名古屋市議会 > 2021-06-18 >
06月18日-11号

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  1. 名古屋市議会 2021-06-18
    06月18日-11号


    取得元: 名古屋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-27
    令和 3年  6月 定例会               議事日程        令和3年6月18日(金曜日)午前11時開議第1 会期に関する件    ---------------------------第2 令和3年第137号議案 令和3年度名古屋市一般会計補正予算(第6号)    ---------------------------第3 令和3年第84号議案 名古屋市手数料条例の一部改正について第4 同 第85号議案 名古屋市自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部改正について第5 同 第86号議案 名古屋市プール条例の一部改正について第6 同 第87号議案 市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例の一部改正について第7 同 第88号議案 名古屋市保健衛生関係手数料条例の一部改正について第8 同 第89号議案 名古屋市休養温泉ホーム松ケ島条例の廃止について第9 同 第90号議案 名古屋市立中央看護専門学校条例の廃止について第10 同 第91号議案 名古屋市子ども・子育て支援法施行条例の一部改正について第11 同 第92号議案 名古屋市図書館条例の一部を改正する条例の一部改正について第12 同 第93号議案 名古屋市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について第13 同 第94号議案 令和3年度名古屋市一般会計補正予算(第5号)第14 同 第95号議案 契約の締結について第15 同 第96号議案 訴えの提起について第16 同 第97号議案 訴えの提起について第17 同 第98号議案 訴えの提起について第18 同 第99号議案 訴えの提起について第19 同 第100号議案 訴えの提起について第20 同 第101号議案 訴えの提起について第21 同 第102号議案 訴えの提起について第22 同 第103号議案 訴えの提起について第23 同 第104号議案 訴えの提起について第24 同 第105号議案 指定管理者の指定について第25 同 第106号議案 指定管理者の指定について第26 同 第107号議案 指定管理者の指定の変更について第27 同 第108号議案 指定管理者の指定の変更について第28 同 第109号議案 指定管理者の指定の変更について第29 同 第110号議案 指定管理者の指定の変更について第30 同 第111号議案 指定管理者の指定の変更について第31 同 第112号議案 指定管理者の指定の変更について第32 同 第113号議案 指定管理者の指定の変更について第33 同 第114号議案 指定管理者の指定の変更について第34 同 第115号議案 指定管理者の指定の変更について第35 同 第116号議案 指定管理者の指定の変更について第36 同 第117号議案 指定管理者の指定の変更について第37 同 第118号議案 指定管理者の指定の変更について第38 同 第119号議案 指定管理者の指定の変更について第39 同 第120号議案 指定管理者の指定の変更について第40 同 第121号議案 指定管理者の指定の変更について第41 同 第122号議案 指定管理者の指定の変更について第42 同 第123号議案 指定管理者の指定の変更について第43 同 第124号議案 指定管理者の指定の変更について第44 同 第125号議案 指定管理者の指定の変更について第45 同 第126号議案 指定管理者の指定の変更について第46 同 第127号議案 指定管理者の指定の変更について第47 同 第128号議案 指定管理者の指定の変更について第48 同 第129号議案 指定管理者の指定の変更について第49 同 第130号議案 指定管理者の指定の変更について第50 同 第131号議案 指定管理者の指定の変更について第51 同 第132号議案 指定管理者の指定の変更について第52 同 第133号議案 指定管理者の指定の変更について第53 同 第134号議案 指定管理者の指定の変更について第54 同 第135号議案 整備計画の変更に対する同意について第55 同 第136号議案 名古屋市議会の議員の議員報酬の特例に関する条例の制定について第56 令和3年諮問第2号 保護費の返還の督促に関する審査請求について    ---------------------------   出席議員    鈴木和夫君     服部しんのすけ君    浅野 有君     北野よしはる君    斉藤たかお君    西川ひさし君    成田たかゆき君   おくむら文悟君    久田邦博君     久野美穂君    塚本つよし君    うえぞの晋介君    沢田ひとみ君    河本ゆうこ君    中川あつし君    手塚将之君    さかい大輔君    吉岡正修君    田辺雄一君     さいとう愛子君    さはしあこ君    前田えみ子君    吉田 茂君     浅井正仁君    小出昭司君     赤松てつじ君    橋本ひろき君    服部将也君    中里高之君     丹羽ひろし君    ふじた和秀君    中川貴元君    中田ちづこ君    岡本善博君    伊神邦彦君     渡辺義郎君    森 ともお君    斎藤まこと君    山田昌弘君     岡本やすひろ君    加藤一登君     うかい春美君    田中里佳君     余語さやか君    大村光子君     鈴木孝之君    浅井康正君     鹿島としあき君    金庭宜雄君     長谷川由美子君    小林祥子君     木下 優君    三輪芳裕君     岡田ゆき子君    田口一登君     増田成美君    豊田 薫君     田山宏之君    岩本たかひろ君   近藤和博君    江上博之君     佐藤ゆうこ君    松井よしのり君   さわだ晃一君    小川としゆき君   中村 満君   欠席議員    藤沢ただまさ君   日比美咲君    ---------------------------   出席説明員市長          河村たかし君  副市長         中田英雄君副市長         杉野みどり君  副市長         廣澤一郎君総務局長        難波伸治君   総務局総務課長     舘 雄聡君    ---------------------------          令和3年6月18日 午前11時開会 ○議長(服部将也君) ただいまより定例会を開会いたします。 最初に、南区補欠選挙において御当選になり、自由民主党名古屋市会議員団に所属することになりました鈴木和夫君を御紹介申し上げます。(拍手)    〔鈴木和夫君起立〕 ○議長(服部将也君) 次に、諸般の御報告をいたしておきます。 委員会条例第2条の2第1項ただし書の規定に基づき、5月24日付で、議長において鈴木和夫君を財政福祉委員都市活力向上特別委員に指名いたしました。 次に、市長より報告第16号より第21号までの6件が提出されております。 詳細は、既にお手元に送付してあります。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議録署名者には西川ひさし君、さはしあこ君の御両君にお願いいたします。 この場合、会議規則第2条の規定により、議席の一部変更及び指定を行います。 市会公報第36号でお知らせいたしましたとおり、本日より服部しんのすけ君はじめ23名の方の議席を変更し、鈴木和夫君の議席を1番と決定いたします。 これより日程に入ります。 最初に、日程第1「会期に関する件」についてお諮りいたします。 今回の会期は、20日間といたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」〕 ○議長(服部将也君) 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。 次に、日程第2、第137号議案「令和3年度名古屋市一般会計補正予算」を議題に供します。 この場合、市長より提案説明を求めます。    〔市長河村たかし君登壇〕 ◎市長(河村たかし君) おはようございます。 ただいま議題に供せられました案件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 第137号議案「令和3年度名古屋市一般会計補正予算」でございます。これは、新型コロナウイルス感染症への対応として所要の措置を講ずるものでございまして、ワクチンの大規模集団接種を実施する瑞穂公園陸上競技場及び国際会議場における会場運営費を予定するとともに、生活に困窮する世帯に対して、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金を支給することといたしました。 これらに対応する財源といたしまして、特定財源として国庫支出金を予定しております。 以上の結果、今回の補正予算は、 一般会計  17億1400余万円と相なった次第でございます。 よろしく御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。 以上でございます。(拍手) ○議長(服部将也君) 御質疑もないようであります。 本案は、慎重審査のため所管の財政福祉委員会に付議いたします。 この場合、審議の都合上、暫時休憩いたします。          午前11時4分休憩          ----------          午後1時11分再開 ○議長(服部将也君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 先ほど委員会に付議いたしました第137号議案を議題に供します。 この場合、財政福祉委員長の御報告を求めます。 ◆(斉藤たかお君) ただいま議題となりました第137号議案につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手) ○議長(服部将也君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」〕 ○議長(服部将也君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第3より第56まで、すなわち第84号議案「名古屋市手数料条例の一部改正について」より諮問第2号「保護費の返還の督促に関する審査請求について」まで、以上54件を一括議題に供します。 この場合、市長より提案説明を求めます。    〔市長河村たかし君登壇〕 ◎市長(河村たかし君) 本日、6月定例会が開催されるに当たり、ただいま議題に供せられました諸案件の説明に先立ちまして、市政運営に関し、若干私の思うところを申し述べさせていただきたいと存じます。 本市における新型コロナウイルス感染症の状況は、本年4月以降に徐々に新規陽性者が増え続け、5月には爆発的な拡大期、いわゆる第4波を迎え、1日当たり最多の新規陽性者数となるなど、これまで以上の猛威を振るい、5月12日には本市を含む愛知県下全域に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出され、本日現在も継続しております。 我が名古屋における拡大抑止策は、行政でしかできないことを実直に行うことこそが最善であると考え、市民の皆様に知られていない、あるいはお知りでも迂遠に聞こえる、感染症対策の基本中の基本である感染症法第15条に基づく積極的疫学調査--保健センターからの聞き取り確認による感染可能性調査を、各区保健センター職員等約500名が粉骨砕身の地をはう努力で実施しており、このたびの第4波では、1日当たりでは過去最高となる約4,020名、昨年2月に最初の市内感染が確認されて以降、延べ約5万2200名の方に対して丁寧な健康観察等を行ってまいりました。私としては、この感染可能性調査こそが感染拡大の抑止に寄与し、かつ、その収束に貢献していると自負しており、現に本市と同様に大きな繁華街のある大都市の札幌市、東京都新宿区、大阪市、福岡市における人口10万人当たりの1週間ごとの新規陽性者数を4月以降で比較すると、本市が最も低くなっております。 我が国においては、疾病構造の変化や公的医療保険財政の拡大など様々な要因や、戦後から結核を中心に多くの感染症を封じ込めてきた実績から、感染症に対する危機意識が失われ、感染症対策を含めた公衆衛生のウエートは小さくなってきました。また、急速に進んだ高齢化に対応するため、住民の健康づくりや保健と福祉の連携を図る必要から、それらの時代の流れによる新たな要請に対応するために保健所の体制もシフトしてきましたが、本市においては、それらの要請に応えながらも、一方で保健所が本来的に担うべき公衆衛生の役割を重要視し、感染症対策の伝統的手法をしっかりと行える体制を確保してきたことが、今般の新型コロナウイルス感染症に有効に対応できている源であると私は認識しております。 こういった名古屋の取組が報道されないことについては、以前にもこの場において申し上げておりますが、それは私の勝手な功名心からではなく、市民の幸福を願ってのことなのです。つまり、この感染可能性調査を最大限に有効--この感染可能性調査を最大限に有効な抑止策とするためには、不幸にも陽性者となられた市民の方から感染前後の一定期間の行動歴をできる限り聞き取ることが最も重要なことであり、市民一人一人がこの調査の趣旨や目的を十分に理解していただく必要があることから、そのためには報道機関の協力が不可欠であると考えて申し上げているのです。このことが全く理解されず、今もって正確に報道されないことは、市民の皆様にとって大変な不幸であると、耐え難きふんまんを感じておりますので--報道席をちょっと見ますけれども--この場を借りまして、いま一度、報道機関の皆様にはしっかりと報道していただくよう、強く要請いたします。 さて、私自身も既に1回目を終えている、感染症対策のもう一方の柱であるワクチン接種については、大規模会場をはじめとした集団接種会場、いわゆる打ち手となる医療従事者ワクチン確保など、多岐にわたり議会の皆様からの厚い御支援、御協力をいただきながら、65歳以上の高齢者をはじめ、高齢者施設職員消防職員等、エッセンシャルワーカーへの接種を進めており、市内高齢者の約6割の方が1回目の接種を終え、予定どおり7月中には接種を希望する高齢者への接種が完了するものと考えております。また、今月30日から64歳以下の方への接種券の発送と予約受付を開始いたしますが、高齢者の予約受付開始時には大変な混乱を招き、市民の皆様には御迷惑をおかけするとともに、議会の皆様からも厳しい叱咤をいただきましたので、御指摘を真摯に受け止め、予約回線の増強やキャンセル等専用回線の開設、年齢ごとの接種券の発送や予約開始の時期をずらすなど、できる限り円滑に御予約をいただけるよう工夫してまいります。 また、名古屋独自の温かい取組としては、難病のある方や、私の言い方としてはお体などが不自由な方ですがと--これ、誤解をされておる方がありまして、僕は昔から障害というのは差別用語だと思っておりますので、不自由という言葉を使っております--お体などが不自由な方ですが、障害のある方にまず初めに接種券を発送して、他の方よりも先行して予約ができるようにするとともに、その他の基礎疾患のある方等の予約開始時期も早く設定してまいります。 接種はあくまで御自身の自由な意思に委ねられており、その判断は最大限に尊重されるべきものと考えておりますが、感染を終息させるためには、全人口の6から7割の方が免疫を獲得する必要があるとされております。集団接種会場においては、医師が接種前の問診を必ず行うとともに、接種後の副反応等に医師・看護師が迅速に対応できる体制を整えておりますので、社会全体での免疫保持者の割合を高めるために、積極的な接種をお願いいたします。 次に、未来を担う子供たちの教育についてでございます。 我が名古屋の市立学校におけるこれからの教育は、本物のアクティブラーニングの精神で取り組んでいくこととしておりますが、私の目指すべき理想像としては、やはりアクティブラーニングが深く浸透しているアメリカであります。このコロナ禍において、アメリカにおいても対面による授業が難しいことから学校閉鎖を余儀なくされ、情報機器を用いた遠隔学習が数か月も続いておりました。そのような中で、子供たちが遠隔学習の難しさやデメリットを感じて、学校再開や遠隔授業と対面授業の選択制を求めたり、友人や教師と直接触れ合いたいとの思いから--これはたしかNHKで見ておりましたら、サンフランシスコの活動でございましたけど。ノー・モア・ズーム、オープン・マイ・スクール--Zoomはやめてちょうと、学校を早う開いてちょうということです。アワー・エデュケーションアワー・チョイス--私たちでエデュケーション、選択させてちょう--など、お手製のプラカードを持って、行政の建物前や通りなどで抗議活動をしていたのです。もちろん、保護者が近くにはおりましたが、子供たち自身が抗議の主体であることに変わりなく、日本においてこのような活動が行われたことは、私としては聞いたことはただの一回もありません。 アメリカの子供たちが、公共の場において自らの考えを堂々と主張し、多くの人々から共感を得て物事を変えていこうとする行動を起こすことができるのは、子供たち自らが問題を発見、調査、学習して、その成果を基に子供たち同士で議論するグループディスカッションや互いの主張を戦わせるディベート、そして自らの考えを伝え、広く共感を得るためのプレゼンテーションなど、子供たちが能動的に学習に取り組むアクティブラーニングのたまものなのでございます。 私としては、アメリカの子供たちのように、名古屋の子供たちが、自ら好きなこと、関心のあることを見つけ、突き詰めていくことを大人たちが全力で応援することこそがアクティブラーニングの真髄であると考えておりますので、このようなエデュケーションがこの地で根づくよう全力で取り組んでまいる所存でございます。 続いて、ナゴヤ・イズ・ザ・シティー・オブ・ドリームズの実現についてであります。 つまり、戦災で焼失した名古屋城天守を、その建築部材、内部空間の構成、構造、意匠等の細部に至るまで、史資料等に忠実に江戸期の姿に復元することでございます。 昭和20年1月3日、アメリカ陸軍第21爆撃軍所属戦略爆撃機B29、97機による、名古屋市街地を目標とした焼夷弾による低空爆撃を皮切りに、回を重ねるごとに大規模となるじゅうたん爆撃に執拗にさらされ続けた我が名古屋は、運命の日、5月14日を迎えます。日本本土への爆撃を強化するため、この日から白昼にも焼夷弾が使用されることとなり、その最初の標的が名古屋城周辺の市街地とされました。先頭機の目標上空への到着が午前8時5分、空襲警報解除が午前9時40分ですので、約1時間ほどの間に472機のB29から、それまでで最大となる2,515トンという莫大な量の焼夷弾が投下されました。このとき、空襲から本物の金しゃちを守るため地上に降ろす足場が組まれていた天守は、全くの不運、不幸にも足場用に開けられた三つの窓に焼夷弾が落下し、その猛火により屋根の銅板が燃える紫色の炎を出しながら、3時間にわたり燃え続け、灰燼に帰したのでございます。 その後も続く空襲により、新修名古屋市史に名古屋の壊滅とまで記されるほどの破壊と多大な犠牲の上に終戦を迎えましたが、戦後の大混乱の中、復興が始まり、朝鮮特需から高度経済成長へと突入し、昭和31年にはもはや戦後ではないと言われるようになる中で、名古屋のシンボル、心の支えであった名古屋城天守の復元機運も高まりを見せ、昭和34年に鉄骨鉄筋コンクリート造りによる外観復元が成し遂げられたのです。この頃は、商工業の飛躍的な発展と消費の大幅な伸びに支えられ、自動車保有台数の激増や電化製品が家庭へ急速に普及するなど、市民生活が著しく向上した時期ですが、経済成長の恩恵がいまだ社会全体に行き渡っていたとは言えないにもかかわらず、市民の皆様からの多額の浄財により天守が再建されたことは、今もって驚きであると言わざるを得ません。また、昭和23年当時の地元紙の市民アンケートでは、木造復元を求める声が一番多くありましたが、諸事情により現代工法を取り入れた再建を選びながらも、外観を在りし日の姿に忠実に再現されたことは、当時の市民の皆様の天守への深い愛着と本物を求める熱意のなせるものであったと敬服する次第でございます。 あのとき10歳であった河村たかし少年も、60年余の時が流れ、既に72歳となりましたが、その間、天守と共に戦災で焼失した本丸御殿は、建築部材、内部空間の構成、構造、意匠、障壁画、金具類など細部に至るまで史実に忠実に復元され、近世武家文化を象徴するその優美かつ華麗な姿は、市民はもとより国内外から名古屋を訪れる皆様に楽しんでいただいており、市民の誇りとなっているところでございます。 だからこそ、完全な復元を成し遂げた本物の本丸御殿とともに、ガラス乾板写真昭和実測図--これ、まあ、金城温古録とありますけど--など、焼失前に行った計画的な調査により豊富に残された史資料を基に、現代技術を駆使して外観だけでなく内部も在りし日の姿に戻すこと、すなわち76年前に忽然と姿を消した天守を本物に復元することで、市民に新たな誇りが生まれるのです。 その実現に向けて、文化審議会からお求めの石垣等遺構に関する調査結果と天守復元に向けた本丸及び天守整備の基本構想を取りまとめた回答を5月6日に送付しております。思えばこの2年間、必要な石垣等遺構の調査には万全を尽くしてまいり、地元有識者との丁寧な上にも丁寧な議論を重ねた結果、市の計画が適切であるとの合意をいただきました。そして、文化庁への最終の提出文書については、地元有識者に修正・追記をしていただくなど、市と地元有識者が一体となって完成させております。 私は文化庁へ全幅の信頼を置いており、提出後の進捗についての問合せ等は差し控えていますが、本市のこれまでの努力や復元にかける熱意をお酌み取りいただき、文化審議会において御議論されているものと推測しており、必ずや木造復元につながる果報が届けられるものと確信しておりますことから、それが届き次第、次の一歩に踏み出せるように、準備を怠らず進めてまいります。 最後に、私個人の政治的信念でございます、政治を行う者の市民並み給与の実現についてでございます。 私、河村たかしの市長給与は、先ほどの5月臨時会において議会の皆様に御議決いただき、最初に就任した年以来の年収800万円を守り通しております。一方、私と同じく究極のパブリックサーバントであります市会議員の皆様については、私の政治信念を御理解の上、共有していただき、議会が民意を得て自ら適正な報酬額をお決めになることが必要でございます。 しかしながら、このコロナ禍における民間の皆様の状況は激烈に厳しく、庶民が苦しんでおられることも考え合わせると、私としては一刻の猶予もならないと思い、議会がお決めになられるまでの暫定措置として、私からこのたびの定例会に議員報酬を減額する特例条例を提出させていただきます。なお、ただいま申し上げましたとおり、民意が得られた適正額がいまだ存在しない状況でございますので、暫定的に市長給与と同じ年収800万円とさせていただきます。 この他にも申し述べたいことは多くございますが、冒頭に申し上げましたとおり、いまだ県下に緊急事態宣言が発出されておりますことから、本日はこの程度とさせていただきたいと存じます。 それでは、このたびの定例会で御審議をお願いいたします案件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 今回提出いたしました案件は、条例案11件、補正予算1件、一般案件41件、諮問1件の合計54件でございます。 まず、第84号議案「名古屋市手数料条例の一部改正について」でございます。これは、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、規定を整理するものでございます。 次に、第85号議案「名古屋市自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部改正について」でございます。これは、愛知県における、自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の施行に伴い、規定を整理するものでございます。 次に、第86号議案「名古屋市プール条例の一部改正について」でございます。これは、名古屋市名城プールを廃止するものでございます。 次に、第87号議案「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例の一部改正について」でございます。これは、汚染土壌の適切かつ適正な処理を図るため、自主調査報告制度の拡充及びその他所要の措置を講ずるものでございます。 次に、第88号議案「名古屋市保健衛生関係手数料条例の一部改正について」でございます。これは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部改正に伴い、規定を整理するものでございます。 次に、第89号議案「名古屋市休養温泉ホーム松ケ島条例の廃止について」でございます。これは、名古屋市休養温泉ホーム松ケ島を廃止するものでございます。 次に、第90号議案「名古屋市立中央看護専門学校条例の廃止について」でございます。これは、名古屋市立中央看護専門学校を廃止するものでございます。 次に、第91号議案「名古屋市子ども・子育て支援法施行条例の一部改正について」でございます。これは、子ども・子育て支援法施行令の一部改正に伴い、規定を整備するものでございます。 次に、第92号議案「名古屋市図書館条例の一部を改正する条例の一部改正について」でございます。これは、名古屋市東図書館等の管理を指定管理者に行わせる時期を変更するため、規定を整備するものでございます。 次に、第93号議案「名古屋市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について」でございます。これは、千音寺地区整備計画区域及び緑笹塚地区整備計画区域の各区域内における建築物の制限に関して、必要な事項を定める等、所要の改正を行うものでございます。 次に、第136号議案「名古屋市議会の議員の議員報酬の特例に関する条例の制定について」でございます。これは、民意による成案を得るまでの間、議長、副議長及び議員の議員報酬及び期末手当の額を減額するものでございます。 続きまして、第94号議案「令和3年度名古屋市一般会計補正予算」につきまして御説明申し上げます。 まず、新型コロナウイルス感染症への対応として、ワクチン接種を実施するために必要な費用を増額するほか、困難を抱えている女性に安心して過ごせる場の提供等を行うつながりサポート事業、就労等に向け意欲的に取り組んでいる独り親家庭への住宅支援資金貸付事業に対する助成を予定いたしました。 このほか、中央看護専門学校と公立大学法人名古屋市立大学との統合に向けた準備を進めるとともに、商店街が行う新たな需要創出につながる施設整備や消費動向の調査分析等に対する助成や、新たな文化芸術推進体制の構築に向けた検討、個人番号カード関連事務負担金を予定いたしました。 これらに対応する財源といたしまして、特定財源として国庫支出金を、一般財源として前年度からの繰越金を予定しております。 以上の結果、今回の補正予算は、 一般会計  68億3600余万円と相なった次第でございます。 続きまして、一般案件につきまして御説明申し上げます。 まず、第95号議案「契約の締結について」でございます。これは、名古屋市瑞穂公園陸上競技場等の解体、設計、建設、運営及び維持管理について、整備等事業契約の締結を行うものでございます。 次に、第96号議案から第104号議案までの9件は「訴えの提起について」でございます。これらは、本市が所有している土地を何ら権原なく占有し、本市の明渡し請求に応じない者等に対して、当該土地の明渡し等を求めるものでございます。 次に、第105号議案及び第106号議案「指定管理者の指定について」でございます。これらは、瑞穂公園公園施設並びに熱田駅、神宮西駅及び西高蔵駅自転車駐車場の指定管理者を指定するものでございます。 次に、第107号議案から第134号議案までの28件は「指定管理者の指定の変更について」でございます。これらは、名古屋市男女平等参画推進センターをはじめとする公の施設の指定期間を変更するものでございます。 次に、第135号議案「整備計画の変更に対する同意について」でございます。これは、名古屋高速道路の整備計画の変更に対し、道路整備特別措置法に基づき議会の議決を経て同意しようとするものでございます。 最後に、諮問第2号「保護費の返還の督促に関する審査請求について」でございます。これは、保護費の返還の督促に関する審査請求があったため、この審査請求を棄却することについて、地方自治法の規定により議会の意見を求めるものでございます。 以上、今回提出いたしました案件につきまして、その概要を御説明申し上げました。よろしく御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。 以上です。(拍手)    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(服部将也君) ふじた和秀君。 ◆(ふじた和秀君) ただいま市長さんから、提案説明をるるお聞かせいただきましたが、毎度のことではあって、今までそれを指摘しなかった私どもも省みるところはございますけれども、今回の6月定例会において関係議案を拝見するところ、ほぼ条例等規定整理、そして訴えの提起、そしてまた、それに係る規定整理等々がほとんどの中身であります。補正予算案と比較をいたしましても、ただいまの市長さんの提案説明が一体どの議案に関連するのかというのが全く不可解であります。 通常、本会議での市長の提案説明というのは、市長さんの平素のお考えを聞く場所ではございません。議案の真摯な説明を求める場所であると、私はかねてから先輩議員にも教わってまいりました。 若干の私の思うところを申し述べたいとおっしゃって、議員の方々の机上に提案説明の原稿が配付されておると思いますが、12ページにわたる提案説明原稿のうちの7ページにわたるこうしたお話が、所信を伺うのが、果たしてこれが若干ということで適切なのかと。思えば、コロナ禍ですからこの程度といたしますということまで結びでおっしゃってみえますから、その若干という感覚にあきれるばかりでございます。 今思うところはるる申し上げました。もういいかげん、こういうことは議長において少しきちんと整理をしていただきたいと、こういうふうに強く要望をさせていただくところでありますので、しかるべく理事会等々でも御協議をいただいて、今後こういうことが繰り返されていくことは、本当に私どもとしても首をかしげながらの本会議になってしまいますので、ぜひ議長さんにおいて適切に御対応いただくように申し述べさせていただいておきます。 御反論があるならおっしゃっていただいても結構ですが、私からはそういうふうに申し上げておきます。(「議長、反論させてください」と呼ぶ者あり)反論というのは市長の反論ではありません、私が言っているのは。 ○議長(服部将也君) 御指摘の点につきましては、今後、本会議や委員会における議案の審査の中で御審議いただくことになると思われます。その中において、市長提案説明の認識等についても御議論をいただくことになろうかと思いますので、本日のところはよろしくお願いをいたしたいと思います。理事会で協議をいただくよう、私からもお願いをいたしておきます。 ◆(小川としゆき君) ただいま市長より提案説明がございましたが、6月21日及び22日は議案精読の日とし、6月23日午前10時より本会議を開くこととして、本日はこれをもって散会されんことの動議を提出いたします。    〔「賛成」〕 ○議長(服部将也君) ただいまの小川としゆき君の動議に御異議ありませんか。    〔「異議なし」〕 ○議長(服部将也君) 御異議なしと認めて、さよう決定し、本日はこれをもって散会いたします。          午後1時41分散会      市会議員  西川ひさし      市会議員  さはしあこ      市会議長  服部将也...