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12月05日-02号

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  1. 岡山市議会 2019-12-05
    12月05日-02号


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    令和 元年11月定例会    令和元年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第2号       12月5日(木)午前10時開議第1個人質問 甲第96号議案 令和元年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について 甲第97号議案 令和元年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第1号)について 甲第98号議案 令和元年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第1号)について 甲第99号議案 令和元年度岡山市水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第100号議案 岡山市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 甲第101号議案 岡山市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第102号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第103号議案 岡山市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第104号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第105号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第106号議案 岡山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について 甲第107号議案 岡山市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例の制定について 甲第108号議案 岡山市下水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第109号議案 岡山市消防団員の定員,給与,服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第110号議案 不動産の売払いについて 甲第111号議案 不動産の売払いについて 甲第112号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第113号議案 指定管理者の指定について 甲第114号議案 指定管理者の指定について 甲第115号議案 指定管理者の指定について 甲第116号議案 岡山市・御津町・灘崎町 新市建設計画の変更について 甲第117号議案 当せん金付証票の発売について 甲第118号議案 市道路線の認定について 甲第119号議案 市道路線の認定について 甲第120号議案 市道路線の認定について 甲第121号議案 市道路線の認定について 甲第122号議案 市道路線の認定について 甲第123号議案 市道路線の認定について 甲第124号議案 市道路線の認定について 甲第125号議案 市道路線の認定について 甲第126号議案 市道路線の認定について 甲第127号議案 市道路線の認定について 甲第128号議案 市道路線の認定について 甲第129号議案 市道路線の認定について 甲第130号議案 市道路線の認定について 甲第131号議案 市道路線の認定について 甲第132号議案 市道路線の認定について 甲第133号議案 市道路線の認定について 甲第134号議案 市道路線の認定について 甲第135号議案 市道路線の認定について 甲第136号議案 市道路線の認定について 甲第137号議案 市道路線の認定について 甲第138号議案 市道路線の認定について 甲第139号議案 市道路線の廃止について 甲第140号議案 市道路線の一部廃止について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第96号議案~甲第140号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  寺 林 綾 乃            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  森 安 浩一郎       財 政 局 長  小 川   浩       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  田 渕 澄 子       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 岡 崎 尚 子       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  斎 野 秀 幸       消 防 局 長  東 山 幸 生       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は44名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に寺林議員,松本議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第96号議案~甲第140号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第96号議案令和元年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下45件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は個人質問を行います。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は,一問一答方式を選択された議員はお一人20分以内,その他の議員は10分,20分,30分のうち,選択された時間内でお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして東原議員。     〔28番東原透議員登壇,拍手〕 ◆28番(東原透議員)  皆様おはようございます。 お茶の間でoniビジョンを見ていただいている皆様こんばんは。また,インターネットで議会中継を見ていただいている皆様,議会に関心を持っていただき,まことにありがとうございます。 11月議会もきょうから個人質問が始まりました。個人質問のトップバッターとして質問させていただきます。久しぶりのトップバッターとして,すがすがしい気分で質問いたしますので,当局の方もすがすがしい答弁をお願いしたいと思います。 また,私,恒例のごとく,足守のPRをさせていただきます。 歴史と自然の美しいまち足守でございます。今の季節は,足守の自然が一番美しい季節でございます。近水公園一帯のもみじも色づき始め,もう今は散り始めましたが,公園の中にある吟風閣の建物が水面に紅葉したもみじと重なり映し出される風景は,何とも言えません。平日はもちろん,土曜,日曜は県内外から観光に来てくださり,まちを探索したりして楽しんでおられます。 先日,恒例の足守のメロンまつりが開催されまして,市長も御出席いただきました。ありがとうございます。開始が10時にもかかわらず,6時過ぎからたくさんの方がメロンを買い求めに並んでいただきました。大変ありがとうございます。高齢化のためにメロン農家も年々減りますが,メロンまつりの日に合わせて収穫できるよう丹精を込めて生産していただきました。大変ありがたく思っております。感謝申し上げます。 ことしも,足守の大きな行事は全て終わりました。また,来年もぜひ足守へお越しくださいますようお待ちしております。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番目,G20岡山保健大臣会合の成功を踏まえた取り組みについて。 G20岡山保健大臣会合の開催に向け,御尽力された大森市長初め当局の皆様に,まずは敬意を表するところであります。国等へもたびたび陳情に行かれ,岡山市が開催地となりました。大変御苦労さまでございました。 先進国7カ国に13の新興国などを加えたG20の国際会議が岡山で開催されたことは画期的なことであり,誇りに感じている市民が多いように思われます。この会合で得られた知見や経験,大臣宣言に盛り込まれた高齢化への対応などを岡山市が先進的に取り組んでいくことは,開催地の使命ではないかと思います。一方で,将来に向け,医療,福祉の都市像,優位性を発信することにもつながってまいります。 さて,報道等から見る内容は一過性のイベントのようにとられる向きもありますが,歴史をさかのぼると,明治初期の石井十次の我が国初の孤児院の創設,岡山藩の医学館を前身とする岡山大学医学部の設置など,多くの先人たちが基礎をつくってきたからこそ今があると思われます。また,国際会議の開催地に選ばれたことも歴史の蓄積があったからこそだと思うところでございます。 G20岡山保健大臣会合の成果を今後に生かすため,どうあるべきかについてお尋ねいたします。 1,我々議員にもこの会合を評価する声がたくさん届いておりますが,市民目線から見ると少しわかりにくいという意見も聞こえます。各国の要人,国,経済界など,それぞれの立場から評価をいただいたと思いますが,市長からわかりやすく内容をお示しください。 2,好評を博した点があれば,課題もあったと思いますが,課題についてはどのように分析しておられますか,お示しください。 3,市長は開会式でポジティブ・ヘルス・オカヤマについて説明されましたが,参加者の受けとめ,今後の取り組みについてお示しください。 4,城東・操山・学芸館高校の8名の生徒が,英語で女性に関する保健医療の問題を提言しておられます。市の施策に生かせないかと思うところでありますが,御所見をお示しください。 5,この会合の中心的な役割を担ってきた推進室は,多くの職員が直後に異動となりましたが,関係する施策の所管はどこの部署が担当するのか,お示しください。 6,今後の取り組みについて,来年度の予算との関係も含め,市長の御認識をお示しください。 大きな2番目,旧福谷小学校跡地売却について。 旧福谷小学校・幼稚園跡地の活用については,本年1月に事業者公募を行い,3月に優先交渉権者を決定して以降も,売却契約に向けて各種事務手続や地元を交え,たびたび協議等を進めてこられたことと思います。そして,このたびいよいよこの11月議会で売却契約の議案を提出されているところであります。 この跡地の活用は,幼稚園を平成21年に廃園し,小学校を平成23年に廃校して以来,地元にとっても大きな懸案事項でありました。それだけに,今回の事業でどのようにこの跡地が変わっていくのか不安もあり,反面大きな期待をしているのが地元の人であり,足守地区全体の人が足守の活性化につながるのかと見守っているところでございます。 そこでお尋ねいたします。 1,今回の売却により,この跡地で事業者は具体的にどういうことをされるのでしょうか,お示しください。 2,今回の跡地活用に当たっては,地元から幾つかの要望事項があったと思いますが,その対応はどうなっているのでしょうか,お示しください。 3,この事業に当局としてはどういう期待をしておられますか,お示しください。 大きな3番目,岡山市の訪日外国人観光について。 東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に,訪日外国人4,000万人達成を目標に掲げており,2019年の上半期の訪日外国人は,過去最高の1,663万人を記録したとお聞きしましたが,一方で日韓関係の悪化や香港のデモなど,訪日外国人への影響も懸念されております。そのような中,岡山市を訪れる外国人観光客も何らかの変化があるように思われます。 また,私が2月議会において,日本政府観光局が認定する訪日外国人観光案内所カテゴリー3を目指してはどうかとの質問をさせていただきました。市長も早速動いてくださり,8月31日にももたろう観光センターカテゴリー3に認定されたとお聞きしました。大変ありがとうございました。 中国5県で広島市に次いで岡山市もカテゴリー3になりました。カテゴリー3になった後,外国人観光客を含め,観光客にとってどのような効果があるのか期待しているところであります。また,ももたろう観光センターも忙しくなるのではないかと思われます。 そこでお伺いいたします。 1,岡山市を訪れる外国人観光客の状況をお示しください。 2,ももたろう観光センターカテゴリー3になったことによる効果と今後の役割についてお示しください。 大きな4番目,不登校,いじめ認知,暴力行為の現状について。 10月に,平成30年度の問題行動及び不登校等の調査結果が新聞紙上で報道発表されました。岡山市の結果は,不登校の大幅な増加,中学校での暴力行為は増加,いじめの認知件数については減少しているとのことで,学校での問題行動や不登校について,教育委員会も大変心配しておられるのではないかと,私も心配しているところでございます。 そこで,今後教育委員会としてどのような対策を考えておられるのか,どのような指導ができるのか,お尋ねいたします。 1,暴力行為件数については,小学校で減少,中学校では昨年度より増加しているという結果をどのように分析しておられますか。また,暴力行為の減少に向けて,今後の対策について御所見をお示しください。 2,いじめの認知件数は,小学校でややふえているものの,中学校では減少しております。岡山市では,いじめの認知とその解消に向けてどのようにしていくおつもりでしょうか,お考えをお示しください。 3,岡山市の不登校児童・生徒数は,2年連続で増加し,前年度より136人増加しておりますが,小・中合わせて930人となっております。そのうち約67%が年間90日以上欠席しております。全国平均を上回っている深刻な状況ではないかと思います。今後,不登校の増加を防ぐためにどのような対策を進めていくのか,また長期にわたる不登校の子どもに対してどのようにかかわっていかれるのか,お考えをお示しください。 大きな5番目,昨年7月豪雨後の各事業の進捗状況について,土木・農林関係をお願いしたいと思います。 月日のたつのは早いもので,昨年の7月豪雨から1年以上がたちました。7月豪雨から台風,または大雨と,日本全国では被害が相次いでいる昨今であるように思われます。私の若いころは,災害は忘れたころにやってくると教わりましたが,今はそんなことは言っておられません。地球温暖化によりたびたびの災害が発生し,市民の皆様は不安な気持ちで暮らされているように思われてなりません。 市長は,いつも市民の皆様の気持ちを尊重して行政を進めていきたいと常日ごろから申されております。特に,災害に関しては優先的に事業を進めてまいりたいと申されておりました。同じ現場で一次・二次災害が出るおそれがあると思います。 そこでお尋ねいたします。 1,岡山市の被害件数と進捗状況をお示しください。 2,特に中山間地である足守・御津・建部地区の被害件数と進捗状況をお示しください。 3,いつごろまでに全箇所を復旧されようと思われているのか,目標年度をお示しください。 これで第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 それでは,東原議員の質問に爽やかにお答えさせていただきたいと思います。 まず,私は,G20の関係でありますけれども,各国の方々,国,経済界などの評価は,課題はあったように思うがどのように分析しているか,今後の取り組みについて,これらについて一括してお話を申し上げたいと思います。 この場でも申し上げてきたことですが,G20の保健大臣会合,何のために開くのかということを申し上げてきました。私は,大きくは2つあると思っております。 1つは,やはり各国の方々をおもてなしし,そして岡山の魅力を世界に発信していくというのが1つであります。 2つ目としては,このG20会合があったことが今後の岡山において,特に医療,福祉の分野においてどう岡山を変えていくのか,こういうレガシーづくりというものが重要だろうと考えておりました。 最初の点,おもてなしですが,最初でございますので整理して,若干細かくなりますけど,お話を申し上げたいと思います。 まずは,歓迎レセプションを我々行いました。行政だけでなく経済界,そして学会の方,ほぼ幹部の皆さんがそろうというような,岡山のまち一体となって要人たちを迎え入れ,そこでは岡山の食,そして伝統芸能,また裏千家によるお茶の提供などもあったわけであります。翌日の大臣主催の夕食会でありますが,これは後楽園の鶴鳴館で開きましたが,食事の前には狂言をごらんになっていただきました。その後,食事を進めている中で,皆さんもう和気あいあいとしたムードが漂う中,急にスウェーデンの方が歌い出すとか,またスペインの方がフラメンコをやると,そういう当初予定していないことも幾つかあったりして,楽しく過ごしたところであります。最後の日のエクスカーションも,民間のノウハウを活用した健康づくり,北長瀬で御説明しましたけども,冗談が飛び交うすばらしい雰囲気で行って,おもてなしとしては私は最高だったと思います。 要人というか,各国の皆さん方からも高い評価をいただいております。アメリカの方やイタリアの方からは,いろんな会議に参加したけど,このような心のこもった会議に接したのは初めてだというようなお言葉も直接いただいたところであります。国の方からも,また岡山の経済界の方からも非常に高い評価をいただいたと思っております。 次に,いわゆるレガシーというか,これからの医療,福祉をどうしていくかということですが,何といってもG20の岡山宣言がありました。これらに従って各国が動いていくという大きなもととなるものを築けたというのはあると思いますが,岡山においても,PHO──ポジティブ・ヘルス・オカヤマ,今東原議員がおっしゃったように,子どもからお年寄りまで病気や障害などの有無にかかわらず,生きがいを持ち,活躍できる社会をみんなで目指そうということを,それこそみんなで合意ができたということが大きかったんではないかと思います。 今後についてでありますけれども,今回の経験をMICEの誘致や開催支援に活用するとともに,次の令和2年度の予算編成においても関連事業を取りまとめて,ポジティブ・ヘルス・オカヤマの進化につなげていかなければならないと思っておるところであります。課題と言えば,そういう今後の問題についてどうこのG20を生かしていくか,これが大きな課題になるだろうと思っております。 以上です。 ◎山口博史政策局長  G20岡山保健大臣会合の成功を踏まえた取り組みについての項,市長答弁以外について順次お答えいたします。 ポジティブ・ヘルス・オカヤマの参加者の受けとめ,今後の取り組みについて及び関連施策の所管はどの部署が担当するのかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 ポジティブ・ヘルス・オカヤマの基本的な理念である健康を個人の努力のみに任せるのではなく,社会全体の課題としてみんなで取り組む必要があるということをG20岡山保健大臣会合支援推進協議会の会長である市長から御説明しまして,開催地岡山の保健医療の取り組みを世界に向けて発信できたものと考えております。 また,今後の取り組みや関連施策の所管につきましては,G20保健大臣会合推進室が解散された後も,保健福祉局を初めとした庁内の各部局がさまざまな分野の取り組みを進めていくものと考えております。 続きまして,同じ項,高校生の提言を市の施策に生かせないかとのお尋ねにお答えいたします。 高校生による政策提言は,国際社会に通じる女性を取り巻く保健や医療の問題について研究し,その解決策として,「知る」ことと「つながる」を広げていくことで保健医療を世界の人々全員に届けたいという趣旨のものでございました。 市の施策の中でもかかわりある分野は広いと思われますが,一例として,保健に関しては健康市民おかやま21が進めている地域の健康課題を知ることや,生涯学習や学校教育の中で正しい知識を身につけること,さらに地域共生社会の実現を目指して関係機関がつながるといったことに通じると考えております。 以上です。 ◎小川浩財政局長  旧福谷小学校跡地売却について順次お答えします。 まず,売却後,事業者はこの跡地でどういうことをするのかとのお尋ねでございます。 このたびの事業者の計画では,当該跡地にある校舎を改修するとともに,校庭グラウンドにビニールハウスを設置してバナナを主とした作物の苗を育て,一部は果実の収穫まで行うこととなっております。 また,体育館と給食棟では収穫した果実を使ってジャム等の加工を行い,さらに幼稚園跡地ではそれらの果実や加工品を使ったカフェの機能を設けることも計画されているようでございます。 次に,跡地活用についての地元要望に対する対応についてですが,当該跡地につきましては,災害時の避難場所や夏の花火大会の駐車場として地域住民が利用していることなどから,公募に際し,事業者にそれらの対応策を求め,具体的な提案をいただいたところでございます。優先交渉権者決定後は,その提案をもとに,これまで地域の代表の方々と事業者,それから市の3者の中で協議を行ってまいりました。その結果,花火大会の駐車場の代替案については,今後も協議を継続していくこととしておりますが,その他の提案につきましては,災害時の避難場所についてですが,幼稚園園舎及び小学校の旧図書室を提供すること等,おおむね地域の方々の御理解をいただいているところでございます。 最後に,この事業に対して当局は何を期待しているのかとのお尋ねですが,当該跡地活用の公募に当たっては,地域における雇用であるとか,耕作放棄地の問題等がございます。地域の課題解決につながる提案を求めてきたところでございます。 このたびの事業者の計画では,業務全般に及ぶ地元からの雇用も計画されております。また,耕作放棄地の活用による育苗面積の拡大も考えられます。これらの実現が地域の課題解決の一助となり,福谷地区はもとより足守地区全体の活性化につながって,さらにそれが中山間地域活性化のモデルケースとなることを期待しているところでございます。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3番目の岡山市の訪日外国人観光についての項,外国人観光客の状況についてですが,観光庁の宿泊旅行統計調査によりますと,岡山市に宿泊した外国人の延べ人数は,2016年12万7,490人,2017年19万3,998人,2018年21万6,503人と順調に増加しておりましたが,2019年に入り1月から9月までの延べ宿泊者数は15万3,200人で,前年同時期より約1割減少しております。 なお,国別では,岡山県の統計にはなりますが,韓国と台湾が減少する一方で,香港については微増,中国,イギリス,オーストラリアは増加傾向となっております。 次に,ももたろう観光センターカテゴリー3になったことによる効果と今後の役割についての御質問ですが,観光客に対して全国レベルの観光情報や地図等を提供したり,外国人観光客への対応も英語以外に中国語,韓国語,タイ語,フランス語での案内が常時可能となる体制等が整ったことからカテゴリー3の認定をいただき,よりきめ細かなサービスの提供が可能となりました。 また,来年度には岡山駅新幹線改札口の東側に移転する予定で,利用者の利便性も向上することから,この充実した機能を多くの観光客に御利用いただけるものと考えております。 今後も観光客の動向やニーズを把握しながらサービスの向上に努め,岡山に来てよかったと思っていただけるようなおもてなしの心でお迎えすることで,岡山の玄関口にある観光の顔として役割を果たしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな4番,不登校,いじめ認知,暴力行為の現状についての項,順次お答えしてまいります。 まず,暴力行為の調査結果の分析や今後の対策についてですが,暴力行為の発生件数は,小学校では前回の調査に比べ減少しており,暴力行為を繰り返す子どもも少なくなっております。それは,組織的な指導体制づくりや家庭の協力が進んだことが要因であると考えております。 昨年度より学校の体制づくりを目的に実施しております教育支援アドバイザー配置事業において,配置校での暴力行為は前年度と比べ減少しており,その成果について今後ほかの学校にも広げてまいりたいと考えております。 中学校では,1年生による暴力行為の発生件数が多く,コミュニケーション不足などによる生徒間トラブルが発生しているものと思われます。ただし,学年が進むに従って発生件数は減少していく傾向となっており,今後は小・中連携の強化を図りながら,1年生での発生を減少させることが必要と考えております。 次に,いじめの認知とその解消についてですが,ささいないじめを見逃さないために,学校は観察,また本人,保護者からの相談などにより,子どもたちの悩みや人間関係の変化を素早く察知するようにしております。あわせて,全ての学校で定期的にいじめに関するアンケートも行っております。 また,学校がいじめを認知した場合は,各校が策定している学校いじめ防止基本方針に沿って,子どもの個々の状況に合わせていじめの解消を図るとともに,解消後も該当の子どもたちの様子を丁寧に見守っております。 生命,財産に危害が及んだり,いじめにより長期の欠席が続いたりする案件につきましては,いじめの重大事態として教育委員会が学校に必要な指導,助言を行っております。 この項最後に,不登校の増加を防ぐための対策,また長期にわたる不登校の子どもに対してのかかわりについてですが,不登校の要因は子どもによって異なりますが,友人関係,学業不振,家庭環境による要因があり,またそれらが複雑に入りまじっている状況と考えております。 学校では,不登校の増加を防ぐために,集団づくり,学習支援,家庭への働きかけを行うとともに,不登校の兆候があらわれた場合や不登校が続いている場合という子どもの状態に合わせた支援に努めております。 また,不登校が長期化している子どもにつきましては,学校は該当の子どもや保護者としっかりかかわるとともに,相談機関や福祉・医療機関へつなぎ,解決を図っているところでございます。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  5番目の昨年7月豪雨後の各事業の進捗状況についての項,岡山市の被害件数と進捗状況,足守・御津・建部地区の被害件数と進捗状況,復旧の目標年度についてのうち,農林関係を一括してお答えいたします。 農機具等の修繕,買いかえ等に対する補助金については,申請経営体数180件のうち事業を完了したのが6件(後刻,「176件」と訂正),残りは今年度中に全て完了する予定です。そのうち足守地区は申請1件,これは年度内に完了予定です。御津地区は申請16件,完了が15件。建部地区は申請2件で,完了しております。 農地,農業用施設の災害復旧事業は159件で,工事発注済みのものが147件です。このうち足守地区は被害件数12件で,工事発注済みのものが8件。御津地区は被害件数8件で,全て工事発注済み。建部地区では被害件数23件で,全て工事発注済みです。 旭川河川区域内の大規模な取水堰の改修工事を除き,今年度中の復旧を目指しております。 また,牧山クラインガルテンにつきましては,来年度中に全て復旧する予定です。 次に,治山災害についてですが,全24件のうち完了3件,今年度完了予定は16件,来年度完了予定が5件です。このうち足守地区は被害件数4件のうち完了が1件,今年度完了予定が3件です。御津地区は被害件数1件で,来年度完了予定です。建部地区は被害件数4件のうち完了が1件,今年度完了予定が2件,来年度完了予定が1件です。 なお,林道災害3件は全て完了しており,うち建部地区は2件となっております。 以上です。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  同じ項につきまして,公共土木施設災害復旧事業及び農業集落排水施設復旧事業分を一括して答弁いたします。 これらにつきましては133件ございまして,うち128件発注済みでございまして,うち114件完了しているという状況でございます。 地区ごとですが,足守地区では25件中25件発注済みで,そのうち22件完了しております。御津地区では9件ございまして,8件発注済み,うち7件完了。建部地区では8件ございまして,8件発注済み,そのうち6件完了しているという状況でございます。 来年度中には全ての被災箇所の復旧を終える予定でございます。 以上です。     〔28番東原透議員登壇〕 ◆28番(東原透議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,再質問を行いたいと思います。 まず,G20岡山保健大臣会合についてでございますが,G20岡山保健大臣会合での高校生の提言に関しては,12月の「市民のひろば おかやま」で写真や提言の概要が載っておりました。また,テレビ等でも拝見いたしました。国際的な保健の問題を研究し,各国の閣僚の前で英語で堂々とプレゼンテーションする姿は非常に立派で,将来が大変楽しみだと思っているところでございます。 そこで提案ですが,今回の取り組みをたたえて,高校生の皆さんを表彰することで会合での提言の記念とともに,これから未来をつくっていく若者の励みにしてはどうかと考えておりますが,御所見を伺いたいと思います。 2番目の福谷小学校の跡地の売却ですが,地元からの要望事項が出ていると先ほど答弁をいただきました。ほかの問題がいろいろあると思いますが,早急によい回答をしていただくよう要望を申し上げます。 次に,岡山市の訪日外国人観光についてでございますが,岡山市もカテゴリー3になったということを先ほども言うていただきました。新幹線の改札口近くにももたろう観光センターが移転するということでございますので,より多くの外国人の方が岡山市に来てくださるよう努力していただきたいと思います。 それから,7月豪雨の件ですが,私が申し上げましたように,二次・三次災害につながるのではないかと思って心配しております。まだ完了できてないところは早急にしていただきたいと思います。これもぜひとも強く申し上げまして,要望といたします。 それでは,これをもちまして再質問を終わります。 ありがとうございました。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  議員御提案の今回のG20の会合の取り組みで政策提言をされた高校生たちを表彰することで,保健大臣会合の記念とともに未来を担う若い人材の励みにしてはどうかという再度の御質問でございます。 G20岡山保健大臣会合の場で政策提言を行いました高校生たちへの表彰,顕彰につきましては,御提案の趣旨も踏まえて,ぜひ前向きに検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  済みません。先ほど答弁させていただいた7月豪雨後の各事業の進捗状況のうち,農機具等の修繕,買いかえ等に対する補助金で,申請経営体数180件のうち事業を完了したものが6件とお答えさせていただきましたけれども,176件の誤りでございました。おわびして訂正いたします。申しわけありませんでした。 ○浦上雅彦議長  以上で東原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔12番柳迫和夫議員登壇,拍手〕
    ◆12番(柳迫和夫議員)  皆様おはようございます。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 本日の議会,しっかりと頑張ってまいりたいと思います。 まず,ことしの流行語大賞に「ONE TEAM」というのが選ばれました。市役所においてもいろいろな部署があると思っております。この部署の垣根を越えて,「ONE TEAM」でぜひ課題に向かっていってほしいと思っております。 それでは,早速通告に従いまして質問させていただきます。 大きな1番目,安全・安心なまちづくりについてでございます。 (1)ハザードマップについて。 気象庁は,経験したことのないような大雨となっているところがあると発表,数十年に一度の災害が迫ったときに特別警報に相当するとして警戒を呼びかけたというフレーズを最近よく聞きます。昨年7月の豪雨災害もあったように,災害の少ないまち岡山市も当事者意識を持つことが必要です。いざというときに避難することは必要であり,そのような状況下で必要なのはハザードマップだと思います。昨年の豪雨災害を受け,現在小学校区ごとに改定しているとお伺いしています。 そこでお伺いします。 ア,ことしもいろいろな全国各地で豪雨災害が発生しました。岡山市のハザードマップの想定雨量はどのくらいでしょうか。また,変更することは考えられていますか,お聞かせください。 イ,ハザードマップは避難するときに使用すると思いますが,例えば浸水時にこの道は海抜ゼロメートルであり浸水する可能性が高いところなど,ハザードマップに表示するようにしてはどうでしょうか,お聞かせください。 (2)Net119について。 音声による119番通報が困難な方が,スマートフォン等を利用して消防へ音声によらない緊急通報ができるシステムで,岡山市も10月より運用しております。 そこでお伺いします。 ア,このシステムでどのようなことができるのでしょうか,特徴をお聞かせください。 イ,このシステムは事前登録が必要と聞いております。現在の登録状況をお聞かせください。 ウ,このシステムは場所を特定するためGPSが必要ですが,従来のフィーチャーフォンの方は使用できるのでしょうか。できないならば代替方法はあるんでしょうか,お聞かせください。 (3)住宅用火災警報器について。 住宅用火災警報器は,古くなると電子部品の寿命や電池切れなどで火災を感知しなくなることがあるため,とても危険です。平成18年6月1日に新築住宅での取りつけが義務づけられました。設置時期から考えると交換の目安の10年を過ぎているものも多いと考えられます。 そこでお伺いします。 ア,住宅用火災警報器の設置率についてはどのようになっていますか。 イ,更新についてどのように周知させているのでしょうか,お聞かせください。 大きな2番目,岡山市の観光促進施策について。 (1)岡山城について。 近年,神社や寺などの御朱印がブームとなっていますが,城にはそれに似たような登城の記念になる御城印なるものがあります。御城印とは,和紙に城の名前やゆかりのある城主の家紋や花押などの印を押したものであり,登城の記念にという方が多いようです。御城印以外にも登閣記念印章など呼び方は城によってさまざまでございます。 御城印の始まりは諸説あるようですが,漆黒の国宝天守で有名な松本城と言われております。平成2年ごろから頒布しております。現在では,御朱印ブームも相まって,多いときには1日数百枚も御城印が頒布されるようです。また,オリジナルの御城印帳を販売しているところもあります。そのほかにも,家紋等の朱印をその場で押してくれたり,日付を記入してくれるところもあります。そして,限定御城印も魅力となっています。ことしの5月には令和の改元を記念した限定御城印が各地で販売されていましたが,ほかにも岐阜城では毎月最後のプレミアムフライデーに特別な御城印を販売されていたりします。 そこでお伺いします。 ア,岡山城でも販売しているようですが,以前はなかったように記憶しております。どのような経緯で作成されたのでしょうか,お聞かせください。 イ,これはどこで入手できるのでしょうか,お聞かせください。 ウ,販売状況はどのくらいでしょうか。 エ,通常の御城印とは別にプレミアムバージョンを作成し,イベント時に活用しませんか。 オ,G20岡山保健大臣会合のポスターに岡山城が入っており,ポスターがよかったという声を聞きました。あわせて,あの場所はどこから撮影したのかというような質問もありました。岡山城が美しく撮影できる場所などに撮影スポットなどの標識を設置してはどうでしょうか,お聞かせください。 大きな3番目,岡山市地域共生社会推進計画について。 高齢者の方,子ども,障害のある方など,縦割りの仕組みの中で整備されてきた公的支援制度も,時代の変化とともに見直しが求められています。晩婚化,晩産化などに伴い,子育てをしながら親の介護も同時にするダブルケアの課題や,障害のある子の親が高齢化し介護が必要になる場合,あるいはひきこもりの高齢化に伴う8050問題など,生活課題が複合化,重層化していることとあわせて,社会的孤立といった課題も表面化しています。 一方で,人口減少が進もうとする中,行政においても専門人材の確保が難しく,さらにはこれまでの現行制度では想定していなかった新たな生活課題も浮き彫りとなっています。こうした状況下でも支援が必要な人に適切な支援を提供していくことが重要です。 本市ではこうした課題に対応するため,平成30年3月に地域共生社会推進計画を策定し,全世代型の地域包括ケアシステムの確立を目指しているところです。 そこでお伺いします。 (1)生活課題の複合化に伴い,従来の縦割りの仕組みを打破した総合支援体制をつくることを本計画では一つの柱としています。この点についての実績や成果と課題をお聞かせください。 (2)生涯現役社会づくりもその柱の一つです。SIBの手法を活用した生涯活躍就労支援事業では,採用候補企業への働きかけを行い,一人一人の状態に応じた丁寧なマッチングや業務の切り分けなどの取り組みを進めてきたと認識しております。この進捗状況についてお聞かせください。 (3)同じくSIBの手法を用いたおかやまケンコー大作戦は,従来の健康ポイント事業の手法に加え,新たに健康的な食生活にも光を当てるなど,民間の豊富なヘルスケアサービスを活用した新たな健康増進事業としてスタートしました。本年12月を募集期限としていますが,現状をお聞かせください。 また,課題となっていた,いわゆる健康寿命についての改善目標についてもあわせてお聞かせいただきたいと思います。 大きな4番目,子どもの教育について。 (1)空調設備導入について。 令和元年9月,文部科学省の発表によるとブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金の対象となった学校として,公立の小学校,中学校,義務教育学校等がありますが,これらにおける普通教室の全保有室数42万7,187室のうち,空調設備を設置しているのは33万4,936室であり,設置率は78.4%,前年と比べると,前年が60.2%で,18.2ポイントの増加。特別教室等の全保有室数41万3,843室のうち,空調設備を設置している室は20万9,055室であり,設置率は50.5%,これも前年が44%ということで6.5ポイントの増加。なお,普通教室については令和元年度末に設置率は9割に達する見込みであるというものでありました。 また,市長の提案理由説明でもありましたように,岡山市も今年度中学校にエアコンを導入し,来年夏までに小学校に導入する準備を実施していると認識しています。数名の中学校の校長先生とお話をする機会があり,中学校の状況についてお伺いしました。エアコン設置後は,授業中,教室を出る生徒が少なくなり,教室内も落ちついているなど,肯定的なお話が多かったように感じました。 そこでお伺いします。 ア,中学校の普通教室には整備済みと思いますが,理科室や音楽室など特別教室の整備状況についてお聞かせください。 イ,普通教室にはエアコンが入り,特別教室は整備が進んでいない状況です。理科室などは換気の問題がある等は理解できますが,その教科だけがエアコンがない状態では問題ではないかと思っています。小・中学校の特別教室の空調整備状況は,令和元年9月のデータでは,岡山県が39.5%,全国平均は48.5%とまだまだ低い状態です。特別教室のエアコンの整備を進めませんか。 ウ,小学校の空調の整備についてですが,小学校の空調整備はどの部屋を対象にしていますか。つかない部屋にはどんな部屋がありますか。また,今回対象にしていない理由をお聞かせください。 エ,幼稚園についてお伺いします。幼稚園の空調整備の計画についてお聞かせください。 (2)夏季休業日について。 ア,先ほど空調設備の計画等についてお伺いしました。今年度中学校の夏季休業日が短くなったと聞いています。どのくらい短縮されたのでしょうか。また,学習時間が長くなった分はどのような授業を実施されたのでしょうか,お聞かせください。 イ,来年度小学校に空調が整備されます。小学校のいわゆる夏休みについてはどのようにされる予定でしょうか,お聞かせください。 (3)プールでの水泳授業について。 近年夏場の気温が高く,35度以上の日も多くなっています。プールに入っているときにも熱中症になったというニュースもありました。学校でのプールの基準について調べたところ,文部科学省から出されている水泳指導の手引第4章水泳指導と安全というところによると,「低学年や初心者ほど水温に敏感で,一般的に22℃未満ではあまり学習効果は期待できません。そのため,水温は23℃以上であることが望ましく,上級者や高学年であっても22℃以上の水温が適当といえます」「水温と気温の差は,水温が若干低くても気温が高ければ不快感は少ないし,反対に水温が高くても気温が低ければ快適ではありません」「以上のことから,ここに示した水温はあくまで目安であり,プールを使用するかどうかについては,対象者の学年,能力,水温,気温,学習内容などを考慮して判断することが大切です」というように上限の基準は記載されていません。 そこでお伺いします。 ア,岡山市立の小・中学校におけるプールでの水泳授業の気温等の基準はどのようになっていますか。また,ことしのプールでの水泳授業はどのくらいの時間実施されましたか。 イ,水から自己の生命を守ることは,水泳指導の大きな狙いの一つです。現実に,水の事故は,海,川,湖などの自然環境において着衣のまま発生することが多い状況です。着衣での水泳指導の目的は,水の事故を未然に防ぐため,プール等での水着での泳ぎとは違う泳ぎの難しさを身をもって体験させ,そこから不慮の事故に出会ったときの落ちついた対応の仕方を学ばせることにあります。 小学校,中学校の学習指導要領解説では,着衣のまま水に落ちた場合の対処については,小学校では5,6年生について各学校の実態に応じて取り扱うこと,また,中学生では安全への理解を一層深めるため,各学校の実態に応じて取り扱いができるものとするとなっています。 岡山市内の小・中学校での着衣水泳を実施している学校はどのくらいあるのでしょうか。また,実施できていない学校があれば,なぜ実施していないかを把握していますか,お聞かせください。 また,今後の方向性についてお聞かせください。 ウ,小・中学校のプールも老朽化してきています。プールに関しての要望も出ていると聞いています。プール施設の整備についての方向性及び今後の計画についてお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  まず,1番の安全・安心なまちづくりについての項,ハザードマップについてお答えいたします。 まず,ハザードマップの想定雨量はどれぐらいか,変更することは考えているのかとのお尋ねにお答えいたします。 想定雨量につきましては,水系により違いがございますが,例えば旭川水系の旭川,百間川につきましては,旭川流域で48時間の総雨量が257ミリメートルとなっております。 今年度全戸配布予定の小学校区ごとのハザードマップにつきましては,先ほどの想定雨量で作成いたしますが,来年度改定を予定しているハザードマップは,より見やすくなるよう市域を19図郭に分割するとともに,想定される最大規模の大雨の洪水浸水想定区域を表示することを検討しております。 次に,浸水する可能性の高い道路などをハザードマップに表示してはどうかとのお尋ねにお答えいたします。 道路の浸水の可能性につきましては,来年度改定するハザードマップにおきまして海抜の表示を予定しておりますので,参考にしていただきたいと思っております。 以上です。 ◎東山幸生消防局長  同じ項,初めに,Net119について3点の御質問に順次お答えいたします。 1点目,特徴についてですが,Net119は聴覚・言語機能などに障害のある方がスマートフォンなどを用いて全国どこからでも所在場所を管轄する消防本部に音声によらない緊急通報ができるシステムです。大きな特徴は,スマートフォンのインターネット機能とGPS機能により岡山市外からでも簡単な画面タッチで通報できることです。また,周りの人に助けを求める機能も有しております。 2点目,登録状況についてですが,11月末日現在,登録者数は77名です。 3点目,従来のフィーチャーフォンの使用,代替方法についてですが,Net119は消防庁の共通仕様により,スマートフォンなどを利用可能な端末としているため,従来のフィーチャーフォン──ガラケーは使用できません。しかし,従来型のフィーチャーフォンでも,岡山市及び吉備中央町のみに限定されますが,独自に整備しておりますWeb/Mail119で通報が可能です。 引き続き,住宅用火災警報器について2点の御質問にお答えいたします。 初めに,設置率についてですが,岡山市の設置率は77.5%で,昨年と比較し4.3ポイント,5年前の平成26年と比較すると32.9ポイント上昇し,全国平均に4.8ポイント差に迫っております。 次に,更新の周知についてですが,住宅用火災警報器が正常に機能しているか定期点検を指導するとともに,電子部品の老朽化による作動不良を考慮し,10年を目安に機器を取りかえるように,あらゆる広報の場及び広報媒体を通じて周知しており,今後も広報活動を拡充してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2番目の岡山市の観光促進施策についての項,御城印の作成経緯,入手方法,販売状況,プレミアムバージョンの作成について一括して御答弁いたします。 御城印は,神社や寺院の御朱印集めがブームになっているのをヒントに,岡山城天守閣の指定管理者である公益社団法人おかやま観光コンベンション協会が企画しました。ことしの10月1日から天守閣内の1階のお土産物売り場において,1枚300円で販売しており,10月及び11月の2カ月平均で1,751枚と好調な売れ行きを見せております。 プレミアムバージョンの御城印については,今回の御城印が宇喜多家や小早川家,池田家の家紋等をあしらった岡山城らしい特別感のあるデザインとなっていること,また販売を開始して間もないことから,今後の販売状況や定着度合い等を見きわめながら,指定管理者と検討してまいりたいと考えております。 次に,岡山城の撮影スポットについてですが,岡山城のウエブサイトにおいて岡山城のおすすめ撮影スポットとして,天守閣前広場を初めとして月見橋や石山公園,国の重要文化財に指定されている月見櫓,築城後歴代城主により増改築が重ねられた石垣など,岡山城の魅力的な姿が撮影できるスポットを情報発信しております。 また,岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会で作成している岡山城と岡山後楽園の共通パンフレットの敷地案内図にもカメラスポットを表示しております。 標識の設置につきましては,史跡地内であるため景観への配慮も必要となることから,今後もウエブサイト等を活用して撮影スポットの情報をしっかりと発信してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3番目,岡山市地域共生社会推進計画についての項,順次お答えいたします。 まず,総合相談支援体制づくりの実績や成果,課題はとのお尋ねです。 平成30年度から総合相談支援体制づくりを開始し,ことし10月末時点で相談支援包括化推進員に相談のあった76件のうち約9割を支援につなげており,これまで支援困難とされてきたケースを支援につなげることができております。 岡山市の取り組みは,既存の相談機関を活用し,つなぐシートなどのツールや複合課題解決アドバイザーなどの仕組みを導入することで,国から先駆的なモデルとして高い評価を受けるとともに,全国の自治体からも岡山市のモデルを参考に事業を実施しているといった声もいただいております。 課題については,SOSを出すことができない世帯へどういった支援をしていくかなどがあります。 次に,同じ項,SIBを活用した生涯活躍就労支援事業の進捗状況についてです。 就労支援事業については,岡山市社会福祉協議会と民間の企業等がコンソーシアムを組んで実施してまいります。受け入れ先企業等とのマッチングは10月から開始しており,就労先となる企業等については現在約40社を訪問し,おおむね前向きな回答をいただいております。 この項最後に,おかやまケンコー大作戦の現状と健康寿命の改善目標についてです。 今年度4月から実施しておりますケンコー大作戦の現状について,11月末時点で参加者数は約8,400人強となり,12月末までの目標の1万5,000人には届いていないものの,前回の健康ポイント事業の参加者は大きく超えているところです。なお,来年1月以降も引き続き参加者募集を行ってまいります。 本市の健康寿命については,全国平均より短いこともあり,前期中期計画において健康寿命の延伸を目標として掲げているところです。ケンコー大作戦以外の取り組みとあわせ,今後とも地域,企業等と一体となって取り組んでまいります。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  大きな4番,子どもの教育についての項,空調設備導入についてのうち,幼稚園についてです。 幼稚園の空調設備については,園児の健康,安全を守るため,熱中症等の危険のおそれがあるときに暑さを避ける場所が必要であると考え,今年度遊戯室を中心として各園1室に整備を行いました。園では,お弁当の時間や運動会の練習などに有効に活用されております。 今後の整備については,現設備による運用上の課題を整理するとともに,これからの各園のクラス編制や認定こども園の整備状況等を総合的に勘案して整備してまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,教育委員会関係について順次お答えしてまいります。 まず,空調設備導入について一括してお答えいたします。 小・中学校の特別教室へのエアコン整備率は,令和元年9月1日現在で20.5%であります。今回の小学校への整備は,児童・生徒が常時在室している普通教室への整備を優先的に進めております。小学校及び中学校の特別教室につきましては,今回の対象とはなっておりませんが,その整備につきましては現在の普通教室への整備完了後,教育環境や他都市の事例などを調査研究してまいりたいと考えております。 次に,夏季休業日について一括してお答えいたします。 今年度,中学校では,試行的に3日間夏季休業日を短縮し,夏休みの振り返りや通常の授業を行い,授業時数の確保に努めました。来年度の小学校及び中学校の夏季休業日の短縮につきましては,現在検討しているところであります。 次に,プールでの水泳授業についてでありますが,まず水泳授業の気温等の基準,それから実施時間数についてですが,本市では各学校におきまして国が示す水泳指導の手引に示されている水温管理の目安をもとに,熱中症指数等を参考にしながら子どもたちの健康,安全を考慮した水泳の授業を実施しております。 実施時間数につきましては,年間指導計画に基づき,小学校ではおよそ12時間,中学校では10時間程度実施しております。 続いて,着衣泳についてでありますが,本年度着衣泳を実施した学校は,小学校では89校中72校,中学校では38校中2校でありました。実施していない理由としましては,天候等の理由により実施できなかった,着衣泳を実施する時間数の余裕がない,また日程の調整がつかなかったなどが挙げられています。 着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方として,着衣泳の重要性は認識しております。令和2年4月全面実施の小学校学習指導要領の高学年の水泳運動領域で,安全確保につながる運動として,続けて長く浮くことができるようにすると示されるなど,水泳指導の中でも安全面を重視した内容を取り扱うようになっています。着衣泳を含めて水泳指導の充実を図ってまいりたいと考えております。 この項最後に,プール施設の整備についてでありますが,プール施設の整備につきましては,学校からの要望などに基づき,水泳の授業に影響が出ないよう,修繕等で対応しながら使用しております。平成16年度にプール拠点方式,民間施設を利用した水泳指導,それらに該当しないときは単独プールの整備という方針を示しており,現在この方針に沿って建築時期などを勘案し,修繕等で対応しながら長寿命化を図ってまいります。 以上でございます。     〔12番柳迫和夫議員登壇〕 ◆12番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,大きな1番目で安全・安心なまちづくりについてお伺いしました。 各地でいろいろ災害が発生しています。いざというときに備えるためのハザードマップです。いろいろなところで各地域の危険箇所マップみたいなものをつくったりしております。これと連携できれば,よりよいハザードマップができるんじゃないかなと思っております。一度御検討いただければなと思っております。 次に,Net119,住宅用火災警報器についてもお伺いしました。 内容的にはすごくいいと思うんですが,これをいかに市民の方へ伝えていくか,こういうところは今後の課題だと思っています。ぜひPRを進めていっていただければなと思っています。これも要望とさせていただきます。 大きな2番目で岡山市の観光のところをお伺いしました。 今回は御城印についてお伺いしましたけれども,結構枚数が出ているという話ですが,私の周りの人に聞いても,岡山城にこれがあるということをまだまだ知らない人が多いと思います。ぜひホームページ等も活用して,もう少しPRしていただければなと思っております。これも要望とさせていただきます。 大きな3番目で地域共生社会推進についてお伺いしました。 その中のおかやまケンコー大作戦は,前回よりも登録者数は多いようにお聞きしましたが,まだやっぱり目標が達成できていないということです。私も登録しているんですが,さらなる登録者をふやせるようにPRを含めてぜひもう少し頑張っていただきたいなと思っております。これも要望とさせていただきます。 最後に,大きな4番目の子どもの教育について,まず特別教室にエアコンがないというところなんですけども,子どもにとって,例えばこの教科だけエアコンがついていない部屋でやりますよということになると,この教科が嫌いということにつながる可能性があるんじゃないかなと思っています。これは早期の対応をお願いします。 最後に質問を1点だけですが,プールの水泳基準についてです。 プールが老朽化して,今修繕等で対応しながら長寿命化と言われておりましたが,先ほどの熱中症の指数もあります。屋外でやっぱりプールの授業というのは天候に左右されたり,気温に左右されたりしてしまいます。ここは子どもの安全を考えるのなら,プールの耐震性というところもありますので,やっぱり民間のプールを活用して,屋内のきっちりとした水泳の指導,特に着衣水泳ですね,こういうところができるようにしたいと思っています。民間のプールの活用について,お考えをお聞かせください。 以上で再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  民間プールの利用でございますが,現在も民間プールを利用した学校がございます。しかし,問題点として,利用する期間,時間枠などの関係で,受け入れてもらえる施設が限られているという状況がございます。今後も,学校からの距離,移動手段等も考慮に入れて,民間プール施設の利用について研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして東議員。     〔10番東毅議員登壇,拍手〕 ◆10番(東毅議員)  皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議団の東毅です。よろしくお願いします。 きのう,大変悲しいニュースが飛び込んできました。アフガニスタンで人道支援に取り組んできた医師の中村哲さんが銃撃で亡くなったというものです。武力ではなく食料がアフガニスタンの平和には必要だと語り,アフガニスタンでの経験に基づき,憲法を守る立場を述べておられました。偉大な人の死を悼み,中村さんの思いと事業が途切れることなく,さらに広がることを願い,質問に移ります。 1,学童保育について。 (1)一元化について。 学童保育──放課後児童クラブは,今まで地域の方々による運営委員会によって担われてきました。これを岡山市は各クラブの合意のもとで,市立施設に一元化し,ふれあい公社に運営を委託します。来年度から22のクラブが市立のクラブとしてスタートします。どこでも午後7時までの延長保育や月2回の土曜保育を行う大きな改革です。ただ,全体として保護者負担がふえ,月給の支援員の勤務時間が週30時間に制限され,給料が減るという問題を抱えています。さきの9月議会質問に続き,改善を求めて質問します。 質問ア,一元化移行を決めていないクラブの保護者に,市が直接説明しませんか。 質問イ,一元化したクラブでは,入所や継続が毎年点数をつけられて決まります。入所できない子どもが出る可能性はありますか。 質問ウ,待機児童を生まないために,施設整備と人の確保が大切だと考えます。入所できない子どもが出る責任はどこにありますか。 質問エ,利用料について,減免が導入されるのは前進です。さらに一歩進めて,所得に応じた利用料算定が考えられませんか。運営委員会形式を続けるクラブが減免をつくったときに,補助しませんか。 質問オ,行事費用が年間児童1人当たり5,000円では,今まで行っていた行事ができなくなるところが出ませんか。把握されていますか。 質問カ,クラブでおやつや御飯をつくる体験も子どもにとって重要です。食品衛生責任者を配置すれば,調理が可能にならないでしょうか。 質問キ,作業療法士──OTのクラブへの派遣を行いませんか。 質問ク,市長は提案理由の説明で,職員配置のルールの弾力化や長期休暇中の柔軟な勤務体系の導入を表明されました。どうなりますか。 質問ケ,現在30時間を超えて勤務している支援員がいます。ふれあい公社に事務を移せば,30時間まで減らせますか。 質問コ,月給者の初任給が月14万円余りです。一生の仕事として選べない水準だと考えますが,それでも構わないという位置づけですか。 質問サ,時給で働く支援員の社会保険加入の条件が,市は週20時間から25時間勤務としていましたが,ふれあい公社は29.5時間だとしています。この違いはなぜ生まれたのですか。 質問シ,月給で働く支援員のいないクラブは,一元化しようにも人の確保が困難です。確保できても経験の足りないところがあり得ます。人の確保,また従来の研修にとどまらない支援員の育成やクラブの援助に対策をとる必要はありませんか。 質問ス,一元化に移行しないクラブには,これまでどおり補助金による支援を継続しますと表明されています。この方針は将来にわたって堅持されますか。 (2)経費についてです。 皆さんにお配りしている資料の中に,資料1,放課後児童健全育成事業についてというもので,国が出している補助金のメニューと,あと岡山市が出している補助金のメニューを載せております。基本額が,国が年440万円余りなのに岡山市は419万円。2支援単位目からは,市はさらに下げて357万円という数字になっています。それで,実際に2支援単位あったりしたら109万円,岡山市のほうが1施設当たりおりるお金が少ないという数字になっています。 公費負担がふえれば保護者負担もふやすという考え方をやめて,市は施設の充実に必要なお金を出す,国からの補助金もしっかり受け取るということを求めます。 質問ア,差額があるのはなぜですか。 質問イ,一元化するクラブについて,国に申請する補助金は現行と同額ですか。 質問ウ,市の補助金を国が示す額までふやして運営の財源をふやしませんか。 質問エ,運営経費の半分を保護者負担で賄うという岡山市のルールは,何を根拠に決められたものですか。 2,激甚化する自然災害と防災について。 (1)被災者を誰ひとり取り残さないために。 昨年の7月豪雨で被災された方への医療費,介護保険利用料の補助を岡山市は6月末で打ち切りました。被災住民などからの申し入れに対し,市長はシャットアウトするわけではないと言われましたが,国保で893世帯,1,393人が減免を受けていたのに2件,介護保険は319人の減免が1件にまで減ってしまいました。 質問ア,減免を受ける人数の差をどう見ますか。被災者の生活の困難さが改善しているなどと言えるでしょうか。 質問イ,打ち切りの撤回を行いませんか。 質問ウ,倉敷市真備で被災した方ならば,倉敷市内なら補助が継続したのに,岡山市に移ったばかりに打ち切りに遭うという格差が生まれます。大規模災害が起これば,自治体を越えて広域避難する人が出ます。避難した自治体によって受けられる施策に違いが出ないよう,県と協議して把握する必要がありませんか。 (2)災害の激甚化を受けて。 11月29日,世界各地でグローバル気候マーチが取り組まれ,私も岡山の行動に少し参加しました。台風や豪雨の激甚化の原因は地球温暖化です。温室効果ガスの削減など気候変動対策は待ったなしです。 市長は提案理由説明で,災害発生時に自助,共助が最も大切だと強調されました。公が,平時でも発災時でも果たすべき役割を果たしてこそ実現可能だと考えます。 質問ア,浸水対策行動計画では,一般市街地の目標は時間雨量で60ミリですが,それ以上の雨が頻発しています。基準を引き上げた上で計画を見直しませんか。 質問イ,開発行為等における貯留浸透施設の設置の基準を見直しませんか。 質問ウ,洪水と浸水(内水)のハザードマップをつくりますが,市民の混乱を避け,わかりやすくするために統一して作成しませんか。 質問エ,被災者生活再建支援法の支援金の全壊300万円を500万円に引き上げること,半壊や一部損壊も支援の対象に含めることを国に求めませんか。 (3)自主防災について。 私の住んでいる町内会にも自主防災組織が発足します。ここでは,自力での避難が困難な方への支援をどうするか丁寧にやっていくということです。一方,避難行動要支援者の個別計画づくりが呼びかけられても,個人情報があるから難しいという地域の方もおられます。 質問ア,避難行動要支援者に対する自主防災組織の役割は何ですか。 質問イ,個別計画の作成は誰の責任で行うものですか。 質問ウ,個別計画づくりは市の責任,実行は自主防災組織などの地域のネットワークで行うと明確化しませんか。 質問エ,今後,要支援者について垂直避難を含め,どんな避難行動をとったのか把握する仕組みにしませんか。 3,国の公的病院再編・統合方針について。 9月26日,厚生労働省は再編,統合が必要だと,全国424の公的病院名を公表しました。岡山市関連は,市立せのお病院と岡山市久米南町組合立国民健康保険福渡病院です。国の狙いは医療費削減であり,地域で頑張る病院を潰すことなど許せません。国は,付近に類似の医療機関があることなどを理由にしています。しかし,自動車で20分以内という距離を付近だというのです。高齢者が車の免許を返上したら,たちまち医療難民です。 国は,再編,統合の大前提に急性期病床から回復期病床に転換していないことを挙げていますが,せのお病院では既に転換済みです。福渡病院も転換を始め,2025年完了予定です。国は2017年度の古いデータで選別していたのです。しかし,10月に県庁で説明を受けたときに渡された資料では,病床転換のことは全く書かれておらず,国の言うことに争わない意図が読めるものでした。 地域医療は医師の確保などでの充実こそが必要です。岡山市は公表の撤回を求めて声を上げるときではないでしょうか。 質問ア,市の受けとめはどうですか。風評被害などは起こっていませんか。 質問イ,せのお病院と福渡病院の再編,統合は,住民から医療を遠ざけることになりませんか。 質問ウ,せのお病院について,国の再編,統合の前提条件を満たしていると言えますか。 質問エ,国からは何らかの働きかけはありましたか。どう答えましたか。 質問オ,市として今後どうしますか。県とともに病院名公表撤回を国に求めませんか。 以上です。 御答弁のほどよろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  1,学童保育についての項,まず一元化についての御質問に順次お答えいたします。 保護者への説明についてですが,まずはクラブで説明していただき,その上でクラブ側からの要請に応じて市が直接説明させていただくこととしております。 次に,入所できない子どもが出る可能性についての御質問です。 入所希望者数が定員を上回る場合は,入所基準点数表により,点数の高い順から入所を決定していくことになるため,入所できない児童が出る可能性があります。 次に,入所できない子どもが出る責任はどこにあるのかとのお尋ねです。 新体制移行後は,市が責任を持って必要な子どもを受け入れられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 次に,所得に応じた利用料算定や移行しないクラブの減免制度に対する御質問です。 利用料につきましては,本市において長年にわたってとってきた応益負担方式が各クラブに浸透しており,利用者の理解を得やすいことから,応能負担方式は採用しておりません。 また,移行しないクラブに対して減免の財源を市が補助することにつきましては,各クラブで減免内容が異なっていること,統一の事務処理等が困難なことから考えておりません。 次に,児童1人当たり年間5,000円では,今まで行っていた行事ができなくなるのではとのお尋ねです。 特定の行事のために保護者から別料金を集金しているようなケースもあり,行事の平準化を図るために一定の予算の枠の中で各クラブが工夫して実施できるよう設定したものです。 次に,食品衛生責任者を配置すれば調理が可能になるのではとのお尋ねです。 クラブ内でおやつや食事を調理し提供することは考えておりませんが,学校や公民館,コミュニティハウスなどの調理設備を備えた場所において調理実習という形で行事などを実施できる方向で検討しております。 次に,作業療法士をクラブへ派遣しないのかとのお尋ねです。 入所児童の中に特別な支援を必要とする児童が増加していることから,作業療法士を含む専門スキルを持った人材の活用について,今後検討してまいりたいと考えております。 次に,職員配置ルールの弾力化や柔軟な勤務形態の導入についてのお尋ねです。 一定の条件はありますが,現状の職員体制のまま移行可能としながらも,段階的に平準化を図る職員配置ルールの弾力化や長期休業期間中の勤務時間を長くするフレキシブルな勤務形態の導入を行ってまいりたいと考えており,各クラブへ説明したところです。これにより現状の体制での移行が可能となり,また長期休業期間中の職員体制も組みやすくなることから,希望するクラブが移行申請しやすくなると考えております。 次に,公社に事務を移せば勤務時間を減らせるのかとの御質問です。 週30時間の勤務時間については,現在クラブで行っている経理や給与支払いなどの事務処理を公社事務局で集中管理することだけを理由に設定したものではありません。 次に,月給者の初任給についてのお尋ねです。 現在の支援員の働き方はさまざまで,年収ベースで申し上げると,25万円から500万円超えまでの大きな幅があります。平均年収は130万円余りとなっており,支援員全体の63%が平均年収を下回っております。扶養の範囲で働いている方がかなり多い状況です。一方,年収300万円以上の支援員は全体の約6%で,支援員の収入で生計を立てておられる方はわずかにとどまっている状況となっております。 こうした状況の中,一生の職業として地位確立を求める声が多いことも承知しております。今回の運営見直しに当たっては,公社での雇用により団体職員となることに加え,給与水準の引き上げも行っており,待遇改善の底上げは相当程度図れたものと考えております。 今後とも,職業としての社会的な認知度の高まりにも留意しながら,適切な待遇のあり方を検討してまいりたいと考えております。 次に,支援員の社会保険の加入条件の違いがなぜ生まれたのかとの御質問です。 市ふれあい公社は運営の一元化に伴い,児童クラブの職員を雇用することで,来年度から社会保険の加入条件が変更となる従業員が501人以上の事業所になることが想定されております。そのため,本年4月の時点で市から雇用条件等を説明した際には,501人以上の事業所を想定した説明をしておりました。その後,雇用予定の職員に改めて雇用条件を説明した際に,この規定の適用が来年度の途中からになる旨を説明しております。規定の適用にタイムラグがあることを4月の時点で説明できておらず,聞いていた内容と違うと受けとめられたためと考えております。 社会保険への加入の有無については,雇用条件の重要な事項と認識しており,再度詳細な説明を行い,正確な周知を図ってまいりたいと考えております。 次に,月給で働く支援員がいないクラブへの対策についてです。 支援員の配置の弾力化に伴い,正規支援員が一人もいないクラブや正規支援員が何人もいるクラブが新体制へ移行しやすくなり,こうしたクラブが市立クラブの中に混在する状況が想定されます。このため,移行後の運営水準にばらつきが生じないよう調整しつつ,各クラブの適切な運営の確保を図っていくため,人員体制の面でバックアップしていく必要があります。また,職員個々の人材育成はもとより,クラブごとのサービスの質の向上を図ることも必要です。これらの課題に適切に対応できるよう,クラブ運営の総合調整と人材育成等に当たる経験に富んだ人材の公社への配置について検討しているところです。 次に,移行しないクラブへの補助金についての御質問です。 本市では,令和4年度までに全てのクラブに移行していただくことを目指しておりますが,どうしても移行していただけない場合でも,これまでどおり補助金による支援を継続することとしており,現時点でこの考えに変わりはありません。 次に,経費についての中,国と市で補助金の額に差があるのはなぜか,市の補助金を増額し,クラブの運営財源をふやせないかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 本市では,国の補助基準の範囲内でクラブの運営実態に即した積算を行い,独自の運用を行っているところです。そのため,交付額については,45人の支援単位で比較すると国の基準より低くなっておりますが,一方で19人以下の小規模クラブに対しては,より安定したクラブ運営ができるよう国の基準より手厚くしているところです。加えて,クラブの人材確保や経理・労務事務の支援,ICTの導入などにも活用しております。 補助金の運用に当たっては,市としての政策意図を持った支出のあり方が重要であると考えており,単に国の基準どおりに支出すればよいとは考えておりません。今後ともクラブの規模や実情に応じた運用を行ってまいりたいと考えております。 次に,一元化するクラブの国への補助金申請額は現行と同額かとの御質問です。 新体制へ移行するクラブは,平準化ルールに基づいて補助金を申請することになります。そのため,給与水準の引き上げに伴う追加のほか,事務の集中管理に伴う経費の入り繰りが生じることから,申請額の変動もあり得ると考えております。 この項,最後でございますが,運営経費についてのお尋ねです。 運営費につきましては,国の予算説明資料の中で示された運営費負担の考え方に基づき,一定の受益者負担をお願いするという観点から,クラブ運営の基本部分についてはおおむね1対1となるよう運用しております。 以上でございます。 ◎河野広幸理事  激甚化する自然災害と防災についての項,自主防災についての中,まず避難行動要支援者に対する自主防災組織の役割についてお答えいたします。 平常時にはスムーズな避難誘導のため,避難行動要支援者を含めた災害弱者の把握を行っていただき,災害時には避難の声かけや避難誘導を行っていただきたいと考えております。 次に,個別計画についてお答えいたします。 個別計画の策定は,地域の事情等を加味し,自主防災組織や民生委員など,地域の皆様と協力しながら,まずは個別計画の策定促進に取り組んでまいります。 なお,避難行動の把握につきましては,どういった方法で実施できるか研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,被災者を誰ひとり取り残さないためにの中で,減免を受ける人数の差をどう見るのか,打ち切りの撤回を行わないのかとのお尋ねですが,岡山市では6月までは被災者一律の減免を実施しておりましたが,その後は個別に御相談いただき,個々の事情に応じた減免を行うなど,必要な対応は行ってきているものと考えております。 また,この取り組みについては,広報連絡を行うなど周知を行っておりますが,被災に伴い窓口一部負担の支払いが困難となっている場合には,早目に御相談いただければと思っております。 次に,避難した自治体によって受けられる施策に違いが出ないよう県と協議して把握する必要があるのではとのお尋ねです。 被災された方に対してどのような支援を行うかは,各市町村の事情に応じて判断を行っているものと考えております。 次に,同じ項,災害の激甚化を受けての中で,支援金の上限引き上げと支援対象の拡充を国に求めないかとのお尋ねです。 被災者生活再建支援金につきましては,指定都市市長会,全国市長会を通してその拡充を要望しているところです。 以上です。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  同じ項,災害の激甚化を受けての中,残りの項目について御答弁いたします。 まず,浸水対策行動計画の基準を引き上げた上で計画を見直さないかという御質問につきまして御答弁いたします。 浸水対策基本計画・行動計画は,平成29年度に策定し,平成30年7月豪雨を受け,平成31年4月に見直しを行ったという状況でございます。 この基本計画・行動計画では,主に平成23年台風12号や平成30年7月豪雨で被害の大きかった地域を優先的に整備することとしておりますが,これらの地区では整備水準が低い地域もあるために,順次段階的に整備水準を引き上げることとしておりまして,当面は現在の目標水準で整備を推進してまいりたいと考えております。 次に,開発行為等における貯留浸透施設の設置の基準を見直さないかという御質問ですが,個人住宅を除く全ての開発行為,建築行為の中で,現在の基準である敷地面積3,000平方メートルを超えるものの割合は,件数ベースでは3割程度にとどまるのに対し,面積ベースでは6割以上をカバーできるということでございまして,現在の基準で人員の体制を大幅にふやすことなく効率的に雨水貯留施設の整備が推進できるのではないかと考えております。 最後になります。洪水と内水のハザードマップ作成に当たり,市民にわかりやすくするため統一して作成してはどうかという御質問でございます。 現在,平成30年7月豪雨を受けて,内水ハザードマップの見直し作業を行っているところでございます。その見直し作業に当たりましては,関係部局とも調整し,図郭──地図の範囲とかですね,サイズなどできるだけ表現方法を統一することで市民の皆様にわかりやすいものを御提供できるよう工夫してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3番目,国の公的病院再編・統合方針についての項,市の受けとめはどうなのか,風評被害はないか,せのお病院と福渡病院の再編,統合は住民から医療を遠ざけることにならないか,せのお病院は再編,統合の前提条件を満たしていると言えるか,国からの働きかけはあったのか,市として今後どうするのか,病院名公表撤回を国に求めないのかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 今回の国の病院名の公表は,地域医療構想での2025年のあるべき姿に向けて,急性期から回復期への病床転換を目指すとともに,各地域で医療機能のあり方の議論が進むことを期待するものであり,直ちに再編,統合するものではございません。 また,基礎データも古く,せのお病院では既に60床全てを,福渡病院では52床のうち20床を回復期病床である地域包括ケア病床に転換しております。 なお,公表に際し,国から岡山市や2病院に対して直接の内容説明はありませんでしたが,国が全国各地で開催した意見交換会では公表の仕方が唐突であったと陳謝があり,今後は個別事情を勘案して,医療圏ごとに再検証してほしいとの説明がありました。 この公表を受けて,全国知事会や市長会では,地方の意見を十分に踏まえ協議を進めるよう意見書も提出しております。 岡山市としましても,今後も引き続き国や県の動向を注視するとともに,地域の実情を十分踏まえた適切な医療機能となるよう県の調整会議の場での議論を深めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔10番東毅議員登壇〕 ◆10番(東毅議員)  御答弁ありがとうございます。 それでは,一問一答形式で順次再質問します。 学童保育についてです。 支援員さん,特に主任指導員などを務める月給での支援員さんは誰でもできる仕事かというのはいかがでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  支援員につきましては,保育士または教員などの資格を有し,さらに一定の講習を受けていただいてというようなことでございますが,さらに主となる主任支援員さんに関しては,現場での経験ですとかというようなところは見ていきたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  非常に専門性が高い資格もあるし,やっていく役割も多いということは後でお話をしたいと思いますが,なかなかほかの人に勝手にかわれるような簡単な仕事じゃないということを前提にした上でお伺いしたいんですが,先ほどの答弁では,待遇改善はやられているという話だったんですが,兼業禁止で初任給が14万1,500円,賞与込みで年収230万円程度の待遇で本当に必要な人が来るのかどうかというのはどう思われていますか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  実際にその初任給でどうなのかということでございますが,実態として見ていきますと,まだまだ現場では扶養の範囲内で働いていらっしゃる方も非常に多いといった状況もございます。今後,将来的には専門性というようなことも踏まえて,こうした学童クラブで働いていく方たちの確保ということ,非常に重要な課題と考えておりますし,またこうしたことに向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  扶養の範囲内で働かれる方は,大体,時給の支援員さんか,あるいは補助員の方の仕事をされるわけです。その方はしっかりやっていただくことが引き続いて大事だと思うんですが,今は,プロとして働く月給での支援員さんのことについてお伺いしたんですよ。一生の仕事として選んでもらえるものなのかどうかということについての認識を改めてお伺いします。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  こうした一定の職業としての地位確立を求める声というものも多いと認識しております。それぞれ今後の状況も踏まえて,適切な待遇のあり方について検討していきたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  正規の支援員さんについては,各クラブで数の基準はあるんだけれども必ず置かれるということで,市としても一元化の中へ出されているわけですが,そういう意味では,もう実際の支援の中では中核を担う役割を持っていると思います。そこについては,きちんと選んでもらえるようにすることが要るんじゃないかなと思っています。 私がいろいろ聞いている話の中では,例えばある専門学校での話では,学童保育の支援員さんを希望する学生に就職担当の職員さんが岡山市の学童保育では食べていけないよと,そこでは働けないよという話をされたりだとか,インターネット上でも岡山市は避けて,倉敷市だとか民間のそういう類似のところで就職先を探しているのも見かけます。私,都市間競争という言葉は余り好きじゃない言葉なんですが,こと支援員さんの獲得という面では,都市間競争が起こっていると思います。学童保育の中核を担う人の体制をつくっていく上で,30時間の勤務時間の枠を外せというのを9月議会でもお伺いしたところですが,きちんと働ける水準にしないと,そもそも中核となる人が確保できない状況じゃないかということを大変危惧しているんですが,そこについては大丈夫だという考えなんでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  週30時間というようなことで,それではなかなか対応できないのではないかというようなことですが,児童を預かる時間を基本に,国の運営指針も踏まえ,合理的な勤務時間を総合的に判断いたしたものです。 こうした中で,いろいろ事務負担の軽減を図りながら,現場でも工夫していただきながら,まずはこの時間でやっていただきたいと考えております。その上で人材確保は非常に重要な課題と認識しておりますし,そういった点についても現状を踏まえながら今後の対策を講じていきたいと考えております。 ◆10番(東毅議員)  つまり,人材確保の点については何とかなりそうということでいいんでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  人材確保につきましては,新体制に移行した場合,公社で行うような形になりますが,当然市としても一緒になって,そこをどういうふうに取り組んでいくかはしっかりと検討し,対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  3年前の2016年6月議会で,支援員の待遇について,補助金の制度が拡充したときにどこまで働く環境がつくれるのかというのを聞いたときには,制度をフルに活用すれば年収350万円程度までは上げられるという答弁があったんですよ。その状況の中で,市として支援員さんの確保を今までも一生懸命やってこられたわけですが,なかなか苦戦しているわけです。そんな中で,さらにほかの都市に比べると見劣りする状況で確保できるのかということについては大変困難がある,待遇の面ではマイナスを抱えた中で質の確保をやらなきゃならないという問題があることを答弁いただきましたけど納得できておりませんので,そのことについては問題だということで提起させていただきます。 あと,中身を精査して云々ということで御説明をいただいたんですが,30時間では,実際に保育の中身についても今まで頑張ってきた人が内容を減らさざるを得ないとか,これから学童保育の支援員を目指す人にやりたいことができないという状況がないか私は危惧しているんですが,この点については何か問題意識があるでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  保育の中身,こちらは議員のほうからも国が示している放課後児童クラブ運営指針ということで挙げていただいておりますが,この国の指針に関しては各クラブでの運営の多様性を踏まえて,最低基準としてではなく望ましい方向に導いていくための全国的な標準仕様としての性格を持っていると思います。当然各クラブでこの指針を参考にしながら保育の充実,質の向上に向けて,いろいろ工夫しながら取り組んでいただいているところですが,本当にこれ現場を見ますと非常に幅が広うございます。行事一つとっても,保護者から別料金を徴収して取り組むといったものですとか,本当にさまざまなことがありますので,今回そうしたさまざまな現場での現状を踏まえて,ある程度標準的な行事というようなところで,今後ガイドライン等もお示ししていきたいと考えております。ただガイドラインということで,一律これでやってくださいというものではなく,それまでのクラブでの取り組み,そして地域との兼ね合いなど,そうした現場での状況なども踏まえて,柔軟に対応できるように考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  局長に私がしゃべる前に運営指針について言われたものですから,資料を紹介させていただきます。 議場にお配りしているものの中で,これは厚生労働省がつくった放課後児童クラブ運営指針から私が抜粋して整理したものであります。それぞれの学童保育がやっていくべきものとして示されているもので,例えば保護者対応とか子どもの情報共有を学校とか保護者とか両方でやっていくということだったり,学校との連絡というのもありますね。あと新1年生が入ってくるときには保育園などに行ったりして,どんなお子さんかというのを把握することなど,いろいろ書かれております。このことについて今局長が最低基準じゃなくて,これを参考にということで言われたんですが,今頑張ってやっているところ,週に37.5時間ぐらいかけてやっているところもあるわけですけれど,ここについてはどこを減らしていいとかということなどはきちんと検討とか検証はされたんでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  この運営指針に関して挙げられているもの,現場で基本的に取り組んでいただくこと,それから今回公社で一括して事務を集中化して取り組んでいくこと,そこをさび分けながら時間等については設定しております。 また,今回の勤務時間の弾力化に関しましては,現場から御意見が多かった長期休業中の変則勤務に関しては週30時間から38.75時間のフルタイムで勤務する,そうした選択もできるということで,これらに挙がっているようなものも可能としていきたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  長期休業中の勤務時間の延長については,これはよいことですよ。9月議会のときにも,夏休み中はほとんどアルバイトの方だけで賄わんとならなくなって,これは保育の質の低下になるということで指摘したわけですが,これはもう長期休業で12時間あけなあかん中で,とにもかくにも回す上で最低限の話であって,今までやってこれた運営指針に基づく保育の中身が保障できるかどうかということとは直接結びつかないことだとは思っています。平時から30時間でおさまらない時間でやってきた保育について,これはもう今までどおりのことができなくても仕方がないということになるんでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  今回時間設定しております中には,開所後から児童が来るまで,例えば平日でしたら約2時間の準備,打ち合わせなどの時間も設けております。そうした中で情報の共有ですとか学校との連携などで対応していただきたいと考えております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  じゃあ,今までやっとったことは別にして,もうとにかく決めた時間の中でやれということになると思うんですが,それだったらやっぱり時間を減らしてしまえば今までできたことができなくなるので,それは質の低下を招きかねないということを大変危惧しております。 あるクラブでは,小学校のときに過ごした学童保育が非常によくて,大学でこの分野を専攻して支援員としてそのクラブに帰ってきたということがありました。とにかくよい保育を進めていく上で30時間の勤務時間ではやっぱり枠が足りないのではないか,今まできちんと時間をかけてやってきたところは,特にその時間を確保して保育の質を低下させないことが大事ではないかと思っておるんですが,その点について改めて認識をお伺いします。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  これまでやってきた中には,例えば給与のお支払いですとか,運営に関しての事務的なことが多々あったかと思います。また,場合によっては,保護者会のことに関していろいろと事務的なことを担っていたというような話もお聞きしております。 本当に各クラブの実情はさまざまなので,今回平津を除く21のクラブが運営委員会方式から市立のクラブへということで申請いただき,現在クラブごとに岡山市,そしてクラブの会長,また今後支援員等も含めて公社も交えて,その3者で具体的にどういった形で運営していくか,質を落とさないためにどういった工夫ができるか,個別に協議していく予定としております。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  岡山市内の学童保育で,放課後のおうちとして子どもたちに親しまれて,さまざまな研究を積み上げてきた中には,30時間じゃない,もうちょっといろんな手間もかけて研究もして,積み上げてきた努力があります。そこをきちんと考慮した一元化の条件を示していただくこと,勤務時間30時間の枠を外すことがよりよい学童保育の一元化をつくっていく上で必要だということを改めて指摘します。 それで,支援員さんが30時間だったらフルタイム労働者よりも点数が落ちて,認可保育園とかに入園させようとしたときに不利になるんじゃないですか。これは本人だけの問題じゃないと思うんですが,それでいいんでしょうか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  その点については,現在そうした個別の相談は受けておりません。 ◆10番(東毅議員)  制度としての問題で指摘させていただきました。 あと経費の話ですが,国から示されているということで言ったんですが,これは文章とかで明記されて出てきたものなのでしょうか,いかがですか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  国からはこうした積算の細かい内訳は示されておりません。岡山市が状況を踏まえ,その中でどういったところに補助金を充てていくかというようなところを示させていただいております。 特に,補助金が大幅にアップしました改正後につきましては,運営に係る基本分に関しましては,国が示している経費の考え方を踏まえて,受益者負担の観点から利用者に応分の負担を求めることをお願いしているところですが,ただ障害児の受け入れ推進事業や処遇改善など,質の改善経費は市のほうで負担しております。ですので,公費の負担割合はおおよそ6割,それに加えて施設整備というようなことで,保護者の負担と公費の負担を見てみますと,全体では公費負担がおよそ7割というような状況でございます。 以上です。 ◆10番(東毅議員)  聞いていないことにいろいろ答えていただいたんですが,保護者の財政負担については,国からの文書では保護者負担を求めることができると書かれているだけで,実際はこういうA4の紙のここら辺に,行政が半分で保護者が半分という絵が描いてあるだけでして,実際のところは,こういう縛りは外して,支援員の待遇改善とか必要なことにきちんと行政が責任を持つべきだと思うんですが,いかがでしょうか。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  先ほども答弁させていただきましたように,繰り返しになりますけれども,補助金の運用につきましては,市としてそこをどのように使っていくか,政策意図を持った支出のあり方というものをきちんと考え,そうしたところをお示ししていく必要があると考えております。 単に国の基準どおりに支出すればよいというようなものではないと考えておりまして,今回この国の補助基準に関しましては,資料としてお示しいただいておりますが,実質的には国の補助額との差は,例えば主たる支援員単位ではプラスとなっておりますし,また19人以下の小規模のクラブに対して手厚くしておりますので,そうした現状を今後も踏まえながら適切に運用していきたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で東議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時6分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして森山議員。     〔2番森山幸治議員登壇,拍手〕 ◆2番(森山幸治議員)  皆さんこんにちは。 ことし最後の個人質問になります。傍聴にお越しいただいている皆さん,本当にありがとうございます。 きょうの質問は,不登校支援についてと,あと中心市街地の活性化について,そして新しい財団について,3点についてお聞きするんですけども,その中で一番ボリュームを持って質問するのが不登校支援なんです。 ことしの春に不登校支援の関係で大阪と東京に行ってきました。大阪の視察項目は,NPO法人の視察に行ったんですけども,定時制とか通信制高校の高校生たちの支援をしている団体だったんです。定時制と通信制の高校に通う子たちの卒業後の就職とか進学,それがいずれもできていない子どもたちが約4割と言われているんです。ちなみに,全日制高校の卒業生で言うと,それは5%です。その支援のあり方を勉強して,その後に東京でN中等部という,市長,御存じですか,N中等部というのがあるんですね。角川文庫の角川とドワンゴという会社がつくった──ドワンゴというのはニコニコ動画をつくっている会社なんですけども,その角川ドワンゴが開設したN中等部というところ。ことしの春に開設したばっかりなんです。今中学校の段階で通信制中学というのは認められていないんですけども,通信制の中学を開校していて,実際スクールも開校しているんですね。僕が伺ったときは5月で,40人の中学生が本校に在籍しながらそこの中学校に通って学んでいるということで,非常に驚きました。 40人の生徒たちが5人でワンペアになって,円テーブルで,みんながMacBook Airを広げて,カシャカシャカシャカシャやっているんです。今また調べたら,そのとき40人だったのが,今はもう400人になっている。東京の新宿校ができて,そして大阪の江坂にも学校ができている。そして,東北や九州から来る生徒も多いということで,来年度2020年度からはネットコースも開設されると聞いています。 そんな時代の中で公教育が担う子どもたちへの支援ですね,我が岡山市はどのように対応していくのか,そのあたり質問していこうと思います。 それでは質問に入ります。 不登校の小・中学生が全国で約16万5,000人とふえ続けていることなどを受けて,文科省は従来の学校復帰を前提とした支援のあり方の見直しに乗り出しました。10月には不登校児童生徒への支援の在り方についての通知が各自治体教育委員会,首長宛てに出ているところです。 復学のみを目標にしがちだった教育現場の意識改革や地域や事業者も一体となった持続可能な支援のあり方,そのやり方,そのためにはチーム学校づくりだと考えます。これからの不登校支援の仕組みづくりについてお聞きします。 本市には,平成30年度末で小学校343名,中学校587名,計930名の不登校生がいます。増加する不登校の現状,この経年で何が変わったのか,そのことをどう認識され,今後どのような支援の視点を持って取り組んでいかれますか。 通知では,児童・生徒の才能や能力に応じてそれぞれの可能性を伸ばせるように,本人の希望を尊重し,適応指導教室やICTを活用した学習支援,フリースクール,中学校夜間学級等での受け入れなど,さまざまな関係機関を活用した社会的自立へ向けた支援を行うこととしています。 多様で総合的な支援のあり方を構築する必要があります。民間事業者やNPO等と積極的に連携して,相互に協力,補完することの必要性とその体制づくりについてお聞かせください。 不登校の要因,背景には,福祉や医療機関等と連携して家庭の状況を正確に把握した上で,適切な支援や働きかけを行うための家庭と学校,関係機関の連携体制について改めて問い直しが必要です。スクールソーシャルワーク事業というのは本来国家資格を持つ社会福祉士,精神保健福祉士が保護者,学校,福祉機関をつなぐ役割を持っています。岡山市では子ども相談主事がその任を担っていますが,元校長先生が大半を占めているのが実情です。 現在,子ども相談主事18名のうち福祉の専門家は1名です。もちろん,校長先生だからこそのメリットも理解しますけども,一方でその専門性であったり,SSW──スクールソーシャルワークの人材育成についても課題が出てくるのではないかなと思います。所見願います。 保護者,地域住民等の連携・協働体制の構築について,社会総がかりで児童・生徒を育んでいくために,地域協働学校における学校運営協議会,これをプラットフォームに全市的に取り組むお考えはいかがでしょうか。 適応指導教室に創造と協働を。 適応指導教室はどのようなビジョンを持ってそもそもスタートしたのでしょうか。この10年間での変容をどう捉え,課題を解決していこうと思われていますか。配置計画,今後の運営計画についてお聞かせください。 また,その事業評価について,誰がどのようにされていますか。 利用者と発達障害との関係について,これを調査して,一人一人に対応した支援ができているのでしょうか。 発達障害のある児童・生徒の場合に,通級との併用もこれは一つの効果があると思いますが,なぜ現状認めていないのでしょうか。 相談については,教育相談室だけではなくて,適応指導教室もその任を担っています。利用者が使いやすいワンストップで対応する必要があると思いますが,いかがでしょうか。 外国人の子どもの支援について。 日本に住む外国人の小・中学生に当たる12万4,000人の子どものうち約2万人が未就学という可能性があるとわかっています。1万4,183人,9,849世帯が暮らす本市での不就学・所在不明者数をお聞かせください。 法的な義務教育制度外ではありますが,教育を受ける権利についてどのようにお考えで,どのように対応されますか。課題とその取り組みをお聞かせください。 中心市街地のまちづくりについて。 都心創生まちづくり構想です。 今年度,城域主要部における歴史公園整備を進める上での市有施設の基礎調査をされています。調査内容の具体をお聞かせください。また,その結果を受けて,次年度の内容にどのようにつなげていくのかもお聞かせください。 石山公園のパークマネジメントのこれからについて。 石山公園のオープンカフェ事業者が決まりました。その事業者の概要,公園像,業務スケジュールについて,また公園自体のハード整備について,スケジュールとあわせて教えてください。 岡山駅前中心部に位置する下石井公園は,近年にぎわいの拠点として利用がふえているように感じています。下石井公園の稼働率,利用割合,近年の推移の特徴,課題,ポテンシャルについて教えてください。 下石井公園の役割についてどうお考えですか。機能向上に向けたマネジメント導入についてもお考えがありますか。 県庁通りの1車線化。 今後の整備スケジュールについて聞かせてください。グリーンインフラのイメージもあわせてよろしくお願いします。 最後,新財団について。 新しくできる劇場の母体として,シンフォニー財団とスポーツ・文化振興財団が統合し,次年度より新財団が発足します。財団統合は,そもそも何を目指しているのか,岡山市の文化芸術行政を今後どのように描いておられるのか,教えてください。 新しい財団の職員体制について,専門性を持った現役世代の登用であったり,あるいはアーツカウンシル的な視点等について未来志向で取り組んでおられますか,教えてください。 1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,森山議員の質問にお答えいたします。 私は,新財団で,財団統合は何を目指しているのか,文化芸術行政をどう描いているのかということについてお話し申し上げたいと思いますが,今回の劇場ですけれども,仮称ではありますが,創造という名前が入っています。創造,字のごとく物をつくり出していく,クリエートしていく,そういったものであります。芸術をクリエートしていくためには,じゃあ何が必要なのか。 今までもそういうことができなかったわけじゃないんでしょうけれども,新しく創造劇場をつくり,さまざまなスタジオ,練習場などもつくりながら物をつくり上げていく,そこにやはりアドバイザーないしはそこをプロモートしていく,そういった方々が必要になるだろうと思っています。専門的に,また一過性じゃなくて継続的に文化をつくり出していく,そういった人たちを含む組織が必要になるだろうと思っているところであります。 今ノウハウを持っているシンフォニーホール,そしてスポーツ・文化振興財団を統合して公益財団法人岡山文化芸術創造という形で設立するのはそのためであるわけです。ただ,本当にそれで足りるのかといったら,そうじゃないだろうと。今のシンフォニーホールにしろ,スポーツ・文化振興財団にしろ,どこまで文化をつくり上げる機能を担っているか,ある程度のところはやっているわけですけれども,もう少しこれを量的にも質的にもふやしていかなきゃならないということで,我々としてはこの両財団を統合するだけではなくて,加えて新劇場の運営に必要となる高度な専門的人材をふやしていく,増強していくということが必要だろうと思っているところであります。 もう大分目前に迫ってきましたんで,これからしっかりとした組織の強化を具体的に行っていきたいと思います。その上で,この新しい劇場を文化行政の活動拠点,行政というか文化の活動拠点として既存のさまざまな施設などとの連携を初め,劇場がハブとなって多様な分野の人,団体をつないで,新たな活動を生み出すことができればと思っています。そういったことが岡山市全体の文化力の向上につながっていくんではないかなと思います。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  1,不登校児童支援のあり方についての項,子ども相談主事の専門性や人材育成についての御質問にお答えいたします。 本市では,子ども相談主事を福祉事務所内の地域こども相談センターに配置し,チームとして児童福祉司任用資格を持つ職員等とともに,子どもや家庭の状況を把握し,適切な支援につなげることとしております。 また,人材育成については,OJTや専門研修等に加え,県のスクールソーシャルワーカーとの合同研修の開催に向け,検討しているところです。 以上でございます。 ◎菅野和良教育長  同じ項,順次お答えしてまいります。 まず,増加する不登校の現状への認識,支援の視点,また民間事業者やNPO等と連携することについて一括してお答えいたします。 以前と比べて不登校となる要因が複雑化してきており,低学年も含め,どの学年においても増加傾向であること,さらに不登校の期間が長期化しているという現状は,大きな課題と捉えております。 課題の解決に向けましては,一人一人に合った支援体制をこれまで以上に構築していくことが必要であると考えております。 また,民間事業者やNPO等との連携のあり方につきましても,今後研究してまいりたいと考えております。 次に,学校運営協議会を全市的に取り組むことについてでありますが,今年度岡山市内全ての小・中学校に地域協働学校が設置され,学校運営協議会が全校で定期的に開催されることになります。教育委員会としましては,不登校児童・生徒への支援などを含む,さまざまな各学校・園の課題を学校運営協議会で御協議いただくとともに,学校,保護者,地域が適切に役割分担しながら課題解決に向けた取り組みが進むよう努めてまいります。 次に,適応指導教室のスタート時のビジョン,課題解決の方法,また今後についてでございますが,適応指導教室は不登校児童・生徒やその傾向にある児童・生徒が集団生活に徐々に適応できるように支援するということで,学校復帰を促すという方針で設置いたしました。しかし,不登校となる要因が多様化してきたことから,小集団活動や個別活動の充実を図るなどの対応を進めてまいっております。 今後は,適応指導教室が市内全域に対応した施設配置になるよう,南部エリアへの建設を進めるとともに,児童・生徒一人一人に合わせた対応を含め,適応指導教室の運営のあり方について検討してまいりたいと考えております。 次に,適応指導教室の事業評価についてですが,適応指導教室に関係する事業の全体的な評価は,岡山市教育振興基本計画において行われておりますけれども,それぞれの適応指導教室の運営などに関する部分につきましては,必要な改善点が明らかになるような評価方法を今後検討してまいります。 次に,適応指導教室の利用者と発達障害との関係,また発達障害のある児童・生徒の通級との併用について一括してお答えいたします。 適応指導教室の通室生を対象に,発達障害の有無などに関する調査は行っておりませんけれども,入室が決まった際に,適応指導教室と学校が行う支援検討会議の中で,一人一人の状況に応じた支援方法を検討しております。 また,通級指導教室は,おおむね通常の学級で生活している児童・生徒の課題を克服するためのものであるため,不登校またはその傾向にある児童・生徒を対象とした適応指導教室との併用は考えておりません。 次に,適応指導教室の相談についてワンストップで対応すべきではというお尋ねですが,現在全ての適応指導教室に臨床心理士などの資格を持った相談員を配置し,不登校に係る保護者や子どもの悩みや不安,入室等の相談を直接受けております。不登校以外の相談が適応指導教室にあった場合は,教育相談室などへつなぐこともあるため,相談者にはその旨を丁寧に説明し,御理解をいただくように努めてまいります。 この項最後に,外国人児童・生徒の就学について,また外国人の教育についてあわせてお答えいたします。 ことし11月末現在で,外国人児童・生徒387人のうち,家庭学習などの不就学が11人,所在不明者はおりません。 外国人の児童・生徒につきましては,法的に就学義務はございませんが,ひとしく教育を受けることができるように,状況の把握と就学案内に努めております。 また,就学した外国人の子どものうち日本語指導の必要な子どもに対しては,日本語指導支援員による支援と日本語指導加配教員による指導を行っております。その中で,より効果的に進めるために,全ての母国語に対応した支援や日本語の習得状況に応じた指導の内容が課題だと考えております。 以上でございます。 ◎山口博史政策局長  中心市街地のまちづくりについての項,都心創生まちづくり構想における岡山城主要部の市有施設の基礎調査の具体的な内容について,またその結果を受けての次年度の内容についてお答えいたします。 岡山市都心創生まちづくり構想では,岡山城主要部について,将来的には歴史資産を生かした公園の整備を目指すこととしております。この構想に沿って,岡山市民会館の移転を念頭に,令和3年度末を目途に岡山城主要部にある市有施設の整備方針を取りまとめる予定としており,現在現況の把握や必要な機能,整備費用等に関する基礎調査を行っているところでございます。来年度以降,この調査の結果や岡山城周辺における各事業の状況等も踏まえ,引き続き庁内協議を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,残りの御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,石山公園のオープンカフェの事業者概要,公園像,業務スケジュール,またハード整備のスケジュールについての御質問でございます。 石山公園の仮設オープンカフェは,にぎわいの創出やパークマネジメントに向けた課題抽出などを目的として,民間事業者により運営を行うものであり,公募を行った上で11月上旬に優先交渉権者を選定したところです。 優先交渉権者は,株式会社ストライプインターナショナルと地域まちづくり会社のカタマラン株式会社の2者で構成されるグループに決定し,現在協定締結に向けて協議を行っているところです。 優先交渉権者からは,コンセプトとして石山公園が多くの人々が交わる場を創出する舞台となることで,岡山城,後楽園エリアの入り口としての魅力的な空間を創造することが示されました。また,石山公園の有効な活用方策などを検討するため,地域の方々や関係団体などで構成された石山公園活用検討会に参画し,互いに協力しながらにぎわいの創出に取り組んでいただくこととしております。 スケジュールについては,来年春のオープンを目指しており,その後,3年間運営を行うこととしております。 公園の本格的な整備については,現在市民会館などの周辺施設の活用について庁内で検討中であり,これとの整合性を図りながら進めてまいりたいと考えております。 続きまして,下石井公園の稼働率などの利用状況,課題やポテンシャル,それと下石井公園の役割,マネジメントの導入についての御質問に一括してお答えいたします。 下石井公園のイベントでの利用は,近年,年間約30日程度で推移しております。平成30年度の利用割合は,民間企業主体での利用が約4割,地元主体が約1割,行政主体が約5割であり,民間企業主体の利用が増加傾向にあります。 下石井公園では,このほかグラウンドゴルフやペタンクなどで利用されているものの,西川緑道公園に隣接する町なかの貴重なまとまった空間であることから,中心部におけるにぎわいや憩いの創出に大きく寄与するポテンシャルの高い公園として,町なかに居住する,また訪れる多くの方々にとって,ふだん使いできる憩いの空間となることが課題と考えております。 一方で,イベント開催時には多くの方々が集まることから,利用に関する地元からの苦情も見受けられるなど,イベントの管理運営のあり方も課題となっております。 今後は,ふだん使いを含めた公園のあり方の検討を進めるとともに,地域の機運の高まりなどを踏まえながら,マネジメント組織の構築についても検討してまいりたいと考えております。 この項最後になります。県庁通りの今後の整備スケジュールやグリーンインフラのイメージについての御質問にお答えいたします。 県庁通りの整備については,車道を削減し,歩道を拡幅することでゆとりある歩行空間を確保するとともに,街路樹の再整備による緑のボリュームアップと緑陰の創出により居心地のよい憩いの空間を創出してまいりたいと考えております。 整備スケジュールは,市役所筋から西川緑道公園までの約290メートル区間については,来年の1月ごろに工事着手する予定としており,令和2年度末の完成を見込んでおります。残りの西川緑道公園から柳川筋までの約310メートル区間については,令和2年度中に工事着手し,令和3年度末での完成を目指してまいります。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  大きな3番,新財団についての項で,職員体制についてお答えいたします。 新財団の組織づくりに当たりましては,事業の継続性に配慮いたしまして,若い世代の雇用と育成も重要であると考えております。 また,アーツカウンシル的な視点も踏まえまして,より多くの市民の皆様が文化芸術に親しむことができる事業の企画やその活動を担う人材の育成,文化施策に関する調査研究等に取り組んでいく必要があると考えております。 以上です。     〔2番森山幸治議員登壇〕 ◆2番(森山幸治議員)  御答弁ありがとうございました。 まず最初に,市長のほうから新財団の統合について,これからの新しい文化芸術,文化の拠点のあり方,やり方についてお話しいただきましてありがとうございます。 まさにそのとおりでございまして,その後に局長も答弁されましたけども,劇場を運営するだけではなくて,岡山市の文化行政ですね,美術館のあり方であったり,シティミュージアムの件であったり,おかやま国際音楽祭だったり,いろんなイベントもある中で,そこを各施設も連携しながらやっていくためには,劇場だけではなくて,地域のこともしっかり踏まえた上で,もう一度一体的な取り組みをぜひお願いしたいと思っております。 不登校支援なんですけども,今回またいろいろ質問させていただく中で,やっぱりもう一度改めて930名の小・中学生の不登校がいて,実際何らかの支援がどのように,どの割合で届いているかというのがなかなかつかみ切れない中で,僕は今回一つの切り口として適応指導教室を挙げさせてもらいました。930名のうち通室できている生徒が73名なんですね。今回改めて各室を回ってみたんですけども,職員が5名,6名いる中で,通っている生徒が1名だったりするんです。5つの室で73名というのは余りにも,基準がわからないのでそれが少ないか多いかわからないんですけども,だとしてもやっぱりまず家庭と学校の間にある適応指導教室をいかに利用しやすくできるのか,かつ適切な支援,カウンセリングから個別,集団というような学校復帰までの,子どもたちが心を回復するためのプログラムをもう少し手厚くする必要があるというのは大きな課題だと,教育長も当然それは御認識されていると思うところです。 その中で,これまで配置計画に沿ってやってきたが,やっぱりどこか建て増しで来ているところがあるんじゃないかと,この10年の間でいろんな生徒たちの課題も変わってきているわけですから,例えば発達障害の課題,この10年で大きく取り出されてきている中で,そこは,だから教育というか福祉の視点もある支援が必要だと思うんですよね。そのときに一つの足がかりとして通級指導教室をなぜ使えないのか。これにはどうしても納得がいかないというか,学校本位の考え方じゃなくて,子どもを主体としたときに適室にいながら発達障害の課題がある場合に通級を使えないというのは,もう一つ,これはこれから考えるべき課題だと思うんです。それがどうしても難しいということであれば,適応指導教室の中にそういう人たちを張らないといけないと思います。これは所見をお聞きしたいと思います。 これまでも議会の中で再三議論になっていますけども,例えばラポート牧山については,ああいう立地条件ですよ。これだけ共働き世帯がふえる中で,送迎については保護者じゃないといけないですとか,駅から歩いてこさせる,いろんな困難な課題が牧山でもあるし,すまいる瀬戸にしても,東区全域で5名の人しかかかわり切れていなくて,視察で行かせていただいたときも1名の生徒しか勉強できていなかったです。やっぱりもう少しこれからは運営計画のほうをしっかりつくっていく必要があるんじゃないかなと思います。それぞれの課題についてどういうふうに御認識かお答えいただきたい。 今後の考え方について,しっかりと民との連携をしながら進めていっていただきたいと思います。ここについては,先ほど答弁いただいたので結構です。 それと,子ども相談主事,もちろん元校長先生が配置されているということで,これは岡山型のスクールソーシャルワーク事業ということで,全国的に見てもなかなかない取り組みで,それはそれで一つ評価はするんですけども,やっぱり学校の校長先生が上がった後に,そこの職についていくというのは,これはこれで一つの持続可能性があるとは思うんですが,先ほど冒頭で僕が,新しい通信制中学もできてきて,物すごくニーズがあって,多分これ全国的に今後広がっていく流れですよね。新しい動きがどんどんどんどん民間で起こっているときに,まずやっぱりソーシャルワークという文化を我が市の中で育てていく。人間を育てていくことで,専門性を持った人をちゃんと雇っていくことで,こども相談センターでしたかね,そこ全体の力にもなっていくと思うんですよね。だから,本来でいうと,有資格者がしっかり入って校長先生と連携していくというのがこの仕組みのそもそもだと思うんですよ。だから,そこは丁寧に元校長先生につないでいっていただきながら,これまでキャリアもあるし,経験のある方がおられるというのは非常にメリットはあるんだけども,将来を考えたときに,より外部から,外部人材として専門性のある人を育てていくんだと,そういう意味では子ども相談主事の割合をもうちょっと考えていく必要があるんじゃないかなと思いますので,改めて答弁をください。 そして,コミュニティ・スクールですね,地域協働学校について,今年度でやっと全中学校区に導入することが決まります。学校運営協議会というものを校内に設置して,これから学校をみんなで応援していこうという,こんな体制だと思うんですけども,まさにチーム学校をこれからつくっていくに当たって,委員が15名いるわけですが,ここにある程度権限はあるんだけど,その権限がどこまでなのかというのはまだ現場が理解していないこともあるし,やっぱり権限をおろした以上は予算も同じようにつけていかないと,学校運営協議会で考えられた保護者,地域の方,民間事業者のいろんな知恵が集まる中で,やがてそれが岡山市の施策化につながっていくような出口も示していかないと形骸化してしまうんじゃないかなとも思ったりしますので,そのあたりの学校運営協議会を活性化するために教育委員会としてはどのようなお考え,思いを持っているのか,再度答弁をいただきたいと思います。 まちづくりですけども,都心創生まちづくり構想,今年度調査しているということで,市有施設の調査ですよね,だから岡山市民会館と旧内山下小学校跡地,校舎ですね,このあたりの調査をされていると思うんですが,余り具体的な答弁がなくて,どんな調査をされているのかなと思うんですけども,再来年には基本方針をつくっていくわけですから,今年度はもう事業が進んでいますから,今年度は今年度として,次年度,より詰めたというか,しっかりとした具体を示していただきたいなと思います。この場を使ってお聞きしたいのは,市民会館が新しく,その役割をなくして統合して劇場ができるんですけども,果たして岡山の市民の会館,市民の物づくりであったり表現であったり,そういうものを実現できる,制作発表の場であったり,ギャラリーとかフリースペースみたいなそういったスペースがこの岡山市に非常に少ないんじゃないかなと思っております。市民会館はなくなるんだけれども,それ以外のそういう発表の場等のスペース,こういう調査をお願いできないかなと思うので,御答弁いただきたいと思います。 あと下石井公園なんですけども,特に民間事業の活用の割合が高まっているという,私もすぐ近くにいて,そういう肌感としては持っています。ただ,あそこを運営していくというような構造になっていないわけです。石山公園が今後どういうふうに進んでいくかということもありますが,一つここで決着がついたということもありますから,ぜひ下石井公園でも,そういったふだん使いの課題をおっしゃいましたが,地域の方々も巻き込みながらそういう体制,検討会みたいなものをぜひ立ち上げていただきたいと思います。これは要望としたいと思います。 新財団,最後にお聞きしますけども,具体的にどういう外部人材を何名雇っていくのか,どういう経験があるような方を雇っていくのか,お聞かせ願いたいと思います。お願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  現在岡山城周辺部でやっている市有施設の基礎調査について,次年度,より具体を示してほしい,例えば市民の方が表現できるような場所,物づくり等が表現できるようなスペースが少ないのではないかという問題意識からのそういう施設が足りているのかという調査を入れてほしいという御質問でございます。 まず,今年度実施しております調査につきましては,あくまで必要な機能ですとか,整備費用に関する調査を既に発注しているということで,ここに新たな項目をつけ加えることは難しいと考えております。 翌年度にやったらどうかということでありますが,来年度の予算について今現在お話しできる段階ではありませんが,関係部局と相談して必要があれば進めていきたいと思っております。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  子ども相談主事についての再質問をいただきました。 外部の専門職の活用と育成につきましては,将来的に不登校支援全体の取り組みの中で,福祉と教育の連携,そして福祉職の活用や育成支援の仕組みについて,子ども相談主事も含めて関係部局と協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  新財団で外部からどういった人を持ってくるのかという御質問ですけれども,まずは劇場の運営をしっかりと行っていく必要があります。そういったことからいいますと,我々がこれからやっていこうとしている,いわゆる新しい劇場といいますか,そういったことを実際に経験されているような実績を持たれて,いろんなノウハウを持たれている方,なおかついろんなネットワーク,多くのネットワークを持たれている方,そういった方が望まれます。そういった方で,メーンとしては劇場全体の事業の企画,これができる,いわゆるマネジメントできる,プロデューサーであるとか,あと劇場全体の機械の操作,設備であるとかそういったマネジメントですか,そういったことができる人を中心に今後選定していきたいと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  まず,適応指導教室と通級指導教室の併用といいますか,連携についてでありますが,先ほど御答弁申し上げましたように,現時点での併用は考えておりませんけれども,適応指導教室には臨床心理士などの資格を持った専門的な相談員を配置しております。したがって,発達障害も含めた個への指導を行っているということでありまして,ただ障害の専門性は高めていかないといけないし,今後もそうした人の資質,能力の向上は図っていかないといけないと考えております。 それから,学校運営協議会のことについてもお尋ねをいただきました。 学校運営協議会の予算については今後検討してまいりたいと考えておりますが,これまでもその活性化に向けてさまざま教育委員会も指導,助言を行ってまいりましたけれども,地域とともにある学校づくりとか課題解決に向けた取り組みを効果的に進めることができるのが学校運営協議会でございます。今後も活性化に向けてしっかり支援してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  下石井公園のマネジメントの話ですね。 スポーツやイベント,さまざまな活動で活用されております。さらには先ほど申し上げたとおり,ふだん使いということもあります。多くの方々がにぎわいなり憩いの場として活用していける空間,都心部の非常に重要な空間だと思っておりますので,適切にどういうふうにそこを運営管理していくのか,地域の方々にどういったところを担っていただくのか,そのために必要な組織づくりをどのようにしていくのか,そこら辺のマネジメントのあり方については,地域の方々ともしっかり連携しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして竹之内議員。     〔25番竹之内則夫議員登壇,拍手〕 ◆25番(竹之内則夫議員)  皆様こんにちは。公明党岡山市議団の竹之内則夫でございます。 今回の質問は3項目ともインクルージョン──包摂をテーマにしました。うちの連れ合いに横文字はわかりにくいからなるべく使うのをよしなさいとしょっちゅう指摘されるんですけれども,なかなか言われるとおりにできません。インクルージョンは,エクスクルージョン,つまり排除を乗り越えて,誰ひとり取り残さないというSDGsに通じる理念です。これからの社会のあり方,そして岡山市の行政のあり方を模索しながら,通告に従って早速質問に入りたいと思います。 大きな1,社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)と岡山市の障害者施策を考える。 まず,インクルージョンのおさらいからです。 1970年代に国連が中心となって,障害の有無によって社会参加における差別がある状態を解消することを目指したノーマライゼーションが源流となり,その理念を具体化していく過程でバリアフリーやユニバーサルデザインが誕生し,2000年代になって二元論ではなく,全ての人は同じ社会に含まれるという理念──インクルージョンへとたどり着きます。 2006年に制定された国連障害者権利条約において,インクルージョンが原則であり,そのための合理的配慮が行われないことは差別と規定したのです。そして,インクルージョンはSDGsの持続可能な開発のための2030アジェンダ本文ではキーワードとして繰り返し,たしか40回だったと思いますが,登場することになります。目指すべき社会のあり方を示す国際的な指針に据えられたと言えます。 さて,インクルーシブな社会とは,障害の有無にとどまらず,社会を構成する全ての人は多様な属性やニーズを持っていることを前提として,その持っている属性によってエクスクルージョン──排除されることなく,誰もが構成員の一員として分け隔てられることなく,地域で当たり前に存在し,生活することができる社会を言います。 ですから,障害者にとどまらず,例えば性的マイノリティー,外国籍の方々,疾病を抱えて働く方など多くのエクスクルージョンにさらされていると思われる方々についてのインクルーシブな視点と具体策が必要と言えます。 (1)社会的包摂×障害者施策。 これまで障害者は,教育,生活,労働など,あらゆる生活場面で障害のない者と異なる取り扱いを受けることが多く,施設や病院などの地域社会から隔離された環境での生活を送らざるを得ませんでした。まさに,インクルージョンの浸透を通じてこうした現状を社会全体が克服する具体的な施策の推進が望まれるところです。 まず,障害者における社会的包摂の到達すべき岡山市の姿を私なりに想像してみました。 障害者が施設を出て地域に暮らすだけでなく,普通にまち,にぎわいの中へ出て働き,スポーツや文化芸術を楽しみ,その担い手となっていくことではないでしょうか。この点はいかがお考えでしょうか。 その一歩として,岡山市は社会のありようを変容させるインパクトのある事業に取り組むことが肝要だと言えます。具体化に当たって,私の視点は次の2つです。 1つ目は,公共交通を利用してまちに出る起点は,やっぱり岡山駅だということですね。それから2つ目,駅に近いオープンな環境に障害者に価値のある拠点を整備する。この具体化の視点についても所見を伺っておきます。 そこで,候補となるメニュー案を3つ考えてみました。1つ目は,障害の有無にかかわらず,ともに遊ぶことのできるインクルーシブ公園。2つ目は,障害者の創作活動とギャラリーが一体のパラアート──障害者アートですね,パラアート美術館。3つ目が,岡山市の基幹センターとなる障害者就労支援センターです。3つ目は,9月の議会で提案させていただきましたので,きょうはインクルーシブ公園とパラアート美術館について伺ってまいりたいと思います。 (2)インクルーシブ公園。 10月に行われた第14回マニフェスト大賞でグランプリを受賞したのは,障害の有無にかかわらず,ともに遊ぶことを意図して設計されたインクルーシブ公園等の政策提案を行った龍円あいり都議会議員でした。 インクルーシブな公園は日本では余りなじみがありませんが,東京都はスロープを設けた大型遊具や体を支える力が弱い子どもたちが揺れる感覚を楽しめる背もたれつきのブランコや直射日光を避けることのできる休憩場所などの設置に向けて工事に入っているようです。とてもインパクトが強かったので,早速ベンチマークして質問させていただいています。 まず,都市・交通・公園担当局長保健福祉局長にインクルーシブ公園についての評価と所見をお聞きします。 次に,岡山市として今後の取り組みを検討するに際して,まずは障害児の保護者,そして障害者団体,障害児保育の現場,ユニバーサルデザインの有識者などにヒアリングを行ってはいかがでしょうか。 (3)パラアート美術館。 この秋,岡山県内の障害者が制作した芸術作品の展覧会第3回きらぼし★アート展が,岡山会場は岡山芸術交流2019,玉野会場は瀬戸内国際芸術祭の後援プログラムとして開催されました。表町商店街一帯を自由な感性で創作された個性豊かな作品群が彩り,買い物客らの目を引いていました。そして,ちょうど一昨日から上海で交流展が開催中でございます。 インクルージョンと芸術をかけ合わせると創作活動ができる常設ギャラリーという選択肢はありだと思います。当事者はもとより,障害のない人たちにとってもパラアートが日常になるという意味でも,駅に近い常設館はとても有効ではないでしょうか。そして,パラアート美術館は2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機とし,障害者の文化芸術を岡山から広く内外に発信する拠点にもなり得ると思われます。市民生活局長と保健福祉局長の御所見をお聞かせください。 大きな2,社会的包摂と岡山市の保健医療を考える。 ポジティブ・ヘルス・オカヤマは,G20岡山保健大臣会合支援推進協議会が会合のレガシーとするため策定した保健医療の将来像です。2030年までの実現を目指す上で,25の行動項目をどのような施策に反映するのかが大事になります。 そこで,以下の2点について伺います。 (1)社会的包摂×ポジティブ・ヘルス・オカヤマ。 ポジティブ・ヘルス・オカヤマの策定,そして採択された岡山宣言を踏まえ,病気や障害などの有無にかかわらず,生きがいを持ち,活躍できるまち岡山という目標に向け,行政だけでなく,保健医療関係者,企業,市民等がその実現に向けて歩むことになります。まさに,インクルーシブな社会を目指す上で保健医療分野を中心になすべきことを宣言したとも言えます。そして,その実現には,各部局だけでなく,県や国,また市民や民間事業者とタッグを組んでいかなければなりません。 そこで,柱となる理念条例として,ポジティブヘルスのまちづくりに関する条例(仮称)の制定を検討してはいかがでしょうか。 (2)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ。 全ての人が経済的な困難を伴わず,保健医療サービスを受けられるユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進を社会的包摂の視点で私なりに考えてみました。 低経済成長の超高齢化社会においては,経済的・社会的理由による分断や格差を生み出すのを回避する政策が求められます。その際,誰をインクルージョンするのか,弱者は誰なのかという指標が必要です。 保健医療の今日的な課題に置きかえるならば,所得や雇用形態等による経済的,時間的,心理的な要因で医療アクセスに差が生じていること,あるいはソーシャルキャピタルの差による健康格差が生じていることなどが指標や施策の参考になるはずです。 所得と健診受診,摂取する食品,喫煙率,運動量の傾向や関係性についてのエビデンスに即して,例えば健診を受けるべき集団に的確にアプローチし,必要ならば新たなインセンティブをつけてもよいでしょう。なぜなら,この場合,対象となる集団は所得の低い階層だからです。これは一例ですが,このような手法を導入するには,恐らくマイナンバーを活用できる条例等の環境を市として整えておく必要があるはずです。 また,健康診断データを加入している保険が違っても一元管理できなければ,できることは限られてしまいます。岡山市は,医療情報をもとにデータヘルス計画を策定していますが,国保だけでやれることを頑張るのではなく,各医療保険者と連携し,市民の健康増進に資するデータベースの構築が待たれるところです。より予防的に個別勧奨やインセンティブ付与等に踏み出すに当たって,現在どのような障壁があり,そしてどのように進もうとお考えでしょうか。 市民の健康診断データの一元化について取り組むお考えはありませんか。 また,こうした観点から,国がマイナンバーカード普及率100%の達成を目指している動きに呼応し,マイナンバーカードを健康保険証として発行する事業の検討はできないものでしょうか。 大きな3,社会的包摂と岡山市の幼児教育・保育を考える。 10月から幼児教育の無償化が始まりました。無償化といえば,大森市長にとって最初の議会であった平成25年11月議会で,脳科学の分野での幼児教育の重要性を示す研究結果として,就学前に適切な教育刺激を受けておかないと,その時期にしか発達しない能力が十分に発達しないとのヘックマン教授の主張や,幼児期における教育が犯罪の減少や所得の増大などの社会的・経済的効果を有するとのペリープレスクールの研究などを示した文科省資料「幼児教育の無償化の論点」を引き合いに出したのを思い出します。 そして,エビデンスを参考に,岡山市は3歳児の就園率が特徴的に低いことから,特に市立幼稚園での3歳児教育,預かり保育を直ちに推進することを求めました。また,保育の量的拡大を支える保育士の確保が喫緊の課題であることから,他都市と差別化した保育士への戦略的なインセンティブの導入を訴えました。それから丸6年がたちました。 (1)社会的包摂×幼児教育・保育。 さて,この春,北里大学が約4万人を対象とした全国調査の分析から,3歳以降の未就園については,社会経済的に不利な家庭や発達や健康の問題を抱えた子どもに多い傾向が明らかになりました。 低所得家庭で未就園児が多い,低所得世帯では親がメンタルヘルスの問題を抱える傾向がある,あるいは早産や先天性疾患,発達のおくれとも関連している可能性があるとの指摘を社会的包摂の観点から政策に落とし込む必要を感じます。まずは,岡山市として未就園児の状況を調査し,把握してはいかがでしょうか。 (2)幼児教育無償化後の課題対応。 公明党では,保育の無償化に伴い,各議員が保育の利用者と事業者への聞き取り調査を行っているところですが,無償化は利用者にはおおむね評判がよいものの,保育現場では厳しい御意見もいただいています。その中から幾つかお声を紹介いたします。 一つは,無償化で保育時間を最大限利用することを権利として主張される保護者がいらっしゃるということです。現在,主にフルタイム就労を想定した保育標準時間は,1日当たり最長11時間です。保育現場で7時から18時がこれに当たるとすると,18時から19時が延長保育で,1日12時間の受け入れをしている勘定になります。標準時間だけでも1週間では6倍の66時間となります。 一方,労働基準法では,勤務時間の上限は労基法第32条で原則1日8時間,1週40時間と決まっています。当然,残業や勤務ローテーションでカバーしていくわけですが,今最大の課題が保育士不足であり,待機児童解消のボトルネックになっていることから,保育士の働き方改革への支援の視点はとても重要です。特に,土曜日は,保育士,調理員,事務職員の休暇取得のために,保護者に対して適正利用をお願いしたいと話してくださいました。そして,保育利用の需要が過大にならないような適正化のバイアスが働く仕組みを,できれば岡山市として検討してもらいたいとのことでした。 次に,幼稚園とこども園における新2号,新3号,つまり預かり保育を希望する教育要件の子どもについてです。 本市においても,お手元の資料,きょうは縦長のA3の資料を用意しておりますけれども,資料3のとおり,制度開始の10月1日時点で,私立幼稚園9園で約600人,私立こども園でも約300人が新2号として認定され,その後も増加しています。 保育要員やスペース,事務など,受け入れ体制に苦慮している民間事業者からは,数の多い市立幼稚園がなぜ預かり保育をしないのか,そもそも3歳児をもっと積極的に受け入れていただきたいとのお声をいただきました。 一方で,無償化の恩恵にあずかれない,つまり就園していない世帯に対するメニューの充実を望むお声も聞いております。 そこで,対応策について,以下伺います。 まずは,保育現場を守る意味での保育士不足対策です。 保育サービスの適正利用をどのように図っていくかは難しい課題ですが,この点,どのような取り組みが可能でしょうか。 次に,保育士の処遇改善です。 平成29年度から市長の英断で,本市単独事業としてスタートした2%賃金上乗せによる処遇改善は,本年度で当初予定していた3年間が終わります。無償化による保育ニーズのさらなる高まりを受け,保育士不足は間違いなく待機児童解消のボトルネックです。次年度以降,引き続きの賃金上乗せについて,6月議会公明党の代表質問に大森市長は,「必要性を十分痛感しているところでありますが,予算編成までに判断したいと考えております」「さらなる上乗せについては,まだコメントできる状況ではない」と答弁されました。そして,けさは,昨日私立園長会との面談で,3%への引き上げを視野に検討を行う旨,述べられたとの報道があったところです。 国からの支援については,経験等を勘案した措置がなされているところでありますが,本市の処遇改善支援は,現在の2%から,事務的にも負担が少なく,保育士にも処遇の上乗せがわかりやすい月額1万円を検討してはいかがでしょうか。 さて,市立幼稚園での3歳児教育と預かり保育については,これまで何度も提案してきましたし,市長が6年前に民業圧迫は避けたいとの大局観に立って施策を進めてこられた中,背に腹はかえられないとの思いで,これまでにも一時的な活用等に手をつけていただいており,来年度からは限定的であっても3歳児の受け入れを始められる点は評価してきました。 しかし,現場の声を整理してみると,一つには,そもそもニーズには十分に応えられていないこと,そして,新2号のように,民間事業者にかえって負荷がかかってしまって,逆説的な民業圧迫とも言える状態にあること,さらには無償化の恩恵にあずかっていない未就園世帯のメニューを模索──これは私がですが,模索してみて,最大のサービスは,就園を促進し,無償化の恩恵に浴していただくことだと思われること,これらを考えると,時限的にでも,これまでは踏み込まなかった領域まで手を入れるのもやむなしと思われます。何しろ,今もなお全国比較で3歳児の就園率が極端に低い岡山市です。 6年前と同様に,今回も資料を示させていただきました。資料1のとおり,3歳児の就園率は76%で,政令市や岡山県との比較で15ポイントほど低く,その原因が,教育利用(1号)の就園率24%という低さによることは一目瞭然です。こちらは政令市平均よりも20ポイント低く,半分ほどの就園率にすぎません。 しかも,資料2のように,全国では既に幼稚園は減少局面になっているにもかかわらず,岡山市の伸びが大きいのは,明らかにこれまで市民の希望に応えてこなかったということです。 また,先ほどの新2号も,保護者が働いていて保育要件を満たしているからこそ殺到しているように,これまでも他都市では幼稚園は保護者が働く子どもの受け皿になっているからこそ,5割に近い就園率を示していると言えます。 ここは,公として,合理的配慮,すなわちそれぞれの園が民営化されるまでの間であっても,市立幼稚園の3歳児教育と預かり保育に乗り出すべきタイミングではないでしょうか,御所見を伺います。 (3)市立園民営化の推進。 11月に公明党岡山市議団で大田区へ区立保育園の民営化について視察に伺いました。 大田区は,平成14年の経営診断で区立園の割合が異常に高いとの指摘を受けたのを機に,18の拠点保育園以外は民営化に向かいます。岡山市も,政令市比較で飛び抜けて市立園割合が高いことは御存じのとおりであります。 大田区では,この春までに32園を民営化しており,令和6年までの民営化計画の決定をもって,拠点園を除く民営化計画は終了とのことでした。 手続面をお聞きすると,まず区立園職員説明会を実施し,保護者からの御意見にきちんと説明応対ができるようにしているとのことでした。それで事足りるのか気になって伺いますと,民営化対象園の施設長が,区の方針に反対なら区の職員をやめなさい,職員の役割はスムーズに民間に引き継ぐことでしょうと,職員を諭された事例の紹介をいただきました。また,住民の同意は求めておられません。区議会への対応は委員会への報告案件でありますが,方針も計画も区議会にはおおむね理解をいただいているとのことでございました。そして,民営化対象園の選定基準や優先順位については,駅に近いなど利用者に利便が高い,事業者が手を挙げやすいなどを判断して民営化計画を進めてきたそうです。ちなみに,保育園利用者1人当たりの区費負担額は,区立直営で239万7,000円,私立で96万3,000円で,1園当たりの年間コスト比較では,仮に120人定員では約1億7,000万円の乖離があることになります。 さて,大田区は当時公立園が多く,また拠点制を採用しているので,比較的本市と似通っているように感じます。おくればせながら民営化へと本市でも今後ピッチを上げて進めていくことになりますが,大田区と本市の進め方について,まずは所見を伺います。あわせて,今後の計画と課題についてお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,竹之内議員の質問にお答えします。 私は,まず理念条例としてポジティブヘルスのまちづくりに関する条例をつくってはどうかということでありますが,先ほど東原議員の質問に対しても,このポジティブ・ヘルス・オカヤマに関しましては,産官学金言といった岡山のさまざまな分野の方々とのコンセンサスを得たもので,方向性としてお互いが共有できたということで,非常に意義あるものだと思っております。 条例化については,もちろんこの実現に向けてプラスになるのであれば,私はいいのではないかなと思っているところでありますけれども,どういったものにしていくのか,それからあとは条例であれば各議員の皆さん方の御意向ということにもなるんだろうと思います。その意見をお伺いしながら対応ということになるかと思います。 次に,きょう報道で見たけどという話がありました保育士の処遇改善でありますが,現在の2%から月額1万円を検討してはどうかということであります。実は,先日11月25日でありましたが,10月1日現在の岡山市の待機児童の状況を発表いたしました。残念ながら,この4月に比べて若干ではありますけども増という形になったところであります。 その大きな要因が,認可施設のうち約26%が利用定員を下回ったということであります。じゃあ,なぜ利用定員を下回ったのか。きのう園長会の方々もおっしゃっておられましたけども,やはりその大きな理由は保育士不足ということが理由に挙げられているわけであります。私としては,今年度で2%の処遇改善の期間が切れるわけでありますけれども,この継続というのはやはりやっていかなきゃならないと思うと同時に,これから全体の財源との関係を調整していかなければならないわけですが,そういう面で今後の議論に委ねるわけでありますけれども,やはりさらなる充実というものは議会にもお願いしていかなきゃならない案件ではないかと思っているところであります。 きのうは例示で出させていただきましたけども,例えば賃金の上乗せ2%を3%にするとか,そういった具体的な検討をこれから行い,来年度の予算編成までに整理していきたいと思っています。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  1番の項で,パラアート美術館についての所見についてお答えいたします。 障害者の絵画等を常設展示する美術館につきましては,議員御指摘のように有効であると考えますが,公の施設として整備する場合,設置場所や施設の内容のほか,運営手法や費用対効果なども含めて整備の必要性の優先度を検討していくことになると思います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,障害者がまちへ出て働き,スポーツや文化芸術を楽しみ,その担い手になっていく必要があると思うが所見を,また岡山駅を起点として障害者に価値のある拠点整備の具体化の視点についての所見をとのお尋ねです。 障害者が地域において就労,芸術活動やスポーツをすることができる環境を整えることは,障害者の社会参加や自立を促進するだけでなく,障害の有無にかかわらず,誰もが暮らしやすい共生社会の実現のためにも重要と考えております。 また,岡山駅の周辺に障害者の利用しやすい環境を整備することは望ましいと考えておりますが,拠点の整備に当たってはその内容や場所など,総合的に検討していく必要があると考えております。 次に,同じ項で,インクルーシブ公園の評価と所見,障害児の保護者,障害者団体,ユニバーサルデザインの有識者などにヒアリングを行ってはどうかとのお尋ねです。 議員御紹介のインクルーシブ公園は,誰もが安全で安心して遊ぶことのできる公園であり,障害児やその保護者にとっても有意義な施設と考えております。 不特定多数の人が利用する施設の整備に当たっては,誰もが使いやすいものにするために,利用する立場でもある設計支援委員の意見を聞いております。 次に,同じ項で,パラアート美術館についての所見についてです。 障害者の創作活動や作品発表の場は,障害者の生きがいを創出し,自立と社会参加を促進することに寄与するものと考えております。 常設の美術館の整備については,ハードの必要性も含めて全庁的に慎重な検討が必要と考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,インクルーシブ公園について,その評価と所見についての御質問にお答えいたします。 インクルーシブ公園は,日本では東京都で整備が進められており,現在工事中と聞いております。保健福祉局長からの答弁にもありましたように,公園を障害の有無にかかわらず,全ての子どもたちが遊ぶことができるようにするこの取り組みは有意義なものであると考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目の社会的包摂と岡山市の保健医療を考えるの項,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの中,健診の個別勧奨やインセンティブ付与に際する障壁と進み方の考え,また市民の健康診断データの一元化に取り組む考えはないかとのお尋ねです。 一般的に健診受診を勧奨するに当たっては,健康意識や改善意欲が低い方へどのようにアプローチすれば受診につながり,受診率を上げられるかが課題と考えており,引き続き,けんしんガイドの配布や愛育委員の皆様による受診勧奨などを行うことで行動を促し,受診率向上に取り組んでまいります。 また,健康診断データの一元化は,全市民については各医療保険者からのデータの提供が必要なため困難ですが,市の後期高齢者の健診データは,今後,国保データベースに一元化する方向であり,保健指導などで活用に努めてまいりたいと考えております。 次に,健康保険証としてマイナンバーカードを発行する事業を検討できないかとのお尋ねです。 現在,岡山市では,国保の記号・番号を個人単位化するための情報システムの改修の準備を行っております。議員御指摘の保険証の定期的な更新時にマイナンバーカードへ切りかえていくことについては,現時点ではカードの交付手続,また医療機関等の利用環境の整備状況など,想定される課題も多いことから,国の動向を注視しながら関係部局と連携を図り,研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  3,社会的包摂と岡山市の幼児教育・保育を考えるの項,未就園児の状況を把握してはどうかとのお尋ねです。 児童の状況につきましては,3歳児健康診査などの機会を捉え,就園等の養育状況を初め,家庭環境,発育状況,疾病の有無などの把握に努めており,支援が必要な児童や家庭については,地域こども相談センターや保健センター等が関係機関と連携し,適切に対応することとしております。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ項,幼児教育無償化後の課題対応のうち,保育サービスの適正利用についてです。 土曜日については,仕事の都合や家庭の事情等で保育が必要な方もおられるため,平日と同様の利用ができるよう対応しており,市立保育園では約3割の方が利用されております。しかしながら,乳幼児期の子どもの育ちには,安定した親子関係が築かれることが必要であることから,保護者の方には仕事等の都合がつく場合には,家庭においてお子さんとの時間を持ってくださるようお願いしているところです。引き続き,家庭保育の重要性をしっかりと伝えていきたいと思っております。 次に,市立幼稚園での3歳児教育と預かり保育についてです。 幼児教育・保育の無償化に伴い,3歳児教育へのニーズの増加が見込まれるため,来年度,公立園では認定こども園への移行及び実施幼稚園の拡大により新たに9園で3歳児教育を実施することとしています。 市立幼稚園における預かり保育については,全市的に保育士が不足しており,限られた人材を効果的に配置する必要があることから,引き続き認定こども園への移行により拡充していきたいと考えております。 次に,市立園民営化の推進について一括してお答えします。 民営化の進め方は,園の成り立ちやこれまでの経過によってさまざまではないかと感じております。これまで本市では,保護者や地元関係者等の一定の理解を得ながら進めており,その方針は今後も継続したいと考えております。しかしながら,少子化が進行する中,民営化を進めるためには,事業者の参入意欲が高い学区の施設を優先的にスピード感を持って取り組む必要があります。現在,民営化を優先的に行う園の順位づけ作業を行っているところですが,その作業もほぼ最終の段階に来ております。 今後,まずは優先度が高い上位グループの施設を中心に,それぞれの地域に入って説明させていただく中で,公表についても一つ一つ丁寧に行う方法がよいのではないかと考えております。 以上です。     〔25番竹之内則夫議員登壇〕 ◆25番(竹之内則夫議員)  御答弁ありがとうございました。 なかなかすっとはいきませんですね,いろいろね。再質問に入ります。 まず,障害者施策でありますけれども,それぞれの項目について,その考え方,理念については共有ができているんだろうなと御答弁をお聞きしても感じるわけでありますが,実際にじゃあ政策をどうやって進めるかという,そのプライオリティーについてはなかなか心もとない感じもやっぱりあるわけですよね。ですから,社会的包摂をできればやりましょうとか,できるだけ頑張りますの領域に位置づけてしまうのか,それともこれまでは不十分だったという認識をして,政策のど真ん中に位置づけるのかでは,アクションが全く違ったものになるんだと思います。要は,合理的配慮をオプションにするのか,前提とするのかの違いで政策は大きく変わってくるんだろうと思います。 新年度,大森市長はSDGsの名を冠する部署も新設されるという話でありますので,提案したのは,パラアート美術館であったり,インクルーシブ公園でありましたけれども,積極的なアクションが起こるように期待しておきたいと,まずは私のほうでは思います。 それから,保健医療の分野でありますけれども,誰をインクルージョンするのか,弱者は誰なのかという指標が必要だと申し上げました。そのための基盤として,岡山市民の保健医療のデータベースを一元化していくのかというのが私は多分一番の課題で,関心事なわけであります。なかなか現実的には難しいということなんだと思いますけれども,これは何が障壁でそこへ行けないのかということについて明らかにしていただく,あるいはきちんと国の制度を含めて,申し上げるべきことは申し上げていただきたいなと思いますが,そのデータベースができて初めてAIを活用するためのこれがまさに基盤になるんだと思いますので,そういったことで,本当に人が当然足で稼いでいく情報も大事ですけれども,きちんとしたデータを持っていく,この作業についての前進のための努力をお願いしたいと思います。 続いて,幼児教育・保育の項でありますけれども,社会的包摂の視点では,就園しないリスク,させないリスク,できないリスクというのがあるというのがエビデンスなわけですね。だけど,岡山市は申請主義なわけですから,そのリスクは置き去りにされやすいわけですよ。そこにアプローチしませんかということで質問させていただいたんですけども,3歳児健診なんかのデータもあるということでありましたが,全体として,じゃあ岡山市で何が起こっているのか,その個々はどんな理由なのかみたいなことがきちんとまとまってつかんでいるわけではないと思いますので,こういった調査についてはしっかり踏み込んでいただきたいなということで要望しておきたいと思います。 それから,6年前の議論を引き合いに出させていただきましたけれども,当時岡山市は公立幼稚園の割合が82%ということで断トツでした。参考資料のとおりであります。その公立幼稚園が3歳児を受け入れている割合がまた断トツで低いということで,しかも預かり保育をしない。それから,幼稚園教諭の配置に対する定員の充足状況はわかるんですけど,それは施設の空き状況とは違うんですよ。もっとあいていた,それも遊ばせていたというような現実も実はあったわけであります。 もちろん,これは大森市長が就任以前に私たちが是正することができていなかった課題でもあったわけであります。市長が就任するちょうど10年くらい前には,ほかの多くの都市は計画的に民営化も進めていましたし,ニーズをはかりながら民営化園もどんどんつくってらっしゃった。そして,大森市長が就任される1年前には,周回おくれでやり残したようなことを全部ぶち込んで,岡山市の就学前教育・保育の在り方についてという施設の最適化計画を発表し,方向が決定していたわけですよね。 市長は,政策課題を待機児童については明確にして,そして真正面からその挑戦を開始されたわけでありますけれども,そもそもそれまでの負の遺産を全部背負ってのスタートをされたんだという認識を私はしています。ですから,動かすべき現場はすごく複雑過ぎましたから,新園は進みましたけども,既存園の最適化はずっとこの5年間見ても進んでいきませんでした。そして,何といっても保育士不足でありますので,今となっては,これあったほうがいいよと言っても手が打ちにくい,3歳児保育も預かり保育も手が打ちにくい状況に追い込まれているということは,私もよく理解しているつもりであります。しかし,変な言い方ですが,二酸化炭素を海が抱え切れないのと同じように,民間頼みはもう限界だなというのも実際の感覚としてはあります。 民間にしてみれば,市ができるはずのことをしていないのを横目で見ながら,その分,民間が頑張れと言われても,頑張り切れないなというのは一つの見方としてはあるんだろうと私は思います。 ほかの都市を見ても,公立を残しているところは大体3歳児を現実に受け入れしています。つまり,現時点で岡山市は自分たちで手をつけられる資源をどこよりも持っているわけでありますから,そこを強みにして手を打つしかないと結論としては思うわけであります。 2点提案させていただきます。 1つは,先ほども時限的にでもと申し上げましたが,民営化までのつなぎであっても,市立幼稚園を全て幼保連携型の認定こども園に制度上移行してはどうかと思います。制度上だけでも移行すれば,3歳児教育も預かり保育も一応制度上は片がつく。そして,制度上移行した上で,人手を一生懸命集めて,そこはもう認定こども園に変わっているわけですから,いつでも可能なところから受け入れをする。こんなふうに,集めて,それから初めて形をつくるというのとちょっとやり方を変えるような検討ができないかなと思います。 2つ目は,拠点園以外の市立園については,入園者にこの園は今後運営を民間に移すことや,統廃合を検討することにしている園ですよということを岡山市の方針としてきちんとお伝えしておくべきだと思います。 具体的な計画は,確かにこれからですけれども,どの園を民営化するか,統廃合するかというのは既に方針としては決まっている。岡山市立でやらないということは決まっているという意味でいうと,そういうことが決まっているわけでありますから,それをきちんと施設の職員さんが当たり前に,都度都度きちんと保護者にお伝えする。大田区から学んだことの一つですが,ファーストステップとして,きちんとお伝えするということが大事だと思いますので,この2点について御所見を伺いたいと思います。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  まず,インクルージョンの話ですが,私も各局長が答えているのを聞いていました。それぞれのものに関して,望ましいか望ましくないかと言えば,それはみんなやっぱり望ましいということになるんだろうと思うんですね。ただ,財源等々も限られている中で何をやっていくのか,そのプライオリティーなんだろうと思います。 実は,路面電車の駅前乗り入れの議論を随分長い間やらせていただいています。このごろはバスの維持といいますかね,路線バスの維持についても随分議論が闘わされているところでありますが,そこで障害者の関係の方の意見をよく聞かせていただきます。そういう面でいくと,岡山駅から出て2つの信号ないしは階段をぐっと上がっていく,そうじゃないと路面電車へ乗れない。これはそういう面では生活がかかっているわけであります。だから,バスについても,バリアフリー化もそうですが,やはり一定のバスの利用がないと,彼らの生活に相当の支障が出てくるというのを切々と訴えられているというようなことも聞きます。もちろんそれが全てプライオリティーが高いとここで断定するのは議論はあると思いますけれども,したがって,まず方向性としてはもちろんそういったものはいいと判断すると思うんですが,すぐにじゃあ,それを前提とした議論になるかというと,私もそれは各局長の申し上げたとおりだろうと思います。 2点目,6年前の議論,私も思い出しております。私が就任する1年前に子育ての施策が決まっていたと,それを背負って動かしたからなかなか大変だろうという話がありましたが,私,6年前竹之内議員と話した中に,これではない,保留児をなくせという話を随分された覚えがあります。そのときまでは,保留児の概念で議論されていました。もうほとんどの人が保留児は頭の中にないんじゃないでしょうか。 私は,なぜ保留児の議論なんだと,保留児というのは翌年保育園に行きたいと予約した人も保留児の中に入ってくる,これは行政としての責任でそれをゼロにするというのはあり得ないと私は申し上げた。したがって,私が就任する前,1年前の議論を背負っているというだけではなくて,新しく市民のニーズを吸い上げて,待機児童の概念を全て変え,そして市民のニーズをそこでつくり出していくと。それが就任の前,大体100人から200人ぐらいの保育定数の増だったものを600人から800人,もう3倍,4倍,5倍という形にしていったところであります。したがって,それに相当の力を入れていったということが,逆に今回待機児童の要因として保育士というところに一つの原因が出てきている。他の地域もそうですけど,岡山市が保育士の確保がなかなかできにくいというのは,非常にこれ地元定着性のある方々が多い職種ですからね,だからそういう要素になっていることはやむを得ない。でも,やはり何とかしなきゃいかんということで,先ほどの答弁をさせていただいたところであります。 民営化は,最後のほうの質問ですけどね,私もそれはやっていかなきゃいかんと思います。今中原局長が話をしたように,公立の保育園でも新たに9園で3歳児教育を実施することにしました。それは無償化の影響もあります。そういうことで3歳児になった場合,無償で幼児教育が受けられる受け皿を提供しないわけにいかないということで,公立をやらせていただいているわけですが,本来であれば民営化,反対される方もおられるわけですけども,私も何度も民営化でやるべきだとここで申し上げたところであります。 しかしながら,大田区の話は私は初めて聞きましたけど,地元の意向は関係ないんだというのは,私は今まで市議の皆さん方と随分話をさせていただきましたけども,やはり地元の考え方,最後の最後にどういう判断をするかという議論はあると思います。全てが聞けるわけではありませんから,それはそういうところはあるんですけども,やはり地元の意思を頭の中に入れながらやっていくということが重要なんじゃないかなと思います。 だから,大田区も一つの例ではあるでしょうけども,そういう頭の中に置くということを否定するものではありませんが,そういうことを置きながら中原局長が話をしたように,我々の今までの成功体験,失敗体験を踏まえて,どういうプロセスを積んでいくかということを議論していきたいと思います。 大体今ので御指摘の点はカバーしたと思いますが,以上です。     〔25番竹之内則夫議員登壇〕 ◆25番(竹之内則夫議員)  ありがとうございます。 大きな意味でカバーしていただいたと思うんですけども,一応念のためにもう一度質問します。 幼稚園を認定こども園に一回きちんと制度上してしまうというやり方もありますよということを申し上げたので,そのことについて,制度上そうすることにどんな弊害があるとか,何が難しいみたいなことについて少し御指摘をいただいて,再質問を終わりたいと思います。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  再度の御質問ありがとうございます。 3歳児教育と預かり保育を進めるために,全部の市立の幼稚園を一気にこども園に変えたらどうかという御提案を今いただいたと思います。 3歳児教育については,幼児教育のニーズ,我々資料も見せていただいていますが,岡山市で今足りていない部分だと,その点は認識しております。そして,午後の預かり保育,保育ニーズを幼稚園の施設で受けとめられないかというお話なんですけれど,それは今こども園に全部を変えなくても,やり方としては今のままでできる施策だとは考えております。 我々の一番大きなネックは保育士の不足で,保育士をどちらの施策に優先的に配置するか,そういう政策判断から3歳児教育を今回ふやす方向の事業を行っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で竹之内議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔17番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆17番(松田隆之議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 傍聴席の皆様,寒い中,そして師走のお忙しい中,足を運んでいただき,本当にありがとうございます。いつもながら感謝を申し上げます。 さて,10月27日日曜日,高松城址公園において備中高松まほろば祭りが盛大に開催され,那須副市長さん初め,多くの職員さんにおいでいただきました。晴天に恵まれ,地域の皆様がそろって,高松城水攻め歴史合戦をテーマに,秋の一日を楽しむことができました。ありがとうございました。 現在,造山古墳では,昨年の豪雨で崩れた本体の暫定復旧も完了,ビジターセンターの整備や千足古墳の復元事業が進んでおります。当局の皆様に感謝を申し上げながら,来春のセンター開館を心待ちにしております。また,最上稲荷や吉備津神社では,新年を迎える準備が着々と行われております。どうぞ皆様,歴史が奏でるロマンの地高松においでくださいますようお願いいたします。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 1,ハザードマップの見直しについて。 西日本豪雨により冠水した東区平島地区,倉敷市真備町,広島県や愛媛県の土砂崩れ,ことしの台風19号により洪水や土砂崩れに襲われた東北地方など,自治体が事前に示したハザードマップ──被害予測地図の浸水想定,危険箇所予測は,被災状況とほぼ合っていたと伝えられております。改めてハザードマップの重要性が認識されました。 市も平成27年の水防法の改正を受け,翌平成28年に,洪水・土砂,学区別,浸水(内水)ハザードマップなどを作成し,ホームページや全戸配布などにより,住民が迅速,的確に避難できるよう呼びかけてまいりました。 安全だと言われていた岡山市は,昨年の被災を機に,新たな想定のもと,ハザードマップの見直し作業を行っております。 そこで数点のお尋ねです。 (1)防災・減災に生かされてこそのハザードマップ,より効果的な避難行動に直結する利用者目線のものでなくてはなりません。市長の改定ハザードマップに対する思いをお聞かせください。 (2)洪水・土砂災害ハザードマップは,氾濫による被害が最も大きくなると思われる場所を破堤点に選んで,浸水範囲・深さを想定,想定雨量は水系ごとにおおむね100年から150年に1回程度起こる大雨としております。改定版の公表時期と主な改正点,地図の範囲となる図郭,破堤点の考え方と周知方法についてお示しください。 (3)小学校区ごとのハザードマップは,これまで洪水,砂防,地震危険度,揺れやすさについて作成しております。改定版についてはどのように作成されますか。公表時期と主な改正点,避難所の表示,周知方法についてお示しください。 (4)この項は割愛します。 (5)市は,自主防災組織が作成する地域防災マップに助成金の支援を行っておられます。10月末現在,832町内会が自主防災組織を結成しておられます。地域防災マップの作成目的,件数,作成手法についてお知らせください。 (6)さきの6月議会,障害のある方々への点字版や音声版のハザードマップについて研究するとの御答弁がございました。どのようにされるのでしょうか。 2,放課後児童クラブの運営見直しについて。 さきの9月議会において岡山市立放課後児童クラブ条例が制定されました。その後,規則も制定されたとお聞きしております。最終的に来年度から市立クラブに移行する児童クラブは22クラブとなりました。いよいよ市立クラブが動き出します。今回移行しなかった65クラブは,今後の状況を注目しております。そうした中,移行するクラブからは,今どんな準備をしているのか見えてこないとの声も耳にいたします。 そこで数点のお尋ねです。 (1)来年度から市立クラブへ移行するクラブの条例制定以後の取り組み状況と今年度末までの具体的スケジュールをお示しください。 (2)移行しなかったクラブへの対応が気になっております。全てのクラブの移行を目指すのであれば,少なくとも移行を希望するクラブが移行できる環境にしておくべきです。さきの9月議会において,今回申請がなかったクラブに対しては,移行を希望するクラブが速やかに申請できるようクラブの実情に応じた条件の弾力化が可能かどうか検討し,真摯に説明し,相談に応じたいとのことでございました。検討状況と今後何をどのように進めていくのか,手順とスケジュールをお示しください。 (3)来年度から市立クラブの運営を委託される予定の公益財団法人岡山市ふれあい公社の体制について,市は現場力の発揮とそれを支えていく新しい集中管理の仕組みが必要とのことでございます。仕組みづくりと市の考え方をお示しください。 3,集会所修繕等の補助金について。 集会所は,地域の皆様がふれあい・いきいきサロンや習い事,囲碁,将棋などを通じて楽しい仲間づくり,居場所づくりを続けられる場として大切な施設でございます。しかし,数十年前に建てられた集会所などは,高齢者,障害者にとっては使いづらく,手すりの取りつけ,段差解消,便器の洋式化など,安全・安心に使用するためには修繕や改造が必要になってまいります。市は町内会集会所新築等補助金交付要綱に基づき,新築,増築,修繕,そして合併処理浄化槽の設置やエアコン購入に係る支援を行っております。 そこで数点のお尋ねです。 (1)昨年度及び今年度の補助件数と補助金額を用途別にお示しください。また,補助金申請時の利用者,相談者の声をお聞かせください。 (2)修繕する場合は最高限度額50万円,工事費が30万円を超えるものが補助対象となっており,補助金額は工事費の区分により3分の1から5分の1となっております。 そこで提案です。 工事費の最低制限と工事費の区分を廃止し,補助金額を補助対象額の3分の1に改めていただけないでしょうか,御所見をお示しください。 (3)補助金の交付を受けた町内会は,新築,増築の場合は10年以内,修繕の場合は5年以内は対象から除外されます。補助金交付の経過制限をなくしていただけないでしょうか。 4,吉備路の観光誘客について。 岡山県の観光客動態調査によると,市内の吉備路を訪れた観光客数は,平成25年から平成27年は110万人程度,平成28年から平成30年は100万人を下回っております。 吉備路は,観光資源として備中国分寺,吉備津彦神社,吉備津神社,高松城址,最上稲荷,鬼ノ城など,他の観光地と比較しても見どころがたくさんあるはずなのに,いま一つ知名度が低く,観光資源を生かし切れていないのが現状です。 その理由の一つとして,エリア連携ができていないのではないかと言われています。吉備路は3市にまたがるため,観光PRにも各市の温度差が出てしまい,吉備路全体として盛り上がることができないのではないでしょうか。 そこで数点のお尋ねです。 (1)吉備路の多くの観光地は,日本遺産の構成文化財でございます。令和元年度の日本遺産活用事業のうち,主な事業の進捗状況と成果,来年度の事業予定をお示しください。 (2)県内8市5町が参加の岡山連携中枢都市圏ビジョンの連携施策の中で,圏域内周遊に向けた歴史・文化資源の発信の昨年度の評価は,基準値に対し低下でございます。今年度及び今後の連携策をお示しください。 (3)吉備路の観光誘客について,これまでの御答弁では,「岡山・倉敷」観光推進協議会,吉備路観光連絡協議会事業において,広域観光ルートの充実を図っているとのことでございます。観光ルートの充実と成果についてお示しください。 (4)整備中の造山古墳ビジターセンターの管理運営について,また展示ホールや講義スペースの活用方法について,市の考え方をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時55分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時10分開議 ○浦上雅彦議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松田議員の質問にお答えしたいと思います。 私は,いよいよ竣工が近づいてきた造山古墳ビジターセンターの管理運営等についてお答えしたいと思います。 松田議員,先週の土曜日の「ブラタモリ」,見られましたか。(「はい」と呼ぶ者あり)ねえ。多くの方が見られていると思うんですけど,あの番組はもちろん自然現象といいますか,静的なもの,地質とかそういった話もするんですが,人の動き,非常に動的なものを本当に的確にあらわしているなと思いました。 今回の番組も,2世紀の初頭の楯築遺跡から白村江の戦いの後の7世紀後半の鬼ノ城まで,吉備津神社をうまくかませながら,生き生きとした人の動き,そしてそれがどうして桃太郎伝説につながっていったのかというのをあらわしていたような気がします。最後の締めが鳴釜神事というのがよかったような気がするんですけど。 本題に戻って,造山古墳のビジターセンター,通常古墳を説明するときに,全長350メーターだとか,どんな構造になっているかとか,そういったことを説明する場合が多いんですけれども,私は今申し上げたように,人々の当時の動き,背景,そういったものをあらわしてほしいということで,うちの産業観光局,そして教育委員会と議論を重ねてまいりました。結果的には4回書き直していただいているところであります。 古墳時代の前期になると思いますが,鉄が輸入品として非常に大きなウエートを占めてくるようになります。その鉄がどういうルートで日本に入ってくるかというのが,その土地の繁栄に影響してくるわけでありまして,ここが瀬戸内海ルートと日本海ルートを通じてやっていたわけでありますが,やはり最終的には吉備の王と大和の王が手を結んで瀬戸内海ルートに一本化した,交易が一本化したことによって富が集中していく。したがって,ああいう造山古墳というものがつくれたのではないかと。現に,これはここでもお話し申し上げたことがありますが,陪塚である千足古墳では,発掘調査によると石室の形態が北九州地域,また石材が讃岐のもの,石障の石材が何と天草のものであるわけであります。細かい意図はよくわかりませんけれども,少なくとも,吉備のためにそういったものが送られてきたということは間違いがないわけであります。 そういった動き,我々の誇りとなるような吉備の繁栄,そして奈良時代に至って,吉備真備,これは岡山の人間で言えば,知らない人間はいないと思いますけれども,吉備真備は大和で仕事をしている当初は下道真備という名前だった。それが途中で,やはり吉備真備,自分の出身地をきちっと名乗っていって上まで上り詰めていくわけであります。そういう面でも,当時の人間もこの吉備の動きを非常に誇りと思っていたというようなことがあるのではないかと思います。 この展示ホールでは,今申し上げたような人々の動き,人々の心の動き,こういったものにも焦点を当てていき,見て,子どもたちがわくわくするような,当時の吉備に思いをはせ,郷土に誇りを持っていただくようなきっかけとなる学習の場にしていければいいなと思います。 具体的な管理等々については,管理運営は直営といたしますが,歴史的な価値を伝承していく役割を担う地元ボランティア団体等の活動拠点としても想定しております。この地元ボランティア団体などに施錠や見回り管理等,またイベントや講座などのさまざまな利活用にかかわっていただくよう協議を進めているところであります。これらの活動を通じて,桃太郎伝説にまつわるこの地域をより興味深く周遊できる拠点となるような施設にしていきたいと思っております。 以上です。 ◎河野広幸理事  1番のハザードマップの見直しについての項,順次お答えしてまいります。 改定ハザードマップについてお答えいたします。 ハザードマップは,地域における災害に対する備えの強化や災害時における住民の避難や危険回避などの自主的な行動を支援することを目的として作成しております。 現在,県が洪水浸水想定区域や土砂災害特別警戒区域等の指定を行っており,これをもとに来年度ハザードマップの見直しを行う予定であり,より見やすいハザードマップとすることで災害時の適切な避難行動や防災意識の向上につなげたいと考えております。 次に,改定版の公表時期と主な改正点,図郭,破堤点の考え方と周知方法についてお答えいたします。 改定版のハザードマップは,来年度に公表し,全戸配布することを考えております。 主な改正点は,おかやま創政会柳迫議員に答弁したとおりでございます。 破堤点の考え方につきましては,想定する降雨量でどれくらいの水が川に流れ出てくるかを計算し,それに対する堤防の整備状況や河川の状況を勘案して,複数の決壊箇所を想定したものが破堤点であり,破堤点別に決壊したシミュレーションを実施し,洪水浸水想定を行います。 次に,小学校区ごとのハザードマップ改定版の公表時期と主な改正点,避難所の表示,周知方法についてお答えいたします。 小学校区ごとの洪水・土砂災害ハザードマップは,今年度中に公表,全戸配布を行う予定としており,既存のマップに災害種別ごとに開設する避難場所及び避難所を記号を用いてわかりやすく表示します。また,避難情報の入手方法,垂直避難の説明,非常持ち出し品の掲載,家庭内のルールなど書き込めるメモ欄を追加いたします。 次に,自主防災組織が作成する地域防災マップの作成目的,件数,作成手法についてお答えいたします。 地域防災マップは,地域の皆様が災害時に避難できる安全な場所や危険箇所の調査を行い,安全な避難経路など必要な情報を地図に記載する方法で作成しております。そして,地域の皆様がこのマップを共有することにより,災害時の適切な避難行動や防災意識の向上につながることを目的としております。 また,地域防災マップは,本年11月末現在で150の自主防災組織で作成をいただいております。 次に,点字版,音声版のハザードマップについてお答えいたします。 点字版や音声版のハザードマップを導入しております他都市の状況を確認しましたところ,点字版は文字数によりかなりの枚数になると聞いており,また触地図については,地図の縮尺の関係もあり,自宅の場所や避難経路がわかりにくいなどの問題点があると聞いております。このようなことから,視覚障害者が避難情報を把握し,安全に避難するためには,平常時における避難場所や避難経路の確認と災害時における地域住民のサポートが重要であると考えており,まずはこれらに関する啓発を進めていくとともに,点字版,音声版のハザードマップにつきましては,視覚障害者からのニーズも勘案し,導入の可否について引き続き研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  2,放課後児童クラブの運営見直しについての項,まず移行クラブの取り組み状況,今後のスケジュールについてです。 移行クラブの動きにつきましては,条例制定時に移行調整中だった3クラブの見通しがついたことから,10月末に移行申請があった22クラブ全てを市立クラブと位置づける施行規則を制定いたしました。 利用者向けの動きにつきましては,11月初旬から下旬にかけて,来年度の入所希望者を対象にした説明会を開催し,12月10日までの間,入所申請の受け付けを行っているところです。1月末ごろには来年度の入所児童を決定し,2月中旬から説明会を開催する予定としております。 クラブの移行準備の動きにつきましては,11月中旬から市,公社,クラブの3者で個別協議を開始し,今後順次準備スケジュールの確認や平準化ルールの一部試行,クラブ所有の備品等の取り扱いなどについて話をしていくこととしております。 なお,現クラブの事業は年度末をもって廃止の予定です。 次に,移行しなかったクラブに対する条件の弾力化と今後のスケジュールについてです。 移行を申請しなかったクラブへの対応策につきましては,東議員に御答弁したとおりです。 今後の手順とスケジュールにつきましては,支援員の配置の弾力化等を11月28日から12月3日にかけて各クラブの会長や支援員等の方々に説明したところであり,今月下旬からは令和3年度の移行申請に向けた具体的な個別相談を開始する予定としております。 さらに,2月からは令和3年度の移行申請の受け付けを開始し,順次ヒアリングも実施していくなど,手続のスケジュールも前倒しし,移行希望クラブに丁寧に対応してまいりたいと考えております。 次に,ふれあい公社の体制,仕組みづくりにつきましては,東議員に御答弁したとおりです。 以上でございます。 ◎田渕澄子市民協働局長  3,集会所修繕等の補助金についての項,順次お答えします。 まず,昨年度及び今年度の用途別補助件数と補助金額は,補助金申請時の利用者,相談者の声はとの御質問ですが,昨年度は新築が2件で金額が594万8,000円,修繕が23件で590万円,合併浄化槽がゼロ件,エアコンが22件で186万2,800円となっています。 また,今年度は11月末現在,新築が4件で1,343万円,修繕が29件で715万円,合併浄化槽が4件で170万8,000円,エアコンが22件で192万8,900円となっています。 利用者,相談者の声としましては,補助金があるので助かったという声がある一方で,補助率,補助金額を上げてほしい,30万円未満の修繕工事も対象としてほしいといった声もあります。 次に,修繕の工事費の最低制限と区分を廃止し,補助金額を補助対象額の3分の1に改めてはどうかとの御質問ですが,先ほど述べた利用者,相談者の声に加えて,修繕については補助金額がわかりにくいという声もあり,今後見直しについて検討していきたいと考えています。 次に,補助金交付の経過制限をなくしてはどうかとの御質問にお答えします。 集会所を所有している少しでも多くの町内会に補助金を利用していただけるように,補助金交付に経過制限を設けているところです。 なお,災害等特別の事情があると認めたときは,年数が達していなくても補助金交付の対象とするという対応をとっております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  4つ目の吉備路の観光誘客についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 まず,令和元年度の日本遺産活用事業の進捗状況と成果,来年度の事業予定についてですが,令和元年度に実施する日本遺産活用推進事業のうち,情報発信ではJR西日本の主要路線で動画を放映するとともに,日本遺産を詳しく説明するリーフレットを現在作成中です。 商品造成では,日本遺産をめぐるモニターツアーを実施し,今後の課題等について意見を集約しております。 日本遺産の魅力アップでは,構成文化財や地域の観光資源を活用したおもてなしプログラムを創出し実施するとともに,日本遺産のストーリーや構成文化財を説明できる観光ガイドの育成を行っております。 受け地整備では,構成文化財ごとに統一的な看板の設置に向け準備を進めているところです。 これまでの事業により,関係者からは来場者がふえているという声が聞かれるとともに,地元の小学校では日本遺産の学習漫画を活用した子どもたちによる研究発表や地域の方々による日本遺産関連の本の出版,町内会等によるおもてなしプログラムの紹介など,自主的な動きもふえてきております。 来年度につきましては,引き続き情報発信や魅力アップ,受け地の整備を行うとともに,インバウンド対策の強化など,効果的な事業の実施により日本遺産エリアへの誘客を図ってまいりたいと考えております。 次に,歴史・文化資源発信事業の今年度及び今後の連携策についてですが,岡山連携中枢都市圏ビジョンの圏域内周遊に向けた歴史・文化資源発信事業においては,日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」を活用した事業はもとより,作家あさのあつこ氏執筆のストーリーブックを活用した広域周遊ルートの造成では,連携市を含むモニターツアーを実施し,造成されたモデルコースのリーフレットなどの紹介や吉備路サイクリングマップの作成においても連携を図っているところです。 今後につきましては,これらの連携を引き続き進め,圏域内への誘客を図るとともに,それぞれの市の持つ観光資源を生かす効果的な連携を検討していきたいと考えております。 最後に,観光ルートの充実と成果についてですが,「岡山・倉敷」観光推進協議会における吉備路への観光誘客に対する取り組みとしては,国内外のインフルエンサーやメディアを招請したファムツアーにより,SNSや雑誌によるモデルルートを含めた情報発信を行っており,雑誌の読者アンケートでは,モデルコースを参考に岡山を旅行したくなったというコメントが寄せられるなど,岡山への旅行需要の喚起につながったものと思われます。 また,吉備路観光連絡協議会では,昨年度,一昨年度と吉備路をめぐるバスツアーを実施しており,今年度は吉備路観光周遊スタンプラリーを実施中ですが,バスツアーの参加者からは,ガイドがいてよかったというコメントや鬼ノ城,吉備津神社への高い評価をいただいているところでございます。 以上です。     〔17番松田隆之議員登壇〕 ◆17番(松田隆之議員)  御答弁ありがとうございました。市長さん,ありがとうございました。 きのうも私,実はビジターセンターのほうへ行っていたんですけど,千足古墳の上に上がったら,もう造成ができ上がって,恐らくきょうぐらいから芝張りに入るんじゃないんかなということで,芝が張られれば,また大分感じが違ってくるんかなと思って,本当にそうした地域の皆様の誇りが地域全体に,最上稲荷であったり,高松城址であったり,みんなそういうところに広がっていけばいいがなと思っております。どうかよろしくお願いいたします。 それでは,一問一答形式で再質問させていただきます。 まず,ハザードマップの見直しについてでございます。 学区ごとのハザードマップですね,今年度中に全戸に配布予定と今御答弁があったんですけど,想定雨量は平成28年度の当時と同じなんですね。笹ケ瀬川水系であれば188.5ミリという,平成28年度のもので今年度も末までに配布するということであります。 理由は先ほどの岡山県さんの想定最大規模のそういう地域図ができていないということだろうと思うんですけれども,岡山県さんが作成してあるやつで,倉敷川の流域だったら想定最大規模の24時間雨量が709ミリなんですね。だから,今回188.5ミリのもので年度末までに配る。今度,岡山県さんが想定最大,恐らく700ミリぐらいになるんじゃないんかと思うんですけど,そういうのをつくられる。市はどういうふうに対応していかれるんですかね。 ◎河野広幸理事  来年度,県のほうの想定ができましたら,それをもとに改定したハザードマップをつくってまいります。そのときに,今までのいろんな雨量がございますので,それも加味して,市民に誤解のないような形で提供してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  理事,200ミリ足らずのものが700ミリになる。3倍ぐらいになるんですね。恐らくかなり変わってくるんじゃないんかなと思っています。今,自主防災組織なんかが地域防災マップをつくっておられます。先ほどの御答弁で150の組織が地域防災マップを作成しているとお聞きしました。地域がつくる地域防災マップと岡山市がつくるそういう学区のハザードマップ,どういうところが視点が違うと感じておられますか。 ◎河野広幸理事  岡山市がつくるハザードマップは,決壊した場合の水深,それから避難場所,それから避難経路,それを中心に書いております。それをもとに地域の皆様が地域防災マップ,これは自分でもう少し縮尺を大きくして,自分の地域でどこが危険区域かとか,いろんな情報を書き加えていただいて,災害が起きた場合により避難しやすいか,その具体的な情報が入ったものをつくっていただければという考えでおります。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  そうですね。そういうことで今高松地域でも自主防災組織が地図をつくっているんですけれども,助成金の対象団体は自主防災組織や学区,地区の防災組織となっているんですね。今PTAが中心になってこういうものをつくろうかなという動きがあるんですけれども,それについては支援はどうなるんでしょうか。 ◎河野広幸理事  自主防災組織が基本ということでございますが,それについては新たな組織という考え方もございますので,また相談していただければと思っております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  ありがとうございます。 それから,視覚障害者,聴覚障害者の方へのハザードマップについて,いろんな課題もあるんで引き続き研究するというような御答弁だったと思うんですけれども,視覚障害者あるいは聴覚障害者の方々がハザードマップの内容を点字とか声とか,あるいは目で学ぶ,そしてみずからの避難場所あるいは運営について確認するというのは,私は非常に重要なことだと思っております。そうしたことから,障害をお持ちの方々とじかに市のほうが意見交換しながら研究していただきたいと考えております。御所見をお願いします。 ◎河野広幸理事  議員おっしゃるとおり,障害者の方の生の声,そういったお声を聞きながら,どういったものが一番避難行動につながるものかということで,そういったお声をお聞きする場を今後考えてまいりたいと思っております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  本当に生の声を聞いていただきたいなと思っております。 それから次に,児童クラブなんですけれど,児童クラブ支援員の配置の弾力化ですね,当初の平準化,統一ルールでは,各支援単位ごとに正規の職員さんたちを1名ずつ配置する予定でしたけれども,2度にわたる特例措置によって,いわゆる現状の形態での移行が可能になりました。 先日から地区別連絡会で段階的に平準化することについて説明会を実施しておられますね。その地域会議ではどういった意見が出て,どういった話し合いがなされているのか,御答弁お願いします。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  地区別連絡会ではどういう意見が出たのかというお尋ねですが,まずは移行するクラブの生の声が聞きたいという御意見や,移行のメリットが見えない,説明が不足しているのではないか,そして移行後,保護者の意見がクラブに届くのか,また平津で実施している実施状況,運営状況について知りたいなどの御意見が出されました。 そのことに対して,市のほうとしても説明させていただき,また今後移行に向けては各地域の実情に合わせながら,個別の相談をしっかりと早目に早目に実施していくというようなことで御案内させていただいております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  丁寧な説明をしていただきたいと思います。 わかればちょっと1点教えてほしいんですけど,先ほど,令和4年度に全てのクラブが移行を目指すんだというふうな御答弁があったと思うんですけど,現在未申請の65クラブの移行見通し,前はちょっと整理しておられたんじゃないんかと思うんですけど,現時点で移行の見通しがわかれば教えてください。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  現時点での移行見通しということですが,今回いろいろな配置ルールの弾力化ですとか,変則的な勤務についてお示しさせていただきました。そのことを受けて,各クラブ,会長さん方も持ち帰って検討するというようなことでしたので,現在今後の移行についてはちょっと把握できておりません。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  児童クラブでふれあい公社のほうからもお尋ねがあったんですけれども,サービスの平準化ルールを決めるのは市ですね,委託先のふれあい公社ではないと思います。今後サービス内容に差が生じたり,平準化ルールに苦情が出たような場合,どこが責任を持って対応されるのか,そういう窓口は設置されるのかどうかについて御答弁お願いします。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  現在,児童クラブの運営見直しにつきましては,地域子育て支援課が対応しております。その中の放課後児童対策係が担当させていただいておりますが,移行後の実施につきましてもそこが中心になって対応させていただく予定です。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  ふれあい公社にしても,一応平準化したものが持ってこられると思ったのが,持ってきてから平準化ということで,当初予定とちょっと違うんじゃないんかというような意見もありますので,これについては真摯に対応していただきたいと要望しておきます。 それから,集会所の補助金なんですけれども,すごく前向きな御答弁をいただきました。見直して検討するということなんですけれども,今工事費が30万円以上50万円未満は補助金10万円なんですね。工事費が100万円以上125万円未満は25万円。だから,3分の1になったり4分の1になったり5分の1になっている。だから,整合性から考えても,私は見直すべきと思います。ぜひとも新築と増築と同様に,修繕も補助対象工事費の3分の1に改めてほしいと要望しておきます。 1点質問なんですけど,そのときに工事費の最低制限ですね,30万円以上の場合というやつね。本当に小さな段差を解消するとかというたら30万円に満たないんですよね。補助がいただけないというような苦情も聞いておりますので,最低制限30万円の廃止について再度御答弁願います。
    ◎田渕澄子市民協働局長  最低制限30万円という設定があることに関しましては,直そうと思ったらその金額に至らないというような苦情も受けています。先ほど申しましたように,そこも含めて改正について検討していきたいと思っております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  それから,観光振興なんですけれども,いろいろやってくださっているということもわかりました。それから,先ほどのビジターセンターに期待するところもあるんですけれども,私も吉備路観光連絡協議会の吉備路をめぐるバスツアーとか,あるいは今年度実施されたスタンプラリーのパンフレットも見せていただきました。とてもすばらしいなと感じたんですね。ただ,1回こっきり,バスツアーについても年1回だったと思うんですね。今度スタンプラリーはある程度期間を設けたと思うんですけど,やっぱり持続的に観光客をふやしていくためにはバスツアーあるいはそういうことも持続的にやっていただきたい,そういう予算も確保していただきたいと思っております。最後に御答弁お願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  ツアーの造成というのも一つの手ではありますので,それをどういうぐあいにつくり上げていくかというところは検討したいと思いますが,日常的にガイドしていただける環境づくりといいますか,そのためにガイド育成などもしておりますので,例えば個人で旅行に来られた方に対しても,そうやっておもてなしができるような体制づくりも必要ですので,そちらのほうも力を入れてやっていきたいと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして吉本議員。     〔30番吉本賢二議員登壇,拍手〕 ◆30番(吉本賢二議員)  皆さんこんにちは。個人質問初日の最後となりました自由民主党岡山市議団の吉本でございます。どうかよろしくお願いいたします。 この1年本当に早かったなというような思いをしているのは,もう皆さんも一緒だと思いますが,令和という年号が発表され,我々にとっては選挙があって,8月には渋野日向子さんが全英女子オープン優勝ということで,本当に1年間いろいろにぎやかな年だったなと思う反面,夏から秋にかけては東日本のほうでああいうような災害が起こってしまった。本当に心よりお悔やみ申し上げるとともに,来年こそは大きな被害がないような日本列島1年間になることを願いながら質問に入らせていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 1つ目,岡山芸術創造劇場(仮称)についてお伺いさせていただきます。 表町商店街の皆様,また関係者の皆様には本当に願いに願いを込めて,今まだ待っている段階,建物も倒れ,これから徐々に徐々に新しいものが建っていくのかなというようなことを含め,また今回市長の所信表明の中で,岡山シンフォニーホール,また岡山市スポーツ・文化振興財団を統合した新しい財団によって管理運営していくというようなことも発表されました。 我々自由民主党岡山市議団といたしましては,政策提言の中で利用料の見直しについても要望させていただいておりますので,そのあたりも含めて当局の皆さん,どうか御協力をよろしくお願いするとともに,今回はこの点について,確認,質問,要望をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 1番,現在,残念ですが,岡山芸術創造劇場の土地の一部所有者と裁判になっております。現在の状況を御説明ください。 2番,裁判結果によっては,合併推進債の期限である令和4年3月末までに間に合うかが心配です。確認ですが,どのような場合でもあの場所から別の場所へ変更することはありませんよね。 3番,劇場を新財団に管理運営とありました。今回,公募にしない理由を御説明ください。また,岡山シンフォニー財団,岡山市スポーツ・文化振興財団の事業や財務状況等を御説明ください。 また,多くの施設の指定管理期間は5年です。このたびの施設をこれまでにない文化芸術の創造拠点機能にするならば時間もかかることでしょう。期間を5年ではなく10年の期間にするべきです。御所見をお願いいたします。 4番,岡山芸術創造劇場は仮称となっています。今後,この岡山芸術創造劇場という名称でいくのか,それとも岡山市民会館という名称にするのか,お答えください。 また,財政的なこともあり,ネーミングライツを募集してはどうかと思います。御所見をお願いいたします。 5番,岡山芸術創造劇場は,大ホール,中ホールをつくりますが,学会などはランチョンセミナーも必須と聞きます。劇場内での食事も利用可とするべきです。御所見をお願いいたします。 6番,大ホールと中ホールは中継で結ばれる予定ですが,岡山シンフォニーホールとも結ぶようにするべきです。1,700人,800人のホール,またシンフォニーの2,000人ホールということで,4,500人が一度に同じ映像を見ることができます。新しい財団にするのならば,このような特徴を出してほしいです。御所見をお願いいたします。 続きまして2つ目,子育て環境について。 まずは,待機児童問題についてお伺いいたします。 待機児童解消に向けて,関係者に御協力をいただきながら,職員さんも全力を尽くしましたが,10月現在386人の待機児童,目標である令和2年4月解消は本当に厳しい状況となっております。 私たちもいろいろ保育園の関係者,また幼稚園,認定こども園の関係者とお話をさせていただきますが,きのうですかね,園長会の皆さんがぜひとも保育士さんの処遇改善をしてほしい,きょうも竹之内議員のほうからも処遇改善するべきではないかというような質問があったと思います。 市長のお答えでは2%から,例えばですが3%というような,今後具体的に示していきたいというような答弁があったと思いますが,今回私が聞きたかったのは,本当に3年間でこの施策が終わるということは,やはり大学生,比較的敏感でございまして,あの施策はなくなるんでしょうかというような問い合わせをいただいたことがあります。 1番,ぜひとも市長,また市当局においては,一日も早く施策を,処遇改善,具体的にはこうこうこうしますよと言うべきではないかと思いまして,ここで質問させていただこうと思いましたが,お答えがあればよろしくお願いいたします。 2番,保育士確保の問題もありますが,もう一つは受け皿,施設や定員をふやす点についてでございます。 今,12月末まで募集をかけておりますが,まだまだ園が足らないという考え方,また今後公立の民営化も含めて,いろいろなことが,施設自体のことが今変わろうとしております。そのあたりをやはりもう少し整理するべきじゃないかな,そうすることによって今私立の施設運営をしていただいている人にとっては,今後の方針が立てられるんじゃないのかなということで,お伺いさせていただきます。 今,追加の募集をしていると思いますが,どのくらいの問い合わせが来ているのか,御説明ください。 市立認定こども園の整備数を30園から36園に見直す計画ですが,追加,変更する園はどうやって決めるのでしょうか。 公立保育園・幼稚園の民営化はまだ数園しか進んでいません。優先順位を決め,一日も早く対象園を公表するべきです。現在のお考えをお示しください。 続きまして,児童クラブでございます。 きょうは朝からこの児童クラブが非常にターゲットになっているんじゃないかな,局長,どうもお疲れさまでございます。私のほうは優しく,幾つかだけ聞かせていただこうかなと思うております。 本当に,今,保育園含めてそういうものをつくっていって1万9,000人の受け皿をつくっているのが現状でございますが,今大体児童クラブのほうが7,800人ぐらいの数だと聞いております。5年前ぐらいから見たら,両方とも3割ぐらい園児または児童がふえているというのが現状みたいなんですけど,そこでお伺いさせていただきます。 3番,現在の児童クラブの待機児童は何人だと思っておられますか。 4番,3年間の移行期間と聞いていましたが,支援員の給料の問題など,あと2年で解決しそうにないクラブもあります。3年後以降は移行することができないのか,御説明ください。 5番は割愛します。 6番,点数制について御説明ください。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 よろしくお願いします。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎荒島茂樹市民生活局長  岡山芸術創造劇場について御答弁させていただきます。 まず,裁判についての現在の状況,それから劇場の設置場所を変更することはないかとの御質問に一括してお答えいたします。 現在,再開発組合において,残る1軒の方については早期に引っ越ししていただくよう民事による法的な手続を進めているところであり,並行して施設建築工事についても令和4年3月末の完成を目指して,今月から着手しているところです。 また,本市と再開発組合とは昨年度に保留床を取得するための契約を締結しておりますので,当該整備予定地を変更することはありません。 続きまして,新財団に公募ではなく管理運営させる理由,それから指定期間を10年にすべきではとの御質問にお答えいたします。 新劇場は,これまで本市になかった文化芸術創造型の新たな施設であり,従来の貸し館型の文化施設に比べ,より高い専門性が求められ,管理運営コストの実績がなく不確定な部分も多い中で,準備から開館までを継ぎ目なく一体的に担える盤石な体制を速やかに構築していく必要があります。 一方,市の文化事業と施設管理の実績を持つ既存財団が統合し,加えて高度な専門的人材の確保など組織強化を図ることにより,開館準備業務や開館後に展開する文化事業の企画制作,さらに事業と密接不可分な施設管理業務までを一貫して担える体制が整うことから,新財団は公共性と採算性を両立した管理運営ができる最適な団体であると考えております。 なお,指定管理の期間につきましては,より安定的,継続的に高度な専門人材の確保,育成などができるよう,議員の御指摘を踏まえ,適切な期間を設定するように検討してまいります。 続きまして,シンフォニーホールとスポーツ・文化振興財団,両財団の事業や財務状況についての御質問にお答えいたします。 まず,財団の具体的な事業についてですが,公益財団法人岡山シンフォニーホールでは,岡山フィルハーモニック管弦楽団の運営,岡山シンフォニーホールの施設管理など,公益財団法人岡山市スポーツ・文化振興財団では,岡山市ジュニアオーケストラの運営,おかやま国際音楽祭や岡山市芸術祭の実施など,いずれも岡山市と協働して事業を実施してきております。 次に,財務状況についてですが,公益財団法人岡山シンフォニーホールは,市,県はもとより民間の活力を生かしながら,経営状況は安定しております。公益財団法人岡山市スポーツ・文化振興財団は,西川アイプラザの指定管理者でなくなったことによる減収等はございますが,基本財産の安全かつ効率的運用を行いながら,安定的な経営状況の維持に努めております。 続きまして,岡山芸術創造劇場の名称,それからネーミングライツについてお答えいたします。 岡山芸術創造劇場は,設置条例上の施設名称として考えたものでございまして,条例制定の際には仮称をとる予定としておりますが,広く市民の方々が親しみを持てるような呼称については,施設の愛称募集を行ってまいりたいと考えております。 一方で,議員御指摘のようなネーミングライツなどによる民間資金の活用についても,引き続き検討を進めてまいります。 続きまして,劇場内での食事はできるのかとの御質問にお答えいたします。 岡山芸術創造劇場における学会などで利用する場合のホール内飲食につきましては,客席内の美観維持及び衛生管理,加えて臭気の影響にも配慮する必要がありますが,今後施設の利用規則を具体的に検討する中で,食事ができるようにするのかどうかについて考え方を整理してまいります。 最後になりますが,岡山シンフォニーホールと一度に同じ映像を見ることができるようにすればいいのではないかとの御質問にお答えいたします。 現時点では,岡山シンフォニーホールと岡山芸術創造劇場間に専用の映像回線を引く予定はございませんが,公衆回線を経由して映像を共有すること自体は現時点でも可能でございますので,ニーズとコストを考慮に入れた上で,岡山シンフォニーホールとの一体利用の可能性について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  2,子育て環境の項,まず放課後児童クラブの待機児童数についてです。 本年5月1日の状況ですが,入所を申し込んだが入所できなかった児童は79名と把握しております。 次に,3年の移行期間後の移行についてです。 本市としては令和2年度から令和4年度までの3年間を移行期間と設定し,全てのクラブが速やかに移行していただけるよう働きかけておりますが,強制するものではありません。 次に,点数制についての御質問ですが,市立の児童クラブへの入所に当たっては,毎年度在所児童を含めた入所希望者から入所申請を提出していただき,入所審査を経て入所を決定することになります。 入所決定に当たっては,入所基準点数表により保護者の就労,出産,疾病などの状況を点数化した基準点と,入所希望児童の学年やひとり親世帯などの状況を点数化した加算点の合計点の高い順から入所を決定していくこととなります。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ項,保育士の処遇改善についてです。 保育士の処遇改善については,竹之内議員に市長がお答えしたとおりです。 次に,民間施設の追加募集の問い合わせ状況についてです。 12月20日までを期限としている事前協議申請について,12月4日時点で認可保育所4件,小規模保育事業2件の事前協議申請が提出されております。 次に,市立認定こども園の候補園の決め方と民営化の優先順位づけとその公表についてです。 市立認定こども園の候補園の決め方については,さきの9月議会でお示しした公立認定こども園の整備と民営化推進に係る方策に従って,この秋集中的にこども園の候補園が2園ある5中学校区と,整備数の見直しで追加となる6中学校区のうち,市立園が複数ある3中学校区での関係施設の調査を実施し,新たな選定基準による選定作業を行いました。 民営化の優先順位づけと公表については,竹之内議員に御答弁したとおりです。 以上です。     〔30番吉本賢二議員登壇〕 ◆30番(吉本賢二議員)  御答弁どうもありがとうございました。 ここからは一問一答でさせていただこうと思います。 本当に私個人を含めて議員さんの中では,公募をしない,随意でいくことに対して不安があるというのが事実でございます。それを払拭するために伺いたいなと思っておりますので,お答えをいただきたい。 先ほど,岡山市の政策を含めて聞かせていただきました。今回選んだシンフォニー財団はフィルハーモニーをやっているという点で十分に芸術のノウハウがあるんじゃないんかと,先ほど森山議員のところでもそういうような御答弁をされたと思います。ただ,シンフォニー財団も実際は非公募でずっと今シンフォニーホールを管理運営していただいているところでございます。スポーツ・文化振興財団は,今まで西川アイプラザをやったり,国際音楽祭のところをいろいろ運営していただいたりしているというような説明でありましたが,その前までは非公募でやっていて,公募にかけて1回目はよかったと思うんですけど,2回目で残念な結果になってしまったというようなことで,逆に言やあ民間に譲っていると。 結局,ここで聞きたいのは,今の市民会館,西川アイプラザは,両方とも民間にそういうような形でやっていただいている。岡山シンフォニーホール,文化振興財団とこことの民と官との違いですよね。私から見ると,両方とも問題なくやっていただいているんじゃないんかなと,民間の力をかりてもいいんじゃないんかなと思うので,ここら辺の差をちょっと御説明いただきたいなと思います。 ◎荒島茂樹市民生活局長  今度新しくつくろうとしております劇場につきましては,これまで岡山にはなかったような,いわゆる創造的な事業を展開していくと,一言で言いますとそういうふうなことを言っております。単なる施設の管理,それから文化事業,これまで例えばシンフォニーであるとかスポーツ・文化振興財団も,音楽祭であるとか芸術祭であるとかにかかわってこられています。それから,西川アイプラザなり市民会館のほうでも自主事業というようなことで幾らかいわゆる収益事業以外のこともやってはおられますが,今度新たにオープンいたします劇場に関するノウハウは誰も持たれておりません。やはりそういった劇場をちゃんとしっかりと運営していくためには,そういった劇場に携わった実績を十分持っておられて,なおかついろんなネットワークを持っておられる,そういった方たちを採用していく必要がございます。 そういった意味で,新しくつくっていこうとしております財団は,シンフォニーホール,それからスポーツ・文化振興財団に加えまして,そういった今度劇場運営に必要となります新しい高度な専門性を持った人材をしっかり確保していこうと思っております。そういった意味で,指定管理につきましては,財団のほうでやっていくのが適切なのかなと思っております。 ただ,民間のノウハウ,活力を生かすことにつきましては,これは市長の所信でも申しましたけれども,当然可能なところについては行っていきたいと思っております。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  今の御答弁,先ほどの森山議員のときにもそういうような御答弁をされて,専門的な人材をと,経験がありネットワークのある方を,また全体のマネジメントができる方と,私は聞けば聞くほど,岡山ではなくて,むしろ東京,大阪や福岡などでそういうことをやっておられるところから来ていただいたほうがよりいいものができるんじゃないんかなと。要は今ある団体2つをくっつけるわけじゃないですか。そこへ新しい人を入れようとするわけじゃないですか。そこへ新しい人がいきなり来てできるのかなとやっぱり疑問に思っちゃうわけですわ。であれば,団体ごとこっちに連れてきたほうがよりいいものができるんじゃないんかなと,これは所感の違いがあるかもしれませんけど,そういうふうに感じるんで,そこを払拭していただきたい。お願いします。 ◎荒島茂樹市民生活局長  今度芸術創造劇場のほうで目指そうとしております劇場の先駆となるような劇場が今全国で約16ほどございます。そこは全て公益財団のほうで運営されているんですけれども,例えばそこの財団に岡山芸術創造劇場の運営をお願いするというのは,マンパワーの面で物理的にこれはもう無理だということを聞いております。 ただ,新しい人材といいましても,実際全くさらの人に来てもらうということ,それはなくて,ほかの劇場で今も実際いろいろ携わっておられる方,そこの方に来ていただくというようなことになりますので,そういった意味では,新しい人というのが議員のほうで,そういう意味ではないのかもしれませんけれども,それなりのちゃんとした実績を持って,経験も積まれている方を岡山市のほうへ来ていただこうと,そういうふうに思っております。(「はい,議長,補完」と呼ぶ者あり) ○浦上雅彦議長  一問一答ですから。(「いや,補完,補完です。答えを補完する」と呼ぶ者あり)     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  補完させていただきます。 まず,芸術の創造というと何なのか,新しいものがぽっと出てくるというわけじゃなくて,この創造する主体というのは誰なのかというと,基本は岡山市民になるんです。岡山市民がさまざまな団体に属して今も芸術創造をやっています。そういった人にこの創造劇場でもって新しく芸術をつくっていただく。そのためには,やはりいろんなネットワークも持っていなければなりません。そして,岡山でいろいろと仕事を経験したのことのあるところでなければわかりません。そういう意味で,シンフォニーホールと岡山市スポーツ・文化振興財団がそういう役割を担うわけです。ただ,彼らのほうにどれだけのノウハウがあるか,そこはいま一つ,もっともっと新たなノウハウを入れないとできないでしょう。そういう意味で,私が森山議員のときにお話ししたように,加えてという表現をしたんです。新しいノウハウをそこに入れていく,それによって新たな体制ができていく,そういうことだと理解していただきたいと思います。 ◆30番(吉本賢二議員)  私自身がなかなか芸術創造と言われるとわかりにくい部分が正直なところあるかなと。だから,本当にどういうものができるんかなというのは,多分多くの市民の方にもまだまだわかりにくいところがあるかなと。折しも岡山シンフォニー財団の理事長は那須副市長,岡山市スポーツ・文化振興財団の理事長も那須副市長でございます。どうか両団体が今どのような意気込みでこれから新しいものをつくる──岡山市にとっては大切なものでございますから,それをお任せするようなことになりますんで,意気込みを持っておられるんか,それをちょっと聞かせていただけたらなと思います。 よろしくお願いします。 ◎那須正己副市長  2つの財団の理事長でございますが,きょうは副市長として答弁させていただきます。 それぞれの理事会,評議員会というのがありまして,基本的にはそこで財団の意思を決めていくという,両方とも同じようなやり方でやっております。 現在のところ,シンフォニーホールのほうも,それからスポーツ・文化振興財団のほうも理事会,評議員会で財団統合,そしてその後の芸術創造劇場をどのようにやっていくかというあたりについて,既に意思形成が終わっております。どちらの財団も,シンフォニーの場合は特に岡山市に加えて岡山県,それから経済界,それから文化関係に詳しい方,いろいろ入っておられますけれども,財団統合して芸術創造劇場のほうも手がけていこうということについては異論はない状況になっております。 したがって,今後また設置条例,それから指定管理の話,これ議会の承認を得ないといけないということで,その承認がいただけ次第というか,その前に準備も幾らかすると思いますけれども,直ちにそういった人材の確保を行って,令和4年4月,ここのこけら落としのことも頭に置きながら,早急に人を得て準備を進めていくという状況に現在なっております。 そうやっていこうということで,両財団とも意思形成ができております。 以上でございます。 ◆30番(吉本賢二議員)  わかりました。もういいです。よろしくお願いします。 子育て環境について,市長にお伺いを,ここで出てきていただきたかったんですけど,本当に先ほど言ったように,市長,竹之内議員にお答えしたとおり,例えば3%というような,ちょっと濁されるというか,きのうもそういうようなことを言われた。それは,我々は肌感覚で,ああそうなるんかなというのは実を言うとわかります。財政等々も含めて全部で相談しなければはっきり言えませんというのはようわかります。 私,いつも思うんですが,例えばですけど,おかやまマラソン,この間盛大に開催できました。次も,第6回も皆さん頑張って走りましょうねっておっしゃられていましたよね,市長。それは,やるということですよね,はっきり言うてしまえば。国際音楽祭なんかも,1月ぐらいからもう準備に入りょうるわけですよ,予算が決まっていないにもかかわらず。でも,やると,もう暗黙の了解でいきょうるわけですよね,やっぱりね。議員というものは,もちろん予算を決めて最後に認めるというような感じですけど,今回の場合は特に岡山市にとって一番大事な今の課題だと思います。これから,我々はもちろん保育士にはなれませんけど,保育士になろうと思っている方から見ると,2%,3%になるんか,何にもないんか,それともほかでつくんかというのは,一日も早く聞きたい部分じゃないんかなと思う。それをここでお答えいただきたいなと思いますけど,御所見があったらよろしくお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  おかやまマラソン,まあ6回目をやるかどうかというのは発言したことはないんですけども,ただ聞かれれば,6回目もよろしくと多分言うんだろうと思いますね。それとの違いは何なのかというところであります。もちろん議会の承認をとらなきゃならないというのは同じだと思うんですが,ただおかやまマラソンの場合,5回連続してやらせていただいています。そういう面では,ほぼ定着してきていることであります。議員さんも多く走っておられて,吉本さん,今回はまたバツだったんね。最も速い則武さんも今回はバツになったという話もありますけど,そういうふうに,空気としてはこれは続けていくんだ,大きな経済効果もあるということになっています。 しかしながら,この保育士に関して言うと,2%というものは3年間やりました。ただ,これは3年で一応終えると言っています。終えるというのは,ある面,保育士の確保ができ上がりつつあるかもしれないなと思って3年としました。だけど,無償化の影響でそんなことはちょっと難しいということで,これの継続というところもそれなりに今までもにおわしたところがあります。ただ,これを3%にするというのは,これ1%で1億円,結構な額であります。新たなこれ施策のところで,まだ我々のこの間に空気が私はでき上がっているとは思っていない。少なくとも私としてはね。新しい施策であるわけであります。だからこそ,そこは議会との調整もあるという面で,でも私の心にそういうのがあるということもあって,例えば2%から3%ということで数字は出させていただいた。きょう山陽新聞,見出しに3%と使って,立派だなと──立派じゃないか,不正確だけど,それは保育士の卵たちにメッセージは与えているなとは思ったんですけど,私はそういう面で新規施策で大きく財源にも響くものということに関して言えば,議会との関係というのは頭の中に常にあって,こういう表現をとらせていただいたと理解していただきたいと思います。 ◆30番(吉本賢二議員)  少し,言いたいこともわかるし,我々が言いたいことも多分わかっていただいていると思いますけど,そこはまたタイミングを見てということでよろしく。 そこで,ちょっと二,三,確認したいことがありますけど,今それこそ3年間やっている2%の件ですけどね,私立の園の保育士さんには2%を出していますよね。でも,公立には今出していませんよね。何で公立には出ないのか,御説明いただきたい。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  公立の正規職員,我々の職員のほうにつきましては,通常の職員の給与条例,こちらのほうで給与を支給されております。今,保育士の臨時職員さんも大勢おられますけれど,その方たちも我々の給与を基準として一定の整理でもって金額が定められておりますので,2%の上乗せということは行っておりません。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  ごめんなさい。なぜですかと聞いたつもりなんですけど,今のがなぜの答えでしたか。なぜ。もう一度,済みません。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  給与体系が違っているからということになると思います。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  もう一つ関連で聞きます。 12月の「市民のひろば おかやま」のほうで会計年度任用職員,保育士,保育教諭を165人程度の募集をかけておられると思います。これは,今おられる方とは全く別に新規を165人募集しておるんか,それとも今も働いておられる方も含めて165人を募集するのか,それをお答えください。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  今回の165人程度の募集は,地方公務員法それから地方自治法の改正に伴って,現在の臨時の保育士さんについて,皆さん会計年度任用職員として任用がえの必要がございます。ただ,そこは公開公募の方法によってきちんと手続をとる必要がありますので,その方も含めて,職安なり,それから「市民のひろば おかやま」なりで公募いたしております。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  ありがとうございます。 本当に,この165人が結構衝撃的だったんじゃないんかなと,私立保育園の皆さんにとっては。さらに165人ここから岡山市が採るんかととれて,心配された方もおられますんでお伺いさせてもらいました。 あと,竹之内議員にお答えした例の民営化の優先順位,それとその前の36園については,これは今年度中にもう全て発表されるということでよろしいんでしょうか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  36のこども園候補のほうと,それから民営化の優先候補園のほう,どちらを優先するかと申しますと,まずは36の候補園のほうの地元へ入らせていただいて,入らせていただくことで一つ一つお知らせしていきたい,それを公表と呼ぶかどうかはあると思いますけれど,地域の方にお知らせしていきたいと思っております。 続いて,幾らか並行しての作業になるかと思いますけれど,民営化の優先候補園のほうも入らせていただきたいと思います。ただ,民営化のほうは,済みません,これを年度内に全てできるかどうかというのは今のところタイトなスケジュールかなと感じております。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  先ほども申し上げたとおり,結局これが出る出ないというのは,やっぱり民間の施設にとっては非常に大きい問題なんですよね。一緒に出してくれれば,ほんならあそこをしようかとかというように出るけど,1個ずつでもそうやってずれられると,やっぱり期間があって,募集をかけるのには年数の,この違いがあるでしょうから,そこら辺はやっぱり忙しいというか,多忙なのは,いろいろあるのはわかりますが,やっぱりとって受けていただく民間の方もよくお考えになっていただきたいなと思いますけど,そこについて御所見お願いいたします。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ地域でもってこども園の候補園のお話と,それから民営化の候補園のお話,両方できるタイミングもあろうかと思いますので,工夫して両方とも進めていきたいとは考えております。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  児童クラブについてでございます。 待機児童が79人だという話で,先ほど点数制の話もしていただいて,たしか東議員でしたかね,今入っている子も22クラブの中でもしかしたら漏れてしまうというようなことがあって,今ちょうど募集をかけている最中,この12月の中旬ぐらいまで募集をかけている最中だと思いますけど,国の基準では,一応1年生から6年生まで受け入れましょう。先ほど説明してくれた点数制によっては,御両親,極端に言うとどちらかが働いてさえいれば10点以上つくような感じになると思います,6年生であってもと。そしたら,その子たちが出したら,またこれで待機児童というような呼び方になると思うんです。待機児童がふえればふえるほど,今度は施設を拡張しよう,拡張しようという話が多分出ると思うんですけど,今まで運営委員会の人たちがいろいろやってきてくれて,広げられるものは手いっぱいまで広がっておると私は思うとるんですよね。それでもやっぱり入れない,今後出てくるんじゃないんかなと思うんですけど,そういうあたりは本当に施設を拡張できる,要は待機児童を解消することができるんだろうかと疑問に思うんですけど,その点に関してお答えください。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  各クラブの施設整備に関しては,老朽化している施設,またニーズに伴って手狭になっている施設,さまざまございます。優先順位をつけて施設整備を市が今後行っていくというような方向でございます。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  それは今までも行っていて,実際要望が上がったらほとんど予算がついてやっているじゃないですか。お金がなくてできていないといったところは多分ないと思うんですよ。何らかの理由で空き教室がない,周りに施設がないということで結局受け入れられていないんで,そこら辺がこれだけシビアになってくると,表面化してきて,だんだんだんだん数年後には待機児童が,保育園じゃなくて今度は児童クラブの待機児童の話題がここでずっと議論されるんじゃないんかなと思います。 最後となるんですけど,今まで民間の児童クラブに対しては補助を一切していないのが現状だと思います。それは運営委員会を代表していただいた方の御意見,また塾とのさび分けがうまいことできないんじゃないんかというようなことがあったと思います。市中心部では今,民間の児童クラブが本当にふえている。やっていることを端から見ていると,普通の児童クラブと同じことをやっているように見えるところも多い。逆に,今まで運営委員会方式でやっている児童クラブでも,習い事を入れているところも徐々にふえてきているんじゃないんかなと思います。 そこの位置づけ,補助も含めて,そういうことを今後検討していくべきじゃないかなと思いますが,その点に関して最後にお答えよろしくお願いいたします。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  本市が現在放課後児童健全育成事業の開始届を受理している民間の児童クラブは4事業所ございます。これらの民間事業所への支援のあり方につきましては,今回の見直し後の市全体の状況も踏まえ,また他都市の状況ですとか,それぞれ事業者の考え方も確認しながら,今後研究してまいりたいと考えております。 ○浦上雅彦議長  以上で吉本議員の質問は終わりましたので,本日の個人質問を終了いたします。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後4時30分散会...