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  1. 静岡市議会 2018-03-12
    平成30年 都市建設委員会 本文 2018-03-12


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時56分開議 ◯尾崎(剛)委員長 ただいまから、都市建設委員会を開会します。  審査に先立ちまして、去る3月3日に当委員会の栗田知明委員が御逝去されました。栗田知明委員に哀悼の意を表して黙祷をささげたいと思います。皆様御起立をお願いいたします。             〔起立〕 2 ◯尾崎(剛)委員長 黙祷。             〔黙祷〕 3 ◯尾崎(剛)委員長 お直りください。ありがとうございました。      ────────────────────────────── 4 ◯尾崎(剛)委員長 今定例会で本委員会に付託されたのは、議案第30号平成30年度静岡市一般会計予算中所管分ほか11件であります。  また、13日の委員会で建設局から2件の報告が予定されています。  委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いします。  次に、委員会での質疑のあり方についてです。案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で当局の対応に時間を要するものは後日の報告、または資料提出を受けることとし、効率的な委員会運営に努めてくださるようお願いします。  なお、説明員の皆さんへのお願いですが、パネル等を用いて説明される場合は、委員会記録に説明内容が正確に記録されるよう、例えばこの図のとおりですなどと簡略した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いします。これは委員がパネルについて質問する際にも同様に願います。  また、要望・意見については、質疑終了後にお述べいただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  委員会の開催時間は、原則として午後5時までとする旨が規定されております。会議時間を延長する場合は委員会にお諮りしますので、この点も十分に御承知おきください。  説明員の皆さんには簡潔、明瞭な答弁をお願いいたします。  委員会審査に当たりましては、お手元の審査順序にありますように本日は都市局所管分の審査を行い、13日は建設局所管分の審査を行います。      ────────────────────────────── 5 ◯尾崎(剛)委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第30号中所管分、32号、39号、55号中所管分、59号から62号まで、64号、84号及び108号の11件を一括議題とします。
     なお、議案第30号の一般会計予算中及び55号の手数料条例の一部改正について中、都市局所管分の討論、採決は13日の建設局所管分の討論、採決とあわせて行いますので、御承知おきください。  これら11件に対し、当局の説明を願います。             〔当局説明〕 6 ◯尾崎(剛)委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  なお、委員の皆さんに申し上げますが、発言の際には議案書や資料の番号と議案番号、ページ数や項目を述べていただくようにお願いします。  質疑はありませんか。 7 ◯尾崎(行)委員 資料2の111ページ、最上段の自転車利用計画推進事業についてですけど、この説明内容の中で、幼児期から高齢者まで段階的かつ体系的な交通安全教育の推進と記されています。教本などを作成するとも書いてありますが、具体的にどのようなことを行うのか、御説明をお願いします。 8 ◯宮原交通政策課長 自転車利用計画推進事業につきまして、交通安全教育をどのように進めるかですけど、まず幼児期からの交通安全教育の推進につきましては、昨年5月に世界の自転車都市でありますデンマークのコペンハーゲンに職員が視察に行ってきました。自転車に乗れない幼児期からペダルがついてないキックバイクを使用した自転車教育を学んでおりました。この先進的な取り組みを本市でも導入できないかということで、視察後、関係部局、県警などが参加した勉強会を通じて検討を進めてまいりました。  30年度につきましては、市民局、子ども未来局、都市局、教育委員会と連携して静岡型の自転車安全教育の体制構築に向けて取り組みを実施してまいりたいと思っております。  キックバイクはペダルがないのですが、地面をキックしてバランスをとって走るということで、楽しんで自転車を学べます。主な取り組みとしましては、幼児期の段階で遊びながら自転車に親しむ。市立こども園が59園ありますが、このキックバイクで、こども園に自転車安全教育の実施をしてまいります。  また、幼児の保護者向けの安全教育のため、教材を作成して安全教育の推進に努めてまいりたいと考えております。 9 ◯尾崎(行)委員 それでは、サイクルフェスです。これからどのように開催していくか、お聞かせください。 10 ◯宮原交通政策課長 サイクルフェスの内容と今後の方向性についてお答えします。  まず、サイクルフェスにつきましては、自転車の楽しさとか安全・安心をテーマとした体験型イベントとしまして、昨年11月に、東静岡でサイクルフェスin東静岡を開催いたしました。当日、天気も良かったものですから、目標を上回ります2,500人以上の皆さんに参加していただきました。  今年度のイベントは、キックバイクを使用した子供自転車体験や、初めての自転車乗り方教室ということで、自転車に乗れなかったお子さんが乗れるようになって帰るということもありました。また、多くの子供たちに自転車の楽しさ、運転技術の向上を習得していただきました。また、アシスト自転車やミニベロといった小さなタイプの自転車ですけど、こういった最新式の自転車の試乗等を通じ、自転車の楽しさを子供から親まで全ての方に実感していただきました。  30年度につきましては、基本的にはこういうことをベースに考えておりますが、来年度12月に競輪グランプリが開催されるということで、静岡競輪場と連携してグランプリのPRを兼ねたサイクルフェスを開催して、自転車の楽しさを市民の皆さんに発信してまいりたいと考えております。 11 ◯尾崎(行)委員 次に資料2の112ページ、地域交通弱者対策事業助成です。やっぱり進めていってもらいたいのですが、助成の内容は具体的にどのようなものでしょうか。 12 ◯宮原交通政策課長 地域交通弱者対策事業の内容等について御説明させていただきます。  この地域交通弱者対策事業は、バス停等から大分離れているとか、高低差があるとか、そのバス停まで行くのに大変なお年寄り等の方々に対して支援していこうという事業で、主に地元の自治会、PNO等が主体になって行っていただくものでございます。この事業につきまして、市としまして、運行する車両を確保する車両の準備事業とか、購入費の一部を負担するものがございます。また、運送事業としましては、燃料費とか運行に必要な経費の一部を助成して、この事業をうまく使っていただくものでございます。  事業につきましては、基本的に3年間をベースにモデル事業として行って、4年目以降につきましては、事業の継続性等を踏まえ、必要な経費につきまして助成していくというような事業でございます。 13 ◯尾崎(行)委員 今、車両の確保、またはNPO、自治会への助成ということを伺いました。具体的に実施地区や運行内容はどんなものか、教えてください。 14 ◯宮原交通政策課長 実施地区について説明いたします。  この事業は28年度からで、まだ進んでいないのですが、今、2地区ございます。清水区の駒越地区ではNPO法人の駒越地区社会福祉協議会で行っております。ここにもバスは通っているのですが、バスの運行数が大分少ないということで、この自治会が蛇塚から田子重へ回っております。時刻表で言いますと、1日、田子重行きが6便でベイドリーム行きが4便ということで、それが毎日じゃなくて、田子重行きのが火水木で、ベイドリーム行きが火金という形で運行しております。  この事業でございますが、8人乗りの乗用車を使い実施しております。  もう1つは、長田地区の、長田西地区で実施しております。こちらは、NPO法人の丸子まちづくり協議会で運営していただいていますが、地域が広いのですが、長田西中のほうから宇津ノ谷まで行っている路線です。ここもバスは走ってはいるんですが、やはり公共交通の不便さがあるものですから、宇津ノ谷とか、泉ヶ谷とかに行く路線です。  また、逆川とか奥へ入る路線も月火でこの宇津ノ谷コースで対応するということで走っております。こちらも平成28年度から実施しております。この事業は、キャラバンの10人乗りの車を使用して行っております。今のところこの2地区で先行して実施させていただいております。 15 ◯尾崎(行)委員 駒越地区と長田西地区で、それぞれ地区社協とまちづくり協議会がやってくれているのを助成していると教えてもらいましたけど、今後の展開、いわゆる公共交通の運転手の確保が大変というようなことが叫ばれていますけど、これらも含めて今後の展開はどのようなものか、お聞かせください。 16 ◯宮原交通政策課長 本事業の今後の方向につきまして、まず地域の方々がほぼボランティアで行っていくということで、地域の方々のやる気といいますか、そこがすごく大事だと思っております。ですので、地域に出向いて勉強会を行い、ボランティア運転講座は、福祉と関係があるんですが、そちらで、この制度の説明等をさせていただいています。今年度2カ所ですが、今後、清水区とか葵区等の郊外で、ニーズ等あったら制度説明を行って、この事業の拡充に努めてまいりたいと思います。 17 ◯尾崎(行)委員 資料2の113ページ、草薙駅の周辺整備事業について、まず平成29年度どのような工事を実施したのか、また進捗状況も教えてください。 18 ◯池田清水周辺整備課長 草薙駅周辺では、平成28年9月に駅舎、自由通路等を供用開始しました。その後、北口ですけれども、駅舎の工事跡として使用していたということもありまして、28年9月以降、北口駅前広場、またアクセス道路等電線地中化等の整備を進めております。  今年度につきましては、引き続きアクセス道路の関係、電線地中化の関係、駅前広場も電線地中化の整備をしております。昨年から引き続きバスとタクシー等の上屋の整備を行っています。今年度は特に常葉大学が4月に開学するということもありまして、国道の横断等について安全性を高めるために、国道1号草薙交差点の改良工事を進めておりまして、常葉大学開学時には、ここの整備がほぼ完了するというような状況となっております。  進捗状況につきましては、平成29年度末になりますけれども、総事業費約78億9,000万円に対しまして、平成28年度末66億円で約83.9%となっております。 19 ◯尾崎(行)委員 80%以上の進捗率ということです。4月に常葉大学が開学して、これから草薙駅をたくさんの学生が通学するんだろうけど、そうした場合に先ほど言った国道の横断対策について、もう少し具体的に教えていただきたいと思います。 20 ◯池田清水周辺整備課長 国道1号の横断対策につきましてお答えいたします。  国道1号の横断対策ですけれども、現在、国道1号と草薙駅へのアクセス道路の交差点となります草薙交差点におきまして、現状では南北方向の車両の信号がないために、新たに車両用の信号を新設します。また、横断歩道ですけど、現状ではこの部分だけしかありませんので、南北方向と東側に横断歩道を設置していきたいと考えております。  この交差点の改良によりまして、今まで信号がない状況でしたけれど、信号のついた安全な通行が可能となると考えております。  車両用の信号は、現状はついていない状況で、国道の横の信号を見ながら前へ出るというような状況となっております。 21 ◯尾崎(行)委員 同じく資料2の114ページ。この青葉緑地のムクドリなんですけど、自民党のほうからも、これの対策要望を上げておりますけど、私もこの3日間のうち2日間おでんフェアに行ってきました。その間、赤い毛せんの上にふんが落ちているのを見たくらいで、ムクドリは見かけませんでしたけど、現状イルミネーションの関係かわからないですけど、枝を切って枝が余りない状態で、この青葉緑地におけるムクドリの被害と今までの対策をお聞かせください。 22 ◯太田公園整備課長 これまでのムクドリの対策でございますが、ケヤキの木の枝を切り詰めましたが、あれはイルミネーションというよりはムクドリ対策でございます。ケヤキの木を傷めない程度にぎりぎりまで剪定をして、とまりにくくしております。あとは市役所の環境局で持っておりますハンディーの超音波を発生する機械であるとか、サーチライト等手持ちの機械を使ってムクドリの追い払いを試みてきました。 23 ◯尾崎(行)委員 剪定がムクドリ対策のためだということがわかりました。そして、郊外に行ってしまったムクドリがまた戻ってくるかもしれないとも考えられるんですけど、新たな対策というのを考えていますか。 24 ◯太田公園整備課長 30年度には予算を330万円ほど要求いたしまして、他都市の事例を参考にしながら、追い払いを試していきたいと考えております。従来からやっております手法に加えて、例えば猛禽類のタカを見ると逃げていくところもございますので、そういうものも含めて追い払いについて実施していきたいと考えております。 25 ◯尾崎(行)委員 次に、資料2の115ページ、駿府城公園の東御門の橋のかけかえについてですけど、この事業の目的を具体的にお願いします。 26 ◯太田公園整備課長 駿府城公園の東御門橋のかけかえ事業でございます。こちらは平成8年にかけられた、全体が木造の橋でございます。平成22年度の点検によって老朽化が判明したものですから、毎年の定期点検に加えまして、部分的な修繕を加え、延命を図ってまいりました。  ただ、28年度の点検において、これ以上部分的な修繕ではもたないということがわかってまいりましたので、30年度に予備設計をして、それで次の年に実施設計の詳細な設計、32年度にかけかえに至りたいと考えております。 27 ◯尾崎(行)委員 すぐに静岡まつりがあり、その間にも何回かいろいろなイベントがあるんでしょうけど、やはり東御門は駿府城公園の中に入る大事なルートだと思うのですが、通行どめにするとか、かけかえに向けた予備設計の内容や事業スケジュールを教えてもらいたいです。 28 ◯太田公園整備課長 東御門橋に関しては、仮設を組みながら、工事中に通っていただき、工事ができるかは来年度の予備設計の中で検討しなければならない事項だと思っております。かなり難しそうかと思います。ただ、重要な門ですから、できるだけ影響が少ない形で検討を進めていきたいと考えております。  来年度予備設計、31年度詳細、その次にかけ直しということで、ちょっと時間をいただくというのは、全体が木造の橋なんですが、実をいいますと、あの木造の橋は、欄干を除いて外国産の材料を使ってつくってあります。もしあのままかけ直すにしても、材料の調達にかなり困難を来すということもありますし、今度、全体を無垢の木でつくってよいものかどうか、こういったところまで考えたいものですから、予備設計という時間をいただくということになります。 29 ◯尾崎(行)委員 橋のかけかえについてお聞ききしましたけど、安全性が一番大切だと思うので、またそれも後で言わせてもらいます。  それでは、議案第108号について質問させていただきます。  東名静岡東スマートインターチェンジの整備に関してですが、本会議においても自民党の福地議員から質問させていただき、供用が1年半おくれ、来年の秋になると答弁をいただいたところであります。今回の追加議案ではNEXCO中日本との契約金額が7億4,600万円から14億4,400万円とほぼ2倍に近くになるということですけど、この増額となった変更内容について詳しく伺いたいと思います。 30 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 本議案は、工事に関するNEXCOとの細目協定を変更するに当たり、工事委託契約を変更するという議案でございます。  当初の委託契約は7億4,600万円で、平成27年度から29年度末まで3年債務で東名の本体工事を実施しておりました。今回の変更内容は、NEXCOが発注いたしますインターチェンジの本体工事に係る特に東名を横断するトンネルの構築工事の部分で、主要工事であります。その設計変更について、国、NEXCOと協議を重ねてまいりました。本工事が供用中の東名高速道路の走行路面の直下であることを踏まえて、走行路面の不測の沈下に備えるために、走行車両の安全を第一といたしまして、工事による危険リスクを最小限に抑えることを最優先、安全第一に、ちょうど1年前、平成29年2月議会で29年度の当初予算、それと今議会の2回に分けまして工費の変更の議案を提案して、当初議決の7億4,600万円を6億9,800万円増額して14億4,400万円への変更けいやく締結をお願いしようというものでございます。  変更の内容でございますが、平成29年度の当初予算で御承認いただいたトンネル築造工事着手の前に設計及び施工計画の再検討をいたしました。トンネル築造における箱型ルーフの推進工法の土どめ工法になるんですけども、特殊鋼材の加工品から薬剤注入と工法の変更による施工費約3億2,000万円、それとつけかえをする側道──市道ですが、つけかえ水路が多数ございまして、横断する水路の管理者との協議によって、構造変更に係る経費が約8,000万円、それから東京オリンピックの受注に際して、労務、資材等の単価高騰によって5,800万円、合計して去年の当初予算から4億5,800万円増額させていただきました。  それと、今回、本議会の2月の補正案件で、過日御承認していただきましたが、トンネル推進工施工中にこの掘削土中に、ちょうど東名の直下ですけれども、転石等の支障物が出てきました。それの対応策といたしまして、地山を防護する仮設土とめ工法で、約7,000万円。それから、地山土とめ壁をつなぎ支持するタイロッド工法を両側鏡面で締め固めるんですけれども、その工法を変更したことで5,000万円。それから、それに伴う安全対策費と、東名本線の路面を補修する工事が5,000万円。その他にインターチェンジを横断する水路、側溝等の変更で7,000万円。計2億4,000万円の増額となっております。当初予算額分の4億5,800万円と合わせて6億9,800万円の増額の委託契約の変更を今回お願いするというものでございます。 31 ◯尾崎(行)委員 変更の内容というのはわかりました。今細かく金額の説明をしてくれましたけど、その変更内容というのが果たして妥当であったのか、想定できないものだったのか、お聞かせください。 32 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 委員御指摘のとおり、大変増額が大きかったものですから、この変更が妥当かどうかということを説明いたします。  大きな変更点になっているのは、模型もありますけどトンネル築造の部分です。東名本線の盛り土内を掘削推進して、地山を防護する構造とする箱型ルーフという構造をつくります。それに係る主要な変更点が2点あります。  1点目は、立体トンネル築造の工事着工前の現場精査により判明した条件によって、設計の再検証を行いました。土質であるとか地下水、それから上部の東名の路面状況等を踏まえて、設計、施工計画を再度検討しました。現場の土質等その特性値において、土の粘着力であるとか剪断力──ぽろっといっちゃう力です。それと摩擦力の条件が変わって、箱型ルーフの推進の抵抗力であるとか土圧等の応力に耐えるための部材、本体の性能を上げる必要性が出たこと、それからフリクションカットプレートの部材の加工にかなり経費がかかったと。それと、着工前の調査で明らかになった地下水の湧水があるということで、その対策として先ほどもお話ししました薬剤注入などの施工方法の変更を29年度当初予算で対応させていただきました。  2点目は、今回の部分で箱型ルーフの推進工において本線盛り土の工事着手に当たって、当初のボーリング調査では粘土層、シルト層が多く見られたんですけど、実際ではれき質土層が多くて、さらに掘削地盤内に50センチを超える転石が多数存在することが明らかになりました。施工に際して地山防護のための箱型ルーフ設置には、後でつくったコンクリートの函体を推進する本体の寸法と推進する位置を寸分の狂いもないように正確に施工精度を上げなければならないということで、土どめのくい等の打ち込み工法を、土中の転石に対応できるような工法に変更、それから地上路面部の沈下等のリスクを軽減するための走行路面への影響が予想される両側の鏡面の土とめ壁の部分の土とめ壁をつなぐタイロッドの施工方向を変更したものです。この案件は、2月補正議会で承認をいただいておりますが、これらの大きな2つの変更点は、いずれもトンネル構築工法を選定した大前提の設計地層、それから設計条件ですが、立体交差させる上部の高速道路を供用したまま、さらに高い安全性を確保できる工法として、施工段階で判明した現場状況を分析、検討した中では、予見できる地上部への影響は、その後の工法、工程への悪影響を留意して、安全第一ということに考慮したものであり、変更は妥当であると判断したものでございます。  この工法のメリットとしては、実際にこの箱型プレートを正確に押し込むことで盛り土をしっかり固めてしまう。通常トンネルでいきますと、切羽というんですけど、トンネルを掘削しながらやるんですけど、掘削しながらやりますと、どうしても地山が緩んで、陥没などの影響が出るということで、前に福岡市の駅前の陥没がありましたけども、ああいう陥没が起きてしまう可能性があるということで、今回は5万台強の車が走っている中で施工するということで、こういう形でSFT工法といいますけども、シンプルで切羽面がないトンネルの構築工法の安全性を第一に考えているということで、今回の変更はぜひお願いしたいと考えております。 33 ◯尾崎(行)委員 変更の要因とか、それから増額内容についてはわかりましたけど、平成29年度当初予算で確保した4億5,800万円の増額変更契約をすぐにできなかったのはなぜでしょう。  6月議会ではできなかったのか、なぜ今になってしまったのか。それと、またそれは2月補正案件で議決された2億4,000万円の増額とはかかわりがあったのか、その2億4,000万円の増額変更が明らかになったのはいつなのか、これらを教えてください。 34 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 委員御質問のとおり、ちょうど1年前、この委員会で29年度の当初予算を御審議いただき、承認いただいた中で、29年度に入って、どうしてもすぐに契約変更の議案を提案できなかったのかということですが、まず本市の当初予算に基づいて国庫予算内示が明らかになった時点で、これは4月当初、本市としても契約内容の変更、それに伴うNEXCOとの協定変更の締結案件を議会に付議する予定で準備を進めてまいりました。しかしながら、NEXCO側の詳細な工費、工程の確定と社内調整に時間を要したことによって、6月議会への提案は断念せざるを得なくなりました。ちなみに締結している協定の中では、第14条の協定変更という中に、これは双方協議調整の上、合意の上で行うことということになっているものですから、6月についてはNEXCO側がちょっと間に合わなかったということです。  そして、9月の議会の提案においては、これはNEXCO側から今お話しましたように29年度の当初予算の増嵩以外の工事の工費の変更の協議が既に来ておりまして、うちのほうで内容の精査、それから国庫特定財源の確保がまだ不明確であったことによって、本市としても当初予算とあわせた29年度対応でお話を進めたんですけれども、このほうは私どもの調整能力の不足で国庫の確保、予算担保がとれずに間に合わなかったということです。  11月議会においては調整の結果、補正予算額は確定し、提案を進めておりましたが、国との供用開始時期延期の件が先ほどありましたけれども、それと国費投入の最終の調整が間に合わなく、よって2億4,000万円の増額については本2月議会の補正案件でということでなってしまったということでございます。  最終的に1月末に国との協議会の中で供用開始の延期、それと予算措置についての合意が得られたので、まことに申しわけないですけれども、この議会に合わせるという方向になりました。  2億4,000万円の増額変更ですが、先ほどもお話ししました6月議会の当初からNEXCO側からありましたが、内容的に新たな支出があるものですから、その辺の対応の是非、それから先ほどもお話ししました特定財源、国庫の平成29年度でぜひ対応していきたいという方針で、対応が前提になっておりましたので、国庫担保のない状態で議会提案が考えられなかったということで、やっと11月議会で固めて上げようという段階に来ましたが、最終調整でこの2月議会になったということです。 35 ◯尾崎(行)委員 この増額ですね、わかりましたけど、供用開始がおくれるということで、これ以上の追加変更は今後ないでしょうか。 36 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 今後の変更は、予定しておりません。本市の工事負担箇所については、今回審議していただいている設計変更で平成30年度末には完了するとNEXCOにも確認をしております。現場レベルで不確定要素が大きかったトンネルの築造工事の箱型ルーフ工も2月末で予定どおり貫通しておりまして、今後、工費的に大きな変更要素はないということで、関係者間で確認しております。本市としては、今回の変更内容が最終と考えております。 37 ◯田形委員 非常に関心を持っております都市計画道路の見直し事業についてお聞きしたいと思います。  現在2回目の見直しの作業が進められている中で、初めに都市計画道路見直し業務の記載はないものの、予算要求はしていると聞いていますが、どのような状況なのか、お聞きしたいと思います。 38 ◯梶山都市計画課長 平成30年度の都市計画道路の見直しの業務につきましては、委員御指摘のように資料2に特出しで概要として出してはございませんが、都市計画推進経費の全体の中に都市計画道路の見直しの事業ということで予算額800万円を計上しております。  平成27年度の見直し指針の作成から取り組んでまいりましたけども、今回の第2回の検討業務も29年度をもって見直しの検討の段階が終了して、30年度以降は都市計画法に関する手続を始めていくものですから、そういった業務が中心で、特出しはしてなかったんですが、予算計上はしていまして、業務も継続いたします。 39 ◯田形委員 第1回目の見直しを24年度までにすべきだったが、なぜ2回目の見直しを実施しているのか、お聞きしたいと思います。 40 ◯梶山都市計画課長 今回は第2回目の見直しということで、第1回目の見直しの作業は平成18年度から24年度にかけて実施してまいりました。全部で8路線、約7.6キロの都市計画道路の廃止を行ったんですけれども、依然として約106キロの都市計画道路が未整備で、一部建築制限がかかっているところが長期化しているという課題もございます。  こうした中で、第1回目の見直し以降、静岡市の3次総、それとか私どもの都市計画マスタープラン、アセットマネジメントの基本方針等々、関連する上位計画が作成され、第4回の静岡中部都市圏パーソントリップ調査が平成24年度から26年度にかけて行われましたが、ここでは将来の自動車交通量が現在よりも減少するという予測が示され、都市計画を取り巻く社会経済情勢も大きく変化しているという判断をいたしまして、第2回目の都市計画道路の見直しに取り組んだというところでございます。 41 ◯田形委員 先ほど29年度で検討段階が終わったということであったが、29年度は何をしたのか、お聞きしたいと思います。 42 ◯梶山都市計画課長 29年度の取り組みですけども、29年度の取り組みは28年度に見直しの候補路線を抽出いたしました。29年度は、この候補路線を都市計画道路のネットワーク上で反映して、ネットワークの連続性、将来のまちづくりへの対応などによる総合的な観点から、検証を行うことで廃止あるいは変更などの計画を見直す路線の抽出を行ったところでございます。 43 ◯田形委員 見直し路線の抽出を行ったということですが、どこの路線かということは、答えられるなら答えて。それで先ほど800万円と言いましたが、それで何をするか、それもあわせてお聞きしたいと思います。 44 ◯梶山都市計画課長 今年度の抽出作業の中では路線変更・廃止等々の路線を抽出したんですけれども、担当ではこの場所がというところを持っているんですけれども、まだ市の内部調整ができておりませんので、市全体の意思決定をした後で公表させていただきたいので、この場では路線名については控えさせていただきたいと思います。  800万円の予算ということなんですが、今年度抽出した路線によってつくった都市計画道路網を作成する上で各路線を継続か、あるいは変更・廃止を分類したんですけれども、この中で継続していくとなった路線については、おおむねの整備時期を示していく必要があるということで、整備優先度を出していきたいと。細かな何年度までは出せませんが、おおむね10年単位で、優先度を示していきたいと考えています。  それと、廃止あるいは変更となった路線につきましては、地域の関係権利者の皆さんの意見も伺いながら、都市計画法に従った所定の手続を進めていきたいと考えてございます。 45 ◯田形委員 そうしますと、30年度、内部でまとめるということですが、いつごろ結果がわかりますか。何月ごろと言ったらいいのかな。 46 ◯梶山都市計画課長 最終的な資料の取りまとめをしておりまして、年度明けに会議の開催に向けて作業を進めていきたいと考えています。早くても夏ぐらいには会議にかけていきたいと考えております。 47 ◯田形委員 それでは最後に、計画を進めて継続に分類した路線の整備時期に目安はあるのですか。 48 ◯梶山都市計画課長 継続となった路線の整備時期ということだと思いますが、おおむねの目安ということでは、なるべく示していきたいと考えてございます。来年度取り組む作業の1つの中で整備優先度をお示ししていきたいんですけども、先ほども少し申し上げましたが、具体的に何年ごろというところはなかなか申し上げにくい、具体的に計画されている路線は、建設局の静岡市のみちづくりで、おおむね10年以内に着手する路線を既にお示しをしてございます。やはりこういった路線が優先度は非常に高いと。次に、この静岡市のみちづくりの見直しを行う際には、今回私どもがやる整備優先度を1つの目安として、そういったものを中に取り込んでいく形で、建設局と一緒になってこの整備優先度をつくり、次の静岡市のみちづくりの見直しにも参加していきたいと考えてございます。 49 ◯早川委員 資料2の94ページ、清水駅周辺地区リノベーションまちづくり活動支援事業について、どういうものか、説明してください。 50 ◯池田清水周辺整備課長 今年度はリノベーションまちづくりの核であります民間が空き家、空き店舗等の遊休不動産の再生プランを立案します「リノベーションスクール@しみず」を開催しました。昨年9月に開催しましたスクールでは、まず清水銀座商店街を含む巴川周辺エリア3案件の空き家、空き店舗等をターゲットとして、まちづくりに意欲を持った若者や起業を目指す市内外から集まった参加者24人が3つのユニットに分かれ、リノベーションまちづくりの先駆者の指導のもとで地元調査やグループディスカッション等を重ね、3日間で遊休不動産の再生プラン3案件を作成し、最終日には物件のオーナーに対しまして、遊休不動産の再生プランのプレゼンテーションを行ったものがリノベーションスクールとなります。 51 ◯早川委員 スクールの生徒さんは、学生さんが勉強会をして、知識を得て遊休不動産のオーナーに対してアクションを起こす。経営が行き詰ったお店等を再生しようと考えているわけですか。その再生に対する支援というのは、プレゼンテーションで言葉だけなのか、教えてください。 52 ◯池田清水周辺整備課長 今回のリノベーションまちづくりというのは、これまで使われていない遊休不動産等につきまして、建築屋さんとか経営者、デザイナーなどのこのまちを何とかしていこうという志を持った方々が、このスクールに実費で参加していただいた中で、自分たちでこのプランを新たにつくって、今までの使い方ではなく、新たな使い方をして、この店舗を再生していこう、そして新たにその地域、その店だけではなくて、地域全体を盛り上げていく取り組みをしていこうというような取り組みでございます。  このスクールに対しまして、市はどのような支援をしているかということなんですが、まず市としましては、このスクールの開催に当たりまして、行政ワンストップ窓口を創設し、遊休不動産再生にかかわる法律や要綱等の整備を行い、当該事業のスピードアップに努めてまいります。  また、専門家を交えた事後フォローアップ等を2回開催し、リノベーションスクールで作成しました遊休不動産の再生プラン等のブラッシュアップを行っております。また、市としては遊休不動産のオーナーとの調整等を行う、また事業の初期投資を支援するために地元金融機関のまちづくりファンド創設に向けた情報提供等を行っている状況です。 53 ◯早川委員 いろいろな形で取り組んでもらっていることには敬意を表したいと思うんですよ。ただ、新しい形態の個店、例えば今までレストランだったところを皆さんのいろいろな知恵で何かに変更した場合、そのまちが元気になるかどうか、これからの取り組みでしょうけれども、結果は出ていますか。昨年度からだから一気にはいかないでしょうけども、前向きにここをやりましょうというオーナーさんが取り組みを始めているか、県内各地から来ている人たちがどのくらい支援してくれているかを教えてください。 54 ◯池田清水周辺整備課長 今回のリノベーションスクールにおきまして、3件の再生プランを作成する取り組みが行われています。  まず、Aユニットですけれども、地域のコミュニケーションの場所をつくることを目的とし、リノベーションスクールの開催後に事業計画のブラッシュアップを重ね、もともと図書館等に考えておりましたが、それに未就学児教育のコンテンツを併用するプランにバージョンアップする取り組みを行っております。これは清水の銀座商店街のところですが、地元商店街との協議や先進施設の事例研究を重ね、現在本を集めるシステムの構築や開業資金の調達に係る企業訪問を行っています。今後は未就学児童教育につきまして事業の検討やスタッフの募集を行っていく予定と聞いています。  Bのユニットですけれども、リノベーションスクールの参加者が中心となりまして、物件事業に向けた事業のブラッシュアップを重ねておりますが、物件が老朽化していまして、資金計画の作成に時間を要しているため、まずはこれらの取り組みに並行して、巴川周辺のエリアでにぎわい創出の事業を実施していこうということで、巴川の水辺空間等の新たな利用の提案として、周辺エリアの価値を高めることを目的とし、ミズベリング巴川活用研究会を発足しました。本年2月11日にはリノベーションスクールまちづくり事業の推進エリアのにぎわい創出のために地元商店街と協力しまして、Tomoe屋台祭りを開催しているという状況です。  Cユニットですけれども、ハンバーガーショップのオープンに向けまして、商業開発や試食会の開発を実施して、平成30年度中に事業化をする予定で今取り組んでいるという状況です。リノベーションスクールの参加者を中心としまして、商品開発や試食会も数回開催、また12月9日にはミズベリング巴川会議にてハンバーガーの試食会を実施しまして、また2月11日には、このスクールで発表した通称巴バーガーを清水Tomoe屋台祭りにおきまして、スクールの対象としました物件のところで仮設で出店を行ったという状況です。  この事業につきましては、全国の先進事例について講師を招き、その事例を参考に指導を受けて実施しております。県外の方も参加していただいて、新たな知識を得ながら、地元の皆さんと一緒に頑張っていこうという取り組みでやっておりますので、単独で動いてない、全体で動いている状況でありますので、これからも頑張っていただけるものと考えております。 55 ◯早川委員 同じく110ページ、市街化調整区域における地区計画適用の基本方針作成事業です。市街化調整区域はいろいろな縛りがあって、土地の活用には本当に企業誘致等も含めて心配しているところでございますが、先ほどの113ページの駿河区恩田原もいろいろな形で取り組んでくれて、利用がしやすくなったと受けとめております。その中で、これからもやっぱりこの市街化調整区域における地区計画適用という、基本方針作成事業がありますので、基本方針作成の目的と内容を教えてください。 56 ◯梶山都市計画課長 基本方針策定の目的とその内容ですが、平成19年度に都市計画法が改正され、市街化調整区域における大規模開発を許可できる基準が一部廃止されました。市街化調整区域における地区計画を都市計画決定することで、道路とかの基盤整備の担保をとって、その地区計画の内容に合致しているものに限って許可できるというふうに変わりました。静岡県ではこうしたところを受けて円滑な制度運用を目的に、平成19年度に市街化調整区域等の地区計画の知事協議をするに当たっての静岡県の指針の通知をしておりまして、この中では市街化調整区域において地区計画を定める場合は、あらかじめ市において市街化調整区域等の地区計画適用について、今回私たちがつくろうとしている基本的な方針を策定して、市の都市計画マスタープランの1項目として扱い、それを明らかにしなさいとされております。
     こうした中で、私どもも現状の新東名高速道路あるいは中部横断自動車道などの大規模社会資本整備に伴って、インターチェンジ周辺の交通の利便性に、最近よく言われます、優れた内陸フロンティアなどの活用が見込まれている状況になって、先ほどお話がありました経済局でも産業振興の目標というのを、市内総生産の増加あるいは市内の就業者数の維持というところを目標にしまして、企業誘致施策というのを進めている状況です。  こうした状況を踏まえて、本来は市街化を抑制すべきである市街化調整区域という性質を変えない範囲であれば、計画的な土地利用の誘導ができるような仕組みをつくることを目的として、今回の市街化調整区域における地区計画適用についての基本方針を平成28年度から策定をしてきたところでございます。  内容ですが、地区計画を定めるんですけども、この地区計画というのは、都市計画法の第12条の5で定められている都市計画の1つの制度でございます。建築物の形態や道路、公園などの公共施設の配置など、地域の特性にふさわしい良好な関係を整備、開発及び保全するための計画として、土地、建物の権利者あるいは地域住民などが主体となって作成するその地区独自のルールを示したものでございます。  これらの地区計画は、都市計画法に基づきまして都市計画決定を行うことで、先ほども申しましたけれども、道路などの基盤整備を担保するということになります。これによって、地区内で行われる建築、開発行為などを地区計画の内容に沿って誘導していくことで、目標としているまちづくりの実現を図ることが可能となる制度でございます。この地区計画は、計画の策定の段階から地区住民の意向を十分に反映するようにと法に義務づけられておりまして、住民参加のまちづくりを目指す1つの手法であると言われております。 57 ◯早川委員 この基本方針ができれば土地利用の制限等が緩和され、調整区域内ならどこでも土地利用ができるようになるのかどうか、お聞きします。 58 ◯梶山都市計画課長 この基本方針を策定すれば、どこでも何でもできるようなイメージに捉えられがちなところはあるんですけども、この基本方針の策定というのは、都市計画法の規定に基づきまして、市街化調整区域の土地を有効に活用するための1つの手段だというふうに考えております。都市計画マスタープランなどの上位計画と整合性が図られているということが1つの条件になりますので、上位計画と合っている上でこの基本方針に位置づけして、計画的に進めるものに限って開発が可能になり、市街化調整区域における土地利用の制限を緩和するということではないものですから、どこでも開発ができるということではなく、あくまでもこの計画に示した場所について可能になっていくものでございます。 59 ◯早川委員 わかりました。  今議会で、代表質問の中で福地議員が質問したわけですけども、答弁の管轄は違うんですけれども、経済局長が企業立地を可能とする検討の1つとして、地区境界の制度の活用を各部局と連携して取り組むと。その中において都市局としての役割、それをどのように受けとめていますか。 60 ◯梶山都市計画課長 経済局では企業立地用地の確保を図るために、企業立地用地の開発の検討を実施しております。開発候補地の選定、関係地権者の意向調査、整備手法の検討などを行っていると。その整備手法の1つとして、都市局と連携してこの市街化調整区域における地区計画の適用、つまり今回の基本方針の活用を考えている状況でございます。  あわせて、経済局ですけども、平成29年7月に経済産業省による地域未来投資促進法、旧の企業立地促進法の改定法ですが、経済局ではこの法律に基づいた地域基本計画というものを現在策定中と聞いております。計画に企業立地を進める具体的な地区を定め、特に面積が大きいものについては、この地区計画との併用を図ることで制度の適用を視野に入れた検討をしている状況です。  こうした状況を踏まえて、都市局としても、本来は市街化を抑制すべきとされている市街化調整区域という特性に調和した計画的な土地利用の誘導を図ることを目的とし、今回の市街化調整区域における地区計画適用についての基本的な方針というのを策定して、市として経済局と連携して一体的な考え方が示せるように取り組んでいるところでございます。  ただし、市内の企業さんがより大きな土地を求めて、市街化区域から市街化調整区域に移転してしまう場合も考えられるものですから、この場合には都市のスポンジ化を市みずからが促してしまっているということにもなりかねませんので、工業系の用途地域などにおける既存の工場跡地の工業的な利活用も、あわせて行うことが必要であり、都市局から経済局にも働きかけを行っている状況でございます。 61 ◯早川委員 それでは、111ページ、地域公共交通改善支援事業、バス路線に関することです。きょうもらった資料の中に安東循環線がまた休止だということで、これは今後どのようにするのか。休止を継続するのか。それはこのままでいいわけですか。  先ほど112ページで、尾崎副委員長が質問した、地域交通弱者対策の中で、自主運行バスの便数が少ないから長田と駒越では、増やします。そこでは勉強会をやるとか、地域の皆さんに福祉協議会とNPOか、勉強会をやると。それで、そこが運行するわけでしょう。そういうことはこの安東循環線の周りの人に働きかける意思はないのかどうか、まずお聞きします。 62 ◯宮原交通政策課長 安東循環の状況と、交通弱者対策の勉強会というか働きかけの2点なんですが、まず安東循環につきましては、資料を渡しましたが、ジャストラインのから、昨年4月から運休という形でいただいています。この理由が基本的にはドライバー不足が1つ、それと安東循環には、ほかの補完するバスのバス停がちょっと離れておりますが、ある程度網羅できるということで、休止していると。現状ですと、来年度もドライバー不足等の課題が解消に至ってない中で、廃止ではないですが、来年度も休止という形で、やむなく休止になっているということで御理解いただければと思います。  交通弱者対策の支援事業の勉強会ですが、先ほど自主運行とおっしゃいましたが、そうでなくて、市の自主運行ではなくて、これはあくまでも地元、ボランティアによる無償の運転なものですから、道路運送法にはかかわってこない事業になります。空白地の一定の条件の中では、この事業も可能になります。議員を通して勉強会等があったらまた行ってほしいという御意見がありましたので、そういう御要望があれば、どういう形でこの辺のニーズを吸い上げて課題を整理できるかわかりませんが、行かせていただきたいと思っております。 63 ◯早川委員 同じく、地域都心地区回遊性向上検討事業で、回遊性の向上に向けてとは、どこのエリアを言っているのか、教えてください。 64 ◯宮原交通政策課長 市の組織も改変される予定ですが、清水地区では今度、大分大きな事業、プロジェクトが発生しております。また、中部横断自動車道や、フェリーが関係しますので、基本的には現状で考えているのはJR清水駅、海洋文化拠点の地区、現庁舎あたりを回遊するというふうな形の検討を考えております。 65 ◯早川委員 対象者というのは、回遊する対象者というのはどこら辺を考えているわけですか。 66 ◯宮原交通政策課長 まず、県外とか市外の観光等の方が1つ。大きな考えですと中部横断道や、JR清水駅があるということ。あとフェリー等があります。それから、病院、庁舎も含めて、静岡市内の方々、特に旧静岡市との交流は大事だと思います。あとまた生活でそこにいらっしゃる方々というふうな3段階になると思いますが、そういう方々を基本的には対象として考えております。 67 ◯早川委員 今おっしゃったこと聞くとこの人たち、車で回遊するんじゃないか。回遊性を持って、新清水駅に人を集めて、静岡鉄道を利用させるのと違うの。 68 ◯宮原交通政策課長 新清水駅だけに集めるということではなくて、全体の中で清水のポテンシャルが高くなってきますので、その中で回遊性をよくして、いろいろな人が公共交通機関、車とおっしゃいましたが、当然車の分担率が高いものですから、車というのは1つ大事だと思います。そうでなくて、鉄道、公共交通機関を使って来られた方々、あとフェリー等を使われた方々に対して、公共交通機関等で、当然新清水が1つの大きな拠点になっておりますので、新清水駅も含めた中で、回遊性を向上させて、旧静岡地区と清水地区を結ぶ本当に骨幹となる軸でございますので、ここのところの利便性をよくして、新清水からも利用者がふえることによって鉄道の利用者もふえるということにつながっていくと思っております。 69 ◯早川委員 企業の名前を言って申しわけなかったんだけど、水野委員も言っている鉄道の利用者がふえると新しい駅の必要性が出てくるわけですよ。だから、それに向けてトータルで考えているかどうかお聞きします。 70 ◯宮原交通政策課長 新清水駅のところの前に4車線道路があって、例えば現在の庁舎へ向かう通行性が余りよろしくない状況になっておりますので、そういうものを含めての改善策、または公共交通ではJR等とバスとかが少し弱いので、そういうのを強化して、新清水駅のところのアクセスを向上させて、それにより静岡鉄道の利用客がふえて、その鉄道自体のポテンシャルも上がるわけです。そういう中から課題となっています新駅についても、維持管理費のことがありますので利用者をふやして鉄道事業者と協議を図っていきたいと思っております。 71 ◯早川委員 最後ですが、7)の205ページ、静岡市中高層建築物の建築に係る紛争の予防ということで、準住居地域を住居地域準及び田園住居地域に改めるというふうな文言が出ています。この田園住居地域というのは、どのような規制になるのか、要するに第1種低層住居専用地域より規制を強くするために、これを分けたのかどうかというのをお聞きしたいと思います。 72 ◯妻木建築指導課長 田園住居地域ですけれど、田園住居地域というのは農業の利便の増進を図り、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護する地域となっております。イメージとしては、まちなかや住宅街にある農地を守っていこうというものです。  規制内容ということなんですけれど、用途については住宅や老人ホーム、診療所など住居系地域の中でも一番厳しい規制内容である第1種住居専用地域内の建築可能な用途のほかに、低層住居地域に建築できなかった農産物直売所、農家レストラン、農産物の生産、出荷、貯蔵施設などの農業用途施設が建築可能な規制内容となります。また、容積率や建蔽率、高さについても低層住居専用地域と同程度とされております。 73 ◯早川委員 予想される紛争というのはどういうことが考えられますか。 74 ◯妻木建築指導課長 紛争の予想ということなんですけれど、中高層条例の目的は紛争を未然に防ぐということなんですけど、看板を先に設置して周りの住民に周知しているんですけれど、その中で日陰の規制、隣のうちが近いことで窓から隣を見られてしまうといったような苦情が見受けられます。 75 ◯早川委員 この田園住居地域、静岡市において対象になる地域はありますか。 76 ◯梶山都市計画課長 対象地域ということですから、用途地域を都市計画上所管している都市計画課の私から説明させていただきます。  国においては人口減少とか高齢化ということでコンパクトなまちを目指すということで、最近の考え方は都市と緑で、コンパクトで緑のある都市をつくりたいということで、設置しているんですけども、この田園住居地は農地が近くにあるというのが大前提という形になります。そうしたことで、一定の面積で一定の農地の規模があってというところを静岡市として条件で拾いますと、本市の市街化区域の中には、そういったものに該当する場所というのは今のところないと考えています。 77 ◯早川委員 静岡市に対象になるものがないものを条例改正しようと、じゃ日本にはあるんですか。先進的にやっているのが日本国内の他都市はどうか。 78 ◯梶山都市計画課長 それでは、まず条例では基本的には、今、静岡市は12種類の用途地域をかけています。ただ、そのうちの1つの、第2種低層住居専用地域というのは使っておりませんで、それに該当する地区はありません。そういったところも含めて、国の制度として用途地域が今回のものを含めて13対象になるものですから、その13がいつ、どういう状況になっても、条例が生きるようにということで、今回対象地域ではありませんけれども、条例を改正するということでございます。  もう1つ、全国でこの田園住居地域を指定しているところで、この制度は新しい制度ということで、この次の平成30年4月1日からの施行という形になります。当然現在の段階では指定しているところはありません。ただ、前年度に国土交通省で実施したアンケート調査というのがありまして、この田園住居地域に該当し得ると考えられる地区があると回答した都市、政令市では4市あるというふうに聞いております。これはアンケート調査のために、どこの市かというのは私どもちょっと把握できておりません。ただ、これらの4市も該当し得る場所があるよという回答をしただけで、今後、実際に指定する、あるいは指定を予定しているというところまでは、まだ確認できていない状況でございます。 79 ◯尾崎(剛)委員長 それでは、暫時休憩したいと思います。                 午後0時02分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時03分再開 80 ◯尾崎(剛)委員長 休憩前に引き続きまして、委員会を再開します。  質疑はございませんか。 81 ◯水野委員 最初に議案第108号工事委託契約の変更について、これは副委員長との関連でありますが、ダブらないようにしていきたいと思います。この質問をするのは、実は清水の新インターチェンジのボーリング調査のときに、やはり同じような工事契約の金額の変更があったということで、たしかボーリングをやったら岩に当たって、それで金額の変更が生じたというような説明がありまして、何でそれが予測できなかったのかということで質問しました。そして、今回何で後になって約7億円もの契約金額の変更が起きたのかと、素人でありますけれども、私なりに勉強させてもらって、違った角度で質問させていただきます。やはり事前に察知できないのかという疑問からであります。  まず、先ほどの説明は、大変わかりやすいですね。模型を使って、ニュースステーションみたいな感じでわかりやすくて、素人にも大変わかりやすかったと思います。  それで、先ほどの説明に、主な増額理由について書いてあります。当然、東名高速道路を使いながら行う特殊工法だからということでありますけれども、当然最初の契約時に施行会社に説明してあると思いますが、予想されることなんですね。このことについてどのように説明したのかお答えください。 82 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 事前にどのような情報を提供して、この工事にかかったかというお話ですけども、御案内のとおり、先ほどの例でありました基本的には土中の情報については事前の調査を行わなければなりません。私どもでも事前のボーリング調査を下りののり面で2カ所、ちょうど掘削するところが2カ所、それから上りで1カ所のボーリング調査をして、その情報を設計の書面、それから設計時の条件として提供して入札に対し、それから請負となっております。  今回も土中の情報を得るためにボーリング調査を3カ所実施し、先ほどもお話ししましたが、当初は土中に大きな転石が発見されませんでした。もちろんボーリング調査というのは径10ミリ以下のボーリングをするものですから、そこに転石は入ってこないわけですけれども、ボーリング調査においても粘性土シルト層という細かい土の質の調査結果が得られまして、層が礫質土というのは大変少なかったです。そういう情報を柱状図といいますけれども、その情報を提供して、設計ないしは発注に役立てているわけです。今回の場合、先ほどもお話ししましたが、東名の本体が盛り土ということで、ボーリング調査ができるのり面の箇所が3カ所でした。7億円がプラスになったところは、掘削土地の東名の直下から出てきた転石の話だったものですから、今回につきましては、3カ所のボーリング調査では大きな転石が得られなかったというところで、その他諸条件につきましても、全て事前に得られる情報については設計に反映しておりますし、業者としても事前調査の中で把握して入札しているわけでございます。  今回考えられるとすれば、東名の本線の上からのボーリング調査、ないし試験掘りが一番可能性の高いものですけども、これも先ほどお話ししましたように東名高速道路は5万台強の車両が走っております。そこで事前調査というのはできなかったということで、最善のボーリング調査を3カ所行い、その調査の情報において設計し、業者についても、それについて入札を行ったということでございます。 83 ◯水野委員 説明は聞きました。東名高速道路を通行どめにすることは、今言った5万台ですか、数量的に難しい、それはわかります。当初の時点で、これは特殊な工法で施工しなければならないということは事前にわかりそうなものではないか。特種な工法を使用すると、その行える業者が少なくなるので、当然単価は上がるということですね。ですから、当然また鋼材も先ほど説明があったように、取り扱う業者が少なくなる。そして、鋼材に関してはオリンピック需要によって値段が上がっているということのわけで、当然取り扱う業者が少なくなるので単価が上がるということにつながりますが、これについてコメント願います。 84 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 鋼材等の部材、それから製品の単価等につきましては、需要の関係で上がる場合がございます。当初、我々土木・建築もそうですけども、積算というのは年度ごとに国交省等で出している単価表から拾っていくわけです。もちろんそれにない場合は、建設物価等の市場調査の中から拾っていくわけですけれども、今回の場合も当初設計におきましては特殊工法ということでNEXCO側が積算して、見積もり単価をとっております。  ただし、先ほどお話ししたようにちょうど発注時期が、そもそも東北の震災時から労務、それから資材等の需要がすごくふえて上がっていくところにプラスアルファ東京オリンピックが決まりまして、特に大きなゼネコンへの発注の率が高くなっていくということで、今回もその辺の時期的なところが重なりまして、NEXCOでは当初については通常の単価でやっていたところでございますが、実際に受注した業者等をもう一度再積算して、先ほどもありました土中の情報も含めてですけども、積算した結果、ほかの部材単価についても高騰しているということで、その辺の時期が重なったというところで、多少単価が上がったと、NEXCOから聞いております。 85 ◯水野委員 増額変更理由です。転石が出たことで工法を変更するのは、理解できます。私が調べたところによると、推進工法で行われるわけですが、推進工法のパイオニア、機動建設工業というのがあるんですが、日本で初めて兵庫県尼崎市内のJR軌道下にさや管を推進設置したと。路面施工延長世界一の実績経験のある、こういった会社があるわけですが、推進工法にもいろいろ種類があると思いますが、どの工法を選定しているかによって費用が変わると言われておりますが、選んだ工法の種類は妥当なのかどうなのかお願いします。 86 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 立体横断施設、特に鉄道とか高速道路の下に地下構造物を通すという、先ほどおっしゃった業者もそのパイオニアで、全国で施工して実績からいろいろ新しく工法をつくり上げたという場合もございます。  今回の場合は、先ほどもお話ししました一番ポイントになるのは東名高速道路ということで、不特定多数の方がそれぞれの車で利用しているところで、ともかくこの交通はそのままで、しかも不測の沈下等で大事故が起こらないように、先ほどお話ししたくり抜く部分の掘削をしない。ほかの工法については、シールド工法等はドリル等で掘削をやっていくんですけども、この場合は全く掘削をしないで、地山を崩さないということを前提に設計の工法を選びました。  それは、路面から築造する函体面の土かぶりというのが1メートル強というところもあって、すごく薄いです。ですから、ちょっとした転石だとか、土中の乱れによって、これが落ちてしまうということで、そこを安定させるために先ほどお話ししました箱型ルーフという棒でつくる函体に合わせて四方全部に設置するという、ともかく地山を乱さず固めてしまうというところがポイントになってきます。  そういうところを含めて、東名高速道路の直下、土かぶりが薄い中で、地山を崩さないよう掘削をしないで、このようにところてんのように押し出すような工法を選んだということで、この辺は東名高速道路の中では、綾瀬あたりで1カ所、これより小さい断面でやった実績を含めて、設計段階でその辺の実績も含めて考慮して、この工法を選定したということでございます。 87 ◯水野委員 東名本線の路面が沈下したということなんですが、事前に、その下が軟弱地盤と確認できなかったのかどうなのか。それによって、東名の工事をしているわけですので、そのお金がかかるということなんですが、路面沈下したところを路面保守する費用だって幾らぐらいかかっているのか。 88 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 路面補修工につきましては、今回の2月補正のときの2億4,000万円で、増額分のうち、安全対策として東名本線の路面段差補修工ということで5,000万円計上しております。  当初NEXCO等の踏査、それから今までの補修の経歴等を含めまして、ここの盛り土につきましては、ほかのところとさほど違いはないということで、沈下等につきましても、ある程度予測はできるけども、大きく沈下をするという想定をしていたわけではありませんでした。NEXCO側も施設管理の運営の基準の中で3センチ、要は陥没ないしは段差ができると、もう通行どめをして補修しなければならないという状況があるものですから、本工事においては特殊な路面の沈下の予測装置、それから測定装置を設置して、観測をしながらやっております。  ただし、先ほどお話ししましたように、ある程度予想されなかった分の土の流動等があったかと思いますが、それについての安全対策として路面補修工が必要になったと。先ほどお話しした経費が必要になったということでございます。 89 ◯水野委員 前の新東名インターチェンジのときにも言いましたけれども、そういう後追いの発見によって後でわかって軟弱の地盤と確認して、そのことによって、また増額されるということなんで、そういうことというのは、事前の調査でもっときめ細かに今回のような増額に至らない手だてはないんですかね。 90 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 事前調査の部分で、もうある程度技術的にも進んできているので、土中の探索の技術、調査技術が他にないかというお話だと思いますが、私どもでも、本件につきましてもその辺も含めて事前にほかの調査がないかというところで、先ほどもお話ししましたが、一番確実なのは試験掘りといって実際に掘る部分を掘って、その中を確かめるというところです。もしやるとすると先ほど言いましたように東名の本線のところをやらなければならないので、物理的に無理だったと。  ただし、最近の情報というか、今までの土木技術で土中の事前調査をするとなると、弾性波探査調査という、特にこれは大きな山とかの工法をやるときに、地層を確かめる調査の方法があります。これは、ある程度波がはね返ってくる速度等で、その層を探査する調査なんですが、これは、私どもの工法のところではなじまないと。  では、最新では何かということで、実際に、リニア中央新幹線の地形地質調査の方法を調べてみましたが、この場合も、やはりこれは平成2年から調査を実施した中で、東京─大阪間の中で地表の踏査5,700平方キロメートルを全部踏査している、これは実際に見えることですから、やはり弾性波の探査が73カ所、それとボーリング調査に頼るしかないんですけど、280カ所ということで、実質的に最新の事前調査の部分もこの辺に頼っているということです。実際に、土中をICTか何かで予測できないかというのは、今のところはないのですが、先ほどのように実際に試験で掘って、その中をICTの機能を入れて、要は予測するというのがあるようですけど、実際にやっぱり掘らないと難しいようです。 91 ◯水野委員 この質問は最後にしますが、側溝の変更というのがありますよね。この舗装構成の変更によって、幅が狭くなった。道幅が狭くなった。幅員が必要になったためと理解するわけですが、L字型の製品を使っているわけなんですが、これでいくと結構値段が高くなる。むしろ、L字じゃなくて真っすぐのでも重いものであれば、これに耐えられるんじゃないかと思われますが、この点について伺います。 92 ◯八木新インターチェンジ周辺整備課長 変更案件の中で、側溝と道路の舗装構成ということで、まず、この箇所を説明します。東名の側道をランプで切ってしまうものですから、これを切り回しする市道を築造するということで、市が負担をしていかなければならないということで、委員御質問の側溝の構造につきましては、田んぼで利用しておりますが、それぞれの沿道の地盤面の高さが違っております。それに対して、側溝ですから水をある程度同じ方向に流していかなければならないということ。こういう道路の沿道の高さはばらばらで、ただし、動水勾配、水路の勾配は同じ方向にしなければならないということで、道路の位置が側溝の一番頭のところは段差がついてくるのに、側溝の水の流れは一定にしなければならないということで、今、委員のお示しの資料の中にあるように可変型側溝と言っておりますけれども、高さが変えられる、そういう側溝が、どちらかというと最近よく使われておりますが、沿道の勾配と道路の勾配が違うなど、そういう場合によく使われる部分で、やはり通常の側溝より多少割高になっているというところです。  それと、舗装構成につきましては、将来の道路の管理者とお話をしまして、将来の交通量の予測等も含めまして、舗装構成については協議をした結果、当初は簡易な舗装でよかったんじゃないかというんですが、今までの側道の利用状況、それからこれからの側道状況を含めて舗装構成を協議した結果に合わせて構造変更したということでございます。 93 ◯水野委員 なかなか課長詳しいですね。  次に、住宅のことに、市営住宅関連の質問をします。これ私が後ほど言いますが、この問題を取り上げた理由というのは、清水区の船原団地の特定公共賃貸住宅について、地域の方に会うたびに何で空き家にしているのかということをずっと言われうんですよ。平成21年6月25日の本会議でこのことについて質問しました。ということで、今までずっと改善が見られないので、質問をしていきたいと思います。  まず、市営住宅の普通の住宅の空き部屋状況、それから家賃収納率、未収金等について伺います。 94 ◯望月住宅政策課長 市営住宅の空き状況、それから収納率と未収金についてですけども、平成29年度の9月現在で7,220戸の市営住宅のうち入居戸数は5,518戸で入居率は約76.4%でございます。したがいまして、空き家数は1,702戸となります。それから、平成28年度決算の収納率は現年度分が98.73%、過年度分が17.55%で合計82.92%です。収入未済額は現年と過年合わせまして2億7,400万円余でございます。 95 ◯水野委員 それでは、これは議案第84号の指定管理等と絡みながら質問していきたいと思います。7)の59ページを見ますと、市営住宅使用料7,192戸で使用料が約13億8,900万円あるわけですね。それに対して、特公賃の使用料は24戸あって423万1,000円なんですね。非常に少ないということなんです。  まず、伺いますが、特公賃建設の目的、建設経過、そして建設費の市の負担金について伺います。 96 ◯尾崎(剛)委員長 資料9)ですね。9)の59ページに関連する話です。 97 ◯望月住宅政策課長 特公賃の建設経緯、目的、それから建設費の関係ですけども、特定公共賃貸住宅は特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に規定されているもので、地方公共団体が中堅所得者層向けに賃貸住宅を提供していく目的で建設されました。静岡市では旧清水市が建設し、平成9年10月1日に管理を開始した清水船原団地と平成12年4月1日に管理を開始した清水下野東団地の2つの特定公共賃貸住宅があります。  建設費でございますが、船原団地が約2億3,500万円、下野東団地が約2億1,200万円でございます。 98 ◯水野委員 大体4億円ぐらいですが、市の負担金は幾らですか。 99 ◯望月住宅政策課長 国の補助が3分の1ということを今現在確認していますので、両方で4億ですので、3分の1ですから約1億4,000万ぐらいですかね。あと起債がきくと思いますので、借金の部分が多少入ってくると思います。 100 ◯水野委員 船原団地は3LDK12戸で、平成9年建設ですね。下野東団地は3LDK12戸で平成12年建設でありますけれども、あえて、皆さん方に分けたのは、みんなに考えてほしいという意味で資料を配りました。私が平成20年度のときに質問したときには、たしか8,037万4,000円の損失金額があったと。これ概算ですよ。この表の中で平成21年については入っていませんので、もう少しふえるというふうに思われます。概算でいくと1億8,800万円ぐらいですね。相当の金額なんですね。これはちょっと信じられない。  この下野東団地を見てくたさい、18年間部屋に一人も入ってないですよ。新しく1億何千万円もかけて、この部屋に誰も入居してない、これを課長とともに見ました。全く新品同様のものが、もう中古同然の状態です。その後は改善されると思っていたんです。一緒に課長と現地を見てどういうふうな感想を持ったのか言ってください。 101 ◯望月住宅政策課長 経年劣化していますので、誰も入ってないということで、新品ではないというのが正直なところでございます。 102 ◯水野委員 そのまま言えばそうなんだけど、鈍感な回答だと思いますが、やはりこういった約1億8,800万円もの損失額が生じていると。放置して改善されてない理由は何ですか。 103 ◯望月住宅政策課長 空き部屋の要因ですけれども、特定公共賃貸住宅の入居者は、一定額以上の所得を得ている世帯が対象となっております。この対象世帯は、市内各所にあります多くの民間事業者の賃貸物件と競合していることがなかなか入居につながらない理由であると考えております。 104 ◯水野委員 これは前の民間を圧迫しているとかというようなことで前にも答弁がありましたけれども、約20年間のこういった特公賃の空き部屋対策はどのようにしてきたのかお尋ねしますが、実は平成21年6月25日、小股局長の答弁では、子育ての期限つき住宅への対応を検討していきたいというような答弁がありましたが、これについてお願いします。 105 ◯望月住宅政策課長 空き部屋対策でございますけども、平成22年に家賃をちょっと引き下げていますが、22年度中に3世帯が入居しものの、そのうち2世帯は2年から5年で退去しておりまして、家賃の低減化が必ずしも入居の動機につながっていないというふうに考えられます。  それから、市営住宅は、住宅に困窮する低所得者層が応募するものとの認識が市民の間にあると考えられ、中堅所得者層の利用を目的としたハイグレードな住宅も募集しているという情報が浸透し切れていないことが予想されます。住宅情報誌での広報、広告やラジオ番組での告知など、これまで行ってきた広報活動に加えて、インターネットでのアクセス方法の改善など、より多くの機会を設けて特定公共賃貸住宅の認知度向上により入居希望者の増加を図ろうと考えています。  また、市営住宅入居者のうち所得の増加により入居要件を満たさなくなった場合などにおいて、新たな入居先として紹介するなど新しいニーズの掘り起こしも検討してまいりたいと思っております。 106 ◯水野委員 私が思っているのは、今、課長の答弁にもあったのですが、非常に他人事のように聞こえてしようがないんですよね。課長に質問しているんですが、課長がどうこうじゃなくて、今までがそうであるから、この改善をしなければいけないんじゃないですかということで、値段を下げたというのはわかりますよ。値段を下げても現状が変わってないわけですから、だったら、どうするのか。市民の税金を使って建てた建物でありますので、税収入ですね、使用料が入ってこないと。税が入ってこないことになるわけですから。  議案第84号と関連して、この指定管理の金額、指定料が約3億8,000万円の金額が予算計上されております。過去5年でまちづくり公社に約19億円の指定管理料を支払っているということなんですね。私は、この指定管理者まちづくり公社のホームページを見ますと、13年間の実績と経験、地域の実情に合わせるとともに、入居対応を的確に行うというふうに書いてありますが、こうした市営住宅についてのまちづくり公社の取り組みについて、どのように評価していますか。 107 ◯望月住宅政策課長 特公賃についての指定管理ということですか。 108 ◯水野委員 全体でいいです。 109 ◯望月住宅政策課長 指定管理の全体の評価ということでございますが、市営住宅を管理するに当たって施設の適正な維持管理にとどまらず、広域的な視点を持って指定管理業務を実施し、政策の実現に向けて市とともに連携して活動する必要があり、それに対応できる業者というのが、この公益財団法人静岡市まちづくり公社ということでございます。 110 ◯水野委員 もろもろの課題も含めて、これから後で意見・要望で述べますが、指定管理者を指定するに当たりまして、いろいろな課題があるわけですね。市としても普通の市営住宅を活用するというようなことで、本格的に取り組んでおられるわけですけれども、こういった空き部屋、あるいは税収入に関係する内容について、公社からの疑問、例えば今、下野東団地も、ずっと入居していないと。つくってから入居していない。こういうことについて公社からの疑問はないんですかね。そういった空き家についての情報交換あるいは協議会の開催、指定管理者との契約はどうなっているのか、お尋ねします。 111 ◯望月住宅政策課長 指定管理者でありますまちづくり公社とのかかわりですけれども、市営住宅と同様に特公賃住宅についても、市営住宅等管理業務委託契約として申し込みから退去、施設の管理までを扱っているのがまちづくり公社。事実行為までをまちづくり公社がやりまして、権限行為というのは市のほうがやるんですけども、それで、募集事務のうち広報につきましては、特公賃のみ民間賃貸住宅と同等に住宅情報誌等への掲載を行っているということです。  それから、特公賃の認知度を高めるため、ホームページをわかりやすく改善し、窓口受け付け時での特公賃への入居案内の提案を指示したところでございます。 112 ◯水野委員 思うには、これからの行政のあり方というふうに思っておりますけれども、やはり5年間で約19億円も払っていると。そして、来年度も指定料を約3億8,000万円支払う。そういう中で、やっぱりもう少し一体となって課題に取り組んでいくと。行政の目が届かないとしたならば、こういった指定管理者としっかり協議してタイアップして改善していく必要があろうと思いますが、どうですか。 113 ◯望月住宅政策課長 公社と市との定例会というのが月に1回ありまして、お互いの問題点とか共通認識を一致させるようにしております。先ほど言いましたように今まで特公賃のホームページがわかりにくかったものですから、特公賃のページに入りやすいようなホームページにするということで、少しずつ改善をしております。 114 ◯水野委員 ちょっと細かいことですが、その定例会、月1回と言っていましたが、その定例会には当局は誰が出るんですか。 115 ◯望月住宅政策課長 市で管理係長以下担当が3名です。それから、まちづくり公社の方が住宅管理課長以下3名ほど出ております。部長は出ておりません。 116 ◯水野委員 また、特公賃の住宅のことについて話を戻しますが、先ほど言ったように料金を下げても変わってないということですね。こういった特公賃の空き部屋の対策って、全国で対策をとっている市はないんですか。 117 ◯望月住宅政策課長 全国のことなんですけども、昨年29年8月に東京都が特公賃の調査しておりまして、都道府県が事業主体の管理戸数というのが181団地5,986戸あります。このうち東京都と愛知県、大阪府の3都府県で4,960戸持っております。それから、政令市は管理戸数が96団地で4,240戸、このうち名古屋と大阪が2市で3,494戸という数字を出しているんですけど、具体的な対策とか、そういうところが東京の調べでは出ていませんので、これから調査して調べることになろうかと思います。
    118 ◯水野委員 これから調べるということですが、私が調べました。こういった現象、例えばこの特公賃の住宅については平成9年度ごろから全国でつくっているんですね。大体3LDKで家賃も同じくらいでやっているんですよ。そして、その対策として調べましたら、兵庫県の篠山市の北新町にある特定公共住宅が家賃を減額しているんですよ。子育て世帯枠で入居者を募集して、すぐにいっぱいになっているんですよ。この家賃が3LDK木造2階建ての1戸建てで3万2,600円から5万6,600円、大体それですぐいっぱいになっているんですよ。そういうふうに先進的に取り組んでいるところがあるので、もう少し工夫をして。地域の人にしょっちゅう聞かれています。何で空き部屋にしているのか、もったいない。税金の無駄遣いだということを盛んに言われるものですから、これはまずいと思うんですね。さっきの答弁を聞いていると、もう少し危機感を持っているとは思うんですが、言葉に出してほしいと思いますね。  この質問について最後に都市局長にお聞きしたいんですが、特公賃、ほかにも市営住宅がありますが、特公賃に特化して、この空き家対策には、本当に真剣に取り組むのか答えてもらいたい。 119 ◯大滝都市局長 まず、委員からのこういった資料提供につきましては、お手数をかけて大変申しわけございませんでした。私もこの資料を見て、正直愕然としまして、局長でありながら、こういう状況を知らなかったことを、大変恥ずかしく思っております。大変申しわけありませんでした。  前回、委員のほうから御質問あった平成21年6月議会以降、料金を引き下げても効果がなかったということなんですけども、実際に、お部屋を借りるというときには立地条件は当然ありますが、あと料金、家賃ですね。年数がこれだけたっていて、実際、そのお部屋を見ていなくて大変申しわけないんですが、やはり年数がたってくれば当然家賃も下がってくるということは常識的な話で、明らかな減収の部分がございます。これまでいろいろなPRという観点ではありましたけども、やはり家賃がネックになっているのかなというところ、ちょっと私も現状を全て把握していなくて、大変申しわけないです。そういったことを含めて、当然周辺の家賃とのバランスというのもありますけども、平成10年あるいは平成12年からこういう状況ということは非常に問題でありますので、私は、来年はおりませんけども、建築部長以下職員が、今、水野委員の御質問を、十分に把握いたしましたので、これらについては対策に取り組んでいきたいということで、部長を初め取り組んでいくつもりでおります。 120 ◯水野委員 もう退職される方にこういう答弁をされると申しわけないですが、とにかく資料をお分けしたのは、このままじゃだめだよと。もっとみんなで考えてくれということで取り上げさせてもらいました。  次、資料2の112ページ。呉服町のパルコの前の整備事業についてお伺いします。約2億1,000万円。ちょっと静岡は余り詳しくないもので、現地で説明を受けました。当局のわかりやすい説明で理解はできましたけれども、この整備事業における地元の合意形成について、まずお聞きします。 121 ◯池谷市街地整備課長 紺屋町地区の地元の合意形成の状況をという質問がございました。それにつきましては、今回この整備につきましては、当初3街区セットで、3街区というのは葵タワーの前とパルコの前と、あとスクランブル交差点側の3つの街区ということです。そういった車両交通規制による道路整備について、地元商店街や沿道地権者の方々と検討を行ってきました。スクランブル交差点ですが、若干の沿道商業者の方から、平日に車両の規制があり、店の前に車をつけられないというようなことで商売に影響が出るという反対の意見もありまして、それも含めて、今までも反対の方と一緒にワークショップを通じて話をしてきたところでございますが、最終的に昨年度は2街区を時間帯規制により先行的に整備していこうということで、地元商店街等ともまとまって今年度設計業務をやっているところでございます。  反対者の方からは、自分の前でなければというようなこともございまして、今は2街区整備について進めていくことについて、特に反対の声は上がっていない状況でございます。 122 ◯水野委員 3街区の話を聞きまして、最初、葵タワーの前とパルコの前の前の工事期間が2年間と聞いておりますけれども、非常に工事期間が長いと。せっかくの静岡の商店街でありますので、もっと工事の短縮はできないのかどうなのか。 123 ◯池谷市街地整備課長 ただいまの2街区整備の工期の短縮ということでございますけど、紺屋地区はやはり中心市街地の駅前で非常に人通りが多く、自転車や車も通行する上で、沿道には店舗や大型の商業施設が並んでいる状況の商店街でございます。今回、道路の2街区については全面再整備を行うもので、やはり工事実施に当たっては工事中の人や車両の通行や店舗等の営業のほか、地下道出入り口の利用、あと周辺交通、騒音、粉じんなど工事を実施していくことでは、さまざまな影響を考慮しながら実施していく必要があります。このため、現段階では工事による影響を極力少なくするということで、人通りや交通量の少ない時間帯、閉店後の時間帯などの夜間施工を想定し、通常の工事よりは期間が必要になるということで、平成30年度予定のパルコ前街区整備も年度末の完成を想定しております。  ただ、今後2街区全体の施工方法や交通規制方法等の施工計画について、警察や地元商店街らと協議、調整しながら作成をしていくところでございまして、効率的かつ円滑な実施方法や工程計画を検討しながら、早期完成を目指していきたいと考えております。 124 ◯水野委員 にぎわい空間の創出ということでありますけれども、現場を見ていますと、非常に道路が狭いわけです。余りにも道路が狭いので、車の進入を禁止して歩行者天国にすべきではないかと思いますが、どうですか。 125 ◯池谷市街地整備課長 今回の整備も地元と一緒になって、あそこのにぎわいと憩いの空間を形成していくということで、車両の通行を時間帯で規制していこうということで警察といろいろと協議しているところでございます。  現在、警察とも協議中のため、協議が整ったらという前提にはなりますけど、今、休日に呉服町通りで実施している歩行者天国ですが、午後1時から午後6時までなんですけど、それを平日にも拡大して、あと人通りの多いランチタイムである午前11時から午後1時も取り込んで、平日、休日とも午前11時から午後6時までの時間帯を目指しているところでございます。 126 ◯水野委員 現地に立ってみますと、道路の両方に高いビルがそびえ立っておりまして、そのにぎわい創出計画の中で気になるのが、ビルとビルがあることによって圧迫感が強いので、その改善策。  もう1つは、地下からの階段があって出てくると。そこでまた道路が狭くなっている感じがあるわけですが、地下から上がる階段の屋根で非常に圧迫感があって道路を狭くしている。もう景観上を、壊しているんじゃないかと思いますが、改善策をお願いします。 127 ◯池谷市街地整備課長 2点ほど質問をいただいた中で、まず1点目の沿道にいろいろなビルが建つ中で、圧迫感を感じる中で、そういった狭い空間をどのように考えているかというか、解決していくのかという話でございます。紺屋町地区を整備していく上で沿道に既存の建築物が建ち並んでいる中で、そういった道路空間と沿道空間という既存空間を生かした空間整備というものが必要と考えております。特に紺屋町地区では沿道に小梳神社の水と緑の空間があったりして、そうしたものとの一体感や、沿道建築物の色彩等の統一感を持たせることによって、車道と歩道の一体的な広い場所で景観的にもストレスを感じさせなく解放感を感じる中で、ゆっくりとくつろいで時間を過ごせる憩いの空間を整備して、魅力ある快適な都市空間を考えております。  もう1つ、地下道の圧迫感に対するいろいろな解決策というお話でございますけれども、今回の道路整備では、解放感というものを1つのキーワードとして、空間を構成する道路上のいろいろな施設についても配慮しながら設計を進めているところでございます。  委員から質問をいただきました地下道の出入り口については、これはどうしても地下道の防災上から撤去することができないものでございますけど、その上屋について、透明感のある部材、あるいはシンプルな形状、かつ屋根の部分をフラットな形状にして、高さをできる限り抑えるなどの工夫を考えて、少しでも圧迫感をなくそうという検討をしているところでございます。今後も引き続き検討を進めて、開放感のある空間を目指していきたいと考えています。 128 ◯水野委員 にぎわい創出で、あの辺もカフェができるということで、ぜひ期待をしております。  あと2点、質問します。  資料2の113ページ、大浜公園の再整備事業についてお聞きします。大変期待をしているわけですが、私も実際行ってみたんです。当時は無料で、家族連れで行った覚えがあって、すごい人気なんですよね。これは、今なかなかこういうふうに家族で楽しめるような場所がなくて、例えば清水でいうと三保文化ランドや狐ヶ崎のプール等々があったんですが、みんななくなってしまって、唯一この大浜公園に期待をしているわけなんですが、最初にプールの利用状況というのはどのぐらいあるんですか。 129 ◯鈴木緑地政策課長 利用状況でございますが、屋外プールですので、冷夏や猛暑という天気の影響は非常に受けるんですけども、ここ数年の推移でいきますと、多いときで12万人強、少ないときでも8万人強ということで、大体10万人前後で推移しております。 130 ◯水野委員 10万人から8万人という非常に人気のあるプールでありまして、最近リニューアルの計画があるというふうに聞いておりますが、その設計と土地の購入等について説明願います。 131 ◯鈴木緑地政策課長 設計の内容でございますけれども、今回大浜公園プールが大分老朽化してきているということで、そろそろ大幅な更新時期に来ているということ、あと長年、無料で親しんでいただいてはいるんですけれども、受益者負担をいただくべき施設じゃないのかという行財政改革推進審議会の指摘もありまして、今回リニューアルの計画と、有料化に向けた検討をしてまいります。  ということで、30年度につきましては、基本計画、基本設計業務を行い、その中で検討委員会を開きます。検討委員会におきましては学識経験者や、地元の地権者さん、町内会さん、あるいは観光組合さんがいらっしゃいますので、そういう関係者にも委員になっていただいて、リニューアルの内容や方法あるいは料金の設定等について検討してまいります。あわせて、施設の老朽化があるものですから、改修がもう待ったなしなのか、もう少しもたせられるのか等、その辺の劣化診断も行い、参考にしてまいります。  土地の購入につきましては、今のところ既設の公園内で考えております。土地の購入はございません。 132 ◯水野委員 まだこれからの検討段階でありますが、この検討イメージ図を参考にしますと、トイレ、それから駐車場あるいは料金ですね、このことについて案が示されていますが、この辺についてのコメントができますか。 133 ◯鈴木緑地政策課長 お持ちの図面につきましては、29年度の夏に予告ということで関係者さんに簡単に御説明した際に、全く言葉だけですとなかなかイメージしづらいということで、あくまでもイメージ図ということでお示ししたものです。我々が想定するようなイメージで、28年度に利用者さんにアンケートをとったときに要望の声が大きかった。駐車場やきれいなトイレ、あるいはプールだけじゃなくて、大がかりな遊具が欲しいとか、そんなようなご希望が多かったものをイメージ図にしてお示ししたということです。  料金なんですが、これもまた有料のイメージということで、行革審のほうで料金負担をしていただいたらというところを受けまして、例年どおり10万人近くがお越しいただいたと想定したときに、記載にあるぐらいのお金をいただければランニングコスト相当部分が何とか賄えるイメージでお示ししたものでございます。その辺をこれから30年度に行う検討委員会の中で審議していきます。 134 ◯水野委員 市民の憩える場が非常に減ってきたというような中で、料金設定はやむを得ないかもしれませんけど、無料が、例えば大人が500円だとか子供が180円とか、駐車料金とか、こういったもろもろのことを聞きますと、子供だけではありませんので、親が行って親と子供と夫婦となんていうふうにすると結構な金額、また駐車場もというと結構な金額になるように思いますが、その辺も十分検討していただきたいと思います。  最後の質問です。資料2の114ページ、公園緑地等維持管理事業、約9億7,000万円でありますけれども、これも先ほどの大浜プールと関係してでありますが、やはりそもそもの公園の目的というのは市民が憩い、そして遊びを楽しむためのものであります。このことについて、もう少しお金をかけて、そして整備をする必要があるのではないか。私の地元の船越堤公園を見てみまして、感じたところで質問させてもらいますが、静岡市の公園数、公園整備で抱えている課題、それに遊具等の修繕状況の整備についてお聞きします。 135 ◯太田公園整備課長 静岡市内で都市公園として都市局が管理している公園と緑地の数をお答えさせていただきます。  504公園あります。そのうち大きな公園といいますと、葵区でいいますと駿府城公園、城北公園、駿河区では登呂公園、八幡山公園。清水区では清見潟公園、船越堤公園、清水区には大きい公園がたくさんありますね。今使えない施設、遊具とか施設は現在把握している数字で47ほどございます。黄色いテープで巻いて使えなくしているという状態になっております。  こういう状態になっているのは予算と絡むんです。老朽化が進んで、公園の整備も年々着々と進めさせていただいていますが、維持管理すべき公園とか緑地の数がだんだんふえてくると。また、昨今の労務費等の単価の上昇で、なかなか思うような維持管理ができてないという実情がございます。今後、予算確保に努めるとともに、効率的な維持管理に努めてまいりたいと思います。 136 ◯水野委員 地元の船越堤公園の整備について、お聞きしておきますが、この公園の中にアスレチック用具があるわけですね。以前、テレビ報道等でターザンロープで子供がけがをしたということがありました。この公園は桜の名所として有名でして、非常に風光明媚なところで、桜の花見シーズンには県内外からの観光客が訪れまして、静岡市の観光資源だと私は思っております。観光資源でありながら、先ほど課長の話がありましたが、整備がおくれているということがあるんですよ。大勢お客さんが来るのに、何年もみっともない黄色いテープがあちこちに張ってあるんですよ。これは見苦しい。私は、何年も言っているんですが、ちっとも直らない。そこで、この船越堤公園の整備状況、それから未修繕箇所、整備計画について説明してください。 137 ◯山本都市計画事務所長 船越堤公園は、昭和63年に完成をいたしまして、30年経過をしております。桜の名所ということで、毎年大勢の市民の方がお見えになります。  黄色いテープが散見されるということでお話がありましたが、遊具の中では現在黄色いテープがついているものがなく、遊具については使える状態になっております。黄色いテープがついているところは施設内の手すりの柵ですね、それがやはり30年の劣化に基づきまして、機能的には支障がないんですけど、触ると手すりとかがちょっと劣化している場所が40カ所ほど、あと階段なんかが洗掘と言いますか、ちょっとハードルのようになった箇所が38カ所見受けられます。  花見シーズンが始まるこの3月末までに応急処置の部分もありますけれども29年度の修繕費用230万円ほど使いまして使いまして修理を行います。桜のシーズンが終わった後に、残る手すりの箇所16カ所ほどありますが、30年度の予算で階段とか園路も5カ所ほどの修理を第1四半期のうちに実施してまいりたいと考えております。 138 ◯水野委員 多いですよね、階段が38カ所で手すりが16カ所。花見の季節の前にも言いましたけども、ちょうどこの山の中、結構崖のところだったりするもので、山の上のほうの崖のところで手すりが壊れていると、ここのところは地域の人の散歩コースなものですから、その黄色いテープを毎日、見ているんですね。そのたびに私のほうに指摘がある。まだ直ってないね、と何回も言われているんです。私も実際に見ましたけれども、山の上の方の手すりが壊れていて、崖になっているんですね。そこも直っていなくて、それで何回も何回も言いました。それでもまだ資材がないとか言って何年もかかって、今もこれから準備していきます、整備していきますということなんですが、静岡市の観光資源なんですよ。それで、お客さんが来て花を見て、ああ、きれいだな、いいなと思って黄色いテープを見ると、がくっときちゃうんですね。  なぜ修繕に何年もかかっているのか。その理由は何ですか。道路の関係はあした建設局の審査がありますが、道路だときょう言うとあした直っているんですよね。この違いは何なのか。不思議でしようがないんですよ。答えてください。 139 ◯山本都市計画事務所長 予算の部分に触れる部分が若干ございますが、道路に関しましては、当然生活に与える影響が非常に大きいということから、予算も当然公園の修繕料よりは多くついているのではないかと思っており、修理も早いと。公園に関しましては、生活に与える影響というのは道路に比べては少ないということで、修繕料の予算が少ない。当然予算に合った修理スピードで道路より遅くなってしまうということであります。  公園についての黄色いテープの部分も注意喚起の部分が非常に多くて、機能としては確保できているとは思っていますが、見た目が悪いということで、早急に見た目も含めて直していきたいと考えております。 140 ◯水野委員 都市計画事務所が、非常に与えられた予算の中で非常に一生懸命にやってくれているというのはよくわかります。しかしながら、場所は違うにしても、見えないからいいだとか、公園だって危険なところはいっぱいあるわけですよね。遊具、手すりの不備にしても事故が起きたということについては管理責任を問われるわけですので、ぜひとも、もう少し現状を考えていただきたいと思います。 141 ◯長島委員 私からも幾つか質問をさせていただきます。  資料2の94ページになりますが、清水都心ウォーターフロント活性化推進事業について質問をさせていただきます。  この清水都心ウォーターフロント活性化推進事業にある遊歩道江尻側交差点改良工事の必要性についてお伺いしたいと思います。 142 ◯安本都市企画担当課長 遊歩道のお話でございます。こちらの遊歩道は、江尻側とクルーズ客船が来ている日の出側を縦に結ぶ清水港線跡で、かつて清水港線であった線路を廃止して遊歩道になっているというところでございます。こちらの遊歩道は、交通ネットワーク上、大変重要な位置づけになってございます。しかし、現状では横断歩道がなく、歩行者、それから自転車の動線が分断してしまっている。ここには大きな産業道路があるんですが、ここで町側との動きによって縦で結んでいるものに対して分断されてしまっている状況でございます。横断歩道がないのですけども、歩行者、それから自転車の乱横断が見られて危険な状態というところでございます。このことから、横断歩道の設置を目指した交差点改良を行うという内容のものでございます。 143 ◯長島委員 それでは、今年度29年度の取り組み状況と来年度の実施予定について教えてください。 144 ◯安本都市企画担当課長 29年度の取り組みの内容でございます。南北方向の横断歩道設置に向けた概略設計として、歩行者、それから自転車の安全性を高める交差点の形状案です。今、横断歩道がない状況でございます。産業道路として、この縦の通りがあると。ここに横断歩道を設置したいというものでございます。この実現に向けて警察、交通管理者の皆さんと、横断歩道を設置することによって、周りに与える影響あるいは横断歩道のコスト面、こういった協議を継続してやっているという内容でございます。  あわせて、30年度はこの横断歩道設置に向けて、より具体な取り組み内容について詳細設計、それから工事にかかりたいと考えております。主な工事の内容は、この横断歩道をぐっと短くして、歩行の距離を短くする対策が必要であろうということで、例えばこの横断歩道をクランク状にしたり、いろいろな対策が考えられるんですけども、そういった警察との協議を実施して、改良工事を進めたいと考えております。 145 ◯長島委員 資料120ページのJR草薙駅北口周辺土地利用計画、用途地域等の見直し事業についてお伺いさせていただきます。  この地域の現在の用途地域は何か、また今後どのように変えるつもりであるのか、そしてまた用途を変えることでどのような効果があるのか、お伺いをいたします。 146 ◯梶山都市計画課長 現在の草薙駅北口周辺の用途地域ということで絵を使ってお話をさせていただきます。  JR草薙駅でございます。薄く水色に塗っているところが工業地域で、この紫色に塗っているところが準工業地域、黄色いところは住居系の第1種住居地域ということで、現在、用途地域の見直しについて検討している範囲は、ブルーで囲った約140ヘクタールについて検討をしているという状況です。  ただ、これ全てを見直していくかということになりますと、関係権利者の皆さんの数も多いということ、それとごらんいただいたように工業系の用途地域なものですから、現在工場が比較的建っていると。それを変えていこうということになりますと、既存不適格ということで、本来は工場を建てられないというような形になってしまうと、事業が継続できないという方も出てくるということになりますので、そういった方々の御意見を伺いながら調整をしているという状況です。  もう一回り小さいぐらいの範囲で用途地域を見直していくということになると思います。工業系ですけれども、将来、草薙駅北口周辺というのは、市の目指している教育文化拠点という形で方向性を打ち出してございますので、工業系というよりも住居系なり商業系なりというところがふさわしいのではないかということで今考えてございますが、まだ地元の皆さんとの調整の段階でございます。  もう1つが、用途地域を変えることでどのような効果があるかということなんですけれども、今少しお話をいたしましたけれども、静岡市が将来目指している姿、特に草薙駅は6つの拠点の中の1つということで教育文化拠点として、これから常葉大学さん、あるいは県立大学さん、静岡サレジオさんといった学校に頑張ってもらうようなそんなまちづくりをしていきたいということで、都市計画の定めも、そういう方向に向けて変えることによって、市がそういうまちづくりをしていくという意思表示ができるのかなと考えてございます。こういった手続をして、市がそういったところに誘導していけるというふうに考えております。 147 ◯長島委員 次も草薙駅北口周辺のことですけれども、同じく110ページの一番下です。JR草薙駅北口周辺交通環境改善検討事業ということでお伺いいたします。  ここは、国道横断あり方研究会で今年度意見を取りまとめて意見書を提出するということになっていると思うんですけども、それを踏まえて、平成30年度どのように取り組んでいくのか、お伺いをしたいと思います。 148 ◯梶山都市計画課長 草薙駅北口周辺の交通環境改善事業ということで来年度の取り組みでございますが、今、用途地域で少しお話をさせていただきましたが、そういう形でまちの色というんですかね、まちを少し変えていきたい、町がこれから変わっていく、静岡市としても変えていくという姿勢を持っております。そのときに周辺の歩行者や自転車というのが今の流れよりも少し変わるだろう、当然常葉大学が来ることによって、学生の数がぐんとふえるということも含めて、将来のまちの姿も変わっていくだろうということで、歩行者の回遊性や、安心で安全に回遊できるような地元をつくりたいということで、30年度は国道の横断の手法あるいは想定される歩道橋とか横断歩道の構造、それと実現の可能性も含めて検討をして、それに基づいて要は国道1号では国土交通省静岡国道事務所、それとあと信号と横断歩道の関係になりますと公安委員会という関係機関との協議を進めていこうと考えております。 149 ◯長島委員 資料2の111ページの地域公共交通改善支援事業についてです。平成29年度の予算が448万8,000円、30年度が190万円で、来年度は予算が減っておりますが、その理由についてお聞かせください。  また、30年度の事業内容をお伺いいたします。 150 ◯宮原交通政策課長 地域公共交通改善支援事業の予算減の理由と30年度の事業予定でございますが、まず地域公共交通改善事業はバス路線を効率的、効果的に運行形態を再編するため、課題を持っている地区、地域に対して技術的支援を行っているものでございます。  29年度の主な事業としまして、3月18日に出発式典を行います両河内地区のNPOによる自主運行バスの事業の支援が主なものでございました。これにつきましては、ダイヤの編成とか安全ガイドラインの作成ということで事業費が大分かかったものですから、大きな予算になっていました。ただ来年度については、この事業が終息しますので、その分が減額になったと考えていただければ結構です。  また、30年度の事業内容につきましては、両河内のような具体的な案ではなくて、地元勉強会等の技術支援になりますので、安倍線のターミナル機能を持った交通形態の構築の勉強会の資料や、蒲原地区の今後のあり方について、あと新たに予想される地区に対しての地元自治会等に対する勉強会の開催となりますので、そういう中で予算減という形で考えております。 151 ◯長島委員 同じく、バス路線維持費助成について、こちらは反対に29年度予算が2億3,100万円、30年度が2億7,700万円と予算が増額になっておりますけども、その理由について教えてください。 152 ◯宮原交通政策課長 バス路線維持費助成の予算増の理由についてですが、このバス路線維持助成は、バス事業者に対しまして不採算路線の不足分について補助するものでございます。少し特殊なんですが、当該年度の実績を翌年度に補助するということになっておりますので、今年度につきましては28年度分を行います。2月補正で約6,600万円増にさせていただいたのは、28年度分の決算という形になります。  この予算につきまして、29年度分につきましても6,600万円増という形にさせていただいていますが、年々増加傾向にございます。というのは、鉄道事業者の事業に係る費用、運送費になりますが、やはり働き方改革とか労働環境の改善といったドライバー不足の改善という形で事業費がかかってきてしまうということ、あと利用者の減に伴う収入の減もございますので、補助額がふえております。来年度の予算につきましては、27、28、29年の過去3年の平均から導き出しております。 153 ◯長島委員 資料2の113ページです。  静岡市パークPFI制度の基本計画等策定事業。このパークPFIの内容はどういうものか、詳しく教えていただきたいです。 154 ◯鈴木緑地政策課長 公園というのが子供の遊び場になり地域のレクリエーション、あるいは最近ですと防災など、いろいろな機能があるということで、自分たちの地域に公園が欲しいというニーズがまだまだたくさんございます。一方で既に整備済みの公園について、もう施設が古くなり、あるいはそのコンセプトがもう陳腐化しているとか、公園の魅力が大変低下しているという状況もございます。この状況は、全国的にも共通しておりまして、国土交通省では既存の公園に優良な民間投資を活発に入れていこうじゃないかということで、パークPFI制度というのが立ち上がりました。  その内容なんですけれども、例えば公園の中に民間事業者さんが飲食店や売店など収益を伴う施設を建てようと思ったときに、当然その建物を建てるんですけども、従来公園の中の建築面積、建蔽率というのが、この公園全体の面積の2%以内というふうに決められており、当然その公園にトイレの建物があって、既にその建蔽率が2%近くまでいっているといった場合に、民間さんが幾らこういうものを建てたくても、できないという状況がありました。  そこで、国交省のほうで、例えばこういう飲食店、売店等を建てるときに、一緒に噴水や芝生の広場とかベンチとか、そういう一般的な公園の施設を一緒に整備する場合に限って、この公園の建蔽率を10%を上限に別途上乗せできるという新しい制度を立ち上げました。というところで、先ほど冒頭説明がありましたように都市公園条例を変えるところにもつながってくるんですけども、このプラスアルファの建蔽率につきまして、各市町で10%を上限として参酌して条例で定めなさいと条例委任されました。静岡市としても、この制度を目いっぱい活用するということで、上限の10%まで引き上げるという条例改正を今回提案しているところでございます。  したがいまして、民間事業者さんがある公園で売店や飲食店を建てようと、この制度の中でやっていただければインセンティブとして建蔽率10%の上乗せが得られると。そのかわり、ちょっとしたベンチや噴水や広場とか、その辺の本来でしたら我々行政側がやるような施設もあわせて整備していただくところで我々公園管理者と収益を上げようとする事業者さんで、いわばウイン・ウインの形をとるという優良な民間資本を導入しようとする制度でございます。 155 ◯長島委員 114ページの鯨ケ池周辺地区保全活用検討調査ということで、300万円予算が計上されておりますけども、これについて具体的にどのように調査をしていくのか、お伺いいたします。 156 ◯鈴木緑地政策課長 鯨ケ池は古くから釣り場ということで、市民の皆さんの憩いの場として親しまれてきました。唯一の天然の湖という魅力もございます。一方では土砂災害の危険区域でもあったりして、今後、行政として責任の持てる整備の方向性を見出していく必要があるということがございます。そういった中で昭和63年当時、自然公園構想というのがございまして、そのときの検討の成果がございます。そういったのも下地にいたしまして、鯨ケ池地区の自然環境の保全や、利活用の可能性や有効性、そしてその整備の手法等を探っていくというのが30年度の仕事でございます。 157 ◯長島委員 次は麻機のことについてお伺いさせていただきます。  麻機遊水地の第3工区ですけれども、緑地整備事業で今年度までの整備状況と30年度の事業詳細、また今後の見通しについてお伺いいたします。 158 ◯鈴木緑地政策課長 第3工区は、流通センターの通りを挟んで向かい側の静岡てんかん・神経医療センターとの間に57ヘクタールぐらいあるところなんですけども、現在麻機遊水地の緑地事業につきまして、第1工区をやっており、第3工区のこれまでの整備状況というのは具体的にございませんが、第3工区の中でも麻機遊水地保全活用推進協議会というのが昨年度から立ち上がり、この協議会の皆さんで、自然再生とか利活用の活動をしていただいているところであります。  第3工区でも活発にそういう活動が行われているんですが、やはり施設も何もなく、活動にも支障がある。第1工区をメーンにやっている中でも、ちょっとでもそういう協議会の皆さんの活発な活動の後押しをしようということで、30年度は、静岡てんかん・神経医療センター側のエリアでかなり活発に活動が行われているので、トイレを先行整備しようと考えまして、そのための工事費とか、遊水地で地盤がよくないものですから、地質調査等の業務を行います。 159 ◯長島委員 第3工区については、これからの整備ということでわかりました。  今のお話の中にも出てきましたが、第1工区のことについて同じように29年度までの整備状況と30年度の事業の詳細と今後の見通しについてお伺いします。 160 ◯太田公園整備課長 県立こども病院の西側を今、第1工区として整備しております。全体面積は17ヘクタール余、北側の6ヘクタールほどの部分を公園として整備しています。  29年度は、県立こども病院側寄りの駐車場や、園路、芝生広場、多目的広場といった部分の工事を進めてまいりました。30年度は、真ん中がセンターハウスなんですが、県立こども病院と逆側の西側のエリアは、農業体験ゾーンとしての整備を進めていく予定になります。  中身は駐車場や園路、あと建築工事としては農機具小屋、炊事場、便所などを整備してまいります。こちらの農業体験ゾーンでは田植えや稲刈り、レンコン掘り、あと畑をつくるという農業体験をしていただけるように整備いたします。農機具小屋は農作業で使う道具を収納し、着がえをしていただけるような利用となります。炊事場では収穫したものを調理して食べるといった楽しい利用ができるように考えております。  次にセンター広場でございますけれども、31、32年度でセンターハウス等の整備をして、全体としては34年度の完成を目指して整備してまいります。 161 ◯長島委員 完成が34年度ということでございましたけども、麻機も桜がございまして、ことしは葵トラベラーでお客さんも大分来られたというのがありますけども、一日も早い完成を期待しております。  次、115ページについて、同じく公園整備課になると思いますが、公園整備事業についてお伺いをいたします。  公園施設の長寿命化について事業が掲載されておりますけども、この考え方と取り組み内容についてお伺いをいたします。何か計画があるのか、またアセットマネジメントの関連等についてもお伺いをしたいと思います。 162 ◯太田公園整備課長 静岡市の公園施設長寿命化計画は、公園施設の老朽化が進む中で、適正な維持管理を計画的に行うために、平成25年に策定いたしました。この計画では遊具やあずまやなどの施設ごとに健全度という調査判定を行い、施設の管理方針を定めて、ライフサイルコストの縮減効果があるものについては長持ちさせることを目的に計画的な手入れをする、名称で言いますと予防保全型管理。それ以外は、使えなくなったときに取りかえる事後保全型管理の2種類を定めております。特に遊具については、事故防止を最優先とした予防保全型管理を管理方針としておりまして、事故の原因となる劣化や損傷を未然に防止するために日常点検や定期点検により、健全度を把握して、計画的に補修更新を行っております。  この方針に基づいて、平成26年度から28年度の3年間で287の遊具の補修と58の遊具を更新しました。29年度はこれからカウントしますが、今後も遊具を初めとする公園施設については計画的に補修更新を行って、市民の皆さんが安全で快適に利用できるよう管理してまいります。  一般的なアセットとの違いなんですけれども、静岡市には静岡市アセットマネジメント基本方針がございます。主には公共建築物、道路、川も含めたインフラ資産の位置づけになるんですが、静岡市の公園施設長寿命化計画と一般的なアセットマネジメントの違いとしては、公園は条例で市民1人当たり10平米の面積を確保ということで、今はまだ1人当たり今は、6平米強という中で、これからつくっていくというところでございます。一般的なアセットの中では、管理方針の1つの方策として、統廃合をして効率的にやっていこうという考えもございますが、今、公園のほうではちょっと拡充していくというところなものでして、そういう統廃合のことはちょっと計画には掲載されていないということが違いです。 163 ◯長島委員 次は117ページになります。  木造住宅耐震補強事業費の助成についてお伺いをさせていただきます。昨年度の予算は1億5,360万円で、今年度におきましては7,050万円ということで、半分ぐらいに予算上減額になっていると思いますけども、これの理由についてお伺いしたいと思います。  その前のページのわが家の専門家診断事業で、耐震診断する方については予算が増額となっている一方、この木造住宅耐震補強事業費の助成が半分になっているということで、木造住宅耐震補強の事業費助成の今後の実績と30年度の取り組みについてお伺いさせていただきます。 164 ◯妻木建築指導課長 予算額が減っている理由と今後の取り組みについてですけれど、木造住宅の耐震補強事業についてです。平成28年度より耐震合同説明会、それから耐震化を促すダイレクトメールの送付を本格的に開始してきました。申請件数はその成果もありまして、1月末現在でわが家の専門家診断が394件、昨年度比1.1倍、補強設計が255件、1.4倍になります。補強工事は229件、1.5倍といずれも増加しております。  木造住宅耐震補強工事助成についてですけれど、県全体で実施しているプロジェクト「TOUKAI-0」総合支援事業として推進しております。平成29年1月より開始した30万円の助成拡充、これは平成29年度までの予定で実施しておりました。そのため平成30年度は助成拡充の前の定額の予算で要求しております。  また、平成23年から24年にかけまして、緊急経済対策ということで国が30万円の拡充を行っております。その終了後ですけれど、申請件数が極端に落ち込んだ経験があったため、その経験を参考としまして、予算要求時にわが家の無料診断を500件、それから設計を250件、工事を141件、要求いたしております。  ただ、2月中旬に、県から急遽、助成拡充の継続が公表されました。本市としては市民の皆さんの安心・安全を守る観点から県と協調して助成拡充を継続する方針に決定いたしました。本年度、多くの申請をいただいていることから、予算の不足が発生した場合、補正予算を確保するなど迅速に対応したいと思っております。今後、助成拡充の継続についてのパンフレットの配布や、耐震合同説明会で説明を行ってまいります。あわせて、耐震化の必要性を丁寧にわかりやすく市民の皆様にお伝えしていきたいと考えております。
    165 ◯長島委員 118ページ、住宅政策課にお伺いをいたします。公営住宅ストック総合改善事業についてです。静岡市公営住宅等長寿命化計画改定事業が来年度、拡充となっておりますけども、その内容について詳しく教えてください。 166 ◯望月住宅政策課長 静岡市公営住宅等長寿命化計画は、国の交付金対象である公営住宅ストック総合事業を執行するために必要な計画であり、長寿命化計画に基づく事業のみが国費助成対象とされています。国の指針では計画内容として給排水や外壁、屋根などの改修等のほか建てかえ、集約などの検討が必要となっております。  現計画の計画期間は平成22年度から31年度までの10年間ですが、32年度から41年度までの10年間の改定計画に基づいた事業を進めるためには30年度中の改定が必要となります。 167 ◯尾崎(剛)委員長 ここで暫時休憩します。                 午後2時57分休憩      ──────────────────────────────                 午後3時10分再開 168 ◯尾崎(剛)委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開します。 169 ◯安竹委員 初めに、9)の予算事項別明細書、151ページです。下から2番目公園整備費寄附金4,000万円です。これには話の前後があると思うんです。後のほうは将来の関係で、経過と今年度この4,000万円の寄附金の予算について、説明をお願いします。 170 ◯太田公園整備課長 寄附金の関係でございますけれども、駿府城公園再整備事業に伴う発掘調査に伴う寄附金ということでございます。こちらの寄附金は平成27年度からこの発掘調査の費用に充てるということを目的に1億円を目標に始められたものでございます。27、28、29年度、現在5,130万6,000円の寄附が集まっております。あと発掘調査のほうは30年度、31年度と引き続き続いてまいりますので、募集を募っていく予定でございます。 171 ◯安竹委員 実はきのう、発掘調査を見てきました。大分進んでいるし、本当に皆さんも張り切って、お客を積極的に呼び込んで説明していました。そばで聞いていても、自分たちは大分知っているつもりでいたんですが、全く知らない人に真剣に説明しているのを聞いていますと、ああ、そういうことなのかと。接客態度もよろしく、とてもよかったです。  そういうことで、寄附には特化した目的があるんですが、これは市長会見で発掘の土積みというのか、いわゆる江戸城よりも大きいというのが大分調査されたと思うんですが、埋められていた石が大分発掘をされました。それを積んで形にしていこうというように僕は受けとめているんですが、この寄附というのは浄財ですし、市民意識としてもとても大事なことで、僕は推進すべきだと思うんですが、今後の考え方があったら聞かせてください。 172 ◯太田公園整備課長 今回のこの天守台発掘調査のための、あくまでも発掘調査のための寄附金ということで1億円を目標に、27年度から始めたんですけれども、江戸城より大きいかもという、これは個人向けのパンフレットでございます。それで、法人には法人向けで10万円、50万円、100万円というようなちょっと大口の寄附を求めて、きのう視察していただいた「きゃっしる」にも置かせていただいてあります。市長も行きました東京でのシティセールスのブースで発掘調査員の格好をした職員を送り込んでPRに励んでおります。 173 ◯安竹委員 僕も10年くらい前に、駿府城の天守閣の再建を目指す市民の皆さんと江戸城の天守台を視察したんですが、それよりも大きいと。もちろん大勢の観光客がいらっしゃいました。駿府城でも形が出てきますと、集客やにぎわいに貢献するんじゃないかと思いますので、ぜひ、いい調査を続けていただきたいと感じます。  先ほど長島委員からも質問がありましたけれども、資料2の116、117ページにかけてでありますが、わが家の専門家診断事業についてであります。私がここでお聞きしたいのは、地元の業界、特に大工業、左官業とか、家をつくるという職業の人たちの景気が余りよくないということも耳にしながら、また一方では頑張っている工務店だとか大きいハウスメーカーとかがあるわけです。この耐震診断から、今度は診断に基づいて耐震補強に入るわけですが、その辺のプロセスとここに数字も出ていますけれども、耐震診断には上限があると思うんですが、プロセスを具体的に聞かせていただきたい。 174 ◯妻木建築指導課長 耐震補強工事までのプロセスと診断についてです。プロセスについては、まず3段階ありまして、耐震工事をやるには耐震診断、それで耐震診断で硬度評定が1以上か1以下か、以下の場合は耐震補強が必要だということになっております。  また、わが家の専門家診断事業は無料となっております。その後、設計、工事というようなパターンになっております。専門家診断は3カ月ぐらいかかると思います。設計についても3カ月から4カ月ぐらいかかります。あと工事については規模にもよりますけれど、1回だけという人や、2回やる方もおりますし、屋根瓦をかえたり、基礎をしっかり補強したりということもありますので、工期については短い方から長い方までおります。 175 ◯安竹委員 パンフレットもつくっているようですが、もう1つ聞きたかったのは、同じ耐震補強でも金額に上限があるのか、あるいは100万円かかるんだよと言われたら、その何%を補助するとかを知りたいです。 176 ◯妻木建築指導課長 設計と工事についての上限があるのかということなんですけれど、設計については今9万6,000円から10万2,000円という助成をしております。  それから、工事については大体100万円から200万円ぐらいが一番多いのですが、その中で補助は60万円から95万円という補助になっております。工事については、実際にはばらつきがあって70万円の方もあり、900万円という方もございます。 177 ◯安竹委員 もう1つ、公営住宅の関係ですが、再生推進事業で安倍口団地が今、先ほどの説明で第2、6、7、8号棟の計4棟が今度解体されるという予算がありますけども、これは4棟とも新年度中に解体し終わるのか、お伺いします。 178 ◯望月住宅政策課長 平成30年度につきましては、第2、6、7、8号棟、4棟の解体工事を予定しております。 179 ◯安竹委員 地元で18、19号棟が、解体寸前のような状況で、居住者も少なくなっていて、できるだけ安倍口団地町内会も努力して、居住者の移転もほぼ終わったと聞いているんですが、その辺の状況と、18、19号棟に手をかける時期について、今計画があれば教えていただきたいと思います。 180 ◯望月住宅政策課長 18、19号棟の解体でございますけれども、現在1世帯の方が19号棟にいらっしゃいます。先ほど言いました30年度で4棟を解体した後、18、19号棟の解体に、なるべく早く取り組んでいきます。 181 ◯安竹委員 これ大事なとこですので、もう一度望月課長に確認しますが、1人まだいらっしゃるということをお伺いしましたけども、この4棟を解体する間が、1年あるわけです。その後すぐ取りかかれるよう、1棟は空になって、でも、2棟空にならないとできないんだよという考えを安倍口の町内会の人たちは持つべきなのか。いや、4棟の解体が終わったら次年度は本来ならば2棟解体に入りたいんだけど、1人まだ残っているような状態が続くならば、1棟だけでもという考えを持っていいのか、その辺についてちょっとお考えを聞きたい。 182 ◯望月住宅政策課長 解体は基本的には2棟同時にということを現時点では考えております。やはり移転がいつになるか、わからないものですから、今の段階で即翌年度に解体するというのは、ちょっと現時点では答えられませんので、できるだけ早くということで考えております。 183 ◯尾崎(剛)委員長 ほかにございませんか。  ほかにないようですので、質疑を終ります。  要望・意見、討論に移ります。  冒頭に述べましたように、議案第30号の一般会計予算及び55号の手数料条例の一部改正について中所管分は、13日にも審査がありますので、本日は要望・意見までにとどめていただき、討論は13日の建設局の審査のときにまとめて行っていただくようお願いします。 184 ◯尾崎(行)委員 自民党です。  自民党は議案の32号、39、59、60、61、62、64、84、108号、これについて全て賛成でございます。  意見・要望でございます。冒頭、自転車利用の計画についてですけど、ことし12月に競輪グランプリがあるということで、本当に静岡によく誘致できたというぐらいの大きな事業だと思います。ぜひ今回のサイクルフェスとの連携で、夢のあるものにしてもらいたいなというふうに思います。  そして、ことしから始めた幼児のキックバイクをこども園に配ってくれていると。子供用の自転車はこども園にもありますけど、それよりも小さい子供がキックバイクを使うことですので、ぜひ、本当に安全には念を入れて配付してもらいたいと思いました。  それから、地域交通弱者対策なんですけど、助成をしてくれている駒越、長田西といったところで説明をしてくださいましたけど、これから地域ボランティアに対する研修や運転講座といったものを進めていくということでした。ぜひその地域における公共交通運営協議会のようなものがあると思いますので、しっかり検討してもらえるように、先ほど安東循環の話も出ましたけど、やっぱり山のほうばかりでなくて、まちの中でも困っている人が大勢いるということに対応することは、まだまだこれから考える必要があるんじゃないかなと思います。  私どものほうで今考えていることは、福祉事業の事業車両が何台かあるんですけど、送り迎えのデイサービス以外のときの昼間、その事業車両があいているもので、それを何とか使えないかということの検討会をやることになっています。これはNPOと自治会と、その福祉事業者で集まってやろうという話を進めていますので、またこういったことも市内のまちの中でも何とかうまい方法になれば、ぜひ行政のほうも、そういったところのバックアップをしてもらいたいと思います。  あとムクドリ対策ですけれども、これについても今度はタカを利用するとかという話が出ています。鷹匠はいるらしいんですが、なかなかタカはいないけど、掛川のほうでやったらしいです。300万円をかけてくれているということで、ぜひことしの対策を進めてもらいたいし、中山間地振興課でドローンを持っているんですけど、例えばドローンを使ってその下にタカみたいなのをつるして夜飛ばすとか、何かそういった工夫もあればいいかと僕は思っています。ぜひムクドリがこれからも来ないように、でも鳥をとって殺すということはよくないと思うので、ぜひ追い払うということを考えてもらいたいと思います。  それから、あと駿府城の東御門ですけど、これについては以前の説明の中で、下に鉄骨があるから大丈夫だよということを伺いましたので、平成32年度にかけかえになるその間までは大丈夫だとは思いますけど、20年たって、やはり部分点検から、全体のということになったと聞いていますので、この点検を引き続きしっかりとしてもらって、誰かが板が割れて足が落っこちるようなことがないように引き続きの点検をお願いしたい。また、外国産の木でやっているというんだけど、オクシズ材が使えないのかというのを1つ検討の中に入れてもらいたいと思っております。  それから、あと私が言った中ではインターチェンジの周辺整備について、今回はこれでもう増額を賛成しますけど、現東名の清水から東京方面のほうでは片側を工事車線で使って工事をやっているところがあります。富士のほうですね、実際にやっぱりそういうことができるなら、ボーリング調査なんかもやることもできるんじゃないかと、そんなふうにも思いましたので、ぜひそういうことが、今後そういう必要性に迫られたときはまたお願いしたいなと思います。  そして、あと路面沈下があるということで補修をしたと聞きましたけど、やっぱり高速では少々の段差でもかなりバウンドするので、やはり路側帯とかガードワイヤーですね、そういうところが下がっていると聞いていますので、ぜひその辺の安全な措置というのを十分施してもらいたいと思っております。  では、続いて田形委員のほうにお渡しします。 185 ◯田形委員 都市計画道路の見直しについてでありますが、もちろん今ある路線のうち何路線かを地域の状況が変わってきているということで廃止に持っていこうとする、早く言えば事業でございますが、その都度、多分地域案ができたところで、行って説明会を多分やると思うんですね。今、歩道もないし歩くのに怖いからと、そんな意見も、もしかしたら出るかもしれません。そこで、片側車線で歩道だけつくってはと。ぜひその説明会におきましては、ただもう頭ごなし廃止じゃなくて、地域の事情を聞いてくると。ぜひそんなことを心がけていただきたいなと思います。 186 ◯早川委員 自分のことは自分で言えと言われたものですから、清水駅周辺地区リノベーションのことで意見・要望です。  先ほど伺いますと、巴川周辺の活力が戻るように、生まれるような形で努力していくと。課長以下担当職員も一生懸命燃えていて、大分現場に行ってやっているようなことも聞いています。ぜひあのまちに合ったようなにぎわい、それと地域にいろいろな地域おこしの団体がありますので、弁護士とかの肩書の人たちばかりじゃなくて、そういう人たちとも連絡をとり合って、地域全体が盛り上がるように、ぜひ努力していただきたいと思います。  また、安東循環の件は今副委員長が言いましたので、これは抜きます。質問してないんですけど、お堀の水辺活用事業の社会実験は、前回も補正がありました。今度は秋の事業だということで、ぜひ葵舟、みんなが乗りたい、乗ってみたいというように葵の旗を立てるとか、300年ぐらい前の舟かと思えるような舟でぜひ実験をやってもらって、せっかくやるんだったら成功するように努力していただきたいと思います。  先ほど東御門の橋で、外国産材と言っていますけど、国産材、日本の樹木というのは春夏秋冬を耐えてきて大きくなっている。海外の木材というか材料は、暖かいところでぬくぬくと来ているから弱いんだと、そういうふうにいろいろな資料でも残っていますから、ぜひ静岡の地元の材木を使っていただければいいなと思います。要望しておきます。 187 ◯水野委員 じゃ、4点要望します。  まず1点目ですけれども、バス路線について、特別委員会との関連があるので質問しませんでしたけれども、このことについて意見・要望を申し上げます。  公共交通の必要性は増してきております。公共交通の事業者だけで行っていくのは限界に来ていると思います。例えばエリア別の、中山間地、市街地周辺、市街地の3つの区域など、区分ごと地域が運営維持すべきで、行政は支え育てる仕組みに移行していくことが将来の方向であると考えます。そのためには地域住民がどんな移動手段を望んでいるのか十分に実態把握し、分析する必要があろうと思います。  バスの企画運営は市が担当し、運行を事業者に委託し、交通事業者に赤字補填をし、路線を維持するやり方は今後、得策ではないと思われます。積極的に交通政策として投資する。例えば道路、上下水道などは公共が主体となって計画的な整備を進め、利便性が向上してきております。しかし、路線バスの減便・撤退などに見られるように多くの地域で地域公共交通の利便性が低下しております。地域公共交通も暮らしを支える社会基盤整備の1つとして捉え、地域公共交通の充実を図る必要があると考えます。抜本的な見直しの検討をお願いします。  2点目、公園整備についてでありますけれども、大浜公園の工事につきましては8万人から10万人という非常に人気のスポットであります。この夏、工事をするには、夏のシーズンを避けて、できるだけ工事期間を短くして市民に早く使えるようにお願いをしたいと思います。  先ほど、市民の憩いの場が少なくなってきていると言いました。例えば清水でいうと、三保文化ランド、そしてちょっと古い話ですが、狐ヶ崎ヤングランドのプール、清水市営プール、そして日の出埠頭の海釣りなど、こういった市民が憩える、楽しめる場がどんどん失われてきている。そういう中で私の地元の話をしましたが、明らかにこれは行政の現状の放置というふうにとられるんですよね。ですから、現状に見合う予算を確保してもらいたいと思います。  3点目、議案第84号と関連しまして、指定管理というのは将来的な視点に立ってみますと、過去5年指定管理者のまちづくり公社に19億円、そして平成30年度は3億8,630万円という高額な管理料を払うわけなんです。これは指定管理者については、たしかその事業者が持っているノウハウと効率化で指定管理を導入するときには合言葉のように盛んに使っておりました。考えてみますと、なかなか行政ができない分を指定管理にしていくということはどんどんふえていくと思われます。したがって、これは業者側からすると新しいマーケットになるわけですね。そうすると、指定管理者が自治体を選ぶ時代になっていくことは間違いないと私は思っております。指定管理者と信頼関係をつくること、そして協定文書の作成をしっかりしていくことが重要であると思います。丸投げではなく、指定管理者と連携協議をする場を多く持ち、行政としてこのようにしていきたいという熱意を伝えてほしいと思います。  4点目、市営住宅についてであります。これについては、国のほうで国税庁の話題がクローズアップされておりまして、税金の使途について市民の関心が非常に高い中でのこの空き部屋の徴収金額です。こういった中、厳しい財政事情で市税の収納率は非常に改善が見られてきております。また、国保も収納率向上にメスを入れて、本気度が伝わってきておるわけでございます。特に特公賃の家賃の滞納が概算で約1億8,800万円で、この放置は税金の無駄遣いであって大問題だと思っております。先ほどの大滝局長の答弁の言葉を信じて、今後、抜本的な対策を講じていただきたいと思います。  市当局が市営住宅の管理運営に大変苦慮されておられることはわかります。だからといって問題を先送りしていけば、家賃滞納問題のように深刻化して問題解決に多額の費用がかかります。市営住宅の管理運営の健全化は、個々の問題を一つずつ解決していけばよくなる問題ではなくて、総合的な視野に立って取り組むべき問題であると思います。その取り組みができる組織も必要であると考えております。  市営住宅の募集は年3回というふうに聞いておりますが、不動産関係業者なら毎月募集をかけていると思います。ある部屋の人が引っ越すと連絡を受けた瞬間に清掃とリフォームの業者も手配して、入居可能な日を計算して他の不動産にあっせんの依頼をします。空き部屋のままなら1円もお金が入ってこないので、このような段取りは民間では当たり前のことです。市営住宅の回転率を高めるだけで、恐らく相当の増収につながると思います。また、市営住宅の問題は住宅政策だけの問題というより、少子高齢化、社会福祉行政と連携して解決する問題が多くなってきております。特に入居者の高齢化の問題は深刻でありまして、福祉施策と連携して積極的な見守り施策が必要です。  最後に、先ほども出ました議案第108号、工事委託契約の約7億円の変更についてであります。なかなか工法的には多分わからない人が多いんじゃないかと思います。素人ながら、この7億円は何だと。行政が言っているから間違いないとは思うんですが、しかしながら、こうした都市局の大型工事については、金額が非常に大きいということです。ですから、問題にぶつかって、そのたびに予算の増額、説明を聞けば理解できるんですが、金額の大きさから疑問が生じるわけです。ですから、こうした反省を生かして、施工業者との事前の説明の際、事前調査を緻密に行って、工事委託料の変更が生じないようお願いをしておきます。  最後に議案第30号、第55号以外は全て賛成です。 188 ◯長島委員 私からは簡潔に4点、意見・要望を述べさせていただきます。  まず、自転車ですけれども、自転車などの通行帯の整備は、かなり目に見える形で進んでいるような印象でございます。大変ありがとうございます。  ただ、整備だけが全てではありませんで、やはりソフトが大事で、交通政策課を初め市民局、観光交流文化局、子ども未来局、教育局としっかり連携していただいて、自転車のまち静岡をアピールできるように頑張っていただきたいと思っております。  2点目、バス路線についてですが、各委員の皆様からお話ありましたとおり、安東循環について休止継続というのは非常に残念でございます。事業者さんの言い分もわかるんですが、やはり実際利用したいという方が多くいらっしゃるので、何とか行政もしっかり取り組んでいただきたいと思っております。  3点目、耐震補強についてですが、予算上は半額になったということでしたが、先ほどの答弁の中で、県の補助金が継続されるということで、それに伴って補正も考えているということでお話をいただきまして安心しました。これについては皆様の説明会とかDMの発送等で実際利用される方もふえているということですので、引き続き利用することが多くできるように頑張っていただきたいと思っております。  最後、公園についてですけども、公園は施設のアセットマネジメントとはちょっと異質だというお話しでした。実際お子様から高齢者の方まで老若男女を問わず、皆さんが利用されている公園でございまして、また要望とニーズも多方面に渡っております。皆さんが安心して使えるような公園の整備を引き続きお願いしたいと思います。  あと大浜公園のプールの料金徴収については、いたし方ないというふうに私も思っております。料金徴収しても、魅力的な施設であれば利用者はたくさん使っていただけると思いますので、皆さんに使っていただけるような大浜公園としてリニューアルしていただきたいなと思っております。  議案30号、55号以外の全ての議案に賛成です。 189 ◯安竹委員 冒頭、議案第30号、55号以外は賛成いたします。  要望ですが、公園の問題では、道路と違って余り生活に直接密着してないから、どちらかというと修繕修理もちょっと後になりがちというお話もありましたけれども、やはり道路は道路部局の責任ですよね。ましてや、公園は公園管理の立場で責任があることですので、ぜひ財政に対して遠慮することはないですよ。どんどん要求して、やはり公園というのは豊かさの象徴というか、まちの顔だと思いますので、黄色いテープを張るのは1週間以内にしてもらいたいと、1つ要望しておきます。  もう1点、先ほど耐震診断、耐震補強工事と、こういうプロセスの中で予算も片方は半分、片方は増額というスタイルが見えたわけですが、ぜひ国庫補助等も十分取り込んで、やはり耐震補強して何ぼだと思うんですよ。ぜひ積極的に、いわゆる補強ありき、事業ありきで、これをぜひ頑張っていただいて、ぜひこの経済の活性化を考えていただきたいと思います。  もう1点、先ほどバス路線の話が出ましたけども、ほかの皆さんに言われて私が言わないわけにいかないんですよ。僕は、高校のときから安東にお世話になっています。ぜひ、南北軸と言うんですか、これについては結構そんなに減便もなくて、またそれだけ麻機のほうに行くというようなこともあり、県立総合病院のほうに行くとか、いろいろな需要もあって、結構継続されているんですが、それに横軸となるこれがやっぱり全くないというのは、ちょっと高齢化社会対策というか、この交通弱者に対してちょっと配慮がなさ過ぎじゃないかなと。その辺は交通を預かるしずてつジャストライン経営者の市民に対する愛情を疑うようなことのないように、疑われることのないように、ぜひその辺も強く要望していただければありがたいと思います。 190 ◯尾崎(剛)委員長 ほかにございませんか。             〔「ありません」〕 191 ◯尾崎(剛)委員長 ないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にしてお諮りします。  議案第32号、39号、59号から62号まで、64号、84号及び108号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 192 ◯尾崎(剛)委員長 御異議なしと認め、議案第32号ほか8件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了します。  この際、本日出席の当局皆様のうち3月31日をもって退職を迎えられます方々を御紹介したいと思います。  お名前をお呼びしますので、自席にて御起立ください。  都市局長の大滝茂雄さん、交通政策担当部長の塚本茂明さん、緑化政策担当部長の岩崎正記さん、参与兼都市計画事務所長の山本幸生さん、参与兼住宅政策課長の望月政二さん、以上5名の方々です。  5名の皆様におかれましては、長きにわたり本市の各種行政に携わり、御活躍をいただきました。まことにお疲れさまでございました。都市建設委員会一同心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。私自身も3年間、都市建設委員会にお世話になったこともありまして、大変いろいろ思い出されまして、寂しい思いをしているところでございます。今後は第二の人生をぜひ謳歌していただきたいと思います。同時に、これまで培った市政に対する経験をまた地域の場、それぞれのお立場で、ぜひお力添えをいただければと思います。  最後に、今までの御活躍に対しまして感謝の意を込めまして拍手をお送りしたいと思います。(拍手)  それでは、御着席ください。      ────────────────────────────── 193 ◯尾崎(剛)委員長 以上で、本日の日程は全て終了しました。あしたは建設局所管分の審査を行いますので、よろしくお願いします。  これをもちまして、都市建設委員会を閉じます。                 午後3時50分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  尾崎 剛司 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...