• 雨水貯留管(/)
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  1. 静岡市議会 2019-10-07
    令和元年 都市建設委員会 本文 2019-10-07


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯大石委員長 ただいまから、都市建設委員会を開きます。  本日は、お手元の審査順序のとおり建設局所管の決算1件、議案4件の審査を行います。  審査に先立ち、委員の皆様と説明員の皆様にお願いします。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いします。  なお、説明員の皆様へのお願いですが、パネル等を用いて説明される場合は、委員会記録に説明内容が正確に記録されるよう、例えば「この図のとおりです」などと簡略化した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いします。これは、委員がパネルについて質問する際にも同様にお願いします。      ────────────────────────────── 2 ◯大石委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題とします。  本件について当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 3 ◯大石委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  委員の皆さんは、質問の際に議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 4 ◯平井委員 建設事業全般においてなんですけれども、各種建設事業において工事発注の年間の平準化を推進していただいていますが、平成30年度の取り組みと課題等について御説明いただきたいと思います。 5 ◯加藤技術政策課長 建設工事の平準化の取り組みについてお答えします。建設局においては、平成30年9月から建設局発注工事等平準化推進方針を策定しまして、平準化に取り組んでおります。  その中には、早期の繰越手続の執行や適切な債務負担行為の設定などがあります。具体的取り組みとしましては、発注を工事の工期によって2つの形態に7分けて、工期6カ月未満の工事については前期、後期とできるだけ分けて発注するという計画を立てて実行するようにしております。2回に分けることによって、業者さんが年間で2工事以上を受注できるような体制をつくり、技術者や建設機械等が閑散期で余るということをなくすよう取り組んでおります。この中ではゼロ債務負担行為の設定なども有効に活用して行っております。  また、2つ目のBプランとして、工期6カ月以上の工事については着手日選択制を導入しまして、業者側で技術者を適正に配置できる形で、着手日をある程度選択できるような工事の発注を目指しております。  そして、今後の課題です。今、建設局だけでこの取り組みを進めております。ですから、今後は、全庁的に取り組んでいけるように、今後5年間ぐらいでこの建設局の取り組みを全庁的に段階的に拡大していければと考えております。 6 ◯大村委員 主要施策成果説明書の375ページ、道路新設改良費の内、静清バイパスについてお聞きします。
     バイパス道路の本線はスムーズに行っているんですけれども、下におりるとどこも数珠つなぎに混んでいます。これは国の事業ですから静岡市がどれだけ絡んでいるかちょっとわかりませんが、その辺の関係で国とはどういう情報交換をしているんですか。例えば現状はバイパスをおりると物すごく混んでいるので、これをどうやって解決しようかとか、どうやったらスムーズに流れるようになるのかといった話し合いは国とはしょっちゅうやっているんですか。 7 ◯塚田道路計画課長 渋滞対策と円滑な事業について国と協議しているかどうかですけれども、大村委員からしょっちゅうというお話がありました。私たちからすれば、しょっちゅう情報交換を行っております。  現在、事業に着手しておりますけれども、事業着手前にもそういうことが当然想定されるものですから、地元自治会の方たちと国、それから静岡市の3者で想定される渋滞対策をどうしていくのかということもしょっちゅう議論しています。  そんな中で、これから清水立体の高架の工事に入るわけですけれども、工法的には道路の真ん中に橋台の下部工を設置していきます。その工法についても本来であれば長い時間かかるんですけれども、事業短縮ができるような全国的にも珍しい工法を使っていただき、できる限り渋滞を起こさないような形で事業を進めております。 8 ◯大村委員 道路部で一生懸命そういう対応をしているというのは我々もよく理解しているものですから、国や県とその辺の情報交換を密にしていただきたい。そして、住民が何かあると聞いてくるんだけれども、我々はこれは国の事業なのでという形で対応するときがあります。その辺は、市民に対する情報提供は、国はなかなかそこまでやらないですよね。やっぱりそういうのを受けて静岡市が何らかの形で特集を組んでもいいし、その辺の情報を流したりしてくれるといいです。  特に清水立体の事業はあと何年かかるかわからない。600億円という金額の中で国の予算も60億円ぐらい毎年ついて、それでも10年かかってしまう。そうすると、ああいう状況がずっと続くと、我々は何らかの形で情報を得ているんですけど、市民の方は全くわからない。これはいつまでやるのかということもあるので、その辺の情報は自治会長会議とかで、適時流してくれるといいんですけど。関係する自治会長の皆さんには資料を提供するなり、情報を提供していただきたいと思いますが、どうですか。 9 ◯塚田道路計画課長 市民との情報共有ということですけど、まさに行政側がひとりよがりにならないように、今どういう状況なのかということをしっかりと情報発信することは国であれ市であれ私たちの責務だと思っていますので、おっしゃるとおりホームページなのか、集会を開くのかというところも踏まえまして、しっかりと地元の皆さんに情報を発信していきたいと感じております。そこは実際に実施してまいります。 10 ◯大村委員 その関連でもう1点。  例えば外国なんか行くと、特にアメリカなんか行くとバイパスからおりると左折するところは車がずっと流れていますよね。日本の場合は国土が小さいので、その辺の対応が最初からそういう計画であればいいんだけど、左折するにしても直進するにしても信号が赤の場合は全部とまってしまっている。私はそれが大きな要因だと思うんです。いつも左が流れていれば、静清バイパスをイメージしてもわかるように、どんどん流れていきます。  でも、それには土地の問題があります。土地を広く確保していれば流れるんだけど、今の状況ではとても無理です。将来皆さんが道路の専門家として上は流れているけど、下が流れていない流れをうまくはけるような計画をいい知恵を持って取り組んでくれると非常に助かります。その辺は多分難しい問題でしょうけど、それについて道路計画課長の思いだけで結構です、聞かせてください。 11 ◯塚田道路計画課長 確かに海外旅行に行っていると左折オンリーとかスムーズに行けるところがあるんですけれども、なかなか日本ではそういう手法は取り入れられていなくて、やっぱり交通量が1カ所に集中しています。狭い土地の中で車が走っていますし、人もいるということでなかなかその辺の整備はできないのかなと思っています。既存の考えに固執するのではなくて、今、大村委員がおっしゃったとおり、いろんなソフト対策をどういうふうに活用していくかというところを日々勉強し、他都市の事例、そしてもっと言えば海外の事例もしっかりと踏まえながら、どうしたら渋滞対策ができるのか、円滑にできるのか日々精進していきたいと思っております。 12 ◯大村委員 それでは、主要施策成果説明書の371ページ、道路台帳整備事業について、市民サービス向上のためにインターネットを通じたシステムを管理しているんだけれども、ここでどのような情報を公開しているのか、お聞きします。 13 ◯石亀土木管理課長 道路台帳インターネットシステムでどんなものを公開しているかという御質問にお答えします。  インターネットで公開している情報は、各路線名、路線の起点・終点の地番、路線の延長及び最大・最小幅員等でございます。これらの情報は現在、パソコン等で閲覧できるようになっておりまして、平成30年度の閲覧数の合計は10万3,188件で、市民の皆様の利便性は大きく向上していると考えております。 14 ◯大村委員 市民の方がそういった情報を見る件数として、今言った数字は多いんですか、少ないんですか。 15 ◯石亀土木管理課長 台帳の閲覧の状況でございますが、他都市の状況は把握しておりませんけれども、ほかの団体と比べてもそれほど少ないものではないと判断しております。 16 ◯大村委員 次に、主要施策成果説明書の388ページの治水交流資料館についてです。  達成度がSとついているんですが、平成27年、28年、29年の実績値は3千幾つで、30年の目標値3,478人に対して2倍までは行かないけど、5,262人と、それだけ大きく伸びている要因というのは何ですか。 17 ◯牧野河川課長 平成30年度の来館者数が大幅に伸びた理由ですけれども、まず静岡市治水交流資料館わなびにつきましては、七夕豪雨の水害記録や総合治水についての学びの場として、平成21年に駿河区大谷二丁目に建設されたものです。  来館者数につきましては、御指摘のとおり近年3,500名程度で推移してきましたが、昨年、来場者数が5,262人と大幅に伸びた理由につきましては3つほどあると考えております。  1点目としまして、昨年の6月29日にNHKの静岡放送局の夕方のニュース番組たっぷり静岡の中で治水交流館が紹介されたということ。2点目としまして、7月14日から9月30日まで県内の21エリアを回遊する民間企業のイベントのチェックポイントになったということで、その期間に大変多くの方が見えられたということ。3点目としまして、かわなびでは市民向けの防災講座等を実施しておりまして、昨年は静岡大学の防災総合センター岩田センター長や静岡気象台の安部気象情報官という著名な方をお招きした講座を開催できたということが大きな理由ではないかと考えております。 18 ◯大村委員 最後に、静岡駅賤機線の4車線化についてお聞きします。  これにつきましては私もいろいろな人から聞いておりますが、まず1つ目として、地元の地権者の方々は用地の提供に非常に早く協力してくれたということで、当初この4車線化は早く完成するだろうと計画していました。しかし、新東名高速道路が開通してもう7年経過しておりますが、いまだに4車線化が完成していない。4、5年ぐらい前にテレビで見て、道路にモニュメントみたいなものがあって何でこうなっているのか。中央分離帯を整備するということについては、例えば警察の方とかその辺とのトラブルなのかな。  私は清水区ですから、余り詳しくはわからないんですけれども、これにかかわっている地元の議員さんも何人かいると思います。そういう人たちの意見をいろいろと聞くと何とか早くけりをつけてやらないと、我々も清水区だからいいじゃなくて、やっぱり静岡市の道路としてこういった計画があるものは一日も早く完成させなきゃいけないと思っております。  そこで、4車線化の完成に向けた整備計画をどのように考えているのか、教えてください。 19 ◯杉村葵南道路整備課長 静岡駅賤機線の整備計画についてお答えします。  都市計画道路静岡駅賤機線は葵区昭府町から松富までの約2.7キロを、昭府町工区、松富工区、松富2工区の3つの工区に分け、平成7年度から事業に着手しております。  平成24年度に昭府町工区が完成し、現在は松富工区と松富2工区の整備を進めております。  整備については、平成30年度は免許センター入り口交差点付近の用地を1件取得することができましたので、同箇所の側溝整備約110メーター等の工事を実施しております。また、松富団地入り口交差点付近から静岡焼津信用金庫付近までの中央分離帯の件につきましては約270メートルの工事が完了いたしました。これに伴いまして、この区間は4車線化で供用開始することができました。  これによりまして、3工区の延長ベースでいきますと約60%の進捗率となっております。 20 ◯大村委員 約60%の進捗率ということですが、あなた方が専門的に考えて、この60%は早いんですか、遅いんですか。 21 ◯杉村葵南道路整備課長 延長ベースで60%というお話をさせていただきましたけれども、事業費ベースでいきますと96%、また用地取得については松富2工区の数件を残すのみとなっております。  そういった現状を踏まえますと、用地取得というところで個人的な問題もあり、まだ若干残りはありますけれども、進捗としてはかなり進んでいるのではないかと考えております。 22 ◯大村委員 事業費ベースで96%と、地権者との交渉も結構頑張っているということです。委員の中からも非常に頑張っているという意見も聞いておりますので、その辺は頑張っていただきたいと思います。  その中で、今、葵北道路整備課だけ用地係がないんだよね。葵南道路整備課には用地係として正規職員が6人、非常勤職員が1人、清水道路整備課にも用地係として正規職員が6人、非常勤職員が3人配分されています。葵北道路整備課にないのはどういう理由ですか。 23 ◯海野道路部長 葵北道路整備課に用地係がない理由ですが、実は葵北道路整備課には総務係の中に用地担当を置いております。事業的にほかの3課と比べますと施工するところが山間地になります。面積は結構あるんですけれども、金額的に余り大きくないということで総務用地係の中に置いて事業を進めております。 24 ◯大村委員 なぜこれを聞いたかと言うと、都市計画道路をやるにしても何にしても、やっぱり一番問題になるのは用地交渉だと思います。今のところ静岡駅賤機線の進捗率はまだ60%、実際にはもっと進んでいるんだけど、その要因というのは多分そういうところにあるのかなと。だから、明石市の市長が火をつけてこいと言った有名な話がありましたよね。私は、あの市長が言うことはわかります。  我々の場合は職員がそこまでやっていなくて言うわけじゃなくて、私は、道路部の職員はすごく大変だと思うんです。現場へ必ず行き、そして戻ってきて仕事をする。こういうのをやっているのは道路部の職員や生活保護の担当者といった人たちで、物すごく人が要るんじゃないかと我々は心配しています。だから、これだけの事業を抱えて、市民のためにやってくれる、道路をつくってくれる、それにはやっぱり用地の交渉が一番大変だろうと思います。  そういうことを考えると、静岡駅賤機線についてはやっぱり用地の取得が非常に厳しいと、何が厳しいのかそこまでは突っ込みませんけど、その辺をしっかりと対応してもらえればもっとスムーズに行くんじゃないかなと思います。中央分離帯等の問題がありますが、その辺の今後の考え方について答弁願います。 25 ◯杉村葵南道路整備課長 静岡駅賤機線の今後の取り組みについてお答えいたします。  先ほどもお話が出ましたけれども、中央分離帯が4車線化に向けて支障となっている部分はございます。その中央分離帯については未整備で、置きガードレールで対応している区間がございます。昨年度、公安委員会ですとか地元の委員会との協議が整いましたので、引き続き昨年度行った北側約215メートルで中央分離帯の設置工事を今年度も延伸しまして、置きガードレールをとって4車線化に向けて整備を進めていきたいと考えております。  また、先ほど、用地取得のお話が出ましたけれども、それについても今後も引き続き地権者の皆さんとの交渉を粘り強く進めていきまして、一日も早く4車線化ができるように事業を進めていきたいと考えております。 26 ◯大村委員 土地の関係で、対象者は何人かでしょうけど、難しい方なんですか、それとも交渉次第では何とか売ってくれたりするんですか。収用をかけないとだめなのか、その辺の感触だけ最後に教えてください。 27 ◯杉村葵南道路整備課長 用地の関係の御質問にお答えいたします。  複数箇所あるんですけれども、1つは相続の関係があります。これについては相手先の身内内の話ですので、それに関しては情報収集に努めていきたいと考えております。また、ほかの件に関しましては、用地買収後の土地利用のあり方といった関係でございます。  先ほどの相続の関係も含めてですけれども、どちらも事業そのものへ反対というお話ではございませんので、引き続き接触の機会を設けまして、随時相手方の情報ですとか意向を収集しまして、交渉を進めていきたいと考えております。 28 ◯水野委員 それでは、何点か質問させていただきます。  まず、社会資本整備について大きな視野で質問していきたいと思います。2013年の国交省のデータによりますと、道路、橋、河川、それからトンネル等、建設後50年を超える施設の割合は23.2%、維持管理費は約3.6兆円となっています。このころの国家予算が97兆円だと思います。3.6兆円が2023年になると5.1兆円になるというデータがあるんですが、これは維持管理のみの金額でありますので、新規事業は含まれていない状況であります。  一方、2017年の総務省の資料によりますと、民生費が約26兆円、23.2%、これに対して土木費は右肩下がりで7.6%となっています。こういうところを見ていきますと道路等が国土交通省の言葉で言うと高齢化を迎えているわけで、こういったインフラの今後の整備について見通してみますと大変危惧されるところがあります。  これに絡めまして、こうした高齢化に対する社会資本整備の今後の本市の対応について3点質問していきます。  まず1点目は、道路や橋、トンネルなどの維持管理は今後どのように実施していくのか、また維持管理計画についてはどのように進め、また補修などの費用は今後どれぐらい見込まれるのか、伺います。 29 ◯朝比奈道路保全課長 道路や橋、トンネルなどの維持管理の対応についてですけれども、平成26年に法定点検が義務づけられまして、26年から5年に一度の法定点検を橋梁においてもトンネルにおいても実施しております。橋梁が2,610橋あるんですけど、この点検で403橋が3判定ないし4判定となりました。内訳は3判定が399橋で4判定が4橋ですけれども、トンネルについては16カ所が3判定という結果が出ております。  このような状態が確認されたということで、昨年度、維持管理計画を改訂いたしました。これまでの維持管理計画では予防保全ということで、ある程度、主要路線については損傷する前に手を出していくということでやっていました。しかし、早期に補修しなければならないという結果の橋梁が余りにも多かったものですから、まず先だって3判定、4判定の橋梁について、次回の点検までの間に3判定から2判定に上がるように補修及び修繕を実施していきたいと考えております。  それと、費用についてですが、今回の維持管理計画の策定に当たって、既存の橋梁やトンネルの劣化の状態をシミュレーションしました。試算した結果、年間約30億円が必要になるとされております。ただ、先ほども言いましたように、余りにも現状が悪いところが出ていますので、これを補修した上で徐々に減っていくと思っております。 30 ◯水野委員 関連ですが、事務事業総点検表の345ページ、橋梁の維持管理の達成度がCとなっておりますが、この点についての説明をお願いします。 31 ◯朝比奈道路保全課長 Cという評価についてですが、平成23年度に策定した静岡市土木構造物健全化計画の橋梁編に基づき、34年度までに安西橋などの長大な橋梁や重要路線の532橋を対象に予防的に保全を実施するとして、144橋の計画を立てて実施してまいりました。  ところが、先ほど申し上げたように、26年からの橋梁点検によってこの144橋以外において3判定の橋梁が多数確認されました。このため、当初の事業の144橋も実施はしているんですが、それ以外に3判定の橋梁の補修もあわせてやらせていただいておりまして、結果として目標の101橋に対して現在69橋、144橋に対しては69橋ということでC評価とさせていただいております。 32 ◯水野委員 同様に河川での維持管理の対応はどのように実施しているのか、また計画的な維持管理についてもお答えください。 33 ◯牧野河川課長 河川課での維持管理の対応はどのように実施しているのか、また計画的な維持管理を進めているかとの質問にお答えいたします。  河川課の維持管理につきましては、河川施設を川の河道、川の流れる断面と水門、樋、排水ポンプの3つに分けてそれぞれ説明させていただきます。  まず、河道についてですが、本市が管理しております河川につきましては、県から移譲を受けました一、二級河川、市で指定しました31の準用河川、それと普通河川といわれる法定外水路がありまして、総数が2,000を超えております。そして、管理延長としましても1,537キロと多くあります。ということで全てを細かく管理することはなかなかできないものですから、基本的には自治会や住民からの要望、通報に基づきまして、現地を調査して適切に対応を行っているのが現状でございます。  ただ、先ほどお話ししました県から移譲を受けた一、二級河川、準用河川、あと治水上重要なものと考えられます普通河川、また流域対策で設置されました学校のグラウンド貯留等の施設につきましては、所管であります河川課及び土木事務所が現地に赴きまして徒歩でパトロールを実施しております。その際に発見されました護岸の亀裂や流れの支障となる堆積土及び草木についてはしっかりと記録しまして、緊急度の高いものにつきましては、適切に早急に対応しております。  次に、樋門、樋についてですが、先ほど言いました県から移譲されました二級河川の浜川なんですけれども、浜川水門は長寿命化計画を平成25年に策定しまして、この計画に基づきまして、国の交付金事業や事業債など国の助成制度を活用して効果的な施設更新を行っております。  その他の水門、樋及び排水ポンプにつきましても、通常の点検業務に加えまして新たな耐震性能や操作基準への対応が求められておりまして、これらの施設は電気や機械設備が一緒に構成されている施設でありますから、予防保全による適切な維持管理と中長期的な管理費の平準化及び既存施設の長寿命化を図るために国等の補助制度を活用し、事後保全の経費を節減するように努めております。 34 ◯水野委員 次に、主要施策成果説明書の377ページ、無電柱化事業ですが、先日の台風15号によって千葉県で発生した大規模かつ長期の停電の要因として電柱の倒壊が大きかったわけですが、本市においても無電柱化事業を実施しております。この事業の概要について、それとさきの千葉県の大停電を受けて無電柱化の必要性を感じておりますけれども、この事業の計画をどのように考えているのか、経費の面も含めてお答え願います。 35 ◯朝比奈道路保全課長 無電柱化事業の概要についてですが、本市における無電柱化事業は、電線などを地下に埋めることで都市災害の防止、また安全で快適な歩行空間の確保、都市景観の向上などを目的として昭和61年から実施しております。現在までにJR静岡駅や清水駅周辺の中心市街地と東静岡駅周辺の3つの都市拠点を中心に、緊急輸送路や幹線道路などを対象として推進しております。現在では、市内で約79キロの整備が完了しております。  続いて、計画をどのように考えているのかについてですけれども、無電柱化の計画では、無電柱化することによって防災機能の強化を狙っております。安全な歩行空間を確保するというのも1つあるんですけども、南海トラフ地震などの大きな地震が来た際に、電柱が倒壊して道路が閉塞することを防ぐために緊急輸送道路のような大きな重要な道路からやっております。そうすることによって、そのあたりにおいては電柱の倒壊は少しずつ減っていくのではないかと思います。  経費的な話ですけれども、電線を入れるを埋める電柱地中化については、大体メーター50万円と試算しております。 36 ◯水野委員 次に、前回も質問したかもしれませんが、狭隘道路に関係しまして、地元に川沿いで非常に狭くて緊急車両が通行できない道路がありまして、当局に改善していただき、川沿いのガードレールを何とか20センチ下げただけでも随分空間が広がったという結果でありました。  もう1つは、市道に電柱がありまして、電柱というのは非常に道路を狭くしてしまうんですが、私道から市道に入るのにその電柱が邪魔になって相当車をこすってしまったということで、これは15年ぐらいお願いしてありました。当局の御努力によってその電柱1本が民地に移動したということで、電柱が1本なくなっただけでも非常に道路が広くなって住民の方が喜んでいるわけですが、改めてお礼を申し上げたいと思います。  こういった緊急車両が通行できない道路がどれくらいあるのか、こういった実態を把握しているのかどうか、お聞きします。 37 ◯石亀土木管理課長 緊急車両が通行できない道路がどれくらいあるのかについてお答えします。  通行できない道路の幅員の基準を考えまして、消防局に緊急車両の幅員を確認させていただきました。高規格救急自動車が約1.9メートル、消防ポンプ自動車が約1.9メートルということで、幅員2.5メートル未満の市道延長につきましてお答えいたしますと約75キロメートルとなります。  それから、さらに水槽つき消防ポンプ自動車というのがございまして、それが約2.3メートルの幅員でございます。これが通行できるかというと、うちの基準の中では4.5メートルの道路ということで考えますと約500キロメートル市道がございます。市道延長2,845キロの約17.8%に当たるものでございます。 38 ◯水野委員 皆さん方も多分感じていることだと思うんですが、広い道路ではこういう指摘はないと思うんですが、せっかくきれいに舗装をしてもらって後、そこに後からガスや水道工事で中途半端にを通したりしたときに、それを復旧して亀裂や損傷が激しくなっています。そういうところがだんだん時間がたつと亀裂が入って穴ぼこが生じたり、道路そのものも非常に景観を損ねるというか言い方が悪いんですが、車で走っていてもあまりいい感じがしないんです。  こういったことはなかなか難しいかと思うんですが、せっかく当局の方がきれいに道路を舗装した後にガスや水道を入れて、その穴を埋めてしまうために道路の破損が生じているということで、道路占用者の舗装復旧基準というのはあるのかどうか、そしてその後をもっときれいにできないのかなと思います。その後が見苦しいんですが、その辺を伺います。 39 ◯石亀土木管理課長 舗装したばかりですぐに掘削し、ひび割れが起こったり破損を起こしているということにつきまして、基準をお答えいたします。  ガスや水道工事の道路占用工事は静岡市道路工事に伴う路面復旧基準に基づいて舗装復旧をしていただいております。この基準は、舗装復旧については、交通量の区分や舗装タイプ、現場の状況により舗装の範囲が決まってきます。これらは舗装範囲を広くすることによって道路がきれいで走行しやすくなる半面、占用者、個人や企業の負担をふやすことになります。そこで必要最小限の復旧範囲や適切な施工方法を定めております。  沈下や亀裂等の損傷があった場合には、復旧後2年間は補修を命ずることができるものですから、それで対応しているところでございます。  さらに、年に二回ほどですけれども、静岡市道路工事執行連絡協議会を開催しておりまして、ガス、上下水道事業者等と道路管理者で占用者の工事の情報を共有して、工事の効率化を図り、掘り返しが少なくなるよう調整を行っているところでございます。 40 ◯水野委員 あと2点お伺いします。  主要施策成果説明書の372ページの道路維持費ですけれども、その中で道路パトロールはどのような種類があるのか、またその方法と頻度について伺います。  同じく事務事業総点検表の347ページに道路サポーター制度というのがありますが、現地パトロールとの関連で、この人たちが実際にどのようにかかわっているのか。道路サポーターが現地を見て通報しているのかどうか。  特に私が心配しているのは、今も桜橋の架けかえで、渋滞が一気にあらわれているんですが、そうすると、車は渋滞の箇所を避けて裏道に行くんです。当然パトロールはされていると思うんですが、多分抜け道の点検というか、そういったことがされていないのではないかと思うんです。桜橋を1つ例にとっても、渋滞を避けて抜け道に行って、それで結構、道路に負荷がかかって損傷するという事例が多く見られますが、この点についてもお願いします。 41 ◯朝比奈道路保全課長 最初に、道路パトロールの種類と方法と頻度についてお答えします。  現在、道路部で行っています道路パトロールは通常パトロール、これはいつも役所の前から黄色い車で出ていくものです。あと、自転車パトロール、一斉パトロール、夜間パトロールの4種類が通常定期的にやっていくパトロールとなっております。これ以外にも何かあったときに特別に回るパトロールもありますけれども、定期パトロールとしてはこの4種類があります。  最初に、通常パトロールですけれども、道路部で所有している2台の黄色い道路パトロールカーで週に4日、年間194日、主に国道、県道や主要な市道を対象として実施しております。  次に、自転車パトロールですけれども、こちらは葵区、駿河区、清水区の自転車歩行者道を中心として月に1回、若手の職員が自転車で走行して、自転車で走った時の目線で道路の損傷状況とかを確認するパトロールを実施しております。  次に、一斉パトロールですけれども、こちらはゴールデンウイークやお盆や年末年始などの前に、主に市街地を中心として全ての路線、市街地のある程度狭い路線までパトロールしております。  あと、夜間パトロールですけれども、こちらは道路照明灯とか視線誘導標など夜でないと確認できないような施設について、夜間にその状況を確認しに行くパトロールです。こちらについては夏季休暇の前と年末の2回、車両によりパトロールしております。  続きまして、道路サポーターとの関係ですけれども、道路サポーターというのは、安全で快適な道路環境を維持するために平成18年度から実施しているものでございまして、内容としては清掃や除草などの美化活動、簡易な道路附属物の補修活動、植栽帯における緑化活動などをやっております。現地、道路のほうに出ましてこういう活動をしてくれていますので、損傷を確認したときには道路管理者に情報を提供していただきまして、それに応じて適切に早急に対応し、補修をしております。  あと、桜橋周辺についてですけれども、南幹線と入江の県道が交通規制で4車線が2車線になり、いろいろ御迷惑をかけておりますけれども、ここについては周辺地域への車の流入もありますので、事前に皆さんには交通規制のお知らせを出させていただいて迂回のお願いをしております。この地域においても車の通過頻度が上がりますと舗装の傷みが発生してきますので、地域の方でそのような傷みを見つけた場合には市に連絡いただければ、至急現地を確認して補修なりの対応をしたいと考えております。 42 ◯水野委員 最後にしますけれども、道路に関しての維持管理で苦情というのが何かの資料にありました。40件ぐらいあったという苦情の内容と、もう一回聞きますけれども、渋滞に際しての抜け道のパトロールというんですか、点検はされているのかどうか、それだけ聞いて質問を終わります。 43 ◯朝比奈道路保全課長 苦情に関してでございますけれども、生活道路の状況把握について住民からの要望、傷んでいますよという苦情というか連絡をいただきまして、道路のふぐあいを我々市では把握する状況にあります。このようなものが苦情という形で入ってくるわけですけれども、やはり多いのは穴があいているとか舗装がぼこぼこしているとかが結構多目に入ってきております。  これらを解消するためにも、見つけたらそのまま通過しないで一報入れていただくことで、我々も早急に補修するように努めてまいりたいと思いますので、お願いしたいと思います。  抜け道に対するパトロールですけれども、抜け道というのは交通法規上、曲がっていいところは曲がれるということになりますので、そこにどれぐらい曲がっているのかというパトロールは実施しておりません。  ただ、この先工事がありますという形の看板で事前に広い道のところで迂回するようなお願いはさせていただいております。 44 ◯安竹委員 数点、お伺いしたいと思います。事務事業総点検表に基づいてお伺いしていきます。  345ページの道路保全課の道路自然災害防除事業についてお願いしたいと思います。  全国的な現象のようですが、最近雨が予想以上に集中的に降るということで、井川にダムをつくった当時、九州全土に降る雨の3分の1が大井川流域に降る、だからダムをつくっても採算がとれるという説を聞いたことがあるんですが、大井川のみならず安倍川水系も大変雨が多い。そこに私たち住民のいわゆる命の道である道路があって、当局も時として命をかけて崩落現場に駆けつけていただき、道路整備をしていただいているということで、まずもって感謝を申し上げたいと思います。
     そういう中で、一度道路が崩壊したりしますと、地域の住民の皆さんは孤立しないように一刻も早く崩落、あるいは地滑りを取り除いていただいて、車が通れるようにということでお願いするわけでありますが、日ごろからの対策がとても大切だと思うことは当然のことであります。  先ほどもお話がありましたけれども、まちなかの道路も地権者との問題というのが取りざたされていますが、山間地域の災害防除対策事業を推進するに当たって地権者とどのような問題があるか、お伺いしたいと思います。 45 ◯朝比奈道路保全課長 災害防除事業における地権者との問題ですけれども、そもそも災害防除事業自体が山間地で実施するものでありまして、災害が起こる前に危険なのり面を安全な形につくっていく事業です。のり面を、吹きつけやのり枠、網をかけるという作業になりますので、そこのところが民地になっているケースが多い状態です。  その方とお話がつけば順調に作業は進むんですけれども、必ずしもそうばかりではありません。山間地だとやっぱり相続されていないケースが多くありまして、まず今の権利を持っている相続人の調査等に日数を費やして、中には見つからないケースもあったりしますので、そういうものが出た場合には、業務に関して足かせとなるような状態にあります。 46 ◯安竹委員 私も地元にいていろいろそういう地権者との問題を聞きます。地元の人間として時としていらいらすることもあるわけです。特に不在地主が多くなってしまっているということです。そういう人たちはもう田舎から出た人間だというような意味もありまして、地元に住んでおられる親戚の方が気をもむようなケースもあるわけです。  私は日ごろから、ここは危ないからお願いしたいという陳情をするわけですが、地元では優先順位をつけて持ってこいという動きがあります。その優先順位を決める中で要望箇所があるんだったら、地主との交渉は地元でぜひまとめてくださいというようなことを、行政当局とどの程度理解し合っているのか、その辺についてお伺いしたいと思います。 47 ◯朝比奈道路保全課長 災害防除事業における優先順位についてですけれども、地元から優先的にと要望いただくケースもありますが、通常、災害防除事業としましては緊急輸送路などのバスの路線上の早期に対策が必要とされる箇所が30カ所ほどあるんですけれども、これを優先した上で地形の変形や危険度などを考慮し計画的に対策を実施しております。  これ以外の箇所において要望などをいただいた場合ですが、落石や崩土が発生したとかパトロールした状況の中で道路のり面に異変が確認されたというところの判断がされた場合については、当初予定しているものにあわせて優先的にやっていきたいと考えております。 48 ◯安竹委員 その点はよく御苦労もわかっていますし、我々も地元の人間として努力しなければいけない部分がたくさんあることはわかっておりますが、今回千葉の山間部に行くほどのり面の樹木が通行を妨げるという大変な環境も多くの国民に知られたわけでありますので、ぜひ未然に防除するため、この辺は国を挙げての対策ではないかなと思ってもおります。  次に、343ページ、道の駅宇津ノ谷峠維持管理経費についてであります。  評価理由を見ますと、アンケート調査の結果、施設の満足度という内容があるんですが、どのようなことを施設の満足度というのか、教えていただきたいと思います。 49 ◯塚田道路計画課長 道の駅宇津ノ谷峠の満足度についてですけれども、実際にアンケート調査を実施しておりまして、アンケート調査全般で道の駅の満足度を確認しております。  当然トイレがありますので、トイレがきれいかきれいじゃないか、それから施設の食べ物がおいしいかおいしくないか、それから情報発信が適切にできているかといったことを総合的に評価しまして、最終的にどうでした、道の駅宇津ノ谷峠は満足でしたかというところを確認させていただいたというものでございます。 50 ◯安竹委員 こういう施設というのは新しくできればできるほど、今言われたような満足度を充足するためにいい施設というか、お金をかけた整備がされているわけですが、この道の駅宇津ノ谷峠は大分古いと思うんですが、何年ぐらいたっているのかということと、大きな改善を必要とするような部分があるのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。 51 ◯塚田道路計画課長 いつごろできたものなのかということと、大きな修繕が必要なところについてお答えさせていただきます。  建設は平成11年度になります。  ただ、今、道の駅の構想の中で飲食できるようなところがございますけれども、やはりそこもちょっと手狭になってきていたりとか、20年以上たってくると老朽化するところもありますので、基本的な補修ということも踏まえて拡張のところについても今、検討しているところですが、具体的にどこをどうするというところまでは確定していないというのが現在の状況でございます。 52 ◯安竹委員 同じページですが、国道・県道の整備推進について伺いたいと思います。  この内容の中にたくさん路線がある中で梅ケ島温泉昭和線がありますので、お伺いしたいと思います。  今後の課題のところで、国庫補助制度が目まぐるしく変化している状況にあると書いてあるんですが、これはどういうことでしょうか、教えてください。 53 ◯塚田道路計画課長 どういうふうに目まぐるしく変わってきているかというところですけれども、大規模事業になればなるほど国の交付金事業を使って事業を実施するというのが静岡市のスタンダードな考え方です。それこそ3.11東日本大震災の前は改築系の道路にはお金をどんどんつけて、どんどんものをつくっていこうという話がございました。先ほど水野委員の御質問にもありましたけれども、やはりつくったものは管理していかなければいけない、健全に管理していかなければいけないというところもございまして、3.11以降、どちらかというと改築系の新しくものをつくるということよりも、あるものを健全に保っていこうというところにシフトしてきたというところがございます。  その中でどんどん保全系の事業に予算がついてきたわけです。例えば当時は保全系にお金をつけるんですけど、今、梅ケ島温泉昭和線で大河内橋のかけかえをやっています。もともと狭い橋梁を今回のかけかえで広くする整備です。当時はそれも保全の一環という考え方だったんですけれども、どんどん保全にシフトしていくと今度は保全のお金がなくなってくるということで、国も今度はそこの基準を絞ってくるわけです。そうすると、例えば2メーターの橋を2メーターでかけかえるのは保全だけれども、2メーターの橋を4メーターにするのは改築だろうという形で、予算の推移とともに国の制度が目まぐるしく変わってくるところを踏まえて、冒頭で道路部長からも話がありましたけれども、その辺の国の動向をしっかりつかんでいかに国の予算をとってくるかというところが重要になってきますので、その辺も注意が必要だということでございます。 54 ◯安竹委員 それでは、次に、333ページの急傾斜地崩壊対策事業費負担金についてであります。  私も幾つか当局にお願いして山間部の急傾斜地対策が動いているわけでありますけれども、これはやはり県の事業ということが前面に出てまいりますので、県との連携が大事だということで陳情者と一緒に県へ伺ったときに、県が難しいことばかり言うということを感じ、当局の御苦労がそこでわかるような気もしているんですが、県との連携について課題があったら教えていただきたいと思います。 55 ◯榊建設政策課長 急傾斜地崩壊対策の県との連携についてですが、急傾斜地崩壊対策事業について当然基準がありますが、地元からの要望がなかなか基準に合致しない場合もございますので、方策が何かないか県と調整して連携してやっているところでございます。 56 ◯安竹委員 これで見る限り当該年度の対象箇所、申請箇所が2カ所です。直近でいきますと29、28、27年度が5、2、2となっているわけですが、この箇所数は要望箇所から見て多いのか少ないのか、教えてください。 57 ◯榊建設政策課長 県に上げている要望箇所が市内で120強ございます。その中の2カ所の指定ということなので、少ないんですが、これは県で県下全体を見ながらどこをやるかということを決めていきますので、なかなか一遍には行かないということで、県にいろいろお願いしているところでございます。 58 ◯安竹委員 いつもこういったことを考えるときに、静岡市は政令市だから、それなりのことをやれよという目線もあるんじゃないかと思うことが、この件だけじゃなくてもあるんです。  やはり政令市ですから、このことについては国に対して県がやっているようなことを静岡市がやれるように、これは河川の関係もそうですが、そういう動きをしていかなければいけないんじゃないかと思うんですが、担当部局としてのその辺の考えが何かありましら教えていただきたい。 59 ◯榊建設政策課長 過去においては、規模の小さいところについては市の直営でやった事例もございます。その辺につきましては、県とも調整、協議する中で今後もまた事例があれば市の直営でということもあり得る話だと考えております。 60 ◯安竹委員 わかりました。  いずれにしましても、県との連携という中で、静岡市が貧乏くじを引かないように、我々もしっかり目配りしなければいけないと思っています。  最後になりますが、道の駅についてです。  先ほど宇津ノ谷の1つの例を教えていただきましたけれども、今、国の方針として新東名高速道路が一部完成したわけでありますが、御案内のとおり在来の東名高速道路と比べなるべく山間部を通るようにということで新東名ができて、我々の近くには下地区にインターチェンジができているわけであります。国としては、道の駅を地方創生という大きなくくりの中で要望も含めて吸い上げようとしている動きもあるんですけれども、当局の中で我が静岡市はどういう方向性で今動こうとしているのか、教えていただきたいと思います。 61 ◯塚田道路計画課長 道の駅について、静岡市はどのように動いているのかという御質問ですけれども、御存じのとおり道の駅は地域からあそこにつくってくれと非常に多くの要望があったんですけれども、道の駅に関する基本的な考え方というのがまとまっていないのが今までの現状でした。  それで、地元の皆さん、それから市議の皆さんの要望にしっかりとお応えできないというところもございましたので、2年程前から建設局で道の駅の考え方をまとめる検討を始めました。その検討をやっておりまして、今年度やっと道の駅の基本構想をまとめまして、その中で今の地方創生の役割であるとか、静岡市の求めている道の駅はどういうものなのかというところを整理したところでございます。  その中で、確かにどこでも道の駅があればいいんですけれども、やはり地域の特徴もございますので、道の駅を沿線につくるというところを踏まえて市域の6路線について、道の駅を検討したほうがよいだろうという結論を出させていただいて、基本構想に載せたところでございます。 62 ◯安竹委員 わかりました。  あとは要望ですので、私の質問は終わりです。 63 ◯松谷委員 それでは、質問させていただきます。  まず、建設政策課ですけれども、事務事業総点検表の1310番、公共事業評価委員会運営事務費というのがあるんですが、農林水産部、都市局、建設局、下水道部における国庫補助事業4件についてチェックするということで進んでいます。議事録をいただいて読んでみますと、地域再生計画の中間評価というので都市の発展と暮らしの充実を支える静岡市交流まちづくり計画を見ると、目標値と達成度には乖離があるという議論が結構なされています。しかしながら市長への報告は妥当ということになっているんですけど、その辺のやりとりがどういう状態なのか、確認させてください。 64 ◯榊建設政策課長 今回、地域再生計画の中間評価ということですので、中間年度が終わってから今後のやり方について今までどおり妥当なのか、今後ちょっと変えていくのか、改善していくのかというようなところの評価だったんですけれども、事業課においてはこの委員会の意見を最大限に尊重して、その後の事業について対応を図ることとされています。  また、この評価につきましては、市長への答申ということで文書の中で妥当と書いてあるんですが、手元にないので、そっくりそのまま言えないんですが、附帯意見として、目標値等の設定等について検討する旨が書き添えてございます。ですので、当然、事業課では、今後その辺について対応を検討していくことになります。 65 ◯松谷委員 附帯意見でその問題点について指摘してあるということですけれども、過去にこの委員会によって実際、公共事業の大きな見直しとか委員会としての役割を果たしているといったケースはあるんですか。 66 ◯榊建設政策課長 過去において公共事業評価委員会で事業の見直しがあったかどうかについてですが、平成12年からこの事業評価をしているんですけれども、過去においては全て妥当という答申が出ております。  ただ、先ほどもありましたように附帯意見がついたものや、あるいは審議の中でいろんな意見が出されますので、それについては細かい点について事業課で改善しているものはあろうかと思います。 67 ◯松谷委員 それでは、次にいきます。  1306番の地籍調査事業ですけど、地籍調査基本計画の改定の必要性というのはどういうことを指しているのか、お伺いします。 68 ◯内野地籍担当課長 現在の地籍調査につきましては、国が定めております国土調査事業10カ年計画というものがございまして、この計画に基づきまして静岡市版の静岡市地籍調査基本計画を作成して事業を実施しているところでございます。  国の計画期間は平成22年度から今年度までの10カ年となっておりまして、国では、現在次の10カ年の計画を策定中でございまして、情報によると令和2年6月を目途に国で新たな計画を策定するということでございます。この中では、優先的に整備すべき区域ですとか調査の手法、あるいは業績評価指標などさまざまな目指すべき方向性が示される予定でございます。  こうしたことから、現在策定中の国の計画にあわせまして、本市の現行の計画につきましても所要の見直しをする必要があるものと考えております。 69 ◯松谷委員 今、国が改定していく場合に優先的な区域や調査手法、それから業績評価指標ということですけれども、実際市がこの事業をやっているんですけど、市としてはいろんな改善点とか課題は、国がこうだからただそれでやるだけなのか、こういう点が必要じゃないかとかそういう点は新しく計画をつくるときに組み込まれていくと思うんですけど、その辺はどうなっていますか。 70 ◯内野地籍担当課長 国はオールジャパンの方向性を示してくるかと思うんですけれども、静岡市の場合はやはり静岡市なりの事情がありまして、例えば今の計画では災害に備えて、沿岸部の幹線道路を優先的に調査していますが、国から示される方向性の中で静岡市も取り入れられるものがあれば研究していきたいと考えております。 71 ◯松谷委員 わかりました。  次に、1311番、建設局事業概要作成業務についてです。  2016年から印刷をやめてホームページで公開ということですけれども、先ほど道路台帳は10万件ということでした。これを見ると閲覧数が542件ということで圧倒的に少ないんですけれども、この評価と課題というものがあるんじゃないかと思うんですが、その点をお伺いします。 72 ◯榊建設政策課長 建設局事業概要の作成の関係ですけれども、ここ3年の実績がお手元にあるように550、522、530ということで、そこから600という目標を立てているんですけれども、委員がおっしゃるように決して高い数字ではない、むしろ低いと思います。  せっかく作成しておりますので、もっと多く利活用していただきたいと考えます。ですので、今後いろいろな周知方法等を考えまして、建設局の事業をもっとPRしていきたいと考えております。 73 ◯松谷委員 ホームページは結構難しい要素があるんですけど、これは委託でやっているかと思うんですが、周知とかPRとかと言うんだけれども、ずっとこの状態なんです。だから、これは発注する側の何かこうしたいというところに恐らく問題があるんじゃないかと思うんですけど、そういう点はどういう協議をされているのか、お伺いします。 74 ◯榊建設政策課長 この事業概要につきまして、前は冊子を印刷して配布するということもやっておりました。今はホームページでの公開という形ですが、今後ほかの方法も含めましてもっと周知できるように努めていきたいと考えております。 75 ◯松谷委員 紙媒体を電子情報にしたということは、多分、効率的に、経費の点では削減になっていると思うんですけど、今の御答弁だと本当に改善するのかどうか大変不安です。つけ足すことがなければこれでいいですけど。 76 ◯榊建設政策課長 ホームページへの掲載については自前でやっておりまして、データ作成について委託しているという状況です。 77 ◯松谷委員 わかりました。  なかなかこれは大変です。私も大変だと思っていますから。  次に、技術政策課に伺います。  1314番の技術職員研修事業について、主要施策成果説明書の370ページに15の集合研修に、645人が参加したと書いてありますが、これは全体としてはどういう研修ですか。  それと、土木技術の研修の場合に監督員の実務とか工事検査という成果品を見るときの技術力という課題もあろうかと思うんですが、そうした点の現状と課題、それから土木技術というと災害復旧とか構造物の設計とか橋梁補修、維持管理にもさまざまな技術力が問われると思うんですけど、この現状と課題を含めて多分いろんな研修をされていると思うんですが、まず全体像についてお伺いします。 78 ◯大石委員長 ここで、暫時休憩します。                 正午休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 79 ◯大石委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。  当局からの答弁です。 80 ◯加藤技術政策課長 松谷委員から御質問がありました技術職員の研修の全体についてですが、技術職員研修は集合研修の形態をとっておりまして、職位に基づいた階層別研修と選択研修を行っております。  階層別研修は主に新任職員の基礎研修として2つの研修をやっております。選択研修としましては、階層別研修とは別に14の研修をいろいろなテーマに基づいて行っております。  2つ目の御質問でありました研修における監督員実務、検査における技術力の現状と課題ということですが、監督員実務につきましては研修の中で工事監理研修や主任監督員研修などを実施して、業務に当たる上での基礎的な知識、技術を習得していただいております。工事検査につきましては、工事検査員研修ということで検査を行う上での検査員としての知識、技術等を習得しております。  3つ目の災害復旧、構造物の設計、橋梁補修、維持管理における研修についてですが、技術職員研修の中でも選択研修として災害復旧、橋梁研修、トンネル、舗装の維持管理をテーマとした研修を行っております。  その中で課題としては、高度な専門的知識を習得する研修というのは限界がありまして、その辺の部分が必要な職員に対しての研修というのが少ないというところが課題として挙がっております。 81 ◯松谷委員 初任者研修的な監督員実務、工事検査、それから技術的なところとお答えがあったんだけど、実際検査で不適当というようなケースは、例えば2018年度の場合大体どれぐらいあるんですか、それともないんですか。  それから2つ目は、今言われたことに645人、延べ参加者数なのかちょっとわからないけど、人数がどれぐらいになっているのか、お伺いします。 82 ◯加藤技術政策課長 まず、工事検査における部分ですけれども、工事検査は昨年度行った中で特に不合格というものはありませんでした。  あと、645人の実際の人数ですけど、確かに1人で複数の研修等を受けている職員もいますので、延べ人数でしか今は把握できておりませんけれども、延べ人数として645人となっております。 83 ◯松谷委員 では、それは後で教えてください。  あと、評価のところで、外部研修機関に職員を派遣して24人を講師として育成するとともに、ナレッジバンクに登録とあるんですが、これはどういうことでしょうか。 84 ◯加藤技術政策課長 まず、外部研修機関への派遣の実態ですが、平成30年度は派遣研修としまして国土交通大学校へ5名の職員を派遣しております。あと、一般財団法人全国建設研修センターに18名を派遣、県の建設技術監理センターが主催している研修に63名を派遣しております。また、国の機関ですが、一般財団法人河川情報センターに1名を派遣しております。  次に、ナレッジバンクの登録ですけれども、これは人事課で外部研修に行った職員を庁内の研修等で講師として活用するということで、外部研修に行った職員の登録を行っております。技術政策課でも、国の研修機関に派遣した職員をこのナレッジバンクに登録しております。現在、登録している人数は、約100名です。 85 ◯松谷委員 この研修というのは1年とか長期になるんですか、非常に短い期間になるんですか。それを教えてください。  それから、座学の研修だけではなく実技等を含めた現場研修をふやしていくということが書かれているんですけれども、これはどういうことを言わんとしているのか、お伺いします。 86 ◯加藤技術政策課長 派遣研修の研修期間ですけれども、いろいろな研修で派遣期間は変わってきます。基本的には3日から2週間ぐらいで、1年の派遣はこの研修では特に入れておりません。 87 ◯松谷委員 1年とかの派遣はあるんですか。 88 ◯加藤技術政策課長 建設局でも災害被災地への派遣を行っておりますけれども、そういうものは特に含んでおりません。  あと、座学だけではなく実務研修をふやしていくということですけれども、集合研修の中では主に2つありまして、研修テーマに沿った講師による講義、講演などのカリキュラムを主体とした座学研修と、工事現場などにおいて施工中の作業や完成した構造物、施設を体験する現場研修に分かれております。  現場研修は、座学ではなかなか体感できない現場での工事の規模や内容というところを現場において習得するということで行っております。 89 ◯松谷委員 基礎研修というのが集中講義ということなんですね。  それで、技術職が700人と聞いているんですけれども、技術職700人の位置ですが、一般職と技術職はどこが共通項でどこが違うのかという点をまずお伺いします。 90 ◯加藤技術政策課長 一般職と技術職は、研修においてどこで分かれるかについてですが、基本的に人事課が行っている人事研修というのは全庁的な技術、事務職関係なく行っている研修で、土木、建築、機械、電気の職種の技術職員は当課が実施する技術職員研修という分けで行っております。 91 ◯松谷委員 人事研修は共通で、技術的なところは土木、建築、機械、電気ということですけど、庁内の職員の中で技術職が人事や給与で1つのプラスアルファというか、そういうふうに取り扱われていくというのはないんですか。そういう技術者が持っている能力が人事において評価されるとか、そういうことはどういう状態なんですか。 92 ◯加藤技術政策課長 基本的には採用時に事務職として、あと技術職の場合はその専門知識を持った職員として採用されているという分けはございますけれども、それ以外にというのは特にないかと思います。 93 ◯松谷委員 技術職というと理系、文系という分かれ方もあるんだけど、議員の中でも理系の人は少ないんです。だから、職員の中で技術職の方々がどういう形で技術だけではないところに役立っていけるのかということに関心があります。当然都市局のトップ、建設局のトップは技術職だと思うんだけれども、ほかの分野で活躍する道も当然あるだろうとは思いますが、それは決算とは関係ないので。  それで、一般職と技術職の違いと共通項があったんだけど、土木職と建築職はどこが共通でどこが違うのかという区別はないんですか、機械、電気はもちろんありますけど。
    94 ◯加藤技術政策課長 土木、建築の職員も先ほどと同じようにその専門性、知識をもとに採用が違いますので、土木、建築、機械、電気も含めてそれぞれの専門職としての技術職員として採用されていると思います。 95 ◯松谷委員 採用時におけるいろんな形ということですけれども、その過程でいろんな資格も取っていらっしゃると聞いているんですが、どういう資格があるのか、また資格確保の現状、確保によってどういうことがプラスとして発生してくるのか、その点をお伺いしたいです。 96 ◯加藤技術政策課長 資格に関しては、昨年度12月に技術職員の有している資格の調査を行いまして、一般的な技術士とか、土木で言いますと1級土木施工管理技士や、建築で言いますと1級建築士など69の資格があり、延べ人数で言いますと456名が資格を有しております。  あと、資格の確保の現状と成果ということですけれども、特別この資格を持っているからといって、人事とか給与に反映されるということはありませんが、業務を行う中でこういう資格を持って勉強しているということで、資格を有することが職員の能力の向上につながっていると思います。 97 ◯松谷委員 主要施策成果説明書の中で、所属長のアンケートで8割がこの研修は非常に役立っていると言われているんですけれども、これはどういうことかという点をお伺いしたいです。  もう1つは、一般的に今の技術職の方々の課題として4つぐらい指摘されています。  1つは、もちろん技術と関係があるんですけれども、行政手続、入札、発注の仕方などいろんなことがあるという問題。そしてその負担が非常に大きくて技術的研さんの時間が不足している。それから、技術的業務をどんどん外注に出しているということで、学ぶという意識が不足してくる。4つ目に、世代の問題もあるんですが、技術の伝承ということを指摘されています。  そういうことで所属長がどういう意味でこういう研修とかの評価をしているのかという点と、そういった課題についてどんなふうに皆さんとしては今考えているのか、お伺いします。 98 ◯加藤技術政策課長 まず、所属長のアンケートですけれども、毎年、年度末に1年間のうち技術職員研修を受けた中で、技術力の向上に役立っているかどうかという設問で聞いております。今回、8割以上の所属長が業務を行う上で技術力の向上に役立っているという回答をしております。  次に、一般的に言われている技術職の4つの課題についてですけれども、まず確かに行政手続、事務量の増加ということがあると思いますが、これについてはできるだけ事務の軽減を図るために、積算の電算化とか図面作成の電算化を行ったりして減らしていく方向で考えております。  あと、研さんの時間、機会の不足ということで、この技術職員研修については、なるべく職員に対して受講を促すようなことはしております。事務を行っている間にこういう研修を行うんですけれども、できる限り多くの職員に研修を受けていただいて向上を図ってまいりたいと考えています。  あと、技術的業務の外注に関しては確かに先ほどの事務量の増加も伴うんですけれども、職員でなくてもできる測量とか設計に関して民間の活力を活用するという意味で考えておりまして、作業の軽減化、事務量の軽減化ということで技術的な低下を招いているという考えは、今のところ持っておりません。  最後の技術の伝承ですが、これは先輩職員が経験してきたものを後輩職員にいかに伝えていくかというところで考えております。 99 ◯松谷委員 外部委託によって技術力は低下していないということですけれども、外部委託した場合、作業的な面で民間というのはわかるんですが、例えばPFIとか建築の場合そうなんですけど、今そういう事業が結構ふえています。そういうことにおいて自治体の技術職の例えば建築の分野の方々の力というんですか、本来市が力を持ってやれるはずだし、そうあって欲しいと思うんですけど、そういうことというのは技術力の低下はないというんだけど、違う観点から見たときに技術力は大丈夫かという点がちょっと不安になります。そうした点はどんなふうに考えておられるのか、お伺いします。 100 ◯加藤技術政策課長 先ほど、外注しても技術力の低下は特に見受けられないとお答えさせてもらいましたが、確かに高度技術を必要とするトンネルとか橋梁などにおきましては、我々が行っている技術職員研修では補えない部分はあるかと思います。そういう場合には、先ほども言いましたが、国の高い専門技術を学べる研修に派遣したり、あとはトンネルの事業で今まさに行っているんですけど、検討委員会を設置していまして、そこにトンネルの専門家にアドバイザーとして参加していただいて、専門的な助言、アドバイスをいただいて事業を進めていくということも体制としてやっています。 101 ◯松谷委員 トンネル、橋梁は確かに専門的な知識がすごく要求されるし、民間のほうがはるかに高いんですよね。  これはどう見てもそういう状況だと思うんだけれども、PFI、例えば清水庁舎もそうですけど、過去ではたしか消防署もそうでしたか。だから、技術力というものがどうやって維持されていくのか、仮に民間に任せたとしても、そこにちゃんと対応してチェックしたり、こうあって欲しいとかこうあるべきだとか問題を探したりとか、そういう力が落ちない形で維持あるいは発展するというか、そこをぜひ教えていただきたいです。 102 ◯加藤技術政策課長 PFI方式で民間に委託している中で、職員の技術力の低下という懸念は確かにございますけれども、そういう方式で外注する中で事業課がその辺を考えて求める機能というものをいろんな専門家のアドバイス等を受けながらやっているかと思われます。  できる限りそういう構造的な専門研修等に参加させて、技術力の低下を防ぐようにしていきたいと思います。 103 ◯松谷委員 ですから、簡単に言えば、心配しているということです。  だから、歴史文化施設もそうですけど、さらにプロポーザルという形でそれはそれで違うセンスということだとは思います。夢テラスなんかも県と市が共同でやったけれども、隈 研吾さんの1つの設計ということで、有名な方々はもちろん力はあると思いますが、全国の有名人を連れてきて静岡の大事な公共施設を任せるというこの傾向が、静岡市の技術職の方がこれだけ大勢いらっしゃる中で、自分の力というか技術力を磨いて、方針的にも静岡市の職員がちゃんと担えるようにする必要性が私はあると思うんですけど、そういう力というのが、どういうふうに培われていくのかという点で非常に心配するわけです。  例えば夢テラスの場合、いいものができたと皆さんに評価されているんだけど、技術を担当する側として、また研修をする側としてはああいう成果をどう見ているのかということをお伺いしたいと思います。 104 ◯加藤技術政策課長 夢テラスは、昨年完成しまして、富士山を望めるすごくいい施設だと思っております。  何よりもそれを見に来る一般の市民、国民の方がそれだけいるということは技術的なところは関係なくいい施設なんだろうなと思っておりますし、そこに至った県の技術職員の方も頑張っていらっしゃったと思います。 105 ◯松谷委員 県の施設だけど、回廊は静岡市が担当しているんですよね。本殿のほうが県で、私もあれを見に行って、全部木を使っているんだけれども、静岡市のほうは枠組みで釘か何かつなぐ金属が見えないようになっているんです。県のほうは見えているんです。だから、静岡市はすごいなと思って見ました。  それは1つの例ですが、いろんな発想とか人が集まるというよりも集めるようなセンスというのは、ぜひとも市の技術職員の皆さんに身につけておいてほしいと思います。  そういう意味におきまして、本当はもっとたくさん質問したいんですけど、御意見がたくさんありますので、一旦ここは中断しておきます。  次に、土木管理課にお伺いします。  1322番の道路、河川占用許可事務、土木管理課ですが、2018年度にリニア中央新幹線工事において、静岡市が管理する河川が工事との関係においていろんな形で協議もされているんじゃないかと思うんですけれども、その現状、それから今後、本体工事のときにも河川管理権というか皆さんの権限のところで判断していかなければいけないところがあると思うんですけれども、その辺はどんなふうに考えているのか、お伺いします。 106 ◯石亀土木管理課長 現在の協議状況でございますが、まだ県と協議して次の段階が定まっていない、候補が定まっていないということからJR東海さんとの具体的な協議というのは平成30年度はございませんでした。  それから、権限ということでございますが、県の河川は河川法に基づく占用工作物の新築に関する申請権限をお持ちでして、静岡市につきましては法定外公共物でございますので、その管理条例に基づいて今後許可といった形で決定していきたいと考えております。 107 ◯松谷委員 現在、県とJR東海がいろいろやり合っていますから、直接的に今すぐ発生しないということでありますけれども、これは非常に重要な権限なので、その辺を十分認識していただきたいと思います。  次に、河川課に伺います。  1326番の河川改修事業費について、浸水対策推進プランの第4期計画でいろんな形で述べられておりますけれども、その現状と課題についてお伺いしたいと思います。 108 ◯牧野河川課長 浸水対策推進プランの第4期計画についての現状と課題をお答えいたします。  浸水対策推進プランにつきましては、基幹施設対策、雨水流出抑制対策、超過降雨への対策という3本柱の事業で実施しております。  その中で一番問題となります41地区は基幹施設対策になっておりまして、こちらは平成17年度から着手しておりまして、4カ所というお話があったんですが、実際には23カ所になっておりましてまだ半分ほどしかできていないため、今後、対策を進めていきたいと考えております。第4期計画は、4カ年で概算事業費126億円を予定しておりまして、5カ所追加で28地区完成という予定になっておりますので、事業費が大変かかります。この事業費のほとんどが下水道部になりますので、私どもの予算にはならないんですけれども、そういった現状と課題がございます。 109 ◯松谷委員 まだ第4期計画が終わっていないということですけど、国土交通省は1,000年に一度のハザードマップということで、いろんな住民への意識改革というんですか、そういうことでやっています。市としてはそういう計画がまだ途中段階だけれども、異常気象という中で新しい計画というか見直しということも必要な気がするんですが、そうした点について何か協議されているのか、お伺いします。 110 ◯牧野河川課長 浸水対策推進プランの改定についてですが、先ほどお話ししたとおり浸水対策推進プランは3つの柱で構成されて、平成17年度からスタートしております。  その中で基幹施設整備については、まず私どもが実施している事業は内水対策が主になりまして、放流先の国、県の河川の整備状況に大きく作用され、幾ら内水対策でたくさん流せる断面をつくったとしても、受け入れ側の河川の整備率が上がらないとなかなか効果を出すことができないということが1つ問題になります。  では、今までやってきたものは何も効果がないのかといいますと、前回の第3期計画を策定した平成26年の台風18号で近年にない大きな被害を受けましたが、その中で当時完成していた16地区のうち13地区では浸水被害がありませんでした。残り3地区におきましても、そのときは山が崩れて土砂が流入してしまって、川からあふれてしまったことが主因とされております。  あと、当時整備中のところは18カ所あったんですけど、9カ所は被害があって9カ所は被害がなかったということ。また、未着手だった7地区については5地区で浸水被害が発生し、残り3地区もちょっとした水害があったということで判断されていますので、今進めている対策を続けていっても十分に効果が発揮されるのではないかと考えております。  そして、30年度までに23地区が完成しておりますけれども、残りの18地区のうち11地区はもう工事に着手しておりまして、未着手は7地区のみとなっておりますので、そこで大きく方針を変えるわけにはいかないということで、基幹施設整備につきましては残っているものをとにかく早く終わらせるというところに重点を置いていきたいと考えております。  そのかわりといってはなんですが、雨水流出抑制対策と超過降雨への対策、先ほどお話のありました1,000年に一度ということはあるんですけれども、施設で守り切れない大洪水等は必ず発生するという前提に立ちまして、ソフト対策等の充実を図っていきたいと考えております。 111 ◯松谷委員 わかりました。  今の状況を徐々に進めていけば改善するということですけれども、確かに大谷川放水路ができて水害は減ったんです。私たちの地域もすごく減りました。  だけど、異常気象の中でまた違う形の水害というものが出てきています。  その点で、巴川総合治水対策事業ですけれども、今の進捗状況はどうなっているんでしょうか。  そして、1333番の巴川総合治水対策促進経費のところでかさ上げしない農民の方々に報償金というのが出ているんですけども、買収なり工事の見通しについてお伺いします。 112 ◯牧野河川課長 巴川総合治水対策事業の進捗状況と、かさ上げをしない農地の報償金についてですが、まず巴川総合治水対策事業の進捗状況ですけれども、巴川につきましては、今、第2の1工区の整備に進んでおりまして、その中でエリア分けが進んでおりまして、加藤島、立石、安東川エリアの3つの地区については早期供用に向けて事業を進めていると伺っております。あと、豊地エリアにつきましては、今用地買収に入っていると報告を受けております。  次に、遊水機能保全活動報償金についてですけれども、平成30年度におきましては327件に対し、面積としましては42万4,348平米を対象としまして支給しております。こちらは毎年減っておりまして、その原因としましては麻機遊水地の2の1工区の用地買収が進んでいること、こちらは換地に変わっていくことになりまして報償金の対象から外れます。あとは市街化の進展ということで今まで農地だったものが宅地に変更されていくことで減っていくものと、その辺が原因ではないかと考えております。 113 ◯松谷委員 麻機遊水地事業で第2工区があるわけですけれども、第2工区の位置づけは緑地政策課にもお聞きしたんですけれども、河川課としてはこの第2工区とのかかわりとして安東川との関連があると思うんですけれども、現状はどういう状態で、皆さんは今後どういうふうにかかわっていくのか、お伺いします。 114 ◯牧野河川課長 麻機遊水地の2の1工区の安東川エリアにつきましては、安東川と長い区間接している形になっておりますので、まだ正式な依頼は来ておりませんけれども、2級河川への格上げという形で今打ち合わせをしております。今後、議会等に御意見を伺ったりすることが発生するものと考えております。 115 ◯松谷委員 状況はわかりました。  それで、1つお聞きしたいんですけど、河川におけるトイレの設置、河川敷とか堤防とかこれはどういう基準があるのか、確認させてください。 116 ◯牧野河川課長 基本的に河川施設は水を流す施設になりますので、トイレは必要ないものと考えております。河川施設ではなく占用施設に変わっておりますので、そうしますと占用許可基準が条件として発生するかと思います。  その中で、川の流れ、流水を阻害するものであってはいけない、あと堤防、護岸に影響を及ぼすような構造物は、河川区域内の中には設置してはいけないという2点が重要になるかと思います。 117 ◯松谷委員 ちょっとわからないんですけど、例えば安倍川の河川敷にあるトイレはどこの許可になるんですか。公園のほうになるのか、そうすると皆さんは関係ないのか、そこを教えてください。 118 ◯牧野河川課長 安倍川緑地になるかと思いますので、スポーツ振興課もしくは公園整備課のほうで申請されているのではないかと思われます。  許可は直轄区間になりますので、静岡河川事務所になります。こちらには許可権限はございません。 119 ◯松谷委員 そうすると、さっきの基準だと流水とか堤防云々ということでしたけれども、国が許可しているということだと思うんですが、その特殊事情というか、これは何か条件が加わると許可されるということではないかと思うんですけれども、その点はどういう状態になるんですか。 120 ◯牧野河川課長 許可権者ではないので、状況はわからないんですけれども、基本的には洪水のときに流れてしまうもの、流れて下流側で突っかかり流域の阻害を起こすようなものについては、出水時には撤去することと指導は受けております。 121 ◯松谷委員 わかりました。撤去が条件ということですね。  次に、道路計画課に伺います。  1339番の中部横断自動車道の整備促進について、11月17日に一部分が開通するということですけれども、以前から課題となっていました崩落、湧水、重金属問題というのは2018年の段階では解決していなかったと認識しているんですが、どういう形で課題があって、それがどういう形で解決されてきたのか、教えてください。 122 ◯塚田道路計画課長 中部横断自動車道は、当初平成29年度に供用開始という話だったんですけれども、今おっしゃっていただいたとおり、山合いが非常に多いものですからどうしても山の中をくりぬいていくトンネル工事が非常に多いわけです。その中でどうしても重金属が出てくる。重金属はそのまま放置できないので、一般的な処置方法としますと固化封じ込めといいまして、要するに重金属を土の中に入れてそれにセメントを混ぜて、さらに外側をコンクリートで固めてしまうという処置を行って、段階的ではありますけれども、部分供用に来ていると認識しております。  ですので、今回11月17日に供用開始される南部町までは課題が解消されたという認識でおりますけれども、次に来年度の下部温泉までの供用開始を見通しておりますので、そちらについても実際は関東地方整備局が事業をやっており、現在そういった支障があるという話は聞いておりません。おくれたなりの支障はあったということですけれども、来年度の供用開始に不都合になるような支障は、今は解消されていると伺っております。 123 ◯松谷委員 山梨県の問題ですけれども、崩落、湧水、重金属の問題は解決しているということですが、技術的な点で崩落とか湧水はどういう形で解消されていると聞いているのか、そこを確認させてください。 124 ◯塚田道路計画課長 崩落については、トンネルは穴を掘って固めていくんですけれども、要するに過度な固め方ではなくて地盤に合った固め方をしていくと。そうすると、コスト的に非常に効果的であるということですけれども、掘っていく中で軟弱な山が出てきます。そこの固め方を強固にやっていかなければいけないので、緩いというと語弊があるんですけれども、当初の土質状況よりも強い固め方で崩落を防ぐという形になっております。  トンネルを掘ると湧水というのは当然出てくるものですから、そこは対処療法的になるとは思うんですけれども、その場所に応じた湧水対策を行っていると事業者からは聞いております。 125 ◯松谷委員 わかりました。  これは南アルプスとリニアにかかわる同じ地域なものですから、確認の意味で聞かせていただきました。  次に、道路建設の関係で、宮前岳美線の現状がどうなっているのか、地権者交渉、完成のめど、予算的なめど等含めて現状をお聞かせください。 126 ◯杉村葵南道路整備課長 宮前岳美線の現状、地権者交渉、完成時期ということですけれども、宮前岳美線、通称唐瀬街道は4車線化を進めており、事業延長は約2,300メートル、現在は第3工区の641メートルの事業に取り組んでおります。  整備といたしましては、現状2車線、幅13メートル程度の道路を両側に拡幅し、4車線化及び両側の歩道を拡幅するもので、完成断面は22メートルの幅となっております。  現在の進捗としましては、用地の取得状況ですけれども、残り数件となっておりまして、件数ベースでいきますと96%となっております。  また、完了の時期ですけれども、用地の未取得箇所が複数点在しており、そういったところで交渉中であるため、現段階では完成年度を確定できないところではございますけれども、一日も早い4車線化に向けて、今後も地権者交渉を進めて事業の進捗を図ってまいりたいと考えております。 127 ◯松谷委員 もう1つ、唐瀬街道の点で確認したいんですけれども、静岡・葵住宅公園のそばに河川課が管理する川がありますけれども、この川というのが、30数年前の土地改良の中で道路のつくりが5メートルでなければいけないと、住民が希望した場合に道路法上は4メートルだけれども、5メートルという基準があることによってさまざまな制限がかかるということで、これは現状として解消されていると聞いていますが、その点について一応確認させてください。 128 ◯杉村葵南道路整備課長 千代田工区のところの背割り水路の件についてですけれども、この件に関しましては昭和49年の千代田土地改良区排水路整備委員会の資料がございます。当時の整備方針は4メートルの水路敷から両側に50センチずつ後退し、先ほどおっしゃいました幅5メートルの道路整備を行うというものでありました。これまでも既に50センチずつ後退し、5メートルの幅で道路整備が完了している路線が複数ございます。  地域の取り決めに基づきまして50センチ後退しているという過去の経緯を踏まえますと、まずは部農会や自治会など地元の関係者の皆様で話し合っていただくということが大事であろうと考えております。  道路整備の要望がある箇所については、特定の例えば一街区といったところでありますと、対象となる地権者、また住民の皆様の了解が得られれば、通常の市道の基準にのっとりまして4メートル幅による道路整備も検討できると考えております。 129 ◯松谷委員 次に、道路保全課に伺います。  1349番の自転車走行空間ネットワーク整備事業ですけれども、この走行空間整備の現状と、交通事故の件数との関係で統計的にどういう状況かをまず教えてください。 130 ◯朝比奈道路保全課長 自転車走行空間整備の現状と事故件数についてお答えいたします。  静岡市自転車走行空間ネットワーク整備計画に基づき、自転車レーンの設置や路肩に自転車の進行方向を示す矢羽などを設置する事業を実施しておりまして、これまでの整備状況は計画延長354.8キロに対し、平成30年度末で185.4キロ、約52%が完了しております。  続きまして、事故件数ですが、平成20年、整備延長71.1キロのときに事故は1,630件発生しております。平成27年のとき、115.5キロの整備が完了した時点で事故件数は1,205件と減っております。昨年度、平成30年度の事故件数は1,074件となっております。  自転車レーンができることで自転車の走る位置が路上で明確になってくるということもありまして、事故の減少に役立っているのではないかと考えております。 131 ◯松谷委員 これは当然進めていっていただきたいわけでありますけれども、改修困難場所ということで弥勒橋の交差点はもう少しで完成しそうですけれども、改修困難場所は2018年段階なり今後どういう形で改善していくのか、現状について、また展望についてお伺いします。 132 ◯朝比奈道路保全課長 自転車道の困難箇所の改善についてです。松谷委員がおっしゃいました弥勒の交差点、弥勒橋に行ったところ、あそこについては丸子方面から来る自転車が本通と新通に分かれるところに来た時点で、どうしても逆走してしまうということがありまして、課題となる箇所になっておりました。ここについては自転車が双方向に進めるような自転車走行空間を橋のたもとにつくることで解消する工事を今実施しており、また自転車道の改良に伴って信号機を設置することで、歩行者にも安全な道路形態にする工事を実施しております。  その他の課題となるところですけれども、日赤前の交差点、井川湖御幸線との交差点があります。こちらにつきましては日赤と中町ビルの道路が井川湖御幸線を挟んで真っすぐに交差していないため、先ほどの弥勒橋のところと同じように西から来た車が日赤の横を出てきますと、井川湖御幸線で信号を渡って北進しようとする際に、コンビニの前でどうしても逆走してしまって、お堀のほうに入っていくというケースが出ております。ここについてはどうしても道路の用地的に困難な状況にありますので、別の迂回できるネットワークを考えるなどして整備していきたいと考えております。  また、そのほかには駿府城北安東線、これはアイセル21の前になりますが、ここについても車道の路肩の幅員が狭いということで自転車走行に適していないというか危険がありまして、こちらについては現在、工事を実施しておりまして、矢羽を引く形で自転車走行空間の整備をしていきたいと考えております。  あと、静岡清水線のセノバから水落交番の間も同じように課題となっている箇所ですが、舗装工事を30年度からやっておりまして、これにあわせて矢羽を設置させていただいております。  もう1カ所、静岡ガスやNHKの前の静岡環状線になりますが、電線共同溝の事業をやっておりますので、これにあわせて自転車レーンの整備を実施しております。 133 ◯松谷委員 先ほど水野委員からも出ていました無電柱化事業の問題ですけれども、市内の電柱の立てられている基準が何か40メートルとかで、千葉の停電のときにいろんな議論が出ていましたが、その辺の基準と、老朽化の把握状況とかそういうものはもちろん中電の管轄ですけれども、道路管理者としてはそういうことの情報も共有されているんでしょうか。 134 ◯朝比奈道路保全課長 電柱の基準と管理状況でよろしいでしょうか。  電柱につきましては、経済産業省の電気設備に関する技術基準を定める省令で、風速40メートルに耐えるようにということが規定されております。当然ながら、電柱を占用で受け入れる際に、これをクリアしているものを立てていると思います。  もう1つ、点検についてですけれども、こちらについては専門ではないので調べたところ、特に何年に一度とかの点検はないと聞いております。ただ、電柱を管理する管理者としましても、やっぱり倒れて停電になっても困りますので、近接目視なのか何なのか細かいところはちょっとわからないんですけれども、管理して点検しているものと思われます。 135 ◯松谷委員 それで、無電柱化の今後の計画というか、委員会で視察させてもらった芦屋市は条例もつくっているんですけど、静岡市としては新たな展開というか計画づくりというんですか、これはどんな状況でしょうか。 136 ◯朝比奈道路保全課長 今後の展開についてですけれども、平成28年12月に無電柱化の推進に関する法律が施行されました。この法律に基づきまして、静岡市でも静岡市第3期無電柱化推進計画を策定しております。  新たな展開としまして、これまでの中心市街地の都市景観の向上から、防災機能の強化を主眼とした緊急輸送路等の防災上重要な路線において事業を進めてまいりたいと考えております。
    137 ◯松谷委員 新たな第3期計画があると。都市景観と防災上の観点から重要路線というのは、具体的にどことどことか今何か決まっているんですか。 138 ◯朝比奈道路保全課長 具体的な路線名についてお答えします。  現在の計画では、令和2年までに5.3キロの整備路線の事業化を目標にして取り組んでいるところでございます。その路線ですけれども、市道北矢部日本平線、市道旧道日本平線、都市計画道路日出町高松線、市道御幸町鷹匠町2号線、主要地方道山脇大谷線、市道草薙駅通3号線、それと国道149号線の以上5.32キロを対象路線として、令和2年までの事業化を目指して実施しております。 139 ◯大石委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、本件についての討論は4日の都市局所管の審査内容も踏まえ、行っていただくようお願いいたします。  要望・意見、討論はありませんか。 140 ◯平井委員 自民党は、認定第1号、4日の都市局所管分も含めて賛成でございます。  続きまして、意見・要望でございます。  初めに、道路計画課になりますけれども、清水立体の工事が本格化し、清水インターチェンジ前後の区間における交通渋滞が激しくなっており、市としても渋滞解消に向けての対策をお願いいたします。  続きまして、桜橋の工事渋滞でございます。  私もよく通るんですけれども、現状4車線から2車線になり、交通規制、迂回のお願いをしているということでしたが、東から進む道路、千歳町あたりには迂回を表示するたくさんの種類と枚数の看板が設置されているんですけれども、西側から進む道路には工事中と車線規制の看板しか見かけません。東側のように注意喚起をする看板がたくさんあれば迂回するとか、あとは通勤の方は10分早く出ようとかそういった市民にとっても優しい事業になると思いますので、どういう理由で看板が少ないのかわかりませんけれども、注意喚起の看板の設置をお願いしたいと思います。  続いて、静岡駅賤機線の4車線化についてです。  地元地権者は用地提供に早々と御協力いただいており、新東名開通後は速やかに4車線化を完成させるとの計画でありましたけれども、いまだに4車線化になっていない状況にあります。今後は相続や買収後の土地利用等の問題があるとは思いますが、早期の完成をお願いしたいと思います。  また、4日の都市局の議論の中でも出た話ですけれども、道路の新設、改良の際に県警との調整や合意には大変多くの労力が必要であり、日時も要するものと思われます。どのような方法がベストかはわかりませんが、ぜひ県警との調整がさらに円滑に進められるような関係づくりをお考えいただきたいと思います。  続きまして、各種建設事業においての工事発注の平準化についてでございます。  今後は全庁的に拡大していきたいとのことでした。建設局の皆様にはぜひリードしていただき、力強く推進していただきたいと思います。  最後に、治水交流資料館ですけれども、来場者数増はイベントによる要因が大きいということでしたけれども、引き続き市民の皆さんに関心を持っていただけるよう、来場者の確保に向けて取り組んでいただきたいと思います。 141 ◯水野委員 志政会です。認定第1号は賛成でございます。  意見・要望を述べます。  台風、雨などの自然災害が全国各地で発生しております。まさに災害は忘れずにやってくるというような状況であります。想定外の災害が発生しておりますので、建設局には安全面に十分配慮していただきたいと思います。  先ほど述べましたように、道路、橋、河川、トンネル等高齢化が進み、維持管理に経費を投入すべき時期に差しかかっております。長寿命化や効率化等、社会資本整備に向けて中長期的な、計画的な対応をお願いします。  また、国の土木費も減少してきておりますので、今後も県、国の補助金の確保に努めていただきたいと思います。  日ごろの道路整備等のスピーディーな対応に感謝しております。今後も市民の生命・安全を支援する道路整備や、災害や事故が起きる前の未然防止、危険箇所は私が日ごろ道路を歩いていても感じますが、舗装しても老朽化が進んで道路が傷んでおります。自分が何度もそのような道路を行政に通報してお願いしているわけですが、日ごろのきめ細かいパトロールです。このパトロールも今の職員だけでは目こぼしが出てくると思っております。ですから、パトロールする人を一般の人も含めてふやしていく必要があると思います。日ごろのきめ細かい道路パトロールなど点検を怠ることのないよう、要望しておきます。 142 ◯安竹委員 認定第1号、4日の審議分も含めて賛成いたします。  要望ですけれども、山間部も含めまして河川あるいは治山治水はやはり県との協力なくして順調に整備は進まないことが多々ございますので、ぜひ政令指定都市静岡市の顔をしっかり立てながら県との協議を上手にやって、また国からの補助事業も十分取り込むような努力をお願いしたいなと思います。  山間部は、まさに命の道というぐらい、たった1本の道路に支えられている部分もありますので、災害に強い道路整備に奔走していただきたいと思います。 143 ◯松谷委員 認定第1号については賛成です。  都市局については4日に述べましたので、建設局について要望・意見を述べます。  建設局に技術政策課があるということで、都市局、そして建設局は技術者の集合体であるわけです。私は、この技術者集団がどういう形で静岡のさまざまな技術を求められる分野で活躍していけるのかという点に非常に関心を持っております。  先ほどの話の中で、監督員実務、工事検査、入札発注業務にかかわるさまざまな技術的分野や災害復旧、構造物設計、橋梁補修、維持管理などにおける技術、また建築におけるデザインを含めたさまざまな技術力というものを技術者の地産地消というんですか、それを育ててもらえるような体制づくりにぜひ努めていただきたいと思います。さまざまな静岡のシンボルとなる建物にしても橋にしても、国の力あるいは有名な建築家の力をかりるということも当然必要だと思いますけれども、やはり技術者の集団としての誇りを持って技術研さんに努めていただきたいと思います。  それから、気候変動で異常気象が続くという中で、土木の分野は非常に大きな課題があります。特に巴川総合治水対策事業は第5工区まであって、進展しているところ、進展していないところがあるわけですけれども、農家の方だけではなくてそこで生活する周辺の住民の皆さんの意向もぜひ大切にしていただきたいと思います。  特に第2工区の場合、市は直接的な土地を持っていませんが、麻機遊水地保全活用推進協議会の設置によりましてさまざまな取り組みが可能となっておりますので、そういう点で住民の皆さんの声が反映できるような治水対策に向けて進めてほしいということを要望しておきたいと思います。  さらに、治水交流資料館ですけれども、これはある意味で大谷川放水路という形でつくられた地元の皆さんの1つの要望でもあったわけでありますけれども、今の気候変動、異常気象の中では、もう少し積極的な位置づけ、静岡市が1つのシンボルとなる、異常気象や気候変動に対するさまざまな対応もそこで見られるようなものに、私は展開していくべきではないかと思いますので、要望しておきたいと思います。  それから、リニア新幹線の問題、直接的には2018年度は協議がなかったということですけれども、今後、本体工事が始まっていく過程で当然静岡市が関与するわけでありまして、静岡市が管理する河川等が現実に存在しておりますので、毅然とした対応で、南アルプスの自然環境を守るという立場での権限の行使を求めておきたいと思います。 144 ◯安竹委員 要望を追加します。  道の駅の件でありますけれども、新東名が中山間地を貫通してもう長いわけでありますが、このインターチェンジを上手に利用してぜひ中山間地の農林水産業、1次産業がもっと元気を取り戻すような施策、その中で道の駅というのは関心も強いですので、先ほど6路線ということも話題になりましたけれども、ぜひ1次産業が発展していくような施策を展開する核となるようなものをつくっていただきたい。そして、道の駅をつくることについては、国の施策を県とともに引っ張ってくるように御努力をお願いしたいと思います。 145 ◯大石委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  認定第1号中所管分は認定することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 146 ◯大石委員長 御異議なしと認め、認定第1号中所管分は認定すべきものと決定しました。  以上で決算審査を終了します。  残る議案審査に関係のない説明員は退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕 147 ◯大石委員長 ここで、暫時休憩します。                 午後2時22分休憩      ──────────────────────────────                 午後2時30分再開 148 ◯大石委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。      ────────────────────────────── 149 ◯大石委員長 次に、議案審査に入ります。  議案第208号中所管分、議案第223号、議案第224号及び議案第227号の4件を一括議題といたします。  それでは、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 150 ◯大石委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際は、どの議案に対するものか述べてから発言していただくようお願いします。  質疑はありませんか。 151 ◯田形委員 それでは、2点質問いたします。  1つ目は、交通安全施設整備事業について伺います。  先般の本会議総括質問で、公明党加藤議員から未就学児童等の移動経路の交通安全対策について質問があり、道路部では関係機関と連携し速やかに児童の安全確保を進めていることが理解できました。  一方、自民党では、川崎市、新潟市での殺傷事件、大津市での歩道にいた児童生徒が自動車に巻き込まれて死傷する事故などを受け、6月3日に党として緊急要請を市長宛てに行っております。この要請の1つに、通学路の危険箇所を洗い出し、安全施策を講じることとしていますが、この点について道路部ではどのような取り組みを行っているのか、教えてください。 152 ◯朝比奈道路保全課長 道路部で行っている取り組みについて御説明いたします。  未就学児等の移動経路、お散歩コースの緊急点検に加えまして、道路部では、交通量が多く、自動車のスピードが速い、歩道が整備されている2車線以上の道路が交わる通学路または保育園や保育施設から半径500メートル以内の交差点、これは市内に267カ所ほどありますが、この中から過去5年間の交通事故件数、道路交通センサスと当課の事故データから交差点を選定させてもらっております。事故件数の多い92の交差点を選定いたしまして、交差点における子供を含めた歩行者の安全を確保するための独自の取り組みとして、主要交差点の緊急点検を実施しております。 153 ◯田形委員 次に、葵南道路整備課にお聞きします。  議案書12)の3ページであります。  令和元年度静岡市一般関係補正予算(第4号)にかかわる繰越明許費の追加について伺います。  なぜ今回、国道362号を繰り越しするのか、教えてください。 154 ◯杉村葵南道路整備課長 なぜ国道362号の繰り越しを行うのかとの質問にお答えします。  本事業は、国道362号にかかる安西橋旧橋の補修工事で、橋桁の塗りかえ塗装や床板の補強を行うものです。  本年8月に実施した入札では複数業者の応札がありましたが、低入札により不調となっております。安西橋の施工に当たっては、河川管理者から非出水期である10月から5月までの占用条件が付されております。このため適正工期を確保した上で再発注を行うものです。  当該工事の施工に当たっては準備工を含め7カ月の工期を要するため、今年度内の完成が見込めないこと、また令和2年5月までの非出水期内で完成させる必要があることから、本9月議会での繰越承認をお願いするものです。 155 ◯田形委員 安西橋補修事業の進捗状況について教えてください。 156 ◯杉村葵南道路整備課長 安西橋の補修事業の進捗についてお答えいたします。  本補修事業は平成27年度から着手し、5カ年計画で進めており、総事業費は10億8,000万円を見込んでおります。  現在までの4カ年で全13径間中の10径間が完成しており、事業費ベースでの進捗率は約75%となっております。  今年度が最終年度となりまして、残り3径間における橋桁の塗りかえ塗装と床板の炭素繊維補強を行い、事業完了となります。 157 ◯大村委員 先ほどの交通安全施設の関係ですけど、各課といろいろ協議して273カ所としたということですが、例えば自治会や市民からの要望というのはなかったですか。 158 ◯朝比奈道路保全課長 市民や自治会からの要望ですけれども、似たような作業としまして、未就学児童の移動、お散歩コースの点検を警察と施設管理者と市でやっております。  また、先ほど説明いたしましたが、2車線以上の交通量が多い通学路で保育園や保育施設から半径500メーター以内のところが267カ所ありますが、その中から事故の多い92の交差点を選んで点検しております。  これ以外に、市民の方や自治会から来ているものとしては、5件ほどここが危ないと思うんだけどという連絡は入っておりまして、こちらについても一緒にやる形で点検させてもらっております。  先ほどの交通量の多い交差点に関してですけれども、現時点で92カ所全ての点検が終わっておりまして、こちらについては車両の進入を防止するガードパイプとか、右折レーンを強調するような路面標示といったものを設置していきたいと考えております。 159 ◯水野委員 先ほどの交通安全施設、児童の安全ということですので、1点質問させてもらいます。  起きている事故の内容、それと現地での緊急点検は具体的にどんなふうにやったのか、それだけお願いします。 160 ◯朝比奈道路保全課長 事故の内容とどういう点検かについて、こちらについては未就学児童と両方でお答えします。  まず、未就学児童のほうについてですけれども、こちらについては施設管理者と道路管理者と警察が現地で立ち合いまして、施設管理者からここが危ないというような提案を受けますと、所轄の警察署の方と市の道路整備課と道路保全課の職員が現地で立ち会いをいたします。  その中で施設管理者が自分たちでコースを変えたほうがいいと思うところもあるでしょうし、その再検討をしていただくということと、警察で指導していただいて交通マナーの改善を促すというような対策。もう1つ、我々が歩く位置を明確にして、子供たちが安全に歩けるような環境を提供するということをいたしております。  先ほどの267カ所のうちの過去5年間の事故件数が多い92の交差点のほうですけれども、こちらについては道路保全課にあります事故データの多いほうから拾わせてもらい、警察のデータを、細かい事故の情報はいただけないものですから、事故の件数を単純にカウントして各交差点に当てはめ、多いほうから92ということで拾わせていただいております。 161 ◯安竹委員 猿田川について教えていただきたいです。  私が猿田川について認識しているのは、今宮公園の東側を流れて、鯨ケ池から来るトンネルを通る道路の下をくぐっていくというのは存じているんです。猿田川の上流部については認識が甘いんですけれども、そんなに長い川でもないし、3面がコンクリートで固められているという大して大きい川でもないんですが、たびたび水害というか、奥のほうから土が出ているということについて対応した覚えがあるんですが、人家の多いところでもありますので、心配事もあろうかと思うんですが、説明していただければありがたいです。 162 ◯牧野河川課長 猿田川の災害がどこで起こったかということですが、場所につきましては、新東名高速道路の高架橋から上流側に300メートルほど上ったところで、農道奥池ケ谷線と並走する区間において発生しております。ですから、周辺には人家はないということになります。 163 ◯安竹委員 現場に人家はないんだけど、農道があったりあそこは林の中ですので、災害で崩れが起きて下に流れてくると、3面コンクリートの深さが3メートルか4メートルあるんですか、幅も3、4メートルぐらいあるんですか、案外急流なんです。ですから、土が出て詰まるような崩土が奥のほうであったりすると結構大きな災害になるんじゃないかと私は心配しているんです。  ですから、ここで言わんとすることは、河川の立場で安全を図ろうとするのか、例えば治山でするのか、その辺の見きわめというかそれが大事じゃないかなと思って、お聞きしているわけです。 164 ◯牧野河川課長 今回、被災した箇所は水路の横というか、川の流れるところにつきましては岩盤が出ているようなところでして、そこから上の民地の山林が崩れて、その土砂が川に流れ込んできたという状況になっております。ですから、基本的には、山林のほうで出てこないようにしていただけるのが一番いいのかなとは思ってはおります。  ただ、川のほうに流れてきますと、当然、下流側で閉塞等が起こることがありますので、その辺につきましてはいろいろ対策を考えなければいけないんですけれども、その際には砂防施設で守るべきなのか、治山施設で守るべきなのか、それとも河川施設で守るべきなのか、その辺を考えていかなければならないと考えております。 165 ◯松谷委員 交通安全施設整備事業ですけど、273施設と267施設と92の数字の関係はどうなるんですか。 166 ◯朝比奈道路保全課長 273施設と267カ所の違いについて御説明させていただきます。  最初に、267カ所ですが、先ほどからお話しさせていただいていますけれども、交通量が多く自動車のスピードが速い、歩道が整備された2車線以上の道路が交わる通学路または保育園、保育施設などから半径500メートル以内の交差点の数が市内に267カ所ありますということです。これが道路部で独自に実施している点検の対象となる条件に合致した箇所でございます。  続きまして、273施設ですけれども、こちらは未就学児童のお散歩コースなどの危険箇所についての点検で、警察と未就学児童の施設と一緒になって現地を点検する箇所ですが、対象となる未就学児童の施設が静岡市内に337あります。当初、この対象箇所の選定に当たっては、基本的に未就学児童の施設から静岡県に、施設を管理している静岡市もそうですけど、点検をお願いしたいという申し出があったところを静岡県でまとめまして、静岡県から各警察署に、何々施設から立ち会いの要望が来ているから日程調整して立ち会いの依頼をします。警察は、その施設と日程を調整した上で静岡市に道路管理者として立ち会いの依頼をして立ち会いをしているんですが、この対象となる施設が337ありました。  ある程度、日がたった時点で確認したところ、中にはうちはいいですというところもありまして、そこから幾つぐらい来るだろうと推定したのが273施設ということで、実際にこの数の施設がというわけではなくて、337の対象のうち273ぐらいが来るだろうという推測の数字でございます。
     今の時点で、葵区で50、駿河区で34、清水区で52と全部で136施設で立ち会いをお願いしたいということで、県を通じて警察に行っていると聞いております。直接市には来ないものですから、警察を通じて聞いているのがその数でございます。今後、これについて、警察と施設と一緒に立ち会いを実施していきたいと考えております。 167 ◯松谷委員 ちょっとよくわからない。  事業内容のところで273施設の周辺道路と出ている数字は違っていて、267ということで理解すればいいんですか。  それと、今後さらに立ち会いを求められることが出てきて、さらにふえていくみたいな話になるんですか。 168 ◯朝比奈道路保全課長 273は間違っている数字というわけではございません。あくまでも対象が337ありまして、予算をとる都合上、幾つぐらいだろうと推測しないと概算の金額が出ないものですから、これまでの状況を見た上で、それまでに出てきていた率を掛けさせていただきまして、推定で273施設から立ち会いの要望が来るであろうということで書かせていただいた数字でございます。 169 ◯松谷委員 もう一回説明して。  273と推測したけれども、実際に来ているのは136ということでいいんですか。 170 ◯朝比奈道路保全課長 けさ時点で136施設から立ち会いの依頼が来ております。ただ、これは警察を通じてきますので、今後まだふえることがありますので、最終的に幾つというのはきょうの時点では確認できておりません。来ればその都度対応させていただいております。 171 ◯松谷委員 それで、予算の立て方はある特定の場所を調査して、大体このぐらいの額ということで推測し、273を掛けるということだと思うんですけど、そのもとになった数字の基本的な予算の見込みというんですか、これは割り算をすると60万円ぐらいになります。区画線、路面標示、ラバーポール、路肩カラー化などと書いてあるんですけど、その辺の細かい話なんだけど、教えてください。 172 ◯朝比奈道路保全課長 細かい数字の内容ですけど、委員がおっしゃるとおり1カ所60万円で算出しております。これについては、補正予算要求前に実際に大谷小学校など幾つかの場所で、区画線の設置とかグリーンベルト設置、路面標示設置、ラバーポール設置というような内容をそれぞれやっております。これらを全て集計いたしまして、1カ所当たりの平均金額として出させていただいて、60万円という数字を使わせていただいております。 173 ◯松谷委員 わかりました。  次に、安西橋の件ですけれども、今回、低入札で入札不調ということですが、これは4日の都市局の議論のときに呉服町通線の入札がなかなかうまくいかないという議論があって、そのときに発注する側に、受け手側のいろんなことに配慮することに問題があったということで改善したら入札があったということでした。今回の入札不調は発注する側の問題なのか、入札に参加した事業者の問題なのかどちらでもないのか、この辺はどういう評価になるんですか。 174 ◯杉村葵南道路整備課長 安西橋の件に関しまして、入札不調となった問題が市側にあるのか業者側にあるのかということについてお答えさせていただきます。  安西橋については先ほどもお話しいたしましたけれども、複数の業者の応札がございました。ということは、業者は受注意欲があるということで、先ほどお話のありました呉服町通線とは事案が異なるかと思います。  今回、不調になった原因は断定できませんけれども、応札者から提出された本工事内訳書というものを確認したところ、うちが見積価格で設計しております塗装の塗りかえをやる前に既存の塗装を全て剥がす1種ケレンというものがあるんですけれども、この設計額と応札額に相違があることが確認できました。  このケレンの単価は、見積もりによりまして前年度よりも高くなっておりました。そこで、当課では、その見積もりに基づきまして積算していたんですけれども、応札業者の皆さんはその積算に対応できていなかったということで、不調になったと考えております。 175 ◯松谷委員 そうしますと、過去に4回入札があって、工事はもう13のうち10が終わっていて残りということですけれども、過去の4回の入札は問題なく済んできたのかということと、それから今言った1種ケレンの額が市況としては高くなっているということで高くしたということですが、過去の4回の入札ではこれはどういう状態であったのか、お伺いします。 176 ◯杉村葵南道路整備課長 過去の入札の件と1種ケレンの単価についてですけれども、過去の入札では不調はなく応札されております。  また、1種ケレンに関しましても、これまでは業者も積算がしっかりできて、応札してくれています。 177 ◯松谷委員 もう1つ、今回入札に応じてくれた業者は、過去の4回の入札に参加されている業者なのか、また落札した業者なのか、お伺いします。 178 ◯杉村葵南道路整備課長 過去の入札に参加した業者ということですけれども、この案件はまだこれから次回の入札があるものですから、そこの回答は、控えさせていただきます。 179 ◯大石委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  要望・意見、討論はありませんか。 180 ◯平井委員 自民党です。議案第208号、第223号、第224号、第227号の4件につきまして、いずれも賛成でございます。  続きまして、意見・要望でございます。  交通安全施設整備事業についてでございます。  未就学児童の移動経路や通学路の危険箇所の洗い出しをしているということですので、引き続き安全対策を講じていただき、子供たちや歩行者、地域の方の安心安全に努めていただきたいと思います。  繰越明許費の件で、安西橋補修事業についてお聞きしましたけれども、現在の進捗状況が約75%ということでした。今年度は最終年度となりますけれども、計画どおりに事業が進むようよろしくお願いいたします。 181 ◯水野委員 議案第208号、第223号、第224号、第227号は、志政会としては賛成です。  意見・要望につきましては、先ほどの要望と重なりますので、特にありません。 182 ◯安竹委員 全議案に賛成です。先ほど猿田川の話をしましたけれども、今回の議案の説明の中で松野地区の細木沢の話も出ました。また、津渡野の北賤機トンネル側に日本ケミカルの工場があるんですが、あそこもたびたび工場の中に沢が突き出て土石が入るという関係もあるんです。小さな沢だからといってばかにはできません。その原因は、上流部の民地である林野だとか茶畑として開墾した場所ということもあってなかなか難しい面もあろうかと思いますが、崩土の起因するところをちゃんと始末しないと、せっかく皆様方が河川管理という大切な業務の中で努力されていることが無になってしまうことが多々あるわけですので、その原因となるところを、ほかの部署が関係するんだったら徹底的にその部署に解決策を練ってもらうようにぜひ努めていただきたいと思います。  特に猿田川は絶対にばかにできない、奥から土石があるいは立木が10本も突き出てきたら、今宮公園の下の人家のあたりは完全に氾濫します。そんなことも含めて、今、事例を3つ挙げましたけど、小さな沢だからといって決して甘く見ないで、上流部を担当する部署、治山とか農林水産関係になるかもしれませんけど、そことしっかり連携をとっていただくよう強く要望しておきます。 183 ◯松谷委員 緑の党は、全議案に賛成です。  それで、交通安全施設整備事業については、悲惨な事故を受けて、その後改善されていくというケースはやむを得ないわけですけれども、早急な工事の完了と、日ごろから施設の皆さんや市民の声に耳を傾けていただくよう要望しておきたいと思います。  次に、安西橋の件ですけれども、入札不調の原因が既存の塗装を剥がして塗装の塗りかえを行う1種ケレンの価格の見積もりを応札した企業の皆さんが読み間違えていたということでありますけれども、今後新たな入札によって決定者が出ると思いますが、入札時のさまざまな分析も今後きちんとしていただきたいということと、早期の完成を期待したいと思います。 184 ◯大石委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第208号中所管分外3件を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第208号中所管分、議案第223号、議案第224号及び議案第227号の4件は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 185 ◯大石委員長 御異議なしと認め、議案第208号中所管分外3件は可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 186 ◯大石委員長 以上で本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、都市建設委員会を散会します。                 午後3時13分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  大石 直樹 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...