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09月12日-03号

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  1. 岡山市議会 2003-09-12
    09月12日-03号


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    平成15年 9月定例会    平成15年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第3号       9月12日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第165号議案~甲第232号議案      …………………………………会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第165号議案~甲第232号議案      ──────〇──────出席議員(51人)           1番  田 中 慎 弥君           2番  小 林 寿 雄君           3番  松 田 安 義君           4番  酒 見   寛君           5番  稲 葉 泰 子君           6番  藤 沢 和 弥君           7番  小 川 信 幸君           8番  浦 上 雅 彦君           9番  鷹 取 清 彦君           10番  田 口 裕 士君           11番  和 氣   健君           12番  太 田 武 正君           13番  藤 原 頼 武君           15番  升 永 市 郎君           16番  下 市 香乃美君           17番  松 岡   茂君           18番  藤 井 義 人君           19番  竹 永 光 恵君           20番  崎 本 敏 子君           21番  垪 和 秀 光君           22番  礒 谷 和 行君           23番  安 井   聰君           24番  佐々木 清 巳君           25番  三 宅 員 義君           26番  太 田 正 孝君           27番  成 本 俊 一君           28番  柴 田 健 二君           29番  田 原 清 正君           30番  横 田 悦 子君           31番  高 月 由起枝君           32番  本 郷 由 子君           33番  田 畑 賢 司君           34番  則 武 伸一郎君           35番  土 肥 啓 利君           36番  亀 井   章君           37番  宮 武   博君           38番  宮 川 日 吉君           39番  伏 見 源十郎君           40番  三 木 亮 治君           41番  若 井 達 子君           42番  吉 本 喜 一君           43番  羽 場 頼三郎君           44番  楠 木 忠 司君           45番  田 尻 祐 二君           46番  磯 野 昌 郎君           47番  山 田   勇君           48番  有 井 靖 和君           49番  花 岡   薫君           50番  藤 原   貢君           51番  則 武 宣 弘君           52番  垣 下 文 正君      …………………………………欠席議員(1人)           14番  松 島 重 綱君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  萩 原 誠 司君      助     役  菱 川 公 資君      助     役  井 口 義 也君      収  入  役  高 田 武 子君      参     与  原 口 英 夫君      参     与  成 田 孝 一君      国体・障害者スポーツ大会局長               黒 住 英 明君      総 務 局 長  広 瀬 慶 隆君      企 画 局 長  天 野 勝 昭君      財 政 局 長  角 田 秀 夫君      市 民 局 長  松 本 征 二君      西 大 寺支所長  蜂 谷 幸 男君      保 健 福祉局長  堀 川 幸 茂君      環 境 局 長  小 林 良 久君      経 済 局 長  小此鬼 正 規君      都 市 整備局長  池 上   進君      都市整備局まちづくり担当局長               青 山   昂君      下 水 道 局 長  井 上 茂 治君      水道事業管理者  植 松   健君      病院事業管理者  榊 原   宣君      副病院事業管理者 藤 原 作 馬君      市場事業管理者  清 水   陛君      消 防 局 長  荒 島 諄 宗君     選挙管理委員会      委     員  若 林 昭 吾君      事 務 局 長  古 新 和 美君     監 査 委 員      委     員  服 部 輝 正君     農 業 委 員 会      委     員  守 屋 彰 二君     教 育 委 員 会      委     員  田 邉 研 二君      委     員  内 田 通 子君      教  育  長  玉 光 源 爾君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  石 橋 洋 志君      次     長  松 本 正 子君      次     長  渡 辺 博 重君      総 務 課 長  森 岡   隆君      調 査 課 長  小野田 輝 久君      午前10時1分開議 ○副議長(楠木忠司君) 皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。      ───────────── ○副議長(楠木忠司君) 会議録署名議員に本郷議員,宮川議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○副議長(楠木忠司君) 本日の議事日程は,個人質問並びに甲第165号議案から甲第232号議案までの68件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1 個人質問 甲第165号議案~甲第232号議案      ───────────── ○副議長(楠木忠司君) 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第165号議案平成15年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下68件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして横田議員。     〔30番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆30番(横田悦子君) 皆さんおはようございます。 個人質問2日目,きょうのトップバッターを務めさせていただきます。きょう1日の最初,さわやかにというふうに思っているのですが,一昨日から大きな台風が日本を襲っています。観測史上7番目の大きさとか,風速75メートル,どんな風なのかなというふうに思いますけれど,窓ガラスが割れて被害を受けた方が多くあったり,また中には亡くなった方もいらっしゃるとか,本当に私たちも気をつけなくてはならないと思います。幸いにというか,岡山は割とそういう被害が少ないというふうに,私たちはどうしても安心しておりますけれど,災害はいつやってくるかわからないということです。 通告に従いまして質問に入ろうと思いますが,台風の話題から始めましたので,質問の順番は2番の防災ハザードマップ,まず,これから始めたいと思います。 「台風が来ることは避けられない!大地震はいつ起こるかわからない!まずは自分の身の安全,そして周囲で助け合い!被害を減らすには「防災」と「減災」の意識が大切です」と,このように書いてあるのは,岡山市防災対策室のホームページの冒頭です。まさにこのとおりで,私も今申し上げたいことはこれに尽きると言っていいと思います。いざというとき,危険に対処してやはり一人一人が我が身の安全対策をいかにとるか,これが防災の第一歩だと思います。そのためにはまず,身の回りの危険を具体的に知らなくてはなりません。今までも,議会で何人かの議員さんが取り上げていらっしゃいます防災ハザードマップの作成,そして戸別配布をしてくださいということですが,私もここで改めてこれの提案をしたいと思います。 ハザードマップの整備によりまして,市民がみずからの住まいであるとか,その周辺の危険度をより正確に具体的に知ることができます。そういうことで,家屋の耐震化の促進や適正な土地利用につながっていくとも思います。 中央防災会議というのがありますね。それの防災情報の共有化に関する専門調査会,この報告も出ておりますが,これを見ましても正確な情報の共有化が第一であって,平常時からの情報の的確な活用であるというふうに述べています。 まず質問の1,ハザードマップの作成について現在の市の考え方というのを問いたいと思います。 今までの答弁を見ますと,これは必要であるという認識はあり,そして検討するとおっしゃっています。しかし,今の状態ではこの中央防災会議の報告を見ても,それから今なされている県,それから市町村防災対策協議会のスケジュールから計算しましても,マップづくりは3年後に着手しようかといった大変スローなテンポです。これは少しでも早く着手をするべきだと私は考えています。いかがでしょうか。 それから今,各戸配布には既存の「防災の手引き」,この保存版というものがあります。皆さん見たことがありますか。多分これはもう六,七年前にできていると思います。しかし,これが足りないのは,地図がついてないんです。ですから,確かに一通りのことは書いてありますが,非常にこれは個人にとってみたら,配られても一般的な防災と,そういう情報でしかないんですね。じゃあ我が家はどうなのか,自分の足元がどうなってるのかということはわからないわけです。ですから,こういうことを地図に落として,危険情報はやっぱりきちんと知らせるということだというふうに思っています。 さらに言えば,この防災情報の中で,危険を知りましょうと書いている。書き上げている内容,私はこれを地図に落としてくださったら十分だというふうに思います。また時間があったら見てくださいね。 災害の要因となるもの,川,用水,ため池が近い。増水して堤防を越えたり堤防が決壊して危ない。児島湾の沿岸,高潮,高波,これで危ない。土地の標高,低地での浸水が危ない。軟弱な地盤,これも危ないですね。山の斜面やがけ崩れ,これも危険です。そして,工場など危険物のある場所,これを知らないと,火災,爆発事故,それから有毒ガスの発生,これが危険であると書いてあるんです。しかし,書いてあるだけでは我が身の危険はわからないんですよ。これをぜひ地図に落としていただきたいというふうに思いますね。 それから,当然ですが,避難経路とか避難地,避難場所,こういうことです。そうすると,一人一人が我が身の危険度,これを着実に知ることができ,さらに安全策がとれるということになります。 そして質問の3,作成手法です。これはつくるとして──つくっていただきたいのですが,ぜひ市民公募で,市民と行政との協働でつくっていただきたいというふうに思います。 そしてさらに,この情報は情報弱者対策をとるべきで,外国人市民であるとか高齢者,障害者への配慮もしていただきたいというふうに思います。 それでは,通告の1番に参ります。 まず,岡山市の将来ビジョンです。 自治体をめぐる情勢というのは今さまざまに変化しております。集権的な行政システム,これでは市民や住民の多様なニーズへの対応であるとか,地域ごとに異なる課題の解決を十分に行うことはできない。経済の低成長時代,今経済成長が鈍っております。これにより限られた財源のもとで,市民や住民によりよい行政サービスを提供するために,今さまざまな工夫が行われているところであります。 しかし,私たちにとって自治体のあるべき姿というのはまだ見えておりません。逆に自治体とは何なんだろうかということが問われる状況があります。地方公共団体といいますが,この公共性をどう考えるかということが問われているのだと思っております。公と私,その間の共の部分,この関係を整理すること,これは市民との対話の中で新しい公共性,新しい自治体の姿をつくり上げていくということが,今求められているというふうに思います。しかし,現実には全国的に拙速な手続による合併,これが自治体が抱える問題を解決する唯一の手段であるかのように進められているところです。 また,市場がこれまた万能であるかのように行政サービスの民営化が進められています。地域の自治体の,さらに言えば国の将来像が見えないということが,私たちに不安をもたらしています。伝統的な大きな政府でもなく,単純な市場原理主義でもなく,民間部門,NPOとかさまざまな民間非営利組織──営利企業もありますけど,それらを重要なファクターとしながら,緊密な連携をつくり出していく新しい行政の姿を模索していくべきときだと考えます。将来ビジョンの方向性として,1つは自治体連携をどういうふうにしていくか,そしてもう一つは,市民や民間との協働,これをどうしていくか,この2つについて質問したいと思います。 まずは広域連携。 新しい自治のあり方を考えるとき,合併だけではなく広域連携についてもその可能性を探るべきです。広域連携とは,法人格を持つ自治体同士,事業ごとの連携をするということ。岡山市は現在,倉敷市とまちづくり協議会を設置し,またそのほかの自治体ともさまざまな形で事業連携をしています。これらは地域の自治,それから独自性を生かした合理的かつ効率的な行政手法であると私は評価をしております。それぞれの自治体の進んだところ,優位性をより強化し,弱点を補強していく,そういうメリットがあります。任意協議会で合併論議が今進んでいる,そんな状況ですが,一方,広域連携のメリットは見逃すことができません。 質問ア,岡山市における広域連携の目的は何か,必要性をどう考えるのかということをお尋ねします。 効率性とか財政的な面ではどうでしょうか。それから,生活圏の拡大,変化,これらにおける住民ニーズに的確に対応できるのでしょうか。 それからイ,岡山市の広域行政の区域設定です。いろんな自治体と手を組んでおりますが,これらをどのように考えていくのでしょうか。 また,岡山市の広域連携の今後の行政課題,これをどう考えるのでしょうか。 2つ目,新しい公共,公民連携,PPPと書きました。これはパブリック・プライベート・パートナーシップ,PPPです。 市民やNPOなど市民団体,行政機関,民間事業者が相互に連携し,当事者間の開かれた討論を通じて協働関係を結んでいく。ここに新しい公共性の新しさがあると言っていいと思います。最近は公民連携のPPPの考え方がさまざまな形で導入され,またさまざま新しい言葉がはんらんしております。 まずア,私が今申し上げましたような新しい公共の考え方について御所見をお聞かせください。 イ,新しい公共,これからの公共性を論じるに当たり,最近地方自治法の改正が行われました。第244条,内容は公の施設の管理運営を株式会社など民間企業に委託できるようにするというものです。保育所とか特別養護老人ホーム,公民館,公園など広範囲なものが想定されていますね。この第244条は91年に改正されて,委託先に第三セクターをこのとき加えたものです。今回の法改正は管理の効率性を高め,ひいては住民の福祉の増進を図ることが目的だと言われていますが,公の施設行政における行政の責任があいまいになる,こういう危険性もはらんでおります。 ウ,次にPFIと活用指針,岡山市が案を発表しております。これについて少し質問をしたいと思います。岡山市のPFI導入についての質問です。 活用指針を見まして,日本政策投資銀行北海道支店公民パートナーシップの展開という報告を見ますと,これは別のなんですが,北海道内市町村アンケートが整理されていて,そこでは事業採算性の確保,それから役割分担──公民のですね,役割分担や責任所在の不明確性が活用の障害になるという意見が出されています。これはどこの自治体にも共通する,このPFIについての懸念だろうと思われます。 岡山市のPFI活用指針は,これにこたえるものになっているのかどうか,これが問われていると思います。PFIと従来手法との違いが一定整理されておりますが……,ホームページからとりましたこういう分厚いものですが,これの10ページに書いてあるところを見ました。そうしますと,事業評価が従来型公共事業では余りなされていないと自己評価されています。それに反してPFI事業ではVFM──バリュー・フォー・マネーといいますね,これの評価,公共による監視,モニタリングなど,これらによって評価しますと書かれているわけです。これまでこれらの評価方法が取り入れられず,残念ながら事業評価が甘かった,できていなかったというのは,これは行政すべての面で言えると思います。それなのに,なぜPFI方式でしたら,一転してこれらの事業評価がきちんとできると言えるのかと,そのことを疑問に思うわけです。これに対してどのような体制が確立されて,そしてノウハウが蓄積されているのか。単に目指すということであれば,やはり事業採算性の確保が不可能と私は考えるのですが,どうでしょうか。 それからウの2,リスク分担についてです。 「官民の双方で,そのリスクを最も制御できるものが負います」──これはガイドラインにありますが──と書いてありますが,その基準は何でしょうか。具体的に想定されるその事例を示して説明していただきたい。 ちなみに,岡山市東部余熱利用健康増進施設整備運営PFI事業を取り上げて,この「リスク分担の例」では,18ページでしたかね,運営段階のところで,入場者数,利用者の減少等による収入変動リスク,入場者が予想より下回った場合のリスクは,市も事業者も分担するというふうに書いてあります。何ででしょうか。なぜこうした場合のリスクを市も負わなくてはならないのかが,私はわかりませんね。運営をするのは事業者でありまして,市ではありません。そして,民間の経営ノウハウが生かされるということで評価されている。それなのに,なぜこうした場合に市がリスクを負わなくてはならないのかと思います。これでは従来型の公共事業と何ら変わりはなく,親方日の丸で,赤字が出れば市が補てんするということなんでしょうかね。管理運営の面で民間がノウハウを持っている分野であり,PFIに向いていると説明しながら,なぜ市がリスクを負う必要があるのか。これはマスコミの記事ですが,私も同様に理解できないところです。 こうした場合,事業者とどのような契約を交わしているのか。また,契約更改について,どのようなルールを持っているのかということもお尋ねしておきます。 ウの3です。これも同じく9月7日のS新聞ですが,PFIについて,当新田は19億円,約45%,東部は16億円,約41%の削減効果があると当局が試算していると伝えています。この試算の根拠を示していただきたいと思います。 そしてまた,試算のノウハウを市は独自に持っているのでしょうか。単に事業者に聞いたということでは,今後の監視だとかモニタリングということが不可能になります。 ウの4,行政評価について先駆的に紹介を行ってきた上山信一氏はPPPについて,今やPPPという言葉は広義の民間化概念のプロパガンダになった感があると批判的に見ていらっしゃいます。さまざまこれからのあり方が模索されているときですが,このPFIの活用指針,この指針も慎重に作成される必要があり,また今後の試行錯誤も予想されますが,指針自身の見直し体制についてはどのように考えているのでしょうか。 この項の質問は終わりまして,次3番目,人権政策についてです。 (1)男女共同参画社会の促進について。 基本法ができました。そして,自治体の条例化,行動プランが進む中で,ことし7月を国連の女性差別撤廃委員会から,日本政府のレポートに対して次のようなコメントが出されました。さまざまあるんですが,1点紹介いたしておきます。 委員会は,日本政府が,現在の男女の役割へのステレオタイプに基づいた態度を変えるために,人権教育と男女平等教育を含め,教育制度における総合的なプログラムを開発・実施し,女性差別撤廃条約と男女平等に向けた政府の責任についての情報を広く知らせるよう勧告する。委員会は,日本政府が,統計や世論調査を男女別だけでなく,年齢別にも分け,その結果に基づいて,子育ては母親と父親両方の社会的責任であるという認識を普及させることを目標として,さらに,メディアが,女性や,私的・公的分野における男女の平等な立場や責任について肯定的なイメージを発することを促すよう勧告するとあります。 性別役割意識は解消されつつあるというものの,家庭や地域,職場のあらゆる場面で,やはりまだ意識と実態の乖離は顕著です。さんかく条例では,性別にかかわらず市民一人一人の個性が輝く,住みよいまち,住みたいまちの創造をその目的に掲げています。その具体化,さんかくプランにおいては,こうした趣旨を踏まえて,リーディングプログラムをやっております。このリーディングプログラムの進捗状況をお尋ねしたいと思います。 リーディングその1は,男女平等を推進する教育・学習はどの程度進んでいるのかということです。例えば,学校での男女平等意識を育てる教育の充実,これはどうなんでしょうか。 それから,男女混合名簿の実施率,これはどうでしょうか。 昨日,イマージョン教育が話題になりました。そのときに市長の方からも,子ども時代のすり込みというのは,一生を左右するほど重大であるというふうにおっしゃられました。本当に教育は大切なんですね。教育長の御見解を伺いたいと思います。 リーディングのその2はDV対策ですが,これは市長の所信表明でありましたから,よろしいです。 リーディングその3,多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実ということです。 ここでお尋ねしたいのは,子育て支援策も重要で,私もこれは保健福祉委員会でも頑張ってやろうと思っていますが,この条例の趣旨,重要な柱は女性の「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の側面なんですね。妊娠・出産は個人の自由な選択が保障されるべきなんです。男女共同参画推進本部長・市長の見解を求めたいと思います。 リーディングその4,市の審議会委員への女性参画の推進について,男女いずれもが40%を下回らないクオーター制の導入を打ち出しています。この進捗状況はいかがでしょうか。 この項(2)性的少数者の人権配慮をです。 性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律がことし7月に成立し,性的少数者セクシャルマイノリティーのさまざまな問題が今表に出て,そして社会的認知が多少進んだというふうに思っています。しかし,まだ道は第一歩というところですね。具体的に,セクシャルマイノリティーの方々は,日常生活において次のような問題と直面しております。幾つか御紹介いたします。 まず,学校や職場で望まぬ制服の着用義務,これでやっぱりストレスがありますね。 それから2,就職に際して提出する住民票とかさまざまな書類,これの性別記載による外観と戸籍上の性との乖離,これに悩んでいらっしゃいます。 それから,住宅,アパート等賃貸契約に際しても,同様な理由で拒否されることがあります。 また,パートナーが同性の場合,婚姻を希望しても認められない。このこともありますね。それで,法的な保障がなかったり,税法上の不利益を受けたりします。 それから,公職選挙のこの入場券に性別記載があるために投票所でトラブルがある。だから,投票へ行きたくないというためらいがある。 また,性同一性障害の治療を受ける場合,医療機関が極めて限られている上,健康保険の適用外であるために多額の出費を強いられる。このような問題がある。 これは8月,私たちが,地方議員のグループで勉強会をしたときに,当事者の方がいらっしゃいまして,このような訴えをなさいました。私たちもぜひ行政の中で,これが解消できる部分があれば,このことに努めたいというふうに思っております。 それで,質問のア,公的文書における性別記載について,可能な限り削除していただきたいと思います。 イ,教育現場における性的少数者についての教育の充実をお願いしたい。 ウ,社会における性的少数者に対する差別をなくすための啓発をしていただきたいということです。 (3)同じく人権配慮の観点からです。公文書,同じく申請書類の本籍地の記載も可能な限り削除していただきたいと思います。 それでは,質問の4,住民基本台帳法と基本条例についてです。 昨年,住民基本台帳ネットワークシステムが稼働し,また本年第2次稼働,本格稼働が始まりました。これによりまして,よくも悪くも個人情報の保護に関しての市民の意識は格段に向上いたしました。しかし,住基法ではこの個人情報,住基法上の情報は第11条,何人も閲覧の請求ができますので,これはある意味,住基情報の大量閲覧ということで,一方では個人情報の保護に非常に神経質になりながら,一方では情報は垂れ流しという状況があるわけです。 これについて(1)大量閲覧を放置しておくことはできないと思います。岡山市は既に一定の規制をかけているようですが,これはあくまで事務取扱上の域を出ておりません。要綱を見ましたが,これにきちんと書かれていないわけですね。やはり個人情報保護の観点から,きちんと明文化されるべきだと思います。要綱,規則でお願いしたいと思います。 またさらに言えば,これは条例という提案もしたいわけですね。 (2)住民基本台帳法にのっとった基本条例の策定というのを提案したいと思います。 ア,今申し上げましたように住民基本台帳一覧表の閲覧についてです。請求者の本人確認であるとか請求目的の明確化であるとか利用方法の確認とかさまざまありますけれど,こういうことをきちんと明記されたい。 それからイ,ストーカー行為または暴力行為──DVですね,この被害者に対する個人情報の保護措置,これも必要だと考えます。 それからウ,住民基本台帳ネットワークシステムについて,今までさまざまセキュリティーについて,これは問題にしてまいりましたが,これについてもやはり条例化した上で,その中に明記していただきたいと,これが一番いい方法だと思っております。 このうちの1つは,システム送信情報についての安全を確保するために,県知事及び指定情報機関に対して調査をすることができるということを明記していただきたい。これは個人情報コントロール権にかかわることだと思います。 また2つ目,システムの切断は,現在,岡山市住民基本台帳ネットワークシステムセキュリティ管理規程,これに市長は個人情報の不適切な取り扱いが明白である場合,被害の拡大を緊急に防止する必要があるとき,システムを切断することができるということになっていますが,これは再三申し上げておりますように,やはり不十分というふうに思いますね。情報管理の安全性が侵害される差し迫った危険性があると認められるとき,つまり予防的に切断することができるということも含めて明記していただきたいと思います。漏えいや流出が確認されてから,おっ取り刀で腰を上げたのではもう被害甚大,間に合わないということです。 そして最後,障害児の教育,特別支援教育についてです。 現状認識は,特殊学級への在籍者,通級指導生徒の比率増加,重複障害の増加,種別の多様化,そして現場教員の専門性の不足などが挙げられています。 これで新しい特別支援教育プログラムということが立ち上げられたわけですが,これがことし3月に報告されております。数点質問いたします。 (1)個別の教育支援計画ですね。 障害のある子どもを生涯にわたって支援する観点から,一人一人のニーズを把握して,関係者・機関の連携による適切な教育的支援を効果的に行うために,教育的な指導や支援を目的とするのがこの計画ですね。 そうしますとア,乳幼児期から,小さいときから学校卒業までを通じて,一貫して的確な教育的支援を行うために,この個別プログラムの策定は,どこでだれがすることになるんでしょうか。 それからイ,個別の教育を保障する,徹底的に権利保障をするという観点から見ますと,現在行われている就学指導委員会のこの意味,目的を,私は変える必要があるのではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。 それからウ,教育の内容だけではなく,場を保障するためには,通学,通級,専門的訓練,この場を保障するために,医療,それから福祉,教育,これの強力な連携が必要だと考えます。この点についてはいかがでしょうか。 (2)学校での特別支援制度を整えるために,地域資源の活用として,養護学校の解体であるとかセンター化ということが挙げられています。この点についてはどのようにお考えでしょうか。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。よろしく御答弁をお願いいたします。 ○副議長(楠木忠司君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) どうも御苦労さまです。 横田議員の御質問に幾つかお答えします。 まず,広域行政,広域連携についてですが,その目的は効率化と市民サービスの拡大であります。その中に必要性もあるわけですが,当然ですけれども,同じことをやる中で効率性が高まると財政的にもプラスになります。そして,広域行政の範囲というのは,当然市民の方々の生活圏に対応をした広がりというものと,市民のニーズに対応した内容というものになるわけです。 例えば,保育園の交換みたいなことを議論してる,これは岡山に通勤される倉敷の市民の方がおられる,そういう状況に対応しているわけであります。区域設定というのは私どもはできませんけれども,相手がありますんで一緒にやろうよと言ってくれないとだめなもんですから,我々としては,当然市民の方々の生活圏の広がりというものをその外縁と考えて,その中で相手の自治体との合意がある地域と,こういうふうに考えているわけであります。 行政課題はさまざまありますけれども,あえて言うとすると,やはり相手の都市における広域連携に対する思いがあるかどうかということが,差し向き一番大きなハードの課題になってくるわけですね。倉敷の場合非常に進んでますけれども,さまざまな地域によっては,そういうことにもならないわけであります。 それから,新しい公共の考え方と。特段,私どもは新しい公共という考え方はとっておりませんが,恐らく岡山市といえば住民協働,市民協働というところに該当するわけですし,上山さんも言ってますけど,別にこれ新しいことでも何でもないんで,昔からこういう考え方というのはあった。それがある時期,減少してきたということかもしれません。岡山市でも,例えば戦後の時期においては,まさに住民協働ということが差し迫った課題としてあって,道を直すにしても地域の方々が一緒になって直しておったと。材料支給というような形の事業の進め方もあったわけで,これはある意味では,我々の社会の中に常にあるものを改めて問い直しているというふうに私どもとしては考えております。 それから,自治法の改正,これは私どもとしても市長会を通じて要望したわけであります。第三セクターしか出せないというんではなくて,幅を広げておく,そしてその中で厳正に議論をした上で,一番妥当な相手方との契約をしていく。 なぜそんなことになっているかというと,今まで抜け道を使ったわけですね。一たん間にかまして,さらに民間に渡すようなことで,コントロールが逆に及びにくいといういろんな問題点があった。それを透明にするというのが,この244条の課題であったというふうに認識をしております。 それから,男女共同参画の関係で,リプロダクティブ・ヘルス/ライツ,英語ですけども,日本語で言うと出産・妊娠に関する個人の権利,自由,そんなところでありますけれども,私どもは男女共同参画の条例,さんかく条例におきまして,妊娠,出産,その他性と生殖に関する事項について,みずからの決定が尊重されること及び生涯を通じた健康に配慮されることが必要であると,こういう考え方を明示しているわけでありまして,そういう意味で我々としては,しっかりこの条例の中に,言葉としては難しいですが,リプロダクティブ・ヘルス/ライツの考え方を明示をしているわけであります。 以上であります。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) 防災ハザードマップの作成について,その作成の考え方,「防災の手引き」の改訂,作成手法,災害・情報弱者対策の御質問に対して一括してお答え申し上げます。 災害による被害軽減のためには,行政による公助に加えまして,市民の自助,共助により地域の防災力を高めることが重要であり,そのためには市民の方々がそれぞれの地域の災害に関する危険要素を日ごろから認識し,備えることが減災につながると考えております。そのためのハザードマップの有効性は認識しておりまして,作成に向けて準備を進めているところであります。 また,マップに記載する情報内容の精査や議員御指摘の作成手法など,さらに検討を要する事項もありますが,関係部局や市民の方からの幅広い御意見を参考にしながら,着手できる部分から可及的速やかに作業に入りたいと考えております。 また,「防災の手引き」の改訂につきましても,ハザードマップの作成と関係してきますので,検討させていただくとともに,災害・情報弱者への周知につきましても,その方法等について研究させていただきたいと考えております。 以上です。 ◎企画局長(天野勝昭君) PFI等活用指針(案)に関してでございますが,まず事業評価の関係でございますけれども,岡山市では日ごとの目標づくりと評価の取り組みということを行ってございまして,従来型の公共事業におきましても評価を行っているところでございます。 PFIの場合には,事業の大部分を民間にゆだねるため,より厳格な監視,評価が必要でございまして,事業実施段階において公共が監視いたしまして,モニタリングなども実施して適正な公共サービスを確保していくということでございます。 監視,モニタリングに当たりましては,公共・公益的施設などにかかわる部分につきましては,市が,それから事業者とのリスク分担などにつきましては,外部の専門家のノウハウを用いまして行っているところでございます。 次に,リスク分担の関係でございますが,PFIにつきましては,性能発注という性格を持っているために,設計・建設段階におけるリスクは,大部分を事業者が負うということでございまして,市といたしましては,税制や規制などの制度変更などによるリスクを負うことが原則という考え方を持ってございます。 指針案には,リスク分担の一例として掲載しているものでございますが,基本的には収入変動リスクは事業者が負っているものでございまして,赤字が出た場合に市が補てんするという契約ではございません。 温浴施設の利用者の増減によって収入が増減するということでございますが,温浴施設の収入を市の収入としながら,特に東部余熱利用施設につきましては温泉という特殊要素がございますので,この温泉枯渇によるリスクの一部を市が負担するということで取り決めているものでございます。 なお,PFIでは基本的に事業全般,事業期間全般にわたりまして,あらかじめ詳細な契約書を取り決めていくものでございまして,途中での契約更改を予定しているというものではございません。 次に,従来手法とのバリュー・フォー・マネーの関係でございますが,従来の事業手法により実施した場合につきましては,設計,建設,維持管理,運営などの費用を積み上げまして,収入見込み額との差額をPFI手法による場合の事業者からの提案による市の実質負担額とを,それぞれ現在価格換算ベースで比較したということでございます。 なお,活用指針につきましては,現在その案を公表いたしまして,民間事業者や市の職員などからの意見も募りまして,指針としてまとめることにしておりますが,策定後につきましても,引き続き民間事業者などからの御意見や制度変更に対応するという必要もございます。国や他都市の事例なども研究いたしまして,よりよいものに随時改定していくという考え方を持っております。 以上でございます。 ◎市民局長(松本征二君) 男女共同参画社会の促進のうち,市の審議会委員への女性参画の推進の進捗状況はということでございますが,本年4月1日現在の審議会等への女性登用率は,前行動計画──いわゆる平成2年から12年でございますが──における当面の課題でありました30%を初めてクリアいたしまして,32.4%に達しているところです。この数字は,条例制定前の一昨年と比較しまして7.4ポイントの上昇,昨年4月からでも2.7ポイント上昇したものでありまして,平成15年8月,内閣府男女共同参画局の調べによりますと,全国の政令指定都市・中核市48市の中でも2位の好位置に占めているところでございます。 続きまして,性的少数者に対する差別をなくするための啓発をということでございますが,ことしのさんかくウイークでは,「性の多様性から見た男女共同参画社会」をテーマに,当事者をまじえた座談会を開催したほか,本年11月には,さんかく岡山におきまして,性同一性障害を乗り越え,自分らしく生きている当事者をお招きいたしましての講演会を予定いたしております。 今後も,性的少数者に対する差別や偏見の実態を広く訴えるとともに,性の多様性についての理解の浸透を図り,性別に起因する人権問題全般の解決に向けた普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 続きまして,住民基本台帳法と基本条例の中,大量閲覧の制限を要綱ないし規則で明文化をということと,基本条例の策定のうち,住民基本台帳の閲覧における個人情報の保護につきまして一括して御答弁申し上げます。 住民基本台帳の閲覧につきましては,現行の住民基本台帳法第11条で,何人でも,市町村長に対し,閲覧を請求することができると規定されておりますが,地方自治体にとりまして個人情報の保護は最重要課題の一つでありますので,本市といたしましても住民基本台帳の閲覧を公共目的に限定するよう,全国市長会などを通じまして国に要望しているところでございます。 閲覧の制限は,国民の権利義務にかかわる法律問題でもありまして,国において議論されているところでありますので,その結論を待って検討してまいりたいと考えております。 続きまして,基本条例の制定のうち,ストーカー・DV被害者の保護についてということでございますが,ストーカーまたはDV被害者に対する保護措置につきましては,岡山市男女共同参画専門委員会へ現在諮問しているところでございまして,その答申を待って検討を進めてまいりたいと考えております。 続きまして,基本条例の制定のうち,住基ネットにおける個人情報の保護についてでございますが,住基ネットへの差し迫った危険性があると認められるとき,予防的に切断すべきとの御指摘ではございますが,どのような状態のときがそれに該当するか,いつだれが判断するかが非常に難しく,現行の緊急時対応規定を適正かつ迅速に運用していくことで対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。よろしくお願いします。 ◎教育長(玉光源爾君) 人権に配慮した政策ということで,男女平等を推進する教育・学習はどの程度進んでおるのかということで,2点のお尋ねがありました。 その1つは,男女平等意識を育てる教育の充実はということと,それから混合名簿の実施率であります。 これは6月でもお尋ねがあった件だと思いますけれども,昨年度より,全校・園に校務分掌上,男女平等教育推進担当者という位置づけをしておるわけでありまして,昨年末も研修会を持っておりまして,その推進を図っておるところであります。学校現場では,やはり課題は持っておられるものの,なかなか絞りかねておるというような,そういう面もありまして,緒についたばっかりといいますか,そういう関係もあって,人権教育の一環としてのその授業で取り上げたり,それから教職員やPTA研修を実施したりしておるわけであります。 そういうことで,我々としても何か指針をということで,本年度末を目途に小学校における「男女平等教育の手引き」というのを,本年度末を目途に作成する予定であります。今後もその充実に努めてまいりたいと,このように考えております。 それから,混合名簿の使用率といいますか,実施率なんですけれども,本年度の初めの調査によりますと,幼稚園が96%,昨年が90%,それから,小学校が50%,昨年が33%,中学校が21%,昨年が18%ということになります。 もう一点の性的少数者の人権配慮をということで,教育現場における性的少数者に対しての教育の充実をということであります。 一人一人を大切にするという人権教育を推進する中で,児童・生徒に,性別に起因する問題として個々の多様性を尊重して,日常生活における人権にかかわる課題を,みんなの問題として解決することができる力を育成するということに努めておるわけであります。今後も人権に配慮した教育を進めてまいりたいと,このように思います。 それから,障害児教育「特別支援教育」ということで数点のお尋ねがあります。 その1点は,教育ニーズを保障するということで,乳幼児期から卒業までを通じて一貫した的確な教育支援をという,その計画策定はどこでだれがするんかという問題なんです。このことにつきましては,個別の支援計画について,障害のある子ども一人一人のニーズを的確に把握するという教育の視点から,適切に対応していくという考えであります。そのため長期的な視点で,学校・園が策定するものであります。このためには,子どもの在籍しておる学校・園と保護者,福祉関係者,医療関係者とが連携をいたしまして,個別の支援計画を引き継いでいくとともに,見直しを図っていくことが大切だと,このように考えております。 それから次は,就学指導委員会の意味,目的,手法を変える必要があるのではないかというお尋ねでございます。 このことにつきましては,岡山市では,14年度の文科省の第291号通達というのがございますが,これに基づきまして,障害のある児童・生徒に対しまして適切な就学指導を行うために,就学指導委員会を設置いたしております。就学指導委員会は,保護者の意向と,それから学校長の意見を大切にしながら,教育学,医学,心理学等の専門家が総合的な見地から,就学先について判断をし,助言する調査・相談・審議機関として重要な役割を果たしております。今後の国の動きも注視しながら,そのあり方について検討してまいりたいと,このように思います。 次に,教育の場を保障するということで,教育と福祉と医療の強力な連携が必要ではないかというお尋ねであります。 一人一人のニーズの把握ということはもう一番でありまして,教育的支援を行う上で,教育だけでなく福祉,それから医療等のさまざまな側面から多様な対応が必要であると考えておるわけでありまして,子どものニーズによっては,現在,関係機関,関係部局と連携を図っており,これはもう御指摘のとおりでございます。 人的支援につきましては,今後の特別支援教育のあり方,これは15年3月に最終報告が出ておりますけれども,それを受けまして解決しなければならない部分だと,このように考えております。 最後になりました。 学校での特別支援制度を整えるためにということで,地域資源の活用として,養護学校の解体,センター化が挙げられとると,県との協議はということであります。 現在,専門性の高い盲・聾・養護学校の先生方に,岡山市の障害児学級の担任等が相談に応じてもらっておるわけであります。今後,地域の特別支援教育センター的機能を有する学校としての国の方向性を見守ってまいりたいと,このように思います。 以上であります。 ◎参与(成田孝一君) 人権に配慮した政策のお尋ねの中で,性的少数者への人権配慮をという中,公的文書における性別記載について可能な限り削除をと,それから人権配慮の観点から公文書,申請書類の本籍地の記載も可能な限り削除をというお尋ねにつきまして一括してお答えいたします。 これまでの取り組みといたしましては,差別のない公正な採用選考を進めるために,企業等に対しまして本籍地や家族の状況等身元調査につながる可能性のある項目を除いた応募書類を採用するよう働きかけをいたしております。 また,現在,人権教育・啓発実施計画の策定作業を進めておりまして,全庁的に各種申請書や様式の項目が真に必要な事項か否か,不要な個人情報の収集になっていないか等を再点検しておりますが,その結果,改善の必要が認められるものにつきましては,各課と協議の上,対応してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔30番横田悦子君登壇〕 ◆30番(横田悦子君) それでは,再質問をしていきたいと思います。 今御答弁がありました中で,成田参与,人権について,私は,これはきょうはちょっと注目をして,公文書における性別記載,私はこれは削除をしてくださいというふうに申し上げました。今の御答弁では,対応していくというおっしゃり方でしたけれど,対応するということは不必要であれば削除をするということなのかどうか,もう一度やっぱりきちっと言葉で示していただきたいと思います。 それから,同じくちょっとあいまいだったなあと思うのは,ハザードマップの作成なんですね。こちらは作成に向けて今準備をしているということでした。可及的速やかにというか,早期に着手に入りたいというふうにおっしゃいました。入ってくださる,本当に結構だと思うんですね。他都市の調査・研究もしながらということでしたけれど,こういうことを言ってはあれですけれど,はえば立て,立てば歩めではないですけれど,どの辺をやっぱり目標にして着手して,かなり時間はかかるとは思うのですが,どの程度の時間でもってハザードマップを仕上げて,市民の皆さんに提供できるというふうに考えていらっしゃるのか,その辺をやはり私は聞きたいと思いますね。 それから,広域連携等について,効率的,財政的な面はどうでしょうかというふうにちょっと聞きました。昨日の議論でも市長の方から,これは柴田議員の質問に関して,合併と広域連携について周辺自治体,それから倉敷とやってどうであるかという,財政的な面でちょっと試算をしてみたと。これはきょうの新聞報道にもありました。そして,周辺とは合併でよいと,倉敷とは合併よりは広域連携の方がいいのだと,こういう財政的な試算をしたことがあるというふうにおっしゃっています。その試算に基づいてこういう結論を出していると思うんですが,そうすると今,倉敷ないし,周辺の自治体との財政シミュレーションというのはできているんですね。このことをちょっとお尋ねしたい。できているんなら後で,後でというか,ここで示せとは言いませんけれど,いただきたいと思うんですけれど,あるのかどうかということをお尋ねしておきます。 そうですね。もう時間がないですから,ちょっとこれでよろしいです。(拍手) ○副議長(楠木忠司君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 公文書における男女記載の問題,男女だけではなくて,ほかにもいろんな情報が入ってるケースがあるんですけれども,先ほど成田参与が言いましたように今検討中ですが,趣旨としては要らないものは書かなくていいようにすると,この方向で我々は検討を進めておりますので,よろしくお願いします。 シミュレーション,これは周辺地域全体と,年次的なシミュレーションじゃないんですけれども,断面的なシミュレーションとしてやったのがありますので,これは企画局でやったシミュレーションがありますね,周辺の囲まれてる全部の地域と……,ええ,お示しできると思いますので,またお示しをしたいと思います。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) ハザードマップについて早期に入りたいと答弁したけども,どの程度かという御質問ですが,答弁の中では他都市を調査するとかというんじゃなくて,私は言ってないんですが,その中で県市町村防災対策協議会という,議員さんの紹介もありましたけども,そこで,今県と一緒になって調査しております。多分これが今年度中ぐらいに,ある程度考え方が出てくるのかなと思ってます。それを受けまして私どもとしても,市としてできることはできるだけやっていけるように早くしていきたいなと,こう思ってます。ただ,やはり市民の方々に,でき上がったものが評価されるようなものにしていきたいということもございますので,ちょっと時期をいつというんじゃなくて,早急に,できるだけ早くやりたいと,こういうことで御理解願いたいと思います。     〔30番横田悦子君登壇〕 ◆30番(横田悦子君) 再々質問です。 1つは,財政シミュレーション,今あるというふうにおっしゃいました。私は特別委員会でも,財政シミュレーションを示してくださいというお話をしているんですが,これは合併に関してですが,しかしなかなかできないというふうなお話です。今の財政シミュレーション,今あるものでいいですから,ぜひ委員会では示していただいて,議論の土台にしていきたいと思いますので,お願いいたします。 それから,ハザードマップについて,今,県,それから市町村防災対策協議会,ここで今議論をしているからというふうに,このことだと思うのですが,しかし,これは15年5月20日から設置ということで,この規約ができているんですけれど,実態は設置されただけで何ら動きがないというふうに聞いております。 私は,岡山市としては,確かにこういういろんな連携した医療の場もあるのでしょうが,岡山市として,これは早期に着手をするということだと思いましたので,こちらの協議の進展ぐあいを見ながらということではなくて,やはり独自にその辺は判断して動きをつくっていただきたいというふうに思います。 情報をいただくのは他都市であったり,それから県全体から情報をいただかなくてはできない部分がありますけれど,しかし着手することはできますということでお願いいたします。 それから,性別記載は削除するということ,大変にありがとうございます。 よろしくお願いいたします。(拍手) ○副議長(楠木忠司君) 当局の答弁を求めます。
    ◎総務局長(広瀬慶隆君) 県と協議だけじゃなくて,岡山市として早期に独自でやっていけという再々質問でございますが,これにつきましては,やはり県全体の統一とやり方というのも一つはあるんじゃないかなと思ってます。例えば,情報ごとの図面にするのか,それとも複数情報を1枚にまとめるのか,いろんな観点からの検討がございます。 いずれにしましても,御要望を踏まえまして,市としても鋭意努力していきたいと,こう考えております。 以上でございます。 ◎企画局長(天野勝昭君) 財政シミュレーション,合併との関係ということでございましたけども,私ども企画局として勉強の意味で,これはあくまでも隣接している,境界を接しているところ,十数自治体あったと思いますが,それぞれ1対1での仮定でということでございますので,今の合併の枠組みとは全く関係ございません。 ○副議長(楠木忠司君) 次は,順序に従いまして土肥議員。     〔35番土肥啓利君登壇,拍手〕 ◆35番(土肥啓利君) 久しぶりに登壇をさせていただいております。監査委員を2年間させていただいておりまして,自分で勝手に遠慮をしておったわけでありますが,その間,多くの議員の方々が毎回毎回登壇をされて,熱心な議論をされておるのをただただ拝聴ばかりしておりました。ここらでやらないと何か仲間外れになるんじゃないかなと思い直しまして,登壇をした次第であります。 今,お隣の倉敷も本会議中でありますが,お聞きしますと質問者は16名なんですね。我が議会は,傍聴者の方々いらっしゃいますが,30名登壇をいたします。きのう7名,きょうも7名ということで,議長もきのうは非常にお疲れになったんじゃないかと思いますが,きょうは交代をされております。そういうことで,非常に活発な議論が行われるということはすばらしいことだなと思います。 我々議会の質問意欲というものも全国有数ですね。他都市へ視察に参りましても,我が市が1番,一番多い質問者の登壇ということで鳴らしております。議員のその意欲もそうでありますけれども,萩原市長の答弁意欲も,これはもう恐らくは有数の都市であろうかと思います。そういう意味で,議会と当局の議論がかみ合うといいますか,そのことが市政の向上につながるんだろうと思います。議員の質問が多いということは,いろんなところで議員に市民のニーズが伝わっておると,それをこの本会議で──本会議ばかりがその場じゃないんですけれども,本会議はそれを発表するわかりやすい場所でありますから,そのことがこれからも求められておると思います。私もそういう面で,これから多少汗をかいていきたいなと思っております。 以下,通告をいたしております4項について,順次御質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に,文化行政についてお伺いをいたしたいと思います。 今日,市民の文化振興の充実を求める声は大きな高まりを見せております。国・文化庁においても,21世紀に向けた文化立国の創造のため,学識経験者で構成された文化政策推進会議の報告を踏まえて,平成10年3月31日に,文化振興マスタープランを策定し,その実現に向け取り組みを進めていることは御承知のとおりであります。 さらには,平成13年12月には議員立法として,文化芸術振興基本法が法制化されております。法の附帯決議では,衆・参両院とも文化芸術活動を行うものの自主性及び創造性を尊重し,その活動内容への不干渉が明記されております。文化は人として生きるあかしであり,創造的な営みの中で自己の可能性を追求する根源的な要求であり,生きがいであり,相互の理解と尊重の中で培われていくものであると言われております。 また,今日,経済の低迷と長引く不況,子どもたちを取り巻く社会環境の悪化や連続する低年齢化の犯罪など,深刻な社会問題が山積してきております。こうした中で人間性の回復,真の意味で豊かな生活,豊かな社会を築く原動力を文化や芸術に求めるのは極めて自然な動きであり,成り行きであります。また,国際的な視点に立ったときに,平和が切に望まれる時代を迎えておると思いますし,その意味においても外国諸都市間相互の理解の促進や友好親善のために,芸術・文化が果たす役割は高まる一方ではないでしょうか。 本市におきましても,市民が主体となり,さまざまな文化活動が展開されております。余暇時間の拡大等に伴い,市民の活動はこれまで以上に活発になっていくことと思います。文化の振興は生活を豊かにすることはもとより,人々との交流を通して地域の振興,活性化にも多大なる貢献をしていくことと考えます。すぐれた芸術・文化に触れる受け手から,市民みずからが文化活動に積極的に参加していくことにより,個性ある地域文化の新たなる発展が進められているという大きな歴史の流れの中で,今,市民自身が企画し,運営していくという文化活動の自立支援が求められているところでもあります。 現在,これらを満たす公的な施設としては,県立総合文化センターぐらいしか見当たりません。ギャラリー部門では,今の施設ではとても賄い切れないとのことを聞かされております。 これは,文化センターの,大森さんという元文化課長さんから熱心にお話を伺った経緯があるわけでありますが,例えば,NGOの文化団体が昨年秋に韓国美術協会の富川支部と交流をされたようにお聞きしております。韓国側では,すばらしい会場が用意されておったようです。我が市で今度はやりましょうということで岡山でやったんですけれども,展示場としては工夫に乏しいままの3丁目劇場の2階でやるしかなかったということであります。寂しい思いであったということであります。 またもう一つは,ママカリフォーラムの2階にギャラリーがあるわけですが,ここはちょっと使用料が高いということで,とても手が出ないということでありました。お気づきの議員さんは多くいらっしゃると思いますが,ことしも今月18日だったと思いますが,5日間,岡山での計画があるそうです。これはやっとベネッセの本社にあります旧国吉美術館跡をお借りする予定であるとお聞きしております。これは無料でお借りするそうですが,このように,幾つかのジャンルの芸術・文化活動の発表の場を提供できる,公設民営化の考え方を取り入れた中規模ギャラリーの設置が大きく求められてきております。 また,その集積ともなる市立美術館の設置要望も高まってきております。申し上げたいのは,このことは我が市が今近隣の市や町と合併の議論を,政令市を目指そうと,そういう議論をしておる今日において,拠点都市として住んでみたいまち,住んでいてよかったなというお話も議会の質問の中にも出てきますけれども,周辺から住んでみたいまち,そういう我が市のまちづくりの成熟度を問われているところでもあろうと思います。これらの強いニーズに対して,急務の対策として取り組みを開始すべきと考えますので,以下お伺いをいたします。 1,岡山市の文化振興に対する考え方,マスタープランなどをお示しいただきたいと思います。 2点目に,文化を振興するために地方公共団体はどのようなことに力を入れるべきか,お考えをお伺いいたしたいと思います。 ちなみに,文化庁の調査では,市民みずからが企画,運営し,採算性に責任を持つ新しいスタイルの文化施設を整備,充実するのが45.5%ということで,圧倒的であったということであります。 そのほか,指導者を養成,派遣する。文化に対する情報を提供する。また,文化事業,文化行事を実施する。文化活動の国際交流を推進する。学校や文化施設での芸術鑑賞教育を充実する。文化活動の支援のため補助金を出したり基金をつくる。こういう項目でアンケートをとった経緯があるわけであります。 ギャラリー部門,その他の文化施設の充実度の評価が,ギャラリー部門だけでなくて,県立美術館もそうなんです,それから,オリエントもそうなんですが,県外から見ると,岡山の文化施設と我々が認識しておるところも,評価は決して高くないんですね。ですから,「井の中のカワズ」とは言いませんが,よく見渡してみると,我がまちの文化施設というのは少し思い入れが欠落しているなあということを,今気づいてほしいんですね。そういうふうに私は思っておりますし,多くの方々からそういう意見もいただいておりますので,御認識をいただきたいなと思います。御答弁をお願いして,この項を終わりたいと思います。 次に,おくれている西署跡地利用計画についてお伺いをいたします。 今,跡地利用ということで,出石や深柢の学校跡地も議論をしているところでありますが,私は西署跡地についてお伺いをしたいと思います。 今,岡山駅西地区は,平成17年の岡山国体開催を間近に控えて,駅元町再開発事業や下石井・岩井線整備が進められており,岡山駅西口広場や東西連絡通路の整備も今年度事業着手の運びとなったところであります。東口と一体となった我が市の顔づくりが進みつつあることは,当局を初めとした関係各位の御努力のたまものと称賛を惜しまないところであります。 一方で,同じ駅西地区においても,奉還町商店街を中心とした北西部のエリアを見ますと,周辺の伊島や三門学区を含め,西警察署や県立短大の移転や官舎の整理なども起因し,昭和57年当時約3万5,000人いた人口が,平成14年には約2万8,000人と7,000人以上も減少いたしております。石井学区だけでも17年前は,ちょうど私が議員に初当選をさせていただいたころですけれども,有権者が1万人おられたんですね。今はもう約7,000人ほど,3,000人減ったんです。大きな危機感を私は,(笑声)いや私のためにじゃないですよ,地域の危機感を覚えておるということを御披瀝しておきたいと思いますが,住民の流出と高齢化と相まって,当時のにぎわいがなくなってきております。 このような状況の中で,岡山西警察署跡地の当時の総合サポートセンター整備構想は,地区の活性化につながる構想と,当時の関係者も大きな期待をしておりましたが,厳しい財政状況や社会情勢の変化などさまざまな要因により,平成11年秋の臨時財政調査会の同構想は見直しとなり,市民ニーズに基づいた新たな構想を検討すべきとの意見を受け,同構想は中止となりました。西署跡地の活用については,市民ニーズに基づいた新たな構想を検討すべきとの臨時財政調査会の意見を受けて,既に4年を経過しようといたしておりますが,市当局からいまだに新たな構想,利用計画が示されておりません。跡地は現在も当時のままで,一部交番として利用されているにすぎません。これはもう日本で最大の派出所と言われております。 地元としては,地域の活性化に資する施設整備を望んでおりますし,岡山西署跡地の活用により,住む人と訪れる人を回復し,にぎわいを取り戻す利用構想を公民一体となって進めるため,岡山西警察署跡地活用促進期成会が先般再編されました。 11年前,正確に言いますと10年とちょっと前ですが,当時は安宅市長さんでありましたけれども,私がここで質問をさせていただきました。そのときの私の質問に対しまして,我が市が県と相談をしながら主体的に取り組みをするとの答弁がありました。これは平成5年3月9日でありました。3月10日の新聞には,この間確認しましたけれども,大きくそれが市政欄へ掲載されておりました。懐かしくそれを読んだんですけれども,市長にもちょっとお見せしたように思いますけどね。3月9日でありました。 さらに,1年を経過した平成6年6月17日の私の質問でも同じような答弁がありました。そのころから地元の連合町内会長──石井・三門・伊島──を中心に奉還町商店街の方々も含めて参加され,いろいろと議論されてまいりました。あれから10年が経過をし,現在,一体市の考えはどうなっとんかという声が高まります中で,きょう申し上げます石井,伊島を中心とする方々で再起された期成会が,先日,市長室にも要請のごあいさつに来られたところでもあります。今度は,市が地域に対して計画の素案を示す番だとの話を伺ったのであります。今進められている都市計画における容積率の見直しを一刻も早く行うことにより,より一層地域の活性化に資する跡地利用構想が策定されるものと期待されているところであります。そこで数点お伺いをいたします。 1,計画は市民ニーズに基づいた構想づくりが必要であり,地域の状況を踏まえますと,子育て世代を中心とした居住施設を核として,にぎわいや地域活動の支援機能を備え持つ複合施設が望ましいとの基本的なニーズもありますが,市は跡地利用をどのように取り組もうと考えておられますか。まちづくり,公民パートナーシップの観点からお答えをいただきたいと思います。 2番目,現在,土地の有効利用を図るために,周辺においても容積率の見直しが進められておりますが,どのような状況にあるのか,お尋ねをいたしたいと思います。 3,この約3,900平方メートルある敷地は,もう御承知のように県有地と市有地が一緒にあります。県有地につきましては,県も早急にこの土地を次の計画に移して処分をしたいとの意向が強いと聞いております。県との協議がどのように現在進められておられるでしょうか。 以上,西署の関連についての質問とさせていただきます。 3番目,ごみ手数料の見直しについてお伺いをいたしたいと思います。 我が市におきましては,平成12年5月に制定されました国の循環型社会形成推進基本法に基づいて資源を有効に活用し,環境への負荷を抑制していく,持続可能なサステイナブルな資源循環型社会の構築を目指しておるわけでありますが,ライフスタイルや経済活動を見直し,分別収集の完全実施,リサイクル推進の各種補助制度の整備,そして不法投棄対策,粗大ごみの有料戸別収集など,いろいろと施策を実施する中で,ごみの発生抑制と再利用・再資源化を促進するシステムを追求してきたわけですが,この点については,過去私も2年前から環境消防水道委員会の委員の一人として,その中で議論をしてまいりました。で,一定の評価をすべきと,これは考えております。 この7月には,循環型社会の構築という目的のもとに,廃棄物処理及びリサイクルにかかわる産・学・官・民の協働による岡山市エコ技術研究会としてこれを設立し,前進が図られているわけですが,今後さまざまな研究テーマを通じての技術サポートも期待されておるところであります。 また,近隣自治体がごみ処理の対応に苦しむ現状において,我が市においては市民の理解と協力を得る中で,東部クリーンセンター,東部リサイクルプラザ,また岡南環境センターの再稼働や山上新最終処分場の建設など,先駆的なごみ処理体制をもって広域的なごみ処理への協力,また貢献ができていることは,市民として,他都市との比較において優位な気持ちで誇りともなっていると私は認識をいたしております。 一方で,平成10年度から平成14年度の5年間のごみの量に目を向けますと,家庭から排出されるごみの量については,粗大ごみの駆け込み排出があった平成12年度を除いては,年間16万2,000トンから16万5,000トンとほぼ横ばいで推移してきておりますが,事業系ごみにつきましては,年間6万9,000トンから7万8,000トンと,伸び率にして13%も増加しているのが現状のようであります。これは,家庭系ごみは市民による減量化,資源化が定着してきたものの,事業系のごみはダイオキシン類の排出規制強化による増加が大きな原因となって,それらの減量化を上回ったものと考えられております。 事業活動に伴って生じたごみについては,みずからの責任において適正にこれを処理しなければならないという,当然,事業者としての責務があるわけでありますが,家庭系のごみと一緒に市の処理施設で処理をされているのが実態となっているのであります。そして,事業系ごみの処理手数料につきましては,100キログラム当たり,平成6年に410円から600円に改定したわけです。平成8年では600円から900円にこれを改定したんですね。その時点でのごみ処理施設のランニングコストから求めたごみ処理原価に対応して改定してきたものと認識しているわけですが,我が市においては,前回の改定以来,財政状況の厳しい中で施設整備を推進してきたのでありますが,ごみ処理原価と現行のごみ処理手数料の100キログラム当たり920円のバランスも崩れてきておると推察いたしております。 また,事業系ごみの発生,排出を抑制するためにも,これまで実施してきた施策の徹底だけではなくて,市が負担するごみ処理原価に応じた適正なコストの負担を求めることが必要となっていると考えます。そこでお尋ねをいたします。 1,今後において,事業系ごみの処理手数料をできるだけ早い時期に見直すことが必要と思いますが,その検討は具体的になされておりますか。 2,見直しを検討しているとすれば,どのような考え方で,いつごろに実施すべきか,その見通しをお示しいただきたいと思います。 3,見直しを実施した場合の収入増は,およそどのくらいの額で,その収入は一体どのようなことに活用されることになるのか,その用途についてもお伺いをしたいと思います。 4,ごみの減量化・資源化についても効果があると考えますが,具体的に御所見をお伺いいたしておきます。 5,処理手数料の見直しによって,事業系ごみの不法な投棄,あるいはまた,事業者による直接の焼却が不法に隠れた場所で行われる可能性が大きくなることについて,防止策は考えておられますか。私の近所においても,そういう指摘をいただいておるケースがありますので,あえてお尋ねをいたしておきます。 以上,5点について御答弁をお願いいたしておきます。 最後ですね。4番目の自衛隊への協力についてお伺いをいたしたいと思います。 先日,9月5日に市内のホテルの会場で,社団法人全国自衛隊父兄会岡山支部連合会──これは昭和33年8月25日に設立された会──の主催による中国5県の父兄会の会長等の会議が開催されました。これからの自衛隊,そして自衛隊の任務について,またその処遇についていろいろ議論がなされました。県選出の代議士,知事の代理,県議会議長,倉敷市長さんも萩原市長も御出席をされておりました。その席におきまして,イラク復興支援特別法が国会で承認されました今日,派遣隊員の危険手当や不慮の事故の際の補償問題について,同時にPKO活動等危険区域に派遣される隊員の安全保障,また処遇の改善について議論がなされました。日本の国として国際的な責務を果たすことが目的で,戦闘地域の残る国での活動だけに,その処遇は手厚く願いたいとの要望も強くなされたのであります。 過去の例を見ますと,国家公務員は死亡の場合の賞じゅつ金──弔慰金ですね──は6,000万円,最近ではカンボジアでポルポト派によると見られます襲撃事件での倉敷市出身の高田晴行警視や,国連タジキスタンの監視団の政務官として射殺された秋野豊前筑波大学助教授の例があります。これらの改善を図り,手当金として,海外へ派遣された自衛官に対して,PKO協力法に基づき特別手当が支給されること,手当は現地の治安,風土,気候の勤務環境など,そして輸送や施設整備などの業務内容等で決まることとされ,また,イラク派遣については,国においてテロ特別措置法,イラク特別措置法が検討されておりますが,イラクでは米兵が殺害されるなど治安が悪化し,現地の最高気温が40度から50度と気候も厳しい状況を考えますとき,この点での処遇を考えなければなりません。そして,現地での疾病や災害,負傷等があったときの手当の問題,帰還時の各種待遇の問題も含めて,さまざまな課題について確認されました。 当然のこととして,これらは国政において責任ある対応がなされなければなりません。今日,これから国防の議論がなされ,今後の方針が問われることは必然であります。身近におきましても,予知することのできない有事の際の危険に遭遇する可能性が否定できない今日,国の安泰や国民の安全,平和を守るのは,当面において自衛隊であり,これを避けることができない自衛隊員でありますから,この任務に対して我々国民の一人一人が,今までにも増して感謝の気持ちを持つべきだと私は思います。 今まで主に台風や洪水や地震といった災害,あるいは航空機事故などの身近な災害の復旧に対して,さまざまな活躍いただいているのが現状であります。地方の自治体として,我が市においても三軒屋の駐屯地を有する岡山市として,さらに何がどのように自衛隊に協力ができるのか,防衛の必要性に対して国民的基盤を確立するために市民に対してどのように啓発をしていこうとされておりますか。自衛隊の使命がより高いものになってくるこれからにおいて,心ある国民はその責任を痛切に感じておることと思いますので,市長の御所見をお伺いいたしたいと思います。 自衛隊におかれては,日本の国が戦争に陥ることがないよう,防衛という抑止力を堅持すると,その中での活躍を願いながら質問とさせていただきたいと思います。 以上,お伺いいたしましたけれども,時間のこともありますので,再質問がないように明解に前向きな答弁をお願いいたします。2秒でもできますからね。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(楠木忠司君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 久しぶりの御質問,大変に御苦労さんでございました。拝聴させていただきました。 まず,文化の話でありますけれども,岡山市の将来ビジョン,これ基本は国際・福祉都市であり,住み続けたいまちというようなことになってますけども,その非常に大きな柱の中に,文化政策というのが総合政策審議会の答申の中でも位置づけられております。これが,基本的な考え方の本当のコアなんですけども,やはり文化というものがなければ,そのまちの独自性であるとか,あるいは誇りといったものにつながらない。したがって,文化というものを保持,そして振興していくというのは,およそ社会が存立する一つの基本だというような御指摘を土肥さんからもいただいておりますけども,まさにそういうふうに考えています。 そして,その文化行政の力点ということなんですけれども,国際・福祉都市であり,住み続けたいまちということになってくると,やはり参加型のものというのが大変重要になってくると思います。 せんだって,女性の合唱グループの方が市長室にお越しになられまして,やっぱり言うんです,歌ってみたらよかったと,参加してみて本当に阿波踊りの気持ちがわかったと,同じあほなら踊らにゃ損,損というのがよくわかりましたと。その言葉をすべての方がおっしゃってましたけど,その辺のことも含めて参加できる文化,参加できる文化施設というのが必要じゃないかなという気がいたしております。 今まさに岡山音楽祭の会期中でもあり,県展の会期中でもありますが,音楽祭においても参加というのが,今非常に前向きにとらえられています。市民の方々の声を聞くと,練習場が欲しいなと,特にパートの練習場が欲しいなみたいな声が大きい。あるいはおっしゃったように,絵をかく方,書道の方,お花を生けられる方,とにかくスペースが欲しいんだという声,これはもう大変大きいわけでございます。 さらに,いつも使わせていただいている県の総合文化センターが平成16年度から改修になるということは,当面使えないというんで,今いろんな人が,私も仲間が多いんですけども,どうすりゃあと言うて,もうやめようかとか,1回休もうかとか,倉敷へ行こうかとか,さまざまなことで悩んでおられる状況を目の当たりしております。 この間もちょっと言いましたけども,そういう状況については,実は私どもの文化は,企画局とそれから教育委員会が主に今やってるんですけれども,両方とも最近割とひしひし感じる状況になっております。さらに,御質問にもありましたけども,今後の合併,特に合併というか政令市へ向けての話の中で,この辺夢を持ってプランづくりを一回してみようじゃないかという議論が出つつありまして,この議会の終了後になると思いますけれども,両局で検討チームというのをつくって,生涯教育,文化,範囲をどこまで置くのかは別として,どんな夢が語れるんだろうかということを一度,予算のことを考えずに自由に若い人の声も聞きながら出してくれんかという段取りに今なっております。恐らくその中に,今お尋ねの中規模ギャラリーみたいなセンスも,当然どこかに含まれるんじゃないかというふうに思います。請う御期待をというのが,きょうの私のできる最大の答弁であります。 それから,西署の跡地なんですが,いろんな議論を御紹介いただきましてありがとうございます。まさにそのとおりであります。あえて言うと,機が熟してきたのかなという思い,その一つはお尋ねにありましたように,あの地域全体の容積率の見直しというのが進んでおります。幹線道路沿線について,近隣商業地域から商業地域への変更,つまり率で言うと容積率が200から400ないしは500になる,そういう方向性の中で,今見直し案ができてますが,それを市民の方々に意見を聞こう,公聴会を開こうということで今手続を進めております。 そういう手続を経て,さらに都計審の議を経る必要がありますが,平成16年度当初の決定というのが今のところの目標になってます。タイムスケジュールになってます。そういうことでの環境整備ができている。 それから,もう一個はこれは議員も恐らくおわかりだと思うんですけども,あそこは西口のエリアですから,西口についての開発方針が大体見えてきた。そうするとやはり西署一帯の持つ意味が,これはまさに議員御指摘になったように,1万人が7,000人になって,3,000人の有権者が減ってるという状況を一体どう考えるかという,有権者問題のみならず商業の方々も,僕も奉還町の方々に聞いてみたんですけれども,やっぱり買い物客は地元がいいと,地元に住んでほしいと,こういう強い声がありますね。あるときは買い物客になり,あるときは投票する意味で,とにかく住民の集積というものが減ったことが,非常に大きな問題なんだという意識もある。また,駅の整備の中でここは非常に住むのにいいところになってくると,こういう意識にもつながりつつある。ある意味じゃ,機が熟しつつある,そんなような気もしております。さらに手法として,これも議員の言葉を使わせていただきますと,公民パートナーシップ,我々で言うと住民協働あるいは民間との協働作業と,こういうことになるんですけども,そういう形をとるという考え,これは私どもも大いに賛成であります。 そういたしますと,私ども本腰を入れてやらにゃいかんということで,企画局の事業政策課にこの件を付託するとか担当して,しっかり我々のサイドからの提案というものができるようにしなきゃいかんと思います。 なお,県有地と市有地が混在しているのが西署ですので,県との調整というものもあるし,県との関係でも御協力いただきたい。その辺地元の方々の後押しをいただきながら,県との調整をしていきたいと思っております。 それから,自衛隊の件でありますけれども,私もお尋ねのように,その会合には参加をさせていただきまして,私が申し上げたのは,一つはいつも感ずることですけれども,自衛隊に,あるいは自衛隊の学校に,入隊,入校される子弟の方々が,岡山市からも激しい競争の目をくぐって行かれるわけですが,1年たって帰ってきて,報告をされる姿を見ると,物すごい成長の跡が見える。我々としては,郷土岡山の代表としてみんなの気持ち,感謝の気持ち,そして誇りの気持ちを持って送り出すことに努めているんだということを申し上げさせていただいたわけであります。恐らくそれが,日本全体として同じ気持ちになって,今度は海外の業務,職務に当たられる方々に,ありがとう,頑張ってくれよというような気持ちが全体に広がっていくことが,こういった問題の最大のバックグラウンドになると思うんです。 もちろん職業というのはさまざまあるから,そのすべてに対して,我々は感謝の気持ちというものを持ってお互いに助け合っていこうと,これが社会の基本でありますけれども,殊に,こういった困難な事業に国を代表して,あるいは世界の平和というものを願う立場を代表して頑張っておられる方々に対する社会的な正しい認識,感謝の気持ち,こういうものがベースになるべきであり,そのところをしっかり私どもとしても,市として,あるいは政治家萩原として表明していきたいと。恐らく同じ気持ちをお持ちじゃないかと思います。 それから,事業系ごみの話でありますけれども,御指摘のように,ごみの手数料についてはさまざまな変遷を通してきて,恐らく今,事業系のところが最もある意味でいびつになってしまってるわけであります。手数料は,それぞれこれも御指摘がありましたけども,ランニングコスト,運営費をベースにやっておりますけれども,現行の手数料について言いますと,平成8年3月の改定から変わっていない。そして,その間にさまざまな施設が改変され,あるいはできてるわけですから,ランニングコストだけとってみても随分変わってる可能性がある,高度処理になってきている,そういうことであります。さらに,それだけでいいのかという御指摘もあるわけであります。 したがって,随分前からというか,去年ぐらいから議論せにゃいけんという内部意識は持って,内部での議論を進めてきているところ,手数料改定に向けての内部的な具体的検討に入っている状況であります。 どういう考え方をとるべきか,これもお尋ねの中に随分濃い内容が入っておりましたけれども,やはり我々としては適正なと言うと余りにもざっくりし過ぎてるんですけれども,ごみ処理原価というものがありますから,それに対応した手数料と。損もない,得もないという,そういう水準というものが市民負担の公平性という観点から,事業系にも適用されるのが当然じゃないかなというふうに思っているわけであります。そして,その原価についてはランニングコスト,つまり運営費を見るだけじゃなくて,当然ですけども施設整備費といったところも考えなければ,それはもう適正さがないんじゃないんかというのが,今の大方の考え方であります。 この辺,もう少し勉強する必要がありますが,今後議会の方々にも御相談をし,そして総合政策審議会の意見も賜る必要があると思いますけれども,できればやはりこの財政状況を考えますと,来年度が一つのいいポイントかなというふうにも思わさせていただいております。 私からは以上であります。 ◎環境局長(小林良久君) ごみ処理手数料の中で,見直しを実施した場合の収入増について,その収入はどのようなことに活用されるのかとの質問にお答えをいたします。 平成14年度ごみ処理経費のうち,純粋市費のみをベースとしたネットコストから算出したごみ処理原価は,100キログラム当たり1,625円となっており,この範囲内での改定を検討しております。 ごみ処理手数料は,ごみ処理施設の運営費に充当する特定財源であります。したがって,改定によりこの特定財源がふえれば,ごみ処理にかかる一般財源が減少し,極めて厳しい財政事情の中,市政全般にわたる経費に充て,市民の方々の負担軽減に役立ててまいりたいと考えております。 それから,ごみ処理手数料の見直しによって,ごみの減量化,資源化に効果があると考えるがと,それから事業系ごみの不法投棄,事業者による直接の焼却が行われる可能性があるがその防止策はという2点につきまして一括して御答弁申し上げます。 ごみ処理手数料を見直しすることによって,事業者のコスト意識が高まり,事業系ごみの分別がより促進され,減量化・資源化につながることが期待されます。 不法投棄対策につきましては,市民,事業者,行政で構成する岡山市不法投棄防止対策連絡協議会のネットワークが構築されており,日常的な監視・通報等の体制をしいているところであり,事業者による不適正処理についても,これらを有効に機能させることにより防止してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔35番土肥啓利君登壇〕 ◆35番(土肥啓利君) 時間が迫っておるようですが,あと54秒であります。 市長から前向きな答弁をいただきありがとうございます。追い打ちをかけるつもりはありませんが,機が熟したという西署の跡地利用計画,10年いろいろ待ってまいりました。時に,あっという間に機が熟するケースもあるわけでありますね。ですから,その辺もいろいろ,当局各局におかれて,この件についても前向きにお考えをいただきたいと思いますし,さらに,ここでいろんな意見を各議員が提案し,市民の代弁として質疑をされたことに対して,早い時期にその可能性,結果が出るように,当局各局におかれて市民の各ジャンルの方々と鋭意,早急にそのアクションを起こしていただいて,その結果が出るように頑張っていただきたいと思います。 ありがとうございました。(拍手) ○副議長(楠木忠司君) 答弁はよろしいですか。(「はい,いいですよ」と呼ぶ者あり) 次は,順序に従いましまして太田正孝議員。     〔26番太田正孝君登壇,拍手〕 ◆26番(太田正孝君) 失礼をいたします。 先ほど土肥議員さんの方から,岡山市議会は全国有数の議論の活発な議会である,そういうお話がありましたが,きょうは横田議員さん,土肥議員さんから熱心な議論がありましたが,それに続くよう私も3番手を務めてまいりたいと思いますので,最後まで皆様どうぞよろしくお願いを申し上げます。 現在,政令指定都市を展望する岡山市で,小規模工事の架空工事,一般廃棄物処理業等の合理化に関する問題が大きな問題として挙がってまいりました。これらは,これまで背負ってきた大きな課題であり,自己処理ができるかどうか,今岡山市並びに市議会の能力が問われ,政令指定都市にふさわしい品格,行政執行能力,都市の力を持っているかどうかを周りからしっかりと見られているような感じがいたしております。 それでは,通告に従いまして順次質問をしてまいりたいと思います。 まず,小規模工事についてであります。 小規模工事の問題は,その8割が不適正なものであったというばかりでなく,12年度,13年度で59件の架空工事があったことは市民の信頼を地の底までも落としてしまいました。早急な問題解決をし,一日も早く信頼回復につながるような取り組みが求められているところでございます。そうした思いを持ち,質問をさせていただきます。 監査から指摘のあった6件の未施工工事について,市当局から調査報告が議会にありましたが,これを見ますと口頭での工事発注,工事金額について未協議,書類の事後作成,出来高の未確認,未検査と驚くことばかりなのですが,初めから事業ありきで工事の分割を想定し,そこに緊急性ということを結びつけたからこそ,こうしたルールを逸脱したことが数々となされたんじゃないかと市民は見ております。この見方は,私は当然であろうと思います。市役所がつくったルールをみずから破ることは,市役所の自殺行為であります。今後どんなルールをつくっても,裏わざはないのか,抜け道はないのかとの思いが,みんなの中に蔓延してしまうのではないかと,大変な恐れを私は持っております。 こうしたことが起こらないためにも,自浄能力というものを持ち合わせておくことが何よりも肝要であろうと考えます。今後のことも思いながら質問をしてまいりますので,的確な御答弁をいただきますようよろしくお願い申し上げます。 市長の所信表明で,刑事告訴も検討中とのことですが,これだけの大がかりな事件です。当事者の職員だけでなく,同じ部署の同僚も事件に関係する背景について,何らかの知っていることがあるはずだと思います。この事件があってから,市役所の中で以前から小規模工事は問題であったとの職員さんの声も多く聞いております。今回の場合,そのあたりの聞き取り調査から問題の本質に迫っていけるはずだと,市民からするとそう見えて仕方がありません。しかし,どうしてか,半年以上の時間をかけても内部調査が十分進んでおりません。そして,内部での調査が十分進んでいない状態で刑事告訴に踏み切ろうとされています。そうすれば,金銭の流ればかりが大きな問題となり,行政の本質的な問題点の解決から遠のくのでないかとの強い懸念を持っております。 そこで質問ですが,今後どのようにして真相究明をし,またどのようにして問題解決のための方策をつくっていくのか,市当局の姿勢も含めてお答えいただきますようお願いします。 また,今回の問題で自浄能力を高めていくことが最も求められていると思いますが,市長はどのようにして自浄能力を高めていく考えなのか,その考えをお示しください。 次に,一般廃棄物処理業等の合理化に関する問題についてであります。 柴田議員が,6月定例市議会で大きく取り上げられておりますが,この問題も大きな問題です。早急な解決が本当に望まれているところであります。時間の関係もありますので,簡潔に質問をさせていただきます。 1,昭和54年から平成10年度までの環境整備協会への業務委託の契約の中で,随意契約理由は,代替業務のため,もしくは事業転換のためとかではなかったかと思いますが,どういう理由になっていたのでしょうか。 2,平成2年3月の協会との合意書の中で,代替業務の提供の目的を果たすまでの間,許可車両台数50台を対象に算定し,一定の業務量を提供し,残余は金銭補償するとの旨が合意されてると聞いておりますが,合意書もしくは別な文書等により代替業務について定義がされていたのでしょうか。定義をされていれば,その内容についても御説明ください。 3,当新田の水処理システムの設備整備を行う際,特許使用料の契約をしたのでしょうか。また,特許についてどのようなお考えをお持ちなのか,明らかにしてください。 4,中継輸送委託業務と固液分離委託業務は,協会から代替業務ではないとの主張がなされておりますが,協会との業務委託契約は昭和54年から始まっており,当局の資料では昭和55年から58年までの4年間は,この2業務しか協会と契約されていません。この2つの事実を突き合わせると,合特法で言うところのものに該当すると考えられますが,当局の考えをお聞かせください。 5,昭和54年から平成10年まで協会との契約金額がふえ続けておりますが,柴田議員への答弁では,代替業務として契約をしてきたとされていますが,どうして総額が伸び続けてきたのか,その根拠をお知らせください。 6,区域調整ということで,協会と粘り強く交渉を行ってこられました。この交渉の過程で,平成6年に大半の業者の協力を得て,協会から浄化槽設置基数,下水道に接続した浄化槽数,し尿くみ取り世帯数が報告されているはずです。このときのそれぞれの数字を明らかにしてください。そして,これらの数字のもとに,なぜ合理化事業基本計画が作成されなかったのでしょうか。 7,また,平成8年に協会との交渉を断念した理由は何でしょうか,御説明をお願いします。 8,平成11年度から各社と個別契約を行っていますが,契約金額の根拠は何になっているのでしょうか。残りの5社については,現在どのような対応をされているのでしょうか。整合性をどのように持たせているのかも,あわせてお答えいただきますようお願い申し上げます。 9,また,担当局以外から代替業務が出されているケースも見られますが,他局はどういう観点から委託業務額を決定したのでしょうか。 10,25年間,協会または各業者に業務委託契約がなされ,合特法の趣旨はどのくらい達成をされているのでしょうか,その御認識をお聞かせください。 11,法の趣旨が達成され,この事業が終結されるのはどうした要件を果たしたときでしょうか。終結時の要件についてのお考えをお聞かせください。 次に,入札制度についてお伺いします。 入札における談合疑惑の話は後を絶ちません。岡山市においても,これまでさまざまな改革を行ってきたところでありますが,完全なものではございません。入札制度改革の先進都市として有名な横須賀市を,先般視察してまいりました。視察してきたことを交えながら,質問をさせていただきたいと思います。 まず,横須賀市ですが,横須賀市がこれまで行ってきた改革を御紹介しますと,平成11年4月,指名競争入札全廃,ホームページ上での発注工事情報提供開始,郵便による入札書類送付開始,ファクスによる入札参加申請開始,ホームページ上での開札結果情報提供,全工事の契約を契約課に一本化。平成13年3月には,指名業者登録更新のインターネット申請稼働。同年4月,入札参加希望申請のインターネット申請稼働。半年後の9月には,電子入札システム稼働ということになっております。 以上のような改革は,談合防止ではなく,利用者本位のシステム開発という観点に立たれています。このお話を聞きまして,透明性の高いシステムなくして談合防止はないということを,私は強く感じてまいりました。岡山市における入札制度を考えた場合,価格の漏えいを恐れ,予定価格の事前公表でこれを克服しようとする面が非常に強いように思われます。 以上のことを踏まえて,質問をいたします。 1,指名業者登録更新をインターネット申請のみにすれば,市役所の事務効率が上がるばかりでなく,業者も毎年一から書き直さなくても済み,双方にメリットが大きいと考えます。市当局は,指名業者登録更新のインターネット申請の完全実施をいつから行っていく考えでしょうか。 2,入札参加希望申請のインターネット申請についても,この方法のみの完全実施に踏み切るべきであると考えます。完全実施をいつから行っていく考えでしょうか。 もう一つ大きな問題があります。入札資格の問題であります。 現在,業者の評価は県が行っています経営事項審査,いわゆる「経審」の結果に重きが置かれております。本日は,大きな問題点の一つとしてこのことを取り上げたいと思います。 現在,借金をしてさまざまな重機を買いそろえた業者よりも,経審の評価がよくなるキャッシュフローを初めとする,経営状況を示す指標の数字ばかりが整えられている業者の方が入札において有利なことは,論を待たなくとも当然のことであります。これは,まじめに仕事に取り組んできた業者が正当に評価されないということにもつながってまいります。さらには,ペーパー業者がふえてくるのではないかとの危惧も持っております。 以上のことを踏まえて,質問をいたします。 1,現在の経審において,私が指摘させていただいた問題点について,市当局はどう受けとめておられるのでしょうか,感想をお聞かせください。 2,建設機械を持っていることをもっと評価するシステムにするべきと考えますが,市当局は建設機械を持つ業者について,現在どのように評価の中で加点をしているのでしょうか。また,今後についてはさらに評価を上げる考えはないでしょうか。 3,ペーパー業者排除に向けて,現在どのような努力をされているのでしょうか。 4,今回,小規模工事の調査で,発注どおりにできていない工事もありましたが,そうした業者はこれまでどのように評価をされてきたのでしょうか。今後については,そうした悪質な業者に対してどのようなペナルティーを科していくお考えなのか,市当局のお考えをお聞かせください。 次に,市民が安心して安全に暮らせる岡山市にするためにということで質問をさせていただきたいと思います。 岡山市においては,大供が市関係の官庁街を形成していますが,その中身を見ますと理にかなっていないものや老朽化の激しいものが多く見受けられます。 まず,消防中枢機能についてであります。 消防中枢機能が現在分散をしております。もう少しわかりやすく申し上げますと,大供の本庁舎に消防の頭脳に当たる本部,保健福祉会館に消防の中枢神経に当たる指令室,また鹿田の中署に消防の実働部隊がございます。消防の中枢と言える2つの機能がばらばらであり,実働部隊の城も手狭になり,最新鋭の機能を持てない状況でございます。こうした状況を憂いているのは,私だけではないと思います。また,こういうことは他都市では本当に珍しいことであると思いますし,一分一秒を争うとき,これでは本当に私は困るものと思います。本来は,消防本部,指令室を1カ所に集中させることが絶対にあるべき姿と考えます。また,実働部隊には最新鋭の機能を持たせるべきであります。できることなら,大供,鹿田,東古松の消防機能を一体化させるべきだと考えます。 次に,保健福祉会館であります。 ここは,市役所本庁舎のすぐ南に位置しますが,そもそも中心部に住む方々の保健所中心の福祉サービスを受ける拠点施設であったはずであります。それが,完成直後の入居直前に改修工事がされて,保健福祉局の執務スペースに早変わりをしてしまいました。その結果,中心部には市民の保健福祉拠点施設となる施設が,市当局の執務中心の施設に変わってしまいました。 また,この中心部にはふれあいセンターもございません。これは,前市長時代のことですが,市民にとっては今幾ら国際・福祉都市を掲げても,むなしいと感じております。また,中心市街地の定住化のことも市長は重ね重ねお訴えをされておりますが,定住人口をふやしていくためにはこういった保健福祉の拠点が何よりも重要だと考えます。 昨日,我が会派の三木議員からも公民館の中心部の施設整備が非常におくれていると,こういうふうなお話も出ております。賢明な市長でございますから,この点の改善,中心部の保健福祉拠点の施設整備,こういったことに早急に取り組むべきであると考えます。 さらには,水道局庁舎でございます。ここは,保健福祉会館のまた南に位置しますが,建設が昭和37年でありました。大変古い建物となっております。耐震の問題を含め,もうそろそろ建てかえの時期ではないかと考えます。 また,東古松の職員駐車場の使い方もいろいろと問題になっていると思います。さらには,ほっとプラザ大供など課題が多くございます。 以上,いろいろなことを申し上げましたが,消防中枢機能,中心部のふれあいセンター,水道局庁舎,こうしたものを東古松の職員駐車場も視野に入れて,理にかなった形に再配置し,必要なものは整備するべきであります。そうしなければ,市民が安全で安心に暮らせるようなサービス提供は大変困難,無理であろうと考えます。 そこで,幾つか質問をいたします。 1,消防中枢機能をどのように集中化させていく考えでしょうか。 2,水道局庁舎の建てかえについては,どのようにお考えでしょうか。建てかえの候補地として,三野の水源池もあると思いますが,どうでしょうか。 3,保健福祉会館を北,南,西,西大寺のふれあいセンターのような本格的なものにいかないまでも,育児支援コーナー,プレールーム,調理室,市民談話室を設けて,ふれあいセンターの機能を持たせてはと考えますが,市当局はどのようなお考えをお持ちでしょうか。もししないのであれば,中心部のどこかにふれあいセンターを整備するお考えでしょうか。 次に,西消防署の整備の問題についてであります。 これまで何度も訴えてまいりましたが,岡山市西部地区は消防署の未整備地区でございます。こうした状況を長く放置してきた歴代市長は,大変大きな怠慢であったと,そういった指摘を受けても仕方がないことだと私は思います。萩原市長になり,こうした問題を考えられ,消防署所の適正配置計画を作成されております。大変歓迎すべき話だと私は思いますが,今後につきましては,この計画を一日も早く実行に移すことが最も求められていると思います。 そこで,質問をいたします。 市長は,いわゆる西消防署を今の計画よりも前倒しをして整備していくお考えはございますでしょうか。 最後の項になります。市民病院の建てかえについてでございます。 行政は,公益に相当するものの事業を行うことは当然のことでございますが,時代が変わり民間に相当力がつき,行政が多大な予算を執行して事業を行う場合よりも,良好なサービスを市民が受け取ることができると判断できる場合は,民間と競い合うのではなく,民間に事業をお任せすることも重要であると私は考えます。 現在,榊原病院事業管理者により大幅な事業改善が図られてきたところでございますが,今後については,昭和37年に建設された病院庁舎の激しい老朽化の問題や,新施設基準ができたことによる医療報酬が減少していくことが予想されていることなどを考え合わせますと,これまでのソフト中心の経営見直しから,建物の建て直しを含めた抜本的な改革計画の策定が不可避であろうと,私は考えております。 そうした中,市民から深柢小学校跡地に川崎病院の移転を求める陳情書が議会にも出されました。こうした状況を踏まえながら,病院のことを考えていかなければならないと,私は考えております。 そこで,質問をいたします。 1,市民病院の老朽化はどれくらい進んでいるのでしょうか,具体的に御報告ください。 2,新施設基準が満たされていないことが,病院経営にどのような影響を与えていくのでしょうか。 3,中心部の医療機関は,市民病院を除いても充足をしてるのでしょうか,具体的に数字でお答えください。 4,市民病院を建てかえるとなると,国立病院のお話を聞いてみても,二,三百億円は優にかかるものと想像をめぐらしてしまうわけでありますが,最低どの程度かかるものなのでしょうか。 5,市長は,川崎病院の深柢小学校跡地への移転計画をどのように受けとめているのでしょうか。 6,民間の立派な病院ができるのであれば,市民病院の役割については再考すべきと考えます。市当局は,今後とも民間と競いながら病院経営を進めていくお考えでしょうか。 以上で第1回目の質問を終わりたいと思います。 いろいろなことを申し上げましたが,本当にこれからの岡山市政の重要な時期に差しかかってると思います。責任のある御答弁をぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。 どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(楠木忠司君) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時8分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○議長(垣下文正君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 太田議員の御質問の中で,まず小規模工事の関係ですけれども,お尋ねをいただきまして改めて問題の重大さということについて認識をいたしております。いろんな事情をよく聞けという話,その上でしっかり行動しろということなんですが,実は部内でも,何度も何度も関係の方々にどうだったのかということについて幅広く聞いてきました。 最初は,余り話がなかった。だんだんやっぱり世論というか,皆さん方の議会での御発言とかそういうものが重なる中で,次第に話が出てくるようになりました。難しいですね,やっぱり捜査権限を持たない者の事情聴取というのはなかなか難しいところもあるんです。今や恐らく職員総体として,これはみずから是正をしていこうという気持ちが,その中でできつつある,そんなふうに思うんです。時間がかかってること,まことに申しわけないと思うんですけど,そのプロセスの中で,自浄能力を強めるための自己意識の醸成というものができてる,進みつつあると,このことを私は評価をぜひしていただきたいと思っておるわけであります。 やっぱりその自覚というものが,こういった議論のときの最大のポイントだと思いますが,加えて,市民に対する説明責任ということを,より明確にするために既に実施をしておりますけれども,小規模工事の状況について,きちっと情報公開を求められなくてもやっていくことによって,常に市民の方々からなる監視というか,気配りというか,言葉はいろいろあると思うんですけども,そういう目線を感じながら業務をしていくこと,これが今の現代行政における自浄能力の一番いい形じゃないかと思って,そこに一つの主眼を置いて緊急対策として実施しております。これを継続することに加えて,累次の答弁でも申し上げたようなさまざまな改革を今やっていこうと決意をしております。また,損害についても事実関係がきちっとして損害賠償請求ができる形になるものについて,これはやっていこうというようなことも考えておるわけであります。 これは,恐らく議員御指摘の中のお気持ちの中に,一方でこういう問題点が明らかになることというのは,これは自浄能力の一環だという位置づけもあったわけであります。恐らく過去にいろいろあった難問も,まず表に出してから処理をしていく,これを岡山市としては今後とも継続をしていきたいと思います。 消防の話であります。 中枢機能の連携,指令所とそれから……,指令官はそこにいますけども,これはもう離れて存在するというのは確かによくないことであります。 一方で,消防も私ども特に危機のときには一番頼りになる実働部隊でありますんで,危機管理室を市役所3階の市長室前に置いてるのもそういうような意味があるんですけれども,今度は余り消防の中枢機能全体が遠いところに行ってしまうと,名古屋の話を聞いたら,名古屋では消防の指令場所が山のてっぺんにあって,とても市役所とは関係ないみたいなことになっています。そんなふうになっちゃいけないんですけども,ある程度の近接性を持ちながら,私どもとしては本部と指令室の統合というのが望ましい方向である。それを,今後のまちづくりの中で実現をする方向でやっていきたいなというふうに思っておるわけであります。 なおその際,実は消防無線がデジタル化になります。これは,最初はデジタル化を先行してやっていく幾つかのグループがあるんですが,最終的には放送と同じようにデジタルでなければならないというふうになる見込みなんですね。そうしますと,現行システムを維持しながらデジタル化をやる必要があるもんですから,どうしてもスペースの関係でかなり大きな事業にならざるを得ないという側面,そのことをしっかりと意識しながら今後の対応を考えていきたいと,そんなふうに思っております。 また,消防署所の適正配置計画,これは私も住民の一人として非常に重要な論点であるということ,救急もそうですけども,これはもう議会は恐らくほとんどすべての方がそうだと,しっかりやれということで今までの議論もあったわけであります。 その中での三門の問題ということについては,5年の中期目標の中で,大型出張所として建てかえた上でというようなことで,将来的にはそれを西部地区消防署というふうに位置づけようということであります。これにつきましては,その位置すべきところが相当広いエリアを効率的にカバーする,つまり交通網としての基盤を備えてほしい──当たり前の論点ですけども,そういう論点があるわけでありまして,周辺の幹線道路の整備状況というものが,実は一番の何ていうんですか,このスピードを調整する上での重要な論点になってまいります。 そして,その整備状況あるいは整備の予定状況というものも含めて,これならやれるというようなことを見きわめた上で,時期を失しない,これがタイミングだと思ってます。そのことが結果として,恐らく前倒しにつながるんじゃないかなというふうに思わさせていただいている,そういう状況でございますのでよろしくお願いします。 ◎水道事業管理者(植松健君) 市民が安心して安全に暮らせる岡山市にするために,水道局の建てかえを検討したらどうかとの御質問でございます。 水道局本局庁舎は,築後40年を経過しております。その間,一部増築あるいは補修等を行ってまいりましたけれども,年々老朽化も進み,維持費がかさんできております。さらに,耐震診断におきましても問題点等が指摘されていることや,構造上OA化に十分対応していないことなどから,内部に検討委員会を設置し,建てかえ等について今まで検討してまいりました。 現下の厳しい財政状況ではございますが,ライフラインのサービス拠点として,また市民の皆様方の御理解も得つつ,引き続き重要課題として検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) 市民病院の各種設備,いろいろな設備について,昭和31年の建設以来,全般にわたって老朽化が進んでおりますが,特に給排水設備,空調設備──配管及び機器をいいます,電気設備の老朽化については著しいものがございます。給排水設備,空調設備は,配管のさびつきによる詰まり,水漏れ等が日常的に発生しております。また,電気設備は相当数の使用機器が老朽化し,容量も限界となっております。 そのほか,屋上の防水の老朽化による雨水の漏れ,外壁・内壁・床面の汚れ,建具──これは病室の入り口であるとか窓でございますけれども,たてつけの不良など,至るところでふぐあいを生じております。病院としての機能を維持するためのライフラインの確保は不可欠でございますが,入院患者がいる中で病棟を閉鎖しての一括工事は事実上不可能であり,部分的な対応しかできない状況のため,非常に苦慮しているところであります。 それから,次が新施設基準が満たされていないことが病院経営に影響として出ると思うが,当局のお考えはという御質問でございます。 現状でも,1床当たりの平均床面積が8平方メートル以上の病室の場合は,1日につき療養環境加算25点──250円のことですが──の加算がありますが,今後,国民医療費の縮減という大命題を達成する手段として,診療報酬体系が改定され,新基準に満たない病院と満たしている病院とで診療報酬上差がつけられていくことは明らかでありますので,経営上大きな影響が出ると考えております。 ちなみに,市民病院で今の基準で6.4平方メートル未満は129室のうち28室,21.7%,病床数で言いますと378床の中131床,34.7%を占めております。 次に,中心部の医療機関は市民病院を除いても充足しているのか,具体的に数字でお答えくださいという御質問でございます。 岡山県保健医療計画によれば,県南東部保健医療圏──岡山でございますが──における基準病床数は1万151床と定められておりますけれども,本年9月1日現在の既存病床数は1万400床と若干上回っている程度であります。既存病床数は,年々減少傾向にあることや,高齢化の進展等の社会情勢を勘案すれば,市民病院の病床数を除けば不足するものと考えております。 市民病院を建てかえるとなると最低どの程度費用がかかるかという御質問でございます。 近年の自治体立病院,400床以上の平均建設工事費は,病床1床当たりで約3,600万円となっておりますので,400床の病院で土地代,それから初めのいろんな初度調弁などを除いても約144億円,500床病院で同じく約180億円程度は最低でもかかるものと考えております。 それから,川崎病院との話でございますけれども,川崎病院の移転計画と市民病院の役割について一括してお答えいたしたいと存じます。 川崎病院の新病院がどのような機能を持つ計画であるかは,まだ私は存じません。したがって,市民病院と競合するかしないかについてはわかりませんけれども,市民病院の役割については,これまでも本会議や委員会,懇談会で議論となっているところであり,自治体立病院としての存在意義を発揮できる病院として,高度先進的な医療に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ◎財政局長(角田秀夫君) まず,入札関係でございますけれども,電子申請の関係の2件の御質問に一括してお答えします。 ホームページ上での入札参加資格審査申請につきましては,平成16年度の受け付けから窓口受け付けとの併用で実施する予定にしております。また,公募型指名競争入札参加申請につきましては,平成14年8月からホームページ上で申請できるようになっております。電子申請への一本化につきましては,今後指定業者の機器整備,認証取得等の状況を踏まえながら対応してまいりたいというふうに考えております。 続きまして,経営事項審査に関してでございますが,経営事項審査制度は,昭和25年に創設以来,公共工事の入札に参加しようとする建設業者を総合的に評価する制度として広く用いられ,定着してきております。建設業者の経営規模,経営状況,技術力等を客観的に評価する基準であると考えております。 なお,現在の経営事項審査の評価の仕方につきましては,議員御指摘のような点もありますが,一方で,労働福祉や工事の安全管理等についても近年重視されているというふうに認識しております。 それから,建設機械を持っていることを評価するシステムにすべきではないかということでございますが,建設工事の場合,工事の種類や現場の状況などによって必要な建設機械は多種多様にわたります。また,リース制度というものも一般化してございますので,一律に基準を設けまして,建設機械を持っていることを評価することは困難であるというふうに考えております。したがいまして,今後,建設機械の保有そのものの評価ではなく,工事内容によって必要とされる専門的技術者の有無等を考慮した指名選定の方法が可能かどうか,関係部局と協議してまいりたいというふうに考えております。 続きまして,ペーパー業者の排除対策でございますが,本市においては,ペーパー業者排除対策の一環として,建設工事指定業者登録所在地等報告制度に基づき,新規業者や事務所の所在地を変更した業者等の事務所に赴いて,その実態を把握する中で,不適切なところがあれば,事務所機能の充実,適正化等について指導するとともに,充実すべき事項が解消されるまでの間,指名留保しているところでございます。 ちなみに,平成13年度は調査を実施した105業者中10業者を,平成14年度は93業者中5業者をそれぞれ指名留保しております。今後とも,建設業許可権者である県等関係機関との連携を強化しつつ,不良不適格業者の排除に努めてまいりたいというふうに考えております。 それから,小規模工事の件でございますが,今回の調査で明らかになりましたように,これまでの小規模工事というものにおきましては,大半のもので適切な工事成績評価というものが行われておりませんでした。今後は,各局において工事検査要領を定めまして,適正な検査を行い,不良工事と認定した場合については,指名停止等を含め適切な措置がとれるように検討しているところでございます。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 中心市街地にふれあいセンターをとのお尋ねでございますが,御承知のとおり,ふれあいセンターは桑野にございます本センターを核に4つのサブセンターを結びまして,保健・福祉・生涯学習の機能を果たす利用施設として整備してきたものでございます。 一方,保健福祉会館は,県からの保健所移管を機に保健所の整備とともに,保健・福祉の連携の観点から関連の機能を整備したものでございまして,建設の最終段階で,議員さんも御指摘のように,保健所以外の保健福祉局の大半が入りまして,庁舎としての色彩が濃くなったということでございます。 このような中で,中心部でのふれあいセンターとの御指摘でございますが,もちろんアクセスしやすいふれあいセンターも十分利用していただくとともに,中心部の関連の利用施設の活用も図っていただきたいというふうに思います。今後とも,保健福祉会館がより多くの市民に利用されるよう,福祉情報コーナー,市民ふれあい広場,さらにボランティア推進コーナーなどの利用促進を今後とも図ってまいりたいというふうに考えてございます。どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎環境局長(小林良久君) 一般廃棄物処理業等の合理化に関する問題の一連のお尋ねに対しましてお答えを申し上げます。 まず,環境整備協会への業務委託の随意契約理由は何かということですが,平成10年度までの代替業務につきましては,表現上明確に代替業務と位置づけられたものもあり,またおのおのの事業の性質に基づく随意契約とされていたものもあり,随意契約理由の表現が各局によりまちまちでした。 しかしながら,実態としてはすべて代替業務と位置づけられて業務委託されておりましたので,平成11年4月からは随意契約理由の表現を統一し,下水道の整備等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別措置法の趣旨に基づき,し尿処理業合理化対策の一環としての代替業務と位置づけて委託契約を締結しております。 次に,代替業務を文書等により定義してきたのか,その内容は何かというお尋ねでございます。 代替業務とは何かという総括的な定義につきましては,市と環境整備協会との間で明確に定義した文書等はございませんが,いわゆる合特法の運用について定めた厚生省通知の中で,事業の転換を図る場合において転換先の業務として活用する業務として示されている業務を代替業務と認識しております。 このような基本的認識に立った上で,議員御指摘の平成2年3月17日付合意書を初めとする文書や協議によって,個別の代替業務を委託してまいりました。 次に,当新田浄化センターの汚水処理施設について,特許使用料の契約をしたのか,また特許についてどのように考えているのかというお尋ねでございます。 当新田浄化センターにおける浄化槽汚泥の脱水業務につきましては,脱水装置の製造業者が脱水の装置と方法について特許権を取得しており,これを環境整備協会が購入した上で,市の脱水業務を受託してきており,平成11年度以降は個別のし尿業者が受託しております。 このように,脱水業務に係る特許につきましては,環境整備協会が,特許権者である製造業者に対して特許実施料を支払う関係になり,市が特許実施料を支払う義務はありませんので,特許実施料支払いに関する契約は締結しておりません。 なお,この特許につきましては,既に20年が経過しており,特許権は終了していると聞いております。 次に,中継輸送業務と固液分離業務についての当局の認識についてのお尋ねでございます。 両業務ともに,過去の協議や確認文書の中で代替業務として位置づけられてきた業務であり,市といたしましては代替業務と認識しておりますが,業務委託を開始した当初は,他にかわる業者のない業務という意味で,本来的な随意契約であったと考える余地もあり,今後過去の清算を進めていく中で議論の対象となるものと考えております。 次に,環境整備協会への代替業務委託総額が伸び続けた根拠についてのお尋ねです。 下水道の整備が進展するにつれて,し尿収集業務量が減少していき,これに見合うだけの支援を実施するため委託業務量が漸増していったものでございます。 続いて,平成6年に協会から提出された下水道,浄化槽,し尿の各世帯数の報告の内容について教えてほしいということと,また,その数値をもとに合理化事業計画を策定できなかったのはなぜかというお尋ねでございます。 平成6年12月に環境整備協会から,市内9業者のうち5業者について,各受け持ち区域内の下水道,浄化槽,し尿の各世帯数のデータが示されました。5業者の合計数値を示しますと,下水道1万8,897世帯,浄化槽7万4,070世帯,し尿2万8,466世帯となっております。この数値は,区域調整を実施するために,各業者の受け持ち区域内の平成6年の実績数値をまとめたものでありますが,合理化事業計画を策定するためには,各業者の受け持ち区域ごとの下水道整備率とし尿収集量の予測数値等各種のデータが必要となってまいります。したがいまして,平成6年当時は,環境整備協会から提供された5業者の実績数値しか把握できなかったため,合理化事業計画を策定することができなかったものと考えております。 続いて,平成8年に区域調整についての交渉を断念した理由についてということでございます。 下水道整備の進展や人口増加などの要因により,各業者のし尿収集量の格差が広がり,また区域調整は各業者の密接な利害にかかわることでもあり,業者間の足並みがそろわなかったため区域調整は困難であると判断したものでございます。 続いて,平成11年度以降の個別業者に対する委託金額の根拠と,残りの5業者への現在の対応及びその扱いの整合性についてのお尋ねでございます。 個別業者に対する委託金額につきましては,本来収集車両を1台廃車するごとに幾らの支援をするかを決定した上で,代替業務の委託を行うべきでありますが,下水道整備による著しい影響を現に受けている業者を支援するために,この点の清算を将来の課題として残しつつ代替業務を委託してきたものであり,今後清算の議論を進めていく必要があると認識しております。 残りの5業者につきましては,区域調整後の昭和56年度年間収集量実績と比較して顕著な収集量の減少が見られないため,現段階では,著しい影響を受けていないと考えており,代替業務の委託を行っておりません。 このように,4業者と5業者の扱いが異なるのは,収集車両の減車が必要となる程度の収集量の減少があるかどうかで区別しているためであり,整合性は保たれているものと認識しております。 各局ごとの代替業務委託額の決定根拠についてというお尋ねでございます。 代替業務とは,先ほどお答えしましたように,事業の転換を図る場合において転換先の業務として活用する業務であり,このような業務としてふさわしい業務を全庁的に検討した結果,各局の現在の代替業務が選定されてきております。各局の委託事業額は,このようにして選定された代替業務について,一般の事業の場合と同様に適正な積算根拠のもとに算定した上で契約をしております。 これまでの業務委託で,合特法の趣旨をどのくらい達成しているのかというお尋ねでございます。 これまでの代替業務の委託によって,業者がし尿収集業だけではなく汚水処理業務全般にわたり知識や技術を蓄積され,順調に転業が図られてきたという点におきましては,合特法の趣旨は着実に達成されてきていると考えており,また,し尿収集業務量の減少に見合うだけの支援は実施していこうという考えに基づき,これまで合理化事業を実施してまいりましたが,いずれにいたしましても,この点の清算につきましては,今後議論を進めていく必要があるものと認識いたしております。 最後に,合理化事業終結の要件についてというお尋ねでございます。 合特法が定めるところに従い,下水道整備による著しい影響が出なくなることが合理化事業終結の目安ではないかと考えられますが,今後の合理化事業のあり方につきましては,議会並びに審議会等の御意見をいただきながら,早急に検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔26番太田正孝君登壇〕 ◆26番(太田正孝君) 責任ある御答弁をお願いしますということで,本当に丁寧な御答弁をいただきましてありがとうございます。 まずもって,萩原市長の方からは小規模の件に関しまして,聞かれる前に情報を,市民の皆さん方にどんどん提示をして理解をいただく,そのことが最初の一番基本になる姿勢だということをおっしゃられて,私もそのことには同感でありますし,難しい問題であればあるほど情報公開,多くの方々に知っていただいて皆さんとともに議論をして,その中から結論を求めていく,解決策をつくっていく,このことがこれからの市政のありようではないかと思います。 私は,きょう非常に難しい問題を幾つか取り上げましたが,そうした問題を取り上げたのもまさに皆さんに知っていただいて,そこから結論を導き出していきたい,その思いからでございます。そうした上で,先ほどの御答弁の中で,若干理解が進まなかった部分について再質問させていただきたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 まず,建物についてですが,病院事業管理者の方から給排水設備,空調設備,また電気設備の方で大変老朽化が激しくて,患者さんがいらっしゃる中で病棟を全面改装することは難しい,毎日苦労しているんだと,そういうお話がありました。どれぐらい苦労されているか,お言葉の中から伝わってくる部分があったわけですが,もう限界に来ているのか,それともあと何年ぐらいそういった状態がしのげるのか,そのあたりをぜひお伝えいただきたいんですね。というのも,やはり皆さんは病気を抱えて一日も早く回復したい,そういった中で,そういった状況をずっと放置しておくことはやっぱり問題だろうと思いますので,どれぐらいしのげるのか,そのあたりの検討,見通しをお聞かせいただければと思います。 同時に,水道事業管理者の方からも耐震性の問題が非常に大きいということでありましたが,こちらの水道局庁舎につきましてもどれぐらい,もう40年たって外の壁の補修であるとか,そういったことをかなりなされてきたということでありますけれども,そのあたり老朽化の度合いをもう少し具体的に,あとどれぐらいの年数であればしのげるのか,水道局庁舎の方についても同様にお答えをいただければというふうに思います。 消防局の方につきましては,市長から御丁寧な答弁がありまして,デジタル化に伴って私はそういったものをどんどんやっていかなければいけないと思うんで,早急にそういったことをもう少し検討していただいて,やはり市民の安全を確保していただくために施設の方もきちっと対応していただきたいと思います。こちらは,要望でございます。 次に,入札制度の問題であります。 経審の問題を取り上げさせていただきましたけれども,社員数,自社ビルか否かよりも,私は何よりも経営指数を最優先する今の経審のあり方は,先ほど技術者の有無という問題がありましたが,技術力を向上させる方向には必ずしも結びついていかないんではないかという心配をしております。 小規模の問題でも,トラブルを恐れて云々というようなお話も当局の調査の中で出ておりますが,現在,工事が遅延しているというようなことも起きているようでございます。ここで,やはり優良業者をもっと評価するシステム,技術者の有無だけではなくてやっぱり工事内容といいますか,工事の結果ですね,結果の公表もきちっとされるなりして,その部分の加点というものにもっと重きを置くべきではなかろうかと思うんです。そうすることによって,優良業者の育成にもつながりますし,やはりいい工事がなされて最後は市民に喜んでいただけるものに変わると思うんですが,そのあたりの御見解をもう少し踏み込んで御答弁いただければというふうに思います。 それから次に,一般廃棄物処理業の合理化に関する問題についてお聞きしたいと思います。 いろいろと具体的なお話が出てきたわけでありますけれども,要するに平成2年3月に許可車両台数50台を対象に,一定の業務量,利益相当額を提供することとし,残余は金銭補償するということで,ここで大枠の部分,私は平成2年3月の部分で決まったと思うんです。その後,平成11年に各業者との契約に変わってきました。こういう流れを見ますと,総枠がある程度決まって,今度個別にそれぞれできたということは,やはり1台当たりの減車,1台減車する当たりのこういった補償額というものが,おおむねその中で出てきているんではないかと思うんですが,そのあたりを具体的にきちっと,先ほどの御答弁の中ではなかったと思うんですが,そのあたりはどういうふうになってるのか,指摘をさせていただきたいと思うんで,もう一度御答弁をいただきたいというふうに思います。 そして,当局がつくった資料を見させていただくと,まさに転業支援です。転業支援の部分がこういった減車の補償というものと密接にかかわってきて,かなり順調に支えてくることができたというふうな御答弁が先ほどありましたが,このあたりはもう協会からではなくて各業者に変わってきたわけですから,各業者さんごとにそういったものが,もう業者別に支援ができているんではないかというふうに思うんですが,そのあたりの御見解をもう一度お聞かせいただきたいと思います。 そして最後に,今回の問題について終結する要件はということで,今後専門委員会ですか,そちらの方で御協議をいただいてということになっておりますけれども,先ほどおっしゃられた区域調整が難しい中で,そういった部分の要件をと言ったときに,一番ネックになってるのはどこなんですか。そこの部分を明らかにしていただかないと,我々も議論をと言われたときに,区域調整でもめているのか──もめているといいますか,そこが協議の一番大きなネックになってるのか,それとも減車1台当たりの額がどうなのか。以前の資料を見ますと,もう建設省の方で基準額が示されてるということも,当局の方からの関係資料の中に出ておりますが,それはどのあたりでネックになってるのかをきちっと御答弁いただきたいというふうに思います。 以上で第2回目の質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。 ◎水道事業管理者(植松健君) 耐震の問題について,特に再質問がございました。 この点につきましては,実は専門家の方の診断結果によりますと,大きくは2つほどございました。当面は,外壁,タイルあるいはモルタルの木等々の御指摘がありまして,その部分につきましては当面の対応ということで措置いたしております。 なお,本体の部分につきましては,今後どのような震災が来るかによって,あと何年かというのは決まるわけです。御存じのようにいつ大きな地震が来るか,その点は予断を許さない状況でございますが,一応震度6以内であれば,しばらくはもつというふうに言われております。 なお,方法としては補強する方法もございます。そういうような耐震補強の面も含めまして,いろいろ今後さらに一層研究してまいりたい,かように思っております。 なお,公営企業法上の耐用年数は一応50年というふうになっておりますが,地震さえなければしばらくは……,近代水道を維持するためには問題はございますが,例えば緊急の貯水槽の整備等の問題もございますので,ただ単に耐震性だけでなくて,幅広く引き続き検討してまいりたいという趣旨で,先ほど御答弁させていただきました。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) ただいま限界に近づいてるのかどうかというお話でございましたけれども,ただいまのところ限界と言えば限界,もう少しもつと言えばもつ,ただし医学,医療の技術は年々進歩しておりますから,そのままでももつというわけにはいきません。したがって,配管を直すとか配線を直すとか,いろんなことがございます。 ですから,市民病院,今廊下の天井のところへ太い管が走ったり,あるいは建物の外に太い管が走ったりしております。ああいう病院は,ちょっと日本じゅうでも珍しくなりつつあるんで,何とかしたいと思っております。 ただ,どのくらいかと言われれば,大体病院の常識としては,20年たったらもうその建物は古いから建て直せということでございます。もう昭和31年からでございますから,途中一遍パスして,その次が限界のところに来ているのではないかと考えております。 ちなみに昭和37年,岡山で国体がありましたときにできましたあるビルは,配管を直すことの入札が最近あったそうでございます。それを直すのに20億円の入札で応募があったと聞いております。 ◎財政局長(角田秀夫君) 入札関係でございますけども,優良業者をどうやって見ていくかということでございます。 これは,本当に非常に重要な観点かと思います。岡山市におきましても,岡山市工事成績評定活用基準と,こういうものを設けております。これにおきまして,成績の優良な業者については表彰し,その上でランクを,上の工事の入札を認める等の優遇措置を講じておりますし,不良な工事をした場合には指名留保等の措置をとると,こういうことにいたしております。こうしたものを活用しまして,優良な業者がより優遇されるような措置をとってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎環境局長(小林良久君) 平成2年3月17日の合意書の中で,大枠は決まったはずではないのかというお尋ねでございますが,この合意書の中では業務提供量についての一定のルールは形成されたんですが,1台減車した場合の支援額を幾らにするかという基準については合意がなされておりませんでした。この点につきましては,現在検討をしております合理化事業計画の策定の中で整理することとしております。 それから,転業が進んで支援はもうできているのではないかというお尋ねでございますが,これはこの3番目のネックは何かというような話とも課題なんですが,転業支援で考えていくのか,企業全体としては非常に優良企業だという御意見もございますが,し尿のみで見るとそれだけの減少をして,それだけの支援の必要があるというところで,そういう市の基本的な責務であるし尿行政の中で考えて,この辺をどう整理するかという課題になっております。 それで,何がネックになっているのかというお尋ねでございますが,整理しなければならない課題だというふうに思ってる今の問題についてもそうですが,一つは,先ほど出ておりました代替業務の範囲,固液分離,中継輸送という業務をどうとらえるかということ,あるいは出発点をどこに置くのかということ,それから今の問題になっております,どういうふうに支援と補償というのをとらえていくのかというようなところが,これからの整理するべき課題だというふうに考えております。 以上でございます。     〔26番太田正孝君登壇〕 ◆26番(太田正孝君) 御答弁ありがとうございました。 もう最後は,一般廃棄物処理業合理化等に関する問題についてのみ質問をさせていただきたいと思います。 局長から答弁をいただいたんですが,私が尋ねたことに対して一つ一つ丁寧に答えていただいたんですが,その中で私が聞きたかった部分と若干ずれがあったんで,もう一度申し上げさせていただきます。 支援について,合特法の趣旨になりますけれども,私は申し上げてないんですが,局長がいみじくも言われたんですが,もうそういった企業の中では優良企業というような形になって,今まで支援をしてきた必要とする転業ですね,今のし尿の部分ですが,その部分から優良企業に育ったと私は申し上げてないんですが,繰り返し申し上げますが,その部分で当局は転業という形で言うんであれば,それはどういうふうに考えたらいいのかというのが,私は非常に大事だと思うんです。そこをきちっと整理をしておかなければ,転業支援をしたのかどうかという評価につながらないと思うんですよ。 そこで,やはり明確な基準をつくっていくことが何よりも求められていると思うんですが,そこの点についての御検討は進んでるんだと思うんですが,そこをちょっとあいまいにぼかしたような表現をされたんで,そこのところをもう一度お願いしたいと思います。 そうすると,やはり先ほど,ネックになっている出発点であるとか,それぞれいろんなことを言われましたが,それらもそのことを整理することによって,同時に解決に向かって進むべきお話ではなかろうかというふうに思いますが,そのあたりのことをきちっと協議して,議論ができるような俎上をつくっていただきたい。そのことをまた,議会等にも報告をしていただきたいと思います。 前段は質問で,後段は要望でございますので,よろしくお願いします。 皆様,どうも御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。 ◎環境局長(小林良久君) そこのところが非常に重要であるということは,よく認識をしておりまして,そのことをまさしく,現在専門委員会において,どうあるべきかということを議論していただくということになっております。そういうことで,これから進んでいこうということでございますので,どうぞ御協力,御支援をよろしくお願いいたします。 ○議長(垣下文正君) よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) 次は,順序に従いまして松田議員。     〔3番松田安義君登壇,拍手〕 ◆3番(松田安義君) 公明党の松田でございます。どうかよろしくお願いいたします。 傍聴席の皆様,熱心に市政に関心をお持ちいただきまして,大変ありがとうございます。一番眠い時間でありますが,私の質問が子守歌にならないように,あっと驚くような質問ができるかどうかわかりませんけれども,一生懸命やらせていただきますんでよろしくお願いいたします。 通告に従いまして,質問をさせていただきます。 私は,女性の生涯にわたる健康支援体制を確立したいという公約を掲げて政治活動をしてまいりました。今回は,女性専門外来についてお尋ねをいたします。 今までは,高月議員や若井議員など女性の議員さんだけがこの質問をなさっていると思いますが,男性として初めて質問させていただきます。 近年,働く女性の増加や高齢化などを背景に,女性が直面する病気や健康上のトラブルが多様化しています。そうした中で,女性特有の心身の悩みは,女性の医師に相談したいという女性たちの切実な声にこたえようと,2001年5月に鹿児島大学医学部附属病院に総合内科として誕生以来,女性医師による女性専門外来を開始する動きが各地で広がっています。女性の更年期障害など,男性には理解されにくい女性特有の病気や症状はもとより,疾患を特定せず女性ならだれでも気兼ねなく安心して受診できるようにしているのが一般的な形態であります。 ある病院では,臓器別の従来の医療とは異なり,メンタル,精神的要素も含め一人一人の患者の全体を診ることを心がける観点から,初診時には最低でも30分の時間をかけてじっくりと懇談,その後に聴診や血圧測定などを行うようにしています。30分時間をかけると,かなり経営的には難しくなってくるとは思いますが,一つの例として言っておきます。 普通の病気にも性差があり,女性という性を考慮した医療を行うべきであるという性差に基づく医療という考え方が,1990年代からアメリカを中心に広がってきました。 なぜなら,多くの医療データは男性をモデルにしていますが,女性の体は一生を通じてホルモンの影響を受け,大きな変化を繰り返し,女性特有の産婦人科的な疾病以外の病気でも男女差のあることがデータ等でわかってきたからであります。 その一例として,千葉県が健康日本21──これは厚生労働省が推進している健康づくりの運動でございますが,これの千葉県版を策定するに当たっての現状分析を性別で行ったところ,女性の医療と健康上の問題点が見られ,性差に基づく医療の必要性が裏づけられた形になっています。 特に,男女で死亡原因に大きな違いが見られました。 女性の場合,死因に占める動脈硬化性疾患──これは心筋梗塞などの心疾患や脳卒中などの脳血管疾患でございます──の割合が,がんよりも多くて,男性はその逆でございます。動脈硬化症の要因である高コレステロール血症の頻度に著しい性差があり,年代が高くなるほど女性の頻度が高くなっていることがその理由と思われます。高コレステロール血症の頻度を年代別に見ますと,40歳代まで女性は男性の半分以下であるのに対して,閉経後に急増して70歳代までずっと男性を上回り,70歳代では男性の約3倍にもなっています。 一方,男性は,40歳代をピークに,それ以降は減少しております。 女性専門外来へのニーズは確実に高まっております。女性がライフスタイルに応じた適切な医療が受けられるように,各自治体における取り組みとして,公立,公営病院への設置を推進していくことが考えられます。 千葉県は,昨年9月,都道府県病院としては全国で初めて県立東金病院に女性専門外来を開設し,好評です。同県では,ことしさらに女性専門外来を拡大し,千葉県循環器病センター,国保直営総合病院である君津中央病院など,新たに6つの病院で実施しております。 そこで質問でございますが,1つ目,自治体病院の役割として女性専門外来を市長はどのように考えられますか,御所見をお伺いいたします。 2つ目,岡山市では平成12年5月11日から市民病院で泌尿器科に女性の泌尿器科部長さんによる女性専門外来を設けて,毎週木曜日の午後,これに当てていたようでありますが,残念ながら本年3月いっぱいで担当の女医さんも転勤等でいなくなりまして,好評だった窓口もなくなり,以前から通院されていた女性患者さんも減ってきているようですが,その現状を教えていただきたいと思います。 3つ目に,女性医師の確保という大変難しいハードルはございますが,好評だった女性専門外来をもう一度復活して,その診療科目として内科や産婦人科などにもぜひ拡大をしていただきたいと思うのですが,それに向けての積極的な取り組みをお考えなのかどうなのか教えていただきたいと思います。 続きまして,職員の手当の見直しについて質問させていただきます。 初めに,職員の住宅手当について質問させていただきます。 岡山市の住宅手当は,現行その上限を3万1,500円として,職員の状況に応じて支給されているようでございますが,まずその支給額の基準をお示しください。 それから,岡山市の場合,夫婦とも職員である場合には,そのどちらにも住宅手当が支給されているようでございますが,同じ世帯で同じ家に住みながら,そのどちらにも住宅手当を支給するというのは,市民の理解が得られるのでしょうか。なぜこのようなことになっているのか,その考え方をお示しください。 続きまして,職員の通勤手当について質問させていただきます。 鉄道定期の購入の仕方につきましては,6月議会での公明党磯野議員の代表質問で,1カ月ごとの購入を6カ月定期の購入に切りかえることにより,年間で岡山市として約1,440万円の節約ができ,当局も前向きに検討していく旨の御答弁をいただきましたが,今回は路線バスの定期についてお伺いしたいと思います。 まず,路線バスを利用して通勤されている職員の方々が何人くらいいらっしゃるのかお尋ねいたします。 通勤手当の支給となりますと,現行のやり方では1カ月ごとの定期の購入になっておりますが,これを6カ月定期の購入に切りかえればどのくらいのお金が浮いてくるのかお示しください。 ちなみに,某バス会社に私問い合わせてみますと,仮に230円の区間で見ますと,1カ月定期だと5,800円です。3カ月定期だと1万6,520円,6カ月定期だと3万1,300円となります。1カ月ごとに定期を購入するよりも,3カ月だと880円,6カ月だと3,500円も節約になります。1年分の差額を見ますと,3カ月定期の場合は3,520円,6カ月定期の場合は7,000円も節約になります。 私ども公明党は,行財政改革の一環として,公務員の諸手当の見直しを行っております。今回2つの手当についての質問をいたしましたが,労使間の諸問題もあり,この機をもって双方で検討する機関をつくってはどうかとお考えになるか,市長の御所見をお伺いいたします。 次に,市民生活の安全,安心のためにでございますが,萩原市長の御就任以来,岡山市は情報公開と市民協働を基本とした市民本位の市政運営を徹底されてまいりました。その結果,さまざまな形で成果としてあらわれてきており,とりわけ環境パートナーシップ事業など,市民の方々の美しいまちづくりに対する思いは頼もしい限りでございます。 しかし,愛する郷土岡山に生活する市民の1人として,将来に対して強い不安を感じさせることがあります。それは,前回の議会でうちの山田議員も指摘したことでございますが,電話ボックスの中などに張られているピンクビラと呼ばれる風俗関係の宣伝ビラ,それから金融ビラや,風俗営業と思われる広告宣伝カーが主に中心市街地を駆けめぐっている件でございます。このことは,まちの美観を損なうだけでなく,その内容も目に余るものが多く,市民生活の安全・安心の確保,また,青少年の健全育成上問題の多いものだと感じるのは私だけではないと思います。 加えて,近ごろは路上看板の乱立も大変なものでございます。足にこまがついてですね,手でこうガラガラ押して移動できるような看板でございますが,大きなものでは縦,横のサイズが2メートル近いものもありまして,店舗に対して直角に設置するものですから,歩道の幅を超えて歩行者の進行を完全に妨げるばかりか,車道にまで張り出して,車や歩行者の進行を妨害しております。悪質なものの中には,市道の上の地面に直接設置して,固定しているようなものもございます。 こうした中,この問題に対して,萩原市長から今議会の所信表明で,どこまで有効な法的規制ができるかなどについて検討していかなければならないというお話をいただきました。また,去る9月9日に行われた岡山市違法屋外広告物クリーンキャンペーンには,萩原市長がみずから出席されて,あいさつの後パレードにも参加されたようでございます。私自身,大変に勇気づけられたとともに,国際・福祉都市として岡山市が今後ますます発展していくためにも,また老若男女すべての人々が安全に,安心して暮らせるまちを目指す上でも,このピンクビラ等の問題にぜひ取り組んでいくべきだと思います。 改めて質問いたします。 岡山県を初め多くの都道府県では,ビラ張り禁止規定や罰則などを盛り込んだ迷惑防止条例を制定し,規制に努められておりますが,これはビラ張り行為者側を取り締まる内容のものでありまして,はがしてもはがしても新しいものが張られる,繰り返しというのが現状でありまして,正直なところイタチごっこの感はぬぐえません。もう一歩踏み込んだ,何か抜本的な対策はないかと思います。 そこで,これまでの他都市の取り組みとは視点を変えまして,次に述べますような条例を岡山市としてつくってみてはどうかと考えます。 岡山市の責務としては,当然ですが必要な施策を積極的に実施すること。また,市民の施策としては,安全・安心なまちづくりへの積極的な協力ということがございますが,ポイントとするのは,事業者の責務を今までよりももっと重要視することだと思います。これまでの条例とは視点を変えて,ビラを張られる側,つまり電話ボックスや電柱などの施設設置者に一定の義務を課す規定を盛り込んだ条例をつくってはどうかということでございます。 施設設置者には,管理者としての監視活動,さらには市民等から通報があったときの速やかな撤去を義務づける。できない場合は,市民ボランティア等に任せてもよろしいと思いますが,その場合,安全確保のためのボランティア保険料等,一定の金銭的負担を負うこと。また,施設設置者は,ビラを張られないよう必要な措置を講ずること。 具体的には,施設設置・管理に際して,ビラを張りにくい材質を使用するなどの予防措置をとること。加えて,罰則規定を設け,ビラを張られたまま放置するなど,必要な措置をとらなかった施設設置者にそれを科すというような内容でございます。 また,広告宣伝カーの横行につきましても,何とか取り締まりができないものかと思っておりまして,例えば,学校や幼稚園,保育園の近くは放送禁止にするなど地域的な観点からの規制もぜひ必要だと考えます。 もちろん,こうした規制をかけるには,市民,事業者などいろいろな方の意識の醸成が大前提でございますが,あくまでも市民生活の安全・安心を守るという観点から,少々厳しいかもしれませんが,こうした御提案をさせていただきました。このことにつきまして,市としての見解をどうぞよろしくお願いいたします。 次に,旧深柢小学校の跡地利用についてでございますが,岡山中央南小学校──旧深柢小学校の跡地利用のことについてでございます。この問題は,既に三宅議員を初め,何人かの議員さんから指摘がございましたが,私は提案型の質問として改めてここでさせていただきたいと思います。 岡山市中心部の空洞化と少子・高齢化で児童数が減少した市内中心部4校を対象に,中心部の市立小学校を再編する新しい学校づくり基本計画が平成12年に作成されました。その計画は,第1段階として,平成13年4月に4校を2校に統合,平成17年4月をめどに第2段階で,統合した2校をさらに1校に統合していく計画となっています。 岡山中央南小学校は,その再編計画に基づき,平成13年4月に内山下小学校と深柢小学校を統合し,旧深柢小学校の校舎を使用し,開校した小学校でありますことは御周知のとおりでございます。そして,平成17年4月をめどに,岡山中央南小学校は旧弘西小学校に建設予定の岡山中央小学校に統合される計画となっております。 現在,地元地域では,その旧深柢小学校の跡地利用について,さまざまなうわさや憶測が入り混じって,大変混乱していると聞き及んでおりますが,市としてはこのような状態をいつまでも放置していてはならないと思われます。そして,旧深柢小学校跡地利用については,本市のまちづくりにとっても大変重要なことでございます。 そこでお伺いさせていただきますが,旧深柢小学校跡地利用につきまして,地元地域の方も参加した(仮称)旧深柢小学校跡地利用検討委員会を設けてはいかがでしょうか,御見解をお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さんでございます。 松田議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。 まず,女性専門外来ということですが,私自身非常にいいことだと思ってるんです。この世の中の流れ,殊に女性の方々の超高齢化というものが控えているわけでありまして,91歳が平均寿命になるだろうという状況。そして,その平均寿命の延びをきちっと,何ていうんですかね,社会貢献をしながらの平均寿命の延びにするのか,あるいは何というんですかね,介護の中で,今から言うと,今の健康状態のまま平均寿命が延びると12年間介護になるんですけども,これはもう大変なことですから,そうじゃないようにする。大きな社会的な意味がある分野であり,かつまた,お尋ねの中にあったように,性差に基づく疾病の変化といった問題もあるわけであります。これは,そんな意味も含めて社会的に求められている方向だと思います。だからこそ,後お尋ねに管理者の方からあると思いますけども,私どもの泌尿器科がそういう形になったときに非常に好評だったんですね。ニーズがあるわけですから,できたらそういう方向でやれればいいなあと思います。 ただ,女性専門外来であるときに,女性の医師が望ましいかどうかという問題が,これは診療科目にもよるんですけどもありまして,そうじゃないんじゃないかなあという気もするんですけれども,いつも聞いてたんが,女性の医師の方々の存在が決めてしまうという,そういう分野もあるけども,そうじゃないこともあるんじゃないかとか思ってるんですけどね。男性の医師が女性専門外来をやってもいいんじゃないかという分野もあるというふうに考えないと,ちょっとこれ専門外来がなかなか,そこがボトルネックになってできなくなってくるんですよね。ちょっと幅広い意味で女性専門外来の研究をしたらいいと思うんです。泌尿器科なんかになってくると確かにそうなんだけども,私も知っていますけども,耳鼻咽喉科なんかで市民病院のいい先生が女性でおられますけれども,そういったことも活用してもいいし,もう少し幅広く女性の方々のニーズをとらえられるようにしないと,言うだけで済まないんですね,これ。何かこう具体的に進めたいなというふうに思っております。 それから,ピンクビラ,金融ビラ等々の話ですけど,これはもう非常に気合いの入った御質問だと思って聞きました。こんな条例ができるんじゃないかというところまで踏み込んだあれで,非常に私は納得できるポイントが入ってるんです。 といいますのは,例えばNTTや中電,それぞれ考え方があって,若干違うんですけれども,中電さんなんかは,なかなかようはがさんちゅうんですよね。はがしていいのやら悪いのやら,所有権があるかもしれんみたいなね。そこで条例をつくって,事業者の方々に責務としてつけると。そして,それをはがしていいんだっていうことを,これ若干法律論上の整理が幾つか要るんですけども,明確にうたえば行動はしやすくなるのは間違いないんですね。現にNTTの方も中電の方も,物すごくこれコストを払ってんです,実は。それを私たちが社会的に認知するという意味も含めて,事業者の方々が行っているやつを,少なくとも彼らがそれをできるんだと,権限があるんだというぐらいにできんかなと思います。 さらに,かてて加えて言えば,あの手のビラとか,お知らせ看板は別にしまして,必ず電話番号が書いてあります,必ず。この間,あれ,単にキャンペーンに行って,歩いただけじゃなくて,わしもはがしたんですけども,おもしろいのがありましたよ。電話番号が書いてあって,円マークが書いてあって,その下にシートベルトを着用しましょうなんて,いかにも私は正しい者だみたいな雰囲気をしたビラもあったりするんです。ただ常にあることは,ビラの真ん中にでっかく電話番号をお書きになっておられるんですね。そうすると,電話番号というのは,NTTだけとは限りませんけど,どこぞの会社がこれは管理しとるはずですね。そういうどこぞの会社が管理していたとしても,電話番号には料金がチャージできるんですね,これ。例えば,張った瞬間にチャージしちゃうと,それを改修費というか,撤去費の一部に充てるなんてことができんじゃろうかなあみたいなことをいろいろ考えているんです。だから,法制論として,そういう考え方に妥当性があるかどうかというところを中心に,総合政策審議会に諮っていきたいと思います。 ただ,これができたら随分前進だと思うんですよね。本当に今まで,みんな気にしながら,苦労しながら何もできなかった。そして,その金融ビラなんかの話は最終的にはそれが契機になって夜逃げみたいなこととか,あるいは自殺みたいなことになっちゃうんですよね。だから,社会としてやや本腰を入れて対応せにゃあいけんと思うし,それを岡山市としても市のできる範囲ではありますけれども,最大頑張っていきたい,そう思います。 それから,各種の手当の話であります。きのうも質問が若干出ましたけども,常に時代に応じて見直していくこと,そして市民の方々に理解される内容でなければ,我々公務というのは成り立ちません。さらに,同じ支給するんでも,6カ月定期の件のように合理的な支給方法がある,可能性がある。それは,すべて我々は検討しなければいけない,そう思っておりますし,労使相互で検討する機関というのは常にありますんで,交渉もありますから,そういった場できちっと提起をして議論をしなければいけないというふうに思ってございます。 さらに,旧深柢小学校の跡地につきましては,こうやって幾つかの案が出ること自体はそんなに悪いことじゃないんですけれども,本当にどういう案なのか,その案が地域としてどう評価できるか,あるいは市全体としてどう評価できるか,さらには経済的な効果がどうなのか,あるいは人口への効果がどうなのか,あるいは市内の福祉へ与える影響はどうなのか,さまざまな論点があります。あるいは,跡地の跡地はどうするんだと。わかります,言ってること。跡地の跡地はどうするんだみたいなことは処理されているのかとか,いろんな論点がまだ全然わかんないままに議論されている。それを,おっしゃるように,大きく場をつくって,市民の方々の前でこんな問題があります,こんな論点があります,こんないい点がありますということ,さらにはそれを通じて岡山市の中心市街地の中での,特にあそこの柳川から東の部分についての今後のあり方全体まで恐らく議論はいくと思うんですけども,そういった大きな構え,オープンな構えをつくれという御趣旨だと思いますけれども,私はその考えに賛成であります。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) 市民病院の女性患者の現状ということでございます。 泌尿器科の女性外来患者数をことしの4月から8月までの間と昨年の同期間で単純比較いたしますと,2割程度,20%程度減少いたしております。 それから次が,女性専門外来を復活しろという御意見を伺いました。 女性専門外来の復活をというお尋ねにつきましては,女性専門外来の有用性は認めるところでございまして,御提案の御趣旨に沿うよう一層女性医師の確保に努めてまいりたいと思います。 ただ,そこまでは事務局がつくりました答弁書でございますけれども,実はその女性医師というのは,ハンセン病の長島愛生園に最後の奉公をしたいということで,私は引きとめるわけにいきませんで,そちらの方へ移ったようなことでございますけれども,今後とも女性医師の確保に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) 職員の手当の見直しにつきまして,市長が先ほど答弁した点を,若干補足させていただきます。 住居手当の支給額の基準についてですが,借家の家賃など,他都市との均衡も考慮して定め,その家賃等に応じて計算しております。家賃の額が5万5,000円以上の場合は支給限度額の3万1,500円となっております。また,世帯主でなく,配偶者等世帯員であっても,居住する上での維持管理費等応分の費用負担が必要ということで,支給最低額である定額を支給しております。 また,通勤にバスを利用している職員数でございますが,約600人で,その支給総額は6カ月分で2,300万円であり,これを6カ月定期券の額で換算すると,バス会社,路線により割引率等が複雑ではございますが,1カ月当たりの差額が約40万円程度になると思っております。 以上でございます。     〔3番松田安義君登壇〕 ◆3番(松田安義君) 心のこもる御答弁をありがとうございました。 女性専門外来につきましては,現在各市の主な女性専門外来は,横浜の国立横浜病院,それから川崎市の関東労災病院を初め,千葉県6カ所,千代田区,新宿区,名古屋市,舞鶴,大阪2カ所,松江,下関,福岡,鹿児島などたくさんございます。どこも評判は上々でございまして,同性医師の診察を希望する女性の潜在的なニーズはかなり高いものだと言えます。 私の希望としましては,昨年の9月2日に関西で初めて女性医師による女性総合外来を開設した大阪市北区の健康組合連合会大阪中央病院のように,これは大きな話ですけど,女性医師10人が診療科の枠を越えまして女性患者の初診を担当されております。その症状に応じて,ほかの医師や診療科を紹介するシステムになっております。開設直後から予約が殺到したために,週1回の診療日を,10月分から,もう次の月から週2日にふやしたけれども,現在2カ月先までもう予約でいっぱいというふうな状況でございます。内容的には50代の更年期障害の患者さんが多いが,20歳前後の女性からも問い合わせが多く来て驚いています,これほどニーズが高いとは思わなかったとのことでございます。 女性医師が,アドバイザーやコンサルタントという意味合いも兼ねて,早い時期に相談に乗ることが女性専門外来の目的であります。女性の生涯を通じての健康支援体制の確立にもつながっていくものと思いますので,岡山市もぜひ女性専門外来の重要性を再認識していただきまして,市民病院への一日も早い窓口の再設置を図っていただきたいと強く要望しておきますので,どうぞよろしくお願いいたします。 住宅手当につきましては,まず上限が3万1,500円と高額なことに驚いております。家賃が5万5,000円以上が全部出るということですから,大体ほとんどの家は5万円は超えるんじゃないかと思いますので,恐らく皆さんは全額に近い額をいただいてるんじゃないかと思います。私はそれが高額だということも驚くんですけれども,夫婦ともに住宅手当を支給されているということがどうしても理解できません。果たしてこれは,市民の皆さんの御理解が得られるんでしょうか。その点は,私は非常に難しいんではないかと思いますので,ぜひ慎重に考えていただきまして,見直しを図っていただきたいと思います。 通勤手当におきましては,1カ月定期を6カ月定期に変えたからといっても,今までどおりに通勤できるわけですから何も支障はないと思います。転勤なんかで定期を解約する場合には,本人が責任を持って処理して返金してもらえばいいわけですから,何も問題はないと思われます。今,長引く不況で主人がリストラに遭って再就職できなかったり,子どもさんの進学などでやむを得ず借金を抱えたりと,どこの家庭でも少しでも,1円でも節約しようと考えて努力なさっております。うちの家庭でも一緒でございまして,恐らく私がきょう着ている背広も,きょう皆さんが着ていらっしゃる中で一番安い背広だと自負しております。8,900円のものでございます。そうすると,きょう質問するからと言いましたら,義理の父親がこれをしていけと,このミラ・ショーンのネクタイをくれたんですけど,このネクタイの方が高いんじゃないかと思います。大変なことになっておりますが,これが今の御時世だと思いますので,やろうと思えば節約できるんですから,できるところはぜひ節約をしていっていただきたいと思うのであります。 それから,市民生活の安全,安心のためには,市長さんから大変いい御答弁をいただきましてありがとうございます。ピンクビラや金融ビラにつきましては,実際にこのビラがもとで,市長さんが言われてました金銭トラブルなんかに巻き込まれて,窮地に追い込まれての市民相談も私だけで十数件を数えております。恐らくここへいらっしゃる議員さんの数を足せば物すごい数になるんじゃないかと思います。 市道上への無許可の路上看板の設置につきましても,明らかに違法でありまして,加えて,地元町内から再三にわたる撤去の要請があっても,市が何年も放置状態にしているような,そういった場所もございます。歩道上にせり出した看板につきましては,それぞれの店舗がお金を払っているわけですから,違法なものについてはできるだけ早く対策を講じていただきたいと思います。 また,どこへ行っても感じることでございますが,岡山ほど街宣車や広告宣伝カーなどが市内を横行しているまちも少ないのではないかと思います。ぜひ市長のリーダーシップのもとに市民生活の安全,安心を守るとの観点から,一日も早く規制を設けていただきたいと思います。 旧深柢小学校跡地の利用につきましては,岡山市の本当に中心部の問題でございますし,これからの将来のまちの姿を考えますと,もう本当に地元の問題だけにとどまらない大変重要な課題であると思います。他都市の研究も進めながら,地元地域の皆様や,広く学識経験者の人たちの意見も取り入れられるように,ぜひ跡地利用検討委員会を設けていただきまして,慎重な検討がなされますように御要望させていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わらせていただきます。 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。 病院事業管理者は御要望でしたから結構だと思います。 住宅手当と通勤手当は要望ではありませんので,答弁をお願いいたします。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) 先ほど住居手当と通勤手当について再度御指摘がございました。 市長も申し上げましたように,やはり時代に合ったものということがありますし,やはり市民の理解と納得が得られる給与制度ということを基本にしまして,適切に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(垣下文正君) よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) 次は,順序に従いまして小林議員。     〔2番小林寿雄君登壇,拍手〕 ◆2番(小林寿雄君) こんにちは。本日5番目の質問をさせていただきます。 議会の方にまいりまして,2回目の議会,質問でここへ立たせていただくのも2回目ということで,前回はちょっと心臓が飛び出るかというふうな気持ちだったんですが,前回に比べてきょうは少し落ちついております。前回はそのおかげで弁論大会,青年の主張みたいになった部分もありますが,今回議会運営委員の方にも選んでいただきましたので,後から自分の発言等が問題になることのないように,自覚と責任を持って頑張ってまいりたいというふうに思います。 さて,今回の私の質問は大きく3点あるんですが,そのメーンが中心市街地の活性化ということであります。 先ほどの松田議員の御質問,そしてそれに対する市長の答弁,そういったあたりに大きくかかわるわけであります。それからまた,ほかの議員さんからも,とりわけ中央南小学校──旧深柢の跡地をどうするんだと,どう考えるんかというふうな御意見,あるいは文化施設が中心部に要りゃあせんかとか,ふれあいセンターの問題等々いろいろ出ておりますが,そういうことに絡めながら,私なりの御提案も申し上げながら幾つかお尋ねをしていきたいというふうに思います。 それでは,通告に従いまして,まず中心市街地の活性化から質問をしてまいりたいというふうに思います。 まず最初に,林原再開発事業についてであります。 林原再開発事業,いわゆる「ザ・ハヤシバラシティー」は,平成15年11月に基本構想の中間発表がなされました。この再開発事業は,1,500億円と言われる巨額な投資額もさることながら,基本的な開発コンセプトにおいて注目すべき点があると思います。 この事業のコンセプトは,大きく2つの柱があるというふうに伺っております。 まず1つ目は,地元との調和,既存のあらゆる施設との調和を基本としていること。すなわち,ひとり勝ちの施設をつくろうとするのではなくて,地元との共存共栄を目指すものであること。 2つ目として,文化を大切にする,そういう施設であること。 この事業を進めるかどうかは,この2つのコンセプトを満足させる構想・計画が策定できるかどうかにかかっているということであります。 昨年11月に発表された基本構想は,あくまでも中間発表でありまして,事業を展開するかどうかを含め,最終的な構想については2005年をめどにまとめる予定であり,現在,最終発表に向け,マーケットリサーチやさまざまなアイデアの募集・整理をしている段階というふうに伺っております。 このような状況を踏まえ,お尋ねをいたします。 まず最初に,「ザ・ハヤシバラシティー」に関して,これまで市としてどのように考え,またどのように関与してこられたのかお示しください。 2点目であります。「ザ・ハヤシバラシティー」の再開発事業は,一民間企業の事業であるものの,今後の岡山市の中心市街地活性化において非常に重要な問題であるというふうに思います。そして,この事業の成否は,既存商店街,とりわけ表町との共存共栄を図るための方策や条件整備がいかにできるかにかかっており,そのことについて早急に考える必要があると思います。 また,現在広範にアイデアを募集している中,市としてのアイデア,例えば,適切かどうかはわかりませんが,それは別にしまして,例えば今問題になっている岡山後楽館を「ザ・ハヤシバラシティー」のビル群の中に,荒唐無稽な話であるかもしれませんが,高層ビルの上に持っていくとか,そのほか中心市街地において市として設置する必要を感じる施設や機能,そういうことをアイデアも含めて提言していく必要もあるのではないかというふうに思います。 このように,市としても積極的にでき得る関与や協力をすべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 続きまして,2点目,中心市街地の回遊性の確保についてであります。 岡山市の中心市街地の活性化にとって,駅周辺,表町,後楽園や岡山城,カルチャーゾーン,出石町界隈などの回遊性をいかに確保するかが大きな課題となっており,これまでも多くの議論や検討があったところであります。 現在,岡山駅の東西連絡通路,西口再開発第2工区,あるいは林原再開発など,駅周辺が大きく変わろうとしている今,中心市街地における回遊性の確保は緊急かつ重要な課題であると思います。 中心市街地の回遊性を考えるとき,大きく2つの視点があると思います。 1つ目は,公共交通機関で速く便利に移動できること,2つ目は,歩いて楽しみながら移動できること,そういうふうな2つの視点があると思います。 そこでお尋ねをいたします。 まず,路面電車の環状化など,公共交通機関の回遊性について現在どのようにお考えなのか,そしてまた,今後具体的にどのようにされる予定か,お示しいただきたいと思います。 2つ目ですが,歩いて楽しみながら移動する。つまり,移動そのものが目的ではなくて,楽しみながら歩いていたら知らぬ間に移動していた,そういうふうな回遊性も実に重要であります。このことについて,具体的なお考えがあればお示しください。 例えば,県庁通りのビブレからクレドビルまでの間に魅力ある店舗の出店を促すような,そういうふうな施策を実施し,楽しみながら移動できるストリートにすればどうかというふうなことも思うわけであります。そういう御提案もしたいと思いますが,いかがでしょうか。 3番目に,中心市街地活性化基本計画についてであります。 平成11年3月,中心市街地活性化基本計画が策定,発表をされました。策定以来,既に4年半が経過し,この間,出石小学校跡地の再開発,駅東西連絡通路,駅西口第2工区,さらに林原再開発,中央南小跡地活用の問題,また岡山駅東地域と表町地域が国の都市再生緊急整備地域に指定されるなど,新しい状況が生まれております。 こうした中,中心市街地活性化基本計画を早急に見直すなど,新しい状況に対応するための基本的な考え方について整理すべきと考えますがいかがでしょうか,御所見をお伺いします。 4点目に,中心市街地活性化のための機構改革についてであります。 ここまで述べてまいりましたように,岡山市中心市街地の活性化は,非常に大きな局面を迎えているとの認識が必要ではないでしょうか。活性化に向けて千載一遇のチャンスを迎えていると同時に,対応によっては未来に大きな禍根を残してしまう,そういうことにもなりかねない状況だと思います。 中心市街地の活性化にとって,ここ3年の市の動きが大変重要であり,迅速かつ的確な判断をしていくことが必要です。ところが現在,責任とそれを裏打ちする権限を持って活性化についてリードしていく,あるいは企画をしていくというセクションが市当局にないのが現状ではないでしょうか。 こうした中,機構改革を行うか,例えば助役をキャップとするプロジェクトチームを立ち上げるなど,きちんと対応できるシステムをつくる必要があると思いますが,いかがでしょうか。 5番目に,学校跡地活用についてであります。 そのうちの1つでありますけれども,まず出石小学校体育館についてであります。 現在,出石小学校体育館については,地域住民の皆さんや近隣の企業の皆さん方にしっかり活用していただいているのではないかと思います。また,万一の時の避難場所としても,とても貴重な施設でもあります。どういう形になるのかは別にしても,出石学区に体育館を確保する必要があると思います。 この出石小学校体育館について,現在具体的にどのような計画になっているのか,どうされる予定か,御教示ください。 学校跡地活用の2点目でありますけども,平成17年に中心部の小学校再編が一応完了する予定であり,それに伴い岡山中央南小学校──旧深柢小学校でありますけれども,それが跡地となります。その活用については,さまざまな議論や要望があるところでありますけれども,いずれにしても平成17年度から,多分岡山市が事業化をしていく,そういうことは困難であり,一定期間暫定活用しなければならないということは明らかであります。 この暫定活用についてどこが所管をするのか,また,今現在どのような検討がなされているのか,お示しをいただきたいというふうに思います。 中心市街地の活性化については以上であります。 次に2点目,学校における集団フッ化物洗口についてお尋ねをしたいと思います。 まず,安全性の問題についてでありますけれども,健康増進法等,それから岡山でも健康市民おかやま21等で示されているわけでありますけれども,「百害あって一利なし」と厚労省も医師会も言うとる,だれもがええことじゃねえと言うとるたばこを,一生懸命やめるかというて吸ようる人間が,安全性について大丈夫かというふうな話をするわけでありますけれども,事個人ではなくて学校で行うということで,少しこだわりながら質問していきたいというふうに思います。 まず,安全性についてでありますけれども,フッ化物洗口の安全性については,厚生労働省から出されているフッ化物洗口ガイドラインなどによりますと,仮に洗口液を飲んでも安全というふうにされております。この安全性については,フッ素の急性最小中毒量をどう設定するのか,それによって変わってくるものと思われますが,安全というふうに言われる根拠の急性最小中毒量の約10分の1で急性中毒症状が起こる可能性を指摘する情報もあります。 その情報によりますと,週1回法──週4回やる,あるいは週1回やるということでありますけれども,当然週1回でやるということになると濃度が濃くなるというわけでありますが,週1回法のフッ化物洗口液を全量10ミリリットルを飲みますと急性最小中毒量を超えてしまう,そういうことになってしまいます。 そこでお尋ねをいたします。 週1回法のフッ化物洗口液を全量飲んでも本当に安全性に問題はないのか,医学的な知識がなくてもわかるようにお答えいただきたいというふうに思います。 2点目でありますが,インフォームド・コンセントについてであります。 フッ化物洗口を行う際のインフォームド・コンセントについて,次のように記されております。 フッ化物洗口を実施する場合には,本人あるいは保護者に対して,具体的方法,期待される効果,安全性について十分に説明した後,同意を得て行うというふうに記してございます。 フッ化物洗口のインフォームド・コンセントについて2点お尋ねをしたいと思います。 まず,学校における集団フッ化物洗口を行う場合のインフォームド・コンセントについて,いつ,だれが,どのように行うのか,具体的にお教えください。 2点目でありますが,インフォームド・コンセントが日常的に行われている医療現場においては,たとえ可能性がコンマ以下のリスクでもきちんと説明があります。学校における集団フッ化物洗口を行う場合のインフォームド・コンセントを行う際,安全性の説明と同時に,例えば,安全ではあるけれども,用量や用法を誤ると危険を伴うこともあると,そういうリスクの説明が必要ではないかと思われますが,いかがでしょうか。 特に,学校で説明を行い,学校に申込書を提出する場合,保護者の感覚としては,そのものは120%安全で,特殊な事業がない限り拒否する理由がない,あるいは拒否できない,そういうふうな心情が生まれる,そういう現状の中で,たとえコンマ以下のリスクでもきちんと説明すべきだと思いますが,いかがでしょうか。 次に,集団洗口を実施する際の条件整備についてであります。 学校において集団フッ化物洗口を行う場合,学校歯科医や学校薬剤師の指導や協力のもとに保健主事や養護教諭が行う,端的に言えば保健室を中心に行うことになると考えられます。 ところが,近年,保健室や養護教諭の役割は,心のケアを初め多種多様で,しかも一層重要性を増してきております。また,保健室では,例えば子どもたちの急なけがや病気,あるいは不登校児の不意の保健室登校など,いつ何が起こるかわからない状況も見受けられます。 こうした中,洗口液は安全であっても,もとのフッ化物は劇物であり,それを養護教諭が保健室でみずから取り扱うことに対して抵抗感を持つことは,子どもの健康や安全を守るという職務遂行上当然のことであると考えられます。また,実際に指導に当たる教員にとっても,飲んではいけませんと幾ら指導しても,飲んでしまう児童を皆無にすることが現実問題としてなかなか考えられない状況の中で,より一層の効果と安全性の確保に向けての条件整備が必要ではないでしょうか。このことについて,具体的にどのように条件整備をされる予定か御教示ください。 最後に,教育の情報化の充実についてお尋ねをいたします。 教育の情報化について,ここ数年飛躍的に充実をしております。市長の提案理由説明の中にもありましたけれども,推進校を中心にさまざまな取り組みがなされ,少しずつではありますが成果が上がってきていると思います。 教育の情報化については,国の施策でもあるミレニアム・プロジェクトの一つとしても位置づけられ,教育用コンピューターの整備,インターネットへのブロードバンド回線接続,校内LANの整備,教職員研修の実施,教育用コンテンツの充実などが平成17年度を目標に推進されているのは周知のとおりであります。 しかし,現段階では,まだまだ過渡的な状況であり,ハード・ソフト両面の今後一層の充実が望まれるところであります。 そこで大きく3点についてお尋ねをしたいと思います。 まず,1つ目でありますけれども,ネットワーク環境の格差是正についてであります。このことについて,今回は回線整備に絞ってお尋ねをしようと思います。 岡山市では,他都市に先駆け,積極的にブロードバンド化を図り,現在95%以上の小・中学校が高速回線に接続されているようにお伺いをしております。しかし逆に,残りわずかですが,低速のISDN回線での接続を余儀なくされている学校があるのも事実であります。特に,中学校においては,1校だけが取り残された状況になっております。 そこで質問ですが,インターネット活用における基本的なインフラ整備として,この情報格差は早急に是正すべきものであると考えますが,いかがでしょうか。 2つ目でありますが,教育用コンテンツの充実についてであります。 このことについて,先ほど申し上げたインフラ整備の後に必要なことは,そのインフラを活用し,積極的に情報教育を推進していくことだと思います。そのためにも,学校で使える教育用コンテンツを整備し,インターネット等で配信していくことは,教育の情報化にとって非常に重要なことであるというふうに考えます。岡山市教育委員会のお考えとお取り組みの現状についてお聞かせください。 最後に,支援体制の充実についてであります。 各学校で情報化が進み,コンピューターやネットワークの積極的な活用が進むと,どうしても機械的なトラブルや複雑なネットワーク設定など,専門的な知識を持っていないと対処が困難な状況が発生するというのも事実であります。 そこで質問ですが,このようなさまざまな問題に対処することのできる,いわゆるヘルプデスクと言われるような人的支援体制は,現在岡山市でどのような状況にあるのかお聞かせいただきたいと思います。 以上で質問の方は終わりにしますが,最後に当局の方に少しお願いがあるんです。私,実はある特定の音域がどうも聞こえにくいようでありまして,聴力検査をやるとよくひっかかるんですね。したがいまして,小さな声で早口で言われると何を言うとんやら,ところどころわからないということがありますので,答弁の際には,これまでも気をつけていただいてると思うんですが,大きな声ではっきりと言っていただけるとありがたいなと思いますので,どうかよろしくお願いします。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) お疲れです。 林原の関係を含め,中心市街地の民間との関係だと思います。 まず,「ザ・ハヤシバラシティー」と言われている計画につきましては,都市計画上の課題も幾つか絡んでいたりするもんですから,段階としては非常に初期段階ではありますものの,株式会社林原さんと岡山県,そして岡山市の3者でインフォーマルな研究会が設定をされておりまして,過去2回開催をされております。そういう意味では,ある種,物の言える,相談ができる枠組みができております。ただ,まだまだふわっとした話ですから,何をどう言ったらいいのかみたいなところにはなっているわけです。ただ,今後ともいろんなことをお互いに申し上げる中で,よりよい計画になるような努力はしていこうと思いますし,私の理解するところを見ますと,計画を当初立ち上げるときに,市議会の方々にもぜひ来てほしいと言って声かけがありました。まだ御当選されていなかったかもしれないけれども,林原さんの方では議会の意見も聞きたい,こういう姿勢もおありのように承っているところであります。 さらに,林原さんの件のみならず,再開発に絡む質問がありましたけども,そのときに我々としても公共の観点からの空地の問題とか,いろんなお願いをして,なるたけその地域全体が,その次の質問になりますけど,回遊性とか,あるいは楽しさとか,さらに安全だとか,そういう公共的なメリットに結びつくような方向で動くように,最終権限はないんですけど,お願いをするというようなことは今後ともしていきたいというふうに考えておりますが,後楽館をあそこにという考えはございませんので,念のため申し上げさせていただきます。 以上です。 ◎企画局長(天野勝昭君) 中心市街地の活性化の関係でございますが,1点,まず中心市街地活性化基本計画の関係でございますが,これにつきましては,「様々な人が暮らし賑わう生活交流都心」という基本理念,これを打ち立てておりまして,5つの基本方針のもとに民間の事業も含めまして平成11年3月に策定したものでございまして,その後,対象事業の進捗状況,そういったものをあわせまして2度の時点修正を行っているわけでございます。 最近では,都市再生緊急整備地域などの指定とか,新たな民間企業の計画なども出てきておりますので,見直す必要があるというように考えております。 それから,機構関係のこともございますが,現在,企画局の事業政策課内の都心活性化対策室が中心になりまして,全庁的な調整機能を果たしておるところでございます。今後,政令指定都市となる可能性のある岡山市といたしましても,中心市街地活性化につきましては大きな課題ということもございますので,そのことにつきましては,民間のエネルギーということもぜひ必要だということもございます。関係部門との連携をとることはもとよりでございますが,官民協働で知恵を出し合って取り組んでいかなきゃならないというように考えてございます。 それから,出石小学校の跡地の関係でございますが,現在プロポーザルということで民間資金活用型で整備していくという方向は出してございますが,今後公共性を持った施設の整備を重視するということにしておりますので,その中で体育館の扱いにつきましても,まず事業者の提案がどういうものが出てくるか,それを見させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 学校における集団フッ化物洗口についてのお尋ねをいただいております。順次御答弁させていただきます。 週1回法のフッ化物洗口液を全部飲み込んでも本当に安全性に問題はないのかとのお尋ねでございますが,週1回法のフッ化物洗口で使う洗口液に含まれるフッ素量は9ミリグラムでございまして,誤って全量飲み込んだとしても,わずかにフッ素の量が一時的に上昇はいたしますが,2時間以内に70%以上が体外に排出され,安全面では全く問題はないということでございます。 次に,インフォームド・コンセントについてのお尋ねが2点ございまして,まとめて答弁をさせていただきたいと思います。学校でフッ化物洗口を行う場合の十分な説明について,いつ,だれが,どのように行うのか具体的にと,また学校で説明会を行い,保護者の感覚としては拒否できない心情が生まれる現状の中で,リスクについて説明すべきではないか,この2点のお尋ねでございます。 小学校のPTA総会や入学説明会などにおきまして,保護者に対してパンフレットや「フッ素洗口Q&A」を配布いたしまして,学校歯科医師や保健所歯科医師が,安全性や多量に誤って飲んだ場合の急性中毒症の可能性についても十分に御説明をいたしてございます。その後,各児童の保護者ごとに希望の有無を書面で確認した上で実施をいたしておるところでございます。 次に,集団洗口を実施する際の条件整備についてでございますが,現在実施しております学校では,フッ化物洗口で使うフッ化ナトリウムは,学校薬剤師が1回分を計量いたしまして使用し,その後,学校で保管することとなってございます。保管場所につきましては,かぎのかかる保管庫に保管し,厳重な管理をいたしておるところでございます。 新たな学校で実施する際には,保管の安全性などにつきまして,実施する学校の現場で十分に検討をしていただき,保護者の同意を得るなど条件整備のできたところから順次実施してまいりたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ◎都市整備局長(池上進君) 中心市街地の活性化の中,中心市街地の回遊性の確保について御答弁申し上げます。 中心市街地の活性化にとりまして,回遊性の確保は重要でございます。その手段としての公共交通機関の充実は大切だと思っております。 そうした中で,環状化構想を視野に入れた路面電車の検討,あるいは環状バスの運行など実験的に行ってまいりましたが,市民の皆様に,まだまだ御理解いただけてないという部分があると感じております。 今後は,こういった御理解を深めるとともに,一方でバス路線の再編,あるいはICカードの導入への取り組みなど,多様な施策を推進いたしまして,公共交通機関がより便利で快適なものとなるよう,利用者の視点に立ちまして検討いたします。 市民はもとより,市外からのお客様に少しでも長い時間中心市街地に滞在していただきまして,活性化につながるよう努力をしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◎教育長(玉光源爾君) 1点,中心市街地の活性化についてということであります。 学校の跡地活用について,特に中央南小の跡地活用についてはいろんな議論があるんだけれども,17年以降暫定使用期間というのがあるんではないかと,そうするとどこが所管するのかと,こういう問題であろうかと思いますが,跡地活用については昨日の三宅議員にお答えしたとおりでありますけれども,実際17年3月31日までは学校が使っておりますから,暫定期間というのがあるかと思います。今まで,この議会も通していろんな議論がある中で,その議論を踏まえながら,どういう方向にあるのかということで,今どこが所管するかというのを決めるのは難しいわけで,その方向がどういう方向にあるのかということを見定めながら,その所管の部局といいますか,それを決めるべきだと私は思っております。そのように考えております。 それから,教育の情報化の充実についてということで,回線種類の学校間格差の是正,それから教育用コンテンツの充実についてと岡山市の取り組み,それから3点目が情報化における人的支援体制の現状,この3点であります。 一括してお答えいたしますが,回線のインフラ整備につきましては,民間サービスによるところが大きいわけでありまして,厳しい環境の学校があるのは,もう御指摘のとおりであります。今後,高速化へ向けた新たなサービスの可能性があり次第,積極的に整備を拡大していきたい,このように思っております。 2点目の教育の情報化は,ハードとソフトの両面から推進することが重要であると,このように思っております。現在,教育ポータルサイトを運用し,教師が自作した教材コンテンツを共有化したり,それから地域素材を中心としたデジタルコンテンツを配信すると,こういう情報教育の推進のための支援を行っておるわけであります。 最後の支援体制についてのことでありますが,緊急雇用創出事業を活用いたしまして,教育センターを常駐場所として,3名のヘルプデスクが対応に当たっております。 以上であります。     〔2番小林寿雄君登壇〕 ◆2番(小林寿雄君) 御答弁ありがとうございました。幾つかもう少し教えていただきたいこと,確認したいことがありますので,こちらに来させていただきました。 まず,回線の格差是正についてですが,中学校1校だけ残ってるというのは,とにかくぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。いろいろ営業サイドで回線があるとかないとか,いろいろ難しい状況があると思うんですけれども,これについてはもうぜひよろしくお願いをしたい。もう要望です,これは。 それから,教育用コンテンツの充実についてということで,ポータルサイトの問題,少し触れられましたけれども,いろんな場面でしっかり宣伝もしていただく必要もあるんではないかなというふうに思います。よろしくお願いをします。 それから,フッ化物洗口の問題なんですけれども,保健福祉局の方としてはいろいろ丁寧に説明をされてということだと思うんですが,「学校の実態」というのはどうしてもありまして,皆さん方もお子さんがいらっしゃったらそうだと思うんですが,学校から持ってきて何か申込書って書いてあったら,ぱっと見て,お金がどえれえ要ることならじっと見ますけれども,普通ぱあっと目を通して,ふんふんという形で子どもの名前と親の名前を書いて,判こをぽんと押してというのが大体普通じゃないかなと思うんですね。はなから疑ってそれを見ようるというのは余りないんですよね。それこそが,学校と保護者との信頼関係だと,それで成り立っとるといやあそういう話だと思うんですね。ですから,そういう,きちんと説明したんだということがなかなかこう,うまく伝わってないような現状もあるし,そういう状況の中で回ってるということを十分理解しながら,慎重にやっていただきたいなあと。 それから,飲んでしまう。これね,いろいろ聞いてみたんですけれども,口に含んでいるのを,後ろからどんと押されて飲んだとか,あるいはおもしろがって飲み合いこをしたとか,とんでもねえ話もちょっとあって,それですぐ中毒という話にならんわけですけども,そういうことを幾ら説明してもなかなか厳しい状況も一つあるわけですが,指導の方法等いろいろあると思いますし,また学校における公衆衛生上の役割等々も,意識変革の問題もあると思うんですが,先ほど申しましたように,保護者と学校の信頼関係でいろんなことが成り立ってるわけですから,このことについては十分慎重にお願いをしたい。 確認なんですけれども,きちんと条件が整って,学校の方からお願いしますよと,保護者の方の整理もできている,お医者さんとの関係もきちっとできとる,校内でもきちんと体制が整った,そういうところでお願いしますよというところに持ってくるんだというふうな理解でよろしいんでしょうか。そのことをもう一度明確にお願いします。特に,10年間で40校というふうな数の目標も出てるんで,10年間で本当にぐいぐいとやっていくんかどうかっていうふうな話もあるわけですが,先ほど申しましたように,条件が整ったところが手を挙げてやらしてくれ,いわゆる●啄同時なんだというふうな形で理解をすればいいんでしょうか。もう一度その1点だけ教えていただきたいと思います。 それから,中心市街地の活性化でありますけれども,暫定活用の問題なんですが,これ,だれがどう考えても出てくると思うんです。4月1日からぽんと,こう何かの事業をきちっと展開するっていうのは,もう絶対無理だと思うんです。事業化ができない場合に何が起こるかっていうと,無人のあの校舎が残るということなんですね。丸中のときも経験してると思うんですけれども,解体工事が7月から始まりますよ,その間無人なんですね。侵入者はあるわ,ガラスは割られるわ,いろいろなことがあったわけですよね。人的警備をかけて,1日に何遍も夜中を含めて回ったというふうなことがあるわけですけれども,あの中心部であれだけの1万4,000平米で,延べ4,000平米ぐらいの建物がぽんと無人である。それを,例えば,あいてしまうならあいてしまうできちっとした管理体制もとらなきゃいけない。それじゃあもったいないから何かに使いましょうっていうことであれば,地元と調整したり,いろんなニーズを調査したり,それが1年になるか,2年になるか,10年になるかわかりませんけれども,そういった検討もぜひしないと,やれ閉校になるというときに大変なことになりゃへんかなと思うんですよ。 ですから,教育委員会があれをきちっと閉校後も,学校を廃止した後も管理せにゃあいけんのかどうかも含めて,どこがリーダーシップをとってこの話をするんかなというのがようわからんのです。そういったあたり,どういうふうにお考えなのかなというのを,教育長にこれ……。教育長に答えていただくんがええんかよくわかりませんけれども。 それから,最後になりますが,機構改革等の問題。機構改革をするんがええんかどうか,これもわかりませんけれども,例えば中心市街地の活性化で質問すると,教育長も絡んでくる,御答弁なさるし,それから企画局長も答弁なさるし,都市整備局長も答弁なさるしと,全部が絡まり合っての話だと思うんですよね。心配なのは,おっしゃるように都心活性化対策室でというふうなことなんだけれども,本当にそれで大丈夫かなっていうふうな,信用してないっていうことではなくて,いろいろ各局,各課にまたがって,最終的にいろんな御意見がある中で整理をしていくっていう作業だと思いますので,そのあたり大丈夫かなと。 それで,特にこの問題,ここ3年が本当に勝負じゃないんかなと。何をもって勝負というかというのはあるんですけれども,本当にドラスチックに変わっていく,そういう局面も迎えてるし,逆にハードの整備を含む問題ですから,一たん手がついてしまうと後からどうしようもないというふうなことも,民間がやるにせよ,市がやるにせよいろいろあると思うんで,やっぱり議会も含めて十分な議論が要ると。そのために,例えば深柢の跡地一つとってもいろんなシミュレーションが要るんじゃないかなというふうに思いますので,先ほど松田議員の方からも御提案がありましたけれども,そういうことも含めながら,本当に機構的にもやっていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。その点ちょっと,どなたにお答えいただくかというのはわからないんですが,よろしくお願いいたします。 以上で2回目を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 旧深柢小学校の問題を含め,あるいはその暫定が生ずるかどうかも含めて,まだ若干不透明なところはありますけれども,今までの流れで言うと,出石小のような流れが想定されるわけですね。暫定期間が短い,長いはいろいろあって,それは単なるしばらくの管理で終わるのか,本格利用するのか,それはその後で出てくる計画次第なんですが,そのときの対応は,基本的には天野さんのところで対応するということになろうかと一般的には考えております。 なぜかっていうと,御案内のように中心市街地の問題もそうですけれども,この都市政策っていうのは全部絡んでるんです,結局ね。だから市役所があるわけですから。だから,別にその中心市街地じゃなくても,我が住まいをさせていただいている大野学区の問題を考えるときにも,学校の問題があれば,下水の問題があれば,ごみの問題があってというようなことで,どうせ絡まる話であります。そこのところをまとめる役っていうのは,大体企画という形で今までのところは整理をしてきているわけであります。企画は大変に忙しいんで大変でしょうけども,ひとつよろしくお願いをいたしたいと思うんです。 その中で,いろんな御心配がありました。私どもも長い経験を持った職員が同じような心配をしながら,うまく行かなかったり行ったりするんですけども,それなりに頑張っております。もし不満な点,御不安な点がございましたら,ちょっとここはおかしいんじゃないかということで,常に私ども耳を開いて,目を開いておりますんで,御指摘を賜りますようにお願いをいたします。 ◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 先ほどの再質問の中で,急性中毒についてのことも含まれてのお尋ねだろうと思うんですが,これにつきましては,フッ化物の急性中毒の量といたしましては,体重1キログラム当たり2ミリグラムとされてございまして,例えば小学校の1年生の平均的な体重であります20キログラムの子どもが急性中毒となるのは,40ミリグラム程度でございまして,四,五人分の全量を飲まない限り急性中毒の心配はないであろうというふうに聞いてございます。 それから,条件整備の件でございますが,学校歯科医の指導とか薬剤師の協力,それから校長,養護教諭,PTA会長,保健所などにおきまして,開始に当たっての合意が整った,すべてのことが条件が整ったという時点で,保護者が希望する児童に対しまして実施をいたしたいというふうに考えておりますので,決して強制的とか,何が何でもやりたいということではなしに,そのあたりの条件が整った上で実施をしてまいりたいというふうに考えてございますので,よろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(垣下文正君) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後3時13分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時40分開議 ○議長(垣下文正君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして有井議員。     〔48番有井靖和君登壇,拍手〕 ◆48番(有井靖和君) 皆さん御苦労さまでございます。 それでは,質問をさせていただきます。 まず最初に,旧高松支所の利用についての地元の声をお聞き願いたいと思います。 御承知のように,高松支所は建物が危険なため,JA高松に移転したところであります。その後,地元の多くの人々の声を聞かず,平成14年12月24日に突如として陳情し,今日に至っているところです。 そこで,地域住民の声を申し上げますと,危険な旧支所を多額なお金をかけて改築しても維持管理費が払えないこと。 私は旧支所の近くに住んでいますが,地域住民が利用するから急いで改築してほしいと申す人がいないこと。 旧支所管内でも,中心的に使用していただけるんじゃなかろうかと思っていた原古才上の町内会も,公会堂を別のところに建設すると町内会で決議され,既にその計画を進めていること。その他の団体も地区公民館やコミュニティハウス,町内会の公会堂などを利用しているので,たとえ改築されたとしても,まあ年に1回かなあ,やま2回かなあというありさまであります。 無理をして高額な改築費を使っても,利用者で維持管理は無理であります。全額市が持つのならば別の話です。 住民の声は,危険な建築物は早く解体し,しばらく空き地にして利用させてもらった方がいいんじゃないか,負担もなくていいんじゃないかというのが現状の声であります。いま一度立ちどまって考えるお考えはないでしょうか。 次は,吉備病院の先行きと先走る民間への借地。 最近の住民の声は,病院を残してほしいとの声は大きくなっている反面,一部で変化も出てきています。無理に自治体病院にこだわらんでもいいんじゃないか,しっかりとした法人格の病院で,岡山市が運営をチェックできれば,安心と安全で便利に利用できるそういう病院でもいいかと,そういう声が大きくなっているのは,当局の皆さん方,果たしてこの分析はされているのでしょうか。 地域と病院が一体となり,一時は盛り上がり,外科の診療収入は,市長さんがここの席で120%上昇したと。私も大変喜んだ時期もあったが,その後なぜ,どうして悪い方向に,悪い方へ悪い方へ行く医者の車ではありませんが,悪く悪くなったんでしょうか。 私もさきに申し上げましたが,地域住民の声が残念ながら自治体病院でなくてもいいという,安全で安心,信頼される病院であってという声ですが,これに対して当局はどのようにお考えでしょうか。 次は,本市の指名業者と本市の疑問点。 これは,この議会案件にもありますが,平成15年8月27日午前9時35分,岡山中央小学校の新築工事で,株式会社大本組以下3JV。しかしながらこの大本組の場合,指名停止に他の自治体ではなっておる。特に岡山県も指名停止をしておる。本件,7月2日に国土交通省の中国地方建設局より,大本組に対し建設業法の規定に基づく監督処分。その後,平成15年7月16日に岡山市の指名審査委員会で厳正に審査した。その結果,指名停止するまでに至ってないということで,大本組の方にそれを通知しております。 しかし,この件について,どうして指名停止に,岡山県内でも,特に岡山市だけがその停止をしなかったのか,疑問に思っているのは私だけでしょうか。当局の方へも相当の電話が入っておるということでありますが,その指名審査委員会が厳正に審査をしたということですが,私はその経緯と結果について,重ねてお尋ねをしておきます。 公営住宅と家賃滞納についてであります。 公営住宅のあり方について,先日も明らかになったところですが,本市の管理職が何カ月も家賃を滞納する状態,現在はそれが完納されたということであります。 一方,公営住宅に入りたい,しかし,入れない人が多くあります。平成14年度実績では,2,086人に対し160人しか入居できない,このようなありさまをどう思われるでしょうか。 そこで,5点にわたってお尋ねします。 1,公営住宅に希望どおり入居できない現状をどう思われますか。 2,家賃の滞納者及び保証人に対して甘過ぎはしませんか。 3,公営住宅法を市長さんを含む関係職員は遵守すべきだと。公営住宅法を遵守すべきだと思いますが,いかがですか。 4,家賃の滞納者,保証人に対し,当面専門的に取り組みを実施するべきだと思うが,いかがでしょうか。 5,公営住宅への収入階層をチェックすべし。住宅法で問題のある月収の高い層が入居している。324人,そのうち市の職員が13人,さらにそのうち32万2,000円以上の者が10人,岡山市の職員が10人入っております。どう指導すべきか。収入また収入未申告者,平成14年度だけでも60件近いものがある。取り扱いに極めて不自然さが感じられるが,いかがなものでしょうか。 産業廃棄物対策問題についてお尋ねします。 1,最終処分場を,予算の関係で年5カ所ずつ数量検査をしたが,その結果はどうであったのか。 2,違法行為があったのか,あるいはなかったのか。あったならば,対応をどのようにされていますか。 3,足守地内での処分場の中に,しょうゆかすを残土とまぜて埋め,周囲の水田へ塩害を起こしました。当局は承知しておるでしょうか。 4,公共の道は市民の財産だが,廃プラなどを埋め,その上に山土を敷き,不当にも公共の道を不正に使用しているが,調査はされていますか。 5,下牧763番地内に競売物件を購入した人が,妻や子どもの住宅を建設するということで地元の町内会の同意をもらい,農道を拡張した。その後,地元町内会に説明もなく,産廃の一時保管,積みかえ保管,ごみの集積運搬の申請が出され,地元から反対陳情があり,当局から申請者に処理の許可をせずと聞いているが,どのようになっておりますか。 (1)申請者に対し,下牧763番地内での収集運搬の許可を出しているのか,出していないのかお聞かせください。 (2)同じ地番で建築指導課より申請が許可され,現在建築中だが,町内会の役員会にそのお父さんが出席され,この土地に妻や子どもが住む考えはないと明言している。問題はないか。 4メートル掛ける4メートル,16平米の建物。さらに重ねて申されていることは,この家は生活する家ではありません,あくまでも私たちがここに来て遊ぶ家ですと明言されております。建築された後は何に使用してもなかなか是正できない市の態度に対して,考え方は。 私はそういうおそれがありますよと。そこへ住むということができなくても,建築許可を出してそこへ建ってしまえば,それを取り壊せというようなのはなかなか言えない。言ったとしても,10年,15年すぐたってしまって,なし崩しになってしまうというケースが極めて多い。そういうことを考えてみますと,いま一度厳しくそれを見守り,監視していく必要があるんじゃなかろうか。なぜ急いでこういう建築許可を出したんかなあというような,しかも重ね重ねそこへ住まんとこう言うとるわけですから,問題が大ではないでしょうか。 (3)本人は町内会に,基本的に私の土地へ私が何をしようが,他人に迷惑をかけにゃあええんじゃねんかと主張しているが,当局はどのように理解した上で建築申請を許可したのか。目的外使用のおそれがあると思うが,その際の取り組みもあわせてお聞かせ願いたいと思います。 第1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 有井議員の質問の中で,まず高松支所の件ですけれども,お尋ねの中にもありましたが,我々として,旧庁舎を安全な形にした上でいろんな活動に利用したいんだという要望書を受けたわけであります。 そこで我々としても,その要望が非常に強いものがあったもんですから,地域の福祉活動等,あるいは交流活動にも有効利用していただこうというようなことで考えており,そして我々も大きな責任は果たしますけども,日々の運用管理などはお願いしようと,そのために組織的な対応をお願いしたいと,こういう流れになっておるわけであります。そういう流れの中で,いや市長さん,話が違うでと,地元は全くそんなことは思うとらんでというような話であれば,これはまたもう一回意向の確認はせにゃあいかんというふうに思っておりますけれども,まだ私の耳にはそういった状況がしっかりは伝わっていないわけであります。 いずれにしても,我々としては地元の気持ちをそんたくしながら,こういった問題は対処していこうというふうに思っております。 それから,公営住宅の問題についてのお尋ね,私は,これは非常に大きな問題領域になりつつあるなあというふうに思ってますし,私どもが今抱えている仕事の中で,住宅管理というのは大変なんだっていう,職員からするいろんな思いというのもあるわけでありまして,今後どっかで大きな対応をせにゃあいけないという状況であります。 まず,公営住宅に希望どおり入れないという現状なんですけれども,これはやはり全数を満たすことができないとすれば,お尋ねにもあったように,公正にやられているなあという方向に,持っていかにゃあいかんのじゃないかというのが私どもの思いであるし,また累次の議会でもさまざまな論点が出ました,その時代時代において配慮すべき社会的要請があるよと。例えば,母子家庭の問題とか,障害者の方々の問題とか配慮しようよということで,抽せんの仕方についてもいろいろ工夫もしてきているわけであります。 そういう社会的なニーズにこたえるときに,やっぱり高額の給与があるよというようなことは,やっぱりこれはおかしい。その基本は同じであり,そこで積極的に明け渡しをお願いするとかということでやらにゃあいかんと思っています。 それから,もう一個大きな問題は,最近見てますと独居が多いんですね,高齢者の独居が多い。それで,この間もある住宅団地に職員と一緒に行って,地域の方々から事情を伺ったんですけれども,一人でお住まいになるのに,昔の2DKですわね,こういうのが本当に合理的なのかどうかということ。 そうすると,時代の流れに沿って人口構造が変わってきますから,公営住宅の仕組み自身も少しそういうニーズに合わせて変えていくと,今度は入れる人がふえていくわけですね。そういった構造的な対応というのもやることによって,より多くの方々に住宅サービスが提供できるようにせにゃあいかん,そういう問題があると思います。 さらに,もう一個言うと,この入れない人の関係で思うことは,この公営住宅法自身がちょっと頭の固い法律じゃないかという気もしているんですね。家賃は若干スライドしながらもつようにするとか,あるいは住宅をつくるときの規制が結構きつくて,安い住宅をつくろうとすると補助金がもらえなかったりするみたいなところもありますんで,国に対しても,今後一体この公営住宅というものをどう考えていくんだということを提言もせにゃいかんと思っています。 この間,スウェーデンのストックホルムの話をしましたけども,ストックホルムでは約半数が公営住宅なんですね。そして,民間の住宅とほとんど同じ水準のものを提供して,それを人々が自由に使っていくみたいな社会になっていますね。そういったことも長期的な参考にしながら,住宅政策,今後少し力を込めて改善をしていきたいと思います。 2番目に,お尋ねの中にありましたけども,滞納の問題,保証人,あるいは私を含めて関係職員は公営住宅法を遵守する──まあそれは当たり前のことなんですけれども,その辺の話ですが,建設委員会でも御審議をいただいている案件でありまして,いい審議をいただいていると思っています。滞納者本人はもとより,保証人に対してもしっかり催告を強化していきたい,そう考えております。 そして,催告に当たっては,累積滞納が出ないような方向で,そういう姿勢の中で早期対応に努めなければいけない。文書のみならず訪問,それから呼び出しというか,来ていただいて面談するという納付指導を少し強化していきたいと,こういうふうに思っているわけであります。 もちろん,公営住宅の維持管理,これは公営住宅法の規定を遵守するのは当たり前なんですが,さらにきめ細かいというか,熱意のある対応をせにゃあいかん,そう思います。困難な職場であることも事実なんですけれども,職員の方々には自信と誇りを持って,こういった業務に邁進できるよう,実は,さっきも言いましたように私自身も現場まで一緒に行って,お互い悩みを交換するとか,決して我々が難しい仕事をしている私ども職員に対して,見放しているんじゃなくて一緒に汗をかくんだという姿勢を私ども市の当局幹部も示す必要がある,そんなふうにも思っているわけであります。 さらに,悪質なケースについては,法的措置の実施ということでありますけれども,明け渡しの訴訟は提起しますけども,簡易かつ迅速な手続である支払い命令──支払い命令ってありますれども,そういった手法についても導入を進めるべくやっていこうと思っているんです。 そして,収入等の関係でいろいろあるじゃないか,これはもちろんお尋ねの趣旨そのものでして,やはり公営住宅の本旨が,もともとの趣旨が,困っておられる方々のためにということでありますし,なおのことこれが市職員だったみたいな話になったんじゃあ,これは顔向けができないわけですね,これ。これも緩んでいたんじゃないかっていう議論もありますけれども,その辺は謙虚に我々も反省を新たにして,再出発をして,きちっと出るべき人は出てもらう,払うべきものは払ってもらう,その対応を強化していく必要があります。 未申告者の件がありますけれども,これはなるべく明らかにしていくんですが,我々の見ている状況は,大部分は恐らく基準階層以下なんだろうというようなことになっておりますんでどうかと思いますが,いずれにしても御趣旨をよく踏まえて,きちっとした対応をとることにいたします。収入未申告者の方々に対して指導,催告を強化する。そして,制度の啓発もきちっと行う,公営住宅法なんですよということを行う。適正な家賃の賦課と滞納抑止。こういうところが,当然ですけども,私たちの課題になっておりまして,今後とも頑張っていきます。 なお,未収入申告者の中にひょっとして高額の所得をいただいている方がある,あるいは,不適正な入居実態にある方がいらっしゃるということが判明した場合には,もとへ戻って,それはいけませんよということで厳正に対応していきたいと思っております。 いずれにしましてもこの住宅の問題,今後の市政の中でかなり重要な部分を占めてくるわけです。公正さだけでなくて,今度はハードの面,質的な改善の面,あるいは高齢者の方々のニーズに合った住環境の提供の面,さまざまに実はこれから検討し,そして勉強していこうというふうに考えている分野でもありまして,今後ともいろんな意味での御指摘を賜るようにお願いをいたします。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) 吉備病院のあり方について,自治体立の病院にこだわらず,自治体のチェックにより安心と安全で便利に利用できれば,民間でもよいのではないかという声が大きくなったけれども,なぜそのように変化したのか,おまえの考えを言えという御質問であったように思います。 吉備病院のあり方について地元での関心が高まる中,よりよい医療が得られることが大事であるという柔軟な考え方が表に出てきたものと考えております。 次に,病院の医者の問題でございます。うれしく思ったときもあったけれども,その後だんだん悪くなったのはどうしてかということでございます。 私考えますのに,医師を中心とする診療体制に問題があったからであると認識しております。申しわけございません。 次に,市がチェックできるなら民間病院でもよいという地域住民の声にどうこたえようとしているのかという御質問であったように思います。 本年6月議会で市長が,運営主体が変わっても住民のためになるならよい,住民サイドに立って議論していくとの趣旨の答弁をされているところであります。この趣旨に沿って,吉備病院の先行きについて,公的病院と民間病院が連携を保っているところを参考にしてまいりたいと考えております。 例えば,滋賀県にございます公立甲賀病院とその周辺病院とが非常にうまくいっていると聞いています。そういうことを参考にさせていただきたいと思います。ちなみに,甲賀病院は黒字化しております。 以上です。 ◎財政局長(角田秀夫君) 指名の問題についてお答えいたします。 株式会社大本組でございますが,国土交通省から平成15年7月2日に建設業法違反で監督処分を受けております。これを受けまして,本市では平成15年7月16日の指名審査委員会において厳正に審査いたしました結果,監督処分の内容が営業停止ではなく指示処分ということになってございますので,岡山市指名停止基準に該当しないということでございまして,書面による厳重注意といたしております。 なお,本件につきましては,県内の自治体のうち5市4町が1カ月間の指名停止を行っておりますが,他の自治体につきましては,本市と同様の理由などにより指名停止措置はとっていないというふうに聞いております。 以上でございます。 ◎環境局長(小林良久君) 産業廃棄物対策についての中で,最終処分場の調査結果と違法行為に対する対応はという2点について,一括してお答えいたします。 平成14年度に最終処分場の調査は11カ所を実施しております。その結果,処分場の区域外埋め立てと許可容量オーバーが各1件判明し,区域外埋め立てについては是正させ,容量オーバーについては現在是正指導中でございます。 さらに,埋立容量が許容量に達していたことが確認されたものが1件あり,埋立終了の措置をとっております。 違法行為につきましては,是正指導を行い,従わない場合は法に基づく改善命令をかけ,最終的には告発を行うこととしております。平成14年度に告発したケースは1件ございまして,現在公判中でございます。 それから,しょうゆかす処理と水田への塩害は承知しているかというお尋ねでございます。 平成11年6月に足守地区の最終処分場からの浸出水が黒変したため,排水処理施設を設置させた例がございます。 塩害につきましては,農林水産課,足守支所及び農業団体へも確認しましたが,いずれの部署におきましても把握してないということでございました。 続いて,公共の道は市民の財産だが,廃プラなどを埋め,上に山土を敷き,不当にも公共の道を不正に使用しているが調査しているのかというお尋ねでございます。 御指摘の道路はもともと農道であり,処分場許可時に用途廃止手続を行い,足守支所,農業施設課を経て岡山県知事あてに副申されております。その後事務処理が進められ,代替農道の整備もされましたが,代替農道の管理上の不備により,現在用途廃止手続が中断している状況でございます。 したがって,関係部署と早急に協議するとともに,事業者に対して一連の処理が迅速に進むようその対応について指導を行ってまいりたいと考えております。 それから,産廃の運搬許可で,申請者に対し収集運搬の許可をしているのかどうかというお尋ねでございますが,御指摘の産業廃棄物収集運搬業許可申請につきましては,受け付けてはいますが,現在審査中であり,現在のところ許可は出しておりません。 以上でございます。 ◎都市整備局長(池上進君) 産業廃棄物対策の中,産廃の運搬許可と問題点のうち,建築工事に係る件について,一括して御答弁申し上げます。 まず,建築確認についてでございます。 建築主から提出されました建築確認申請書に基づきまして建築主事が審査を行い,建築基準法並びに建築基準関係規定に適合しているということが確認されたために建築確認を行ったものでございまして,現時点では問題ございません。なお,建築物の用途は住宅となってございます。 関係法令を遵守する中で,建築主が自己責任において土地を利用することにつきまして,建築行政として規制することは困難と考えております。 次に,目的外の用途で使用されました場合ですが,本件の建築場所が,都市計画により市街化を抑制する市街化調整区域に指定されております。したがいまして,建築物の建築につきましては制限がございまして,目的外,つまり住宅以外の用途として使用された場合には,関係部署が連携をいたしまして,適正かつ厳正に対処してまいります。 以上でございます。     〔48番有井靖和君登壇〕 ◆48番(有井靖和君) 再質問させていただきます。 吉備病院とかその他の住宅の問題,まあ一生懸命……,ここで四の五のその問題を言おうとは思いません。何もかにも弁護士さんにお願いするというのも,方法としては方法でしょうけど,職員で支払い命令ぐらいまではできるわけですから,それで異議申し立てがあれば弁護士さんにお願いするとかいうような,そういう最低のことはやっぱり,頭のいい職員ばっかりですから,お願いをしてもらいたいなあと思っております。 吉備病院の問題も明らかになってまいりました。いろいろ内部の問題もあるということですが,あるだけでは市民の皆さん方は納得いたしません。これについて具体的に対応を協議しながら,あるべき病院というもの,あるいは岡山市のチェックがきくのならば,そういう方法もいいんじゃなかろうかなというように言わざるを得ないということであります。 次は,大本組の問題です。 通り一遍の,営業停止処分ではなく,指示処分だとこういうことですが,建設業法をひも解くと,すべて指示となっとるわけですね。指名停止措置ということで,建設業法のいろいろ要領を県からとってまいりました。すると,県は指名停止処分をしとるわけですね。指名停止処分をして,大本組は今は指名停止中です。 この岡山市の指名停止の基準をちょっと読みますと,「建設業法等関係法令違反」の(2)に,「建設業法第28条の規定に基づき,国土交通大臣又は」とこうなっております。今,国土交通省の方から云々とこう言われました,指名停止じゃないんじゃと,営業停止じゃないんじゃと。そこの,「又は都道府県知事から営業停止処分を受けたとき」とこうなってます。これに目をつぶってしもうて,国土交通省は処分じゃとこういうことで片づけてもろうたんでは,いわば多くの皆さん方,あっちゃあならんことですが,指名停止になっとる,こういう業法の違反で。 ここも,さらにちょっと1枚めくって,一番最後の項で,12のところで,「不正又は不誠実な行為」とこうなっている。ここをちょっと読んでみますと,(6)の項でいろいろこれ該当するわけですわ。大本組の場合は,この項にぴったりになってくるわけです。しかも,国土交通省だけじゃなしに,岡山県が指名停止を明らかにしておる。したがって,私は岡山県がしとるわけですから,ここで営業停止処分はないというのは,国土交通省ではなくても,岡山県であった場合は指名停止ですよとこうなっとるわけ,この岡山市の指名停止基準でね。したがって,私はこれは間違っておると。解釈に間違いがあるということで,単なるミスじゃない。今,十何億円の先ほど申しました案件で,岡山市立岡山中央小学校の新築工事で議案になっておるわけです。 したがって,私はこれはどんなに解釈をしようとも,岡山市は停止基準に該当していないというようなことを主張されておりますが,該当しとんです,これは。はっきりしとんです。「建設業法等関係法令違反」の(2)と,あるいは12の「不正又は不誠実な行為」というところでして,岡山県も指名停止をしておるということは,国土交通省ではそうじゃったんかもわからんが,岡山県では指名停止しとるということは,今期間中だから,この行為については,私は解釈の誤りがあると。悪くとれば,多くのこういう行為をして指名停止になった人,業者が,大本組だけはええんかとこういうことになったんじゃあ,これは公平の原則からすれば,著しく欠けるんじゃなかろうかということを指摘せざるを得んと思うんですが,いかがでしょうか。 念のために,大本組については,平成15年8月6日から1カ月間。ということは,この岡山市の入札が平成15年8月27日ですから,したがって停止期間の中に入っておるということで,私はこの解釈の仕方については,重ね重ね申し上げますが,これに目をつぶるというわけにはいきません。ぜひこれは是正をしていただいて,何らかの措置をとっていただかんと,多くのこれと同じような行為で,ここの場所で業者の名前を挙げちゃあいけませんけど,これは新聞に出たことですから私は申しますと,総社市のある業者は同じことで2カ月になっとる,指名停止が。同じ行為で2カ月になっとる。大本組は1カ月,岡山県ではねえ。多少弁論の仕方が違うんかなあと思うたり,それはいいんですが,いずれにしても停止処分,建設業法に違反しとる。 国土交通省では,「(指示)」とこうなっとる。全部処分は指示なんです,括弧書きなんです。括弧書きで処分じゃなしに「(指示)」としとる。その指示をうかがって処分に目をつぶるようでは,そういうことはなかったかと思うんですけど,私はこれ勘違いされとんじゃないかと思って,公平の原則からすれば,私は考え直して,この入札については大問題があると言わざるを得ないんですが,御意見を聞かせてください。 それから,公営住宅に対して市長さん,私はその考えでやっていただきたいなあ。それで,いろいろ問題があるんですけど,私も,やろうというときにああじゃこうじゃ言うて後から追いかけるような話は避けておきたいと思いますが,問題点はもう山積したわけですね。しかも3億円というような金額がもう明白になってきた。500万円も訴訟しても,返ってくるのはちょびっとじゃと。場合によれば出頭すらしない。こういうようなものがあるわけですから,私はそういう面からして考えていく余地があると。この件は温かく見守っていきたいと思いますので,関係法令を,ぜひ市長さんを先頭に遵守していただきたいなあということを,市民の皆さん方に成りかわって申し上げておきたいと思います。 入札の問題については,これはもうこの場ではっきり言ってくださらんと,このままで私どもは引き下がるということは断じてならないということを申し上げて,第2回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 住宅の問題,長い歴史もある中での一断面であります。そして,我々としても次第に前進をさせていってた話が,ここへ来て特に大きな転換期に来ていると思います。 お尋ねというか,御示唆もありましたように,職員みずからができることがあります。特にその典型的な例として,私も申し上げましたし,議員の御指摘もありましたように,支払い命令は出せるわけですから,そりゃあもう出しゃあええんです,これは。その後いろんなことがあったときには,さまざまな法的な対応をとっていくみたいなことは,これはもうやらにゃあいかんというふうに思ってます。 加えて,我々としてもそれぞれの,何というのかなあ,例えば高島で言うと,周辺の町内会の方々がまた積極的にこれ関心持ってくれているんですね。一緒になって頑張ってやろうみたいなことにもなっている。そういった愛情ある周辺住民,あるいは入居されている方々の中でのリーダーシップある方々も含めて,この問題をよくしていきたいという気持ちがおありになる。そういった方々との協力みたいなそういう精神も加味しながらやっていこうというふうに思っておりますので,よろしくお願いします。 あと,加えてもう一個だけ言いますと,住宅管理のサイドから住宅建築のサイドに,今後いろんな情報の流れをつくっていって,住みやすい,かつたくさん住めるというようなことを心がけていきたいとも思っておりますので,よろしくお願いします。 ◎財政局長(角田秀夫君) 大本組の件についてお答えいたします。 岡山市の指名の関係に関しましては,岡山市指名停止基準という基準を設けて厳正に対応しておりまして,議員御指摘のようにその別表の第5項の中で「建設業法等関係法令違反」ということで,そのうちの第2号に「建設業法第28条の規定に基づき,国土交通大臣又は都道府県知事から営業停止処分を受けたとき」とこういう規定がございます。 この営業停止処分でございますが,これはあくまでも建設業法第28条の規定に基づく営業停止処分を受けたときというふうなことでございまして,ここで「国土交通大臣又は都道府県知事から営業停止処分」と両方書いてございますのは,国土交通大臣の許可と都道府県知事の許可の業者がおるということでございます。大本組に関しては国土交通大臣の許可の業者でございますので,国土交通大臣の方からこういう処分を受けるというふうになると思いますが,県の方の,議員のおっしゃられたことでございますけれども,これは県の指名停止基準に基づきまして指名停止をしたということでございまして,この建設業法の規定に基づく営業停止処分ではございませんので,今回この規定には該当しないということで判断いたしまして,今回は指名停止をしなかったということでございます。 以上です。(「それはおかしい。議長休憩じゃ」等と呼ぶ者あり) ○議長(垣下文正君) 有井議員どうぞ。(「そりゃおかしい。財政局長そりゃあいけんで」等と呼ぶ者あり) 有井議員どうぞ。質問があるのなら登壇してください。(「そんな答えで上がらにゃいけんのんか」と呼ぶ者あり) どうぞお願いします。     〔48番有井靖和君登壇〕 ◆48番(有井靖和君) 再々質問。 同じことをして,あるところは指名停止。ここも岡山県の指名停止のあれからすりゃあもう何件いうてあるわけです。何件いうて,大本組と同じような虚偽の技術者の申請をして,これだけあるんよ。これだけ指名停止になっとる。これの中に一部公職選挙法の違反で指名停止になった人もいますが,あるいは欠席もおられますが,大本組と同じような建設業法の違反で,同じことですが。これ名前言うても,新聞に出たからええかな。株式会社カザケンなんか同じことなんです。これはもう2カ月停止になっとる。これは総社市にある業者。それで,ここも建設業法違反により監督官庁から処分を受けたことが,この理由なんじゃね,指名停止になった理由。それで,岡山県の指名停止になって,ここへ指名停止基準の中で,今のさっき言よったわけのわからんことを言よるけど,大本組が国土交通省のとこういうけど,括弧づけで,どういいますか,指示とこういうのは括弧づけであるんです。これ全部,業法違反でも「(指示)」でも同じことだということなんです。 したがって,この大本組も指示を先行させております,指示でも業法違反と一緒だという解釈に私は立つべきだというように思っておりますし,しかも岡山市指名停止基準の中の最後のところでかかってくるのが,「不正又は不誠実な行為」,これに該当してくるわけですね。この該当が,いわゆる虚偽の主任技術者や,そういう者がおらんのにおったというようなそういうものもろもろについて,この(6)に当たっておるわけです。 国土交通大臣の何とか言ようりますけど,そういうような建設業法に違反し,さらに岡山市の指名停止基準からすれば,この(6)に該当すると。業法がこれが,「建設業法等関係法令違反」の5の中にずっと番号がありますが,ここに該当しておるということですから,私は指名停止に値すると,こういうことになっておるわけですね。 したがって,内容についても,大本組の行為と,あるいはその他指名停止されている他の市町の方々とは,あるいは倉敷の方,一緒なんです。おりもせんこの技術者をおるように見せて,それが発覚して指名停止になっておるわけですからね。一緒なんです,そりゃ。国土交通大臣が指示としても,指示じゃからええんじゃというような考え方は,まさに弱肉強食の典型たるもんじゃということを言わざるを得ん。これをほおかぶりして,議会がよろしいということにはならんでしょう。 また,社会通念上,こういう行為に対してほおかぶりして入れたというだけじゃない,落札してここで契約案件になっておるということは,なおさら問題にせにゃあいけんということを私は……。もうこれ上がれんのですから,議長,取り扱いについては,今までの答弁では私は納得いきませんから,もうおりざるを得んのんじゃけど,5分あるから言おうかしら。(笑声) 県の措置もいろいろ,これはもう当たり前のことを何で岡山市は,しかもその停止処分の中にはっきりとあるわけじゃから,活字で。そりゃあねえ,国土交通大臣が指示であろうが,指名審査委員会の中で慎重にされたというんじゃが,慎重欠けとる。 重ねて申しますように,弱い者に強く,大きな者には負けるというような行為,これを許すようなことでは,市民の納税者の皆さんこらえてくれるじゃろうか。議会そのものも私はこらえてもらえないと思っております。 そういうことでお答えを聞きたいと思いますが,もうちょっとあるんでね,産業廃棄物の問題,ちょっと言っとかにゃあ。もし,下牧でそういうような声,いわゆる口がうまいから,行ったら,はい住宅建てるんじゃと言うけど,この議事録を見たら,本人と話をして,役員とみんな話をしたら,そこへ住みゃあしませんとこうなっておるわけですね。それで建築許可を出しておると。見守っていきますと。それりゃあ見守ってくれりゃあええ。 ほんなら違反した場合,もう4掛ける4じゃから,16平米いうたら,その家族が何人も住めるかな,そこへ。本人が,そこへ住みゃあしません,お茶を飲みに行ってごろ寝するところですとか,そこを人夫のたまり場にするんですとかというようなことを言われておるわけですね。私は,一般の道路もちゃんとついて,自分が競売で買うたものについて四の五の言よんじゃないんですよ。調整区域で牛追い道を,岡山市の農業施設課へ行って,やれこれかれこれこん限り言うて,まあすばらしい課長補佐がおられて,私に何ぼ言うてもいけませんと,村が申請してこにゃいけませんということで,今度は村へ行って,わしの嫁や子どもの家を建てるんじゃと,認めてくれえいうて,ほんならいうことで,過疎地じゃからということで認めたら,今度は裏で産業廃棄物の申請をしとんよ。そういうような人ですからねえ。 それでまあ,私は市長さんにお願いしたいのは,岡山市の縦割り行政というのが,横の連絡をひとつもとらんのです。産業廃棄物は,産業廃棄物対策課の縦の線で行くだけ。あるいは,建築指導課は指導課の縦の線で来るわけね。ここでおっと言うたら,おいあっこは農業施設のあれで,ここの道はこういう条件がついたような,ちょっと集まってくれえという,そのちょっと集まってきて相談してというのがないんです。ここに問題がある。 今後,私はこれはいい教訓だと思うんです。しかし,これをこのままにしていったら,調整区域でも,うそをつきゃあこねえんことをしてできるんじゃという型見本になってきたらね,こりゃあおえりゃあしませなあなあ。 したがって,私はこれはもう断じて阻止していかにゃあいかんというふうに思っておりますし,あそこへごみを積まれたり,その建設業の息子が,今度建設屋じゃから機械を置くようにとこう言うけど,だんだんだんだん解体して,その解体の荷物をおいて,だんだんだんだん産業廃棄物対策の方向へ進んでいくということは,もう明々白々なんです,こりゃ。 また,そういうようなことで,おそれのあるぶにについて,きちっとそこへくさびを打っていくというのは,行政として私はやらにゃあならんというように思っておりますので,その点につきましても,これは悪い型見本を見せちゃあいけんということで,まあひとつ注目をして,市長さんも気にかけていただいておるところですので,地元の人たちもみずから立ち上がらにゃあいかんということで頑張っておりますので,御理解のほどよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) この際お諮りいたします。 議事の都合により,本日の会議時間を延長しておきたいと思います。 これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 審議時間も延長されましたけれども,まず産業廃棄物,下牧の話。地元の方々の声を聞くと,本当に何ちゅうんかなあ,ローラーコースターというか,過疎地でありますから,人が住んでくれるいうんでうれしゅうて一生懸命に誘致したんだというところから始まって,最後はおっしゃるような形になっている。地元の方々,本当に御心痛大きなものがある。そのことは私も地元の方から聞いております。そういう地元のお話を伺っていると,少なくとも社会的な道義というものから言えば,相当外れた話をしようるなあというふうに言わざるを得ない。恐らくその辺を出発点にした気持ちを,我々職員がお互い持った上で,それぞれ持っている行政上の手法を講じていく。それが必要じゃないかというふうに思います。 ただ,行政の手法ですから,指名の基準についてもどっかに限界があるのはまた確かなんですけれども,いずれにしてもあの件については,私どもとして,できる限り地元の方々のお気持ちに沿えるように頑張っていく,そしてそのときに御指摘もあったように,各課がばらばらになっちゃあいけんよと。 実は,藤田の産業廃棄物の件のときにも同じような議論がありましたね,あれ。ばらばらになっちゃいけんよと言われて,ぐっと集めて対応をさせていただいたこともあります。 ややもすると,役所組織は縦割りになりがちであり,これはもう日本でもアメリカでも全部同じなんですけれども,そこを指摘があるたびにまた一から思い直してチームを組んでいく,そのことを実は秘書広報室長も常日ごろやりましょうと言ってくれておりまして,あそこで会議をすることによって,関係者みんなが集まって知恵を絞る,そういうことをまたこの件についてもやっていきたいと思います。 また,詳しい法的な論理,制度的論理については財政局長から御答弁を差し上げますけれども,私どもとしては,うちの市が持っている停止基準をとにかく時間的な流れの中で,あんときはああじゃったけども,こんときは違うなあというようなことにならんようにきちっとやれえというのが私どもの基本線であります。 もちろん指名停止基準自身を改正するという議論は,それは当然あるんですけれども,今の流れから言うと,今まで使ってきた基準に一番厳密に適用をしなさいと。その結果としていろんな差が出てくる。それは県との差や他の市町村との差が出てくるとしても,岡山市としては一貫性というのをやらないといけないというのが,私どもの基本的な立場であります。 この件についても,私も当然国土交通省からの指示ですか,その話も聞いておりましたもんですから,きちっとやったんですかということは,その直後に,報告が上がっているときに聞きましたら,それはそれで大丈夫ですと,きちっとやっておりますというのが,事務当局の,あるいは指名審査委員会担当の方々の一致した見解でありました。そのことを私の立場から御報告をさせていただきまして,答弁の参考に供したいと存じます。(「やっとらん」と呼ぶ者あり) ◎財政局長(角田秀夫君) 市長の答弁を若干補足させていただきます。 今回の指名停止の件でございますけれども,県の方は,この建設業法に基づく指示処分を受けた場合でも指名停止をするというこういう指名停止基準上の基準があったわけです。 岡山市におきましては,平成14年度の制度改正におきまして,それまでは建設業法に基づく営業停止処分を受けた場合でも,指名停止基準上規定がないということで指名停止できなかったということで,この制度改正で営業停止処分を受けた場合に指名停止ができるように改めたわけでございます。 その際,指示処分を受けた場合にどうするかということも検討いたしましたが,全国的に行われる指示処分のすべてを把握することは非常に困難であるということから,公平性の観点から,指名停止の対象からは,本市としては,本市の基準からは除外したということでございます。 今後その指示処分を指名停止の対象とするかどうかという議論もあろうかと思いますが,この公平性というものも考えながら,その件については検討していきたいというふうに思っております。(「それはそういうことにならんで,財政局長」等と呼ぶ者あり) それから,その第12項の方の主任技術者,監理技術者,現場代理人等について,虚偽の届け出を出す行為ということでございますが,今回の指示処分というのは,建設業法の許可で,特定建設業の許可の条件というところにこれが違反しているということでございまして,この第6項には該当しないものというふうに判断いたしまして,指名停止には当たらないという判断をいたしたということでございまして,適正にこの規定に基づいてやっているということで御理解いただきたいと思います。(「納得いかん」等と呼ぶ者あり) ○議長(垣下文正君) 次は,順序に従いまして田原議員。(「どうしたんならおい,そねえなことがあるか」等と呼ぶ者あり) 静粛にお願いいたします。     〔29番田原清正君登壇,拍手〕 ◆29番(田原清正君) 時間も大分押し詰まったようでありますけれども,昨日が柴田議員の方から,非常にタイガースのことでお話がございました。我が会派の方も非常に盛り上がっている一部議員,田中議員を中心にやっとりますけれども,一言申し上げたいと思いますが,タイガースの快進撃の一助の中には金本選手の活躍,実は私はカープファンなんですけれども,カープから行っておりますので,もしタイガース優勝の折には一緒に喜びを分かち合いたいと思います。よろしくお願いします。 それでは,通告に従いまして,最後時間が押しておりますけれども,的確にやっていきたいと思います。 まず1,ネットワークインフラはライフライン,ウイルス対策についてという項目であります。 市長所信表明の中で,8月初旬に発生し,世界じゅうで猛威を振るったコンピューターウイルス,いわゆるブラスターワームについて言及されております。ブラスターワームはメールやウェブサイト経由で感染するわけでもなく,気づかずに感染するために,過去最速で被害は広がりました。特に,個人ユーザーへの被害が大きかったことも特徴です。 これに対して,岡山市が全国自治体として初めて専用対策窓口を開設したことは,高く評価されるべきであります。しかも,電話と窓口対応を行ったことは,まさに英断と思います。情報政策部職員の皆様の御苦労と献身的対応は実に見事でありました。 さらに特筆すべきは,市民ボランティアの自発的参加や企業からの応援体制の確立です。地域情報化のあるべき姿の一端をかいま見たところであります。 しかし,反省するべき点もありました。 7月16日時点で既にこの現象が確認されており,翌17日にはマイクロソフト社より,いわゆるパッチプログラムが提供されました。8月4日にはブラスター攻撃が察知され,同月12日にはその攻撃が本格化をしました。このころNHKニュースで取り上げられ,一種の社会的パニックが始まりました。私が市長に緊急対応を求めたのが8月15日の夜,盆明けの18日に市民レベルの感染拡大が予想されたからであります。 岡山市が対策窓口を設置したのは,その8月18日の月曜日の午後のことです。土・日が入ったのはやむを得ないことでありますけれども,もう少し早く対応していればよかったと悔やまれるところであります。 市長は,インターネットはもはやライフラインの一部であると所信表明で述べられております。まさに同感であります。その観点でお尋ねをいたします。 1番,今回のブラスター対策は一定の成果を上げることができました。しかし,ブラスター以外にも既に複数のウイルスが発見されております。ネット環境をライフラインとみなすならば,このウイルス攻撃はいわゆるサイバーテロとみなすべきであります。テロからライフラインを守るのは,危機管理担当の任務と考えます。今後は危機管理の観点から対策を講じるべきであると考えます。 具体的には,ネット環境防災計画を策定し,計画的対応をするべきです。当然,ウイルス対策防災訓練も取り入れます。御見解をお示しください。 2番,ネット防御のために市民ボランティアや企業ボランティアの協力が不可欠であることは,今回の出来事が証明しています。ネットボランティアは,岡山市当局と日常的に連携し,教育や訓練を実施する必要があります。 消防体制に例えればわかりやすいと思います。すなわち,常備消防と地域消防,いわゆる消防団の関係に似ているからです。この際,岡山市の危機管理担当や情報政策担当は常備消防に相当します。ネットボランティアは消防団に匹敵すると考えます。この関係を構築するためには,予算的措置も必要です。本来は,国家レベルで政策決定し展開すべきでありますけれども,現実には,例えば,萩原市長を先頭にネット危機管理モデルをこの岡山市で構築し,そのノウハウを国に提供する方がある意味早いかもしれません。その際,マイクロソフト社及び情報関連ベンダーをも巻き込んだ企画とするべきであります。ここではネット消防団構想と命名しておきます。市長の見解をお示しください。 3番,ウイルス対応に対する新聞,テレビ等のマスコミの対応に不満が残ります。情報弱者である一般市民は不安な情報ばかりを流され,より大きな不安に苦しみました。マスコミには正確な情報を継続的に提供するという姿勢が求められます。ちょうど震災や台風──今まさに台風が来ておりますけれども,台風情報を刻一刻と報道するのと同様であります。 次に,同様の事態が発生した場合には,岡山市当局としてマスコミにこの点を強く申し入れていただきたい。御見解をお示しください。 次に,2,グループホームについて。 グループホームの新設ラッシュが続いています。グループホームの急増は,介護保険者である市町村の介護保健財政を圧迫しております。これは他市町村の住民が岡山市の施設に入所し,住民票を移した場合,必要な経費は岡山市が給付する仕組みであるためです。 特養の場合は,住所地特例が適用され,岡山市の特養施設に入所し,住民票を移した場合であっても,前住所地の市町村が給付費を支払う仕組みであるため,まだ救いがありますけれども,グループホームの増加はイコール本市の介護保険財政の悪化に直結し,保険料値上げにもつながります。 これに対し,全国市長会は平成15年6月12日,第73回全国市長会議の決議要望事項の一つとして,国に対し,有料老人ホーム等の特定施設やグループホームの入居者に対して住所地特例を適用すること等,介護保険制度に関する重点要望事項を決議し,国に申し入れを行っております。 これらの状況を踏まえてお尋ねを申し上げます。 1番,特養の待機状況を御報告ください。あわせて,特養の待機状況を補完する機能としてグループホームは一定の役割を果たしていると考えますが,当局の御見解をお示しください。 2番,グループホームの急増が岡山市の介護保険会計に及ぼす影響をお示しください。 3番,岡山市は,グループホームの新設を抑制する方向で対処していると聞きますが,実態について御報告ください。 4番,グループホーム運営に関する岡山県と岡山市の考え方に温度差があるように感じます。両者,つまり岡山県と岡山市の相違点と共通点について御説明いただき,今後の本市の方針をお示しください。 次に,3,カネボウ跡地活用についてであります。 市長所信表明の中に,西大寺地区の活性化に向けた取り組み状況について触れられていることは,まことに喜ばしいことであります。特に,カネボウ跡地活用については,私も大きな関心を持っております。 しかし,現実には地元及び市民の関心は大変低い。去る6月議会の市民ネットを代表しての私の質問に対して,西大寺支所長が答弁されているとおりであります。 そこでお尋ねいたします。 たくさんありますけれども,1番,地元説明会を8月から始めているとのことですが,今後の説明会の開催対象,規模,日程,そして最終的にその取りまとめの時期を明示していただきたい。 2番,提言書ではイオン倉敷のシネコンをイメージしていると記述されておりますが,イオン倉敷とカネボウ跡地では立地条件が全く異なります。提言書でイメージしているシネコンについて御説明ください。 3番,提言書ではスーパー銭湯についても期待をしております。しかし,スーパー銭湯に関する正確な情報が示されておらず,このまま議論するのは大変危険であります。議場の皆様方もスーパー銭湯って何だろうと思っていらっしゃると思います。提言書でイメージしているスーパー銭湯について御説明ください。 4番,シネコン及びスーパー銭湯による集客人数はどの程度を見込んでいるのか。特に最大集客人数と,それに伴う必要な駐車スペースをお示しください。 5番,提言書では550台分の駐車スペースを提案されておりますが,その活用方法,例えば住宅部分に200世帯が入ってくる,図書館ができる,さっき申し上げたスーパー銭湯やシネコンができる。550台をどういうふうに活用するのかお示し願いたい。 6番,西大寺地区議員説明会において,民間委託スペース活用を優先するため,図書館等の公共スペースの用地面積は確定しない。つまり,民間の施設を十分にとった後に,残ったところに公共スペース,図書館をつくりますよと,そういうことを言われている。この意味を明確に御説明ください。 7番,現在配付されている平面図だけでは,専門的知識を持たない私どもを含めた一般市民には理解しにくいと思います。説明会資料として,せめて立体的な完成予想図,漫画的なものでよろしいかと思いますけども,そういったものを作成していただきたいが,いかがでしょうか。 8番,限られた時間内で幅広い意見を求めるためにも,市民のひろばに先ほどの完成予想図等説明資料を公開し,西大寺地区だけではなく,幅広い意見を求めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 本項最後,9番,カネボウ跡地活用は,本市にとっても最も重要なプロジェクトの一つであると考えております。提言書の説明段階とはいえ,これ前回申し上げましたけれども,そのための予算がたったの10万円だけ,本当に情けない気持ちであります。予算とはまさに政策の裏づけであります。西大寺支所も自信を持って必要な予算を要求し,財政当局もその重要性を認識され,特段の御配慮をされることを強く希望します。まちづくり担当局長,そして西大寺支所長の御意見をお聞かせ願いたいと思います。 4,庁内パソコンリプレイスについて。 これについては,ちょっと今回は割愛させていただきます。次回へのお楽しみであります。 5,児童センターにおける防犯訓練について。 去る7月18日金曜日,清輝児童センターにおいて大規模な防犯訓練が行われました。テレビ等も来ましたので,ごらんになった方もいらっしゃるかと思います。15年3月に設置された警察と直結された通報システムを活用し,所轄の警察署や地元の防犯関係者,あるいは学校関係者も巻き込んだ,まさに市民協働の防犯訓練でした。池田小学校児童殺傷事件や長崎の児童殺害事件等,場合によっては渋谷の事件も入るかもしれませんけれども,児童・生徒を巻き込んだ凶悪事件が多発する中で行われた本訓練は,まことに時宜を得ているものと考えております。 そこでお尋ねいたします。 1番,本訓練に至る経過,当日の訓練の模様,訓練の成果,地域との連携の効果について御報告ください。 2番,児童館・児童センターにおける,ここにはそういった警察直結の防犯システムが既に設置されておりますので,そういったものを活用した今後の防犯訓練のあり方について御説明ください。 3番,今までの話は児童センターの件でありますけども,小・中学校等の教育施設,あるいは学童保育においても同様の通報装置や体系的な防犯訓練が必要と考えますが,御見解をお示しください。 6,小規模工事問題についてであります。 市長の所信表明にもあるとおり,小規模工事に係る対策会議の報告書によると,信じがたい実態が記述されております。それを要約しますと,みずから決めた要領・要項,すなわちルールを守らなくても事務執行は可能であるというシステム的欠陥であるというわけであります。恐らく,この次出てくるその対策というのは,第1条に,「職員はルールを守ること」と書かなきゃいけない。そんなルールが現実にまかり通っておるわけであります。 今回の調査は,小規模工事に関するものに限定されております。そこで疑問に思うのは,その他の費目に関する予算執行は適正に行われているのかということであります。例えば,委託費の執行に懸念,疑問はないのか。 議論のため,具体的な事例を挙げさせていただきます。 平成12年度に執行された社会教育費の中,第15目図書館費中の電算機業務委託料65万円についてであります。この問題については,平成13年6月議会において私が質問し,一定の整理がなされたところでありますけれども,その調査の過程で以下の点が発見されました。 すなわち,委託された作業内容が,電算オンライン回線容量増設工事委託料となっているにもかかわらず,その作業以外に増設メモリー等ハードウエア類を購入している点であります。実際の工事費は20万円程度です。その他の残りはそういった機器類に入っています。この事例は,いろいろ言い分もあると思うんですけども,小規模工事的に言うと,厳密に言うと,やはり委託料の適正な執行を欠いたものと言えると思います。 お尋ねいたします。 1番,この調査は私個人の責任において行ったものであります。したがって,当局においてこの実態を把握されているのかお尋ねいたします。 2番,私の調査内容が正しいとするならば,小規模のみに限定した今回の調査は本当に妥当だったのか。もちろん小規模工事に関して言いますと,これまでも御指摘があったように,本当に年度がそれでいいのか。さかのぼったらどうかという御議論もありましたが,今度はエリアですね,小規模に限定してほかは大丈夫という観点でいくのか。 冒頭申し上げましたように,岡山市の予算執行の根本的な問題と考えるならば,例えば,この問題を含めてそうなんですけども,もっと幅を広げる必要があるんじゃなかろうか,次元的な問題プラス今度はエリア的な,エリアというのは調査対象エリアを広げるべきじゃないかという観点でお尋ねしたいと思います。御見解をお示しください。 7,大多羅駅前交差点への信号機設置であります。 今回西大寺ネタが多いわけでありますけども,平成13年8月3日,芥子山地区住民より西大寺警察署長あてに,大多羅駅前交差点に信号機を設置することを求める要望書が提出されました。 駅前と申し上げましても,厳密に言いますと,整備された大多羅の駅から若干南の方に100メートルほど行って,倉安川と交差をするこの交差点のことであります。本交差点は,大多羅駅前整備と相まって都市計画道路整備の進む中,交通量の増大が著しいところであります。地域の生活道路であると同時に,芥子山小学校,旭東中学校の通学路ともなっており,重大な交通事故発生の懸念が指摘をされております。 交差点にはミラーが設置されておりますけども,特に南から北へ通行する際は見通しが悪く,大変危険な状態です。雨の日の見通しの悪さはさらに深刻であります。早急な改善が求められます。 そこでお尋ねいたします。 1番,西大寺支所において交通量調査を実施したと聞いておりますけれども,その結果を御報告ください。あわせて,西大寺支所として,どの程度の危険度を感じているのか御説明ください。 2番,2年前の信号機設置要望書は,警察当局への要望となっておりますけども,市道管理者の観点から岡山市当局の姿勢も重要であります。信号機設置に対する地元住民の切実な声を受けとめ,岡山市当局としても警察当局に対して積極的な働きかけが必要と考えますけれども,見解をお聞かせください。 これはまさに,きのうも指摘がありました用水路と同じことなんですね。これだけ危険なところ,何回も指摘されたところが整備されていない。もちろんこれは県の仕事ですから,関係ないといえばそうなんですけども,岡山市として危険を十分に認識し,県当局に十分に申し入れをして早急に対策をお願いしたいと思います。 8,病院事業管理者の本会議出席の件についてであります。 平成12年7月,榊原病院事業管理者に就任していただきました。管理者の本会議あるいは委員会への出席状況については,これまで何人もの議員から御意見を申し上げ,御要望を申し上げたところであります。しかしながら,きょうは来られてますけれども,最近はまさに確信的に御出席なさらないように感じられてなりません。 市民病院のあり方について大きな転換点にある今,このままで本当によいのでしょうか。管理者が本会議に出席できなかった理由を明確にお示しいただいた上で,今後の対応についてお示しください。 9,電子町内会システムの改良についてであります。 電子町内会システムについては,今回も所信表明で触れられております。この件について2点ほどお尋ねしたいと思います。 まず1番,今回,いわゆるパブリックコメントということもありますが,それ以外に全体のシステム改良の中で,企業広告機能というのが実は付加されているわけであります。その仕様及びシステム活用に与える影響,あるいは参加するであろう企業側の動機,あるいはそれを活用して何がよくなるのかについて御説明ください。 2番,改良の中でパブリックコメントあるいは電子アンケートの収集システムが付加されております。そのことはいいんですけども,しかしながら,パブリックコメントのあり方に関して,本市の考え方が体系的に明文化されていないのも実情であります。早急に明文化し,指針を示す必要があると思いますが,御見解をお示しください。 最後であります。10,カーブミラー設置台帳の有無について。 カーブミラーについて田畑議員からも御指摘がありましたが,岡山市において設置をしたカーブミラーが,いつ,どこに設置をされているのかを管理する台帳が存在しておりません。そのような状況の中で,カーブミラーの管理をすることができること事態が不思議です。 そこでお尋ねいたします。 1番,設置済みのカーブミラーの管理状況を御説明ください。 2番,台帳管理は当然必要と考えますが,当局の御見解をお示しください。 以上で第1回目の質問を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 それでは,田原議員の御質問にお答えさせていただきます。 まず,一番最後のカーブミラーからでありますけれども,私どもとしても,カーブミラーも含めて,さまざまな物品管理の統一的やり方が必要だという意識はあります。気づいた点からだんだんやってきておりますが,カーブミラーについては,実は過去は全く管理されていなかったんですね。平成14年度以降に設置したものについては,ようやく台帳的管理,管理リストが整ってまいりました。これを逐次広げていって,しっかりとした台帳というと本みたいですが,本ではなくて,やっぱりこれは電子的管理でいいんですけども,そういった形にしていくことによって,安全対策の基盤の一部を強化していきたいとそういうふうに思ってございます。これがカーブミラーの件であります。 なお,カーブミラーの管理状況につきましては,道路維持事務所による道路パトロール,あるいはボランティアの市民の方々の清掃活動及び通報といった形で,適宜,随時の補修をしております。何かお気づきの点がございましたら,御通知をいただければ,最近早い対応が自慢でございますので,よろしくお願いいたします。 それから,グループホームなんですけれども,これはお尋ねにもありましたけれども,これ非常にある意味じゃあ,いびつというと変ですけども,ちょっと変わった制度になっているんですね。 1つは,お尋ねにもありましたように,グループホームの場合には住居地特例というものがないものですから,こっちに来られたらこっちのもんとこういうことになってしまって,それが財政的な影響を与えるという意味で,特養などと比べて位置づけが違っていますね。それから,設置についての判断主体が地元の市町村の度合いが薄くて,県の度合いが高いということにもなっている。 そこで,各地域で本件については問題意識が高まっております。市長会を通じて,グループホームについての考え方をもう少し,例えば特養と一緒にすべきじゃないかという要望をしている。これも事実であります。 まず,状況でありますけれども,平成15年4月1日現在での特別養護老人ホームの待機者が3,575人で,そのうちでの在宅での待機の方々が多いんですけども,1,358人。グループホームは平成15年9月1日現在,この9月ですけども,市内に53施設ございまして,そして545名の方々に御利用をしていただいているわけであります。 そういう意味では,相当多くの方々がグループホームを一つの場所として,待機者の方々にならないというんですかね,そういう機能を社会的に果たしている。そのことは評価されてしかるべきであろうと思っております。 岡山市の介護保険会計にどう影響するかということですけども,グループホームにつきましては在宅サービスとしての位置づけでありますが,介護報酬単価が結構高く,利用者の方々の数が急激に増加し,介護保険事業計画を超えると給付と負担のバランスが崩れて,介護保険財政を圧迫することにつながる可能性があるということが一般的には言えるわけでございます。 参考までに若干の数字を申し上げますと,定員9人の1ユニットが建設をされる。そして介護給付費が年間で,その1ユニットに対して2,400万円の増加ということが通常考えられる。そして,保険料負担として被保険者の方1人当たり年間36円プラスになる,こういうことにもなる状況でございます。 それから,岡山市のグループホーム政策,抑制か伸長かというそういうこと,あるいは実態でありますけども,グループホームの事業者指定は,先ほどちょっと冒頭申し上げましたけども,岡山県が行っていらっしゃるため,市として,その新設を制限するとかしないとかということになっとらんわけであります。事業者の方々から市に事前に相談があった際に,岡山市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画上の整備の見込み数を大幅に超えている状況であるということで,既設のグループホームでは定員割れの施設もあることなどを勘案した上で,そういうお話をちゃんとした上で,県に事業申請する際の御判断の参考材料にするというぐらいの活動が,我々のできることという状況になってございます。 いずれにしても,県とはどういう関係かというと,県も当然私たち岡山市のこともよく理解をしていただいておりまして,事業者指定を行う県と,指定後の保険者として事業運営を行う市としては,若干立場の相違はありますけれども,事業者による自主評価,第三者評価等のサービス評価の促進,研修等の質の向上を図っていこうというようなところでは,当然同じような方向性になってます。 今後,県ともよく相談をしながら,負担と給付のバランスが崩れないように何とかしつつ,いい制度の部分もあるわけですから,それが市民の方々にうまく活用されるように,質も含めて向上を期待していきたい。さらには,冒頭に言いましたけど,国に対しても,制度上の整合性がとれるようにこれはしっかりお願いしていこうというのが,私どもの基本的な立場であります。 次に,ネットワークインフラ,ライフラインの話でありますけれども,お尋ねの中にありましたけども,さて来週から北欧へ出張じゃというときに電話がかかってきまして,どねえ思やあとおっしゃるんで,そりゃあやらにゃあいけまあということになりました。ただ,そのときにも言ったんですが,どこまで市民の方々に御理解いただけるか。まあやってみましょうかということだったですね。 やってみたら,これは正直に申し上げて,すばらしい反応があった。そして,やるプロセスの中で,私たちもいろんな勉強が起こったし,あるいは消防団と呼ばれましたけども,その民間のボランティアの方々の力量も日増しに向上していくというすごい成長が見られたわけです。さらに,この件はブラスターですから,マイクロソフト社の絡みになるんですけども,マイクロソフト社から見ても岡山の活動というのは,こりゃあいいもんだったというふうに見られてて,自治体にここまでできることがあるんだねという一つの気づきに,これはもうつながったわけです。 この気づきというか,発見というのは,これは危機管理的に位置づけるのか,まあライフラインですから危機管理でいいと思うんですけれども,日常的にも,ちょっと勉強がいる分野ではありますが,やはり今後,都市行政の中にある種の位置づけを持っていくことができそうだなという感覚,ありましたですね,これね。 実は,この間も北欧出張中にこのことが気になりまして,いろんな情報収集をして,岡山はうまくいっているということも聞いたり,あるいは,あのときの北欧出張の際のメンバーが大体情報化に熱心な都市なんですね。北欧視察の目的の一つが,北欧各地の情報化ということになってますんで,市長さん方との話にもなったんですけれども,みんなやはりこの分野というのは,市民生活を守る上でやらにゃあいかんのかなあと,どうもそんな感じになってきたなあというような意識が出てます。 その際重要なことは,ワクチンを私たちにつくれといっても,それはできません,そこまではできない。だから,例えばワクチンならワクチンというものを提供してくれている主体との平常の密接な関係,そういったものを,これは民間企業ですけども,維持をしていくこと。 そして,何か起こったときに,消防団とおっしゃいましたけども,我が市のボランティアの方で一緒になって動いている方々に対して,そういう情報も提供する。消防団といえば,年に1回か2回訓練をすると。こういう発想がだんだん必要になってくるんじゃないかなあというふうに私も思うし,多くの方が,岡山の体系の話をしたら,そりゃそうだなあというようなそういう感覚を持っておられたわけであります。 どういう名前で呼ぶか,具体的にはそれは今後の話ですけれども,いずれにしても各種関係者の方々と,今後あの経験をより深く考えながら,次に進んでいくステップというのを具体的につくっていきたい。そのときに議員の御提言,お話というのは大きな参考にさせていただく必要があるというふうに思います。 ちなみに私,ウイルスの件は,非常にいろんなところでめぐり会っておりまして,通商産業省のときにも情報処理振興課の補佐をしてまして,昭和63年8月31日に概算要求の最終の紙を出すときに,ちょろっとウイルスと書いてしまったんです,ウイルス対策と。それが実は,情報処理振興事業協会が今ウイルスをやっている発端なんですよね。どうもウイルスから逃れられない運命にお互いあるようでございますので,今後ともいろんな意味で御指導を議員からも賜りますようにお願いをしたいと思います。 なお,マスコミの方々の対応について議員なりの御不満がある。そしてこのことは,我々もだんだん社会全体に対して申し上げていく必要があるんですけれども,ネットワークのことをライフラインだというふうに思い始めているのは,岡山とどこかぐらいしかないんですよね。 そういう意味では,今後他の情報化先進都市とも一緒になりながら,これは本当に重要なんだと,社会生活,市民生活に関係してんだということを,粘り強くマスコミの方も含めて,いろいろこう話をしていきたいというふうに考えさせていただいておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○議長(垣下文正君) どうぞお手をお挙げください。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) ただいま私が欠席が多いという大変厳しい御指摘がございましたけれども,私は医師の人事案件であるとか情報収集のために欠席いたしております。 私,極力出席するようにしているつもりでございますが,御質問の内容によっては,この席で私がお答えすることが適当でないものがございます。例えば,ただいま裁判で係争中の案件が少しでも入るということは,これは私がこの席に出てしゃべることではないと思い,したがって欠席させていただきます。 欠席しているから,それじゃあ何もしないで昼寝しているのかというと,それはそのときには人事案件をしたり,あるいは情報収集をしているわけでございまして,ただ一方的に私が休んでいるわけじゃあございません。その場合には,副病院事業管理者が答弁に立つケースが多くなっておるかと思いますけれども,お許しいただきたいと思います。 どこにおりましても,市議会での御質問については,逐一,病院局から連絡がございますので,それぞれの御質問に対する答弁の内容について相談し,それを副病院事業管理者がお答えしているところでございます。今後,できるだけ出席するようにいたしたいと存じます。 以上です。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) 小規模工事問題についてのうち,小規模工事以外の契約についても適正な執行を欠いており,調査する必要があるのではという御質問でございます。 今回の小規模工事の問題につきましては,工事執行,予算執行の点から制度自体の改善に向けまして対策会議を設置し,調査を行ってまいりました。このため,委託契約等小規模工事以外のものにつきましては,この対策会議としては調査を行う考えはありませんが,このたびの小規模工事の教訓を踏まえまして,議員御指摘の件も含めて,全庁において適正な執行を行うよう徹底したいと考えております。 以上でございます。 ◎市民局長(松本征二君) 電子町内会システムの改良についてのうち,企業広告機能が付加されることにつきましてお答えいたします。 仕様としましては,事前登録によりID・パスワードを取得している企業や商店のみ,システムへのログインを可能としています。 また,企業広告は,会員専用トップページに掲載するよう計画しています。 今後,電子町内会システムをより多くの皆様に利用いただくためには,利用会員にとって有用な情報を掲載することが必要でありまして,企業広告は有効であると考えております。 現在,電子町内会員数は1,034人と決して多くありませんけれど,会員が必ず見るトップページへの広告掲載によりまして,地元企業や地域の商店にとりましては,通常のインターネットへ広告を出すよりも効果はあると考えております。 いずれにしましても,今後,電子町内会をより活性化していく方策などについて研究してまいりたいと考えております。 続きまして,パブリックコメントのあり方についてでございますが,パブリックコメントの指針につきましては,これまでの実績を踏まえまして,パブリックコメントの対象,意見提供者の範囲,募集期間などに関して一定の方向性は固めつつあるところでございますが,このほかに法的安定性と個人認証の観点からの検討を進めております。 また,今後取り組む予定の電子町内会システム改良に伴う機能の拡充なども念頭に置きながら,全体の整理ができた段階でパブリックコメント実施担当課からの意見を聴取した上で,年度内にも指針として策定できるよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 児童センターにおける防犯訓練についてのお尋ねでございますが,清輝児童センターで行われた防犯訓練の経過,訓練の模様,成果,地域との連携の効果についての報告。もう一つは,児童館・児童センターにおける今後の防犯訓練のあり方についてのお尋ねにつきまして,一括して答弁をさせていただきたいと思います。 非常通報装置の設置を機に,防犯意識を高めるために保育園,小学校,中学校などを巻き込みまして,警察などの関係機関と連携をとりながら,子ども,大人合わせて約180人が参加しての訓練を7月18日に実施いたしたところでございます。 当日は,不審者に対する対応の訓練や,警察官によります防犯についての講話などを行ったところでございます。 この訓練を通しまして,地域ぐるみでの取り組みや日常的に防犯意識を高めていくことの大切さを痛感いたしたところでございます。 今後も,他の児童センター・児童館でもさまざまな機会をとらえ,地域と協働いたしまして防犯意識を高めてまいりたいと考えてございます。 次に,学童保育においても同様の通報装置や体系的防犯訓練が必要と考えるが,その見解をということでございます。 児童クラブにおきましては,不審者や事故・急病などの緊急時における対応マニュアルを昨年策定いたしまして,全クラブに配付し,周知に努めてございます。今後とも,指導員の研修会等を通しまして,一層の徹底を図るとともに,訓練を必要に応じて行うよう指導してまいりたいというふうに考えてございます。 また,通報装置につきましては,基本的には学校全体の中での検討が必要なことから,教育委員会とも相談いたしまして,検討してまいりたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ◎教育長(玉光源爾君) 今の防犯訓練,この件でありますが,清輝児童センターでの防犯訓練というのは,教育委員会の方から3名の職員が参加をさせていただいております。180人という学校・地域を含んだ大がかりなこの訓練というのは,私は非常に大切なことだと思っております。当日はよう行っておりませんけれども,私も一度,センターへお邪魔して,その状況というのをお聞きしたいなと,このように思っておるわけであります。 小・中学校における防犯体制づくりについては,もう御指摘のとおりでありまして,家庭,それから学校・園,地域,関係機関が一体となることが重要であると,そのように考えております。学校・園におけるその危機管理体制の整備を進める中で,防犯訓練等の取り組みの拡大を図ってまいりたい,このように思っております。 8月末になりますんですが,全校・園を対象に危機管理研修会を開かせていただきました。校・園内の危機管理体制の整備とあわせて,不審者を想定した訓練や教職員によるシミュレーション等の実施をお願いしたところであります。今後は,訓練等の成果や課題から,より的確な体系化を図ってまいりたい,このように思います。 また,学校・園の防犯体制におけるそのハード面の整備につきましては,これもいろいろありますので,今後の検討課題と考えておるわけであります。 それからもう一つ,実験地域として中央北小学校がモデル校に指定されておるわけですけれども,この件につきましても,緊急通報装置の扱い方等につきまして,警察による講習会を行うなどの取り組みを行っておるところであります。 それから次に,小規模工事につきまして,電算オンライン回線容量増設工事委託料において,その作業以外にハードウエア機器を購入しているが,適正な執行を欠いているのではないかというお尋ねでございます。 岡山市立図書館電算システム専用配線切りかえ業務委託におきまして,増設作業工事を進める中で,ルーターのソフトウエアの変更,メモリーの増設の必要が生じまして対応したものでございます。 この委託設計につきましては,一式表示の設計でありまして,業務の内容に不明確な点があったと認識しています。今後はシステム企画課と協議し,作業内容,積算根拠を明確にし,適正な執行に努めてまいります。 以上であります。 ◎西大寺支所長(蜂谷幸男君) まず,カネボウ跡地の活用につきまして,順次お答えをさせていただきたいと思います。 まず1番に,今後の説明会の開催対象,規模,日程,そして取りまとめの時期はという御質問でございます。 説明会の対象,規模につきまして,町内会につきましては西大寺支所管内の各小学校区,町内会を一つの単位といたしまして,その中の町内会長さんを主体にやっていきたいと。また,青年会議所や商店会連合会などの各種団体を対象として考えておるところでございます。 次に,日程でございますけれども,去る8月18日に,まず西大寺支所管内の13連合町内会長さんへ御説明を申し上げました。次に,8月31日に西大寺小学校区を対象といたしました説明会を開催いたしたところでございます。 現在,3小学校区につきまして,9月中に説明会を開催するということが決まっており,他の学区につきましても,今,学区の連合町内会長さんの御協力をいただきながら日程の調整をしているところでございます。 また,各種団体につきましても,説明会の開催日程の調整を現在やっているところでございますので,よろしくお願いしようと思います。 また,提言書に対する意見の取りまとめにつきましては,この12月中に取りまとめていきたいと,このように考えておりますので,よろしくお願いいたします。 次に,カネボウ跡地の活用の中で,提言書でイメージしているシネコン,そして次のスーパー銭湯の説明並びに集客人数とか最大集客数,そして必要なスペース,それから提言書での550台の駐車場スペースの活用方法,そして,民間活用のためのスペースを優先するため,図書館等の公共スペースの用地面積は確定しないと説明しているが,この意味はどういうことかということでございます。この5点につきまして,一括してお答えを申し上げたいと思います。 この提言書につきましては,大まかなコンセプトといたしまして取りまとめをいただいているところでございます。 シネコン,スーパー銭湯のイメージや集客人数,駐車場の詳細につきましては,詳細な議論はいただいておりません。私どもといたしましては,まず西大寺地区住民の皆さんに,この提言の大まかなコンセプトをしっかりと説明し,認知をしていただき,その後計画との整合性をとってまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 次に,公共スペースの用地を確定しないと申し上げたのはというあれでございますが,これは厳しい財政状況の中で,民間にお任せする事業がまず先行するのではないかとこういうふうに考えております。こういった観点から,具体化していく中で各スペースの面積,形状の変更は想定されますので,こういう観点から申し上げたのでございます。 次に,説明会資料として立体的な完成予想図を作成していただきたいがどうかという御質問でございます。 今の段階で大まかなコンセプトの説明をしているような段階でございますので,今のところまだパースとか立体模型の作成は考えておりませんので,御理解をいただきたいと思います。 次に,カネボウ跡地につきまして,市民のひろばに完成予想図等説明資料を公開して,西大寺地区だけではなく,幅広い意見を求めてはいかがかという御質問でございますが,私どもといたしましては,既に提言書をいただいた段階で幅広い意見を求めたいということで,岡山市のホームページの方に掲載をいたしておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 カネボウ跡地につきましての最後でございますけれども,予算の裏づけが大切だと,西大寺支所も自信を持って必要な予算を要求したらどうかというふうな,本当にありがたい御質問でございます。御答弁申し上げます。 私どもも本市においての本当に重要な大きな事業ということで認識いたしております。こういう中でカネボウ跡地の活用を具体化する過程で必要となる予算につきましては,事業に支障のないように,その都度その都度頑張って,私どもは予算措置をしていただきますよう財政当局へ強力にお願いしていきたいと,こういうふうに考えておりますので,よろしくお願いします。 続きまして,最後でございますが,大多羅駅前交差点の信号機の設置についてのお尋ねでございます。 まず,1点目といたしまして,交通量調査の結果,どの程度の危険を感じるか。そして,市当局として信号機設置の働きかけをする必要があると考えるのかどうかと,こういう御質問でございますが,一括して御答弁を申し上げたいと思います。 大多羅駅前交差点の交通量調査の結果でございますけれども,これは平成13年7月4日,朝7時半から8時半までの1時間,交通量調査を実施いたしました。その結果でございますが,東西道路では,岡山・西大寺方面への通勤のための自動車,そしてバイクが主でございまして,合わせて725台,そして南北道路では,歩行者と自転車の方もいらっしゃいまして,これを合わせますと406人の方が,その1時間の間に通っておるわけでございます。 この調査を実施した中で,私どもといたしましては通勤・通学の方や,それから自転車に乗った方が,本当に自動車やバイクの間を縫って,こう横断されておるというふうな実態をもう見まして,非常に危険ではないかというふうな認識を持っておるところでございます。 こういった中で,先ほどありましたけれども,13年8月3日付だったと思いますけれども,地元の関係団体の方が西大寺警察署の方へ信号機の設置の要望をなされたことも承知しております。そういった中でやっておられるんですけども,現在のところは信号機が設置されていないのが実情でございます。 私どもといたしましても,今後できるだけ早く信号機が設置できるように,市としても警察の方へ働きかけていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎都市整備局まちづくり担当局長(青山昂君) カネボウ跡地の活用についての中での予算について,まちづくり担当局長の御意見をとのお尋ねでございますが,先ほど西大寺支所長から答弁がありましたが,まちづくり担当局長としましても,カネボウ跡地につきましては,東部地域における中心市街地活性化の中核と認識しており,当然カネボウ跡地の活用が具体化していく中で,必要な予算につきましては西大寺支所と連携してまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。     〔29番田原清正君登壇〕 ◆29番(田原清正君) 残された時間はわずかでありますけれども,まず病院事業管理者にお尋ねをしたいと思いますが,勘違いされていることがたくさんあります。 まず,数字から申し上げます。 平成14年1月臨時市議会から数えて11議会,平成15年6月定例会までの全議会11議会中55日の本会議がありました。うち管理者が出席されたのは,午前中もしくは半日が2回,あと55日中53日が欠席であります。たまにじゃないんですよ。 ちなみに,同じ事業管理者でありますところの中央卸売市場の市場管理者に関しましては1日とか半日,これは公務で出張されております。 それから,水道事業管理者,前任者は5日間ほど欠席されておりますけれども,15年2月,これは入院のためであります。 全く意識の違いであります。それから,おっしゃるように,もう一つ資料から説明いたします。 先ほどの理由について,医師の人事案件について関係機関と打ち合わせというのが,53日の欠席の中,33日がそれの理由であります。まあ6割です。それから,厚生労働省との打ち合わせが,53日中の22日間がそういうふうにすり合わせされております。 つまり,管理者にとっては議会に出てきて何かするよりも,医師の人事についてこれだけ33日間もやってくださるんですから,それは大したことだと思うんですけれども,何のためにされているのか。一体議会とどちらが大事なのかという観点が全く抜けております。 それから,先ほどお話があったように,このことは答弁できる,できないと。私どもは求めてるわけです,管理者の御意見を聞かせてほしいと言っているわけです。たとえ訴訟案件であれ,どういう内容であれ,いつもいつも訴訟案件じゃあありませんよ。病院のことを言ってますよ。これからどうやって市民病院をやっていくか議論しているじゃないですか。その議論をするために管理者に御意見を求めているのに,何で出てこないんですか。おかしいじゃありませんか,そんなことは。 さっきお話があったように,これだけ人事案件を密にやるのももちろん大事な話だと思いますけども,平成14年1月から15年6月までにたったの1日も出てきてないんですよ,フルには。そんなばかな話がどこにありますか。なぜ行けなかったのか理由についての御答弁と,それからお話があったように,何かを答弁してはいけないというルールはありませんから,求めたことについて答弁をきちっとしてくださいよ,これから。 過去についての清算と,それからこれからについてのこと。先ほど極力出るようにというお話がありましたけども,再度の御答弁をお願いしたいと思います。 これは数値であります。 それから……(「聞こえません,最後のところが。あらかじめお願いしているんですから,私の方へ向いておっしゃってください」と呼ぶ者あり) 申し上げたとおりでありますから,きちっと御答弁願いたいと思います。 次に,そうですね,こちらの危機管理の問題というか,ウイルス対策の問題であります。これは,今回私は当局の方に通告を申し上げるときに,ウイルス問題は情報政策的観点で申し上げているんではありませんよと,危機管理の問題ですよというふうに申し上げてるつもりであります。 したがって,その観点で幾つか御質問したいと思います。 これ事前に,私も警告というか,細かく聞きますよと申し上げているんですね,危機管理という観点で。したがって,これ答えてくれないと困るわけであります。いいですか,まずブラスター被害,どのぐらいの件数の被害があって,うち対処済みのものがどのぐらいあり,残り未対処のものが何件あるか御説明願いたい。 ブラスターシンドロームという言葉が流布されておりますけれども,その言葉の意味を御存じでしょうか,どういう現象か説明してください。 それから,現在売られているパソコン,これは本当にブラスターウイルスに対して有効な措置がなされているのかどうか。つまり,欠陥があることがわかりながら,欠陥車が売られているんじゃなかろうかという気がしておりますけれども,危機管理の観点から御説明願いたいと思います。 それから現在,その逆に言えば,危機管理的に言いますと,そのブラスター対策の施されたパソコンが売られているのかどうかということをお聞きいたします。 それから現在,これは一般論なんで,すぐおわかりになると思うんですけども,いわゆるウイルスというものがどのぐらいネット上に蔓延しているのか,件数でお示し願いたい。 なおかつ,日々発生しているウイルス件数というのもどの程度と把握されているのか,危機管理的な対応をお願いしたいと思います。 それから,本日の山陽新聞の38面に出ておりますところの,マイクロソフトは新しいWindowsの欠陥が見つかったというのがきょうの山陽新聞にありました。あわせて,それはマイクロソフトのホームページにも上がっておりまして,こういったものが出ております。まさにこれは警告なんですね。これは大変に危険であるということをマイクロソフトが認められて,早急にやるようにという警告が出ています。 最も危ないとされておりますのが,きょうの山陽新聞に出ております。このことに対して,危機管理担当であれば,今回のブラスター騒ぎを教訓にするならば,いいですか,このことをきちっと市民に伝えることをおやりになるべきなんですね。これも書いてあるとおりです,早急に対処するようにと。議場の皆さんにもお伝えしときますけども,きょうのマイクロソフトのホームページを見てください。そこには対処法が出ておりますけども,それをやっておけば大丈夫だと思いますが,そうでないと大変危険であると書いておりますので,危機管理はこの辺をどのように認識されているのか,御存じであったかどうかを含めて教えていただきたいと思います。 それから,先ほどの小規模工事と図書館との問題でありますけども,総務局長にお尋ねしたいのは,総務局長がおっしゃったような言葉の意味を御説明願いたい。 小規模工事はそれでわかったけれども,それ以外のことにも問題があるやにおっしゃっている。そのことについて何らかの対応を考えているような,考えてないようなことを聞いておりますけれども,具体的に何をどう考えて,どう指示なさっているのか,どうされるのか,いいですか,そこを具体的に教えてください。それが総務局長へのお尋ね。 それから,カネボウの問題。これは西大寺支所長を応援したいと思うんだけども,一面ですよ。カネボウ問題は本当はまちづくり担当局長にも聞きたかったんたけど,岡山市にとっては東西の両横綱級の企画なんですよ。そういうものであるならば,真剣に対応していただきたい。真剣に対応していますけれども,さっき何とおっしゃいました,ホームページに載せている。だけど,答弁で,ホームページに載せたけど関心が薄いと言われたんですよ。だから,市民のひろばに載せてくれと言ったじゃないですか。だったら何で載せないんですか。私はいい意味で応援しているつもりなのに,ホームページは関心が盛り上がらないというお話があったわけですから,したがって,今回市民のひろばに載せてください,載せましょうが当たり前じゃないんですか,そんなことは。その辺を説明していただきたい。 予算的なものについては,要るものはきちっと要るとしてやっていただきたい。立体図はかけないとおっしゃったけど,説明するときにかきたくなるんじゃないんですか,自分の気持ちがあれば。もちろん漫画だから違うものかもしれない。しかし,素人の方に,町内会長さんや我々みたいな素人が図面を見て判断,これが2階建てか3階建てかもわからない。そんなものをどうやって判断しろというんですか,いいか悪いかということを。 もう一つ言うと,シネコンの説明も,シネコンて皆さんは知っていらっしゃるかもしれませんけど,この言葉は,申しわけないけどもお年寄りにわかりますか,そんなことが,行ったこともない人に。スーパー銭湯ってわかりますか,皆さん,何がスーパー銭湯か。そんなものをどうやって説明するんですかということを言っているわけですよ。 だから,説明するなら協議会の方が勝手にやるんなら,どうぞ御自由にやってください。しかし,岡山市の当局の局長クラスが行くわけだから,そんなことはやめてくれと言っているわけですよ。やるんならまじにやってほしい。そのために金が要るのなら,予算をつけてくださいよと財政にも言いたいわけですよ。10万円じゃできませんよ,そんなこと。人をばかにしてはいけない,西大寺をという気持ちでおります。(笑声) 多少時間を残しますけども,特に病院事業管理者を含めての御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(垣下文正君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(菱川公資君) 今ブラスターに関連いたしまして,件数でございますとか,きょうの新聞は,今後の危機問題というのは読ませていただきましたけども,件数でございますとかそういうものは,現在の段階でちょっと把握いたしてございませんので,大変失礼でございますが,また後ほど我々のわかる範囲で……(発言する者あり) ただ,問題はこの御質問をいただいた文書の中で,こういう数字が要るんなら,できれば我々としては先にいただいとかんと話がしにくいというふうに思います。(「聞きに来てないんですよ,担当者が。聞いてきたらそのことを話しているよ。だれもとりに来ていない,この原稿を。来てないよ,危機管理の方は。危機管理の方,来たという人答弁してごらんよ」と呼ぶ者あり) 担当者が議員さんのところに質問の聞き取りに行ってないということでございますか。(「だからここで聞いてんだよ」と呼ぶ者あり) それは大変失礼をいたしました。我々といたしましては,恐らくこのいただいた文書の中で対応できるというふうに……。(発言する者あり) ○議長(垣下文正君) 静粛に。静粛にやりましょう,本会議ですから。 ◎助役(菱川公資君) したがいまして,御指摘の点につきましては,今後気をつけるといたしまして,ただまあ今回の場合は,恐らくこの文書の中で,いただいた質問の原稿の中で対応できるというふうに担当者は判断したんだろうと思います。大変失礼をいたしました。 ◎病院事業管理者(榊原宣君) 今,大変数字に詳しい御質問をいただきました。(笑声)ありがとうございます。私がどれだけ欠席しているかということがよくわかりました。 ですが,私,この会議に出るのと,それから人事案件で病院を再建するのとどちらが大切,そのときそのときでどちらが大切かということを考えて,その大切な方を選んでいるつもりでございます。考えて行動しているつもりでございます。 ------------------------------------------------------------------------------------------……(発言する者あり) それと,先ほど休憩時間に,こちらを向いて聞こえるようにおっしゃっていただきたいと私,田原先生にお願いしたんです。ですけれども,そちらの方に向いておっしゃると,ここのところが死角になって,死角というのか声が割れて聞こえないんです。恐れ入りますけれども,おっしゃるときには私の方へ向いて,どの議員の方もお願いしたいと思います。 ○議長(垣下文正君) 答弁の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後5時41分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後7時11分開議 ○議長(垣下文正君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際申し上げます。 田原議員の質問に対する病院事業管理者の発言について,本会議を休憩して議会運営委員会において不穏当発言についての取り扱いを協議いたしました。 現在のところ,病院事業管理者の意思の確認がとれておりません。このことについては,引き続き市長において確認をしていただくよう依頼をしておりますので,御了承を願っておきます。 当局の答弁を求めます。 ◎総務局長(広瀬慶隆君) 田原議員の再質について,小規模工事に関連しまして全庁的に適正な執行について徹底を図るとこう申し上げましたが,それに対して何を指示するのか,具体的にどうしていくのかという再質問がございました。 これにつきましては,今回教育長も答弁しておりますが,委託契約の中で予算執行が適正になされていないということもございますし,また小規模工事につきましても,同様に問題が出て,予算執行が適正にされていないということがございます。そういう意味で,予算執行の適正化について,指示を全庁的にやりたいと思っていますが,具体的な内容につきましては,関係部局と詰めさせていただきたいと,このように考えておりますので,御理解願いたいと思います。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(蜂谷幸男君) 3点の再質問に御答弁させていただきます。 まず1番に,市民のひろばに掲載したらどうかというお尋ねだったと思いますが,提言書の段階でございますので,市民の方によくわかるようにホームページの掲載場所,ここも工夫してまいりたいと思いますので,御理解いただきたいと思います。 それから,パースをつくれと,そうしないとわかりにくいではないかということでございますが,これも申しわけございませんが,提言書のコンセプトを説明している段階でございますので,パース等の作成は今のところ考えておりませんので,御理解をいただきたいと思います。 それから,スーパー銭湯,シネコン等こういうようなものは説明が非常にわかりにくいじゃないかと,わからんじゃないかとこういうことでございますが,我々の方といたしましたら,今,説明会を開催する中で,スーパー銭湯とはとか,シネコンとはという要約をコピーしまして,この資料を配り,こういう中で御理解をいただくような工夫もやっておりますし,それから説明もやっていっておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上です。     〔29番田原清正君登壇〕 ◆29番(田原清正君) 先ほど議長から病院事業管理者の発言につきまして説明がございました。取り扱いにつきましては,議会運営委員会においてよろしくお願いしておきたいと思います。 本日はまことにありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は9月16日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後7時15分散会...