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06月26日-10号

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  1. 岡山市議会 2019-06-26
    06月26日-10号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 元年 6月定例会    令和元年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       6月26日(水)午前10時開議第1個人質問 甲第4号議案 令和元年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について 甲第5号議案 令和元年度岡山市下水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第6号議案 岡山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第7号議案 岡山市行政不服審査法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第8号議案 岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第9号議案 岡山市市税条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第10号議案 岡山市災害弔慰金等支給審査会条例の制定について 甲第11号議案 岡山市漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について 甲第12号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第13号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第14号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第15号議案 岡山市建築基準法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第16号議案 岡山市消防事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第17号議案 岡山市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について 甲第18号議案 岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第19号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第20号議案 不動産の売払いについて 甲第21号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第22号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第23号議案 字の区域・名称の変更について 甲第24号議案 岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体数の増減及び岡山県市町村総合事務組合規約の変更について 甲第25号議案 市道路線の認定について 甲第26号議案 市道路線の認定について 甲第27号議案 市道路線の認定について 甲第28号議案 市道路線の認定について 甲第29号議案 市道路線の認定について 甲第30号議案 市道路線の認定について 甲第31号議案 市道路線の認定について 甲第32号議案 市道路線の認定について 甲第33号議案 市道路線の認定について 甲第34号議案 市道路線の認定について 甲第35号議案 市道路線の認定について 甲第36号議案 市道路線の認定について 甲第37号議案 市道路線の認定について 甲第38号議案 市道路線の認定について 甲第39号議案 市道路線の認定について 甲第40号議案 市道路線の認定について 甲第41号議案 市道路線の認定について 甲第42号議案 市道路線の認定について 甲第43号議案 市道路線の認定について 甲第44号議案 市道路線の認定について 甲第45号議案 市道路線の認定について 甲第46号議案 市道路線の認定について 甲第47号議案 市道路線の認定について 甲第48号議案 市道路線の認定について 甲第49号議案 市道路線の認定について 甲第50号議案 市道路線の認定について 甲第51号議案 市道路線の認定について 甲第52号議案 市道路線の認定について 甲第53号議案 市道路線の一部廃止について 甲第54号議案 市道路線の一部廃止について第2 甲第55号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例の制定について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第4号議案~甲第54号議案 日程第2 甲第55号議案      ──────〇──────〇出席議員(44人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(2人)            1番  寺 林 綾 乃            43番  和 氣   健      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  森 安 浩一郎       財 政 局 長  小 川   浩       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  田 渕 澄 子       北  区  長  江 田 美 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 岡 崎 尚 子       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  斎 野 秀 幸       消 防 局 長  東 山 幸 生       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      選挙管理委員会       事 務 局 長  谷 利 雅 喜      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○松田安義副議長  皆さんおはようございます。 これより6月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は38名であります。      ───────────── ○松田安義副議長  会議録署名議員に太田議員,千間議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○松田安義副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第4号議案~甲第54号議案      ───────────── ○松田安義副議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第4号議案令和元年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下51件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして平元議員。     〔4番平元道隆議員登壇,拍手〕 ◆4番(平元道隆議員)  皆さんおはようございます。公明党岡山市議団の平元道隆と申します。 南区から新人で当選させていただきました。今回が初めての質問となります。大変緊張しておりますが,新人らしく質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 1,子ども医療費助成について。 岡山市は平成28年度から医療費助成の助成拡大をし,小学生の外来診療の自己負担割合が1割となっています。私も3人の子を持つ親として,大変感謝している一人ですが,子育て世代の方々から,またその親の世代,おじいちゃん,おばあちゃん方から,子どもの医療費助成について近隣他市と比較して,どうして岡山市は1割負担なのか,中学生はなぜ助成対象にならないのかといった御意見を多くいただいております。1割負担になっているのは本当にありがたいことだけども,新たに子育て世代になる方々にとってはそのことは当たり前で,近隣他市の対応状況を見比べて不公平感を感じていらっしゃる方々も多いというのが実感です。 過去の議会で多くの先輩議員の方々が質問され,子ども医療費助成の対象年齢や負担のあり方については,小学生のうちは受診機会が多いことや保護者の経済的負担と医療資源確保の面から,医療を提供する側の負担等を総合的に勘案して決定したもので,小学生の保険診療に係る通院の自己負担を3割から1割に軽減した施策は,保護者の経済的負担と医療現場の負担軽減の両面からバランスがとれ,適正な医療が提供できている状態と考えているといったお考えも十分にわかった上で質問させていただきます。 (1)助成範囲の拡大について。 助成拡大から4年目に入り,今後,助成範囲の拡大等のお考えはあるのかどうか,市長の御所見をお聞かせください。 (2)広報のあり方について。 御意見をいただいた方々に市長,市の考えをお話しすると,確かに1割負担も納得できるといった方もいらっしゃいます。もちろん納得されない方もいらっしゃいますが,広報のあり方として,市長や市の考えを知る機会が少ないことにも理由があると思います。岡山市としての考え方をもっと示せばいいのではないかと考えますが,御所見をお聞かせください。 2,公園遊具の使用禁止措置について。 私で4人目の質問となり,各種報道もありましたが,市内の多くの公園で遊具が使用禁止になっています。昨日までの先輩議員の方々の質問に対して,市内の公園等の遊具1,829基の遊具の安全点検を実施した結果,安全上問題がある681基について,国土交通省がことし3月,遊具の安全指針に沿って修繕や撤去などの対応をするよう各自治体に要請したのを受け,使用中止としているとの御答弁がありました。 平成31年3月の都市公園における遊具の安全確保に関する行政評価・監視結果報告書の前書きには,平成25年度から平成29年度までの5年間に全国で124件の事故(うち2件が死亡事故)が発生している,中国地方においても同期間に13件の事故が発生しており,直近では平成30年3月に広島県三原市内で,滑り台の滑走面の亀裂に挟まれた女児の指が切断されるという痛ましい事故が発生しているとあります。 私は,今回の措置は子どもの安全を守るために必要な措置であったと思います。また,早急な修繕対応で使用可能になっている遊具も多くあることも承知しています。 そこで質問いたします。 (1)修繕の優先順位のつけ方について。 今回使用禁止とした遊具について,どういう基準で修繕の優先順位をつけられているのか,お聞かせください。 (2)周知の仕方について。 今回の措置は子どもの安全のために行っていることで,誰が悪いわけではないと思います。しかし,報道でもありましたが,突然の対応であったため,事前の周知がなかった,理由がわからない等の違う話になってしまったと思います。中には,理由がわかれば納得できるのにといった御意見もいただいています。子ども医療費のところでも申し上げましたが,きちんと考え方を説明すれば,理解して協力してくれる方々も多くいらっしゃると思います。もっと市民を信頼し,きちんと現状を伝え,市と市民がお互いに歩み寄って協力していく方向を目指していくべきと考えます。 今回の公園遊具の使用禁止措置についても,事故の事例等を紹介し,子どもの安全を守るために行っていることを知らせることが大切であると思います。子どももかわいそうですが,詳しい経緯を知りたいといった苦情に対し都度対応している職員の方々も気の毒であると思います。今年度中に修繕対応を行う旨の市長の御答弁もありましたが,一部修繕完了まで時間を要するものがあるのであれば,せめてホームページ等で今回の公園の遊具点検結果と今後の対応について,例えば経緯,点検結果,進捗状況,公園ごとのふぐあい箇所,遊具使用の可否状況の公開の検討をしてはどうかと考えます。御所見をお聞かせください。 (3)使用禁止措置後の遊具について。 使用禁止措置後の遊具について,立入禁止等のテープが剥がれたりしていて,かえって危ない状態になっている遊具もあります。修繕完了までに時間を要する遊具については,立入禁止テープ以外に,安全が確認できるまできちんと使用できないような措置をすべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 3,岡山市の電話契約について。 規制緩和による民間通信事業者の相互乗り入れなどで最近は新しいサービスがふえてきており,場合によっては電話料金が下がることがあると思います。市として全庁的に検討がなされているのでしょうか。昨年の決算委員会でもやりとりがあったと伺いました。その後,検討がなされているのであればお聞かせください。 以上で1回目の質問を終了させていただきます。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 それでは,平元議員の質問にお答えします。 平元さんのことは議員になる前から存じ上げているところでございます。これからは議員として,またこういう場でもいろんな議論を行いながら,いい岡山市をつくっていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 私は,子どもの医療費助成で,今後助成範囲の拡大等の考えはあるかということであります。 実は私が当選した1期目は,子どもの医療,就学前の子どもたちには助成していたんですけども,小学生,中学生は通院は3割負担でありました。いろいろと各市民の間を回って大盛トークと称していろいろと話を聞いているときに,余りにも近隣市町村との格差が大きいというような話を聞き,特に覚えているのは,南区の小串あたりで話を聞いたとき強烈に言われた子どもがぜんそくなんだという話で,通院が非常に多いと。玉野に近いですから,そういった比較の話も言われた覚えがあります。 早速助成をどういう形でやるのがいいかというのを有識者に集まってもらって議論してもらいました。子どものこの医療費の助成制度をめぐっては,無料化にすることで過剰な受診につながるという見解というのはそのときもさまざまな方から言われていたという状況があります。そういった意見を踏まえながら,有識者の間,特に医師会の,当時は岡山市医師会は内田会長だったと思うんですけども,小児科医全ての人にアンケートを出していただきました。そのアンケート結果によると,小児科医って非常に大変な職業でもあります。これで無料化になって過剰な受診が出てくるとなかなか対応できないというようなことを伺ったところであります。そういう面で私としては,もちろん財源の問題もないわけじゃありませんけれども,小学生の1割負担,小学校の場合はよくお医者さんにかかりますから,やっぱり小学生の負担というのは非常に大きく──小学生の親ですけどね,直接は──負担が多くなる。やっぱり小学生は何とかしなきゃいかんということで1割負担にしていったというのが流れです。 平元議員,ことしの4月の日経新聞をごらんになりましたかね。三田市の例が書かれているんです。4月13日ですけれども,三田市でこの無料化の見直しをしている。そうすると,小学生無料化から若干有料に変わったことで件数は10%,金額ベースで行くと23%減っているんです。そういう面でこの日経新聞に書いてある三田市長のコメントですが,無料だからとモラルハザード的な受診があったのではないかというような発言をされています。そういう面では過剰受診につながっていくという危惧,当時の医師会の方々の判断というのは当たっているのかなと思っているところであります。 したがって,今,私としてはこれをすぐに変えていこうという意思は持っていませんけれども,もちろんこういう政策一つ一つは全てが固定のものではありません。さまざまな諸情勢の変化を見ながら,市民にとって何が一番いいのかということを考えて行動したいと思っております。 私からは以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,市長答弁以外で広報のあり方について,岡山市としての考え方を示せばいいのではないかとのお尋ねですが,子ども医療費助成制度につきましては,現在市の広報紙やホームページ,またパンフレットなどを作成して広く周知を図っておりますが,市の考え方などがもっと市民の皆様に伝わるよう,記載内容等の工夫をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  2番目の項,公園遊具の使用禁止措置についての御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,修繕の優先順位についての御質問でございます。 遊具の修繕については,まずは内容が簡単ですぐに対応可能なものについて修繕を行っているところです。今後は,全ての遊具が使用禁止となっている公園や利用者の多い公園を優先して修繕を行ってまいりたいと考えております。 続きまして,遊具点検結果や修繕の進捗状況について,ホームページに掲載してはどうかといった御質問でございます。 遊具の使用禁止措置については,現在ホームページでお知らせしておりますが,市民の皆様にとってわかりやすい内容となるよう,どのような情報を掲載していくかなど,検討を進めてまいりたいと考えております。 この項最後になります。修繕完了までに時間を要する遊具については,立入禁止テープ以外にも措置をすべきではないかという御質問でございます。 遊具の使用禁止措置については太田議員にお答えしたとおりですが,新しい遊具に取りかえるなど利用再開までに時間を要する場合には,バリケードの設置などの安全対策について検討を行ってまいります。 以上です。 ◎森安浩一郎総務局長  3,岡山市の電話契約についてです。 昨年の決算審査特別委員会で,固定電話について複数の通信会社がサービスを行っているので,岡山市も比較検討すべきであるとの御指摘をいただきました。現在,通信料金を初め通話品質やサポート体制,災害時の対応など,事業者変更による影響について調査研究しているところです。 以上です。     〔4番平元道隆議員登壇〕 ◆4番(平元道隆議員)  御答弁ありがとうございました。非常に緊張しておりますが,1点だけ再質問させていただきます。 使用禁止後の遊具に関連して再質問させていただきます。 これはきのうの話なんですけれども,ある公園で使用禁止となっていた遊具の立入禁止のテープが跡形もなく剥がされていて,子どもたちがその遊具で遊んでいる姿を見て,その親御さんが心配になって,この公園の遊具はもう修繕は完了したんですかとの御連絡をいただきました。確認した結果,その公園の遊具はまだ修繕が終わっていない遊具で,ただ単にテープが剥がれてなくなっていたということがきのうありました。先ほどバリケード等との御答弁をいただいたんですけども,テープが剥がれていたりしないかとかそういった定期的な巡回といいますか,そういった確認も必要かと思いますが,その辺についていかがでしょうか。 また,もう一個,ホームページ等で進捗フォローを検討いただけるということでしたが,ホームページでその遊具の点検が完了しているかどうかというのを確認して遊ぶ子どもたちは少ないと思います。現地でその遊具の修繕が完了しているかどうか,何かわかるような表示などもあわせて御検討いただくことはできませんでしょうか。 その2点をよろしくお願いいたします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  2点の御質問がございました。 まず,テープが剥がされていたりとかしてというような御質問でございます。 確かに,使えない遊具,まだ修繕の終わっていない遊具の使用を抑えていただくようなことはしっかりしていかなきゃいけませんので,そこは適切に巡回,見回りさせていただいて,そういうものが見つかれば早急に対応していくということについて常に心がけながらやっていきたいと思いますし,とにもかくにもできるだけ早く修繕を行えるように取り組んでまいりたいと考えております。 また,修繕が完了しているのかどうかということをどうお知らせするかという御質問でございますが,議員からホームページの話もございましたし,いろいろ今御提案もございましたので,そういったものも参考にさせていただきながら,どういった形でお知らせしていくとわかりやすいのか,かつ非常に量が多いので現実的なのかということも踏まえて,少し考えていきたいと思っております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田尻議員。     〔40番田尻祐二議員登壇,拍手〕 ◆40番(田尻祐二議員)  皆様おはようございます。私は,公明党岡山市議団の田尻祐二でございます。 きょうは,1つ目,業務効率化と市民サービス向上,2つ目,滞在型観光へ,岡山,寝る,見る,遊ぶへ,3つ目,防犯カメラ,防犯灯,防災ラジオ,4つ目,水難救助,捜索における協働,以上4つお尋ねいたします。2年ぶりでございますが,よろしくお願いいたします。見てない。(笑声)恐れ入ります。テレビの向こうでごらんいただいているかなと思っていますが。 副議長を2年間務めさせていただきまして,今こちらに松田議員が座っていらっしゃいますけど,本当に勉強した議員の皆さんの息遣いが,ここで,そこで何かすごくリアルに伝わってきました。市長の,例えばお怒りモードであるとか,(笑声)本当に伝わってきます。御承知のとおり,きのうも議場で拍手が起こりましたけれども,議場で議員の側から拍手が出るというのは過去余り記憶がないんですけども,大森市長,もう珍しくなくなりましたですね。拍手が議場から起こるというのがこの議会でもあったでしょう。ほら,こども園のこととか。議員対市長というこの本会議場のダイナミズムというんですか,ええ格好言うたら,そういうものを感じることができる岡山市議会かなと今思っているわけです。だから,もうこれ以上議員を減らせなんていうのは私はくみしたくないわけですけれど。私にもぜひひとついい答弁を,(笑声)お願い申し上げておきます。失礼しました。 1,業務効率化と市民サービス向上。 全く言い古された言葉のように思えますが,永遠のテーマでもあると思うのです。報道によりますと,このほど本市の若手職員が政策課題の解決に向けてアイデアを出し合うおかやま若手政策(わくわくアイデア)実現プロジェクトが始まったとのことです。その中のテーマの一つにもなっているのが,業務効率改善と市民サービス向上です。ぜひともわくわくするようなアイデアを目指して,積極果敢な挑戦を御期待申し上げます。 私が今春の選挙で強く申し上げたのが,縦割り行政と行政窓口についてでした。私が議員になりたてのとき,この壇上で縦割り行政のことを取り上げますと,議員席から「役所はそうなっとんでえ」という声がその辺から飛んできたのを思い出します。この議会,創政会小林議員の代表質問で課題解決のために横串の必要性を尋ねた再質問に対して,大森市長が興味深い答弁をされました。SDGsを通してレバレッジポイントのこと。倉敷市との関係のことを補完関係,競争関係とも表現され,おもしろいなと思いました。私も同様の質問となりますが,よりリアルな視点でお尋ねします。 議会の委員会審査の中でよく感じることですが,局が違えば国が違うくらい違うと。これは,私が使う表現です。しかし,行政職員の側には何の瑕疵もなくて,むしろ100点満点なのであります。ですから,課題解決が遠のいてしまうのではないかと一層違和感が強くなるわけです。さらに,市民の前には行政機関として国,県,市の縦割りも横たわります。 先般もこのようなことがありました。国の河川事務所が,昨年の豪雨災害を受けて河川整備計画変更案について市民に対して説明会を持った。このとき市民から,百間川の水位が高くて内水がはけないために浸水したという発言があったわけでありますけれども,内水は市ですと間髪入れずお答えになった。あの光景,その場の空気は忘れません。 私ども議員は,よく音頭取りをやらせていただきます。関係する部局の全て,国や県や他の行政機関にも一堂に会していただいて,課題と向き合うことで一気に解決することがあります。解決しないまでも,十分に説明することはできます。 先般は次のような場面に遭遇しました。国のメニューにある障害福祉関係の補助事業を新たに民間が手を挙げようとするものでありました。市民も待ち望んでいる事業であります。そこには開発や道路認定の担当課も絡んでくる。事業者に対して,同じ局なのですけれども,担当課はどう言よんかなと,さらに課内で協議しますとなって,その繰り返し。結果,何度も役所に足を運ぶことになります。十年一日繰り返されてきたことでありましょうが,職員も含めて全ての関係者がどれほど無駄な時間,労力,費用を費やすことになるのか。一堂に会する場を持てば,正しく課題も共有し,確実に前に進むことができます。課題に対して関係する部局が複数ある場合,それらが一堂に会することができる,つまり横断的に向き合うことが可能なシステムをつくるべきであります。いかがでしょうか。 次に,行政の窓口であります。 ワンストップサービスという言葉も使い古されたフレーズと思いますが,本市の行政窓口は今どのようになっているのでしょうか。御不幸があって手続に市役所に来たが,複数の窓口に出向き,一日仕事だったと聞きます。一般的にそういうケースがあるのかどうか,お聞かせください。 市に相談したが,その対応の悪さに市民が憤るというケースの相談が今でも寄せられます。これまで定型的な市への相談窓口としてコールセンターの設置を幾度となく提案してきましたけれども,実現しておりません。実は倉敷市は10年前からコールセンターをやってこられたようですが,このほどコールセンターに寄せられた10年間の質問を蓄積したデータを活用して,人工知能──AIを活用した自動対話プログラムを開発しました。今年度から無料通信アプリLINEで実証実験を始めました。 きょうお手元にお配りしておりますけれども,表面が倉敷なんでもコール──何でも聞いてくださいよというて晩の9時まで,それから裏面がこのほど始まるAIチャットボット「コトンちゃん」が答えてくれるというんです,10年間の蓄積をもとにですね。そろそろ本市も,まずはコールセンター設置に向けて検討されませんか。 2,滞在型観光へ。 この議会で二嶋議員の質問に対して,市長からも局長からも具体的に答弁がありました。今までにない熱いものを感じたわけです。大変恐縮ですが,私はそれでも,例えば京都とか広島とかメジャーな他都市に宿泊されたのでは残念と思いまして,お尋ねしてみます。 さて,4月に出雲,吉備,大和,古代三都物語と銘打ちまして,古代史の主役であろうそれぞれの地域からこの岡山にお集まりをいただき,日本遺産認定記念シンポジウムがこの本市において開催されたとお聞きしております。主催された民間の関係者のお話がとても興味深い。「全国どこの博物館に行っても吉備に関する本がなかった。それでも北海道から九州までの参加者に来ていただいたんです」と喜んでおられました。古代吉備の国は広く,東は兵庫県から西は広島県に至るまでとお聞きしますが,そのような考古学的な歴史資源と桃太郎伝説を持ち,日本遺産に認定されました。 また,瀬戸内海があり,瀬戸大橋がかかり,高速道路が走り,空港,新幹線が当たり前のようにある。さらに,海外から我が国を見れば,時刻が正確で,まちが清潔で,人が優しく,安心して旅行できる。これから観光において岡山はまだまだ力を発揮できるという声も聞くわけでありますけれども,先日,桃太郎空港の観光案内所でパンフレットを見てきましたけれども,残念ながら日本遺産の桃太郎伝説を探すことはできませんでした。岡山駅のももたろう観光センターでは「祝!!日本遺産認定」と小さく書かれたコーナーはありましたけれども,とても物足りない感じがいたしました。 連携都市圏をうたい,倉敷市とは補完関係でもある。国,県,県内自治体,民間とも連携し,宿泊,グルメ,特産品,自然,歴史,文化等々,とにかくゆっくりと岡山に滞在することにつながるようなアジアの主要都市としての岡山市を総合的に紹介するガイドブックを準備してはどうでしょうか。 さて,日本遺産については,推進室をつくって,さらに自治体間の連携とストーリー性の統一を図って,全体を紹介できるものにしてはどうでしょうか,御所見をお聞かせください。 3,防犯カメラ,防犯灯,防災ラジオ。 今年度再スタートの防犯カメラ設置補助では3分の1が地元負担ですから,仮にポール設置込みで約25万円としますと,約8万3,000円が町内会負担となります。また,通学路上の安全・安心のためにと,例えば子どもたちが危険を感じる県道の下のトンネルはもうよその町内だったりするわけです。そのような場所まで町内会への負担を求めるのは,さらに酷な話と思うわけです。町内会の負担について御所見をお聞かせください。 次に,防犯灯。 一斉にLEDに交換を開始したのが平成23年でしたか,電気代も安くなったことから設置はかなり進んでいるわけであります。ところが,そろそろ壊れるものが出始めており,LEDの場合は灯具全体を取りかえなければなりません。この議場でも過去やりとりがなされているわけでありますが,これには補助しないと。仮に1灯2万5,000円として150灯あれば,近い将来300万円から400万円もの費用負担が発生するわけです。そんな町内会も出てくる。しかし,単位町内会はそのような説明は受けておりません。それをどう説明するのでしょうか,お聞かせください。 各戸から町内会費をつないで,それをやりくりして運営しているのが町内会であります。地域の道掃除,溝掃除,住民が汗をかくことで解決するのであれば,協力して立ち向かうことができます。しかし,キャッシュを必要とすることには限界があります。地域の安全・安心を確保しようとする住民の費用負担に対して,税を預かる岡山市は財政出動の点からさわろうとしない事業のあり方を問い直してほしいと思いますが,いかがでしょうか。 次に,防災ラジオ。 本市は,例えば1,000世帯ある町内会にも緊急告知のラジオを1つ配付。数世帯の町内会にも1つ配付。この問いに過去から全く答えていないわけであります。世間で言う一票の格差にも似とるなと思うんですけれども,御所見をお聞かせください。 ならばと,住民の命を地域が守るんだと町内会費を工面して,各班に1つずつ購入するから売ってほしいと言うと,それはできんと。過去からそんなやりとりだったわけでありますけれども,まさにハザードが横たわる地域はコストを負担します。命を守るために必要なものがあれば必要な数量を準備すべきと考えますが,いかがでしょうか。 本市では防災ラジオのカバー率が80%と聞きますが,カバー率は100%を目指すべきであります。茨城県取手市は今年度,防災ラジオの有償貸与を開始するとのこと。ポケットベルと同じ280メガヘルツの周波数帯を用いて,室内や地下でも聞き取りやすいのが特徴です。本市での同様の取り組みの可能性をお聞かせください。 4,水難救助,捜索における協働。 水難救助,捜索の場面で民間のカヌー等,団体の協力を得るように検討してはどうでしょうか。今春もカヌーで協力をいただいた捜索のケースがありました。成果を残されました。その方は10年前にも同様の体験を持っておられます。しかし,それらの現場では全く評価されていませんでした。火災等災害で消防団のお力をおかりする。山岳救助でも民間の力をおかりする。空からあるいは水の中を得意とする救助隊に加えて,水の上を得意とする民間の方々が協力いただけるのであれば,そういった立場を準備するべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,2年ぶりの迫力のある質問に対してお答え申し上げたいと思います。 私は,まず最初の縦割りの問題,横断的に対応するシステムをつくるべきじゃないかと。 私も,感じることはしょっちゅうあります。例えばこの議会でも難波さんが建設残土の話をされましたよね。そこで農業委員会のほうから説明を受けるわけですけど,農業委員会だけの問題じゃないよなって。私の場合だったら,すぐ都市整備局も一緒に来てくれと言えますよね。若手の江田さんの話でも,若者の意見というのは選管だけの問題かなとも思って,それはもっともっと広い範囲で,これが一種今おっしゃっている横割りの話なんだろうと思います。 言うはやすくて,ただ実際上,横の調整をしていくってすごい難しい。これは縦でひとつ責任を持って縦割りの中で議論していくというのを整理していくというのは,仕事上欠くことが多分できない話で,このシステムを大きく変えることはできないと思います。だから,あとは何か一つの問題,SDGsとかG20とかみたいな大きな話があればもちろん組織ができるわけでいいんですけど,多分そういうことをおっしゃっているわけじゃなくて,細かい一つ一つの事案についてどうやって横の調整をしていくか,皆さんも今関心を持って見られていますから,多分同じような経験をされている方って多いんじゃないかなと思うんです。 きのうもこの問いに対して少し指示はしたんですけども,横割りとは言いながら,どこが中心となってやるかというのはおのずから決まってきますよね。そういうグリップする部署が中心となって調整していくということが多分多いんだろうと思いますが,ただケースによって変わってくる。どのような形でやるかというのはケース・バイ・ケースで対応せざるを得ないでしょうけれども,それぞれ適切な形ということにしかならないんですけど,我々は注意してこれからやらせていただきたいと思います。 以上です。 ◎小山直人市長公室長  1番,業務効率化と市民サービスの向上の項,コールセンター設置に向けて検討してはどうかとのお尋ねにお答えいたします。 コールセンターは,市民からの問い合わせに対して,土曜,日曜,祝日や時間外においてもワンストップで対応が可能になるなど市民サービスの向上が期待されるとともに,業務の効率化による職員の負担軽減が図られ,昨今の働き方改革の流れに合致するものと考えます。しかし,コスト面での課題もあることから,コールセンターにどのような機能や役割を持たせるのが望ましいのか,市民からの問い合わせにどの程度ワンストップで対応できているかなど,他都市の運用実態も含め調査研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,ワンストップサービスについての御質問にお答えいたします。 本市の行政窓口の状況,それから死亡時の手続に多くの時間がかかることがあるのかとのお尋ねにお答えいたします。 本市では,区役所の窓口に住民票や国保,年金の届け出など関連性の高い業務をできるだけ集約し,移動距離を短くするなどの対応を図っておりますが,専門性が求められる一部の福祉業務につきましては福祉事務所などでの手続をお願いしております。死亡時の届け出のうち障害者手帳や特定疾患医療受給者証などにつきましては区役所窓口ではなく福祉事務所などへ行っていただく必要があり,必要な手続項目と担当窓口の一覧表を区役所窓口で配布するなど,円滑な手続の御案内に努めているところですが,特に繁忙期などでは手続に時間がかかる状況となっております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2の滞在型観光への項,岡山市を総合的に紹介するガイドブック,それから日本遺産の自治体間の連携とストーリー性の統一についての御質問にお答えいたします。 観光誘客には観光地の紹介だけでなく宿泊,グルメ,特産品など総合的な情報の提供が重要になるため,岡山市の観光ウエブにおいて歴史・文化,体験・見学,自然,レジャーといった観光情報やグルメ,宿泊情報を提供するとともに,観光案内所での総合的な案内や旅行社等を対象とした商談会,個別セールスにおいても同様の情報提供を行っております。これら総合的な情報をインバウンドを含め,よりわかりやすく,かつ入手しやすくしていくことが重要であり,利用者が増加傾向にあるインターネットの活用を強化するとともに,紙媒体の効果的な活用も検討してまいりたいと考えております。 また,日本遺産においては,4市における新たな周遊観光につなげていくため,今年度は日本遺産構成文化財の統一的な説明看板を製作する予定で,表示内容としましては,構成文化財をわかりやすく解説するだけでなく,日本遺産のストーリーを現地で感じることができる内容にしたいと考えており,そのほかにも日本遺産において統一的なイメージやストーリーを感じられるような情報発信の仕方を4市で検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  3番目の防犯カメラ,防犯灯,防災ラジオの項,緊急告知ラジオを町内会での世帯数にかかわらず1つ配付していることについて,必要な数量の準備について,ポケットベルの周波数を用いた取り組みについてお答えいたします。 各町内会に配備しております緊急告知ラジオが世帯数にかかわらず1台であることは課題であると認識しており,御指摘の追加配備について,その方法,販売の可否,また電波の届かないエリアへの対応を含め,引き続き検討してまいりたいと考えております。 なお,ポケットベルの周波数を用いた防災ラジオの整備については予定しておりませんが,まずは緊急告知ラジオのカバー率の改善に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,防犯カメラの町内会負担についてどう思うか,それから防犯灯の器具交換について町内会は説明を受けていないが所見を,それから防犯灯の住民負担に対するお尋ねにお答えいたします。 防犯カメラの費用負担につきましては,公明党を代表されての則武議員に御答弁したとおりです。防犯灯のLED化につきましては,平成23年度から防犯灯の球がえが地元町内会の負担となることから,維持管理に係る負担の軽減を目的として,平成23年度から平成27年度までの5年間にわたりまして取りかえに係る初期投資費用を市の全額負担とした上でLED化を推進してまいりました。このような経緯から,器具の交換といった維持管理の経費につきましては地元町内会で御負担をお願いしたいと考えておりますが,今後防犯カメラの取りかえも必要になってくることから,その経費を含めた維持管理の今後のあり方について研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎東山幸生消防局長  水難救助,捜索における協働の項,民間のカヌー団体等の協力を得てはとの御質問にお答えいたします。 議員御指摘の水難事故につきましては,行方不明者の捜索に御協力をいただきましたカヌーの方には深く感謝しているところでございますが,当局の水難現場での捜索は潜水による検索が主体で,専門性,危険性が高い活動となります。また,生存救出可能な時間も限られ,早急な対応も必要となりますことから,専門的な訓練を積み,各種資機材・装備を有する消防,警察等の公的機関で実施すべきものと考えております。しかしながら,今回のように水難事故現場にカヌーをされている方等が居合わせた場合には,活動上必要な情報の提供をいただくなど協力を依頼し,行方不明者の早期救出につなげてまいりたいと考えております。 以上です。     〔40番田尻祐二議員登壇〕 ◆40番(田尻祐二議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,市長,ありがとうございました。市長の前で一遍言うてみたかったみたいな感じなんですけど,きちっと受けとめていただいたのがようわかりまして,ありがとうございました。適切にという言葉をいただいたもんですから,議会,我々の出番だろうと思うんですけれども,ぜひこれからも頑張っていきたいと思っています。 それから,コールセンター。 コスト面というのをまた聞いたもんだから,そこに僕は反応するわけです。コスト面,それはもちろんただじゃないんで。だけど,私の持論で恐縮なんですけれども,もう119番とかと一緒のインフラだろうと思うわけです。ここへ電話したら役所が疑問に答えてくれる。だから,例えば119番の通報の1件当たりのコストが何ぼじゃからもうやめとこうとか,110番1件当たりのコストを出して事件がこうだからもうやめておこうとはならんですわ。だから,市民に安全・安心というインフラとして整えておくということが本当に意味があるんだろうと思っています。 時間がないんで余りとれないんだけど,私たちが平成24年に1万人調査をやったときに,市の公的施設を利用したことがありますか,あるいは行政で実施している取り組みを知っていますか,ハードとソフト両方を聞いたんです。市内の公的施設で半数以上が利用した施設は区役所とふれあいセンターの2施設のみでした。それから,ソフト面を聞いたら,施策のうち24項目中18項目が1割以下の利用率で,3割以上利用しているのは市民のひろばと子ども会のみでしたというアンケート結果が出ているんです。ほんじゃあコストではじいたときにどうなんかということは言えるんだろうと思います。だから,岡山市として必要な施策は必要なんだということでやってきた。倉敷はもう10年間やっているというこのコールセンターについては,恐らく市民の皆さんはようやってくれたと,これは必要だという意味ではすごい数値は高いんだろうと思うわけです。だから,もちろん他都市の調査研究を今までされておるんだろうと思うんですけども,私の持論に対してどうですか。 ◎小山直人市長公室長  コールセンターにどのような機能を持たせるか,また例えば運用ですね,土日にどういうふうに運用するのかなどによって期待される効果というのは内容によって変わってまいりますが,コールセンターを設置することで得られる市民サービスの向上とか業務効率化による職員の負担の軽減など期待される効果と設置費用とのコストのバランスというのは,事業を進めていく上で検討していく必要がある事項の一つだと考えております。議員おっしゃられるように全ての行政の事業がコストだけで判断できるわけではないということは重々承知しておりますが,事業を進める場合,期待される効果と設置費用などのコストとのバランスというのは考えていく必要があると考えております。 以上でございます。 ◆40番(田尻祐二議員)  しっかり研究をお願いします。 それから,滞在型観光。 これはまたいっぱい答弁いただきましたでしょう。市長,やる気が答弁からわかります。産業観光局という冠を,名前をつけただけあって,やる気がばんばん伝わってきます。ぜひ紙媒体もよろしくお願いいたします。 それから次,防犯カメラ。 則武議員に答弁したとおりですと。則武議員は聞いたんかな。町内会の負担ということを私は唾を飛ばして言うたつもり,町内会の負担の捉え方です。汗を流してやる分じゃったらみんなが喜んでやってくださいます。だから,道筋をもうちょっとつけてもろうてもええんじゃないかなと思うんです。 ◎荒島茂樹市民生活局長  防犯灯ですよね。防犯カメラですね。(「いや,全部」と呼ぶ者あり)(笑声) まず,防犯灯につきましては,これはこれまでも御答弁させていただいておりますけれども,LED灯に取りかえるときの経緯がございます。維持管理費のコストを安くするということで,町内会のほうでLED灯に交換した後の御負担をお願いしますという約束でスタートしているということになっておりますので,なかなかそういった経緯というのは引き継がなければならないのかなとは思っております。 防犯カメラにつきましては,二嶋議員からでしたかね,町内会負担についての御質問がありましたけれども,当面過去3年間県と一緒に設置の補助を行ってきた,それでも十分カバーできていなかったという経緯のもとで今回継続したような形の補助を設けたということで,市のほうで独自に設置していくとか,そういうことについては今のところ考えてはいないということを申し上げさせていただきました。ただ,こういった防犯灯,防犯カメラの維持管理につきましては,防犯カメラの新設の設置に対しての補助制度を始めたわけですけれども,今後防犯カメラの維持管理費をどうするのかという御議論も当然出てきますので,そういったものを含めて研究させていただきたいと思っております。(「わからん」と呼ぶ者あり)(笑声) ◆40番(田尻祐二議員)  わかりました。わからんけど,わかりました。防犯灯は経緯を引き継ぐっておっしゃったけど。防犯灯でしょう,経緯を引き継ぐと言うたのは,過去の。だから,将来このままだったら300万円,400万円,ある町内会によってはかかるかもしれんよなんてのは御存じないわけで,引き継ぐのはいいんだけども,本当にそれを負担できるかといったら,それはもう不可能だと思うので,積み立てておくか,もう真っ暗にしておくか,選択肢は2つに1つですよね。その辺をもうちょっと丁寧にできるようにお願いしたいと思うわけです。 それから,防犯カメラについては,我が町内の子どもが通るけれども,そのトンネルはよその町内じゃったという場合,それは勝手に調整してくれみたいな話なんですか。 ◎荒島茂樹市民生活局長  まず,防犯灯の維持管理費の町内会負担ですけれども,過去の経緯がありますので維持管理を町内会のほうで御負担していただきたいとは思っておりますが,先ほどうまく伝わらなかったんですが,防犯カメラの維持管理費の負担をどうするのかという話もこれから出てまいりますので,それとあわせて他都市の状況とかそういったものも含めていろいろ調査しながら研究していきたいと思っております。 それから,隣の町内会のところに防犯灯をという話につきましては,(「防犯カメラ」と呼ぶ者あり)防犯カメラですね,防犯カメラをという話につきましては,これはとりあえず町内会同士で話をしていただきたいなとは思います,はい。 ◆40番(田尻祐二議員)  そこが丸投げじゃないんですかというて僕が言よんですけど,まあええですわ。また。 それで,4番です。水難救助。 ありがとうございました。協力依頼するということなんで,そこは何か明文化というか,そんなものを準備されるんだろうか。 ◎東山幸生消防局長  明文化という御質問でございますが,先ほど御答弁させていただきましたとおり,水難救助の現場活動は非常に危険を伴いますことから,捜索協力者,この方がけが,または最悪亡くなられた場合の補償の問題,さらに定期の訓練の実施や緊急時の連絡体制の確保など解決すべき諸課題が多々ありますことから,今後関係団体の皆様から御意見を賜りながら調査研究してまいりたいと思います。 以上です。(「ありがとうございました」と呼ぶ者あり) ○松田安義副議長  以上で田尻議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林敏宏議員。     〔13番林敏宏議員登壇,拍手〕 ◆13番(林敏宏議員)  皆様こんにちは。(発言する者あり)私は,公明党岡山市議団の林敏宏と申します。 きょうは,1点目,岡山市の情報発信について,2点目,窓口サービスについて,3点目,市営墓地についてお尋ねします。よろしくお願いします。(拍手)ありがとうございます。 前に元祖の田尻議員が手話で御挨拶させていただいておりまして,今議会から2人こういった形で手話をさせていただくようになったんで心強く思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 それと先日,難波議員が55の関連の話をここでされました。きのうも柳井さんがされていましたけども,1個だけ私のほうからつけ加えさせていただきたいなと思いますが,ことしの11月17日に公明党結党55周年でございますんで,(笑声)はい,ぜひ覚えとっていただければなと思います。 それとあと,時間を使って言うのも何ですけど,個人質問の初日に竹之内議員がおかやまマラソンのことに触れてお話をされておりました。フルマラソンに3人ずっと挑戦しておったんですけども,今回残念ながら則武議員が落選ということで,私と高橋議員にとっては大きな目標を失った形にはなるんですけども,しっかりと則武議員の自己ベスト3時間53分54秒でしたっけ,はい,そちらを2人で──道連れにしますけど──目標を立ててしっかり勝っていきたいなと思っておりますんで,よろしくお願いいたします。 それでは,済いません。通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,岡山市の情報発信について。 多岐にわたる複雑な行政サービスを行っている自治体にとって,扱う情報の種類も数も無数にあり,市民向け,事業者向けなど,発する情報の対象先も同様にあります。また最近では災害情報も大変重要な位置づけとなり,それらが命にもつながっていくことはここ数年で経験し,教訓となってさまざまな取り組みが進められています。そうした複雑なサービスであっても利用者がスムーズに活用できるようにわかりやすく情報を発信していくことは,自治体のウエブサイトの重要な役割の一つであり,提供される情報や機能を誰もが支障なく利用できるアクセシビリティーの向上が求められています。 2016年3月に国家規格であるウェブアクセシビリティJISX8341-3:2016が改正公示され,さらに障害者差別解消法が同年4月に施行されたことに伴い,総務省から国や自治体のウェブアクセシビリティ対応を支援するみんなの公共サイト運用ガイドラインが公表されました。このガイドラインでは,各自治体の公式ウエブサイトを優先的に速やかにウェブアクセシビリティ方針を策定,公開し,2017年度末までに適合レベルAAに準拠することが求められており,その対象は全てのウエブコンテンツとされ,スマートフォン向けサイトを含む公式ホームページについて最優先で対応することとし,そのほかについても優先順位を検討して対応を行うこととされています。 引っ越しや移住を検討している人がまず最初に見るのが自治体のウエブサイトのトップページです。そういった意味では自治体のウエブサイトは市民に対する自治体の姿勢があらわれる顔とも言え,もし機能性が悪く必要な情報が探しにくく,いらいらさせてしまったり,デザインが洗練されていないと,その自治体の印象にもつながるのではと考え,ウエブサイトの機能やデザインにもっと力を入れるべきではと考えます。 総務省の資料によりますと,ウェブアクセシビリティとは高齢者や障害者を含め誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できることとあり,その必要性として,健常者と同様に高齢者や障害者にとってホームページ等は重要な情報源となっていることから,情報を提供する側がウェブアクセシビリティに配慮して適切に対応していないと,高齢者や障害者がホームページ等から情報を取得できなかったりウエブ上の手続ができないという問題が発生し,社会生活で多大な不利益が発生したり,災害時等に必要な情報が届かない状況となれば生命の危機に直面する可能性があるとされています。 ウェブアクセシビリティへの対応は障害者のためだけの特別なものではなく,誰しも障害者と同様の状況になり得ることから,一般の利用者のためにもウェブアクセシビリティ対応は必要なものとしており,またウェブアクセシビリティ対応を行えばユーザビリティーの向上にもつながり,利用者の満足度の向上や窓口への問い合わせの減少による業務効率化にもつながるとしています。 今議会でもホームページへの掲載をしているとか掲載して周知を図るといった答弁が幾つか出てきましたが,その情報にたどり着きにくければ,必要な人に届いていない可能性も考えられます。また,掲載されていることも知らなければ,何の効果も結果も得られません。そういった意味では各事業課などがSNSなどを活用し,上手にホームページや詳細が掲載されているページに誘導することが求められるのではないでしょうか。 以下伺います。 (1)まずは,岡山市の公式ウエブサイトのアクセシビリティー向上の取り組みについて御説明ください。現状,何か課題はあるのでしょうか。 (2)さきのガイドラインでは,2017年度末までに適合レベルAAに準拠することとされていますが,どうだったのでしょうか。 (3)現在のホームページ様式になり,かなりの年数が経過しています。元号も変わり,さまざまな社会環境も変化してきています。アクセシビリティー向上も図ったホームページなど,ウエブサイトの見直しをされてはいかがでしょうか,御所見をお聞かせください。 (4)先ほども述べましたが,SNSも上手に活用していくべきと考えますが,現在どこがどのように使われておられるのでしょうか。 (5)岡山市第六次総合計画の前期中期計画には,透明性の高い開かれた市政運営に当たり,ICTの利活用を初め,発信内容や伝え方の改善に取り組み,より幅広い市民に向けて,わかりやすく伝わりやすい市政情報を発信するとされています。また,岡山市情報化指針(2017~2021)では,行政サービスの利便性向上のため,ソーシャルメディアなども活用し,効果的な情報発信に努めるとしています。そして今年3月に策定された岡山市ユニバーサルデザイン・共生社会推進基本方針には,ICTを含め多様な媒体による情報発信を進め,あらゆる人が必要な情報を得られやすい環境づくりを進めるとあります。情報をとりに来るのを待つのではなく,欲している人や対象者に対して届ける姿勢が大切だと考えます。当局の情報発信についてどのような姿勢で取り組んでいかれるのか,お聞かせください。 大きな2番,窓口サービスについて。 一般的に大切な人を亡くし葬儀を済ませると,その悲しみも癒えぬ間に,死亡関連手続を行うため役所に出向きます。この死亡関連手続は複雑で,どこで何を手続すればよいのか,心理的な負担を抱えながら手探りで役所内を回り,住所,氏名など同じ内容の記述を何度も行わなければならず,さらにお亡くなりになった方が現役であったならば,その職場にも出向き,後片づけをしなければなりません。先日,地域の方との会話から,身内の死亡に関してさまざまな手続があり,大変でとても疲れたという話を伺いました。 一般的に家族が死亡すると,役所での手続としては,7日以内に死亡届を提出し,2週間程度の間に国民健康保険被保険者証の返還,後期高齢者医療被保険者証の返還,介護保険被保険者証の返還,葬祭費の請求,軽自動車などの名義変更,国民年金・厚生年金未支給請求,身体障害者手帳などの返還,世帯主変更届,さらに固定資産税の納税義務者の変更,上下水道にかかわる届け出など10前後の手続が必要になります。場合によっては手続ごとに受付窓口を探し移動し,時には階段の上りおりをして複数の窓口に赴き,同じような書類に故人の氏名や住所などを何度も記入しなければなりません。死亡時の届け出や手続が手際よく,わかりやすくならないものかという市民の声は大きなものがあります。 そもそも身内の死亡は余り経験のないことなので,死亡に関する手続をどのように進めればよいのか,よく知られていませんし,持参すべき確認書類の忘れ物などで改めて役所に行かなければならないケースもあると思いますし,それら多くの手続で待ち時間もかかっていると考えられます。 そのような中,今全国の自治体でおくやみコーナーという窓口が広がりを見せています。このおくやみコーナーは,故人の情報をもとに家族の方にマンツーマンで必要な手続を案内し,関係書類を一括作成し,その情報は関連部署と共有しているので担当課は事前の準備もでき,家族の方は押印と署名のみで手続が完了します。この取り組みにより処理時間も短縮され,御遺族の書類作成の負担や心理的負担も軽くなり,おくやみコーナーに訪れた方からは,手続がわかりやすくなって助かった,親切に対応してもらえたとの声が出ているそうです。さらには,手続がスムーズに進むため,職員の方々の負担軽減にもつながっているということで,住民サービスの向上と職員側の負担軽減という一石二鳥の効果が生まれているとお聞きします。住民基本台帳のデータとエクセル,各課のやりとりができるメールやオンライン環境さえあれば,新規システムの構築などの経費は全くかからずにできるとのことです。 高齢化が進み,毎年亡くなる方の数は増加している中,御遺族の負担を少しでも軽減するという姿勢と取り組みはこれから大事なものとなってくると考え,以下伺います。 (1)年間の死亡届け出数の状況についてお示しください。 (2)このおくやみコーナーの取り組みについて,当局の評価と窓口の設置について御所見をお伺いします。 (3)お隣の神戸市ではことしからおくやみコーナーを設置しているそうで,現在は全区役所,支所にまで拡大されているとお聞きします。パスポートの返納やクレジットカードの解約など,区役所,支所以外での必要な手続も紹介しているそうです。このコーナーの設置にあわせて,御遺族のためにさまざまな手続を御案内する冊子として「おくやみ手続きご案内」のパンフレットも作成しており,死亡に関して生じる役所での手続について,故人に当てはまるものをチェックし,必要なものを確認することができるようなものになっています。こうした事前の準備,心構えによって当日の忘れ物などで二度手間を防ぐこともできると考えますが,冊子の作成について御所見をお伺いします。 大きな3番,市営墓地について。 お墓を引き継ぐ人が途絶え管理する人がおらず,荒れた無縁墓が公営墓地で増加し,ひそかな課題となっています。お墓参りに行っても雑草が繁茂しているところもしばしば見かけることがあります。背景には,少子化や単身世帯の増加,都市部への人口集中などが挙げられ,またお墓の維持が困難になったとして墓そのものを処分する墓じまいも広がってきていますが,墓石の処分費が高額となることから放置されるケースも出ています。 墓地埋葬法では,墓地管理料の未納や放置が続く場合,官報への掲載や立て札で公告し,1年たっても連絡がないと改葬できると定められていますが,親族の所在確認などに手間取る上,墓石の撤去費用がかかるために処分に消極的な場合が少なくありません。また,墓は民法上の個人の所有物に当たり,法で認められていても改葬は難しい状況にあるそうです。 一方で人口減少が進み,死亡者数が増加し,墓の供給が追いついていない状況になっているところもあるそうで,新たな墓地を整備するには大変な時間と手間,経費が必要となり,公営墓地もさまざまな課題への対応が求められています。 以下伺います。 (1)岡山市の市営墓地はどのような状況なのでしょうか。無縁墓の状況,区画の過不足など,状況をお示しください。 (2)市営墓地の無縁墓となっている墓への対応と無縁墓化を防ぐための対策はどのようにお考えでしょうか,お聞かせください。 (3)最近は多数の遺骨を一緒に埋葬する合葬墓を設ける自治体が全国的にふえてきているそうです。お墓の管理に不安を感じる人がふえていることなどの背景があり,行政がほぼ永続的に管理し,残された親族にも負担がかからない墓地ということで,整備すると募集を上回る申し込みが殺到している状況だそうです。市内にも1カ所整備されていますが,今後の整備の方向性として検討されてはと考えます。御所見をお聞かせください。 (4)お墓参りに訪れる方々も高齢化が進んでいます。水道施設やトイレ施設も場所によっては遠くなっているところもあり,市民からも適正な配置を求める声をお聞きします。これら施設の整備について当局のお考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎小山直人市長公室長  大きな1番,岡山市の情報発信についての項,(1)岡山市の公式ウエブサイトのアクセシビリティー向上の取り組みについての現状と課題,(2)適合レベルAAに準拠しているのか,(3)ホームページの見直しをしてはどうかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 岡山市では,ウエブサイトのアクセシビリティーを向上させるため,ガイドラインを策定し,職員研修等を通じて誰もが使いやすいアクセシビリティーに配慮したページづくりを推進しております。また,平成29年度にはホームページ全体で技術的な改善を行い,適合レベルAA準拠を取得しております。しかし,アクセシビリティーをさらに高め,使いやすいウエブサイトを構築するためには,サイト全体の情報分類の見直し,音声読み上げ機能,画面の配色を変える機能,文字の拡大機能などの改善が必要であると考えており,来年度にはホームページをリニューアルし,誰もが支障なく正確な情報や機能を利用できる環境を整えてまいります。 同じ項,(4)SNSについて,どこがどのように使っているのかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山市のソーシャルメディアは,現在市の各部署が主体となってフェイスブックなどを中心に74のアカウントを運用しております。観光情報や移住・定住支援,子育て支援などさまざまな情報を発信しているところでございます。 同じ項最後,(5)情報発信についてどのような姿勢で取り組んでいくのかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山市では,広報紙,テレビ,ホームページ,SNSのほか,記者会見などによるマスコミ各社への情報提供などさまざまなツールを活用し,発信する情報の中身や受け手の特性に応じて適時適切な情報発信に努めております。市民の皆様の情報入手手段の多様化が進む中で,議員御指摘のSNSの効果的な活用やホームページへの誘導といった視点は重要であると考えており,例えば今年度からリニューアルした広報紙ではQRコードを掲載し,ホームページとの連動を進めております。また,ホームページのサイト内の回遊性向上やSNSとの効率的な連動の仕組みについても,ホームページのリニューアルに合わせて検討してまいります。今後とも情報を必要とする人へ必要な情報をタイムリーにお届けできるよう,各種広報媒体に工夫,改善を行いながら,わかりやすく伝わりやすい情報発信に努めてまいります。 以上でございます。 ◎荒島茂樹市民生活局長  大きな2番,窓口サービスについての項,年間の死亡届け出数の状況,それからおくやみコーナーについてどう思うか,お悔やみ手続の冊子の作成についての御質問にお答えいたします。 年間の死亡届け出数はここ数年およそ9,000件程度で推移しており,平成30年度実績では9,237件となっております。 次に,おくやみコーナーにつきましては,届け出をされる方の労力の軽減と待ち時間の短縮につながることから,窓口に設置できたらよいと考えますが,岡山市の現状を踏まえた上でどのような対応が可能か研究してまいりたいと考えております。 また,冊子の作成についてですが,死亡時の届け出の手続をわかりやすく御案内する工夫は重要と考えておりまして,県や国関連の手続などに関する窓口の御案内も含めまして,現在本市の窓口で届け出をされる方にお渡ししている必要な手続項目と担当窓口の一覧表の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして大きな3番,市営墓地についてお答えいたします。 まず,無縁墓の状況と区画の過不足についてですが,市営墓地に係る無縁墓につきましては,平成30年度から無縁墓地調査事業に着手しており,まずは東山地区の市営墓地の無縁と思われる墓地について,令和2年度末までの計画で現状把握を行っているところです。 次に,区画の過不足ですが,毎年5月に市営墓地の空き墓地状況調査を行っており,今年度は283区画の空き墓地が確認できており,このうち使用可能な墓地については公募等により使用者を募集する予定としております。近年の傾向としましては,こうした墓地の使用申請数より墓じまいによる墓地の返還数のほうが上回っている状況です。 続きまして,無縁墓への対応についての御質問ですが,無縁墓地調査事業の中では,長年墓参の形跡がなく草や木が茂っている墓地について,簡易な草刈りを行った後に適切な管理を呼びかける看板を設置するなどの対策を行っております。無縁墓地調査事業終了後は,墓地埋葬法に基づきまして縁故者の調査を行った上で無縁墓として整理するかどうかについての判断を行っていくこととなります。 続きまして,合葬墓の整備の方向性についての御質問にお答えいたします。 岡山市では上道墓園に合葬墓を1カ所整備しております。議員の御指摘のとおり合葬墓のニーズは増加傾向にあり,現在全体の半分程度が埋まっている状況です。このような状況を踏まえまして,新たな合葬墓の整備の必要性について検討してまいりたいと考えております。 最後に,水道施設やトイレ施設の整備についての御質問にお答えいたします。 高齢社会を迎え,墓地を利用しやすくすることは必要と考えておりますが,在来の墓地につきましては参道が狭く,墓が密集していることなどから,現状では新たな施設を設ける場所を確保することは難しい状況でございます。 以上です。     〔13番林敏宏議員登壇〕 ◆13番(林敏宏議員)  御答弁ありがとうございました。 少し再質問させていただきたいんですけども,岡山市の情報発信についてですけど,かなりマニアックな質問で,さっきの質問にもお話しさせていただきましたけど,今議会を聞いてもホームページにかなり情報が集中するような答弁が出てきていて,それはそれでいいんですけども,結局欲しい方がちゃんとすぐ手に入れられるような状況じゃないと載せていても意味がないんじゃないんかなとは思うんです。 先日,松田議員が電話番号を調べるのにかなり時間が要ったというふうなお話がありましたけども,普通に使っていてもそういう状況があるのはサービスとしてどうなのかなというふうなところを感じたわけでございます。来年リニューアルを全面的にしていただけるというふうなお話なので,そこは期待するところなんですけども,それだけじゃなくて,ここでも触れましたけどもそういった高齢者の方また障害者が情報を得やすいといったところについて,今度アクセシビリティーを全面的にしっかり上げていただくことが必要なんじゃないかなと思っております。ここは今,来年していただくという予定の答弁をいただいているので,しっかりその辺も向上するように,これから1年やっていただければええんですけど,その新しいホームページをいつ公開されるのか教えていただければなと思います。 それと,先ほど前の質問で田尻議員がコールセンターの話から倉敷のコトンちゃんの話ですかね,AIの話に行かれていましたけども,ホームページにもFAQがたくさん今,こんなときはみたいな質問が出ていますけど,あそこをのぞいてみても,いろんなそれぞれ関連する用語のところがあって,それを開くとぱあっと出てくるんですけども,何か蓄積がまだまだ足りないのかなというふうなところもありますし,もうちょっと充実させていく必要があるんじゃないかなとも思います。そういったところがきちっきちっとできておれば市民の方はそこで答えを得られるわけでありますし,逆に言うとこの倉敷も,さっきの田尻議員の資料を見ると,ホームページに掲載されているFAQ情報をもとにした学習データの中からというふうなことで,そのデータのもとにもなっているわけでありますので,岡山市もしっかりその辺をもっともっと充実させていくべきではないかなとも思っております。先ほどグリップをどこにするかなんていう話もありましたけども,広報広聴課がされるのかどうか,そういった意味でまた確認させていただければなと思っております。 あと,どうしても情報発信については災害時のこともきちっとやっていただかないといけないかなと思っております。命につながることですし,先ほどの防災ラジオもそうですけども,きちっとした,ちゃんとした情報が随時適宜に市民の方に届くということが大事だと思いますし,ここに行けばこういう情報が載っているということもどんどんどんどん平時から出していくということも知らせるという意味で必要なのかなと思っております。最近,危機管理室と広報広聴課がかなり連携していただけるようにはなっているみたいなので,そこはすばらしいなとは思うんですけども,しっかりそういった意味では情報の出もとである危機管理室がしっかり情報を出していただかないといけないかなと思っています。その辺をどうされていくのか,教えていただきたいと思います。 以上で終わります。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  高齢者や障害者の方への災害情報についてでございますが,災害に関する情報は,先ほど議員が御指摘のように市のホームページにたくさん掲載しております。そのほか緊急速報メール,それから各種SNS,それらを活用した情報発信を推進しております。特に高齢者の方におかれましては,こういった情報があるということを,情報リテラシーといいますか,情報の活用能力を高めていただきながらIT機器を活用した情報収集の方法について周知してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎小山直人市長公室長  ホームページがいつ新しいシステムに変わるのかとのお尋ねですが,来年の6月から本番切りかえに向けて今作業しているところでございます。 もう一点,各コンテンツの充実であるとか更新であるとか,そういった蓄積をしていくためには職員の広報マインドを底上げしていく必要があると考えております。そこの広報マインドの底上げについては,当然広報広聴課の責務であると考えております。 以上でございます。     〔13番林敏宏議員登壇〕 ◆13番(林敏宏議員)  市長,広報広聴について御所見があれば,全体的に……。 ○松田安義副議長  時間切れなんで,申しわけありません。 以上で林敏宏議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして吉本議員。     〔30番吉本賢二議員登壇,拍手〕 ◆30番(吉本賢二議員)  皆さんこんにちは。自民党の岡山市議団の吉本でございます。ありがとうございます。 前回の個人質問が3月1日。117日ぶりにここへ立たせていただきまして,個人質問ができるということはうれしいなと改めて感じてここへ今立たせていただいております。 本当に今議会はいろいろ話題があったかと思うんですけど,世間一般でいう話題を話させていただけたらなと思いまして。毎年12月にチーム岡山スポーツクラブというところが岡山県営球場を使って午前中は平林金属さんのソフトボール教室,午後はシティライトさんの軟式野球教室というものをやっていただいて,私は毎年毎年参加させていただいて,多くの子どもたちが上手な大人たちに教えてもらっているなというような雰囲気だったんですけど,成本議員からもありましたとおり,シティライトさんが今回,岡山市を代表して全国大会に行っていただける。また,皆さん御存じだと思いますけど,ソフトボールのほうで世界大会が開催されて,吉村監督,松田ピッチャー,バッターを含めた4人の方が日本を代表して銀メダルを獲得したということで,岡山市のスポーツはますますいい調子になっているのかなと。ああいうことがあれば,子どもたちにもスポーツを続けていこうという強い強い思いをこれからも持っていただけたら岡山市の未来も明るいかなと思っております。 今回の質問は,選挙を通していろいろ我々が主張したこと,また市民の方から,団体の方から聞かせてもらったことを中心に聞かせていただきたいなと思いますので,当局の皆さん,どうかよろしくお願い申し上げます。 きょうは1項目,北区の将来についてということで質問させていただきます。 最初に,小学校に入るまでの未就園児の件でお伺いさせていただきます。 私は4年間保健福祉委員でございましたんで,この話題をなかなかこの本会議場では言うことができませんでした。4年ぶりにこの話題に触れさせていただきますんで,ちょっとこだわりがあるかもしれませんけど,どうかよろしくお願いいたします。 約10年前ぐらいからですかね,当時から保育園に入れないんだ,入れないんだということで保護者の皆さんから多くの議員さんも御相談を受け,どうにかならんのんかなということでここの議場で皆さんが話をされておられました。そのときの市の答弁は,必ずといっていいほど待機児童はゼロなんですよと,ただ保留児さんが多いんですよと。たしか当時,何百人単位で保留児というものがおったんじゃないんかなと思います。大森市長になられまして約6年。国の制度も政策も変わってきたかもしれませんけど,女性の皆様にも働いていただきたい,輝くような国にしていきたい,また子育て政策もしていきたい,そういうようなことからだんだんだんだん風向きが変わって,大森市長にかわって保留児という言葉はやめようじゃないかと,待機児童という言葉を使おうじゃないかということで,当時ワーストツーでしたかね,本当に全国的にも有名になってしまいましたけど,あのときはいい決断じゃったんじゃないんかなと思っております。 そこから子ども・子育て支援事業計画というものを平成27年度からこの平成31年度までということでつくり上げてきて,そのときに30の提供区域の話が出たと思います。我々も本当は中学校区が36あるんだからそんなんでええんかどうかという議論をいろいろしたけど,あのときはスタートしたのが事実でございました。それから受け皿をしっかりつくって,今まで多くの部署は予算が削られる中,岡山っ子育成局だけは毎年毎年予算がふえているようなことが数年続いたかなと思っております。 また,保育士の給料のアップをしてみたり保育料の見直しをかけてみたりということでいろいろ政策を打ってきて,今は家賃の補助であったり奨学金の返済の補助をやってみたりということで保育士さんが足らない部分に関して手を入れ,いろいろやっているんですが,2年前の国政選挙において保育の無償化をするんだということで我が自民党のほうが掲げ,今また岡山市を含めて全国的には苦労されている市町村が多いんじゃないんかなと思っております。 こういうふうに岡山市にもいろいろやってはいただいているとは思いますし,そういうようなことを我々も関係者であったり市民の方には説明するんですけど,きょうは幾つか意見があるんで質問させていただきます。 ア,4区ごとの待機児童数と入園した割合をお示しください。今は待機児童の多さなどからエリアを決め,新園を募集していますが,今ある園との配置,一定の距離が離れているかなどの条件については考えているのか,お示しください。 保育士の確保策。 これも今,御存じだと思いますけど,30%ぐらいの民間の保育所で保育士さんが足らないと。実を言うと岡山市は平成29年度より任期つき職員というものを雇っております。正規の職員さんと任期つき。その任期つき職員があるから我々民間の保育所には少なくなったんじゃないんかということをよく言われる方もおられるんですけど,調べる限り正規の職員は以前に比べ減っている。任期つきの職員は毎年毎年ふえている。要は足すとほとんど合計数は変わらないという現状でございます。 ここでお尋ねいたします。 イ,この点についての御所見をお願いいたします。 それから,この10月より幼児教育・保育の無償化が行われますが,心配しているのが,私立幼稚園さんなんですけど,保護者や施設関係者に特別な負担がかからない,要は利用料を負担してから返金になるんか,また施設にとっては市から先に入金があるんか,要は給料などの資金繰りは大丈夫かというような御相談を受けております。 ここでお尋ねいたします。 ウ,それについての御答弁をよろしくお願い申し上げます。 エ,先ほど保留児の話と30の提供区域の話をさせていただきましたが,保留児というような答弁をせずに,あのときに待機児童対策をしっかり打っていたらどうなっていたんだろうか,それについての御所見をまず1つ目。 2つ目といたしましては,今回,我が代表質問の中で36程度に見直しを考えているというような発言をされました。今実際30のうちの12の園は完成しているんです。交渉中が8の園,全く話ができなかったのが10というようなことになっている。5年前,6年前ですか,中学校に1園をつくる,こういうような話し合いができていれば,もっともっと民間委託が進んでいただろうし,統廃合も進んでいたんじゃないんかなと思います。本当に子育て政策の難しさを感じますが,この点についての御所見をお願いいたします。 今度は小学校,中学校の話でございます。 多くの議員さんが要望され,多くの保護者からも要望があって,やっとエアコンがつきました。中学校がことし,小学校は今年度中について,来年からは使えるんじゃないんかなと思います。エアコンがつくことによっての授業の形態についてお尋ねします。 オ,夏休みなど長期休業などについての今後の計画をお示しください。また,土曜授業──年3回もやっておりますけど──の成果と課題をお示しください。 続きまして,今度は小学校の児童の数について。 これもまたいろいろ相談を受けるんですけど,5月1日の時点で岡山市内の小学校の児童の数は,芳泉小学校,ひばり分校も入れて,これが1,345名,吉備小学校が1,217名,西小学校が1,200名,大元小学校が1,082名,これぐらい大きい学校が市内にはあります。 ここでお尋ねいたします。 カ,芳泉小学校は,ひばり分校になぜ分かれたのかを御説明ください。また,児童数が多い小学校について,今でもプレハブ授業をやったり,運動場が手狭だとかいろいろ問題が出ておるところでございます。先ほど言うた吉備,西,大元の解決策についてどのように考えているのか,御説明ください。 もう一つ,小学校のとき,中学校でもあるんですけど,貧困問題についていろいろよく聞かれることがあります。 キ,貧困問題により学力に差がつく。そうすることによって就職にも影響しているんだということをよく言われるんですけど,じゃあどういう現状なんかというのは聞きにくかったんで基準として1つだけ聞かせていただくのは,就学援助というものがあります。就学援助のここ数年の援助率についての変化をお示しください。 防災対策についてお伺いいたします。 昨年の7月豪雨を受け,我が地元の半田山は崩落してしまいまして,それから国や岡山大学の力をかりながら今計画的に作業は進んでおり,この7月からまた次の工事が始まり,年内にはある程度きれいな状態になるんじゃないんかなと思っております。 ここで質問させていただきますが,その前に7月豪雨を受けて,本当に多くの職員さんが連日それに向けて対策,対応,復旧をしていただきました。ただ,市民の皆様から,あそこがまだ直っていないじゃないか,ここをこうしてほしいというようなお声はよく皆さんも聞かれていると思いますので,質問させていただきます。 ク,昨年の大雨災害より約1年が経過しました。道路や河川などの公共土木施設における災害復旧工事の進捗状況についてお示しください。 笹ケ瀬川と足守川は質問答弁がありましたので,ここでは旭川,中川のしゅんせつ工事について,国,県,市の計画をお示しください。 牧山クラインガルテンのところなんですけど,指定管理,NPOのほうは一日も早くクラインガルテンを直してほしい。重複する方もおられるんですけど地域の方は,クラインガルテンもそうだけど,あそこの河川との間の道路をしっかり直してほしいというようなことを,多くの議員さんも動いていただいていい方向に行っているとは聞いておるんですけど,それについてお尋ねしますが,牧山クラインガルテンの復旧工事の修繕計画はどうなっているのか。 その南側にあります県事業である築堤工事及び県道の拡幅についてはどのようなスケジュールで行われるのか,御説明ください。 土地の有効利用でございます。 我が会派もいろいろ市街化調整区域,市街化区域の話をさせていただきますが,今北区には2カ所,市街化区域への編入,特定保留地区というものがあります。その1カ所が津島京町にあります。これは平成6年に指定されております。もう一点が北長瀬駅北地区,これが平成16年に指定されておりますが,まだ今のところ市街化区域に入っておりません。早く進めてほしい人もいれば,もうちょっと説明を聞かせてほしいという方がおられるんで,きょうは質問させていただきます。 ケ,どのような経緯でこの地区が選ばれたのか,今まで地権者などとどのような話し合いをしてきたのか,今後話し合いをどのように進めていくのかをお示しください。 もう一つ,空き家対策についてでございます。これは,市街化調整とは言いませんけど,周辺地域のところでもよく聞く話ですけど,町なかでもこの空き家の問題は本当によく聞かせていただく問題でございます。 ここでお尋ねします。 コ,空き家の相談件数,所有者への対応件数,所有者の対応数をお示しください。また,法整備もされましたが,問題点があればお示しください。また,市街化区域によってはマンションがふえ困っている現状,空き家がふえ困っている現状です。これを上手に調整できないのか,立地適正化計画などに反映できないのか,御所見をお示しください。 北区の課題と将来についてです。 まず,岡山駅西口の件。この件もいろいろ御相談を受けます。 そこで質問です。 サ,西口活性化協議会ではどのような議論が行われ,また西口活性化事業としてはどのような計画があるのか,御説明ください。 あと,京橋の件でございます。春先より,瀬戸内国際芸術祭に合わせ,犬島までの船が通っております。私もそれに乗って犬島へ行って瀬戸内国際芸術祭を楽しませていただきました。また,同じような会場では月に1回朝市が開催されております。関係者に聞くと,平均約2万人の方が毎月毎月来られると言われるんです。トイレの件で困っているんだということをお伺いしますので,きょうはお尋ねします。 シ,京橋からの船について,瀬戸内国際芸術祭春期間の利用者数なども含め御所見をお願いします。また,京橋朝市会場にあるトイレについて,ネーミングライツなどを利用しきれいにするべきだと思いますが,御所見をお願いいたします。 最後の項でございます。先日,シンフォニーホールで岡山市政令指定都市移行10周年・市制施行130周年記念式典があったと思います。我が会派といたしまして昨年9月に代表質問の中で北区の分区などについてもいろいろ議論させていただきました。 そこでお尋ねいたします。 ス,10年がたちました。一度区のあり方について検証するべきではないでしょうか。審議会を立ち上げ,有識者などより御意見をもらって,今のままでよいのだろうか,それに関して審議するべきだと思います。御所見をお願いいたします。 セ,北区の区長にお伺いいたします。私は,今以上に区役所に権限を与え,各区の特徴を出すべきだと,そして区長はしっかりと区のビジョンを掲げてほしい,そのような思いでございます。北区の将来像について,昨年の豪雨災害を受け,さらに新年号の最初の年である令和元年の北区の課題やビジョンについての御説明をよろしくお願い申し上げます。 以上で1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,吉本議員の質問にお答えいたします。 私は,保留児という概念の設定の問題,また整備方針を最初から中学校区にしていれば民営化は進んでいたんではないかと,この2点について経緯を少し私の頭の中で整理させていただいてお話をしたいと思います。 私は,まず1期目の当選をして最初の議論,ここに立たせていただいたときに,何人かの方から御指摘いただいたのは保留児を解消せよという話でありました。私は,その保留児の解消ってあり得ないと思いました。なぜならば,保留児の中に来年の予約が入っています。例えばある園にしか行きたくないという人も入っている。これは解消はあり得ない。となると,待機児童はゼロ。我々の目標,例えば整備方針というのをどうするかということですが,待機児童ゼロだったらやらなくていいのか。でも,今吉本さんがおっしゃったように,ちまたには入れないという人が大勢おられる。私は当初考えたのは,長い経緯もありますから,保留児の中で我々の目標みたいなものをセットできるかというようなことを考えたんですが,なかなかそれもうまくコンセンサスがとれないということで待機児童の定義を変えさせていただきました。それで目標設定が出てきて,この待機児童というのも,これは各都市いろいろあるんです。その中では割と我々にとって厳し目にやっているつもりであります。例えばこの保育園に入ろうとされる方,我々の場合は月に48時間働くということであれば申し込みしてくださいということを言っているんですが,ある都市によれば60時間だとか64時間だと,こういうふうになっている。割と我々にとって厳し目,一般の方にとっては緩やかな形でやらせていただいているところであります。そういう面で目標をきちっとセットできたということが,当時に比べて今4倍とか5倍の保育園の整備をやっているところにつながっていったんではないかなと思います。ただ,以前の考え方,ずっと前から例えば待機児童の定義を変えていたとしても,今回のような無償化の動きは当然ながらわからないわけですから,やっていたとしても今の状態からどれだけ改善しているかというのは難しいかもしれない。 もう一つの提供区域の30カ所というのは,これも私はほとんど関与していませんが,ある面わかる。なぜならば,要するにセーフティーネットということで公立のこども園を整理していくということにしていましたから,あとは基本的には民にお任せする。だから,セーフティーネットを小さくしようという意図はわからないではない。しかしながら,これが現実にどう動いていったのかというところでいくとちょっと無理があったということじゃないかなと思います。実はこの30から36にした経緯も,自民党さんからも御指摘いただきましたし,いろんな話もあったんですが,現場も相当つらかったみたいです。だから,中原局長のほうからちらっとこの30じゃ対応できないというような話があったときに,私がもうこだわらなくていいんじゃないかという話をしたら,本当にほっとした顔をしていました。あとは36という形でこれから進んでいくわけですが,それにしても地元の御理解というのが非常に大きな鍵になってまいります。うなずいていただいている方が非常に多いわけでありますけれども,そういうこれから地元とまたお話をさせていただく中で議員さんの御尽力もぜひともお願い申し上げたいと思います。 私はもう一つ,北区の将来と課題の中で京橋からのクルーズの話です。所見はということをお話し申し上げたいと思います。 このクルーズの乗船率ですが,瀬戸内国際芸術祭の春会期においては,期間中2,467人が乗船し,乗船率は75%,土日,祝日はほぼ満席であったと聞いております。また,乗船者にはカルチャーゾーン,京橋朝市,表町商店街などの情報を提供し,回遊を促した取り組みもされているところであります。このように春は非常に好調だったと思います。これから夏会期,そして秋と続くわけであります。特に秋に開催される岡山芸術交流との関係は,私としてもこの瀬戸芸との連動,そして周辺の表町を初めとする中心市街地への回遊性の向上,これらを期待するところであり,大なる相乗効果を望むものであります。 以上です。 ◎山口博史政策局長  北区の将来についての項,北区の課題と将来のうち,区のあり方についての検証についてお答えいたします。 お尋ねの趣旨は行政区の編成に関することを念頭に置かれてのものと承知しておりますが,現在の4つの行政区は,有識者で構成された行政区画等審議会において,岡山市の人口規模や面積規模を初め,公共機関の所管区域及び選挙区などが考慮された議論に基づいた答申を参考に,多くの市民の皆様の御意見や市議会での御議論を踏まえて決定されたものでございます。区割りにつきましては,これまでの経過等から現行の区割りを見直す状況にはないものと認識しており,現時点において審議会等で検証する考えはございません。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ項,子育て支援についてお答えします。 まず,4区の待機児童数と認可園へ入園した割合です。 北区は待機児童数111人で,入園した割合は92.2%となっております。中区は待機児童数146人,入園割合は87.7%です。東区は待機児童数30人,入園割合は95.1%,南区は待機児童数66人,入園割合は93.2%となっております。 次に,新園募集に際し,今ある園と一定の距離が離れているなど配置について考えているのかとのお尋ねです。 事業者募集は教育・保育提供区域を単位として実施しており,既存園との位置関係での制約は設けておりませんが,応募に係る相談等があった際には,開設予定地を確認した上で周辺での既存園の開設状況や今後の開設予定等の情報をお伝えすることとしております。 次に,公立の任期つき保育士の採用についてです。 公立保育園の任期つき保育士の採用については,平成28年度以降,定年退職者が多く,一定の保育士が必要となったため実施したものです。公立保育園においても保育士の確保に苦慮しており,平成29年度から任期つき保育士は36人増員しておりますが,臨時職員を含むフルタイムの保育士数では46人の減員となっており,任期つき保育士の採用が民間の保育士不足の原因とは考えておりません。 次に,私立幼稚園での無償化への対応についてです。 無償化後の事務は,施設の種別ごとに国から基本的な処理方法が示されております。私立幼稚園の利用料についても,保育園やこども園と同様に岡山市から施設へ毎月直接支払うことを想定いたしております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で防災対策のうち,牧山クラインガルテンの復旧工事の修繕計画についてでございますが,当農園は3カ年で復旧する計画となっており,昨年度に園内の電気,散水設備の復旧,農園,農道の修繕を実施したところです。また,今年度は復旧対策費6,779万2,000円の予算を計上し,管理棟の新築やラウベという農園附属の小屋,屋外トイレなどの修繕を実施し,来年度にはトイレを近隣の農業集落排水に接続し,完全復旧する予定としております。 なお,被災した管理棟につきましては,来年度に撤去の予定でございましたが,岡山県が県道拡幅の築堤工事に合わせ本年度に撤去する方向で関係者の調整を現在行っているところでございます。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,子育て支援の中,3点の御質問をいただいております。 まず,夏休みなど長期休業の今後の計画と土曜授業の成果と課題についてであります。 今年度,中学校へのエアコンの設置に伴い,年間の総授業時間数にゆとりができるように夏季休業日を3日間短縮いたしました。来年度は小学校にもエアコンを設置することから,小学校と中学校の夏季休業日の短縮について改めて検討してまいりたいと考えております。 土曜授業の実施に当たりましては,振りかえ休業日を設定せずに授業を実施していることから,教員や子どもたちへの負担があるという課題がございます。しかし,土曜授業を実施することで学校行事や授業の様子を公開したり,地域の方を招いた学習を行ったりすることができることから,開かれた学校づくりに成果が上がっていると考えております。 次に,芳泉小学校の分校化,また過大規模校の対応についてでありますが,芳泉小学校の分校化につきましては,昭和53年の芳泉小学校設立から急激に児童数が増加したため,分校を開設したものでございます。西小学校,大元小学校につきましては,児童数が横ばいから減少傾向にあり,今後もこの傾向は続くものと考えております。また,吉備小学校につきましては,今後も児童数の推移を注視しながら,通学区域の変更も含め,長期的な計画の中で検討すべきものと考えております。 最後に,就学援助について,ここ数年の援助率の変化でありますが,若干減少傾向ではありますが,全児童・生徒数の15%前後で推移しておるところでございます。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,まず防災対策のうち,旭川の築堤と県道拡幅のスケジュールについてお答えいたします。 旭川河川改修事業は,北区中牧地区の2,250メートル区間において県が堤防整備等を実施しており,昨年の7月豪雨により同地区が被災したため,昨年度から国の補助金を活用することにより事業を集中的に推進し,今年度末で暫定堤防が完成予定であると聞いております。また,県道玉柏・野々口線の拡幅工事は,同区間を河川改修事業との合併工事として県に工事委託し事業を進めており,来年度以降,暫定堤防の築造に引き続き,2車線拡幅工事を実施するよう県と調整しております。 次に,土地の有効活用のうち,空き家の相談件数,所有者への対応件数,所有者の対応数,それから空き家対策の問題点,そして立地適正化計画へ反映できないかというお尋ねに一括してお答えいたします。 空家特措法施行以降の平成28年度から平成30年度で,所有者からの補助制度や空き家情報バンクに関する相談が延べ約1,500件,その他に周辺住民から老朽危険等の通報が延べ約500件になります。通報があれば現地を確認し,所有者を特定した後,文書や電話等による助言指導を随時行っております。また,市が調査した空き家も含めて著しく保安上危険な空き家181棟を特定空家に認定し,うち157棟について除却や応急処置済みとなっております。 問題点としては,市内に約8,600棟の空き家が存在し,所有者意識が希薄なことや経済的な事情等から適正な管理が行われず,そのまま放置される空き家が今後も増加するものと考えております。特に相続登記が行われず所有者不明や権利関係が複雑な空き家が生じた場合は所有者の特定に多くの労力と時間を要しているため,結果として迅速な対応が難しくなっております。また,利活用については,需要の側に新築,持ち家重視の住宅観が根づいており,中古住宅の市場が停滞ぎみであることが挙げられます。さらに,供給側となる所有者や相続人が利活用の必要性を感じていないケースも見受けられます。一方,立地適正化計画については,居住誘導区域を定めることにより,都心や拠点等における空き家の発生の抑制に寄与するものと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,土地の有効活用のうち,北区の2カ所の特定保留地区指定の経緯,地権者等との話し合いの内容や今後の予定についての御質問にお答えいたします。 特定保留地区は,土地区画整理事業など計画的な市街地整備の実施が確実になった段階で市街化区域へ編入する地区であり,本市では津島京町地区と北長瀬駅北地区の2地区がございます。津島京町地区は,国道53号などの幹線道路が整備された地区であり,一部の農地も含めた地区全体での良好な市街地形成のため,平成6年から特定保留地区としており,これまでに地区計画制度などを活用した計画的な市街地整備について4回地元説明を行ってまいりましたが,合意形成までには至っていない状況です。また,北長瀬駅北地区は,岡山市西部の新たな拠点としての良好な市街地形成のため,平成16年から特定保留地区としており,土地区画整理事業の実施に向けて地域の方々と協議を重ねてまいりましたが,合意形成には至っていない状況です。今後,開発の動向や地域の方々の意見も踏まえながら,市街化区域編入に向け,方向性も含めて検討を進めてまいりたいと考えております。 続きまして,北区の課題と将来のうち,西口活性化協議会における議論と現在の計画についての御質問でございます。 地元の団体,企業によって構成されている西口活性化協議会は,定期的に会議を開催し,地区の活性化に向けて幅広く意見交換するとともに,さまざまな事業の検討を行っております。現在,本協議会は岡山駅西口周辺の店舗や施設などを紹介したマップを年1回作成しており,そのほか本協議会に参加している各団体,企業が古着のフリーマーケットやウエストサイドカーニバルなどのイベントを実施し,地区のにぎわいと魅力づくりに努めているところです。また,このほか西口活性化に資する事業としては,今年度本協議会や駅西地区まちづくり協議会と活性化について議論した結果,岡山駅西口が吉備路への出発点でもあることから,日本遺産「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま」をコンセプトとしたモニュメントの設置を計画しております。 続きまして,京橋朝市会場にあるトイレについての御質問でございます。 京橋朝市には毎回多くの市民や観光客が訪れており,買い物や飲食に加え,トイレを快適に御利用いただくことも訪れた方々の満足度の向上につながるものと考えております。こうしたことから,朝市会場のトイレについては平成28年度に大便器の洋式化を行ったところでございますが,トイレをきれいに保ち,快適に御利用いただくため,清掃等による利用環境の改善などについて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  同じ項,防災対策のうち,道路や河川などの公共土木施設における災害復旧工事の進捗状況についてお答えいたします。 公共土木施設災害復旧のうち補助災害復旧事業は56件中49件が発注済みでございまして,そのうち18件が完了しております。単独災害復旧事業でございますが,72件中57件が発注済みでございまして,そのうち41件が完了しております。合わせて128件中,約83%に当たる106件が発注済みで,約46%に当たる59件が完了しております。 続きまして,旭川,中川のしゅんせつ工事について国,県,市の計画はとのお尋ねにお答えいたします。 まず,旭川についてですが,旭川合同堰から下流の国直轄管理区間では今年度,玉柏地区においてしゅんせつを行う予定と聞いております。県管理区間では昨年度から令和2年度にかけまして,北区御津芳谷から建部町品田の区間において著しく土砂が堆積している箇所のしゅんせつを行う予定と聞いております。 次に,中川についてですが,県管理区間におきましては,河川状況を把握しながら順次しゅんせつを実施していく予定と伺っております。また,市管理区間においては,現況を把握し,流下能力を阻害している箇所があれば予算の範囲内で順次対応してまいります。 以上でございます。 ◎江田美幸北区長  御質問の最後でございますが,北区の課題やビジョンについてお答えいたします。 北区は4区の中で最も区域が広く,地勢的にも文化的にも多様な特色を持った地域を包含していることから,それぞれの個性を生かした地域づくりを進めていく必要があります。第六次総合計画の区別計画においては,自然と共生し,歴史と文化が薫る賑わいと交流のまち北区を将来目標に掲げており,都心部と各地域が魅力を高め発信し,人や地域が交流,連携するまちづくりを進めることを目指しております。その実現に向けて,総合計画にお示ししている各施策について各部局と連携しながら進めているところです。また,災害時においても地域によって想定されるリスクが異なることから,支所,地域センターなどと十分連携をとりながら対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○松田安義副議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時8分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。     〔30番吉本賢二議員登壇〕 ◆30番(吉本賢二議員)  御答弁ありがとうございました。 市長のほうから保留児の件と提供区域の件で御答弁いただきました。私は4年間ずっとおらせてもらって,30区域の件を全部やり切るべきじゃないかなとはずっと思っておったんですけど,結果的には10件は全く入れていなかったというような現状でございます。それはもう岡山っ子育成局は本当によくやっていただいておって,いろいろ報告を受けておりましたけど,それは地域との難しいところかなと思います。 ここで提案なんですけど,たまたま教育委員会と重なりますが,地域協働学校というのがあります。今度36の中学校区に入れるんであれば,その地域協働学校と一緒に自分たちの園はどこがいいですかねというのをそういう場で話をするべきじゃないかなと。教育委員会のほうも,自分たちの地域の子どものためなら絶対協力してくれる方ばかりなんで,岡山っ子育成局ばっかりが行くのはよくないと思うし,じゃあ教育委員会が行くのかというのは,これはおかしいと思います。たまたま両局をまたがる副市長がおられるということなんで,副市長のほうから御答弁をよろしくお願い申し上げます。 ◎加藤主税副市長  御指名でございますんで。 議員の今の御提案の趣は理解できるところかと思っております。実際にこども園の整備,民営化が進んでいる地域ですが,いろいろ伺うと,それぞれの地域において推進協議会ですとか考える会というふうな地域全体でどうしたらいいのかとかどうやっていくべきだと話し合うというか考えられる仕組みがある場合が多いというふうなことでございます。今の御提案の地域協働学校は本来学校をどうするかというふうなことで設置されるかと思います。こども園の整備とか民営化というふうなことにも生かし得る可能性はあると思っておりますが,それぞれその目的のためにつくられるものでございますんで,すぐにこれというふうなわけにもいかないと思いますし,関係者のいろいろな問題もあるかと思いますが,地域の考え方もお聞きした上でどう活用できるか,検討,研究してまいりたいと考えております。 ◆30番(吉本賢二議員)  教育委員会にも協力していただけると思いますし,同じように児童クラブの件も絶対この問題が出てくると思うんです。3年間という期限を決めて移行してもらうかどうかという問題が絶対出てくる。今の認定こども園の提供区域の件も5年以内には片づけなきゃいけないということなんで,しっかりと地域と一緒になって考えていただけたらなと思います。それは要望とさせていただきます。 あと,吉備小学校の件でございます。 平成30年11月に別の議員さん,地元の議員さんから聞かれております。同じ答弁だったんじゃないんかなと思います。教育長も多分心を痛めていると思います。ここで何をしたとかどういう調査をしたんかは聞きません。しっかりと,子どもたちのためだと思って一日も早い対応をよろしくお願い申し上げます。 それとあと,特定保留地区の件ですが,平成6年に決めて25年たっております。私も地元議員の一人でございますけど,本当にいろんな声を聞きます。今回集める予定があると聞いておりますんで,ぜひともアンケートなどをとって,住民の方,地権者の方,土地を借りている方を含めて皆さんがどういう御意見なんかをお伝えするためにもそういうことをするべきじゃないかなと思いますんで,御所見をよろしくお願い申し上げます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  この津島京町特定保留地区ですね,長い間ずっとまだ編入されていないんですけれども,ようやく民間のいろんな開発の動き,意向が出てきたので,我々としてもそういった動きというものを一つの契機として,ここは前進させていきたいとは思っておりますが,そうはいってもその地域の中にはいろんな考え方を持っている人がいます。ですから,今後ともその意見をちゃんとお伺いしながら,できるだけここを特定保留解除に向けて前進していけるようにしっかり頑張っていきたいと思っております。 以上です。 ◆30番(吉本賢二議員)  ぜひとも御協力よろしくお願いします。 最後となります。北区長に御答弁をいただきまして,区長さんがことしの4月から女性初の区長ということですが,女性だから男性だからとは私は思うておりません。ただ,第六次総合計画は平成29年に出発して,今2年がちょっとたったと。じゃあ,そのたびにくるくるかえるのがええんかどうかと言われると,ここにもいろいろ疑問があると思います。確かに行政の継続性ということをよく聞かせてはいただくんですけど,それは去年ああいう災害があって,北区では多くのところでそういうような大変な事故が起こってしまった。一日も早い復旧をと,約1年たったからということできょう聞かせていただきました。 保育園の件も聞かせてもらいまして,今のところ北区の待機児童が111人。これは率でいったら実を言うと1.4%なんですよね。先ほど小学校の件も聞かせていただきました。2番目,3番目,4番目に児童が多い小学校が北区にある。それは人口が多いからというのはもっともなことだと思うんです。おっしゃられたとおり路面電車の乗り入れであったりLRTであったりというようなことで,大森市長になっていろいろ政策を打って,平成29年からは変わってきているんじゃないんかなと思います。周辺地域も周辺地域で35億円を使ってやっていこうじゃないかと,変わっていこうとしているんです。であれば,平成29年のときに決めたことも大切かもしれませんけど,もうちょっと御自身の考えを入れていただきたかったなと思います。今いろいろ言わせてもらいましたけど,何かあればぜひともお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。 ◎江田美幸北区長  今議員がおっしゃいましたとおり,刻々と市それから区を取り巻く状況も変わっておりますが,先ほど申し上げました大きな北区の目標ですね,そういったものに向けて各関係部署が一つ一つ推進している事業について,区役所も一緒になって連携しながら進めていくということが大きな意味で目標を達成することだと考えております。そして,一番市民に身近な窓口が区役所であり,地域センターであり,支所であると思いますので,しっかりと地域の方の意見とかもお聞きしながら,一つ一つの施策にそれがどういうふうに反映していけるかということを考えながら取り組んでいきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で吉本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして熊代議員。     〔9番熊代昭彦議員登壇〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  皆様こんにちは。自由と責任の会の代表,熊代昭彦でございます。 お忙しい中を傍聴に来ていただきました方には心から感謝申し上げます。また,oniビジョンをごらんになっている方々,こんばんは。私もoniビジョンの愛好家でございまして,見ていただいていることに対して心から感謝を申し上げるところでございます。ネットでごらんの方々にも感謝を申し上げます。 3年間の公民権停止が終わりまして,この間選挙に出ることができまして,再選を果たすことができました。有権者の皆様,市民の皆様に心から感謝を申し上げるところでございます。特別の感慨を持ってこの場に今立たせていただいております。やるべきこと,やらなければならないことがいっぱいありますので,ぜひとも頑張ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 まずは具体的な質問でございますが,1,補正予算案について市民にわかりやすい説明を準備し,市のホームページで公開すべきではないかということでございます。 総額約29億8,000万円の補正予算案が可決成立したらどんなことが一体実現するのか,市民にわかりやすい,興味深い説明を市のホームページに載せるべきではございませんか。市のホームページの検索欄で令和元年度6月補正予算案で検索すると詳しい予算説明が出てきますけれども,それでは市民に興味深く見てはもらえません。サービス精神を発揮して,その数字の前に少しわかりやすい,興味深い説明が必要ではないのでしょうか。ぜひホームページを改良していただきたいとまずお願い申し上げます。 2,ちびっ子広場など小さな公園にトイレを設置すべきである。特に近くにコンビニがないところを優先すべきであるということについてお願い申し上げます。 (1)若いおじいちゃんが小さな孫を連れてドライブに行きまして,小さな公園を発見する。そして,一休みしようと思っても,トイレがなければゆっくりできません。田舎ですからコンビニも周辺にありませんということでございますので,ぜひコンビニのない田舎の公園にはトイレを設置していただきたいと思います。北区下牧の中谷地区のちびっ子広場について,3町内会の会長からもそういうお話があるようでございますが,多数の公園に設置するのは予算的に難しいと思いますので,地元の町内会がしっかりと管理できるところを厳選する必要があります。かつ子どもの安全が必要でございますので,付き添った人は必ず安全を確認してから子どもをトイレにやるということをしないと,犯罪が起こってもいけませんから,そういうところをぜひ厳選して,1つでもいいからつくっていただきたいと。市長は大変有能でいらっしゃいまして,中心市街地とか市の中央には大変心を配っておられるようですけど,どうも田舎に冷たいんじゃないかという話もありまして,ぜひたった1つでいい,田舎にも配慮しているというところを見せていただきたいというのがお願いの筋でございます。 ちなみにコンビニはトイレを設置していまして自由に使わせてくれますので,大変な社会貢献をしております。少々値段が高くても,みんな喜んで買っております。本件についても,コンビニのないところでぜひ社会貢献を市のほうでしていただきたいということでございます。一体何人が使うのだろうというような狭い費用対効果のはかり方を使うべきではないと思います。田舎でドライブしてくれれば,無限に人が来る可能性があるわけですので。 ちなみに余計なことでありますけれども,銀行はゆうちょ銀行も含めて自由に使えるトイレがありません。社会貢献ではコンビニに大いに劣っております。これから銀行を使う人がだんだん少なくなりますので,銀行カードをスライドさせて100円を徴収すればちゃんとトイレへ行けるんだと,そういうようなトイレをつくれば高齢者に愛される銀行としてあり続けることになると思います。銀行は今難しい立場に立っておりますので,ぜひそういうことも配慮してほしいと思いますが,これは余談でございます。 (2)公園の子どもたちの遊具が使用禁止になったままです。一部の遊具でもよいから,早急に使用できるようにしていただきたい。極めて具体的な話で恐縮でございますが,北区尾上の公会堂の公園の遊具については,いつ使えるようになるのか教えていただきたい。 3,岡山芸術創造劇場(仮称)に岡山市が世界に誇り得る創造劇,例えば世界3大サーカスの一つである木下サーカスを市民,来訪者に紹介する部屋を設けて紹介すべきではないだろうかというお願いでございます。 従来,観客動員数で1位がアメリカのリングリング,2位が木下サーカス,3位がボリショイサーカスということでございましたけれども,アメリカのリングリングがやめましたので,その活躍していた人たちが木下にどんどん来ているというようなこともありまして,断トツの1位になっております。大いに木下サーカスを楽しんでいる人は多いわけでございますので,これが岡山市発祥の木下サーカスだと。たまたまここは千日前にできるわけでございます。千日前をつくったのは木下サーカス4代の社長の伝統でございますので,120年近くですかね,伝統のある木下サーカスをぜひ紹介して市民の皆様,来訪者に楽しんでいただくと,そういうものにしていただきたいというお願いでございます。御検討をお願いします。 4,よい働き手をふやすために元気な高齢者の活躍を求めるべきということでございます。 70歳以上の市民も月給10万円以上を得られるように,市は5人程度の課または室を設け,情報収集,事例研究,その他あらゆる努力をすべきではないでしょうか。70歳以下は国の施策が急速に整えられているので,市では70歳以上にターゲットを絞るべきです。公益財団法人岡山市シルバー人材センターは,健康で働く機会が欲しいという会員に臨時的かつ短期的,または軽易で高齢者に向いた安全な仕事を紹介していますと銘打っておりますけれども,これとは違ったアプローチで恒常的に月の半分程度働き,半分程度は趣味や旅行などに使う新しい労働スタイルで本格的に報酬を得てボランティアにまさるとも劣らない社会貢献をすることを目指す高齢者像をぜひ確立していただきたいと思います。介護や農業,子育てなどの職場で若者や外国人とともに働き,彼らの力を十分に発揮させるように彼らを助けると,またみずからも働くと,そういう役割ができればすばらしいと思います。御検討をお願いいたします。 5,6は少し大きな話でございますが,有権者,市民の声にしっかりと耳を傾けて世論を結集し,ボトムアップで大改革を目指すことでなければ実現できないことがあります。国会議員はある意味で臆病でありまして,世論が割れていると手をつけないということでありますから,しっかり世論が盛り上がってくると大きな仕事でも手をつけるようになるというような趣旨で,ぜひ世論を結集すると。その前に世論にしっかりと耳を傾けるということで,次の5,6の大きな仕事をなし遂げていただきたいということでございます。5は農地の一部自由化であり,6は市街化調整区域での民間活動の自由化でございます。 申し上げたような趣旨で有権者,市民に我々は一番近い位置にいます市議会議員でございますし,市長も市職員も非常に近いということでございますから,もしこれがいいとなれば,そのために力いっぱい努力しなければならないのではないか。これは国の仕事だから国会議員が勝手に定めればいいんだというのは,市民に対して責任ある態度ではないのではないかと思います。 5の農地の一部自由化に行きますが,一番望ましいのは全県庁所在地の農地(28万ヘクタール)の自由化です。これを自由化しても全農地──耕地とも言っていますね──447万ヘクタールの6.4%にすぎないんですね。それで,6.4%の人がみんなかえるかどうかはわかりません。農業をそのまま続ける人も当然いるわけでございます。しかし,最大限6.4%を自由化するだけで,各都道府県の土地活用,経済状況が一変すると思います。 さらに,6の市街化調整区域内での民間活動を自由化すれば,その効果は絶大です。今地方創生に目玉がないと言われていますけれども,これが実現すれば地方創生にしっかりとした目玉が入るということでございまして,若者,壮年は自分の県ですばらしい職場を得ることができ,安い住宅地を手に入れることができます。 私はアメリカに7年おりましたけど,極めて雑駁,雑感的な感じとしまして,住宅地だけを比べればアメリカと日本は300倍ぐらい違う。日本は300倍高いということでありまして,人口密度は10倍しか違わないんです。33と330ぐらいです。それで,部屋が多いとしても2倍ぐらいですから,20倍なら何とかいけるけれども300倍というのはおかしいと。これは農地の規制,市街化調整区域の規制が原因であると私自身は感じております。 農地については,農水省が食料自給率38%で先進国中最低であると言っておりますけど,これは我々自由と責任の会の愛と勇気,真理への畏敬の政治を実現するという趣旨からいえば,真理への畏敬を欠いた数字です。確かにカロリーベースで計算すれば38%になるのかもしれません。しかし,諸外国は全部生産額ベースであります。日本も生産額ベースであれば66%です。これは農水省のホームページにちゃんと載せてあります。それで,イギリスは63%ですから,イギリスよりも日本のほうがいいということであります。食料自給率にこだわって農地政策を動かさないのは間違っていると。食料だけが入ってもエネルギーが入ってこない,レアメタルが入ってこないということですと全然だめなわけですから,自由な貿易を確保することが一番でありまして,それは日本が今もやっています。近い将来もずっとやりょうると思います。ここで思い切って政策を変えなければならないと思います。 6の市街化調整区域の民間活動の自由化でございますけれども,要するに線引きを変えようとしますと税金が上がりますから,反対者がいっぱい出てくるわけです。ですから,それはその必要がない。市街化調整区域と市街化区域,線引きはそのままにする。市街化調整区域は都市計画税を取らないですから,道路も新たにはつけない,下水道もつけない,都市再開発のようなこともしない。そういう都市計画税の使途は全部市街化区域でやると。しかし,市街化調整区域はそれを全くやらないけれども,民間の力だけでやるならばどうぞ御自由にということにすれば,全然世の中は変わります。変えないといけないと思います。それが変われないので本当にみんな苦労しているんです。ということでありますから,ぜひとも変えていただきたい。これはぜひ市長に御答弁をお願いしたいと思います。 5と6について,議長に答弁していただければ,それもお願いしたいと。議長に答弁は許されないんだとすぐ持ってきてくれましたけど,よくよく見ると原則として許されないと書いてあるんです。原則として許されないのなら例外があり得るんじゃないかということですが,今すぐに例外が適用はできないかもしれませんけども,市長の立場は極めて難しい立場で,議長はある意味で自由でありますから,議員の総意を,あるいは市民の意見を背景にして答弁されるということがあってもよいのではないか。今回答弁ができないならば,ぜひ次回に向けて検討していただきたい。 7,ハイテク高性能の小型麻酔銃の開発を促進し,護身用に解禁すべきではないか。 最近も頻発している痛ましい死亡事故から救われるようにしなくてはなりません。例えば5年後に目標を定め,ハイテク高性能,小型で女性のハンドバッグや男性のポケットに入るものについて,飛距離や麻酔剤の改良等を目標を定めて,ハイテク日本ですから開発できるだろうと。警察が許可して,個人は指紋を登録して,指紋認証で指紋が合わなければ撃てない,そういうものにするということでございます。これはなかなかややこしい問題で,うちの家内も反対している。(笑声)いや,こんなことをしたら女性が襲われるんじゃないかと言うんですけど,そうじゃなくて女性がみずからを守るために発射できるものだと。それで,麻酔銃を使って犯罪を起こせば,それはとんでもない犯罪ですよね。それは一生もうおしまいですから。この話は私も20年近くやっていますけれども,ややまだまだ生煮えでございますので,市長に御答弁をいただくのは時期尚早でございますので,見解表明だけをさせていただきたいと思います。 8,公職選挙法の抜本改正についてでございます。 G7の国では,日本のような表現の自由を極めて制限しました選挙法を持っておりません。事前運動の禁止,戸別訪問の禁止,文書規制などは,イギリス,アメリカ,ドイツ,フランスなどではありません。これは表現の自由に反するからです。日本国憲法第21条もそうであります。保障しているわけでございますから,選挙法を抜本的に変えなければなりません。候補者不足であるとか投票率が上がらないというのは,選挙法がむちゃくちゃに厳しいから,何かやると若い人もひっかかるんじゃないかと思うと。こんなばかなことがありますか。自由に楽しく選挙できて,新しいチャレンジャーがちゃんと出てくると。そうなりますと我々のやや首筋があれなんですけど,それにしてもフェアでなければ,国会議員もフェアでなければならないと思います。ぜひ改正すべきであると思いますが,当局の御見解をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,熊代議員の質問にお答えします。 私は,調整区域内での民間活動を自由化すべきじゃないかという点について申し上げたいと思います。 岡山市においても今後,高齢化,人口減少社会が到来することが避けられない見通しの中,自動車への過度な依存や公共交通の衰退による交通不便地域の増大,中心市街地の空洞化や空き家の増加等による都市環境の悪化,都市経営コストの増大などの問題が一層顕在化していくことが懸念されております。このような多岐にわたる課題を解決し,岡山市の持続可能な発展,成長とそれによる暮らしやすい市民生活の確保を図るためには,岡山市の総合計画にも位置づけたコンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくりを目指していかなければならないと思っております。そのためには,居住や都市機能を適切に誘導するとともに,低密度に拡散した都市構造を是正する必要があり,市街化を抑制すべき区域である市街化調整区域における民間開発の自由化の考えはいかがなものかと思います。一方,製造業や流通業などの付加価値を生む産業振興は重要であると考えており,市街化調整区域内であっても高速道路,インターチェンジ周辺などでは農業とのバランス調整を図りながら,企業誘致など経済活力の活性化に資する取り組みを進めてまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ◎小川浩財政局長  大きな1番,補正予算案のわかりやすい説明と市ホームページへの掲載についてお答えします。 補正予算案については,補正予算額とその財源のほか,基金であるとか地方債の状況などの財政情報や補正予算で実施する事業の内容を記載した資料を公表し,市ホームページにも掲載しているところですが,事業内容の丁寧な説明や担当部署の明記など,市民にとってもっと見やすく,わかりやすくするような表現について工夫してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  2番目の項,トイレの設置による社会貢献の推進についての御質問に順次お答えいたします。 ちびっ子広場などの小さい公園にもトイレを設置すべきではないかとの御質問でございます。 ちびっ子広場などの小さい公園のトイレについては,公園の利用状況や周辺の状況を踏まえた上での必要性,整備後の管理の方法等について十分な検討を行う必要があると考えております。 続きまして,使用禁止になっている遊具の早期の利用再開に関する御質問でございます。 使用禁止中の遊具の利用再開につきましては,岡崎議員の御質問に市長がお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  大きな3番,岡山芸術創造劇場に木下サーカスのような岡山市が世界に誇り得る創造劇を紹介するような部屋を設けるべきであるとの御質問にお答えいたします。 議員御提案のような部屋につきましては特別に設置する予定はございませんが,岡山芸術創造劇場のホール棟3階の一部に来館した誰もが利用できる無料のギャラリー,情報コーナーを設置する予定です。なお,本エリアの具体的な運用方法などは現在検討中ですが,市内各所で行われる文化事業情報の集約展示,市民の文化活動の成果発表及び岡山らしい文化を発信するために企画制作する創造事業などを記録保存する場所としての利用を目指しているところであり,岡山発祥のコンテンツ展示などについて本エリアを利活用できないか,検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  4番目の元気な高齢者が活躍できるよう,課または室を設け,情報収集や事例研究などをすべきではないかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山市では,今年度から高齢者の賃金や労働時間などの希望に合わせて就労等のマッチングを行う生涯活躍就労支援事業を実施してまいります。元気な高齢者の方々が自身のペースで知識,経験を生かして就労することで社会貢献し,生きがいを感じていただけるものと考えております。現在は保健福祉局内の地域包括ケア推進課という課で5名程度が業務に携わっておりますが,今後も業務量に合わせて必要な体制を維持しながら十分な情報収集や研究を行い,事業を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  5番目の農地の一部自由化についての御質問ですが,農業は単に食料生産だけでなく,それぞれの地域に根差した産業であり,岡山市の総農家戸数は全国で第5位,特産品である白桃,マスカットは岡山市ブランドの形成に欠かすことができないなど,本市の基幹産業の一つとなっております。農地はその生産を支える重要な役割を果たすとともに,貯水・遊水機能による洪水防止など多面的機能を有する貴重な資源であり,無秩序な開発を防止し,良好な状態で維持保全することは大変重要と考えております。 農業生産以外の農地利用につきましては,自由民主党岡山市議団を代表しての成本議員の御質問にお答えしたとおりです。 以上です。 ◎谷利雅喜選挙管理委員会事務局長  8,公職選挙法の抜本改正を行い,表現の自由の規定を守った先進国にふさわしい選挙制度にすべきではないかとのお尋ねにお答えします。 選挙運動は,選挙人が誰を選ぶかの判断の基盤を与えるものであって,可能な限り自由にすべきですが,無制限な自由を認めると,ややもすればその選挙が財力,威力,権力などによってゆがめられるおそれが生じるため,一定のルールを設け,それに従って選挙運動が行われるようにする必要があるとされています。また,公職選挙法が選挙運動に一定の制限を設けているのは選挙の公正,候補者間の平等を確保するためで,憲法に違背するものではないとの判決も示されています。その一方,公職選挙法はインターネットを利用した選挙運動や地方議会議員選挙のビラの頒布を可能とする改正を行い,候補者の政策を有権者が知る機会の充実も図っています。いずれにしても公職選挙法の改正は国の機関で議論されるものであり,市選管として見解を示す立場にないものと考えます。 以上です。     〔9番熊代昭彦議員登壇〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  どうも御答弁ありがとうございました。 もう時間が限られておりますので1つだけです。 何々議員にお答えしたとおりですという回答は,私だけではないですけど,皆様にとって大変失礼だと思います。それで,よく調べてみますと議運の申し合わせ事項としてあるんです。議運の申し合わせ事項にあったとしてもできるだけ丁寧に答えていただくのと,議運は申し合わせ事項を早急に変えていただきたい。そうでなければ,早く帰りたいと思っているというように曲解されても困りますので,ぜひともこれを申し上げたいと思います。時間が来ました。 ○浦上雅彦議長  以上で熊代議員の質問は終わりましたので,個人質問を終了いたします。(拍手) つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ──────〇────── △日程第2  甲第55号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程第2に入ります。 日程第2は,甲第55号議案岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これを上程いたします。 なお,この議案につきましては,既に市長の提案理由の説明が終わっておりますので,これより質疑に入ります。 質疑の通告があります。林潤議員。     〔22番林潤議員登壇,拍手〕 ◆22番(林潤議員)  皆さんこんにちは。 個人質問を終了し一段落ついたところですが,お時間をいただきまして質疑させていただきたいと思います。 私は日本共産党岡山市議団を代表して,甲第55号議案岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例の制定について質疑します。 この条例案は,いわゆる幼児教育・保育の無償化として,低所得世帯の乳幼児と3歳以上の保育園や幼稚園,認定こども園に加え,認可外施設の利用者負担額を無料にしようとするものです。逆進性の強い消費税を財源にすることは問題ですし,主には保育の質の保障に問題があるとして,国会では日本共産党は反対しました。ただし,子育て中の世代の負担軽減のため,また子どもができるとお金がかかるとの不安を軽減し,少子化対策を進める上で意味はあると考えます。地方で実施する際にどう評価するかを決めるために質疑することにしました。 具体的には負担軽減の効果や市の事務と財政への影響,幼児教育・保育施設のあり方や事務についての課題があります。保育無償化は,国の政策で消費税の増税分で賄われるとされています。岡山市にはどのようにお金が入り,どのように支出するのかを定めるのが本条例案だと認識しています。詳細がわかりませんので,この際お尋ねします。 現行条例にある保育料の表で,2号認定と3号認定の所得階層ごとの保育料,3歳以上が0円になるだけでなく,1号認定,つまり幼稚園部分の保育料が別表第1からなくなる改正です。現在では保育施設にもさまざまな形態があります。認可保育園,認定こども園,従来からの幼稚園以外にも無償化の対象施設があります。ただし,条例案には明示的には列挙されていません。私立の幼稚園の保育料の扱いも読み取れません。私立の施設は保育料を代理受領するのか,認可外施設ではどんな事務になるのかも読み取れません。これまで保育料に含まれていた副食費が別に徴収されるようになると聞いていますが,条例案には出てきません。保育に係る費用のあり方として確認しておきたいと思います。 そこで質疑します。 ア,無償化のために新たに公費負担となる年間の額は幾らですか。 イ,無償化されると,施設に預けるために認定希望が激増すると予想されます。事務量の増加にどう対応しますか。 ウ,これまでも国基準より保護者負担は低く設定されてきました。昨年度の岡山市の保育料軽減分の負担額は幾らでしたか。 エ,市の持ち出しはゼロですか。 オ,保護者の負担の軽減額は所得階層ごとに幾らになりますか。 カ,消費税2%の増税の負担増は所得階層ごとに幾らになりますか。 キ,この条例改正で無償化になる施設は何がありますか。 ク,ベビーシッターなど認可外施設を利用する子どもへの給付方法はどうなりますか。 ケ,岡山市立の幼稚園に通う子どもの無償化は何をどう根拠に決まりますか。 コ,無償化による私立施設の便乗値上げの懸念があります。保護者の負担軽減はどう保障されますか。 以上お尋ねいたしまして,質疑といたします。 答弁よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  甲第55号議案岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例の制定について順次お答えします。 まず,無償化のための新たな公費負担についてです。 10月以降の半年分については,自民党を代表されての成本議員の御質問にお答えしたとおりです。来年度12カ月分ですが,来年度については保護者の負担軽減に係る費用として約11億円を見込んでおります。 次に,事務量の増加への対応についてです。 現在も支給認定の受け付けや入力のため,保育事務センターを設置し外部委託を行っておりますが,無償化による定型的な事務の増加については,この外部委託を拡充することで対応する予定としております。 次に,昨年度の岡山市独自の保育料軽減額についてです。 岡山市が実施している保育料及び幼稚園授業料などの独自軽減の額は,昨年度1年間で3歳から5歳で約14億4,000万円となっております。 次に,市の持ち出し,負担増についてです。 自民党を代表されての成本議員,共産党を代表されての竹永議員の御質問にお答えしたとおりです。 次に,所得階層ごとの軽減額についてです。 保育標準時間の3歳の第1子の場合では,副食費を仮に4,500円として計算した場合,保育料と副食費を合わせた軽減額は,生活保護受給世帯等では現状と同じで無償,市町村民税非課税世帯では年間4万2,000円,均等割のみ世帯では年間8万4,000円,以下幾つかの階層をお答えしますと,所得割額が4万8,600円以上5万7,700円未満の場合は年間14万4,000円の軽減,所得割額が8万1,000円以上9万7,000円未満の場合は年間21万円の軽減,所得割額が30万1,000円以上の場合は年間39万6,000円となります。 次に,消費税2%増税の所得階層ごとの負担額についてです。 消費税が8%から10%になった場合の所得階層ごとの負担増については把握しておりません。 次に,この条例改正で無償となる施設,市立幼稚園の無償化の根拠について,あわせてお答えします。 本条例は,私立の認可保育園,認定こども園,地域型保育事業の利用料の無償化を定める条例となっております。また,市立幼稚園の授業料は岡山市立幼稚園授業料条例で定めておりますが,同条例第2条において,授業料の額は岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等利用者負担額に関する条例に定めるところによると規定しております。 次に,認可外施設を利用する子どもへの給付方法についてです。 ベビーシッターなどの認可外保育施設を利用する場合は,保護者には一旦利用料を支払っていただき,後日,領収書の提出により利用料の還付をすることになります。 最後です。便乗値上げについて保護者の負担軽減はどう保障されるかとのお尋ねです。 独自に利用料を設定できる幼稚園や認可外保育施設については,質の向上を伴わない理由のない利用料の引き上げを行うことのないよう国から通知が出ており,それぞれの事業者に対し周知を図っております。 なお,幼稚園については,利用料を変更した場合にはその理由等を都道府県に届け出ることになっております。また,認可外保育施設については,保育料を変更した場合,その内容や理由を施設内に掲示するとともに,直接保護者に説明しなければならないこととなっております。 以上です。     〔22番林潤議員登壇〕 ◆22番(林潤議員)  答弁ありがとうございました。 それでは,順次再質疑に入ります。 保育の質,それからそこでどう行われていくかというのは監査があるということなどをこれまで当市議団の質問なんかにも答えてもらっていましたし,今もどういう情報提供をしていくかについての答弁がありました。しっかり力を入れてチェックしていくようにまずは求めておきたいと思います。 この質疑の中で,まずは消費税の増税と保育料の負担軽減についてお尋ねしました。消費税の部分は把握していないということでしたが,負担軽減分の主なところは答弁にあったとおりで,全体にお配りしている表で,ここからは給食費を省いてありますが,C5以上はここに副食費がかかるようになっております。生活保護世帯はもともと無料だったので,今回の無償化では負担の軽減はありません。一方で消費税の増税はそのまま負担増になります。非課税世帯の負担軽減は月額3,500円で,消費税2%の増税を考えると17万5,000円の支出に対する増税分です。夫婦と子ども1人の3人世帯だと,これも消費税の増税分になってしまいそうです。C14以上の階層では月々3万7,500万円,年で45万円の負担軽減となります。習い事をふやしたり,年間ではまとまった使い方もできます。一方,消費税は,ここにお配りしているように,代表質問でも配ったものを改めてですが,逆進性が強いことは所得階層によらず明らかになっています。幼児教育・保育の無償化は子育て世代の負担軽減のためなのですから,消費税増税による市民生活,とりわけ子育て世帯への影響は把握すべきだと考えますが,御所見をお聞かせください。 それから,市の持ち出しと負担軽減についてお尋ねしました。国主導の政策なので持ち出しはゼロでないと困ります。保護者負担を国基準より軽減していた市の負担額は,先ほど14億円余りとありました。この子育て支援策の中で捻出された財源は子育て支援に使うのが妥当だと考えます。第一は待機児の解消に充てるべきですが,御所見をお聞かせください。 認可外施設を利用する場合のお金の給付についてもお尋ねしました。保護者への給付となると,利用している施設への支払いの確認が必要となります。先ほど答弁でも領収書のチェックがありましたが,このチェック体制,人員確保はどうなるでしょうか。また,この人件費は交付税措置されますか。あわせて,センターの外部委託の拡充についても費用がどうなるのか,財源についてお尋ねします。 それから,私立施設の便乗値上げの懸念についてお尋ねしました。去年とことし,ことしと来年ぐらいまでは保育内容とあわせて単純な比較はできると思います。ただ,今後,無償化と保育内容の影響を長期的に検証すべきと考えます。そこについて御所見をお聞かせください。 以上,再質疑とします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  済いません。最後の質問を確認させていただいてよろしいでしょうか。 ○浦上雅彦議長  反問ですね。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  はい。     〔22番林潤議員登壇〕 ◆22番(林潤議員)  反問にお答えします。 私立の便乗値上げの懸念のところで,去年とことし,ことしと来年ぐらい,二,三年程度は単純な比較が簡単にできると思うんですが,その後についてどうなっていくのか,幼児教育・保育の無償化と内容の変化,影響について長期的な検証もすべきだと考えますので,そこについて御所見をお願いします。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  まず,消費税の増税とそれから今回の無償化,この関係を市としてもよく見ておくべきだという御指摘がございました。 消費税の増税について,先ほど申し上げたように関連づけて我々としては数字を見てはおりませんが,今回の無償化では世帯収入が360万円未満の世帯については副食費の免除というルールになっております。ですから,今まで以上にそういった恩恵を受ける方がふえている,そういうふうには考えております。 それから,市としての負担がゼロになったのではないか,そしてそこで捻出された予算を新たに施策に使うべきだと,そういった御指摘だったと思います。 今回の無償化に係る市の財政負担全体で捉まえますと,負担増ということになっておると。これは何回かお答えさせていただいたところです。その分についてことし,来年は国での交付税なり交付金なりの措置があり,それからまた消費税が充てられると,そういった仕組みになっておりますので,捻出されたという考え方が当たるのかどうか,済いません,そのところは私がたちまち理解ができないところではありますが,全体を見て,また子どもの施策にどういった反映をさせていくのか,そういったお話になろうかと思います。 それから,領収書をしっかりチェックしないといけないと,それからそれによって事務がふえるんではないかと言ってくださったと思います。 人件費,そういったことについては,しばらくは国のほうで措置されるとは聞いておりますが,ただこれも恒久的に措置されるというお話にはまだ至っておりませんので,しっかりと国のほうには人件費部分についても財政措置を求めていこうと考えております。同時に,保育事務センター,こちらのほうに事務を拡充する,この予算については今年度,平成31年度予算でお認めいただいておりますので,これからきちんと契約を進めていこうと思っております。 それから,無償化と私立の幼稚園なり認可外なりの値上げの便乗ですね。 こちらについては,我々もあってはならないと,質の向上のない値上げというのはしてはならない,これは我々の考えとも一致しておりますので,しっかりと経過を見ていきたいと思います。 済いません,もし答弁が飛んでいたら申しわけありません。     〔22番林潤議員登壇〕 ◆22番(林潤議員)  答弁ありがとうございました。ちゃんと入っておりました。 財源と質のことなんですけれども,捻出に当たるかどうか,考え方の問題もあるんですが,あるという話でしたけども,いろいろが交付税措置というといつもどんだけになっているんだ,本当に含まれているのかみたいなどうしても懸念が出てきます。これから初年度は来年度の入園見通しだとか先ほどあった希望がふえるんじゃないか,見通しの部分がありますが,いざ来年度済んだ後には国からのお金,それから市としてかかった費用をきちんと積み上げて決算として比べられるようにすべきだと思いますが,そこの考え方をお聞かせください。 それと,保育の質の問題についてはきちんと見ていくように改めて申し上げて,再々質疑といたします。お金の算定のところの答弁をお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  2点御質問をいただきました。 実際に事業化されるのがこの10月からということで,我々は準備に邁進しているところですが,予算,決算,しっかりと数字はつかまえて,またお話しできるように整理したいと思っております。 そして,質の問題です。今回,認可外も含めて保護者の負担軽減という観点で我々は無償化の対象とすることを決めております。しっかりと質の確保について努めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で質疑を終わります。(拍手) つきましては,日程第2の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  お諮りいたします。 委員会審査のため,明6月27日から7月1日までの5日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浦上雅彦議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○浦上雅彦議長  次の本会議は,7月2日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時9分散会...