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  1. 神戸市議会 2011-11-29
    開催日:2011-11-29 平成23年文教経済委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会) ◯委員長(大寺まり子) ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日は,昨日の本会議で付託されました議案及び請願の審査のほか,陳情の審査及び当局からの報告のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,金沢委員が福祉環境委員会に付託されました請願の趣旨説明のため,委員会におくれますのでご了承願います。  なお,本日の協議事項についてでございますが,追加協議事項を委員の皆様にお配りいたしておりますので,念のため申し上げておきます。  次に,本日審査いたします請願第15号については,紹介議員の代表である松本のり子議員から,教育委員会審査の冒頭に趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(大寺まり子) それでは,さよう決定いたしました。  また,請願第15号については,請願者から口頭陳述の申し出がありましたので,教育委員会の審査の冒頭,紹介議員の趣旨説明の後に口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長(大寺まり子) それでは,さよう決定いたしました。  次に,本日審査いたします陳情第26号及び陳情第40号については,陳情者から口頭陳述の申し出がありましたので,陳情第26号につきましては教育委員会審査の冒頭,陳情第40号につきましては産業振興局審査の冒頭にそれぞれ口頭陳述を聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長(大寺まり子) それでは,さよう決定いたしました。 (教育委員会) 5 ◯委員長(大寺まり子) それでは,これより教育委員会の審査を行います。  最初に,請願第15号について,紹介議員から趣旨説明を聴取いたします。  松本のり子議員,発言席へどうぞ。 6 ◯委員外議員(松本のり子) 皆さん,おはようございます。
     それでは,陳述いたします。  請願第15号の紹介議員を代表して,陳述いたします。  中学校給食を求める請願や陳情が何千筆,何万筆という署名とともにたびたび提出されている中,教育委員会は,中学生の食生活と昼食に関するアンケートを生徒・保護者などから取りました。そして,検討委員会を設置し,今後1年ほどかけて昼食のあり方を検討すると表明なさいました。心身ともに成長期にある中学生にとって最優先すべきは,成長に必要なさまざまな栄養素をバランスよく摂取することではないでしょうか。ある栄養士が,中学生が持ってくる家庭弁当を栄養計算した結果,必要な栄養素が弁当箱には詰めきれないとの報告をなさっていました。また,今日貧困が広がる中,さまざまな理由で毎日菓子パンやコンビニ弁当持参の子供がふえていると聞いています。学校給食は,法律に基づいて栄養の摂取基準が定められています。給食実施に踏み出さない限り,すべての子供に成長するのに必要な栄養を保証することができません。ぜひ給食の本請願の採択を求めます。  次に,2005年7月に食育基本法が制定されました。食育に関し基本理念を定め,国や地方公共団体等の責務を明らかにするとともに,食育に関する施策を計画的に推進することを求めています。また,食育基本計画では,学校給食を食育推進の重要な課題だと位置づけています。そして,2008年の学校給食改正では,学校における食育の推進のために,学校給食を活用することが新たに加わっています。学校給食が単なる栄養補給にとどまらないで,食の大切さ,伝統食の大切さ,また文化や栄養バランスなどを学ぶ教育の一環であるという趣旨がより明確に2008年の学校給食の改正で明らかになりました。だから今,全国でも80%を超える中学校で実施がされています。また,実施しているところでも,よりすばらしい給食を目指している自治体もあります。例えば,さいたま市では,これまでセンター方式だった中学校給食を今1校1校自校方式に変更するために,各学校に2階建ての給食施設の建設が始まっています。このような全国の状況の中,この本委員会でも議論がされてきました。前回の本委員会でも,同じような請願や陳情の議論がされました。その中でも,検討委員会での今後の議論は給食実施ではなく,昼食対策についてという意見も出されましたが,きょうはぜひ,先ほど言いました学校給食法の中身──すなわち栄養バランスを考えた給食を教育の一環でという趣旨ですが,この観点から皆様の議論がされることを切に願います。  最後に,先日東灘小学校の50年のお祝いの会がありました。場所は,小学校のアリーナです。広いため,長時間座っていると私は寒くなりましたが,この中で子供たちが朝ご飯を食べないで座っていたら,この寒さに打ちかつエネルギーが出ないのではないかと思い,1日の生活を支えていく上で,食はとても大切であるという思いを改めていたしました。また,この50年のお祝いの会で,永井教育長のごあいさつの中で,よい実はよい木からなり,よい木は土がいいところになる,このようなお話を子供たちになさいました。神戸の子供たちを立派に育てる土壌の1つに給食を教育の一環としてぜひ位置づけていただきたいのです。今,神戸市は小・中学校の耐震化工事を終えました。次の課題は,この中学校給食ではないでしょうか。ぜひ本請願の採択を強く求め,私の陳述を終わります。  ありがとうございます。 7 ◯委員長(大寺まり子) 趣旨説明は終わりました。松本のり子議員,ご苦労さまでした。  次に,口頭陳述の聴取に入りますが,この際,陳述人の皆様全員に申し上げます。陳述の際は,最初にご住所とお名前をおっしゃっていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようよろしくお願いいたします。  それでは,請願第15号について口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の前原さん,発言席へどうぞ。それでは,5分以内でお願いします。 8 ◯請願者 神戸市東灘区魚崎北町4丁目14の15,前原 操。  神戸市の中学校給食の完全実施を求めて請願陳述を行います。  去る10月20日,当委員会で中学校給食の実施を求める請願2件,陳情7件が審査されました。結果は反対多数で請願は不採択,陳情は打ち切りとされました。中学校給食は全国で82%が実施されています。100%実施されている自治体もある中で,おくれている神戸市でも実施をしてほしいとの願いがなぜ採択されないのか,残念でした。その後も,中学校給食の実施に対する要求は勢いを増し,思いは強くなり,運動は大きく広がっています。改めてこの要求が当たり前で,正当な願いであることを実感しました。再度,当委員会で中学校給食を実施するよう採択に向けた議論をお願いいたします。  11月21日に署名の追加分1万1,244筆を市議会に提出しました。前回提出と合わせて既に4万筆を超えています。署名はスーパー前・住宅・駅等,あらゆる場所で訴えました。東灘区では,小学校の音楽会の日に6つの小学校の校門前で訴え,1時間ほどで800筆の署名が集まりました。保護者の皆さんは口々に,一日も早く実施してほしい,仕事をしているのでお弁当をつくるのは大変,小学校まで給食なのに中学校で実施しないのは理解できない,書いていいなら100筆でも書きたいと必死に訴えるお母さんたちに胸が熱くなりました。2005年に食育基本法が,2006年に食育推進基本計画が制定されました。文部科学省の見解では,学校における食育の生きた教材となる学校給食の充実を図るとしています。成長期の中学生にとって,栄養バランスのとれた給食はとても重要です。食べ物で体をつくり,食べ方で人をつくる学校給食は食育の生きた教材となります。  10月28日,西宮市立中学校で,11月11日,神戸市立中学校で,それぞれ試食を行いました。西宮市立中学校は16名参加しました。西宮市では50年前から全市で実施されています。お昼のチャイムが鳴ると,給食当番さんはエプロン・マスク・三角巾をつけます。調理室に並べられているおかずの入った食管を持ち帰り,それぞれの皿に手際よくつぎ分けます。すべての行動が段取りよく,なれた様子に驚きました。ほかの生徒さんはテーブルを少し動かして,5~6人向き合うように座り,会話を楽しみながらの食事でした。食べ終わると,当番さんは食管の中の残量を先生に報告していました。給食費は,1食当たり642円です。保護者負担は280円,市負担は362円です。  神戸市が実施している業者による弁当を試食しました。弁当代は430円です。当中学校の1%が業者の弁当,2%がコンビニのパンか弁当,残りは手づくり弁当だそうです。昼食の様子を見学しました。男子,女子ともに弁当箱が小さいのに驚きました。参考に,このような大体お弁当箱です。小さな弁当箱の半分に果物のカキが入っている生徒もいます。一目で量がとても足りないという内容が伺えました。どの子もご飯にふりかけがかかっています。おかず1品だけやレトルト食品や冷凍食品のおかずも多いと思いました。野菜不足,揚げ物が多いなど,栄養バランスを考えれば,弁当は限界だと思います。業者が1カ月のメニューを提示し,注文をとるのですが,カレー,ハンバーグは通常の6倍の注文があるそうです。家庭でもカレー,ハンバーグは人気の高いメニューです。一方,和食は人気がありません。日本の伝統的な食文化が崩れていって,偏った食事になるのは大きな問題だと思います。 9 ◯委員長(大寺まり子) 陳述人に申し上げます。口頭陳述の時間が,初めに申し上げた5分を過ぎておりますので,陳述を終えるようお願いします。 10 ◯請願者 はい。だからこそ食育という面で,学校での給食が重要になるのではないでしょうか。それぞれの昼食を試食したことで,学校給食の必要性を強く感じました。食を通じて心や体が成長します。食を通じて知能が発達します。食には,人間を成長させる力があります。神戸市は,検討委員会の設置を表明されました。中学校給食の実施を願う子育て中の保護者や市民の声を公募委員会タウンミーティングなどで,さまざまな方法で検討委員会に反映させていただきたく署名を添えて請願をいたします。  どうもありがとうございました。 11 ◯委員長(大寺まり子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第26号について,陳述人の亀井さん,発言席へどうぞ。それでは,5分以内でお願いいたします。 12 ◯陳情者 私は,中学校給食を実現する兵庫区の会の亀井朋子と申します。住所は,神戸市兵庫区清水町6の21です。中学校給食を早期に実現することを求める陳情をいたします。  兵庫区の実情を訴えさせていただきます。  私たち新婦人の会は,毎年2月の初めごろに日の丸・君が代を強制しないでと区内の小・中学校を全校訪問しております。先生と懇談させていただく中で,子供たちが置かれている環境は年々悪くなっていると感じております。その1つには,就学援助を受けている子供たちが年々ふえていることです。多いところで,小学校では4ないし5割の子供たちが受けております。中学校では,5ないし6割とふえております。昨年と比べても,1割方ふえておりました。少ない学校でも3割を超えております。これで子供たちの厳しい状況が如実に示されていると思います。中学生の昼食は自宅からの弁当,先ほども出ましたが,コンビニ弁当も含んでおります。署名の中で母親たちがコンビニ弁当の話をしますと,ふんふんという場面もありました。また,注文方式の弁当は,1学校でも10数人です。多くても20人までの注文です。そのうち,先生も含まれております。学校によっては,パンの注文をしているところもあります。1割を超えているとのことです。その他は,食べられない子供もいると聞いております。また,先生からこんなことも言われました。家庭で朝晩しっかり食べさせてほしい,こんな話を聞きまして,胸が痛い思いでした。成長期の子供たちにこのような状態を放置していることは,許せるものではありません。この原因は,家庭の事情もあるでしょうが,大きくは今の社会的背景につながっているのではありませんか。だからこそ給食が必要だと思います。兵庫区と中央区では校舎の新・改築が進んでおり,この中で調理室の設置などを視野に入れ,自校方式の給食は可能です。このチャンスを生かしていただいて,ぜひ中学校給食の完全実施を早期に行ってください。また,検討委員会の発足に当たっては委員の公募,委員会の公開など,市民に開かれた検討が行われるよう切に望みます。  1つ,神戸市の中学校給食完全実施──自校方式を早期に実現すること。  2つ,検討委員会は,委員の公募,委員会の公開を行うことでございます。  以上,よろしくお願いいたします。 13 ◯委員長(大寺まり子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  以上で,教育委員会関係の審査にかかる請願及び陳情についての口頭陳述は終わりました。  なお,口頭陳述の申し出がありませんでした陳情第25号は,中学校給食の完全実施を早期に求めるなどの趣旨でありますので,ご報告いたしておきます。  それでは,議案2件,請願1件,陳情2件及び報告1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。教育長,着席されたままで結構でございます。 14 ◯永井教育長 まず,冒頭お礼を申し上げたいと思います。先日,第1回の神戸マラソンを開催をいたしました。市民の皆様,多くのボランティアのご協力と応援をいただきまして,おかげさまで大変な盛り上がりとなった大会になりました。大会にご協力をいただきました多くの関係各位に,まずもって心よりお礼を申し上げます。  着席をさせていただきます。  大会結果の概要につきましては,後ほどご報告をさせていただきます。  それでは,お手元の文教経済委員会協議事項にございますように,予算議案1件,議案1件,請願1件,陳情2件,報告1件につきまして一括してご説明を申し上げます。  お手元の文教経済委員会資料をごらんください。  予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算教育委員会所管分)及び第57号議案指定管理者の指定の件(神戸市立灘図書館ほか)につきまして,一括してご説明を申し上げます。  1ページ及び2ページには議案を掲げておりますが,3ページの別紙をごらんください。  指定管理者の指定についてでございますが,神戸市立灘図書館・垂水図書館・西図書館につきまして,指定期間平成24年4月1日から平成28年3月31日までの間,指定管理者を指定するものでございます。  指定管理者候補者でございますが,3館につきまして指定管理者を各館ごとに公募をし,教育委員会事務局指定管理者候補者選定委員会において選定を行った結果,3館のいずれも神戸新聞・TRCグループを指定しようとするものでございます。  神戸新聞・TRCグループの所在地,代表者並びに共同事業体の構成員につきましては,記載のとおりでございます。指定管理料につきましては,3館の指定期間の合計としまして,指定管理料の表の右下にございますように,5億5,295万8,000円となっております。  最後に,債務負担行為についてでございますが,4年間の指定期間を通じた複数年協定を締結するに当たり,その前提として債務負担行為を設定するものでございます。期間は,契約を締結する平成23年度から27年度まで,限度額は5億5,300万円でございます。  続きまして,お手元の請願文書表及び陳情文書表をごらんください。  請願第15号神戸市の中学校給食の完全実施を求める請願並びに陳情第25号及び陳情第26号中学校給食を早期に実現することなどを求める陳情につきましては,10月18日に開催されました文教経済委員会に出されました請願及び陳情と同じ趣旨でございますので,繰り返しになるとは思いますが,あわせてご説明を申し上げます。  本市の中学生の昼食につきましては,従来から家庭弁当を基本にしているところでございます。しかしながら,保護者の体調不良などの理由で弁当を持参できない場合もあることから,文部科学省の中学校の栄養価基準を満たした弁当を販売する制度を実施いたしておりますが,利用率は0.9%と低迷しているところでございます。  また一方,全国的には約8割を超える中学校で給食を実施していることもあり,中学校給食実施への保護者等の要望も寄せられております。この背景には,核家族化の進展,共働きの増加などの社会環境の変化や外食産業の発展・発達に伴って外食や調理済みの食品を利用することが多くなってきているといった食環境の変化があると思います。なかなか保護者が子供の食生活を十分に把握して管理することが困難になっていると思っております。したがいまして,本市においても中学生の昼食のあり方の検討に入る段階に来ていると考え,まずはこの7月に全生徒・保護者・教職員に対しまして弁当販売制度の課題,保護者弁当に対する考え方,中学生の食生活等についても総合的な調査を行ったところでございます。また,市民に対しましても,1万人アンケートを活用し,同じような調査を行いました。このたびアンケート結果がまとまりましたが,中学生の昼食について,生徒の5割,教職員の8割が家庭弁当,保護者の7割,生徒の2割が中学校給食が望ましいとする結果が出ました。また,約3分の1の保護者は,学校給食が実施されても小学校のような全員給食ではなく,家庭弁当を残してほしいとしています。  中学校給食の実施については白紙の状態でございますが,今後このアンケート調査の結果をもとに,中学生の望ましい昼食のあり方について検討を行ってまいりますが,まず中学生の食生活や生活習慣の実態を踏まえ,中学生の食育について家庭や学校の役割等を考慮した上で,95%の生徒がほぼ毎日持参し,半数の中学生が要望をしておる家庭弁当を中学生の食育上どう考えるのか,また現在弁当を持参しない生徒への対応としての弁当販売制度を実施していますが,この制度の有効性の検証も行う必要があると考えております。その上で,中学校給食についても検討してまいりたいと考えています。  なお,陳情にありました中学校校舎の改築に合わせて調理室を設置し,自校方式で行ったらどうかという意見については,これから中学生の昼食について検討していく段階ですので,現時点ではお答えすることは差し控えさせていただきます。  ところで,教育委員会では,これまで児童・生徒,ひいては市民の命を守るために,災害時には避難所となる学校の耐震化に努力を傾注してきました。この結果,平成23年度末には幼稚園・小学校・中学校でほぼ100%の耐震化が実現する運びになっております。しかし,学校の教育環境整備について言えば,老朽化した校舎の改善,空調の整備,トイレの洋式化や障害者のためのエレベーターの設置などさまざまな課題も山積しております。仮に中学校給食を実施するにしても,これらの教育の環境整備の課題との優先順位も検討しなければなりません。さらに,中学校給食が学校運営に与える影響として,給食後の授業開始時間のおくれや給食費の徴収管理なども挙げられます。このように,中学生の昼食のあり方については,さまざまな観点から幅広く検討することが必要ですので,保護者,食育に知見を持った学識経験者,小・中学校の校長,市民など,幅広い層からなる検討会を設置をし,議会にも報告をしながら,おおよそ1年間をかけて方向性を出していきたいと考えております。  なお,運営に当たっては,ホームページによる検討会の議事録の公開,夏に開催いたしますKOBE教育フォーラムなどさまざまな機会等を通じまして,広く市民の意見を反映したいと考えているところでございます。  なお,請願や陳情での公募委員の採用については,市民から無作為で抽出され,神戸市食育推進懇話会の委員でもある元市政アドバイザーを委員にお願いしようとしております。  いずれにしましても,本市の厳しい財政状況や教育環境の整備事業の中での優先順位も勘案しつつ,あくまで中学生の健全な心身の発達など食育の観点を踏まえ,中学生にとって望ましい昼食のあり方とは何かを念頭に置いた議論が必要ではないかと考えております。  続きまして,お手元の文教経済委員会資料別紙2をごらんください。  第1回神戸マラソンの開催結果について,概要をご報告申し上げます。  開催日は11月20日の日曜日,午前9時に市役所前をスタートいたしました。出場者数は,フルマラソンクォーターマラソンを合わせて2万2,958人,晴天に恵まれまして,完走率はフルマラソンで97.4%となっております。  優勝は,男子が中山卓也さん,タイムは2時間24分13秒,女子が上谷聡子さん,タイムは2時間40分45秒でした。  マラソンEXPO等の集客につきましては,EXPOの入場者数の約2万7,000人をはじめ,沿道応援者数は約52万3,000人,集客イベント来場者数は約2万9,000人,応援イベントの参加団体は116団体と大変多くの方々が沿道に出て応援をしていただき,また集客イベントへ来場されました。  負傷者につきましては,脱水症状等により救急搬送が24人となっておりますが,幸い大事に至る案件はございませんでした。今大会にご協力をいただきましたボランティア参加者は約6,000人で,さまざまな場面で大会を支えていただきました。  そのほかですが,19日,20日に開催を予定いたしておりましたグルメフェスティバルと20日の折り返しまつりは,強風により中止となりました。  なお,大会中の交通状況につきましては,事前の広報と市民の皆様のご協力により,交通規制中に500メートルを超える渋滞は発生しませんでした。  以上,教育委員会所管の予算議案1件,議案1件,請願1件,陳情2件,報告1件につきまして,一括してご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 15 ◯委員長(大寺まり子) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。  まず,予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算(関係分)についてご質疑はございませんか。  (なし) 16 ◯委員長(大寺まり子) では,次に第57号議案指定管理者の指定の件(神戸市立灘図書館ほか)についてご質疑はございませんか。 17 ◯委員(小林るみ子) 指定管理者制度自体,大変いろんな制度に問題があると私は思っているんですけれども,質問したいことは,この指定管理者制度の中で管理者が随分苦労されているという,そういう視点でちょっと2~3質問してみたいなと思っています。  平成22年度の包括外部監査結果報告書というのがありまして,その中にいわゆる指定管理者を受けている神戸市立図書館について書かれた項目があります。ちょっと読んでみますと,神戸市立図書館には,選書や資料の収集など教育・文化的に配慮が必要な業務が存在し,中長期的な視点に立ち業務を行わなければ,サービスの質の低下を招きかねない。したがって,神戸市立図書館は4年ごとに管理者を選定するという指定管理者制度にはなじまない施設であると考えられることから,施設の運営方法について検討すべきであると,こういう意見が報告書の中で述べられているわけなんですけども,この意見を教育委員会としてどのように受けとめて,この中に書かれてるように,施設の運営方法について検討すべきであるというふうに書かれていますが,これを検討されてきたのかどうか,そこをちょっとお聞きしたいと思います。 18 ◯永井教育長 まず,概括的ではございますけれども,指定管理者制度をとりましてから全般的な市民サービスという面では,開館時間の延長を火曜日から土曜日までは20時までやっておりますし,日曜・祝日についても10時から18時までやっておるということで,従来と比べても,開館時間についての満足度というのは上がってきておると思います。その結果として,利用者が着実に増加しておるということもありますし,積極的な資料展示の実施あるいは市民サービスとしてのお話会等の定例行事の充実とか,あるいは青少年コーナーの開設でございますとか,小学校との連携による読書シートの実施,また地域や団体との連携行事等の企画,あるいは応募時の提案等による新たなサービスの展開等,今までなかなか直営という形で実施をできてなかった部分についても実施をしていただいておるということで,また中央図書館との連携もしまして,今後ともよりよく,よいサービスの向上を図っていきたいとは思っております。そういう4年間の実績もございましたし,今回,新たに神戸新聞・TRCグループに決めましたのも,今までこの団体のベースにあります図書館流通センターという会社自身は三宮あるいは須磨の図書館の指定管理者でもございますし,新長田図書館の指定管理もやってくれておりまして,非常に実績もございますし,また全国的な面でも十分能力を,あるいはノウハウを持っておる事業体だというふうに思っておりまして,今のところ利用者からの苦情等も来てませんし,新サービスの提供ということでは今後とも地域との連携をより強化すると,あるいは学校との連携も図っていくというふうなことで,非常に頼もしいといいますか,いい指定管理者だというふうに思ってございます。  先生ご指摘の,これからの中長期の図書館管理運営という点でも,十分我々の方がやっていかないといけないといいますか,そういう部分についても十分この事業体と協議をしていく中で対応していきたいというふうに思っております。具体的な検討事項については,所管部長から答弁させていただきます。 19 ◯阪口教育委員会事務局中央図書館長 昨年度の包括外部監査で,先生おっしゃいますように,中長期的な視点,蔵書構成に関係してまいります選書等の事務については,指定管理者になじまないというふうなご意見もいただいたところではございますけれども,もともと指定管理者の方には選書業務はお願いをしてございません。選書につきましては,毎週中央図書館の方で見計らい図書ということで書店の方から現物を取り寄せまして,必要な選書を新刊につきまして選書しております。  また,レファレンス等につきましても,図書館のレファレンスというのはクイズのように解答を答えるのではなく,現物にある資料から,どういう資料にご質問の内容が書いてあるというふうなことをお答えをするということでございますので,やはり参考図書が豊富にございます中央図書館の方がレファレンスのメーンになってくるかと思います。そういう意味で,そういう高度なレファレンスにつきましては,これまでどおり中央図書館が担っておりますし,またメールとかファクスでもレファレンスをお受けするような制度を設けてございますので,そういう意味では地域図書館指定管理者と中央図書館との役割分担というのは,はっきり見きわめた上で指定管理者制度の導入をしております。その上で,指定管理者につきましては,先ほど教育長もおっしゃいましたけれども,開館時間等の延長,それからサービス──弾力的なサービスということで,非常に多くの方の利用をいただくような格好で,それは包括外部監査の委員の先生の方からも図書館の指定管理者導入によりまして,利用者数が大幅にふえていることについてはよくやっておるというふうなご評価もいただいておるところでございます。例えば,貸出人数の増加につきましては,全館で指定管理が始まる19年度よりも2割アップしてございます。例えば,今回の灘図書館なんかでございましたら,増加率は30%というふうな格好にもなっております。また,貸出冊数の増加につきましても,全館11%増ということでございますけれども,例えば灘図書館は約2割,貸出冊数も増加をしておるというふうなことで,本の貸し借りとともにいろんなお話会につきましても,直営の段階では全館で月20回ぐらいしかできなかったところが,現在月31回お話会等もできるようになっておりまして,小さい赤ちゃんから小学生までいろんな年齢層を対象にしたお話会も充実をしております。また,資料展示等につきましても非常に回数を多く,成人向け,児童向けというふうな格好でもやっていただいておりますし,地域の施設との連携等もやっていただいておるというふうな状況でございます。その結果,年に1回,市民満足度調査をしてございますけれども,全館で市民の評価は上がっておるというふうな状況になっております。  以上でございます。 20 ◯委員(小林るみ子) ありがとうございます。選書や資料の収集については,中央図書館の方がカバーをしてるというお話だったと思うんですけども,市立図書館の方もそれぞれに独自性を出して頑張ってるというふうに私は思っています。ただ,やはりこの包括の報告書にも書いてますように,4年4年という,4年ごとに区切られるというのはやはり──今回も8年間は保障されたわけなんですけども,9年目にあるのかどうかわからないという,そういう不安定な状況にあれば,やはり長期的に,安定的に,専門的にいろんな業務が取りにくい,独自の業務ができないのではないかという,そういう懸念というのが随分前から導入時点であったわけなんですね。4年ごとに切れるたびに雇われてる人も一たん解雇というか,切れてしまうわけですから,やはりどうしても非正規雇用の方がふえてくるという,そういう状況が多分この神戸市立図書館の中にもあると思うんですね。そういう面を考えたときに,結果としてやはりこれは──いろんな努力をされてますけども,サービスの低下につながっていくのではないかというすごい懸念があるわけなんです。お聞きしたいのがですね,先ほどの話だと,利用者の声は年に1回,満足度調査でやってるというお話だったんですけども,管理者の声ですね,それとそこで働く職員の皆さんの声,それはつかんでるのかどうか,そこをちょっとお聞きしたいと思います。 21 ◯阪口教育委員会事務局中央図書館長 毎月,館長会というのをやっております。そこでは,指定管理館の全館長さんとともに我々の係長以上,顔を合わせて,いろいろ運営上の意見交換をしておりますので,その中でいろんな意見をいただいておるという状況でございます。直接,担当者──スタッフの方のご意見ということになりますと,はっきりそういうふうなシステムでやったということはございませんけれども,例えば窓口担当者でございますとか子どもサービス委員会とか,いろんなサービスでお互いの顔を合わせて,意見交換をしながら事業を進めておりますので,そういうところでいろんな意見をお聞きをする機会はあるというふうに考えております。  以上です。 22 ◯委員(小林るみ子) 声を聞く機会はそれなりにあるというお話だったと思うんですけれども,やはり4年ごとに切れるというのは,いろんな意味で不安定だという,それは非常にこの指定管理の,ある意味では欠点だと私は思ってますので,やはり契約期間の延長というのは,これからぜひ検討すべき課題ではないかと私は思います。それは意見とさせていただきます。  それと,もう1点だけ,指定管理費ですね,年間,毎年毎年支払われていくわけなんですけども,内訳を見てみますと,今までは人件費あるいは施設維持費というのが別項目としてあったんですけども,それを込みの包括的な指定管理料を出している形になっているんですけれども,これは結果として人件費のしわ寄せになってくるのではないかという,そういう懸念があるんですね。コスト削減ということには,本来の目的であるコスト削減には,非常に今回到達しているんですけれども,そういう包括的な指定管理料のために,そのしわ寄せが人件費にかかってることが大変気にはなっているんですけど,この指定管理費の包括的な出し方に対してちょっと私は疑問を感じるんですけども,その点についてちょっとお伺いしたいと思います。 23 ◯永井教育長 これにつきましては,債務負担行為という形で予算措置をしないといけないということに,総務省の通知──平成22年12月に指定管理者の制度の運用ということにつきまして通知がございまして,23年度からの指定管理を開始する施設については,債務負担行為を設定するということになったということでございます。予算をそういう形で,従来の単年度単年度でとっておったものを債務負担行為をとるという,そういう指導がございましたのでやっておるということで,特にそのことによりまして全体の管理料を減額するというふうなことにはなってございませんので,ご指摘の心配は要らないというふうに思っております。  以上でございます。 24 ◯委員(小林るみ子) 最後にしますけれども,ちょっと今,私の聞いたのはですね,指定管理料自体が包括的になっていることにちょっと問題があるのではないかなということなんですよね。やはり人件費をきちんと項目を押さえて,施設の維持費等を押さえてという,そういう項目別にしないと,包括にしてしまうためにどうしてもそれが人件費にしわ寄せが来るという,そういう実態があるのではないかという,そういう懸念があったので,この予算のつけ方,指定管理費のつけ方に対して少し検討し直すべきではないかなという,そういう質問だったんですけれども,それだけちょっとお聞きしたいと思います。 25 ◯井川教育委員会事務局総務部長 今のご質問についてですが,指定管理を募集するときに,募集要項というのをつくります。そこに実は指定管理料の上限額というのをつけてるわけなんです。この中身としましては,いわゆるそれぞれの施設の管理費とか修繕費とか,あるいは先生おっしゃってる人件費,大体これぐらいかかるだろうというものも含めて,トータルで上限額というのを定めております。基本的には,一般的な民間での人件費──会社によっていろいろ違うとは思いますけど,そういうことを算定して定めております。  以上です。 26 ◯委員(小林るみ子) 意見だけ言わせていただきますが,先ほど申しましたように,やはりこういう教育関係あるいは福祉関係の施設に対しての指定管理者導入については,契約期間──なじまないと言われてますように,契約期間の問題とか,それから先ほど言いました包括的な指定管理料,そこを検討し直すべきではないかなと私は思ってますので,今後のことも考えて,その辺のところに配慮いただきたいと思います。  以上です。 27 ◯委員(伊藤めぐみ) 関連しましてお聞きします。神戸市の職員として採用されました司書の方なんですけれども,以前採用されたのはいつになりますでしょうか。  それから,神戸市として,今後図書館がどのような方向に進むべきかということが──館長会議というのをされてるということなんですけれども,全体としては,外部の識者の方を交えての検討会などは予定されておりますでしょうか。 28 ◯井川教育委員会事務局総務部長 採用につきまして正確なものは持ってないんですが,この指定管理が始まって,そこにそれぞれ地方館に司書の方が何名か──3~4名おられたと思うんですけど,いわゆる指定管理になって民間と置きかわったと,そういう状況がございます。中央図書館にそれを集約して,専門的な部分を中心になってやっていただく,そういう組織体に変えていっております。そういった問題もございまして,それとまた東灘図書館が今後また──25年度ですか,出てまいりますので,採用については,この18年以降やってないんじゃないかなと記憶しております。  それと,あとの分は図書館長からお答えいたします。 29 ◯阪口教育委員会事務局中央図書館長 外部の有識者を交えての会というのが平成20年9月から条例を定めさせていただきまして,図書館協議会というふうなものがございます。そちらの方で学識経験者の方,それから市民の方,それから図書館協議会の小・中学校の部長さん,そういう方を交えまして,図書館協議会を年に3回から4回,開催をさせていただいておるところでございます。こちらの方で図書館のいろんなサービスのこととか,ご意見をいただいておる状況でございます。  以上です。 30 ◯委員(伊藤めぐみ) わかりました。新規採用は18年以降ないだろうということですけれども,中央図書館で,先ほど答弁にありましたように,高度なレファレンスをされてるということですので,そういう図書館司書の業務をこれからも継続していくためにも,新しい新規の方を入れていくということも必要じゃないかなと考えます。  それから,サービスにつきまして,多方面の方からの意見などを取り入れられてるということですので,今後も続けていっていただきたいと思います。  以上です。 31 ◯委員(金沢はるみ) 何点かお聞きします。  まず,この3つの指定管理──神戸新聞・TRCグループなんですけれども,これはほかには出てこられなかったのか,もうここだけでということでなったのかというのを1つお聞きしたいのと,あと先ほどいろいろと貸し出しがアップしたと,お話会が20回から31回になったと,資料の展示なんかも非常によくなったということだったんですけれども,それだったら直営のときよりもうんとサービスがよくなったということは,直営のときは何をしてたんだというふうに,先ほどの答弁を聞いてましたら,単純に思ったんですよ。そこら辺は,神戸市としてきちんと検証をされているのかということをお聞きしたいと思います。  それから,3点目なんですけれども,先ほど小林委員から雇用の問題が出てましたけれども,私,北神の方の北図書館の分室で,かなり時間給が安くて働いていらっしゃった方を知っているんですけども,結局腰痛でですね──本をたくさん持って,入れたりしていく作業が──腰痛でおやめになったんですが,非常に安い時間給で雇われていたということがあるんです。こういうことを神戸市として把握しているのか──パートさんとか,そういった方が安い賃金で働いているということを把握してるのかどうか,ちょっとお聞きしたいと思います。 32 ◯井川教育委員会事務局総務部長 3館につきまして,この神戸新聞・TRC以外にあるのかという質問でございますが,灘図書館につきましてもう1社ございました。垂水図書館につきましても,もう1社ございます。西図書館につきましては,全部でTRC含めて3社提案がございました。  それと,いわゆる直営のときにという問題でございますが,指定管理をすることによりまして,開館時間の延長と休日の縮減というんでしょうか,これはサービスの中で一番大きな部分じゃないかと思ってます。特に人のローテーションというんでしょうか,それの対応を,今,先生からもありましたようなアルバイトの方とかパートの方とか,そういった方も活用しながら休日等も対応できるようにしていったと,その効果ではないかと思ってます。  それとあと,北神の時間給どうこういうのは,ちょっとそこまで存じ上げませんが,各館で指定管理に申し込まれるときに,人員体制につきまして,例えば館長を置く,副館長は2人置くとか,あるいは専属の司書,窓口のカウンターでの司書が何人,そのほかいわゆるパートの方あるいはフルタイムのアルバイトの方とか,その人数については出していただいております。それを含めて,大体これぐらいという人件費を想定して出して来られております。
     以上でございます。 33 ◯委員(金沢はるみ) ことしの1月ですかね──12月ですかね,総務省の方から指定管理についての通知というのが出て,その後1月ですかね,当時の片山総務大臣の方から,図書館みたいな業務というのは指定管理になじまないと。行政が民間に対しては,雇用をきちんと正社員でと言いながら,指定管理では安い雇用をたくさん使ってるというようなことについて発言があったと思うんです。そういうことも考え合わせますと,やはり先ほど言いました,安い時間給で働いていらっしゃるという実態があるわけですから,そういったところというのは,やはり神戸市の方でもきちんと,この4,700万円とか4,100万円でお願いしたらそれで終わりということではなくて,やっぱり日常的に点検したり,余り安い場合でしたら,そういったところに対して指導するなりということが必要だと思うんですけれども,その点についてだけお聞きします。 34 ◯井川教育委員会事務局総務部長 いわゆる官製ワーキングプアというんでしょうか,そういったご質問かと思うんですが,この指定管理を出すときに,当然のことながら労働基準法とか,あるいは最低賃金法,こういったものなどの労働関係法規の遵守というんでしょうか,それを企業に対して求めております。募集要領や協定書に義務づけると,こういった配慮を行ってる次第でございます。  以上です。 35 ◯委員(金沢はるみ) 最低賃金というのは,ちょっと幾らか言っていただいたらいいと思うんですけど,本当に最低は最低ですよね。だけれども,そこでよしとするんじゃなくて,やっぱりある程度のところというのは要るだろうということは,やっぱり神戸市の方から指導してもらわないといけないと思うんですけどもね。そこら辺どうですか。 36 ◯永井教育長 そもそもこの指定管理というのは,あくまでもサービス──民間に指定管理を委託するに際しまして,市民サービスは低下をさせないということが大前提でございまして,その上で民間の持っておる民間のノウハウなり,実績なりを最大限活用するということであったと思っておりまして,その面で運営費が直営よりも効率的にできるということについては,この給与体系の問題はあろうかとは思いますけれども,それでもって市民のサービスが低下はしない,むしろ勤務体系として,民間の勤務体系の方が合うのではないかというふうな部分もございますので,そういった点で指定管理に神戸市の場合は,地域図書館についてはそういう形でやらせていただいておると。もちろん中核的な運営方針とかレファレンスの問題とか,そういった点については中央図書館できちっとやりまして,全体的には,サービスとしてはむしろよくなっているというふうには思ってございますので,もちろん最低賃金を下回るというようなことはあくまでもあってはならないことだと思っておりますので,そういった点については,十分心がけておるつもりでございます。  以上でございます。 37 ◯委員(金沢はるみ) もう長々とやるつもりはないんですけれども,やっぱりちょっと働く人たちの労働条件とか賃金とか,そういったことも神戸市の方でもきちっと把握,それからチェック,指導もしていただきたいというふうに思いますので,それだけ要望しておきます。 38 ◯委員(山田哲郎) もともと指定管理制度というのは,硬直な制度のもとではなかなかコスト改善もできなくて,サービスの向上にもつながらないという現実を見て,民間の活力を生かすという意味で指定管理というのをされたと思うんですね。あくまでもやっぱり指定管理というのは,利用者の視点から見ないといけない。そういう意味では,利用時間の拡大とか,それから貸出冊数の増加とかいうことについて,非常にこのTRCは──全国的な組織みたいですけれども,貢献してると思うんですが,まだまだサービスでやりたいことがいろいろあると思うんですね。また,得た経験とか知識とか成果というのは,学校図書館とか他の図書館に生かすというような,そういう発想も教育委員会にとって必要ではないかと思うんですけど,その辺についてどうお考えなのか,お伺いしたいと思います。 39 ◯阪口教育委員会事務局中央図書館長 例えば,直営のときは余り力を入れられませんでしたけれども,指定管理になりまして,学校の方へ出向いてのブックトークとか読み聞かせ,それから学校の方からご要望いただきませんと出張っていくことできませんけれども,例えば学校図書室の本の整理の仕方でございますとか,本の修理とか,そのあたりはご要望いただきましたら,各指定管理館の方からも職員が出向いて具体的にご指導といいますか,助言させていただくようなこともやらせていただいておりますし,また学校長さんの方のご協力を得られているところにつきましては,例えば今回の灘図書館が読書シートというふうな──読書マラソンみたいなものなんですけれども,児童の方にご自分の読書シート──どういう本を読んでよかったか,おもしろかったかどうかというふうなのをずっと書いていただくようなものがあるんですけれども,そういうふうなものをある小学校でやりましたところ,非常に好評でございまして,今年度からそういう学校拡張というんですか,拡大をしてございますし,そういう試みを他の区でも広げて,学校と連携をして子供の読書活動奨励をやっていくというふうな働きかけをやっております。  以上でございます。 40 ◯委員(山田哲郎) 積極的にそういう成果を他のところに取り入れて,よりよい図書運営とか,魅力ある図書づくりをしていただきたいと思います。陳列というか,整理の仕方1つでも,全然やっぱり利用者から見れば,使いやすさって変わってくるというのはよく聞きますし,そういうところはしっかりと取り入れてやると。あとは,余り指定管理者さんの中で──細かいことを臨機応変にできるのが民間の取り柄でありますので,その辺のところは口を余り差し挟まないで,しっかりとよりよい図書館づくりを頑張っていただきたい,こう要望しておきます。 41 ◯委員長(大寺まり子) 次に,中学校給食関連の請願第15号,陳情第25号及び陳情第26号について,一括して質疑を行います。  これら3件についてご質疑はございませんか。 42 ◯委員(花房ふみこ) 決算特別委員会で,検討委員会は12月ごろからということでしたが,その方向で進んでいらっしゃるのでしょうか。これが1問と,あと市民アドバイザーから委員を選ぶから公募はしないとの返答──前回もそうだったんですけれども,中学生の昼食のあり方について関心の薄い方が委員になることもあり得るかと思います。他都市でも盛岡市・寝屋川市・松原市・武蔵野市などでも公募の委員が検討委員会に入っています。中学生にとってよりよい形の給食を実現するためにも,ぜひ公募で委員を募集していただきたいとの請願・陳情にこたえていただきたいと思いますがいかがでしょうか。アンケートの結果を見ていますと,現在小学生を持っている家庭,未就学児童を抱えている家庭の給食への要望が高いことがわかるんですが,小学生を持つ家庭にもアンケートの結果をお知らせなどし,小学生の保護者にもアンケートをとっていただきたいと思います。これから実際に給食に関係のある家庭の意見は重要だと思いますが,いかがでしょうか。  あと,署名をとっていると,よく若いお母さん方から,どんな給食になるのかという,そういう質問を受けることが多いんです。大抵の方は,小学校のような給食がいいとおっしゃられます。業者弁当だと,自分のつくったお弁当を持たせる方がいいという方もかなりいらっしゃるんです。中身の問題は,今から検討委員会で話し合われるということですが,ぜひ保護者のこのような切実な願いを取り入れられる工夫をしてほしいと思っています。例えば,大阪の検討委員会では,さまざまな学校給食の視察に──7カ所ぐらいですかね,行ってました。センター,親子,あと自校式,いろいろな方法があると思うんですが,そういう工夫もしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  あと,決算特別委員会でもできるだけ市民の意見を取り上げる機会をつくりたいとのお話でしたが,それにはさまざまな方法があると思います。例えば,請願者も言われるように,タウンミーティングを行う,こういう方法もあると思うんですが,こういう計画はあるのでしょうか。以上,お聞きいたします。 43 ◯永井教育長 検討委員会につきまして,現在学識経験者,これについて具体的に準備を進めておる段階でございまして,ある程度の候補を絞りつつあるところでございまして,具体的にそれを先方さんに了解をとって,できるだけあとの市民委員についても早期に決めていきたいというふうに思っておるところでございます。市民の方の公募については,市政アドバイザーの方というのは,1,000名おられるアドバイザーの中で食育について公募──保健福祉局の食育の委員会の委員になっていただく際に公募をさせていただいて,それで委員になっていただいている人だというふうに聞いてございますので,そういう意味では,公募の市民の代表ということで,しかも食育に関してもいろいろと見識もお持ちだというふうに聞いてございますので,元市政アドバイザーの方にお願いしたいというふうに思っております。  それから,小学校のような給食ということの要望も,それはいろいろ我々の方も意見も聞いている中で,そういったことも聞いてございますし,陳情・請願の中でもいろいろと聞いておるわけでございますけれども,この手法については,検討委員会の中で議論いただくということでございますので,ここでは意見を差し控えさせていただきたいと思います。  それと,市民の声を聞く,そういった手法については,我々の方で夏場に教育フォーラムというのを開催しておりますので,以前も申し上げたと思いますけれども,この教育フォーラムの中で,給食というようなことも取り上げまして,さまざまな市民の方の意見をできるだけ吸い上げていきたいというふうに思ってございます。  それから,小学生を持つ親の意見も聞いてほしいというご意見も承っておりますけれども,1万人アンケートでございますとか,我々の方が行っておる今の保護者の中にも小学生を持った方がかなりの数おられますので,そういった分析をする中で,十分小学生の子供を持った保護者の方の意見は吸い上げることができるというふうに思ってございます,ということで,進めたいというふうに思っております。  以上でございます。 44 ◯委員(花房ふみこ) 今の時点で十分分析できるということをおっしゃいましたが,前回,必要ならばアンケートもとっていくというふうにお聞きしていたんですが,同じような質問ではなくても,やはり今回せっかく検討委員会をつくられるのですから,中身についての関心度がすごく高いと思うんです。そういうことでは,やはりこれから給食を食べるという子供を持つ保護者の意見──中学生の昼食に関するアンケートだったので,かなり食習慣とか生活習慣の問題が多かったと思うんですけれども,そういう面ももちろん大切なんですが,給食の中身についてのアンケート,これはぜひとっていただきたいと思うんです。市民の方がどんな給食を子供に望んでいるか,これは本当にこれからの神戸市が──せっかく今始めようとしていると私は思ってるんですけれども,それに対してやっぱり期待が大きい分,できたものが市民の意見と相違があったのでは問題があると思うので,これはぜひ行ってほしいと思いますがいかがでしょうか。 45 ◯永井教育長 検討委員会の中でそういった議論が出れば,もう少し突っ込んで,こういった点を聞けというようなことがもし議論の中で出るのであれば,必要であるという判断ができるのであれば,そういったことも検討はやぶさかではございません。  以上でございます。 46 ◯委員(花房ふみこ) 私もいろいろと視察も行きましてね,さまざまな考え方,栄養価のアンケートでも保護者,それから教師,1万人アンケートでも一番の理由が──給食のよい点という理由が,栄養価の面が1番だったというのがあるんですよね。よその面では,余りイッチシテイルモノガなかったのかもしれないんですけれども,給食の利点ということで,栄養価がいいとかそういうのがあるんです。それで,よそでは今行っている給食をよりよくするために地産地消を取り入れたり,それから給食センターを自校式に変えていってる,そういうところもあります。今,大体日本の中では,今ある給食をよりよくすることに関して力を入れている自治体が多いと思っています。そういう面でも,神戸市は今から始める,その点でお金がかからない方法とかそういうことが以前にも言われてたんですけれども,今つくっていた既存の物を壊して変えるわけではないですから,白紙の状態でしっかりと市民がどういう給食を望んでいるのか把握した上で方法も考える,そういうことにしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 47 ◯委員(山田哲郎) これも,だれのための昼食かということが大事だと思うんです。やっぱり生徒の視点に立った昼食対策というのをしっかり見きわめながら,検討会をつくってやっていただきたい。特に,やっぱり栄養価のお話をされてるんですけれども,1日3食のうちの1食ですよね。それも1年間掛ける3食としたら,16%ぐらいしか給食はないわけですよね。だから,昼食を幾ら頑張ったとしても,バランスのいい食生活というのは無理なわけですよ。もっとも問題なのが,家族弁当を持ってるところの5.7%は欠食してるんですけど──朝食食べてないんだけれども,家族弁当を持っていない家庭の37%が朝食を食べてないという,この現実が大きな問題なわけです。そういう意味で,食育という観点で生徒の視点からしっかりと,これから検討会を順番に課題を見つけながら進めていただきたい。特に,財源の問題も僕は当然出てくると思います。財源が幾らでもあるんだったら──神戸市は命を守るということで,まず耐震化しようと,みんなの命を守ろうということで耐震化に取り組んだわけですから,若干昼食対策が遅くなったと,これは選択したわけですから,それは僕はいいと思いますけれども,よりよい今後の中学校の昼食対策,生徒の視点に立った昼食対策というのをしっかりと検討しながら,拙速にやらずに頑張っていただきたいということで,教育長のそういう決意をお願いしたいと思うんですけれどもね。 48 ◯永井教育長 山田委員おっしゃいましたように,あくまでもやはりいわゆる昼食をとる当事者でございます中学生の要望というものを第一優先に考えまして,中学生の心身の健康にとって何が重要なのか,そういった点がもっとも大切な視点であるというふうに私自身も考えておりますので,もちろんやる,やらないということはまだ,給食そのものを決めておるわけではございませんけれども,幅広い──当初言いましたように,まず95%が持ってきておる家庭の弁当,それの食育上の意義というものをしっかりと押さえた上で,販売弁当の意義も含め,その辺の議論もした上で,また給食そのものを仮にやるとした場合の問題も委員おっしゃいましたように,財源の問題というのは非常に我々の方,現実的にやる段階で,教育の予算というのは今530億円でございますけれども,そのうちの500億円強がいわゆる経常費でございます。その残りの25億円ぐらいが臨時の予算に使える財源ということでございますので,その臨時でも本当に半ば固定経費になっておるようなものもございますし,今後教育環境の整備として,もう喫緊の課題としてございますのがやはり校舎の老朽化の対応,トイレの問題,また空調の問題も新たな問題としての課題でもございますし,そういった中で,限られた財源の中で何を優先してやっていくのが子供たちの──神戸の教育にとって一番大事なのかということを十分に考えて,そういった点も,検討委員会の中でも議論をしていただきたいというふうにも思ってございますので,委員おっしゃいました点,十分認識をしまして進めていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 49 ◯委員(山田哲郎) ありがとうございます。非常に財政厳しい折ですけれども,中学校の昼食対策というのは非常に大切なことです。さらに指導要綱も変わって,35時間ぐらい年間ふえるということで,やっぱり空調の問題も非常に大切な,教育環境の整備という観点からも大事ですし,当然いまだに雨漏りするところだとか老朽化による対策も必要だと,そういうことを優先順位をつけながら,あくまでも中学校の昼食対策については,生徒の視点に立った,多種多様な人たちが入った検討会をつくって,よりよいものをつくり上げていただきたい,これだけ要望して終わります。 50 ◯委員(金沢はるみ) 先ほど検討会のことで,花房委員が12月ごろからでいいんですかという話をしてたと思うんですけど,検討会自身の何月ごろからというご回答はなかったと思うんですけれども,まずそれを1点お聞きしたいと思います。  それから,この立派なアンケートの報告書が出ているんですけれども,これについての教育委員会のコメントですね──評価,見解,そういったものがまとまったものを教育長からお聞きしていないので,それをちゃんとお聞きしたいと思います。  それから,先ほど陳情者の方が──私,ちょっと趣旨説明に行ってて,途中からしか聞いていないんですけれども,今子供たちが持ってきているお弁当のことについてお話があったと思うんですけれども,今のお弁当で果たして栄養的にバランスがとれているのか,基準を満たしているのかというところは,教育委員会はどういうふうに考えておられるのかというのをちょっとお聞きしたいと思います。  それから,最後ですけれども,この報告書の中で,29ページに意見がいろいろ書かれていますね。特に学校給食について書いてある部分で,親が弁当をつくってくれないから学校へ行けないという生徒がいるとか,児童虐待など食事を全くつくらない家庭の子供のため,1食でも確実な食事を与えてほしいという意見が出されているんですね。これ,やっぱり非常に深刻な今の子供たちの置かれている状況を書かれていると思うんです。これ,たまたま自由意見欄が設定していなくて,余白に書かれたということなんですけれども,もし自由意見のところをもっと大きくしてたら,いろんな意見がもっと出てきたかなと思うんですけど,私が学校の先生からお聞きしているお話では,小学生の子供たちで,結局給食1食だけがきちんとした食事だと,なので,朝も食べてないし,夜もまともに余り食べていないようなので,本当におかわりを何杯もするということですね。また,去年ですか,教育委員会からお聞きしたお話では,夏休みになったらやせる子がいると,9月になったら体重が減って学校に出てくる子がいるというお話も教育委員会の方から私,直接お聞きをしたんですけど,そういう子供さんがいるという実態の中では,先ほど優先順位というお話がありましたけれども,山田委員からも命を守るというお話もありましたけれども,まさに命を守るためにも,早急にこれをやっていかなければならないという時期に来ているんではないかなというふうに思いますので,その辺についても何かコメントがあればお願いします。 51 ◯永井教育長 検討委員会の時期でございますけれども,今委員になられる方を人選して,引き受けていただけるように動いておる状況でございます。そんな中で,やはり12月に開くのは少し多忙な委員さんが多うございまして,年を明けるのではないかなというふうに思っております。できるだけこれについては早く準備は進めたいという気持ちはございますので,ご理解いただきたいと思います。  それから,アンケートの中身についての見解ということでございますけれども,このアンケート集計をしまして,はっきりと判明した点というのが数点ございます。1つは,中学生の昼食ということでいいますと,保護者の方が朝食を食べておられない家庭というのは,やはり中学生自身も朝食を食べておらないケースが多いということがわかっております。この辺の対応については,十分考えていかないといけないという認識は持っております。  それから,弁当販売制度についても,利用率はトータルでは0.9%でございますけれども,やはり家庭弁当を持ってきていない生徒ほど利用頻度が高くなっておりますので,弁当販売制度が家庭弁当の補完制度として一定の役割は果たしているというふうに判明をしております。  また,中学生の昼食に関しまして,家庭弁当または学校給食が望ましいと回答する保護者,市民あるいは教職員の属性といいますか,これが明確につかめたという点でございます。これが3点目。  それから,4点目が朝食の摂取状況,これと目まいとか立ちくらみの不定愁訴の関係では,朝食をとらない生徒ほど不定愁訴の傾向が強いということもわかっております。また,12時以降に就寝する生徒というのは,テレビ,勉強の率が下がるわけでございますが,ゲームをする生徒の割合というのが増加しておるということもわかっておりまして,こういうふうな中学生の昼食だけじゃなくて,食育の問題といいますか,こういった点がいろんな分析をする中で浮かび上がってきておりますので,こういった点も検討委員会の中で,全体的な議論の中で参考にしていただいて,中学生の昼食のあり方について,広い角度から検討いただきたいというふうに思ってございます。 52 ◯委員長(大寺まり子) 陳情者がおっしゃっていた,持ってきた弁当についてどう考えているのか,栄養価が十分かどうかという点と,もう1つが最後,深刻な状況が見えるので,命を守るという優先順位を考えての検討もしてほしいという質問でした。 53 ◯永井教育長 深刻な状況という点では,そういう状況の認識というのは必要だと思ってございます。そんな中で,学校でやれる範囲とそうでない範囲というのは当然あるわけでございますので,山田委員が先ほどおっしゃいましたように,本来家庭が担うべきものも当然あるわけでございますので,家庭弁当はその中で重要な役割も持っておるというふうにも考えております。しかし,食生活の多様化の中で,家庭での子供に対する指導というものが困難になっておる,そういう状況を学校の方でどういうふうに対応していくのか,あるいは教育委員会だけではなくて,食育トータルで神戸市としてどういうふうに対応していくのかということも考えていかないといけない問題であろうというふうに思っております。家庭弁当の栄養価の問題については,これは調査したこともございませんので,ちょっと答弁しかねる状況でございます。  以上でございます。 54 ◯委員(金沢はるみ) いろいろと報告書についてのコメントをいただきましてありがとうございます。1つ,私も見させていただいて,速報値でたしか大阪府の比較がついてたと思うんですけれども,大阪とやっぱり大きく違うのが,弁当販売の利用率があったと思うんですね。大阪は約──ざっとですけど,30%ぐらい利用されてるんですけども,今もおっしゃったように,神戸では0.9%ということでは,大阪が結局,検討委員会の報告ではデリバリーという方向を打ち出されていますけれども,神戸ではやはり一定の役割を果たしているとはいえ,その利用率というのは大阪とは随分違う──弁当販売のですね,利用率が随分と違うという点では,やはり私はこのデリバリー給食というのは,神戸ではちょっとなじまないのではないかなという──この結果から見てですよ,思いました。  それと,アンケート結果から見えてくることでは,先ほど花房委員も少し言いましたけれども,小学生の保護者とか未就学児がいる保護者ですね,そういう方たちの傾向というのが一定見えてると思うんです。小学生以下の兄弟がいる保護者は,83%が給食を望んでいると。それから,一般市民の1万人アンケートでは,未就学児のいる世帯で77.5%,それから小学生のいる世帯は78.4%が給食を望んでいるという結果が出ておりますから,このアンケート結果からもやはり若い人たち──小学生や未就学児をお持ちの保護者の方たちは,やはり給食をやってほしいということを望んでいらっしゃるということがアンケート結果から見えてくると思います。給食を経験した保護者が8割給食を望んでいるというのもありますが,給食がなかった保護者の中でも75%が学校給食を望んでいるという結果も出ているので,全体的に市民はやはり給食を望んでいるという傾向が強いというふうにも見てとれると思いますので,ぜひそういうことを踏まえて,検討委員会で十分検討もしていただきたいし,何らかの形でこういった人たちの声をさらに突っ込んで聞くという場も必要だというふうに思いますので,これは要望しておきます。  それから,検討委員会の件ですけれども,12月が多忙ということで,年明けにいけるのではないかなということを言っておられますけれども,先ほど保健福祉局の食育の委員会で,公募ってちらっと言われました。公募でアドバイザーの方が委員に入られたということは,保健福祉局の食育の委員会は公募してるんですか。ごめんなさい,そこだけもう1回聞きたいと思います。  それから,最後にですけども,私たちもトイレの改修とか学校校舎の老朽化とか空調なんかは,ことしも空調つけてほしいという陳情も出て,それも採択してほしいということで,私たち態度表明しましたけれども,そういうことを後回しにしていいと言っているわけでは絶対ありませんので,やはり給食もあわせて,同時並行でそういったことを検討していただきたいというふうに思っておりますので,その点は要望しておきたいと思います。 55 ◯永井教育長 まず,大阪の弁当販売との利用率の差でございますけれども,30%というのは大阪ではなくて,実際30%になっておるのは京都市の場合だったと思いますけれども,大阪の場合は7%というふうに聞いておるんですが,それは280円の補助を打っておりますので,7%まで上がっておるのではないかなというふうに思っております。  それから,公募の件ですが,保健福祉局の方で神戸市の食育推進懇話会というのをやっておられるんですが,この懇話会の委員で,1,000名の市政アドバイザーの中から公募されたというふうに聞いております。我々の方もそういう確かな方だというふうに聞いてございますので,今からそういう手続をとるのも時間がかかるのではないかなということもありまして,この方にどうかなというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 56 ◯井川教育委員会事務局総務部長 補足でございますが,大阪の弁当販売ということなんですが,実は大阪市自身,家庭弁当を持ってくる子供が87.9%と,この差がいわゆる持ってこない子だと,神戸の場合は95%ですから,非常に家庭弁当を持ってくる子供が多いということは,反対に利用率がどうしても下がるという部分がございます。  それと,もう1点,先ほど教育長答弁しましたが,大阪は補助がついて,補助した後の値段が280円でございます。神戸の場合は400円から450円,業者によってそれぞれ違いますが,平均430円ぐらいということでございます。  以上です。 57 ◯委員(金沢はるみ) 大阪のやつは,検討委員会の中身を見てますと,一度給食をしてたところで,給食を廃止したりしたようなところがあるんですね。そういう何かちょっといろんな経過があるという中で,そういったところで30%とかいうようなことが書いてございました,検討委員会の中をずっと読んでますので。ですので今,補助がついて7%ということで理解しましたけれども,そういう点からいっても,神戸で弁当も多いということですけれども,やはり実際の利用率自身が弁当の方は少ないというのはやはり事実ですので,そこら辺は十分に検討委員会の中でもお考えいただきたいというふうに思います。  先ほども言いましたように,いろんな優先順位があるもとで,ここまでアンケートの結果も出てきて進んでいるわけですけれども,後戻りすることのないように,懇話会の中で前に進めていっていただきたいというふうに思います。  以上です。 58 ◯委員(小林るみ子) ちょっと2~3質問させていただきます。細かいことは検討委員会が始まるまで,あるいは検討委員会の中で議論されていくと思うんですけれども,この検討委員会と言うのは,先ほどの教育長のお話聞いていて思ったんですけど,あくまでも給食化に向けての検討委員会というふうに位置づけていいのかどうか,そこを確認したいと思います。  それと2つ目に,タイムテーブルですね。それは大ざっぱで結構ですので,タイムテーブルを教えていただきたいと思います。  それから,この立派なアンケート報告書なんですけれども,これはどこでどのように生かしていくのか。普通はアンケートとりますと,それをもとに報告会があったりとか,これをもとに1つの集まりをするとか,そういう形をとることが多いんですけれども,このアンケートをどのように生かしていくのか,その点についてお聞きしたいと思います。  それと,多分もう教育委員会の方たちは情報収集ということで,今までにも既に幾つかの自治体を視察してるのではないかと思うんですけども,どんな方式をとってる自治体に行かれたのかどうか,そこら辺もちょっとあわせてお聞きしたいと思います。 59 ◯永井教育長 検討委員会の目的については,るる説明を既にしておりますけれども,給食も当然含めてでございますが,中学生の昼食のあり方について幅広く検討していきたいというふうに思っておるということでございます。  それから,タイムテーブルについては,少し今まだ確定したものはございませんので,この辺については委員さんとの調整もございますし,委員になっていただく方のご意見もお伺いしながら決めていきたいというふうに思っておるところでございます。今のところ,まだ決まったものはございません。  それから,アンケートについてどう生かすかということにつきましては,これは先ほどご答弁も申し上げましたが,いろんなことが判明もいたしておりますし,これを我々の方ですぐにでも対応できるものとそうでないものともございますので,できるだけ事業の中に生かしていきたいと,あるいは検討委員会の中でもう少しもんでもらったり,その根拠といいますか,問題点の整理をしていかないといけないものはそういう形で理解をし,生かしていけるような形に持っていきたいというふうに思っております。  それから,他都市の関係は,課長から答弁をさせていただきます。 60 ◯住本教育委員会事務局指導部健康教育課長 我々が今の時点で調査に参りましたところは,京都──これはデリバリーの弁当方式でございます。それから北九州市──これは親子給食ということで,小学校から中学校に配達をしてるという方式,それから名古屋でございまして,これはデリバリーで,弁当とランチ両方出せるという事例,3例でございます。  以上でございます。 61 ◯委員(小林るみ子) あり方検討会ということで,幅広くというふうに教育長おっしゃってたんですけれども,やはりあくまでも給食化に向けてというとこら辺は,やっぱりきっちりとはっきり打ち出しておかないと,この検討会の中身というのがあいまいになってくると思うんですね。やはりそこら辺の検討会の目的というのは明らかにしていただきたいという,それはちょっとまたご意見いただきたいと思います。  それから,タイムテーブルはまだ決まってないということでした。  あと,アンケートなんですが,事業の中で生かしていく,あるいは検討委員会の中での参考資料にすると今おっしゃってたと思うんですけども,やはりアンケートに応じた保護者・教員,それから子供たち,やはりアンケートというのはそれを出したら,その答えが欲しいというのが当たり前の思いですし,それをしなければいけないと思うんですね。とりっ放しというのはいけないと思うんですね。やはりそこら辺のところの報告をするような場を保護者会を中心にするべきではないかと思うんですが,その辺をお聞きしたいと思います。  それから,視察なんですけども,デリバリー方式,親子方式のところに行ってますが,センター方式は神戸にもありますから,それはわかると思うんですが,自校方式のある視察場所というのもやはり行くべきではないかと思いますが,その点ちょっとお聞きしたいと思います。 62 ◯永井教育長 検討委員会については,いろいろ今回質問もしておりますし,これは何も給食をやる,やらんということだけではなくて,中学生の昼食,食育も含めてそういうこと全体を把握するためにやったわけでございますので,給食だけに特化してやるつもりはございません。幅広く昼食のあり方について検討をしていきたいというふうに思っております。  それから,アンケートに対するフィードバックでございますけれども,例えば今回のアンケートで朝食の摂取状況などについて,生活習慣について学校ごとに違いがありました。これについては,各校ごとに全市の平均との比較した集計結果をもう既に学校に送りまして,そういう中で,各校で生徒指導に役立てていただくということ,あるいは生活習慣のかなめでございます早寝早起き朝ご飯の運動といいますか,そういったことの運動をPTAとともに進めていくというふうな,そういう方向にも持っていきたいというふうに思っておるところでございまして,そういう形でのフィードバックもやっております。できるだけアンケートを活用して打ち出せるものについても,これはいろんなホームページ──学校のホームページもございますし,いろんな形で保護者あるいは教員,子供たちも含めて,できるだけフィードバックは心がけていきたいというふうに思っております。 63 ◯井川教育委員会事務局総務部長 自校方式のところも見に行くべきではないかというご意見でございます。ご承知のように,神戸市には166小学校ございまして,そのうちの140ぐらいですかね,それとあと養護学校もございます,自校調理でやっておりますので,大体の状況はわかるんじゃないかと思っています。ただ,中学になったときに,どれぐらいの量がとかいろんな問題あるとは思いますが,基本的にはわかってるという状況でございます。  以上です。 64 ◯委員長(大寺まり子) 報告の場を持つかどうかというところはいかがでしょうか。アンケート結果のところの……。 65 ◯永井教育長 報告の場といいますよりも,先ほどお答えしたように,例えば教育フォーラムでございますとか,先生がおっしゃってる,個々に答えていただいた保護者に何かダイレクトで送るというふうな意味合いなのかとは思うんですけども,できるだけ簡易な方法で,この結果についてはもう既にホームページで載せておると思いますし,そういう形で末端といいますか,すべての方にここに載せておりますよというふうなことをPRしていければいいのではないかなというふうに思っております。 66 ◯委員(小林るみ子) ホームページで載ってますよということでいえばいいのかもしれませんけれども,できたらやはり書いていただいた個人というんですか,保護者の皆さんにやはりアンケートは返していただく,学校には送ってるとおっしゃってたので,それはやはり個人に行くように指導していただければいいなと思います。  それと,自校方式は何ぼでも小学校にあるんじゃないかというふうにおっしゃってました。ただ,小学校と中学校の自校方式って随分違うと思うんですね。年齢的にも人数的にも違う,体力的にも違うというのがあるので,そういう細かな部分に差があると思いますので,その辺のところもあわせて中学校の自校方式をやはり視察するべきではないかなと思います。それはちょっと意見とさせていただきます。  以上です。 67 ◯委員長(大寺まり子) 次に,報告事項第1回神戸マラソン開催結果についてご質疑はございませんか。 68 ◯委員(山田哲郎) これ,毎年開催していくものでございますから,今回でもやっぱり準備不足,それから広報が不十分,道が狭いとか,給水とか,給食関係が足らなかったとか,いろんな課題があったと思うんですけれども,その辺のところ,もう1度総括会みたいのを持って,次回に生かすような体制を考えていくのかどうか,その辺のところだけお伺いさせていただきたいと思います。 69 ◯永井教育長 もう数え上げれば切りがないほどいろいろ問題点ございました。ご指摘のような点もございますし,本当に事務局としてよう頑張ってくれたとは思っておるんですけれども,そういった課題についてはきめ細かいところまで含めて,十分次の参考になるように課題を整理して,検討会という形で改善していきたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 70 ◯委員(山田哲郎) 幸いにも大きな事故がなかったことがよかったんですけれども,もう少し緊張感持って代理店とかですね,それから民間の委託業者なんかですね,細かいチェックリストもつくりながら,やはり神戸マラソンが開催するごとに大きな位置に立つようなものにしていただきたいと思いますので,しっかり緊張して頑張っていただきたいと思います。  以上。 71 ◯委員長(大寺まり子) 次に,この際,教育委員会の所管事項についてご質疑はございませんか。 72 ◯委員(花房ふみこ) 小学校の給食の方の食材に地場産を取り入れて,地産地消の促進を進めることについてちょっとお聞きしたいと思います。  神戸市は近郊農家が多く,特に軟弱野菜の産地でもあります。ブロッコリーも9月から5月まで生産されています。しかしながら,ブロッコリーは海外からの冷凍,輸入野菜などが給食に使われています。調理に手間がかかるという理由だそうですが,外国産の食材は,食品の安全性からいっても不安を持つ保護者も多いと思います。また,国内産でも保護者も東日本大震災のこともあり,給食の食材の産地には敏感になっていて,問い合わせも多いと聞いています。地域の農業促進のためにも,できるところから少しずつでも神戸市産の野菜を給食に取り入れる率をふやしていくべきだと思います。  神戸市内で経済が回っていく仕組みの1つとして,学校給食の食材の神戸市産という取り組みは地域の農業の保護にもつながると思います。ぜひ今,従量ベースで14.2%の神戸産生鮮野菜の使用率を目標値も定めて計画的に上げていき,そろわない場合は兵庫県産などなるべく近くの産地から優先に給食の食材を求めていくようにするべきだと思うんですが,いかがでしょうか。 73 ◯林教育委員会事務局指導部長 ご指摘の小学校の給食の地産地消でございます。神戸市の場合は,こうべ給食畑推進事業あるいはこうべ旬菜の活用であるとか,神戸市の小学校の給食の食材につきまして,地元の食材をできるだけ使うという方針で取り組んでございます。特に,西区・北区の豊かな大地ではぐくまれた食材を積極的に取り入れるということでしてございます。  先ほどございました14%を超える地産地消率といいますのは,我々が現在把握しております政令指定都市の中ではもうトップクラスでございます。大阪では2%足らずというふうに聞いてございますけれども,ただ1年を通じてすべての食材を地元の食材でというのは,やはり非常に難しい状況がございます。気温でありますとか,その食材の成熟する時期でありますとか,どうしても日本全国,気温や季節によりまして産地を追いかけていって食材を確保する──1日に8万6,000食という子供たちの食材を用意いたしますので──ブロッコリーもそうでございますけれども,すべてを一どきに神戸市内で賄うというのは難しい食材もございます。ただ,ほぼ100%神戸市で食材を確保できておるという食材もございますので,今後とも農家の方々あるいは中央卸売市場等と協力いたしながら,できるだけ地産地消に努めてまいりたいと,このように考えてございます。よろしくお願いします。  以上でございます。 74 ◯委員(花房ふみこ) コマツナなどは100%神戸市産ということで,ホームページでも見たんですけれども,ブロッコリーは加工が難しいので,加工業者などの問い合わせなどはしているという状況──私もちょっとホームページ見ていてびっくりしたのが,割といろんなものが──ハウスも含めて,年じゅう栽培されているという状況があったと思うんです。地産地消と,あと食育の観点では,しゅんにとれた野菜を中心にということで,神戸市の方もメニューはつくられてるそうで,なかなか年がら年じゅう神戸の旬菜をメニューに取り入れること自体の課題もあるということもお聞きしたんですけれども,やはり今,これからどれぐらいの率で──目標を定めているということはまだしてないと聞いたので,ぜひいついつまでにどれだけの従量ベースで神戸市産を使っていくかというそういう目標も定めて取り組んでいっていただいたら,もっと地産地消が促進されるのではないかと思うんですが,その点はいかがでしょうか。 75 ◯林教育委員会事務局指導部長 食材全体の従量でパーセントを決めるというのも1つの課題かと思ってございます。ただ,先ほど申しましたように,子供たちの1年間を通しました給食のメニューを作成する関係上,どうしても神戸で栽培できる,収穫できるものだけを中心にバランスを考えてメニューをつくるというのは非常に難しゅうございます。そういったことも踏まえまして,できるだけ地産地消率を上げていくという目標を持ってございますが,いつまでに何%というのは非常に難しいと考えてございます。ただ,ご承知のように,米につきましては100%県内産を使わせていただいております。  以上でございます。 76 ◯委員(花房ふみこ) お米については,確かに100%になってます。よその地方では,例えば契約栽培されていたりとか無農薬に取り組んでいたりとか,そういうこともあるんですけれども,神戸市ではまだそういうところまではいってないとは思うんです。特に,先日今治にも行ってきたんですけれども,お米が100%今治産になった,次は小麦の作付をして,小麦を今治産のパン──小麦のパンをつくろうじゃないかとか,次々といろいろ,次の段階にと目標を持って進めていってるのを感じたんです。大豆も生産して,今治産大豆で豆腐をつくる,そういう取り組みもしてます。確かにいろんな品目──30品目以上,神戸市も食材の30%の品目は達成してるとか,すごく取り組んでるとは思うんですが,やはり他都市ではもっともっと子供たちに地元の食材を食べさせて,そして食育も郷土料理などメニューも取り入れてどんどんと取り組んでいる,こういう例を見本にして,これから神戸市の子供たちが地元の物で豊かに育っていくように工夫してほしいと要望しておきます。よろしくお願いいたします。 77 ◯委員(川内清尚) ちょっと今の関連になるんですけど,この間,新聞の記事に学校給食の食材の納入業者の募集の何かそういった記事を見かけたんですけど,ああいった場合,1カ所ならそれで決まりかもわかりませんけど,例えば2カ所以上の場合,どういった選定方法で行われているのか。また,全然外部には全く見えない状況なので,そういう中身的な見える化についてもちょっと教えていただきたいんですが。 78 ◯林教育委員会事務局指導部長 例えば,野菜等につきまして農家の方から直接購入するというのは,例えば農薬検査でありますとか,そういった決められた非常に細かい検査,安全性を考えた上で仕入れておりますので,例えばJAさんにそういった検査をお願いするというのは手間がかかりますので,していただけないと。したがいまして,中央卸売市場の方で集約をいたしまして,そこですべて検査をした上で,安全な食材を一括して購入するというシステムになってございます。本来ならば,直接取引的な方がさまざまいいというふうなことも考えられると思うんですけれども,神戸市の場合は食材数が多いということもございまして,一括,中央卸売市場を通じて安全検査をした物を納入してございます。  以上です。 79 ◯委員(川内清尚) じゃあ,なぜこの間ああいった募集の案内が出てたんでしょうかね。そういうところで決まっとるのであれば,もうそれを出す必要もないし。 80 ◯中川教育委員会事務局指導部主幹 財団法人の神戸市体育協会の方で登録業者の募集があるんですけども,それにつきましては募集要件としまして,例えば,市内の企業とか周辺の企業等々を募集要件にしましてやっております。その募集されました方々の業者につきましては,神戸市で学校給食運営委員会というのを設けておりまして,そこは学校長が給食の代表としまして,各学校の代表で出てこられまして,そこでの承認を受けて登録をしていくという運びになっております。
     以上です。 81 ◯委員(川内清尚) 例えば,肉なんかを例にとりますと,いろんなそういった納入業者の募集をすれば,そういったところからいろいろ申請があると思うんですけど,全然我々にも──議会というか,全然見えないんですよね。ですから,教育委員会独自で決めておられるのか,少しやっぱり疑問点なり,全く見えないのでね。その辺のところ,もう少し詳しくご説明いただきたいんですが。 82 ◯中川教育委員会事務局指導部主幹 学校給食といいますのは,保護者の集められた給食費を各学校長が,本来ならば各学校が給食費を徴収し,各学校が食材を購入するところを,共同購入という安価で安定的な見地から共同購入するのが望ましいということで,財団法人の体育協会の方で一括購入してると。したがいまして,各校長の委任を受けて神戸市の体育協会が食材を購入してるという仕組みになっているわけです。それで,先ほど言いましたようなことですので,そういった仕組みの中で登録業者を募集し,その中で入札も行いながら,適正な価格でしてるというところです。これが副食なんですけども,主食につきましては,これは従来の経緯から,県の体育協会の方が全県下の見地から米とかは行っていただいておるということです。これは,もともと米とかは国の補助金がありまして,その関係上,国が県の方を通じてやっていくような形でとなったということです。それとあと牛乳は,これは県の方の畜産課というところが全県下で入札して,安価なものを供給させていただいているということになっております。  体育協会の入札ですけども,体育協会の方では入札を行ってるわけですけども,それは先ほども言いましたように,登録業者の中から入札を行っておりまして,そこでもっとも安価な業者から使ってるという状況になっております。  以上です。 83 ◯委員(川内清尚) 今,給食費からというような話がございましたけど,じゃあそれで学校長が一任ということで,その給食費を払っている皆さんですね──学校ごとに違うと思うんですけど,その給食費を払っているメンバーには,どういった形でこの業者に決まりましたよというのを知らしめているんでしょうかね。学校長が独自で納入業者とそういった──取引といったらおかしいですけど,学校長が独自でずっとそういった納入業者に固定していないか,そういったところも危惧されるんですよ。いかがですか。 84 ◯永井教育長 いわゆるそれぞれ給食の場合は,形の上では食材の購入というのは,本来学校長が給食費集めてます──食材費として給食費を集めているわけですが,それを個々に購入するよりも安価で効率的だということで,体育協会というのは,そういう学校給食の食材を共同購入する団体として,文科省の方で認められた団体でございますので,その体協がもちろん経理入札という形で指名競争の業者を登録制度で登録をさせていただいて,もちろん登録するときには,公にオープンにしておりますので,業界の方は当然ご存じだと思いますけれども,そういうオープンな形で登録をしていただいた業者の中から入札に応じていただくという,そういう通常の経理入札の手続をきっちりと踏んでやってございますので,問題はないというふうに思ってございます。 85 ◯委員(川内清尚) ということは,例えば公開できるというか,閲覧できるんですか。情報公開です。 86 ◯中川教育委員会事務局指導部主幹 体育協会の方でやっておりますので,そこで見られます。 87 ◯委員(川内清尚) 今までもずっとそういうところ気になってたんですけど,なかなか見えてこないんですよね,それが。じゃあ情報公開できるとなれば,それでいいんですけど,なかなか今までもどういった形で決められているか,もっとわかりやすくしておかないと,ずっと引きずって,昔の納入業者をずっと引きずってきてるような感じもあるんですよね,やっぱり正直な話。いろいろほかからもそういった意見も聞きますし,疑いたくはないけど,疑いが持たれるような今までのやり方というのをやはりもうちょっと見える化しないと,なかなか理解も得られにくんいじゃないかなと思うんですけどね。これで終わっときますけど,ちょっとまたその辺ご検討願います。 88 ◯委員(山田哲郎) 確かに難しいと思います。米の仕入れの仕方なんかも,ほとんどみんな知らないと思います。だから,本当に今,川内委員が言ったように,そういう食材費が本当に一定の業者にずっと固定してるんじゃないかという疑念もあるということだと思いますので,その辺のところは,公正公平な競争入札によって業者を決定してるということでございますので,もう1度そういう観点から,そういう問題がないかというのを教育長,一回見ていただきたいと,こう要望しておきたいと思います。 89 ◯永井教育長 体協の方に十分今の点については確認をしまして,見える形で手続は当然とっておると思いますけど,もう1度確認をさせていただいて,何か公に登録する業者を募集するときには──通常の広報紙でございますとか,そういったところに載せることになっておると思いますけれども,できるだけその辺については誤解のないように手続はとっていきたいと,その指導はいたします。  以上でございます。 90 ◯委員(坊 やすなが) 今,地産地消の話で,地産地消率が10数%で,半分にもいかないのは至難のわざと言うことを今おっしゃったんですけれども,神戸市にはいっぱい土地が余ってますし,皆さん方がこの時期にこれが要るというふうなリクエストをすれば,それだけの量は十分確保できます。時期によっては,確かにハウスでつくったら値段が高いから合わないという部分もあるでしょう。にしてもですよ,普通でつくったとしても,50%は間違いなく簡単にできると思います。そんなことも多分わかった上でそういう答弁をされるということは,僕は今の給食の──ちょっとあやしいなという,おかしいんじゃないかという疑問と似た部分があると思うんですね。この辺がはっきりしていないから,その辺がややこしいから,もしかして地産地消率が上がらないという理由になっておるかもしれないというのは私の疑念であります。こんなことも今までやってこなかったというところに不作為さえ感じますよ,当然。これはもう普通に神戸市でできた野菜だけとっても,50%なんていうのは超えるはずなんです。そんなこともしてなかった皆さん方の問題かもしれません。そこをよくしっかりとチェックをして,今の要望と一緒ですけれども,しっかりチェックをしていただきたいなというふうに思います。 91 ◯委員(小林るみ子) 短く1点。幼稚園や保育所,小学校の前で子供たちの交通安全確保のためにスクールゾーンというのが定められています。実は,JR灘駅の南側に青陽東支援学校があるんですけれども,中に横断歩道があります。それと,標識が1個だけあるんですね,スクールゾーンのですね。ところが,カラー舗装が正門前にあるんですけれども,全く子供たちが通らないところにざあっとカラー舗装されてるんですね。肝心かなめの子供たちが通るJR灘駅と阪神岩屋駅の真ん中の道は,そこには全然カラー舗装もなければ標識もないという,そういう状況が今あります。子供たち,自力通学してる子もたくさんいますし,そのスクールゾーンの中のいろんな施策ありますね,カラー舗装も含めてですね,そういうのを一度チェックしていただく必要があるのではないかと思いますので,その点についてちょっとお伺いしたいと思います。 92 ◯永井教育長 これは交通安全の対策の中で,逐次そういう確認というのは建設局の方ととっておるはずでございますけれども,今ご指摘のようなふぐあいがあるのであれば,これは早速対処いたします。建設局の方と協議をさせていただきます。一度そういうご指摘もございましたので,そういう観点から小学校・中学校の周辺のスクールゾーンの整備については,一度チェックをし直していきたいと思います。  以上でございます。 93 ◯委員(小林るみ子) 大変交通量の多いところですので,早急にお願いしたいと思います。 94 ◯委員(金沢はるみ) 先日,人事委員会から出されました平成22年度神戸市人事行政の運営等の状況についてなんですけれども,この中で教育委員会の病気休職が62人という数が書いてあるんですけれども,教育委員会の職員の方もあるでしょうし,教員の方,職員の方というふうになると思うんですけども,この内訳と,精神的な病気,それから身体的な病気の内訳がわかりましたら教えていただきたいと思います。  それと,もう1つは,特に中学校の先生方の長時間勤務の実態ですね,これを教育委員会としてどう把握をされてるのかということですね。それと,先生たちの本来あるべき勤務時間,これもあわせてご回答いただきたいと思います。  それから,私,今ご相談を受けてるケースで,学校の先生方が子供たちの学校が終わって──中学校ですよ,車での校内巡視が事実上義務づけみたいになってるという中学校があるという問題があります。これが神戸市の条例や規則上には乗っかってきてない,事実上,自主活動みたいになってるというふうに教育委員会からお聞きをしてるんですけど,それはそういう自主活動,ボランティア活動として扱ってるのかどうかということ,ちょっとこれ教えてください。 95 ◯井川教育委員会事務局総務部長 まず,病気休暇いうんですか,休職の関係ですが,平成23年11月末現在ですが,教職員数が全部で8,618名おります。うち休職が80名,パーセントにしまして0.93%です。うち病気休暇が67名で,休職してますのが13名,このようになってます。ご質問にありました精神疾患どうこういう数字はここには直接はないんですが,恐らく6割強だったんじゃないかなと思います。ちょっとこの辺,不確かなことを申しておりますが,今手元にちょっと資料を持ち合わせておりません。  次に,中学校の勤務時間ということなんですが,教職員の勤務時間というのは8時15分から5時前やったと思います──失礼しました。7時間45分ですね。休憩時間が45分ですから,5時までということです。今,ご質問にありました車での校内巡視どうこういうことなんですが,いわゆる教員の勤務そのものなんですよね。これ,小学校,中学校同じでございますが,基本的に時間外勤務──いわゆる労基法でいう時間外勤務の概念が実はないという言い方したらちょっとおかしいんですが,教職調整額いうんでしょうかね,いわゆる本給に4%上乗せをすると,この中で時間外勤務に相当する分を補てんしていると,こういう考え方が1つございます。これ自身が確実にそうだという話ではないんですが,それが一般的に言われております。あと,教員のいわゆる活動と申しますのは,時間の概念ですべて片づけられないというそういった要素もございまして,時間外についての概念がないということです。ただ,もう1点,そう言いましても,無定量に時間外をしていいというわけではございません。いわゆる時間外勤務を校長が命ずることができるという部分が県の条例で定められておりまして,4点ございます。校外実習とかその他生徒の実習に関する業務とか,あるいは修学旅行とか学校行事に関する業務とか,あるいは職員会議を実施すると,そのほかに非常災害等の場合とか,あるいは児童・生徒の指導に関する緊急の場合,こういう限定された4項目について時間外勤務を命ずることができると,こういうような状況になっております。ただ,勤務の状況によりまして,学校よってそれぞれ状況が異なります。いわゆる生徒指導の困難な学校でございましたら,部活動が終わった後でも集団下校あるいは下校指導したり,あるいは地域の巡回をしたりということで,その校区が広い場合でしたら,自家用車を使って校区内を巡視すると,こういうこともございます。時間外勤務を命ずることができないというその反面から,教員の必要な業務としてのボランティア──先ほどボランティアというお言葉出ましたが──いう位置づけになっておる,そのように承知しております。  以上でございます。 96 ◯林教育委員会事務局指導部長 少し追加をさせていただきます。車での巡視の義務づけというご発言ございましたけれども,各学校──特に中学校の生徒指導体制の構築につきましては,年度当初ですね──これは4月に入ってすぐでございますが,各学校がその学校の実情に合わせまして,生徒指導の共通理解という意味での申し合わせ事項を職員で考えます。例えば,校区が広い学校であるとか,学校の前が非常に交通量が多い学校であるとか,あるいは駅から遠い学校であるとか,そういったさまざまな要素に基づきまして,例えば始業時間を──先ほど15分ということがございましたが,8時20分の学校もございます。こういったことを決めていくわけでございますけれども,子供たちの安全あるいは不審者情報,それから先ほど申しました国道に面しておるかどうか,こういったことによって校区内の車での巡回を職員同士が合意のもとで,年度当初決めておるという学校も実はございます。あるいは,山の上まで家庭訪問するのに単車で行ってもいいですかというふうなことも,職員同士の合意のもとにしてございます。ただ,強制ではなくて,そのときにできるものが例えば早朝のあいさつ運動であったり,地域の方と一緒にボランティア的に動いておるのも先生方が順番を決めて,職員の総意のもとに行っておりますので,何が何でも強制するというような内容のものではございません。  以上です。 97 ◯委員(金沢はるみ) 先ほど私が言いましたように,この校内の巡回は私用の自家用車を使っておられますよね,学校にそういう公用車はないですから。私用の自家用車を使ってボランティア活動をしたときに,じゃあ事故に遭ったら,それはどうなるんですか,この点をちょっと。条例にも規則にもないですよね。  それから,長時間勤務の実態ですけれども──もうそちらには言っていますので,どこの中学校かそちら側はおわかりだと思いますけれども,この学校は数年前の生徒指導の手引では,生徒さんたちの学校に来る時間は,7時15分からと書かれておりますね。そうしますと,私,教頭先生にお話をしましたら,生徒が来る15分前には先生は来とかないといけないだろうということは,先生の勤務時間は朝7時からということになるんですよ。朝7時から来られてたら,普通でしたら,さっき井川さんが言われたように,4時ぐらいに帰るということになるんですが,ところが,この学校は近所の人たちから何と言われてるかと,おたくの中学校は,付近の住民はみんなコンビニ中学校だねと言っていると,24時間あいてるような,午前2時,3時になっても電気がついてると近所の方が言われてるそうです。つまり,朝7時から夜中の12時過ぎてもまだ先生たちが仕事をしているという,そういう状況にある学校だということで,ここでは在職の方,死亡の講師の方──在職で亡くなられたり,先生が救急車で運ばれるということも何度かある──もちろんつかんでおられると思います。それから,もちろん病気で休職されている先生も現在いらっしゃるということで,この中学校にいる間は──若い新任の先生がぽんと行かされるそうですけれども,とにかくその期間を耐えて耐えて耐えなければならないというようなこともお聞きしています。この実態を私は放置というか,この状態のままにしていてはいけないと思うんですよ。先生たちの長時間労働だとかこの校内巡視も,言うたら,毎日毎日校内巡視されているわけですからね。だから,そういった学校にはより教員の配置を厚くするとか,いろんなことを考えていかないといけないというふうに思うんですけれども,まずはさっきの車での巡視途中で事故に遭ったりした場合どうなるのかということ,それからこの過酷な労働実態をどうお考えになるのか,どう改善されるのか。 98 ◯林教育委員会事務局指導部長 車は通勤届を出しまして,認めていただいた方が私用の車で通勤してもよろしいというシステムになってございます。ただ,その車を校内に駐車することに対しては,駐車料を支払ってという条件になってございます。  先ほども申しましたが,年度当初に,本校の校区ではこういう特性があるので,こういう巡回の体制をとりましょうかということを先生方同士が総意のもとで決めて行っております。これは強制ではございませんので,私用の車で回る者もあれば,自転車で回る者もあるということになると思いますが,どうしても遠方の場合につきましては,車での家庭訪問であったり巡回というのがあると思いますが,そのときに学校として指示しますのは,交通ルールをきちっと守って事故を起こさないようにということはもちろん申しております。交通法上につきましては,事故を起こした場合には,本人の責任になります。いかに校務といえども,そういうことになると思います。例えば,スピード違反をしたということがあったとしても,校務ですからということで免れることはございませんので,そういったことは遵守した上で,了解がとれれば回っております。あなたは車を持ってるから,必ず車を出しなさいというふうな状況ではないというふうに考えてございます。  以上です。 99 ◯委員長(大寺まり子) もう1つはいかがでしょうか。この実態についての……。 100 ◯井川教育委員会事務局総務部長 いわゆる時間外のそういった巡視の場合,公務災害の対象にならないかという,先ほど車を使ってスピード違反をしても,それが免除できないと,それは当然の話なんですが,公務災害については,一定校務としてやっておるということは広くとらえるということになってますので,当然そういう必要な校務としてやっておりますので,公務災害の対象になると,こういうふうに見解を持っております。  もう1個,7時15分,これ,私も毎朝7時ぐらいに家を出るんですが,学校の先生だと思います,たくさん出会います。保護者と一緒に家を出るという子供さん,たくさんおられまして,学校の勤務時間7時15分と──失礼しました,8時15分からとなっておりますが,基本的には子供が来る前に登下校の指導をしたりということも必要だということで,これが勤務なのかどうかという,非常に先ほど来あります難しい問題ではございますが,そういう努力はしていただいてるんだなと考えております。  それとあと,教員の配置をもっとふやすべきだという,いわゆる困難な──先生おっしゃるこの学校については生徒指導上困難である,あるいは不登校の子供さんたくさんいる,いろんな配慮を要する部分があるということで,他の中学校にはない人数ですね,いわゆる加配措置をいただいておる,こういう状況でございます。ただ,それで十分できるかどうかということはまだはっきりしておりませんが,非常にそういった厳しい状況であるということは,先ほど来言ってます,この定数の加配というのが県の権限でございますので,我々市教委としても非常に厳しいということは毎年申し上げております。  以上でございます。 101 ◯委員(金沢はるみ) ここの先生は,先ほど言われた8時間勤務ですね──7時間45分──から言うと,17時間ぐらいの労働になってることもあるわけです。私,今情報公開で資料を取り寄せてますので,また後日これについては,この常任委員会でやりたいと思います。きょうは特に公務災害の方ですけれども,対象になるということは確認させていただいてよろしいわけですね。私がご相談いただいてる方は,最初校長先生から公務災害の対象にならないということで,公務災害にしてもらうのに随分と時間がかかったし,自分も労力を使って,今は認められましたけれども,大変な思いをしたということがありますので,こういったことが起こらないように,速やかに公務災害としてこういう場合は対応していただきたいというふうに思います。  それと,先ほどから強制じゃないと,ボランティア的なものだというふうになりますと,例えば家庭訪問とか,そういったものも,これは校務ですよね。ボランティアではないですよ。だから,そこの線引きというのがわからないんですね。出張の場合は私用自動車を使ってもいいということで,規則がちゃんとありますよね。そうしたら,やはりこういう校務として巡回をやってる,それから家庭訪問もやると。出張ではないけれども,こういうことで校区内──校区外に出ることもあるかもしれませんけれどもね,そういうことについてやっぱり一定規則は要るんじゃないですか。今,言うたらもう,協力してください,ボランティアですよというところでとどまってるんですけれども,そういうふうにしてるから,校長先生によっては公務災害になかなかしてくれなかったりとかという問題があるわけですからね。これ,ちょっと規則とか,そういったこともご検討いただきたいと思うんですけども,最後にこれだけ。 102 ◯井川教育委員会事務局総務部長 車を使用するというのに,実は──先ほど林部長の方からも駐車料金いう問題ありましたですけど,基本は車乗って来ないことと,公共交通機関を利用することと,こういうふうに定めております。ただ,いわゆる西北神の方で勤務時間内に──公共交通機関が1時間に1本とか,そういった場合で交通手段がないという場合とか,あるいは身体に障害があって公共交通機関に乗れないとか,こういった場合は自家用車の使用を認めますと。それ以外に,先ほど来あります,非常に校区が広くて,家庭訪問とか校区内巡視とか,公共交通機関だけでやったらとても間に合わないと,こういった場合とか,あるいは生徒指導なんかの担当をしてて,非常に頻繁にいろんな関係各所に行くとか,あるいはここの学校の場合,非常に校区を巡視する可能性が高い,こういった場合には自家用車を使うことを認めていると,こういうことです。ただ,それ以外にも,いわゆる校務外ですが,自家用車で来るというのも──これ,基本はよくないんですが,たまにあるという場合もございますので,そういう場合には駐車料金をとって,そういう対応をしています。  今,先生おっしゃったそういう規則をつくるべきでないかということですが,ちょっと今ある規則の中でどういうふうな格好になってるのか,その辺もう1度調べまして,先ほどの駐車場の関係──これ,昨年からちょっと料金とるようになっとるんですけど,その関係でも規定を整備したこともあったかに思いますので,もう1度確認して,どういう形でできるのかというのは一遍したいと思います。 103 ◯委員(金沢はるみ) 私は,それをしたらいけないと言ってるんじゃなくて,やむを得ない場合は,当然校区も広いし,必要だろうという認識のもとに言ってます。今の状態だと,そういったことは全部,ガソリン代とかも先生負担なんですよ。結局,個人負担で仕事をしてらっしゃるという状態で,一方では,今言われた駐車料金はとられるというのはちょっと,私,矛盾してると思いますので,ぜひ改善していただきたいというふうに思います。 104 ◯委員長(大寺まり子) ほかにご発言がなければ,教育委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  それでは,委員の方に申し上げます。  既に12時を過ぎておりますので,暫時休憩いたします。午後1時40分より再開いたします。   (午後0時38分休憩)   (午後1時41分再開) (産業振興局) 105 ◯委員長(大寺まり子) ただいまから文教経済委員会を再開いたします。  これより,産業振興局関係の審査を行います。  それでは,陳情第40号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の山本さん,発言席へどうぞ。  この際,陳述人に申し上げます。陳述人は,住所,氏名を明らかにしていただき,5分以内に要約をお願いいたします。  それでは,山本さん,どうぞ。 106 ◯陳情者 山本恒男といいます。神戸市長田区御屋敷通3丁目1の2の701,山本恒男です。  私は,16年前,同じこの委員会で川崎重工神戸工場での商船建造の復活を川崎重工に要請してほしい,こういうことを訴えました。当時,川崎重工は地震で神戸工場の船台が破損した,これを機会に,これを復旧せずに,商船建造を坂出工場に移転させる計画を出しました。このとき,神戸での造船の再開をという川重労働者,また市民の声が大きくなって,川重も船台の復旧をしたいきさつがあります。今では,2カ月に1回進水式を行っております。  今回の三菱重工神戸造船所からの商船建造撤退の期日は,もう目の前に迫っています。三菱重工神戸造船所は,昨年発表した神戸造船所を原子力発電と潜水艦建造に特化するという方針をまだ変えていません。しかし,3月11日の東日本大震災と東京電力福島原子力発電所の事故は,国民の原発に対する考え方を大きく変えました。現在は国民の声に押され,原発の新増設はストップ,再稼働もままならぬ状況です。  こんな事態にもかかわらず,国土交通省も兵庫県当局も,三菱重工という民間の企業の決定には物が言えない,こういう態度をとっています。唯一,神戸市当局は,私たちは物を言う立場です,だから商船建造の継続を三菱重工に要請してるんですと言われ,私たちは力強く思っています。私は,福島原発事故以降の状況を考え,今こそ神戸市当局だけでなく神戸市議会も,この際原発の強化方針を見直して,商船建造の継続を,この声を三菱重工に言っていただきたい,このように思っています。原発をめぐる状況は皆さんご存じのとおりで,神戸造船所の原発部門は労働者数,売上額の約7割を占め,今後の主力と言われてきました。この原発職場の仕事は現在なくなってきています。国民の気持ちを考えると,当然と言えます。脱原発の声に会社は,原発については政府の方針待ちとよく言いますが,私たちは原発の再開を待つわけにはいきません。原発にかわる安定した仕事が必要です。商船建造からの撤退の見直しは当然だと思います。労働者もそれを待っています。造船は世界の成長産業であることは,関係者の間でも常識であります。ただ,好不況の波はありますが,全体としては伸び続けています。昨年は,世界も日本も船の建造量は史上最高を記録しました。中国や韓国との競争に勝てないという人もおりますけれども,そういう問題ではありません。利益が少ないという問題はあると思いますが,昨年は中国も韓国も日本も伸びています。日本の三大海運会社の存在は日本の造船界を助けていますし,政府の支援も技術問題や受注競争支援にまで及んでいます。三菱重工も豪華客船2隻,LNG船の受注など,受注も復活の気配を見せています。  先日,神戸港めぐりの遊覧船に乗りました。川崎重工・三菱重工・神戸空港・ポートアイランドを回る40分のコースですが,観光客には非常に人気のコースだそうです。しかし,ここで三菱重工の船がなかったら,値打ちは半減をします。このことは明らかであります。  川崎重工の進水式に行きました。3,000人も参加する大イベントです。三菱重工の進水式も人気です。平和な神戸港に大型船建造の造船所,中・小の多くの造船所,すそ野が広い造船産業,地域経済の発展と労働者の声を守るために,造船の設備と技術の継承,商船建造の継続は不可欠です。ぜひ三菱重工に商船建造の継続をはじめ,原発にかわる安定した仕事の開拓を働きかけていただきたい。よろしくお願いいたします。  以上です。 107 ◯委員長(大寺まり子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  それでは,議案4件,陳情1件について,一括して当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 108 ◯谷口産業振興局長 それでは,お手元にお配りしております文教経済委員会資料によりまして,予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算のうち産業振興局関係分,第54議案から第56議案指定管理者の指定の件及び陳情第40号三菱重工神戸の商船建造に関する陳情につきましてご説明申し上げます。  委員会資料の1ページをお開き願います。  予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算のうち産業振興局関係分でございます。  今回の補正予算につきましては,急速な円高の進行等により,厳しい状況にある神戸経済の活性化のため,製造業への投資促進助成制度,緊急雇用創出事業をそれぞれ拡充するとともに観光振興事業を推進しようとするものでございます。  なお,金額の1万円未満は省略させていただきます。  補正予算額は,1の歳入歳出補正予算額一覧にございますように,歳入合計1億円,歳出合計2億5,000万円でございます。  2ページをお開き願います。  3の歳出予算の説明でございます。  第7款商工費,第1項商工振興費,第3目商工振興費の1億円の増額につきましては,急速な円高の進行等に伴う市内製造拠点の空洞化を防ぐため,製造業投資促進助成制度の拡充を行うものであります。  第6目緊急雇用創出費の1億円の増額につきましては,国の補正予算により交付金の積み増しが行われることに伴い,緊急雇用創出事業費の拡充を行うものでございます。  第2項貿易観光費,第3目観光事業費の5,000万円の増額につきましては,観光閑散期となる冬季の需要拡大を図るためインターネットを活用した旅行商品づくりを進めるとともに,夜景をはじめとした冬の神戸の魅力や来年1月から始まる大河ドラマ「平清盛」といったしゅんのコンテンツを盛り込んだ神戸周遊ガイドブックの制作などにより観光振興事業を推進するものでございます。  3ページに参りまして,債務負担行為の一覧を記載しております。  製造業投資促進助成制度につきましては,複数年にかけて柔軟な支援を続けるため,平成23年度から25年度まで債務負担行為を設定するものでございます。限度額は1億円でございます。  平成24年度指定管理につきましては,4年間の指定期間を通じた複数年協定を締結するに当たり,その前提として債務負担行為を設定するものでございます。期間は,契約を締結する平成23年度から27年度まで,限度額は3,500万円でございます。  4ページをお開き願います。  重点分野雇用創造事業及び緊急雇用創出事業の全市分を掲載しております。  重点分野雇用創造事業の主な項目として,大河ドラマ「平清盛」を活用した観光客おもてなし事業では,大輪田泊会場・歴史館を拠点として,周辺に点在する清盛ゆかりの史跡を案内する歴史ガイドツアーを実施し観光集客を図るもので,6,000万円を計上しております。  緊急雇用創出事業の項目として,農道台帳整備促進事業は圃場整備後,道路の速やかな引き継ぎを行うため測量業務及び道路台帳の作成を行うもので,2,000万円を計上しております。  なお,このたびの重点分野雇用創造事業及び緊急雇用創出事業の補正予算では,全体で70人の雇用創出を予定しております。  次に,指定管理者の指定につきましてご説明申し上げますので,5ページをごらん願います。  第54号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然休養村管理センター)でございます。詳細につきましてご説明いたしますので,6ページをお開き願います。  2の指定管理者候補者は,特定非営利活動法人山田の里自然学校でございます。  3の指定期間は,平成24年4月1日から平成28年3月31年までの4年間でございます,  4の債務負担行為は指定管理の協定に基づくものであり,平成23年度から平成27年度まで,限度額は320万円でございます。  5の平成24年度の契約予定額は80万円でございます。  6の選定までのスケジュールでございますが,ことしの7月28日から公募要領の配布を開始し,8月10日に説明会を開催いたしました。提案図書等の受け付けの期間は9月5日から15日までであり,期間中に2団体から具体的な提案をいただきました。選定委員会において候補者から提出された事業計画書,収支予算書等について選定基準に基づいた審査を行った結果,7の選定理由にありますように,継続的かつ良好な管理運営が期待できるなど,候補者の提案が他団体の提案に比べて具体的で総合的にすぐれている点から,本候補者が最適であると判断し,選定されたものであります。  8には候補者の主な提案内容,7ページをごらんいただきまして,9には評価結果を載せております。  なお,本候補者は現在の本件施設の指定管理者となっております。  8ページをお開き願います。  第55号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然環境活用センター)でございます。詳細についてご説明いたしますので,9ページをごらん願います。  2の指定管理者候補者は,高和自然環境活用センター管理会でございます。  3の指定期間でございますが,平成24年4月1日から平成28年3月31日までの4年間でございます。  4の債務負担行為は指定管理の協定に基づくものであり,平成23年度から平成27年度まで,限度額は131万2,000円でございます。  5の平成24年度の契約予定額は32万8,000円でございます。  7の選定理由につきまして,候補者は地元住民により組織された団体であり,当センターの設置目的である農村文化の伝習や地域農業の振興を図るための事業が適切に執行できると認められ,また現在当センターの活用のため新たな取り組みを積極的に行っていることから,公募の例外中,地域人材の活用などの合理的な理由がある場合に該当するものとして,当管理会を引き続き随意選定しようとするものでございます。  10ページをお開き願います。  第56号議案指定管理者の指定の件(神戸市立農村環境改善センター)でございます。詳細につきましてご説明いたしますので,11ページをごらん願います。
     2の指定管理者候補者は,神戸市立農村環境改善センター管理運営協議会でございます。  3の指定期間でございますが,平成24年4月1日から平成28年3月31日までの4年間でございます。  4の債務負担行為は指定管理の協定に基づくものであり,平成23年度から平成27年度まで,限度額は2,981万6,000円でございます。  5の平成24年度の契約予定額は745万4,000円でございます。  7の選定理由につきまして,候補者は自治会を中心に地域の主要な団体の役員により組織された団体であり,当センターの設置目的である住民相互の交流及び地域活動の振興を図るための事業を適切に執行し,より密着した施設づくりを目指すことができると認められるため,公募の例外中,地域人材などの活用などの合理的な理由がある場合に該当するものとして,当協議会を引き続き随意選定しようとするものでございます。  次に,お手元にございます陳情文書表をごらん願います。  陳情第40号三菱重工神戸の商船建造に関する陳情につきまして当局の見解をご説明申し上げます。  陳情事項にあります三菱重工業神戸造船所の商船建造については,昨年7月21日に同社が撤退を発表しましたが,本市としても同社の発表を直ちに市長名の文書で神戸での事業継続を要請したところであります。さらに,昨年12月にも取引先を対象に実施したアンケート及びヒアリング結果を踏まえて,神戸での事業継続を再度要請いたしました。また,同社が発表した事業再編を行うのであれば,商船建造に携わった中小企業への影響を最小限にとどめていただくよう同社に申し入れを行いました。これに対し,同社からは今後の日本の造船業界を取り巻く厳しい状況を総合的に判断した中での苦渋の決断であった,取引先対応については,商船事業の比率の高い取引先に神戸造船所の他の事業などへの参入の機会を提示し,事業転換を支援していく方針であるとの回答をいただいております。実際の同社による取引先への対応については,これまでに個別面談を実施し,経営者に今後の方針などを確認している,神戸造船所における他の事業分野などへの参入機会を提示する説明会をこれまでに計8回開催し,取引を希望する事業者には引き合いの打診を行ったと聞いております。なお,さきの委員会でも申し上げましたが,民間企業の個々の事業計画は,企業自身の経営上の判断で策定・実施されるものであると認識しております。  以上,予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算のうち産業振興局関係分,第54号議案から第56議案指定管理者の指定の件及び陳情第40号三菱重工神戸の商船建造に関する陳情についてご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願いいたします。 109 ◯委員長(大寺まり子) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  まず,予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算(関係分)についてご質疑はございませんか。  (なし) 110 ◯委員長(大寺まり子) 次に,第54号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然休養村管理センター)についてご質疑はございませんか。 111 ◯委員(伊藤めぐみ) 神戸市立自然休養村管理センターについてですけれども,年間の指定管理料が80万円ということで,4年間継続が続くわけですが,自然休養村まつりを復活させるですとかビオトープを活用するとあります。この指定管理料でどこまでできるのかというのが未知数ですので,ぜひ今後の地域の活性化のためにも,どのような方向づけでこの自然休養村管理センターを委託していくのかということを教えていただきたいと思います。 112 ◯植田産業振興局次長 当該自然休養村につきましては,資料の6ページの方に相手方の提案でありますとか,また7ページの方に自然休養村の設置趣旨を書いてございます。この施設につきましては,昭和54年に観光農林漁業の振興を図るとともに,市民に対し自然環境の中で憩いと安らぎの場を提供することを目的として設置しているとなってございます。ここで言います観光農林漁業の振興といいますのは,当センターの近くにあります貸し農園なんかがありますので,そういったところに有機農業を例えば提供する,またはそこの貸し農園の情報を一般の市民の方にお知らせするといったような機能をもってこの役割を果たしております。  また,この施設につきましては,周りにはいろんなハイキング道または文化財などの施設がたくさんございますので,そこをハイキングされる方がたくさんいらっしゃいます。そういった方の休憩の場でありますとか,そういった周辺の文化情報などを発信していくといったことが一番基本的な情報になってございます。  その中で,先生今お話にありましたように,今回同NPO法人が新しく手をかけようといったところがビオトープというふうに,自然と子供たち,また大人と一緒のふれあいの場をつくっていこうじゃないか,環境学習の場にしていこうじゃないかといった取り組み,また先ほどもありました自然休養村まつり,これも以前やっておったらしいですけども,それが途切れたらしいので,それを再度復活させよう,そこでは地元の農産物なんかも出していきたいということで新たに手がけようとするものでございます。  今申し上げました基本的な機能とともに,NPOがこういった新しい動きをさせていきますので,我々も予算は厳しいですけども,いろいろ広報面とかいろんな応援をしていきたいというふうに思ってございます。  以上です。 113 ◯委員(伊藤めぐみ) わかりました。  開設時期が昭和54年ということで築32年が過ぎています。きっと傷んでいるところも多くて見た目も雰囲気が暗い感じがしますので,ぜひ地域の活性のためにも指導していただきまして新しく運営される方々に対しての指導をしていただきたいと思います。要望とさせていただきます。 114 ◯委員長(大寺まり子) 次に,第55号議案指定管理者指定の件(神戸市立自然環境活用センター)について,ご質疑はございませんか。 115 ◯委員(軒原順子) 選定理由なんですけれども,当センターの設置目的である農村文化の伝習や地域農業の振興を図るための事業が適切に執行できると,また現在当センターの活用のため新たな取り組みを積極的に行っているとあるんですけれども,また最近は利用者も急増しているというふうにお聞きしているんですけれども,この新たな取り組みというのはどのようなものをされているのか伺いたいと思います。 116 ◯植田産業振興局次長 まず,当施設でございますけども,確かに利用人数年々ふえてございます。例えば平成18年度で見ますと2,100人ぐらいいるわけですけども,ここ何年間の推移で見ますと22年度につきましては4,000人ぐらいということで非常に大幅な増加でございます。ここでやっておりますのは,先ほど少しここの前でも設置目的がございましたように,学童等に自然に恵まれた環境の中で農業の体験学習や農業の知識の修得の場を提供すると,また地域農業の振興を図るということで,この場を通じて子供たち市民の方に農業のことを知っていただくということが1つの目的になってございます。  そこで,現在やっておりますのが工芸学習ということで,例えば竹トンボとか水鉄砲,わら草履とか,そういった工芸学習の講座をやってみたり,または農業体験といたしましては,稲刈りとかイモのつる返しとか,そういった農業体験もやってございます。またガールスカウトのキャンプでありますとか,食育の講座,こんなんも最近やっておるんですけども,そういった交流事業などをやっているところでございます。  そういう意味では,従来,地域の人が集会されるだけの機能だったんですけども,今申し上げましたように,例えば明石川リバーウオークのいろんなイベントとタイアップして,ここを休憩の場に使っていただくとか,またはここを1つの拠点にしまして周辺で農業体験できるようなコースを組んだりというふうな形で新しい展開をしているところでございます。  ですから,従来のように皆さん地域の方が集まって会議をするんじゃなくて,外向けにいろんな情報を発信していく,また他のイベントなんかともタイアップしていくと,そういったことをやっているところでございます。特に最近ですと,近くの大学生と一緒に小学生を対象としまして食文化の講座と,こういったものをやっておりますので,いわゆる地域を広げていって交流できる場になるとか,例えば子供から大人まで広い年代層が交流できる場になる,そういったことを今後目指しているところでございます。  以上です。 117 ◯委員(軒原順子) ありがとうございます。  子供たちはじめ大人も自然に触れる大きなチャンスになるかなと思いますので,今後ともまた事業の継続を,また新たな展開もよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 118 ◯委員長(大寺まり子) 次に,第56号議案指定管理者の指定の件(神戸市立農村環境改善センター)について,ご質疑はございませんか。 119 ◯委員(山田哲郎) 当センター年間の指定管理料745万4,000円なんですが,大体利用料が300万円前後と聞いておるんですけど,市の持ち出しが400万という話なんですが,その利用率──結構これ500人入るような多目的ホールとか,洋室・和室・農産物加工室とか,結構すばらしい施設を備えておるんですけども,その利用率なんかはどうなんですか。 120 ◯植田産業振興局次長 当センターの利用率でございますけども,大体年間で22年度を見てみますと2万8,000人の方がご利用されております。施設を大きく分けますと,バレーボールとかスポーツをされる多目的ホールがございまして,これに大体年間利用者の方が2万1,000人ぐらい,あとは中で研修室ということで和室・洋室がございます。そこで書道とか手芸とかいろんな講座をしてまして,これが年間約4,600人ぐらい,あとは農産加工品というとこがございまして,例えばみそづくりとか,そういう農産物をつくられるのが大体年間400人ぐらい,合計しますと年間で2万8,000人ぐらいお使いになっている施設でございます。  今,委員の方から利用率はどうなのかという話でございまして,今申し上げましたような多目的ホールなんか見てみますと年間利用率が大体日ベースですけども,約90%ぐらいの稼働率となってございます。  以上です。 121 ◯委員(山田哲郎) この地域で500名ぐらい入るようなスペースというのは非常に大切な財産だと思うんですね。例えば5時までなんですけれども,バレーボールとかスポーツとかいろんなニーズもあると思うんですけども,ある程度地域を限定しているのかなという感じがするんですけれども,もう少し利用率を高めていこうとかというような,例えば開館時間ですね,夜の使用なんかですね,そういうお話とかというのはないのか。基本的にこれ随意契約ですので,1団体だけですので産振局としてやっぱりそういう意識に立った形の中でなるべく利用料の中で運営できるような形が望ましいと思いますし,さらにこれだけの施設ですから多くの方が利用できるような施策の検討というのは必要じゃないかなと思うんですけど,その辺どうですか。 122 ◯植田産業振興局次長 委員ご指摘がありましたように,やはり利用率を上げていくというのは基本的な方針で私ども同感でございます。ただ,施設の使用料でございますけども,基本使用料は基本的に9時から5時までにしてございますけども,時間外使用料を設定しておりまして,9時以降──通常5時までで閉まりますけども,午後9時まで1時間ごとに利用料金を払っていただきますとご利用いただける仕組みになってございますので,9時―5時以外にも必要があれば時間延長して対応するといったことをしてございます。  以上です。 123 ◯委員(山田哲郎) もしそうであるならば,実際にはそういうことをうたってないから利用したくってもできない人たちがいるんじゃないかなという感もするんですけど,その辺のところは改善できないんですか,もっと積極的に使えますよという打ち出しはできないんですか。 124 ◯植田産業振興局次長 一度広報の関係を調べてみまして,そういった時間外利用ができることを十分皆さんがわかるようにPRしたいと思います。  以上です。 125 ◯委員長(大寺まり子) では,次に,陳情第40号三菱重工神戸の商船建造に関する陳情について,ご質疑はございませんか。 126 ◯委員(金沢はるみ) 先月も三菱重工業の商船撤退に関連した陳情が出たんですけれども,それから1カ月ぐらい経過をしておりますけれども,神戸市からのアプローチ,それから三菱さんの動きで何か変化がありましたら教えてください。  それから,5回ほど行われております新造船生産体制に係る連絡会議ですね,行政機関が入った。ここがまた12月にやられるという情報をお聞きしているんですけれども,これがいつ行われるのかということと,ここでどういうお話があるのかということをちょっと教えてください。 127 ◯谷口産業振興局長 この1カ月の動きあるいは三菱の動き等でございますが,今,我々前から申し上げておりますように事務的には三菱重工と連絡はずっと取り合っておるわけでございます。そうした中で,特段の動きということで今お話がございました関係機関連絡会議,この関係で動きがございます。10月17日に合同説明会ということで,神戸市から経理課──本市の入札等の仕組み,それから投資の制度,人材の補助金,県の方からもそういった説明あるいは会議所,活性化センターからいろんなご説明をしたわけでございます。この中で実はアンケートを配布しております。この中のちょうど来られた方等を対象にアンケートを実施しまして,回収率は約6割というふうなことで回収をしました。  その辺の中から見てみますと,ほとんどの取引先が何らかの支援策を活用あるいは希望する,あるいは検討したいというふうなことで皆さん方考えておられます。具体的にその辺の何を希望して検討したいか,それぞれ関係のところがございますので,今その辺のところをお聞きして,連絡会として皆さん方のご希望をお聞きして,どういうことができるのか,そういったことの取りまとめをやっていこうということで,今,我々としてもそういった連絡会の動きの中で合同説明会のフォローアップ,そういったところに取り組んでいこうとしておるところでございます。  また,12月につきましては,12月下旬開催予定ということで,今後,議題も含めて関係機関と協議をして決める予定というふうに聞いております。  以上です。 128 ◯委員(金沢はるみ) すいません。今アンケートというのを初めてお聞きしたんですけれども,もうちょっと具体的な中身を教えていただきたいと思います。  これいわゆる兵庫県さんや神戸市さんから入札とかいろんな助成策ですね,支援策をご説明されたということで運輸監理部からもそのとき出た資料も見せていただきました。行政からの支援ということで幾つかパンフレットが出たようですけれども,それ以外ですね,それだけだったのかなみたいな──ごめんなさい,それだけだったのかなというのは,雇用とか仕事ですね,その話はそのときはなかったようにお聞きをしているので,行政からの支援だけという話だったんじゃないかなと思うので,アンケートもそういう中身なのかなという気がしておりますので,もうちょっとアンケートの中身なり,当日70数社来てましたよね。私たちちょっとびっくりしたんです。かなりたくさんの事業者さんが入られたんだなというふうに思ったんですけれども,それからアンケート以外に当日出た事業者さんの声とかがもしありましたら,それも含めて教えてください。  それから,同じく神戸運輸監理部の方で新造船生産体制に係る連絡会議の資料を私,情報公開でとりました。それで特に三菱重工さんが出しておられる取引先の対応策ですね,これを見てみますと,例えば平成23年9月20日に三菱重工さんが出されているビジネスパートナーへの支援策,実施状況などを見てみますとアンケートをされているんですけれども,アンケートの結果で,例えば原子力の説明会に来られて,そこで原子力での製品での取引希望というのが21社あります。同じく舶用ディーゼル製品に関する説明会でも,調達品での取引希望が17社,それから長崎・下関造船所の事業説明会でも取引を希望するところが製作で25社,請負で19社などなど,それぞれに取引希望というのがかなりたくさん9月の段階で出ているんですね。そういったところが果たしてその後きちんと希望がかなったのか,仕事が今後きちんととれるようになったのかというところがやっぱり一番問題だと思いますので,そこら辺の情報がもしそちらの方でわかりましたら,それもあわせて教えていただきたいというふうに思います。 129 ◯吾郷産業振興局次長 まず,10月17日に行政機関,連絡機関でのさまざまな制度のご説明をさせていただきました。そのときの内容を少しちょっと具体的に申し上げますと,説明会自身は10月17日に行いまして,説明者側の参加機関といたしましては,神戸運輸監理部をはじめといたしまして,兵庫県・商工会議所・兵庫産業活性化センター・産業振興財団・兵庫労働局,それと神戸市が参加をいたしました。商船関連の取引先参加者といたしましては73社に出席をしていただきました。その中には2次の下請の会社の方も含んでおられるということでございます。  当日の説明でございますが,まず行財政局の経理課より本市のいわゆる経理契約の発注の手続関係あるいは仕組み等についてご説明をさせていただきました。それと,あわせまして入札参加資格登録の内容あるいは入札の種類,さらには地元事業者への発注優先などの説明も行ったところでございます。  あわせまして産業振興局の工業課より中小企業の一般的な施策といたしまして,中小製造業に対します投資促進助成でありますとか,あるいは人材育成のためのサポートの補助金でありますとかという説明をさせていただきました。  それと,参加団体,参加行政といたしまして兵庫県からも同様に県が発注をいたします工事発注の入札手続等の説明もあわせて行ったところでございます。  それと,先ほど申し上げました関係機関からも各それぞれの支援メニューでありますとか,あるいは各種融資制度,専門家派遣制度,さらには取引あっせん制度等々につきまして取引先の企業様の方にご案内をさせていただいたというところでございます。  さらには,兵庫労働局からは雇用調整金等に関するご説明もあわせて行ったところでございます。  それと,先ほどアンケートというお話がございました。この17日の説明会を実施いたしまして参加をされました各企業様の方から当日の内容についてアンケートをとらせていただきました。そのアンケートの中身と申し上げますのは,それぞれ各関係行政機関が説明をいたしましたそれぞれの支援策について,参加されました企業の方にそういう支援策を希望するのか,あるいは今後検討するのか,さらには希望しないのかといった項目についてのアンケートをとらせていただきました。  今後,先ほど局長の方から申し上げましたように,そのアンケートの結果を集約いたしまして,それぞれの機関等々と連携をいたしまして,具体的な中身について,今後,運輸監理部を中心とした協議会の中でどう対応していくのかということを今後検討していきたいというところでございます。  それと,各分野別の説明会でのお話がございました。三菱重工といたしましても,これまで分野別の説明会をるる行ってきたところでございます。その中で仕事の確保というようなお尋ねがございました。個別面談を実施いたしましてそれぞれ取引先の希望の内容を伺ってきたところでございます。参入できる中身を含めましてどういうことができるのかといったことのアンケートもその都度行ってきたところでございます。それを踏まえまして三菱重工としてもそれぞれの関連事業とあわせましていろいろ各事業者さんと引き合いを行ってきたところでございます。例えばそれぞれの事業分野ごとの説明会でアンケートを実施いたしまして,その取引を希望する事業者につきまして引き合いの打診をしているということでございます。例えば調達請負の仕様でありますとか予定数量とか業務量の提案など,こういったことについて打診を行ったということでございます。  また,三菱重工のグループ会社の審査を受けて新たに新規の発注候補企業の認定を受けたいという事業者に対してもそういう案内をさせていただきまして,結果といたしまして,審査の結果,新規に発注候補者企業として認定をされた事業者が18社ございます。これは三菱重工の関連グループ会社ということで,近畿菱重興産とMHIジェネラルサービシーズのそれぞれの企業の各2社が発注候補企業に認定をされたということを伺っているところでございます。あと長崎造船所あるいは下関造船所関連では,設計外注品の発注案件について複数の引き合いがあったというようなことも聞いてございます。  いずれにしましても,三菱重工からは,個々の説明会を受けまして,引き続き具体的な商談を希望する取引については,個別の引き合いに順次対応していく方針であるというふうなことでございます。  いずれにしましても,各個別の説明会で三菱重工としてはアンケートを行っておりまして,そのアンケートを踏まえた格好でそれぞれ各取引先との先ほど申し上げましたいろんな事業の内容について取引先の希望について意向調査を行っているという状況でございます。  以上です。 130 ◯委員(金沢はるみ) 私がこの神戸運輸監理部から連絡会議の中の資料としていただいた三菱さんが出された資料の中には,今おっしゃったようなグループ会社の説明会とかディーゼルの事業説明会,こういったものが書かれてあるんですけれども,結局ですね,発注先の選定とか引き合い,見積もり評価とかいうところがですね,9月に出てるという資料だからかもしれないんですけれども,原子力については9月以降もずっと見積もりの引き合いとか個別面談とかそういうことが書いてあるんですけれども,ディーゼルやグループ会社,それから長崎や下関の事業説明会,三菱電機との面談とかいうのは,何かもう9月で全部その先の矢印がないんですよ。ということは何かもう9月でそういうのが大体終わってしまっているようなことになっています。この資料だけを見ているのでわからないんですけれども,今,吾郷次長がお話されたのでは,引き続きそういったことが行われているというふうにおっしゃったように思うんですけれども,この点はちょっと私はこれで今はそういうのがなくなっているんではないかなと少し懸念をしているんですけれども,それは引き続きそういったことがずっと関連企業などで行われているというふうに受け取っていいんでしょうか。 131 ◯吾郷産業振興局次長 今,実は4回目の個別面談というのが実施中でございます。面談では,経営者の方々の今後の方針などについても確認を行っているというふうに聞いてございます。三菱重工へのニーズの把握というのもあわせて今4回目の個別面談を行っているというふうに三菱から聞いているところでございます。  以上です。 132 ◯委員(金沢はるみ) その個別面談というのは何と何と何の個別面談かちょっと,ディーゼルとかグループ会社とか他事業所とか三菱電機とか,そういったのがありますよね。全部それぞれやっておられますか。 133 ◯吾郷産業振興局次長 これは三菱重工として行ってございまして,今後,事業者の方としてどうされていくのかという意向の確認というふうなことで今後の方針も含めた確認ということを行ってございますので,特に部門を絞った格好での面談ということではないと我々は認識をしてございます。 134 ◯委員(金沢はるみ) そうしますと,その意向確認をしながら,そういった他事業所とか他業種とか,そういったところも三菱重工さんの方できちっと説明なり,お話し合いなりしていただいているということで認識してよろしいですか。 135 ◯吾郷産業振興局次長 これまでの個別面談を通じましてやっぱり引き合いというのはその都度あるかと思います。それについては当然,三菱としても発注案件等あれば,その都度お話をされるというふうに我々は認識しておりますし,少なくとも今現在第4回目を行っておりますのは,個別の発注とか,そういうことではなくて,今後どないされるのかということをメーンに今確認をしているというふうに我々は聞いているところでございます。  以上です。 136 ◯委員(金沢はるみ) 今の吾郷次長のお話だけ聞きますとやっぱり不安がぬぐえないですね。来年の6月で最後の船の建造が終わってしまうわけですね。だから,9月の決算のときからもずっと言っておりますけれども,意向確認ということでは,先の見通しがどうなんですかって聞いてるだけであって,何か具体的にお仕事につながるようなことになっていくのかなという非常に懸念と不安があります。  先ほど陳情者の方も言われたように,原子力自身が仕事がなくなってると。正規雇用の人も実際仕事がないということでいろいろと不安に思っていらっしゃるというのを私たちも情報としてお聞きをしておりますので,正社員がこれだけ大変になっているもとで果たして具体的な仕事とかが,パートナー会社,2次下請,3次下請のところに回ってくるかなというのをすごくこの段階では懸念いたします。  今まで2回そういうことを神戸市の方からきちっと雇用を守ってくれということを申し入れされているんですけれども,今やっぱり年末に向けてですね,来年には仕事がなくなるという中で,再度神戸市の方から三菱重工に対してですね,これからどうするんだと,雇用を守らないといけないじゃないかというようなことを再度今の時期だからこそ言っていただきたいんですけども,これはちょっと局長にお聞きをしたいと思います。 137 ◯谷口産業振興局長 今説明しましたように,それぞれのところで分野あるいは今後どうされるか,重工の方が引き合いも含めていろいろ聞いているという状況にあるわけでございます。  ご存じのとおり,こういう今までの仕事と全く違う分野あるいは違う業種に転換するというのはなかなか口で言うのは簡単ですけども,それぞれの企業にとりましても,どういった形で判断をするのか,あるいはある意味で言うとどういう形の設備投資が要るのか,そういった辺,経営者としても非常に悩ましいところであるんではないかというふうに思っております。  そういう意味で今,資料には線がないということでございますが,従来からずっと個別に話をして引き合い等案件の中の条件等出して協議をしておるわけでございますので,その辺につきましては,もう少し時間がかかるんではないかと,重工にしてもどういう形でやっていくのか,あるいは下請の関係のところにつきましても,本当に設備投資をして,あるいは人を雇って新たなところへ参入できるか,そういう意味でなかなかその辺を話し合いをしながら時間がかかっていくというのはどうしてもやむを得ないのかなと。ただ,三菱重工については,具体的な形で取引先に個別の対応をするというのは今言われておるところでございます。  我々としましては,申し入れについては既にもうやっているということで決してそういうのはどうこういうのはないですが,先ほど申し上げましたように,今いろんな状況をお聞きしながら,12月下旬に関係機関の連絡会議がございます。その中で皆さん方の検討したいとか,どういうふうな支援策がいいのかある程度もう少し具体の姿が見えてこようかと思います。年末にかけてその辺の連絡会議の状況を見ながら対応については考えてまいりたいというふうに思っております。 138 ◯委員(金沢はるみ) 連絡会議の方でも一生懸命やっていただきたいと,これは当然ながら思うわけですけれども,一方で,結局,三菱さんは神戸市さんが何度か申し入れ要請をされていても従来の方針は一切変えておられないわけですね。でも,先ほども陳情者の方が言われたように,造船の受注というのは,最近,中国や韓国にとられるというお話もありますけれども,一方では日本のそういう造船の受注というのもふえているというふうにお聞きをしています。三菱重工でも大型クルーズ船ですね,これを2隻受注して長崎造船所で建造していますし,今治造船所が三菱重工に2隻,両方一緒に協力して下関造船所で建造するとか,客船とかLNG船の受注が今出てきているということですね。これらの受注を見ますと,この神戸でつくっている造船関係の人たちは,こういう船なら神戸が得意なのにと,神戸で十分つくれる──クルーズ船はつくれないそうですけども,LNG船だとかばら積船というのは神戸で十分つくれるやつなのに,こういうのをどんどん受注してもよそでつくってしまうということで大変残念がっておられます。今の時期ですのであともう半年ぐらいしかないわけですけれども,こういう情勢が変わっている中で改めて私は市長にもちゃんと聞きたいと思いますけれども,産業振興局としてこの三菱がなくなったら本当に雇用もなくなるし,港町神戸の港めぐりの景観も変わってしまうというような立場からきちんと要請を再度していただきたいというふうに思います。これは要望しておきます。 139 ◯委員長(大寺まり子) それでは,次に,この際,産業振興局の所管事項について,ご質疑はございませんか。 140 ◯委員(伊藤めぐみ) 2点お聞きします。  11月からの夜景観光モニターが始まっておりますが,現状の参加状況などを教えていただきたいと思います。  2点目は,医療産業都市を進めるに当たって企業の誘致が進んでおりますが,企業誘致をする中で神戸市内の正規雇用というのはふえているのでしょうか。企業に対して非正規雇用ではなく,正規雇用をふやしていくという指導ですとか誘致に当たっての条件などはつけられていますでしょうか。  以上です。 141 ◯山本産業振興局観光コンベンション推進室長 今,質疑ございました夜景のツアーでございます。神戸の夜景のツアーにつきましては,10月7日からですね,10月につきましては,金曜日・土曜日・日曜日,11月以降につきましては,2月までですから土曜日の晩に実施をしているところでございます。1日5時と7時と9時にバスを出してございまして,ビーナスブリッジに参りまして,その後に神戸のハーバーランドに戻ってくるというルートでございます。  状況でございますが,基本的には20人乗りのバスを利用してございますが,どうしても天気の悪い日につきましては乗客が少ないんですが,それ以外についてはほぼ満席という状況でございます。ただ,21時発につきましては,時間が少し遅い,戻りますのが夜の11時前になりますので,少し5時台,7時台に比べますと落ちますが,基本的にはもう天気さえよければ全便満席という状況でございます。  以上でございます。 142 ◯今西産業振興局参与 雇用の関係のお話でございますけれども,平成14年から平成22年まで2万人雇用をずっと続けてきてございますけれども,今も続けてございますけれども,その中で22年までの実績で5万927人の新たな雇用が生み出されているわけでございますが,その中で企業誘致の関係で生み出された雇用が2万59人ということで約4割の新たな雇用が企業誘致によって生み出されているということで非常に効果は大きいものというふうに考えているところでございます。  先生おっしゃいますように,正規雇用ができるだけ望ましいということは私ども考えてございまして,それをより促進するという意味で,ことしの4月から進出支援制度の拡充という中で,雇用者とかいろんな形でのインセンティブをつけまして割引を適用していくという制度を適用してございますけれども,雇用者数のうち正規雇用者が2分の1以上あった場合は,割引率を5%加算するという制度を設けさせていただいて進出企業様にできるだけ正規雇用をお願いするというようなことをやらせていただいてございます。  また,既に市内にご進出いただいた企業様にも正規雇用化を図っていただくというのは大変大事でございますので,平成19年度から進出企業様に対しまして正規雇用の促進について文書で要請をさせていただいているというような取り組みをさせていただいているところでございます。  以上でございます。 143 ◯委員(伊藤めぐみ) よくわかりました。  私も先日,夜景観光モニターは9時の便で行きましたけれども,ほぼ満席でした。参加者の方からは本当にきれいだねという声が聞こえましたので,あと会派からも光の都神戸の推進ということを言っておりますので,ぜひこの貴重なモニターアンケートを有効活用して引き続き前向きな検討をしていただきたいと思います。  非正規雇用が拡大しているのではないかという懸念なんですけれども,そういう対応策をとられているということですので,率直な感想として,市民の方からの声としては正規雇用がふえているとは余り思えないということですので,そのあたりももう少し見ていけたらと思っております。よろしくお願いします。 144 ◯委員長(大寺まり子) ほかにご発言がなければ,産業振興局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,産業振興局が退室するまでしばらくお待ち願います。
    145 ◯委員長(大寺まり子) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第26号議案平成23年度神戸市一般会計補正予算所管分について,いかがいたしましょうか。 146 ◯委員(金沢はるみ) うちの会派は,教育委員会債務負担行為5億5,300万円の債務負担行為は,図書館の指定管理は認められないということで反対なんですけども,一応表明しといて全体としては賛成いたします。 147 ◯委員長(大寺まり子) それでは,本件は原案を承認することでよろしゅうございますでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 148 ◯委員長(大寺まり子) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第54号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然休養村管理センター)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 149 ◯委員長(大寺まり子) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第55号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然環境活用センター)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 150 ◯委員長(大寺まり子) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第56号議案指定管理者の指定の件(神戸市立農村環境改善センター)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 151 ◯委員長(大寺まり子) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第57号議案指定管理者の指定の件(神戸市立灘図書館ほか)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 152 ◯委員長(大寺まり子) 各会派のご意見が分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  それでは,原案を承認することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 153 ◯委員長(大寺まり子) 挙手多数であります。よって,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,請願第15号神戸市の中学校給食の完全実施を求める請願について,各会派のご意見をお伺いいたします。  民主党さん。 154 ◯委員(伊藤めぐみ) 結論から申しまして不採択です。  今後の中学生の成長を大切に考える検討会を設置し幅広い議論を進めるとの当局の答えを了とし,今後の議論によるべきものといたします。 155 ◯委員長(大寺まり子) 自由民主党さん。 156 ◯委員(坊 やすなが) 不採択です。 157 ◯委員長(大寺まり子) 公明党さん。 158 ◯委員(軒原順子) 本年7月に行われた中学生の食生活と昼食に関するアンケートの報告書が10月にまとまりました。その結果から中学校給食についてもさまざまな課題が浮かび上がっています。今まさに食育の観点から神戸の中学生のために最も望ましい昼食のあり方を検討していくべきときと考えます。よって,このたびの請願は不採択とさせていただきます。 159 ◯委員長(大寺まり子) 日本共産党さん。 160 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。  やっと検討委員会が始まるということになってきますけれども,神戸市の中学校で一日も早く完全給食を早期に実施するという請願ですので,これはだれでも賛同できるという内容になっておりますので採択です。 161 ◯委員長(大寺まり子) みんなの党さん。 162 ◯委員(石丸誠一) 不採択です。  給食検討会の議論を進めていきたいと思います。それを待って。 163 ◯委員長(大寺まり子) 自民党神戸さん。 164 ◯委員(浜崎為司) 不採択。  議論を待ちます。 165 ◯委員長(大寺まり子) 新社会党さん。 166 ◯委員(小林るみ子) 結論から言いますと採択です。  請願・陳情の中にもありましたけど,公開とか公募とかタウンミーティングなどを通してですね,保護者をはじめ市民の意見を取り入れながら中学校給食実施を進めていただきたいと思っていますので採択です。 167 ◯委員長(大寺まり子) 各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 168 ◯委員長(大寺まり子) 挙手少数であります。よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  次に,陳情第25号及び陳情第26号中学校給食を早期に実現することなどを求める陳情について,一括して各会派のご意見をお伺いいたします。  民主党さん。 169 ◯委員(伊藤めぐみ) 検討委員会の設置による今後の議論によるべきものとして不採択です。 170 ◯委員長(大寺まり子) 自由民主党さん。 171 ◯委員(坊 やすなが) 不採択です。 172 ◯委員長(大寺まり子) 公明党さん。 173 ◯委員(軒原順子) 先ほどと同じような意見になるんですけれども,中学生にとって最も望ましい昼食のあり方をこれから検討していくべきと考えますので不採択です。 174 ◯委員長(大寺まり子) 日本共産党さん。 175 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。  検討委員の公募ということでは,食育の推進の委員会ですか,これは公募されているということがわかりましたので,これも検討委員を公募したら,より興味・関心のある方が入っていただけるということで非常によいことだと思いますので,これもやっていただきたいし,検討委員会も一日も早く発足させて前に進めていただきたいと思いますので採択です。 176 ◯委員長(大寺まり子) みんなの党さん。 177 ◯委員(石丸誠一) 議論を待ちたいと思います。不採択です。 178 ◯委員長(大寺まり子) 自民党神戸さん。 179 ◯委員(浜崎為司) 不採択。  検討委員会の議論を待ちます。 180 ◯委員長(大寺まり子) 新社会党さん。 181 ◯委員(小林るみ子) 結論から言いますと採択です。  理由は,先ほども言ったことなんですけども,一刻も早く中学校給食実施を進めていただきたいと思っています。 182 ◯委員長(大寺まり子) 各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 183 ◯委員長(大寺まり子) 挙手少数であります。よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  次に,陳情第40号三菱重工神戸の商船建造に関する陳情について,各会派のご意見をお伺いいたします。  民主党さん。 184 ◯委員(伊藤めぐみ) 当局の答弁を了として不採択とさせていただきます。 185 ◯委員長(大寺まり子) 自由民主党さん。 186 ◯委員(坊 やすなが) 同様に不採択です。 187 ◯委員長(大寺まり子) 公明党さん。 188 ◯委員(軒原順子) 今,大変雇用情勢の厳しい折,雇用の継続等を要請していくことについては,先ほどお話がありましたように神戸市としても進めておられます。今後もしっかり要請をお願いしたいと思います。しかしながら,本来,民間会社の業務について行政が関与できることではありません。よって,このたびの陳情は不採択とさせていただきます。 189 ◯委員長(大寺まり子) 日本共産党さん。 190 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。  今も議論をしていましたように,公の行った入札制度や補助金,助成金のそういった説明会ですら70社以上の方が来られるんですね。やはり何か仕事がないか,雇用に結びつくことがないかということで今皆さん必死な状態なわけなんです。ですから,こういうときにやっぱり産振局長なり,市長なりが再度商船建造をやめるのはやめよという強い声を上げていただきたいと思いますので,この陳情は採択です。 191 ◯委員長(大寺まり子) みんなの党さん。 192 ◯委員(石丸誠一) 不採択です。 193 ◯委員長(大寺まり子) 自民党神戸さん。 194 ◯委員(浜崎為司) 不採択。 195 ◯委員長(大寺まり子) 新社会党さん。 196 ◯委員(小林るみ子) 採択です。  まちの存続にかかわってくることですし,さらなる積極的な働きかけが必要ですので採択したいと思います。 197 ◯委員長(大寺まり子) 各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 198 ◯委員長(大寺まり子) 挙手少数であります。よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  以上で意見決定は終了いたしました。 199 ◯委員長(大寺まり子) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日は,これをもって閉会いたします。   (午後2時48分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...