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03月20日-10号

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  1. 岡山市議会 1998-03-20
    03月20日-10号


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    平成10年 2月定例会    平成10年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       3月20日(金)午前10時開議第1 甲第2号議案~甲第113号議案第2 乙第1号議案 岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定について第3 請願第1号 医療保険制度の充実を求める意見書の提出について 平成9年陳情第20号 国有林の民営化に反対し,国有林の再生を求める意見書の提出について 平成9年陳情第34号 小児期発症インスリン依存型糖尿病医療費援助の対象年齢拡大による実施について 平成9年陳情第42号 学校給食米への補助金継続を求める意見書の提出について 陳情第1号 車イス障害者も公共交通機関を利用できるような改善について 陳情第2号 大型量販店の出店指導について 陳情第3号 丸之内中学校,旭中学校の早期統合について 陳情第4号 議員定数削減反対について 陳情第5号 岡山市議会議員定数削減反対について 陳情第6号 国民本位の公共事業と建設行政の民主化を求める意見書の提出について 陳情第9号 岡山市議会の定数削減反対について第4 甲第114号議案 助役の選任同意について第5 甲第115号議案 公平委員会委員の選任同意について第6 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について第7 旭東用排水組合議会議員の選挙について第8 六ヶ郷組合議会議員の補欠選挙について第9 意見書案第1号 学校給食に対する現行助成制度堅持を求める意見書第10 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    平成9年陳情第4号 「夫婦別姓法案」制定に反対する決議について    平成9年陳情第6号 選択的夫婦別姓を求める意見書の提出について    平成9年陳情第9号 夫婦別姓も法的に認めるよう民法改正を求める意見書の提出について    平成9年陳情第24号 著作物の再販売価格維持制度存続を求める意見書の提出について    平成9年陳情第43号 「準市議会葬に関する内規」の廃止について    陳情第7号 高速道路通勤定期割引利用制度の導入を求める意見書の提出について  〇 保健福祉委員会    平成9年陳情第32号 老人保健法基本健康診査業務についての岡山市医師会基本検査システムの提案と委託金交付について    陳情第8号 ダイオキシン汚染問題の早期解決のために塩化ビニル類の規制等を求める意見書の提出について  〇 建設委員会    平成9年陳情第26号 北長瀬操車場跡地に計画しているサッカー場建設の中止について  〇 文教委員会    平成9年陳情第13号 遺伝子組み換え食品の学校給食への使用反対について    平成9年陳情第15号 遺伝子組み換え食品の学校給食への使用反対について    平成9年陳情第27号 「サッカーくじ」法案の廃案とスポーツ予算の大幅な増額を求める意見書の提出について 2 継続調査  〇 総務委員会    財政問題について    行財政改革について    入札・契約事務について    分庁舎計画について    地域振興について    総合計画及び実施計画について    行政機関の再編について    国際交流について    自転車等駐車場について    国民健康保険事業について  〇 保健福祉委員会    同和対策事業について    福祉行政について    保健行政について    環境衛生行政について    環境保全行政について    病院事業について  〇 環境消防水道委員会    廃棄物の処理及び清掃について    消防力の整備充実について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業,労働振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    道路橋りょう問題について    河川及び港湾事業について    都市計画について    区画整理事業について    都市再開発事業について    公園事業について    住宅問題について    駐車場について    開発行為について    下水道事業について  〇 文教委員会    学校教育について    社会教育について    同和教育について    教育施設について    青少年問題について    通学区域について    学校給食について  〇 議会運営委員会    議会の運営及び議長の諮問について    議会に関する条例等について      ─────────────会議に付した事件 日程第1 甲第2号議案~甲第113号議案 日程第2 乙第1号議案 日程第3 請願第1号,平成9年陳情第20号,平成9年陳情第34号,平成9年陳情第42号,陳情第1号~陳情第6号,陳情第9号 日程第4 甲第114号議案 日程第5 甲第115号議案 日程第6 諮問第1号 日程第7 旭東用排水組合議会議員の選挙について 日程第8 六ヶ郷組合議会議員の補欠選挙について 日程第9 意見書案第1号 日程第10 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について──陳情,調査      ──────〇──────出席議員(47人)           1番  辻 野 喬 雄君           2番  田 畑 賢 司君           3番  崎 本 敏 子君           4番  藤 沢 和 弥君           5番  坪 井 貞 夫君           6番  太 田 正 孝君           7番  柴 田 健 二君           8番  向 井 英 雄君           9番  吉 本 喜 一君           10番  羽 場 頼三郎君           11番  大 下 隆 章君           13番  井 村 嘉 久君           14番  奥 野 三四志君           16番  楠 木 忠 司君           17番  若 井 達 子君           18番  浅 野 秀 孝君           19番  近 藤   昭君           20番  横 田 悦 子君           21番  三 木 亮 治君           22番  伏 見 源十郎君           23番  梶 原 昌 一君           24番  佐々木 清 巳君           26番  宮 武   博君           27番  高 津 利 明君           28番  有 井 靖 和君           29番  則 武 宣 弘君           30番  田 尻 祐 二君           31番  磯 野 昌 郎君           33番  寺 田 和 子君           34番  貝 原 信三郎君           35番  垣 下 文 正君           37番  磯 村   博君           38番  土 肥 啓 利君           39番  川 田 敏 幸君           40番  宮 川 日 吉君           41番  山 田 録二郎君           42番  太 田   稔君           43番  吉 田 政 司君           44番  山 田   勇君           45番  福 原 弘 子君           46番  苦 水 重 徳君           47番  内 田 宏 哉君           50番  田 中 昭 三君           51番  大 橋 英 雄君           52番  藤 原   貢君           53番  河 合 和 成君           54番  花 岡   薫君      ─────────────欠席議員(6人-欠員1)           12番  服 部   勇君           15番  華 房 美 衛君           32番  串 田   務君           36番  堀 川   進君           48番  高 木 悦 夫君           49番  脇 本 一 郎君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  安 宅 敬 祐君      助     役  森 末   京君      助     役  宮 崎 正 壽君      収  入  役  山 本 俊 介君      市 長 公 室 長  藤 原 作 馬君      参     与  中 村 清 司君      参     与  古 南 倫 子君      総 務 局 長  菱 川 公 資君      財 政 局 長  井 上 宜 也君      保 健 福祉局長  角 田   誠君      環 境 事業局長  大 橋   貢君      経 済 局 長  松 本 輝 夫君      都 市 整備局長  小 塚 雅 史君      参     与  木 野 義 明君      下 水 道 局 長  大 森 信 慈君      西 大 寺支所長  河 本 明 治君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      消 防 局 長  太 田 力 男君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君      事 務 局 長  佐 藤 史 郎君     監 査 委 員      委     員  小 田 廸 子君     農 業 委 員 会      事 務 局 長  上 林 道 典君     教 育 委 員 会      委  員  長  藤 原 静 雄君      教  育  長  戸 村 彰 孝君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  橋 本 豪 介君      次     長  渡 邉 光 章君      議 事 課 長  岡 崎 彰 信君      調 査 課 長  岡 田 登志男君      総務課課長代理  本 山   勇君      午前10時0分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に,寺田議員,土肥議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から定期監査,財政援助団体監査出資団体監査,公の施設の管理受託団体監査,随時監査及び例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1 甲第2号議案~甲第113号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について以下112件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,総務委員長の報告を求めます。     〔6番太田正孝君登壇,拍手〕 ◆6番(太田正孝君) 皆さんおはようございます。 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 総務委員会に審査を付託されましたのは,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外25件の議案であります。 これらの議案につきましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第2号議案は賛成多数で可決すべきものと決定し,他の議案はいずれも全会一致で可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 以下は,集中的に審査した甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算中,第2款総務費について御報告させていただきます。 まずは,第1項総務管理費中,地域振興事業費補助金についてであります。 昨年6月の総合支所の所管区域を定める条例の制定に続き,岡山市第四次総合計画基本計画(案)に総合支所整備を前提とした地域別計画を示している中で,依然として現行支所を単位とした地域活性化推進対策事業予算が組まれていることから,地域別計画との間に整合性が見られず,加えて現行本庁管内の「おかやま街いきいき活動支援事業」との間にも大きな矛盾が感じられるとの意見があり,委員会として,当局に市長の判断を踏まえた回答を日を改めて求めたのであります。 そこで当局からは,現在本庁管内と各支所管内で二元化されている活性化対策事業は,総合支所単位での広域的な活性化事業とする必要があり,平成11年度からは,それぞれの総合支所全体を視野に入れた新たな活性化対策が図れるよう,その広域的な計画づくり,体制づくりの検討を進める。なお,その際にはこれまで進めてきた地域活性化事業もできるだけ取り組むことが必要であると考えているとの答弁がありました。 これに対し委員から,区割条例,総合支所整備計画でも現行の支所は順次廃止するとしているので,このまま地域活性化事業を温存すべきでないとの意見がありました。 本委員会としても,平成11年度以降は現行支所単位ではなく,総合支所単位で面積,人口などを勘案し,予算を組むよう当局に要望したのであります。 次は,第15項選挙費についてであります。 ここでは,過去の選挙で開票事務に円滑さを欠いた例があったことを取り上げて,特に開票立会人への指導を求めたところ,当局から,開票結果の発表を早めるため,今後も立会人に対して事前に説明会を持ち,スムーズな開票ができるようお願いしていきたいと,改善へ向けた答弁がありました。 次は,第25項監査費についてであります。 さて,ここでは社会福祉法人健寿会問題調査特別委員会の調査報告を受け,本市議会は,市長に対して,1,千原康正氏を刑法第247条背任罪で告発すること。2,千原康正氏及び社会福祉法人健寿会を補助金等にかかわる予算の執行の適正化に関する法律第29条第1項,第30条,第32条第1項により告発すること。3,社会福祉法人健寿会に対し,岡山市補助金等交付規則第20条及び第21条に基づいて補助金の返還を命ずることの3点にわたって,全会一致で勧告決議を行ったところであり,市長も千原康正氏の行為は法令違反の疑いがあることは否定できないとして,司法当局に調査依頼する旨公表している中,補助金を執行した市当局に対する監査委員の審査結果では,監査委員の合議により適正と認めていたことから,総務委員会では監査委員の機能について論議し,一再ならず監査委員の所見と今後の監査執行のあり方をただしたのであります。 その結果,最終的に代表監査委員から,岡山市が平成8年度交付した健寿会に対する補助金の決算審査に当たっては,支出の必要性,有効性,時期及び額は妥当か等の着眼点により,岡山市補助金等交付規則,岡山市民間福祉施設等整備費補助金交付要綱に基づき,岡山市が適切に支出したかどうかを審査したもので,審査した当時としては適正であると判断したが,その後法人の指導監督権限を有する担当課の一般監査,特別監査,さらには議会の調査特別委員会の調査結果等から,健寿会における決算は不適正である。今後は,市長に対し,担当課を指揮監督し,早急に事実を解明するよう申し入れるとともに,担当課と連携を密にし,早急に決算書の提出を求め,事実の解明に当たるよう担当課をさらに厳しく指導する所存である。このたびの健寿会の問題を教訓とし,監査体制の充実強化を図り,地方自治法の規定により与えられた監査権限を最大限に生かし,より厳正な監査に努めてまいりたいとの答弁,表明を受けましたことを報告させていただきます。 なお最後に,厳しい財政状況のもと,市債の繰上償還・借りかえを国に対し強く要望するよう求める意見があったことを申し添えさせていただきます。 以上で総務委員会の報告を終わらさせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。     〔3番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆3番(崎本敏子君) 保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外16件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査をいたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程につきまして,委員から出されました意見,質問のうち,ここでは特に議論のありました甲第101号議案平成9年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について並びに甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について御報告を申し上げます。 甲第101号議案の審査に当たって,まず議論となりましたのは,平成9年度岡山市一般会計補正予算(第5号)のうち,歳出第3款民生費中,第10項児童福祉費についてであります。 当局の説明によると,緑保育園の園舎の実施設計を,1,113万円の予算をかけて一たん完成しているにもかかわらず,でき上がった設計図をめくって見ているうち,当初計画では乳児室や障害児室が国道側に配置されていることや,進入路から遠くなっていることなどから,弱者である乳児や障害児の保育環境,送迎の利便性,火災等災害発生時の避難経路などに配慮して,40%強の設計変更の必要を感じ,変更した。しかも,その経費を都保育園の工事請負費の不用額から約600万円の流用で賄ったという点であります。 委員からは,1,図面の40%強を書き直し,600万円もの金額を伴う設計変更は重大な政策変更であり,常任委員会へ報告もなく行うという姿勢は議会を軽視している。2,当局の挙げる変更理由は,十分な検討をしていれば当初からわかることであり,突然の変更は思いつきとしか言えない。不透明な設計変更を繰り返さないシステムづくりが不可欠だ,など強い指摘が相次ぎました。 これに対して当局から,行政執行に当たっては,最少の経費で最大の効果を上げることを念頭に置き,当初にあらゆる角度からの検討を行い,仮に見直しがあったとしても,最小限に抑える努力をすべきであった。今回の件については,反省すべき点も多く,これを教訓に,今後は最初の段階で,過去の経験を蓄積した統一的かつシステム化されたチェックリストをつくって,行政執行を円滑に進めたいとの答弁があったのであります。 次に議論となったのは,第4款衛生費中,第1項保健衛生費についてであります。 すなわち,当局が,1,本庁舎の執務環境が狭隘となっていること及び行政の効率性に配慮して,保健福祉会館と本庁舎の一体的配置という観点から,事務室の配置について再検討を行った。2,介護保険制度施行を間近に控えるなど,保健福祉局が多くの懸案を抱えていることから,企画立案部門と実施部門の緊密な連携を図るため再検討を行った,などを理由に,保健福祉会館オープン直前ではあったが,当初の配置計画を見直し,家庭児童課を除く保健福祉局全課保健福祉会館へ移転し,保健福祉ボランティア推進コーナーなど一部機能を代替施設に移すと説明した点であります。 委員からは,1,建設時に議決を経ながら,オープン直前になって当初の配置計画とは違う図面を示し,一方的に見直しを報告するのは,余りに唐突な政策変更であり,プロセスとして問題がある。政策形成過程をより明確化するシステムづくりに取り組むべきだ。2,オープン直前になってコンセプトや機能が一変したことは,利用を楽しみにしていた市民に対して説明がつかない。市民サービスの低下にならないためにも,今回なくなる施設の整備予定を具体的に示すべきだなど,強い指摘が相次ぎました。 これに対して当局から,1,2月20日の委員会協議会での説明が不十分だったと反省している。今回の教訓を生かし,今後このようなことがないよう,職員一同気を引き締めて対処したい。市民の行政への信頼にこたえるため,ISO9000シリーズの考え方を勉強し,施策に反映できる部分があればモデル的に反映して,政策形成過程をより明確にしていきたい。2,委員からの強い指摘を踏まえて,改めて見直しを行い,詳細な詰めまではできていないが,保健福祉ボランティア推進コーナーなどのスペースをオープンする保健福祉会館の中へ確保したいとの答弁があったのであります。 次は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算関係についてであります。 ここでまず議論になりましたのは,第3款民生費中,第10項児童福祉費に計上されております緑保育園の木造園舎の建設費についてであります。 当局の説明は,1,今回の緑保育園の改築を最後に,現在木造である園舎の改築は終了する。2,園舎建設に際しては,構造について木・非の別を具体的に定めた長期的な計画は現在のところは持っていないというものでございました。 これに対して委員から,平成4年度一般会計決算審査における委員長報告での木造園舎建設に対する指摘がいまだ実行されていないこと,当局が確たる方針を持って園舎建設に臨んでいないために,政策の一貫性,公平性を欠いており,市民に明確な説明ができない事態になっていることなどを指摘する声があり,その結果,一刻も早く園舎建設に係る基本方針を定め,その方針に基づいて今後の建設に取り組むべきであると強く求めたのであります。 次に議論となったのは,第10項児童福祉費第1目児童福祉総務費についてであります。 すなわち,今回の児童福祉法の改正により,延長保育事業が平成10年度から保育園の自主事業となったことを理由に,当局は実施園に対する補助額を引き下げて支給することとしており,その額が倉敷などと比較して著しく差があるという点であります。 委員からは,1,市長の所信表明の中での自己責任,自己決定の原則に基づき,独自性を発揮して,少しでも倉敷市並みの補助額に近づけなければ,「おかやま子ども未来づくりプラン」の理念に相反することになり,少子化対策にも逆行する。2,当局は,ハード事業では木造園舎の建設など市独自の判断をしながら,ソフト面では独自の判断ができていない。施策充実の議論を重ね,市民ニーズにこたえていくべきだとの強い指摘がございました。 これに対して当局から,倉敷市の補助額が本市より高いのは,本市は平成10年度の国の補助金額をもとに市の補助金額を算定しているのに対し,倉敷市は国が示した9年度の標準的経費を用いて算定しているためだ。市としては,厳しい財政状況の中で,国の示した考え方を踏まえて実施園を拡大し,総額もふやしている。しかし,今回の指摘を受けて,施行状況や他都市の状況を踏まえ,ことしじゅうを目途に検討し,結論を出したいとの答弁があったのであります。 最後は,第5項老人福祉費第5目老人福祉対策費についてであります。 ここでは,社会福祉法人健寿会問題調査特別委員会の出した結論を踏まえ,平成10年度当初予算に含まれている社会福祉法人健寿会に対する措置費,委託料等の予算を認めることが適当かどうかという観点で審査が行われました。 健寿会が現在抱えている問題点として,委員から,1,法人の基本財産である土地に抵当権が設定されていることや,第三者との賃貸借契約が締結されていることは,法人認可の前提としても認められていない。一刻も早い所有権移転が必要である。2,平成9年9月30日に提出された資金計画書では,東建開発,都市環境開発センターへの未払い分の支払いや,石川幸彦氏から約2億円の寄附を求める計画になっていた。実効性のある資金計画とは言えない。3,当局は,監査の際に,社会福祉法人が備えるべき帳票類を監査できていないなどの指摘が委員の総意としてありました。 こうしたことから,委員会としては,法人運営が適正であるかどうかを確認することが必要であるとして,当初予算の執行に当たって,1,基本財産である土地の一部が第三者名義になっており,所有権移転を行わせること。2,資金面において,今後の法人運営が健全に行えると客観的に判断できる資金計画書を提出させること。3,監査の際に,社会福祉法人が備えるべき帳票類──これは社会福祉事業法第42条あるいは社会福祉法人の経理規程準則によるものでございますが──すべてを提出させ,監査をすること。以上3点の整ったことを当委員会に報告するよう当局に強く求めて,当局も合意したものであります。 以上が特に議論になりました点の報告でございますが,その他議案審査の過程においては,委員からさまざまな意見,そして指摘,要望があったことを申し添えて,保健福祉委員会における審査の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。     〔26番宮武博君登壇,拍手〕 ◆26番(宮武博君) 環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外12件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算中,歳出第4款衛生費第15項上水道整備費,甲第19号議案平成10年度岡山市水道事業会計予算,甲第20号議案平成10年度岡山市工業用水道事業会計予算については,一部の委員から反対がありましたので,これらの3議案については賛成多数で,その他の議案についてはいずれも全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 以上で環境消防水道委員会の報告を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,経済委員長の報告を求めます。     〔33番寺田和子君登壇,拍手〕 ◆33番(寺田和子君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外7件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程におきまして,委員から出された意見等について若干御報告いたします。 まず,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算中,歳出第6款農林水産業費についてであります。 委員から,平成9年度当初予算額に対して8.3%減と,大変厳しい予算となっているが,米の緊急生産調整など農林水産業を取り巻く状況は厳しい。こうした中で,どこに重点を置いて予算編成したのかとの質問があり,当局から,学童農業体験事業,環境保全型農業推進事業など,ふれあい農業や環境に優しい農業の推進,親子米料理教室など米消費拡大対策,また21世紀に向けた地域農業の発展のあり方を検討する農政将来像検討会議の設置などに,金額はそれほど多くないが,本市の独自性を持たせた予算編成をしたとの答弁がありました。 これに対し委員から,農政将来像検討会議について,個性ある地域農業を推進することは,これからの農業振興において大変重要なことと思うので,検討会議で十分議論してほしいとの要望があったのであります。 次に,歳出第7款商工費中,西川緑道公園地域活性化調査委託費についてであります。 委員から,この調査の内容について質問があり,当局から,西川緑道公園を魅力あふれる商業アミューズメントの交流空間として再整備し,岡山駅前と表町地区に二極化している都心商業地の回遊性の向上を図るため,歩行者天国も視野に入れるなど,ソフト面を重視した調査を行うとの答弁がありました。 これに対し委員から,西川緑道公園の水と緑の特徴を生かした商業機能の充実を図り,多くの市民が歩いてみたいと思うようなまちづくりを進めてほしいとの要望があったのであります。 以上,簡単でありますが,経済委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,建設委員長の報告を求めます。     〔28番有井靖和君登壇,拍手〕 ◆28番(有井靖和君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外54件の議案であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査しました結果,甲第2号議案,甲第3号議案及び甲第15号議案については賛成多数で,その他の議案についてはいずれも全会一致で可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 次に,審査の過程で委員から出されました主な意見,要望について,以下3点に絞って申し上げます。 第1点目は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算中,西部公園地区整備推進事業費についてであります。 委員から,本予算はサッカー場計画でロータス広場としている場所の暫定整備費であり,これを認めることがサッカー場計画の推進につながらないかを確認したいとの質問があり,当局から,暫定整備場所が公園中央部となった理由は,交通安全面でベターであることと,将来の計画は明確ではないが,もともとロータス広場としている場所であり,手戻りが少ないことから判断した。この整備がサッカー場計画推進の既成事実となることはないと答弁がありました。 委員会としては,この暫定整備費を認めることと,現在のサッカー場計画を認めることとは全く別のもので,暫定整備が既成事実となり,なし崩し的にサッカー場計画の推進に結びつくことがないようにしてもらいたいということで意見の一致が見られ,その点当局に強く申し入れたものであります。 第2点目は,甲第4号議案平成10年度岡山市水洗便所普及費特別会計予算についてであります。 委員から,水洗化率向上施策の利用状況は悪く,効が上がってない。この反省を踏まえ,平成10年度はどのような対策を考えているのかとの質問があり,当局から,平成9年度から下水道公社の水洗化促進要員を5名増員して,水洗化率の向上に取り組んでいる。現在,水洗化率が上がらない要因の分析を急いでおり,その結果をもって新たな方策を検討している。平成10年度予算における具体策としては,低地等汚水ポンプ設備設置補助金の対象戸数を2戸以上から1戸以上に拡大したいとの答弁があったのであります。 さらに,委員から,水洗便所普及資金貸付金の無利子貸付や融資あっせんなど,利用者側に立った抜本的な改善策を考えてもらいたい。また,改善策の検討に当たっては,現在の債務者に対して不公平感が生じないような方策を考えてもらいたいとの要望があったのであります。 なお,下水道普及率70%達成年次の5カ年間延長については,当局から国の補正予算などのチャンスをとらえ,積極的に財源を確保するとともに,コストの縮減を図り,1年でも早く達成できるよう努力したいとの決意表明があったことを申し添えておきます。 第3点目は,甲第7号議案平成10年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計予算についてであります。 当局から,本特別会計は昭和42年から始まり,事業開始時期の財源は一般会計からの繰入金で賄っており,当初の約束で,毎年3,000万円を一般会計へ繰り出して来ていると説明があり,これに対し委員から,当初の約束ということだけで毎年3,000万円を繰り出すのは疑問である。将来の分譲価格にはね返って市民負担の増加にもつながるおそれがあるので,一般会計への繰出金の額は経済情勢に合わせて見直してもらいたいとの要望があったのであります。 以上,各委員から出されました主な意見,要望でありますが,当局におかれましては,これらの意見を謙虚に受けとめ,今後の事業執行に当たっては議会と十分協議しながら,慎重な対応をするよう求めておきます。 以上,建設委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,文教委員長の報告を求めます。     〔50番田中昭三君登壇,拍手〕 ◆50番(田中昭三君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について外4件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算中,歳出第10款教育費については,新設中高一貫校を平成11年4月に開校するのは拙速であるとの理由で,甲第45号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定については,幼稚園授業料の値上げは認められないとの理由で一部の委員から反対する旨の意思表示があり,採決の結果,賛成多数で,その他の案件につきましてはいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単ではありますが,文教委員会における審査の報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。藤沢議員。     〔4番藤沢和弥君登壇,拍手〕
    ◆4番(藤沢和弥君) 私は日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,上程をされました113の議案のうち8件の議案について,委員長報告に反対する立場で討論を行いたいと思います。 まず,討論を行う前に,特に2点について当局に対し指摘したいと思います。 その1点は,社会福祉法人健寿会問題についてであります。 今議会開会日に,社会福祉法人健寿会問題調査特別委員会の調査結果を受けて,市議会として市長に,前理事長の千原康正氏及び健寿会を背任の容疑で告発を勧告し,あわせて補助金の返還を求めるよう決議がなされました。この告発等勧告決議に対して,岡山市長の本件に対する取り組みは,まことに姿勢として遺憾であると言わざるを得ません。このことをまず申し上げておきたいと思います。 2点目は,岡山市の監査のあり方についてであります。平成8年度決算が不認定になり,総務委員会においても監査は不適正であったとの反省も監査委員みずからあったわけであります。監査委員の役割が果たされていなかったとする厳しい指摘を受けとめて,市民の立場から,適正かつ厳正な監査を行うよう,まず冒頭指摘をしておきたいと思います。 それでは,本来の討論に入ってまいりたいと思います。 甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算についてであります。 まず,歳入については,第3款のマル優廃止に伴う利子割交付金は反対の立場を続けてまいりました。消費税の導入に伴う第4款の地方消費税交付金及び第6款特別地方消費税交付金は,税率が5%になり,地方自治体への交付は多くなったとはいうものの,今の景気の落ち込みの主要な原因になっているというのは,我が党の主張を政府・自民党も認めざるを得なくなっているという,こういう状況の中で,世論の常識になっています。認めるわけにはいかない,こういう立場で反対をしたいと思います。 第8款の国有提供施設等所在市町村助成交付金中,三軒屋自衛隊関係予算は,自衛隊は憲法上から見て違法という観点から,また第12款の使用料及び手数料中,第10項教育使用料,幼稚園授業料の値上げについては,少子化時代に国や県の言うとおりになる必要があるのかどうかという観点から,また第13款国庫支出金中,都市計画費補助金は,岡山駅南土地区画整理と下石井・岩井線について,我が党のずっと今までの一貫した主張どおり,一部企業への有利な計画となっている点から認めるわけにはいかないということであります。 さらに,第14款県支出金中,第3項の委託金,自衛官募集事務費委託金は,自衛隊の存在が憲法に違反しているという立場から,また第20款市債中,第4項衛生費,岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当は,苫田ダム関連事業に反対している立場から,これも認めるわけにいかないわけであります。 続いて,歳出についてでありますが,第2款総務費中,第20項企画費の中,吉井川水源地域対策費及び吉井川水源地域対策基金負担金は,苫田ダムは要らないという立場から,同じく第60項諸費の中,自衛官募集事務費は,自衛隊が明らかな軍隊であり,憲法に違反しているとの立場から反対をしたいと思います。 第4款衛生費中,第15項の上水道整備費の中,岡山県広域水道企業団関係費,第8款土木費中,街路事業費の中の下石井・岩井線関係,区画整理費中,岡山駅南土地区画整理費はさきにも述べたとおりで,反対であります。 さて,第10款教育費中,教育総務費の中の新設中高一貫校開校準備事務費及び第10項新設中高一貫校整備費についてであります。 将来構想検討委員会の答申では,公立中高一貫教育については,今後一層研究することが望ましいとなっていたものが,内容についてほとんど何の審議もなく,突如予算提案に出されたことは,全く拙速としか言いようがないと思います。今議会の田畑議員の質問に対して,図らずも市長が答弁をされたことでもわかるように,これは市長の目玉づくり政策であると言うべきではないでしょうか。中教審答申をめぐって,制度そのものについて賛否両論がある中,岡山市でも十分な論議や関係者の意見を聞くなどは当然のことであります。現段階での今年度の予算計上に反対をいたします。 次に,甲第3号議案平成10年度岡山市下水道費特別会計予算,甲第15号議案平成10年度岡山市駐車場費特別会計予算,さらに甲第18号議案平成10年度岡山市病院事業会計予算,甲第19号議案平成10年度岡山市水道事業会計予算,甲第20号議案平成10年度岡山市工業用水道事業会計予算については,それぞれさきにも述べたように,消費税が市民に転嫁をされていることをもって反対をいたします。 次に,甲第45号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,述べたいと思います。 提案理由によりますと,経済情勢の変動に伴い,幼稚園の授業料の額を適正なものに改めるとなっています。何をもって適正と言えるのか明らかではありません。国や県に倣って授業料を決めるのではなく,少子化時代の中で教育に関する住民の負担をどのように抑えていくのかという観点を大事にしていくべきであり,値上げについては反対であります。 最後に,甲第101号議案平成9年度岡山市一般会計補正予算(第5号)についてであります。 第3款民生費中、先ほども委員長報告で述べられましたけれども,第10項児童福祉費中,木造園舎緑保育園の設計委託料は,都保育園建設費から,保健福祉委員会に相談もなくむだ遣いをしたものであり,認められません。 なお,第30項隣保館費は7,800万円余の減額補正でありますけれども,岡山市当局の強硬な隣保館嘱託職員の削減によるものであります。保健福祉委員会で,参与も不十分な点があったことを認められています。部落問題の解決が目の前に開けてきた現状の中,この問題に対する当局のやり方が決して民主的であったとは言えません。この減額に同意はできないわけであります。 以上,本会議に提案された議案に対し,反対の理由を述べさせていただきました。議員皆様方の御賛同をお願いを申し上げ,反対討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について以下8件の議案を他の議案と分離して,起立により採決いたします。 議案名を職員に朗読させます。 ◎議事課長(岡崎彰信君) 朗読いたします。 甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算について,甲第3号議案平成10年度岡山市下水道費特別会計予算について,甲第15号議案平成10年度岡山市駐車場費特別会計予算について,甲第18号議案平成10年度岡山市病院事業会計予算について,甲第19号議案平成10年度岡山市水道事業会計予算について,甲第20号議案平成10年度岡山市工業用水道事業会計予算について,甲第45号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第101号議案平成9年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について,以上でございます。 ○議長(花岡薫君) まず,甲第2号議案平成10年度岡山市一般会計予算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第3号議案,甲第15号議案,甲第18号議案,甲第19号議案,甲第20号議案,甲第45号議案,甲第101号議案,以上7件の議案を一括して起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました8件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2 乙第1号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第2に入ります。 日程第2は,乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを上程し,提出者の説明を求めます。     〔53番河合和成君登壇〕 ◆53番(河合和成君) ただいま御上程になりました乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定について,提案者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 今回の提案に至った経過につきましては,皆様御承知のとおり,平成9年10月7日の開会の議会運営委員会において,議長から「昭和53年の議員定数条例施行以来19年余が経過し,本市を取り巻く情勢が大きく変化する中で,本市の議員定数検討の必要が生じてきている」として,議員定数検討の諮問がございました。 以来,私どもは11回にわたり議会運営委員会を開催いたしまして,慎重に審議を重ねた結果,一部会派からの同意はいただけないものの,各会派からのいろんな御意見をいただきながら,最終的には最大公約数的な意見としてこれを集約をいたしまして,本年の3月2日に議長に答申をしたものであります。 その答申の骨子は,次のとおりであります。 1,本市議会の議員定数は,条例定数54人から2人減少して52人とするのが妥当である。 2,議員定数を減少する時期は,次の一般選挙からとする。 3,周知期間は1年間置くことが望ましい。 よって,議会運営委員会の答申を踏まえ,今定例会に提案をするに至った次第でありますので,議員各位におかれましては,本提案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして,提案理由の説明を終わらせていただきます。 以上です。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 質疑の通告があります。 羽場議員。     〔10番羽場頼三郎君登壇〕 ◆10番(羽場頼三郎君) ただいま乙第1号議案が提案をされました。これについての質疑をさせていただきます。 質疑をさせていただく機会をお与えいただきましたことを,まず感謝をいたします。 それでは,この提案は議長に対する議会運営委員会の答申を前提として提出をされているわけでございますが,その議会運営委員会ではどのような審議過程だったのかをただしていきたいと思います。 まず,第1点でございますが,議員定数についての議論の実質審議の時間でございますが,これは何時間何分に及んだのでございましょうか。11回の各会議の時間及び全体の総時間数を示していただきたいと思います。 次に,途中の休憩でございますが,その休憩は何回ぐらいございましたでしょうか。それぞれ何時間何分ずつであったのか,11回の各会議ごとの時間及び分ですね,それと総時間数をお示しをいただきたいと思います。 第2点は,それぞれの審議をどう尽くしたのか明らかにしていただきたいと思います。 まず,議員の定数は減らすべきではないという意見が当初は多数だったと聞き及んでおりますが,それがなぜ減員の方向へなったのか,道筋を具体的に明らかにしていただきたいと思います。 次に,休憩中に議論が固まったという見方もございますけれども,それがどのような議論だったのか,明らかにしていただきたいと思います。 次に,第3点でございますが,このような議員の身分にかかわる重大な問題を,無所属を含めたすべての議員の意見を聞くことなく集約された理由について明らかにしていただきたいと思います。 (1)なぜ無所属議員の意見を聞く機会を持たなかったのか。 (2)なぜ無所属議員の休憩中の議論を傍聴することを許さなかったのか。 (3)なぜ無所属議員の委員会での発言を封じられたのか。 (4)なぜ無所属議員の口頭及び文書での申し入れについて,これが無視をされたままになっているのか。 (5)無所属議員の口頭及び文書での申し入れは,これは委員会でお諮りになられたのか,それともそれ以前の段階,委員長の判断などで委員会にかけなかったのか,これをただしたいと思います。 次に,4番目でございますが,答申によれば,議員定数を積極的に削減する状況からは遠いと,こういうふうに認識を示されております。結論は,逆に定数の削減ということになっております。どこでこういうことになったのか,その理由をお示しをいただきたいと思います。 次に,5番目でございますが,答申によれば,「議員定数の削減を求める潮流がある」と,こういうふうになっております。確かにそのとおりでございます。それを認めないものではございませんが,逆に定数を増加すべきだという市民の意見も存在することも確かでございます。これについてお触れでないのはなぜでございましょうか。 6,答申によれば,「今後,議会の活性化に向けたさまざまな取り組みを視野に入れつつ」とございますけれども,具体的にはどのような取り組みをしようという議論がその中であったのか,お示しをいただきたいと思います。 実は,私もこの質疑に当たりましてはですね,質疑をさせていただくか,もしくは反対討論にさせていただくか,いろいろ悩んだわけでございますが,しかし今後は,議会の活性化のためには,こうした議員提案が数多く出されると。その際にも,質疑とか討論がより実りあるような,そういうものになっていかなくちゃならない,その思いからあえて質疑をさせていただきました。どうぞ御答弁の方よろしくお願いいたします。 ○議長(花岡薫君) 提出者の答弁を求めます。     〔53番河合和成君登壇〕 ◆53番(河合和成君) ただいま議員定数の見直しにかかわります議案を提案者を代表いたしまして御提案申し上げましたところ,御丁寧に羽場議員から提案者に対する御質問をちょうだいをいたしました。 とっさのことでございますし,事務局からけさほどまあ御連絡をいただきまして,昨日の議会運営委員会では羽場議員,さらにはまあその他の方々がこの定数問題に対する質疑やら討論があるかのようには伺っておりましたけども,お聞きいたしますと,昨晩の6時過ぎにですね,質疑の内容が事務局に届いたようでございます。 したがいまして,私も昨日からできるだけ待機をして,その御質問の内容等々も伺いながら,的確に御答弁をしなきゃならないと思っておりましたが,5時過ぎても届かないというようなことで,お聞きしますと,先ほど申し上げましたが,6時過ぎたということでございます。 けさほどお伺いをいたしまして,私なりにまあ提案者を代表いたしまして,提案したからには的確にお答えをしなきゃあならないというようにも思っておりますので,少し長くはなりましょうけれども,お時間をいただきたいと思います。 昨年の10月7日に,花岡議長から議員定数の見直しを御検討願いたいということで,私どもの議会運営委員会に諮問をいただきました。そこでいろいろまあ委員の皆さん方とも協議をし,お受けし,そして慎重に審議をしていかなきゃあならないと思いまして,いろいろ協議を重ねたところでございます。 そこでお尋ねの審議11回を重ねて,時間は何時間何分であったかというようなまあお尋ねでございますけども,そのことにつきましては,的確にはお答えを避けさせていただきますが,ただ私どもはまず諮問を受けましたからには,きちっとしたお答えといいますか,答申をしなきゃあならないということから,私も議会運営委員会の委員長を仰せつかっておるだけに,非常にその重責を感じながら,議長の諮問に対するお答えをしていかなきゃあならないと考えまして,10月7日に諮問を受けました。 そのときに,まず私の方から委員の各位に気持ちの一端を述べさせていただいて,そして慎重の上にも慎重を期して考えていかなきゃあならないと思いました。 それは,私ども議員のみずからの問題を私どもが決定をしなきゃあならないという非常に厳しい条件であります。 私どものいただいております報酬等につきましては,他の機関の方々の──市民の代表であるとか,あるいは団体の代表であるとか,いろんな方々によりまして審議会を設置をしていただいて,他の方──我々は含まれない状態の中で御決定をいただくということであります。 しかしながら,定数問題つきましては,私どもの身分にかかわる非常に重大な,選挙を通して議席をいただいて,市民の声を,あるいは負託にこたえるだけの議員でなきゃあならないということをみずからが決定をしなきゃあならないというようなことから,非常に重要な問題であると思いまして,取り組んでまいりました。 そこで,諮問を受けまして,冒頭委員長の私から委員の皆さん方にも申し上げました,その一端をここで御披露したいと思います。 と申しますのは,今回の厳しい財政状況を踏まえ,行財政改革が検討される中,我が岡山市においても議会改革の検討が必要との視点から,議員定数の見直しを取りざたされ,今回の花岡議長から議会運営委員会に対し諮問となったことは御案内のとおりであります。 と申し上げながら,一方地方の時代と言われる昨今,地方分権の動きが急速に進んでおります。地方分権は行財政改革と表裏一体の関係にあり,議会においても,これらの問題に対し真剣に取り組んでいくことが強く求められていると言っても過言ではありません。 地方分権の動きは,今まさに検討の段階から実行の段階へ入っておると思います。そのことは,平成6年11月に出された第24次地方制度調査会の地方分権の推進に関する答申を受け,平成7年5月,地方分権推進法が制定されたことからもうかがい知ることができる。 以下,まあいろいろ決意表明をいたしまして,そして慎重の上にも慎重を期さなきゃあならないという気持ちで取り組んだつもりであります。 なお,この審議に当たりましては,私から議会事務局の局長を初め職員の皆さん方にも専任を決めていただいて,そして資料の提供や私どもの審議に当たっての御援助をいただかなきゃならないということも申し上げ,議長に御承認をいただいて,そして任命をいただいたという実態であります。 そういうことをまず冒頭申し上げまして,数えること11回の審議を重ねてまいりました。しかし,皆さんも御承知のように,その10月7日に諮問を受けましてから,その当時は当局から提案をされておりました決算審査特別委員会,さらには私どもが設置をいたしておりました社会福祉法人健寿会の100条調査特別委員会も設置されておりましたし,また期間中には11月の定例議会も開会がされたわけでございます。非常に日程的にも厳しい,私どもの審議をするための日程調整もしてまいったところであります。 そういうことから,いろいろ協議を重ねてまいりまして,厳しい日程ではありましたけども,御案内のように,公職選挙法が改正をされる,あるいは選挙法を改正をするということになりますと,国におきましても1年間の国民に対する,有権者に対する周知期間を持たなければならないというようなことも取りざたされておりましただけに,私といたしましては,今議会の最終日になりましたけれども,必ず議長に対して答申をし,そしてお許しをいただけるならば,議員提案によって決定を見たいというようなことでありました。 以上,前置きはそのくらいにいたしまして,いろいろまあお尋ねの件でございますが,お答えを順次申し上げます。 いろいろ細かい数字はさておきまして,最初に諮問に対する委員会の審議時間のお尋ねでございますが,これは何分何十秒とかということは申し上げませんが,11日間の審議をしてまいりました。 その間,私どもは他都市の状況の実態調査もやらなければならないということで,非常に厳しい日程の中を,私ども岡山市と同じように中核市になりました鹿児島市,熊本市,さらに中部地方であります浜松市,そしてまた岐阜市等に5日間の日程をもちまして,視察調査もしてまいりました。 なお,正式な議会運営委員会の時間等につきましては,先ほど申し上げましたように,事務局から何分何十秒かかったかなというようなことは,私委員長としては調査はさせることは命じておりません。 したがって,でき得ればですね,お許しをいただきたい。御答弁をお許しいただきたいというように思います。 次に,答申の結果に至るまでのお尋ねでございますが,委員長の私としては,審議を通して,基本的には最初から全会派といいますか──会派ということは議員の皆さん方の全員一致したお考えをまとめたいということを基本にして審議をしてまいりました。 しかし,審議の過程におきましては,もう皆さん御案内のとおり,大幅に削減をするとは申しませんけれども,6人の減を求められた会派もあります。さらには,4人,2人,あるいは現状維持,そしてまた私どもにどう言いますか,法律で定められております法定定数といいますか,56に戻すべきではないかというような御意見もあったわけでございます。 したがいまして,審議の過程におきましては,いろいろな会派,いろいろな方からいろんな御意見をちょうだいをいたしました。しかし,先ほど申し上げましたように,基本的には全会派一致の方向を見出したいということで努力をしてまいったわけでございます。そのことを申し上げておきます。 それから,お尋ねの──何がありましたかな,ちょっと待ってくださいね。 まずですね,無所属議員の意見を聞く機会を持たなかったのかということでございますが,何か羽場議員には全然相談もなし,あるいは何も聞いてないかのようにこの場所で申し上げられましたけども,私が委員長を務めております議会運営委員会の副委員長も羽場さんはやっていただきました。したがって,そういうような関係の中で,特に羽場さんには──今は辞退をされておりますけれども,特に私も「羽場さん,どうですか」ということで,議会事務局の前のロビーのいすに座って,この問題につきましては私は声をかけたと思います。間違いなくそうですね。おかけしたと思います。御意見も伺っておりますから,無所属の議員の意見を聞く機会を持たなかったかということについては,これはお答えをいたしませんが,羽場さん自身が御理解をいただきたいというように思います。 次にですね,休憩中にですね,傍聴することを許さなかったのかということでございますが,休憩の中にも設定をいただきました全員協議会室で議会運営委員会が審議をしてまいりました。しかしながら,皆さんも御承知のように,厳しい日程の調整やら,あるいは他都市の視察にいたしましても,委員の皆さん方のフリートーキングの中でそういった方向も決めたいということで,場所を変えて審議をしたことも事実であります。したがって,密室とは私は申し上げがたいというように思います。 したがって,密室でありませんけれども,変えた場所がですね,非常に狭い場所でありましただけに,委員外の議員の方々にはお許しをすることができなかったということでございますので,お許しを願いたいと思います。 それから,無所属議員の発言を封じたのかというお尋ねでございますが,これは封じた覚えもありません。したがって,独断でとにかく無所属の皆さん方の──お三名いらっしゃいますけれども,その方々の発言を封じた覚えはございません。 それから次にですね,無所属議員ほかですね,口頭であったり文書であった申し入れについて無視したではないかというようなお尋ねでございますけれども,無視した覚えもありません。 ただ,審議期間中を通じて,いろいろな方々から,議長あてにですね,申し入れ書,さらには要望書等が出ておったことは事実であります。それは,私も議長からそれをいただいて見せていただきました。しかしながら,これは議長あてなんですから,これは議長が処理をいただきたい。しかし,審議の過程においては,委員の皆さん方にはこういうものが出ておりますよということはきちっと申し上げたと思います。口頭ではありますけれども,申し上げました。お配りはいたしておりません。 そういうことを踏まえて,みずからが決めるこの議員定数問題については,他の方々に影響されることなくですね,実は私は決めていかなきゃあならないということを基本にしてまいりましたから,議長あての陳情書あるいは要望書等については,委員会ではお配りをいたしておりませんし,審議の対象にはいたしておりませんということを申し上げておきたいと思います。 それから,その次にですね,無所属議員の発言を許さなかったというようなお尋ねでございますけれども,このことにつきましては,特に羽場議員が御質疑ですから,質問ですからお答えいたしますけれども,最終答申をいたします案をつくった段階で,いろいろ御意見をいただく中で,委員外の羽場議員から手を挙げての正式なですね,発言を求める要望がありました。 そこで委員外議員の方々の御発言を許すということになりますと,委員長の私から委員の皆さん方に御了解をいただかなければそれを許すことができないということは,もう既に皆さんも御承知のように,会議規則に載っております。 お諮りいたしましたところ,もうそれはいいでしょうということで,固有名詞は申し上げませんけれども,藤沢委員だけがこれは許すべきだというような御発言もありましたけれども,大勢ではお許しをするわけにいかなかったということを申し上げて,お断りをしたということであります。 そこで最後にですね,質問とは違いますけれども,答申をいたしますその前の私の気持ちは,たびたび申し上げておりますけれども,議員定数の問題につきましては,私どもの議員の定数を審議するに当たっては,慎重の上にも慎重を期して,そして今議席にいらっしゃる議員の皆さん方の御理解をいただかなきゃならん,そのためには多くの方の御意見も聞かなきゃあならないとは思っては審査をしてまいりました。 昨日も3件,4号,5号,9号の陳情書が市民団体から出ましたものですから,議会運営委員会を開催をし,議長から議会運営委員会に与えられましたその陳情書も,傍聴者を1名でございましたけれども,含めて審査をした経過があります。 そのことにつきましては,もう御案内のとおりで,要望には沿いがたいというようなお答えになりましたけれども,お許しをいただいて,そして今回の提案をさせていただいたということでございますので,御理解をいただきたいと思います。 なお,つけ加えますが,審査に当たりましては,中核市の実態,さらには岡山県内の類似都市とは言いませんけれども,県内の実態の調査,さらに岡山市が目指しております広域合併をしてはという市長の真意もですね,検討に入れながら,私どもが承認をしてまいりました岡山市の将来像,6分割を議決をいたしましただけに,そういったこと,あるいは岡山県議会も昨日御決定になりました,岡山市の衆議院の選挙区が二分されておりますだけに,そういった分区の問題等々,いろんなことを視野に入れて,そして資料も事務局や,あるいは選挙に関しましては選挙管理委員会の御協力をいただきながら,審査をしてまいりましたということを最後に申し上げて,お答えになったかどうかわかりませんけれども,お許しをいただきたいと思います。 以上でございます。ありがとうございました。(拍手)     〔10番羽場頼三郎君登壇〕 ◆10番(羽場頼三郎君) どうも御答弁ありがとうございました。 やはり質疑をし,また答弁いただくことで,この問題の所在がかなり明らかになったのではないかと思います。ありがとうございました。 それでは,ただ先ほど御答弁の中でですね,おっしゃっておられましたが,相談をしていただいたということがございましたけど,これは先ほどの御答弁の中にもございましたように,議会事務局の前で私的にお話をしたわけでございますので,私の質疑の意図としてはですね,委員会でちゃんと諮っていただくなり,もしくは委員会の場で私の意見なり考え方の表明をさせていただく機会をいただきたいと,こういうふうに申し上げたつもりでございますので,これにつきましては,私の方からも申し上げておきたいと思います。 それから,委員会での発言につきましてでございますが,これにつきましては,最終的な意見の取りまとめの後であったので,発言を許してもその結論が変わることがないということだったと思いますが,しかし議会の発言なり,また考え方というものはですね,最終的に終わった後じゃあまだございませんですので,私の意見なり発言によって,場合によっては変わる可能性もあるわけですから,その意味で発言を求めていったという,こういう事情がございました。 先ほど御指摘もございましたように,質疑でございますから,質疑というのはなかなか意見を申し上げる場がございません。この主観の相違といったところもございますので,この質疑によって問題点が一層明らかになり,本質に迫ったのじゃないかと,こういうふうに申し上げまして,私の質疑を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(花岡薫君) 以上で通告による質疑を終わります。 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) ほかに質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。 田畑議員。     〔2番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆2番(田畑賢司君) ただいま御上程になりました,また羽場議員の御質疑に対して,議会運営委員長から御答弁のございました乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定について反対し,日本共産党岡山市議団を代表して,私は簡潔に討論をいたします。 本案は,議員定数の2名減員を求めるものでありますが,本来地方自治法に定められた岡山市議会の議員定数は56名であります。現行54名をさらに減員することは,民主主義と住民自治の後退を招き,問題であります。 なぜなら,我が国の地方自治体は,執行機関としての首長と,議決機関としての議会と,住民の直接選挙による2つの機関で構成をされ,チェック・アンド・バランスの関係を保ちながら,地方機関としての役割を果たすことになっております。 地方議会は,市民意思の代表機能,立法機能,そして執行機関に対する批判,監督機能など,重要な役割を持っております。 岡山市議会は,これまでチボリ問題,住宅新築資金等貸付金問題,社会福祉法人健寿会問題を初めとする諸問題で,その機能を十分果たしてきたと言えます。 しかし,減員ということになれば,地方自治法で定めた議会の機能を弱めることになってしまいます。 定数問題を行政改革で論じるならば,海外視察費や,また報酬額などを議論すべきであります。 ただいま議運の委員長から,他の方がお決めになることなので,議会としてはこれには関与できない。そのとおりであります。しかし,一方では,もう一つ御答弁なさいましたように,この議論の根底が行政改革の一環としてあるということをお認めになられました。ならば,このことを論じなければなりません。 また,地方分権ならば,なおさら地方自治体に定められた定数にして,地方議会がやはりチェック・アンド・バランスとしての機能を十分果たす,この役割を果たさなければならないと,非常に重要になってくるわけでありますから,法に定められた定数に戻すのが当然であると思います。 さて,ここで付言をいたしますが,連合町内会の減員の要望書提出の真意というものは,議会・議員の襟を正せという意味だと仄聞もいたしているところであります。 以上,簡潔に反対理由を申し述べました。議員各位の御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして,討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に横田議員。     〔20番横田悦子君登壇〕 ◆20番(横田悦子君) どうもありがとうございます。貴重な時間をいただきますことをお許しください。 ただいま上程されました乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定について,私も反対の立場から討論をさせていただきたいと思います。 まず最初に,ただいま河合議会運営委員長のいろいろな御説明をありがとうございました。議運の皆様が精力的な御審議をされたということに対しては敬意を表しております。 条例の提案理由を読ませていただきました。これの前段については,私も非常によくわかります。現状分析として,確かにそうであろうと,その部分はよく理解できます。 ただ,後段のしかし,現在の厳しい行財政環境の中で,議員定数の削減を求める潮流があり,削減はやむを得ないという,ここのところになりますと,私はどうしてもやはり納得がいかないと思っております。 確かに私の周辺でも,議員は削減して当たり前と,もっと減らすべきだという意見を言われる方がいらっしゃいます。そういう方の真意はどこにあるかということを私も常に聞いてみるわけですね。何なんだろうか。そうすると,これは一部ではありましょうけれど,議員が余り仕事をしてないんじゃないか,どんな仕事をしてるかよくわからないというふうなことをやはりおっしゃいます。 私は,このことはとても問題だと思います。私も議員になる前,そしてなってみて,議員というのは本当に大変な仕事なんだなということがよくわかりました。守備範囲は大変広いですし,それをしっかりやっていこうと思いましたら,専門性も求められますし,それからさまざまな対応は定型はございませんし,そういう中で生半可なことじゃ務まらない仕事だなということを身にしみているわけです。 ただ,そういうことが一般の市民の皆様にきちんと理解されているかどうか,私はそこが問題なのではないかと思うわけですね。 先ほども田畑議員がおっしゃったように,議員を削減してもいいとおっしゃる市民の方の御意見の真意は,これはもっと議員は,議会はしっかり仕事をしろよとおっしゃっているのではないかと思うわけです。 一人一人をだれが仕事をしているとかしていないとかということではなくて,私たち議員を選ぶのは市民,有権者の皆さんでありますし,また選ばれた議員一人一人がどういう仕事をしているか,していくかということは,市民や選んでくださった有権者の皆様の意思次第だというふうに思います。 今,私たちの市議会は,議会改革に一生懸命やっているわけですよね。今回の定数削減,定数問題についてもその一環であります。まだほかにも議会の公開度を高めること,それから議論をもっと活発にしようとか,議案のチェック,そして予算,決算の審査を厳しくし,はたまた議員提案の問題や議員立法のことなどもだんだん議論されるのではないかと思います。 また一方では私が所属しております地方議員の全国組織というのもあるんですが,そこの中でも,去年の末ですけれど,地方議会の活性化について,ついこの間,平成10年になりまして2月に全国市議会議長会都市行政問題研究会というのが,地方分権と市議会の活性化についての研究報告書を出していますけれど,これの素案をまとめるに当たって,私たちからの問題点の申し入れをして,反映させていただいたところですけれど,それは私たちの議会だけではなくて,いろんなところでそういうふうな動きがあるわけです。 そういうふうにいたしまして,議会そのものが機能を強化していけば,市民の皆さんにも議会というもの,議員というものの仕事,大切さは理解されるわけですし,そして同時に予算執行上の,もしくはあるかもしれない不正であるとか,税の浪費であるとか,そういうものがくい止められて,節税効果が高まるのではないかと私は思っていますし,またそういうふうに市民の皆さんには申し上げております。 まず,この問題の発端になった議会運営上,もしくは税金の私たち議会での使い方──行財政の問題ですね,そういう合理化とか適正化をするということの問題を議員の人件費,そういうことの問題にすりかえてしまってはいけないと考えております。 定数削減に反対する理由を2点簡単に申し上げますが,1点は,行政と議会が本当の意味で車の両輪にならなくてはいけない。これは,これからの地方分権の社会に向かっても当然のことです。私たちは議会をもっと機能強化しなくてはならないわけですね。今現在,行政と議会がフィフティー・フィフティーになっているかというと,とてもまだ私たちの力はそこまでいっていないというふうに考えております。 そうした中で議員の定数を減らすということで,みずからの力を弱めていっていいのだろうかというふうに考えております。 それからもう一つ,市民や有権者にとって,議会という──これは間接民主主義の制度ですが,ここへアクセスする道を狭めてはいけないというふうに思っているわけです。 社会の構成に最も近い形で代弁者,議会の構成がされなくてはいけないと思います。そうした場合に,弱者であるとか少数者という人の声が切り捨てられないような議会制民主主義,間接制民主主義を私たちはちゃんと保っていかなくてはならないと思います。 21世紀は一握りの権力のある人たちがピラミッド式に社会を動かすのではなく,人々の多様性を尊重し合い,そしてお互いが言ってみればタンバリンの輪のようにつながっていく,そうした成熟社会を築いていくのだと思っております。 議員を減らすということは,政策決定に携わる権力を少数者が占めていくという構造になり,時代に逆行しています。議会のハードルはなるべく低く,間口を広くあけておくこと,そして有権者の選択肢は広げておくことが大事です。 この2点の理由で,私は議員定数の削減には反対をいたします。どうぞ議員の皆様の賛成をいただけるとありがたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 乙第1号議案は原案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第3 請願第1号,平成9年陳情第20号,平成9年陳情第34号,陳情第1号~陳情第6号,陳情第9号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第3に入ります。 日程第3は,請願第1号医療保険制度の充実を求める意見書の提出について及び平成9年陳情第20号国有林の民営化に反対し,国有林の再生を求める意見書の提出について以下10件の陳情についてであります。 これらを一括上程いたします。 この際申し上げます。 日程第3の請願・陳情のうち,陳情第4号議員定数削減反対について,陳情第5号岡山市議会議員定数削減反対について,陳情第9号岡山市議会の定数削減反対については,先ほど乙第1号議案岡山市議会議員の定数に関する条例の一部を改正する条例の制定についてが可決されましたので,不採択と見なし,処置いたしますので,御了承願っておきます。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は,会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。辻野議員。     〔1番辻野喬雄君登壇,拍手〕 ◆1番(辻野喬雄君) 私は,日本共産党岡山市議団を代表して,委員会審議で不採択となりました請願1件,陳情3件について,不採択に反対の立場で,簡潔に討論を行います。 平成9年陳情第20号国有林の民営化に反対し,国有林の再生を求める意見書の提出について。 本件は,長野県木曽福島町に事務局を置く国有林の再生を求める全国市町村議会連絡協議会から提出されたものであり,同組織は86自治体で構成されているそうであり,恐らく広大な国有林を抱えている町・村での共通した悩みから提出されたものと思います。 今,地球温暖化防止という新しい課題も突きつけられていること,また岡山市でも半田山国有林の某学園への売却に反対する住民運動もあることなど,橋本政権の国有林の民営化路線には歯どめをかける必要があり,不採択に反対するものであります。 次に,請願第1号医療保険制度の充実を求める意見書の提出について。 昨年9月からの医療保険本人負担の倍増,老人医療費の本人負担増などは,消費税5%への引き上げとダブルパンチで国民生活を大きく苦しめ,ひいては景気低迷の大きな要因と指摘されています。 しかるに,橋本政権は今後さらに医療保険制度の連続改悪を予定しており,介護保険料の負担とも相まって,憲法に保障された健康で文化的な生活を送る権利はますます脅かされようとしています。 銀行への30兆円支援,離合集散を繰り返す政党へも支払われる政党助成金など,政治の立脚点は全く狂ってしまっております。採択を強く求めるものであります。 次に,陳情第2号大型量販店の出店指導について。 本件は岡山県電器商業組合から出されたものであり,大店法廃止にかかわる問題は,我が党の田畑議員が今議会でも個人質問で詳しく触れたところであります。 適正な商業道徳の指導とか電器商業組合との協議の指導という陳情の趣旨は,本当に控えめなものであり,採択すべきであります。 最後に,陳情第6号国民本位の公共事業と建設行政の民主化を求める意見書の提出について。 歴代自民党政権による国家予算の使い方が浪費型の大型公共事業に偏重し,社会保障費が極端に少ないことは,先進資本主義国の予算と対比しても異常であり,我が党が国会で具体的かつ鋭く追及しているところであります。 そして,その受注先の大手ゼネコンからは多額の政治献金がなされる,片や官僚の天下りがある,その癒着構造が一層腐敗を深めているわけであります。 こうした立場,内容の陳情でありますが,多項目あり,継続審査を主張しましたが,不採択には反対するものであります。 以上,議員各位の御賛同をお願いをいたしまして,不採択への反対討論を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第3の請願,陳情のうち,請願第1号医療保険制度の充実を求める意見書の提出について,平成9年陳情第20号国有林の民営化に反対し,国有林の再生を求める意見書の提出について,陳情第2号大型量販店の出店指導について,陳情第6号国民本位の公共事業と建設行政の民主化を求める意見書の提出について,以上4件を他の陳情と分離して,起立により採決いたします。 なお,御着席の方は反対といたします。 まず,請願第1号医療保険制度の充実を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に,平成9年陳情第20号国有林の民営化に反対し,国有林の再生を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に,陳情第2号大型量販店の出店指導についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に,陳情第6号国民本位の公共事業と建設行政の民主化を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました4件を除く他の陳情について一括採決いたします。 これらの陳情につきましては,委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第4 甲第114号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第4に入ります。 日程第4は,甲第114号議案助役の選任同意についてであります。 これらを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 これは,平成10年3月31日をもって退職される森末京助役の後任として菱川公資氏を選任するに当たり,市議会の同意を求めようとするものであります。 なお,同氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 甲第114号議案助役の選任同意については,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,甲第114号議案はこれに同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第5 甲第115号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第5に入ります。 日程第5は,甲第115号議案公平委員会委員の選任同意についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 これは,平成10年3月25日をもって任期が満了する公平委員会委員田淵浩介氏の後任として同氏を再任するに当たり,市議会の同意を求めようとするものであります。 なお,同氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 甲第115号議案公平委員会委員の選任同意についてはこれに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,甲第115号議案はこれに同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第6 諮問第1号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第6に入ります。 日程第6は,諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました人権擁護委員候補者の推薦に係る諮問について御説明申し上げます。 これは,平成9年9月15日に亡くなられた岸統氏の後任として高田八千代氏を推薦するとともに,平成10年2月28日をもって任期が満了した日笠生朗氏の後任として同氏を再推薦するに当たり,市議会の意見を聞こうとするものであります。 なお,両氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてはこれに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,諮問第1号はこれに同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第7 旭東用排水組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第7に入ります。 日程第7は,旭東用排水組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔38番土肥啓利君登壇〕 ◆38番(土肥啓利君) ただいまお諮りになりました旭東用排水組合議会議員の選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま土肥議員から投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題として採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議事課長(岡崎彰信君) 朗読いたします。岡山市西大寺五明45番地 奥山歳行さん岡山市西大寺新291番地 小田進一郎さん岡山市南水門町283番地 岡本祐一さん岡山市正儀4383番地 吉永卯太夫さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方を当選者と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました4人の方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第8 六ヶ郷組合議会議員の補欠選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第8に入ります。 日程第8は,六ヶ郷組合議会議員の補欠選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔23番梶原昌一君登壇〕 ◆23番(梶原昌一君) ただいまお諮りになりました六ヶ郷組合議会議員の補欠選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。 皆さん方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま梶原議員から投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題とし採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議事課長(岡崎彰信君) 朗読いたします。岡山市山田471番地 河内束さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方を当選者と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第9 意見書案第1号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第9に入ります。 日程第9は,意見書案第1号学校給食に対する現行助成制度堅持を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔5番坪井貞夫君登壇〕 ◆5番(坪井貞夫君) ただいま御上程になりました意見書案第1号学校給食に対する現行助成制度堅持を求める意見書について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元に配付しております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   学校給食に対する現行助成制度堅持を求める意見書 学校給食は,学校給食法に基づき,児童・生徒の心身の健全な発達に資することを目的に,学校教育活動の一環として実施され,施設整備はもとより,米,牛乳などの物資に国の助成が行われてきたところである。 ところが,政府は来年度から学校給食に用いる政府米の助成措置を,「財政構造改革」の一環として廃止するとのことである。 しかし,米飯給食は日本型食生活の普及,児童・生徒の健全な発達に役立ち,さらに米の消費拡大にも重要な役割を果たしている。また,国産米を給食に活用することは,農業を大切にするこころを育てるという教育的な意味でも重要である。 よって,政府におかれては,安全でおいしい学校給食を守り発展させるため,学校給食に対する現行助成制度を引き続き堅持するよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質議を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 意見書案第1号学校給食に対する現行助成制度堅持を求める意見書については,提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第1号は提案のとおり決定いたしました。 なお,字句の整理,提出先等につきましては,議長に御一任願っておきます。      ──────〇────── △日程第10 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第10に入ります。 日程第10は,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長からの申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 以上をもちまして2月定例岡山市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際お高いところからでございますが,お許しをいただき,一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月24日以来25日間にわたり,平成10年度当初予算を初め,数多くの議案につきまして慎重に御審議をいただき,また議会運営にも終始御協力をいただき,おかげをもちまして2月定例市議会も本日無事閉会の運びとなりました。心より厚くお礼を申し上げます。 今議会は,本市が新たに発展と飛躍を目指すために,平成10年度を初年度とする第四次総合計画の基本計画が示され,その具体化に向けた当初予算等を審議をする重要な議会でございました。 地方分権の拡充とは裏腹に,現在の地方財政は一段と逼迫し,本市においても厳しい行財政環境が続いておりますが,市長におかれましては,効率的な行財政運営に努め,所信表明のとおり,市民福祉の一層の増進に引き続き取り組まれますようお願い申し上げます。 また,本議会中,議案審議を通じまして,議員各位から出されました数多くの貴重な御意見,要望につきましても十分に御検討いただき,善処を賜りますようお願いいたします。 同時に,この際今議会冒頭報告されました100条委員会の調査報告,また平成8年度の一般会計決算が不認定となったことに対し,厳しく受けとめられ,今後さらに予算執行の適正化に努力されるとともに,市民に信頼される行政の推進に努められますよう特に要望しておきたいと思います。 また,先ほど議員の条例定数を2名減少し,52名とする改正案が可決され,次の一般選挙から適用されることになりました。今後,地方分権の進展に伴い,議会の果たすべき役割がますます大きくなる中,議員各位におかれましては,市民の期待にこたえる市議会の実現に引き続き努め,市民福祉の向上と本市の発展のため,一層の御活躍を御期待申し上げる次第でございます。 最後になりましたが,報道関係の皆様方には格別の御協力を賜りましたことに対し,厚くお礼を申し上げますとともに,今後とも市政に御支援を賜りますようお願いを申し上げまして,平成10年2月定例市議会閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際市長から,ごあいさつの申し出があります。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) お許しをいただきまして,平成10年2月定例市議会の閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 去る2月24日から本日まで長期間にわたり,御提案いたしておりました平成10年度予算案並びに関係諸議案につきまして熱心に御審議を賜り,また先ほどはすべての議案を御議決いただきまして,まことにありがとうございました。 今議会は,平成10年度の予算案を御審議いただく大変重要な議会でございましたが,審議の過程におきまして議員各位から貴重な御意見,御提言をいただきましたことを心から感謝いたしますとともに,これらの御意見,御提言を真摯に受けとめ,十分に検討いたしまして,今後の市政の推進に当たり心してまいる所存であります。 さて,平成10年度は21世紀を展望した新しいまちづくりに向けて,「グリーンシティ・おかやま~人と環境にやさしい中枢拠点都市~」を将来都市像とする新しい第四次総合計画がスタートする年であり,まず第一にその円滑な推進を図っていくことが重要であると考えております。 また,保健所政令市へ移行して以来の懸案であった保健福祉会館並びに西大寺ふれあいセンターに続く地域センターとして,北及び西のふれあいセンターが4月以降オープンすることから,これらを契機として,平成12年度からの導入が予定されている介護保険制度の実施に向けた諸準備とあわせて,長寿社会に対応したきめ細かな保健福祉サービスの一層の充実を図っていく必要があります。 さらに,サンスクエアおかやまを初めとした都市基盤の整備と都心の活性化対策,総合支所構想の推進,ごみゼロ社会の構築に向けた資源循環型のまちづくりの推進,平成17年の岡山国体を視野に入れた取り組みなど,大きな課題が山積しておりますが,瀬戸内三橋時代を目前にして,中四国地域における交流と連携による中枢拠点都市づくりを推進していかなければならないと考えております。 こうした中で,景気の低迷等により,今後とも厳しい財政状況が続くと見込まれることから,市政全般にわたり行財政改革を徹底して推進するとともに,的確な事業選択を行うための事務事業評価システムの導入等により,市民福祉のより一層の向上に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。市議会並びに市民の皆様方のなお一層の御指導,御鞭撻と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 最後になりましたが,報道関係の皆様方におかれましては日ごろから種々御協力をいただいておりますことを心から感謝申し上げますとともに,今後とも市政発展のために御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げまして,甚だ簡単ではございますが,御礼のあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) これをもちまして2月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでございました。      午後0時5分閉会...