この
長田地区コミュニティバスは、現在、
試験運行に向け、準備、調整中ということですけれども、運行が開始された際は、我々としても、
利用状況や住民の方々の感想、意見を把握していきたいと考えております。
4
◯西島福祉総務課長 当課からは、資料2の中の
福祉有償運送について御説明いたします。
恐れ入りますが、資料2にお戻りいただきまして、18ページをお願いいたします。
こちらは、
福祉有償運送の概要表でございます。
表の1段目の目的と、それから4段目の運送する旅客の範囲のところを併せて御覧ください。
福祉有償運送は、他人の介助によらずに移動することが困難であると認められ、単独では
タクシー等の
公共交通機関を利用することができない
身体障害者等が外出するための
移動手段の確保を目的としています。先ほど、説明のありました
交通空白地有償運送と異なる点でございますけれども、輸送を行う対象者を限定して、会員として登録し、原則、自宅から
デイサービス事業者までなど、外出の目的地までドア・ツー・ドアの
個別輸送を行うこと、あるいは、寝台車ですとか、
回転シート車の車椅子など、
専用車両でない
セダンタイプの車の使用の場合は、運転者やその他乗務員が
訪問介護員の要件を備えている必要があることなどが挙げられてございます。
その他の項目につきましては、
交通空白地有償運送とほぼ同様となってございます。
19ページをお願いいたします。
こちらは、現在、本市の市域内で
福祉有償運送の登録のある5事業者になります。
NPO法人が4法人、
社会福祉法人が1法人の5法人が登録されております。
5
◯繁田地域包括ケア推進本部次長 私からは資料5について説明させていただきます。
地域包括ケア推進本部が把握しております、
地域住民主体の
ボランティアによる
移動支援の活動を一覧にしたものでございます。
上の2つだけ説明させていただきます。
一番上の
北沼上地区では、
社会福祉法人の天心会さんが、地域貢献活動として、公共バスが運行していない地区を巡回して、その沿線で手を挙げた方に対し、買物などの外出のサポートをしているというものでございます。
2段目の足久保地区では、
社会福祉法人の楽寿会さんから提供していただいている車両と、地域の
ボランティアの皆さんの車両で、自宅からスーパー、薬局の間を送迎しているという活動でございます。
以下は記載のとおりでございますけれども、当本部では、介護保険制度の生活支援体制整備事業という事業を活用いたしまして、平成30年度から、市内に30あります日常生活圏域に生活支援コーディネーターを配置しまして、地域での支え合いのコーディネートのお手伝いをさせていただいているところです。これによりまして、高齢者の困りごとへの対応や介護予防に向けた地域での支え合い活動を促進しております。
6 ◯井上(智)委員長 ただいまの説明に対し、質問等がありましたらお願いします。
なお、資料の番号とページ数を言っていただいて、皆様が開くまで少しお待ちいただいてから、質問をお願いします。
7 ◯稲葉委員 資料2の24ページ、無償(
ボランティア)運送についてです。
補助対象経費ということで、4年目から自己負担が発生するということなんですけれども、まず、この運営されている団体の中で、4年目に入っている団体があるかどうかをお聞かせいただきたいです。
8
◯杉村交通政策課長 4年目に入っているところはございまして、次の25ページに一覧表がございますが、上の2つ、駒越と長田西は平成28年から行っているので、これら2つは4年以上ということで、
本格実施になっております。
9 ◯稲葉委員 駒越と長田西が4年以上ということで、ここが残りの25%をどうやって賄っているのかというのをお聞かせいただけますでしょうか。
10
◯杉村交通政策課長 駒越については
地区社協さん、長田西についてはまちづくり協議会さんが
事業主体になっております。その中で、駒越の社協さんについては、自分たちで、赤い羽根共同募金などのお金を充てていたり、長田西のまちづくり協議会さんについては、いろんな方がいらっしゃるので、その協議会の会費といったものを、この事業費に充てていると伺っております。
11 ◯大村委員 これについては、私も6~7年前、10年ぐらい前に提案させてもらったんです、自民党提案として。それで、1年目は100%、2年目は75%、3年目は50%、そういう形でいきましょうと。その足りないお金はどうするのかといったら、
交通政策課長が言われたように、最初は、駒越が赤い羽根共同募金でバスを県から買ったんですよ。その分は1つの財産になってしまったと。3年経つと車検とかあるでしょう。そういうのを払えなくなってしまって、お手上げになって、こういう制度を考えたんですよ。その中で、25%ダウンと来たんだけれども、じゃ、この25%はどうするかということ。これは自分たち、地域で努力しなさいと。うちの飯田もやっているんだけれども、これはどこへ連れていくかというと、買物に連れていくわけです。スーパーとかそういうところに。だから、そういう地元のスーパーとかにどんどん行って、お客を連れてくるから、お金を出せと、あんたたちもスポンサーになって、1万円でも2万円でもいいから出せと。そういう形で25%をつないでいこうとやって、軌道に乗っていけばお互いにメリットがある、ウィン・ウィンの関係になると。そこら辺はなかなか難しい部分があって、市では、取りあえず3年間は100%、100%、100%、こういうふうに面倒を見ていると。そんな形で今、動いていると思うんですね。これからだと思うんです。ただ、これはまだ5地区でしかやっていないので、もう少し増やしてもらえるとありがたいなと、そんな感じですね。いいですか、それで。
12 ◯稲葉委員 ありがとうございました。
要は、そこなんですよね。続けていくというのもあるし、ちょっとお聞きした話ですけど、乗る側も、いろんな方から頂いているお金でやっているので、忍びないと。だから、できれば払いたいみたいな。払っちゃうと駄目なんだけれども、それくらいの気持ちで利用している方もいるよとお聞きしたものですから、例えば自治会費が充てられているとかだと、すごく心苦しくなっちゃうのかなというのを感じました。
13 ◯大村委員 そういうこともあるんですよ。だけど、それはお金を取っちゃいけないんです。お金を取っちゃうと違反になっちゃうので、まず無料というのが大前提なんですね。あくまでも
ボランティアなので、当然、そこに、地域でちょっと違うだろうけれども、飯田地域の場合は、
社会福祉協議会もあるので、そこら辺から補填している、そういうところもある。だから、地域がそうやって、市にあまり頼らない。頼っていくと、こういうのは続かないので、これは生きていくために、高齢者の方が生き生きとそこで過ごして、買物もできると。
それで、もう少し突っ込んで言うと、自分たちでバス停をつくるわけですよ。今、
しずてつジャストラインがほとんどでしょう。
しずてつジャストラインがつくっているバス停以外の所につくるところもあるんですよ。例えば、清水病院へ行きたいというと、飯田地区辺りでいくと、どこかのバス停に行くと、必ず清水病院に行けるバスがあるんですよ。だから、それは入れなさいよと。そうすると、清水病院へ行きたいというと、そこまで連れていって、そこからは自分のお金で清水病院に行きなさい、清水駅に行きなさいという、そういった形になっているので、非常に面白いんですけれども、当然、問題や課題もあるから、こんなに少ないんでしょうね。本来なら、もっともっと、押すな押すなで来ているのかなと。
それで、さっき、最後に説明してくれた
地域包括ケア推進本部の事業がちょっと似ているような感じがするんだけれども、それとこれはどう違うのかというのがちょっと分からないんですが、もし、そこら辺が分かったら、そこだけちょっと……。取っちゃってごめんね。もういい、まだやる。(「大丈夫です」)取っちゃってごめん、そこだけ教えてよ。
14
◯繁田地域包括ケア推進本部次長 幾つか違いがあるんですが、大きな違いというのは、この
地域交通弱者対策事業の補助金は、バス停まで送迎する、
公共交通機関まで送迎するというところが大きな違いです。なので、地域の支え合いのほうは、その辺の制約がないというところ。ただ、地域の支え合いのほうは、我々の補助金とかが入っておりません。
社会福祉法人さんの支援であったり、NPOさんの支援であるとか、
地区社協への助成金など、そういったところで運営されているところです。
15 ◯大村委員 全く違う観点ですけれども、昨日、ある人から言われたんですが、今、清水から静岡県立病院に行く人たちが結構多いんですよ。それで、私も乗るときはほとんどしずてつ
タクシーなんだけど、しずてつ
タクシーの運転手さんに、この頃、コロナとかで、月曜日から金曜日は暇でしようがないでしょうと言うと、いやそんなことはないです、うちはいつも満杯だよと。どこ行くのと言ったら、県総ばっかりだよ、みんな清水から県総に行っているよと。そうですかという形で聞いて、そこで終わっちゃうんだけれども、やっぱり金持ちの人、ある程度、金を持っている人は
タクシーを使ってもいいんだけれども、金のない人たちは、やっぱりなかなか
タクシーで県総までは行けないわけですよ。じゃ、どうしたらいいのと聞いたら、できたら、例えば清水の場合は、1か所でも2か所でもいいんだけれども、清水駅から直接、県総まで乗り入れるバスを出してくれないかなと。それを言われたんだけれども、そんな形というのは考えることができるんですか。
16
◯杉村交通政策課長 正直言って、かなり難しいと思います。それこそ
路線バスということであれば、今、主に動いているところは
しずてつジャストラインさんなので、そことお話しすることにはなると思うんですけれども、今、
バス事業者さんも、運転手さんを確保するのにかなり御苦労されております。昨年度のこの
総合交通政策特別委員会でも話があったと思うんですけれども、なかなか若い人たちが運転手になってくれない。その一方で、定年になった方々は退職されるということで、運転手さんの確保にかなり御苦労されているということで、新しい路線を入れていくというのは、かなりきついんじゃないかなという実感を持っています。
現状、
バス路線はかなりあるんですけれども、そこを維持するのもなかなか大変になってきているという実情を聞きますので、ちょっと大変だとは思っています。
17 ◯大村委員 しずてつ、しずてつと言うんだけど、しずてつの場合は、多分、バスは結構余っているんじゃないの、今。運転手がいない。小さいバスもないんだ。
18
◯杉村交通政策課長 そうですね。手持ちのバスというんですか、小さいバスはあまり持っていないみたいなんですよね。よく自分たちも、大きい車両が今、走っている中で、市民の方から、そんなにお客さんが乗っていないので、もっと小さいバスにしたらみたいな御意見も市民の声とかでいただいたり、そういったところをお話しするんですけれども、それはそれで新しいバスを買おうとすると、設備投資というところで、今、ちょうどコロナ等で経営的にも苦しいというところもあるようで、小さいバスにしろ、なかなかそこに投資できないという実情はあるようです。
19 ◯大村委員 さっきの話に戻るんですけど、乗る人が多ければ、例えば1日に3本とか4本とか、朝2本、帰りが2本ぐらいとか、そういう形でも無理なんだ。
しずてつジャストラインに頼むと、やっぱり全てそういう形で来るわけよ。もうからないから話に乗りませんよと。だから、私がこれを提案したときも、
しずてつジャストラインを呼んでいたんですよ。呼んで話をしたら、いや、それはちょっともうからないからと。もういいです、もう帰ってくださいと、あなた方がいたらこれは進まないと、帰しちゃいました、私。それで、3か月でできちゃったんです、これ。それで、すぐ予算をつけて、事業が始まっちゃったから、やろうと思えばできちゃうんですよ。だから、そういう、特に病気にかかる人、県総に行く人ですから、非常に重い病気の方もいるので、できれば、草薙からとか、静岡もどこかあるでしょう。清水から直接、行ってやるぐらいの、そういう思いやりのある福祉というか、そういうのは、やっぱりちょっと別に考えてくれるとありがたい。駄目だ駄目だで、向こうの言いなりになるんじゃなくて、どうしたらできるのか、
しずてつジャストライン関係なしにどうやったらできるのかと。それだったらセイシン観光バスとかいいじゃないですか。競輪のバスだってそうですよ。今までずっと、競輪が開いているとき、
しずてつジャストラインがバスを全部出していた。今、それを取られちゃったわけ、
しずてつジャストラインは。それもセイシン観光バスというのが取ったんですよ。それはなぜかと。もちろん、安いからですよ。だけど、車を出しているんですよ、どんどん。こんなの、セイシン観光バスとかほかのところだったらやりますよ。どうしても、頭の中に
しずてつジャストラインがあって、強気に出てきちゃっているから、そうではなくて、こういうのを何かで、
バス会社、日本平自動車とかでいいから、入札かけて、清水駅から県総までやるけど、どうだということで、入札かけたら、今、あなた方が考えているようなことは、僕はないと思う。
そうやって、市民が何を望んでいるのかをつかんだときに、やっぱりそれをかなえてやるのが、あなた方ですよ。だから、いいことをやれとか、そういうのじゃなくて、そういうものの積み重ねが、やっぱり静岡市の評判がよくなる、本当に優しいまちなんだな、高齢者とかに優しいまちなんだなという、そういうところにつながっていくんですよね。だから、この
総合交通政策特別委員会をやってもう何年かたつでしょう。それから見ると、皆さんすごく頑張っているので、いろんなことがこうやって出てきた。これはすごくいいことなんだけど、なんか苦しいというか、本当はそうじゃなくて、もう少し違ったやり方で、静岡というのは、本当に優しいまちだなという、そういうのを出していただけるとありがたいなと。だから、駄目だなんていう答弁はもう聞きたくない。
20 ◯栗田委員 ちょっと参考までに伺いたいんですけども、資料2の7ページに
バス路線維持のための補助額が出ていますけれども、下のところに、
バス路線維持経費、年間約4.7億円と書いてありますけど、これは、例えば過去5年間の経費というのはどんなふうになっているのか。同額か、それとも上下があるのかどうか、それだけ教えてほしいです。
21
◯杉村交通政策課長 委員がおっしゃるように、この金額というのは、徐々にではありますけれども、年々、増加傾向にあります。
22 ◯栗田委員 参考までに、過去数年間の金額が分かれば、言ってほしいんですけど。
23
◯杉村交通政策課長 令和3年度が約4億7,000万円で、2年度が約4億4,300万円、元年度が約4億3,400万円で、徐々に上がっているという傾向です。
24 ◯栗田委員 金額が少しずつ増えているということですけど、この一番の理由というのは何ですか。
25
◯杉村交通政策課長 これは2つあって、1つは経費の関係、人件費であるとか、今ですと、ガソリン代とかいろいろあると思うんですけれども、そういった経費の関係です。もう1つは、収入の関係で、やはり利用客が少なくなれば、運賃収入が少なくなり、その分、欠損額が増えるということで、その両方の面があると思います。
26 ◯栗田委員 それともう1つ、
路線バスの補助額が3億6,596万6,000円と書いてありますけど、これは、査定というか、この金額を出すのに大体どんな内訳というか、この数字を出すための根拠が分かれば。ただ、これだけ出しているというんじゃなくて、どんなふうにしているか、参考のために教えてもらいたいと思います。
27
◯杉村交通政策課長 当課で年2回、バスの乗降調査といったものを行っておりまして、そこでおおむねの乗降客数を把握し、運賃収入を計算しております。それと、事業者さんから出てきた資料で、営業の距離に1キロ当たりの経費をかけて算出した経費との差を欠損額ということで計算しまして、それを補助しているという形になっております。
28 ◯栗田委員 分かりました。
バスも、利用者、一般市民から見たら、大変大切な
交通手段なので、それを廃止するというか、減るということは、やっぱり利用者から見ると、残念に思うんだけれども、こうして補助金を出して、支えていくということは、ある程度理解できます。大切な税金でありますので、会社のほうの工夫とか、そういったものも考えてもらいたいという要望も、またしておいてもらえるとありがたいなと思います。
29 ◯松谷委員 資料3の5ページのTaaSについてです。
さっきのお話で、
通常タクシーの繋忙時間を外してやっているということだったんですけど、この実情というんですか、ニーズ確認と事業採算性が合うかどうかと書いてあるんですが、まだ始まって時間もたっていないんですけど、その辺の課題というのは、どうなっているか、教えてもらえますか。
30
◯杉村交通政策課長 タクシーの
乗り放題サービスなんですけど、今、実施中ではあるんですが、課題としましては、当初、思っていたより会員数が伸びてこないという現状はあるようです。会員数が伸びてこないと、やはり収入が見込めないので、その事業の継続性というんですか、そこら辺は課題が残ってくるのかなと。ですから、今後は、事業者さんのほうでも言われているのは、いろいろな広報をして、何とかお客さんを増やしていきたいといったところは考えていると伺っております。
31 ◯松谷委員 これは本当に広がるといいなと思います。
この事業採算性というか、月額8,000円が高いから来ないのか、宣伝が行き届いていないからなのか、
タクシー会社として、この8,000円は、事業採算性を当初、見込んだ中で、かなり安くしていたのか、その辺の採算性がどの程度なのか、もし分かっていれば、教えてください。
32
◯杉村交通政策課長 事業採算性ですけれども、恐らく、これ以上高い金額だと、お客さんが集まってこないんだろうなと思うんですよね。毎日、
タクシーに乗られる方はそう多くはないので、自分が月に何回乗るんだろうと考えていくと、これより高い金額だとお客さんは集まりにくいのかなと。逆に、お客さんの数がもっと増えてくれば、事業の採算性が取れてくると思うんですよね。一般市民の中で、
タクシーの
利用頻度が高い方は、もしかしたら、この値段でも安いと感じられるのかもしれないんですけども、たまにしか利用されない方だと、やっぱりその都度払うほうがいいと感じられる方も多いと思うんですよね。ですから、静岡市内での
タクシーに対する利用の意識というんですか、東京みたいに、すぐに利用するみたいなところであればまた違うのかもしれないんですけれども、そこら辺の
タクシーの利用に対する意識がどの程度かというところが、今後の事業の継続性だとか、採算性というところにも関わってくるのかなと思います。
33 ◯松谷委員 さっき、10月は880回ということで、私も、この採算性というのは、どういうふうにやっているのかはちょっと分からないんですけど、これ多分、複数の
タクシーですよね。それで、AIで調整してやるということだと思うんですけど、高過ぎたら、ふだん、
タクシーを使っていない人からすると使いにくいというのと、
タクシー会社からしたらどの程度、8,000円というのをどういう形で計算して決めたのかというか、880回利用された方々について、ほかのいろんな形の無償とか有償とかの場合、結構アンケートを取って、年代とかも想定したりしているじゃないですか。これは始まったばかりなんですけど、その辺のところがもうちょっと分かる形で、
タクシー会社側が考えている構想をちょっと知りたいんですけどね。これは可能性があるのかないのか、ちょっとそこがよく分からないものですから。
34
◯杉村交通政策課長 今のお話なんですけども、これは民間の
サービスでやっている事業なので、8,000円だとか1万円という値付けに関しては、我々が口を出せる範囲でもないですし、その中身がどうかというのも、ちょっとうちのほうでは言える立場ではないので、そこは、すみません、ちょっとお答えできません。
アンケートですけれども、今はまだ取られていないということなんですが、今後、当課もこれに上乗せしていろんな実験をやっていくという中で、アンケートなども取れますので、そこら辺はまた検証していきたいと思っています。
35 ◯杉山交通政策・
MaaS担当部長 若干補足させてください。
今年度の他都市の事例なんですけど、東京の渋谷区で、mobiという
交通サービス、月額5,000円のサブスクで、21条運行といって、
試験運行をやっていました。それが、交通会議の中で料金が安過ぎると言われ、実験の継続を拒否されたという事例がございます。この地域も、通常の
タクシー事業者さんがおりますので、そうした方々とのもろもろの調整があるものですから、値付けといったところはかなり慎重な配慮が必要になってくるのかなと思っております。
36 ◯松谷委員 分かりました。
何で今、それを聞かせていただいたかというと、資料3の6ページに、この駅北と同じ範囲で、
AIオンデマンド交通実験を計画しているとあるものだから、この計画は、さっきの説明でいくと、5,500円、6,500円、8,000円ということでしたよね。だもんだから、民間でやっているそのことと、これとの関係が分からないので、最初にまず聞いたんだけど。同じ範囲でやる意味と、これを今、打ち出している目的は何なのか、教えてください。
37
◯杉村交通政策課長 そこの違いというか、目的は、次の実験では、
乗合サービスをやってみたいと思っています。先ほどもちょっとお話ししたように、
タクシー事業者さんも、運転手不足というのは、現在もありますし、この先も懸念されるという中で、
乗合サービスができれば、事業者さんとしても効率的に人を運べる。お客さんにしても、ちょっと安い値段で
タクシーに乗れるということで、相乗りに対する需要が、例えばお金がどの程度安くなったら人が流れてきてくれるのか、そういったところをこういった実験で検証していきたいということで、次の実験をやろうと思っています。
38 ◯松谷委員 目的は分かったんですけど、同じ地域で、片や
タク放題という形でやっていて、でも、きっと、相乗りも
タクシーを利用するんですよね。その辺の関係というのは、どういう関係になってくるのかがちょっと分からない、目的は分かったんだけどね。そうすると、今まで8,000円払って利用している人が、10月だと880回利用したという中で、今度、相乗りというのが始まると、その層とは違う人たちが入ってくるとか、それに慣れて、また
タク放題に入ってくる人が増えるとか、そこはどういう関係なんですか。
39
◯杉村交通政策課長 関係性ということでいきますと、今、おっしゃったように、例えば、
乗り放題サービスに加入されていて、8,000円、1万円払っている方が、安くなるんだったら相乗りでもいいよといって、そっちに流れるものなのか、逆に、やっぱり相乗りは嫌で、多少高くても、そっちがいいという需要もあるでしょう。我々としては、今の値付けでは高いと感じていても、相乗りで安く乗れるんだったら、そっちがいいかなということで、乗っていただける新規の顧客がどれ程いるのかなと、そういった両方のところを見極めていきたいということになります。
40 ◯松谷委員 すごくチャレンジというか、同じエリアで2つの手法が紛れているということだから、もうちょっと見てみたいというか、期待したいという気持ちも当然、あるし、関心も湧きます。
あと、もう1つは、結局、
MaaSの場合には、支払いは現金じゃなくて、スマホとかでやっていくというところはどんな感じなのか。例えば、8,000円のところは、まだ現金なのかな、どうなっているのか。そういう支払方法をもっと簡便にするというんですか、そういうことはどこまで議論しているのかなと、それもちょっと知りたいところです。
41
◯杉村交通政策課長 料金に関しましては、現状もそうなんですけれども、最初に会員登録をしていただいて、クレジット決済になっているものですから、それを最初に設定していただくと、月の始めとかにお金が引き落とされます。ですから、現状でいくと、乗ったときには、その都度、現金にしろ、何かしらにしろ、払うことはないということになります。
次の実験でも、基本的には、月額
サービスは事前のクレジット決済でやっていくことになります。
ただ、もう1つ、先ほどもちょっとお話しさせていただいたんですけど、相乗りのお客さんを増やしていきたいというところもあるものですから、乗ったときに、都度払いという格好で、現金払いも受け付けるということにはしています。そこの部分に関しては、通常と同じように、現金でいただくといったところで考えております。
42 ◯寺尾委員 先ほど、
地域交通弱者対策事業について報告いただいたわけですけども、東豊田の地域が9月から始めて、今、2か月ということで、本当に皆さんに様々な御支援、御協力をいただいたということで、地元の皆さんも大変喜んでおります。
今、始まったばかりで、地域の皆さんの運転手も、14名参加していただいたということで、実は、女性の方もたくさんいらっしゃいます。皆さんの生きがいみたいなものにも結びついているということで、事業としては非常にいい事業だなと思っています。
そこで、今、1つ声が出ていますのは、先ほどもちょっと話があったんですけれども、4年目以降どうするかというのが、率直に言って、心配の声が出ています。この辺はもうちょっと何とかならないかと。今、事業を進めている皆さん、
地区社協が中心になってやっておりますが、もちろん自助努力というのもやっていかなきゃいかんと我々も思っているんですけれども、その辺の今後の見込みをお話ししてもらえるとありがたいですが、どうでしょうか。
43
◯杉村交通政策課長 見込みということですと、なかなかお答えしにくいんですが、先ほども、補助率のお話をさせていただきました。先ほど、大村委員からもお話があったように、スタートの時点から補助率を変えて、より利用しやすいように変えておりますので、できれば、この補助率の中で、継続性といったところを何とか地元のほうで見つけていただきたいというところはあります。
先ほどもお話があったんですけども、やはりこれは地域の中で動く、移動するものですから、例えば地域の、それこそ企業さんであるとか、お店屋さんであるとか、いろんなところから、例えば助成金であるとか、広告というのも1つの手だとは思います。そういったところも利用しながら、地域の中で、少しずつでもお金を集めていただいて、企業さんにとっては社会貢献とか、そういったところの意味合いもあると思うので、そういった形で資金を集めていただいて、やっていただけると助かるなとは思っています。
実際、最初からやっておられる駒越とか、長田西といったところは、補助率75%とは言っているものの、地元でかなりお金を集められていて、75%もいかない、もっと少ない額の補助金となっているものですから、そこはまた今後、御相談させていただき、ほかのところのやり方もお話しさせていただきながら、うまく継続できるところを一緒に考えさせていただければと思います。
44 ◯寺尾委員 あと、もう1つ、この間、議論してきているのは、コースの引き方です。基本的には、
交通結節点というところが基本になっているわけですよね。もちろん、今は、その途中に病院や商店があるところは、うまく縫いながら結節点に結びつけるということで、工夫はしているわけなんですけども、コース取りというのは、基本的には地元に任せるという考え方でいいんでしょうか。
45
◯杉村交通政策課長 基本的には、地元にお任せするということで、先ほど言った
交通結節点と、ここだと大丈夫だとは思うんですけども、既存の
バス路線等があるところですと、事業者さんがいるところなので、そこと被らないように注意しながら、うちのほうでもコースについて見させていただいているところでございます。
46 ◯井上(恒)委員 時間も時間ですので、難しい話を簡単に聞きます。
交通政策の問題がいろいろ議論されまして、委員会視察でも、茨城に行ったり、あっちこっち行って、もう10回近く聞いて、見てきております。
この特別委員会もそうですけれども、結構年数がたっておりまして、私が一番不思議に思うのは、どこへどうしたいのかというのが、
交通政策課、そして、特別委員会がよく分かっていない。今、モデル事業で何をする、他都市がこうしている、ああしている、見に行って、のぞきに行って、真似して、将来どこへ行くのかという目的が、しっかり形成されていないというのが、一番大きな問題だと思っております。
まず、経費の問題で、行政の負担がどれだけあるべきかというのがしっかり出ていない。よく言われているのは、静岡は
しずてつジャストラインだけだから、言いたい放題されていると他市から言われています。市営バスもありません。だから、資料2に出ていた3億円という金額が、本当に正しいのかどうか、やり方によって、そこから2割、3割切れるのではないかという議論が当然、あります。その辺が整然としていない。それが経費の部分。
あと、次のところは、利便性の問題なのか、いわゆる弱者に対する福祉の問題なのか、行政が福祉の部分でどのくらい見られる、利便性の面でどれくらい見られる、その辺のしっかりとした理論を
交通政策課が持っていない。そこのところをもっと前面に出して、ここはこうあるべきと、誰から質問されても、ちゃんと答えられるようにしていただきたいと思う。
それから、資料5に、
無償運送の一覧が出ていますね。天心会とか、わらしな福祉会とか、駿府葵会とか。みんな無償で動いております。ずっと無償でいいのかどうか。先ほど、
交通政策課長から、そういう考えで、地域で動くと。それはそれで当然、いいんですけど、現在、無償でやっているところがそのままでいいのかどうかという議論もぜひしてもらいたい。やっぱり何らかの補助がなければ、いずれやめてしまうという気がしてなりません。やめないために、行政のルールづくりをしっかりしておいてもらいたい。
以上です。お答えがあれば願いますけれども、なければ結構です。
47 ◯井上(智)委員長 当局、何かありますか。ないですか。
じゃ、ほかに質問はありますか。
48 ◯栗田委員 資料3の2ページの
AIオンデマンド交通実証実験ですけれども、令和2年度に
草薙地区で
実証実験をやってもらったんですが、非常に好評でした。地域の方から、これはいいですね、続けてほしいなという意見が非常に多くあったんです。私もちょっとこれに乗ってみたりしたんですけど、意外と合理的かなという感じで、もちろん有償で、お金をもらってやっていたんですけど、これはあくまでも、最初から
実証実験だけのつもりでやって、何かこれを参考にして、将来、続けるとか、そういうことは、現状、全く考えていないですか。
49
◯杉村交通政策課長 実験については、令和元年度から、地区も変えながら、中身も変えながら、やってきているのが現状であります。ただ、やっている地区に関しては、やはり地元の交通の問題というんですか、そういったところがあるところを選んでやっているものですから、将来的には、今のこの
MaaSでどうしていくのかというところ、ほかのモードというところもあるとは思うんですけども、将来的には、何かしら考えていかなければならないという意識は、我々も持っておりますので、そこは今後の課題にはなってこようかと思います。
50 ◯栗田委員 ということは、やるか、やらないかというのは、これから協議していくというか、検討課題ということですか。一応、希望としてはそういうのがあるということだけは理解しておいてほしいなと。非常にいい実験だったと、私も聞いていますので、よろしくお願いします。
51 ◯井上(智)委員長 ほかにありますか。
〔「ありません」〕
52 ◯井上(智)委員長 ほかにないようですので、質問を打ち切ります。
──────────────────────────────
53 ◯井上(智)委員長 次に、
会議順序2の次回の会議内容等についてです。
前回の委員会で、地元で取り組んでいる
地域交通弱者対策事業の御紹介や、
一般社団法人静岡TaaSが今年の12月末まで行っている月額定額
乗り放題タクシーサービスの
実証実験について調査研究したらどうかなどの御意見をいただきました。
そこで、提案ですが、次回の委員会では、各地域や
民間事業者が行っている
交通弱者対策に関する取組について、現地視察や意見交換などを行うというのはいかがでしょうか。
〔「異議なし」〕
54 ◯井上(智)委員長 それでは、次回の委員会は、各地域や
民間事業者が行っている
交通弱者対策に関する取組について、現地視察や意見交換などを行う方向で準備を進めてまいります。
今後、調整を進めてまいります。
開催日等につきましては、後日、事務局を通じて調整させていただきますので、御承知おきください。
──────────────────────────────
55 ◯井上(智)委員長 本日の協議事項は以上となります。
これをもちまして、本日の特別委員会を閉会いたします。
午後3時散会
──────────────────────────────
総合交通政策特別委員長 井上 智仁
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