○
臨時議長(
辻淳子君) 御異議なしと認めます。よってただいま指名いたしました
片山一歩君が、
満場一致をもって議長に当選されました。
○
臨時議長(
辻淳子君) 76番
片山一歩君。 (76番
片山一歩君登壇)
◆76番(
片山一歩君) 謹んで一言御挨拶申し上げます。 ただいま
皆様方から
満場一致による御推挙を賜りまして、名誉ある大阪市
会議長の重職に就任いたすことになり、身の引き締まる思いをいたしております。 本市では、大阪の再生、
ポストコロナに向けた
府市一体による大阪の成長という
方向性を基本に、
子育て・
教育環境の充実や、
経済成長に向けた戦略の実行など、市民の
暮らしの
満足度向上を目指す施策・事業を展開しております。 このような中で、私
ども市会は、市長と
緊張関係を保ちつつ、
執行機関に対する
監視機関としての役割を果たすことはもとより、開かれた議会に向けて取り組み、さらなる大阪の発展に資する時代に即した施策を着実に推進できるよう、
スピード感を持って建設的な議論を行っていくことが重要であります。
浅学非才の私でございますが、御推挙を得ました上は、副議長の御協力を得て、
誠心誠意その職責を全ういたす覚悟でございます。 どうか格別の御支援を賜りますとともに、円滑な
市会運営に御協力くださいますよう切にお願い申し上げまして、簡単ではございますが、
議長就任の御挨拶といたします。よろしくお願いします。(拍手)
○
臨時議長(
辻淳子君)
片山一歩君、
議長席にお着き願います。 (76番
片山一歩君、
議長席に着く)
○議長(
片山一歩君) 日程第2、議席の指定を行います。 各議員の議席は、各議席に標示のとおり、これを定めます。
○議長(
片山一歩君) 日程第3、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。本
定例会の会期は本日から6月9日までの23日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よって会期は23日間と決定いたしました。
○議長(
片山一歩君) 日程第4、副議長の選挙を行います。
◆67番(
竹下隆君) 動議を提出いたします。副議長の選挙については、
地方自治法第118条第2項の規定による
指名推選の方法によることとし、議長において指名されることを望みます。
○議長(
片山一歩君) 67番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よって動議のとおり決しました。
○議長(
片山一歩君) 直ちに指名いたします。
土岐恭生君を指名いたします。
○議長(
片山一歩君) お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
土岐恭生君を副
議長当選人と定めることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よってただいま指名いたしました
土岐恭生君が、
満場一致をもって副議長に当選されました。
○議長(
片山一歩君) 42番
土岐恭生君。 (42番
土岐恭生君登壇)
◆42番(
土岐恭生君) 謹んで一言御挨拶を申し上げます。 ただいま
皆様方の絶大なる御支持によりまして、大阪市会副議長の要職を担うこととなりましたことは、誠に光栄に存じております。 本市におきましては、
保健所体制の確保など、引き続き
感染症対策の充実を図ることや、真に支援が必要な方への
サービスの提供、
暮らしの
満足度向上を目指した
DX推進による
市政改革の取組がより一層求められております。 このような中で、私
ども市会は、今まで以上に開かれた議会への取組を進め、
議会審議を通して行政に対する
チェック機能を十分に発揮するとともに、
意思決定機関としての責任を果たしていかなければならないと考えております。 誠に微力な私ではありますが、
皆様方の御指導、御鞭撻をいただきながら、議長の補佐役としてその責務を果たしてまいる所存でございます。どうか皆様におかれましては特段の御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げて、簡単ではございますが、副
議長就任の御挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
片山一歩君) この際、
横山市長より発言の申出がありますので、これを許します。
横山市長。 (
市長横山英幸君登壇)
◎市長(
横山英幸君)
大阪市長の横山です。お許しをいただきまして、
市長就任の御挨拶を申し上げますとともに、
市政運営の考え方について、その一端を述べさせていただきます。 大阪市は、10年以上にわたり挑戦という姿勢で市政が運営されてきたと認識しています。徹底した
行財政改革により無駄をなくし、その上で前向きに様々な施策を推進してきたことで、
市税収入の増加や
経済指標の改善など、まちの成長を実感いただける状況となっています。 私は、この挑戦を引き継ぎ、誰にとっても
暮らしやすいまち、成長・発展を続けるまちを実現したい、こういう強い思いを持って市長に就任いたしました。特に、大阪の未来を担う子供、また、その子供を育てる世帯に
重点投資をし、将来にわたり大阪が発展する
土台づくりを着実に進め、それとともに多様な施策を
府市一体で戦略的に推進し、大阪の成長をさらに加速させるよう取り組んでまいります。誰もがいつまでも住み続けたい、にぎやかで活気あふれる
まち大阪を目指して
市政運営を進めてまいります。 現在の日本は人口が減少し、出生数も過去最低となるなど急速に
少子化が進み、このままではまちの成長どころか、
住民生活を支える様々な
社会システムにまで影響が及ぶことが危惧されます。 一方で、
子育て、
少子化に関しては、
子育て・教育にかかる負担が大きいという声が数多くあり、中には、子供が欲しくても、
経済的負担や将来への不安から出産を諦めてしまう世帯も少なくない状況にあります。その課題の解決に向けては、子供や
子育て世帯を社会全体で支え、様々な不安や負担を軽減する必要があります。子供が何人いても、どのような
家庭状況であっても経済的な不安を感じず、ひとしく
子育て・教育ができる環境を整えるため、将来世代への投資として、日本一の
子育て・
教育サービスを実現し、
子育て世代に選ばれるまちを実現してまいります。 最優先で取り組むことは、
子育て・教育の
無償化です。大阪市では国に先駆け、3歳から5歳児の
幼児教育・
保育無償化を進めてきました。その後、国制度が創設され、残るはゼロ歳から2歳児ですが、
所得制限などにより、一部の子供のみの無償という状況となっております。社会全体で子供を育てるという観点から、
所得制限のない
無償化を現実のものとすべきです。
待機児童ゼロと両立しつつ、かつ、
保育所整備や
保育士確保など
待機児童対策を強力に進めた上で、まずは第1
ステージとして第2子以降全員の
保育料無償化の実施、そして、次の
ステージとして全ての子供の
無償化などといった方法が取れないかと考えておりまして、実現に向けた
ロードマップを早急に策定してまいります。 あわせて、
子育て世帯の
経済的負担を軽減し、
子供たちの学力や個性、才能を伸ばす機会を拡大するため、子供の習い事・
塾代助成の
所得制限撤廃を目指します。子供が将来にわたり力強く生き抜き、未来を切り開く力を身につけるためには、きめ細やかな教育が重要です。学力、体力の向上を図ることはもちろんのこと、社会の価値観が多様化する中、一人一人の子供に寄り添えるよう、多様な教育の実施や、大学、企業と連携した取組を実施してまいります。 また、誰もが安心して平等に教育を受ける権利を守るため、
いじめ対策や不
登校対策にも力を入れて取り組んでまいります。 こうした
教育活動を円滑に進めるに当たっては、子供を教育する立場にある教員が健康で意欲を持ちながら子供にしっかりと向かい合わねばなりません。新たに設置する
総合教育センターによる支援や
人材確保、
事務負担軽減など、学校園における働き方改革を推進していきます。 そして、子供が生まれ育った環境によって安全・安心が阻害されたり、未来の希望が閉ざされたりするようなことがあってはなりません。子供を見守り、
児童虐待を防止する体制をより一層強化するとともに、多様な主体と連携した子供の
貧困対策や、きめ細やかな
ヤングケアラー支援についても引き続き力を入れてまいります。 次に、子供や
子育て世帯だけではなく、誰もがいつまでも住みたい、住み続けたいと思えるよう
暮らしの
満足度を向上し、一人一人がウェルビーイングを実感できる
市民サービスを展開していく必要があります。
行政オンラインサービスの充実や区役所の
デジタル化など、
DX推進による
利便性向上を図るとともに、引き続きニア・イズ・ベターの徹底、
地域社会の
活性化に取り組んでまいります。 医療や介護に頼らず、いつまでも元気に過ごしていただくため、積極的に特定健診や
がん検診を受けていただけるよう健診の
受診率向上に努めるなど、
健康寿命の延伸を図る取組を進めます。 たばこは、
喫煙者本人の健康に影響を与えるだけでなく、
受動喫煙により周りにいる人へ
健康被害を与えることから、その対策をしっかりと講じていかなければなりません。禁煙を目指す方への
支援事業を展開するとともに、令和7年1月の
市内全域における
路上喫煙禁止に向けて、
喫煙所整備を計画的に行ってまいります。 また、
新型コロナウイルス感染症の
流行拡大により、
感染症対策に当たる保健所の体制が
分散化、狭隘化し非効率な状況にあることから、今後起こり得る新たな大
規模感染症の発生も見据え、令和7年度を目途に
保健所庁舎を移転、集約していきます。 真に支援が必要な方を支援するため、
必要性、
緊急性の高い方がおおむね1年以内に入所できるよう、
特別養護老人ホームを計画的に整備するとともに、住吉
市民病院跡地に建設する新病院での診療や、研究をはじめとした
認知症対策等の推進、
重症心身障害児への支援など、
高齢者や
障害者の方々にしっかりと
サービスが届くよう取り組んでまいります。 さらに、
子育てと介護が同時に行われる
ダブルケアのような新たな課題や、
原油価格・
物価高騰など
市民生活に著しい影響を及ぼす事象等に対し、
スピード感を持って必要となる支援を行っていきます。 市民の皆様の生命と生活を守るため、いつ起こるか分からない大
規模災害に備えて、地域と連携した
防災対策やICTを利用した
情報収集、発信を行うなど、防災力の強化を図ります。 今、大阪のまちは大きく変わりつつあります。
府市一体による
成長戦略の下、様々なプロジェクトが動き出し、民間の市域への投資も活発になってきました。今まで述べてきた
市民サービスを安定して行うことができるのも、大阪の成長があってこそです。令和7年4月には2025年
日本国際博覧会が開幕します。この大阪・
関西万博は、大阪のみならず日本の
経済成長の起爆剤と期待されており、
地元自治体として国や府、
経済界、
博覧会協会等と連携し、成功に向けて全力で取り組んでまいります。 そのためにはまず、一層の
機運醸成を図ることが極めて重要となります。テーマへの
認知度や
来場意向度などを高めるため、官民で連携し、国内外へ
情報発信や、
大阪全域での
プロモーション活動等を展開していきます。 また、夢洲における
インフラ整備をはじめ、
万博会場までの快適な
アクセスルートの整備や
主要集客エリアにおける
魅力向上など、
環境整備を着実に進めてまいります。
万博そのものの成功はもちろんのこと、万博を
一過性のイベントで終わらせず、その成果を今後のまちの発展や
都市格の向上につなげていかなければなりません。
SDGs先進都市やゼロ
カーボン社会の実現、
大阪ヘルスケアパビリオンを活用した夢洲2期の
まちづくりなど、万博で得られたソフト、ハードのレガシーを後世に引き継いでまいります。 あわせて、これまで
府市一体で進めてきた
成長戦略の取組もさらに加速させ、万博の成功のその先にある
大阪経済のさらなる発展を目指していきます。 まずは大阪の
拠点創出に注力し、これまでのキタ、ミナミにヒガシ、ニシを加えた
エリアで、多くの人が集まり、活気にあふれ、魅力ある
まちづくりを進めてまいります。 その中で、ニシの
ベイエリアでは、先月、国において
IR整備に係る
区域認定が行われました。今後は、
関係事業者と連携し、
世界最高水準の
成長型IRの開業を目指すとともに、
万博跡地活用など、夢洲2期の
まちづくりと併せた
観光拠点化を進めてまいります。 一方で、
区域認定時に国から示された課題には真摯に対応し、中でも
ギャンブル依存症対策に対しては、今後設置を進める
大阪依存症センターを中心に、総合的な
支援体制の強化・拡充を図るなど、その対策に力を入れてまいります。
ベイエリア以外でも、うめきた2期、
大阪城東部地域の
まちづくり、御堂筋の
空間再編、なんば駅前広場の整備などを計画的に推進するとともに、
関西経済を牽引できるよう、広域的な観点に立ち、
なにわ筋線や
淀川左岸線2期事業など、
交通ネットワークの整備を着実に進めてまいります。 こうした
拠点づくりに併せ、国内に加え、
経済波及効果の高いインバウンドも対象として誘客を促進するなど、芸術、文化、スポーツを柱とした
観光施策の展開や、民間の優れたアイデアを活用した魅力ある
公園づくりを進めます。 次に、イノベーションのさらなる創出に向けて、大阪の強みを生かした国際金融都市の実現や、健康医療産業の振興、さらにはスーパーシティ構想の推進を図るとともに、中小企業の振興として大阪産業局と連携した施策の展開、ベンチャーやスタートアップ創業等を支援します。 このような取組の先に、日本の成長や首都機能のバックアップを担い、東西二極の一極となる副首都・大阪の実現を図ります。 副首都ビジョンをオール大阪の羅針盤として、私自身がリーダーシップを発揮しながら、大阪府と共に強力に取組を進めてまいります。 次に、
市政改革について。本市財政は、今年度予算において通常収支が均衡するなど、健全化が進んでいます。将来にわたり健全な財政を堅持するためには、財政状況を以前に後戻りさせないことを市役所全体で強く意識しながら、
市民サービスの充実や
成長戦略の推進など、新たな取組に挑戦していかなければなりません。 そのため、こうした取組を進めるに当たっては、その意義や
必要性などを十分に見極めた上で実施するなど、効率的かつ効果的な行政となるよう努めてまいります。 また、
市民サービスの向上や行政の効率化に資するDX化や、民間の強み、アイデアを生かした官民連携などを積極的に取り入れるとともに、地域のことは地域で決めるニア・イズ・ベターの徹底を図ります。 さらに、職員が能力を十分に発揮できるよう、働き方改革を率先して行ってまいります。 これまでも政治家として多くの方の声に耳を傾け寄り添ってまいりましたが、これからは市長として市民の皆様の声を大切にし、真摯に向き合ってまいります。 そして、これまでの市政を継承しながら、
府市一体での成長、その果実を活用した
市民サービスの拡充という好循環を続け、大阪のまちがにぎやかで活気あふれる
まち大阪として、10年先、20年先、さらにその先の未来に市民が希望を持てるよう、
市政運営に邁進してまいります。 市会の皆様から御意見をしっかり伺った上で丁寧な議論を進めること、そして、最終的には必ず決断する、こういった姿勢で皆様と建設的でかつ闊達な議論に臨んでまいる所存です。 最後に、市民の皆様と市会の皆様の御理解、御協力を心からお願い申し上げまして、私の就任の挨拶といたします。ありがとうございます。(拍手)
○議長(
片山一歩君) 日程第5、
市会運営委員会委員の選任を行います。 大阪市
会委員会条例第5条の規定により、議長において指名いたします。委員の氏名は事務局長より報告いたさせます。
◎
市会事務局長(
巽功一君)
市会運営委員会委員 岡田妥知君 広田和美君 た
けち博幸君
塩中一成君
野上らん君
藤田あきら君 竹下 隆君
橋本まさと君 岡崎 太君
佐々木りえ君 高見 亮君
杉村幸太郎君
山本智子君 西 徳人君
佐々木哲夫君
杉田忠裕君 辻 義隆君
前田和彦君 荒木 肇君
福田武洋君 以上であります。
○議長(
片山一歩君) 日程第6、
市会運営委員長の選挙を行います。
◆67番(
竹下隆君) 動議を提出いたします。
市会運営委員長の選挙については、
地方自治法第118条第2項の規定による
指名推選の方法によることとし、議長において指名されることを望みます。
○議長(
片山一歩君) 67番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よって動議のとおり決しました。
○議長(
片山一歩君) 直ちに指名いたします。
杉村幸太郎君を指名いたします。
○議長(
片山一歩君) お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
杉村幸太郎君を
市会運営委員長当選人と定めることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よってただいま指名いたしました
杉村幸太郎君が、
満場一致をもって
市会運営委員長に当選されました。
○議長(
片山一歩君) 日程第7、
議員提出議案第10号、大阪市
会委員会条例の一部を改正する条例案を議題といたします。
◆67番(
竹下隆君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第10号については、委員会付託を省略、原案どおり可決されることを望みます。
○議長(
片山一歩君) 67番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
片山一歩君) 御異議なしと認めます。よって
議員提出議案第10号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
△閉議
○議長(
片山一歩君) 本日の日程は以上で終了いたしました。
○議長(
片山一歩君) この際、御報告いたします。元市会議員松井義明君が去る5月8日に逝去いたされました。ここに謹んで哀悼の意を表し、御報告申し上げます。
△散会
○議長(
片山一歩君) 本日はこれをもって散会いたします。 午後2時30分散会
--------------------------------- 大阪市
会議長 片山一歩 大阪市会
臨時議長 辻 淳子 大阪市会議員
吉見みさこ 大阪市会議員
中田光一郎◯大阪市会(
定例会)
会議録(令和5年5月18日)(終)...