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03月10日-09号

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  1. 岡山市議会 1988-03-10
    03月10日-09号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
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    昭和63年 2月定例会    昭和63年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       3月10日(木)午前10時開議第1 甲第4号議案~甲第69号議案第2 甲第70号議案 昭和62年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について 甲第71号議案 昭和62年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第5号)について 甲第72号議案 昭和62年度岡山市水洗便所普及費特別会計補正予算(第2号)について 甲第73号議案 昭和62年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第3号)について 甲第74号議案 昭和62年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第75号議案 昭和62年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計補正予算(第4号)について 甲第76号議案 昭和62年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計補正予算(第4号)について 甲第77号議案 昭和62年度岡山市農業共済事業費特別会計補正予算(第3号)について 甲第78号議案 昭和62年度岡山市地域し尿処理費特別会計補正予算(第1号)について 甲第79号議案 昭和62年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計補正予算(第3号)について 甲第80号議案 昭和62年度岡山市葬祭事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第81号議案 昭和62年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第4号)について 甲第82号議案 昭和62年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第83号議案 昭和62年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第84号議案 昭和62年度岡山市土地区画整理事業清算金特別会計補正予算(第1号)について 甲第85号議案 昭和62年度岡山市病院事業会計補正予算(第3号)について 甲第86号議案 昭和62年度岡山市水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第87号議案 昭和62年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第88号議案 岡山市税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第4号議案~甲第69号議案(質疑・付託) 日程第2 甲第70号議案~甲第88号議案(上程・説明・付託)    ──────〇──────出席議員(53人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        25番  宮 川 日 吉君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        41番  根 石 昌 平君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(0人-欠員1)    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  森 本 隆 也君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西 大 寺支所長  浅 野 幸 雄君   参     与  有 本   正君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  徳 田 昌 弘君   参     与  井 本   勇君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  清 水 克 己君  教 育 委 員 会   委  員  長  辻   吉之祐君   委     員  赤 枝 郁 郎君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  岡   八 夫君   委     員  服 部 忠 文君   事 務 局 長  森 末   京君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  奥 山 歳 行君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   議 事 課 長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  二 宮 善 政君   議 事 課 主 幹  植 野 耕 次君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時27分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労でございます。 これより2月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は47名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に福原君,高木君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ──────〇────── △日程第1 甲第4号議案~甲第69号議案    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は甲第4号議案昭和63年度岡山市一般会計予算について以下66件の議案についてであります。 これを一括上程して質疑を行います。 それでは,順序に従いまして福原君。   〔32番福原弘子君登壇,拍手〕 ◆32番(福原弘子君) 皆さんおはようございます。 さわやかな朝のトップバッターを承りましたので,質問もさわやかにいたします。簡潔に御質問いたしますので,当局におかれましても明快な御答弁をよろしくお願いいたします。 最初に,女性問題につきましては,婦人行動計画策定予算がつきまして,64年度をめどに策定されることになりましたので,今後の推移を見守ってまいりたいと思います。 また,体制の強化につきましては,昨年私が強く要望いたしましたとおりに,助役をトップとして局長会議ということで体制を組んでいただきましたので大変うれしく思っております。 今議会も多くの議員がこの婦人問題,女性問題の推進を取り上げていただきまして,岡山市も立派な行動計画ができるのではないかと心強く思っている次第でございます。 ただ1点,女性センターにつきまして皆様から触れておられませんので申し上げておきますが,御答弁は結構です。 これは,総合福祉センターの用地が決定いたしましたが,女性センターの併設ということで考えていただいた経緯もございましたが,その後リーディングプロジェクトに採択されたこともありまして,福祉の拠点という形で建設されていくと思います。いずれにいたしましても,この女性センターにつきましては,婦人行動計画策定の経緯の中で改めて論議をしてまいりたいし,また,当然必要な施設でございますので,そのときに譲りたいと思います。そのことだけ1点申し上げておきます。 それから,通告の中で,資源ごみ回収奨励金制度につきましては,昨日の寺田議員の御質問で具体的に明らかにされましたので,質問を取り下げたいと思います。 まず最初に,審議会の委員の選出方法についての質問を申し上げます。 御案内のとおり,地方自治法に基づく9つの附属機関と,条例,規則,要綱,告示等によって設置されております審議会等は約60前後,61年のデータで56ございます。いわゆる審議会,協議会,委員会,懇話会と言われるものにつきまして,その委員は現況では学識経験者各種関係団体代表,時に議員等で構成をされております。自治法の第202条の3第1項に,「執行機関附属機関は,法律若しくはこれに基く政令又は条例の定めるところにより,その担任する事項について調停,審査,審議又は調査を行う機関とする」とうたわれておりますとおり,その委員の職務は行政執行上,重大な役目を負っているわけであります。しかし,これまで多くの先輩の議員が指摘をされておりますとおり,この委員の選出につきましては非常におざなりであると言わざるを得ない状況にあります。まず何よりも同一人物が幾つもの委員を兼ねております。また,団体の代表という点でも,その団体の中で最もその担任事項に適する人を委員にするのではなく,ただ団体の長ということで委嘱をしている面もございます。また,住民代表という点では,連合町内会連合婦人会をもってよしとしているのが現状であります。非常にお役所的と言わざるを得ません。57万市民の福祉と本市の誤りなき発展のために,当局はこの現状を改善すべきだと考えます。 そこで,御質問いたしますが,こうした現状,現況は,これらの審議会等がそれぞれ関係局部にわたっているために重複をチェックできないことがあるとも思われますので,その対策も含め何らかの一定の委員の選出基準をつくるべきだと考えますが,当局の御所見をお聞かせください。 質問のその2は,幅広い層から文字どおり市民の代表を選出できるよう,日ごろから各種モニターをたくさんお願いをしておいてその中の代表を出すとか,委員会の性格によりましてはいきなり一般市民全般に公募を呼びるかけるなど,思い切った制度を導入したらどうかと御提案いたします。当局のお考えをお聞かせください。 次に,都市景観の美しいまちづくりについてお伺いをいたします。 ポスト瀬戸大橋ということで,今本市では観光対策がクローズアップされております。観光地の整備,創設も非常に大切ではありますが,美しい都市景観は何よりの観光資源であることも忘れてはならないと思います。再び来てみたくなる町,都市の魅力の一つは,景観,特に調和の美しさにあることは論をまちません。そこでお伺いいたしますが,調和のとれた美しい岡山のまちづくりという点で,本市はどのような取り組みをされておりますか。 次に,文化シンボルゾーンと言われておりますことについて具体的にお尋ねをいたしますが,質問のその1は,文化シンボルゾーンというのはどういう町でどのような景観をつくろうとしているのでしょうか。文化施設が多くあるから文化シンボルゾーンなのかよくわからないところがありますので,内容について詳しくお聞かせください。 質問のその2は,なぜこのようなことをお尋ねするかということにもかかわりますが,御存じのようにこの地域に県立美術館が建設をされました。非常に大きな建造物ですから,この建設によってその地域,そのゾーンの顔が決まってしまったと言っても過言ではないと思います。西川緑道公園ができますと,その風景に優しく寄り添うようにマッチした店舗などがぼつぼつと見え始めましたように,この文化シンボルゾーンについてもやがてこうした大きな県美術館等を中心に町がつくられていくことになると思います。そこで県立美術館についての評価がどうあれ,その地域に決定的なインパクトを与える建物であり,しかも公立施設ですから,初めにそのイメージに合う設計をされるよう県へ申し入れをしたのかどうか,今後のために伺っておきたいと思います。 質問のその3は,今後表町再開発ビル芸術音楽ホールが建設されますし,その少し南の先には日銀の跡地を県が購入の方向で検討中とも伺っております。いずれ何かの公共施設が建設されることになりましょう。このように考えてまいりますと,用地所有者が市とか県とか国とかいう場合に,しっかり事前に協議をする必要があると思います。民間への指導,誘導も当然大切ではありますが,まず率先して市,県等が実行しなければ絵そら事に終わってしまいます。制度として協議機関はあるのかどうかも含め,当局の御所見をお伺いいたします。 次は公民館の運営についてお伺いをいたします。 昭和21年に公民館運動の母体としてスタートしました戦後の社会教育は,学校教育の延長線上にあり,主に農村青少年の教育の向上と女性の生活改善改良運動を中心に進んできたと言われております。その後,高度成長以後の農村の過疎化や都市化による地域社会の変化によって社会教育のあり方が問われるようになってまいりました。61年4月には,臨教審第2次答申で核家族化兄弟姉妹の減少,男女雇用機会均等法による職場進出が進行する社会での教育のあり方等が論議をされ,世代間の断絶を解消することと,子育て経験のあるシルバー世代と若い母親の交流によって地域社会が活性化すれば育児にも効果があるのでは,などなどの意見によって,新井戸端会議事業費が62年度文部省予算にも計上されたところであります。 そうした一方で,また市民意識が広がり市民の目指す方向も多様化する中で,社会教育は官によって教え育てられる関係から,自分たちの間で学んでいく自立への願望があるとして,井戸端会議に限らず,料理,手芸,コーラスといった趣味や教養のカルチャーセンター化している公民館活動は再検討して,市民管理市民運営地域センターに切りかえた方がよいという考え方なども出始めております。 ことしの7月には省内には生涯教育局が設置される予定もあり,今公民館の活動や社会教育行政はいずれにいたしましても新しい局面を迎えようとしております。 ともかく,戦後40数年よくも悪くも社会の情勢が大きく変化してきた中にありまして,公民館の運営,活動だけが旧態依然としているわけにはまいらないときが来ているようであります。 そこでお尋ねをいたします。 質問のその1は,今本市においての公民館の運営の基本的な方針はどのように考えられておりますか,お伺いをいたします。特に職員の資格とか身分,配置数などがどのようになっているのかをお知らせいただきたいと思います。 現在,本市では館長に退職された校長が二,三年当たっているように思われますが,地域に根差した活発な活動のためにこれでよいのかどうか。もっと若い時期からじっくり取り組まなければ地域の実態もつかめないのではないかと思いますので,そのあたりの御所見も含めてお願いをいたします。 質問のその2は,中央公民館は,中央公民館としての機能のほかに,その周辺3キロメートル以内の地域,6中学校区と聞いておりますが,その地区公民館の機能を包括しているとのことでありますが,現況としては中央公民館の機能しか果たしていないのではないかと思われるわけであります。地区公民館の活動としてどのような運営上の配慮がなされておりますか,現況とあわせてお伺いをいたします。 質問のその3は,幼児,子供連れの利用についてはどのようになっておりますか。一部の館では館長が快い顔をしないということなども聞いておりますが,御所見をお聞かせください。 質問のその4は,幼児を持った若い女性の利用のため,講座に託児室を設置できないかをお伺いいたします。 質問その5は,館長や職員のため年5回研修が行われると聞いておりますが,この科目の中に女性問題が含まれておりますかどうかをお伺いいたします。いないとすれば問題だと思いますので,今後は入れていただきたいと思います。教育長の御所見をお伺いいたします。 最後の質問は,学校のブロック塀を生け垣にということでお伺いをいたします。 緑の多い町がどんなに美しく,住むに快い町をつくるかについて今さら多くを語る必要はないと思います。公共施設の塀をブロックから生け垣にかえると,特に都市中心部は随分緑化が進み,景観が一段と美しくなりますので推進すべきだと考え,この席でも要望しているところであります。 きょうは,中でも学校について特に申し上げてみたいと思います。 学校のブロック塀を生け垣にと申し上げましても,これは一度にはできませんし,さまざまな問題もございます。そこでまずブロック塀を取り除き,フェンス化が進められているわけです。どうしても周囲の状況等でブロック塀でなければならないところもございましょうが,可能なところからフェンスになっているようですが,現在本市の状況はどこまで進んでおりましょうか。 すなわち,フェンスになっている学校と,計画はしているが未実行の学校,フェンス化できない学校等を教えてください。塀の長さで示してくださっても結構です。 次に,フェンスにした後,塀の外側か内側,すなわち校庭用に塀に沿って緑を植栽すれば,生け垣だと外から侵入者が入るとか生徒がどこからでも出入りするようになるなどの問題が解消されまして緑化が進むわけであります。 この緑の植栽ということで,特に教育上の面から申し上げます。 まず,一度に業者によって完成させるのではなく,生徒の手づくりによってはどうかと思います。今,学校では自然を愛し,動植物に心を寄せ,知育だけではなく心の豊かさを育てるためさまざまな取り組み,努力がなされているところでもあります。したがいまして,例えばゆとりの時間,もしくは奉仕活動等に取り込むなど,教育活動の一環に組み入れて生け垣化を実践されてはどうかと御提案申し上げる次第であります。 子供たちが植物を植え,育てる体験をしながら,自分の学校の後々まで残る施設をみずからの手でつくるということの意義は大きいと思います。自分たちのつくった学校という思い出とともに愛校心が育ちます。また,自然に親しむきっかけをつくることができますし,短い期間では完成いたしませんので,全校生徒がかかわり,また先生と生徒の触れ合い,上級生と下級生の心の交流にもなります。また,小学校であれば1年生から6年生まで長期間にわたり継続してじっくり植物を育てるという生きた教材にかかわることができます。子供の数が少なくなり,家庭の電化が進む等の状況の中で,今子供たちは体を動かして親子で物をつくったり労働するという体験に乏しくなっている時代ですから,先生と生徒,児童と,また時には地域のお年寄りで経験のある人を招いて教えてもらいながら一緒に作業をするなどもよいのではないでしょうか。ほかのことでは学べない多くのことを体験するよい場,生きた教材となることを重ねて強調したいと思います。学校の取り組み,工夫次第で活用すれば教育の場が幾らでも広がる事業だと思います。最初は大変面倒なことと思われるかもしれませんが,ひとつ実践をしてみていただきたいと思います。教育長の御所見をお伺いいたします。 以上で私の質問を終わらせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 福原議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 まず,都市景観の美しいまちづくりについてでございますが,美しい都市景観についての関心は,ここ10年余りの間に大きな高まりを見せておるわけであります。特に最近の景観についての考え方は,機能性や利便性のみを追求した高度経済成長期の反省から生まれた人間性回復のための都市景観の改善という従来の認識に加え,新たに心のゆとりから発想される景観づくりへと変わっております。さらに,調和のとれた美しい景観が観光資源となるなど,都市の発展を目指す施策の一つとして位置づけられているようになってきておりますことは御案内のとおりでございます。 これらの流れを踏まえまして自然と歴史と地形を生かした岡山らしい都市景観をつくるためには,自然及び歴史的景観の保全と活用,先ほどお話にございました文化的シンボルゾーンづくり,都市再開発によります都市のリフレッシュ,それから西川緑道公園,あるいはまた桃太郎大通りを中心とした緑のプロムナードづくり,ゆとりと潤いのある道路空間づくり,美しいまちづくりを考えた優秀建築物の表彰など,いろんなことにつきまして行政の広い分野にわたりまして総合的に文化的視点に立った都市づくりに取り組んでいるところでございます。 次に,文化的シンボルゾーンでございますが,岡山市の現在の中心市街地の形成は岡山城の築城とこれに伴う城下町の建設に始まりました。文化的シンボルゾーンは,この旧城下町地区を歴史の都心と考えまして整備をし,文化都市岡山の核にしようとするものであります。この地区は岡山城に代表される城下町の歴史的雰囲気と史跡やオリエント美術館を初め数多くの文化施設,さらに後楽園,旭川等の自然が混然一体となって構成されておりまして,個性と魅力ある文化的都市づくりを進める上で条件を備えておると思うわけであります。 この文化的シンボルゾーンにおいて歴史的資産の継承と活用,新しい文化施設の集積,調和のとれた都市景観の創出と機能の充実等を図りまして,このゾーンを市民の心のふるさととして,また幅広い文化活動の拠点として整備をし,文化都市岡山の核としてふさわしい景観を持つ地域にしようという考え方でございます。よろしくお願いいたします。 その他につきましては担当からお答えいたします。 ◎総務局長(三宅襄君) 審議会等委員選出方法についての御質問に答弁をさしていただきます。 各種審議会等の委員の選出に当たりましては,おのおのの審議会等設置目的にふさわしい方々を選出をするように努力をしているとこでございます。特に関係団体から選出するに当たりましては,団体の代表者ということにはとらわれず,審議会等設置目的にふさわしい知識と経験を有し,活動できる方を推薦していただくよう団体へ要請をいたしてきております。 いずれにいたしましても,御質問のように審議会等は全庁にわたっておりまして,またその性格,内容も多岐にわたっておりますので,本市の各種審議会等の実態を十分に把握をいたしまして,他都市の状況もよく調査をいたし,選出基準など選出方法につきまして全庁的に検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 都市景観の美しいまちつくりについて市長答弁を補足して2点についてお答えをいたします。 まず,県立美術館はその地域のイメージを知ってから設計をされたのかと,こういうお尋ねでございます。 文化的シンボルゾーンとして整備する計画につきましては,市が県と協議をして作成されたものでございまして,県立美術館につきましても文化的シンボルゾーン内であることはもちろん御承知の上設計されたものであると,このように承っております。 それから次に,都市景観づくりのために市,県,国が事前に協議する場が必要であると思うがと,こういう御質問でございました。 県立美術館を初め公的,私的施設を問わず誘導指針を策定をいたしておりますところでは建築計画時点で,制度化はされておりませんけれども,関係機関との打ち合わせ協議を行っておるとこでございます。 御案内のとおり,公共施設は都市環境向上の重要な要素でもございますので,今後とも国,県が調和のある美しいまちづくりに御協力をいただきますよう市としても努力をしてまいりたいと,このように考えておるとこでございます。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず,公民館に関連しました一連のお尋ねでございますが,生涯学習の第一線である公民館はどのような基本的な方針で運営しているのか,また職員についてはどのような考え方で配置しているのかというお尋ねでございます。 生涯学習体系への移行が打ち出されまして,高齢化,情報化,国際化等の動きが急激に進む中で,社会教育法の精神に基づきまして生涯にわたって生きがいのある生活,地域に根差した自主的,創造的な文化活動の充実ということを目指して,生活文化の振興と心の触れ合う地域づくりに努めることを基本方針として運営に当たっております。 職員についてでございますが,地区館長は社会教育について理解と情熱のある方,地域を理解し住民に人望が得られる方をもって充てるように努めております。また,その他の職員といたしまして,昼間2名,夜間1名の嘱託職員として配置をいたしております。これら職員が公民館事業の実施に当たれるよう計画的に研修を重ね資質の向上に努めておるところでございます。 なお,館長は今のような選任の仕方でよいかというようなお尋ねもございましたが,先ほど申しましたように,社会教育に理解と情熱を持っておる者,また地域を理解し,人望が得られる人というようなことを考えた場合に,そういうことから考えたときに,現在の選任の仕方は比較的いいやり方ではないかというふうに考えております。 次は,中央公民館と6中学校区の地区公民館として機能させているというが,どのように配慮をしておるのかということでございますが,中央公民館の役割としましてはおおむね次のことがあるわけでございます。まず,市内全体の公民館に対する指導,調整に当たること。次に,全市的な事業,例えば市民大学講座などのようなものでございますが,そういうものの企画,実施に当たるということ。それから,現状では近隣の6中学校区をエリアとする地区公民館の機能を果たす。というようなことが大きな役割としてあるわけでございます。 お尋ねの6中学校区の広いエリアを対象とするのにどのような配慮をしているかということでございますが,広いエリアの方々のニーズを的確にとらえての講座設定は難しい面もありますけれども,他の地区館と同じようにエリア内の方を基本にして数多く自主講座を設定いたしておるわけでございます。また,どの地区館におきましてもそれぞれ特色のある講座もあるわけでございまして,これらはそれぞれエリアを超えて受講されている方も多くあるわけでございます。そこで講座設定に当たりましては公民館運営審議会の御意見を伺いながらよりよい講座を企画するよう努めておるということでございます。 次は,子供連れの者は利用できないのかというようなこと,また部屋があいておるときは託児室として講座室を使えないかというような趣旨のお尋ねでございますが,公民館は生涯学習の場でありますので,お子様をお持ちのお母さん方にも大いに利用していただきたいと思っております。また,あいている部屋を託児室として利用ということでございますが,このような取り組みをした例もございますので,利用者の間でよく御検討いただき,方法等を御相談しながら進めてまいりたいと考えますので,よろしくお願いを申し上げたいと思います。 それから,次は館長並びに職員の研修に女性問題を必ず加えるべきと思うがどうかということでございます。 公民館活動を推進する中で,職員が女性の地位の向上等女性問題についての学習をしていくことは大切なことでございまして,館長,職員の研修を計画的,系統的に進めていく中に女性問題もぜひ組み入れていきたいというふうに考えております。 最後は学校のブロック塀を生け垣にという御指摘でございます。 環境整備の一環といたしまして,学校の立地条件等も考慮しながら,従来のブロック塀を撤去いたしまして見通しのよいフェンスを設けまして,その内側または外側に低木を植樹いたしまして学校緑化を進めておるわけでございます。現在ブロック塀は約90%撤去しておるわけでございます。 なお,御指摘のように,このこと等も関連いたしました学校緑化の問題につきましては,そのことによる教育的な意義というようなことも御指摘のように大きいものがあると考えます。御趣旨を踏まえまして進めてまいりたいと思います。 以上でございます。   〔32番福原弘子君登壇,拍手〕 ◆32番(福原弘子君) 再質問さしていただきます。 まず,最初の審議会の問題ですが,検討いたしますということで,もちろん調査もしていただかないといけませんが,各都市におきましても実行されているところが多々ございますので,検討期間をどのくらいにしていただけるか,きちんと教えていただけたらありがたいと思います。 それから,2番目の景観問題ですけど,これは私が質問いたしました意図はですね……。文化シンボルゾーンが歴史的な中核地域になるようにとか,いろいろ市長が今おっしゃいまして,調和のとれた美しい町にするとか,この考え方でございますというふうにお答えになったわけです。この考え方等はわかるんですけれども,景観ですからね,それも建物が建っていきますので,一度建ったものをなかなか壊すわけにはいきませんし,大きな公共施設をつくることによって町の風景というのはできていくわけです。したがって,それを一つの,イメージというのは絵にはかけませんし非常に難しいものですから,例えばその担当者がかわってもきちんとそれが長い年月にわたって継承されていくように,一定の制度なりきちっとした機関をつくって具体的にしておかないといけないんじゃないかということが私の質問の趣旨なんですが,今の答弁ではその辺がちょっとよくわかりませんので,もう一度お願いしたいと思います。 企画室長の御答弁を聞きましても,「承っております」と,こういうふうに言われたわけですね。やはり県のものであっても国のものであっても,私は,岡山市の中に建っていくわけですから,民間を誘導するのとは違うと思うんですね。それが言いたいわけです。民間は建物面積からいっても非常に小さいわけですし,道路の舗装とか,歩道の整備とか,植栽をするとか,そういったことは後からできたり,また変えたりすることできるわけですが,その基本になる,公共施設をつくっていくときにきちんと,その一つのゾーンのイメージにきちっと合ったようなものが,将来にわたってつくられていくような制度,機関というものをきちっとつくっておかないと絵そらごとになるのではないかというのが私の質問の意図なのです。例えば,フランスなどにおきましては100年たってもちゃんとその景観が決められたとおりに保たれていってるという,そういうことに学んで申し上げたわけでございますので,もう一度お願いします。 それから,公民館の運営につきましてですけれども,最初に,冒頭に申し上げましたように,もっと自由にですね,社会状況の変化に合わせて自由に伸び伸びと活発に行われるようにしていかなければならないという点におきまして,ちょっと御答弁はなかったんですが,現在,館長を中心に,あとはちょっとこれ答弁がなかったんであれなんですけど,嘱託なんですね,違ったら次で御答弁ください。嘱託職員ということで,館長も嘱託,そして館長以外の嘱託職員というのは単なる事務職員という形で,女性が採用されているようです。そして,現実には館長は二,三年でかわるわけですから,1年目でやっとなれて,取り組もうかなと思うと次の年にはやめていくというふうな格好に現在なっているわけですね。そして,実際にはその女性の職員等が真剣に取り組んでいるわけですけれども,やはり運営の責任者として館長がおりますのでね,なかなか自由に,自分たちの自由な発想等計画いたしましても,館長さんの感覚によって左右されるわけですね。非常に今の現況を見ますと,実際には女性の社会教育という点で非常に公民館は利用が多いわけでございます。いい悪いは別といたしまして,女性が使っていることの方が比率としても多いと思うんですね。それが男性の館長によって左右されるという辺に非常に問題があるようにも聞いておりますので,その辺のところを教育委員会の方できちんと御指導いただきたいなということがございます。御所見を伺いたいと思います。 それから,学校の生け垣づくりにつきまして,植栽を教育活動の一環としてということについては,何かしてくださるようなしてくださらないようなちょっと御答弁がよくわかりませんでしたが,検討して実施していきたいという方向でお答えいただいたのかどうか再確認をお願いしたいと思います。 以上でございます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎総務局長(三宅襄君) 審議会等委員選出方法についての再度の御質問でございます。検討期間はいかほどかということでございますけれども,全庁的な協議も必要でございますので,鋭意取り組むということで御理解をいただきたいと思います。 ◎参与(井堀晃郎君) 都市景観づくりの上で公的施設の果たします役割というものは御指摘のとおり大変重要でございまして,将来にわたってこういうものがやはり大きく左右するわけでございまして,そういう観点から特に文化的シンボルゾーンの誘導指針等も踏まえまして,今後公的機関,いわゆる県,市,国など十分協議ができるように体制を検討してまいりたいと,このように考えております。これまでも十分連絡はしておりますけれども,今後も十分配慮してまいりたいと,このように考えております。 ◎教育長(奥山桂君) 再質問にお答えを申し上げます。 まず,公民館の運営についてでございますが,男性の館長が公民館の自由な運営のブレーキになっているのではないかというような御指摘でございますが,これはそういうことがあってはならないわけでございまして,御承知のように公民館には公民館運営審議会というのが,それぞれ運営委員会というのがございます。そういうところで,地域には今いろんな英知が散在しておるわけでありまして,そういう地域の英知も集まってこの公民館というのは運営されなければならないものでございます。そういうふうなものが館長のところでブレーキになるというようなことがあってはなりません。そういうふうなことの理解の広い深い方を委嘱したいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 それから,学校の緑化についての教育的配慮の問題でございますが,これは御承知のように学校でいろんなことをするときには,いろんな視点からの教育的な配慮ということは考えるわけでございますが,御指摘の趣旨も踏まえて,さらにそういうことを教育的な意義というものを踏まえて進めてまいりたいと思います。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして渡辺君。   〔48番渡辺慎一君登壇,拍手〕 ◆48番(渡辺慎一君) 今,私たち岡山市は文字どおり瀬戸内新時代を迎え,21世紀への挑躍台ともいうべき重要な春に到達いたしておると存じます。松本市長以下当局におかれましては懸命の御努力をされていることに敬意を表しつつ,通告に従い個人質疑をいたしたいと存じます。 それに先立ちまして,近く開催されます瀬戸大橋博にソビエトのアゼルバイジャン共和国が出展をされますことは御承知のとおりでございますが,先般3月5日から7日まで岡山へその代表者でございますハバーエフ・ナビ ハズリ・アレク・オグリさん,ちょっと難しい名前,アゼルバイジャン共和国の友好協議会の会長で,詩人で文人で有名なお方でございました。それともう一人は,ジュハバド・サデ ミルーナメド・シュハバド・オグリさんと,この人は腎臓外科のお医者さんでございまして,アゼルバイジャン国立医師資格向上大学学長ということでございます。私たち日ソ親善友好協会も歓迎のパーティーを開きましたが,お口をそろえて,「岡山市は初めて来たけれども大変美しくてきれいな町ですね」という高い評価を受けました。まずもって申し上げておきます。 さて,質問の第1は,新都市計画法の抜本的見直しと具体的な施策についてであります。 新都市計画法は,都市の健全な発展と秩序ある整備を図り,もって国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的として昭和43年第58国会で成立し,健康で文化的な都市生活と機能的な都市活動を確保するという都市計画の基本理念を達成するために,法第100号として公布されたものでございます。そして,都市計画を策定する場として,岡山県南都市計画区域が37市町村を対象に昭和45年に定められたことは御承知のとおりであります。 この都市計画法では,無秩序な市街化を防止し,計画的な市街化を図るため,既に市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域としての市街化区域と,農林漁業の振興及び自然環境の保全のため,市街化を抑制する区域としての市街化調整区域の2つが定められ,土地利用に厳しい制限が課せられていることも御承知のとおりでございます。 以来17年余り,静かにその成果を振り返るとき,果たして法の目的と理念のとおりに実態が進んでいるでありましょうか。答えは,残念ながらノーであると思います。当局の懸命な努力にもかかわらず,であります。それは,1つには都市サイドの公共投資のおくれ,2つには規制が強化されたための乱開発,ミニ開発の横行。そうして御案内の地価の高騰を招き,農林漁業は一部を除いて振興どころか,衰退の一途をたどっていることなどなどでも明らかではないでしょうか。 一方,無指定地域,例えば近隣の邑久郡邑久町,そうして牛窓町,長船町などはですね,逆に大型住宅団地が整然と立地し,ホテルやペンションが建設され,牛窓町には皆さん18ございます,ペンション。アイデアと目的を持って活性化しているのであります。ここに新都市計画法の抜本的見直しの議論と具体的緩和処置の必要性があろうと存ずる次第であります。 しかし,問題は,ここで私が幾ら論じても通じません。国,県レベルの問題でございますので,本日は当局の懸命な御判断にまつといたしまして,具体的な問題について御質問いたしたいと存じます。 その1つは,岡山市の東の玄関としての西大寺地区の活性化は,本議会でも山田勇議員が御質問のように,叫ばれまして既に久しいのでございます。西大寺地区の「あすを考える会」が誕生いたしましたことは既に御承知のとおりでございます。本市議会の都市整備調査特別委員会も先般西大寺JC代表と熱心な御懇談会をしていただきました。また,西大寺公民館では成人大学講座を開催し,活性化問題の議論を深めております。その中で出てまいります意見を申し上げ,当局の御所見をお伺いいたしたいと思います。 西大寺東南部の久々井,宝伝などの沿岸部につきましては,市街化調整区域として位置づけられ,都市的土地利用につきましては制限を受けており,地域活性化を図る上に大変苦慮しておると同時に,西大寺全体の活性化にも影響いたしておるところでございます。岡山市は昨年長期展望基礎調査をし,新時代への挑戦として公表されました。それによりますと,犬島を含む東部臨海地域は滞在型,体験型,交流型の臨海リゾート拠点を形成する,いわゆる備讃瀬戸コンベンションリゾート地区として位置づけがなされております。犬島につきましては,去る59年総合調査もなされ振興計画も策定されております。そこで久々井,宝伝の臨海リゾート計画の策定はどうお考えなのか。また,その時期,見通しについてお尋ねをいたしたいと存じます。 さて,質問の第2は,農政問題についてでございます。 山陽新聞を初め各紙の報道によりますと,総理府は去る2月21日付で食生活や農村の役割についての世論調査結果を発表いたされました。それによると,米を日本人の主食として最もふさわしいと評価している人が,9年前の調査から着実にふえ続け95%にも達したほか,米などの食糧は国内生産による自給を望む食料自給派が約7割を占め,輸入増を求める食糧輸入派は2割弱にとどまっている。農村に対しても米を増産し安定的な需給体制を確立してほしいとの意見が多い。米国などから米などの輸入自由化を迫られている中で,米を守れ,とする国民意識が高まっていることが明らかになったのは注目されると報道をされておるのでございます。 が,現実我が国農業は,係る国民世論を無視いたしまして,小川,貝原両議員の御質問でも明らかのように,打ち寄せる貿易自由化の波,そして水田農業確立対策事業,それに続く米需給均衡化緊急対策といよいよ厳しさを増してまいりました。 全国的にも62年4月ないし10月の農家経済調査によれば,農業所得は対前年度比3.1%減少したと報じられておるのであります。 そもそも水田農業確立対策事業,前期62年~64年はその要項第5の1により,ただし書きつきとはいえ,転作目標面積は77万ヘクタールとすると決定されていたのであります。それを減反転作達成率が全国103%であるにもかかわらず,なおかつ米が80万トンも余るというので,米需給均衡化対策などと称して,できもしない9つのタイプを示しまして,事実上減反強化を5万2,000ヘクタール押しつけてきたのでございます。我が岡山市では,水田農業分が3,340ヘクタール,そして新たなる需給均衡化分が1,199トン,243.2ヘクタール,合わせまして3,583.2ヘクタールの減反であります。我がクラブの華房議員の代表質問に経済局長がお答えになりまして,市及び管内農協及び生産者の懸命の努力にもかかわらず,需給均衡化分は割り当ての何と4%,2.5トンしか達成できないというのが実情であります。そこで結局,減反強化分の平均2.1%は既存の減反面積の上乗せとなり,市街化区域ではついに37.3%,調整区域では30.1%減反となってまいるのであります。昨年末から2月の末までに市の行政御当局も農協も,そして農業委員も生産者もこの問題のためにいかに努力し苦しんだことか,皆さんも御同感であろうと思うのであります。 農家組合の会議では,酒をつくって飲もうと,みそをつくろう,とうとう最後にはですね,番犬を飼いまして,五代将軍鋼吉よろしく,番犬をたくさん飼ってそれに飯を食わしたらどうかというような珍論まで出ましたが,結局名案らしいものがなくて今日に至っておるというのが現状であります。 その中でただ1つ,玄米スープがあります。これは玄米を──フライパンではだめであります。焙烙でいりまして,ばりばりっと花が咲きましたころに火をおろし,それを袋に詰めて1合に水1升,1対9の割合でですね,2時間とろ火で炊きますと大変よいスープができます。これは文句なく万病に効くということでございますから,市長以下御当局もぜひひとつお勧めいただきたい。私も愛用いたしておりますが,この程度の顔色でございます。(笑声)ただし,これが大量生産ができないというところにいま一つ悩みがある。ただし,その残ったかすは漬物に,みそやお塩を入れまして,一晩キュウリやナスや大根を入れとくとおいしい漬物ができます。それからまた,釣りの好きな人は,それをまきえの材料にいたしますと釣りが大変楽しいということで,捨てるものなし。大変よい玄米スープでございますからですね,ぜひ消費拡大に御利用願いたい。 というようなことでございますが,概して自民党農政食糧政策は猫の目農政と言われてきましたが,今日のこの施策はまるでだまし農政。なぜなればできもしないことをいかにもできるように説明して押しつけてくる。今までまじめに減反してきたが,幾らやっても食管法は底抜けになるばかり,というのが農民の怒りと嘆きの声であります。そして,これをやらねば補助事業に影響するぞ,とは,まるで悪大官そのものではありませんか。 そこでお尋ねをいたします。 岡山市の本年度米消費拡大用の需要量見込みによれば,タイプ5,7は取り組めるとなっていますが,ほかのタイプはどうか,御検討されたのか,来年度のこともございますので具体的に御説明願いたいと思います。 これに要する予算は,本年度予算案によりますと米消費拡大推進事業費150万円が計上されておりますが,これで足りるのか。 3番目,米需給均衡化分の配分は水田農業との達成,未達成によって配分されるべきと思うがどうか。また,国,県の配分要素は何なのか。 4番目,瀬戸内新時代をいよいよ迎えた今こそ,国の農政に振り回されないで真の岡山市農政をつくるべきときではないかと思うが,御所見をお伺いいたしたいと思います。 さて,農政問題の第2は,うまい米づくりと小売米のブレンド,混米についてであります。 うまい米をつくろう,量より質の時代へ,米作農家の意欲が変わって既に久しいのであります。しかるに,消費者の率直な声は,標準米はうまくない,しかし,それは安いから仕方がないとか,今まで自主流通米の一番高いのを買っていたけれど,親戚でもらった米が一番おいしかった,と言われるのであります。生産者は懸命に努力して,収量は少なくても消費拡大のためにうまい米をつくろうと言っておるのに,この現状。一体どういうことになっておるのか,だれしも抱く疑問であります。 ちなみに,62年産米の岡山市内生産の米の政府買い入れ米及び自主流通米の検査状況を調べてみますと,政府買い入れ米1,163万6,350キログラム中,1類アケボノ,朝日,ヤマビコの1等の占める割合は27%,2等の占める割合は35.4%,計62.4%であります。自主流通米は,1類で1等61%,2等で39%,3等はゼロであります。2類コシヒカリ,中生新千本,日本晴では,1等は実に58%,2等は42%で,3等はこれまたゼロであります。さすがに生産都市岡山の面目躍如たるものがありますが,なぜ消費者用小売り米がうまくないと言われるのでありましょうか。 それには大要2つの理由があります。その1つは,自主流通米の大半は県外へ出荷され,逆に県外産米が入ってくるからであります。61年の数字で見ますと,岩手,山形,石川,福井の各県から782トンの自主流通米が逆に入っております。政府米は,北海道,九州産米が実に1万2,594トンも入っておるのであります。 これは食管法によれば仕方がないといえばそうであるかもしれませんが,市産米のおいしい米を認識してもらおう,御飯をもう一杯食べてもらおうという運動を展開するという立場から,このような実情について市当局の御所見をお伺いいたしたいと思うのであります。 もう一つの理由は,米のブレンド,混米であります。最低コストでおいしいお米に改良する。これは米流通業界の長い夢であると言われております。有名銘柄米よりおいしいブレンド米,これは経営戦略だというのでございます。が,皆さんこれでよいのでありましょうか。仮にそれを100%容認するといたしましても,果たして市内で販売されている米がそのようにうまい米でありましょうか。 御承知のように消費小売り米には産地,産年,品種使用割合の表示が義務づけられておることは御承知のとおりであります。私は先日,市販の自主流通米,朝日,アケボノ,コシヒカリを100%使用しておるという,明記されておる62年産米と,標準米,そして農家生産分の純米,朝日,アケボノ,コシヒカリ,雄町など産地別に計11種類,これは議員の小川さん,鈴木さんにも大変お世話になりましたが,食味計によるコンピューター試験と,SB試薬による酵素食味試験と,水分含有量試験とを専門試験場で検査をしていただきました。その結果を総合いたしますと,一番おいしいのは朝日の岡山有機米7分づき,2番が同じく朝日有機米の精白米であります。3番以下ずっとございますが,ここで公表いたしますと,またクレームがついても困りますから,公表は避けさせていただきます。が,概して申し上げますと,市販自主流通米,銘柄米100%のお米が農家の生産をいたしておる米よりもおいしくないということが言えるのであります。もちろん米の食味は土壌や肥培管理,天候,そうして炊き方などに作用されますから,決定的なことは1回や2回の試験では申し上げられません。が,概してそうでございます。 また,米の食味と水分含有量とは深い関係がありますが,岡山の米は,純米,市販の物いずれも12.9から14.1のパーセントで水分含有量が非常に少ないことがわかりました。そこで,一番おいしい米は水分15%ということでございますが,そこで質問をいたします。 おいしい岡山の銘柄米を消費者に提供するための指導体制と方法はどうお考えになっておるのか。 2つ目には,時々科学的な検査もしてほしいと思うのでありますが,これは要望にとどめておきます。2番の質問は要望にとどめておきます。 そして3番目は,瀬戸大橋の観光客も大量に米飯を消費すると思われるのですが,おいしい岡山の米を提供する方法をお示しいただきたいと思います。 そうして4番目は,食品に限らず豊かさのために消費者の嗜好は本物志向でございます。主食である米こそ,グルメの時代とはいえ,本物,純米,銘柄米を食べようの運動を展開する必要があると思いますが,御当局の御意見をお伺いいたしたいと思います。 さて,農政問題の第3は,非補助融資土地改良事業など公共事業に対する受益者負担の軽減についてであります。 松本市長は,御就任以来生活環境整備に重点を置かれ,その予算も本年度は対前年度比25%増額され,また,老朽ため池改修及び農道舖装費などの受益者負担率は先年半額としていただきましたことに皆さん大変喜んでおる次第であります。 さて,質問のこの事業は,農業用排水路の改良改修,農道整備などなど近代化のために大変役立っていることは言うまでもありません。62年度12月現計予算では2億8,700万円でございましたが,本63年度当初予算案では3億686万円が予算化され喜んでおるところでございます。が,この事業は各土地改良区により施行されておりますので,ここで一律に論ずることはできませんが,受益者及び農家負担を必要としています。さきの質問,先般の両議員の御質問で明らかなように農家経済は大変厳しい状況に追いやられている実態であります。そこで,現行改良区負担分を市施行事業と同様扱いとするなどの方法で,受益者,農家負担を軽減することはできないか,御所見お伺いいたしたいと思います。 さて,質問の第3は,中小企業問題についてであります。 岡山市内の61年7月1日現在の民間企業は3万2,878事業所,25万9,546人の従業員であります。その大部分は中小企業と推定されます。それら中小企業は,下請単価を切り下げられるなど,円高不況の荒波をもろにかぶり苦しい経営を余儀なくされております。その上国の施策も常に大企業中心であり,中小企業対策予算は毎年減額されております。すなわち,62年度は54兆円の予算中わずかに2,052億円,63年度も一般会計,産業投融資会計含めても1,685億円余しか計上されておりません。かくも冷遇された中小企業対策費の中にあって,ようやく制度として法制化されました中小企業退職金共済の加入数は,62年7月現在,岡山市は2,243企業で,低率であります。特に小規模企業共済加入制度は各商工会議所及び商工会の扱い分しか確実に把握できていないのが実情であり,低率であると思います。また,中小企業倒産防止共済も低い加入率と推定されております。これら制度は,いずれも税法上の優遇措置や国の援助がある大変よい制度でございますので,今後推進のための対策を講じていただきたいと思います。御所信をお伺いをいたします。 なお,その前提といたしまして,加入状況の把握こそ指導の原点であると思うのでありますが,今後どう取り組むのかお伺いいたします。 また,我が国の産業界もアメリカ同様産業空洞化の時代に入ったと言われております。そこで中小企業融合化が進んでおります。我が党が中心になって働きかけ,新分野開拓臨時措置法案も上程され,初年度予算案が5億5,000万円も計上されておると聞いておりますが,本市としてこの制度に対してどう対応していくのか,御所見をお伺いいたしたいと思います。 さて,第4の質問は,華房議員が代表質問でも申し上げましたように,市公共工事からの暴力団関係者の排除とペーパー業者規制強化についてであります。重複を避けます。しかし,ただ1点だけ申し上げておきたいのであります。 県の厳しい措置要綱を制定しての対策にもかかわらず,ますますその手法は巧妙かつ悪質になっているのではないかと心配するのであります。一層の対策を要望すると同時に,ポスト瀬戸大橋対策事業,そうして市制100周年記念事業,国の景気浮揚対策事業などと我が岡山市は大型プロジェクトが山積しておるのであります。クリーン松本岡山市政実現のために一層の御努力をお願いいたしたい,このことを強調いたしまして,財政局長の改めての御決意をお聞かせ願いたいと思います。 第5の質問は,岡山市浦安総合文化体育館の建設工事についてであります。 市長も提案理由で御説明なされましたように,浦安総合公園は,東側の第1期工事がほぼ完了したのに伴い,本年度よりこれと一体的な浦安緑道整備や,西側の第2期計画区域の事業化を進めようといたされております。結構なことでございます。が,問題は現文化体育館の地盤沈下であります。 地盤軟弱な上への重量建築物であるから,やむを得ないというのかもしれませんが,西の弓道場,このアーチェリーでございますね。弓道場は通路を含めかなり沈下いたしております。したがって,身障者など利用不能と聞いております。また,西の雨水排水管は本体と地盤沈下とで段差ができまして数カ所破裂をいたしております。これらの対策は急を要すると思うが,いかになされるのかお伺いをいたします。 次に,本体育館の建築は御案内のようにコンクリート現場打ち様式であります。ところが,正面にエフロレッセンス,いわゆる白華現象が数カ所にわたって見られるのであります。他都市から視察団も多い施設であります。耐久力の問題もございます。その理由とその対策をあわせてお聞かせ願いたいと思います。 さて,第6の最後の質問は,市民熱唱歌でございます。 これは浅野卓志先輩議員が本会議でたびたび御質問になり,新時代を迎え市民みんなで歌うものをつくろうというので実現したものであり,御当局の御努力に感謝をし御同慶にたえない次第であります。 きのうの浅野議員の御質問で,これに取り組む市教委の並み並みならぬ御熱意には敬服すると同時に,お考えは理解できるのでございますが,次の諸点について私見を交えつつ質問をいたします。 本市にはきょうまで岡山市民歌と称して6本つくられております。「岡山城」を入れると7本あると記録されております。それがどうも愛唱,熱唱されない。その理由は専門家にいろいろ聞いてみますと,きれいな歌ですけれども,どうも詞もメロディーも固いですねえというのが通説であります。歌は世につれ世は人につれ,NHKの懐かしのメロディーのせりふではございませんけれども,多様化した現実社会であります。歌にもおのずと断層があると言われる人もございます。したがって,ブルース,ジャズ,ロック,ニューミュージック──この辺になると内田議員が御専門でございまして,私は勉強しいしい読んでますから──演歌,そうしてデュエット,クラシックなどなどたくさんございますそうですが,どの年代層に今回つくる熱唱歌は焦点を当ててつくろうとされるのか,大変難しい問題であります。そこで,ことしはさわやか御当地ソング向け演歌,来年はヤング向けニューミュージック演歌,あるいはブルースというふうにつくったらどうかと言われております。歌はハートで歌え,心に愛を持って歌えと。今や1億総歌手時代。今度つくる歌は絶対みんな歌おうと。その前提としてPRが大切であります。そこで,まず市内の各種会合,老人クラブ,いろいろ歌ってもらう指導をしなきゃなりませんが,その大前提として,まず市長,助役が絶対歌いますと,予算を持っとる教育長は絶対歌いますと,どこへ行っても一番に歌いますというファイトを持ってもらわにゃいかんと思うのであります。議員の連中はマイクを持ったら離さん連中が大勢いらっしゃる。当局のひな壇の皆さんも,私は皆さん歌がお上手だと吹聴してもいいほどだと思います。 そこで,私の質問は,どういう作詞,作曲,編曲はどうするのかということとあわせ,基本的な考え方と市長以下皆さんが,こちらの行政委員会の皆さんもでございますよ,後へ後へ寄りょうたんじゃいけませんです。まず我々から歌おうということにしないとですね,絶対市民の皆さんが喜んで口ずさみましょう歌いましょうということにならん。500万円という血税は,またもや今までの6つ7つの歌と同じ運命をたどるかもしれないのでございます。 そこで,この決意を,まず本日は市長と,そうして予算を持っていらっしゃる教育長,お伺いをいたしまして私の第1回の質問を終わらしていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕
    ◎市長(松本一君) 渡辺議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 新しい都市計画法の抜本的見直しについて久々井,宝伝と沿岸部の臨海のリゾート計画についてでございますが,瀬戸大橋,新空港の完成によりまして瀬戸大橋を中心としました観光客も増加をいたすと考えられます。これに対する観光レジャー施設の開発の動きも活発化してまいっておりまして,リゾート施設整備の推進は重要な課題であると考えております。現在,県におきまして総合保養地域の整備法,リゾート法でございますが,これに基づくりゾートの地域整備構想を策定中でございまして,市といたしましては犬島,久々井,宝伝等の臨海エリアは海洋性のリゾートにふさわしい地域と考えておりまして,県の構想における位置づけをお願いをいたしているところでございます。また,市の観光診断におきましてもマリンヒルズゾーンとして自然と調和した形で開発整備する地域とされております。今後は現在策定を進めております第3次総合計画の中で具体的な整備方針等を検討してまいりたいと考えております。 次に,農産物の問題でございますが,農産物の自由化,また産地間の競争というのは激化をいたしておりまして,そういう動きの中で農業の振興を図っていくということは,さきに政友会の太田議員に御答弁をいたしましたように,消費者のニーズに沿った一層コスト低減や品質の向上に努めますとともに特色のある農産物の提供等に努力していく必要がございます。このために農家等の創意工夫を生かしつつ21世紀に向けましての農業振興ビジョンの策定に取り組むとともに,新しい技術や新しい作物の導入定着等の助成等を図ってまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いします。 それから,先ほどの最後に渡辺議員から私に対してもということでございましたふるさと熱唱歌の作成につきまして,できたらひとつ大いに歌えということでございまして,そのように努力いたしたいと思います。 その他につきましては担当からお答えいたします。 ◎財政局長(関場長久君) 市工事からの暴力団関係者の排除とペーパー業者規制についての決意をということでございますが,市工事からの暴力団関係者の排除につきましては,さきの華房議員の代表質問にお答えしましたとおり,昭和61年12月の建設省建設経済局長通達で,知事あての通達が出されております。岡山県におきましてはこのたび岡山県建設工事等暴力団関係者対策措置要綱というものを定めまして,その取り組みにつきましては,先般県議会で県警本部長が徹底取り組みを示されたところでございます。本市としましても警察当局の協力を仰ぎながら暴力団関係者排除対策を積極的に推進してまいりたいと,このように思っております。 また,ペーパー業者規制につきましては,前に答弁いたしましたように一層の努力をしてまいりたいと,このように思っております。 以上でございます。 ◎民生局長(木村公男君) 中小企業対策についてのうち中小企業退職金共済制度の普及について市はどのような対策を講じているのか,また,加入状況についての御質問にお答えいたします。 中小企業退職金共済法に基づき中小企業退職金共済事業団が実施しております中小企業退職金共済事業につきましては,県労政課の調べによりますと,62年7月現在で制度に加入できる企業数は約3万2,500,従業員数では約20万8,500人となっております。加入状況を見ますと,企業数で2,243,従業員数で約1万5,400人となっております。加入率は企業数で6.9%,従業員数では7.4%となっております。岡山市といたしましては関係機関と連携を密にし,普及推進に努めるとともに,この制度のPRに努め,企業主の意識高揚を図るため努力を続けてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎経済局長(人見文男君) まず,農政問題のお尋ねから御答弁さしていただきます。 米の需給均衡化緊急対策に関連いたしまして,市の米消費拡大の取り組みは5のタイプと7のタイプだが,他のタイプはどう検討されたかということでございますが,米の消費純増策につきましては,食糧庁と全農中が協議して決定し,取り組みの例といたしまして9つのタイプを示したものでございます。そのうちタイプ2の純米酒等の追加製造及び引き取りにつきましては,西大寺農協におかれて取り組むことといたしております。また,タイプ3の米菓,これは米の菓子でございますが,米菓の製造量の増加及び引き取りにつきましては,全農協中央会の呼びかけによりまして岡山市農協外7農協が取り組むことといたしております。また,その他タイプ1の学校給食への供給,タイプ4の米加工食品の製造量の増加及び引き取り,それからタイプ6の地方自治体等による備蓄,タイプ8の農協等による米の加工食品の展示備蓄,それからタイプ9のアフリカ等への救援物資としての提供,につきましては,生産者団体とも検討いたしてまいりましたけれども,食糧事務所への消費純増計画を提出する期限が2月末となっておりました関係もございまして,今回取り組むところまで至っていないのが現状でございます。 次に,米の消費拡大推進事業の150万円で賄えるのかというお尋ねでございますが,米の消費拡大の推進事業につきましては,従来から桃太郎まつりであるとか,各種の催し物事,それから保育園でのPR運動等を行ってきたところでございます。63年度から始まりますところのこの米需給均衡化緊急対策を契機に一層の米の消費拡大を図ることといたしまして,その一環として新たに各種行事におけるおにぎり等の無償配付,それから米を使った料理講習会へ米等の供給に取り組むことといたしております。こうした取り組みは生産者団体と行政が一体で一致協力して実施することといたしておりまして,この議会でこれに必要な経費をお願いいたしておるところでございますので,よろしくお願いいたします。 次に,緊急対策の配分は,水田農業確立対策の達成状況によって配分すべきと考えるがということでございますが,県の米の需給均衡化緊急対策の配分基準につきましては,生産可能数量割,それから転作等の目標面積割,事前売り渡し申込限度数量割,この3つの要素で配分いたしておると聞いておるとこでございます。市におきましての農家配分に当たりましては,農家が現実に対応可能な要素で配分すること,これは米飯農家が対応ができない等の問題等があるための配慮でございます。それから次に,緊急対策は米の消費拡大を中心に推進していくものであることなどを考慮して配分していくことが重要であると考えておるところでございます。こうした点を踏まえまして,関係機関で構成されます水田農業確立対策推進協議会に諮りまして,水稲の生産可能数量で均等に配分することといたしまして,先般農家別に配分申し上げたところでございます。よろしく御理解のほどを賜りたいと存じます。 次に,おいしい米を消費者に提供するための指導体制についてのお尋ねでございますが,岡山は昔から米どころと言われまして,良質米の産地を形成いたしてきておるところでございます。このために従来から県外でも高い評価を受けてきたとこでございます。県内産米は自主流通米比率が高く,県外流出量が多くなっております。 うまい米を観光客等に提供することをねらいといたしまして,昭和47年度から県におかれても,うまい岡山米特別提供店制度が設けられておりまして,市内で現在118店がその指定を受けておるとこでございます。この制度は一定量以上の地元産のおいしい岡山米を提供しているお店を指定するものですが,それらの店の実態がどのようになっているかを現在県が取りまとめておる最中でございます。こうした結果を踏まえまして,県とも協議いたしまして,さらに多くの店においしい岡山の米を提供していただけるよう今後関係団体と積極的に働きかけていきたいと考えておるところでございます。 次に,瀬戸大橋関連の観光客も大量に米飯を消費すると思われるが,おいしい米を食べてもらう方法等をどう考えておるかということでございますが,昨年秋の国の米の流通研究会の報告にも見られますように,今後自主流通米の比率が高まっていくと考えられる中で一層岡山のおいしさをPRしていく必要がございます。こうした中で瀬戸大橋博覧会におきまして,岡山市の担当日におきましてはおいしい岡山市の産米を用いたおにぎりを無料で賞味いただくことといたしております。その他桃太郎まつりなど各種イベントにおいてもおにぎり等を提供することといたしておるとこでございます。また,県のうまい岡山米特別提供店の実態調査の結果を踏まえまして,今後も,さきにもお答えいたしましたように,そういったものを踏まえた上での新たな計画等を検討してまいりたいと考えておるところでございます。 それから,おいしい銘柄米を食べる運動,本物志向の消費者ニーズからということでございますが,63年度から始まります米の需給均衡化緊急対策を契機に,一層米の消費拡大を図っていきたいと考えておるところでございます。そのためにはやはり地元のおいしい米の提供や,料理のレパートリーをふやす,若い人にも食べていただけるようにしていくことが特に大切ではなかろうかと考えておるとこでございます。昨今はおにぎりと申しましても一見握りずしのようなものも,そういった調理方法も考えられておるとこでございます。若者に受けるんじゃなかろうかと期待いたしておるとこでございます。 今年度から市内の各農協の協力を得まして,各種のイベントや料理教室等を行うときに,先ほども言いましたように米を無料提供することといたしておりますので,よろしく御理解のほどを賜りたいと存じます。 次に,土地改良事業に関連しまして農家負担の軽減についてのお尋ねでございますが,近年農村の高齢化が進む中で担い手を確保し生産性の高い農業を営むためには,農業基盤の整備が大変重要であると考えておるとこでございます。このためこれまでも各土地改良区等の御協力を得ながら事業推進を図ってきたところでございますが,御指摘の農家負担の軽減につきましては,今後基盤整備を促進する観点から関係者とも協議しながら研究してまいりたいと考えますので,よろしくお願いいたします。 次に,中小企業対策についての一連の御質問でございますが,まず倒産防止の共済制度等の普及について市の考え方,現況等についてのお尋ねがございますが,御指摘の中小企業倒産防止共済制度などの加入促進等につきましては,経営基盤の弱い中小企業者にとっては特に必要であると考えておるところでございます。そこで,本市といたしましては,加入促進を図るために「市民のひろば おかやま」とかポスターの掲載等によりまして普及に努めているとこでございますが,現状では中小企業者の加入の機運が低調でございます。今後県,商工会議所,それから商工会などと連携を密にいたしまして加入促進活動に努めてまいりたいと考えております。 次に,瀬戸大橋架橋,新空港の開通によって地場産業は大きな影響を受けると思うが振興対策はどうであるかということでございますが,御指摘のように瀬戸大橋の架橋,新岡山空港の開港等によりまして広域高速交通網の整備ができ上がりますが,これらは各分野にインパクトを与えるものであり,これらのビッグプロジェクトの影響をメリットとしてどのように地場産業の活性化に結びつけていくかが重要な課題であると考えておるところでございます。 このため63年度事業といたしまして,1つには,瀬戸大橋架橋に伴う広域経済圏の形成の中で,岡山市商工業流通の活性化策について長期的な展望に立った全体的な調査を計画いたしておるところでございます。 次に,当面の地場産業振興策といたしましては,工業振興面から全国的な規模といたしました先端産業フェア岡山の実施を予定いたしまして,現在その準備を進めておるところでございます。さらに,商業振興面につきましては,瀬戸大橋開通後のゴールデンウイークに全市を挙げての大商業祭り,これを実施し県内外からの客の動員を図って商店街活性化の起爆剤といたしたいと考えておるところでございます。 さらに,情報化,国際化への対応につきましては,人,物,情報が集まる国際見本市や全国的規模の展示が開催できるような大規模の展示場の建設,さらには,産業振興のための情報のシステム化を推進いたします岡山広域産業情報センターの設立に向けまして現在官民一体となって取り組んでおるところでございます。 次に,国は中小企業の融合化を積極的に援助するために中小企業者の新分野開拓臨時措置法案を決定しておるが,その内容や対応についてのお尋ねでございますが,御質問の法案は,今国会に提出されておりますところの異分野中小企業者の知識の融合化による新分野の開拓の促進に関する臨時措置法,非常に長い題名になっておりますが,いわゆる融合化法と呼ぶこととなっておりますが,多分この法律案のことだろうと思います。 で,法案の内容は,まず,異分野の中小企業者の知識の融合による新分野の開拓を,異分野の中小企業者が共同して,それぞれの技術等の知識を有機的に組み合わせ一体的に活用することによって,新たな製品またはサービス,これの開発をして新分野を開拓することと定義づけられまして,10年間の時限立法という案でございます。 国ではこれに基づきまして新年度政府予算に関係予算といたしまして12億円余を計上いたしておりますが,融合化は順次段階的に進展していくということから,異業種の出会いから新事業を起こすまでの過程を,交流,開発,事業化のこの3段階に分類いたしまして,それぞれの段階に対応した施策を展開していくように聞いておるとこでございます。異業種間の技術交流プラザ事業はもう既に国においてもやっておられますが,岡山県もそれを受けまして県下の技術交流プラザを開催いたしておりまして,研究開発の成果も幾つか現に出ておる状況でございます。市といたしましては中小企業の向上発展を図るためにこうした新事業開発が課題であると認識いたしまして,市独自で中小企業新技術新製品開発導入資金の保証融資制度を実施いたしておるところでございます。この法律案の趣旨等を踏まえまして,今後とも県とも連携を密にしながら中小企業の活路開拓の支援をしてまいる所存でございますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 浦安総合文化体育館の工事について2点お答えをさしていただきます。 まず第1点の弓道場付近の沈下現象でございますが,この地域の地質は軟弱でございまして,造成後の圧密による沈下が見られております。沈下に対する対策につきましては管理サイドで対処してまいっておりますが,御指摘の部分を含めまして沈下現象の著しい箇所につきましては,早急に改善をしてまいる所存でございます。 次に白華現象,すなわちコンクリート表面に白色の物質が析出する現象につきましては,御指摘のとおり一部外壁で見られますが,白華の箇所は東側階段の外壁面でございます。打ちっぱなしコンクリート面によく生ずる白華現象は古くからいろいろ研究されてきておりますが,成因等はほぼ明らかになっておりますけども,防止法についての点ではいまだ明確には確立されておりません。白華物はセメントや骨材中,砂利とか砂とか砕石とか,そういうものでございますが,骨材中の可溶性のアルカリが水と反応してできる石灰化合物でございまして,施工条件とか,その後の水の供給,気温,風等にも影響される現象でございますが,美観上の問題がございますので,早速取り除きをいたしたいと思います。なお,耐久性や建物構造上直ちに心配があるというものではないというふうに判断をしております。今後慎重に経緯を見守りながら対策等につきましても検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) ふるさと熱唱歌の制作につきまして大変御激励をいただきまして,担当も喜んでおることと思います。ありがとうございます。 せっかくつくるんであるからやわらかい感覚で制作せよというような趣旨のこと,また対象の層を変えて年々つくっていってはどうかというようなこと,最後には教育長も歌えよと,こういうようなことでございますが。 この熱唱歌の制作につきましては,昨日も浅野議員へお答えを申し上げましたように,従来の市民歌等とは発想を変えまして,市民を中心とした手づくりのものにしたいと考えております。したがいまして,市民の自由な発想とか感覚とかが当然この熱唱歌にも反映されるものと期待をいたしておるところでございます。 また,対象年齢層を変えてと,何年間かというような御提言でございますが,この事業は市制100周年の記念事業として実施いたすものでございますので,御理解を賜りたいと思います。 私も努力をしてできるだけ早く歌うようにいたします。 ○議長(片山仁君) 午後1時10分まで休憩します。    午後0時2分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時16分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 次は,順序に従いまして片岡君。   〔1番片岡五百樹君登壇,拍手〕 ◆1番(片岡五百樹君) 個人質疑も私で最後でございます。よろしくお願い申し上げます。 私は通告に従いまして5点やる予定でございましたけど,第4点目については次期に譲らしていただきます。 それでは,まず第1に岡山現空港,現と言いましてももう既にきのう最終フライトが終わったようでありますから旧飛行場になるかもしれませんが,その利用問題について質問さしていただきます。 総額約400億円という莫大な県・市民の血税をつぎ込んだ岡山新空港の開港がいよいよあすとなりました。私はこれまで数回にわたりまして岡山現空港,旧空港と跡地利用について提言をしてまいりました。松本市長は市民福祉向上と地域の発展につながるものを県とよく協議し要望していくと,このように私の質問に対して昭和59年12月議会で答弁をされております。県議会でも昭和57年6月議会から跡地利用についていろんな提言があり,当初は県当局は廃止を予定しておりました。ところが昨年6月の県議会で知事は,当面は新空港と機能分担を図り存続をさせたいと,名称は岡南飛行場として小型機の飛行場,また県警ヘリポート基地の構想を示してきました。ところが,本年年明け以後の動きとして,毎日新聞社の1月27日号で「岡山空港を基礎訓練基地に」「ジェット・パイロット養成」との大見出しで,ここにありますけど,パイロットの不足が予測されております全日空が,航空機関士をパイロットに転身させるための訓練基地として,既に23機の単発機の配置充実,訓練棟や事務所,訓練生の受け入れなど進めておる。また,訓練が本格化すれば定期航路があった時代より発着がふえ,アマ飛行家はかえって利用しにくくなる等々の詳細な報道をされております。また,朝日新聞2月14日号は,第3種空港からその他の飛行場に変更される。岡山空港の安全問題,すなわち管制業務は全国で初めての試みとして民間委託するというような,そういう報道をされております。地方都市で2つの空港を持つことは極めてまれであるというふうにも指摘をしておるところであります。 もともと岡山現空港は,きのう貝原議員が質問されましたように,昭和37年秋に開港しました。昭和31年浦安地区に飛行場設置反対同盟が結成をされ,以来7年間の反対運動が続いて設置場所を南に変更させるなどして交渉が進展をし,最終的には昭和37年1月に岡山市長室で覚書が三木県知事,寺田市長,黒瀬賢一岡山空港設置対策委員長の3者が合意調印をし,その年の秋の国体に間に合わせるために突貫工事で開港ししたいうようなことであります。これは浦安町史に書いてあります。 当時の設置の経過,また地元地権者,地域住民への協力をこのようにさせておきながら,今度の跡地利用問題は地域住民には何の相談も協議もせずして,一方的に全日空の訓練基地にして,騒音や安全面など住民無視の県行政に強い憤りを感じるところであります。 さて,そこで質問しますその1は,現空港跡地利用について,本市が県当局と協議して要請してきた経過,及び県当局からその他の飛行場とすると決める前に本市には県から協議があったのか。地域住民には何の連絡も協議もされておりません。このような背信行為は許されるのかどうか。 その2,私は現空港の近くに住む住民として,ジェット・パイロットの訓練基地になれば,一日じゅう飛行機の騒音が頭上でします。地域の環境に大きな変化と影響を与えることは明らかであります。地域住民も反対の意見が強くなっておりますが,市としての対応策はどうとられようとしておるか。 その3,その他の飛行場でも,運輸省が発着時の安全運航を確保するため運輸省が管制塔を設置して正規の管制官を配置しているにもかかわらず,岡南飛行場は管制官を配置せず民間委託で空の安全が守られるのか。また,市街地上空をパイロットの訓練場にして市民の生命財産が保障されるのかどうか。この問題についても当局の御所見をお聞かせください。 第2の質問は,官公庁駐車場の休日活用についてであります。 瀬戸大橋開通,また同博覧会開催によりまして本市への観光バスや自家用車等の自動車による観光客が一時的には大勢来岡されることを予測をし,私は昭和62年2月議会でその対応策,また,積極的な本市への滞留策としての大型駐車場や買い物センター,ドライブイン等の施策について提言をしてまいりました。当時の藤経済局長は民間関連業界といろいろ検討をする必要があると答弁をされております。また,同年6月議会でも同様の質問をいたしました。 さて,開通を目前にして今日駅周辺の再開発や駅南土地区画整理事業など瀬戸大橋開通に備えた本市の顔づくり,また,その大型土木工事,地下駐車場,道路工事,地下埋設工事など工事が錯綜し,市中心部はますます自動車交通は渋滞をし,駐車場は絶対量が少なく,特に観光バスの駐車場は林原駐車場と後楽園等であり,観光客は市中心部に車を乗り入れることは大変困難と言わなければなりません。せっかく県外から岡山に来ても車からおりれない,用便をするところもない,ゆっくり観光や買い物,食事をする気分にならない,そういう状況になるのではないでしょうか。 市長は,本議会の提案理由の中でも,観光は総合産業であり,国際観光モデル地区にふさわしいまちづくりと市民総コンパニオン,ハード,ソフト両面からの施策の推進をしていくと強調をされております。 さて,そこで質問いたしますその1は,市内の観光バス駐車場など大型駐車場等について,関係業界等との話し合いや協力要請について努力されてこられたのか,その経過と成果をお示しください。 その2,市中心部のカルチャーゾーンの駐車場対策は今後本市が観光都市を目指す上で緊急の課題であります。現在,桃太郎大通りでは地下駐車場建設が進み,ここ2年以上にわたってカルチャーゾーンの出入り口が建設工事現場となって,観光客の印象を悪くいたします。そこで,観光バスや車の駐車場を確保し誘導することが必要であります。 我が党市議団はかねてから市中心部の観光バスまた車の駐車場確保の方策を主張してきましたが,次善の策として中四国農政局,東税務署,県庁職員駐車場等を休日に活用する方策について関係者と折衝をされてはと思います。既に広島市では普通車について合同庁舎や県庁の駐車場を休日は市営駐車場として活用しております。当局の御所見をお聞かせください。 その3,当面の緊急対策の一つとして市内青江旧中央市場空き地は現在県開発公社所有地だと思います。ここを観光バスの大型駐車場として博覧会の期間中だけでも観光バス等の買い物センター等も併設をして活用してはと思います。 第3の質問は,市工事で医院の排水口をふさぎ被害を与えた事件についてであります。 本件は,昭和49年の市発注歩道新設工事によって歯科医院の排水口が3カ所もコンクリートでふさがれ,家屋の排水,雨水と診療棟の屋根の雨水,診療機器のうがい水,治療排水が屋根やといにたまり床下にあふれて浸水するなど,家屋と診療機器に十数年にわたって被害を与えた事件であります。 原因発見後すぐ市当局に連絡をしましたが,その対応に立腹をされまして,私が以前から歯科治療に時々通院をしておるので,連絡があり,相談を受けてきました。家族一同が長期にわたって大変な苦痛をなめてきた実情について聞いたのであります。 少し大降りの雨が降ると床下一面浸水してユニットピットに水があふれるなど,家族一同が雨水をくみ出すために大変な苦労をし,また,水がたまるのが原因が不明のために縁起の悪い家だと,他の災難もございまして,それと重なって精神的な苦痛に大変悩み続けられたと訴えられました。また,診療室の天井や壁が雨漏りでしみとなり,補修を続けていたものの損傷が激しく,一昨年全面的な改修に迫られ,改修工事の進行の中で側溝の排水口が3カ所ふさがれていることを工務店の社長が発見をしたのです。 排水口が板で囲まれながらコンクリートを塗り込んで,穴をあける作業がされておりませんでした。市担当職員もその事実を確認をし,工事瑕疵を認め,詳細な調査も行われ,話し合いをしてきましたが,既に1年半以上経過し,市当局の回答待ちとなっておりますが,遅々として進んでおりません。内容証明の発送や,昨年弁護士に代理委任をし,市顧問弁護士に回答をお願いしても一向にナシのつぶてであります。 そこで,このような善良な市民に市発注工事で大変な被害と苦痛を与えるような工事瑕疵を再び繰り返してはなりません。また発覚後,被害者である市民への対応策を被害者の立場に立ってスムーズに行うことについて十分な注意を払っていただきたいので質問いたします。 その1は,本件のような初歩的な工事瑕疵がなぜ発生したのか。このような場合の請負会社の工事責任,また市担当課の設計工事監督,完了検査は適切であったのかどうか。工事瑕疵責任についてどこが一体責任を持つのか。御明示ください。 その2,昨年9月10日付で内容証明郵便を送っております。松本市長あてに,ここにありますけど,送ったわけであります。ところが,首を長くして回答を待っておっても一向に返事が来ません。きょうでちょうど,9月10日に出しておりますから,半年,6カ月経た今日も何の回答もないわけであります。なぜ長期間放置をしてきたのか,その理由をこの際明示をしていただきたい。 参考のためにちょっと内容証明を読ましていただきます。 残暑厳しい日々でございますが,市長様はますます御清栄のことと存じ上げます。さて,私どもの家屋と歯科診療機器が市施行の工事によって多大の被害を受けたので,その被害補償について早期に解決をお願い申し上げます。私ども昨年診療室の修理工事を実施しました。その際,昭和49年に実施された市発注の歩道側溝工事によって私どもの雨水と歯科診療室の排水口が3カ所にわたってふさがれており,診療室の床下とユニットピット,また屋根やといに水がたまって,家屋,診療機器に長年にわたって損傷と被害を受けてまいりました。その原因がやっと判明をいたしたわけです。本件は,長年にわたって私どもの家屋と診療活動,家庭生活に筆舌では表現できない被害を与えてまいりました。この被害補償につきまして市長様の御理解を賜りますようお願い申し上げます。御多用とは存じますが,御回答のほどよろしくお願い申し上げます。昭和62年9月10日,岡山市長松本一殿。 こういう文書を市長と工事会社に渡しました。ところが両方ともナシのつぶてであります。そこで,その理由をこの際明確にしていただきたい。 その3,今後どのような解決に向け努力されるのか,誠意ある答弁をお願い申し上げます。 第4は,今土地区画整理事業についてであります。 本議会に提案をされております甲第49号議案今土地区画整理事業に係る交付清算金2億8,205万円余の支払い請求権を放棄する議決を求める提案に関係をして質問いたします。 さて,本事業は組合事業とはいえ,県,市当局が深くかかわり,昭和30年代後半から本市の副都心にすると夢のような都市計画構想が発表され,当時駅前にあった繊維卸問屋街を全面的に移転をさせるため,土地区画整理組合発足以前に前代未聞の保留地約13万平方メーター,約4万坪の先売り売買契約を,当時の岡崎市長,道垣内副議長立ち会いのもと,市長室で今地区開発促進協議会と協同組合県卸センターの代表で行いました。当時新聞も大きく報道をしております。まさに組合が設立をされない以前に未決定の保留地を市長らが仲介をして売買するという前代未聞の暴走,不法行為をしたのでございます。換地処分ができず,土地は他人のもんですから,それぞれ皆持っとんですから,その土地を売ったために後どうするかいうことで大変な問題になりました。 多額の結局欠損金を生み,その処理のため,多くの地権者の反対があったことを承知をしながら,県,市当局の援助指導によって,全国的に最大規模の組合土地区画整理事業を,土地改良区事業地区であるにもかかわらず,明治や大正時代に死亡している人々137名の同意書,すなわち私文書偽造の幽霊組合員,委任状を提出をさせるなど,ずさんな組合を昭和45年に設立認可を強行しました。そのため地権者の反対が強く,組合運営は事実上ストップ,難航し,事業は着手ができない事態となりました。 しかし,どうしても組合を軌道に乗せようとして,本議会に提案をされております交付清算金のもととなっております土地97筆,4万8,385平方メートルを,三方泣きということで,旧開発促進協の役員らによって,区画整理推進派の地権者ら44名が私有土地約3万平方メーター,9,000坪,時価今で換算すると15億円を,市当局は組合が軌道に乗れば7割は必ず返すと言って提供させたと,当時の組合の最高幹部は言っておるわけであります。また,卸センター側も2億5,000万円の寄附金を提出し土地購入し,市当局は5,000万円で土地1,000坪を購入するという事態収拾を行い,大半の反対派がその処理に同意をして昭和48年,当時の建設局長,後の助役渡辺圭介氏を市が組合運営に責任を持つとして組合理事長に選出をし,再発足さしたわけであります。 しかし,その後も平田地区を中心にした意見者同盟の人々が事業に根強く反対をし,昭和50年ごろから反対運動が3度舞い上がり,初当選したばかりの私のところに相談がありました。私は意見者の立場から要求や調査を行いました。昭和51年2月議会及び同6月議会でこの事業の問題点を全面的に明らかにし,また県知事に質問状を出し,県,市当局及び組合理事者側と約2年間二,三十回の交渉を意見者同盟とともに行い,最終的に合意が成立をして昭和53年ごろから事業が全面的に行われることになりました。 特にこの問題解決のために直接意見者同盟と夜遅くまで日夜大変な努力をされましたのは当時の藤井区画整理課長,高原豊組合副理事長らでありましたが,今日事業の完了を迎え,当時を振り返り感無量であります。 さてそこで,質問のその1は,このたびの交付清算金の権利放棄は,以上三方泣きによる推進派の44名と卸センターの提供した土地の交付清算金であります。ここへその明細があります。後市長にお渡ししますけど。そういうことでありますが,市が権利放棄するのは当然と考えます。 しかし,私はこの際明確にしておきたいと思いますのは,卸センター約13万平方メートルの土地を組合設立以前に先売りをした,言いかえれば,三方泣きをしなけれぱならなかったその責任の所在であります。私は昭和51年2月議会でもこの責任は移転を進め仲介をした市長にあると再質問で追及をしました。岡崎市長は私は市長になり立てですからよくわからなんだ,あっせんしたのは私自体ではございません云々と,暗に行政があっせんをした事実を認め答弁しておるわけであります。ところで最近,当時の事業の最高責任者が私の質問に答えて,その問題は,区画整理課長N氏の反対を押し切ってN商工部長が強行した行政の縦割り行政の問題であると述懐をされ,市行政に先売りの責任があることを証言をされました。このことからも,市行政の無責任な伸介と行政指導が土地区画整理事業推進派と卸センターに大変な犠牲と苦痛を負わしてまいりました。再びこのような重大な犠牲を市民に負わすようなことがあってはなりません。この際,当時の問題なども明らかにして,こういうことの二度と起こさないその責任の所在を明確にお願いをしたいと思います。 その2,約3万平方メーター,時価15億円以上の私有財産を投げ出し区画整理組合を再出発させた促進派の苦痛について,それに報いる方策を十分御検討され対処されるべきだと思います。2億8,000万円,どういうふうに使うのでしょうか。全国的にも最大規模で多数の苦難の道のりであった今土地区画整理事業の完了時期を迎え,今日までの地権者の皆さん,行政関係者の大変な御努力に敬意を表し,今後に問題を残さないよう,禍根のない事業の完了をお願いいたしまして私の質問を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 片岡議員の御質問にお答えをさしていただきます。 浦安の現飛行場の跡地利用問題についてでございますが,岡山市といたしましては県に対しまして現空港の跡地利用について市民の福祉向上あるいは地域発展を促す場として整備活用できるように要望をしてまいっております。 本市としては,単に現空港の跡地の利用計画だけを考えるのではなくて,隣接地や他の公共施設等との関連性も考慮しながら,岡南地区一帯の整備計画を考える必要があると思います。今回,県は当面公共用飛行場として利用し,跡地利用につきましては引き続き検討中であると聞いておりますので,本市の意向も十分伝えてまいりたいと考えております。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎経済局長(人見文男君) 大型観光バスの駐車対策につきまして,前局長が検討するという答弁したがその後どうなったかということでございますが,大型観光バス等の駐車場対策は,瀬戸大橋開通を迎えるに当たりまして重要な課題であると認識いたしておるところでございます。 御指摘の件につきましては,宿泊関係者等業界を中心に検討をいたした経過がございますけれども,実現に至っておらないのが現状でございます。この問題は市の中心地へそういった駐車場を求めるということが非常に困難性がございますけれども,今後とも対策を講じたいと考えておるとこでございます。 次に,県庁を初めカルチャーゾーン周辺の官公庁の休日の駐車場開放についての御提言でございますが,このことにつきましては,一部の官公庁に祝祭日における開放の申し入れをいたしておるとこでございます。今後残された日時の少ない中でございますけれども,鋭意努力してまいりたいと考えております。 また,県庁の駐車場につきましては,御存じのとおり既に開放されておりますけれども,さらに効率的な運用について県に申し入れをしたいと考えております。 それから,青江の県の開発公社所有地でございますが,これは今後使用は営利を目的とした団体等に貸し出す方針であると聞いておりまして,非常に市が借り受けるということは困難であるのが現状でございますので,よろしく御理解いただきたいと存じます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,市工事で医院の排水口をふさぎ被害を与えた事件から御回答をさしていただきます。 まず,3点ほどありますが,一括をしてお答えをさしていただきたいと思います。 この事件につきましては,議員御指摘のとおり岡山市発注の工事の瑕疵ある工作物によりまして第三者に損害を与えたものでございます。長期間にわたって被害者に与えた心労ははかり知れないものがあると感ずる次第でございます。また,これによって家屋等にも損害を与え大変御迷惑をおかけしたところでございます。深くおわびを申し上げたいと思います。 市発注の工事の瑕疵ある工作物により起こした事件でございますが,工事の管理監督に手落ちがあり,遺憾であると同時に今後このようなことのないよう十分指揮監督を行いたいと考えております。 昭和61年4月事件の発見後直ちに現場の調査を行いまして,被害の範囲,被害額など調査研究を被害者の気持ちも聞きながら行いまして話し合いをいたしましたが,被害者の申し立てと大きな差異があると同時に,申し立ての趣旨に一部不明確なことがあり長時間を要しているところでございます。 この事件は,工事施工から発見まで長期間が経過している等,事務的,法律的な判断だけによることが極めて困難でございますので,これを顧問弁護士に委任すべく準備を進めているところでございます。 なお,工事の施工者は,工事請負契約上の瑕疵担保は2年であり,これを経過しているため責任はないというふうに主張しておりますけども,瑕疵ある工作物によりまして第三者に与えた損害まで免れるものではないというふうに考えておりますので,施工業者に対しましてもその旨を通知しているところでございます。 以上,経過と市の考え方でございますが,今後円満解決が図られますように努力してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次に,今土地区画整理事業のうち卸センター用地を組合設立以前に先売りしたその責任の所在という点でございますが,卸センターにつきましては,昭和39年1月に繊維卸業者42社によりまして協同組合岡山県卸センターを設立して,中小企業近代化資金助成法に基づく融資対象事業として計画をされまして,地元としても卸センターを核として開発すべく昭和39年7月に今地区開発促進協議会を設立して誘致を図り,卸センターは昭和43年11月から営業開始をしているところでございます。 その後種々の問題が発生し,行政においても当時としては区画整理手法により解決することが好ましいとの判断によりまして区画整理課で指導に当たることにいたしまして,昭和45年12月に今土地区画整理組合が設立されましたが,誘致当時の用地問題等で事業が難航いたしましたのは御指摘のとおりでございます。 当時市といたしましても今地区担当課を設けまして組合指導に積極的に当たり,国庫補助導入及び卸センターからの寄附等により一応の決着を見て今日まできている次第でございますので,御理解のほどをよろしくお願いいたします。 次に,区画整理組合再出発に伴って責任をとられた方々に報いる方策でございますが,今土地区画整理事業は,昭和45年12月に組合を設立当時に,用地問題等で難航している事業を軌道に乗せるべき問題解決の一環として,一部地元関係者からは土地の無償提供及び卸センターからの寄附等によって一応の決着を見たという経緯がございます。 今土地区画整理事業は,先般2月2日に換地処分の公告を行いまして,昭和63年度から決算事務(後刻「清算事務」に訂正)に入るわけでございますが,清算金の徴収,交付は5年以内の分納とすることができるところでございますが,事業費等の節約を図り,3年間で清算事務を終わらすべく期間を短縮しておりまして,一日も早く円満に収束できるように組合とも十分協議をしながら努力をしていく所存でございますので,御理解のほどよろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 浦安の飛行場の跡地利用問題につきまして市長答弁を補足してお答えを申し上げます。 まず,飛行機騒音で地域環境に大きな変化と影響を与えると思うと,市の対応策はということでございますが,飛行機騒音等で地域住民の方々の日常生活に影響を与えるおそれがございます場合は,本市といたしましては状況に応じて騒音の測定等を実施し県など関係方面へ協議をしてまいりたいと,このように考えておるとこでございます。 次に,この飛行場の管制業務を民間委託で行うと,市民の安全は保障できるのかと,こういう御質問でございます。 この飛行場の管理につきましては,運輸省の指導に基づき,気象関係を日本気象協会関西支部に,また安全運航確保のための情報提供業務,いわゆる管制業務を航空交通管制協会へ委託をし,その他の業務につきましては県が管理するものでございます。管理者である県としては安全性については問題ないと考えられておりますが,今後の状況を見ながら問題点があれば関係機関に協議をしてまいりたいと,このように考えておるとこでございます。   〔1番片岡五百樹君登壇〕 ◆1番(片岡五百樹君) 再質問をさしていただきます。 まず,空港問題ですが,私はこの問題は重大だと思うんですね。所有権は県にありますけど,実際は民間委託をして,民間運営,民間管理なんです。ですから,初めての何ですから,しかも全日空が恐らく全面的に使うじゃろうと言われとんです。そうなると,公共の飛行場じゃないですよ。小型機の離発着できませんよ。だから,完全にねえ自治法違反なんです。そういうことをなぜ市と協議してやらないのか。調印式は市長室でやっとんですよ。県は重大な背信行為です。その点について厳しく県に私は言うていただきたい。 それから,工事瑕疵の問題ですが,これについては誠意をもって解決されるということですから期待したいんですが。ただ,内容証明,さっき私お渡ししましたけど市長に,市長見られましたか。これの回答はだれがするんですか,一体。6カ月ですよ,放置しとん。市長,所管はどこなんかね,明確にしていただきたいですわ。 それから,今土地問題ですが,これについては私は,今チボリ公園の問題があるからね,これと非常に行政の対応が似通っとんです。これをまた再び繰り返すんじゃないか。 私時間がないから簡単に言います。 先売りをしたいう問題。しかもそれは,他人の土地を開発協議会が2億七,八千万円で売ったん。ところが売ったなあええんじゃけど土地がないん,な。だから,今度は6,500坪をもろうたのに1万円で土地を約4割買うた。ところがあとの6割の人は,ええですか,換地くれえ言ょん。それで往生したん,な。だから,赤字はもう……。へえから道路もつけんといけん。これに大変な金が要った。そういう問題があって,先売りいうこと,大変な問題,ミスやった。 それがあったためにもう一つやっとんのは,土地改良区が昭和29年,要するに農業基盤の整備をするその改良区の事業をやっとった。ところが,それを無視して,それと正反対の都市化の土地区画整理事業をやったんですよ。で,私がこの問題をねえ51年に発見したん。地域の人と話ししょうたら,そういうことがあるいうことわかって,よう調べてみたら,両方ともある言うん。それで,議会で主張したら県は慌てて長野県知事の名前で,ここにありますけどね,ええですか,解散命令を改良区にしてきとんですよ。これも行政の初歩的なミスですよ。ええですか,縦割りの弊害です。 もう一つ言っときましょう。先ほどもいいましたけどね,大正,明治に死んだ人ですよ,もう50年も60年も前に死んだ人137名,この人から同意書を取っとんですよ。ええですか。それから,45年の設立のときに組合員にしとんです。だから,成立せんから委任状を取っとんです。幽霊組合員と幽霊委任状がですねあるんです。これはもうここにあるんです,その書類は。よろしいですか。そういうことは,日本の幽霊は足はないけど手はあるから,三途の川を渡って極楽や地獄へおる人をどうやって捜したんか知らんけど,判押さしとんですよ。そんなでたらめなことを行政が技術指導して全面的に指導しとる組合でやっとるんですよ。そういうでたらめなことをやるということが現にあったんですから,チボリ公園おんなしようなことになる可能性があります。トップが方針出したら下は皆ついていかんならん。いろんなことを抜きにしてどうどうどうどういきょうたらね,後本当に大変なツケがきますよ。岡崎市長は私に言いましたよ。市長をやめようと思うたと,この件で。それだけ深刻に考えた時期があるんですから,岡崎市長も。 そういう点から見てね,私はやはりこの際,この問題については,地権者の人が協力したから,当時推進派の人々,それも関係のないような人々が3町歩も土地を出して,ねえ44名が出したから今の土地区画整理事業は……。当時あそこへ市の庁舎を持っていくとか,県庁も持っていくとか,あそこが100万都市の中心都市になる言うてぶち上げたんですよ。そういうええ加減なことをやったから皆踊らされて,それでこういう事件になったんですから。その点から見ても私はチボリ公園が今度そのような二の舞にならないように,十分細部にわたってよう検討しないと大変なことになるということだけ私申し上げておきます。 以上です。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,医院の排水口の瑕疵工事の関係でございますが,内容証明は確かにいただいております。で,その後先ほど申しましたようないろんな問題がございまして,具体的な御協議がおくれているということはおわびをいたしたいと思いますが,所管は建設局土木部の方でございます。建設課でございます。 それから,区画整理の関係でございますが,いろんな処理につきまして,議員御指摘のとおり長年にわたりいろんな経緯を経て関係者の一応の合意の上で処理されようとしておりますので,今後市としては十分な反省に立ちまして事業が円満に収束するようにすることが責任ではないかというふうに感じております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 浦安の飛行場の問題につきましての今後の安全性の問題,あるいは騒音の問題等を含めまして,さらには今後の跡地の利用の問題について十分県へ伝えてまいりたいと,このように考えておりますので,御理解をちょうだいしたいと思います。 ◎建設局長(森本隆也君) 最初の今土地区画整理の中でお答えした中で,昭和63年度から清算事務に入るわけでございます,というふうに言ったつもりでございましたが,場合によっては決算事務というふうに間違ったかもわかりませんので,清算事務でございますので,御訂正をいただきたいと思います。   〔1番片岡五百樹君登壇〕 ◆1番(片岡五百樹君) 市長あてに出しました内容証明についての御返事が,市長見られたかどうか,ないんです。で,私は,市長は温かい市政いいますか,報いる市政というんか,そういうふうに言われとるんですけどね。見られたんか見られてないんか,それをはっきりしてください。それで,どういう指示をしたんか。やっぱり市長あてに出しとんじゃから市長が見られとると私は思うんですけど,それは明確にしていただきたい。 それから,今土地の問題については,建設局長なりそれなりの答弁は評価をしておきたいと思うんです。今後組合員の皆さん,地権者の皆さんに再び問題を起こさないような措置をお願いしたい。この問題につきましては私一昨年でしたか,特に寄附をした責任のある,集めて回ったね,そう言うて,もう返してもらえるんじゃから出してくれえ言うて集めてもろうた,その人からその苦衷を聞かされとんでね,よろしくお願いしたい。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎建設局長(森本隆也君) まだ書類的な処理が終わっておりませんので上の方までは上げておりませんが,内容についての御説明はいたしております。 ○議長(片山仁君) 以上で質疑を終わります。 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ○議長(片山仁君) この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました請願及び陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたしましたので,御報告申し上げます。    ──────〇────── △日程第2 甲第70号議案~甲第88号議案    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程第2に入ります。 日程第2は甲第70号議案昭和62年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下19件の議案についてであります。 これを一括上程して,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました各議案について御説明申し上げます。 まず,甲第70号議案から甲第87号議案までの昭和62年度一般会計,14特別会計及び3事業会計の補正予算についてであります。 今回は本年度最終の補正予算でありまして,12月補正後において国,県支出金,市債等の決定に伴うもの,義務的なもの及び緊急性のあるもの,さらに予算の執行状況を勘案し,事業等において年度内に執行見込みのないもの及び不用額について調整しようとするものであります。 まず,一般会計では,本市職員の退職に伴う退職手当の不足額7億円,岡山市土地開発公社貸付金10億円,財政運営の健全性を確保するための市債調整基金積立金13億円などを計上いたすとともに,民間の社会福祉施設整備に対する補助金1,100万円余,児島湾締切堤防管理橋拡幅工事負担金2,500万円余,観光対策としまして中国三大珍獣展開催事業補助金3,000万円,また岡山を訪れる人々への岡山駅歓迎旗等設置事業負担金500万円余などを計上いたしております。 また,土木関係の県施行事業に対する負担金6億9,300万円余,学級急増対策としてのプレハブ教室設置費等2,300万円余などを計上いたしております。 一方,各種扶助費,物件費などの不用額見込み及び執行見込みの立たない工事費等の減額によりまして,一般会計総額で9億2,300万円余を補正しようとするものであります。 これらの増減額を賄う財源としまして市税,地方交付税,国,県支出金,市債などの財源をもって調整しようとするものであります。 なお,今回の歳入補正の中で本年度財政調整基金35億円,市債調整基金10億円の取り崩しを予定いたしておりましたが,市税の増収など各種の歳入を調整することにより,明年度以降の厳しい財政運営に対処するための財源をできる限り確保していこうとの配慮から,財政調整基金につきましては基金の取り崩しを25億円減額し,繰人金予定額を10億円に変更し,市債調整基金につきましても取り崩しを10億円全額減額いたしております。 また,継続費,繰越明許費,債務負担行為及び地方債についても,それぞれ事業の変更等に伴う所要の措置を講じようとするものであります。 次に,特別会計及び事業会計でありますが,国民健康保険費では,退職被保険者の増加等に伴い保険給付費を補正するとともに,累積赤字の解消を図り,一般会計からの繰り入れを予定いたしております。その他13特別会計並びに病院,水道,工業用水道の3事業会計でそれぞれ最終調整のための補正をしようとするものであります。 今回の補正予算総額は全会計で2億3,300万円余の減額であり,これによりまして62年度の最終予算規模は全会計で2,255億4,300万円余となるものであります。 次に,甲第88号議案は,地方税法の一部改正に伴い個人市民税の長期譲渡所得に係る特別税率等(後刻「特例税率等」に訂正)を改正するとともに,土地の評価替えに伴う固定資産税及び都市計画税の負担調整措置を講ずるほか,市たばこ消費税の税率等の特例の適用期限の延長を行う等のものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ただいまの説明申しました中に,「特例税率等を」と申し上げるところを「特別」と申したそうでございますから,慎んで訂正をいたします。 ○議長(片山仁君) 以上で市長の提案理由の説明を終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 別に質疑もないようですから,質疑を終わります。 つきましては,日程第2の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際お諮りいたします。 委員会審査のため,3月11日から22日までの12日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。て,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 次の本会議は3月23日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後2時9分散会...