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  1. 静岡市議会 2016-03-11
    平成28年 観光文化経済委員会 本文 2016-03-11


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時57分開議 ◯遠藤委員長 ただいまから観光文化経済委員会を開きます。  本委員会に付託されましたのは、議案第35号平成28年度静岡市一般会計予算中所管分を初めとする26件であります。また本日は報告事項が2件あります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いがあります。委員会記録作成の関係から、発言の際は、必ずマイクを意識して発言くださるようお願いいたします。  また、委員会の開催時間は、原則として午後5時までとされております。委員並びに説明員の皆様におかれましては、円滑な委員会運営に御協力いただきますよう、あわせてお願いいたします。  それでは、審査に入りますが、お手元の審査順序にありますように、本日は観光交流文化局所管分の議案14件の審査を行い、経済局、農業委員会事務局の所管に係る審査は14日に行います。  なお、議案第35号中所管分の討論、採決は14日に行いますので御承知おきください。      ────────────────────────────── 2 ◯遠藤委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第35号中所管分外13件を一括議題とします。  それでは、順次当局の説明を願います。             〔当局説明〕 3 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し質疑に入りますが、発言の際には議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。  それでは、質疑はありませんか。 4 ◯石上委員 資料-2の60ページ、姉妹都市交流事業です。日本庭園内の駿府茶屋建設ということですけども、どんな中身なのか、教えてください。 5 ◯笠井観光交流課長 この建設事業につきましては、オマハ市との姉妹都市50周年を記念し、民間団体が主導して取り組んでいる事業でございます。記載のとおり、オマハ市ロリツェンガーデン日本庭園内に日本茶屋を建設しようとするものでございます。事業費は全体で1,300万円を予定しております。このうち本市としては300万円の支援を計画しているところでございます。 6 ◯石上委員 どんなものをつくるのか。ポンチ絵でも何でも、図柄があったら知りたいなということです。 7 ◯笠井観光交流課長 一応、ポンチ絵がこのようなものですが、日本庭園内に平屋づくりで計画をしておる事業でございます。高さが約3メートルの瓦ぶきで、くぐり戸を設けて、簡単なお茶会も開いて、日本文化に触れるような、そんな施設を計画しておるということでございます。 8 ◯遠藤委員長 後ほど資料を提供してもらいますか。 9 ◯石上委員 いやいや、それほどのことじゃないけれども……
     これは行政が主導でやっているんじゃなくて、あくまでも民間がこれをつくりましょうと。それについて静岡市は応援していきますという理解でいいですか。  そうすると、市が予算を立てている613万6,000円のというのは旅費とか、そういった部分に充てられてくるのかな。実は僕……〔発言する者あり〕  いやいや、建てに行く業者がいるじゃないですか。いろんな皆さんがつくりに行くわけでしょう。  ある方から、畳表を向こうに持っていくのは輸出がきかないというんでしょうか、検疫を通らなくて、ものすごく大変な苦労をしているという話を聞きまして、カナダ経由で歩いて入れようかとか、ものすごく御苦労をされているという話を聞いたんです。  恐らく行政の方は、そんなことは御存じないと思うんですけれども、民間の皆さんは、知恵を絞ってやろうとしているということを知っておいていただきたい。それに対して、行政としてどういう応援できるか、お金だけの問題じゃないところの知恵をかすことはできますかということです。 10 ◯笠井観光交流課長 ただいまの畳の事案につきましては、承知しておりませんでした。御指摘いただきましてありがとうございました。 11 ◯石上委員 いえいえ、とんでもないです。 12 ◯笠井観光交流課長 それ以外にも、例えば瓦であるとか、あるいは材木は、市産材を活用しようということで、そういうものを調達して、民間のそれぞれの皆さんが、この事業の実現に向けて御尽力いただいているとお伺いしております。  本市としては、先ほど申し上げた300万円の補助金にプラスして、こういった事業に取り組んでいるという啓発、例えば、先ほどのポンチ絵なんかも報道機関に提供して、こういう取り組みをされているのを御紹介するといった面での支援を行わせていただいております。 13 ◯石上委員 結構です。一生懸命やってください。お願いします。  それから、次の国際会議等誘致事業です。日中韓三か国環境大臣会合を誘致したということです。例えば、右翼の皆さんの街宣車とか、なかなか反駁しているところですから、これらの皆さんに対する安全確保を図ると同時に、おもてなしをしっかりしなきゃいけないというのがあります。その辺はどんな対応を考えていらっしゃるのか、もしわかれば教えてください。 14 ◯笠井観光交流課長 要人の警備につきましては、第一義的には警察の仕事でございます。地元自治体といたしましては、共催者である静岡県と連携して県警本部と綿密な連携をとりながら、それぞれできることに取り組んでいこうと、今、3者での連携体制の構築に向けて、いろいろ協議を行っているところでございます。  自治体側としては、例えば自主警備として職員を配置して、その状況を県警にお知らせするとか、あるいは沿道で交通整理をさせていただくとか、信号機があればそこを案内するとか、そういった役割が担えるのかなということで、今後、具体的に県警本部とも調整してまいりたいと考えております。 15 ◯石上委員 この日中韓環境大臣会合以前に、4月には日本・スペインのシンポジウムがあるということで、僕が聞いているのは、かなりの大物の方が外国からも日本からもおいでになるという話を聞いております。笠井課長がそれに関係しているかどうかは別にして、そちらの警備のほうが先行すると思いますので、ぜひしっかりとこの辺をマスターしていただきたい。静岡市がMICEの推進で外国からいろんなものを誘致してくるときに力量を問われるところですから、その辺はぜひしっかりした対応をお願いしたいと思います。  それと、次に4段目の官民連携インバウンド誘致推進事業です。東京、京都、奈良、あるいは大阪という日本の有名観光地へ来る外国人はいますけれども、そのリピーターというんでしょうか、もう一度日本を訪れたいという方もかなり大勢いらっしゃるという話です。そういう皆さんが行くのは、実はもう京都、奈良は見たから、それ以外の都市を見たいんだというのがかなりあると聞いております。外国人の中でも中国の方、韓国の方、東南アジアの方、ヨーロッパの方、それぞれ興味を持つ場所が違うと思うんですけれども、それに対してどういう戦略を持って進めようされているのか、その辺を教えていただけたらと思います。 16 ◯笠井観光交流課長 観光庁が実施している調査によりますと、外国人がどんなところにひかれて日本に来ているのかという分析からいたしますと、まず一番のニーズは、日本食を食べると、日本食目当てでお見えになっているというのが多いという結果が出ております。それから、日本の繁華街といいますか、そういったもののまち歩きが次に多いと伺っております。  一方で、不満足に感じるというのが、何といっても通信で、Wi-Fi環境が整っていないというのが大きいということ。それから、多言語化されていない、日本語表記が中心になるものですから、なかなかわかりにくいと。それから、交通が、実際走ってみるとなかなか複雑で、交通に関してもなかなかわかりにくいという、こういった不満も寄せられていると伺っております。  ニーズに合わせていくと、食べ歩きであるとか、まち歩き、そういったものに関しては、本市の持っている地域資源が非常に生かせるのではないかということで、特に東海道、歴史街道と銘打ったような取り組み、そういったもので長所を伸ばして発信していきたいと思っております。  一方で、不満足に感じている部分については、官民連携のインバウンド誘致推進組織を本年度立ち上げました。どんなことで官民がそれぞれ分担して取り組めるのか、例えばWi-Fi環境はどういう分担で整えていくのか。あるいは多言語化については、公共施設は当然市が取り組んでいかなければならないわけですが、民間事業者の、例えば飲食店でのメニューの多言語化といったものを、連携して取り組んでいくなど、そういった受け入れ環境を整えていくことで、インバウンドを受け入れる態勢を整えていくと。  それから、さらに御質問にもありました、ターゲットごとにどう戦略的に取り組んでいくかということでございます。これについては、非常に大きな課題でございます。現時点では、静岡空港を御縁として、就航先に対してのプロモーションを中心に、アジア諸国から大勢の、特に中国人が最近ふえておりますけれども、台湾であるとか、韓国であるとか、そういった近隣の諸国に対してのアプローチを一生懸命やらせていただいております。将来的には、観光消費額も多いといわれ、日本の歴史文化に非常に興味をお持ちである欧米市場に向けて、いかに戦略的に本市のそういった地域資源を発信していくか、それが非常に大きな今後の課題になってこようかと思っております。  いずれにしても、そういったターゲットごとに戦略性を持って取り組んでまいりたいと考えております。 17 ◯石上委員 そういう課題があるのを御存じだというのはいいんですけども、戦略性を持ってやっていきたいというのもそれでいいんですが、ずっと検討していると、それで終わるんですよね。気がついたらよその土地へみんな行っていたと、静岡市だけ空き家になっていたという話になっちゃいけない。僕は、行政マンはその道のプロではないと思うんです。そしたら、その道のプロの方に委託するなり、考えていただいて、あなたの知恵の中でどうやって発信したらいいという知恵を集めるのが第一だし、その中で戦略を考えていったほうがいいのではないかなと思っています。  それと、Wi-Fiの話ですけれども、ジュースの自動販売機をやっている業者が電気が通っているから、Wi-Fiをくっつけてやりましょうという話があるんですよ。静岡市のほうにも実際お話がいったと思うんですけれども。つまりベンディングの業者が、自分たちの自動販売機の中にそういう機能を持たせてやっていきましょうというぐらい、世の中は進んできているわけです。行政はそれに対して費用負担がどうの、我々行政から出ていくお金がふえちゃうとか、それは出てくるかもしれないけれども、しかし我々の都市の魅力を発信するためには、そういうのをどうやって活用したらいいんだというような発想をある程度持たないと。行政マンとして、申請されてきたもののイエス、ノーを判断するだけじゃなくて、こっちから取り組んでいく姿をもうちょっと出していく必要があるのではないかなと。  それから、多言語化についていうと、日本人が日本人の発想でローマ字化しても、外国の方は理解できないわけです。例えば「臨済寺」とあるのを「Rinzaiji」のままだったら、ローマ字化したからわかるかといったら、わからないですよ。「Rinzaiji Temple」と書くとか「Sengen Shrine」と書くのか、それを理解してくださる方の目、例えば外国の方の目を通して、これでいいですかという判断を仰ぐ。そういう多言語化でないと意味がないと思うんですが、その辺のことは、やっているよ、そんなことはと言うなら、どうぞ答えてください。 18 ◯笠井観光交流課長 いろいろ御指摘をいただきましてありがとうございます。おっしゃるとおりであるかと思っております。  まず、Wi-Fiにつきましては、やはり官民が連携して民間のそういった知恵の部分を引き出すのに主眼を置く必要があろうかと思います。他都市の例ですと、例えばポイントポイントでふやしていく、あるいは線でつないでいく。線でつないでいく例としては、例えば交通事業と連携して地下鉄などのネットワークを活用してWi-Fiを整備していくとか、バスのルートを活用して整備していくとか、委員御指摘のような、自動販売機ポイントポイントで整備していくとか、そういったいろいろなやりようがあろうかと思います。  現時点では、ILoveしずおか協議会からはストリートWi-Fiを商店街のルートで整備してはどうかという御提案もいただいております。それについて行政がどういう負担や、支援をし、民間の皆さんがどういった活用をしていくか、今、そんな議論も進めておるところでございます。  それから、多言語化につきましても御指摘のとおり、ローマ字表記しただけでは単に読めるだけの話なものですから、やはり意味が通じませんと意味がないということになってしまいます。外国の専門家がよくお話になるのが、例えば歴史上の有名人で、織田信長がこうだと、これは織田信長がこうしたところだと、いろいろな解説が多言語であるとしても、そもそも織田信長というのはおいしいものなのか、冷たいものなのか、何なんだと、それが全くわからないと。よくそんな例え話もされます。いわゆる多言語というのは言語を翻訳するというんじゃなくて、意訳というんですか、意味が通じるように解説していく、そういう意味ではガイダンスという要素を十分取り入れて多言語化に取り組んでいきたいと思っております。 19 ◯石上委員 期待して待っています。  後ほど歴史文化のほうでも触れようと思ったんですが、例えば家康公の歴史もののパンフレットをつくっても、日本語で立派なものができたって、外国人が読めなきゃしようがない話です。それを全ての言語に直すというのは難しいにしても、少なくとも英語だけには変わっているような取り組みの仕方をお願いしたいと思います。  それから、観光交流文化局安倍川花火大会の件です。去年の4,000万円がことし3,200万円に減っていますが、何か特別な理由はあるんですか。 20 ◯大村イベント推進担当課長 昨年、750万円を四百年記念事業費ということで上乗せさせていただいておりました。28年度についてはその分の予算が減額ということになっております。特別な理由はございません。 21 ◯石上委員 同じく、観光交流文化局のほうの、ようこそ静岡推進事業です。これは看板を出すという話ですが、さっきの観光交流課への質問と同じで、やっぱりこういう看板を出すんだったら、外国の方にも理解できるほうがいいのかな。その辺のことも考えていらっしゃるのかな。 22 ◯大村イベント推進担当課長 どのような看板かという御質問ですが、若干、この事業について御説明させていただきたいと思います。  今までは、市全体をPRする広告が中心でしたけれども、来年度にお願いする広告につきましては、静岡市の4大イベントに特化した広告を行うものでございます。4大イベントのさらなる認知度向上を図りまして、観光交流人口の増加につなげていきたいと、第3次総合計画の最大目標である人口70万人の維持、これを目指していこうとするものでございます。  今回、実施をお願いする静岡駅、清水駅構内のイベントの開催に係る看板広告等については、各種イベントに応じまして、JR静岡駅では巨大横断幕を新幹線の改札口に、それから駅構内にはフラッグを、改札口の床面にはフロア広告を掲出していきたいと考えております。また、パルシェが所有いたします大型ビジョンへの広告放映を行います。また、JR清水駅においてもフロア広告を実施していきます。そして、東海道線の1編成の普通電車の広告全てをジャックするテーマトレインも走行させていきたいと考えております。  なお、委員から御指摘のありました広告の掲出内容につきましては、各実行委員会と市が調整を図ります。先ほどお話がありましたように、外国人観光客への対応では、1つ例示させていただきますと、「静岡まつり」を英語表記しますと「Shizuoka Festival」の表記になるのですけれども、これでは「静岡まつり」はひとつの固有名詞であるので通じません。「Shizuoka Matsuri Festival」という形での表記も考えていかなければならないというところで調整させていただきたいと思います。 23 ◯石上委員 それでは、次に移ります。  観光交流文化局のほうで、観光公衆トイレ20カ所というのがあります。その下にも観光トイレリフレッシュというのがあります。これは入りたくなるトイレにしてくれるということですか。どんなトイレをつくるのか、温水洗浄便座にするとか。ストックトンの皆さんが去年かな、日本にいらしたときに、とにかくトイレで感動しましたという話をずっと言っていたんですよ。日本へ行って一番驚いたのはお手洗いと言われたものですから、そういったお手洗いになるのかなというのを教えてください。 24 ◯笠井観光交流課長 トイレリフレッシュ事業につきましては、市長のマニフェストにも掲げた事業ということで、当課におきましても非常に重要な事業として、今、推進しているところでございます。  基本的な仕様として、それぞれの場所とか、面積とか、いろいろ制約がございますが、基本的な仕様としては、まず和便器については、いわゆるシャワートイレつきの洋便器に取りかえていきましょうということ。それから手すりを設置したり、段差を解消して、ユニバーサル対応にしましょうということ。それから、多目的トイレもぜひ設置してまいりたいのと、その多目的トイレオストメイト対応であるとか、あとベビーベッドを備えつけるとか、そういったものも可能な限りやっていきたいと。それから、全体的にきれいな要素ということで、外装のお色直しもあわせてやっていきたいと。  このような、基本的な仕様を実現していきたいということで、個々の事業化を目指しております。 25 ◯石上委員 次の三保松原は、結構いろんなことがあるんですが、羽衣の松モニタリングはどういう事業でしょうか。 26 ◯丸岡歴史文化課長 松の保全の一元化によりまして、来年度の予算執行課として答えさせていただきます。  羽衣の松は、平成27年3月の樹勢診断によりまして、樹勢が衰えているとの御指摘がありましたことから、市では平成27年度樹勢回復対策を実施してまいりました。この羽衣の松のモニタリング樹勢回復対策後の、その効果を含め、羽衣の松の状況を観察するために実施するものであります。具体的には、ことし3月に実施しました樹勢診断の項目の中から樹木医によって選定いたしました松葉の色、量、松葉や新芽の病害虫被害の有無、マツボックリの個体数や状況、根とか幹が腐っているのかなどの異常確認の項目について、松の状況を年間5回程度、継続してモニタリング観察するものであります。  この調査によりまして得られたデータを比較検証していくことで、今後の樹勢回復の進展が検討できるという形で行うものであります。  さらに、これまでも行っておりました樹勢診断業務につきましては、このモニタリングとは別に、引き続き定期的に実施する予定です。 27 ◯石上委員 三保松原を守ろうというものの一番象徴的な部分がこの羽衣の松です。63ページから64ページにかけて三保松原保全活用事業とか、三保松原市有林管理事業とか、63ページのマツ材線虫防除事業とか、いろいろ分かれて出ています。要するに、三保松原をどう守っていくかという対策がいろんなメニューに分かれているんだと理解しておりますけれども、この三保松原を守るための対応策というのは、どういうふうに決定されてきたのか。  要するに、新聞であれだけ話題になった県庁の5階の方がいろいろ言ったのがありましたけれども、それでかなり混乱した部分があると思うんです。それらをどうやって交通整理して、こういう決定の仕方をしていくんだというものが決まったのか。それに基づいて、どういうふうに三保松原を守っていこうと決定したのか、その辺の過程がわかれば教えてください。 28 ◯丸岡歴史文化課長 三保松原につきましては、平成25年6月に世界文化遺産に登録されたときに、委員御存じのとおり、除外勧告を受け、ユネスコからは全く指摘事項がなかったという状況にあります。  登録されたときに、ことしの2月1日までに保全状況報告書というものを国から出すようにという取り組みの中で、静岡県、山梨県、それぞれの構成資産が登録して、その保全状況報告書をつくります。ほかの市町はいろいろユネスコから指摘を受けたことがありまして、それに対してどのように対応していくのかを、この保全状況にまとめております。ただ、静岡市の場合は指摘事項がなかったものですから、自分たちで何が課題であり、どうしていけばこの三保松原が世界文化遺産としてふさわしいものなのかを考慮させていただいた中で、有識者も含めまして、静岡市としまして昨年の7月に保全活用計画を策定いたしました。  これは、基本的に有識者からなる委員の方々にいろいろな御意見を伺う。そして市の内部で、こういうことものできるよね、ああいうこともできるよねという形で、例えば道路の保全の関係もありますし、松の関係の保全もあります。あと観光対策もあります。そういう形でやっていくと。ただ、三保松原につきましては、市だけの問題ではなくて、やはり砂嘴の問題もありますので、県も当然いろいろな対策を講じなければいけない。また民間の方々も独自にいろいろな活動をしている中で、保全活用計画の中では32の個別事業を設けまして、それを計画・実行していこうという形になっております。  そして、市としましては、両副市長がトップとなります三保松原事業統括会議でその進捗管理を行っている形になっております。  そのような取り組みを、ことし2月にユネスコに提出しました保全状況報告書の中に反映させていただいているところになります。 29 ◯石上委員 わかりました。とにかく皆さん方が出している保全計画に基づいて、しっかりと三保松原を守るように対応していっていただきたいという思いだけなんです。実は4、5日前に、ある元県庁幹部の方と話をしたときに、富士山を見るときに、県道の三保街道を横切っている、電線が何とかならないかというのが、石川知事の時代にもあったそうです。県庁の土木部の皆さんがそれに対応しようということで地元に入ったそうですが、とてもそう簡単にいく状況じゃなかったと。  今回、2、3日前の新聞にも出ましたけれども、静岡市主体でやって、あれだけ横の電線が消えたのはすごいことだと、県の土木部理事をやっていた方からの話であったんです。あなた、そのことをもっと新聞に発信してくれないかと話をしたんですけれども、いや、それは俺はできないよということでした。県では静岡市の取り組みに対して、ものすごく高い評価が出ているということを、皆さんが直接関係するところではありませんけれども、そういう話があるということを承知しておいていただきたいというのが1つ。  もう1つは、今回のこの三保松原を守るという努力についても、いろんなやじなどが耳に入るかもしれませんけども、粛々と、しっかりと対応していただくことを心から望んでいます。答えはいらないです。  それから、63ページの頭へ戻って、歴史文化施設建設事業に資料調査とあります。大変失礼ですけども、これには静岡市のお茶の文化と聖一国師は入っていますか。ちょっと知りたいです。 30 ◯丸岡歴史文化課長 今回の歴史文化施設につきましては、徳川家康公を展示の柱としまして、今川氏や東海道をテーマ展示として取り上げることで静岡市の特徴を打ち出し、本市のPR力を高めるとともに、歴史学習の場として歴史文化に対する市民意識の醸成を図っていこうと考えております。これは、小中学生を含めた市民の皆様に静岡のよさを知っていただき、郷土愛を育んでもらいたいということが主眼であります。  そのため、当然、静岡市の通史的な部分も取り上げていきます。古代から中世、近代まで、その時代の静岡の特徴を訴える必要があります。井川の割田原遺跡を初め、三池平古墳、片山廃寺跡、小島陣屋や聖一国師、十返舎一九など、静岡の特出した歴史資源を磨き上げ、発信する必要があります。特に、聖一国師につきましては、鎌倉時代に日本に茶の栽培をもたらすなど産業の発展に貢献されたほか、高僧としても認められ、国師の称号を賜るなど、日本の文化、経済の両面に影響を及ぼした人物です。経済界や、審議会の皆さんの活動や市民団体の調査研究活動も盛んであることから、成果を通史の中でも取り上げていきたいと考えております。  また、市民団体との連携による地域ごとの詳細な展示を行い、本市の通史を補っていく地域学習展示でも取り上げたり、さらに福岡市との連携の充実を図りながら東福寺や茶文化を扱った企画展を開催したりするなど、国内外への発信にも取り組んでいきたいと考えております。 31 ◯石上委員 期待した以上のお答えをありがとうございました。よろしくお願いします。  次に、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業についてです。発掘調査を公開していくという話があって、債務負担行為で映像もつくっていくという話がありました。実は我々は、岐阜県の織田信長が建てた城跡の発掘とか、いろんなものを見に行っているんですけども、テレビ局が定期的にしっかりとそれを取材して、時々テレビ番組として流しているんです。それが非常に市民、国民の興味をかき立てまして、今回のこれについてはそういうことをもくろんでいらっしゃるのか。それと、それに匹敵するような、例えば、織田信長の遺跡のような、今川公の跡を出していったときに新しい発見が、こういう目玉が出てくるぞというものは期待していいのかどうか。まだ掘ってもいないのにそんなことを聞くなと言われればそれまでですけど、もし期待しているものがあったら教えてください。 32 ◯丸岡歴史文化課長 今回の発掘調査につきましては、4年間というスキームで行いますけれども、その発掘調査の進行過程につきましては、記録映像を残したいと考えておりまして、債務負担にもあるとおりに、終了するまでの31年度までにわたりまして映像記録を残していくことを考えております。この映像を随時編集しまして、発掘調査現場に用意します展示棟で調査の過程を放送することを考えております。  駿府城や発掘調査について広く知ってもらうためには、委員御指摘のとおり、テレビを利用した情報公開や発信は大変効果的であると考えております。そのため、映像記録のさらなる活用のほか、長期の取材についても、現在、テレビ局とも相談はさせていただいているんですけど、なかなか乗ってきてくれないところはあります。いろいろな可能性を今、探っているところであります。  また、最近NHK教育テレビの番組でも城郭を歩く特集番組を、2月、3月でやられているんですけれども、非常に今、城郭がブームになっております。駿府城の発掘調査につきましては、天守台の大きさが、江戸城よりも広いとも言われております。そのような特徴を発掘調査の中でPRしながら、全国的に珍しいことを一つ一つ発見されるたびにPRさせていただいて、報道の方が注目していただくような取り組みをしていきたいなと思っております。まだ、掘るまで何が出るかもわかりませんので、出たときによる形の取り組みもしていきたいと考えております。 33 ◯石上委員 今ので、民放と言いましたけども、BSや何かも含めて。BSはじっくりやってくれますから、とても楽しみがいがあるというか、見がいがある番組が多いですから。そういったものも、ぜひターゲットの1つに選んでいただけたらと思います。  もう1つだけ。66ページの最後の日本平動物園ですけれども、レストハウスの民間活力導入調査ということですが、これは、例えば、どこの施設に民間活力を導入していきましょうという調査なのか。  それから、直接これとは関係ありませんけども、今度レニングラード動物園の園長さんたちが見えるものですから、その辺の行政としての対応をあわせて教えていただけたらと思います。 34 ◯海野日本平動物園長 まず、レストハウスについての御質問ですが、レストハウスにつきましては、平成7年12月に建設されました。建設後約20年経過しておりまして、かなりの老朽化で、雨漏り、屋根、壁面も剥がれてきておりまして改築の必要が出てまいっております。またアンケート結果からも利用率が54%、満足度は17.7%と低い結果となっております。平成25年度のグランドオープンにより行動展示などの魅力の高まった当園でございますが、今回のアンケート調査からも動物園全体の魅力、集客力向上のためにはレストハウスの魅力向上が求められてきております。  このような状況から、建てかえ等、今後のレストハウスのあり方を検討するに当たりまして民間企業の参画を含め、今回、多角的に調査を行うものでございます。  それから、レニングラード動物園の件ですが、今回は3月27日に日本にロシアの政府代表団の方が来られます。4月2日まで日本に滞在することになっております。来られる方は、サンクトペテルブルク市のスヘンコ文化委員長、それから国際文化交流課長、レニングラード動物園長ほか1名、計4名をお招きする予定でございます。  日程でございますが、本市では先ほども申し上げましたが、3月31日、10時から市長を表敬していただき、そのまま調印式になってまいります。その後、歓迎会等を行う予定です。過去にロッシーについては職員や、いろんな関係者の方が多大なるお力添え、または努力をされてまいりましたので、そういったことを含めて、お招きする中で失礼のないような形でしっかりとした対応をしてまいりたいと思っております。 35 ◯石上委員 ぜひ、遺漏なきようにお願いしたいと思います。私と望月副委員長が、昨年、サンクトペテルブルクへ木村観光交流文化局長と行ったときも、熱烈な歓迎をしてくださったのと、マスコミの取材がすごかったんです。インタビューを受けたり、翌日の新聞に載ったりと大騒ぎだったんです。ぜひ静岡も大騒ぎになるように、新聞社の皆さんに大きく扱っていただけたらと思います。ロッシーを無償でかしていただいているというのを聞くと、本当に大勢の人たちが驚きますし、それに対する日ロ友好・交流の最先端の部分だと僕は思います。こういうのをやっているんだということを多くの皆さんに知っていただくことが大事ですから、マスコミの皆さんにぜひ大きく取り上げていただくようにはからってください。返事は要りません。よろしくお願いします。 36 ◯望月委員 資料-2の65ページ、下から2番目、スポーツ振興課、静岡マラソン開催費助成4,000万円。来年3月5日に予定されております第4回静岡マラソンへの助成であります。先般6日に第3回静岡マラソンが終わりました。心配された天候も見事に晴れまして、大勢の方、特に海外から166人の参加者があって、台湾からも109人の方が来ていただいたと。昨年、海外の選手は18人くらいだったことから比較すると、非常に大きな国際的なレースになったなということ。日本で向こうに記録を公認する形にもなっていますし、年々大きくなってきている国際マラソンだなと。1万4,000人くらいの方がエントリーされ、実際、その日どれだけの方が走ったかわかりませんけど、1万3,000人ぐらいの方が走ったじゃないかと思います。この第3回静岡マラソンの、まず所感を聞きたい。 37 ◯山田スポーツ振興課長 第3回大会を振り返っての所感ですけども、まず、第3回にしまして、ようやく天候に恵まれて無事大会を終了することができました。  御参加いただきましたランナーの方、それから大会を支えていただいた約3,000人のボランティアの方、そしてコース周辺の応援、さらには交通規制に御協力いただきました皆様方に対して深く感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。  今回のマラソンですけれども、種目としましてフルマラソン、ファンラン、小学生の部と3つあります。総合エントリー数ですけれども、1万3,750人でした。そして、市内のエントリーが3,218人、市外のエントリーが1万532人、約77%が市外の方です。そのうちさらに、県外の参加者が7,612人、県外比率が55.4%となっております。さらに、先ほど望月委員からありましたけれども、海外からのエントリーが昨年までは2カ国18人だったものが、11の国と地域から延べ166人がエントリーしていただきまして、台湾からは109人のエントリーがありました。前2回に比べますと国際色豊かになった大会と認識しております。  これを契機に、台北市とのスポーツ交流も盛んになればいいなと考えています。さらに現在速報値ではありますけれども、日本最大級のランニングポータルサイトRUNNETによりますと、ランナーからの評価では、沿道の応援やボランティアに対する感謝や言葉が多く、総合評価としましては89.8点ということで、前回が88.8点ですので、前回よりも点数が上回ったよい大会になったのではと感じております。  今回は、天候に恵まれた大会でありましたけれども、前2回の雨とは違う問題点もあります。このため、さらに大会をよいものにしていくために、まずはよい大会を開催することが大事だと思いますので、運営面についての検証、それからランナーや市民の皆様に満足していただける大会に向けて、次回も頑張っていきたいと思っております。 38 ◯望月委員 今、丁寧な第3回の報告を聞きまして、私も感銘いたしましたが、国際色豊かになってきたなと思います。私も、今、日台議員連盟をつくりまして、僭越ながら事務局長をやらせていただいて、先日の歓迎レセプションにおいても、台湾から派遣されてきた方々、劉副局長様を初めとする大勢の方と親交を深めています。やっぱりこれだけの方が静岡マラソンに来ていただくことになれば、やはりその返礼もしなきゃいけないということ。特に台北マラソンは12月18日にやることは決まっているんですけれども、昨年も市長を初めとする代表たる者が行って、交流を深めていると聞いております。  今度は返礼として大勢の方を派遣するとか、そういうことで台北市と静岡市との結びつきとか国際交流を深めていくという、インバウンドの関係もそうですけども、そうすると静岡マラソンは重要だなと思っております。  4,000万円で果たしていいのかどうかわかりません。放映していただいております静岡朝日テレビの社長さんだとか、協賛してくれる方々、大勢の方とお話ししますと、やっぱりみんなで力を合わせてチャーター機を出すくらいの気持ちで台北市を応援する、台北マラソンを応援するように。あそこは10万人くらい走るみたいですが、そういうことも含めて、私は思うんですけども、そういう考え方に対し、スポーツ振興課長、答弁を願います。 39 ◯山田スポーツ振興課長 台北マラソンを通じて深まった台湾との交流についてだと思います。まず台北マラソンにつきましては、今年も12月18日に予定されていると聞いております。そこにはスポーツ振興課としましてもプロモーションを行って、静岡市の静岡マラソンをPRすることも考えております。台北市の体育局からもいろんなスポーツ交流をしたいと伺っております。今後はそういったスポーツ交流もしていきたいということで関係団体、あるいは台北市との情報交換を行いまして、そういったことを積極的にやっていきたいと考えております。 40 ◯望月委員 ぜひ、お願いいたします。この委員会でも走っている人がいないかもわかりません。平島委員が走っているかもわかりませんが、向こうの議員さんでも走る予定でいた方が来られなくて残念でした。議員の方、また職員もこうした問題で、レースを通して機運を高めるような形は大変にいいことだと思いますので希望しております。  次に、62ページ、DMOの関係について質問させていただきます。前にも資料をいただいて勉強はしているんですけど、きょう来たら新しい資料を置いてくれてあるものですから、これはよかったなと思いました。  そもそも、このDMOについてもう少しこう、言っていることは何とか理解するんですけれども、関係事業に携わるいろんな効果が出るように結びついていくということだと思うんですけれども。とりあえずDMOというのはどういうものなのかということについて説明願います。 41 ◯笠井観光交流課長 まず、DMOについてでございます。今回、委員の皆さんに資料をお配りさせていただいております。わかりにくい内容でございますので、より丁寧に説明させていただきたいということで、委員長のお許しをいただきまして、事前に各委員にお配りさせていただいた資料でございます。これに基づきまして、DMOとは何ぞやから、今後どういうふうに進めていこうと考えているのかという点も御説明をさせていただきたいと思っております。  その前段として、本年9月補正予算でまず御審議いただきまして、調査費をいただいておりまして、今、その調査についても鋭意実施中でございます。その段階でもこのDMOというのはなかなかわかりにくいという御指摘をいただいておりますが、現在、DMO推進機構の代表理事の大社さんという方にスーパーバイザーをお願いしまして、5市2町における観光の課題、問題等を行政とか、観光協会の皆さんにヒアリングをかける格好で進めております。  それから、もう1つが各種統計データを集積し、収集しながらその分析を進めておるところでございます。  そういったものに基づきまして、今後、どう進めていくかでございますが、その前提として、年度内には報告書としてまとめて、皆様にお示ししたいと思っておるのですが、現状での全体的な総括として、この静岡県の中部5市2町の観光交流人口はやはり増加しております。この5市2町は、本市を中心に、第1次産業から第3次産業まで多彩な産業が集積しているという実態も明らかになっております。ただ残念ながら、そういったふえている交流人口、あるいは多彩な産業を、観光を切り口とした観光商品になかなか結びつけられていないという実態。それは観光を切り口とした専門性が、観光の先進地に比べて不足しているということ。それから、個々の事業主体が後継者不足等もございまして、経営基盤が非常に脆弱であるという実態も出ております。  そういった分析を進める中で、一方で観光庁が昨年11月18日でございますが、日本版のDMOを示しております。これは都道府県を超える広域的なDMO、複数の市町で連携するDMO、それから市町単独で実施する、その3つの範囲があるんじゃないかということで、それぞれ広域連携DMOとか、市町村が複数集まるのは地域連携DMO、それから市町単独で行うものを地域DMOという定義づけをして、そのDMOを目指す候補法人の登録をスタートしております。  この登録された候補法人が、来年度以降の新型交付金で支援されたり、あるいは関係省庁からなる連携支援チームの支援を受けられたりといったものが昨年末に示されました。現在、5市2町でこの候補法人の登録を目指そうと声かけをさせていただいております。おとといの3月9日に、観光コンベンション協会を候補法人とし、観光庁に申請させていただいております。5市2町で今後、DMOを目指していこうということで、3月末には5市2町の首長にもお集まりいただいて、首長会議を開催しようと、今、調整を進めております。  そういった前提の中で、今後どう進めていくかというのがこの資料でございます。  1として、中部・志太榛原の地域DMOの方針でございます。先ほど申し上げたような、いろいろな産業があって交流人口もふえているという中で、それをいかにこの地域に取り込んでいくかが、この地域においては重要であろうということです。重点のテーマとしては、観光を切り口とした既存産業、多彩に集積している産業との連携による地域経済の活性化、やっぱり単に人がふえても、それが消費に結びついていないという実態から、究極の目的は地域経済の活性化というものを目指していこうと。  そのために、既存産業との連携ですが、既存産業につきましては、右側の箱にありますとおり、地域内調達率を高めましょうと。要は地産地消という言葉に代表されるように、地域のものを使わないと、東京から仕入れてそれをここで販売しても、もうけは東京に持っていかれてしまうことから、地域のものを使ってもうけましょうという、地域内調達率を高めるのが1つ。それから、こういった地域内調達率の高いものをより多く販売していこうと、購買力を高めようと。それから、大勢来ていただいている皆さんのニーズをちゃんと把握しましょうということで、顧客情報を的確に把握して、商品サービスにつなげていこうと。こういった3つの切り口で既存産業の連携を進めていきたいという考え方を持っております。  こういった考え方を前提にしまして、地域連携DMOはどういうものだというのが、この歯車でお示ししているものです。既存の体制は交流人口の拡大に一生懸命取り組んできております。これは先ほどもありました、静岡マラソンなどでも大勢の方に国内外からお越しいただく、あるいはそれ以外の各種イベントでも大勢の皆さんにお越しいただいている。そういった取り組みをこれまでもやってきておるのですが、そういったせっかく来ていただいた皆さんに、いかに地域にお金を落としてもらうか。それが今後のDMOの役割であろうということで、既存の取り組みに、この新たなDMOの歯車がかみ合うことによって地域経済の活性化を目指していこうと。  DMOとは何ぞや、DMOは何を目指すんだというのは、まさにこの、まだイメージ図の域は出ておりませんが、こういった取り組みでございます。いかに大勢来ていただいている皆さんにお金を使っていただいて、この地域で観光消費拡大していくかという取り組みということでございます。  それから、今後、5市2町で目指していく際の全体の枠組みであるとか、連携体制というのは次の3でお示ししてございます。  地域連携DMOは、この5市2町で目指していきますが、その中心となるのは候補法人の登録をさせていただこうとしている観光コンベンション協会です。既存の、中部地区観光協議会という民間事業者も巻き込んだ組織、あるいは地域の商工会議所といった経済団体、そういった皆さんとともにこの地域連携DMOに一元化した広域的な体制をつくっていこうとするとともに、各市町にある既存の取り組みを大切にしながら、一方で全体としては観光消費の拡大による圏域全体の活性化を目指すという方向性と各地域、きめ細かく地域の課題に対応していこうということ。
     具体的な内容としては、新たな商品造成、サービスも含めたものをそれぞれに市町で連携しながらつくっていきたいというのが当面の方針になります。  最後の5ページでございますが、平成28度予算としましては、こちらにあります3,000万円の予算を計上しております。中心となる事業費はマーケティング、調査分析を行ってまいりたいということでございます。あわせて、このDMOが自立していくための人材育成、それから専門人材の確保ということで、特にマーケティング責任者につきましては、候補法人登録に際しましても必須ということで観光庁から求められておりますので、こういった経費を来年度見込んで事業を進めてまいりたいと考えております。 42 ◯望月委員 丁寧な説明をしていただいて、わかったような、わからないような。いずれにいたしましても、5市2町で観光交流人口は非常にふえている中で、今、聞いただけで昨年の11月に観光庁から日本版のDMOの候補となる法人の登録要件が公表されたことを受けて、地方創生の新しい交付金支援の関係から市、また5市2町で検討した結果として、こういう形で進めようと始めたということと理解いたします。  内容については、これからだと思いますが、全てやはり地域の発展はもちろんでありますが、5市2町との連携も重要になってきます。ぜひ市長等のトップ会談を初め、いろんなことが考えられると思いますが、いろんな面で効果が期待されますので、ぜひ頑張っていただきたいと思っております。  これはあとは要望でやらせていただきます。  63ページの一番上にあります、歴史文化施設建設事業であります。先ほど石上委員からも質問がありました。石上委員は聖一国師の関係を質問されておりましたけれども、こうした施設が、平成33年の開館を目指しているということで頑張っていただきたいわけであります。  これに関連するかどうかわかりませんが、清水区由比には文化財管理センターがありまして、旧由比町役場庁舎を利用して、静岡市で発掘された重要な資料を集めて保管してある施設であります。  こうした歴史文化施設ができたときに、そうしたものを整理しながら展示すると私は聞いているんですけれども、現状、倉庫としてあの施設があります。地域の声からすると、建物をそのまま保存していただいたことは大変ありがたいことでありますが、鬱蒼として、中との交流もないし、ただの倉庫がまちなかの一等地にある。由比文化財管理センターという、名前こそいいんですけれども、公表されるとか、一般公開するとか、事前に申し込みがあれば見せますということはしていますけれども、実際、事前に申し込んで勉強したいなんていうのは、子供の夏休みの研究程度と感じます。地域の希望としては、こういうものができた後は、あの建物を生かす、人の交流がふえる、文化歴史のまちということで、非常に大勢の観光客が旧東海道を散策する時期でありますので、そういう人たちにも見てもらうことを希望しております。  そういうことと関連して、この質問をさせていただきました。こういうものが平成33年に開館した後には、そこにある施設等の中身のもの等も整理しながらこちらへ運んで、いろんなことをされるかと思います。そうしたことも含めて、由比文化財管理センターのことについての現状、私の要望を申し上げましたけれども、そんなことを含めて所感がありましたら、お聞かせ願いたいと思います。 43 ◯丸岡歴史文化課長 現在、由比文化財管理センターにつきましては、委員御指摘のとおり、旧由比庁舎を利用させていただいております。その旧由比庁舎につきましては、津波避難ビルとして活用するとともに、平常時における有効利用の検討が進められた結果、行政文書の保管庫、会議室としての利用のほか、分散して収蔵管理していた文化財を集約し、公開も図る施設、由比文化財管理センターとしての活用を、平成24年度に決定した経緯がございます。  平成25年度よりは、新たな運用を開始した旧由比庁舎ですけれども、現在、由比・蒲原地区の文化財を中心に展示している、1階展示スペースの使用につきましては、市民の皆さんに文化財に触れる機会を提供できるよう、平成27年3月より委員御指摘のとおり、事前に申し込みのあった方について公開する方法をとっております。利用者の視点から改善を求める声も出ておりますが、何分、人的資源の不足もありますので、現在、文化財にかかわる市民団体、あるいは地域の方々と協議させていただいておりまして、その方々が常時開放できるような取り組みを、改善に向けて、取り組んでいるところであります。  そうした中で、こちらのほうで歴史文化施設の収蔵の関係を検討させていただいている中で、この委員会の報告事項で資料を提示させていただきますけれども、今、歴史資源については収蔵庫を置いて、その収蔵庫から展示するという一般的なやり方があります。けれども、何分今、建設しようとしているところが、土地が大変有効活用しなければならないという形の中で、限られたスペースの収蔵庫になってしまっている点があります。収蔵する考え方も、基本的に歴史文化施設、登呂遺跡、埋蔵文化財センター、そして由比の文化財管理センター、この4つにどのような形で収蔵していこうかということをこの計画の中で取りまとめさせていただいております。  そうした中で、歴史文化施設につきましては、家康公や今川氏などに関連したもの、また古文書とか、地図などの歴史資料を保管する予定であります。また由比文化財管理センターにつきましては、今ある民具等を保管させていただきたいという形で、この計画の中ではまとめさせていただいているところであります。 44 ◯望月委員 平成33年を目標に開館されるこうした施設は、静岡の大切な歴史を紹介する施設ができるということで大きな市民の期待がありましたし、私たちもやはり地域の歴史とか、そこから出てきたいろんなものを大事にしてきているつもりであります。ただ、現状は由比文化財管理センターが、言葉は悪いんですけど、倉庫に化していると、これは非常に残念なことであります。  やはり、地域の中枢として行政機能が働いていたものが、ただの倉庫として鬱蒼としていることは非常に耐えがたいものでありますので、やはり一部会議室として使ったり、文書庫として保管されていたりということもわかりますが、ここに私も資料を持っていますが、相当に広い立派な施設がそういう形で利用されている中身の使い勝手を、こうした歴史文化施設建設事業に向かってやるときに、あわせて検討していただきますようお願いいたします。  次に、62ページの下から3番目、観光施設整備事業でありますが、その一番下に書いてあります銚子口の滝遊歩道復旧修繕ですか、このことだけ聞きたいと思います。 45 ◯笠井観光交流課長 銚子口の滝遊歩道復旧事業ということでございます。この遊歩道につきましては、平成11年から12年にかけまして、旧由比町のときに整備されたと伺っておりますが、のり面の崩落等で現在通行不能になっているということでございます。そこで、銚子口の遊歩道を修繕いたしまして、楽しく快適に歩いていただくような整備をしようということで、400万円の予算を計上させていただいておるところでございます。 46 ◯望月委員 ありがとうございます。旧由比町で整備したところでありますが、台風等の災害がありました。中山間地を訪れる人たちに、立派な銚子口という滝がありますので、その滝を見せるための遊歩道でありますが、行けないということで地域からの要望があって、こういう形で予算に反映していただけたことについてはありがたく思いますので、ぜひ整備についてお願いをいたします。  議案書6)でありますが、今回、観光交流文化局が所管する指定管理の関係が幾つかあります。指定管理は本市が考えた中で、指定管理に出すことによってより高い行政サービスを提供できるような形で指定管理に出すものと思いますが、そもそも指定管理を出すその目的たるもの、ここでこの局が所管することでもないかもしれませんが、一般的にこうした指定管理を出すときの目的たるものについて、まずは説明を願いたいと思います。 47 ◯遠藤委員長 基本的には、所管がちょっと違いますけども答弁いいですか。 48 ◯望月委員 もともと所管が違うのはわかっていますけれども、それに沿って指定管理を当局というかうちの局が出しているわけでありますが、出した以上はやはり市民からみて、市民サービスの向上につながっていかなければならないと思います。ここに書かれている観光交流文化局の指定管理に出しているものは、そうした効果があるのかないのか、まずは説明してください。 49 ◯豊後観光交流文化局次長 指定管理者制度につきましては、住民の皆さんがその施設を利用することでサービスの提供を受ける施設であります公の施設について、私どもの所管の施設の中では、体育施設や文化施設、また観光施設などがありますが、そういった部分について導入されるところになっております。この指定管理者制度につきましては、民間の事業者を初めとした皆さんの持っていらっしゃるノウハウを活用することで、住民サービスの質の向上をさらに図っていくということで導入されているもので、そうした観点から、ただいま申し上げられました施設についての導入を検討して実施しているところで、その目的が果たされているものだと認識しております。 50 ◯望月委員 目的が果たされているものと認識されているということでありますが、本市が直営でやったほうがいいのか、指定管理を出すもの出さないもの、その区分けをしていると思うんだ。これは出す、これは出さないとかという、その基準がわからないんだけれど。これは、例えば芹沢けい介美術館は直営でやっているんだけれど、これから広重美術館のことを聞いていくんですけど、広重美術館は指定管理に出していると、その違いは何ですか。 51 ◯笠井観光交流課長 広重美術館の観点からお答えをさせていただきます。  基本的な本市の方針といたしましては、市が直接管理を行う施設以外は指定管理に委ねましょうという方針になっております。  それで、市が直接管理を行うほうがいい施設としては、例えば学校とか、あるいは道路、河川、それぞれ法律によって管理者が定められているもの。それから、施設の維持管理、あるいは清掃、警備など事実行為のみを委ねる施設、直営施設が併設されている施設など、市が直接管理するほうがより効果的な施設。それから3つ目といたしましては、事業の特殊性、将来計画等から、市が直接管理することが必要と指定管理者選定委員会が認めた施設と、以上3点が、市が直接管理を行う施設と定められておりまして、それ以外は指定管理に委ねましょうというのが本市の方針でございます。 52 ◯小泉文化振興課長 芹沢けい介美術館の直営の理由ですけれども、芹沢けい介美術館に関しましては、本市の名誉市民、それから人間国宝でありました芹沢けい介先生からの作品を約600点、それからコレクションが4,500点寄贈されまして、それを本市内外の皆さんに展示、それから調査研究をするという目的で現在行っております。59年に芹沢先生が亡くなったわけですが、その作品の著作権が芹沢先生の親族に帰属しておりまして、いろいろ事業をやるに当たり、芹沢家の著作権の範囲内で、向こうの意向として、ぜひ芹沢のノウハウを学芸員が、直営のノウハウを持っておりますので、その直営のノウハウを持った市が直営でやっていただきたいという希望。  それから、指定管理に出す場合には、同等なレベルのノウハウがあるところに出す形になるのですが、現在のところ、出しても運営できるところがないという形の中で直営という形でやらしていただいております。 53 ◯望月委員 指定管理に出すのが悪いとか、そういうことで質問しているわけじゃないんですけれど、市の方針としてそれは大切な行政の1つの手段でありますので、大いに指定管理はすべきだということは重々わかっております。  ただ、その指定管理によって市民サービス等がどのように変わっていくのか、その変わっていく様子を本市はそれを全てキャッチしているのかどうか。どのように評価しているのか。こうした更新時にそれをどう評価して、どう更新を許しているのか。公募の中で2つ並んだときにどちらをとるかについても、しっかりと精査されているのかどうか。そういうものが市民からすると、すごく不思議に感じるところがあるという声も非常にたくさん聞いているわけであります。  こうした文化施設ばかりではなくて、いろんな施設がたくさんあるわけですけれども、特にきょうはここの局の中しか質問はできませんが、そういう声があるということ、評価して更新をする、今回も更新がかなりあると思うんですけど、更新する審査をどのようにされたのか、お聞きいたします。 54 ◯豊後観光交流文化局次長 本市の指定管理者の評価について、更新時の年度評価と更新時の評価とありますが、それについて御説明させていただきます。  毎年度の年度評価につきましては、毎年度終了後、指定管理者から事業報告書や立ち入り調査の結果などを基に、それぞれの所管課が業務の履行状況について評価を行っています。そして、その指定管理者の指定期間最終年度については、総合評価ということで、市民の方2名以上を含む5名の委員で構成する評価委員会というものを設置いたしまして、各年度の評価の結果、利用者満足度の調査結果、市民アンケートの調査結果などを基に、その指定管理者の指定期間中の業務の履行状況や指定管理者独自の工夫とか、市民サービスの向上などについて評価を行っているところです。  指定管理者を指定する場合につきましても、応募者に対して市民委員を含む評価委員会を設置して選定をしているところです。  この指定管理者につきましては、今回も観光交流文化局は10施設について議案を上程させていただいておりますが、議会の議決をもって決定するという形になっております。 55 ◯望月委員 これから231ページ、議案第101号静岡市東海道広重美術館の指定管理者の指定について質問いたします。  この東海道広重美術館は、旧由比町のときに本陣跡地が残っていたことと、地主の方が売ってもいいということで、東海道に面したところを、マンションでも建てられて、台なしになってはいかぬということで、土地取得5億円で、平成6年に当時30億円か40億円くらいの当初予算しか組んでいない小さな町が、20億円近い金をかけて広重美術館をつくりました。3,000点に及ぶ、3億5,000万円くらいの館蔵品を、寄贈を受けたのでなく買いました。とにかくここを、旧由比町の、旧東海道を通る人たちに見ていただくために、浮世絵の美術館というものは今までなく、広重ゆかりの大江戸版等の、市民に親しまれている浮世絵も多かったものですから、それをやろうじゃないかということで、平成6年に開館し、すごい思いを持っております。ですから、先ほど芹沢けい介が名誉市民で、静岡市が頑張ってやっているという思いは全く同じだと私は思っています。  静岡市に編入させていただいて、静岡市に管理していただいて、指定管理者がしっかりやっていただいていると皆さん御理解して、もちろんしっかりしてやっていただいていますが、いろんな意見があります。  その意見を、少し私なりに整理しながら質問します。平成22年から3年間は静岡市文化振興財団に指定管理していただきました。さすがに静岡市の文化振興財団という形で、美術館がどうしてできたかということも理解しながら立派に管理していただき、3年間全うされて、市民からも非常に喜ばれて、頑張ってくれたなという印象を持っております。  それが、平成25年度から、新しく今ここに書いてあります、ヘキサプロジェクトという特定非営利活動法人にかわっているわけでありますして、今回、そのヘキサプロジェクトの指定管理者更新の議案であります。  なぜ一生懸命やってきた文化振興財団が、かわらなければならなかったのか。なぜその評価は、というか、私は、わからない。文化振興財団が一生懸命やってくれて、3年間やった実績をもって、さあこれからまたすばらしい美術館にしていくぞと、さあやろうといったときに指定管理を切られたわけだよね。そのときどういうことがあったのか。どうしてそういう形で指定管理者がかわるのか、説明してください。 56 ◯笠井観光交流課長 広重美術館の指定管理者についてのお尋ねでございます。委員からお話しいただいたとおり、20年の合併に伴って20年度、21年度は直営で管理しておりました。22年度から指定管理者制度を広重美術館にも導入いたしまして、当時は静岡市文化振興財団が指定管理者となったということでございます。  その次の指定管理者を決めるということで、これは平成25年度からの3カ年、25、26、27、この3カ年の指定管理については公募によって指定管理者の選定を行ったということでございます。このとき、公募に応募されたのが、当時、指定管理者となったヘキサプロジェクトともう1団体ということになります。  当時の記録をひもときますと、この2社で審査委員会を設けまして、どちらが指定管理者にということで審査を、所要の手続、プロセスに則して行ったと記録されております。その中で、特にヘキサプロジェクトが選ばれた、選定の決め手となった内容ということで記録が残っております。  これによりますと、ヘキサプロジェクトは当時の所管課の観光シティプロモーション課に所管がかわる意味をきちんと受けとめており、こちらが求めている、観光を切り口にした魅力的な事業の提案や、集客力を高める方法について具体的に明記していた。特に幅広い客層をターゲットとした企画展を実施することにより、美術館としての地位向上につなげていくといった、運営に対する考え方が選定の決め手となったという記録が残っております。こういった観点から、当時の審査委員会では特定非営利活動法人ヘキサプロジェクトを25年度から3カ年の指定管理者として選定したということでございます。 57 ◯望月委員 所管が、経済局へ移って、今度また観光交流文化局へ戻ってきたね、所管がかわっているんだ。経済局へ行ったから、経済局の思いに沿ったプロポーザルをやったと思うんだけれど、結果としてその評価がどうだったのか。  文化振興財団は文化の殿堂として、美術をしっかり展示し、広重美術館が創立当初、こういう目的でつくった広重美術を世間に知らせる、見てもらう。美術と観光とはまた違うんだけど、それを観光に利用してはいけないなんて言わない、それは利用すればいいんだけれども、やはり文化に徹した美術の殿堂を、それに沿って学芸員がしっかり展示してきている。  だけど、それとは別にやっぱり交流人口もふやしたい、経済局の思いも入れたい、それは私らも同じであります。かといってその目的から大きく離れて、違う美術館をつくるようなことをやってはいけないと、私たちは思っているんです。  けれども、現実的に、そういうふうにしたから、例えば静岡新聞に紹介されて、中にある美術品の収蔵品は全てうまく生かされていないとかいろんなことを言っておりますけれど、私らから言わせると、指定管理を受けてその結果はどうだったんだと。3年間やってみてそれに沿った市民の共感を得る、また、来館される方たちの思いにしっかりマッチした形ができたのか。また、入館者もどんとふやしたのか。  そういうことも含めて、疑問があるんです。そういう市民の声を私は今、代弁しているんですけれど、それに対してコメント願います。 58 ◯笠井観光交流課長 先ほど、次長から、この指定管理の評価に関しての本市の仕組みを紹介しましたけれども、この広重美術館につきましても、同様のプロセスを経ております。25年度から3カ年の指定管理ということで本年度が最終年度でございますので、市民2名を加えた計6名の評価委員会を組織いたしまして評価を行ったところでございます。  それで、その評価委員会としての総括的な意見としては、一生懸命やってくれていると、ただ、集客数については目標には達していないという点、しかしながら、満足度については目標である80%に、初年度は及ばなかったけれども、翌年以降は達成しているということでございます。それで、評価委員会の評価としては、全体としてB評価ということでございまして、これはCが普通の施設の管理運営の状態、Aが非常に良好な状態であったという、その中でB、良好な施設の運営状況であったという評価が下されておるところでございます。 59 ◯望月委員 美術館は、やっぱり学芸員のセンスですね。学芸員がその目的たるものをしっかり理解して、こういう形でやろう、こういう企画をしようというものに委ねる部分が多いんですね。もちろん今の指定管理者も一生懸命やってくれて、立派な学芸員で私は評価しているんですけれども、それを取りまとめる会社そのものの考え方に対して、市民からの疑念がいろいろあります。館長の社長たる者は、今、いろんな情報がやりとりできるから、別にそこに行かなくても仕事ができるかもしれませんが、とにかく職員でやめる方が多い、やめてばっかりいる。  そういう現実があるんだけれど、そういうものは指定管理の指定をしていく上で参考にはしないのか。現実に今も、学芸員が1人やめられていて、1人の学芸員は立派にやっているんですけれども、学芸員に限らず、事務をつかさどる人たちも交代したり、いろいろしている。私が知っている3年間で、7人交代していると感じていますけれども、社長たるものはほとんど来ない。  美術館長は、岩崎さんという東京の方で、立派な方でありますので、来るにも大変なんだろうなと感じますが、いろんな意見が美術館を愛する人たちや、ボランティアをやられる方たち、いろんな方たちからそういう情報をいただきます。  そうしたときに、何とかしてあげなきゃいけないということと、今回の指定管理の更新は、ほかに競合するものがなかったということだと思うんですけれども、やっぱりそういう声は、指定管理者に指定したから、指定管理を任せたから、本市はそれでいいという形じゃないと思うんだよな。  これは全然関係ない話だけど、特に老人保健施設だとか、老人センターとかで指定管理を受けているところは、老人の皆さんは、非常に直接管理する方とのやり取りがあるもので、てきめんにそういう声は、今度の指定管理者はすごくいい人だとか、いろんなことを言ってくるんだよね。そういうマッチするかマッチしないかということを含めて、指定管理をしっかりしていかないと。指定管理に出したからそれでいいんだという形では、決していけないなと思っていて、特に広重美術館の管理運営については一生懸命やってくださっていることは理解していますけれども、もう少し現実を見てもらいたい。  それから、東海道広重美術館ができたことによって、恵那市に中山道広重美術館ができて、これも広重美術の殿堂です。それから、栃木県に那珂川町馬頭広重美術館ができて、それから山形県天童市に広重美術館という美術館があるんですけれども、それら4つの美術館は連携しながらいろいろやってきていると思うし、中山道広重美術館とは友好盟約の提携をしております。そうした中で、恵那市の可知市長さんが、情報として提供したけれども、何もしてくれない、何をどう連携するんだというようなことを、言ったか言わないかはわからんけれども、そういうような形で、せっかく連携しているので、やっぱりそういう効果を出していかなきゃならない。  蒲原の志田邸は、立派な形で、市の管理から外れてはおりますけれども、やっぱり1つの拠点として頑張っている施設であって、そういうところには手を差し伸べるべきだと私は思うんだけれど、そういうところとも連携しているわけです。連携しているんだけど、連携の効果が全く出ていないということ。  それから、版画コンクール。お正月に、浮世絵は版画ですから、版画を広重美術館に出すような形で、毎年700点以上が応募してくれて、立派な版画ができているんです。そういうことも10年たって、今、定着しているんですけどね。そういうものも伸ばしていきたいんですけど、一生懸命やってくれているんですけど。  そういう問題一つ一つを、旧由比町の人たちはしっかり見ているんですよ。だから今の指定管理が悪いということは決して申し上げませんが、頑張ってほしい。私も何回も行っているんです。応援に行って、話もしてくるんですけどね。学芸員は立派であります。すごく立派な学芸員であって、またそれをつかさどる事務の皆さんも非常に立派であるんだけれども、何か違うんだよね。現場の人たちは一生懸命フル回転で頑張ってくれていますけれども、やっぱり指定管理を出す以上は喜ばれるような形で、その効果が出てくることでないと、私は指定管理にする意味がないなと感じたものですから…… 60 ◯遠藤委員長 意見・要望でよろしいですか。 61 ◯望月委員 はい。終わります。済みません。今のことについて、所管の課長の答弁をお願いします。 62 ◯笠井観光交流課長 幾つか貴重な御指摘をいただきましてありがとうございます。  まず、地元との連携につきましては、私どももそれは十分用いていきたいと思っております。これまでも取り組んでまいりましたし、今後もそうしてまいりたいと。その一環として、由比本陣施設は地元のNPOが管理してくれていますので、そこと連携した取り組みが極めて重要だと思っています。そこで、両者、それに行政も加わって定期的な連絡会議も組織して、意思疎通を図っておるところでございます。  それから、4館連携につきましても、まさに御指摘のとおりだと思っております。それにつきましては、例えば2017年は広重生誕220年という記念すべき年、2018年は広重没後160年、そういったいろいろな冠をつけながら4館連携の種を探して、連携して情報発信ができるような、特に欧米に向けての浮世絵文化の発信が極めて重要だと思いますので、そういったものにも取り組んでまいりたいと。  それから、御指摘いただいた志田邸との連携につきましては、東海道歴史街道ということで丸子等も含めてやはり連携によって情報発信してまいりたいと。  それから、版画コンクールにつきましても、現在の指定管理者も非常に大切な事業だということは認識してくれておりまして、それについても拡大する方向で取り組んでいただいております。委員御指摘の種々の問題に関しましてもぜひ一つ一つ丁寧に取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 63 ◯遠藤委員長 それでは、ここで暫時休憩といたします。                 午前11時57分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 64 ◯遠藤委員長 それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。  質疑を続けます。 65 ◯佐藤委員 資料-2の60ページから質問させていただきます。  姉妹都市交流事業のカンヌ市使節団派遣の件です。これまで4市の姉妹都市があって、ことしはカンヌの年で、大体派遣するときには節目の年にこういうイベントという形で派遣されてきたと思います。これまでの帰国後における友好の深め方とか、あるいは市政に対しての影響みたいなものが、どんなものであったかをお伺いしたいと思います。 66 ◯笠井観光交流課長 カンヌ市との交流でございますが、これまでも交流を続けてきまして、来年が25周年という記念すべき年を迎えるようになりました。  カンヌとの交流につきましては、もともとの両国、両都市の観光交流の拡大を目標に締結されたと聞いております。現在では音楽とか、芸術とか、そういったさまざまな分野で交流が行われておりまして、最近では、お菓子の職人さんがカンヌに行かれたりなんていう交流まで拡大してきておるところでございます。  今後もカンヌとの交流については、引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますが、特に来年度は25周年という記念すべき年であるということと、この姉妹都市交流を単独の2都市間の交流から、複数の自治体間の交流に拡大しようということで、日仏の自治体交流会議が2年おきでフランスと日本の各都市で開催されております。来年はトゥール市で開催されますので、25周年の派遣に合わせて、トゥール市によって開催される日仏の自治体交流会議にも参加をしつつ、カンヌ市もお誘いして一緒に参加しながら幅広い交流に拡大していきたいと考えております。 67 ◯佐藤委員 2つの市だけではなく、かなり発展しているのがよくわかりました。  もう1つ、直接関係あるかどうかわからないんですけれども、姉妹都市と同じように友好都市というのがベトナムのフエ市とあると思うんですが、こういうカンヌのような節目の交流はちょっと聞いていなくて、フエ市とはどんな交流をしているのかなと疑問に思っているところがあるんですけど、いかがでしょうか。 68 ◯笠井観光交流課長 フエ市との交流につきましては、当初、フエ市からの要望に基づきまして、廃棄物の処理であるとか、下水道の処理、そういった分野での職員派遣を受け入れる格好でスタートしてきたところでございます。  最近では、日本語学校の生徒の受け入れも行う中で、市民レベルへの広がりを今、進めておるところでございます。  最近では、ベトナムの子供の家を支える静岡の会という団体が熱心に取り組んでいただいておりまして、そういう団体を主体とした市民レベルの交流の拡大に今、努めておる状況でございます。 69 ◯佐藤委員 それでは、次に行きます。官民連携インバウンド誘致推進事業についてです。  先ほどお答えいただいている部分があるのですが、おくれているとおっしゃっていたWi-Fiのことですけれども、これをどのぐらいの期間で、どのぐらいの費用をかけて、どのぐらいの規模で、これから整備していこうという計画があるのかということ。  大体今、民間の会社によって無料で使えるというルーターを持っている。そこに入っていれば無料になるみたいなものがあると思うんですが、本当に不特定多数の方が無料で使える整備が望まれることで、観光客にとっては何よりだと思うんですが、そういったものの整備はどのように考えているかということ。  あとは、全国の観光地と比較して、すごく進んでいるところもあると思うんですが、静岡市はちょっとおくれているのか、それともまあまあそんなものかということか、ほかの観光地と比較した場合、その辺の位置づけとか、お伺いします。 70 ◯笠井観光交流課長 Wi-Fiに関する幾つかの点についてのお答えをさせていただきます。  まずは、無料でのWi-Fi環境の整備につきましては、本市ではWi-Fiパラダイスということで、情報管理課が中心になって民間の取り組みを応援する格好で進めております。ことしの2月には整備目標の300ポイントを達成したということで、非常に数の面でも先進的に取り組んでおるのではないかと思っております。  当課におきましては、そういったポイントの整備はWi-Fiパラダイスでお任せして、そのポイント間をつなぐルーターの貸し出しを今、地方創生の交付金の先行型を活用させていただいて、この11月からスタートさせていただいております。11月から主に観光案内所で貸し出しをしまして、それぞれが帰国されるときに空港に返却していただくシステムで開催しております。11月から貸し出しして11月末日まで、延べ444台の貸し出しをさせていただいておるというところでございまして、点と点をつなぐ線としての利用をこのルーターの貸し出しによって行っておるということでございます。  さらに、面的なWi-Fi環境の整備につきましては、先ほども少しお話しをさせていただいたとおり、I Loveしずおか協議会からストリートWi-Fiということで、例えば呉服町の通りでずっとWi-Fi環境が整えられるような整備ができないだろうかという御提案をいただいております。官民でどのような連携のもとで、そういった整備ができるのかを今、検討させていただいておるという状況でございます。  他都市との比較でございますが、なかなかそれぞれの都市に応じて独自の取り組みをされておりまして、比較は難しいのでございますが、政令指定都市では何かしらこういったWi-Fi環境の整備への必要性を認識されて、さまざまな事業が展開されております。  特に、我々が先進事例として承知しているのは福岡市の例でございまして、福岡市の市営の公共交通のネットワークを活用して線的、面的なWi-Fi環境の充実を図られているということをお伺いしております。 71 ◯佐藤委員 次にお伺いします。ありがとうございました。東海道歴史街道まち歩き推進事業についてなんですけれども、東海道歴史街道の環境整備としてウォーキングの際の街道表示などについての整備状況というのはどのようになっていますでしょうか。 72 ◯笠井観光交流課長 街道の案内表示板に関しまして、平成6年にさかのぼりますが、「東海道ルネッサンス」というキャッチフレーズのもと、夢舞台東海道ということで東海道沿線の道案内、道標についての整備が行われております。本市におきましては21基が設置されておりまして、それが大分老朽化して、見えにくい状況もありまして、平成26年と本年度に、それらの修繕を行ったところでございます。平成26年には6基、本年度は15基で21基の修繕が完了しておりまして、東海道まち歩きの1つの道標として御活用いただいておるところでございます。 73 ◯佐藤委員 その次の、イベント経済波及効果調査事業についてお伺いします。  4大イベントの経済波及効果を調査した結果を、今後のイベント運営にどのように生かしていこうとお考えになっているか。伺ったところによりますと、大学等に委託されて、その調査をすると伺っていますが、大学を選んだのはなぜかと、どういう狙いがあるのかということ。  それから、調査の規模とか精度を、どの程度と考えていらっしゃるのか。  それから、同じようなイベントをやっている他都市の、同じような規模の調査内容の検討みたいなものをされているのかということ。
     それから、ワールドカップはもう20年経過しているわけですけれども、今までこういうことをやってこなかったのかしらという疑問をひとつ抱いたんですが、マスコミなどでは24億円の経済効果がありますとかと出ているんですね。勝手にその数字を出しているわけではないと思うんです。何か裏づけになるものがあったとすれば、どこが調査したのかしらということです。そうすると、どこかがやっていたとしたら、市はおくれていたんじゃないのという気がするんですけれども、今回やる意義みたいなものをお伺いできればと思います。 74 ◯大村イベント推進担当課長 盛りだくさんの質問になりますので、ちょっと整理させていただきたいと思います。  まず、この調査概要ですけれども、今回、経済波及効果ということで、なぜやるのかというところでは、各種データをとりあえず把握したいということです。その意義としては今後のイベントの開催において、客観的なデータに基づいて、各実行委員会に対して助言指導を行っていくということと、イベントプロモーションを効率的に図っていきたいというところでございます。  来年の調査については、安倍川花火大会と清水みなと祭りを、そして次の年ですけれども、残りの静岡まつりと大道芸、こちらを調査したいと考えております。  2つ目の御質問ですけれども、調査の活用方法については大きく5つを考えております。  1つ目は、この調査は経済波及効果だけではなく、雇用の誘発効果、税収効果もあわせて調査することとしております。その中でイベント開催の意義を客観的データにおいてお示しすることが可能になると思います。  2つ目については、市の交流人口の増加施策等を検討する基礎データとすることができまして、3次総合計画との整合性を図ることが可能になります。  3つ目ですけれども、交流人口増加に伴う、定住人口の維持に向けた効果的な政策について、専門家の提言をこれで求めることができますので非常に有効かと思われております。  4つ目には、先ほども申したとおり、各実行委員会に対しまして、観光交流人口増加対策として集客力のある事業の拡大、事業の見直し、いわゆるスクラップアンドビルド、これを助言指導いたしまして、データから来場する方の地域もわかるものですから、そのデータを基に来場者の少ない地域への集中的なイベントプロモーションもできるものと考えております。  そして、5つ目としては、消費動向から関連業種の連携事業の展開、いわゆるグッズの開発、こういうものにもいろいろ活用できるのではないかと考えております。  そして、大学への調査依頼ですけれども、現在考えておるのは、これは当然委託契約になるわけですけれども、産官学の連携の必要性はもとより、大学の蓄積されたデータやノウハウは相当な魅力があります。ですので、私どもとしてはやはり大学を委託先の1つとして視野に入れていきたいと考えております。  あと、調査の規模につきましては、現在有識者の意見を伺いまして、来場者数に対してサンプル数を1,000人以上で聞き取り調査を予定しております。この調査による誤差はプラスマイナス3%と伺っております。そのほかに主催者の運営経費、交通量、宿泊者数などを調査してまいります。  あとは、他都市の同規模ベントと比較できるような調査内容かということだったと思います。  他都市のイベントと、経済波及効果など、基本的な部分については比較できるものと考えております。けれども、静岡市が単独で発注するオプションの雇用誘発効果、定住人口貢献効果については独自分析のものとなりますので、他都市との比較が少し困難になると考えております。  あともう1つ、大道芸の関係ですけれども、大道芸ワールドカップについては平成19年度に大道芸実行委員会が独自で経済波及効果を調査しております。その結果で24億円という数字をはじき出しているところでございます。  なぜ、今やるのかというのもお問い合わせがあったと思います。今やる意義としては、本市の観光交流人口のさらなる増加、及びそれに伴う定住人口の増加は、本市が3次総合計画で掲げる大命題であります。この大命題解決のためには、この調査は必須であると考えているところでございます。 75 ◯佐藤委員 一気にたくさんの質問をしまして申しわけございません。関連なので一気に聞いたほうが回答が早いかな、と思ったんですけれども。次の質問に移らせていただきます。  駿府城跡天守台発掘調査についてお伺いします。発掘調査を公開していくということですけれども、どのような工程で一般公開していこうとお考えになっているのでしょうか。 76 ◯丸岡歴史文化課長 駿府城跡天守台発掘調査見える化事業ですけれども、平成28年7月ごろから発掘調査を開始いたします。それまでは重機を入れ、そこにあるものを撤去するという形になりまして、7月ごろから発掘調査を開始いたします。重機での掘削がある程度進みまして石垣が見えるのが大体8月ごろです。その8月ごろから見学ゾーンや展示ガイダンスブースをオープンしまして一般開放を開始する予定であります。ここでは発掘調査が常時見学できるほか、駿府城の紹介ビデオの放映、発掘調査の速報展示を行う計画でおります。また年数回、現地説明会を行うほか、インターネットを利用した発掘調査速報の発信を定期的に行う予定です。  これらの取り組みを、発掘調査を終了する平成32年3月まで継続的に行う予定です。 77 ◯佐藤委員 工程はわかりましたけれども、これは有料でしょうか、無料でしょうか。 78 ◯丸岡歴史文化課長 今回の発掘調査現場の見学ゾーン及び展示ガイダンス施設の見学につきましては、まず駿府城跡の天守台や発掘調査に関心を持ってもらいたい、そして毎日でも来てもらって、その状況の変化を見てもらいたい、そして、その感動や新たな発見を皆さんに発信していきたいという考え方から、入場料は無料にしたいと考えております。  一方、見える化の事業の中で予定しております発掘体験につきましては、安全面を考慮した対策や、傷害保険の加入も必要と考えておりますので、参加料を徴収することで今、検討しているところであります。ただし、来年度の発掘調査につきましては、小中学生を対象にする形を考えておりますので、学校行事としての実施については、参加料は徴収しないと考えております。  また、その他の収入といたしましては、駿府城のガイドブックを今、作成しておりまして、そのガイドブックを1冊400円程度で売りたいと思っておりますので、そちらのほうは収入になると考えております。 79 ◯佐藤委員 発掘の体験をする小中学生に対しては、安全面を重視するとおっしゃったんですけど、一般の無料で来る方々の安全についてはどのようにお考えでしょうか。 80 ◯丸岡歴史文化課長 今回、一般の方々に見える化をさせていただく場所ですけれども、塀に囲まれているところについては発掘調査の現場をやっております。その塀から上に見えるところに見学ゾーンを設置しようと思っております。実際、大体6メートルぐらい地上から掘りますので、その6メートル下を上からのぞき込むという形になっております。ですから、基本的には見学者が危険な箇所に入ることがないよう、見学ゾーンの周りを安全柵で囲うことになります。また見学者の足元の安全確保のために砂利を敷いたり、必要に応じては舗装をしたりと、つまずかないように、安全面についても考慮していきたいと考えております。 81 ◯佐藤委員 よろしくお願いします。それと、駿府城の紹介ビデオ作成と書いてあるんですけれども、駿府城の外観のビデオなんですか、これは。発掘している様子を紹介するとか、いろんなものを紹介しますよと、上映するのはわかったんですけど、駿府城の紹介ビデオ作成と書いてあります。駿府城の今までの姿があるけどないみたいな、屏風を見ればわかるとか、いろんな資料の中にあるとかないとかで、駿府城そのものを紹介するビデオはつくれないわけですよね。例えばどういうお部屋があってどうだったとか、駿府城を紹介するビデオを流すわけではないんですね、ここでは。どういうものを流そうと、どういうビデオをつくられるのか。 82 ◯丸岡歴史文化課長 今回、ブースで流そうというものにつきましては、4年間の映像記録をつくるという説明を先ほど、答弁させていただいたところです。けれども、実際発掘調査を行って出てくるもの、例えば石垣であるとか、そういうものについてのビデオを作成して見ていただく。ですから、駿府城のあるべき姿とか、そういうものは先ほど言ったパンフレットのほうで紹介させていただいて、そちらは有料で売る形になりまして、ビデオのほうは逆に掘っている現場、作業の内容について流したいと考えております。 83 ◯佐藤委員 もう1点伺います。今、ふるさと納税で江戸城よりもでっかいかもよと言って、ふるさと納税のお誘いをしていますよね。そういうお誘いは総務局がやっているんですか。それとこの発掘調査との連携、寄附金という形での皆さんのお誘いだと思うんですが、そういうものとの連携についてはどんなふうにされているのでしょうか。 84 ◯丸岡歴史文化課長 今、都市局で発掘調査の寄附金の募集をしております。そうした中、なかなか苦戦しているというお話を聞いています。今回発掘調査をする際には、やはりたくさんの方々に来ていただきまして、この重要性を訴える、来ていただいた方々に、この価値を見ていただくという中で、寄附の募集をやっているという形で訴えていきたいと考えておりまして、当然、その寄附の事業と連携しながらやっていきたいと考えております。 85 ◯佐藤委員 次の質問です。  まちは劇場プロジェクト推進事業について、お伺いいたします。  劇場というのは、建物を意味するか、その場を意味するか分からないんですけども、観客が必要だと思うんです。まちは劇場プロジェクトの場合、どこでどのようなパフォーマンスが行われているのかを、市民とか観光客にどのような方法で周知していくのだろうかという疑問があったんですが、その辺を伺います。 86 ◯小泉文化振興課長 まちは劇場プロジェクトの市民、あるいは観光客への周知の考え方です。  まず市民の皆様に対しましては、広報しずおかの欄外に、今月の「まちは劇場」情報というコーナーを設けて周知を図っていきたいと考えております。また従来どおり報道各社への情報提供もありますし、SNSを利用した周知を行うことも考えております。  そのほか、まちかどコンサートが入っているのですが、それにつきましては、会場内においてチラシの配布を行いまして、次回以降の開催について周知させていただきたいと思っております。  それから、特に事業の中で5月に開催する演劇ダンスイベントにつきましては、同時期に開催されるSPACの野外公演とか、シズカンなどの既存のイベントを合わせたタブロイドの情報紙を作成しまして、情報発信していきたいと考えております。  イベント単体での広報ではなく、既存のイベントと合わせて情報発信することによりまして、一体感やお祭り気分を盛り上げて、観光客に対しても、秋の大道芸だけでなく、春も楽しい静岡市というところをアピールしていきたいと思っております。 87 ◯佐藤委員 よくわかりました。オーケストラ事業ですけれども、学校訪問は何校ぐらい、ことしは予定されているのかということと、街角で生の演奏をすることで周辺に対する音響の影響などはどの程度考えていらっしゃるんでしょうか。 88 ◯小泉文化振興課長 オーケストラ事業の中の学校訪問コンサートにつきましては、年14回を予定してございます。  それから、オーケストラ事業の中のまちかどコンサートでの音響による周辺の影響ですけれども、実施の規模は3人から4人ぐらいのアンサンブルを予定していますので、それほどうるさい感じはないと思います。けれども、周辺への音の影響も考慮をいたしまして、場所によりましては大きな音になる金管楽器とか打楽器は外しまして、弦楽器とか木管楽器で演奏するなど、十分な配慮の中で実施していきたいと思っております。 89 ◯佐藤委員 その下の質問です。オリンピック・パラリンピック合宿等誘致事業についてお伺いいたします。  リオ五輪現地プロモーションの具体的な活動内容と、静岡市に誘致可能なスポーツ、合宿等のことだと思いますが、そういったことの具体的なスポーツは何か、お伺いします。 90 ◯山田スポーツ振興課長 リオオリンピックでの現地プロモーションの様子と概要です。これにつきましては、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が中心となって、本年8月に行われるリオデジャネイロオリンピックにおいて、東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致や、日本のPRを行うために東京2020ジャパンハウスというものを設置いたします。そこで、全国の自治体が東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致を含めたPR活動を行うブースが設置されますので、そこに本市も行きまして、各国の競技団体と接触を図って、本市のスポーツ施設の紹介、あるいはキーパーソンの人脈づくりを図っていきたいと考えております。  続きまして、誘致可能なスポーツという御質問です。まず市内にあるスポーツ施設等でどんな競技が実施できるかということ、なおかつ、練習相手を必要とする場合はそういった練習相手がいるかどうか、そういったことがポイントになるかと思います。市内にあるスポーツ施設で合宿が考えられる有力な施設といいますと、清水ナショナルトレーニングセンター、静岡市立中央体育館、西ケ谷にあります県立水泳場、そして草薙総合運動場が考えられます。  そこの施設で行われる競技といたしますと、例えばサッカー、あるいは水泳競技、バスケットボール、バドミントン、それからウエイトリフティング、体操競技などがありますので、そういったところを検討して事業を進めていきたいと思います。 91 ◯佐藤委員 今、スポーツを伺ったので、ある程度どこの国というのは決まっていますか。どこの国に積極的に呼びかけるということは。 92 ◯山田スポーツ振興課長 現在、具体的にどこの国ということは決まってはおりませんが、まず本市と縁のある国、あるいは過去にスポーツ交流などで縁のできている国を中心に活動を行っていきたいと考えております。 93 ◯佐藤委員 今、どこの国と決まっていないとおっしゃったんですが、これまでに縁のある国があったとおっしゃったので、そこはどこですかという意味で伺ったつもりでした。 94 ◯山田スポーツ振興課長 これまでに縁のあった国といいますと、代表的なのは2002年のワールドカップでロシアが来ています。それから、現在、台湾との交流も深めております。それから静岡県ではイタリアも視野に入れてやっているということ。それからかつてはアメリカ、あるいはこれからまだスペインなども交流を深めていくということになります。そういった国が対象になってくるかと思います。 95 ◯佐藤委員 オリンピック・パラリンピック合宿等誘致事業とうたっている中に、台北マラソン現地プロモーションというのがひとつ入っているんですけれども、これは直接的な関係と考えてよろしいんでしょうか。 96 ◯山田スポーツ振興課長 オリンピック・パラリンピック等誘致事業に台湾のプロモーションが入っていることです。これは、実は予算上の枠組みの話もあるのですが、それに加えて台北マラソンで現地プロモーションを行いますので、そのときにマラソンのプロモーションだけではなく、台湾の競技団体のほうにも出向いてプロモーション活動を行ってきたいと考えております。 97 ◯佐藤委員 あと2つお伺いします。体育館特定天井等改修事業についてお伺いします。中央体育館が建ってから結構長くたっていると思いますが、耐用年数はどのぐらいなのか、まずはお伺いします。 98 ◯山田スポーツ振興課長 中央体育館の耐用年数ということです。中央体育館は鉄筋コンクリート造の建物でありまして、税法上の耐用年数は約50年と言われていますが、一般的な、物理的な寿命といたしましては65年以上となっております。 99 ◯佐藤委員 平成10年ぐらいに耐震工事を行っていると伺っています。今の話だと50年から65年ぐらい持ちますよということなので、平成10年にやったことでこれから延びていくということなんでしょうけども、これからの寿命を延ばしていくことも含めて、何か中央体育館に対してはこのような計画で進めているというようなものはありますか。 100 ◯山田スポーツ振興課長 体育館については、いろいろな長寿命化を考えていくことになります。現時点においては具体的な建てかえ計画はありません。今後のアセットマネジメントの計画等を踏まえて必要に応じて検討していくことになります。 101 ◯佐藤委員 それでは、次に動物園の質問をいたします。日本平動物園中期計画策定調査事業で、先ほどのレストハウスのお話は重なっておりますので省略します。ライチョウ飼育可能性調査があるんですけれども、このライチョウをこれから飼育していくのか、どういうことなのか、静岡市にとってはどういうメリットがあるのでしょうか。 102 ◯海野日本平動物園長 まず、ライチョウの飼育の現状でございます。日本国内では東京の上野動物園、それから富山市の富山ファミリーパークが環境省の保護増殖事業で2015年度から人口ふ化、飼育を行っているところでございます。  繁殖状況ですが、昨年6月に上野で5羽、それから富山で4羽ふ化いたしました。しかし、残念ながら上野は全羽死亡、それから富山は1羽死亡、残りの3羽は雄のため、今年度の繁殖は不可能な状況となっております。現状は、人工飼育は非常に難しいものと考えております。  ライチョウ飼育による本市のメリットでございますが、国の特別天然記念物のライチョウの保護増殖事業につきましては、動物園の社会的使命であります希少動物の展示や種の保存から見れば、取り組むメリットはあると思われます。しかし、そこに至るまでには、まずスバールバルライチョウといった亜種のライチョウの卵をふ化させて飼育し、その実績を踏まえ、環境省のライチョウの保護増殖事業に参画することになりますので、期間的、財源的にも負担は長期、また大きくなっていくのかと思われます。  集客力とか、施設整備、飼育態勢、調査研究体制、財源など多くの問題も存在しております。今回の調査については、それらを踏まえて私どもの園でやっていけるかどうか、総合的に調査するものでございます。 103 ◯佐藤委員 ありがとうございました。とてもよくわかりました。それでは次に、議案書6)の113ページの、議案第58号静岡市創造及び交流によりまちの活力を生み出す文化の振興に関する条例の制定について伺います。  条例制定による効果をどのように考えているか、まず伺います。 104 ◯小泉文化振興課長 条例制定の効果につきまして、お答えいたします。  今回の条例の制定におきましては、本市として将来にわたり変わらない理念を掲げまして、市民、文化団体、事業者、教育機関、市の役割を明らかにするとともに、文化振興のための施策の基本となる事項を、この条例で定めてございます。  これは、文化力を地域活力に転換して文化の力による都市の発展を目指すという本市の考え方を明確にさせることで、長期的な視点に立った継続的な取り組みを後押しするものと考えてございます。  なお、具体的な取り組みにつきましては、今後策定されます条例の中に規定されてございます文化振興計画に基づき、進めていくこととなりますけれども、まず市民の文化力の向上を図ることが重要だと考えてございます。市民の皆様の文化に触れる機会を充実させて、活動を支援することによりまして、活発な文化活動が行われ、そこに交流が生まれていきます。その交流は周りの人を巻き込みまして大きなつながりとなり、本市独自の文化を形成する要素となっていくと思っております。その本市独自の文化が、魅力として発信されることによりまして、また新たな交流を生み、人をひきつけ、にぎわいのあるまちづくりの結果となっていくものと考えております。  条例を制定するには、市の文化に向かう熱い思いを市民の皆様に伝えまして、全市一丸となって、文化によるまちづくりに取り組むための市民の意識を牽引する力になると考えてございます。 105 ◯佐藤委員 静岡市が目指している歴史文化都市の大きな後押しになるものになるんだろうなというのは、説明を聞いてよくわかりました。けれども、一番難しいであろう、歴史の中と文化と一緒になっているような、伝統文化というのがあると思います。伝統芸能みたいなものですけれども、それを子供たちとか、若い人とかが段々減って、人数も減っていくことで、担い手の育成がとても大変だなと思います。そういった歴史文化における地域の伝統芸能などに対しての支援に対してどのようにお考えになっているか、伺います。 106 ◯丸岡歴史文化課長 条例第18条の伝統的な文化の保存及び継承と、第16条の文化活動の担い手の育成等が合致してくるところだと思います。現在、過疎化、少子化が進む中、山間部を中心とする伝統芸能の担い手が不足し、その継承が課題となっております。本市では無形民俗文化財の保存・伝承に向けた取り組みとして、これまでに公開、活用や用具新調に対する助成事業、また民俗芸能の調査や映像化などの記録事業などを実施してまいりました。さらに、平成21年度からは地域文化の担い手育成事業に取り組んでおります。  この事業は、多くの方々に民俗芸能の魅力に触れてもらうとともに、保存団体の皆さんにもその価値を再認識していただくことで、伝承活動の活性化を促すことを目的としております。これまでに有東木の盆踊りの体験教室や日向の七草祭り鑑賞ツアーなどを実施し、地元保存会からは踊りの輪が大きくなり昔のようににぎやかになった、また、熱心に踊る参加者に刺激を受け、30代から50代の地元女性が踊りに加わるようになったという御意見もいただいております。  今後とも、この条例の趣旨にありますとおり、広く市民の方々にも民俗文化財の魅力に触れ、保存活動に関心を持ってもらうための機会の提供に努めるとともに、子供たちを含め、地元の皆様に誇りを持っていただくとともに、市内外の皆様にも伝承に参加できる取り組みを考えております。  その一環といたしまして、ことし10月に静岡浅間神社で大神楽祭を開催する予定になっております。 107 ◯馬居委員 皆さんからたくさん質問があって、ほとんど疑問がなくなっていますので3つ、4つ追加で質問させていただきます。  最初に、資料-2、60ページのイベント経済波及効果調査事業について、先ほど非常に詳しく説明をしていただいたのでよくわかりました。ここで言っている4大イベント中は、次の61ページに静岡まつり、清水みなと祭り、それから大道芸ワールドカップと安倍川花火大会という4大イベントが出ていますけれども、今回は大道芸ワールドカップだけ予算がちょっとふえているわけです。28年度に何か内容を充実させるとか、新たに何か取り組むということを考えているのかどうか、お願いします。 108 ◯大村イベント推進担当課長 大道芸ワールドカップですけれども、平成27年度は家康公四百年記念事業ということで、1,000万円の臨時的増額がなされておりました。平成28年度はこの1,000万円は減額されましたが、大道芸ワールドカップが第25回の記念の年になることから、記念事業を企画開催するための臨時的増額分として1,000万円をそして会場となります駿府城公園の発掘調査に係る使用可能区域の減少に伴う収入減を、一部補助するための臨時的増額分として470万円を計上させていただいたことから、昨年度より470万円の増額ということでお願いしているところでございます。 109 ◯馬居委員 収入が減るだろうということで実行委員会に対する負担をちょっとふやしているということですね。わかりました。  安倍川花火大会開催費助成についてなんですが、これは多分、予算がもとに戻っているということだと思います。この4大イベントの観光交流という視点から見ると、ほかの3つと違って、安倍川花火大会だけが、どっちかというと地元の皆さんが楽しむというイメージです。外から呼び込むということについては、あとの3つのイベントと比べるとちょっと弱いのかなという気がしているんですけれども、その辺の取り組み、外からの交流人口をふやすための何か施策とか、目標設定をしているのかどうか、お願いいたします。 110 ◯大村イベント推進担当課長 平成27年度に、第62回を迎えた安倍川花火大会ですけれども、約1万5,000発ということで大規模な花火大会でございます。毎年、同時期に日本平花火大会、そして清水みなと祭りの海上花火大会と合わせて、本市のホームページ、ソーシャルネットワーク、それから有名ガイドブック、雑誌等に記事を掲載して全国的に広報しているところでございます。  本市では、これら3つの大規模花火大会が短期間のうちに開催されることから、本年度から静岡市花火ウィークと銘打ちまして、静岡観光コンベンション協会と連携いたしまして広報しておるところでございます。また集客プロモーションパートナー都市ということで協定を結んでおります甲府市、それから上越市、長野市において、各都市の広報紙に安倍川花火大会の記事を掲載いたしておりまして、PRを実施しておるところでございます。  また、目標設定ですけれども、やはりこれは観光交流人口の増加を目指しておるところでございまして、60万人を目標に掲げましてプロモーションを実施すると考えております。 111 ◯馬居委員 何かさまざまな取り組みをされているということで、非常に安心もしました。  次ですけども、62ページの、先ほど石上委員からも質問ありました、観光施設整備事業です。5カ所の観光トイレリフレッシュと書かれています。中山間地振興課のほうでも、梅ケ島、大沢地区などの観光トイレの整備ということが出ていますけれども、市全体として観光地のトイレをこういうふうに整備していこうというような、大きな整備計画があるのかないのか。  というのは、今、観光地とは言えないですけど、例えば呉服町に外からたくさんの方が来られたときに、青葉公園のトイレがいかにも古くて汚いということとか、すごく気になることがいっぱいあるんですよね。目についたところからこうやって整備していくという手法もあるでしょうけども、全体的な観光地のトイレの整備計画というものを立ててやっているのかどうかということをお願いいたします。 112 ◯笠井観光交流課長 市内のトイレ全体ということになりますと、なかなか具体的なアクションプログラムまではいきません。第3次総合計画では来訪者の受け入れ環境の整備推進ということで、来訪者受け入れ環境の整備のための観光トイレの整備を位置づけて計画的に取り組んでおるところでございます。民間の管理施設はそれぞれの民間にお任せしておるところでございますが、市として、特に市街地の観光トイレにつきましては、当課が所管しておりまして、今年度末までで20カ所設置としておりまして、順次老朽化等で修繕が必要な時には修繕をこれまでも行ってまいりました。  そういった中で、市長のマニフェストでトイレリフレッシュ事業というものが掲げられたことから、そういったものを前倒しして、先ほど申し上げたとおり、シャワートイレとか、段差解消、手すりをつけたりするユニバーサル化、それから多目的トイレもスペースに余力があればぜひそういったものを設置していきたいということで整備を進めてきております。今回は当初予算で5カ所のトイレリフレッシュ事業を位置づけておるところでございます。  中山間地振興課につきましては、中山間地域のおもてなし環境の整備ということで、順次事業化を進められておるところでございます。市街地における観光トイレと、オクシズのトイレが若干、例えば規模の問題であるとか、あるいはオクシズのほうでは駐車場等の整備の必要性もございますので、それぞれの設置場所に応じた、よりよいおもてなしの環境整備のためのトイレの整備に努めてまいりたいと考えております。 113 ◯馬居委員 できれば連携して、本当におもてなしのためのトイレ、環境整備を進めていただきたいと思います。  それから、これはどういうふうに質問すればいいかわからないんですけど、今のページの一番下の歴史文化振興事業の中で、400+と言われています。四百年祭を1年間、大々的にやってきて、それは一過性に終わらせることなく+(プラス)と言われているんですけど、400+の、+の意味がよくわからないんです。具体的にどういうことを言っているのか、いつまでどのような事業を続けていこうとされているのか、具体的に教えていただけますでしょうか。 114 ◯中島家康公四百年祭事業推進本部長 昨年度、1月の浅間神社のオープニングから12月26日の岡崎のエンディングまで、家康公四百年祭についてはさまざまな事業を実施することができました。この場をかりて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。  その事業実施の中で400+プロジェクトというのは、委員御指摘のとおりに一過性のイベントに終わらせないという1つのアイコンというか、目標として掲げてきたわけです。先日の本会議の答弁でも御説明させていただいておるのですけれども、この400+というのは歴史文化のまちづくりの総称という形で掲げております。  1つは、その400+をいつまでかという話になりますと、この定義からすれば、歴史文化のまちづくりが終了するまでということになると思います。そういう長いスパンで考えるものと、もう一方で、この400+はその一過性のイベントに終わらせないということは、401年、402年に速やかに、なおかつ柔軟に歴史文化のまちづくりにつなげていきたいという橋渡しといいますか、接着剤みたいな役割をこの400+の中に込めております。400+がいつまでかということで申し上げれば、そうした事業が円滑に進む段階で、この400+プロジェクトの役割は、とりあえず一旦終了すると感じております。  ちなみに、28年度の予算では、財政課で整理した事業の中では12事業がこの400+プロジェクトの事業のとして掲げてございます。そういった具体的な事業として落とし込まれている形になります。 115 ◯馬居委員 よくわかりました。最後にひとつだけ。64ページに史跡片山廃寺跡環境整備事業とその次に史跡小島陣屋跡保存整備事業というのが出ています。この2つの跡地というか、この遺跡は観光資源としてはどのぐらいの有用性があるのか、また具体的にどういう整備をしていこうとされているのかをお答えいただけますでしょうか。 116 ◯丸岡歴史文化課長 史跡片山廃寺と史跡小島陣屋の観光資源ですけれども、この2つの事業がまだ整備途中であるというところが重要なポイントになります。  片山廃寺につきましては、公有地化されている面積がまだ35%という中で、買った場所につきまして、どのように活用するかというものになります。  そして、もう1つの小島陣屋跡につきましては、来年度で全ての公有地化が終わりまして、公有地化したものの整備計画をつくって整備していく形で、小島陣屋につきましては、大体平成34年度に整備完了になります。ただ、それまでも公有地化して、市の土地になっておりますので、小島陣屋跡につきましては、地元の方々と一緒になって、整備の前にどのような活用ができるのか今、検討しております。また、この史跡小島陣屋跡につきましては、石垣を多用した城郭の残存状況が非常に良好に出ているところですから、そういうものを全国からの城郭ファンを含めた誘客に扱っていきたいと思っております。  また、片山廃寺跡ですけれども、スマートインターの開通で、スマートインターができた場合、片山廃寺跡からのアクセスが非常に近くなります。その中で、あちらのほうは片山廃寺という名称ですけれども、うちのほうとしましては駿河国分寺という名称で活用できる形で考えていきたいと考えております。 117 ◯平島委員 あらかじめ、通告してあったというか、聞き取りしてもらったものはほとんど聞かれてしまったので、関連を中心に数点だけ。  まず、静岡型体験観光推進事業費助成ですけれども、これの内容をもうちょっと説明していただいて、誰にどのような助成をするのか、具体的にここを教えてもらいたいと思います。
    118 ◯笠井観光交流課長 静岡型体験観光推進事業でございますが、これは本市内で体験教育旅行、地域資源を生かして、それを体験してもらうことで楽しんでいただくような事業を展開している任意団体で、静岡体験教育旅行という団体がございます。そこに対する助成でございまして、本市ならではの自然、地域資源を生かした体験プログラムを活用して、特に首都圏はもとより、東アジアの、海外からの誘客にも努めるということで、教育旅行を展開されているということでございまして、そこに対する支援でございます。 119 ◯平島委員 次に、歴史文化施設建設事業についてです。先ほど進捗状況とか、いろいろ詳しく説明していただいたのは、まことに結構だったんですけれども、議案第58号静岡市創造及び交流によりまちの活力を生み出す文化の振興に関する条例の前文の中段辺りに、登呂遺跡から弥生時代、今川公、そして戦国時代、徳川家康の大御所時代というふうに通史的に入っています。今、聞こえてくる歴史文化施設が、どうも徳川家康公にスポットが当たり過ぎているというか、非常にそこに集中しちゃっているんじゃないかなという気がしているんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。 120 ◯丸岡歴史文化課長 歴史文化施設建設基本計画の策定に当たりまして、基本計画、基本構想をつくった段階から、建設検討委員会等々の中で、通史も当然大切ですけれども、静岡の特色を出していかなければいけないという御指摘もありました。静岡といえば今川氏、そして昨年の四百年祭の継承で、徳川家康公を中心とした形が打ち出されております。徳川家康公の大御所時代が、ここ静岡が国際都市だったと、そして静岡が日本の首都だったということを市内外の方々に訴えることで、集客もできるんじゃないかと考えまして、そこに1つのスポットを当てる形になります。  しかしながら、郷土愛の醸成を考えましたら、静岡にはそれ以外にもいろいろな史跡もありますし、歴史的な人物もございます。そういうものについても、特出した部分につきまして通史的な部分の中でやっていったり、あと地域でそれぞれいいお寺だとか、仏像なんかもありますので、そういう地域のいいところにつきましては、もう1つの地域学習展示の中で、自分たちの生まれた地域のよさを知っていただく取り組みをしていくと考えております。 121 ◯平島委員 大変結構だと思いますのでよろしくお願いします。  次に、朝鮮通信使記憶遺産登録推進事業ですけれども、この記憶遺産登録を目指す、その意義と効果についてはどのようにお考えでしょうか。 122 ◯丸岡歴史文化課長 朝鮮通信使関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録に向けては、去る1月29日に日韓の民間組織によりまして申請するリスト、そして共同申請することが決定いたしました。そして今月の30日にユネスコ本部に申請書が郵送され、審査を経まして来年の夏ごろ、登録の有無が決定するという流れになっております。  世界記憶遺産登録を目指す意義と効果であります。世界記憶遺産は手書きの原稿、書籍、ポスター、図画、地図、音楽、写真、映像等、例えばオズの魔法使いだとか、アンネの日記、マグナカルタとか、ベートーベンの書いた楽譜、そういうものが今、登録されています。このような記憶遺産を対象としまして世界的重要性を有する物件を、ユネスコに認定登録していただけることが一つの価値になります。  そうした中で、朝鮮通信使が世界記憶遺産となることは家康公の偉大な功績が世界規模で評価されることでありまして、清見寺の所蔵資料49点が世界記憶遺産リストに搭載されることは、世界に誇る歴史文化のまちを目指す本市にとっても発信力を高める絶好の機会になるものと考えております。 123 ◯平島委員 次に、まちは劇場プロジェクト推進事業です。管轄が違うかもしれないけども、水道庁舎が建つ前にあそこがアトサキ7といっていろんなイベントをする場所になっていました。アトサキ7がなくなっちゃうことについては、水道庁舎ができてもその場をアトサキ7のときのような活動ができるように貸し出してくれるという話がありました。この管理は上下水道局なので、管轄が違うのはわかっているんですけれども、水道局庁舎を使っての、まちは劇場プロジェクトであるとか、その他のいろんな文化的な事業、あるいは地域おこし的な事業をどのように水道局に働きかけていくのか、どのように考えているのかについて教えてください。 124 ◯小泉文化振興課長 まちは劇場プロジェクトの事業の中で、考えておりますのはまちかどコンサートで、その場所といたしまして上下水道庁舎前でコンサートをしたいということで今、上下水道局に働きかけております。多分よい返事をいただけると思っておりまして、ぜひお願いしたいということで進ませていただいて、連携をとってやっていきます。 125 ◯平島委員 次に、ホームタウン推進事業です。このホームタウン推進事業についてはまことに別に文句もなく、結構だと思っているんですが、このホームタウン推進事業は一般の市民スポーツの振興については、どのような影響を与えているのか、どのように考えているのかについて教えてください。 126 ◯秋山ホームタウン推進担当課長 こちらに書いてあるホームタウン推進事業につきましては、3次総とスポーツ推進計画の中にサッカー、野球及びホームタウンチームの活用ということで掲げて取り組んでおります。  具体的に言いますと、ここに書いてありますように、ことし、議員の皆さんにも応援していただいたエスパルスの応援事業、スポーツでいえば支えるというような形になると思います。  第40回の日米大学野球選手権大会もことし40年ぶりで開けるわけです。これは40年なので江川がいたころ静岡でやったのですけれども、静岡高校出身では植松、静商では高橋がそのあとプロでも活躍しましたが、その当時から40年ぶりに誘致して開くことができます。  このエスパルスと大学野球、それぞれもスポーツ振興の意味で言えば見るスポーツというということで、将来Jリーガーになりたいとか、プロ野球選手になりたい、もっと野球を頑張ろうとか、そういうものに振興の意味では役立っていると思っています。  それで、質問いただきましたので、ここで余り紹介することがないものですから、エスパルス巡回スポーツ教室がありますので、宣伝でもいいでしょうか。 127 ◯遠藤委員長 ぜひ宣伝してください。             〔「そういう話いいじゃない」〕 128 ◯秋山ホームタウン推進担当課長 エスパルス巡回スポーツ教室というのは、市内に幼児施設が170園ほどあるのですけれども、そのうち毎年エスパルスのスクールコーチの3人から5人が130園くらいを回って、ボールや、遊具を使って簡単な運動や、体を動かすことの楽しさを教えるなどの地道な活動を、エスパルスの選手以外のメンバーもやってくれています。  あと、ドリーム教室とここにあります。市内の15校ぐらいにエスパルスの選手、職員、スタッフ、事務方の者もいるのですけれども、ことしからシャンソンVマジックのコーチの方も行って、教室を開いてくれています。中身は算数とか理科、そういう授業に、距離とか、要するにスピードですね、シュートを打ってみて、それを計測して実際速度はどうだろうということで算数の授業に取り入れたり、足の使い方ということでキックするときの膝の使い方で理科の授業をしたり。  あとは、エスパルスのグッズを販売している職員は、将来、サッカーは苦手でもエスパルスを応援したいからといって、またエスパルスを応援する側にということでスタッフになれると。そういうキャリア教育のスクールをドリーム教室15回の中で、選手だけが行くわけじゃなくてスタッフも行ってやっています。  こういう取り組みも、地道ですけれども毎年やってくれています。スポーツ振興という意味で、当然、エスパルスは郷土愛とか、市民が誇りを持つということ、静岡市を誇れるということでもやってくれています。スポーツ振興では本当に地道に地域貢献活動をしてくれています。 129 ◯平島委員 それでは、最後にします。日本平動物園の中期計画策定調査事業ですけれども、この計画のでき上がりはいつの予定でしょうか。 130 ◯海野日本平動物園長 中期計画のでき上がりでございますが、来年度調査をいたしましてどういったことがいいのか、また検討しなければなりません。平成31年には50周年を迎えます。その辺が目途となろうかとは思っております。 131 ◯平島委員 計画策定が31年というお話でした。先ほどの説明だとレストハウスがもうかなりお客さんの満足度も低いし、雨漏りがするとか、かなり緊急に何とかしなくちゃいけない状態なんじゃないかなと思っています。このレストハウスの建て直しは、この計画ができないと全く移れない問題でしょうか。 132 ◯海野日本平動物園長 調査は、平成28年度に行います。レストハウスについては、そうは時間がかからないと思っております。同時に園全体の中期計画も今後また考えていなければなりませんので、そこら辺は済みません、先ほど勘違いして平成31年という言い方をしましたが、レストハウスについては来年度調査後、こういう状況ですので、速やかな検討になろうかと思っています。 133 ◯安竹委員 大分時間を残してくれましたし、最後ですからゆっくりやりたいと思います。  今、日本平動物園長が立たれましたので、ついでにお聞きします。資料-2、66ページの日本平動物園中期計画策定調査事業のライチョウ飼育可能性調査の話です。これが出たときに、もしかすると南アルプスのライチョウが大分少なくなったということで心配されているのかなと思いました。そういったことに関係してのライチョウ飼育なのかなと思ったんですが、関係あるんですか、ないんですか。 134 ◯海野日本平動物園長 ライチョウの調査につきましては、昨年10月24、25日に本市で行われました第16回ライチョウ会議静岡大会におきまして、日本の南限に生息するライチョウの減種や絶滅が危惧されているとの報告がございました。その大会の席上で本動物園のライチョウ保護、飼育について、本園での取り組みについての話題もございました。  また、2月22日の市長施政方針でもありましたように、本市は環境局が南アルプスエコパーク登録の一環として、国内において希少なライチョウ保護に取り組むということでお話もございました。  こういった経過を踏まえまして、私どもで今回ライチョウの調査、飼育をやっていけるのかどうか、そこら辺の調査を行うものでございます。 135 ◯安竹委員 もう30年以上たつんですけれども、僕たちがアルプスに登ると必ずハイマツの間にライチョウの親子を見つけるものでしたよ。最近はほとんど見られないということで、いかに減っているかと思うんです。ぜひその辺も踏まえて、ユネスコエコパークの長野県、山梨県、静岡県など10市町村の共同でやるべきことじゃないかなんて考えています。その辺の輪の広がりというか、研究の協力体制というか、そんなことを期待しているんです。それにつきましても日本平動物園のメンツにかけて頑張ってほしいと思うんですが、どうですか。これはまだまだ継続してやっていくつもりですか。 136 ◯海野日本平動物園長 先ほど、実例を申し上げました。取り組んでいる園が東京の上野動物園、それから富山の富山ファミリーパークと2園がございます。この2園については環境省が保護増殖事業としてライチョウを生息域外保全実施計画として、3,000メートル級の山から動物園に移して、そこで飼育下繁殖を行って、また自然に戻すという事業です。先ほど申し上げましたように、ライチョウ飼育に至るまでに亜種のスバールバルライチョウというものを、まず卵からふ化させるという実績を基に、環境省に申請をしますので、そういった流れでいきますと、かなりいろんな問題が山積しているのだろうとは思っております。  飼育技術ではトップの上野動物園でも、今回、全部失敗しておりますので、そういった情報と、来年度の調査を踏まえながら、今後について条件等、方向性、取り組み等については関係部署と協議してまいりたいと思っております。 137 ◯安竹委員 次に、三保松原保全活用事業です。見るところ、当局は治山林道課管轄の仕事の内容もありますし、観光交流課の多くの観光客に松原で文化、自然を楽しんでもらいたいと、2極あるわけです。松くい虫関係で駆除に携わるには人が入っちゃ困るとか、制限もあると思うんですが、その辺の整合性はどんなふうになっているんでしょう。 138 ◯丸岡歴史文化課長 松の保全につきましては、いろいろな窓口がございました。羽衣の松につきましては、観光交流課、市有林の松につきましては、治山林道課、そしてそれ以外の私有林につきましては、名称を管理している歴史文化課というような形で場所によって同じ松ですけれども、管理形態が違っていたところがございますし、窓口も違っていました。市民からも非常にわかりにくいという御指摘をいただいた中で、やはり窓口をひとつにした方がいいのではないかという中で、治山林道課、そして観光交流課から今度新設されます文化財課にその事務は一元化される形になります。  予算を持ってくるとなりますと、予算だけということにはいきませんので、それに見合った人員も確保される中で、松の保全についてできる技術系職員を要求して、その方にその事務を全般的にやっていただくと考えております。  松を担当する職員は、市には林業の専門職員はおりません。今、県から治山林道課に派遣という形で来ていただきまして、そちらのほうで人材育成といった面をしていただいております。できればそういう方がこちらに来ていただいて、全体的な松を考えていただくという体制につくっていきたいと考えております。 139 ◯安竹委員 次の問題ですけど、観光トイレを非常にきれいにしていただいてうれしく思っています。特に井川のほうに行く横沢の観光トイレも村の人たちがびっくりするぐらいきれいなトイレになっています。先般、井川観光協会の総会があって、そこで会員の方から、汚れがひどい、清掃が行き届かないとことで、あれは井川の人たちも応分に使うこと、あるいは井川のほうに来てくださる方が使うトイレだから、我々としても何か協力できないかという話題も出たようです。すばらしいトイレですよね、真富士の里のトイレもそうですし、ほかのところもそうですが、清掃の管理についてはどんな指導というか、依頼の仕方というか、そういうのがあるんですか。 140 ◯笠井観光交流課長 先ほど、御説明させていただいたとおり、中山間地につきましては中山間地振興課が管理されておりまして、まちなかの観光トイレは私どもで所管しております。  基本的には、きれいに保つということから、私どもは業者に委託させてもらって維持管理をしていただいています。ところによっては地元の町内会なんかにお願いして、地元の皆さんと一体となってきれいにしていただこうなんていう取り組みもやっております。  同様の考え方で、中山間地域もケースバイケースで取り組まれているのではないかと推測されますが、よろしいですか。 141 ◯遠藤委員長 14日に経済局がありますのでそのときに質問してください。 142 ◯安竹委員 もう1つ、安倍川の花火について聞きたいんですが、花火大会というと全国的にそれなりの花火大会があります。この安倍川の花火大会は何万発上げるんだというのが目標なのか、あるいは花火の芸術というのもあるようですが、そういったことにどちらかというと重きを置いた花火なのか、どういうふうに見たらいいんでしょう。 143 ◯大村イベント推進担当課長 イベントとしての考え、市としての考えとしては観光の目的がございますので、観光交流人口をふやさなければいけない、これが大命題であります。ですので、そのための広報、支援等をしているところでございます。実行委員会が考えているもう1つの視点は、太平洋戦争で亡くなられた方々のみたまを送るということで安倍川花火大会が実施されているところでございます。ですので、行政と実行委員会、この2つの考え方を基に両輪でやっていきたいと考えております。 144 ◯安竹委員 日本平の花火大会を見させていただいたことが何回かあるんですが、あそこは音楽と、いわゆる光ですか、この演出を上手にやっているんですよね。だからそれを見て思ったのは、ああ、安倍川花火大会ももうちょっと工夫すると同じお金を出すにしても、もうちょっと形が変わってくるんじゃないかなと思うことがあったんですが、そんな話題はありませんか。 145 ◯大村イベント推進担当課長 音楽とのコラボということだと思うんですけれども、安倍川花火大会においても音楽とのコラボということでは実施しておるところでございます。ですので、委員がどのようなところまで大きくしたいのかというのを、今後お聞かせいただいた中で実行委員会にもお伝えして、その対応をしていきたいと思います。 146 ◯安竹委員 大村さんが、立ったからついでに、もう1つ大村さんに。先ほど、ようこそ静岡推進事業で500万円の予算がついて、駅の乗降口で横断幕でPRするというお話がありました。この辺についてもうちょっと詳しく聞きたいのは、例えば地産地消で静岡はお茶のまちだとか、お酒が云々とか、あるいはお寿司がおいしいとか、「しずまえ」の話もありますが、そういったことに重点を置くのか、むしろ文化財的なところ、史跡をPRすることに重点を置くのか、あるいは両立なのか。あるいはその期間が、お茶の時期には、この期間はこれだとかという、そういう具体的な計画はなされているんですか。 147 ◯大村イベント推進担当課長 今回、イベントで考えております広告については、4大イベントに特化させていただきたいと考えております。まず、「しずまえ」の考え方、今後イベントとして大きくなっていけば、この広告で対応していくことになるかと思うのですけれども、私どもとしては今回は4つのイベントということでお願いしたいと思っております。  また、イベントで何日間の広告だということだったと思うのですけども、横断幕やフロア広告については7日間を想定しております。実際の広告の効果については、イベント経済波及効果推進事業というのを別途設けておりますので、これと連動させて、今後検証を行っていくことになります。現時点で言えることは、JR駅構内で掲出となりますと1日の乗降客数が約5万9,000人ございますので、これを当てはめて試算しますと約40万人の方が7日間でこの広告を見ていただくことになる。また清水駅構内では1万1,000人の方が乗降しておりますので、7日間で7万人が見られるというところで、イベントに対する認知度は確実にアップするものと考えております。  何をやっているかわからない状態では、実際のイベントには来ていただけないということで市外、県外、外国人の方々が多く利用するJR駅構内での広告掲載はイベント来場者を増加させる手段としては非常に有効な手段であると考えております。 148 ◯遠藤委員長 審査の途中ではありますけれども、ここで暫時休憩をとりたいと思います。                 午後2時31分休憩      ──────────────────────────────                 午後2時46分再開 149 ◯遠藤委員長 それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。  ただいまより、東日本大震災により犠牲となられた多くの皆様の御冥福をお祈りし、1分間の黙祷を行います。一同御起立ください。             〔起立〕 150 ◯遠藤委員長 黙祷。             〔黙祷〕 151 ◯遠藤委員長 お直りください。ありがとうございました。御着席ください。  それでは、審査を続けます。 152 ◯安竹委員 60ページの、MICE・国際課の関係ですが、私も英語は全く話せないし、外人が見えると逃げて隠れたい気がするような、大変寂しい思いをしています。これから恐らく、もっと我が静岡市にも大勢の外国人が訪れると思います。大型船が入ったときに何回か私もそれに参加したんですが、最も活躍しているのがボランティアの通訳の方たちで、一生懸命やっているなと感じたことがあるんです。  例えば、タクシーの運転手が英会話ができるとか、あるいは食堂に中国語が話せる人がいるとか、そういったことが大変求められる時代に入っていくことは間違いないと思うんですよね。爆買いを予想しているお店等は、既に中国人の学生とか、それなりの人をその時期だけでも雇って、購買を伸ばすための努力をしているようです。本市としてもそういった通訳に対する、もっとふやしていこうというか、そういう努力が何かあったら教えていただきたいなと思いました。 153 ◯笠井観光交流課長 ボランティア通訳の拡充という趣旨の御質問だと思いますけれども、現在も国際交流協会とは連携しながら、そういったボランティアの通訳の皆さんの御協力をさまざまな形で頂戴しているところでございます。  今年度から官民連携でインバウンド誘致推進の組織を立ち上げました。海外からの大勢の皆さんをいかにお迎えするのか、お迎えするために都市力をどう高めていくのか、それを官民連携して、民間でできることは民間に、行政でできることは行政、連携してやるべきことは連携してという役割分担のもとで進めていこうということです。今、アクションプランの作成を進めておるところでございまして、そういった中にも陰からのおもてなしの部分で、事業を位置づけてまいりたいと思います。直近では日中韓の環境大臣会合も4月に予定されておりまして、そこでは職員の中で特に英会話に堪能な職員の応援もいただきながら、そういった職員が国際会議を体験することで、さらに語学力をアップしていただく、そういった取り組みにもぜひ、つなげてまいりたいと思っております。 154 ◯遠藤委員長 ほかに質疑はありますか。             〔「なし」〕 155 ◯遠藤委員長 ないようですので質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に入ります。  冒頭に述べましたように、議案第35号中所管分は2日目も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただき、討論と採決は14日にまとめて行います。  要望・意見、討論はありませんか。 156 ◯望月委員 自民党です。  議案第58号、第91号、第97号、第99号から第105号、第118号、第120号、第121号について、すべての議案に賛成いたします。  議案第35号中所管分も含めて意見・要望を少し述べます。  今回の観光交流文化局の議案、全てこれは本当に重要なことばかりであります。市長の施政方針の6ページから8ページにかけて、有形の歴史を誇りとして、これを生かした風格のあるまちづくりの推進という中に、全てここに網羅しているわけであります。市長に、しっかりこれを実行するようにまずはしていただくのでありますが、きょうの議案の中で特に要望・意見を少し述べさせていただきます。  国際会議等誘致事業でありますが、日中韓三か国環境大臣会合の開催につきましては、日本・スペイン・シンポジウムと同じく4月に開催されるということであります。両イベントとも全国的に注目されるイベントでありますので、安全対策やおもてなし等には万全を期していただきたい。さすが静岡市だと言われるように全庁一丸となって開催できますようにお願いいたします。  それから、静岡地域連携DMO推進事業でありますが、これは中部、志太榛原地区の5市2町の自治体や事業者などとの調整は、さまざまな事情があって非常に難しいかと思いますけれども、多くの観光客を呼び込むためということの思いは共通していると思います。本市のみならず、県中部地域の今後の観光振興に弾みをつけるためにも遅滞なく設立準備を進めていただきたいと感じております。  それから、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業でありますが、学習の場としてはもとより、観光資源として活用するためにも、訪れた人を飽きさせないような見せ方、仕掛け等をしっかりと考えていただきたい。ぜひ全国放送でも取り上げられるような内容にしていただきたいということであります。  第42回将棋の日in静岡開催事業についても、家康公を関連づけて、将棋といえば静岡市という形が連想されるくらいの積極的な広報に努めていただきたいと思っております。  静岡マラソン開催費助成でありますけれども、今回の第3回の成功を機に、台北マラソンとの協力関係を通して都市間の連携にも発展させていっていただきたいなと感じております。台北マラソンは12月18日に開催されるようであります。今回来ていただいた109名の台湾からの選手、関係者にお返しをする意味においても、我々市議会も一生懸命頑張りますので、ぜひこの台北マラソンに向けて協力体制は必要かと感じております。  三保松原の関係でありますけれども、これは絶対に守らなければならない事業であり、本市が他都市に対して、どういうことをするんだという、市の価値を他都市に発表することにつながる大きな事業であります。いろいろごちゃごちゃ言う人もいますけれども、そういうことではなくて、しっかりと三保松原を守っていくという形で、頑張っていただきたいと思っております。  日本平動物園中期計画策定調査事業でありますけれども、レストハウスの改築等いろいろありますが、日本平動物園は本市を代表する動物園であり、子供たちが非常に楽しみにしているところであります。非常に評判がいい動物園だなと感じております。サンクトペテルブルクからレニングラードの園長さん等がこちらへと来訪されますけれども、ぜひしっかりとお迎えをしていただけますようお願いをいたします。  それから、ホームタウン推進事業でありますけれども、先般、私たちもエスパルスのユニホームを着て議場で審議をしたわけであります。それが何だという人がいましたけれども、とんでもないことでありまして、やっぱり市民を挙げてエスパルスをしっかりと応援していくという形をつくっていくということは、非常に大事なことでございますので、ぜひ全庁挙げて頑張っていきたいなと感じております。  きょう、清水庵原球場整備事業の関係も質問したかったんですけど、できませんでした。サブグラウンドの整備とか、駐車場の整備とか、敷地の造成とかありますが、ぜひこれもしっかりとやっていただきたいと思います。  それから、少し指定管理の指定についてお話しさせていただきましたけれども、指定をする以上はやはりより高い市民サービスの提供ができるような形の指定管理の指定であってほしいなと感じておりますので、ぜひその辺についても頑張っていただけますようお願いいたします。 157 ◯佐藤委員 新政会です。  議案第58号、第91号、第97号、第99号から第105号まで、第118号、第120号、第121号に賛成いたします。第35号については後日述べます。議案第35号のことも含めて議案について少し意見・要望を述べさせていただきます。  姉妹都市交流事業についてですけれども、姉妹都市事業というのは合併前に実施していた各都市との交流を継続していることが多いんですが、都市の規模が変化していく中で、姉妹都市交流のあり方を少し見直していく時期ではないかということを私どものところでお話ししていました。文化的、経済的にどの都市とどのように交流していくべきなのか、中長期的な事業計画の中で今後交流を深めていくべき都市を選択し、世界に輝く静岡を、都市を目指すよう進めてほしいという要望です。  特に、近年では朝鮮通信使による韓国の釜山市や、台湾マラソンによる台北市など、文化やスポーツ、そして経済と、都市間の交流における静岡市とのかかわりは深いものがかなり多くの都市とで出てきています。加えて、昨年の家康公とゆかりのあるスペインやオランダ、そして平和都市としてかかわった中東のイスラエルやパレスチナを国際交流の中でどのように位置づけをしていくか、そしてこれをどう継続させていこうとしているのかなど、しっかりとした政策が必要なのではないか。一過性のイベントの交流として終わらせるのではなく、意義あるものにしていくためには、また民間の力にも誘導していくという意味でも、静岡市としての方向性をしっかりさせていくべきではないかという意見がありましたので、ここで要望させていただきます。  次に、官民連携のインバウンド誘致推進事業についてですが、観光地における無料Wi-Fiは、世界でこれはスタンダードなのではないかと思いますので、観光都市を目指す静岡市としては必須整備事業として考えていただきたいと思います。今後の整備を見据えて、貸し出しが無駄な政策とならないように、例えば、機器を買い取るのではなく、リースとして訪中外国人の情報提供をしっかりと行うように要望しておきます。また静岡市として無料Wi-Fiの環境の早期整備に向けたエリア計画をしっかりと策定して実施するよう要望しておきます。  次に、まちは劇場プロジェクト推進事業についての意見・要望です。「まちは劇場」には常にパフォーマンスが楽しめる拠点が必要です。特に大道芸においては、静岡で毎年開催されるワールドカップを世界の水準まで押し上げるには、常に大道芸人が静岡市内を拠点として技を磨いてワールドカップに挑戦するような、環境整備となるような、拠点の整備が必要なのではないかと強く要望します。大道芸といえば静岡市と言われるように、大道芸の聖地、メッカとしての静岡市をつくっていただきたいと要望します。  また、大道芸ワールドカップを本当の意味でワールドカップにするために、4年に1度の世界大会で世界一を決めるような、世界統一の審査基準を設け、スポンサーを募り、高額商品を定めて、こちらからパフォーマーを呼ばなくても賞金を目当てに世界から集まってくるような大会を目指すような検討をしていただいてもいいのではないかと考えています。  また、オーケストラ事業なんですけれども、まちかどコンサートについては、常に生の演奏に触れられる機会があるということは、本当に静岡市民の心を豊かにしていく事業として大変有意義なものになると期待しています。駅周辺を中心にしてのことだと思いますが、音響とか交通による影響がないように配慮し、進めていただければと思います。特に多くの人が利用しているJR静岡駅とか、清水駅、草薙駅などの開催を希望します。そして、これも始めたからにはぜひずっと継続する事業として検討していただきたいと思います。  オリンピック・パラリンピック合宿等誘致事業についてですが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2019年のラグビーワールドカップに関する事前合宿やキャンプ誘致事業についてですけれども、以前にはサッカーワールドカップでロシアのチームが静岡市でキャンプを行ったことによって、レニングラード動物園との縁ができたということで、先ほどの御答弁の中にもさまざまな縁がある国に、これからいろいろ呼びかけていきたいという御答弁もいただきましたけれども、今後の国際交流につながるように期待しているところです。  静岡市のキャパシティーがあるので、そう多く望めないところもあるかもしれませんけれども、ナショナルチームのキャンプによる経済波及効果に加えて、文化的、教育的効果も大きいので、スポーツ振興課だけではなく、全庁挙げた受け入れ態勢での誘致活動を戦略的に行うよう要望いたします。  日本平動物園は、今、本当に子供たちは日曜日とか、お休みの日にどこ行こうかと言うと日本平動物園というようにすごい人気の場所です。人気スポットであるのはもう皆さん承知と思いますけれども、今度またライチョウの飼育をするという新しい方向性が出てきたということで、ただ、大変難しいというお話もいただきました。慎重にこの事業を進めていただいて、あ、またライチョウいるね、見に行こうとなるように長い期間がかかるかもしれませんが、しっかりとした調査、検討を行っていただいて、ライチョウのいる日本平動物園も姿として実際にあったらいいなと要望いたします。  最後の要望ですが、議案第99号静岡市民文化会館及び静岡市民文化会館前駐車場の指定管理者の指定についてということで、今回から変わるということです。市民文化会館に入って出るときの、あの時間のかかる駐車場というので、とても評判が悪いんですね。ぜひとも出やすい工夫を何か、新たな機会に検討してもらいたいなと。  例えば、機械の入れ方によっても、最初にお金を入れて出るとか、いろいろ方法があると思うんですね。毎回必ずここの庁舎も、ただいま地下駐車場が満員です。できるだけ早く出てください。と同じように、市民文化会館でも、ただいま出るのに時間がかかっておりますお許しください。と必ず出るんですね。それは出る人間としては気分が余りよくないんですね。ぜひともその辺を新しい指定管理者として検討していただく材料としていただければと要望しておきます。
    158 ◯馬居委員 公明党として、議案第35号を除いた13件については全て賛成です。その上で、簡単に要望させていただきます。  静岡は、こうやって検討していってみても、非常に観光資源に恵まれた地域だなということはよくわかりますけれども、まだまだそれを生かし切れていない部分もあるんだなということも、今回よくわかりました。今、まさに観光に非常にスポットライトが当たっている時期ですので、そういう意味ではこの好機を逃さずに静岡が観光で成り立つ都市として、それぞれ一人一人の意識も変えていかなければいけないときなのかなとも思っています。  そういう意味で、今回、中部地域の5市2町のDMOを構築していくということは、非常に評価できる内容だなと思っています。70万人を維持するという大目的があるわけですけれども、観光の目標として定住人口をふやしていくのは、ちょっと違うのかな。やはり観光交流としては交流人口をいかにふやしていくかというところが最大の目的であろうと思います。せっかく静岡県の中部地域に来た人、例えば藤枝に来た人がそのまま帰るのではなくて、帰りに静岡で買い物して帰ろうというような交流が当たり前にできるような仕掛けをこれからしていくべきだろうなと思っています。  余計なことですけれども、私自身は藤枝に対して勝手にライバル心があったりというか、藤枝の市役所にロボットがいるんだってといったら見に行きたいなと思ったりとか、いろんな新しいことを何かやり始めると非常に気になるわけです。先日、藤枝駅前にホテルオーレという非常にすばらしい施設ができて、テレビで皆さんも多分御存じだと思いますブロッサモーレ、と結婚式場の宣伝を長くやっていました。  すごくいい施設ができたんだなと藤枝挙げて皆さんでアピールしているという感じだったんですけども、実はあのCM撮影を坐漁荘でやったということを伺って。静岡で撮ったということも聞きまして、中部圏域は民間であればそんなことは当たり前の交流がなされているということで、中部圏域で、本当に一緒に観光を推進していこうという考え方が、非常にすばらしいなと思っています。  だから、先ほど言ったように、無理やり交流人口をふやすことで定住人口をふやしていくことも先ほど言われましたけど、それはやはり無理があるだろうということです。定住人口をふやしていくのはどう考えてもやはり福祉部門だとか、子育て支援だとか、教育とか、そういう部署が本当にしっかりと取り組んで、人口を減らさないような工夫をしていけばいいのです。観光交流については、とにかく交流人口をどうやったらふやしていけるか、来た人がまた来たいと思えるような、そういうイベントの仕掛けを一つ一つしていくことが非常に大事だろうなというふうに思っていますので、そういう意識を持って頑張っていってほしいなと思います。 159 ◯平島委員 静翔会です。  議案第35号中所管分を除いて、本日説明していただいた全議案に賛成いたします。  全体的に、今回提出された予算の内容なんですけども、非常に期待が持てる内容になっていまして、その中で特に5点ほど意見・要望を述べさせていただきます。  まず、三保の件なんですけれども、世界文化遺産構成資産になったときには本当に所管課がばらばらで、どんな活動をしているのかもよく見えない状態だったんですけれども、今度は文化財課に一本化されて非常にわかりやすく、また非常に期待ができる状況になりましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから、歴史文化施設建設事業ですけれども、これも先ほど質問の中で徳川家康に偏り過ぎていないかという質問をさせてもらいましたけれども、課長から、そうではないということで熱い答弁をいただきましたので、非常に安心して、これからもこれを順調に進めていってもらいたいなと期待しております。  それから、地域文化の担い手育成事業なんですけれども、これも中山間地に多く残されているそういった民族文化等の振興も2年ぐらい前から中山間地活性化調査特別委員会のほうでも、ぜひこれをやってもらいたいと提案していたものですから、今度大幅に増額されたということで大変うれしく思っておりますので、これもまたぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから、ホームタウン推進事業ですけれども、これもエスパルスの活動、地域活動の説明をいただきましたけれども、これもなかなか新聞とかに取り上げられるわけでもなくて、一生懸命やってくれている姿が見えないので、ぜひこれは市当局のほうから広報をしていただきたいなというふうに思います。  それから、最後に指定管理者の件ですけれども、これも本当に、指定管理になって直営よりも市民サービスがアップしないと、これは意味がないことですので、もちろんそのつもりでやってくれているとは思っていますけども、ぜひこの指定管理者の管理といいますか、そういったことをしっかりとやっていただきたいなと思います。 160 ◯安竹委員 私も、提出された議案につきましては、全議案賛成させていただきます。  要望ですけれども、歴史文化ということでひとくくりにするんですが、今やっていることも歴史であり、文化でありますので、余り僕は慌てる必要はないと思うんですよ。それよりも着実に身についた形で、今、我々のやっていることが文化を、あるいは歴史をつなげていくんだという中で、三保松原関係も実直にやっていただきたいなと思います。  特に松原といいますと、松の保全に特化するように見受けられるんですが、あそこの松原の中にどういう動物がいるのかとか、リスがいるとか、ほかの野鳥がいるとか、そういった環境も大事な、恐らくもう昔から比べればそういう種類も少なくなったりしている環境じゃないかと思うんですが、そういったことも踏まえて、じっくりと取り組んでいただきたいなと思っています。  もう1点です。これから5市2町のDMOですが、僕は振り返ってユネスコエコパークに長野県、山梨県、静岡県の10市町村がユネスコから認められるに至ったのも、静岡市単独ではできなかったと思うんですよね。政令市であるがゆえに静岡市がイニシアチブをとったことも十分承知しておりますが、本来、南アルプスで生活をし、文化を築いてきたということを考えれば、僕はむしろあの長野県の村や早川町とか、そういう小さな……             〔発言する者あり〕 161 ◯安竹委員(続) それは早川町ですがね、長野はあれ何村でしたか。             〔発言する者あり〕 162 ◯安竹委員(続) 大鹿村だ。こういうところのほうがよっぽど南アルプスについては、静岡市の場合は我々井川が含まれておりましたので、ありがたい話でしたけども、都会から見た場合の南アルプスと、本当にその中に生計をともにしている村とか町、ちいさな自治体であるけれども、そういうところのほうがすごく今回のユネスコエコパークの登録には、寄与してくれたと思っているんですよ。  そういった意味も含めまして、5市2町のDMO構想については、ぜひ今度は逆にイニシアチブをとって、政令指定都市になるときに言われたのは、政令指定都市というのは近隣の市町を牽引するんだと、大きく経済についても、今、人口に特化した話題が多いですけれども、危機管理にしても、産業経済の振興にしても、やっぱり僕は政令市静岡市に頼られるような、そういう形をぜひ構築していただきたいなと、そんなことを要望させていただきまして、全議案賛成です。 163 ◯遠藤委員長 特に反対討論はありませんでしたので、議案第58号、第91号、第97号、第99号から第105号まで、第118号、第120号、及び第121号の13件を一括して、簡易採決にてお諮りします。  議案第58号外12件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 164 ◯遠藤委員長 御異議なしと認め、議案第58号外12件は原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 165 ◯遠藤委員長 次に、報告事項があります。  歴史文化施設建設基本計画について、及び登呂遺跡出土品の重要文化財指定について、当局から説明をお願いいたします。 166 ◯丸岡歴史文化課長 歴史文化施設基本計画を策定いたしましたので、改めて報告させていただきます。  この歴史文化施設は、先日の市長の施政方針の中でも、3次総の最優先事業である5大構想に挙げられている事業であります。本日はお手元の3枚の概要版で説明させていただきます。  この計画は、平成22年度に策定いたしました歴史文化施設基本構想を基に、3次総の柱である歴史文化のまちづくりの中核となる施設となるよう、学識経験者のほか、商業、観光、教育分野の有識者を加えた検討委員会の皆さんに御意見を伺いながら策定したものであります。またこの計画策定に当たりまして、12月14日から1カ月間パブリックコメントを行い、49件の御意見をいただき、修正したものであります。  初めに、左上、計画の位置づけをごらんいただきたいと思います。  この歴史文化施設は、3次総で目指す「世界に輝く静岡」を実現する拠点として、郷土愛の醸成を図り、地域に対する誇りや愛着を持つ市民を育てるとともに、地域ににぎわいと豊かさを創出し、交流人口の増加に貢献するものと位置づけております。静岡の市民に静岡のすばらしい歴史を理解していただき、誇りを持ってもらえるための施設を目指します。  そのため、歴史文化から静岡の未来をつくるという基本理念を掲げ、それを実現するための機能として、学術的な博物館機能と集客や地域への回遊を促進するビジターセンター機能の2つの機能をあわせ持つ施設とします。  なお、この概要版はブルー、オレンジなど、機能ごとにテーマを色分けし、2枚、3枚目に反映しております。注意してごらんいただきたいと思います。  それでは、2枚目をお願いいたします。  左側の展示計画については、昨年の家康公四百年祭を継承すべく、家康公を展示の柱とし、国際都市駿府を発信することや、今川氏や東海道交通と交流をテーマ展示として加え、本市の特徴を表現することにより、今川氏や家康公の学術研究の拠点を目指します。また市民の皆様には家康公を生み育てた静岡を知っていただくため、本市の通史で欠かせない聖一国師などの人物や、片山廃寺、小島陣屋のような史跡も紹介します。  真ん中の地域学習としましては、市民団体と連携した地域学習展示を行い、地域の詳細な歴史を扱っていくこととしております。  この2点が博物館機能です。  右側の、ビジターセンター計画では、歴史観光を推進するための観光案内情報コーナー、遊ぶ・楽しむという体験の場としての歴史体感展示、家康公にちなんだ物販や飲食を提供するショップやカフェを設け、集客のための要素を盛り込んでおります。  観光案内情報コーナーでは、市内に点在する歴史的資源などにいざなうなど、人の回遊に務めます。  次のページをお願いいたします。  施設計画は、色別のとおりの規模を想定しております。展示エリアを緑、市民交流エリアはブルー、ビジターセンターエリアはオレンジ、そして収蔵エリアにつきましては、紫となっておりまして、前のページで説明した部分と同じ色になっておりまして5,000平方メートルとしております。建設予定地は旧青葉小学校跡地です。  最下段にあります今後のスケジュールですけれども、来年度は、民間との複合施設化の手法の検討を行います。そして29年度から建築、展示の設計、既存建物の解体、発掘調査を行い、31年度からは建築工事、展示制作に着手し、33年度、2022年の開館を目指します。本日の報告をもって市民の皆様に公表させていただきたいと考えております。  最後に、会館までの課題ですけれども、集客力の確保と市民意識の醸成です。現在、市民ギャラリーにおきまして歴史文化施設建設に先駆けた企画展を開催しております。今回はこの施設のテーマ展示を予定している東海道と交流をテーマにしております。施設のメーン展示物であります東海道図屏風は、来年度本格的に修復いたしますけれども、その屏風を見ながら東海道の今、昔の展示をしております。昭和初期の清水銀座や七間町の面影も感じられます。有料ですけれども、最後にアンケートに協力していただければ、家康公のお手植えのミカンを加工したサブレをプレゼントいたします。これは限定品になります。ぜひ御来場いただきたいと思います。 167 ◯伊藤登呂遺跡担当課長 私からは、登呂遺跡出土品の重要文化財指定につきまして、報告いたします。お手元のこの資料をごらん願います。  本日、平成28年3月11日金曜日、今のこの時間でございますけども、国の文化審議会が文部科学大臣に登呂遺跡出土品の重要文化財指定について答申をしております。これは、全国の美術工芸品の国宝及び重要文化財指定についての答申に伴うもので、全国では国宝4件、そして重要文化財46件、その中に登呂遺跡の出土品が入っているものでございます。  なお、文化庁では今回の答申を受けて事務手続を進めまして、本年の秋をめどに官報で告示し、告示をもって正式な指定という運びとなります。ただ、文化庁でも本日の答申を受けて今回の指定についての公表を行う運びとなっております。  対象は、登呂遺跡出土品のうち775点でございます。土器はつぼ、かめなど66点、木製品は丸木舟、田下駄、琴など398点、以下この一覧表に記載のとおりでございます。なお、この表の中で昭和出土と分類されているものは登呂遺跡の発見時の昭和18年、それから戦後間もなくの22年から25年及び昭和40年、これは東名高速道路の事前調査でございますが、そのときに実施された発掘調査の出土品。平成出土のものは平成11年から15年に実施した再発掘調査の出土品でございます。これらはいずれも現在登呂博物館で保管しています。  指定の理由といたしましては、この裏面にも記載してありますが、「弥生時代の生業や集落の実態を、初めて学界に呈示した遺跡からの出土品であり、」「日本考古学の研究史を語るうえで欠かせない資料」として「学術的価値が高い」ものでございます。  登呂遺跡は、現在、国の特別史跡に指定されております。今回、その登呂遺跡の出土品も市民、県民のみならず、国民にとっても重要な財産であることが認められた形になります。本市にとっても大変名誉なことでございます。私どもといたしましても、この貴重な文化財を今後も広く発信し、世界の登呂としての価値を強くアピールするように努めてまいります。 168 ◯遠藤委員長 それでは、ただいまの説明に対し、質問はありませんか。             〔「なし」〕 169 ◯遠藤委員長 ないようですので、質問を打ち切ります。      ────────────────────────────── 170 ◯遠藤委員長 以上で本日の審査は終了しましたが、ここで、本日出席の当局説明員の皆さんのうち、3月31日をもって退職を迎えられます方を御紹介いたします。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが自席で御起立願います。  参与兼文化振興課長、小泉方伸様です。 171 ◯遠藤委員長 私のほうから、小泉参与兼文化振興課長に御挨拶をさせていただきます。  長きにわたり本市の各種行政に携わり、まことにお疲れさまでございました。観光文化経済委員会一同、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。今までの御活躍に対しまして、感謝の意を込めて拍手を送りたいと思います。             〔拍手〕 172 ◯遠藤委員長 ありがとうございました。  御着席ください。      ────────────────────────────── 173 ◯遠藤委員長 これをもちまして観光文化経済委員会を散会いたします。                 午後3時26分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  遠藤 広樹 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...