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09月11日-05号

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  1. 岡山市議会 2014-09-11
    09月11日-05号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成26年 9月定例会    平成26年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       9月11日(木)午前10時開議第1 個人質問 甲第202号議案 平成26年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について 甲第203号議案 平成26年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第2号)について 甲第204号議案 平成26年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第205号議案 岡山市いじめ問題再調査委員会設置条例の制定について 甲第206号議案 岡山市役所本庁舎構内駐車場の使用料等に関する条例の制定について 甲第207号議案 岡山市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について 甲第208号議案 岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第209号議案 岡山市子ども医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第210号議案 岡山市ひとり親家庭等医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第211号議案 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第212号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第213号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第214号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 甲第215号議案 岡山市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について 甲第216号議案 岡山市幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 甲第217号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 甲第218号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定について 甲第219号議案 岡山市保育所における保育の実施及び使用料徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第220号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第221号議案 岡山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について 甲第222号議案 岡山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第223号議案 岡山市問題行動等対策委員会設置条例の制定について 甲第224号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第225号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第226号議案 指定管理者の指定について 甲第227号議案 指定管理者の指定について 甲第228号議案 指定管理者の指定について 甲第229号議案 指定管理者の指定について 甲第230号議案 市道路線の認定について 甲第231号議案 市道路線の認定について 甲第232号議案 市道路線の認定について 甲第233号議案 市道路線の認定について 甲第234号議案 市道路線の認定について 甲第235号議案 市道路線の認定について 甲第236号議案 市道路線の認定について 甲第237号議案 市道路線の認定について 甲第238号議案 市道路線の認定について 甲第239号議案 市道路線の認定について 甲第240号議案 市道路線の認定について 甲第241号議案 市道路線の認定について 甲第242号議案 市道路線の認定について 甲第243号議案 市道路線の認定について 甲第244号議案 市道路線の認定について 甲第245号議案 市道路線の認定について 甲第246号議案 市道路線の認定について 甲第247号議案 市道路線の認定について 甲第248号議案 市道路線の認定について 甲第249号議案 市道路線の認定について 甲第250号議案 市道路線の認定について 甲第251号議案 市道路線の認定について 甲第252号議案 市道路線の認定について 甲第253号議案 市道路線の認定について 甲第254号議案 市道路線の認定について 甲第255号議案 市道路線の廃止について 甲第256号議案 市道路線の一部廃止について 甲第257号議案 市道路線の一部廃止について 甲第258号議案 工事請負契約の締結について 甲第259号議案 工事請負契約の締結について 甲第260号議案 工事請負契約の締結について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第202号議案~甲第260号議案      ──────〇──────〇出席議員(49人)            1番  花 房   稔            2番  川 本 浩一郎            3番  二 嶋 宣 人            4番  福 島 恭 子            5番  佐 藤 人 海            6番  井 本 文 博            7番  高 橋 雄 大            8番  東     毅            9番  田 中 のぞみ            11番  藤 原 哲 之            12番  東 原   透            13番  赤 木 一 雄            14番  森 脇 浩 之            15番  北 川 あ え            16番  難 波 満津留            17番  佐々木   龍            18番  千 間 勝 己            19番  吉 本 賢 二            20番  森 山 幸 治            21番  林   敏 宏            22番  福 吉 智 徳            23番  林     潤            24番  河 田 正 一            25番  藤 原 頼 武            26番  小 川 信 幸            27番  松 島 重 綱            28番  礒 谷 和 行            29番  升 永 市 郎            30番  小 林 寿 雄            31番  田 中 慎 弥            32番  森 田 卓 司            33番  長 井 孝 介            34番  鬼 木 のぞみ            35番  竹之内 則 夫            36番  中 原 淑 子            37番  竹 永 光 恵            39番  鷹 取 清 彦            40番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  楠 木 忠 司            44番  三 宅 員 義            45番  和 氣   健            46番  三 木 亮 治            47番  羽 場 頼三郎            48番  下 市 このみ            49番  田 尻 祐 二            50番  磯 野 昌 郎            51番  松 田 安 義            52番  則 武 宣 弘      …………………………………〇欠席議員(2人-欠員1)            38番  有 井 靖 和            41番  浦 上 雅 彦      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  橋 本 豪 介       副  市  長  横 山 忠 弘       理     事  片 山 伸 二       危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長                奥 野 淳 子       政 策 局 長  田 中 利 直       政策局市長公室担当局長                河 野 広 幸       行政改革担当局長 福 山   潔       安全・安心ネットワーク担当局長                箕 浦 勝 宏       ESD世界会議推進局長                浅 井 孝 司       総 務 局 長  岸   堅 士       財 政 局 長  深 澤 正 志       市 民 局 長  田 淵   薫       保 健 福祉局長  那 須 正 己       岡山っ子育成局長 荒 木   誠       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  大 月 秀 樹       都 市 整備局長  山 崎 康 司       下 水 道 局 長  南 山 瑞 彦       水道事業管理者  酒 井 五津男       市場事業管理者職務代理者                小 川 雅 史       消 防 局 長  長 瀬 正 典      選挙管理委員会       委  員  長  石 川 敬 之       委     員  内 田 博 子      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      農 業 委 員 会       第二農業委員会会長上 岡 耕 一      教 育 委 員 会       委     員  塩 田 澄 子       委     員  奥 津   晋       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  中 田 幸 成       統 括 審 議 監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  八 田 健 郎      午前10時0分開議 ○則武宣弘議長  皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は44名であります。      ───────────── ○則武宣弘議長  会議録署名議員に森脇議員,千間議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○則武宣弘議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第202号議案~甲第260号議案      ───────────── ○則武宣弘議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第202号議案平成26年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下59件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問は一問一答方式を選択された議員及び代表質問を行った会派に所属する議員はお一人20分以内,その他の議員はお一人30分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして佐藤議員。     〔5番佐藤人海議員登壇,拍手〕 ◆5番(佐藤人海議員)  皆様おはようございます。市民の視線,地域の目線で現場主義に立って市議会議員活動を続けております自由民主党岡山市議団・無所属の会の佐藤人海でございます。 本日はお忙しい中を傍聴にお越しいただいた岡山市民の皆様,oniビジョンの視聴者の皆様,インターネット議会中継の視聴者の皆様,ありがとうございます。 質問に先立ちまして,まず最初に8月に広島市で発生した土砂災害を受け,亡くなられた方,そして災害に遭われた方に心から御冥福とお見舞いを申し上げるとともに,いち早く災害復旧と生活再建ができるようお祈り申し上げます。 それでは,発言通告書に従いまして一問一答方式で質問させていただきます。岡山市当局の皆様,よろしくお願いいたします。 大きな質問の1番目,市地域防災について12。 (1)岡山県の防災計画修正を受けて。 県防災会議は,9月2日,これまでの地域防災計画災害対策基本法の改正や県が5月に出した断層型地震の被害想定を踏まえたものに修正したと報道されています。 市町村に地震や土砂災害など災害の種類に応じた避難所の指定を求め,避難に支援が必要な高齢者らの名簿作成を義務づけています。県危機管理課によると,避難所は新計画では,災害の危機が差し迫った際に避難する指定緊急避難場所と,被災者が一定期間滞在する指定避難所に区分けしています。また,地震や土砂災害など災害の種類別に分け緊急避難場所を指定するように求めています。 さらに,避難の際に支援が必要な寝たきりの高齢者や障害者らの名簿作成を市町村に義務づけています。住所や氏名,要介護度など支援が必要な理由などをまとめた名簿を整備し,避難や安否確認を円滑にできるようにする仕組みづくりのためです。 また,本年5月に県が出した断層型地震の被害想定を受け,孤立集落防災対策も盛り込んでいます。県北部で発生した地震で道路が寸断され,集落が孤立した場合を想定し,市町村や住民に集落単位での食料や生活必需品の備蓄や通信手段の整備などを求めていくとしています。 ここで質問です。 今回の県による防災計画の修正を受け,当局はどのような対策をとられるのか,お示しください。 (2)岡山県・岡山市共催の総合防災訓練について。 ことしも9月1日の防災の日に合わせて岡山県・岡山市共催の総合防災訓練が8月31日に実施されました。私が訓練に参加して感じたことを率直に申し上げますと,毎年同じような総論的な訓練に終始しているように見受けられます。訓練実施により防災意識の掘り起こし,啓蒙の観点では意義がありますが,訓練をもう少し掘り下げて実のある訓練まで昇華することも必要ではないかと考えます。 東京都杉並区では,都と共催した防災訓練で総論的訓練にあわせて毎年テーマを決め,各論的訓練をより掘り下げて実施しているとお聞きしています。ことしは地元の医師会が協力して,開業医,看護師が参加し,医療救護訓練を実施しています。実際に訓練した結果,医療救護所での全体掌握が不能,負傷者のトリアージや重傷者への対応で現場の混乱,事前に連絡用トランシーバーの周波数の取り決めがなかったために災害拠点病院との連絡不能等,この訓練でさまざまな課題が顕在化したそうです。 ここで質問です。 杉並区のように,総論的訓練に加えて医療救護訓練等,毎年テーマを決めて各論的な訓練を実施し,防災訓練を実のあるものにしていく必要があると考えます。当局の御所見をお示しください。 (3)岡山市火災予防条例の改正について。 昨年8月15日に京都府福知山市の花火大会会場で発生した死傷事故を受け,昨年9月の定例議会で対応策を提案させていただきました。その結果,当局の御尽力で岡山市火災予防条例が改正されました。お祭りなどで火気を使用する場合,事前届け出と消火器設置が義務づけられました。これにより市民の皆様の安全・安心が一歩前進したものと推察されます。 ここで質問です。 8月1日から火災予防条例の改正が施行されました。施行後1カ月を経過して顕在化した課題は何か,お示しください。 (4)指定避難所情報機器インフラ整備について。 8月26日,KDDIと公衆無線LAN事業のワイヤ・アンド・ワイヤレスは,広島市の大規模土砂災害の避難場所などに無料で使える無線LANを設置したとお聞きしています。これは,避難者が情報を得やすくするほか,ボランティアのインターネット接続環境を改善して支援活動をスムーズにできるようにするもので,非常に利便性の高いものと考えられます。 ここで質問です。 市内の指定避難場所に無線LANやテレビのアンテナケーブル等の情報機器のインフラは整備されていますか,お示しください。 大きな質問の2番目,ファシリティーマネジメントについて(4)。 (1)競争入札による電力使用料金の削減について。 ことし6月の定例議会で,使用電力購買に当たり新電力を加えて競争入札を実施して経費削減に努めてはどうかと提案させていただきました。大森市長からは,できるだけ早期に移行したいと考えておりますと前向きの答弁をいただきました。 ヤマダ電機は,中部・関西圏にある62店舗が購買する電力について競争入札をした結果,10月から従前の中部電力,関西電力にかえて東京電力から供給を受けることで年間数千万円程度のコスト削減を図ると公表しています。このように大手企業や他の政令都市では,スピード感を持って購買する電力のコスト削減に努力しています。 ここで質問です。 ア,使用電力の購買額の節減に向けたその後の進捗状況をお示しください。 イ,導入施設(どの施設から始めるのか)の優先順位をお示しください。 ウ,入札に際して環境配慮項目は設けるのか,お示しください。 次に,(2)公共施設等総合管理計画について。 本年4月,総務省から全国の自治体に対して公共施設等総合管理計画の策定が要請され,多くの自治体で取り組みが始まろうとしています。(ちなみに,岡山市は8月27日付で岡山市公共施設等マネジメントに関する基本的方針骨子(案)が示されました)。また,この要請と前後して,今後の地方公会計の整備促進についてが通知され,固定資産台帳と複式簿記の導入を前提とした統一基準による財務書類の作成が新年をめどに要請される見通しです。これにより,固定資産台帳が結節点となって,公共施設マネジメントと地方公会計改革の問題がつながることになります。 今後の高齢者の急増,そして人口減少,さらには自治体財政の逼迫という局面にあって,公共施設等をいかにマネジメントしていくかは,極めて重要かつ困難な課題であります。 公共施設マネジメントについては,先進的自治体では数年前から取り組みが開始されていますが,公共施設やインフラが縦割りの部局ごとに管理運営されてきたために,実態把握を目的とした白書の作成からスタートする流れとなっているのが実情です。この白書によって,機能重複,受益者偏在,稼働率低下や高コスト等の課題が明確になり,また老朽化施設を更新する財源が全く不足し,総面積の圧縮が必要であることが示されています。(ちなみに,岡山市の公共施設等を全て保持したとして,今後40年間で改修,更新に約1兆9,000億円が必要となります。また,過去5年間の公共施設等の整備や改修等に係る投資額の実績は,年平均275億円であることから,1年当たり約200億円の不足が発生すると見込まれます)。 しかし,その先の具体的な機能統合,面積圧縮等への取り組みはほとんど進んでいないのが現状です。部門間の壁を越え,市民,議会との合意形成を進め,機能統合のプランを作成するのは,自治体にとって初めてだったことが最大の理由であると推察されます。 ここで質問です。 地域の実情を踏まえた具体的な取り組みを念頭に入れた上で,計画策定に係る特別交付税措置の活用法や地方公会計制度改革との連動性等を含め,公共施設等総合管理計画をどのように策定されるのか,お示しください。 (3)公共施設マネジメントに民間の発想を取り入れる。 静岡県掛川市で,マイナス指定管理料を実現するプロジェクトがスタートしました。指定管理者制度で管理運営を行っている掛川城と周辺エリア施設で展開するものです。 ちなみに,マイナス指定管理料とは,公共施設の管理運営に指定管理者制度を導入する際に常識とされている指定管理料の支払いをマイナスにする,すなわち自治体は指定管理者指定管理料を払わずに(指定管理料ゼロ),行政が収益の一部を受け取るという仕組みを表現したものです。 入園料,入館料のみの収入構造で来客待ちという従来の公共施設運営から脱却し,新サービス開発と新収入構造を構築し,市民サービスの最大化で経費,投資を回収するという民間企業の経営スタイル,思想,損益視点を導入することで,サービスと採算性を向上させる計画です。 ここで質問です。 ことし4月に,岡山市と県は岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会を設立しました。その後の成果をお示しください。 大きな質問の3番目,岡山まちづくりについて1。 (1)公共交通機関中心市街地活性化について。 このたび,調査検討委員会により,路面電車岡山駅前乗り入れについて4パターンの計画案が提示されました。 コンパクトシティーで先行する富山市は,既に路面電車が環状化されています。しかし,第三セクターによって運営されている富山ライトレール線とはJR線によって分断されているため,現状ではリンクしていません。今後,JR線の高架化に伴って,LRTと路面電車をリンクさせて,相互乗り入れする計画と聞いています。また首都圏では,私鉄,地下鉄,さらに私鉄との相互乗り入れにより公共交通利用者の利便性が高まり,にぎわいのまちづくりに多大なる貢献をしているとお聞きしています。 ここで質問です。 路面電車の岡山駅前乗り入れについては,持続可能な岡山まちづくりの観点から大局に立って,吉備線LRT化後に吉備線とのリンク,相互乗り入れや路面電車の環状化計画など将来の発展性を踏まえて,岡山駅前乗り入れについて検討する必要があると思います。当局の御所見をお示しください。 以上で第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 本日からの個人質問,よろしくお願いいたします。 それでは,佐藤議員の御質問にお答えします。 私は,防災訓練についてお答えしたいと思います。 私も初めて8月末の総合防災訓練に参加いたしました。佐藤議員と少し似たような印象を持ちました。 私は,国にいたときに防災を担当していたこともあり,幾つかの防災訓練,各地の防災訓練にも参加したことがあります。もちろん防災訓練ですから,本当の災害とは違いますので切迫度といいますかね,リアリティーといいますか,そこに差が出てくることはやむを得ないと思うんですが,それぞれが自分の役割といいますか,それを理解して,それを繰り返しやることによって,本当の災害が起こったときに役立ってくる。そういう面では,私は今回の防災訓練に参加して,それぞれの方が,民間の方を含めて自分の役割というものをよく認識して行動されていたと思いました。 その点はすばらしいことだと思ったんですが,ただ佐藤議員からもう少し掘り下げて実のある訓練までに昇華することも考えるべきじゃないかという話がありましたが,私もどうも本当の災害が起こったときのそれからの段取りっていいますかね,それに沿った形のものにやはりなっていないところがあることは事実だと思いました。市と県の役割分担なんかもそうですしね。早速,翌日の9月1日にその点を市役所の中で申し上げ,危機管理担当のほうにも指摘しておきました。来年の防災訓練のときまでに,どのようなものがこれからできてくるのかいろいろと調整が必要になると思うんですが,やはり少しでも実のあるものにしていくということは重要であろうと思います。今後関係者と調整してまいりたいと思います。 以上です。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  1,市地域防災について12の項,まず岡山県の防災計画修正を受けて岡山市の対策はという御質問でございます。 岡山県は,災害対策基本法の改正,国の防災基本計画の改正等を受け地域防災計画を修正しました。これらの改正に伴い,本市においても地域防災計画を修正し,新たに指定緊急避難場所指定避難所の指定を行うとともに,市に作成を義務づけられた避難行動要支援者名簿に関する事項等を定めることになるため,現在その作業や協議を進めているところです。 次に,避難所の情報機器の整備についてでございますが,避難所における情報取得は避難者やボランティア等にとって有効であると考えていますが,議員御指摘の情報機器は,全ての避難所には整備されていません。発災時に避難所開設等により情報機器が必要となったときは,広島市同様,指定公共機関となっている通信事業会社等から必要な機器が提供されることになります。 以上でございます。 ◎長瀬正典消防局長  同じ項,火災予防条例の改正を受けての課題等についてのお尋ねでございます。 岡山市火災予防条例の改正施行後1カ月が経過し,露店等の開設届が296件提出されております。そのうち57件について現地確認を行いました。その結果,使用期限の切れた消火器が設置されていたものなど5件の軽微な不備が認められましたが,いずれの事項もその場で改善させております。今後も防火安全対策の指導強化に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎深澤正志財政局長  2つ目のファシリティーマネジメントについての御質問に順次お答えいたします。 まず,競争入札による電力使用料金の削減についてのお尋ねに一括してお答えいたします。 現在,本庁舎等については,来年度の契約のため今年度中に競争入札を実施するよう準備を進めているところであり,あわせて議員御指摘の環境配慮契約も導入の方向で検討しております。それ以外の施設については,電力使用料金の多い施設を中心に関係部局と調整中でありますが,本庁舎等の結果を見ながら契約期間の終了のタイミングに合わせて競争入札の導入を検討することとしているところです。 次に,公共施設等総合管理計画について,地域の実情を踏まえた具体的な取り組みを念頭に特別交付税の活用法や地方公会計制度改革との連動性等を含め,公共施設等総合管理計画をどのように策定するのかとのお尋ねにお答えいたします。 総務省の公共施設等総合管理計画の策定要請によりますと,特別交付税につきましては平成26年度からの3年間にわたり計画策定に要する経費の2分の1を措置することとされており,また地方公会計との関係につきましては,今後固定資産台帳等の作成マニュアルが示された上で,来年1月にも新たな基準に基づく地方公会計の整備について国の要請がなされることとなっております。 なお,公共施設等総合管理計画は,現時点では固定資産台帳等の整備を前提としたものではありませんが,将来的にはこれを利用していくことが望ましいとされており,岡山市においても今後固定資産台帳を整備し,マネジメントに活用する方向で検討しております。 また,議員御指摘のとおり,公共施設等のマネジメントは,市民,議会との合意形成が大きなテーマであり,公共施設等総合管理計画の策定に当たっては,適時適切かつ丁寧に合意形成を行うとともに,その目的が果たせるよう計画策定後においても随時更新を行うなど,ニーズやデータに基づく不断の見直しを実施し,順次内容を充実させてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎大月秀樹経済局長  同じ項,公共施設マネジメントに民間の発想を取り入れる,岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会の設立後の成果について御答弁申し上げます。 平成26年1月の岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会設立後,同年3月の総会で平成26年度事業計画を決定し,岡山県と連携しながら順次取り組みを進めております。5月に実施いたしました烏城おしろあそびと端午の節句だ!後楽園については,岡山後楽園,岡山城,それぞれの入場者に対しまして特典を付与するとともに,チラシの配布や声かけによる周知を行ったところ,期間中の岡山城天守閣への入場者数は昨年度に比べ約550人増加いたしております。 なお,8月に期間を統一して実施いたしました烏城灯源郷と後楽園の幻想庭園に関しましては,公明党を代表されての林議員に御答弁申し上げたとおりでございます。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  3の岡山まちづくりについての項,路面電車の岡山駅前乗り入れについては,大局に立って吉備線とのリンク,相互乗り入れや路面電車の環状化計画など将来の発展性を踏まえて検討する必要があると思うがどうかとの御質問にお答えいたします。 路面電車の駅前広場乗り入れにつきましては,明政クラブを代表しての三宅議員,共産党を代表しての竹永議員にお答えしたとおりであり,今年度スピードを上げて検討することとしております。 今回の検討に当たっては,議員御提案の路面電車の環状化計画や吉備線LRT化との接続など都心部の公共交通全体のあり方を念頭に置きつつも,早期実現できる計画案を検討することが重要な視点であると考えております。 以上でございます。     〔5番佐藤人海議員登壇〕 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 順次再質問に入らせていただきます。 まず,市の地域防災についての防災計画の修正についてお尋ねします。 名簿作成というのはいつごろまでにつくるおつもりか,まずお示しください。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  岡山市の防災会議によって地域防災計画を修正するとともに全体計画を修正いたします。その後,本市の関係部局で把握している要介護者,それから障害者等の情報を集約して,今年度中の名簿作成を目指したいと考えております。 以上です。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 じゃあ,次の質問に行きます。 地震等で寸断されて集落が孤立した場合なんですけれども,これは地震の想定ですが,今いろんな災害が発生しますんでね,岡山市内でやはり集落が孤立するという可能性もあると思うんですけれども,それには一体どういうお考えをお持ちなのか,お示しください。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  御指摘のように,孤立する集落ができる可能性も十分ございますので,地域における共助,そういった点も考慮いたしまして,個々の世帯だけでなく地域単位で食料,それから生活必需品等の備蓄を推進するよう地域の防災計画に盛り込んでいきたいと考えております。 以上です。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 じゃあ次に,岡山市火災予防条例の改正についてなんですけれども,296件の届け出があって57件について現地確認をした。そして,5件で消火器の不備があったという御答弁ありがとうございました。消防局の方が,非常に人数少ない中でやりくりしてやっていただいて,大変もう感謝しております。 その中でね,やはり実際に火気を使用しても届け出を出さないお祭りやイベントが多分あると思うんです。今後,そういうところに対してどういう対策をとられるのか,お示しください。 ◎長瀬正典消防局長  届け出の義務化後,届け出をせずに催し物をするということは,基本的には議員御指摘のようにあると思っています。まだまだ催し物,要するに296件よりも多いと思っています。ただ,これらの中にはどんなのがあるかといいますと,一番多いのは町内会関係の方,約8割ぐらいがそうでしょうし,それ以外にも企業,事業所,それから神社仏閣等,それから学校とか官公庁の関係とかというのもわずかにあるのではないかと。いずれにいたしましても,今後さらに出店情報の把握に努め,届け出等について周知徹底を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ◆5番(佐藤人海議員)  おっしゃるとおりで,どうも御答弁ありがとうございました。 これ言いにくいことなんですけど,一番その辺の地元でどういうものがあるかというのを把握しているのはやっぱり議員の先生方なんですよ。必ずそこに顔を出しますのでね。ですから,そういうのは私どもも含めて議員の先生にやっぱり協力を仰ぐってことも一つの手だと思うんです。これは要望です。 さて,次に移ります。 ファシリティーマネジメント,電力の競争入札の件に移ります。 競争入札について,一応本庁舎ということなんですけれども,私の調べた範囲では,2011年度の一般会計,特別会計,企業会計の全ての電気購買額というのは24億7,000万円ぐらいかかっているわけです。そのうち一般会計の中の庁舎部分で本庁舎が,これ年度が違いますけれども,2012年度で9,700万円余り。これには当然北区と下水道局も入っています。そのほかに中,南,東が入りますと,全部で1億1,600万円ぐらいの金額なんですね。先ほど本庁舎とおっしゃったんだけれども,一番やりやすいのは本庁舎と中,南,東,これをひっくるめてやることがやはり一番やりやすいんじゃないかと思うんですが,その辺の御見解をお示しください。 ◎深澤正志財政局長  電力の競争入札につきまして,議員のほうから,各区役所も加えてやるべきではないかということですが,先ほどもちょっと御答弁申し上げたんですけれども,現在まず単独契約で大口のもの,特に1,000万円以上ぐらいのものを目安にして各担当のほうと調整を行っております。これはやはり単独契約ですので,それぞれ個別に検討ができるということで着手しやすいということからそういった取り組みをさせていただいております。議員御指摘のとおり,どういうふうな組み合わせにすれば削減効果が高まっていくのか,これについてはやはり検討が必要であると考えておりますので,今後区役所も含めて全市的にどういったやり方が一番効果が上がるのかというふうなことから取り組みを進めさせていただきたいと考えております。 以上です。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。本庁舎関係はわかりました。 次に,学校・園関係というのがあるんですね。2012年度で教育委員会関係で3億9,000万円,岡山っ子育成局関係で8,000万円,合わせて4億7,000万円ぐらいの金額があるわけです,実額でね。その辺はどういうふうにお考えなんでしょうか。競争入札をやっていくのかどうか。 ◎山脇健教育長  岡山市内には,市全域に教育委員会の所管している学校・園以外にも施設がございます。したがいまして,現在は政令市を含めて各都市の導入状況というものも調査しておりますが,今後どのような入札方法が適切なのかを含めて検討し,そして市全体の方針も踏まえてできるだけ早期にやはり学校関係についても導入していきたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  幼稚園,保育園においても,小・中学校と同様に数多くの施設を抱えているために,市全体の方針を踏まえてできるだけ早期に可能な施設から導入していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 実は,東京都の学校が東電ではなくて中部電力から競争入札で入れたわけです。既にそういう例があるんですね。一番僕が心配しているのは,平成29年度には一応耐震化が終わって,いろんな議員の方から,その後はもうエアコンの設置だよとなってくると思うんですね。そうすると,当然イニシャルコストがかかるけれども,ランニングコストの電気料がかかってくるわけです。そういう意味で早い時期にやる必要があると思うんです。それが1つの柱で,もう一つは2年後に電力自由化が起こって一般家庭もできるようになるんですね。そうすると,今度競争入札しても需要が多くなるもんですから,メリットがなくなってくるんですよ。ですから,その前にスピード感を持ってやることが必要だと私は考えているんですけども,教育長,どういうふうにお考えでしょうか。 ◎山脇健教育長  先ほどもお答えさせていただきましたけれど,確かに早期な方向づけというものが必要であろうと思っております。先ほど岡山っ子育成局長のほうからありましたけど,どこの施設から,早くできる施設の検討もしていく必要があろうと思います。全部一斉にということではなく,できる施設から導入していくということで考えていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 ちょっと漠然としてあれなんですけどもね,例えば学校群の場合には,中学校,それから小学校と,そういう群ごとに分けていくのか,あるいは地域でやっていくのか,その辺の考え方はどういうふうにお考えなんですかね。 ◎山脇健教育長  先ほど,できる可能な施設からということを申し上げましたのは,小学校,中学校というと,小学校も市全域にありますし,中学校も全地域にありますので,どこからいくのが効率的なのかということを含めて検討する必要があろうと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◆5番(佐藤人海議員)  その点については,早急にスピード感を持って方向性を決めていただきたいと思います。これ要望です。 次の質問に移ります。 公共施設等総合管理計画についてなんですけれども,8月27日付総務委員会の資料で,岡山市公共施設等マネジメントに関する基本的方針骨子(案)についての資料2なんですけれども,こちらですね。その中で,公共施設等マネジメントの今後のスケジュール記載の公共施設等総合管理計画と地方公会計(固定資産台帳)との関連性をお示しください。 ◎深澤正志財政局長  議員から,ファシリティーマネジメントの関連で,公共施設等総合管理計画固定資産台帳との関連ということでございますが,公共施設等総合管理計画につきましては,先ほど申し上げたように特別交付税の措置が平成28年度までというふうなことがございます。これは,国のほうから全市町村に対して要請があると。その中で,この作成経費については特別交付税措置をつけることによってインセンティブをつけていると捉えています。つまり,平成28年度というのは一つの目標ということで私どもは考えております。 それから,固定資産台帳につきましても,これも今後統一的なつくり方といったものが示されてくるということですので,これからの取り組みになりますが,やはり固定資産台帳の作成にも相当の時間を要するということ。これは国全体,そういった認識があるので,これも2年,3年かかるだろうというふうなことで,同時にこれをつくるということは今想定されていないわけです。 なので,これは国の考え方ですけれども,まずは施設の管理の基本的方針となる総合管理計画ですね,これをつくると。そこら辺が完全なものでなくてもいいので,まずそれをつくるということ。それに固定資産台帳という,さらにまた時間がかかりますけど,いわば団体の中の全ての施設を網羅的に把握したデータベース,こういったものをつくるという,この作業と。それがおくれてきても,先ほど最初の答弁で申し上げたように,随時更新しながら最終的には完全なものをつくっていくと,こういった流れになってきます。 ですので,今スケジュールでお示ししているのは,平成30年ぐらいまでのスケジュールになっておりますけど,その後その総合管理計画については随時やはり更新していくというふうなことを前提に今計画を立てております。 以上です。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。 実は,浜松市とか流山市のいろいろな白書をつくったりする担当の課長さんと会って話をした段階ではね,やはり一番大事なのは固定資産台帳,施設台帳のデータベースが一番大事なんだと。この客観的データを押さえておかないと,例えば総合管理計画をつくっても砂上の楼閣になってしまう,要は簡単に作文になっちゃうと。ですから,今度それを市民の皆さんに納得してもらうためには,きちんと客観的に出たデータを持って説明しないと納得できないわけですよね。ですから,やはり固定資産台帳と施設台帳のデータベース化が必須条件で,できる範囲からデータベース化していく。これを基礎として総合管理計画をつくらないと難しいんじゃないかと私は考えてるんですね。その辺についての御所見をお願いいたします。 ◎深澤正志財政局長  固定資産台帳について,これはマネジメントを進める上では必須ではないかという御指摘ですが,全くそのとおりだと思います。私どももそういう意味で,まずは情報の一元化,それから全てのインフラも含めた情報の把握というふうなことを平成25年度から進めさせていただいていて,ただ一方で,スタートというんでしょうか,もともとのデータ自体が全く把握できていない部分もあったということもあって,これは少し時間をいただかなければならない。ですので,できる範囲で,把握できるところの数字をもとにして,まず総合管理計画というものをつくって,その基本的方針をもとに進めながら,同時並行でデータベースをつくっていくと。議員御指摘の浜松市の事例などは,やはり相当以前からこういった取り組みをしていて,そういうこともあって今データベースがあるということです。これはやはり岡山市も見習わなければいけないと思っておりますので,固定資産台帳の整備ということもあわせてしっかり取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆5番(佐藤人海議員)  御答弁ありがとうございました。財政局長とは認識が同じだと私思っていますんで,これはスピード感を持ってやっていただきたいんです。 そうしましたら次に,総合管理計画って,よく実際につくってもそれでおしまいになっている,つまりつくることが目的になっていますが,実際にはそうじゃないですよね,手段なんですよね。最終的には持続可能な岡山市をつくるための総合管理計画。ですから,管理計画をつくって,それを実践していくことがやっぱり大事だと思っているんですね,私はね。そのために,やっぱり議員とか議会,それから市民の納得ということが一番大事なんですね。 前に管理計画をやるときに,施設の利用状況を調査しますという項目があったと思うんですね。利用状況というのは,これは多分利用者の目線でやっていると思うんです。ですから,極端に言えば当然ヘビーユーザーなわけですよ。そうすると,そういう方たちは当然その施設はあったほうがいい,もっとふやしてほしいとなってくるんですね。じゃあ,それが本当にオール岡山市の市民感情かというと,どうも違うかもしれない。 そういう意味で,これから管理計画をつくるあるいはできた段階で市民に説明する前に,やはり納税者の意識調査をすることが必要だと思うんです。意識調査もランダムサンプリングで抽出すればいいわけです。それでこれをやることによって,恐らくヘビーユーザー,施設を使っている人の意識と一般市民の間でえらい乖離幅があると思うんです。その辺を実は東洋大学の根本教授は何カ所かの自治体で実際にやっているわけです。やりますと,例えば,簡単に2つ言いますと,1つは施設で税金がふえるんだったら要らないよ,それからインフラと箱のどっちがいいんだというとインフラを優先してくれという話があるわけです。それに対して,どういうふうにお考えか,お示しください。 ◎深澤正志財政局長  議員から,今いただきました御指摘は,非常に私どもも懸念しているところでございます。やはりどの自治体においても,先進自治体の例を見ても,全体の基本方針はできると。ただ,具体的な施設についてどうしていくかということになると,やはりどうしても先へ進んでいかないということがございます。だからこそ,やはりこの総合管理計画という中で全市的なデータに基づいて全市的な方針を立てて,それをまずお示しして,それが基本となって,それを見ながら議論すると,そういった場をつくっていく,これは非常に大事だと思います。 利用者だけではない市民の御意見も聞く,これも非常に重要だと思っております。私ども先ほど冒頭の答弁で申し上げたように,市民との合意形成,これはタイムリーに,また丁寧に,いろんな方法も考えながら進めていかないと,議員のおっしゃるように計画はつくったけれども頓挫してしまうというふうなことになりかねないと思っておりますので,それについては十分にいろいろな方法を考えながらやっていきたいと思っております。 以上です。 ○則武宣弘議長  以上で佐藤議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして竹之内議員。     〔35番竹之内則夫議員登壇,拍手〕 ◆35番(竹之内則夫議員)  皆様こんにちは。公明党岡山市議団の竹之内則夫でございます。 大森市長になってからは4回目の個人質問になります。今回選んだテーマは,まちづくりです。これまでの3回と違って大きなテーマですし,それにこれまでと違ってどう見ても今回は市長の土俵だなと思いながら質問原稿を準備しました。胸をかりるつもりで一括質問方式で早速通告に従いまして始めさせていただきます。 1,人口減少の抑制とまちづくり。 国立社会保障・人口問題研究所(以下「社人研」)の地域別将来推計人口によれば,本市も2040年には大幅な人口減少に直面することになります。現在の人口構造からすれば,減少自体は避けられませんが,減少幅を縮小し,未来を推計よりも上方へと変えることは可能です。 さきに私たち公明党岡山市議団が示したビジョンの中心は,若い世代に子育て施策を充実すること,生活の基盤である仕事と家庭を持つことを選択できるまちをつくることです。人が集い,新たな命が育まれることで,人口減少にブレーキをかけ,高齢世代を支えることのできる社会を目指すものです。 そこで,今回私は転入,転出といった社会動態と合計特殊出生率に着目し,2010年の国勢調査の数字から,転入,転出については20代と30代に限り転入が5%ふえ転出が5%減った場合と,転入が10%ふえ転出が10%減った場合の2パターンを,また合計特殊出生率については2010年の1.43を基準に0.1%増と0.2%増の2パターンで,それらを組み合わせた計6パターンで補正し,2040年における岡山市の5歳階級別の人口推計を試みました。 20代と30代は,日本創成会議が着目したように,自治体の活力や持続可能性の重要なファクターです。5%の増減とは,現状20人の転入があるところを,もう一人ふやして21人にすることや,20人が転出するうちの1人を引きとめるという意味です。 岡山市は,出生数よりも転入数がはるかに多いまちです。2010年の国勢調査を例にとれば,20代,30代の合計で約19万人の人口のうち,5年間の転入数は約4万5,000人ですから1年当たり約9,000人です。ちなみに出生数は約6,600人です。この9,000人の5%に当たる450人をさらに呼び込もうということです。450人は20歳から39歳の合計ですから,各年齢の平均では二十二,三人程度になります。同様に,5%の転出減とは,20歳から39歳の各年齢の平均では1年間に18人ほどを引きとめるということです。実際は,転出抑制のほうがターゲットが市内在住者である分,対処策は打ちやすいかもしれません。 いずれにせよ,そのためには20代,30代にとって今より魅力あるまちとなる努力と工夫が欠かせませんが,その中の主要な柱の一つは子育て支援の充実であることから,合計特殊出生率をもう一つの補正ファクターとしました。お手元に御用意したのがその結果です。残念ながら独力での試算は頓挫してしまいましたので,計算を外注いたしました。 まず,20代,30代なんですけれども,推計人口をごらんいただきたいと思います。お手元では,左側の上のグラフになります。こちらです。ちょっと小さくて済みません。2010年には19万2,000人でしたが,社人研は2040年には13万6,000人で71%になると本市の人口を推計しています。20代,30代ですけれども。一番下のこの折れ線グラフがそれに当たります。これに補正を加えますと,最初の20年間は転入,転出の5%,10%の影響だけで,補正のグラフは2本にしかならないんですけれども,ここまでですね。後の10年間は,出生率が影響してグラフが6つに分かれます。一番上位の値は,15万6,000人で,2010年に比べ81%となります。 それから,中ほどのグラフ,お手元で言うと中ほどのグラフは,2040年の人口比較です。6つのうち3つのパターンで1万人から2万人の上昇が見られます。 そして,下のグラフ,もう一つのグラフは,20代,30代の減少割合の比較です。社人研の推計では,20代,30代の人口は5年ごとに90%,85%,81%,77%,75%と減少し,2040年には71%に減るのですが,6つの補正パターンでは2040年には73%から81%になります。例えば,このまま普通に推移した場合は,2025年に早くも81%になります。それが一番上の補正では,15年おくれて2040年に81%に到達するということです。つまり,このグラフは,補正ファクターにより30年間の時計の針を5年から15年おくらせる可能性を示しています。 次に,年少人口です。お手元では,右側のグラフが年少人口のグラフです。 上のグラフのとおり,2010年には約10万人でしたが,社人研は2040年には7万3,000人で73%になると推計しています。一番下のブルーの折れ線のグラフであります。このブルーの折れ線グラフに補正ファクターを加えると,6つのパターンのうち一番上の値は9万2,000人で,2040年で92%にとどまります。 中ほどのグラフは,2040年での同じく人口比較であります。やはり6つのうち3つのパターンで1万人から2万人の上昇が見られます。 そして,下のグラフでございますけれども,こちらですね。年少人口の2040年の減少割合であります。社人研の推計は,年少人口は5年ごとに97%,92%,85%,79%,76%と来て,2040年には73%に減るのですが,こちらは20代,30代よりも補正の影響が大きく出まして,6つの補正パターンでは75%から92%となります。これは,30年間の時計の針を5年から20年おくらせる可能性を示しています。人口減少をかなりスローダウンできるということです。 また,年少人口,20代から30代とも,出生率の補正のほうが効果があらわれるのが早く,30年間トータルでも効果が大きい値を示すことから,子育て支援への速やかで集中的な政策の投下が人口減少の抑制に効果的であると言えます。 これらを踏まえ,伺います。 大森市長は,就任以来,少子・高齢,人口減少を念頭にこれからのまちづくりに取り組んでこられましたし,本市に潜在する可能性が十分に発揮されていない旨指摘されてきました。転入増と転出減,あるいは出生率の上昇を促進するために,行政においては主にどのような取り組みがこれまで欠けていて,そして今後必要とお考えでしょうか。 今,就職,結婚,出産に直面する若い世代,中でも女性にスポットが当たろうとしています。女性が活躍する,自分の人生を歩む上でその障害になっているものを取り除く,あるいは環境を整えることで,女性の自発性を引き出すのが政治や行政の役割だと思います。転入,転出や出生率の値は,そうした施策で岡山市がより評価された結果手に入ります。取り組む以上,万人単位での成果を期待したいと思います。 そこで,今後検討に向かうことになる新たな都市ビジョン,総合計画の策定に当たっては,人口や出生率を推計として示すのではなく,目指す成果として定めることを検討する必要があるのではないかと思いますが,いかがでしょうか。 続いて,2,地域公共交通とまちづくり。 先般,岡山市がまとめたパーソントリップ調査では,市民の交通利用実態は18年前と比べマイカー利用がふえ,徒歩や公共交通,中でもバス,路面電車の割合が減少という結果でした。全国的に見ても,地方都市においては,地域公共交通の位置づけが相対的に低下してきているのは御存じのとおりです。 そこで,人口減少を念頭に,地域公共交通とまちづくりの方向性を以下伺います。 (1)交通政策基本法等の法整備を受けて。 まず,法改正の動きを見ておきましょう。 昨年,交通政策基本法が成立しました。交通政策基本法は,国交省が示した今後の国土・地域づくりの指針である国土のグランドデザイン2050の実現の柱の一つという位置づけですが,この基本法を受けて地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が改正されました。民間事業者に任せっきりであった従来の枠組みから脱却し,地域の総合行政を担う地方公共団体が先頭に立って,交通事業者,住民,利用者,学識経験者を初めとする地域の関係者が知恵を出し合い,合意のもとで持続可能な公共交通ネットワークを構想し,その実現を図ろうという趣旨です。 そして,時を同じくして,改正都市再生特別措置法と地方分権第4次一括法が成立したことも見逃せません。 こうした法改正等の背景にあるのは,人口減少と高齢化,そして対応するための国から自治体へのシフトと見て間違いないでしょう。これらは,これまでマイカーを前提にしてきたまちづくりが公共交通を中心に置いたまちづくりに転換するというメッセージであると思われます。 さて,国土のグランドデザイン2050を初め国交省から繰り出されてきた法律を物差しにして大森市政を見てみると,昨年来,たがうことなく先手,先手を打っておられることがよくわかります。 そこで以下伺ってまいります。 まず,今回の一連の法整備に関して,大森市長は自治体の長としてどのような所見をお持ちでしょうか。 特に,地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の改正で,本市として何ができるようになるのか,お示しください。また,これを活用して岡山市として何をやりたい,何を変えたいとお考えでしょうか。 (2)コンパクト化とネットワーク化。 国土のグランドデザイン2050のキーワードは,コンパクト化とネットワーク化です。大森市長は,就任以来,今後の方向性としてコンパクトシティーという表現を多用してこられました。コンパクト化と中心市街地活性化への市長の意気込みや意図が,人によってはかえって周辺部衰退と捉えられるようで,懸念の声を耳にすることがあります。 私たち公明党岡山市議団も,市民の皆様に中心部のまちづくりを推進する政策を御提示した際に,同様の声を頂戴してきました。 まず,改めて市長から,中心市街地の役割や市域全体の活性化との相関性について市民にわかりやすく御説明いただければと思います。 次に,コンパクトシティーの実現に関して伺います。 中心市街地は,諸機能の集約とともに国内外の観光客を含む地域外からの来訪者との交流を活性化させ,まちのにぎわいを創出しなければなりません。これには,マイカーへの依存度を減らし歩いて暮らせるまちづくりや,地域公共交通の充実により観光旅客等の来訪者の移動の利便性や回遊性を向上させることが重要なことは言うまでもありません。まさに,市長が掲げておられる方針そのものです。 以下伺います。 公共交通の充実に向けた取り組みの一方で,曜日や時間帯の規制や料金徴収等さまざまな手法について,マイカーの流入抑制に向けた研究や検討をスタートする必要があるのではないでしょうか,御所見を伺います。 公共交通へのシフトによる歩いて暮らせるまちづくりは,にぎわいの創出だけでなく健康増進にも貢献します。これには,歩いて楽しい仕掛けやコンテンツとあわせ,歩行空間の整備が欠かせません。中でも最も必要なハード整備の一つは,JR岡山駅の2階から,一番ストレスなく人が歩いて市役所筋を越えてまちに出る動線を設けることです。 昨日は,明政クラブの代表質問で三宅議員が,ペデストリアンデッキの必要性を改めて主張されました。私も同感です。その上で,歩行者を対象とする新たな動線整備を路面電車の4案の一つという位置づけではなく,路面電車の乗り入れと並行して検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 次の質問は,先ほど佐藤議員から質問がありましたので,割愛いたします。 そして,もう一点伺います。 中心部における循環型の公共交通ネットワークの形成について,その必要性,形態についてどのようにお考えでしょうか。 次に,ネットワーク化についてですが,岡山市中心部や各地域拠点と居住エリアを結ぶ地域公共交通ネットワークを再構築し,利用者のニーズに合致した輸送サービスを提供することが重要となります。 ここでは2点伺います。 基幹交通と連絡した乗りかえや乗り継ぎ等,交通結節点の整備もこれからの課題の一つです。現在,パーク・アンド・ライドやパーク・アンド・バスライドの整備は進んできていますが,鉄道の駅をハブにしたバスによる公共交通網は手薄です。今後,地域公共交通網の再編や整備を考えるに当たり,鉄道とバスの関係をどのように位置づけていくつもりでしょうか。 郊外の鉄道駅やバスの停留所を中継点とする生活交通の確保もこれからニーズが高まる施策です。私が先月視察させていただいた山口市のコミュニティータクシーなどは,住民の移動権を確保することを行政が自身の役割として積極的に取り組んでいらっしゃいました。 一方,昨年2月議会では,民間路線バスの路線がない区間であっても,その先が路線につながる場合は,市が行う無料送迎バスのサービスが民業圧迫になるという答弁がありました。これでは,路線バスの停留所でコミュニティー交通を中継するという効率のよい組み立てそのものが成り立ちません。本市でも,法改正を機に市民の生活交通を守ることをより一層行政の役割に位置づけ,コミュニティー交通の今後のあり方を整理していただくとともに,公共交通不便地区について,その洗い出しやコミュニティー交通の検討を一重立ち入って行う必要があると考えますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,竹之内議員の御質問にお答えいたします。 竹之内議員というと,子育て施設関係が中心かなというように思いましたが,きょうはまちづくりということで,新鮮な形で答えさせていただきたいと思います。 まず最初,人口減少の抑制とまちづくりということでございます。転入増,転出減,出生率の上昇を促進するために行政としてどのような取り組みが欠けていたのか,今後必要なのかということであります。 この人口問題の中でいろいろな視点が取り上げられておりますが,その中でもよく言われるものの1つが東京の一極集中とこの出生率の問題であります。東京の一極集中の抑制というのは,従来からずっと言われておりました。私自身,岡山選出の橋本龍太郎総理のもとで首都機能移転企画課長というポジションをやったことがあります。3カ所を選出して,東京の首都機能を移転しようというところまで行ったわけですが,御存じのように最終的には成就いたしませんでした。このように,政府,今までいろんな動きをしていたにもかかわらず,このような状態になった,これをどうするかというのはやはり大きな問題だろうと思います。今政府のほうで地方創生の議論がなされている中で,本格的な東京一極集中の抑制というのは望まれるものだと思っております。 そしてもう一つは,出生率の問題ですが,これは1975年に全国の出生率が2を切りました。そこからずっと下がってきたわけですが,最少だったのがたしか1.29(後刻,「1.26」と訂正)であります。今は1.41まで回復しているところであるわけですが,それにしても通常2.07とも言われる人口維持の出生率にはほど遠い。これに対する対策も必要となってくるわけであります。こういう状況下で,今やはり岡山のようないわゆる地方の中心都市が頑張らねばという声が非常に大きくなっています。東京に行くと,出生率も低いわけでありますから,岡山であれば全国平均よりも高くなってきますし,また産業,そういった基盤もあると。だから,頑張ってほしいという声が非常に強くなっています。そういう面では,岡山,これから成長戦略を考え,そして子育ての政策も充実させて,いわゆる頑張っている岡山を見せていき,竹之内議員御指摘の人口問題の対処にもやっぱり資するように頑張っていかなければならないと思っております。 ただ,やはり周辺都市ですね,岡山の周辺都市が減少していくというのは,これはまた事実でありますから,岡山市だけで物を考えていいのかというのは,私は1つ問題があるだろうと思います。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)そういう意味で,やはり周辺の都市と連携をとって,一昨日の御質問にもありましたけれども,岡山の都市圏というのは非常に広くあります。1.5%の方が通勤,通学されている都市圏,圏域人口164万人と一昨日も申し上げました。大きなその都市圏が岡山に依拠しているところがございます。そういう周辺の市町村と一緒になって考え,どう生活していくのか,どう成長していくのかというのを考えたいと思いますので,また御指導よろしくお願い申し上げたいと思います。 それからあと,コンパクト化とネットワーク化のところでございますが,中心市街地の役割や市域全体の活性化との相関性について,市民にわかりやすく説明するようにという話であります。 この議会でも中心市街地の活性化の議論をする中で,周辺の地域はどうなるんだという声も多く聞かれました。我々市のほうも,執行部のほうも常にその意識は持っているところであります。もちろん,中心市街地が持つ高いポテンシャルを最大限に発揮していく,そして商業や文化等の都市機能を充実強化することによって,まず岡山市域はもとより圏域全体の発展やそこに住む人々の生活の質の向上に貢献していくということは事実であるわけですが,周辺部,じゃあどうするかということですが,やっぱり周辺地域においても鉄道駅の周辺とか,また合併した旧町の中心部など地域拠点や生活拠点を中心に,医療,福祉,商業などの生活利便施設や人口を緩やかに集積させつつ,地域固有の歴史,文化などの地域資源を生かして,やはり魅力のある地域づくりを進めていかなければならないということで,この中心市街地の活性化と今の周辺部の地域づくり,これらをネットワークで結ぶことにより,またそういったものを強化することにより中心市街地の活力とにぎわいを市域全体の活性化に波及させていくと,そういうことが必要だと感じております。 以上でございます。 数字にミスがあったようでございます。私の記憶違いがありまして,全国の出生率の最低は,私「1.29」と申し上げましたけど,「1.26」だそうでございます。失礼しました。 ◎田中利直政策局長  1の人口減少の抑制とまちづくりの項のうち,新たな都市ビジョンの策定に当たっては,人口や出生率の推計として示すのではなく,目指す成果として定めてはどうかという御質問にお答えいたします。 人口減少社会の到来を見据えた次期総合計画を策定する上で,人口や出生率は最も基本となる重要な指標と考えております。このため,策定を進める中で,人口や出生率に関する記述を計画の中にどのように盛り込むべきか,目指す成果として定めるものかどうかという点も含め,今後検討していくことになると考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  2番目の地域公共交通とまちづくりの項について順次お答えいたします。 まず,交通政策基本法等の法整備を受けて,一連の法整備に関しての所見,地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の改正で岡山市として何ができて何を変えたいと考えているのかとの御質問にお答えいたします。 我が国は,本格的な人口減少社会を迎えますが,全国的に都市の周辺部では人口が減少し,中心部では高齢化が進むことが予想され,今後も各種行政サービスを持続的,効率的に提供するには,都市構造のコンパクト化が不可欠であると考えられております。 こうした状況を踏まえて,昨年の12月に国及び地方自治体の責務を明らかにするなどにより,交通に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とする交通政策基本法が制定されました。この5月には,同法の基本理念にのっとり,地方公共団体が中心となって関係者との合意のもとにまちづくり等と一体となった持続可能な地域公共交通ネットワークをつくり上げるための枠組みを構築するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が一部改正されました。これとあわせて,市町村によるコンパクトなまちづくりへの誘導を支援することを目的として,都市再生特別措置法が一部改正されています。 今回の一連の法整備は,岡山市が目指すようなコンパクトシティーの形成やこれとあわせた公共交通ネットワーク充実のための施策を後押しするものと考えており,これらの制度を必要に応じて活用しながら持続可能なまちづくりを行ってまいりたいと考えております。 次に,コンパクト化とネットワーク化の中で,曜日や時間帯の規制などマイカー流入抑制に向けた研究や検討をスタートする必要があるのではないかとの御質問にお答えいたします。 岡山市では,中心部へ流入する自動車の総量抑制として,都心を通過する自動車交通を分散させる環状道路の整備を進めるとともに,岡山駅東西の駅前広場の整備や新駅の設置など,公共交通への転換を促すさまざまなハード,ソフトの施策を実施してきており,公共交通を主体とした交通体系への転換に取り組んでいるところでございます。しかしながら,本市の自動車利用の割合は増加しているのが現状であり,まずは議員御提案の海外での先進事例について調査研究してまいりたいと考えております。 次に,路面電車の乗り入れと並行して歩行者を対象とした新たな動線整備を検討していただきたいと思うがいかがかとの御質問にお答えいたします。 議員御提案の市役所筋を越えてまちに出る動線を含めた歩行者デッキ案の検討につきましては,明政クラブを代表しての三宅議員にお答えしたとおりです。 次に,中心部における循環型の公共交通ネットワークの形成についてお答えいたします。 循環型の公共交通ネットワークの形成につきましては,都市交通戦略において長期の取り組み施策として位置づけており,今後の課題と考えております。 次に,今後の地域公共交通網の再編や整備を考えるに当たり,鉄道とバスの関係をどのように位置づけていくのかとの御質問にお答えいたします。 岡山市では,これまで鉄道駅の交通結節機能の強化を図るため,岡山駅はもとより北長瀬駅や東岡山駅,西大寺駅,また現在工事中の瀬戸駅など周辺の主要な駅において路線バスと乗りかえのできる駅前広場の整備に取り組んでまいりました。鉄道と路線バスは,それぞれの特徴を生かしながら相互に連携して公共交通ネットワークを形成するべきものであり,岡山市としてもスムーズな乗りかえの確保を初め今後も各種施策に取り組んでまいります。 この項最後ですが,法改正を機に公共交通不便地区について,その洗い出しやコミュニティー交通の検討を一重立ち入って行う必要があると考えるがいかがかとの御質問にお答えいたします。 岡山市では,公共交通の利用が特に不便な地域におきまして,自立的で継続可能な交通手段の確保を可能とするため,地域の方々が主体となってかかわる生活交通の導入を地域のニーズに応じて検討することが必要と考えております。今後も引き続き法改正の趣旨も踏まえて地域の特性に応じた生活交通の導入に向けて検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔35番竹之内則夫議員登壇〕 ◆35番(竹之内則夫議員)  御答弁ありがとうございました。 今回の人口減少や公共交通の質問は,これからの岡山市のまちづくりを考えると,私の土俵ではないんですけれども,どうしても市長に聞いておきたいテーマでございました。市長から御答弁いただきありがとうございました。 人口減少,まさに減少を想定した準備と,それから減少を抑える手だてを両方やることが求められている課題です。そのために,将来推計ということで私が必要と考えた補正ファクター,限定的なんですけれども,これで補正幅もえいやあで今回はやらせていただきました。それでも一定の参考値は出たのではないかと私は思っているんですが,やはり市として次の総合計画に向けてもっと本格的でしっかりとした推計を行っていかなきゃいかんのじゃないかなと思っています。この点,お考えだとは思いますが,どのようなお取り組みをされるのか,お考えがあれば表明いただきたいと思います。 それから次に,人口減少に対する取り組みについて,少し具体的なこともお伺いしたんですが,言及はそれについてはありませんでした。もちろん市長が話されたように政策の総合力とかといった部分があるんで,なかなか個別ということにはならなかったのかもしれないんですが。ただ一方で,市民の関心の高い施策,あるいは子育て支援のまちを象徴するようなシンボリックな施策も要るんだろうと思っています。今議会でも質問が続いております子ども医療費の無料化も恐らくそうした施策の一つだと思います。妥当性を求めていくということはとても大事なことだと思うんですが,一方で本市を選んでいただくために,他の自治体との相対的な比較にさらされているというその視点も無視できないんではないかと私は思っています。 質問ですが,そういった意味で,今後のまちづくりにおいて事業,政策を立てていくときに,まちの活性化とかストップ人口減少を推進する事業というのが最重要だということは間違いないと思うので,来年度の予算編成とかあるいはもっと今後地域的な計画期間の予算編成をする際に,例えばですけど,まち,人,仕事枠のような政策事業優先枠を設けて,しっかりとそこに事業を入れていくという,こういったことをやってはいかがかと思いますが,この点いかがでございますでしょうか。 それから,地域公共交通については,これから岡山市がどこまで主体的に,また中心となって再編したり市民の生活の足を担っていくのか,そこへどう向かうのかというのを今回はお聞きいたしました。時間がかかる課題なんですが,5年,10年で少しずつ形が変わって,目に見えてくればいいなと期待を込めてそのように思っています。今回,これについては,もうその感想だけで,以上をもって質問を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  御質問にお答えしたいと思います。 優先枠を設けて人口増といいますか人口問題に対処するようにというお話でありました。 この将来的な人口がどうなっていくのか,もちろん単なる推計じゃなくて我々の施策によってどうやって変えていくのか,そういったことも含めながら,今後のさまざまな施策を考えていくことは,非常に重要だろうと思います。そこは竹之内議員の御指摘のとおりだろうと思いますが,予算の枠の中でこの優先権を設けるのかどうかというところについては,私として今何かそういうものを決めているというのはございません。非常にこれは,まず範囲として広い範囲になると思います。もちろん現在の医療,福祉,そういう子育て関係も入ってきますし,産業,農業の議論,多くのものがこういうものに該当してくるんではないかと思っております。そういう面では,一つの枠として捉えるのがいいのかどうかも少し私としてはちょっと疑問なしとしないというような感じはしております。ただ,これ真剣に議論したことはまだございませんので,今の点もちょっと念頭には置かせていただきたいと思います。 以上です。 ◎田中利直政策局長  次期総合計画を策定するに当たりどのような人口推計をしていくのかという再質問にお答えさせていただきます。 現在,国立社会保障・人口問題研究所が平成25年にまとめた人口推計を参考にしながら,平成22年度の国勢調査を基準年として過去10年の岡山市の人口動態の実績を踏まえた推計を1つ行っております。それに加えて,合計特殊出生率や純移動率,これを過去の実績ベースに上乗せした場合,どのようになっていくかと,こういう複数のシナリオをいろいろ考えながら推計を行っているところでございます。推計結果につきましては,まとまり次第,またお示ししていきたいと考えております。 以上でございます。 ○則武宣弘議長  以上で竹之内議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして楠木議員。     〔43番楠木忠司議員登壇,拍手〕 ◆43番(楠木忠司議員)  皆さん,もう少し昼には時間があります。おはようございます。 できれば午前中で終わりたいと思いますので,私のほうも簡単に質問いたします。当局のほうも簡単で結構ですので,(笑声)御答弁のほうはよろしくお願いしたいと思います。 また,傍聴にお越しの皆さん,お忙しいときわざわざ議場に足を運んでいただきましてありがとうございます。岡山市議会の状況を十分聞いて見て帰っていただければと,そのように考えているわけでございます。 それでは,時間の関係がございますので,早速質問に入らせていただきます。 1番,JRと関係する諸課題について。 (1)吉備線のLRT化。 この議会におきましても,数々質問がされていると思います。少し重複する部分はあろうかと思いますが,私なりにこの質問をまとめましたので,皆様方の御了解もいただきながら質問していきたいと思います。 ①まず,8月22日,総社市長,またJR西日本の社長と3者で会談をしたと,そしていろんな意見が出た。その中での意見,中身については余り触れられておりませんので,中身,どのような御意見が出たのか。そしてもう一つは,やはりそれぞれの気持ちというのが大切でありますので,市長が直接どういう気持ちを,社長なり,また市長が持たれておられるのか,もしそれがわかればお聞かせいただけたらと思います。 ②岡山市におきましては,この沿線といえば石井学区から足守まであるわけですけれども,その沿線の連合町内会長,こぞってこの吉備線のLRT化を進めていこうということで実は陳情も出され,これは委員会の中でも採択されているところでございます。そういった意味で,じゃあ一体,足守から向こう,いわゆる総社市側が一体どうなっとんかどうしても気になるわけです。総社市側の沿線の町内会といいますか住民のお気持ち,そういったものがわかればお知らせいただけたらと思っております。 ③このたび,これからワーキンググループをつくっていろいろ検討していこうというお話であります。その中で,市民の代表とか,また県の関係,有識者の関係,いろいろこういう人たちで構成しようという話はあるわけですけれども,その中でやっぱりきょうまで一生懸命この吉備線のLRT化に取り組んでこられた例えばRACDA,また商工会議所もそうでありますけれども,そういった方々をぜひワーキンググループに加えていただきたい,そのように思っているわけでございますけれども,御所見をお伺いしたいと思います。 また,市民代表の関係です。市民代表の御意見も聞くということでございますけれども,市民代表というのは私が考えた場合は,やっぱり沿線の方々,直接利用する方々,関係ある方々がいいのではないかなと思いますが,その点についてのお考えをお聞きしたいと思います。 1つ私が気になるのが,やはりいろんな各方面の代表者の方々がこの組織の中といいますか,入ってこれから議論していくというんですけれども,労働団体の代表者の方が抜けているんですね。だから,そこが気になるわけです。直接働いている,吉備線でいえば今JRが運行しているわけですけれども,あと路面電車でいえば岡山電気軌道の方々,公共交通でいえばバスの運転手さんなりタクシーの運転手さん,それぞれおられますが,そういった労働団体の方々の代表をぜひ加えるべきだと思いますが,この辺の御所見についてもお伺いしたいと思います。 ④架線とか,それから信号設備とか,いわゆる直接施設なんかにかかわっている方々といえば,やっぱり岡山電気軌道のいわゆる事業者というところ,またJRの職員の方々ではないかなと思います。そういった方々のノウハウというものをぜひ聞きながら,この中で取り組んでいただきたいと思いますが,どうでしょうか。 ⑤また,計画素案が2段階に分かれると,分けて素案を提示するということであります。1回目が9月にまとめて10月,もう今きょうが9月の11日です。本当に間に合うのかどうなのかというふうな気がしております。そのあたりのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 (2)次に,岡山駅東口の改修といいますか乗り入れの関係です。 きょうも御意見が出ておりました。また,きのう我が会派の三宅議員のほうからデッキ方式がいいんじゃないかと,あわせて今いろいろの課題がございますバス乗り場,タクシー乗り場,そういったことも含めて,広場全体を一緒に整備,改修したらどうかという御意見も出ております。私は,この意見には全面的に賛成でございまして,ぜひそのような方向で取り組んでいただきたいと思いますので,質問については割愛させていただきたいと思います。 それから,これも構成メンバーの関係でありますけれども,やはりこれから議論する上で,いろいろ構成メンバー,名前も見せていただきました。これもやっぱり労働団体なんかが抜けているんですね。だから,そういったものでこれから再考もいただきながら,ぜひメンバーに加えていただけたらなと,そのように考えております。 それから,バリアフリーの一環として,今岡山駅構内でエレベーターの工事が行われております。これが,イオンモール11月開業と言われておりますが,これに間に合うのかどうか,お聞かせいただきたいと思います。 (3)北長瀬駅の問題でございます。 ことしイオンモールの開業に伴いまして,北長瀬の付近も大変にぎやかになる,また来年には岡山市民病院も開院するということで,北長瀬付近も大変クローズアップされているところでございます。また,岡山操車場跡地の整備もこれから順次進められようとしております。 そこで質問ですが,①北口が今暫定広場としてあるわけですけれども,いつまでも暫定ということにはなりません。どのようなこれからの整備計画をされているのか,お尋ねいたします。 ②この場所がイオンモールの駐車場になって,そこからバスなり,それから列車なりで岡山方面,イオンに人を運ぶという計画と聞いております。 ア,そのときに,1つは2,500台ぐらいというお話でありますけれども,場所ですね,どのあたりを想定されているのか,お聞かせいただきたいと思います。 イ,それから,今倉敷にオープンしている三井アウトレットというんですか,そういった中では岡山操車場跡地を駐車場にして,列車で行った人には半額戻すとか,そういう優待というものもされておりましたけども,そのあたりについてイオンがどのようにお考えなのか,わかればお聞かせください。 ウ,また,シャトルバスですね,その便数はどのくらいあるのか,あわせてお答えいただきたいと思います。 エ,それから,交通渋滞の問題について今議会においてもさまざまな角度から質問もされております。その中で,やはり県外からのお客もかなり多いんではないかと。例えば,倉敷のときには高速から渋滞が続いたというふうな話も出ておりますし,そういった意味で,県外のお客さんに対してどのように公共交通を使うようにPRしていくのか,お聞かせいただきたいと思います。 2番,笹ケ瀬川右岸の排水の関係でございます。 この問題については,去年の11月議会で私も質問しております。前段を割愛させていただきまして質問に入らせていただきます。 ①これから手続をするとのことでありますけれども,一連の手続に要する日数といいますか期間といいますか,どのくらいかかるのか。 ②せんだってもこれから調査をしていくというふうなことでありますので,今までどのような調査をしてきたのか。 ③まだ調査を行っていないとすれば,いつごろをめどに行うのか,お答えいただきたいと思います。 3番,老朽化した空き家住宅対策についてお尋ねいたします。 これも今全国的に社会問題にもなっているわけでございます。 そこで質問させていただきますが,①空き家にも実はいろいろございます。岡山市全体でどのくらい把握しているのか,お尋ねいたします。 ②町内会なんかから苦情が出ている,そういった空き家もあるというふうなことも聞いております。どのくらいの件数の苦情が出ているのか,お尋ねいたします。また,その原因の主なものをお聞かせください。 ③持ち主不明の住宅もあると聞いておりますけれども,これはどのくらい把握しているのか,お尋ねいたします。 ④市として,現在までどのような対策を講じてこられたのか,またこれからどのような対策を講じようとされているのか,お尋ねいたします。 ⑤もし崩壊すれば,隣の家とか他人の家に迷惑をかけるような状況にある住宅もあるやに聞いております。そのような場合は,緊急的な措置も必要になってくるわけでございますけども,そのような事例というものが岡山市の中であるのかどうなのか,これをお聞かせいただきたいと思います。 ⑥せんだって,代表質問の中でも住宅リフォームの関係について質問がございました。その中で,空き家対策を中心に住宅リフォーム事業を今やっているわけですけれども,極めて件数が少ないと聞いております。これからどのような対策を講じていくのか。 そして,やはり来年に向けた対策もこれから考えていかなければならないんじゃないかなと,そのように考えているわけですけれども,来年に向けた対策というものもどのように考えているのか,お尋ねいたします。 4番,吉備中山一帯の整備についてお尋ねいたします。 この問題につきましても,私も数回質問をいたしておりますので,早速質問に入らせていただきます。 (1)まず,吉備の中山の関係でございます。 今,吉備の中山,皆さん方で行かれた方も多いかと思いますけれども,本当に遊歩道なり説明板なりいろいろきちっとした対策がなされております。これも吉備中山を守る方々の御労苦とそのおかげであります。 そこで質問の①は,経済局長,この吉備中山のほうに出向いたことはあるのかどうなのか,まずお尋ねいたします。次の関係がありますので,率直に答えていただきたいと思います。 ②先ほど言いましたように,遊歩道なり,それから看板なり,そういったものを毎月,またいろんなイベントも数多く行われております。そういった中で,吉備の中山を守る会の方々に対しまして,そういった御労苦に対して何か報いるようなことはお考えであるのかどうなのか,その点についてお尋ねいたします。 (2)最後でございますが,車山古墳,これも吉備中山の南側,私の町内と尾上との間にまたがってある古墳でありますけれども,これについて3点質問いたします。 ①文化財としての価値についてどのようにお考えなのか,お示しいただきたいと思います。 ②今現在測量が行われております。その測量調査の進捗状況についてお尋ねいたします。 ③今草刈りとか一定の管理はされているわけでありますけれども,まだまだ極めて不十分であります。今後の日常管理の方法について所見をお示しいただきたいと思います。 以上をもちまして私の第1回の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  では,簡潔に答弁をということですので,(笑声)余計なことは言わずに答弁を始めます。 まず,吉備線のLRT化でございます。JR西日本,総社市長はどのように考えているのかということであります。その3者会談の模様を少し申し上げたいと思います。 まず,総社市長からは,吉備線沿線のまちづくりともリンクさせてこの問題は考えるべきだと,考えるべきというか考えていくと,検討を深めていくというようなお話がございました。また,JR西日本からは,サービスレベルの向上とか,また駅周辺の魅力を向上していく,観光資源へのアクセス整備などを総合的に実現していくことによって,持続可能な交通体系が図られていく可能性があるというようなお話をされておられました。私からは,岡山市の目指すそういうコンパクトシティーの考え方とか,またこの吉備線の周辺整備との関連など,そういったことを申し上げたところでございます。 全体の雰囲気でありますけども,これは私の感じでありますが,ぎくしゃくすることはなく非常にスムーズに明るい会談だったと思っております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項のうち,まず吉備線のLRT化について市長答弁以外の御質問に順次お答えいたします。 まず,総社市側の沿線住民のLRT化に向けた動きについてお答えいたします。 総社市において,これまでに沿線住民のLRT化に向けた動きはないと聞いております。(後刻,「LRT化に向けた具体的な動きは現在のところ承知しておりません」と訂正) 次に,吉備線のLRT化に積極的な商工会議所やRACDAにもワーキンググループに参加を要請すべきだと思うが見解を,それから市民代表とは沿線の関係ある方々なのか,意見を聞く対象として労働団体の代表者を加えるべきと思うがどうか,それから具体的な内容はJR,岡山電気軌道にも参加を要請して検討すべきと思うがどうかとの御質問に一括してお答えいたします。 吉備線LRT化の検討に当たり,トップ同士の3者会談において,岡山市,総社市,JR西日本の3者でつくる計画素案に対し御意見をいただく場を設けることといたしました。メンバー構成といたしましては,3者の共通認識のもと,学識者,市民代表として沿線住民の代表,経済界,関係機関などから適切に人選することとしております。 次に,計画素案を2段階で提示するとの考えであるが間に合うのかとの御質問にお答えいたします。 たたき台となる計画素案を年内にお示しすることは,3者会談における確認事項でございますので,鋭意努力してまいりたいと考えております。 次に,岡山駅東口の改修についてでございます。 岡山駅への路面電車乗り入れについて,計画案調査検討会に労働団体が入っていないのはどうしてかとの御質問にお答えいたします。 計画案の調査検討会のメンバーにつきましては,学識者,市民代表を除く構成メンバーについてはそれぞれの組織に人選をお願いし,現在第1回目の調査検討会を開催したところでございます。 次に,岡山駅構内でのエレベーター工事などのバリアフリー化についてお答えいたします。 現在,岡山駅構内のバリアフリー化を図るため,在来線ホームと地下改札通路とを結ぶエレベーター4基の設置や段差を解消するためのスロープ設置等を行う工事をJR西日本が行っております。完成時期は,12月の初旬を目指していると聞いております。 次に,北長瀬駅北口の整備についての中,北長瀬駅北口の駅前広場は暫定広場となっているが,いつごろ整備に取りかかるのかとの御質問にお答えいたします。 北長瀬駅北口の駅前広場を含む北長瀬駅北地区では,市施行による土地区画整理事業を計画しており,良好な居住空間の創出と安全で安心なまちづくりを進めるため,これまで地域の方々と協議を行ってまいりましたが,市と地域の方々とのまちづくりの考えに相違があり,協議が難航している状況でございます。そのため,現在のところ駅前広場の整備も含めた早期の整備は困難であると考えておりますが,事業化が図れるよう今後も引き続き地域の方々と協議してまいりたいと考えております。 次に,操車場跡地において,イオンモール岡山の臨時駐車場の場所,それから列車を利用したお客さんへの優遇措置,シャトルバスの便数,県外からの方に対しての公共交通を使用するようなPRについて一括してお答えいたします。 岡山市及び岡山市土地開発公社が所有する操車場跡地において,イオンモール岡山に賃貸する臨時駐車場につきましては,アクションスポーツパークの跡地,北長瀬駅前広場の東側用地及び北長瀬みずほ住座の北側用地の3カ所を予定しており,駐車可能台数としては岡山ドーム等でのイベント開催時には一部が使用できないものの,最大で約2,500台分を確保しております。 北長瀬駅と駐車場を結ぶシャトルバスの運行につきましては,現在イオンモール社で内容を検討中と聞いております。 また,鉄道利用者への優遇措置や公共交通利用促進の啓発につきましては,自民党・無所属の会を代表しての二嶋議員にお答えしたとおりです。 先ほどの御答弁で,総社市の沿線住民のLRT化に向けた動きにつきましては,総社市においてこれまでに沿線住民のLRT化に向けた具体的な動きは現在のところ承知しておりません。 以上でございます。 ◎南山瑞彦下水道局長  笹ケ瀬川右岸の排水対策についてのお尋ねにお答えいたします。 まず,手続に要する日数に関するお尋ねでございます。 排水対策につきましては,一般に当該地区での事業実施が決定した後,河川管理者との協議調整の上,排水計画を策定し,その後都市計画法や下水道法,関係法令に基づく手続を経て事業着手することとなります。このうち,計画策定,法的手続に要する期間につきましては,おおむね3年程度と考えております。 次に,調査に関するお尋ねでございますが,ことし2月に今保地区で地元関係者から平成23年12号台風による浸水の状況や,地域の水路や水門の状況,また地区内で都市化が進展している状況などを聞き取り,現地調査を行い,当地区につきましても浸水対策の必要性を認識したところでございます。今年度も引き続き聞き取り調査を行い,今後も調査研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  3番目の老朽化した空き家住宅対策についての項,まず老朽化した空き家について,岡山市全体でどのくらい把握しているのか,苦情の件数とその主な原因は,持ち主不明の空き家の数,市として現在までに講じている対策,危険な建物に関する相談や苦情に対する対応,今後空き家対策をどのようにしていくつもりなのかとの御質問に一括してお答えいたします。 市内の空き家の実態につきましては,居住実態の把握が難しいこと,個人財産の立ち入りには一定の制約があることから,持ち主不明の空き家件数を含めた実態調査は行っておりませんが,7月に公表された平成25年度総務省の住宅・土地統計調査によると,市内の空き家の件数は5万5,300戸となっております。 市に寄せられた空き家に関する苦情の件数は,平成21年度から平成25年度の過去5年間で約190件あり,その主な原因としては窓ガラスが割れており防犯上不安であるとか,瓦や外壁の一部が落下して危険であるなど,管理不全の空き家に関するものです。 市民から寄せられた苦情に対して,まず職員が現地調査を行い,次に所有者等を特定した上で建築基準法に基づき適正な維持管理,安全対策の実施等を指導しております。瓦等の落下物が市道の通行人に危害を与えるおそれがある場合などは,道路管理部局に情報提供し必要な対策をとるなど,関係部局と情報の一元化を図りながら対応しております。 現在のところ,行政指導により190件のうち約4割の84件は所有者等が除却などの対策を行い解決しておりますが,所有者等の特定ができず指導ができない場合もございます。 今後の対応につきましては,空き家等対策の推進に関する特別措置法案が成立した場合には,税情報の内部利用が可能になるなど所有者の特定が容易となり,空き家問題の解決が今まで以上に進展するのではないかと考えており,今後も国の動きを注視するとともに,引き続き関係部局と連携を図り,老朽化した空き家対策に粘り強く取り組んでまいりたいと考えております。 この項最後ですが,空き家の住宅リフォームについてお答えいたします。 空き家再生(リフォーム)活用促進モデル事業に係る補助金の申請件数,また来年度に向けた対策につきましては,新風会を代表しての難波議員にお答えしたとおりです。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  4の吉備中山一帯の整備についての項で,車山古墳についての3点のお尋ねにお答えさせていただきます。 この車山古墳は,国の史跡に指定されている大型前方後円墳で,古代吉備地方の繁栄を語る上でかけがえのない歴史遺産でございます。測量調査は約1万1,000平方メートルのうち既に8割ほどの面積が済みまして,今年度中に完了する見込みでございます。 草刈りなどの日常管理につきましては,地元の皆さんとの連携が不可欠と考えておりまして,連絡調整を図りながら望ましい方法というものを今後も検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ◎大月秀樹経済局長  同じ項,吉備の中山について,行ったことはあるのか,吉備の中山を守る会の労苦に報いるつもりはあるのかとの御質問に一括して御答弁申し上げます。 吉備の中山は,四季の移り変わりを感じる自然豊かなところであり,また吉備津神社や吉備津彦神社を初め古墳などが所在する歴史,文化あふれるところでもあり,たびたび訪れております。 吉備の中山を守る会の皆さんが自発的に取り組んでおられる遊歩道の整備や清掃活動,案内板の設置等は,地域に根差す歴史,文化を後世に継承するという面からも,多大な貢献をされていると認識しており,深く敬意を表する次第でございます。本市では,皆様方が大切にされておられる吉備の中山を題材とした映像コンテンツ「古代ロマン吉備の中山」を作成し,おかやま観光コンベンション協会のホームページ上で紹介することや,散策マップ「吉備の中山を歩こう」の作成,配布などを行っており,本市にとりましても大切な歴史的資産,観光資源として情報発信等に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔43番楠木忠司議員登壇〕 ◆43番(楠木忠司議員)  御答弁ありがとうございました。 LRTは一番最後に回しまして,まず吉備の中山の関係から再質問させていただきます。 大月局長,大変失礼いたしました。たびたび行っているということでございまして,失礼いたしました。もう内容については,十分御承知だと思います。 そこで1点質問させていただきますが,今岡山市としてマップとかそういったものを観光コンベンション推進課ですか,そこから出していただいておるというのは十分承知しております。ただ,今地元の方々,特に守る会の方々が,なかなかお互いに交流の場がないと,お話をする場がないというふうなことも言っておられました。ぜひ岡山市と,観光関係の部局と一回交流がしたいということでございますので,そのあたりにつきまして局長のほうから,どうなんかなというふうに思いますので,御答弁をいただけたらなと思います。 それから,車山古墳の関係なんですけれども,教育長のほうからお話がありました。これね,車山古墳も吉備中山一帯の古墳の一つなんですよね。吉備中山は,先ほど言いましたように本当に古墳とか遺跡,旧跡の宝庫と言っても過言じゃないと思うんです。1つは,教育の場として活用したらどうかなと考えとんです。というのが,まだ今測量中で,そうはいってもまだ草ぼうぼうでね,小学校の子が登れるようなところじゃないんですよ。もちろん,そういった草刈りなんかの整備といったことも必要なんですけれども,やはり古墳,先ほど教育長が言われた吉備の国の由緒あるところなんですよということを子どもに伝承する,伝える,そして子孫に吉備の中山のいいところを伝えていく,そのためには教育の場としてぜひ活用していただきたい。 校長会なんかで,近隣の小学校,今中山小学校のほうは吉備の中山に上がって守る会の人と一緒にいろいろ現地を見ながら学習もしていると聞いておりますので,そういった取り組みについてもぜひお願いしたいと思いますが,その辺の御所見があればお聞かせいただきたいと思います。 それから,老朽化住宅の関係なんです。 先ほどお話がありましたが,本当に全国的な問題になっています。再質問ということなんですけれども,いろんな他の市ですね,例えば私もこの前明石市へ行ってまいりましたが,いろんな施策も行っております。全国的にはいろんな進んだ取り組みをしている市がありますので,そういったところのお話を聞きながら,ぜひこの問題についても取り組んでいただきたい,これは要望にとどめさせていただきたいと思います。 それから,先ほどのLRTの関係もそうなんですけれども,労働団体を加えたらどうかということなんですが,何か加えるとも加えんともちょっとようわからんような答弁なんでね,加えるんなら加える,加えんのんなら加えん,なぜ加えんのかというところで再質問させていただきます。 最後に,もう時間がありませんが,LRTの関係です。 市長,簡単な答弁ありがとうございました。(笑声) 先ほどから言っていますようにね,吉備の中山を中心として,造山古墳もありますし,いろんな名所,旧跡,総社側もあるわけですよね。そこの間を走っているのが吉備線なんですよ。ぜひ夢を持ってほしいんですよ。前の萩原市長,また当時の支社長の丸山さん,本当に夢を語られたんでね,そのあたりの何か御所見があれば,夢という意味での御所見があれば,市長,最後よろしくお願いして私のほうからの再質問を終わります。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  夢を語るのは少し苦手なところもあるんですけれども,ただ吉備線のLRT化,これからいろいろな紆余曲折があると思います。とりあえずたたき台を出してこれから議論させていただきたいと思います。当然,今まで議論しているコンパクトシティー,そういったところにもあるものでありましょうし,また先ほど少し紹介しましたけど,JRの西日本のほうからは,観光資源,そういったところにも資することになるだろうと,やっぱり大きく地域全体が変わってくるものだろうと思います。地域のまちづくりと一体となって議論していかなければならないところですから,そういう中で大きく夢を語り,そして現実としてどんなことができるのかということをしっかりと議論していきたいと思います。 ◎山脇健教育長  車山古墳の活用ということでございます。 当然この車山古墳,そしてまた車山古墳を含めて,吉備の地方の繁栄というものを物語る貴重な遺産であろうと思っております。こういう遺産というものにつきましては,保存,まず保存が必要と,それから活用ということをしっかり考えないといけないわけでありますので,今草刈りとかそういう日常的な整備を地域の方にはしていただいておりますので,そのあたりのことも整備をきちっとした上で,また議員の言われた学校等への紹介ということはしていきたいと思っているところでございます。 以上でございます。 ◎大月秀樹経済局長  意見交換の場をという再質問でございます。 地域でそれぞれ活動されている団体の皆さん方との意見交換につきましては,私どもも情報発信するという上から貴重な機会だと捉えていますので,今後とも連携を深めながら取り組みを進めていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ◎山崎康司都市整備局長  吉備線のLRT化について,その意見をいただく場に労働団体を加えるべきではないかという再質問でございます。 現在,吉備線のLRT化の検討に当たりまして,その計画の素案,議論のたたき台となる計画の素案を検討していこうということで,その計画の素案につきまして意見をいただく場ということで,メンバー構成といたしましては,先ほども言いましたように,岡山市,総社市,JR西日本の共通認識のもと,それぞれの関係団体等から適切に人選していくものと考えておりますので,そういう中で人選してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○則武宣弘議長  以上で楠木議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午後0時2分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○羽場頼三郎副議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして森田議員。     〔32番森田卓司議員登壇,拍手〕 ◆32番(森田卓司議員)  皆様こんにちは。昼から1番目の質問者になります新風会,森田卓司でございます。 通告に従いまして質問に入ります。 まず,防災,減災(ライフラインを含む)についてお伺いいたします。 きのうからきょうにかけて新聞,テレビで報道されていますが,北海道,また東北で多くの雨が降って多くの被害が出ているとの報道もされておるところでございます。 また,先日の新聞に,多数の犠牲者が出た広島市の土砂災害をもたらすなど西日本を中心とする8月豪雨や日照時間が少なかった気象状況について,気象庁の異常気象分析検討会は,30年に一度の異常気象だったとの見解をまとめたと,これは産経新聞の記事でございますが,掲載されておりました。 災害に対する備えは,避難経路等自分のことは自分で,家庭,地域で日ごろから考えておくことが一番であることは十分認識した上でお尋ねいたします。 ア,避難所の設置は,小・中学校施設を中心として指定していると示されていますが,避難場所誘導標識及び避難地内案内板は,全ての小・中学校に設置されているのでしょうか。また,御津,建部を含む合併地域には設置されていませんが,その理由をお示しください。 イ,非常用物品の備蓄場所,備蓄品等は,各町内会長には徹底されていますでしょうか,お示しください。 ウ,本年度20カ所で防災キャンプが開催,また計画されていますが,参加された方の感想,そして当局の現状認識と課題についてお示しください。 次に,ライフラインの一つ,水道事業についてお伺いいたします。 岡山市水道局のホームページによると,地震等の災害時に水道施設が被害を受け断水した場合に,市民の皆さんに飲料水をお配りする主な給水場所は,岡山市では市立小・中学校ですと掲載されております。災害時に水道施設が被害を受けることは,住民にとって非常に心配するところでございます。 平成10年10月の台風10号の直撃により,岡山県内は甚大な被害を受けました。建部町でも,旧建部町ですね,旧建部町でも浸水152世帯,水道断水1,863戸,停電737戸と大きな被害を受けたことは今でも忘れることができません。 さて,建部地域の水道は,川口浄水場から川口配水池を経由して品田橋へ橋梁添架された配水本管により,建部・福渡地域ほか南部地域に給水されております。平成10年に流失した品田橋が同様に流失することは考えられませんが,本年2月には旭川右岸の市道建部町品田10号線がのり面の大崩落を起こし,NTT回線が不通になる等,現在も通行どめの状態です。急峻な場所を切り開いた道路であり,いつ次の崩落が起きても不思議ではない道路に配水本管が埋設されています。 議員の皆さん,行かれたことがあるかどうかわかりませんが,この場所は,B&G海洋センターというグラウンドゴルフとかソフトとかいろんなことをする場所のちょっと北側に品田橋というのがありまして,品田橋で旭川を渡って品田という地域があるんですけど,地元では元品田と言っております。元品田というところを通って旭川の右岸を配水本管がずっと埋設されておって,それで……,わかりにくくなりましたかね,かえってわかりにくくなりましたか。(笑声)わかりやすく説明しようと思っていたんですが。 そういうことで,本当に日ごろ人とか車が余り通らない市道でございまして,整備がなかなかできない状態で,今も言ったように崩落を起こした現場も通行どめになったままでございます。平成10年のときはその品田橋が流れて橋梁添架していた配水管も一緒に流れて断水したということでございます。 そこでお尋ねというかお願いになりますが,国道53号線に配水本管を布設がえすることで,地域住民が安全・安心に給水を受けることができると考えますが,御所見をお聞かせください。 次に,指定管理者制度についてお伺いいたします。 2014年岡山市議会発行の市政のしおりによると,公の施設の指定管理者導入施設は,平成26年4月1日現在で359施設,58.9%と示されています。 そこでお尋ねいたします。 1,現状の指定管理者制度についての御所見をお示しください。また,今後も公の施設の指定管理者の導入は続けていくのか,お聞かせください。 2,指定管理者の指定には,市議会の議決が必要であります。特に地域の方々が利用する施設の指定管理者の指定に当たっては,審査事項の自主事業計画を含む施設利用の促進等効用最大化に向けた努力,また協働性については公開すべきではないかと思うが,御所見をお示しください。 次に,たけべの森公園についてお尋ねいたします。 平成25年度より指定管理者によって運営がされているたけべの森公園であります。指定管理を受けた早々には,たけべの森公園にとって最大のイベントであり,最も集客が見込まれるたけべはっぽね桜まつりが開催され,指定管理者にとっては戸惑うことも多々あり,地元の関係者とのトラブルも発生したとお聞きしていましたが,今年度の同イベントは大きなトラブルもなく順調に開催されたと私自身は思っております。今後も,建部町時代から続くこうした行事が地元と協働して引き継がれていくことを願っています。 さて,ことしの夏は全国的に雨が多く,全国の海水浴場等を利用される方々が減少している等の報道もあります。たけべの森公園では,夏の間はプールの営業もあり利用者がふえる季節でありますが,残念ながらことしに限っては減少しているのではないかと思っておりますが,指定管理者制度に移行して2年目を迎えたことから,幾つか質問させていただきます。 1,入園者の状況について,指定管理移行前と移行後の入園者数をどのように分析しているのか,お聞かせください。 2,先日,たけべの森公園にお邪魔したときの様子ですが,従前なら管理されていた芝生広場の管理に明らかに手入れ不足なところが見受けられましたが,御所見をお聞かせください。 3,指定管理に移行したとはいえ,岡山市の施設として公園の管理や運営をしっかりと行っていく必要があると思うが,御所見をお示しください。 最後に,移住,定住等についてお伺いいたします。 岡山市は,全国的にも有利な多くの条件を背景に移住・定住対策に取り組んでいます。 そこでお尋ねいたします。 1,移住,定住について,メルマガ等で発信されていますが,取り組み状況と課題をお示しください。 2,移住,定住に対する事業は,岡山市にとっても重要な事業であり,推進していかなくてはならないが,今岡山市に住んでいる方がいつまでも住み続けることができる対策,特に若者,子育て世代の方々が安心して生活できる環境を考えるべきだと考えるが,いかがでしょうか。 これで1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○羽場頼三郎副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,森田議員の質問にお答えいたします。 私は,指定管理者制度についての所見と,今後の方針というようなことでお答えしたいと思います。 御存じのように,指定管理者制度は公の施設について民間事業者等の有するノウハウを活用し,施設の効率的な運営,効果的な管理運営を行っていこうというものであります。岡山市においても,こういった制度の趣旨に沿った効果が見込まれるものについては積極的に導入を図ってきているところであります。一定の成果も上がっているんではないかと思っております。今後ともこのような公民連携といいますか,民間のノウハウの活用という視点を踏まえて,市民ニーズにお応えできるように引き続き積極的に活用していきたいと思います。 以上です。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  1,防災,減災についての項,全ての小・中学校に誘導標識や案内板を設置してあるか,御津,建部の合併地域にない理由はとのお尋ねでございます。 災害時に避難所となる小・中学校の体育館への誘導標識や案内板の設置は,平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災を踏まえた宝くじにかかわる助成制度等により整備を行ったものですが,合併より以前に整備をやめております。その後,新規での整備を行っていないため,御津・建部地区にも設置しておりませんが,現在岡山市では各種ハザードマップに災害種別ごとの避難所を掲載し全戸配布するとともに,防災に関する市民説明会,出前講座等で地域のハザードマップを配布してまいりました。今後も出前講座等でハザードマップ等を利用して避難所の情報等について,みずから取得していただく重要性を周知してまいりたいと考えております。 次に,備蓄場所,備蓄品等のことが各町内会長へ徹底されているのかとのお尋ねでございますが,災害時には避難所となる小・中学校の体育館へは,市の職員が毛布や水,食料などを持って開設に向かうこととしており,その後の備蓄物資の運搬も市が行うこととなっております。また,このことについては,折に触れて地域にもお伝えしているところです。 以上でございます。 ◎酒井五津男水道事業管理者  同じ項,建部地域の水道事業についてのお尋ねにお答えします。 建部地域の3分の2の世帯は品田地区内の旭川右岸道路に布設している口径300ミリメートルの主要配水管から給水しております。議員御指摘のとおり,当該道路はこれまで何度か崩落事故があり,今後新たな崩落が発生し,配水管が破損した場合,広範囲にわたって断水することとなります。 その対応策として,当局では国土交通省等の関係機関と協議を進めた結果,配水管の代替ルートとして旭川左岸にある川口配水池から市道,県道落合・建部線及び国道53号線を経由して新八幡橋付近までを平成27年度,来年度から3カ年で整備する計画にしております。引き続き,建部地域の安定給水の確保を図ってまいりたいと思います。 以上です。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  同じ項,防災キャンプに参加された方の感想は,それから現状認識と課題はとのお尋ねにお答えいたします。 防災キャンプは,青少年の健全育成を主眼に,公民館を中心に地域団体などによる実行委員会が体験を通じて防災意識を高める事業であり,平成24年度からスタートし,今年度末までに市内36中学校区のうち23中学校区で実施する予定となっております。参加された方からは,学んだことを家族でもう一度話し合いたい,地域でみんなが助け合う意識が欠けていた,自分の命は自分で守らなければいけないと思ったなどさまざまな感想をいただいております。 課題としましては,子どもや若い世代の参加率が低いこと,継続して開催できる体制づくり等が挙げられます。 以上でございます。 ◎深澤正志財政局長  2つ目の指定管理者制度についての御質問のうち,指定管理者の指定に当たっては自主事業計画を含む施設利用の促進等効用最大化努力,協働性について公開すべきではないかとのお尋ねにお答えいたします。 応募者が岡山市に提出する事業計画書等には,個人情報や法人情報等も含まれており,その全てを一般に公開することは適切ではないと考えております。 その中で,議員御指摘の自主事業については,本市が実施を求めている指定管理業務を妨げない範囲で指定管理者自身の責任と負担において実施されるものであることから,これまではその内容の公開を想定しておりませんでしたが,指定管理者の候補者選定において自主事業等も評価の対象としている施設もあることから,今後導入を検討している指定管理者の評価制度とあわせ情報公開のあり方についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  3つ目のたけべの森公園についての項,入園者の状況についてどのように分析しているか,芝生広場の管理に手入れ不足なところが見受けられるが所見を,岡山市の施設として管理運営をしっかり行っていく必要があると思うが所見をとのお尋ねに一括してお答えいたします。 たけべの森公園の入園者につきましては,指定管理移行前の平成24年度は約3万2,000人でしたが,移行した平成25年度は約3万4,000人となっております。入園者の状況は,議員御案内のたけべはっぽね桜まつりや,ゴールデンウイーク,夏休み期間中のキャンプ場利用,また夏のプール利用などに集中しており,近年同じ傾向にあると認識しております。 次に,御指摘の芝生広場の管理ですが,ことしは悪天候が続いたため作業がおくれていましたが,9月1日より芝生広場などの除草や芝刈りに取りかかり,現在はおおむね作業を完了したところです。 最後に,今後の管理運営についてですが,指定管理に移行したことから,民間のノウハウを生かした公園の魅力向上に努めていただくとともに,市の施設としての適正な管理についても変わらず取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎田中利直政策局長  4番の移住,定住等についての項のうち,取り組み状況と今後の課題についての御質問にお答えいたします。 本市では,昨年度から移住・定住支援室を設置するとともに,都市整備局や経済局を初めとした庁内関係部署の職員で構成するプロジェクトチーム,移住・定住手伝い隊を立ち上げ,移住,定住に関するさまざまな相談にワンストップで対応するなど,本市へ移住,定住を希望される方への支援に取り組んでおります。 また,今年度には,官民協働での移住・定住支援の取り組みとして,本市のほか民間の移住者支援団体等で構成する岡山市移住・定住支援協議会を立ち上げるとともに,5月からは市域を越えた移住・定住支援の取り組みとして,岡山市や倉敷市などの県内8自治体と不動産業界団体が協力して,県外からの移住希望者を対象に不動産物件情報を提供する移住・定住のための住まい探しの支援サービスを開始したところであり,その後新たに県内の3つの自治体が加入したことで,本市を含め11の自治体にサービスの輪が広がっております。 このようにさまざまな移住・定住支援の取り組みの効果もあり,本市への移住相談件数は,室を設置する前の平成24年度が月平均約3件であったのに比べ,昨年度は月平均25件,さらに今年度に至っては月平均35件を超える状況となっております。また,本市における住まい探しの支援サービスの利用実績は,本年度のサービスを開始以降,約70件に達しております。 一方,情報発信の取り組みについてですが,現在本市では市のホームページやメールマガジン,パンフレットを通じて移住,定住に関する情報を発信しているほか,先ほど申し上げました岡山市移住・定住支援協議会の各会員が運営するホームページやメールマガジン等でも情報発信を行っているところです。中でも,昨年8月から実施しております岡山市移住・定住応援メールマガジンへの登録件数は順調に伸び続けており,現時点で約780件の登録がございます。 このほかに,今年度実施する主な事業といたしましては,本市主催による東京での移住相談会,市内をめぐる移住先の下見ツアーを行うことにしております。移住相談会につきましては,この8月9日に第1回目を開催し,相談会にはこれまでに本市が参加した各種移住相談会における最多相談件数の53組を上回る69組の方々からの相談があり,過去最多の件数となりました。また,下見ツアーにつきましては,10月18日,19日での開催を予定しており,非常に多くの方々からお申し込みをいただいております。 今後の課題につきましては,移住を希望される方の相談や支援のニーズが仕事や住まいを初めとして多岐にわたり,行政だけで役割を担える部分には限りがあるため,官民協働で支援を充実していく必要があります。そのため,移住を希望される方がスムーズに移住,定住できるよう,今後も岡山市移住・定住支援協議会を中心に支援の内容を検討してまいりたいと考えております。さらに,移住を希望される方の多くは,1つの市町村だけでなく,例えば県南エリア,県北エリアといった広い範囲で移住先を検討されるため,住まい探しの支援サービスを初めとして引き続き県内の自治体と協力しながら支援を行っていく必要があると考えております。 また,情報発信につきましては,住みやすさなどの本市の魅力や移住・定住支援の取り組みをより広く県外の方々に知っていただけるよう発信していく必要があると考えており,本年度中に公開を予定しております本市の移住,定住に関する情報をまとめた専用ウエブサイトや移住関連雑誌への記事掲載など,各種メディアを活用した情報発信を強化してまいりたいと考えております。 次に,同じ項で,若者,子育て世代の方々が安心して生活できる環境を考えるべきとの御質問にお答えいたします。 若者,子育て世代を初め全市民が住み続けたいと思うまちにするためには,安心して子どもを産み,育て,働ける環境の整備や医療,福祉の充実などが重要であり,子育て支援策や経済・雇用対策を初めとして岡山市の都市としての魅力を総合的に高めるまちづくりを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔32番森田卓司議員登壇〕 ◆32番(森田卓司議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,水道事業管理者,ありがとうございます。本当に,合併してよかったとか悪かったとかいろんな意見はまだまだあるわけでございますが,もし合併していなければこういうふうな事業は多分できなかったというか,できなかったのではないかと私は思っております。そういう意味では,岡山市と合併してスケールメリットを生かしてこういう大きな何億円単位の事業だと思うんですが,金額はわかりませんけれど,安心して住めるような事業をしてくださることに対しまして,本当に重ねて感謝申し上げます。ありがとうございます。 さて,最初の防災の件で,誘導看板でございますが,合併前の事業であり,今は看板を設置することはできないとのことでありました。もちろん避難場所というのは,局長が言われたように地域の方は小学校がどこにあり中学校がどこにあり何がどこにありというのはほとんどわかっておられると思います,中学校単位で。そういう中で,今回周辺地自治体との連携とかそういう質問がよく出ておりますが,そういうとき,例えば53号線を使って,建部とか御津とかの話をすると,津山のほうから来たり鳥取のほうから来たりする方に対して,そこで,さっきも言いましたが,北海道で大雨が降って,そこの地域の中だけの人がそこを通るわけじゃないじゃないですか。だから,通りかかった人が避難所があそこにあるということがわかる,そういうふうな看板はぜひとも必要なんではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  おっしゃるように,災害はいつどこで起こるかわかりませんので,そういう土地カンのないところへ行ったときに災害に遭うことも十分考えられます。ただ,そういったときには,誰かに尋ねていただき助け合っていただくとか,車のナビであったり,携帯の地図情報であったり,そういうものをとっていただくとか,いろいろな方法が考えられると思うんです。大切なのは,やはり一人一人の方が災害の種別であるとか,さまざまな場面であるとか時間帯,そういったことを想定して,災害時にどういった行動がとれるのかということを考えていただく,そういった備えの意識を持っていただくことが大切なんだということの周知をしっかりこれからも図っていきたいと,そういうふうに考えております。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  ちょっと端的にお聞きします。 誘導看板は必要であるか,必要でないか,どのようにお考えでしょうか。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  あるものは十分それを使って避難のときに利用していただければいいと考えておりますので,必要ではあると考えております。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  先ほど,水道の話をさせていただきましたが,必要であると考えるならば,もう,水道の場合,単市の予算かどうかわかりませんが,ちょっと聞いてないんですけど,単市の予算ででも誘導看板をつくるべきじゃないかと思いますが,いかがでしょうか。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  今あるものを使ってということで,必要性はあるとは考えているんですけど,今のところ新設は考えておりません。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  堂々めぐりになりそうなので,また叱られそうなので,堂々めぐりはいたしませんが,誘導看板についてはまた質問させていただくことがあるかもわかりませんので,考えておいてください。 それで,一つだけ,これは質問というより,私この看板の件でたまたま通う中学校区で見て回ったら,避難誘導標識ではなくて避難地内案内板というのが学校の前に,これは全校じゃないと思いますけれど,学校の内部の地図というか図面を描いてあって,そこにここに体育館があってとかというような,そういうな看板がありました。それが,平成7年に一緒にできたものであるんでしょうね,剥げ落ちて,もう何が何やらわからんようになったところもあります。そうかと思えば,ぴちっときれいな看板もありました。だから,やっぱりせっかくあるんだから悪い看板はきれいにして使やええじゃないですか。一回点検をされてみたらと思います。 そういうことで,避難場所誘導看板の件は,また次の機会にということにさせていただきます。 備蓄の件です。 避難所となる小・中学校への備蓄も必要だと思います。先ほど竹之内議員への答弁をされていたかもわかりませんが,避難場所が小・中学校になりますよね。その小・中学校の余裕教室等への配備はできないでしょうか。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  おっしゃるように,避難所となる小・中学校へ備蓄があるということは望ましいと考えておりますので,現在教育委員会と協議を行っているところでございます。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  教育長にお尋ねいたします。 そういう,ちょっとこれは離れますが,学童保育の空き教室はなかなかないとかとよく言われるんですけれど,そういう備蓄の場所は確保できるんですか。 ◎山脇健教育長  備蓄,避難の場合の備蓄のものを共生というお尋ねでございますが,これも今各学校それぞれの教室の使用状況というのを調べております。この使用状況をもとに,教育委員会としてもこれからさらに聞き取り調査も一個一個やっていきながら,この備蓄の関係,また児童クラブの関係もございますので,それは担当,関係部局ともそれをもとにしてまた協議していきたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◆32番(森田卓司議員)  学童保育も,それから備蓄の件も非常に重要な課題でございます。教育委員会の強い指導というか,学校側との話し合いを求めるところでございます。これは要望でしておかんと,線から離れたら困りますので。ぜひしっかりと話し合いを行っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 防災キャンプに移ります。 防災キャンプ,今回,ことしが20カ所。未実施の地域に関してはどのように対処されるのか,お示しください。そして,何が原因で実施ができないのか,お示しください。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  未実施の地域に関して,原因とその後の対処ということで質問いただきました。 本事業は,地域で実行委員会を結成して市民協働で取り組んでいるところであります。地域や個人によって防災の問題意識に差があるということが原因の一つと,それからこの事業は6時間以上の体験学習プログラムということで,子ども相手には長い拘束時間が少し厳しいのかなということが原因の一つと認識しております。 今後実施する方策として,継続して研修や講座の実施を進めることによって,市民に自助,共助による防災の機運醸成を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆32番(森田卓司議員)  この防災キャンプの事業は,今後も継続して実施されるのでしょうか,いかがでしょうか。 また,今後も継続して実施されるのであれば……(「議長,二問二答になりよる」と呼ぶ者あり)一問……(「一問二答やね」と呼ぶ者あり)ちょっととめてもらっていいですか,時間。(「一問一答です,議長」と呼ぶ者あり)はい。じゃあ,キャンプは継続して実施されるのでしょうか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  今後,防災,減災の意識の醸成を図るために,今後は事業内容の見直しを含めてどういう方法がいいのか,やり方について検討して,また継続してやっていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆32番(森田卓司議員)  そうであればですね,今回私この防災キャンプの質問をするに当たって,岡山市のホームページのトップページに,緊急・防災ということで防災情報というコーナーのバナーがあります。そこを見たら,どうしても防災キャンプというのが出てこなくって,サイト内検索で防災キャンプというのを開いたら出てきて,それを見たら,私の勉強不足ではございますが,岡山っ子育成局のホームページの中に入っていて,それが出てきたわけです。ホームページの防災情報に防災キャンプの情報も張りつけるべき,リンクするという言葉がいいんですか,リンクするべきではないでしょうか。 ◎奥野淳子危機管理担当局長・女性が輝くまちづくり担当局長  おっしゃるように,防災関連の情報として危機管理室のホームページからも閲覧ができるように岡山っ子育成局とすぐに調整してまいります。 以上でございます。 ◆32番(森田卓司議員)  じゃあ,指定管理で,公の施設に指定管理者制度を導入する場合の順序はどのように決められるのでしょうか。何かルールとかというのがあるんでしょうか。 ◎深澤正志財政局長  指定管理者を導入する順序,ルールというお尋ねですけれども,特にこういうところを入れていくということはありませんが,これまで直営であったところについては指定管理者制度を導入することで効果が見越せるかというふうなことを一つ一つ検討しながら導入を図ってきているということでございますので,どういう順番でというのはございません。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  自主事業の計画については,指定管理評価制度を導入するということでよかったですよね。導入を検討するということでよかったですよね。 ◎深澤正志財政局長  先ほど御答弁したとおりでございますが,今後の指定管理者の評価制度とあわせて情報公開のあり方についても検討してまいります。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  この自主事業の配点を見ると,かなり100点とかというような高い配点になっております。だから,そういう事業を公開というかどういうことをするかというのをやっぱり議員である我々が議決するわけですから,それを本当に実施できたのか実施できなかったのかというようなことが重要なことになってくると思います。だから,これはやっぱり公開できるものは公開して,こういうことを約束しているけどやっていないじゃないかというようなことにならないようにしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎深澤正志財政局長  ただいまの議員の御指摘も踏まえてしっかり検討してまいりたいと思います。 以上です。 ◆32番(森田卓司議員)  国の新内閣では地方創生担当相というのが新設されました。岡山市でも,過疎化が進む地域の担当部署を新設したらいかがでしょうかと思いますが,どうでしょうか。 ○羽場頼三郎副議長  森田議員,今の質問は,今までの質問と関連していますか。 ◆32番(森田卓司議員)  移住,定住の中で,最初に,移住・定住対策事業は岡山市にとっても重要な事業であり推進していかなければで,今住んでいる方が安心して住み続けることができる環境をつくるべきではないかということを質問しておりますので,私は関連していると思いますが,もし関連していないと言われるんなら,議長にお任せします。(「答えてもらやええんじゃ,答えてもらえ,手を挙げようたが」と呼ぶ者あり) ○羽場頼三郎副議長  答えれますか。 ◎福山潔行政改革担当局長  移住,定住,それから建部,過疎ということで,過疎地の対策も含めて人口減少対策というものがこれから重要になってくると思います。組織については,今後の検討課題としたいと思っております。 ○羽場頼三郎副議長  以上で森田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして東原議員。     〔12番東原透議員登壇,拍手〕 ◆12番(東原透議員)  皆様こんにちは。 お茶の間でoniビジョンを見てくださっている市民の皆様,インターネット議会中継の視聴者の皆様,大変ありがとうございます。 自由民主党岡山市議団・無所属の会,東原透でございます。 ことしの夏は,特に8月は梅雨の時期かと思われますように毎日雨だったと思います。農家の方は,非常に困ったということをいつも言っておられます。 先日の広島市での土砂災害に遭われた皆様には,心から御冥福とお見舞いを申し上げます。 今,私が住んでいる足守では,早いところでは稲刈りが始まっております。ことしは雨の影響で実入りが若干悪いようです。 ここで足守のPRを一つだけさせていただきます。足守メロンまつりが10月19日の日曜日午前10時から近水園一帯で開催されます。ぜひとも足守のおいしいメロンを買い求めに来てくださるよう重ねてお願い申し上げます。 それでは,通告に従いまして質問いたします。 大きな1番,ふるさと納税について。 安倍第2次内閣では,石破前幹事長が地方創生担当大臣に就任され,この議会でも多くの議員が質問されている人口減社会への対応や地方経済の活性化に手腕を振るっていただけるものと期待しております。 さて,ふるさと納税についてですが,2006年,地域間格差や過疎などによる税収減少の自治体に対し,格差是正を推進する構想を一部の国会議員が取り上げたことが発端とされております。慢性的な赤字に悩む地方からは歓迎,賛成する意見が多い一方で,多くの税収がある大都市部からは,いまだに慎重な意見もあるようでございます。 高市担当大臣は,ふるさと納税制度の改善策は,使い勝手をよくしたい,税収が減る都市部からは不満もあるが,税金を役立ててほしいという納税者の気持ちは大切なので利用を推進すると言っておられます。私もぜひ拡充すべきではないかと考えております。 市長もこの議会の所信において,ふるさと納税に触れておられますが,ふるさと岡山を応援する気持ちに応え,まちづくりのための制度設計の一助となるよう多くの方に納税していただける環境を整えるべきであると考えております。 そこでお尋ねいたします。 1,これまでのふるさと納税の件数,金額をお示しください。 2,多くの方に納税していただくための方策はどのようなことだと思われますか,お示しください。 3,ふるさと納税をまちづくりのための基金として積み立て活用できるような方策を提案しますが,御所見をお示しください。 大きな2番,歴史から見るまちづくりについて。 NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」の影響もあるかと思いますが,本屋の書棚の真ん中に多くの歴史書が置かれております。ページをめくってみると,政治家やビジネスマンの啓発本として,まちづくりの参考書と書かれた見出しが並んでおります。その中に,城ガールとか歴史女子などと書かれたものがありました。戦国武将の雄姿に憧れ,お城や戦場跡を訪れる若い女性が多いようでございます。最近の男性が少し頼りないのでしょうか。戦国武将の力強さ,信義や礼節に魅力を感じ,たくましくしなやかに生きようとする女性が多くなったのでしょうか。女性の活躍に期待が高まっていることもうなずけるような気がいたします。 このような現象が起きていることを考えると,歴史をまちづくりに生かせないものかと思いをめぐらせてしまいます。先人たちが耕し切り開いた土地の上に我々は生かされ,綿々と受け継がれた伝統や知恵をまちづくりや人づくりに生かせるはずでございます。 我が郷土の勇将,清水宗治は,織田信長からの誘いを断り,形勢不利とされた毛利元就から受けた恩を重んじ,5,000名と言われる城兵の命と引きかえに自害しました。「浮世をば 今こそ渡れ 武士の 名を高松の 苔に残して」と詠んだ辞世の句を思うとき,歴史から人づくり,まちづくりを学ぶ大きなヒントがあるように思われてなりません。 そこでお尋ねいたします。 1,高松城址公園などを訪れる方は,圧倒的に県外からの観光客が多いと聞いていますが,この状況をどのように感じていますか,お示しください。 2,市の職員も岡山の歴史や文化を学び,情報発信につなげることが大事だと思いますが,所見をお示しください。 3,歴史まちづくり社会実験には,大いに賛同するものですが,中心市街地の回遊性だけが主眼になっていると思います。幅広い歴史観から考えていただきたいと思いますが,所見をお示しください。 4,市長も歴史から学ぶことが必要だと言っておられます。周辺部の歴史資源を生かしたまちづくりについて,来年度予算で考えていただきたいと思いますが,所見をお示しください。 大きな3番,放課後児童クラブの今後の方針について。 放課後児童クラブの法律上の正式名称は,放課後児童健全育成事業であります。厚生労働省が所管しております。岡山市の調査によれば,平成25年5月現在で放課後児童クラブの登録人数は4,764人,そのうち障害児童数は308人,全体の6.5%であります。また,制度変更に伴い平成27年度には受け入れ年齢が拡大され,従前原則1年生から3年生までだったものが,6年生まで延長されると聞いております。それに伴い,今後受け入れ児童数も増加するものと推察されます。 また,市内の放課後児童クラブの施設は,合計124カ所あります。このうち,学校敷地内にある学童保育専用施設は85カ所,それに加えて余裕教室の利用は21カ所あり,学校関連施設を活用した合計は106カ所であります。これは全体の85.5%に当たります。 早ければ,平成27年度から子ども・子育て関連3法に基づき,幼児期の学校教育,保育や地域の子ども・子育て支援を総合的に推進するために,子ども・子育て支援新制度がスタートする予定であります。 また,政令指定都市では,担当部局が市長部局にあるものが18市,教育委員会にあるのが堺市と広島市の2市です。また,岡山県内の4市,倉敷,津山,玉野,総社は全て市長部局にあります。 そこでお尋ねいたします。 放課後児童クラブの担当部局は,次に申し上げる理由などから,市長部局より教育委員会のほうが実情に適しているのではないかと考えます。その理由といたしまして,1,登録児童が全て小学校の在校生であること,2,平成27年度から増加が見込まれる中,施設の85.5%余りが教育委員会管理施設であり,教室のやりくりに関して弾力的に対応ができること,3,登録児童の6.5%が障害児童であり,個人情報の観点から,教育委員会のほうが情報の共有をスムーズに図ることができるとともに,適切に対応しやすいことなどが考えられます。当局の御所見をお示しください。 大きな4番,山上最終処分場関連について。 山上最終処分場跡地に土地貸しで民設民営で行うメガソーラー事業について,事業者が決定し,施設建設の準備を進めているとお聞きしております。その雄大なメガソーラーを主な題材として,再生自然エネルギーや環境に関する学習を行うための啓発施設が現地に建設される予定であると聞きました。 また,埋立跡地の有効利用として,多目的広場が整備されたと市民の方が非常に喜んでおられます。 そこでお尋ねいたします。 1,多目的広場の整備状況は現在どのようになっていますか,お示しください。 2,この啓発施設はいつ完成し,いつごろから使用できるのでしょうか,お示しください。 3,この啓発施設の運営について,今後はどのようにお考えですか,お示しください。 大きな5番,農業委員会のあり方について。 今年度が農業委員の任期であり,先般農業委員の選挙が行われ,新しく66名の委員さんが就任されました。農業委員は,今までも地域の農業の先導役を務め,地域の特産品づくりや学校給食への地場産農産物の活用,後継者対策,耕作放棄地対策などさまざまな取り組みをされてきておりました。ここで農業委員さんのメンバーもかわり,今後新たな方々により岡山市の農業の方向づけがされると大いに期待しております。 そこでお尋ねいたします。 1,新たな農業委員会として今後何に重点を置いて取り組まれようとしておられますか,お示しください。 2,重点項目以外の取り組みについて,何か数値目標を定めて取り組んでいかれようとしている項目はありますか,お示しください。 3,農業のみならず地域における農業委員の役割は大変大きいと思います。国において農業委員会制度の見直しが検討されていますが,新たな体制で地域の農業を活性化されるものと期待しております。意気込みをお示しください。 大きな6番,造山古墳,今後の整備などについて。 先日の某新聞によりますと,動き出す造山古墳の調査と題して新聞一面に大きく取り沙汰されておりました。いよいよ動き出すのかと実感し,また感動しました。 御承知のとおり,造山古墳群,岡山市北区新庄下でございますけど,1921年,大正10年,国史跡に指定されました。その巨大さは,古墳時代を通じて全国第4位,5世紀前半に築かれた当時は1,2位を争う規模を誇った古代吉備最大の前方後円墳であり,6基の中・小型古墳を陪塚として従えて岡山平野に君臨する姿は,古代吉備の栄華を現代に伝える大モニュメントと言われております。 この大古墳群について,発掘調査と史跡調査がいよいよ動き出すのであります。地元住民らでつくっている造山古墳蘇生会というボランティアがあります。会長の言葉ですが,全国に誇れる古墳群なのに歴史教育でも観光面でも生かせ切れずもったいないと思っていた。岡山の魅力を高める絶好の機会,地域を挙げた取り組みを求めると言っておられます。 千足古墳の損傷というマイナスからの出発だが,造山古墳の意義を解明し生きた歴史が学べる岡山の宝として,きちんと後世に伝える事業にしたいと岡山市教委も言っておられます。 そこでお尋ねいたします。 1,後世に伝える事業にしたいと言っておられますが,今後の計画をお示しください。 2,市教委と経済局──観光面ですが──との連携はとれておりますか,お示しください。 3,岡山市の宝,生きた歴史を学べるところであります。啓発施設の整備の考えはありますか,お示しください。 これで1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○羽場頼三郎副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,東原議員の質問にお答えいたします。 まず,ふるさと納税ですが,多くの方にふるさと納税をしていただくための方策ということであります。 この件につきましては,東原議員に今御紹介いただきましたように,国においても今制度を拡充しようとしています。報道によりますと,いわゆる手続的に確定申告を不要とするとか,また税金が減額される寄附の上限も2倍にするというような画期的な動きがあるということであります。非常にありがたいことだと思っております。ぜひ国においても実現していただきたいと思います。 ただ一方,岡山市においては,これまでの実績を見てみると,この岡山を応援したいという方の気持ちというのは必ずしもこの納税額という数字にはあらわれてなかったのではないかと思います。したがいまして,私としては,まずふるさと岡山市を思い応援の寄附をいただく方にお礼の品をお贈りし,心から感謝の気持ちをお伝えすることが,岡山市へのふるさと納税の関心を高めていくきっかけになるんではないかと思っております。 また,お礼の品として特産品等をお贈りすることにより,市民の方はもちろん岡山市の出身者や岡山市にゆかりのある方を初めより多くの方々に岡山市の魅力や特産品のすばらしさを感じ取っていただくことで,岡山市への応援が広がっていくものと期待しております。また,インターネットでのクレジットカード決済を導入することにより,できるだけ簡素な手続で寄附をいただけるようにすることも応援しやすい環境づくりにつながると考えております。 また,最初に申し上げましたような国の制度改正が行われた際には,岡山市としても今の返礼品の金額,内容等々についても,国の動きにきちっと対応した形でもう一度見直すことも考えていきたいと思います。今回,このふるさと納税をこのように新たに変えていく,こういう岡山市の取り組みを契機として,我々市の執行部も一生懸命これから宣伝,PRに努めていきたいと思います。議員の皆様方も,ぜひふるさと,地元岡山へのふるさと納税が幅広くPRされるよう応援いただければと思います。よろしくお願い申し上げたいと思います。 次に,歴史から見るまちづくりでございますが,高松城址公園等を訪れる観光客は圧倒的に県外からが多いが,この状況をどう感じているかということであります。 御指摘のように,この観光客の大幅な増加は大河ドラマで放映されたことが大きな要因になっていると思います。備中高松城は,天下の奇策とされた水攻めの舞台であり,歴史の転換点と言われていることや城主の清水宗治侯がみずからの命と引きかえに家臣を救い,主君の毛利家に忠義を貫いた高潔な生きざまが多くの人々の心を捉えたのではないかと思っております。 そして,これまで清水宗治侯の遺徳をしのぶ宗治祭を長年にわたり毎年開催され,その精神を脈々と受け継いでこられた地元の皆様方の御尽力に対しても,深く敬意を表する次第であります。 なお,高松城址公園資料館への1月から8月までの入館者数でございますが,昨年の8,942人に対して,今年が4万1,554人と大幅に増加しております。そのうち県外からは,同じように1月から8月まででいきますと昨年の5,928人に対してことしが3万1,982人となっております。それぞれ入館者数の66%,77%ということで,本当に県外から多くの方に来ていただいているということで,ありがたいことだと思っております。この状況,ことしこういうふうに多くの方が来られたというこの事実を,やっぱり非常に大切にしていかなければならないと思います。そして,これを今後につなげていくよう模索,検討していきたいと思っております。 以上です。 ◎深澤正志財政局長  1つ目のふるさと納税についての御質問で,市長答弁以外の御質問についてお答えいたします。 まず,これまでのふるさと納税の件数,金額についてのお尋ねですが,岡山市に対するふるさと納税の寄附金は,制度創設の平成20年から直近の平成25年までの6年間で134件,1,879万円余となっております。 次に,ふるさと納税を基金として積み立ててはどうかとの御質問にお答えいたします。 基金につきましては,特定の目的により条例で個々に設置した上,当該目的のためでなければ資金を積み立て,また処分することはできないとされております。したがいまして,ふるさと納税の全額を1つの基金に積み立てると使途が限定されてしまうことから,それが必ずしも寄附される方の意向に合致しないことにもなると思われます。 なお,寄附される方の意向を使途に反映させる仕組みを設けることは,市の政策に対するニーズが寄附の動機づけにつながるとともに岡山市のここを応援したいという具体的な意思にお応えすることが可能となるため,他都市の取り組み等を参考としながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田中利直政策局長  2番の歴史から見るまちづくりについての項で,歴史まちづくり回遊社会実験は中心市街地の回遊性だけでなく幅広い歴史観から考えてはどうか,さらに周辺部の歴史資源を生かしたまちづくりについてどう考えるのかという2つの御質問に一括してお答え申し上げます。 今回の歴史まちづくり回遊社会実験は,歴史,文化の象徴である岡山城と旧内山下小学校,石山公園において現代アートの展示やカルチャーイベントなどを開催することによって,中心市街地のみならず岡山市全体の活性化につなげるものです。このたびの社会実験の会場となる地域は歴史文化資産が多数存在し,市内外から訪れる方に岡山市の歴史に触れていただき,魅力を再発見していただきたいと考えております。 一方,本市では,中心市街地に限らず,周辺部にも議員御紹介の高松城址公園を初め古代吉備から積み重ねられた豊かな歴史文化資産があることは承知しており,地域の方々が歴史文化資産を学び継承しようとする取り組みは,地域を活発にし,岡山市への郷土愛や誇りを育むものとして非常に大切であると考えております。そのため,今年度から実施している岡山の歴史・文化に親しむ事業では,まずは中心市街地を対象に事業を行っておりますが,今後はこのたびの調査を踏まえながら周辺部への拡大を考えており,できるだけ多くの住民の方々の意見や地域の取り組みの内容をお聞きしながら,地域の熱意や盛り上がりなどの状況を見る中で事業を推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  同じ項,岡山市職員も歴史や文化を学び情報発信につなげることが大事ではとのお尋ねにお答えします。 岡山市の職員として岡山の歴史や文化について知識と理解を深め愛着を持つことは大切なことであると考えております。岡山市の新規採用職員は,岡山の歴史や文化について,採用時の研修の中で学んでいるところです。職員一人一人が岡山市の魅力をさまざまな場面で市内外に向けて一層の情報発信に努めてまいります。 以上です。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  3,放課後児童クラブの今後の方針についての項,放課後児童クラブの担当部局は教育委員会のほうが適しているのではないかとの御質問にお答えいたします。 放課後児童クラブは,小学校の授業終了後の放課後に余裕教室等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて,その健全な育成を図るものであることから,岡山っ子育成局で所管しております。その実施に当たりましては,放課後児童クラブの指導員と子どもたちの担任である学校の教員などとの情報交換や学校施設などの利用についての協力が必要であることから,今後も学校現場や教育委員会との連携を密にして取り組む必要があると考えております。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  山上処分場関連の御質問に一括でお答えいたします。 山上最終処分場の跡地利用策として,地域の交流及び健康増進に役立てていただく目的で,グラウンドゴルフ等のスポーツが可能な多目的広場をことし3月に整備しました。また,太陽光,太陽熱,バイオディーゼル燃料などの再生可能エネルギーについて,生産から利用までの一連の流れを体験,理解していただく啓発施設は来年3月完成の予定です。その後,備品等の搬入,調整を行い,来年6月には多目的広場とともに正式オープンを予定しています。 啓発施設の運営については,環境学習の実施も含め,地元の方々を中心に御協力をお願いしたいと考えています。 以上です。 ◎上岡耕一第二農業委員会会長  農業委員会のあり方についての項,新たな農業委員会として今後何に重点を置いて取り組むのか,重点項目以外で数値目標を定めて取り組んでいく項目はあるのかとの御質問に一括してお答えします。 本市の農業委員会では,経営基盤の強化,優良農地の確保等さまざまな課題を抱えている現状の中,遊休農地の発生防止・解消対策の強化,優良農地確保のための農地制度の適正執行の推進,担い手への農地利用集積等の推進を重点項目として取り組んでおります。特に,遊休農地については毎年10ヘクタールの農地への再生を目標に,利用状況調査や所有者への働きかけを行っているところです。 また,このほかにも,目標値は特に定めておりませんが,学校給食への地場産農産物の提供,子どもたちへの食農教育の推進,各地域での農地相談会の実施などの取り組みを進めているところでございます。 次に,新たな体制での意気込みを示せとの御質問にお答えします。 このたびの改選で第一・第二農業委員会を合わせ新たに26名の農業委員を迎えました。委員の年齢も少し若返り,また女性農業委員もふえたところでございます。これからの3年間,ベテラン委員の経験と新人委員の感性を生かし,お互いの力を合わせて今まで以上にさまざまな取り組みを進め,本市農業の発展に役立つよう決意を新たにしているところでございます。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  6の造山古墳,今後の整備等についての項で,今後の事業計画,また啓発施設等についてのお尋ねにお答えさせていただきます。 この造山古墳群のうち千足古墳につきましては,このたび国から史跡の追加指定を受けたところでございます。墳丘の復元や石室見学施設の設置などの史跡整備を平成29年度末の完成を目標に進めていきたいと考えております。また,主墳である造山古墳につきましては,古墳の範囲を確認するため,史跡指定区域外での発掘調査に本年度から着手する予定でございます。 なお,啓発施設の整備につきましては,将来の検討課題であると考えておるところでございます。 以上でございます。 ◎大月秀樹経済局長  同じ項,造山古墳,今後の整備等についての中,市教委と経済局との連携はとれているかとの御質問にお答えさせていただきます。 部局間の連携につきましては,文化財を観光資源として活用するため説明看板を設置する際や観光パンフレットを作成する際,教育委員会から専門的視点による設置場所や掲載内容の確認などの協力をいただいております。また,造山古墳に関しましては,経済局では見学者の方の利便性を図るため駐車場やトイレを設置,また教育委員会では,経済局への情報提供に加えまして,現地でボランティアガイド等に従事されている造山古墳蘇生会の方々に対しまして,造山古墳に関する情報提供やともに講座を開催するなど,日常的に緊密な連携を図っております。 以上でございます。     〔12番東原透議員登壇〕 ◆12番(東原透議員)  御答弁大変ありがとうございました。 市長,一点だけ確認というんですか,くどいようですけど,午前中の答弁でもありましたように,歴史と文化を交えて周辺部のまちおこしというような回答が多分午前中の方もあったと思いますが,ぜひ市長,もう一度その意気込みをお願いできればと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  私は,この議会でも何度か申し上げていると思います。岡山のアイデンティティーを確立するためにも,やはり岡山の歴史,文化というのが非常に重要だろうと思っております。これをどういうふうにこの重要性を形にあらわしていくのかということであります。今は,中心市街地の問題,特に後楽園,岡山城,この周辺の議論が中心になっておりますが,当然ながらこれは広く岡山全体に広げていかなければならないことだろうと思っております。このテンポについては,またいろいろと議論があるでしょうから,それは市役所内部でも,また議員の皆さん方とも御相談させていただかなければならないと思いますが,岡山市域全体として岡山の歴史,文化を大切にしていくという意気込みは常々持っているつもりでございます。 よろしくお願い申し上げます。 ○羽場頼三郎副議長  以上で東原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして藤原哲之議員。     〔11番藤原哲之議員登壇,拍手〕 ◆11番(藤原哲之議員)  本日最後の登壇者となりました自由民主党岡山市議団・無所属の会の藤原哲之でございます。 傍聴席の皆様には,大変お忙しい中,議場までお越しいただき大変ありがとうございます。 さきの8月20日には,広島市において死者73名,いまだ行方不明1名ということで,今でも懸命の捜索が行われているという大きな災害が起きております。被害に遭われた方には,心よりのお見舞いを申し上げますとともに,亡くなられた方々に対しましては,衷心よりのお悔やみを申し上げます。 この災害は,極めて強烈な雨が狭い範囲に3時間にわたり降り続いたためであり,またこの地域の土質も花崗岩が風化してできた真砂土で,表層滑りを起こしたとのことで,大変大きな被害が発生いたしております。このような土砂災害は,岡山県のどこでも起こり得る災害であります。岡山市としては,今後の防災計画を作成する上で,つけ加えなければならない重要な項目になると考えております。 また,ことしの夏は戦後最悪と言われるぐらいの日照不足に見舞われており,農作物に影響が出るのではないかと心配いたしております。岡山県には,早々といもち注意報が出ておりますし,昨年と同様のアキウンカの発生も懸念されているところであります。この9月から11月の3カ月予報を見ますと,9月は平年並みの残暑が戻ってくるとのことで,今後の米の作況指数に望みが出てきております。しかしながら,8月に台風の発生が少ない年は,9月には8月の穴埋めをするかのようにその発生数が多くなるということで,当局には台風による災害に備える準備を心がけていただきたいと思っております。 それでは,通告に従い質問させていただきます。 大きな1つ目,岡山市の教育問題について。 小さな1つ目,学力テストについて。 さきの11月議会において,学力テストの結果を公表するように質問いたしました。市長は,子どもたちにはこのことが切磋琢磨する材料の一つになり得るものと考えていると答弁され,今回岡山市の教育委員会は,学校の序列化につながらないように配慮しながら,学校ごとに作成した学習や生活に関する改善プランを発表しております。政令市の中では,大阪市と岡山市が公表に踏み切り,他の政令市は学校の序列化が進むとの懸念で公表を控えております。 そのような中で,今回国において2014年度全国学力テストの結果が公表されました。それを見ますと,岡山市は基礎部分においては底上げができておるようですが,応用部分については全国平均にはほど遠い状況であります。このことは,岡山市が今後乗り越えていかなければならない大きな課題であると思っております。 静岡県においては,知事が独断で全国平均を上回っている小学校の校長名を公表しており,物議を醸しております。しかしながら,学力テストの公表は今後どの自治体も公表していかなくてはならなくなるものと私は思っております。 今回も,全国には最下位近辺から10位以内へ躍進した県がございます。報道によりますと,沖縄県の小学校の成績が全国平均を上回ったそうで,今回算数Aは最下位から6位になったそうであります。 そこで質問いたします。 ア,沖縄県の取り組みを岡山市ではどのように評価しておられるのでしょうか。 イ,岡山市においても土曜日に授業をしていますが,1学期に1日では少ないように思えてなりません。もっとふやすか,他都市において取り組んでいるように夏休みの期間を少なくしてでも授業にゆとりを持たす工夫はできないのでしょうか。 先般,石狩市のこども未来館に視察に行きました。その日,8月21日は北海道では始業式が始まっておりました。子どもの姿が見えませんでした。北海道なら仕方がないのかなと納得しておりましたが,岡山県においても何市かは8月下旬に2学期の始業式を行っております。岡山市においては,このことをどのように捉えられておるのでしょうか。 ウは,割愛いたします。 エ,教育委員長にお伺いいたします。学力テストの点数だけではないとわかっておりますし,岡山市としてもさまざまな取り組みもしておられます。教員の方も頑張っているのは承知いたしておりますが,今回の結果を見て,岡山市の教育の方向性をどのように修正すればよりよい結果が出るとお考えでしょうか。 岡山市では,既に何年にもわたりさまざまな取り組みをされておりますが,結果が全国平均にいまだ届いておりません。この現状を踏まえてのお考えをお伺いいたします。 小さな2つ目,いじめ問題について。 岡山県の教育委員会が,不登校やいじめの未然防止,またその兆候把握のために行った心理テストの結果が公表されています。中学1年では,いじめによると思われる生徒がふえている状況が見え,不登校に陥る心配があるとのことです。小学校5年生では,逆に減少してきておりますが,依然多いことに変わりはありません。 岡山市は,いじめや不登校問題に対する調査とは違いますが,児童,保護者,教職員約12万人を対象に授業の満足度などの質問紙調査,すなわち教育に関する総合調査を行うそうであります。早くその結果をお知らせいただきたいと思っております。 また,岡山県警が発表している少年非行率を見ましても,中学生が前年より微増しており,全国ワーストが3年連続となっており,憂慮すべきことと思っております。 昨年の9月議会においても述べましたが,岡山市においてもさまざまな要因が重なり,学校が乱れていると思っております。携帯電話やインターネットにより24時間,匿名でのいじめが起きておるそうで,いじめられまいとすれば,そのいじめの加害者の一人にならなければ自分がいじめに遭うというように,昔では考えられないような子ども社会になってきております。今の子どもたちの問題は,学校だけでは当然解決できないと思っております。子どもたちが相談できる体制づくりも大変重要なことではないでしょうか。 岡山市は,いじめや不登校を防止する基本方針を決定されたそうですが,具体的にどのようにして落ちついた学習環境をつくっていき,いじめ防止に取り組んでいかれるのか,お伺いいたします。 大きな2つ目として,市有施設の屋根貸しについて。 日本のエネルギー自給率を見ますと,2012年時点の統計でありますが,6%しかございません。このことを考えてまいりますと,再生可能エネルギーの活用をますます促進していかなければならないと考えます。現在の電力供給の状態を見ますと,ほとんどの電力が化石燃料に依存していると言わざるを得ません。そうでなくとも地球の温暖化が進み,さまざまな災害が引き起こされている現状を鑑みますと,化石燃料に依存しない再生可能エネルギーを地域で生み出し地域で使用していくことが喫緊の課題であると考えます。 国連の気候変動に関する政府間パネル──IPCCが,ことし4月に温暖化ガスの排出削減に関する報告書を公表しております。この報告書によりますと,温室効果ガスの排出を2050年までに2010年比40%から70%減らす必要があると分析されております。また,電力供給に占める再生可能エネルギーなどの低炭素エネルギーの比率を80%以上に引き上げる対策をとる必要があるとも言われております。 岡山市は,都市ビジョンにおける平成26年度実施計画で,晴れの国岡山市,その全域をソーラー発電所と位置づけ,既存の住宅用太陽光発電システムの導入に対しての助成を拡大するとともに,新たに市有施設の屋根貸しの導入を図るとされています。この屋根貸しについて,先般市有施設9施設を選定し,事業者を選定すると伺っております。 そこで質問させていただきます。 ア,今回の公募は9施設とありますが,今後この屋根貸し事業は継続していかれるのでしょうか。今後のスケジュールもあわせお聞かせください。 イ,選定は,応募した事業者から事業提案書を提出させ,その評定点が最も高い事業者を選定すると聞いていますが,現在の状況をお示しください。 ウ,この事業では,どのような基準で対象施設を選定し,屋根の貸し出しを行うこととしているのか,お示しください。 エは,割愛いたします。 大きな3つ目として,干拓地における水道管路の耐震化について。 岡山市においては,軟弱地盤である干拓地が大変多く存在いたしております。旧2号線より南の地域は,江戸時代から昭和にかけ干拓された地域であります。この地域は,もともと岡山平野としての穀倉地帯であり,主に稲作が営まれておりました。しかし,近年の産業構造の変化に伴い多くの田畑が開発され,住宅地や工業施設などに変貌いたしております。 そして,今後数十年以内に東海・東南海・南海沖の3連動型の大地震発生の可能性が言われております。水道局は,アクションプランの中で平成28年度までに240キロメートルの老朽管の布設がえを計画されております。 そこで質問させていただきます。 ア,布設がえする管は,耐震管を活用されるようになっているのでしょうか。 イ,老朽管の布設がえは,幹線が優先されるのか,老朽度によって優先施工されるのか,布設がえの基準があるのでしょうか。 ウ,岡山市の水道管の延長は,50ミリメートル以上で4,100キロメートルを超えておりますが,そのうちの約3分の1がビニール管であります。ビニール管は,余り耐震性にすぐれておらず,劣化しやすいので大変心配いたしております。今後の対策をお示しください。 エ,100ミリメートルから1,350ミリメートルまではダクタイル鋳鉄管と思われますが,この鋳鉄管については塩分による腐食が心配されます。今後どのような基準のもと布設がえされるのか,お示しください。 大きな4つ目として,市庁舎の建てかえについて。 小さな1つ目として,本庁舎の建てかえについて。 前回の議会においても質問させていただきましたし,今回の我が会派,そして明政クラブの代表質問でも述べておりますが,現庁舎は昭和43年に建てられ,新耐震基準に適合しておりません。築後46年が経過いたしております。 この本庁舎に来られる市民の方は,車で来られる方だけでも1,100名を超えると答弁されております。実際にはもっと多くの市民の方が来庁されていると考えております。勤務している職員も1,300名とも伺っております。 幸い,現在本庁舎東側に広大な更地ができております。市長は,国家公務員共済組合連合会からの照会を待つまでもなく,その土地についてどのような活用が可能なのか検討していくと述べられております。 そこで質問させていただきます。 ア,市長には,この土地は岡山市としてどうしても必要な土地であり,岡山市が取得してまいりますとの御英断をぜひともお願いしたいと思っております。 イ,この土地が取得できれば,12月に開業予定のイオンの臨時駐車場としても当面活用でき,市内の交通渋滞対策の一助にもなると考えます。いろいろな活用方法が考えられます。市長は,この土地をどのように活用されようと考えておられるのか,現時点でのお考えをお示しください。 小さな2つ目として,北区役所の建てかえについてお伺いいたします。 平成24年11月議会でお伺いいたしております。そのときの答弁では,本庁並びに北区役所のあり方について検討していく必要があると言われております。現在,本庁舎東側に広大な更地ができ,市としてもその用地取得に向け検討していくとの答弁をいただいております。 当然,北区役所についても大きく前進しているものと期待いたしております。南区役所,東区役所,そして今回入札が不調に終わっておりますけど,中区役所と,順次区役所が建てかえられております。北区役所だけが取り残されているというのは納得できません。早急にそれらを含めて方針を示すべきものと考えます。どの地域に建てるかは今後の課題になると思いますが,私としては人口の比較的多い地域,津高地域か一宮地域が適地かなと考えております。(笑声)当局のお考えをお伺いして第1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○羽場頼三郎副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,藤原議員の質問にお答えしたいと思います。 私は,岡山市の教育問題,学力テスト,沖縄県の取り組みをどう捉えているかということであります。 お答えに関連するんですけれども,藤原議員の質問の中で,この学力テストの公表に関して,政令市の中では大阪市と岡山市が公表に踏み切ったと言われております。大阪市と岡山市は歴然と違うものがあるわけでありまして,ちょうど昨日の議会での答弁とも少し重複するんですけれども,まず大阪市は各学校ごとに平均正答率を含む調査結果をホームページで公表していくということになっております。岡山市の場合は,全国,そして岡山市,学校ごとの設問ごとの正答率を本人と保護者に伝えるということになっておりまして,全然システムが違います。岡山市の場合は,ただホームページに掲載するものもあるんですが,これは教育委員会のホームページで各学校の学習や生活に関する改善プランとか,また参考となる好事例を示すというようなことになっております。ということで,まず岡山市と大阪市は全く違うものということを,議員には御認識いただいているとは思いますが,一言最初に触れさせていただいた上で答えに入らせていただきたいと思います。 沖縄の取り組みであります。これは,これまでに成果を上げている秋田県の取り組みに習うため,秋田県の学校に教員を派遣したり,逆に秋田県の教員を沖縄県の学校に招いたりする人事交流をする中で,教員が子どもたちの学力課題を共通認識し,またブロック別の教員研修を行い,そして学力向上への意識を高めたと聞いております。また,指導方法の改善やわかりやすい教材づくりなど,学力向上に向けて徹底した取り組みをしていると聞いているところであります。 私としては,このような沖縄県の姿勢は見習うべきものがあると思っております。岡山市の教育委員会において,今後何ができるのか,こういったことを模索しながら徹底した取り組みを進めてもらいたいと考えているところであります。 以上です。 ◎奥津晋教育委員会委員  委員長にかわりまして,岡山市の教育の方向性をどのように修正すればよいのか,すべきかという御質問にお答えいたします。 まず,各学校において調査結果から明らかになった課題をしっかりと認識し,その解決のための手だてを共通理解にすることが大切だと考えます。その上で,研修の充実,授業改善等,学力向上に向けての取り組みを徹底していくことが必要であると考えております。教育委員会は,調査結果を詳細に分析し市内で統一して,これだけはという共通する取り組みを各学校に示すこととしております。 また,全国学力・学習状況調査の結果では,家庭学習の時間やテレビの視聴,携帯,スマートフォンの使用時間などが課題として挙げられております。家庭や地域の理解や協力を得ながら,学習習慣,そして基本的生活習慣の定着などに取り組んでいくことが大切だと考えております。 以上です。 ◎山脇健教育長  同じ項の中で,まず授業にゆとりを持たす工夫,また8月下旬の2学期の開始についてのお尋ねでございます。 岡山市では,現在御存じのように学期初めや学期末の時間の使い方に加えまして,土曜授業の実施により年間の教育計画を工夫することで授業時数をふやしていくということにしております。あわせて,これだけではなく,授業の進め方や指導方法の工夫によりまして,じっくり考えたり話し合ったりする時間,また体験を通して学ぶ時間を確保することも大切でございます。このような取り組みを通しまして,子どもたちの学ぶ意欲を高め,考える力を育成していきたいと考えておるところでございます。 8月下旬の2学期開始ということについては,今後の課題と考えておるところでございます。 次に,いじめ問題について,どのようにいじめ防止に取り組んでいくのかとのお尋ねでございます。 今回策定いたしました基本方針では,重大事態への迅速な対応を図ることに加えて,いじめ等の問題行動や不登校の未然防止,早期対応を重視しております。岡山市では,県に先駆けて平成24年度からモデル校を指定いたしまして,児童・生徒の学級での満足度や適応感をはかるアセス,またQ-Uという質問紙調査を実施いたしまして,子ども一人一人の居場所づくりやよりよい学級集団づくりに活用いたしまして,落ちついた学習環境づくりに努めてきております。このモデル校での成果を踏まえまして,今年度からはこの調査を全小学校,中学校で実施しております。 落ちついた学習環境づくりのためには,この質問紙調査の活用だけではなくて,定期的な教育相談の実施,そしてまたスクールカウンセラーなどの拡充など教育相談体制の整備などにも努めまして,いじめの防止に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  市有施設の屋根貸しについての御質問に一括してお答えします。 まず,今後の屋根貸し事業についてですが,今回の応募状況等を見きわめながら,来年度も引き続き取り組んでいきたいと考えています。また,市が保有している未利用地も貸付対象とできないか,研究していきたいと考えています。 次に,今回の公募状況についてですが,19事業者が現地見学会に参加され,うち5事業者から4施設についての事業提案書が提出されています。現在,提案内容の審査を行っており,10月上旬をめどに庁内に設置する選定委員会において設置事業者を選定する予定です。 また,屋根貸し事業対象施設の基準ですが,まず10キロワット以上の発電パネルの設置が可能な屋根面積があること,次に新耐震基準を満たしていること,それから今後の改修工事に支障を来さないものであることとしています。 以上です。 ◎酒井五津男水道事業管理者  干拓地における水道管路の耐震化についてのお尋ねに順次お答えします。 まず,布設がえする管の耐震管の活用についてでございますが,水道局では阪神・淡路大震災を契機に,平成8年度から耐震化を推進するため,口径200ミリメートル以上の配水管について耐震管を採用してきました。その後,平成19年度には口径を100ミリメートル以上の配水管に広げ,現在は全ての口径で耐震管を採用しております。 次に,老朽管の布設がえの基準ですが,水道管の埋設環境や漏水事故歴,水質の悪化,水圧の低下などから管路の老朽度合いを判定し,それにその配水管が受け持つ給水の役割の重要度を加えて総合的に評価を行う管路機能評価システムにより,全ての管に優先順位を決めております。布設がえは,この優先順位を基準として行っております。 次に,ビニール管の耐震化対策でございますが,干拓地域の口径100ミリメートル以下の小口径の配水管については,塩分の影響を受けにくいビニール管が比較的多く布設されておりますが,議員御指摘のとおり耐震性には不安があります。阪神・淡路大震災以後,被害の最小化を目指して口径の大きな水道管から順次耐震管を採用してきましたが,さらに小口径の50ミリメートル,75ミリメートル配水管についても,東日本大震災において被害がなかった配水用ポリエチレン管を採用しております。配水用ポリエチレン管は,塩分の影響も受けず耐震性も備えていることから,干拓地域の耐震化に最適なものと考えています。水道局では,平成21年度から平成28年度までに240キロメートルの老朽管改修を目標とした老朽管更新事業に取り組んでおります。過去3年間では128キロメートルの老朽管の布設がえを行っており,そのうち6割に当たる80キロメートルはビニール管の布設がえでございます。今後とも老朽化したビニール管を積極的に布設がえし,耐震化を進めてまいりたいと考えています。 最後に,鋳鉄管の塩分腐食対策と布設がえの基準についてでございますが,水道局では従来から鋳鉄管の塩分腐食対策としてポリエチレンスリーブというポリエチレン製のシートで鋳鉄管をこん包して布設しております。さらに,平成24年度からは,従来の耐震管に耐食性が向上した塗装を施した高機能ダクタイル鋳鉄管を採用しております。全市域の口径100ミリメートル以上の管路全てに耐震性と耐食性を高いレベルであわせ持つ高機能ダクタイル鋳鉄管を採用したことで,100年の耐用年数が期待できるものと考えております。 また,布設がえの基準につきましては,老朽管の布設がえと同じく管路機能評価の優先順位を基準としております。 以上です。
    ◎岸堅士総務局長  市庁舎の建てかえについてお答えします。 本庁舎東側隣接地の活用,本庁舎の建てかえにつきましては,自民党・無所属の会を代表しての二嶋議員,明政クラブを代表しての三宅議員にお答えしたとおりです。 次に,北区役所の位置につきましては,行政区画等審議会の答申を踏まえ,大供一丁目1番1号と定められ現在に至っているものと認識しております。 以上です。     〔11番藤原哲之議員登壇〕 ◆11番(藤原哲之議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,ちょっと再質問させていただきます。 学力テストについてです。 今現在,多くの自治体の教育者が秋田県詣でをいたしております。そのように報道があります。どこの県の担当者も現在の学力テストの結果に危機感を抱いている証拠であります。現在,今の状況では,静岡県の例を見るまでもなく,今後は全国で学力テストの結果が公表されていくと私は思っております。国が各県の成績を発表し,県や市は成績がわかるような方法での発表がだめと言われても,なかなか私には納得できません。私は,学力テストの結果を発表しても,学校の序列化は起こらないと考えておりますし,ある程度の格差が出てくるのは,これは仕方がないと思っております。岡山市は教師の人事権を市の教育委員会が持っておりますし,また教師の採用も岡山市でできるので格差への対応は可能であると考えております。 また,学力テスト自身の目的は,子どもたちの学力の現状,生活習慣など子どもの実態把握にあります。当局には,この目的をもっともっと保護者や市民の方に知っていただく努力をしていただきたいと考えますが,教育長のお考えをお伺いいたします。 市庁舎の建てかえについてであります。 三宅議員への答弁で,自民党と明政クラブ,両会派からの強い要請を受け,本庁舎との関連も踏まえて検討していくと市長は答弁されました。市長には強いリーダーシップを持って予断を持たず,国家公務員共済組合連合会が所有している土地の購入を進めていただきたいと思います。照会があれば岡山市が手を挙げると認識してもよろしいのでしょうか,再度の御所見をお伺いして質問を終わります。 ○羽場頼三郎副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  では,隣接するゆうちょのセンター跡地の関係の答弁を申し上げたいと思います。 昨日答弁申し上げましたように,我々従来から当該土地の使い方,いわゆる目的ですね,目的と,そしてそれの財源,これらがやはり合理的なものではなければならない,市民に納得いただかなければならないというようなことを申し上げていました。その気持ちは全く変わらないわけであります。しかしながら,今回の代表質問で自民党・無所属の会を代表されての二嶋議員,そして明政クラブを代表されての三宅議員が庁舎との関連で御質問されたわけであります。6月議会でも同様の話があったと記憶しておりますが,そういった議論があるということは十分承知させていただいたと,それらを踏まえて検討させていただきたいということであります。十分検討させていただきたいと思います。 以上です。 ◎山脇健教育長  学力調査結果の公表ということにつきましては,繰り返しになりますけど,やはり今の岡山市の公表の仕方,示し方というのが私はいいのではないかと考えておるところでございます。 そしてまた,議員の言われたこの意味,目的ですね,それを保護者なり,もっと市民にも知っていただくということはしないといけないだろうと思います。当然,これは子どもたちの今の生活,学習の課題は何か,それの課題の解決に対してどうしていくのかというのが大きな狙いだろうと思いますので,そこはしっかり訴えていきたいと思っております。 以上でございます。 ○羽場頼三郎副議長  以上で藤原哲之議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時1分散会...