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07月07日-04号

  • 平井昌蔵(/)
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  1. 岡山市議会 1987-07-07
    07月07日-04号


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    昭和62年 6月定例会    昭和62年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       7月7日(火)午前10時開議第1 甲第98号議案~甲第151号議案    …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第98号議案~甲第151号議案(質疑)    ──────〇──────出席議員(52人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原  一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        41番  根 石  平君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        47番  磯 島 康 夫君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(2人)        25番  宮 川 日 吉君        48番  渡 辺 慎 一君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  森 本 隆 也君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  浅 野 幸 雄君   参     与  有 本   正君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  徳 田  弘君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  上ノ土   俊君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  清 水 克 己君  教 育 委 員 会   委     員  横 田   勉君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  青 地   勇君   委     員  岡   八 夫君   事 務 局 長  森 末   京君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  小 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   議 事 課 長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  二 宮 善 政君   議 事 課 主 幹  植 野 耕 次君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時10分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労さまでございます。 これより6月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に小川君,有井君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程は甲第98号議案から甲第151号議案までの54件の議案についてであります。    ──────〇────── △日程第1 甲第98号議案~甲第151号議案    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は甲第98号議案昭和62年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下54件の議案についてであります。 これを一括上程して質疑を行います。 それでは,順序に従いまして脇本君。   〔27番脇本一郎君登壇,拍手〕 ◆27番(脇本一郎君) どうも失礼をいたしました。 それでは,新政クラブを代表させていただきまして質問をさせていただきます。 まず,市長の政治姿勢ということでお尋ねをするわけでございますが,市長は市政の運営の基本的な考え方として,「市民の声が生きる清潔で公正な市政の確立」「心のふれあう,夢と希望に満ちた市政の推進」「一分,一円を大切にする市政の推進」いう基本理念に基づき選挙もやられたわけでございますが,私も予想してなかった17万票という得票で,過去4年間の実績を認められたような感じがするわけですが,市長といたしましても,この17万票に慢心をすることなく,市民皆さんのために一日一日を大切にひとつ岡山市のために頑張っていただきたいなあ,かように思うわけでございます。 その第1の質問といたしまして,「市民の声が生きる清潔で公正な市政の確立」ということでございますが,市民の生の声に耳を傾けて謙虚に受けとめられるようでございますが,その過去4年間に市民各位とまちづくり懇談会や各種団体と市政懇談会等をやられたわけですが,今後も引き続きやられるようでございます。その4年間で市民の生の声を聞かれたわけでございますが,どのような声が聞こえたんであろうかなあいうことをお尋ねをしてみればと思うわけでございます。 その次は,「清潔かつ公正で,市民に信頼される市政の推進」ということで,活力ある新しい執行体制も確立をせられ,人事異動においても「職場の活性化と,意欲的に仕事に取り組む生き生きとした職場づくり」と「人心の一新と長期的観点に立った人材の育成」と「能力主義に基づく適材適所への配置」ということで,今後も引き続き職員の倫理の高揚を図られるということでございますが,この項は後から人事管理の分で質問をさせていただきます。 次は,「心のふれあう,夢と希望に満ちた市政の推進」でございますが,社会は今国際化,情報化,高齢化など,新しい考え方で,所得水準も自由時間も非常にできて,豊かな市民生活が送られるように提案理由ではお話ができとるわけでございますが,なかなか世の中というものはそのような安気な感じに受けとめられないのが私たちの考え方でございます。そういう中で,本当に今の時期は円高,米価の問題,いろんな問題が市民の生活を圧迫しておるわけでございますが,その点,多少市長さんの御意見と食い違うわけでございます。その点も多少お知らせをいただきたい,かように思うわけでございます。 その次の第3は,「一分,一円を大切にする市政の推進」でありますが,一番最初の選挙をやられる時分には一分一円を大切にするいうのもちょっと聞きよかった言葉ではございますが,もう今過去4年もたつと,私の考え方ではノミの跳ぶのは見えても牛や馬の跳ぶのが見えんのじゃなかろうかという感じもするわけでございます。 しかしながら,私はこの項はもう省略をさせていただくというのは,先日の板野議員の岡山操車場敷地について市長が意欲的に取り組みをせられるという態度を見さしていただいたんで,こりゃあ馬の跳ぶのも見えるのかなあと,こういう感じがしたわけでございます。 そのとき県議会の方で野球場の問題も出たわけでございますが,その野球場が山陽新聞によって庭瀬と中庄と,こういう活字になったものでございますから,私といたしましてもその馬の跳ぶんが見えるんなら庭瀬の野球場も見えるんではなかろうかなあ,この点をお聞かせをいただきたい。まあ面積,規模と附帯設備がどのような形になっていくのかお知らせをいただきたいと思います。 それからその次は,都市づくりの基本理念と主要施策でございますが,過去4年間,新総合計画の基本に3カ年を単位として実施計画を策定をせられ,市民生活に直結した身近な環境整備,瀬戸大橋時代まちづくりと計画的に積極的施策を展開していかれるようでございますが,新総合計画のうちの61年から63年度の財政計画では6,869億円となっておりますが,ことしでもう昭和62年でございます。もう10月になれば63年のヒアリングもやらなければならないんでございますが,この金額が全部消化されたのかどうか,お聞きをさせていただきたいと思います。 それから,国の第4次全国総合開発計画国土庁試案国土審議会に提出され,交流ネットワーク構想による多極分散型国土を形成すると,このようにお聞きをしとるわけですが,東瀬戸圏の中核都市である岡山市なら,どのような形で多極分散都市をやられるんかなあいうことをお尋ねをして,お笑いをいただきたいと思いますのは,私はもうざっくばらんに申し上げまして,多極分散型の国づくりをやるんなら,政府の中の各省を政令都市でない地方都市へ一つずつ局をいいますか,省を持っていったら一番バランスがとれた日本の国になるんじゃなかろうか。それがためには岡山市も各局を合併市町村の役場の辺へ持っていったら,こりゃあ一番バランスのとれた,町の中が過密にならず,周辺が過疎にならず,本当にええまちづくりができるんじゃなかろうかと,これが21世紀へつなぐ都市基盤の整った機能的な都市づくりということになるんじゃなかろうかと,こういう感じがするわけでございますが,市長のお考え方もお聞かせいただきたい,こう思うわけでございます。 それで次は,「21世紀につなぐ,都市基盤の整った機能的な都市づくり」でございますが,簡単に申し上げまして,21世紀を論ずるならば,19世紀を経過しとるわけでございますから,19世紀のことを考えますと,まず19世紀の時分には早かごで江戸まで行っておったと。きょう現在では新幹線で東京へ行っておると。19世紀の時分には馬で行っとった人は飛行機で行っておるというようなことがわかるんではなかろうかと,かように思うわけでございまして。まず飛行機も今日現在の地球を一周する,現在できております飛行機が戦闘機ならば14時間ほどで地球が一周できるようでございますので,まず21世紀は地球は日帰りコースということになり,月や星の時代になっていくんではなかろうかと,こういうことを考えながら,21世紀へつながれないことには方針を誤るんではなかろうかなあ。 私が1期の時分にアメリカの視察をさせていただいた時分に,ロサンゼルスには6つの公式の飛行場があったわけで,タクシーの運転手が,ロサンゼルスへ来て,ちょっと飛行場へ行ってくれえと,こういうことでタクシーへお乗りになっても飛行場へは行けませんよと。どこの飛行場へ行くんですかと,こういうことでございます。それから,ショッピングセンターあたりにも飛行場があったのですが,私はそのとき考えたことは,個人が,飛行場から飛行機は飛び立つんですから,その駐機場といいますか,駐車場あたりまで行くのにはどのように行きょんか,近いところへあるんかなあいうような感じもしたわけですが。中・四国の中核都市の岡山が周辺都市圏を発展を先導する高度な都市機能を備えた都市としていくならば,どのように市長さんはお考えになられるか。 市長さんの前の旧の国道2号線,現在では藤原・中原線,こういう形で道路も次々でき上がっておりますが,恐らく21世紀には,道路はなくなってしまって,道路の上にビルが建って,ビルの中を信号機がついて自動車が走る時代が来るんではなかろうかと,かように思うわけでございます。 このような想定をしながら,21世紀へ本当に飛躍的に発展していただくような21世紀つなぎをやっていただきたいと,かように思うわけでございます。 次は,新時代に適応した市民生活を豊かにする活力ある産業の振興ということになっておりますが,これはほかの項で重複をいたしますので割愛をさせていただきます。 次は,「長寿社会に対応した,心と心のふれあう快適で健やかな地域社会づくり」ということになっておりますが,人生80年時代と言われる高齢化社会を迎えて,本当にすばらしいことであろうと思いますが,高齢者福祉の中期構想(仮称)あたりも作成され,本当に老人が健康で生きがいのある毎日を暮らしていただくためには,私はまず考えなければいけないことは,現在長寿になられとる皆さん方は,この日本の国を戦前,戦中,戦後と,本当に我がうちのこともお忘れになり,赤紙一枚で戦争へも行かれ,肉親も失われ,家も焼き払われ,そういう厳しい中を過ごされて,きょう現在があるわけでございます。 私はいつも申し上げますが,本当に岡山市ほか日本の国土が灰じんに帰した当時,今の施策のように何もかにも行き届いていたならば,国民は政府を相手取って本当にこの戦災の補償を恐らく裁判で争っておる時代ではなかろうかなあいう感じがするわけでございますが,その当時は国のためということで,だれ一人文句を言わず耐えて耐えて耐え抜いて,きょう現在このようなすばらしい日本の国をお渡しをいただいたという感謝の気持ちに対して,政府ができないことは松本市長,あなたがやらなければいけないと私はかように思うわけでございますが,市長の所信をお尋ねを申し上げます。 せんだって,草野議員からゲートボール場を旭川の中へこしらえてくれえと,あの一言を言われた時分に,そのお気持ちが市長にあったなら,何でもお聞きをせられたことと思いますけれども,再度の登壇で笑顔になられたと。多少,感度が鈍かった面があるんではなかろうかなあいう感じがいたすわけでございます。 次は,「快適さにみちた,市民生活に直結した身近な生活環境の充実」ということですが,これは今申し上げましたように,老人福祉の関係,高齢者対策,それから若い者,いろんなものの施設を,私は合併地区では支所の,そういう市役所の出先とか,いろんなものも含めて私は拠点づくりをするんが将来の都市づくりではなかろうか,市民生活に直結した身近な生活環境にもなるんではなかろうかなあ。それに持っていて,まだごみ施設あたりがあれば,それも一緒に含めて拠点づくりをやっていって,皆さんに満足をしていただく市政はできないものであろうかなあと,かように思うわけでございます。 次は,「人をつくり育てる,文化の香り高い個性と風格のある都市の形成」と,こういうことになっておりますが,本当に文化的,歴史的な遺産がこの吉備路を踏まえてたくさんあるわけでございますが,これについても郷土歴史館ですか,ああいうものを含めて拠点的なまちづくりにマッチした文化の香り高い個性と風格のある都市づくりにしていただければと,かように思うわけでございます。 それから次は,姉妹都市,友好都市についてでございますが,本年はサンノゼ市の姉妹都市縁組の30周年という意義の深い年でございます。この機会にコスタリカのサンホセの方へも訪問されるようになっておるようでございますが,私は1期目にサンノゼの視察をさせていただいたわけでございますが,一番何が印象に残っているかと申し上げますと,まず私は人間性であろうと,こういう感じがしたわけでございます。つまり,外国はどこの国の人でも住める国,日本はなかなか外国人の住めない国という感じがしたのは,飛行場で外国の人に,私は英語もわかりませんけれども,若い女性にも「グッドモーニング」と,こう言うと,皆さん「グッモーニン」と,こういう御返事がお返りになられる。岡山の駅で私が「おはようございます」言う。おっつぁんやこ,わしゃあ知りゃあせんのに何で物を言うんなら,言いがかりをつけてはおえんぞというような感じでよそを向くのが日本の国民性のようでございます。本当に島国根性というのであろうか,何か情けない気持ちがしたので,本当にこの外国との姉妹都市はあらゆる国とつくってもえんではなかろうかなあと。 それともう一つは,現在は円高ということでございますので,外国の町を岡山市へこしらえてもええんじゃなかろうかなあ。岡山にサンノゼ町,サンノゼ,アメリカの物産がたくさん並んどる。また,サンホセ町,プロブディフ町,洛陽町,こういうまちづくりをすれば,恐らく四国であろうと山陰であろうと,山口の方からでも大阪の方からでも,うちの方にはねえけえど岡山へ行ってみい,あるで,ということで来てもらやあ,また商業都市岡山が発展をするんじゃなかろうか。多少,このごろの女性が顔のメーキャップをするように,多少都市を,少し変わった形で考える必要もあるんではなかろうかなあ,こういう感じがするところへいくわけですが,市長さんのお考えをお聞かせをいただきたい,かように思うわけでございます。 それから,これは後からもお話をすることでございますが,ここで一緒にさしていただいておきますけれども,順序が多少違いますけれども,外国籍の非常勤の職員さんが岡山市へおいでになられる。これは非常に試みのええことじゃなあと,私はこのように思うわけでございますが,これも本音と建前というようなことで,多少この私の考えとった考え方よりも変わっておるというのは,教育していただくのに,日本人が英語を教えるよりもアメリカのお方に聞く方が本当に生の声という,市長さんの相性かとも思いますが。今回採用されるのが1人のようでございますが,将来的にはかなり大勢のお方がおいでになられると。今回でも全国では何人おいでになられるか,岡山県内,何人おいでになられたかというようなことも含めながら,私はこのようなことが何かアメリカの貿易摩擦の関係で発生をしたんなら,目的はどうかとも思えるわけでございますけれども,市長さんにお尋ねをしたいことは,今申し上げました姉妹都市の関係の市役所の職員あたりもこのように交換をして,岡山の職員がサンノゼの職員に行くとか,サンノゼの職員が岡山に来るとかいうような発想もしていただいていいのじゃなかろうか,そういう時代になったんではなかろうかなあ,かように思うわけでございます。 次は,コミュニティー施設についてでございますが,もうコミュニティーづくりは岡山市にも定着した施設の中へ入ったわけでございますけれども,このコミュニティー施設が小学校区1つに1カ所というような形でとらえられておられるわけでございますが,私はこの小学校区にということが非常に抵抗があるのでございますが。それは吉備はもう中学校区,小学校区と同じ1校区で人口も1万9,000人と,合併地区では一宮に次ぐ町でございますが,その吉備町が,前に撫川町と庭瀬町という2つの小学校もあったものを,文部省のその当時の方針で一緒になるならば補助金を上げますと,学校も新設ができるでしょうということで,吉備は撫川,庭瀬が合併をし,文部省の方針どおりにやって,2つの小学校区が1つになったわけでございます。 そういうことから,あなたのところは1つの小学校区でございますから,それへ公民館がございますからコミュニティーハウスはできませんよと,こういうことで一分,一円を大事にせられとるんかなあという感じもここでも出てくるわけでございますが。 一例を挙げますと,公民館の利用にいたしましても,中央公民館が年間8万人,西大寺公民館が6万9,000人,吉備の公民館は6万1,000人という人を消化をしておるわけでございますが,これが1つの公民館であとコミュニティーもなく,またほかの合併町村にいたしましても,公民館の大体ある小学校区は人口の多い中央的なところの場所になっておる関係上,その他の小学校区のお方も公民館を使うと,その大きな町になっておる小学校区の公民館のお方はコミュニティーは使えないというような不自由さが多分に出てきておられますが,もうぼつぼつ方針を変えられる時期が来たんではなかろうかなあ,かようなことも考えられますので,どうか御一考をお願いを申し上げたいと思うわけでございます。 次は,100周年につきましてお尋ねをいたしたいと思うわけでございますが,100周年のお祭りが再来年ですか,やってくるわけですが,瀬戸大橋を含めて岡山市に事業をやるわけですが,やるのならかなりな成果をおさめられる取り組みにやっていただきたいなあというのは,これは市民一人一人がお考えになっておられることであろうと思うわけでございます。 まず,やるならば大きい,にぎやかな,そしてそのしたものが後世まで残るような施設をやっていただくんが一番いいのじゃなかろうかなあいうような感じがするわけでございますが。そういうことを踏まえて,岡山にもほかのお祭りもたくさんあるわけでございますし,これからもいろんにお祭りもできていくわけでございますが,その起爆剤になるような祭りにしていただきたい感じがするわけでございます。 そのお祭りの中へ,委員という,市民の皆さんから21世紀を目前にした瀬戸内新時代の幕あけのこの時期に,基本的に考えて20数回委員のお方が寄って英知を絞られてこしらえになられた,100周年の事業推進会議伊原木会長が,次の時代に向けての都市活力を創造をするため市民の総意を結集した,新しい観点に立った基本計画を,市民代表の推進会議並びに企画委員会の委員の皆さんがマスタープランをこしらえられたことについては,100周年記念事業が多くの都市で計画もされておられるわけでございますが,その儀式をするのに,21世紀を考えてとらえられたテーマであるかとも思うわけでございますが,せんだってといいますか,静岡市では,育てよう好きな町静岡,人を育てる,自然を育てる,町を育てる,こういうことをまちづくりのテーマとして行事をやられるようになっておるわけですが,これは人を縦の軸にし,歴史,自然,未来を横軸に,多角的に記念事業を推進していくというようなことでいっとられるわけですが。100年というまず過去を振り返って,その伝統あるものを未来へ継承をし,人と自然とともに生きていく町をつくったらどうであろうかなあいう感じもするわけでございます。この前,我がクラブで視察しました盛岡市も100周年をやるわけでございますが,先人の残した遺産,すぐれた地域性や自然をもとに世界に開かれた北東北の拠点盛岡というようなことも創造せられて,市民挙げてのお祝いをするようでございますが,盛岡としては21世紀への飛躍を記念事業でやっていこうというような計画を持っておられるようですが。両市とも共通している点は,どこも100周年いうのは同じようなことが考えられておるようでございます。やるのならもう少し本当にあか抜けたことをやっていただいたらと,こういう感じもするわけですが。新しい歴史になるような,岡山は第2世紀へ入っていくということで,非常に響きのいい言葉に聞こえるわけですけれども,歴史の中に先人の偉業を学んで,希望を胸に100年へ羽ばたくときでありますので,市長さんひとつその決断をお願いを申し上げたい。 岡山には夢がある。人の心に自然の心が触れ合う岡山には歌があると。生きる喜びにあふれた人間の歌がある。岡山にはにじがある。世界の人々と手をとり合って理想のかけ橋をつくっていっておる瀬戸大橋もある。本当に岡山というとこはええとこじゃなあというようなことのお祭りにもしていただきたい。かように思うわけでございますので,よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから,その行事の第1目標といたしましては,都市のイメージアップを図っていただくことであろうかなあと,かように思うわけでございますが,市民参加で図ることは言うまでもございませんが,そうした意味から市民の祭典は唯一なものであると,制作段階からひとつ市民参加ができないものかどうか。つまり,100周年がどのような形で取り組まれるのか,今現在ではなかなかどうもぴんと感じるところがないのでございます。つまり,100周年をどう位置づけるかと,岡山市にどう位置づけるか,どうもさっぱりわからんと一言で言えるんではなかろうかなあと。華やかにしただけなら,それで終わりで済んでしもうたというような,にじが消えた後のような形になるわけですが,その辺の,今後への,この100周年が,今後の100周年への影響力が持てるような100周年事業にしていただきたい。100メートル噴水,100年公園のような歴史保存施設,記念事業,童話の広場,桃太郎像,どうも100周年事業としてはなかなかそぐいにくいんではなかろうかなあいうような感じもするわけでございます。 それから,この100周年につきまして100人委員会もおつくりになられるわけですが,資金調達あたりもどのようになるのかお知らせをいただきたいと,かように思うわけでございます。よろしくお願いを申し上げます。 次は,瀬戸大橋架橋記念博覧会,これもお祭りに近いようなもんですが,63年から65年にかけて本当に日本じゅうは博覧会だらけでございますが,大阪の国際花と緑の博覧会を初め,青森青函博覧会,ただいま申し上げました市制100周年,日本じゅう祭りだらけということでございますが,この博覧会の内部の状況を考えると,必ずしもどうも喜びばかりというわけにもいかんような感じがするわけですが,博覧会の運営の大部分の出展企業は負担はどのようなお考えになっとられますか。 青森あたりの例を申し上げますと,大体25億円のうち6億6,000万円を県,市で,1億4,000万円を入場料で,5億円を企業にというようなことで希望を募っておられるようですが,大体15社ほど何とかせにゃいけんということですけれども,現在1社の出展希望もないようでございます。 瀬戸大橋の博覧会もこのようなことになるんではなかろうかなあという感じがするわけですが,現在県内の企業が4社を出展を表明しとられるようですが,最終的には予定数のめどがついておるんかどうか,数は出そろってもなかなかその内容がついていけるのかどうか,どの程度の出展が決まっているのか,お尋ねをいたしたい。 企業あたりが十分取り組んでいただけんことには,なかなかこの瀬戸大橋博も難しさがあるんではなかろうかなあ。(「時間がねえぞ」と呼ぶ者あり)ねえぞなあ。 設営委託料として1億2,000万円が必要となっておるようでございますが,会場使用料が1,350万円,合計で1億3,350万円が計上されておられますが,博覧会協会へ5,000万円を出資し,出展追加分を1億円が予定されています。総事業費が120億円が予定されているが,今述べた費用ですべての岡山市負担部分が賄えるかどうか,それ以外に追加が予想される費用はないのかどうか,お伺いを申し上げます。 次に,今回計上されている美しい日本館に展示されている出品計画についてお伺いをいたします。 それでは,急ぎまして第3次総合計画の長期構想について。 去る6月28日に開催されました国土審議会に4全総の最終試案が提案され,7月1日に閣議決定されました多極分散型国土開発,前にも申し上げましたが,高速自動車道や小型用の空港建設など,高速交通ネットワークの整備,地方に定住しながらの全国各地を一日で交通できるような利便,これを活用した地域ごとの産業の振興を示しているわけです。東京については,過度の一極集中を防ぎながら国際金融,国際情報の中核都市として整備をするとしています。西暦2000年までに実質経済成長率4%ベースに開発投資は1,000兆円,人口1億3,000万人,GNP500兆円の経済大国実現を目指しているわけでございます。 しかしながら,今回の試案は私には第1次全国総合開発計画の拠点開発構想,第2の大型プロジェクト構想に比べて開発戦略の方法に著しくダイナミック性に乏しいように思えてなりません。それは公共投資,なかんずく企業立地投資をすれば新しい企業がどんどん誘致建設され,またそれが呼び水になり生産拡大された時代と異なり,国際化に伴う国際分業の進行,新基軸,すなわち経済産業牽引産業の喪失,そして満たされた物質社会の反省等の経済,社会,文化の態勢に大きな変革が起因していると思います。国際化,高齢化,高度情報化という新しい時代の潮流,そして国民の意識の変化,新しい時代のかじ取りは難しいんだなというのが試案を読んだ感想でした。 今回,試案で象徴的なのは東京の位置づけだろうと思います。東京の一点集中は地方分権の潮流に逆行するもので,もっと地域活性化のために東京圏以外の10ブロックに公共投資を均斉的に配分し,均衡的発展を図るべきだという主張は,現実の東京への経済集中現象の中で極めて説得ある主張としてマスコミに取り上げられております。しかしながら,この種の論議,すなわち東京に関する地方分権が自治破壊の議論は現実の東京の姿を正確に把握しないのではないかと思います。 試案は全国知事会等の反対により地方重視の方向で修正され,全国各地の開発プロジェクトを網羅する内容となり,交流ネットワーク構想による一日交流圏を最大拡大するために,高速幹線網の整備をする以外に,東京との関係を描いていけないのは問題があるからのように思うのであります。 東京は今,国際化の波に乗り,そして高度情報化がその動きを加速して,巨大な国際都市に変貌しています。日本経済の巨大化,これを61年度の国際収支を例にとってみますと,貿易収支の黒字は1,014億3,400万ドル,長期資本収支は1,449億2,600万ドルの赤字という数字が示されておるとおり,巨大な物と金が東京を媒介して世界へ動いている経済現象が国際貿易金融センターとして東京の役割を高め,この経済力がまた東京を集中化,巨大化させるのではないかと思います。東京の経済力が他と違うという事実は最近(「脇本さん大体わかった」と呼ぶ者あり,笑声)──わかったかな。これはちょっと読みょうりますから聞いてくださいよ。……している地価の高騰,3年から4年で倍になるを見ればわかります。 今年初めにオープンしたアークヒルズの家賃構成を見れば,もっとそのことは明らかになると思います。アークヒルズ家賃は200坪を単位として坪当たり月5万円,共益費6,800円,権利金120万円,権利金の利子など計算して200坪オフィスの家賃は月に1,400万円となります。これだけで家賃を賄える企業を東京以外に求めることは不可能で,東京のダイナミック性,経済力の奥の深さではないかと思います。ですから,東京に公共投資をするから人が集中するのでなく,そこに吸収されるのだけの経済力があるからで,この観点からすれば東京の国際性及び金融情報センターをしての才能を高めるには,さらに社会基盤を充実,その受け皿づくりをしなければならない。このように書いてあるわけでございます。 こうした背景を読み取りながら,今回の企画室が発表された「新時代への挑戦 岡山市長期展望基礎調査」についてお伺いを申し上げます。 この冊子を読みますと,発表された4全総のアウトラインは序文「21世紀への新潮流」で,社会,経済,文化情勢の変化,国の方向をそのまま取り込んでいると思われます。その心は都市づくりの行動指針の展,集,創,愛に要約されているように思われます。この点はやはり超一流の調査研究に委託してつくっただけのことはあると評価はしたいと思います。ただ,残念なことは,国の方向性,情報量を持ち過ぎたために,逆に岡山の本来的なもの,独自的なものが薄れ,国の開発戦略を軌一にする部分が余りにも多いということであります。 そうした欠点を有しながらも,この報告書は従来の行政施策羅列型の自治体政策の解説書から一歩踏み出し,自治体経営は都市経営であるという観点から,岡山市が将来的にはどのような産業基盤を有して都市経営が図られなければならないかという開発戦略を,市民が求めている夢の部分をその戦略プログラムに入れているのは,21世紀を指向する岡山市の長期ビジョンとしてはまことに当を得ている提言と言えよう。 こうした総論的にはこのような評価なのですが,若干疑問点があり,個別的にはちょっとという箇所もあるので質問してまいりたいと思います。 質問の第1点は,東京とのかかわり合いについてであります。前に申し上げましたとおり,東京を従来の日本の首都東京という観点からでなく,世界の東京からという見方をしなければならないと思っていますので,都市間の広域的連携は必要であるとの戦略構想は提言されているが,この点をどのように考えられているかお伺いをします。 質問第2は,この構想の実現のための投下資金額はどの程度見込まれているのですか。4全総でも1,000兆円の見込み額が不明確と批判されているが,この点も踏まえてお伺いをいたします。 質問の第3点は,最近いろんな調査報告書ができて,ある意味ではよくやっているような感じがするのですが,実行を伴わないものを幾ら調査研究しても絵にかいたもちであり,調査費のむだ遣いと思います。この調査書に盛られた事業を実現するためにどのような執行体制を整備されていくのか,お伺いをいたします。 次に,計画と実現の整合性について,個別事業を例に取り入れながらお伺いしたいと思います。 ビジョンの中に戦略2クロスポイントの活用,岡山Lライン,岡山IC周辺アクション・エリア,流通センター周辺アクション・エリア,臨空アクション・エリアの戦略立地を打ち出していますが,地政学上からいえば地理的要件が存在を規制するのでしょうが,空港ができたら臨空産業が育成され,ICができれば広域拠点性産業が出現するわけでは決してございません。戦略論としてはそうであっても,岡山市の方向性,位置,都市計画,用途地域,多くの複合する問題をはっきりしなければ,計画は計画,構想は構想だけに終わると思います。 このことを臨空港についてみればより明らかになると思います。空港本体工事は300億円の巨費を投じ,来春完成を目指して着々と進んでおりますが,空港利用に関していえば全然と言っていいほど進んでないと思います。今やってることは東京への増便,航空貨物をふやすフライト農業の推進,さらに一点加えるならば新しい路線の確保であるように思います。新しい路線の確保以外にないのではないかと思うわけでございますが,それはなぜかと言いますと,旅客についていえば,旅客はむしろ新幹線のスーパーひかりができたらそちらの方へ乗るのではなかろうかと思うわけでございます。東京市場向けだけのフライト農業ならトラック便が十分効果があるんではなかろうかということも考えられるわけでございます。 次に,規制の問題が全然考慮されてないということですが,飛行場近くにはゴルフ場はたくさんつくられておるわけでございますけれども,フライト農業を目指す倉庫は何一つ建設されておりません。計画もできておりません。建設の法では禁止されているのではなかろうかということも考えられるわけですが,法律の規制を解除していただくようにはならんもんではなかろうかと,かように思うわけで,フライト農業についても内容的には絵にかいたもちになるんではなかろうかというようなことが考えられるわけでございます。 次は,駅前第8ブロックに移らせていただきます。 駅前第8ブロック構想が一時こう活字になって出ておったわけでございますけれども,ただいまではこの活字はなくなったというようなことを聞いておるのですが,活字が生まれたり死んだりするのはどなたがやっておられるんか,御答弁をお聞かせを願いたいと,かように思うわけでございますが。 以上で第8ブロックを終わらせていただきます。 都市情報システムでございますが,都市情報システムについては,今まで岡山市の電算化は昭和42年以来,次々とやられておるわけでございますけれども,これが本当にあらゆる役所の中での電算システムなり情報システムができ上がることをお願いを申し上げたい,かように思うわけですが。 質問といたしましては,大きな縮尺の現況地形図資料を十分活用すると,システム導入により日常業務の軽減効果が大きい業務と,なるべく広範にデータの相互利用が図られる業務と,今後都市情報システムの展開に向けて契機となる業務を挙げ,道路管理システム,下水道管理システム,固定資産管理システムの稼働を提言したいと思うわけでございます。 そのパイロットモデル地区として,芳賀佐山を選び,岡山市の都市情報システムを見事にシステム稼働させ,システムの持つ効果を十二分に示したということでございます。 次は,人事のあり方についてでございますが,信賞必罰は人事管理の基本的なもんでございますが。この人事の中で今回も,前申し上げましたように,次々と人事異動ができたのでございますが,松本市長が市長になられて5年を迎えるわけでございますが,その間に過去4年間非常にこの,岡崎市長当時のこともあったかと思いますが,市役所の中で不祥事どうも絶えなかったというようなことで,その当事者以外に処分を受けたお方がいらっしゃるわけですが。その処分を受けたお方の中に,懲戒免職が25人,停職が4人,減給が17人,戒告が3人,厳重注意,訓告が51人,計100人となっておるわけでございますが。懲戒免職を受けたお方は別といたしまして,その上司でおられたお方の処分が発表されたわけですが。その処分をされたお方の中で,その4年間に次々と昇格をさせておられるわけでございますが。この処分を食うたと,こういうことになりますと,大体これは左遷にイコールということになるのが昇格になっておるというようなことが非常に目立って,その後のその市役所の職員の中でも処分を受けても結構それが出世につながるエリートコースになるんかなあというような感じにもとれたりするんで,その点を市長のそのフレッシュシティー岡山ですか,そういうことからと整合性がどのようになっておるのかお尋ねを申し上げたい,かよう……。(「それは脇さん,勲章じゃ」と呼ぶ者あり)ああ勲章か。 それから次は,高齢者対策はもう前に申し上げましたんで,これはもう通過をさしていただきます。 それから,観光対策でございますが,これはもう瀬戸大橋絡み,吉備路の関係いうことで,まずまずなかなかこの観光対策について市が単独でとやかくということはなかなか難しゅうございますので,昔のことわざにございますように,人のふんどしで相撲をとれ,隣のゴボウで法事をせえと,いうことも考えながら市長さん取り組んでいただきたいと,かように思うわけでございます。 次は,都市基盤整備でございますが,待望している瀬戸大橋の渡橋式も63年4月10日ということで決定をしたわけでございますが,瀬戸大橋の新時代目前に迫った,市長が常日ごろから都市基盤整備は一刻も早うやらにゃあいけんと言とられるわけですが,岡山の交通の結節点,岡山駅前の広場の整備,都市再開発事業,さらには文化施設の充実,早急にやらねばならない大事業が山積しておるわけですが。民間サイドにおいても観光客の一大増加を見込んでおるわけです。ホテルブームにもなっておるわけです。市街化の中心部地域で一番変貌をしているそのホテルブームですが,市役所通りから西側の下石井及び桑田町一帯がそのような形になっております。まきび会館からホテルサンルート,郵便貯金会館,岡山東急ホテル等があるわけですが,またアークホテルができとるようですが,たばこ産業KK岡山工場,日清製粉,カバヤ食品等の大工場,中小企業倉庫等がいまだ現存しておりますが,あれに入っております側線があったわけですが,その側線を含めてこの並列をしておる市道と多目的に使える道をつくっていったらどうであろうかなあいうことをお尋ねを申し上げるわけですが,市長さんの御見解をお願いを申し上げたい。 それから次は,市道と街路と,市道認定と用地買収と,こういうことでお尋ねをするんですが,せんだって2月の定例市議会で市道の再認定が行われ,廃止も行われたわけですが,市道1級,2級から4級までつくられているようですが,その中には都市計画街路も市道認定をしてございます。そういう市道認定がしてあるところは,都市計画街路でございますから道らしきものは全然ございませんけれども,市道認定をしてあるんですが,これはそのへりに家が建つ建築確認申請を出しても許可になるもんであるか,またそれともこれは一日も早く整備ができるから影も形もないところへ市道認定をせられたのか。 また,倉敷市あたりは用地買収によって道や水路まで買収をやっておるんですが,岡山市は生活用道路は寄附というようなことで,なかなか行政の計画的な取り組みができんのじゃあなかろうかというようなことをお尋ねしたらと,かように思うわけです。 それから,続いて岡山駅西口周辺の整備ですが,これは市内の部分,富本町・三田線,市内の部分は暫定整備も終わったわけですが,これから瀬戸大橋,新空港,山陽自動車,中国横断道,一層脚光を浴びる吉備路の関係,さらには野田の地下道の事業着手,岡西地区の発展が大きく期待されるんですが,その駅西口周辺の整備,同時に提言を含めて……,駅構内東西連絡地下道の整備費が計上されております。 この地下道は従前は各プラットホームの手荷物,小荷物専用の地下道であったのですが,建設費を負担して代替施設として開放したものである。幅員は非常に狭く,天井も低いと,湧水もあるということで,換気装置もないと,出入り口の階段部も上屋も含め安全性,美観性等どのような考え方で実施されるのか,その内容についてお知らせをいただきたい。 広場の整備について。 地下駐輪場建設工事の62年分の契約議案も初日に議決されたわけですが,工期内に竣工に向けて現場監督を一層努力されると思いますが,問題は地上の広場の整備についてであります。広場の施設配置計画案はできておりますか。関係行政機関,特に公安委員会との協議は進んでおられますか。バス,タクシー等の交通機関との協議は進んでいるか。特に新空港等を含めてバス協会,会社との協議内容はどうなっているか。地元町内会や商店街との協議はどうなっておるか。62年3月31日までは西口駅前広場は工事が完成するのかどうか。 次に,都市計画道路の整備についてでございますが,岡山駅西の整備促進は各議会の都度いつも多く問題が提起されておるわけですが,今日おくれている原因はいろいろあると思います。駅として西口があっても,西口に各地からの道路が入っておらないいうこともあり,我が新政クラブでは都市計画道路富本町・三田線を岡山駅西口まで一日も早う都市計画決定をすべきじゃということを毎回申し上げておるわけですが,市長の所信をお伺いを申し上げたいと思います。 あと1分でございますので,この辺でちょっとあとは割愛をさせていただきます。どうも失礼しました。(拍手) ○議長(片山仁君) しばらく休憩いたします。    午前11時21分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午前11時43分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 新政クラブを代表しての脇本議員の質疑に対しましてお答えをいたします。 まず,私の政治姿勢についてでございますが,「市民の声が生きる清潔で公正な市政の確立」について,昨日渡辺議員の御質問にお答えを申し上げましたとおり,私はこの4年間市政運営に当たりまして市民の声が生きる市政の確立に積極的に努力してまいりました。 まず,まちづくり懇談会における意見等につきましては,新総合計画の実施計画の体系により取りまとめまして,全庁へ徹底を図っております。 その内訳といたしましては,生活環境の整ったまちづくりを望むものが最も多うございまして,次に心豊かで触れ合いのある教育都市づくり,3番目といたしまして,豊かな市民生活を創造する活力あるまちづくりといったところでございます。 また,各種団体を対象として実施いたしました市政懇談会で出されました御意見といたしましては,岡山駅前広場の整備,観光都市岡山の創造,都市基盤の整備,生活環境の整備,体育施設の充実等が主なものでございました。これらにつきましては,関係部局において検討をさせまして,極力対応に努めております。具体的には,既に取り組み,実現しているものも多々ございますが,今後さらに検討をいたしまして,調査研究を必要とするものもございます。そして,市民の貴重な御意見を市政に反映させるべく政策の中に積極的に取り入れるように努力をいたしております。 次に,「心のふれあう,夢と希望に満ちた市政の推進」についてでございますが,今は時代の大きな流れといたしまして,国際化,情報化,高齢化とともに社会の成熟化等が進む中で,物から心へという価値観の変化が見られることは国民生活白書を初め国,県等の諸計画におきましても指摘をされているところでございます。御指摘のように,現在は低成長期でございまして,生産者米価の引き下げや円高などの問題で,市民,企業ともに非常に御苦労をなさっておられる事実を決して否定するものではございません。これらの問題には市といたしましても最大限の努力をもって取り組んでいかなければならないと考えております。 ただ私が申し上げたかったことは,時代の大きな流れといたしまして,物から心への価値観の変化に伴って生活にゆとりや潤いが求められるようになったことから,社会的に弱い立場にある高齢者,心身障害者などをも含むすべての市民が健康でゆとりや潤いのある暮らしを送ることができる社会の実現,これを目指して,心と心の触れ合う市政を進めてまいらなければならないということを申し述べたわけでございますので,どうか御了承いただきたいと存じます。次に,都市づくりの基本理念とする主要な施策についてでございますが,特にこの4全総との関連でございますが,第4次全国総合開発計画におきましては,地方圏を重点的に整備することによりまして,人口定住を推進をし,中枢中核都市は,地域発展の核といたしまして拠点的な役割を担う多極分散型国土の形成,これを基本目標としております。岡山市は,地方の中核都市といたしまして,高度の中枢管理機能の集積した中・四国の一大拠点都市づくりを推進してまいりたいと考えております。 次に,高齢化社会に対しまして,この福祉対策でございますが,高齢者の方々は長年先ほどお話がございましたように,社会の進展のために大変御尽力をいただいた方々ばかりでございます。人口の高齢化に伴いましていろいろな問題が出現するものと予測されているところでございますが,高齢者の方々のニーズを的確に把握をしながら真に住民福祉につながるような関係施策の充実に努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次に,姉妹都市,友好都市との交流についてでございますが,御承知のように本市は4つの都市と姉妹都市,友好都市の縁組を結びまして,今日までそれぞれの都市の実情に即した国際交流を推進してまいっており,行政レベルはもちろんでございますけれども,民間レベルでも幅広い交流が持たれているところでございます。 国際交流の基本とは言うまでもございませんが,人と人との心の触れ合いでございまして,真の相互理解と友好親善なくしては成り立たないと思う次第でございます。そのために一人でも多くの市民が国際交流の担い手として幅広い市民参加による交流が広がるように,その条件づくりに今後とも努力してまいる所存でございます。 21世紀の岡山市を考えますときに,国際化への対応はますます重要になってくるものと予想され,御提言の経済交流,また職員の交流につきましては,貴重な御提言と受けとめさせていただき,今後の姉妹都市,友好都市交流の上で大いに参考にさせていただきたいと存じます。次に,コミュニティーハウスの整備事業基準でございますが,本定例市議会の初日の所信表明の中で,「心のふれあう,夢と希望に満ちた市政の推進」につきまして申し上げましたが,御承知のとおり高齢化や,また高度情報化,そして国際化など新しい潮流が急激に押し寄せております。今後,経済,社会のハイテク化が進めば進むほどハイタッチ,すなわち心の豊かさが重要となってまいります。このような意味から,心と心の触れ合うコミュニティーづくりが重視される方向へますます変化していくと考えられます。このために,人口の増加地区が市周辺部に広がっている現状から,公民館等がござましても十分ではない場合,コミュニティーづくりの拠点としての施設を整備していくという必要があろうと思います。当面は現行の基準で整備を進めていく考えでございますが,今後の検討課題とさせていただきたいと存じますので,よろしくお願いいたします。 次に,都市計画道路の富本町・三田線の延伸についてでございますが,富本町・三田線のこの延伸のこの都市計画の決定につきましては,御指摘のとおり最善の努力をしてまいりたいと考えております。 なお,これらの整備につきましては,駅西再開発等の促進のためにも,まず都市計画道路の早急な整備が必要であると十分認識をいたしておりまして,下石井・岩井線を初め関連道路の一体的な整備についての整備計画を国,県等関係機関と協議をしながら早期事業化に向けまして一層の努力をしてまいりたいと考えますので,よろしくお願いをいたします。 その他につきましては関係者からお答えをさせていただきます。 ◎助役(鹿子木貢君) 御質問のうち2点についてお答えを申し上げます。 まず,100周年記念事業の基本構想は立派だけど,個別事業の方が一致していないのではないかと,いまひとつぴんとこないがというお尋ねでございます。 100周年記念事業の基本的な方針につきましては,先日の磯村議員にもお答え申し上げましたように,市民の皆様が考えられた事業を市民各界みんなの力で展開しようという基本方針でまいっております。したがいまして,検討の過程ではプロデューサーやコンサルタントにも加わってもらったわけでございますが,当初市民からの提案募集を行いまして,これで市民が望まれる事業の方向を分類,整理しまして,その上で各界の方々から成る懇談会,続いて企画委員会で検討をいただいてきたところでございます。つまり事業内容について市民の方々が希望されることの大筋を探りまして,それを下敷きにしながら今岡山に欲しいものは何かといったことを中心に議論をしまして,多くの提案の中から絞り込みをした事業が現在計画しております個別事業であるということを御理解いただきたいと存じます。 基本的な中で,この,1つには,岡山の歴史の重みをみんながかみしめて,それを市民パワーで生かしていくこと。2つ目には,38都市が100周年を迎える中で,岡山の持ち味を生かしながら注目されるような事業にしたいということ。3つ目には,これからの岡山のあるべき姿,特に瀬戸大橋時代を考えて全国の人々が話題にし,全国から人が集まる都市でなければならないといった観点から,一挙にそれを満足させるものではなくても,そのきっかけ,あるいは仕掛けとなるようなものを考えようと。といったことが絶えず懇談会,企画委員会の中でも話し合われてきたわけでございます。その結果が現在のマスタープランに上げているという事業でございまして,これまでの検討結果はこれからも大事にしてまいらなければならないというふうに考えております。 なお,現在具体的に示されております7つの事業では,いかにも物足りないという感じを持たれるかもしれませんが,まだこれから検討を続けたいというものもございますし,このほか市が行政として記念事業に位置づけて実施したい事業も現在検討を行っておりますことを申し添えさしていただきます。 次の人事管理の関係で,この4年間に多くの不祥事による処分者を出しているけれども,その処分者の人事異動についてのお尋ねでございます。 数等については議員御指摘のとおりでございます。 人事の評価というものは,大変重要なことでもございますけれども,また御承知のとおり非常に難しい面もございます。それぞれの職員の持つ能力,仕事の実績,人柄などからみずから職場において一定の評価もでき上がっておるものでございまして,機械的な基準を設けてそれによって人物の評価をするということはなかなか困難な問題でございます。 この4年間で不祥事を起こした職員,直接の職員につきましては昇任した例はございません。ただ,管理監督責任を問われた者が昇任した例はございます。 この所属職員の不祥事による管理監督責任を問われた者は,部下の職員に対する公私を含めての指導性が欠けていたことに起因するものでございますが,中には非常に困難な職場で日夜努力しているにもかかわらず,管理監督責任を問われるというケースもございます。昇任等を含めた人事管理におきまして,どの程度関連づけるべきか意見の分かれるところであろうかと存ずる次第でございます。 しかし,管理監督責任を問われたということは事実でございまして,厳正に受けとめていただき,それを教訓として住民福祉の増進,市勢の発展に貢献するという使命感を持ってそれぞれの分野で職責に当たる努力をすることが肝要であるというふうに考えているところでございます。よろしく御理解を賜りたいと存じます。 以上です。 ○議長(片山仁君) 答弁の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。    午後0時0分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時7分開議 ○議長(片山仁君) 午前中に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎参与(有本正君) コミュニティー施設に関します御質問に対しまして,市長答弁を補足させていただきます。 本市におきましては,コミュニティー活動の拠点となりますコミュニティーハウスの整備を昭和55年度からおおむね小学校区を単位といたしまして年次的に進めてまいっており,昭和61年度末で37館を設置しておりまして,本年度4館建設の予算を本議会にお願いいたしておるところでございます。 おおむね小学校区を設置基準といたしました理由といたしましては,昭和46年度から自治省がモデルコミュニティーという施策を打ち出しまして,岡山市でも平井学区が指定を受けたわけでございますが,この場合のコミュニティーというのは,住民が共同で地域のことを考え,また住民組織を結成いたしますエリアといたしまして,小学校区を単位とする考え方が定着をいたしているからでございます。したがいまして,本市におきましてもハウスの設置基準をおおむね小学校区と定めている次第でございます。 こうした中で,公的集会施設のない小学校区を第一義的に建設を進めてまいったところでございまして,現在の設置基準は昭和61年4月に見直しをいたしております。これによりますと,中央公民館及び地区公民館のない小学校区を対象といたしておりまして,市長答弁にございましたように,当面この方針で進めさせていただきたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。 なお,今後の問題といたしましては,県の補助の動向や人口の流動,規模の状況,地理的条件などを見きわめながら,将来的には現在の設置基準の見直しにつきまして検討課題としてまいりたいと考えております。御了解を賜りたいと存じます。 以上です。 ◎経済局長(人見文男君) 非常にユーモラスなことわざを示されての観光対策への心構えをお尋ねでございますが,これは民間資本の導入とか民間活力の活用と,そういったことだろうと承知いたしております。 御指摘のように,このたびの観光診断の中にもその点が強く強調されておるところでございまして,私どもといたしますれば,行政が行うこと,また民間が行うこと,その辺の区分を見きわめながら極力民間活力の導入に努めてまいりたいという考え方でおりますので,よろしくお願いいたします。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,企画関係の4番目の駅前第8ブロック構想についてお答えをさしていただきます。 第8ブロックというのは,高島屋北側街区のことかと思いますが,昭和44年に都市再開発法が制定されまして,再開発事業実施の事前段階として,昭和45年に岡山駅前地区5.2ヘクタールにつきまして基本計画を作成したものでございます。 御指摘の第8ブロック構想につきましては,本町地区第8ブロックから第14ブロックまでの基本計画の構想を発表したものでございます。しかし,昭和46年3月,この基本計画発表後,第8ブロックにつきまして地元より種々お話はありましたが,地区内の権利者等の調整がつかず,現在に至っているものでございます。今後,民間による再開発事業等の相談があれば対応していきたいというふうに考えております。したがいまして,活字が消えたということではございません。 次に,都市基盤の整備のうち日本たばこ産業株式会社レール跡地のところに多目的の道路を整備してはという件でございます。 貴重な御提案と考えております。今後,御趣旨を十分に踏まえて研究いたしたいというふうに考えております。 次に,道路,街路等の整備に伴う市道認定と用地買収についてという件でございます。 2点あったかと思いますが,そのうちの田んぼの中でも道路に面しておれば家は建つのかという点でございます。都市計画街路の計画決定だけで現実に道路ができていなければ建てられませんけども,事業決定がなされておりまして,2カ年以内に事業が執行されるものにつきましては,特定行政庁,すなわち建築主事(後刻「岡山市長」に訂正)でございますが,指定したものにつきましては家を建てることができるというふうに考えております。 次に,生活道路の用地買収の件でございます。生活道路の用地確保につきましては,岡山市では寄附,倉敷市では買収となっていると。岡山市についても用買ができないかという御質問でございますが,現在道路整備事業にかかわる用地取得費の占める割合は非常に高くなってきております。これがすべて買収となれば事業の伸びは後退することにならざるを得ないと考えております。特に,生活道路の整備は地域性が高いことから,用地提供の御協力をいただきながら地区と一体的な対応が生活道路の整備をより促進させるという考えでございますので,何とぞ御理解をいただきたいというふうに考えております。 次に,駅西口及び周辺整備のうちの東西連絡地下道の件でございます。 いわゆる開放地下道でございますが,この地下道は駅の東西を結ぶ歩行者の地下通路でございまして,昼夜利用されているわけでございますが,この通路はJRの荷物用の通路を一般に開放していただいたもので,断面の拡張などいろんな制約がございます。構造物を改築することはJRの施設との関係で困難でございます。現況の空間を最大限に利用して,高さも現況の2メートルから2.1メートルを維持できるように計画をいたしております。また,床,階段等スリップでスリップ事故がないような材質も考慮いたしております。また,幅員は3.1メートルを確保できるということで,湧水につきましてもそういう心配がないような構造を考えてございます。 また,西口の出入り口の階段の上屋につきまして,広場のレイアウトとの調和を図りながら整備をしてまいりたいというふうに考えております。 今度はその上の広場の整備でございますが,整備計画案につきましては,現在岡山市としての原案を作成しまして関係機関との協議を進めているところでございます。進捗状況についての御質問でございますが,現虹公安委員会,バス協会,タクシー協会,JR等と下協議を実施しておりまして,最後の詰めを急いでいるところでございます。 なお,新空港向けのバス運行につきましては,県におきまして岡山県バス協会に対し検討を依頼しておられまして,協会内部で検討中というふうに伺っております。 地元関係者との協議につきましては,現在地元の石井学区連合町内会及び地元関係者などに対して説明すべく調整中でございます。 なお,事業実施につきましては,現在施工中の駐輪場の進捗状況と調整を図りながら今年度末整備完成を目標として鋭意進めております。最後に,都市計画道路富本町・三田線の整備でございます。 市長答弁を補足さしていただきますが,御指摘の富本町・三田線の延伸計画につきましては,現在都市計画決定に向けての作業中でございます。国,県,公安委員会等関係機関のおおむねの了解を得ておりまして,近く地元説明に入る準備を進めております。都市計画決定に向けて努力しているところでございます。 なお,上石井・岩井線,富本町・三田線の延伸の整備につきましては,下石井・岩井線との一体的な整備が必要と考えておりまして,上石井・岩井線につきましては西口整備とあわせまして一部国鉄用地を既に先行取得しております。駅元町再開発計画との整合を図りながら今後進めてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 新野球場の建設は庭瀬の声も聞くがどうなっておるかという御質問にお答え申し上げます。 新野球場の建設につきましては,先日の政友会を代表しての板野議員に御答弁を申し上げたところでございますが,適地につきましては年度内を目途に選定されることとなっておるようでございまして,岡山市といたしましては,ぜひとも市域内に建設をしていただくよう,これまでも要望いたしておりますが,今後とも要望してまいりたいと,このように考えております。 次に,61年度から63年度の3カ年の実施計画の執行状況についてでございます。 御指摘のように,3カ年の財政計画は6,869億円でございますが,そのうち実施計画の投資的事業額は1,298億円を計画をいたしており,計画初年度に当たります61年度決算で見ますと,投資額は約344億円となっており,計画額の26.5%が進捗をいたしております。 なお,62年度は補正予算後に実施計画の進行管理を初め予算化状況の把握をいたしていくことといたしておりますので,ひとつ御理解をちょうだいいたしたいと思います。 次に,市制100周年の記念事業でございますが,この中で100メートル噴水,あるいはセンチュリーパーク,市民生活歴史館,歴史保存館は記念事業としてふわさしいが,メルヘンスクエア,桃太郎像はどうかと思うと,その位置づけについてどのように位置づけをしておるのかと,こういう御質問でございますが。 これらの事業は全国から人の集まる仕掛けとして考えられたものでございまして,中でもセンチュリーパーク構想は記念事業の核として,先日磯村議員の御質問にもお答えいたしましたように,調査検討に入っている段階でございます。メルヘンスクエア,桃太郎像は特に若者の集まるようなものとして浮かび上がったものでございまして,これまでに岡山になかったようなものを創造し,岡山らしさを出していこうというものでございます。つまりだれでも知っている桃太郎像と岡山をもっとアピールしていこうと,こういうものでございます。 なお,100メートル噴水と歴史保存施設は企画委員会の皆さん方は非常に共感が大きかったわけでございますけれども,今すぐ実施するには条件が整っていないと,こういうことで提案にとどめられたものでございます。 次に,資金調達はどのようにしていくのかという御質問でございます。 この記念事業は,さきにもお答えをいたしましたように,市民と行政が一体となってやろうというものでございますので,市の交付金に加えまして,民間からの寄附,事業収入などによってやっていくことにいたしております。今後,100周年記念協会の中で負担割合,あるいは募金目標,募金運動のやり方などを明確にした資金計画を立て,それによって資金調達をしていくこととしております。各界の御協力をお願いしたいと思っております。 総事業費はセンチュリパーク事業費は別といたしまして,約10億円を見込んでおりますが,これを限度に考えようというものでございます。 次に,瀬戸大橋架橋記念博覧会の問題でございますが,どの程度の企業が出展をするように決まっておるのかと,こういう御質問でございます。 瀬戸大橋架橋記念博覧会には20のパビリオンが計画をされております。そのうち企業等が出展するパビリオンとして単独館が10館,共同館が6館,集合館が1館の計17館で,他に協会が設置するテーマ館,美しい日本館,国際交流館が予定されております。その10館の単独館には中国銀行,天満屋,福武書店,中国電力など63の主要企業及び団体が決まっており,共同館には50余の企業,団体が,また集合館には30余の企業,団体が現在のところ話が進んでおり,全部で150程度の企業,団体が出展することとなっております。 次に,美しい日本館の岡山市コーナーの事業費についてでございますが,この岡山市コーナーに係る事業費といたしましては,今議会に総額1億3,350万円の補正をお願いをいたしておりますが,この他に開催期間中の運営及び管理費等が必要となってまいります。これらにつきましては,今後博覧会協会と協議,調整をした後に岡山市の負担分を9月以降の議会にお願いをしていかなければならないと思っておりますが,それ以外の費用については現在のところ想定をされておりませんので,よろしくお願いを申し上げます。 その次に,第3次総合計画の長期構想のうち,東京との関係を含めた都市間の広域的連携についてでございますが,近年の東京の成長は目覚ましいものがあり,第4次全国総合開発計画でも日本の東京のみならず,世界の東京として記述されており,金融機能一つ見ましてもロンドン,ニューヨークにつぐ第3のセンター都市として成長していることは現実の姿でございます。 岡山の都市づくりを考えていく上で,国際化時代を考えながら岡山の風土,特性を生かしたまちづくりが重要と考えております。 都市間連携につきましては,高度情報化時代に対応して国際拠点,首都としての東京との関連を意識しつつ,従来の市域,圏域にとらわれない瀬戸内の中心都市,瀬戸内新時代の新しい都市圏の発展を先導するリーダー都市になるべく努力してまいりたいと,このように考えております。 次に,構想実現のための投下資本額及び執行体制についてでございますが,「新時代への挑戦」では7つの戦略と24のプロジェクトを提案をいたしておりますが,これらのプロジェクトは本市の現状と特性を踏まえて,その基本的な方向を示したものでございます。プロジェクトを実現していくためには,市を初め国,県,民間事業として実施するものもかなり含んでおりますために,戦略プロジェクト全体の事業額を現時点で想定することは非常に困難でございますので,御理解をいただきたいと思います。 また,事業を進めるための体制につきましては,今後十分検討してまいりたいと,かように考えております。 それから,計画と現実の整合性についてでございますが,「新時代への挑戦」は新しい時代にどのように岡山市が対処すべきか,その方向を模索し,新たな都市づくりの道筋を提示したものでございます。戦略の中にあるクロスポイントの活用では,広大な市域の持つ発展可能性を,新空港,インターチェンジなどの位置的に有利な条件を生かし,バランスある産業の発展のために工業団地の必要性を強調したものであります。 御指摘のように,漫然と受け身で対処するのではなく,これらを実のあるものにしていくためには,土地利用等の規制緩和,都市計画,用途地域等数多くの問題がございまして,今後関係部局と連携を図りながら総合調整を行い,第3次総合計画の中で具体化をしてまいりたいと,このように考えております。 次に,空路利用者の増加は新規路線の確保しかない,フライト農業はトラック便を利用すれば十分であると思う,当局の考えを示せという御質問でございます。 来春開港をされます新岡山空港へのジェット機の乗り入れに伴いまして,輸送量の増大と輸送時間の短縮がもたらされ,これによって多数の観光客,ビジネス客などの輸送とともに瀬戸内海のしゅんの鮮魚や野菜,青果などを速く遠隔地の消費者に届けるという面からすると,航空機の利用はさらに高まるものと思われます。 一方,岡山-東京間の増便につきましても,県を中心に関係方面に強く働きかけをしておるとこでございます。その前提としは,まず現就航便の利用率を上げることが必要でございます。このことから,現在官民一体となってその利用促進に努めているとこでございます。 さらに,御指摘のありましたように,新規路線の開拓が必要でございまして,目下のところ那覇空港を初めとして路線開拓に県を初め関係者とともに鋭意取り組んでおるとこでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 先ほど田んぼの中でも道路に面しておれば家は建つのかという中で,特定行政庁,すなわち建築主事と申しましたのは,建築主事じゃなしに,岡山市長ということで,訂正さしていただきたいと思います。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関します問題は2点に絞られたわけでございますが,まず総合歴史博物館についてのお尋ねでございます。 御指摘にもありましたように,文化の香り高い個性と風格のある都市づくり,また観光行政の視点からもこの総合歴史博物館は大きな意味を持っているというふうに私どもも考えております。このことにつきましては,新総合計画実施計画におきましても,昭和61年度から63年度までの間調査期間として位置づけられております。昨年度は部内調査をいたしたわけでございますけれども,それを踏まえまして今年度は学識経験者を含めてより深い研究や検討をしてまいりたいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,語学指導等を行う外国青年の招致事業についてのお尋ねでございます。 語学指導を行う外国青年招致事業は,外国語教育の充実を図るとともに,諸外国との相互理解を増進することを目的としまして,国が本年度から実施しておる施策でございまして,全国では今年度851人の外国青年が招致されるわけでございます。岡山県へ17人参っておりまして,岡山市では今議会でお願いをしておるわけでございますが,1名の外国青年の招致をお願いをいたしております。 国際化が進む中で,中学校の英語教育におきましては,聞く,話すの力がますます重要になってまいります。御指摘いただきました点につきましては,今後本事業の成果を踏まえまして,よく検討をしてまいりたいと思っておりますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして辻野君。   〔2番辻野喬雄君登壇,拍手〕
    ◆2番(辻野喬雄君) お疲れのことと思いますが,しばらくおつき合いをお願いいたします。 私は日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,御上程になりました甲第98号議案昭和62年度岡山市一般会計補正予算(第1号)についてほかの議案並びに市政の重要問題について質問をいたします。 今春選挙の行われた都市では,今の時期補正予算を中心とした議会が開かれていると思います。 去る6月6日東村山市の特別養護老人ホーム松寿園の痛ましい火災があり,夜間の安全対策などがクローズアップされてまいりました。革新市政の川崎市では,早速その安全対策の施策の助成として,今年度3億8,000万円,来年度5億2,000万円,計9億円の補正を行うと発表されています。岡山市の予算編成方針との大きな違いを感じますし,心と心の触れ合いを強く感ずるものであります。 次に,けさ山陽新聞を見ますと,名誉市民である坪田譲治先生の生家が,市教委への相談かけたにもかかわらず,取り上げられず,取り壊しにかかっているということであり,大変驚いているところであります。 本件は,昭和58年6月議会で田畑議員が文学賞の制定促進とあわせて生家保存を提言をし,当時水谷教育長は保存する方法はないか調査を進めたいと答弁されています。関係者へ問い合わせたところ,きょうじゅうに決断してもらえば母屋とは残せると言っております。たまたまきょう7月7日は坪田譲治先生の没後満5年の命日にも当たります。総合文化都市岡山を目指す岡山市として,名誉市民でもあり,文学賞までも制定しておる先生の業績をたたえるため,生家保存についてぜひとも教育長,市長の御英断をお願いしたいと思います。 さて,質問の第1は,まちづくり構想と市長の政治姿勢についてであります。 市長は,提案理由説明の中で,今後の4年間の市政運営の基本及び21世紀へ向けての展望も含めて触れられました。瀬戸大橋架橋と新空港の開港,そして市制100周年という2つの節目を大きく打ち出すとともに,4全総の示す地方中核都市を目指そうというもののようであります。4年前には高度の中枢管理機能の集積を促し,中・四国の一大拠点都市を目指すとも言っておられました。どのような都市イメージを描いておられるのか具体的にお示しいただくとともに,その構想は具体的にどう進捗しておるのでしょうかお示しください。 その2は,三菱総研に依頼された「岡山市長期展望基礎調査 新時代への挑戦」によれば,岡山市のイメージはさまざまにすぐれた点があるため,一つの像に集約されることがなく,かえってイメージが希薄,しかもこの多層性,多面性こそが本市の特性で,それを生かせと指摘をしています。しかし,今回御提案の一連の施策は,特に岡山駅周辺から烏城までの桃太郎大通り中心型のまちづくりであり,近来にない膨大な投資になると思います。選挙中,市長は副都心構想なども公約されておりましたが,このような都心部集中型のまちづくりには57万市民は納得しがたいと思います。まちづくりの全体像をお示しいただきたいと思います。 その3は,現在でも市内中心部の人口空洞化が進んでいますが,この構想では一層拍車がかかると思います。中心部にも人の住める潤いとゆとりのあるまちづくりを目指したいと思いますが,御所見をお聞かせください。 その4は,4全総や県の第3次総合福祉計画に対する評価の問題であります。 4全総は,文章上は多極分散型国土とか地方という言葉の乱発などが見られますが,審議の経過から見れば,自民党公認の熊本県知事でさえ,この上さらに東京との格差が開くのか失望したと述べているほど,世界都市東京の機能が発揮できるよう一極集中は大前提になっているのであり,地方は地域間競争を激化させる中で生き残りを図れというものであります。市長はこのような路線に沿ったまちづくりを進めるお考えなのかどうかお示しください。 また,県の計画と市の計画は全く同じで,どちらが先につくられたのかと疑われる内容です。膨大なアンケートやデルファイ調査もされておるわけであり,市の独自性あるまちづくりを望むものであり,御見解をお聞かせください。 その5は,平和の問題であります。 今年1月,日本共産党訪米調査団は,情報公開となった公文書中より1966年2月24日付,当時のラスク国務長官が在日アメリカ大使館へ当てた極秘電報を入手し,その中に日米安保条約改定時に日本への核兵器持ち込みに関する秘密取り決めが結ばれていたことが明記されておりました。国会でも追及されているところですが,核兵器廃絶を訴えた平和都市宣言をした市長として関係方面へ強く抗議すべきと思いますが,御所見をお聞かせください。 2つ目は,戦災記録の問題であります。 43回目の6月29日を迎え,被災者の一人として感慨新たなものがあります。また,きょうは蘆溝橋事件の50周年という忘れられない日でもあります。 ところで,今市では市制100周年史発行の準備が進められ,上,中,下3刊の構想で写真も多く入れられるとのことでありますが,岡山市の戦災の記録はどのように扱われる予定でしょうか。戦災の記録は市民団体でも取り組まれていますが,市制100周年の中で忘れることのできない出来事であり,また市の公的な記録集でもあり,ぜひ十分なスペースと有意義な編集を期待したいと思いますが,御所見をお聞かせください。 その6は,マル優廃止の動きに対する態度の問題であります。 7月6日招集の臨時国会で,既に国民世論で明確に廃案になったマル優制度の廃止を再び提出する動きがあります。市長はさきの選挙でマル優廃止反対を明確に掲げられましたが,今もそのお考えにお変わりはございませんか。庶民のため市民のために強く政府にも働きかけていただくことをお願いいたしますが,御所見をお聞かせください。 質問の第2は,財政問題であります。 6月補正までを過去数年の決算と対比しますと,土木費の大幅な伸びがまず目につきますし,農林水産業費と商工費の伸びが注目される一方,教育費の大幅な減,衛生費,民生費の横ばいないし微減が見られます。公債費は定かでありません。 その1は,今後4年間の財政方針はどのように考えておられるのでしょうか。 その2は,国の補助金カット額を6月補正までを含めて59年度対比で項目別にお示しください。 その3,国の補助金カットは3年限りということでしたが,復活の見通しと自治体側の働きかけの内容についてお示しをください。 その4は,固定資産の評価替えに関連をいたしまして,来年は評価替えの年であり,評価そのものを厳正,公平にやっていただくことと,あわせて従来形式的になっている縦覧制度を徹底をし,資産台帳の管理も含めて周知徹底をしていただきたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 その5は,落札結果の分析でありますが,最近の議決案件を見ますと,市外及び準市外業者がふえているやの感じを抱きますが,今年度は土木,建築,下水道と大きい工事がふえてきております。大型工事についても地元業者を優先的に指名できる配慮が必要と思いますが,御所見をお聞かせください。 第3は,民生局関係であります。 その1は,新総合福祉センター構想についてであります。磯村議員への答弁を受けてお尋ねをいたします。 1の1,63年度中の着工を目指したいとのことでしたが,去る2月議会では63年度着工と明言をされていますので おくれのないよう御努力をお願いをしたいと思います。 1の2,西大寺地区のセンターについては補完するものとして研究したいという御答弁でありました。しかし,提案趣旨説明では西大寺地区の施設についても整備を進めることにいたしておりますと殊さらに触れておられますし,また2月議会でも各福祉地区への対応などを含めて62年度中に結論が出るよう検討研究いたしておりますと答弁されています。内容が後退しないように,そして西大寺に限らず,各福祉地区への対応をきちっと62年度中に結論を出すべきと思いますが,御見解をお聞かせください。 1の3,基本設計の委託先はどこで,委託内容は中心の施設だけか,西大寺地区の施設も含めての委託なのかお示しをください。 その2は保育行政についてであります。 国庫補助の削減,団体委任への移行と目まぐるしく動いておりますが,国の考えは口も出さないが金も出さないという方向にあるように思われ,憂慮にたえないところであります。しかし,一面団体委任となれば自治体の意思で充実発展をさせていくことも可能と思われます。 ところで,去る5月16日岡山市保育協議会の総会が行われ,大阪府立大学の小室豊允先生が講演をされておられます。出席者から聞いたところによりますと,その講演の内容は大変問題があるように思われました。 例えば,福祉予算に使う大型間接税になぜ反対をするのかに始まり,国庫負担金がいずれ削減されることや措置費制度がなくなることは何年か前に僕が本に書いて注目を浴び,今それが現実となったとか,あげくの果ては,給料が安いというなら東南アジアの賃金の安い人に保母になってもらうよう厚生省に言う,とまで発言をされています。いろんな人の意見を聞くことは一般的に否定するものではありませんが,立場や考えは違ってもまじめに保育のことを考えている人を選ぶべきではないかと思いますし,市当局の保育に対する姿勢さえも疑いたくなる思いであります。 そこで,お尋ねをいたしますが,2の1,この講師は市の責任で選ばれたのかどうか。とすれば,その理由。 2の2,保育問題審議会で産休明け保育が持ち越しになっていますが,本年度中には結論を出していただきたいと思いますが,新民生局長の御決意をお聞かせください。 その3は,児童育成クラブについてであります。 婦人児童課で毎年新設について予算計上をしていただいていることには敬意を表するものですが,新設についての悩みの一つが小学校との連携の問題があるように思います。現在は,安全面を考えて学校用地内に1部屋設けております関係上,学校管理面での問題が生じてきます。所管が民生局と教育委員会に分かれている点でいまひとつしっくりいかない面を感ずるのであります。教育委員会といたしましても,煩わしい点はあろうと思いますが,ひとつ校長先生の理解と協力方をぜひお願いしたいと思います。教育長の御見解をお聞かせください。 3の2は,指導員への社会保険適用の問題であります。 適用できない理由は大別して2つあります。その1つは,使用関係が不明確なこと。その2つは,1カ月の出勤日数は20日以上で問題はないけれども,勤務時間が通常勤務の4分の3以上に満たないことであります。しかし,最近の傾向として,社会保険の適用が拡大されている昨今であります。まず,使用関係を明確にする点からでも改善をお願いしたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 その4,老人施設及び住宅の──第4です。──問題であります。 昨今の深刻な問題の一つに,病院では医学的措置は終わり,介護を要する状態で症状が固定した人の行き先の問題であります。特別養護老人ホームは各園とも4人ぐらいの待機者を抱えています。市内での特別養護老人ホームの増設,あるいは増床が必要と思いますが,市当局の見解をお聞かせください。 次に,県営及び市営住宅の建てかえが進む中で,単身入居老人には建てかえ後の家賃の値上がりが問題になっています。老齢福祉年金での生活者には確かに深刻で,公営住宅を追われて民間の安い借家を探すという奇妙な矛盾した現象になっています。こういう方もだんだん年をとれば障害も出,養護老人ホームの方がよいかもしれません。養護老人ホームの個室化,すべてとは申しませんが,個室化も検討課題であります。住宅政策と老人施設の問題は総合的に考える必要があると思います。 我が党は養護老人ホーム友楽園について建てかえ時に特別養護老人ホームとか託老所とかの併設等について提言をしてまいりましたが,当局も昨年12月議会では早い時期に結論を出してまいりたいと答弁しておられます。検討の経過,いつできるのかお示しください。 さらに,本補正予算に高齢者福祉中期構想策定事務費200万円が計上されていますが,そのねらうところをお示しいただきたいと思います。 第4は,衛生局関係であります。 その1は,岡山市民病院に広い意味での精神科新設の問題であります。 昨今は国民の精神的不健康が広がり,精神的半健康人と言われるような人がふえております。既に思春期から精神科を訪れるケースが激増しており,壮年期のうつ病の広がりなど深刻であります。ある病院の統計では,65歳未満では精神分裂症,アルコール中毒症,精神神経症がずば抜けて多く,65歳以上では老年性精神障害が圧倒的に多くなっています。厚生省統計によると,病床の利用率を見ますと,昭和40年以来一貫して精神病床は100%から102.8%と極めて高い利用率,つまり病床不足の状態が続いています。一方,精神障害者対策の動向は,従来の閉鎖的,隔離的な入院治療中心の考えから,開放処理,家庭や社会への復帰,適応を促す方向へ大きく変わってきているわけでありますが,それでいてこの現状であります。また,最近の患者の特徴はほとんどの人が合併症を持っており,総合病院での対応が求められているわけであります。医療法の改正により,県において地域医療計画を策定中のようでありますが,事精神病床については県下でも必要病床数よりは不足をしていると仄聞をいたしております。当局の御見解をお聞かせください。 その2は,西大寺地域における人工透析病院の開設の問題であります。 西大寺にもたくさんの病院,医院がありますが,どこも人工透析をやっておらず,障害者の方ではヘルパーにお願いをして岡山中心部まで通院しておられる方もございます。西大寺医師会の金津前会長,宇治現会長にもお願いはしておるところですが,病院も企業であり,院長の判断となるわけでありますので,市の保健衛生の行政としてもお力添えをいただきたいと思います。御所見をお願いをいたします。 次に,ごみの破砕分別についてお尋ねをいたします。 既に当局も絶対必要なものとの御認識を表明されておりますし,国の補助についても見通しが明るいということですので,後は当局の決断のみと思います。御所見をお聞かせください。一方,市長の提案理由説明の中に,新しく中間処理施設の整備という言葉が入っておりましたが,これは何を指すのか御説明をいただきたいと思います。 第5は,経済局関係であります。 その1は,農業問題についてであります。 先日の米価審議会が5.95%の生産者米価の引き下げを答申し,さらにさきの麦価4.5%の引き下げとあわせて,農家の経営は一段と厳しさを増しております。竹村健一氏などを利用して日本農業過保護論をひとしきりPRして,農作物の輸入自由化,また米の輸入にも道を開こうとする農政が今進められています。 しかし,我が党下田京子議員の参議院での追及の中で,1,米への補助率は,昭和60年度で日本18%に対し,アメリカは76.5%,アメリカの方がはるかに過保護であること。2,全米精米業者の日本への米輸出圧力の裏に日本企業があり,米の実際の取引についても照会が来ているとギャバート副会長が米下院で証言をしていること。3,トラクターなどの農機具は,国内価格は輸出価格の2倍ないし2.6倍にもなっていること。4,肥料についても,尿素が3.4倍,硫安4.8倍もの差がある。ことなどが明らかになり,農協関係者などからも大きな波紋を呼んでいるところであります。 どこの国も食糧は自給を前提としてそれぞれの条件下で保護政策をとっているわけであります。 そこで,お尋ねをいたしますが,その1,食糧は自給を前提とすべきだという思想をもっとPRすること。 その2,農機具,資材の値下げについて,国や農協に対して強く働きかけていただきたいこと。 その3,農業過保護論に対しても客観的データを取り寄せ,適切に反論,PRをしていただくこと。 以上お願いをしておきます。 その2は,円高,産業空洞化問題についてお尋ねをいたします。 総務庁が6月30日発表した5月の労働力調査によると,完全失業率は3.2%と史上最悪を記録しています。石炭に続いて製鉄所の火の消える日もここ一,二年,花形と言われる自動車産業もアメリカへ移動し始めています。マツダの本社のある広島県府中市では今年度の法人市民税は例年の40%しか見込めないと言っています。世界のトップに躍り出た日本の大資本が,アメリカによる異常円高の押しつけ,市場開放などの不当な対日圧力を,国民を犠牲にし,国を捨てて他国籍企業として繁栄をする新たな戦略で乗り切ろうとしているところに根本原因があります。 雇用問題は,国,県の所管でありますので,企業活動の面でお尋ねをいたします。 その1は,法人市民税は61年度決算見込みでは13%の伸びで,123億円余となっておりますが,62年度6月まででは109億8,400万円と抑えておられますが,最終見込みの金額と伸び率をお示しください。 その2,岡山市内の法人企業での海外進出やそれに伴う事業所の縮小,休止の動きはどうか。 その3,下請関連で円高や産業空洞化の影響はどのようにあらわれているでしょうか,お示しください。 第6,建設局関係であります。 その1は,岡山駅南土地区画整理事業費3億100万円(後刻「5億100万円」に訂正)に係る一連の事業についてお尋ねをいたします。 既に本件はいわゆる八十島委員会の報告以来論議されてきた問題でありますが,何せ117億円の大事業であります。117億円の内訳は,OTBなど建物移転47億円,減価補償金59億円,工事費,事務費等11億円に大別をされます。 そこで,お尋ねをいたしますが,1の1,建物移転47億円の主な内容をお示しください。OTBについては,残存簿価で評価されているのでしょうか,含めてお答えください。 1の2は,減価補償金59億円についてであります。そもそも区画整理事業で減価補償をしなければならないというのはおしいと思います。宅地価格が平米当たり施行前が84.1万円,施行後が123万2,000円というのは果たして適正なものなのか。仮に,施行前が10%安く,施行後が10%高くなれば,この59億円は不要になってまいります。まず,この宅地価格が妥当なのかどうか,59億円を減らすことはできないのかどうかお尋ねをいたします。 1の3は,区画整理事業の区域の設定であります。国鉄保線区の一帯約6,000平米がなぜ入っていないのか。さらに,幹線道路下石井・岩井線の南沿いの林原駐車場の用地は道路部分は区域に入っておるようですが,その南はなぜ入らなかったのでしょうか,御説明をください。 また,それと関連をして,下石井・岩井線の南沿いの土地価格の上昇がこの区画整理の収支には入ってまいりませんが,土地価格の上昇はどのように評価をしておられるのでしょうかお示しをください。 その3は,減価補償金59億円で同区域内川地を約1万2,000平米買収することになっていますが,これはどの部分を買収をされるのか。下石井・岩井線の道路拡幅部分も含まれていると思いますが,この地権者は全面積買収となるのか,減歩が地権昔によってどう変わるのか,お示しをください。 その4は,下石井・岩井線開通後の市役所筋の交通渋滞の問題であります。本線の東出口は直進はなく,右折か左折のみであり,かつ林原駐車場出入り口と接近をしているだけに,信号間隔も短くなります。通過車両台数の推定を含めてどのように考えておられるのかお示しをください。 その5は,下石井・岩井線開通後の西口,とりわけ奉還町商店街の問題です。既に,遊プラザとして土地を押さえておられます。私は第2の西大寺永安橋になるのではないかと危惧いたしますが,御所見をお聞かせください。 以上,我が党市議団は駅前が広くなること自体には異議はございませんが,その効果の割に余りにも多額の金額が計上されているだけに,立ち入ってお尋ねをした次第であります。 次に,表町一丁目地区市街地再開発事業4億9,200万円余及び一連の事業についてお尋ねをいたします。 その1は,総事業費と,その負担内訳,国,県,市,財界及び組合に分けてお示しをください。 その2,ホールを中心とした公共施設の運営費についてお示しをください。 その3は,県の新しい物産観光センターの最有力候補地とのことですが,いつその話があったのか,どのスペースをそれに予定をしておるのか,お示しをください。 次に,岡山県道路公社出資金7,125万円余に係る表町地下駐車場についてお尋ねをいたします。 その1は,駐車場の回転率を1日4.9回と設定をされていますが,その根拠,あわせて近隣路上のパーキングメーター,天神町市営駐車場,ユニード跡地駐車場及び近隣の民間駐車場でのデータもお示しをください。 その2,30年後に赤字が残ったときの清算金の負担割合はどうなるのか。特に,表町再開発組合の附置義務分117台を同一スペースに含んでいますので,その兼ね合いもあわせてお示しください。 その3,表町再開発組合の店舗はお買い上げのお客さんに駐車料の割引をされるのかどうか,お示しをください。 その4,同駐車場は再開発事業ホール用の駐車場のように受け取られている向きがありますが,県美術館もでき,また県の物産観光センターも入るとなると,県の施設利用客が多くなるのではないかとも考えられ,県道路公社の事業でもあり,県,市の負担が県と同率というのはちょっと多過ぎるのではないかと思いますが,再検討の余地はないのか。 その5,天神山構想と一口に言って個々に事業が進められていますが,観光バスの駐車場は後楽園の裏しかありません。オリエント美術館と県美術館の中間に中四国農政局があるのも全くふつり合いで,大きい樹木で囲まれたバス駐車場,あるいは物産店等ができれば最高ではないでしょうか。中四国農政局及び岡山東税務署の移転を国に強く働きかけるべきだと思いますが,御所見をお聞かせください。 次に,放置自転車対策についてお尋ねをいたします。 6月25日,市自転車問題等対策審議会がスタートしたとのことであり,委員の顔ぶれが新聞で拝見をいたしました。実務型のメンバーではなく,お偉方の審議会という感じで,事務局がしっかりやっていただかねばと思いますが,一,二気になる点の1つは,障害者団体の代表が入っていないことと,高校または予備校等の先生が入っていない点であります。いまさら変更はできないと思いますが,選考経過を発表できればお聞かせください。 2つ目は,条例制定の内容について。特に注目しているのは放置自転車の所有権失効の問題であり,61年2月議会で私は遺失物法の準遺失物でいくのか,民法の無主物でいくのか提起をいたしましたが,6カ月も保管もしなくても済むような有効な手だてをぜひ考え,保管費用の軽減,再利用への道をぜひ開いていただきたいと思います。御所見をお願いをいたします。 質問の第6は,同和行政についてであります。 同特法13年,地対法5年の期限が切れ,いよいよ本年4月よりいわゆる地域改善財特法に移行をしてきたことは御存じのところであります。当局の担当者も人事異動をされましたので,新たな決意を含めて当局のお考えをお聞きしておきたいと思います。 その1は,今後の行政の基本的立脚点は,昭和40年の同対審答申ではなく,昨年12月に発表された地対協の意見具申であると思うがどうか。 その2は,今後の事業内容であります。国は82事業についての見直しをしておりますが,市としても62年度事業は6月補正までを含めて大幅に予算は削減をされていると聞き及んでおります。6月補正までを含めての金額と61年度同期との対比及び事業内容の主な変わった点,今後重点を置いている点をお示しください。 その3は,個人施策の見直しについて,庁内での検討チームをつくって検討に入ると,かつて答弁がありましたが,これは既にスタートしているのかどうか,構成,人員,検討の日程,検討方針などをお示しください。 その4は,宿毛診療所の増改築についてであります。本診療所は,同和地域住民の医療を確保するため,500人以上の対象地域で,医療機関がなく,医師の往診が容易でない地域に,170平米を限度──の診療所を市が設置し,運動団体で運営する,いわゆる公設民営の診療所であります。本診療所は評判がよく,地区外の人もよく利用されているやに伺っています。そのこともあってか,今回自力で増改築を計画されているようであり,そのこと自体は結構なことだと思います。 ただ,行政にお願いしたい点は,自力で医療機関として拡大,充実していける程度になったということは,設置当時とは事医療に関する限り状況は変わってきたということでありますので,公設民営方式に一応の区切りをつけておく必要があるのではないか。市の建物と民間の建物を廊下でつなぐなどのことは財産管理上も問題があると思います。考え方の整理をお願いをし,御見解をお聞かせください。 その5は,市及び教育委員会作成の同和問題啓発資料についてであります。これであります。最新版を見まして一つ気づいた点は,昨年8月の地対協基本問題検討部会の報告書が載っていないことであります。また,その後の新しい資料として総務庁の地域改善対策啓発推進指針が62年3月17日に出されています。今後,印刷される際にはぜひ加えていただきたいと思いますし,別刷りとして挿入するなど配慮いただきたいと思います。御見解をお聞かせください。 その6は,民間運動団体の中で全日本同和会岡山市協の全日本自由同和会への移行,部落解放同盟の一部による同和会の結成などを仄聞いたしますが,同和対策事業への対応や団体補助金の支払いはどうなっているのか。61年度,62年度についてお示しをください。 第7は,未給水地解消についてお尋ねをいたします。 去る2月議会での方向づけとか,板野議員への御答弁とも若干ずれている,10戸足らずの水道本管から離れた,そして大体高いところにある未給水の集落への対応についてであります。現在の費用負担基準で計算すれば,1戸当たり300万円から400万円ぐらいかかる集落への対応であります。便乗できるような大きな事業もない,被害補償を求めるような井戸枯れの因果関係もはっきりしない。したがって,不便を忍んで我慢をしておられるというわけであります。これの解消のためには一定の基準をつくり,多少は個人負担が割高になっても支払い可能な額になるよう一般会計から助成をする制度をつくっていくしかないと思いますが,御見解をお聞かせください。 最後は,教育委員会関係についてお尋ねをいたします。 その1は,今後の公民館整備計画であります。第5次整備計画が今年度よりスタートしておるはずであり,あと6館の建設と仄聞いたしておりますが,正式決定はいつの見通しなのか。また,今後の建設は1年1館程度のペースで考えておられるのか。63年度までの実施計画では2館でありますが,既に計画完了なのかどうかもお聞かせください。 その2は,図書館の地区館整備の問題であります。この問題は中央図書館建設計画のときからの課題であり,中央図書館のコンピューター化を済ませて着手するということになっていると思います。コンピューター化は62年度で完了と,計画であったと思いますが,それがおくれて理由は何かお示しください。 また,地区館の検討は当然並行して行われるわけであり,図書館協議会での審議の進捗状況をお示しください。 その3は,総合歴史博物館についてであります。 3の1,これは省略します。 3の2は,平和資料館の問題です。我が党の矢木前議員がたびたび質問をしてきた問題です。民生局長の答弁は,独自の設置は困難,既設設備との活用など市教委とも協議ということでありました。総合歴史博物館ができるのなら当然その中に含めて比較されるべきと思いますが,お考えをお示しください。 3の3は,旭東幼稚園旧園舎の復元です。復元後の活用方法がネックでおくれているとの御答弁でありましたが,総合歴史博物館の附属の建物として活用してはと思います。御見解をお聞かせください。 3の4は,日銀岡山支店の建物の活用の問題です。大正11年県内の花崗岩でつくられたギリシャ風の建築物で,戦災にも耐えた貴重な建物であります。日銀の御意向は伺っておりませんが,一つの案として御検討いただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 その4は,幼稚園及び小中学校建設費であります。61年度37億2,300万円に対し,62年度は6月補正までで17億9,700万円余で,実に20億円もの減少であります。ちなみに,60年度は55億5,000万円,59年度は30億7,000万円であり,今年度の学校建設費の落ち込みは極めてひどいということが明らかであります。 そこで,お尋ねをいたしますが,老朽危険校舎の解消はどこまで進んでいるのか,あるいは古い規格の屋体の建てかえ,格技場の新設,マンモス校の分離など市教育委員会が実施計画で計画をされた項目に照らして到達度をお示しいただくとともに,今後の見通しについてもお示しをください。 以上で終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) しばらく休憩します。    午後2時6分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後2時28分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 辻野議員の代表質疑に対しましてお答えをさしていただきます。 まちづくり構想と政治姿勢についてでございますが,21世紀の国土づくりの指針となります第4次全国総合開発計画におきましては,地方圏を戦略的,重点的に整備することによりまして人口定住を推進し,本市のような地方の中枢中核都市は地域発展の核として拠点的な地域としての役割を担うと位置づけられております。これまでも経済,文化,行政の中枢管理機能の集積に努めてきたところでございます。加えて岡山市は100周年を迎えることとともに,瀬戸内新時代に対応をいたしまして新たな飛躍が求められており,恵まれた条件と可能性を生かして21世紀に向けて中・四国の一大拠点都市づくりを推進してまいりたいと考えております。 次に,平和問題でございますが,岡山市は,戦争の悲劇を再び繰り返さないように,恒久の平和と永遠の発展を願いまして,一昨年平和都市宣言を行い,関連事業といたしまして,本庁,各支所等への懸垂幕やパネルの掲示,あるいは戦災写真展,原爆の絵と写真展等を開催し,また本年の3月には記念施設といたしまして平和の像を建立したところでございます。 この宣言は,市政運営の基本理念でございまして,市民に平和のとうとさを思い返していただくこととともに,平和で幸せな岡山市を築き上げていく努力を呼びかけるものと考えております。したがいまして,今後も市民啓発を中心とする事業を重点的に進めてまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 次に,マル優廃止のことでございますが,前国会に提出されましたマル優廃止等の税制改革法案は,国民の大きな反響を呼びまして,国会でも慎重審議をされた結果,廃案となったことは御指摘のとおりでございます。 私は国民の適切な負担と国及び地方財政の確立を図ることが緊要な課題であると考えておりますので,国民の合意のもとに適切な税制度が確立されることを念願するものであります。税制改革につきましては,現在国会におきまして協議が行われておりますし,この問題は本来我が国税制,国税の制度全般の問題であると考えておりますので,今後の国会審議を通じまして適切な処理がなされるものと期待をいたしておりますので,当面その動向を十分注意して見守ってまいりたいと考えております。 今後4年間の財政方針でございますが,今後も非常に厳しい財政状況が続くことが予想されますが,健全財政を堅持しながら,瀬戸内新時代に向けましての都市基盤の整備や観光対策,市制100周年記念事業,長寿社会への対応策などに配慮しつつ,現総合計画実施計画の5本柱,また現在策定中の第3次総合計画を基本とした主要施策につきまして重点的な事業選択を行いながら,積極的に推進してまいりたいと考えております。 次に,国の補助金カットの復活の見通しと自治体側の働きかけの内容ということでございますが,御指摘のとおり,昭和61年度で国庫補助負担率の引き下げは3年間の暫定措置とされておりましたが,昭和62年度国の予算編成におきましては新たに国庫補助負担率の引き下げが今後2年間の暫定措置として行われることとなりました。このような措置は国の財政負担を一方的に地方に転嫁するものでございまして,公共事業量の消化に責任が持てないものとして,昨年11月全国市長会におきまして反対の決議を行うとともに,全国市議会議長会等関係地方6団体一体となりまして,関係方曲に反対の申し入れを行ってまいったところでございます。今後もこのような措置が続くことのないよう全国市長会等を通じまして国へ強く働きかける所存でございますので,御理解をいただきたいと存じます。 次に,市民病院に精神科の新設をするということでございますが,神経内科もしくは精神科等の増設につきましては,老人の診療に大きなウエートを置き,痴呆性老人対策にも努力している市民病院としましては,かねてより検討もしているところでございますが,当面は神経内科の増設が急を要するものと考えます。精神科につきましては,関係各方面の御理解も得ながら将来はぜひ設置したいと念願をいたしております。 その他につきましては関係者からお答えをさせます。 ◎総務局長(三宅襄君) 平和問題に関連をいたしまして,市制100周年史において,岡山市の戦災の記録はどのように取り扱われるかという御質問でございます。 市制100周年記念事業の一環といたしまして記念誌の発行をするため,学識経験者19名による岡山市制100周年記念誌編さん委員会を設置いたしまして検討を進めております。この記念誌は,広く市民史であることを前提に本市が明治22年に市制施行いたしました以後の各種行政治績及び施策等を重点的に収録することといたしております。 戦災につきましても,御質問のとおり大変重要な事柄でございますので,限られたスペースの中ではございますけれども,戦災の写真,資料の収集に努め,上巻戦前編の中で写真はもちろん空襲の実相,被害の概況,焼失面積,罹災戸数,人口,死傷者数などに加え,救済措置とか,当時の市民生活の実情も詳しく記述されるよう検討がなされております。 以上でございます。 ◎財政局長(関場長久君) 財政問題についてお答えいたします。 まず,国の補助金カットの額でございますが,国庫補助負担率の見直しに伴う岡山市の影響額につきましては,6月補正後による試算,これは59年度対比でございますが,経常経費系統で25億3,204万5,000円,それから投資的経費系統で8億7,270万7,000円,合わせまして34億400万円余の影響額と試算いたしております。 次に,固定資産税台帳の整備についてでございますが,固定資産税は毎年1月1日現在で固定資産を所有している方々に課税されていることは御承知のとおりでございます。御指摘の課税台帳の整備につきましては,登記所からの通知を基本としまして調査等を行い整備しているところでございます。今後とも登記所と連絡を密にしまして厳重に対処してまいりたいと,このように考えております。 なお,63年度につきましては評価替えの年でもございまして,縦覧について,「市民のひろば おかやま」を初めとしまして広報車,懸垂幕,これらによるPRなどにより徹底を図り,一層適正な課税に努めてまいりたいと,このように考えております。 次に,契約,工事関係の地元業者の優先指名ということでございますが,指名参加者の決定は,適正な工事の施工の確保と大規模業者に偏重することなく,中小企業者の保護育成に留意しながら,さらに本市の特殊性を勘案して,工事の適正な配分がなし得ることを前提に発注基準等の改定を行いながら,入札参加者の選定を行っているところでございます。これまでの選定におきましても,市外業者につきましては,工事内容が特殊工法を用いるものとか,そのほかの施工能力等の観点から指名を行ってきたものでございます。御指摘の地元業者の育成につきましては,各種団体からも強い要請もございます。また,市行政としましても重要であるとの認識から,工事の内容につきましては,共同企業体制度を採用しましてするとか,また特例基準等を設けるなど可能な限り優先指名を実施しているところでございます。本年度は大型工事の増加が予想されますことから,本年度の改定に当たりましては,業者の分布状況等を見た上で早急にこれが選定方法に検討を加えまして,所管の常任委員会にもお諮りしながら対応してまいりたいと,このように考えております。次に,経済局関係の中での62年度の法人市民税の収入見通しということでございますが,昭和61年度の法人市民税の決算見込みにつきましては,金融,証券といった好況業種の伸びが予想以上に大きかったこと。それから,NTT,たばこ産業が新たに課税対象になったことなどによりまして,前年度決算比13%アップの123億円余となっておるわけでございます。昭和62年度につきましては,引き続く円高の影響によりまして産業間の景気の格差が一段と広がっておりますが,好況業種においても伸びの鈍化が見られ,また製造業等におきましては引き続く業績不振で予断を許さない厳しい経済環境となっておりますが,何とか前年度並みの税収の確保は見込めるのではないか,このように考えているわけでございます。 以上でございます。 ◎民生局長(木村公男君) 民生局関係についての御質問についてお答えいたします。 まず,新総合福祉センター構想についてでございますが,第1点の新総合福祉センター(仮称)の着工見込みがおくれないようにとのことでございますが,御趣旨に沿えるよう努力してまいりたいと考えております。 第2点の,内容が後退しないように各福祉地区への対応を62年度中にとのことでございますが,西大寺地区福祉センターにつきましては,新総合福祉センター(仮称)を補完する施設として,さらに地域性を持たした機能も必要と考えられますので,そのあたりの整合性について検討しているところでございます。なお,その他の地区福祉センターのあり方についても,本年度中に検討してまいりたいと考えております。 第3点の,基本設計について,地区福祉センターも含むのかどうかのお尋ねでございますが,新総合福祉センター(仮称)の委託料については,地区福祉センターは含まれておりません。なお,委託先等については現在のところ未定でございます。 次に,保育行政についてでございますが,第1点の岡山市保育協議会総会の講師を市の責任で選ばれたのか,だとすればその理由は,についてでございますが,62年度の保育協議会の総会において,「危機の中の保育所と保育者の役割」と題し,大阪府立大学助教授小室豊允氏の記念講演を行いましたが,講師の選定につきましては,協議会の役員会において選定し,全国保育協議会を通じて講師派遣の要請を行ったものでございます。 次に,第2点の保育問題審議会で産休明け保育が持ち越しになっているが,今年度中に結論をということでございますが,産休明け保育は情緒の安定,抵抗力が弱い等,発達の特性もさることながら,母子相互作用による母性の育成,子育てという母親の愛情ともかかわり,家庭保育が最も望ましいとされております。御提言の結論につきましては,乳児の全面発達の保障も十分考慮し,運営面での条件整備,医学的見地からの問題なども含め,岡山市保育問題審議会で慎重に審議いただいているところでございますが,まだ結論に至っていないのが現状でございます。なお,今後とも十分御審議いただき,結論を得る中で慎重に対応すべきと考えております。 次に,児童育成クラブの指導員の雇用関係についてでございますが,現在市の児童育成クラブは,国の都市児童健全育成事業の実施要綱に基づき,市の補助事業として学区の児童委員,学校関係者,PTA及び保護者,連合町内会代表等,おおむね10人の地域の方々により組織された運営委員会において運営がなされ,指導者はその中で選任されているのが現状でございます。 この事業については,国の実施要綱に基づいたボランティア的性格の補助事業であり,雇用関係の明確化につきましては困難でございます。現行制度で御理解をお願いしたいと思います。 次に,老人施設についてでございますが,特別養護老人ホームの増設,あるいは増床の問題につきましては,入所に当たって家族等の利便性という入所希望者のニーズに対応できることが好ましいところでございますが,社会福祉法人の設立認可,あるいは増床等につきましては,県の所管でございまして,県において県下のニーズ等を考慮する中で決定されるものでございますので,御理解をいただきたいと思います。次に,養護老人ホーム友楽園の建てかえについては,さきに渡辺議員の御質問にもお答えしたとおり,本年度中に方向づけをして生活の場としての機能を中心に託老所やショートステイなどの中間施設で併設できる機能については研究してみたいと考えております。 次に,高齢者福祉中期構想については,高齢社会へ向かって,これからの高齢者対策の中期的な施策の大綱並びに取り組みを総合的に展開するための指針となるものを秋ごろには固めたいと考えております。このたび予算に計上いたしているものは,主として印刷に要する経費でございます。 以上でございます。 ◎衛生局長(竹原良一君) 未給水地区の解消のために一定の基準を決めて一般会計から助成する制度を設けてはとの御提言でございますが,このことにつきましては,これまでも再三本会議に取り上げられ,また衛生水道委員会の中でも論議が行われてきたところでございますが,現在給水されている地域の方々におきましても,額の多少の差はありますが,それぞれ応分の水道管布設工事費の負担をいただいていることもございまして,現時点では個人負担を肩がわりするような形で市が助成することは困難であると考えられますので,よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 以上です。 ◎経済局長(人見文男君) 農政問題につきましての御質問にお答えさしていただきます。 まず,食糧は自給を前提とすべきと思うが,その思想をもっとPRするようにという御指摘でございます。食糧の供給につきましては国際的に中長期的になお不安定要因を抱えていることから,国民に食糧の安定供給と不測の事態にも対応できる食糧供給力の確保を図っていくことは重要でございます。しかし,このためにコストを際限なくかけるということでは必ずしも国民の支持が得られにくうございますので,可能な限り生産性を高めてコストダウンを図っていくということもあわせまして,今後PRに努めたいと考えております。 次に,農機具資材の値下げについて,国や農協にも働きかけるようにということでございますが,農業の生産コストを引き下げるためには,農機具資材の値下げは重要なことでございます。最近の円高の進行等の中で,トラクターにつきましては,本年の7月から値下げがなされておりまして,肥料についても経済連と単協との間で値下げが合意され,近々実施の運びになるように聞いております。このように農機具や資材につきましては,順次値下げはなされておりますが,今後とも御指摘のような御意見があるということを関係機関に伝えてまいりたいと,このように考えております。 次に,農業過保護論に対して客観的なデータをもって適切に反論,PRするようにということでございますが,農業過保護論の中には,農業の置かれておる実態を十分把握なされずに出されている意見も見受けられておるところでございます。国民に農業の現状を正確に理解していただくという観点からも,今後とも農業過保護論者に対しましては客観的なデータを整備しながら機会あるごとに地域農業の正確な認識を持ってもらうように努めてまいりたいと,このように考えております。 次に,産業の空洞化問題についてのお尋ねでございますが,岡山市内の法人企業での海外進出やそれに伴う事業所の減少,休止の計画等はどうなっておるかということでございますが,市内の企業につきましても,昭和50年代から海外市場の開拓と営業の強化を図るために海外へ営業所を設置している企業が何社かございます。お尋ねの昨今の円高の影響と見られる海外進出の事例につきましては,買い付け事務所を設置するというのが例がございますが,その程度でございまして,それに伴う事業所の縮小,休止等については,今のところ特に動きはないように聞いております。 それから,下請関連で円高や産業空洞化の影響はどのようにあらわれているのかという御質問でございますが,下請関連で本市で最も円高の影響を大きく受けているのは繊維,造船等にかかわる業種でございます。特に,造船下請中小企業の場合では,受注がなくなった企業も見受けられるような状態で,転業や廃業をする企業もあり,また繊維につきましては,受注の減少,それからコストダウン,それから販売代金の長期支払いというような形であらわれておると伺っているとこでございます。 次に,建設局の関連で下石井・岩井線開通後の西口奉還町の商店街が,これの将来性についての危惧するところだが所見をということでございますが,奉還町商店街の周辺におきましては,御質問にもありましたように,民間によるとこの遊プラザの開設を初め,社会保険センター,岡山駅西口地下自転車駐輪場などの各種施設整備が進んでおるところでございます。御指摘のように下石井・岩井線が開通いたしたときに単なる通過地点になってはいけないということもございまして,これらの施設整備に呼応して奉還町の商店街では,一丁目から四丁目までを含めた活性化委員会を現在組織いたしまして,将来を展望した計画づくりの作業に入っております。商店街の現状と課題を十分認識した上で,環境の変化に対応できる商店街の活性化のために振興計画策定に取り組んでいるところでございます。市といたしましても,このような意欲のある商店街の計画につきましては,応分の助成措置等を講じることによりまして,実効のある計画づくりを推進してまいりたいと,それに協力しているところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 建設局関係のお答えをいたします。 まず,駅南土地区画整理事業についてでございます。 この事業に伴う基本計画による総事業費約117億円のうち,建物等の移転費約47億円の内訳でございますが,支障の建物は48棟ございます。このうち主な要移転建物は,OTB,岡山ターミナルビルのことでございますが,OTBでございます。これら建物移転料の算定につきましては,補助金対象事業として移転料を算定いたしておりますが,その金額は八十島委員会報告書による40億円をベースにしておりまして,今後は建物等の立ち入り調査等を実施した上で詳細な金額を算定してまいりたいというふうに考えております。 なお,OTB残存価格評価はどうされているかということでございますが,補償金算定については,国,県,会計検査院の方針といたしまして,減価率を適用すべきであるというふうに指導されておりまして,OTBの移転補償金算定につきましては,この指導方針によって算定すべきであるというふうに考えております。 次に,減価補償金59億円についてでございます。 価格が妥当なのか,59億円を減らすことができないかどうかという点でございますが,区画整理事業につきましては,整理前の総価格と整理後の総価格の差におきまして,後の方の総価格が前の総価格より大きい場合には保留地等により地権者に負担していただくという手法,それから逆に後の総価格が前の総価格より減少する場合は減価補償金をもって行う手法,の2つの方法があるわけでございます。当事業のように公共用地率が44.7%と非常に大きい場合には,後者の減価補償金制度による事業となりまして,通常の手法として用地の先行買収によって行っているのが実情でございます。 お尋ねの施行前を安く施行後を高くということは非常に好ましいことではありますが,宅地の価格につきましては,現状での整備前の価格を基準に理論的に整備後の価格を評価算定するものでございます。 次に,区画整理事業の区域の設定の問題でございます。まず1番目の,国鉄の保線区一帯がなぜ入らなかったのかという点と,2点目の,下石井・岩井線の南沿いの林原駐車場の用地は道路部分は区域に入っているようだが,その南側はなぜ入らなかったかという点でございますが,この南側一帯につきましては,岡山県南広域都市計画事業岡山地区復興土地区画整理事業の第4工区ということで,既に実施済みの区間となっておりますので,当事業におきましては都市計画道路下石井・岩井線の道路予定地のみを事業の区域としたわけでございます。 次に,下石井・岩井線の南沿いの土地価格の上昇がこの事業の収支に入ってこないけどもと,土地価格の上昇はどのように評価されているのかという件でございますが,区画整理事業は施行区域内における換地相互間の受益の度合いに応じまして減歩方式で事業を行うものでございます。事業によって区域外に受益等を受けることが発生いたしましても受益負担をお願いできる根拠はないわけでございます。御理解をいただきたいと思います。 次に,減価補償金による用地買収予定部分について,まず先行買収地の減歩はないのかと,次に減歩率は地権者ごとに違うのかという点でございます。減価補償金による用地買収予定位置につきましては,精算事業団用地のうち西南部分より必要とする面積と下石井・岩井線の街路用地南側部分の民地の一部を予定いたしております。 また,買収した土地につきましての減歩は,整理前の土地,いわゆる元地を買収するもので,換地はなく減歩はございません。 なお,区域内地権者ごとの減歩につきましては,各筆ごとに整理前と整理後の土地の評価によって決定されますので,減歩率も各筆ごとに異なるのが通常だというふうに考えております。 下石井・岩井線開通後の市役所筋の交通渋滞の問題でございますが,御指摘のとおり,下石井・岩井線東出口の交差点と林原駐車場出入り口交差点は近接しておりまして,街路の交差形式としては変則的なものになるというふうに考えております。パーソントリップ調査によりまして,昭和75年の配分交通量の予測の値でございますが,市役所筋におきましては,交差点の北側で日3万5,700台,交差点の南側で3万5,000台と,また下石井・岩井線で2万1,900台と,いうふうに予測をいたしております。下石井・岩井線の東西連絡機能の高さを示す結果になっているんではないかというふうに認識をいたしております。 信号処理につきましては,公安委員会におおむねの了解はいただいておりますが,今後具体的詳細な協議が必要でございます。例えば駅前広場正面のような2つの交差点を一体的に時差式で処理する方法等も検討しておりまして,これにより何とか処理が可能ではないかというふうに考えております。 次に,表町の再開発事業関係でございます。 まず,総事業費とその負担内訳の件でございますが,総事業費は約143億円でございまして,補助対象の事業費は45億円,これに対する国庫補助金は約15億円,県の補助金は約7億5,000万円,市の補助金は同じく7億5,000万円となっておりまして,残り113億円は一応再開発組合負担となりますが,この組合負担のうち組合から音楽ホールの買い取り資金といたしまして,県が約33億4,700万円,市が約43億300万円,経済界が13億5,000万円ということで,計90億円を負担し,そのほかの組合負担分は保留床として第三者に売却をいたしまして事業費を補てんするものでございます。 次に,ホールを中心とした公共施設の運営費でございますが,この運営費につきましては,料金の設定と密接に関連いたしますが,ホールを中心とした公共施設の利用促進や諸経費の節減を図ることとし,運営方法につきましては,市が主体性を持って最大限の工夫をしてまいりたいというふうに考えております。 物産観光センターの話はいつごろだったのかと,またどのスペースを予定しているかという点でございます。 現在組合において権利変換計画の作業を進めている中で,地区内の権利者である岡山県土地開発公社より,去る4月下旬に再開発組合に対しまして,場所,面積等の申し入れがあったというふうに聞いております。 どこのスペースを予定しているのかとの質問ですが,組合と公社との協議の中で,公社としての場所の希望はありますが,現在進んでいる権利変換計画の中で検討されまして物産観光センターのスペースが決まっていくんではないかというふうに考えております。 次に,地下駐車場の関係でございます。現在計画では回転率を1日4.9回転と設定しているが,その根拠いかんということでございますが,表町の地下駐車場の回転率の4.9回転につきましては,県の道路公社において近傍4カ所の駐車場の実績等を調査されまして,その平均値より算出して設定したというふうに聞いております。 また,路上のパーキングメーター,市営の駐車場,ユニード跡駐車場,民間駐車場のデータについて,その順序によりましてお答えをいたします。 まず,路上のパーキングメーターですが,駅前地区では8.6回転,京橋地区で4.5回転,次に市営の駐車場ですが,天神町の駐車場で4.6回転,ユニード跡の駐車場が1.6回転,民間駐車場,これは県の公社の分も入りますが,表町一丁目の有料駐車場,これは表町の再開発の位置の分でございますが,4回転,同じく表町一丁目の表町立体駐車場,これは天満屋前の駐車場ですが,4.9回転,それから近傍のA駐車場,A,B,Cで言わさしていただきますが,A駐車場が5.1回転,それからB駐車場が4.3回転,C駐車場が5.2回転,というふうになってございます。 それから,30年後に駐車場の赤字が残ったときの清算等はどうするんかということでございますが,表町地下駐車場の収支につきましては,国の無利子貸付金を受ける前提として,赤字が出る収支計画ではこの融資は受けられませんが,いずれにいたしましても,駐車場の経営につきましては,健全経営を前提として進められているため,30年後の赤字は残らないという前提で計画をされております。仮に出た場合の清算金の負担は事業主体でございます県の道路公社が行うものでございます。 また,組合の附置義務につきましては,再開発事業として整備することになっておりますが,完成後の管理運営は県の道路公社に引き継ぎをいたしまして全体を一体的に管理運営することになっておりますので,清算金等の問題につきましても県の道路公社が駐車場全体として考えることになっております。 同じく駐車場関係の再開発組合の店舖は買い上げのお客様に駐車料金の割り引きをされるのかという点でございますが,再開発事業によって建設される再開発ビルを管理運営する主体は現在組合において種々検討中でございますが,御指摘の駐車料金の割り引き等につきましては,ビル完成後ビル入居者による組織ができまして,その中で販売促進事業の一環として検討されるんではないかというふうに思われます。 同じく駐車場関係ですが,県,市同率の負担割合は多過ぎるんではないかという点でございます。 本駐車場は都市計画事業として進められておりますが,通常の県施行の都市計画事業につきましては,岡山県建設事業費市町村負担金徴収条例というのがあるわけでございますが,市の負担は2分の1となっております。本事業につきましても,県と協議した結果,都市計画事業として進めていることから,同様の取り扱いとして地方公共団体が負担する金額について,費用につきまして,県,市折半で負担することになったものでございます。 次に,中四国の農政局と東税務署の移転という件でございます。 そこに樹木で囲まれたバス駐車場と物産店ということかと思いますが,御提言の件につきましては,バス駐車場確保の必要性から見ますと,非常に結構な話ではございますけども,現実には非常に難しいと,問題でございますので,御提言としまして今後の研究課題とさしていただきたいと思います。 次に,放置自転車関係でございます。 自転車問題等対策審議会の委員の選考経過という件でございます。放置自転車問題を解消するには,まず現状の施設整備状況及び道路交通体系等の諸問題につきまして総合的,構造的,学問的に調査研究することが基本であると考えまして,学識経験者,道路交通の管理取り締まり関係者及び平素から自転車問題について積極的な御協力を賜っております市民連合体の組織代表者等をもって組織をしたわけでございます。基本問題の御提言を求めることにしたわけでございますが,お尋ねの団体,また学校関係者につきましては,今後の審議過程の中で別途協議することといたしております。御理解,御協力を賜りたいと思います。 条例設定の内容についての所有権,それから保管経費節減,再利用の道を開くべきだという件でございますが,撤去移送した自転車の処分にかかわる関係法令としましては,御指摘がありましたいろんな法律がございますが,これといった明確な法適用がないというのが現状であります。そのためこのたび設置いたしました,先ほど申しました審議会の審議の行方を見守りながら,有効かつ合理的な防止条例を検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) まちづくり構想のうち,まちづくりの全体像は,また都心部にも人の住める潤いとゆとりのあるまちづくりを目指すべきだとの御質問でございますが,今回の岡山市長期展望基礎調査では,広大な市域を歴史,地形などを総合的に勘案しながら,6地区に区分して,それぞれの地域特性を生かしたまちづくりを推進していくことを提言をいたしております。都心部につきましては,中・四国の拠点都市としての拠点性を具現するとともに,また社会資本の充実を図るため都心の高度化が必要でございます。しかしながら,都心の整備に当たりましては,単に機能面のみを追求するのではなく,都心の空洞化を避け,人の住めるまちにするため,快適な環境の整った潤いと安らぎのあるまちづくりを進めてまいらなければならないと,このように考えておるとこでございます。次に,市の独自性あるまちづくりを進めるべきだとの御質問でございますが,21世紀を目指した都市づくりの基本方針となる第3次総合計画を作成するに当たりましては,上位計画となる国の第4次全国総合開発計画,県の第3次総合福祉計画の方向性を尊重しながらも,単に踏襲するのみではなく,施策のあり方をトータル的にとらえ,本市の地域の特性を生かして岡山らしさを持ったまちづくりを進めていきたいと,このように考えております。 ◎参与(徳田昌弘君) 同和行政についての御質問のうち5点についてお答え申し上げます。 まず第1点目は,今後の同和行政の基本的立脚点が同対審答申ではなく,地対協の意見具申であるとのお尋ねでございます。 このことにつきましては,昨年の12月議会におきまして辻野議員の御質問に御答弁を申し上げましたところでございますが,同対審答申は同和問題を解決するための基本的方策について明確にされたものであります。この答申を受けまして同特法とそれに続く地対法が制定施行され同和行政が推進されてまいったところでございまして,同和行政の基本的立脚点は同対審の答申であると考えております。 ただ,過去18年にわたる同和行政の推進によりまして,物的面につきましては一定の成果を見ているところでございますが,地域の実態は答申当時とはかなり異なった状況にありますので,今後現状に即した同和行政を推進していかなければならないと考えております。 次に,第2点目は,62年度の事業関係費でございまして,6月補正までの見込みと前年対比,変わった点,今後の重点についてのお尋ねでございます。 62年度の同和対策事業費の6月補正を含む見込み額は41億5.200万円余となり,61年同期との対比は94%となっております。事業内容につきましては,前年度に比べまして国庫補助を伴う事業が減少いたしております。今後につきましては,今まで実施してきた成果と課題を踏まえ,行政の責任と主体性を持って同和関係者の自立向上に真に必要な施策につきまして,公正,厳正,かつ効率的に推進してまいりたいと考えております。 第3点目は,個人施策の見直しについて,構成,人員,検討日程,検討方法などについてのお尋ねでございます。 御指摘の個人給付的施策等の見直しにつきましては,国,県の動向などに留意しながら,地域の実態や特性を十分に踏まえ,真に自立に役立つという観点に立ちまして,近々個人施策の検討会をスタートさせる予定でございます。構成等につきましては,個人施策に係る主管課等30名程度とし,今年末をめどに検討してまいりたいと考えております。 第4点目は,同和問題啓発資料集へ地対協の部会報告書と地域改善対策啓発指針を加えたらどうかというお尋ねでございます。 本市の啓発資料として,本年度,地対財特法,同法の施行令及び地対協の意見具申をまとめ別冊として印刷し,従来の同和問題啓発資料集に加えて配布しているところでございます。御指摘の部会報告書につきましては,その内容を踏まえて取りまとめられました意見具申を資料集に加えておりますので,これにより御理解願いたいと思います。なお,啓発指針につきましては,現在のところ資料集への掲載について具体的な計画はいたしておりませんので,御了解いただきたいと存じます。 第5点目は,民間運動団体に対する対応についてでございます。 御指摘の対応につきましては,61年度においては従未から対応してまいりました3団体に対応いたしております。また,62年度につきましては,前年度並みの予算計上をいたしておるところでございますので,御理解願いたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) ごみの破砕分別についてお答え申し上げます。 破砕分別処理につきましては,昨年の9月議会でも辻野議員さんの一般質問で御指摘いただきましたところでございますけれども,この問題につきましては,今後のごみ処理を行っていく上で絶対に欠かせない施設であると認識をいたしております。現在我々が知っております最新の破砕分別の施設といたしましては,福岡市の施設がございますけれども,この場合,不燃物と可燃物,それから鉄,アルミというふうな4分別をいたしてございます。今後岡山市もそれらを参考にいたしましていろいろ方法を研究してまいりたいと考えております。なお,福岡市の施設に例をとりますというと,1日5時間運転で大体250トンの処理をしてございますが,敷地面積といたしましてその部分で約1万6,000平方メートルを必要としてございます。 御指摘は,破砕分別の設置を別のところへでもということでございますけれども,収集運搬なり,その他の処理の効率上,若干問題があろうかというふうに考えてございます。また,現在岡山市の焼却場の本体であります焼却場自体が建てかえ,あるいは新設のというふうなことが急務になってございますので,その時期にあわせまして,隣接地あるいは同一地ということを原則に考えながら,御指摘の部分もあわせて研究してまいりたいというふうに考えてございますので,よろしくお願いをいたします。 それから,第2点目といたしまして,提案理由の中で中間処理施設の整備という言葉が入っておるけれども,これは何を指すのかということでございますけれども,中間処理施設と申しますのは,一般的には我々は埋立地等の最終処分地等に対しまして,し尿処理施設でございますとか,焼却施設でございますとか,御指摘の破砕分別施設等を指してございます。ここで申しております中間処理施設の整備と申しますのは,長期的展望に立ちました一般廃棄物処理基本計画を策定する中で,そういうふうな,いわゆる一般廃棄物の中間処理施設の整備推進を考えていく必要性があるということを申し上げておるところでございますので,よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 西大寺地区へ人工透析病院を開設する問題についてのお尋ねでございますが,御指摘のとおり,西大寺地域には人工透析ができる施設を持った病院,医院は現在ありません。腎不全は国の難病対策の特定疾病として上げられていることから,今後医師会を初め関係機関に対し要望してまいりたいと考えております。御理解をいただきたいと思います。 次に,同和行政について,その4の宿毛診療所の増改築についてのお尋ねでございますが,御指摘のとおり公設民営方式に一応の区切りをつけておく必要があるのではないか,市の建物と民間の建物を廊下でつなぐなどのことは財産管理上問題があると思うが,その見解はどうかというお尋ねでございます。 宿毛診療所は,岡山市同和地域診療所設置基準に基づきまして51年5月に地元組織が開設され,その運営及び維持管理を行ってきているものであります。御指摘のとおり当診療所は地域内外からの利用者が多く,住民の健康管理の増進に大きく貢献しております。このたび開設者から現診療所が手狭になったため自己負担で増築の申し出がされましたが,このことは設備の拡充と診療内容の充実を,あわせて医療機能の強化につながり,住民福祉の向上に一層役立つものと理解しております。したがいまして,今後も現施設を有効に利用しながら地域医療の確保のため取り組んでまいりたいと思っております。 なお,公有財産の管理につきましては,土地建物の境界区分を明確にし,維持管理に支障が生じないよう適正を期してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関します一連のお尋ねにお答えをいたします。 まず,児童育成クラブを学校用地内へ設置する上で教育委員会の理解と協力を願いたいというお尋ねでございますが,このことにつきましては,児童の健全育成の上から,また今までの経緯から,大部分が校地内に設置されております。教育委員会といたしましては今後とも学校運営に支障のない範囲で協力をさしていただく所存でございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,公民館の整備計画についてのお尋ねでございます。 この整備計画は,正式決定はいつかと,また建設のペースは1年1館程度かと,また63年度までの実施計画の2館は既に計画が完了したのかと,いうお尋ねでございます。 地区公民館の新しい整備計画につきましては,できるだけ早い時期に決定いたしたいというふうに考えております。 また,今後の建設ペースにつきましては,昨日内田議員に御答弁いたしましたように,国の補助や市の財政事情を勘案しながら,鋭意進めていかなければならないというふうに考えております。 次に,63年度までの実施計画に計上している公民館2館につきましては,1館は61年度に建設をいたしました操南公民館でございます。もう1館は次の整備計画の中で考えていきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,図書館のコンピューター化がなぜおくれたかと,また地区館の検討はどうなっているかというお尋ねでございます。 図書館のコンピューター導入につきましては,当初61年度導入,62年度から全面稼働を目標にして準備作業を進めてまいりました。しかしながら,既存図書の装備や日本図書館協会の書誌データとの照合と人力などの作業が予想以上に時間がかかり,おくれを来しているものでございます。これらについての現在の進捗率は約70%でございますが,できるだけ早く残作業を完了させ本体導入にこぎつけたいと努力しているところでございます。 また,地区館につきましては,先ほど申し上げましたようにコンピューターの導入におくれを来しており,また幸町図書館の見通しも課題になっておりまして,そこまで踏み込むことができない現状にあります。したがいまして,今後これらに一定のめどが立った段階で地区館問題について図書館協議会にもお諮りしながら検討してまいりたいと考えておるところでございます。 次は,総合歴史博物館には,その中で平和資料館を含めて企画されるべきだと思うがどうかというお尋ねでございますが,この平和資料館につきましては,先ほど脇本議員にお答えをいたしましたように,総合歴史博物館構想の調査を進めておるわけでございますが,この調査を進める中で研究をいたしてまいりたいというふうに考えますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,旧旭東幼稚園の園舎の復元について,総合歴史博物館の附属の建物としてはどうかというお尋ねでございますが,旧旭東幼稚園園舎の復元問題につきましては,これまでにもいろいろと御指摘をいただいておるところでございます。この旧園舎の復元につきましては,常々御答弁申し上げておりますように,用地の選定が重要でありますとともに,復元後の建物の管理運営などが大変重要な課題となっております。今後御指摘の点も含めてよく研究をいたしたいと考えます。 次は,日銀岡山支店の建物の活用についてのお尋ねでございますが,日銀岡山支店の建物につきましては,岡山市域に残る1920年代の貴重な洋風建築物と考えております。したがいまして,日銀岡山支店の意向を含めよく調査をしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 次は,教育施設の整備に関しまして,老朽危険校舎は解消したのかと,また63年度までの実施計画に照らして62年度現計での到達状況,また今後の見通しについてのお尋ねでございます。 まず,老朽危険校舎につきましては,61年から63年度までの実施計画のうち,小学校では64%,中学校では62%でございますが,63年度以降改築を要する校舎が2万5,000平米ほどあるわけでございます。今後とも早期解決に向けて鋭意努めてまいりたいと考えております。なお,木造の鉄筋化率は,小学校で91.7%,中学校で91.6%までにこぎつけておるところでございます。 次は,63年度までの実施計画の対応でございますが,学校規模の適正化では3校計画しておりましたが,芳田中,富山中の2校を分離新設いたしております。 それから,学校施設の整備でありますが,老朽校舎につきましては先ほど申し上げました。その他の項につきましては,6月補正でお願いをいたしております事前設計分を含めますと,実施計画のほとんどを達成できる見込みでございます。 なお,中学校の教室増築につきましては,予想以上の生徒の急増,また多目的教室の設置ということなどのために,実施目標を大きく上回っております。今後とも計画の実現に向けて努力をいたしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 以上でございます。   〔2番辻野喬雄君登壇〕 ◆2番(辻野喬雄君) 最初の質問で若干訂正さしていただきますが,駅南の区画整理事業で5億100万円の予算のところを3億100万円と発言したそうですので,御訂正いただきたいと思います。 1つは,まちづくりの基本について,4全総,そして長期展望構想と,たくさんの資料が昨今出たわけですが,長期展望構想を見ますと,もう既に四全総はかなり入っとんじゃないかという感を非常に強くするわけです。三菱総研がされたんですから,その辺の情報を早々とキャッチをして,そういう構想が描かれつつあるんではないかというふうに思いますが。市民の意識調査も配付いただいて,つぶさに見ましたが,市長もちょっと触れられましたように,環境のよい住宅地域の整備とか,医療,福祉の拠点をつくってほしいとか,下水道の整備とか,いろいろこう身近な市民要求とかなり構想的にはずれがあるんではないかというふうに思います。そういう点でこれから作業に入るわけですが,本当に岡山市の個性のある,本当に皆さんの市民の納得のいくようなまちづくりを十分市民各層の意見を含めて進めていただきたいと思います。 それから,マル優廃止について,国会審議中なので差し控えたいということでございましたが,前の議会のときもちょうど国会審議中であったんですが,ここへ松本市長の選挙中の後援会ニュースがございますが,売上税については国民の共感を持たない売上税という修飾語がついてますが,預貯金利子への課税については上に修飾語も何もなしに,ずばりとマル優廃止には強く反対しますということを市民に公約をしておられますので,この点はひとつ明確にして,これからの大きな市民的,また国民的な中心課題でありますので,態度表明をお願いをしたいと思います。 それから,時間がありませんので,すべてに触れられませんが。駅南土地区画整理事業で,結局59億円の出てくるのは,事前事後の土地評価というのが非常に大きな問題で。私も公示価格なども調べてみましたが,まだまだ駅の南といいますか,駅の東ですね,道路を越してまだ東の方でも,かなり高い売買実例も聞きますし,そういう点から見て,この辺はまだ検討の余地が大いにあるんではないかというふうに思います。 それと,JR自身がどういう収支になるのか,それから林原自身で見たらどういう収支になるのか,この辺をひとつ数字的に明らかにしていただきたいと思います。 同和問題について,立脚点の点で若干異議があるんですが,同対審答申が基本的立脚点だということを大前提に言われたんですが,意見具申はその点を,既に18年の経過を踏まえて是正をしておるというのが意見具申の主たる精神だと思いますので,意見具申の中にも同対審答申を尊重するという若干あいまいな表現ありますが,全体を流れている思想は,18年間で大きく変わった時点,新しく生じた障害,こういうものをしっかりとらえて今後の施策をせにゃならんというのが意見具申の主たる精神でありますので,その点ははっきりさしていただきたいと思います。 あと精神科の問題ですが,前向きの御答弁いただきまして,当面精神内科をということですが,そして将来的には精神科ということでしたが,もう少し具体的になれば,もう少し突っ込んだ御答弁をいただきたいと思います。 以上で第2回目を終わります。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 再質問をいただきましたのでお答えをさしていただきます。 マル優の廃止の問題でございますが,マル優廃止等を含めました税制改革法案というのは,前国会で御承知のように廃案になっておるわけでありまして,現在まで新聞等で種々報道されておりますけれども,その動向というのは定かでございません。いずれにいたしましても,減税等の税制改革が国会で協議されているところでございますので,当面その状況を見守ってまいりたいと,このように考えますので,御理解をいただきたいと思います。 ◎参与(井堀晃郎君) まちづくりの基本となります第3次総合計画の策定に当たりましては,この基礎調査を資料として,さらに国の4全総,県の第3次総合福祉計画をもとに,市議会を初め市民の皆さん方の幅広い御意見を聞きながら,そして慎重に対応してまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◎衛生局長(竹原良一君) 精神科の問題でもう少し具体的にということでございますけれども,先ほど市長が答弁されたとおりでございますが,社会情勢の変化並びに高齢化に伴いまして,この種の患者が非常にふえておるということで,この問題は今後の課題として十分受けとめておりますので,先ほど市長が答弁されたような方向で検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◎建設局長(森本隆也君) 駅南の土地区画整理事業の価格,減価補償の件でございます。 金額的な検討の余地がないのかということでございますが,現時点での考え方ということで,明確に金額的にこれで確定したわけではございませんので,できるだけ事業につきまして有利になるように検討していきたいと思います。 なお,JR,林原等の収支につきましては,そういう見方での今の数字は持ち合わせておりませんので,また後ほどの機会にお答えをさしていただければというふうに思っております。 以上でございます。 ◎参与(徳田昌弘君) 同和行政の立脚点についての再度のお尋ねでございます。 同和行政の基本は,申すまでもなく同和問題の早急な解決は行政の責務であると同時に,国民的な課題であるわけでございます。このような同対審答申の精神がやはり基本であると,このように考えております。 ただ,先ほども申し上げましたように,過去18年にわたる同和対策事業の推進によりまして,生活環境の改善等の物的事業につきましては一応一定の成果を見ているところでございまして,地域の実態は当時よりはかなり異なった状況にあると,このように考えております。したがいまして,今後におきましては,地域の実情を踏まえながら,真に同和問題の根本的解決を図るための諸施策を積極的に推進していかなければならないと,このように考えております。   〔2番辻野喬雄君登壇〕 ◆2番(辻野喬雄君) 再々質問といいますか,最後に御要望申し上げておきます。 やっぱり同対審答申の関連では,この,本会議での御発言ですのでかなり慎重にされとんだと思いますけれども,12月に出た意見具申を本当に行政に生かすかどうかが今一番同和行政の中では問われている点でありまして,この点をあいまいにしては非常に誤ると思います。18年間の中で新しい障害がたくさん出てきたという辺もきめ細かに分析をされての答申でありますので,十分御留意願います。 精神科については,市内8つの総合病院で2つ未設置でありますので,一層の御努力をお願いします。 ○議長(片山仁君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,質疑を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後3時41分散会...