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  1. 静岡市議会 2018-03-13
    平成30年 都市建設委員会 本文 2018-03-13


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時58分開議 ◯尾崎(剛)委員長 それでは、ただいまから、都市建設委員会を開会します。  本日は、建設局所管の議案3件の審査を行います。また、報告事項が2件あります。  説明員の皆さんへのお願いですが、委員会記録作成の関係から、答弁の際は、必ずマイクを使用していただくことと、答弁は簡潔明瞭にお願いします。また、パネル等を用いて説明される場合は、委員会記録説明内容が正確に記録されるよう、例えば、この図のとおりですなどと簡略した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いします。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎(剛)委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第30号の一般会計予算及び55号の手数料条例の一部改正について中建設局所管分並びに議案第63号の3件を一括議題といたします。  なお、このうち議案第30号及び55号中所管分につきましては、昨日の都市局所管分の討論、採決もあわせて行いますので、御承知おきください。  これら3件に対し当局の説明を願います。             〔当局説明〕 3 ◯尾崎(剛)委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。  質疑はありませんか。 4 ◯田形委員 国道150号バイパスの予算がいろいろついているわけです。そして、今月24日には、待ちに待ちました150号バイパス中島高架橋の開通という御案内をいただいたわけですが、それについて教えてください。高架橋ができて、用宗のほうから来ますと、清水方面へ行く車は上を通るわけですが、それに伴いまして下部工工事はどういうふうになるのかと、どういう日程でやるのか教えてください。 5 ◯向坂駿河道路整備課長 パネルを用意してございますので、こちらをごらんいただきながら説明させていただきます。  ただいまの田形委員の、国道150号静岡バイパス整備事業における、中島高架橋平面部の整備について回答させていただきます。  まず、現在の進捗状況です。ただいま委員のほうから3月24日開通というお話しをいただきました。この150号の高架橋ですけども、中島交差点周辺で慢性的に発生していた渋滞を解消する目的で、平成元年から事業に着手してまいりました。現在施工中の高架橋は、平成19年度から工事に着手してまいりまして、現道の信号交差点6カ所をまたぐ全長1.2キロメートルの高架橋です。施工は順調に進捗いたしまして、3月24日土曜日に供用の運びとなりました。この場をおかりまして、関係各位の御協力に感謝申し上げます。  次に、今後の道路整備の予定です。この高架橋の完成に伴いまして、交通量が現道、平面部のほうが減りますので、平面部の整備を行っていきたいと考えております。平成30年度から国道150号にかかる南安倍川橋から中島交差点までの南側の歩道を進め、続いて北側の歩道整備を実施していく予定です。その後は東側ランプの整備を進めていきたいと考えております。これまで暫定的な道路ということで、平面部を利用しておきましたけれども、今回の高架橋ができましたので、今後は正規に計画している道路形態に戻していく作業をやっていきたいと思っています。  この平面部の完成時期ですけども、来年度から始めまして5カ年かかる予定ですけども、その辺のところ努力して進めていきたいと考えております。 6 ◯田形委員 今まで待ちに待った道路の開通ですので、よろしくお願いいたします。  続きまして、同じ150号バイパス道路自然災害防除事業とありますが、この事業の目的を教えてください。
    7 ◯向坂駿河道路整備課長 こちらもパネルを用意してございますので、ごらんいただきながら説明させていただきます。  ただいまの御質問につきましては、新日本坂トンネルの事業の目的ということでお話をさせていただきます。  まず、概要ですけれども、国道150号の新日本坂トンネルですけども、本市から焼津市に抜ける延長が約3キロメートルある非常に長いトンネルとなっております。上下線が2つに分かれておりまして、交通量は市が管理する道路の中で最も多くなっております。1日に4万6,000台の交通量で、上下線に分かれており、かつ無料で通行できるトンネル、こういった種類のものの中では、国内では最も長いトンネルとなっております。したがいまして、市民生活に密着した、本当に欠かすことのできない重要なトンネルです。  なお、トンネル全体のうち、途中に、焼津市との行政境がございますけれども、焼津市側が4分の1ございます。その延長部分につきましては、静岡県の所管となるところですけども、本来ならば県の管理ということになりますけれども、トンネルは連続しておりますので、行政境から静岡市側の4分の3、こちらの延長部分を所管する本市がまとめて全体を管理して、要した費用を先ほど言いました延長比の4分の1を県から負担を求める方法で管理を進めております。  一方で、トンネルに設置すべき設備の程度なんですけれども、いろんな設備がございますけども、このトンネルを管理する上で、教科書となっております道路トンネル常用設備設置基準というものがございまして、これによれば延長、交通量の関係から、日本坂トンネル最高水準の設備の設置が義務づけられているということです。したがいまして、たくさんの設備が設置されているところです。  このような延長の長いトンネルにおきましては、閉鎖された区間が非常に多いもんですから、火災などの事故に対する防火対策には、十分な配慮が必要となります。トンネルを通行する方々が安全で快適に利用できるよう、健全な状態で維持管理していることが求められているところです。しかし、新日本坂トンネルは、設置後20年以上経過してきております。したがいまして、いろいろ設備が老朽化してきている状況でございまして、更新の時期を迎えており、今回この更新を早急に対応していかなくてはならないというものです。トンネル利用者が安全で、かつ快適に利用できるよう、計画的に設備の更新を実施しております。 8 ◯田形委員 私もこのトンネルは1週間に1回ぐらい、小坂インターチェンジから焼津へ抜けて通るんですが、この事業の内容によりますと交通規制とかが多分入ってくると思うんですが、その内容と、どのように工事をやるのかを教えていただきたいです。 9 ◯向坂駿河道路整備課長 整備の内容と、交通規制の関係はどうなっているのかという御質問にお答えしたいと思います。  平成30年度の事業概要といたしましては、劣化の程度が著しく、安全性確保の上で、特に重要な施設の設備の一部を、まず更新していきたいと考えております。内訳としましては、トンネル内の危険を知らせるための警報標示板です。それから、火災を検知する火災検知器、それから、トンネル内の事故の発生を関係機関へ通報する非常用電話について更新工事を実施していく計画で進めております。  また、交通規制等の話ですけども、工事実施期間は7カ月間を予定しているところなんですけれども、このうち警報標示板につきましては製作に4カ月程度かかるものですので、その後の3カ月間でトンネル内部のそれぞれの機器や機器の設置ですね。それから、試験調整を終えて、工事が完了するという流れになります。約2カ月間のトンネル内部の工事につきましては、夜間工事を想定しておりまして、片側2車線のうち1車線の規制を行って工事を行っていく予定です。市民生活に影響のないような作業の進め方をしていきたいと考えております。 10 ◯田形委員 夜間に工事をやるということで、片側2車線を1車線にするということで、市民生活には影響はないのではないかということです。ありがとうございます。  もう1つ、この150号のトンネルの今後のスケジュールは、今の流れでいきますと、まだまだやらなきゃいけないところがいっぱいあると思いますので、その辺のスケジュールを教えてください。 11 ◯向坂駿河道路整備課長 この事業の今後のスケジュールということでお話しさせていただきます。  道路標示板等の工事は、当該トンネルに設置されたいろいろな設備のうちの一部ということでございまして、ほかに多くの設備がございます。これらの設備も常に健全な状態を守っていかなくてはならないということで、耐用年数、それから、重要度を考慮して毎年継続して設備の更新を実施していく必要があります。  予定ですけども、今後15年程度で現在設置されている設備の大半については更新をしていきたいと考えております。その後はまた、耐用年数や重要度を考慮して、2順目の更新作業を計画していくということです。  今後も東西交通の骨格を担う重要なトンネルですので、通行する市民の皆様の安全性や快適性を配慮した高い水準の維持管理を行っていきたいと考えております。 12 ◯田形委員 今後15年間ということですので、また、早目にいろんな方法を通じて、各機関に知らせるということを徹底していただきたいと思います。  最後になりますが、道路計画課に教えていただきたいと思います。  きのう建設局の審査がありまして、都市計画道路について質問をさせていただきました。その中で、今見直しをやっているということで、固有名詞は言いませんでしたが、幾つかが多分廃止の想定がされております。今、静岡市のみちづくりという計画をつくっていると思うんですが、その辺つくり直すんですか。 13 ◯塚田道路計画課長 都市計画道路見直し事業に伴ってみちづくりを修正するのかという御質問ですけれども、静岡市のみちづくりというのは、平成27年度から8カ年度計画です。その計画化の中に直近で道路整備を行うものについては、事業箇所も掲載しておりますので、もしそこに載っているものが見直しの対象になっているということになれば、修正もやむなしということなんですけれども、現時点では、計画に基づいてやっている事業について、見直しの対象になっているという情報はいただいておりませんので、そういう意味では修正はないと考えております。 14 ◯田形委員 都市局によりますと、夏ごろまでに固有名詞といいますか、町内をまとめたいということです。私が言いたいのは、計画が減ってくれば、例えば34年からこの道路に手をつけたいと言っていたものが、33年になると、絶対数が減ってきますから、前倒しになることを期待しているわけです。といいますのは、用宗停車場丸子線死亡事故があり、ついこの間も交差点で車が横転したという大きな事故が続いておりますので、もし前倒しということになれば、事故の多いところとかを優先してくれるのか、教えてください。 15 ◯塚田道路計画課長 都市計画道路の見直しで数が減るということは、ほかの事業の進捗が図られるというところも含めての御質問にお答えさせていただきます。  都市計画道路の見直しが今後進むということになれば、全体で整備しなきゃいけない都市計画道路の母数が減ってくるということになりますので、単純に考えると選択と集中の中で、事業の推進が図られると考えられます。しかしながら、事業の進捗というのは、いろんな条件の中で図られるものとも認識しておりますので、全てではありませんけども、多少この見直しは、事業の進捗に影響してくるかとは思っています。  もう1つ御質問の手越原用宗線都市計画道路ということで、実は先ほど委員から言っていただいた静岡市のみちづくりの中では直近の8年間で整備することにはなっておりません。しかしながら、御指摘いただいたところなんですけれども、事故や渋滞があったりということは、お話は聞いておりますので、都市計画道路として整備ということになりますと、まだまだというところはございますけれども、対症療法的というか、ピンポイント部分改良という意味では、事業の可能性はあるのかなというふうに考えております。 16 ◯田形委員 それでは、ピンポイントを期待しておりますので、よろしくお願いします。 17 ◯早川委員 それでは、1つだけお聞きします。  資料2、124ページ。街路整備事業として6つぐらい出ています。これ昨年までのやつを全部確認したわけじゃないんですけど、同じような路線名がずらずら並んでいて、約2億円、今期の予算は減っていると、これはちょっと行き詰まっているのかあるいは完成が近いのかということで全部聞きたいんですけど、全部聞いたらみんなに怒られるから、日の出町押切線だけ聞きます。これは今どんな状況か、そして、今後どういうふうな形で進めていくのか教えてください。 18 ◯伊藤清水道路整備課長 都市計画道路日の出町押切線の事業の概要と進捗状況について御説明をさせていただきます。  まず、場所、位置になりますけど、清水区日の出町の国道149号線の交差点になりますけど、清水港の日の出埠頭付近から都市計画道路静岡草薙清水線通称南幹線、それから、国道1号線、国道1号静清バイパス能島インターチェンジを経まして、清水区の北部の押切地内につながる全長6キロメートルの主要幹線道路外郭環状の一部を担う道路です。この道路が開通することによりまして、都市交通の円滑化、それから、歩行者の安全、緊急避難路としての機能強化が期待されております。全長6キロのうち大坪工区、押切工区を含む約4キロメートルについては、既に完成して、供用開始済みです。未供用区間になりますけれども、JR東海道新幹線の北側から静清バイパス能島インターチェンジまでの1キロを約半分に分けて北脇工区、能島工区と設定しておりまして、現在、北脇工区の事業を進めているところです。北脇工区の進捗率になりますけど、事業費ベースで約60.3%、それから、用地件数ベースで87.5%になります。  事業の具体的な内容になりますけど、28年度の繰越工事で本線を横断する水路の工事が完了しております。そこから、北脇工区、一番左側がJR東海道新幹線になります。それから、右に向かって北進をするようになりますけど、28年度の繰越工事で、29年度に終わりましたのが水路の横断部分になります。それから、29年度の工事で工事延長が168メートル、これは現在施工中でございまして、繰り越しで7月完成予定になります。この7月完成の工事が終わることによって、両側の南と北の市道に接続します。これについては部分供用を開始しますので、効果が発現できるというふうに考えております。それから、30年度は、引き続き北側に向かって工事延長約50メートルになりますけど、道路改良工事の実施を予定しております。 19 ◯早川委員 日曜日、東北震災から7年たったということで、あの映像とかいろんな検証とかやっていました。道路というのはやっぱり向こうでも言っていたのが避難路なんですよ。避難タワーとか避難ビルも必要なんだけど、やっぱりみんなが道路を使って逃げようとする。私が住んでいるところが、海抜約7メートル、今、やってくれているところは低いんです。北に行くから上っていくと思ったらとんでもないんだ、あそこは巴川に近いから低くなっている。そして、昔の田畑が多いところで、道路はくねくね曲がっているし、その今やっている日の出町押切線というのは命の道ですよ。今いろんなことを説明してくれたけども、やっぱり下からも行かなきゃいけないけど、上の高橋のほうから橋をかけて攻めるというようなことを考えないのかな、それを聞きたい。 20 ◯塚田道路計画課長 御質問の下からばかりじゃなくて、上から攻められないかという御指摘なんですけれども、今、都市局街路整備事業ということで事業を進めております。街路事業というのは、どちらかというと人の道というか、まちづくりの観点から道路整備を行うというところで予算をいただいているものなんですけれども、委員御指摘のとおり、違う視点でも道路が整備できないかというところは、今まさに検討しているところでございます。おっしゃるとおり、巴川を越えて整備を進めれば、静清バイパス能島インターにアクセスできるというところになりますので、より規格の高い道路とアクセスすることによって、物資も避難も可能となるというところの視点もございますので、上からもどうやって攻められるのかというところについては、しっかりと検討して、できればダブルでお金をいただけるような形で国のほうにも働きかけをしていきたいというふうに考えております。 21 ◯尾崎(行)委員 最初に、資料9)を使ってお尋ねいたします。  101ページに、交通安全施設整備費補助金の内、生活道路対策事業がございます。ここについてちょっとお尋ねしますが、清水区の入江地区において実施されているということが報道でも私見ましたけど、生活道路対策とは、一般的にどのような取り組みであるか、確認したいと思います。 22 ◯海野道路保全課長 生活道路対策事業について御説明させていただきます。  御質問のとおり、現在清水区入江地区におきましては、生活道路対策事業というものを、まさに進めているところでして、生活道路とは地域住民が自宅から幹線道路に出るまでの日常的に利用している道路のことです。交通事故データでは歩行者、自転車の死亡事故の約半数がこうした生活道路上で発生しております。安全対策が喫緊の課題であるということを認識しております。  生活道路対策事業では、生活道路歩行者中心の暮らしの道にするために、危険性が高い区域または箇所に対して交通事故発生状況現地点検などを踏まえて、必要な対策を検討、実施するものです。  対策区域の選定につきましては、警察が一定の地域において自動車速度を時速30キロに規制する、いわゆるゾーン30の区域や、それから、最新のETC車載器から収集した急ブレーキであるとか、速度の超過など、潜在的な危険箇所がわかる自動車の走行記録データ、そのほかに交通事故データや地域の皆様からの御意見などを参考に検討いたします。最終的には、県内の道路管理者で組織する会議において、対策区域が決定されて、現在県内では42の区域が選定されております。  具体的な対策の手法としまして、こちらのパネルのほうをごらんいただきながら御説明させていただきます。  1つ目として、歩行空間の安全性を高める対策としまして、双方向の通行を一方通行にすることによって、歩行空間や自転車の走行空間をつくり出す方法。それから、抜け道の交通を排除する対策としまして、横断歩道の高さを歩道の高さと同じように上げて歩道を強調するスムース歩道、それから、同じく抜け道交差点の入り口を狭くする交差点狭窄、3つ目に自動車の速度を抑える対策として凸部を設置するハンプ、それから、単路部では狭窄、狭くするということ。などがございます。地域の皆様の御意見を伺いながら、有効な手法を組み合わせて実施していきます。また、対策後の有効性を評価して、効果が低い場合には、追加の対策を検討するなど、生活道路での課題解決に向け、PDCAサイクルによって継続的に対策を図るものです。 23 ◯尾崎(行)委員 生活道路対策という事業について、一般的な取り組みを今伺いましたけど、では具体的に清水区の入江地区でやった取り組みをお聞きしたいです。 24 ◯海野道路保全課長 具体的に入江地区でどのような対策を行ったかなんですが、入江地区は国道1号の大曲交差点の南西に位置するところでして、交通事故の発生件数が比較的多いことに加えて、警察の指定するゾーン30という区域に指定されているため、対策区域として選定されました。  また、国道1号の渋滞を回避する車両が地域に流入するといった状況から管理者である国土交通省と協力して、県内のモデル地区として事業を推進してまいりました。  具体的な取り組みとしては、平成28年度に交通安全対策の専門知識を有した学識経験者を含めまして、地域の皆様や学校、警察、国土交通省、それから静岡市で構成する生活道路安全対策協議会を3回開催いたしました。交通状況の把握や地域へのアンケート調査から課題の把握、共有、そして、対策の検討などの議論をしてまいりました。今年度は、協議会から提案された対策である交差点ハンプ、これを自動車の速度を抑制するために交差点をちょっと高くするといったものなんですが、まず仮設ハンプを使った実証実験を2週間行いました。速度抑制の効果があることや近隣の住民の皆様への騒音、振動の影響がないことを確認いたしました。その後、第4回の協議会において結果を報告して、地域の皆様の合意のもと、県内では初となる静岡型の交差点ハンプ、こちらがパネルにある形なんですが、設置しました。  あわせて、ゾーン30の表示の強調、それから、路側帯を拡幅して、歩行空間を緑色に塗装するグリーンベルトの設置も実施しております。  来年度以降につきましては、協議会を継続して、本設した交差点ハンプの効果や副作用を検証して、さらなる対策の検討充実を地域の皆様とともに推進していく方針です。 25 ◯尾崎(行)委員 そうやって入江地区では、安全対策協議会ですね、こういったものが開催されているということ、また、県内初の取り組みとしてこのハンプができたということなんですけど、今後ほかの地区でもそういった協議会が開催されたりして、ハンプ設置要望等が上がった場合、どのように進める予定であるか、お聞かせください。 26 ◯海野道路保全課長 入江地区以外での御要望といったところで、その地域におきましても生活道路対策というのは、地域の課題としてあるということは、十分認識しております。対策の推進に向けて今後取り組んでいくということで、道路上の凸部をつけるハンプのようなもの、物理的な工作物を用いた手法というのは、設置当初に道路利用者が戸惑うといったような可能性もあることから、導入に当たりましては対策の有効性や、地域への適応性、こちらを十分に検討する必要があるというふうに考えております。  このため、今回設置したハンプをほかの地域に導入していくことにつきましては、モデルである入江地区での効果、また、先ほど申しました副作用、こういったものも十分に検証した後、展開を図ってまいりたいと考えております。  物理的な工作物以外の路面標示であり、注意喚起、強調表示、それから、歩行空間をあらわすグリーンベルトなどといったものの従来からあるものにつきましては、継続して実施してまいりたいと考えております。 27 ◯尾崎(行)委員 清沢ではちょっと合わないかなという感じもしましたので、また、後で意見も言わせてもらいます。  それから、9)の377ページにございますが、総合治水対策費において、清水海岸侵食災害防止対策促進期成同盟会補助金と書いてあるんですけど、まず同盟会の事業内容、また、目的を教えてもらいたいと思います。 28 ◯浅井河川課長 尾崎委員からのこの同盟会の事業内容及び目的についてお答えいたします。  まず、事業内容ですが、総会を開催し、事業の方向性を定めること。事業者である静岡県並びに国土交通省への要望活動を行うこと。講演会などを開催し、侵食対策に対する知見を深めることなどが主な事業内容となります。  また、目的につきましては、清水海岸の侵食対策などの海岸保全事業を促進することであります。 29 ◯尾崎(行)委員 目的は海岸保全侵食対策なんですが、清水海岸では昨年10月の台風で高波により海岸沿いに砂とかが打ち上げられる被害が出たんですけど、先般、三保へ行って、L字突堤を見学しました。やはり今までのテトラポットを取り外し、L字突堤を進めることで景観に配慮した整備を確認したところです。  そこで質問ですけど、清水海岸での台風対策及び景観対策について、今後どのように事業を進めていくのか、教えてください。 30 ◯藤牧土木部理事 清水海岸の台風対策並びに景観対策についてお答えいたします。  まず、台風対策になりますが、昨年10月の台風21号の高波によりまして、三保松原の北側にありますL型突堤では、縦堤が破損し、また、1号消波堤及び2号消波堤では、消波ブロックが全体的に移動、散乱するなどの被災を受けました。県では、このL型突堤1号消波堤及び2号消波堤を災害復旧事業により、平成31年度までに順次復旧させていくと伺っております。  また、景観対策になりますが、御存じのように、三保松原は、平成25年6月に世界文化遺産、富士山の構成資産に登録されましたから、そのとき消波堤が美的観点に好ましくないと指摘を受けたため、8月に三保松原白砂青松保全技術会議を設立しまして、防護と景観の両立を目指して検討を行いました。その結果、既存の消波堤の防護機能が確保され、施設の視認性も改善できるL型突堤の置きかえ、それと年間5万立方メートルの養浜を基本とする景観対策を行うことになりました。  委員の皆様がこの間、視察されましたが、あれは県で進めています1号消波堤の景観改善ということで、平成27年度からL型突堤を着工しております。現場で見ていただいた大きな横堤が9函、それと接続堤1函がちょうど1号消波堤のすぐ北側に現在設置されました。  今後は、縦堤を設置しまして、平成30年度中の完成を目指していると伺っております。 31 ◯尾崎(行)委員 それでは、資料2の123ページですけど、道路新設改良事業の予算編成の考え方について教えていただきます。 32 ◯塚田道路計画課長 当初予算の予算編成の考え方というところですけれども、先ほど道路部長からも説明がありましたけども、道路部の予算編成の考え方というのは、すなわち静岡市の道づくりに基づいた予算編成をしております。その中でも基本方針に基づいて、連携強化と交流促進、それから、渋滞対策、オクシズの活性化、生活環境の改善につながる道路整備を中心に予算編成を行っております。  具体的な事業といたしましては、連携強化と交流促進、そして渋滞対策といたしましては、先ほどから話が出ておりますけれども、国道150号、それから、井川湖御幸線、港湾アクセスともなります清水富士宮線、それから、大谷で区画整理が行われておりますけれども、工業団地へのアクセス道路といたしまして山脇大谷線の整備を推進しているところです。  それから、観光という視点、富士山の話もありましたけれども、観光アクセスも踏まえまして清水港三保線、羽衣海岸線の整備を推進してまいります。  次に、オクシズの活性化ですけれども、そちらにつきましては梅ケ島温泉昭和線の大河内橋のかけかえ等の推進を図ってまいります。  最後ですけれども、生活環境の改善ということなんですけれども、こちらにつきましては当然行政の目線というところもございますけれども、市民の皆さん、それから、道路を利用される方の意見をしっかりと聞いて、迅速な地域課題について対応できるように道路の整備を推進していきたいと考えております。 33 ◯尾崎(行)委員 同じく資料2の153ページ、道路改良事業について主要地方道の梅ケ島温泉昭和線道路改良事業費の工事の概要について教えてください。 34 ◯朝比奈葵北道路整備課長 主要地方道梅ケ島温泉昭和線の工事の概要について御説明いたします。  この工事は、静岡駅から北へ約26キロの葵区渡地内の梅ケ島温泉昭和線の中の大河内橋を含む工事延長571メートルの道路改良の一部として市街地側、大河内橋の西側になりますが約270メートルの区間の狭隘区間を川側に拡幅するとともに架設している大河内橋に取りつける部分の取り合い道路の工事を行うものであります。  工事の概要といたしましては、川側に道路を拡幅するための擁壁を施工するとともに、路面排水のための側溝などの排水構造物と路面となる道路の舗装を行うことを予定しております。 35 ◯尾崎(行)委員 この橋を含めて事業全体についての進捗状況、進捗率を教えてください。 36 ◯朝比奈葵北道路整備課長 事業の進捗状況について御説明いたします。  梅ケ島温泉昭和線の道路改良事業については、平成25年度から大河内橋の下部工の工事に着手しております。26年度に両岸の橋台と取り合いの護岸の工事が完成しております。27年度から工事をしております上部工の工事に着手し、現在までに桁を架設するためのケーブルクレーンの架設が終わっております。3月末ごろからこのケーブルクレーンを使いまして、大河内橋のアーチ部分になる桁の架設作業に入るところです。現在の進捗率は大河内橋単体では約73%、道路事業そのものといたしましては全体で約70%の進捗率となっております。 37 ◯尾崎(行)委員 全体の70%ができ上がっているという話ですけど、今後の事業の予定を教えてください。 38 ◯朝比奈葵北道路整備課長 事業の今後の予定と完成の予定についてお答えいたします。  現在実施中の大河内橋の上部工は27年度から着手して4年間の債務で実施しておりまして、現在30年度末の完成を予定しております。30年度からは市街地側の取り合い道路の工事に着手いたします。こちらは2年間の債務で31年度末までを予定しております。残るところが、梅ケ島側の東側です、安倍川の取り合い道路ですけど31年度末までの完成を予定しております。両岸の取り合い道路が31年度末に完成する予定になります。その完成後に新しい大河内橋の供用を開始したいと考えております。 39 ◯尾崎(行)委員 資料2の124ページです。橋梁整備事業について伺います。全国的に社会資本の老朽化が進む中、道路にとって重要な施設である橋梁ですね。これを計画的に維持していくことについては、その重要性は十分わかっています。しかし、耐震補強工事とか、補修工事は、これまで主に行われていたかけかえとか新設工事に比べ、見た目の変化に乏しくて、どんな目的で何の工事をしているのか、伝わりにくいと思います。毎日、車で通っています国道362号の安西橋においても4車線化されて大分よくなりましたが、補修工事が引き続き行われていますが、その事業概要について、教えてください。 40 ◯杉山葵南道路整備課長 国道362号安西橋橋梁整備事業の概要についてお答えいたします。  安西橋は、静岡庁舎より北西約2キロに位置します国道362号の安倍川にかかる橋梁です。安西橋はもともと上り下り1車線ずつの2車線であったものを、渋滞解消を目的とした国道362号の拡幅事業により、既設橋の上部に新橋を架設し、平成27年7月より4車線で供用しております。当該事業はこの既設橋のうち、橋梁上部の補強補修を目的とするものでございまして、平成25年度から事業に着手しております。既設橋は橋長が552.6メートル、橋の幅が11.73メートルの13径間で、補強補修工事といたしまして、床版の補強工約3,500平米並びに桁の塗りかえ塗装工で約2万8,000平米を実施しております。 41 ◯尾崎(行)委員 事業の進捗状況と今後の見通しについて教えてください。 42 ◯杉山葵南道路整備課長 事業の進捗状況並びに今後の見通しについてお答えいたします。  事業は、葵区安西側から進めておりまして、全13径間のうち4径間の工事が完了しております。今年度は5径間目から7径間目までの3径間で工事を進めており、平成30年度は8径間目から10径間目までの3径間で、床版補強工事650平米、桁の塗りかえ塗装工事6,080平米を実施する予定でおります。残りの3径間につきましては、平成31年度に工事を実施する予定でおり、こちらの工事が完了すれば、既設橋の整備事業の完了となります。  なお、現在着手している5径間目から7径間目までの工事が完了した場合の進捗率は、事業費ベースで約69%です。 43 ◯尾崎(行)委員 69%の進捗率。4車線にして渋滞も大変緩和されたということで、本当に走りやすくなったんですけど、この補修工事、これによる事業効果は具体的にどのようなものか、お聞かせください。 44 ◯杉山葵南道路整備課長 補修工事による主な事業効果についてお答えいたします。  今回事業に期待される主な効果は、橋の維持修繕に係るライフサイクルコストの削減です。今回の補修工事では、一種ケレンと呼ばれる塗装膜の除去作業後、耐久性にすぐれた重防食塗装といった塗装を施すものです。この重防食塗装は、一般的な塗装と比べまして寿命が長いため、将来的な塗りかえ回数を減らすことができるとともに、長期間にわたり桁のさびを防ぐ効果が期待できます。ちなみに、前回の桁の塗りかえ工事は平成9年度でありまして、今回20年で塗りかえ作業が必要となりましたが、重防食塗装に期待される耐用年数は30年から60年であり、塗りかえ作業頻度の低減が期待できます。 45 ◯水野委員 当局の答弁を聞いておりまして、大変歯切れがいいなと。非常に事前準備をされているなという感じを持ちました。  これより質問しますので、その調子で答弁をお願いしたいと思います。3つに絞って質問していきたいと思います。まず、資料2の122ページ、地域の暮らしを守る建設産業の担い手確保・育成のための事業で、担い手の確保・育成ということの観点で、今盛んに働き方改革ということが話題にされております。それに絡めて特に建設業に関しては、女性にとって大変敬遠されがちでありますが、その事業内容に女性応援サイトのホームページの運営とあるんですが、事業の成果について伺います。 46 ◯平岡技術政策課長 建設業の担い手確保・育成のための事業の内容ということと、女性応援サイト、ホームページの内容ということで説明させていただきます。  建設産業の担い手確保育成事業は、平成27年度から事業を開始しております。高齢化が進みまして人手不足と言われている建設業の人材確保のため、さまざまな事業に取り組んでおります。  大きく2つ分野を分けておりまして、1つ目としましては、お子さんやその親御さんあるいは学生を対象にした建設業を将来の職業として選んでいただけるように、イメージアップの啓発事業を行っております。3Kと言いましてきつい、汚い、危険であるというイメージが昔からありました。それを払拭するため、魅力のある建設業を目標に、目的に建設機械との触れ合い、また、職人体験ができるとか、そんなようなイベントを2回実施しております。これが静岡建設まつりというもので、その開催とか、建設現場の見学会、それから、インターンシップの実施などを行っています。  2つ目としましては、建設業に従事している方への取り組みを行っております。主に市発注工事において、仕様書なんかで女子トイレであるとか、更衣室など、就業環境改善対策を条件づけるなどして、受注者に実施していただいております。  女性応援サイト、ホームページにつきましては、建設業に従事する女性をふやすことで、建設業のイメージをアップし、あわせて若者の就業者確保を目的としております。女性や若者が安心して就職できるように、建設業界で働く女性による座談会だとかあるいは女子高校生によるディスカッション、また、建設業で働く女性から後輩への呼びかけ、そのような情報を掲載したホームページを平成28年、去年の春から立ち上げております。 47 ◯水野委員 大変力のこもった答弁でした。  資料2の124ページの交通安全施設整備事業についてであります。先ほども9)の159ページの保険金収入約960万というのがありましたが、こんなことを絡めて質問させていただきます。  質問1、総額21億円計上されていますが、その事業内容と内訳について伺います。 48 ◯海野道路保全課長 交通安全施設整備事業の総額の事業の内容、予算の内訳ですが、交通安全施設整備事業につきましては、道路事業の中でも高齢者や子供などの交通弱者を含めた歩行者などの安全を確保するため、道路区画線や防護柵、道路案内標識などの交通安全施設整備を初めとしまして、歩道などの歩行空間の整備、それから、自転車走行空間ネットワークの整備、電線共同溝などの無電柱化事業を行うものです。  平成30年度の予算の内容の内訳としましては、歩行空間整備に11億7,000万円、自転車走行空間ネットワーク整備に2億9,000万円、それから、道路区画線や防護柵、道路案内標識などの交通安全施設整備に4億4,000万円、電線共同溝整備などの無電柱化事業に2億3,000万円を計上しております。
    49 ◯水野委員 皆さん方も言われればと思うことなんですが、先ほどの入江地区生活道路対策事業では相当お金が投入されて、きれいに整備されていると、これはわかるんですけれども、ふだん車を運転していまして、道路の止まれという字がありますね。あるいは交差点のところから出るときに停止線というのがあるんですね、これが消えているんですよ。特に狭い道路です。それが非常に多いんですよ。私のところは気になって、既にお願いしてほぼ対応済みでありますけれども、停止線等の道路の区画線が消えかかっているのが目立つのですが、この実態を把握しているのかどうか、特に子供の通学路が非常に気になるわけです。この辺についてお答え願います。 50 ◯海野道路保全課長 道路の区画線の消えかかっているものについて、どのように把握しているかという御質問につきましては、道路管理者または交通管理者である警察の管理に分かれているんですが、それらにかかわらず各種の道路パトロールや各自治会及び市民の皆さんなどからの情報提供により確認している現状です。  道路パトロールでは、主に通常パトロールと呼ばれる巡回において、国道、県道、それから、主要な市道、11コースを2台の道路パトロールで行っておるんですが、この中で道路の区画線につきましては摩耗、損傷、それから汚れ、視認不良がないかを確認、把握しているところです。 51 ◯水野委員 きのう現場を見に行きながら通ったんですが、細い道路について停止線がほとんど消えているんですよ。ふだん自分たちが通っていると感じなくなっちゃうんですよ。だから、そういう情報提供というのはなかなかないのかなと。気になったから私は、お願いして対応してもらったんです。  次の質問に入りますが、道路の路面標示や標識などには種類があって、市の管轄と県の管轄とがあると思いますが、説明していただきたい。 52 ◯海野道路保全課長 道路にある路面標示はどこで管理するのかといった御質問なんですけども、基本的には道路管理者と交通管理者の2つに分かれます。その目的と設置によって管理者が分かれているわけなんですが、建設省令で道路標識、区画線及び道路標示に関する命令というのに規定されているものが道路管理者で引くもので、まず路面標示は大きく分けて区画線と道路標示があります。主として区画線は道路法に基づいて道路管理者が設置、管理するもの、道路標示は道路交通法に基づいて公安委員会である警察が設置管理するんです。こちらのパネルで管理区分によって色分けをしております。青い線は道路管理者、赤い線が交通管理者ということなんですが、まず道路管理者が設置する区画線というのは、道路の構造を保全または交通の円滑化を図るための線、または記号であり、代表的なものは車道外側線、外に引いてあるものですね。それから、白色の破線のセンターライン、それから、止まれや進行方向を示す法定外標示などの8種類がございます。  これに対しまして公安委員会が設置する道路標示は、規制標示と指示標示からなりまして、規制表示の代表的な例としましては最高速度、それから、普通自転車歩道通行可など25種類、それから、指示標示としましては、代表的なものは停止線、それから、横断歩道などの15種類がございます。 53 ◯水野委員 自動車学校を思い出したんですけれども、これは前に尾崎委員長も指摘したと思うんですが、道路維持管理については市民の命を守るということについて、日ごろ道路部が大変素早く対応していることに感謝をしたいと思っております。  しかしながら、市の対応は素早いんだけれども、県の対応、例えば横断歩道を設置してほしいとか、信号機の対応が遅い。こういったことは県から市に権限が移譲できないかどうか、お聞きします。 54 ◯松本道路部長 政令市になったことで、県から移譲できないかという御質問ですが、県警とは連携を図りまして、市ができるところは素早く対応して、公安委員会が権限を持っている箇所については、停止線なり横断歩道など、連携は図ってお願いはしています。じゃ、それは権限移譲ができるかというと、やはりそこは区分が明確になっている以上は、今のところ権限は移譲されないということだと思います。地元の事故があったりしたときの状況も含めて市も強力に県警のほうにお願いしていく形になろうかと思います。 55 ◯水野委員 最後にお聞きしたいと思いますが、資料2の124ページの市内の無電柱化の整備状況と絡めて、議案第63号静岡市道路占用料条例の一部改正と絡めて質問したいと思います。  占用許可を受けて設置された電柱が特に狭い道路あちこちにあるんですよね。本当に、これは電柱があることによって、日本の場合は景観を損ねていて、道路幅が狭くて救急車や消防車が侵入できない、電柱が邪魔になっていると。たまに電柱がはみ出て、そこにサイドミラーをぶつけたという話もありますけれども、その後の宅地造成等で周辺状況の変化や緊急車両の大型化によって、通行に支障を来すようになってしまっている場合、市としてどんな対応をしているのか、お伺いをします。 56 ◯永嶋土木管理課長 電柱の移設についてお答えいたします。  まず、電柱設置の占用申請があった場合ですが、設置希望箇所の道路や周辺状況を勘案し、通行に支障を来さないことを条件に許可を行っております。  御質問のように、既に占用許可を得て設置された電柱が近隣の宅地開発等により、周辺状況の変化や緊急車両の大型化などで、通行に支障を来すようになった場合、電柱の管理者と協議を行い、改善を図ってまいります。  しかしながら、電柱は各家庭への電力供給のための重要な施設であり、撤去することが難しい施設です。移設に当たっては公道から公道への移設であっても、移設先に隣接する土地所有者の協力が必要であることから、時間を要することも想定されます。  市といたしましては、地元自治会等からの移設要望があった場合は、連携して移設及び支障改善に向け関係者と協議を行ってまいります。 57 ◯尾崎(剛)委員長 ここで、暫時休憩したいと思います。                 午前11時53分休憩      ──────────────────────────────                 午後0時58分再開 58 ◯尾崎(剛)委員長 休憩前に引き続きまして委員会を再開します。  質疑はございませんか。 59 ◯長島委員 1つ目ですけども、資料2の122ページ、急傾斜地崩壊対策事業についてお伺いをいたします。  既成宅地防災施設設置費助成制度の内容と実績についてですけども、制度の内容についてと過去の実績、制度の周知方法、この3点についてお伺いいたします。 60 ◯中村建設政策課長 まず、既成宅地防災施設設置費助成制度の内容ということですけれども、この制度は、平成25年4月に始めたもので、急傾斜地法に基づく県の工事施行対象から外れてしまう保全人家が4戸以下の危険箇所に居住する人家を対象に、その方々がみずからの費用で施行する崩壊防止工事に対しまして助成をするものです。  助成金額は、申請者が負担する設置費用の2分の1以内で、上限額が500万円となっております。  次に、これまでの実績ですけれども、この制度につきましては、平成25年度に実施をいたしましたが、平成25、26年度の実績はゼロでございました。平成27年度になりまして、葵区2件、清水区3件、合計5件の実績がございます。平成28年度の実績はゼロですが、今年度は清水区で1件の申請がありまして、現在施工中です。この工事も年度末までには終了予定ということになっております。  次に、周知方法です。なかなか周知が行き届かない面もありまして、いろいろ手は施しているんですけれども、まず既成宅地防災施設設置費助成制度のチラシをつくりまして、対象地域の皆さんに配布しています。これは自治会を通し組回覧という形で皆さんに周知を図っております。  そして、6月の土砂災害防止月間がございますけれども、これに合わせまして国と県と市で主催をいたします砂防フェスティバルがあるんですけれども、来場者の皆さんにチラシ等を配布して周知を行っております。  3つ目ですけれども、8月号の広報しずおかに助成制度の記事を掲載しまして、周知を図ったところです。  今後もいろんな機会を捉えまして、効果的なPRに努めてまいりたいと考えております。 61 ◯長島委員 資料2の124ページですが、街路整備事業についてお伺いいたします。  先日、国道150号の中島高架橋が完成したということで、先ほど田形委員からもお話がありましたけども、テレビ、新聞等で拝見させていただきました。静岡市では150号を初め東名、国1、国1バイパスなど、東西の方向の道路網は充実していますけども、南北の方向の道路整備が立ちおくれていると感じております。  葵区においてですが、市街地の南北軸をつかさどる宮前岳美線について、一部4車線化が進んでいますけども、まだ2車線のところが現実にはあるということで、渋滞が地域住民の生活に慢性的に影響を及ぼしているところです。これについて一刻も早い事業の完成が望まれているところですが、宮前岳美線、通称唐瀬街道ですけども、この事業の概要についてお伺いをさせてください。 62 ◯杉山葵南道路整備課長 都市計画道路宮前岳美線街路整備事業の概要についてお答えいたします。  都市計画道路宮前岳美線街路整備事業は、唐瀬街道の4車線化を進めるものです。事業延長は、県道静岡清水線、北街道との交差点から国道1号バイパスとの交差点を経由いたしまして、しずてつジャストラインの唐瀬車庫のある市道岳美2号線との交差点までの約2,300メートルです。  工事は現況2車線、幅13メートル程度の道路を両側に広げ、車道の4車線化及び歩道を拡幅整備するものであり、標準的な幅員は22メートルです。  事業工区間を工区分けして整備を進めておりまして、第1工区477メートル、第2工区367メートルの事業が完了しており、現在は第3工区の事業に取り組んでいるところです。 63 ◯長島委員 今、第3工区を施工しているということですけども、その第3工区の現在の整備状況について教えてください。 64 ◯杉山葵南道路整備課長 第3工区の現在の整備状況についてお答えいたします。  第3工区はホンダカーズ静岡の南側の交差点から竜南街道を経由いたしまして、丸亀製麺の南側交差点までの延長641メートル区間で、平成17年度より事業を進めております。今年度は事業費約9,000万円で、用地、物件の補償業務並びに側溝設置を主とする延長110メートルの道路工事を実施いたしました。第3工区における平成29年度末時点の進捗率は事業費ベースで約73%です。 65 ◯長島委員 続きまして、平成30年度の予定について教えてください。 66 ◯杉山葵南道路整備課長 平成30年度の予定についてお答えいたします。  事業費2億2,000万円で、引き続き未買収用地の補償業務を進めていくとともに、地盤改良を伴う水路工を主とする延長約130メートルの道路改良工事を実施する予定でおります。  なお、この工事が完成した際は、4車線化の区間を2工区との境から南側へ約100メートル延伸できる見通しです。 67 ◯長島委員 街路整備について、駿河区についてもう1つお伺いをさせていただきます。  都市計画道高松日出線について、全体の事業の概要と30年度の事業内容について教えてください。 68 ◯向坂駿河道路整備課長 高松日出線の事業概要と平成30年度の予定をお答えいたします。  パネルを用意していますので、これをごらんいただきながら、説明させていただきます。  当該事業箇所は、静岡駅中心から南東へ約1キロメートルに位置しまして、国道1号日出町交差点から南へ600メートルほど下ったところです。  本事業区域は、通称南幹線、県道静岡草薙清水線ですけども、市道丸子池田線までの550メートル区間です。これを街路事業で進めているというものです。  本事業区域の八幡地区になりますけれども、道路が非常に狭隘なところが多いということで、不整形な区画であるために、町内会のほうから防災、救急の安全確保の観点から、代替道路の設置要望、整備要望が提出されてきているところです。  また、本市の道路交通ネットワークの観点からも既存の主要幹線道路と連携することで、高い整備効果が期待できるということから、都市計画道路の整備事業として進めているものです。  平成30年度の事業内容ですけども、計上させていただいています事業費が5億3,000万円程度。内容といたしましては電線共同溝の詳細設計、それから、事業用地の確保ということで用地物件補償を実施していきたいと考えております。 69 ◯長島委員 今話の中で、用地補償ということでお話がありましたけども、この路線における用地取得の進捗状況について教えてください。 70 ◯向坂駿河道路整備課長 用地の取得の進捗状況についてお答えいたします。  用地の取得につきましては、平成29年度、より本格的な用地買収に入っております。原則として、先ほども説明いたしましたけども、丸子池田線側から南幹線のほうへ北上する形で契約を進めております。ただし、早期の契約を望む声というのも、地元のほうから非常に多く、ありがたいお話をいただいておりますので、それらをしっかり審査して、御要望にお応えするよう、全線にわたって契約のほうを進めている状況です。  平成30年2月1日、先月までの現在の進捗状況ですけども、取得状況ですけども、面積ベースで約11%の用地取得が今契約をいただいている状況です。 71 ◯長島委員 次は、交通安全施設整備事業についてお伺いいたします。  自転車の走行空間の整備についてですが、29年度の実績と30年度の事業内容、また、予算の内訳について教えてください。 72 ◯海野道路保全課長 自転車走行空間の整備の29年度と30年度の事業内容と予算について説明いたしきます。  29年度の事業内容ですけども、工事延長としては、おおよそ22キロの整備を実施いたしました。予算としては2億3,700万円、具体的な路線としましては、安西二丁目交差点、厚生病院のところから本通りまでの呉服町通線、それから、長谷通りから安東中学校までの東草深町北安東線、それから、駿河区では国道1号中吉田交差点から南幹線までの中吉田国道線、それから、久能小学校から安居バス停までの大谷久能線、清水区におきましては、日立製作所付近の宮加三橋から国1の宮代町交差点までの袖師村松線、それから、清水第三中学校から国1北脇東交差点の日の出町押切線で、自転車通行標示、外側線の車道側、または路肩側に自転車の進行方向と位置を示す矢羽マークの整備を行っています。  30年度の事業内容と予算ですが、工事延長としては約12キロを予定しております。具体的な路線としましては、葵区においては安倍川橋左岸から弥勒交差点までの追手町新通り弥勒町線、駿河区はJR曲金地下道付近から中部電力の静岡営業所付近、御幸町柚木旧東海道線、それから、清水区につきましては、万世町交差点から桜ヶ丘病院、入江富士見線などで、矢羽マークの設置、それから、追手町新通り弥勒町線では、自転車の双方向が可能となる自転車道の整備も予定しております。事業費といたしましては2億7,900万円を計上しております。 73 ◯長島委員 もう1つ、交通安全施設整備事業についてお伺いいたします。  道路案内標識の整備について、再来年2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定ですけど、それを見据えて訪日の外国人の旅行者の方が増加することが見込まれておりますけども、道路案内標識の事業について何か進めている取り組みがあれば教えてください。 74 ◯海野道路保全課長 道路案内標識の整備内容ですけども、道路案内標識の取り組みとしては、高速道路のナンバリング事業というものがございます。やはり東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、訪日される外国人の全ての利用者にわかりやすい道路案内を実現するために案内標識ですね。高速道路表記といったもので、東名高速道路などに既についている路線名に加えて、新たに路線番号を併記します。こちらでより見やすく、わかりやすく案内しようとするもので、有料の高速道路ということの頭文字を使って、具体的には東名高速道路はアルファベットのEと1を組み合わせたE1、それから、中部横断自動車道につきましては、E52というふうにあらかじめ全国で割り振られた番号を親しみやすくシンプルな国道番号のように高速道路番号によって示します。  なお、E1、E52のEはエクスプレスウエーと、高速道路ナンバリング事業の平成30年度の取り組みとしましては、静岡インターチェンジ及び清水インターチェンジ周辺5キロ圏内の約100基の道路案内標識を優先的に、順次補修していく予定でおり、計画的な整備によって、特に増加傾向にある訪日外国人のレンタカー利用者が安全に安心して道路を利用し、国内を移動いただけるよう道路案内を実現してまいりたいと考えております。 75 ◯長島委員 議案集の7)、207ページの静岡市道路占用料条例の一部改正についてお伺いいたします。  この条例の一部改正について関係課への周知はどのように行っているのか、お伺いいたします。 76 ◯永嶋土木管理課長 占用料改定の関係課への周知についてお答えいたします。  道路占用料が影響する収入に関し、関係各課において新年度の納付額算定に留意していただくよう、全課を対象に静岡市道路占用料条例の改正について通知を発送いたしました。また、管財課においても、静岡市道路占用料条例改正に伴う賃借料及び目的外使用料の算定誤りの防止について全課に通知しております。  また、本議決後は、静岡市のグループウエアのインフォメーションに、再度周知を図る予定です。 77 ◯安竹委員 まず、一般会計予算事項別明細書の95ページをお願いしたいと思います。  国庫支出金の関係ですが、道路維持費補助金の関係で、県道三ツ峰落合線に825万円がついているわけでありますが、これはどういう事業なのか、お話ください。 78 ◯朝比奈葵北道路整備課長 三ツ峰落合線の事業について御説明いたします。  こちらの工事箇所は静岡駅から北へ約35キロ、葵区横沢のカマブキョウと言われる地域になりますけど、三ツ峰落合線が西河内川に並行する区間において15メートルぐらい、河川による若干の侵食が確認されました。この侵食により道路の損傷を未然に防ぐことで、護岸の改修と河川への根固めブロックの設置を施工し、災害を未然に防ぐ工事であります。 79 ◯安竹委員 危険と隣り合わせで頑張っていただいておりますので、当局には敬意を表しているわけでありますが、地元で一番工事期間中に苦慮するのは、交通規制とか通行止めとか、金額的にそんな大規模な事業ではないように拝見しますけれども、交通規制とかそういったことは考えられるんですか。 80 ◯朝比奈葵北道路整備課長 交通規制についてですけども、今回の工事は現道から少し川側に外れたところをやりますので、現道自体の影響はないものと考えております。このため交通規制はかけないつもりであります。 81 ◯安竹委員 自民党議員団のみなさんにも視察していただいたんですが、僕はこの委員会で行きたいなと思ったんですが、そういうことでいろいろ御配慮もあったと思うんですが、この道路の現況について、リニアの関係でいろいろな団体からも大変注目されて、先般私が質問したときも、80人以上の傍聴が来たんですが、現実、井川から傍聴に来られた人は7人だけだったんですよ。僕はあえてこないように言ったんです。もうお茶の時期も目の前にして農家もいろいろ忙しい時期だし、ほとんど山岳会とか、いわゆる南アルプスを愛する、関心を持っている人たちが傍聴に来てくれたんです。  この道路は、井川の人たちだけの道路じゃないということ、そのことをまずしっかり認識していただきたい。我々も本当に現状厳しいということを身をもって体験しているわけですが、どうもリニアの関係者は本当に親身になってあの道路を自分たちも利用する、もちろん公道ですから使うのは自由だろうと、これは当然我々も認めているところですが、もう少し関係者に知っていただきたい、厳しさ、その辺も含めて現状について説明いただければありがたいんですが。 82 ◯塚田道路計画課長 おっしゃるとおり井川に抜けるだけの道路でなくて、この三ツ峰落合線はオクシズの骨格をなす重要な道路だというふうに認識しております。そういう重要な道路ではありますけれども、やはり狭隘箇所も多いですし、カーブも急ですし、それが原因で車のすれ違い箇所も非常に多くあるところがやはりあると思います。  ですので、先ほど葵北道路整備課長が説明したとおり、いろいろな事業、対策を講じてその強化に取り組んでいるところです。 83 ◯安竹委員 1年や2年ならいざ知らず、御案内のとおり10年間ここを使う、もちろん結構な話なんですが、あの道路の現状は、幾つかの事案が出ている道路とは全く違う環境の道路なんですよね。2車線にすること自体が難しいこともあって、今までの方針では、2車線化できるところはしていこうと。部分2車線化で頑張っていけば、いつぞや連結して、全体が2車線になるだろうということなんですよね。  これからリニアとはいろんな意味で、安全対策も共有していかれると思うんですが、ここでもう一度、道路管理者として安全管理者として、ぜひしっかりとした心構えを聞かせていただきたいと思います。リニアを意識してぜひお願いしたい。 84 ◯塚田道路計画課長 リニアの工事を意識して、道路管理者としてどのように対応していくのかというところだと思いますけれども、先ほど申し上げたとおり、やはり三ツ峰落合線には急カーブや狭隘箇所がありと、非常に問題のある道路であると考えております。今の利用状況であれば、今1.5車線的道路整備の手法で整備も進めておりますので、やっていけたところが、そこにJRのリニアの工事が入ってきて、工事車両が通れば今までどおりにはいかないだろうということは、優に想像ができるところでもございますので、当然工事に入る段階では道路管理者との協議が行われますので、その辺の状況は道路管理者としてしっかりとJR東海に訴えていき、協議を進めていきたいと思っております。 85 ◯安竹委員 ぜひ、お願いしたいと思います。  資料2の124ページをお願いします。  最下段の橋梁整備事業の件でありますが、井川湖御幸線の玉機橋の事業の概要を教えていただきます。 86 ◯朝比奈葵北道路整備課長 玉機橋の事業の概要について御説明いたします。  玉機橋は、静岡庁舎から北に約17キロ、俵沢の葵北道路整備課の事務所から約1キロ弱ぐらいのところにある橋です。こちらが安倍川の東側の油島と安倍川西側の中沢を結ぶ主要地方道井川湖御幸線の安倍川にかかる橋梁です。この橋は、昭和58年、1983年に架設された橋長366.8メートルの橋梁で幅員は10.8メートル、8基の橋脚、川の中に橋脚の立っている9径間のコンクリート製の橋梁です。35年ほど経過しております。  今回の事業は、27年度より橋梁耐震化計画に基づき、橋脚の補強や落橋防止装置などの耐震対策を行うとともに、構造物健全化計画に基づき、橋梁点検を行って、確認された橋梁の剥離や鉄筋の露出、腐食など、損傷箇所の補修を行っているものであります。  これまでに橋脚8基分全ての耐震補強が完了しております。橋台2基とそのうちの橋脚2基に落橋防止装置の設置が完了しております。30年度は引き続き、まだ落橋防止装置の取り付けていない橋脚とか損傷の確認されている支床とかの取りかえを引き続き実施してまいります。 87 ◯安竹委員 この橋は、本当に命の橋なんですが、私たちの記憶にあるところでは、300メートル向こうですね。井川からおりてきて、向こうから車が走ってくると、その車が通過するまでは入ってはいけなかったんですよ。そういう現状がずっと続いていたんですよね。だんだんと南北道路の関係で、静岡市じゃなくて、静岡県の管轄でやっておられたんです。ずっと井川へ行くまで全ての道路がそういう橋だったんですよね。そういうところでこの橋がもう30数年たったなんていうのは、もうそんなにたったのかなと思うわけです。前倒しとまでは言いませんけども、極力予定どおりやってほしいと思うんですが、その工事の内容から見て大丈夫なのかどうか、確認したいと思います。 88 ◯朝比奈葵北道路整備課長 工事の内容と順調かどうかということについてお答えさせていただきます。  先ほど言ったように、橋脚の耐電に関しては終了しております。30年度ですけど、河川中央部で橋脚3基の落橋防止装置、9基ほど取り付けをさせていただきます。あと傷んでいる支床と言われる桁を支える部材ですが、36基分取りかえを行っていきます。落橋防止装置は地震時に桁が橋脚から落下するのを防ぐために、橋脚の両側の桁を高性能鉄筋のPC工法でもって連結することで落橋を防ぐ役目のものでございまして、支床取りかえについては、28年度に実施した橋梁点検で腐食が確認されておりますので、これを36基分取りかえることでやっていきます。今年度も工事を実施しておりますけど、一遍に橋自体の全ての工事はできませんので、34年の完成をめどに、事業を進めておりまして、毎年順調に進んでおりますので、34年には完成するものと考えております。 89 ◯安竹委員 資料2-1の123ページの道路新設改良事業で、井川湖御幸線の下から松富上組ですね。今の進捗状況等を教えていただけますか。といいますのは、新インターチェンジが供用開始されまして、もう5年ほどたつと思うんですが、どうも車の流れを見ていますと、特によそから入ってくる車もふえていないような環境も見受けられるんですが、現状もう少し早く全線が開通すればいいんじゃないかなというような声もあるようですので、ちょっとその辺伺いたいと思います。 90 ◯杉山葵南道路整備課長 それでは、主要地方道井川湖御幸線の下から松富上組の道路新設改良事業について説明いたします。  井川湖御幸線では、新東名高速道路新静岡インターより市中心部へのアクセスを強化するために、県道山脇大谷線との交差点から籠上交差点までの区間5,340メートルの4車線化を進めております。このうち市街化区域内の区間2,740メートルを街路事業として、ただいまの質問にありました道路事業としましては、市街化区域外の区間2,600メートルを街路事業とは別で進めております。  道路事業井川湖御幸線、総事業費約90億円、延長2,600メートルで、平成17年度から事業に着手しております。進捗率ですが、ただいま29年度工事といたしまして、御用水川のカルバート化の工事を約200メートル進めております。こちら含めました29年度事業が完了した際の事業全体の進捗率は、事業費ベースで約85%です。
    91 ◯安竹委員 頑張っていただいている状況は現場を見てわかります。残すところわずかということですが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 92 ◯尾崎(剛)委員長 ほかにございませんか。             〔「ありません」〕 93 ◯尾崎(剛)委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、議案第30号及び55号中所管分については、昨日の都市局所管分の審査内容も踏まえて討論を行っていただくようお願いいたします。  要望・意見、討論はございませんか。 94 ◯尾崎(行)委員 自民党です。昨日も含めて、議案第30号、議案第55号、議案第63号の全ての議案を賛成といたします。  意見・要望についてですけど、安竹議員からもありましたけど、橋梁の補修については目立たない作業かもしれませんけど、本当に大事な作業だと思いますので、長寿命化も踏まえて、今やっていることをどこかでPRするといいなと思うんです。工事をやっているのは、よく見れば気がつくんですけど、そうじゃなくてただ通り過ぎる人が多いと思いますので、何かの際にPRできることがあれば、そういうものもお願いしたいなと思います。安西橋でもやっていますけど、ほかのところもこれから橋梁点検、小さいところもいっぱいやっていますので、そうしたところでもしっかりと補修を進めてもらいたいと思います。  それから、生活対策道路については、詳しく清水区の例を説明してくださいましたけど、やはり何といっても歩行者中心生活道路ということで考えれば、車椅子に乗っている人もいますし、そういったことの観点から考えると、人を大事にするということを協議会でも進めてもらいたい。  スムース歩道というのを説明してくださいましたけど、車にとっては段差になるかもしれない。でも、歩行者にとっては、例えば車椅子の人だったらすんなり通れるわけじゃないですか。このスムース歩道は、歩道強調でいいなと思うんですけど、それとあわせて、車をゆっくり走らせるということは、ハード面でもできるんですけど、ソフト面について協議会で意識づけるようなそういったことも進めていってもらいたいと思いました。 95 ◯早川委員 先ほどの日の出町押切線、力強い言葉で国に働きかけると、議事録に残るだろうから、お願いしますよ。望月義夫議員のところに行くんだったら私も一緒に行くから。 96 ◯水野委員 志政会としては全議案賛成でありますけれども、意見・要望も含めて、重複しますけれども、ちょっと大事なところですので、お聞きいただきたいと思います。  故栗田知明議員の思いを込めて意見・要望を述べさせていただきます。  公務員が批判され、よく言われる言葉は、税金の無駄遣いであります。3月になるとあちこち道路工事があり、予算は使い切るためと誤解されますので、道路工事着手の年度内の平準化を望みます。  市役所は、市民の生命、財産を守るという使命があります。その意味から、道路部の道路整備の修繕に対する安心、安全へのスピーディーな対応は大変評価しております。道路部のスピード感と比べて、昨日のことになりますが、都市局の公園整備、特に地元の船越堤公園の整備についての修繕への対応ぶりは、同じ役所なのかと、考えさせられます。  昨日の答弁によりますと、道は人が関係していて、お金をかけていると。公園は安全だから予算は少ないから対応が遅いんだと言っておりました。こんなことを市民が知ったらどう思うでしょうか。安竹委員があきれてフォローしてくれました。それは違うでしょうと、どこかで聞いたセリフですが、必要なところにお金をかけることは当然であります。大浜公園プールは8万人から10万人が訪れていると聞いております。ただで遊べるからとも言えます。清水区の例を取り上げますと、三保文化ランド、ヤングランド、清水区のプールの老朽化、清水日の出埠頭の釣りなど、憩い楽しむ娯楽の場がなくなってきております。公園は市民が憩い楽しむところであります。こうした現状を踏まえて、都市局でありますけれども、市民が憩い、遊びの場への予算確保に向け大変弱腰だと感じます。特に公園整備のおくれが目立ち、大きい事業に目を奪われることなく、現状を強く訴え、予算確保に向けて取り組んでいただきたい。  市民の財産を守るという観点からは、きのうも述べたようにマスコミで騒がれております国税庁の税金問題について、人々の関心が高まっております。我々議員は、市民が納めた大切な税金が正しく使われているかチェックするのが仕事であります。議員の不祥事によく使われる言葉に、税金泥棒と避難されます。そう言われないように、ここにいらっしゃる議員同様、私も日々努力しております。  それにしても市民の税金を投入した特定公共賃貸住宅の空き家のために、損失金額が概算で約1億8,800万円にも上ることは、まことに遺憾であります。これでは税金の無駄遣いを指摘されても仕方ないと言わざるを得ないし、市民への信頼を揺るがしかねない。市の財産を守り、信頼回復と再発防止に至急取り組んでいただきたい。  また、道路の穴ぼこ、段差、路上障害物、マンホール等のふたなどの予測不能な事故が発生していることについては、心配しております。道路管理者は道路を適切に管理する義務があり、市の責任です。落ち度があれば、すぐに行政の責任となります。行政だけのパトロールによる安全点検では、目こぼしが起き、限界があります。安全への監視の目を多くするよう、市民からの情報を得るようネットワークを広げる必要があります。常識の範囲内で十分な安全対策がとれていれば、過失は問われないわけでありますので、今後とも監視を怠ることなく、市民の安心、安全に努めるよう努力していっていただきます。 97 ◯長島委員 公明党です。議案30号、議案55号について、きのうの都市局所管分とあわせて賛成です。あわせて、議案63号についても賛成です。  意見・要望ですが、まず1つ、道路ネットワークについて意見・要望を述べさせていただきます。  今月には、150号の中島高架橋の完成ということで、150号清水バイパスと県道駒越富士見線が接続するということで、立体化が完成すると。広域的には平成31年度には中部横断道、それと、東名の静岡東スマートインターチェンジも来年の秋ごろには、供用開始予定ということですが、道路のネットワークが拡充されつつあります。東京オリンピック・パラリンピックの影響でインバウンドによる増加が見込まれる中、道路のネットワークの形成というのは、非常に重要なものだと考えております。  静岡市は、東西のネットワークは充実しておりますけども、南北の道路がおくれているということは、以前から言われていることです。井川湖御幸線、静岡駅賤機線、また、宮前岳美線、日出町高松線、日の出町押切線など、南北軸の道路整備が進められておりますけども、早期の整備完了を望んでいる市民の方は多く、そういう方たちの期待に応えるべく、スピード感を持って、整備に力を入れていただきたいと思っております。  もう1つ、自転車通行帯の整備についてですが、進んでいるということで、私自身も感じております。都市局、建設局はハード中心の事業でありますけども、ソフト事業も大事であると考えます。せっかく整備しても、通行帯を逆走したり、信号を守らなかったりという状況が散見されておりますので、危険を感じる部分も多くあります。ハード、ソフト両方とも大事であるので、自転車のまち静岡をアピールするのであれば、なお一層の局間の連携を深めていただいて、ソフト、ハードともに環境を整えていただきたいと思っております。 98 ◯安竹委員 私は、議案第30号、55号、63号に賛成であります。  要望・意見でありますが、先ほど質問の中で要望らしいことも話しましたけれども、ぜひリニアの関係を交渉の場で安全対策ということを踏まえて、しっかりと審議していただきたいと思います。  一例を申し上げますと、JR東海が静岡環状線のほうが優位だと申されたんですよね。島田のほうからずっと上ってくる道路。皆さん、この20、30年前は、井川から行く道路とそんなに違わない道路ですよ。ところが、国土交通省が下流域の水を調整するために、水調整ダムを長島につくったでしょう。県知事がいう県民の水を守っているというダムをつくったんですよ。そのときにあの2車線化、トンネルだけでも10何本あけて国がつくったんです。ダムを建設する国土交通省がつくったんです。  そのことをオーバーラップして考えるならば、三ツ峰落合線については、使うならば、安全対策も含めて道路改良にJRは手を尽くすべきなんですよ。そのことで苦労を十分理解した上、道路管理者のトップがしっかり言ってくれなきゃ困るんです。リニアが南アルプスを通るということになってからもう10年以上たっているんですよ。その時点からこういったことが話し合いの場につかないとおかしかったです。今さら何だと思いますけれども、そんなこと言っちゃいられませんので、1つのチャンスですから、ぜひトンネルも含めて希望しているこのことをしっかりお願いしてほしい。  都市建設委員会に議案を付託されているんです。自民党云々よりも、委員会で審議されたことの中で、ぜひ三ツ峰落合線についてきちっと対応していただくことをお願いして、私の要望を終わります。 99 ◯尾崎(剛)委員長 ほかによろしいですか。             〔「ありません」〕 100 ◯尾崎(剛)委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第30号及び50号中所管分並びに63号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 101 ◯尾崎(剛)委員長 御異議なしと認め、議案第30号中所管分ほか2件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終了します。      ────────────────────────────── 102 ◯尾崎(剛)委員長 次に、報告事項に移ります。  平成29年度債務負担行為予算専決の事前報告について及び電柱の占用制限について、報告を聞くことといたします。 103 ◯塚田道路計画課長 2点についての御報告をさせていただきます。  まず、平成29年度の債務負担行為予算専決の事前報告について説明をさせていただきます。  今年度、当初予算で議決を受けました静岡市土地開発公社に委託して取得する国吉田瀬名線ほか5路線、道路事業用地費にかかわる債務負担行為及び静岡市土地開発公社に委託して取得する静岡駅賤機線ほか8路線、街路事業用地費にかかわる債務負担行為につきましては、現在用地交渉中のため、金額が未確定であります。年度末の結果を踏まえ、専決処分させていただくことを事前に報告させていただきます。  なお、確定金額につきましては、平成30年度の直近議会に諮り御了承をいただきます。よろしくお願いいたします。  続きまして、道路法第37条の改正に伴う取り扱いについて説明をさせていただきます。  こちらについては、お手元にお配りさせていただきました電柱の占用制限について、パワーポイントの資料がございますので、こちらにて御説明をさせていただきます。  資料の表紙をまずめくっていただきまして、1ページをお願いいたします。  道路法37条は、道路の占用の禁止、また、制限区域等にかかわるもので、道路占用物件の禁止等について定められています。  この法律は、平成25年6月に改正され、これまでの交通の能率的な運行に支障となる占用物件の禁止に加え、災害が発生した場合における被害の拡大を防止する目的についても、禁止することができるようになりました。  このことから、大規模地震発生後、速やかな緊急活動に資する緊急輸送路が倒れた電柱で活動の妨げにならないよう、新設電柱について、原則占用を認めない措置を講じるものです。  なお、静岡県内緊急輸送路の取り組み状況としては、国土交通省が平成28年4月1日、静岡県が平成29年3月31日より、新設電柱の占用を制限しております。  続きまして、資料の2ページをお願いいたします。  占用が制限されるものは、新設電柱のみで、既存電柱は、当面許可され、民地内の電柱については対象外となります。  また、やむを得ない場合に新設電柱の制限も仮設の電柱として許可することができることとなっています。  資料の3ページをお願いいたします。  本市の取り組みといたしまして、市が管理する緊急輸送路全線について、道路区域内への新たな電柱の設置を原則禁止させていただきます。  指定による効果といたしましては、緊急輸送路上の電柱増加を抑制し、災害が発生した場合における被害の拡大を防止させていただきます。防災や景観に関する電線管理者を初めとした関係者の意識向上も狙ってまいります。  続きまして、資料5ページをお願いいたします。  電柱の占用を制限する路線は、国道149号ほか27路線で延長は193.1キロメートルとなり、平成30年4月1日から、占用の制限を開始させていただきます。 104 ◯尾崎(剛)委員長 ただいまの報告に対し、質疑等に入ります。  質疑等がありましたらどうぞ。             〔「ありません」〕 105 ◯尾崎(剛)委員長 よろしいですか。特にないようですので、質疑を終わります。  報告事項は以上です。      ────────────────────────────── 106 ◯尾崎(剛)委員長 この際、本日、出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられます方々を御紹介したいと思います。  お名前をお呼びしますので、自席にて御起立ください。  建設局次長兼土木部長の石野 肇さん、参与兼建設政策課長の中村正史さん、技術政策課長の平岡文吾さん、土木管理課長の永嶋通剛さん、以上4名の方々です。  4名の方々におかれましては、長きにわたり本市の各種行政に携わり、御活躍をいただきました。まことにお疲れさまでございました。  都市建設委員会一同、心から厚くお礼を申し上げる次第です。  ここで今までの御活躍に対しまして、感謝の意を込めまして、拍手をお送りしたいと思います。(拍手)  ありがとうございました。御着席ください。      ────────────────────────────── 107 ◯尾崎(剛)委員長 以上で、本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、都市建設委員会を閉会します。                 午後1時57分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  尾崎 剛司 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...