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開催日:2022-09-30 令和4年決算特別委員会第3分科会〔3年度決算〕(港湾局) 本文

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  1. 神戸市議会 2022-09-30
    開催日:2022-09-30 令和4年決算特別委員会第3分科会〔3年度決算〕(港湾局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時0分開会) ◯主査(高橋としえ) おはようございます。ただいまから決算特別委員会第3分科会を開会いたします。  なお、上原委員より、通院のため遅刻する旨の届出がございましたので、報告しておきます。  最初に、録音の許可についてお諮りいたします。  神戸新聞社さんから、本日の分科会の模様を録音したい旨の申出がありますので、許可いたしたいと存じますが、御異議ございませんでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯主査(高橋としえ) それでは、許可することに決定いたしました。 (港湾局) 3 ◯主査(高橋としえ) それでは、日程によりまして、港湾局関係の審査を行います。  当局におかれましては、簡明な説明をお願いいたします。  それでは、当局の説明を求めます。  局長、着席されたままで結構です。 4 ◯長谷川港湾局長 それでは、港湾局関連の決算2件、決算関連議案1件、報告1件、以上4件につきまして、令和3年度決算説明書に沿って御説明申し上げます。  なお、説明に際しましては、100万円未満の数字は省略させていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず、決算第15号令和3年度神戸市港湾事業会計決算から御説明申し上げます。  6ページを御覧ください。  神戸港は、平成22年に国際コンテナ戦略港湾に選定され、西日本の産業と国際物流を支えるゲートポートとして、基幹航路の維持・拡大や港湾サービスの向上などの取組を、国や阪神国際港湾株式会社と一体となり推進してございます。令和3年のコンテナ総取扱個数は、各国の経済活動の再開に加え、西日本諸港からの集貨等に取り組んだことによりまして、前年比6.7%増となる282万TEUとなってございます。  イ事業概要でございます。  (ア)国際コンテナ戦略港湾の推進では、国の集貨支援制度をはじめ、阪神国際港湾株式会社と共同で集貨事業を実施することにより、瀬戸内・九州方面からの集貨を進めたほか、日本海側との内航フィーダー航路の拡充に取り組みました。
     また、高規格コンテナターミナルの整備を進めますとともに、港湾物流の円滑化による生産性向上を図るため、新港湾情報システムCONPASの導入に向けた試験運用等を実施いたしました。  (イ)カーボンニュートラルポートの形成では、水素等の次世代エネルギーの利活用等を図るカーボンニュートラルポートの形成に向けたロードマップを策定いたしますとともに、安全で環境に優しい船舶に対し、インセンティブを提供するグリーンアウォード・プログラムに参加いたしました。  7ページに参りまして、(ウ)ウオーターフロント再開発でございます。順次事業化の進む新港突堤西地区では、第1突堤基部において神戸ポートミュージアムが開業したほか、第1-第2突堤間の水域活用の事業化に向け水域活用計画を策定いたしました。  また、中突堤周辺地区では、神戸ポートタワーリニューアル工事を進めるとともに、神戸ウォーターフロントアートプロジェクトを実施するなど、新たな光の演出を図り、ウオーターフロントエリアの魅力を発信いたしました。  (エ)市民に親しまれるみなとづくりの推進でございます。メリケンパークにおいて、新たなイルミネーションイベントを開催したほか、海事分野の人材育成のため、遊覧船を活用した校外学習支援を行うなど、学校教育と連携した海事教育に取り組みました。  また、兵庫運河や須磨海岸において、水上オートバイの航行を禁止する条例改正を行いました。  (オ)クルーズ客船・内航フェリーの受入れによる地域活性化でございます。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国際クルーズの入港はございませんでしたが、国内クルーズにおいては、主たる発着港として客船を受け入れ、令和3年の年間入港隻数は31隻となってございます。  また、貨物需要の増大に伴うフェリーの大型化に対応するため、新港第3突堤の係留施設等の改修や、フェリーの魅力をPRするなど取組を行いました。  (カ)須磨海岸エリアの魅力向上では、須磨海浜水族園・海浜公園の再整備に合わせ、四季を通じたさらなる利活用に取り組んでおります。令和3年度は、帆船を活用した実証運航を行ったほか、社会実験としてスケートエリア等を設置いたしました。  (キ)港湾労働者などの福祉の増進では、港湾厚生施設の改修、維持管理などを行いました。  (ク)神戸空港事業の推進では、航空需要の早期回復に向け、就航自治体等と連携し利用促進に取り組み、令和3年度の旅客数は172万人となりました。また、新たに新潟への路線が開設され、国内13路線が運航されてございます。  8ページに参りまして、ウ経理状況につきましては、後ほど御説明いたします。  以下、14ページにかけまして、経営指標に関する事項、議会議決事項、行政官庁認可事項、職員に関する事項、建設改良工事の概況、保存工事の概況、業務量、事業収入及び事業費に関する事項、重要契約の要旨、企業債及び一時借入金の概況を掲げておりますので、御参照ください。  15ページを御覧ください。  損益計算書でございます。  まず、港湾管理事業につきまして、営業損失は47億7,400万円、営業外利益は68億4,7000万円となり、この結果、経常利益は20億7,200万円となっております。  16ページに参りまして、これに特別利益と特別損失を加え、当年度純利益として40億1,700万円を計上しております。  続きまして、港湾施設運営事業につきまして、営業損失は2億5,900万円、営業外利益は2億1,400万円となり、この結果、経常損失は4,500万円となっております。これに、特別利益と特別損失を加え、当年度純損失として9,300万円を計上してございます。  17ページを御覧ください。  空港事業につきまして、営業損失は3億1,700万円、営業外利益は3億5,200万円となり、この結果、当年度純利益として3,400万円を計上してございます。  以上、3事業合わせました当年度純利益は39億5,900万円でございます。これに前年度繰越利益剰余金を加えました当年度未処分利益剰余金は39億5,900万円となっております。  18ページには剰余金計算書を、19ページには剰余金処分計算書を掲げておりますので、御参照ください。  20ページを御覧ください。  貸借対照表でございます。  21ページを御覧いただきまして、資産合計は1兆799億2,700万円でございます。負債合計は5,143億1,200万円でございます。  22ページに参りまして、資本合計は5,656億1,500万円でございます。  23ページから45ページには注記、キャッシュ・フロー計算書、収益費用明細書固定資産明細書、企業債明細書を掲げておりますので、御参照ください。  46ページを御覧ください。  決算報告書でございます。  まず、収益的収入及び支出でございます。  収入は、予算額271億8,600万円に対し、決算額は297億7,100万円でございます。  支出は、予算額268億8,900万円に対し、決算額は254億800万円でございます。  また、翌年度繰越額は1億2,800万円で、工程調整のため、令和4年度へ繰り越したものでございます。  47ページを御覧ください。  資本的収入及び支出でございます。  収入は、予算額617億300万円に対し、決算額は368億5,800万円でございます。  支出は、予算額761億7,900万円に対し、決算額は473億1,300万円でございます。  また、翌年度繰越額は152億9,700万円で、工程調整のため、令和4年度へ繰り越したものでございます。  なお、決算参考書につきましては、48ページから66ページに掲げておりますので、御参照ください。  69ページを御覧ください。  続きまして、決算第1号令和3年度神戸市一般会計歳入歳出決算のうち、港湾局所管の海岸事業につきまして御説明を申し上げます。  近い将来、発生が想定されます南海トラフ巨大地震に伴う津波や大型化する台風に伴う高潮に対し、市民の安全・安心を確保するとともに、災害に強い都市づくりのため、総合的な高潮・津波対策を進めております。  2主要事業の実績及び効果でございます。  (1)高潮・津波対策事業では、既成市街地の人家部や都心部や臨海部において、防潮施設のかさ上げなどを行うとともに、防潮鉄扉等の遠隔操作化を進めました。  (2)災害に強いみなとづくりでは、六甲アイランドにおける荷さばき地のかさ上げや擁壁の設置、ポートアイランドにおける排水施設の整備等を実施してございます。  70ページを御覧ください。  歳入歳出決算額一覧表でございます。  まず、歳入でございます。歳入の決算額は7億5,100万円でございます。  次に、歳出でございます。歳出の決算額は97億5,500万円でございます。  また、翌年度繰越額は16億7,200万円で、工程調整により、令和4年度へ繰り越したものでございます。  71ページから73ページには事項別明細書、施工箇所表を掲げておりますので、御参照ください。  74ページを御覧ください。  第45号議案令和3年度神戸市港湾事業剰余金処分の件につきまして御説明申し上げます。  本件は、令和3年度末の未処分利益剰余金39億5,900万円につきまして、100万円未満の端数を除く全額を減債積立金として処分しようとするものでございます。  76ページを御覧ください。  令和3年度決算に基づく資金不足比率の報告のうち、港湾局関係分につきまして御説明申し上げます。  本件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第22条第1項の規定により、港湾事業会計の令和3年度決算に基づく資金不足比率を御報告するものでございます。  港湾事業会計につきましては、総務省の定める基準に従い計算いたしました結果、資金不足額は算定されませんでした。  以上で当局の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯主査(高橋としえ) 当局の説明は終わりました。  引き続いて、順位により質疑を行います。  なお、委員会運営の効率化のため、当局におかれては、簡明な答弁に努めるとともに、適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう、この際、特に申し上げておきます。また、質疑者が要望にとどめた項目については、コメントを要しませんので、念のため申し添えておきます。  また、委員各位におかれましては、質疑の要点をおまとめの上、簡明にお願いいたします。  それでは、大野委員、発言席へどうぞ。 6 ◯分科員(大野陽平) おはようございます。自民党の大野陽平です。村野誠一議員とともに質疑をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  1点目が、神戸空港の国際化についてです。これは、先日の本会議においても私たちの会派の坊 やすなが議員より質疑をさせていただきましたが、まずはその内容を少しだけ振り返りをさせていただきたいんですが、関西3空港懇談会において、神戸空港の国内線発着枠の拡大、国際化への道筋がついたことを踏まえ、空港基本施設や新たなターミナルについて、神戸市が責任を持って早急に進めるべきとの質疑に対しまして、3年後に迫る2025年の大阪・関西万博まで残された時間は少なく、早急に取り組む必要があるため、神戸市として責任を持って対応していくとの御答弁がございました。また、この空港基本施設や、新たなターミナルビルの整備の前提となる神戸空港の需要予測に基づけば、年間旅客数は、国内線120回に対して約510万人、国際線40回に対して約190万人であり、現在のターミナルビルでは受入れが難しく、CIQ施設のための新たな施設の整備と空港基本施設である駐機スポットの増設も必要との御答弁もございました。  そこでお伺いいたしますが、神戸空港はこれらの施設をどのようなスキームと財源で整備を行うのか、まずは基本的なお考えについてお伺いいたします。 7 ◯長谷川港湾局長 第12回の3空港懇談会の取りまとめにおきまして、先ほど申されました国内発着枠の拡大なり、国際線の2030年前後の1日40回というところが合意されたところでございます。  現在の神戸空港は、先ほど委員も申されましたとおり、1日の最大発着回数を60回として整備したものでございます。ですから、現状においては処理能力が限界に達しておりますことから、今回合意されました運用拡大に対応するためには、当然、施設整備が必要な状況でございます。先ほども委員からもございましたとおり、やはり早急にこれに取り組む必要性がございまして、やはり神戸市として責任を持って対応していくということで、2025年の大阪・関西万博までに頑張ってまいりたいということで、市長からも答弁をさせていただいてございます。  まずは、空港基本施設につきましては、これは1つは駐機スポットの拡張が必要になってまいります。これは今60回で整備されておりますものが120回まで増えるわけでございますが、当然必要になるわけでございます。その上に、国際チャーター便の運航を受け入れるということも出てまいります。ですから、現行のターミナルビルを補完するためのサブターミナルの整備、これについて取り組んでいく必要があると考えているところでございます。  スキーム、また財源でございますけれども、一般的に空港基本施設というのは、公共のインフラでございます。ですから、神戸市が責任を持って整備を行っていくというふうな答弁をさせていただいてございます。空港基本施設の拡張に当たりましては、様々な手続がございます。1つは、航空法に基づく空港等の変更許可申請というのが必要になります。また、これと併せて航空灯火の変更許可申請、これも必要になります。具体的には、いわゆるエプロンの舗装であったり航空灯火、こういった整備が必要になりますことから、その事業費であったり工程などの精査を現在進めております。また、これについては、国土交通省航空局とも協議を進めているところでございます。国土交通省の航空局との協議が整い次第、この必要な手続を順番に進めさせていただきたいと思います。これについては、その都度議会に対して御報告は差し上げたいと思います。  また、国際チャーター便の就航に際しましては、CIQ、これは当然必要になります。これについても協議を進めているところでございます。  また、先ほど申し上げましたサブターミナルの整備につきましては、現在、関西エアポートと、整備主体や規模、また、必要な事業費や財源等につきまして、精査・協議を進めているところでございます。  2025年大阪・関西万博の開催によります来場者の見込みというのが2,800万人でございます。経済波及効果も2兆円と試算されてございます。ですからやはり、これは将来にわたる関西経済の成長・発展につながります。ひいては、これも神戸経済の発展につながると考えてございます。限られた時間の中ではございますけれども、必要な調整をした上で、市として責任を持ってきちっと整備をしてまいりたいと考えております。  以上です。 8 ◯分科員(大野陽平) 御丁寧な御説明、ありがとうございます。よく理解はできました。  空港というのは、今回は滑走路とか誘導灯というのは関係はなくなってくるんですが、その駐機スポットとターミナルビルの中で、駐機スポットについても今お話もございましたし、サブターミナルビルについてもお話もございましたが、飛行機が止まるこの駐機スポットについて、これは空港の基本施設となるわけですけれども、この神戸市が空港の基本施設としての駐機スポットの増設を行う場合には、神戸市の公共投資として整備に要する財源を確保することになるのかどうか、財源を含めた整備計画についても示していくべきと考えますが、港湾局の御見解をお伺いいたします。 9 ◯長谷川港湾局長 先ほど申しましたように、これは公共インフラの一部でございます。他の空港の事例もございますけれども、基本的に空港を管理する・運営する自治体が国の補助制度を活用する。また、自治体の負担分につきましては、起債であったり一般財源等を活用しながら整備が行われるというのが一般的な考え方でございます。  その上で、今回もいわゆる公共的なインフラとして、神戸市が整備することといたしてございまして、国の補助制度も活用しながら、自治体負担分につきましては、神戸市が必要な費用を負担することを現在考えているところでございます。神戸空港はやはり新たなステージに入ったと認識してございますので、この空港施設の整備に要する費用であったり、その財源につきましては、今後、精査を進め、改めて議会にお示しさせていただきたいと思います。 10 ◯分科員(大野陽平) ありがとうございます。こういった公共の施設、もしくは公共のエリアというのは、国の補助というのもある程度は入るということで、あまり詳しいこととかテクニカルなことは、今御説明はありませんでしたけれども、そういった部分もしっかりと議会にも示していただきながら、やっぱり神戸空港の国際化をしっかりと神戸が活用できるように、しっかりと取組が必要だとは思います。  先ほどの御答弁の中で、神戸市の負担というのもやっぱり多少なりとも発生はしてきます。その投資をする限りは需要に応じた投資、投資に見合うだけの需要というのがなければ、なかなか判断というのは難しい部分があると思います。そこで、その需要予測についてもお尋ねしたいんですが、これは本会議の質疑でも久元市長は少しお話をされておりましたが、さらに少し掘り下げてお伺いしたいと思います。  今回の国内線120回に対しての旅客数510万人、国際線40回に対しての旅客数190万人という数字は、神戸市として将来空港需要予測を実施したとのことでありましたが、お伺いしたいのは3点ございます。1点目は、この予測手法はどのようなものか。2点目は、どのような前提条件やデータを採用したものなのか。3点目は、関西3空港や他の空港などの需要予測との整合性はどうなっているのか。この3点について御説明をお願いいたします。 11 ◯長谷川港湾局長 まず、手法でございますけれども、これは一般的な国土交通省の予測手法に基づきまして算出したものでございます。当然この方法については、新型コロナウイルス感染症の影響、これも十分加味したものでございまして、その上で実施したものでございます。  予測については、先ほど前提条件と言われましたけれども、3つのケースがございます。これは、基本・中位・上位という3つのケースで実施してございます。算出に当たりましては、いわゆる社会経済指標を用いてございます。1つは、経済成長率として、これ内閣府が出したものでございますけれども、要は経済財政に関する試算のうちベースラインとして、まずは基本ケースとして示しておりますものが0.8%の経済成長率、また、中位・上位ケースにつきましては、成長実現ケースとして示されております1.8%、こういったデータを用いてございます。  また、2030年頃でございますけれども、インバウンド、これも非常に重要なケースになってまいります。これについては、基本ケース・中位ケースでは4,700万人、また、上位ケースでは政府目標として示されてございます6,000万人と、こういった指標を用いて算出したものでございます。これについては、やはり航空分野に精通してございます学識経験者の方々の御助言・御意見をいただきながら、私どももきちっと算出したものでございます。  この予測手法というのは、いわゆる航空の需要予測ではなくて、鉄道とか道路でも広く用いられていると、一般的にいろいろなインフラ整備をするときに用いられるものでございまして、関西国際空港を含め他の空港においても同じ手法を用いて予測を行ってございます。ですから、この神戸空港の需要予測についても問題はないと考えているところでございます。 12 ◯分科員(大野陽平) ありがとうございます。  非常に需要予測としては一般的ということですが、やっぱり非常に高度な専門的な分野であり、御説明もすごく難しい部分があったのかなとは思いますが、予測は予測であって、その予測を上回ることもあれば下回ることもある中で、やっぱり大切なのは、いかに上回っていくかということですよね、いい意味で期待を裏切っていくかという部分だと思います。そのためには、航空会社が神戸空港をしっかりと選んで、便を就航させてくれることが重要であって、そのためには需要の創出というのが大切だと思います。神戸市がやるべきこととかできることというのは本当にたくさんあると思うんですね。例えば、外資企業を神戸に誘致することをはじめ、優秀な企業を誘致してくることも必要ですし、今まではインバウンドが神戸をスルーしていたということもありますが、スルーされないように観光地としても魅力的な神戸というのをつくっていかなきゃいけないと思います。さらには、アクセス問題もそうかもしれません。だから、神戸市全市一丸となって神戸空港の国際化というのをいかにうまく活用していくかというのを、ビジョンを共有していただいて、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  私たちの会派としては──会派というか自民党としては、過去何十年にもわたってこの神戸空港の活性化を応援してまいりました。今回この神戸空港の国際化に当たっては、これは個人的な意見ではありますけれども、約50年前、1973年当時の宮崎市長が神戸沖の空港建設に反対を表明された頃からの歴史をいろいろと勉強しました。もちろん当時の社会情勢などもあったり、お考えというのもあっていろいろな判断があり、本当に様々な方々が関係し、紆余曲折があった中で、2006年に今の神戸空港ができ、そして今回、長谷川局長はじめ港湾局の皆様方の御尽力もあって、国際化というのにめどがついたわけであって、非常にその点は感謝申し上げたいと思います。私自身は今こうやって神戸が新たな転機に立っているときに市会議員として市政に携われていること、非常に感謝しておりますし、引き続き全市一丸となって、私たちもしっかりと協力しながら、神戸を再浮上させていくように取り組みたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  では、2点目、神戸港、港のことについてお伺いいたします。  国際コンテナ戦略港湾である神戸港の港勢は、コロナ禍前の水準へ向けて回復しつつあります。今後も引き続き神戸港の港勢拡大のためにも、より一層の港湾機能の拡充が必要だと考えます。一方で、古い倉庫や上屋が集積する旧港湾エリアでは、施設の老朽化による物流機能の低下が懸念されることや、港湾関連用地が全般的に不足しており、事業者からの高まるニーズに十分に応えることができていないとも聞いております。国際コンテナ戦略港湾施策をより推進するためには、今後の施設更新なども見据え、十分な港湾関連用地の確保が必要と考えますが、御見解をお伺いいたします。 13 ◯長谷川港湾局長 今、委員御指摘のとおりでございまして、神戸港の港勢につきましては、やはり回復基調にあるということでございます。統計的にも令和元年度ベースの99.4%──これは今年の1月から5月の外内貿のコンテナ取扱いでございますけれども、そこまでに回復しているということでございます。  この上屋・倉庫、これについては、非常に重要な問題でございまして、やはり事業者の方々の要望になかなか応えることが今できていないというのが現状でございます。特に老朽化が進む上屋・倉庫、ここが特に立地しておりますのは摩耶の埠頭でございましたり、新港東埠頭でございます。施設の更新の必要性は非常に高まっておるわけでございますけれども、課題が2点ございます。  1つは、建蔽率とか容積率、これが不足してございます。そういう事情の中で、同規模の施設を同じ敷地の中で建築ができない、建て替えができないといった課題がございます。  2点目でございますけれども、やはり上屋・倉庫が稼働する中で、現在の位置で建て替えが難しい。ですから、やはり物流機能の低下に対する懸念を解消するには代替地が必要と、こういった課題もございます。  先ほど申しました1点目の課題につきましては、摩耶なり新港東埠頭においては、これ実は建蔽率、あるいは容積率の見直しを進めようということで、現在、手続を進めてございます。これは都市計画変更の手続でございまして、来年の夏頃をめどに進めたいと考えているところでございます。  また、2つ目の課題でございますけれども、これは、代替地を用意するという非常に難しい課題でございます。ただ、神戸港の将来構想の中で中期計画というのを設けなさいというのがございました。中期的な課題の1つと考えてございまして、おおむね10年先の方向性を示します神戸港の中期計画において、この老朽化いたしました倉庫・上屋が集積するエリアの再編、これをすることによりまして、物流機能の高度化・効率化、こういったものを図っていこうという取組を進めていきたいと考えているところでございます。その中で少し例示をしますと、やはり新たな事業用地の確保という施策につきましては、小規模の埋立て、これは特に摩耶埠頭周辺なんかで小規模の埋立て、こういった施策を盛り込むことで現在検討しているところでございます。  引き続き、サプライチェーンマネジメント全体を高度化させる取組を進める必要もございますので、港勢拡大に資するような取組を進めていまいりたいと考えてございます。 14 ◯分科員(大野陽平) 御答弁、ありがとうございます。本当に港湾の事業者の方とか、用地が不足しているということは、私もよく問合せがあります。もちろん港湾局も多くの問合せがあると思います。今の御答弁は、かなり前進する前向きな御答弁だったかなというふうに感じます。摩耶埠頭辺りに新たな事業用地の確保を検討されていることであったりとか、容積率や建蔽率の見直しもしっかりと検討して、来年の夏頃にはある程度の方向性が示されるということなので、やっぱり神戸にとって港というのは、経済の約3割を占めているというふうにも言われており、非常に重要です。歴史的にも神戸というのは港とともに成長してきたわけであって、港産業をいかに活性化させるかというのは、神戸の将来をはかるところでやっぱり非常に大切ですので、引き続きしっかりと取組を進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  3点目の質疑に移らせていただきます。
     3点目は、神戸ポートタワーのリニューアルについてです。神戸港のシンボルである神戸ポートタワーは、昨年、令和3年10月より耐震改修工事を含めた大規模なリニューアル工事を実施していますが、リニューアル後は屋外展望台やテラスが新設され、利用者にとってより魅力的な施設となるのではと期待しております。開業60周年を迎える2023年度に営業再開を目指すとのことですが、リニューアル工事の進捗状況と新しくなった神戸ポートタワーをどのように運用していくのか、2点お伺いいたします。 15 ◯長谷川港湾局長 ポートタワーの改修でございますけれども、これは現在順調に進んでございます。ただ、少し心配がございましたのは、強風でシート──プロジェクションマッピングをするためにシートが張ってありますけれども、これが破損したとか、少し影響があるかなと心配したんですが、これについては問題がなく、今現在、令和5年度中の工事完成を目指してございます。  また、最終的なリニューアルオープンにつきましては、内装のやり替えもございますので、これは令和6年春頃にリニューアルオープンを予定してございます。  リニューアル後のポートタワーについては、やはり民間のアイデア・運営ノウハウを最大限活用したいと考えてございます。これには、私どもと合わせまして、神戸ウォーターフロント開発機構、これは神戸市が100%出資で昨年つくった会社でございますけれども、ここにおいて、いわゆる商業施設の運営であったり、集客事業に関わる事業者、この方々に対してサウンディング調査を実施しているところでございます。サウンディングの内容では、ポートタワーの形状というのが、イベントとか店舗ができる部分が非常に限定されてきていると。やはり事業展開するには、ポートタワーの周辺の公共空間、これも一緒に活用できないかといった意見もいただいているところでございます。  今後はこのポートタワーと周辺の公共空間を一体的に活用・運営する方向で検討を進めていきたいと考えているところでございます。具体的には、このウォーターフロント開発機構が都市再生推進法人という指定を受けてございます。この指定を受けることによりまして、エリアマネジメントがより一層やりやすくなっている状況でございます。ですから、公共空間の活用と民間ノウハウの活用、両面から、まずはリニューアル後のポートタワーの運営については、ポートタワーと公共空間の管理・運営を一括して、例えばですけども、神戸ウォーターフロント開発機構が担い、このウォーターフロント開発機構がパートナーとなる民間事業者を募集し、そのノウハウを生かした運営を行う、こういったスキームも想定できるのではないかと考えているところでございます。  いずれにいたしましても、できるだけ早く事業者公募をしたいと考えてございまして、こういったパートナー企業の募集をできるだけ早い段階、できれば年内、企業決定は何とか年度内には行いたいということで考えております。引き続き、神戸ウォーターフロント開発機構とともに魅力的な施設運営となるように取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上です。 16 ◯分科員(大野陽平) 御答弁、ありがとうございます。  ちょっとだけ工事が遅れていますか。 17 ◯長谷川港湾局長 工事については、若干台風なり、先ほど申し上げた突風の影響があったとお伝えいたしましたけれども、60周年を迎える令和5年度中の工事の完成を目指しております。ただ、先ほど申しましたのは、内装をするのに、事業者の意向をきちっと聞いて内装すべきというところで調整が出てまいりますので、事業者決定と合わせて整理いたしますと、やはり令和6年の春頃に最終的なリニューアルオープンということになるということでございます。 18 ◯分科員(大野陽平) ありがとうございます。来年が60周年で、それにはちょっとオープン自体は間に合わないけれども、その翌年にオープンできるということで、やっぱりポートタワーって神戸の象徴であり、メリケンパーク周辺というのは今でもたくさんの若い方をはじめ人々が集っておりますので、その辺りはゆっくりではないですけれども、しっかりとしたパートナー企業さんも選定していただいて、より神戸の活性化に資するような取組というのを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  4点目の質疑は、六甲アイランドのマリンパークの実証実験についてお伺いいたします。  六甲アイランドのマリンパークにおいて、再整備検討の一環として、海釣りの需要、導入時の課題、求められる機能などの把握・整理を目的に、大型連休中の今年5月3日から5日にかけて実証実験が行われました。僅か3日間の実施でしたが、1,000人を超える利用があり、釣り参加者とマリンパーク利用者を含めた約680人からアンケートを回収したと聞いておりますが、その結果をどのように分析しておられるのか、マリンパーク再整備の今後の方針と合わせてお伺いいたします。 19 ◯松木港湾局副局長 マリンパークの海釣りの実証実験でございます。そのアンケート結果でございますけども、釣りエリアを設置した場合に、有料でも8割以上の方が利用したいという回答がございました。マリンパークはその立地上の特性といいますか、やはりほかの釣り場と比べましても安全性が高く、子供連れでも安心といった賛成意見を多数いただいておりまして、一定の需要があるということを確認してございます。一方で、緑地を利用する方からは、ごみ処理の問題、海際を歩けなくなること、ちょっと景観を阻害するといった御懸念もいただいておるところでございます。  それとあわせまして、隣接する神戸国際大学の学生さんにもちょっとアンケートを取らせていただきました。約130名の方々から回答をいただいておるところですけれども、その中で、マリンパークのいいとこということで景観とか自然が多いといった意見を多くいただいているところです。不満なとこということで、日陰が少ないとかコンビニ・カフェがないといったことも多くいただいております。今後、マリンパークに期待することということで、海と触れ合える公園というお声が一番多く、あと、人工海浜、それと釣りなどのマリンレジャーといった、そういった施設の導入、あと、先ほど申しましたコンビニと、そういった声も多くいただいておるところでございます。  こういった御意見を参考にしまして、海釣りエリアとか、親水・環境学習の場となる人工磯場、こういった新たな機能の導入を、あるいはベンチ・日陰のある空間ということで、そういったことを検討していきたいと思いますけども、今後、AOIA跡地の事業者と、もちろん当然のことながら地元の方々の御意見も踏まえまして、今年度中に再整備方針を固めまして、来年度から再整備に着手したいと考えております。  以上です。 20 ◯分科員(大野陽平) ありがとうございます。ここは私もよく行く場所で、現時点でも本来は釣りは禁止なんですけれども釣りをされてる方というのはおられて、黙認状態みたいな感じではあるんですけどね。なかなか難しい問題かなというのは、私は正直感じています。私の周囲でも、この釣りの実証実験に参加した方というのはたくさんいて、やっぱり釣りというのは1つのレジャーとして、産業としてファンも多くて、確かにいいものではあるんですけれども、このマリンパークという場所、特に地元の方・住んでる方にとっては、マリンパークがあるからここに住んだんだという方もおられたり、先ほど御答弁の中にも、あそこを散歩するとやっぱり釣り人がいるといろんなマナー問題とかもあるんだよというので懸念の声もあったりというので、いろいろと検討しなきゃいけない事柄は本当に多いかなと思います。ただ、今年度中には方針を示されるということなんですけど、地元の声なんかもしっかりと聞きながら、丁寧な説明なんかもしていただきながら進めていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  では、5点目の質疑に移ります。高潮・津波対策事業についてお伺いいたします。  神戸市では、浸水被害を最小限に食い止めるため、防潮鉄扉や水門の遠隔化事業が進み、夜間や休日においても迅速かつ安全に防潮鉄扉を閉鎖できるシステムを一部導入しているところです。先月の8月、auなど大手通信キャリアのKDDIが大規模な通信障害を起こしましたが、遠隔化事業においては、そのような通信上のリスクが発生することも考えられます。遠隔化事業を確実に機能させ、市内を災害から守るためには、通信手段を複数確保し、リスクの分散を図ることが必要と考えますが、港湾局の御見解をお伺いいたします。 21 ◯露口港湾局担当部長 遠隔自動操作については、Jアラートと連動しておりまして、南海トラフ地震を想定しておりまして、津波警報とか大津波警報が発表された場合は、避難時間を考慮して、30分後に自動的に閉鎖するように設定しております。一方、日本近海で発生した地震に対しては、津波到達予想時間が差し迫っている場合などは、遠隔手動操作で閉鎖を行うことにしております。  遠隔操作システム自体の通信手段としましては、有線ネットワークと神戸市が独自に設置しております無線の二重の構成としております。有線ネットワークにつきましては、信頼性の高いものを採用しており、無線のネットワークについても神戸市独自の設備でありまして、基地局等を経由することがなく、直接防潮鉄扉の操作盤と通信することが可能であり、通信障害のリスクがございません。  一方で、遠隔手動操作を行う場合、我々の港湾局の執務室にある専用パソコンと、あともう1つが大手通信キャリアと契約しているタブレットで操作することになっております。このタブレットについては、5台あるんですが、今現在のところ1社の通信キャリアのみと契約している状況でございます。先日のauの事例を受けまして、現在、リスク分散という観点から、複数のキャリアとの契約を現在進めておるとともに、タブレットを所持している職員のスマートフォンからも遠隔操作ができるように、今現在、設定をしております。  このように複数の通信手段を確保することで、通信障害発生時においても遠隔操作を確実に実施できるように対応しており、今後も最大限尽力していきたいと考えております。  以上です。 22 ◯分科員(大野陽平) 御答弁、ありがとうございます。いろいろと取組を進めていただいているのをお聞きして、少し安心しました。今は1社のみの通信回線、通信会社との契約とのことで、今後、バックアップ用といいましょうか、2社目、3社目とも契約されるということで、先月あったような事態には対応はできるのかなと思います。  また、職員さん自身もタブレットを常に持ち帰って、何かあったときには対応されてるというのも聞いておりますし、また、現地に向かって、人力といいますか、人の目をもってちゃんと確認して作業をされるということもあるというふうに聞いておりますので、引き続き、市民の命に関わることでもありますので、取組を進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。  ちょっともう1問用意しておったんですけれども、時間が来てしまったので、これで私からの質疑は終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。 23 ◯主査(高橋としえ) 次に、村野委員、発言席へどうぞ。 24 ◯分科員(村野誠一) 自民党の村野誠一です。よろしくお願いいたします。それでは、残りの時間を一問一答で数点質疑をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。  まず、冒頭、要望を1つさせていただきます。  JR須磨駅のエレベーターについてですけれども、本会議、または、以前この決算特別委員会でも質疑をさせていただきましたけれども、2024年に新しいスマスイがリニューアルオープンすると。また今回、この第3分科会の先日の文化スポーツ局の質疑の中でも、世界パラ陸上について各委員さんからいろいろと質問がありましたけれども、この世界パラ陸上もコロナによって延期延期で、今回、2024年の5月に延期になりました。これは神戸大会ということで、やはり神戸がしっかりと世界のパラの選手、また、それに関係する方々をおもてなしをしないといけないわけですけれども、ぜひそれに合うように、タイミングというのは私は重要だと思いますので、ぜひ須磨海岸側のエレベーターの設置、今までJRにというふうに言ってたわけですけれども、以前、私は神戸が主体的に、特に海岸管理者である港湾局がしっかりと、建設局ともそうですけど、関連するところと連携して、しっかり主体的に設置に向けて取り組んでいただきたいということを申し上げてまいりましたけれども、これについて最大級の改めて要望をまずさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  それでは早速、質問に入ります。  先ほども大野委員からも神戸空港の国際化に関する質疑がありました。本当に港湾局を中心に、神戸空港を所管する、また、関係する職員の方々──やはり維新の大阪府知事さんが大阪ファースト、関空ファーストというふうに言う中で、厳しい交渉、しんどい交渉をしてきたと思います。今回、こうして2025年国際チャーター便、そしてまた、2030年の国際の定期就航、合意に至ったということで本当に御苦労があったと思います。当然、長谷川局長だけではありませんけれども、歴代の関わられた方々に対して、本当に感謝申し上げたいと思います。神戸経済にとっても神戸の活性化にとっても、これ以上はないんじゃないかというぐらいのインパクトのある喜ばしいことではないかなと思いますので、今後はそれに向けての万全な準備と、それをやはり最大限に生かしていくということが、当局と、そしてまた我々議会の務めではないかなと思いますので、引き続き協力してどうぞよろしくお願いいたします。  さきの本会議の代表質問でも、例えば、三宮から神戸空港へのアクセスの強化というような話もありましたけれども、新神戸駅から神戸空港までのアクセスの強化というのが大変重要なのかなというふうに思います。神戸市以外の都市の方々が、新幹線で新神戸まで来て、そして、神戸空港を活用して海外にというようなパターンもあります。やはり分かりやすく、スムーズに神戸空港とのアクセスをする。これについては、神戸の商工会議所も要望されておりますけれども、今、神戸はBRTとか──LRTも以前いろいろと検討してまいりました。地下鉄の延伸──神戸空港までの延伸、または、ポートライナーの新神戸駅までの延伸であるとかね。あらゆることが検討は当然されてるんだろうと思いますけれども、これらについて、どのように今考えておられるのか、まずはお伺いしたいと思います。 25 ◯長谷川港湾局長 先ほど委員おっしゃいましたとおり、やはり新神戸から空港までの分かりやすいスムーズな動線というのは、これは非常に重要だと私も認識しているところでございます。これにつきましては、今回の神戸空港の容量拡大であったり国際化がございますので、やはり全市を挙げて、全市一丸になって様々なアイデア、議論を幅広く検討していく必要があると考えてございます。その中で、現在はポートライナーにしても、いろいろな課題もございます。こういった課題を1つ1つ解決しながら、幅広い議論の下、次なるいわゆる戦略を立てていくべきだと考えてございます。  以上です。 26 ◯分科員(村野誠一) 今日、明確にこういう方法でという答弁を求めているわけではありませんけれども、今回、このタイミングで国際化ということが発表されましたので、ぜひ乗換え乗換えでということではなくて、空港と新神戸駅というのは乗換えなしのスムーズなアクセスというのが理想だろうというふうに思いますので、しっかりこれについてもスピード感を持って全市的に──当然、港湾局だけではなくて、全市的に取り組んでいかなければならないと思いますので、どうかひとつよろしくお願いいたします。  次に、ウオーターフロントですけれども、当然、神戸空港を活用してウオーターフロントを周遊していただく、理想は、日帰りでもウオーターフロントの施設、自分たちのまちに、自分たちの都市にないから、飛行機を乗って──神戸空港を活用して、この神戸のウオーターフロントにある施設に行きたいと、行って遊んでいただく。また、神戸空港を利用して帰っていただくとか、当然ホテルに泊まっていただくということも、大変ありがたいわけですけれども、そういう神戸市民に親しまれるのも当然ですけれども、むしろ他都市にない、だから神戸空港を活用して神戸のウオーターフロントに行って、施設で遊びたいとか、そういうより吸引力のあるものをこのウオーターフロントに誘致する必要性がある。それが神戸空港のさらなる活用につながっていくんだろうというふうに思いますけれども、ここについては都市再生緊急整備地域に5月に国に認めていただいておりますから、タイミング的にもすごくいいと思いますので、先ほどから質疑もありましたけれども、今までの計画よりもスピード感を持って進めていく必要があると思いますので、その辺について、どのようにお考えかお伺いしたいと思います。 27 ◯長谷川港湾局長 委員御指摘のとおりでございまして、やはりこのウオーターフロントにはたくさんの方々──今後はインバウンドも含めた多くの観光客の方々に訪れていただきたいと思っております。やはり今回の神戸空港の件は、これは絶好の機会だと私も考えておるところでございます。こういう効果を最大限に生かすには、やはりソフト面・ハード面、両方から様々な取組を考えていくべきだろうと考えてございます。  今現在、ウオーターフロントエリアにおいては、まずはポートミュージアムができることによって、1つは若い世代の方々が非常に多く訪れるようになってます。先ほども申しましたように、ポートタワーもこれからリニューアルしていくわけでございますから、その中で多くの誘客ができると考えてございます。また、アリーナというのもできます。これも年間100万人以上の方が訪れる施設でございますので、こういった中核になるような施設を、我々も神戸の魅力として発信しながら誘客に努めていきたいと考えてございます。  あとやはり神戸空港からいかにウオーターフロントに来ていただけるか、これについては、先ほども新神戸の話もございましたように、分かりやすいアクセスの方法というのが重要ではないかと。また、エリアの回遊性、こういう仕掛けも必要ではないかと考えているところでございます。ですから、いわゆる効率的な移動手段であったり、モビリティーの導入、こういうものを、まだ課題としては多いんですけれども、こういったものを1つ1つ解決しながら、とはいうものの、やはりこのタイミングがございますので、スピード感を持って取り組んでまいりたいと考えてございます。 28 ◯分科員(村野誠一) 先ほどもポートタワーのリニューアル、それから、外郭団体を活用して周辺を一体的に管理運営というか、民間事業者と。ポートタワーの北側、山側──ポートタワーはリニューアルされますけれども、その山側、2号線までの間がやっぱりかなり古い施設があるわけですけれども、これらについてはどのように──本来であればポートタワーがリニューアルするときに、そこも新しくリニューアルする、面的にですけれども、されるのが望ましいんですけれども、いろいろと整備をしていかないといけないというものもあります。その辺、そこについては今、中突堤のいわゆる北側、ポートタワーの北側、山側のところについてはどのように整備を進めていくのか、再開発というか進めていくのか、どのように考えているのかお伺いしたいと思います。 29 ◯長谷川港湾局長 まず、今委員言われたように、ポートタワーと一体的に整備するのが一番ベストな方法ではあったんですが、やはりなかなかポートタワーという施設と中突堤ビルという、少し性質が違うものでございまして、ここはなかなか事業者にいろいろなサウンディングもしましたけれども、やはり分離してということになってございます。中突堤のあのビルは、北館と南館の2つに分かれてございます。南館については、これは実はもう、施設の中ですけれども、全て移転が終わっておりますので、速やかに解体に入りたいと思っておりまして、今現在、解体に向けた手続を進めているところでございます。北館については、地権者の方がおられます。企業であったり、個人の所有もございます。企業の方については、おおむね方向性が見えてきておりまして、いろいろな移転含めて交渉ができている状況でございます。ただ、ちょっと個人の方々は、やはり個人的な理由もございまして、なかなか一足飛びに交渉は進まないんですけれども、ここは粘り強く交渉しているところでございます。  これは、私としての希望なんですけれども、せめて来年度にこういった交渉がうまく進まないかと、そういう希望を持ちながら、今現在、進めているところでございます。それが進むと、少なくとも南館を一旦取り壊しますので、そこに一定の用地ができます。これも公共空間としての活用ができますので、これをポートタワーと合わせてうまく活用できないかというふうに考えているところでございます。 30 ◯分科員(村野誠一) ありがとうございます。事情があって、その地権者との話合いというか、北館と南館を分けて考えていくということですけれども、当然それは現実的な判断だろうと思いますが、最終的には連続性というか一体的なものを生かした、どういうものになるのか分かりませんけれども、意識をしてやっていただきたいなと。ばらばらに単体でやっていって、それを最終的にくっつけたではなくて、将来的な一体感といいますか、そういうものをしっかりと考えていただきたいということだけ申し上げておきたいと思います。  次に、須磨海岸についてお伺いいたします。  スマスイが民間の事業者で2024年にオープンすると。海浜公園についても、建設局が民間の事業者に任せていくと。それこそ民間がスマスイ、海浜公園とやって、須磨海岸だけは──だけはというか、現在、港湾局が施設管理者、港湾管理者として管理をしているわけですけれども、神戸空港もそうかも分かりません、関空・伊丹・神戸と、民間が一体的になって、相乗的な効果を最大に引き出していくという意味では、今後、この須磨海岸の部分についても、いわゆる上下分離といいますか、当然ハードの部分は港湾局に今後も担っていただきたいと、やっぱりお金がかかりますからね。そこはお願いしたいなとは思うんですけれども、上の部分、運営の部分、ソフトな部分、そういった部分は民営化できないか、民間に任せていけないか。先ほどウオーターフロントのポートタワーの周辺もそうですけれども、100%出資の外郭団体を民間とジョイントでという話がありましたけれども、ここについても、例えば、経済観光局の神戸観光局とのジョイントで、あそこの運営をお任せするとか、上下分離の発想というのは考えていけないのかどうか、お伺いしたいと思います。 31 ◯長谷川港湾局長 今、委員御提案の上下分離でございますけれども、この方式については、ソフト面・ハード面合わせまして、それぞれの立場、それぞれの立場で様々な知見があるわけでございます。この知見を分け隔てなくうまく融合させることによって最大限に力が発揮できるものだと、私は考えているところでございます。ですから、これは新たな手法としての御提案だと私は受け止めているところでございます。これについては、須磨水族館のリニューアルもございますので、この上下分離といった二層式というんですか、この取組については、こういう新たな手法ということで、こういうことも踏まえまして民間ノウハウを最大限活用できるような取組について、これをやることによって須磨海岸の魅力がより一層高まるものだと思っておりますので、関係部局と連携しながら検討してまいりたいと考えてございます。 32 ◯分科員(村野誠一) 前向きな答弁ありがとうございます。私も須磨区の地元の議員として、長年この須磨海岸を見てまいりましたけれども、海水浴期間についても、各関係局が全て持ち出しで、いわゆる何ていうのかな、海水浴期間のごみの処理から何から何まで、警備もそうですけれども、むしろやはり民間に任せていって、やはり民間は民間の発想で、新たな収益源を確保して、今まで神戸市が持ち出していたものが全く持ち出ししないで管理していただけるとか。または、むしろその期間、一定の収入が入ってくるとか。それが基本的には今までの公園の考え方ですね。公園はもう管理型でずっと持ち出してたけれども、民間に任せることによって逆にお金が入ってくるようになったという、それプラス市民にも大変喜んでいただけるということ。サービスが低下するというのでは本末転倒ですから、そういった意味では前向きに御答弁いただきましたけれども、しっかり将来的、そのようなことを考えていっていただいて、さらなる須磨海岸が魅力あるものになって、より市民が利用しやすいものになることをしていただきますようにお願いしておきたいと思います。  次の質問に移ります。  令和4年10月8日から3回にわたって、須磨と淡路島を結ぶ海上航路の実証実験スマアワShip&Cycle、実施する予定であると。これは私も時間が合えばぜひ乗ってみたいなとは思ってるんですけれども、これは大変私も歓迎をしております。実証実験ですから、今後いろいろと課題を整理していって、きちっと定着できるかどうかということはまだこれからの話なんでしょうけれども、当然今、淡路に限りませんけどね、淡路やったらアワイチというサイクリング──今大変サイクリングブームで、最近というよりもかなり以前からですけれども、須磨周辺でもサイクリストの方々をよく私も目にします。海浜公園・須磨海岸でも目にします。こういった方が須磨から淡路に行って、アワイチという淡路を1周する、有名ですけれども、また帰ってきていただくとか。当然、別のところからアワイチをした後にこの須磨まで来ていただくとか、当然ですけどホテルも今後できるわけですし、そういった意味では、これからこのサイクリストの方々をより須磨海岸に取り込んでいくと、すごく行きやすい場所にしていくということは大変重要なんではないかなというふうに思ってるわけですけれども、そのためには、いわゆる道の駅というか、サイクリストの方々がより集いやすいようなサイクリストのステーションというんですかね、そういったものをこの須磨海岸に、このエリアに設置すべきだということ、私かねてから港湾局、それから建設局にはずっと申し上げてきてたわけですけれども、いよいよ2024年というのもだんだん近づいておりますし、今回こういう実証実験を行うと、すごくタイミングもいいし、また親和性が高いということで、ぜひ自転車のステーションみたいな施設を設置していただきたいというふうに思うわけですけれども、それについて御答弁をお願いします。 33 ◯松木港湾局副局長 自転車の道の駅ということですけども、今回の海上輸送の実証実験ということで、これは須磨海岸エリアの交流人口の増加とか、あと、先ほど委員おっしゃられましたホテルもできますので、滞在型観光ということで、須磨海岸エリアの活性化ということを主な目的としてやってるものでございます。  先ほどアワイチということでお話がありましたですけども、それは人気ということで、ほかにもしまなみ海道とかビワイチと、琵琶湖のほうでもそういったサイクリングルート、そういったのの整備が行われていると聞いております。その中で、トイレや休憩所、そういったメンテナンスサポート施設というのもコースに整備されてるというふうなことを聞いております。こういった事例も参考にしながら、このたびの実証実験で海上航路の重要性、定着させていくというそういった重要性を探るとともに、須磨海岸のエリアで飲食施設・サポート施設・サイクリングポート機能の導入ということを、他都市の事例とか、あるいはアンケート結果、そういったものを踏まえまして検討してまいりたいと考えております。  なお、先ほど局長も申し上げました神戸港の10年後の姿ということで、神戸港中期計画というのをこの年内に策定予定しておりますけれども、その中においても須磨海岸エリアの活性化ということで、サイクルツーリズムと連携したにぎわいづくりというのを盛り込んでいきたいと考えております。  以上です。 34 ◯分科員(村野誠一) ありがとうございます。前向きな御答弁をいただきました。  神戸市には、自転車屋さんの組合なんかもあります。当然このサイクリングというのはメンテナンスが、自転車に必要になってきますから、そういった神戸の自転車屋さんの組合でありますとか、そういうような方々ともしっかりと連携して進めていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  次に、時間もなくなってまいりましたので、ちょっと順番を逆にします。先日9月の17日に、スマハマプロジェクトという形で、須磨区が主催して、地引き網の体験を、そういうようなものをやってました。ビーチクリーンとかそういうものも併せて──私も何回か現場で一緒に視察といいますか体験といいますかさせていただいて、本当に参加している子供たち、それから保護者もそうですけれども、特に子供たちというのは目をきらきらと輝かせて──私も同じくらいの子供がいますから、うちの子供にも体験させてやりたいなと思うんだけれども、本当にすばらしいなと思います。たまたまそのときに東須磨小学校の先生も2人来られてて、漁協の森本さんなんかとも話ししてたんだけれども、東須磨も今度やるということで先生が見学に来られてました。東須磨の先生と話してたら、ぜひ今後もやっていきたい、子供たちにこの体験をさせたいんだけれども、やはりお金がかかるから、なかなか学校で毎回そのお金を捻出するというのが大変なんで、その辺はちょっとどうなるか分からないということです。地元では西須磨小学校なんかも体験させてるみたいですけれども、私はやはりこの須磨海岸をふだんから使っている子供たち、例えば、若宮、それから西須磨小学校、北須磨小学校、それから、今回の東須磨小学校であるとか、また、私立なんかでも須磨浦小学校とか、マリストの子供たちでもいいかも分かりません。地元に限定しないで、当然、須磨であるとか、神戸市であるとか、やはり海がある、須磨海岸がある、神戸の子供たちならではの体験という形で、今後やはり教育的効果が物すごく私は高いと思ってます。今回、教育委員会にも御協力いただいて、体験した学校等に、今私が紹介したような西須磨であるとか、東須磨であるとか須磨の学校等に、こういう地引き網の体験、もし支援があればより活用したいですかということを聞いていただきました。そしたら、ぜひそういう支援制度みたいなものがあれば、助成金制度みたいなものですけれども、積極的に活用して子供たちに体験をさせていただきたいという声を聞いてます。こないだも教育委員会から私聞きました。この質疑の前に調べさせていただいたので。  ぜひ、港湾局としてもそういったものをより子供たちが体験できるような、そういった支援、また、それに限らず須磨海岸が四季を通じてにぎわうというのは、港湾局のそういう目標でやってるわけですから、そういったものに資するようなものに対して支援をしていく、助成をしていくというような、そういうようなことは考えられないのか、お伺いしたいと思います。 35 ◯長谷川港湾局長 今委員から御質問いただきました。先ほども若宮であったり東須磨、西須磨と、たくさんの小学生の方々が地引き網であったりクリーン作戦に参加されているということでございます。こういう多くの子供たちが自然体験学習をするというのは非常に重要で意味のあることだと思います。しかも、地元の学校が地元の須磨海岸を利用して、こういった体験ができるというのは非常にすばらしい取組だと私も思っているところでございます。四季を通じてこういった取組がなされるというのは、須磨海岸の魅力を向上させる上でも非常に重要なことだと考えているところでございます。やはり家族連れも含めて、こういった子供たちの環境学習に資する、また、四季を通じて様々な体験学習ができるような取組については、関係部局とうまく連携しながらにはなるんですけれども、どのような支援ができるのか、これについては今後検討してまいりたいと考えてございます。 36 ◯分科員(村野誠一) 大変前向きな御答弁ありがとうございました。当然私も今度、経済観光局にこの質問、同じ質問をしようと思ってます。今の地引き網の支援なんかというのは、今年が豊かな海の全国大会、この兵庫県が当たってますし、市長も当然出席する、齋藤知事も出席しますけれども、こないだも私見てて、地引き網、それは大漁だったわけですね。前のスマスイの吉田園長なんかも、魚のいろんな説明をしていただく中で、これは市場やったら1万円下らない魚ですよ、今日取れてるのはとかね。大きなタイなんかも取れてるわけです。そのときには50人が抽せんで魚を持って帰れるわけですけれども、須磨区の地元でなかなか今のお母さん、かなりさばくというのは難しいですから、有料だけれどもそういうところに持っていくとさばいていただけるということがきちっと提携ができてますから、そうすると、当然ですけれども、夜、自分たちが親子で体験して、身近な須磨海岸で取ってきた魚を刺身等でいただくわけですね。何とやっぱり魚というのはおいしいんだろう、鮮度がいいですからね。そうすると、また魚が食べたいというような形で、それこそこれは別の局になりますけれども、魚の消費にまた貢献もするでしょうし、最近はこういう魚が取れる、こういう魚が取れないということで、環境教育にもすごく実体験を通じて食卓の中でも家族で話していただいて、そういったものの感度も上がっていく。そういった意味ではすごく、どこにもマイナスのないというか、いい取組になるんじゃないかなと思います。当然、漁業組合の方々と話もしてますから、年間常にそればかりできるわけでありませんから、彼らが受けられるのが上限にはなってくるとは思いますけれども、私は須磨区選出なんで、須磨の子供たちが、それこそ学校を卒業するまでに1遍は地元の須磨海岸でこういった地引き網体験をできる、実施体験できるというのをしてやれたらなというふうに思いますので、ぜひ経済観光局等としっかりと連携していただいて、応援していただけたらと思いますので、改めてお願いしておきたいと思います。  最後に、スケボーエリアについてお伺いします。  これ決算特別委員会のときに、私、提案をさせていただいて、社会実験としてスケボーエリアを須磨海岸の東端に今、設置していただいております。アンケート調査なんかもしていただいて、かなり好評だというふうに聞いております。私もしょっちゅうあそこ行きますからね。ただ、当然このスケボー人気というのは神戸だけではなくて全国的です。全国でいろんなスケボーエリアが設置されてる、オープンしたという情報も私も入ってくるんですけど、もともと須磨海岸はスケボーエリアのためにあるわけではありませんから、なかなかその場所とか、それから広さというのは限定されるのは致し方ないんですけれども、やはり見てて、フェンスに囲まれてかなり手狭な感じだなというのが私の感覚です。将来、恒久化をぜひしていただきたいわけなんですけれども、恒久化をしていく上で、例えば、場所であるとか、いわゆる規模の拡大であるとか、そういったものも考えていただけないかということをお伺いしたいと思います。 37 ◯松木港湾局副局長 スケートボードエリアの常設化ということですけども、当然のことながら、運営面ということで、水族園の事業者も含めて民間事業者のノウハウを活用するとともに、施設内容と管理運営手法、事業規模、その広さですね、面積とか、あるいは施設の内容、もちろんそういったことも含めて、ほかのスケートエリアと比べますと手狭ということもありますので、常設化についても検討してまいりたいと考えております。  以上です。 38 ◯分科員(村野誠一) 今、手狭ということやという認識をいただいたけれども、将来的に、確約してくれと言ってるわけではないですけれども、場所等のこと、それから一定の拡大というものも考えていけるのかどうか、改めてお伺いしたいと思います。 39 ◯松木港湾局副局長 当然のことながら、場所についても今の再整備等もにらみながら考えていかないといけないということもありますし、規模についても、先ほども申し上げましたように少し手狭という認識を持っていますので、そういったことも含めて検討してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 40 ◯分科員(村野誠一) 大変前向きな御答弁ありがとうございます。  ちょっと時間が残りましたので、要望を1つ。釣りですね、今まで神戸市は──これも経済観光局で改めて質問させていただきますけれども、今まで釣りをレジャーとして、しっかりと神戸市として捉えてこなかったわけです。やはりたくさんの釣り人口というのがいるわけですね。先ほど大野委員も言ったように、実際に釣りはたくさん神戸市内してるけれども、じゃあ正式に釣りをやっていい場所はどこなのかというと、物すごく少ないわけなんですよね。だからほかは実情釣りはしてるけれども、やってはいけないところで釣りをしている。しかしそれだけの釣り人口があるわけです。じゃあ、今やってる人たちだけが釣りの人口なのかというと、例えば、私もそうですけれども、本来やってはいけないようなところに子供と、例えば、家内を連れて家族で、例えば、ちょっとおにぎりでも持って釣り行こかというふうにはならない。ここほんまはやったらあかんねんけどなというふうにやりにくいわけですね。別の職員に聞いて、私も釣りが趣味なんですよという職員もいたけれども、やはりその職員も、本来禁止のところに自分が家族を連れていくというのにはやっぱり抵抗がある。それでもこれだけの釣り人口がいるわけですね。だから、正式に釣りができる場所というものが増えれば、いわゆる家族で潜在的に釣りを楽しみたいという方々もいるだろうというふうに、私は考えておりますから、本来、経済観光局が、先ほど言ったように釣りをレジャーとして考えて、神戸市内のどこで釣りができるのか、または、どういうところに釣り場が必要なのか。ハード局にも協力をいただかないといけないわけですけれども、その辺についても今後しっかり検討していただきたいというふうにお願いをして、終わりたいと思います。ありがとうございました。 41 ◯主査(高橋としえ) 次に、徳山委員、発言席へどうぞ。 42 ◯分科員(徳山敏子) 公明党の徳山敏子でございます。私のほうからは6点、皆様のほうに質疑させていただきますのでよろしくお願いいたします。  まず、1点目は、神戸空港の国際化についてお伺いいたします。  今月18日、関西・大阪・神戸空港の役割を官民で話し合う関西3空港懇談会が大阪市内で開かれ、2030年前後に神戸空港に国際線の定期便を就航させることで合意されました。発着回数の上限は1日40回とし、国際定期便に先立ち、大阪万博がある‘25年には、国際チャーター便の受入れが解禁される予定であります。神戸空港の国際化は、3空港の中で関空優先の役割分担から長らく不可能と見られていましたが、将来的なインバウンドの増加を見据えて、国際化に向けて事態が大きく転換いたしました。  また、さきの代表質疑におきまして、神戸空港島全体の今後の戦略的なまちづくりの指針として、市民の皆様が明るい希望を持てるようなグランドデザインを早期に作成するという御答弁がありました。今後、この策定されたグランドデザインに基づき、神戸空港の空港基本施設や新たなターミナルビルなど、運営そのものに必要な施設の設備のほか、神戸経済の成長に資するような投資が必要と思われますが、基本的な考え方をお伺いいたします。 43 ◯長谷川港湾局長 今回のこの神戸空港の容量拡大と合わせて国際化の扉が開いたことは、非常に新たなステージ──神戸空港が新たなステージに入っていくことだと考えてございます。先ほど申しました、空港基本施設やターミナルビルと合わせてグランドデザインというのは必要だと考えてございます。グランドデザインを策定するに当たりましては、まずは新たなターミナルビルの検討は言うまでもございません。  また、空港島については、水素を活用したカーボンニュートラルエアポート、また、プライベートジェットを含みます航空機関連産業の集積、また、今新しい産業といたしまして、空飛ぶクルマであったりドローン、こういったものに代表されます未来を創造する次世代モビリティー拠点の整備、また併せてにぎわい施設の誘致、あらゆる可能性について幅広く議論・検討して、将来像を描いていきたいと考えているところでございます。  また、神戸空港の中でももう1つは、海上アクセスとのやり取りというのが非常に重要だと考えてございます。いわゆるこの動線について、神戸空港のターミナルビルであったり、関西国際空港との玄関口となる海上アクセスターミナル、ここはやはり多くのお客様が利用されるエリアでございます。また、そういう考えの下に中核をなす重要なエリアではないかと考えているところでございます。ですから、新たなステージに入る神戸空港の特性を最大限生かせるような施設整備、これについてもこのエリアについても考えていきたいと考えております。これは例えば、商業施設であったり、宿泊系の施設、あるいはにぎわい施設、こういう誘致に加えて、先ほど申しました空港のターミナルビルと海上アクセスのターミナルの間をきちっと結ぶ動線の整備もいるのではないかと考えているところでございます。  こういった観点、様々な観点から、神戸空港のグランドデザインをスピード感を持って、また、戦略的に策定してまいりたいと考えてございます。 44 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。私の前の自民党さんお二人の委員さんのほうからも、神戸空港のことでは御質問ありましたけれども、今、特に神戸空港までの交通アクセス、それから海上アクセスという言葉をいただきましたけれども、私も夏に娘をベイシャトルですかね、あそこまで送っていくのに、あそこ何にもないんですけど、ちょっとおろおろ迷ってしまったり、そんなに1年に何回も行くわけではないのでそうだったんですけれども、きっちりとそういうところもこれから充実していただきたいと思います。  それと、私の前で御答弁ありましたけれども、2025年の大阪万博では、2,800万人の方を予想しておるということで、これまではどうしても大阪のほうに、大阪・京都に行かれる方が神戸を本当に通過していく、そういうところになってしまってるということでしたので、せっかくこういうふうなお客様がお見えになるわけですから、万博だけという方は大阪にも空港がありますし、伊丹にもあるので、そちらに行かれるかもしれませんけど、せっかく神戸のほうを経由していただく方に、今、局長がおっしゃったように空港の設備をきちっとしていただいて、ここにとどまって楽しんでいただけるような、そういう充実した設備にしていただきたいと思います。  それから、国際便のお話だけではなくて、次世代モビリティーのお話もありましたけれども、そういうのもどんどん、ドローンだけじゃなくて、先日も私も新聞のほうでしか拝見してませんけれども、空飛ぶクルマですかね、そういう実証実験もされてるということで、そういう設備のほうもよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、空港に関連しまして再質問させていただきますが、プライベートジェットの誘致についてお伺いいたします。  国際化の道筋がついたこの時期を逃さずに、需要が見込まれるプライベートジェット、チャーター便の誘致の取組を加速させるべきと考えますが、今後の方針をお聞かせいただきたいと思います。 45 ◯長谷川港湾局長 このプライベートジェットでございますけれども、先日の3空港の懇談会におきましても、やはり将来の需要が旺盛と考えられて、一層の取組が必要であると記載もされているところでございます。今後、2025年大阪・関西万博をはじめ、やはり大きなイベントがたくさんございます。また、10月の中旬から、人流回復に向けました水際対策が緩和されます。インバウンドを含む海外からの旅客需要の回復が、これで一気に進むのではないかと考えておるところでございまして、やはりプライベートジェットの将来需要というのは非常に高いものがあると考えているところでございます。  今後の方向性でございますけれども、まずはプライベートジェット、確かに需要はあると私思っておりますけれども、この需要について、どのような形で需要を把握すればいいのか、これをまずは調査してまいりたい。これは事業者から神戸空港を使う場合のニーズ、こういったものをまずは調査する、いわゆるサウンディング調査、これを進めてまいりたいと考えてございます。その上で、このサウンディングをした結果も踏まえて、今後の具体的な取組について検討を進めてまいりたいと考えてございます。 46 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。2025年、目標の期日って決まっておりますので、本当にそれこそ加速して、調査のほうもしっかりとしていただきたいと思います。  それと、話がそれるかもしれませんけれども、今、国際便ということですごい注目を浴びているわけですけれども、1985年、今から37年ぐらい前ですか、8月に日航機の墜落事故がありましたね、整備事故。今、空港整備ということで、滑走路のことでありましたり、ターミナルビルとかいろいろしていただいてますけれども、本当に技術者というか整備の方のしっかりマンパワーというか、そちらのほうも目が向かないというのは、どうしても表舞台になってしまいますので、安心・安全の神戸空港を目指していただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして2点目は、環境に配慮した神戸港の政策推進についてお伺いいたします。  先ほどカーボンニュートラルポートの話も局長のほうからありましたけれども、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、港湾においてもカーボンニュートラルポートの形成が求められる中、次世代エネルギーとして水素の活用が注目されております。オーストラリアの褐炭から水素を製造し、製造された水素をマイナス253度まで冷やして水素を液体にし、体積を800分の1に圧縮して、これによって大量の水素を運搬することが可能となりました。  昨年かおととしなんですけど、神戸市においてはこの液体にした水素を船で75トン運搬して、水素エネルギー利活用拡大に向けた先駆的な──世界初と言われるぐらい、日本では初めてだと思うんですけれども──先駆的な実証実験が行われ、もう既に神戸国際展示場、それから、神戸新交通、中央市民病院などに供給されていると伺っておりますが、神戸港における水素の利活用や今後の取組についてお伺いいたします。 47 ◯長谷川港湾局長 今、委員が御指摘いただきました、世界に先駆けた事業展開でございます。先ほど委員おっしゃられましたとおりでございまして、ポートアイランドの実証プラントから、オーストラリアで製造されました水素を用いて実際に発電すると、こういった取組が順次進んでいるところでございます。本格的な水素の社会実装については、やはり様々な課題が実はまだございます。1つは、今現在、サプライチェーン構築実証事業ということで、オーストラリアとのやり取りをやってございますけれども、やはり今後は──あれはトライアルの事業でございますので──大量に輸送する、また、大量貯蔵していく、こういったインフラの整備がまずは必要になってまいります。  また、やはり既存の燃料と比較して、水素の燃料というのは非常に高いものでございます。いろんな専門家の御意見を聞きますと、3倍から4倍値段がまだ高いということでございますので、それをいかに値段を下げていくか。この値段を下げないと、商用化ができないという課題もございますので、ここは技術的な開発もそうなんですけども、やはり利活用を積極的に進めていかないと、マーケットが拡大していかないと値段が下がっていきませんので、こういった取組も重要であると考えているところでございます。  現在、神戸港におきましては、カーボンニュートラルポートの協議会というのを立ち上げてございます。これは、非常に先進的な技術を持たれてる企業の方にもお集まりいただいてございまして、課題の整理も含めて、今後、神戸港でどのような方向性を持ってこの水素の利活用を行うのか、こういったものを策定するための協議会でございます。この中では、将来のコンテナターミナルに向けての水素の拠点がどういうふうにあるべきか、また、単純にいわゆる荷役機械とか大きなコンテナ、こういったものにどうやったら水素燃料が使えるか、こういった課題もございますので、こういったところをうまく整理してまいりたいと考えてございます。  それと、あとは今現在の発電であったり、鉄鋼である化学メーカー、これがたくさん集積しておりますのが、実は播磨臨海地域でございます。ですから、この播磨臨海地域との連携も重要でございます。こういった連携もしながら、水素について取り組んでいくということでございます。  また、これはやっぱり海外からもかなりの注目を集めているものでございます。例えば、欧州の拠点でございますロッテルダム港、こことも意見交換をしたり、我々の職員を派遣したり、そういった取組を進めてございます。また、脱炭素で先進的なアメリカのロングビーチ港、こことも実は今のこの水素に関連して様々な協議をしてございまして、その協議の過程の中で、やはり連携協定、いわゆるMOUを結びながら、今後、この水素の活用について、アメリカと議論ができるような場の提供もしていただけるということで今伺っているところでございます。  いずれにいたしましても、官民連携の下にこの脱炭素に向けてしっかりと進めてまいりたいと考えてございます。 48 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。今、局長のほうから御説明いただきましたけれども、やっぱり高い──使っていただくには高いのでは、やはり需要が進まないわけですので、今おっしゃられたように、私もこの勉強をさせていただいたときに、姫路のほうが貯蔵のほうでは神戸よりも優れているので、そちらとの連携も大事なんじゃないかというのをお聞きしたんですけれども、今回、オーストラリアからは75トンで半分、神戸で貯蔵できる分の半分だけを搬送してきたわけですけども、日にちも16日間9,000キロですか、かなりのあれですけど、やっぱりグローバルに、姫路だけと神戸だけではできないこと、そしてまた播磨エリアとだけ協定を結んでもなかなかできないことでありますので──今、ロングビーチと言っていただきましたけど、私もロングビーチ、昔住んでおりましたので、懐かしいところの名前が出まして、何かうれしいんですけども──そういうグローバルな視点で、2025年まで大変だと思うんですけれども、取り組んでいただきたいと思います。  それと、また再質問なんですけれども、グリーンアウォード・プログラムについてお伺いいたします。
     このプログラムは、グリーンアウォード財団が世界規模で取り組む、安全で環境に優しい船舶を認証し、認証船舶に優遇措置を与えることにより船舶・船員の質を向上させ、海洋環境の保護を目指すことを目的とするプログラムで、認証船舶は、港湾管理者・海洋関連企業などからなるインセンティブ提供者から、入港料や船舶機器等の調達、登録料などに関して、減免などの優遇が与えられるということであります。昨年8月末時点で認証船舶数は、世界で270隻で、海外では欧州・南アフリカ・カナダなど、また、日本では横浜港・名古屋港・大阪港・北九州で、16か国37港がこのプログラムに参加されているということであります。このグリーンアウォード財団は、1990年代前半に──先ほど局長のほうからも港の名前が出ましたロッテルダム港で起きた原油流出事故を契機に、オランダ政府及びロッテルダム港の出資で1994年に設立されて、2000年に独立し、現在は船主・船社からの会費、検査料により運営されているそうであります。  神戸市も昨年参画したとのことで、神戸港の環境保護への取組を国内外にアピールできるよい取組であると考えます。一方で、これまで神戸港でインセンティブを受けた認証船舶は現状ゼロということで──認証を受けた船が神戸港に入ってきたというのは実績がないということであります。神戸港が当プログラムに参加していることがあまり知られていないのではないかとも考えますけれども、もっと広く発信し、神戸港のブランド力の向上につなげていくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。 49 ◯松木港湾局副局長 グリーンアウォード・プログラムの参加ということで、まさに委員御指摘いただいたとおり、神戸港のブランド価値を高めるということで、その取組の中の一環としてこれに参加したわけでございます。先ほど御指摘いただきましたように、このプログラムへの参加に関するPRというのは非常に重要やと認識しているところでございます。昨年12月に参加したわけですけども、それ以降、PR方法として、例えば、神戸港のパンフレットであったりフェイスブックに掲載したり、あるいは神戸港のウェブセミナー、阪神港セミナー、集貨事業説明会、そういったところのPRというところ。またあるいは、船社や荷主企業への訪問時、船舶代理店に対する個別のPRといったところを、あらゆる機会を通じて積極的にPRをして取り組んでまいったところでございます。引き続きこういった取組をさらに強化してまいりたいということで、神戸港が船舶の安全運航、海洋環境の保護に対する意識の高い港湾ということを国内外へ発信しまして、神戸港のブランド価値をさらに高めてまいりたいと考えております。  以上です。 50 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。昨年12月にまだ参加したばかりということでありますので、しっかりと神戸の港は安全であるということ、それから、こういう港を使いますとこういう減免措置もありますよというのをしっかり皆さんに、世界のほうに発信していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  3点目は、ウオーターフロントの魅力向上についてお伺いいたします。  先日、経済港湾委員会での行政視察で、横浜ベイサイドマリーナを視察させていただきました。およそ1,400隻の大小様々な船が整然と並び、壮観な眺めで、まさに港町横浜を体験できたすばらしい光景でした。この風景を借景として、アウトレットやショッピングモールも併設されており、ウオーターフロントのにぎわいとして大変に参考になりました。  神戸市のウオーターフロントについては、昨年10月に新港第1突堤基部でポートミュージアムが開業し、新港第2突堤では、午前中にもお話がありましたけれども、1万人規模のアリーナが令和6年度開業を目指して計画されるなど、魅力的なウオーターフロントの形成に向けて再開発に取り組んでいただいているところであります。新港第1-第2突堤間の水域についても活用の検討を進めると伺っておりますが、今年の3月に策定した水域の活用計画では、中型から大型のクルーザーの利用を想定した活用方策が上げられておりますが、これが実現しますと、横浜のようなにぎわいが生まれるとともに、港町・神戸のブランド力向上にもつながるのではないかと考えます。今後、事業化に向けて取り組んでいかれるということですが、事業化の方向性や検討状況についてお伺いいたします。 51 ◯長谷川港湾局長 横浜のベイサイドマリーナでございます。都市型のマリーナとして、私どももやはり参考にさせていただいているところでございます。こういった都市型のマリーナというのはなかなか日本ではございません。海外ではたくさん整備されてございます。我々の職員も派遣いたしましたけど、ニューヨーク、これマンハッタンですけども、ここにも非常に大型のヨットが係留されるといって、その周辺にもオープンカフェやレストランが並ぶといった非常にすばらしいマリーナがある。また、工業地帯でございましたブルックリンにおいても、バーベキューをするような施設と合わせてこういったマリーナの再整備を行われているということでございます。  やはりウオーターフロントエリアにこういうマリーナができることで、神戸の価値が上がる、神戸港のウオーターフロントエリアの価値が上がると、これも私もそういうふうに考えているところでございます。現在、実はこれ神戸ウォーターフロント開発機構におきまして、事業者のヒアリングを行ってございます。そのヒアリングの中では、都心に極めて近い新港地区の水域について、非常に高い評価をされていると聞いてございます。また、利用ニーズも非常に高い。その中で、中型・大型のクルーザーの利用を想定いたしましたマリーナを主体に、事業化に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。現在、こういうヒアリングに基づいて、各種要件の整理を行っているところでございます。ただ、ひとつ難しいのは、やはり土地のやり取りと違いまして、ここは水域を活用するということになります。これは水域を長期に民間の事業者に貸し付けるということになりますので、これは国と少し協議が必要になります。この国との協議がうまくいくことを前提に、2025年、ここは大きなターゲットになっておりますので、この機会を逃さずにウオーターフロントの中でのマリーナの整備を、やはりこの機会を逃さずにきちっとやってまいりたいと考えてございます。 52 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。先ほど、横浜のほうにも視察に、当局の皆さんも行っていただいて、海外にも行っていただいて、しっかり海外の状況も調べていただいたということですけれども、本当にこの時期にしっかりと神戸の──何度も先ほどから申し上げておりますけれども、魅力向上のために整えていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  再質問になりますけれども、先般、沖縄のほうのアリーナも視察させていただきまして、斬新なアイデア、そして、設備に圧倒されました。神戸市も沖縄と同じ1万人規模のアリーナを建設されるわけで、沖縄にも勝るとも劣らないデザインや設備を備え、プロスポーツなどの活用がなされれば、ウオーターフロントエリアのさらなる魅力向上にもつながると期待しているところでありますが、どのような設備・機能を備えたアリーナとなるのか、現在の進捗状況と合わせてお伺いいたします。 53 ◯長谷川港湾局長 この沖縄のアリーナでございますけども、これも私実はここの視察に行かせていただいてございます。非常に、先ほど委員言われましたように斬新ないいアイデアで圧倒されるものがございました。やはりここは単に観戦するだけではなくて、様々なオプションを、ラウンジがあったり、グッズショップ、こういったものが非常に充実しておりまして、試合を見るだけではなくて、催し以外に様々な楽しめる工夫がされていると感じてございます。  神戸のこのアリーナについても、当然、観客席と一体感のあるような、臨場感のあるような施設整備になるというふうに考えてございます。当然、プロスポーツの興行であったり、海外を含めてのトップアーティストの興行、こういったものもなされるでしょうし、例えば、MICE、こういったものもやはり考えられる。そういう世界水準の最先端のアリーナにしていくべきと私も考えているところでございます。  検討状況でございますけれども、今現在、事業者からは詳細な設計とか建築に関係いたします手続を進めている状況でございます。その中で、少しパースなんかを見ますと、いわゆる興行がない時期も1年間を通じてアリーナを楽しんでいただけるような工夫がなされてございます。例えば、突堤でいきますと、西側エリアになりますけれども、例えば、コリドーであったり、オープンデッキ、こういったものが整備されて、興行がないときもにぎわいの創出ができるような仕組み、こういったものも検討がなされているということでございます。  2024年度の開業を目指しておりますので、ウオーターフロントのシンボルとなるような施設として、神戸の新たな魅力発信につながるように取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。 54 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございます。今、局長のほうから御答弁いただきましたけれども、今、大事なポイントで、本当に興行がないときにも使っていただける、楽しんでいただける、それがやっぱり事業者さんにとってはもう空きが出てしまいましたら採算性のこともありますので、なかなかつながらないと思うんですけれども、そういう工夫もしていただきながら、また、それとスポーツ、それから音楽などの芸術だけにかかわらず、今言っていただきましたように、MICEという経済効果のほうにもつなげていただける大事な施設となります。しかも、お聞きしたところによりますと、施工事業者が沖縄のアリーナを手がけてくださったところと同じところとお聞きしてるんですが、そうでしょうか。 55 ◯長谷川港湾局長 沖縄のアリーナではなくて、それは北海道の多分プロ野球チームの設備だと、新しくできる、日本ハムだと思いますけども、そこの事業者だと認識してございます。 56 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございます。私が視察させていただいたのは沖縄だけですので、局長もそちらのほうは行っていただいたということなんですけれども、せっかく同じ規模の人数、収容人数が1万人という本当に大きなそういうアリーナになると思いますので、先に造られたところの事業者が同じであれば、そこで造って反省点であったりとか改善点とか共有できるんですけれども、違うところでありましたら、そういう目新しいところばかりではなくて、また改善点などもしっかりと吸収していただきながら、いいものを神戸のほうに造っていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  あと質問としては2問なんですが、時間がちょっとだけありますので、これは要望で──多分難しい、1度駄目になってしまったものですので、横浜のロープウエーの検討についてお伺いいたします。こちら本当は質問しない予定だったのですが、時間がまだちょっとありますので、質問させていただきます。  こちらも視察させていただきまして、ロープウエーのYOKOHAMA AIR CABINに乗らせていただきました。ちょっと雨模様でお客さんも少ないのかなと思ったんですけど、いいところに設置されてますので、川をこう渡るような形で、たった5分という乗車時間は短い時間なんですけれども、ちょうどライトアップする時間の前だったので、あれがもし観覧車とかいろんなものがライトアップしたら、もっとすばらしい時間に乗らせていただけたのかなと思ったんですけど、それでもいいときに乗らせていただいたんですが、それを今、今度の神戸のほうのウオーターフロントの回遊性向上に何か使えないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 57 ◯長谷川港湾局長 この横浜のロープウエーでございますけれども、実は私もこれ乗ったことがございます。延長にして630メートルぐらいだったかと思います。非常にすばらしい施設でございまして、誘客には大きな効果があると私も感じているところでございます。  神戸港におきましては、実はロープウエーについては、いわゆる前提条件の整理というのが必要になってまいりますので──神戸港、結構風が吹いてまいります。また、海の中に脚を立てていく必要がございますので、そういった気象・海象条件の整理をまず、いたしました。結論から申し上げますと、物理的にはこのロープウエーというものが建設できるという結果までは承知しているところでございます。ただ、これ非常に事業費が高いものでございます。YOKOHAMA AIR CABINは、周辺のアミューズメント施設と一体となった運営をされてるはずでございます。ですから、なかなか単独でロープウエーだけが事業採算性が取れるかといった課題がございますので、やはりこういった課題を解決できるような事業者の方、こういう方が出てくれば神戸港においても可能性があるのではないかというふうに考えているところでございます。 58 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。すみません、飛び入りで質問させていただきましたが、ミュージアムでありましたり、いろいろまた周りにもこれからできていきますので、そちらのほうの地域の皆さんともしっかり協議していただいて、プラスになるような、もし事業であると皆さんが判断したら、また、こういうロープウエーも考えていただけたらなと思いますのでよろしくお願いいたします。  それでは、4点目ですが、高校生向けの海事人材育成の取組についてお伺いいたします。  少子・高齢化や海運事業における人材不足が社会問題となる中、港湾関連産業が集積する神戸市にとって、海事人材の確保・育成は重要な課題であります。そのためには、若い世代、特に具体的に将来の進路を考え始める高校生に対して、神戸港での高度な荷役技術は世界的にも高く評価されており、技術継承の観点からも荷役の仕事に関心を持ってもらう試みも必要ではないかと考えます。これまで、小・中学生を中心として、神戸・みなと体験でのコンテナターミナルの見学を実施してきたところではありますけれども、今後は高校生向けの取組にも力を入れていくべきではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。 59 ◯川中港湾局副局長 高校生向けの人材育成についての質問でございます。委員御指摘のとおり、海事人材の育成・確保は、非常に重要な課題であると認識してございます。海や港、船に親しみやすい環境づくりを目的に、先ほどありましたように小・中学生を対象として、港湾施設の見学や挑戦体験を行う神戸・みなと体験や、遊覧船から港を見学する校外学習、みなとの学習会等、様々な取組を実施しているところでございます。  高校生を対象とした取組としましては、例年、独立行政法人海技教育機構に御協力をいただき、船員の仕事を学ぶイベントを開催してございます。令和3年度は、感染状況を鑑みながら、オンライン形式で船員養成プログラムの説明や練習船との中継を行う神戸リモートシップスクールを、高校生・高専生を対象に開催したところでございます。今後の高校生向けプログラムにつきましては、港湾技能に焦点を当てた内容について検討を進めていきたいと考えてございます。  例年、神戸・みなと体験にて小・中学生の見学を受け入れていただいてる港湾短大神戸校での開催のほか、港湾労働者向けに研修を行う港湾技能研修センターにおいても、コロナ禍以前、令和元年度には神戸海事地域人材確保連携協議会で行った小学生親子や高校生の施設見学を受け入れていただいていることから、今後もそのような見学機会を設けていきたいと考えているところでございます。プログラムの実施に当たっては、神戸港の高度な荷役技術を学び、荷役の仕事に関心を持つことができる内容とするなど、高校生が進路の選択肢の1つとして考えるきっかけになるような体験機会の創出に努めてまいりたいと考えてございます。  以上です。 60 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。その高校生向けの体験とか、それから、オンラインで学習とか、そういうのがあったというのは、ちょっと私のほうが勉強不足でよく分からなかったんですけれども、神戸新聞なんかにもよく子供さんと親子体験、それから、私たちも資料を提供していただきますけれども、こういう募集を始めますとかいう記事というか、メールとかいただきますので、小さい子供さんたちの体験というのはされてるんだなと思ったんですけれども、高校生にもこういう体験をしてほしいと思ったんですけど、もう既にしていただいてるということでありますので、しっかりこれからも充実していただきたいところで、お願いいたします。  ただ、この新聞を見ただけでも、高校生ではなくて小学生のプログラム、親子でのプログラムなんですけど、本当に目を輝かせて、船で1時間半乗船したと書いてあるんですけど、高校生のみならず小さいときの体験というのは本当に大事な貴重な体験ですので、それがまたその体験を持ってて、高校生になって進路を考えたときに、自分が体験したものが将来につながっていく、将来の職業などにもつながっていくということもありますので、小学生のも絶対無駄ということはありませんけれども、連動して続けていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  関連いたしまして、女性の海事人材の育成についてお伺いいたします。  これは私のイメージなんですけど、港湾イコール男社会というイメージが依然として強く自分の中でもありまして、港湾労働者のうち女性が占める割合は圧倒的に少ないと思われますが、女性の活躍が求められる中、女性の海事人材の育成も重要ではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。 61 ◯川中港湾局副局長 女性の海事人材の育成ということでございます。国土交通省の港湾労働者不足対策アクションプランによると、港湾荷役の担い手の男女比は、男性が96%、女性が4%となっているほか、年齢別の比率では、40代が多く、20~30代の若手が少なくなっており、女性や若手の港湾荷役の担い手を育成することは非常に重要だと考えてございます。  港湾施設の体験について、今年度は女性を含めたより多くの方々に興味を持っていただき、気軽に参加していただくことを目的に、見学内容のブラッシュアップを行い、神戸港バックヤードツアーと題して参加募集を行っているところでございます。例えば、本年7月に実施した第1回目の神戸港バックヤードツアーである宮崎カーフェリー船内見学については、応募総数約500名のうち、約4割の方が女性であり、港湾の仕事に興味・関心を持っていただいているのではないかと考えてございます。女性の海事人材育成につきましては、まず港の仕事の魅力を知ってもらい、身近に感じてもらうことが重要であると考えてございまして、SNSでの告知や報道機関を通じた情報発信など、積極的な広報活動に取り組み、港の仕事に触れていく機会を今後増やしてまいりたいと考えてございます。  以上です。 62 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。私、ごめんなさい、深く調べなかったんですけど、バックヤードツアーの情報もそういえばいただいてました。ありがとうございます。  昨日かおとといなんですけれども、第38回神戸港フォークリフト荷役技能向上大会の開催という御案内が、これも情報提供いただいたんですけれども、こういう取組もありまして、これはフォークリフトの荷役技能のより一層のレベルアップ、それから、優秀なハンドリングを広く国内外にPRするという趣旨で行われる、もう38回もされているということなんですけれども、こちらのほうも、関わっている方だけではなくて、広く高校生とかいろんな方に注目していただけるようにPRのほうもしていただけたらいいのかなと思います。  それと、今、女性のほうを私がお伺いしたわけですけれども、フォークリフトは女性の方が運転している、操っているのは拝見したことはないんですけれども、よく有馬街道とか走ってますと、大型──何トンのトラックなのか分かりませんけれども、物すごい大型のトラックを若い女性が運転とかされてますのでね、このフォークリフトも機械がしてくれるわけですので、どんどんやっぱりそういう機会、女性にも高校生にも、先ほどのあれですけれども、しっかりこういう荷役の大会も、世界に誇れる神戸市のそういう荷役技術というのがありますので、こちらのほうもしっかりとPRのほうをお願いしたいなと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、5点目は、神戸産の農産物の海上輸送についてお伺いいたします。  北区の二郎いちごなど、神戸産の果物は品質が高いので、もっと販路の拡大が必要ではないかと考えます。一方で、生鮮食品の輸出は鮮度を保つことが最重要であるため、アジアなどの輸送については、航空輸送が主流のようでありますが、コロナ禍における航空貨物のスペースの逼迫により、輸送コストが高騰しているのが現状であると伺っております、  このような中、海上物流については、航空輸送に比べて低コストで輸送できるだけでなく、最近では、鮮度の低下を防止できる特殊なコンテナが開発されているとも仄聞いたしております。海上輸送も活用し、神戸産の果物をはじめとした農産物を世界にPRできる機会が増え、神戸港の利用促進にも資すると考えますが、御見解をお伺いいたします。 63 ◯松木港湾局副局長 神戸産農産物の海上輸送ということで、実は日本政府が令和12年──2030年ですけど──に、農林水産物食品の輸出額を5兆円とする目標を掲げているところでございまして、これについて、神戸港も何らかの役割といいますか、これに貢献していかないといけないと考えているところでして、2021年の輸出額ということで、過去最高の1兆2,000億円を記録するということで、我が国の農林水産物食品というのが高く評価されているものという認識でございます。  先ほど鮮度の話がございましたけども、こういった課題を解決するために、温度管理を行うコンテナ──リーファーコンテナというんですけど、そういったもの、あるいは、品質低下の要因といいますか、それが農産物が呼吸するために品質低下が起こるというふうに言われてまして、コンテナ内に窒素を送り込んで、酸素や二酸化炭素、それの濃度を調整する、そういった特殊なコンテナ──CAコンテナといいますけども、コントロールド・アトモスフィア、それの略称でCAコンテナであると、そういったもの。あるいは特殊なフィルム素材によって包装資材の活用と、こういったことで技術開発が進められているところでございます。  神戸港の集貨施策として、これまで、例えば、台湾向けシャインマスカット、香港・東南アジア向けの桃、こういったものを航空輸送で輸出していたんですけども、先ほど申し上げましたリーファーコンテナ・CAコンテナ、こういったものを活用して品質保持が確認されると、こういった我々の集貨事業の実績もございまして、こういった輸送ルートの確立に貢献しているというふうな認識でございます。  委員御指摘いただきました北区の二郎いちご、これも高い農産物というふうな認識でございまして、実は販路拡充に向けた海上輸送の輸出ということで、市内の農業関係事業者、農産物を取り扱う事業者、こういったところに対して、海上輸送技術や支援事業のPRを行っているところでございます。今後そういった新たな貨物を創出するという意味でも、それとともに神戸産の農産物をPRできる機会ということなので、こういった支援事業も活用しながら、今後、経済観光局とも連携しながら取り組んでまいりたいと考えてます  以上です。 64 ◯分科員(徳山敏子) ありがとうございました。今、経済観光局とも協力しながらということでした、最後に言っていただきましたけれども、まさに観光局のほうでは食都神戸でしたっけね、そちらのほうで神戸のやっぱりいろんなそういう生鮮食品──生鮮食品というか、果物だけではなくて、パンでありましたり、いろんなものを世界にということで発信しているので、しっかり国のそういう事業を活用しながら、世界にPRをしていただきたいと思います。PRだけじゃなくて、やはり使っていただかないといけませんし、それこそ今後、神戸空港に訪れた方が、またそれを手に取っていただけるように拡充をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後になりますが、再度、災害防止の対策についてお伺いいたします。  平成30年の台風20号・21号では、神戸港に甚大な被害をもたらしましたが、再度、災害防止ということで国土交通省の支援の下、順次事業を推進し、六甲アイランドのかさ上げやポートアイランドにおけるかさ上げ、ポンプ施設整備等に鋭意取り組んでいただいているところであります。一方で、昨今は毎年のように台風が発生しており、いつまた猛烈な台風が発生するか分からないため、早期に対策を完了すべきと考えますが、現在の進捗状況についてお伺いいたします。 65 ◯露口港湾局担当部長 被害を受けまして、対策に当たっては有識者で構成した大阪湾港湾等高潮対策検討委員会・神戸港部会からの提言を受けて、現在進めているところです。進捗状況としましては、六甲アイランドにつきましては既に南側と東側の大半につきましては、擁壁整備や埠頭用地のかさ上げが完了しているところでございます。また、六甲アイランド北東に位置する避難機能を有した最新鋭の上屋につきましては、昨年度末に完了してございます。今後、六甲アイランドにつきましては、バース利用者と調整を図りながら、フェリーバース周辺について令和6年度完成をめどに進めてまいりたいと考えております。  また、ポートアイランドにつきましては、既に東側岸壁周辺の擁壁整備が完了してございまして、今年度からは港島トンネル南側の対策として、ポンプ場整備、道路かさ上げを実施し、これも令和6年度完成をめどに進めてまいりたいと考えております。  以上です。 66 ◯主査(高橋としえ) お時間となりました。お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ、この際、暫時休憩いたします。  午後1時5分より再開いたします。   (午後0時3分休憩)   (午後1時5分再開) 67 ◯主査(高橋としえ) ただいまから決算特別委員会第3分科会を再開いたします。  午前中に引き続き、港湾局に対する質疑を続行いたします。  それでは、辻 委員、どうぞ。 68 ◯分科員(辻 康裕) 日本維新の会の辻でございます。本日は、黒田議員と共に質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  神戸空港においては、さきの関西3空港懇談会において、2030年をめどとした国際定期便の就航や、国内線についても2025年も視野に入れつつ、発着回数を現在の80回から120回に拡大することが合意されました。神戸空港が世界へと開かれ、新たなステージへと進む今こそ、神戸市の各政策も、世界から人を引きつける神戸に向けて、大胆かつ積極的な展開を図っていただきたい、その観点も踏まえながら以下質問をさせていただきます。  1つ目として、神戸空港国際化を踏まえたフライ・アンド・クルーズの活性化についてお伺いいたします。  さきの予算市会において、フライ・アンド・クルーズの活性化について質問したところですが、このたびの関西3空港懇談会の合意により、今後は国内のみならず海外の方にも神戸空港を利用し、神戸港発着クルーズを楽しんでいただけることになります。神戸港と神戸空港の近接性、すなわち神戸の有する優位性をこれまで以上に発揮し、フライ・アンド・クルーズのさらなる活性化を図っていくべきであり、多島美の景色など、世界的にも注目が高まる瀬戸内エリアの玄関口神戸を世界に積極的に発信することで、誘客の強化・商品化に取り組んでいくべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 69 ◯長谷川港湾局長 やはり世界から人を引きつけるという取組は非常に重要でございます。フライ・アンド・クルーズでございますけれども、これはやはり今の空港の就航都市との連携によりまして、交流人口を拡大していくという意味でも非常に重要な取組であると考えているところでございます。  平成29年度からなんですけれども、このフライ・アンド・クルーズの商品企画・販売を行いました旅行会社に対しまして、一定の助成制度を設けてございます。また、平成31年度からも、世界的に、先ほど委員も申されました注目度の高い瀬戸内クルーズのさらなる振興のためにも、追加で助成を行っているという状況でございます。  令和3年度でございますけれども、旅行商品10商品の造成につながっておりまして、そのうちの3商品、これが実は瀬戸内クルーズでございました。さらに今年度、令和4年度からは、インバウンドも対象にしてございまして、神戸港を発着する瀬戸内クルーズをはじめまして、他のクルーズにおいても助成金を活用して、海外からの誘客に向けて取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。  また、やはり海外プロモーションというのも重要になってまいります。これについては、いわゆる海外コンベンションへの参加であったり、船社に対して神戸港の優位性をきちっとプロモーションをさせていただいてございます。また、コロナ禍においてもセミナーであったりミーティングですね、こんなものを繰り返しながらプロモーション活動を継続しているところでございます。  で、少し数字を申し上げますと、コロナ前、2019年はラグジュアリークラスの入港が29隻でございました。様々な取組によりまして2023年、これ予約ベースでございますけれども、今現在51隻まで予約が入っているという状況でございます。あとこの取組以外に、発着港としての神戸港の優位性を高める取組といたしまして、大型の手荷物を空港で預けてクルーズ船まで届けるポーターサービスの取組を、実はこれ令和3年度のトライアルをやりました。今年度は神戸空港、またホテル-クルーズターミナル間の手荷物の輸送の実証実験を実施する予定でございます。これができますと、将来的には海外からのお客様にもきちっと対応ができるようなシステムにできるのではないかと考えているところでございます。  今後、海外におけますセミナーであったりプロモーションに加えまして、やはり海外の旅行会社に対しても積極的にプロモーション活動を行いながら、海外も含めた交流人口の拡大に向け取り組んでまいりたいと考えてございます。 70 ◯分科員(辻 康裕) はい、ありがとうございます。政府では来月11日から水際対策を緩和して、入国時の検査を原則撤廃する方針を明らかにしましたけれども、円安もあって、今後、インバウンドが戻ってくることが期待されるわけなんですけれども、この流れに乗り遅れないよう、積極的に誘客の強化・商品化に取り組んでいただきたいと思います。  再質問に移ります。国内線の1日当たりの発着回数の拡大により、現在の就航都市との増便や新たな就航都市も期待される中、国内各地から広くクルーズ乗客船を誘客する絶好のチャンスと考えます。さきの予算市会において、新型コロナの収束を見据えながら、就航都市への広報活動を積極的に行い、神戸発着クルーズの誘客を推進していきたいとの答弁でしたが、このたびの関西3空港懇談会の合意を受け、国内各地からの誘客もさらに強化していくべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 71 ◯川中港湾局副局長 今回の発着数の回数の将来的な増便に対応するということで、フライ・アンド・クルーズの利便性向上により、神戸港を発着するクルーズ船のさらなる誘致の契機になるということが期待できると思っております。令和3年度は、令和2年に新規就航した青森県を対象として、地元新聞社で新聞紙面広告・紀行文掲載、青森県下の道の駅や公共施設等の120か所でポスター掲載などを実施したところでございます。本年度は、さらに誘客効果の期待できる仙台空港周辺地域や、誘客効果がさらに見込める就航都市において、受け手にとってのリアリティーの高い神戸発着クルーズに乗船した取材記事の発信や、クルーズの感染症対策など安全・安心なクルーズの発信、その他効果的なプロモーションについて事業者を現在公募しており、10月中旬には事業者を決定するという運びになってございます。  今後は、日本船籍の外航クルーズ、あるいは外国船籍の運航再開に向け、各就航都市における旅行会社等と連携し、B to Bのプロモーションを強化して、商品造成を促進させ、さらなる誘客を図っていきたいと考えてございます。また、令和3年3月には、神戸港と金沢港のクルーズ振興に関する連携協定を石川県と締結しており、今年度は両港を結ぶ連携記念クルーズの共同誘客を実施したところでございます。5月には、東京で開催されたクルーズイベントへ両港連携で出展し、神戸・金沢の魅力を発信するとともに、旅行会社へ商品造成の提案を行い、フライ・アンド・クルーズの旅行商品の造成にもつながったところでございます。  先ほど言いましたように、ポーターサービスの実証実験を経ながら、今回、ホテルとの乗船前の一泊をセットにしたパッケージ商品なんかも販売していこうと考えてございます。今後、搭乗する便の選択肢が増えることも見据え、フライ・アンド・クルーズの助成金や質の高いサービス、地理的優位性など積極的にプロモーションし、神戸港から乗船する利用者のさらなる誘客に努めていきたいと考えてございます。 72 ◯分科員(辻 康裕) はい、ありがとうございます。就航先でのイベント等は最も即効性が高いと思います。積極的な広報活動を展開することで、宿泊・観光につなげ、神戸経済への効果の最大化を図っていただきたいと思います。  続きまして、2番目の質問に移りたいと思います。大阪・関西万博への海上ルートについてお伺いいたします。  2025年の大阪・関西万博の会場である夢洲には、世界各国から多くの観光客が訪れることが見込まれています。万博の経済効果を最大限に取り込んでいくため、我が会派はかねてより神戸と夢洲を結ぶ海上ルートの整備を提案してきたところですが、2025年まで時間が限られる中、実現に向けた課題を含め、現在の検討状況についてお伺いいたします。 73 ◯松木港湾局副局長 万博への海上ルートの検討状況ということでございますが、この万博会場への来場者輸送につきましては、日本国際博覧会協会が事務局になって、2025年、日本国際博覧会来場者輸送対策協議会というのを昨年7月に設立しまして、その中には経済界、我々の行政も入って具体的な協議を行っているとこですけども。その協議会の下に交通手段別に鉄道・バス、それと道路、それと水上輸送と、この3つの部会が設置されておりまして、神戸市からは我々港湾局と企画調整局が、この水上輸送部会はもちろんですけども、その協議会、親会も構成員として参加しているところでございまして、その協議会の中で──協議会の下の水上輸送部会ですね、これが本年6月に開催されまして、神戸空港を含む複数の海上ルート案というのが提示されました。いずれの定期航路においても事業採算性、それと船員の確保の課題というのがありまして、今後はチャーターを含む不定期航路、これも含めまして、引き続き検討するということになっております。今後のスケジュールについては、今年度末をめどに運航主体、航路の事業スキームの検討を進めていくということが確認されたところでございます。  先ほども申し上げましたけれども、やっぱり兵庫エリアからの海上ルートは様々な課題がございます。半年間に限定した船舶の確保というのが必要である。それと、お客さんが午前中は多分往路だけで、帰り、午後は復路ということで、それが偏ってしまうという、いわゆる片荷みたいなことが想定されると。それとか、あるいは夢洲側における綱取り作業、旅客案内のオペレーション、これが未確定と。それと、神戸側での駐車場・待合所の増設、必要な施設の設備ですね、これが未確定と。それと、博覧会協会から海上輸送に対する需要予測、これも示されていない。いろんな収支・オペレーションの課題があるというのが現状でございます。そうはいうものの、港湾局としましても、企画調整局と連携しまして、それと事務局である博覧会協会ですね、これらの課題解決に向けた事業の在り方というのを、引き続き検討していきたいというふうに考えておりまして、大阪湾のベイエリア全体、ひいては神戸経済にとっても2025年の万博が成功するように検討を進めていきたいというところでございます。  以上です。 74 ◯分科員(辻 康裕) はい、海上ルートについて検討していただいていると。また、懸念点も挙げていただいたわけですなんですけども、大阪・関西万博は世界に神戸、そして国際化された神戸空港をPRする絶好の機会だと思うんです。実際に神戸への足がない限り、その経済効果を生み出すことは難しいと考えます。期間限定であるがゆえに採算性が課題であることは認識していますが、兵庫県とも協議を行い、公費負担を含め、実現に向けた検討を進めていただきたいと考えますが、見解をお伺いいたします。 75 ◯松木港湾局副局長 確かに神戸-夢洲というのは直線距離で15キロということで、海上ルートは非常に近いと、そういう地理的な優位性があるということで、それとこの半年間で2,800万人もの来場者が見込まれているということで、この機会を通じて広く世界に神戸をPRしていくというのが必要というふうには考えておるところでございます。  兵庫県でもこの万博を契機とした県内の誘客事業ということで、県全体をパビリオンと見立てて──県全体といいますか、県のいろんな各地域ですね、それの魅力を現地で体験してもらうような、ひょうごフィールドパビリオンというのを今進めておるようでして、その際の交通手段として海上輸送の検討も進められているというふうに聞いております。万博期間中の海上輸送というのは、先ほど述べましたような課題があるということですけども、民間事業者からの話ですと、やっぱり万博後の夢洲の事業展開ですね、これがまだ不透明と──IRの話もありますけども。そういったことで事業採算性からもかなり困難というふうなことを聞いておりますが、いずれにしましても兵庫エリアからの海上ルートに関する課題ですね、様々な課題、費用負担も含めて事業スキームというものについて、今後も兵庫県、博覧会協会と協議していきたいと考えております。  以上です。 76 ◯分科員(辻 康裕) ありがとうございます。万博会場への交通アクセス計画によれば、あらかじめ輸送人員が決まっている鉄道が41%、それを補うためのバスが55%と想定されていますけれども、夢洲につながる道路は2本しかないこと、夢洲内の既存交通量との共存ができるかどうか、渋滞への懸念と、万が一事故や災害が起こった際に必要な交通ルートが確保されるのか、安全性の懸念も指摘されております。海上ルートは、その緩和策の1つであると思いますし、何より神戸から万博会場へ行く選択肢、交通手段の提示をすることで、人々が神戸に来る・泊まる理由づけになると、相乗的な経済効果も期待できるということも、御留意いただきたいと思います。  再質問ですけれども、神戸の海と空を生かしたイベントの誘致について伺います。  2025年の大阪・関西万博において、世界に神戸の魅力を発信していくためには、そのタイミングに合わせ、神戸の海と空を生かした、世界から注目を集めるイベントを誘致、開催することも必要と考えます。例えば、2017年に国内外の帆船が神戸港に集結した神戸帆船フェスティバルや、2013年に神戸沖上空で実施されたブライトリング・ジェット・チームによる航空ショーのようなイベントを誘致してはどうかと考えますが、見解をお伺いいたします。 77 ◯川中港湾局副局長 海と空を生かしたイベントの誘致ということでございます。御承知のように、万博については来場者を約2,800万人と見込んでおり、委員御指摘のとおり万博に合わせたイベントを誘致、開催することは、神戸から世界へ魅力を発信していく上で重要だと認識はしてございます。神戸開港150年の記念イベントとして、2017年に委員御紹介の国内外の帆船が神戸港に集結した神戸帆船フェスティバルについては、帆船パレードの観覧や船内一般公開、岸壁に停泊したまま帆を張る訓練、スタンプラリー、夜間イルミネーションなど多彩なイベントを実施、約20万人の方々が来場し、世界の帆船に親しんでいただいたところでございます。また、これも御紹介ありました2013年のブライトリング・ジェット・チームによる航空ショーについても、KOBEメリケンフェスタの特別企画として実施され、遊覧船から観覧するプランもあり、神戸港のさらなる魅力を発信することができたというふうに考えてございます。本市においても、大阪・関西万博が開催される2025年を見据え、神戸空港の容量拡大とともに、ウオーターフロントエリアのさらなる活性化に向け、様々な事業が進捗することで、神戸の魅力を世界に発信できると考えてございます。  委員御指摘の世界から注目を集めるイベントの誘致・開催につきましては、神戸ウオーターフロントエリアでの取組の発信とともに、大阪湾ベイエリア全体の中で議論するべき内容もあることから、今後、関係機関と十分に連携しながら検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 78 ◯分科員(辻 康裕) はい、万博では2,800万人の集客、2兆円の経済効果が見込まれているという話がある中で、当然、その期間、神戸の経済が落ちる可能性もあるかもしれません。だからこそイベントを誘致することによって、大阪の万博会場から神戸へ人・物・金を引き込むことが必要ですし、国際港湾都市神戸を世界にアピールできる絶好の機会になると思いますので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。  そして、万博では、空飛ぶクルマが大きく話題を集めると思います。運航案として神戸空港──神戸市内を含む8か所が候補として挙げられているわけですけれども、騒音や飛行中のトラブルを想定した場合、神戸空港はかなり有望と思われますので、前向きに取り組んでいただきたいと思います。こちらは要望とさせていただきます。  もう1問、質問を用意したんですけれども、こちらは要望とさせていただきます。  新造船就航を契機とした内航フェリーの活性化についてなんですが、神戸港に就航する内航フェリーについて、宮崎カーフェリーでは、今年4月に25年ぶりの新船、フェリーたかちほが就航したほか、10月にはフェリーろっこうが新たに就航します。また、高松-小豆島を結ぶジャンボフェリーにおいても10月に33年ぶりの新船あおいが就航する予定です。就航先とのイベント・連携により、ぜひとも神戸経済の活性化に資するような取組を進めていただきたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 79 ◯主査(高橋としえ) 次に、黒田委員、発言席へどうぞ。
    80 ◯分科員(黒田武志) 日本維新の会、黒田武志です。よろしくお願いします。  私から、まず神戸空港の国際化に向けて、国際チャーター便の誘致についてお伺いします。  9月18日の関西3空港懇談会では、開港以来の悲願であった神戸空港の国際線就航が実現することになりました。国際化実現に関わった港湾局の関係各位の皆様に心から敬意を表したいと思います。  このたびの関西3空港懇談会で、この国際チャーター便の運用は、大阪・関西万博が開催される2025年からの運用が可能となりました。さきの本会議では、空港基本施設やターミナルビルの整備が議論になりましたが、それらハード整備と併せて国際チャーター便の誘致に向けた取組を早急に進めていく必要があると考えます。国際チャーター便の利用者は富裕層等、自国への影響度も高く、国際チャーター便での神戸空港、そして神戸のまちの評価が、その後に控える国際定期便の就航につながることから、国際チャーター便の受入れは確実に成功させなければなりません。そのため、関西エアポートや経済観光局など関係各局とも連携し、国際チャーター便利用者のニーズの把握や、それに基づく受入れ体制の構築など、早急に誘致の取組を進めていくべきと考えますが、見解を伺います。 81 ◯河原港湾局担当部長 国際チャーター便のお問合せですけれども、2019年度に日本全体で、これ5,800便が運航されています。そのほぼ全てが旅行会社が航空機を借り上げておりまして、これによるツアーだということでございます。ですので、国際チャーター便の誘致を実現するためには、航空会社だけではありませんで、旅行会社も含めて一体的に誘致活動をしていくということが重要だと思っております。そのために航空会社の誘致を担う関西エアポート神戸をはじめまして、兵庫県、それから商工会議所、それから観光本部、それから神戸観光局など、いろいろな関係機関としっかりと連携をして、兵庫県・神戸市の魅力を発信をしながら、国際チャーター便の誘致、それから受入れ体制の構築をしっかりと取組を進めてまいりたいと、そのように考えております。 82 ◯分科員(黒田武志) はい、ありがとうございます。そういった意味で、まずチャーター便から始まっていくわけですけども、訪日外国人のウオーターフロントへの誘客が大切であります。神戸空港のこの国際化の経済効果を確実に取り込んでいくためには、海外から訪れた方に、実際に神戸を訪れ、神戸のまちに滞在してもらう取組が必要であります。順次再開発の進むウオーターフロントは、今後も第1-第2突堤間の水域利用や、第2突堤のアリーナ整備なども予定されておりまして、海外も含め、多くの観光客の目的地となるエリアでありますが、例えば、空港島とこのウオーターフロント、航路で結び、海外から訪れた方を空港からウオーターフロントに直接誘客する仕掛けづくりを行ってはどうかと考えます。海外から直接神戸に到着し、殺風景なこの臨港道路を通って都心に行くよりも、航路で結ぶことによって1つのウオーターフロントとしてリゾート感が増し、神戸ならではの高揚感として、海外から訪れる観光客を魅了することにつながると考えますが、見解を伺います。 83 ◯長谷川港湾局長 まず、この神戸空港の今、容量拡大に伴いまして、様々な企業の方々にもヒアリングを実は行いました。特に大型の商業施設なんかを運営される事業者の方からは、やはりこれまでインバウンドは関西国際空港を中心にしておりましたので、なかなかやっぱり神戸にインバウンドのお客様を連れてくることは難しいという状況でございました。しかし、神戸空港を使うことによって、やはり神戸に多くのお客様を取り込むことが可能になるということで、非常に歓迎をされているという状況でございます。これはですね、そういうヒアリングの中からも、やはり大きなチャンスであるというふうな答えも頂いているところでございます。  ウオーターフロントは、午前中にも御答弁申し上げましたけれども、アリーナであったり、ポートタワーのリニューアルであったり、様々な取組を進めてまいります。その中で、1つはやはり分かりやすいアクセスというのが重要、で、回遊性の向上というのも必要だという答弁もさせていただきました。その中で、やはり今、委員がおっしゃいました航路で空港とウオーターフロントをつなぐという、この御提案については、エリア全体を回遊する仕掛けの1つだと受け止めてございます。やはり、神戸ならではの高揚感、これも大変重要でございます。特にハーバーランドからメリケンパークというのは、私もそうですけれども、世界から人を引きつけるということで、リゾート感がある、やはり港町・神戸を感じていただけるような一体感のある空間をつくり出していきたいと考えてございます。これに向けまして、様々な視点を含めて検討を進めてまいりたいと考えてございます。 84 ◯分科員(黒田武志) 前向きな御答弁ありがとうございます。今回、私、これあえて提案といいますか質問したのは、やはり神戸空港から海上航路を通ってウオーターフロントに直接到着しますと、近隣のホテルにも直接チェックインできますし、今、連節バスがあったりとか、将来、LRTとか、そのまま市内周遊の促進にもつながると思うんですね。そういった意味と、あと検討していただきたいのは須磨とか垂水方面への発着も検討していただきたいと思います。神戸空港に着いてすぐ、この明石海峡大橋を見ながら西の方面に向かう風景は、やっぱり先ほどおっしゃったように神戸ならではの高揚感として、多くの海外の観光客、またビジネス利用者にも、本当に魅力的な神戸ならではの景色だと思うんです。そういった意味で、港湾局のほうでも、今、須磨の再整備で、須磨海浜水族園・海浜公園で観光していただいて、で、リゾートホテルでツアー客に滞在してもらうと。その後、またマリンピア神戸を周遊してもらうとか、その西のウオーターフロントの拠点から市内全域、また県内の以西に観光客を呼び込むと、そういった人の流れを港湾局と経済観光局のほうで連携していただいて、この神戸空港の国際化に向けて、ぜひ検討していただきたいと思います。  これはコロナ前から、クルーズ船と同じなんですけども、やはり神戸空港に着いた観光客が、大阪、京都に流れるのではなくて、西のほうから新たな神戸・兵庫のインバウンド観光施策にも寄与すると思いますので、ぜひ前向きに検討いただきたいと思います。また、そういった様々な観点から、当然その需要の予測とか、採算性も含めて一度詳細に分析いただいて、今、須磨と淡路のほうでサイクリングに関連した航路もありますから、そういった実証実験も含めて、ぜひ広い視野で神戸港のポテンシャルを最大限生かした新航路の開拓を、ぜひ前向きに検討いただきますようによろしくお願いいたします。  続きまして、神戸港の機能強化であります。  令和3年の神戸港の港勢は前年比6.7%増の282万TEUとなり、本年も上半期実績では令和3年を上回る勢いと仄聞しております。平成30年に達成した過去最高の294万TEUが目前となる中、神戸空港同様、神戸港についてもさらなる高みを目指した戦略的な取組が必要であると考えます。さきの経済港湾委員会の視察において、横浜港の国際コンテナターミナル再編整備事業について、横浜市港湾局からヒアリングを行いましたが、急速に進展する船舶の大型化への対応として、国内最大・唯一の水深18メートル岸壁を有する高規格コンテナターミナルの整備を進めているほか、高度な流通加工機能を有するロジスティックス施設の整備など、世界から選ばれる港であるため、積極的に港湾機能の強化に取り組んでいると感じました。同じ国際コンテナ戦略港湾である神戸港としても、より高い数値目標を掲げた上で、その実現に向け、コンテナ船の大型化や取扱い貨物量の増大等に対応するため、18メートル以上の大水深も含め、戦略的に投資を行っていくべきと考えますが、見解を伺います。 85 ◯長谷川港湾局長 この戦略港湾施策には、やっぱり様々な課題がございます。まずはやはりメガキャリアによりますアライアンスの再編でありますとか、コンテナ船の大型化に伴います寄港地の絞り込みですね、またコロナでもはっきりしたんですけれども、やはり船舶の運航スケジュールの乱れなどですね、こういった課題がございます。こういう状況の中で、実は国土交通省におきまして、昨年の4月に我が国の競争力強化に資する目的として、戦略港湾政策の方向性が示されてございます。この中では、1つは大型船の着岸であったり、柔軟なバースの運用ですね、それとあとガントリークレーンの相互利用による荷役の効率化の向上、また、ターミナルの一体的な運用であったり利用によります生産性の向上、こういった方向が示されておるわけでございます。神戸港におきまして、これも戦略的でございますけれども、現在、ポートアイランド2期においてヤードの拡張整備を進めるとともに、複数ユーザーがヤードやあるいは岸壁を一体的に利用できるような効率的な運用を図ることで、ターミナルの生産性を向上させる取組を戦略的に進めているところでございます。また、戦略としては、やはりカーボンニュートラルというのも戦略の1つでございますので、これはデジタルトランスフォーメーションも含めて、港湾の高規格コンテナターミナルの整備の中で取り組んでまいりたいと考えている1つの大きな流れでございます。  コンテナ船の大型については、私も十分承知をしてございます。先ほど申しましたように、まずは既存のこういったストックを、まずは十分に活用できるような再整備を進めることがまず第一だと考えてございます。18メートル以上の大水深バースにつきましては、やはり今後の大型船のいわゆる就航の状況でございましたり、国際物流の状況ですね、こういったものをしっかりと見据えるということが1つ。それと、ユーザーの声をきちっと丁寧に聞きながら、動向を注視してまいりたいと考えてございます。 86 ◯分科員(黒田武志) はい、ありがとうございます。神戸港がそういったいろいろな戦略的な投資を考えておられるということは理解しました。あえて再質問で、もう1度、ちょっと18メートル岸壁の整備についてお伺いしたいんですけども。やはり僕、今回質問するに当たりまして、改めて国交省の資料であるとか、海外のサイト、また船会社の担当者とも意見交換いろいろしました。今や東アジア・東南アジアにおいて、例えば釜山・高雄・シンガポール・マレーシアのポートケランなどが、国内でも横浜港がこの18メートル岸壁の整備を進める中、今後も神戸港が世界から選ばれる港であるためには、これ以上、世界から後れを取ることができないと考えています。国際コンテナ戦略港湾である神戸港として、世界の潮流を見据え、18メートル岸壁の整備をぜひ検討していくべきではないかと思いますが、見解を伺います。 87 ◯松木港湾局副局長 神戸港における18メートル岸壁の整備ということですけども、これ神戸港で整備する場合、様々な課題があるということで認識しております。横浜港なんですけども、18メートルございますけども、実は横浜港の現有水深がかなり深い状況でして、御覧になられた南本牧・新本牧という所が20メートルとか25メートルの水深があるということでございます。残念ながら神戸港では、この港湾区域内の現有水深というのが最大16メートルから17メートルということで、18メートル以上はないというような状況でございます。神戸港で18メートル整備する場合は、岸壁整備だけではなくて、そこに至るまでの航路しゅんせつ、これが必要になってきます。先ほど申し上げましたとおり港湾区域内は16とか17メートルぐらいの水深になりますので、18メートルの水深を確保する場合は、これを港湾区域を超えて広範囲にわたってしゅんせつをしないといけないということになって、かなりの事業費、お金がかかるということと、大量のしゅんせつ土砂が発生しますので、それの処分場を確保するというようなことで、かなり様々な課題があるということでございます。それと、やっぱり18メートル岸壁を整備すると、かなりの超巨大コンテナ船の就航を見込んでということになるんですけれども、それに見合う貨物があるのかということで、船会社とかから、かなりそういったことが言われるということになります。  神戸港では、御承知のとおり、そういった基幹航路の維持拡大とかをはじめ、外国コンテナ航路も多方面・多頻度化ということで、集貨事業ということで、内航フィーダーを活用した集貨、それとアジア広域集貨とか、様々な施策を今講じておりまして、それによって貨物量も、戦略港湾が始まって増えておるところでございまして。それに加えまして、環境負荷の少ないそういうモーダルシフト推進とか、あるいは老朽化した倉庫の防水機能の高度化とか、それとCNPと──カーボンニュートラルですね、こういった新たな付加価値を生み出す取組をやってきておりまして、やろうとしております。  こういったことで貨物量の増加につなげまして、ぜひともそういった巨大なコンテナ船を神戸港に寄港させたいというような、そのような環境づくりが大事かなということで、先ほど局長が申し上げました既存ストックの活用ということで、今、やっていきたいということで進めていきたいということで、いずれにしましても今後の大型コンテナ船の状況とか国際物流の状況を踏まえまして、ユーザーの声も聞きながら、動向を注視していきたいというふうに考えております。  以上です。 88 ◯分科員(黒田武志) できない、難しいっていうことはよく本当に分かりましたし、理解しておるつもりなんですけども、やはり御存じのとおり、ONEジャパンだけじゃなくて、外資も含めた世界的なコンテナ会社が横浜に寄港して、それで神戸港に来て、東アジア・シンガポールからマラッカ海峡を越えてポートケランに行って、コロンボ・中東、それでスエズ運河通って横浜に来ますよね。それぞれの世界的な航路がある中で、この神戸港が国際戦略港湾として西日本──関西だけではなく西日本の物流・国際物流のハブ港である神戸港で、やはり水深がなければ、入港できないわけなんですね。そういった意味で、課題は本当によく承知してるんですけども、神戸港の国際競争力を高めていくためにも、僕はこの18メートル以上の大深水というのは整備が必須だと思っております。改めて、国交省なり国とも協議していただいて、よりグローバルな視点でこの戦略的な投資を検討いただけるように、ぜひよろしくお願いします。僕は、もうこのままだと神戸港が、一部の貨物に対して、横浜港の何か内航フィーダーみたいになるのをちょっと懸念してまして、ぜひ検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、再質問ですが、神戸港がさらに発展していくためには、物流の円滑化が不可欠であります。その点において、大阪湾岸道路西伸部の早期の供用開始が求められます。国に対し、平成30年12月の着工よりおおむね10年、すなわち令和10年までの供用開始を要望していることは承知しておりますが、工事は着実に進捗しているのでしょうか。折しもさきの関西3空港懇談会において、2025年の国際チャーター便運用、2030年の国際定期便の就航が合意されましたが、湾岸道路西伸部の供用開始により、空港利用者の利便性が増すことから、国に対してより早期の供用開始を強く求めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 89 ◯松木港湾局副局長 湾岸道路西伸部の進捗状況ということでございますが、最も進捗の早い六甲アイランドでございますけども、令和2年度に本格工事に着手しまして、現在、高架橋の工事が進められているところでございます。ポートアイランドでは事業者が現在でも地元と様々な設計協議を行っておりまして、その一方で我々は、事業者のほうから事業予定地におられる民間の事業者さんの移転補償、これを受託しておりまして、今もうほぼ合意が得られているというような状況です。  和田岬以西ですが、これは駒栄地区のトンネル工事実施中で、南駒栄・苅藻におきましては、橋梁部の設計、用地交渉というのが進められるということです。海上部でございます。これは新港東埠頭に至るまでの新港航路、これ切替えに必要な防波堤撤去が2年度に完了し、航路しゅんせつ工事も完了しております。海上工事がもうできる段階ということなので、事業者に対しては早期に着手してほしいということで要望しているところでございます。平成30年12月の着工より10年の供用開始ということで、今後も県・経済界と連携して、一日も早い供用を働きかけていきたいと思います。  以上です。 90 ◯主査(高橋としえ) お疲れさまでした。  次に、大かわら委員、発言席へどうぞ。 91 ◯分科員(大かわら鈴子) 日本共産党の大かわらでございます。一問一答でお聞きをしますので、どうぞよろしくお願いいたします。  では、最初に神戸空港に関わってお伺いをしたいと思います。  関西3空港懇談会では、神戸空港の国内線発着枠の拡大、そして2030年には国際線就航を目指すことが合意をされたということをお聞きしました。市長は先日の本会議で、新たなターミナルなどの整備を行う趣旨の発言をされました。そして、2025年の大阪万博に間に合うように進めるんだと、急ピッチで進めていくんだという表明もされています。しかし、どの程度の規模と金額の事業になるのかなど、具体的な内容が一切示されていません。整備ありきで具体的な内容を示されないのでは、到底、市民の納得が得られないのではないでしょうか。このままでは事業化は認められないと思いますが、いかがでしょうか。 92 ◯長谷川港湾局長 まず、やはり2025年の大阪・関西万博の成功に向けまして、関空を補完する観点からも、きちっと機能強化を行う必要があるということでございます。  午前中も答弁させていただいたんですけれども、やはりもともとの空港の関連施設が、今現在60回という枠の中で整備をされたものでございますので、当然、処理能力には限界がございます。ですから、今回の合意を受けまして、やはり空港の施設整備が必要な状況であるということは、まずは御理解を賜りたいと思います。  また、午前中もいろいろと国交省とのやり取りを含めて手続を進めていく旨の答弁もさせていただいておりますけれども、やはり先ほど申しましたサブターミナルの整備につきましても、関西エアポートと整備主体であったり、規模であったり、必要な事業費、財源等について精査・協議を進めているところでございますので、きちっとまず精査をし、それからしっかりとお示しできるように、今、検討を進めてまいりたいと考えてございます。 93 ◯分科員(大かわら鈴子) 今おっしゃったそのターミナルビルですね、それの拡張ですか、それとか、それだけじゃなくってCIQ施設ですとか、その今言われた航空駐機場ですか、その辺りの拡張とか、いろいろな事業が出てきてるわけですけども、スキームということでは一定はお示しいただいたんですが、やっぱり事業費ってね、全く想定がないはずないと思うんですよ。その辺の、もう1度スキームと、きちんとした──今の時点でいいですから、事業費の想定をお聞かせください。 94 ◯長谷川港湾局長 まず、今現在、だから私どもとしては事業スキームを整理しているというところでございます。これは2つ分けて御説明を申し上げます。1つは、駐機スポットでございます。これはいわゆる公共的なインフラでございますので、これは公共インフラとして、やはり公共施設の整備という位置づけで、国庫補助を入れたり、で一定の負担については我々神戸市で費用負担をしながら整備をしていくということでございます。  もう1つのサブターミナルでございますけれども、やはりこれサブターミナルというのは商用的な使い方もされる部分もございます。ですから、これについては仮に神戸市が一定の起債であったり、何かの立替えをやったとしても、その後はきちっと事業者から回収するようなスキームもあろうかと思います。そういったことも含めて、今後しっかりとお示しするように努めてまいりたいと考えてございます。 95 ◯分科員(大かわら鈴子) その事業費の辺りなんかすごく大事なところですので、いろいろ考えていく上、判断していく上でも大事なところですからね、やっぱりそこがお聞きをしたいんですね。今、言われましたけども、本体の整備ですとか周辺整備合わせたら、もうかなりの事業費になるのではないかなというふうに危惧をしております。それで、この前、市長が本会議でもおっしゃってましたが、市が責任を持って対応するんだと、整備をしていくんだということを明言されました。だからね、本当に多額の新たな市の負担というのがもうどこまでいくのかというところが、本当に心配なんです。神戸市の負担・規模としてはどこまで想定をされてますか。 96 ◯長谷川港湾局長 今ですね、どこまで、どういう規模かと言われますと、これは先ほど申し上げましたように、少なくとも公共インフラとして整備する駐機スポットですね、これについては神戸市の責任を持って費用負担をしていくという考えには変わりはございません。サブターミナルについては、これは関西エアポートと協議をしてございますので、この協議次第でどのような事業費、どのようなスキームで動くのか、これは今、調整中でございます。 97 ◯分科員(大かわら鈴子) その辺り、具体的な内容がね、全く分からないと。どれだけ事業費かかるかも分からないというところ、本当に一番大事なところが全く見えない中でね、なぜ事業化ということでもう発言をされたのか。まさに整備ありきということではないのかなというふうに私は思います。  具体的な内容ね、全く分からない中で、今、発着回数のお話ですとか、需要予測など、これ本当に過大じゃないのかなと、これも心配をするわけなんですが、それがその数字がクローズアップをされているという状況になっています。そして、これって必ず市民生活に様々な影響が出てくると思うんですね。なので、ちょっとそういう心配なところを1つ1つお聞きをしていきたいというふうに思います。  まず、騒音対策についてお伺いをしていきたいと思います。市長は神戸空港について、環境負荷が少ない海上空港なんだということをずっと言われてきました。先日も言われてましたね。今回の発着枠拡大で、その負荷がさらに大きくなるのではないかなというふうに心配をしています。国内線で80回から120回、国際線が40回と、かなり発着回数が拡大をするということになります。そもそもこの予測、学識経験者とかいろいろな方の意見を聞きながら出したんだというようなお話もあったと思うんですが、空港の需要予測というのは、そういう、まあいわば簡単なふうにできるものなのかなというふうに思うんですね。これまでもこの神戸空港なんか整備に当たっては、外部評価を受ける際にも、国土交通省の、先ほども言われてましたけどね、マニュアルも使って、それに沿って委員会もつくってやられていたというふうに思います。建設途中でも見直しの検討会を何回も行われていたと。詳細な結果も公表されて、それでも過大な予測だっということがあったんですね。本当に今言われているような、緻密にされたものなのか、いいかげんなものなのか、ちょっとその辺りが判断ができないんですね。これ、このまま進めて大丈夫なんでしょうか。  当初から議論では、神戸空港の当初ですね、開港時319万人と、それ以降は400万人を超えるんだという想定をしていました。利用者は京都ですとか大阪北部とか関西全域から神戸空港に乗りに来るんだと、こういう議論もずっとやってきましたよね。関空や伊丹空港がありながら、現実とはかけ離れたそういう想定がされていました。そういう議論をずっとしてきた、そういう経緯があるのでね、余計に心配なんですが、今回はそのような現実と乖離しているような想定にはなってないのかどうか、確認をさせてください。 98 ◯長谷川港湾局長 私も過去の様々な議論、今、委員がおっしゃいました議論、当然承知をしているところでございます。今回のこの予測の手法につきましては、これ4段階推計法という手法でございまして、これまでも御説明をさせていただいております。当然、感染症の影響もこれには織り込み済みでございます。また、これは私どもが予測をした考え方でございますけれども、もう1つは、これ関西エアポートと協議をする中で、関西エアポートとしてもきちっとした予測なり、この便数をきちっと整理をいたしてございます。この国内の120回で国際の40回という数字も、実は関西エアポートと調整をした数字でもございます。というのは、関西エアポートというのは非常に実績がございます。その中で、きちっとマーケティングの調査をして、これエアラインからきちっとヒアリングもしながら出してきた数字でございます。また、国際便につきましても、関西エアポートとして国際線の就航のすばらしい経験がございますので、そのノウハウを生かしてきちっと出してきた数字でございます。その数字が、関西エアポートと私どもの予測ときちっと合致をしてございまして、これはやはり市場の中でも一定の評価をされたものだと理解をしてございますので、そんなに、いわゆるええかげんな数字ではないと、きちっと評価された数字であると理解してございます。 99 ◯分科員(大かわら鈴子) 神戸空港の当初の需要予測ですね、これ、2015年以降は434万人達成をして、その後にもずっとそれで推移をしていくんだと、こういう見込みであったんですね。2018年に今回、最高の323万人ですか達成をしているということも承知をしておりますが、結局、この緻密にいろいろと会議まで持ちながら、見直し、見直ししながらやってきた、その緻密にやっていったはずの予測も、結局届いていない。現実とはちょっと乖離をしているということなんですね。  当初の予測は、結局は1度も達成をしていないわけです。その後、コロナの影響があって、今、172万人ですか、ぐらいに、ちょっと回復して172万人までなっているのかなというふうに資料も見ましたが、航空需要の拡大ということも度々おっしゃられていますが、現状から見ると、必ず目標まで達成・到達するのか、ちょっとその辺がとても疑問なんです。やっぱり過去のね、結局あれだけやって到達していない、乖離がある、こういうことを顧みないで、今のもうどんどんやっていこうというようなね、そういう雰囲気だけで事業を進めるというか、とても危険だというふうに思うんですね。これではやっぱり市民の理解は、納得は得られないというふうに思います。せめて過去の需要予測のような緻密な調査をするまでは、拡張工事の事業化、これ既定事実として進めるんじゃなくて、その辺をまず検討するということをするべきだと思うんですけど、いかがでしょうか。 100 ◯長谷川港湾局長 緻密な予測ということでございますけれども、過去の予測も同じでございまして、今回の予測も過去の予測も、事業手法・予測手法としては同じでございます。ですから、使っております経済指標について、今回の指標は、例えば今の政府の示す社会経済指標を使っておりますので、当然、指標については最新の指標を用いております。  当時の指標もですね、当然、当時の最新の知見であったり、最新のデータに基づいて予測されたものでございます。ですから、当時の予測がおかしいということは、私はそれは違うと思ってございます。今回もきちっと政府が出しておる社会経済指標を用いて、きちっと我々も予測をし、関西エアポートによってマーケティングの調査もやった上で、これが整合して符合しているという状況でございますので、決して、先ほど言われているような、危険と言われておりましたけれども、そういった数字ではございません。 101 ◯分科員(大かわら鈴子) 過去も今も同じ手法でやってるからということを言われましたけども、その過去のが届いてないということは、これどうなのかなと思ってしまいます。またこれ、予測達成できへんのかなというふうに思ってしまいます。きちんとしたんだということで言われましたけども、その過去の設定が、結局は関西全域から乗りに来るんだというやつだったんでしょう。今回、それはないんですか、そういうことにはなってないんですか。どの範囲で皆さん、利用されるということになっとんですか。 102 ◯長谷川港湾局長 これは当然、今回の1つの大きな考え方は、マーケットできちっとヒアリングしたと、ここがポイントになります。ですから、そのマーケットで調査したポイントを、我々も十分理解をした上で今回の数字が出ております。  特に国際便については、この合意の中でも触れておりますけれども、やはり神戸市以西を含めて、これまで神戸空港の国際という意味合いではなかったことによりまして、やはり今まで需要喚起ができていなかったエリアがございます。こういったエリアの需要をきちっと喚起するというのが我々の今後の大きなミッションになります。これを関西エアポートと共に、きちっと需要の掘り起こしも含めて整理をしていくということでございます。 103 ◯分科員(大かわら鈴子) きちっとしていくということを繰り返されていますが、ぜひ、ああこれだったら大丈夫だなと安心できるような裏づけを出していただきたいというふうに思います。  今後の見通しのことなんですけども、今言われているのはビジネス需要はなかなか回復しないんじゃないかというようなことも言われています、あと数年かかると。’24年ぐらいまでかかるというのが多いんですかね、今の時期の検討としては。回復したとしても9割ぐらいしかいかないんじゃないかとか、こういうことも言われています。確かに今、コロナ禍でリモート会議が一般的になって、働き方が変わりました。だから、この傾向は今後も続くだろうと。収束しても、アフターコロナになっても、この形態はそうそうは変わらへんだろうというふうにも言われています。というふうに言えば、今までのように飛行機でずっと行き来をして、いろいろ働く、そういう働き方は減少する可能性があるわけですね。そういうことから見ますと、ビジネス需要の獲得、ここはなかなか厳しいんではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 104 ◯長谷川港湾局長 まず、ビジネスであったり、観光目的、これ様々な観点がございます。1つは大きな指標といたしまして、IATAという指標がございます。これは国際航空運送協会というものが出しているデータでございます。これによりますと、やはりアジアの航空の旅客数でございますけども、これはやはり2025年には増加に転じる、今はコロナでしんどい状態でございますけど、2025年には増加に転じる見解を示してございます。こういった見解からも、やはりこれはちょっとビジネスであるとか、観光であるとかをきちっとした仕分けはないわけでございますけれども、間違いなく伸びていくわけでございます。  需要予測の中でも申しましたとおり、やはりインバウンドも6,000万人という数字を掲げて整理をさせていただいてございます。これはやはり政府目標でございまして、この政府目標の数字を使いながら、私どももきちっと整理をしてございますので、この辺りはやはり関西経済全体の経済成長、あるいは神戸経済の成長につながるように、きちっと取組を進めてまいりたいと考えてございます。 105 ◯分科員(大かわら鈴子) 一応、そういう指標があるということは存じておるんですけども。神戸市としても今後、これまで言われてきた生産人口が減少していくんだということも言われてきました。そういう見通しを持ってるからこそ、今、それこそ職員の獲得が困難だということで、今、たくさんの職員削減されてますでしょう。こういうことを神戸市はやってるんですけども、これ自体、民間も変わらないと思うんですね。同じ傾向だと思うんですよ。ということから考えても、その人口減少、これからの生産人口の減少ということで考えても、ちょっとそれは厳しいと、そこからでも思うんですけど、いかがでしょうか。 106 ◯長谷川港湾局長 やはり様々な指標でこれは議論すべきと考えてございます。今、私の手元にあります指標で御説明申し上げますと、1つは市民所得、GDPでございます。これ、神戸空港が開港しました平成18年で大体4兆6,000億という値でございます。現在、平成30年のデータでございますが5兆ですね、ここまで伸びているということが1つ。  それと、民間事業者の従業員数でございますけれども、これも平成18年当時では大体67万人ぐらいが神戸市でございます。これが令和3年度では71万人と確実に増えてございます。そういう意味で、人口減少という観点と、やはりこういった民間事業所の従業員数であったり、GDPの拡大を見ますと、これは間違いなく成長軌道に乗ってると私は判断してございますので、決して今の空港に投資をしていくことが無駄になるとは考えてございません。 107 ◯分科員(大かわら鈴子) 私はちょっと危険だなと、私自身はやっぱり思いますね。観光需要のこともちょっとお聞きをしたいんですけども、ここにも大きな期待をかけているんだということも言われていました。これ、コロナでの感染症の状況って、やっぱりすごく大きく響くことだと思うんですね。経済情勢なんかにも大きく影響されるものだと思うんです。神戸市民の皆さんの今の状況、中小業者の皆さんの実態見ても、多くの方が今、観光どころじゃないというような状況だというふうに思います。それが一足飛びに回復できるのかな、改善するのかなということを思うんですね。まだまだ時間がかかるんじゃないかというふうに思います。その景気がやっぱり回復しないと、観光需要の大幅な伸び、これは期待できないんじゃないかというふうに思うんですね。気候危機ですとか、環境負荷への懸念の高まりとか、コロナ後のリモートワークの拡大とか、こういうところを全部合わせて考えても、なかなか厳しいのではないかと思うんですがいかがでしょうか。 108 ◯長谷川港湾局長 まず、観光でございますけれども、これも少し統計で申しますと、平成18年当時は大体2,900万人ぐらいが神戸の観光の客数でございます。実は平成30年度には、これ3,500万人ぐらいまで増えてございます。ですから、これ完全に成長軌道。ただ、コロナではやはり1,300万人ぐらいまで落ちておりますので、これはやはり自粛といいますか規制がございましたので、これはどうしようもない。ただ、そうはいうものの、確実に伸びていたという実績がございます。  また、ホテルの稼働率でございますけれども、これも例えば平成18年当時、多分73%ぐらいの客室の稼働率、これがピーク時では83%ぐらい、10ポイントぐらい成長しています。こういった成長率を見ますと、やはりコロナの回復は、どのタイミングで回復していくかという議論ございますけれども、間違いなく回復していくと。やはり、これは政府にとってもこの観光需要というのは非常に大きな要でございますので、ここが回復しないと景気の回復はないと思ってございますので、これは間違いなく回復していくと現在考えておるところでございます。 109 ◯分科員(大かわら鈴子) まあなかなか、本当に簡単に回復するんだったらね、苦労はせんと思うんですね。指標で言うたら、先ほどコロナの影響なんかも含めてですか、想定されていた経済成長率0.8%と言われてましたかね。今で言えば、今の指標で見たら1.4%ぐらいやと思うんですよね。今でその1.4%でかなり厳しい状況であると。皆さん、なかなか回復基調なんだとよく議論するとき言われますけども、まあ実態は違いますわね、本当に厳しいです。だから、そこで0.8%で想定をされているということから見ても、やっぱりちょっと需要予測のほうは厳しいんではないかなというふうに私も思います。  それから、市長も認められてたんですけども、神戸空港、関空と伊丹の補完空港という位置づけが強調をされています。やっぱり関空ファーストというのは変わっていないと。大阪の松井市長も先日、関空のポテンシャルは目いっぱい使うんだと、神戸空港はそのオーバーフローを補完するんだということをはっきりと言われてました。それから、齋藤県知事も関空ファーストいう言葉をはっきりと述べられています。やっぱり国際化ということで、ちょっと浮足立って喜んで、そうやってやっていくというのが本当に大丈夫なのか、足元大丈夫なのかというのを心配するんですね。本当にその裏づけのないバラ色というのは危険であるというふうに思います。今のそういうことを基にした需要予測、それでターミナルとかいろいろと建設をしていくと、莫大な費用をかけていくと、投資をしていくということになってしまわないんでしょうか。 110 ◯長谷川港湾局長 特に関西国際空港との関係は、これは合意の中でもきちっと書いてあるんですけれども、やはり関西国際空港を補完するという、この位置づけについては神戸空港、これまでも形としては変わらないものでございます。ただ、やはり関西全体で、もう間違いなく2025年の関西万博に向けて関西経済を成長させるという、これ大きな流れの中で、やっぱり神戸空港も今回、このチャーター便を含むという形で容量拡大をお認めいただいてございます。やはり、これは関西全体としての大きな取組の中で動くものでございますので、決してそのような中途半端な状態で動くものではございません。ですから、私どももきちっと緻密な積上げをしてここまできておりますので、この辺りは御安心いただきたいと思います。 111 ◯分科員(大かわら鈴子) 緻密な積上げをされているところが、全く今見えないので、余計に私たちは思っているんです。やっぱりね、今出てきています、いろいろとね、投資の分、出てきてますけども、それだけにとどまらないんですよね。集客に向けて神戸観光の起爆剤となる集客コンテンツの誘致が要るんだとか、潜在力のあるエリアの再整備だとかいうことも言われてました。それから、空港アクセスの改善など、こんなことも本会議で必要なんだということで、たくさんの項目言われてたと思うんですね。莫大な投資となるんじゃないかと、ほんまにここでも広がってしまうんじゃないかと危惧をするんですね。やっぱり緻密な調査や予測、それから住民への周知も抜きに、あれもこれもと、この際やってしまおうというふうに範囲を広げて、無駄な投資とならないかということを、やっぱりしっかりと見ていかなければならないということを申し上げたいと思います。  すみません、私、これちょっと言うときに、これ需要予測の話でちょっとさせてもらったんですけど、ちょっと言い間違って、騒音のことでちょっと言って、間違って言ったかなと思うんですけど、すみません。ちょっと騒音のこともお聞きをしたいんですけども、発着回数がかなり大幅に拡大されるということで、やっぱりこれからどうなるのかということで心配をしています。垂水の五色山の監視局ですか、そこで結果見たら、確かに基準値内と今のところはなってるんですけども、実際どうか、垂水の方に聞いてみたんです。そしたら、もう本当にうるさいということを言われるんですね。どんなかと言ったら、夜中にキャリーケースありますよね、あれをゴロゴロと引っ張るような音がある日したんですって。もう夜中にうるさいな、誰やと思ったら、飛行機が飛んどったというようなことを言われていました。これがね、毎日同じような時間帯、早朝だとか夜23時とか、すごく気になるらしいんですけど、そういうことが気になっているということを言われてました。これが今後大幅に発着回数増えるということで言えば、確実に環境は悪化すると思うんですけど、いかがでしょうか。 112 ◯長谷川港湾局長 これ海上空港の特性ということだけ、まず初めにお答えをさせていただきます。やはり航空機騒音は、まず海上で、これ間違いなく収まると考えておりまして、市街地の影響はないと考えているのがまず1つ目でございます。  それと、先ほど垂水の話ございました。今現在、神戸空港周辺4地点におきまして観測をしてございます。そのデータなんですけども、やはり垂水で見ますと60便のときに、これ実測値ですけど、大体40ぐらいですね。それから80便になってから42弱ぐらいのデータだと思います。これについては航空機の騒音の環境基準値というのがございまして、これLdenというものでございますが、これ57デシベルでございます。この値には十分収まってございますので、やはり航空機の騒音については基本的な問題はないという認識でございます。やはり神戸市としても、測定結果についてはきちっとこれは注視をしてまいりたいと考えてございます。  以上です。 113 ◯分科員(大かわら鈴子) 今のその42とか43とか、その辺りでこういう感覚を持ってらっしゃるわけですから、これは発着枠拡大されてたくさんになったら、かなりひどくなるんではないかと思うんですね。やっぱりこれ、便数増が今、大きな便数とか想定されているんですから、環境アセスなりをやっぱりきちんとするべきではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 114 ◯長谷川港湾局長 これ環境アセスといいますのは、一定、条例の下に、どういうものが変化すればアセスを必要とするかというのが決まってございます。ただ、今回の発着回数の増加に伴って、環境アセスの対象になるかどうか、これを確認をいたしましたけれども、今回はこのアセスの対象にはなってございませんので、環境アセスという形での評価は行わないつもりでございます。 115 ◯分科員(大かわら鈴子) 環境悪化は十分懸念をされると思います。だからこそきちんと調査をし、市民に対しても説明をするべきだということを申し上げておきます。  それから、先ほども言いましたが、やっぱりこれからもいろいろな投資が続いていくんではないかと、そういうことも懸念をしているわけですけども、ひとつ、それに関連して、またいろんな事業が広がっていくと、そういうことになるんじゃないかというふうに思います。今、既に行われている事業でね、空港島の連絡橋4車線化、これが今されてますね。これも本当に必要性に疑問があるんです。これ2025年の大阪万博ですとか、海上アクセスの旅客の回復とか、航空需要や空港島の土地利用の需要拡大とか、こういうことを見据えてやるんだということで、これまでもずっと議論をしてきました。今、25億円ですかね、かけてされているということになると思うんですけども、資料を頂きまして見せていただいたんですが、令和3年の24時間交通量が4,900台ですか、ピーク時の1時間当たりの交通量が340台とか360台というふうになってます。これ、もうかなり混んでるんですと、この状態はかなり混んでるんですと言われたんですね。私、本当にそうなのかなと、私、そういう認識持ってませんからね、いつもがらがらやなと思ってますのでね、どれぐらい混んでるんやろかなと思って見に行ってきました。昨日・今日と見てきたんです。昨日は大体、このピーク時の8時から9時、大体340台ぐらいで、今日が9時から10時で大体300台ぐらいですかね、は車があるやろうというところで見てきたんです。ちょっとこれ、今日の分の写真なんですけどね。見えます、分かりますか。南行き、空港で、見えます、すれ違った普通車、乗用車が4台でした。で、北行きのほうですね、三宮方面に行くほう、すれ違った普通車、乗用車はゼロ台でした。これ、ピーク時なんです。混んでますか。 116 ◯長谷川港湾局長 この空港の4車線化の話は、これ何年か前に私も、この事業化するときに議会で議論をさせていただいた記憶がございます。その中でも、当時から混雑していないのではないかという話が当然出ておりました。これも記憶してございます。その中で、やっぱり4車線化が必要な理由というのは大変たくさんございます。確かに混雑具合で申しますと、100%混雑しているということではない状態の日もございます。ただ、これは防災面も含めて、この連絡橋というのは非常に重要な動線の1つでございます。  空港の旅客で、またここの空港島で土地利用として進出いただいた企業の方々ですね、こういった方々から、やはり1車線・1車線というのは非常に不安があると。やはりお客様の利便性の向上のためにも、これは必要な投資でございます。ですから、台数だけの評価ではなくて、防災面を含めたトータルの評価で、この連絡橋の4車線化というのは必要だと思います。  また、これ当然のことながら、やっぱり将来の需要の予測も含めての評価でございます。ですから、これから神戸空港がこれだけ容量拡大されていきますので、お客様の数も増えます。また、これから企業の誘致も進んでまいります。そういった観点からも、この投資については必要であったものだと十分に理解できるところだと思います。  以上です。 117 ◯分科員(大かわら鈴子) 言われてました空港島の土地利用も今2割ぐらいですかね、しか進んでいません。もうこれ長い期間かかっても、こんだけしか進んでいません。いつ売れてしまうのかも分からない状況です。航空需要も言われてますけども、先ほど述べたように、予測にもちょっと疑問が私たちはあります。それから、海上アクセスのこともそうなんですけども、ちょっとこれも見てみてどんなかびっくりしたんですけども、海上アクセス、大体、令和元年ですね、36万8,000人の乗船があったんですね。それが令和3年度の乗船人数、コロナなんかもありましたから3万7,600人に減っとんです。まあちょっと計算してみて、それ間違ってなければ、1便当たり10人も乗ってないと、7~8人かなというところです。これ、本当にどこまで回復するのか疑問です。というのは、元年に36万8,000人乗ってると言ってるんですけど、これ神戸空港で最高を達成したとこでしょう、今のところ。そのときでもこれだけ少ないんですね。で、収支見てみましたら、その元年、1億円の赤字なんです。令和2年は4億6,800万の赤字、令和3年は5億1,000万の赤字。これね、こちらの港湾の事業ではありませんが、こういう状況になってるんです。結局、158億円でしたか、それも圧縮してゼロにして出発したのに、またこういうふうに赤字が積増しをしているというような状況があるんですね。そういうようなところから見ても、それから先ほど言いましたように、空港島の売却のところから見ても、やっぱり不安材料が多過ぎると。結局ね、土地も売れてないせいで借金返しの立替えに新都市の料金、1,367億円使っているという状況になってます。これ本来でしたら、市民のために、教育であったりとか、福祉であったりとか、いろんなところに使えるお金なんですよね。それを今、この立替えでしか使われてないということは、本当に続けるべきではないということを申し上げたいと思います。  今回の神戸空港の国際化、発着枠拡大と、これ本当に雰囲気だけで先行して、過大で不確かな予測に基づいてやるということはあってはならんと思います。新たな整備ですとか、拡張ですとか、今いろいろと出てきてますけども、負債を増やして市民生活に悪影響を絶対に及ぼすことがないようにということは、申し上げておきたいというふうに思います。  次に、海上コンテナ車の山麓バイパスへの迂回の問題、ちょっとお聞きをしたいと思います。  ずっと港湾のほうでもコンテナ集貨促進事業に取り組まれてこられています。今回、6月末に兵庫区の菊水10丁目のバス停付近で海上コンテナ車が横転をするという大変大きな事故がありました。ここ、同じ場所で11年前にもコンテナ車が横転をする、こういうことが繰り返されてるんですね。今、道路管理者である建設局によって、そこのコンテナ車は山麓バイパスへ迂回をするようにというような申入れをしていただいたりとか、あそこの道路改修なんかもしていただいているというとこなんですけど、ぜひもうこういうこと、事故が繰り返されないためにも、集貨をされているこの港湾としても安全対策を考えていただいて、強化をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 118 ◯松木港湾局副局長 菊水町10丁目の横転事故ですね、私どもも承知をしておるところでございます。ただ、港湾局は港湾管理者として、それで建設局は道路管理者として、それぞれの役割で分担して、それぞれの道路の整備なり管理なりを行っておるとこで、港湾局としましては、やはりこの臨海部に発生するコンテナ車両ですね、それを円滑に処理して、市街地交通に影響を及ぼさないようにするために臨海部のハーバーハイウェイであったり臨港道路を整備してきておるといったところでございまして、建設局は今回の事故、以前から当該その市道、山麓線ですかね、それの対策をしているというふうには承知をしておるところでございます。  今回の事故を受けまして、今後、安全対策として路面標示とか注意看板の設置とか防護柵の強化、それらを実施するというふうに聞いているところでございます。それぞれの役割でやっておるところではございますが、ただ港湾局としても建設局に任せるのではなくて、一緒になって、実は兵庫県トラック協会にいろいろ相談を持ちかけているというようなことですので、今後とも連携して取り組んでいきたいというふうに思っております。  以上です。 119 ◯分科員(大かわら鈴子) 例えばね、海上コンテナのところでこういう安全マニュアルみたいなところも出されて、検討されています。それから、特殊車両ですので、あそこの道路を通るには許可証が要るんですけど、それを取らずに走っているというようなものもあるというふうにお聞きをしています。だから、こういう注意喚起のビラが作られたりしてるんですけども、やっぱりこういうところをしっかりと徹底をすると、荷主さんなんかにも徹底をするということで、そういう機会を港湾局としてつくっていただいて、安全対策を取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 120 ◯松木港湾局副局長 実は建設局のほうでも──その許可を取らずに走っているのは、ちょっと初めてお聞きした話なんですけども、今回の事故、それと過去からの事故も受けまして、市道山麓線及び湊町線ですか、ひよどりから菊水町10丁目、夢野町2丁目、湊川公園のこの区間ですね、この区間において国際海上コンテナ車に与えている特殊車両通行許可、これを不許可にするということで検討しているというふうに聞いておるところでございまして、これを注視してまいりたいと思います。  以上です。 121 ◯分科員(大かわら鈴子) ぜひ安全な対策を取っていただきたいと。本当に沿道の皆さん、大変ですし、今回も命に関わるような事故が起きています。だから、今これまでインセンティブで集貨をされてきたわけですから、例えばその中からここの高速のお金が出るような、そういう仕組みですとか、そういうこともきちんと検討していただいて、こういう事故が起こらないようにということをお願いしたいと思います。  以上です。 122 ◯主査(高橋としえ) 次に、伊藤理事、発言席へどうぞ。 123 ◯副主査(伊藤めぐみ) 立憲民主党の伊藤めぐみでございます。よろしくお願いいたします。  まず最初に、神戸空港の国際化が決まりましたとホームページに大きく出まして、本当にうれしく思いました。これまでに御尽力いただきました皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。そして、私たちの会派でも、神戸空港はこの神戸のまちづくりに必要不可欠な都市装置として、市民の皆様の声を聞かせていただきながら推進し、応援させていただいてまいりました。そして、この本市の悲願でもあった国際化に向けて、迅速に仕事を進めていただきたい。そして、2025年の万博やその後に向けても、今からでき得る最大限の取組をお願いしたいと思いまして、質問をさせていただきます。  まず、神戸空港の利用推進についてです。  現在の神戸空港の利用促進につきましては、港湾局だけではなく、神戸観光局、また兵庫県や航空会社、旅行会社、そして就航都市などと連携してきました。コンセッションの後には関西エアポートのノウハウも活用しながら、利用促進について取り組んでまいりました。これら今までの経緯を十分に踏まえつつ、関空・伊丹・神戸の3空港に求められる航空需要に最大限に応える神戸空港とすることが大事と考えます。まずは、コロナの影響で落ち込んでいる航空需要の回復のため、一層の利用促進に取り組むことが重要だと思います。関係機関との連携をさらに強化し、利用を回復させるためにどのように取り組まれるのかをお伺いいたします。 124 ◯長谷川港湾局長 まず、神戸空港の利用客の数字でございますけれども、令和元年度には開港以来最多となります、これ約320万人でございます。コロナ禍では厳しい状況が続いておりまして、令和3年度で170万人ぐらいというのが現状でございます。やはりなかなかコロナ前の水準には今戻っておりませんけれども、引き続き利用促進に十分に取り組んでまいりたいと考えてございます。  この利用促進につきましては、関西エアポート神戸でございましたり、各エアライン・就航都市ですね、こういったところと連携をしながら実施をしてございます。これは1つは、やはり高浜岸壁で弘前のねぷたの展示もやらせていただきました。これ非常に多くの方に御覧をいただいたと思います。また、ハーバーランドのumieにおきましても、これは開港の周年ごとにいろいろイベントやってございまして、今回は16周年のイベントということで、就航都市であったり、エアラインのPRをさせていただいてございます。また、空の日のイベントにおきましても、各エアラインからブースを出していただいて、ワークショップなどを取り組んでいるところでございます。また、空港自体にもにぎわいづくりが必要ということでございます。実は、今日がオープニングになるんですが、MINIATURE LIFE × KOBE AIRPORTというのが開催されます。昨日、私もここのミュージアムに行ってまいりました。これは常設展示でございます。これはミニチュア写真家、田中さんといわれる方ですね、世界的に著名な方でございます。こういった方のMINIATURE LIFE × KOBE AIRPORTが開設をされます。こういった様々な取組を進めることによって利用促進を進めたいと考えているところでございます。  また、今回の合意の中でも神戸市以西の新たな市場開拓というのに取り組むということも出てまいっております。これについては、やはり我々だけではなくて、兵庫県とも連携しながらということになりますけれども、きちっとこういう神戸市以西の市場開拓にも取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上です。 125 ◯副主査(伊藤めぐみ) ありがとうございます。私もよく神戸空港を利用させていただきまして、本当にいろんなまちに就航して、いろんな所に可能性が──飛んでいけるというのはうれしいことですし、また神戸にも遠くから来てくださる皆様を、本当によく来てくださってありがとうございますという思いでいつも見ているんですけれども。さらに商圏も拡大させながら、次は国際化に向けて、やはり日本から出ていくだけではなく、たくさんのアジアからのお客様を引き寄せてくる、それだけの魅力あるまちにもっともっと変えていく必要があると考えます。また、様々な質問も出ましたけれども、これからも引き続き3空港で情報共有しながら、協力して進めていただきたいと思います。  そして、国際化に向けては、神戸市として必要となる空港の新ターミナルの建設、また利用者がどんどんと増えますので、駐車場の整備、また空港へのアクセス強化など、将来のためにはとても重要だと考えますが、いかがでしょうか。 126 ◯長谷川港湾局長 私も当然それは必要だと考えてございます。まずは、1つは2025年の関西万博に向けて、これは国内のいわゆる発着回数の拡大がなされております。これ120回まで拡大されております。午前中の答弁で申し上げましたけれども、60回でしか整備をしておりませんので、このサブターミナルについては、やはりこの120回対応ということと、やっぱりチャーター便を受けるという意味で、CIQも含めてきちっと2025年までに整備をしてまいりたいというのが今の現状でございます。 127 ◯副主査(伊藤めぐみ) 空港島の土地活用ということで、私も今まで様々に提案をさせていただいたんですけれども、今後、そのサブターミナルを造ったり、アクセスの向上のためですとか、様々なその空港機能を広げていくことが必要になりますので、ぜひこれらの持っている市有地を活用しながら取り組んでいただきたいと思います。
     そして、利用者の方、また──今ももちろん空港を利用されていらっしゃる方が大勢いらっしゃるんですけれども、利用者の方を増やす取組をするとともに、空港内では、なかなか2階の待合の場所には座るスペースも少なくて、あまりにも雑然としているなと思います。御高齢の方も、障害のある方も、いろいろしんどい思いをしながらやっと空港に着いた方も、ちょっとほっとできるスペースができないものかと思っております。もちろんその上のところにはちょっと広い空間もあるんですけれども、少し改善が必要かなと思うんですが、いかがでしょうか。 128 ◯長谷川港湾局長 まず、やはり利用者の方々へのこれは利便性の向上につながるわけでございますから、今、運営しておりますのは関西エアポートでございますんで、きちっと関西エアポート株式会社とこの点については議論しながら、利用者の方々の利便性に合うような施設になるようにしていきたい。今後造りますサブターミナルは、そういったやはり利便性を最大限生かせるような施設にしたいと思っておりますので、そういった点を含めてきちっと整理をした上で事業化してまいりたいと考えてございます。 129 ◯副主査(伊藤めぐみ) 先ほど空港のにぎわいづくりもおっしゃられました。やはり空港に来て旅立つときには、少しは時間にも早めに来ますし、そこでやはり神戸らしさを楽しんだり、また、神戸に名残を惜しんで、また来たいなと思っていただけるようなスペース、また、場所の設定も必要かと思いますので、ニーズ調査もしながら取り組んでいただきたいと思います。お願いいたします。  それでは、2つ目に、神戸港の集貨の強化についてをお聞きしたいと思います。  先日の委員会の視察では、横浜港の南本牧の国際コンテナターミナル整備について学ばせていただきました。今後の世界での物流の流れですとか、アジアにおける日本、そして日本における神戸の位置づけを考えましたら、戦略的な港湾の施策を展開することが重要と考えます。貨物船の大型化が進む中、神戸港の今後の面的な拡張ですとか、水深を深くする高規格化などの検討も必要と考えます。世界の貨物需要に応えられる神戸港へインフラ整備をすることを検討していただきたいと思います。その上で、さらに神戸港へ集貨を──たくさんの荷物を集める、これを促進すべきと考えますが、集貨のためのインセンティブ制度について、取組の状況と効果の検証はどのように考え、そしてまた、今後どのように取り組んでいくのかをお伺いいたします。 130 ◯松木港湾局副局長 戦略港湾としての神戸港の取組ということでございます。インフラ整備につきましては、これまでも答弁させていただきましたけども、既設ターミナルの拡張であったり、一体運用とか、そういったところでの競争力強化を図っていきたいということでございます。  集貨につきましては、これまで、国あるいは阪神国際港湾株式会社と連携して集貨の事業に取り組んできたところでございます。特に内航フィーダーを活用しまして、瀬戸内・九州・西日本エリアからの集貨というところで強力に推進してきたわけですけども、そこでの実績を御報告させていただきますと、航路網であったり貨物量というところで、集貨の取組を本格的に開始しました平成16年に比べまして3割増ということで、大きな成果が得られているのではないかということで考えているところでございます。こういった流れ、これを一層加速させるためにも、ユーザー様の声も聞きながら、新たなインセンティブというのも設けまして実施しているところでございます。令和3年度でございます。例えばコロナ禍において、釜山港が混雑して物流機能が低下しておると。リードタイムが──輸送時間が長くなるというふうなことで、それを避けようとする荷主のほうから、輸送ルートの変更ということで、支援内容を拡充し、釜山港利用であったのを神戸港に転換したとか、そういった取組、あるいはカーボンニュートラルの推進ということで、世界的な流れの中、昨年の10月から環境負荷の少ない輸送形態への転換トライアルというところで、陸上輸送であった貨物をフェリー・鉄道輸送、こういったものに転換するというところで、9件の利用があったところでございます。今後も戦略港湾施策を推進する神戸港としましても、このようなインセンティブ事業は非常に重要な事業というふうに考えてございます。  今後も引き続きユーザーの声を聞きながら継続していきますけども、特にこの1月から本格運航を開始しました日本海側フィーダー航路、これ大きな期待を寄せているところでございますけども、新規・大型化の拡充といったところの取組を今後強力に推進していきたいということで、国や阪神国際港湾株式会社とも連携して、世界のメガキャリアから選定されるような神戸港ということで、ユーザーのニーズを適切に捉えた取組ということで、神戸港の港勢拡大を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 131 ◯副主査(伊藤めぐみ) ありがとうございます。荷物を奪い合う他都市とのその競争に勝つという意味では、インセンティブ、すごく強力にされていると思うんですけれども、また、一番効果的なそのインセンティブというのが何かといったら、やはり新たに国内のほかの港を利用されていた輸出入から阪神港利用に転換させるということで、これがすごくカンフル剤みたいになって、また集貨が促進しているのかなと思っております。  ほかにも国内のいろんな港がある中で、神戸港が今後どのような手を打っていくのか、ほかにも荷物をもっともっと集貨ができる余地があるのか、さらには別の手だてを打つのか、どのようにお考えなのかを聞かせてください。 132 ◯松木港湾局副局長 すみません、先ほどの答弁の繰り返しになって恐縮でございますが、日本海側フィーダーということで、日本海の例えば境港・舞鶴、それと福井県の敦賀に寄港した、その日本海側フィーダー航路というのが昨年1月から本格運航を開始したというところでございます。これをさらに拡充していく、船、今走っているのを大型化するなり、そういったところで、これまで西日本といっても、例えば瀬戸内方面であったり、九州北部とか、そういったところしか集貨が機能していなかったところが、日本海側も含めて集貨圏が広がるのではないかということで期待しているところです。これを今後より一層強力に推進していきたいと考えております。  以上です。 133 ◯副主査(伊藤めぐみ) 分かりました。高速道路も通っていますし、様々なところで日本海からのその集貨というのも促進をしていただけたらと思います。そしてまた、カーボンニュートラルの港にしていくというのがとても大事なことで、いつまでもその古い状態ではなく、脱炭素を目指していく港であってほしいと思っております。それでより一層の集貨策を講じていただけたらと思います。  また、次の3問目とさせていただきます。  ウオーターフロントのエリアの再開発につきまして、局長の答弁をお聞きしていましたら、リゾート感あふれるという言葉も出ておりまして、やはりすばらしい都心に近いウオーターフロント、このまちの魅力を一層高めるために、様々に今、手を打たれているところです。ウォーターフロント株式会社によって最先端のアリーナの建設、また、水域の活用ですとか、にぎわいづくりにより、集客が期待されております。  でも、その一方で、訪問客の増加に備えるには、現状の三宮・ハーバーランドからのアクセスの整備をどうするか、これは早期に考えないといけないと思います。南北交通だけではなく、せっかくの再開発、後追いにならないように、ウオーターフロントエリア内の交通整備が急がれますが、どのようにお考えでしょうか。 134 ◯長谷川港湾局長 まず、やはり一番大きな点は、やはり三宮からどうやってこの新港エリアまで行くかということが大きな課題だと認識してございます。これについては、三宮から新港、メリケンパーク、また、ハーバーランドをポートループが運行し、つないでいる状況でございます。やはりこのポートループをいかに皆様方にうまく周知をして、使っていただけるかというところが1つはポイントかと思ってございます。  ウオーターフロントに進出してございます企業が集まって協議会というものをつくってございます。これが今のポートループのバス運営会社とそれぞれ施設が連携をいたしまして、例えばこのポートループと連携をすることで、優待利用ができるとか、特典といったものが付与されるなど、民間事業者が主体となって、今、取組が行われてございます。やはりこの民間が主でこういう形で地域を盛り上げていく取組というのは非常に重要だと考えてございます。  今、ポートミュージアムでも大体100万人ぐらいの利用です。また今後、大規模アリーナが建設をされます。これもやっぱり100万人規模の誘客を予定をしてございます。その中で、このアクセスについてどうしていくのかというのは、やはり我々だけではなくて、これも全市一丸となって、一番いい方法は何なのかというのを幅広く議論を進めていく必要があると考えてございます。 135 ◯副主査(伊藤めぐみ) そうですよね。苦労なさっているなと思うのがポートループの運行ですね。まず乗り場とかが、やはり今の既存の──今からじゃあ三宮再整備しようというところで、バスの乗り場を確保されて、連節バスですので、長いスペース、場所が要りますし、そこからどういうルートを描くのかというのも、様々なそのニーズに応えながらの運行をされていると思います。ただ、やはりせっかくすばらしいものができるのに、そこまでの交通手段が乏しかったり、また、安全でなかったり、懸念されるのはやはり2号線が走っているということで、あそこをやはりたくさんの方が渡って歩かれて──京橋の辺りを歩かれるんですけれども、その辺りの南北交通の整備、まずは急いでいただきたいなと思います。そして、南北交通は都市局の所管だともお聞きしましたけれども、ぜひウオーターフロントの再開発ということでは、港湾局がリードもしていただきたいと思います。  例えば、そのウオーターフロントエリア内の回遊性の向上に向けましては、様々な次世代モビリティーの実証実験もされているとお聞きしています。まずは、今、ウオーターフロントエリアの中で、横に、東西に移動される方にとって、もう少し使い勝手のよい次世代モビリティーの導入などを急いで検討されてはいかがでしょうか。 136 ◯長谷川港湾局長 このモビリティーにつきましては、実は実証実験を6月に行いました。この時に160名の方が乗車をいただいて、約60名の方からアンケートを頂いております。その8割以上の方が友達・家族と乗車をした。大体30歳以下の方が8割以上を占めてございます。やはり乗車体験によりまして、メリケンパークでの滞在に魅力を感じたという意見が非常に多うございました。ただ、やはり少しどこを走っているのか分からなかったという意見もございましたので、この辺はまだ工夫の余地があると思います。それと、あのモビリティーには飲食ができるような座れるスペースがありますので、そういう飲食ができると、なおよいという意見もいただいてございます。こういった意見をいただいておりますので、年内にもう1度実証実験をできないかということで、今、計画中でございます。これについては、このウォーターフロント開発機構が、今、調整をしてございます。前回はメリケンパークのちょうど東側から西に向けて走行いたしましたけれども、今回は少し西側、かもめりあ付近からメリケンパークまでの回遊性の検証、それと有料コンテンツ、こういうのも設けてみてはどうかということで、こういった実証もしてまいりたいと考えてございます。  また、少しこの間、事故があったとお聞きしておりますが、電動キックボードというのが公道での走行ルールが示されるなど、パーソナルモビリティーとして検討が進められてございます。こういったものも状況を注視しながら、ウオーターフロントの回遊性向上につながるような次世代型モビリティーというのはどういうものなのかということについて、検証をしてまいりたいと考えております。 137 ◯副主査(伊藤めぐみ) 次世代モビリティー、そこにあれば、やはり疲れたときとか、家族・友人で移動するときには乗ってみたいなと思えるものを、実証実験を始めていただきたいと思います。  私、アジアからの観光客が増えるときにいいなと思うのは人力車なんですけれども、ザ・ジャパンな感じなんですけれども、人力車の方がウオーターフロントを走るというのも少し異国な、開国の頃のイメージですてきかなとも思ったりするんですけれども、何にせよ、せっかくの新港の第1突堤-第2突堤のあの辺りからのメリケンパークへの移動、これがやはりどうしても迂回しないといけないというのがもったいないなと思いますので、ぜひ早急に移動の手段を整えていただきたいなと思っております。  それで、海がそばにあるというのは本当にとても魅力なんですけれども、京橋の船だまりというところ、ここにまだいろんな海上保安の船ですとか、いろいろありまして、この辺りの船だまりについて、また今後は整備も必要かなと思っております。といいますのが、メリケンパークは、昔、はしけの船だまりで、たくさんの船が停泊しているところを埋め立ててメリケンパークとなりました。そして、震災のメモリアルパークも東側に存在しています。この京橋船だまりというところを少し平らにするというか、埋め立てるなりをして、もう少し船の関係を前に持ってくると、メリケンパークへの東西のルートが少し整備されるのではないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 138 ◯長谷川港湾局長 回遊性の点でございますけども、先ほど人力車の話が出ましたけども、これ実は人力車、今、走っているはずでございます。1人乗りでしたか、メリケンパークでもありますし、新港のほうでも多分あると思います。これウォーターフロント開発機構のほうで様々な手段を検証する中で、人力車、これもあると思いますので、これ1度ぜひ乗っていただきたいと思います。  それと、京橋のところですけれども、これ以前、どの委員会だったか忘れましたが、常任委員会で私も1度答弁をさしあげたかと思います。これにつきましては、阪神高速の工事もございますので、その阪神高速道路の大規模改修工事に合わせて、どのような手法がいいのかを検討していくという流れでございます。その中で、やはり回遊性のためにどういった手段をとるのか、これは今現在、阪神高速のほうでも様々な検討がなされていると聞いてございますので、この辺りは阪神高速とも連携をしながら、調整をして検討してまいりたいと考えてございます。 139 ◯副主査(伊藤めぐみ) 分かりました。そうですね、上に阪神高速とか、浜手バイパスが走っておりますので、それの整備に合わせてということですが、船に乗って移動というのも考えたんですけれども、そうなると、ちょっと神戸港周遊っぽくなるのかなとか、安全性ですとか、ほかの船との──東西に移動する船と南北から港へ出ていく船の行き交うところがちょっと煩雑になるのかなとか思うんですけれども、観光客の方が隣のメリケンパークなりハーバーランド、ここもやっぱり周遊できて、十分にこのエリアで楽しんでいただけるように、何か神戸に来て、しんどいなって思われないようにしていただきたいなというのが願いでございますので、よろしくお願いいたします。  それでは、そんな神戸港の夜型観光につきましてお伺いをいたします。  最近では、三宮・元町・神戸駅周辺で新築のホテルがどんどんと増えています。この三宮再整備におきましても、三宮の駅ですとか、隣の2号館の跡地でもラグジュアリーホテルができるということで、様々なニーズに応える必要があると考えています。  コロナ禍の後、観光客が増えるのはもう想定しておりますので、それに備えることが重要だと思います。現在、夜型の観光となりましたら、ポートタワー、夜にきれいに浮かぶものなんですけれども、リニューアルに合わせてプロジェクションマッピングがされております。私も見せていただきましたが、華やかですばらしいなと思いました。工事中というのをうまく逆手に取ったアプローチだなと思いました。  そして、10月にはこの5日間で小規模分散型の花火のイベント、みなとHANABIが実施されるとお伺いしております。こういった神戸港における夜型の観光として打ち上げられる花火は、市民にも観光客にもインパクトが大きいと思います。夜間景観の形成を含めた夜型の観光につきましては、年間を通して、花火ですとか、イルミネーションなどが楽しめる仕掛けづくりを急いで取り組んでいただきたい。港湾局として、神戸港の夜間観光をどのように考えているのかをお伺いいたします。 140 ◯川中港湾局副局長 ウオーターフロントエリア夜間観光についてでございます。  ウオーターフロントのアートプロジェクトでは、ポートタワーの工事用足場に特殊なシートを設置してキャンパスに見立て、プロジェクションマッピングを実施してございます。長期間の工事であるため、皆様に飽きられることがなく、何度でも来場していただけるように、SNSを活用して一般の方から応募いただいた写真をタワーに投影する企画や、神戸大学と連携した現地体験型の映像投影など、これまでも様々な取組を行ってきたところでございます。工事は今後も1年以上続く予定でございますので、コンテンツの入替えを行うなど、引き続き人を引きつける工夫を行っていきたいというふうに考えてございます。  御紹介いただいたみなとHANABIにつきましては、コロナ禍の長期化により、今後、先行きが不透明な状況が続く中、神戸のまちを少しでも元気づけたいという思いの下、市民の皆様とともに開催する花火イベントとして、10月の17日から21日の平日5日間開催する予定でございます。今年度につきましては、音楽と花火をシンクロさせて打ち上げる音楽花火が特徴となっており、各日10分間ではございますが、楽しんでいただけるのではないかなというふうに考えてございます。  また、経済観光局のほうでは、令和3年度から公民共創事業として神戸夜市をテーマに、夜のにぎわいづくりを実施する民間事業者を支援しており、今年度もメリケンパークで開催されると、夜型観光コンテンツを実施されるというふうに聞いてございます。夜間景観を含めた夜のにぎわいづくりは、市内での宿泊客の増加にも寄与するため、メリケンパークをはじめとするウオーターフロントにとって非常に重要な取組であるというふうに認識してございます。  また、分散型花火やアートプロジェクトのみならず、民間事業者のアイデアやノウハウを生かし、冬のにぎわいづくりをするためのイルミネーションイベントの開催や、神戸夜市をテーマとした公民共創事業をメリケンパークで開催していただくなどを考えてございます。加えて、これまで夜間景観形成実施計画に基づき整備してきた、照明設備を利用した新しいライトアップの演出の仕掛けを現在検討しているところでございます。今後も年間を通じて夜間観光の魅力向上に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上です。 141 ◯副主査(伊藤めぐみ) ありがとうございます。北海道へ行きましたら、洞爺湖温泉のところ、4月から10月の毎晩20分間、ロングラン花火大会が行われておりまして、いろいろ自然豊かなところですので、できるのかなとも思いますが、やはり宿泊客、いつ行っても花火がその時間帯に上がるというので、とても人気があります。私も見せていただきました。  神戸港でも大きな花火大会、なかなかコロナ禍で開催できませんし、こういった分散型花火ももちろんいいと思うんですけれども、できたらもう毎晩花火が上がるぐらいのそんな取組を、地域の皆様、商工会の皆様と連携して考えていただけたらなと思っております。  そして、メリケンパークで行われているナイトピクニックとか神戸夜市の取組、これ経済観光局のほうですが、また質疑もさせていただきますが、ぜひメリケンパークですとか、あの辺りの港湾施設なども有効に利用していただいて、開放していただき、また費用がかかるという部分は少し支援もしていただきながら、様々な方がこの神戸のまちを訪れて、夜のにぎわいを楽しんでいただいて、そして、どんどんとこの神戸空港を利用してアジアからのお客様も来ていただける、そんな神戸のまちにしていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上です。ありがとうございました。 142 ◯主査(高橋としえ) お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。  この際、約20分休憩いたします。  午後3時15分より再開いたします。   (午後2時56分休憩)   (午後3時15分再開) 143 ◯主査(高橋としえ) ただいまから決算特別委員会第3分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き、港湾局に対する質疑を続行いたします。  それでは、あわはら委員。 144 ◯分科員(あわはら富夫) それじゃあ早速ですけども、質問させていただきたいと思います。  まず第1点目は、須磨ヨットハーバーの指定管理とリニューアル計画についてです。  神戸市立須磨ヨットハーバーは、神戸観光局とヤマハ藤田が運営共同事業体を結成し、指定管理を受けております。本来であれば指定管理が終了年に当たりますが、リニューアル事業の関係で1年延長されるというふうに聞いております。しかし、利用者から、指定管理の枠を超えたヤマハ藤田の営業活動ではないかとの批判の声が幾つかの点で聞こえてきておりまして。まず初めに、今年の春に、ヨットハーバー利用者に神戸市立ヨットハーバーの封筒が届き、その中に三つ折りのヤマハ藤田のボート販売のカタログというふうに見れるものが、何の連絡文書もなく、そのままカタログしか入っていないというものが届いたと。もらった人から、これはちょっと行き過ぎているんじゃないか、しかも、市立ヨットハーバーの封筒で届いたというふうなことで、そういう声が──指定管理団体の枠を超えているんじゃないかというふうな声が出ているんですが、そのことについてはどうでしょうか。 145 ◯川中港湾局副局長 指定管理、須磨ヨットハーバーの管理の件でございます。先ほど御説明いただいたように、須磨ヨットハーバーの指定管理として、神戸観光局と株式会社ヤマハ藤田が共同事業体による指定管理者として運営しているところでございます。当然指定管理業務として施設の管理運営はしているということでございますけども、一部、利用者からの要望にお応えするため、自主事業として、給油・揚降・免許教室・利用契約者の所有艇に対するメンテナンス保守サービスなど、いろんなサービスを提供しているというところもございます。  今、議員のほうから御指摘いただきましたパンフレットの配付の件につきましては承知をしておりますけども、それについては、少し分かりにくいとは思うんですけど、一応自主事業のイベントの案内と併せて送ったというふうには認識しておりますが、多分にちょっと誤解を受ける部分がございますので、その辺につきましては、しっかり指導して、そういう誤解がないようにやっていくように、しっかりと指導してまいりたいというふうに考えてございます。 146 ◯分科員(あわはら富夫) これ単なる誤解なのかどうかというのが一番問題でして、幾つかここにちょっと持ってきているんですけども、こういう小さくしていますけど、これを三つ折りにして出されてて、これ見ると、要するに、今の有名なリーガルボート──これが世界で一番売れているらしいですけども、そのボートの一番新しいのが出ましたと。それの試乗に来ませんかというふうな案内なんですね。カタログというよりは、試乗に来ませんかという案内ではあるんです。ただ、これを見ておりますと、認定中古艇の販売についても、こちらへ連絡してくださいとか、中身を見ると、見た人の印象は、カタログを送ってこられたというふうな印象なんですね。しかも、須磨市立ヨットハーバーの封筒で送ってこられたというふうなことがあって、非常にやっぱり枠を超えているんじゃないかと、公私混同じゃないかというふうな声が、これ誰が見ても、本来、運営共同事業体が出しているんだったら、先ほど言われた自主事業という枠では理解できるんですけれども、これを見ると、完全にヤマハ藤田のボート販売と。この表示の中には運営共同体というのは一切出てこないし、出てくるのは、このリーガルボートということと、ヤマハ藤田と。問合せは藤田やというふうな内容になっていまして、これ、須磨ヨットハーバーの住所も入っていません、このカタログにはね。ということを見ると、これ完全に逸脱しているんじゃないかなと。  それともう1つ問題だと思うのは、このヤマハボート販売の営業目的で全利用者に郵送されたとすれば──協定書を頂いています、神戸市立須磨ヨットハーバーの、神戸市と運営共同体の協定書。この協定書の中に秘密保持というのがあって、乙は業務執行上知り得た秘密を他人に漏らしてはならないというのがあるのと、さらに情報セキュリティー遵守特記事項というのがあって、その第8条に、乙はこの協定による業務を履行するに当たって、知り得た情報を乙の書面による事前の承諾を得ることなく、契約業務を履行する目的以外の目的で利用し、または第三者に提供してはならないというのがあって、先ほど言われたように、自主事業だからという話があるんですけども、ちょっと自主事業の疑いがあるというのをまず私、最初に言わせていただいたんですが、そうであるならば、利用者情報というのをヤマハ藤田という会社に運営事業体から提供されたというふうになるとすれば、これは完全に個人情報保護法、また、この協定書にも違反する行為になるんじゃないかなというふうに思いますが、どうでしょうか。 147 ◯長谷川港湾局長 先ほど言われました、自主事業からの逸脱であったり、秘密保持、このセキュリティーの話、個人情報の件でございます。やはりこの点については、しっかりともう1度検証させていただきたいと思ってございます。これが承諾を得ることなく、要は利用者の個人情報が流れているということであれば、これは非常に重要な問題になります。そういう意味で、少し我々で判断しづらいところもございますので、専門家の意見も聞きながら、どういった対応がいいのかを検討したいと思っております。 148 ◯分科員(あわはら富夫) その検討は、検討としてきちっとやっぱりしていただきたいというふうに思います。  それで実は、実際、利用者の1人の方がこの中身を見て心配されて、神戸観光局の職員さんである所長さん──所長さんは職員だと思うんですけども──何でこんな形になっているんやというふうに問いただしたらしいんですよ。そうすると、ヤマハ藤田からの依頼で、封筒がないので頂きたいというふうに言われたと。それで渡したんやというふうな話で、所長さんも全然──どう言うたらいいんですかね、利用者の個人情報というものに対する認識がないということと、それともう1つは、この封筒がどういうふうに利用されるかというのも、聞いたのかもしれませんけれども、私に相談をかけた方は、そういう回答だけだったと。一体切手代は誰が出したんやと、それはどうなったんやというふうなことになると、それによっても、かなりその個人情報が流出したのか、運営共同体としてやったのかというふうなことが、これははっきりしてくる問題だろうというふうに思います。  それで、試乗会は今までも行われたことがあるのかもしれませんけれども、今回のように、利用者全員に送られたのは初めてだったというふうなことですから、これはきっちり対応してもらわないといけないと思います。  それで、実はホームページを見させていただいたんですが、須磨ヨットハーバーのホームページにはこの試乗会のことは一切載っていません。ところが、ヤマハ藤田のホームページ、これも詳しく大分検索をしてやっと出てきたんですけれども、プレミアム展示・試乗会として、西宮のマリーナでも行われているんです。完全に主催者はヤマハ藤田というふうに書かれてて、だから、どこから見ても、これは運営共同体のいわゆる自主事業ではなくて、ヤマハ藤田のこれ完全事業だというふうになると、これは個人情報の問題で、かなり深刻な問題じゃないかなというふうに思うんですけれども、先ほど別の角度も含めて検証されたいと言われたんですが、もう1度今の話を聞いてどう思われるか。 149 ◯長谷川港湾局長 やはりこういった情報が動くことによって、利用者の方に御迷惑かかると一番問題だと考えてございます。その上で、やはり運営の共同事業体での事業なのか、本当にこのヤマハ藤田なのか、これどうやって確かめたらいいかというのも、これは非常に難しいんですけれども、やはり専門家の意見をきちっとお聞きをし、どういう対応がいいのか検証を進めてまいりたいと思っております。 150 ◯分科員(あわはら富夫) そしたら、その辺よろしくお願いしたいと思います。  それで、その関係で、実はリニューアル計画が、これは港湾局のほうで利用者の皆さんに説明が行われたと。実は皆さん心配しておられるのは、このような流れで、この間、そのヤマハ藤田さん中心にして、ボート販売というのがかなり熱心に行われているというふうに僕は聞いています。例えば海面の使用部分で空いている場所があって、ほかのハーバーのほうから、ここ利用しやすいからということで、せっかく空いているから利用させてくださいというふうな依頼を受けて、ああ、そしたら事務所のほうに相談するよということで、相談に行かれたと。ところが、事務所のほうは、ヤマハ藤田さんがもう予約しておって、空きがないんやというふうに言われたと。結果的に諦めたけど、7隻・8隻が空いたままの状態でなっていると。どうやら予約を取っているということは、ボート販売の先押さえじゃないかなというふうに皆さん見ておられて、規約では、船がない場合は貸出しできないという、あれはたしか規約になっていると思うんですが、その辺も完全にその規約とやっていることが矛盾している。しかも、それがヤマハ藤田さんが先取りしていると。これはこれでいいのかというふうに思うんですが、これは規約上どうなんでしょうか。 151 ◯川中港湾局副局長 基本的には、その申し込んでいただくときに、そういう船の船舶証明書とかを出していただくことになりますので、それがないと基本的には申込みができないということになっているんで、今の状況でいうと、そういう先押さえというのは基本的にはできないという状況になってございます。  今回の件についての詳細は把握してないんで、その辺は、また先ほどの中でしっかりと確認をしていきたいというふうに思います。 152 ◯分科員(あわはら富夫) これもきちっと把握していただきたいと思います。何かこういうふうな運営が行われているということを周りの人は、長い間あそこを利用してこられた皆さんは非常に不安になっています。その関係でもっと不安になっているのは、そのリニューアル計画の中で、実はいろんな施設を更新してくれたり、それからヨット関係のいろんな意見が出ているらしいんですけれども、それを解決をしてくれたというふうなことでは、これは非常に皆さんは評価しています。ただ、皆さんが心配しておられるのは、駐車場のところ、そこがどうやら今回のリニューアル計画で、ボート50隻分を置く用地になるということで、これはまたヤマハ藤田さんがどんどんボートを売るための──売って置く場所になってしまうんじゃないかと。そうすると、指定管理を受け続けようとすれば、ずっとその修理だとか、メンテナンスだとか、そういう費用がどんどんそちらの会社に入っていくというふうな仕組みになっているとすれば、将来のヨットハーバーというものを考えたときに、神戸市立ヨットハーバーなのかというふうな疑問が出てくるんじゃ、指定管理の在り方として、ちょっとやっぱり踏み越えてしまっているんじゃというふうな指摘で、そのことを心配されているんですが、そのリニューアル計画についてはどうでしょうか。 153 ◯長谷川港湾局長 まず、リニューアル計画で、確かに駐車場を増設する話と、それとヨットハーバーの船を置くスペースの増設、これはございます。これも私どもとして、ユーザーの方にアンケートを取ってございます。その中で、やはりこのヨットの例えば更新予定であったり、大型化をお考えの方もおられるというふうなこともお聞きをしてございます。その中で、ボートの需要であったり、アンケート結果を踏まえまして、この陸上でのヤードの拡張が必要だという判断をいたしてございます。ですから、これについては、公共側で一定のきちっとしたアンケートをやって、公共側でプランニングしておりますので、ここはしっかりと私どものほうで担保されているのではないかと考えているところでございます。 154 ◯分科員(あわはら富夫) 今回の決算書を読むと、この須磨ヨットハーバーの管理運営方法、今度のリニューアルだけではなくて、管理運営方法についても検討が行われているというふうに聞いているんですが、指定管理の在り方とか、今の議論の中のものも含めて、ちょっと検討されているのかどうか。やっぱりちょっと異常な状態になっているというふうに──私は現認はしていませんけども──そういう声を聞いていますので、その辺のところは、この運営という問題との関係でどういうふうに考えておられるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 155 ◯長谷川港湾局長 今後の運営なんですけども、まずは、当面は、今、整備のプランニングを整理をしている状況でございます。今後の運営、これは事業スキームそのものになるんですけれども、本当にどういった事業スキームがいいのかは、これ指定管理がいいのか、それとも全然違う方式がいいのか、これはもう少し議論が必要だと思っておりまして、内部でもきちっと議論した上で、事業スキームを確定させていただけると思います。 156 ◯分科員(あわはら富夫) やっぱり長い利用者で、まあ言うたら、須磨ヨットハーバーを一緒になって育ててきたみたいな、多分ヨットの関係の方が多いのかもしれませんけれども、そういう皆さんから、やっぱり将来のヨットハーバーの在り方、今回のその50隻の場所も含めて、将来のヨットハーバーがどうなっていくのかというふうなことについて、非常に不安の声が出ていますので、それにはきっちりと対応していただきたいなというふうに思います。  それで、ちょっと蛇足ですけれども、実は須磨ヨットハーバーのホームページ、皆さん、ちょっと御覧いただきたいと思うんですけど、そこにユーチューブで宣伝の取材があるんですが、そのユーチューブを押すと、ボートがばっと走って行って、最後はまたヤマハ藤田さんの宣伝で終わっているんですけど、その途中で──今回の須磨の進入禁止区域というのが設定されたんですけど、その進入禁止区域を平然とボートが走っていくという画面がそのままありますので、それはちょっとちゃんとしていただかないと困るんじゃないかなというふうに思いますので、1度確認をして、港湾局が管理をしている、ある意味、須磨ヨットハーバーですから、そんなことがあってはいけないんじゃないかなというふうに思いますので、それはよろしく検証して、お願いしたいと思います。  それでは次に、神戸空港の国際空港化について質問させていただきます。  今日はもう先ほどから幾つかの質問があって、全てについてこれからこれからという答弁ですので、私のほうからは端的にお聞きさせていただきますけれども、1つはやっぱり需要予測の問題で、4段階推計法というのは、私なんかはもう20年近く──神戸空港に絡んで、もう25~26年になりますかね。神戸空港に絡んで、あの需要予測を何度も何度も検証してきて、4段階推計法というのが、いかに実質、実際のものと当たらないかなというものも見てきたんですね。  先ほど大かわらさんからも質問がありましたけれども、今回のその510万、国内の需要予測510万というのもかなり無理があるんじゃないかな。確かに便数の制限があったから、乗客が伸びなかったんじゃなくて、やっぱり乗客そのものが乗らなかったというのが、神戸空港、今までの私は流れだったなと、今のコロナは別としてですよ。やっぱり400万を超えることはなかったわけですよね。当初、我々なりの需要予測したときに、大体350──神戸空港の場合は──かなというふうな需要予測を私たちはしたんですけど、実質はそういう推移で、結局、神戸空港に来る領域を例えば京都まで拡張したり、広げ過ぎて、それが結果として莫大な需要予測、たしかあれ710万ぐらいの需要予測になったと思うんですけど、それを関空と伊丹で吸い寄せられるから、結果として大体450万ぐらいの需要予測だったと思うんですよ。ところが、その前提と今の前提はそれほど変わってないんで、それで510万というのはどうなのかというのが1つ。  それと、今、黒字になっているのは羽田便だと思うんですけれども、羽田の場合に、受入枠というのは羽田空港自身にあるわけですね。実際に計算したような便数が羽田枠の中で、しかも一番羽田枠で混雑する、利用する人で一番利用する時間帯というのは朝の時間帯、また、夕方の時間帯ということになると、その時間帯で羽田空港に入りたい飛行機はもう日本中から押し寄せると。羽田便が本当に取れるのかどうかというのは、これ重要な需要予測の──需要というか、実際の便数を取れるかどうかの重要なところだというふうに思うんですが、その辺をどういうふうに考えるかと。  時間がないので、幾つかもうまとめて言いますが、それともう1つは、滑走路の安全区域の問題です。これRESAといって、たしか神戸空港を造ったときにはまだこの基準はなかったと思うんですけれども、神戸空港ができてから、いわゆる滑走路の端の安全区域というのが厳密に規定をされて、多分全国の空港、ほとんどそれをクリアしていない。神戸空港もクリアしていないということで、たしか国土交通省のほうから、2027年3月までに改修しろという期限が設けられていると思うんですけれども、今回のこの話の中で、滑走路を触るというふうなことがあるのかどうか。これを触ると、大変な、先ほど言われる金額がまたちょっと変わってくると思うんですけども、その辺あるのかどうか、それも含めてお答えいただきたいと思います。 157 ◯長谷川港湾局長 まず、3つ目のRESAのことでございますけれども、これについては、他空港の事例もきちっと今検証しながら、どういったシステムがいいのかというのを検討しているところでございます。他空港の事例で申しますと、やはり今、一番先行しておりますのは羽田空港でございます。羽田空港はアレスティングシステムというシステムを導入してございます。これは安全区域を拡大するのではなくて、飛行機が仮にそこでトラブルがあっても大丈夫なように、緩衝材を置くようなシステムでございます。そういうシステムを導入しているところもございます。ですから、一概に航空域を、安全区域を拡大するのか、そういうアレスティングシステムにするのか、こういった検討については、これからきちっと整理をしてまいりたいというのが1点目でございます。  それと、510万人の件でございますけれども、やはり我々もいろいろな──4段階推計法でございますけれども、予測は今の最先端の知見、社会経済指標に基づいて整理をしているということと、このマーケットの需要を今回は確認ができていると。これは大きな点だと思います。これやはり関西エアポートがコンセッションの中で運営権を持って、こういったきちっとしたいわゆる前提となる条件整理をできたわけなので、ここは1つ、大きな点だと思います。そういう意味で、やはり国内便の120回というのはきちっと達成ができる数字で、510万人につきましても、現在320万人がピークでございますけれども、そこから見ても、それほどおかしな数字ではないという判断をしてございます。  また、羽田の件でございますけれども、これはやはり朝の時間帯を含めて混雑しているという、これも承知をしてございます。やはり羽田便について、今後、どうなるのかというのは、これ非常に難しい問題でございます。私どもといたしましては、やはりローカル・トゥ・ローカル、今回も新潟であったり、青森であったり、岩手であったり、そういうローカル・トゥ・ローカルの交流人口の拡大について、様々な利用促進を進めておるわけでございまして、今後もそういった観点で需要拡大を図りたいと思います。 158 ◯分科員(あわはら富夫) やっぱり羽田便が──何で羽田便にこだわるかというと、実際上、今、現時点の便を見ると、70%以上の搭乗率を獲得しているのは羽田便だけなんですね。あとは大体40%とか50%で、大体飛行機で言うと、60%を超えないとペイしないというふうに僕らは勉強させていただいたんですが、60%を超えているところってそんなにないんですよね、現状は。コロナの影響があるから、そういう一概には言えませんけれども、そうすると、幾ら需要があったとしても、その羽田便に対する需要がやっぱり高いんですよね。となると、この運航上成り立つ──幾ら地方にいっぱい飛行機飛ばしても、半年も飛ばしたら赤字になったから便やめましょうと。これは結構こういうのも繰り返してきたんでしょう、今までも。そう考えたときに、一定安定しているのは羽田便、例えば千歳便、沖縄便と、大体この3本だと思うんですけれども、その3本でどれだけ確保できるかというのは、実はその幾ら枠が増えても、例えば羽田便にそれほど乗り入れられなかったら、また、時間も違うところだったら、それほどお客も乗らないというふうなことがあるので、その辺は結構大きな要素じゃないのかな。今の神戸空港というよりも、実際に便を飛ばす側のその採算の成り立ちということを考えた場合に、これはかなり、私はそんな簡単なものではないなというふうに1つは思います。  それともう1つは、RESAの考え方ですけど、確かにそれはいろんなやり方を考えないと、これ国際空港で飛ばすとすると、2,500メートルですから、東南アジアぐらいしか飛ばせない。しかもこれ燃料をいっぱい積んでということになると、2,500メートルというのはすれすれの線だということですね、国内空港と違って。そうすると、やっぱりオーバーランが起こったりする可能性もあるということになると、そのRESAの考え方については、早くやっぱり結論を出して、どういう方針なのか。実際に延長するとなると、全てが変わってくるというふうに思いますので、その辺は早く今回の問題も含めて、これは提起してもらわないといけないんじゃないかな。その辺が私たちとしての判断にもなると思います。 159 ◯主査(高橋としえ) お時間になっています。 160 ◯分科員(あわはら富夫) 以上です。 161 ◯主査(高橋としえ) 次に、川内委員、発言席へどうぞ。 162 ◯分科員(川内清尚) 国民民主党・友愛神戸市会議員団の川内清尚です。どうぞよろしくお願いいたします。  大きく3点質問させていただきますけど、今朝ほどからの質問とかなり重複するところもあると思いますけど、またそれぞれの観点でよろしくお願いしたいと思います。  まず1点は、先ほどから出ております神戸空港の国際化、新たなターミナルビルの整備についてお伺いをいたします。  神戸空港においては、先日開催された関西3空港懇談会で悲願の国際化が実現しまして、また、国内線についても発着回数を現在の80回から120回に拡大することが合意されました。まず初めに、ここまでこぎ着けていただいた当局の御尽力に感謝を申し上げたいと思います。  3年後に迫る2025年の国際チャーター便の運用、さらに2030年をめどとする国際定期便の就航に向けて、時間が限られる中、空港基本施設や新たなターミナルビルを整備していく必要があるほか、CIQ体制の構築、ポートライナーを含めた交通アクセス、観光案内の充実など、課題は山積しているかと思いますが、関西エアポート神戸や、また、関係当局としっかり連携を図りながら、着実に取組を進めていただきたいと思います。その中でも、新たに整備が見込まれるターミナルビルについては、航空交通の拠点としての機能だけでなく、空港利用者はもちろんのこと、この空港利用者以外の方も楽しむことができる施設として、にぎわいづくりの観点を取り込んでいくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。 163 ◯長谷川港湾局長 先ほど質問にございまして、やはり関係機関との連携というのは非常に重要だと思ってございます。それで、ターミナルビルのにぎわいにつきましては、これも様々なにぎわいを検討したいと考えてございます。1つは、やはり神戸らしさであったり、神戸ブランド、こういったものを発信できるようなもの、施設ですね、ショップであるとか、飲食店、また、神戸に到着をしたと感じてもらえるような観光施設、あるいは、やはり明石海峡大橋とか六甲山が見えるわけでございますけれども、こういう眺望を生かした施設整備、こういうのも必要ではないかと考えております。ですから、神戸空港で特別感が味わえる、こういった施設整備になるように検討してまいりたいと考えてございます。 164 ◯分科員(川内清尚) ありがとうございます。まさに局長がおっしゃるとおりで、やっぱりポイントは到着ロビーなんですよね。到着ロビー、どこの空港へ行ってもそうですけど、やはりその到着ロビーのにぎわいのあるところは、特にいろんなコマーシャルとかして、その観光地点のいろんなコマーシャル等、そういうにぎわいのあるところは、やはり到着しても楽しいんですよね。ですから、その辺のところで、先ほどおっしゃっておられるように、神戸らしさ、それから神戸ブランド、そういったことをいろいろと想像していただきながら、ぜひこのにぎわいのある到着ロビーにしていただきますようによろしくお願いしたいと思います。楽しみにしております。  次に、日本海側との内航フィーダーの航路の拡充についてお伺いをいたします。  令和3年の神戸港の港勢は、コロナ禍からの経済活動の再開によりまして、貨物量が回復したことに加えまして、内航フィーダーを活用した西日本諸港からの集貨に取り組んだことにより、282万TEU、前年と比べて6.7%増となっております。本年も、令和3年を上回る貨物量と仄聞しておりまして、さらなる港勢拡大に向けて、ハード・ソフト両面からの積極的な取組を進めていただきたい思いでございます。  令和3年度の神戸港の集貨施策では、日本海側との内航フィーダー航路の拡充として、日本海側、具体的には、敦賀港、舞鶴港、それから境港から、3港に流れていたこの貨物の神戸港利用への転換を図る取組を新たに行ったとのことなんですが、まずは荷主の声を含めてどのように評価されておられるのか、お伺いしたいと思います。
    165 ◯長谷川港湾局長 まず、日本海側との内航フィーダーでございますけれども、これは当初、トライアルで始めておりまして、今年に入ってから、これ商業ベースの本格的な運航へ移行している状況でございます。  荷主・ユーザーの方を含めてのお声でございますけれども、釜山港経由で輸出入しておりましたけれども、やはりコロナ禍で釜山港も非常に混雑をしてございました。安定したリードタイムとか、スペースの確保が困難になっていることから、安定的な輸送ルートの確保のために、内航フィーダーの利用に切り替えた結果、非常に満足のいくサービスが得られた、こういう意見をいただいてございます。  また、これに加えまして、やはり新たなモーダルシフトの環境負荷の低減であるとか、トラックドライバー不足への対応、BCPへの対応、こういった面を含めて、様々なサプライチェーンを構築するという必要性が出てきているという状況でございます。  今後、やはり外航航路に接続されます内航フィーダー貨物の集貨というのは非常に重要でございますので、このような取組を進めることで、神戸港の港勢拡大に努めてまいりたいと考えてございます。 166 ◯分科員(川内清尚) ありがとうございます。コロナ禍で国際物流が乱れる中で、安定的なサプライチェーンの確保などの目的もあって、神戸港利用への転換を図った事例もあると聞いておりますが、これがコロナが落ち着いて、そしてまた、何というんですか、釜山のその混雑がだんだんと緩和されてきたときに、また元に戻ってしまうんじゃないかなという心配といいますか、危惧されるわけなんですよね。その辺のところをしっかりと、今、つかまえているその荷主さんをしっかり定着させるというんですか、その辺のところはしっかりと、予測というんですか、考えておいてほしいんですね。その辺のところ、この取組を──言い方が適切かどうかは分かりませんけど──一過性のものに終わらせるのではなくて、このコロナ収束によって、国際物流が安定した後も貨物が定着して、そして、さらなる利用拡大につながるように、日本海側の諸港からの貨物誘致に、積極的にというか、戦略的に取り組む必要があると思うんですが、何かその1つ2つ、2~3、戦略的なお考えをお聞かせいただきたいんですが。 167 ◯松木港湾局副局長 御指摘いただきましたとおり、貨物定着、さらなる拡大というところは非常に重要なところでありまして、国や阪神国際港湾株式会社と一体となって取り組んでいるところでございます。  具体的な取組ということで御紹介させていただきますと、令和4年度における支援内容、それを拡充していくことに加えまして、先ほども御紹介させていただきましたけども、今走っている航路に加えて、新たな航路、新規航路を拡充したり、今運航している船舶の大型化、そういったことも、その運航している内航の船社の方、それと、それに接続する外航船社を含めて、関係者と協議を進めているところでございます。  さらなる利用促進に向けてでございますけども、4月に開催しました集貨説明会、こういったところでのPR、それと来月──10月には北陸地方で初めてとなります福井での阪神港セミナー、これは我々、それと国、阪神国際港湾、こういったところで主催するセミナーを開催してということです。  あと、荷主・物流事業者への個別訪問におけるPRということで、あらゆる機会を通じて日本海側フィーダーを周知していただき、利用拡大に努めているといったところでございます。  先ほどもありましたけども、日本海側、リードタイム・コスト面で有利と言われている釜山トランシップではございますけども、物流の混乱ということで、その状況が変わりつつあるというところでありますし、また、そのサプライチェーンの混乱によりまして、製造業の工場が国内回帰をしているというようなことをはじめ、調達先の変更といったところもありまして、日本海側もそうなんですけども、西日本含めて、集貨、神戸港の利用拡大というところを、今、まさに取組を評価するチャンスというふうに考えております。今後もユーザーの声の把握に努めまして、利便性の高い港となるように努めてまいりたいと思っております。  以上です。 168 ◯分科員(川内清尚) ありがとうございます。一過性ではなくて、継続性、これを念頭に、これからもしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  あともう1点、海事人材、今朝ほど徳山委員のほうからも質問もございました。私、船員の立場、船員のということで、その項目で質問させていただきたいんですけど、日本人船員の数が年々減少しておりまして、特に内航船においては、昭和49年の約7万人をピークに減少を続け、現在は3万人弱と半数以下になっております。さらに船員の高齢化も喫緊の課題となる中、国際コンテナ戦略港湾を標榜し、内航フィーダー航路網の拡充に取り組む神戸港として、将来も安定的に航路を確保していく観点から、船員の確保に向けて努めていただきたいと考えます。現在港湾局では、海事人材の確保の観点から、小学校3年生を対象としたみなとの学習会や、みなと体験などに取り組んでいることは承知しておりますが、若い人たちが進路を決めるタイミングにおいて、具体的に船員という仕事が選択肢に入るよう、中学生、今朝ほども出ておりましたけど、高校生をターゲットにした取組をより強化していただきたいと考えますが、御見解をお伺いいたします。 169 ◯川中港湾局副局長 船員の確保ということで、そういうのも含めた海事人材の確保というのは非常に重要であるというふうに認識してございます。様々な取組をしている中で、市内の中学2年生には、海や港に関する様々な仕事や、そこで働く人々を紹介した副教材「KOBE海と港のお仕事ワークブック」を配付してございます。これにつきましては、今年度は4年ぶりに全面改訂をしてございまして、冊子内には海事職に就くための進学情報を掲載しており、海事学習に役立てるのはもちろんのこと、高校進学後も含めて、進路を検討する際の参考材料になるというふうに考えてございます。  高校生を対象とした取組としては、例年、独立行政法人海技教育機構に御協力いただきまして、船員の仕事を学ぶイベントを開催しているところでございます。令和元年度までは練習帆船海王丸を活用した船員養成プログラムの体験を実施しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、現場での実施が難しい状況であったため、令和3年度はオンライン形式で船員養成プログラムの説明や練習船との中継を行う神戸リモートシップスクールを高校生・高専生を対象に開催したところでございます。  今後、高校生向けのプログラムについて、感染症対策も考慮の上、どのような取組ができるのか、受入施設とも相談の上、中学生や高校生が船員の具体的なイメージを持つことができるよう、また、進路選択肢の1つとして考える機会となるよう、取組を進めていきたいと考えてございます。  以上です。 170 ◯分科員(川内清尚) ありがとうございます。ここ2年ほどはコロナ禍で、みんなで集まって一緒にやっていこうという、なかなかできなかったと思うんですけど、コロナが今度収束しましたら、ポストコロナになりましたら、ぜひまた復活させていただきたいと思いますし、やっぱり何というか、さあ行ってみたいというようなPR、一番最初のまず取っかかりというんですか、それがやっぱり大事やと思うんですよ。さあ行ってみよう、もうすごい、わあこんな船見れるぞという、そういった楽しみも、わくわくするような感じでできるような学習会とか体験会、そういったことをぜひ開催していただきたいと思いますが、もうちょっとだけコメントいただけませんか。 171 ◯川中港湾局副局長 ちょっと先ほどもありましたように、コロナ禍で、そういう勉強会とかプログラムが実施できなかったということもありますけども、やっぱりそういう関係機関と連携しながら、しっかりとそういうプログラムを実施できるよう頑張ってまいりたいというふうに考えてございます。 172 ◯主査(高橋としえ) 次に、松本しゅうじ委員、発言席へどうぞ。 173 ◯分科員(松本しゅうじ) 自民党所属の松本でございます。  初めに、ウオーターフロントの水域活用についてお伺いいたします。  新港第1突堤-第2突堤の間の水域については、都心のにぎわいを先導するエリアとして、昨年度、水域活用計画が策定されました。マリーナなどの活用が示されるとともに、水域の静穏度の確保に向けまして、既に防波堤の整備にも着手をされているとのことであります。  また、先ほど来からいろいろと出張の視察の話が出ておりますが、横浜ベイサイドマリーナを委員会で同じく視察したわけですが、そのときに、スーパーヨットのことが気になっていまして、一番やっぱり目玉というのが頭にありまして、それをしっかりと見て確認をしたり、いろいろと向こうさんにもお伺いしました。そうしますと、何かあんまり無理をせんでも、勝手に来たみたいな会話があったりしまして、いやいや、それだけ人気あるんだなと思いまして、ただその後、海上にちょっと出たんですけれど、非常に横浜はでかいんですが、やっぱり神戸のほうがいいなと思ったのは、やっぱりロケーションですね。アクセスもいいし、それから、もちろん都心部から近いと。そんなこともいろいろ考えてみて、一番いいのは、瀬戸内の中で淡路島を見ながらあちらこちらにも行けるなと。そういったものは横浜にはないなと。少し遠くのとこまで行って、あるんですが、行って帰ってきたらもう精いっぱいかなと。そんなことを思いますと、改めて、今後、2025年の大阪・関西万博など、神戸空港の国際化というのもいろいろと議論ありますが、まあこの神戸のウオーターフロントの象徴ということで、必ずここを見ていただけるエリアになるなと、また、そのようにせないかんなと、そんな思いを大変強く持ちまして、昨年の本会議でも早期の事業化に向けて、具体的に進めてくださいというようなことを申し上げたんですが、どのようなスケジュールを持って整備を進めていくのか、お伺いします。 174 ◯長谷川港湾局長 スケジュールでございますけれども、やはり、今、委員おっしゃいましたスーパーヨットであったり、この神戸の中のロケーション、これも私も非常に重要だと思ってございます。  スケジュール感といたしましては、まずは防波堤の工事は来年度にきちっと着手にかかるという予定でございます。それと、今現在、やはり事業者をまずは選定をする必要がございます。これマリーナ内の係留施設は、やはり民間の事業で資金力を活用したいと思っておりますので、事業者の選定をまず進めたいと。まず、それの前提となります水域の長期の占用、これについては、国との協議を進める必要がありまして、この手続を経た後、事業者を決定する必要がございます。まずは早急に事業の条件、今後の条件を整理をいたしまして、年度内には事業者公募の手続を進めたいと考えてございます。やはり2025年の節目には、きちっと水域の活用ができますように、スピード感を持って取り組んでまいりたいと考えてございます。 175 ◯分科員(松本しゅうじ) ありがとうございます。年度内の公募というようなことで、見通しがよくなってきたなという感じですね。事業者選定に当たりましても、多くの方々がいつなのかなというようなことも気にされているところだったと思います。  それで再質問ですが、民間事業者と神戸市の役割分担というところでちょっと気になることがあったので、今、局長がおっしゃっていただいた水域周辺の親水空間、いわゆる民間資金を最大限活用した提案を求めていくということですから、民間との公共的なところ、神戸市と民間事業者、それぞれが親水空間の在り方、それも含めて一体となるのが大変すばらしいウオーターフロントになるんだろうなと思うんですが、その辺りについては、役割分担というのはどのように進めていくのか、お伺いします。 176 ◯長谷川港湾局長 まず、端的に申しますと、やはり民間事業者の資金を入れていただくのは、これはマリーナの係留施設を中心に、ここは民間で頑張っていただきたいと考えてございます。あと、やはり周辺の公共整備については、神戸市が責任を持ってきちっと整備をしたいと考えてございます。特に、やはり海外なんか見てもそうですけれども、やはりこのマリーナの周辺というのは非常に重要でございまして、人が楽しめる空間、滞在できる空間というのが非常に重要だと考えてございます。ですから、そういった空間を神戸市で一定レベルを──基盤の整備をして、あとは、やはりその中のにぎわい施設なんかは、企業のノウハウも入れられるところは入れていきたいというのが今の考えでございます。 177 ◯分科員(松本しゅうじ) ありがとうございます。この今、局長がおっしゃっていただいたのは、もう既に水域の中にあるヨットであったり、スーパーヨットであったり、また、夜のイルミネーションなり、また、周辺にできるいろんなものが一体となった形で、そこにおしゃれというんでしょうか、神戸らしい、先ほど外国の話もありましたけれども、ああいうようなことを全部考えていくと、非常に神戸の武器みたいな形になるんだろうなと思いますんで、ぜひその辺りは、一体どこまでが市で、どこからが民間と、そのアイデアについては、事細かく言うのか、民間のアイデアをより活用して、それに合わせたような──一体となって、ぜひ活用というか、事業を進めてもらいたいということを要望しておきたいと思います。  あまり時間がない、いつもございませんので、もう1つは、これは要望になるかも分かりませんが、一応簡単に質問だけしますわ。  須磨海岸エリアの活性化施策について、その中で、須磨海づり公園再開に向けた経済観光局との連携というところなんですが、これはサウンディング調査を今やっておられる経済観光局、前の本会議でも、プロジェクトチームをつくって、しっかりと再開に向けて、市民に喜んでいただける、また、それに関連いたします動線なんかも、もっとしっかりと作っていただくためには、大変大事な部分になるなと。作っても利用していただくということが大変しやすいと。これ、やっぱり一番僕いつも思っているのは、港湾、神戸港の将来構想というのが非常に僕は楽しみで、いつも見ているんですが、あの中で、須磨海岸エリアを自然海岸と水族園、それからマリーナ、そういった施設が一体となって、滞在型郊外リゾートと。これは大変いい言葉でありますし、西のほうで須磨が頑張れば、非常に神戸も幅広くいろんな意味で楽しんでいただける、また、観光客の誘客にも大きな役割果たすなとか思っておりますので、この辺り、今後の連携の在り方というんでしょうか、その辺り、改めて、時間ありませんけど、お伺いします。 178 ◯長谷川港湾局長 滞在型の郊外リゾート、これはやはり非常に重要でございます。その観点も踏まえまして、やはり今現在、海づり公園の指定管理者の公募に向けて、まずは進んでございますので、その提案をじっくりと私どもも検証いたした上で、港湾局としてどういうことができるのか、きちっと連携をしながら、整備についても検討してまいりたいと考えてございます。 179 ◯分科員(松本しゅうじ) ありがとうございます。これは毎回いろんな──昨年の決特でもそういったお話をさせていただいたんですかね。新聞にも掲載していただいて、再開するんだというふうなことを前提で、皆さんにいっぱい電話いただいたり、メールいただいたりしたんですが、その中で、やっぱりできるということが分かって、漁業者も非常にすみ分けができて、いろんな形でうまくいくなという中で、やっぱり最近、ファミリーが多いんですよね、一緒に釣りをしているのを大倉海岸やいろんなところで見ていきますとね。だからファミリーが駅を伝って、ちょっと距離はありますけど、海づり公園まで行ってもらうのと、電車で山電さんもありますんで、その辺りのアプローチというんでしょうか、あれをちょっとおしゃれにしてもらうか、何かわくわくするような、ちむどんどんじゃありませんけど、そういうような形にしていただいたらなと思うんですが、その辺りはどのように。時間ありませんが、どうぞ。 180 ◯長谷川港湾局長 きちっと整備してまいりたいと思います。 181 ◯分科員(松本しゅうじ) ぜひ整備をしっかりしていただいて、安全に楽しむエリアにしてください。終わります。 182 ◯主査(高橋としえ) 次に、上原委員、発言席へどうぞ。 183 ◯分科員(上原みなみ) 無所属の上原みなみです。よろしくお願いします。  まず、新港第1突堤-第2突堤間の水域活用について伺います。  さきの予算市会において、新港第1突堤-第2突堤の水域活用の検討に当たっては、魅力的な夜間景観を創出する観点にも重点を置いて検討を進めていくべきと質問させていただいたところ、具体的な検討はこれからになるが、みなと神戸のシンボルとなるような夜間景観を創り出せるように頑張ってまいりたいと答弁がありました。その後、公表された水域活用計画においても夜間景観が盛り込まれたことを高く評価させていただき、期待をしておりますので、事業に当たっては、神戸の新たな魅力となるような夜間景観を必ず実現してもらいたいと思い、これは要望にさせていただきます。  また、水域活用計画では、新たに整備する防波堤を、ビューポイントの機能を持たせ、フォトジェニックな空間とすることを検討とあります。さきの予算市会では、須磨海岸に魅力的なフォトジェニックスポットの設置を提案したところでありますが、ウオーターフロントにおいても、検討ではなく、ぜひとも実現してもらいたいと考え、御見解を伺います。 184 ◯長谷川港湾局長 この防波堤の整備内容については、まだ今、細かいところまではお示しはできません。ただ、やはり防波堤にきちっとこれ安全対策を十分に取った上で、人が行ける空間にはしたいと考えてございます。その上で、やはり新しくできるアリーナであったり、また六甲の山並みもきちっと見えるようなスポットになるのではないかと私も期待をしているところでございます。  夜間景観につきましても、やはりアリーナ含めて、様々な夜間景観の取組が行われますので、その中で、夜景のスポットにもなることを大いに期待しているところでございます。  以上です。 185 ◯分科員(上原みなみ) ありがとうございます。須磨海岸へのフォトジェニックスポットに関しても、さきの予算市会で、検討してまいりたいと御答弁いただきました。その後の検討状況がどうなっているのか、また、再整備に向け検討を進める須磨ヨットハーバーにおいても、魅力的なフォトジェニックスポットを設置してはどうかと考えますが、御見解を伺います。 186 ◯松木港湾局副局長 須磨海岸のフォトジェニックスポットの設置についてでございます。須磨海浜水族園・海浜公園の再整備というところで、事業者とは、海岸公園内に「BE KOBE」モニュメントを設置することとしておりまして、公園と海岸が一体的な空間となるよう協議をもう進めているというところでございます。  ちなみに、須磨海岸では、この5月に、須磨海岸の回遊性を促すため、次世代モビリティーの実証実験を行ったところです。これはメリケンパークもやられて、上原委員も乗られたかと思いますけども、利用者からは、モビリティーによって須磨海岸が違う景色に感じ、南国に来たような気分で、ふだんからよく知っているのに、動画や写真を何枚も撮ってしまったというような、フォトジェニックスポットではないですけど、そういった意見といいますか、いただいておるところでございまして、このような取組も魅力向上の効果が高いというふうに考えているところでございます。  ヨットハーバーでございますけども、ヨットハーバーの西側にある防波堤の上をプロムナードとして散策できる開放空間に整備していきたいと考えておりまして、明石海峡を望むフォトジェニックスポットということで、須磨海岸の魅力をより一層高められるものということで、今後、このような取組を積極的にPRしていきたいと思っております。  以上です。 187 ◯分科員(上原みなみ) 私がフォトジェニックスポットをと何回も言うのは、写真を撮ってくれた人は必ずSNSに投稿しますので、それを見た人が、そのフォトジェニックな空間を求めて絶対に来てくれるんですよね。ですので、人気のある観光地は、必ずフォトスポットで集客に成功しています。ぜひフォトジェニックスポットはインスタグラム世代の方の目線を取り入れていただいて、絶対写真を撮りたくなるようなスポットを作っていただくようにお願いします。  次に、客船誘致についてお伺いします。  新型コロナウイルス感染症の影響により、クルーズ市場は引き続き甚大な影響を受けています。コロナ前には、外航クルーズが65隻、国内クルーズ69隻あったのが、令和3年入港実績では、国内クルーズ31隻にとどまっております。  一方、クルーズ市場は、特に欧米を中心にリピーターの占める割合が非常に高いという特徴があります。10月11日から入国制限が撤廃され、外航クルーズがもし──もう少したつと思うんですけども──再開されれば、各船社が一気に動き始める可能性が高いと思われます。日本を代表するクルーズポートである神戸港として、また、これまでポートターミナルの改修には多大な投資を行ってきた経緯も含めまして、現時点から各船社や旅行会社に対して、寄港地としての魅力をPRするとともに、誘致に向けて積極的に働きかけを行っていくべきと考えますが、現在の取組状況を含めて御見解を伺います。 188 ◯川中港湾局副局長 外航クルーズの再開時期については、現在、不透明のところもございますが、日本の寄港地を楽しみにされている外国人観光客というのは多いというふうに聞いてございます。現在、神戸港を発着する邦船では2泊3日などのショートクルーズが主流であり、乗船客の満足度を高める取組として、今年度からではございますが、例えば船内において、神戸の企業とコラボレーションしたウオーキングセミナーであったり、コーヒー鑑定士から学ぶセミナーなどを実施し、大変好評をいただいているところでございます。  また今後は、外航を含むクルーズ船社や旅行会社には、寄港地観光として、六甲山の山歩きで自然や茶屋を楽しむプランや、灘の酒蔵でたる職人のたくみの技や酒造りの歴史を学ぶプランなど、特別感ある体験プランを企画し、神戸でしか体験できない寄港地観光を提案することで、寄港時のオプショナルツアーとしての商品化を目指したいというふうに考えているところでございます。  引き続き、クルーズ客船の積極的な誘致活動を行うとともに、神戸の交流人口の拡大や、神戸のさらなる魅力発信に努めてまいりたいと考えてございます。  以上です。 189 ◯分科員(上原みなみ) ありがとうございます。まずは寄港地として神戸を選んでもらえるように、客船誘致が非常に重要なんですけれども、それとともに、せっかく神戸に来てもらえたのに、もうみんなそのまま観光バスに乗って大阪とか京都に行ってしまうという状況、私、何度も見ていまして、非常にもったいないなとも思っておりました。ですので、せっかく神戸に来てもらえたら、神戸を堪能して、神戸のファンになってもらって、さらに帰ってからも、今度リピーターになってもらうというぐらい、神戸を好きになって帰ってもらいたいと思っております。そのためには、寄港後のオプショナルツアーで市内観光巡りを絶対選んでもらいたいと思うんですね。魅力的な市内観光の提案も、もっともっとやっぱりあると思いますので、いろいろ考えていただいて、提案していただきたいと思います。  神戸を寄港地に、また、寄港した際の観光地としても選んでもらえるように、他都市に負けないスタートダッシュが必要だと思いますので、今準備をすることがすごく大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いします。  ちょっと早いですけど、質疑を終えます。 190 ◯主査(高橋としえ) 以上で、港湾局関係の質疑は終了いたしました。  当局、どうも御苦労さまでございました。 191 ◯主査(高橋としえ) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査、大変お疲れさまでございました。  次回は、10月3日月曜日、午前10時より、ここ28階第4委員会室において、経済観光局関係の審査を行いますので、よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午後4時14分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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