神戸市議会 > 2015-09-10 >
開催日:2015-09-10 平成27年未来都市創造に関する特別委員会 本文

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  1. 神戸市議会 2015-09-10
    開催日:2015-09-10 平成27年未来都市創造に関する特別委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時4分開会) ◯委員長(橋本 健) ただいまから未来都市創造に関する特別委員会を開会いたします。  本日は,神戸の都心の未来の姿将来ビジョン三宮周辺地区の再整備基本構想合同報告会報告内容について聴取するため,お集まりいただいた次第であります。 (住宅都市局) 2 ◯委員長(橋本 健) それでは,協議事項によりまして,これより住宅都市局の調査を行います。  それでは,報告1件について,当局の報告を求めます。  局長,着席のままで結構です。 3 ◯山崎住宅都市局長 住宅都市局長でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは,着席して御説明させていただきます。  それでは,9月3日に開催をいたしました神戸の都心の未来の姿将来ビジョン三宮周辺地区の再整備基本構想合同報告会開催内容について,御説明を申し上げます。  本日の資料といたしまして,資料1に合同報告会開催概要,別紙1-1に合同報告会の次第,別紙1-2に,神戸の都心の未来の姿検討委員会三宮構想会議委員名簿。また,2つの計画を取りまとめた冊子といたしまして,別紙1-3に神戸の都心の未来の姿将来ビジョン,別紙1-4に三宮周辺地区の再整備基本構想をお配りをいたしております。加えまして,別紙1-5に意見募集結果としまして,将来ビジョンと再整備基本構想の(案)に対する市民の意見と神戸市の考え方。別紙1-6に,前回会議資料として,第5回神戸の都心の未来の姿検討委員会議事要旨と,第4回三宮構想会議議事要旨。最後に,別紙2といたしまして,合同報告会議事要旨,以上をお配りをいたしております。  それでは,御説明をいたします。  資料1をごらんください。  合同報告会は,平成27年9月3日,木曜日の10時30分から12時まで,神戸メリケンパークオリエンタルホテルの4階「海王」にて開催をいたしました。出席者は,神戸の都心の未来の姿検討委員会三宮構想会議の委員,合わせて39名でした。議事といたしましては,別紙1の資料をもとに,将来ビジョン及び再整備基本構想の発表,将来ビジョン及び再整備基本構想の推進に向けた意見交換を行っております。会議では,まず将来ビジョン及び再整備基本構想の修正・更新について御説明いたしました。  現在,お手元にお配りをしております別紙1-3,別紙1-4が,7月から8月までの意見募集を受けて修正・更新し,取りまとめた冊子となります。意見募集では,将来ビジョン及び再整備基本構想の両方を合わせて156通の御意見をいただきました。また,8月24日の第2回未来都市創造に関する特別委員会においても御意見をいただきました。  いただいた御意見には,国際都市の打ち出しや医療産業都市との連携,そして再整備基本構想には文化という視点が弱いという御意見があり,これらの視点を盛り込むことで反映させていただきました。また,これから検討すべき具体的なアイデアが多くございました。その後,将来ビジョン及び再整備基本構想の内容について御説明し,策定の御報告とさせていただきました。最後に委員の方々から意見をいただきました。  別紙2をごらんください。  人中心のまち・公共交通中心のまちなど,都市の将来像を描く際に必要な全ての要素が盛り込まれていると思う。JRや阪急など鉄道事業者と今後,話し合いながら協力してまちづくりを進めたい。市長は両社のトップと直接話し合い,その内容を市民にわかるように伝えてほしい。実施計画検討段階になればいろいろと問題・意見も出てくると思うが,極力,前向きにみんなで一緒につくり上げていくためのフォローができればよいと考えている。神戸は国際都市であるため,外国人に対する言語案内は正しく,かつ適切なものであるようにチェック体制を確立していただきたい。多くの民間事業者を巻き込んでいくためには,インセンティブが必要である。鉄道会社交通事業者まちづくり事業者という2つの立場があり,社業を通じての地域貢献という役割もあると考えるため,今後も地域の人々と話し合いの場にも立ちたい。実現に向けて,きょうが出発点で,今後いかに育み見守っていくかが重要である。インフラ整備等のハードの取り組み民間企業へのインセンティブ等のソフトの取り組みの両輪を動かしていかなければならない。以上のような御意見をいただいております。今後は,この2つの計画の実現に向けた取り組みを進めてまいります。  以上で御説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
    4 ◯委員長(橋本 健) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  ただいまの報告事項について,御質疑はございませんか。 5 ◯理事(平木博美) おはようございます。今の御報告ありがとうございました。質問というのは,ちょっとそぐわないのではないかと思いつつ──というのは,今の報告会の御報告でしたので,それに対して住宅都市局に対して質問するのはどうかなと思うので,コメントだと思って聞いていただいたらいいのですが。  先日,都市防災委員会のほうで行政視察に出かけてまいりました。その中で,やっぱり私たちが今構想をまとめていくビジョンを持ち,構想をまとめていく中で大事であるということも,住宅都市局の審議をするという,その常任委員会としても取り上げていくべきだなと思って行政視察先を選ばしていただいて,サイズは違いますけれども,金沢の駅周辺を含めて,再開発なども含めての開発の面。それから──規模はまたこれはちょっと違いますが,渋谷駅が大きく変わっていこうとしている──去年のこの委員会でも視察をさせていただきましたが,1年後ということで進捗状況も含めて,渋谷区のほうも視察をさせていただきました。  都市防災委員会の報告は置いといて,また報告のほうも出させていただいておりますので,見ていただいたらと思いますけれども,非常に大事だなと思ったのは,ここの中にも入ってきているんですけれども,ビジョンや計画をつくっていって具体的にしていくときにどうするんや,具体的に打ち出していく中で,行政がやるだけでできるわけでは絶対にありませんので,民とどうかかわっていくかというのは,住民という意味での民もあれば,そこで営業している人という意味での民もあれば,ここに投資をしてくれる民──いわゆる事業者をどう神戸に呼び込むかというところで,この意見の中にもたくさん出ていますけれども,全体としてはうまくまとまっているんじゃないかと。だけど,これを具体的にしていくときに,課題はいろいろあるよねと言われたところについては,今回──裏に書いてあるんですけど,鉄道会社さんが交通事業者まちづくり事業者という二面があるんだというコメントが,これが鉄道会社さんから出たんだというふうに思えるので,そういう意識で,例えば渋谷なんかでは,もちろん東急のまちですから,東急さんがもう全面的に出て,お金も出し,知恵も出しというふうに動いてらっしゃるというのが,進捗状況もよく見えましたので,市民に対してどういうふうに理解を求めていくかということを,いろんな努力をしていただいているのがよくわかるので,それを踏まえて,いろんな意味での民とのかかわり方を,行政はやっぱりかなめであって,渋谷区なんかほとんどお金は出してませんと言い切ってらっしゃいましたので,国・都が出すお金は多いけれども,駅の自由通路の整備以外に,渋谷区がお金を出しているとこはほとんどないという言い方をされていたのは,もちろんいろんな補助事業を使いながら,民の投資を呼び込みながらやってらっしゃるという手法は,他都市にも進め方の面において,参考にするとこはいっぱいあるなと思いますので,私たちも情報収集に努めて,意見を出せるようにしていきたいと思いますけれども。そこのところを,出せるような場を閉じないようにしといていただきたいなというのが要望です。  そういうことを含めて,これから先もこの会議が終わっていくわけではないと思いますけれども,この検討会についても,ビジョンのつくり方も,構想の具体化にしても,いろんな立場の民の人たちの意見も,もうこれで終わりです,報告したら終わりですではない,開いている状態を続けていく中で,いろんな意見を吸い上げていって,まとめて進めてほしいなというのを,全然質問じゃないと思いますので,お答えいただかなくてもいいですけど,覚悟だけ局長にお聞きしておきたいと思います。 6 ◯山崎住宅都市局長 市と,それから民間との関係ということでございますけれども,そもそも将来ビジョンなり三宮再整備構想と,こういったものを打ち出したのは,神戸市としてこういう方向で持っていきたいということを,市民及び事業者に発信をして,そういう発信を事業者に受けとめていただいて,ああなるほど,神戸市はこういうふうに変わっていくんだなと,そうであれば,これから民としても,あるいは事業者として積極的にかかわっていこうと,こういう気持ちを持っていただけるように,こういうビジョンなり構想をつくったというふうに,我々としては考えてございます。当然,先生おっしゃったように,この構想なりビジョンを実現していく上で,行政だけではできるものではございません。考え方としては,市と市民と行政,これが一体となって,このビジョンなり構想なりを実現をさせていくということを基本として考えてございます。  そういう意味で,事業者の方に,できるだけPRをしていくと,こういうことは非常に大事だなというふうに思ってございまして,そういった点につきましては,先ほども報告をいたしました報告会の中でも,地域の方からもいろいろ発信をしていきたいと,それを事業者のほうも受けとめてほしいと,こういう御意見がございましたし,鉄道事業者のほうからも,地域と一緒になって取り組んでいきたいと,こういうお話もしていただきまして,非常に前向きに皆さん,捉えていただいてるんではないかなという感じがしております。  そういう意味でも,我々としても,やっぱりできるだけそういうことを発信をしていく。特にいろんな投資,民間の投資を三宮でしていただくと,こういうことは非常に大事だというふうに思っておりますので,そういった機会をできるだけつくっていきたい。PRをし,発信をし,情報提供をするというようなことで,民間の方に情報提供をする,そういう場をできるだけつくっていきたいというふうに思ってございますし,今,この構想を発表した時点で,もう既にいろんな業者さんから,これからこれを進めていくんであれば,いろんな協力をさせていただきますよというような申し入れも既にいただいておりますので,もう既にやっぱり動きが出てきているのかなというふうなことで考えてございまして,我々としては,そういう動きをできるだけ的確に捉えて,スピード感を持って前に進めるように,頑張っていきたいというふうに考えてございます。 7 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 8 ◯理事(北山順一) 私から数点,質問させていただきたいと思います。  今回こういうふうにパブリックコメントが終えて,将来ビジョン,あるいは再整備基本構想というものがいよいよ具体化するような段階になってまいったわけで,これは喜ばしいと思っております。すばらしいことだと思っております。阪急やJR西日本といった主たるディベロッパーやら関係者との協議を進めるに当たって,具体的な計画を早急に提示すべきだと,具体的な計画を。そういうふうにすべきだと,こういうふうに考えております。ただし,都心開発に関連して,私,2点,あるいは3点指摘をさせていただきたいと思っとんです。  1つは,三宮を中心とした都心開発は,今後これ30年ぐらいかかるんでしょう。30年ぐらいにわたる長期の計画でありますが,神戸の発展にとって,都心開発に劣らず,将来の神戸,長期にわたり推し進めていくべき重要なプロジェクトがあると,こういうふうに私,考えとんです。だから,この三宮を中心とする都心開発と同時に,同じペースでやっていってもらわなければならないこと,それは私自身,もうかねてからいつも声を大きくして言っております,兵庫以西の開発の問題なんです。兵庫以西の開発の問題であって,あるいは兵庫には造船やら,あるいは航空機産業,こういうものが大きく伸びる可能性を非常に高く持っております。また,兵庫の港から垂水の海岸に至るウオーターフロントの開発は,再生エネルギーと漁業,それに観光が共存する類いまれなる地域としての可能性が十分あります。また,西区や北区では農業やレジャーレジャー産業,それに航空機産業が開花する可能性も,まあ秘めておるんではないだろうかと,こういうふうにも思っております。神戸市は,ポートアイランドや都心以外の地域の発展の可能性を過小評価しているんではないでしょうか,ということが1つあるんです。それから,神戸の夢のあるまちづくりにおいて,これからの地域の開発は不可欠の要素と考えております。つきましては,この地域の係る可能性に鑑みても,一日も早くこれらの地域の発展計画を策定し,一日も早い事業の開始,それも都心開発と同時に推進をしていただきたいと。まず1点,この点お伺いしておきたいと思います。  もう1つは,未来都市の未来は,まさにいかなる未来産業を育成して,神戸の中核産業として育てていくかということにかかっているということなんです。未来都市を構想する中で,未来産業についての視点がないということは,大きなつまずきになるんではなかろうか,こういうふうにも考えております。確かに,現在は神戸市の医療産業都市構想は大きく開花して,神戸の象徴的な産業に成長をしておりますが,医療産業都市と同じような可能性を秘めた産業の育成に努める必要があると,こういうふうにも思っております。今,特に社会的に注目されておる例を申し上げますと,水素産業の育成なんです。神戸には,水素を生かす土壌がいっぱいあります。まず,神戸は既に環境先進都市となることを宣言しております。この宣言を生かしていくためにも,水素社会の実現が,その1つの鍵になると私はこう考えております。他に先駆けて水素社会の育成に進むべき時期が到来していると考えておるんでありますし,もう1つは,水素に関連する企業の存在です。神戸製鋼は既に再生エネルギーを利用して水素を製造する装置を開発し,販売をいたしております。川重はオーストラリアで褐炭から水素を取り出して,日本に輸入することを構想しておるようでありますし,川重本社のある神戸で,輸入した水素を港に運んで貯蔵する施設をつくれば,神戸が水素産業の,水素販売の中心地の1つとなることは間違いがないと考えております。水素を利用した燃料電池車は,既に市長の公用車として利用されておりますが,燃料電池はおかだけではなくて,海と空にも応用可能と聞いております。神戸では潜水艦が,三菱重工と川重によって建造されておりますね。そういうこともあって,燃料電池を利用した潜水艦の建造も,近い将来に始まると言われてもおります。このように,水素の製造,貯蔵,販売,利用,全てにわたって,神戸は最適地の1つと考えておるんで,この点をどうか深く考慮していただきたい。神戸市が未来産業の育成に取り組むことを期待をいたしております。現在,国際的にも国内にも,熾烈な都市間競争が展開されております。未来産業の育成と,西神戸の開発をリンクさせた計画も夢ではないと考えておりますところであります。  まず,市当局におかれては,この壮大な夢を実現するような計画の策定を急いでいただきたい,こういうふうに考えておりますし,前にも申し上げておりますが,この以上2点に加えて,新神戸と神戸空港を結ぶ路線の重要性と国際化と,その一環として,外国政府機関の神戸への誘致の必要性を強調したいと考えております。まず,神戸空港と新神戸間の連結は,神戸空港のコンセッションを有利に運ぶためのみならず,観光客や企業の神戸への誘致にとっても極めて重要と考えております。地方創生の一環として,このプロジェクトを新たに立ち上げて,まず,市民や専門家からいかなる形態の路線とすべきか,意見を募っていただいたらどうでしょうか。新神戸から燃料電池バス神戸空港まで運行することやら,地上ではバスとして機能して,路線上では電車として機能するバスもあると聞いておるんです。そういうことから言えば,新都心の建設において,新神戸と空港との連結は欠かせない要素と私どもは考えております。この件を粘り強く追求することを要望しておきたい。  以上,この2点について,まずお考えをお聞かせいただきたいと思います。 9 ◯山崎住宅都市局長 まず,阪急とJRの件でございますけども,これにつきましては阪急さんのほうからは,できるだけ早く建てかえをしていきたいというような御要望は聞いております。社として正式に決定したわけではないということではございますけれども,事務的にはいろいろ具体的な検討をされておるという中で,我々のほうにも協議に来ていただきまして,特に公共交通機関としての阪急のつくり方というようなところを,交通結節点の向上といいますか,そういった点で,どういったものにしていったらいいのかといったようなことについて,協議もさせていただいております。阪急さんとしても,具体的にいろいろ検討していただいておるということでございます。まだ今の段階で,すぐにちょっと発表はできるという状況にはなってございませんけれども,いろいろ検討していただいているという事実はございます。  それで,あとJRさんのほうも,一応,中期経営計画の中に,三宮等の拠点駅の開発というようなことで位置づけをしていただいておりまして,これから三宮の再整備について検討していくということを,具体的に表明をしていただいております。そういった中で,JRさんにつきましても──これも阪急さんよりも,むしろ過去にさかのぼってといいますか,かなり長い年月をかけまして,神戸市といろいろと協議も進めさせていただいておりまして,特にJRさんのほうは,やはり他の交通機関との乗り継ぎをいかによくするかとか,それから駅前広場との関係をどうするかとか,それから待ち合わせスペースがないなとか,それから通路が非常に狭いとか,そういったいろんな課題がございますので,そういった課題をどういった形で改善をしていくのかという視点から,さまざまな協議を神戸市とさせていただいておるという段階でございます。JRさんにつきましても,まだ今現在,すぐに構想を発表すると,こういう段階にはなっておりませんけれども,事務的にはいろいろ詰めをさせていただいておるというところでございます。  次に,30年かかる構想だけれども,三宮だけではなくて,神戸市全体を見てやっていくべきではないかというお話でございまして,神戸市全域にまたがりまして具体的な計画をつくり,それを実行していくと,こういうことが必要ではないかと,そういう御指摘であったのではないかと思ってございます。市政全般にまたがる,ちょっとお話でございまして,十分なお答えができるかどうかわかりませんけれども,基本的な考え方といたしましては,我々,三宮を再整備をしていこうというふうに考えてございますが,これはやっぱり神戸を活性化していく上で,まず三宮をきっちり再整備をしていくということによりまして,全市的にその効果を波及をさせていく。で,神戸市全体が活性化をしていくと,こういう仕組みをつくっていきたいと。そういう意味で,まず三宮というふうに申し上げておりますけれども,一方で,神戸市の行政というのは非常に幅広くて,施策の中身もたくさんございますし,エリアもいろいろあるということでございますので,それは,そのあたりは当然,市長がいろいろ判断をしながら,バランスを考えてさまざまな施策を展開をしておると。その中の1つが三宮であるというふうに,私どもとしては理解をいたしております。  特に西部の市街地につきまして活性化を進めていくべきではないかと,こういう御提言でございますけれども,基本的には西部市街地活性化というようなことで,以前から委員会もつくり,いろいろ議論をしていただいておるわけなんですけれども,最近の取り組みでいきますと,平成26年度には,市街地西部活性化プロジェクトチームと,こういったものを結成をいたしまして,基本的にはその方向性としましては,民間投資の誘導,それから各地区の課題・特性に応じた取り組み,それから人口構造への対応と,そういった3つの観点を柱にいたしまして,夜間人口,昼間人口,交流人口,こういったものをできるだけふやしていくと。そういう基本的な考え方のもとに進めてございます。26年度は,そのプロジェクトチームのほうで,いろいろプロジェクト提案募集をして,その後,提案募集に基づいてさまざまな事業を展開をしたということでございまして,26年度につきましては10の事業を活性化の候補事業として採択をいたしまして,採択された各事業者とともに,事業の実現,定着に向けて取り組みを進めておるというところでございます。この結果,例えば駒ヶ林の空き家活用プロジェクトにおきまして,夜間人口が増加をしたとか,昼間人口が増加をしたとか,あるいはいろんなイベントによりまして集客が進んだと,そういうような一部効果が出てございます。  27年度につきましては,引き続き地下鉄海岸線市街地西部活性化コンソーシアムと,こういうようなものを設置をいたしまして,26年度に引き続きまして活性化のプロジェクトを展開をしていくということで,今現在,5つぐらいのプロジェクトを進めていこうということで,進んでおるというふうに聞いてございます。それ以外にも垂水での漁業の振興,あるいは再生エネルギーの利用の可能性があるのではないかとか,それから西北神については,レジャーでありますとか,あるいは航空機産業の育成と,そういったいろんな視点があるのではないかというような御指摘でございまして,それはまさにそういう視点から,いろんな取り組みをやっていくということは,非常に大事ではないかなというふうに考えております。  我々,決してそういうことを──過小評価とかいうふうにおっしゃいましたですけれども,そういったことで考えているんではなくて,当然,神戸市全域がそれぞれやっぱり神戸っていうのは,その地域によって非常に特色のある,いろんな特色を,持っているというのが神戸のまさに特色ということになろうかと思いますので,そういった特色を生かしつつ,神戸全体の活性化を図っていくということではないかなと思っております。  こういった事柄につきましては,新たに計画をつくるということになるのかどうかわかりませんけれども,基本的な考え方としては,やっぱり神戸市の総合基本計画でありますとか,あるいは将来ビジョンとしての,今現在は2015ビジョンというふうに掲げまして,それに基づいて進めてございますけれども,今後,今策定をしております2020ビジョンにも,そういった視点を取り入れてやっていくというのが,1つやり方としてはあるのではないかなと思ってございます。今,2020ビジョンについては,いろいろ案の取りまとめの段階でございまして,具体的にどういう内容が盛り込まれておるのかということについては,十分,ちょっと承知はいたしておりませんけれども,神戸市の考え方といたしましては,やっぱり2020ビジョンなりで,神戸市全体の活性化を図っていくと。そういうことで,それが基本的な考え方,神戸市としての考え方をお示しをするということになるんじゃないかなというふうに考えてございます。  それから,水素産業の話でございますけれども,水素につきましては,これは将来ビジョンの中にも記載をさせていただいております。これは,未来のクリーンエネルギーというようなことで言われておりまして,この水素を生かしたまちづくりといったものは,非常に大事だというふうに思ってございます。本市の場合は,具体的な取り組みといたしまして,1つは家庭用燃料電池ですね──エネファームというふうに言われておりますけれども,そういったものと,それから燃料電池車──FCVですね,それの普及の促進。それから,こういった水素社会をできるだけPRをしていくというための普及活動,こういったものを今現在,取り組んでおるということでございます。水素ステーションにつきましては,これは再生可能エネルギーで発生した電気で水を電気分解しまして,水素を製造すると。で,FCVに供給する。CO2を排出しない,非常にクリーンなシステムと。そのためのステーションということでございまして,今現在,西区にその水素ステーションを整備をするということで進めてございまして,28年度の春ごろに稼働を目指しておるというふうに聞いてございます。そういう意味で,神戸市としても非常に水素エネルギーの活用というのは大事であるというふうな認識のもと,具体的に実施可能な施策を進めておるというところでございます。  それから,3点目でございますが,新神戸と,それから神戸空港の連結の問題でございます。これは,以前の委員会でも御質問もいただきましたし,いろんな方面からも御要望なり,やっぱりこういったことをきっちりやるべきではないかというような御意見もいただいてございます。具体的には,今現在は神戸市として総合交通計画を策定をいたしておりまして,新神戸駅,それから神戸空港につきましては,広域の拠点施設ということで位置づけてございます。さらには,やっぱりそういう広域の拠点施設をいかに連結をしていくのかということは,非常に重要だということで,将来の公共交通のネットワークとして,この連結をどういう形でしていくのかということについて,今後,検討していこうという考え方に立ってございます。  委員のほうからは,いろんな具体的な,こういうものを出したらいいんではないかと,いろんな御提案もいただきましたが,それを意見を市民に募ったらどうかと,こういうような御意見もいただいております。我々としましては,そういう計画を策定をする中で,いろんな形で市民の皆様にも御提案を申し上げて,こういう形で結んだらいかがですかというようなことを含めて,いろいろ検討をさせていただいて,最終的には,やはりこういう広域の交通拠点ですね,やっぱり円滑に,できるだけ短時間に,それから大量にというようなことができるのが一番理想だというふうに思うんですけれども,いろんな諸条件の中で,そういう制約条件の中で,どういった交通が実現できるのかということについて,なかなか難しい課題ではございますけれども,引き続き検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 10 ◯理事(北山順一) 1つ1つ御丁寧に御答弁をいただいたわけです。御答弁いただいておりまして,いずれにしてもこの計画は,これから30年にわたってやろうとしておるんでね,神戸市のこういうことにかける力を,ここへ集中してやろうということになるんでね。私は,決してそのことについては異論を唱えとるわけじゃない。それはやるべきだと,こういう立場でおるんです。おるんですけれども,それに集中することによって,西やら東やら──まだ東はましかもわかりませんが,西の兵庫や長田や須磨や垂水というところはね,これがかすんでしまうようなことになってもらっては困るんです。  今回,都心の三宮の未来都市をつくるに当たって,阪急と,あるいはJRといろいろ話しておるわけなんですがね,JRについては,特に私,申し上げたいんですが,新長田に快速をとめてくれよということを何回にもわたって交渉しております。地元の住民の2万だったと思いますが,署名も持って,全会派挙げてJR西へ行って,交渉にも何回か行かせてもらった。そういう中で,JRに快速をとめてくれよという話をしてくれということを,本会議の中でも僕は言うてきて,市長は先頭に立ってやってくださいよと。その作業を,今この三宮で阪急,JRと話するときに,そのことも入れといてもらわないとね,それは別やということで話されたら困るんでね,そこのところはよく念頭に置いといていただきたい。JRの新長田で快速をとめてくれよと言ってる地域の念願,このことが神戸市全体の発展につながるんでね,三宮のことについて,私は決してクレームをつけとるわけじゃありません,そのことでは全力で頑張っていただいて,今のような答弁でいいと,こういうふうに思っておりますけれども,いずれにしても,いろんなプロジェクトがあって,長田にもこういうこと,駒ケ林でこんなことを考えてますよ,あんなこと考えてますよという話もありますけれども,それも含めて,三宮に神戸市の力を集中していくと,30年の間で兵庫や,長田や,須磨や,垂水が,あんたかすんでいってしまったら何もならんのでね,そこのところも含めて,もう1回ね,新長田のJRのことも含めて,一回御答弁いただけますか。 11 ◯山崎住宅都市局長 新長田の快速停車と,それから東口の改札ですね,こういったものにつきましては,平成22年の10月に,市会のほうでも全会一致ということで請願を採択をしていただいておりまして,平成23年には地元の方々,あるいは国会議員,市会議員の方が3万1,000名の署名をJRに提出をしていただいておるということでございます。  市といたしましても,やっぱり新長田の活性化,これは三宮に劣らず,これは大事な話だというふうに思ってございまして,その中でも特に委員御指摘の快速停車につきましては,ぜひ実現をする必要があるというふうに考えてございまして,これまでもいろいろ取り組みをしておるところでございますけれども,なかなかやっぱりハードルが高いなということはございます。ただ,そうは言っても,やっぱり実現をしていくということが非常に大事でございますので,いろいろ取り組みをさせていただいておりますが,具体的には,過去からやっぱりJRといろいろ協議をするということで,どういった形をすれば快速停車が実現をするんだということを,いろんな方面から検討もし,それをJRに対して投げかけをし,JRから,これはこういうことですよという御返事をいただくというような作業をずっといたしております。  平成26年は12月に神戸支社のほうと打ち合わせをいたしましたし,本年度はまたこの9月の後半に神戸支社,それから近畿統括本部ですね,こういったところと意見交換を行うという予定にいたしております。また,市長が先頭に立ってと,こういうお話もいただいておりまして,市長のほうも先頭に立って頑張りますと,こういうふうに申し上げておるんですけれども,JRさんとはいろんな機会がございますので,市長がJRの幹部と会う機会を捉えて,いろいろお願いも申し上げておるという状況でございます。  我々といたしましては,まずやっぱり快速停車ができるような乗降客をふやしていくと,こういうことがまず大事ではないかなというふうに思ってございまして,少しそういう意味では,ちょっと遠回りになるかもわかりませんけれども,やっぱり新長田を活性化をして,新長田駅で乗りおりをしていただく人を,できるだけふやしていくと。そうすれば,自動的にやっぱり,ああ快速をとめようと,こういう話になりますので,まずはそこをやっていこうということで,いろいろ取り組みをいたしております。具体的には,新長田の,特に国道南のアスタくにづか地区でございますけれども,ここで昨年度あたりから,くにづかリボーンプロジェクトというようなことを取り組んでおりまして,今,商業的にやや停滞をしているところについて,その商業の再編といったことを実験的に取り組みをいたしまして,これをどんどん広げていこうというようなことをやってございますので,こういった取り組みが実を結んで,新長田を訪れられる方,あるいは新長田で住んでいただける方というようなものがふえてくれば,快速停車ということにもつながっていくんではないかなというふうに考えてございまして,その商業だけではなくて,もう1つ,今やってますのは企業をできるだけ呼んでこれないか,事務所を呼んでこれないかというようなことで,今年度は予算で補助制度を認めていただきましたので,そういった制度を使って,事業所の誘致をしていくということも含めまして,昼間人口,それから夜間人口,それから来街者,こういったものをふやすと,こういう努力を通じまして,新長田の快速停車といったものを実現をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 12 ◯理事(北山順一) 今の三宮の件で,JRとも市長も会う機会がしょっちゅうあるわけですからね,市長が本会議で,長田のことについては私は先頭に立ってやりますと言うたことは御存じでしょうね。市長はね,いつもJRは手ごわいんですと。JRは昔の国鉄と違って,大変手ごわい相手なんですと言っておりました。だから,私は市長に,相手が手ごわいのであれば,こっちがもっと手ごわいのを行ったらええやないかという話をしてきました。その前提のもとで,市長,あんたが行ってくださいということを言って,私が行きましょうということになったんですけどね。そりゃ,そういういきさつもあって,頑張ってやっていただきたいということ,これは強く申し上げておきたい。  それから,今,局長のほうから,何も三宮だけではなくて,長田のほうだって力を入れとんやという話だったんですが,乗降客が少ないとかいう話ですがね,今,乗降客だけで言えば,兵庫でとまっておる,兵庫と長田,新長田の乗降客,兵庫は今,快速とまっとんですよ,それを含めてね,長田の快速のとまらない駅で約30人,兵庫区は多いだけなんですね。兵庫区は多いのは30人,3,000人と違いますよ,30人。それだけですからね,もう快速とまらなんだら,長田のほうがはるかに多いということになるんです。そういうふうなことも考えてもらって,乗降客の向こうの数字のマジックにかからんようにしてもらって,これは全力で取り組んでいただきたい。  いずれにしても,本来の未来都市創造委員会の本来の目的である三宮,このことについては私は全力で頑張っていただきたいと,こう言っておりますが,言っておるだけではなくて,私も協力するという立場でおるんです。ただね,もう1点申し上げたいのは,新神戸と空港の連結なんです。それで,あのとき鶴来助役だったか,その前の助役だったかが,三宮から新神戸まで新交通をつなぐのにはどういうコースがいいんだろうか,今,考えておるんですと。あの生田川の上を走らせるのがいいのかもわからんとか,いろんなことをルートまで説明をしてくれた。そういうふうな中でとまってしまっておるんですが,神戸空港の,やっぱり値打ちを上げる,神戸空港ありきということを言おうとするならば,コンセッションの中でも神戸空港を評価させるためには,新神戸とやっぱり結ぶべきです。これは,どうしたら結べるかということについて,これ三宮の未来都市の完成のためにも,なくてはならん装置だと,こういうふうに私は思っておるんです。そこのところを,ただそういう意見があるから考えますだけでは困るんで,そこのところ,本当,新神戸と神戸空港の連結についてね,さっき提案もしました。もう普通の道路上はタイヤでいけると。線路に上がったら線路の上も走れると。そういうバスがあるということもあるのを──もし御存じなかったら資料を渡しますからね,ありますから,そういうことも考えて,これは未来都市をつくる上において,神戸空港と新神戸を結ばなければならないということについての御意見,決意というのかね,もう1回言うてくれませんかね,強い決意を。 13 ◯山崎住宅都市局長 先ほど御答弁いたしましたように,新神戸駅も,それから神戸空港も,広域の交通を担う拠点ということでございますので,それをいかに結んでいくかと。これは非常に大事な問題でございます。そういった意味で,今現在,具体的にどうというようなお話は,ちょっと申し上げられませんけれども,やっぱり交通のネットワークとして,新神戸駅と神戸空港をどういう形で結んでいくのかということは,これは非常に重要な問題でございまして,具体的な取り組みを,計画を考えていかないといけないというふうに思ってございます。  今年度,公共交通につきましては,法律の改正なんかを踏まえまして,地域公共交通の形成計画という,神戸市全体で公共交通のネットワークをどうしていくのかということを,計画を策定をするということになってございます。そういった計画の中で,お話のありました新神戸と神戸空港の連結といったことについても,どういうやり方が望ましいのかということを,検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 14 ◯理事(北山順一) それじゃ,さっきまでの質問に,あと1点だけお伺いしておきたいと思いますんで。神戸の未来都市をつくっていく上において,神戸の国際化なんです。神戸市というところは国際化しなければならんと。私は,昨年度は市長と市会議長がリガを訪問してきましたということを聞いております。友好都市40周年の記念行事に出席したと,こういうことになっておるんです。しかし,神戸市民の何人が,このリガという都市,このリガについて,どんな都市なのかということを知っておるんかなと。こういうことについても,やっぱり友好都市だということで,こういうふうなことをするんだったら,神戸の国際化にとっては友好都市は欠かせないものですけれども,市民にも,このリガというまちはこういうまちで,こういう特色のあるまちで,神戸はリガと交流することがどれだけメリットがあるのかということについても,やっぱりもっとPRすべきだと,こういうふうに思います。  リガに行って,喜んで,市長や議長が2人が行って,ああ,よかったと。リガとの交流が,これでまたさらに強くなったと思ったかもしれませんけれども,そのようにやっぱり同感だと言えるような市民が何人おるんかなと。こういうふうに考えたときに,外国の都市とのパートナーシップというものを考えていく場合,外国の都市と,あるいは環境,産業の育成,あるいは学術などの分野で,互いに切磋琢磨し合えるような相手と,私は組むべきではなかろうかなと,こういうふうに思っておるんです。  国際化の関連で,外国政府の施設を,私はもっと神戸に誘致すべきだということで,今まで何回か言うてきました。領事館だって,震災前は17もあったやないかと,神戸に。17もあった領事館が,今,神戸には2つしかないと,こういうことになってしまっておるんで,この領事館,あるいは領事館にかわるようなものを誘致すべきじゃないかと,こういうふうに思っております。例えばですね,ドイツやアメリカ,あるいはオーストラリア,全ての州,それぞれの州が,日本のJETROのような貿易投資促進機関というものを持っておるんですね,こういうところは。また,観光客も,たくさん神戸なんかに行きたいという人たちもたくさんおるんでね,そういう人たちを神戸にいかに呼び込んでいけるかということが大事だと,こう思っております。  総領事館に神戸に来てくれと言ったって,なかなか難しいということであれば,その総領事館の出張所を神戸に誘致すると。そのためのインセンティブも一緒に考えたらいいんじゃないでしょうかね。そういう意味で,神戸市当局に,市長や前市長が,外国に出張しておるときに,あるいは東京へ行くときに,ぜひとも外国の大使館や外務省も訪問していただいて,粘り強く,神戸に領事館なり,あるいはそれにかわる施設を神戸に誘致するような努力をしてほしい。今の神戸は,国際都市神戸という名前はついておるけれども,領事館がありませんと,2つしかありませんということではなくって,領事館が2つですけれども,それにかわるものがこんだけありますよと言えるぐらいの都市にしていただきたい。だから,未来都市という看板を上げる限り,そこも狙い目の1つだと,こう思ってますが,いかがでしょうかね。 15 ◯山崎住宅都市局長 国際化の視点ということでございます。我々,都心の将来ビジョンなり三宮の再整備構想をつくる段階において,国際化の視点は非常に大事であるということのベースで,そういう視点からいろいろ施策を提案をいたしましたんですけれども,意見募集の中で,まだまだ国際化という視点が足りないと。もっと打ち出すべきだと,こういうお話をいただいておりまして,そういったことを受けまして,最終のビジョンなり構想の中では,国際化ということをできるだけもっと打ち出していこうということで,文章表現なんかも工夫をしながらつくったつもりでございます。  具体的な御指摘をいただきました,例えばリガへのPRの話でありますとか,それから領事館の話でありますとか,それからJETRO等の話ですね。こういったものにつきましては,所管をいたしますのは市長室ということになっておりますし,経済関係ということになりますと産業振興局ということになりますので,ちょっと今,私の段階で,こんなことを考えてますとかいったことは,ちょっと申し上げることができません。大変申しわけございませんが,それはちょっとお許しをいただきたいと思いますが,委員のほうからこういう御提案があったということにつきましては,所管の局のほうにお伝えをさせていただきたいというふうに思っております。 16 ◯理事(北山順一) 今の御答弁で納得をしますからね,その点を,この未来都市神戸をつくるためには,国際化というのは重要な1つの問題なんです。この問題を解決するために,これは私たちの範疇にないんです,だから伝えますということですから,伝えてください。その真意を伝えてくださいね。それをお願い申し上げて終わります。ありがとうございました。 17 ◯委員(吉田謙治) 今も議論を聞いてましてね,改めてちょっと僕,前回もお尋ねしたんだけれども,まず今回の2つの計画といいますか,ビジョンとそれから基本構想ですが,これは一体,住宅都市局として何をしようとしているのかがよくわからないんですね。  どういうことかというと,三宮駅周辺の500メートルメッシュぐらいのところだったら,民間でも再開発やってますよね。やれる民間資本がないから,神戸市が音頭をとってやろうということなんだろうと理解してます。そのときに,住宅都市局は何ができるのか。これ,拝見してまして公共空間の整備とか,ルールづくりとか,あるいは社会的インフラの整備であるとか。失礼ながら──ちょっと語弊があるかもわかりませんが,それしかできないんですよね。したがって,このメンバーの方々の最後のおまとめの中に,いわゆる魅力づくりとか,お客さんを呼ぶにはどうするかということは,まちづくりの協議会で日々やってると。日々やってる私たちからすれば,まことに物足りないというコメントが出てるわけです。なぜそういうことになるかといったら,いえいえ待ってくださいと,住宅都市局はどうやって客を呼んだらええのんか,どういう店の魅力づくりをしたらええのんか,済みませんが,私たち,所管外なんですってことやろうと思うんです。今もちょっといろいろ議論があって,それは産振局です,市長室です云々ということになるわけですね。  ちょっと長くなったらいけないので,質問なんですが,今後──今,局長も大変御答弁に苦労してらっしゃるのでよくわかるんです。この構想を進めていくときに,実は集まっていただいている方々が期待することも,我々議会が期待することも,まことに失礼ながら住宅都市局ではお答えできない話ばっかりなんです。そうすると,今後,とりあえずこの構想はまとめたんだけれども,肝心かなめの魅力づくりという部分については,本来は民間がやるべき話なんだと思うんですね。どんなレストランにすれば魅力があるかなんてことは,神戸市はわからないと思うんですよ。お客さんとして皆さんが行かれたときに,ここの店がええとか,あそこの店がええというのはあるだろうけれども,そういうことはなかなか難しい。でも,誘導策を出していこうと思えば,当然ながら産振局だとか,国際性ということであれば市長室であったりとか,文化だというんだったら市民参画であったりとか。要は,市トータルで考えていかないと,結局のところ,どういう,例えばここの三宮を中心にしたまちというものを,どういうものにしていくのか,あるいは前も言いましたけども,一番大事なのはお客さんですよね,来てもらおうと思っている人たちに対して,何を訴求するのんかということが,実はこれ,前も言いましたように,サプライサイドの人たちばっかりしかいないのでわからないんですよ。パブコメで,ようやくそのマーケティングに近いものが出てきて,けれども,失礼ながらざっと並べてあるだけで,このパブコメで言ってる人たちは,一体何を求めているのんかということの,ぜひ整理をしていただきたいと思うんですよね。前も言ったように,数もそんなに多くはない。いろんな点にわたっているもんですから,この人たちも勘違いするんですよ。神戸市に言ったらやってくれるもんだと思っている。できないと思うんですよ,そんなことは。だから,できること,できないこと,それから神戸市トータルでやっぱり担当すべきものはここなんだということを,先ほど,北山先生がおっしゃって,伝えますというんじゃ,それはしかし,じゃあお答えしていただけますか,どっかで。伝えた結果,彼らがどうするのんかということを,どこで我々は聞きゃいいのんかということになるわけです。  ちょっと済みません,長くなりましたけど,質問としては,今後進めていくのに,住宅都市局は非常に重要なお立場に立っていらっしゃるので,やっぱり関係各局の取りまとめ役なんだろうと思うんです。それがなかったら,公共空間の整備だけで終わってしまう。で,結局,みんなが思ってたほどに期待できるもんというのは出てこないのかもしれない。やっぱり,一番肝心かなめの──前,僕は誰がおつくりなんですかと言ったときに,局長は,当たり前のことですけど,市長がおつくりなんだと言ってたので。じゃあ,そしたら山崎局長と市長,お二人でおつくりなんですかということは,そんなことはあり得ないと思うので。今後の取り組み体制とか,推進体制をどうされるのか──済みません,長々と言いましたけど,その点,ちょっとお教え願いたいなと。 18 ◯山崎住宅都市局長 今回,ビジョンなり構想なりを取りまとめるに当たりまして,住宅都市局が窓口になって,こういったものをつくったわけでございますけれども,その過程におきましては,当然,関連する部局が集まりまして,庁内で検討会議なんかを設けて,そこでいろいろ議論をしながらつくり上げたということでございまして,そういう意味で,これは住宅都市局だけがつくったものではなくて,全庁的にこういった方向性については議論,認識が共有化されておるというふうに考えてございます。  今後の取り組みということで御質問をいただきました。先日の合同の報告会におきましても,計画はできたと。これをいかに実行に移していくのか,それをチェックをするような仕組みというのが必要ではないかというようなお話もいただいております。当然,いろんなプロジェクトを上げておりますので,これ全体で進行管理をすると,こういうことになるのかどうかということについては,今後の検討課題かと思いますけれども,やはりこういったことを打ち出して,30年の先をにらんだ構想を打ち出したと。それがどういうふうに実現をしていくのかということについては,きっちりそのPDCAサイクルを回して,その状況を確認をするというようなことが非常に大事になってくるんではないかなというふうに考えてございまして,具体的な仕組みについては,今後,検討をさせていただいて,そういう形で進めさせていただければと思っております。これは,やはり地域の方もそういったことを望んでおられるというような御意見もいただいておりますんで,どんな形で実施ができるのかというのは,検討をさせていただきたいというふうに思ってございます。  それから,いただいたパブコメが,本当に何かサプライサイドばっかりの意見で,一体どういうところを目指しているんだということは,なかなかこのプランに反映ができてないのではないかと,こういう御指摘でございますが,その点につきましても,特にビジョンにつきましては,いろんなプロジェクトといいますか,考え方を網羅的に表現をしたというような形になっておるんですけれども,こういったものを具体的にいろんな形で,ところで,地域で展開をしていくと。こういうことによりまして,具体化の方向性が見えてくるんではないかなというふうに思ってございまして,それぞれのプロジェクトにつきましても,やっぱりすぐできるものと,時間がかかるもの,いろいろございますので,そういう時間的なものと,それからエリア的なもの,そういったものを踏まえて,具体的にこれをどう展開していくんだというようなことをお示しをすることによって,皆さんの御理解を深めていただけるんではないかなと思ってございます。  それから,役所としてどう取り組んでいくんだということでございますが,これにつきましても,委員御指摘のように,我々としてできますのは,やっぱり公共空間をいかにつくっていくのかというようなところが,役所としてしっかりやるべきところというふうに思ってございます。そういう公共空間を豊かにする。特に今回,提案をさせていただきました三宮のクロススクエアですね,そういったものを実現していきますよと,こういうことを発信をすることによって,都市としての魅力を高めていく。そういった魅力を高めることによって,どういう業種があり,神戸に来てどういう活動が展開をされて,どういう産業が育成をされて,どういう仕事がふえていくんだといったようなところについては,確かにまだ明確にはお示しができてないと。何かこんなきれいなものができますよというようなことしか,ちょっとお示しができていないというような部分がございますけれども,一部,例えばIT産業の導入でありますとか,あるいは医療産業都市との連携でありますとか,そういった部分については,若干記載もさせていただいておりますので,そういったところを足がかりにして,神戸の活性化につながるような形でこれが発展をしていければというふうに考えてございます。 19 ◯委員(吉田謙治) あんまり長くならないようにしたいと思いますが,非常に根本的な部分で,今さらと言ったら申しわけないんだけど,何で30年なのかと。民間がやる再開発はせいぜい10年やと思うんですよね。何で30年かとクエスチョンマークがつくのは,30年先の神戸って,どうやって想定していくのかが,極めて難しいんじゃないかと。もっと言えば──何か揚げ足取っているようで申しわけないですけどね,何で再整備なんですかと,再開発じゃなくて。それは当たり前やと思う,再開発しないから再整備なんだろうと思うんですね。できないから,それは。できないから再整備なんだけども,じゃあ30年で何を実現しようとしているのか。計画を今,局長──これも揚げ足取りみたいで申しわけないんだけど,計画できましたっておっしゃったんだけど,これ構想であって計画じゃないですよね。それに近いものとしては,確かにこの資料を拝見すると,構想実現のための長期的スケジュールイメージって出てくるんですね。これは,大半,うちが多分やるんだろうなということなので,神戸市の計画としては,こういう方向でやろうかということなんだろうと思うんです。  しかし,一番肝心かなめの民間の事業者の皆さんが,これに合わせて,あるいはこういうことをしてほしいということが前提にあって,お進めになっていかれるんだったらいいんだと思うんですけど,これを広い意味での社会的インフラとして集客ができるような,交流人口をふやせるような何らかの装置を,上に乗せていこうという発想なんだろうと思うんですよ。それが決まってきたら計画なんだろうと思うんですね。だから,まだ計画はできてないというふうに,私は思うんですけども。じゃあ,その具体の,せめてこの基本計画であったり,実施計画までそう簡単にはいかないけれども,要は誰がお金を出して,誰が運営するのかというところまでいかないと,誰かがやってくれるんでしょうねというイメージが,どこまでいったってこのイメージから,まさに計画とおっしゃるところに,なかなか行かない。それをどうやって持っていくのかということを,役所のまずは我々の側の組織体制として,どうやるかと。役所の中でコンセンサスづくりで関係課長の皆さんとか,皆のところで集まっておやりになっているということは,それはそれでいいと思うんですけど。推進体制ですよね。  例えば,住宅都市局長が最高権限者でね──副市長,市長はいるけれども,局長から各局に依頼をすれば,わかりましたいうて,ちゃんと対応してくれると。よくあるのは,市長が何かプロジェクト本部の本部長さんになってというものでもいいんだと思うんですが,まずはやっぱり組織ですから,組織体制をどうされるのかということを明確にしないと,大変なお仕事を抱えたまま,住宅都市局の皆さんが,30年先という,これもよくわからないような世界をにらんで,今からスタートしますと言っても,失礼ながら,どんどん人事異動で変わっていかれる中でね,どのように民間巻き込んで,何を目指してやるのんかというのが,なかなか難しいんじゃないかと思うんですけども。こだわって申しわけないんですが,パブコメも別に反映しているとか,してないとか,そんなこと聞いてないんです。しても,しなくてもどっちでもいいです。できないこともあるし。  だから,そうじゃなくて,パブコメをやった意味というのは,まさにこのデマンドサイドがどう思っているかって,何を欲しているかということを聞きたかったんだろうと思うんですよ。これ,いわゆる公共施策であって,つまり,例えば,公共サービスの提供の話をしているわけじゃないので,どこまでいっても,そこで消費をしたい,そこで楽しみたいと思っている人たちが何を求めているかということを聞いたはずなんですよ。神戸市がここで再整備やっていいですかどうかということを,税金も多少使うので,市民の皆さん,いいですかってことを聞いてるのではなくて,こんな魅力的なまちをつくりたいと思って提案したんだけど,消費者の皆さん,いかがですかと。できれば神戸市外の人たちはどう思いますかっていうことを,パブリックコメントでとりたかったはずなんですよ。だから,マーケティングは不十分だけれども,マーケティングの一環でパブリックコメントをやったんじゃないですかと。そしたら,解析をしなきゃ,羅列しとったんでは全然わからないですよね。何を消費者は求めてるのか。30年先とまで言いませんから,今の消費者は,どんな駅周辺で,どんな店があって,どんな例えば食べ物が食べられたら,どんな音楽が流れてたら喜ぶんかということを,大概,実はもうこのペーパーの中に出てくるんですね。恐らく,今の人々が欲するであろうことというのは,僕,多分これ網羅されていると思います,ほとんど。じゃあ,どの順番でやっていけば,どういうふうに力を,どの部分に力を入れていけば,打ち出しとして市内外の人たちに,三宮周辺ってええとこよって思ってもらえるものを,誰が,どんだけ金払ってつくるかというところまで,やっぱり落とし込んでいく,その労をとっていただくのが住宅都市局ではないのかなと思うんだけれども。そこんところはっきりしていただかないと,委員会でも質疑のしようがないんですよ。聞きにくいですもん。国際がって言って,局長に聞いたら悪いなと思うし,商業施設のあり方がと聞いたら,悪いなと思うし。ということなので,市長として──局長答えにくいでしょうけど,これは本当は市長がどうするのかということを,はっきり言ってもらわなきゃ,アドバルーンばっかりなんですよ。もう2年たってますから。どないすんのかね。  だから,そこんところをちょっと,今言うたことを全部,局長に答弁してくださいということじゃないんですけど,そこんところをぜひ整理をしていただきたいと。何ができんのか,誰がやんのんか,いつやんのんか。30年で本当,いいのんかというところを──ちょっと酷なことを聞いて申しわけないですが,ちょっと簡単に御答弁いただいたらと思います。 20 ◯山崎住宅都市局長 特に将来ビジョンにつきましては,これは特に目標年次を設けているわけではございませんで,できることから順番にやっていこうと,こういう考え方でございます。  一方,再整備基本構想については,おおむね30年先の姿を目指した構想であると,こういう考え方を持ってございまして,特に三宮のクロススクエアというようなものにつきましては,車線を制限をして,広場的な空間を三宮交差点のところにつくり,にぎわいを出していこうと,こういう考え方で御提案をさせていただいておりますので,かなり実現には時間がかかるのかなというふうに考えてございまして,そういう意味で30年後の姿ということで書かしていただいておりますけれども,それ以外のそれぞれの項目につきまして,やはりタイムスケジュールといいますか,具体的に,いついつどういう姿にしていくんだということについては,今後,明確にしていく必要があるというふうに考えてございまして,今現在はちょっとお示しはできておらないんですけれども,例えばバスターミナルにつきましては,これはやっぱり喫緊の課題でございますので,できるだけ早く実現をしていくと。そのために,これは構想として提案をさせていただいてますけれども,すぐに具体的な計画をつくって,そういった中で,行政の役割と,それから民間の役割ですね,そういった役割分担も含めまして整理をさせていただいた上で,どうやったら前へ進んでいくんだというようなことを,明確にお示しをしてまいりたいというふうに思ってございます。  それから,庁内のことにつきましてでございますけれども,やはり推進体制というようなことが必要ではないかなという感じがいたしておりますけれども,こういったことにつきましては,今すぐにどういう体制でというようなことは,ちょっと申し上げられないんですけれども,庁内でもまた議論をさせていただいて,この構想を実現をしていく上で,どういう組織体制が望ましいんだというようなことを含めて,検討を進めさせていただきたいというふうに思ってございます。 21 ◯委員(吉田謙治) 意見を申し上げて終わりますけど,まず30年というのはいいんですけども,30年が大目標だとしたら,5年,10年の計画を出さなきゃ,30年先ですわって言って,ニアリーイコール無責任だという話やと思います。誰が責任持ってくれるんですかね,市長ですか。市長,30年も多分やれないと思う。で,そうすると,30年先っていうのは大ビジョンだから,それはそれでいいんだけれども,本当にやるんだったら5年後,10年後というのがあってしかるべきで,市長自身,これ言い出したんだから,自分が何期やるかわかんないけども,3期,4期やってもね,16年ぐらいやないですか,4期やって。そのぐらいのところまでの,私,これをやりたいということで出さなきゃ,30年先ったら,誰がやるんですかと。だから,もうほとんど意味がないと思います,30年先の構想だったら。我々も責任持てないし。なるようにしかならんでしょう。だから,やっぱり30年先の大構想はいいんだけども,やっぱり5年とか10年のスパンでこうしますっていうことをお示しいただかないと,単なる遊びで終わってしまうんじゃないかということを心配するんですね。  ですから,だからこれは局長じゃなくて市長に言わなきゃいけない話でございますけれども。それから体制もですね──これもちょっと意地悪言って申しわけないんだけど,今答えられないったら,何のためにこの時期を目指してやってこられたのかと。これで終わりですか。このペーパーをつくったら終わりということじゃないと思うんですよ。これからどうすんのかという体制を,局長だけでお答えになるのは無理やと思うんですけど,推進体制をどうするかということを,この検討会で出てきていただいた民間の皆さんはお聞きにならなかったんですかね。私たち,いろいろ意見を言ったけど,これからどうなるんですかと。もう来月から出てこなくていいのかと。役所は今後どうされるんですかということで,絶対聞かれると思うんですよね。だから,早急に,やっぱり真剣におやりになっていると思うので,推進体制は,やっぱり住宅都市局だけでは,大変,荷の重たい──やっぱり住宅都市局が中心になってやらなあかんことは確かだと思うんです,公共空間の整備というのは一番根本だから。けれども,上に何をしていくかというのは,各局の真摯な御協力がないと,市長の思いというのは実現できないんだろうと思うので,ぜひ,早急に御検討を賜りたいということを申し上げて終わります。 22 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 23 ◯理事(大かわら鈴子) 今回,案が取れて,再整備構想,そしてビジョンということになったわけですが,これまでも,先ほどの御報告の中でも,意見を踏まえて観点を加えたとか,いろいろと御報告を局長のほうからありましたけども,ちょっと具体的なとこを確認をさせていただきたいんですけれども,この中のどこの,どの部分が,具体的にはどういうふうに変わったのか。最初にお聞かせください。 24 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,将来ビジョンでございますが,まず6ページでございます。こちらにつきましては,まずパブリックコメントで,出会い,イノベーション,そして文化,そのあたりに国際性ということをやっぱり入れていくべきやということでございますので,最終版では,そこに古くから港町としてという言葉がありましたが,そこに古くから国際色豊かな港町ということで,やっぱり神戸は国際色が豊かなんだというのを打ち出していこうという形を挙げさせていただいています。それと,社会経済が持続的に発展するということにしておりましたが,やはり国際的に発展していかなければならないということで,社会経済が持続的に,そしてグローバルに発展するという形で,言葉を入れさせていただいております。  続きまして18ページでございますが,まちの気配りを感じるということにつきましては,当初,子育てをサポートとするおむつがえスペースや授乳などの,町なかに整えるということをしておりましたが,それもやはり外国人の方に来ていただくということも踏まえまして,子育てをサポートするおむつがえスペースや授乳室,さらには外国人に対応した案内や施設などを町なかに整えるという,そういう外国人にも配慮したところを進めるという形を入れさせていただいております。そういう形でビジョンのほうも,国際性とか文化とか,こちらにつきましては医療産業との関連を挙げさせていただいております。  それと,あと三宮再整備基本構想につきましては,まず1ページでございます。1-40になります。1-40でございますが,そこの構想の背景と目的というところがございます。そこにつきましても,神戸全体のまちや経済を活性化する上で不可欠ですという言葉でございましたが,そこに,神戸全体のまちや経済を活性化し,国際競争力を高める上でということで,国際競争力という観点を入れさせていただいております。  また,続きましてデザイン都市という言葉,2つ目の丸にありますけれども,そこにデザイン都市・神戸ということと,やっぱり国際都市神戸にふさわしい将来像を描くという形に言葉を変えさせていただいております。  また,続きまして,さらなるというところでございますが,さらなる民間事業を誘発するとともに,都市活動を活性化させ,都心の再生に向けた動きを確実に神戸の発展へとつなげていきたいと考えていますという,当初のパブリックコメント(案)でございましたが,その部分を,さらなる民間事業を誘発し,都心の再生に向けた動きを確実に神戸の発展へとつなげ,そして世界に貢献できる都市を目指しますという形で,世界に貢献できるというところを追加させていただいております。  あと,16ページでございます,1-55ページでございます。神戸に暮らし働く魅力を高めるというところで,パブリックコメント案では,大学集積都市としての神戸の強みということでございますが,そこに医療産業都市,大学集積都市としての神戸の強みという形で,医療産業都市との連携もしっかりやりながら,都心の魅力を高めていくということで,そのあたりの文言を修正させていただいて,そういうことも含めて進めていこうという形で,変更させていただいております。  そういう形で,国際性とか医療産業都市との連携,あと文化というところにつきまして,修正を加えさせていただいております。 25 ◯理事(大かわら鈴子) 御説明いただいた,文言がちょっと加わったというところで,それはわかりました。  その上でお聞きをしたいんですが,先ほど言われてました構想の背景と目的──1ページのとこですね,1-40のとこですね,読み上げられたその1番目のとこですね,神戸全体のまちや経済を活性化し,国際競争力を高める上で不可欠ですと。再整備はその経済活性化と国際競争力を高める上で不可欠なんだということで位置づけられているんですけども,ちょっとそこで改めてお聞きしたいんですけども,具体的にそれはどういうことなのか,どういう方策で経済活性化をしていくのかということを,まずお聞かせください。 26 ◯三島住宅都市局担当部長 まずは,1つはこの計画自体は行政だけでできるものではございません。そういう形で,行政がしっかり自分でやるべきことをやって,民間の力を引き出しまして,一緒にやっていくということが必要になってきます。その中で,まずは三宮のクロススクエア,並びにえき~まち空間,そういう空間をつくっていきまして,しっかりとした神戸としての景観並びに町並み,そういうものをやって,民間がそこに投資をしたいという機運をつくっていきたいという形でございます。そういう形で,民間の機運をつくりまして,民間の事業を誘発しまして,民間がそこで事業をやっていただくということでいきましたら,民間事業が起こりますので,当然,工事とかそういうものがありますし,雇用もふえますし,そういうことを進めていきたいと。ただ,具体的な数字については,今まだ構想でございますので,今まだ数字というのはございませんが,そういう形で進めていきたい。それで,神戸市全体の経済の活性化に進めていき,最終的には国際競争力を高めるという形でやっていきたいと考えております。 27 ◯理事(大かわら鈴子) 今言われてました,最終的には国際競争力を高めるというところ,新しく加わった部分でもあるんですが,もうちょっと具体的に教えてください。 28 ◯三島住宅都市局担当部長 例えば,医療の部分で申し上げますと,医療産業都市というのは,過去おおむね10年以上前から,震災以降からやっておりますが,そういう形でいきますと,医療産業都市につきましては,今はまだ研究段階,基礎ベースを非常にやってきたところが多うございます。おおむね非常に大きなものが動いてきて,ある程度のものができ上がってきていると。そういうことでいきますと,高橋政代先生がiPS細胞で網膜の実験を──そういうものも含まれてきております。まさしく今,生み出されてきた技術を,まさしく産業とかその辺に使っていかなあかんということがございます。  そういうことでいきますと,研究施設というのはポーアイでございますが,やはり大きい施設ということでいきましたら,ポーアイではちょっと遠いかなということがございまして,三宮,都心という形になってきます。そういうことでは,そういうスペース,オフィス,そういうものをしっかりつなげまして,その辺で医療産業という形では世界に打っていけるものでございますので,その辺で創業をやって産業につなげていくことで国際化をやっていきたいと。例えば,そういうことでいきますと,今やってる介護ロボットとかですね,そういうものにも今後,発展していけるんではないかということは,医療産業のほうとも連携しながら話をしております。  以上でございます。 29 ◯理事(大かわら鈴子) 医療産業関連のそういう企業も,こちらにどんどん呼んでいくと。そういうことやと思うんですけどもね。確かにこれは実現するということでいえば,外資系も含めて,民間企業をどんどん呼び込むということになってくるんだろうというふうに思います。そのためには,これから──こっちにも書いてありましたけどもね,さまざまなインセンティブが用意されて,これで来てくださいよということになるというのは想像できるんですけども,それに加えて,今度,特定都市再整備地域の指定ということが加わってきますから,かなりこういう方向が強力に進められていくんだろうというふうに思います。  そういう民間投資を含めて,それで元気にしていくんやという話なんですけどね,じゃあ地元の企業にとってはどうなのかと。呼び込み方でね,そういうところが中心で,呼び込んだその企業だけが,そして地元でも大企業だけが恩恵を受けるということになりはしないのかなというふうに思うんですけど,そのあたりいかがでしょうか。 30 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,神戸の活性化ということで,神戸の産業,経済ということでいきますと,大手のところと,やはり民間企業,地元の商業,業務をやられてる方と,その両方が大事やと思っております。そういう形でいきますと,今回,やはり三宮の構想という形で,新たなもの,新たな視点でやっていくことというのをまとめております。そういう形でいきますと,今現在行われている産業とか,その商業につきましては,例えば地域商業活性化支援事業というのを産振局のほうでやっております。努力されようという地域につきましては,補助を出して,いろんな計画をつくったり,実験的なものができるような支援制度も立ち上げております。また,その商業者とか,その商店街とか,そういうとこにはいろんなお悩みがありますんで,そういうところについて,その悩みを相談するという体制もとっております。そういう形で,商店街に対して応援隊を派遣するような制度も持っております。そういう形で,地域が頑張るんであれば,そういう地域に対して応援する制度をつくっておりますので,そういうとこと一連になって,神戸の全体の経済の活性化を図っていきたいということで,神戸市は進めております。 31 ◯理事(大かわら鈴子) 両方大事だと。今,応援する方法とか,いろいろ政策があるんだということですけども,この中では全然見えてこないんですよ,その位置づけが。全くされてないじゃないですか。これでいけば,やっぱりさっき言うてた,呼び込んだ企業なりを,もうどんどん投資をしてもらうと。そういうとこに来てもらって,投資してもらって,それで活性化させていくんやということでしか思えないんですよね。都市間競争を勝ち抜くということで,この三宮駅の周辺の集客力,これを高めていくんやと。それで神戸全体を元気にするんだということになっていくんだと思うんですけども,やっぱり中小企業,特に神戸なんか中小企業がもう9割占めるわけですから,そういうところ,地元の企業の力を強めるということがなければ,その活性化ということにはつながれへんと思うんですけども,そのあたりはいかがですか。 32 ◯三島住宅都市局担当部長 今回,やはりこのビジョンなり構想をまとめる上で,やはり神戸として何でとんがっていくのかということを,議論を大分させていただきました。やっぱりそういう形で打って出ようという形でございますので,今回は通常やってございます事業ですね,今先ほど言いました商店街のものとか,そんなんはやっております。そういう形では,当然,そちらのPRも,そちらの産振局のほうもやられております。そういう形で,今回はとんがっていくということで,そちらの方向を特に強く出したという形で,今回,こちらには掲載させていただいておりませんが,そういう形でまとめております。 33 ◯理事(大かわら鈴子) 私が言ってるのは,これで見たら,そういう中小企業や商店街や,そういうところはほったらかしになるんじゃないですかということで,これまでもずっと質問してきたんですね。前のときも聞きましたけども,バスターミナルの件でお聞きもしましたけども,結局,該当する地域のそういうお店,商業施設のたな子さんやとか,そういうとこは全く何も聞いてない,自分たち,これからどうなるんやろというような状況で,ほっとかれとるわけですよね。悩みを聞くんや,どうやと,そういう事業があるんやということでありますけども,この再整備に関しては,全く情報もなければ話も聞かれてない。そういうふうにほっとかれている状況が今でもあるわけなんですね。当事者にとったら,やっぱり死活問題ですわ。これで,本当にちゃんと話を聞いて,進めていくことになるのかどうかというふうに思うんです。  先ほども出てましたけども,これも見てましても,地元のまち協の方のお話なのか──これ,9月3日の分ですね,これの意見をまとめられている分を見ましても,議論がまだ物足りなさを感じるということが書いてあるんですけども。やっぱり十分議論してもらって,そういうふうには受けとめられてないというふうに思うんですね。まだまだ,ちょっと市民の声の聞き方が,やっぱり足りないし,反映の仕方も足りないというふうに思うんですけども,いかがでしょうか。 34 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,先ほど言われました,全ての人のお言葉を聞いてないんじゃないかという形は,これは過去から,大かわら議員とか,意見をいただいています。そういう形で,過去からも同じでございますが,そういう二宮とか,三宮の東のまちづくりとか,そういうものにつきましては,区役所のまちづくり協議会,まちづくり会議を通しまして情報を流して,その中で意見をいただいているというか,意見をいただく場を設けてると。それで,会長さんとかに,そういうふうに何かあれば言うていただいたら,いつでも説明に行きますという形でお話をさせていただいております。また,そういう形では,地元のまちづくりの機運が高まりましたら,取り組まれることになっていけば,そういう形で一緒に検討していきたいというスタンスは,私も持っております。そういう形で,今後とも機会を捉えて,情報交換には努めていきたいと思っております。  それと,先ほどおっしゃられました,今回,別紙2のまちづくり協議会で常日ごろからこの案件に関する議論を多く重ねており,その感覚から言うと,この場での議論の物足りなさを感じるところもあったというものは,これ若干,JRさん,阪急さんに向かって言われたとこがあるように,私はその会議では思いました。やはり,JRさん,阪急さんは,やはり会社の方針がまだ決まってない中で,どんな計画やとかいうことが言えない状況でございましたので,そういうことについては,もう少し意見交換をしていきたかったなという感じで,この言葉を言われておりました。そういう形で,先ほど言われてた,ちょっと議員が御認識いただいた,ちょっとこの言葉,ちょっと言葉が足らずでございましたけども,そういう形で私らは受け取っております。 35 ◯理事(大かわら鈴子) ずっとね,私がお聞きしたら,説明してますと。声聞いてきてますということで言われるんですけども,実際の現場の声としては何も聞いてないんです,どうなるんでしょうかということで,いっぱい声があるんですよ。それが状況なんですよね。こういう構想なんかで見たら,自分のところがバスターミナルになって,なくなってしまうんじゃないかと,そういうところの方が,そういう声を上げられてらっしゃるんですから。  こちらのパブコメの分,これもありますけども,ここの,意見No.の142のところ,ここで神戸市の考え方というのが,今回ついて上がってきましたけども。ここで勤労会館と区役所の移転反対ということで意見が出されてて,これに対して,施策を進めていく上での御意見であり,今後,施策を展開する中で参考とさせていただきますということでお答えになっているんですけども。言えば,今はこういう意見を出してもらう段階ではありませんと。後で出してもらって,それを参考にしますわというようなニュアンスやと思うんですけども。でも,今言わんかったら,言うときないんじゃないですか。もう,ここをバスターミナルにしますいうて,きっちり決まってしまって,後で,じゃあもう置いとってくださいって,勤労会館も区役所も困るんです,なくなったら困るんです,置いとってくださいということで,ちゃんと考慮をして。じゃあ,その場所も含めて検討しましょうかということになるんですか,それは保障されるんですか。 36 ◯三島住宅都市局担当部長 まさしく三宮の再整備基本構想につきまして,今,バスターミナル,中長距離のバスターミナルについては,区役所,勤労会館並びにサンパルとかサンシティさんがあるエリアが適地やないかということで,まとめさせていただいております。まさしくここにつきましては,今現在,そこで営業されている方とかいらっしゃいますので,まさしく今そこに対して,勉強する会,そういう形をどう考えていこうかという会を起こしていこうという形で,働きかけをしている段階でございます。  そういう形でございますんで,まさしくまだ勤労会館,区役所を移転するかどうかとか,そういう細かい計画は立てれてる段階ではございません。そういう形でございますので,この政策を進めていく上で,今後その意見は参考にさせていただきますという,神戸市の考え方を述べさせていただいております。 37 ◯理事(大かわら鈴子) これ,将来ビジョンの中でも,人がまちの主役ということでうたわれているんですよね。前回も言いましたけども,再整備計画ありきで進めていくということになったら,本末転倒やと思うんです。やっぱり,市民の声をしっかり聞いて,その結果によっては変更,中止も考えていくと。絶対それは必要やと思います。そういうふうに今,進められているんですからね。やっぱり,それをしていただくことと,それから先ほど言いました,呼び込み型だけではなく──呼び込み型で本当に神戸が元気になるかといえば,私はそうはならないと思います。やっぱり地元の中小企業,そういうところも含めて,地元の力をどう強めていくか,そこが座ってなければ意味がないと思いますので,申し上げておきます。 38 ◯委員(小林るみ子) イメージですので,何を聞いていいのか本当にわからないというのが正直なとこだったんですけど。周辺の質問,3点ほどさせていただきたいというふうに思います。  まず1つは,この間,市民意見,パブリックコメントでたくさん出てきてます。合同報告会の意見も,きょう書いていただいてるのを読ませていただきました。私,安全性ですね,防災の委員がお名前ありましたけども,安全性についての御意見が1つもないなと,そういう観点,視点等の意見は1つもないなというふうに思いましたし,それが非常に気になったんですけど,その点,どのようにお考えなんでしょうか。 39 ◯三島住宅都市局担当部長 お手元の資料の別紙1-2をごらんください。安全・安心ということにつきましては,学識経験者を有する委員といたしまして,防災で京都大学防災研究所の教授の牧先生に入っていただいております。そういう形で意見をいただいております。今回まとめるところで──ちょっと全ての意見を今回,御報告する,主な意見という形でまとめましたので,ちょっとまとめておりませんが,やはり牧先生は,駅前広場とかそういうものについては,やっぱり安全・安心というのは非常に大事やと。震災都市神戸としては,それがしっかりとやられるということで,さすが神戸ということでやっていくことが必要やという形でございます。  それについては──お手元,済みません,資料1-6をごらんください。1-117になります。参考資料でございますが,そちらのほうの一番下です。一番下,2つのポツでございますが,防災の分野には,さすが神戸という文言がやっぱり加えられるべきではないか,そういうことをしっかりやりなさいよと。防災上,非常時,水を使用する,水の確保についてやっぱり記載すべきやという御意見をいただいております。そういうことを踏まえまして,ビジョンの1-21です。ビジョンのところでございますが,やはり駅前広場とそういうとこには,備えた安心の上で華やかににぎわうということで,華やかがあるんで,その下にはしっかり防災があるという形の表現にさせていただいております。そのような中で,被災した神戸にとって災害の備えは当たり前でないといけないということで,余り押し出すもんでもないやろうと。ただ,防災力を売りにするのではなく,当然のように備える,見えなくても確かな防災力に支えられた安心,それがさすが神戸と思われる防災スタイル。災害時に多くの帰宅困難者が集まる空間が必要なのである。その空間を,にぎわいの駅前オープンスペースとして整備すると。また,防災上,自由な役割を担う水の確保については,地下水や雨水などの利用を検討するという形で,こういう形で入れさせていただいております。  以上です。
    40 ◯委員(小林るみ子) 何カ所かそのことに触れてる部分があるいうことでお聞きしましたけれども。昨日,一昨日と,関東のほうでは大雨が降ってます。本当に予想を,想定外というか,本当にびっくりするような状態でしたし,神戸でも7月の終わりごろに,もうかなり大量の雨が降りました。非常に土砂崩れも含めて心配されたんですけども。1938年でしたか,阪神大水害というのがあって,いわゆる三宮周辺地区──三宮のクロススクエアの地区ですよね,本来ならば,あのときには新生田川ができてたんですけれど,やはり自然の力というのは強いもので,旧生田川のほうに流れ込んで──つまりフラワーロードに流れ込んで,大変な被害に遭ったという過去の経験があるというふうに思うんですね。そういう意味では,フラワーロード──いわゆる旧生田川というのは,本当に気をつけなければいけない配慮の要る地域だというふうに私は思っています。  そういう意味でも,今回この三宮周辺をさわるに当たって,あそこが本当にクロススクエアで人が集う場所になる以上──なるというふうなイメージですからね,その辺の安全面というか,防災面というのはかなり真剣に考えなければいけないんではないかというふうに,私は思っています。やはり,未来の都市に向けての姿というか,それを創造することの場ですけれども,やはり過去に学ぶっていうことも必要なのではないかというふうに思いますので,その点のところの配慮というか,お考えもぜひ持っていっていただきたいなと思います。それは意見とさせていただきます。  2つ目なんですが,計画,設計,整備というふうに30年かけてやっていく,具体化していくというお話なんですけども,先ほどの話だとチェックが必要だということも言っておられましたが,やはり中間案,中間報告というのをなされて,それに対してパブリックコメントをするというのは,その都度,その都度やっていくのかどうか,そこら辺,ちょっとお聞きしたいなと思います。 41 ◯山崎住宅都市局長 このビジョンなり,構想なりについてチェックをする機関をつくるかどうかと,こういうことについては,少しちょっと検討させていただきたいとは思っておりますが,いずれにいたしましてもいろんなプロジェクトをこの中に盛り込んでおります。そのプロジェクトの中には,長期的に時間がかかるものもありますけれども,すぐもう取りかかれる,あるいはもう既に実施をしておるというようなことも多うございます。そういったものについては,具体的な計画,プログラムをお示しをしておりまして,そういった中で,いろいろその計画が具体的に進捗をしているのかどうかということをチェックをするということは,これはもう事業上,実施をするということでございますので,そういった面で,それぞれのプロジェクトにつきまして,きっちり計画をつくって,進捗状況を把握をしていくと,チェックをしていくと,こういうことは当然ながらやっていくべきことであるというふうに思っております。 42 ◯委員(小林るみ子) チェックだけじゃなくて,やはり報告をして,それに対して市民の意見を聞く,それはやっぱりやっていっていただかないと,本当に──非常に言いにくいんですけど,むちゃくちゃなというか,本当に漠とした,そういう計画を進めていくことになると思いますので,やはりそういう丁寧さというのは必要だというふうに思いますので,ぜひその中間報告,パブリックコメント,それは実現させていただきたいというふうに思ってます。  それと,3点目なんですけども,合同報告会の中にも書いてましたけれども,やはり将来の神戸を支える若者の思いということを,かなり言っておられる方がいたんですが。中学生・高校生などのアンケートというか,意見を聞くという,そういう機会は持つんですかね,それをちょっとお聞きしたいというふうに思います。 43 ◯三島住宅都市局担当部長 中学生・高校生とか,そういう方の御意見を聞くということにつきましては,まずこのビジョンなり構想をつくるということで,できるだけ多くの人に意見を聞こうという形で,検討委員会なり構想会議も立ち上げましたし,逆に言うたら,ウエブを使った意見募集,それとか1つは市民300人会議という形で,市民の方に集まっていただいてお話をしております。そのときは,多分──記憶で申しわけないです,7歳の方から,あと89か,そのくらいの方まで,幅広い年代の方に来ていただいて,あのときは非常に高校生とか若い方もいらっしゃいました。非常に女性の方も多くて,そういう形でいろんな場所で意見をいただいて,これをつくって上がってきております。そういう形でございます。また,今後これができたわけでございますが,まさしくこれで意見を聞くのはこれで終わりですっていうことでございませんで,現在もウエブで意見を受け付けるような形をとらせていただいてます。今からはそういう形をとりますし,逆に言うたら,この構想とビジョンをやっぱりみんなに知っていただくことが必要になってきますんで,そういうところに行ってお話をする中で,また意見を聞いていくということも進めていきたいと思っております。 44 ◯委員(小林るみ子) ぜひ中学生・高校生の意見というのも,ぜひ聞いていただきたいなと思います。  それと,やはりいっぱい意見が出てますけれど,これが市民全ての方の意見ではないという,やはり,本当に足を運んで,このイメージ,このビジョンに対して,余り快く思っていない方も含めて,やはり意見を聞くという姿勢は,神戸市としては持っていっていただきたいというふうに,それは強く要望しておきます。 45 ◯委員(大前まさひろ) 三宮周辺地区の再整備基本構想まちづくり方針図,先ほど,中長距離バスの集約の地域として,まだ計画を立てる段階ではないというような話だったんですけども,勤労会館や中央区役所はどのようにしようというふうにお考えでしょうか。 46 ◯三島住宅都市局担当部長 今現在,まさしく三宮再整備基本構想で,中長距離バスの集約というのが,先ほど言いました,勤労会館,区役所,サンパル,サンシティ,そのエリアがいいのではないかという形で構想をまとめさせていただいたということで,計画をつくる段階ではなくって,今から計画をつくっていく段階やと思っております。  その中で,先ほど申し上げました勤労会館,区役所についてはどのようにしていくのか,これは行政施設のあり方という点も踏まえて,やはり全体でどうあるべきかというのを考えて,計画をまとめていきたいとは考えております。 47 ◯委員(大前まさひろ) 今からつくる段階だということやったんですけど,ちょっと,きょう配られている資料とは違うんですが,神戸市行財政改革2020素案の案では,都市間競争の激化にというところの次に,公共施設の状況というのが示されて,施設の統廃合や転用などによる適正な施設数量の実現とあるんですけども,この中では,中央区役所や勤労会館の問題というのは,どう位置づけておられるでしょうか。 48 ◯三島住宅都市局担当部長 ちょっとまだそちらのほうが,具体的な計画がどうなっているか,ちょっと私,今現在見ておりませんが,やはり個々それぞれの施設のあり方というものの見方と,やはり神戸市全体でその施設全体をどう考えていくかというあり方の考え方と,その全体,総合的に何が一番最適かということを考えて,やっていかなければならないと思っております。そういう形でいきますと,先ほどの計画につきましても,全体の最適化という言葉は言われておりますので,そういうことも踏まえて考えていきたいと考えています。 49 ◯委員(大前まさひろ) ここまで結構いろいろ出てきているので,特にやはり区役所や勤労会館はどうなるかというのは,利用者にとって非常に重要だと思います。決まってから,こうなりましたっていうふうに示すんではなくて,計画をつくっていく段階から,中央区役所はこうしますとか,勤労会館はこうしようと思いますというのを,やっぱり示していくべきだと思いますが,そういうことについてはどうでしょうか。 50 ◯三島住宅都市局担当部長 まさしく今現在,区役所なり勤労会館も踏まえまして,行政施設のあり方を検討しておりますので,その辺の進め方も踏まえて考えていきたいと思っております。 51 ◯委員(大前まさひろ) ぜひ市民の皆さんに,そういう,実際どうなっていくのかというのを,しっかり明らかにしながら,市民の意見も聞きながら進めていくよう要望しておきたいと思います。 52 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 53 ◯委員(森本 真) 数点お伺いしたいと思いますが,先ほど,大前議員が質問した行政施設のあり方というのは,今年度予算についてるそうですけども,それは住宅都市局が主に行政施設のあり方について検討しているのか。それとも,勤労会館なら市民参画,市役所も市民参画か,そういうところと一緒にやってるのかどうなのか。検討している,検討しているといっても,何を検討しているのかはっきり言わんとですね,この計画も漠としてて,この先わかりませんとか言われたりしてるんですけども。どういうふうに計画してるんですか,あり方として。 54 ◯三島住宅都市局担当部長 まさしく行政施設のあり方につきましては,予算のほうは住宅都市局のほうについております。ただ,委員御指摘のように,住宅都市局でそれができるわけではございませんので,庁内ではそういう勉強会というか,ワーキングというか,集まりを持って,先ほど言うた市民参画推進局なり行財政局,あと図書館もございますので教育委員会とか,その辺も踏まえて,どうあるべきかというのを議論をさせていただいております。そういう形では,市民に使われているということもございますので,市民ニーズ,どういう利用であるべきかということも踏まえまして,考えていかなあかんという形で今検討しておりますが,やはり今は時代の流れも踏まえまして,全体で考えていきたいと思っております。 55 ◯委員(森本 真) 予算がついてるということなんですけど,これ,いつまでに検討して,何か発表されるんですか,各施設について。 56 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,予算は単年度主義でございますので,ことし1年で検討をするという形で考えております。ただ,ことし1年でどこまでの検討ができて,どういう形で打ち出せるかというのは,まだ検討の途中でございますので,今申し上げることはできません。申しわけございません。 57 ◯委員(森本 真) 行政施設のあり方を考える,ことしの予算でついてて単年度だと,今年度中というふうに言われてますけども,今,決算議会の中での資料で,行財政改革2020の中でも,一定,施設の統廃合,転用などなどというふうに出てきてるから,まさにそれと同じ,軌を一にして,三宮の勤労会館,中央区役所,先ほど言いました図書館もあって,さまざまな局にまたがるやつを検討しようと──検討というか,考え方を,あり方を考えているということになってるんですけど,市民が困るようなことをやってもらったら困るので,そういう本当に観点からやらないと,こんなことをするから,のいてくださいよというんではね,そら絶対市民は納得しないと思いますから,その点,ちゃんと検討していただきたいと言っておきます。  もう1つは,先ほど吉田委員から出たんですけども,三宮構想は再整備計画だと,再開発じゃないんだというふうに発言がありましたけども,具体的に最初にやるというのは,NHKのニュースでも,ちょうど言われてたのがバスターミナルだというふうに見ました。バスターミナルのところは,先ほども言われた公共施設もあるとこですけど,具体的に手法は誰が考えて,バスターミナルをつくることになるんでしょうか。 58 ◯三島住宅都市局担当部長 バスターミナルといいますのは,三宮に求められるものが交通の結節点でございます。そういう形ではバスターミナルが今,課題やということで,非常に声が高かって,やっていかなあかんと。そういう形でいきますと,バスターミナルについては公共施設でございますので,誰がやるかというと,市が主導的にやっていくと。ただ,前からありますように,三宮というのは空き地があるとか,市のスペースがあるとかいう十分な状態ではございません。そういうことでいきますと,民間さんの土地なり建物も踏まえて考えていかなあかんということにつきましては,そういうところと一体になって勉強会なり研究会を起こしまして,それで検討して,やり方も踏まえて考えていくという形になっていきます。 59 ◯委員(森本 真) 研究してから検討会を立ち上げてやるっていうふうに言われましたかね。 60 ◯三島住宅都市局担当部長 研究という言葉を使いましたが,ちょっと研究ということは訂正させていただきまして,まさしく今,地元のほうに入って,そういう勉強会を立ち上げようという形をしておりますので,勉強会をして,もう計画に移していきたいと。スピード感を持って進めるということで,研究ということは訂正させていただきます。 61 ◯委員(森本 真) 勉強会をしてやるというのは,誰が参加して勉強会をやるんですか。具体的に。ターミナルで言えば。 62 ◯三島住宅都市局担当部長 まさしくあのあたりですね,地権者の方もいらっしゃいますし,ビルのオーナーの方もいらっしゃいます。いろんな方がいらっしゃると思います。そのことでは関係権利者という言葉になるのかもわかりません。まだそのあたり,どういう形で進めていくのかというのは,まだ今,働きかけをしているところでございます。そういう形で,どういう形の勉強会体制でやるのかというのを,今まさしく地域の方に入ってお話を進めていく段階でございます。 63 ◯委員(森本 真) これから始めるということなんですけど,本当に全く知らないたな子さんもいらっしゃるし──これも何回も言いましたけど,具体的に既存の商業者の皆さんが出ていかざるを得なくなるようなことがなくて,さらに合意ができるような中身で進めていただきたいと,そのようにちょっと要望だけ言っておきます。  もう1つは,構想会議の6月18日の資料で,こういう意見がたくさん出てるんですけど,デッキやめてしまったらええやないかと,デッキは不要やと。トランジットモールができたら,そんなん要りませんよというようなことが書かれておりますけども。デッキというのは,多分2階の通路,通路というか道だというふうに思いますが。これは,ちょっと思い出したんですけど,商工会議所等が,最初に検討会の立ち上げる前に出した要望書みたいな,計画図みたいなんは,仙台駅前みたいに,大きく2階部分が広場になってるみたいな話でありました。今回の構想図では,そういうふうな書き方自身はないんですけども,参加者の意見としては,なくしてしまえというのは結構──突然出てきますから,前の人も言ってるんだと思いますけども,これに対して神戸市の意見というのは,今の現状というのはどうなっているのか,ちょっとお伺いします。 64 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,大規模デッキをつくってはどうかというお話は,神戸商工会議所のほうの提案にもございました。そういう形で,大規模デッキというのも神戸市のほうも検討させていただいております。そのときに,やはり大規模デッキをつくりますと,その1階レベルが暗くなってしまうという話があります。それと,もう1つ,その大規模デッキを支えるための基礎が地中に入っていかなあかんということでいきますと,神戸地下街に,店にぼんぼん柱が立ってしまって,そこが潰れてしまうということもわかってきました。そういう形で,三宮構想会議の中でも,そういうお話をさせていただいた中で,どういう方向がいいですかというお話をさせていただいた中で,やはり神戸のまちは人が歩く空間やと。それも地面を歩く空間ではないかと。神戸市の規模ではそういうものではないかと。だから神戸は,やはりその景観なり町並みを大事にするべきではないかというお話から,基本的には地表レベルで人と公共交通の優先された空間をつくっていこうというお話になってきました。  ただ,その中で,やはり神戸市の場合,三宮の場合,6つの駅が離れた位置にありますし,高さがそれぞれ違うということで,それをいかに移動しやすく,交通結接点としてはわかりやすく,移動しやすいようにするためには,やはりそういうものでは最低限のデッキは要るんではないかということで,デッキは必要ではないかということで,まとめらせていただいております。 65 ◯委員(森本 真) その話はよくわかりました。  もう1つは,バスターミナルがスケジュールイメージでは,バスターミナルの再編が設計計画,整備を始めると。同時に,駅前広場拡張等では,4)のJR南のところを最初にやるということになってるんですけども,この前も委員会で,これちょうど温泉が出とうとこで,ちょうど前の委員会終わった後,次の日に温泉が出たいう記事が載ったと思うんですけど。これ,4番と5,6っていうのは,何でこれだけ差があるというか,これを30年とすると,5,6は20年後ぐらいですよというみたい──イメージですよ,イメージになるんですけど,4は何をしはるんですか。 66 ◯三島住宅都市局担当部長 まさしくこの三宮再整備基本構想というのは,行政だけではできませんということは,何回も申し上げておりますが,そういうことでいきますと,JRさん,阪急さんというのが,ビルの建てかえ,ターミナルビルの建てかえというのを新聞で出ておりますし,そういう形で過去から協議をしているということでございます。そういう意味では,JRさんのビルの建てかえに合わせまして,やはりこの駅前,4番なり8番の区域ですね,この区域の整備をしていくことという形で,これは早期にかかっていけるものではないかという形で考えております。  そういう形でいきますと,JRの東とかそういうことについて,何でそれがずれるのということでいきますと,JRの東といいますと5番の区域ですけども,ここにつきましてはJR三ノ宮駅の新東口というのを検討していきたいというのが上がっております。そこについては,イメージ的には,今現在は神姫バスさんがバスターミナルとして使われております。そういうことでいきますと,バスターミナルが今回できて,そこに動いていただいた後でしか,そこの整備っていうのはできないやろうということで,そういうシリーズで考えますと,バスターミナルの整備に係る計画,設計整備が終わった後,いわゆる東にはかかっていけるのかなと。そういう形では,そういう順番にかかっていけるような形になっていくんではないかということを想定して,こういう──イメージですけども,こういう長期スケジュールイメージを出させていただいています。 67 ◯委員(森本 真) 5番はわかりました,東口があるのでね。6番と,もう1つ4番が,今からバスターミナルと同じベクトルですね。早く始めるということになってるんですけど。だから,4番のJR南というのは何をしはることになっているんですか,この構想図で。構想図というか,構想では。 68 ◯三島住宅都市局担当部長 お手元の1-46ページをお開きください。まちづくりの方針図というのを書いております。先ほどの4と8の区域のとこの丸は,青の丸,同じような丸で書いてます。ここでどんなことをするかということにつきましては,駅前広場の再編と歩行者空間の整備をしていきますということを書いています。これは,先ほど言いましたJRのビルを建てかえるということになりますと,当然,ビルを建てかえようとしますと,工事ヤードというのが要ります。となってきたら,当然,今の駅前広場とかそういうところにも仮設ヤードとか,いろんなもんでいじっていくと。それと同時に,それを直すときに一緒にきれいに直していくということも踏まえたら,それと同じスケジュールでやっていくという形になるのが必然でございますので,今,こういうスケジュールを入れらせていただいてます。 69 ◯委員(森本 真) ちょっと意味がよくわからなかったけど,JRが新しいビルを建てるための工事ヤードとして,8と4は使いますということ。8というか,駅の南のやつは使う予定ですということを言われたと思うんですけど。そしたら4)は,JR南の4)は,工事ヤードのための敷地をつくるっていう,とりあえずつくるという計画なんですか。 70 ◯三島住宅都市局担当部長 ちょっと私の説明が言葉足らずでございました。とりあえずというんじゃなくて,やはり交通結節点でございますので,やはりJRのほうに寄りついてくる車がやっぱり必要になってきます。そういうものとあわせて駅前広場というのをしっかりつくっていかなあかんので,JRのビルとあわせて一緒にやっていくという形でございます。 71 ◯委員(森本 真) JRのビルと一緒にやっていくというのは,JRっていつやるか言うてへんのでしょう。で,どんなものを建てるかも言うてないし。4と8というか,駅南で言えば,今はタクシーとレンタカーと駅に送っていく人の車の駐車場ですよね。これを改良するというか,再整備するのは,今からじゃなくてJRの計画が出てこないと全然始まらないんじゃないかと思うんだけど,バスターミナルと同じように,ベクトルが短期,中期で出てるのは,僕はおかしいんちゃうかと思うんですけど,どうですか。 72 ◯三島住宅都市局担当部長 何回も同じことですから,これ行政施設だけでできない,民間で一緒にやっていかなあかんということで,過去からJRさん,阪急さんは建てかえるという形で協議をしております。そういう形では,この構想ができましたので,この構想とあわせてできるだけ早くやってほしいという形で,働きかけていきたいと思っております。そういうことでは,このスケジュールというのは,行政ができる部分と,やはり民間と一緒にやっていかなければならないところがございますので,あくまで,やはりそれは神戸市の思いでございます。ただ,こういう形でスピード感を持って,しっかり進めていきたいということであらわしております。 73 ◯委員(森本 真) ちょっとわからない点もありますけど,例えば工事ヤードが要りますよ,駅南を使いますっていうのもね,本当に具体的に出していただかないと,それこそ交通事業者であるタクシーもそうだし,バスターミナルの関係もあるだろうし,市民だって,どこに駅,とめるのにどうしたらええかっていうふうなことにもなるというふうに思うんですよね。でも,早く進めたいといっても,JRが動かないと全然始まらない話ですよね。JRの建物,どういうふうな建物をつくるというのと,先ほど,バスターミナルは公共交通だ,JRも公共交通だ,阪急も6つのターミナルは皆公共交通だから,神戸市もかかわっていきますよと言われてますけど,東京に見に行った方は,言われたように,そんなん公共なんてするんじゃなくて,大手資本がどんどんやってますよと言ってるのが大半なんですよ。それだったら,神戸市として,JRに,阪急に,ここまで自分たちでやってくださいよと言うのが,大体,今の駅前再開発の筋じゃないかなというふうに思うんです。  今までは,JRの駅に陸橋をつけたり便利にしてるの,結構,神戸市がいっぱい金出してやっている。そうじゃなくて,民間さん,力出してやってくださいよって言うのが1つだし,新長田の駅の快速も,東口の話も出ましたけども,本当に市民の要望を聞いて,神戸市の要望を聞いてやってくださいよっていうのが,本当は筋だというふうに思うんです。  だから,そういう観点から,公共交通だから神戸市が関与してお金出すんですよじゃなくて,本当に新しい発想というか,今,企業としても地域貢献もいろいろ言ってるんだから,そういう観点からやってほしいのと,もう1つは構想から,案が取れて,これから始まるんだけども,全然立体的なものは見えてこないんです,これ平面図だけで説明されて。バスターミナルなんか,本当どないなるのかと。こんな大きなバスターミナルがいってね,その上はどないなっとるんやろと。それこそ100階建てのタワーがバスターミナルの上に建ってて,JRも100メートル,阪急も100メートルという3本のね──名古屋はツインタワーと呼ばれてますけど,神戸はそしたらトリプルタワーかという話もね,いろいろ出てくるんです。だから,はっきりと本当に平面だけじゃなくて,パースだけじゃなくて,具体的なまちづくりの案をやっぱり出していただかないと,本当にいつできる話なのかわからないことも言われてますので,そこら辺,ちゃんと説明ができるようにしていただきたいと要望して終わります。 74 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 75 ◯委員(光田あまね) 以前,検討委員会のメンバーの中に20代の方はどのぐらい含まれていますかという質問をしました。その際の回答に,残念ながら含まれていませんと。ただ,若い方の意見を取り入れてほしいということを踏まえて,今回,ウエブを使用,また300人会議など,いろいろ努力をされてきてくださってうれしく感じます。そこには,さらに女性も多かった,また高校生も多かったということで,非常にこれは有効的,かつ女性も意見を取り入れてもらえる可能性が出てきたということで,この点にも感謝しています。  ただ,この対象エリアに関してなんですが,7点の課題の中に,交通網に関して3点上がっています。1-42です。乗りかえ動線がわかりにくい。駅から周辺のまちへのつながりが弱い。駅前広場の交通結節機能が弱い。このようにありまして,1-41には神戸空港も含まれているのですが,対象エリアの中には,また将来ビジョンの中には,ポートアイランドが含まれておりません。ポートアイランドの中には,沖には神戸空港があります。なぜこれが含まれないのか,もう1度,説明をお願いできますでしょうか。 76 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,今回,三宮の再整備,三宮周辺地区の再整備基本構想というのをまとめるのには,三宮駅から半径500メートルの範囲を対象エリアにするということにさせていただいて,まずは計画を立ててというか,構想をまとめていこうという形で動かさせていただいております。そういう形で,ポートアイランドなり神戸空港については,そのエリア外ということでございましたので,そこについては記載をしておりません。ただ,それについて検討していかないということじゃございませんで,先ほど,局長のほうから申し上げましたように,神戸市の住宅都市局では,神戸市総合交通計画というのをつくっておりまして,その辺のネットワークとか,その辺を今後検討していくと。まさしく交通法の法律が変わりましたので,それについては地域公共交通網形成計画というのを立てていく中で,検討していくということでございます。 77 ◯委員(光田あまね) 検討していってくださるということなんですけれども,1-67,長期的スケジュールイメージには,具体的な日付が書いているのは平成27年9月のみでして,短期,中期,長期には,何年何月ごろ──ごろでも構わないです,何年にはこういうふうに進めていきたいということが,まず表記をされていません。なので,私も含めて市民の方々は,長期といえども一体何年の話なんだろうか,短期といっても一体何年に何が進んでいくんだろうか,わからないと思います。また,空港を考慮していただけるということでしたが,こちらには残念ながら,空港には特に触れていません。長期の中にも触れていません。これについても説明をお願いできますでしょうか。 78 ◯三島住宅都市局担当部長 まず,先ほど御指摘になりました長期的スケジュールイメージというのは,行政だけではできるもんじゃなくて,民間の者も入って,全体の今回の三宮周辺地区の再整備基本構想の長期的スケジュールのイメージを出したということでございますので,これを何年以内にできるという,はっきり明確に言える段階ではないということでございますので,こういう表現にさせていただいたというのが中身でございます。  また,このスケジュール表に,空港とかそのあたりのものがないということにつきましては,今回の三宮周辺地区の再整備基本構想が,先ほど言いましたように,三宮駅から500メートルの範囲を対象にしているということで,入っていないということでございます。 79 ◯委員(光田あまね) 500メートルを対象にしたスケジュールだということですけれども,1-41には神戸空港も記載してあります。そして,三宮周辺地区に求められること,また課題の中にも,この3つの玄関口が取り上げられていますので,ぜひともそこは,このスケジュールの中にも含めていただきたい,要望にとどめておきます。 80 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 81 ◯委員(坊 やすなが) いろいろ今から具体的につくられるということですので,急いでやっていただいたらいいんですが,ちょっと気になったのは,少子化ということが非常に社会的な基本的な問題と言われる中で,これを解消するために努力するというのは,行政として当然やらなあかんことなんですが,30年後に神戸で過ごす1日がこう変わるって書いてあるんですが,これ,家族3人になっちゃってるんですね。いっこも少子化対策が効いていないというか,逆によろしくなっていないというようなことになりかねない。これを認めていることは,余りちょっと気を使わなあかんかった部分じゃないかなと思うんですが,この点,変えれるんやったら,変えていただいたほうがいいんじゃないかなと思います。 82 ◯三島住宅都市局担当部長 できるだけ市民の皆様がこれを見て,イメージをつかんでいただけるように,三宮再整備基本構想を行えば,こういうふうに過ごし方が変わるよという,あくまでも例示で出したつもりでございまして,確かに1人の子供さんだけがいるというふうに見えますが,1-37で見ますと──これもお母さんが2人ですから2人ですかね,そういうことでいきますと,ちょっとその辺は──お兄ちゃんは中学生かもわかりませんので,そういうことはこれで御勘弁いただいて,頑張っていきたいと思います。 83 ◯委員(坊 やすなが) 何が言いたいかといいますとね,基本的に全局がそれを頭に入れて政策をつくらないといけないにもかかわらず,そういう認識が足らないという形でつくれば,30年先の世の中はよりよくならないだろうと。そういう方々がこういう発想で,新しいまちをつくるのであれば,決していいものにはならないんだろうというふうにとられますよ,ということを言ってるんです。 84 ◯山崎住宅都市局長 大変貴重な御指摘をいただきまして,もうおっしゃるとおりだというふうに思います。少子化につきましては,これから神戸だけではなくて,日本全国の大きな課題というふうに認識をしております。子育てを神戸市としても充実をさせて,できるだけ子供の数がふえるようにというようなことで,今後,施策を進めていくということでございまして,今回,ビジョンをまとめるに当たっても,やっぱり子育てというような視点も含めて書かせていただいておるつもりでございまして,例えば商店街で子供さんを預けながら買い物ができるとか,そういったものでありますとか,それから例えば1-56ページなんかに上げておりますのは,女性ができるだけ快適に過ごせるような施設を都心につくっていくとか,そういういろんな施策も上げさせていただいております。  今後ともこれを進めるに当たりまして,やはり人口増につながるような形になりますように,具体化を進めてさせていただきたいというふうに思ってございます。 85 ◯委員(坊 やすなが) 多分,わかってないから,そういう答弁なんかなと思いましたけど。女性に優しいとか,子育てに気つこてというのは,それが手段であって,基本的な政策の中で少子化対策をしないといけないという認識があるようなお答えの仕方じゃなかったと思いますんで,今後はよくそこを頭に入れてやっていただきたいと思います。もう結構です。 86 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。 87 ◯委員(高瀬勝也) きょう御報告いただきました,前回9月3日の主な意見という資料1,別紙2という中にも,先ほどからの議論の中にもたくさん出てたんですが,若い方の御意見ということで,これは出てました。この中にも30代,40代の人がメーンとなって進めてほしいというような議論もあるんですが。現状ですね,30代,40代の方,あるいは20代の方,もうちょっと若い中学・高校生という御意見もありましたけれども,現状はこのような方々の御意見というのは,たくさんこの議論されているんでしょうか。意見はたくさん出てるんでしょうか。 88 ◯三島住宅都市局担当部長 先ほど申し上げましたように,パブリックコメントなり,あとウエブを使った意見募集とか,さっきの300人会議とか,市長との対話フォーラムとか,あとシンポジウムとか,そういうのを進めてきております。そういう中で,今回の300人会議に──先ほど言いました市民300人会議でございますが,そちらのほうにつきましては年代構成でいきますと,20代の方が13%,30代の方が15%,40代の方が25%という,そういう形で,20代,30代,40代の方で半分以上の方が出てきていただいて,お話いただいたという形でございます。そういう形には,できるだけ幅広く意見を聞こうという形で努めてきた結果が,これに反映されていると思っております。 89 ◯委員(高瀬勝也) ありがとうございます。半分以上20代,30代,40代で占めておるという結果なんですけれども,ここにこういう意見が出てるということは,もっと意見を取り入れなさいよというような,多分,その半分以上おるということで満足せず,実際,20年後,30年後に,このまちを利用する方々というのは,この世代の方々が中心なんじゃないかという意味だと思うんですけれども,もっと幅広くこの議論に参加してほしいというような,ここでの意見だと思いますので,半分にとどまらず,もう少し幅広く,もう少したくさん意見を取り入れられるように,体制づくりを進めていただきたいなということを要望させていただきます。 90 ◯委員長(橋本 健) 他にございませんか。  (なし) 91 ◯委員長(橋本 健) それでは,住宅都市局に対する調査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうも御苦労さまでした。  なお,本委員会で実施していた,未来の神戸づくりに関する意見募集については,本日で終了とし,いただいた34件の意見については,神戸市会ホームページに概要を掲載したいと思いますので,お含みおき願います。 92 ◯委員長(橋本 健) 本日御協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会はこれをもって閉会いたします。どうも御苦労さまでございました。  次回委員会は,日程が決まり次第,御通知申し上げますので,よろしくお願いいたします。   (午後0時20分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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