいわいにおける官民連携や市民主体によるにぎわい創出といったソフト面での取組を町なか全体に広げていくことも重要であると考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3つ目の岡山市中央卸売市場の活性化戦略についての項で,本市における生産者の現状認識と今後の具体的な支援策についてですが,新型コロナウイルス感染症の影響については,外出自粛により家庭需要向けの青果物は堅調に推移した一方,飲食店等の営業自粛により,黄ニラなどの業務需要の青果物やサワラなどの高級魚は価格の下落や取引の減少が生じております。また今後は,桃やブドウの出荷時期を迎えますが,高級ギフトの低迷や輸出の動向が不透明であるなどの懸念もあります。 こうした状況にあることから,大きな影響を受けた市内農林漁業者の事業継続を下支えするため,申請受付準備が整い次第,農業団体等と協力しながら,2月から10月までの影響を想定した事業継続支援金を支給したいと考えております。 また,ギフト需要への影響等が懸念される桃,ブドウにつきましては,新型コロナウイルス感染症の収束状況を見ながら,農業団体等と協力して,首都圏などへの販売促進活動を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎大杉誠市場事業管理者  同じ項,順次お答えしていきたいと思います。 まず,今後の市場活性化をどのように考えているのかについてです。 当市場では,卸売業者が売買参加者を通じてブドウや桃を輸出している事例はありますが,卸売市場法の改正に伴い,取引ルールの規制を緩和することによって,輸出ニーズへも柔軟に対応することができ,販路拡大につながることが期待されております。 さらに,集荷力の強化や物流の効率化が図られることによって,市場取引が活性化され,出荷者や実需者にとって魅力ある市場になるよう取り組んでまいりたいと考えております。 また,市場取引を活性化するために今後必要とされる施設の整備についても,市場関係者と現在協議を進めているところであり,出荷者や実需者のニーズに応えてまいりたいと考えております。 次に,全方位型の顧客対応を目指した施設の構造を検討すべきと考えるが所見をについてです。 生鮮食料品等の卸売を行う卸売市場の役割を基本としつつ,卸売市場の役割に支障を及ぼさない範囲で施設を有効に活用することを市場関係者の意見をいただきながら今後検討していきたいと考えております。 次に,卸・仲卸業者の経営の安定のチェックについては,専門知識が必要となる中,どのように人員確保を図っていくのかについてです。 業者の財務面の検査に当たっては,公認会計士などへの業務委託により専門性を有する者が検査に関わることで職員の知識と経験の向上も図りながら検査を実施してまいりたいと考えております。 また,日々の指導監督を行うには,経験豊かな人材の確保が欠かせません。職員の人事ローテーションを長めにするなど,知識,経験の蓄積に努め,限られた人員で最大の効果が上げられるよう取り組んでまいりたいと考えています。 この項最後です。新型コロナウイルスの影響を鑑み早急な財政支援をすべきではについてです。 行政支援として,国,県及び市の給付金,融資等の支援策を活用しながら現在の局面を乗り切っていただきたいと考え,5月・6月分の施設使用料等について最長4か月の支払い猶予を実施しております。なお,7月以降の施設使用料等の取扱いについては,その時点での状況を見ながら判断していきたいと考えております。 また,市としては,生鮮食料品等の安定供給維持のため,卸売市場安定供給助成事業により卸売業者及び仲卸業者の衛生管理対策に助成を行ってまいりたいと考えております。 以上です。     〔19番二嶋宣人議員登壇〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  御答弁ありがとうございました。また,市長もありがとうございました。マスクしてしゃべっていると,この中がかなり蒸れて,何をしゃべろうかといったときに頭が回転しないような状況でありますけどもしっかりと議論したいと思いますので,よろしくお願いいたします。 まず,新型コロナウイルスの感染症復興対策についてお尋ねさせていただきました。その中で,岡山市における社会経済活動の再開であったり自粛,そういった目安についてもお尋ねさせていただきました。県は,活動の自粛であったり段階的な活動再開であったり,感染対策と活動の両立等で外出であったり学校であったりイベントなどといった項目において大枠のロードマップを示されています。市としても状況に応じて整えていくといった話でありましたけども,緊急事態宣言が解除されて第1波は岡山市としては延べ16人で収まった,県全体では25人でしたけれども,結果的に人数が少なかったからめでたしめでたしではなくて,市としてのこれまでの検証をしっかりとしていく必要があると思いますけれども,そこのあたりについての市長の御所見があればお聞かせください。今後検証していく必要性があるかどうかということですね,今までの取組で。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  二嶋議員の検証という意味がどういう意味か少し分からないところがありますけれども,16例にとどまったというのは──この前政令市の市長会議をやりました。20都市の中で岡山はそういう面では全体としては感染が広がらなかった都市の一つだろうと思っています。3密回避の対策,外出自粛,市民がそういう感染拡大防止のためにやはりよく動いていただいたと私はその協力に感謝を申し上げたいと思います。 検証といってもいろいろなものがあると思うんですね。1つは,今のそういう感染拡大の防止策として一定のところまでは行ったにしても,第2波,第3波に向けてどうしていくのか,検査体制をどうしていくのか,医療体制をどうしていくのか。そして,学校の問題,今回教育委員会の動き,働きもあって,学校との関係が非常にうまくいったんではないかなとは思っておりますけれども,そういう学校についてどうしていくか。それから,経済ですね。実は,岡山の4月の消費支出は全国に比べてもぐんと低いんですね。そういうものをどうやって取り戻していくか。そういったことを一つ一つやっぱり考えてやっていかなきゃならないなと思っているところであります。そういう意味では,全体としての検証といいますか,実態を踏まえた次の対応が必要だろうと思っております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  少しアウトラインで聞き過ぎたので,ちょっと伝わりにくかったかもしれません。私も今回のコロナを通して,先ほど市長が言われていた学校であったり飲食の関係の方々からいろんな御意見をいただきました。ですから,第1波を乗り越えたというか,これまでを振り返って,例えば学校に関しても臨時休校,そして再開に向けても意見がまちまちだったとは思いますけれども,日本全体で見れば10代以下の方々の感染率は低いという状況の中で,いろいろな検証は必要だとしても,小学校,中学校の休校によるダメージを考えるんであれば──ダメージがあるのに感染拡大の抑制に効果がなかったのであれば,やっぱりそういった意味では岡山市としてはこういう方針を示しますよといった,ある程度の方針が必要だと思います。飲食に関してもそうだと思います。自粛した割には感染拡大の抑制につながらなかった,できる限り社会経済のダメージが少なくなるような対策も含めて検証する必要があると思いますので,そこのあたりは市長,ぜひよろしくお願いいたします。 今,こういった形で活動をどんどんどんどんしてくださいよ,経済活動に軸を置いていきますよといった市長の答弁もありましたけれども,しかしながらコロナがゼロになったわけではないので,我々がどこまで行動していいのか不安だから活動を自粛するといった意見も多く伺います。今もそういう状況だと思います。先ほど市長から飲食に関してはぐっと消費的なものが低いといった答弁もありましたけれども,経済を回しながらどう安心を担保していくのか,そこのあたりは行政として発信すべきと思いますけれども,市長のお考えがあればお聞かせください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  大きな面で言うと,バランス感覚だろうと思うんですね。二嶋議員おっしゃるように,やはり感染拡大の防止というのは重要であります。それを否定して,どんどん経済の活動の再開というところに入っていくというのは間違いであろうと思います。この感染拡大の防止と経済活動,人間の社会生活の活動,そういったものをバランスを取りながらやっていくということが必要だろうと思いますが,そういう面で,今4月17日以降,実質的な新規の感染者というのは出ていない状況でありますから,若干経済活動に軸足を移してもいいんではないかなと思っております。ただ,これも北九州の例がありますように,どこでどういう感染が出てくるか分からないところがあるわけでありまして,臨機応変といいますか,そうなったときにやはり感染拡大の防止にもっと力を入れていかなければならないという状況も来るだろうと思います。そこはそういう状況に応じた的確な対応を取っていきたいと思っております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  そこのあたりも含めて,行政からこういう活動は安全ですよといったことをしっかりと──やっぱり行政の情報発信というのは市民に安心を与えますので,よろしくお願いいたします。 今回,市長,5月補正,6月補正でコロナに対しての支援策をいろいろと矢継ぎ早に打ってくださって本当に感謝しているわけでありますけども,国もこれから,今までもよく聞いていた家賃支援の話で対策を打ってくださったわけでありますけれども,今後県においては全国の緊急事態宣言の期間中の4月25日から5月6日の間には,パチンコ店であったり旅館やホテルにおいて,休業要請ではなくて営業自粛を要請した状況であり,これに対してもよかったか悪かったかというのはいろんな意見があるわけでありますけれども,今後どのような営業自粛であったり休業要請が果たして適切なのかといったことも,市としても考えていかなきゃならないと思うわけであります。しかし,私自身は営業自粛,そして休業要請と補償はやっぱりセットであるべきであるけども,これは国における補償の規定をしっかりと定めていく必要があると思いますので,この点においては市長,しっかりと国にもこういったことは訴えていっていただきたいなと思います。そこのあたりについて,今回の流れについてどう感じられたか,市長,お聞かせください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今回,特措法が改正されましたですね。それで一つの整理がされたわけでありますが,私はその特措法の今回の改正で岡山市にとって全てが完璧になったとは思っておりません。1つは,やっぱり政令指定都市の役割というのは,もっともっと私は大きくていいんではないかなと思うところもあります。それからやはり今御指摘の休業要請に対する協力金といいますか報奨金といいますか,そういったものの整理とか,もっともっとやっぱり国のほうにお願いしていかなきゃならないことはあるだろうと思っております。これも私,先ほどの寺林さんの話じゃないですけども,岡山市だけでやるというよりは,2,700万人を占める政令市20市全体で物事を整理し,そして国に訴えていきたいと思っているところであります。一つ一つ考えながら行動していきます。 ◆19番(二嶋宣人議員)  ぜひよろしくお願いいたします。 時間も限られておりますので,地域観光の魅力創出とまちづくりについて入らせていただきます。 観光における反転攻勢の戦略について,市長に御答弁をいただきました。宿泊と飲食の割引クーポンで宿泊を促進したりキャッシュレスの活用によって盛り上げていこうといった御答弁をいただきました。観光客の消費額を高める戦略を図っていくとのことですけれども,今回国のGo Toキャンペーン,約1.7兆円の予算が組まれております。この事業によって消費意欲が高まっていく可能性があると推察されるわけでありますけれども,そうなるとやっぱり既存の人気観光地に集中してしまう可能性も大だと思います。人気観光地として,人気がないと言ったら失礼ですけども,人気観光地が少ないところには恩恵があまり見られないんじゃないかなということも懸念しているわけであります。だからこそ,県外観光客の大幅増が見込めない中で,足元を固める観光戦略と市独自の観光コンテンツが必要じゃないのかなということで質問させていただいたわけであります。 県内観光を促進する取組は県がやっていくようなことを新聞にも書いておりましたけれども,ここは局長に聞きます。岡山市を中心とする連携中枢都市圏8市5町で観光連携を図っていくようにしておりますけども,今だからこそ,ここの連携の強化をしっかりと認識していくべきと考えているわけであります。県内におけるとりわけ岡山連携中枢都市圏の連携をどのように考えていこうとされているのか,お聞かせください。 ◎赤坂隆産業観光局長  連携中枢都市圏に限らずですけども,このほかにも各種協議会等を抱えております。それぞれで今までも活動はしておるわけなんですけども,やはりコロナウイルスに関しては,まず人がどう動くか,なかなか県外客というのは来られないかもしれませんけれども,今からやはりそこはキャンペーンを打っていかないといけない,情報発信しないといけないとは考えております。まずは,県内の方が動き出す,それから少し近隣の方が動き出す,それから遠方からのお客さんが動き出すというところを見据えて,それぞれのフェーズといいますか,それに合わせて情報発信等の準備も今進めさせていただいておりますので,各連携中枢都市,協議会の都市とも連携して効果的な発信をしていきたいと考えております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  県内の宿泊とか割引のクーポンによって当然宿泊の促進はできるかもしれませんけども,そこに至るまでにはやはり魅力的な観光コンテンツが必要なんじゃないんかなということであります。じゃあ,具体的にそこのあたりはどのように考えているのか,お聞かせください。 ◎赤坂隆産業観光局長  例えば体験型とか,そこら辺を少しずつ今までも情報発信させていただいております。コロナウイルスの状況もありますけども,例えば岡山城の夜間利用なんかもそうですけども,そういうコンテンツの磨き上げとか,そこら辺については関係者の方たちと協議しながら新しい商品造成なんかも進めているところでございますので,そういう磨き上げを今後もしていきたいなと考えております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  やっぱり県外等々の観光客も今後呼び込むという意味でもそこの観光コンテンツの魅力のブラッシュアップをしっかりと図っていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 市場の活性化戦略についてもお尋ねしました。管理者,ありがとうございました。 水産,花卉においては,今回のコロナを受けて4月,5月の取扱高が前年比30%減ということであります。金額的には水産卸2社でも12億6,800万円減,大打撃を受けているといった状況もお聞きしております。市場はパブリックな施設であって,入場事業者の健全性を図るということは市場全体の健全性を図るということだと思いますので,そこのあたりを鑑みて,今回,先ほどの答弁にもありましたけれども,衛生管理対策費の支援をしてくださるということでありますが,使用料ですよね。7月以降また考えますよと。しかし,コロナ収束の出口が見えない中,7月以降もう一回考えますよといって,また据置きというような形では,やはりもうボディーブローのように使用料が利いてきているわけであります。現在,調べたところ,月額の市場の使用料というのは3,500万円ぐらい入っていると。当然それを今後の市場の運営として積立てをしてきている。利益剰余金というものがあると思いますけども,やっぱりこういった有事のときだからこそ剰余金であったり積立金を取り崩してでも市場の健全な運営のために使っていただきたいと思っているわけであります。当然,そういった剰余金を使用する上で,大変なのは分かるわけでありますが,ぜひとも使用料の減免,現状をしっかりと検討して取り組んでいただきたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 ◎大杉誠市場事業管理者  議員言われるように,数字的にはもう本当に30%近く4月,5月は減っているというのが現状です。先ほども言いましたように,猶予では意味がないんだというような御意見も聞きました。そうではありますけど,今回国の補正予算で家賃支援ということも上げられております。その対象にどれだけなるかというのは確認していないんですけど,そういう支援を使いながらまずは乗り切っていただきたいと考えております。先ほども言いましたように,7月以降については状況を見ながら再度検討はさせていただきたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして東議員。     〔10番東毅議員登壇,拍手〕 ◆10番(東毅議員)  皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議団の東毅です。今日はよろしくお願いします。 最初に,私ごとですが,5月11日に第2子が生まれました。(拍手)ありがとうございます。上の子に続いて女の子でございます。特別定額給付金についてですが,5月の新生児も対象にする自治体があるんですが,岡山市は残念ながら国の基準どおりの4月27日なので間に合いませんでした。また,今議会に出ているロタウイルスワクチンの補助,これも大変うれしい施策ですが,8月1日以降の出生児なので,こちらは少々早かったようです。ただ,妊婦向けのアベノマスクは届きました。出産後だったんですが。昨夜は寝かしつけに大変苦労して,私寝るのがちょっと少なかったんですが,とにもかくにも子育て頑張ります。 それでは,通告に従い一問一答形式で質問します。 1,学童保育について。 (1)夏休み中の学童保育の運営について。 コロナの学校休校で,子どもの受入れの最前線に立ったのが学童保育です。感染源にならないよう細心の注意を払いながら努力がされてきました。夏休みを前に何点か質問します。 質問ア,扶養の範囲内で働く支援員は,勤務時間の上限が間近でないかと考えます。支援員不足に陥る可能性のあるクラブの把握をしていますか。 質問イ,支援員確保のために市は何をしますか。 質問ウ,3密を避けるためにクーラーのある教室を開放することになりますか。 質問エ,学校の教室利用の際,消毒作業が大変だったと聞きます。何らかの手だては取れませんか。 質問オ,根本的には,支援単位の人数や1.65平米の基準を見直し,少人数化を目指すことが必要ではないですか。 (2)市立化について。 4月から22クラブが市立化しました。出てきた課題は,解決しながら進めることを求めます。 質問ア,市立化したクラブでは,現金の取扱いは避ける運用がされているということですが,ちょっとした買物は気軽にできるよう改善できませんか。 質問イ,各クラブの支援員が集まる主任会議は,現場の声を聞く大事なチャンスだと思います。どのような位置づけがありますか。 質問ウ,運営委員会に代わる地域連絡会議は,設置する責任はどこにあり,どんな権限がありますか。 質問エ,運営委員会の財産の管理はどうあるべきですか。宙に浮いたまま責任不在になるおそれはありませんか。 質問オ,市立化の判断をするに当たって,市立化したクラブについての情報提供はどう行いますか。 質問カ,市立に移行したクラブと,していないクラブの支援員や保護者からそれぞれアンケートを取ったり自由な意見交換をする場を設けませんか。 質問キ,市立クラブの支援員の週30時間の勤務時間制限を緩和しませんか。 (3)民間団体等への報奨金について。 休校中に子どもを受け入れた民間学童保育,民間団体等への報奨金が5月補正で計上されました。市民の努力に応える大切な施策です。ただ,4月休校についての報奨金であり,3月の受入れは対象外です。 質問ア,金額の決定根拠は何ですか。 質問イ,3月休校中の民間学童保育による受入れについて,市はどう評価されていますか。 質問ウ,過年度の功績に対して報奨金が支払えるようになりませんか。 2,災害対策について。 (1)避難について。 新型コロナの不安の下で出水期を迎えます。避難について,親戚や友人宅への避難,避難所でも車中泊するなどの対応方針が示されました。 質問ア,適切な避難行動を阻害することになりませんか。市民にはどう周知しますか。 質問イ,車での避難所への避難では,エコノミークラス症候群の危険,車のエアコン使用によるガス欠の可能性,トイレの使用や食料などの受入れの困難さが考えられます。それぞれどう対応しますか。 質問ウ,避難が長期化しそうな場合,PCR検査の対象を広く取ることが考えられませんか。 質問エ,重症化しやすい人を福祉避難所につなぎやすくする仕組みはつくられますか。 (2)水害対策について。 6月2日に浸水対策推進協議会が開かれました。浸水対策行動計画の着実な実行に期待しています。 質問ア,市管理の河川の管理は,今年度に現況調査,計画策定で,来年度から計画に基づく維持管理とされています。土砂撤去などの要望が地域から出された場合,どう反映しますか。 質問イ,既存ストックの有効活用として,道路側溝や集水ますの土砂だまりや雑草繁茂を早期に発見,対応する取組を強化するとあります。高齢化で掃除の困難な町内会が増えています。用水路も同様です。どうされますか。 質問ウ,新たに見直しを行った浸水(内水)ハザードマップは,避難所一覧が地図面に表示されていないと聞いており,市ホームページの防災情報からの地図は4年前のものです。改善できませんか。 3,循環型社会におけるごみ処理について。 (1)広域化について。 岡山市は,南区豊成の岡南環境センターを久米南町と玉野市のごみも燃やす広域処理施設として現地で建て替える計画です。 質問ア,建設費用が5年前の1.8倍の169億円です。建設需要のピークを避け,それまでは今の施設で受け入れれば安く上がりませんか。 質問イ,広域処理施設は,岡山市に委託されます。3自治体の組合にしない理由は何ですか。 質問ウ,当新田や東部の焼却施設は民間委託です。ノウハウを維持するため,どこかで直営の運営を行う必要がありませんか。 (2)ごみ処理について。 地球規模の気候変動は,日本でも台風・豪雨災害の大規模化をもたらしています。安倍政権による石炭火力発電の温存増設など,経済活動,もうけを気候対策に優先しては未来は守れません。 市長は今日も言及されておりましたが,政令市長会で2050年の温室効果ガス実質ゼロに向けた話合いをされていると伺いました。積極的な取組に期待しております。 質問ア,国は昨年5月20日,産廃プラスチックの処理を自治体に求める通知を出しました。受け入れるべきでないと考えますが,どうですか。 質問イ,事業系ごみ処理手数料についてです。 もうけを上げる業に伴って出るごみであり,税金投入しないのが筋だと考えます。経費に見合った手数料になりますか。 質問ウ,家庭系ごみの4割が厨芥類,生ごみです。堆肥化で大幅削減できませんか。 質問エ,家庭系ごみは,生活している限り必ず出ます。もともと行政の責任で行うものであり,市民に負担を求める筋合いではありません。ごみ有料化を元の無料に戻しませんか。 質問オ,有料ごみ袋の売上げから経費を引いた額は,温暖化対策などに使うとしています。売上げがなければ行わなかった施策はありますか。 質問カ,ペットボトルや発泡トレーは市で回収していますが,スーパーでも出せる場所があります。それぞれの排出量や再利用の状況が分かりますか。 質問キ,プラスチックそのものを出さない排出規制を市として音頭を取りませんか。 4,岡山芸術創造劇場(仮称)について。 2月議会で,竹永議員は使用料案について中劇場は市民文化ホールの約2倍になり,減免もなくなると指摘しました。答弁では,受益者負担なので高くなるとしつつ,3月末の意見交換会で意見を聞いて決めるということでした。しかし,コロナの影響で実施されないままです。今議会では,経過措置として減額,減免を規則で定めると示されました。 質問ア,減額,減免の内容は何ですか。 質問イ,意見交換会は開かずに済ませられる位置づけだったのでしょうか。それに代わる意見の聞き取りなどはどれだけの規模で行ったのでしょうか。 質問ウ,減額,減免を条例でなく規則にする理由は何ですか。経過措置であれば期限がありますか。 質問エ,市民文化ホールの減免は,芸術文化の振興や社会福祉,学校外行事等の支援という答弁でした。この役割と内容は中劇場でもそのまま受け継がれますか。 国は,第2次補正で560億円規模の文化芸術支援を盛り込みました。また,文化庁の事務連絡では,指定管理者制度の施設のキャンセル等における減収について,自治体に適切な運用を依頼しています。 質問オ,市としての演劇や芸術に関わる人たちへの新型コロナ対策は何ですか。 質問カ,文化芸術関係の新型コロナの影響の把握を行いませんか。 以上です。 御答弁のほどよろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  学童保育についての項,順次御答弁させていただきます。 まず,扶養の範囲内で働く支援員の勤務時間の問題について,それから支援員不足になったときの確保について,一括して御答弁させていただきます。 市立のクラブにつきましては,運営委託先の岡山市ふれあい公社を通じて把握しておりますが,市立クラブでは扶養の範囲内で働く職員が全体の半数近くを占めており,今回の開所延長に伴い勤務時間が増加している状況となっております。今後の勤務ローテーションが厳しくなると想定されるため,公社では勤務シフトに支障が生じないよう平日の勤務時間を調整するとともに,支援員等の募集を適宜行い,採用でき次第,配置していく予定としております。 運営委員会のクラブにつきましては,実情の把握に努めつつ,児童クラブ連合会の正副会長等と協議しながら対応してまいりたいと考えております。 なお,去る5月29日に本市と連合会が連携して,今後の人員確保に向けたスタッフ就職相談会を開催したところです。 次に,学校利用の際,消毒作業が大変だったが何らかの手だてはできないかとの御質問でございます。 今回,夏休み期間は通年よりかなり短くなっておりますが,毎日の消毒作業は相当手間がかかるものと考えております。各クラブでの消毒の仕方や回数,時間などを確認した上で,どのような対応が取れるかをクラブと一緒に探ってまいりたいと考えております。 続きまして,支援単位の人数や基準を見直して少人数化を目指してはという御質問でございます。 国の基準によらず,本市が独自に支援単位を少人数化していくことは,これまで以上に職員数や施設面積が必要となるため,現実的ではないと考えております。 次に,市立クラブで現金の取扱いをしていないということについてのお尋ねでございます。 クラブでは現金を取り扱わないとしていることについて,公社からは現場の不都合は生じていないという報告を受けており,現在のところ運用の変更は考えておりません。 続きまして,主任支援員の会議についてのお尋ねです。 主任支援員を集めて開催する会議は,公社が定期的に開催し,クラブ間の情報共有や意見交換,運営方法の周知などを図るものでございます。 続きまして,地域連絡会議についてのお尋ねです。 地域連絡会議は,市から公社への委託業務に含めており,保護者や地域等の御意見をクラブの運営に反映するとともに,継続的な連携,協力を図ることを目的にクラブごとに開催することとしております。御意見をお聞きする場と位置づけておりまして,市及び公社において運営改善につなげてまいりたいと考えております。 続きまして,市立へ移行したクラブの財産の管理についてのお尋ねです。 市立に移行した旧クラブの財産は,備品等は市で責任を持って引き継いでおりますが,剰余金についてはクラブにおいてこれまでの事業の経緯も踏まえて処理していただくものと考えております。市といたしましては,各クラブから相談があった場合には,できる限りのアドバイスを行うなど,丁寧に対応してまいりたいと考えております。 続きまして,市立化の判断をするに当たっての情報提供についてのお尋ねでございます。 市立クラブの情報を運営委員会のクラブへ提供することにつきましては,連合会正副会長に相談の上でコロナ対応における受入れや人的支援の状況,それから4月,5月の運営状況などについて随時行ってまいったところであります。今後も様々な機会を捉えて適宜適切に提供してまいりたいと考えております。 続きまして,市立に移行したクラブと,していないクラブの支援員や保護者の意見を聞くことについてのお尋ねでございます。 市立クラブにつきましては,公社を通じて現場の職員の意見や要望を聞いております。保護者の声については,各クラブの職員が日常的に聞いたり,地域連絡会議等の際にお聞きすることができるものと考えておりますが,今後改めて利用者アンケートという形で伺ってまいりたいと考えております。 運営委員会のクラブについては,クラブごとに聴取しているものと認識しておりまして,理事会や総会等の場において各会長からお聞きしたいと考えております。 続きまして,支援員の週30時間の勤務時間についてのお尋ねでございます。 市立クラブにおいても4月,5月はかなりイレギュラーな運営を行っており,職員のやりくりには苦労しておるところでございますが,コロナ対応を除けば時間外勤務はほとんどない状況であると公社から報告を受けております。したがいまして,現時点では勤務時間に特に問題はないものと考えております。 続きまして,学校の臨時休校中に放課後児童の受皿となった団体等への報奨金についてのお尋ねでございます。 金額の決定根拠,3月の受入れに対する評価,それから過年度分が支払えないのかといったお尋ねでございます。一括して御答弁させていただきます。 金額については,お礼としての額を意識した上で,受け入れていただいた放課後児童の人数で2段階に設定したものでございます。 3月の受入れについては,予期せぬ緊急事態時において自発的に行政の対応を補完していただき大変感謝しておりますが,年度末ということもあり,十分に実態を把握するに至らず,功績に報いることができませんでした。新年度になり,度重なる対応となったことから,一定の枠内で何とか報いたいと制度を創設したものでございます。過年度分の支払いというよりも,こうした一連の対応を総合的に考慮したものでございまして,御理解いただきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,夏休み中の学童保育の運営についての中,3密を避けるためクーラーのある教室を開放するのかというお尋ねです。 学校施設の使用につきましては,児童クラブから要請があった場合,学校運営上,支障のない限り協力してまいります。 以上でございます。 ◎河野広幸理事  2番目の災害対策についての項,避難についての中で,避難行動の周知についてお答えいたします。 市民への周知は市ホームページや広報紙,レディオモモ,oniビジョン等で広報を行っておりますが,今後も引き続き市民に周知してまいりたいと考えております。 次に,車中泊避難の課題についてお答えいたします。 車中泊避難をする避難者にも一般の避難者と同様に避難所利用者登録票の提出を求めます。そのときの受付時にエコノミークラス症候群の防止策やトイレの使用,食料配布についても周知してまいります。 車の燃料につきましては,災害発生が予想される場合には事前に給油することを啓発してまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,避難についての中,避難が長期化しそうな場合,PCR検査の対象を広く取ることが考えられないかについてです。 避難所における新型コロナウイルス感染拡大防止対策として,本年度から受付時に体温測定や問診を行い,発熱,せきのある避難者は専用スペースを利用することとなっており,その後,症状などから必要があれば新型コロナウイルス受診相談センターにつなぐこととしております。 次に,重症化しやすい人を福祉避難所につなぎやすくする仕組みについてです。 新型コロナウイルス感染症で重症化リスクが高いとされている高齢者や基礎疾患のある方につきましては,食事や移動などが一人でできないなど,一般の指定避難所での生活が困難な場合には,福祉避難所の受入れ対象となっております。福祉避難所については,平成30年7月豪雨の経験を踏まえ,円滑に利用できるよう利用手続について見直しを行ったところであり,新型コロナウイルス感染症に関連しての見直しは予定しておりません。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,水害対策についての中,高齢化で掃除の困難な町内会の用水路についての御質問ですが,用水路についてはしゅんせつ,藻刈り,清掃作業など農家や地域住民の方々に実施していただいておりますが,作業が困難な場合,例えば水深が深いとか暗渠部などのようなケースについては,業者委託を行っているところです。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,水害対策についてのうち,高齢化で道路側溝等の掃除が困難な町内会が増えているがというお尋ねです。 高齢化で清掃作業が困難な場合には,町内会から要望をいただき,現地を確認して一定程度以上の土砂が堆積している場合は,市で清掃を行っておりますが,身近な生活道路の側溝や集水ますについては,町内会など地域の方々に自主的に清掃していただいているところであり,今後も引き続き可能な限り取り組んでいただきたいと思っております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,水害対策についての中,市管理河川の維持管理計画の御質問と内水ハザードマップについての御質問に順次お答えいたします。 市管理河川の維持管理計画は,浸水対策の着実な推進を目的として,市街化区域内の河川や慢性的に土砂が堆積する河川を対象に,各河川のしゅんせつや伐採等の優先順位や頻度を定めることとしています。土砂撤去などの地元要望があった場合には,まずは現地の土砂の堆積状況等を確認し,緊急を要する場合には,維持管理計画にない河川であっても土砂撤去を行います。 また,維持管理計画への反映につきましては,土砂の堆積状況等を考慮して判断することとしております。 次に,内水ハザードマップについてでございます。 新たな内水ハザードマップでございますが,これは議会などからの御意見を参考に区画数を見直し,地図をできる限り拡大することで,浸水に関する情報をより見やすくしたものでございます。そのため,マップ面の余白が小さくなり,やむを得ず避難所名の一覧は裏面に表記することとしております。市ホームページ掲載のハザードマップの更新につきましては,6月15日からの改訂版の配布に合わせて行います。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  循環型社会におけるごみ処理についての項に順次お答えします。 広域化についての中,まず建設需要のピークを避ければ建設費が安くなるのではについてお答えします。 今後の建設需要の動向や,それに伴う建設費の変動については,将来予測が困難であると考えております。 次に,3自治体で組合にしない理由についてお答えします。 事務委託方式は,一部事務組合の設立に比べ,意思決定が迅速にできることなど,効率性に優れた共同処理方式であり,責任の所在も明確になることなどから,2市1町で協議の上,合意に至ったものです。 次に,ノウハウを維持するための直営の運営についてお答えします。 広域処理施設への官民の関わり方については,現在検討しているところです。 次に,ごみ処理についての中,まず産廃プラスチックの受入れについてお答えします。 市内の産業廃棄物処理業者からは,現在まで処理に支障が生じているとの声は寄せられておりません。引き続き,国の通知も踏まえ,廃プラスチック類の処理状況を注視しながら,必要に応じ対応を検討してまいりたいと考えております。 次に,事業系ごみ処理手数料についてお答えします。 事業活動に伴って生じた廃棄物の処理に係る費用は事業者が負担することが原則であると考えておりますが,このたびの改定は前回から約16年ぶりに行うもので,上がり幅も大きいことから,段階的に現行の10キログラム当たり130円を令和3年4月から150円に,令和5年4月から180円としております。今回の改定は,前回平成16年4月の改定時と同程度となるごみ処理に係る経費の約70%を負担していただくこととしております。 次に,生ごみの堆肥化でごみの大幅削減ができないかについてお答えします。 岡山市では現在,生ごみ処理容器の購入補助制度や段ボールコンポストの無料配布により生ごみの堆肥化推進事業の普及拡大に努めているところです。 次に,ごみの有料化を元の無料に戻さないかについてお答えします。 家庭ごみの有料化は,排出量に応じた受益者負担の公平性の確保と経済的インセンティブを活用して,ごみの減量化,資源化を図ることを目的としたものであり,引き続き市民の皆様に御理解と御協力をお願いしてまいりたいと考えております。 次に,ごみ袋の売上げがなければ行わなかった施策はあるのかについてお答えします。 有料ごみ袋の収入の有無で判断したものはありません。 次に,ペットボトルや発泡トレーの排出量や再利用の状況についてお答えします。 平成30年度に資源化物ステーションやスーパーの拠点等で回収したペットボトルは,年間で約1,300トン,市有施設等で回収した発泡トレーは,年間で約30トンになります。これらは,全てリサイクルしています。 民間事業者が自主回収している量については把握しておりません。 最後に,プラスチックの排出規制の音頭を岡山市が取らないかについてお答えします。 現在岡山市では,全国都市清掃会議や大都市清掃事業協議会において,プラスチックごみの削減につながる施策を国へ要望しているところです。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな4番,岡山芸術創造劇場(仮称)についての項,まず使用料の減免について,一括してお答えします。 多くの市民芸術文化団体の利用が期待される中劇場については,市民文化ホールの料金体系を参考に,減免の規定を用いることが必要ではないかと考えております。 次に,意見交換会についてです。 条例制定に必要となる意見聴取や実情把握は,これまでの市民との意見交換会,文化団体へのヒアリング,パブリックコメント等においてしっかりと行えたと考えており,9月議会の条例議案提出に向けて減免等の具体的内容を検討するなど,今後は条例案の作成に注力してまいります。 なお,パブリックコメントについては,新型コロナウイルスの影響にも配慮して,当初1か月の募集期間としていたものを1週間延長する対応も行っております。 次に,減免を規則で定める理由と経過措置についてです。 減免規定の適用については,参考とする市民文化ホールと同様に,条例に市が認める場合に行うことができる旨を規定し,その具体的な内容については規則に委任することを考えております。 なお,経過措置の期間については,劇場開館後の事業評価などを行う中で検討してまいりたいと考えております。 この項最後,文化芸術分野での新型コロナ対策とその影響について一括してお答えします。 岡山シンフォニーホール,岡山市民会館などの公共施設においては,新型コロナウイルス感染拡大防止を目的として利用予約を取り消した場合,既納の使用料,利用料金の全額還付を行っております。また,おかやま国際音楽祭や岡山市芸術祭などの既存文化事業については,国が示したガイドラインや新しい生活様式に沿ったイベントや催事について検討中です。そうした中で,芸術文化団体や文化関連の地元事業者などに御意見をお聞きしながら,新型コロナウイルスによる影響の把握に努めたいと考えております。 以上です。     〔10番東毅議員登壇〕 ◆10番(東毅議員)  御答弁ありがとうございます。 それでは,一問一答形式で再質問させていただきます。 まず最初は学童保育について,市立と運営委員会方式,共通の課題について質問します。 教室利用のことについてなんですが,可能な方向で御答弁いただいたんですが,その際のクーラーの電気代というのはどうされるでしょうか。保護者負担にならないようにしてほしいんですが,いかがでしょう。 ◎菅野和良教育長  児童クラブのほうから学校施設の使用の申請があった場合に,併せて使用料の減免申請をいただく,そうすることで申請者への負担はないものと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  感染の危険を防ぐ上で必要なことだと思いますので,よろしくお願いします。 それで,消毒などでどうするかということを聞いていきたいということなんですが,もう学校の教室というのはそもそも学童のクラブの部屋から離れている場合というのが往々にあって,3密を避けて分散している状況を見るには,クラブの部屋も見る,広く分散している教室の子どもたちも見るというので,さらに人が余計に要るわけです。あるクラブでは,その後の消毒に1時間かかったという話も聞いておりますので,コロナ禍での学童保育は,コロナ対応するだけで追加で人が要るんじゃないかと認識すべきだと思いますが,いかがでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  当然コロナ対応では,消毒なんかでかなり手間がかかるということで,予算的な面ではその分の人が配置できるようにはいたしておりますけれども,なかなか実際にプラスの人員が確保できるかといえば難しい状況でございます。今日もお答えしたとおり,クラブでどういった処理の仕方であるとか回数,時間,こういったところの詳しい状況を確認した上で,少しでも負担が軽減できるような方法はないかというのを探ってまいりたいと考えております。 ◆10番(東毅議員)  予算は確保されているということで,難しいのは人の確保だということにはなるんですが,ここについては市が責任持って何とか確保できるように,人の数を増やさないことには手がなかなか入らないことだと思っていますので,そこについては積極的に取り組んでいただきたいんですが,いかがでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  人の確保につきましては,クラブでももちろんですが,公社でも市でもなかなか難しい状況でございます。先日,連合会の運営委員会と合同でスタッフの就職説明会などをしましたが,市のできることについては積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆10番(東毅議員)  支援員の確保という点では,これは引き続いて頑張っていただきたいというのと,何らかの補助的な役割だけでもお願いできるような方ということも含めて考えていただけたらなと要望します。 それで,3月や4月の休校で何とか回せたのは,学校の先生とか児童館の職員と支援員の皆さんの協力によるものがあったと思っています。そして,自粛要請でおよそ半数のお子さんが家にいてくれたということもあります。夏休みのときにはそもそも自粛要請する条件はないと思っているんですが,実際はそういう認識でいいでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  夏休みのほうは,議員おっしゃるとおり特段自粛要請はいたしておりません。 ◆10番(東毅議員)  そうなると,もうフルで子どもさんがいるわけで,対応する人が重要だと思っています。これ仄聞した話なんですけど,今まで学生アルバイトの力を借りるクラブというのは結構あったわけなんですが,今年は大学によってはカリキュラムの都合とか関西の大学で起こったようなクラスター化を恐れて学童保育のバイトは受けないとか後ろ向きなところがあると聞いているんですが,この点についてはどう聞かれているでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  既に公社のほうが市内のいろんな大学にアプローチしております。特に,大学のほうから御遠慮したいというような話は伺っておりません。昨年は大学のほうへ出向いていろいろお願いしたわけなんですけれども,出向くことについては大学側が少し警戒感を持っているようで,今回は電話で各大学とやり取りをしていると伺っております。 ◆10番(東毅議員)  いろいろ困難はあるとは思うんですが,確実に手を打っていただきたいと思っています。 アルバイト頼みというのも大事ではあるんですが,根本的には支援員の確保が必要で,5月の末に説明会をされたということとか運営委員会方式では広告を出すのにお金を出すということもやられております。さらなる充実を要望するところです。 市立のクラブについてですが,1回目の答弁では超過勤務がコロナ対応以外ではなかったから問題なかったという話なんですが,これは運営している側の都合の話として御答弁いただいたわけですが,こちらが聞いている問題意識としては,職業として選べるようなものなのかというところについてです。このことについては,何らかの改善が図られるようになっているんでしょうか,お尋ねします。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  職業としてのお話は以前からも御質問をいただいているところでございますが,お選びになる方の勤務条件としては,単なる勤務時間だけではなくて勤務内容であるとか勤務場所,給料,さらには福利厚生,こういったものを総合的に判断されるものと思っておりまして,今回,市立クラブについてはそれ相応の底上げのほうは図っているところでございます。 ◆10番(東毅議員)  時給換算では底上げされていたというのは今までのやり取りでも分かっているところなんですが,勤務時間が30時間に制限される中で,職業としては選びにくい。職業として選べなかった,例えば旦那さんが働いている奥さんとかが考えられるわけですが,夕方が潰れて,旦那さんが夕食まで作ってくれるような御家庭じゃないとなかなか難しいという状況でもあります。最初からいろいろ難しい条件があると言われたんですが,本当に難しい条件なんですよ。 その上で,ちょっと現状をお伺いするんですが,月給で働く支援員さん,現在55人だけれども,全22クラブで45支援単位だから,定数いっぱいにはまだまだ不足があると。今の22クラブの中で月給で働く支援員さんの確保自体にもまだ穴があるんじゃないか,現状認識と対応についてお尋ねします。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  月給者の募集につきましては,公社のほうが3月に2名の募集をかけております。1名応募がありましたけれども,採用に至っておりませんで,現在もまだ2名が募集中という状況で,なかなか厳しい状況でございます。 ◆10番(東毅議員)  そもそもなかなか応じてくださる方がいないというところについては,条件そのものについてきちんと考え直していただきたいということを指摘します。 あと市立化の評価についてですけど,委員会に出された放課後児童クラブの運営見直しについてという資料では,コロナ対応を除きおおむね円滑に運営ができているという評価をされているんですが,この考え方自体も運営している側の視点だなと感じながら見ました。現場では,目の前のコロナ対応に必死で頑張っているからこそ潰れずに持ちこたえているというのが実情ではないかと思うんですが,その点御所見があればお願いします。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  コロナ対応については,市立クラブについてもかなり厳しい状況と伺っております。ただ,今回22クラブの運営状況を示すに当たっては,コロナ対応を入れるのか入れないのか,極力入れない状態のものを提供すべきと思いまして,コロナ対応を除いた形で情報提供させていただいたというところでございます。 ◆10番(東毅議員)  そういうことであれば,本来学童クラブの中でやるべき行事だったり,保育計画に基づくカリキュラムということなどもそれぞれのところで立てながら進めていくんじゃないかと思っておりますが,この点についてはコロナの問題を差っ引いても支障はなかったということになるんでしょうか。いかがですか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  行事であるとか,そういったものにつきましては今回やはりコロナの影響でほとんど実施できていないと聞いておりまして,この部分を評価することは現在ではちょっと難しい状況でございます。 ◆10番(東毅議員)  行事じゃなくって,子どもたち一人一人の発達を見て,成長,発達を意識的に追求していくことがどこまでできたかということについてお尋ねしたんですが,そういう把握はされているでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  まだクラブ運営のほうも2か月少々ということでございまして,そういった面を評価するには少しまだ期間が不足していると。もうしばらくたってからそういった面の検証なりはしてまいりたいと考えております。 ◆10番(東毅議員)  それはぜひお願いします。最初の答弁では,保護者の方から利用者アンケートを集めたいということを言われておりましたので,市立化したクラブの運営を検証する上でも,あと市立化するに当たって,既にしたところの現状を見てから判断したいというクラブもありますので,運営の上で問題がなかったというだけじゃなくて,子どもから見てどうか,保護者から見てどうかということについてしっかり伝える努力をしていただきたいなと思っておりますので,意見交換会なども改めてお願いするところであります。 それでは,民間団体等への報奨金についてお尋ねします。 これについては,今までは3月で会計年度の前だったからそもそも対象じゃなかったと理解していたんですが,実は3月も含めて評価していたんだよということで理解していいんですか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  実際の支払いについては3月までは対象に含めておりませんけれども,制度を設計する段に当たりましては,3月にやっていただいたところが4月もやっていただけるものと考えた上で設計したところでございます。 ◆10番(東毅議員)  なかなか分かりづらいなと思いながらお伺いしました。 周知の状況についてだけ教えてください。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  この報奨金の周知でございますけれども,市のホームページはもちろんでございますが,既に市のほうで把握している団体等につきましては,直接郵送で御案内させていただいております。また,地域でどのような方がこういった活動をされたかというのは,私どものほうではなかなか分かりづろうございます。地域のことは地元の連長さんが一番詳しく御存じですので,各連長さんに御案内を差し上げております。 それから,病院であるとか事業所が実施されたようなケースにつきましては,商工会議所のほうと相談しまして,そちらを通じて周知を図ってきたところでございます。 ◆10番(東毅議員)  穴がないようによろしくお願いします。学童保育は夏休みがいつも大変なときで,時期が短いというても本当に厳しいと思っています。当局の皆さん,現場の要望をよく聞いて声に応えていただきたいと思っておりますので,よろしくお願いします。 では,避難についてお尋ねするんですが,国の補正予算の中にはホテルへの避難についても盛り込まれたところなんですが,個室の確保ということも含めて岡山市でも検討事項に入れていただきたいんですが,これはいかがでしょうか。 ◎河野広幸理事  避難についてですが,ホテル,旅館等についても,現在ホテル,旅館等のほうに問合せをして検討している状況でございます。 ◆10番(東毅議員)  あと車での避難した場合に,給油してくださいという方がおられるわけですが,大体もう出水期というたら暑いわけで,エアコンを止めるというわけにもいかないんですが,回避のための呼びかけをしてもガス欠になってしまった場合,これはもう自己責任で仕方がないということになるんでしょうか。何らかの手助けはできないものでしょうか。 ◎河野広幸理事  避難所に来ていてエアコンを使っていてガス欠になると。車の中にいらっしゃれば,ガソリンが今どういう状況かというのは分かりますし,そういった長期ですね,エアコンを使う,車中泊をする状況であれば,昼間に移動してガソリンスタンドに行くなりして給油をしていただければと思います。それ以前に,台風とか大雨は気象情報で事前に分かりますので,日頃からそういった情報を見ていただいて,事前の準備をしていただければと思っております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  車中泊での避難の危険については,熊本地震でもいろいろ明らかになっておりますので,しっかり対応していただけたらと思います。 水害対策についてですが,道路側溝の整備についてです。町内で住民による泥上げが困難になっていることについての認識と,このところそういう予算が増えているかどうかということについてお尋ねします。 ◎林恭生都市整備局長  地域の方々の高齢化が進んでいてままならん感じになってきているという認識はございます。予算のほうなんですけど,その経過については,すみません,今ちょっと手元に資料がございません。 ◆10番(東毅議員)  額を出してくださいというわけじゃないんですが,実際問題増えていないんですよ。自主的に可能な限り今もしていただいている中で,それができないという条件をきちんと酌んでいただきたいということであります。平たん地では,特にゲリラ豪雨の際に水がはけないということが大きいので,よろしくお願いします。 あと浸水ハザードマップについてです。ホームページ上での公開については,これも紙のマップと同じで地図上に避難所名が書かれていない,番号しか書いていないというものになるんでしょうか。 ◎河原浩一下水道河川局長  今回改正したものに関しては,同じものがアップされる予定でございます。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  紙の刷り直しは難しいにしても,電子データだけ何とかならんでしょうか。 ◎河原浩一下水道河川局長  現在,ここで作成したやつについては,簡単にちょっとデータを直すということにはならないつくり方になっています。今年度,小学校区ごとの防災マップ,これ内水編なんですが,これを作成する予定でございまして,こちらのほうについては御意見を参考に少し検討してまいりますということでお願いしたいと思います。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  市民の手元に届くものが非常に分かりやすいものであることをよろしくお願いします。 あと,ごみ問題で一個だけお尋ねします。 有料化前に平成3年に非常事態宣言を出して2度の延長を経て平成8年度末まで続きました。私,この期間中に岡山市民になったんですけど,行政の本気さを感じたところです。ごみを減らした教訓を持ちながら有料化が進んでいるわけなんですが,有料化がこの協働の取組を断絶するものになっていないのか,前の取組の評価も含めて教えてください。 ◎國米哲司環境局長  岡南環境センターの改修を言われたと思うんですが,当時ダイオキシン問題が表へ出ておりまして……。 ○浦上雅彦議長  環境局長,もうちょっと大きい声で答弁していただけますか。 ◎國米哲司環境局長  はい。ダイオキシン問題が取り上げられておりまして,家庭で焼却されていたようなものが全て燃やせなくなったということで,非常にごみが増えたということです。そういう背景がありまして,岡南環境センターを改修して延長しているということです。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  あと最後,芸術創造劇場についてお尋ねします。 当初やらないと言っていた減額,減免を決断されたことは大事なことだと思っているんですが,経過措置というのはいつかはなくなるという理解でよろしいんでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  今回,中劇場に減免を導入するという大きな方向性をやっとお示しできたばかりです。ですから,その内容──対象ですとか減免率,その期間も含めて早急に整理したいと思います。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  創造劇場については,基本計画の上で造るということが位置づけられていて,岡山市での文化活動を支えていく上で,今まで減免が必要だった,役に立ってきているわけです。なくすということは,市民の文化芸術活動に対するマイナスの影響があるんじゃないかと危惧しておりますが,お考えをお聞かせください。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  現段階では,我々も減免措置が必要だというふうな考えに至っております。それをいつまで導入するのかというのは,芸術劇場が実際に運営が開始されまして,それで市民の皆様にどれぐらい定着したか──利用率がどうであるとか,収支がどうであるとか──そういったことも勘案しながら,いずれかの時点では見直すなり判断する必要がある,そういった意味で経過措置という言葉を使わせていただいております。まだこれから検討させていただきます。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で東議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時15分まで休憩いたします。      午後0時12分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時15分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして藤原議員。     〔27番藤原哲之議員登壇,拍手〕 ◆27番(藤原哲之議員)  自民党岡山政隆会の藤原哲之でございます。 今日は,私も3密を避けるため,傍聴者に自粛をお願いし,傍聴者なしで行いたいと思っております。 今,私の暮らす地域では,麦刈りも終わり田植が始まろうとしております。今年は,5月,6月と例年よりも気温が高く,また雨も少なく感じております。麦の品質も良いようで安心いたしております。九州南部や四国は既に梅雨入り,この10日には中国,近畿,東海,11日は関東甲信,九州北部が梅雨入りしております。今後の雨量が気になるところであります。 今のコロナウイルスの騒動の中で,梅雨の大雨が来ると,避難する場所探しに大変苦労するのではないかと思っております。今,指定されている避難所だけでは3密が避けられず,車中避難も考慮に入れなければなりません。車中避難ができる広い空き地は岡山市にはあるのでしょうか。小・中学校の校庭の活用ぐらいしか思い浮かびませんが,そこだけではすぐにいっぱいになり,大勢の方の収容はかないません。当局には様々な視点,観点から今年の災害に備えていただきたいと考えております。 先日,我が家にもやっとアベノマスクが届きました。緊急事態宣言が解除されてからしばらくしての配布となりました。あまりにも遅過ぎます。安倍政権の目指した効果はかえってマイナスになったと感じております。このような大衆受けを狙った思いつきの政策はぜひともやめていただきたいと思っております。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 大きな1つ目,コロナ対策の検証について。 昨年末に中国の武漢市の市場で原因不明の肺炎が蔓延しており,中国はその拡大の防止に国を挙げて取り組んでいるというニュースが大きく報道されておりました。その原因は,中国によれば……,中国によればですよ,あくまでもコウモリによる新しい型のコロナウイルスであると言われており,日本においても今年の1月頃から新型コロナによる肺炎が大きな脅威として取り上げられるようになりました。 2月に入り,ダイヤモンド・プリンセス号での船内感染が大きく報道されるようになり,日本においても戦慄が走ってまいりました。私も当初,船内隔離は効果的であると考えておりましたが,結果は船内において感染者が爆発的に増加してしまい,日本の対応に世界中から非難の声が上がってまいりました。 日本国内においても,外出の自粛,イベントなどの自粛など市民生活に大きな影響が現れてきております。政府は2月28日,突然学校の休校を要請し,3月2日から全国において小・中・高の休校が要請され,働く保護者の方々は子どもの預け先探しに東奔西走されておりました。この一斉休校による影響は様々な方面に及んでおりますし,市の児童館や地域子育て支援施設なども臨時休館となり,コロナウイルスによる影響は予測不能な状況となってまいりました。 このような中において,行政は手探りでの対応を余儀なくされたのではないでしょうか。PCR検査についても,国は1日に4,000件の検査体制を整えるなどと大きく拡大していく姿勢を見せておりましたが,現場は思うようにはいっておりません。国にしても,朝令暮改を繰り返しております。 そこで今回は,岡山市においては様々な部署においてどのように考え,どのような方策を実施され,その結果はどうだったのかを検証させていただきたいと考えております。コロナウイルス対策は,全体が全て関連していると思っておりますので,市としての考え,今回実施した施策,結果はどうだったのか,今後第2波が起きた場合はどのような施策が効果的になると考えておられるかを伺いたいと思います。 1,学校の臨時休校について。 岡山市においても全国と歩調を合わせ3月2日より全小・中学校において臨時休校が実施されました。子どもたちの安全を第一に考えられての決断であると思っております。しかしながら,このことに伴う影響は様々な方面に現れてきております。まずは,保護者の方々でお子さんの預け先のない人が大勢おられました。また,子どもの面倒を見るために職場を休まなければならなかったり,働くのを断念したりと,それぞれの生活が大きく変わってきております。 子どもたちの居場所の確保が難しい保護者の方への対応はどのようにされたのか,お伺いいたします。 休校中の子どもたちの過ごし方については,どのような指導をされたのか。 オンライン学習への取組はされたのでしょうか。また,全体でどの程度のお子さんが利用していたかの割合もお示しください。 全小・中学生への資器材の配付は完了しているのでしょうか。 子どもたちは外に出られないということもあり,各家庭においてゲームにはまり込み,生活のリズムが狂ってしまい,ゲーム依存症に陥っているとも報じられております。学校として,子どもたちが長時間ゲームなどをしないようにどのような対応を取られてきたのでしょうか。 また,5月には早くも水泳の授業を中止すると発表されておりますが,現在の岡山市の状況では,そこまで神経質にならなくてもいいのではないかとも思っております。 運動会はどのように考えておられるのでしょうか。 修学旅行についてはどのようにお考えでしょうか。 子どもたちの学習時間を取り戻すために,夏休みを25日間に短縮されると言われておりますが,子どもたちの熱中症対策はどのように考えておられるのでしょうか。教室にクーラーが完備されていても,登下校時には猛暑も考えられます。 また,先生方への負担軽減策はどのように考えておられるのでしょうか。 (2)1次産業対策について。 学校の休校に伴い,農業分野においても大きな影響が及んできております。子どもたちへの給食が打ち切られたため,学校給食用に生産されていた地場産の野菜や果物,そして給食用の生乳などが消費されることなく廃棄処分となり,その影響が農家に大きな打撃を与えております。 また,外出自粛の影響で,町なかの飲食店やホテルでの飲食が大幅に減少し,農家や漁業者は生鮮食品の販路に苦慮しております。また,農産物の海外への輸出も全面的に止まり,価格の低下も追い打ちをかけております。先日も笠岡においてタマネギを栽培されている方の報道がありましたが,胸が痛んでまいりました。当局はどのように対応されたのか,お伺いいたします。 (3)生活保護について。 4月16日,全国に緊急事態宣言が発令されました。県をまたぐ移動の自粛や,不要不急の外出の自粛が要請されました。今回のコロナウイルスの影響による外出自粛に伴う各産業への影響を見ておりますと,多くの産業において休業や売上げの減少などにより,従業員の一時帰休や解雇など,多くの業種において発生してきております。今後,第2波が発生すると,ますます多くの方が職を失い,路頭に迷うようになると考えられます。既に多くの都市において生活保護を受けられる方が増えていると伺っておりますが,岡山市における現在の状況と今後の見通し,そして生活保護を受けなくても生活していける対策について,どのように考えられているのか,お伺いいたします。 (4)SNSによる誹謗中傷について。 今回のコロナウイルスに感染した方々,またその患者さんを治療されている医師や看護師の皆さん,そしてその方々のお子さんまでが大勢の人に差別的な扱いを受けておられると報道されており,大変に心を痛めております。私は,当初はコロナウイルスに感染した人の住んでいる地域などは公表すべきであり,そうすることにより多くの方は自らの感染を防ぐことができると考えておりました。しかしながら,お隣のまちでの感染者の方への誹謗中傷は大変にひどいものだと伺い,考え方を変えなければならなくなりました。日本人は,岡山県人は寛容な方,心優しい方が多く,国民の資質としては高いと思っておりましたが,考え方を改める必要があると感じております。今,国は制度を見直す動きをしております。お隣の倉敷市において,SNSで感染者がいるとのデマにより企業がその対応に追われているとの報道がありましたが,岡山市の状況はどうなのでしょうか。 また今後,岡山市に感染者が出た場合には,どのような対応をされるのでしょうか。お伺いいたします。 (5)9月入学について。 先般,国は子どもたちの学習の遅れに対して,学校の始業を9月にすれば授業の遅れもなくなり,また多くの外国が9月入学であるため日本の国際化にもいいという理由から,9月入学の議論を早急に始めようとされておりました。しかしながら,自民党,公明党の提言,そして日本教育学会の声明を受け,9月入学の来年度からの導入は見送られることとなりました。 私は,9月入学にすることのメリットがよく分かりません。今から入学を9月にするということは,どの年代かに大きなしわ寄せが現れると思います。企業の採用も9月になるだろうし,行政においても年度替わりが9月になるということなのでしょうか。どう考えても社会に大きなあつれきを生むのではないかと危惧いたしております。 私のうろ覚えで申し訳ないのですが,市長は9月入学について前向きな発言をされていたように記憶いたしております。現在,政府は来年度の導入について断念されておりますが,市長と教育長の9月入学についてのお考えをお伺いしたいと思います。どのようなメリットがあり,それは社会に与えるデメリットよりもはるかに大きなものなのでしょうか。 (6)地域経済対策について。 全国において不要不急の外出の自粛が要請され,ステイホームが言われ,その2か月余りの消費の激減により事業継承に大きな支障が出ております。そのため,国は持続化給付金や雇用調整助成金などの支援策を発表しております。 岡山市においても,独自策として事業継続支援金を発表しております。これらの支援策は,大変に重要なことであると思っておりますが,この支援を受けるための申請書の様式が分かりにくい,申請しにくい,支給までに時間がかかり過ぎるなど,様々な問題点が指摘されております。岡山市における現状と今後の取組をお示しください。 これで質問を終わりますが,当局には今回のコロナウイルスとは今後とも長い付き合いになる,その覚悟の下で様々な対策を考え,実行していただきたいと考えております。 以上で質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,藤原議員の質問にお答えします。 私は,まずはSNSによる誹謗中傷のお話から入りたいと思います。 先ほど隣のまちという表現でおっしゃいましたけども,岡山市においてもSNSによる誹謗中傷は相当あったと思っております。不当な差別,偏見,いじめ,誹謗中傷,これはあってはなりません。したがって,県の市長会では,その旨,すぐ決議をいたしましたし,それに基づいて私もテレビ,ラジオ等々でその旨の発言をさせていただいているところであります。これからもその姿勢で臨みたいと思います。 感染者の属性ですね,属性の発表。先ほど藤原議員も当初は地域を出してもいいと思ったけども,だんだん変わってきたという話をされていましたが,私も例えば区ですね,北区,南区,その程度というのは,当然ながら本人の特定につながらないし,それはいいんではないかと思っていたんですが,まず何のために公表するかと考えた場合,やはり市民の皆さんに注意を喚起するという視点で出すべきだと思うんですが,それは例えば区を出すことは,注意喚起にはそれほどならないんではないかと私も思います。そのほかの属性についても,どこまでやるのが適当なのか,これからコロナウイルスと長い付き合いになるという話をされていましたけども,こういう誹謗中傷をできるだけ避けるという面からも,これから岡山でも感染者が出たときにどんな扱いをするのか,私は非常に重要なんじゃないかなと。したがってこの点については早急にこれから発表する内容を詰めさせていただいて,少し改善していきたいと思います。 次に,9月入学でありますが,うろ覚えとおっしゃいましたけども,確かに私は前向きな発言をいたしました。これは,まず制度として見ると,たしか主立った国の中で4月に学校の節目を迎えるのは日本とインドだけであります。最も多い英語圏等々,EUとかは大体9月入学であります。いろいろと自分でも経験した中で,留学生の交流というのもそうですし,それから若い人たちの就職ですね。就職するときにやはり学期が合っていたほうが非常にやりやすいというのも,これはよく言われるところなんですが,それとともに今グローバル化したというのは一体何なのかということをよく考えてみると,例えば日本の企業もいろいろな世界各国に支社があったり工場があったりするわけですね。当然ながら転勤します。転勤するときに,子どもを連れて行くかどうかというところで,非常に大きな判断になっています。単身赴任比率を調べたわけじゃありませんけれども,我が友人たちも,やはりこういう子どもの問題というようなことで,子どもと共に行けないとなると奥さんも行けないということで,1人で行っている例が多いということであります。どこまでやらなきゃならないかというのは,確かに就学前の子どもたち,今保育でも待機児童が出ている岡山の中で,それらが増える可能性も出てきますし,また小学校の先生の負担も増えていくというような問題があります。どこでセットすればいいのかというのは,すごい難しい問題だと思います。したがって,政府のほうでも揺れている,今年と来年はもうやらないという結論になったんだろうと思いますが,将来的なことを考えていくと,私は9月の入学ということも検討に値するんじゃないかと思います。もちろん政府の様々な問題点というのも十分理解しているつもりであります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  コロナ対策の検証の項で,生活保護について,岡山市の現在の状況と今後の見通し,生活保護を受けなくても生活していける対策を考えているのかについてです。 岡山市における生活保護の申請件数は,3月,4月は対前年比で増えたものの,5月は若干減少しており,今後の動向を注視していく必要があると考えております。 次に,生活保護を受けなくても生活していける対策ですが,岡山市では従来から寄り添いサポートセンターにおいて就労支援や家計相談をはじめ一人一人の状況に応じた支援を行っております。さらに,新型コロナウイルス対策として,各種貸付金の支援策の案内や一定期間家賃相当額を支給する住居確保給付金制度の利用者増へ対応する臨時の相談窓口を設置するなど,迅速な対応に努めているところです。今後も必要に応じて支援策の拡充や相談体制の強化に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,市長答弁以外を順次お答えいたします。 初めに,学校の臨時休校についての中,まず居場所確保が難しい保護者への対応,子どもたちの休校中の過ごし方についての指導,オンライン学習の取組について,また長時間ゲームなどをしないための学校の対応について,一括してお答えいたします。 臨時休業中には,教育委員会や各学校が作成した学習プリントを配付し,子どもたちが家庭でも計画的に学習するよう指導してまいりました。 また,学習支援のツールの一つとして,ICT教材の導入や平仮名の筆順などの動画配信を行いました。 なお,ICT教材を利用した児童・生徒の割合は,5月末時点で全体の約35%であります。 また,基本的な生活習慣を崩さないために,ゲームなどを使い過ぎるのではなく,家庭での体を動かす運動を促しました。特に,生活が気になる子どもに関しては,電話連絡などの個別対応をするとともに,登校日に様子を確認いたしました。 なお,臨時休業中に1人で家庭で過ごすことが困難な児童につきましては,保護者からの相談を受けて小学校で預かりました。 今後,第2波で再び臨時休業になった場合には,これらの対応を検証した上で,適切な対応を検討してまいります。 次に,全小・中学生へのパソコンなど資器材の配付は完了しているのかというお尋ねですが,GIGAスクール構想の加速化を受け,本市では令和2年度中に全小・中学生への1人1台のパソコン──いわゆるタブレットでありますが──の配備を実施する予定であります。入札手続が計画どおりに進めば,9月議会の議決後に本契約となり,今年度末までに順次各学校へ納品する予定であります。 次に,運動会や修学旅行についてでありますが,現在2学期以降に延期,そして可能な限り実施できるよう,学校ごとに調整を図っているところであります。今後,最終的な実施の可否については,感染状況や国からの通知などを踏まえた上で,各学校が適切に判断することとなりますが,場合によってはさらなる延期,また中止せざるを得ないという可能性もあると考えております。 次に,子どもたちの登下校中の熱中症対策はどのように考えているのかというお尋ねです。 熱中症対策につきましては,十分な睡眠やバランスの取れた食事などの基本的な生活習慣が大切であると考えており,家庭でも十分に配慮していただく必要がございます。学校におきましても,これまで実施してまいりました健康観察記録表を使った取組を継続するとともに,登下校時には健康状態の把握,水分補給をするよう声かけをして,熱中症事故の防止に努めております。 次に,先生方への負担軽減策でありますが,当初夏季休業中に計画しておりました学校行事や教職員対象の研修を精選する,また実施時期の変更及び実施方法などの工夫によりまして,教職員の負担は軽減されるものと考えております。 この項最後に,9月入学に関して,メリットとデメリットを含めた教育長の所見ということでございますが,先ほど市長が答弁されたように,9月入学のメリットとしましては,教育のグローバル化の進展が大いに期待できると思います。ただ,その移行期におきましては,教員数や教室数の不足の問題,学年のひずみや分断の問題,教育費の負担額増加の問題など多くのデメリットが想定され,こうした課題を解決するための様々な施策を講じる必要がございます。よって,9月入学に関しては,コロナのためということではなく,性急に結論を出すべきではないと考えております。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず農業分野における影響への対応についてですが,新型コロナウイルス感染症における影響については,農協などの各関係機関と定期的な情報交換をしながら状況把握に努めております。 なお,新型コロナウイルス感染症における影響の現状認識や今後の対応につきましては,二嶋議員に御答弁したとおりですが,緊急事態宣言解除後も外出自粛ムードなどによる消費の低迷がしばらくは続くと予想されるため,引き続き影響の把握に努め,状況を見ながら各関係機関と連携を取り,消費の拡大等に向けた取組を行ってまいりたいと考えております。 次に,支援を受けるための申請,支給などについての岡山市における現状と今後の取組についてですが,本市では市内中小・小規模事業者の事業継続を下支えするため,緊急に事業継続支援金制度を創設し,困っている事業者の方々に迅速に支給できるよう申請書の簡素化を可能な限り図り,5月1日より申請受付を開始いたしました。実施に当たりましては,岡山商工会議所,岡山県商工会連合会,岡山北商工会,岡山西商工会,岡山南商工会及び赤磐商工会に申請受付,審査及び支給等の御協力をいただき,5月22日には第1回目として2億1,450万円を支給しております。 今後実施する支援策等につきましても,議員の御指摘を踏まえ,適切かつ迅速な支給に努めてまいります。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で藤原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森山議員。     〔2番森山幸治議員登壇,拍手〕 ◆2番(森山幸治議員)  皆さんこんにちは。 今日もまた質問に立たせていただきます。 質問に入る前に,今日の質問は当然と言えば当然なんですけども,コロナ対策を中心に質問させていただこうと思っております。その中でも,まずは経済対策ということで,とりわけ中心市街地ですね,今大変難しい状況になっています。私も3月の下旬あたりから約3か月ほどまちを歩きながら状況を見てきているわけですけれども,なかなか,特に夜のお客さんの戻りが非常によくないんですね。ですが,そんな中,岡山市の5月補正,6月補正の中で非常に的確な事業者に寄り添った支援を出してくださったこと,この場を借りてまず感謝を申し上げたいと思います。 そして加えて,昨晩のニュースですかね,今朝のニュースでもありましたけれども,休業要請の緩和のステップ3が示されています。その中で,依然としてまだライブハウスであったりいろんなクラブ,DJ,いろいろありますけども,接待を伴う業種であったり,そういう分野が今回もそこから外れているんですね。私は,この後質問していきますけども,業種別で分けていくんじゃなくて,しっかりとガイドラインを定めた上で,それを遵守しているところからしっかり開けていくような,そんな応援を,国に頼っていくんじゃなくて,岡山市から取り組んでいただきたいなと思っております。 そんな中で,飲食店の安全・安心のイートインのガイドライン,これも迅速に対応していただきました。 それでは,質問に入っていこうと思います。 コロナ禍,収束後の都市経営について。 本市においては,緊急事態宣言の解除以降,外出の自粛や中小企業,小規模事業者,フリーランス,各種団体等の営業自粛という前例のない対策によって新規感染者数は減少し,約1か月間感染者ゼロの日が続くまでに至っております。しかし,その代償としての市民生活での悪影響や地域経済への打撃,その改善と感染拡大を収束に向かわせていくための市民への持続可能な努力要請とコロナ禍におけるこの両方のバランスをどのようにお考えですか。 そして,収束後の都市経営の戦略には何を重点に置かれて描かれておられますか。 コロナ前後の方針の変化についてもあれば御所見をお願いします。 各社会課題への対応について。 新しい生活様式では,3密の回避,身体的距離の確保,基本的な感染防御策が示されていますけども,経済を再開するに当たって本市の状況に見合う,各事業者が感染対策を講じる際の基本的な考え方を示し,事業者や利用者へ向けた啓発をしていく必要があるのではないかと思います。 以下質問いたします。 3密回避のため,道路沿いの飲食店や小売店が飲食やテイクアウト等の営業をしやすくするために歩道等の活用を考えられませんか。その活用するための概要も併せてお聞かせください。 夜のまちにおける接待を伴う事業者等は,いまだ再開への糸口が見えていませんが,その道筋を示すべきではありませんか。また,再開への支援についてどのようにお考えでしょうか。 ライブハウス,クラブ,バーやミニシアターなどの文化施設が自粛要請で特に運営難に陥っています。特にライブハウスやクラブ,ミニシアター等は装置産業と言われ,一旦なくなると再建に多額の費用がかかってしまい,さらに運営を担う人材の散逸は至難必至です。 文化芸術,エンターテインメントはまちの魅力に欠かせない社会インフラであることについて,市民の共通理解も必要だと思います。文化芸術,エンターテインメント支援についての御所見を願います。 ライブハウス,クラブ,またシアター等屋内の文化スペースや公園等における野外ライブ等のガイドラインの策定や,それを周知するための掲示デザインの必要性についてもお聞かせください。 グローバル化が進む今,学生,技能実習生,労働者,移住者など,日本にもたくさんの外国人の方々が暮らしています。言葉の不自由さや社会経済的な不安定さにより,在日外国人の方々の必要な情報と医療へのアクセスが限られてしまうことがあれば,日本全体での感染拡大及び大きな社会的な損失は避けられません。 コロナ禍において,在日外国人の方々が必要な情報と医療アクセスを確保できるように取り組まれていることがありますか。また,在日外国人を受け入れる企業,学校,医療機関等への協力の要請はどのようにされていますか。 学校課題について一つだけ。中学,高校での文化やスポーツの大会やコンクールが中止になっていると聞いています。代替開催の必要性,その検討状況についてお聞かせください。 ふるさと納税について。 ふるさと納税は,新制度から1年がたちました。2008年からスタートし,2018年度にはその寄附額が5,127億円に達するなど昨今大いににぎわいを見せております。コロナ禍では,医療関係者を支援するコーナーに福岡など12府県が返礼品なしの寄附を募って2億3,000万円を集めたといいます。また近年,関係人口との親和性も注目されているところです。 岡山市の寄附額,減収額のここ数年の推移をお聞かせいただき,今後どのようにお考えなのか,またコロナ禍における医療関係者や社会活動に従事するNPO法人等への支援の呼びかけを積極的に行うためにも,ふるさと納税のクラウドファンディング化に取り組むべきではないでしょうか。 都心創生まちづくり構想について。 岡山城主要部跡地活用検討のための基礎調査の結果が出ました。西川緑道公園,石山公園,京橋エリア,旭川における水辺の活用──京橋クルーズ,旭川遊覧クルーズ等──,県庁通り整備に見られる車道,歩道などの公共空間の活用を地域に根差した創発によって駅前,商店街,夜のまちとの面的な展開が期待されるところです。その魅力づくりの牽引として都心創生まちづくり構想があると認識しています。さらに,ランドマークを担うべくただいま検討いただいているのが旧内山下小学校跡地と市民会館,旧NHK跡地における歴史公園整備だと思います。 担当課は,この基礎調査報告をどのように読まれましたか。感想を聞かせてください。 歴史公園整備については,来年度末までに結論を出そうとされています。そこにたどり着くまでのプロセスをどのようにお考えでしょうか。 歴史公園整備については,行政だけで考えるのではなくて,有識者や地域,NPOや市民団体等を巻き込んだ検討会の立ち上げも必要だと思いますが,いかがでしょうか。 ナイトタイムエコノミーと夜の観光について。 これまで日本におけるナイトタイムエコノミーは,インバウンド需要と観光からアピールされることが多かったように思いますが,必ずしもナイトタイムエコノミー,イコール,インバウンド観光施策ではありません。ナイトタイムエコノミーは,もともとクラブカルチャーやダンスカルチャーのネックになっていた風営法改正に端を発し,ライフスタイルの多様性という観点から論じられています。ナイトタイムエコノミーに関する政策提言をしてきた自民党でのナイトタイムエコノミー議連でも,ライフスタイルの多様性を基本コンセプトとする24Hour City構想といった提言も含まれています。夜間帯は,観光を中心とした経済的価値とともに様々な文化が生まれ育っていく場としての文化的土壌としての文化的価値も持ち合わせています。将来的にインバウンド観光客が戻ってこられる環境をどう残していけるのか。この観点から,コロナ禍におけるナイトタイムエコノミーを考える際,エンターテインメントやミュージックスペースやシアターなどの文化施設,そしてそこを表現の場とするアーティストやエンジニアなどの各種スタッフをどう守っていくのかという点も重要性を増しているところです。 ナイトタイムエコノミーとコロナ禍収束後における公共空間と夜のまちを合わせたまちづくりについて観光の視点から所見願います。 市内ホテルやゲストハウス等の宿泊状況はいかがでしょうか。県内消費を喚起するためのマイクロツーリズム,日帰り,地域宿泊など,県内・圏域旅行を喚起するキャンペーンや,「宿泊から一時利用へ」などの推進も必要ではないでしょうか。 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,芸術文化関係の展覧会,公演,イベント等が中止,延期となり,日頃芸術文化の分野で活動されている方々の制作や発信の場が失われています。国の2次補正でアーティスト等への支援メニューが示されていますが,本市はどのようにお考えですか。 最後に,岡山市の音楽祭は果たして持続可能か。 音による芸術と定義される音楽は,人類の有史以前より存在し,様々に形を変えて私たちへ響き続けています。産業化以降,レコード,カセットテープ,CDといったメディアを通して聴かれていた音楽は,いつしかインターネット上のデータとして形を持たず所有しない状態が普通になって,そして時代はモノからコトへ。近年では,ライブハウスや劇場,フェスでの野外・公共空間で体験する音楽がより強く求められる時代になってきました。その一方で,日頃の公共空間,地域の営みはどうか。つながりの希薄による共同体の脆弱化,特に中心部では,社会課題になって久しい。地域のイベントあれど,祭りは減少しています。コロナ禍である今こそ,音楽や芸術の役割について,地域の未来を共につくる議論が必要ではないでしょうか。 オーセンティシティーという概念があります。本質,本来性と解釈しますけども,公共政策としての音楽,芸術祭の本来の意義,役割とは何でしょう。持続可能な地域の営み,共同体の在り方との関連について,市長はどのような御所見をお持ちですか。 私は,国際音楽祭についての課題は商業主義から民衆性への転換だと考えます。地域の全世代全人種の人々が楽しめる,そして市民協働で運営を担っていく,それぞれが主役になるような地域参加型の音楽祭が今こそ必要ではないでしょうか。質の高い演奏と無名の人々による発表を通じて人々が交ざり合う,商業イベントではない地域の祭りが必要だと思います。そのためには,芸術劇場と同じように音楽プロデューサーやディレクターという専門家を中心にした,そしてボランティアスタッフも多く参画できるような組織の立ち上げが必要だと思いますが,いかがでしょうか。 1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,森山議員の質問にお答えします。 私は,最後の音楽祭の関係であります。 音楽祭,芸術祭の意義,役割,そして今後の検討会についての話でありますが,おかやま国際音楽祭は平成6年スタートであります。芸術祭は昭和38年スタートということでありますが,これらによって多くの市民が多様な文化芸術に触れ,親しみ,また楽しむ機会や場を提供してきております。岡山市の文化芸術施策の柱となってきたという認識は共通したものになっているんではないかと思います。 今回,新しい劇場ですね。劇場について,魅せる,集う,つくるを基本コンセプトとした整備を今進めているところであります。残念ながら新劇場の開館は予定より遅れる可能性は出てきておりますけれども,やはり開館を契機として新しい文化の大きな転換期にする必要があるんではないかと思っております。したがって,既存の文化事業のスクラップ・アンド・ビルドを行いながら,文化芸術の新展開を図っていかなければならないと思っております。 これらの今後の見直しの作業でありますが,新劇場へ招聘するプロデューサーなどの専門家の意見も聞きながら具体の作業を進めるよう,市民生活局には指示したところであります。 以上です。 ◎山口博史政策局長  コロナ禍,収束後の都市経営についての項,地域経済の改善と感染拡大収束のバランスをどのように考え,収束後の都市経営の戦略は何に重点を置くのかについてお答えいたします。 岡山市といたしましては,新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言に伴う外出自粛等によりまして大変厳しい状況にありました事業者の皆様を支援するため,5月補正予算において緊急的な支援策を講じたところでございます。今後は,感染症の発生に十分注意を払いながら,市民生活と経済活動の再開へと軸足を移し,消費需要の回復に向けて効果的な対策を速やかに実行してまいりたいと考えております。 一方で,これまで誰も経験したことのない新型コロナウイルス感染症がもたらす社会,経済をはじめとする様々な変化については,岡山市のまちづくりにどのような影響を与えていくのか見定めていく必要がございます。また,財政への影響によっては,施策,事業のスケジュールの調整等を行うことも想定しなければなりません。それらを踏まえた上で,中・長期的な視点に立ち,新型コロナウイルス感染症の本格的な収束後も視野に入れながら,岡山市の住みやすさに磨きをかけ,人を呼び込むことができるよう各分野の施策を推進してまいります。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな2番,各社会課題への対応についての項,文化芸術,エンターテインメント支援とガイドラインの策定などについて一括してお答えします。 文化や芸術,エンターテインメントなどは,まちの魅力や経済的な活力とも密接に関わるものであり,長引く新型コロナウイルスの影響下においては,一定の支援が必要と考えております。議員御指摘のガイドラインは,新しい生活様式における文化芸術などの楽しみ方をつくり上げていく上で重要なものと認識しております。現在,国及び関係団体において業種別のガイドラインが作成されておりますが,関係団体のニーズ把握や,その周知の方法なども含めての検討を今後進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,中学,高校における文化,スポーツの大会やコンクールの中止に伴う代替大会開催の必要性やその検討についてでありますが,教育委員会としましては最終学年である3年生の活躍の場を設けることは必要であると認識しております。3年生が参加できる部活動の大会,演奏会などにつきましては,それぞれの競技団体などが8月以降に実施する方向で検討しているとの報告を受けております。 以上でございます。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,外国人市民への情報提供や医療アクセスへの確保の取組は,また企業,学校,医療機関等への協力要請はどのようにしているかについてです。 外国人市民への情報提供については,健康に関する相談窓口などの情報を多言語化し,市ホームページや国際課フェイスブックに掲載するとともに,外国人総合相談窓口では,新型コロナウイルス関係のチラシを設置し,外国人市民からの問合せに対応しています。保健所と医療機関との間で通訳が必要な場合は,各言語担当者を派遣するなどの対応をしております。 また,外国人市民会議をはじめ多文化共生推進ネットワーク会議の構成団体である外国人支援団体や経済団体,大学等に情報提供し,さらにそこから外国人市民への周知をお願いしており,引き続き外国人市民に必要な情報が届くように努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,夜のまちにおける接待を伴う事業者等の再開についての御質問ですが,夜のまちに活気を取り戻していくことは,経済の再開,回復にとって重要であることと認識しております。現在,新型コロナウイルスの新規感染者数は,全国的には減少傾向となっている一方で,東京都では今月に入ってもいわゆる夜のまちに関連する感染者が増加しております。その中で,国が接待を伴う飲食店について感染防止のガイドラインを早期にまとめる方針であるとの情報があることから,岡山市としましても国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項で,飲食やテイクアウト等をしやすくするための歩道の活用と活用するための概要についてお答えいたします。 歩道等の活用については,二嶋議員に御答弁させていただいたとおりでございます。 手続等の概要についてでございますけれども,できるだけ分かりやすく簡便となるよう早急に整理して実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  大きな3番,ふるさと納税の項について,一括してお答えいたします。 まず,本市へのふるさと納税額の推移でございますが,平成29年度が9,911万円余,平成30年度が1億2,198万円余,令和元年度は7,465万円余となっております。 次に,減収額につきましては,岡山市民の方がふるさと納税をされ控除される市民税額の合計となりますが,平成29年が10億1,310万円余,平成30年が13億5,660万円余となっており,令和元年につきましては現在集計しているところです。 なお,これらに交付税措置額及び事業経費支出額を含めた全体の収支といたしましては,平成29年度が1億9,600万円余のマイナス,平成30年度が2億5,900万円余のマイナスと試算されます。 ふるさと納税は,本市にとって貴重な財源であると認識しており,お礼品の品目数の増加やふるさと納税のポータルサイトの増設を今年度実施しているところでありますが,今後とも寄附額を増やす様々な取組を進めてまいります。 御指摘のふるさと納税のクラウドファンディング化については,その必要性や効果等を踏まえてクラウドファンディングの資金を充てることがふさわしい取組があれば関係局と協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山口博史政策局長  都心創生まちづくり構想の項,基礎調査結果の感想,令和3年度末までのプロセス,有識者等との検討会の立ち上げを考えてはどうかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 昨年度完了した基礎調査では,岡山城主要部に位置する旧内山下小学校跡地,岡山市民会館,旧NHK放送会館跡地について,現状と課題,求められる機能など,今後の検討の参考となり得る有益な情報が収集できたと捉えております。 今後は,町なかで動き始めている様々な事業の状況等も踏まえながら検討を進めていく必要があると考えております。 コロナ禍による今後の影響が不透明な部分はございますが,この調査結果を基に,必要に応じて様々な御意見をお聞きしながら今後岡山城主要部にある市有施設の整備方針を取りまとめてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな5番,ナイトタイムエコノミーと夜の観光の項,市におけるアーティスト等への支援についてです。 まず,事業者としてのアーティストなどの支援につきましては,国及び岡山市において事業継続のための支援金が支給されているところです。さらに,国の支援策メニューの中には,アーティストだけでなく音響や照明などの技術スタッフの活動に関する支援として,文化芸術,スポーツ活動の継続支援が挙げられております。詳細が分かり次第,関係者の皆様へ周知してまいりたいと考えております。 岡山市における市民主体の芸術文化団体への活動の支援につきましては,活動内容に応じたニーズを把握し,新たに設立した公益財団法人岡山文化芸術創造とも連携を図りながら,どのような支援ができるか検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
    ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まずコロナ禍収束後における公共空間と夜のまちを合わせたまちづくりについてですが,宿泊,飲食,体験消費など幅広い波及効果をもたらすナイトタイムエコノミーの取組については,観光振興にとって大切な視点と考えております。岡山市でもこれまで烏城灯源郷,幻想庭園,ゴールデン夜市,オ盆夜市など公共空間を活用した夜の魅力を体感できるイベントの開催や情報発信を行ってまいりました。現在のコロナ禍においては,イベントの開催可否について適宜判断していくことになりますが,例えば烏城灯源郷については,石垣へのライトアップエリアを拡大するなど新たな取組を模索しながら,収束後のまちのにぎわいにつながる検討を行ってまいりたいと考えております。 また,こうした夜のイベントが呼び水となり,来訪者が飲食店を利用するなど波及効果が生まれればと考えております。 次に,市内のホテル等の宿泊状況,県内・圏域旅行を喚起するキャンペーン,「宿泊から一時利用へ」などの推進について一括してお答えいたします。 市内宿泊施設の4月の宿泊状況につきましては,前年稼働率86%に対し,今年は24%となっております。今後,宿泊と飲食の割引クーポンを発行することで,岡山市への滞在と夜の飲食店への誘客を促し,ナイトタイムエコノミーの推進により,疲弊した観光産業に刺激を与えることを検討しております。 また,宿泊施設の一時利用につきましては,観光面での実施形態やニーズなどについて研究してみたいと考えております。 以上です。     〔2番森山幸治議員登壇〕 ◆2番(森山幸治議員)  御答弁ありがとうございました。 まずは,市長にお答えいただいた国際音楽祭の在り方についてですね。改めて今の国際音楽祭──この音楽祭の話に入る前に,先ほど藤原議員とのやり取りの中で誹謗中傷の話が出ました。なぜああいう誹謗中傷がSNS等を介して起こってしまっているのか。多分,全員が全員ではないと思いますけども,やっぱりその背景に社会的孤立みたいなものがあるんじゃないかなというのも推測されるんですね。その中で,地域の共同体をもう一度つくり直す必要があるんではないかなというのが大きく今問われていると思うんですね。その中で,音楽や文化芸術の役割,社会的な役割が何かということがまさに問われているんだろうなと思っています。音楽や芸術というのは,人の心に本当に身近に寄り添っていく。その中で,そこに込められたメッセージというのは,他者理解であったり寛容さであったり,多文化共生,ダイバーシティーというような考えがそこにすごく埋め込まれている。そうすることで,人々がもう一度コミュニティーを構築していくような力になってみたり,もちろん学校の教育であったり社会教育であったり,そういうものにつながっていくものなんだろうなと思っています。その中で,行政が果たす文化政策ですね。私,これ非常に大きいのではないかなと思っていましたので,思い切って国際音楽祭,もう一度時代に合ったやり直しをしようじゃないかということで質問させていただいたわけでありますけども,市長の口から今後検討して,スクラップ・アンド・ビルドという言葉もいただきました。そこに向けて,これからあと2年後ぐらいですかね,しっかり時間をかけて,何のために音楽祭,芸術祭があるのかという最初の原理原則,その哲学を取り戻していただくように取組をしていただきたいと思うところです。それは意見としておきますので,よろしくお願いしたいと思います。 それから次に,都市経営のところで政策局長から御答弁いただきましてありがとうございます。 資本主義より経済が社会を上回っている,経済関係によって社会関係が規定されてしまっている。これは,20世紀を代表する経済人類学者のカール・ポランニーさんの言なんですけども,まさにこういう分断社会であったりつながりの希薄,居場所,孤立の問題ですよね。その中での相互関係や再分配,共同体,あるべき公共性をどう考えるかという今時期に,ちょうどコロナの中で今問われている社会課題だと思います。とりわけワクチンや治療薬ができるであろう1年から1年半の間,この時間をぜひとも地域経済──地産地消ではないですけども,市長も所信でおっしゃいました,顔の見えるフェース・ツー・フェース,これをベースに地域経済最優先ということで,より強く取り組んでいただけないかなあと思うわけですけども,そのあたりどのようにお考えか,またお聞かせいただきたいと思います。 それから,都心創生まちづくり構想ですね。 この課題については,私も初めて議員になってここに立たせていただいてからもう9年がたちましたけれども,毎度のこと,ずっと質問をこれまでさせていただいておりますし,とりわけ旧内山下小学校の跡地活用であったり,いろんな面で私も現場に関わったり,こうしてきているわけであります。この調査結果を見せていただいて率直に思ったのは,今回この調査結果の中で,市民アンケートの結果等も出ているわけですけども,その中に歴史資源を活用した観光スポット,あるいは旧内山下小学校についての存続,廃止の両論等があったりするわけですけれども,その中で比較検討案を6つ示していただいているんですけども,その中で市民会館の在り方については全て解体,旧内山下小学校も活用はその6つの検討案の中で1つだけなんですね。市民会館も歴史文化のあるモダニズム建築です。旧内山下小学校も歴史ある県内最古の公共コンクリート建築でもあります。そういった意味では,もう少し幅の広い検討案,これを検討する必要があるんじゃないかな──検討の検討っておかしな話ですけども,もう少し幅広で検討するべきじゃないのかなあと思っておりますが,そのあたりいかがでしょうか。御所見をいただきたいと思います。 それから,アーティスト支援についてです。 これもまだ具体的に国のほうがどういうスキームで支援していくのか検討中と,恐らく月内には出てくるのかなと思うんですけれども,相談窓口ですね。これ各自治体が相談窓口を請け負うという格好になるのかどうかも分かりませんが,ここについては皆さん大変期待しておられます。コロナ騒動が起きて,もう頭から,のっけからやり玉に上がっているライブハウスの関係者,アーティスト,ミュージシャン,技術者たちですので,できれば相談窓口をどこかに定めていただきたいのですが,せめて市役所と,もう一つは町場の中でね,例えば文化振興財団,これ事務所が今2つか3つかあると思うんですけども,そういう場所も相談窓口として規定していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  まずは,コロナ禍収束後の都市経営の部分で,少し時間に余裕がある間に地域経済,フェース・ツー・フェースのようなものをより強く取り組んでいけるようなことを検討してはどうかという再度の御質問でございます。 先ほど私も答弁いたしましたとおり,現在は岡山市内はそれほど感染が広がっているという状況ではございませんが,当然ながら第2波,第3波に備えて検討を進めていく必要があります。さらに申し上げますと,今コロナが生じていることによってどういった影響が市内の産業はじめ関係者に生じているかということをしっかりと見極めている状況でございます。そういった状況をしっかりと見極めながら,議員の御指摘のような地域経済といった点も含めて今後しっかりと検討してまいりたいと思います。 それから,2点目の都心創生まちづくり構想のほうで,要は調査結果が市民会館が全て解体される前提で,内山下小学校が活用されるのが6つのうちの1つしかないと,やや作為的ではないかという御質問なのかなと私は受け止めました。 それに対してお答えいたしますと,まず今回の基礎調査につきましては,現状と課題,それからあの一帯に求められる機能といったものを今後の検討の参考とするために調査を行ったものでありまして,決して議員が思っているような作為をもってやっているものではございません。ただはっきりしているのは,市の何らかの方針を示した,整備の方針を示したというものではございません。さらに申し上げると,市民会館につきましては,老朽化しておりまして,耐震化に多額の事業費を要するということで,市民文化ホールとともに施設を廃止の上,統合することで有利な起債が可能になるので,それを使って新しい劇場を整備するということで建築を進めておりますので,施設の廃止ということについては,もう結論が出ているものと承知しております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  文化芸術の関係者,アーティストさんたちの支援のメニュー,国のほうで詳細が明らかになりましたらきちんと説明させていただきたいと思っております。その窓口として,当然市のほうでは文化振興課,それから御提案いただきました岡山文化芸術創造,こちらのほうでも問合せに対応できるように準備を進めてまいりたいと思います。 以上です。     〔2番森山幸治議員登壇〕 ◆2番(森山幸治議員)  一点だけ。先ほどの都心創生の市民会館の活用の話ですけども,だから市民会館の活用としてはもう終わりましたね。ですが,ハードとして残しながら,それ以外の活用の可能性があるんじゃないかなとも思ったりするんですよね。そういう意味で,今行政の中でまず検討いただいているわけですけども,これから幅広に有識者等々入れ込んだ中で,コロナ禍であってもテレワーク等々でオンライン上でも今話はできるわけですから,この事業,大変楽しみにしておりますし,中心市街地活性化の復活のしるしになると思いますので,ぜひともそういう取組をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  有識者等を巻き込んでしっかりと活性化に向けた検討を進めてはどうかという再度のお尋ねでございます。 先ほど私御答弁したとおり,整備の方針の取りまとめに当たりましては,様々な関係者の方の御意見をお聞きしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔17番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆17番(松田隆之議員)  自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から,外出や移動の自粛など不自由な生活が続く中,新しい生活様式への転換が始まっております。この未曽有の危機において,感染リスクと向き合い,日々医療,福祉など現場で働いておられる関係者の皆様に改めて感謝を申し上げます。 また,3月中旬より営業自粛,行事の中止や延期,規模縮小等の動きの中で,飲食業をはじめ観光業や旅客運輸業など,ほぼ全ての業種において売上げが減少し,事業の継続は大変厳しい状況になっております。大森市長さんをはじめ当局の皆様には,きめ細かな相談対応や市民の皆様に寄り添った支援をお願い申し上げ,通告に従い質問に入らせていただきます。 1,伝わりやすい市政情報の発信について。 市民の生活様式や価値観の多様化などにより,情報はこれまで以上に重要な価値を持っております。新型コロナウイルス感染症に関する市内の状況,感染の拡大防止,支援策への取組など,市民目線の適時適切な情報発信が必要です。 主な広報媒体は,ホームページ,広報紙,市長記者会見,メディア広報,市民説明会,そして近年利用者が急増しておりますLINE,インスタグラム,フェイスブック,ツイッター,ユーチューブなどのソーシャルメディアでございます。 昨年度実施の市民意識調査報告書によると,市の広報について,満足,やや満足と回答した人の割合は41.7%,また市政情報は,73.7%の方が広報紙から,43.8%の方が新聞,テレビ,ラジオのニュース等から得ており,ツイッターやフェイスブックなどのSNSと回答した人は5.6%,そしてホームページについては49.4%の方が見たことがないと回答しております。 そこでお尋ねいたします。 (1)市民意識調査の結果について,どのように分析しておられるでしょうか。改善すべき点があればお示しください。 (2)双方向で情報の伝達を行うことができるソーシャルメディアの活用状況と市民との情報共有の効果をお示しください。 (3)ホームページのリニューアルを計画中とお聞きします。目的,内容,期待する点をお示しください。 (4)市長の記者会見報道について,記者会見の様子,内容は翌日ユーチューブに動画配信するとともに,数日後にホームページに掲載しております。しかし,市民は市長の生の声,生の表情,今その場で起きている瞬間を伝えてもらいたいのです。新型コロナウイルスの感染者報道,医療体制,特別定額給付金の支給時期など,市長の頑張っている姿を一刻も早く知りたいと多くの市民から要望されました。市長の会見をライブ配信,生放送していただけないでしょうか。市長の御所見をお聞かせください。 2,安全・安心な避難所運営について。 コロナウイルスと避難所運営,今もしも自然災害が起きたら,災害と隣り合わせの日本,全国の自治体では危機感を強め,改めて避難所の在り方を模索する動きが出ております。県は,既にコロナウイルス感染症対策の記述を充実させた避難所運営マニュアル(ひな形)を公表しており,市も5月22日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で,分散避難の実施に向け避難所の数を増やすといった感染防止対策を決めておられます。さらに,6月5日の総務委員会では,小学校,中学校,公民館に開設する指定避難所について,地域の大学や高校など32か所を追加し196か所としたことを報告しています。また,避難所は,人を選んで受け入れる場所ではないため,高齢で介護が必要な方,聴覚,視覚に障害のある方,難病患者,妊婦や乳幼児などの要配慮者や,外国人,性的少数者にとって安全・安心な避難所でなくてはなりません。 そこでお尋ねいたします。 (1)避難所でクラスター,感染者集団を発生させないためには,3密の防止,飛沫感染や接触感染の抑制が重要です。それぞれの具体策についてお示しください。 (2)3密を避けての避難所運営は現実として難しいため,避難所の増設のほか,ホテルや旅館の活用,車中泊,親戚や友人宅へ避難する分散避難をマニュアル化すべきと考えます。御所見をお聞かせください。 (3)分散避難では,安全な避難先を見極めるためにハザードマップが重要になってまいります。今年度中に,県の洪水浸水想定区域に基づいたハザードマップを策定予定とお聞きしております。スケジュール,配布方法,工夫点,前提となる降雨量についてお示しください。 (4)避難所で,新型コロナウイルス感染症が疑われる人が出た場合の対応をお示しください。 (5)昨年度,災害避難所に対する自治体アンケートで,急がれる課題はプライバシーの確保(パーティション),段ボールベッド,洋式トイレ,冷暖房,バリアフリーだそうでございます。準備状況と増強の方向性,冷暖房設備導入についてお示しください。 (6)平成29年3月に作成した岡山市避難所運営マニュアルでは,感染症対策が不十分です。国の通知や県の避難所運営マニュアルを参考に改定しませんか。御所見をお示しください。 (7)身動きの取れない自分が行けば皆の邪魔になる。要配慮者にとって避難所は決して足を運びやすく安全・安心な場所とは言えないのです。要配慮者の避難行動について御教示ください。 (8)聴覚障害者のための手話通訳者や掲示板,視覚障害者のための白杖──白いつえや屋内用誘導ブロックなど準備すべきと考えます。御所見をお示しください。 (9)市は,災害に強い岡山を目指して,住民同士の共助を進め,要援護者の災害時の避難行動につながるよう自主防災組織の結成を支援しておりますが,市民意識調査では,55.7%の方が住んでいる町内会の自主防災組織について知らないと答えています。結成状況と自主防災組織の共助及び避難所運営における役割についてお示しください。 (10)他県では,車中泊訓練を実施しております。体育館等を活用し,市民協働で新型コロナウイルスに対応した避難所運営訓練を実施してはどうでしょうか。 3,もしものために,事前ケア計画。 人生の最終段階における治療の開始,不開始,中止などの医療の在り方は,従来から医療現場で課題となってきました。自らがどのような医療,ケアを望むかを自分自身で考え,周囲の信頼する人々と話し合い共有することは重要でございます。 病気になった人の将来の変化に備えるため,これから先の医療やケアの進め方を本人や家族,医療・介護関係者などが話し合って共有する仕組みがアドバンス・ケア・プランニングです。市では,医療,介護の専門家による会議で,市民が命の終わりをどこでどう過ごしたいのかの意思表明の在り方について協議を進め,平成29年6月に岡山市版ACP(アドバンス・ケア・プランニング)のすすめVer.1「もしものために~話し合い つたえておこう 事前ケア計画~」,ここに持ってきておりますが,こういうリーフレットを作成しております。中には,人工呼吸器の装着あるいは胃ろうの説明,そして意思表示を記載する欄なんかが設けられております。しかし,市民の皆様には周知されていません。 そこでお尋ねいたします。 (1)事前ケア計画の目的及び文書に残すことで本人や家族の考えをどの程度その後の医療やケアに反映させることができるとお考えでしょうか。 (2)事前ケア計画は,どのような場所でどの程度の市民にお渡しできているのでしょうか。ここ3年間の年度ごとにお知らせください。 (3)本市の事前ケア計画について,医療,介護の専門家及び市民の皆様からどのような意見が寄せられているのでしょうか。お示しください。 (4)事前ケア計画は,時に消防救急隊に対して蘇生や搬送を望まない意思表示につながる場合もございます。心肺蘇生の不実施──DNARや搬送拒否が告げられた場合の救急活動について,市の対応をお示しください。 (5)「もしものために~話し合い つたえておこう 事前ケア計画~」について,より多くの市民にお届けすることはできないのでしょうか。バージョン2の発行など,今後の方針とともにお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松田議員の質問にお答えいたします。 私は,市長記者会見のライブ配信についてお話し申し上げたいと思います。 まずは,市長記者会見のこと,気にしていただきまして本当にありがとうございます。松田議員からこういう話があって,ライブ配信するにはどの程度の経費がかかるんだという話になりまして,そうなると今の段階で分かっているところを言うと,イニシャルコストが300万円かかるそうなんです。それだけじゃなくてランニングコストも300万円,これ年単位なんですけども。これをどうするかという話の中で,松田議員おっしゃいましたけど,ユーチューブへの動画配信は翌日やっているんですね。それが早められるかという話になったんですが,担当のほうから早められますと。今,大体9時半から10時が記者会見の時間なんですけども,大体12時ぐらい,2時間後ぐらいには動画配信できるという話があるんですね。今回も新型コロナウイルスの関連で相当の予算を使っています。ライブ配信も意味のあることだとは思うんですが,取りあえず一歩前進ということで2時間後の配信から始めていこうかと。そして,あと今後の話については各会派の皆さん方の話を聞きながら,また相談していこうじゃないかというようにさせていただければと思います。御質問ありがとうございました。相当前倒しして,取りあえずは動かせていただきます。今後の話はまた相談させていただきたいと思います。 ◎小山直人市長公室長  同じ項,市長答弁以外の市民意識調査の結果の分析と改善すべき点,ソーシャルメディアの活用状況と情報共有の効果,ホームページのリニューアルの目的と内容と期待する点について一括してお答えいたします。 市民意識調査においての市の広報広聴等に満足,やや満足と回答した人の割合が41.7%で,不満,やや不満と答えた15.3%を上回ってはいるものの,37.6%の人がどちらとも言えないと答えており,より多くの方に満足していただけるよう市民ニーズを酌み取り,様々な手法を用いて適時適切に市政情報を提供するよう努めているところでございます。 一例を申し上げますと,7割を超える方が情報源として挙げている広報紙を昨年度全面カラー化し,さらに半数以上の方が情報を探しにくいと回答したホームページについては,リニューアル作業を進め,今月15日を目途に切替えを行うこととしております。 リニューアルでは,誰もが同じように情報が入手できるようスマートフォンでの閲覧性の向上を図るとともに,音声読み上げや振り仮名対応などアクセシビリティーの向上を図ります。また,大規模災害時などアクセスが特に集中する場合でも,安定的に情報を提供することができるよう負荷分散を行います。情報量が多く即時に情報提供できるホームページの重要度は高く,QRコードやリンクの機能を活用し,広報紙やソーシャルメディアと連携させ,より多くの人に利用していただけるよう努めてまいります。 ソーシャルメディアにつきましては,情報の発信手段として活用しており,市民の皆様の声は電話,Eメール,ホームページ,文書,面談等を通じ把握に努めているところです。 市民の必要とする情報を速やかに発信してきた結果,広報広聴課で管理する公式SNSのフォロワー数は,フェイスブックで約1.1万人,ツイッターで約1.4万人となっています。中でもLINEは約1.1万人と,昨年6月の約4,000人から1年間で約2.5倍に増えてございます。 以上でございます。 ◎河野広幸理事  2番の安全・安心な避難所運営についての項,順次お答えしてまいります。 まず,避難所での3密の防止,飛沫感染や接触感染の抑制策についての具体策,それから避難所の増設やホテル,旅館の活用,車中泊,親戚や友人宅への分散避難のマニュアル化についてお答えいたします。 避難所における新型コロナウイルス感染症対策につきましては,避難情報発令区域内の避難所に加えまして,隣接する地域の避難所を開設,親族・友人宅への避難や自宅での垂直避難,車中泊避難,ホテルや旅館等の活用による分散避難により,避難所内での密集を避けるとともに,定期的な換気や避難者同士のソーシャルディスタンスの確保を行うことで密閉,密接を防止いたします。また,体調不良者の専用スペースの確保,定期的な体温測定や清掃,消毒,せきエチケットや手洗いの徹底等を行い,感染防止に努めることとしております。 分散避難につきましては,選択肢の中から市民の方にあらかじめ考えていただくよう周知してまいりたいと考えております。 次に,今年度策定予定のハザードマップのスケジュール,配布方法,工夫点,前提となる降雨量についてお答えいたします。 洪水・土砂災害ハザードマップにつきましては,令和2年度中の完成を目指しておりますが,今年度中に県から高潮の浸水想定が出される予定でございまして,これを受けて高潮ハザードマップの策定も必要となることから,配布時期については今後検討してまいります。 策定における工夫点といたしましては,防災や避難行動に関する情報の充実や地域の浸水情報をより見やすくするため,図郭を従来の2分割から19分割とすることとしております。 前提となる降雨量につきましては,国直轄管理河川の旭川,百間川,吉井川及び岡山県管理河川の倉敷川など,それぞれの水系により違いがございますが,例えば旭川水系では,48時間総雨量が257ミリメートルの計画規模での浸水想定と併せて48時間総雨量756ミリメートルの想定最大規模も分かるように提示いたします。 次に,避難所で新型コロナウイルス感染症が疑われる人が出た場合の対応策についてお答えいたします。 避難してきた方々には,まず受付時に検温や問診を行い,体調が優れない方は専用スペースへ案内することとしております。また,新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が出た場合につきましては,指定職員が保健所と連絡を取りながら適切に対応することとしております。 なお,このことについては,避難所運営マニュアルに掲載してまいります。 次に,プライバシーの確保(パーティション),段ボールベッド,洋式トイレ,冷暖房,バリアフリーについての準備状況と増強の方向性,冷暖房設備導入についてお答えいたします。 現在,集中備蓄,分散備蓄を含め,パーティションを357個,簡易ベッドを645個備蓄しておりますが,今後パーティション及びベッドの増強については検討してまいります。 冷暖房設備の導入については,どのような対応ができるか検討してまいります。 次に,岡山市避難所運営マニュアルの改定についてでございます。 岡山市避難所運営マニュアルは,新型コロナウイルス感染対策に対応できるよう,国の通知や県の避難所運営マニュアルなどを参考に修正を行い,今月中に職員に周知してまいりたいと考えております。 次に,聴覚障害者や視覚障害者の方々などの対応についてお答えいたします。 聴覚障害者につきましては,避難場所や避難所となる小学校,中学校等には,日本工業規格で定められたピクトグラムを活用し,避難施設表示板や誘導看板を設置しておりますが,他の手法につきましても引き続き検討し,安全に避難していただけるよう取り組んでまいります。 また,視覚障害者につきましては,他都市の動向も注視しながら,どういったことができるかを検討してまいりたいと考えております。 次に,自主防災組織の結成状況と共助及び避難所運営における役割についてお答えいたします。 令和2年3月末の自主防災組織の結成状況でございますが,単位町内会1,713のうち結成済みが1,027町内会,結成率60.0%,未結成が686町内会でございます。連合町内会96のうち結成済みが65町内会,結成率67.8%,未結成が31町内会という状況でございます。 自主防災組織は,住民同士の声かけや避難誘導など身近な地域での共助による避難活動等につなげていただき,地域の方が安全に避難できる仕組みを構築するためには重要と考えており,引き続き結成促進に取り組んでまいります。 また,避難所運営における自主防災組織の役割としましては,指定職員と協力していただき,避難所の運営を担っていただきたいと考えております。 次に,体育館等を活用しコロナ対応の避難所運営訓練を実施してはどうかについてお答えいたします。 地域住民の皆様と協力して行う総合防災訓練では,新型コロナウイルス感染症対策を盛り込んだ避難所運営訓練を実施したいと考えております。 また,各地域で自主防災組織等が実施する防災訓練におきましても,感染症対策を踏まえた訓練に取り組んでいただくよう働きかけてまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で,要配慮者の避難行動についてです。 福祉避難所への避難については,平成30年7月豪雨の経験を踏まえ,災害対策本部において,介助者からの電話相談等による御本人の状態像等をお聞きした上で,施設側の受入れ体制等を確認し御案内することとしており,より円滑な利用に向けた見直しを行っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,洋式トイレ,バリアフリーの方向性についてですが,学校のトイレの洋式化につきましては,避難時においても利用できるよう体育館に近接するトイレをバリアフリー対策と併せて順次洋式化しております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3番目,もしものために,事前ケア計画についての項,計画の目的及び文書に残すことで本人や家族の考えがその後のケアに反映できるのではないか,3年間の配布状況,医療,介護の専門家及び市民の方からどのような意見があったか,今後の方針について,一括してお答えいたします。 岡山市版アドバンス・ケア・プランニングは,本人の人生観や治療方針について話し合うためのツールとして作成したもので,話合いのプロセスが重要であり,文書に残すことによりその後の医療やケアに反映させることができると考えております。 このプランニングは,趣旨を直接御説明した上でお渡しすることを原則としており,市民の方を対象とした出前講座や公開講座,医療・介護専門職向けの研修会のほか,岡山市の地域ケア総合推進センターなどの窓口で配布しております。 出前講座等の件数と配布部数ですけども,平成29年度が103件,4,529部,平成30年度が110件,4,418部,令和元年度が79件,2,843部,3年間の合計が292件,1万1,790部をお渡ししております。 専門職の方や講座に参加された市民の方からは,病院の医師や多職種の理解を深めることが重要とか,自分の終末期を考えるきっかけとなったなどの肯定的な意見をいただいております。現時点では,バージョン2の発行は考えておりませんが,引き続き出前講座などを通じて周知を図るとともに,専門職の方々にも理解を深めていただくことで,市民の方が必要なときにサポートできる体制の整備を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  もしものために,事前ケア計画についての項,心肺蘇生の不実施や搬送拒否が告げられた場合の救急活動についてお答えします。 この問題につきましては,総務省消防庁においても議論されましたが,統一的な指針等の策定には至っておりません。このため,県下の消防本部,医師会,医療機関などで構成される救急搬送体制連絡協議会において検討され,消防法等を遵守し,関係者に説明の上,心肺蘇生を行い搬送すべきとの県内統一指針が示されました。当局といたしましては,この指針に基づき対応しているところです。 以上です。     〔17番松田隆之議員登壇〕 ◆17番(松田隆之議員)  それでは,一問一答形式で再質問させていただきます。 まず,市長さんにライブ配信のことをお答えいただきました。ありがとうございます。2時間後には動画配信するよという御答弁だったと思います。私がなぜこのライブ配信の質問をしたかと申しますと,最近メディアに他の首長さんがよく出て記者会見されるのが映るんですね。それを市民の方が見て,もっと大森市長のそういう姿を見たいんじゃと,大森市長どねえしょんかのうみたいな問いかけが来るんですね。いや,頑張っておられますよと言うんですけど,そういった意味でこういった新しいものの記者会見だけじゃなくて,身近な話題のそういう記者会見も開いていただきたいなと思います。今朝も8時からoniビジョンで昨日の記者会見の様子が出ていたんですけれども,私あれを見せていただいて,内容的には新聞と一緒なんですけど,やっぱりそこに至った経緯だとか,どうしてこういう施策を打つのかというようなことがよく分かるんですね。だから,やっぱりあれは大切だなと思いました。資材費も必要と,経費も必要という御意見だったんですけれども,2時間後というので,またそれを生中継にしていただけるように頑張っていただきたいと,この項要望です。 それから,ソーシャルメディアの活用状況なんですけれども,部署によって全くアカウントを持っていない部署もあるんですね。公民館とか図書館とか,そういうところは活用しとんですけれども,例えば4区あってもソーシャルメディアを活用しとんのは南区だけなんですね。下水道河川局とか環境局とか岡山っ子育成局なんかは,全然活用されていないんです。私は,そうじゃなくて,情報を伝える意味においては全局で御検討いただけないかなと考えております。御答弁お願いします。 ◎小山直人市長公室長  先ほどおっしゃられました岡山っ子育成局につきましては,地域子育て支援課が,おかやま子育て応援サイト「こそだてぽけっと」というサイトを持ってございます。ただ,すみません,確かに全ての局,全ての部署が持っているわけではございませんが,市長公室,政策局,市民生活局,市民協働局,区役所は南区役所,あとは岡山っ子育成局,産業観光局,都市整備局,水道局,市場事業部,消防局,教育委員会とそれぞれ持ってございます。トータルでどういった活用をしていくかというのは,また各局と相談はしますが,すみません,それなりには,そこそこ持っていますので,(笑声)各局と話をしながらやってまいります。お願いいたします。 ◆17番(松田隆之議員)  ありがとうございます。トータルで活用していただければと思います。 それから,市民意識調査でSNSから市政情報を得ている人が5.6%,低いんです。この原因は何だと思われますか。 ◎小山直人市長公室長  7割の方が広報紙から情報を得ている,それからホームページは半数以上の方が見ていない,それからSNSはさっきおっしゃられたように割合として非常に少ないと思います。それぞれメディアに応じて活用される方々,例えば高齢者の方がSNSをやっていないというわけじゃないですが,一般的に若者のほうがSNSから情報を得ている比率が高いとかという情報もございますので,そういったところがあるのかなとは思ってございます。 以上でございます。 ◆17番(松田隆之議員)  ありがとうございます。私は,一つの原因は,運用基準で市アカウントからのフォローは実施しないという運用基準があるんです。だから,市民からの意見をもらっても,それに対して返すことはしていないんですね。アカウント側からフォローしていないんです。この辺をちょっと改めていただけないかなと。何遍もやり取りせえというんではないんですけれども,一方的に市アカウントからのフォローは実施しないという運用基準について御所見をお願いします。 ◎小山直人市長公室長  現在,市民の皆様からの声は先ほど御答弁で申し上げましたとおり,いろいろな形で,例えば電話であるとか,あとホームページからも書き込み等がございます。それに関してお返しできることに対してはお返ししてございますので,今のところSNSで直接というよりは,市民の声に対してはそういった手法でお返ししていると認識してございます。 以上でございます。 ◆17番(松田隆之議員)  それじゃ,よろしくお願いします。時間もありますんでね。 次,安全・安心な避難所運営について1つ,さっき,降雨量のことがあったんですけれども,年度末に全戸配布した小学校区の地域防災マップ,これは100年から150年に一度の雨量を想定しているとお聞きしているんですけれども,県の洪水浸水想定区域に基づくハザードマップ,この対象雨量というのは何年に一度の想定雨量なんですかね。 ◎河野広幸理事  想定最大規模の雨量につきましては,一般的には1,000年に一度とかというふうに言われております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  小学校区の今配られたやつが100年から150年に一度の降雨量,県の洪水浸水想定に基づくものが1,000年に一度の降雨量なんですね。6月15日から今度地域センター等で配布する内水ハザードマップ,これは平成23年の台風と,それから一昨年の7月豪雨を対象雨量としているんですね。市民は,4種類のハザードマップを手にすることになるんです,ここで。今年度じゃなくて来年度になるんかも分からないですけど,配った小学校区のやつとか県の洪水浸水想定に基づくハザードマップであるとか内水ハザードマップであるとか。私のところへ聞こえてくる声は,雨量が皆違うんです,分かりにくいという御指摘もあります。これについて何か工夫はありますか。 ◎河野広幸理事  確かにいろんな降水量,それから河川あるいは内水とか,そういったことでいろんな種類のハザードマップができていくわけなんですけども,市民の方からすれば見にくいという御意見がございますので,こちらのほうでどこまで調整できるか分かりませんが,関係各局と調整しながら,市民にとって見やすいものをつくってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  本当にハザードマップはたくさんいただけるんだけど,片や1,000年に一度,片や100年から150年に一度の降雨量というたらもう全然違うんでね,その辺はよろしくお願いしたいと思います。 それから,福祉避難所についてお聞きしたいんですけれども,本部で電話相談を受けて,施設側と調整してというような先ほど御答弁だったと思うんです。福祉避難所って71か所ありますよね。71か所あるんですけど,そのうちふれあいが5か所,それから2か所が障害者団体の施設,残りはほとんど老人ホームなんです。ということは,通常は入居者の方がおられるんです。そうした中で,どの程度の避難者の受入れが可能と考えておられるんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  全体の数は,先ほど議員がおっしゃられた71施設です。基本的には,もちろん入所者の方がいらっしゃるとは思いますが,緊急時にはそれ以外の部屋とか場所も活用しながらということになろうかと思っています。ただ,ちょっと具体的な人数というのは,現在のところは持ち合わせておりません。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  災害の種類とか入居状況によって何人受け入れられるかというのは刻々と変わってくるとは思うんですが,一度調査されてはどうでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  今後,またそういった各施設に,この施設ではどういった症状の方までなら受入れ可能とか,そういったことも把握──今もやっていますけども──していく必要はありますので,そのときに先ほどおっしゃられたようなことも含めて聞いてみたいと思います。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  それから,先ほど聴覚障害者さんと視覚障害者さんの手話通訳者あるいは白杖とかブロックなんかを準備していただけないですかというのも申し上げたんですけれども,本当にそういういろんな,私もいろんな協会に行かせていただいたんですけれども,本当に生の声を聞いて,できるものは準備してあげてほしいなと思います。この項,要望です。 それから,さっき自主防災組織の話が出たんですけれども,避難所を運営する上で中心的な役割を果たしていくのは,もう地域住民の皆さんだろうというのは私も思います。市とか県の運営マニュアルに避難所運営委員会というのがありますよね。避難所運営委員会で班を決めてとかというのがマニュアルに書いてあるんだけど,この運営委員会の設置,あるいは運営委員会をどうやってつくっていくか,そのことについて御所見をお願いします。 ◎河野広幸理事  避難所での運営委員会については,地域の方を中心にその場で考えていただいて,どの方がどういった役を担っていただくとかということは,皆さんで決めていただくということになると思いますけども,そのときは連合町内会等を中心に決めていただくような形になると認識しております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  理事,人ごとではないんでね,よろしくお願いします。 それから,消防局長さんにお聞きします。 救急現場で心肺蘇生せんでくれえとか搬送せんでくれえというようなことが何件ぐらいあったか,ちょっと教えていただけますか。 ◎藤原誠消防局長  昨年中は13件,そういった事案に対応しております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  ありがとうございました。その13件はもう運んで,心肺蘇生してくれたんですよね。 ◎藤原誠消防局長  1件が不搬送となっておりまして,そのほかの12件については処置をしながら搬送ということをしております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  ありがとうございます。 私,先ほども言いましたもしものためにのリーフレットなんですけど,これはぽんと配布するものではない,誤解を招くということはよう承知しております。その上で,やっぱり担当課が出前講座だけで持っていくんではなくて,関係局──市民生活局であるとか保健福祉局であるとか消防局であるとか──に関連するようなときに持っていって,これ誤解を受けないように,真意が伝わるような説明をして,全庁的にこれも配布していただけないかなと。もし必要があるんなら,そのことを書いてバージョンアップすればいいんじゃないんかなあと思います。御所見をお願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員おっしゃられるとおり,最期,終末期をどう迎えるかということを事前に話し合うことは非常に重要なんで,ちょっとどういった形でできるか──広くお知らせはしていきたいんですが,一律に配布するというのはやはり誤解を招いてもいけませんので,そこはどういった部局と協力できるか考えて検討していきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後3時7分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時20分開議 ○浦上雅彦議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして則武議員。     〔39番則武宣弘議員登壇,拍手〕 ◆39番(則武宣弘議員)  皆さんこんにちは。本日最後のバッターとなりました公明党の則武です。30分でございますけど,よろしくお願いいたします。 最近,ニュースを見ていまして,アメリカのミネアポリスで黒人の男性が警察官に拘束されて亡くなられた事件を発端に,人種問題ということで全米,ヨーロッパにもデモが起きております。日本を振り返ってみますと,女子プロレスラーの方がネット上でいろいろ誹謗中傷されて亡くなられた事件がありました。先ほど藤原議員や森山議員のほうからも話がありましたけれども,コロナでいろんな偏見や差別的な行為が横行していて,感染者の方には何もとががないのにそういったことが起きている。先ほど市長のほうからも強い決意が述べられましたけども,こういったことが岡山市の中で起きないように我々もしっかりと取組を進めていきたいという決意を持ってこの質問に入りたいと思います。 それでは最初に,1,未曽有のコロナ禍での生活,経済支援についてお伺いしていきたいと思います。 新型コロナウイルス感染症は,岡山市でも3月22日に最初の感染者が発生して以来,5月11日の間までに16例の発症者が出ました。1か月ほど経過しましたが,市内ではこの間,発症者は出ていません。岡山県を含めた39県においては5月14日に緊急事態宣言の解除があり,事態は着実に収束に向かっています。しかしながら,北海道や北九州市のように第2波が起きているところもあり,いまだ予断を許す状況にはなっていません。 3密を避け,新しい生活様式,ウィズコロナで新しい日常生活の確立に向け経済を立て直していかなければいけません。いまだ経験したことのない新型の感染症に対し,私たち,岡山市役所はSDGsの精神である誰一人取り残さない行政として,また議会は市民の命と暮らしを断固守っていく政治を進め,まさに車の両輪として取り組んでいきたいものであります。 このような危機的な状況でありますが,再流行に備え医療提供体制,検査体制を整え,現下の生活,経済にあらゆる手だてを講じて迅速な支援を進め,この戦いが長期間になることを覚悟して必要な対策を適切に講じていくことを願い,質問いたします。 (1)まず,岡山市内での新型コロナ感染症のこれまでの発生及び対処状況,そして今後の検査と入院病床数を踏まえ,大森市長の御所見をお伺いいたします。 (2)4月の完全失業率は2.6%で,前月より0.1ポイント上昇しました。全国の失業者は178万人に対し休業者が652万人,潜在失業率は11%になるのではないでしょうか。休業者は失業者の3.67倍となっています。国は雇用調整助成金──雇調金で何とか対応しようとしていますが,手続の事務の煩雑さや支給に時間がかかっている状態であります。 本市においても失業者や休業者が増え,生活保護受給者の世帯が増えていると思われます。2月から5月にかけてどのくらい増えているのか,また企業の倒産件数はどのくらいか,それらを踏まえ市長に本市の経済状況の認識とその対応と御決意をお伺いいたします。 (3)今回のコロナウイルス感染症の影響で,中小・小規模事業者では倒産,廃業などが増加することが懸念され,雇用を維持することが困難な状況になっています。先ほども述べたように,国では雇調金で雇用の維持を確保しようとしていますが,特例や拡充など目まぐるしく制度が変わり,支援が必要な小規模事業者については活用が困難な実態があります。原因としては,窓口の混雑,申請要件が複雑で分かりづらく,そもそも法定の労務管理が適正にされていないなど,雇調金,労務管理に慣れていない事業者にとっては大変な障害となっています。 本市でも社会保険労務士の方々による雇調金の相談事業を行っていますが,代わって申請の手続をすることができません。市内の小規模事業者の雇用継続を支援するため,雇調金の申請事務に係る社労士への委託費用の一部を補助する制度をつくるべきと考えます。既に政令市ではさいたま市,新潟市,静岡市などが行っています。御所見をお伺いいたします。 (4)本市では独自の支援策として,売上げが20%以上減少している中小・小規模事業者を対象に20万円,10万円の事業継続支援金を給付しています。財政調整基金を取り崩し,約22億円で1万8,500社をカバーできる予算を組んでおります。現在,どのくらいの事業所が申請し,給付されているのか。 この事業は,商工業者を中心に支援しておりますが,フリーランスを含めた個人事業者や医療法人,農業法人,NPO法人,社会福祉法人など,会社以外の法人などについて対象を広げてはどうでしょうか。 また,それに伴う予算の拡充をすべきと考えますが,御所見をお伺いいたします。 (5)家賃支援についてお伺いします。 国では,今年度第2次補正予算として家賃支援給付金を創設し,中堅・中小企業,小規模事業者やフリーランスを含む個人事業者で前年同期と比べた売上高が5月から12月の間,1か月でも半減するか,連続する3か月の合計が30%以上減少していることが条件で,支給額は法人の場合,月額の家賃が75万円まではその3分の2を半年分給付,月額で50万円が上限です。加えて,それを超える月額の家賃については,超過分の3分の1が半年分支払われる,月額で100万円が上限で,総支給額では最大600万円です。個人事業者は300万円です。 公明党は,自治体向けの地方創生臨時交付金を2兆円増額し,自治体が地域の実情に応じて柔軟に支援できるようにしました。本市でも2月から4月までを補完したり,20%の売上減少に対応するなど独自の家賃支援を行ってはどうかと考えます。また,併せて固定資産税の減免なども考えられないか,御所見をお伺いいたします。 (6)今回のコロナ禍における経済への打撃は全業種にわたっていますが,とりわけ飲食,宿泊,観光並びに交通事業者には深刻なものがあります。本市においても,国内旅行先としての観光,インバウンド,コンベンションの誘致に注力してきました。感染症対策では旅行,宴会,集会の自粛要請により,人と接することができない状況となり,今まで経験したことのない経営環境に追い込まれています。市長も提案理由説明で,宣言解除後の経済活動の再開や消費喚起について言及されました。 そこで以下質問いたします。 ア,本市は緊急事態宣言解除後の感染観察地域となっています。市長は宣言中の自粛状況から,観察地域となっていることを踏まえ,市民には新しい生活様式の中でどのように経済活動をすべきとお考えですか。岡山市なりの基準はありますか。 イ,飲食については,おかやま飲食店イートイン安全安心宣言を作成し,利用者にも外食を楽しめるようにされました。宿泊,飲食等を対象にした需要喚起は具体的にはどのような施策をされるのでしょうか。 ウ,公共交通を担う交通事業者もこのたびは大きな痛手を受けています。先日,山陽新聞の記事で,呉高専の神田教授の試算では,短期間の楽観的なシナリオでも121億円以上の減収となる試算が出ていました。路線バスやタクシー等の維持や感染防止策を講じていただきたいと思います。具体的にはどのような施策をされるのでしょうか。御所見をお伺いします。 2,感染症対策を踏まえた避難所運営について。 新型コロナウイルス禍を踏まえた避難所運営についてお伺いいたします。 新型コロナウイルス感染症拡大の第2波,第3波が懸念されている中,本市においてもこれからの梅雨,台風シーズンを迎えるとともに,いつ起きてもおかしくない南海トラフ地震など,災害発生に備えた取組が必要です。特に,避難所を開設する場合には,感染症対策に万全を期すことが重要となっており,直ちに準備を進めていかなければなりません。さきの市長提案理由説明でも,避難所における新型コロナウイルス感染症に関する対応方針を取りまとめたとありました。 基本的な考え方として4項目,1,避難所の過密状態の防止,2,避難所の衛生管理及び避難者の健康管理の徹底,3,避難者自身の感染予防・感染拡大防止措置の理解と協力,4,体調不良の避難者への適切な対応を掲げていました。 そこで以下質問します。 (1)災害が発生した場合,警戒レベル3で高齢者等が避難の開始を始めて,レベル4で避難勧告・指示が出た場合,全員が速やかに避難行動を取ることになりますが,避難所の収容人員のことや3密を避ける観点からも,今までの指定避難場所だけでは対応ができないと思われます。今回,避難箇所を32か所追加し,高校,大学,市有施設などを追加したようです。また,親族,友人,自宅の垂直避難,隣接する学区の避難所,車中泊なども対策方法として挙げています。そもそも,市内196か所の避難場所で2年前の大雨が降ったような場合,市民は避難できるのでしょうか。国からは,ホテルや旅館等の活用等も検討するように言われておると聞いておりますが,民間等の施設の活用は考えていないのでしょうか。どのようにして十分な避難所の確保をしていくのか,市の方針と現状の確保状況をお聞かせください。 (2)各地域には,新たな避難所の開設場所や避難方法など周知が必要と考えます。自主防災組織などを通じて啓発や連絡をすべきと考えますが,どのように取り組んでいくのでしょうか。 (3)災害時に避難生活が必要となってくる方々には,避難所が過密になるため,できれば自宅や親戚,知人等の家に避難を検討してもらわなければいけないと思いますが,どのようにしてその方々にその判断と行動をしていただけるのか,啓発,啓蒙,周知が必要であると思います。どのように考えていますか。 (4)避難者の健康状態,検温とか問診及び新型コロナウイルス感染者と疑われた場合については,どのように確認や対応をしていくのか。また,手洗い,せきエチケットの励行,消毒などの衛生環境をどのように行っていくのか,御所見をお伺いいたします。 (5)今回は3密を避けるためにもパーティション,段ボールベッド,マスク,消毒液など感染症対策に必要な物資の備蓄が必要であります。現在でも品薄の状態のものもありますが,どのように調達し備蓄を進めていくのか,御所見をお伺いします。 (6)以上のようなことに留意しながら取組を進めていただきたいと考えますが,これらの施策には国の第2次補正予算の地方創生臨時交付金で対応ができます。どのように活用を考えていますか。 また,本市においては新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営のマニュアルやガイドラインなどをつくり,職員の研修,訓練などが必要と考えます。どのように対応していきますか。 3,交通渋滞について。 岡山市の交通渋滞の解消についてお伺いいたします。 本市は中四国の拠点都市であり,岡山駅を中心とした鉄道網,空の便としての岡山空港,東西南北の高速道路網が張り巡らされている交通の要衝であります。その一方,本市は政令指定都市の中でも自動車保有率が高く,保有台数は増加の傾向にあり,公共交通よりも主たる交通手段は自動車であります。朝夕の通勤通学時や,環状線の整備の遅れからくる中心市街地への通過交通,東西を走る国道2号線の慢性的な渋滞など,中国地方で一番の交通渋滞地区と言われています。 人の往来と物流を停滞させる交通渋滞の経済的損失は,国土交通省の試算では約12兆円に上ると言われており,深刻な問題であります。岡山県内の主要渋滞箇所のうち,約6割に当たる41か所が岡山市内にあり,そのうち33か所が外環状線内に集中しています。このことは,交通事故の誘因につながり,物流効率の低減,さらには二酸化炭素排出量の増加に伴う環境問題にまで及んでいます。 交通渋滞が何で起きるかと言えば,ある時間帯に道路の交通需要がその道路の交通容量を上回ることから生じる現象です。これらを解消するには,道路の交通容量を拡大する方法,あるいは交通需要を調整する方法があります。交通容量拡大策は渋滞の原因となっている箇所において,交差点改良,連続立体交差事業,右左折レーンの設置等を推進し,いわゆる詰まっている箇所の解消を目指すボトルネック解消施策とバイパスや環状道路整備等により車のスムーズな流れを目指す道路ネットワークの整備があります。また,交通需要の調整は,交通混雑を緩和する交通需要マネジメント──TDM──施策があります。これらの施策を推進することで渋滞の緩和を目指していきます。 そこで,交通渋滞の解消に向けて以下質問いたします。 (1)岡山県道路交通渋滞対策部会は,平成25年1月に主要渋滞箇所71か所を公表してまいりました。岡山市内では42か所でしたが,現在本市の渋滞箇所は41か所です。渋滞の解消はどのようにされてきているのでしょうか。今までの対策と効果検証について説明を伺います。 (2)本市では,最新の交通データによる検証,プローブデータの収集,分析で渋滞の解消をどのように進めてきたのでしょうか。御説明ください。 (3)続いて,具体的にお聞きいたします。国道2号線の南区古新田から倉敷市新田までの10キロメートル区間は慢性的な渋滞状態であり,国土交通省中国地方整備局では,①車線の増設,②交差点部分の立体化(高架化),③交差点の連続立体化の3案を公表し,今年中にも1案に絞る方針を示しています。まさに道路ネットワークの整備手法でありますが,この3案のメリット,デメリットを御説明の上,大森市長はどのようにお考えでしょうか,御所見をお伺いします。 (4)南区古新田の交差点ですが,北からの車両が右折するために,右折車線があるにもかかわらず信号機の右折矢印信号がないため渋滞が起きています。何ゆえ矢印設置の信号機になっていないのでしょうか。信号機の改良をすべきと考えますが,御所見をお伺いします。 (5)国道2号線の西行き車線の南区福富,青江,西市からの合流時に渋滞が発生しています。信号機がないにもかかわらず,ボトルネック状態になっているため渋滞していますが,先般ニュースで見ましたが,NEXCO中日本名古屋支社が,名神高速道路上り線一宮ジャンクション付近で渋滞時の交通量の流れを改善するために,昨年11月から運用しているファスナー合流の効果を発表しました。ファスナー合流とは,それぞれ異なる車線を走行する複数の車両が1台ずつ交互に1つの車線に合流する方式です。ファスナーを上げるように交互に車が合流することで渋滞の解消ができるとのことです。具体的には,合流する箇所に設置するラバーポールを加速車線の先頭まで延伸することでファスナー合流を促し,交通の流れをスムーズにします。運用した2か月間の交通状況を前年同期と比較した結果,交通量は横ばいでありましたが損失時間は3割減少し,通過時間も13分かかっていたところを約10分に短縮できたそうです。国道2号線の合流地点に導入してはいかがでしょうか。御所見をお伺いいたします。 (6)国道180号西バイパスも楢津,西長瀬,大樋橋西で渋滞が起きています。現在の暫定利用を一日も早く解消していく必要がありますが,西バイパスの整備はどのように進めていくのか,今後の計画についてお伺いいたします。 (7)最後の質問ですが,県道岡山・倉敷線も庭瀬から白石橋までが渋滞しています。現在,庭瀬の交差点の改良,白石橋の拡幅をすることでボトルネックの解消をしようとしていますが,渋滞の解消はどのくらいできるのでしょうか。今後の工事の進捗も併せてお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,則武議員の質問にお答えいたします。 私は,まずはコロナ禍での経済支援ということですが,最初に市内の発生,対処状況,今後の検査と入院病床数を踏まえた所見をということであります。 発生はもう議員の御指摘のように16例でありますが,その対処としてPCRの検査もありますね。それからあと大変なのが患者さん,そして濃厚接触者への聞き取り調査,そして患者さんの退院後も4週間にわたり健康状態を把握する,そういったことを保健福祉局,保健所の皆さん方やっておられました。本当によくやっていただいたものだと思っております。 また,感染拡大への対応でありますが,学校の問題,またイベント対策,市の施設をどうするか,そういったことを延べ17回にわたり今まで本部会議を開かせていただいておりました。それも関係部局,緊密な連携を取って対処できたものだと思っております。 今後の問題ですが,則武議員のおっしゃった検査と入院病床数,この入院病床数というのは,岡山は非常にありがたいことに病床数ないしは集中治療室,他の地域に比べて潤沢にあるところであります。ただ,あとはルールづくりみたいなものが必要だということで,県と連携した入院患者の受入れ体制のルールづくりをこれからやっていくということでありますが,一つ重要なのは,これから検査,PCR検査をどうするか。今は医師が新型コロナウイルスにかかっているんではないかと疑いのある方,例えば肺炎とか味覚障害とか,そういった方は全て検査できるようにはなっているんですが,もっともっと広げてやっていくべきじゃないかという議論になっていますよね。保健福祉局ないしは保健所とずっと議論を交わしているところでありますが,取りあえずここはやっぱり専門的な知識が非常に重要だろうということで,保健所長を中心にこれからの検査体制をどうしていくかというのを今指示を出しているところであります。 次に,生活保護受給世帯,企業の倒産件数,経済状況の認識とその対応,決意ということでありますが,2月から5月にかけての生活保護の申請件数は合計480件,前年同時期と比較して27件,6%の増加であります。 また,岡山市内企業の新型コロナウイルス関連で負債総額1,000万円以上の倒産は,民間会社の調査では,令和2年3月から5月までは該当ありませんが,しかしながら繁華街を歩いてみると,シャッターが相当下りている,ないしは知っている店も廃業というようなことにもなっていたり,やっぱり相当の被害があるように思います。今日の報道ですけれども,景況判断指数,岡山はマイナス64.1という数字が出ています。これは財務省の岡山財務事務所の発表なんですが,このマイナス64.1というのはどういう数字か。これリーマンショックの後の2009年1月から3月期が非常に低かったときなんですけれども,そのときでさえマイナス56.3ということで,非常に厳しい状況になっているということであります。私は,よく会見でも事業活動なくしてまちは成り立たないと申し上げ,地域経済の回復に軸足を置いた──今はですね──支援が必要なんではないかと思っているところであります。 ちなみにリーマンショック時の平成20年から平成21年,市の単費では約7億円の予算措置を講じているんですけれども,今回は2月,5月,6月ということで約67億円の予算措置をさせていただいて,約10倍のところであります。まだまだ全体的にこれでどのような形になっていくかというのは予断を許さないところでありますけれども,6月の補正段階としてはやるべきところまではやれたんではないかと。ただ,今後も岡山の経済状況を日々こうやって見ていきながら,次の予算措置が必要かどうか,そういったことも考えていきたいと思っております。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  同じ項,固定資産税の減免は考えられないかについてお答えします。 今般のコロナ禍により厳しい経営状況にある事業者への税制上の支援措置として,1か月間の収入が前年同期比おおむね20%以上減少した事業者等に対しては,令和2年2月1日から令和3年1月31日までの間に納期限が到来する固定資産税を含む全ての税目について,申請により無担保かつ延滞金なしで最長1年間,納税を猶予することとしております。 また,令和3年度の固定資産税につきましては,中小事業者等が所有する償却資産及び事業用家屋に対し,売上げが30%以上50%未満減少した場合は2分の1の軽減,また50%以上減少した場合は全額軽減できることになっております。これらの制度により,しっかりと事業者の方々を支援してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,経済活動の再開や消費喚起についてのうち,新しい生活様式の中でどのように活動すべきか,基準はあるのかについては,二嶋議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず社労士への委託費用の一部の補助制度についてですけれども,岡山市では雇用調整助成金について商工会議所や商工会のほか個別の事業所へ社会保険労務士を派遣し,制度説明や申請に関する事前相談から申請手続まで幅広い支援を実施しております。派遣に係る費用は,全額市が負担していることから,別途補助制度をつくることは考えておりません。 次に,事業継続支援金の申請,給付の状況,それから個人事業者,農業法人等,会社以外の法人に対象を広げてはどうかという御質問ですが,5月1日から受付中の事業継続支援金については,6月4日現在,申請件数9,516件,支給済み件数6,977件で,支給総額は7億5,280万円です。5月1日に先行し緊急に申請受付を開始した個人事業主を含む商工業者に続いて6月15日から開業医や医療法人,社会福祉法人,学校法人,社団法人,財団法人等からの申請受付を開始することとしております。 また,農業等につきましては,二嶋議員にお答えしたとおりです。 次に,家賃支援についての御質問ですけども,家賃支援につきましては,二嶋議員に御答弁したとおりでございます。 それから最後に,宿泊,飲食等を対象にした需要喚起についてですが,宿泊,飲食等を対象にした需要喚起の施策については,二嶋議員の質問にお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,経済活動の再開や消費喚起についての中,路線バスやタクシー等の維持や感染防止策を講じていただきたい,具体的にはどのような施策をされるのかという御質問でございます。 新型コロナウイルス感染症の影響により公共交通の利用者が大幅に減少し,路線バスやタクシー等の事業は危機的状況となっております。具体には,4月と5月の収入を前年度と比較すると,路線バスは約5割,路面電車は約7割,タクシーも5割以上減少しており,このままでは運行の継続が困難になるおそれがあります。 市民の日常生活を支える公共交通がなくなると,免許を持っていない高齢者や障害者,学生などをはじめとする多くの方々の移動手段が失われ,市民生活に非常に大きな影響を与えることになります。このため,この危機的状況から脱し,公共交通を維持,確保していただくため,このたび市内を運行する路線バス,路面電車,タクシーの事業者を対象に,運行及び感染防止対策に係る経費の支援を行うことといたしました。 市内での運行に係る経費として,利用が減少し始めた3月から県をまたぐ移動が段階的に解禁される6月までの4か月間の固定費の一部を支援することといたしました。 また,感染防止対策に係る経費として,除菌,飛沫対策,キャッシュレス決済システムの導入等に係る費用の一部を支援することといたしました。具体には,運行支援に2億5,800万円,感染防止対策支援に1億6,200万円,合計4億2,000万円の支援を行いたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番の感染症対策を踏まえた避難所運営についての項,順次お答えしてまいります。 まず,避難所としての民間等の施設の活用,それから十分な避難所の確保についてお答えいたします。 今年度,災害種別ごと,地域ごとの被災想定及び避難者数を想定し,これを基に避難所の過不足の検証を行ってまいりたいと考えております。 なお,民間施設の活用につきましては,自民党の松田議員にお答えしたとおりでございます。 次に,新たな避難所の開設場所や避難方法など自主防災組織などを通じての啓発や連絡についてどのように取り組むかについてお答えいたします。 自主防災組織には,災害時に地域の方全員が安全に避難していただくための情報提供が必要と考えており,具体の方法については現在検討中でございます。 次に,親戚,知人宅への避難の検討の周知につきましては,東議員にお答えしたとおりでございます。 新型コロナウイルス感染者と疑われる場合の対応につきましては,自民党の松田議員にお答えしたとおりでございます。 次に,パーティション,段ボールベッド,マスク,消毒液など感染症対策に必要な物資の備蓄についてお答えいたします。 避難所に必要なマスク,消毒液,体温計については,6月中に購入する予定でございます。パーティション,簡易ベッドについては,自民党の松田議員にお答えしたとおりでございます。 次に,国の第2次補正予算の地方創生臨時交付金の活用について,また新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルの作成と職員の研修,訓練についてお答えいたします。 第2次補正予算の地方創生臨時交付金につきましては,新しい生活様式等への対応等に充当されると聞いておりますが,可能な限り活用してまいりたいと考えております。 また,避難所における新型コロナウイルス感染症対策は,職員に対して研修を行っているところでございます。訓練及び避難所運営マニュアルの作成につきましては,自民党の松田議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  3番,交通渋滞についての項,順次お答えいたします。 まず,市内の渋滞について,今までの対策の効果検証を,それから最新の交通データ等によって渋滞の解消をどのように進めてきたのかというお尋ねです。 国,県,岡山市,倉敷市,岡山県警等で構成する岡山県道路交通渋滞対策部会では,車両の速度や軌跡の状況を示すプローブデータを活用して渋滞状況を把握し,主要渋滞箇所の特定や渋滞解消に向けた施策の検討などを行っております。 また,各道路管理者等は,具体の検討に当たって実現性などを考慮しながら,交通量などの調査を実施した上で,車線の増設などの対策を行ってきたところでございます。これまで岡山市内においては,国が国道30号青江南交差点など12か所で,岡山市が宍甘交差点など5か所で整備済みまたは事業中でございます。それぞれ一定の効果が得られていますが,その中でも国道30号青江南交差点では,特に効果が大きく,昨年主要渋滞箇所から除外されました。 また,渋滞の要因となっている都心部への流入交通の分散を図るため,国と市で連携し,外環状線の一部である岡山環状南道路や市道藤田・浦安南町線の整備を進めております。 次に,国道2号の渋滞対策案についてでございます。 公表されている国の資料によると,連続立体案については,移動時間が最も短縮できますが,全線が高架となるため,本線を走行するとき沿道サービスを受けられないことや事業費が高くなるという問題があります。それに対して,平面拡幅による車線増設案は,本線走行者も沿道サービスを享受可能でありますが,本線の信号交差点が残ることによる安全性の問題や用地買収に長い期間を要する事業の長期化の問題があります。もう一つの部分立体案は,拡幅による連続立体案と車線増設案の折衷案(後刻,「連続立体案と拡幅による車線増設案の折衷案」と訂正)となっております。 岡山市としては,国道2号の渋滞を早急に解消することが最重要ではありますが,国道2号周辺道路への影響や沿道の地権者や事業者への影響,事業実施に係る市の財政負担など,様々な視点も加味する必要があると考えております。国において,これらの視点も考慮していただきながら対策案を決定していただきたいと考えております。 次に,古新田の交差点において,北からの車両に対する右折矢印信号へ改良すべきではないかというお尋ねです。 古新田交差点は,南からの右折車線が設置できていないため,右折矢印信号が導入できていない状況でございます。岡山市において,南からの右折車線を設置する事業を進めており,昨年度用地の御協力をいただけたことから工事を発注しており,供用時には右折矢印信号を導入していただくよう警察と協議を行っているところです。 次に,国道2号の合流地点にファスナー合流を促すラバーポールを設置してはどうかというお尋ねです。 議員御提案のファスナー合流を促すラバーポール設置については,導入事例も少ない中ではありますが,当該箇所においての導入の可能性について検証してみることを国に提案してまいりたいと思います。 次に,国道180号西バイパスの整備の進め方についてでございます。 国道180号岡山西バイパスの本線整備については,西長瀬から楢津間が令和2年度,新規事業化されたことから,間もなく測量や設計に着手されると聞いております。事業用地に関しては,全て取得済みであり,岡山市としては早期供用開始に向けた事業推進を引き続き国に強く要望していきたいと考えております。 また,大樋橋西交差点部については,令和6年度開通予定の岡山環状南道路の国直轄事業に併せて国道2号本線を高架にする予定であり,現在その準備工事を行っております。 最後に,県道岡山・倉敷線の庭瀬交差点の改良,それから白石橋の拡幅についてでございます。 庭瀬交差点の改良は,車両の円滑な交通と自転車,歩行者の安全性の向上並びに庭瀬駅へのアクセス向上を目的として行うもので,今後用地が取得でき次第,工事を進めていくこととしております。 次に,白石橋の拡幅は県道岡山・倉敷線白石橋東詰めまで整備済みの道路に続く道路拡幅として実施するものです。現在,既設橋南側歩道部の撤去工事の発注準備をしているところであり,その撤去が完了すれば橋梁車道部の拡幅を行う予定としております。 いずれの工事についても,県道岡山・倉敷線の渋滞解消に対する効果は限定的ですが,安全性の向上などに資するものと考えております。 以上です。     〔39番則武宣弘議員登壇〕 ◆39番(則武宣弘議員)  それでは,再質問させていただきます。 市長,答弁ありがとうございました。最初にPCR検査のお話もしていただきました。幸いに岡山では,先ほども申し上げたように16人ぐらいで済んでいるんですけれど,やっぱり第2波,第3波というのは心配ですし,なかなか岡山で発症者が出ないときにも,検査が十分できているんだろうかというような疑心暗鬼なお声がありました。検査ができる体制をこれからしっかり整えていくということをぜひとも御検討いただいて,市民が安心できるような検査状況になるようにしていただきたいなと思います。これは質問ではありません。意見ということで結構です。 それで,先ほど経済状況について,市長から現在マイナス64.1とか,リーマンのときはマイナス56だったというお話もありました。現実には倒産件数とか出ていないんですけれど,実態はなかなか厳しい状況が市内では起きていると思います。そういったことを含めて,私は先ほども冒頭言いましたけど,誰一人取り残さないというSDGsの精神じゃないですけど,市民全員をしっかり守っていただけるような市役所であり,我々議会でありたいなと思っています。国がこれから,今日多分2次補正の予算が通過するんじゃないかと思いますけれども,岡山市も今回補正予算,来週ですね,一応計上していただきます。さっきもちょっとお話がありましたが,リーマンのときよりは10倍ぐらいの予算計上になると思います。しっかりしていただいているという認識の下に,さらに国のほうも補正が出てきますから,まだまだ守っていけれるような体制をつくっていただきたいと思いますし,いろんなまだ我々が分かっていないところの状況もあると思いますので,そこら辺を踏まえてこれからも市民生活,それから事業を守っていけれるような体制を整えていただきたいので,ぜひとも積極的にこれからも予算を投入していただきたいと思いますが,その御決意だけお聞かせください。 それから,事業継続給付金のお話がありましたが,現在6月4日で9,516件,一応最初予定したのが1万8,500社ぐらいだということで,半分ぐらいなんですかね。この状況というのはどうなんでしょうか。事業継続給付金の手続にちょっと手間取っているという声も聞いていますが,それと予算で7億円ということで,若干10万円のほうが多いのかなとも思いますけれど,ここら辺の状況をもう少し教えていただけますでしょうか。 それから,今度少し事業継続支援金の対象者を増やすというお話になっていますけれども,私は申し上げたいのは,フリーランスについての確認なんですけども,法人化しているかどうかにかかわらず個人タクシーの運転手やピアノ講師やジムのインストラクターなど,雇用という形を取らずに働いている人で収入が事業収入ではなくて雑所得などで確定申告している人も対象になるんでしょうか。国のほうの事業継続支援金ですか,100万円と200万円の件ですけど,あれではその対象にはならないかもしれませんけど,経産大臣は新しい制度を考えていきたいということも言っておられましたけれども,岡山市はそういうことには対応できないのでしょうか。 それから,私の質問については二嶋議員の答弁のとおりというお話があった件ですけれども,キャッシュレス決済ポイント還元事業を今度20%で行うというお話なんですが,今やっているポイント還元よりも,国のやっているものよりも非常に高くてすごくていいんですけれど,ちょっとお聞きしたいのは,このキャッシュレス決済ポイント還元事業をやったときに,事業者ですね,PayPayとかEdyとかいろんな交通系のカードとかもありますけれど,それ全部使えるんですかね。どっかのカードみたいなものに限るのかどうかということと,これを使える方々──若い人たちは非常に積極的に使っていけると思うんですけれど,高齢者の方々とかあまりスマートフォンになじんでいない,またカードになじんでいない方々はちょっと使いづらい点があるんじゃないかなと思います。 それで調べてみますと,札幌市とか川崎市では,今までどおりの話ではありますけれど,プレミアム商品券とかも発行しております。今から補正を組めとかどうかということではないんですけれど,これ8月の1か月間だけだと聞いていますから,今後この長いコロナの問題を考えていくと,そういった方々にも適応できるような新しい施策を少し考えてはどうかなあと思います。御所見をいただけたらと思います。 それから,交通事業者への御支援,ありがとうございます。これにつきまして,先ほど固定費というお話があったんですが,固定費というのはどういうものなのか,もう少し詳しく教えていただきたいと思います。 それから,新型コロナウイルス感染症の影響によって路線バスの利用が大幅に減少していることを踏まえて,国と県の補助要件の緩和によって認められた地域間幹線系統,要するに岡山市と倉敷市とか,そういう市をまたがっている,そういったところにも補助金があるんですが,市はこれまでどおり──これ要件がなかなか合わないらしいんですね,15人からということで。その要件の緩和というものがされるんでしょうか。御見解をお聞かせください。 それから,災害の問題でございますが,今回追加した32施設,高校とか大学,市有施設が入っているんですけれど,この中には市内の全部の高校とか入っていないですよね。2年前のちょうど災害のときに,私のことを申し上げて申し訳ないんですけど,うちの陵南学区の地域は,笹ケ瀬川の右岸側で非常に水が出てきて内水氾濫で大変だったんですけど,左岸側は西署とか西消防署があるところ,川を越えたら全く被害がなくて,普通の生活をしていました。私はそれを見て愕然としたんですけれど。要するに,大安寺高校はあっちにあるんですね,すぐそばに。高校なんかもそういった意味では施設を使えたら避難場所になるんじゃないかなと思うんですが,ちょうど要綱の中にも隣接学区とかというのも入っていましたから,そこら辺の使用というのはできるんでしょうか。 最後,岡山市はホテルや旅館を借りて避難所にすることを一応想定しているとありましたけれども,これ災害救助法の適用となった場合すぐに借りられるとか,そういった手だてはあるんでしょうか。昨年の4月から適用になっているんですけれど,そこら辺のことを教えてください。 以上で再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,お答えしたいと思いますが,まずちょっと誤解があってはいけないんで,PCR検査のところなんですけども,我々疑いのある者には全てPCR検査をやっていて,分母的にも結構な数が出ていると思います。したがって,陽性率が1%とか2%とかということでありまして,それが新聞に載ったということで厚労大臣からも電話があって,いろんな状況を聞かれましたけれども,検査を受けられないとかというのは,特に最初の時期は少しあったんですけども,私は検査自体は少なくともこの第1波はうまくいったんじゃないかなと思います。 ただ,これからのこと,クラスター対策なども考えていくと,今までのように疑いのある者というものだけに限定していいのかどうかということで対象者をどうするかというのを保健所長中心に議論してくれと申し上げているというところであります。 それから,則武議員もおっしゃっているように,今回の新型コロナウイルスというのは,今生きている方,ほとんど経験したことがない未曽有のものであります。そういう面で,リーマンのときの約10倍の単市の財源を出させていただいてやらせていただいたところであります。その姿勢自体はこれからも変えずにやっていきたいと思いますが,ただ財源の問題というのもやっぱり忘れちゃいけないところでありまして,今年度の予算をやるに当たって,財調等から70億円引っ剥がして整理したところであります。もうそれに合わせてこういう費用がかかっているわけでありますし,もちろん交付金なんかもありますが,将来的なことを考えていくと,生活保護費がやっぱり上がっていくだろうと,それから税収も落ちていく,そういったことを考えながら,どこまで打てるかというのを模索していく,そういう必要があるんだろうと思っております。いずれにしても,こういうときこそ私は公の予算というものを投入して,経済ないしは市民生活をきちっと支えていく,こういうことは必要だろうと思います。総合的にいろいろなことを考えながら整理させていただきたいと思います。 各論の中で一点だけ。キャッシュレス決済の話だけ申し上げますが,今,関係5社とヒアリングをしているところでありますが,それぞれの社は関係ありませんから,人で一体的な管理ができるわけじゃありませんから,どの社かを選ばなければならないということになってまいります。それから,則武議員おっしゃったように,スマートフォンを持っていない方は,この決済できないわけなんですが,ただ非常にこれスピード感がある。スピード感があって,あっという間にできる。我々消費する側もそうなんですが,お店のほうもすぐにその対応ができるという面で,即効性はあるということだろうと思います。ただ,議員おっしゃるように,それを使いこなせない人たちのことも考えていかなきゃならないというのは当然頭の中にあります。それを踏まえて今後の対策を考えていきたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  避難所の関係でございます。 まず,今回追加した県立高校ですが,5校でございますが,それ以外の高校についてでございます。 岡山市と協定を締結しておるところがほとんどなんですが,県立高校ですね,そういったところ,小・中学校,公民館,それから指定管理の市有施設で対応がもうできない事態が生じるということであれば,施設の管理者と協議し,可能な施設については開設してまいりたいと考えております。 それから,ホテルや旅館についての件でございます。 こちらもホテル,旅館への避難については相当数岡山市と協定を締結しているということで,相手方に依頼することで受入れ可能な人数等情報が提供されることとなっており,現在実際に動いて,各ホテル,旅館等と今情報を交換しているところでございます。 そして,災害救助法が適用になれば,これらに要した費用が国から補助され,また適用にならない場合でも,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の対象となるということでございます。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  事業継続支援金について御質問がありました。 まず,状況ですけれども,1か月がたちました。全部で9,500件程度の申請がありまして,そのうち7,000件が支給済みということでありますので,かなり事務的な作業がスムーズに進んでいるんじゃないかなという具合に思っております。予算的なとこら辺で言いますと,今一定の割合の方が申請されておりますので,もうちょっと様子を見たいと思いますし,今までのでいきますと,想定どおりぐらいの動きかなという具合に思っております。 それからあと,対象者の件ですけれども,やはり雇用ではないというとこら辺を見極めたいということがありまして,そのためにはやはり税務署に開業届を出されている方を対象にということで,それで確認させていただいておりますので,その考え方を今後とも継承していきたいという具合に考えております。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  2つ御質問いただきました。 1つ目は,先ほど説明した支援の中の固定費とは何かということでございますけれども,例えば路線バスなんかで言いますと,利用者が大幅に減少しているもんですから,ダイヤを縮小して運行しています。そのために,全部バスは抱えているんですけれども,使っていないバスもたくさんあると。そういった中で,使っていなくてもバスを持っているということは,保険料とか施設利用料とか1年間通して払っていかないといけないお金があります。こういったものは運行していなくても必要なお金ですので,それを支援していこうということです。それを固定費として上げさせていただいています。 もう一つは,これもバスの利用が大幅に減少していることを踏まえたものですけれども,地域間系統について国と県が要件を緩和したが市はどうするのかという御質問だったと思います。 地域間系統補助というのは,市町村をまたいで運行する幹線的なバス路線を対象に,国と県が赤字に対して経常経費の45%を上限として事業者に補助を行うものです。赤字が45%を超える場合には,そこに隙間が空きますので,そこの部分については関係市町村で超過分の負担を行うことが前提になります。例えば,全体で55%赤字になったら45%が上限ですから,必ずその前提として隙間の10%を運行している市町で負担するという制度です。 現在,この補助制度では,1日当たり利用者数15人以上が補助の要件となっておりますが,利用者の減少を踏まえて,国と県ではこの15人という利用者数の要件を除外することとしたものです。このため,本市においても補助要件の緩和によって認められた地域幹線系統について,従来どおり経常経費の45%を超える赤字に対して支援する必要があると考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  すみません。先ほどの答弁,一部修正させていただきます。 先ほどの国道2号の渋滞対策案の中で,部分立体案についての説明の中で,部分立体案は「拡幅による連続立体案と車線増設案の折衷案」と説明させていただいたのですが,すみません,間違えておりまして,部分立体案は,「連続立体案と拡幅による車線増設案の折衷案」ということでございます。大変申し訳ございませんでした。 ○浦上雅彦議長  以上で則武議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は6月15日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後4時23分散会...