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09月29日-02号

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  1. 大阪市議会 2020-09-29
    09月29日-02号


    取得元: 大阪市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    令和2年第3回定例会令和2年9~12月)◯大阪市会(定例会会議録令和2年9月29日)    ◯議事日程    令和2年9月29日午後2時開議第1 議案第140号 令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)第2 議案第141号 令和2年度大阪食肉市場事業会計補正予算(第1回)第3 議案第142号 令和2年度大阪国民健康保険事業会計補正予算(第2回)第4 議案第143号 令和2年度大阪介護保険事業会計補正予算(第2回)第5 議案第144号 令和2年度大阪後期高齢者医療事業会計補正予算(第1回)第6 議案第145号 令和2年度大阪公債費会計補正予算(第1回)第7 議案第146号 大阪個人番号利用等に関する条例の一部を改正する条例案第8 議案第147号 大阪職員基本条例の一部を改正する条例案第9 議案第148号 損害賠償額の決定について(人事室関係)第10 議案第149号 損害賠償額の決定について(人事室関係)第11 議案第150号 債権の放棄について(財政局関係)第12 議案第151号 大阪市立デザイン教育研究所条例の一部を改正する条例案第13 議案第152号 田島中学校小中一貫教育校建設工事請負契約締結について第14 議案第153号 春日出小学校建設工事請負契約締結について第15 議案第154号 酉島小学校建設工事請負契約締結について第16 議案第155号 住吉第一中学校建設工事請負契約の一部変更について第17 議案第156号 諏訪小学校建設工事請負契約締結について第18 議案第157号 大阪市立弘済院条例の一部を改正する条例案第19 議案第158号 大阪介護保険条例の一部を改正する条例案第20 議案第159号 大阪後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例案第21 議案第160号 大阪国民健康保険条例の一部を改正する条例案第22 議案第161号 大阪食品衛生法施行条例の一部を改正する条例案第23 議案第162号 大阪環境衛生、医事及び薬事関係手数料条例の一部を改正する条例案第24 議案第163号 土地の現物出資について第25 議案第164号 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所定款の一部変更について第26 議案第165号 大阪公園条例の一部を改正する条例案第27 議案第166号 大阪エリアマネジメント活動促進条例及び大阪道路占用料条例の一部を改正する条例案第28 議案第167号 高松住宅建設工事請負契約締結について第29 議案第168号 鶴町住宅建設工事請負契約締結について第30 議案第169号 救急自動車の取得について第31 議案第170号 債権の放棄について(阿倍野区役所関係)第32 議案第171号 淀川左岸線(2期)3工区障害物等撤去工事請負契約締結について第33 議案第172号 淀川左岸線(2期)国道2号交差部トンネル整備工事請負契約締結について第34 議案第173号 大東市道路線の認定について第35 議案第174号 港区第4号及び第5号はしけ桟橋補修工事請負契約締結について第36 議案第175号 港区福崎1丁目堤防耐震補強工事請負契約締結について第37 議案第176号 株式の売払いについて    ---------------------------------◯出席議員83人   1番    長岡ゆりこ君   2番    山本長助君   3番    坂井はじめ君   4番    吉見みさこ君   5番    海老沢由紀君   6番    大西しょういち君   7番    岸本 栄君   8番    中田光一郎君   9番    武 直樹君   10番    今田信行君   11番    原田まりこ君   12番    くらもと隆之君   13番    野上らん君   14番    福田武洋君   15番    前田和彦君   16番    石川博紀君   17番    花岡美也君   18番    伊藤亜実君   19番    原口悠介君   20番    山田はじめ君   21番    西 拓郎君   22番    塩中一成君   23番    山口悟朗君   24番    小山光明君   25番    松崎 孔君   26番    山本智子君   27番    佐々木りえ君   28番    高見 亮君   29番    金子恵美君   30番    上田智隆君   31番    竹下 隆君   32番    永井啓介君   33番    寺戸月美君   34番    山中智子君   35番    森山よしひさ君   36番    西川ひろじ君   37番    杉村幸太郎君   38番    梅園 周君   39番    守島 正君   40番    飯田哲史君   41番    藤田あきら君   42番    西 徳人君   43番    山田正和君   44番    佐々木哲夫君   45番    西崎照明君   46番    土岐恭生君   47番    辻 義隆君   48番    八尾 進君   49番    大橋一隆君   50番    ホンダリエ君   51番    丹野壮治君   52番    出雲輝英君   53番    岡崎 太君   54番    田辺信広君   55番    荒木幹男君   56番    加藤仁子君   57番    有本純子君   58番    北野妙子君   59番    多賀谷俊史君   60番    足高將司君   61番    木下吉信君   62番    新田 孝君   63番    大内啓治君   64番    辻 淳子君   65番    東 貴之君   66番    木下 誠君   67番    山下昌彦君   68番    広田和美君   69番    片山一歩君   70番    小笹正博君   71番    杉田忠裕君   72番    明石直樹君   73番    永田典子君   74番    永井広幸君   75番    高山美佳君   76番    岡田妥知君   77番    宮脇 希君   78番    杉山幹人君   79番    藤岡寛和君   80番    川嶋広稔君   81番    太田晶也君   82番    田中ひろき君   83番    井上 浩君    ---------------------------------◯職務のため出席した事務局職員               市会事務局長           松本高秋               次長               巽 功一               議事担当課長           西 正道               議事担当課長代理         山下章桐               議事担当係長           明見繁夫    ---------------------------------◯議場に出席した執行機関及び説明員               市長               松井一郎               政策企画室長           吉村公秀               財政局長             東山 潔    --------------------------------- △開議      令和2年9月29日午後2時開議議長ホンダリエ君) これより市会定例会会議を開きます。 本日の会議録署名者田辺信広君、荒木幹男君の御両君にお願いいたします。 ○議長ホンダリエ君) これより議事に入ります。 ○議長ホンダリエ君) この際、傍聴人に申し上げます。傍聴人は、拍手をしたり騒ぎ立てることは固く禁止されておりますので、静粛に傍聴願います。また、傍聴席において撮影及び録音等は禁止されておりますので、注意願います。 なお、議長制止命令に従わないときは、地方自治法第130条の規定により傍聴人の退場を命じますから、念のため申し上げておきます。 ○議長ホンダリエ君) 日程第1、議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)ないし日程第37、議案第176号、株式の売払いについてを一括して議題といたします。 ○議長ホンダリエ君) なお、議案第147号に対する人事委員会の意見は、お手元配付の印刷物に記載のとおりであります。 ○議長ホンダリエ君) 各常任委員長より報告を求めます。 28番財政総務委員長高見亮君。     (28番財政総務委員長高見亮登壇) ◆28番(高見亮君) 財政総務委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外6件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、24日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 議案第147号に関して、まず、パワーハラスメント防止のための取組について質疑がありました。 これに対して理事者から、平成27年9月にパワーハラスメント防止等に関する指針を策定し、各職場における職員の安全及び健康の確保、快適な職場環境形成促進に取り組んでおり、各所属に相談員を置くとともに、弁護士による外部相談窓口を設けている。本年5月には、市長から全所属長に対し、職員同士パワーハラスメント行為のみならず、自らがパワーハラスメント行為行為者とならないよう通達を行っている旨、答弁がありました。 次に、区長・所属長公募制度について、非公募にできる例外規定があるにもかかわらず、今回、公募によらず任用できる場合を加える理由について質疑がありました。 これに対して理事者から、これまでの公募の実績により、外部人材の見識や経験などを真に必要とするポストと市での行政経験がより求められるポストという一定の傾向が現れており、公募実施に係る任命権者裁量権を維持しながら柔軟な運用を図ることで、より効果的、効率的に優秀な人材の任用が確保できるものと考えていることから制度を改めるものである。引き続き、原則として公募とすることで、公募のメリットを生かしつつ、よりよい人材の任用ができる制度としていく旨、答弁がありました。 なお、そのほかの議案については、質疑等はありませんでした。 以上、簡単ではありますが、財政総務委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) 29番教育こども委員長金子恵美君。     (29番教育こども委員長金子恵美登壇) ◆29番(金子恵美君) 教育こども委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外6件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、18日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 まず、議案第140号の補正予算に関して、1人1台の学習者用端末整備に対する国からの交付金や未就学児を養育する世帯へ特別給付金を支給するに至った経過について質疑がありました。 これに対して理事者から、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は、基本的には地方単独事業対象とされており、1人1台の学習者用端末整備のうち、充電保管庫や端末の初期設定等の経費約35億円、家庭学習のための通信機器整備支援のうち、モバイルルーターの通信費など約8億円の合計約43億円が交付対象事業となり、充当されることとなった。特別給付金については、子育て世帯への新たな支援を検討する中、できるだけ速やかに、かつ簡便な方法での支給が可能である児童手当受給者対象としたが、小中学生については、今年度は学校給食費を徴収しないことを考慮して未就学児のみを対象とした旨、答弁がありました。 次に、議案第152号に関して、校舎建設に対する学校施設環境改善交付金における施設整備計画公表について質疑がありました。 これに対して理事者から、平成30年度、令和元年度、令和2年度の公表を行っていなかったことが判明したため、今月4日に公表を行った。3年分の施設整備計画公表していなかったことについては、10日に文部科学省宛て報告した。今後、このようなことが生じないよう徹底する旨、答弁がありました。 また、市長は、本来市民が知り得る情報を公表できていなかったことについては誠に遺憾であるが、交付金子供たち教育環境整備するために使用されており、目的外に使用したわけではない。令和4年度の開校を心待ちにしている子供たちのために、教育環境整備を進めていきたい旨、答弁されました。 なお、そのほかの議案については、質疑等はありませんでした。 以上、簡単ではありますが、教育こども委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) 17番民生保健委員長花岡美也君。     (17番民生保健委員長花岡美也登壇) ◆17番(花岡美也君) 民生保健委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外11件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、17日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 議案第140号の補正予算について、まず、生活困窮者自立支援事業に対する相談申請件数増加状況相談窓口感染防止対策などの質疑がありました。 これに対して理事者から、生活困窮者自立支援事業相談件数については、昨年度約3,000件から今年度9,600件と大幅に増加しており、相談窓口体制強化のために相談員増員経費を計上するとともに、相談員生活保護制度による支援が適当であると判断した場合は生活保護窓口に同行するなど、生活困窮者自立支援制度生活保護制度の双方の窓口連携を図っている。また、支援事業の一つである住居確保給付金申請件数は、昨年度の約20件から今年度6,600件と急激に増加している。その中で相談窓口の混雑や3密の回避のため、電話・メールでの相談窓口来庁時間の予約受付アクリル板の設置など、感染防止対策に努めている旨、答弁がありました。 次に、新型コロナウイルス感染症に対する相談体制についてただされたのに対し、理事者から、保健所に新型コロナ受診相談センターを設置し、看護師等が24時間体制で電話相談を受け付けている。感染者数の急増に伴い、人員を増強しながら対応してきたが、8月中旬まで電話がつながりにくい状況であった。今後、これまで以上の感染拡大に備え、電話回線の増設を行い、迅速かつ適切に相談体制が確保できるよう取り組んでいく旨、答弁がありました。 このほか、議案第157号に関して、大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム民間移管について、議案第163号及び164号に関して、大阪健康安全基盤研究所への出資について質疑がありました。 以上、簡単ではありますが、民生保健委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) 77番都市経済委員長宮脇希君。     (77番都市経済委員長宮脇希登壇) ◆77番(宮脇希君) 都市経済委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外3件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、17日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 まず、議案第140号に関して、府内の観光関連事業者への支援を府市折半で行う考え方について質疑がありました。 これに対して理事者から、市内には府下の宿泊施設の約70%が集中し、また、観光客に人気のあるレジャー施設観光施設も集中しているため、たとえ市外に宿泊されても市内に来ていただけることで副次的な効果が期待でき、府と協調して実施する効果は高いと考えている旨、答弁がありました。 次に、議案第141号に関して、6月に南港市場施設整備工事入札が不落となった原因や今後の対策について質疑がありました。 これに対して理事者から、建設業者の繁忙や新型コロナウイルスの影響により、人材や資材の確保が困難となるなど、建設物価が予測以上に高騰したこと、また、総合評価落札方式によって入札参加者が減少したことが原因としてあげられる。今後は発注方法総合評価落札方式から一般競争入札方式へ変更するとともに、工事の品質を確保するため、市が求める水準を仕様書に明確に示すほか、今回の入札で受けた技術提案を参考に工事を進めていく旨、答弁がありました。 なお、そのほかの議案については、質疑等はありませんでした。 以上、簡単ではありますが、都市経済委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) 44番市政改革委員長佐々木哲夫君。     (44番市政改革委員長佐々木哲夫登壇) ◆44番(佐々木哲夫君) 市政改革委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外4件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、18日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 議案第140号について、ドメスティック・バイオレンスに関する相談状況等について質疑がありました。 これに対して理事者から、4月から8月までの相談件数について、配偶者暴力相談支援センター各区保健福祉センター相談件数の合計は1,379件であり、前年の同期間に比較して約2割の増加となっている。5月7日からメールによる相談を開始しており、一月当たり約20件前後の相談を受け付けている。相談窓口相談方法広報については、各区広報紙情報誌クレオへの掲載を行うほか、本市のホームページ、LINE、ツイッターなど、各種広報媒体による周知を行っており、DVに悩んでいる方や被害者に対して必要な情報が確実に届くよう、より効果的な広報、周知に取り組んでいく旨、答弁がありました。 なお、そのほかの案件については、質疑等はありませんでした。 以上、簡単ではありますが、市政改革委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) 56番建設港湾委員長加藤仁子君。     (56番建設港湾委員長加藤仁子登壇) ◆56番(加藤仁子君) 建設港湾委員会に付託されました議案第140号、令和2年度大阪一般会計補正予算(第7回)外6件に対する審査の結果と経過について御報告申し上げます。 本委員会は、24日の委員会において審査を行いました結果、お手元配付報告書記載のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 まず、議案第171号及び第172号に関して、淀川左岸線(2期)の全体事業費増加リスクについて質疑がありました。 これに対し理事者から、近年の労務費や物価の上昇による工事費の高騰に加え、工事本格着手に伴って現地で判明した内容などにより、事業費増加リスクが見込まれており、コスト縮減の方策も含めて事業費を精査している旨、答弁がありました。 次に、議案第176号に関して、株式の売払い金額に対する認識などについて質疑がありました。 これに対して理事者から、売払い金額については、2つの大手監査法人グループがそれぞれ算定した株価を基に、2人の弁護士からの意見を踏まえたものであり、港湾局としても適正な金額であると認識している旨、答弁がありました。 このほか、議案第140号及び175号について、臨海部における防潮堤耐震対策及び埋立地浸水対策による効果や道頓堀川堤防耐震対策工事事業費などについて質疑がありました。 以上、簡単ではありますが、建設港湾委員会審査報告といたします。 ○議長ホンダリエ君) これをもって審査報告は終了いたしました。
    議長ホンダリエ君) これより討論に入ります。 議案第152号ないし156号に反対者の発言を許します。 61番木下吉信君。     (61番木下吉信登壇) ◆61番(木下吉信君) 私は、自由民主党・市民クラブ大阪会議員団を代表して、ただいま上程されております議案第152号ないし156号に反対の立場から討論を行います。 これらの議案は、教育委員会学校整備に関わる契約案件であり、国の補助事業の一環として上程されているものであります。 今月3日、私が提出いたしました質問主意書で「義務教育学校等施設費国庫負担等に関する法律」に基づいて、本来公表されていなければならない計画案が、平成30年から3か年にわたって公表されていないことが明らかになりました。同法によりますと、学校の施設整備計画の作成時や変更時には、遅滞なく公表することが定められており、本市の場合、この法律に違反した状態で、3年間で約83億円の交付金を不正に受給していたこととなるわけであります。 行政を公正にチェックすることは議会の職責であり、この事実が明らかとなった状況でこれらの交付金を利用する議案に同意することは、法令違反議会が容認することになるのではないでしょうか。 本来であれば、法令違反の事実が明らかとなった段階で一度立ち止まって、監督庁である文部科学省とその対応について協議をした後に、改めて議案として上程するというのが健全な行政運営であると考えます。 逆に、不正受給の事実が明らかとなった今、議会が同意をすることは、法令違反を容認するだけでなく、文部科学省に対して議会の同意も得ているというエビデンスを与えてしまうこととなり、議会行政チェックできないということを内外に知らしめることになりかねません。 教育こども委員会松井市長は、「人のすることだからミスもあります。反省はしています」と答弁されました。しかし、文部科学省に確認したところ、「単年度の公表漏れは過去に例があるが、3か年にわたる公表漏れは前例がない」とのことで、「本省としても重大な事案として認識している」とのことでした。つまり、法令に基づいて支給されている交付金であるのに法に反していれば、当然のことながら支給の停止や返還ということも視野に、他の都道府県に対しての前例となるだけに、きちんとした対応が求められているとのことでありました。 松井市長は、答弁の中で「そういうことにならんように協力してください」との発言もされましたが、法律に違反をしているということについての認識が甘いような印象を持ちましたし、忖度を求めておられるような答弁にも聞こえました。 大阪市の議会は、法令違反の状態であることを知りながら、何のチェックもないまま、これらの議案に同意されるのでしょうか。もし交付金支給停止や返還という処分が出たときに、市民の税金で対応されるおつもりなのでしょうか。 法令違反の尻拭いを市民に押しつけるような税の投入は到底認められません。少なくとも監督庁である文部科学省がどのような判断を下すのかを見極めた上で対応するというのが、市民議会に対する誠意ではないでしょうか。 法に定められたこれらの情報を3か年にわたって公表していないということは、議会チェックのみならず、市民の知る権利をも侵害する行為であります。 今回の指摘は、生野区西部地域学校再編整備計画を調べる中で発見したものであります。公表されなかった平成30年からは、生野区における学校再編事業が具体的に動き出した時期とリンクしています。地元との交渉が難航しており、これらの整備計画公表することで地元関係者からの反発を恐れて、意図的に公表しなかったのではないかとも思うわけであります。 結果的に法令違反が明らかになった今でも、計画を強引に推し進めようとする姿勢には、市民不在議会軽視などの問題があることを指摘せざるを得ません。議会人として、せめて文部科学省との協議がきっちり調うまで採決を見送ることも、12月9日までの会期を考えれば可能であります。今ここで、これらの議案に同意することは、法令違反を容認することとなり、非違行為の片棒を担ぐことになることも覚悟の上で同意をされるおつもりなのでしょうか。 最後に、重ねて申し上げます。行政チェックするのが議会の職責であり、何のチェックもされないまま、法律に違反している議案に対して同意することは、議会としての責任放棄であり、議会が機能不全に陥っていると言わざるを得ません。 私ども自由民主党・市民クラブは、行政チェック機関としての議会の正義を守るためにも、委員会でも採決の先送りを申し入れましたが、第一党である維新の会をはじめ、採決を強行されるとのことでありますので、やむを得ず反対の立場で臨むこととなりました。 議会は、行政の追認機関ではありません。法令違反議案について同意することの意味をよくお考えをいただき、議会人としての良識が問われる採決であることも重ねて申し上げ、反対の討論といたします。ありがとうございました。 ○議長ホンダリエ君) これをもって討論を終結いたします。 ○議長ホンダリエ君) これより採決に入ります。 まず、議案第152号について起立により採決いたします。委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長ホンダリエ君) 多数であります。よって議案第152号は委員長報告のとおり可決されました。 ○議長ホンダリエ君) 次に、議案第153号ないし156号について一括して起立により採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長ホンダリエ君) 多数であります。よって議案第153号ないし156号は委員長報告のとおりいずれも可決されました。 ○議長ホンダリエ君) 次に、議案第163号、164号、171号及び172号について一括して起立により採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長ホンダリエ君) 多数であります。よって議案第163号、164号、171号及び172号は委員長報告のとおりいずれも可決されました。 ○議長ホンダリエ君) 次に、議案第140号ないし151号、157号ないし162号、165号ないし170号及び173号ないし176号について一括して採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長ホンダリエ君) 御異議なしと認めます。よって議案第140号ないし151号、157号ないし162号、165号ないし170号及び173号ないし176号は委員長報告のとおりいずれも可決されました。 △閉議 ○議長ホンダリエ君) 本日の日程は以上で終了いたしました。 △散会 ○議長ホンダリエ君) 本日はこれをもって散会いたします。     午後2時31分散会    ---------------------------------          大阪市会議長          ホンダリエ(印)          大阪市会議員          田辺信広(印)          大阪市会議員          荒木幹男(印)◯大阪市会(定例会会議録令和2年9月29日)(終)...