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06月18日-02号

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  1. 岡山市議会 2018-06-18
    06月18日-02号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成30年 6月定例会    平成30年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第2号       6月18日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第115号議案 平成30年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について 甲第116号議案 岡山市市税条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第117号議案 岡山市地方活力向上地域における固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第118号議案 岡山市病院及び診療所の人員及び施設等に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第119号議案 岡山市旅館業法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第120号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第121号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第122号議案 市道路線の認定について 甲第123号議案 市道路線の認定について 甲第124号議案 市道路線の認定について 甲第125号議案 市道路線の認定について 甲第126号議案 市道路線の認定について 甲第127号議案 市道路線の認定について 甲第128号議案 市道路線の認定について 甲第129号議案 市道路線の認定について 甲第130号議案 市道路線の認定について 甲第131号議案 市道路線の認定について 甲第132号議案 市道路線の認定について 甲第133号議案 市道路線の認定について 甲第134号議案 市道路線の認定について 甲第135号議案 市道路線の認定について 甲第136号議案 市道路線の認定について 甲第137号議案 市道路線の認定について 甲第138号議案 市道路線の認定について 甲第139号議案 市道路線の認定について 甲第140号議案 市道路線の認定について 甲第141号議案 市道路線の認定について 甲第142号議案 市道路線の認定について 甲第143号議案 市道路線の認定について 甲第144号議案 市道路線の認定について 甲第145号議案 市道路線の認定について 甲第146号議案 市道路線の認定について 甲第147号議案 市道路線の認定について 甲第148号議案 市道路線の廃止について 甲第149号議案 市道路線の廃止について 甲第150号議案 市道路線の廃止について 甲第151号議案 市道路線の廃止について 甲第152号議案 市道路線の廃止について 甲第153号議案 市道路線の一部廃止について 甲第154号議案 工事請負契約の締結について 甲第155号議案 工事請負契約の締結について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第115号議案~甲第155号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  柳 迫 和 夫            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  松 本 好 厚            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  福 吉 智 徳            13番  太 田 栄 司            14番  山 田 正 幸            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  二 嶋 宣 人            18番  川 本 浩一郎            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  成 本 俊 一            30番  小 川 信 幸            31番  東 原   透            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  浦 上 雅 彦            45番  田 口 裕 士            46番  宮 武   博      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  佐々木 正士郎       副  市  長  那 須 正 己       危機管理担当局長 田 中 利 直       市 長 公 室 長  福 井 貴 弘       政 策 局 長  鉄 永 正 紀       総 務 局 長  河 野 広 幸       財 政 局 長  山 本 修 司       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  江 田 美 幸       保 健 福祉局長  森 安 浩一郎       岡山っ子育成局長 小 野 典 生       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       産業観光局産業政策担当局長                堤   修 治       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  桐 野 眞 二       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  東 山 幸 生      選挙管理委員会       委  員  長  桑 島 幹 雄       委     員  若 林 昭 吾      監 査 委 員       事 務 局 長  井 上   淳      人 事 委 員 会       委     員  虫 明 眞砂子       事 務 局 長  大 森 祥 治      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長職務代理者                柴 田 一 郎       第二農業委員会会長職務代理者                岸 本   博      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  中 野   光       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  森 安 章 浩       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時1分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより6月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は41名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に山田議員,赤木議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第115号議案~甲第155号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第115号議案平成30年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下41件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は個人質問を行います。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人20分以内,その他の議員は10分,20分,30分のうち選択された時間内でお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして東原議員。     〔31番東原透議員登壇,拍手〕 ◆31番(東原透議員)  皆様おはようございます。 お茶の間でoniビジョンを見ていただいている市民の皆様,こんばんは。また,インターネットで議会を見ていただいている皆様,本当にありがとうございます。 けさ7時58分ごろ,大阪地方を中心に地震がありました。大きな被害がなければと願うものでございます。 6月議会個人質問がきょうから始まります。個人質問のトップバッターを務めます自由民主党岡山政隆会の東原透でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 今まで何回もトップバッターをした経験がありますが,今回のトップバッターの気分は今までにないものを感じます。6月。ジューンブライド。梅雨時期のじめじめした気分を一掃するものであります。 質問に入ります前に,例年どおり2つの話をさせていただきます。 1つ目は,ことしも足守の各地で蛍が乱舞しました。蛍祭り,そして大井しいの木いきいき会主催によります蛍見物会。どちらにもたくさんの人に蛍が舞う姿を求めて来ていただきました。大変地元としてはありがたいことでございます。これも地域の皆様が川の管理,草刈り,ごみ拾い等をしてくださっているおかげであると思います。皆様には大変感謝を申し上げる次第でございます。 2つ目は,梅雨の時期のこのことを忘れてはいけません。城兵5,000人の命と引きかえに自害した備中高松城主清水宗治をしのぶ436回忌宗治祭が6月3日に高松城址公園で行われました。地元の方,清水家の縁故者,宗治公とともに自害した末近信賀の地元三原市の方,関係者500人が参列し,盛大かつ厳粛にとり行われました。みずからの命を犠牲にし人に尽くした宗治の精神は郷土の誇りであります。信義を重んじ,利に走らず,人のために尽くす,今なお武士のかがみとたたえられております。私もその精神で今後頑張っていこうと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入ります。 大きな1番目,地域の未来づくり推進事業について。 昨年の11月議会において,合併地域などの中山間・周辺地域を訪れた際,この地域の将来はどうなるのかといった声を何度も聞き,地域の方々が将来に対する強い不安や焦りを抱えておられることが改めてわかりましたと市長は言われました。35億円を超える地域振興基金を活用し,平成30年度から10年間を目途に,生活サービスの維持,確保や地域の魅力,資源を生かしたコミュニティービジネスの創出など,持続可能な地域づくりに向けた取り組みを進められるような仕組みづくりに力を入れたいという力強い言葉がございました。 その後,有識者懇談会を開催し意見を聞くなど,対象となる地域や主体,補助対象とする内容を初めとする制度の検討が進められ,この6月から地域の未来づくり推進事業補助金地域活力創出事業補助金という2つの補助要綱を公表し,北区を初め関係区での事業説明やワークショップを開催したところであると承知しております。ぜひとも中山間・周辺地域について活性化につながる事業を望むものでございます。 そこでお尋ねいたします。 (1)このたび公表された地域の未来づくり推進事業補助金地域活力創出事業補助金,この2つの補助制度について,それぞれどのような補助制度なのか,違いを含めてお示しください。 (2)そのうち,地域の未来づくり推進事業補助金の申請には3年から5年の期間の計画の認定を受けることが必要となっております。地域からのアイデアはさまざまあると思いますが,いざ計画をつくるとなると,高齢化が進んでいる地域にとってはハードルが高いような印象を受けます。地域からのアイデアを計画にまとめるための支援策が必要だと思いますが,どのようにお考えでしょうか,お示しください。 大きな2番目,自主防災組織について。 先日の新聞各紙に,土木学会が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定が報道されておりました。長期的な被害は1,410兆円に上ると言われ,巨大地震が発生すれば日本は世界の最貧国になりかねないというものです。その発生確率は30年以内に70から80%とまで言われており,この危機迫る現実を直視し,やるべき対策を講じていかなければならないと思います。市民の命と暮らしを守り,その一翼を担っていかなければならない我々議員としても,地域住民と一緒になって考え,何ができるのか,何をしなければならないのか,そのようなことを考えさせられる報道でありました。 さて,自主防災組織の設立の動機は1995年1月に発生した阪神・淡路大震災であると言われており,行政がなし得た役割はごく少数であり,防災のために最も機能したのは地域住民であったという検証が背景にあったとされております。また,少しデータは古いのですが,平成21年度当初,全世帯に占める自主防災組織活動カバー率は73.5%程度あるものの,訓練や研修会への参加者は限られ,高齢化なども重なり,構成員が名簿だけになっているところなど,地域によっては機能不全に陥っているところも多く,災害発生時に機能するのはせいぜい1割から2割程度であるとの専門家のコメントがありました。 このような現実を踏まえ,お尋ねいたします。 (1)岡山市の自主防災組織の組織率をこの5年間の推移も含めてお示しください。 (2)自主防災組織の活動には温度差があるのも事実ですが,活発に行われるところは何らかの特筆すべき点があるものと思います。どのように分析されておりますか,お示しください。 (3)自主防災組織の組織率を向上させるためには,何が課題で,何が必要だと分析していますか。そのために当局は何に取り組んでおられますか,お示しください。 (4)消防白書によると,岡山県の自主防災組織の組織率はワースト10内の常連となっております。もちろん災害が少ないことが理由だと考えられますが,自主防災組織を初めとしてさまざまな分野で市民協働の意義や重要性を認識することが必要だと思います。市民協働局ではそのためにどのような取り組みをされておりますか,お示しください。 大きな3番目,公文書の管理について。 国政の方では,いわゆるモリカケ問題に端を発した公文書のあり方が連日のように報道されております。公文書とはどこまでをいうのか。当局の皆さんは毎日のように公文書にかかわり,情報公開も意識された仕事をされていることと思います。 さて,公文書等の管理に関する法律によれば,行政文書は,職員が業務上作成し,または取得した文書を含むものであって,当該行政庁の職員が組織的に用いるものとして当該職員が保有するものを言うと定義されております。本市においても,この法津を受けて訓令として岡山市文書取扱規程が定められており,同様のことが規定されているところでありますが,具体的なこととして,第3条には事案を処理する場合は原則として文書を作成しなければならないこと,第4条には文書に関する事務処理は文書管理システムによって行うことを原則とするとされております。特に財務省での文書の改ざんが指摘された際に,改ざんができない文書管理システムがクローズアップされたことは記憶に新しいところであります。 さて,私の質問は当局の皆さんには釈迦に説法になるかもしれませんが,警鐘という意味から今回お尋ねいたします。 (1)文書管理システムは情報公開と連動した画期的なシステムであると聞いたことがありますが,文書管理システムの意義をお示しください。 (2)文書取扱規程が策定されて15年が経過するわけですが,行政文書の管理等において本市として課題になっていることは何ですか。それに対し今後どのように改善されていきますか,お示しください。 (3)話は大きく飛躍しますが,公文書館の設立についてお尋ねいたします。 公文書館法があるのは御承知だと思いますが,市としてはこの法の趣旨に沿って何らかの対応をされたことがありますか,お示しください。 (4)市は公文書館を設立するお考えはありませんか,お示しください。 (5)昨今の国の公文書に関する取り扱いについてどのように思われておりますか,お示しください。 大きな4番目,斎場整備について。 現在,岡山市には東山斎場,西大寺斎場の2つの斎場があり,その東山斎場の現地での更新整備とともに,新たに岡山北斎場の整備も進められております。また,瀬戸内市との斎場整備についても検討がなされているところであります。 人生の最期において必ずお世話になることになる斎場は,行政サービスにおいて地味であるものの,市民生活に身近で,かつ重要な施設であることは多くの皆様も理解されているところではないでしょうか。しかし,施設の性格上,余りその整備状況や施設概要を積極的に広く市民にPRする機会が十分確保されているとは言えない面もあるように感じるところであります。 また,少子・高齢化,超高齢社会を迎えている我が国では,若者の減少の一方で高齢者の急増という構造的な人口問題を抱えており,今後の火葬需要は当分の間増加するものと考えられます。 そうした中での斎場整備は,数ある施策や事業の中でも必要度,重要度の高い事業でありますし,社会習慣としても市民の皆さんはもちろん,葬祭事業者,宗教界との情報や将来課題の共有も重要になってくるものと考えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)今回の東山斎場の更新整備により市民サービスはどのように向上するのでしょうか,お示しください。 (2)東山斎場の火葬炉は更新によって20炉から14炉と3割減少すると伺っております。当然現状の火葬需要に対する影響は避けられないと思いますが,市民目線での対策はどのように考えておられますか,お示しください。 (3)更新後の東山斎場の運営に向けた現場職員の研修等はどのように考えておられますか,お示しください。 (4)仄聞するところでは,現在更新整備中の東山斎場は来年2月の供用開始を目指しているところですが,市民の皆さんや関係団体等への今後の広報や調整のスケジュールをお示しください。 (5)北斎場整備までの当面の対策もさることながら,今後の火葬需要の増加に対する将来的な斎場整備の方針も重要です。改めて現在の当局としての考え方をお示しください。 これで第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 それでは,東原議員の質問に対するお答えに入りたいと思いますが,まずは東原議員が御指摘になりました7時58分の地震であります。 その後,官房長官のほうから現段階では大きな被害がまだ情報として入っていないというようなことが報道されていまして,少し胸をなでおろしたところでありますが,我々岡山市としてもこの被害の状況等々によっては何かお手伝いできることもあるかもしれません。情報収集に努めてまいりたいと思います。 また,きょう傍聴席に多くの学生さんでしょうか,若者の方,お見えであります。こういうやりとりを通じて行政に対する課題の認識を深められて,今後の岡山のために努力していただければと思います。 私は,地域の未来づくり推進事業について,この計画策定支援についての考え方を示すようにということであります。 この地域の未来づくり推進事業については,主に周辺地域をより活性化させていこうじゃないかということで,地域振興の基金35億円余りをこの10年間で使っていこうということであります。多くの関心をいただいているということは,まずはうれしく思っているところであります。 ことしの3月に鹿児島県の豊重哲郎さん,焼酎の「やねだん」の開発など地域づくりで非常に有名な方でありますけれども,この方をお招きいたしました。この講演会では約200人の参加をいただいたところであります。また,今月,南区,北区,東区それぞれで開催いたしました第1回目のワークショップでは,全体で約50団体,約90名もの参加をいただいたところであります。このワークショップや個別の相談では,古代米や大麦など地域産品の活用,また買い物や移動の支援など,今後に期待の持てるさまざまなアイデアが出ていると報告を受けたところであります。これらの地域における検討の過程で生じるさまざまな課題などについては,しっかりと支援していくことが重要だと思っています。 具体的にどうするかということでありますが,まず職員,そして職員だけではなくNPO法人中小企業診断士などの専門家をアドバイザーとして地域における話し合いの場に派遣し,地域の実情などをお聞きしながら計画の検討段階に応じた個別の支援を行ってまいります。先日は牧石・牟佐地区の御要望に応じ,職員が両地区において個別の制度説明会を行ったところであります。 来月以降でありますけれども,地域の未来づくり計画記載内容の助言等を行うワークショップを引き続き各区で開催していくとともに,古民家を活用したサテライトオフィス誘致の成功者などの地域おこしのスペシャリストをお招きする講演会や,またニーズを踏まえた事業計画のつくり方などを学ぶ実践的なコミュニティービジネス起業入門セミナーも順次開催する予定であります。これからもきめ細やかな支援を行ってまいりますので,ぜひこういった会に御参加いただいて地域の未来づくり推進事業補助金の活用へとつなげていただきたいと思います。 以上です。 ◎鉄永正紀政策局長  地域の未来づくり推進事業についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 地域の未来づくり推進事業は,まず3年から5年を計画期間として申請される地域の未来づくり計画を認定し,計画掲載事業に対して,地域の未来づくり推進事業補助金により人件費の一部や施設改修費等の必要なソフト・ハード経費への財政支援を行うものです。 もう一つの地域活力創出事業補助金は,地方創生推進交付金を活用し,地域の稼ぐ力の向上に向け,地域の伝統文化や産品等を生かした地域活力創出活動の試験的な実施や試作などに必要となるソフト経費に対して単年度の支援を行うものであり,地域の未来づくり推進事業の前段階として活用していただくことも想定しております。 両補助金を効果的に活用していただけるよう,引き続き周知や相談等を積極的に行ってまいりたいと考えております。 ◎田中利直危機管理担当局長  2番目の自主防災組織についての項,5年間の自主防災組織率についてお答えいたします。 自主防災組織率は,平成25年度が60.6%,平成26年度が61%,平成27年度が62.4%,平成28年度が63.4%,平成29年度は速報値でありますが64.5%となっております。 次に,自主防災組織の活動分析と組織率を向上するための課題と取り組みについて一括してお答えいたします。 過去に浸水などの被害があった地域や津波ハザードマップなどで被害が大きいと想定されている地域の方々は災害に対する危機感が強く,防災訓練や防災知識の取得など自主防災会の活動も活発に行われております。一方で自主防災会を設立していない地域では,住民の防災意識が低い,人材の確保が難しいなどの御意見をお聞きしております。 組織率向上の取り組みとしましては,防災意識の向上を図るための出前講座や防災リーダーを養成するための防災まちづくり学校,防災士養成講座を開催しております。なお,今年度は10名程度の市民の方に防災士の資格を取得していただくこととしております。 以上です。 ◎江田美幸市民協働局長  さまざまな分野で市民協働の意義や重要性を認識することが必要だと思うがそのための取り組みはとのお尋ねにお答えします。 多様な主体が協働して地域課題解決の取り組みを進めるため,市では平成28年度に岡山市協働のまちづくり条例を全面改正いたしました。庁内においては,全庁的な推進体制として協働推進本部を設置するとともに,協働推進員を配置し,協働の視点と手法を学ぶなどの研修を行っているところです。また,市民への啓発として平成28年度におかやま協働のまちづくり賞を創設し,地域住民や市民団体,学校,企業などによるすぐれた協働の取り組みを表彰するとともに事例発表を行い,学び合いの場づくりとしております。また,市役所や商業施設で協働の取り組みについてパネルで紹介するなど,幅広く市民の皆様への周知を図っているところです。 ◎河野広幸総務局長  3番目の公文書の管理についての項,まず文書管理システムの意義についてお答えいたします。 文書管理システムは,それまでの紙の書類を中心とした事務の流れを電子化し,文書の収受,起案,決裁,施行,保管,廃棄といった文書の一連の流れをシステム化したものであり,文書管理事務の効率化に加え,インターネット上での公文書の公開が可能となり,市民と行政とのかかわりをより身近なものにした点で大変意義のあるものと考えております。 次に,行政文書の管理等において本市としての課題は何か,今後どのように改善していくのか,公文書館法の趣旨に沿った対応,公文書館の設立についてのお尋ねにお答えいたします。 岡山市の文書管理の課題としては,公文書館法で定める歴史資料として重要な公文書の保存について全庁統一的な判断基準がないことであり,今年度中にその策定を行ってまいります。 また,公文書館の設置につきましては,判断基準を策定した上で考えてまいります。 次に,昨今の国の公文書に関する取り扱いについてのお尋ねにお答えいたします。 国の公文書に関する取り扱いについてはコメントする立場にありませんが,岡山市としては公文書等の管理に関する法律の趣旨にのっとり,引き続き公文書の適正な管理を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  大きな4番,斎場整備について順次お答えいたします。 まず,東山斎場再整備により市民サービスはどのように向上するのかとの御質問でございます。 東山斎場施設の更新に伴い,炉ごとに待合室が整備され,ストレスなくお待ちいただけるようになると考えております。また,最新の火葬炉設備を設置することにより排気ガスがよりクリーンなものになります。さらに,現在稼働中の炉の解体後には駐車場の台数もふえることとなり,より利用しやすい施設になるものと考えております。 次に,炉数が減少することへの対策についてのお尋ねでございます。 炉数が減少する中で現状の需要に対応するためには1炉当たりの運転回数をふやすことも検討しなければなりませんが,現在の葬儀等の慣習を踏まえますと,収骨時間が夜に及ぶことなど,課題も少なくありません。今後,宗教関係者や葬祭事業者などとも調整を図りながら市民の皆様方への影響を整理し,年末年始や友引の閉場といったこれまでの運用の見直しも含めた検討も進めてまいりたいと考えております。 続きまして,現場職員の研修はどのように考えているかとのお尋ねでございます。 建てかえ後の火葬炉設備の運転につきましては民間へ委託し,職員は受け付け業務,棺の受け入れ,収骨作業などの市民と接する業務を分担する方向で考えており,斎場職員と検討を重ねているところです。市民に直接対応する部分でふぐあいが生じないよう,新たに導入される機器等の学習やシミュレーション研修等も実施し,万全を期してまいりたいと考えております。 続きまして,来年2月の供用開始を目指すに当たって広報や調整等のスケジュールはとのお尋ねでございます。 現在,平成31年2月ごろの供用開始を目指して事業を進めているところですが,宗教関係者や葬祭事業者等関係団体との協議を秋ごろに実施し,それ以降に市民の皆様へ広報紙等を通じて新しい火葬体制をお知らせし,御協力のお願いをしてまいりたいと考えております。 最後になりますけれども,将来的な斎場整備の方針についてのお尋ねでございます。 岡山市の将来の斎場整備については,日本環境斎苑協会の火葬場の建設・維持管理マニュアルに基づきまして算定した炉数の確保や災害時のリスク分散の観点から,東山斎場,北西部の新斎場,東部地区の斎場の3斎場による体制が望ましいと考えております。新斎場整備については現在,事業者の選定を行っており,平成33年度末の完成を予定しております。また,東部地区の斎場としては現在,西大寺斎場がありますが,敷地面積の制約や使用する道路が生活道路であるなどの理由から現地での建てかえは困難であると考えており,代替施設として瀬戸内市との共同整備を検討しているところでございます。 以上です。     〔31番東原透議員登壇〕 ◆31番(東原透議員)  御答弁大変ありがとうございました。 地域の未来づくり推進事業については,本当に皆さん期待はしとんですけど,先ほど言いましたように高齢化も進んでおるということで,市長が最後におっしゃってくださいましたがきめ細かな支援をぜひともお願いしたいと要望しておきます。よろしくお願いします。 それから,自主防災組織の件につきまして,自主防災組織いろいろあるんですけど,今,自主防災組織への支援対策で何か具体的なものがあれば示していただければなと,かように思います。 これで再質問を終わらせていただきます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中利直危機管理担当局長  自主防災会への支援についての再度の御質問をいただいております。 自主防災会を結成する際には,連合町内会であれば結成時に30万円を限度に,それから単位町内会であれば10万円を限度に防災資機材の給付を行っております。それからあと,自主防災会が防災訓練を実施された場合には,年1回でありますが2万円を限度に防災資機材を給付しております。そのほかに自主防災会が作成される防災マップについても支援を行っているところでございます。 以上です。 ○宮武博議長  以上で東原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林敏宏議員。     〔3番林敏宏議員登壇,拍手〕 ◆3番(林敏宏議員)  皆様おはようございます。私は,公明党岡山市議団の林敏宏と申します。よろしくお願いします。(拍手) 4月から条例が施行されたということで,最初の定例会で手話をやってみようということで勉強してまいりましたんで,ぜひまた市長もどこかで御披露していただければと思います。 それと,これは個人的な話かもしれません,余り話すと時間がなくなるんですけど,あしたいよいよマラソンの一般枠の当選発表ということで内心落ちつきがないところがあって,優先枠は残念ながら外れたんですけども,聞くとどうも2倍を超えているということです。あした何とか当たればいいかなと思いながら今練習しているところでありまして,既に則武議員は当たられておるということです。あと,この中にもまた挑戦される方がいらっしゃると思います。あしたぜひいい結果が出ればなと思っております。よろしくお願いします。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,糖尿病重症化予防について。 国内の糖尿病が強く疑われる方が推計で約1,000万人いることが,昨年9月21日に発表された厚生労働省の平成28年国民健康・栄養調査の結果でわかりました。調査を始めた平成9年の690万人からふえ続け,今回初めて1,000万人という大台に達しました。我が国においては,高齢化が進む中で生活習慣と社会環境の変化に伴う糖尿病患者数の増加が大きな課題となっています。糖尿病は,放置すると網膜症,腎症,神経障害などの合併症を引き起こし患者のQOLを著しく低下させるのみならず,医療経済的にも大きな負担を社会に強いることになります。糖尿病の医療費は約1.2兆円であり,医科診療医療費全体の約4.4%を占めます。さらに,糖尿病の合併症である糖尿病性腎症が原疾患の4割以上を占める人工透析には1人月額40万円,年間約1.57兆円を要する等,医療費全体から見ても大きな課題です。 そこで,国は平成28年4月に日本医師会,日本糖尿病対策推進会議,厚生労働省の3者で糖尿病性腎症重症化予防プログラムを策定しました。このプログラムは,糖尿病が重症化するリスクの高い医療機関の未受診者,受診中断者について,関係機関から適切な受診勧奨,保健指導を行うことにより治療に結びつけるとともに,リスクの高い通院患者に対して保健指導を行い,人工透析等への移行を未然に防ぐことを目的としています。また,本年度より医療費の適正化に向けた取り組みを支援する保険者努力支援制度が本格施行されますが,中でも糖尿病等の重症化予防の取り組みは配点が最も高い項目となっており,国が将来の医療費削減のために糖尿病の重症化予防を重要視していることがうかがえます。 そこで以下,糖尿病対策についてお尋ねします。 (1)本市の糖尿病患者の現状,人数及び医療費をお示しください。 (2)糖尿病の重症化予防について,本市の取り組みをお聞かせください。 (3)特定健診の結果で糖尿病判定値を示した方や治療中断者への受診勧奨はどのようになされているのでしょうか。対象者の抽出基準と実施人数もあわせてお示しください。 大きな2番,用水路転落防止について。 この件については約2年ぶりにお尋ねしますが,現在,当局は平成28年度に町内会や農業水利土木員の御協力のもと危険箇所点検を行い,約2,500カ所が危険箇所として上げられ,昨年度からはより危険度の高い約900カ所に対して2年間の集中対策を講じています。市内を走っていても,以前より対策が施されていると感じることが多くなりました。 そこで以下,お伺いします。 (1)集中対策期間として1年目が終了しました。現在の取り組み状況をお示しください。あわせて取り組みの評価としてはどのようにお考えでしょうか,お聞かせください。 (2)昨年の事故の状況についてお聞かせください。昨年の事故の発生状況,傾向から,今後の取り組みに対して何か変化はあるのでしょうか。 (3)残りの危険箇所1,600カ所については,今後方針を決めていくとお聞きします。2年間で講じられた対策はどのような点で分析,検証,評価がなされ,方針決定に至るのでしょうか,お聞かせください。 大きな3番,教育の情報化について。 2020年度から小学校,中学校と順次導入される新学習指導要領では,情報活用能力を言語能力と同じ学習の基盤となる資質,能力として初めて規定され,小学校ではプログラミング教育が必修化されます。文科省では既に5カ年計画を全国の教育委員会に通知しており,最低限必要で優先的に整備すべきものについて目標となる水準,平成30年度以降の学校におけるICT環境の整備方針についてを昨年末に示し,2018年から2022年度で単年度1,805億円の地方財政措置を講じ,各自治体での予算化を求めています。 いよいよこの4月から小・中学校は新学習指導要領への移行期間に入りました。指導計画等の作成や環境整備などを計画的に進め,情報活用能力の育成,プログラミング教育,ICTの活用等を重視している新学習指導要領への円滑な移行の準備を進めていかなければなりません。 以下,本市の準備の進捗状況についてお尋ねします。 (1)策定が予定されている教育の情報化基本方針について,現在の進捗と検討内容についてお示しください。また,策定の時期もあわせてお示しください。 (2)岡山市教委が考える新学習指導要領に沿った普通教室の環境整備についてはどのようなものをお考えでしょうか。また,整備に向けた優先順位についてもお考えをお聞かせください。 (3)2月議会の我が会派の代表質問でICT活用推進モデル校の指定についてお聞きしたところ,先進的に取り組んでいる学校を中心に今後前向きに検討するとのことでしたが,その後の状況をお聞かせください。あわせて市教委が考えるモデル校の選定基準と目的,検証内容をお示しください。 (4)ことし3月,2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育について指導例などを示した小学校プログラミング教育の手引が文科省から公表されました。各教科での指導例や地域や大学と協力した取り組みなどが紹介されており,これらを生かして,必修化されるまでの2年間で授業研究や教員研修など準備を進めておく必要があります。本市では今後どのように取り組んでいかれるのでしょうか,お示しください。 (5)文科省では平成27年度よりICTを活用した教育の推進計画やICT機器整備計画の策定等について助言を行うICT活用教育アドバイザー派遣事業を実施しています。これまでも多くの自治体が実績のあるアドバイザーを受け入れ,取り組みを大きく前進させています。文科省はこの派遣事業を今年度も引き続き実施するとお聞きしています。以前,有識者への協力を求めることをお勧めしましたが,この文科省の派遣事業について改めて御所見をお聞かせください。 大きな4番,防災対策について。 さきの4月26日,仙台高裁で東日本大震災で被災した宮城県石巻市の大川小学校の控訴審判決が行われ,地裁判決とほぼ同額の賠償を市と県に命じられました。この件についてはこれまでも都度,質問で触れさせていただき,平成26年2月議会では事故検証委員会の報告書や危機管理マニュアルの作成について,平成28年11月議会では地裁判決のポイントから本市の防災の取り組みについてお尋ねしました。 このたびの高裁では,学校としてどのような防災体制をとってきたかに焦点が当てられ,津波が十分に予想できたのに学校は事前の対応を怠ったなどとして,学校や市教委などの組織的過失を初めて認めたものでした。市と県は判決を不服として最高裁へ上告し,結論は持ち越されますが,教育現場に事前防災の重要性を法的義務として求められたものとして,今回の判決から教訓を見出し,生かしていかなければなりません。 以下,伺います。 (1)本市では毎年各学校で危機管理マニュアルの見直しが行われているとお聞きしますが,市教委のチェックは行われているのでしょうか。控訴審でも,マニュアルの作成は現場に詳しい各学校に委ねられており,点検など行われていないことが明らかになりました。現場の教員の防災意識にはばらつきがあり,大川小のように具体的な避難場所の明記に不備があっても指導が行き届くのかという課題があります。市教委のかかわり方をお聞かせください。 (2)危機管理室との具体的な連携についてどのようなことが行われていますでしょうか,お聞かせください。 (3)政府も,昨年3月に策定した第2次学校安全推進計画や今年度の学校安全総合支援事業で,学校と保護者,地域住民,外部専門家らとの連携体制の構築を強く推進しています。本市の取り組みをお聞かせください。 (4)東松島市では児童の引き渡しについて訴訟が行われ,先月末に学校側の過失を認める判決が確定しました。判決では,特段の事情がない限り,保護者が事前に登録した責任者以外に引き渡すことは許されないと,事前のルールに従って児童の引き渡しの是非を判断するように求められています。岡山市ではどのようなルールで取り組まれていますか,お聞かせください。 (5)今回の2つの判決を受け,全国の学校では防災マニュアルの見直しや防災対策の強化が進むものと考えます。市教委,危機管理室では今回の判決をどのように捉え,今後の取り組みを講じていかれるのでしょうか,お聞かせください。 最後,大きな5番,先天性股関節脱臼について。 先天性股関節脱臼とは乳児の足のつけ根の関節が外れる病気のことで,発見や対応がおくれると脱臼したまま骨が成長し,手術が必要になるなど,治療が難航します。しかし,生後6カ月ごろまでに発見できれば,外来通院などでほとんどが治ると言われています。1970年以前は100人の出生に1人の脱臼が生じており,当時布の三角おむつや巻おむつが使われていたことから股関節が伸展を強制され,脱臼が多発していたと言われていますが,股おむつが一般化されてからは発生率が5分の1から10分の1に減少していました。しかし,最近再び発生率が増加傾向に転じているという報告がなされており,ことし3月には山陽新聞にも川崎医科大の調査の記事が掲載されました。遺伝的な先天要因に加え,生まれてからの抱き方やおむつのかえ方などで脱臼することもあることから,改めて予防の啓発と健診体制の充実が求められています。 日本小児整形外科学会などが妊産婦向けの予防パンフレットや健診に携わる助産師や保健師,小児科医向けの手引などを作成して啓発を行っています。本市でも予防や早期発見を促す啓発の観点からパンフレットや手引を活用してはと考えます。御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終了します。 御答弁,よろしくお願いします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。
    ◎森安浩一郎保健福祉局長  まず,糖尿病重症化予防についての項,本市の糖尿病患者の状況についてです。 本市国保加入者のうちレセプトデータの主傷病名が糖尿病と診断されている人は,平成28年度の月平均で約1万6,300人です。これらの人にかかる外来の年間医療費は約25億4,000万円となっています。 次に,同じ項,糖尿病重症化予防の取り組み,それから受診勧奨の方法についてです。 本市では糖尿病重症化予防の取り組みとして,特定健診の結果を活用し,血糖値が受診勧奨域にある人を確実に医療に結びつけられるよう,文書や保健師の訪問により受診勧奨を行っています。文書勧奨は,糖尿病が疑われるヘモグロビンA1cの値が6.5%以上8.0%未満,または空腹時血糖値が126ミリグラムパーデシリットル以上のいずれかに該当する人で糖尿病の薬が処方されていない人を対象に,平成29年度は227人に行いました。保健師訪問による勧奨は,ヘモグロビンA1cの値が8.0%以上の糖尿病の薬が処方されていない66人を対象に行いました。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  用水路転落防止についての項,一括してお答えいたします。 用水路の安全対策につきましては,平成29年度から2カ年で危険性の高い905カ所について集中的に実施していく計画としており,平成29年度末時点で約6割に当たる553カ所の対策を完了しております。地元関係者に御尽力いただいたこともあり,当初の予定を上回るペースで対策が着実に進んでいると考えております。 次に,平成29年1月から12月までで転落事故は148件発生しており,前年同期の137件と比較して11件増加しており,依然として憂慮すべき状況と考えております。事故の多くが身近な生活道路において発生していることや事故の半数は65歳以上の高齢者の方が占めているといった傾向については変わりありません。今年度は,用水路転落に関する情報を平成29年度分も含めて分析するとともに,対策実施済み箇所の効果検証を行い,平成31年度以降の取り組み方針を決定することとしており,引き続きしっかりと転落防止対策の推進に取り組んでまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  教育の情報化についての項,順次お答えしてまいります。 まず,教育の情報化基本方針の進捗と検討内容及び時期,また新学習指導要領に沿った普通教室の環境整備の内容と優先順位についてお答えいたします。 教育の情報化基本方針につきましては,育成したい児童・生徒の情報活用能力や授業におけるICTの効果的な活用方法の方針が固まりつつあります。また,現在学校で必要なICT機器について調査研究を進めているところであり,今年度中に策定してまいります。全校を対象に調査したICT機器の整備状況の結果をもとに,普通教室の環境整備の内容と優先順位につきましても方針策定の中で検討してまいります。 次に,ICT活用推進モデル校の選定基準,目的,検証内容,またプログラミング教育についての今後の方針でございますが,モデル校としましては,タブレットパソコンや中学校の大型提示装置の活用に積極的に取り組んでいる学校の選定作業を進めているところでございます。こうしたICT機器活用の効果を検証し,基本方針に反映させるとともに,全校に広めてまいりたいと考えております。 プログラミング教育につきましては,今年度から教員対象の研修を実施する予定です。また,参考となる指導事例を今年度中にリーフレットにまとめ,周知し,教員の指導力の向上を図ってまいります。 この項最後に,ICT活用教育アドバイザー派遣事業についてでありますが,この派遣事業については申請する方向で検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎田中利直危機管理担当局長  4番目の防災対策についての項,今回の判決をどのように捉え,今後の取り組みを講じるのかとのお尋ねにお答えいたします。 災害発生時に子どもの命を守るため,事前に対応策をとっておくことは重要であり,大川小学校や東松島市の事例を教訓とし,これまでにも児童・生徒や保護者を対象にした出前講座などを実施しております。引き続きハザードマップなどを活用し,各避難所の特性を周知し,速やかな避難行動がとれるよう,危機管理の視点から教育委員会と連携を図ってまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,危機管理担当局長答弁以外に一括してお答えしてまいります。 教育委員会は,各学校から毎年提出される危機管理マニュアルをその都度確認し,必要に応じて学校を指導しております。また,危機管理室と連携し,大規模災害発生時の保護者への引き渡し訓練等での助言や避難所運営の説明を学校に対して行っております。第2次学校安全推進計画などを受けまして,これまで学校が地域と連携して取り組んでまいりました防災訓練や危機管理マニュアルの見直しを支援するために,教育委員会が災害安全を専門とする大学教員等を学校安全アドバイザーとして学校に派遣しております。災害時の引き渡しにつきましては,各学校におきまして子どもを保護者に安全かつ確実に引き渡せるよう,引き渡す相手や連絡先,方法などを学校と保護者の間で共有しております。 今回の2つの判決につきましては,災害や事故についてのさまざまな被害を想定し,子どもの命を守ることを最優先に最大限の備えをしておくことが求められたと受けとめております。教育委員会としましては,今後も予見可能な被害に対する備えを行うため,危機管理室と緊密な連携を図ってまいります。 以上でございます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  先天性股関節脱臼についての項,まず早期発見についてですが,主に医療機関で実施する3から5カ月児健康診査において,先天性股関節脱臼についても他の疾病や障害とともに早期発見に努めることとしており,引き続き保護者に対して3から5カ月児健康診査の受診を促してまいります。 予防については,股関節脱臼にならないような抱き方やおむつの当て方について子育てのしおりの配布,産前産後相談ステーションや各地域の赤ちゃんすこやか相談での育児相談において周知してまいります。 以上です。     〔3番林敏宏議員登壇〕 ◆3番(林敏宏議員)  御答弁ありがとうございます。時間もあれなんで,順番にお尋ねさせていただきます。 糖尿病重症化予防についてですけども,先ほど全国での人工透析の話を質問の中でも触れさせていただいて,1人月額40万円,年間約1.57兆円とあるんですけど,今回岡山市がつくられた岡山市国民健康保険第二期データヘルス計画のほうには,1人当たり医療費の月平均は約54万円ということで岡山市は全国よりも高目ということです。年間医療費にすると約650万円になっているということで,これからまだまだふえていく可能性が十分あって,現在もそういう状況になっているということなので,これについてはしっかり取り組んでいかないといけないということで質問させていただいたわけです。 先ほど取り組みのお話もいただきましたけども,課題はあるのかなとは思います。受診勧奨を行う対象者ですけども,どうしてもハイリスク者に限定されてしまう傾向というのがあったりもするので,今の話だとヘモグロビンA1c6.5以上とか空腹時血糖値の話もありましたけども,本来の早期発見治療にしっかりつなげて多くの糖尿病患者をフォローするために,そういった意味でもうちょっと広げていくというふうなことも必要なんじゃないかなと思いますけども,その辺について御所見をお聞かせいただければと思います。 あと,特定健診の結果の質問もさせていただきましたけども,未受診者の方への対策をしっかりしていかないといけないんじゃないかなと思います。そういう特定健診未受診者で糖尿病治療中断者等への医療受診勧奨というふうなことについてはどういったことをされているのか,お聞かせいただければと思います。 あと,用水路の転落防止についてです。 6割済んでいるというふうな話でございまして,予定よりよく進んでいるということです。先ほど質問の中でも触れましたけども,市内を走っていても随分とそういった対策を施していただいておるところがふえたなと肌感覚で物すごく実感するようになりました。危険箇所が全部で約2,500カ所ということで,そのうち危険度が高いところを集中的にこの2年間でやっていただいていて,そういった意味では地域から危険なところが減ってきているのは間違いないんだなと僕は思っています。この2年間集中的にやって来年度以降はこれからということなんですけども,今後もしっかり取り組んでいただいて,この残りの約1,600カ所にもぜひ対策を打っていただきたいなと思っています。 そういった意味では期待しておるところですが,やはりこればっかりは当局の決意にもよるんだろうなと思いますので,その辺来年度に向けての決意をお聞かせいただければと思います。 あと,教育の情報化についてです。 この件については何回も質問させていただいて,これまでの答弁も踏まえて聞かせていただいたわけでございますけども,今現在全国で取り組みが進んでいて,先ほども言いましたように2020年度から新しい学習指導要領がスタートします。その移行期間にもう既に入っていて,今も一刻一刻なくなってきている状況ですので,スピード感を持って取り組んでいただきたいなと思っています。方針も今年度中にというふうな話だったので,ここは確実に策定していただくと同時に,できることをしっかり進めていただきたいなと思います。また,外部の有識者の派遣事業についても申請するというふうな話をいただいていますので,しっかりそういったものも活用しながら,またモデル校についてもいろんな検証をしていただいてやっていただきたいなと思います。ここは要望にさせていただきます。 あと,防災対策についてですけども,そういった訴訟の判決が出てきて確定しているところも出てきています。きょうも地震がありまして,けさも校庭に避難している子どもたちの映像が出ていましたけども,学校現場で子どもたちの命を守るという意味では大きな取り組みがこれから必要になっていきます。危機管理室と連携をしっかりとっていただきたいと思うんですけども,学校内に専門知識を持った人が必要じゃないかなと思います。先ほど防災士の話もありましたが,そういったものを活用してはどうかなと思いますけれども,御所見をお聞かせください。 以上で終わります。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  糖尿病重症化予防についてのお尋ねで,まず早期発見のための勧奨対象者の拡大でございますが,ヘモグロビンA1cの値がもう少し低い5.6%以上の保健指導域にある方へも,生活習慣の見直しを図るべく文書による情報提供を行っています。糖尿病というのはいろんな合併症を併発することも非常に多くて,早いうちにしっかりそのリスクについての理解を求めるということが重要なんじゃないかなと思っております。 それからあと,特定健診未受診者で治療を中断している方についてでございますが,過去3年間に糖尿病の治療薬の処方があった方で直近6カ月に処方がない方については,医療受診勧奨を行って重症化予防,これは国のプログラム等にございますのでしっかり図っていきたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  先ほど林議員から御提案がありましたように,防災士の活用についても今後しっかり検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  用水路の転落防止についてですけれども,危険性の高い地区,まだ4割残っているものを今年度確実に実行していきますが,全体で言いますと約1,800カ所が残っておりまして,まだこの対策は緒についたばかりというところだと思っています。転落事故の分析や実施箇所がどうであったかというような検証もやりながら次年度以降の取り組みについて整理していきたいと思っておりまして,市民の安全・安心の確保に向けて鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で林敏宏議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして吉本議員。     〔27番吉本賢二議員登壇,拍手〕 ◆27番(吉本賢二議員)  皆さんおはようございます。自民党岡山市議団の吉本でございます。 先週よりロシアのほうでサッカーのワールドカップが始まりました。ポルトガルのロナウドがハットトリックを達成したり,メッシがPKを外してみたりということで非常におもしろい試合が続いているかなと。あしたの夜だと思いますけど,日本がやりますんで,ぜひとも勝って日本全体を盛り上げていただきたいなと思うと同時に,きのうの夜,ファジアーノ岡山の試合が開催され,残念ながら1万人には到達せず,またゼロ対ゼロの引き分けで暫定6位のままということで,我々のファジアーノ岡山でございますから,ぜひともJ1に上がってほしいなと思いますので,議員挙げて皆さんで一緒に応援していこうではありませんか。 では,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,G20岡山保健大臣会合について。 来年の6月,日本で初めてG20サミットが大阪で開催され,ことしの4月,G20サミット関係閣僚会議のうち,保健大臣会合が岡山市で開催されることが決定しました。多くの皆さんの御尽力のたまものだと思います。岡山市の役割としまして,プレイベント,サイドイベント,歓迎レセプションなどが決まっているということです。 世界会議といえば,平成26年のESDに関するユネスコ世界会議が思い出されるところでございます。岡山市にとっては初の世界会議でした。そのときに岡山県総合グラウンドの南側の観音寺用水には緑と水の道をつくり,地域の方は今でも掃除したり,水質探検やキャンドルナイトなどを実施しております。また,岡山市は年に1回ESD岡山アワードを開催しており,ESD世界会議以降のイベントが継続されておる次第でございます。 では,ここで質問いたします。 (1)今回の保健大臣会合を契機に,岡山市としては記念施設をつくったり,今後継続されるイベントを考えているのでしょうか。 (2)これを機会に東京より首都機能の一部,保健関係の施設の岡山市への誘致活動をするべきです。御所見をお願いいたします。 (3)今回は保健大臣会合なのに,岡山市保健福祉局の顔がなかなか見えません。市長の所信表明で岡山市の医療,介護を初めとする関係分野のさらなる充実,発展に大きく寄与するとあるが,どうやって進めていくおつもりなのか。また,これを契機に各区の民間医療施設連携システムなどをつくってはどうかと思います。御所見をお願いいたします。 続きまして,2,公有地の活用についてお尋ねいたします。 ア,今補正予算の中に南区内尾における多目的広場整備事業というものが載っております。この事業について私は何度も何度もこの議会でも質問させていただきまして,また平成27年度自由民主党岡山市議団の政策提言でも提案させていただき,昨年11月の議会で平成29年度予算にあるスポーツ施設利用状況等の調査結果についても質問いたしました。今補正予算でこの予算が上がってきたことは本当にうれしい限りでございます。全国大会など大規模なスポーツ大会の経済効果,北長瀬操車場跡地の多目的広場の縮小など多くの要因でこの事業が進み出したのだと思います。 では,ここで質問いたします。 (1)どのような経緯でこの事業が計画されたのかを御説明ください。 (2)この土地は岡山県所有です。現時点では岡山県とどのような話し合いをしているのかを御説明ください。 続きまして,イ,公有地の契約と今後についてお尋ねいたします。 国道180号線のところにある岡山県警察本部伊福町庁舎の敷地内に岡山市の所有の土地があり,地代が発生しています。これについてお尋ねいたします。 (1)岡山県の所有地を岡山市が活用している箇所がどのくらいあり,どのような契約,利用料などはどうなっているのかを御説明ください。逆に岡山市の所有地を岡山県が活用している箇所がどのくらいあり,どのような契約,利用料などが発生しているのかを御説明ください。 (2)このような公有地については今後どのようにしていくのかを御説明ください。 3,観光政策について。 ア,日本遺産認定。 このたび日本遺産認定というすばらしい情報がニュースとして流れました。「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま」,岡山市を含む4市27件が日本遺産として認定されました。市内の対象は吉備津神社など18件。全国では平成27年度から今回までで67件が日本遺産に認定されました。今回の予算で協議会設立予算として岡山市が2,400万円強,4市計で4,400万円強が上がっており,今後文化庁より3年間このような補助が出ると聞いております。 先日,平成28年度日本遺産に認定された「鯨とともに生きる」の視察のため,和歌山県新宮市へ行ってまいりました。この地域周辺は平成16年に世界遺産に登録されたこともあり,日本遺産に認定されたからといってなかなか観光客はふえないというお言葉もいただきました。 ここで質問です。 (1)5月24日,日本遺産認定のニュースが流れ,市役所には懸垂幕を垂らすなど喜び合いました。もう二十数日がたちます。対象先の観光客はふえたのでしょうか。 (2)文化庁の補助は3年間と聞いています。どのようにして観光客をふやすつもりか,具体策をお願いいたします。 (3)昨年,日本遺産に認定された地域の市町村は具体的にどのような取り組みをして,どのくらい観光客がふえたのか,お示しください。 (4)パンフレットやネットなどではなかなかふえないと新宮市より説明をいただきました。やはり日本遺産となった今年度が肝心です。平成30年度のみと決めて旅行会社と組み,対象ツアーなどを決め,旅行代金の補助を出したらどうでしょうか。 次に,今回の認定は桃太郎伝説です。桃太郎といえば,やはり鬼です。鬼といえば温羅です。温羅といえばうらじゃです。ことしも市内の小学校の運動会でソーラン節の演技が披露されていました。岡山市の踊りはうらじゃと言っても過言ではありませんし,少なくともソーラン節ではないと思います。児童がほかの踊りを踊ることには違和感を覚えます。ソーラン節,うらじゃの件数をお示しください。また,この結果について教育長の御見解をお願いいたします。 イ,岡山城天守閣の一般利用が7月より可能になります。この記事を見て,早速同窓会を開催したいとの相談も受けました。あわせて岡山城前の芝生広場を同時に使用したいと。現在は管理が別々──おかやま観光コンベンション協会と公園協会の2カ所になっておりますが,1カ所──ワンストップでの予約等ができれば,便利で利用率も上がるのではないでしょうか。さらに,料理の提供であったりプロジェクションマッピングなど演出提供などもできれば,ますます魅力が上がると思います。 (1)どのような方法で運用していくのか,お示しください。また,一括管理にすることについての御所見をお願いいたします。 (2)現時点での相談・予約状況をお示しください。 ウ,旧内山下小学校の活用。 先日,東京の千代田区に行ってまいりました。アーツ千代田3331を視察。町なかの中学校が統合され閉校となり,その跡地利用ということで文化施設にすることが決まったそうです。千代田区として約2億円をつぎ込み,バリアフリーやエレベーターを設置。その後,指定管理に出した結果,5年間月140万円,年で計算すると1,680万円で今の指定管理へ貸したそうです。屋上に運動場があるんですが,今の落札業者はそれをまずは菜園として区民に貸し出し,また3階にある教室に壁を入れたりして一般の会社に貸し出し,賃料を取る。2階などに関しては文化関係のNPOなどに──これも割安ながら賃料を取っているそうです。1階や地下のスペースにある教室など大きい部屋に関しては,企業の展示会場などとしてこちらでも賃料を取っている。また,1つの教室は自治会の集会所として,無料で提供しているということでした。 ここで質問です。 (1)旧内山下小学校の活用方針をお示しください。 (2)ここのゾーンはウエルカムゾーン,岡山城主要部ですので,さきに紹介したような活用方法も一つではないでしょうか。一時的でも収入を得るような方針を検討するべきです。御所見をお願いいたします。 4,岡山市コミュニティサイクルももちゃりについてお尋ねいたします。 先日,建設委員会でももちゃりの評価が示されました。平成29年度34ポート。ちなみに岡山駅より西にあるエリアには9ポートあります。自転車数は412台,9万1,000名を超える登録者があるそうです。利用の多いポートとしまして,岡山駅東口,岡山駅前,イオンモール岡山。利用回転率が1日1台当たり3.85回ということで,これは全国的に見ても非常に多いということでございました。利用者はふえていますが,人件費が増加していることが問題だと。また,あわせて自転車の劣化についても,私自身も感じておりましたが,かなり問題ではないかと思っております。 ここで質問です。 (1)今年度で一区切りのこの事業です。ももちゃり事業は来年度以降も続けるべきだと考えますが,今の問題点をお示しください。 (2)今あるポートの設置基準をお示しください。 (3)岡山駅より東エリアに比べ西エリアが少ない現状があります。なぜでしょうか。 (4)岡山駅より自転車で行ける30分以内の公的施設,例えば半田山植物園,岡山県総合グラウンド,武道館のあたり,池田動物園,奉還町商店街の西側のあたりにはポートをつくるべきです。御所見をお願いいたします。 (5)現在の大きな問題の一つが収支の問題です。回送問題の解決のために,利用率の低いポートをなくすことも検討するべきです。また,収入増のため,ポートへの民間企業広告や自動販売機の設置を検討するべきです。御所見をお願いいたします。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,吉本議員の質問にお答えしたいと思います。 私は,観光政策の中の岡山城天守閣の一般利用についてお話を申し上げたいと思います。 現在,予約件数は28件ということになっております。岡山の場合,特に観光客の中でも宿泊が少ないとよく言われています。特に夜の利用,岡山城で夜お過ごしになれば岡山での宿泊も出てきます。特に今,東京,大阪からも予約がきていると記憶しています。こういうのがどんどんふえていって,市内の皆さん方も楽しんでいただければなと思っております。 ただ,楽しんでいただくためには岡山城を貸しますよという一言ではそうならなくて,当然ながらきめの細かい対応というのが必要だと思います。皆さん方,今ホームページを見ていただければわかりますけれども,料理の提供などもその中に入っております。例えば弁当を注文するんであればここですよとか,それからホテルからケータリングを頼むんだったらこういうのがありますよと。まだ途中段階でありますけども,そういったものをどんどん充実させていきたいなと思っております。今うらじゃの話がありましたけれども,今後は郷土芸能やアトラクション等の演出についても利用者にわかりやすく情報提供できるよう随時情報の更新を行っていきたいと考えております。 それから,もう一つ質問がありました天守閣と天守閣前広場の利用でありますが,こういう場でもお話を申し上げたことがあると思いますが,私としても利用者のニーズに合った形で進めていくべきだと考えております。来年度から産業観光局での一体管理ができるように今,関係局で協議するように指示しているところであります。 以上です。 ◎鉄永正紀政策局長  G20岡山保健大臣会合についての項,会合を契機とした記念施設や今後継続されるイベントについてお答えいたします。 岡山市において医療,保健等に関する関係閣僚会合が開催されることは大変意義深く,会合の成功に向けて全庁を挙げ,また民間の団体等とも取り組んでまいります。また,こうした会合開催の意味を次につなげることについても,先般立ち上げた庁内連携組織である推進本部会議や今後設立予定の官民一体の推進協議会の中でさまざまな御意見をお聞きしてまいりたいと考えております。 次に,首都機能の一部,保健関係施設の誘致についてお答えいたします。 政府関係機関の地方移転につきましては,東京一極集中の是正に向け,東京都に所在する政府関係機関を初めとする対象機関について自治体の提案を踏まえた検討がなされ,平成28年3月の政府関係機関移転基本方針において文化庁の京都への全面移転など23機関50件の研究・研修機関等の全部または一部の移転方針が決定されたところです。現在,国において同方針の着実な実施に向けたフォローアップがなされているところであり,今後新たな提案の機会が設けられるかどうかも含め,国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  同じ項,岡山市の医療,介護のさらなる充実,発展はどう進めるのか,それから民間医療施設の連携システムについてのお尋ねです。 岡山市は,豊富な医療資源を生かしてスマートウエルネスシティ総合特区や在宅介護に特化した特区,SDGs未来都市としての取り組みなど,健康のまちづくりを進めています。こうした中,G20保健大臣会合を契機として,今後設立予定の産官学による推進協議会において議論を重ねた上で,岡山市で初の取り組みや豊富な医療資源を用いた医療サービスなど,保健医療の現状をもとに岡山市の保健医療の今後の姿について本会合のレガシーとすべく,その実現に向けた取り組みにつなげていきたいと考えています。 また,今年度から各地域の医療・介護資源の特性を生かした在宅医療・介護提供体制の構築に向け,各福祉区にワーキンググループを設置し,民間医療機関の方々を中心に議論を進めているところです。 以上です。 ◎山本修司財政局長  2番目の公有地の活用についての項,公有地の契約と今後について,県有地を岡山市が活用している箇所,利用料などどのような契約か,またその逆の場合はどうか,こうした公有地を今後どうしていくのかとの御質問に一括してお答えします。 これまで双方で確認しているものでは,県有地については23カ所を岡山市,また市有地については16カ所を岡山県がそれぞれ使用しています。使用形態としては,いずれも行政財産の目的外使用許可や占用許可及び普通財産の貸借となっており,そのうち有償のものは,第三藤田コミュニティハウスの県有地が平成30年度で年額134万5,825円,岡山県警察本部伊福町庁舎の市有地が同じく330万1,051円となっており,それ以外は無償となっています。土地の利用についてはこれまでも県との間で協議を行ってきており,財産の管理,活用の観点からお互いにとってよりよい方策が見出せないか引き続き検討を行ってまいります。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,南区内尾における多目的広場整備事業について,どのような経緯でこの事業が計画されたのか,岡山県とどのような話し合いをしているのかとのお尋ねにお答えいたします。 新たな大規模多目的広場の整備につきましては,操車場跡地暫定広場の面積縮小に伴う利用者への影響を考慮するとともに,全国規模の競技大会などを誘致することによりまちの活力創出に向けたスポーツの推進を図るため計画したものです。当該用地は県有地であり,早期の施設整備について優位性が高く,岡山市中心部からの交通アクセスもよいことから,整備場所としてふさわしいと判断いたしました。 岡山県とはこれまでグラウンド利用の現状と広場の施設整備の可能性について情報交換を行ってきたところであり,現在,用地の取得に向けて用地の確定や取得手続などについて協議を進めているところです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3番目の観光政策についての項,日本遺産認定からの観光客の状況についての御質問ですけれども,日本遺産認定による構成文化財の観光客数への影響につきましては,各文化財について認定前後の統計的な数値がございませんのでわかりかねますが,今後は県の観光客動態調査にある各文化財やエリアの統計で検証していきたいと考えております。 次に,どのようにして観光客をふやすつもりかとの御質問ですけれども,今回の日本遺産認定を契機として,桃太郎というストーリーと日本遺産ブランドを生かしたさらなる情報発信やコンテンツの魅力アップ,受け入れの整備について事業を進めてまいりたいと考えております。 平成30年度の事業としましては,観光客のニーズ調査,ウエブサイトやプロモーション映像,パンフレットの作成による情報発信,学習漫画の作成などによる普及啓発を実施することとしております。また,地元の方々にも事業に積極的にかかわっていただき,将来的には自主的な事業実施につながるような仕組みを検討していきたいと考えております。 次に,前年の日本遺産に認定された市町村は具体的にどのように取り組み,観光客はどれぐらいふえたのかとの御質問ですけれども,昨年度において日本遺産に認定された構成団体へ確認したところ,主な取り組みとして,ウエブサイトやPR動画の作成等の情報発信や展示会,イベントの実施等による普及活動,観光客誘致を目的としたマーケティング調査などを実施されております。認定後1年であり,まだ観光客数については集計されていないとのことでしたが,実感としてふえていると感じている自治体や1年目のPRの効果が出てくるのはこれからだという意見も聞いております。 次に,平成30年度のみ対象ツアーを決めて旅行代の補助を行ってはどうかとの御質問ですけれども,日本遺産に認定されたエリアに末永く多くの方に来ていただきたいと考えており,観光客誘致に向けて,まずは日本遺産の事業においてニーズ調査や地元の方々によるワークショップの意見を反映させた魅力的なモデルルートを作成し,これらのモデルルートの紹介や旅行会社を招いたツアーを実施することにより,日本遺産エリアへの安定した集客を目指した継続的なツアーとなるような旅行商品造成へつなげてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,日本遺産認定についての中,運動会でのソーラン節,うらじゃ踊りの件数,その結果への見解をというお尋ねでございます。 今年度,小学校では89校中,うらじゃ踊りを11校が,ソーラン節を34校が運動会種目として実施しております。また,中学校では38校中,うらじゃ踊りを6校が,ソーラン節を8校が体育会種目として実施しております。うらじゃ踊りは大切にしたい文化の一つであり,子どもたちには岡山に根づいた芸能となっているうらじゃ踊りに親しみを持たせたいと考えております。今後もさまざまな機を捉え,うらじゃ踊りのよさを粘り強く伝えてまいりたいと思います。 次に,旧内山下小学校の活用の中,まず活用方針ですが,岡山中央小学校の児童数は平成28年度の919人から平成29年度は877人,今年度は868人と推移しております。しかしながら,完成時期等のはっきりしていない再開発事業が依然として多くあり,その動向が明らかになるにはもう少し時間が必要でございます。そのため,旧内山下小学校の活用につきましては,いましばらく状況を見きわめたいと考えております。 続いて,一時的にでも収入を得るような方針を検討するべきではないかというお尋ねですが,現在は教育委員会が所管する教育財産であることから行政目的以外に使用できないこと,また旧内山下小学校校舎を活用する場合は耐震等の改修が必要であることなどから,現状では収入が得られるような活用は難しいと考えております。しかしながら,議員御紹介の事例のような活用の可能性についても研究課題になるものと考えております。 以上でございます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  4番目,岡山市コミュニティサイクルについての項に順次お答え申し上げます。 まずはももちゃりの問題点についての御質問でございます。 自転車を回送するための人件費が運営の大きな負担となっていることを踏まえたより効率的な運営方法の検討や,運営開始から5年が経過し劣化している自転車や機器類の更新などが課題と考えております。 続きまして,ポートの設置基準や公的施設へのポートの配置等に関する御質問にまとめてお答えいたします。 ももちゃりは,中心市街地における回遊性の向上を図り,にぎわいを創出するツールとして,また公共交通への転換を促すツールとして導入しているところでございます。現在のポートは,導入目的に沿って中心市街地の鉄道駅,観光名所,商店街,大型商業施設や岡山大学,総合グラウンドなど多くの方々が訪れる施設に配置しております。今後のポート設置につきましては,利用者のニーズや収支バランスも勘案しつつ,中心市街地の回遊性向上,さらにはにぎわいにつながるよう検討してまいりたいと考えております。 最後に,利用率の低いポートへの対応や広告収入等,収入増のための取り組みについてお答えいたします。 ももちゃりは本年度で運用開始から5年が経過することから,今後の効率的な運用に向け,利用者のニーズや収支バランスを勘案しつつポートの再配置を検討してまいりたいと考えております。また,収入をふやすための取り組みは,継続的な運用の確保のためにも重要なことであると考えており,現在でも,ももちゃりの後輪カバーに広告を掲載し収入を得ておりますが,さらなる事業外収入の増加に向けまして,運営事業者とともに取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔27番吉本賢二議員登壇〕 ◆27番(吉本賢二議員)  御答弁ありがとうございました。 では,一問一答でいかせていただきたいと思います。 まず,第1番目,G20の保健大臣会合についてですが,日程がもう決まっておりますか,お答えください。 ◎鉄永正紀政策局長  まだ正式に通知をいただいておりません。 ◆27番(吉本賢二議員)  先ほど第1回目の答弁をいろいろ聞かせてもらうと,今後,推進会議をやっていこうということでございました。ですから,日にちが決まっていないからなかなか動きがとりにくいのかなとも思いますが,厚労省にしっかり聞いて,日にちをもうちょっと早目に把握することはできんもんなんですか。そうすりゃもうちょっと進みやすくなるんじゃないんかと思いますが,どうですか。 ◎鉄永正紀政策局長  厚労省のほうとは常々情報交換はしておりますけれども,いつ発表になるかということで国のほうでも恐らく調整が続いているものだと思いますので,引き続き日程把握に努めていきたいと思います。 ◆27番(吉本賢二議員)  わかりました。日程に関しては早目によろしくお願い申し上げます。 あわせて保健福祉局長にお伺いしますが,先般SDGs未来都市に選ばれたと。健康寿命の件であったり健幸ポイントの件が評価されたんじゃないんかなということでございます。必ずこれは行われる会合でございます。であれば,保健福祉局としてこういうことをやりたいんだということを今からしっかり考えるべきだと思いますし,ある程度方針を決めてもいいんじゃないんかなと思いますけど,御所見をお願いいたします。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  岡山市としては健康のまちづくりを進めていくということは考えておりますけれども,そのためには先ほど申し上げた産官学一体となった推進協議会でしっかり御議論いただいて,岡山市としてどういうような取り組みをやっていくのか,そこを決めて,それを効果的に出していくような方法をこれからも検討していきたいと思います。 ◆27番(吉本賢二議員)  ESDの世界会議のときは,市民の方に入っていただいていろんなイベントをしてきたと思うんですよね。だから,市民の方も本当に一緒にやっているなということを感じたんじゃないんかなと。今回の保健大臣会合というのは医療系になってしまうので,なかなか市民にはなじみが薄いんじゃないんかなと。そこをどうやって市民の皆様に理解していただいて協力していただけるかが鍵かなと思います。そのあたりを政策局長としてはどのようにお考えかをよろしくお願いいたします。 ◎鉄永正紀政策局長  今御指摘いただきましたような市民の参加といった観点ですが,今後,まだ検討段階ではありますけれども,プレイベントですとかさまざまな機会がありますので,そういったものを検討していく中で市民の観点についても考えていきたいと思います。 ◆27番(吉本賢二議員)  2番目の公有地に関しては,ぜひとも丁寧に岡山県と話を進めていただきたいなと思いますので,両局長よろしくお願い申し上げます。 観光政策についてですが,昨年の11月議会の個人質問の最後に産業観光局長にお願いしました。私の高校の後輩になります桜井日奈子さんをぜひとも来年度も使ってくださいということをお願いした結果かどうかは別として,ことしもメーンキャストとして使っていただけると聞いております。ぜひともよろしくお願い申し上げます。 市長のほうから,まずは天守閣の件を御説明いただきました。私も実を言うと岡山城天守閣前広場,芝生広場のところでの会合,夜間の飲食会には出たことがありますけど,全国から来られた人にとってはああいうところというのはいいんですよね。今回,打ち合わせしている段階で岡山城の天守閣でできるんですよ,あの中でお弁当を食べるんですよ,こういうふうに食事するんですよっていったところで,しょせんは定員100人ということでちょっと狭いんじゃないんかなと,むしろそういうイメージ的なもんがあると思います。いろんな方とこの件に関して話をすると,広場から岡山城を見る,時間の合間に岡山城の中へ入ってみる,一緒に楽しませてもらうというような感じでございます。一括管理について来年度より産業観光局のほうで頑張ると言われましたが,両事業の指定管理の期間はもうちょっとありますんで,別に1年後まで引っ張らなくても早いにこしたことはないんじゃないんかなと思いますけど,御所見をお願いいたします。 ◎赤坂隆産業観光局長  岡山城と天守閣前広場の一体管理につきましては,今現在,事務的なことも含めて調整させていただいております。それぞれ指定管理者でしておりますので,それぞれの組織の中の修正,改変等も必要になってきますので,来年4月に向けて頑張っていきたいと考えております。 ◆27番(吉本賢二議員)  日本遺産の件で,二十数日たっているけどどんな状況ですかと聞いたときに答えがあったようななかったような気がするんですけど,余り来られてないという……。何でこんな質問をしたかというと,私のイメージかもしれませんけど,島根県の石見銀山が世界遺産になったときはもう翌日からどっどっどっどっ観光客が来たようなイメージがあります。日本遺産になったら一気に来るもんかなと思ってこういうことをお尋ねしましたけど,余りいい返事がなかったのかなと思っておりますが,この件に関する答弁の中で地元の方々と協力しながら今後やっていきたいというふうなことがありました。 そこでお尋ねいたしますが,今回話題の35億円,地域の未来づくり推進事業というものがあります。これと関連して地域の皆様に頑張ってもらうことが可能なのかどうか,お答えください。 ◎赤坂隆産業観光局長  日本遺産の認定に伴って地元の方を巻き込むということでございますが,この地域の未来づくり推進事業補助金の活用については,自主的に活動する地域を目指していくという中で,こちらの推進事業も含め研究させていただきたいと考えております。 ◆27番(吉本賢二議員)  昨年度ぐらいから桃太郎線のLRT化の件であったり,今回は高速道路の吉備スマートインターチェンジの割引であったり,また日本遺産ということで,どうも北区の向こうのほうの話題が本当に多いなと。この後,本日,二嶋議員,松田議員がそのあたりをしっかり突いてくれると思いますので,先ほど言った地域の未来づくり推進事業と一緒に一日も早い大きな発展を願っておるところでございます。 それはいいとして,やはり気になるのはうらじゃの件でございます。私はこの件を何度も聞かせていただきまして,ことし,御存じだと思いますけどミッキーマウスが久しぶりにうらじゃ祭りに参加します。またまた盛り上がるのではないかなと期待しておると同時に,うらじゃの振興会の皆さんは,どうして吉本君,ソーラン節を踊るんじゃ,昨年もあんた聞いてくれたよなと。昨年の数字が実を言うとソーラン節が39校,ことしが34校で5校減っている。昨年のうらじゃが22校,ことしが11校で11校も減っている。教育長には,前回の質問でも同じように頑張りますと言うていただきました。この数字に関しても含めて今後のやり方についての御答弁をお願いします。 ◎菅野和良教育長  議員御指摘のようにソーラン節もうらじゃも両方とも実は少なくなっているということがあるわけですけれども,先ほども答弁しましたようにうらじゃは岡山市民にとっても大切な踊りであると思っておりますので,粘り強く進めてまいりたいと思います。ただ,ソーラン節,うらじゃ両方とも減った理由としまして,体育科の表現運動として児童が多様な表現をするという意味で創意工夫して創作ダンスを取り入れる学校がふえていることが考えられます。例えば創作ダンスの中にうらじゃのエキスを取り入れることができたらいいかなということも考えております。いずれにしましても小学校長会,中学校長会,また小体連や中体連,こういったところをしっかり利用して啓発に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆27番(吉本賢二議員)  今回の日本遺産の件も桃太郎伝説というのがあると思います。岡山市としてこういうことをしっかり推していこうと,桃太郎のまち岡山ということを推していこうとしておりますんで,小学校のときからこういうことを一つでも学んでいただけたら岡山市にとって非常にメリットがあるんじゃないんかなと思いますので,教育長,ぜひともよろしくお願い申し上げます。 最後になります。ももちゃりの件でございますが,どうも西エリアに少ないという話をさせていただいて,全部で34あるんですが,西エリアに9ポート,東エリアに25ポートということでございます。現状がよくわからなかったんですけど,西エリアには何で少ないのかをもう一度御答弁いただけますでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  西エリアになぜ少ないかということでございますが,先ほども申し上げたとおり,中心市街地の回遊性でありますとかにぎわいの創出のツールとしまして,決して西側がどうこうというわけじゃないんですが,どこにでも設置すればいいということではなくて,どれだけ主要な施設があるか,そういった利用ニーズや収支バランスをしっかり考えながら,やはり岡山市でこれだけ全国レベルで回転率が高く,成功しているというのは,ある程度のニーズをしっかり踏まえた上で高密度にポートを配置しているということが要因だと思っておりますので,そういった主要施設だとかニーズというものを勘案した結果として現在こういう形になっていると考えております。 ◆27番(吉本賢二議員)  時間にも限りがありますんで最後となると思いますが,前々回の質問でも西エリアというか岡山駅よりも西側,国道180号線,島田の地下道のあたりも含めてあのあたりの発展がなかなか進んでいないんじゃないんかという話をさせていただいたときの答弁としましては,石井小学校の南側のところへ道路をつくったりもしょうりますと。頑張りょうりますというような答弁がありましたけど,回遊性のある場所というのは西にもあると思うんです。先ほどの提案の中で半田山植物園,池田動物園のところにつくれるスペースは十分あると思います。つくればつくるほどまちというのは発展していくんじゃないんかなとつくづく思います。別に東だけが進んでいるとも思いません。先ほど言わせてもらったように国道180号線というかLRTの件であったり,岡山市として全体に力が入っているなというのは認めるところでございますけど,石井中学校区,京山中学校区には手薄じゃないかなということを最後に述べさせていただいて,ぜひとも,ももちゃりのポートをつくっていただきたいと思いますので,最後の最後に御所見をよろしくお願いいたします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  ももちゃりのポートの設置につきましては,これから利用ニーズ等を踏まえまして,多くの方々に利用していただけるようなツールとしてしっかりと検討してまいりたいと考えております。 ○宮武博議長  以上で吉本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして二嶋議員。     〔17番二嶋宣人議員登壇,拍手〕 ◆17番(二嶋宣人議員)  皆様こんにちは。 傍聴席にはまだ来ておりませんけども,きっと午後1時から来てくださると思いますので,まずは質問だけ読ませていただきます。 1,持続可能な交通網の構築とまちづくりについて。 (1)吉備線LRT化。 長年の懸案であった吉備線のLRT化の実現に向けた市長の御英断に敬意を表するところであります。2期目当選後の昨年11月議会の所信表明においてスピード感を強調されましたが,G20保健相会合の開催,公共交通のあり方のための法定協議会,市内電車乗り入れ協議会など,市政の大きな柱となる施策,事業が新たな展開を迎えようとしています。 さて,吉備線のLRT化は,人口減少が顕著である周辺地域にとって一石を投じるものであります。全国的には富山市が善戦しているものの,成功モデルには至っていません。そのことは,我が国において国政策としての公共交通の優先順位が低いことを物語っている証左と言ってよいと思います。だからこそ岡山市で吉備線で取り組む意義もあると感じているところであります。 そこで質問します。 ア,LRT完成後の沿線の姿はどのように変貌しているのか想像しにくい部分もあります。LRT化の合意を受けた今,市長が描く沿線のまちの将来像はどう考えているのでしょうか。 イ,基本計画から開業,運行までのロードマップをお示しください。 ウ,計画を知らない市民もいる中で,市民全体に理解を得る取り組みを今後どのように進めていくのでしょうか。 エ,期待の反面,不安もあります。本市の費用負担は初期投資で70億円,その後の路線修繕費は岡山市と総社市の両市で年5,000万円が必要と想定されています。採算と財政運営への影響についてお聞かせください。 オ,沿線の開発,公共交通の再編への基本的な考えについてお聞かせください。 カ,事業の効率化,加速化にはマンパワーは必要不可欠です。合意を契機に準備室を設置すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)中鉄バス大井線等の休止。 先月,一宮・高松・足守地区を運行する中鉄バス3路線が9月から休止というニュースが飛び込んできました。路線バスの衰退は全国的に課題となっています。本市における将来の交通体系のあり方を示す地域公共交通網形成計画の成案は来年度前半,そして吉備線LRTの運行もまだまだ時間を要します。そういった中,中鉄バス休止は地区住民の大きな不安につながっています。 本市は,この差し迫った地区住民の生活交通の課題への対策をどのようにお考えでしょうか。また,岡山市は中鉄バス及び備北バスとの話し合いを持たれたと伺っています。どのような内容で,今後の方向性などについてはどのように整理されたのでしょうか。 (3)高速道路料金割引社会実験。 岡山・米子線沿線の利用促進を協定している3市1町の交流促進のため,8月18日から12月24日までの土日,祝日に圏域内区間を普通車2,000円,軽自動車とオートバイ1,600円の定額で乗り放題とする料金割引社会実験が実施されます。これは岡山連携中枢都市圏の施策の一つと認識していますが,何を期待し,今後の展開をどのように描こうとしているのでしょうか。 また,国道180号線と国道53号線の渋滞緩和を図るため,10月上旬から11月末までの全日,吉備スマートインターチェンジの利用者を対象とする社会実験も実施されます。 国道180号線と国道53号線の現状の渋滞状況における本市の御認識についてお聞かせください。そして,吉備スマートインターチェンジへの誘導策とどの程度の渋滞解消を期待しているのでしょうか。 (4)買い物弱者。 公共交通の衰退と同時に食料品等の日常の買い物が困難な状況に置かれている地域,特に高齢者の方にとってスーパーやコンビニは欠かせない生活施設であります。都市計画法第34条では市街化調整区域内で許可される用途が定められていますが,周辺地域の大半は市街化調整区域であり,人家の減少が加速し,生活施設空白地域となり,暮らし自体が困難になりつつあります。 昨年2月議会での質問に対し当局から,今後ますます高齢化が進み人口減少が見込まれる中で,周辺部では小売店舗の立地基準に満たない地域もふえてくることが想定されることから,規制緩和について研究してまいりたいとの答弁がありました。 地域事情が急速に変化する中,スピード感を持っての柔軟な開発許可の要綱改定が求められていると感じます。研究状況も踏まえ,御所見をお聞かせください。 2,地域陳情の対応について。 行政に関する意見や要望があるとき,正確には一定の条件を満たして議会に意見書を提出することを陳情と言いますが,日々の生活や暮らしの中で一般市民の方々から要望や相談を受けることも広義の意味で陳情と言えます。道路舗装,路肩,側溝ぶた等の修繕,カーブミラーの設置,教育や福祉環境など幅広い分野における陳情があると思われます。 市職員の皆さんは安定した市民サービス提供のために日々頑張ってくださっており,感謝するところでありますが,行政には財源,マンパワーに限界があります。そういった中で本市は,地域のことは地域が主体的に取り組んでいただく協働のまちづくりを推進しています。ならばなおさらのこと市民からの陳情の進捗状況等については丁寧に報告,連絡,相談することが求められていると思います。しかし,先日も市民の方から,陳情の進捗状況の確認をこちらからしないと返答がないという指摘を受けました。 この課題の対応は協働のまちづくりの中だけで解決できる問題ではなく,ましてや市政に対する要望などの広聴業務におさまる内容でもありません。行政と市民が主体的に地域の課題の解決に向けた仕組み,見える化を図るべきと思います。御所見をお聞かせください。 3,卓球Tリーグ岡山リベッツについて。 岡山を拠点とする岡山リベッツが参戦する卓球の新リーグ,Tリーグが10月に開幕します。岡山に誕生した新たなチームは,ファジアーノ岡山,岡山シーガルズ同様,スポーツ,経済,文化,教育などまちの活性化に寄与する存在になり,活躍を大いに期待するところであります。しかし,設立したばかりのチームであり,経営基盤や練習環境整備など幾つかの課題があるとも伺っています。そこで,行政だからこそできる後押しが必要であります。今後,具体的な支援を何かお考えでしょうか。 4,栄養教諭への任用がえについて。 子どもたちの食を取り巻く環境の変化や食生活の乱れが指摘される中,学校現場での食育の推進のためにも,中心的な役割を担う栄養教諭の配置をふやすことは重要と思います。そのためには,以前の議会でも何度か提案しました栄養士の栄養教諭への任用がえが必要ではないかと考えますが,現段階での状況についてお聞かせください。 5,地域防災力の向上について。 先日,土木学会が,今後30年以内に70から80%の確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震について,長期的に1,410兆円規模の被害額を発表しました。これは国家予算の14倍であり,長期的には国民生活の水準が低下し,世界の最貧国になる危険性があると,大変ショッキングなものでありました。 さて,このような専門家の想定も念頭に置いての質問になりますが,本市は熊本地震で明らかになった課題や教訓を踏まえ,食料,水,毛布の災害用備蓄目標数を1.2倍とするなど,岡山市備蓄計画を本年2月に一部見直しました。自治体としての災害への備えは当然重要である一方で,自治体では災害用食料の備蓄が年々増加し,賞味期限が切れ,大量破棄しなければならないという問題も発生しています。 そこで質問します。 (1)災害用備蓄食料で賞味期限切れで発生した備蓄食料の総量と最終的に処分した総量についてお聞かせください。 (2)食品ロスへの関心が高まっている中,更新時に備蓄食料の有効活用は大切と考えます。再利用策をどのようにお考えでしょうか。これまでの取り組みがあればあわせてお聞かせください。 (3)廃棄や費用を減らすため,市民による日ごろからの家庭内備蓄,流通業界等からの流通備蓄,他都市からの救援物資の強化を図る必要があると思われます。これらの今後具体的な取り組み,目標があればお聞かせください。 さて,大規模災害発生時に市民の生命をしっかりと守るため,あらゆる状況を想定した対策の充実が求められます。その一つとして,国は2020年までに観光拠点や災害時の避難所などの防災拠点でのWi-Fi整備を推進しています。 そこで質問します。 (4)観光拠点や災害時の避難所などのWi-Fi整備率と今後のロードマップをお示しください。 (5)本年度,大規模自然災害が発生したときの情報伝達手段の充実を図っていくとのことですが,具体的な取り組み内容についてお聞かせください。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時4分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,二嶋議員の質問にお答えいたします。 私は,吉備線LRT化に関してまちの将来像,また沿線の開発等の基本的な考え方,そしてロードマップ,これらについてお話を申し上げたいと思います。 ちなみに吉備線については,JR西日本のほうでこれからはもう桃太郎線でいこうじゃないかということで,さまざまな車内放送を聞いていても桃太郎線で統一されているような気がいたします。桃太郎のまち岡山,ここも日本遺産になりました。我々としては,これからこういう機会では常に桃太郎線という名前で呼ばせていただきたいなと思います。したがいまして,桃太郎線LRT化合意を踏まえたまちの将来像,これについてお答えを申し上げたいと思います。 まず,LRT化によってどういうことが可能になるのか,よくなるかというのを少しおさらいしてみたいと思います。 1つは,運行本数が増加します。そして,新しい駅が設置されます。そして,低床式の車両の導入ということになるとバリアフリー化,いわゆる高齢者の方,障害者の方,非常に乗りやすくなります。また,簡易な駅でございますから,そこへのバス等の乗りかえの利便性が向上していきます。そういう面では高齢者の方を含む多くの方々がより便利に利用できる交通手段になり,周辺を含む沿線地域において,車だけに頼らなくても暮らせるまちの実現ということが期待できるんではないかなと思います。地域の活性化,さらには観光資源や大学等へのアクセス向上により地域外からの来訪者も増加し,観光振興やにぎわい創出につながるなど,周辺を含む沿線地域が大きく変わっていくということが期待できるのではないかと思っているところでございます。 ロードマップでございますけれども,まずは今議会にもお願いしているところでありますが,基本計画をつくらせていただく。これは岡山市,総社市そしてJR西日本3者で一体となって連携しながら,また地域の方々と丁寧な議論を交わしながら取りまとめていくということにしたいと思っているところであります。その後,事業化に向けては都市計画決定,また並行して環境影響評価──アセスメントをやることになると思います。また,手続としても軌道法に基づく特許の取得等を行わなければなりません。事業化がなされた後は用地買収や駅及びアクセス道路の整備,全線における電化などを行うこととなります。 今言うとそれだけのことなんですけれども,例えば用地買収一つをとっても,これ軌道,道路の中にレールを敷設することになりますから,道路を広げていかなきゃならない。その道路区域をまず決定していかなきゃならない。そして,道路区域が延びていくとなると,当然ながら地権者との交渉で用地買収していかなければならないということになります。そういう面ではある程度の時間を要するということにならざるを得ないだろうと思っております。ということで,我々としては,あくまで目安ではありますけれども10年という期間を一応設定といいますか,長さをお示ししているところであります。もちろん我々としては,少しでも早く対応ができればという思いでいることは当然でございます。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  持続可能な交通網の構築とまちづくりについての項のうち,まず高速道路料金割引社会実験についてお答えいたします。 岡山・米子線沿線交流促進社会実験では,岡山市,総社市,吉備中央町,真庭市で取り組む観光・地域振興施策と連携して,エリア内で高速道路乗りおり自由の周遊割引実験を行うことで人,物の流れを活性化させることを期待しております。そして,岡山・米子線の利用促進により4車線化の早期実現につなげたいと考えております。 次に,吉備スマートインターチェンジ利用者を対象とした料金割引社会実験については,岡山インターチェンジ利用者を吉備スマートインターチェンジに誘導するとともに,総社方面から一般道を通り岡山市中心部に流入する車両を岡山総社インターから吉備スマートインターチェンジ間の高速道路利用に転換することにより,渋滞損失が大きく,対策が迫られている国道53号の津島周辺及び国道180号の渋滞緩和につながることを期待しております。この実験を通して時間短縮効果がどの程度になるかなどを検証していきたいと考えております。 次に,開発許可の研究状況についてですが,市街化調整区域におけるコンビニ等小売店舗の立地基準につきましては,市街化を促進しないことを前提として周辺居住者を対象とする日常生活のため必要な物品の販売を目的としていることから,立地予定地周辺に人家がどの程度存在しているかを確認することを要件としております。この基準の見直しについては,他の政令市に聞き取り調査をしたところ,規制緩和の方向性は聞かれず,また県内統一基準で運用している岡山県や倉敷市なども現時点では現行基準の見直しの意向はないと聞いておりますが,今後の人口減少,高齢化も見込まれることから,関係行政庁と引き続き研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番,持続可能な交通網の構築とまちづくりについての項,桃太郎線のLRT化に関しまして市長答弁以外の御質問にお答えいたします。 まずは市民の理解を得る取り組みについてお答えいたします。 市民の理解を得る取り組みにつきましては,沿線地域へ直接出向いての議論,「市民のひろば」,市のホームページなどによるお知らせなどさまざまな手法があると考えており,適宜丁寧に実施してまいりたいと考えております。また,この際にはLRTとは何か,LRT化によってまちや暮らしがどう変わるかなどについてもわかりやすくお示ししていく必要があると考えております。 続きまして,LRTの採算などに関する御質問にお答えいたします。 3者合意における本市の費用負担については,初期費用として約70億円,毎年の負担として修繕費の一部を負担することを想定しております。これは事業の採算性確保や継続的な運行ができることを前提としたものであり,今後はこれをベースに基本計画の策定を進めていくこととなります。 LRT化の最後の御質問になります。合意を契機に準備室を設置すべきではないかという御質問でございます。 準備室の設置につきましては,今後の検討の進捗を踏まえながら,必要に応じて議論していくものと考えております。 引き続きまして,同じ項,中鉄バス大井線の休止に関する御質問にお答えいたします。 市では,中鉄バス大井線等の休止届け出を受けまして,当該路線と重複して運行しているものの本市には7カ所しかバス停が設置されていない備北バスと沿線住民の足を確保するためのバス停の増設について協議を行ったところでございます。備北バスからは,中鉄バスのバス停全てに停留することはできないが,地域住民の足を確保するため,可能な範囲で検討したいとの回答を得ていることから,今後中鉄バス及び備北バスとの協議を継続し,沿線住民の足の確保に努めてまいりたいと考えております。 また,足守地区では,足守地区生活バスについて平成28年度から市と地元検討組織で運行エリアの拡大や増便を行う検討を行ってきており,当該路線を含む経路で先日,6月11日から車両を2台使用した半年間の試験運行を開始したところであり,この中でJR桃太郎線とスムーズに連絡できるようダイヤの改正もあわせて行っております。 そのほか,地域の皆様が日常生活において移動に不便や不安を感じ,必要な移動手段の確保に向けて主体的に検討しようとする際には,市も一緒になって地域の皆様と検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘市長公室長  2つ目の地域陳情の対応についての項,市へ陳情した地域の課題の解決に向けた仕組みづくりについての所見をとの御質問です。 市に寄せられる文書要望は年間約3,200件ありますが,要望に対する進捗管理を適切に行うためには職員一人一人の広聴業務力の向上が不可欠です。このため,要望される方への丁寧な対応と担当部署が責任を持って迅速で誠実な対応を行うよう,職員の広聴マインドの醸成に努めているところです。具体的には,広聴の手引の中で,要望への回答は受け付けから2週間以内を目安として処理することや回答に時間を要する場合にもその処理経過や回答見込み時期などを連絡することなど基本的な考え方を示し,主管課長会議や新任課長研修などの機会を通じて職員に周知を図っているところです。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  大きな3番,卓球Tリーグ岡山リベッツについての項,リベッツへの具体的な支援を何か考えているかとの問いにお答えいたします。 岡山リベッツの活躍は,岡山市のスポーツの振興による競技力の向上,盛り上がりによる地域の活性化,チームが全国各地で試合を行うことによる岡山市の知名度の向上などさまざまな効果を岡山市にもたらしてくれるものと期待しており,しっかり支援していきたいと考えております。具体的な支援につきましては,Tリーグの方向性や岡山リベッツの活動内容等をお聞きしながら,実現可能な事業について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな4番,栄養教諭への任用がえについての項,任用がえが必要と考えるが現段階の状況はどうかというお尋ねでございます。 議員御指摘のとおり,学校教育活動全体を通した食に関する指導を一層充実させるためには栄養教諭の役割は大きいと考えており,栄養士から栄養教諭への任用がえについては引き続き検討を行っているところでございます。 以上でございます。 ◎田中利直危機管理担当局長  5番目の地域防災力の向上についての項,災害用備蓄食料で賞味期限切れで発生した総量と処分した総量,また再利用策について一括してお答えいたします。 保存期限が1年未満となった災害用備蓄食料は,岡山市総合防災訓練で参加者に配布するとともに,自主防災会等からの申請により防災訓練や出前講座の参加者に配布しており,平成29年度は約3万9,000食となっております。これまでに賞味期限切れや処分した備蓄食料はありません。また,粉ミルクは保存期限が半年未満となった場合に保育園やフードバンクに提供しており,平成29年度は約1万7,000食となっております。 次に,家庭内備蓄や流通備蓄,救援物資の強化を図るための取り組みと目標についてお答えいたします。 岡山市では平成29年度末に岡山市備蓄計画を策定し,今後5年間の備蓄方針と目標を定めており,市民による家庭内備蓄は3日分以上を推奨し,出前講座等で周知しております。また,流通備蓄は,各種業界団体や企業との協定をふやし,物資供給の安定化を図っております。さらに他都市からの救援物資につきましても,指定都市市長会行動計画や災害時相互応援協定などにより連携先の多重化を図るとともに,大規模災害時には国からのプッシュ型支援の物資も活用することにしており,災害時に必要な物資の確保に努めております。 次に,避難所のWi-Fi整備率と今後のロードマップについてお答えいたします。 避難所となる施設へのWi-Fi整備状況は,公民館で今年度35カ所を整備する予定となっております。また,小学校,中学校とコミュニティハウスでは整備されておりません。Wi-Fiの整備は災害時に情報を収集する有効な手段になると考えておりますが,施設管理者等が設置したWi-Fiが普及していることから,防災独自での整備は考えておりません。また,市有施設における防災機能の充実につきましては,従来から市有施設を新築,改修する際には防災機能を取り入れるよう検討し,防災面の充実が図られるよう各施設管理者に配慮をお願いしているところであり,Wi-Fiの整備につきましても同様にお願いしたいと考えております。 次に,情報伝達手段の充実について具体的な取り組みはとのお尋ねにお答えいたします。 現在,岡山市全域への緊急時の情報伝達手段としてはテレビ,ラジオのほかに岡山市の自営伝達手段である同報系防災行政無線,緊急速報メール,緊急告知FMラジオ等があり,市民への情報伝達を行っております。このうち岡山市の自営伝達手段である同報系防災行政無線等につきましては,現在使用しているシステムの検証などを行い,今後の通信手段の方針を決定するための基本構想及び基本設計を策定しているところです。具体的には,緊急情報伝達通信機器の機能が正常に確保できるよう計画的な機器の更新を行うとともに,合併によって複雑化しているシステムの操作をより確実で効率的に実施できるよう整備する予定です。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項,観光拠点のWi-Fi整備についての御質問ですが,観光拠点である岡山城天守閣やももたろう観光センターには既にWi-Fiは設置されていますが,本年度,利用者の利便性の向上のため,アクセスポイントの識別名称であるSSIDを岡山市独自で取得し,整備を進める予定としております。 なお,市有観光施設へのWi-Fi整備につきましては,今後,施設の状況や利用者のニーズ等を考慮しながら検討してまいりたいと考えています。 以上です。     〔17番二嶋宣人議員登壇〕 ◆17番(二嶋宣人議員)  御答弁ありがとうございました。市長,ありがとうございます。 それでは,市長からも御答弁をいただきました桃太郎線LRT化について再質問に入らせていただきます。 まず,沿線のまちづくりの将来像をお聞きしました。完成時期の目途としては10年程度ということで,それより早く頑張ってほしいなと,きょう来られている地元の方々も思われているわけであります。まだまだ明確になっていない部分がありますけれども,人口減少時代を迎えるに当たって,今の状況のままではこの沿線の地域というのは間違いなく年々どうしても高齢化であったり人が減ったりするので,衰退することが予測されているわけであります。そういった中で今後間違いなく,市長の答弁にもありましたように車社会から公共交通中心の交通体系への転換,これは必要不可欠となってきます。地域の主体性もあるわけでありますけれども,そこは行政が長期的な目で誘導していかなきゃならん部分が多いと思っているところであります。そのために,今回でいえば通勤等で車を使っている方々にLRTへ切りかえをしていただくために,時間的にも経済的にもメリットを感じる有効策を示していかなきゃならんのんだろうなと思います。 人口減少とまちの衰退,この現実において市長自身がこのLRT化に取りかかる中,まず何からしっかりと手を打っていかなきゃいけないのか,どういったことを最初に形にしていかなきゃいけないと考えているのか。また,国に対してどういったことを要望していかれるのか,総論的な話になるかもしれませんけども,そこのあたりを改めてお聞かせいただきたいと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  まず,コンパクトでネットワーク化されたまちづくりというのは,私は岡山市全体に通じて言える話だろうと思っております。そういう面では電車,バス,また路面電車の拡充も含めて全体の体系の中でそういう将来像を模索していかなければならないと思っております。その中で,この15年来の懸案だったLRT化については,JR西日本の一つの英断だろうと思いますけども,そういったことによって実現できるとなったことは非常にうれしいことだと思います。この桃太郎線のLRT化が岡山市内の大きなモデルになっていかなきゃならないんじゃないかなと思います。 そういう面では,先ほど私4点申し上げました。その4点どれもがまちづくりにはきいてくるんではないかなと思います。1つは,最後に申し上げた4点目のバスの乗りかえが非常に易しくなるということですが,これは逆に言うと,こういう駅と周辺地域へのバスとの連結についてもいろんな議論をしていかなけりゃならないわけであります。それが単に桃太郎線沿線だけじゃなくて,もう少し層の厚い,幅のある,そういう地域の開発,そして利便性の向上につながっていくんじゃないかなと思っております。 今は,このLRTのイニシャルコスト,ランニングコスト,そういったところに議論がちょっと集中しているところがあります。それはやむを得ないと思うんですが,これからさまざまな地域全体の像を描く中で何をしていかなきゃならないか,それに応じて国に何を求めていかなければならないのか,そういったことをきちっと整理していきたいと思います。まずは基本計画を策定する中で,きょうも地域の方々がおられると思いますが,丁寧に議論しながらすばらしい将来像を模索していきたいと思います。 ◆17番(二嶋宣人議員)  ありがとうございました。 担当局長のほうからは市民の理解,啓発についての御答弁をいただいたわけであります。たどっていけば本市は,平成24年11月に市民の交通利用実態を調査するパーソントリップ調査と同時にこの吉備線沿線地域への調査を実施しています。その後,平成27年1月下旬にはウエブ調査でこのLRTを導入した場合の公共交通の利用意識調査を実施しています。しかし,これは6年前と3年前。LRTに対してまだまだ市民の認識といいますか意識が低い状況の中での調査であったと私自身は感じます。今でも地域の方々にLRTって一体何なんでと言われます。新駅ができて電車が低うなってとかそういったことを言われる方も中にはいらっしゃいますけど,そもそもの物を知らない方が多い中で,PR動画であったりそういったものを進めていきたいと。宇都宮市もこのLRTの認識,意識を高めていっていただくという意味では,こういった動画であったり市の職員の方々の出前講座などを行っています。市民の理解をしっかりと得た後に,地域のニーズ,そういったものをしっかりと把握する意味で新たに調査していってほしいなと私自身は感じているわけであります。 担当局長にお尋ねいたしますけれども,市民の理解を得るための流れ,そして意識が高まった段階での調査の必要性について改めてお聞かせください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  まず,議員からもありましたとおり,そもそもLRTとは何なんだというようなことでありますとかどう変わってくるのかということをビジュアルを含めてわかりやすく説明していくことがまず必要だと思います。その上でどのような形でこのLRTというものを活用してより利便性を向上させていくのか,地域を活性化させていくのか。これは利便性を向上させるということだけでは当然ございません。この桃太郎線のLRT化というのは周辺地域の活性化等を含めて取り組んでいく課題でございますので,そういったことを進めていく必要がございます。そういった中で地域の方々と今後どのようなやりとりを進めたらいいのか,どのような形で整理をしていったらいいのか,これにつきましては,繰り返しになるんですが,地域の方々と丁寧にお話しさせていただきながら進めていきたいと考えております。 ◆17番(二嶋宣人議員)  さっきの答弁だったらニーズ調査は必要だと捉えていいんですかね。もう一度確認させてください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  需要だけじゃなくて地域の方に思いがあるかとかニーズがあるかということについては,過去に行ったニーズ調査のようなものを行うのかどうかということをこれから検討していく必要があるとは思いますが,何らかの形で地域の方々の考え方,ニーズ,要望というものをしっかり把握していくということは必要だと考えております。 ◆17番(二嶋宣人議員)  よろしくお願いいたします。 沿線地域の開発について市長のほうからもいろいろと何点か答弁がありました。その中で沿線地域に人を呼び込むといった施策も打っていかなきゃいけないということはこれまでの議会の中でも議論されてきたことだと思います。そういった中でこの沿線への居住誘導も本市としてはこのLRTの導入と同時に検討していかなきゃならんことの一つだと思っているわけでありますけれども,この居住性の誘導のイメージですよね。調査検討の段階でも構いませんので,そこのあたりについての御所見をお聞かせください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  桃太郎線のLRT化は,先ほど申し上げたとおりまちづくりと一緒になって進めていく必要がございます。既存の駅,さらに新駅──新駅はどこに設置していくのかこれから検討していくことになりますが──そういった駅周辺にいわゆる住居でありますとかさまざまな生活利便施設というようなそういった都市機能を適切に誘導していきながら,計画的にLRT化と合わせたまちづくりを進めていく必要がございますので,こういったことも基本計画策定の中で十分検討,整理しながら進めてまいりたいと考えております。 ◆17番(二嶋宣人議員)  そこのあたりの誘導策がなかなか難しいんじゃないのかなということで質問したんですけども,これからしっかりと検討されていくということでございます。そこのあたりまたこれからも議論していけたらなと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 公共交通の再編ということもお聞きして,市長のほうから答弁をいただきました。今後LRT計画の見える化であったり市民の理解やそういったものをしっかりと得ていかなきゃならんと思っている上で,私自身は先行できる取り組みはどんどんどんどん積極的にやっていっていただきたいなと思っているわけであります。例えば吉備線の現駅とか,今回,日本遺産にも指定されておりますけれども,観光地などをつなぐフィーダー交通であったり,パーク・アンド・ライドですよね。これらを先行的に実施することは,このLRTの見える化であったり市民への啓発であったりとかそういうことに有効だと私自身感じています。また,さっきこの質問の中でも触れましたが,中鉄バスの大井線等の休止であったり,こういった交通対策にも有効だと私自身思いますので,基本計画策定はもちろんしっかりと進めつつも,幾つかの現駅を利用した先行的な取り組みは事業の加速化につながっていくと思うわけでありますけれども,そこのあたりに取り組んでいくかどうか,担当局長の御所見をお聞かせください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  LRT化ですね,先ほど市長からも答弁ありましたようにおおむね10年程度かかることが予想されますが,その間においても,例えば先ほどありましたパーク・アンド・ライドでありますとかフィーダー交通の確保,交通結節機能の向上で,並行して進められるところについてはできるところからしっかりと対応してまいりたいと考えております。 ◆17番(二嶋宣人議員)  ありがとうございます。 準備室の設置でありますけど,時期が来たらやりますよ,でもまだまだですよといった感じの答弁だったと思います。市長にお尋ねしたいんですけれども,この事業を加速させるための体制強化ですよね。今は計画の段階ですから少ない人数でやられていますけども,体制強化はどういったタイミングがベストとお考えなのか,市長のお考えをお聞かせいただけたらと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  難しい質問ですね。今,例えば都市整備系でいくと美作の道路の事業を個別の事務所をもってやっている。聞いた話では西口の再開発も事務所を持ってやられているようですね。やはり一定の業務量ができたときには,今のままじゃなかなか対応できないということになるんでしょうが,その業務量がどの段階でどれだけ膨れていくのかというのはこれから具体の作業をやっていかないとなかなか見えないと思うんです。したがって,これからの動きを二嶋議員は常にウオッチしていかれるでしょうから,よく見ていただいて,また御指摘いただければと思います。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  中鉄バス大井線等の休止についても答弁いただきましてありがとうございます。先日も,実は私の事務所の前がバス停になっておりますもんですからよくお会いするわけなんですけれども,二嶋君,9月からどうしたらええんかなと,休止になって事実上廃止じゃという話も聞きょうると。あくまでも廃止ということはまだ先方が伝えていない話ですのでそういった話は避けなきゃいけないのかもしれませんけれども,これって切実な相談なんですよね。備北バスの対応はあくまでも,局長ね,本当に応急処置にすぎないんです。それ以降,今後どうやっていくんか。1日の乗客数が限られた数しかいない,だから廃止してもいいのかといったところも出てくると思います。 先ほども地域の方が主体的にといった話をされました。平成24年の春には生活交通の取り組み相談の中で瀬戸であったり灘崎,高松に,こういった生活交通についてどうですかといったことを積極的に働きかけていって,この課題に対して地域が動いてくれませんかといった形で市から入っているわけなんですよね。そういった地域の主体性を尊重しつつも行政が引っ張るところでは引っ張っていってほしいなと。血の通った会話をしっかりしてほしいなと私自身感じるわけでありますけれども,局長,そこのあたりについての御所見があればお聞かせください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  地域で生活交通をしっかり守っていくということは大切なんですが,ただこれは行政と事業者というだけではなくて,これを持続可能なものにしていくためには将来にわたって地域の方々が公共交通を使っていこうとする意識,さらにはそういうものに取り組んでいこう,考えていこうとするような動きが不可欠であると考えております。それを踏まえた上で,地域にそういう声,そういう思いがあれば地域に出向きまして,それでどういうふうに対応していったらいいかというようなことを我々としては一緒になって考えていくというようなしっかりとしたサポートを行っていきたいと考えております。 ◆17番(二嶋宣人議員)  行政が入ったからこそ灘崎の迫川であったり瀬戸でもこういうような検討が始まっているので,それを契機に動いていただくような仕組みをしっかりとつくっていただきたいなと思っておりますが,ほかのことも聞きたいんでこれは要望にかえさせていただきます。 この中鉄バス,路線バスの廃止は公共交通の典型的な課題であるということはもう言うまでもないと思います。先日,新聞に岡山大学の氏原先生の記事が載っておりまして,この中で中核市の自治体の公共交通への支出割合が大体平均で0.15%と。これは道路整備に比べて桁違いに低いと。国も自治体も道路と公共交通のそういう予算配分を見直すべきじゃないのかといった指摘の記事でありました。国交省出身の大森市長に私が言うのも釈迦に説法かもしれませんけれども,こういった観点での見直しって大切なんじゃないのかなと私自身この記事を読んで思ったわけでありますけれども,この中鉄バスの事案も兼ねて市長の御所見をお聞かせいただけたらなと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今,政令指定都市の会,また全国市長会を通じて地域交通に関して制度の問題を提起しているところであります。今回の両備の廃止届の話から一連の経緯を踏まえてのものでありますが,あわせて財源のあり方についても問題提起しております。そこの発想は二嶋議員の発想と同じでありまして,これからの地域交通を考える上では一定の財源配分というのを我々としては考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思っているところであります。具体的に来年度からどうするとかそういった議論にまで至ってはいませんけれども,将来的にはこういう公共交通に一定の投資をしていくというのは私としては必要ではないかなと思っております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  買い物弱者,開発の件についてもお尋ねいたしました。局長,ありがとうございました。前も質問したんですけど,買い物弱者の状況に対して市としてエリアをどこまで把握されているのかなとさっきの答弁を聞いて疑問に感じたところであります。提案なんですけど,地域の現状調査,これは保健福祉局も買い物等々について調査しているんですけれども,各局がしっかりと連携してこういった開発,対応が必要と思われるエリア,規制緩和していくエリアを限定的でも構いませんので,そういったところをつくっていくといった対応は考えられないんでしょうか。 ◎林恭生都市整備局長  このコンビニの開発要件の緩和を他都市と比較してみましたところ,岡山市の今の要件というのは相当に緩くなっています。地域の方々が買い物をしたいとかそういう要求に応える方法としてコンビニの立地という方法もあるんですけれども,今の状況の中でも50平米以下の店舗なら立地可能だということもありますし,それから先ほどから出ている移動の足をどう確保するのか,あるいはネット販売や移動販売というような方法も今ではあると思っています。そもそも調整区域であるんで,市街化を促進する可能性が否定できないそういう開発はどうなのかなというのが根底にあります。そうしたもろもろを考えますと,今の御提案のコンビニのための緩和というのは慎重にならざるを得ないのかなと考えています。しかしながら,地域の方々が困っているんであれば,そこは我々としても何ができるのかということを研究していく必要はあるんだろうと思っております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  むやみやたらな土地の開発をしちゃいけんとか他都市に比べて優位なんじゃとか,でも最終的にはその辺も考えていかにゃいけんって,結局どっちなんかなというふうな答弁です。 市長,これってまさに岩盤規制そのものの案件じゃないのかなと周辺地域の議員として私自身思っているわけなんです。手法として正しいかどうかわからないんですけれども,例えば最近話題になっている国家戦略特区でこういった買い物弱者に対しての風穴をあけていくとかそういった提案を市長会でしていくことはできないものなんでしょうか。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  詳細について,よく今のやりとりを聞いていて,これは特区とかという話ではなくて運用の問題だろうと思います。市街化調整区域ですから,市街化を誘導していくとかそういったものはまずいだろうというのがまず一つあります。ただ,緊急にどうしても物が必要だみたいなことはあると思うんです。だから,そういうものもつくらせないのかというと,それは生活そのものが困難になっていく。だから今,林局長から話がありましたように最低限のもの──50平米ですか,そこは私はチェックしているわけじゃありませんけれども──はつくってもいいですよと言っていると思うんです。それが大きくなると,今度は当該地域で本当に必要不可欠な物の売買というものを越えていくんではないかということで制限をかけていると,そう私は理解しているところであります。ただ,今最後に林局長が言ったように,そういう考えですが,本当に実態というか50平米がいいのかどうかを含めて運用を日々見直していくということは,それはあり得ることではある。だから,そのあたりのところをまた十分都市整備局には議論してもらって,最善の策を我々としては日々考えていく,そういうことにさせていただきたいと思います。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  研究から検討ぐらいになるように頑張っていただけたらなと思います。 時間も限られておりますので,最後に任用がえについてお尋ねいたします。 教育長,ありがとうございました。必要性は十分に感じていると。移行措置が3年ということですので,つまり平成31年度中までであります。しかし,本来本市は将来都市像として健康福祉都市といったものを掲げています。早い段階での任用がえ,これを期待するわけでありますけれども,教育長自身の思いをしっかりともう一度改めてお聞かせいただいて,私の最後の質問とさせていただきます。 きょうはありがとうございました。 ◎菅野和良教育長  議員御指摘のように経過措置が終わる平成31年度末までには方向性をはっきり出してまいりたいと考えております。今年度より栄養教諭の兼務体制を始めるなど,栄養教諭,栄養士,臨時栄養士などの職務等について見直ししたところでございます。このことについて検証し,職種ごとの職務内容を整理していく必要があると考えてもおります。しっかり取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林潤議員。     〔9番林潤議員登壇,拍手〕 ◆9番(林潤議員)  傍聴にお越しの皆さんこんにちは。また,議会を視聴なさっている皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議団の林潤です。どうかよろしくお願いいたします。 さて,質問に入る前に,朝から地震のことが話題になっていますが,昼休みにテレビを見ていると改めて本当に大きな被害が伝わってきたなと思っています。亡くなられた方,被害に遭われた方にお見舞いを申し上げたいと思います。 今回,私は防災のことを質問に特に入れていないので,そのほかのことについて通告に従って粛々と質問に入りたいと思います。 大きい1,公共交通政策。 (1)新総合交通計画及び地域公共交通網形成計画について。 市は,総合交通計画及び地域公共交通網形成計画を策定しようとしています。17の課題が挙げられています。これらの課題について,優先順位と対策のあり方,市のかかわり方に疑問があります。 5月に日本共産党岡山市議団で富山市と新潟市の公共交通政策を視察しました。どちらもLRTやバスの料金もまちづくりの中に位置づけていました。地域の足の確保や高齢者施策として考えられていました。例えば富山市も新潟市も昼間の高齢者の乗車に補助をしていました。新潟市では,65歳以上の方のバス料金を半額にするシニア半わりで高齢者のお出かけを促進しています。富山市では,65歳以上の方が対象のおでかけ定期券事業を行っています。おでかけ定期券所有者は歩くことがふえました。議場に資料も配付していますのでごらんください。 国土交通省のまちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドラインに基づく資料で,富山市では年間7,900万円の医療費削減につながっているとしています。4月26,27日に両備バスの料金徴収のストが行われ,実質無料で乗車できた際に西大寺から天満屋へ買い物に行く人たちが大勢いたそうです。交通費の負担軽減は外出をふやします。図らずも社会実験になっていました。富山ライトレールは,政策的に100円で乗車できていたものを200円にしても乗客はそれほど減らなかったそうです。市民の意識に公共交通が選択肢として入れば,それ以降も効果があるということです。 岡山市でも交通不便地域を課題に挙げてはいます。17の課題の04,交通不便地域の移動手段の確保で,駅から800メートル,バス停から300メートル以上離れた地域に居住する人口は約20万人(そのうち65歳以上の高齢者が5万人)としています。このような課題に対応することこそ,市民が暮らしやすい,暮らしていけるまちづくりです。ところが岡山市では目立つこと,単体のことに具体化が偏っているように思います。 そこで質問します。 ア,17の課題の重要度,優先順位はどのようにつけたのですか。 イ,吉備線LRT化は,市全体のまちづくり,公共交通網のあり方として全市的に説明し,意見を聞くべきではありませんか。 ウ,公共交通の利用促進を高齢者の健康増進策に位置づけて,昼間の高齢者の利用に補助を出しませんか。 エ,バスの乗り継ぎ割引,高齢者割引は,事業者だけでなく政策的な料金設定のために市も主体としてかかわるべきではありませんか。 オ,区役所等の公共施設への交通の確保は総合交通計画でどう位置づけていますか。 カ,交通不便地域の解消の位置づけはどうなっていますか。 (2)バス交通の充実について。 前述の視察でバスも勉強してきました。新潟市では周辺部ではバスの便数が少なく,路線が集まってくる中心部では過密になるという問題をバス結節点を周囲に設けることで改善しました。中心部の便数の過密の解消で運転手を周辺部に振り分けることができました。 岡山市でも再編のパターンのあり方としてこんなふうな国の資料を図示しています。これがその拡大図で資料としても配付しています。あちこちから集まってきて中心部では過密になるものを分散して大きなもので運ぶ,そういったあり方です。 また,新潟市では周辺部から市中心部を直結する長い路線は快速バスに連節バスを導入し,一人の運転手で大量の旅客を運べるようにしていました。岡山市ではバスで市内を移動しようとすると,一旦天満屋バスターミナルもしくは岡山駅に出てこなくてはなりません。市内での移動,各区で公共施設に行くためのバス路線も不便です。岡山市が強力にバス路線のあり方の調整を行うべきです。 バスの利用を促進するには,行きたいところへ向かうバスがわかりやすい必要があります。ところが,地下街からどの階段を上がると目的のバス停に最も近いのかがわかりにくい状態です。どこそこ行きは何番まではわかっても,その乗り場へ上がる階段がどれかわかりにくい地下街とバス停の配置図です。こんな感じでどの階段へ行くのがいいのか,地下と地上の2枚の地図を見比べて考えないといけません。また,全体の配置図ではバス停の乗り場番号がわかりません。 そこで質問です。 ア,バス路線に係る法定協議会に利用者の公募委員を入れてはどうですか。 イ,区別に住民意見を聞いて交通政策を策定するべきではありませんか。 ウ,区別にバス路線確保に取り組むべきではありませんか。区バス事業は考えませんか。 エ,バス結節点の配置の構想はどうなっていますか。 オ,バス路線の整理で周辺部の路線確保のために運転手を振り分ける取り組みのイニシアチブをとりませんか。 カ,地下街の案内図をよりわかりやすいものに見直しませんか。 (3)吉備線LRT化について。 吉備線──愛称桃太郎線ですね──をLRT化する際の費用負担の割合についてJRと総社市長,岡山市長が合意しました。しかし,まだ予算が組まれたわけでも議会が可決したわけでもありません。LRTの先進事例である富山市ですが,踏切が信号になったのは富山駅から3カ所ほどです。LRT化イコール踏切の信号化でも渋滞の緩和でもありません。富山市のLRT化はまちづくり,バス路線と一体に行われました。LRTとバスを乗り継ぐことができるように時刻表が組まれています。岡山市のようにこれから停留所の位置を考えるというLRT化ありきでは交通網としての全体像が見渡せません。 そこで質問します。 ア,JRと総社市長,岡山市長の合意で決定,推進なのですか。 イ,3者合意に基づく岡山市の負担金70億円の妥当性はどう検証しますか。 ウ,吉備線LRT化は,沿線住民への説明も不十分ではありませんか。町内会単位での説明会を行うべきではありませんか。 エ,LRT化に際しては既存の線路をそのまま活用するのですか。 オ,踏切を信号に変えるために必要な制度変更は何ですか。 カ,踏切の拡幅はJRの判断で可能ではありませんか。踏切の幅には何か規制がありますか。 キ,吉備線の増便が今でもできる利便性向上ではありませんか。 ク,既存の駅へのバス等の公共交通の確保が今でもできる利便性向上ではありませんか。 (4)路面電車の延伸・環状化について。 第5回路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場のあり方検討会で,路面電車を岡山駅前広場に乗り入れる際には現行のタクシー乗り場と一般車送迎場所を入れかえる第2案が了承されました。肝心の乗り入れの効果については,この会議は広場のあり方を検討する場だとして回答がされていません。懸念だけでなく期待に応える保証もしない会議になっています。路面電車の利用者は全員がJRに乗りかえるわけではありません。路線沿いのお店へ買い物に行くために使用している人もいます。市民が市内を移動するためには,延伸や環状化がより役に立ちます。富山市では環状線にも乗ってみました。200円均一で乗った場所へ間違いなく戻ってくることができるのは,地理に不案内な外来者には安心感がありました。 岡山駅前広場への乗り入れは,乗りかえのわかりにくさが理由に挙げられています。もっとわかりやすくすることは可能です。以前の質問で地下街から路面電車の乗り場への上がり口の写真を示しました。茶色い板に日本語で路面電車乗り場と書いてあるだけで,写真もイラストもありませんでした。MOMOの写真でもあれば印象が変わると指摘しました。今は英語とハングルと中国語の表記が加わり,路面電車のアイコンと後楽園,岡山城の写真があります。路面電車で後楽園,岡山城へ向かう道筋であることがわかりやすくなりました。こんなふうになっています。観光の足を向けてもらいたい,路面電車を利用してもらいたいというなら,こうした改善を進めるのが先決です。 また,岡山駅前で少々乗りかえの距離が短くなってもおりる先が不便では,路面電車の全体としてバリアフリーになりません。 そこで質問します。 ア,なぜ,岡山駅前広場乗り入れが延伸・環状化より優先順位が上なのですか。市民の日常の足のためにも,観光客の回遊のためにも,延伸や環状化が有効かつ優先ではありませんか。 イ,岡山駅前広場への乗り入れを前提とした路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場のあり方検討会の前に,路面電車の路線のあり方検討会が必要だったのではありませんか。 ウ,乗り入れが新規利用者増にどれぐらいつながるのですか。 エ,路面電車の小橋・中納言電停のバリアフリー化と安全確保について御所見をお聞かせください。 大きい2,岡山市立図書館整備実施計画。 (1)中区の図書館の必要性について。 市は,岡山市立図書館整備実施計画を見直そうとしています。平成29年2月議会で,公共施設等総合管理計画との関係では,まだないものをつくらないようにという,そういった計画ではございませんとの答弁があり,東部地区の状況変化としては人口増と道路の開通,供用開始が挙げられています。図書館の役割は,単に本の貸し出し,返却の窓口ではありません。司書がいて,専門家として市民の知的要求に応える場です。子どもや高齢者が気軽に安心して過ごせる場にもなります。状況の変化は,むしろ東部地区図書館を整備すべき方向です。 そこで質問します。 ア,公共施設等総合管理計画を図書館をつくらない口実にすると整合がとれないのではありませんか。 イ,図書館整備実施計画を見直すに当たっては市民の意見を集めるアンケートを行い,議会で議論できるスケジュールにすべきではありませんか。 ウ,中区に図書館の建設はしない方向ありきの見直しはすべきではありません。御所見をお聞かせください。 エ,建設用地を確保している東部地区図書館の建設は具体化すべきではありませんか。 以上お尋ねいたしまして,第1回目の質問とします。 答弁よろしくお願いします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番,公共交通政策に関する項について順次お答えいたします。 (1)新総合交通計画及び地域公共交通網形成計画についての中,まず課題の重要度,優先順位に関する御質問でございます。 現在策定中の総合交通計画では,交通に関する現状についてモータリゼーションの進展を主因とする課題,利用者の視点から見た課題,市民意識から見た課題を抽出し,17の課題として整理しております。課題の重要度や優先順位はつけておりませんが,事業者との連携や市民との協働の中で計画を着実に推進させることが17の課題に対する包括的な改善につながるものと考えております。 続きまして,市民への説明に対する御質問でございます。 桃太郎線のLRT化に関する市民への説明につきましては,自民党の二嶋議員にお答えしたとおりでございます。 続きまして,公共交通の高齢者の利用に対する補助などに関する御質問に一括してお答えいたします。 現在,市では民間事業者が運営する公共交通について高齢者への運賃補助は実施しておりませんが,市が運行経費の一部を支援しているコミュニティバスや乗り合いタクシー等の生活交通では,料金の値下げやおかやま愛カード提示者等への運賃割引など利用しやすい運賃設定に取り組んでおります。路線バスの運賃割引は,基本的には事業者の判断で実施するものと考えておりますが,今後,地域公共交通網形成計画策定に向けた協議の中で必要に応じて議論してまいりたいと考えております。 続きまして,区役所等公共施設への交通の確保,交通不便地域の解消に関する御質問に一括してお答えいたします。 現在策定中の総合交通計画では,周辺部の拠点を含む地域生活圏において買い物や通院等の日常生活に必要な公共交通の維持,確保を図り,拠点にアクセスしやすい交通ネットワークの形成を目指すこととしております。この中で,公共交通の利用が不便な地域についてはデマンド型の乗り合いタクシー等の生活交通の導入に取り組むこととしております。 続きまして,(2)バス交通の充実についての御質問に順次お答えいたします。 まずは法定協議会の委員についての御質問です。 法定協議会では,公共交通のあり方を利用者目線で議論するため,岡山市連合町内会,岡山市連合婦人会,岡山市障害者団体連合会の4名が利用者代表として委員となっているところです。現在,公募による追加は考えておりません。 続きまして,区バス事業などに関する御質問にお答えいたします。 交通政策は区境などにこだわることなくニーズに応じた検討が必要と考えており,区ごとの交通政策や区バス事業の実施は考えておりません。 続きまして,バス結節点や運転手の確保に関する御質問に一括してお答えいたします。 持続可能な公共交通ネットワークの再構築の実現に向けて,今年度から岡山市が主体となり,法定協議会での議論を通じて地域公共交通網形成計画を策定することとしております。バス結節点の整備や運転手の確保など,周辺部の路線確保に必要な取り組みについてもこの中で検討してまいりたいと考えております。 続きまして,駅地下街の案内図に関する御質問にお答えいたします。 現在,岡山駅地下街には地上部のバスターミナルと接続する階段の入り口付近にバス乗り場の案内板が設置されています。わかりやすい案内情報の提供はバスの利用促進を図る上で重要であり,よりわかりやすいものとなるよう,必要に応じて表示内容について検討してまいりたいと考えております。 続きまして,(3)桃太郎線のLRT化についての御質問に順次お答えいたします。 まず,3者合意に関する御質問にお答えいたします。 先般,4月4日の岡山市,総社市,JR西日本の3者合意では,桃太郎線LRT化の役割分担や費用分担の考え方について合意いたしました。今後は1年程度を目途に,地域住民の方々は当然のことながら,広く市民などの御意見を伺いながら基本計画を取りまとめたいと考えており,その後,都市計画決定や環境影響評価等の各種手続を経て事業化が決まるものと考えております。 続きまして,岡山市負担の妥当性の検証についての御質問にお答えいたします。 事業規模が10億円以上の新規事業化につきましては,岡山市公共事業事前評価実施要領に基づき事前評価調書を作成し,その内容について学識経験者等で構成される第三者機関である岡山市都市・消防政策審議会の意見を聞くこととしております。このような審議会の意見や今後の議論,手続における市民の意見などを踏まえた上で事業の妥当性を判断することとしております。 続きまして,沿線住民への説明に関する御質問でございます。 沿線住民への説明会につきましては,二嶋議員にお答えしたとおりでございます。 続きまして,既存線路の活用についての御質問でございます。 現在想定しているLRT化は,鉄道区間と道路内を走行する路面電車と同じ形態のいわゆる併用軌道区間,これを組み合わせるものであり,鉄道区間については既存の線路を活用することを想定しております。 続きまして,信号処理に変更するための制度に関する御質問にお答えいたします。 踏切を信号に変えるためには,鉄道事業法の適用を受ける鉄道区間から軌道法の適用を受ける併用軌道区間とする必要があり,軌道法に基づく特許手続が必要となります。 続きまして,踏切の拡幅に関する御質問にお答えいたします。 踏切については,国が示している指針におきまして,踏切事故の防止,道路交通の円滑化などのため,立体交差化,統廃合等によりその除去に努めるべきものであるとされており,やむを得ず拡幅する場合においては接続する道路の幅員を上限とすることなどが示されております。このことから,踏切の拡幅につきましては慎重に検討していくことが必要であると考えております。 続きまして,桃太郎線の増便や駅からの公共交通の確保に関する御質問に一括してお答えいたします。 桃太郎線の増便につきまして,鉄道の便数は利用者数に応じて決定されるものと考えておりますが,実施についてはJR西日本が判断するものと考えております。また,既存の駅へアクセスするバスなどの公共交通を確保するためには,LRT化による沿線への生活利便施設や住居の集約なども考慮して検討する必要があると考えております。桃太郎線やその周辺の利便性向上のための取り組みについては,できるところからしっかりと実施してまいりたいと考えております。 続きまして,(4)路面電車の延伸・環状化についての御質問に順次お答えいたします。 駅前広場乗り入れと延伸・環状化の優先順位に関する御質問に一括してお答えいたします。 路面電車は定時性が高く,経路がわかりやすいなどの特徴があることから,中心市街地の移動を支える非常に有効な公共交通の一つであり,他の交通機関と連携しながら充実させていくことが必要であると考えております。岡山駅は岡山市における公共交通ネットワークのかなめでありますが,駅前広場に路面電車だけが乗り入れておらず,岡山を訪問される方や通勤,通学,買い物などで岡山駅を利用される方にとって電停が遠く,わかりにくい状況にあります。路面電車を駅前広場に乗り入れることで利便性や安全性の向上,それによる交通結節機能強化を図ることが重要であると考えております。また,岡山芸術創造劇場──これは仮称でございますが──の整備など今後の土地利用の変化なども踏まえながら,中心市街地などにおけるさらなる移動の円滑化や回遊性向上を図るため,今年度から路面電車の将来ネットワークのあり方について検討することとしております。 このように駅前広場への乗り入れと延伸・環状化は,ともに路面電車の充実を図る上での重要な取り組みとして推進してまいります。 続きまして,乗り入れによる利用者の増加に関する御質問にお答えいたします。 乗り入れによる新規利用者の増加数は算出しておりませんが,他都市の事例として広島の横川駅,熊本駅,高知駅などでは整備後,いずれも路面電車の利用者が2割以上増加しているところでございます。 最後になります。電停のバリアフリー化と安全確保についての御質問にお答えいたします。 小橋及び中納言の電停がある道路は幅員が狭く,マウンドアップした電停の設置は困難なことから,ドライバーが電車がとまり利用者が降車する位置を認識できるよう,路面のカラー標示により安全対策を講じているところでございます。また,小橋については,路肩に待合所を設置することで安全確保に努めていると事業者から伺っているところでございます。 以上になります。 ◎菅野和良教育長  大きな2番,岡山市立図書館整備実施計画の項,中区の図書館の必要性についての御質問に一括してお答えいたします。 このたびの岡山市立図書館整備実施計画の見直しは,平成29年3月策定の公共施設等総合管理計画を踏まえ,平成14年策定の計画の中で整合させるべき部分を中心に見直しを図ろうとするものであり,中区の図書館についても今後検討し,議論を深めてまいりたいと考えております。また,今回の見直しに当たっては,計画の素案を作成するプロジェクトチームが関係者から意見をお聞きしたり,市民や各種団体の代表から成る社会教育委員会議での御審議や市議会での御議論,またパブリックコメントを通して市民の方々の御意見を計画に反映させてまいりたいと考えております。いずれにしてもプロジェクトチームでの実質協議も始まっていない段階であり,方向性についての答弁は現時点で差し控えさせていただきたいと考えておりますので,御理解をお願いします。 以上でございます。     〔9番林潤議員登壇〕 ◆9番(林潤議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,順次一問一答形式で再質問させていただきたいと思います。 1つは,公共交通の計画の部分で優先順位は特につけていないということや,全市的な説明は二嶋議員にあったとおりということだったんですが,示されている予算規模だとかその影響,それから関心からいってもこのLRTのことについては全市的なシンポジウムなりなんなりそういったものの具体化がもうあってもいいんじゃないかなと思うんですけど,どうなんでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  LRT化について,もう少しいろいろ具体的なことがあってもいいじゃないかという御質問にお答えいたします。 乗り入れしかり,延伸・環状化しかり,その他のさまざまな大きな取り組みから総合交通計画等に位置づけられている,いろいろ程度の差はございますが,そういったものを関係者の方々の協議状況等を踏まえながら,これは順次行っていく必要があると思っておりますので,そういった状況を踏まえながら一つ一つ着実に推進していく必要があると考えております。 ◆9番(林潤議員)  市民の意見,状況を踏まえて進めるためにそういった説明や意見を聞く場が必要じゃないかなと思ったので聞かせてもらいました。 そのいろんなあり方,市民にとって何が本当にいいものになっていくかという中で,公共交通の利用促進のために一定の料金のことについても政策的に関与したらどうか,というのは以前,河田議員の質問で公共交通への予算は少ないというようなことも指摘したんですが,そういった使い方の中で料金の問題はあるんじゃないかなと思います。 路線バスは事業者の判断ということだったんですけど,赤字でなかなか大変という中でさらに割引しろという判断は難しいんじゃないかなと思いますし,資料で提示したように,単に公共交通の運賃,乗り方だけじゃなくて高齢者の健康増進策というあたりでは保健福祉局とも協議していただきたいなと思うんですけど,何か考えがあれば聞かせてください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  いろいろ公共交通政策を進めていくためには財源が必要になります。これにつきましては,先ほど二嶋議員に対して市長から御答弁しましたとおり,その財源確保のあり方について国にも現在,要望を申し上げているところでございます。 また,高齢者運賃割引だとかそういう話ですが,議員がおっしゃっているように,これからのまちづくりにおいて健康という視点は重要だとは思っておりますが,ここで議員に紹介していただいている1日1歩歩けば0.072円という研究,これは有名な研究でありますけれども,必ずしも高齢者だけではなくて,中年の人だとか,いわゆる病気にならないように健康でいくために人間の最も基礎的な行動である徒歩というものを重要視しましょうということであって,必ずしも高齢者だけを考えてやっていくということでもないと思います。 そういう意味で,このおでかけ定期券だとかそういう話だけで捉まえるのではなくて,公共交通全体をどのように利用促進していくのか。中心市街地を歩いて楽しいまちづくりという考え方で我々進めておりますが,まちづくりをいかにしていくのか。こういったまちづくりは公共交通全体の中で包括的に捉まえて進めていく必要があると考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  この健康の問題については当然高齢者だけではなくて全体にかかわるんですが,確かにそれは公共交通を使ったほうがいいよというときに,環境だとか何だとか大きい話だけじゃなくて,直接自分にとって何がいいのかという点では若い人から高齢者までということで取り上げるのは必要なんですけれども,例えば昼間の時間帯に出かけやすい人たちは誰か,朝夕のラッシュじゃない時間に公共交通を使ってもらうというような点から富山,新潟ではされているという面もあると思いますし,ぜひ今後検討していただきたいと思っています。 それから,多くの市民に考えてもらうという点で個別の地域の事業ですけれども,その中で交通不便地域の解消というのは地域の皆さん一緒に考えなきゃいけないことです。これも市の課題に挙げているんですが,先ほどLRTについて考える準備室なんかどうかという話もあったんですが,こういった不便地域の解消こそ市のほうにもマンパワーが要る。地域に足を運んで個別に意見を聞いてニーズを把握したり,調整,運用していくということでマンパワーが必要じゃないかなと思うんですが,そういった配置についてはどうでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  そういった地域の生活交通を支えるため,市としてしっかりサポートしていく,一緒になって考えていくと先ほど御答弁申し上げました。人員配置といいますか組織につきましては,今後の状況などを踏まえ,市全体のバランスを考えながら適切に判断されていくべきものであると考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  それでは,バスのことに移りたいと思います。 バスのことで公募委員を入れる考えはないということだったんですが,いろいろな団体に入ってもらっていますが,障害を持つ方の意見というのは当然バリアフリーのことで必要なことだと思うんですが,ほかの部分については属性を見て,通勤,通学の人だとか免許を返上した人とかそういった公共交通をまさに利用している人,必要としている人に意見を言ってもらうことが必要かと思うんですけれども,それはどうでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  協議会の委員につきましては,何十人もというわけにいかないので,それなりに広い視野から公平性というものも勘案して利用者代表として入っていただいているところでございます。引き続き,広く市民の皆様の意見等をお伺いするというようなPI等の手続は今後必要かと思っておりますので,適切に対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  そこは直接会議で発言してもらえるような委員として入ってもらうというのがベストだと思って提案しているところなんですけれども,ニーズ調査,アンケートを利用当事者に対して行っていくべきだと思いますが,それはどうでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  地域公共交通網形成計画策定のプロセスの中で必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  それから,バス路線のあり方の問題なんですけれども,ボトルネックのことだとかは図示もされていますが,バスの集中過密の問題が交差点改良に集約されちゃっているんじゃないかなと思うんです。そういった図もありましたし。そうじゃなくて,全体的に共同運行とかそういったことで過密を解消していく。特定の会社にだけ岡山駅まで行かなくてもいいよって自発的に言うのは難しいことだと思うので,市がイニシアチブをとって周辺部の結節点のあり方だとか共同運行だとかそういったことにかかわるべきだと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  いわゆる路線が過密になっているような状況についてですが,決して交差点改良だけに重きを置いて改良していくというようなことではございません。もちろんハードの意味で交差点改良というそもそものバスの走行空間というか定時性を確保していくという取り組みも重要なんですが,路線が都心部に集中している,これをいかに再編していくかというのは重要な課題だと思っております。 ただ一方で,かなり多くの事業者が岡山の場合は存在しています。他の都市でも複数の事業者がそれなりに存在しているんですが,岡山の場合は非常に多くのバス事業者が存在しているという状況でございます。こういう中でいかに調整していくのか,独占禁止法等も含めた現行法制度の中でどこまで市としてイニシアチブを発揮してやっていけるのか,これは計画策定を進める中で今後しっかりと考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  岡山は事業者が多いというのは,よそへ勉強に行ったときも相手の担当者から言われることです。特徴だし,なかなかそこが大変なところかなと思うんですけども,だからこそ行政として直接こういった会議も開いて市民の声も聞くというところでイニシアチブをとっていただきたいと思います。 それで,先ほど区ごとのバス路線,そういったものは考えないという話だったんですが,バスのあり方で新潟市では地域に応じて均一料金だとか距離に応じた料金だとか,いろいろなニーズに沿った取り組みをしていましたし,区主体の運行でそれぞれの地域拠点へ運ぶという発想もありました。そういった行政拠点を設けるというあり方を改めて市として考えることはしないんでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  必ずしも区ごとに検討していくということが適切ではないと思っています。区の中の公共施設なり区として今後まちづくりを進めていく,都市計画のマスタープランでありますとか立地適正化計画というようなもの,これは今検討を進めているところでございますが,その区の都市機能が一定程度集約しているところにどういうふうに区民がアプローチしていくのかということ自体が必要ないというようなことは全く申しておりません。ただ,バス事業全体を考えていくときに,そういうことだけではなくて,現に区境を越えてのバスの移動ニーズというのが多いと思いますので,そういった広域的な観点を十分踏まえた上で検討していくことが必要であると考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  次は吉備線LRT化のほうに行こうと思います。 今後,停留所の場所なんかの検討課題があるんでしょうけども,例えば架線にするのかバッテリーカーにするのかでいろいろ変わってくるんですが,こういった費用の積み上げを検証して70億円より大きくなっちゃったじゃないかとかそうじゃないとか,そういった検証はどんなふうに進めていくんでしょうか。 よろしくお願いします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  もしかしたら技術開発等があって車両について少し変わっていく可能性もございますので,そういった状況を踏まえながら,今後その具体化を進めていく中で整理されていくものであると考えております。 以上です。 ◆9番(林潤議員)  そういった費用が運賃にもはね返るということで値上げかもというような案になっているんですが,これはJR西日本の距離別運賃とは別のものになるんでしょうか。上がったとしたら,それこそ市民が出歩きやすい料金体系を政策的に補助すべきだと思うんですが,どうでしょうか。 よろしくお願いします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  料金の設定につきましては,これから駅の関係だとかフィーダー交通をどうしていくのかとか周辺のまちづくりをどうしていくか,こういったことをしっかり丁寧に地域の方々と話しながら進めてまいりたいと思いますので,適切な需要予測を踏まえた上で整理していくものだと考えております。 料金体系がJRの体系になるのか,それとも何らか違う体系になるのか,ここは鉄道事業者のほうでありますとか,また全体の需要予測の中で適切に判断されていくものではないかなと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で林潤議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔7番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆7番(松田隆之議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 傍聴席の皆様,本当にお忙しい中,足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。 けさ8時前の地震で大きな被害が出ているようでございます。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。 また,けさほど東原議員からも御紹介がございましたが,6月3日,高松城址本丸首塚前において清水宗治公436回忌宗治祭が厳粛に行われました。大森市長さんには高松城址保興会の名誉会長として御挨拶いただきました。本当にありがとうございました。また,7月15日日曜日の朝6時から高松城址公園において蓮見会が行われます。四百有余年の歴史を超えて咲く美しいハスの花をぜひごらんいただきたいと思っております。 それでは,宗治公の潔さに思いをはせながら質問に入らせていただきます。 1,日本遺産「桃太郎伝説」について。 文化庁は先月24日,地域の有形,無形の文化財群にまつわるストーリーを認定する日本遺産として,岡山,倉敷,総社,赤磐の4市にまたがる「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」など13件を新たに認定しました。4市計27件の構成文化財のうち約3分の1の文化財が関係する吉備津神社や吉備勢力の強大さを伝える造山古墳のある私の地元では,岡山西商工会や岡山市高松観光協会,造山古墳蘇生会など多くの皆様が期待を寄せておられます。76件の申請の中から激戦を制したからには,4市が連携を強化し,一日も早く桃太郎伝説にゆかりの文化財を国内外に発信していただきたいと願っております。 そこで数点の質問です。 (1)文化庁長官から認定証を受け取られた大森市長さんにお伺いします。 日本遺産認定に期待する点と今後の展望についてお聞かせください。 (2)官民連携の推進協議会を設置予定とお聞きしております。名称,目的,役割,組織,立ち上げ時期について御教示ください。 (3)岡山県や構成文化財の地元にはどのようにかかわっていただくのでしょうか。 (4)日本遺産は昨年までに54件が認定され,県内では備前市や倉敷市が先行して認定されております。観光誘客と地域活性化など,日本遺産の効果は把握されているのでしょうか。また,認定により増加する観光客数はどの程度と考えておられるのでしょうか。 (5)申請時,3年間の事業計画を提出されたとお聞きしておりますが,今年度及び来年度に取り組む主な事業内容をお聞かせください。 (6)日本遺産に親しみ,楽しむことができる環境づくりを進めることが大切でございます。来訪者の案内窓口を整備しませんか。 2,太陽光発電設備の設置について。 県内では閉鎖ゴルフ場などに大規模太陽光発電所の建設が相次いでおります。資源エネルギー庁のホームページには再生可能エネルギー発電事業計画の認定情報が公表されております。県内の情報件数は余りに多く,市内の高松・足守地域に限定しても100件を超えております。私の町内の県立自然公園内にもメガソーラーの増設計画があり,地域では既に土地造成や樹林の伐採に伴い景観や河川,ため池への土砂流出の影響を受けております。国は,再生エネルギーで地域を元気にしようとさらなる導入,普及を促進しております。 そこで数点の質問です。 (1)太陽光発電設備の設置について,市の基本的な姿勢と課題に対する認識をお聞かせください。 (2)環境影響評価条例の対象事業に大規模太陽光発電所,メガソーラーを加え,計画段階から市民への情報提供や評価書を踏まえて許認可手続に進むことは一歩前進と評価しております。しかし,市内には不適切な太陽光発電設備の設置により近隣住民に不安や懸念をもたらす事例が相次いでおり,国の事業計画策定ガイドラインのような努力義務規定でなく,規制が可能な岡山市太陽光発電設備設置条例が必要です。これまでの国への要望や関係部局との協議を踏まえ,御所見をお聞かせください。 (3)北区足守地区の大規模太陽光発電所について。 ①昨年7月の地元説明会以降の発電事業者の活動について市はどのように把握されていますか。 ②林地開発許可について,許可権限者の岡山県にはどのような裁量権があるのでしょうか。林地開発許可の性質について御教示ください。 ③市は,許可申請時に意見を求められた場合,地域の反対署名などをどのように判断するのでしょうか。意見書に建設反対の意思表示をすることができるのでしょうか。 3,桃太郎線LRT化について。 岡山市,総社市,JR西日本がJR桃太郎線をLRT化,次世代型路面電車化することで合意した4月4日以降,沿線地域では大森市長の英断を称賛し,地域活性化への期待は大きく膨れ上がっております。翌日の地元新聞によると,市長は地元には丁寧に話をする,沿線地域がより一層LRT化の効果を受けられるよう考えなければならないと表情を引き締められたことも紹介されておりました。 そこで数点の質問です。 (1)喜びの中,市は10年程度の準備期間を経て開業を目指すとのこと。基本計画から開業までの準備期間を短くする工夫はないのでしょうか。 (2)市は,駅を核に住宅や商業・文化施設が集積したコンパクトシティーを目指すとのこと。駅周辺及び沿線地域の区域区分と用途地域の見直しについて御教示ください。 (3)基本計画の策定は沿線住民らの意見を踏まえながら,また市民に十分な説明をしながらと言われております。どのような手法で市民に説明されるのでしょうか,具体案をお示しください。また,わかりやすい動画を作成しませんか。 (4)今議会の補正予算案に基本計画案の作成費用3,600万円が盛り込まれております。委託先の選定手法と作成費用の内訳,作成スケジュールをお示しください。 (5)備前三門駅の周辺約1キロ区間は道路にレールを敷設する併用軌道にして渋滞緩和を図るとのことですが,なぜ立体交差にしないのでしょうか。 (6)新駅の設置について,これまでの検討内容と考え方をお示しください。 (7)LRTと岡山空港及びLRTと路面電車の接続を検討していただけないでしょうか。 (8)LRT化により利用者や沿線住民に生じるデメリットがあれば御教示ください。 4,産業廃棄物の監視指導について。 なぜ起きる,どうしてなくならない不法投棄。不法投棄は,他人の土地で起きるより,みずからの管理地で起きることが多いと言われております。また,豊島産廃事件は,自動車の破砕くずなどを有価物と見過ごし,被害が拡大しました。 産業廃棄物の排出事業者は,みずから排出した産業廃棄物が処分されるまで,生活環境に支障が生じないように保管しなければなりません。しかし,収集運搬に伴う積みかえ保管や解体工事に伴う建設系廃棄物の保管について不安を訴える声が後を絶ちません。 そこで数点の質問です。 (1)産業廃棄物監視員による排出事業者,処理事業者等に対する巡回監視及び立入検査の実施状況と指導内容,また監視員業務の法的根拠と権限について御教示ください。 (2)積みかえ保管場所及び解体工事に伴う建設系廃棄物の保管場所の基準について御教示ください。また,帳簿の備えつけや処理計画の策定については必要ないのでしょうか。 (3)排出事業者による廃棄物の不適正保管が確認された場合の対応及び是正されない業者への対応フローと罰則についてお示しください。 (4)建設リサイクル法による解体工事では,木材等を分別し再資源化することが義務づけられております。届け出書の分別解体等の計画の確認は誰がどのように行っているのでしょうか。 5,所有者不明土地について。 不動産登記簿等の所有者台帳により土地所有者が直ちに判明しない,または判明しても所有者に連絡がつかない土地,いわゆる所有者不明土地は,増田寛也元総務相らの研究会の試算では約410万ヘクタールあり,九州本土よりも広く,今後も高齢化の進展に伴い爆発的にふえると予測されております。そうした中で市道拡幅時や私道の整備時などに所有者不明土地があると,寄附行為や整備補助を受けることができません。 そこで数点の質問です。 (1)公共工事における支障事例や対処法について御教示ください。 (2)相続人不存在の場合,反対する権利者も建築物もなく,現に利用されていないような土地の場合,土地活用を円滑にするための簡素な仕組み,制度はないのでしょうか。 (3)所有者不明土地等の増加は,先祖伝来の土地への関心の低下や資産価値の低下に伴う負担感の意識が背景とされております。市の対応策と国の動向を御教示ください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇
    大森雅夫市長  それでは,松田議員の御質問にお答えいたします。 松田議員が質問の前にけさの地震のことに触れましたんで,今,少し我々のところに入っている情報をお伝えしたいと思います。 報道でも御存じでしょうが,12時現在では死者が3人,負傷者44名となっております。ただし,建物の被害がまだ調査中となっておりまして,我々指定都市の対応をどうするかということが我々の関心の一つでもあるんですけれども,大阪府からは建物被害の状況がわからないので指定都市の応援判断はまだできない,保留にしてほしいということで,今,情報収集中であります。わかり次第我々としては的確に対応していきたいと思います。 それで,松田議員の質問に対しては,日本遺産の今後の展望,また協議会の設置時期等,それから構成文化財の地元はどうかかわっていくのか等々についてお話を申し上げたいと思います。 新しい総合計画のとき,またそれ以前からもだったと思いますけれども,桃太郎のまち岡山ということを掲げて我々まちづくりを推進してきたわけでありますが,今回,日本遺産に認定されたことは,この岡山の都市ブランドの向上にとって非常に大きな弾みではないかなと思います。全国に胸を張って桃太郎のまち岡山を発信する機会となったと理解しております。また,この日本遺産認定を契機として桃太郎というストーリーと日本遺産ブランドを生かしたさらなる情報発信を行ってまいります。 この実現のため,岡山,倉敷,総社,赤磐,この4市の行政や商工会,また観光協会及び観光関連の民間団体や日本遺産の文化財で構成される日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」推進協議会を6月27日に設立したいと考えております。推進協議会は,日本遺産としての認知度の向上や観光客誘致を図るとともに,地域住民の郷土への愛着や誇りを育むことを目的としており,その目的達成に向けた事業を計画し,実行する役割を担っております。 それから,松田議員がおっしゃった中に文化庁長官から認定証を受け取られたという表現があるんですが,実は文化庁長官から言われたことで一番印象に残っているのは,日本遺産認定というのは当然ながら目的ではない,これで終わりではない,きょうから始まるんだということをおっしゃっておりました。私もそのとおりだろうと思います。 ただ,桃太郎伝説といいますか,構成文化財27にはさまざまな動きがあります。1つは,今,松田議員がおっしゃられたいろんな郷土の問題。例えば造山古墳,今,千足古墳もそうですが,さまざまな地元の皆さん方のサポート,そしてそれを盛り上げようという動き,直接入ってはおりませんけれども清水宗治祭もそういう面では436回忌という明治以降長い間続いていてこういう昔のことを大切にしようという気持ち,それから吉備津神社もさまざまな動きをされております。アジサイの季節などは多くの観光客も集まってくるわけであります。このような取り組みというのをきちっとこれからも継続し,よりいいものにしていただいて,また新たな発信とかこれらが相まってより桃太郎伝説を生んだまち岡山というものが世の中に広まっていくんではないかなと思います。これから市民みんなでそういった点について前へ向いて歩んでいこうと思っている次第でございます。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  1つ目の日本遺産「桃太郎伝説」についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 日本遺産は昨年度までに54件認定されたがその効果を把握しているか,観光客数はどの程度と考えているかとの御質問ですが,平成27年度に認定されました備前市の教育遺産群については,閑谷学校の入場者数が認定前と比べ約4%増加していると伺っております。平成29年度に認定された備前市の六古窯,倉敷市の一輪の綿花につきましては,認定後1年ということもあり,効果が出るのはこれからと伺っておりますが,テレビ,雑誌等で取り上げられる機会がふえ,情報発信につながったとのことです。また,先に認定された団体の中には地域住民が自主的に事業の検討や実施をしており,日本遺産認定を機に地域が活性化し始めていると聞いております。 今回の岡山市を初めとする認定により増加する観光客数ですが,平成26年から平成28年までの過去3年間における増加率の年平均2.2%を上回る3%を考えておりますが,今後のニーズ調査を踏まえ,目標についても検証してまいります。 次に,今年度,来年度の取り組み事業内容についての御質問ですけれども,今年度は情報発信や人材育成,普及啓発,調査研究の取り組みを進めてまいります。情報発信については,日本遺産のストーリーと構成文化財をPRするための印刷物の作成や専用のウエブサイトの構築,あわせてPR動画を制作し,情報発信力のある媒体を活用したプロモーションを行います。また,人材育成については,構成文化財の魅力アップやガイド養成を目的として構成文化財等の地元の方々や観光・商工関係者等によるワークショップ等を行います。普及啓発については,地元の日本遺産への理解を深めるため子ども向けの教材を作成し,調査研究については,日本遺産に対するニーズの把握やターゲットを選定するために日本遺産に関するマーケティング調査を実施します。 なお,来年度以降については,ワークショップやニーズ調査での結果を反映させたより具体的な受け入れ整備や商品造成に向けた事業を実施してまいりたいと考えております。 次に,来訪者の案内窓口の整備についての御質問ですが,日本遺産に親しんでいただくためには,日本遺産のストーリーや構成文化財の解説,説明ができる人材育成を行い,構成文化財に関連するパネルやサイネージなどによる展示を充実させ,来訪者が満足感を得られるような機能を既存施設などの利活用を含めて検討していきたいと考えております。また,ウエブサイト等により周遊ルートや関連イベント情報などをタイムリーに提供するなど,さまざまなツールを活用して幅広く案内や情報発信ができるような機能づくりに向け,各市と協議してまいりたいと考えております。 続きまして,大きい2,太陽光発電設備の設置についての項,北区足守地区の大規模太陽光発電所についてのうち,林地開発許可についての許可権者の岡山県にはどのような裁量権があるかとの御質問ですが,1ヘクタールを超えて保安林以外の森林を開発する場合は,森林が持っていた機能が阻害されないようにするため,森林法に基づき岡山県知事の林地開発許可が必要となります。申請があった場合,許可権者の県は,森林の持つ水源を涵養する働き,災害を防ぐ働き,水害を防ぐ働き,環境を守る働きについて審査を行います。これらについて技術的な基準をクリアし,災害を発生させるなどのおそれがない場合には,これを許可しなければならないとされています。 次に,市は許可申請時に意見を求められた場合,意見書に建設反対の意思表示をすることができるかとの御質問ですが,許可申請が提出された場合には岡山県から岡山市に法定の意見聴取がされることになっており,市町村振興計画に関することや他法令による許認可事項,開発区域及び周辺の状況に関するものなどについて市の関係部署からの意見を取りまとめるほか,地域からの6,500名を超える反対署名が市に提出されており,地元の懸念を十分に解消することを求める意見を述べたいと考えております。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  太陽光発電設備の設置についての項のうち,産業観光局長がお答えしたもの以外についてお答えいたします。 まず,基本的な姿勢と課題に対する認識についてですが,太陽光発電は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーであり,晴れの国という岡山の地域特性にも適合していることから,基本的には今後とも普及拡大を図ってまいりたいと考えております。一方で森林伐採や土地の造成を伴う太陽光発電設備の設置については,環境面や安全面から地域の方々が不安を訴えるケースが発生しており,こうしたことが課題であると考えております。 次に,規制が可能な条例の制定についての所見でございますが,現在のところ全国一律の法的規制がない中で太陽光発電設備の設置を規制する条例の制定は財産権の制約につながるおそれもあり,今後の研究課題であると考えております。 次に,この項最後となりますが,北区足守地区における昨年7月以降の事業者の活動についてですが,昨年11月,岡山県自然保護条例に基づく希少野生動植物等に関する自然環境調査についての事前相談が事業者からありました。また,ことし1月に事業者に対し,住民不安を解消していくために環境影響評価の実施をお願いしたところです。それ以外については承知しておりません。 以上でございます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  大きな3番目,桃太郎線のLRT化についての御質問に順次お答えいたします。 まず,開業までの期間を短くする工夫はできないのかという御質問でございます。 基本計画から開業までの期間については,二嶋議員にお答えしたとおり10年程度の期間は必要と考えておりますが,LRT化が着実に推進されるよう,関係者と連携しながらしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして,沿線地域の区域区分の見直しなどに関する御質問でございます。 岡山市では人口減少や少子・高齢化などを踏まえ,コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくりを目指しており,拠点と位置づけられた駅周辺などの公共交通の利便性の高い地域においては生活利便施設や住居などが集約する新たな市街地が必要となることも考えられます。このことから,桃太郎線沿線のまちづくりを進める上で,必要に応じて農林漁業との調整を図りながら限定的な区域区分の見直しや用途地域の適切な配置などについて検討してまいりたいと考えております。 続きまして,市民への説明に関する御質問でございます。 桃太郎線のLRT化に関する市民への説明については二嶋議員にお答えしたとおりですが,わかりやすくイメージしやすい資料を用いて説明する必要があると考えており,動画の作成も検討してまいりたいと考えております。 続きまして,基本計画案の作成費用の内訳などに関する御質問でございます。 桃太郎線LRT化の基本計画作成の委託につきましては一般競争入札によって委託先を選定する予定であり,委託の内容については,主に新駅,駅前広場,アクセス道路,併用軌道区間などを検討することとしております。基本計画の作成スケジュールにつきましては二嶋議員にお答えしたとおりでございます。 続きまして,備前三門駅周辺をなぜ立体交差にしないのかとの御質問にお答えいたします。 備前三門駅周辺における都市計画道路米倉・津島線の関西高校前の渋滞対策については鉄道の高架化も一つの手法として考えられますが,その場合も桃太郎線をLRT化した場合と同程度の費用を要することとなります。一方,鉄道の高架化はその効果が一部の区域に限定されますが,LRT化は桃太郎線の利便性の向上や沿線地域の活性化など大きな効果が期待できるものであり,渋滞対策のみならずこのような多様な効果を踏まえ,LRT化を行うことが適切であると判断しているところでございます。 続きまして,新駅の設置に関する御質問でございます。 新駅の設置については,全線で7カ所設置することを想定し総社市とJR西日本と協議を行いましたが,新駅の設置数と具体の位置については,今後地域の方々などの御意見も伺いながら基本計画策定の中で検討してまいりたいと考えております。 続きまして,LRTと岡山空港の接続などに関する御質問にお答えいたします。 LRTなどの軌道系の交通システムを導入する場合は,利用ニーズや整備のための初期投資,運営コストなどについて慎重な判断が必要と考えております。 最後になります。利用者などの視点から見た課題についての御質問にお答えいたします。 桃太郎線のLRT化については,新駅の設置により所要時間が増加することも想定されます。また,サービスの向上のための整備費用などを確保するため,運賃の値上げにより利用者にも一定程度負担していただく場合がございます。運賃については今後,開業までの社会情勢や周辺環境の変化を踏まえた適切な需要予測に基づき設定するものと考えております。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  産業廃棄物の監視指導の項についてお答えいたします。 まず,監視員の業務の実施状況及び権限についてですが,産業廃棄物監視員は排出事業者,産業廃棄物の処理業者や処理施設等に日々立入検査を実施しております。立入検査において不適正な事項等が見受けられた際には,口頭もしくは文書で改善指導を行っています。監視員は産業廃棄物処理法(後刻,「廃棄物処理法」と訂正)の立入検査の権限を有しており,産業廃棄物の不適正処理及び不法投棄等の監視・指導業務を行っています。 次に,保管場所の基準及び帳簿や処理計画の必要性についてでございます。 収集運搬業者の積みかえ保管場所も,解体工事に伴う建設系廃棄物をみずから搬出した解体業者等の排出事業者の保管場所も,いずれも廃棄物処理法の保管基準が適用されます。保管基準には,囲い,掲示板を設置すること,保管物の飛散,流出,地下浸透,悪臭を防止すること及び保管上限を1日当たりの平均搬出量の7日分以下とすること等が定められています。帳簿の記載,保存については,収集運搬業者には義務がありますが,排出事業者にはありません。排出事業者に求められる処理計画の策定については,産業廃棄物を年間1,000トン以上排出するものに限って義務づけられています。 次に,排出事業者による不適正保管への対応についてですが,排出事業者の保管基準違反が確認された場合は,速やかに適正処理するよう口頭または文書による行政指導を行います。改善が認められない場合は,廃棄物処理法に基づき適正に処理するよう改善命令を出し,それでも改善せず改善命令違反となる場合は捜査機関への告発を行い,処罰を求める等厳正に対処し,3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科されることがあります。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,建設リサイクル法ではどうなのかという御質問です。 床面積が80平方メートル以上の解体工事については,建設リサイクル法による届け出が建築指導課へ提出され,届け出書類について分別解体方法などの記載内容の確認を行っております。また,適切に解体工事が行われていない等のほか,騒音など周辺への対策が不十分であるとの苦情,通報があれば現地確認を行い,必要に応じて環境局等とも連携して指導を行っております。 次に,所有者不明土地についての項に一括してお答えいたします。 市の公共工事における支障事例はここ10年間で2件ありましたが,不在者財産管理制度や認可地縁団体が所有する不動産登記の特例制度を活用し,用地を取得しました。土地活用を円滑にする仕組みについては,ことし6月13日に公布された所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法の中で所有者探索に公的書類の活用が可能となる仕組みや土地収用の手続を簡略化する仕組みなどがあり,岡山市としても今後案件があれば活用していきたいと考えております。 最後に,国は土地所有に関する基本制度や民事基本法制の見直し等の検討を始めたところであり,市としては国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。     〔7番松田隆之議員登壇〕 ◆7番(松田隆之議員)  御答弁ありがとうございました。 1点,地震のことなんですけれども,やはり水道局さんとか消防局さんとか環境局さん,大変なことだろうと思いますけれども,よろしくお願いいたします。 それから,日本遺産ありがとうございました。1点だけ日本遺産について確認したいんですけれども,今,文化庁の日本遺産ポータルサイトというのがあるんです。そこに岡山市が申請した情報があるんですけれども,その中に日本遺産センターを整備するという記載があるんです。この日本遺産センターというのが,ソフトなのかハードなのか何なのかわかりにくいんで,この日本遺産センターというもんについて御所見をお願いしたいと思います。 ◎赤坂隆産業観光局長  この日本遺産センターというのは,こちらとして考えておりますのが,ハード,ソフト両方を兼ね備えたものと考えておりまして,特に来訪されたお客様が満足して帰っていただけるようなガイドであったり,実際にパネルの展示する場所であったりとか,そういうことを踏まえたセンターになるのかと思っております。そのためには地元の方の一生懸命な取り組みといいますか,それを支援したりすることが大切ではないかなというぐあいに考えております。 ◆7番(松田隆之議員)  ありがとうございました。地域の方は非常に熱いです。非常に熱いし期待もしております。どうかよろしくお願いします。 それから,太陽光発電なんですけれども,環境影響評価条例というのは,太陽光発電設備を設置する場合に技術的な安全を担保できるとお考えでしょうか,御答弁をお願いします。 ◎門田和宏環境局長  環境影響評価制度は,防災面などの安全性を直接担保するものではございません。 ◆7番(松田隆之議員)  そうですね。環境影響評価条例,技術的な安全には結びつかないというようなお答えなんですけれども,兵庫県ではそのために太陽光発電施設等と地域環境との調和に関する条例というのをつくって,建築指導課が技術マニュアルを作成して,太陽光発電設備の設置が安全・安心なものになるように仕掛けがしてあるんです。岡山市でも定めていただきたいと思います。再度,環境局長と都市整備局長の御所見をお願いします。 ◎門田和宏環境局長  議員御指摘のとおり,兵庫県の条例,またそれ以外にも観光地などで景観を守るために踏み込んだ規制を行う条例もございます。一方でどこまで規制できるのかといった問題もございます。それから,実効性をどう担保するか,いろんな観点を踏まえながら,まずは事例研究を行って,都市整備局などの関係部局とともに協議しながら対応について検討してまいりたいと思います。 ◎林恭生都市整備局長  一応本市では埋立行為等の規制に関する条例というのがございまして,こちらのほうで防災上の措置等に関する技術基準を適用して,造成行為の面積が1,000平方メートル以上からとなっておりますけれども,本市の場合は届け出ではなくて許可を受けるということになっておりまして,より厳しい基準のものとなっております。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  ありがとうございます。埋め立て条例というのは,例えば廃掃法に係る,森林法に係る,そういう他法令に係る場合は適用できない,適用していないんです。それを太陽光発電設備等の造成については適用するように改善というか改正というか,それはできないんでしょうか。 ◎林恭生都市整備局長  この埋立行為等の規制に関する条例の改正については今,太陽光発電の施設について地元等でもいろんな状況が起きているということもございますので,少し我々のほうでも考えてまいりたいと思います。 ◆7番(松田隆之議員)  産業観光局長にお尋ねします。 先ほど林地開発許可制度のことで,悪化させるおそれがない場合は許可しなければならないというような御答弁があったと思うんです。この制度は自由裁量の余地のない許可と考えますけれども,そのとおりですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  森林法に基づく許可でございまして,法定要件を満たせば許可しなければならないという規定になっておりますので,要件を満たすことによって許可ということが決められていると認識しております。 ◆7番(松田隆之議員)  そこに裁量権はありますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  許可しなければならないという表現がありますので,裁量権はないというぐあいに解釈しております。 ◆7番(松田隆之議員)  そうですね。林地開発許可制度なのに裁量権はないという御答弁でした。そして,足守地区でも陳情書が出たりして,大変心配しておられます。先ほど環境影響評価の実施を足守の発電事業者のほうにお願いしたというような答弁があったと思うんです。これについて発電事業者はどのように考えられとんですかね。手続の影響をどういうふうに伝えているのか,御答弁願います。 ◎門田和宏環境局長  環境影響評価条例の4月施行を我々目指しておりますので,3月までに許可申請がなされていない場合は当然環境アセスの対象になるんですが,できるだけ我々のアセスの制度に乗せる形で対応してほしいというお願いをしております。業者のほうからは,住民の意向を無視して進めていくということは考えていないという旨を聞いております。 ◆7番(松田隆之議員)  次に,吉備線LRTなんですけれども,先ほど沿線地域の区域区分と用途地域についてお尋ねしたんです。そのときに必要によりというような御答弁があったと思うんです。私は,開業までに見直すんじゃなくて,例えばLRTの都市計画決定があるとか詳細設計に移るとかそういう時期には判断していただきたいなと思っているんです。駅及び沿線の区域区分の見直し時期について再度お伺いします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  桃太郎線の駅周辺の区域区分の見直し等に関するスケジュールについてだと思います。 これにつきましては今後,桃太郎線のいろんな検討を進めてまいります。さらには,先ほども申し上げたところですが,都市計画のマスタープラン,さらには立地適正化計画──これは,総合計画に基づきまして都市計画としてまちづくりをどういうふうな都市構造にしていくかという具体的な計画になります──を今,検討を進めているところでございますので,この中でコンパクトでネットワーク化されたまちづくりを進めていくために具体的にどこをどういうふうに区域区分なり用途地域を見直していったらいいのかというような検討を進めまして,桃太郎線沿線地域につきましてはそういった動向も踏まえて,できてからだとかできる前のどこかということは明確には今申し上げられませんけれども,適時適切に対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  ありがとうございます。新駅の設置なんですけれども,新駅はどこに設置されるんじゃろうというのは地域では大きな関心事なんです。今後検討するというような御答弁だったと思うんですけれども,一応予定であれ7カ所というのが出ているんです。その7カ所というのは何もなくて7カ所が出たんではないと思うんです。その辺の考え方をお示しいただきたいと思います。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  具体的にどこに整備していくかということはこれから丁寧に地域の方々とやりとりしながら決めていくことです。7カ所というのはどう想定したかということなんですが,明確な位置というよりは,そもそも吉備線のLRT化はコンパクト・プラス・ネットワーク化を進めていく上でのモデル的な取り組みだと考えている中で,利便性を向上させていくために一定程度駅をふやしていくことが必要であると考えているのが1点。一方で余り駅をふやし過ぎると,それはそれで所要時間がかかりますから,一定程度バランスよく設置数をふやしていくということが必要だと考えております。その一つの仮定として7つという数字を想定しているわけでございまして,詳細についてはまさにこれから検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  また今後,地域の声をくみ上げていただきたいなと思います。 次に,産業廃棄物の監視指導に移ります。 産業廃棄物の監視指導については,担当副市長さんにお聞きしたいと思います。 監視員の方々のお仕事の大変さ,重要さというのはもう承知しております。しかし,不適正な保管に対して口頭あるいは文書指導だけで,なかなか改善命令あるいは措置命令に進んでいないんです。私はそこに問題意識を持っている。先ほど告発という話もありましたけれども,そうしないとこの問題は追っかけごっこでなかなかおさまらないんです。監視指導のあり方について,監視に行った,指導した,その後のあり方についての考え方をお示しいただきたいと思います。 ◎門田和宏環境局長  たび重なる指導に従わずに悪質性が高い場合につきましては,この保管基準違反で改善命令も出すといった厳正な対応をしてまいりたいと思っております。 それから,済いません,この場をおかりして申しわけございません。先ほど私,答弁の中で「産業廃棄物処理法」と申し上げた箇所があるようでございまして,「廃棄物処理法」が正しいということで訂正させていただきます。申しわけございませんでした。 ◆7番(松田隆之議員)  私,余り環境局長に聞くのもいかがなものかと思って副市長に振ったんですけれども,またよろしくお願いします。 所有者不明土地なんですけれども,先ほど市の事例もお示しいただいたんですけれども,一般市民の方は不在者財産管理制度とか認可地縁団体が所有する不動産登記の特例制度と言われてもわかりにくいと思うんです。居所不明者がいて困るんじゃというようなこともあると思うんです。そういう人のために所有者不明土地の相談窓口というのを設けてはいかがかと提案いたしますので,御答弁お願いします。 ◎林恭生都市整備局長  所有者不明土地の件は,皆さんの個人の財産にかかわる大きな内容だと思います。市役所の中でもどういう部署が関係しているかというと,多分かなり多くの部署が関係しております。関係課,関係局等で一度相談等して,今後この所有者不明の土地について市としてどう取り組んでいくのか考えてまいりたいと思います。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  ありがとうございます。本当になかなかわかりにくいんです。私なんかも相談を受けるんですけれども,私道を舗装整備するときに上限額があっても2分の1補助が出ますよね。ほいで,10人の権利者がおって,道路がよくなることなんで誰もクレームを言う人はいないんですけれども,例えば10人のうち1人が転居されて居所不明になったら補助金がもらえないんです。そういった場合に例えば町内会長の同意でいいとか,何かそういうふうなことはできないんでしょうか,最後にお願いします。 ◎林恭生都市整備局長  先ほども申しましたが,これは個人の財産権にかかわる件でございます。これから国のほうでそこら辺の取り扱いについて少しずつ整理が進むもんだと思いますので,そういう動向を注視しながら判断していきたいと思います。 ○宮武博議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松田安義議員。     〔23番松田安義議員登壇,拍手〕 ◆23番(松田安義議員)  皆様こんにちは。公明党岡山市議団の松田安義でございます。 自民党の松田議員に続いて,きょうは松田が2人続きます。私で最後でございますので,もう少し御辛抱よろしくお願いします。 まず,けさの地震でお亡くなりになられた皆様に対しまして心から御冥福をお祈り申し上げます。また,おけがをなさった皆様,それから被害に遭われた皆様に対しましてお見舞いを申し上げたいと思います。 それでは,きょうは2問ですので,質問に入りたいと思います。 まず1番,聴覚障害者の方も安心の投票所に。コミュニケーションボードの設置について。 2016年4月に障害者差別解消法が施行され,障害者がサービスを利用しやすいような合理的配慮を行政機関に義務づけております。車椅子利用者用に通常より低い記載台を配置したり,出入り口にスロープを設けたり,田布施町選管は手が不自由な人が用紙を押さえなくても片手で記入できるように一部の記載台にゴム製の滑りどめシートを導入。利用者から使いやすいと大変評判になっております。 山口市選挙管理委員会では,ことし2月4日に行われた県知事選挙において,聴覚障害がある有権者と投票所で意思疎通するためのコミュニケーションボードを作成し,期日前を含む市内全110カ所の投票所の受付に2枚ずつ設置しました。県内では初めてのことですので,山口市選管に行ってお話をお聞きしてまいりました。きょう皆様の机の上に配付させていただいています。こういうものです。これはコミュニケーションボードの現物,山口で使っている物をいただいてきたんですけど,きょう皆様方にお渡ししている物を簡単にパウチ加工しておるだけなんです。それだけの物で,これを2枚,それぞれの投票所に設置しております。ボードはこのまさしくA4判で,裏表に印刷がされております。表には耳が不自由であることを知らせる際に使われる耳マーク,これですね,それから筆談等お受けしますという文字がばしっと入っております。そして,この裏側には,入場券がない,書き方がわからない,書き間違えたなど,投票所で多い質問と回答をイラストつきで紹介しております。投票所の職員がボードを示して,指さしで意思表示してもらってスムーズなコミュニケーションがとれることを目指します。 導入に至った経緯をお話しいたします。 前回の衆議院選挙で,耳の不自由な山口市内の加茂由喜枝さんという女性が,山口市内の投票所で市職員とうまくやりとりができず,スムーズに投票できなかった。加茂さんは難聴で,これまでの選挙では一緒に投票する夫の動きを参考にしてきたが,前回の衆議院選で期日前投票する際には夫が仕事で,1人で投票所へ行かれた。期日前投票所は閉鎖された狭い空間で音が反響するため,補聴器のスイッチを切らざるを得ない。近くの職員にみずからに聴覚障害があることを伝えたが,誰からも何の反応もなかったそうです。手探り状態で小選挙区の投票を済ませたが,比例区は投票箱の位置がわからず,横を素通りした。手を振っている職員の姿に気づき,戻って投票した。加茂さんは耳マークのプレートを携帯していたので,そばの職員に耳が不自由であることを示すマークを見せてマークのことを知っているか尋ねられました。だが,知らないで適切に対応されなかった。また,職員がマスクをつけたままなので,唇の動きで話の内容を読みとるためマスクを外してほしいと伝えたが相手にされず,涙が出た。口の動きも見えず,唇の動きも読めなかった。出口もわからず迷った。次は夫と来ればいいか,そうも考えたが,耳が不自由な人たちが同じように困るかもしれないと思い,勇気を振り絞って別の職員に改めて伝えた。その職員は申しわけなさそうに何度も謝ったそうです。このことは,朝日新聞山口県版や中国新聞を初め新聞各紙,加えて1月31日の山口朝日放送「Jチャンやまぐち」今月の注ューモクでも放送され,大きな話題になりました。 選管職員は,聴覚障害の人は外から見て大変わかりにくく,まして言葉をしゃべる人ならなおさらわからず,まさか耳が悪いとは思わなかったそうです。白いつえや点字や車椅子や手話と違って補聴器は目立たないこともあり,聴覚障害の人が困っている状況は周囲からは認識しにくいのです。耳が不自由なことを示す耳マークもそんな状況の中から生まれました。 山口市選管に行ってお伺いしたところ,現在コミュニケーションボードを使用しているのは山口市のほか東京都選管と群馬県選管があり,山口市は群馬県のホームページからとり,そのまま使用の許可をいただき使用しているそうです。ボードの中で,入場券がない,忘れた,筆談ができますが大変多かったそうです。特に筆談ができますは,より大きい表示にしたほうがよかったとの感想でした。 さて,山口市のこれにかかった経費でございますが,シート代300枚で6,000円程度。市内110カ所で300枚これをつくったということですね。このシートを300枚買うて6,000円,それからあとは作成作業に当たる臨時職員が1人で1日分の人件費のみで,大変安い費用で作成できたそうです。 耳マークは病院や銀行,郵便局などいろいろな場所へ設置されていますが,まだこのマークを見て,耳が不自由な方に筆談しますという意味は浸透していないと思います。誰もが暮らしやすい社会の実現に向けてより多くの方への周知が必要だと思いますが,岡山市全体としてはどのように取り組まれているのか,お知らせください。 今回,山口市で起こったこのような事例は当然岡山市の投票所においても想定されるわけで,岡山市選挙管理委員会として,聴覚障害者の皆さんが安心して投票所に行けるように,このようなコミュニケーションボードを作成し,次回の選挙までにぜひ全投票所への導入に向けて御準備していただきたいと考えますが,御所見をお伺いいたします。 耳が不自由な方だけでなく障害のある方が投票しにくいという状況につきましては,政見放送や演説会に手話通訳がついたり,点字で投票できるようになったり,投票所の段差をなくしたりと少しずつ前進していると思います。岡山市の場合,このような投票所の整備それぞれについて,全投票所のうちどのくらいで進んでいますでしょうか。現在の整備状況をお知らせください。 一方で重い障害や認知症の人を取り巻く新たな問題が浮上しております。しかしながら,公職選挙法は現在,障害のある方々の家族や付添人の代筆投票を認めておりません。このため,去年から大阪地裁で裁判が進んでおります。 国では,誰もが投票しやすい環境をつくるための研究会をつくりました。総務省では,昨年12月に障害のある方々や海外で暮らす有権者が投票しやすい環境を考える研究会の初会合が開かれております。情報通信技術を活用し解決策を探るのも目的の一つで,今後,インターネット投票などを導入する際の課題も話し合う予定で,今年の夏をめどに報告書がまとめられるようです。 投票は有権者の基本的な権利です。しかし,それを行使しにくい方々への配慮は岡山市は十分に自信を持ってできているでしょうか。これから将来,高齢化がますます進んでいく中,投票に苦労する人々がふえていくことと思います。岡山市選挙管理委員会はこれらの人々の立場に立って考える想像力と優しさを持っているかどうか,御回答願います。 質問の2番です。桃太郎のまち岡山にふさわしいイメージキャラクターを。 このたび岡山市,倉敷市,総社市,赤磐市の4市にまたがる古代吉備の遺産群が「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」として日本遺産の認定を受けました。そして,女優の桜井日奈子さんをメーンキャストにすえた桃太郎伝説創造発信事業への取り組みなど,本市は大森市長を先頭に桃太郎のまち岡山としての発信に努め,地域資源の開発や観光振興に注力しております。 私は平成29年6月議会で,岡山市はイメージキャラクターが多過ぎて,他府県の人から見たときにどれが本当の岡山市のキャラクターなのかわからない等,質問させていただきました。この機会にキャラクターを統一してはいかがでしょうか。情報発信の一端を担うイメージキャラクターについては,この際,桃太郎を主人公に再構築すべきだと思います。ミコロ,ハコロについては終了し,桃太郎で統一するほうがよろしいのではないでしょうか。(笑声)御見解をお示しください。 これで1回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松田議員の御質問にお答えいたしたいと思います。 桃太郎のまち岡山にふさわしいイメージキャラクターをということで,ミコロ,ハコロを終了させて桃太郎で統一してはどうかと。 議員さん方からも少し反応がありましたが,この反応というのは一体いかなるものなのかというところが重要なんじゃないかなと思います。ちなみにミコロ,ハコロがどのように浸透しているかということを調べたアンケートがあります。6割を超える認知度があるとか,多くの方から好印象との回答をいただいているところであります。また,ある面継続してやっていくというのもイメージキャラクターとしては重要かなと思っているところであります。これは政令指定都市になってからずっと使っているわけでありますから,そういった経緯も尊重していかなければならないんではないかなと思います。ただ,昨年の議員の質問からも桃太郎のまち岡山ということを発信していく,またこのたび日本遺産にも認められたということで,よりこの桃太郎というのを強調していくということは私も重要じゃないかなと思っております。 議員の皆さん方よくパネルを利用されているんですが,私は今回初めて持ってまいりました。見えますか。岡崎さん,見えますか。(「見えます」と呼ぶ者あり)大丈夫ですか。(「ミコロ,ハコロに」と呼ぶ者あり)そうそう。ミコロのほうに桃太郎の格好をさせていまして,日本一というのを後ろにつけてんですよ。こっちのハコロのほうには温羅の格好,ペインティングしてね。実はもうこれ見られた方がおられるんじゃないかと思いますけれども,実際上ミコロ,ハコロが登場するときの2割ぐらいはこのバージョン,桃太郎バージョンで今もういっているんです。ただ,使用度は観光のときに使うということで2割ぐらいで,どちらかといったら全体としてはそれほど使っていなかったということであります。 このイメージキャラクターの使い方というのは,市が主催するイベントというのはもちろんあるんですが,このキャラクターを使わせてくれという要望もあって,そのときに貸し出すこともあります。そういうところから全てがこのバージョンというわけではない。2割ぐらいですが,もう観光だけじゃなくて広く,私はできるだけ極力もうこれでいったらいいんじゃないかなと。この政令都市10年間の歩みをこのミコロ,ハコロにもしょってもらっているわけですから,それに桃太郎をオンしていく。こういったことでやったらいいんではないかなと思います。皆さん方の御意見もいただければとは思うんですが,原則こういうことで,松田議員の終了してというところとは少し違うんですけれども,(笑声)ミコロ,ハコロを生かしながら桃太郎を前面に出してやらせていただければと思います。 よろしくお願いいたします。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  聴覚障害者も安心の投票所にの項,耳マークの周知についてです。 耳マークについては,市の主要窓口に設置するとともに,耳が不自由な方が来庁された際に筆談で対応する旨を掲示し,障害者のしおり等で耳マークを初めとするさまざまな障害者に関するマークの紹介を行っています。また,市の職員に対してはさまざまな障害特性に配慮した対応についての研修を実施し,筆談が必要な方などへの窓口での対応を適切に行ってまいります。 以上です。 ◎桑島幹雄選挙管理委員会委員長  同じ項の中で選挙管理委員会に対しまして3点ほど御質問をいただいておりますので,順次お答えしてまいりたいと思います。 まず,次の選挙までに全投票所にコミュニケーションボードを導入してはどうかという御質問でございます。 障害のある方や高齢者も安心して投票できる環境を整えることは大切な課題であると認識しております。これまでの選挙では御質問にございましたような情報は得ておりませんが,既に導入している山口市等の状況も確認し,コミュニケーションボードの導入は有用ではないかと考えております。選挙管理委員会としましては,コミュニケーションボードも含めて選挙人が安心して投票所を利用できるような取り組みを統一地方選挙に向けて検討してまいりたいと考えております。 次に,障害のある方に対応した投票所の整備状況はどうなっているのかという御質問であります。 投票に来られた方が安心して投票できるよう,点字器,老眼鏡を含む拡大鏡は134投票所全てに配置しております。また,車椅子は110の投票所に選挙用として臨時に配置し,その他の施設は備えつけの物を利用するなどしており,高さの低い記載台につきましては127投票所に配置しております。さらに,バリアフリーでない施設29投票所には51台の仮設スロープを設置し,段差の解消を図っております。このようなハード面での取り組みに加え,御要望があった場合にはお示しできるよう点字の氏名掲示も備えつけております。今後も選挙人の方が安心して投票ができるよう,選挙事務の従事者からも情報を得ながら必要な整備をしてまいりたいと考えております。 次に,投票に来られる方の立場に立って考える想像力と優しさを持っているかという御質問でございます。 投票に来られる方が安心して投票できる環境づくりは大切なことだと考えており,選挙人が何に困っているのかという情報感度を高めていくことが必要だと思っております。選挙管理委員会としましては,高齢者や障害者,介護が必要な方などにどのように接したらいいのか,またどのような支援,準備ができるのか,先進的な取り組みを行っている都市の例も参考にしながら選挙事務説明会などを通じて事務従事者に周知を図り,安心して利用できる投票所づくりのために引き続き想像力と優しさを持って取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  松田安義議員,よろしいか。 以上で松田安義議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時51分散会...