請願者の方は前のほうへお越しください。
〔
請願者演壇へ移動〕
6
◯寺尾委員長 趣旨説明に先立ち、
請願者の方に
お願い申し上げます。
初めに、御住所、区までで結構ですが、それと、お名前を述べていただき、
趣旨説明については、5分以内で簡潔に述べていただくよう
お願いいたします。
では、
趣旨説明を
お願いします。
7
◯長澤請願者 おはようございます。
市内葵区在住の長澤 裕と申します。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
私は、昨年もこの場で
趣旨説明の機会をいただきました。そのときにお話したのが、病気や出産で休む
教員のかわりの
教員が見つからずに
欠員状態の
学校が幾つもあるということです。そして、その対策の1つとして
臨時教員の
待遇改善を訴えました。深刻な状況は今も変わりませんが、一つだけ希望が出ています。来年度、
臨時教員の待遇が飛躍的に改善され、
正規教員とほぼ同じになるということです。まさに同一労働、同一賃金が全国に先駆けてこの静岡市で実現することを大変うれしく思っています。また、
特別支援学級の定員を8人から6人に引き下げてほしいということも
お願いしました。議員の方からもよく理解できる、そのとおりだとの心強いお言葉をいただきました。そして、先日の
新聞報道によれば、
特別支援学級の
児童生徒数が6人を超えた場合には、2人担任にするということを決めたということでした。これも実現すれば全国に先駆けてのことだと思います。議員の皆様には、この施策が実現するようにぜひお力添えをいただきたいと思います。
さて、静岡市の
学校教育は確かに前進しています。しかしながら、これで十分なのかというと残念ながらまだまだ足りないというしかありません。何が足りないかといいますと、やはり人です。
例えば、静岡市の
小中学校には
学校司書が配置されています。
学校司書は図書に関する専門的な知識を持ち、授業や
子供たちの学習のサポートで大きな力を発揮してくれています。しかし、それは
都市部の
学校だけの話。私が現在勤務しております
藁科中学校には
学校司書がいません。近くに
公立図書館があり書店もある
都市部の
学校には司書がいて、
図書館も書店もない
山間地の
学校には司書がいない、この格差は一体どうしたことでしょう。また、
学校司書は
非常勤で時給はたったの886円。しかも、1日4時間勤務で
勤務日数は一番多くても年間175日ですから、年収は67万円です。私たちは、
小規模校も含め全校に
学校司書を配置し、さらに勤務時間と
勤務日数をふやすように要望していますが、一方でこんな条件で人が集まるのだろうかという思いもあります。
話は変わりますが、来年度から
小学校でも
英語授業が
本格実施となります。以前から
小学校英語を行ってきた
私立学校の
教員に、その効果は何かと聞いたところ耳がよくなるということでした。音楽と同じように、低学年からネイティブな発音を聞くことによって耳が鍛えられるそうです。逆に、おかしな発音を聞くことは返ってマイナスになるそうです。しかし、
小学校には英語が専門の
教員が少ししかいません。ましてやネイティブな発音ができる
教員などほんのわずかです。それを補ってくれるのが
ALTですがその人数も足りません。CDを使えばいいという人もいますが、
機械相手では本当の
コミュニケーション能力は身につきません。ここでも、
山間地の
学校の不満を言わせてください。
都市部の
中学校には英語の
教員が複数いて、
ALTも通年で配置されています。中には2人いる
学校もあります。ところが、
山間地の
中学校には英語の
教員は1人だけ。
ALTも1カ月ずつ3回に分けてしか来てくれません。同じ中学生なのにこの格差はもう差別と言ってもいいのではないでしょうか。
最後に、お金のことに触れたいと思います。今年度から、念願だった
エアコンの設置が始まりました。しかし、
普通教室だけで
特別教室にはまだ入りません。毎年のように
学校配当予算が削られ、子供が使う椅子や机の買いかえもままならない中で、
エアコンに使う
電気代がちゃんと配当されるのかも心配です。また、校舎の
老朽化も深刻です。私の
前任校では、
武道場の水道から鉄さびのまじった赤い水が出ていました。
トイレを幾ら掃除しても
排水管から嫌なにおいがする
学校もあります。大雨が降るたびに私たちは校舎を見回り、雨漏りがしていないかをチェックしています。
教育は未来への投資です。これが家族であれば、親は自分を犠牲にしてでも何とかして子供のために必要なお金をつくるでしょう。市政も同じであってほしいと思います。
子供たちにとって
学校生活はたったの9年。いつかそのうちでは間に合いません。ぜひ
教育予算の大幅な増額を
お願いします。
以上です。ありがとうございました。
8
◯寺尾委員長 それでは、
委員の
皆さんから
請願者に対して質問がありましたら
お願いします。
9 ◯
山梨委員 1点だけ伺いたいと思います。
署名活動を行ったということですけれども、この
署名集めの方法について、どのように実施されているのか。主に、どのような方々が署名をされているという認識をお持ちなのか、教えてください。
10
◯長澤請願者 署名ですけれども、6,000通以上集まっているわけですが、私が所属していますのは静岡市
教職員組合という組合で、
組合員はもちろん自分の
学校で職員に署名をしてもらっています。ですが、それよりも多く集まっているのは、我々がいろいろな保育園、
こども園にも
お願いをし、
子ども会とか
子育てサークルみたいな団体が市内にたくさんあるので、そういったところに
お願いをして、それから
学校の
PTA会長宛てにも郵送で
お願いをしています。そういったところからどんどん集まってきましてこの数になっています。署名を見ただけでは我々もわからないのですけれども、送ってくださったところを見れば、主にはそういった
保護者の署名が大半ではないかなと思っています。
11
◯望月委員 請願項目1の
保護者の負担を減らしてくださいということであります。我々議員も、市民の代表として少しでも子供の環境をよくしたいということでやっているわけでありますけれども、(1)
給食費を無償にしてくださいということについてです。これについて特に発言がなかったのですけれども、私は、
子育て支援の観点から
給食費を無償にしてはいけないと思うのです。というのも、やはり
食材費は常に
保護者の負担でずっときているわけであり、それを調理していただく関係については市で負担するという考え方です。
給食費を全て無償にするということは
教育上どうなのかと思っているわけであります。
給食費を無償にするということについて、もう一度詳しく説明をいただきたいと思います。
12
◯長澤請願者 時間がなくて省いてしまったのですけれども、質問いただいてありがとうございます。
我々、
教育費の無償ということをずっと要望してきていますけれども、これを
貧困対策と捉えられる動きもあるかなと思うのですけれども、我々はどちらかというとやはりそういった
貧困家庭だけではなく、若い世代に対する
子育て支援の一環としてこれを進めてはどうかと考えています。
教育としてどうかということで言わせていただきますと、一つ言えることは子供にとっては関係ありません。子供は
給食費がどこから出ているかということは特に問題ないと思うのですけれども、私も
教員として、食育ということで
給食担当をしたことがあります。その中でいろんなことを考えましたけれども、やはり食育ということであるならば給食は教材とも言えるわけです。やはり
義務教育ですので、
無償化という流れから言えば
給食費を
無償化することは外れたことではないのかなと思いますし、何よりもやはり我々が一番考えているのは、静岡市の
人口減をどうやって食い止めるのかというところで、
子育て世代がどれだけこの静岡市に移住、定住してくれるかということが大きな鍵になるのではないかなと思っています。
その中では、
保護者にとって
学校に納めるお金というのはかなり大きな負担になっていますので、その中でも特に
給食費は結構な割合を占めています。ですから、ここがもしなくなるだけでも若い世代にとっては本当に助かる。今若い世代ほど年収が減っている状況の中で、そこに焦点を当てるというのはすごく効果があるのではないかなと考えています。
13
◯尾崎副
委員長 私からも1点
お願いいたします。
請願項目の5、
小中一貫教育を一律に進めないでくださいとあるのですけれども、
小中一貫教育については既に始めているところもあれば、全市的に一斉にやることになっています。ここら辺は今考えているのは9年を見通した
教育を
子供たちに受けてもらうという条件だと思うのですけれども、(2)の
子どもたちや
教職員に過度な負担をどのように考えるのか、今実際に
施設分離でやることも考えられていますし、施設一体型も考えられている中で、この辺のことを
長澤先生はどのようにお思いでしょうか。
14
◯長澤請願者 小中一貫教育ですけれども、
自分たちも
小学校と
中学校の
教員同士がお互いに理解し合うこと、そして9年間という
スパンで子供の発達を捉え、それに適した
教育を行っていくことは非常に重要なことだと考えています。
ですが、ここで
子どもたちや
教職員に過度な負担を言っているのは、これまでの
先行事例を見ると
合同授業、
合同行事、それから
中学校教員が
小学校に行って英語の授業をする、数学の
教員が
小学校へ行くとか、そういった
乗り入れ授業がかなり
具体例として示されている中で、
教員増なしにそういったことをすれば、例えばすぐ隣に
小学校があるような1小1中の
学校であれば可能かもしれないけれども、ですが、自分の
学校なんかは本当に片道15分20分かかるようなところですから、時間に大きな負担がありますし、例えば
美和中学校区で
小学校が合同で新
体力テストをやるとか、
持久走大会をやるなんていうこともありますが、そのために授業を大きくカットしてバスに乗って西ケ谷の
陸上競技場まで行くと、その分のしわ寄せは絶対どこかでその実数を合わせないといけないわけです。そういったことが
子供たちの
日常生活の中で、子供の
多忙化につながっていく、それから経費的な負担で非常に無理な
先行事例が結構あることを懸念しています。
特に、静岡市といっても地域によって歴史も違えば、文化も違う。そんな中で
小学校区は昔のコミュニティが続いているところが多いですよね。昔の村というところで
中学校区を一くくりにはできない
学校がたくさんあります。それぞれの
中学校区の特色というものをいかに出すのかということが自分は非常に重要だと考えています。ですが今の流れでいくとどうしても
中学校区でいろんなものを合わせていきましょうという流れも出てきているということをすごく懸念しています。
ですので、決して
小中一貫という9年間の
スパンで
教育を行うということに対して反対するものでは全くありませんし、
小学校、
中学校が交流しながらいろんなことを進めていくことはすごく重要なことだとは捉えていますけれども、やはり時間的な問題、それからお金の面、人的な配置がない、そういう
条件整理がない中での
施設分離型での
小中一貫は非常に無理が生じる
危険性があると思っています。
15
◯寺尾委員長 委員長からも質問させていただきますが、
請願項目2で
教職員を増やしてくださいとあるわけですが、全てを語りつくせないとは思うのですけれども、今の現場での実態、それから、
教職員の
皆さんがどんな声を出されているのか。その辺について御説明いただけますか。
16
◯長澤請願者 例えば
超過勤務時間がどうなっているか、今年度、前年度のものについては、
教育委員会に
お願いしてまだ受け取っていないところなので、そういったことは今言えないのですけれども、
校務支援システムが導入され、まだまだ十分に稼働しているという状況には至っていないと思います。非常に端末の不都合も多く生じていますし、
学校にいる
職員全員にこの端末が配付されていない中で、一台の
パソコンを2人で使わなければいけないとか、また
非常勤の
人たちも授業の準備とか
教材づくりで
パソコンが必要だけれども端末が割り当てられていないために
常勤職員の端末を「1時間貸してください」という形で使わなければいけないというようなこともあります。
そういう中で実際の勤務時間がどうかというと、確かに
部活動の
ガイドラインも出されまして、土日のうち1日を必ず
休養日にする、できるだけ短い時間で行う、朝練はやらないとか一つずつ効果としては出てきていると思います。ただ自分も
中学校教員ですけれども、もうちょっと大きな
学校にいたときは大体毎月
超過勤務の時間が120時間から150時間ぐらいは普通にあって、何かがあって100時間を切ると何かちょっと自分がおかしいな今月はどうしたんだろうと思うような感覚の中で仕事をしてきていますので、そこが
校務支援とか
部活動ガイドラインで少しは軽減されたかなとは思いますけれども、まだまだ
過労死ラインを超えている状況はそんなに大きく変わっていないのではないかなと思っています。やはり、人をいかに配置するかということが、
教員の働き方改革の面でもすごく重要ではないかなと思っています。
17
◯寺尾委員長 ほかにないようですので、
質疑等を終わります。
請願者の方は
傍聴席へお戻りください。
〔
請願者演壇へ移動〕
18
◯寺尾委員長 次に、本件に対し当局からの説明を
お願いいたします。
19
◯甲教育局次長 請願項目について御説明いたします。
まず、
請願項目1の
給食費についてでございます。
学校給食法では
学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費などは
義務教育小学校の
設置者の負担、
食材費である
学校給食費は
保護者の負担とされておりまして、本市では
学校教育法の主旨に沿って
食材費である
学校給食費は
保護者の負担とさせていただいております。
続きまして、
給付型奨学金制度についてでございます。本市では既に本市独自の
給付型奨学金として入学一時金を高校生に5万円、短大、大学生に10万円を給付しております。
貸与型奨学金については、一部
返還免除制度が利用でき、
給付型奨学金と
貸与型奨学金の併給も可能となっております。
続きまして、
就学援助の周知につきましては、就学時
健康診断、
入学説明会、
保護者説明会などの機会を使って全ての小中学生の
保護者へ周知が行き届くよう対応しているところです。また、平成29年度からは、
入学準備金の増額や支給時期の前倒しを実施し、
保護者の負担を軽減するよう努めております。今後も、本市の実態や
財政状況を踏まえながら対応してまいります。
続きまして、
請願項目2、
教職員を増やしてくださいというものに対してでございます。
1つ目の
静岡式35人学級における下限の撤廃につきましては、9月議会でも申し上げているところでございますけれども、これまでの検証結果を踏まえ、令和2年度より1クラス25人という下限を撤廃いたしまして、
学校の実情にあわせて少
人数学級や少
人数指導を選択することができる本市独自の静岡市型35人以下
学級編成の
完全実施に取り組んでまいります。
続きまして、
教職員の
正規雇用化についてでありますが、
公立小中学校の
教職員数は
義務標準法により5月1日を基準とした
児童生徒数及び
標準学級数で決定されます。このため、前年度10月の
新規採用候補者決定の段階では、その後の
児童生徒の
転出入などの変動を踏まえた正確な
学級数を把握することは困難な状況にあり、
学級数がふえた場合には臨時的な
任用職員で対応せざるを得ない状況があるというふうに考えております。
続きまして、専任の
学校司書の配置についてですが、本市では
学校全体の
読書指導や
学校図書館の業務を補助するために
児童生徒数が60人以上の
学校104校に
学校司書を配置しております。また、本年度からは60人に満たない
小規模校21校には
学校司書兼
支援員2名が毎月1回程度巡回訪問し
学校図書館の充実に努めているところです。
続きまして、
請願項目3、
教育環境・施設を整えてくださいについてですけれども、
1つ目の
学校建物の
耐震化と
老朽化した施設の建てかえについては、本市の
学校施設における
文部科学省の
耐震基準に基づく
耐震化率は100%となっております。現在、
老朽化の進んだ
学校施設への対応につきましては、
アセットマネジメント基本方針に基づき、計画的に大
規模改修や
中規模改修工事を行い、施設の
長寿命化を実施しております。
続きまして、
学校施設の
バリアフリー化と
トイレの
洋式化についてですが、先ほど御説明いたしました大
規模改修や
中規模改修の工事の中で、
避難所となる施設については出入口の
スロープ設置や、
トイレの
洋式化を含めた
多目的トイレの設置など、
バリアフリー化も同時に実施しております。
続きまして、
普通教室への
エアコン設置についてですが、当初の
予定どおり今年度末までに
小学校全校に設置し、来年度中に
中学校全校へ設置する予定です。
続きまして、
トイレの
洋式化につきましては、平成22年度から実施している
校舎トイレリフレッシュ事業により便器の
洋式化や床の
ドライ化などを実施しております。今後も
児童生徒に清潔で快適な
トイレを提供できるよう事業を推進してまいります。また、国の
補正予算などの機会を捉え、事業の進捗を加速させていきたいというふうに考えております。
続きまして、校舎の
トイレや
手洗い場の蛇口の数に関しましては、先ほど申しました
トイレの
洋式化などにあわせて蛇口の増設や流し台の形状の変更など、必要に応じて改善するよう努めております。
続きまして、
学校図書館の予算についてですが、本市の
学校図書館の
蔵書数は全ての
学校で
学校規模に応じた
学校図書館図書標準を達成しており、平成30年度末での
標準冊数に対する
保有率は
小学校で119%以上、
中学校で125%以上となっております。
児童生徒が快適に読書をし、正しい情報に触れられるよう古くなった図書は毎年度計画的に更新できるよう
図書購入予算を確保しているというふうに考えております。
続きまして、
請願項目4で、本市の
特別支援学級の
編成基準につきましては、8人の
児童生徒に対して
教員1人の配置という国の
学級編成の基準について、国に対し見直しの要望を強く重ねておるところであります。
続きまして、
特別支援学級の増設については、今後も
特別支援学級の対象となる
児童生徒数の増加に伴い、
保護者や地域そして
学校のニーズを確認しながら必要な
特別支援学級の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。
続きまして、
中学校区ごとの通級指導教室の設置についてですが、本市の通級指導教室に在籍している
児童生徒数は、令和元年5月現在で、小学生で339名、中学生で80名であります。現在、
小学校8校、
中学校3校の計11校に通級指導教室を設けており、今後も
児童生徒のニーズに対応できるよう現状把握を図って対応をとっていきたいと考えております。
続きまして、市立の
特別支援学校の設置につきましては、本市には市内に県立の
特別支援学校が6校設置されており、今後県は市内に
特別支援学校を増設する計画を持っております。現在、県立の
特別支援学校の先生方から専門的な助言を聞くシステムを整え、
公立小中学校の指導、支援に生かしております。今後も、県立
特別支援学校の専門性を本市の
小中学校の
教育に生かしながら
子供たちの障害・特性にあわせた指導、支援体制及び連携を整えてまいりたいと考えております。
続きまして、
請願項目5の
小中一貫教育につきましては、公立
学校の統廃合に関しては、
児童生徒の減少に伴う
小規模校化が進むことが見込まれる
学校については、
子供たち同士で切磋琢磨できる一定の
学校規模の確保が望ましいと、
教育委員会としては考えております。一方で、
学校施設は
学校としての機能以外にも地域のコミュニティの核としてさまざまな機能をあわせもっているということも承知しております。
学校の統廃合に当たっては行政が一方的に進めるのではなく、
保護者の
皆さんを初め地域全体の御意見、御要望などをしっかりお聞きしながら慎重に検討を進めております。
最後に、各
学校の自主性の尊重及び
子供たちや
教職員への負担に関しましては、現在、
小中一貫教育準備
委員会を設置し地域の特色に応じた
小中一貫教育を進めることとして
小中一貫教育を進めております。また、実践研究校を指定して、新たな取り組みとともに
小中一貫教育の特色を生かした業務の効率化についても研究しております。今後、実践研究校の成果を普及し、
子供たちや
教職員に過度な負担にならないよう進めてまいりたいと考えております。
20
◯寺尾委員長 ただいまの説明に対し
質疑等はありますか。
〔「ありません」〕
21
◯寺尾委員長 特にないようですので、
質疑等を終わります。
ただいま議題となっている請願の取り扱いについて、私も意見を述べたいと思っておりますので、ここで
委員長職を副
委員長と交代させていただきます。
済みませんが、
お願いします。
〔
委員長、副
委員長と
委員長席を交代〕
22
◯尾崎副
委員長 それでは、暫時、
委員長の職務を行います。
ただいま議題となっている請願は、いかが取り計らいましょうか。
御意見がありましたら
お願いいたします。
23 ◯畑田
委員 ただいまの
子どもたちにゆきとどいた
教育を求める請願につきましては、署名を集められたことを受け止めたいと思っておりますが、趣旨にあります、まさに社会を映す鏡である
子供たちが大切にされ、輝く
学校をつくることが非常に重要だと思っております。
請願項目にあります、
保護者負担を減らす、
教職員をふやす、
教育環境・施設を整える、特別支援の重要性、それぞれ各項目が重要なことだと思っております。時代に即した柔軟な対応が今後の
教育行政にも求められてくると思っております。議会も当局の動向に注視しながら
教育局だけではなくて、他局も含めて動向を注視していかなければならないと思いますが、説明にありましたとおり現在当局を含めてやっているところでございますので、それをしっかりと注視していくということで、自民党としては不採択にすべきと考えております。
24 ◯後藤
委員 志政会です。
請願第4号については、不採択とさせていただきます。今回の請願内容を見てみますと、
トイレに関すること、
エアコンに関することとか、
学級編成の下限撤廃など、多くのものが既に計画的に取り組みがされております。
以上をもちまして不採択とさせていただきます。
25 ◯
山梨委員 請願については、不採択とさせていただきます。
一つ一つの
請願項目について意見は割愛させていただきますが、
請願者の趣旨、
教育費、
子供たちへの予算は充実すべきものとは思います。一方で、先ほどの当局の説明を伺いまして市
教育委員会においても限りある予算の中で多様化、複合化また深刻化する今の
教育の諸課題に対して優先順位もつけながら実施しております。
エアコンについても一気呵成に設置を進めている。また、今回の議案に上程されているように
トイレの
洋式化についても前倒しで進めていると、こうした着実な取り組みを考慮しまして不採択としました。以上が理由になります。
もう1点だけ、意見としてつけ加えさせていただきたいんですけれども、先ほど
署名集めの方法について質問をさせていただきました。先日、ある地域の
保護者の方から、
子ども会の回覧板でこの署名が入っており、どういう署名なのかと聞かれました。私もこの署名についてわからなかったため、この地域の
子ども会の会長さんにこの回覧を実施している経緯を伺いました。そうしましたら、ある日、署名を持った男性がみえて、毎年、誰が紹介議員として協力しているのかということも含めて十分な説明もなく「昨年の会長さんにも
お願いし署名してもらいました。だからことしも
お願いします。」と言って置いて行ったということです。
子ども会の会長さんは毎年かわられます。会長さんが言うには、前年もやっていたから特に疑問を持たずにやらなければならないものという認識でいたとおっしゃっておりました。
この件につきまして、静岡市
子ども会連合会に問い合わせをさせていただきました。そうしましたら、各地域の
子ども会で署名が行われていることは全く認識をしておりませんでした。
子ども会は、
子ども会連合会運営費補助金を受けて運営している団体で、公共性の高い団体でもあります。この
署名活動をされる際は、団体にもし協力を仰ぐならば、まずは中心者に対して十分な説明をして、そして了解を得ることが大切なのではないかと感じました。また、署名される方に対しては誤解を与えることがないようにしっかり努めていただくことが大切であると感じました。
一言意見として申し添えておきます。
26 ◯白鳥
委員 創生静岡としての意見、そして内容についてお話させていただきます。
貴重な視点での
教育のありようについて幾つか
請願者から御説明をいただきまして、当局としましてもやはり丁寧な対応を進めていただきたいなと思うところは幾つかございました。しかしながら、一番目に出ている
保護者負担については、税の公平性とか受益者負担の原則とか、あるいは
教育にかかわる原則的な内容から捉えますと、やはりここまでの要望はなかなか難しいかなと思っております。
それから、
トイレの
洋式化とか施設関係につきましては、計画的に進めていただいておりまして、国の認証、今議会でも出てくるわけですけれども、校舎等
トイレリフレッシュ事業についても前倒しに進めていただいているということで、市の当局も大きな課題として受け止めて努力していただいているなと認識しておりま。この内容についてあえてこの請願を受けていくという必要性はないのではないかと思っていますので、結論としては、請願には不採択ということで
お願いをしたいと思います。
そこで、意見を言わせていただきたいと思うんですけれども、
小中一貫の進め方につきましては、先ほども市の方針についての御説明がありましたけれども、やはり地域の特色、あるいは地域の組織する自治会やPTAの
皆さんの意向もしっかりと受け止めていただきたいなと思っています。若干地域の中では不安視する声は確かにあるなと感じるところもありますので、その辺の対応については先ほどの方針に従ってきっちりと進めていっていただきたいなと思っております。
それから、最初の部分に戻って恐縮ですけれども、
就学援助の関係なんですけれども、これについても個別相談ということについて、丁寧な受け止めをしていただきたいと思うところがあります。2、3、私も相談を受けたことがありますけれども、
保護者の
皆さんの実情と相談を受け止めてくださる市の職員の
皆さんの受け止め方とがちょっと合致していないなというケースもありましたので、その辺のところについての対応はしっかりと進めていっていただきたいというふうに思っているところです。
幾つか要望させていただきましたけれども、この請願に対しては不採択ということで対応していただきたいと思います。
27 ◯寺尾
委員 共産党でございますが、採択をしていきたいと思います。
請願者からの
趣旨説明もありましたし、その趣旨からいたしましても、また今
学校現場というのがさまざまな改善がなされてきているわけですけれども、まだまだ改善の余地があるという状況がある。
請願項目それぞれについても、先ほど
教育局次長からも説明があって、さまざまな努力をされてきているということは大いに評価したいと思います。しかしながら、やはりもっとスピードアップをしていかなければいけない、一つ一つはあげませんけれども、さらに充実をさせていかなければいけない項目というのもたくさんあるのじゃないかと思っています。したがって、議会としてどういうふうに臨んでいったらいいのかということだと思うんです。当局の努力は多といたしますけれども、やはり議会としてこれを一層推し進める、背中を押していくとこういう意味からも、ぜひ採択してこの
請願項目がさらに充実する、スピードアップしていくことを要請したいと考えます。
28
◯尾崎副
委員長 それでは採決を行います。
不採択との意見がありましたので、本件は挙手により採決します。
請願第4号中
所管分は、採択することに賛成の
委員の挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
29
◯尾崎副
委員長 賛成少数でありますので、請願第4号中
所管分は不採択とすべきものと決定しました。
以上で、
請願審査を終了します。
それでは、
委員長職を交代いたします。
〔副
委員長、
委員長と
委員長席を交代〕
30
◯寺尾委員長 残る議案審査等に関係のない
説明員の方は、退席していただいて結構です。
〔関係外
説明員退席〕
──────────────────────────────
31
◯寺尾委員長 それでは、次に、議案審査に入ります。
議案第233号中
所管分、第241号、第246号中
所管分、第261号及び第262号の5件を一括議題といたします。
議案審査の順序としましては、全議案について当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。
その後、討論とあわせて意見・要望を述べていただき、採決を行います。
それでは、当局の説明を
お願いします。
〔当局説明〕
32
◯寺尾委員長 ただいまの説明に対して質疑に入ります。
発言の際には議案番号、ページ数、項目等を述べていただくよう
お願いします。
質疑のある方はどうぞ。
33
◯尾崎委員 2点ほどお聞きしたいと思います。
最初に、議案233号です。
小学校建設費補助金ということですけれども、資料-1の7ページ、支出です。
小中学校校舎トイレリフレッシュ事業、工事が8校から16校へ、そして設計が8校から33校にふえている。これは、本当にありがたいことです。設計がかなり多いわけですが、これが、次の工事の段階で全て実施可能かをお答えいただきたいと思います。
34 ◯村上
教育施設課長 25校増の設計をやって実施が可能かという御質問です。工事施工業者の施工の能力、施工のキャパが、1年間でどれくらいできるかということと、委嘱で行えば公共建築課や設備課で、どれくらい実施可能か意見を聴取いたしまして、年間25ならぎりぎりできるだろうという前提のもとに25校分の設計をあげさせていただいています。
35
◯尾崎委員 資料-1の9ページになります。
この
教育費の中で、10款1項、
教育総務費の繰越明許費で
教職員住宅建設事業費の大川
教職員住宅が入札不成立で繰り越すということですけれども、やはり早く直さなくてはならないということがあるわけです。入札不成立で、次回に持ち越しということですけれども、この入札、次は大丈夫なんでしょうか。
36 ◯村上
教育施設課長 今年度の工事においては全国的に施工業者の人手不足や消費税増税に伴う駆け込み需要などによって、この大川
教職員住宅に限らず市の発注工事自体、入札不調が発生しております。施工業者さんにとりあえず聞き取りをした結果、今年度当初に受注したものに対しては年度末には終わるだろうと。その辺で人手不足の解消はある程度できるだろうと伺っておりますので、今回の追加で繰り越しを認めていただいた場合は年度末の発注になると思いますが、そうすれば業者さんは決まるのではないかとは考えております。
37 ◯畑田
委員 議案241号の工事請負契約の締結についてであります。富士見
小学校北校舎大
規模改修・構造保全工事についてお聞きします。
概要を教えてください。
38 ◯村上
教育施設課長 議案にも載っておりますように、構造的には鉄筋コンクリートの3階建ての建物です。延べ床面積は2,089.62平方メートルで、工事の内容としては
文部科学省の
耐震基準には富士見
小学校は達してはいるんですが、静岡県の基準にはまだ達していないということで構造的な補強をまず行います。あとは、外壁改修工事、屋上防水工事、それと中の内装関係の刷新を図ってリフレッシを行うという工事で、内容は今回の大
規模改修工事と構造保全工事になります。
39 ◯
山梨委員 それでは、2点伺います。
小中学校校舎トイレリフレッシュ事業についてですけれども、今回前倒しでたくさん進めていただいておりまして大変評価するところですが、今回の補正の設計のところまで含めて全
小中学校の
トイレの
洋式化率はどのくらいになるのかということと、あわせてどれくらい今回のことで前倒しが進んでいるのか、教えてください。
40 ◯村上
教育施設課長 今回の補正分も含めて、設計の25校増の工事がもしも完了した場合の
洋式化率は、おおよそ約57%になります。これは、前年度末の
洋式化率が46.8%でした。おおよそ11%くらい上がるという感じで考えております。
当初、
トイレリフレッシュ事業は令和2年度末までに50%という目標で実施してまいりましたが、50%の達成は今年度末には達成することが可能だと思います。この目標に対しては1年前倒しで
トイレのリフレッシュ化が進んだと思っております。それとともに、25校やることによってもうはるかに2、3年くらいのペースで前倒しが可能になっていると感じております。
41 ◯
山梨委員 かなり加速していただいているということで非常にありがたく思います。
今回の件につきましては、校舎のほうで、教室が主になっていくわけですけれども、校舎以外の体育館や屋外
トイレ等の
洋式化の現状、また今後どのようにこれを進めていくのか、教えてください。
42 ◯村上
教育施設課長 校舎以外の
トイレの
洋式化率については、屋外
トイレについては、今現状は
洋式化率が17%程度です。体育館については、
洋式化率が58%程度となっております。
今後の展望としては、まず
児童生徒が一番頻繁に使う校舎の
トイレリフレッシュ事業を最優先に進めておりまして、それが一区切りついたら、それ以外の
トイレについての改修も検討していきたいと思っております。
43 ◯白鳥
委員 今回は
トイレの関係ということで出ているわけですけれども、
学校の施設のいろんな改修箇所という問題が出てくるわけです。実は先般の台風19号のときに我が母校の体育館で雨漏りが大分あったということがございまして、そういった情報は適宜受け止めてはくれているんだろうと思うんですけれども、残念ながら出てきた答えがもう少し様子をみるという話でありまして、そういった修繕箇所についての対応を一般的に進めているのかということに対して、疑問といいますかもうちょっと積極的に取り組んでもらえないのかと思うところがあるわけです。今回の議案とは直接は関係ないんですが、そんなような修繕に対する考え方、どんなふうに進めようとしているのかその辺を話していただけますか。
44 ◯村上
教育施設課長 修繕の基本的な考え方について述べさせていただきます。
雨漏りなどの緊急修繕に関しては、当然雨が降っているときというのは様子をみにいってもわからない状態ですので、雨が止んだ後に行って、大体の雨漏り箇所について特定します。雨漏りの場所の特定は本当に難しくて、議員に、当課の職員が様子を見たいと答えたのは、このときは台風の特殊な状況によって雨漏りが発生するというパターンがあり、通常の雨では漏らないパターンもあるため、どの辺の位置に入ってくるかというのも特定しがたいということで多分様子をみたいとお答えしたと思います。
通常の修繕に関しては、雨漏りに限らず設備関係、給水の改修工事とか受変電設備の改修工事を計画的に今実施しているところであります。それ以外の緊急性のあるものに対しては随時対応していくという形でしております。
45 ◯白鳥
委員 体育館といいますと一般的には
子供たちのスポーツを支える施設になろうかと思いますけれども、当然
避難所としての目的も有していると考えると、集中豪雨のときに、避難された
皆さんが一生懸命バケツを運んで雨漏りのところにバケツを持って行く作業をやっている様子を見ると、もうちょっと対応をちゃんとしなければいけないんじゃないかと思ったものですから、ぜひその辺のことも含めて検討していただきたいと思います。よろしく
お願いいたします。
46
◯寺尾委員長 ほかにいかがですか。
〔「ありません」〕
47
◯寺尾委員長 ないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
要望・意見、討論ありましたらどうぞ。
48
◯尾崎委員 自民党です。
自民党は、議案233号中
所管分ほか4議案の全てに賛成です。
意見・要望といたしまして、先ほど畑田議員からも質問がありましたが、富士見
小学校北校舎大
規模改修・構造保全工事については、校舎とともに体育館も
老朽化していて地域からも建てかえを含めた検討を要望しています。しっかりと各
学校の要望を聞いて
教育予算の拡充を要望してきたいと思います。
それから、私が先ほど質問いたしました
小中学校校舎トイレリフレッシュ事業については、前倒し工事が進むことが決まり、ありがたいのでありますが、現在
エアコンの工事をまだやっているところがまだ幾つかございます。このように、一度にたくさんの発注で業者が追いつかないといった話も聞きました。この
トイレリフレッシュの工事についても計画的に着工を
お願いしたいと思います。そして、実際工事になったときに
学校の
子供たちの安全を第一に考えて、工事車両の
学校への進入、それから工事中に子供が入らないようなバリケード、そして騒音対策なども含めて
学校のほうとしっかりと打ち合わせをして工事を進めてもらいたいと思います。
49 ◯後藤
委員 志政会です。
全ての議案について賛成いたします。
トイレのリフレッシュ関係は、前倒しで本当にありがたいと思っております。今後も先を見通した形でしっかりと準備を進めていただき、前倒しでもっともっと進めていただくことを期待しております。
また、給与の関係ですけれども、今回人事
委員会勧告によって上げていくことになりますけれども、そのほかにもいろんな勧告、メンタルヘルス等も上がっていると思いますので、その辺もしっかりと対応していただきたいと思います。
50 ◯
山梨委員 公明党です。
全ての議案について賛成いたします。
小中学校の
校舎トイレリフレッシュ事業の
補正予算についてですが、設計・工事の前倒しが進み、感謝をするとともに取り組みを大変評価しております。引き続き早期の
洋式化率100%に向けて進めていただきたいと要望いたします。これに当たって、財源の確保が最も重要な課題であると認識しておりますので、国庫補助金の認証をしっかり受けられるよう引き続き
お願いしたいと思います。
また、校舎以外の体育館、運動場等の屋外
トイレについては、災害時はもちろん、
学校の運動会や自治会の運動会でも利用されております。また、外部の団体も日常的に利用されており、
洋式化を求める声が多くあります。まずは校舎からという順番は理解するものの、こうした声にも応えられるよう先を見据えて事業スピードを上げていただきたいと思います。
質問はしませんでしたが、給与関係の、改定内容について職員の
皆さんにしっかり説明をしてほしいと思います。会計年度
任用職員の関係は、議案として今回、総務
委員会に付託になっていると思いますが、実際は
教育委員会をはじめとして多数関係者がいらっしゃいますので、これに該当する職員の方にも丁寧な説明を
お願いしたいと思いますので、よろしく
お願いします。
51 ◯白鳥
委員 創生静岡です。
付託された議案に全て賛成いたします。
要望は、
皆さん言っているとおりですけれども、特に今回気になったのが業者の選定です。入札が不調になったという大川
教職員住宅のこともありましたけれども、景気がいいのか悪いのかということが微妙で、市の事業を進めるときに業者選定が進まないということは大きな問題となってくるので、どんなことがあるのかわかりませんけれども、その辺の実情をしっかりと把握され何らかの対応に取り組んでいただきたいと思います。
52
◯寺尾委員長 ほかはいいですね。
〔「ありません」〕
53
◯寺尾委員長 以上で、要望・意見、討論を終わります。
では、採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りします。
議案第233号中
所管分、第241号、第246号中
所管分、第261号及び第262号は可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」〕
54
◯寺尾委員長 御異議なしと認め、議案第233号中
所管分外4件は、可決すべきものと決定いたしました。
それでは、残る
報告事項に関係のない
説明員の方は退席していただいて結構です。
〔関係外
説明員退席〕
──────────────────────────────
55
◯寺尾委員長 次に、
報告事項に移ります。
初めに、一般廃棄物収集運搬業更新許可に係る「処分取消等請求控訴事件」について聞くこととします。
当局から説明を
お願いします。
56 ◯長谷川廃棄物対策課長 一般廃棄物収集運搬業更新許可に係る処分取消等請求控訴事件について、東京高等裁判所に控訴状が提出されましたので、御報告いたします。
控訴人は、静岡市内で一般廃棄物収集運搬業、具体的には浄化槽汚泥の収集運搬業を営む事業者でございます。
まず、本件事件の概要、第一審、静岡地方裁判所での裁判の経緯について御説明させていただきます。
令和元年9月議会の当
委員会で御報告いたしましたとおり、本件は平成28年4月1日に静岡市長が控訴人、第一審では原告でございますが、この原告に対してした一般廃棄物収集運搬業の更新の許可の際に付した原告が使用することができる車両を許可証に記載された4台に限定するという条件を取り消すとともに、当該条件を付したことに起因する事務処理費用相当額240万円の損害賠償等を求め、平成29年11月16日に静岡地方裁判所に提訴したものでございます。
提訴後、平成30年3月31日の経過をもって本件更新許可の期間が満了したことから、原告は当該許可に付された条件の取り消しを求める請求を取り下げ、損害賠償に係る部分のみについて争われることになりました。
令和元年9月26日に言い渡された静岡地方裁判所の裁判の判決の内容といたしましては、静岡市長が許可の際に付した条件は、廃棄物処理法の目的に照らして必要かつ合理的なものと言え、廃棄物処理法が許容した裁量の範囲内で適法なものであるとして原告の請求を棄却するものでございました。原告は、この判決を不服とし、令和元年10月8日に東京高等裁判所に控訴したものでございます。
本市といたしましては、今後の控訴審におきましてもこれまでと同様、適切に対応してまいりたいと考えております。
報告は以上でございます。
57
◯寺尾委員長 ただいまの報告に対しての質疑ありますか。
〔「ありません」〕
58
◯寺尾委員長 特にないようですので、それでは
質疑等を終わります。
次に、損害賠償請求事件についてお聞きいたします。
当局から説明を
お願いします。
59 ◯南
教職員課長 資料はございません。
これまでも本
委員会で経過を報告している件でございます。令和元年第2,996号の損害賠償請求控訴事件についてでございます。
市内
小学校に勤務している40代の男性教諭が、
教職員住宅の雨漏りが放置されていたために健康を害し、また健康状態に配慮した人事異動が行われなかったことにより損害を被ったとして、市に損害倍書を請求した訴訟事件について、原告の請求を棄却した静岡地裁の第一審判決を不服として控訴していましたが、令和元年11月20日に東京高裁が原告の訴えを棄却するとの判決を下しました。判決書が送達された日の翌日から2週間以内に原告が上告しなければ市の勝訴が確定します。確定しましたら御報告させていただきます。
60
◯寺尾委員長 ただいまの報告に対する質疑はございますか。
〔「ありません」〕
61
◯寺尾委員長 にないようですので、
質疑等を終わります。
以上で
報告事項を終了いたします。
──────────────────────────────
62
◯寺尾委員長 本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして
市民環境教育委員会を散会いたします。
午前11時16分散会
──────────────────────────────
市民環境
教育委員長 寺尾 昭
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