○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第29より第37まで、すなわち第5号議案「令和2年度名古屋市
母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計予算」より第78号議案「教育職員の業務量の適切な管理その他教育職員の健康及び福祉の確保を図るための措置に関する条例の制定について」まで、以上9件を一括議題に供します。 この場合、
教育子ども委員長の御報告を求めます。
◆(山田昌弘君) ただいま議題となりました第5号議案はじめ9議案につきましては、第78号議案に関し、教員の超過勤務抑制に係る目標達成に向けた当局の考えについて触れるところがあり、委員からは、教員の働き方を見直すとともに、勤務時間の実態把握を適切に行うなど、目標達成に向け、名古屋市として実効性のある学校の働き方改革をより一層推し進めることとの要望がなされました。 その他の議案につきましても、公立保育所の社会福祉法人への移管について触れるところがあるなど、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、第37号議案については、待機児童対策で民間保育所整備を進めているにもかかわらず、今ある公立保育所の廃止・民間移管を進めているとの理由により反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、第37号議案につきましては賛成多数により、その他の8議案につきましては全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決を行います。 採決は、第37号議案1件と、その他8件との2度に分けて行います。 それでは最初に、第37号議案について起立により採決いたします。 本案を、ただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第5号議案をはじめとする8議案についてお諮りいたします。 各案は、いずれもただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第38より第42まで、すなわち第10号議案「令和2年度名古屋市
墓地公園整備事業特別会計予算」より第44号議案「名古屋市自転車等の放置の防止に関する条例の一部改正について」まで、以上5件を一括議題に供します。 この場合、土木交通委員長の報告を求めます。
◆(田中里佳君) ただいま議題となりました第10号議案はじめ5議案につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 各案は、いずれもただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第43より第47まで、すなわち第6号議案「令和2年度名古屋市市場及び
と畜場特別会計予算」より第48号議案「名古屋市
コミュニティセンター条例の一部改正について」まで、以上5件を一括議題に供します。 この場合、経済水道委員長の御報告を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となりました第6号議案はじめ5議案につきまして、当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 委員からは、第46号議案に関し、現行条例を踏まえた本条例の規定に対する考えがただされ、当局からは、条例においては品質管理、衛生管理を包括的に規定し、衛生上有害な物品の売買禁止については現行と同様に規制されるものと考えており、また、市長による指導及び助言、改善措置命令の規定を設けることにより、食の安全・安心を確保できる条例になっていると考えている。法改正により、市場開設者としての責任が重くなったと認識しており、市場関係者と連携し、市場が今後も重要な役割を果たしていくよう運営してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、条例制定に伴う本市の責任などについても触れるところがあり、委員からは、今後も市民の食の安全・安心を守っていくため、品質管理、衛生管理をはじめとして現行条例と同様、開設者としての責任をしっかりと果たし、今後も市場関係者と連携をしながら、さらなる市場の発展に努めること、公正な価格の形成、生鮮食料品の安全、安定的
供給に名古屋市が責任を持つこととの要望がなされました。 その他の議案につきましても、名古屋城天守閣木造復元事業における技術提案・交渉方式の意義について触れるところがあるなど、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、第7号議案については、名古屋城天守閣木造復元については、名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事での特別史跡の毀損事件でも明らかになったように、遺構や石垣に対する調査研究体制に不安があり、また、木造復元の完成期限2022年12月を断念し、技術提案・交渉方式による契約の必要性もなくなったことから、事業を中止すべきであるとの理由により反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、第7号議案については賛成多数により、その他の4議案については全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決を行います。 採決は、第7号議案1件と、その他4件との2度に分けて行います。 それでは最初に、第7号議案について起立により採決いたします。 本案を、ただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第6号議案をはじめとする4議案についてお諮りいたします。 各案は、いずれもただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第48より第60まで、すなわち第8号議案「令和2年度名古屋市
土地区画整理組合貸付金特別会計予算」より第59号議案「名古屋市
消防関係事務手数料条例の一部改正について」まで、以上13件を一括議題に供します。 この場合、都市消防委員長の御報告を求めます。
◆(近藤和博君) ただいま議題となりました第8号議案はじめ13議案につきましては、第57号議案に関し、
名古屋高速道路公社の実施事業について触れるところがあるなど、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、第57号議案については、
名古屋高速道路公社への出資金の増額によって、都心アクセス関連事業である黄金のフルインターチェンジ化と新洲崎ジャンクションへの出入口新設が予定されていることを理由に反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、第57号議案につきましては賛成多数により、その他の12議案につきましては全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決を行います。 採決は、第57号議案1件とその他12件との2度に分けて行います。 それでは最初に、第57号議案について起立により採決いたします。 本案を、ただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第8号議案をはじめとする12議案についてお諮りいたします。 各案は、いずれもただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第61、第1号議案「令和2年度名古屋市
一般会計予算」を議題に供します。 この場合、関係各委員長の御報告を求めます。 最初に、
総務環境委員長の御報告を求めます。
◆(中田ちづこ君) ただいま議題となりました第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、総務関係であります。 まず、委員からは、人事評価結果による勤務成績が良好でない職員の昇給に関する新たな制度の内容がただされ、当局からは、当初、相対評価を用いた制度として職員団体と交渉を行ってきたが、他都市において、給与について相対評価は望ましくない旨、人事委員会の勧告にもあったことに鑑み、絶対評価を用いた制度とし、現在、標準の4号昇給を、12の評価項目のうち一つでも1点がついた職員については昇給させず、平均点が2.5点未満の職員は、標準評価点の3点を半数以上の項目で取れなかったとして2号昇給にとどめるという制度に変更し、令和2年度の人事評価結果により、令和3年度から実施してまいりたいと考えているとの答弁がありました。 次に、委員からは、市立大学病院における救急・災害医療センターの医療人の教育部門の整備目的と、救急科専門医の充足状況がただされ、当局からは、救急医療や災害医療は、24時間365日の救急搬送の受入れなど厳しい現場であり、将来の救急搬送の増加も考慮すると、医師、看護師の人員確保が難しい状況である。救急医療を目指す若手医師などは、より充実した施設・設備での研修を望んでいることから、同センター内にシミュレーターや講義室を備えた教育部門と医療エリアを同時に整備することで、医師、看護師に選ばれる病院になると考えている。また、医師等の働き方改革に関し、病院として、医師の休暇の取得等について今後さらに対策してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、アジア競技大会の宣伝・PR活動、選手村整備地の地元意見に対する対応、アジアパラ競技大会開催に向けた検討状況と課題、
中部国際空港の機能充実、本市職員の超過勤務の状況と縮減に向けた取組、職員採用試験の受験者数の推移と増加に向けた取組、市立大学病院における駐車場工事中の渋滞対策、ロボット支援手術の実績と手術までの待ち期間などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、アジア競技大会については、東京2020オリンピック・パラリンピックを大会PRの絶好の機会と捉え、積極的に広報を行うとともに、地域と緊密に連携しながら、県市一体となって機運の盛り上げに取り組むこと。1、アジア競技大会選手村の後利用については、渋滞対策、治安対策などを求める市民の意見を十分に踏まえて、地域の発展に資するまちづくりとなるよう、県や関係局としっかりと連携して取り組むこと。1、アジアパラ競技大会については、アジア競技大会とともに、愛知・名古屋で開催することで相乗効果が期待でき、障害者スポーツの振興、障害者への理解の促進など、様々な面で大きな意義があることから、スピード感を持って検討を進め、早期に大会の開催について判断を行うこと。1、
中部国際空港の機能拡充は、リニア中央新幹線の開業とともに我が国の成長エンジンの一翼を担う重要な事業であり、同空港の2本目滑走路整備に向けた本市への影響調査は、社会経済情勢を踏まえて適時適切に実施すること。1、職員の勤務成績の昇給への反映については、令和3年度から実施する見直しにとどまらず、勤務成績を適切に反映した制度となるよう、常に検証を行うこと。1、職員の長時間の超過勤務は、健康リスクを高め、疲弊による職務への意欲の減退などにつながることから、月ごとの実績を分析し、先んじて業務の見直しを行うほか、評価、表彰などの仕組みを取り入れるなど、仕事の質を落とすことなく超過勤務時間を縮減させるよう、しっかりと対策に取り組むこと。1、職員採用試験については、行政の運営上、有為な人材を確保するため、より多くの方に本市の採用試験を受験していただくことが必要であることから、民間企業志望者にとっても本市採用試験が受験しやすくなるよう、他都市の採用試験を研究して、本市の採用試験制度の見直しに取り組むこと。1、名古屋市立大学病院については、三次救急医療機関としての役割を将来にわたって果たせるよう、救急科専門医をはじめ人材確保にしっかりと取り組み、また、駐車場に関しては渋滞対策を十分に講じること。1、名古屋市立大学病院の救急・災害医療センターについては、救急科専門医や救急・災害医療を志す人にとって魅力ある人材教育に必要な機能を設計の中で検討するとともに、本市を含む当地域の救急医療や災害医療を担う人材の育成と輩出を目指し、名古屋市を含むこの地域の医療に貢献すること。1、市立大学病院における2台目の手術支援ロボットを最大限活用し、患者さんの待ち期間の短縮と医療従事者の負担軽減を図り、高度医療への期待に十分に応えられるよう市立大学病院を挙げて取り組むこと。 次に、環境局関係であります。 委員からは、低炭素都市なごやを目指す本市の姿勢がただされ、当局からは、低炭素都市2050なごや戦略において、CO2排出量を2050年に1990年度比80%削減することを目標に掲げ、着実に推進してきたところであるが、来年度においては、目標の80%からさらに上乗せして削減できるかを調査してまいりたいと考えており、技術革新を取り入れるなど、市民の生活水準をキープしつつ、長期的に2050年のゼロ表明に向けてやれることについてしっかりと議論をしていきながら、今後の低炭素都市の推進につなげてまいりたいとの答弁がありました。 このほか、市役所における用紙類使用量の推移と削減目標、紙資源一括収集の実証実験の概要及び対象学区への説明、レジ袋有料化の実績、フードドライブの実施状況、南陽工場工事期間中の還元施設利用者の安全確保などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、紙の使用量削減は、ごみの削減、森林の保護、温室効果
ガス排出量の削減につながることから、今回のタブレット会議システムの導入をきっかけに、環境局が先導して、各局室区においてより一層の紙の使用削減に取り組むよう、積極的な働きかけを行うこと。1、国際社会をリードする環境首都なごやとしての自覚に立脚し、CO2削減を図るために具体的行動を市民に働きかけながら、名古屋市が2050年までの行動目標として掲げた低炭素都市2050なごや戦略に沿った各施策を着実に推進すること。1、紙資源一括収集の実証実験については、その前後において、これまでの紙製容器包装の分別に誤解のないように丁寧に説明をすること。紙資源の収集方法について、収集場所、収集回数をアンケートに盛り込むなどして、市民本位のサービスにつなげること。1、プラスチックごみの削減について、レジ袋有料化によるごみ減量のさらなる推進とプラスチックの大量生産・大量消費からの脱却を目指して、市民への積極的な情報発信と啓発に努めること。1、食品ロスの削減について、フードドライブの推進は、ごみ減量のみならず生活困窮者支援という面でも果たす役割は大きいことから、フードバンク活動をされる事業者の拡大を図りながら、フードドライブを通じて、より一層の食品ロス削減を推進すること。1、南陽工場設備更新事業については、大規模工事となり地域住民も心配していることから、職員をしっかりと配置し万全の体制で事業を進め、併せて管理棟を設備更新工事に一元化することも検討すること。 以上、慎重に審査いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、
教育子ども委員長の御報告を求めます。
◆(山田昌弘君) ただいま議題となっております第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、子ども青少年局関係であります。 委員からは、放課後事業における潜在的なニーズ及び課題への認識がただされ、当局からは、現在、放課後事業に対する潜在的なニーズや地域ごとの実態が把握できていない状況にあり、市としてこれらを把握し、よく精査、分析した上で、その先の在り方を検討する時期に来ていると認識している。また、今後も、育成会に係る環境改善として、暑さ対策等に取り組むとともに、現段階では制度上支援が困難な部分についても、どのように乗り越えていくかを検討し、それぞれの育成会の事情を丁寧に伺いながら、よりよい支援の仕方について考えてまいりたいとの答弁がありました。 このほか、産前・産後ヘルプ事業の利用調整に係る課題に対する検討状況、子ども会の振興に向けた調査の概要、DV・性被害者への支援体制、児童相談所の体制整備に関する検討事項、産後ケア事業の周知・広報の方向性、保育士等の処遇改善等加算に係る研修に伴うサポート体制、公立保育所の社会福祉法人への移管、保育所等利用申込みにおける利用保留児童の状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、産前・産後ヘルプ事業について、利用調整を円滑にするため、ヘルパー派遣事業者の拡充はもちろん、例えば、産後鬱の場合など、短期間に集中的にサービスを利用することで救われる事例もあることから、利用上限に縛られず、柔軟に対応できる制度を検討すること。1、子ども会と地域のつながりを深めるため、子ども会の振興に向けた調査を、地域自治体の役員にもヒアリングすること。1、留守家庭児童育成会における熱中症等の課題に対応するため、環境改善事業助成の効果的な執行に着実に取り組むとともに、放課後事業に係る利用希望等の実態把握の早急な実施に努め、指導室の木造化をはじめとした、育成会の様々なニーズにも確実に応えられるよう検討すること。1、DV被害者や性被害者の支援に当たっては、警察のみならず基礎自治体である本市が被害者にとってちゅうちょなく頼ることができる相談先となる仕組みについて、関係局と連携しながら検討すること。1、児童相談所については、児童虐待相談対応件数が増加し続けている現状を踏まえ、大学等との連携や研修の充実による児童虐待への対応能力の向上や人員配置等の体制強化を図るとともに、第4児童相談所の開設を含めた迅速かつ的確に対応できる児童相談所の設置体制について、早急に検討を進めること。1、産後ケア事業については、制度の利用に当たり、全ての妊婦が自ら相談し、検討できるような体制の整備と制度の周知に努めること。1、保育士等の処遇改善等加算Ⅱの適用に当たっては、研修受講が今後必須とされることに鑑み、研修を受講しやすいよう丁寧にサポートするとともに、保育支援者の配置に係る新たな補助を着実に行い、保育士等の負担軽減を図ること。1、保育所等待機児童対策に当たっては、年々増加する利用保留児童を少しでも減らすことができるよう、引き続き保育所等の整備を積極的に進めること。 次に、教育委員会関係であります。 まず、委員からは、学校のICT化に向けた今後の計画及び整備に伴う課題への認識がただされ、当局からは、文部科学省が示すICT環境整備のステップにおいて、本市は現在ステージ1にも達していない状況にあるが、今後は無線LAN環境の整備等を順次進めてまいる予定である。タブレットの1人1台配備においては、国の令和5年度までという目標に遅れることのないよう準備を進めるとともに、ICT化に伴い発生する指導上のトラブル解決に関する体制の整備についても全力で対応してまいりたいとの答弁がありました。 次に、委員からは、名古屋城の特別史跡の毀損事案発生に鑑み、文化財保護に対する教育委員会としての責任がただされ、当局からは、このたびの特別史跡の毀損については、文化財保護を所管する教育委員会の責任も非常に重いと考えており、今後の対応については、観光文化交流局と十分に協議をしてまいりたい。来年度は文化財保護室長に係る市長部局との併任解除も予定しており、教育委員会が文化財を保護するという立場を身分上明確にしながら、業務を進めてまいる所存であるとの答弁がありました。 次に、委員からは、今後の不登校対策に対する検討状況がただされ、当局からは、これまで平成25年に策定された名古屋市不登校対策基本構想を基に対策を行ってきたが、対症療法ではない根本的な話合いを行うため、有識者会議を年度替わりに早急に立ち上げるべく、現在メンバーの選定を行っているところであり、令和2年度中にはその検討内容について報告書をまとめた上で、今後の支援方法を考えてまいりたいとの答弁がありました。 このほか、ナゴヤ子どもいきいき学校づくりの推進に係る内容、教育関連の予算編成の考え方、小学校における1人1台タブレット活用モデル実施の効果、子ども適応相談センターの通所者数増加に伴う課題、市立高校生の海外派遣に係る派遣候補地の検討状況、
小学校給食調理業務の民間委託の状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、不登校やいじめ、勉強や日本語が思うように理解できないなど、将来のキャリアを思い描くことなど到底できないような状況で苦しみ続けている児童生徒に対する支援策に予算を重点的に配分すること。1、全ての子供一人一人の興味・関心や能力・進度に応じた学習を推進するためICT環境を整備し、ナゴヤ・スクール・イノベーション事業を推進すること。1、不登校対策については、状況に応じた適切な支援を行うため、子ども応援委員会などの関係機関との連携を深めるとともに、子ども適応相談センターの通所者が年々増加している現状を踏まえ、第3サテライトの設置を含めた子ども適応相談センターの機能拡充に向け早急な議論を進めること。1、不登校対策について、次期名古屋市不登校対策基本構想の策定に向けて、より実現性の高いものにするため、民間事業者や保護者なども交えた有識者会議を早期に立ち上げるとともに、粘り強いアプローチが必要な不登校児童に対して、中学校卒業後も切れ目のない訪問支援を継続していけるよう、他局事業との連携体制を構築すること。1、令和3年度以降の市立高校生海外派遣については、パートナー都市協定を結んでいる台中市について派遣候補地として検討を進めることにより、事業の一層の充実を図ること。1、学校のICT環境整備については、国が掲げている令和5年度までに1人1台のタブレットを導入するとした整備目標に遅れることなく、着実に整備していくこと。1、ICT環境整備については、早期に全普通教室に大型提示装置を配備するとともに、ICT支援員の大幅増員を行うなど、新学習指導要領の完全実施を踏まえ、本市全ての子供たちがコンピューターをはじめとした情報手段を活用するために必要な環境を整備すること。1、名古屋城展示収蔵施設の外構工事に伴う特別史跡の毀損に関して、文化庁からも教育委員会の責任を指摘されているという重大性を重く受け止め、原因究明や再発防止策等、課題の解決に全力で取り組み、予算の執行に万全を期すこと。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、公立保育所の民間移管、小中学校の統廃合計画の推進、
小学校給食調理業務の民間委託の拡大を理由に反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、賛成多数により原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、土木交通委員長の御報告を求めます。
◆(田中里佳君) ただいま議題となっております第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 委員からは、東山動植物園再生プランにおける年間目標入園者数達成に向けた、市民ニーズの把握状況及び公園全体の整備の在り方に対する認識についてただされ、当局からは、整備計画に生かしていくための全体的なアンケートは、平成22年に行って以降実施しておらず、真摯に反省しているところであるが、今後の取組として、園内にQRコードを設置し、通常の動物の説明看板だけでなく様々な魅力を伝える取組とともに、QRコードを読み込めばアンケートに回答いただける仕組みをつくってまいりたい。また、これまではどちらかというと獣舎の整備を重点的に行ってきたところであるが、東山動植物園再生プラン第3期では、何度も訪れたくなるような多様な魅力を持つ動植物園を目指すこととしており、獣舎以外の部分でも魅力を提供していきたいと考えている。例えば、快適な園内空間の整備として、移動施設の導入など、これまで整備してきたハードを利用しつつ、ソフトについてもしっかりと取り組み、ハード・ソフト両面において、東山動植物園が人と自然をつなぐかけ橋となるべく取り組んでまいりたいとの答弁がありました。 このほか、交通安全対策の取組に関する当局の姿勢、公園・街路樹の愛護等に係る表彰者数、高齢化を踏まえた公園整備に対する考え方、県体育館の移転に伴う公園施設の整備等に係る経費などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、交通安全対策については、市内の交通事故が多いことを踏まえ、カラー舗装を含めた有効な対策をスピード感を持って行うとともに、事故が起きてから対策を行うのではなく、事故を未然に防ぐ対策ができる体制も整えること。1、公園・街路樹の愛護等に係る表彰については、多くの市民や団体に対し、心からの感謝の気持ちを伝えるためのものであることを改めて認識し、市の公式ホームページや広報なごやなどを用いて表彰制度の周知を図るとともに、表彰数も伸ばすよう努めること。1、公園の整備においては、子供向け遊具はもとより、公園は高齢者の憩いの場にもなっている状況を踏まえ、健康遊具の設置についても推進すること。1、県体育館の移転に伴う名城公園施設の整備等に当たり、地域の方々をはじめ多くの市民からいただいた御意見などを市の連絡協議会で十分に議論いただき、県との調整に反映させること。1、東山動植物園の再生については、動物園・植物園ともに、園全体の在り方を十分踏まえつつ、これまでの経緯、整備案も参考にしながら、ホスピタリティー向上の観点はもとより、まちづくりの視点も加味して進めること。1、東山再生プランの目標である年間350万人の達成には、リピーターの獲得が必要であることから、アンケートなどを実施するとともに、年間パスポートをより購入したくなるような工夫をすること。また、園内移動施設については、上から園を見渡せるような施設を含めた検討を行い、ソフト・ハード両面で東山再生プランを進めること。 以上、慎重に審査いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、経済水道委員長の御報告を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となっております第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、市民経済局関係であります。 委員からは、自治会、町内会の加入促進に向けた取組と、当局の課題認識がただされ、当局からは、自治会、町内会の加入率の低下については非常に危機感を持っており、引き続き不動産関係団体向けの冊子等を活用して加入促進に取り組むとともに、来年度新たに高齢者向け事業を実施する予定である。地域コミュニティー活性化に向けては、今後、全庁的な議論や、事業者、市民の協力が必要という意味では、条例制定も検討の一つに入ってくるものと考えている。来年度は、今後の地域コミュニティーの在り方についての議論を始めながら、地域コミュニティーの活性化と町内会、自治会の加入率の低下の抑制に関して、精いっぱい努力してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、高齢者安全運転支援装置設置促進事業の今後の進め方、ながらスマホに対する当局の認識及び対応策、マイナンバー漏えいによるプライバシー権の侵害への懸念及び個人番号カードの交付率、千種区役所仮設庁舎へのアクセス性、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う中小企業等への対応などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、高齢者安全運転支援装置設置促進事業の実施に当たっては、利用者の負担が少ない取扱事業者への補助方式で速やかに事業を開始し、周知・相談については、コールセンターの充実をはじめ、民間事業者等にも協力を求めて広報を行い、1台でも多く設置を進めるとともに、予定台数に達した後も県と協議の上、市民ニーズに合わせ、可能な限り継続するよう努めること。1、自動車・自転車運転中や歩きながらスマートフォン等を操作する、ながらスマホの危険性に鑑み、安心・安全で快適なまちづくりなごや条例の理念に基づいた、ながらスマホ撲滅キャンペーンを早期に実施すること。1、自治会、町内会への加入については、防災、防犯に非常に有効的、重要であるため、それぞれの区の特性や集合住宅などの住居環境にも考慮しながら、各区の加入率の差を是正していくとともに、全体の加入率の向上に努めること。1、南海トラフ巨大地震や毎年襲来する強力な台風への自助、共助の取組がより一層重要となっている中で、近年の自治会、町内会等への加入率が低下していることを踏まえ、今後、地域コミュニティーの活性化をどのように進めていくかについて、条例制定を視野に、全市的議論の中心となって課題整理と対策の検討を進めること。1、千種区役所の改築に当たっては、仮設庁舎の期間が長期にわたることから、高齢者や障害者、子育て中の利用者等の利便性がよくなるよう、関係局等と協議し、公共交通機関によるアクセス性の向上など検討すること。1、
新型コロナウイルス感染症による活動自粛等により経済停滞も懸念されることから、中小零細企業に対する融資等、支援の充実を図ること。 次に、観光文化交流局関係であります。 委員からは、特別史跡の毀損を踏まえた来年度の名古屋城整備事業への対応についてただされ、当局からは、このたびの特別史跡の毀損については非常に重く受け止めているところであり、年度内には原因を究明し、再発防止策を取りまとめる考えであり、その上で、来年度予算に計上している搦手馬出や二之丸庭園に係る事業について、円滑に執行できるよう全力を挙げて取り組んでまいりたいとの答弁がありました。 このほか、熱田御殿の魅力発信に関する取組、パートナー都市連携に係る事業内容、国際展示場の拡張整備方針及び来場者アクセスへの対応策、国際展示場に係る行財政改革の取組、新たな文化芸術の推進に向けた事業の試行及び体制の検討に関する他都市の状況、県指定文化財伊藤家住宅を含めた四間道地区の魅力向上策、名古屋城整備における調査研究体制などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、名古屋城を核とした魅力の発信については、名古屋城本丸御殿とも歴史的つながりが深い熱田御殿を重要な要素と捉え、地元でのまちおこしを支援していくとともに、東浜御殿、本丸御殿双方で歴史的ストーリーを中心とした魅力発信を行っていくこと。1、姉妹友好都市及びパートナー都市との交流・連携については、相互の都市の発展と世界平和に貢献できるよう活発に行い、今後ますます加速するグローバル化の中、アフリカ、ロシア、南米等を含む新たな地域や国との都市交流について長期的視点に立った検討を進めること。1、国際展示場について、名古屋の観光文化交流の一大拠点となるよう、関係者と連携して拡張整備をしっかりと進めること。また、拡張整備に併せて、来場者がスムーズにアクセスできるよう、道路や駐車場等の整備について十分に検討すること。1、新たな文化芸術の推進に向けた事業の試行及び体制の検討については、他都市のアーツカウンシル等を参考にして、本市における健全な文化芸術の振興に貢献できる体制の構築に努めること。1、県指定文化財伊藤家住宅について、四間道の核として多くの方々に訪れていただけるような整備を検討し、周辺地域からの誘導策については、堀川の効果的な活用も含めて検討すること。また、教育委員会等の関係局とも連携しながら、効果的な取組を進めること。1、名古屋城展示収蔵施設の外構工事における特別史跡の毀損により、文化庁から徹底した再発防止策を求められているとともに、史跡内の工事が
停止している中、執行見込みが立たない予算の議決を議会に求める異例の事態となっていることを重く受け止め、課題の解決に全力で取り組み、予算の執行に万全を期すこと。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、住民基本台帳ネットワークシステムの運用及び社会保障・税番号制度関連事務費、国際展示場関連の整備の必要性、名古屋城天守閣木造復元に係る事業費については、さきに御報告いたしました第7号議案と同様の理由、以上の理由により反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、賛成多数により原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、都市消防委員長の御報告を求めます。
◆(近藤和博君) ただいま議題となっております第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 最初に、防災危機管理局関係であります。 委員からは、複合災害等を想定した中長期的な視点を踏まえた防災体制についての当局の考え方がただされ、当局からは、これまでも、熊本地震の教訓等を基に、業務継続計画や職員の動員体制の見直し等により災害へ備えてきたが、今後は複合的な災害等が起きた場合についても考えていく必要があり、人員の確保に限らず、中長期的な人口動態や災害の頻度、大きさ等を考慮し、防災も含めたまちづくりの研究実績のある名古屋都市センターのネットワークなども活用しながら、今後想定される状況にどう対応していくのか研究していきたいとの答弁がありました。 このほか、指定避難場への飲料水配備の考え方、防災ラジオの導入状況、国民保護業務に関するパンフレットの内容、ハザードマップ作成に係る検討調査、陸前高田市への市民交流団の派遣内容、市立小中学校体育館への空調設置についての検討状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、災害用食糧等の備蓄について、飲料水は命を守る上で大切なものであることから、指定避難場におけるさらなる備蓄を含め、関係局とも連携し、応急給水体制が迅速に確保できるよう努めること。1、高齢者、障害者など、命を守る情報が入手しにくい方たちへの情報の伝達は重要であることから、同報無線によるスピーカーの音声について、一部の地域で聞こえない、または聞こえにくいといった状況を踏まえ、防災ラジオの活用を助成も含め深く議論すること。1、ハザードマップの作成について、必要な情報をいち早く理解できるよう、配色やデザイン、内容を工夫すること。1、東日本大震災から10年の節目に当たり、友好都市である陸前高田市との関係をこれまでの支援中心から交流へと発展させるため、市民交流団をはじめとする両市の交流の取組を関係局と連携して着実に進めること。1、災害とも言える酷暑が社会問題になっていることから、市立小中学校体育館に早急に空調を整備するなど、施設管理者である教育委員会と密に連携して、子供や災害時の避難者の命を守るための対策を早急に検討すること。1、中長期的な視点に立ち、今後の人口減少や、災害発生の頻発化などを見据え、複合災害等の不測の事態にどう対応していくのか、適正な人員の確保も含め、名古屋都市センター等と連携、協力して研究をすること。 次に、住宅都市局関係であります。 委員からは、名古屋駅周辺開発をはじめとするまちづくりを進めていくに当たっての当局の考えがただされ、当局からは、リニア開業の効果を最大限引き出し、圏域全体に波及させるという観点から、開業までに、圏域の玄関口となる名古屋駅周辺の整備を含め、多彩で魅力的なまちづくりを進めていくことが重要と考えており、国や県の理解を得ながら財源確保に努めるとともに、様々な事業手法を積極的に活用し、職員体制も整えながら事業を着実に進めていきたいとの答弁がありました。 このほか、駐車場の活用方策検討調査の目的とこれまでの検討状況、港北エリアのまちづくりの進め方、中志段味特定土地区画整理事業の再建計画策定支援に関する考え方、ささしまライブ24地区・名駅南地区へのアクセス改善の検討状況、名古屋駅ターミナル機能強化の費用負担、
名古屋高速道路公社の実施事業、市営住宅における残置物の保管状況、市営住宅等管理運営等基金の設置に係る考え方などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、都心部での再開発の動きに合わせ、駐車場の量から質への転換など、都心における駐車場の活用方策について具体的な検討を進めること。1、港北エリアのまちづくりについては、地域と一体となって取組を進めるとともに、新たな路面公共交通システムの展開も視野に回遊性向上策の検討に努めること。1、中志段味特定土地区画整理事業の再建については、市として最大限の支援を行い、住民の理解向上及びおのおのの課題解決の上、早期に再開できるよう努めること。1、名古屋駅地下公共空間について、必要な投資は惜しまず、名古屋のまちづくりの発展に寄与するようしっかりと進めること。1、リニア中央新幹線開業に向けたまちづくりの推進については、スピード感、スケジュール感をしっかりと持ち、国や県に対し強い姿勢で支援を求めるなど、しっかりと連携しながら着実な事業推進に努めること。1、市営住宅に遺品が残される事例が増加しないよう、国土交通省からの通知を踏まえ、対応方針を策定し、速やかに対応すること。1、市営住宅等管理運営等基金の設置について、本市と公社がこれまで以上に連携を深め、市営住宅の建て替えや計画修繕について技術的かつ長期的な視点で各事業の進行管理を行いつつ、基金を活用しながら市営住宅等の持続的かつ安定的な管理運営に努めること。 最後に、消防局関係であります。 委員からは、戸別訪問事業のモデル実施結果と従事する消防団員の処遇及び活動環境の改善策についてただされ、当局からは、寝室の家具転倒防止対策実施率の向上に向けて、消防職員が接遇に関する教養を深め、戸別訪問で出会えた方は説得して100%になるよう力を入れて取り組んでいくとともに、災害から市民の生命、財産を守るためには、職員と消防団員が両輪となって活動していくことが不可欠と考えていることから、消防団員の声をしっかりと酌み取り、地域の実態に即した活動の在り方や処遇について必要な対策を講じ、活動しやすい環境の整備に真剣に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 このほか、消防団の充足率向上に向けた取組、自主防災組織の活動実施状況、防火査察を行う際の施設関係者への配慮、Net119緊急通報システムの登録状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、地域防災の要であり地域の宝である消防団員の処遇及び活動環境の改善については、消防団員の意見を吸い上げながら、活動しやすい環境づくりを目指し、多くの市民が参加できる施策展開を進めること。1、消防団員の定年制の試行を迎え、喫緊の課題である消防団員の確保について、従来からの入団促進策の継続のみならず、消防団員がやりがいを感じられるよう、引き続き消防団員活動の拡充を図るとともに、増加傾向にある女性消防団員についても、さらなる増加が見込めるよう、女性が活動しやすい環境の整備を進めること。1、自主防災組織の育成に積極的に努めること。1、戸別訪問による防災用品を活用した地域防災力向上促進事業については、各戸を訪問するにとどまらず、家具の転倒防止対策が確実になされるよう、より踏み込んだ事業推進を行うとともに、併せて様々な防災に係る啓発を実施し、地域全体の防災意識が高まるよう努めること。1、防火査察については、火災予防のプロとしての知識を最大限に生かし、関係者の改善に対する意思や気持ちに寄り添い、あらゆる方法を提示しながら、共に建物の安心・安全の確保に取り組むという姿勢で、丁寧な業務の遂行に努めること。1、Net119緊急通報システムにおいては、特に10代から30代の登録が非常に少ない現実に鑑み、聴覚障害がある中学生・高校生が通う学校、幼稚園・小学校に通う親御さんに対しても、その必要性と重要性を直接に伝え、1人でも多くの児童生徒の登録数を増やすこと。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、国民保護業務、名古屋駅周辺地下公共空間整備事業、リニア中央新幹線開業に向けたまちづくりの推進、名古屋高速道路の都心アクセス関連事業を理由に反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、賛成多数により原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 最後に、
財政福祉委員長の御報告を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となっております第1号議案のうち、当委員会に付議されました関係分につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、健康福祉局関係であります。 まず、委員からは、健康福祉局における障害者スポーツに係る今後の事業展開についてただされ、当局からは、福祉用具プラザにおいて、スポーツ専用の車椅子や義足等の相談、個人の障害の状況に合わせたスポーツ器具のマッチング支援事業等をさらに拡充し、障害者スポーツセンターとも連携しながら、スポーツを諦めていた障害者にスポーツの参加を進めてまいりたいと考えている。また、障害者スポーツの普及は、多くの市民が障害者への理解を広げる絶好の機会だと捉えていることから、スポーツ市民局を積極的に支援するとともに、健康福祉局として実施する様々な事業についてもスポーツ市民局と連携を図りながら進めてまいりたいとの答弁がありました。 このほか、厚生院附属病院の在り方に係る検討内容、認知症の人が起こした事故への損害賠償補償制度における対象範囲、敬老パス制度における利用上限回数の根拠及び新たな制度とすることへの見解、敬老パス制度の見直しに係る市民周知、植田寮の改築におけるバリアフリー化及び厚生院救護施設との統合による職員の処遇に係る検討状況、
新型コロナウイルス感染症の情報提供におけるSNSの活用、人とペットの共生事業における寄附金の活用状況、若年者の在宅ターミナルケア支援事業の周知方法などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、障害者スポーツに参加する方や興味を持つ方を増やすことが障害者への理解を進め、共生社会の実現につながることから、健康福祉局は、スポーツ市民局と連携し、福祉用具プラザにおける障害者用スポーツ器具のマッチング事業等を通じて、障害者スポーツの裾野を広げるよう努めること。1、厚生院附属病院の在り方については、厚生院が培ってきた高齢者医療の実績等の活用を踏まえ、認知症やフレイルなどをはじめとした健康寿命に向けた医療・研究等の新たな取組の実施について、スピード感を持って検討すること。1、認知症の人が起こした事故の損害賠償補償制度については、認知症の人の保険を公費で負担するこれまでにない事業であることから、事業開始後しっかりと効果検証を行い、必要に応じて制度を見直すこと。1、敬老パス制度については、見直しを予定している令和4年2月に向けて、対象交通機関の拡大や利用上限回数の設定と併せて敬老パスのデザインの変更などを実施し、新しい制度とすることを検討すること。また、見直し後に市民の納得が得られるよう速やかに検証を行うこと。1、敬老パス制度は、令和4年2月から対象交通の拡大や利用上限回数の設定などの大きな見直しが予定されていることから、必要な予算を確保し、コールセンターを設置するなど、早期に市民への制度の周知や案内に努めること。また、敬老パスの新たな名称を検討する際は、幅広く市民の声を聞き、より親しみやすい名称にすること。1、植田寮の改築については、本市のセーフティーネットの役割を担う施設として、バリアフリー化はもちろんのこと、移動しやすい諸室の配置とするなど、入所者が生活しやすい施設となるように設計に取り組むこと。また、植田寮との統合が検討されている厚生院救護施設の職員の処遇については、適切な対応を取ること。1、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組むとともに、LINEなどのSNSを活用して感染症に関する正しい情報を発信し、市民の不安を解消すること。1、人とペットの共生事業において、寄附金をはじめ譲渡ボランティア等さらに多くの方に協力いただけるよう事業のアピールをしていくこと。1、在宅ターミナルケアにおいて、事業の周知はもちろんのこと、ニーズの多い支援の内容を把握し、必要な方に必要な支援が行き届くように努めること。 次に、財政関係であります。 委員からは、
新型コロナウイルス感染症による市税収入や財政運営への影響、対策に係る財源手当に対する当局の認識についてただされ、当局からは現時点で影響を見通すことは困難であるが、対策についてはスピード感を持って対応していく必要があると考えており、令和2年度予算においても計上している予備費の活用に加えて、財政調整基金などの活用を想定するとともに、企業局の取組においても、一般会計からの支援ということも一定考えていかなければならない状況もあると認識しているとの答弁がありました。 このほか、個人市民税の減税額階層別納税義務者数、市たばこ税を財源とした分煙環境の整備に対する財政局の見解、宝くじの売上げ減少への対策、予算編成方法の見直しに対する考え、保有資産量の適正化に向けた資産評価の活用方法及び情報通信技術等の活用を踏まえた施設整備の在り方、アセットマネジメントにおける市営住宅の取組と地域課題の解決との関連性について、アセットマネジメント統括局としての認識、公契約条例の制定に向けた検討状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、市たばこ税は、本市の貴重な財源であり、望まない受動喫煙対策や今後のたばこ税の安定的な確保の観点から、分煙環境の整備が図られるよう、関係局に働きかけを行うこと。1、宝くじ収入において、本市の貴重な財源であることから、宝くじの販売促進に積極的に取り組んでいくこと。1、
新型コロナウイルス感染症への対応は、市を挙げて一丸となって取り組むべき課題であることから、その状況を注視し、必要な対応が迅速に取れるよう、予算措置という面から関係各局をしっかりと支えること。1、少子高齢化、人口減少社会を見据え、変化の速い経済社会情勢、多様化する市民のニーズに対応していくため、財源配分型の予算編成や定員の在り方を含めた持続可能な行政運営について、全庁的な議論を始めること。1、保有資産量適正化の取組に当たっては、資産評価を有効に活用して施設の再編整備の方向性について精力的に検討を行うとともに、社会的ニーズの変化や情報通信技術等の発展を見据えた、資産を保有しなくても行政サービスを提供できる新たな手法など、今後の保有資産の在り方についても関係局と検討を始めること。1、アセットマネジメントにおける市営住宅の取組については、団地の再生と併せて、地域コミュニティーの維持など、地域課題の解決にも取り組むとともに、市営住宅の保有量については、将来の人口や世帯数の推計、高齢者や生活困窮者への対応等様々な観点に留意し、削減ありきの一律的な対応を行わないこと。1、公契約条例については、愛知県内でも条例を制定する自治体が増えていく中、先行する自治体の事例を参考にしながら、より実効性のある公契約条例となるよう、制定に向けた検討を進めること。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、個人市民税減税の実施、敬老パス事業における利用限度の設定を理由に反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、当委員会に付議されました関係分につきましては、賛成多数により原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 以上で、各委員長の報告は終わりました。 御質疑もないようであります。 これより討論に入ります。 岡田ゆき子君にお許しいたします。 〔岡田ゆき子君登壇〕
◆(岡田ゆき子君) 私は、
日本共産党名古屋市議団を代表し、
一般会計予算案に反対の立場で討論します。
新型コロナウイルス感染拡大が続いています。名古屋市でも99名が感染し、死亡者も12名となっています。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、感染された皆さんをはじめ、感染拡大の影響で様々な苦難を抱えていらっしゃる皆様にお見舞い申し上げます。 日本経済は今、消費税大増税による打撃に
新型コロナウイルス感染が加わって、深刻な大不況に陥りつつあります。重大なことは、新型コロナの打撃が世界各国に及び、世界経済が重大な危機に直面していることです。 我が党は、政府に対し、新型コロナの影響から緊急に国民生活を防衛するあらゆる手だてを講じることを求めるとともに、消費税5%への緊急減税を本格的に検討し、実行することを強く求めています。消費税を緊急に5%に減税することは、消費を下支えし、国民の所得を増やし、低所得者と中間層への力強い支援策となります。政府がこの経済危機に立ち向かう強い姿勢を示す上でも、最も有効な対策であると確信するものです。 それでは、具体的に反対理由を申し上げます。 第1の理由は、新型コロナの影響による現下の経済危機から市民生活を防衛する思い切った手だてが講じられていないどころか、市民への負担増が押しつけられていることです。 4月から学校給食費は、子供1人年間6,600円もの値上げです。学校給食無償化は全国の自治体で広がっており、名古屋市は、学校給食無償化も含めた議論を開始していました。そもそも負担軽減をどうするかという議論であったのですから、まずは、食材費の値上げ分については名古屋市が負担し、給食無償化の議論を前に進めるべきです。
後期高齢者医療保険料は、年間8,410円もの値上げです。特に、低所得者への均等割軽減特例の段階的縮小は、年金が減り続ける高齢者にとって負担が一層重くなります。保険料値上げ分は、市が一般会計から財源を繰り入れ、後期高齢者の負担軽減をするよう求めます。 河村市長の市民税5%減税は、減税額トップの富裕層が505万円も減税される一方で、納税者の過半数を占める所得500万以下の市民の減税額は5,000円以下と、所得再分配から逸脱した富裕層優遇の減税であり、現下の経済危機で生活が逼迫している低所得者への恩恵は全くありません。金持ち減税は中止し、これによる92億円の増収分は、我が党が予算組替え案で提案した
国民健康保険料の子供に係る均等割の廃止、介護保険料の軽減、奨学金返還支援制度の創設などの財源に充てるべきです。こうした思い切った生活支援こそ今求められています。 反対する第2の理由は、市民サービスの後退と、公共施設の統廃合、民営化が進められていることです。 全国でも優れた名古屋の敬老パス制度に730回という利用回数制限を設ける提案は、敬老パスの目的である高齢者の社会参加の促進に反します。 高齢者が積極的に外出し、ボランティアや自身の体力維持向上に取り組めているのは、敬老パスによる移動の保障があるからです。そうした元気な高齢者の移動に水を差すような利用回数制限は、社会福祉審議会が社会参加意欲を低下させる可能性があると意見しています。 ところが、健康福祉局は、社会参加意欲の低下に対してまともに答弁できませんでした。 また、2003年の事業費相当額を上限にすれば、今後10年先も税投入額は上限に達しないのですから、回数制限を設ける財政上の必要はありません。根拠が分からない総事業費を暫定上限として、敬老パス制度を変質することは断じて認められません。 子供たちにとってかけがえのない学校を、当事者である子供や地元の声を無視し、学校統廃合を進める計画は認められません。地元説明会では、具体的な意見や疑問が出されました。住民も一緒に取り組む高坂小学校の高坂水田を残すこと、森孝中学校に統合する小学校の通学路について具体的な安全対策を講じることという意見に対し、教育長は、これらは統廃合の個別プランには反映させないと答えました。その上、当事者抜きの審議会で個別プランをつくり上げていく極めて強引な進め方です。子供を権利の主体とする
なごや子ども条例を教育委員会は無視するのですか。子供たちや地元の合意が得られないまま、個別プランへ進むことは認められません。 公立保育園の民間移管は、来年度、新たに汁谷、新富町、高針北の3園の移管法人の選定が行われ、鳩岡、藤が丘、松が根の3園を廃止するものです。しかし、民間移管計画は、応募する法人がない公募不調や選定された法人で引継ぎ保育に必要な保育士を確保できない事態が起き、保護者や子供たちに大きな負担と不安を与えました。 名古屋市公立保育所整備計画を策定した当時と現在を比べても、保育需要の高さ、貧困格差の拡大、子供の虐待件数の増加など、子育て世代が抱える問題は複雑化、孤立化しています。公立保育所を減らすことは、行政の役割を投げ出すことです。強引な公立保育所の民間移管計画の中止を求めます。 反対する理由の第3は、リニア開通を前提とする名古屋駅前開発など大型事業に前のめりの予算になっていることです。 名古屋駅ターミナル機能の強化については、東側駅前広場の再整備だけでも約700億円が想定されている大事業ですが、その費用分担に関して鉄道事業者などとの間で了承が得られておらず、本市の過大な財政負担が懸念されます。 ささしまライブ24地区への地下公共空間、いわゆる巨大地下通路の整備については、来年度実施される歩道の拡幅によってアクセス改善は可能であることから、その必要性が認められません。 リニア開通と名古屋駅前開発によって、交通量が増大するとして、来年度、都市高速道路の黄金出入口のフルインターチェンジ化と新洲崎ジャンクションの出入口整備に着手しますが、これは、名古屋駅周辺に自動車を呼び込むものであり、都心部への車の流入を抑制するという都市高速道路建設の観点に反するものです。 しかも、黄金出入口整備については、地元町内で開かれた意見交換会で、税金の無駄遣いだという声が多数出るなど、地元住民の理解と納得が得られていません。立ち退き対象となる40軒のうち、人生で2度も高速道路建設によって立ち退きを余儀なくされる方が5軒あり、二度と立ち退きたくないという声が上がっています。 リニアが来るからといって、高速道路から名古屋駅までせいぜい4分間の時間短縮のために、住民の人生設計を狂わせる黄金出入口のフルインター化は中止すべきです。 名古屋城天守閣木造復元事業は、2022年12月の竣工は実現不可能となりました。さらに、今年3月には、名古屋城内の名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事で、遺構である石列を毀損する事故が起きました。本来、学芸員の立会いが必要であったにもかかわらず、その認識がなかったことは大問題です。名古屋市の調査研究体制の不十分さが露呈しました。 今必要なのは、天守閣石垣の調査・保存をしっかり丁寧に進めることであり、実施設計を進める段階ではありません。竣工時期さえ決まっていない天守閣復元に実施設計費を計上することはあり得ません。 戦争で焼失し、天守閣を戦後の復興、平和の象徴として市民の出資も募り再建した現天守閣こそ文化財として後世に残すべきものです。木造復元にかかる事業費は認められません。 最後に、
新型コロナウイルス感染症は終息の見通しが立っていません。感染症が終息し、市民が日常の生活を取り戻し、経済活動が従来の活気を取り戻すまで、市民の命と健康を守り、暮らしと営業を支えるために、名古屋市が総力を挙げて取り組むときです。 我が党も、その一翼を担って奮闘することを表明し、討論を終わります。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 以上で、討論を終わります。 これより採決を行います。 第1号議案を、ただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、第1号議案「令和2年度名古屋市
一般会計予算」は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第62、第14号議案「令和2年度名古屋市病院事業会計予算」を議題に供します。 この場合、
財政福祉委員長の御報告を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となりました第14号議案につきまして、当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 委員からは、東部医療センター及び西部医療センターの市立大学病院化に係る検討状況及び実施時期についてただされ、当局からは、大学病院化の課題の中で、累積欠損金は監査法人に相談の上で問題がないものと認識しており、企業債の未償還残高の取扱いについては、市立大学が地方独立行政法人化した際の対応を参考に関係局と調整を行っている。また、医師の処遇については、医療職と教育職との違いにより給与水準が異なることなどから、モチベーションへの影響を考慮し、激変緩和措置の設定も含め、市立大学と検討を進めている。関係局との調整は最終局面を迎えており、早期に調整を終え、全力で大学病院化を実現してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、材料費の予算計上の考え方、東部医療センターの今後の整備計画、西部医療センターにおけるMRIの増設による効果、西部医療センターにおけるさい帯血の採取実績などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、東部医療センター及び西部医療センターの大学病院化については、最終局面を迎えている関係局との協議を早期に完了し、可及的速やかな実現を図ること。1、東部医療センター及び西部医療センターの大学病院化について、早期に実現できるよう、さらに検討を進めること。1、診療材料費の予算編成において、できる限り過不足が生じることのないよう適切な予算編成に努めること。1、東部医療センターにおいては、旧棟の取壊しに当たり、来院者などに不便、迷惑をおかけしないよう、必要な対策を行うとともに、旧東病棟の活用策についても引き続き検討すること。1、西部医療センターにおけるMRIの増設により、予約待ち日数の短縮に努めるとともに、地域医療支援病院として貢献できるよう、予約枠の確保に努めること。1、西部医療センターが造血幹細胞移植に有効なさい帯血の採取を行っているなど、周産期医療に力を入れている病院であることをしっかりと周知し、さらなる充実に努めること。 以上、慎重に審査いたしました結果、第14号議案につきましては、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第63より第65まで、すなわち第18号議案「令和2年度名古屋市
自動車運送事業会計予算」より第45号議案「公の施設の区域外設置について」まで、以上3件を一括議題に供します。 この場合、土木交通委員長の御報告を求めます。
◆(田中里佳君) ただいま議題となりました第18号議案はじめ3議案につきまして、当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 委員からは、鶴舞線における可動式ホーム柵の整備に関する当局の目標及びその考え方についてただされ、当局からは、名鉄との共用駅である上小田井駅、赤池駅に可動式ホーム柵を設置するには名鉄との合意が必要であり、現在その協議を行っている最中であることから、まずは、その2駅を除いた18駅の測量を来年度実施する予定である。ただ、当局としては、上小田井駅、赤池駅について、遅れてもやむを得ないという気持ちは全くなく、今回の測量については出遅れの感があるかもしれないが、全駅足並みそろえて設置をするという決意で臨んでまいりたいとの答弁がありました。 このほか、新たな地下鉄駅エレベーターの整備に対する考え方、エスカレーターの歩行防止に関する取組内容、技術員の応募率の低下などを踏まえた人材確保策の検討状況などについても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、地下鉄駅エレベーターの整備については、基礎調査及び利用実態調査の結果に加え、用地及び駅構造などの課題やアジア競技大会の輸送対策などを踏まえた総合的な整備方針を早期に策定すること。1、駅のエスカレーターの歩行については、事故の危険性があることから、現状のマナー啓発の取組に加え、エスカレーターの歩行禁止の環境づくりの一助となるよう、なお一層の努力をすること。1、市バス・地下鉄が将来にわたり日常生活の移動手段としての役割を担っていくため、全国的な大型2種免許取得者数の減少や技術員の応募率の低下などの状況を踏まえ、様々な採用形態を駆使し、質の高い職員の確保に努めること。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、第19号議案に対して、自民党、名古屋民主、公明党の3会派共同により、鶴舞線における可動式ホーム柵の整備については、名鉄との共用駅である上小田井駅、赤池駅に関し、名鉄との協議を早急に進めることにより、地下鉄全駅での設置を早期に実現することとの附帯決議が提出されました。 この附帯決議につきましては、自民党、名古屋民主、減税日本ナゴヤ、公明党の各所属委員から、いずれも賛成であるとの意見表明がなされました。 これにより採決いたしました結果、第19号議案につきましては全会一致により、附帯決議を付し原案どおり可決すべきものとし、第18号議案及び第45号議案につきましては全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決を行います。 採決は、第18号議案1件と、第19号議案及び第45号議案の2件との2度に分けて行います。 それでは最初に、第18号議案について起立により採決いたします。 本案を、ただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第19号議案及び第45号議案の2件についてお諮りいたします。 両案は、いずれもただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、両案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第66より第68まで、すなわち第15号議案「令和2年度名古屋市
水道事業会計予算」より第17号議案「令和2年度名古屋市下
水道事業会計予算」まで、以上3件を一括議題に供します。 この場合、経済水道委員長の御報告を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となりました第15号議案はじめ3議案につきまして、当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 まず、第17号議案に関し、委員からは、堀留水処理センターの上部空間の有効活用に向けた来年度の取組についてただされ、当局からは、栄地区に隣接する堀留水処理センターの上部空間については、資産の有効活用のみならず都心部にふさわしい魅力ある空間としての活用を考えており、令和9年度の利用開始に向け、来年度は庁内プロジェクト協議会においてイメージを形にするための検討を進めるとともに、その中で課題となる上部利用に際してのフラリエの今後の在り方も含めて検討してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、道路陥没の原因に関する調査結果、雨水流出抑制に係る今後の全庁的な取組についても触れるところがあり、委員からは次の要望がなされました。1、下水管に起因する道路陥没の原因の約8割が取付管によるものであることを踏まえ、市民の安全な生活を確保するため、引き続き取付管改良を計画に沿って進めること。1、雨水流出抑制については、東海豪雨から20年目の節目に当たり、これまでの施設整備及び公共施設での対応に重点を置く対策に加え、広く市民の協力を得ていくため、民間住宅等への施設設置助成制度の創設について検討を進めること。1、堀留水処理センターの資産有効活用等、関係部局とも調整し魅力アップに努め、名古屋の都市計画に貢献すること。1、堀留水処理センターの上部空間の有効活用については、本市が全国に誇り、市民にも人気のランをはじめとする美しい花を楽しめるフラリエがあることから、庁内会議において機能の維持や移転等についても併せて検討を行うこと。 次に、第15号議案、第16号議案及び第17号議案に関し、
新型コロナウイルス感染症への当局の対応について触れるところがあり、委員からは、
新型コロナウイルス感染症予防について、各浄水場、水処理センター、営業所の職員の感染予防を徹底するとともに、万が一の際には代替要員の確保に努めるなど、サービスの提供に影響が出ないように業務に当たることとの要望がなされました。 このほか、第15号議案及び第16号議案に関し、水需要予測と給水実績の乖離について触れるところがありました。 以上、慎重に審査を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、
日本共産党所属委員から、第15号議案については、本市における年間給水量は減少し続け、一日最大給水量から見ても水需要予測との乖離は広がり、給水可能量は十分あり、徳山ダムからの導水路は必要でないとの理由により、第16号議案については、本市における給水可能量は、水需要予測や給水実績から見ても十分あり、徳山ダムからの導水路は必要でないとの理由により、いずれも反対であるとの意見表明がなされ、採決いたしました結果、第15号議案及び第16号議案については賛成多数により、第17号議案については全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決を行います。 採決は、第15号議案及び第16号議案の2件と、第17号議案1件との2度に分けて行います。 それでは最初に、第15号議案及び第16号議案の2件について起立により採決いたします。 両案を、いずれもただいまの委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、両案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、第17号議案についてお諮りいたします。 本案は、ただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第69、
議員提出議案第1号「名古屋市歯と口腔の
健康づくり推進条例の一部改正について」を議題に供します。 この場合、
財政福祉委員長の御報告を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となりました
議員提出議案第1号につきましては、当委員会において当局の意見を聞くなど慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第70、第81号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」を議題に供します。 この場合、市長より提案説明を求めます。 〔市長河村たかし君登壇〕
◎市長(河村たかし君) ただいま議題に供せられました第81号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」につきまして、その概要を御説明申し上げます。 これは、国の
新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策第2弾に呼応し、
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中小企業への融資に係る信用保証料補助の対象に大規模危機対策資金を追加するため、債務負担行為の補正を予定するものでございます。 よろしく御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。 以上です。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、慎重審査のため所管の経済水道委員会に付議いたします。 この場合、審議の都合上、暫時休憩いたします。 午後2時40分休憩 ---------- 午後3時31分再開
○議長(丹羽ひろし君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 先ほど委員会に付議いたしました第81号議案を議題に供します。 この場合、経済水道委員長の御報告を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となりました第81号議案につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいまの委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 この場合、お諮りいたします。 日程第71より第75までの5件は、いずれも委員会の審査を省略いたしまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めて、さよう取り計らいます。 それでは、日程第71、諮問第2号「
人権擁護委員の推薦について」を議題に供し、御審議願います。 〔「異議なき旨の答申を願います」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本件は、異議なき旨の答申をいたしまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 次に、日程第72、
議員提出議案第2号「名古屋市
会委員会条例の一部改正について」を議題に供し、御審議願います。 御質疑もないようであります。 本案は、原案どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は可決されました。 次に、日程第73、
議員提出議案第3号「
災害ボランティアへの支援に関する意見書の提出について」を議題に供します。 この場合、提案者の御説明を求めます。
◆(塚本つよし君) ただいま議題となりました「
災害ボランティアへの支援に関する意見書」につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。 大規模災害からの復旧・復興の過程では、ボランティアによる活動が大きな役割を果たしておりますが、費用負担の問題のほか、活動するための休暇取得が困難等の課題が指摘されております。 そこで、本意見書は、お手元配付の文案のとおり、国会及び政府に対し、被災地支援を行うボランティアの負担軽減を図るとともに、誰もがボランティア活動に参加しやすい環境の整備に努めることなどを強く要望いたすものであります。 何とぞ満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、原案どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は可決されました。 次に、日程第74、
議員提出議案第4号「地域の中小企業への支援充実を求める意見書の提出について」を議題に供します。 この場合、提案者の御説明を求めます。
◆(沢田ひとみ君) ただいま議題となりました「地域の中小企業への支援充実を求める意見書」につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。 日本の企業の9割以上を占め、日本経済の基盤を支えている中小企業は、現在、経営者の高齢化や人材不足など多くの課題に直面しております。 そこで、本意見書は、お手元配付の文案のとおり、国会及び政府に対し、中小企業基本法の理念の具体化を図る支援策を充実させ、中小企業が正規雇用を増やすために必要な施策を実施することなどを強く要望いたすものであります。 何とぞ満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、原案どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は可決されました。 次に、日程第75、
議員提出議案第5号「中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書の提出について」を議題に供します。 この場合、提案者の御説明を求めます。
◆(三輪芳裕君) ただいま議題となりました「中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書」につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。 ひきこもりは、主として若年・青年層の課題としてイメージされてきましたが、最近では、中高年層に及ぶ大きな社会問題となっております。 そこで、本意見書は、お手元配付の文案のとおり、国会及び政府に対し、自立相談支援機関の窓口にアウトリーチ支援員を配置し、自立までの一貫した支援等を行うアウトリーチを充実させることなどを強く要望いたすものであります。 何とぞ満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、原案どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は可決されました。 次に、日程第76「常任委員会の閉会中所管事務の調査」を議題に供します。 各常任委員長から、お手元に配付いたしました「閉会中所管事務調査申出一覧表」のとおり、閉会中継続調査の申出があります。 御質疑もないようであります。 本件は、各常任委員長からの申出のとおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。 これをもって定例会を閉会いたします。 午後3時37分閉会 市会議員 吉田 茂 市会議員 おくむら文悟 市会議長 丹羽ひろし...