↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午後10時開議
◯議長(
村松忠治君) ただいまから会議を開きます。
本日の
会議録署名議員は、若林章司君及び大橋章二君を指名します。
─────────────────
日程第1 第30号議案 平成8年度静岡市
一般会計予算 外43件
2 ◯議長(
村松忠治君) 直ちに日程に入ります。
日程第1、第30
号議案平成8年度静岡市
一般会計予算から日程第44、第73
号議案静岡市
産業振興センター条例の廃止についてまで44件を一括議題とします。
当局の説明を求めます。
3 ◯市長(小嶋善吉君) 平成8年度の当初予算を初め、これに関連をいたします議案の御審議をお願いするに当たり、私の
市政運営に対します所信と議案の概要を御説明申し上げ、
議員各位を初め、広く市民の皆様の御理解と御賛同を賜りたいと存じます。
私は、
市長就任2年目を迎えましたが、この間議員の皆様や各界各層の市民の皆様の市政に対する御要望や御意見をいただく機会に数多く恵まれてまいりました。時には励ましの言葉をいだだきましたが、それは私、自分自身の
政治生活の中でも経験をし得なかった貴重なものでありました。
私は、21世紀を目前にした今、この限りない発展の可能性を秘めた県都静岡を
県中部地域100万人を超える都市圏の
中核都市として、未来に向かって輝き、希望あふれる都市をつくるため、私の持てる情熱をすべて傾注し、47万市民の先頭に立って心血を注ぐ決意をいたしている次第でございます。
市政運営につきましても、広く市民の御協力を得ながら、「決断と実行」を
基本姿勢として、
市民本位の行政を推進し、日本一質の高い市民に優しい
まちづくりの実現のため、
各種施策を積極的に展開し、当面する
行政課題に対しましては全力を挙げて挑戦し、邁進する覚悟であります。
さて、
国内経済は、先ごろ、景気は緩やかながら回復の動きが見られ、長引く不況から脱し、着実な回復過程をたどるとの、先行き明るい景気認識が示されたとのことでありますが、今後、我が国は
国際協調の立場から規制緩和の推進、
円高対策などの対応、また不良債権問題の処理など、
日本型経済社会システムの抜本的な構造改革を早急に推進をしていく必要に迫られております。
このような背景の中で、地方を取り巻く環境は大きく変化をし、今や実行の段階にある地方分権の推進は、明治維新、戦後改革に次ぐ第3の改革とも言うべき時代の潮流であり、今日、行政が取り組むべき大きな命題であります。その流れの中で、本市は、本年4月1日に中核市への移行を実現するものであります。
これは、明治22年の市制施行以来、初めての歴史的な大変革の年であり、未来に向かって新たな第一歩を踏み出す
スタートの年でもあります。このことは、
政令指定都市への第1ステップであるとも考えております。このような時代の節目に
市政運営を担当する私にとりましては、その果たすべき責務は極めて重大でありますとともに、また大きな喜びでもあります。これもひとえに今日まで幾多の先人が郷土を愛し、営々として郷土の発展のために御尽力をくださいましたたまものと深く感謝を申し上げる次第でございます。
そこで、私は、本年を
中核市元年と位置づけ、次の点を
市政運営の基本的な方針として取り組んでまいります。
まず、中核市への
取り組みでありますが、中核市への移行により移譲を受けた事務権限を最大限に活用し、従来にも増して市民に身近なところで、よりきめ細かい高度な
サービスを実現するということであります。そのためには、私たちみずからが自主性、主体性をもって中核市としてのステータスを向上させるため、個性的な
まちづくりを展開していかなければなりません。
このことは、私の目指す
静清一体化を初めとする広域的な
都市圏づくりと相まって、今後、私と職員に課せられた大きな課題であると認識をしております。そのため、まず時代の変革に適切にこたえてまいりますため、本年度から新
総合計画の策定準備に取りかかりますとともに、
行政機構の改正と職員の
政策形成能力向上に取り組んでまいります。
昨年、
市民代表の皆様を委員とする、県都
静岡まちづくり21フォーラムから、いろいろと建設的な御提言をいだだき、本年1月に県都
静岡まちづくり21推進大綱を策定したところであります。この大綱に沿って、簡素にして効率的な市民にわかりやすい
行政機構とし、来るべき21世紀に向かって市民のために、市の行政の機能と役割が十分に発揮できる
執行体制の整備を進めてまいります。
また一方、職員の
政策形成能力の向上が強く求められております。21世紀にふさわしい、創造性あふれたまちを実現していくためには、それを担う人材の育成が急務であり、その創意工夫により新しい芽をはぐくむものと確信するものであります。そのため本年度は、
政策形成能力向上のため、所要の経費を計上いたしました。
次に、開かれた市政の実現に向けて、今日まで鋭意取り組んでまいりました
総合情報公開制度を本年の4月から施行をいたします。市政への市民の参画を進めていくためには、
個人情報の保護に努めながら、行政の情報を総合的に公開し、市政への信頼確保と公正で開かれた市政を展開し、市政への市民の関心を掘り起こし、ひいては
市民意識の高揚につなげてまいりたいと考えております。
以上のような
基本方針を踏まえて、私は、これらの政策を実現するには、中核市にふさわしい財政基盤の確立が重要かつ不可欠であると考えているところであります。
そこで、このような考え方のもとで編成をした平成8年度の当初予算を、21世紀を展望した
積極型予算と位置づけ、特に重点を置いた5つの施策について申し上げます。
まず第1に、21世紀に向かっての活力ある豊かな
まちづくりであります。
21世紀を展望したとき、今最も求められているものは、100万人規模の
都市機能を備えた
都市づくりであります。高次の
都市機能の集積を目指す、
東静岡地区新
都市拠点整備事業につきましては、文化、
芸術活動の拠点として、県が平成10年に開催をするシアターオリンピックスに向けて、
県民国際プラザを建設しておりますが、本市といたしましても、その推進にあわせ、地区全体の
まちづくりの核となる人工地盤及び新駅の建設に全力を挙げて取り組んでまいります。
また、県との玄関口としての静岡駅周辺の整備につきましても、積極的に進めてまいります。南口第1
地区市街地再
開発事業が平成8年度末完成に向けて建設中でありますが、隣接地の第2地区につきましても、本年度から事業に着手をいたします。そして、第2
東名自動車道の
関連事業として、藁科川の本線橋に市道橋を併設するなど、本市の大
規模プロジェクトが
スタートをする年であります。
第2に、福祉、保健の連携強化による
市民サービスの充実した理想の
まちづくりであります。
社会情勢の変化に即応し、多様化、高度化している
地域住民のニーズに的確に対応するためには、福祉と保健の連携のとれた総合的な
市民サービスが求められております。そのため、
高齢者保健福祉総合相談窓口、
仮称すこやか総合相談センターを設置をし、
保健婦等による相談、訪問等により迅速かつ的確に対応することで、福祉と保健の相互協力による一体的な
介護サービスを可能ならしめるものであります。
また、
高齢者保健福祉計画に基づき、ホームヘルパーを29名増員するとともに、新たに要望の強い早朝、夜間の
巡回サービスを実施をいたします。さらには、今後の
高齢者福祉施策を推進するために、福祉部と衛生部の職員に加えて、
市社会福祉協議会などの団体及び清水市の関係者との
視察調査団により、デンマークを初め北欧諸国の現状と課題を調査し、本市の将来に向けた福祉・
保健行政のあり方を研究してまいります。
第3に、市民が
安全で安心できる災害に強い
まちづくりであります。
昨年の阪神・
淡路大震災は、
東海地震対策を進めている本市にとって衝撃的な
都市型地震でありました。本市といたしましても、この教訓を踏まえて、今まで以上に
防災体制を強化し、災害に強い
まちづくりを進めていく必要があります。そのため、全庁挙げての
プロジェクトチームによる
防災計画の見直しを実施いたしました。その中で緊急に実施を要するもののうち、特に
震災工作車を3月に配備するとともに、
衛星通信を利用し
消防庁等へ瞬時に画像を電送する
高所監視カメラ施設を本年8月に稼働させてまいります。
また、
中長期対策計画のうち、本年度実施する主なものは、全戸に
防災マップを配布するとともに、非
常用給水タンクを各小学校に3カ年計画で設置をいたします。さらに、
私立保育所の
耐震診断事業にも助成をしてまいります。
一方、
ソフト事業の主なものといたしましては、
災害対策本部と支部体制の見直しを行い、
突発型地震の発災直後の緊急措置として、本部職員のうち約60%を現地等へ派遣することといたしました。
また、今月14日には、本市と清水市、甲府市との
相互援助協定を締結いたしましたが、現在、新潟市ほか3都市との
相互援助協定についても協議中であり、過去に大きな災害を受けた墨田区ほか3市とも、今後、新たに
援助協定を結ぶための協議をしてまいります。このほか、
自主防災組織の強化につきましては、
防災指導員の設置を検討をしてまいります。
第4に、
地場産業と中山間地の
活性化対策であります。
まず、
ツインメッセ静岡が本年4月に
オープンの運びとなります。この施設を核にして、本市の
地場産業を全国に情報発信するとともに、多くのビジネスチャンスが生まれるものと期待をしております。
さらに、全国に誇る本市の
プラスチックモデル、家具、サンダルを初めとする多種多様な
地場産業は、長引く景気の低迷により、その取り巻く環境は大変厳しいものがあります。このような状況下において、
地場産業の振興には積極的に取り組んでまいりますが、多くの市民から強い要望のある駿府・匠宿の建設は、昨年、県の世界に輝く
静岡づくり事業として採択をされましたので、
関係業界の期待も大いに高まってきているところであります。
本市といたしましても、早期に事業着手するため、本年度は
実施設計を行うとともに、周辺の
道路整備を行ってまいります。
次に、中山間地の振興の核として期待される新
梅ケ島温泉浴場の建設につきましては、
実施設計を行うとともに、
日影沢金山観光吊り橋の
実施設計もあわせて行ってまいります。また、数少ない自然の宝庫としての
南アルプス及び
周辺地域を広く市民等が利用し、大自然の恵みを享受できるような機会の拡大と地域の活性化を進める必要があります。こうしたとき、県の新
世紀創造計画において、
奥大井南アルプスマウンテンパーク構想の推進が示されました。
本市としましても、その具体化に向けて
林道東俣線の改良を初め、椹島の仮称
南アルプス自然ふれあい
センターの整備や、井川と梅ケ島を結ぶ
峰越林道の開設を進めるため、
南アルプス地域振興基本調査を実施をしてまいります。
また、かねてから負担軽減について、強い要望がありました農道、林道の地元負担につきましては、本年度から廃止することといたしました。
第5に、
マルチメディアを活用した情報化への対応であります。
近年、
マルチメディア社会に向けて進展する、
情報通信ネットワークや機器の高度化が、企業や
社会生活を急速に変貌させようとしております。このようなとき、本市といたしましても、いち早く時代を先取りする
取り組みが求められております。そのため、広報しずおか等による
行政情報を
パソコン通信により市民に提供することや、市の
仮称すこやか総合相談センターと
特養施設及び病院との連携を密に図るため、
テレビ電話を設置をするとともに、
大里中学校に設置した
パソコンをより多くの市民に利用していただくため、広く開放してまいります。
また、昨年中学校で実施した、山間地と市街地を結ぶ
テレビ等を活用した
事業交換を、本年度は
大川小学校と
新通小学校との間で実施するとともに、小学校への
パソコン設置につきましては2カ年計画で3人に1台の体制にすることといたします。このほか、庁舎内の
パソコンネットワークの導入により、各部局間の
情報公開に活用するなど、情報化に対して積極的に対応をしてまいります。
それでは次に、平成8年度の予算案について御説明をいたします。
一般会計1,600億円、
特別会計943億4,600万円、
公営企業会計553億2,400万円、合計3,096億7,000万円となり、これを前年度の当初予算と比較しますと、
一般会計では6.7%の増、全会計では5.8%の増となります。
それでは、第7次
総合計画が目指す5つの都市像に従い、予算案の概要につきまして御説明いたします。
第1に、「活発な
都市活動を支える機能的な都市をめざして」であります。
その1として、
交通体系を中心とした、
都市基盤の整備についてであります。長年の懸案でありました
静清バイパスが、いよいよ本年開通をいたしますが、
岡部バイパスにつきましても、
静清バイパスと同じ時期に供用できるよう、国等に積極的に働きかけてまいります。
次に、本市の
都市計画の基幹をなす、
街路事業につきましては、
宝台院下島線、
麻機街道線の一部が本年度開通する見通しとなりました。また、
静清バイパスに関連する
宮前岳美線の整備も積極的に進めてまいります。
通称石田街道の
静岡下島線につきましても、南幹線から東名高速道路までの間を順次整備するほか、
国吉田瀬名線も県事業に合わせ、早期に整備してまいります。
また、
長田地区と
駅南地区を結ぶ
東西交通の主軸となる
丸子池田線につきましては、
馬淵地区を新たに整備、促進するほか、
丸子新田地区の
早期整備に向けての調査を行ってまいります。
このほか、
有度山中腹幹線道路につきましては、
環境影響調査を清水市とともに実施してまいります。
その2として、市街地の整備についてであります。
まず、静岡駅北口広場の
地下駐車場を含めた
広場整備につきましては、国、県と協議の上、
基本設計を行うとともに、
都市計画決定に向けて積極的に取り組んでまいります。
土地区画整理事業につきましては、
大谷地区の推進を図るとともに、
八幡地区につきましては、関係者の御理解を得られるよう努力をしてまいります。
また、大谷・
小鹿地区につきましては、
宮川地区への現東名新
インターチェンジの開設に向けて、地元の方々を初め、
関係機関と
十分協議をしながら、
土地利用の調査を実施してまいります。
このほか、第2東名の
インターチェンジが設置される賤機地区につきましても、本
年度環境影響調査を実施するほか、
美和地区の現況測量なと将来の
まちづくりに取り組んでまいります。
中田地域防災まちづくり事業につきましては、地元の皆様と研究会をつくり、
防災公園のあり方、手法等を含め、地域の
まちづくりを研究しながら、進めてまいりたいと考えております。
都市景観の向上、
道路交通の円滑化を図るための
電線地中化事業は、江川町通りを実施するほか、新たに伝馬町通線、両替町通線についても事業化に向けての調査費を計上いたしました。
このほか、21世紀を展望した
都市計画マスタープランの策定を引き続き行ってまいります。
その3として、中山間地、対岸部の利活用についてであります。まず、梅ケ島の日
影沢親水公園整備事業は昨年7月に魚魚の里が
オープンをいたしましたが、本年度の整備をもって完了をいたします。また、
有東木地区におきましては、
山間地域の振興のため、ワサビなどの
特産品展示販売施設を建設してまいります。
一方、
海岸環境整備事業では、
広野海岸に築堤を建設するとともに、
フィッシャリーナ事業につきましても引き続き推進してまいります。また、隣接した県管理の
広野海岸につきましては、
土地利用の
基本構想を策定してまいります。
第2に、「健康で心のふれあう福祉の都市をめざして」であります。
その第1として、
高齢者対策についてであります。
高齢者保健福祉計画につきましては、より充実したものとするため、その見直しをしてまいります。また、本年度は、
特別養護老人ホームの新設、増床、
ケアハウス、
デイサービスセンターや
在宅介護支援センターの設置及び
リハビリを中心とした
老人保健施設の建設など、
施設整備に対し助成していくとともに、
ひとり暮らし老人の
食事サービスにつきましても充実を図るなど、
在宅福祉の一層の推進を図ってまいります。敬老行事につきましては、高齢者の皆様の御理解をいただき、
対象年齢を75歳に引き上げることにより節減できる財源を
地域福祉ユニーク事業の助成、銭湯を月1回開放し、
地域交流の場を設けるふろばた会議の助成、75歳以上の方へのはり、
きゅうマッサージ治療費の助成、
寝たきり老人等介護福祉金を5万円から7万円への増額及び高齢者の
住宅改造費助成など、在宅要
援護老人及び健常な
高齢者対策に充ててまいります。また、
西奈地区に平成10年
オープンを目指し、
仮称東部老人福祉センターを建設をしてまいります。
その2として、
障害者福祉対策についてであります。
心身障害者や
老人性痴呆症患者の
リハビリに効果があると言われる音楽療法、水泳療法を取り入れるため、新たに
各種療育指導者養成事業を行うとともに、
わらしな学園内に
重度精神薄弱者生活訓練ホームわらしなロッジの運営を開始をいたします。
また、中核市移行により、在宅の
心身障害者支援のため、
在宅支援地域センター事業及び
巡回医療相談事業を県から
引き継ぎ実施をしてまいります。このほか、目の不自由な方に
行政情報を提供するため、広報しずおか及び議会だよりをテープで作成し、配付をいたします。
その3として、
児童福祉対策についてであります。子供に優しい
まちづくり事業の一環として、国、県のプランをもとに策定する
エンゼルプランでは、本市の
子育て支援のあり方の基本的な方向と具体的な施策の目標を示してまいりたいと考えております。また、
子育て相談・
支援ネットワークづくり等、
地域子育て支援センター事業を公立で初めて中村町保育園で実施するほか、
私立保育所の産休、
育休明け入所予約事業も推進してまいります。
さらに、平成9年4月
オープンを目指す
仮称長田児童館につきましては、
児童クラブ室を設置し、図書館と複合で建設するほか、
児童クラブ2カ所を設置してまいります。一方、中核市移行により
母子寡婦福祉資金の
貸付事業も行ってまいります。
その4として、
保険医療対策についてであります。
高齢化対策を迎え、寝たきりで通院困難な方への
訪問歯科診療について助成してまいりますとともに、前年度から充実した、
乳幼児医療費の助成につきましては、その
利用促進を図るため、なお一層PRに努めてまいります。
また、市民の健康の保持、増進を図るため、住民健診の際には、新たに薬剤師による薬の
相談窓口を設けてまいります。このほか、
井川地区における診療所、
高齢者生活福祉センター及び
給食センターの
複合施設建設についての調査費を計上いたしました。
市立病院につきましては、現在の
総合医療情報システムに加え、検査、放射線、注射及び
予約部門の
システムを開発し、一層の
患者サービスの向上を図るとともに、
らせん型コンピューター断層撮影装置などを導入し、
高度医療機器の充実を図ってまいります。
その5として、
コミュニティー活動の推進についてであります。
地域住民の
コミュニティー活動の拠点となる、
集会所建設費の助成につきましては、
補助基準額を13万円から15万円に増額を図ってまいります。
その6として、斎場、霊園の整備についてであります。斎場の建設につきましては、本
年度地質調査を行ってまいりますが、愛宕、沓谷霊園につきましては、参道等の施設を整備するとともに、2,000基の拡張を計画している沼上霊園の
実施設計を行ってまいります。
その7として、
勤労者福祉対策についてであります。まず、利用者から強い要望のありました
ラペック静岡の日曜日の開館につきましては、4月から第1、及び第3日曜日を開館いたします。また、
家内労働者の
福祉向上のための施設であります、
家庭授産福祉センター田町支所を改築するため、
実施設計等を行ってまいります。
第3に、「
安全、快適な暮らしをきずく緑の都市をめざして」であります。
まず、その第1として
東海地震対策についてであります。本市といたしましては、前年度からさまざまな
地震対策に取り組んでまいりましたが、本年度も引き続き
小学校等の
拠点避難地へ、毛布、食糧などの備蓄用品を充実してまいります。
さらに、
自主防災組織の強化を図るための
防災倉庫の
資機材購入につきましては、
補助対象限度額を20万円から30万円に引き上げるほか、全家庭を対象にした
耐震診断の講習会を各学区ごとに実施するなど、市民の皆様と一体となって
防災対策を進めてまいります。また、
防災施設と整備につきましては、
仮設トイレ140台、
生活可能型テント200張りなどを購入し、小学校に順次配備するとともに、
消防力の強化のため一層の
装備の充実を図ってまいります。
このほか、阪神・
淡路大震災の大きな教訓から避難地の運営やボランティアの受け入れのほか、
震災廃棄物の処理方法などの
各種マニュアルを作成してまいります。
一方、前年度から建設しております
仮称北部コミュニィテー防災センターは、災害時の
拠点施設として本年度完成をいたします。なお、
飲料水兼用貯水槽100トンのほか、防火水槽、防火井戸も整備をしてまいります。そのほか、国内で発生した地震等の大
規模災害において、初期の
救援活動が迅速に行えるよう、昨年6月に緊急
消防援助隊が発足したことにより、資機材を
装備した
災害支援車を導入いたします。
その2として、
水防施設の整備につきましては、引き続き
水防拠点施設及び
水防倉庫を整備してまいります。
その3として、治山・
治水対策であります。
治水対策として、これまで
巴川総合治水対策事業を推進してきたところでありますが、本年度も引き続き大
谷川放水路建設事業の促進を図るとともに、
麻機多目的遊水地、第3、第4工区を県とともに整備をしてまいります。また、浜川、大門川など
河川改修事業につきましても積極的に進めてまいります。排水対策といたしまては、
排水不良地区の解消を図るため、
長沼都市下水路を初め
都市排水路の整備も行ってまいります。
このほか、
海岸保全対策といたしましては、
用宗沖離岸堤のほか、漁港に
津波対策用の防潮壁を建設してまいりますとともに、
山間地域につきましては、災害を未然に防止するため、引き続き
治山事業を実施してまいります。
その4として、
生活道路及び橋梁の整備についてであります。
まず、
生活道路の整備といたしましては、
大浜街道線、
上川原東新田線等安全な
道路整備を進めるとともに、
井川地区と本川根町を結ぶ閑蔵線の交流ふれあい
トンネル橋梁整備事業、
宇津ノ谷トンネル線の
カントリートレイル整備事業にも新たに着手をしてまいります。加えて、中
山間地域の道路網を整備するため、第2
東名自動車道との
関連事業として
仮称北部連絡道の
事業整備調査費を計上をいたしました。また、市道の狭隘箇所の解消を図るため
ボトルネック解消事業を行ってまいりますとともに、
中心市街地におきましては、グレードの高い
まちづくりを目指して、自然石や
インターロッキング舗装を実施いたしますが、橋梁の整備につきましても流通大橋のほか10件を実施してまいります。
さらに、交通
安全対策として歩道設置等を推進するほか、増加する高齢者の交通事故をなくし、交通
安全教育活動を強化するため、婦人交通指導員を増員いたします。
その5として、生活用水の確保及び下水道の整備についてであります。
まず、生活用水の市民への安定給水を図るため、第6期拡張事業を中心に麻機配水場施設や総配水管の整備、拡充を進めるほか、緊急時の対応策として、国道1号、150号、南幹線の配水管を清水市と連結する事業を実施し、総合供給できるようにいたします。簡易水道につきましても北沼上、玉川南部地区に着手するほか、足久保地区水道水源調査を行ってまいります。
下水道事業につきましては、長田処理区において、平成11年度末の一部供用開始に向け、下川原地区を中心に面的整備を実施するとともに、下川原雨水ポンプ場及び長田浄化
センターなどの建設を進めてまいります。また、静清処理区におきましては、幹線整備に合わせ長沼地区ほかを整備してまいります。このほか水洗化の促進を図るため、新たに職員を配置するとともに、水洗便所改造工事を推進するため利子補給の充実を図ってまいります。
また、農業集落排水事業につきましては、坂ノ上地区が本年5月から供用開始いたしますが、引き続き日向地区の基本
実施設計を行うほか、大原、油山地区の事業化に向けて調査を進めてまいります。
その6として、市営住宅についてであります。桜町団地の建てかえは、第1期事業を完成し、昨年12月に入居となりましたが、隣接地の第2期事業も平成9年度の完成を目指して建設を進めてまいります。
また、富士見団地の建てかえにつきましては、福祉施設の導入も含めた基本計画を策定するほか、小鹿北団地の建てかえについても基本
実施設計を行ってまいります。
その7として、公園の整備についてであります。待望久しい駿府公園東御門は、本年4月
オープンの運びとなりますが、お掘に映えるその重厚な姿は、往時がしのばれ、観光名所の1つになるものと期待をしております。さらに、隣接する日本庭園の整備につきまつしては、本年度
実施設計を行ってまいります。このほか、梶原山公園を清水市と一体となって整備するほか、仮称池田山総合公園の暫定整備及び八幡山公園についての基本計画を策定するとともに、今宮公園の整備など市民に親しまれ、気軽に訪れる公園を積極的に整備してまいります。
その8として、環境保全及び廃棄物処理対策についてであります。まず、環境保全対策につきましては、地球環境問題への
取り組みとして、環境マップの作成などを通し、広く市民の啓発や環境教育を行ってまいります。また、巴川、丸子川など生活排水浄化の普及啓発を行うとともに、騒音等防止対策につきましても、測定機器の整備を行ってまいります。
次に、廃棄物処理対策につきましては、一般廃棄物処理基本計画及び産業廃棄物処理対策基本計画が作成されてから、その取り巻く環境も大きく変化しておりますので、この見直しを行ってまいります。このほか、市民の皆様から強い要望のあります新沼上清掃工場の余熱を利用した施設につきましては、本年度造成の
実施設計とともに温泉掘削工事を実施いたします。
また、建設発生土対策事業につきましては、可能性を調査するための経費を計上いたしました。
第4に、「英知にみち活力を生み出す産業の都市をめざして」であります。
その第1として、商業、
サービス業の振興についてであります。大型店の進出計画や増床計画、消費者ニーズの多様化など商業を取り巻く環境は大変に厳しいものがあります。魅力ある
まちづくりと商店街の活性化を図るため、けやき通り発展会や瀬名中央ショッピング街の街路灯の設置に対し助成をするほか、商店街が共同で実施する新商品の開発及びPR事業である一店逸品運動に対し、助成をしてまいります。また、中小企業に対する金融対策といたしましては、将来発展性のある店舗、事業所等を市内に開設しようとする事業者を支援するため、県の創業者支援貸付制度の利用者に対し、県内では初めて利子補給制度を創設をいたします。
このほか、景気対策として創設いたしました
地場産業振興資金融資制度を、本年度は新規融資枠40億円をもって継続実施いたします。
その2として、工業の振興についてであります。全国有数の産地である家具を初め、日本一の
プラスチックモデルなど
地場産業の振興には、新たに開設される静岡産業支援
センターと連携を図りながら、積極的に取り組んでまいります。
まず、
マルチメディアを活用した
地場産業支援策として、インターネットを利用し本市の
地場産業を幅広くPRするほか、需要の拡大に努めてまいります。
また、ツインメッセを本市
地場産業の見本市の拠点として大いに活用していだだくため、家具メッセやホビーショーなどの見本市開催に対しては、従来に増して助成をしてまいります。
さらに、業界をリードする新商品の開発やリーディング商品の開発にも引き続き助成してまいります。
また、産業振興
センターの移転に伴い、既存の静岡市高等技能学校の機能充実をベースに、業界及び時代の要請にマッチした仮称静岡クラフトデザインアカデミーの開設に向け、調査研究をいたします。
このほか、新
都市拠点整備事業等の移転先の候補地である薬師地区の工業団地基本計画を作成してまいります。
その3として、観光の振興についてであります。滞在型観光地を目指してまいりますためには、本市のみでなく、清水市、焼津市と連携した広域観光ルートの設定が不可欠であり、このため、3市が共同で本年度から2カ年をかけて、駿河路観光ビジョンを策定いたします。
また、伝統ある静岡まつりにつきましては、本年は40周年に当たり、昨年から市民総参加型の祭りとなるよう市民の皆様を中心に検討をしていただいてまいりましたが、その結果、従来の大御所花見行列の趣向を変えるとともに、登城行列や夜桜乱舞など、装いも新たな静岡まつりが展開できるものと期待をしております。
なお、昨年も大変な好評を博し、市の内外から151万人の観衆を集めた大道芸ワールドカップも本年度で第5回目を迎え、11月上旬に開催をいたしますが、大道芸の静岡として、全国へ情報発信する一大イベントにしてまいりたいと考えております。
その4として、農林水産業の振興についてであります。
まず、農業の振興では、農用地の高度利用と生産性の向上を図るため、農道の新設改良、土地改良事業と農業基盤の整備を行ってまいります。また、大原地区の土地改良事業は、農村公園等の施設を含め整備を進めてまいります。また、
西奈地区から清水市にかけての農免農道調査を県、清水市とともに実施をしてまいります。
また、花卉の品質向上と安定した供給を図るための育苗
センターの建設、足久保地区茶工場再編整備事業への助成のほか、茶、果樹、蔬菜等の振興に対し、引き続き助成をしてまいります。
林業の振興につきましては、林道の開設改良など林業基盤を整備するとともに、林業経営の安定はもとより、水源涵養などの公益機能の充実、維持、保全のため民有林造成や流域総合間伐対策事業などへの助成を行うほか、水源地域間伐促進モデル事業を実施してまいります。
また、ニホンカモシカ等の野生動物による被害対策として、防護さくの設置等を検討、実施をしてまいります。
水産業の振興につきましては、用宗漁港の整備として、広野防波堤消波港の築造を進めるとともに、つくり、育てる漁業を推進するため、沿岸漁業活用可能性調査を実施してまいります。
このほか、地域農業の担い手である認定農業者は、昨年45名誕生いたしましたが、引き続きこの確保と支援を行ってまいります。
第5に、「豊かな人間性を育てる文化の都市をめざして」であります。
その1として、学校教育の充実についてであります。まず、学校教育の
施設整備につきましては、三番町小学校の大規模改造・耐震補強工事を実施するとともに、安倍川中学校に武道場とプールを重層で建設するほか、久能小学校体育館の建設や大河内小学校と安東中学校のプールを改築いたします。また、竜南小学校の校舎や安西小学校と井川中学校の体育館及び市立高等学校の管理棟、特別教室等の改築に伴う設計費を計上いたしました。
このほか、新たに本年度から小学校、中学校の管理諸室に空調設備を導入してまいります。さらに、学習環境づくりを進めるため、前年度に引き続き、木の持つ優しさと温かみのある木製机・いすを東豊田小学校に導入するとともに、あわせて
地場産業の振興を図ってまいります。そのほか、4年ごとに行われる小学校教科書改訂に伴い、指導書や教材備品を購入してまいります。
また、中学校に外国人語学指導助手を増員し、国際化に対応した教育を進めていくほか、中体連全国大会静岡開催に伴い、陸上競技と水泳競技の運営費に助成をしてまいります。
私学振興につきましては、保護者の負担軽減を図るため、私立幼稚園などの運営費に対する助成を行ってまいります。また、幼児教育の推進を図るため、子育て公開講座の開設や幼児教育に携わる教員の資質の向上に努めていくほか、清沢幼稚園につきましては、平成9年度から3歳児保育ができるよう準備をしてまいります。
学校給食につきましては、1回調理1回発送を実施し、新鮮で温かい食事ができるよう努めてまいりますとともに、
給食センターの設備改善を図ってまいります。
その2として、社会教育の充実についてであります。
まず、社会教育施設につきましては、
長田地区に図書館を児童館と
市民サービスコーナーとの複合施設として引き続き建設を進めてまいります。公民館情報
システムとスポーツ施設予約
システムを合わせた生涯学習情報
システムの開発を行ってまいります。また、平和資料
センターの運営費に対し、助成をしてまいります。
女性行政につきましては、女性行動計画に基づき、地域のリーダー等として活躍できる人材育成事業を引き続き実施し、男女共同参画社会の推進を図ってまいります。
青少年の健全育成につきましては、少年野外体験授業や中学生をニュージーランドへ派遣する国際親善交流事業を実施するとともに、地域ぐるみの健全育成事業の助成など青少年の国際感覚と自主性を養い、健全な育成に努めてまいります。さらに、静岡駅南口第2
地区市街地再
開発事業に導入する科学館につきましては、
基本構想、基本計画を策定してまいります。
その3として、文化・芸術の振興についてであります。
薫り高い音楽文化を提供する静岡音楽館では、市民音楽祭を春と秋に開催いたします。また、文化振興活動の推進、奨励を図るため、文化活動団体に対して助成を行ってまいります。このほか、文化振興財団を通して、市民文化祭、街角コンサートなどの事業を実施し、地域文化の振興と市民文化の創造を醸成してまいります。さらに中勘助文学記念館の
オープン1周年を記念して、作品の朗読や対談を実施いたしますとともに、静岡駅南口第1
地区市街地再開発ビルの3階にアートギャラリーを整備し、美術分野における活動の場を提供をしてまいります。
市民文化会館につきましては、施設の充実を図るため、本年度は中ホールの舞台操作盤等の改修を行うとともに、運営の充実を図るため、文化振興財団へ管理運営を委託いたします。
文化財の保護につきましては、賤機山古墳の保存整備が本年度完了し、一般公開するとともに、片山廃寺跡の整備を行ってまいります。登呂遺跡再整備につきましては、専門家により、引き続きその方向づけの検討を進めてまいります。また、駿府城の関連資料調査を引き続き実施してまいります。
その4として、スポーツ・レクリエーションの推進についてであります。
柔剣道場、弓道場を備えた仮称北部体育館及び砂入り人工芝の野球場として、仮称西ケ谷野球場を本年度完成に向けて建設してまいります。
また、新たにスポーツ技術の向上を図るため、一流の競技者を招聘し、中学生を対象にスポーツ教室を開設いたします。このほか、小中学校の校庭開放のため夜間照明施設などを整備するとともに、市のスポーツ広場の整備を進めてまいります。
その5として、国際交流についてであります。
本年度はオマハ市で、姉妹都市提携30周年を記念して、日本の音楽や文化を紹介する事業を実施するほか、カンヌ市及びオックスナード市との友好と親善をなお一層深めてまいります。また、増加する外国人の生活相談に適切に対応するため、本年度から新たに、要望の多いタイ語、フランス語、インドネシア語、マレーシア語に堪能な相談員を配置し、在住外国人に対し、適切に対応できる体制といたします。
静岡コンベンションビューローにつきましては、昨年の9月に財団法人の認可を受け、近隣市町とともに、国際的な各種大会等の誘致を積極的に進めてまいります。
以上、第7次
総合計画を目指す5つの都市像に従いまして、予算案の概要につきまして御説明を申し上げました。
そのほか、競輪事業につきましては、トレーニング
センターが完成し、施設の一部を地元集会所として利用していただいておりますが、本年度は特別競輪の誘致活動を展開するとともに、ファン
サービスのために車番制及びマークシート方式を導入いたします。
また、市民の利便性のなお一層の向上を図るため、大里、西奈、長田
市民サービスコーナーに
テレビ電話を設置し、届け出受け付け事務等
市民サービスの充実向上を図るとともに、清水市と各種証明書の相互発行について引き続き研究してまいります。
以上、第30号議案
一般会計予算から第45号議案下水道事業会計予算まで、平成8年度予算に関する各議案について、一括してその概要を御説明申し上げました。
次に、予算以外の案件といたしまては、条例28件を提案しておりますが、その概要につきまして、主なものを御説明申し上げます。
第46
号議案静岡市社会福祉審議会の調査審議の特例に関する条例、第49
号議案静岡市風致審議会条例、第54
号議案静岡市
特別会計条例(母子・寡婦福祉資金貸付金会計)は、いずれも中核市移行に伴い、必要な事項を定めるため、条例の制定及び一部改正をしようとするものであります。
第50
号議案静岡市事務分掌条例の全部改正は、機構改正により部の再編成を行うため、所要の改正をしようとするものであります。
なお、下水道料金等につきましては、受益者負担の原則に立ちながら、経営の安定化及び他都市の状況等を勘案して改定してまいりますが、御理解を賜りたいと存じます。
以上、平成8年度当初予算案など、議案の大要と私の
市政運営に対する所信の一端を申し上げましたが、行財政を取り巻く厳しい状況の中で、今後も経費の節減、行政運営の効率化、合理化に努めるとともに、市民生活の向上と福祉の増進を図る施策を積極的に推進し、21世紀に向けて市政のますますの発展を期するため、全力を挙げて取り組んでまいる所存、決意でございます。
議員各位を初め、市民の皆様の御支援と御協力をお願い申し上げますとともに、今回提案をしております諸議案につきましては、よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願いを申し上げます。
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4 ◯議長(
村松忠治君) これら44件に対する総括質問は、次会に行います。
本日の日程は終了しました。
以上で散会します。
平成8年2月28日
午前10時46分散会
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会議録署名議員
議 長 村 松 忠 治
議 員 若 林 章 司
同 大 橋 章 二
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