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03月07日-04号

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  1. 岡山市議会 1997-03-07
    03月07日-04号


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    平成 9年 2月定例会    平成9年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       3月7日(金)午前10時開議第1 代表質問 甲第4号議案~甲第112号議案      …………………………………会議に付した事件 日程第1 代表質問      甲第4号議案~甲第112号議案      ──────〇──────出席議員(51人)           1番  辻 野 喬 雄君           2番  田 畑 賢 司君           3番  崎 本 敏 子君           4番  藤 沢 和 弥君           5番  坪 井 貞 夫君           6番  大 下 隆 章君           7番  太 田 正 孝君           8番  柴 田 健 二君           9番  向 井 英 雄君           10番  三 木 亮 治君           11番  伏 見 源十郎君           12番  服 部   勇君           13番  井 村 嘉 久君           14番  奥 野 三四志君           15番  楠 木 忠 司君           16番  若 井 達 子君           17番  浅 野 秀 孝君           18番  羽 場 頼三郎君           19番  近 藤   昭君           20番  吉 本 喜 一君           21番  貝 原 信三郎君           22番  梶 原 昌 一君           23番  垣 下 文 正君           24番  佐々木 清 巳君           26番  宮 武   博君           27番  高 津 利 明君           28番  有 井 靖 和君           29番  則 武 宣 弘君           30番  田 尻 祐 二君           32番  串 田   務君           33番  寺 田 和 子君           34番  横 田 悦 子君           35番  堀 川   進君           36番  磯 村   博君           38番  土 肥 啓 利君           39番  川 田 敏 幸君           40番  宮 川 日 吉君           41番  山 田 録二郎君           42番  太 田   稔君           43番  磯 野 昌 郎君           44番  吉 田 政 司君           45番  山 田   勇君           46番  福 原 弘 子君           47番  苦 水 重 徳君           48番  内 田 宏 哉君           49番  脇 本 一 郎君           50番  田 中 昭 三君           51番  大 橋 英 雄君           52番  藤 原   貢君           53番  河 合 和 成君           54番  花 岡   薫君      …………………………………欠席議員(2人-欠員1)           31番  華 房 美 衛君           37番  高 木 悦 夫君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  安 宅 敬 祐君      助     役  森 末   京君      助     役  宮 崎 正 壽君      収  入  役  三 宅   襄君      参     与  山 本 俊 介君      参     与  中 村 清 司君      参     与  沼   資 一君      総 務 局 長  菱 川 公 資君      参     与  金 木   章君      財 政 局 長  井 上 宜 也君      保 健 福祉局長  角 田   誠君      環 境 事業局長  有 森 恭 江君      経 済 局 長  山 本   宏君      都 市 整備局長  小 塚 雅 史君      参     与  木 野 義 明君      参     与  武 本 勘 二君      下 水 道 局 長  佐 藤 泰 治君      西 大 寺支所長  河 本 明 治君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      消 防 局 長  太 田 力 男君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君      委     員  三 村 俊 隆君      事 務 局 長  天 久 嘉 弘君     監 査 委 員      委     員  槌 田 邦 夫君     農 業 委 員 会      会     長  小 若 敬 二君     教 育 委 員 会      委  員  長  高 田 武 子君      委     員  平 松   掟君      教  育  長  戸 村 彰 孝君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  橋 本 豪 介君      次     長  渡 邉 光 章君      次     長  斎 藤 泰 清君      議 事 課 長  岡 崎 彰 信君      調 査 課 長  岡 田 登志男君      午前10時1分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に横田議員,山田録二郎議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は,代表質問並びに甲第4号議案から甲第112号議案までの109件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1 代表質問(甲第4号議案~甲第112号議案)      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,代表質問並びに甲第4号議案平成9年度岡山市一般会計予算について以下109件の議案についてであります。 これらを一括上程し,代表質問を行います。 それでは,順序に従いまして大下議員。     〔6番大下隆章君登壇,拍手〕 ◆6番(大下隆章君) おはようございます。 昨夜の雨も上がり,また一段と春めいてまいりましたが,平成8年度も間もなく終わります。平成9年度という新たな年度を迎えるに当たり,岡山21クラブを代表して質問させていただく機会をいただきました。一部重複する質問もありますが,よろしくお願いいたします。 最初に,市長の政治姿勢について。 (1),平成8年度を振り返っての評価について。 平成8年2月定例議会安宅市長は,市政が当面している重要課題について,1,中核市への円滑な移行。2,地域行政推進体制の構築。3,岡山城築城400年関連事業。4,ごみ問題。5,国体用地問題の5点について触れられました。 1の中核市への移行につきましては,移行に伴って事務権限の実質的な移譲は,約500項目にも及ぶ膨大なものでしたが,市及び議会が一体となって取り組んだ結果,円滑な移行ができたと考えています。今後も政令指定都市を目指し,活力と魅力に満ちた都市づくりのために,移譲された権限を遺憾なく発揮し,地域密着型の行財政運営に努め,行政サービスの向上と充実を図っていかなければなりません。 2,地域行政推進体制の構築につきましては,国政レベルでの論議を見ても,地方分権の大きな波は,近い将来必ずや押し寄せてまいります。 幸いに,岡山市においては,これらを展望して総合支所構想等が早い時期から論議が進められており,「岡山市地域割審議会」における審議結果が,平成8年3月29日に答申として市長に提出されました。この答申に基づき,「市民と語る会」などで市民の幅広い意見を聞かれました。現在,この整備計画の策定は,鋭意進められているところでありますが,妥当な結論が出されることを期待しているところです。 3の岡山城築城400年関連事業につきましては,温故知新という観点で,各種イベント等が開催されてきましたが,年末年始に行われたオープニングイベントは,16万5,000人という大観衆参加のもと,新しい岡山の歴史の幕あけにふさわしい印象的・感動的な総合イベントであったと思っています。今後,この事業が契機となって,岡山の歴史・文化などのすばらしさが再発見され,観光行政等に弾みがつくことを願っております。 4のごみ問題につきましては,平成3年11月に「ごみ非常事態宣言」が発せられ,減量化・資源化,そして5種分別収集方式の導入など,永遠の課題であるごみ問題に果敢に取り組み,危機的状況を乗り越え,平成8年3月に「ごみ非常事態宣言」は解除されました。 しかし,市民意識の高揚が認められる状況になったとはいえ,ごみゼロ化社会への道のりは遠く,さらに努力が必要であると考えています。 さらに,平成8年10月から施行されました岡山市環境美化条例は,まちの至るところに散乱する空き缶,たばこの吸い殻など,ポイ捨てごみが美観を著しく損ねている現状を改善し,快適で美しいまちづくりに資することを目的としていますが,今後もさらに環境美化推進員の活動の活性化など官民一体となった取り組みが強く要請されるところでございます。 5の国体用地問題につきましては,当初計画に比べ大幅におくれている現状を直視し,一刻も早い取り組みがなされなければなりませんが,幸いに,県との関係修復もされ,今後県との役割分担,事業主体問題等懸案となっている問題について,精力的に話し合いがされるものと考えております。 そのほかにも,市長は多くの業績を残しておられますが,例えば下水道工事の進捗率の向上,牧山クラインガルテンの開園,西大寺ふれあいセンターのオープンなどでありますが,これらは21世紀を展望した高齢化社会等に的確に対応できるものでありますし,同時に,岡山市の発展を促す事業と考えており,安宅市長の御努力を率直に評価したいと思います。 以上,平成8年度を振り返り,まことにラフではありますが,私個人の評価を申し上げました。 そこで市長に質問させていただきますが,市長自身平成8年度を振り返ってどのように評価されているのでしょうか,お伺いいたします。 また,反省すべき点があるとすれば,どのようなことですか,具体的にお考えをお聞かせください。 (2),県と市との関係。 申すまでもありませんが,県と市は,車の両輪であり,一方が一方を無視して歩けば,結果は事故に結びつきますし,場合によっては,県民であり,市民である私たちの利益を著しく損なうことともなります。 また,県都の発展に極めて憂慮すべき悪影響を与えることともなります。 さらに,県民が等しく受けられるべきサービスなどが,岡山市民に限って受けられないなど,まことに不都合な事態も生じてまいります。いずれにしても,行政機関は,私たちの貴重な税金を使用するわけですから,個人的な感情あるいは思惑で予算執行することは許されません。 改めて申すまでもなく,市長は,62万市民の代表であります。政治信念も大切でありますが,今後は市民のため,市政発展のため,県との関係を損なわないように,話し合いを重視しながら,円滑な関係を保持していただきたいと考えています。 ここで質問させていただきます。 1,その修復された状況を,できれば時系列的に御説明いただきたいと考えています。 2,県との間に懸案となっている医療費の問題については,全面復活をお願いしていくべきと考えていますが,どうでしょうか。 3,本年度の岡山県の予算案に,女性センター建設に関する予算がつけられていますが,岡山市は県とどのような調整をしていくのか,お聞かせください。 4,昨日の県議会及び市議会の議論がけさの新聞に大きく報道されていますが,国体用地取得等をめぐる諸問題については,早急に解決し,平成17年開催に支障がないようにもしなければなりません。 次の諸点にお答えください。 ア,市長は,平成8年度末までに用地確保を図るとのお考えでありましたが,県との正常でない関係もあって,現時点においては,そのめどすら立っていませんが,現在の心境をお伺いいたします。 イ,これからの事業で,用地買収が最も困難を伴うと思いますが,これまでのスケジュールのおくれを取り戻す名案があれば教えていただきたいと思います。 ウ,事業主体は,岡山県と日本体育協会と考えていますが,主会場を県都岡山市にと陳情した経緯もあり,また応分の負担は必要とする市長の考え方どおりですが,では具体的に,全体の何%まで負担されようとしているのか,お聞かせください。 聞くところによりますと,県の考えは,市町村負担金条例によりますと,市の負担は事業費の2分の1と伺っておりますが,市にとってこの負担は大き過ぎると思いますが,いかがでしょうか。 2,総務局関係について。 1,総合支所構想について。 総合支所構想については,さきの「岡山市地域割審議会」の答申に基づき,「市民と語る会」を市内33カ所において実施されるなど,総合支所整備計画の重要性を深く認識され,鋭意策定に取り組まれております。特に,本計画は,加速度がついてくると思われる地方分権の受け皿としての体制づくりとの視点からも極めて重要であり,多角的な論議が必要です。 以下,次のとおり質問いたしますので,お答えください。 (1),本年度末に策定予定の総合支所整備計画の進捗状況は,予定どおりと考えてよろしいのでしょうか。 (2),「市民と語る会」の特徴的な意見と,その意見を本計画にどのように反映されようとしているのですか。 (3),他都市の状況について。 ア,各政令指定都市及び堺市,世田谷区等の総合支所の現状と問題点について。 ①,区役所総合支所の長所と短所。 ②,出先機関の長の権限,業務範囲,公共交通機関の問題等についての分析結果。 ③,分析結果に基づき,岡山市に最も適合した都市はどこですか。また,その理由は何ですか。 イ,総合支所整備計画に取り組む体制について。 中核市移行に際しては,中核市移行対策室を設置し,適切に対処し,円滑な移行ができました。今回の総合支所及び行財政改革の2つのテーマは,将来の政令都市問題,地方分権問題,行財政改革問題などに直接影響する,中核市移行問題にまさるとも劣らない極めて重要なテーマです。現状の体制で進められるには限界があり,現人員の範囲内で対策室を設置し,将来にも禍根を残すことなく,また,円滑に業務を遂行してはどうかと考えていますが,特に市長のお考えをお聞かせください。 次に,現支所の問題点について。 現在の支所は,20名前後で,総務局・保健福祉局・経済局・都市整備局・環境事業局・消防局などのすべての業務を遂行しています。これは地域住民にとっては大変ありがたいことでありますが,権限移譲,人員削減という現状では,良好な住民サービスが困難になってきているのではないかと考えています。総合支所構想が実現するまでには,まだまだ相当な時間が必要ですが,移行までの間どう対処すべきかであります。現在の支所機能では,十分にその機能が果たせないことについては,市長も認識されているとおりですが,これ以上住民サービスを低下させないためには,今後支所業務を増加させないことでないかと考えています。市長の御見解をお聞かせください。 (3),行財政改革について。 行財政改革については,「豊かでゆとりあるくらしをめざす市政懇談会」の答申に基づき,昨年6月に「岡山市行財政改革大綱」を策定されておられます。 その内容を見ると,地方分権の進展に的確に対応した個性と活力のあるまちづくりの推進及び市民福祉の向上など5つの柱を基本方針とし,また,この基本方針に従って行財政改革を着実に推進していくために,職員の意識改革と能力開発など9つの推進事項を定め,全庁的に取り組まれています。 QC活動を導入して,むだをなくし,楽しくて生きがいのある職場にしてほしいと思います。市長の考えをお聞かせください。 2,平成9年度予算の編成方針が示されていますが,その中で「行財政改革大綱」の趣旨を踏まえ,事務事業全般にわたり,従来の慣習にとらわれることなく,見直しを行うとしていますが, 1,従来の慣習とはどんな内容ですか。 2,主な見直しをした項目,内容を具体的に説明してください。 3,ほっとプラザ大供活用状況について。 市民から,ほっとプラザ大供はよく灯が消えている。活用されていないのではないかとの質問を受けます。 そこでお尋ねいたします。 1,現在の活用状況を部屋別に教えてください。 2,この施設ができて職員の能力アップにどのようにつながりましたか,説明してください。 3,市内中心部には公民館がなく,文化講座などを開催するのに困っています。市民主催の文化講座など開催はできないのでしょうか,お考えをお聞かせください。 4,昨年の11月定例議会において,市長は,中核市の先頭に立つような行財政改革を行っていきたいと明言されました。 そして,今回の予算では,一課一項目の見直し,交際費及び超過勤務手当の10%削減などされ,一定程度の財政削減がなされましたが,これは一応の評価ができます。しかし,これでは中核市の先頭に立つ行財政改革とは到底言えないのではないでしょうか。これまでの議会でも論議してきた,ごみの回収の問題,学校給食の問題の改善に具体的に着手し,課の統廃合など抜本的な機構改革を行うべきであります。今回の予算は,行財政改革の観点がどのように盛り込まれているのでしょうか。また,ごみ回収,学校給食の民営化について,どのように取り組んでいく考えでしょうか,お伺いいたします。 次に,(4),市長の考える行政制度について。 安宅市長は,市民が主役の市政を目指しておられます。 市町村制度を歴史的に振り返ってみたいと思いますが,明治にできた中央集権制度のもとで,市町村制度もできています。中央集権制度は,上意下達が基本的な仕組みとなっておりますが,この場合は,すばらしい指導者が存在し,しっかりとした目標を定めるなど,リーダーとしての指導性が発揮され,大変大きな力になります。 しかし,今日のようにそれぞれの地域が,地域の特性,歴史文化を生かし,豊かなまちづくりを行うようになれば,中央集権的制度は足かせとなります。また,民意を吸い上げ,政策などに反映しようとする民主主義的な制度とも相入れないものがあります。現在においては,この中央集権はあらゆる点で行き詰まり,地方主権の時代を迎えるための抜本的な改革に手をつけなければならないと考えています。 その抜本的な改革とは,「官僚による,経済のための,市」から「市民の,市民による,市民のための,市」実現を目指すことです。その第一歩は,私たちの地方から生活に必要な権限は,生活に一番近い政治,行政に任せるべきだとの声を上げることが必要です。そこから地方主権が始まりますし,制度的にも,実質的にも主権が存在する行政環境が整ってまいります。ここで市長が唱える市民が主役の市政が実現するのではないかと思っています。 そこで質問させていただきますが,市長が唱える市民が主役の行政制度を実現するために,国・県・市のあり方を含め,どんな制度であらねばならないとお考えでしょうか。また,今回の予算で,そのことがどのように盛り込まれているのでしょうか。市長のお考えを御披露ください。 (5),地方分権について。 地方分権論議が国・地方ともに活発に行われていますが,今日の論議の中心は,国から県への権限移譲であり,市に携わる我々にとっては,もっとダイナミックな話にならないかとやきもきしているところです。 そこで市長にずばりお尋ねします。 1,岡山市に必要な権限は何ですか。具体的にこんなことに困っている,また,こんな権限がほしいという内容を説明してください。 2,市長は,政令指定都市を展望すると発言されていますが,現在の政令指定都市制度の長所と,その課題は何であると考えておられますか。 次に,(6),海外視察のあり方について。 国際化が加速する今日,海外視察の必要性は論をまたないが,この視察が単なる御苦労さん会的であってはなりません。現状はベテランの職員の方が参加されるケースが多く見受けられます。あくまでも海外視察は,海外の状況を体で感じるなど,あらゆる角度から研修し,見識を深め,事後の事業運営に資することが必要であります。 1,そのためには将来性のある中堅職員を派遣すべきと思いますが,いかがでしょうか。 2,現状の問題点を改善して,職員育成等からしても合理的な方法を考えるべきではないでしょうか,見解を明らかにしてください。 次に,(7),職員の残業について。 近年,勤労者の業務遂行中,帰宅途中,家庭内などで過労死が多く問題となっています。岡山市においても十分な健康管理をして,過労死等問題のないように配慮しなければなりません。私たちの肉体は,ある程度の酷使には耐えられるようになっていますが,おのずと限界があります。労働基準法などは,それらをも勘案し,労働時間等労働条件を定めております。岡山市の職員の労働時間等の実態はどうでしょうか。聞くところによると,1カ月の時間外労働が100時間を超す職員が多くいるとのこと,これでは体を壊す恐れがあるのではないかと心配であります。 時間外労働について,市役所,病院,消防署,水道局,行政委員会の残業状況について質問しますので,よろしくお願いします。 1,平成7年度の実績。 ア,1カ月100時間以上時間外労働をした人数をお知らせください。 イ,年間480時間以上時間外労働をした人数をお知らせください。 ウ,1カ月及び年間労働時間の最高の時間数と部局名をお願いいたします。 エ,年間を通して時間外手当の最高額と部局名をお願いいたします。 2,時間外労働の管理はどのようにされていますか。また,今後どのように管理されますか。 3,コンピューター等機械化することで能率が向上すると考えられる業務は何でしょうか。機械化できるもので,現在手作業をしている業務があれば,主なものを教えてください。 4,現在の時間外労働の実態を見てどのように考えておられますか。 5,残業時間の適正化を図らなければなりませんが,1カ月最高何時間と考えられますか。 6,適正な人員配置について,今後どのような考え方で実施されますか。 7,ノー残業デーを設置する考えはありませんか。 次に,(8),職員の制服について。 現在の制服着用率は非常に低いと感じられます。制服の意義は,職員としての自覚を促し,業務効率を向上させるとともに,市民の皆様に心地よい印象を与え,結果として市政発展に御協力いただくためではないかと考えています。 他都市の現状を見ますと,グリーンとかブルーとかオレンジなどのきれいな制服を全員が着用しています。訪問した私たちに大変気持ちのよい,また,好感を持たしてくれました。 そこで質問いたします。 1,制服の意義,効果は何でしょうか。 2,制服1着当たりの費用は幾らですか。 3,岡山市は着用しなくてもよいことにしているのですか。 4,着用しない理由は,デザインが悪いからですか。 5,今後,名札を含め制服着用を義務づけるべきと考えますが,どうでしょうか。 6,臨時職員の服装も問題だと思っています。仕事をするにふさわしくない人が見受けられますので,改善すべきではないでしょうか。市民は,職員,臨時職員の区別はできません。市に対する不信感も生じます。ぜひ善処していただきたいと考えています。 (9),審議会のあり方については,総務委員会で資料が出ましたので,割愛させていただきます。 (10),放置自転車の問題について。 この問題については,これまでにも再三にわたり論議されてきました。平成3年度に自転車等駐車場整備基本計画が策定され,整備が進められてまいりましたが,整備のおくれが著しく,多くの場所で銀輪公害が問題となっております。場所の確保の問題,利用料金の問題を含め,抜本的な見直しが必要ではないでしょうか。 そこで質問いたします。 駐車場の整備達成率はどれくらいですか。 2,表町における分散型の駐車場の整備には限界があるように考えます。周辺の適当なところに,大型駐車場を設けるべきと考えていますが,どうですか。 3,NTTクレドビル,イトーヨーカ堂を含むJT跡地にはどの程度の自転車が駐輪可能なのでしょうか。 4,場所の確保,利用料金を含め,自転車等駐車場整備計画の見直しを図る時期に来ていると考えますが,いかがでしょうか。 次に,3,企画室です。企画室関係。 1,総合計画について。 昨年11月議会に,佐々木議員の質問に対し,第三次総合計画実施計画の9年度までの投資的事業の進捗率は57.4%の見込みと答えられていますが,42.6%もの積み残しを平成9年度及び第四次総合計画にどのように盛り込んでいく考えでしょうか。平成9年度末までにどの程度達成できる見込みですか。現時点で積算できればお知らせください。政策の柱になっている6つの柱別にお答えください。 また,議会において論議等があった事項については,どのような方法で審議会に報告されているのでしょうか,御説明ください。 (2),築城400年関連事業について。 現在,総合計画については,総合計画検討審議会において論議が始まっています。築城400年関連事業は,これからの岡山市のまちづくりに大いに貢献してくれるものと期待しておりますが,この関連事業から得た多くの教訓を,これからのまちづくりに生かしていかなければなりません。 そこで質問させていただきます。 第四次総合計画の策定に当たり,これまでに得た教訓などをどのように反映し,生かそうとしているのかお示しください。 (3),副都心構想について。 平成8年9月定例議会において,太田正孝議員が副都心構想に関する質問をしましたが,その際,当局は岡山操車場周辺を副都心としての機能を持たしていくと答えられております。 そこで質問させていただきます。 1,副都心の機能の一つに,行政機能も入るのではないかと考えていますが,副都心の機能としてどのようなものが必要とお考えでしょうか。 2,総合支所が設置される場所も,副都心という概念でとらえられるのでしょうか。副都心という概念でとらえないとすれば,どういう位置づけになるのでしょうか。 次に,4,財政局関係。 (1),起債発行額及び公債費のあり方について。 現在,税収の伸びはほとんど期待できない状況であります。この傾向は少子化,高齢化が急速に進展する状況,エネルギー,環境の限界の中では,消費の大きな伸びは期待できません。このような経済環境下にあって,毎年借入額が返済額より大きくなるような財政運営を継続するとすれば,予算に対する公債費比率は,2次曲線的に大きくなるのは当然であります。したがって,この解決は,起債発行額を公債費より抑えること,もしくは経済環境をよくする政策を打つことであります。 そこで当局の考えをお聞きします。 1,現在の借り入れの悪循環をどのように認識されていますか。 2,起債を公債費よりも小さくすることは,技術的に可能ですか。 3,もし,技術的に可能であるとすれば,これまでなぜそうしなかったのか,理由を明らかにしてください。 4,経済環境をよくする手法があれば教えてください。 (2),公債費について。 昨年,太田正孝議員の代表質問に対し,当局は,平成9年度の公債費の見込み額について412億円余と答えられました。しかし,本年度の予算では390億円余となっています。約22億円の差がありますが,この差は何でしょうか,御説明ください。 今後の公債費の見込みはあるのでしょうか。 (3),岡山県の平成9年度予算について。 今回の岡山県の当初予算を見ると,超緊縮型予算となっていますが,岡山市の予算に具体的にどのように影響があるのか,明らかにしてください。 5,経済局関係。 (1),牧山クラインガルテンについて。 牧山クラインガルテンは,我が国においても有数の規模を誇る市民農園として全国にも注目を集めており,他府県からも行政視察に絶え間なく訪れてきていただいているところですが,次の諸点について質問させていただきます。 1,ことし3月で1年が経過し,契約の更改時期となりました。市民だより等で利用者の募集をしているようですが,各農園別の応募状況と今後の見通し及び昨年度を下回った場合の対策について,その考え方を含め説明してください。 2,更新の2月末の状況を見ますと,辞退者が62件も出ていますが,その理由は何ですか。 3,本予算案については,農園利用者の100%を収入見込みとしていますが,見込みより少ない場合は利用料金の見直しを考えられるのですか。 4,ラウベ付農園の利用率は100%と好調でありますが,リフレッシュ農園の利用改善を図る具体的なプランを策定すべきと考えていますが,いかがでしょうか。 5,現在の土壌はやせており,作物が育つ状況ではないと考えていますが,腐葉土などを入れるなどして土壌改良をされる考えはありませんか。 (2),岡山市産業ゾーンについて。 これは前の質問がありましたので,割愛させていただきます。 (3),水利土木監督員について。 水利土木監督員の制度は,地元の水利慣行や農業用施設の維持管理に精通される方で,地元と岡山市のパイプ役,また,地元のまとめ役など,岡山市の農業土木行政に協力していただける方になっていただき,円滑な行政運営のお手伝いをいただくこととなっています。ところが,一部の水利土木監督員が,浄化槽を設置する際,私的に金を徴収するなど,浄化槽設置をめぐるうわさが絶えません。監督員の任期は2年,再任は妨げないとされているためか,現実は長期にわたって多くの人が務めている状況となっています。この事実をどのようにお考えですか。また,改善する意思はお持ちですか,お答えをお願いいたします。 (4),観光施策について。 岡山城築城400年関連事業は,12月31日から始まったオープニングイベントは,岡山城を中心に約16万5,000人の大観衆参加のもと,新しい岡山の歴史的幕あけにふさわしい印象的,感動的な総合イベントであったことについては,冒頭においても評価申し上げたとおりです。関係者の御苦労に対し敬意を表したいと思っています。今後この事業が契機となって,岡山の歴史・文化のすばらしさが全国に発信され,間断なく観光客などの来岡が期待できるように,努力しなければならないと考えています。 さて,視点を変えて,レトロループバス「うじょうくん号」の利用状況を見ますと,まことに残念ですが低く問題意識を持っています。その要因については,いろいろと考えられますが,乗車方法を含めPRが十分でないという意見が圧倒的に多く聞かれます。 そこで質問させていただきます。 1,利用率を高めなければなりませんが,その方法として,各バス停を利用した案内掲示,JR岡山駅構内での放送,立て看板等の掲出,各種宣伝パンフの配布などアイデアを駆使し,積極的に行うべきではないかと考えますが,どうでしょうか。 2,レトロループバスの利用状況と利用促進施策について,具体的な視点で考えを教えてください。 3,いよいよ春の観光シーズンを迎えますが,本予算案を見ると残務整理のような感じがしてなりません。観光行政の本予算の目玉は何ですか,具体的に御説明ください。 4,岡山市には,評判の祭りがたくさんありますが,そのお祭りの付加価値を高めるために,「桃太郎まつりプラス京橋朝市」との組み合わせ,あるいは西川緑道公園を活用した「桃太郎まつりプラス全国朝市」1週間ぐらい実施など,岡山のすてきな自然環境等を生かした方策を考えてはどうでしょうか。これからも岡山城を中心としたカルチャーゾーンの整備が順次進められていきます。このゾーンをフルに生かした継続的な観光客誘致策を考えなければなりません。そのためには,既存の概念,貧弱な発想から一度抜け出し,大胆な発想で対策づくりが必要と考えられますが,どうでしょうか。お考えをお聞かせください。 5,積年の課題でありました観光物産課の中にありました「岡山市観光協会」は,新年度早々に「社団法人岡山観光協会」として法人化され,156名の会員で発足する運びとなりましたことは,まことに喜ばしい限りです。この法人化を契機に,岡山城築城400年,後楽園築庭300年,さらに国民体育大会に向けて,さらなる飛躍をしていただきたいと期待しておりますし,これら事業を官民一体となって進められることを願っております。 そこで質問させていただきます。 2月12日から岡山市観光宣伝隊66名が,関東地方を中心に大キャンペーンをしていますが,築城400年事業,チボリ公園開園を前という状況下にあって,これまでと違った手ごたえがあったと思いますが,どうでしたか。御説明ください。 2,観光協会会員の増加を図ることも,これからの重要な課題ですが,どのように考えておられますか。 次に,6,都市整備局関係。 (1),公共施設の適正な設置計画について。 現在,総合支所構想の区割り問題が討論されている過程で,公共施設の配置問題がオーソライズされています。 駅元町の3棟の再開発ビルには,商業施設,ホテル,一般住居施設,市の機能の部分として500人規模のホールと市民サービスコーナーが入ることとなっています。この駅元町は,都市機能を集積させるための一等地ですし,今後このような一等地はありません。したがって,このような一等地に役所機能,公共的なものを多く集積すべきと考えています。北西に広がる地域は,高校,大学がたくさんありますので,学生が多く通ります。そういった実態からして,図書館があれば最適ですし,総合サポートセンター(仮称)も西署跡よりも駅に近いこの場所の方が利用しやすいのではないでしょうか。このようにすれば,全体的に生き生きとして,投資効果も抜群に上がると思いますし,まちづくりの核としても機能してまいります。 そこで質問させていただきます。 1,岡山駅西口の核づくりについてどのように考えておられますか。 2,今後図書館,野球場,公園,総合歴史博物館などの公共施設を適切配置の基本的考え方をお示しください。 (2),中国横断自動車道の開通に当たって。 3月15日に,待望の中国横断自動車道が開通し,日本海から太平洋まで高速道路で結ばれます。中四国を南北につなぐ新しい連携軸が誕生したわけですが,この開通を生かした9年度内に実施する施策はあるのでしょうか。また,今後この横断道を生かしたまちづくりをどのように展開されようとしているのか,お考えをお聞かせください。 (3),操車場跡地のサッカー場建設について。 これはたくさんの質問が出ましたので,割愛させていただきます。 次に,7,下水道局関係。 (1),雨水浸水対策について。 岡山市は,21世紀を展望した第三次総合計画において「グリーンライフ岡山の創造」を合い言葉に,すべての市民が真に豊かさとゆとりを実感できる社会の実現を目指しております。ゆとりと豊かさを実感できるようにするためには,岡山市の特徴である豊かな自然と生活空間を生かさなければなりませんが,安心して生活できる災害に強いまちづくりを忘れてはならない極めて重要な課題でもあります。災害に強いまちづくりは,阪神大震災は多くの教訓を与え,防災計画の見直しも行われた万全の対策がとられることとなっています。 一方,軽んじられがちな雨水による浸水の災害の危険性が増大していると危惧しています。特に,中心市街地部では,道路の舗装率の向上,建築物の高層化などにより,雨水による浸水の災害の危険性は増大していると考えていますが,市中心部の浸水とかかわりのある旭西処理区の雨水対策はどうなっていますか。さきの市長所信表明の中で,旭西処理区の認可変更設計というのが,このことだと思いますが,具体的に御説明ください。 また,平成9年度予算に新規に計上されている,雨水貯留浸透施策に対する助成とはどのようなものか,教えていただきたいと思います。 次に,8,環境事業局関係。 (1),環境美化条例の施行に伴う環境美化推進員制度の活用などについて。 岡山市環境美化条例が施行されて5カ月が経過しました。この間,美化に努められた結果,以前に比べ若干改善されたのではないかと思っています。しかし,現在においても,たばこの吸い殻・空き缶などの散乱は随所に見受けられ,マナーの低さに驚いております。特に,たばこを吸う方は,吸いたくなると所構わず吸うという傾向が強く,結果的に道路が灰皿がわりとなっています。道路は汚いという現状はだれも否定できないのではないでしょうか。私自身,市民グループと一緒にポイ捨てごみの回収をしていますが,たばこの吸い殻が圧倒的に多い。そして空き缶です。このような現状を改善するために,次の諸点を提案しますので,明確な答弁をお願いします。 1,岡山市環境美化推進員制度の活用,美化条例の効果的な運営を図るために,推進員制度が取り入れられていますが,現状では,この制度が必ずしも生かされているとは考えにくいと思っています。それは実行上,推進員が勝手に行動しなければならない実態となっているからです。せっかく200名以上の推進員を委嘱しているのですから,その人たちの知恵と活動意欲を無にしないよう配慮する必要があります。 その活用方法として,次の諸点を提案したいと思っています。 ところで,安宅市長は,都市づくり基本方針の一つに,「市民の声に耳を傾け,市民とともに歩む,市民が主役であるまちづくり」を掲げ,市政運営をされていますが,特に傾聴するに値する前向きな意見を大切にしていただきたいと思っております。 1,推進員を中心にした「環境美化対策会議」を設置する。対策会議は,主体的に活動計画を策定し,美化運動に貢献する。 2,重点地区を設定し,定期的に巡回し,美化に努める。特に,ごみステーションで常にごみが放置されている地域があるので,重点地域として指定し改善する。 (2),一般的な啓蒙活動の推進。 ①,ポスター等による街頭宣伝活動。 現在,町を歩いていても,「ごみのポイ捨てはやめましょう」などの啓蒙ポスターは目につきません。所構わずポスター等の掲示をする必要はありませんが,ぜひ掲示をしなければという場所もあります。また,使用するポスターは,内容・デザイン等を公募し,市民の関心を深める一助としてはどうかと思っています。 ②,学校・職場教育等の徹底。 過日,駅前で私たちグループで回収をしながら,ポイ捨ての実態を見ていますと,学生など若年層は空き缶を,また,たばこの吸い殻は勤め人が多く捨てているように思います。結局,問題意識がないからだと思います。これは平素から市民のモラルの向上,教育が必要だということを教えてくれているのです。 松下幸之助氏が,松下政経塾で,すべての基本は清掃だ,清掃すらできない人物は何もできないし,成長も期待できないと話されていたことを思い出します。市庁舎内で,職場が整然として,能率的で,気持ちのよい職場があるのでしょうか。雑然とした職場が多いと思います。ここにも問題意識を持たない温床が存在しているように思えてなりません。職場の整理整頓が,美化条例のスタートではないかと思っていますが,いかがでしょうか。 以上,御提案いたしましたが,いずれにしても,学校・職場・家庭で啓蒙活動をやらないと実効は上がらないと思いますが,今後どのようにされますか。御見解をお願いいたします。 (2),有害排出物の自己規制について。 昨日の県議会において,ダイオキシン排出濃度について,焼却場調査途中経過の報告で,基準を上回っているところがあるとの答弁が出ていましたが,平成8年9月定例議会において,有害物排出物には自己規制を設けると答えられています。また,11月議会においては,ダイオキシン類については,本年度厚生省が見直し中のガイドラインに準じていきたいとも答えられています。環境を大切にする立場からすれば,厚生省のガイドラインが出てくるのを待つのではなく,ヨーロッパ並みの厳しい値0.1ナノグラムに設定すると,早くに宣言するくらいの気概があってもよかったのではないかと思っています。 そこで質問させていただきます。 1,自己規制値を定めなければならない有害排出物とは,ダイオキシン類を含めて何ですか。 2,自己規制値をつくると言いながら,厚生省のガイドラインに準じるということは,自己規制値はつくらないということですか。 3,市長は,環境先進都市を目指すという以上,自己規制値は大いに設けるべきではないかと思います。特に,自己規制値を設定する場合は,開かれた場所でオープンな論議が必要と考えていますが,市長はどのような手順で規制値の決定をされる考えですか。お考えをお聞かせください。 4,この自己規制値が決まった後で,東部クリーンセンターの施設のさまざまな仕様が決まってくるものと考えられますが,それで間違いありませんか。 5,自己規制値を設ければ,当然今までよりもランニングコストが大きくなってくるものと思われますが,新しい中間処理施設のランニングコストについてどう考えておられますか。 (3),中間処理施設について。 中間処理施設の焼却方式についてであります。 岡南環境センターはストーカ式でありましたが,当新田環境センターでは流動床式を採用しています。その採用に当たっての理由は,焼却残渣の減量化において有利,焼却灰の灰固化も有利ということでありました。私は,このときの結果というものは,プラント価格,必要建築面積,焼却残渣減量化(灰の運搬経費,埋立地の確保,延命),焼却灰の性状,運転操作性,作業環境,前処理の必要性を選定されていましたが,その時点でなぜダイオキシンを初めとする有害排出物を上げなかったのか,甚だ疑問であります。 そこで質問させていただきます。 1,当時,有害排出物についてはどういう認識でありましたか。 2,当時,有害排出物については,ストーカ式と流動床式とどちらが優位と判断されましたか。性状的な面,量的な面の両面の比較,検討された結果を報告いただきたい。 3,新しい中間処理施設については,有害排出物の問題は重要項目に入るのですか。 4,もし,入るとすれば,特にどういうことに留意するとお考えですか。 5,厚生省に対する新しい施設の建設,整備費の予算要求はいつ行うこととされるのですか。その際提出する書類には,どのような内容を記載することとなっていますか。また,その書類はいつ提出される考えですか。 (4),ごみの減量化,物のリサイクル化についても割愛させていただきます。 次に,9,教育委員会関係。 (1),教科書について。 ①,文部省の検定を通った中学校の歴史分野の教科書は,今春から使われるものが7冊ありますが,どのような手順で決定されたのか,教えていただきたい。 ②,また,検討に際しては,現場にあった賛否の声をどのように反映されましたか。そして,決定された教科書を見ますと,近代史に約半分のページが割かれており,大変好ましいと考えています。しかし,一方でその時その時の事件中心に,紙面がとられ,その評価は倫理的なものに偏りがちであります。 また,今回の教科書は,風刺画をたくさん取り上げるなど,支配対被支配,権力対民衆,抑圧するもの対されるものといった見方があります。この見方は当然ですが,強くなり過ぎていませんか。また,近代国家の産みの苦しみについての記述が少ないように思います。これでは中学生にとって歴史の流れがよくわからない。これではきちっとした歴史観を持ちにくいと思っています。 そこで質問させていただきます。 ③,教育委員会として,授業を進めるに当たって,その点はどのように指導されていますか。 ④,教科書指導書を中心とした授業に当たっては,その指導書をどのように活用されるんでしょうか。 ⑤,副教材では,「慰安婦問題」「南京事件」「天皇制」「統帥権」などについてどう書いてあるかを注意しながら選ばれるのでしょうか。選ぶ観点をお知らせください。 ⑥,今回の歴史教科書の歴史認識と市長・教育長の認識とは合致していると考えていいのでしょうか。 ⑦,近代史における市長・教育長の歴史認識を御披露ください。 以上で代表質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。      午前10時57分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午前11時13分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 大下議員の岡山21クラブの代表質問に対しまして順次御答弁申し上げます。 市長の政治姿勢ですが,平成8年度を振り返っての評価についてのお尋ねがございました。 平成8年度を振り返ってみますと,国,地方を通じて厳しい財政状況に直面する中で,本市においては,待望の中核市への移行を果たすとともに,岡山城築城400年という歴史的な節目に当たる記念の年を迎えたところでございます。 行政としましては,「グリーンライフ岡山の創造」を合い言葉にした3カ年の実施計画に沿いまして,的確な着実な推進を図ったところでございます。特に,平成8年度においては,「岡山市地域割審議会」の答申を受けまして,総合支所の所管区域について,また将来に向けての新しい都市づくりを目指すための第四次総合計画の策定に向けまして,市民の皆様方の御意見を聞くために,市内中学校区33カ所での語る会,「市民と語る会」を実施するなど,全力を挙げて取り組んでまいりました。こういう中で,将来のまちづくりに向けて少しずつ布石が整いつつあると考えております。 今後は,当面する重要課題であります国体主会場用地問題など,山積する懸案事項に全力を傾注し,早期に解決していきたいと考えております。議会におかれましても,引き続き積極的な御支援を賜りたいと存じます。 次に,県と市の修復していった状況を時系列的に説明をしていただきたいというお尋ねでございますが,昨年12月に石井知事にお会いをしまして,県市の間で懸案となっている最重要課題についての話し合いのきっかけづくりをいたしました。さらに,ことしに入って1月21日には,知事と私に加えまして副知事,助役も同席しまして,懸案事項について率直な意見交換を行い,一定の方向を出していくことでは認識が一致したところでございます。その後2月10日には,岡山市選出の自民党県会議員と自民党県連幹事長が同席のもとで懇談をいたしまして,本市の重点要望書をお渡しをし,今後お互いが意思疎通を図りながら,県市間の課題解決に努力していくことで合意したところでございます。これらの地元状況の報告も兼ねて,先般2月25日に橋本総理にお会いをし,自民党との関係修復,並びに首長としていろいろな行政課題を前進させていく上で,自民党の力添えもぜひ得なければならない旨,お願いをしたところでございます。 以上のことから,今後は前向きに話し合いを続けながら,県市間の懸案事項の解決に向けて最善の努力をし,岡山市政の推進にさらに努めてまいりたいと考えております。 単県医療費に対する県補助については,全面復活を要望していくべきではないかというお尋ねですが,これは先般共産党の坪井議員の代表質問にお答えしたとおりでございます。 次に,総合支所構想についてですが,この総合支所問題,行財政改革の2つのテーマは,中核市移行問題にまさるとも劣らない極めて重要なテーマであって,対策室を設置して対処してはどうかというお尋ねですが,御指摘のとおり,この両課題は市政の最重要課題であると認識をいたしております。 行政改革につきましては,既に全庁的に進めておりますし,総合支所問題につきましては,現段階では行政管理課が窓口になって構想づくりを行っておりますが,今後の進展に伴い,全庁的な取り組みが必要と考えております。その中で適時適切に対応してまいりたいと考えております。 次に,やはり行財政改革に関連しまして,平成9年度予算の編成方針の中で,行財政改革大綱の趣旨を踏まえて,事務事業を全般にわたり従来の慣習にとらわれることなく見直しを行うとしているが,その内容はどういうことかということでございます。 新しい時代への転換期に当たる岡山市にありまして,真に豊かで活力ある地域社会を築くためには,簡素で効率的な行財政運営が求められているところでございます。こうした中で,厳しさを増している財政環境のもと,多様化する財政需要に的確に対応するためには,事務処理のあり方などを含めまして,既存の事務事業全般にわたる幅広い見直しを行っていかなくてはならないと考えているところでございます。従来の慣習にとらわれないというのは,従来から漠然と進めてきた事務処理の方法,あるいは現在実施している各種施策の内容,その事業効果等につきまして,できるだけ目標数値の設定をし,また実施事業を重点化し,また新しい視点に立って徹底的な検討,見直しを行うという趣旨で行ったわけでございます。 具体的に見直しをどういう点にしたかということでありますが,交際費,それから超過勤務手当,旅費の10%カットなど需用費等経常的経費をより効率的な執行にしていくということ。それから,事業効果等を勘案しまして,健康産業フェアなどについては,隔年開催にしていく。それから,これは従来から議会でも御議論がありましたが,敬老祝金制度については根本的な見直しをし,在宅福祉サービスをさらに充実をしていくというようなことなど,多岐にわたる事務事業の改善や廃止等を行ったところでございます。 次に,市長が唱える市民が主役の行政制度を実現するために,国・県・市のあり方については,どんな制度でなければならないかというお尋ねでございます。 経済的な発展を遂げ,国民生活も多様化した現在では,全国画一の制度のもとでは,真の豊かさとゆとりを実感でき,地域の特性を生かしたまちづくりは困難となってきております。市民の皆様方の意思を反映する地方行政の執行を進める上からも,基礎的な自治体である市町村に最も多くの権限と財源が持たされるべきと考えておりまして,こういった地方自治の観点を基本姿勢としまして市政に取り組む必要があると考えております。こういった中で,地方分権推進委員会の検討の成果や,これを受けて国において取り組まれる地方分権推進の施策に大いに期待をいたしているところであります。そういう意味からも現在本市において構想しております総合支所の整備につきましても,市の内部における分権というものを進めて,市民の皆様により身近なところで総合的な地域の行政体制づくりをしなければならないと,そういうことで位置づけているところでございます。 また,これらに関連する予算としましては,今回制度的な面での予算づくりはしておりませんが,温かな市民主体の都市づくりの観点からは,種々の福祉行政がありますけれども,そのほかに従来から各地域で市民参加のもとで展開をされております地域活性化事業についても重点事業の一つとして予算づけをしてきたところでございます。 次に,地方分権に関連しまして,岡山市はどういう権限が必要と考えているのか,具体的にはどういう権限が欲しいと思っているのかというお尋ねでございますが,地方分権推進委員会の第一次勧告では,国から都道府県への権限移譲が論議の中心となっておりますが,今後第二次勧告へ向けては,都道府県だけじゃなくて市町村への権限移譲についても指針が明らかにされるものと考えております。 本市が主体的に行政を推進する上で必要な権限,例えば都市計画の決定や農地転用に係る許可権限などは,適宜地域の実情を踏まえて総合的に判断できる市長の権限としていただくよう要望いたしているところでございます。このような権限の移譲を受けることによって,市民ニーズにきめ細かく対応し,地域特性を生かした独自性あるまちづくりに向けて的確かつ効率的な取り組みが可能になると考えております。 次に,政令指定都市になるメリット,またその課題はどういうことかというお尋ねでございますが,政令指定都市になるメリットとしましては,1つは,総合的,計画的で自主的な行政による市民サービスの向上が図られること。2つ目は,区制によるよりきめ細かなまちづくりが推進できること。3つ目は,大きな予算で自主的なまちづくりができること。それから4つ目は,国との直接的な関係による効率的な事務事業の推進ができることなど,都市づくりの効果が期待できまして,端的に表現すれば,より自治権の拡充が図られるとともに,まあ大都市になるわけですから,大都市としてのイメージの向上や活性化が図られるものと考えております。 また,それに至る課題というのは,これまでも御答弁させていただいてきましたが,国がこれまで実質的に,法令的には50万以上というのはクリアしておるんですが,実質的に指導してきました指定要件のうちの人口要件が満たしてない点があると考えております。 次に,築城400年関連事業から得た教訓を第四次総合計画にどのように反映していくのかというお尋ねですが,御承知のように,岡山城築城400年関連事業は,平成9年の岡山城築城400年,さらにひいては平成12年の後楽園築庭300年という歴史的な節目を21世紀の道しるべと位置づけておりまして,温故知新という新しい観点から,豊富な歴史・文化遺産等の地域資源を活用して,岡山の魅力アップを図る新しいまちづくりを進めていこうと,こういうふうに位置づけまして,ハード・ソフト両面からさまざまな事業を展開しております。そういう中で,「シリーズ・わがまちを語る」とか,いろんなフォーラム等も開催をしておりまして,そういう中では新しい岡山のまちづくりについて,市民の皆様方から示唆に富んだ種々の御意見・御提言がなされているところでありまして,さらには各地域で歴史の掘り起こしをされております。それがもとで地域活性化の起爆剤とされている事例も多く見られるわけであります。 第四次の総合計画の策定に当たりましては,こうした事業展開の中で得られた経験を踏まえ,長期的な展望のもとでハード面の整備も含めた新たな岡山のまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。 それから次に,財政問題ですが,起債発行額と公債費の関係についてのお尋ねがございました。一括して御答弁させていただきますが,地方債制度は,地方公共団体が地域の総合的な行政主体として都市づくりを進めていくに当たって,多額の財政支出を伴う場合等における重要な財源確保の手法の一つでございます。近年の経済状況の中で,累次にわたる景気対策の実施や,真に豊かで活力と魅力にあふれた地域社会の形成に向けての多様な施策の積極的な推進などによって,地方公共団体における地方債発行額が,これは岡山市も含めて増大しておりまして,これに伴い公債費についても増加傾向を示しているところでございます。財政運営上,地方債の発行については,各年度内においての起債発行額が,単に公債費の額を下回ればよいということではなく,次代での都市の発展に向けた布石づくりを積極的に進める観点に立って,世代間の負担の公平性や,財政見通しの中での公債費比率,起債制限比率などの財政手法にも十分配慮する中で,所要の起債措置を講ずることが必要であるという観点で予算編成を行っているわけでございます。 次に,経済環境をよくする手法があるかとの御質問でございますが,今日の我が国の経済状況につきましては,さまざまな観点からその要因が指摘されているところでありますが,自由主義経済下における一国の経済成長というのは,民間部門のリードにより達成されるということから考えますと,民間部門がその持てる潜在能力を最大限に発揮できるような環境を整備することが重要でありまして,これは国会等でも種々議論されておりますが,そのためにも規制緩和も含めた我が国の経済構造の改革を急ぐ必要があると考えております。 次に,雨水浸水対策の中で,旭西処理区の雨水対策について具体的に説明をしてもらいたいというお尋ねでございますが,旭西処理区は,御案内のように,合流式下水道で整備されておりまして,下水管渠の設計,降雨強度は,5年確率降雨の1時間42ミリで設計されております。しかしながら,土地利用の高度化等により雨水の流出量が増加し,浸水の危険性が拡大してきております。さらに,本市の場合,放流先の河川の通水能力からポンプ施設が制約を受けているなど,抜本的な雨水対策が必要でありまして,現在全庁的な岡山市総合排水対策委員会で検討しておりまして,その結果,当面の降雨強度を10年確率降雨の1時間53ミリと定めて,下水道として雨水貯留施設の設置や管渠を増強するという方向になったわけでございます。 旭西浄化センターについては,将来の児島湾の水質規制に対応した高度処理施設が必要となるわけでありまして,そういう意味で県との協議により,児島湖浄化センターに平成13年度から順次接続が可能となりましたので,これは処理機能を廃止しまして,雨水貯留施設として活用し,雨水対策を強化するためとともに,番町付近での雨水貯留施設を建設するために必要な下水道事業変更認可の取得を平成9年度に予定しているところでございます。 次に,教科書問題についてでございますが,今回の歴史教科書の認識についてのお尋ねでございますが,学校で使用されている教科書は,文部省の検定を受けたものであり,妥当なものであると考えております。 また,歴史をどうとらえるか,社会事象をどうとらえるかということは,これは個人の思想,信条にかかわる問題でありまして,この点でこの場では私の言明は避けたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当助役,局長,参与から順次御答弁させていただきます。 ◎助役(森末京君) 国体主会場問題につきましての御質問に対しましてお答えをいたします。 この問題につきましては,既に御答弁申し上げましておりますように,県市間で事業手法や負担割合などの基本事項につきまして協議を重ねてまいりましたが,合意に達しないまま現在に至っておるわけでございます。一日も早い問題解決に向けまして努力してまいりたいというふうに考えておるところでございます。今後事業の早急な進展を図るためには,何と申しましても,事業主体でございます県において主会場の整備区域を決定していくことが急がれるというふうに考えておるわけでございます。 また,岡山市の費用負担につきましては,かねて申し上げておりますように,応分の負担はやむを得ないというふうに考えまして,県と鋭意協議を重ねているところでございます。 以上でございます。 ◎総務局長(菱川公資君) まず,県・市の関係の中で,女性センターに関してどうなってるかということでございますが,平成8年3月,総合サポートセンター(仮称)の基本構想を策定いたしまして,その中で男女共同社会推進センター(仮称)につきましても構想いたしまして,これを県にお示しをしてきたところであります。県におかれましても,女性センターにつきましては,来年度検討委員会を設置をし,基本構想を策定する予定と聞いておりますので,今後県と連絡をとりながら調整を図ってまいりたいというふうに考えております。 次に,総合支所構想につきまして,進捗状況あるいはその市民と語る会の特徴的な意見,それをどのように反映させるのかということでございますが,市民と語る会では,総合支所構想につきまして,大局的には岡山市の将来の発展のためにも早急に推進すべきであるなど,おおむね御理解をいただいたものと考えております。ただ,地域割りにつきましては,賛否両論ありまして,その後,総合支所の設置場所や連絡所等の存置も含めまして陳情・要望も受けております。 また,経過につきましては,委員会にも報告し,今議会でも議論をいただいているところであります。それらを総合的に検討する中で,判断していく必要があると考えております。 なお,進捗状況につきましては,さきの共産党坪井議員,新風会堀川議員の代表質問に御答弁したとおりでございます。 次に,先進他都市の調査をした,その長短あるいはその所属長の権限,分析結果,岡山市に最も適した都市はどこであったかということでございますが,総合支所の設置目的は,都市としての一体性を確保しながら,地域行政に完結性を持たせることによって,より住民サービスの向上を図ることにあると考えております。先進他都市の例を見ますと,一定規模の人口に応じて区域を設定しておりますことから,広島市など各区域が広い場合,地域振興や,あるいは農林・土木事務なども含め,ほとんどの課題に対応できる大区役所としている例と,大阪市など人口密度が高く,各区域が比較的狭い場合は,地域振興や農林・土木事務などを含まない,いわゆる小区役所というふうな例があると認識をいたしております。本市といたしましては,完結性の高い総合行政を展開できるという考え方から,大区役所の例を参考といたしております。 また,支所長の権限につきましては,人事,予算等に関してはほぼ同じ程度でございますけれども,大区役所の場合,先ほど申し上げました地域振興や農林・土木事務を含むことから,権限も多くなっております。また,公共交通機関につきましては,各都市の面積,人口密度,都市の形態等が異なることから,各市各様の問題を持っていると考えております。 次に,総合支所ができるまで現在の支所の仕事量をふやすのはいかがなものかということでございますが,現行の支所は設置の経過から,全市的にアンバランスな配置となっておりまして,予算,権限等も限られ,職員数も西大寺支所を除きまして20名程度となっております。総合支所構想は,こうした問題点を解決をし,総合的な行政サービスの提供を行い,地域振興の拠点となりうるものにしたいと考えております。 総合支所への移行までの間につきましては,現行の支所の体制で行ってまいりますけれども,その中にありましても,事務の簡素・合理化等事務能率の向上に努めまして,行政需要の変化に適切に対応してまいりたいと考えております。 次に,行政改革に関連をいたしまして,QC活動を取り入れてはということでございますが,現在行っております1係1改善運動の中では,係ごとの話し合いを行い,改善案を出したものでございますけれども,民間でのQC活動,いわゆる品質管理の手法を事務改善の手法として取り入れる方法とか,そのためのリーダーを養成することについてもあわせて研究してまいりたいと考えております。 次に,ほっとプラザ大供活用状況。まず,1階から3階の研修施設の各部屋ごとの利用状況ということでございますが,8年4月から先月までの利用状況,1カ月平均ということで申し上げますと,第1研修室,これは20人のパソコン研修でございますが,月2回の38人,それから第2研修室,これが82人から3人がけをすると132人になるという部屋でございますが,月16回の627人,第3研修室も同じ大きさでございますが,月23回の926人,11カ月で合計459回,延べ1万7,503人が利用いたしております。 次に,この施設,研修所と職員の能力アップという関係でございますが,昨年と比較いたしまして,専門実務研修ではクレーム対応能力向上研修や業務改善推進研修等の新しい研修の導入ができたことや,あるいはそのパソコン研修のできる環境の整備ができたこと。また,階層別研修では,政策立案能力や企画力向上に重点を置いたことにより,職員の意識啓発や能力向上につながっていくものと考えております。 次に,文化講座等に使用できないかということでございますが,研修所の使用につきましては,岡山市職員研修施設管理要綱によりまして管理をいたしております。利用者の範囲は,基本的には研修を受ける職員でございますが,研修がない日には市が主催,共催で開催いたしております会議,報告会等に使用いたしております。御質問の市民主催の文化講座等の会場使用につきましては,当然のことながら本来の目的であります研修に支障を来さないことを前提にし,また公共施設でございますので,開催される文化講座等の内容の制限,あるいはその建物の管理に一定の制約を設けるというふうな,かなり複雑な前提がついてまいると思いますけれども,あいている時間帯につきましては,使用いただけるよう今後検討してまいりたいというふうに考えております。 次に,海外視察のあり方でございますが,まず,海外派遣につきましては,行政の必要に応じて派遣するものと,職員研修として派遣するものがございます。職員研修といたしましては,全国市長会,岡山地域研修センター協議会,国際文化アカデミー,自治体国際化協会が主催する研修と,在職5年以上の職員を対象といたしました,みずから設定した研修課題の調査研究をするための研修がございます。職員の海外派遣研修につきましては,今後も人材育成,行政の国際化,行政運営の寄与等に資することを念頭に置きまして,合理的な方法により将来性のある中堅職員の派遣を中心に取り組んでまいりたいと考えております。 なお,行政の必要性に応じて派遣する場合は,年齢が高い人になる場合もございます。 次に,職員の残業に関連をいたします一連の御質問でございますが,まず,数字の問題でございます。1カ月100時間以上の人数,あるいは年間480時間以上の人数,最高の時間数とその額ということでございます。年間を通じまして1カ月平均の時間外勤務が100時間以上をした職員の数は7名でございます。次に,年間を480時間以上,時間外勤務をした人数は393名でございます。1カ月及び年間の労働時間の最高の時間数でございますが,1カ月では226時間,年間では1,343時間となっております。手当の最高額は494万2,000円でございます。所属は,平成7年度でございまして,ごみ分別収集の推進啓発業務が集中いたしました環境事業局でございます。 次に,時間外の管理あるいはその実態をどう見てるか。ノー残業デー等をどうするかということでございますが,時間外勤務につきましては,時間外勤務の業務内容及び時間数をあらかじめ記載した命令簿によりまして,所属長が承認をし,1カ月の集計を翌月の初めに人事課で審査の上,手当を支給いたしております。社会的・経済的環境の激しい変動に応じた新しい行政課題での,迅速かつ的確な対応のためには,限られた人員で対処しなければならないという現実の問題もございまして,時間外勤務も徐々に微増いたしております。事務効率の向上の面におきましても,あるいはまた職員の健康管理の上にも特に配慮する必要もございます。事務配分の見直し,事務事業の効率化,御指摘の職場内の応援協力体制の確立などによりまして,時間外勤務の抑制に具体策を講じる時期に来ておるというふうに考えております。その一つの新たな方法といたしまして,御提案にもございましたノー残業デーを4月から実施をいたしまして,時間外勤務の抑制に向けて全庁を挙げて取り組んでまいる所存でございます。 次に,時間外に関連をいたしまして,機械化できる作業はどんなものがあるか,あるいは職員配置はどうかということでございますが,職員の配置につきましては,これまでも毎年度,既存の業務の見直しによる削減人員の再配分,あるいは退職補充分の振りかえなどによりまして,適正な人員配置に努めておるところでございますが,新年度におきましても行財政改革の取り組みの1つといたしまして,既存の事務事業全般にわたる見直しを図ることといたしておりまして,これらの結果を踏まえ,より一層の定員適正化に努め,効率的な行財政運営を図ってまいりたいというふうに考えております。 また,機械化による省力化といたしましては,市税,住民記録,国保,年金等の大量の定型業務は大型汎用機を利用し,事務の大幅な省力化,効率化を図ることができますので,これらの主要事務につきましては,既に電算処理で対応いたしております。 現在,手作業で対応いたしております業務で,今後電算化の可能なものといたしましては,戸籍事務や予算決算関連事務等があると考えております。 また,少量非定型の事務につきましては,パソコンを導入することにより効率化を図ってまいっております。 次に,職員の制服についての一連のお尋ねでございますが,職員の制服の貸与につきましては,市職員被服貸与規則に基づきまして,貸与をいたしております。本市は,貸与事務服を制服として運用をいたしておりまして,職員には岡山市職員としての自覚と責任を促すとともに連帯意識を高め,また市民の方からは市職員と来庁者の見分けができる,そういう効率があるというふうに考えております。 平成8年度の貸与状況でございますが,冬服は男子1,330着,女子が1,140着,夏服は男子2,850着,女子が2,390着を貸与しまして,これに要した経費は6,300万円でございます。 着用率につきましては,一昨年の事務服検討委員会の際,男子の冬服着用率が低い理由といたしまして重たい,スリーシーズン用である,年齢層に幅がある等の意見が出されておりまして,9年度の見直しに当たりましては,これらの意見を反映させる中で,より実用的,機能的なものを検討し,着用率の向上を図ってまいりたいと考えております。 また,臨時職員への貸与につきましては,該当課の申請によりまして,一般職員と同一のものを貸し出しをいたしております。 なお,名札につきましては,管理職員へは既に貸与をし,着用いたしておりますけれども,今後その拡大についても検討してまいりたいと考えております。 次に,放置自転車問題に関連いたします一連の御質問でございますが,駐輪場の整備達成率はどのぐらいかということでございます。平成3年9月に策定をいたしました岡山市自転車等駐輪場整備基本計画の中では,鉄道駅の周辺といたしまして平成9年度までに12駅を計画しておりましたが,現在3駅が完成をしており,その達成率は25%であります。 なお現在,岡山駅東口につきましては,約2,000台の駐輪場建設を予定をいたしております。また,商業地区につきましては,整備計画でなされておるものといたしまして表町,駅前町,本町付近の3地区がございますが,これを分散型といたしまして計画をし,既に2カ所を整備をいたしております。なお,今後も地元等と協議の中で施設の充実をしてまいりたいと考えております。 次に,表町等商店地域に大型の駐輪場を設けるべきではないかということでございますが,表町商店街一帯は買い物客等の自転車利用が多く,個々の利用目的も異なりますことから,表町周辺地区自転車問題対策協議会等と協議していく過程の中で,現時点では一点集中の大規模駐輪場の建設は利用率が低いのではないかとの意見もいただく中で,当面分散型駐輪場の建設を進めることといたしております。 昨年8月に,約100台収容の駐輪場を整備し,現在は中山下二丁目に約75台の駐輪場を手がけているところでございます。 地元との協力体制に基づきまして,連絡を密にしながら,当面は分散型駐輪場の建設に努力してまいりたいと考えております。 また,大規模駐輪場の建設につきましては,用地の確保等の問題,あるいは財政上の問題等も考え合わせながら,都市施設として他の事業との整合性を求める中で,今後種々検討してまいりたいと考えております。 次に,NTTクレドビル,イトーヨーカ堂を含むJT跡地にどの程度の駐輪が可能かということでございますが,NTTクレドビルにつきましては,既に建築確認申請が出ておりまして,計画台数は350台でございます。これは附置義務では304台でございますが,350台,イトーヨーカ堂につきましては,駐輪台数745台の予定と聞いております。 それから次に,場所の確保,料金問題を含めて基本計画の見直しをしてはどうかということでございますが,平成3年に作成いたしました基本計画につきましては,今申し上げましたとおり予定どおりに施設整備が進んでいないのが現状でございます。この反省に立ちまして,より具体化できる計画にするため,現在用地確保の可能性等,あるいは地域の協力が得られるかどうかということなどを打診するとともに,財政上の問題もあわせて見直しを検討中でございます。 利用料金につきましては,現行の料金体系を基本に考えておりますけれども,地域実情も考慮した上で,駅周辺との不均衡を生じないよう,十分に配慮した上で,今後さらに検討してまいりたいと考えております。 次に,副都心構想に関連をいたしまして,総合支所が置かれる場所も副都心という概念づけかということでございますが,昨日の新風会堀川議員の代表質問に御答弁いたしましたように,総合支所の設置場所につきましては,市民の利便性,地域振興の拠点性,交通体系の整合性,他の行政機関等の近接性などの観点から検討することにいたしており,必ずしも副都心という概念ではとらえられないというふうに考えておりますけれども,市民生活に密接にかかわりを持つ地域の拠点施設としての性格を持つものと考えております。 したがいまして,総合支所が設置されて,まちづくりが進展することになりますと,市民の方々にも定着し,将来的には地域の核となることは十分考えられるというふうに思っております。 以上でございます。 ◎財政局長(井上宜也君) 行財政改革の中で,今回の予算は行財政改革の観点がどのように盛り込まれているかという御質問でございますけども,本市は地域の実情や複雑多様化する行政需要に迅速,的確に対応し,地方分権時代にふさわしい都市づくりを進めていくため,昨年の6月に策定をいたしました行財政改革大綱に基づきまして,行財政全般にわたる新たな改革を平成8年度から推進しているところでございます。 今回の新年度予算につきましては,こうした状況のもとに行政改革の初年度といたしまして,先ほど市長答弁にもございましたように公債費を初めとします経常経費の10%削減を行うなど,事務事業の見直しに積極的に取り組み,その成果を踏まえまして編成を行ったものでございます。 今後も引き続き,健全な財政運営の確保のために行財政におけます見直しを一層進めてまいりまして,今後の予算編成に生かしてまいりたいというふうに考えております。 それから,公債費について,昨年の9年度の公債費の見込みの議会答弁と今年度予算案の示している数字が違うんではないかと,この差は何かということと,公債費の今後の見込みの変更についての御質問でございます。 一般会計,特別会計及び事業会計の市債の平成9年度償還見込み額は428億3,100万円余で,平成8年度当初予算時点におけます見込み額より16億2,100万円余の増となっております。これにつきましては,公共用地特別会計におきまして平成8年度で予定をしておりました新産業ゾーン関連施設用地の先行取得債に係ります元金繰上償還13億4,000万円が,事業のおくれで平成9年度になったことと下石井駅西線に係ります都市再開発資金の元金繰上償還2億1,200万円が,同じく事業のおくれから平成9年度になったことが主な要因でございます。 なお,この起債償還額の見込みに今後変更はないかという点でございますけども,その後の当該事業費の確定などに伴いまして,起債償還額に変更が生ずることがございます。 次に,県が当初予算で超緊縮型予算になっているが,岡山市の予算に影響があるかという御質問でございます。 岡山県の平成9年度当初予算による本市予算への影響につきましては,現時点で個々についてどのようになるかというのは不明な点もございますが,今日までの経緯などから影響があると考えられますのは,中核市移行に伴います県費補助関係で4億1,800万円余,県事務事業の見直しによります県費補助関係で4,800万円余の計4億6,000万円余でございます。 以上でございます。 ◎環境事業局長(有森恭江君) ごみ回収の民営化についてのお尋ねでございます。 現在,本市のごみ収集事業は直営と委託,借り上げで,それぞれの長所を生かしながら実施していますが,現状を基本に時代の変化に対応した効率的な収集体制の見直しをするなど,市民の快適な生活環境の保持に努めてまいりたいと考えております。 続きまして,環境美化条例について実効を上げるために,今後どのようにするのかとのお尋ねでございます。 環境と調和した美しいまちづくりを推進するためには,家庭,学校,地域,職場などの理解と協力が必要であると考えます。そのため,さまざまな広報媒体,機会をとらえた啓発に努めてまいります。 平成9年度の主な施策といたしましては,小・中学生,高校生,大学生などの若い人たちを対象に,ポイ捨てをなくして美しい町,岡山をつくる心を培うため,空き缶やペットボトルを使ったオブジェコンクールを条例施行1周年記念事業として実施するほか,市境の幹線道路沿いなどに啓発看板の設置や公園等への空き缶の回収容器の設置などを予定いたしております。 また,平成8年度に引き続きまして啓発グッズの作成,テレビ,ラジオ,電光掲示板,キャプテンシステム,ケーブルテレビ等,さまざまな広報媒体の活用,クリーンキャンペーン隊による主要道路での広報及び清掃活動,環境美化推進員の方々の活動や環境美化の日の取り組みを通して,地域の環境美化活動の協力が得られるよう,すそ野の広い取り組みを行い,点から線,線から面への拡大を図ってまいりたいと考えております。 続きまして,有害排出物の自己規制についての数点のお尋ねについて,お答えをいたします。 まず,有害排出物とはダイオキシン類を含めて,そして何かとのお尋ねでございます。 そして,自己規制値をつくると言いながら,厚生省のガイドラインに準ずるということは,自己規制値をつくらないということかとのお尋ねでございます。 続いて,自己規制値を設置する場合は,開かれた場所での議論が必要ということで,どのような手順で規制値の決定をするのかとのお尋ねについて,あわせてお答えを申し上げます。 焼却施設から排出される有害物質とはダイオキシン類並びに大気汚染防止法に定めのあるばいじん,硫黄酸化物,塩化水素,窒素酸化物と考えております。また,さきの平成8年9月議会で太田正孝議員さんにお答えいたしましたように,大気汚染防止法に基づく排出基準値より,さらに厳しい自己規制値を設け,これを遵守することにより環境の保全に努めてまいりたいとの考えは変わっておりません。 なお,ダイオキシン類は,このたび出されました新ガイドラインに準じてまいりたいと考えております。 次に,規制値の設定につきましては,地元住民の方々とも公害防止に関する協議を重ねながら,さらに環境アセスメントを踏まえて検討いたしておりますが,最終的な決定には至っておりません。 続きまして,東部クリーンセンターの施設の仕様の決め方,そしてランニングコストについてのお尋ねでございます。 自己規制値と設備仕様につきましては,表裏一体の関係にあると考えております。また,ランニングコストにつきましては,議員御指摘のとおり多少高くなりますが,施設整備に当たりましては環境保全に努めるとともに,最少の経費で最大の効果が得られるよう,検討しているところでございます。 続いて,当新田環境センターで流動床式を採用したことについて,どういう認識であったのか,そしてストーカ式と流動床式とどちらが優位と判断したのか,量とか性質的な面とかのことについてのお尋ねについてお答えを申し上げます。 有害物質につきましては,環境保全の観点から非常に重要であると認識しておりました。両方式とも集じん機出口では量,性状とも差はございませんでしたが,平成2年12月に旧ガイドラインが示されましたため,一部設計変更を行い,よりよい施設整備をしたところでございます。 続きまして,新しくつくる処理施設については,有害排出物の問題は重要項目に入れているのか,そしてどういう点に留意するのかとのお尋ねでございます。 環境保全の観点から,有害物質の排出抑制は重要であると認識いたしております。特に,ダイオキシン類につきましては,摂氏850度以上の高温燃焼による発生抑制や活性炭による吸着処理など,検討いたしているところでございます。 続きまして,新しい施設の建設の整備費の予算要求,国に対して,そしてその際の提出する書類,そして提出の時期についてのお尋ねに,あわせてお答えを申し上げます。 国庫補助を受けるための整備計画書につきましては,前年度に提出することとなっており,東部クリーンセンター建設に当たりましては,平成8年11月上旬に提出いたしております。その内容につきましては,整備規模,現有施設の状況,建設用地の取得状況,地域住民との調整状況,放流先の状況,排ガスの規制の状況,余熱利用の計画,施設整備事業費,ごみ処理計画,ごみ処理の実績及び見通しなどとなっております。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 答弁の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時2分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎経済局長(山本宏君) 牧山クラインガルテンの農園別の応募状況と昨年度を下回った場合のその対策,更新辞退の理由について,一括,御答弁申し上げます。 平成9年2月末現在の更新及び新規応募の合計は,ラウベ付農園が91区画に対して82区画,普通農園が357区画に対し260区画,リフレッシュ農園が24区画に対し2区画,プランター農園が12区画に対し2区画の申し込みとなっております。 辞退の主な理由といたしましては転勤,仕事の繁忙,健康上の理由などによるものでございます。 引き続き4月1日付,「市民のひろば おかやま」に募集広告を掲載するなど,空き区画の解消に向けて努力してまいりたいと考えております。 農園利用率を100%収入で見込んでいるが,見込みより少なかった場合の対応,それからリフレッシュ農園の利用改善についての御質問でございます。 牧山クラインガルテンの会計は,一般会計の中で処理することといたしており,基本的には維持管理に要する経費は使用料に見合う額を支出するという考え方で運営をいたしております。しかし,予定していた収入が見込めない場合もありますが,当面利用料金の見直しは考えておりません。 また,リフレッシュ農園につきましては,各方面へのPRを続けていく予定でありますが,今後他の有効な利用方法についても検討してまいりたいと考えております。 現在の土壌はやせているが,腐葉土等を入れて改良する考えはないかですが,平成8年の12月に堆肥を10トン提供し,土壌改良を行ったところでございます。4月を目途に,さらに10トン程度の堆肥を投入し,土づくりを行う予定といたしております。 次は,水利土木監督員のあり方についての御質問でございます。 水利土木監督員は,用水路等の維持管理や用排水の運営について重要な役割を担っていただくとともに,用水路等に関する土木事業について,地元と岡山市の連絡役,あるいは地元の調整役として円滑な行政運営に協力をしていただいているところでございます。 水利土木監督員は,市が委嘱した非常勤の特別職であることから,本市といたしましても水利土木監督員に対し,この立場をよく認識し,職務に関して金品の授受に絶対に関与しないよう指導しており,特にし尿浄化槽水放流許可申請に関しては,厳正な対応を行うように指導をいたしております。 水利土木監督員につきましては,市街化区域における農家の減少等により,長期の留任や高齢化の問題も生じていることであり,現在この制度全般の見直しにつきまして,検討しているところでございます。 観光行政の本年度予算の目玉は何かということでございますが,本年は,本市にとって築城400年を契機に,観光元年として大きく飛躍をしていく年と位置づけております。 ハード面といたしましては,造山古墳遊歩道や陶芸等の体験ができる足守プラザ(仮称)の建設を進めていくとともに,おかやま備前焼工房(仮称)のオープンを予定いたしております。 また,ソフト面では長年の懸案であった観光協会の法人としての発足について一定の目途がつき,この法人化を通じて民間活力を生かした,より一層の事業の強化を図ろうとするものでございます。 さらに,県と一体となってJR西日本とタイアップし,JR西日本管内及び周辺地区に観光キャンペーン等を実施するディスティネーションキャンペーンを計画いたしております。 岡山市では評判のお祭りがたくさんあると思うが,その組み合わせ等で大胆な発想が必要ではないかという御質問でございます。 現在の岡山の祭りは,それぞれ特色を持った祭りとして広く市民に親しまれているところでございますが,本年は築城400年関連事業ということで,従来の枠を超えて新旧のイベントを組み合わせた大イベントを桃太郎大通り,岡山城周辺を中心に実施することを計画いたしております。今後,これを契機として,より魅力的な祭りの創出に努力してまいりたいと考えております。 次に,本年の岡山市観光宣伝隊の手ごたえについての御質問でございます。 本年度の岡山市観光宣伝隊は,去る2月12日から14日の3日間,東京を中心に岡山城築城400年記念事業と倉敷チボリ公園の開園をメーンに据えてPR活動を行うとともに,期間中あわせて,JR東京駅でも物産の展示や観光クイズ等のイベントを実施してまいりました。 また,同じ日に,旅行代理店等旅行関連業界の方々を招き,開催いたしました観光誘致懇談会にも,例年になく多くの出席をいただくとともに,表敬訪問先や訪問宣伝先でも岡山城築城400年記念事業と倉敷チボリ公園に関する積極的な御質問をいただくなど,例年にない手ごたえを感じたところでございます。 次に,観光協会の会員の増加を図ることが必要ではないかという御質問でございます。 観光協会を法人化するに当たっては,事業の拡大や民間活力の導入,財政基盤の強化を図るため,会員の増加が必要でございます。そのため本市といたしまししても,観光協会と協力し,平成9年度中に現在の会員数157人の倍増を目指して現在取り組んでおるところでございます。 以上でございます。 ◎都市整備局長(小塚雅史君) まず,公共施設の適正な配置計画についてのお尋ねのうち,岡山駅西口の核づくりについての御質問でございます。 駅元町第二種市街地再開発事業におきましては,お尋ねのとおり住宅,ホテル,公益施設,駐車場及び広場等を配置いたしました3棟の建築物につきまして,平成15年度の完成を目指して計画しているところでございます。 そのうち核としての公益施設といたしましては,第1工区,これは平成10年度着工,平成12年度竣工予定でございますけれども,このうちのA棟に展示,集会機能を持つコンベンション施設及び市民サービスコーナーなどを計画しておりまして,現在それらの設計を進めているところでございます。 一日も早い完成を目指しまして,多くの市民の皆様方に御利用いただきまして,駅西のまちづくりの核となるよう,事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。 次に,中国横断自動車道の開通に当たりまして,この開通を生かした,9年度に実施する施策,あるいはこの横断道を生かしたまちづくりの展開についてのお尋ねでございます。 山陽軸と中四国横断軸のクロスポイントに位置する本市におきましては,中国横断自動車道の全線開通によります広域高速交通網の整備のインパクトを,お尋ねどおりまちづくりに生かしていくことが必要と考えているところでございます。 このため,特に幹線道路の整備につきましては,従来から高速道路ネットワークと連携いたしました国道180号一宮バイパス,国道53号岡山北バイパス等の主要放射状線,また国道180号岡山西バイパスなどの外環状線,さらには米倉津島線等の中環状線の早期整備が重要であると考えておりまして,これら幹線道路の整備につきまして,関係機関に要望してきたところでございますけれども,今後とも引き続き早期完成に向け,強力に要望してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎下水道局長(佐藤泰治君) 雨水貯留浸透施設に対する助成制度について,お答えさせていただきます。 雨水の浸透面積が減少し,雨水の流出量の増大が問題となってる本市にとっては,宅地内に設置される排水設備についても,雨水の貯留浸透機能を付加して,雨水の流出を抑制することが浸水被害の軽減に効果的であると考えております。 そこで,下水道が整備されると不要になります浄化槽を雨水貯留施設として活用するものや大規模な建物,駐車場の新築,改築の際,新たに雨水流出抑制施設を設置するなどして,雨水の流出抑制を図るものに対してまして,対象地域を定め,平成9年度より新たにその施設の設置または改造に要する費用の3分の2を市が助成するものであります。このことにより,貯留浸透施設の整備を促進し,市街地における浸水被害の軽減と安全な都市環境の確保に資するものと考えております。 以上でございます。 ◎参与(中村清司君) 総合計画の御質問について,一括してお答えさせていただきます。 昨年の11月議会で佐々木議員の御質問にお答えしました第三次総合計画実施計画,7年度から9年度でございますが,その進捗率の見込み57.4%は,平成8年6月補正後の予算執行見込み額で算出したものでございまして,平成9年度末における3カ年の実施計画全体としての執行見込みにつきましては,投資的事業の進捗状況を把握し,そして計画の進行管理を行うため,平成8年度の決算見込みが把握される5月時点で,平成9年度の当初予算とあわせて算出することにしております。 したがいまして,お尋ねの達成見込みは,現時点では明らかにできませんが,整理でき次第,お知らせしたいと,このように考えております。 また,積み残しの事業につきましては,第四次総合計画策定作業の中で精査しまして,継続が必要なものにつきましては第四次総合計画の事業として実施してまいりたいと考えております。 それから,議会で議論されている事項につきましては,その趣旨を踏まえ,審議資料の中で提出させていただいているところでございまして,今後も必要に応じて提示してまいりたいと考えております。 次に,副都心の機能についてのお尋ねでございますが,副都心の概念は,必ずしも明確に定めのあるものではございませんで,それぞれの都市の実情によって位置づけは異なるものと考えていますが,一般的に副都心とは,在来の都心の機能が地域的に分化して,都心を取り巻く形で副次的な中心としてできるものと理解しております。 また,その機能といたしましては,行政機能が含まれることが多いわけでございますが,必ずしもそれがなければならないというものではないと,このように考えております。 例えば業務系,商業系,文化・娯楽,居住,それから生活,交通,これらの都市機能の複合的集積が形づけられるなどの種々の形態が考えられると思います。 それから,レトロループバスの「うじょうくん号」についてのお尋ねでございますが,レトロループバス「うじょうくん号」のこれまでの利用状況につきましては,寒い時期に運行を開始したハンディもありまして,1月は利用客総数2,457人で,正月三が日を除くと1日平均65人という低い数字でございました。暖かくなるに連れまして利用客も増加傾向にございまして,2月には総数2,911人で,1日平均104人と伸びてきておりまして,また3月に入りますと,これまでのところ1日平均120人という状況でございます。 しかしながら,まだまだ満足のいく利用状況ではないことから,これまでもJR岡山駅では構内にある岡山市観光案内所,それからバス乗り場に行く歩道わきに案内看板を設置するとともに,市内の人の集まる諸施設,約400カ所でございますが,例えばJR各駅,郵便局,それから金融機関,大型量販店,デパート,旅館,ホテル,レジャー施設,旅行代理店等,こういう400件ぐらいにパンフレットの配布,それから子供向けに幼稚園へのチラシの配布を行っているところでございます。 3月からは,毎月の京橋朝市の日には,早朝6時から臨時の増便も行い,さらに保育園,小学校等へのチラシの配布や「うじょうくん号」の停留所の標識等への運行PR表示も現在予定しているところでございます。 3月15日号の「市民のひろば おかやま」では,大々的にPR記事を掲載させていただくことにしておりますし,また大手旅行代理店で1日乗車券をクーポンとして取り扱っていただけるよう,現在働きかけているところでございます。 さらに,利用客の増加に向けて努力してまいりたいと,このように考えております。 それから,公共施設の適切な配置の考え方を示してもらいたいと,こういうお尋ねでございますが,公共施設の配置につきましては,行政サービスが効率的に提供できるよう,それぞれの施設の役割や機能などに応じて,全市的観点から地域バランスや地域特性に配慮しながら,計画的,体系的配置を図る必要がございまして,こうした考え方のもとに事業の緊急性,財源の確保等を勘案しながら,具体化を図っているところでございます。 以上でございます。
    ◎教育長(戸村彰孝君) 大下議員の岡山21クラブ代表質問にお答えいたします。 まず,行財政改革の中での学校給食についての御質問にお答えします。 学校給食業務の運営改善方策につきましては,文部省からの合理化通知の中で,パートタイム職員の活用,それから共同調理場方式の採用,それから民間委託の実施の3点が示されております。 本市では,学校給食を直営で実施いたしておりますが,種々検討した結果,パートタイム職員の活用を進めることといたしまして,平成5年9月から給食調理員の一部パート化を進めておるところであります。 次は,教科書につきましての一連の御質問に順次,お答えいたします。 来年度から使う歴史分野の教科書,中学校のことでありますが,どのような手順で決定したのかということでありますが,この教科書の採択に当たりましては文部省の検定を通った7社の教科書の中から,岡山市教科用図書採択委員会で十分協議をいただきまして,昨年8月,教育委員会で決定されたものであります。 現場の声につきましては,各学校の代表による教科書研究会の論議を採択委員会の参考資料として反映する方式をとっております。 次は,近代国家の生みの苦しみをどのように指導されておるかということでありますが,中学校で来年度使用することになりました大阪書籍の歴史的分野,これであります。300ページの本であります。その第7章に日本の近代化とアジアという章立てをしておりまして,37ページにわたって日本の近代化とアジアという項目が記述されております。全体の300ページのうち12%を占めておりますが,他の6社の教科書もほぼ十二,三%が近代史に割り当てられております。 その第7章日本の近代化とアジアという項目は,大きく4項目で構成されておりますが,学習指導要領に基づいて教科書が編さんされておりますので,学習指導要領の中で,近代日本の歩みと国際関係という見出しになっておりますが,明治維新による新政府の成立,憲法の制定,日清,日露戦争と国際関係,近代産業と生活文化,近代文化の成立と,そういう中項目がつくられておるわけであります。 これによって教科書が編集されておるわけでありますが,この教科書,採択しております教科書の一例を申しますと,近代国家への歩みというところでは,明治維新,四民平等,富国強兵,領土の確定,こういう項目があります。それから,自由民権と国会開設という項目の中には,士族の反乱,江藤新平とか西郷隆盛らに代表されるものです。それから,板垣退助の自由民権運動,あるいは大日本帝国憲法の成立,議会の開設と選挙,条約改正,こうした内容であります。それから,帝国主義の世界と日本のアジア侵略という項目がございますが,強国の世界分割,欧米,アメリカを除きましてヨーロッパ諸国のインド,あるいは中国への植民地化,その内容,国際情勢,それから日清戦争,日露戦争,満州経営,韓国併合,中国の辛亥革命などが内容となっております。 次に,近代日本の社会と文化という内容では,日本の産業革命,労働運動,教育の普及と教育勅語,明治文化などに構成されております。 教育委員会としましては,研修会などを通じまして学習指導要領のねらいに沿って指導を進めるように,助言と指導をしておるところであります。 これが学習指導要領で,歴史的分野の基本を──時間がありませんから,またごらんになってください。 次は,教科書指導書を中心に,どのように活用しておるのかということでありますが,教科書用の指導書は2種類ありまして,1つは学習指導要領をさらに解説をしました文部省の中学校指導書社会編,これが具体的な指導のポイントを,少し丁寧に解説しておるものであります。これと,教科書会社が発行しております教科書そのものの解説書という二とおりがあるんであります。これらは,教師の教材研究のための一つの資料ということであります。 次は,副教材の選定に当たって,慰安婦問題とか南京事件,天皇制,統帥権などの記述を注意しておるのかどうかということでございますが,歴史教育に用います副教材は,主として歴史の資料と年表,写真等から成り立っております。さらに,郷土資料というものがつけ加わります。これらの副教材は,学校が主体的に選びまして,使用するものを学校管理規則に従って教育委員会へ届け出ることになっております。 この教材選定の観点は,さっき申しました学習指導要領及び中学校指導書社会編に従っておるところであります。こういうのが中学校の,岡山市中学校社会科研究会が編集しておるんでありますけれども,岡山の林原美術館とかオリエント美術館なども資料を提供いたしております。その中には,お話にございました慰安婦とか南京事件などについては記載はございません,年表以外は。 それから,そういう事項につきましては,検定を通過しました教科書には,すべて取り上げられております。 次に,歴史教科書の歴史認識と教育長の認識とは合致しているのかどうかという,非常に難しいお尋ねなんでありますが,教科書も一人で書かれたものではなくて,10人とか20人の合作になっとるわけでございます。それで,古代史における考え方とか中世における考え方とか,すべて同一の人によって書かれておりませんので,主観が統一しておるかどうかということは,私も判定をようしないんでありますが,それはちょっと前置きであります。 中学校学習指導要領の社会科,歴史的分野におきましては,歴史的事実に基づいて,各時代の持つ歴史的意義を考えさせ,今日の社会生活に及ぼしている影響をとらえさせることを目標にしております。また,生徒が歴史的事象に対して多角的な考察ができるようにし,公正に判断する能力と態度を養うことを目的としております。 教科書は,先ほどから申し上げておりますような作成をされておりまして,検定を受けたものであり,妥当なものであると考えております。 また,学校は特定の歴史観を教える場所ではなくって,一人一人がみずからの歴史観を培う力を育てると,その場であると理解をいたしております。 近代史に関しましては,私なりに日本民族の誇りと反省とをあわせ持っておりますが,公人である教育長として個人的な歴史認識を御披露申し上げることは差し控えるべきであると,こう考えております。 次は,高齢者の生涯学習意欲につきましての質問にお答えいたします。 市民のさまざまな学習意欲にこたえるため,ハード,ソフトの両面から環境を整え,学習機会を提供することが行政の役目であります。そのため,社会教育施設の整備を進めるとともに,活動の場を提供したり,さまざまな講座を開講しております。 とりわけ,公民館におきましては,高齢者学習促進活動を重点主催講座の一つに位置づけ,高齢者の方々のニーズにこたえるように努力をしております。今後とも施設の整備を図るとともに,市民参加の学習機会の充実に努める所存であります。 以上でございます。     〔6番大下隆章君登壇〕 ◆6番(大下隆章君) ありがとうございました。大変御丁寧な教育長の講義を,答弁をいただきまして感謝しております。 早速ですが,再質問にかからせていただきます。 市長にですが,築城400年についてですが,経験を生かして総合計画に反映していくと言われましたが,もう少しどのようなことで反映していかれるのか,具体的に少しお答えいただければと,このように思います。 それから,総務局長の方なんですが,総合支所構想についてですが,本市が参考にする先進都市は広島市と大阪市の例を出されましたが,広島市と理解してよいのでしょうか,その辺の考え方をお知らせください。 それから,対策室をつくらずに対応しても本当に大丈夫なのでしょうか。対策室をつくって,やはりきっちりしたお仕事をしていただきたいと,このように思います。 それから,職員の残業時間の問題ですが,これは局長の個人的な意見でよろしいのですが,1カ月最高何時間が適正な残業時間か,これを一つお答えしていただければと,このように思っております。 それから,環境事業局長の方にお願いするんですが,自己規制について,自己規制値を決める場合,地元協議の場ということが,それでよいのですか,何か委員会,公的な委員会なんかをつくってですね,もっと公的な場所で論議,議論をするべきではないでしょうかと,このようにお尋ねいたします。 また,厚生省に提出する書類についてですが,提出された書類には燃焼方式を書かれたのでしょうか,もし書かれていたとしたならば,燃焼方式を教えてください。 それから,環境美化条例でですね,せっかくの提案なんですが,余りにもこう熱意が見られません。もっとこの環境美化条例,せっかくのものをつくっとんですから,町の中を住みよいきれいな町にするためには,ぜひとももっと熱を入れてですね,委員会なり何なりをつくってですね,対策を協議していただきたいと,このように思いますので,何とぞよろしくお願いいたします。 以上で再質問を終わります。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 大下議員の再質問に対しまして,御答弁申し上げます。 築城400年の関連事業を今度の総合計画に反映するということで,具体的にということでございますが,いろいろな,既に3つ,上道,西大寺,藤田でですね,「シリーズ・わがまちを語る」というふうなこともございました。この中では,本当にさまざまな御意見が出ております。昨日の公明,山田議員の代表質問にありましたが,環境をもっと重視してやるべき。それからまた,基本的に岡山市が城下町として発展したということがありまして,それぞれ地域に応じて本当にユニークな歴史,文化,伝統を持っております。そういった歴史を生かしたまちづくり,歴史,伝統を生かしたまちづくりというものが,この岡山が城下町として発展してきた延長線上においても,やはり重要であろうと。それはもちろんハード,つまり城下町が感じられるようなまちづくりというふうな,城下町の名残が感じられるようなまちづくりということ,ということでございますし,もちろんソフトの中にもそういうことが出てくると思います。 したがいまして,これらはこの築城400年を終わりましても,すぐ次に,3年後に後楽園築庭300年がありますので,そういったことにも向けまして,生かしてまいりたいと考えております。 それから,総合支所,あるいは行財政改革で,対策室を設置して,将来に禍根を残さないようにきちんとした対応をすべきではないかと,御指摘のとおりでございますが,行政改革はもう既に,私が本部長になっておりますが,全庁的に各部局のみならず,各課,あるいは一係一改善運動というふうに年次を追ってやっておりますし,統一的に対策本部で取りまとめておるというところでございます。 それから,総合支所も,これは現在行政管理課で,地域割りとその場所,あるいはその他の出先機関を中心に,現在鋭意詰めの作業を行っておりますが,その中におきましても,具体的にどういう,その分権といいますか,本庁の権限を総合支所におろしていくか,これは全庁的な課題になっておりまして,もちろん行政管理課が窓口でありますが,これもいずれ全庁的な横断的な対応を,本部と言いますか,そういったようなものをつくって,適切に対応してまいりたいと考えております。 ◎総務局長(菱川公資君) まず1点は,大阪と広島を出されたが,広島に倣っていくのかということでございますが,先ほど申し上げました農林事務所等の,いわゆる大区役所制というのをとっておりますのは,最近政令に移行しました仙台と広島と福岡というところがとっております。他の政令都市は,その小区役所制というのをとっております。大阪ということで見ますと,面積が大体220平方キロの中で248万の24支所というふうな格好であります。広島につきましては,740平方キロの中の107万の人口の8支所ということでございまして,比較的広島市さんなんかは地域的に広いエリアでやっておりますから,そういう中では地域の統一,狭い地域で人口密集してるんじゃなくて,広い地域でやっておりますから,その中ではやっぱり大区役所制が適しているんだろうというふうに,我々は現時点では考えております。そういう意味では,岡山市も,先ほど申し上げましたように大区役所制,いわゆるその地域で,一定の事務の完結性を求められるような支所というものを構想をいたしておるところであります。 それからもう一つは,時間外について,局長の個人的見解でいいから,何時間ぐらいが適当かということでございますが,これはもう一番いいのはないのが一番いいわけでございますが,ただ,今の社会情勢の中で,やはりその時代,先ほど申し上げましたような5種分別でありますとか,臨時に出てくる仕事というものが必ずあるわけでございますから,その中で職員の健康を害しないような中で,できるだけ効率的にやっていきたいというふうに思っております。 ◎環境事業局長(有森恭江君) まず,焼却施設の自己規制値について,地元協議を進めているということだけれども,公的な場での論議をすべきではないかとのお尋ねでございます。 私どもは,ただいま設置をさせていただきます,建設をしようとしております地元の方々に,まず御理解,御協力を賜らなければならないということで,そちらの方へ鋭意努力をいたしまして,御理解を賜りますよう,回を重ねて御説明をさせていただいておるところでございますので,地元の方々の御意見等を尊重しながら,規制値の設定と申しますか,してまいりたいと考えております。 そして,それから厚生省への提出書類につきましては,燃焼方式はどちらを書いたのかということでございますけれども,これにつきましては整備計画書へ書きましたのは,全連続燃焼方式と書いて提出をいたしております。 そしてまた次に,環境美化条例についてのお尋ねでございます。 町をきれいにするためにはもっと熱を入れてほしいとのお尋ねでございますが,私どもも,この環境美化条例をスタートしまして以来,市内の事業所,病院,学校等,各主なところへ環境美化の日の周知,そして周辺の清掃活動等の御協力等も依頼文書によりまして──ただいま見ておりますと,かなりの事業所で清掃活動がしていただけている状態になっていると我々は理解をいたしております。 そしてまた,美化推進員の方々にも,それぞれの分野で,それぞれの地域で,御自分の許す時間において,御活動をいただいているところが現状でございますので,何日の何時という一斉活動ではなくして,それぞれ働かれている方々の,それぞれの立場ということで,許される時間に御活動いただきたいという趣旨でお願いして,現在かなり御活動いただいております。 また,その方々からもごみのあり方等につきましても,私どもにも御意見等,賜っているのが現状でございます。 今後とも一層力を入れまして,啓発活動にも努めてまいりたいと考えております。何とぞ,よろしく御協力のほども申し上げます。     〔6番大下隆章君登壇〕 ◆6番(大下隆章君) 御答弁ありがとうございました。 再々質問に移らせてもらいますが,環境事業局長さん,自己規制値を決める場所がですね,地元で協議をしていただいても,地元の方はほとんど数値がわからないと思います。国の方の規制値をもって,これでいいのだというよりも,もっと公的な場所でですね,規制値,相当厳しい規制値をつくって,これに役所が対処していくというのが,当たり前のことではないかと思うんですが,そこのところの御意見をもう一度お願いしたいと思います。 これで以上,終わります。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。 ◎環境事業局長(有森恭江君) ただいま私が,地元の方々の御理解を賜るということで申し上げましたけれども,私どもは排ガスの処理計画につきましては,一応公害防止協定ということで,地元の方々に御理解をいただく,そしてそれが御理解がいただけないことには建設ができないわけですから,そこで御理解を求めているということでございます。 大気汚染防止法にかかわる数値より自己規制値,我々が今処理目標値といたしているのは,かなり厳しい数値を地元に,公害防止協定として示しているということを申し上げたところでございます。 以上でございます, ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして,串田議員。     〔32番串田務君登壇,拍手〕 ◆32番(串田務君) 代表質問も最後になりまして,言おうと思うた原稿もずたずたになっておりますので,余りいいものはありませんが,元気で最後をやっていきたいと,こういうふうに思います。 それで,お手元にある項目の中の6番の都市整備局関係の中で,1番,3番,4番,5番,これは割愛をしていきたいと,こういうふうに思いますので,よろしくお願いいたします。 多少重複する点もあろうかと思いますが,ぜひ御理解をいただきまして,よろしくお願いしたいと思います。 それでは,市民クラブを代表いたしまして,市長の政治姿勢から入っていきたいと思います。 安宅市長は,就任以来7年目を迎えられ,常に市民とともに,地域とともに考えられ,市長と語る会も市内の隅々まで足を運ばれ,各地域の市民の声を聞いておられます。 また,福祉問題にも積極的に取り組まれ,保健所の建設,桑野を中心とするふれあいセンターも各地に建設され,福祉のシンボルとして多くの方に利用され,非常に喜んでおられます。 また,ごみ問題にはみずから収集車に乗車され,ごみの非常事態宣言も発せられ,ふえ続けていたごみも少なくなったと職員も話しておられます。 さらに,町の活性化にも大きく予算化をし,築城400年を中心に,活力あるまちづくりに頑張っておられます。 今やらねばだれがやる,どうか今後も市民中心に市政に取り組んでいただきたいと思います。 次に,大型合併についてであります。 第25次地方制度調査会は,平成9年1月23日までに地方分権を推進する立場から,市町村の合併を促進する方針を固めました。市町村の行財政能力を高めるという視点から,自主的な合併を進めることが重要であり,地方分権の受け皿整備を促進していかなければならないと言われております。 国内では,埼玉県,京都府,福岡県など13カ所で合併の動きが進んでおります。 岡山市も明治22年6月1日,人口4万7,564人で,岡山市として発足をしたのであります。以来,昭和27年4月1日,沖田村,白石村,大野村などを合併し,20万141人の都市となり,さらに昭和44年2月18日,西大寺市と合併し,37万2,433人の都市が生まれたのであります。そして,昭和46年,上道町,興除村,足守町と,昭和50年5月1日,藤田村と合併し,51万6,901人の都市となったのであります。 たび重なる合併により,大都市の足音が聞こえ始めた昨年4月,中核拠点都市岡山として誕生したところであります。 そして,市民が豊かさとゆとりを実感できる人間性豊かなまちづくりを進めるため,都市基盤の整備や近隣自治体との交流を一層深めていかなければなりません。そして,昭和40年3月29日公布,平成7年3月29日,第三次改正による「市町村の合併の特例に関する法律」「市町村の合併の特例に関する法律施行令」を中心に,広域合併を推進するため,各市町村の高度な御理解と御協力をいただき,中四国の拠点都市岡山,市民生活の安定と情報化,国際化,高齢化に対処できる政令都市岡山を実現していかなければなりません。 そこで,合併の手順について,私なりに提案をしてみたいと思います。 御理解と御協力をいただきたい市町村を見ますと,まず造船と港町玉野市7万2,580人,備前焼とれんがの備前市3万362人,シイタケとマスカットの御津町1万792人,桃の里,山陽町2万4,863人,ビールとブドウの瀬戸町1万4,751人,ワインの赤坂町5,413人,熊山遺跡の熊山町7,597人,和気清麻呂の里,和気町1万3,141人,八塔寺ふるさと村,池田家墓所の吉永町5,400人,太陽と海と緑の町日生町9,356人,刀剣の町長船町1万1,947人,竹久夢二の生家,邑久町1万9,977人,日本のエーゲ海とオリーブの牛窓町8,234人,備南千両ナスの灘崎町1万5,862人,中四国の中心早島町1万1,699人,そして県都岡山市を加え,現在の総人口87万8,602人という夢の大都市が生まれるのであります。 そこで,私の考えを少し述べてみますと,例えば港は現在の玉野港を国際港とし,牛窓港は日本一のレジャー港とし,新しく県が建設いたします正儀沖の港は内海貨物港という考え,そして備前焼の町岡山,刀剣の町岡山,文化の町岡山,港の町岡山,歴史の町岡山を実現させていきたいと思います。 地方分権も名ばかりではなく,目の前に来ており,その受け皿を早急につくり,市民生活の安定を図っていかなくてはなりません。 そこでお尋ねいたします。 市長は,政令都市を一日でも早く実現をさせようと言っておられますが,この広域合併案に対し,詳しくきめ細かい御答弁をお願いいたします。 次に,国民体育大会であります。 平成7年9月の定例市議会の中でも質問をしましたが,平成17年に行われます第60回岡山国体秋季大会の主会場は,平成7年9月5日,岡山市古都南方・下地区に決定しております。スポーツ振興法によりますと,第6条第1項において「国民体育大会は,財団法人日本体育協会,国及び開催地の都道府県が共同して開催する。」となっており,また第3項では「国は,国民体育大会の円滑な運営に資するため,財団法人日本体育協会及び開催地の都道府県に対し,必要な援助を行うものとする。」となっております。また,第20条第2項第1号によりますと,「国民体育大会の運営に要する経費であってその開催地の都道府県において要するもの」について,その一部を補助するとなっております。 さらに,スポーツ振興法施行令第8条によりますと,国が補助する場合の経費の範囲は,開催地の都道府県において要する国民体育大会の運営に直接必要な経費とし,当該経費にかかわる補助金の額は,文部大臣が定めるものとなっております。このスポーツ振興法から考えますと,開催するのは日本体育協会と国及び開催地の都道府県が共同で行い,援助も補助金も開催地都道府県に対し支出するものとなっております。 先日,市長は提案理由の説明の中で,今後早急に結論を出す方向で意見の一致を見たと言われております。そこで,質問いたします。 スポーツ振興法から見ますと,岡山市の支出はないように思われますが,いかがでしょうか。 もし,岡山県の負担金条例などを対象にした場合,どのくらいの支出を見込んでおられるのでしょうか。 岡山市から支出があるとしたならば,何を根拠に,どのぐらいお考えでしょうか。 周辺整備が必要ですが,何をどのように整備されるのか,また必要な支出はどのぐらいになるのか,お尋ねいたします。 次に,カネボウ綿糸西大寺工場跡地についてであります。 平成7年3月に,面積約8.2ヘクタールを岡山市土地開発公社が56億4,000万円で取得し,カネボウ工場跡地利用推進対策プロジェクトチームにおいて,岡山市の将来的に必要と考えられる施設,西大寺地域の活性化に結びつく施設,岡山県東南部の拠点となり得る施設の3点を基本方針に検討した結果,全国的に若者や子供の科学技術への関心の低さが問題となっている中で,21世紀を担う子供たちが健全な遊びを通して自然,芸術,科学,文化などに触れることができ,子供たちの創造性,科学性,社会性を育てることのできる参加体験型の施設を,また子供同士の交流と人間形成を図ることができる場所として整備される方向が出され,私も大賛成であります。 平成8年6月議会でも質問をしておりますように,地域を対象に2,800通のアンケート調査を行い,結果,総合公園の建設,文化施設の建設,支所を中心とした官庁街の建設,子供博物館の建設,何でもできるドーム型施設の建設等が上位の回答となりました。 市長は,市民とともに歩む,市民が主体の都市づくり,また地域なくして市政なしと常に語っておられますので,地域の方がだれでも参加できる施設の充実を図っていただきたいと思いますので,市長の御見解をお伺いいたします。 最後に,長い歴史を持つカネボウ綿糸西大寺工場跡地には,何千人,何万人という,その時代を築き上げたカネボウ従業員の方の足跡が残っており,要望書も提出されておりますので,ぜひとも早急にカネボウ記念館など思い出に残る施設の建設を強く要望いたしまして,この項を終わります。 次に,ライセンス大学建設についてであります。 100万都市を目指して,岡山市を活力ある町にするため,今までいろいろな提言がなされて来ました。その中には総合大学の建設をぜひという陳情,要望もたびたび出されましたが,実現しておりません。総合大学は人口との関係もあり,今後の動向を見た場合,100%不可能だろうと思います。 日本の人口は,2007年に1億2,778万人でピークに達した後,減少に転じ,2050年には1億50万人で,2050年以降の参考推計では2051年に1億人を割り,2095年には6,000万人台になると言われております。このような中にあって,許可,免許は女性の各所への進出などにより,多くなっていると思われます。 現在,国家資格の数は1,200種類で,民間資格を含めますと約1,500ぐらいと言われております。空港も2カ所あり,船の関係で海もあり,空海の実習はできると思います。ぜひとも考えていただきたいと思いますので,市長の御見解をお願いいたします。 次は,総務関係,岡山市行財政改革大綱についてであります。 岡山市は,平成6年10月,自治省から地方公共団体における行政改革推進のための指針の策定について指示を受け,平成8年3月29日,「豊かでゆとりあるくらしをめざす市政懇談会」から,行財政運営基本方針について答申を受けたところであります。 そして,平成8年6月12日,岡山市行財政改革大綱を策定し,平成8年10月31日,行財政運営改善実施事項の実施に当たっての方針を打ち出しております。 この岡山市行財政改革大綱を見ますと,その基本方針として,次の5項目が上げられております。 第1に,地方分権の進展に的確に対応した個性と活力あるまちづくりの推進及び市民福祉の向上。第2に,新しい時代にふさわしい簡素で効率的な執行体制の整備と計画的な財政運営。第3に,事務事業の効率化と高度情報化に対応した行政システムの整備促進。第4に,行政の公正と透明性の実現と情報公開の一層の充実。第5に,市民参画及び市民と行政の協働によるまちづくりの推進からなっております。 そして,推進事項9種目,推進項目も職員の研修の強化,経常的経費のカット,経費の節減,補助金等の見直し,公営企業の経営改善等67項目に及んでいます。 さらに,これを具体的に消化するために55項目を追加し,122項目により,行財政改革に取り組んでおり,市長の提案理由の説明の中にも補助金の見直し,事務事業の見直し,民間委託の推進,さらに機構の簡素合理化など,最少の経費で最大の効果を挙げるという,地方自治運営の基本原則に即して,行財政改革の推進を図ると言っておられます。 他都市の例を見ると,東京都では約70団体ある第三セクターについて,1998年度で,団体数を1割削減をし,さらに外部の専門家を招いて総務局内に設けるようであります。 大阪府では,審議会など附属機関の委員について,兼職も4機関までとし,府職員のOBまで禁止をするとともに,年齢も70歳に制限を設けています。 また,川崎市では平成9年度,管理職のポストを37削減する予定とのことであり,広島市では組織数を30削減し,22名の課長級を削減する方針であります。 さらに,倉敷市では今後10年間で200名の新規採用者の見直しを行うと言われております。 そこで質問いたします。 第1点,平成8年度で取り上げられた内容と,その進行状況はどのようになっていますか。 第2点,今後の取り組みについて,この行政改革が実質的に完了するのは,平成何年ごろを目標とされているのか,お尋ねいたします。 次に,災害対策についてであります。 大原断層を調査している岡山県地域活断層調査委員会委員長の岡田さんは,マグニチュード7.0ぐらいの大規模地震が起こる可能性があり,注意すべきときが来たと,見解を示されております。 同委員会は,平成8年1月に発足し,英田郡大原町と勝田郡勝田町を調査区域に,空中写真,地表地質調査,物理探査,ボーリング調査,トレンチ調査などを行ってきました。岡田委員長は,断層沿いと周辺の数キロ区画では,マグニチュード6から7の規模になり,被害が出ることも考えられると注意を呼びかけておられます。 そこで質問いたします。 第1に,県はこのことについて対策を考えておられるようですが,岡山市はこの調査の結果をどのように受けとめておられるのか,お尋ねいたします。 第2点,旭川の鶴見橋,新鶴見橋,中島に架橋の中橋,小橋,また県庁前の相生橋,桜橋,吉井川の雄川橋,永安橋,西大寺大橋などは,震度どのくらいまで耐えることができるのか,お尋ねをいたします。 第3に,水害による大災害も予想され,上道,西大寺地区を流れる砂川水系にぜひとも大型の調整池を建設していただきたいと思いますので,御見解をお伺いします。 第4に,雄神小学校の周辺は,水路の交差点となっており,その一帯がたびたび浸水するとともに,災害の避難場所となるため,運動場を早急に高く整地していただきたいと思いますので,御見解をお尋ねいたします。 次に,財政関係についてであります。 岡山市の平成9年度予算も,あたたかな市民主体の都市づくり,個性的で魅力あふれる都市づくり,生き生き成長する産業・観光都市づくり,豊かな心と創造性をはぐくむ教育文化都市づくり,緑豊かで安全な快適環境都市づくり,健康で安らぎのある長寿・福祉都市づくりの6つの柱を中心に編成されました。 その内容を見ますと,一般会計2,322億1,614万8,000円で,平成8年度当初より0.1%,特別会計1,365億5,240万6,000円,5.2%,事業会計336億1,082万4,000円,5.0%の伸びとなっており,総合計では4,023億7,937万8,000円で,2.2%の伸びと,非常に厳しい予算編成となっております。 そして,一般会計の主な歳入を見ますと,市税が1,091億2,653万5,000円,構成比47.0%,借金に当たる市債が323億5,650万円で,構成比13.9%で,市税,市債を合わせて1,414億8,303万5,000円と,構成比では実に60.9%となり,歳入の大きなウエートを占めております。 また,歳出を見ますと,民生費571億804万8,000円,構成比24.6%で,4分の1を占め,土木費476億7,761万4,000円,20.5%,衛生費317億8,680万2,000円,13.7%,借金返済に充てる公債費251億2,080万4,000円,10.8%で,これを合わせますと1,616億9,326万8,000円で,歳出全体の69.6%となります。 さらに,性質別経費を見ますと,人件費,扶助費,公債費などの義務的経費が1,022億4,800万円で,構成比で44.0%を占めております。 最近の情報によりますと,公債費の割合を示す起債制限比率が,全国74市町村で15%を超えていることが自治省の調査で明らかになっております。その内容を見ますと,起債制限比率が20%を超えているところが2カ所,19%が1カ所,18%が9カ所,17%が4カ所,16%が22カ所,15%が33カ所となっております。 そこで質問いたします。 第1,平成9年度末と平成14年度末の公債費比率は何%ぐらいを予想されているのでしょうか,お尋ねいたします。 第2に,財政調整基金,市債調整基金,公共施設等の調整基金の平成9年度末残高はどれぐらいとお考えになっておられるのでしょうか。 第3に,今後,国民体育大会,カネボウ跡地整備,西部公園整備,新産業ゾーンの建設,築城400年,築庭300年,総合支所の建設,駅周辺整備,防災対策,リバーフロント,ベイエリア整備などの今後の支出額について,どのようにお考えか,個別で御答弁ください。 第4は,現在支出しております補助金,委託金,負担金,分担金の件数を項目別に件数と支出額をお知らせください。 第5に,義務的経費について,構成比を見ますと平成8年度当初で41.2%でありますが,平成9年度当初では44.0%となっており,今後の見通しについてお伺いいたします。 次に,保健福祉関係であります。高齢者対策について。 21世紀を間近に控え,我が国の医療や年金,各種の福祉サービスといった社会保障の費用は,ますます大きくなっております。65歳以上の高齢者人口は,1995年の国勢調査で1,830万人,全人口の14.6%となっております。それが30年後の2025年には3,300万人,人口の27.4%になり,日本は世界一の高齢化社会となります。 イタリア,ドイツ,スウェーデンでも21%から25%と言われ,2025年には32.3%に達すると予想されております。 さらに,今後の問題となるのは75歳以上の高齢者が2025年には1,890万人,人口の15.6%となることであります。 そこで質問をさせていただきます。 第1に,岡山市における福祉事務所別の高齢者人口と人口比率はどれぐらいになっているのか,お尋ねいたします。 第2に,高齢者の方は長年培ってきた豊かな知識,経験,技能等を持っておられます。このような高齢者の方の能力を地域社会の中で生かしていくためのシステムとして,シルバー人材センター,老人クラブ等がありますが,市長は今後の生きがい対策について,基本的にどのようにお考えか,お尋ねいたします。 第3に,今後の市民のさまざまな生涯学習意欲にこたえるため,教育長はどのようにお考えか,お尋ねいたします。 第4は,会陽の里(新富崎園)が本年4月に開園と聞いておりますが,デイサービスについて,夏ごろからでないと運営ができないと言われておりますが,なぜおくれたのか,お尋ねをいたします。 次に,農業問題について。 岡山市は,農業の振興を図るため,昭和45年,地域を指定し,昭和47年,整備計画書を策定し,さらに昭和51年,特別管理地域の指定を行い,そして第1に農用地利用計画,第2に農業生産の基盤の整備開発計画,第3に農業経営の規模の拡大を行い,総合的な利用の促進計画,第4に農業近代化施設の整備計画,第5に農業従事者の安定的な就業の促進計画,第6に生活環境施設の整備計画と,6つの柱を中心に取り組んでおられます。 この中の第3についてみますと,生産性の高い合理的な生産活動を通じて,消費者ニーズに合致した魅力ある農産物を供給し,若者が農業に魅力を感じ,職業として選択し得るような効率的な,安定的な先進的経営を行う経営者を育成するとあります。 そして,所得目標を900万円とし,労働力も1人当たり年間2,000時間程度とするとあります。 そこでお尋ねいたしますが,この計画は現在どのぐらい進んでいるのか,またその内容は目標どおりのものとなっているのかどうか,お尋ねいたします。 次に,農産物の自給についてであります。 岡山市は,現在,野菜,果実,花卉類を外国を含め,他都市から大幅に買い付けを行っており,その内容を見ますと,野菜で66.9%,果実で93.4%,花卉類のうち,切り花63.4%,鉢物72.3%,花木54.8%となっております。 農業県と言われながら,まだまだ市内の農地の利用方法について真剣に話し合い,自給率を向上させ,農家の安定を考えるべきと思いますが,当局の御見解をお伺いいたします。 次に,新産業ゾーン関係でございます。 焼却場の建設,下水道工事など,平成12年から13年の完成を目指して,いよいよ始まろうとしております。 予算も焼却場の総事業費289億2,200万円のうち,平成9年度23億7,800万円が計上され,さらに下水処理場整備事業費なども予算化され,また現在では調整池の整備も行われております。 豊地区は,1級河川吉井川を有し,東には千町平野に宇喜多直家ゆかりの砥石城が見え,西には備前富士と言われる芥子山を仰ぎ,南には宇喜多直家が人生の門出をした乙子城や津田永忠が手がけた幸島新田,上南沖新田が青々と波打つ姿があり,北には世界の奇祭はだかまつりが行われる西大寺観音院がその姿を吉井川に写し,冬花火で飾っております。 その中心が新焼却場であり,煙突を中心とした展望台を建設し,360度の流れ行く景色を眺め,ブルーラインを走っている京阪神からのお客様が,すばらしい岡山へ来たなと言われるような,岡山の東の玄関口をよくしたらと思いますので,市長の御見解をお伺いいたします。 また,将来はプールの建設も行われるのではないかと思いますので,計画されるならば経費の節約をする上から,ぜひ夏季国体の水泳競技の場所としていただきたいと思いますので,あわせて御答弁をお願いいたします。 都市整備局関係。 次に,岡山市公園協会についてであります。 昭和57年10月28日に設立され,現在当局から教育長,財政局長,総務局長,都市整備局長,参与が入られ,運営されており,その目的は第3条で,岡山市の公園緑地事業及び緑化推進事業の発展振興を図り,もって公共の福祉の増進に寄与することを目的とするとあり,さらに第4条において8項目にわたり事業の内容が示されております。そして,第5条において,岡山市緑化基金の造成,管理及び運用に関する事項について業務方法書をもって定め,評議員会及び理事会の議決を経て,主務官庁の許可を受けなければならない。これを変更するときも同様とするとなっております。 さらに,第1条では,事業計画及び予算は,理事長が作成し,その事業年度開始前10日前までに理事会の承認を得なければならないとあり,第13条には協会は基本財産にかかわる会計と運用財産にかかわる会計とを区分して経理するものとなっております。 また,地方自治法第221条によると普通地方公共団体の長は,収入及び支出の状況の報告を求め,執行状況を実地に調査し,その結果に基づいて必要な措置を講ずることを求めることができるとあり,そのためには地方自治法施行令第152条に,普通地方公共団体が資本金その他,これに準ずるものの2分の1以上を出資している民法第34条の法人,株式会社及び有限会社とするとなっております。 そこでお尋ねいたします。 地方自治法,地方自治法施行令により,すべての点検を行うため5,200万円を支出することとしたのかどうか,お尋ねいたします。 2つ目,役員について,平成8年6月1日に理事長が交替しているのはなぜか,お尋ねいたします。 3点目,常務理事は,規約では2人以内とありながら,ゼロ人であったが,平成8年6月1日,新しい常務理事が生まれたのはなぜでしょうか。 4つ目,理事12名以内となっておるが,現在は10名であり,2名はだれでも入れることができるというふうにしてあるのかどうか,お尋ねいたします。 5点目,毎年の協会積立金が昭和60年度1,300万円,昭和61年度1,250万円,平成7年度297万9,519円となっており,総額,平成7年までで5,676万3,577円で,将来的には幾らぐらいが適当と思われますか。 6番目,設計,工事発注,入札等の手順はどのようになっているのか,お尋ねいたします。 7番目,現在,協会の職員数は41名で,そのうち市役所OBが18名,臨時職員14名ですが,適当と思われますか。 事業内容8項目について,将来見直すつもりはないか,お尋ねします。 以上,8点について質問いたします。 次に,消防関係についてであります。 岡山市は,平成8年消防ヘリコプター「ももたろう」を導入し,いよいよ消防航空隊が発足し,本格的な運航を開始することとなっております。 ヘリコプターは,操縦士の目だけに頼る有視界飛行が中心ですから,操縦士の訓練や機体の整備,運航体制などの総点検をし,対策を整える必要があります。 そこでお尋ねいたします。 ヘリコプターの出動は日の出から日没までと聞いておりますが,夜間,犬島などから救急連絡があった場合は,出動できるのかどうか,また夜間飛行をすることにより,人員配置はどのように変わるのか,お尋ねいたします。 次に,消防団のあり方についてでございますが,岡山市消防団員は定員3,600人に対し,3,443人と聞いており,先日,消防団活性化検討委員会が発足し,会議が持たれ,その結果を9月末までにまとめていくとありますが,主たる目的は何にあるのでしょうか,お尋ねいたします。 また,現状を見ますと,消防団員の構成は各地区で合併以前のものが残っており,ぜひとも近代的な消防団組織をつくってほしいと思いますが,いかがでしょうか。 次に,教育関係について。 学校におけるコンピューター教育の外注についてであります。 文部省情報教育に関する実態調査によりますと,小,中,高校合わせて,コンピューターを活用した指導ができる教員は16.9%と言われ,情報教育の指導力不足が浮かび上がっております。 大阪府では,授業の講師も含めて,コンピューター教育を府内のソフトウエア会社にことしから外注するようです。日進月歩のコンピューター技術に,現場の先生も追いつけない悩みがあるようです。岡山市内の学校でも大変ですので,岡山市もコンピューター教育を外部に委託したら,生徒の成績も上げるのではないかと思いますので,教育長の御見解をお伺いいたします。 次に,西大寺図書館の建設についてであります。 長年にわたり質問をしておりますが,建設されておりません。図書館建設委員会の中で検討していると10年前から言われておりますが,早急にカネボウ跡地に建設していただきたいと思いますので,いつごろ,どこに考えておられるのか,お伺いいたします。 次に,城東台中学校建設についてであります。 現在,浮田小学校,古都小学校,芥子山小学校区の小学校の方は,中学進学には上道中学校と旭東中学校に進学をしておられますが,周辺一帯に大規模団地の開発が多く見られ,中学校も定員をオーバーをするのではないかと思っておるところであります。 団地開発を列記してみますと,目黒台に432戸,古都南方に94戸,藤井に222戸,中尾に240戸など,1,000戸に近い建設が予定されており,将来的に見た場合,新しい中学校が必要となってくるのではないかと思います。 そこで,国民体育大会の開催をにらみ,ぜひとも城東台中学校の建設をしていただきたいと思いますので,当局の御見解をお願いいたします。 以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。      午後2時37分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後2時59分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 串田議員の市民クラブ代表質問に対しまして,順次御答弁申し上げます。 まず,大型の広域市町村合併についてのお尋ねでございますが,議員のおっしゃる第25次の地方制度調査会の答申をもとにした大きな構想につきましては,理解できるものではございますが,先日政和会の藤原議員の代表質問にお答えしましたように,これら周辺の市町村との大型合併につきましては,現在のところは考えてはおりません。 それぞれの市,町は,それぞれ個性的で魅力のある地域資源を持たれておりまして,それぞれの市,町の住民が,それぞれ懸命に,その発展を努力されていることを尊重したいというふうに考えております。 ただ,これらの市,町と岡山市との関係も,いろいろな通勤,通学とか,いろんな面で,ますますお互いに交流は盛んでございます。 そういうことも考え,または圏域の魅力を増大させるためにも,周辺市町村と積極的に連携協力を模索してまいりたいと考えております。 次に,カネボウ跡地の基本構想の策定についてのお尋ねでございますが,これも政和会の藤原議員並びに公明の山田議員の代表質問にお答えしましたとおり,子供のための博物館という基本的な構想にあわせまして,当該跡地全体の利用構想を策定していく予定でございまして,地域の方々の参加はもちろんのことでありますが,これらの施設につきましては,県東南部の拠点的な,魅力のある施設となるように検討してまいりたいと考えております。 次に,高齢化対策でありますが,高齢者への今後の生きがい対策についての基本的な考え方はどうかということでありますが,高齢化の進展に伴い,援護を必要とする高齢者は増加しておりますが,一方で高齢者の多くの方々は健康な方々でありまして,健康保持増進の観点からも,生きがい対策は極めて重要であると考えております。 生きがいのとらえ方は個々人で違いますが,一般に高齢者が豊かな知識や経験等を生かされ,またみずから学習されて,積極的に社会参加をされ,場合によっては地域社会の支え手となっていただくことが,またその高齢者個人個人にとっても大きな生きがいにつながりますし,社会にとりましても望ましい姿であると考えております。 したがいまして,そのような環境整備に取り組んでいく必要があり,これまでもシルバー人材センターへの支援や,目くばり気くばりネットワーク事業を初めとする老人クラブへの支援のほか,保健,福祉,生涯学習の拠点施設として岡山ふれあいセンターに続きまして,サブセンターの整備に順次努めているところでございまして,今後ともより一層の高齢者の方々の生きがい対策に努めてまいりたいと考えております。 次に,農業問題でございますが,認定農業者の認定の進捗状況についてのお尋ねがございました。 平成7年2月に策定しました岡山市農業経営基盤強化促進基本構想では,平成17年までに660戸の認定農業者を育成確保することを目標としておりまして,本年2月末までに190戸を認定しているところでございます。 本市では,認定農業者の経営目標が早期に達成されますよう,岡山市農業経営改善支援センターによる経営や技術面の指導,認定農業者相互の交流や情報交換を支援するための認定農業者と語る会,あるいは認定農業者大会の開催,認定農業者への農地利用集積を促進するための流動化助成金の交付などを実施してきたところでございます。 また,平成9年度から認定農業者等から要望の強かった農業近代化資金への0.5%の利子補給の上乗せを行うことを考えておりまして,今後とも認定農業者の育成確保に努めてまいりたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当助役,局長,参与から順次,御答弁させていただきます。 ◎助役(森末京君) 国民体育大会についての御質問に対しまして,御答弁を申し上げます。 御指摘のようにスポーツ振興法によりますと,国民体育大会の主会場の施設整備に対します市町村負担につきましての規定は定められておらないわけでございます。 県事業の市町村負担を定めた根拠法令といたしましては,地方財政法第27条第1項の規定によりまして,都道府県の行う建設事業に要する経費の一部を受益地の市町村に負担させることができると,こういうふうになっておりまして,これに基づくものでございます。 このたびの国民体育大会の岡山で開催されます,この秋季主会場の整備に要する経費の岡山市の費用負担につきましては,かねてから申し上げましたとおり応分の負担はやむを得ないというふうに考えまして,県との協議を重ねておるところでございます。 また,周辺整備につきましては,主会場の整備区域が明らかにされた後,県,市で協議,調整を図り,具体化されていくものというふうに考えておるわけでございます。 以上でございます。 ◎総務局長(菱川公資君) 行政改革に関連をいたしまして,その内容と進捗状況,あるいは終了するのはいつごろかということでございます。 このたびの行政改革は,平成8年度から10年度までの3年間を基本の計画年度といたしております。またその内容とその進捗状況につきましては,昨日の公明,山田議員の代表質問でお答えしたとおりでございますけれども,行政改革は一過性のものではなく継続的な取り組みが肝要であるとの認識のもとで,計画期間の終了後も,新たな行政課題への対応等を含めた取り組みを引き続き行っていく必要があるというふうに考えておるところであります。 以上でございます。 ◎財政局長(井上宜也君) 当初予算に関連いたしまして,何点か御質問ございましたので,義務的経費の今後の見通し,それから公債費比率の見込み,それから基金の残高,それから補助金,負担金についてでございます。 まず,義務的経費の構成比につきましてでございますけども,普通会計ベースで,平成7年度決算では42.3%,平成8年度当初予算では42.1%,平成9年度当初予算では44.7%となっております。今後,厳しい財政状況が続けば,義務的経費の構成比は増加傾向を示すことも考えられるところでございます。 また,平成9年度末と平成14年度末の公債費負担比率につきましては,平成9年度末15.3%,平成14年度末も15.3%になるものと考えております。 基金でございますけども,財政調整,市債調整及び公共施設等整備基金,平成9年度末現在高でございますけども,当初予算段階で財政調整基金が48億9,500万円余,市債調整基金が5億3,600万円余,公共施設等整備基金が22億8,000万円余を見込んでおるとこでございます。 次に,補助金,負担金等の項目別件数とその支出額でございますけども,平成9年度一般会計当初予算ベースで,負担金588件,額にしまして60億4,027万6,000円,補助金278件,72億719万4,000円,交付金6件,33億8,096万5,000円,委託料33件,203億9,574万7,000円,合計で905件,370億2,418万2,000円となっております。 次に,国体を初めとします大型プロジェクトへの対応について,御答弁申し上げます。 現在,県と事業主体,役割分担などについては協議中であります国体施設の整備やカネボウ跡地整備,県が主体的に事業を検討しております築庭300年関連,さらに総合支所の整備などにつきましては,事業計画がいまだ十分詰まっていない等のため,具体的な支出額等を申し上げる段階にはなっておりません。 また,築城400年関連事業につきましては,総合歴史博物館構想がございますけども,まだ現在さまざまな角度からの検討段階でございます。したがいまして,事業費は未定でございます。 また,駅周辺整備につきましては,駅前広場の整備,駅元町地区市街地再開発,駅南地下道の整備などで,総事業費を262億円と見込んでおるとこでございます。 防災対策につきましては,平成9年度で本庁舎,西大寺支所庁舎及び消防署の耐震診断を行うこととしております。 また,西部公園整備につきましては,総事業費370億円で,平成8年度におきまして用地を取得しまして,現在は競技場にかかります実施設計を行っている段階でございます。 また,平成9年度からは東部クリーンセンターの建設に取りかかることにしておりまして,事業費は約4カ年で289億円を見込んでいるとこでございます。 また,リバーフロント整備につきましては,平成9年度は東西中島町地区の整備計画を行うこととしておりまして,ベイエリア整備についても六番川水の公園整備,郡公園整備や犬島学園跡地整備などを15億7,500万円余で進める計画としているとこでございます。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(角田誠君) 高齢化対策のお尋ねの中で,まず福祉事務所別の高齢者人口と人口比率はどうなっているのかというお尋ねでございます。 平成8年12月末現在の住民基本台帳によりますと,中央福祉事務所管内においては,高齢者数3万8,598人,管内の人口28万5,977人で,高齢化率13.50%,北福祉事務所管内においては,高齢者数1万9,557人,管内の人口11万2,098人で,高齢化率17.45%,東福祉事務所管内においては高齢者数1万8,146人,管内の人口13万1,620人で,高齢化率13.79%,西大寺福祉事務所管内においては高齢者数1万2,758人,管内の人口8万474人で高齢化率15.85%となっております。 次に,会陽の里(新富崎園)のデイサービスについては,夏ごろから運営とのことだがというお尋ねでございます。 デイサービス運営事業においては,利用者が虚弱高齢者等であることから,市町村がリフトバス等を購入して,実施施設に配置し,送迎サービスを実施することが必須となっております。リフトバス等の購入費は,デイサービス事業を開始する年度において国庫補助対象とされており,事業開始年度に発注する必要がありますが,リフトバスは車いす等を搭載する必要から,特殊な改造を要するため,発注から納車までに最低約4カ月を要するのが現状でございます。 これらの事情から,デイサービス事業については,養護老人ホーム部門よりおくれて開始することとしているところでございます。 以上でございます。 ◎環境事業局長(有森恭江君) 新産業ゾーンにかかわることで,東部クリーンセンターの煙突を中心とした展望台についてのお尋ねでございます。 東部クリーンセンターの建設に当たっては,煙突の高さは100メートルを予定いたしておりまして,その上層部に展望台を設けて,360度展望ができるようにしたいと,ただいま検討をしているところでございます。 ◎経済局長(山本宏君) 市内農地の有効利用による農業経営の安定についての御質問でございます。 本市では,恵まれた自然条件の中,各地で多様な農業が展開されております。 これらの生産振興を図るため,ふるさと特産物育成対策事業や新生産調整対策推進事業を活用し,桃,ブドウなどの果樹栽培では,老朽木からウイルスフリーなどの優良苗への改植,自動梱包機などの導入,またナス,黄ニラなどの野菜栽培では,フォークリフトや種まき機,菊などの花卉栽培については防除機や保冷庫の設置などの事業に取り組んでおります。 また,ミズナ,コマツナなどの有機無農薬野菜の生産振興策といたしましては,保冷庫,かん水施設等の導入を行っております。 今後とも,こうした事業を積極的に取り入れ,転作水田や耕作放棄地の活用も図ってまいりたいと考えております。 ◎都市整備局長(小塚雅史君) 岡山市公園協会に対します一連のお尋ねにお答えをいたします。 まず,5,200万円の支出の理由についてのお尋ねでございます。 岡山市におきましては,ゆとりと潤いのある緑あふれる都市づくりを目標といたしまして,基盤となる緑を守ること,緑の拠点をつくること,身近な緑をふやすこと,みんなで緑を育てる,この4項目を基本方針といたしまして,岡山市と財団法人岡山市公園協会が連携をいたしまして,公共公益施設,あるいは民有地の緑化に取り組んでいるところでございます。 この基本方針を実現するために,ワークショップ方式,あるいはパートナー方式による公園緑地の整備事業あるいは大規模店舗等駐車場や接道部の緑化,それに未利用地の暫定緑化,生垣助成制度の充実等による民有地の緑化事業,さらに保存樹や緑地協定制度の積極的な展開,あるいは公園愛護委員会等,官民協力による緑を育てる仕組みづくりの拡大等に対して,より官民の連携の必要性がますます高まる中,その仲立ちの役割を果たす協会との連携をより密にする目的により出資するものです。 一方,出資割合が高まることによりまして,当協会に対します地方自治法上の調査,監督をするための権限を有することとなります。 次に,平成8年6月1日,理事長の交替した理由,それから常務理事に関するお尋ね,それから理事の定員に関するお尋ねでございます。一括して,御答弁を申し上げます。 平成8年5月28日付で,財団法人岡山市公園協会理事長から,一身上の都合によりまして,同年5月31日をもって理事長の職を辞任したい旨の理事長辞任届が同協会理事会に提出されまして,5月28日において開催されました平成8年度第1回理事会におきまして,同協会寄附行為第15条第3項に基づきまして,当協会の理事であります都市整備局長が,全員の同意により理事長に互選をされました。 なお,新理事長は,都市整備局長と兼務であり,同協会の事務の適切な執行を目的といたしまして,同じく同協会寄附行為第15条第4項に基づき,理事長を補佐するため常務理事を指名したところでございます。 また,理事の定員は,同じく15条第1項第4号によりまして,8名から12名となっておりますけれども,今のところ増員は考えていないと聞いております。 次に,積立金に対するお尋ねで,将来の目標に関する御質問でございます。 公益法人は,基本財産の運用益を基本に運営されるものでございまして,基本財産は協会が一定の事業を営むための財政的な基盤となっております。この運用益を得るための預金金利が,御案内のとおり最近非常に低利率というような状況が続いておりまして,平成6年度から主務官庁であります岡山県より,このような状況に対応するため,基本財産につきましては1億円以上が望ましいという指導を受けているところでございます。 次に,設計工事発注,あるいは入札等の手順に関するお尋ねでございます。 一般的な設計工事発注,入札等の手続につきましては,それぞれ担当課において工事施行の決裁後,契約担当課に入札を依頼し,契約担当課は所定の手続後,指名業者を選定し,入札を行い,その後,いわゆる落札業者の決定後,契約の締結という流れで行っているところでございます。 当協会につきましても,ほぼこれに準じたもので行っていると聞いておりますが,いずれにいたしましても同協会のより一層の適切な事務の執行が図られるよう,求めてまいりたいと考えております。 次に,協会の職員数が適当であるか,現員が適当かというお尋ねでございます。 当協会の職員につきましては,御質問のとおり同協会の固有職員,いわゆるプロパーでございます。それから,市役所OB,嘱託,臨時職員で構成されておりますけれども,烏城公園の駐車場,あるいは浦安総合文化体育館,また山田グリーンパークの3カ所につきましては,開園が長時間にわたる,また休日も開園しているなど,変則勤務であるために,勤務時間が厳しくなっているとこでございますけれども,現在のところ現有の職員数で対応できると聞いているところでございます。 次に,事業内容の8項目について,見直すつもりはないかというお尋ねでございます。 先ほどお答えいたしましたような事務事業の充実を図る必要があるため,同協会の寄附行為の第4条によります御指摘の事業内容の見直しにつきましても,視野に入れていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◎参与(中村清司君) 岡山ライセンス大学の建設についてのお尋ねでございますが,岡山市の活性化の一つの施策として,御提案の岡山ライセンス大学につきましてはユニークな御発想でありますが,現実に可能であれば,全国から岡山に来れば,自分が取得したいいろいろな資格が取得できるという意味で有意義なものであります。それによって,また人の交流,ものの交流も盛んになると思われます。 しかし,さまざまな分野の資格の中には,特定の大学,学部や関係省庁,所定の養成校でのカリキュラムの修了,教員の教育実習のほか,実務経験が受験資格に必要なものもありまして,物理的にも,それから法制度的にも難しいのが現状でございます。 岡山ライセンス大学は,御提案として承っておきたいと思います。 ◎参与(金木章君) 防災対策について,一連のお尋ねにお答えをいたします。 まず,大原断層の調査を岡山市はどう受けとめているかということでございます。 このたび岡山県が大原断層を調査されました目的は,いつの時期に断層に変化が生じているかを確認するための調査で,その結果,約1,000年程度前の地層において断層が活動したことが確認されたとお聞きしております。 なお,岡山市といたしましても,今回の地域防災計画の見直しに際し,影響が出るであろうとする3つの震源に,大原断層も考慮しております。想定マグニチュードは7.4の規模で,震度は5の強が発生する地域があるものと考えております。 次に,旭川,吉井川にかかる各橋梁は震度幾らに耐えられるかという御質問でございます。 震度と耐久力の関係につきましては,地震波の波形の周期及び地質条件に左右され,必ずしも気象庁の震度階で地震の破壊力はあらわせないため,幾らの震度に耐えられるかの御質問については,答弁することは適当でないと考えております。 しかし,橋の構造基準につきましては,安全性を向上させるための見直しが逐次行われてきており,さきの阪神・淡路大震災を契機として,全国的に橋梁の耐震診断が重要橋から順次進められているところであります。 そこで,岡山市が管理している重要橋梁の相生橋,桜橋については,平成7,8年で調査を実施し,補強が必要であるという結果に基づき,相生橋については平成9,10年度の2カ年で,また桜橋については早期に対応を講じるよう進めてまいります。 また,国及び県の管理する多くの橋梁につきましても,当面の対策は完了するとともに,全国的に行われる道路防災総点検の中で,順次調査を行い,状況を把握すると聞いております。 次に,西大寺砂川水系に大型の調整池建設をというお尋ねでございます。 河川のはんらんを防止するために行われる河川改修計画に際しましては,隣接土地利用状況を十分考慮し,1,河川を変更せず,調整池をもって被害の拡大を防止する方法,2,河川断面を拡張し,被害の拡大を防止する方法,この2つの方法がありますが,砂川につきましては,国及び県事業として実施中であり,その手法は河川断面の拡張計画をもって行っております。 次に,雄神小学校グラウンドのかさ上げについてというお尋ねでございます。 岡山市地域防災計画において,避難所の指定は,市立の小・中学校体育館としておりますが,災害の種別,規模及び形態によっては,必ずしも小・中学校の体育館が避難所として適当でない場合も考えられます。したがって,避難所の開設に際しましては,災害の種別等を考慮した上で開設いたします。 なお,御質問のグラウンドのかさ上げにつきましては,教育委員会と協議をしてまいります。 以上でございます。 ◎消防局長(太田力男君) 消防ヘリコプターの活用について,お答えいたします。 消防ヘリコプターの運航は,法定点検期間及び修理期間を除き,日曜,祝日を含め,日の出から日没までの有視界飛行方式による運航としております。 夜間の運航につきましては,飛行することはできますが,飛行経路の状況,気象状態等を熟知していない限り,極めて危険であります。さらに,岡南飛行場の夜間管理,飛行先の着陸場の照明施設及び騒音等の問題で,非常に制限されます。 人員につきましては,現在8名で運航を予定しておりますが,24時間体制にいたしますと20名の要員が必要となってまいります。 次に,消防団のあり方について,お答えいたします。 岡山市消防団活性化検討委員会は,消防団員の高齢化,サラリーマン化,団員の減少等が年々進行しており,今後の消防団活動が憂慮されるため,団員の意見を広く求め,消防団活動の活性化を図っていくことを目的として設置をいたしました。 平成5年には定年制を導入し,若返りを図りましたが,市中心部の人口の減少及び農村部の過疎化等の社会的状況の変化もあり,分団の統廃合も含め,組織の再編成等が必要であると考えております。 以上でございます。 ◎教育長(戸村彰孝君) 串田議員の市民クラブ代表質問にお答えいたします。 まず,図書館の建設でございますが,西大寺図書館の建てかえにつきましては,長い間懸案事項が進まず,大変御心配をおかけしております。 先ほど市長からも答弁がありましたように,平成9年度にカネボウ跡地全体の利用構想を検討されることになっておりますので,図書館につきましても,あわせて検討させていただきたいと考えております。 次は,城東台地区の中学校の建設についての質問にお答えいたします。 現在,御承知のように城東台地区への小学校新設は,浮田小学校の分離,新設校といたしまして,鋭意建設の準備を進めておるところであります。 中学校につきましては,上道中学校,旭東中学校では,まだ余裕がございますので,新設することは検討いたしておりません。 次は,コンピューターの教育につきまして,御質問にお答えいたします。 本市の調査では,教育用コンピューターを活用し,指導できる教師は,平成8年度で,小学校の先生のうち10%,中学校では14%でありまして,文部省の全国調査よりも平均値が低く,指導層が薄いということが判明いたしました。 そこで,今後も指導力を強化するために努力したいと思いますが,御提言の外部委託の有効性につきましても研究をさせていただきたいと思います。 次は,高齢者の生涯学習意欲の問題につきましての御質問にお答えいたします。 市民のさまざまな学習意欲にこたえるため,社会教育施設の整備を進めておりますが,公民館を初め,多くの施設で活動の場を提供したり,さまざまな講座を開いております。 とりわけ公民館では,高齢者学習促進活動というのを重点の講座の一つに位置づけておりまして,高齢者の方々のニーズにこたえた学習機会の提供に努めておるところであります。 今後とも施設の整備,学習機会の拡充に努め,市民の多様な学習活動を支援してまいる所存であります。 最後に,新産業ゾーンにプールをつくる場合は,夏季国体の主会場にしてはどうかという御質問でございますが,国体の競技種目につきましては,公明を代表しての山田勇議員の御質問にお答えしましたとおり,現在の市有施設,あるいは民間の施設も含めて,現在あります施設,または計画がはっきりしております施設で,競技可能な種目について,県へ報告をしておるところであります。 新産業ゾーンには,焼却場の余熱を利用した温水プールの設計計画が組み込まれておりますが,御提言のように,これを夏季国体の水泳競技場として整備することは考えておりません。 以上でございます。     〔32番串田務君登壇〕 ◆32番(串田務君) どうも御答弁ありがとうございました。 一点だけ,要望しておきたいと思いますので,農業問題でございますが,私もいろいろと調査をいたしましたが,先ほど申しましたように,非常によそから買いつける量が多いわけでございます。減反とか,いろいろと問題になっておるわけでございますが,ぜひともいろいろな面で,もう少し農業の関係につきまして,岡山市といたしましても真剣に取り組んでですね,やはり自給率を上げていくということで,ひとつぜひともよろしくお願いしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 どうもありがとうございました。 ○議長(花岡薫君) 以上で代表質問は終わりました。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は3月10日午前10時に開き,個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時33分散会...